(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォーム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20240621BHJP
G16H 10/00 20180101ALI20240621BHJP
【FI】
A61B5/00 102A
G16H10/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577621
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 US2022072962
(87)【国際公開番号】W WO2022266640
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522496220
【氏名又は名称】オーラ ヘルス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ギラン,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】サーリネン,ヴィッレ
(72)【発明者】
【氏名】ハンニネン,オッシ
(72)【発明者】
【氏名】オイダヨ,オイェロウォ
(72)【発明者】
【氏名】ハーパサーリ,ヤンネ
(72)【発明者】
【氏名】ラウト,ウトカーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォロティンツェフ,デニス
(72)【発明者】
【氏名】アッシュバッハー,カースティン
【テーマコード(参考)】
4C117
5L099
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XB02
4C117XB04
4C117XB09
4C117XB12
4C117XB15
4C117XC11
4C117XE13
4C117XE14
4C117XE17
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE26
4C117XE37
4C117XE54
4C117XJ13
4C117XJ34
4C117XJ38
5L099AA15
(57)【要約】
ヘルスモニタリングプラットフォームのための方法、システム及びデバイスが記載される。方法は、ウェアラブルデバイスによりユーザから連続的に収集された生理学的データを受信することを含んでよく、ユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられている。方法は、受信された生理学的データに基づいて、各データに関連した健康リスク指標を特定し、少なくとも1のユーザに関連した健康リスク指標が事前定義された閾値を満足することに基づいて、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定することを含んでもよい。方法は、アドミニストレータユーザデバイスで少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示し、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスで潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示することを含んでもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルスモニタリングの方法であって、
1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することであり、前記生理学的データは、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、前記1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる、前記受信することと、
前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した前記生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、
少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することと
を有する方法。
【請求項2】
アドミニストレータユーザデバイスのグラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの通知を表示させることと、
前記少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるグラフィカルユーザインターフェースに、前記潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることと
を更に有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アドミニストレータユーザデバイスにより、前記設定可能なメッセージを含むユーザ入力を受信することを更に有し、
