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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】エアロゾル生成デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/465 20200101AFI20240621BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240621BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20240621BHJP
【FI】
A24F40/465
A24F40/20
A24D1/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577449
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 EP2022066613
(87)【国際公開番号】W WO2022263658
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】2108788.7
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ホジソン, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】コーワン, ディーン
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA50
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC12
4B162AC22
(57)【要約】
エアロゾル生成デバイス(101)が記載される。上記デバイスはエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する。上記デバイスは、エアロゾル生成材料を含む物品(110)の少なくとも一部が受け入れられる加熱区域(215)を有する。上記デバイスは、加熱区域(215)を加熱するように配置された加熱要素(320)を備える加熱アセンブリ(201)も有する。ねじ構成体(350)は加熱区域にあり、加熱区域に受け入れられる際の物品と螺合する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域と、
加熱構成体であり、
前記加熱区域を加熱するように配置された加熱要素と、
前記物品と螺合するように構成された、前記加熱区域内のねじ構成体と、
を備える、加熱構成体と、
を具備する、エアロゾル生成デバイス。
【請求項2】
前記ねじ構成体が、前記物品の外側と螺合するように配置された雌ねじ山を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項3】
前記ねじ構成体が、前記物品に螺合するように配置された雄ねじ山を備える、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項4】
前記加熱要素が前記ねじ構成体を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項5】
前記加熱要素が前記加熱区域を画定する、請求項4に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項6】
前記加熱要素が前記加熱区域を少なくとも部分的に取り囲んでいる、請求項4又は5に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項7】
前記加熱要素が、前記加熱区域を画定する容器の少なくとも一部を形成している、請求項6に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項8】
前記加熱要素が管状部材を備え、前記ねじ構成体が前記管状部材の内側にねじ山を備える、請求項7に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項9】
前記加熱区域が前記加熱要素の周りに画定される、請求項4又は5に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項10】
前記加熱要素が前記加熱区域に突出している、請求項4、5又は9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項11】
前記ねじ構成体が、軸と前記軸上のねじ山とを備える、請求項10に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項12】
前記軸が先細りになっている、請求項11に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項13】
前記ねじ山が前記軸の自由端から延びている、請求項11又は12に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項14】
前記ねじ山が一定のピッチを有している、請求項8又は11~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項15】
前記ねじ山が熱伝導材料を備える、請求項8又は11~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項16】
前記ねじ山が、前記加熱区域の変化する磁場の侵入により加熱可能である、請求項8又は11~15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項17】
前記加熱区域で前記ねじ構成体を回転させるように構成された作動機構を備える、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項18】
前記作動機構が作動装置を備える、請求項17に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項19】
前記作動装置が電動モータを備える、請求項18に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項20】
前記作動機構が、前記加熱区域内への物品の挿入に応答して、前記加熱区域で前記ねじ構成体を回転させるように構成されている、請求項17に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項21】
前記加熱区域を画定する容器を具備し、前記容器が前記ねじ構成体を備える、請求項2に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項22】
前記加熱要素が前記加熱区域に突出している、請求項21に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項23】
前記加熱要素が平面状周縁面を備える、請求項22に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項24】
変化する磁場を生成するように構成されたインダクタコイルを含む場生成装置を備える、請求項1~23のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項25】
前記加熱要素が、前記加熱区域の変化する磁場の侵入により加熱可能である、請求項1~24のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項26】
前記加熱要素が抵抗加熱構成体の一部を備える、請求項1~23のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項27】
エアロゾル生成デバイスの加熱区域に受け入れられる、エアロゾル生成材料を含む物品を加熱するための加熱要素であって、前記加熱要素が、エアロゾル生成材料を含む物品と螺合するように配置されたねじ構成体を備える、加熱要素。
【請求項28】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスを具備するシステムであって、
エアロゾル生成材料を含む物品と、
デバイスであり、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域と、
加熱構成体であり、
前記加熱区域を加熱するように配置された加熱要素と、
前記物品と螺合するように構成された、前記加熱区域内のねじ構成体と、
を備える、加熱構成体と、
を備えるデバイスと、を具備するシステム。
【請求項29】
