IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特表2024-523346端末装置、ネットワーク装置、及び方法
<>
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図1
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図2
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図3A
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図3B
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図3C
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図3D
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図4
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図5
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図6
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図7
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図8
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図9
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図10
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】端末装置、ネットワーク装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20240621BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240621BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240621BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240621BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W28/04 110
H04W72/232
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577567
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 CN2021100725
(87)【国際公開番号】W WO2022261911
(87)【国際公開日】2022-12-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD24
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE08
5K067EE10
5K067EE71
5K067HH28
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信方法、装置、及びコンピュータ可読媒体に関する。端末装置は、第1の送信設定指示(TCI)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、第2のTCI状態を示す第2のPDCCHとをネットワーク装置から受信する。第2のPDCCHの受信が第1のPDCCHの受信の後である場合、端末装置は、第2のTCIを用いてネットワーク装置との通信を行う。こうして、2つのTCI状態の間の不確定性が回避される。また、不必要なビーム切替も回避される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をネットワーク装置から受信することと、
第2のTCI状態を示す第2のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信することと、
前記第2のPDCCHの受信が前記第1のPDCCHの受信の後であるとの決定に従って、ある期間の後に、前記第2のTCI状態を用いて前記ネットワーク装置との通信を行うことと、
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを前記ネットワーク装置に送信することと、
前記第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックを前記ネットワーク装置に送信することと、
をさらに含み、
前記第2のTCI状態を用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことは、
前記第1のHARQフィードバックの送信が前記第2のHARQフィードバックの送信の後であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第2のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のスケジューリングは、前記第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであり、
前記第2のスケジューリングは、前記第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態指示又は前記第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングである、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のTCIが適用可能で、前記第2のTCI状態が適用不可能であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第1のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うこと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のPDCCH内の前記第1のTCI状態の第1のフィールドが第1の数のビットを含み、前記第2のPDCCH内の前記第2のTCI状態の第2のフィールドが第2の数のビットを含み、前記第2の数が前記第1の数よりも少ない場合、前記第2のフィールド内の所定のビット値は、前記第1のTCI状態を示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことをさらに含み、
前記第1のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことは、
前記第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信すること、
前記第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記ネットワーク装置から受信すること、
前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、又は、
前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことは、
前記第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信すること、
前記第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記ネットワーク装置から受信すること、
前記第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、又は、
前記第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のPDCCHの受信と前記第2のPDCCHの受信とが継続時間内であるとの決定に従って、前記第1のTCI状態は、前記第2のTCI状態と同じである、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
端末装置において、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントをネットワーク装置から受信することと、
ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を前記ネットワーク装置から受信することと、
を含み、
前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、前記DCIフィールドの1つの所定の値は、前記ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す、
通信方法。
【請求項10】
前記TCI状態を用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことをさらに含み、
前記TCI状態を用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うことは、
前記TCI状態を用いて制御リソースセット(CORESET)においてPDCCHを前記ネットワーク装置から受信すること、
前記TCI状態を用いて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記ネットワーク装置から受信すること、
前記TCI状態を用いて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、又は、
前記TCI状態を用いて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク装置において、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を端末装置に送信することと、
第2のTCI状態を示す第2のPDCCHを前記端末装置に送信することと、
前記第2のPDCCHの受信が前記第1のPDCCHの受信の後であるとの決定に従って、ある期間の後に、前記第2のTCI状態を用いて前記端末装置との通信を行うことと、
を含む、通信方法。
【請求項12】
前記第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを前記端末装置から受信することと、
前記第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックを前記端末装置から受信することと、
をさらに含み、
前記第2のTCI状態を用いて前記端末装置との前記通信を行うことは、
前記第1のHARQフィードバックの受信が前記第2のHARQフィードバックの受信の後であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第2のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うこと、
を含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のスケジューリングは、前記第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであり、
前記第2のスケジューリングは、前記第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態指示又は前記第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングである、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のTCIが適用可能で、前記第2のTCI状態が適用不可能であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第1のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うことをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のPDCCH内の前記第1のTCI状態の第1のフィールドが第1の数のビットを含み、前記第2のPDCCH内の前記第2のTCI状態の第2のフィールドが第2の数のビットを含み、前記第2の数が前記第1の数よりも少ない場合、前記第2のフィールド内の所定のビット値は前記第1のTCI状態を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うことをさらに含み、
前記第1のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うことは、
前記第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHを前記端末装置に送信すること、
前記第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、
前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、
前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第2のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うことは、
前記第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHを前記端末装置に送信すること、
前記第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、
前記第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、
前記第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のPDCCHの受信と前記第2のPDCCHの受信とが継続時間内であるとの決定に従って、前記第1のTCI状態は、前記第2のTCI状態と同じである、
請求項11に記載の方法。
【請求項19】
ネットワーク装置において、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントを端末装置に送信することと、
ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を前記端末装置に送信することと、
を含み、
前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、前記DCIフィールドの1つの所定の値は、前記ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す、
通信方法。
【請求項20】
前記TCI状態を用いて前記端末装置との前記通信を行うことをさらに含み、
前記TCI状態を用いて前記端末装置との前記通信を行うことは、
前記TCI状態を用いて制御リソースセット(CORESET)においてPDCCHを前記端末装置に送信すること、
前記TCI状態を用いて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、
前記TCI状態を用いて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、
前記TCI状態を用いて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1乃至8のいずれか一項又は請求項9乃至10のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
端末装置。
【請求項22】
請求項11乃至18のいずれか一項又は請求項19乃至20のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
ネットワーク装置。
【請求項23】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項1乃至8のいずれか一項、請求項9乃至10のいずれか一項、請求項10乃至18のいずれか一項、又は請求項19乃至20のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶した、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信方法、装置、及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナープロジェクト(3GPP:the third generation partnership project(登録商標))のRAN#86会議において、主に周波数範囲2(FR2)を対象とすると同時に、周波数範囲1(FR1)にも適用可能であるような、マルチビームオペレーションについての強化をサポートすることが合意されている。より効率的な(より低い遅延及びオーバーヘッド)ダウンリンク(DL)とアップリンク(UL)とのビーム管理を容易にするために、特徴を識別及び特定することが合意されている。例えば、DLとULとのためのデータ及び制御情報の送受信のための共通ビームをサポートすることが提案されている。DL及びULビーム指示のための統合TCI(Transmission Configuration Indication:送信設定指示)フレームワークをサポートすることも提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の実施形態は、冗長バージョン決定のための方法、装置、及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をネットワーク装置から受信することと、第2のTCI状態を示す第2のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信することと、前記第2のPDCCHの受信が前記第1のPDCCHの受信の後であるとの決定に従って、ある期間の後に、前記第2のTCI状態を用いて前記ネットワーク装置との通信を行うことと、を含む。
【0005】
第2の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントをネットワーク装置から受信することと、ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を前記ネットワーク装置から受信することと、を含み、前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、前記DCIフィールドの1つの所定の値は、前記ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す。
【0006】
第3の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を端末装置に送信することと、第2のTCI状態を示す第2のPDCCHを前記端末装置に送信することと、前記第2のPDCCHの受信が前記第1のPDCCHの受信の後であるとの決定に従って、ある期間の後に、前記第2のTCI状態を用いて前記端末装置との通信を行うことと、を含む。
【0007】
第4の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントを端末装置に送信することと、ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を前記端末装置に送信することと、を含む。前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、前記DCIフィールドの1つの所定の値は、前記ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す。
【0008】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に本開示の第1の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0009】
第6の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に本開示の第2の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0010】
第7の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記ネットワーク装置に本開示の第3の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0011】
第8の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記ネットワーク装置に本開示の第4の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0012】
第9の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、当該少なくとも一つのプロセッサに、本開示の第1、第2、第3、又は第4の態様に記載の方法を実行させる。
【0013】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、通信のためのシグナリングフローを示す図である。
図3A】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
図3C】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
図3D】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCIフィールドの例を示す図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
図11】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。 図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0016】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0017】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。また、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0018】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
【0019】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0020】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はその他の点でより好ましい必要がないことは、理解することができるであろう。
【0021】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味することができる。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部、及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
【0022】
本明細書で使用されるように、「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(1つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例としてマルチTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0023】
一般的に言うと、アップリンク(UL)送信の場合、1つのTRPは通常、1つのSRSリソースセットに対応する。本明細書で使用されるように、用語「ULのためのシングルTRP」は、関連する送信(例えば、PUSCH送信)を実行するために単一のSRSリソースセットが使用されることを意味し、用語「ULのためマルチTRP」は、関連する送信(例えば、PUSCH送信)を実行するために複数のSRSリソースセットが使用されることを意味する。
【0024】
前述したように、主にFR2を対象としているが、FR1にも適用可能である、マルチビームオペレーションについての拡張がある。a.より高いセル内及びL1/L2中心をとするセル間移動性及び/又はより多くの設定されるTCI状態をサポートするために、より効率的な(より低い遅延及びオーバーヘッドの)DL/ULビーム管理を容易にする特徴を識別及び規定する。i.DL及びUL、特に帯域内CAについてのデータ及び制御送信/受信についての共通ビーム。ii.DL及びULビーム指示の統合TCIフレームワーク。iii.(RRCとは逆に)動的制御シグナリングをより多く使用することにより遅延及び効率を改善するための、上記の特徴のシグナリングメカニズムについての拡張。
【0025】
少なくともUE固有の(ユニキャスト)DCIを使用してL1ベースのビーム指示をサポートすることにより、アクティブなTCI状態から結合された又は別々のDL/ULビーム指示を示すことが提案されている。既存のDCIフォーマット1_1及び1_2は、ビーム指示のために再利用され、UEがビーム指示の成功した復号を確認応答するメカニズムをサポートする。ビーム指示を搬送するDCIによりスケジューリングされたPDSCHのACK/NAKは、DCIについてのACKとしても使用されてもよい。
【0026】
Release.15/16に似たメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して1つ又は複数のTCI状態のアクティブ化をサポートすることも提案されている。少なくとも単一のアクティブ化されたTCI状態の場合、該アクティブ化されたTCI状態は適用される。
【0027】
Rel-17統合TCIを有するビーム指示の場合、DL割り当てを有しないDCIフォーマット1_1/1_2がサポートされ、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メカニズムは、タイプ1及びタイプ2のHARQ―ACKコードブック両方を有する半永続スケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)PDSCH解放のメカニズムと同様に利用される。ビーム指示DCIの受信に成功すると、UEはACKを報告する。
【0028】
type-1 HARQ-ACKコードブックの場合、HARQ―ACKコードブック内のACK情報についての場所は、PDSCHのために設定された時間領域割り当てリストに基づいて、ビーム指示DCI内のTDRAフィールドにより示される仮想PDSCHに基づいて決定される。type-2 HARQ-ACKコードブックの場合、HARQ―ACKコードブック内のACK情報についての場所は、SPS解放のための同じルールに従って決定される。ACKは、PDCCH受信の終了のk個のスロット後のPUCCH内で報告され、ここで、kは、DCIフォーマット内のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorフィールドにより示されるか、DCI内にPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorが存在しない場合、dl-DataToUL-ACK又はdl-DataToUL-ACK-ForDCI-Format1-2-r16が提供される。
【0029】
ビーム指示のために使用される場合、設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS―RNTI:configured scheduling-radio network temporary identifier)は、DCIについてCRCをスクランブルするために使用される。以下のDCIフィールドの値は、次のようにセットされる。RV=全て「1」、MCS=全て「1」、NDI=0、そして、FDRAタイプ0の場合、全て「0」、FDRAタイプ1の場合、全て「1」、又はdynamicSwitchの場合、全て「0」にセットされる(TS38.213の表10.2-4と同じ)。
【0030】
TCIフィールドは、1) 結合されたDL/UL TCI状態、2)DLのみTCI状態(別々のDL/UL TCIの場合)、3) ULのみTCI状態(別々のDL/UL TCIの場合)をシグナリングするために使用されてもよい。
【0031】
追加として、Rel-16では以下のDCIフィールド、即ち、DCIフォーマットについての識別子、キャリアインジケータ、帯域幅パートインジケータ、時間領域リソース割り当て(TDRA:time domain resource assignment)、ダウンリンク割り当てインデックス(設定されている場合)、スケジューリングされたPUCCHのための送信電力制御(TPC)コマンド、PUCCHリソースインジケータ、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータ(存在する場合)が使用される。残りの未使用のDCIフィールドとコードポイントとは、リリース17で保留されている。
【0032】
DCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新がサポートされるか否かをUEが報告することをサポートすることも提案されている。DCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新をサポートするUEについては、DL割り当てを有するDCI 1_1/1_2を使用することによるTCI更新をサポートしなければならず、DL割り当てを有さないDCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新の上記の特徴のサポートは、UE任意である。
【0033】
Rel-17 DCIに基づくビーム指示では、ビーム指示の適用時間に関しては、第1のスロットは、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答の最後のシンボルの少なくともX ms又はYシンボル後である。
【0034】
TS 38.212セクション7.3.1.2.2フォーマット1_1によれば、上位層パラメータtci-PresentInDCIが有効化されていない場合、送信設定指示は0ビットであり、そうでなければ、[6, TS38.214]の第5.1.5条内で規定されているような3ビットである。TS 38.212セクション7.3.1.2.3フォーマット1_2によれば、上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2が設定されていない場合、送信設定指示は0ビットであり、そうでなければ、[6, TS38.214]の第5.1.5条内で規定されているような上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2により決定される1又は2又は3ビットである。
【0035】
UEは、最大8つのTCI状態を、1つのCC/DL BWP内又はCC/DL BWPのセット内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにそれぞれマッピングするために使用される、[10, TS 38.321]の6.1.3.14に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信する。CCの利用可能なリストがアクティブ化コマンド内の示されたCCにより決定されるCC/DL BWPのセットについてTCI状態IDのセットがアクティブ化された場合、示されたCC内の全てのDL BWPについて、同じTCI状態IDのセットが適用される。
【0036】
UEがDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態をサポートする場合、UEは、「10,TS 38.321」の条項6.1.3.24に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信してもよく、該アクティブ化コマンドは、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組み合わせを、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化コマンド内で8つを超えるTCI状態を受信することが予想されない。
