(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】動画処理方法及び機器
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04845 20220101AFI20240621BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20240621BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20240621BHJP
H04N 21/485 20110101ALI20240621BHJP
【FI】
G06F3/04845
H04N21/431
H04N21/435
H04N21/485
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574319
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 SG2022050297
(87)【国際公開番号】W WO2022255939
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202110610198.5
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521388058
【氏名又は名称】レモン インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Lemon Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リ,ユイジエ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ロイエ
(72)【発明者】
【氏名】アイ,ピンファンズ
(72)【発明者】
【氏名】チー,ウェイウェイ
(72)【発明者】
【氏名】タン,スチ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ティエンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ロゼロ,ライアン
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164UB10P
5C164UB92P
5C164UD01P
5E555AA04
5E555AA14
5E555BA02
5E555BA04
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5E555BB04
5E555BC07
5E555CA12
5E555CB14
5E555CC03
5E555DB57
5E555FA00
(57)【要約】
本開示は、動画処理方法及び機器を提供する。該方法、第1の動画の字幕を提示するための字幕コンポーネントが表示された前記第1の動画の再生インタフェースを提示することと、前記第1の動画の再生中にユーザによる前記字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、ユーザが前記第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は前記字幕コンポーネントを非表示に設定するための設定ポップアップを表示することと、ユーザによる前記設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、前記第1の動画を処理することとを含む。ユーザが字幕コンポーネントを非表示にし、字幕言語及びオーディオ言語を変更することを可能にし、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の動画の字幕を提示するための字幕コンポーネントが表示された前記第1の動画の再生インタフェースを提示することと、
前記第1の動画の再生中にユーザによる前記字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、ユーザが前記第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は前記字幕コンポーネントを非表示に設定するための設定ポップアップを表示することと、
ユーザによる前記設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、前記第1の動画を処理することとを含むことを特徴とする、動画処理方法。
【請求項2】
前記設定ポップアップは、字幕コンポーネント非表示オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記字幕コンポーネント非表示オプションに対するタッチ操作を含み、
前述した、前記第1の動画を処理することは、
前記第1の動画の字幕が非表示状態となるように、前記第1の動画の再生インタフェースに前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に字幕フローティングウインドウを表示することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ユーザがトリガした動画切替コマンドを受け付けることと、
第2の動画を再生し、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することとをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前述した、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することは、
前記字幕コンポーネントの状態に関連するパラメータを含む第1のパラメータの値を検索することと、
前記第1のパラメータの値が第1の所定値である場合、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することとを含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ユーザによる前記字幕フローティングウインドウに対する第3のタッチ操作に応答して、前記第1の動画の字幕が表示状態となるように、前記第1の動画の再生インタフェースに前記字幕コンポーネントの表示を復帰させることをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記字幕コンポーネントの表示が復帰すると、前記字幕コンポーネントに表示される字幕は、現在再生されている前記第1の動画における動画フレームに同期することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ユーザがトリガした動画切替コマンドを受け付けることと、
第2の動画を再生し、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することとをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前述した、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することは、
前記字幕コンポーネントの状態に関連するパラメータを含む第1のパラメータの値を検索することと、
前記第1のパラメータの値が第2の所定値である場合、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することとを含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記設定ポップアップは、字幕言語設定オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記字幕言語設定オプションに対するタッチ操作を含み、