前記物品が、前記デバイスの前記ねじ構成体と相互作用するように構成された物品ねじ山を備える、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記物品の前記物品ねじ山が雌ねじ穴である、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記物品の前記物品ねじ山が前記物品の外側にある、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
加熱構成体であり、
加熱要素と、
物品と螺合するように構成されたねじ構成体と、
を備える、加熱構成体を具備する、エアロゾル生成デバイス。
【請求項33】
エアロゾル生成材料を備える物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域を具備し、前記加熱要素が前記加熱区域を加熱するように配置されている、請求項32に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項34】
前記ねじ構成体が前記加熱区域にある、請求項33に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項35】
前記ねじ構成体が前記加熱要素上にある、請求項32~34のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項36】
前記加熱要素の少なくとも一部が露出されている、請求項32~35のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項37】
筐体を備え、前記加熱要素が前記筐体から突出している、請求項32~36のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項38】
請求項32~37のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイスと、エアロゾル生成材料を含む物品と、を備えるエアロゾル生成システム。
【請求項39】
前記物品が、前記デバイスの前記ねじ構成体と相互作用するように構成された物品ねじ山を備える、請求項38に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項40】
前記物品の前記物品ねじ山が雌ねじ穴である、請求項39に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項41】
前記物品の前記物品ねじ山が前記物品の外側にある、請求項39に記載のエアロゾル生成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスに関する。本発明は、エアロゾル生成デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品と、を具備するシステムにも関する。
【背景】
【0002】
葉巻タバコや紙巻タバコなどの喫煙品は、使用時にタバコを燃やしタバコの煙を生じさせる。燃やさずに化合物を放出する製品を作製することによって、タバコを燃やすこれら物品の代替品を提供するための試みがなされてきた。このような製品の例には、材料を燃やさずに加熱することにより化合物を放出する加熱デバイスがある。材料は、例えば、ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい、タバコ又は他のタバコでない製品であってもよい。
【概要】
【0003】
一態様によれば、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域と、加熱区域を加熱するために配置された加熱要素を備える加熱構成体と、物品と螺合するように構成された加熱区域内のねじ構成体と、を具備した、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0004】
ねじ構成体は、物品の外側と螺合するように構成された雌ねじ山を備えていてもよい。
【0005】
ねじ構成体は、物品に螺合するように構成された雄ねじ山を備えていてもよい。
【0006】
加熱要素はねじ構成体を備えていてもよい。
【0007】
加熱要素は加熱区域を画定してもよい。
【0008】
加熱要素は、加熱区域を少なくとも部分的に取り囲んでいてもよい。
【0009】
加熱要素は、加熱区域を画定する容器の少なくとも一部を形成していてもよい。
【0010】
加熱要素は管状部材を備えていてもよく、ねじ構成体は管状部材の内側にねじ山を備えていてもよい。
【0011】
加熱区域は加熱要素の周りに画定されてもよい。
【0012】
加熱要素は加熱区域に突出していてもよい。
【0013】
ねじ構成体は軸及び軸上のねじ山を備えていてもよい。
【0014】
軸は先細りになっていてもよい。
【0015】
ねじ山は、軸の自由端から延びていてもよい。
【0016】
ねじ山は、軸の長さに沿って一定のピッチを有していてもよい。ねじ山は、軸の長さに沿って一定のピッチを有していてもよい。
【0017】
ねじ山は、熱伝導材料を備えていてもよい。
【0018】
ねじ山は、加熱区域の変化する磁場の侵入により加熱可能であってもよい。
【0019】
エアロゾル生成デバイスは、加熱区域でねじ構成体を回転させるように構成された作動機構を備えていてもよい。
【0020】
作動機構は作動装置を備えていてもよい。
【0021】
作動装置は電動モータを備えていてもよい。
【0022】
作動機構は、加熱区域内への物品の挿入に応答して、加熱区域でねじ構成体を回転させるように構成されていてもよい。
【0023】
エアロゾル生成デバイスは、加熱区域を画定しねじ構成体を備える容器を具備していてもよい。
【0024】
加熱要素は加熱区域に突出していてもよい。
【0025】
加熱要素は平面状周縁面を備えていてもよい。
【0026】
エアロゾル生成デバイスは、変化する磁場を生成するように構成されたインダクタコイルを含む場生成装置を備えていてもよい。
【0027】
加熱要素は、加熱区域の変化する磁場の侵入により加熱可能であってもよい。
【0028】
加熱要素は、抵抗加熱構成体の一部を備えていてもよい。
【0029】
一態様によれば、エアロゾル生成デバイスの加熱区域に受け入れられるエアロゾル生成材料を含む物品を加熱するための加熱要素であって、エアロゾル生成材料を含む物品と螺合するように構成されたねじ構成体を備える加熱要素が提供される。
【0030】
加熱要素は、変化する磁場の侵入により加熱可能な材料を備えていてもよい。
【0031】
加熱要素は、抵抗加熱要素であってもよい。
【0032】
別の態様によれば、前述のデバイスと、エアロゾル生成材料を含む物品とを備えるシステムが提供される。
【0033】
物品は、デバイスのねじ構成体と相互作用するように構成された物品ねじ山を備えていてもよい。
【0034】
物品の物品ねじ山は、雌ねじ穴であってもよい。
【0035】
物品の物品ねじ山は、物品の外側にあってもよい。
【0036】
物品は、加熱要素を受け入れるように構成された予備形成された穴を備えていてもよい。
【0037】
ねじ構成体は、上記穴の面と係合するように構成されていてもよい。
【0038】
物品は、ねじ構成体と係合するように構成された係合特徴を備えていてもよい。
【0039】
係合特徴は、穴、カラー、肩部、隆起、突出部、凹部、へり、面取り部、厚みが増した領域、厚みが減じた領域、面、及び縁のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0040】
ねじ構成体は、物品の比較的弾性の高い係合特徴と係合するように構成されていてもよい。
【0041】
ねじ構成体は、物品の比較的弾性の低い係合特徴と係合するように構成されていてもよい。
【0042】
物品は物品の外側を備えていてもよく、ねじ構成体は、物品が加熱区域に受け入れられるとき、物品の外側に対して変形及び膨張のうち少なくとも1つを行うように構成されていてもよい。
【0043】
ねじ構成体は、物品を圧縮するように構成されていてもよい。
【0044】
ねじ構成体は、物品の外側に窪みを形成するように構成されていてもよい。
【0045】
物品は外側を備えていてもよく、ねじ構成体は、物品が加熱区域に受け入れられるとき、物品の外側に対して変形及び膨張のうち少なくとも1つを行うように構成されていてもよい。物品の挿入は、ねじ構成体を変形するように構成されていてもよい。
【0046】
物品は消耗品であってもよい。
【0047】
加熱要素は、容器から着脱可能であってもよい。加熱要素は、交換可能であってもよい。
【0048】
加熱要素は、基部から直立していてもよい。加熱要素は、自由端に鋭い縁、又は点を備えていてもよい。加熱要素は、ピンであってもよい。加熱要素は、加熱区域に受け入れられた物品を貫くように構成されていてもよい。
