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特表2024-523269(チ)オキサゾリン((THI)OXAZOLINE)殺虫剤
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  • 特表-(チ)オキサゾリン((THI)OXAZOLINE)殺虫剤 図1
  • 特表-(チ)オキサゾリン((THI)OXAZOLINE)殺虫剤 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】(チ)オキサゾリン((THI)OXAZOLINE)殺虫剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 413/04 20060101AFI20240621BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20240621BHJP
   A61P 33/10 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20240621BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20240621BHJP
   A01P 7/02 20060101ALI20240621BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
C07D413/04 CSP
C07D413/14
A61P33/10
A61K31/4439
A61K31/497
A01N43/80 101
A01P7/02
A01P7/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576349
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2024-02-09
(86)【国際出願番号】 EP2022066343
(87)【国際公開番号】W WO2022263530
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】63/211,486
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521263308
【氏名又は名称】エランコ・ティアゲゾンタイト・アーゲー
(71)【出願人】
【識別番号】508270727
【氏名又は名称】エランコ アニマル ヘルス ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Elanco Animal Health GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】デュクレー,ピエール
(72)【発明者】
【氏名】ラジョー,デニーズ
(72)【発明者】
【氏名】トゥルバーグ,アンドレアス
【テーマコード(参考)】
4C086
4H011
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC67
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB39
4C086ZC61
4H011AC01
4H011AC04
4H011BB10
(57)【要約】
本発明は、式(I)の化合物であって、
【化1】
伴侶動物および家畜における、例えばノミおよびマダニなどの有害生物の長期にわたる治療および駆除に有用である式(I)の化合物、および医薬組成物、およびそれを使用する方法を提供する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物であって、
【化1】
式中、
は、CF、CHF、CHF、およびCFCFからなる群から選択され、
は、OまたはSであり、
Zは、NまたはCRであり、
は、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
Qは、以下からなる群から選択され、
【化2】
式中、
pは、0、1、または2であり、
qは、0、1、2、または3であり、
rは、0または1であり、
sは、0、1、または2であり、
tは、0または1であり、
は、出現ごとに、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、C~C-アルコキシカルボニル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、および-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cアルコキシであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、および-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルコキシ、-NRC(O)(C~Cアルキル)であってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基でC~Cアルキルが置換されていてもよく、式中Rは水素およびC~Cアルキルからなる群から独立に選択されるものである-NRC(O)(C~Cアルキル)、-C(O)NR(C~Cアルキル)であってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基でC~Cアルキルが置換されていてもよく、式中Rは水素およびC~Cアルキルからなる群から独立に選択されるものである-C(O)NR(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-SC~Cアルキル、ならびに-S(O)C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-S(O)C~Cアルキル、からなる群から独立に選択され、
は、出現ごとに、オキソ、C~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択され、
は、OまたはSであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
は、CH O、S、結合、またはNであり、
は、CH O、S、結合、またはNであり、
は、CHまたはNであり、
10は、CHまたはNであり、
11は、CHまたはNであり、
12は、CHまたはNであり、
13は、CHまたはNであり、
14は、CHまたはNであり、
15は、CHまたはNであり、
16は、NR、O、またはSであり、式中、Rは、水素、C~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択され、
は、-O-、-S-、-NR-、-NC(O)R-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、-O-、-S-、-NR-、-NC(O)R-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
ただし、
が、-O-、-S-、-NR-、または-NC(O)R-である場合には、Wは、-CH-、または-C(O)-であり、また
が、-O-、-S-、-NR-、または-NC(O)R-である場合には、Wは、-CH-、または-C(O)-であり、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
式中、W、W、W、およびWの間の結合は、単結合または二重結合であり得、
ただし、
(i)W、W、W、およびWのうちの二つ以下が、nil(無し)であり、
(ii)W、W、W、およびWのうちの二つ以下が、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、または-C(O)-であり、
(iii)W、W、W、およびWのうちの二つが、-O-および/または-S-である場合には、それらの間に少なくとも一つの炭素原子が存在し、また
(iv)W、W、W、またはWが-CH-および/または-NR-である場合には、W、W、W、およびWによって形成される環内に二重結合が形成されるものであり、
は、出現ごとに、水素、ならびにC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、および-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択され、
は、出現ごとに、オキソ、C~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択され、
Xは、O、S、およびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールであり、
前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、および-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、ならびに-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいものであり、
式中、前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、および-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、ならびにC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものであり、
または
Xは、以下からなる群から選択され、
【化3】
式中、
10は、水素、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルシクロアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルコキシカルボニル、C~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルからなる群から選択され、
Wは、
(i)水素、
(ii)C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、独立にハロゲンおよびシアノの群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、アセチレニル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであってハロゲン、ヒドロキシル、シアノおよびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキルおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキルおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシアノアルキルであって1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキルであって窒素が結合しており、また任意にO、SおよびNの群から選択される1または2の他のヘテロ原子を有するものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、-NH、C~Cアミノカルボニル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルのその他のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~CハロアルキルおよびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されているものである-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキル、5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記ヘテロアリールの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである、5~10員ヘテロアリール、フェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cハロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、およびO、S、BおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中前記ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のBは、価数が許容すれば、ヒドロキシルで置換されているものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~Cハロアルキル、-C(O)-NH、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~C
アルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいものであるフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
(iii)C~Cシクロアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、カルボキシル、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cハロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、C~Cアルケニルであって1~3のハロゲンで置換されていてもよいC~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、
(iv)6員アリール、またはO、SおよびNの群から選択される1、2もしくは3のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールであって、式中前記6員アリールおよび5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものである、6員アリールまたは5~10員ヘテロアリール、
(v)O、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中前記ヘテロシクロアルキルは、ベンゾ縮合していてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~Cハロアルキル、-SONH(C~Cアルキル)、-SON(C~Cアルキル)、-C(O)-NH、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである、4~7員ヘテロシクロアルキル、ならびに
(vi)-NR1112からなる群から選択され、
式中、
11は、水素、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルシクロアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアミノカルボニル、およびC~Cアルコキシカルボニルからなる群から選択され、
12は、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキルおよび-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、-C(O)-C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキルおよび-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)-C~Cアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキルであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、前記ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、ならびに5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO-Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものである5~10員ヘテロアリールからなる群から選択され、
または
10およびWは、それらが結合する窒素と一緒になって、N、SおよびOからなる群から選択される1~2のヘテロ原子を含有していてもよい4~7員環を形成するものであり、式中前記環の炭素は、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C~Cアルコキシ、N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル、N-C~C-アルキルアミノカルボキシル、C~Cアミノカルボキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシルおよびC~Cアルコキシからなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、5~6員ヘテロアリール、ならびにフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル、N-C~C-アルキルアミノカルボキシルおよびC~Cアミノカルボキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記4~7員環の任意のNは水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、ならびにフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員環の任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものであり、また
Yは、C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、アセチレニル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-SONH(C~Cアルキル)、-SON(C~Cアルキル)、-SONH(C~Cハロアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであってハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、フェニルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいフェニル、5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されているものである5~10員ヘテロアリール、ならびにO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中前記ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、‐SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルおよび5~6員ヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルである、
式(I)の化合物、またはその塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、
Wは、
(i)水素、
(ii)C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、独立にハロゲンおよびシアノの群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、アセチレニル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであってハロゲン、ヒドロキシル、シアノおよびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキルおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキルおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシアノアルキルであって1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキルであって窒素が結合しており、また任意にO、SおよびNの群から選択される1または2の他のヘテロ原子を有するものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、-NH、C~Cアミノカルボニル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルのその他のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~CハロアルキルおよびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されているものである-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキル、5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものであり、式中ヘテロアリールの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである、5~10員ヘテロアリール、フェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cハロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、およびO、S、BおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中前記ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のBは、価数が許容すれば、ヒドロキシルで置換されているものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~Cハロアルキル、-C(O)-NH、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~C
アルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいものであるフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
(iii)C~Cシクロアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、カルボキシル、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cハロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、C~Cアルケニルであって1~3のハロゲンで置換されていてもよいC~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、