前述した、前記第1の動画を処理することは、
前記第1の動画の字幕を、前記第2のタッチ操作によってトリガされた字幕言語に更新することを含むことを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記設定ポップアップは、オーディオ切替オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記オーディオ切替オプションに対するタッチ操作を含み、
前述した、前記第1の動画を処理することは、
前記第1の動画のオーディオを、前記オーディオ切替オプションに対応するオーディオに更新することを含むことを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
ユーザによる第4のタッチ操作を受け付けることと、
前記第4のタッチ操作に応答して、自動翻訳オンオフコントロール及び/又は自動読み上げオンオフコントロールを含むアプリケーション設定インタフェースを表示することとをさらに含むことを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記アプリケーション設定インタフェースは、自動翻訳オンオフコントロールを含み、前記方法は、
ユーザによる前記自動翻訳オンオフコントロールに対する第5のタッチ操作を受け付けることと、
前記第5のタッチ操作に応じて、自動翻訳機能のオンオフ状態を決定することと、
前記自動翻訳機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルト字幕種別を決定することとをさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前述した、前記自動翻訳機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルト字幕種別を決定することは、
前記自動翻訳機能がオン状態である場合、前記デフォルト字幕が翻訳字幕であると決定することと、
前記自動翻訳機能がオフ状態である場合、前記デフォルト字幕が原字幕であると決定することとを含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記アプリケーション設定インタフェースは、自動読み上げオンオフコントロールを含み、前記自動翻訳機能がオン状態にあるとき、前記自動読み上げオンオフコントロールはアクティブ状態にあり、前記方法は、
ユーザによる前記自動読み上げオンオフコントロールに対する第6のタッチ操作を受け付けることと、
前記第6のタッチ操作に応じて、自動読み上げ機能のオンオフ状態を決定することと、
前記自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定することとをさらに含むことを特徴とする、請求項11~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前述した、前記自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定することは、
前記自動読み上げ機能がオン状態である場合、前記デフォルトオーディオが読み上げオーディオであると決定することと、
前記自動読み上げ機能がオフ状態である場合、前記デフォルトオーディオが原オーディオであると決定することとを含むことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第1の動画の字幕を提示するための字幕コンポーネントが表示された前記第1の動画の再生インタフェースを提示することに用いられ、さらに、前記第1の動画の再生中にユーザによる前記字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、ユーザが前記第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は前記字幕コンポーネントを非表示に設定するための設定ポップアップを表示することに用いられる表示モジュールと、
ユーザによる前記設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、前記第1の動画を処理することに用いられる処理モジュールとを含むことを特徴とする、端末機器。
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラムが記憶されたことを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することにより、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実現させるように構成されたことを特徴とする、端末機器。
【請求項19】
プロセッサによって実行されると、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラムを含むことを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
【請求項20】
プロセッサによって実行されると、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実現させることを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年6月1日に中国特許局に提出された、出願番号が202110610198.5であり、発明の名称が「動画処理方法及び機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示は、端末分野に関し、特に動画処理方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ソフトウェア開発技術の発展に伴い、携帯端末におけるアプリケーション(Application、APPと略称する)の種類はますます多くなる。中でも、例えば、動画系APPは、大衆に好まれる。ユーザは、動画系APPを介して、作成者が投稿した様々な動画を閲覧することができる。しかしながら、ユーザは、動画を閲覧している間に、字幕を容易に調整することができず、ユーザ体験が良くない。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、ユーザが再生インタフェースを調整することを可能にし、ユーザの使用体験を向上させる動画処理方法及び機器を提供する。
【0005】
第1の側面によれば、本開示は、第1の動画の字幕を提示するための字幕コンポーネントが表示された前記第1の動画の再生インタフェースを提示することと、前記第1の動画の再生中にユーザによる前記字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、ユーザが前記第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は前記字幕コンポーネントを非表示に設定するための設定ポップアップを表示することと、ユーザによる前記設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、前記第1の動画を処理することとを含む動画処理方法を提供する。
【0006】
選択的に、前記設定ポップアップは、字幕コンポーネント非表示オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記字幕コンポーネント非表示オプションに対するタッチ操作を含み、前述した、前記第1の動画を処理することは、前記第1の動画の字幕が非表示状態となるように、前記第1の動画の再生インタフェースに前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に字幕フローティングウインドウを表示することを含む。