【0049】
加熱要素及び容器は、同軸線にあってもよい。
【0050】
この態様の装置は、必要に応じて、1つ若しくは複数又は全ての上述された特徴を含んでいてもよい。
【0051】
エアロゾル生成デバイスは、不燃性エアロゾル生成デバイスであってもよい。
【0052】
デバイスは、非燃焼加熱式デバイスとしても公知である、タバコ加熱デバイスであってもよい。
【0053】
エアロゾル生成材料は、非液体エアロゾル生成材料であってもよい。
【0054】
物品は、加熱区域内に少なくとも部分的に受け入れられるように寸法設定されていてもよい。
【0055】
一態様によれば、エアロゾル生成材料を備える物品の少なくとも一部を受け入れるように構成された加熱区域を画定する容器と、加熱区域を加熱するように配置された加熱要素と、を具備する、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスが提供される。
【0056】
一態様によれば、エアロゾル生成材料を備える物品と、物品の少なくとも一部を受け入れるように構成された加熱区域を備える、エアロゾル生成材料を加熱するためのエアロゾル生成デバイスと、加熱要素と、を具備する、エアロゾル生成システムが提供される。
【0057】
一態様によれば、加熱要素を備える加熱構成体と、物品と螺合するように構成されたねじ構成体とを具備する、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスが提供される。
【0058】
エアロゾル生成デバイスは、エアロゾル生成材料を備える物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域をさらに具備していてもよい。加熱要素は、加熱区域を加熱するように配置されていてもよい。
【0059】
ねじ構成体は、加熱区域内にあってもよい。
【0060】
ねじ構成体は、加熱要素上にあってもよい。
【0061】
加熱要素は、ピン又は刃を備えていてもよい。
【0062】
加熱要素の少なくとも一部は、露出されていてもよい。
【0063】
エアロゾル生成デバイスは、筐体をさらに備えていてもよい。加熱要素は筐体から突出していてもよい。
【0064】
一態様によれば、前述の態様のエアロゾル生成デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを具備する、エアロゾル生成システムが提供される。
【0065】
物品は、デバイスのねじ構成体と相互作用するように構成された物品ねじ山を備えていてもよい。
【0066】
物品の物品ねじ山は、雌ねじ穴であってもよい。
【0067】
物品の物品ねじ山は、物品の外側にあってもよい。
【0068】
物品は、加熱要素を受け入れるように構成された予備形成された穴を備えていてもよい。
【0069】
ねじ構成体は、上記穴の一面と係合するように構成されていてもよい。
【0070】
物品は、ねじ構成体と係合するように構成された係合特徴を備えていてもよい。
【0071】
係合特徴は、穴、カラー、肩部、隆起、突出部、凹部、へり、面取り部、厚みが増した領域、厚みが減じた領域、面、及び縁のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0072】
ねじ構成体は、物品の比較的弾性の高い係合特徴と係合するように構成されていてもよい。
【0073】
ねじ構成体は、物品の比較的弾性の低い係合特徴と係合するように構成されていてもよい。
【0074】
物品は物品の外側を備えていてもよく、ねじ構成体は、物品が加熱区域に受け入れられるとき、物品の外側に対して変形及び膨張のうち少なくとも1つを行うように構成されていてもよい。
【0075】
ねじ構成体は、物品を圧縮するように構成されていてもよい。
【0076】
ねじ構成体は、物品の外側に窪みを形成するように構成されていてもよい。
【0077】
物品は外側を備えていてもよく、ねじ構成体は、物品が加熱区域に受け入れられるとき、物品の外側に対して変形及び膨張のうち少なくとも1つを行うように構成されていてもよい。物品の挿入は、ねじ構成体を変形するように構成されていてもよい。
【0078】
物品は消耗品であってもよい。
【0079】
加熱要素は、交換可能であってもよい。
【0080】
加熱要素は、基部から直立していてもよい。加熱要素は、自由端に鋭い縁、又は点を備えていてもよい。加熱要素は、ピンであってもよい。加熱要素は、加熱区域に受け入れられた物品を貫くように構成されていてもよい。
【0081】
加熱要素及び容器は、同軸線にあってもよい。
【0082】
エアロゾル生成デバイスは、不燃性エアロゾル生成デバイスであってもよい。
【0083】
デバイスは、非燃焼加熱式デバイスとしても公知である、タバコ加熱デバイスであってもよい。
【0084】
エアロゾル生成材料は、非液体エアロゾル生成材料であってもよい。
【0085】
一態様によれば、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
筐体と、
エアロゾル生成物品内に受け入れられるように、且つエアロゾル生成物品を加熱するように構成された、筐体から突出し露出された加熱構成体と、を備える、デバイスが提供される。
【0086】
加熱構成体は、エアロゾル生成物品内に受け入れられるように構成された、筐体から突出する加熱要素を備えていてもよい。
【0087】
筐体は、加熱要素が突出する基部を備えていてもよい。
【0088】
デバイスは、物品と螺合するように構成されたねじ構成体を備えていてもよい。
【0089】
加熱区域は、露出された加熱構成体の周りに延在してもよく、エアロゾル生成材料を備える物品を少なくとも部分的に受け入れるように構成されていてもよい。
【0090】
一態様によれば、エアロゾル生成材料を備える物品と、上記のいずれかに記載されるエアロゾル生成材料を加熱するためのエアロゾル生成デバイスとを具備する、エアロゾル生成システムが提供される。
【0091】
これらの態様の装置は、必要に応じて、1つ若しくは複数又は全ての上述された特徴を含んでいてもよい。
【0092】
次に、単なる例として、添付図面を参照して、実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0093】
図1】エアロゾル生成デバイス及びデバイスに挿入される物品を有するエアロゾル生成システムの正面斜視図である。
図2図1のエアロゾル生成システムの概略図である。
図3】ねじ構成体を有する図1のエアロゾル生成システムの概略図である。
図3a図3のエアロゾル生成システムと共に使用するための物品の例の概略図である。
図3b図3のエアロゾル生成システムと共に使用するための雄ねじ物品の例の概略図である。
図4】ねじ構成体がデバイスの容器の内表面に形成されている、他のエアロゾル生成システムの概略図である。
図4a図4又は図5のエアロゾル生成システムと共に使用するための予備形成された穴を有する物品の概略図である。
図5】内部加熱要素にねじ山が設けられている図1の他のエアロゾル生成システムの概略図である。
図5a図5のエアロゾル生成システムと共に使用するための雌ねじ物品の概略図である。
図6図5によるデバイスが容器及び加熱要素のうちの少なくとも1つを回転させるための作動機構を備える、請求項1に記載の他のエアロゾル生成システムの概略図である。
図7】ねじ構成体が加熱要素の長さの一部のみに沿って延在する、他のエアロゾル生成システムの概略図である。
図7a図7のエアロゾル生成システムと共に使用するための雌ねじ物品の概略図である。
図8】他のエアロゾル生成システムの概略図である。
【詳細な説明】
【0094】
本明細書で使用される用語「エアロゾル生成材料」は、例えば加熱、放射線照射、又は他の任意の方法でエネルギー付与されたときに、エアロゾルを生成できる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び/又は風味材料を含んでいても含んでいなくてもよい、固体、液体、又はゲルの形態であってもよい。エアロゾル生成材料は、任意のタバコ含有材料など、任意の植物性材料を含んでいてもよく、例えば、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。エアロゾル生成材料は、製品によってニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい、他のタバコでない製品も含んでいてもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、ゲル、蝋などの形態であってもよい。エアロゾル生成材料は、例えば、材料の組み合わせ又は配合物でもあってもよい。エアロゾル生成材料は「喫煙材」としても公知であってもよい。