前記更なるユーザデバイスに前記設定可能なメッセージを表示させることは、前記ユーザ入力を受信することに少なくとも基づく、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アドミニストレータユーザデバイスにより、前記1又は複数の事前定義された閾値を含むユーザ入力を受信することを更に有し、
前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について前記潜在的な健康リスクを特定することは、前記ユーザ入力を受信することに少なくとも基づく、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記アドミニストレータユーザデバイスにより、第1の事前定義された閾値及び第2の事前定義された閾値を含む第1ユーザ入力を受信することであり、前記第1の事前定義された閾値及び前記第2の事前定義された閾値は前記1又は複数の事前定義された閾値の中に含まれる、ことと、
前記アドミニストレータユーザデバイスにより、前記第1の事前定義された閾値の満足に関連した第1の設定可能なメッセージと、前記第2の事前定義された閾値の満足に関連した第2の設定可能なメッセージとを含む第2ユーザ入力を受信することと
を更に有する請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記更なるユーザデバイスに前記設定可能なメッセージを表示させることは、
前記更なるユーザデバイスの前記更なるグラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が前記第1の事前定義された閾値を満足することを特定することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の設定可能なメッセージを表示させることと、
前記更なるユーザデバイスの前記更なるグラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が前記第2の事前定義された閾値を満足することを特定することに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の設定可能なメッセージを表示させることと
を有する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アドミニストレータユーザデバイスの前記グラフィカルユーザインターフェースに、前記1又は複数の事前定義された閾値に関連した1又は複数の疾病予測精度指標の指示を表示させることを更に有し、
前記1又は複数の疾病予測精度指標は、前記1又は複数の事前定義された閾値の偽陽性率、前記1又は複数の事前定義された閾値の真陽性率、前記1又は複数の事前定義された閾値の偽陰性率、前記1又は複数の事前定義された閾値の真陰性率、又はそれらの任意の組み合わせと関連付けられる、
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記アドミニストレータユーザデバイスに前記通知を表示させることは、
前記アドミニストレータユーザデバイスの前記グラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子の指示と、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に対応するユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標とを表示させることを有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記アドミニストレータユーザデバイスの前記グラフィカルユーザインターフェースに、前記設定可能なメッセージが前記少なくとも1のユーザに対応する前記更なるユーザデバイスへ供給されたとの指示を表示させることを更に有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記アドミニストレータユーザデバイスの前記グラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1のユーザが前記設定可能なメッセージを見たり又は前記設定可能なメッセージと相互作用したりしていないとの指示を表示させることを更に有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記更なるユーザデバイスの前記更なるグラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1のユーザが前記設定可能なメッセージを見たり又は前記設定可能なメッセージと相互作用したりしていないとの前記指示に少なくとも部分的に基づいて、前記潜在的な健康リスクに関連した第2の設定可能なメッセージを表示させることを更に有する、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記アドミニストレータユーザデバイスにより、前記第2の設定可能なメッセージをトリガするユーザ入力を受信することを更に有し、