【0007】
選択的に、前記方法は、ユーザがトリガした動画切替コマンドを受け付けることと、第2の動画を再生し、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することとをさらに含む。
【0008】
選択的に、前述した、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することは、前記字幕コンポーネントの状態に関連するパラメータを含む第1のパラメータの値を検索することと、前記第1のパラメータの値が第1の所定値である場合、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することとを含む。
【0009】
選択的に、前記方法は、ユーザによる前記字幕フローティングウインドウに対する第3のタッチ操作に応答して、前記第1の動画の字幕が表示状態となるように、前記第1の動画の再生インタフェースに前記字幕コンポーネントの表示を復帰させることをさらに含む。
【0010】
選択的に、前記字幕コンポーネントの表示が復帰すると、前記字幕コンポーネントに表示される字幕は、現在再生されている前記第1の動画における動画フレームに同期する。
【0011】
選択的に、前記方法は、ユーザがトリガした動画切替コマンドを受け付けることと、第2の動画を再生し、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することとをさらに含む。
【0012】
選択的に、前述した、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することは、前記字幕コンポーネントの状態に関連するパラメータを含む第1のパラメータの値を検索することと、前記第1のパラメータの値が第2の所定値である場合、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することとを含む。
【0013】
選択的に、前記設定ポップアップは、字幕言語設定オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記字幕言語設定オプションに対するタッチ操作を含み、前述した、前記第1の動画を処理することは、前記第1の動画の字幕を、前記第2のタッチ操作によってトリガされた字幕言語に更新することを含む。
【0014】
選択的に、前記設定ポップアップは、オーディオ切替オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記オーディオ切替オプションに対するタッチ操作を含み、前述した、前記第1の動画を処理することは、前記第1の動画のオーディオを、前記オーディオ切替オプションに対応するオーディオに更新することを含む。
【0015】
選択的に、前記方法は、ユーザによる第4のタッチ操作を受け付けることと、前記第4のタッチ操作に応答して、自動翻訳オンオフコントロール及び/又は自動読み上げオンオフコントロールを含むアプリケーション設定インタフェースを表示することとをさらに含む。
【0016】
選択的に、前記アプリケーション設定インタフェースは、自動翻訳オンオフコントロールを含み、前記方法は、ユーザによる前記自動翻訳オンオフコントロールに対する第5のタッチ操作を受け付けることと、前記第5のタッチ操作に応じて、自動翻訳機能のオンオフ状態を決定することと、前記自動翻訳機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルト字幕種別を決定することとをさらに含む。
【0017】
選択的に、前述した、前記自動翻訳機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルト字幕種別を決定することは、前記自動翻訳機能がオン状態である場合、前記デフォルト字幕が翻訳字幕であると決定することと、前記自動翻訳機能がオフ状態である場合、前記デフォルト字幕が原字幕であると決定することとを含む。
【0018】
選択的に、前記アプリケーション設定インタフェースは、自動読み上げオンオフコントロールを含み、前記自動翻訳機能がオン状態にあるとき、前記自動読み上げオンオフコントロールはアクティブ状態にあり、前記方法は、ユーザによる前記自動読み上げオンオフコントロールに対する第6のタッチ操作を受け付けることと、前記第6のタッチ操作に応じて、自動読み上げ機能のオンオフ状態を決定することと、前記自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定することとをさらに含む。
【0019】
選択的に、前述した、前記自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定することは、前記自動読み上げ機能がオン状態である場合、前記デフォルトオーディオが読み上げオーディオであると決定することと、前記自動読み上げ機能がオフ状態である場合、前記デフォルトオーディオが原オーディオであると決定することとを含む。
【0020】
第2の側面によれば、本開示は、第1の動画の字幕を提示するための字幕コンポーネントが表示された前記第1の動画の再生インタフェースを提示することに用いられ、さらに、前記第1の動画の再生中にユーザによる前記字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、ユーザが前記第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は前記字幕コンポーネントを非表示に設定するための設定ポップアップを表示することに用いられる表示モジュールと、ユーザによる前記設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、前記第1の動画を処理することに用いられる処理モジュールとを含む端末機器を提供する。
【0021】
第3の側面によれば、本開示は、プロセッサによって実行されると、第1の側面及び第1の側面の様々な可能な設計が提供した方法を実現させるコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0022】
第4の側面によれば、本開示は、プロセッサと、前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することによって、第1の側面及び第1の側面の様々な可能な設計が提供した方法を実現させるように構成される、端末機器を提供する。
【0023】
第5の側面によれば、本開示は、プロセッサによって実行されると、上記第1の側面及び第1の側面の様々な可能な設計に記載の動画処理方法を実現させるコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0024】
第6の側面によれば、本開示は、プロセッサによって実行されると、上記第1の側面及び第1の側面の様々な可能な設計に記載の動画処理方法を実現させる、コンピュータプログラムを提供する。
【0025】
本開示による動画処理方法及び機器は、第1の動画の再生インタフェースを提示し、第1の動画の再生中にユーザによる字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、設定ポップアップを表示する。ユーザによる設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、第1の動画を処理する。上記の方法は、ユーザが字幕コンポーネントを非表示にし、字幕言語及びオーディオ言語を変更することを可能にし、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図2】本開示による動画処理方法の実施例1の流れを示す図。