【0095】
エアロゾル生成材料は、結合剤及びエアロゾル形成剤を備えていてもよい。任意選択で、活性剤及び/又は充填剤も存在していてもよい。任意選択で、水などの溶媒も存在しており、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の構成要素は、溶媒に可溶であっても可溶でなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は植物材料を実質的に含まない。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料はタバコを実質的に含まない。
【0096】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を備えていてもよく、又は「非晶質固体」であってもよい。非晶質固体は「一体構造固体」であってもよい。いくつかの実施形態において、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に液体などの流体をいくらか保持できる固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば、約50、60、又は70重量%~約90、95、又は100重量%の非晶質固体を備えていてもよい。
【0097】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成膜を備えていてもよい。エアロゾル生成膜は、細断シートを形成するために任意選択で細断され得るシートを備えていてもよく、又はそのシートであってもよい。エアロゾル生成シート又は細断シートは、タバコを実質的に含まなくてもよい。
【0098】
エアロゾル生成材料を加熱し、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの構成要素を揮発させ、エアロゾル生成材料を燃やさずに又は燃焼させずに、吸入され得るエアロゾルを典型的には形成する装置が知られている。そのような装置は、「エアロゾル生成デバイス」、「エアロゾル供給デバイス」、「非燃焼加熱式デバイス」、「タバコ加熱製品デバイス」、「タバコ加熱デバイス」、又は類似名として時折説明される。同様に、ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい液体の形態のエアロゾル生成材料を典型的には気化させる、いわゆるeシガレットデバイスも存在する。エアロゾル生成材料は、装置内に挿入され得る棒、カートリッジ、カセットなどの形態であってもよく、又は装置内に挿入され得る棒、カートリッジ、カセットなどの一部として提供されていてもよい。エアロゾル生成材料を加熱し揮発させる加熱器は、装置の「常設的」部位として提供されていてもよい。
【0099】
エアロゾル生成デバイスは、エアロゾル生成材料を備える物品を、加熱するために受け入れることができる。この文脈における「物品」は、エアロゾル生成材料及び任意選択で他に使用されている構成要素を揮発させるために加熱される、使用時にエアロゾル生成材料を含む又は含有する構成要素である。物品が加熱され、ユーザがその後吸入するエアロゾルを生ずる前に、ユーザは物品をエアロゾル供給デバイス内に挿入してもよい。物品は、例えば、物品を受け入れるようにサイズ設定されたデバイスの加熱室内に配置されるように構成された、予め定められた又は特定のサイズであってもよい。
【0100】
図1はエアロゾル生成システム100の例を示す。システム100は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイス101と、エアロゾル生成材料を備える取替可能物品110と、を具備する。デバイス101のユーザにより吸入され得るエアロゾル又は他の吸入可能材料を生成するべく、デバイス101は、エアロゾル生成材料を備える取替可能物品110を加熱するために使用されてもよい。
【0101】
デバイス101は、デバイス101の様々な構成要素を囲み収容する筐体103を備える。筐体103は細長い。デバイス101は、物品110がデバイス101によって加熱されるために挿入され得る開口部104を一端に有する。物品110は、デバイス101によって加熱されるために、デバイス101内に完全に又は部分的に挿入されてもよい。
【0102】
様々な実施形態において、デバイス101は開口部を含まない。このような構成体において、デバイス101又はデバイス101の構成要素は、物品110の少なくとも一部内に部分的に受け入れられてもよい。
【0103】
デバイス101は、被操作時、例えば押下時、にデバイス101を操作する、ボタン又はスイッチなどの、ユーザ操作可能制御要素106を備えていてもよい。例えば、ユーザは、スイッチ106を押下することでデバイス101を起動してもよい。
【0104】
デバイス101は、物品110がデバイス101内に挿入された際に沿って延伸してもよい長手方向軸線102を画定する。開口部104は、長手方向軸線102と一直線になっている。
【0105】
図2は、デバイス101の様々な構成要素を示す、図1のエアロゾル生成システム100の概略図である。デバイス101は図2に示されていない他の構成要素を含んでいてもよいこと、及び図2に示されるいくつかの構成要素はいくつかの実施形態において存在しない場合があることが理解されよう。
【0106】
図2に示されるように、デバイス101は、エアロゾル生成材料を加熱するための装置200を含む。装置200は、加熱アセンブリ201と、制御装置(制御回路)202と、電源204とを含む。装置200は本体アセンブリ210を備える。本体アセンブリ210は、シャーシ、及びデバイスの一部を形成する他の構成要素を含んでいてもよい。加熱アセンブリ201は、エアロゾルがエアロゾル生成材料から生成されるように、デバイス101内に挿入された物品110のエアロゾル生成材料を加熱するように構成されている。電源204は加熱アセンブリ201に電力を供給し、加熱アセンブリ201は、エアロゾル生成材料を加熱するために、供給された電気エネルギーを熱エネルギーに変換する。
【0107】
電源204は、例えば、充電式バッテリー又は非充電式バッテリーなどの、バッテリーであってもよい。好適なバッテリーの例には、例えば、リチウムバッテリー(リチウムイオンバッテリーなど)、ニッケルバッテリー(ニッケルカドミウムバッテリーなど)、及びアルカリバッテリーが含まれる。
【0108】
電源204は、エアロゾル生成材料を加熱するべく、必要時に制御装置202の制御下で電力を供給するために加熱アセンブリ201と電気的に結合されていてもよい。制御回路202は、ユーザが制御要素106を操作したことに基づいて、加熱アセンブリ201を起動及び停止するように構成されていてもよい。例えば、制御装置202は、ユーザがスイッチ106を操作したことに応答して、加熱アセンブリ201を起動してもよい。
【0109】
デバイス101の開口部104に最も近い端部は、使用時にユーザの口に最も近いため、デバイス101の近位端(口端)107として公知であってもよい。使用時、ユーザは開口部104に物品110を挿入し、ユーザ制御106を操作してエアロゾル生成材料の加熱を開始し、デバイスに生成されたエアロゾルを吸う。これに起因して、エアロゾルは、流路に沿って物品110を通りデバイス101の近位端に向かって流れる。
【0110】
デバイスの開口部104から最も遠い他端部は、使用時にユーザの口から最も遠い端部であるため、デバイス101の遠位端108として公知であってもよい。ユーザがデバイスに生成されたエアロゾルを吸うと、エアロゾルはデバイス101の近位端に向かう方向に流れる。デバイス101の特徴に適用される近位及び遠位という用語は、軸線102に沿った近位遠位方向における、そのような特徴の互いに対する相対的配置を参照することにより説明される。
【0111】
加熱アセンブリ201は、例えば誘導加熱工程又は抵抗加熱工程を経て物品110のエアロゾル生成材料を加熱するための様々な構成要素を備えていてもよい。誘導加熱は、電磁誘導により導電性加熱要素(サセプタなど)を加熱する工程である。誘導加熱アセンブリは、誘導要素、例えば1つ又は複数のインダクタコイルと、交流などの変化する電流を誘導要素を通して流すためのデバイスとを備えていてもよい。誘導要素内の変化する電流は変化する磁場を生ずる。変化する磁場は、誘導要素に対して好適に配置されたサセプタに侵入し、サセプタ内部に渦電流を生成する。サセプタが渦電流に対する電気抵抗を有することにより、この抵抗に対する渦電流の流れに起因してサセプタがジュール加熱により加熱される。サセプタが鉄、ニッケル、又はコバルトなどの強磁性材料を備えている場合、サセプタの磁気ヒステリシス損失によっても、すなわち磁気双極子が変化する磁場と整列することで磁性材料の磁気双極子の配向が変化することによっても、熱が生成され得る。例えば伝導による加熱と比較して、誘導加熱では熱がサセプタ内部に生成されるため、迅速な加熱が可能となる。さらに、誘導要素とサセプタとの間に物理的接触が何も必要ないため、構築と応用の自由度が高まることが可能となる。代わりに、抵抗加熱は、電気抵抗を直接通る電流の印加に応答して材料の電気抵抗から生じるジュール加熱効果を利用する。