【0037】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントSの数が、アクティブ化コマンドによりアクティブ化されたTCIコードポイントの数よりも少ない場合、[10,TS38.321]の条項6.1.3.14及び6.1.3.24に記載されているように、第1のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2について適用される。例えば、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のためのビット数又は上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2のためのビット数が1ビットである場合、S=2である。別の例について、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のためのビット数又は上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2のためのビット数が2ビットである場合、S=4である。別の例について、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のためのビット数又は上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2のためのビット数が3ビットである場合、S=8である。
【0038】
さらに、DL割り当てを有するDCIフォーマット1_1/1_2及びDL割り当てを有しないDCIフォーマット1_1/1_2は、動的ビーム指示のために使用されてもよい。ビーム指示がDLスケジューリングを有するDCIフォーマットにより示される場合、、ビーム指示のACKを示すためにPDSCHのACK/NACKを使用することができ、タイミングの後に、示されたビームを適用することができる。
【0039】
しかしながら、確認応答の最後のシンボルの少なくともX ms又はYシンボル後である第1のスロットから新しいビームが適用される場合、いくつかのHARQ―ACKフィードバックについて同じスロットが識別される場合(特にサブスロットHARQ―ACKフィードバックの場合)があり、同じ第1のスロットから適用可能ないくつかの新しいビームがあり、どちらを適用すべきかを明確にする必要がある。さらに、データスケジューリングを有する第1のPDCCH及びデータスケジューリングを有しない第2のPDCCHは、第1のPDCCHが第2のPDCCHよりも前であり、第1のPDCCHについての第1のHARQ―ACKフィードバックが第2のPDCCHについての第2のHARQ―ACKフィードバックよりも後である可能性がある。データスケジューリングを有する第1のPDCCH及びデータスケジューリングを有しない第2のPDCCHは、第1のPDCCHが第2のPDCCHよりも前であり、第1のPDCCHに基づくデータスケジューリングについての第1のHARQ―ACKフィードバックが第2のPDCCHについての第2のHARQ―ACKフィードバックよりも後である可能性がある。TCIフィールドが存在する場合、DCIフォーマット1_1及び1_2内のTCIフィールドのサイズが異なる場合があり、いくつかのTCIコードポイントをDCIフォーマット1_2により示すことができない場合がある。
【0040】
上記の問題の少なくとも一部を解決するために、ビーム指示に関する解決策が提案された。端末装置は、第1のTCI状態を示す第1のPDCCHと、第2のTCI状態を示す第2のPDCCHとを、ネットワーク装置から受信する。第2のPDCCHの受信が第1のPDCCHの受信の後である場合、端末装置は、第2のTCIを用いてネットワーク装置との通信を行う。こうして、2つのTCI状態の間の不確定性が回避される。また、不必要なビーム切替も回避される。
【0041】
図1は本開示の実施形態を実施可能な通信システムの模式図である。通信ネットワークの一部である通信システム100は、まとめて「端末装置110」と称することができる端末装置110-1と、端末装置110-2と、…、端末装置110―Nとを備える。数Nは任意の適切な整数であってもよい。説明の目的のためだけに、本開示の実施形態は、端末装置110-1を参照して説明される。
【0042】
通信システム100は、ネットワーク装置120をさらに含む。通信システム100において、ネットワーク装置120と端末装置110とが互いにデータ及び制御情報を通信することが可能である。図1に示す装置の数は、説明のためのみに示されており、いかなる限定も示唆していない。
【0043】
通信システム100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。
【0044】
本開示の実施形態は、任意の適切なシナリオに適用することが可能である。例えば、本開示の実施形態は、能力が低減されたNR装置上で実施することができる。代替として、本開示の実施形態は、NRマルチ入力マルチ出力(MIMO)、NRサイドリンク強化、52.6GHzより高い周波数のNRシステム、最大71GHzの拡張NRオペレーション、非地上系ネットワーク(NTN)上の狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)/拡張マシンタイプ通信(eMTC)、NTN、UE省電力強化、NRカバレッジ強化、NB-IOT及びLTE-MTC、統合アクセス及びバックホール(IAB)、NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス、又はマルチ無線デュアル接続の強化のうちの一つ内で実施することができる。
【0045】
ネットワーク装置、端末装置、及び/又はTRPの数は、説明のためのものでだけであり、本開示へのいかなる限定も暗示されていないことを、理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置、及び/又はTRPを含んでもよい。
【0046】
いくつかの実施形態において、TRPは、異なる上位層の設定されたアイデンティティに明示的に関連付けられてもよい。例えば、上位層の設定されたアイデンティティは、異なるTRPと端末装置110-1との間の送信を区別するために使用される、制御リソースセット(CORESET)、CORESETのグループ、参照信号(RS)、RSのセット、送信設定指示(TCI)状態又はTCI状態のグループに関連付けられてもよい。端末装置110-1が異なる上位層の設定されたアイデンティティに関連付けられた2つのCORESETから2つのDCIを受信すると、該2つのDCIは、異なるTRPから示される。さらに、TRPは、物理チャネル又は信号への専用設定により暗黙的に識別されてもよい。例えば、TRPに関連付けられた専用のCORESETと、RSと、TCI状態とは、異なるTRPから端末装置110への送信を識別するために使用される。例えば、端末装置110-1が専用のCORESETからDCIを受信すると、DCIは、CORESET専用の関連付けられたTRPから示される。いくつかの実施形態において、RSはCSI-RS、SRS、測位RS、アップリンクDMRS、ダウンリンクDMRS、アップリンクPTRS及びダウンリンクPTRSのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0047】
2つのTRPを介した反復的な送信又は受信において、ネットワーク装置120は、複数の利用可能な反復方式の中から反復方式を選択してもよい。反復方式は、2つのTRP間の多重化方式、2つのTRPについてのそれぞれのリソース割り当てなど、ネットワーク装置120が2つのTRPを協調して使用するための送信方法を規定してもよい。
【0048】
例えば、少なくとも単一のダウンリンク制御情報(DCI)によりスケジューリングされる、マルチTRP/マルチパネルに基づくURLLCについての方式は、以下の通りに明確にされてもよい。
【0049】
方式1(SDM):単一のスロット内にn(n≦N)個のTCI状態があり、重複する時間及び周波数リソース割り当てが存在する。
【0050】
方式1a:各送信オケージョンは、同じTBの層又は層のセットであり、各層又は層のセットは、1つのTCI及びDMRSポートの1つのセットに関連付けられている。1つのRVを有する単一のコードワードは、全ての空間層又は層のセットにわたって使用される。UEの視点からは、異なる符号化ビットは、Rel-15と同じマッピングルールで、異なる層又は層のセットにマッピングされる。
【0051】
方式1b:各送信オケージョンは、同じTBの層又は層のセットであり、各層又は層のセットは、1つのTCI及びDMRSポートの1つのセットに関連付けられている。1つのRVを有する単一のコードワードは、各空間層又は層のセットについて使用される。各空間層又は層のセットに対応するRVは、同一であっても、異なっていてもよい。総層数≦4の場合、コードワードの層へのマッピングは、今後の研究課題である。
【0052】
方式1c:1つの送信オケージョンは、複数のTCI状態インデックスに関連付けられた1つのDMRSポートを有する同じTBの1つの層、又は複数のTCI状態インデックスに1対1に関連付けられた複数のDMRSポートを有する同じTBの1つの層である。
【0053】
追加として、異なる層又は層のセットに異なるMCS/変調次数を適用することも論議可能であることが示されている。
【0054】
方式2(FDM):単一のスロット内にn(n≦N)個のTCI状態があり、非重複の周波数リソース割り当てが存在する。各非重複の周波数リソース割り当ては、1つのTCI状態に関連付けられる。同じ単一/複数のDMRSポートは、全ての非重複の周波数リソース割り当てに関連付けられる。
【0055】
方式2a:1つのRVを有する単一のコードワードが、全リソース割り当てにわたって使用される。UEの視点からは、共通のRBマッピング(Rel-15におけるコードワードから層へのマッピング)が、全リソース割り当てにわたって適用される。いくつかの実施形態において、端末装置は、上位層パラメータによりFDMschemeAを有するように設定又はセットされてもよい。例えば、上位層パラメータはRRCパラメータであってもよい。例えば、上位層パラメータはURLLCSchemeEnablerである。
【0056】
方式2b:1つのRVを有する単一のコードワードは、各非重複の周波数リソース割り当てについて使用される。各非重複の周波数リソース割り当てに対応するRVは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置は、上位層パラメータによりFDMschemeBを有するように設定又はセットされてもよい。例えば、上位層パラメータはRRCパラメータであってもよい。例えば、上位層パラメータはURLLCSchemeEnablerである。
【0057】
追加として、異なる非重複の周波数リソース割り当てについて、異なるMCS/変調次数を適用することも議論可能であることが示されている。また、FDM 2a/2bについての周波数リソース割り当てメカニズムの、割り当て粒度、時間領域割り当てに関する詳細が議論可能であることが示されている。
【0058】
方式3(TDM又はスロット内重複):単一のスロット内にn(n≦Nt1)個のTCI状態があり、非重複の時間リソース割り当てが存在する。TBの各送信オケージョンは、1つのTCIと1つのRVとを有し、時間粒度はミニスロットである。スロット内の全ての送信オケージョンは、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は、送信オケージョン間で同じであってもよく、異なっていてもよい。同じTCIインデックスを有するミニスロットにわたるチャネル推定値補間は、今後の研究課題である。いくつかの実施形態において、端末装置は、上位層パラメータによりTDMschemeAを有するように設定又はセットされてもよい。例えば、上位層パラメータはRRCパラメータであってもよい。例えば、上位層パラメータはURLLCSchemeEnablerである。
【0059】
方式4(TDM又はスロット間重複):n(n≦Nt2)個のTCI状態とK(n≦K)個の異なるスロット。TBの各送信オケージョンは、1つのTCIと1つのRVとを有する。K個のスロットにわたる全ての送信オケージョンは、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は、送信オケージョン間で同じであってもよく、異なっていてもよい。同じTCIインデックスを有するスロットにわたるチャネル推定値補間は、今後の研究課題である。
【0060】
追加として、データを端末装置110に送信する前に、ネットワーク装置120は、データの送信に関連付けられた制御情報を送信してもよい。例えば、制御情報は、データ送信のためにリソースのセットをスケジューリングし、3GPP仕様で定義されている、データ送信に関連する様々な送信パラメータ、例えば、1つ又は複数のTCI状態、周波数領域リソース割り当て(FDRA:Frequency Domain Resource Assignment)、スロットオフセット及び開始/長さインジケータ値を含むことができる時間領域リソース割り当て(TDRA:Time Domain Resource Assignment)、復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)グループ、冗長バージョン(RV:Redundancy Version)を示してもよい。なお、制御情報135内で示される送信パラメータは、以上に列挙したものに限定されないことを、理解すべきである。本開示の実施形態は、任意の送信パラメータを含む制御情報にも同様に適用可能であってもよい。
【0061】
以下では、用語「送信オケージョン」、「受信オケージョン」、「反復」、「送信」、「受信」、「PDSCH送信オケージョン」、「PDSCH反復」、「PUSCH送信オケージョン」、「PUSCH反復」、「PUCCHオケージョン」、「PUCCH反復」、「反復送信」、「反復受信」、「PDSCH送信」、「PDSCH受信」、「PUSCH送信」、「PUSCH受信」、「PUCCH送信」、「PUCCH受信」、「RS送信」、「RS受信」、「通信」、「送信」及び「受信」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCI状態」、「QCLパラメータのセット」、「QCLパラメータ」、「QCL想定」及び「QCL設定」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCIフィールド」、「TCI状態フィールド」及び「送信設定指示」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信オケージョン」、「送信」、「反復」、「受信」、「受信オケージョン」、「監視オケージョン」、「PDCCH監視オケージョン」、「PDCCH送信オケージョン」、「PDCCH送信」、「PDCCH候補」、「PDCCH受信オケージョン」、「PDCCH受信」、「探索空間」、「CORESET」、「マルチチャンス」、及び「PDCCH反復」は互換的に使用されてもよい。以下では、用語「PDCCH反復」、「反復PDCCH」、「反復PDCCH信号」、「同じスケジューリングのために設定されるPDCCH候補」、「PDCCH」、「PDCCH候補」及び「リンクされたPDCCH候補」は互換的に使用されてもよい。用語「DCI」及び「DCIフォーマット」は、互換的に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、本開示の実施形態は、PDSCH及びPUSCHスケジューリングに適用されてもよく、以下では、例としてPDSCHスケジューリングについて説明する。例えば、本開示の実施形態は、「送信」を「受信」に、及び/又は「受信」を「送信」に置き換えることにより、PUSCHに適用されてもよい。用語「PDSCH」及び「PUSCH」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信」及び「受信」は、互換的に使用されてもよい。
【0062】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEは、上位層パラメータPDSCH-Config内でM個までのTCI状態設定のリストを有するように設定されて、UE及び与えられたサービングセルを対象とするDCIを有する検出されたPDCCHからPDSCHを復号化することが可能で、Mは、UE能力maxNumberConfiguredTCIstatesPerCCに依存する。各TCI状態は、1つ又は2つのダウンリンク参照信号とPDSCHのDMRSポート、PDCCHのDMRSポート、又はCSI-RSリソースのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)ポートとの間の準コロケーション関係を設定するためのパラメータを含む。準コロケーション関係は、第1のダウンリンク(DL)RSの上位層パラメータqcl-Type1と、(設定されている場合)第2のDL RSのqcl-Type2とによって設定される。2つのDL RSの場合、同じDL RSを参照しても、異なるDL RSを参照しても、QCLタイプは同じであってはならない。各DL RSに対応する準コロケーションタイプは、QCL―Info内の上位層パラメータqcl-Typeにより与えられ、以下の値のうちの1つとすることができる。
- 「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}
- 「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}
- 「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延}
- 「QCL-TypeD」:{空間受信パラメータ}
【0063】
UEは、1つのCC/DL BWP内又はCC/DL BWPのセット内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにそれぞれ最大8つのTCI状態をマッピングするために使用される、「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについてのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3.14)又は「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについての拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3)に記載されたアクティブ化コマンドを受信する。CCの利用可能なリストがアクティブ化コマンド内の示されたCCにより決定されるCC/DL BWPのセットについてTCI状態IDのセットがアクティブ化された場合、示されたCC内の全てのDL BWPについて、同じTCI状態IDのセットが適用される。
【0064】
UEがDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態をサポートする場合、UEは、「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについてのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化」又は条項「UE固有のPDSCH MAC CEについての拡張TCI状態のアクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3.14又は6.1.3のサブ条項)に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信してもよく、アクティブ化コマンドは、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組み合わせを、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化コマンド内で8つを超えるTCI状態を受信することが予想されない。
【0065】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントSの数が、アクティブ化コマンドによりアクティブ化されたTCIコードポイントの数よりも少ない場合、[10,TS38.321]の条項6.1.3.14及び6.1.3.24に記載されているように、第1のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2について適用される。
【0066】
UEが、アクティブ化コマンドを搬送するPDSCHに対応するスロットn内で、HARQ―ACK情報を有するPUCCHを送信する場合、TCI状態と、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントとの間の示されたマッピングは、スロット
【数1】
の後の第1のスロットから適用されるべきであり、ここで、μがPUCCHについてのSCS設定である。tci―PresentInDCIが「enabled」に設定され、又はtci-PresentDCI-1-2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されており、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後で且つアクティブ化コマンドを受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDM―RSポートが、「typeA」にセットされたqcl-Typeに関して、また適用可能な場合、「typeD」にセットされたqcl-Typeに関しても、最初のアクセスプロシージャにおいて決定されたSS/PBCHブロックと準コロケーションであると仮定してもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、UEが「enabled」にセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを有するように設定されている場合、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されている場合、UEは、CORESETにおいて送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2)内にTCIフィールドが存在すると仮定する。tci―PresentInDCI又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されていない場合、又はPDSCHがDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)によりスケジューリングされる場合、UEは、CORESETにおいて送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2又はDCIフォーマット1_0)内にTCIフィールドが存在しないと仮定する。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信とサービングセルの対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、PDSCHアンテナポート準コロケーションを決定するための、報告されたUE能力[13,TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEは、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内のPDCCH送信のために使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0068】
tci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されており、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後で且つアクティブ化コマンドを受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDMRSポートが、「QCL-TypeA」に関して、また適用可能な場合、「QCL-TypeD」に関しても、最初のアクセスプロシージャにおいて決定されたSS/PBCHブロックと準コロケーションであると仮定してもよい。timeDurationForQCLの値は、報告されたUE能力に基づく。
【0069】
UEが、PDSCHをスケジューリングするCORESETについて「enabled」にセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを有するように設定されている場合、UEは、CORESETにおいて送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1)内にTCIフィールドが存在すると仮定する。UEが、PDSCHをスケジューリングするCORESETについての上位層パラメータtci-PresentInDCI-ForFormat1_2を有するように設定されている場合、UEは、tci-PresentInDCI-ForFormat1_2により示されるDCIフィールドサイズを有するTCIフィールドが、CORESETにおいて送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_2)内に存在すると仮定する。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、PDSCHアンテナポート準コロケーションを決定するための、報告されたUE能力[TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEは、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内のPDCCH送信のために使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0070】
PDSCHが、TCIフィールドが存在するDCIフォーマットによりスケジューリングされ、スケジューリングコンポーネントキャリア内のDCI内のTCIフィールドが、スケジューリングコンポーネントキャリア又はDL BWP内のアクティブ化されたTCI状態を指している場合、UEは、DCIを有する検出されたPDCCH内の「Transmission Configuration Indication」フィールドの値に従ったTCI状態を使用してPDSCHアンテナポート準コロケーションを決定する。DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが報告されたUE能力[TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL以上である場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM―RSポートが、示されたTCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、TCI状態内のRSと準コロケーションであると仮定してもよい。UEがシングルスロットPDSCHを有するように設定されている場合、示されたTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有するスロット内のアクティブ化されたTCI状態に基づくべきである。UEがマルチスロットPDSCHを有するように設定されている場合、示されたTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有する第1のスロット内のアクティブ化されたTCI状態に基づくべきであり、UEは、アクティブ化されたTCI状態がスケジューリングされたPDSCHを有するスロットにわたって同じであることを望むべきである。UEが、クロスキャリアスケジューリングのための探索空間セットに関連付けられたCORESETを有するように設定され、スケジューリングDCIを搬送するPDCCHと該DCIによりスケジューリングされたPDSCHとが同じキャリアにおいて送信される場合、UEは、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされるか、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がCORESETについて設定されることを期待し、もし探索空間セットによりスケジューリングされたサービングセルのために設定されたTCI状態のうちの1つ又は複数が「QCL―TypeD」を含む場合、UEは、探索空間セット内の検出されたPDCCHの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、閾値timeDurationForQCL以上であることを期待する。
【0071】
RRC接続モードにおけるtci-PresentInDCI及びtci-PresentInDCI-ForFormat1_2の設定とは関係なく、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さく、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルについての少なくとも1つの設定されたTCI状態が「typeD」にセットされたqcl-Typeを含む場合、
【0072】
- UEは、サービングセルのアクティブBWP内の1つ又は複数のCORESETがUEにより監視される最後のスロット内の最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH準コロケーション指示のために使用されるQCLパラメータに関して、サービングセルのPDSCHのDM―RSポートがRSと準コロケーションであると仮定してもよい。この場合、PDSCH DM―RSの「typeD」にセットされたqcl-Typeが少なくとも1つのシンボル内で重複するPDCCH DM―RSのqcl-Typeとは異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられるPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETとが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0073】
- UEがenableDefaultTCIStatePerCoresetPoolIndexを有するように設定され、且つ、UEが異なるControlResourceSets内に2つの異なるcoresetPoolIndex値を含む上位層パラメータPDCCH-Configを有するように設定されている場合、
【0074】
- UEは、サービングセルのアクティブBWP内の、該PDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じcoresetPoolIndexの値に関連付けられる1つ又は複数のCORESETがUEにより監視される最後のスロット内の、該PDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じcoresetPoolIndex値を有するように設定された、CORESETのうち、最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH準コロケーション指示のために使用されるQCLパラメータに関して、サービングセルのcoresetPoolIndexの値に関連付けられるPDSCHのDM―RSポートがRSと準コロケーションであると仮定してもよい。この場合、PDSCH DM―RSの「QCL-TypeD」が少なくとも1つのシンボル内で重複するとともに、同じcoresetPoolIndexに関連付けられたPDCCH DM―RSのものと異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0075】
- UEがenableTwoDefaultTCI-Statesを有するように設定され、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態を示す場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM―RSポート又はPDSCH送信オケージョンが、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態に関連付けられたQCLパラメータに関して、RSと準コロケーションであると仮定してもよい。UEが「tdmSchemeA」にセットされた上位層パラメータrepetitionSchemeにより設定された場合、又は上位層パラメータrepetitionNumberを有するように設定された場合、条項5.1.2.1に従って、第1のPDSCH送信オケージョンを有するスロット内でのアクティブ化されたTCI状態に基づいて、示されたTCI状態を、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態で置換することにより、TCI状態のPDSCH送信オケージョンへのマッピングを決定する。この場合、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応する両方のTCI状態内の「QCL-TypeD」が、少なくとも1つのシンボル内で重複するPDCCH DM―RSのものと異なる場合、UEは、CORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0076】