前記更なるユーザデバイスの前記更なるグラフィカルユーザインターフェースに前記第2の設定可能なメッセージを表示させることは、前記ユーザ入力を受信することに少なくとも部分的に基づく、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1又は複数のユーザから第2ユーザを特定することであり、前記第2ユーザは、閾時間インターバルを満足する時間インターバルの間前記第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスを身につけていないユーザである、ことと、
前記アドミニストレータユーザデバイスの前記グラフィカルユーザインターフェースに、前記時間インターバルの間前記第2ユーザが前記各々のウェアラブルデバイスを身につけていないことを特定することに少なくとも部分的に基づいて、前記第2ユーザに関連した匿名化されていないユーザ識別子を表示させることと
を更に有する、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記1又は複数のユーザから、前記各々のウェアラブルデバイスを身につけていない前記第2ユーザを特定することは、前記第2ユーザに関連した前記各々のウェアラブルデバイスから受信された前記生理学的データの部分、前記第2ユーザに関連した前記各々のウェアラブルデバイスから受信された生理学的データがないこと、又はその両方に少なくとも部分的に基づく、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のユーザデバイスから1又は複数のオプトインコマンドを受信することを更に有し、
前記1又は複数のユーザに関連した前記生理学的データを受信することは、前記1又は複数のオプトインコマンドを受信することに少なくとも部分的に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子の前記潜在的な健康リスクについて1又は複数の寄与因子を特定することと、
前記アドミニストレータユーザデバイスの前記グラフィカルユーザインターフェース、前記更なるユーザデバイスの前記更なるグラフィカルユーザインターフェース、又はその両方に、前記1又は複数の寄与因子の指示を表示させることと
を更に有する、請求項2に記載の方法。
【請求項17】
前記アドミニストレータユーザデバイスに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの前記通知を表示させることは、
前記通知を前記アドミニストレータユーザデバイスへ送信することを有し、前記通知は電子メール、テキストメッセージ、プッシュ通知、又はそれらの任意の組み合わせを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項18】
ヘルスモニタリングの装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されるメモリと、
前記メモリに記憶されている命令と
を有し、前記命令は、前記装置に、
1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することであり、前記生理学的データは、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、前記1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる、前記受信することと、
前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した前記生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、
少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することと
を実行させるよう前記プロセッサによって実行可能である、
装置。
【請求項19】
前記命令は、前記装置に、
アドミニストレータユーザデバイスのグラフィカルユーザインターフェースに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの通知を表示させることと、
前記少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるグラフィカルユーザインターフェースに、前記潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることと
を実行させるよう前記プロセッサによって更に実行可能である、
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記命令は、前記装置に、
前記アドミニストレータユーザデバイスにより、前記設定可能なメッセージを含むユーザ入力を受信することを実行させるよう前記プロセッサによって更に実行可能であり、
前記更なるユーザデバイスに前記設定可能なメッセージを表示させることは、前記ユーザ入力を受信することに少なくとも基づく、
請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下は、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームを含む、ウェアラブルデバイス及びデータプロセッシングに関係がある。
【背景技術】