(iv)O、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールであって、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記ヘテロアリールのNは、価数が許容すれば、水素、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものである、5~10員ヘテロアリール、
(v)O、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中前記ヘテロシクロアルキルは、ベンゾ縮合していてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~Cハロアルキル、-C(O)-NH、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである、4~7員ヘテロシクロアルキル、ならびに
(vi)-NR1112からなる群から選択され、式中、
11は、水素、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルシクロアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアミノカルボニル、およびC~Cアルコキシカルボニルからなる群から選択され、
12は、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキルおよび-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、-C(O)-C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキルおよび-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)-C~Cアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキルであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、前記ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、ならびに5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO-Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものである5~10員ヘテロアリールからなる群から選択され、
または
10およびWは、それらが結合する窒素と一緒になって、N、SおよびOからなる群から選択される1~2のヘテロ原子を含有していてもよい4~7員環を形成するものであり、式中前記環の炭素は、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C~Cアルコキシ、N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル、N-C~C-アルキルアミノカルボキシル、C~Cアミノカルボキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシルおよびC~Cアルコキシからなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、5~6員ヘテロアリール、ならびにフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル、N-C~C-アルキルアミノカルボキシルおよびC~Cアミノカルボキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中前記4~7員環の任意のNは水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、ならびにフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員環の任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものであり、また
Yは、C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、アセチレニル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであってハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、フェニルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいフェニル、5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中前記5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、式中前記ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されているものである5~10員ヘテロアリール、ならびにO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中前記ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、式中前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、‐SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルおよび5~6員ヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、前記4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルである、
請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項3】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはトリフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項4】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはブロモである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項5】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはジフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項6】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、Rはメトキシである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項7】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、Rはフルオロである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項8】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはトリフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項9】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはジフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項10】
ZはCRであり、Rは水素であり、Rはトリフルオロメトキシであり、Rは水素であり、Rはジフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項11】
はCFである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項12】
はCHFである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項13】
ZはNである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物であって、
rel-(S)-4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(6-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(4,6-ビス(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(4,6-ビス(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(R)-4-(5-(6-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(6-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(R)-4-(5-(4,6-ビス(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(4,6-ビス(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(R)-4-(5-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(R)-4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(R)-4-(5-(4-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(4-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(R)-4-(5-(6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
rel-(S)-4-(5-(6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、
4-((R*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド、
4-((S*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド、
4-((R*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((cis)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド、
4-((S*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((cis)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド、
rel-(S)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミド、
および
rel-(R)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミド、
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその塩。
【請求項15】
ZがCRである場合、
は、Rがトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモである場合にのみ水素であり得、
は、RまたはRの一方がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモのいずれかである場合にのみ水素であり得、また
、R、R、およびRのうちの最大でも三つが水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
ZがCRである場合、
は、Rがトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはブロモである場合にのみ水素であり得、
は、RまたはRの一方がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはブロモのいずれかである場合にのみ水素であり得、また
、R、R、およびRのうちの最大でも三つが水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその塩、および少なくとも一つの許容可能な担体を含む、組成物。
【請求項18】
医薬としての、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物またはその塩の使用。
【請求項19】
有害生物の治療をする医薬の製造における、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物またはその塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品化学、薬理学、ならびに獣医学および人間の医療に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘテロアリールイソキサゾリンは、農業、林業、芝工、家庭、木材製品、苗作物保護、および獣医学の分野で使用される。獣医学分野には、魚を含む、伴侶動物および家畜が含まれる。例えば、当該阻害剤は、国際公開第2005/085216号、国際公開第2007/079162号、米国特許出願公開第2007/066617号、米国特許出願公開第20130131017号、国際公開第2009/002809号、国際公開第2009/112275号、国際公開第2010/003923号、国際公開第2010/070068号、国際公開第2012/120399号、国際公開第2013/079407号、および国際公開第2021/127188号に開示されている。
【0003】
多くの用途で、有害生物に対する長期的な効果が望ましい。長期間続く保護は、イヌおよびネコ、またマウス、モルモット、フェレット、およびウサギなどの伴侶動物で、ならびにウシ、ヒツジ、ブタなどの大規模放牧動物、ならびに魚、特にサケおよびシーバスで、特に重要である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、伴侶動物および家畜、特に温血動物、特にイヌ、ネコ、およびウシにおいて長い半減期を有する式(I)の化合物、ならびに外部寄生生物の駆除における当該化合物の使用に関する。多くの場合、式(I)の化合物は、単回の経口投与または注射後、数ヶ月間の長い作用持続時間を提供する。
【0005】
本発明はまた、伴侶動物および家畜の外部寄生生物を効果的に治療および/または駆除する式(I)の化合物も提供する。
【0006】
一実施形態では、本発明は、式(I)の化合物であって、
【化1】
式中、
は、CF、CHF、CHF、およびCFCFからなる群から選択され、
は、OまたはSであり、
Zは、NまたはCR、好ましくはCRであり、
は、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシからなる群から選択され、好ましくはハロゲン、ジフルオロメチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択され、より好ましくはフッ素、塩素、ジフルオロメチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ、およびトリフルオロメトキシからなる群から選択され、好ましくはハロゲン、ジフルオロメチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択され、より好ましくはフッ素、塩素、ジフルオロメチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
Qは、以下からなる群から選択され、
【化2】
式中、
pは、0、1、または2であり、
qは、0、1、2、または3であり、
rは、0または1であり、
sは、0、1、または2であり、
tは、0または1であり、
は、出現ごとに、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、C~C-アルコキシカルボニル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、および-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cアルコキシであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、および-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルコキシ、-NRC(O)(C~Cアルキル)であってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基でC~Cアルキルが置換されていてもよく、式中Rは水素およびC~Cアルキルからなる群から独立に選択されるものである-NRC(O)(C~Cアルキル)、-C(O)NR(C~Cアルキル)であってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基でC~Cアルキルが置換されていてもよく、式中Rは水素およびC~Cアルキルからなる群から独立に選択されるものである-C(O)NR(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-SC~Cアルキル、ならびに-S(O)C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、および-N(C~Cアルキル)からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-S(O)C~Cアルキル、からなる群から独立に選択され、
は、出現ごとに、オキソ、C~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択され、
は、OまたはSであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
は、CH O、S、結合、またはNであり、
は、CH O、S、結合、またはNであり、
は、CHまたはNであり、
10は、CHまたはNであり、
11は、CHまたはNであり、
12は、CHまたはNであり、
13は、CHまたはNであり、
14は、CHまたはNであり、
15は、CHまたはNであり、
16は、NR、O、またはSであり、式中、Rは、水素、C~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択され、
は、-O-、-S-、-NR-、-NC(O)R-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、-O-、-S-、-NR-、-NC(O)R-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
ただし、
が、-O-、-S-、-NR-、または-NC(O)R-である場合には、Wは、-CH-、または-C(O)-であり、また
が、-O-、-S-、-NR-、または-NC(O)R-である場合には、Wは、-CH-、または-C(O)-であり、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
は、nil(無し)、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、-CH-、-N-、-CH-、および-C(O)-からなる群から選択され、
式中、W、W、W、およびWの間の結合は、単結合または二重結合であり得、
ただし、
(i)W、W、W、およびWのうちの二つ以下が、nil(無し)であり、
(ii)W、W、W、およびWのうちの二つ以下が、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-NR-、または-C(O)-であり、
(iii)W、W、W、およびWのうちの二つが、-O-および/または-S-である場合には、それらの間に少なくとも一つの炭素原子が存在し、また
(iv)W、W、W、またはWが-CH-および/または-NR-である場合には、W、W、W、およびWによって形成される環内に二重結合が形成されるものであり、
は、出現ごとに、水素、ならびにC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、および-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択され、
は、出現ごとに、オキソ、C~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択され、
Xは、O、S、およびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールであり、
該5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、および-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、ならびに-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいものであり、
式中、当該ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、および-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、ならびにC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものであり、
または
Xは、以下からなる群から選択され、
【化3】
式中、
10は、水素、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルシクロアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルコキシカルボニル、C~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルからなる群から選択され、
Wは、
(i)水素、