【
図4】本開示による動画処理方法の実施例2の流れを示す図。
【
図5】本開示による第2のタッチ操作の概略図のその一。
【
図6】本開示による第2の動画が字幕コンポーネント非表示設定を引き継ぐことを示す図。
【
図7】本開示による動画処理方法の実施例2の流れを示す図。
【
図9】本開示による第2の動画が字幕コンポーネント表示設定を引き継ぐことを示す図。
【
図10】本開示による動画処理方法の実施例3の流れを示す図。
【
図11A】本開示による第2のタッチ操作の概略図のその二。
【
図11B】本開示による第2のタッチ操作の概略図のその三。
【
図11C】本開示によるオーディオ切替オプションを含む設定ポップアップの概略図。
【
図12】本開示による動画処理方法の実施例4の流れを示す図。
【
図15】本開示による端末機器のハードウェア構成概略図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の目的、技術案、及び利点をより明確にするため、以下、本開示の図面を参照して、本開示における技術案について、明確かつ完全に説明する。無論、説明された実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が格別創意を要することなく得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0028】
本開示において、説明すべきこととして、「第1」、「第2」という用語は説明の目的だけに用いられ、相対的な重要性を指示又は暗示していると理解されるべきでない。また、「少なくとも1つ」とは、1つ又は複数を意味し、「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味する。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述し、三つの関係が存在してもよいことを表し、例えば、A及び/又はBは、単独のA、AとBとの組み合わせ、単独のBの三つのケースを含むことを表してもよい。A、Bは単数でも複数でもよい。「/」といる文字は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。「以下の少なくとも1項(個)」又は似た表現は、これらの項目のうちの任意の組み合わせを指し、単一項(個)又は複数項(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(個)は、単独のa、単独のb、単独のc、aとbとの組み合わせ、aとcとの組み合わせ、bとcとの組み合わせ、又はa、b、及びcの組み合わせを表してもよく、ここで、a、b、cは、単一であっても複数であってもよい。
【0029】
図1は、本開示による応用シナリオを示す図である。本開示は、ユーザがアプリケーション(例えば、動画系APP)を使用して動画を視聴するシナリオに関する。なお、
図1は、ユーザが指を上方向にスワイプして動画を閲覧することを示すが、他の可能な実施形態では、指を下方向にスワイプする、指を左方向にスワイプする、又は指を右方向にスワイプすることも可能である。
図1は、例示的なものに過ぎず、本開示に対する制限にならない。従来技術では、ユーザは、動画の字幕を調整することができない。これにより、ユーザは、動画を視聴している間に、動画の字幕が画像を遮り、ユーザの正常な視聴を妨げるという問題に遭遇する恐れがある。また、動画における言語は、ユーザが聞き取れないことを招き、また、字幕の言語により、ユーザが読めないことを招く。
【0030】
そこで、本開示は、アプリケーションに字幕コンポーネント10を追加することを提案する。該字幕コンポーネント10は、ユーザインタフェースに字幕ボックス又は字幕領域として提示される。ユーザが字幕コンポーネント10をタップすると、字幕コンポーネント10の隣接領域に設定ポップアップが表示される。ユーザは、該設定ポップアップにより、字幕コンポーネント10を非表示にすることができる。これにより、字幕が画像を遮り、ユーザが正常に視聴できないという問題を回避することができる。また、ユーザは、該設定ポップアップにより、動画の字幕をユーザの慣れ親しんだ言語に設定することができる。これにより、ユーザが字幕を読めないという問題を解決することができる。また、ユーザは、設定ポップアップにより、動画のオーディオをユーザの慣れ親しんだ言語に設定することができる。これにより、ユーザが字幕を聞き取れないという問題を解決することができる。
【0031】
本開示による方法は、端末機器によって実行されてもよい。端末機器の形態は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ウェアラブル電子機器、スマートホーム機器などを含むが、これらに限定されない。本開示は、端末機器の形態を限定しない。
【0032】
以下、具体的な実施例を用いて、本開示の技術案及び本開示の技術案がどのように上記の技術課題を解決するかについて詳細に説明する。以下のいくつかの具体的な実施例は、互いに組み合わされてもよく、同じ又は似た概念又はプロセスについて、いくつかの実施例では、再度説明しないことがある。以下、図面を参照して本開示の実施例について説明する。
【0033】
実施例1
図2は、本開示による動画処理方法の実施例1の流れを示す図である。具体的には、次のステップを含む。
【0034】
S201:第1の動画の再生インタフェースを提示する。
【0035】
ここで、第1の動画は、アプリケーションで再生されるいずれか一つの動画を含んでもよい。例えば、端末機器は、ユーザがトリガした第1の動画を開くコマンドを受け付けると、第1の動画の再生インタフェースを表示し、第1の動画の再生を開始する。第1の動画の再生インタフェースには、字幕コンポーネント10が表示される。字幕コンポーネント10は、第1の動画の字幕を提示するためのものである。
【0036】
S202:第1の動画の再生中にユーザによる字幕コンポーネント10に対する第1のタッチ操作に応答して、設定ポップアップ20を表示する。設定ポップアップ20は、ユーザが第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は字幕コンポーネント10を非表示に設定するためのものである。設定ポップアップ20は、字幕コンポーネント10の隣接領域に位置してもよく、且つ、字幕コンポーネント10の位置に応じて調整される。例えば、字幕コンポーネント10が再生インタフェースの下方に位置する場合、設定ポップアップ20は、字幕コンポーネント10の上方に表示されてもよい。字幕コンポーネント10が再生インタフェースの上方領域に位置する場合、再生インタフェースが収容できない問題を避けるために、設定ポップアップ20は、字幕コンポーネント10の下方に表示されてもよい。
【0037】
1つの可能な実装形態において、第1のタッチ操作は、タップ操作を含んでもよい。
図3に示すように、ユーザが第1の動画の再生中に字幕コンポーネント10をタップすると、該タップ操作に応答して、字幕コンポーネント10の隣接領域に設定ポップアップ20を表示してユーザに閲覧させてもよい。一実施例では、設定ポップアップ20は、字幕コンポーネント非表示オプション、字幕言語設定オプション、及びオーディオ切替オプションのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0038】
S203:ユーザによる設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、第1の動画を処理する。
【0039】