- 上記のいずれの場合においても、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルについての設定されたTCI状態のうちのいずれも「typeD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されていない場合、UEは、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットに関係なく、スケジューリングされたPDSCHについて、示されたTCI状態から他のQCL想定を取得すべきである。
【0077】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリアにおいて受信され、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にあり、且つUEがenableDefaultBeam-ForCCSを有するように設定されている場合、
【0078】
- timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。もしμPDCCH<μPDSCHであれば、追加のタイミング遅延
【数2】
がtimeDurationForQCLに追加され、ここで、dが5.2.1.5.1a―1で定義され、又は、dがゼロである。
【0079】
- 両方の場合、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びDL DCIにTCIフィールドが存在しない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいて、PDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHについてのそのQCL想定を取得する。
【0080】
上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0081】
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の非周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが、上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースを有する、「typeA」にセットされたqcl-Type、及び適用可能な場合、同じ周期的CSI-RSリソースを有するqclタイプが「typeD」にセットされたqcl-Typeを示すことを期待すべきである。
【0082】
上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0083】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、SS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 「typeD」が適用不可能な場合、上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeB」。
【0084】
上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0085】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」。
【0086】
PDCCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0087】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0088】
PDSCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0089】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0090】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリアにおいて受信され、且つ、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にある場合、timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。μPDCCH<μPDSCHの場合、追加のタイミング遅延dがtimeDurationForQCLに追加され、ここで、PDCCHについてのサブキャリア間隔が15kHzである場合、dは8シンボルとして定義され、又は、PDCCHについてのサブキャリア間隔が30kHzである場合、8シンボルとして定義され、又は、PDCCHについてのサブキャリア間隔が60kHzである場合、14シンボルとして定義される。例えば、シンボルがPDCCHシンボルであるか、又は、(例えば、TS 38.214の表5.2.1.5.1a―1に規定されているように)シンボルがPDCCHのサブキャリア間隔に基づく。両方の場合、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされ、且つ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びtci-PresentInDCIが設定されていない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいて、PDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHについてのそのQCL想定を取得する。
【0091】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEが、「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、「TDMSchemeA」のうちの1つにセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerを有するように設定されている場合、UEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDMRSポートが示される場合、DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「FDMSchemeA」に設定されている場合、UEは、TS 38.214内の条項「物理リソースブロック(PRB:Physical resource block)バンドリング」(例えば、条項5.1.2.3)に記載されているように、重複しない周波数領域リソース割り当てに各TCI状態が関連付けられているTBの単一PDSCH送信オケージョンを受信すべきである。DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「FDMSchemeB」に設定されている場合、UEは、TS 38.214内の条項「物理リソースブロック(PRB)バンドリング」(例えば、条項5.1.2.3)に記載されているように、他のPDSCH送信オケージョンに対して重複しない周波数領域リソース割り当てを有するPDSCH送信オケージョンに各TCI状態が関連付けられている同じTBの2つのPDSCH送信オケージョンを受信すべきである。DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「TDMSchemeA」に設定されている場合、UEは、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、他のPDSCH送信オケージョンに対して重複しない時間領域リソース割り当てを有するPDSCH送信オケージョンに各TCI状態が関連付けられている同じTBの2つのPDSCH送信オケージョンを受信すべきであり、2つのPDSCH送信オケージョンは全て所定のスロット内で受信されるべきである。
【0092】
UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の少なくとも1つのエントリを示す上位層パラメータ PDSCH-configにより設定されている場合、UEは、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNum16を含むエントリを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とともに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で1つ又は2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM―RSポートが示されることを期待してもよい。DCIにおいて「Transmission Configuration Indication」フィールドで2つのTCI状態が示されている場合、UEは、TS 38.214内の「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、複数のPDSCH送信オケージョンにわたって2つのTCI状態が使用される、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信オケージョンを受信することを期待してもよい。DCIにおいて「Transmission Configuration Indication」フィールドで1つのTCI状態が示されている場合、UEは、TS 38.214内の「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、複数のPDSCH送信オケージョンにわたって1つのTCI状態が使用される、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信オケージョンを受信することを期待してもよい。
【0093】
UEに、DCIフィールド「Time domain resource assignment」がPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIが示されておらず、且つ、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で2つのCDMグループ内のDM―RSポートが示される場合、UEは、DM―RSポートとTCI状態との間の関連付けがTS 38.214内の条項「DMRS受信プロシージャ」(例えば、条項5.1.6.2)に定義されているような単一のPDSCHを受信することを期待してもよい。
【0094】
UEに、DCIフィールド「Time domain resource assignment」がPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIが示されておらず、且つ、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で1つのTCI状態が示される場合、PDCCHの検出時にPDSCHを受信するためのUEプロシージャは、TS 38.214内の条項「物理ダウンリンク共有チャネルを受信するためのUEプロシージャ」(例えば、条項5.1)に従う。
【0095】
以下では、用語「FDMSchemeA」と「方式2a」とは、互換的に使用されてもよい。用語「FDMSchemeB」及び「方式2b」は、互換的に使用されてもよい。用語「TDMSchemeA」及び「方式3」は、互換的に使用されてもよい。用語「RepNumR16」及び「方式4」は、互換的に使用されてもよい。
【0096】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEが「TDMSchemeA」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerと、DCIフィールド「アンテナポート」内の示される1つのCDMグループ内のDM―RSポートとにより設定されている場合、PDSCH送信オケージョンの数は、スケジューリングDCIのDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」により示されるTCI状態の数から導出される。2つのTCI状態がDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」により示される場合、UEは、2つのPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、ここで、第1のTCI状態は、第1のPDSCH送信オケージョンに適用され、第1のPDSCH送信オケージョンについての時間領域におけるリソース割り当ては、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。第2のTCI状態は、第2のPDSCH送信オケージョンに適用され、第2のPDSCH送信オケージョンは、第1のPDSCH送信オケージョンと同数のシンボルを有すべきである。UEがStartingSymbolOffsetK内の値
【数3】
を有する上位層により設定される場合、UEは、第2のPDSCH送信オケージョンの第1のシンボルが、第1のPDSCH送信オケージョンの最後のシンボルから個シンボルの後に開始すると決定すべきである。値
【数4】
が上位層パラメータStartingSymbolOffsetKを介して設定されていない場合、UEにより
【数5】
=0と仮定すべきである。UEは、各PDSCH送信オケージョンについて2つを超えるPDSCH送信層を受信することを期待しない。2つのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、TS 38.214の表5.1.2.1―2に従って導出され、ここで、n=0, 1は第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。そうでない場合、UEは、単一のPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、時間領域におけるリソース割り当ては、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。
【0097】
3GPP仕様(TS 38.214)で規定されているように、UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の少なくとも1つのエントリを示す上位層パラメータPDSCH-configにより設定されている場合、2つのTCI状態が、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」と、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリ及びDCIフィールド「Antenna Port(s)」内の 1つのCDMグループ内のDM―RSポートとを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とにより示される場合、全てのPDSCH送信オケージョンに同じSLIV(Start and length indicator value:開始及び長さ指示値)が適用され、第1のTCI状態が第1のPDSCH送信オケージョンに適用され、第1のPDSCH送信オケージョンについての時間領域におけるリソース割り当ては、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16により示される値が2に等しい場合、第2のTCI状態は、第2のPDSCH送信オケージョンに適用される。PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16により示される値が2よりも大きい場合、UEは、RepTCIMapping内のCycMapping又はSeqMappingを有効化するようにさらに設定されてもよい。CycMappingが有効化されている場合、第1及び第2のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信オケージョンにそれぞれ適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信オケージョンに引き続き適用される。SeqMappingが有効化されている場合、第1のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信に適用され、第2のTCI状態が第3及び第4のPDSCH送信に適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信オケージョンに引き続き適用される。UEは、各PDSCH送信オケージョンが2つの送信層に限定されることを期待してもよい。第1のTCI状態に関連付けられた全てのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、表5.1.2.1―2[TS 38.214]に従って導出され、ここで、nは第1のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信オケージョンのみを考慮してカウントされる。第2のTCI状態に関連付けられるPDSCH送信についての冗長バージョンは、表5.1.2.1―3(TS 38.214)に従って導出され、ここで、各冗長バージョンrvについての追加のシフトオペレーションは、上位層パラメータRVSeqOffsetにより設定され、nは、第2のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信オケージョンのみを考慮してカウントされる。1つTCI状態が、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」と、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリ及びDCIフィールド「Antenna Port(s)」内の 1つのCDMグループ内のDM―RSポートとを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とにより示される場合、同じSLIVが全てのPDSCH送信オケージョンについて適用され、第1のPDSCH送信オケージョンは、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に従い、同じTCI状態が全てのPDSCH送信オケージョンに適用される。UEは、各PDSCH送信オケージョンが2つの送信層に限定されることを期待してもよい。全てのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、表5.1.2.1―2[TS 38.214]に従って導出され、ここで、nはPDSCH送信オケージョンを考慮してカウントされる。そうでない場合、UEは、単一のPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、時間領域におけるリソース割り当ては、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割り当て」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。
【0098】
表5.1.2.1-2:pdsch-AggregationFactorが存在する場合に適用される冗長バージョン
【表1】
【0099】
表5.1.2.1-3:RVSeqOffsetが存在する場合に第2のTCI状態について適用される冗長バージョン
【表2】
【0100】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、「FDMSchemeA」又は「FDMSchemeB」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerを有するように設定されたUEについて、UEが、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDM-RSポートが示される場合、
【数6】
が「広帯域」として決定された場合、第1の
【数7】
個のPRBは第1のTCI状態に割り当てられ、残りの
【数8】

個のPRBは第2のTCI状態に割り当てられ、ここで、nPRBはUEについての割り当てられたPRBの総数である。
【数9】
が{2,4}のうちの値のうちの1つであると決定された場合、割り当てられた周波数領域リソース内の偶数のPRGが第1のTCI状態に割り当てられ、割り当てられた周波数領域リソース内の奇数のPRGが第2のTCI状態に割り当てられる。UEは、各PDSCH送信オケージョンについて2つを超えるPDSCH送信層を受信することを期待しない。
【0101】
「FDMSchemeB」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerにより設定されたUEについて、且つ、UEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示し、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM―RSポートが示される場合、各PDSCH送信は、[TS 38.211]の条項「物理ダウンリンク共有チャネル」(例えば、条項7.3.1)に従うべきであり、そのリソース要素へのマッピングは、PDSCH送信オケージョンの対応するTCI状態についての割り当てられたPRBにより決定され、UEは、単一の送信層がスケジューリングされる場合、各PDSCH送信オケージョンに最大2つのコードブロックのみを期待すべきであり、2つの送信層がスケジューリングされる場合、各PDSCH送信オケージョンに単一のコードブロックのみを期待すべきである。2つのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、[TS 38.214]の表5.1.2.1―2に従って導出され、ここで、n=0, 1は第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。
【0102】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを有するように設定されてもよく、ここで、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とはリンクされている。例えば、リンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復について適用される。別の例について、リンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、同じスケジューリングについて適用される。例えば、スケジューリングは、ダウンリンクデータスケジューリング、PDSCHスケジューリング、アップリンクデータスケジューリング、PUSCHスケジューリング、ダウンリンクRSスケジューリング、アップリンクRSスケジューリング、及びPUCCHスケジューリングのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0103】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、複数の制御リソースセット(すなわち、CORESET)を有するように設定されてもよい。
【0104】
いくつかの実施形態において、CORESETは、周波数領域内の
【数10】
個のリソースブロック(RB)と、時間領域内の
【数11】
個のシンボルとから構成されてもよい。いくつかの実施形態において、制御チャネル要素(CCE)は、6つのリソース要素グループ(REG)からなり、REGは、1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル中の1つのリソースブロックに等しい。いくつかの実施形態において、制御リソースセット内のREGは、第1のOFDMシンボル及び制御リソースセット内の最も低い番号のリソースブロックについて0から始まる、時間優先的に増大する順序で番号付けされる。
【0105】
いくつかの実施形態において、一つのCORESETは、一つ又は複数の探索空間セットに関連付けられてもよい。一つの探索空間セットは、一つ又は複数のPDCCH候補を含むか、又はそれらに関連付けられることができる。いくつかの実施形態において、PDCCH監視期間及び/又はスロットオフセット及び/又はスロット内のシンボルインデックスは、探索空間セットごとに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH候補は、探索空間に関連付けられてもよいし、探索空間に対応してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態において、端末装置110のための物理ダウンリンク制御チャネル候補を決定するためのプロシージャが定義されてもよい。すなわち、ネットワーク装置120と端末装置110との間のPDCCH送信に使用される可能性のある複数のPDCCH候補のそれぞれについてCCEインデックスが決定される。PDCCH候補についてCCEインデックスが決定されると、端末装置110-1は、これらのPDCCH候補においてブラインド検出を実行することができる。PDCCH送信がPDCCH候補において検出又は受信されると、端末装置110-1は、それを復号化してDCIなどの情報を取得してもよい。
【0107】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられた復調参照信号(DM―RS)アンテナポートが、該CORESET(適用可能な場合)のために示される送信制御インジケータ(TCI)状態により設定される一つ又は複数の参照信号(RS)と準コロケーション(QCLed)であると仮定してもよい。
【0108】
いくつかの実施形態において、競合のないランダムアクセスプロシージャをトリガするPDCCHオーダーにより開始されたものではない直近のランダムアクセスプロシージャの後に、CORESETについてのTCI状態を示す媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)アクティブ化コマンドが受信されない場合、端末装置110-1は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられたDM―RSアンテナポートが、該最近のランダムアクセスプロシージャの間にUEにより識別された同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックと準コロケーション(QCLed)であると仮定してもよく、該一つ又は複数の参照信号(RS)は該CORESET(適用可能な場合)のために示されるTCI状態により設定される。
【0109】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、N個のPDCCH候補を示す設定(例えば、210)を端末装置110に送信してもよく、ここで、Nは正の整数である。例えば、1≦N≦32である。別の例について、N=2である。例えば、この設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、及びDCIのうちのいずれを介して送信されてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのための1つ又は複数の設定を端末装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1の探索空間又は第1の探索空間セットに含まれてもよい。いくつかの実施形態において、第1の探索空間又は第1の探索空間セットとは、第1のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第1のCORESETは、第1のTCI状態T1又はQCLパラメータの第1のセットQ1に関連付けられてもよく、それらを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補は、第2の探索空間又は第2の探索空間セットに含まれてもよい。いくつかの実施形態において、第2の探索空間又は第2の探索空間セットとは、第2のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2のCORESETは、第2のTCI状態T2又はQCLパラメータの第2のセットQ2に関連付けられてもよく、それらを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、T1はT2と異なってもよい。いくつかの実施形態において、Q1はQ2と異なってもよい。
【0111】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、明示的に一緒にリンク/関連付けられるように設定されてもよい。例えば、端末装置110-1は、復号の前にリンク/関連付けを知ることができる。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補内で送信/受信される第1のPDCCH/DCIがあってもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補内で送信/受信される第2のPDCCH/DCIがあってもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH/DCI内のDCIペイロード及び/又は符号化ビット及び/又はCCEの数は、第2のPDCCH/DCIと同じである。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH/DCI及び第2のPDCCH/DCIは、ネットワーク装置120と端末装置110との間の同一の通信をスケジューリングする。例えば、通信は、PDSCH、PUSCH、サウンディング参照信号(SRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI―RS)、トランスポートブロック、アクティブUL BWPの変更及びアクティブDL BWPの変更、PUCCHのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0112】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のために一緒にリンクされていることを示す設定を端末装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1の探索空間(又は第1の探索空間セット又は第1のCORESET)と第2の探索空間(又は第2の探索空間セット又は第2のCORESET)とが一緒にリンクされることを示す設定を端末装置110に送信してもよい。例えば、この設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)及びDCIのうちのいずれかを介して、ネットワーク装置120から端末装置110-1に送信されてもよい。例えば、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、単一又は同じDCIフォーマット(又はDCIペイロード)を搬送するために使用されてもよい。
【0113】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、時間領域において、第2のPDCCH候補以前又はその前に終了してもよい。
【0114】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のCORESETと第2のCORESETとに関する少なくとも1つの設定を端末装置110に送信してもよい。
【0115】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、第1のCORESETに関連付けられる探索空間の第1のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、第2のCORESETに関連付けられる探索空間の第2のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、探索空間の第1のセットの第1の探索空間内のPDCCH候補の第1のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、探索空間の第2のセットの第2の探索空間内のPDCCH候補の第2のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、第1のCORESETに関連付けられる探索空間の第1のセットの第1の探索空間内の第1のPDCCH候補が、第2のCORESETに関連付けられる探索空間の第2のセットの第2の探索空間内の第2のPDCCH候補とリンクされるか、関連付けられるか、又は関係するように設定してもよい。例えば、端末装置は、第1及び第2のPDCCH候補内のPDCCH又はDCIを復号する前に、そのリンク又は関連又は関係を知っている。いくつかの実施形態において、第1及び第2のPDCCH候補はPDCCH反復に使用されてもよい。例えば、第1のPDCCH候補及び/又は第2のPDCCH候補内のPDCCH又はPDCCH内のDCIの符号化及び/又はレートマッチングは、1回の反復(例えば、第1及び第2のPDCCH候補のうちの1つ内のPDCCH又はPDCCH内のDCI)に基づく。例えば、他の反復については、同じ符号化ビットが反復される。別の例について、各反復は、同じ数の制御チャネル要素(CCE)及び符号化ビットを有し、同じDCIペイロードに対応する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの設定は、RRCシグナリングと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して送信/受信されてもよい。