(ii)C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、独立にハロゲンおよびシアノの群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、アセチレニル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであってハロゲン、ヒドロキシル、シアノおよびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキルおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキルおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシアノアルキルであって1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキルであって窒素が結合しており、また任意にO、SおよびNの群から選択される1または2の他のヘテロ原子を有するものであり、式中当該4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、-NH、C~Cアミノカルボニル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、式中当該4~7員ヘテロシクロアルキルのその他のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~CハロアルキルおよびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されているものである-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキル、5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、式中当該ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものであり、式中ヘテロアリールの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである、5~10員ヘテロアリール、フェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cハロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、およびO、S、BおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のBは、価数が許容すれば、ヒドロキシルで置換されているものであり、式中4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~Cハロアルキル、-C(O)-NH、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノ
およびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいものであるフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、式中4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
(iii)C~Cシクロアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、カルボキシル、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cハロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、C~Cアルケニルであって1~3のハロゲンで置換されていてもよいC~Cアルケニル、およびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、
(iv)6員アリール、またはO、SおよびNの群から選択される1、2もしくは3のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールであって、式中6員アリールおよび5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、式中当該ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものである、6員アリールまたは5~10員ヘテロアリール、
(v)O、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、当該ヘテロシクロアルキルは、ベンゾ縮合していてもよく、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、-NH、C~Cアミノカルボニル、-SO~Cアルキル、-SO~Cハロアルキル、-C(O)-NH、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-SONH(C~Cアルキル)、-SON(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである、4~7員ヘテロシクロアルキル、ならびに
(vi)-NR1112からなる群から選択され、
式中、
11は、水素、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルシクロアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアミノカルボニル、およびC~Cアルコキシカルボニルからなる群から選択され、
12は、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキルおよび-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、-C(O)-C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキルおよび-SO~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)-C~Cアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキルであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、式中4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキルおよび-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、およびフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、ならびに5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中5~10員ヘテロアリールの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、式中当該ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO-Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいものである5~10員ヘテロアリールからなる群から選択され、
または
10およびWは、それらが結合する窒素と一緒になって、N、SおよびOからなる群から選択される1~2のヘテロ原子を含有していてもよい4~7員環を形成するものであり、式中当該環の炭素は、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、C~Cアルコキシ、N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル、N-C~C-アルキルアミノカルボキシル、C~Cアミノカルボキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシルおよびC~Cアルコキシからなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、5~6員ヘテロアリール、ならびにフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル、N-C~C-アルキルアミノカルボキシルおよびC~Cアミノカルボキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、式中4~7員環の任意のNは水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、ならびにフェニルであってハロゲン、C~Cアルキル、シアノおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、4~7員環の任意のSは、1または2の酸素原子で置換されていてもよいものであり、また
Yは、C~Cアルキルであって、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、アセチレニル、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-SONH(C~Cアルキル)、-SON(C~Cアルキル)、-SONH(C~Cハロアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであってハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、およびC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、-C(O)NH-C~Cハロアルキル、フェニルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)および-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、-C(O)NH-C~Cアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいフェニル、5~10員ヘテロアリールであってO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有し、式中5~10員ヘテロアリールの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、式中当該ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、およびC~Cシクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されているものである5~10員ヘテロアリール、ならびにO、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、式中当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、‐SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよいものであり、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキルおよび5~6員ヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されているものであり、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは1または2の酸素原子で置換されていてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい、C~Cアルキルである、
式(I)の化合物、またはその塩を提供する。
【0007】
一実施形態では、ZはCRである。
【0008】
別の実施形態では、ZはNである。
【0009】
一実施形態では、本発明はまた、式(I)の化合物またはその塩、および少なくとも一の許容可能な賦形剤を含む組成物であって、任意で少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む、組成物も提供する。
【0010】
一実施形態では、本発明はまた、有害生物の治療をするための方法を提供し、方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその塩を投与することを含み、方法は、任意で、有効量の少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む。
【0011】
一実施形態では、本発明はまた、有害生物を駆除するための方法を提供し、方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその塩を投与することを含み、方法は、任意で、有効量の少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む。
【0012】
一実施形態では、本発明はまた、有害生物の治療または駆除をするための方法を提供し、方法は、対象の環境を、有効量の式(I)の化合物またはその塩と接触させることを含み、方法は、任意で、有効量の少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む。
【0013】
したがって、本発明は、医薬の製造を含む、医薬としての本発明の化合物の使用を提供する。一実施形態では、本発明は、寄生虫の治療をするための式(I)の化合物またはその塩を含む医薬の製造を提供する。一実施形態では、本発明は、有害生物、好ましくはノミまたはマダニ、の駆除をするための式(I)の化合物またはその塩を含む医薬の製造を提供する。別の実施形態では、本発明は、有害生物、好ましくはノミまたはマダニ、の治療または駆除をするための医薬の製造における式(I)の化合物またはその塩の使用を提供する。
【0014】
本発明はまた、本発明の化合物およびその中間体を作製するプロセスも提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本明細書に記載の実施例1.1および1.2の化合物を調製するための代替的合成スキームを示す。
図2図2は、本明細書に記載の実施例3.1および3.2の化合物を調製するための代替的合成スキームを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
「C~Cアルキル」という用語は、一~二の炭素原子を有するアルキル鎖を指し、メチルおよびエチルを含む。
【0017】
「C~Cアルキル」という用語は、一~四の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル鎖を指し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなどを含む。
【0018】
同様に、「C~Cアルキル」という用語は、一~六の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル鎖を指し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどを含む。
【0019】
「C~Cハロアルキル」および「C~Cハロゲノアルキル(halogenoalkyl)」という用語は、一~四の炭素原子および1~5のハロゲンを有する直鎖または分枝鎖のアルキル鎖を指し、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1,2,2-トリフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピルなどを含む。
【0020】
「C~Cハロアルキル」および「C~Cハロゲノアルキル(halogenoalkyl)」という用語は、一~六の炭素原子および1~5のハロゲンを有する直鎖または分枝鎖のアルキル鎖を指し、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1,2,2-トリフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、4,4,4-トリフルオロブチルなどを含む。
【0021】
「C~Cアルケニル」という用語は、二~四の炭素原子および一の炭素-炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖のアルケニル鎖を指し、エチレン、プロピレン、イソ-プロピレン、ブチレン、イソ-ブチレン、sec-ブチレンなどを含む。
【0022】
「C~Cアルキニル」という用語は、二~四の炭素原子および一の炭素-炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖のアルキニル鎖を指し、アセチレン、プロパルギルなどを含む。
【0023】
「C~Cアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して結合したC~Cアルキルを指し、メトキシおよびエトキシを含む。
【0024】
「C~Cアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して結合したC~Cアルキルを指し、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシなどを含む。
【0025】
「C~Cアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して結合したC~Cアルキルを指し、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシなどを含む。
【0026】
「C~Cシクロアルキル」という用語は、三~六の炭素原子のアルキル環を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルを含む。シクロアルキル環は、縮合、架橋、またはスピロ縮合し得ることが理解される。
【0027】
「C~Cアルキルシクロアルキル」という用語は、C~Cシクロアルキルで置換されたC~Cアルキルを指すものであって、炭素の総数が四~七であり、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルエチルなどを含む。
【0028】
「ハロ」、「ハロゲン」および「ハロ」という用語は、クロロ原子、フルオロ原子、ブロモ原子、またはヨード原子を指す。
【0029】
「4~7員ヘテロシクロアルキルであって、O、S、Nの群から選択される1または2のヘテロ原子を有するものであり、当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル」という用語と「4~7員ヘテロシクロアルキルであって、O、S、B、Nの群から選択される1または2のヘテロ原子を有するものであり、当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよいものである4~7員ヘテロシクロアルキル」という用語は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される一もしくは二のヘテロ原子を有するか、または窒素、酸素、ホウ素および硫黄からなる群から選択される一もしくは二のヘテロ原子を有する、4~7員の飽和または部分的(しかし完全にではない)に不飽和の環を指し、また当該環は、任意にカルボニルを含んでラクタムまたはラクトンを形成する。硫黄が含まれる場合、硫黄は-S-、-SO-、または-SO-のいずれもがあり得ることが理解される。複素環式環は、単環式または二環式であり得、任意の二環式環が、縮合、架橋、またはスピロ縮合し得る。この規定した4~7員は、ベンゾ縮合していてもよい環は除外される。また、当業者によって完全に理解されるように、飽和または部分的(しかし完全にではない)に不飽和の4~7員ヘテロシクロアルキル環は、ヘテロシクロアルキル環に適用され、その性質によって完全に不飽和になることとなる任意にベンゾ縮合した環には適用されない。この基は、環上のヘテロ原子、価数が許容すれば、ヘテロシクロアルキルの炭素原子、または任意にベンゾ縮合した環の炭素原子のいずれかによって置換基として結合され得ることがさらに理解される。また、ベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルが炭素上で任意に置換される場合、当該置換基は、複素環および/またはベンゾ縮合環の炭素原子上にあり得ることも理解される。例えば、限定するものではないが、この用語は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキセタニル、チオキセタニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロフリル、ヘキサヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジニル、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、イソキサゾリジン、ジヒドロイミダゾリル、インドリル、イソインドリルなどを含む。
【0030】
「5員または6員ヘテロアリール」という用語は、一から五の炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される一つ以上、典型的には一~四のヘテロ原子を有する、六員の単環式の完全に不飽和な環を指す。例えば、限定するものではないが、この用語は、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾイル、イソキサゾイル、チアゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジルなどを含む。当然のことながら、6員ヘテロアリールは、このような結合態様が有効である環上炭素または環上窒素原子を介して置換基として結合することができる。
【0031】
10およびWが、それらが結合している窒素と一緒になる場合、「N、SおよびOからなる群から選択される1~2のヘテロ原子を含有していてもよい4~7員環」という用語は、R10およびWが結合する窒素を含めた四~七員を有する完全に飽和または部分的に不飽和(しかし完全にではない)の環を指し、これにはアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキセタニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロフリル、ヘキサヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロイミダゾリルなどが含まれる。
【0032】
「O、S、およびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリール」という用語は、一~九の炭素原子ならびに窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される一または二のヘテロ原子を有する五~十員の、単環式または多環式の完全に不飽和の、環または環系を指す。例えば、限定するものではないが、この用語は、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジル、アゼピニル、ジアゼピニル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾピラジニル、ベンゾピラゾリル、キナゾリル、チエノピリジル、キノリル、イソキノリル ベンゾチアゾリルなどを含む。当然のことながら、O、S、およびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールは、こうした結合態様が有効である環上炭素または環上窒素原子を介して置換基として結合し得る。
【0033】