具体的には、ユーザが字幕コンポーネント10を非表示にしたい場合、字幕コンポーネント非表示オプションに対して第2のタッチ操作を実行してもよい。該第2のタッチ操作に応答して、端末機器は、字幕コンポーネント10を非表示にしてもよい。ユーザが字幕言語を変更したい場合、字幕言語設定オプションに対して第2のタッチ操作を実行してもよい。該第2のタッチ操作に応答して、端末機器は、字幕を、第2のタッチ操作がトリガした字幕言語に更新してもよい。ユーザがオーディオ言語を変更したい場合、オーディオ切替オプションに対して第2のタッチ操作を実行してもよい。該第2のタッチ操作に応答して、端末機器は、オーディオを、オーディオ切替オプションに対応するオーディオに更新してもよい。
【0040】
本開示による動画処理方法は、ユーザが字幕コンポーネント10を非表示にし、字幕言語及びオーディオ言語を変更することを可能にし、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【0041】
実施例2
図4は、本開示による動画処理方法の実施例2の流れを示す図。本実施例は、字幕コンポーネント10の非表示を実現する形態について詳細に説明する。具体的には、次のステップを含む。
【0042】
S401:第1の動画の再生インタフェースを提示する。
【0043】
S402:第1の動画の再生中にユーザによる字幕コンポーネント10に対する第1のタッチ操作に応答して、設定ポップアップ20を表示する。
【0044】
S401~S402の実装形態は、上記の実施例を参照すればよく、本実施例は、ここではこれ以上説明しない。
【0045】
S403:ユーザによる字幕コンポーネント非表示オプションに対する第2のタッチ操作に応答して、第1の動画の字幕が非表示状態となるように、第1の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10を非表示にすると共に字幕フローティングウインドウ30を表示する。
【0046】
1つの可能な実装形態において、第2のタッチ操作は、タップ操作であってもよい。
図5に示すように、ユーザが字幕コンポーネント非表示オプションをタップすると、該タップ操作に応答して、端末機器は、第1の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10を非表示にすると共に字幕フローティングウインドウ30を表示する。理解できるように、字幕コンポーネント10は、字幕を表示するためのものである。字幕コンポーネント10が非表示されると、第1の動画の字幕も非表示状態となる。それにより、字幕が画像を遮り、ユーザが正常に視聴できないという問題を回避することができる。
【0047】
また、一実施例では、字幕フローティングウインドウの提示位置は、字幕コンポーネント10の位置に応じて設定されてもよい。例えば、字幕フローティングウインドウは、字幕コンポーネントが提示される位置に表示されてもよい。字幕コンポーネント10が再生インタフェースの下方に位置する場合、字幕フローティングウインドウは、再生インタフェースの下方領域に表示されてもよい。字幕コンポーネント10が再生インタフェースの上方領域に位置する場合、それに応じて、字幕フローティングウインドウは、再生インタフェースの上方領域に表示されてもよい。
【0048】
ユーザが次の動画を閲覧したい場合、
図1に示される指を上方向にスワイプする操作により動画切替コマンドをトリガしてもよい。端末機器は、該動画切替コマンドを受け付けると、次の動画の再生を開始する。説明の便宜上、本開示では、次の動画を第2の動画と称する。端末機器は、第2の動画に対応する設定リストにおいて第2の動画に字幕が設定されているか否かを検索してもよい。第2の動画に字幕がない場合、字幕コンポーネント10を表示しない。第2の動画に字幕がある場合、
図6に示すように、第2の動画の再生インタフェースに継続して字幕コンポーネント10を非表示にすると共に継続して字幕フローティングウインドウ30を表示してもよい。これにより、ユーザが第2の動画に対して
図3と
図5に示される設定を繰り返して行うことを回避し、ユーザ体験を向上させる。
【0049】
なお、動画の字幕は、作成者が動画を作成する際に設定したものであってもよいし、自動的に生成されたものであってもよく、本開示は、字幕の源を限定するものではない。選択的に、字幕が自動的に生成される場合、字幕が自動的に生成されたものであることを示すための特定のアイコンを字幕コンポーネント10に表示してもよい。
【0050】
本開示による動画処理方法では、ユーザが設定ポップアップにおける字幕コンポーネント非表示オプションをタップすると、端末機器は、字幕コンポーネントを非表示にすると共に字幕フローティングウインドウを表示して、第1の動画の字幕を非表示状態にする。それにより、字幕が画像を遮り、ユーザが正常に視聴できないという問題を回避することができる。また、端末機器が字幕コンポーネントを非表示にした後、ユーザが後続の動画を閲覧するとき、再生インタフェースにおける字幕コンポーネントは非表示されたままであるため、ユーザは、閲覧する各動画に対して設定を繰り返す必要がなく、ユーザ使用体験を向上させる。
【0051】
実施例3
図7は、本開示による動画処理方法の実施例3の流れを示す図である。具体的には、次のステップを含む。
【0052】
S701:第1の動画の再生インタフェースを提示する。
【0053】
S702:第1の動画の再生中にユーザによる字幕コンポーネント10に対する第1のタッチ操作に応答して、設定ポップアップ20を表示する。設定ポップアップ20は、ユーザが第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は字幕コンポーネント10を非表示に設定するためのものである。
【0054】
S703:ユーザによる字幕コンポーネント非表示オプションに対する第2のタッチ操作に応答して、第1の動画の字幕が非表示状態となるように、第1の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10を非表示にすると共に字幕フローティングウインドウ30を表示する。
【0055】
S701~S703の実装形態は、上記の実施例におけるS401~S403を参照すればよく、本開示は、ここではこれ以上説明しない。
【0056】
S704:ユーザによる字幕フローティングウインドウ30に対する第3のタッチ操作に応答して、第1の動画の字幕が表示状態となるように、第1の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10の表示を復帰させる。
【0057】
1つの可能な実装形態において、第3のタッチ操作は、タップ操作であってもよい。
図8に示すように、ユーザが字幕フローティングウインドウ30をタップすると、該タップ操作に応答して、端末機器は、第1の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10の表示を復帰させる。
【0058】
一実施例では、第1の動画における動画フレームは字幕と1対1の対応関係を有してもよい。即ち、第1の動画の再生インタフェースにおける字幕コンポーネント10の表示が復帰すると、字幕コンポーネント10に表示される字幕は、現在の動画フレームと対応する。つまり、字幕コンポーネント10に表示される字幕は、現在の動画フレームに同期する。上記の操作により、ユーザは、字幕の非表示状態と表示状態を自由に切り替えることができ、ユーザ体験をさらに向上させることができる。
【0059】
上記の実施例における第2の動画の字幕が非表示状態を引き継ぐ場合と似たように、ユーザが
図8に示される操作によって端末機器に字幕コンポーネント10の表示を復帰させる場合、端末機器は、動画切替コマンドを受け付けると、第2の動画の再生を開始する。端末機器は、第2の動画に対応する設定リストにおいて第2の動画に字幕が設定されているか否かを検索してもよい。第2の動画に字幕がない場合、字幕コンポーネント10を表示しない。設定リストを検索して第2の動画に字幕があると決定されると、