【0002】
一部のウェアラブルデバイスは、温度データ、心拍数データ、などを含むユーザからの生理学的データを収集するよう構成されることがある。多くのユーザは、彼らの身体の健康について更に詳しく知りたいと考えている。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするシステムの例を表す。
【
図2】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするシステムの例を表す。
【
図3】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするヘルスモニタリングプラットフォームの例を表す。
【
図4】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするグラフィカルユーザインターフェース(GUI)の例を表す。
【
図5】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするグラフィカルユーザインターフェース(GUI)の例を表す。
【
図6】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするグラフィカルユーザインターフェース(GUI)の例を表す。
【
図7】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするグラフィカルユーザインターフェース(GUI)の例を表す。
【
図8】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする装置のブロック図を示す。
【
図9】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするウェアラブルアプリケーションのブロック図を示す。
【
図10】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするデバイスを含むシステムの図を示す。
【
図11】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする方法を表すフローチャートを示す。
【
図12】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする方法を表すフローチャートを示す。
【
図13】本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする方法を表すフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
一部のウェアラブルデバイスは、動き及び他の活動に関連したユーザからの生理学的データを収集するよう構成されることがある。例えば、一部のウェアラブルデバイスは、温度データ、心拍数データ、などを含むユーザに関連した生理学的データを連続的に取得するよう構成されることがある。生理学的データを効率的且つ正確に監視するために、ウェアラブルデバイスは、ユーザがデバイスを身につけているときに連続的にデータを収集するよう構成されることがある。
【0005】
大部分の個人は、彼らの健康を連続的にモニタする能力を持っていない。例えば、大部分の個人は、年に数回医者に行く。従って、大部分の個人は、年間を通じて数回の彼らの健康に関連したデータ(例えば、体温、心拍数、血圧、など)のスナップショットを持っている。データポイントが限られていることに加え、データポイントが収集される頻度が低く一貫性がないため、ユーザの全体的な健康状態についての見解は限られている。更には、そのようなデータポイントは、しばしば、個人が自身の病気を知った後に取得されることがあり、これにより、収集されたデータポイントの有用性は更に制限される。従って、健康に関連したデータの頻度の低いスナップショットによるヘルスモニタリングの技術は、多くの理由により不完全である可能性がある。
【0006】
然るに、ヘルスモニタリングの改善を促進するために、本開示の側面は、ユーザから生理学的データを連続的に収集して連続的なヘルスモニタリングを提供するよう構成されたヘルスモニタリングプラットフォームを対象とする。具体的に、本開示の側面は、取得されたデータに基づいてユーザの健康リスク指標(例えば、病気リスク指標)を計算し、1又は複数の事前定義された閾値を満足する(例えば、超える)健康リスク指標をユーザが示す場合に、潜在的な健康リスクをユーザ及び/又はアドミニストレータ(例えば、医師、コーチ、マネージャ、雇用主)に警告する技術を対象とする。
【0007】
いくつかの実施において、ウェアラブルデバイスは、ヘルスモニタリングの改善のためにユーザのグループから生理学的データ及び他のデータ(例えば、睡眠データ)を連続的に取得するために使用され得る。ユーザのグループの各ユーザ及び/又はアドミニストレータは、取得された生理学的データ、及び/又は取得された生理学的データに基づき決定されるスコアと指標(例えば、健康リスク指標、睡眠スコア、レディネススコア)へのアクセスを有し得る。いくつかの実施において、ユーザは、彼らの生理学的データ及び/又は計算されたスコア/指標を見ることができる場合がある。比較して、いくつかの場合に、生理学的データ及び/又は計算されたスコア/指標は、各ユーザのプライバシーを改善するように匿名化された様式でアドミニストレータに提示されてもよい。