「オキソ」という用語は、それが結合している炭素に二重結合して、アミド、ケトンまたはアルデヒドのカルボニルを形成する酸素原子を指す。例えば、プリドン(pryidone)遊離基は、オキソ置換された6員ヘテロアリールとして考えられる。
【0034】
「カルボキシル」という用語は、以下の基を指す。
【化4】
【0035】
「N,N-ジ-C~C-アルキルアミノカルボキシル」という用語は、この真下の基であって、
【化5】
式中、窒素上の水素は、二つの独立に選択されるC~Cアルキル基で置換されているものである基を指す。
【0036】
同様に、「N-C~C-アルキルアミノカルボキシル」という用語は、この真下の基であって、
【化6】
式中、窒素上の水素のうちの一つは、C~Cアルキル基で置換されているものである基を指す。
【0037】
「C~Cアルコキシカルボニル」という用語は、以下の基であって、
式中、RはC~Cアルキルであるものである基を指す。
【0038】
「C~Cアルキルカルボニル」という用語は、以下の基であって、
【化7】
式中、RはC~Cアルキルであるものである基を指す。
【0039】
同様に、「C~Cハロアルキルカルボニル」という用語はこの真上の基であって、式中、RはC~Cハロアルキルであるものである基を指す。
【0040】
「C~Cアミノカルボニル」という用語は、以下の基であって、
【化8】
式中、Rは水素またはC~Cアルキルであるものである基を指す。
【0041】
基、置換基、部分などを参照して本明細書で使用される場合、「nil(無し)」という用語は、その基、置換基、または部分が存在しないことを示す。ここで、ある基、置換基、または部分が、もともと二つ以上の他の基、置換基、または部分に結合している場合、nil(無し)である基、置換基または部分に代わってその他方の基が一緒に結合している。例えば、構造A-B-Cを有する化合物で、Bがnil(無し)であるなら、AはCに直接結合しているので、化合物はA-Cである。別の例としては、構造A-B-Cを有する化合物で、Cがnil(無し)であるなら、化合物はA-Bである。
【0042】
「塩」および「塩類」という用語は、獣医学的または薬学的に許容可能な有機酸および塩基、または無機酸および塩基の塩を指す。こうした塩は当技術分野で周知であり、Journal of Science,66,2-19(1977)に記載される塩を含む。一例としては、塩酸塩がある。
【0043】
「置換(された)」という用語は、「任意で置換される」「置換されていてもよい」で使用される場合を含めて、水素でない遊離基(置換基)で置換されている基の一つ以上の水素遊離基を指す。置換基は、置換された位置ごとに同一であっても異なっていてもよいことが理解される。本発明によって想定される基および置換基の組み合わせは、安定であるか、または化学的に実行可能なものとする。本明細書に記載される化合物に関して、その基および置換基は、原子および置換基の許容される価数に従って選択され得、それにより選択および置換が、例えば、再構成、環化、除去などによって自発的に変形を受けないような安定した化合物を結果としてもたらす。
【0044】
「安定」という用語は、それらの生成を可能にするための条件に供されたときに実質的に変化しない化合物を指す。非限定的な例では、安定な化合物または化学的に実行可能な化合物は、水分や他の化学的に反応性な条件がない場合に40℃以下の温度で約一週間保持されたときに実質的に変化しない化合物である。
【0045】
本明細書で規定される用語が複数個の炭素原子に対する言及である場合、言及される数字は、言及される基を指し、その基上の任意選択的な置換基に存在し得るいずれかの炭素、またはベンゾ縮合環を含めて縮合環の一部として存在し得る任意の炭素を含まないことが理解される。
【0046】
当業者であれば、本発明の特定の化合物は異性体として存在することを理解するであろう。あらゆる比での、幾何異性体、エナンチオマー、およびジアステレオマーを含めた本発明の化合物の全ての立体異性体は、本発明の範囲内であることが企図される。
【0047】
本明細書で使用される場合、化学名称内の「(RS)」という用語は、示された立体中心でのラセミ混合物を指す。
【0048】
本明細書で使用される場合、化学名称内の「(RまたはS)」または「(SまたはR)」という用語は、示された立体中心においてあり得る二つの構成のうちの一方を指す。
【0049】
当業者であれば、本発明の特定の化合物は互変異性体として存在することを理解するであろう。本発明の化合物のすべての互変異性体は、本発明の範囲内であることが企図される。
【0050】
本発明の化合物はまた、主たる原子質量をもつ少なくとも一つの原子が、同じ原子番号を有するが主たる原子質量とは異なる原子質量をもつ原子によって置き換えられている、全ての同位体の種類を含む。様々な同位体の(例えば重水素、H)の使用が、より大きな代謝的安定性をもたらし得る。さらに、本発明の化合物の特定の様々な同位体には、放射性同位体(例えばトリチウム、H、または14C)を組み込まれ得、これは、薬物および/または基質組織分布試験において有用であり得る。11C、18F、15O、および13Nなど陽電子を放射する同位体での置換は、陽電子放射形断層撮影法(PET)試験において有用であり得る。
【0051】
「この本発明の化合物」および「この発明のある化合物」、ならびに「本発明の化合物」などの用語は、式(I)の実施形態、ならびに本明細書に記載の式(I)によって包含される他のより具体的な実施形態、ならびに本明細書に記載の例示的な化合物、ならびにこれら実施形態の各々の塩を含む。
【0052】
式(I)の化合物の一実施形態では、
は、Rがトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモである場合にのみ水素であり得、
は、RまたはRの一方がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモのいずれかである場合にのみ水素であり得、また
、R、R、およびRのうちの最大でも三つが水素である。
【0053】
式中ZがCRである式(I)の化合物の一実施形態では、
は、Rがトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモである場合にのみ水素であり得、
は、RまたはRの一方がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモのいずれかである場合にのみ水素であり得、また
、R、R、およびRのうちの最大でも三つが水素である。
【0054】
式(I)の化合物の一実施形態では、
は、Rがトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはブロモである場合にのみ水素であり得、
は、RまたはRの一方がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはブロモのいずれかである場合にのみ水素であり得、また
、R、R、およびRのうちの最大でも三つが水素である。
【0055】
式中ZがCRである式(I)の化合物の一実施形態では、
は、Rがトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはブロモである場合にのみ水素であり得、
は、RまたはRの一方がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはブロモのいずれかである場合にのみ水素であり得、また
、R、R、およびRのうちの最大でも三つが水素である。
【0056】
様々な実施形態を有する式(I)の化合物は以下のとおりである:
【0057】
式(I):
【化9】
【0058】
、A、A、A、A、A10、A11、A12、A14、および/またはA15に関して、置換基Rは、存在する場合、CHの水素に取って代わることが理解される。
【0059】
式(Ig)の化合物に関して、X基は、存在する場合、W、W、W、またはWにおいて-CH-基もしくは-CH-基の水素または-NR-基のRを置換することで結合することがさらに理解される。
【0060】
本発明の化合物のさらなる実施形態を以下に提供する:
(1)一実施形態は、式(I)の化合物またはその塩に関する。
【0061】
(1.1)一実施形態は、式(I)の化合物であって、式中ZがCRである式(I)の化合物またはその塩に関する。
【0062】
(1.2)一実施形態は、式(I)の化合物であって、式中ZがNである式(I)の化合物またはその塩に関する。
【0063】
(a)一実施形態は、式(Ia)の化合物またはその塩に関する。
【0064】
(a1)一実施形態は、式(Ia)の化合物であって、式中ZがCRである式(Ia)の化合物またはその塩に関する。
【0065】
(a2)一実施形態は、式(Ia)の化合物であって、式中ZがNである式(Ia)の化合物またはその塩に関する。
【0066】
(b)一実施形態は、式(Ib)の化合物またはその塩に関する。
【0067】
(b1)一実施形態は、式(Ib)の化合物であって、式中ZがCRである式(Ib)の化合物またはその塩に関する。
【0068】
(b2)一実施形態は、式(Ib)の化合物であって、式中ZがNである式(Ib)の化合物またはその塩に関する。
【0069】
(c)一実施形態は、式(Ic)の化合物またはその塩に関する。
【0070】
(c1)一実施形態は、式(Ic)の化合物であって、式中ZがCRである式(Ic)の化合物またはその塩に関する。
【0071】
(c2)一実施形態は、式(Ic)の化合物であって、式中ZがNである式(Ic)の化合物またはその塩に関する。
【0072】
(d)一実施形態は、式(Id)の化合物またはその塩に関する。
【0073】
(d1)一実施形態は、式(Id)の化合物であって、式中ZがCRである式(Id)の化合物またはその塩に関する。
【0074】
(d2)一実施形態は、式(Id)の化合物であって、ZがNである式(Id)の化合物またはその塩に関する。
【0075】
(e)一実施形態は、式(Ie)の化合物またはその塩に関する。
【0076】
(e1)一実施形態は、式(Ie)の化合物であって、式中ZがCRである式(Ie)の化合物またはその塩に関する。
【0077】
(e2)一実施形態は、式(Ie)の化合物であって、式中ZがNである式(Ie)の化合物またはその塩に関する。
【0078】
(f)一実施形態は、式(If)の化合物またはその塩に関する。
【0079】
(f1)一実施形態は、式(If)の化合物であって、式中ZがCRである式(If)の化合物またはその塩に関する。
【0080】
(f2)一実施形態は、式(If)の化合物であって、式中ZがNである式(If)の化合物またはその塩に関する。
【0081】
(g)一実施形態は、式(Ig)の化合物またはその塩に関する。
【0082】
(g1)一実施形態は、式(Ig)の化合物であって、式中ZがCRである式(Ig)の化合物またはその塩に関する。
【0083】
(g2)一実施形態は、式(Ig)の化合物であって、式中ZがNである式(Ig)の化合物またはその塩に関する。
【0084】
(h)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはトリフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0085】
(i)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはブロモである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0086】
(j)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはフルオロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0087】
(k)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはクロロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0088】
(l)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、またRはジフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0089】
(m)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメチルであり、Rは水素であり、Rはメトキシである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0090】
(n)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはトリフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0091】
(o)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはブロモである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0092】
(p)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはフルオロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0093】
(q)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはクロロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0094】
(r)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはジフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0095】
(s)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、Rはメトキシである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0096】
(t)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはブロモであり、Rは水素であり、またRはトリフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0097】
(u)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはブロモであり、Rは水素であり、またRはブロモである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0098】
(v)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはブロモであり、Rは水素であり、またRはフルオロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0099】
(w)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはブロモであり、Rは水素であり、またRはクロロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0100】
(x)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、またRはジフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0101】
(y)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり、Rはメトキシである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0102】
(z)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは水素であり、またRはトリフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0103】
(aa)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは水素であり、またRはブロモである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0104】
(ab)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは水素であり、またRはフルオロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0105】
(ac)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは水素であり、またRはクロロである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0106】
(ad)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは水素であり、またRはジフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0107】
(ae)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは水素であり、Rはメトキシである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0108】
(af)一実施形態は、式中Rは水素であり、Rはトリフルオロメトキシであり、Rは水素であり、Rはジフルオロメチルである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、および(g2)、またはその塩に関する。
【0109】
(ag)一実施形態は、式中AはOである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、(g2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、および(af)、またはその塩に関する。
【0110】
(ah)一実施形態は、式中AはCFである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、(g2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、および(ag)、またはその塩に関する。
【0111】
(ai)一実施形態は、式中AはCHFである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(g)、(g1)、(g2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、および(ag)、またはその塩に関する。
【0112】
(aj)一実施形態は、式中AはSである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、および(ai)、またはその塩に関する。
【0113】
(ak)一実施形態は、式中A、AおよびAはCHである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(b)、(b1)、(b2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、および(ai)、またはその塩に関する。
【0114】
(al)一実施形態は、式中pは1であり、またRはC~Cアルキルである実施形態(ak)、またはその塩に関する。
【0115】
(am)一実施形態は、式中Rはメチルである実施形態(al)、またはその塩に関する。
【0116】
(an)一実施形態は、式中A、A、A、A10、A11およびA12はCHである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(c)、(c1)、(c2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、および(ai)、またはその塩に関する。
【0117】
(ao)一実施形態は、式中A13、A14およびA15はCHである実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(d)、(d1)、(d2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、および(ai)、またはその塩に関する。
【0118】
(ap)一実施形態は、式中Wは-CH-であり、またWはOである実施形態(ao)、またはその塩に関する。
【0119】
(aq)一実施形態は、式中Xは
【化10】
であり、式中R10は水素である、実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(a)、(a1)、(a2)、(b)、(b1)、(b2)、(c)、(c1)、(c2)、(g)、(g1)、(g2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、(ai)、(aj)、(ak)、(al)、(am)、(an)、および(ao)、またはその塩に関する。
【0120】
(ar)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cアルキルであって、
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキルであってハロゲンおよびシアノの群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、
アセチレニル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであって
ハロゲン、
ヒドロキシル、
シアノおよび
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、および
-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキルであって、
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、および
-NH、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cアルキル、
1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、
窒素が結合しており、また任意にO、S、Nの群から選択される1または2の他のヘテロ原子を有する-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキルであって、当該4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
ヒドロキシル、
オキソ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および
-C(O)NH-C~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、および
~Cシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、
また4~7員へテロシクロアルキルのその他のNが、価数が許容すれば、