図9に示すように、第2の動画の再生インタフェースに継続して字幕コンポーネント10を表示する。
【0060】
1つの可能な実装形態において、端末機器は、第1の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10を非表示に設定する場合、第1のパラメータの値を第1の所定値に設定し、字幕コンポーネント10の表示を復帰させる場合、第1のパラメータの値を第2の所定値に設定してもよい。端末機器は、動画切替コマンドを受け付けると、第2の動画に字幕がある場合、まず第1のパラメータの値を検索してもよい。第1のパラメータの値が第1の所定値である場合、端末機器は、第2の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10を非表示にすると共に字幕フローティングウインドウ30を表示してもよい。第1のパラメータの値が第2の所定値である場合、第2の動画の再生インタフェースに字幕コンポーネント10を表示する。
【0061】
ここで、第1のパラメータは、字幕コンポーネント10の状態に関連するパラメータを含む。第1のパラメータは、アプリケーションのソフトウェアパッケージにおける1つのパラメータである。第1のパラメータは、端末機器のオペレーティングシステムプラットフォーム上の軽量ストレージクラス(Shared Preferences、共有プリファレンス)における1つのパラメータであってもよい。
【0062】
本開示による動画処理方法では、ユーザが字幕フローティングウインドウをタップすると、端末機器は、字幕コンポーネントの表示を復帰させてもよい。本開示の実施例は、ユーザが字幕の非表示状態と表示状態を自由に切り替えることを可能にすることにより、ユーザ体験をさらに向上させる。
【0063】
実施例4
図10は、本開示による動画処理方法の実施例4の流れを示す図である。本実施例は、字幕言語設定を実現する形態について詳細に説明する。具体的には、次のステップを含む。
【0064】
S1001:第1の動画の再生インタフェースを提示する。
【0065】
S1002:第1の動画の再生中にユーザによる字幕コンポーネント10に対する第1のタッチ操作に応答して、設定ポップアップ20を表示する。設定ポップアップ20は、ユーザが第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は字幕コンポーネント10を非表示に設定するためのものである。
【0066】
S1001~S1002の実装形態は、上記の実施例におけるS201~S202を参照すればよく、本開示は、ここではこれ以上説明しない。
【0067】
S1003:ユーザによる字幕言語設定オプションに対する第2のタッチ操作に応答して、第1の動画の字幕を、第2のタッチ操作によってトリガされた言語に更新する。
【0068】
1つの可能な実装形態において、第2のタッチ操作は、タップ操作を含んでもよい。字幕言語設定オプションは、「原字幕」又は「翻訳字幕」を含んでもよい(例えば、現在の動画インタフェースに表示されている字幕言語に応じて、字幕言語設定オプションは、「原字幕」又は「翻訳字幕」を交互に表示できる)。
図11Aに示すように、第1の動画に現在提示されている字幕が原字幕である場合、字幕言語設定オプションは、「翻訳字幕」として表示される。ユーザが該「翻訳字幕」をタップすると、端末機器は、字幕を翻訳字幕に更新してもよい。それに応じて、第1の動画に現在提示されている字幕が翻訳字幕である場合、字幕言語設定オプションは、「原字幕」として表示される。ユーザが該「原字幕」をタップすると、端末機器は、字幕を原字幕に更新してもよい。また、「翻訳字幕」は、複数種の言語を含む字幕として設定されてもよく、本開示はこれについて制限を加えない。
【0069】
別の可能な実装形態において、
図11Bに示すように、第2のタッチ操作は、ユーザによる字幕言語設定オプションに対するタップ操作と、ジャンプ後のインタフェースにおける具体的な言語に対するタップ操作とを含む。
図11Bは、ユーザがタップした具体的な言語が英語である場合を例にする。端末機器は、これら2つのタップ操作を受け付けると、現在の字幕を英語字幕に更新する。当業者が理解できるように、字幕言語設定オプションに対するタップ操作を受け付けてジャンプするインタフェースは、
図11Bに示されるインタフェースに限定されず、ポップアップなどの形態をさらに含んでもよく、本開示はこれについて制限を加えない。
【0070】
一実施例では、設定ポップアップ20は、オーディオ切替オプションをさらに含んでもよい。ユーザによるオーディオ切替オプションに対するタッチ操作に応答して、端末機器は、第1の動画のオーディオを、オーディオ切替オプションに対応するオーディオに更新してもよい。具体的には、オーディオ切替オプションは、「原オーディオ」又は「読み上げオーディオ」を含む(例えば、現在の動画のオーディオに応じて、オーディオ切替オプションは、「原オーディオ」と「読み上げオーディオ」を交互に表示できる)。
図11Cに示すように、第1の動画の現在のオーディオが原オーディオである場合、字幕言語設定オプションは、「読み上げオーディオ」である。ユーザが該「読み上げオーディオ」をタップすると、端末機器は、第1の動画のオーディオを読み上げオーディオに更新してもよい。それに応じて、第1の動画の現在のオーディオが読み上げオーディオである場合、字幕言語設定オプションは、「原オーディオ」である。ユーザが該「原オーディオ」をタップすると、端末機器は、第1の動画のオーディオを原オーディオに更新してもよい。一実施例では、読み上げオーディオは、翻訳字幕を読み上げるオーディオを含む。
【0071】
本開示による動画処理方法では、ユーザが字幕言語設定オプションに対して第2のタッチ操作を実行すると、端末機器は、第1の動画の字幕を、第2のタッチ操作によってトリガされた言語に更新してもよい。これにより、ユーザは、字幕の言語を自由に選択することができ、ユーザが字幕言語を読めないことによるユーザ体験が良くないという問題を回避することができる。また、ユーザがオーディオ切替オプションに対して第2のタッチ操作を実行すると、端末機器は、第1の動画のオーディオを、オーディオ切替オプションに対応するオーディオに更新してもよい。これにより、ユーザが現在のオーディオの言語を聞き取れないことによるユーザ体験が良くないという問題を回避することができる。
【0072】
実施例5
図12は、本開示による動画処理方法の実施例5の流れを示す図である。具体的には、次のステップを含む。
【0073】
S1201:ユーザによる第4のタッチ操作を受け付ける。
【0074】
S1202:第4のタッチ操作に応答して、自動翻訳オンオフコントロール及び/又は自動読み上げオンオフコントロールを含むアプリケーション設定インタフェースを表示する。
【0075】
1つの可能な実装形態において、
図13に示すように、第4のタッチ操作は、ユーザが再生インタフェースにおいて第1のコントロール、例えば、
図13に示される端末機器のページの右下にあるコントロールをタップする操作と、ジャンプ後の設定インタフェース(例えば、設定及びプライバシーページ)において「言語」として標識されたコントロールをタップする操作とを含む。S1202におけるアプリケーション設定インタフェースは、
図13における最も右に示されるインタフェースであってもよい。
【0076】
S1203:ユーザによる自動翻訳オンオフコントロールに対する第5のタッチ操作を受け付ける。
【0077】
S1204:第5のタッチ操作に応じて、自動翻訳機能のオンオフ状態を決定する。
【0078】