【0008】
例えば、ユーザのグループに関連したアドミニストレータは、グループの各ユーザの生理学的データ及び/又はスコア/指標(例えば、健康リスク指標、睡眠スコア、レディネススコア)を表示するユーザインターフェースにアクセスし得る。いくつかの例では、アドミニストレータは各ユーザの身元を知り得る。いくつかの他の例では、各ユーザの生理学的データ及び/又は計算されたスコア/指標の夫々は匿名化されてもよい。例えば、各ユーザの生理学的データ及び健康リスクスコアは、各々のユーザに関連した匿名化されたユーザ識別子とともにアドミニストレータに提示され得る。必要とされる生理学的データ及び計算されたスコア/指標を匿名提示することによって、各々のユーザの夫々のプライバシー及び安全性は保たれ得る。
【0009】
いくつかの実施において、ユーザのグループのアドミニストレータは、各指標又はスコアに閾値をセットするか又は別なふうに定義してもよく、事前定義された閾値は、各々の閾値が満足されるときにメッセージング又は他の動作をトリガしてよい。例えば、ヘルスモニタリングシステムが、ユーザの健康リスク指標が事前定義された閾値を満足し(例えば、超え)、それによって潜在的な健康リスクの存在を示すことを決定する場合に、システムは、ユーザ及び/又はアドミニストレータへのメッセージの送信を自動的にトリガし得る。匿名化されていないヘルスモニタリングによる場合、ヘルスモニタリングプラットフォームは、ユーザが関連付けられているアドミニストレータに潜在的な健康リスクを伝えてもよく、それにより、アドミニストレータはユーザに直接連絡することができる。対照的に、匿名化されたヘルスモニタリングによる場合、アドミニストレータは、潜在的な健康リスクに関連したユーザの身元を知らない可能性がある。しかし、そのような場合に、アドミニストレータは、特定された健康リスクによってトリガされたメッセージをユーザが見たかどうかを確認でき、しばらくの後にユーザにメッセージを再送すると決定することができる。
【0010】
本開示の大半は、病気に関係がある健康リスク指標に関して記載されているが、これは本願の限定と見なされるべきではない。実際に、本願では、本開示の側面が、潜在的な心臓の状態/エピソード、不眠症、心房細動、などを含む如何なる潜在的な健康状態に関してもユーザの健康を連続的にモニタするために使用されてよいことが企図されている。特に、本明細書で記載される技術は、ユーザが実際に症状を経験する前の病気の検出(例えば、発症前の病気の検出)を可能にすることができ、これは、病気の広がりを減らすのに役立ち得る。更には、ユーザに関連した生理学的データは、ユーザの健康又は活動に関連した任意のスコア、測定、指標、又は他の抽象化を更新するために使用されてもよい。ヘルスモニタリングシステムは、多数の健康状態を検出でき、病気ごとに健康指標に関する情報を表示できる。
【0011】
本開示の側面は、最初に、ウェアラブルデバイスによるユーザからの生理学的データ収集をサポートするシステムに関して記載される。本開示の更なる側面は、例となるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に関して記載される。本開示の側面は更に、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームに関係がある装置図、システム図、及びフローチャートによって表され、それらを参照して記載される。
【0012】
図1は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするシステム100の例を表す。システム100は、1又は複数のユーザ102によって装着及び/又は操作され得る複数の電子デバイス(例えば、ウェアラブルデバイス104、ユーザデバイス106)を含む。システム100は、ネットワーク108及び1又は複数のサーバ110を更に含む。
【0013】
電子デバイスは、ウェアラブルデバイス104(例えば、リング型ウェアラブルデバイス、時計型ウェアラブルデバイス、など)やユーザデバイス106(例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット)を含む、当該技術で知られている如何なる電子デバイスも含む。各々のユーザ102に関連した電子デバイスは、次の機能:1)生理学的データの測定、2)測定されたデータの記憶、3)データの処理、4)処理されたデータに基づいた出力のユーザ102への供給(例えば、GUIによる。)、及び5)1つの他のコンピュータデバイス及び/又は複数の他のコンピュータデバイスとのデータのやりとり、のうちの1つ以上を有してもよい。異なる電子デバイスは、それらの機能の1つ以上を実行してよい。
【0014】