水素、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-SO~Cアルキル、
-SO~Cハロアルキル、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
~Cアルコキシ、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から選択される置換基で置換されているものである、-C(O)-4~7員ヘテロシクロアルキル、
O、SおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールであって、該5~10員ヘテロアリールの炭素は、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
ヒドロキシル、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、および
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
~Cシクロアルキル、
~Cハロアルキル、
~Cアルコキシ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)、および
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいものであり、
また当該ヘテロアリールの任意のNが、価数が許容すれば、
水素、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
オキソ、
~Cシクロアルキル、
~Cアルコキシ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および
-C(O)NH-C~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、および
~Cシクロアルキル、からなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、
また当該ヘテロアリールの任意のSが、1または2の酸素原子で置換されている、5~10員へテロアリール、
フェニルであって
ハロゲン、
~Cアルキル、
シアノ、または
ヒドロキシル、からなる群から選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、
~Cシクロアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
~Cハロアルキル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、
~Cアルケニル、および
~Cアルキニル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキル、ならびに
O、S、B、Nの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであって、当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、ヒドロキシル、
アセチレニル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、および
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、
また4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のBは、価数が許容すれば、ヒドロキシルで置換されており、
また4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、
水素、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-SO~Cアルキル、
-SO~Cハロアルキル、
-C(O)-NH
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
~Cアルコキシ、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
~Cシクロアルキル、
5~6員ヘテロアリール、および
フェニルであって
ハロゲン、
~Cアルキル、
シアノおよび
ヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、からなる群から選択される置換基で置換されているものであり、また
4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されているものである、4~7員ヘテロシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルである、
実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0121】
(as)一実施形態は、実施形態(ar)であって、式中Wは、C~Cアルキルであって、
-C(O)NH-C~Cアルキルであって、
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、および
-NH、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cアルキル、
1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、ならびに
窒素が結合しており、また任意にO、S、Nの群から選択される1または2の他のヘテロ原子を有する-C(O)-4~7員へテロシクロアルキルであって、当該4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
ヒドロキシル、
オキソ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および
-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、および
~Cシクロアルキル、からなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、
また4~7員へテロシクロアルキルのその他のNが、価数が許容すれば、
水素、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-SO~Cアルキル、
-SO~Cハロアルキル、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
~Cアルコキシ、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
-C(O)NH-C-Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から選択される置換基で置換されているものである、-C(O)-4~7員へテロシクロアルキル、からなる群から選択される置換基で置換されているC~Cアルキルである、
実施形態(ar)、またはその塩に関する。
【0122】
(at)一実施形態は、実施形態(as)であって、式中Wは、
【化11】
である、実施形態(as)、またはその塩に関する。
【0123】
(au)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cアルキルであってハロゲンヒドロキシル、シアノ、ならびにC~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシおよび-NHからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキルで置換されるC~Cアルキルである、実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0124】
(av)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cアルキルであって、
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、および
-NH、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cアルキルで置換されるC~Cアルキルである、
実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0125】
(av1)一実施形態は、実施形態(av)であって、式中Wは、
【化12】
である、実施形態(av)、またはその塩に関する。
【0126】
(av2)一実施形態は、実施形態(av)であって、式中Wは、
【化13】
である、実施形態(av)、またはその塩に関する。
【0127】
(aw)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cアルキルであって、O、S、BおよびNの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールで置換されるC~Cアルキルであり、また該5~10員ヘテロアリールの炭素は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH
-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、ならびに-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく、また当該ヘテロアリールの任意のBはヒドロキシルで置換されており、また当該ヘテロアリールの任意のNは、価数が許容すれば、水素、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アセチレニル、オキソ、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、また当該ヘテロアリールの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されているものである、実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0128】
(aw1)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、ならびに-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいピリジンで置換されるC~Cアルキルである、実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0129】
(aw2)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C~Cアルキルであってハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、-NH、C~Cアミノカルボニル、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-SC~Cアルキル、-S(O)C~Cアルキル、-SO~Cアルキル、-C(O)NH-C~Cシクロアルキルおよび-C(O)NH-C~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、ならびに-C(O)NH-C~Cシクロアルキルからなる群から独立に選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよいチアゾールで置換されるC~Cアルキルである、実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0130】
(ax)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、O、S、Nの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであり、当該ヘテロシクロアルキルはベンゾ縮合していてもよく、また4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、ヒドロキシル、
アセチレニル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
および
-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、また
また4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、
水素、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-SO~Cアルキル、
-SO~Cハロアルキル、
-C(O)-NH
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
~Cシクロアルキル、
5~6員ヘテロアリール、ならびに
フェニルであって
ハロゲン、
~Cアルキル、
シアノおよび
ヒドロキシルからなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよいフェニル、からなる群から選択される置換基で置換されているものであり、また
4~7員ヘテロシクロアルキルまたはベンゾ縮合していてもよい4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のSは、1または2の酸素原子で置換されているものである、
実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0131】
(ax1)一実施形態は、実施形態(ax)であって、式中Wは、O、S、Nの群から選択される1または2のヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクロアルキルであり、ピロリル、アゼチジニル、2-オキソアゼチジニル、イソキサゾリジニル、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、および1,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルからなる群から選択され、4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、ヒドロキシル、
アセチレニル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
および
-C(O)NH-C-Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~4の置換基で置換されていてもよく、
また4~7員ヘテロシクロアルキル4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、
水素、
-SO~Cアルキル、
-SO~Cハロアルキル、
-C(O)-NH
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
アセチレニル、
~Cアルコキシ、
~Cシクロアルキル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、および
-C(O)NH-C~Cハロアルキルからなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、ならびに
~Cシクロアルキル、からなる群から選択される置換基で置換されているものである、
実施形態(ax)、またはその塩に関する。
【0132】
(ay)一実施形態は、実施形態(ax)および(ax1)であって、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、オキソおよびC~Cアルキルからなる群から独立に選択される1~2の置換基で置換されていてもよく、
また4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、水素、およびC~Cアルキルであって1~3のハロゲン、シアノ、アセチレニルまたはC~Cシクロアルキルで任意に置換されていてもよいC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)および(ax1)、またはその塩に関する。
【0133】
(az)一実施形態は、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)であって、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、1個のオキソで置換され、また4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、1個のシアノで置換されたC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)、またはその塩に関する。
【0134】
(ba)一実施形態は、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)であって、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、1個のオキソで置換され、また4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、1~3のハロゲンで置換されたC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)、またはその塩に関する。
【0135】
(bb)一実施形態は、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)であって、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの炭素は、1個のオキソで置換され、また4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、1個のC~Cシクロアルキルで置換されたC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)、またはその塩に関する。
【0136】
(bc)一実施形態は、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)であって、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、1個のシアノで置換されたC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)、またはその塩に関する。
【0137】
(bd)一実施形態は、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)であって、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、1~3のハロゲンで置換されたC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)、またはその塩に関する。
【0138】
(be)一実施形態は、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)に関し、式中4~7員ヘテロシクロアルキルの任意のNは、価数が許容すれば、1個のC~Cシクロアルキルで置換されたC~Cアルキルで置換されているものである、実施形態(ax)、(ax1)および(ay)、またはその塩に関する。
【0139】
(be1)一実施形態は、実施形態(aq)であって、式中Wは、C~Cシクロアルキルであって、
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cアルコキシ、
ハロゲンおよびシアノからなる群から選択される1~3の基で置換されていてもよいC~Cアルキル、
~Cハロアルキル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、
1~3のハロゲンで置換されていてもよいC~Cアルケニル、ならびに
~Cアルキニル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cシクロアルキルである、
実施形態(aq)、またはその塩に関する。
【0140】
(bf)一実施形態は、実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、(aj)、(ak)、(ao)、および(ap)であって、式中Yは、C~Cアルキルであって、
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
オキソ、
~Cシクロアルキル、
~Cアルコキシ、
アセチレニル、
-NH
~Cアミノカルボニル、
-NH(C~Cアルキル)、
-N(C~Cアルキル)
-SC~Cアルキル、
-S(O)C~Cアルキル、
-SO~Cアルキル、
-C(O)NH-C~Cシクロアルキルであって
ハロゲン、
ヒドロキシル、
シアノおよび
~Cアルキルであって
ハロゲン、
シアノ、
ヒドロキシル、
~Cアルコキシ、および
-NH、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキル、からなる群から独立に選択される1~3の置換基で置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシクロアルキル、
-C(O)NH-C~Cアルキル、
1~3のハロゲンで置換されていてもよい-C(O)NH-C~Cシアノアルキル、
-C(O)NH-C~Cハロアルキル、からなる群から独立に選択される1~5の置換基で置換されていてもよいC~Cアルキルである、
実施形態(1)、(1.1)、(1.2)、(d)、(d1)、(d2)、(e)、(e1)、(e2)、(f)、(f1)、(f2)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)、(u)、(v)、(w)、(x)、(y)、(z)、(aa)、(ab)、(ac)、(ad)、(ae)、(af)、(ag)、(ah)、(aj)、(ak)、(ao)、および(ap)、またはその塩に関する。
【0141】
(bg)一実施形態は、実施形態(bf)であって、式中Yは、1個の-SO~Cアルキルで置換されたC~Cアルキルであるものである、実施形態(bf)、またはその塩に関する。
【0142】
(bh)一実施形態は、実施形態(bf)であって、式中Yは、1個の-SOCHで置換されたC~Cアルキルであるものである、実施形態(bf)、またはその塩に関する。
【0143】
(bi)一実施形態は、実施形態(w)であって、式中Wは、
【化14】
である、実施形態(w)に関する。
【0144】
(xa)別の実施形態は、例示した化合物の各々またはその塩に関する。
【0145】
(xb)別の実施形態は、例示した、図示した、または名称を与えた化合物のそれぞれの各立体異性体、またはその塩に関する。
【0146】
(xc)別の実施形態は、例示した化合物の各々の塩に関する。
【0147】
本発明の化合物は、その多くが当技術分野で既に記述されているものである様々な手順によって調製することができる。例えば、国際公開第2005/085216号、国際公開第2007/079162号、米国特許出願公開第2007/066617号、米国特許出願公開第20130131017号、国際公開第2009/002809号、国際公開第2009/112275号、国際公開第2010/003923号、国際公開第2010/070068号、国際公開第2012/120399号、国際公開第2013/079407号、および国際公開第2021/127188号を参照されたい。