1つの可能な実装形態において、ユーザが自動翻訳コントロールを左に切り替えると、自動翻訳機能がオフ状態であると決定し、ユーザが自動翻訳コントロールを右に切り替えると、自動翻訳機能がオン状態であると決定する。又は、ユーザが自動翻訳コントロールを左に切り替えると、自動翻訳機能がオン状態であると決定し、ユーザが自動翻訳コントロールを右に切り替えると、自動翻訳機能がオフ状態であると決定する。本開示は、これについて制限を加えない。
【0079】
S1205:自動翻訳機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルト字幕種別を決定する。
【0080】
1つの可能な実装形態において、自動翻訳機能がオン状態である場合、デフォルト字幕が翻訳字幕であると決定する。字幕が提示される場合、ユーザが後で閲覧する動画には全てデフォルトで翻訳字幕が提示される。自動翻訳機能がオフ状態である場合、デフォルト字幕が原字幕であると決定する。字幕が提示される場合、ユーザが後で閲覧する動画には全てデフォルトで原字幕が提示される。
【0081】
S1206:ユーザによる自動読み上げオンオフコントロールに対する第6のタッチ操作を受け付ける。
【0082】
なお、オーディオ読み上げは、翻訳字幕に対する読み上げであるため、ユーザが自動翻訳機能をオフにすると、オーディオ読み上げ機能が存在しないようになる。従って、自動読み上げオンオフコントロールは、自動翻訳機能がオン状態であるときにのみ、ユーザのタッチ操作に応答する。即ち、自動読み上げオンオフコントロールは、自動翻訳機能がオン状態であるときにのみ、アクティブ状態になる。自動翻訳機能がオフ状態であるときは、自動読み上げオンオフコントロールはグレイアウトされる。このとき、端末機器は、ユーザによる自動読み上げオンオフコントロールに対するタッチ操作に応答しない。
【0083】
S1207:第6のタッチ操作に応じて、自動読み上げ機能のオンオフ状態を決定する。
【0084】
1つの可能な実装形態において、
図13における一番右の図に示すように、ユーザが自動読み上げコントロールを左に切り替えると、自動読み上げ機能がオフ状態であると決定し、ユーザが自動読み上げコントロールを右に切り替えると、自動読み上げ機能がオン状態であると決定する。又は、ユーザが自動読み上げコントロールを左に切り替えると、自動読み上げ機能がオン状態であると決定し、ユーザが自動読み上げコントロールを右に切り替えると、自動読み上げ機能がオフ状態であると決定する。本開示は、これについて制限を加えない。
【0085】
S1208:自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定する。
【0086】
1つの可能な実装形態において、自動読み上げ機能がオン状態である場合、デフォルトオーディオが読み上げオーディオであると決定する。ユーザが後で閲覧する動画には全てデフォルトで読み上げオーディオが再生される。自動読み上げ機能がオフ状態である場合、デフォルトオーディオが原オーディオであると決定する。ユーザが後で閲覧する動画には全てデフォルトで原オーディオが再生される。
【0087】
上記の実施形態は、例示的なものに過ぎない。本開示の実施例は、実際のニーズに応じて、自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定してもよい。例えば、自動読み上げ機能がオン状態である場合、デフォルトオーディオが動画の原オーディオであると決定してもよい。ユーザが後で閲覧する動画には全て動画の原オーディオが再生される。
【0088】
本実施例による方法は、ユーザが自動翻訳機能と自動読み上げ機能をオンオフ設定することを可能にし、ユーザによるこれら2つの機能に対するオンオフ設定によって、動画のデフォルト字幕と動画のデフォルトオーディオを決定する。これにより、インタラクション柔軟性をさらに向上させ、ユーザにより多くの機能を提供し、ユーザ体験を向上させる。
【0089】
図14は、本開示による端末機器の構成概略図である。
図14に示すように、本開示による端末機器は、
第1の動画の字幕を提示するための字幕コンポーネントが表示された前記第1の動画の再生インタフェースを提示するための表示モジュール1301と、
前記第1の動画の再生中にユーザによる前記字幕コンポーネントに対する第1のタッチ操作に応答して、ユーザが前記第1の動画の字幕言語を設定し、及び/又は前記字幕コンポーネントを非表示に設定するための設定ポップアップを表示するための表示モジュール1301と、
ユーザによる前記設定ポップアップに対する第2のタッチ操作に応答して、前記第1の動画を処理するための処理モジュール1302と、を含む。
【0090】
選択的に、前記設定ポップアップは、字幕コンポーネント非表示オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記字幕コンポーネント非表示オプションに対するタッチ操作を含む。
【0091】
処理モジュール1302は、具体的には、
前記第1の動画の字幕が非表示状態となるように、前記第1の動画の再生インタフェースに前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に字幕フローティングウインドウを表示することに用いられる。
【0092】
選択的に、処理モジュール1302は、さらに、
ユーザがトリガした動画切替コマンドを受け付けることと、
第2の動画を再生し、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することとに用いられる。
【0093】
選択的に、処理モジュール1302は、具体的には、
前記字幕コンポーネントの状態に関連するパラメータを含む第1のパラメータの値を検索することと、
前記第1のパラメータの値が第1の所定値である場合、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを非表示にすると共に前記字幕フローティングウインドウを表示することとに用いられる。
【0094】
選択的に、表示モジュール1301は、さらに、
ユーザによる前記字幕フローティングウインドウに対する第3のタッチ操作に応答して、前記第1の動画の字幕が表示状態となるように、前記第1の動画の再生インタフェースに前記字幕コンポーネントの表示を復帰させることに用いられ、
選択的に、前記字幕コンポーネントの表示が復帰すると、前記字幕コンポーネントに表示される字幕は、現在再生されている前記第1の動画における動画フレームに同期する。
【0095】
選択的に、処理モジュール1302は、さらに、
ユーザがトリガした動画切替コマンドを受け付けることと、
第2の動画を再生し、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することとに用いられる。
【0096】
選択的に、処理モジュール1302は、具体的には、
前記字幕コンポーネントの状態に関連するパラメータを含む第1のパラメータの値を検索することと、
前記第1のパラメータの値が第2の所定値である場合、前記第2の動画の再生インタフェースに継続して前記字幕コンポーネントを表示することとに用いられる。
【0097】
選択的に、前記設定ポップアップは、字幕言語設定オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記字幕言語設定オプションに対するタッチ操作を含み、処理モジュール1302は、さらに、
前記第1の動画の字幕を、前記第2のタッチ操作によってトリガされた字幕言語に更新することに用いられる。
【0098】
選択的に、前記設定ポップアップは、オーディオ切替オプションを含み、前記第2のタッチ操作は、ユーザによる前記オーディオ切替オプションに対するタッチ操作を含み、処理モジュール1302は、さらに、
前記第1の動画のオーディオを、前記オーディオ切替オプションに対応するオーディオに更新することに用いられる。
【0099】
選択的に、表示モジュール1301は、さらに、