【0112】
装置200は、加熱される物品110を受け入れるように構成され寸法設定された加熱室211を含む。加熱室211は加熱区域215を画定する。本例において、物品110は略円筒状であり、対応して加熱室211も略円筒状の形状である。しかし、他の形状も可能となる。加熱室211は容器212により形成されている。容器212は端壁213と周壁214とを含む。端壁213は容器212の基部として機能する。実施形態における容器212は一体的構成要素である。本明細書で使用される用語「一体的構成要素」は、特徴間に接合部が画定されずに特徴が共に形成されていることを意味することが意図される。他の実施形態において、容器212は2つ以上の構成要素を備える。
【0113】
加熱室211は、容器212の内表面により画定される。容器212は支持部材として機能する。容器212は略管状部材を備える。容器212は、デバイス101の長手方向軸線102に沿って周囲に延在し、実質的に同軸線にある。しかし、他の形状も可能となる。容器212(及びそれに伴う加熱区域215)は、デバイス101の開口部104に挿入される物品110が開口部104を通って加熱室211により受け入れられ得るように、その近位端において開口している。容器212は、端壁213により、その遠位端において閉鎖している。容器212は、空気路の一部を形成する1つ又は複数の導管を備えていてもよい。物品110の遠位端は、使用時、加熱室211の端部に近接して又は係合して配置されてもよい。空気が、空気路の一部を形成する1つ又は複数の導管を通過し、加熱室211に入り、物品110を通ってデバイス101の近位端に向かって流れてもよい。
【0114】
容器212は、断熱性材料から形成されていてもよい。例えば、容器212は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのプラスチックから形成されていてもよい。他の好適な材料も可能である。容器212はそのような材料から形成されていてもよく、加熱アセンブリ201の動作時にアセンブリが剛性/固体のままでいることを保証する。非金属製材料を容器212に使用することで、デバイス101の他の構成要素の加熱を制限することを援助できる。容器212は、他の構成要素の支持を助成するために、剛性材料から形成されていてもよい。
【0115】
容器212のための他の構成も可能となる。例えば、一実施形態において、端壁213は加熱アセンブリ201の一部によって画定される。実施形態において、容器212は、変化する磁場の侵入により加熱可能な材料を備える。いくつかの実施形態において、容器212は、抵抗ジュール加熱により加熱可能な材料を備える。
【0116】
図3に図示されるように、加熱アセンブリ201は、加熱区域215を囲んで配置された加熱要素320を備えていてもよい。このような構成において、加熱要素320は容器212を形成している。加熱要素320は周壁214を画定する。加熱要素320は加熱区域215を加熱するように構成されている。加熱区域215は加熱室211で画定される。実施形態において、加熱室211は、加熱区域215の一部、又は加熱区域215の範囲を画定する。
【0117】
加熱区域215は、デバイスによる加熱のために物品が受け入れられ得る区域、又は体積である。したがって、加熱区域215は加熱アセンブリ201によって少なくとも部分的に画定される。加熱区域215は加熱要素220と隣り合う空間である。図3に示されるような加熱室211を備える実施形態において、加熱室211は加熱区域215を区切る。すなわち、加熱要素320は加熱区域215を画定する。実施形態において、加熱要素220は加熱室なしで加熱区域を画定する。
【0118】
例えば図8を参照して、以下に説明されるように、様々な実施形態において装置200は加熱室を含まない。加熱要素は筐体103から突出している。このような実施形態において、容器及び加熱室は省略されてもよく、加熱要素は自由空間によって囲まれていてもよい。物品が加熱要素上にあるとき、加熱要素又は加熱要素の少なくとも一部は、デバイスの周壁などの周辺部材によって囲まれない。用語「加熱区域」は、加熱要素を囲む空間を含むものと理解される。すなわち、加熱区域は、デバイスの構成要素によって区切られずともよく、又は囲まれずともよい。
【0119】
加熱要素320は、加熱区域215を加熱するために加熱可能である。加熱要素320は、誘導加熱要素、又は抵抗加熱要素であってもよい。すなわち、加熱要素320は、変化する磁場の侵入により加熱可能なサセプタ、又は電源から電流を直接通すことによって加熱可能な抵抗材料を備えていてもよい。加熱部材320がサセプタを具備する場合、サセプタは、電磁誘導による加熱に好適な導電性材料を備える。例えば、サセプタは炭素鋼から形成されていてもよい。他の好適な材料、例えば鉄、ニッケル、又はコバルトなどの強磁性材料が使用され得ることが理解されよう。
【0120】
図2に示されるように、加熱アセンブリ201は磁場生成装置250を備える。磁場生成装置250は、加熱要素320を加熱するように、加熱要素320に侵入する1つ又は複数の変化する磁場を生成するように構成されている。磁場生成装置250は、インダクタコイル構成体251を含む。インダクタコイル構成体は、インダクタ要素として機能するインダクタコイル252を備える。インダクタコイル252は螺旋状コイルであってもよいが、他の構成体も想定される。実施形態において、インダクタコイル構成体251は2つ以上のインダクタコイルを備える。実施形態における上記2つ以上のインダクタコイルは、互いに隣り合って配置されており、軸線に沿って同軸線に整列されていてもよい。
【0121】
いくつかの例において、磁場生成装置250は、使用時、加熱要素320を、約240℃~約300℃又は約250℃~約280℃などの約200℃~約350℃の温度に加熱するように構成されている。加熱要素が抵抗加熱要素である例において、加熱要素内の抵抗加熱によって同様又は同一の温度に達してもよい。
【0122】
インダクタコイル252は、銅などの導電性材料を備える螺旋状コイルであってもよい。上記コイルは、支持部材(図示せず)周りに螺旋状に巻かれる、リッツ線などの電線から形成されていてもよい。支持部材は、容器212又は他の構成要素により形成されている。実施形態において、支持部材は省略されている。支持部材は管状である。コイル252は略管状形状を画定する。インダクタコイルは略円形外形を有する。他の実施形態において、インダクタコイルは、略正方形、矩形、又は楕円形などの異なる形状を有していてもよい。上記コイルの幅は、その長さに沿って大きくなってもよく、又は小さくなってもよい。
【0123】
他の種類のインダクタコイル、例えば平面渦巻状コイルが使用されていてもよい。螺旋状コイルでは、サセプタを受け入れるための細長いインダクタ区域を画定することが可能であり、細長いインダクタ区域に受け入れられるサセプタの細長い長さを提供する。変化する磁場にさらされるサセプタの長さは、最大になってもよい。螺旋状コイル構成体を用いて包囲されたインダクタ区域を設けることで、磁場の磁束集中を助成することが可能となる。
【0124】
リッツ線は、個別に絶縁され単一の電線を形成するために共に撚り合わされた、複数の個別の電線を備える。リッツ線は、導体の表皮効果損失を低減するように設計されている。単線などの他の種類の電線が使用されてもよい。螺旋状インダクタコイルの様態は、その軸線長に沿って変化してもよい。例えば、インダクタコイル、又は各インダクタコイルは、インダクタンス、軸線長、半径、ピッチ、巻数などの実質的に同一又は異なる値を有していてもよい。
【0125】
実施形態において、加熱要素は加熱構成体の一部を形成している。加熱構成体は、基部から突出する加熱要素を備える。他の実施形態において、加熱要素は物品内にあり、加熱構成体は基部から突出する突出部材を備える。実施形態における加熱要素又は突出部材は、インダクタコイルを含む、変化する磁場を生成するように構成された磁場生成装置を備える。実施形態における加熱構成体は誘導加熱構成体である。実施形態における加熱構成体は抵抗加熱構成体である。
【0126】
実施形態において、図4及び5に示されるような加熱要素420は、加熱区域215内に延出する。突出要素として機能する加熱要素420は、加熱区域215内に突出している。加熱要素420は基部から直立している。
【0127】
実施形態において、基部は、容器の端壁213以外の特徴によって形成されている。