【0148】
以下の実施例は、例示的かつ非限定的であることを意図しており、本発明の特定の実施形態を表す。
【化15】
および上記の化合物の各立体異性体。
【0149】
別の態様では、式(II)の化合物またはその塩を開示するものであり、
【化16】
式中、
は、-CF、-CHF、-CHF、または-CFCFであり、
Cyは、
【化17】
から選択され、
Cyは、
【化18】
から選択され、また
は、
【化19】
から選択される。
【0150】
一実施形態では、式(IIa)の化合物またはその塩を開示するものであり、
【化20】
式中、A、Cy、Cy、およびTは、上記に規定するとおりである。
【0151】
別の実施形態では、式(IIb)の化合物またはその塩を開示するものであり、
【化21】
式中、A、Cy、Cy、およびTは、上記に規定するとおりである。
【0152】
本発明のさらなる実施形態を以下に提供する:
(2)一実施形態は、式(II)の化合物またはその塩に関する。
【0153】
(2a)一実施形態は、式(IIa)の化合物またはその塩に関する。
【0154】
(2b)一実施形態は、式(IIb)の化合物またはその塩に関する。
【0155】
(2c)一実施形態は、式中Aは-CFである実施形態(2)、(2a)、および(2b)に関する。
【0156】
(2d)一実施形態は、式中Aは-CHFである実施形態(2)、(2a)、および(2b)に関する。
【0157】
(2e)一実施形態は、式中Aは-CHFである実施形態(2)、(2a)、および(2b)に関する。
【0158】
(2f)一実施形態は、式中Aは-CFCFである実施形態(2)、(2a)、および(2b)に関する。
【0159】
(2g)一実施形態は、式中Cyは、
【化22】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、および(2f)に関する。
【0160】
(2h)一実施形態は、式中Cyは、
【化23】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、および(2f)に関する。
【0161】
(2i)一実施形態は、式中Cyは、
【化24】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、および(2f)に関する。
【0162】
(2j)一実施形態は、式中Cyは、
【化25】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、および(2f)に関する。
【0163】
(2k)一実施形態は、式中Cyは、
【化26】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、および(2f)に関する。
【0164】
(2l)一実施形態は、式中Cyは、
【化27】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、(2f)、(2g)、(2h)、(2i)、(2j)、および(2k)に関する。
【0165】
(2m)一実施形態は、式中Cyは、
【化28】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、(2f)、(2g)、(2h)、(2i)、(2j)、および(2k)に関する。
【0166】
(2n)一実施形態は、式中Cyは、
【化29】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、(2f)、(2g)、(2h)、(2i)、(2j)、および(2k)に関する。
【0167】
(2o)一実施形態は、式中Tは、
【化30】
である実施形態(2)、(2a)、(2b)、(2c)、(2d)、(2e)、(2f)、(2g)、(2h)、(2i)、(2j)、(2k)、(2l)、(2m)、および(2n)に関する。
【0168】
別の態様では、式(III)の化合物またはその塩を開示するものであり、
【化31】
式中、
は、-CFまたは-CHFであり、
Cyは、
【化32】
から選択され、
Cyは、
【化33】
であり、また
は、
【化34】
から選択される。
【0169】
一実施形態では、式(IIIa)の化合物またはその塩を開示するものであり、
【化35】
式中、A、Cy、Cy、およびTは、上記に規定するとおりである。
【0170】
別の実施形態では、式(IIIb)の化合物またはその塩を開示するものであり、
【化36】
式中、A、Cy、Cy、およびTは、上記に規定するとおりである。
【0171】
本発明のさらなる実施形態を以下に提供する:
(3)一実施形態は、式(III)の化合物またはその塩に関する。
【0172】
(3a)一実施形態は、式(IIa)の化合物またはその塩に関する。
【0173】
(3b)一実施形態は、式(IIb)の化合物またはその塩に関する。
【0174】
(3c)一実施形態は、式中Aは-CFである実施形態(3)、(3a)、および(3b)に関する。
【0175】
(3d)一実施形態は、式中Aは-CHFである実施形態(3)、(3a)、および(3b)に関する。
【0176】
(3e)一実施形態は、式中Aは-CHFである実施形態(3)、(3a)、および(3b)に関する。
【0177】
(3f)一実施形態は、式中Aは-CFCFである実施形態(3)、(3a)、および(3b)に関する。
【0178】
(3g)一実施形態は、式中Cyは、
【化37】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、および(3f)に関する。
【0179】
(3h)一実施形態は、式中Cyは、
【化38】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、および(3f)に関する。
【0180】
(3i)一実施形態は、式中Cyは、
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、および(3f)に関する。
【0181】
(3j)一実施形態は、式中Cyは、
【化39】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、および(3f)に関する。
【0182】
(3k)一実施形態は、式中Cyは、
【化40】
である実施形態(3)、
(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、および(3f)に関する。
【0183】
(3l)一実施形態は、式中Cyは、
【化41】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、(3f)、(3g)、(3h)、(3i)、(3j)、および(3k)に関する。
【0184】
(3m)一実施形態は、式中Tは、
【化42】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、(3f)、(3g)、(3h)、(3i)、(3j)、(3k)、および(3l)に関する。
【0185】
(3n)一実施形態は、式中Tは、
【化43】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、(3f)、(3g)、(3h)、(3i)、(3j)、(3k)、および(3l)に関する。
【0186】
(3o)一実施形態は、式中Tは、
【化44】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、(3f)、(3g)、(3h)、(3i)、(3j)、(3k)、および(3l)に関する。
【0187】
(3p)一実施形態は、式中Tは、
【化45】
である実施形態(3)、(3a)、(3b)、(3c)、(3d)、(3e)、(3f)、(3g)、(3h)、(3i)、(3j)、(3k)、および(3l)に関する。
【0188】

以下の実施例は、例示的かつ非限定的であることを意図しており、本発明の特定の実施形態を表す。
【0189】
分析は、四重極型質量分析(MS)検出器を連結した液体クロマトグラフィー(LC)システムを使用して実施された。UV(DAD)取得は、200~400nmの走査範囲で行った。
【0190】
LC-MS、分析方法A:
機器:Waters社Acquity UPLC LCシステム-Waters社SQ検出器2、カラム:長さ50mm、内径2.1mm、および粒径1.7μmのAcquity UPLC BEH C18カラム、溶離液A:0.1%ギ酸を含む水、溶離液B:CHCN。
【0191】
LC-MS、分析方法B:
機器:SHIMADZU社LCMS-UFLC 20-AD -LCMS 2020 MS検出器、カラム:Kinetex EVO C18 2.6μm、50×3.0mm、溶離液A:水/6.5mMのNHHCO、溶離液B:CHCN。
【0192】
LC-MS、分析方法C:
機器:SHIMADZU社LCMS-UFLC 20-AD -LCMS 2020 MS検出器、カラム:CORTECS C18 2.7μm、50×2.1mm、溶離液A:水+0.1体積%のギ酸、溶離液B:CHCN+0.10体積%のギ酸。
【0193】
LC-MS、分析方法D:
機器:SHIMADZU社LCMS-UFLC 20-AD -LCMS 2020 MS検出器、カラム:Kinetex EVO C18 2.6μm、50×3.0mm、溶離液A:水+0.05体積%のNHHCO、溶離液B:CHCN。
【0194】
本明細書で使用される場合、aq.は水溶液を意味し、brはブロードを意味し、CHCNはアセトニトリルを意味し、dはダブレットを意味し、ddはダブルダブレットを意味し、DCMはジクロロメタンを意味し、DIPEAはN-ジイソプロピルエチルアミンを意味し、DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを意味し、DMSOはジメチルスルホキシドを意味し、eeはエナンチオマー過剰を意味し、ESはエレクトロスプレーイオン化を意味し、EtOAcは酢酸エチルを意味し、hは時間(~時間)を意味し、HATUは
1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファートを意味し、HPLCは高速液体クロマトグラフィーを意味し、iPrOHはイソプロパノールを意味し、Jは結合定数を意味し、LCMSは液体クロマトグラフィー-質量分析を意味し、m/zは質量-電荷比を意味し、Mはモル濃度を意味し、mはマルチプレットを意味し、MeOHはメタノールを意味し、minは分を意味し、NaHCOは炭酸水素ナトリウムを意味し、NaCOは炭酸ナトリウムを意味し、NEtはトリエチルアミンを意味し、NMRは核磁気共鳴を意味し、qはカルテットを意味し、quintはクインテットを意味し、rtは室温を意味し、Rは保持時間を意味し、sはシングレットを意味し、sat.は飽和であることを意味し、Tは温度を意味し、tはトリプレットを意味し、tdはトリプルダブレットを意味し、THFはテトラヒドロフランを意味し、wtは重量を意味し、またδは化学シフトを意味する。
【0195】
rel-(R)-4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド(実施例1.1)
および
rel-(S)-4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド(実施例1.2)
【化46】
【0196】
Pd(dppf)Cl(4.55g、6.22mmol)およびNEt(28.0mL、187mmol)を、窒素雰囲気下で、MeOH(200mL)中の2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン(14.0g、62.2mmol)の脱気溶液に添加した。得られた溶液を、COガス(150psi)下、80℃で3時間攪拌した。反応が完了した後、混合物をCelite(登録商標)を通して濾過し、溶媒を減圧留去した。粗生成物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%EtOAc)によって精製して、4-(トリフルオロメチル)ピコリン酸メチルを得た。LC-MS:m/z=205.9[M+H]
【0197】
CHCl(120mL)中の4-(トリフルオロメチル)ピコリン酸メチル(11.0g、53.6mmol)の攪拌溶液に、mCPBA(27.7g、161mmol)を添加し、得られた混合物を60℃で16時間加熱した。反応の完了後、混合物を室温に放冷し、DCMで希釈し、Celite(登録商標)を通して濾過した。濾液を、飽和 NaHCO溶液で洗浄し、DCM(3×)で抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~15%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、黄色がかった油状物として所望の生成物を得た。LC-MS:m/z=222.1[M+H]
【0198】
POCl(80mL)中の2-(メトキシカルボニル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(8.00g、36.2mmol)の溶液を、90℃で2時間加熱した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣に氷水を添加し、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~15%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、黄色がかった固体として6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピコリン酸メチルを得た。LC-MS:m/z=239.9[M+H]
【0199】
MeOH(8mL)中の6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピコリン酸メチル(5.90g、24.6mmol)の攪拌溶液に、NaOMe(64.0mg、1.23mmol)を0℃で添加した。次いで、NaBH(1.86g、49.3mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。DCMを添加し、溶液を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、(6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタノールを得た。生成物はさらに精製することなく次の合成ステップで使用した。LC-MS:m/z=212.1[M+H]
【0200】
氷浴中、0℃で、デス・マーチンペルヨージナン(22.5g、53.1mmol)を、DCM(100mL)中の(6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタノール(5.6g、26.5mmol)の溶液に添加した。得られた反応混合物を2時間攪拌し、室温に自然昇温させた。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%EtOAc)により精製して、6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒドを得た。LC-MS:m/z=209.9[M+H]
【0201】
DCM(100mL)中の6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(2.80g、13.4mmol)の攪拌溶液に、0℃でDAST(7.8g、20.0mmol)を添加した。反応混合物を、室温で2時間攪拌した。この時間後、反応物を氷水の添加によりクエンチし、得られた水溶液層をDCM(2×)で抽出した。溶媒を減圧留去し、所望の生成物を得た。2-クロロ-6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジンを、さらに精製することなく次の合成ステップで使用した。
【0202】
CsCO(6.30g、194mmol)を、窒素雰囲気下で、THF(10mL)および水(5mL)中の2-クロロ-6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.50g、6.47mmol)の脱気溶液に添加した。次いで、Pd(OAc)(217mg、323μmol)、PPh(203mg、777μmol)、およびトリフルオロ(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)ホウ酸カリウム(1.96g、9.71mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間加熱した。この時間後、混合物を水で希釈し、EtO(3×)で抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~3%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、褐色がかった油状物として2-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)ピリジンを得た。
【0203】
DMF(3mL)中の4-((ヒドロキシイミノ)メチル)-2-メチル安息香酸メチル(334mg、1.73mmol)の攪拌溶液に、NCS(275mg、2.06mmol)を添加し、反応混合物を40℃で10分間攪拌した。この時間後、混合物を氷浴中で0℃に冷却した。次いで、DMF(3.0mL)中の2-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)ピリジン(600mg、2.06mmol)およびNEt(417mg、4.12mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で16時間攪拌させた。次いで、混合物を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~5%EtOAc/石油エーテル)により精製して、4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸メチルを得た。LC-MS:m/z=483.1[M+H]
【0204】
ジオキサン(2mL)および水(2mL)中の4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸メチル(200mg、0.414mmol)およびLiOH・HO(520mg、1.24mmol)の混合物を、90℃で6時間加熱した。反応を、HCl水溶液(1M)を加えることでクエンチした。得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。所望の生成物、
4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸を、黄色がかった固体として得て、さらに精製することなく次の合成ステップで使用した。LC-MS:m/z=469.1[M+H]
【0205】
DMF(4mL)中の、化合物4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸(130mg、277μmol)、2-アミノ-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)アセトアミド(80.1mg、416μmol)およびHATU(158mg、416μmol)の攪拌溶液に、DIPEA(107mL、832μmol)を加え、得られた反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を、水の添加によってクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。ひとつに合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~10%EtOAc/石油エーテル)により精製して、無色の固体としてラセミの4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミドを得た。LC-MS(方法A)R=2.22分、m/z=607.4[M+H]H NMR(DMSO-d6,400MHz)δ8.61(t,J=6.0Hz,2H),8.26(s,1H),8.18(s,1H),7.68-7.62(m,2H),7.49(d,J=8.0Hz,1H),7.16(t,J=54Hz,1H),4.50(d,J=18Hz,1H),4.35(d,J=18Hz,1H),4.00-4.87(m,4H),2.39(s,3H)。
【0206】
二つのエナンチオマーをSFCで分離した。分離は、250mm×30mm(5μm)のカラム寸法をもつCHIRALPAK-AD-Hで、流量100g/分、および添加物として0.2%のN,N-ジメチルエチルアミンを含有する10%iPrOHを含むCOベースの移動相で実施して、実施例1.1:rel-(R)-4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド、および実施例1.2:rel-(S)-4-(5-(6-(ジフルオロメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)ベンズアミドを得た。
【0207】
実施例1.1および1.2を調製するための代替的合成スキームを、図1で確認できる。
【0208】
以下の化合物を、実施例1.1および1.2の方法論によって同様に調製した。
【表1】
【0209】
4-((R*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド(実施例2.1)
および
4-((S*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド(実施例2.2)
【化47】
【0210】
THF(15mL)および水(6mL)中の2,4-ビス(クロラニル)-6-[トリス(フルオラニル)メチル]ピリジン(2.00g、9.26mmol)、トリフルオロ(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-l4-ボラン,カリウム塩(3.74g、18.5mmol)、CsCO(9.05g、27.8mmol)、およびPd(dppf)Cl(672mg、926μmol)の混合物を、窒素雰囲気下、80℃で、4時間攪拌した。室温に冷却した後、水を添加し、得られた混合物を石油エーテルで抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、次のステップで直接使用した。GC-MS:R=2.43分、m/z=275(M)
【0211】
DMF中の(E)-4-((ヒドロキシイミノ)メチル)-2-メチル安息香酸メチル(2.10g、10.9mmol)の溶液に、NCS(1.45g、10.9mmol)を室温で添加し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、石油エーテル(10.9mmol)中の4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)ピリジンの溶液を添加した。混合物を10分間攪拌し、次いでNEt(2.20g、21.8mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷冷水中に注いだ。沈殿物を回収し、水で洗浄し、次いでシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、黄色固体として4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸メチルを得た。LC-MS(方法C):R=1.12分、m/z=467(M+H)