【0116】
いくつかの実施形態において、第1の探索空間セット内のPDCCH候補は、同じアグリゲーションレベル及び同じ候補インデックスを有する2つのPDCCH候補に基づいて、第2の探索空間セット内のPDCCH候補とリンクされる。例えば、第1のPDCCH候補のアグリゲーションレベルと、第2のPDCCH候補のアグリゲーションレベルとが同じである。別の例について、第1のPDCCH候補の候補インデックスと第2のPDCCH候補の候補インデックスとが同じである。
【0117】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第3のCORESETの1つ又は複数の設定を端末装置110に送信してもよい。1つ又は複数の設定は、第3のCORESETについての2つのアクティブなTCI状態を示してもよい。例えば、端末装置110-1は、2つのアクティブなTCI状態を有する第3のCORESETに関連付けられる探索空間セット内でPDCCHを検出/復号してもよい。
【0118】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンについての1つ又は複数の設定を端末装置110に送信してもよい。例えば、第1の数がGとして表される。例えば、1≦G≦32である。別の例について、Gは、{1、2、3、4、5、6、7、8、16、32}のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、単一のDCI/PDCCH内又はリンクされたPDCCH候補内のPDCCH内の第1の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンについてのスケジューリングを端末装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、2つのTCI状態(例えば、第1のTCI状態及び第2のTCI状態)又は2つの空間関係情報(例えば、第1の空間関係情報及び第2の空間関係情報)が、単一のDCI/PDCCH内、又はリンクされたPDCCH候補内のPDCCH内で示され/設定されてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態において、M≧2である場合、複数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンについて2つのPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンセット(例えば、セット1及びセット2)があってもよく、セット1は第2の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンを有し(第2の数はG1であり、G1は正の整数、例えば、G1=G/2又はG1=ceil(G/2)又はG1=floor(G/2))、セット2は第3の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンを有する(第3の数はG2であり、G2=G―G1)。いくつかの実施形態において、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンのセット1は、第1のTCI状態又は第1の空間関係情報で送信/受信され、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンのセット2は、第2のTCI状態又は第2の空間関係情報で送信/受信される。
【0120】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110にマッピングタイプを設定してもよい。例えば、マッピングタイプは、TCI状態とPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンとの間の関連付けを示してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110にサイクリックマッピングタイプを設定(例えば210)してもよく、ネットワーク装置は、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンの第1の数を2よりも大きく設定してもよい。また、第1及び第2のTCI状態は、それぞれ、第1及び第2のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、残りのPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンには、同じTCIマッピングパターンが引き続き適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110にシーケンシャルマッピングタイプを設定してもよく、ネットワーク装置は、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンの第1の数を2よりも大きく設定してもよい。また、第1のTCI状態が第1及び第2のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、第2のTCI状態が第3及び/又は第4のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、残りのPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンには、同じTCIマッピングパターンが引き続き適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンの第1の数を2であるように設定してもよい。また、第1のTCI状態は、第1のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、第2のTCI状態は、第2のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用される。
【0121】
「fdmSchemeA」又は「fdmSchemeB」にセットされた上位層repetitionSchemeを有するように設定されたUEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM―RSポートが示される場合、UEは、PDSCHについて割り当てられたDM―RSアンテナポートのうちの最も低いインデックスのDM―RSアンテナポートに関連付けられた単一のPT-RSポートを受信し、PT-RS周波数密度は、各TCI状態に関連付けられたPRBの数により決定され、PT-RSリソース要素マッピングは、各TCI状態について割り当てられたPRBに関連付けられる。
【0122】
通常のデータ通信に加えて、ネットワーク装置120は、ダウンリンク内でRSを端末装置110-1に送信してもよい。同様に、端末装置110-1は、アップリンク内でネットワーク装置120にRSを送信してもよい。一般に、RSは、ネットワーク装置120及び端末装置110の両方に知られている信号シーケンス(「RSシーケンス」とも呼ばれる)である。例えば、RSシーケンスは、ネットワーク装置120により、あるルールに基づいて生成及び送信されてもよく、端末装置110-1は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定してもよい。もう一つの例において、RSシーケンスは、ネットワーク装置110-1により、あるルールに基づいて生成及び送信されてもよく、ネットワーク装置120は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定してもよい。RSの例は、ダウンリンク又はアップリンク復調参照信号(DMRS)、CSI―RS、サウンディング参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、トラッキング参照信号(TRS)、微小時間周波数トラッキング参照信号(TRS)、トラッキング用CSI―RS、測位参照信号(PRS)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0123】
正常なデータ通信に加えて、ネットワーク装置120は、PDCCHを介してDCIを端末装置110に送信することができる。DCIは、DL又はULにおけるデータ送信のためのリソース割り当てを示してもよい。同時に、PDCCHに関連付けられるDMRSも、ネットワーク装置120から端末装置110に送信されることができる。DMRSは、チャネル復調のために端末装置110-1により使用されることが可能である。そして、端末装置110-1は、制御情報セット(CORESET)に関連付けられた探索空間内のDCIをブラインドで復号化することを試みてもよい。本明細書で使用されるように、「CORESET」と及び/又は探索空間は、端末装置がDCIをブラインド復号化しようとするリソース要素グループのセットを指す。CORESET内のPDCCHを監視するための開始時間及び周期性を示す探索空間は端末装置110に示されてもよい。DCIの復号化に成功したことに応じて、端末装置110-1は、それに応じて、ネットワーク装置120とUL及び/又はDLデータ送信(例えば、PDSCH及び/又はPUSCH(Physical Uplink Shared Channel:物理アップリンク共有チャネル)を介したデータ送信)を実行してもよい。
【0124】
ネットワーク装置120は、データ及び制御情報を複数のビーム(「DLビーム」とも呼ばれる)を介して端末装置110-1に通信してもよい。端末装置110-1も、データ及び制御情報を複数のビーム(「ULビーム」とも呼ばれる)を介してネットワーク装置120に通信してもよい。New Radio(NR)についての3GPP仕様において、ビームも送信設定インジケータのパラメータにより定義され、示される。例えば、DCI内に送信設定指示(TCI)フィールドがあってもよい。TCIフィールドの値は、「TCIコードポイント」と称してもよい。TCIコードポイントは、1つ又は複数のTCI状態を示してもよい。各TCI状態は、1つ又は2つのDL及び/又はUL参照信号とPDSCHのDMRSポート、PDCCHのDMRSポート、PUSCHのDMRSポート、PUCCHのDMRSポート、SRSリソースのSRSポート、又はCSI―RSリソースのCSI―RSポートとの間の準コロケーション(QCL)関係を設定するためのパラメータを含む。
【0125】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120と端末装置110―1との間の通信は、同じコンポーネントキャリア(CC:component carrier)内又は同じ帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内にあってもよい。
【0126】
本開示において、用語「時間閾値」、「閾値」及び「タイミング」は、互換的に使用されてもよい。用語「第1の閾値」、「第1の時間閾値」及び「閾値A」は、互換的に使用されてもよい。用語「第2の閾値」、「第2の時間閾値」及び「閾値B」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信する」、「受信する」、「送信」、「受信」、「スケジューリング」、「スケジュール」、「バッファリング」、「バッファ」、「検出」、「検出する」、「監視」及び「監視する」は、互換的に使用されてもよい。用語「予め決定される」、「決定される」、「設定される」、「示される」、「シグナルされる」及び「報告される」は、互換的に使用されてもよい。用語「設定」、「指示」、「情報」、「シグナリング」及び「パラメータ」は、互換的に使用されてもよい。用語「セット」、「サブセット」及び「グループ」は、互換的に使用されてもよい。用語「確認応答」、「肯定応答」、「ACK」、「ハイブリッド自動再送要求確認応答」、「HARQ―ACK」、「否定応答」、「NACK」、「NAK」、「ACK/NACK」及び「ACK/NAK」は、互換的に使用されてもよい。
【0127】
いくつかの実施形態において、端末装置110について、第1の時間閾値H1及び/又は第2の時間閾値H2が存在してもよい。例えば、第1の時間閾値H1及び/又は第2の時間閾値H2は、端末装置110について予め定義されてもよい。別の例について、第1の時間閾値H1及び/又は第2の時間閾値H2は、端末装置110の能力に基づいて定義されてもよい。別の例について、第1の時間閾値H1及び/又は第2の時間閾値H2は、RRCと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して端末装置について設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間閾値H1は、第2の時間閾値H2と同じでもよく、又は異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間閾値H1及び/又は第2の時間閾値H2は、TS 38.214又はTS 38.306に規定される閾値timeDurationForQCL又はbeamSwitchTimingと同じであってもよい。
【0128】
いくつかの実施形態において、第1の時間閾値H1は、PDSCHのため又はビーム切替のためのTCI状態を決定するための継続時間であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間閾値H1は、所定の/設定された期間を示してもよい。該所定の/設定された期間は、Xi ms/us/スロット/シンボル/サブスロットであってもよく、ここでXiは整数である。例えば、1≦Xi≦336である。例えば、該所定の期間Xiは、7、14又は28シンボルであってもよく、例えば、サブキャリア間隔が60KHzである場合には7、14又は28シンボルであり、サブキャリア間隔が120KHzである場合には14又は28シンボルであってもよい。別の例において、該所定の期間XiはL個のスロットであってもよく、ここで、Lは整数であり、Lは{0,1,2,3,4,5,6,7,8}のうちのいずれであってもよい。
【0129】
いくつかの実施形態において、第2の時間閾値H2は、示された/更新されたTCI状態の適用タイミングについての継続時間であってもよい。いくつかの実施形態において、第2の時間閾値H2は、所定の/設定された期間を示してもよい。該所定の/設定された期間は、Yi ms/us/スロット/シンボル/サブスロットであってもよく、ここで、Yiは整数である。例えば、1≦Yi≦336である。例えば、該所定の期間Yiは、7、14又は28シンボルであってもよく、例えば、サブキャリア間隔が60KHzである場合には7、14又は28シンボルであり、サブキャリア間隔が120KHzである場合には14又は28シンボルであってもよい。別の例において、該所定の期間YiはM個のスロットであってもよく、ここで、Mは整数であり、Mは{0,1,2,3,4,5,6,7,8}のうちのいずれであってもよい。
【0130】
いくつかの実施形態において、第1の時間閾値H1は、PDSCHをスケジューリングするPDCCH(「PDCCH P」として表される)の最後のシンボルの後の所定の/設定された期間を示してもよい。例えば、該所定の/設定された期間は、Xi ms/us/スロット/シンボル/サブスロットであってもよい。例えば、該所定の期間は、7、14又は28シンボルであってもよく、例えば、サブキャリア間隔が60KHzである場合には7、14又は28シンボルであり、サブキャリア間隔が120KHzである場合には14又は28シンボルであってもよい。例えば、所定の/設定された期間は、端末装置110により報告されるUE能力に依存してもよい。
【0131】
いくつかの実施形態において、ビーム指示又はTCI状態指示のための適用タイミングが存在する。いくつかの実施形態において、該適用タイミングは、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答の最後のシンボルの少なくともX ms又はYシンボル後である第1のスロット又は第1のサブスロットであってもよい。例えば、Yは整数であってもよく、1≦Y≦336である。いくつかの実施形態において、スロットは12又は14個のシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、サブスロットはS個のシンボルを含んでもよい。Sは整数であり、1≦S≦14である。例えば、Sは、{2、4、7}のうちの少なくとも一つであってもよい。いくつかの実施形態において、ビーム指示は、PDCCH内のDCI内で示される。例えば、PDCCH内のDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよく、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCIの最後のシンボルと該第1のスロット又は第1のサブスロットとの間のギャップは、端末装置の能力を満たすべきである。いくつかの実施形態において、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答は、DCIによりスケジューリングされたPDSCHの確認応答であってもよい。例えば、DCIがPDSCHをスケジューリングする場合である。いくつかの実施形態において、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答は、DCIの確認応答であってもよい。例えば、DCIがPDSCHをスケジューリングしない場合である。
【0132】
いくつかの実施形態において、端末装置は、PDCCH内のDCI(例えば、「DCI_t」として表される)を受信又は検出してもよく、該DCIは、結合されたDL/UL TCI状態又は別々のDL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態又はDL/UL TCI状態のペアを示す。いくつかの実施形態において、第2の時間閾値H2は、PDCCHの第1又は最後のシンボル、又は指示の確認応答の第1又は最後のシンボルの後の所定の/設定された期間を示してもよい。いくつかの実施形態において、示された結合されたDL/UL TCI状態又は別々のDL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態又はDL/UL TCI状態のペアは、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。例えば、結合されたDL/UL TCI状態がDCI内で示された場合、該結合されたDL/UL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の例について、DL TCI状態がDCI内で示された場合、該DL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の例について、UL TCI状態がDCI内で示された場合、該UL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。別の例について、DCI内でDL/UL TCI状態のペアが示された場合、DL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後にPDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよく、UL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後にPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、該TCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESETにおいての受信のためのQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0134】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、アップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的な許可、又は設定された許可に基づくPUSCH及びCC内の全てのPUCCHリソースのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0135】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、結合されたTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、TCI状態は、少なくとも、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を指す。
【0136】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)及びアップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、DL TCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESETにおける受信のためのQCL情報を提供し、TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的許可、又は設定された許可に基づくPUSCHと、CC内の全てのPUCCHリソースのための、アップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の例について、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0137】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2、3、又は4であってもよい)ダウンリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置110-1は、M個のTCI状態のうちの1つを示す表示を受信してもよくM個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセットにおける受信のためのQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0138】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは2、3、又は4であってもよい)アップリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置110-1は、N個のTCI状態のうちの1つを示す表示を受信してもよく、N個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソース参照信号は、少なくとも、動的な許可、又は設定された許可に基づくPUSCH及びCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0139】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2、3、又は4であってもよい)結合されたDL/UL TCI状態を有するように設定され、且つ/又は、M個の結合されたTCI状態からの1つを示す表示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちの各TCI状態又は示された1つのTCI状態は、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を少なくとも参照する。
【0140】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2、3、又は4であってもよい)ダウンリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ、端末装置110-1は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは2、3、又は4であってもよい)アップリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置110-1は、M個のダウンリンクTCI状態からの1つ及びN個のアップリンクTCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のDL TCI状態内の各DL TCI状態又は指示された1つのDL TCI状態内のソース参照信号は、少なくともコンポーネントキャリア(CC)内のPDSCH及び/又はCORESETのサブセットにおける受信のためのQCL情報を提供し、N個のTCI状態内の各TCI状態内又は指示された1つのUL TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的許可、又は設定された許可に基づくPUSCH及び/又はCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の例について、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0141】
以下では、DCI_tを使用して、結合されたDL/UL TCI状態指示についての、又は別々のDL/UL TCI状態指示についてのDCIを説明する。以下では、用語「DCI」、「PDCCH」、「DCI_t」、「結合されたDL/UL TCI状態指示のためのDCI」、「別々のDL/UL TCI状態指示のためのDCI」、「DL TCI状態指示のためのDCI」、「UL TCI状態指示のためのDCI」、「結合されたDL/UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「別々のDL/UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「DL TCI状態指示のためのPDCCH」、「UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「TCI状態指示のためのDCI」、及び「TCI状態指示のためのPDCCH」は、互換的に使用されてもよい。
【0142】
いくつかの実施形態において、DCIは、結合されたDL/UL TCI状態指示についての、又は別々のDL/UL TCI状態指示についてのTCI状態を示すために使用されてもよい。また、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしてもよい。いくつかの実施形態において、DCIによりスケジューリングされたPDSCHのHARQは、DCIについてのACKとして使用されてもよい。例えば、DCIは、DCI_tであってもよい。
【0143】
いくつかの実施形態において、DCIは、結合されたDL/UL TCI状態指示についての、又は別々のDL/UL TCI状態指示についてのTCI状態を示すために使用されてもよい。また、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCI又はTCI状態指示が成功したか否かを示すために、DCIのHARQを導入してもよい。例えば、DCIは、DCI_tであってもよい。
【0144】
いくつかの実施形態において、DCI_tの復号結果又はDCI_tによりスケジューリングされたPDSCHの復号結果がACKである場合、示されたTCI状態は、ある適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットに適用されてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態において、半永続スケジューリング(SPS:Transmitsemi persistent scheduling)PDSCH解放のHARQメカニズムは、DCI_tのHARQのために再利用されてもよく、DCI_tにはPDSCHスケジューリングがない。
【0146】
いくつかの実施形態において、DCI(例えば、DCI_t)を使用して、1つ又は複数のTCI状態を示してもよい。例えば、1つ又は複数のTCI状態は、結合されたDL/UL TCI状態指示、又は別々のDL/UL TCI状態指示のためのものである。また、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCIの成功した受信/復号時に、端末装置110-1は、ACKを報告してもよい。いくつかの実施形態において、DCIの失敗した受信/復号時に、端末装置110-1は、NACKを報告してもよい。例えば、ACK及び/又はNACKは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)において報告されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、1つのタイプのHARQコードブックを有するように設定されてもよい。例えば、該タイプは、タイプ1(例えば、半静的)、タイプ2(例えば、動的)及びタイプ3(1回限りのフィードバック)のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、該タイプは、RRCと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して設定されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIはPDCCHにおいて受信/検出される。
【0147】
いくつかの実施形態において、HARQ―ACK情報ビットについて、端末装置110-1は、端末装置110-1が、CS―RNTIでスクランブルされた、SPS PDSCH解放又はビーム指示を提供するDCIフォーマットを検出した場合、又はトランスポートブロックを正しく復号した場合、確認応答(ACK)を生成し、端末装置110-1がトランスポートブロックを正しく復号しなかった場合、否定応答(NACK)を生成する。0であるHARQ―ACK情報ビット値はNACKを表し、1であるHARQ―ACK情報ビット値はACKを表す。
【0148】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第1のTCI状態を有するように設定され/示されてもよい。また、端末装置110-1は、第1のTCI状態を用いて第1のPDCCHを受信又は検出してもよく、該PDCCHは第1のCORESET内にある。端末装置110-1には、第1のPDCCHにおいて受信又は検出されたDCI内で第2のTCI状態が示されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH内のDCIは、第1のPDSCH又は第1のPUSCHをスケジュールしてもよく、スケジュールしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、DCI又は第1のPDCCH又は第1のPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号結果又はHARQ―ACK情報をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、復号結果又はHARQ―ACK情報は、PUCCH内又は第2のPUSCH内で送信/報告されてもよい。いくつかの実施形態において、該適用タイミングの後に、又は第2の時間閾値H2後に、端末装置110-1は、第2のTCI状態を用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。例えば、端末装置110-1は、第2のTCI状態を用いて第2のPDCCHを受信してもよく、該第2のPDCCHは第2のCORESET内にある。別の例について、端末装置110-1は、第2のTCI状態を用いて第2のPDCCHを受信してもよく、該第2のPDCCHは第1のCORESET内にある。
【0149】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置と端末装置との間の通信についてのシグナリング図である。説明のために、図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、図1に示されるように、ネットワーク装置120及び端末装置110-1が関与してもよい。