【0128】
加熱要素420は周壁214から離隔されている。加熱アセンブリ201は、物品110が加熱室211によって受け入れられるとき加熱要素420が物品110の遠位端内へ延出するように構成されている。加熱要素420は、使用時に物品110内に配置される。加熱要素420は、内部から物品110のエアロゾル生成材料を加熱するように構成されており、この理由により内部加熱要素と呼称される。
【0129】
加熱要素420は、デバイスの長手方向軸線102に沿って(軸線方向)、加熱室211の遠位端から加熱室211内へ延出する。実施形態において、加熱要素420は、軸線102から離隔した加熱室211内へ延出する。加熱要素420は、軸線102に対して、軸線から外れていてもよく、又は非平行であってもよい。1つの加熱要素420が示されているが、実施形態において、加熱アセンブリ201は複数の加熱要素420を備えることが理解されよう。実施形態におけるそのような加熱要素は、互いに離隔されているが互いに平行である。
【0130】
任意の記載される実施形態の加熱要素320、420が磁化率を介して加熱を利用するとき、インダクタコイル252は容器212外部に配置されてもよい。インダクタコイルは、加熱区域215を取り囲んでいてもよい。螺旋状インダクタコイルは、サセプタとして機能する加熱要素320、420の少なくとも一部の周りに延在してもよい。螺旋状インダクタコイルは、加熱要素320、420に侵入する変化する磁場を生成するように構成されている。螺旋状インダクタコイルは、加熱室211及び長手方向軸線102と同軸に配置されている。
【0131】
図示される実施形態は、加熱区域215の周りに配置された加熱要素320と加熱区域215内に配置された少なくとも1つの加熱要素420とのいずれか一方を含むデバイスを示しているが、任意の記載される実施形態は、加熱区域215を囲む加熱要素320と加熱区域215内の1つ又は複数の加熱要素420との両方を利用してもよい。
【0132】
加熱要素420は、加熱区域215内で突出し物品110によって受け入れられる。図2はデバイス101内で受け入れられる物品110を示す。物品110は、容器212によって受け入れられるようにサイズ設定されている。容器212内への物品110の挿入を可能にするため、物品110の長手方向軸線に垂直な物品110の外形寸法は、デバイス101の長手方向軸線102に垂直な室211の内形寸法と実質的に一致している。実施形態において、物品110の外側111と容器212の内側217との間に、空隙216が画定される。空隙216は、室211の軸線長の少なくとも一部に沿った空気通路として機能できる。物品110の挿入端112は、容器212の基部と隣り合うように配置される。
【0133】
図2はデバイス101の基本構造を図示する。ねじ構成体などの特定の特徴がこの図において省略されているのは、図3~5で示される実施形態に関してそれら特定の特徴の様々な想定される構成が検討されるためである。しかし、図2は、デバイス101の加熱区域215内に配置された物品110を全体的に示す。この図は、物品のエアロゾル生成材料が加熱されてもよく、ユーザが物品/デバイスからエアロゾル化した材料を吸ってもよい、使用時の構成である。
【0134】
図3はデバイス101の構成体を図示する。見られるように、容器212はねじ構成体350を備える。この実施形態において、ねじ構成体350は、容器212の内表面に配置されたねじ山351を備える。ねじ山は螺旋状である。ねじ構成体350のピッチは、ねじ構成体350全体が容器212の長さに沿って約2又は3巻き(巻総数)を備えるように、この図においてはある程度大きく示されているが、本明細書に記載される任意のねじ構成体に対して任意の特定のピッチ又は巻数が想定される。一般に、ねじ構成体の長さに沿ってピッチがより大きいと、したがってねじ山総数がより少ないと、デバイス内への挿入に必要な回転数が最小限になる。いくつかの実施形態において、ねじ構成体の巻総数は1つ~5つである。図3において、加熱要素320は、加熱区域215を囲んで配置されている。このことは物品110が外側から加熱されることを意味する。図3のねじ構成体350が容器212の長さに沿って延在する一方、実施形態において、ねじ構成体350は、容器212又は加熱要素320の長さの一部のみに沿って延在してもよい。
【0135】
実施形態におけるねじ構成体350は、加熱要素320の一部を形成するか、又は加熱要素320に近接して配置される構成要素であってもよい。ねじ構成体350が加熱要素320の一部であるとき、又はそうでなければ熱伝導性であるとき、ねじ構成体350のねじ山351が、加熱要素320に接触している又は近接している物品110の表面積を大きくする。このことは使用中の物品110の加熱率の上昇を助長し、以て物品110内の材料のより迅速なエアロゾル化、より高いエアロゾル化効果、及びデバイスのより高い全体的効率をもたらす。加えて、ねじ構成体を設けることで、物品110がデバイス101内に単純に且つ確実に挿入され得ることを保証する。
【0136】
図3aは、本明細書に記載される任意の実施形態のデバイス101と共に使用するための物品110の例を示す。見られるように、物品110は略円筒状の形状であるが、他の形状も想定される。図3aの物品110は、加熱区域215内に送られねじ構成体350と係合するとき、ねじ山315が物品110及び物品110のエアロゾル生成材料との接触表面積を増加させるように、ねじ山351が物品110を変形及び/又は膨張させる程度に、一般に柔軟性がある。上述のように、この接触表面積の上昇はデバイス101のエアロゾル化効果を高める。
【0137】
図3bは、図3のデバイス101、又は雌ねじ容器212をさらに含む他の任意の企図されるデバイス101と共に使用するための物品110の例を示す。図に見られるように、物品110には雄ねじ山353が設けられている。雄ねじ山353は、物品110が使用時にデバイス101の加熱区域215へより容易且つより正確に螺入するように、容器212の内表面に配置されたねじ構成体350と整合するように構成されている。柔軟性がより低い物品が、このような雄ねじ山を伴って使用されてもよい。雄ねじ山の使用は、デバイス内における物品のより確実な配置ももたらし、さらに加熱要素320と物品110との間の接触表面積すなわち熱経路の増加ももたらす。
【0138】
図4は本発明のさらなる実施形態を示す。この実施形態において、容器212にはその内表面にねじ構成体350が再び設けられている。ねじ構成体350は、図3に関連して説明された構成体350と略同一である。しかし、この実施形態においては、容器212及びねじ構成体350は加熱材料を含まない。図3aと図3bとの両方の物品110が、図4のデバイス101と共に使用されてもよい。図4のデバイス101は、加熱要素420が加熱区域215の内部に代わりに配置されている点で、図3のデバイス101と異なる。
【0139】
加熱要素420は加熱区域215を画定する。容器212は加熱区域215を区切る。
【0140】
加熱要素420はピンの形態であり、使用時に物品110を貫くように構成されている。図から見られるように、物品110内への要素420の挿入を容易にするために、加熱要素420の自由端222にはスパイクが設けられている。この実施形態において、加熱要素は直線状ピンである。上記ピンの外側は円筒状である。加熱要素420はねじ構成体を含まない。物品110の加熱要素420への下方圧力は、物品110を貫き、その後物品110に埋め込まれる。加熱要素420は、誘導加熱又は抵抗加熱によって、熱をもたらし物品110の内容物を内部から加熱するように構成されており、以て物品110内のエアロゾル生成材料をエアロゾル化する。この実施形態において、容器の内表面にあるねじ構成体350は、加熱区域215における物品110のより確実な配置をもたらすだけではなく、物品110を加熱要素420で貫くために必要な力の提供を助成する。物品110の回転運動は、ねじ構成体350によって、物品110を加熱要素420のピン上に動かす直線運動に変えられる。このことにより、公知のデバイスと比較して、ユーザが物品110を加熱要素420上に押すことによって物品110に働く過剰で直接的な直線下方力により引き起こされ得る、物品110の破損又は損傷を防止できる。
【0141】
図示されないが、本明細書の一実施形態は、図3図4との実施形態の組み合わせを伴う。すなわち、ねじ構成体350を有するデバイス101の一実施形態は、加熱区域215周りに配置された加熱要素320と加熱区域215内に突出する加熱要素420との両方を含む。内部加熱要素420を有する任意の実施形態は、複数の内部加熱要素420を備えていてもよい。外部加熱要素と内部加熱要素との両方を含むことで、より迅速な加熱をもたらすこと、及び物品110の熱分布がより良好になることを含めて、物品110の加熱効果が高まる。