例となるウェアラブルデバイス104は、ユーザ102の指にはめられるよう構成されるリング型コンピュータデバイス(以降「リング」)、ユーザ102の手首に装着されるよう構成される手首装着型コンピュータデバイス(例えば、スマートウォッチ、フィットネスバンド、又はブレスレット)、及び/又はヘッドマウンド型コンピュータデバイス(例えば、メガネ/ゴーグル)などのウェアラブルコンピュータデバイスを含んでよい。ウェアラブルデバイス104は、頭(例えば、額のヘッドバンド)、腕(例えば、前腕バンド及び/又は上腕二頭筋バンド)、及び/又は脚(例えば、太もも又はふくらはぎのバンド)の周りや、耳の後ろ、脇の下、などのバンドのように、他の場所に位置付けられ得るバンド、ストラップ(例えば、可撓性又は非可撓性のバンド又はストラップ)、パッチ型センサも含んでよい。ウェアラブルデバイス104はまた、衣料品に取り付けられるか、又は衣料品に含まれてもよい。例えば、ウェアラブルデバイス104は、衣類のポケット及び/又はポーチに含まれてよい。他の例として、ウェアラブルデバイス104は、衣類にクリップ留め及び/又はピン留めされてもよい。衣料品の例には、防止、シャツ、手袋、パンチ、靴下、外套(例えば、ジャケット)、及び下着が含まれ得るが、これらに限られない。いくつかの実施において、ウェアラブルデバイス104は、身体活動中に使用されるトレーニング/スポーツ用デバイスなどの他のタイプのデバイスにより含まれてもよい。例えば、ウェアラブルデバイス104は、自転車、スキー、テニスラケット、ゴルフクラブ、及び/又はトレーニングウェイトに取り付けられるか、又はそれらに含まれてもよい。
【0015】
本開示の大半は、リング型ウェアラブルデバイス104に関して記載され得る。然るに、「リング104」、「ウェアラブルデバイス104」、などの用語は、本明細書で特に述べられない限りは、同義的に使用され得る。しかし、本開示の側面が他のウェアラブルデバイス(例えば、時計型ウェアラブルデバイス、ネックレス型ウェアラブルデバイス、ブレスレット型ウェアラブルデバイス、イヤリング型ウェアラブルデバイス、アンクレット型ウェアラブルデバイス、など)を用いて実行されてもよいことが企図されているということで、「リング104」という用語の使用は、制限するものとして見なされるべきではない。
【0016】
いくつかの側面で、ユーザデバイス106は、スマートフォン及びタブレットコンピュータデバイスなどの携帯型モバイルコンピュータデバイスを含んでよい。ユーザデバイス106はまた、ラップトップコンピュータデバイス及びデスクトップコンピュータデバイスなどのパーソナルコンピュータも含んでよい。他の例となるユーザデバイス106は、(例えば、インターネットを介して)他の電子デバイスと通信できるサーバコンピュータデバイスを含んでもよい。いくつかの実施において、コンピュータデバイスは、外付けウェアラブルコンピュータデバイス(例えば、ホルター心電図)などの医療デバイスを含んでもよい。医療デバイスはまた、ペースメーカ及び除細動器などの埋め込み型医療デバイスも含んでよい。他の例となるユーザデバイス106は、インターネット・オブ・シングス(IoT)デバイス、スマートテレビジョン、スマートスピーカ、スマートディスプレイ(例えば、ビデオ電話ディスプレイ)、ハブ(例えば、無線通信ハブ)、セキュリティシステム、スマートアプライアンス(例えば、サーモスタット及び冷蔵庫)、及びフィットネス設備などのホームコンピュータデバイスを含んでもよい。
【0017】
いくつかの電子デバイス(例えば、ウェアラブルデバイス104、ユーザデバイス106)は、光電容積脈波波形、連続皮膚温度、脈波波形、呼吸数、心拍数、心拍数変動(HRV)、アクチグラフィ、電気皮膚反応、パルスオキシメトリ、及び/又はその他の生理学的パラメータなどの、各々のユーザ102の生理学的パラメータを測定し得る。生理学的パラメータを測定するいくつかの電子デバイスはまた、本明細書で記載される計算の一部/全ても実行し得る。いくつかの電子デバイスは、生理学的パラメータを測定できないが、本明細書で記載される計算の一部/全てを実行できる。例えば、リング(例えば、ウェアラブルデバイス104)、モバイルデバイスアプリケーション、又はサーバコンピュータデバイスは、他のデバイスによって測定された受信された生理学的データを処理し得る。
【0018】
いくつかの実施において、ユーザ102は、複数の電子デバイスを操作することがあり、あるいは、複数のデバイスと関連付けられることがある。複数のデバイスのうちの一部が生理学的パラメータを測定でき、複数のデバイスのうちの一部が測定された生理学的パラメータを処理できる。いくつかの実施において、ユーザ102は、生理学的パラメータを測定するリング(例えば、ウェアラブルデバイス104)を有してよい。ユーザ102はまた、ユーザデバイス106(例えば、モバイルデバイス、スマートフォン)を有してもよく、あるいは、それと関連付けられてもよい。このとき、ウェアラブルデバイス104とユーザデバイス106とは互いに通信可能に結合される。いくつかの場合に、ユーザデバイス106は、ウェアラブルデバイス104からデータを受信し、本明細書で記載される計算の一部/全てを実行し得る。いくつかの実施において、ユーザデバイス106はまた、動き/活動パラメータなどの、本明細書で記載される生理学的パラメータも測定し得る。
【0019】
例えば、