【0150】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第3のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、第1のPDCCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のPDCCHを端末装置110-1に送信する(2010)。端末装置110-1は、第3のTCIを用いて第1のPDCCHを受信又は検出してもよい。例えば、第1のPDCCHは、第1のCORESET内にある。いくつかの実施形態において、端末装置110-1には、第1のPDCCHにおいて受信又は検出された第1のDCI内で第1のTCIが示されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよく、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第1のDCI又は第1のPDCCH又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号結果又は第1のHARQ―ACK情報をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、復号結果又は第1のHARQ―ACK情報は、第1のPUCCH内又は第1のPUSCH内で送信/報告されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットの受信のための第4のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第4のTCIは、第1のPUCCH又は第1のPUSCH送信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。例えば、端末装置110―1は、第4のTCIを用いて第1のPUCCH又は第1のPUSCHを送信してもよい。
【0151】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第2のPDCCHを端末装置110-1に送信する(2020)。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第5のTCIを用いて、又は第3のTCIを用いて、第2のPDCCHを受信又は検出してもよい。例えば、第2のPDCCHは、第1のCORESET内にある。別の例について、第2のPDCCHは、第2のCORESET内にあり、ここで、第1のCORESETについての設定と第2のCORESETについての設定とが異なる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1には、第2のPDCCHにおいて受信又は検出された第2のDCI内で第2のTCIが示されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第2のDCI又は第2のPDCCH又は第2のDCIによりスケジューリングされたPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号結果又は第2のHARQ―ACK情報をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、復号結果又は第2のHARQ―ACK情報は、第2のPUCCH内又は第2のPUSCH内で送信/報告されてもよい。例えば、端末装置110―1は、第4のTCIを用いて、又は第6のTCIを用いて、第2のPUCCH又は第2のPUSCHを送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第5のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第5のTCIは、第2のPDCCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットの受信のための第6のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第6のTCIは、第2のPUCCH又は第2のPUSCH送信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。
【0152】
いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のDL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のDL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2のDL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のUL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のUL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2のUL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のDL TCI状態は、第2のDL TCI状態とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のUL TCI状態は、第2のUL TCI状態とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、DL/UL TCI状態の第1のペアは、DL/UL TCI状態の第2のペアとは異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1の結合されたDL/UL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の結合されたDL/UL TCI状態は、第2の結合されたDL/UL TCI状態とは異なってもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、第3のTCIは、第3の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCIは、第3のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCIは、DL/UL TCI状態の第3のペア内の第3のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCIは、第5の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCIは、第4のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCIは、DL/UL TCI状態の第5のペア内の第4のDL TCI状態であってもよい。
【0154】
いくつかの実施形態において、第4のTCIは、第4の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第4のTCIは、第3のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第4のTCIは、DL/UL TCI状態の第4のペア内の第3のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCIは、第6の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCIは、第4のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCIは、DL/UL TCI状態の第6のペア内の第4のUL TCI状態であってもよい。
【0155】
いくつかの実施形態において、第3のDL TCI状態又は第4のDL TCI状態は、第1のDL TCI状態又は第2のDL TCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、第3のDL TCI状態は、第4のDL TCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、第3の結合されたDL/UL TCI状態又は第4の結合されたDL/UL TCI状態又は第5の結合されたDL/UL TCI状態又は第6の結合されたDL/UL TCI状態は、第1の結合されたDL/UL TCI状態又は第2の結合されたDL/UL TCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、DL/UL TCI状態の第3のペア、又はDL/UL TCI状態の第4のペア、又はDL/UL TCI状態の第5のペア、又はDL/UL TCI状態の第6のペアは、DL/UL TCI状態の第2のペア又はDL/UL TCI状態の第1のペアと同じであってもよく、異なってもよい。
【0156】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHは、第2のPDCCHの前に、又はそれ以前に開始又は終了してもよい。例えば、第1のPDCCHの第1又は最後のシンボルは、第2のPDCCHの第1又は最後のシンボルよりも前又はそれ以前であってもよい。
【0157】
いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHのための時間及び/又は周波数リソースは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHのための時間及び/又は周波数リソースとは異なる。いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHは、スロット又はサブスロット(例えば、n1として表される)内にあってもよい。いくつかの実施形態において、第2のPUCCH又は第2のPUSCHは、スロット又はサブスロット(例えば、n2として表される)内にあってもよい。例えば、n1はn2とは異なる。例えば、n1はn2より後であるか、又はn2より前ではない。別の例について、n1はn2よりも前又はそれ以前である。いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの後に、又はそれ以後に開始又は終了してもよい。例えば、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの第1又は最後のシンボルは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの第1又は最後のシンボルよりも後又はそれ以後であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの前に、又はそれ以前に開始又は終了してもよい。例えば、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの第1又は最後のシンボルは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの第1又は最後のシンボルよりも前又はそれ以前であってもよい。
【0158】
いくつかの実施形態において、第1のTCIについての第1の適用タイミングは、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの最後のシンボルのX ms又はYシンボル後である第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCIについての第2の適用タイミングは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの最後のシンボルのX ms又はYシンボル後である第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットであってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIについての第1の適用タイミングのためのスロット又はサブスロットは、第2のTCIについての第2の適用タイミングのためのスロット又はサブスロットと同じであってもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCI又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応する第1のHARQ―ACK情報はACKであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のDCI又は第2のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応する第2のHARQ―ACK情報はACKであってもよい。いくつかの実施形態において、第1のHARQ―ACK情報と第2のHARQ―ACK情報とは、異なる時間及び/又は周波数リソース内で送信されてもよい。例えば、時間/周波数リソースは、PUSCHリソース又はPUCCHリソースであってもよい。
【0159】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は適用タイミングの後に/適用タイミングから、第2のTCIを用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。端末装置110-1いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は適用タイミングの後に/適用タイミングから、第2のTCIを用いてPUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットを送信してもよい。
【0160】
図3A図3Dは、端末装置110のための1つ又は2つのPDCCHの設定例を示している。該1つ又は2つのPDCCHは、ネットワーク装置120と端末装置110-1端末装置110との間の通信の同じスケジューリングに適用される。例えば、通信は、PDCCHと、PDSCHと、PUSCHと、PUCCHと、ダウンリンクRSと、アップリンクRSとのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0161】
図3Aの例において、TCI状態1-11は、CORESET/探索空間内のPDCCHを監視するために端末装置110-1に設定されてもよい。図3Aに示すように、端末装置110-1は、通信のスケジューリングのために、TCI状態1―1を用いてPDCCH 311を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信スケジューリングのためのPDCCH 311内で示される1つ又は2つ以上のTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
【0162】
図3Bの例において、TCI状態2―1は、第1のCORESET/探索空間内で第1のPDCCHを監視するために端末装置110-1に設定されてもよく、TCI状態2―2は、第2のCORESET/探索空間内で第2のPDCCHを監視するために端末装置110-1に設定されてもよい。例えば、第1のPDCCHにおける通信のスケジューリングと、第2のPDCCHにおける通信のスケジュールとは、独立していてもよいし、分離していてもよい。図3Bに示すように、端末装置110-1は、通信の第1のスケジューリングのために、TCI状態2―1を用いてPDCCH 321を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信の第1のスケジューリングのためのPDCCH 321内で示される1つ又は2つ以上のTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。図3Bにも示すように、端末装置110-1は、通信の第2のスケジューリングのために、TCI状態2―2を用いてPDCCH 322を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信の第2のスケジューリングのためのPDCCH 322内で示される1つ又は2つ以上のTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 321及びPDCCH 322は、時間領域及び/又は周波数領域において、重複しなくてもよく、部分的に重複してもよく、又は完全に重複してもよい。いくつかの実施形態において、第1の通信及び第2の通信は、時間領域及び/又は周波数領域において、重複しなくてもよく、部分的に重複してもよく、又は完全に重複してもよい。
【0163】
図3Cの例において、TCI状態3―1は、第1のCORESET/探索空間内で第1のPDCCHを監視するために端末装置110―1に設定されてもよく、TCI状態3―2は、第2のCORESET/探索空間内で第2のPDCCHを監視するために端末装置110―1に設定されてもよく、本開示のいくつかの実施形態によれば、第1のCORESET/探索空間と第2のCORESET/探索空間とはリンクされるように設定されている。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、ネットワーク装置120と端末装置110-1との間の同じ通信をスケジューリングするために適用される。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCH内のペイロード又は情報は同じである。図3Cに示すように、端末装置110-1は、通信のスケジューリングのためにTCI状態3―1を用いてPDCCH 331を受信してもよく、端末装置110-1は、同じ通信のスケジューリングのためにTCI状態3―2を用いてPDCCH 332を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信スケジューリングのためのPDCCH 331内及びPDCCH 332内で示される1つ又は2つ以上のTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
【0164】
図3Dの例において、CORESET/探索空間内のPDCCHを監視するために、TCI状態4-1及びTCI状態4-2が端末装置110-1に設定されてもよい。図3Dに示すように、端末装置110-1は、通信のスケジューリングのために、TCI状態4―1及びTCI状態4-2を用いてPDCCH 341を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信スケジューリングのためのPDCCH 341内で示される1つ又は2つ以上のTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
【0165】
第2のPDCCHの受信が第1のPDCCHの受信よりも遅い場合、端末装置110―1は、ある期間の後に、又は適用タイミングの後に/適用タイミングから、第2のTCIを用いてネットワーク装置120と通信を行う(2030)。
【0166】
例示的な実施形態において、端末装置110―1は、第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信してもよい。端末装置110―1は、第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックを送信してもよい。いくつかの実施形態において、第1のHARQフィードバックの送信が第2のHARQフィードバックの送信の後又はそれ以後である場合、端末装置110―1は、該期間の後に、又は適用タイミングの後に/適用タイミングから、第2のTCIを用いてネットワーク装置120と通信を行うことができる。第1のスケジューリングは、第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであってもよい。第2のスケジューリングは、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態、又はTCI状態指示のペアであってもよい。他の実施形態において、第2のスケジューリングは、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであってもよい。
【0167】
代替として、第1のTCI状態が適用可能で、第2のTCI状態が適用不可能である場合、端末装置110―1は、第1のTCI状態を用いてネットワーク装置との通信を行ってもよい。
【0168】
図4はいくつかの例示的な実施形態にかかる、ビーム/TCI状態を適用する概略図を示す。図4に示すように、端末装置110―1は、PDCCH 411を受信又は検出してもよく、PDCCH 411内で検出されたDCIは、第1のTCIを示してもよい。また、PDCCH 411又はPDCCH 411内で検出されたDCIは、PDSCHをスケジューリングしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。また、端末装置110―1は、PDCCH 411によりスケジューリングされたPDSCHについて、又はPDCCH 411内のDCIについて、HARQフィードバック413をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、HARQフィードバック413はACKである。端末装置110―1は、PDCCH 421を受信又は検出してもよく、PDCCH 421内で検出されたDCIは、第2のTCIを示してもよい。また、PDCCH 421又はPDCCH 421内で検出されたDCIは、PDSCHをスケジューリングしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。また、端末装置110―1は、PDCCH 421によりスケジューリングされたPDSCHについて、又はPDCCH 421内のDCIについて、HARQフィードバック423をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、HARQフィードバック423はACKである。例えば、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第3のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、PDCCH 411の受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。例えば、端末装置110―1は、第3のTCIを用いてPDCCH 411を受信してもよい。例えば、端末装置110―1は、第3のTCIを用いてPDCCH 421を受信してもよい。別の例について、端末装置110―1は、第4のTCIを用いてPDCCH 421を受信してもよく、ここで、第4のTCIは、PDCCH 421の受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信するために端末装置110―1に設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、第4のTCIと同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIについての適用タイミングと第2のTCIについての適用タイミングは、同じであってもよく、例えば図4に示すTIMING 404であってもよい。この場合、1つのスロット又はサブスロット内には、2つ以上の適用可能なビーム/TCI状態が存在する。適用可能なビーム/TCI状態の数は、任意の整数であってもよい。PDCCHの数はあくまで例であり、限定ではないことに留意すべきである。この場合、最新又はそれ以降のPDCCHに対応するビーム/TCIが適用される。例えば、図4に示すように、PDCCH 421内で示されたビーム/TCIは、TIMING 404の後に、又はTIMING 404から適用される。端末装置110―1は、タイミング404の後に又はタイミング404から、第2のTCIを用いてネットワーク装置120と通信を行ってもよい。こうして、ネットワーク装置と端末装置とについての不確定性を回避することができる。
【0169】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第3のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、第1のPDCCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第1のPDCCHを端末装置110-1に送信してもよい。端末装置110-1は、第3のTCIを用いて第1のPDCCHを受信又は検出してもよい。例えば、第1のPDCCHは、第1のCORESET内にある。いくつかの実施形態において、端末装置110-1には、第1のPDCCHにおいて受信又は検出された第1のDCI内で第1のTCIが示されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよく、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第1のDCI又は第1のPDCCH又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号結果又は第1のHARQ―ACK情報をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、復号結果又は第1のHARQ―ACK情報は、第1のPUCCH内又は第1のPUSCH内で送信/報告されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットの受信のための第4のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第4のTCIは、第1のPUCCH又は第1のPUSCH送信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。例えば、端末装置110―1は、第4のTCIを用いて第1のPUCCH又は第1のPUSCHを送信してもよい。
【0170】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第2のPDCCHを端末装置110-1に送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第5のTCIを用いて、又は第3のTCIを用いて、第2のPDCCHを受信又は検出してもよい。例えば、第2のPDCCHは、第1のCORESET内にある。別の例について、第2のPDCCHは、第2のCORESET内にあり、ここで、第1のCORESETについての設定と第2のCORESETについての設定とが異なる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1には、第2のPDCCHにおいて受信又は検出された第2のDCI内で第2のTCIが示されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のDCIは、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第2のDCI又は第2のPDCCHについての復号結果又は第2のHARQ―ACK情報をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、復号結果又は第2のHARQ―ACK情報は、第2のPUCCH内又は第2のPUSCH内で送信/報告されてもよい。例えば、端末装置110―1は、第4のTCIを用いて、又は第6のTCIを用いて、第2のPUCCH又は第2のPUSCHを送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第5のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第5のTCIは、第2のPDCCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットの受信のための第6のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第6のTCIは、第2のPUCCH又は第2のPUSCH送信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。
【0171】
いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のDL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のDL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2のDL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のUL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のUL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2のUL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のDL TCI状態は、第2のDL TCI状態とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のUL TCI状態は、第2のUL TCI状態とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、DL/UL TCI状態の第1のペアは、DL/UL TCI状態の第2のペアとは異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1の結合されたDL/UL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の結合されたDL/UL TCI状態は、第2の結合されたDL/UL TCI状態とは異なってもよい。
【0172】
いくつかの実施形態において、第3のTCIは、第3の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCIは、第3のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCIは、DL/UL TCI状態の第3のペア内の第3のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCIは、第5の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCIは、第4のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCIは、DL/UL TCI状態の第5のペア内の第4のDL TCI状態であってもよい。
【0173】
いくつかの実施形態において、第4のTCIは、第4の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第4のTCIは、第3のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第4のTCIは、DL/UL TCI状態の第4のペア内の第3のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCIは、第6の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCIは、第4のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCIは、DL/UL TCI状態の第6のペア内の第4のUL TCI状態であってもよい。
【0174】
いくつかの実施形態において、第3のDL TCI状態又は第4のDL TCI状態は、第1のDL TCI状態又は第2のDL TCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、第3のDL TCI状態は、第4のDL TCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、第3の結合されたDL/UL TCI状態又は第4の結合されたDL/UL TCI状態又は第5の結合されたDL/UL TCI状態又は第6の結合されたDL/UL TCI状態は、第1の結合されたDL/UL TCI状態又は第2の結合されたDL/UL TCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。いくつかの実施形態において、DL/UL TCI状態の第3のペア、又はDL/UL TCI状態の第4のペア、又はDL/UL TCI状態の第5のペア、又はDL/UL TCI状態の第6のペアは、DL/UL TCI状態の第2のペア又はDL/UL TCI状態の第1のペアと同じであってもよく、異なってもよい。