【0142】
図4aは本発明の任意の実施形態、特に、加熱区域215内に突出する内部ピン形状加熱要素420を備える図4及び5の実施形態、と共に使用するための物品110の例を示す。この図に示される物品110は、内部穴表面114を有する内部穴113を備える。穴113は、物品110内に予備形成されている。穴113は、実施形態では、物品110の管状部によって形成されている。実施形態における穴113は、物品の長手方向軸線に沿って部分的に延在する。穴113は閉鎖端115を有する。加熱要素420は、穴113に受け入れられるようにサイズ設定されている。加熱要素420及び穴113は、相補的にサイズ設定されている。穴113を設けることで、ピン加熱要素420の物品110内への挿入が一般に容易になる。穴の内表面114は、加熱要素420と物品110との間の伝熱を最大化するために、加熱要素と密着するように構成されている。
【0143】
実施形態において、加熱要素の外形寸法は穴の外形寸法よりも大きい。このような構成体において、加熱要素は、物品110内に挿入される物品110を変形及び/又は膨張させるように構成されている。上記変形及び/又は膨張を容易にするために、内部加熱要素420は、デバイス101内に挿入される物品110を貫くように構成されている。このような実施形態において、加熱要素420の自由端222は、鋭い縁、又は点を備える。実施形態における加熱要素420の自由端222は、物品110内での加熱要素420の位置設定を助成するための鋭い縁、点、又は他の案内特徴を備える。
【0144】
図4aに示される物品110は、そのような内部加熱要素420を備える、本明細書に記載される任意の実施形態と共に使用されることが想定される。
【0145】
図5は本発明のさらなる実施形態を示す。この実施形態において、内部ピン加熱要素420が提供される。加熱要素420には、その外表面223にねじ構成体450が設けられている。ねじ構成体450は、加熱要素420の一部を形成していてもよく、又はそうでなければ熱伝導性であってもよい。前述の実施形態のねじ構成体350と同様に、ねじ構成体450は、加熱要素420と物品110との間の接触表面積すなわち熱経路を増加させ、以て加熱要素420の物品110への加熱効果を高める。加熱要素420は、軸及び軸上のねじ山と共に形成されている。実施形態において、軸は先細りになっている。実施形態における軸は、加熱要素の自由端に向かって先細りになっている。実施形態において、ねじ山450は、加熱要素の自由端に向かって延在する。
【0146】
挿入を容易にするために、加熱要素420には、その自由端222にスパイクがさらに設けられていてもよい。物品110は、使用時、加熱要素420のねじ構成体450上で回転され、加熱要素420が物品110を貫くことを可能にする。図示されないが、記載される任意の実施形態において、加熱分布及び加熱力を高めるために、加熱要素320も加熱区域215を囲って配置されていてもよい。加えて、どの図にも図示されないが、本発明の任意の実施形態が、図5に示されるような雄ねじ山ピン加熱要素420と、さらに図3に示されるような加熱区域を画定する雌ねじ山容器212とを含んでいてもよい。容器212と加熱要素420とのこれらのねじ構成体の組み合わせは、確実な嵌合性と、挿入の容易性と、向上した加熱有効性と、各個別の実施形態に関連する全体的なデバイスの効率と、をさらに高める。
【0147】
図5aは本発明の任意の実施形態と共に使用するための物品110の例を示す。図5aの物品110の穴113にはねじ構成体550が設けられていることを除き、図5aの物品110は図4aの物品110と略同一である。内部加熱要素420の外表面のねじ構成体450と整合する、ねじ構成体550を有する穴113を設けることで、物品110内への加熱要素420の挿入の容易性と、さらに加熱要素420と物品110との間の接触表面積すなわち熱経路とがさらに向上する。穴113を有していない又は直線面を持つ穴113を有する物品110と比較して、ねじ構成体550を有する図5aの物品110は、柔軟性がより低い物品110が本発明に記載されるようなデバイス101で使用されることを可能にするために、採用されてもよい。
【0148】
図7は他の実施形態を示す。図7の実施形態は、ねじ構成体450が加熱要素420に部分的に沿って延在することを除き、図5の実施形態に略対応する。加熱要素420の軸線長の一部はねじ構成体を含まない。
【0149】
図7の実施形態において、ねじ構成体450は加熱要素420の基部と隣り合って配置されている。この配置により、穴113は、穴113を進むためのねじ構成体450を収容する必要がないため、加熱要素420は物品の穴113と密着することが可能になる。すなわち、ねじ構成体450を含まない加熱要素420の一部は内部穴表面114と接触してもよい。実施形態において、ねじ構成体450は、加熱要素420に沿って途中まで、又は加熱要素420の近位端と隣り合って配置されていてもよい。前述の実施形態のねじ構成体350と同様に、ねじ構成体450は、加熱要素420と物品110との間の接触表面積すなわち熱経路を増加させ、以て加熱要素420の物品110への加熱効果を高める。
【0150】
加熱要素420には、軸と軸上のねじ山とが形成されている。実施形態において、軸は先細りになっている。実施形態における軸は、加熱要素の自由端に向かって先細りになっている。この実施形態において、デバイスへの挿入中に物品がねじ山と係合するために全回転しなくてはならない回数は削減され、以てユーザインタラクション(user interaction)を容易にする。ねじ山が加熱要素又は容器の全長に延在する実施形態と比較して、デバイスの複雑性及び/又は重量も削減され得るが、同時に、物品とデバイスとの間の確実な係合もまだもたらしている。
【0151】
図7aは、本発明の任意の実施形態と共に使用するための物品110の例を示す。ねじ構成体550が物品110の穴113に沿って途中までのみに延在することを除き、図7aの物品110は図4aの物品110と略同一である。図7aの物品110は、図7のエアロゾル生成デバイス101と共に使用されてもよい。
【0152】
上述のように、ねじ構成体350が容器212に沿って部分的に延在する実施形態が想定される。例えば、図3及び4の実施形態は、容器に沿って部分的に延在するねじ構成体を備えていてもよい。すなわち、容器212の軸線長の一部はねじ構成体350を含んでいなくてもよい。図7の実施形態と同様に、ねじ構成体350は加熱容器212の基部と隣り合って配置されていてもよい。実施形態において、ねじ構成体350は、容器212に沿って途中まで、又は容器212の近位端と隣り合って配置されていてもよい。
【0153】
図8は他の実施形態を示す。図8の実施形態は、加熱要素420が筐体103から突出していることを除き、図5の実施形態と対応する。このような実施形態において、デバイスは加熱要素が受け入れられる容器を含まない。すなわち、加熱区域215は、他の任意の構成要素によって囲まれず、又は区切られない。
【0154】
筐体103は、加熱要素220が突出する基部213を画定する。加熱要素220は基部213から直立している。加熱要素220は物品110の少なくとも一部を受け入れるように構成されている。
【0155】
加熱要素420は露出されている。用語「露出」は、特徴が外範囲を超えて延在するように、特徴の一部が他の特徴によって囲まれていないことを意味するものと理解される。加熱要素220は加熱室に受け入れられない。図2Aのデバイスでは、加熱要素はデバイスの筐体の外範囲を越えて延在する。図8の実施形態において、基部から突出している加熱要素420全体は囲まれていない。実施形態において、加熱要素220の大部分は露出されている。このような実施形態において、加熱要素の小部分は、デバイスの筐体の外範囲内に延在する。任意選択で、加熱要素220の少なくとも80%、任意選択で60%、且つ任意選択で50%、が露出されている。
【0156】
実施形態において、基部は凹部を備えていてもよい。このような実施形態における加熱要素220は凹部から突出していてもよい。物品の端部は凹部内に延在してもよい。ねじ構成体350が凹部内にあってもよい。例えば、実施形態におけるねじ構成体は凹部の側壁にある。前述の実施形態のねじ構成体350と同様に、ねじ構成体450は、加熱要素420と物品110との間の接触表面積すなわち熱経路を増加させ、以て加熱要素420の物品110への加熱効果を高める。加熱要素420には、軸と軸上のねじ山とが形成されている。実施形態において、軸は先細りになっている。実施形態における軸は、加熱要素の自由端に向かって先細りになっている。
【0157】
実施形態において、加熱要素420の大部分は露出されている。このような実施形態において、加熱要素の小部分は、デバイスの筐体の外範囲内に延在する。任意選択で、加熱要素220の少なくとも80%、任意選択で60%、且つ任意選択で50%、が露出されている。