図1に表されるように、第1ユーザ102-a(ユーザ1)は、本明細書で記載されるように動作し得るウェアラブルデバイス104-a(例えば、リング104-a)及びユーザデバイス106-aを操作してよく、あるいは、それらと関連付けられてよい。この例で、ユーザ102-aに関連したユーザデバイス106-aは、リング104-aによって測定された生理学的パラメータを処理/記憶し得る。比較して、第2ユーザ102-b(ユーザ2)は、リング104-b、時計型ウェアラブルデバイス104-c(例えば、時計104-c)、及びユーザデバイス106-bに関連付けられてよく、このとき、ユーザ102-bに関連したユーザデバイス106-bは、リング104-b及び/又は時計104-cによって測定された生理学的パラメータを処理/記憶し得る。更に、第nユーザ102-n(ユーザN)は、本明細書で記載される電子デバイス(例えば、リング104-n、ユーザデバイス106-n)の配置と関連付けられてよい。いくつかの側面において、ウェアラブルデバイス104(例えば、リング104、時計104)及び他の電子デバイスは、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、及び他の無線プロトコルにより各々のユーザ102のユーザデバイス106へ通信可能に結合されてよい。
【0020】
システム100の電子デバイス(例えば、ユーザデバイス106、ウェアラブルデバイス104)は、有線又は無線通信プロトコルにより1又は複数のサーバ110へ通信可能に結合されてもよい。例えば、
図1に示されるように、電子デバイス(例えば、ユーザデバイス106)は、ネットワーク108を介して1又は複数のサーバ110へ通信可能に結合され得る。ネットワーク108は、インターネットなどの転送制御プロトコル及びインターネットプロトコル(TCP/IP)を実装してよく、あるいは、他のネットワーク108のプロトコルを実装してもよい。ネットワーク108と各々の電子デバイスとの間のネットワーク接続は、コンピュータネットワーク108内で電子メール、ウェブ、テキストメッセージ、郵便、又は任意の他の適切な形式のインタラクションによるデータの輸送を助けることができる。例えば、いくつかの実施において、第1ユーザ102-aに関連したリング104-aは、ユーザデバイス106-aへ通信可能に結合されてよく、このとき、ユーザデバイス106-aは、ネットワーク108を介してサーバ110へ通信可能に結合される。更なる場合に、又は代替の場合に、ウェアラブルデバイス104(例えば、リング104、時計104)は、ネットワーク108へ直接に通信可能に結合されてもよい。
【0021】
システム100は、ユーザデバイス106と1又は複数のサーバ110との間のオンデマンドのデータベースサービスを提供し得る。いくつかの場合に、サーバ110は、ネットワーク108を介してユーザデバイス106からデータを受信してよく、データを記憶し解析してよい。同様に、サーバ110は、ネットワーク108を介してユーザデバイス106へデータを供給してもよい。いくつかの場合に、サーバ110は、1又は複数のデータセンタに位置してよい。サーバ110は、データの記憶、管理、及び処理のために使用されてよい。いくつかの実施において、サーバ110は、ウェブベースのインターフェースをウェブブラウザによりユーザデバイス106に供給してもよい。
【0022】
いくつかの側面で、システム100の各々のデバイスは、ウェアラブルデバイスを使用することによって病気に関する健康指標をモニタする技術をサポートし得る。特に、
図1に表されるシステム100は、ユーザ102の病気の可能性を評価するリスクスコアを使用し、リスクスコアが許容可能な閾値を上回る場合にユーザ102に通知する技術をサポートし得る。例えば、
図1に示されるように、ユーザ1(例えば、ユーザ102-a)は、ウェアラブルデバイス(例えば、リング104-a)及びユーザデバイス106-aと関連付けられ得る。この例で、リング104-aは、体温、心拍数、HRV、などを含む、ユーザに関連した生理学的データを収集し得る。いくつかの側面で、リング104-aによって収集されたデータは、ユーザ1が病気であるかどうか、又は病気になるかどうかを決定するために使用されてよい。例えば、データは、ユーザ1が病気であるか又は病気になる相対確率(例えば、ユーザ1が健康状態から不健康状態に移る相対確率)を示す健康リスク指標を計算するために使用されてよい。
【0023】
病気の検出及び健康リスク指標の計算は、リング104-a、ユーザ1に関連したユーザデバイス106-a、1又は複数のサーバ110、又はそれらの任意の組み合わせを含む、システム100のコンポーネントのいずれかによって実行されてよい。システム100は、ユーザ102が症状を経験する前(症状の発症前)に病気が特定又は予測される発症前診断を実行するよう構成されてよい。システム100は、ユーザ102の1又は複数の病気を検出し得る。いくつかの場合に、計算された健康リスク指標は、本明細書で記載される病気検出/ヘルスモニタリング技術を実行するために、事前定義された閾値と比較されてよい。いくつかの場合に、事前定義された閾値は、システム内の各ユーザ102(例えば、ユーザ1、ユーザ2、・・・ユーザN)についての相対的な許容可能な健康リスク指標に基づいてアドミニストレータによってセット又は調整されてよい。
【0024】