【0175】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHは、第2のPDCCHの前に、又はそれ以前に開始又は終了してもよい。例えば、第1のPDCCHの第1又は最後のシンボルは、第2のPDCCHの第1又は最後のシンボルよりも前又はそれ以前であってもよい。
【0176】
いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHのための時間及び/又は周波数リソースは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHのための時間及び/又は周波数リソースとは異なる。いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHは、スロット又はサブスロット(例えば、n1として表される)内にあってもよい。いくつかの実施形態において、第2のPUCCH又は第2のPUSCHは、スロット又はサブスロット(例えば、n2として表される)内にあってもよい。例えば、n1はn2とは異なる。例えば、n1はn2より後であるか、又はn2より前ではない。いくつかの実施形態において、第1のPUCCH又は第1のPUSCHは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの後に、又はそれ以後に開始又は終了してもよい。例えば、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの第1又は最後のシンボルは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの第1又は最後のシンボルよりも後又はそれ以後であってもよい。
【0177】
いくつかの実施形態において、第1のTCIについての第1の適用タイミングは、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの最後のシンボルのX ms又はYシンボル後である第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCIについての第2の適用タイミングは、第2のPUCCH又は第2のPUSCHの最後のシンボルのX ms又はYシンボル後である第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットであってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIについての第1の適用タイミングのためのスロット又はサブスロットは、第2のTCIについての第2の適用タイミングのためのスロット又はサブスロットより遅くてもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCI又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応する第1のHARQ―ACK情報はACKであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のDCI又は第2のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応する第2のHARQ―ACK情報はACKであってもよい。いくつかの実施形態において、第1のHARQ―ACK情報と第2のHARQ―ACK情報とは、異なる時間及び/又は周波数リソース内で送信されてもよい。例えば、時間/周波数リソースは、PUSCHリソース又はPUCCHリソースであってもよい。
【0178】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は第2の適用タイミングの後に/第2の適用タイミングから、第2のTCIを用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は第2の適用タイミングの後に/第2の適用タイミングから、第2のTCIを用いて、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットを送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は第1の適用タイミングの後に/第1の適用タイミングから、第2のTCIを用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。例えば、第1のTCIは、第1の適用タイミングの後に、又はそれから適用されない。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は第1の適用タイミングの後に/第1の適用タイミングから、第2のTCIを用いて、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットを送信してもよい。例えば、第1のTCIは、第1の適用タイミングの後に、又はそれから適用されない。
【0179】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、データ割り当てを有する第1のPDCCHを受信してもよい。端末装置110―1はまた、データ割り当てのない第2のPDCCHを受信してもよい。図5に示すように、端末装置110―1は、PDCCH 511を受信又は検出してもよく、PDCCH 511内で検出されたDCIは、第1のTCIを示してもよい。また、PDCCH 511又はPDCCH 511内で検出されたDCIは、PDSCH 512をスケジューリングしてもよい。また、端末装置110-1は、PDSCH 512についてのHARQフィードバック513をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、HARQフィードバック513はACKである。端末装置110―1は、PDCCH 521を受信又は検出してもよく、PDCCH 421内で検出されたDCIは、第2のTCIを示してもよい。PDCCH 521又はPDCCH 521内で検出されたDCIは、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。端末装置110-1は、PDCCH 521内のDCIについてのHARQフィードバック523をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、HARQフィードバック523はACKである。例えば、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第3のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、PDCCH 511の受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。例えば、端末装置110―1は、第3のTCIを用いてPDCCH 511を受信してもよい。例えば、端末装置110―1は、第3のTCIを用いてPDCCH 521を受信してもよい。別の例について、端末装置110―1は、第4のTCIを用いてPDCCH 521を受信してもよく、ここで、第4のTCIは、PDCCH 521の受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信するために端末装置110―1に設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、第4のTCIと同じであってもよく、異なってもよい。
【0180】
いくつかの実施形態において、PDCCH 511は、PDCCH 521の前に、又はそれ以前に開始又は終了してもよい。例えば、PDCCH 511の第1又は最後のシンボルは、PDCCH 521の第1又は最後のシンボルよりも前又はそれ以前であってもよい。いくつかの実施形態において、HARQフィードバック513のためのPUCCH又はPUSCHリソースは、HARQフィードバック523のためのPUCCH又はPUSCHリソースの後に、又はそれ以後に開始又は終了してもよい。いくつかの実施形態において、HARQフィードバック513のためのPUCCH又はPUSCHリソースは、スロット又はサブスロット(例えば、n1として表される)内にあってもよい。いくつかの実施形態において、HARQフィードバック523のためのPUCCH又はPUSCHリソースは、スロット又はサブスロット(例えば、n2として表される)内にあってもよい。例えば、n1はn2とは異なる。例えば、n1はn2より後であるか、又はn2より前ではない。いくつかの実施形態において、HARQフィードバック513のためのPUCCH又はPUSCHリソースの第1又は最後のシンボルは、HARQフィードバック523のためのPUCCH又はPUSCHリソースの第1又は最後のシンボルよりも後又はそれ以後であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIについての適用タイミングは、図4に示すTIMING 504であり、第2のTCIについての適用タイミングは、図4に示すTIMING 505である。例えば、TIMING 505は、TIMING 504よりも前である。
【0181】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、TIMING 505から、第2のTCIを用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、TIMING 505から、第2のTCIを用いてPUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットを送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、TIMING 504からも依然として、第2のTCIを用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。例えば、第1のTCIは、TIMING 504から適用されない。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、TIMING 504からも依然として、第2のTCIを用いてPUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットを送信してもよい。例えば、第1のTCIは、TIMING 504から適用されない。
【0182】
PDCCH 521がPDSCHをスケジューリングせず、PDCCH 511がPDSCH 512をスケジューリングするので、HARQフィードバック523の送信は、HARQフィードバック513の送信よりも前であってもよい。端末装置110―1は、タイミング505の後に第2のTCIを適用してもよい。この場合、端末装置110―1は、タイミング504の後に第1のTCIを適用しなくてもよい。言い換えれば、第1のTCIは、端末装置110―1により無視されてもよい。こうして、遅延を低減させ、不必要なビーム切替を回避することができる。
【0183】
代替として、PDCCH 521内で示された第2のTCIが適用不可能であるか、又は、PDCCH 521内で示される適用されたTCI状態が存在せず、PDCCH 511内で示された第1のTCIが適用可能である場合、端末装置110―1は、例えばTIMING 504から、第1のTCIを適用してもよい。例えば、HARQフィードバック523がNACKであり、すると、PDCCH 521内で示されたTCIは適用不可能であるかもしれない。
【0184】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、異なるDCIフォーマットのDCIを受信してもよい。例えば、端末装置110―1は、DCIフォーマット1_2及びDCIフォーマット1_1のDCIを受信してもよい。DCIフォーマット1_2内にDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」が存在する場合、及び、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントの数Sがアクティブ化コマンドによりアクティブ化されるTCIコードポイントの数よりも少ない場合、例えば、[10, TS38.321]の第6.1.3.14条及び第6.1.3.24条に記載されているように、第1のS―1個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2について適用され、DCIフォーマット1_2についての残りのコードポイント(例えば、第1又は最後のコードポイント)は、最新又は現在適用されているTCI状態(又はDCIフォーマット1_1内の最新又は現在示されているTCI状態、又はDCIフォーマット1_2を有するPDCCHの前又はそれ以前の最新のPDCCH内のDCIフォーマット1_1内で示されるTCI状態)を示す。例えば、図6に示すように、DCIフォーマット1_1は、TCIフィールドに3ビットを含んでもよい。この場合、DCIフォーマット1_1は、TCI 611、TCI 612、TCI 613、TCI 614、TCI 615、TCI 616、TCI 617及びTCI 618として示される最大8つのコードポイントを有する。DCIフォーマット1_2は、TCIフィールドに2ビットを含んでもよい。この場合、DCIフォーマット1_2は、TCI 621、TCI 622、TCI 623及びTCI 624として示される最大4つのコードポイントを有する。この場合、DCIフォーマット1_2のための3つのコードポイントが示され、又は適用されてもよく、DCIフォーマット1_2のための残りのコードポイントは、最新又は現在適用されているTCI状態、DCIフォーマット1_1内の最新又は現在示されているTCI状態、又はDCIフォーマット1_2を有するPDCCHよりも前又はそれ以前の最新のPDCCH内のDCIフォーマット1_1内で示されたTCI状態、のうちの1つを示してもよい。例えば、TCI 621、TCI 622、TCI 623及びTCI 624は、それぞれ「00」、「01」、「10」及び「11」として表されてもよい。一例のみとして、TCI 621、TCI 622及びTCI 623は、フォーマット1_2について適用されてもよい。この場合、DCフィールドが「11」を示す場合、これは、該DCIフィールドが、最新又は現在適用されているTCI状態、DCIフォーマット1_1内の最新又は現在示されているTCI状態、又はDCIフォーマット1_2を有するPDCCHよりも前又はそれ以前の最新のPDCCH内のDCIフォーマット1_1内で示されたTCI状態、のうちの1つを示してもよい。該DCIフィールドが「00」、「01」及び「10」のうちのいずれか1つを示す場合、端末装置110―1は、適用タイミングの後に、該DCIに基づいてTCI状態を決定してもよい。
【0185】
いくつかの実施形態において、異なるDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1_1及びDCIフォーマット1_2)内のTCIフィールドのサイズは同じであってもよい。言い換えれば、端末装置110―1は、異なるDCIフォーマット内のTCIフィールドの異なるサイズを期待しない。例えば、端末装置110―1が動的なビーム/TCI状態指示を有するように設定された場合、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントの数は、8として設定されることが期待される。別の例について、端末装置110―1が動的なビーム/TCI状態指示を有するように設定された場合、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のビット数は、3ビットとして設定されることが予想される。
【0186】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、例えば、RRC、MAC CE、又はDCIのうちの少なくとも1つを介して、アクティブ化コマンドを受信してもよい。また、アクティブ化コマンドは、第1の数のTCI状態又は第1の数のTCI状態のグループの組み合わせを、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用される。例えば、1つのCC/BWP内又はCC/BWPのセット内である。いくつかの実施形態において、第1の数はN1として表されてもよく、N1は正の整数である。例えば、1≦N1≦64である。別の例について、1≦N1≦8である。いくつかの実施形態において、TCI状態のグループは、G個のTCI状態を含んでもよい。Gは正の整数である。例えば、1≦G≦8である。別の例について、Gは1又は2であってもよい。別の例について、Gは{1,2,3,4}のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、グループ内のTCI状態の数は、異なるコードポイントについて異なってもよい。いくつかの実施形態において、コードポイントの数はNcであってもよい。Ncは2、4、又は8であってもよい。例えば、DCIフォーマット1_1について、コードポイントの数は8であってもよい。別の例について、DCIフォーマット1_2について、コードポイントの数は、ネットワーク装置により設定される2、4、又は8であってもよい。例えば、RRCを介して行われる。
【0187】
いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_1内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」についてのビット数は3ビットであってもよい。例えば、上位層パラメータtci-PresentInDCIが有効化された場合である。いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_2内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」についてのビット数は、1、2、又は3ビットとして設定されてもよい。例えば、上位層パラメータtci-PresentInDCI-1-2が設定されている場合である。例えば、ビット数が1である場合、コードポイントの数Ncは2である。別の例について、ビット数が2である場合、コードポイントの数Ncは4である。別の例について、ビット数が3である場合、コードポイントの数Ncは8である。
【0188】
いくつかの実施形態において、端末装置は、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内にNc個のコードポイントが設定されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_2内の第1の(Nc―1)又は最後の(Nc―1)個コードポイントは、N1個のTCI状態又はTCI状態のグループのN1個の組み合せからの第1の(Nc―1)TCI状態又はTCI状態のグループの第1の(Nc―1)個の組み合せを示すために適用される。いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_2内のNc個のコードポイントのうちの1つ(例えば、第1の1つ又は最後の1つ)は、TCI状態が変更又は更新されていないことを示すために適用されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_2内のNc個のコードポイントのうちの1つ(例えば、第1の1つ又は最後の1つ)は、現在又は最新の適用された、又は現在最新の適用されるTCI状態を示すために適用されてもよい。
【0189】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、Ncの値がN1の値よりも小さいように設定れることを期待しない。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、N1以上の又はN1より大きいのNc値を有するように設定されることを期待する。例えば、Nc≧N1である。
【0190】
代替として、DCIフィールド「TCI」がDCIフォーマット1_2に存在しない場合、又はDCIフィールド「TCI」がDCIフォーマット1_2に存在する場合、及び、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「TCI」内のコードポイントの数Sが0又は1である場合、端末装置110―1は、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブ帯域幅パート(BWP)内でPDSCHがスケジューリングされる時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定してもよい。
【0191】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第1のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第1のTCIは、第1のPDCCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1のPDCCH内のDCIを受信又は検出してもよい。いくつかの実施形態において、該DCIは、「Transmission Configuration Indication」フィールドを有しないDCIフォーマットであってもよい。例えば、該DCIは、DCIフォーマット1_0であってもよい。いくつかの実施形態において、DCI内では、フィールド「Transmission Configuration Indication」についてのビット数は0である。例えば、該DCIは、DCIフォーマット1_2であってもよい。いくつかの実施形態において、DCIは、PDSCHをスケジューリングしてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第2のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第2のTCIは、PDSCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第2のTCIを用いてPDSCHを受信してもよい。
【0192】
いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のDL TCI状態、又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のDL TCI状態、又は第1の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCIは、第2のDL TCI状態、又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のDL TCI状態、又は第2の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは第2のTCIとは異なる。
【0193】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第3のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第3のTCIは、第1のPDCCH受信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第3のTCIを用いて第1のPDCCHを受信又は検出してもよい。例えば、第1のPDCCHは、第1のCORESET内にある。いくつかの実施形態において、端末装置110-1には、第1のPDCCHにおいて受信又は検出された第1のDCI内で第1のTCIが示されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよく、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、第1のDCI又は第1のPDCCH又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号結果又は第1のHARQ―ACK情報をネットワーク装置120に報告してもよい。例えば、復号結果又は第1のHARQ―ACK情報は、第1のPUCCH内又は第1のPUSCH内で送信/報告されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットの受信のための第4のTCIを有するように設定され/示されてもよい。例えば、第4のTCIは、第1のPUCCH又は第1のPUSCH送信のための時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用される。例えば、端末装置110―1は、第4のTCIを用いて第1のPUCCH又は第1のPUSCHを送信してもよい。
【0194】
いくつかの実施形態において、第1のTCIについての第1の適用タイミングは、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの最後のシンボルのX ms又はYシンボル後である第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットであってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は第1の適用タイミングの後に/第1の適用タイミングから、第1のTCIを用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1の1つのスロット又は第1の1つのサブスロットから、又は第1の適用タイミングの後に/第1の適用タイミングから、第1のTCIを用いて、PUSCH及び/又はPUCCHの全部又はサブセットを送信してもよい。
【0195】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、継続時間内に第2のPDCCHを受信又は検出することを期待しなくてもよい。また、第2のPDCCH内のDCIは、第2のTCIを示す。例えば、第2のTCIは、第1のTCIとは異なる。いくつかの実施形態において、該継続時間は、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの第1又は最後のシンボルと、第1の適用タイミング又は第1の適用タイミングのスロット/サブスロットの第1のシンボルとの間であってもよい。いくつかの実施形態において、該継続時間は、第1のPDCCHの第1又は最後のシンボルと、第1の適用タイミング又は第1の適用タイミングのスロット/サブスロットの第1のシンボルとの間であってもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCHに対応する第2のPUCCH又は第2のPUSCHのための時間及び/又は周波数リソースは、第1のPUCCH又は第1のPUSCHのための時間及び/又は周波数リソースとは異なる。いくつかの実施形態において、第2のPDCCHに対応する第2のPUCCH又は第2のPUSCHのための第1又は最後のシンボルは、第1のPUCCH又は第1のPUSCHの第1又は最後のシンボルよりも前又はそれ以前である。例えば、第2のPDCCH内のDCIは、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。
【0196】
いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のDL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のDL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2のDL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のDL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1のUL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第1のペア内の第1のUL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2のUL TCI状態又はDL/UL TCI状態の第2のペア内の第2のUL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のDL TCI状態は、第2のDL TCI状態とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のUL TCI状態は、第2のUL TCI状態とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、DL/UL TCI状態の第1のペアは、DL/UL TCI状態の第2のペアとは異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIは、第1の結合されたDL/UL TCI状態であってもよく、第2のTCIは、第2の結合されたDL/UL TCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の結合されたDL/UL TCI状態は、第2の結合されたDL/UL TCI状態とは異なってもよい。
【0197】
他の実施形態において、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)サービス及び超信頼性低遅延(URLLC:ultra-reliable low latency)サービスについて、TCI状態は、動的に示され、又は適用されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1のCORESET上の第3のPDCCHを、そして第1のTCIを用いて第1のPDSCHを受信してもよい。この場合、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1のPUCCHをネットワーク装置120に送信し、第1のTCIを用いて第1のPUSCHをネットワーク装置120に送信してもよい。追加として、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2のCORESET上の第4のPDCCHを、そして第2のTCIを用いて第2のPDSCHを受信してもよい。この場合、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2のPUCCHをネットワーク装置120に送信し、第2のTCIを用いて第2のPUSCHをネットワーク装置120に送信してもよい。例えば、第1のPDCCHのための対応するCORESETは、DCIフォーマット1_1及び/又はDCIフォーマット1_0/0_1/0_0/0_2/2_0/2_1/2_2/2_3(DCIフォーマット1_2は除外される)について設定され、第2のPDCCHのための対応するCORESETは、DCIフォーマット1_2及び/又はDCIフォーマット1_0/0_1/0_0/0_2/2_0/2_1/2_2/2_3(DCIフォーマット1_1は除外される)について設定される。別の例として、DCIフォーマット1_1からの最新の適用されたTCI状態は、DCIフォーマット1_0/0_1/0_0_0_2/2_2/2_0/2_1/2_2/2_3及び/又は対応するスケジュールについて適用される。
【0198】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHの受信と第2のPDCCHの受信とが継続時間内である場合、第1のTCI状態と第2のTCI状態とは同じであるべきである。言い換えれば、継続時間中の示されるTCI状態は同じであることが期待される。該継続時間は、任意の適切な長さであってもよい。例えば、該継続時間は1スロットであってもよい。代替として、別の例について、該継続時間は、サブスロットであってもよい。別の例として、継続時間は、PDCCH監視のためのスパンであってもよい。別の例について、該継続時間は、PDCCH監視オケージョンであってもよい。
【0199】
代替として、2つの異なる示されるTCI状態の間に最小継続時間が存在してもよい。該最小継続時間は、事前定義又は事前設定されてもよい。該最小継続時間は、任意の適切な長さであってもよい。例えば、該最小継続時間はスロットであってもよい。この場合、第1のPDCCHと第2のPDCCHとが1つのスロット内で送信される場合、第1のPDCCH内で示される第1のTCI状態と、第2のPDCCH内で示される第2のTCI状態とは同じであってもよい。第1のPDCCHの送信と第2のPDCCHの送信との間の継続時間が1スロットよりも長い場合、第1のPDCCH内で示される第1のTCI状態と、第2のPDCCH内で示される第2のTCI状態とは異なってもよい。
【0200】
他の実施形態において、第1のPDCCHが第1のTCI状態を示す場合、第2のPDCCHは第2のTCI状態を示さない。言い換えれば、端末装置110―1は、適用される第1のTCIが存在する場合には、第2のTCI状態が示されることを期待しない。例えば、端末装置110―1は、第1のTCI状態指示を有する第1のPDCCHと、該第1のTCI状態についての適用タイミングとの間の継続時間内に、第2のPDCCH内で第2のTCI状態が示されることを期待しない。この例において、第1のPDCCHに対応するHARQフィードバックのためのリソースは、第2のPDCCHに対応するHARQフィードバックのためのリソースとは異なる(又はそれよりも後である)。第2のTCI状態は、第1のTCI状態とは異なってもよい。例えば、第2のPDCCHはデータ割り当てを有しない。