【0158】
実施形態における加熱構成体は誘導加熱構成体である。誘導コイルが加熱要素420内に延在してもよい。実施形態における加熱構成体は抵抗加熱構成体である。
【0159】
図8は本明細書に記載される任意の実施形態と共に使用するための物品110も示す。図8の物品110は、図4aの物品110と略同一である。図8の物品110は、図8のエアロゾル生成デバイス101と共に使用されてもよい。
【0160】
外部及び内部加熱要素320及び420、上記加熱要素上のねじ構成体350及び450、物品の内部及び外部ねじ構成体353及び550、並びに/又は物品の直線面を持つ内部穴113などの、各実施形態に関する前述の特徴の任意の組み合わせが企図される。
【0161】
加熱要素320及び420、並びにそれら加熱要素上のねじ構成体350及び450は、直径が一定であるものとして一般に表されているが、いくつかの実施形態において、加熱要素はその長さに沿って(長手方向軸線102に沿って)先細りになっていてもよい。先細りになった内部ピン加熱要素420は、使用中の物品110内への加熱要素420の挿入をさらに助成することができる。
【0162】
加熱室215内部の雄ねじ構成体450を備えた加熱要素420を具備する任意の実施形態において、デバイス101は、加熱要素420及び/又は容器212を、ねじ構成体350、450と共に、加熱区域215及び挿入される物品に対して回転させる手動式又は電動式手段をさらに備えていてもよい。加熱要素420及び/又はねじ構成体450は、物品110からデバイス101にかかる圧力の検知などにより、物品110の挿入時に自動的に回転するように構成されていてもよい。包含された作動機構によるねじ構成体450及び/又は加熱要素420の電動回転は、ユーザが物品110を加熱区域215の加熱要素450上に動かすことを助成する。
【0163】
図6は作動機構600を含むデバイス101の実施形態を示す。上記のように、作動機構600は、加熱区域215に対する、ねじ構成体350、450を伴った加熱要素420及び/又は容器212の回転を駆動するように構成されていてもよい。作動機構600は、電源204によって電力供給されてもよく、加熱区域215における物品110の検知/挿入時に、スイッチを介して又は自動的に起動されてもよい。作動機構600は、容器212と加熱要素420とのうちの一方又は両方を回転させるように構成されていてもよいため、本明細書に記載される任意の実施形態に含まれてもよい。
【0164】
上記に記載されるいくつかの実施形態において、加熱構成体は誘導加熱構成体である。他の実施形態において、抵抗加熱などの他の種類の加熱構成体が使用される。上記デバイスの構成は全般に上述の通りであり、そのため詳細な説明は省略される。そのような構成体において、加熱アセンブリ201は、抵抗加熱工程を経て加熱要素を加熱するための構成要素を含む抵抗加熱生成装置を備える。この場合、電流は抵抗加熱構成要素に直接印加され、その結果加熱構成要素に生じた電流の流れにより、加熱構成要素がジュール加熱によって加熱される。抵抗加熱構成要素は、好適な電流が流れたときに熱を生成するように構成された抵抗材料を備え、加熱アセンブリ201は、抵抗材料に電流を供給するための電気接点を備える。
【0165】
実施形態において、加熱要素は抵抗加熱構成要素そのものを形成する。実施形態において、抵抗加熱構成要素は、例えば伝導によって、熱を加熱要素に伝達する。
【0166】
上記の実施形態は、本発明の例示的例として理解されるべきである。本発明のさらなる実施形態が想定される。任意の1つの実施形態に関連して説明された任意の特徴は、単一で又は説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、他の任意の実施形態又は他の任意の実施形態の任意の組み合わせの1つ又は複数の特徴とも組み合わせて使用されてもよいことが理解されるべきである。さらに、上述されていない均等物及び変更形態も、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく採用されてもよい。
図1
図2
図3
図3a
図3b
図4
図4a
図5
図5a
図6
図7
図7a
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域と、
加熱構成体であり、
前記加熱区域を加熱するように配置された加熱要素と、
前記物品と螺合するように構成された、前記加熱区域内のねじ構成体と、
を備える、加熱構成体と、
を具備する、エアロゾル生成デバイス。
【請求項2】
前記ねじ構成体が、前記物品の外側と螺合するように配置された雌ねじ山を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項3】
前記ねじ構成体が、前記物品に螺合するように配置された雄ねじ山を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項4】
前記加熱要素が前記ねじ構成体を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項5】
前記加熱要素が前記加熱区域を少なくとも部分的に取り囲んでいる、請求項4に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項6】
前記加熱要素が、前記加熱区域を画定する容器の少なくとも一部を形成している、請求項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項7】
前記加熱要素が管状部材を備え、前記ねじ構成体が前記管状部材の内側にねじ山を備える、請求項に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項8】
前記加熱区域で前記ねじ構成体を回転させるように構成された作動機構を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項9】
エアロゾル生成デバイスの加熱区域に受け入れられる、エアロゾル生成材料を含む物品を加熱するための加熱要素であって、前記加熱要素が、エアロゾル生成材料を含む物品と螺合するように配置されたねじ構成体を備える、加熱要素。
【請求項10】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスを具備するシステムであって、
エアロゾル生成材料を含む物品と、
デバイスであり、
エアロゾル生成材料を含む物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域と、
加熱構成体であり、
前記加熱区域を加熱するように配置された加熱要素と、
前記物品と螺合するように構成された、前記加熱区域内のねじ構成体と、
を備える、加熱構成体と、
を備えるデバイスと、を具備するシステム。
【請求項11】
前記物品が、前記デバイスの前記ねじ構成体と相互作用するように構成された物品ねじ山を備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記物品の前記物品ねじ山が雌ねじ穴である、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記物品の前記物品ねじ山が前記物品の外側にある、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスであって、
加熱構成体であり、
加熱要素と、
物品と螺合するように構成されたねじ構成体と、
を備える、加熱構成体を具備する、エアロゾル生成デバイス。
【請求項15】
エアロゾル生成材料を備える物品の少なくとも一部を受け入れるための加熱区域を具備し、前記加熱要素が前記加熱区域を加熱するように配置されている、請求項14に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項16】
前記ねじ構成体が前記加熱要素上にある、請求項14に記載のエアロゾル生成デバイス。
【請求項17】
請求項14に記載のエアロゾル生成デバイスと、エアロゾル生成材料を含む物品と、を備えるエアロゾル生成システム。
【請求項18】
前記物品が、前記デバイスの前記ねじ構成体と相互作用するように構成された物品ねじ山を備える、請求項17に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項19】
前記物品の前記物品ねじ山が雌ねじ穴である、請求項18に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項20】
前記物品の前記物品ねじ山が前記物品の外側にある、請求項18に記載のエアロゾル生成システム。
【国際調査報告】