ユーザによる第4のタッチ操作を受け付けることと、
前記第4のタッチ操作に応答して、自動翻訳オンオフコントロール及び/又は自動読み上げオンオフコントロールを含むアプリケーション設定インタフェースを表示することとに用いられる。
【0100】
選択的に、処理モジュール1302は、さらに、
ユーザによる前記自動翻訳オンオフコントロールに対する第5のタッチ操作を受け付けることと、
前記第5のタッチ操作に応じて、自動翻訳機能のオンオフ状態を決定することと、
前記自動翻訳機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルト字幕種別を決定することとに用いられる。
【0101】
選択的に、処理モジュール1302は、具体的には、
前記自動翻訳機能がオン状態である場合、前記デフォルト字幕が翻訳字幕であると決定することと、
前記自動翻訳機能がオフ状態である場合、前記デフォルト字幕が原字幕であると決定することとに用いられる。
【0102】
選択的に、前記アプリケーション設定インタフェースは、自動読み上げオンオフコントロールを含み、自動翻訳機能がオン状態にあるとき、前記自動読み上げオンオフコントロールはアクティブ状態にあり、処理モジュール1302は、さらに、
ユーザによる前記自動読み上げオンオフコントロールに対する第6のタッチ操作を受け付けることと、
前記第6のタッチ操作に応じて、自動読み上げ機能のオンオフ状態を決定することと、
前記自動読み上げ機能のオンオフ状態に応じて、動画のデフォルトオーディオを決定することとに用いられる。
【0103】
選択的に、処理モジュール1302は、具体的には、
前記自動読み上げ機能がオン状態である場合、前記デフォルトオーディオが読み上げオーディオであると決定することと、
前記自動読み上げ機能がオフ状態である場合、前記デフォルトオーディオが原オーディオであると決定することとに用いられる。
【0104】
本実施例による端末機器は、上記いずれか1つの方法の実施例におけるステップを実行するために用いられることができ、その実現原理及び技術的効果は類似しているため、ここではこれ以上説明しない。
【0105】
図15は、本出願による端末機器のハードウェア構成概略図である。
図15に示すように、本開示の実施例による端末機器は、
プログラム命令を記憶するためのメモリ1401と、
前記プログラム命令が実行されると、上記いずれか1つの実施例に記載の動画処理方法を実現させるためのプロセッサ1402とを含んでもよい。具体的な実現原理は、上記の実施例を参照すればよく、本実施例ではこれ以上説明しない。
【0106】
本開示は、プロセッサによって実行されると、上記いずれか1つの実施例に記載の動画処理方法を実現させるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0107】
本開示は、プログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、可読記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサは、前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り可能であり、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、端末機器に、上記いずれか1つの実施例に記載の動画処理方法を実施させる。
【0108】
本開示によるいくつかの実施例では、理解すべきことは、掲示された装置及び方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、単なる例示的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、他の区分方式があってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに結合されてもよく、又は集積されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットによる間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
【0109】
前記分離された部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、又は物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、又は、物理的なユニットでなくてもよい。すなわち、一つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部または全部のユニットを選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0110】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが物理的に単独に存在しもよく、二つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積されるユニットは、ハードウェアの形式を採用して実現されてもよく、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせた機能ユニットの形式を採用して実現されてもよい。
【0111】
上記のソフトウェア機能ユニットの形態で実現された集成ユニットは、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。上記のソフトウェア機能ユニットは、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)又はプロセッサ(Processor)に本開示の各実施例に記載の方法の一部のステップを実行させるための若干の指令を含む。この記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスク又は光ディスク等、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0112】
本開示に記載されたプロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPUと略称する)であってもよいし、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSPと略称する)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称する)などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、このプロセッサは、任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本開示を結び付けて開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行されて完了されるように直接的に具現化し、又は、プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合せで実行されて完了されてもよい。
【0113】
最後に、上述の各実施例は、本開示の技術案を説明するためのみに用いられ、それを限定するものではないことに留意されたい。前述した各実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば、前述した各実施例に記載の技術案を依然として変更し、又はそのうちの一部又は全部の技術的特徴を同等に置換することが可能であり、これらの変更又は置換は、対応する技術案の本質を本開示の各実施例の技術案の範囲から逸脱させないものである。
【国際調査報告】