【0201】
いくつかの実施形態において、共通TCIフレームワークについて、DCI 1_0によりスケジューリングされたPDSCHについてのTCI状態は、スケジューリングするPDCCHとは異ってもよい。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信とサービングセルの対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、端末装置110―1は、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内でPDSCHがスケジューリングされる時間において(又はスロット/サブスロット内で)適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定してもよい。閾値timeDurationForQCLは、PDSCHアンテナポート準コロケーションを決定するために、報告されたUE能力[13, TS 38.306]に基づいて決定されてもよい。
【0202】
ビーム指示の適用時間に関して、ビームを適用するための第1のスロットは、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答の最後のシンボルの少なくともX ms又はYシンボル後である。X/Yの値は、第1の継続時間と第2の継続時間とに依存してもよい。第1の継続時間(Zとして表されてもよい)は、timeDurationForQCL又はbeamSwitchTimingであってもよく、第2の継続時間(Wとして表されてもよい)は、ビーム指示のためのPDCCHの最後のシンボルと、ビーム指示の確認応答の最後のシンボルとの間であってもよい。ここで、ZがWより小さい場合、X/Yの値は0であってもよい。代替として、ZがW以上である場合、X/Yの値はZとWとの差であってもよい。
【0203】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1をサービングするM個のTRPがあってもよく、ここで、Mは正の整数である。例えば、1≦M≦4である。別の例について、M=2である。いくつかの例示的な実施形態において、M個のTRPの各々について、端末装置110―1は、制御リソースセット(CORESET)と、SRSリソースセットと、空間関係情報のセットと、送信設定インジケータ(TCI)状態と、QCLパラメータセットとのうちの少なくとも1つを有するように設定されてもよい。すなわち、端末装置110―1は、それぞれM個のTRPに関連付けられる、M個のCORESET、M個のSRSリソースセット、空間関係情報のM個のセット、M個のTCI状態及び/又はM個のQCLパラメータを有するように設定されてもよい。M個のTRPのうちの1つは、M個のCORESET、M個のSRSリソースセット、空間関係情報のM個のセット、M個のTCI状態及び/又はM個のQCLパラメータセット内の対応する1つにより表されてもよい。
【0204】
いくつかの実施形態において、SRSリソースセットは、コードブックに基づくアップリンク送信のために設定される。いくつかの例示的な実施形態において、SRSリソースセットは、ノンコードブックに基づくアップリンク送信のために設定される。いくつかの実施形態において、第1のTRPは、第1のCORESET、第1のSRSリソースセット、第1の空間関係情報、第1のTCI状態、及び/又はQCLパラメータの第1のセットに関連付けられてもよく、第2のTRPは、第2のCORESET、第2のSRSリソースセット、第2の空間関係情報、第2のTCI状態、及び/又はQCLパラメータの第2のセットに関連付けられてもよい。
【0205】
いくつかの実施形態において、第1のTRPと第2のTRPとは、異なるSRSリソースセットに対応してもよい。以下の文章では、第1のTRPに対応するSRSリソースセットは第1のSRSリソースセットと称されてもよく、第2のTRPに対応するSRSリソースセットは第2のSRSリソースセットと称されてもよい。
【0206】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1のPUSCHをスケジューリングするためのDCIは、該複数のSRSリソースセットに対応する複数のSRSリソースインジケータ(SRI)フィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、DCIは2つのSRIフィールドを含んでもよい。以下の文章では、第1のSRSリソースセットに対応するSRIフィールドは第1のSRIフィールドと称されてもよく、第2のSRSリソースセットに対応するSRIフィールドは第2のSRIフィールドと称されてもよい。
【0207】
いくつかの実施形態において、コードブックに基づくPUSCH送信及び/又はノンコードブックに基づくPUSCH送信がサポートされる。単一のDCIに基づくマルチTRP PUSCH反復方式について、ノンコードブックに基づくPUSCH送信は、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、又は半静的に設定されるパラメータによりスケジューリングされてもよく、ここで、DCI又はパラメータは、それぞれ、第1及び第2のSRSリソースセットに対応する第1及び第2のSRIフィールドを含んでもよい。追加として、ノンコードブックに基づくPUSCH送信について、第1のSRIフィールドは、従来の構造(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のリリース15/16で規定された構造)に基づいてもよく、SRSリソースの数、送信層の数(「送信ランク」とも称される)などを示すために使用されてもよい。第2のSRIフィールドは、SRSリソースの数だけを示してもよく、送信層の数は、第1のSRIフィールドと同じであると仮定される。
【0208】
追加として、ノンコードブックに基づくマルチTRP PUSCH送信について、第1のSRIフィールドは、第1のSRIフィールドの示されるランク(すなわち、層数)に対応するSRI組み合せのみを含む第2のSRIフィールドのエントリを決定するために使用される。第2のSRIフィールドについてのビット数Nは、第1のSRIフィールドに関連付けられる全てのランクの中のランクごとのコードポイントの最大数により決定される。各ランクxについて、第1のKx個のコードポイントは、第1のSRIフィールドに関連付けられるランクxのKx個のSRIにマッピングされ、残りの
【数12】
コードポイントは保留される。例えば、1つのSRSリソースがノンコードブックに基づく送信のためのSRSリソースセット内にある場合、Nは、1又は0であってもよい。例えば、SRSリソースセットは、第2のSRSリソースセットであってもよい。
【0209】
いくつかの例示的な実施形態において、複数のSRSリソースが設定された場合、端末装置110―1は、SRIに基づいて、そのPUSCHプリコーダ及び送信ランクを決定してもよく、ここで、SRIは、DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット0_2内のSRSリソースインジケータにより与えられ、又はSRIは、上位層パラメータ、例えばsrs-ResourceIndicatorにより与えられる。DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット0_2によりスケジューリングされるPUSCHに適用可能なSRS-ResourceSet(s)は、SRS-config内の上位層パラメータsrs-ResourceSetToAddModList及びsrs-ResourceSetToAddModListDCI-0-2のエントリによりそれぞれ定義される。端末装置110―1は、SRS送信のために1つ又は複数のSRSリソースを使用してもよく、ここで、SRSリソースセット内のSRSリソースの最大数と、同じシンボル内の同時送信のために端末装置110―1に設定可能なSRSリソースの最大数とは、端末装置110―1の能力に依存する。同時に送信されるSRSリソースは同じリソースブロック(RB)を占有する。各SRSリソースについて、1つのみのSRSポートが設定可能である。1つ又は2つのSRSリソースセットは、「nonCodebook」にセットされた上位層パラメータusage in SRS-ResourceSetを有するように設定されてもよい。ノンコードブックに基づくアップリンク送信のために設定可能なSRSリソースセット内のSRSリソースの最大数は、4であってもよい。スロットn内で示されるSRIは、SRIにより識別されるSRSリソースの直近の送信に関連付けられてもよく、ここで、SRS送信は、SRIを搬送するPDCCHの前にある。
【0210】
単一のDCIに基づくM―TRP PUSCH反復方式について、コードブックに基づくPUSCH送信は、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、又は半静的に設定されるパラメータによりスケジューリングされてもよい。DCI又はパラメータは、それぞれ、第1及び第2のSRSリソースセットに対応する第1及び第2のSRIフィールドを含んでもよい。追加として、DCIは、それぞれ、第1及び第2のTRPに対応する2つのTPMIフィールドを含んでもよい。TPMIは、層{0…ν―1}において適用され且つ複数のSRSリソースが設定される場合SRIにより選択されるSRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用される。代替として、1つのSRSリソースセット内に単一のSRSリソースが設定された場合、TPMIは、層{0…ν―1}において適用され且つSRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用される。いくつかの例示的な実施形態において、第1のTPMIフィールドは、TPMIインデックス及び層数を含んでもよく、第2のTPMIフィールドは、第2のTPMIインデックスのみを含んでもよい。第1のTPMIフィールド内で示された同じ層数が、第2のTPMIフィールドに適用される。
【0211】
さらに、コードブックに基づく(CB:codebook based)マルチTRP PUSCH送信について、第1のTPMIフィールドは、第2のTPMIフィールドのエントリを決定するために使用され、第2のTPMIフィールドは、第1のTPMIフィールドの示されたランク(層数)に対応するTPMIのみを含む。第2のTPMIフィールドのビット幅は、第1のTPMIフィールドに関連付けられる全てのランクの中のランクごとのTPMIの最大数により決定される。各ランクyについて、第2のTPMIフィールドの第1のK個のコードポイントは、第1のTPMIフィールドに関連付けられるランクyのK個のTPMIにコードポイントインデックスの大きい順にマッピングされ、残りの
【数13】
個のコードポイントが保留される。例えば、コードブックに基づく送信のためのSRSリソースセット内のSRSリソースのためのポート数が1である場合、Mは1又は0であってもよい。例えば、SRSリソースセットは、第2のSRSリソースセットであってもよい。
【0212】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、SRI、TPMI及び送信ランクに基づいて、そのPUSCH送信プリコーダを決定してもよく、ここで、SRI、TPMI及び送信ランクは、DCIフォーマット0_1及び0_2内のSRSリソースインジケータのDCIフィールド、プリコーディング情報及び層数により与えられるか、又は上位層パラメータ、例えばsrs-ResourceIndicatorと、precodingAndNumberOfLayersとにより与えられる。DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット0_2によりスケジューリングされるPUSCHに適用可能なSRS-ResourceSet(s)は、SRS-config内の上位層パラメータsrs-ResourceSetToAddModList及びsrs-ResourceSetToAddModListDCI-0-2のエントリによりそれぞれ定義される。TPMIは、層{0…ν―1}において適用され且つ複数のSRSリソースが設定される場合SRIにより選択されるSRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用される。代替として、単一のSRSリソースが設定された場合、TPMIは、層{0…ν―1}において適用され且つSRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用される。送信プリコーダは、SRS-config内の上位層パラメータnrofSRS-Portsに等しいアンテナポート数を有するアップリンクコードブックから選択される。端末装置110―1が「codebook」に設定された上位層パラメータtxConfigを有するように設定された場合、端末装置110―1は、少なくとも1つのSRSリソースを有するように設定されてもよい。スロットn内で示されるSRIは、SRIにより識別されるSRSリソースの直近の送信に関連付けられてもよく、ここで、SRSリソースは、SRIを搬送するPDCCHの前にある。
【0213】
追加として、いくつかの例示的な実施形態において、DCIは、複数の送信電力制御(TPC:transmission power control)フィールドを含んでもよい。
【0214】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、複数のSRSリソースセット(例えば、コードブックに基づくアップリンク/PUSCH送信について、該複数のSRSリソースセットは1又は2であってもよい。別の例について、ノンコードブックに基づくアップリンク/PUSCH送信について、該複数のSRSリソースセットは1又は2であってもよい)を端末装置110―1に設定してもよい(例えば、第1のSRSリソースセットは、第1のTRPを介したPUSCH送信について適用され、第2のSRSリソースセットは、第2のTRPを介したPUSCH送信について適用される)。いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、コードブックに基づくアップリンク/PUSCH送信を端末装置110―1に設定してもよく、ネットワーク装置110は、1つ又は2つのSRSリソースセットを端末装置110―1に設定してもよい。例えば、該1つ又は2つのSRSリソースセットが、コードブックに基づくアップリンク/PUSCH送信について適用される。いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、ノンコードブックに基づくアップリンク/PUSCH送信を端末装置110―1に設定してもよく、ネットワーク装置110は、1つ又は2つのSRSリソースセットを端末装置110―1に設定してもよい。例えば、該1つ又は2つのSRSリソースセットが、ノンコードブックに基づくアップリンク/PUSCH送信について適用される。いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つのPUSCH送信をスケジューリングするために、DCIを端末装置110―1に送信してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、DCIは、複数のSRSリソースセットに対応する複数のSRIフィールドを含んでもよい。例えば、該複数のSRIフィールドは、第1のSRIフィールドと第2のSRIフィールドとを含んでもよい。さらに、又は追加として、DCIは、コードブックアップリンク/PUSCH送信のための複数のTPMIフィールド(例えば、第1のTPMIフィールドと第2のTPMIフィールドと)を含んでもよい。さらに、又は追加として、DCIは、複数のTPCフィールド(例えば、第1のTPCフィールドと第2のTPCフィールドと)を含んでもよい。
【0215】
追加として、マルチTRP及び/又はマルチパネルとシングルTRPとの間の動的切替がサポートされてもよい。より具体的には、第1のTRPを有する単一TRP送信がDCIにより動的に示される場合、第1のSRSリソースセットは、PUSCH送信について適用される。第2のTRPを有する単一TRP送信がDCIにより動的に示される場合、第2のSRSリソースセットは、PUSCH送信について適用されてもよい。代替として、マルチTRP送信が動的に示される場合、第1及び第2のSRSリソースセットはPUSCH送信について適用されてもよい。
【0216】
追加として、該マルチTRP送信は、TRPの順序(すなわち、PUSCH送信について適用される複数のSRSリソースセットの順序)と関連付けられてもよい。この順序の一例は、端末装置110―1が、第1のSRSリソースセットを、第1のPUSCH送信/少なくとも1つのPUSCH送信の反復について適用することである。この順序の別の例は、端末装置110―1が、第2のSRSリソースセットを、第1のPUSCH送信/少なくとも1つのPUSCH送信の反復について適用することである。
【0217】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110―1は、PUSCH送信のセットを有するように設定され/示され/スケジューリングされてもよい。PUSCH送信のセットは、PUSCH送信の第1のサブセットとPUSCH送信の第2のサブセットとを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態において、PUSCH送信/反復の第1のサブセットのためのプリコーダは、第1のSRIフィールドにより示される第1のSRIと、第1のTPMI/PMIフィールドと、送信ランクと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。PUSCH送信/反復の第2のサブセットのためのプリコーダは、第2のSRIフィールドにより示される第2のSRIと、第2のTPMI/PMIフィールドと、送信ランクと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。
【0218】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のSRSリソースセット内の少なくとも1つのSRSリソースは、PUSCH送信の第1のサブセットに適用されるか、又は関連付けられてもよく、第2のSRSリソースセット内の少なくとも1つのSRSリソースは、PUSCH送信の第2のサブセットに適用されるか、又は関連付けられてもよい。いくつかの例示的な実施形態において、PUSCH送信の第1のサブセット又はPUSCH送信の第1のサブセットのためのプリコーダは、第1のSRSリソースセット内の少なくとも1つのSRSリソースに基づくか、対応してもよく、PUSCH送信の第2のサブセット又はPUSCH送信の第2のサブセットのためのプリコーダは、第2のSRSリソースセット内の少なくとも1つのSRSリソースに基づくか、対応してもよい。
【0219】
いくつかの実施形態において、第1のリソースセット内にX個のSRSリソースがあり、第2のリソースセットにY個のSRSリソースがある場合、X及びYは正の整数である。例えば、1≦X≦4である。別の例について、1≦Y≦4である。いくつかの実施形態において、XはYよりも小さい。いくつかの実施形態において、第1のSRIフィールドのサイズは、Xの値に基づいて決定される。例えば、第1のSRIフィールドについてのビット数は、ceil(log2(X))であってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、第1のSRIフィールドが第2のSRSリソースセットに関連付けるように設定されるか、又は示されてもよく、X<Yの場合、第2のSRSリソースセット内の第1の2ceil(log2(X))個のRSリソースは、第1のSRIフィールドにより示される。
【0220】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、コードブックに基づくアップリンク送信を有するように設定されてもよい。また、端末装置110―1は、2つのSRSリソースセットを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットは、1つのSRSリソースを含む。また、第2のSRSリソースセットは、2つ、3つ、又は4つのSRSリソースを含む。いくつかの実施形態において、端末装置110―1が、第1のSRSフィールドを第2のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、第2のSRSリソースセット内の第1のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。例えば、より低いID値を有するSRSリソースである。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットは、2つのSRSリソースを含む。また、第2のSRSリソースセットは、3つ又は4つのSRSリソースを含む。いくつかの実施形態において、端末装置110―1が、第1のSRSフィールドを第2のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、第2のSRSリソースセット内の第1の2つのSRSリソースが想定されるか、又は適用される。例えば、より低いIDを有する2つのSRSリソースである。例えば、第1のSRIフィールドについてのビット数は1である。例えば、第1のSRIフィールドの値が0として示された場合、第2のSRSリソース内の第1のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。別の例について、第1のSRIフィールドの値が1として示された場合、第2のSRSリソース内の2番目のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットは、3つのSRSリソースを含む。また、第2のSRSリソースセットは、4つのSRSリソースを含む。いくつかの実施形態において、端末装置110―1が、第1のSRSフィールドを第2のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、第2のSRSリソースセット内の4番目のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。例えば、第1のSRIフィールドについてのビット数は2である。例えば、第1のSRIフィールドの値が00として示された場合、第2のSRSリソース内の第1のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。別の例について、第1のSRIフィールドの値が01として示された場合、第2のSRSリソース内の2番目のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。別の例について、第1のSRIフィールドの値が10として示された場合、第2のSRSリソース内の3番目のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。別の例について、第1のSRIフィールドの値が11として示された場合、第2のSRSリソース内の4番目のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。別の例について、端末装置110―1が第1のSRIフィールドを第1のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、11を有する第1のSRIフィールドの値が保留される。
【0221】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、ノンコードブックに基づくアップリンク送信を有するように設定されてもよい。また、端末装置110―1は、2つのSRSリソースセットを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットは、1つのSRSリソースを含む。また、第2のSRSリソースセットは、2つ、3つ、又は4つのSRSリソースを含む。いくつかの実施形態において、端末装置110―1が、第1のSRSフィールドを第2のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、第2のSRSリソースセット内の第1のSRSリソースが想定されるか、又は適用される。例えば、より低いID値を有するSRSリソースである。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットは、2つのSRSリソースを含む。また、第2のSRSリソースセットは、3つ又は4つのSRSリソースを含む。いくつかの実施形態において、端末装置110―1が、第1のSRSフィールドを第2のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、第2のSRSリソースセット内の第1の2つのSRSリソースが想定されるか、又は適用される。例えば、より低いIDを有する2つのSRSリソースである。例えば、第1のSRIフィールド内のビットフィールドは、第2のSRSリソースセット内の第1の2つのSRSリソースのうちの1つ又は2つのSRSリソースを示す。いくつかの実施形態において、第1のSRSリソースセットは、3つのSRSリソースを含む。また、第2のSRSリソースセットは、4つのSRSリソースを含む。いくつかの実施形態において、端末装置110―1が、第1のSRSフィールドを第2のSRSリソースセットに関連付けるように示された場合、第2のSRSリソースセット内の第1の3つのSRSリソースが想定されるか、又は適用される。例えば、より低いIDを有する2つのSRSリソースである。例えば、第1のSRIフィールド内のビットフィールドは、第2のSRSリソースセット内の第1の3つのSRSリソースのうちの1つ、2つ、又は3つのSRSリソースを示す。
【0222】
例えば、第1のSRIフィールドは、第2のSRSリソースセットのための全ての利用可能な候補を示すことはできない。例えば、コードポイント01について、第2のSRSリソースセットが適用され、第1のSRIフィールドが適用される。しかしながら、第2のSRIフィールドにより示すことができないいくつかのSRSリソースがあるかもしれない。例えば、コードブック(CB)について、Xが1であり、Yが2である場合、第1のSRIフィールドは0ビットである。また、コードポイント01について、第1のSRIフィールドは、第2のSRSリソースセットについて適用される。この場合、第2のリソースセット内の2つのSRSリソースのうちのいずれが適用されるかは不明である。したがって、本開示のいくつかの実施形態によれば、第1のSRSリソースセット内のSRSリソースの数がXであり、第2のSRSリソースセット内のSRSリソースの数がYであり、XがYよりも小さい場合、第1のSRIフィールドは第2のSRSリソースセットに関連付けられてもよい。例えば、Y個のSRSリソースからの第1の2^X個のSRSリソースは、第1のSRIフィールドにより示されてもよい。次の表1に、CB第1のSRIフィールドの例を示し、ここで、Xは2であり、Yは4である。
【0223】
表1
【0224】
表1によれば、SRI「0」は第1のSRSリソースを示してもよく、SRI「1」は2番目のSRSリソースを示してもよい。次の表2に、NCB第1のSRIフィールドの例を示し、ここで、Xは2であり、Yは4である。
【0225】
表2
【0226】
表2によれば、インデックス「0」及び「2」は第1のSRSリソースを示してもよく、インデックス「1」及び「2」は2番目のSRSリソースを示してもよい。
【0227】
図7は、本開示の実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。説明のためのみに、方法700は、図1に示すような端末装置110-1において実現することができる。
【0228】
ブロック710において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120から第1のPDCCHを受信する。第1のPDCCHは、第1のTCI状態を示す。
【0229】
ブロック720において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120から第2のPDCCHを受信する。第2のPDCCHは、第2の第1のTCI状態を示す。
【0230】
ブロック730において、第2のPDCCHの受信が第1のPDCCHの受信の後である場合、端末装置110―1は、ある期間の後に、第2のTCI状態を用いてネットワーク装置120と通信を行う。
【0231】
いくつかの実施形態において、端末装置110―1は、ネットワーク装置120に、第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のHARQフィードバックを送信してもよい。また、端末装置110―1は、第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックをネットワーク装置120に送信してもよい。第1のHARQフィードバックの送信が第2のHARQフィードバックの送信の後である場合、端末装置110―1は、該期間の後に、第2のTCIを用いてネットワーク装置との通信を行ってもよい。この場合、第1のスケジューリングは、第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであってもよい。第2のスケジューリングは、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態指示であってもよく、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであってもよい。例示的な実施形態において、第1のTCIが適用可能で、第2のTCI状態が適用不可能である場合、端末装置110―1は、該期間の後に、第1のTCIを用いてネットワーク装置との通信を行ってもよい。
【0232】
第1のPDCCH内の第1のTCI状態の第1のフィールドが第1の数のビットを含み、第2のPDCCH内の第2のTCI状態の第2のフィールドが第2の数のビットを含み、第2の数が第1の数よりも少ない場合、第2のフィールド内の所定のビット値は第1のTCI状態を示す。
【0233】
代替として又は追加として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いてネットワーク装置との通信を行ってもよい。例えば、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHをネットワーク装置120から受信してもよい。追加として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をネットワーク装置120から受信してもよい。追加として又は代替として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。また、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。
【0234】
他の実施形態において、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHをネットワーク装置120から受信してもよい。代替として、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をネットワーク装置120から受信してもよい。追加として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。代替として又は追加として、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。
【0235】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHの受信と第2のPDCCHの受信とが継続時間内である場合、第1のTCI状態は、第2のTCI状態と同じである。
【0236】
図8は、本開示の実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。説明のためのみに、方法800は、図1に示すような端末装置110-1において実現することができる。
【0237】
ブロック810において、端末装置110―1は、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントをネットワーク装置120から受信する。
【0238】
ブロック820において、端末装置110―1は、ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定をネットワーク装置120から受信する。第2の数は、第1の数よりも少なく、DCIフィールドの1つの所定の値は、ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す。