【0212】
THF(15mL)および水(15mL)中の4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸メチルメチル(1.00g、2.14mmol)およびLiOH(256.54mg、10.71mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌した。混合物を、pH値が3に達するまでHCl(6M)で酸性化した。水層をEtOAcで抽出した。ひとつに合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色固体として4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸を得た。LC-MS(方法C):R=1.01分、m/z=451(M-H)
【0213】
rac-4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル安息香酸(214mg、472μmol)、trans-3-(トリフルオロメチル)シクロブタン-1-アミン・HCl(83.0mg、473μmol)、HATU(217mg、570μmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(367mg、2.84mmol、494μL)の反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。得られた混合物を水中に注いで、次いでEtOAcで抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、次いで減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(PE/EA=2:1)で精製して、ラセミの4-(5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミドを得た。LC-MS(方法D):Rt=1.42分、m/z=574(M+H)H-NMR(400MHz,DMSO-D6):δ8.78(d,1H),8.34(s,1H),8.17(s,1H),8.67-8.64(m,2H),7.44(d,1H),4.50-4.25(m,2H),3.25-3.05(m,2H),2.49-2.40(m,2H),2.36(s,3H),2.30-2.20(m,2H)。
【0214】
二つのエナンチオマーを、分取キラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IE、2×25cm、5μm、移動相A:ヘキサン(0.5%の2M NH-MeOH)、移動相B:IPA)で分離して、実施例2.1:4-((R*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミド、および実施例2.2:4-((S*)-5-(4-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)-2-メチル-N-((trans)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)ベンズアミドを得た。
【0215】
以下の化合物を、実施例2.1および2.2の方法論によって同様に調製した。
【表2】
【0216】
rel-(S)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミド
(実施例3.1)
および
rel-(R)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミド
(実施例3.2)
【化48】
【0217】
THF(30mL)および水(7.5mL)中の2-クロラニル-6-[トリス(フルオラニル)メチル]ピラジン(1.90g、10.4mmol)の溶液に、トリフルオロ(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-l4-ボラン,カリウム塩(3.15g、15.61mmol)、CsCO(10.2g、31.2mmol)、およびPd(dppf)Cl(755mg、1.04mmol)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、封止チューブ中で、80℃で24時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、石油エーテルで抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、celiteのパッドを通して濾過した。濾液を、氷浴中、減圧下で濃縮した(約20mLまで)。溶液は、さらに精製することなく次のステップで使用した。GC-MS:m/z=242(M)
【0218】
DMF(30mL)中の2-メチル-4-[(E)-オキシダニルイミノメチル]安息香酸メチル(1.76g、9.09mmol)の溶液に、NCS(1.10g、8.26mmol、668μL)を添加した。反応混合物を、30℃で2時間攪拌した。上記の溶液に、0℃で、2-[トリス(フルオラニル)メチル]-6-[1-[トリス(フルオラニル)メチル]ビニル]ピラジン(8.26mmol、20mLの石油エーテル中の溶液)を添加した。得られた混合物を0℃で5分間攪拌し、次いでNEt(836mg、8.26mmol、1.15mL)を添加した。反応混合物を室温に加温し、さらに2時間攪拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。ひとつに合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=4:1)により精製して、黄色油状物として2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)安息香酸メチルを得た。GC-MS:m/z=433(M)
【0219】
THF(4mL)および水(4mL)中の2-メチル-4-[(5-(トリフルオロメチル)-5-[6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル]-4H-イソキサゾール-3-イル]安息香酸メチル(400mg、923μmol)の溶液に、LiOH(111mg、4.62mmol)を添加した。反応混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、pH値が4に達するまでHCl(2M)で酸性化した。混合物をEtOAcで抽出した。ひとつに合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、黄色油状物として2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)安息香酸を得た。LC-MS(方法C):R=0.94分;m/z=420(M+H)
【0220】
DMF(6mL)中の2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)安息香酸(280mg、668μmol)の溶液に、HATU(330mg、868μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(345mg、2.67mmol、465μL)、および2-アザニル-N-[2,2,2-トリス(フルオラニル)エチル]アセトアミド(156mg、1.00mmol)を添加した。反応混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。ひとつに合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(PE/EA=2:1)および分取HPLCによって精製して、rac-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミドを得た。LC-MS(方法D):R=1.412分、MS(ESIpos):m/z=558(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ9.39-9.36(d,2H),8.63-8.60(m,2H),7.68-7.66(d,2H),7.50-7.48(d,1H),4.54-4.50(d,1H),4.36-4.31(d,1H),3.99-3.91(m,4H),2.40(s,3H)。
【0221】
二つのエナンチオマーを、分取キラルHPLC(カラム:CHIRALPAK IF、2×25cm、5μm、移動相A:ヘキサン(0.5%の2M NH-MeOH)、移動相B:EtOH)によって分離して、実施例3.1:rel-(S)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミド、および実施例3.2:rel-(R)-2-メチル-N-(2-オキソ-2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)ベンズアミドを得た。
【0222】
実施例3.1および3.2を調製するための代替的合成スキームを、図2で確認できる。
【表3】
【0223】
本発明の化合物は、有害生物の駆除で使用するための価値ある活性成分である。「有害生物」という用語は、動物上および動物内ならびに衛生分野における外部寄生生物および内部寄生生物を含む。特定の有害生物は、ノミ、マダニ、ダニ、ハエ、虫(worm)、およびシラミである。さらにより特定の有害生物は、ノミ、およびマダニである。
【0224】
本発明の文脈における動物は、脊椎動物を含むと理解される。この文脈における脊椎動物という用語は、例えば、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、およびヒトをはじめとする哺乳類を含むと理解される。本発明による脊椎動物の一つの好ましい群は、例えばウシ、ウマ、ブタ、ヒツジおよびヤギなどの家畜、例えばニワトリ、シチメンチョウ、ホロホロチョウおよびガチョウなどの家禽、例えばミンク、キツネ、チンチラ、ウサギなどの毛皮動物など、ならびに例えばフェレット、モルモット、ラット、ハムスター、ネコおよびイヌなどの伴侶動物、ならびにヒトを含めた温血動物を含む。本発明による好ましい脊椎動物のさらなる群は、サケを含めた魚類を含む。
【0225】
本発明の文脈では、外部寄生生物は、特に昆虫、ダニ類(ダニおよびマダニ)、および甲殻類(フナムシ)であると理解される。これらには、以下の目の昆虫が含まれる。鱗翅目(Lepidoptera)、鞘翅目(Coleoptera)、ヨコバイ亜目(Homoptera)、半翅目(Hemiptera)、カメムシ亜目(Heteroptera)、双翅目(Diptera)、網翅上目(Dictyoptera)、アザミウマ目(Thysanoptera)、直翅目(Orthoptera)、シラミ目(Anoplura)、ノミ目(Siphonaptera)、ハジラミ目(Mallophaga)、シミ目(Thysanura)、シロアリ目(Isoptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)および膜翅目(Hymenoptera)。しかしながら、特に言及され得る外部寄生生物は、ヒトまたは動物を悩ませ、病原体を担持するものであり、例えばイエバエ(Musca domestica)、オーストラリア産イエバエ(Musca vetustissima)、ヨーロッパ産イエバエの一種(Musca autumnalis)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、ニクバエ(Sarcophaga carnaria)、ヒツジキンバエ(Lucilia cuprina)、ヒロズキンバエ(Lucilia sericata)、ウシバエ(Hypoderma bovis)、キスジウシバエ(Hypoderma lineatum)、オビキンバエ属のハエ(クリソミイア・クロロピガChrysomyia chloropyga)、ヒトヒフバエ(Dermatobia hominis)、ラセンウジバエ(Cochliomyia hominivorax)、ウマバエ(Gasterophilus intestinalis)、ヒツジバエ(Oestrus ovis)などのハエ、例えばノサシバエ(Haematobia irritans irritans)、ノサシバエの亜種(Haematobia irritans exigua)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)などのサシバエ、ウマバエ(アブ類)であって例えばゴマフアブ属の各種(Haematopota spp.)(例えばゴマフアブ(Haematopota pluvialis))およびアブ属の各種(Tabanus spp)(例えばアブ科アブ属のアブの一種(タバヌス・ニグロビタツスTabanus nigrovittatus))などのアブ科(Tabanidae)の亜科ならびに例えばメクラアブ属の各種(Chrysops spp.)(例えばメクラアブの一種(クリソプス・カエキュチエンスChrysops caecutiens))などのハネモンアブ亜科(Chrysopsinae)などの亜科を含むウマバエ、例えばヒツジシラミバエ(Melophagus ovinus)(ヒツジシラミバエ)などのシラミバエ科のハエ(Hippoboscid)、例えばGlossinia属の各種などのツェツェバエ、例えばヌカカ科(Ceratopogonidae)(ヌカカ科のヌカカ)、ブユ科(Simuliidae)(ブユ)、チョウバエ科(Psychodidae)(スナバエ)などの羽虫類(midge)のような他の刺咬昆虫のみならず、例えばアノフェレス属の各種(Anopheles spp)、ヤブカ属の各種(Aedes spp)およびイエカ属の各種(Culex spp)などの蚊である吸血昆虫、例えばネコノミ(Ctenocephalides felis)およびイヌノミ(Ctenocephalides canis)(ネコノミおよびイヌノミ)、インドネズミノミ(Xenopsylla cheopis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、トリノミ(Ceratophyllus gallinae)、スナノミ(Dermatophilus penetrans)などのノミ、例えばケモノホソジラミ属の各種(Linognathus spp)、ブタジラミ属の各種(Haematopinus spp)、ウシジラミ属の各種(Solenopotes spp)、ヒトジラミ(Pediculus humanis)などの吸血シラミ(シラミ目(Anoplura))のみならず、例えばダマリニア属のヒツジハジラミ(Bovicola(Damalinia)ovis)、ダマリニア属のウシハジラミ(Bovicola(Damalinia)bovis)および他のボビコーラ属の各種などのハジラミ(ハジラミ目(Mallophaga))である。外部寄生生物はまた、例えばダニ(例えば、ウシショクヒヒゼンダニ(Chorioptes bovis)、ツメダニ属の各種(Cheyletiella spp.)、ニワトリダニ(Dermanyssus gallinae)、イエダニ属の各種(Ortnithonyssus spp.)、イヌニキビダニ(Demodex canis)、ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes ovis)およびヒツジツメダニ属の各種(Psorergates spp.)およびマダニなどのダニ目(Acarina)に属する構成員も含む。代表的なマダニは、例えばウシ、ウマ、ブタ、ヒツジおよびヤギなどの家畜、例えばニワトリ、シチメンチョウ、ホロホロチョウおよびガチョウなどの家禽、例えばミンク、キツネ、チンチラ、ウサギなどの毛皮動物ならびに例えばフェレット、モルモット、ラット、ハムスター、ネコおよびイヌなどの伴侶動物のみならず、ヒトおよび魚類を含めた温血動物を含む脊椎動物に外寄生することが好ましい、ウシマダニ属(Boophilus)、キララマダニ属(Amblyomma)、アノセントル属(Anocentor)、カクマダニ属(Dermacentor)、チマダニ属(Haemaphysalis)、イボマダニ属(Hyalomma)、イクソデス属(Ixodes)、リピセントル属(Rhipicentor)、マルガロプス属(Margaropus)、コイタマダニ属(Rhipicephalus)、ナガヒメダニ属(Argas)、オトビウス属(Otobius)およびヒメダニ属(Ornithodoros)などである。
【0226】
本発明にかかる本発明の化合物はまた、正常な感受性を示し、ならびに広く使用されている殺寄生生物薬に対する耐性を示すものである動物有害生物の全てのまたは個々の発育段階に対して活性である。これは、耐性のある昆虫およびダニ目(Acarina)に属する構成員に特に当てはまる。本発明の活性物質の殺虫効果、殺卵効果、および/または殺ダニ効果は、それ自体が直接的に、すなわち例えば脱皮が発生したときに、直ちにもしくは何らかの時間が経過した後のいずれかで有害生物を殺傷すること、もしくはそれらの卵を破壊することによって、または例えば産まれた卵の数および/もしくはハッチング率を低減することによって間接的に、少なくとも50~60%の殺虫率(死亡率)に対応する良好な有効性で顕在化し得る。
【0227】
本発明の化合物はまた、特にイエバエ科(Muscidae)、ニクバエ科(Sarcophagidae)、アノフィリダエ科(Anophilidae)、およびカ科(Culicidae)の双翅目(Diptera)、直翅目(Orthoptera)、網翅上目(Dictyoptera)(例えば、ゴキブリ科(Blattidae)(ゴキブリ類)、例えばチャバネゴキブリ(Blatella germanica)、東洋ゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana))、および膜翅目(Hymenoptera)(例えば、アリ科(Formicidae)(アリ類)およびスズメバチ科(Vespidae)(スズメバチ類)である衛生上の有害生物に対して使用することもできる。
【0228】
式(I)の化合物はまた、魚類の外部寄生生物、特にカイアシ下綱(Copepoda)(例えば、ウオジラミ(Siphonostomatoida)目(フナムシ))の亜綱に対して有効でありながら、魚には十分に忍容性がある。
【0229】
式(I)の化合物はまた、真正条虫亜綱(Eucestoda)および単節条虫亜綱(Cestodaria)である亜綱を含む条虫綱(Cestoda)の虫(worm)に対しても使用され得る。
【0230】
本発明の化合物はまた、植物の寄生ダニおよび寄生昆虫に対して持続可能な有効性を有する。ダニ目(Acarina)のハダニの場合、それらは、ハダニ科(ハダニ属の各種(Tetranychus spp.)およびマルハダニ属の各種(Panonychus spp.))の卵、若虫、および成虫に対して有効である。
【0231】
これらは、ヨコバイ亜目(Homoptera)の吸汁昆虫、特にアブラムシ科(Aphididae)、ウンカ科(Delphacidae)、オオヨコバイ科(Cicadellidae)、キジラミ科(Psyllidae)、カタカイガラムシ科(Loccidae)、マルカイガラムシ科(Diaspididae)およびフシダニ科(Eriophydidae)(例えば、カンキツ果実のサビダニ)の有害生物、半翅目(Hemiptera)、カメムシ亜目(Heteroptera)およびアザミウマ目(Thysanoptera)の有害生物、ならびに鱗翅目(Lepidoptera)、鞘翅目(Coleoptera)、双翅目(Diptera)および直翅目(Orthoptera)の草食昆虫に対する、高い活性を有する。
【0232】
これらは同様に、土壌中の有害生物に対する土壌殺虫剤としても同様に好適である。
【0233】
したがって、式(I)の化合物は、例えば穀物、綿、米、トウモロコシ、大豆、ジャガイモ、野菜、果物、たばこ、ホップ、カンキツ類、アボカド、および他の作物などの作物における吸汁昆虫および作物を食べる昆虫のすべての発育段階に対して有効である。
【0234】
式Iの化合物はまた、ネコブセンチュウ属(Meloidogyne)、シストセンチュウ属(Heterodera)、ネグサレセンチュウ属(Pratylenchus)、クキセンチュウ属(Ditylenchus)、Radopholus属、ネダニ属(Rizoglyphus)の種などの植物寄生性線虫にも有効である。
【0235】
本発明の化合物は、蠕虫類に対して有効である。蠕虫類は、それらが哺乳動物および家禽において、例えばヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、ロバ、ラクダ、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、ハムスター、ニワトリ、シチメンチョウ、ホロホロチョウ、および他の家畜鳥、ならびに外来鳥において、重篤な疾患を引き起こすことを理由として商業的に重要である。典型的な線虫としては、捻転胃虫属(Haemonchus)、毛様線虫属(Trichostrongylus)、オステルタギア属(Ostertagia)、ネマトジルス属(Nematodirus)、クーペリア属(Cooperia)、回虫属(Ascaris)、ブノストヌム属(Bunostonum)、腸結節虫属(Oesophagostonum)、シャベルチア属(Charbertia)、鞭虫属(Trichuris)、円虫属(Strongylus)、トリコネマ属(Trichonema)、ディクチオカウルス属(Dictyocaulus)、毛細線虫属(Capillaria)、ヘテラキス属(Heterakis)、トキソカラ属(Toxocara)、アスカリディア属(Ascaridia)、蟯虫属(Oxyuris)、鉤虫属(Ancylostoma)、ウンシナリア属(Uncinaria)、トキサスカリス属(Toxascaris)およびパラスカリス属(Parascaris)のものがある。吸虫には、特に、蛭状吸虫科(Fasciolideae)、特に肝蛭(Fasciola hepatica)が含まれる。
【0236】
本発明による式(I)の化合物の殺虫作用は、言及される有害生物の致死率約50~60%に対応し、より好ましくは致死率90%を超え、最も好ましくは95~100%である。式(I)の化合物は、好ましくは、未加工の形態で内部および外部に使用されるか、または好ましくは、製剤の技術分野で従来使用されているアジュバントと一緒に使用され、したがって例えば液体製剤(例えば、スポットオン、ポアオン(pour-on)、スプレーオン、エマルション、懸濁液、溶液、乳化性濃縮物、溶液濃縮物)、半固体製剤(例えば、クリーム、軟膏、ペースト、ゲル、リポソーム調製物)および固体調製物(例えば、カプセル、可溶性粉末を含む粉末、顆粒などを含む食品添加物錠剤、またはインプラントやマイクロ粒子などポリマー物質中に活性成分を埋め込むこと)を与える公知の手法で加工され得る。組成物と同様に、適用方法は、意図される目的および普及状況に応じて選択される。
【0237】
本発明の化合物は、単独で、または組成物の形態で投与することができる。実際には、本発明の化合物は通常、組成物の形態で、すなわち少なくとも一の許容可能な賦形剤との混合物で投与される。任意の許容可能な賦形剤の割合および性質は、本発明の選択された化合物の特性、選択された投与経路、ならびに獣医分野および医薬分野における標準的な慣行によって決定される。