【0239】
代替として又は追加として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いてネットワーク装置との通信を行ってもよい。例えば、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHをネットワーク装置120から受信してもよい。追加として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をネットワーク装置120から受信してもよい。追加として又は代替として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。また、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。
【0240】
他の実施形態において、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHをネットワーク装置120から受信してもよい。代替として、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をネットワーク装置120から受信してもよい。追加として、端末装置110―1は、第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。代替として又は追加として、端末装置110―1は、第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をネットワーク装置120に送信してもよい。
【0241】
図9は、本開示の実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。説明のためのみに、方法900は、図1に示すようなネットワーク装置120―1において実現することができる。
【0242】
ブロック910において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1に第1のPDCCHを送信する。第1のPDCCHは、第1のTCI状態を示す。
【0243】
ブロック920において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1に第2のPDCCHを送信する。第2のPDCCHは、第2のTCI状態を示す。
【0244】
ブロック930において、第2のPDCCHの受信が第1のPDCCHの受信の後である場合、ネットワーク装置120は、ある期間の後に、第2のTCI状態を用いて端末装置110-1と通信を行う。
【0245】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のHARQフィードバックを端末装置110―1から受信してもよい。ネットワーク装置120は、第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックを端末装置110―1から受信してもよい。追加として、第1のHARQフィードバックの受信が第2のHARQフィードバックの受信の後である場合、ネットワーク装置120は、該ある期間の後に、第2のTCIを用いて端末装置110―1と通信を行ってもよい。この場合、第1のスケジューリングは、第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであり、第2のスケジューリングは、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態指示又は第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングである。
【0246】
代替として、第1のTCIが適用可能で、第2のTCI状態が適用不可能である場合、ネットワーク装置120は、該ある期間の後に、第1のTCIを用いて端末装置との通信を行ってもよい。
【0247】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH内の第1のTCI状態の第1のフィールドが第1の数のビットを含み、第2のPDCCH内の第2のTCI状態の第2のフィールドが第2の数のビットを含み、第2の数が第1の数よりも少ない場合、第2のフィールド内の所定のビット値は、第1のTCI状態を示す。
【0248】
代替として又は追加として、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて端末装置との通信を行ってもよい。例えば、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHを端末装置110―1に送信してもよい。また、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を端末装置110―1に送信してもよい。代替として又は追加として、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を端末装置110―1から受信してもよい。追加として、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を端末装置110―1から受信してもよい。
【0249】
他の実施形態において、ネットワーク装置120が端末装置と第2のTCIを用いて通信を行ってもよいことは、前記第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHを前記端末装置に送信すること、前記第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、前記第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、前記第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0250】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHの受信と第2のPDCCHの受信とが継続時間内である場合、第1のTCI状態は、第2のTCI状態と同じである。
【0251】
図10は、本開示の実施形態にかかる例示的な方法1000のフローチャートである。説明のためのみに、方法1000は、図1に示すようなネットワーク装置120―1において実現されてもよい。
【0252】
ブロック1010において、ネットワーク装置120は、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントを端末装置110―1に送信する。
【0253】
ブロック1020において、ネットワーク装置120は、ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を端末装置110―1に送信する。第2の数は、第1の数よりも少なく、DCIフィールドの1つの所定の値は、ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す。
【0254】
代替として又は追加として、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて端末装置110-1と通信を行ってもよい。例えば、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHを端末装置110―1に送信してもよい。追加として、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を端末装置110―1に送信してもよい。追加として又は代替として、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を端末装置110―1から受信してもよい。ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を端末装置110―1から受信してもよい。
【0255】
代替として又は追加として、ネットワーク装置120は、第2のTCIを用いて端末装置110-1と通信を行ってもよい。例えば、ネットワーク装置120は、第1のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHを端末装置110―1に送信してもよい。追加として、ネットワーク装置120は、第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を端末装置110―1に送信してもよい。追加として又は代替として、ネットワーク装置120は、第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を端末装置110―1から受信してもよい。ネットワーク装置120は、第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を端末装置110―1から受信してもよい。
【0256】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路は、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をネットワーク装置から受信し、第2のTCI状態を示す第2のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信し、前記第2のPDCCHの受信が前記第1のPDCCHの受信の後であるとの決定に従って、ある期間の後に、前記第2のTCI状態を用いて前記ネットワーク装置との通信を行うように設定されている。
【0257】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを前記ネットワーク装置に送信し、前記第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックを前記ネットワーク装置に送信するように設定されている。前記端末装置は、回路を備え、前記回路は、前記第1のHARQフィードバックの送信が前記第2のHARQフィードバックの送信の後であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第2のTCIを用いて前記ネットワーク装置との通信を行うことにより、前記第2のTCI状態を用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。
【0258】
いくつかの実施形態において、第1のスケジューリングは、第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであり、第2のスケジューリングは、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態指示又は第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングである。
【0259】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記第1のTCIが適用可能で、前記第2のTCI状態が適用不可能であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第1のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。
【0260】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH内の第1のTCI状態の第1のフィールドが第1の数のビットを含み、第2のPDCCH内の第2のTCI状態の第2のフィールドが第2の数のビットを含み、第2の数が第1の数よりも少ない場合、第2のフィールド内の所定のビット値は、第1のTCI状態を示す。
【0261】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記第1のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信すること、前記第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記ネットワーク装置から受信すること、前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、又は、前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記第1のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。
【0262】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHを前記ネットワーク装置から受信すること、前記第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記ネットワーク装置から受信すること、前記第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、又は、前記第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記第2のTCIを用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。
【0263】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHの受信と第2のPDCCHの受信とが継続時間内である場合、第1のTCI状態は第2のTCI状態と同じである。
【0264】
いくつかの実施形態において、端末装置は、回路を備え、前記回路は、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントをネットワーク装置から受信し、ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を前記ネットワーク装置から受信するように設定され、前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、前記DCIフィールドの1つの所定の値は、前記ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す。
【0265】
いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記TCI状態を用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。いくつかの実施形態において、前記端末装置は、回路を備え、前記回路はさらに、前記TCI状態を用いて制御リソースセット(CORESET)においてPDCCHを前記ネットワーク装置から受信すること前記TCI状態を用いて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を、前記ネットワーク装置から受信すること、前記TCI状態を用いて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、又は、前記TCI状態を用いて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記ネットワーク装置に送信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記TCI状態を用いて前記ネットワーク装置との前記通信を行うように設定されている。
【0266】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を端末装置に送信し、第2のTCI状態を示す第2のPDCCHを前記端末装置に送信し、前記第2のPDCCHの受信が前記第1のPDCCHの受信の後であるとの決定に従って、ある期間の後に、前記第2のTCI状態を用いて前記端末装置との通信を行うように設定されている。
【0267】
いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記第2のPDCCHに基づく第2のスケジューリングに対応する第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを前記端末装置から受信し、前記第1のPDCCHに基づく第1のスケジューリングに対応する第1のHARQフィードバックを前記端末装置から受信するように設定されている。いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記第1のHARQフィードバックの受信が前記第2のHARQフィードバックの受信の後であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第2のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うことにより、前記第2のTCI状態を用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。
【0268】
いくつかの実施形態において、第1のスケジューリングは、第1のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングであり、第2のスケジューリングは、第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングを有しないTCI状態指示又は第2のPDCCHに基づくPDSCHスケジューリングである。
【0269】
いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記第1のTCIが適用可能で、前記第2のTCI状態が適用不可能であるとの決定に従って、前記ある期間の後に、前記第1のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。
【0270】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH内の第1のTCI状態の第1のフィールドが第1の数のビットを含み、第2のPDCCH内の第2のTCI状態の第2のフィールドが第2の数のビットを含み、第2の数が第1の数よりも少ない場合、第2のフィールド内の所定のビット値は、第1のTCI状態を示す。
【0271】
いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記第1のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記第1のTCIを用いて第1の制御リソースセット(CORESET)において第3のPDCCHを前記端末装置に送信すること、前記第1のTCIを用いて第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、前記第1のTCIを用いて第1の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記第1のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。
【0272】
いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記第2のTCIを用いて第2の制御リソースセット(CORESET)において第4のPDCCHを前記端末装置に送信すること、前記第2のTCIを用いて第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、前記第1のTCIを用いて第2の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、前記第2のTCIを用いて第2の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記第2のTCIを用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。
【0273】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCHの受信と第2のPDCCHの受信とが継続時間内である場合、第1のTCI状態は、第2のTCI状態と同じである。
【0274】
いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、第1の数のアクティブ化された送信設定インジケータ(TCI)コードポイントを端末装置に送信し、ダウンリンク制御情報(DCI)フィールド内の第2の数のコードポイントの設定を前記端末装置に送信するように設定され、前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、前記DCIフィールドの1つの所定の値は、前記ネットワーク装置との通信に対して既に適用された同じTCI状態を示す。
【0275】
いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記TCI状態を用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。いくつかの実施形態において、前記ネットワーク装置は、回路を備え、前記回路は、前記TCI状態を用いて制御リソースセット(CORESET)においてPDCCHを前記端末装置に送信すること、前記TCI状態を用いて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を前記端末装置に送信すること、前記TCI状態を用いて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を前記端末装置から受信すること、又は、前記TCI状態を用いて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を前記端末装置から受信すること、のうちの少なくとも1つにより、前記TCI状態を用いて前記端末装置との前記通信を行うように設定されている。
【0276】
図11は、本開示の実施形態を実装するのに適した装置1100の概略ブロック図である。装置1100は、図1に示すネットワーク装置120又は端末装置の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1100は、端末装置110又はネットワーク装置120において、又はそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0277】
図示のように、装置1100は、プロセッサ1110と、プロセッサ1110に結合されたメモリ1120と、プロセッサ1110に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1140と、TX/RX 1140に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1110は、プログラム1130の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1140は双方向通信に用いられる。TX/RX 1140は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S―GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0278】
プログラム1130は、図2図10を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1110により実行された場合、装置1100が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本明細書の実施形態は、装置1100のプロセッサ1110により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1110は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1110とメモリ1020との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段を形成してもよい。
【0279】
メモリ1120は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1000内には1つのメモリ1120のみが示されているが、装置1000内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1110は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1100は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0280】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行可能なファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0281】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2から図10を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0282】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0283】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD―ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0284】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0285】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有しないダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを受信する手段と、
前記DCIに対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信する手段と、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、第1のスロットから適用され、前記第1のスロットは、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの後の少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間である、
端末装置。
【請求項2】
前記TCI状態は、ダウンリンク(DL)TCI状態、アップリンク(UL)TCI状態、又は結合されたDL/UL TCI状態のうちの1つである、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記継続時間は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して設定される、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記継続時間内の前記1つ又は複数のシンボルの数は、1以上且つ336以下である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを受信する手段と、
前記DCIによりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信する手段と、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、第1のスロットから適用され、前記第1のスロットは、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの後の少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間である、
端末装置。
【請求項7】
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有しないダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを送信する手段と、
前記DCIに対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を受信する手段と、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、第1のスロットから適用され、前記第1のスロットは、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの後の少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間である、
ネットワーク装置。
【請求項8】
前記TCI状態は、ダウンリンク(DL)TCI状態、アップリンク(UL)TCI状態、又は結合されたDL/UL TCI状態のうちの1つである、
請求項7に記載のネットワーク装置。
【請求項9】
前記DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2である、
請求項7に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
前記継続時間は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して設定される、
請求項7に記載のネットワーク装置。
【請求項11】
前記継続時間内の前記1つ又は複数のシンボルの数は、1以上且つ336以下である、
請求項7に記載のネットワーク装置。
【請求項12】
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを送信するための手段と、
前記DCIによりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を受信するための手段と、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間後である第1のスロットから適用される、
ネットワーク装置。
【請求項13】
端末装置により実行される方法であって、
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有しないダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを受信することと、
前記DCIに対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信することと、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、第1のスロットから適用され、前記第1のスロットは、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの後の少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間である、
方法。
【請求項14】
端末装置により実行される方法であって、
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを受信することと、
前記DCIによりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信することと、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、第1のスロットから適用され、前記第1のスロットは、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの後の少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間である、
方法。
【請求項15】
ネットワーク装置により実行される方法であって、
送信設定インジケータ(TCI)状態を示す、ダウンリンク(DL)割り当てを有しないダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを送信することと、
前記DCIに対応する、肯定的なハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ―ACK)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、又は肯定的なHARQ―ACKを有する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を受信することと、
を含み、
前記TCI状態は、前に示されたTCI状態とは異なり、
前記TCI状態は、第1のスロットから適用され、前記第1のスロットは、前記PUCCH又は前記PUSCHの最後のシンボルの後の少なくとも1つ又は複数のシンボルの継続時間である、
方法。
【国際調査報告】