【0238】
一実施形態では、本発明は、本発明の化合物と、少なくとも一つの許容可能な賦形剤とを含む、組成物を提供する。
【0239】
こうした治療および/または駆除を達成するために、本発明の化合物は、化合物を生体利用できるようにさせる任意の形態および経路で投与することができる。本発明の化合物は、経口を含む様々な経路によって、特に錠剤およびカプセルによって、投与することができる。本発明の化合物、より具体的には、吸入、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、経皮的に、鼻腔内、直腸内、経膣的に、眼内、局所的に、舌下、および頬側、腹腔内、脂肪内(intraadiposally)、くも膜下腔内、および例えば、カテーテルまたはステントによる局所送達を介して、非経口経路で投与することができる。
【0240】
当業者は、選択された化合物の特定の特徴、治療対象の障害または状態、障害または状態の段階、および他の関連する状況に応じて、適切な形態および投与経路を容易に選択することができる。本発明の医薬組成物は、例えば、咀嚼錠を含む錠剤、カプセル剤、カシェ剤、紙剤、トローチ剤、オブラート嚢、エリキシル剤、丸薬(boli)、軟膏、経皮パッチ、エアロゾル、吸入剤、坐剤、水剤、溶液、注射剤、および懸濁剤の形態で対象に投与され得る。
【0241】
「許容可能な賦形剤」という用語は、動物用組成物および医薬組成物の調製に典型的に使用される当該賦形剤を指し、使用される量で純粋かつ非毒性であるべきである。これらは概して、凝集体中で活性成分のビヒクルまたは媒体として機能することができる、固体、半固体、または液体の物質である。許容可能な賦形剤の一部の例としては、Remington’s Pharmaceutical SciencesおよびHandbook of Pharmaceuticalで確認され、希釈剤、ビヒクル、担体、軟膏基剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤、流動促進剤、甘味剤、香味剤、ゲル基剤、徐放性マトリクス、安定化剤、保存剤、溶媒、懸濁化剤、緩衝剤、乳化剤、染料、噴射剤、コーティング剤、およびその他が挙げられる。
【0242】
一実施形態では、組成物は経口投与用に適合され、例えば錠剤やカプセル、または例えば溶液もしくは懸濁液など経口投与に適合した液体製剤である。一実施形態では、組成物は経口投与に適合され、例えば経口投与用に適合された咀嚼可能な製剤などである。さらに別の実施形態では、組成物は、非経口投与に適合された例えば溶液または懸濁液またはペーストなどである、液体製剤または半固体製剤である。
【0243】
一実施形態では、組成物は注射投与に適合され、例えば注射投与用に適合された溶液または懸濁液などである。
【0244】
線虫類/蠕虫類の治療および/または駆除において対象で使用するための特定の組成物は、溶液、注射剤、例えば対象の身体に添加されると体液と一緒に乳濁液を形成する、水を含まない有機組成物、好ましくは油性の組成物である典型的なエマルション、マイクロエマルションおよび自己乳化組成物を含むエマルション、懸濁液(水剤)、ポアオン製剤、食品添加物、粉末、発泡錠剤を含む錠剤、丸薬(boli)、マイクロカプセルを含むカプセル、およびチュアブルトリートを含む。特に、組成物形態は、錠剤、カプセル、食品添加物、またはチュアブルトリートである。
【0245】
本発明の組成物は、獣医および医薬技術分野で周知の様式で調製され、本発明の化合物の少なくとも一つを活性成分として含む。
【0246】
本発明の化合物の量は、その特定の形態に応じて変動してもよく、便宜上、単位剤形の重量のうち1%~約50%であり得る。本医薬組成物は、好ましくは単位剤形形態で製剤化され、各用量は、典型的には、本発明の化合物を約0.5mg~約100mg含有する。
【0247】
治療投与量に影響を与える一つ以上の単位剤形を取り入れることができる。
【0248】
一実施形態では、本発明はまた、有害生物の治療をするための方法を提供し、方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその塩を投与することを含み、方法は、任意で、有効量の少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む。
【0249】
一実施形態では、本発明はまた、有害生物を駆除するための方法を提供し、方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物またはその塩を投与することを含み、方法は、任意で、有効量の少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む。
【0250】
一実施形態では、本発明はまた、有害生物の治療または駆除をするための方法を提供し、方法は、対象の環境を、有効量の式(I)の化合物またはその塩と接触させることを含み、方法は、任意で、有効量の少なくとも一の追加の活性化合物をさらに含む。
【0251】
したがって、本発明は、医薬の製造を含む、医薬としての本発明の化合物の使用を提供する。一実施形態では、本発明は、有害生物の治療をするための式(I)の化合物またはその塩を含む医薬の製造を提供する。一実施形態では、本発明は、有害生物を駆除するための本発明の化合物またはその塩を含む医薬の製造を提供する。
【0252】
「治療すること」、「治療する(ため)」、「治療された」、または「治療」という用語は、限定されないが、既存の症状の進行もしくは重症度を抑制、減速、停止、低減、改善、逆行させること、または障害、状態、もしくは疾患を予防することを含む。例えば、糸状虫成体の感染は、本発明の化合物を投与することによって治療されるであろう。治療は、治療的に適用または施与され得る。
【0253】
「駆除」、「駆除すること」、または「駆除された」という用語は、限定されないが、症状、障害、状態、または疾患のリスクを低下、低減、または改善すること、および動物を症状、障害、状態、または疾患から保護することを含むことを指す。駆除することは、治療的、予防的、または防止的な施与を指し得る。例えば、幼虫または未熟な有害生物は無症状であり得るが、幼虫または未熟な有害生物に作用して、成熟した有害生物による症候性または消耗性の感染へと感染が進行するのを予防することによって駆除されることとなる。
【0254】
したがって、本発明の化合物を、有害生物、特に内部寄生性線虫および吸虫である蠕虫類の治療および/または駆除に使用することは、対象が罹患状態または死ぬべき運命であることを含めた症状を発現しているかどうかに関係なく、およびチャレンジの段階に関係なく、有害生物の生活環全体を通して様々な形態の有害生物に作用するために本発明の化合物を使用することを指す。
【0255】
本明細書で使用される場合、「対象に投与」することは、皮膚、皮下、筋肉内、粘膜、粘膜下、経皮的な、経口の、または鼻腔内への投与を含むが、これらに限定されない。投与には、注射または局所投与、例えば、ポアオン投与またはスポットオン投与が含まれ得る。ポアオン法またはスポットオン法は、全ての動物を経口的にまたは注射によって治療することが困難または時間がかかるようなウシ、ウマ、ヒツジまたはブタなどの群棲動物での使用に特に有利である。その簡略化のため、この方法は、当然ながら、個々の家畜または愛玩動物を含む他のすべての動物にも使用することができ、獣医の専門家としての立会いなしにしばしば実施することができるため、動物の飼育者に非常に好まれる。
【0256】
用語「対象」および「患者」は、ヒトならびに非ヒト哺乳動物および魚が挙げられ、例えばイヌ、ネコ、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、フェレット、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、およびブタなどの本明細書に記載の脊椎動物を指す。特定の対象は、哺乳類である愛玩動物または伴侶動物、例えばイヌおよびネコ、ならびにマウス、モルモット、フェレット、およびウサギなどである。
【0257】
「有効量」という用語は、対象に所望の利益を与える量を意味し、治療および駆除の両方に関する投与を含む。当該量は、個々の対象によって異なることとなり、対象の全体的な身体状態、および治療対象である症状の根底にある原因の重症度、併用治療、および所望の応答を有益なレベルで維持するために使用される本発明の化合物の量を含む、いくつかの因子に依存することとなる。
【0258】
有効量は、公知の技術の使用によって、および類似の状況下で得られた結果を観察することによって、当業者としての主治医によって容易に決定可能である。有効量、用量を決定する際に、多くの因子が主治医によって検討されるものであり、限定されるものではないが、患者の種、患者の体格、年齢、および全体的な健康、関与する特定の状態、障害、感染または疾患、状態、障害または疾患の関与するまたは重症度の程度、個々の患者の応答、投与される特定の化合物、投与様式、投与される調製物のバイオアベイラビリティ特性、選択される投与レジメン、併用薬の使用、ならびに他の関連する状況が挙げられる。本発明の有効量、治療投与量は、0.5mg~100mgの範囲であると予想される。特定の量は、当業者によって決定され得る。これら投与量は、約1kg~約20kgの体重である対象に基づくが、診断医は、体重がこの重量範囲外である対象に対して適切な用量を決定することができる。本発明の有効量、治療投与量は、対象に対して0.1mg~10mg/kgの範囲であると予想される。投与レジメンは、月1回、四半期ごと、半年ごと、または年1回の投与が予想される。
【0259】
本発明の化合物は、それに対して示されている有害生物を治療することをはじめとする、一つ以上の障害、疾患、または状態の治療のための一つ以上の他の活性化合物、または療法と組み合わされ得る。本発明の化合物は、有害生物および他の障害を治療するための一つ以上の化合物、または療法と組み合わせて、同時に、連続的に、または別々に投与され得る。
【0260】
したがって、本発明の組成物および方法は、任意に、有効量の少なくとも一つの追加の活性化合物を含むことを含めることが理解される。本発明に有用な追加の活性化合物としては、ノミ、マダニ、ハエ、および蚊の治療をするために使用されるものが挙げられ、またミルベマイシンオキシム、イミダクロプリド、スピノサド、ピリプロキシフェン、プレメトリン(premethrin)、S-メトプレン、プラジカンテル、およびモキシデクチンなどの大環状ラクトンが挙げられる。さらなる例示的な追加の活性化合物としては、以下に限定されるものではないが、アフォキソラネル、ブロフラニリド、フルララネル、フルキサメタミド、イソシクロセラム、ロチラネル、モドフラネル(modoflaner)、ニコフルプロール(nicofluprole)、サロラネル、チゴラネル(tigolaner)、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オクスフェンダゾール、パラベンダゾール(parabendazole)、チアベンダゾール、トリクラベンダゾール、アミトラズ、デミジトラズ(demiditraz)、クロルスロン、クロサンテル、オキシクロナジド(oxyclonazide)、ラフォキサニド、シフェノトリン、フルメトリン、ペルメトリン、シロマジン、デルカンテル、ジアムフェネチド(diamphenetide)、ジシクラニル、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアメトキサム、アバメクチン、ドラメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、イベルメクチン、モキシデクチン、セラメクチン、ミルベマイシンオキシム、エモデプシド、エプシプランテル、フィプロニル、フルアズロン、フルヘキサホン(fluhexafon)、インドキサカルブ、レバミゾール、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メトプレン、モネパンテル、モランテル、ニクロサミド、ニトロスカネート、ニトロキシニル、ノバルロン、オキサンテル、プラジカンテル、ピランテル、ピリプロール、ピリプロキシフェン、シサプロニル(sisapronil)、スピノサド、スピネトラムおよびトリフルメゾピリム、または前述のいずれかの塩が挙げられる。
【0261】
本発明の化合物の活性は、インビトロおよびインビボでの方法を含む様々な方法によって決定され得る。
【0262】
実施例A:
摂取による抗ネコノミ成体活性のインビトロでの評価
ノミに給餌するための試験血液混合物を調製するために、被験物質をジメチルスルホキシド中に溶解し、クエン酸塩添加ウシ血液で所望の濃度に希釈する。試験構成を構築するために、約20匹の未給餌のオスおよびメスのネコノミ(Ctenocephalides felis)成体を、ガーゼを用いて上部および底部が閉じられるチャンバーの中へと入れた。金属製シリンダーを、一方の端はパラフィルム膜で密封し、基部を密封した状態でチャンバーに載置し、試験血液混合物で充填するが、これはパラフィルム膜からノミに吸収され得る。構築した試験構成の血液シリンダー部は、ノミのチャンバーを保持する隔離キャリアプレート上の隔離された空気加熱容器内に約37℃で収容される。ノミチャンバー部は室温に保たれる。48時間後、ノミに対する殺虫活性を決定する。100%は、全てのノミが死滅したことまたは瀕死となったことを意味し、0%は、投与された用量で影響を受けたノミはいなかったことを意味する。用量応答曲線から、それぞれのEC50を計算した(4パラメータロジスティック曲線の当てはめ)。EC50が20ppmの適用量を下回る場合、ネコノミ(Ctenocephalides felis)に対して良好な殺虫活性を示す物質である。
【0263】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<1ppmを示した:実施例1.1、1.3、1.5、1.7、1.9、1.11、1.13、1.15、2.1、2.3、および3.1。
【0264】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<20ppmを示した:実施例1.1、1.2、1.3、1.5、1.7、1.8、1.9、1.11、1.12、1.13、1.14、1.15、1.16、2.1、2.2、2.3、および3.1。
【0265】
上記のデータに関しては、異性体の絶対配置を知ることなく単一異性体を試験した場合、このデータが、この被験物質は一方の異性体であるかまたはもう一方の異性体であるか、例えば実施例1.1またはそのエナンチオマーであるか、を示す。
【0266】
実施例B
接触による抗クリイロコイタマダニ成体活性のインビトロでの評価
インビトロでのマダニでの接触試験は、オスおよびメスのクリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)成体で実施される。被験物質を、試験バイアルにコーティングするため、アセトンp.a.中に溶解して所望の濃度に希釈する。次いで溶液を、溶媒が完全に蒸発するまでオービタルシェイカー上で回転および揺動することによって、ガラスバイアルの内壁および底に均一に付加させる。例えば、900ppmの被験物質溶液では、5μg/cmである面積基準の用量が達成される。溶媒が完全に蒸発した後、各コーティング試験バイアルに5~10匹のマダニ成体を入れ、次いで穿孔したプラスチック製蓋で封止し、室温および周囲湿度で暗所にて水平にしてインキュベートする。殺ダニ活性は、48時間後に決定する。このため、マダニを、穏やかに揺さぶることによって試験バイアルの底に移動させ、次いで試験バイアルは45~50℃のホットプレート上で5分以内のインキュベートをする。試験バイアルの底で静止状態のままであるか、または熱を避けるために意図的に登ることなく無秩序な動作をするマダニは、それぞれ死滅または瀕死であるとみなす。100%の殺ダニ活性は、全てのマダニが死滅または瀕死であったことを意味する。0%の殺ダニ活性は、いずれのマダニも死滅または瀕死が認められなかったことを意味する。用量応答曲線から、それぞれのEC50を計算した(4パラメータロジスティック曲線の当てはめ)。EC50が5μg/cmの適用量を下回る場合、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)に対する良好な殺ダニ活性を示す物質である。
【0267】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<0.04μg/cmを示した:実施例1.1、1.11、1.12、および1.13。
【0268】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<0.25μg/cmを示した:実施例1.1、1.3、1.5、1.11、1.12、および1.13。
【0269】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<5μg/cmを示した:実施例1.1、1.2、1.3、1.5、1.6、1.7、1.8、1.10、1.11、1.12、および1.13。
【0270】
上記のデータに関しては、異性体の絶対配置を知ることなく単一異性体を試験した場合、このデータが、この被験物質は一方の異性体であるかまたはもう一方の異性体であるか、例えば実施例1.1またはそのエナンチオマーであるか、を示す。
【0271】
実施例C
接触による抗ネコノミ成体活性のインビトロでの評価
インビトロでのマダニでの接触試験は、オスおよびメスのネコノミ(Ctenocephalides felis)成体で実施される。被験物質を、試験バイアルにコーティングするため、アセトンp.a.中に溶解して所望の濃度に希釈する。次いで溶液を、溶媒が完全に蒸発するまでオービタルシェイカー上で回転および揺動することによって、ガラスバイアルの内壁および底に均一に付加させる。例えば、900ppmの被験物質溶液では、5μg/cmである面積基準の用量が達成される。
【0272】
溶媒が完全に蒸発した後、各コーティング試験バイアルに約10匹のノミ成体を入れ、次いで穿孔したプラスチック製蓋で封止し、室温および周囲湿度で暗所にて水平にしてインキュベートする。殺虫活性は、48時間後に決定される。試験バイアルの底で静止状態のままである、または時折跳びはねたり真っ直ぐ歩いたりすることなく無秩序な動きをするノミは、それぞれ死滅または瀕死であるとみなす。100%の殺虫活性は、すべてのノミが死滅または瀕死であったことを意味する。0%の殺虫活性は、影響を受けたノミがいなかったことを意味する。用量応答曲線から、それぞれのEC50を計算した(4パラメータロジスティック曲線の当てはめ)。EC50が5μg/cmの適用量を下回る場合、ネコノミ(Ctenocephalides felis)に対して良好な殺虫活性を示す物質である。
【0273】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<0.05μg/cmを示した:実施例1.1、1.7、1.11、1.12、および1.13。
【0274】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<5μg/cmを示した:実施例1.1、1.3、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、1.10、1.11、1.12、および1.13。
【0275】
上記のデータに関しては、異性体の絶対配置を知ることなく単一異性体を試験した場合、このデータが、この被験物質は一方の異性体であるかまたはもう一方の異性体であるか、例えば実施例1.1またはそのエナンチオマーであるか、を示す。
【0276】
実施例D
全身的な抗メス飽血オウシマダニ活性のインビトロでの評価
マダニに注射するための試験化合物混合物を調製するため、被験物質をジメチルスルホキシド中に溶解し、同溶媒で所望の濃度に希釈する。この被験混合物の1μlを、5匹のメスのオウシマダニ(Rhipicephalus(Boophilus)microplus)飽血成体の各腹部に注射する。マダニを5×5の複製プレートの単一区画内に個々に移し、温度および湿度が調節されたチャンバー(28℃、相対湿度85%)内で飼育する。オウシマダニに対する殺ダニ活性は、7日後に、産みつけられた受精卵の評価により評価する。正常ではないように見える卵は、42日後に幼虫が孵化するまで、温度および湿度が調節されたキャビネット[28℃、相対湿度85%]に貯蔵され得る。100%の殺ダニ活性は、いずれのマダニも卵を産みつけなかったか、または産みつけた卵が無精であったことを意味する。0%は、すべての卵が受精卵であることを意味する。用量応答曲線から、それぞれのEC50を計算した(4パラメータロジスティック曲線の当てはめ)。EC50がダニ一匹あたり10μg(μg/tick)の適用量を下回る場合、オウシマダニ(Rhipicephalus microplus)に対して良好な全身的な殺ダニ活性を示す物質である。
【0277】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<0.5μg/tickを示した:実施例1.1、1.3、1.5、1.7、1.8、1.9、1.11、および1.13。
【0278】
上記のデータに関しては、異性体の絶対配置を知ることなく単一異性体を試験した場合、このデータが、この被験物質は一方の異性体であるかまたはもう一方の異性体であるか、例えば実施例1.1またはそのエナンチオマーであるか、を示す。
【0279】
実施例E
接触による抗オウシマダニ幼虫活性のインビトロでの評価
このインビトロでの接触試験は、オウシマダニ(Rhipicephalus microplus)の幼虫を用いて実施される。被験物質を、試験バイアルにコーティングするため、アセトンp.a.中に溶解して所望の濃度に希釈する。次いで溶液を、溶媒が完全に蒸発するまでオービタルシェイカー上で回転および揺動することによって、ガラスバイアルの内壁および底に均一に付加させる。例えば、900ppmの被験物質溶液では、5μg/cmである面積基準の用量が達成される。溶媒が完全に蒸発した後、各コーティング試験バイアルに10~20匹のマダニ幼虫を入れ、次いで穿孔したプラスチック製蓋で封止し、温度および湿度が調節されたチャンバ(28℃、85%相対湿度)で維持されるトレー内において水平にしてインキュベートする。殺ダニ活性は、48時間後に決定する。このため、バイアルを垂直に置き、オウシマダニ幼虫の自然な負の重力走性(egeotactic)である挙動を用いて効果を評価する。試験バイアルの底で静止状態のままであるか、または意図的に登ることなく無秩序に動作するマダニの幼虫は、それぞれ死滅または瀕死とみなす。100%の殺ダニ活性は、全てのマダニ幼虫が死滅または瀕死であったことを意味する。0%の殺ダニ活性は、影響を受けたマダニ幼虫がいなかったことを意味する。用量応答曲線から、それぞれのEC50を計算した(4パラメータロジスティック曲線の当てはめ)。EC50が5μg/cmの適用量を下回る場合、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)に対する良好な殺ダニ活性を示す物質である。
【0280】
例えばこの試験では、調製の実施例よりの以下の化合物は、EC50<0.05μg/cmを示した:実施例1.1、1.3、1.5、1.7、1.9、1.11、および1.13。
【0281】
上記のデータに関しては、異性体の絶対配置を知ることなく単一異性体を試験した場合、このデータが、この被験物質は一方の異性体であるかまたはもう一方の異性体であるか、例えば実施例1.1またはそのエナンチオマーであるか、を示す。
図1
図2
【国際調査報告】