ユーザ102の健康リスク指標が事前定義された閾値を満足することを検出すると、システム100は、1又は複数の潜在的な健康リスクをユーザ102及び/又はシステムアドミニストレータに通知してよい。例えば、ユーザ1の健康リスク指標が事前定義された閾値を満足することを検出すると、システム100は、ユーザデバイス106-aにより、潜在的な健康リスクの通知を表示してよい。更に、システム100は、ユーザ1が潜在的な健康リスクの通知(モバイルデバイスのGUIによる。)を見たかどうかをモニタしてもよく、それに応じて選択的にリマインダを送信してよい(例えば、ユーザ1が通知を見ていない場合に、リマインダを送信するか、又は通知をフォローアップする。)。いくつかの実施において、ユーザ1に関連した潜在的な健康リスクの通知は、ユーザ1(例えば、ユーザデバイス106-a)、管理者(例えば、ユーザ102-a、102-b、102-cのグループのマネージャ)、又はその両方に送られてもよい。いくつかの実施において、アドミニストレータはユーザ1の身元を知ることができ、検出された潜在的な健康リスクの通知をユーザ1に直接送信してもよい。いくつかの他の場合に、ヘルスモニタリングは、匿名で実行されてアドミニストレータに報告されてもよく、それにより、アドミニストレータは、ユーザ及び対応する健康リスク指標の匿名リストを見ることができる。そのような場合に、システム100は、潜在的な病気をユーザ1及びアドミニストレータに通知してよく、このとき、ユーザの身元はアドミニストレータに匿名なままである。すなわち、アドミニストレータは、ユーザのグループについての健康リスク指標及び/又は生理学的データを見ることができるが、どの健康リスク指標及び/又は生理学的データがどのユーザに対応するかを知ることはできない。
【0025】
いくつかの実施において、アドミニストレータは、1又は複数のユーザ102が事前定義された閾値を上回る健康リスク指標を示すことを見ることができ、また、ユーザ102が1又は複数の潜在的な健康リスク(例えば、1又は複数の潜在的な病気)に関する任意の通知を確認したかどうかを見ることができる。いくつかの実施において、システム100は、検出された健康リスク指標に基づいてユーザ1の潜在的な健康リスクの通知(リング104、ユーザデバイス106、又はその両方による)を生成してよく、このとき、アラートが、ユーザ102に対して、潜在的な健康リスクを示す。生成されたアラートは、追加的に、又は代替的に、ユーザ1の健康の傾向、検出された健康リスクの寄与因子、ユーザ1が医療専門家への連絡を検討すべきかどうか、ユーザが仕事又は他の活動を休んで家にいるべきかどうか、などのような、潜在的な健康リスクに関する他の見解を提供してもよい。
【0026】
本明細書で記載される技術は、ユーザのグループに対する匿名化された健康監視を可能にするヘルスモニタリングプラットフォームをサポートし得る。特に、本明細書で記載される技術は、病気である可能性があるか又は近い将来に病気になる可能性があるユーザを特定するために、ユーザのグループの生理学的データが連続的に監視されることを可能にし得る。ユーザ及び/又はアドミニストレータ(例えば、医師、コーチ、オフィスマネージャ、ビジネスオーナー)に潜在的な病気を通知することによって、本明細書で記載される技術は、病気の広がりを抑え、健康監視を改善することができる。更に、匿名形式で健康リスク指標の通知を提供することによって、本明細書で記載される技術は、各々のユーザから取得された生理学的データに関して一定程度のプライバシーを保ちながら同時に、アドミニストレータがユーザのグループにわたって病気のリスクを監視することを可能にし得る。
【0027】
当業者には当然ながら、本開示の1又は複数の側面は、システム100において、上述された以外の課題を追加的に又は代替的に解決するために実装されてもよい。更に、本開示の側面は、本明細書で記載される“従来の”システム又はプロセスに技術的な改善をもたらし得る。しかし、明細書及び添付の図面は、本開示の側面を実装することで得られる技術的な改善の例しか含まず、従って、特許請求の範囲の範囲内で提供される技術的な改善の全てを表すものではない。
【0028】
図2は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするシステム200の例を表す。システム200は、システム100を実装しても、又はシステム100によって実装されてもよい。特に、システム200は、
図1を参照して記載されたリング104(例えば、ウェアラブルデバイス104)、ユーザデバイス106、及びサーバ110の例を表す。
【0029】
いくつかの側面で、リング104は、ユーザの指の周りにはめられるよう構成されてよく、ユーザの指の周りにはめられるときに1又は複数のユーザ生理学的パラメータを決定し得る。例となる測定及び決定は、ユーザ皮膚温度、脈波波形、呼吸数、心拍数、HRV、血中酸素濃度、などを含んでよいが、これらに限られない。
【0030】
システム200は、リング104と通信するユーザデバイス106(例えば、スマートフォン)を更に含む。例えば、リング104は、ユーザデバイス106と無線及び/又は有線通信し得る。いくつかの実施において、リング104は、測定及び処理されたデータ(例えば、温度データ、フォトプレチスモグラム(PPG)データ、動き/加速度計データ、リング入力データ、など)をユーザデバイス106へ送信してよい。ユーザデバイス106も、リング104のファームウェア/設定更新などのデータをリング104へ送信してよい。ユーザデバイス106はデータを処理してもよい。いくつかの実施において、ユーザデバイス106は、処理及び/又は記憶のためにデータをサーバ110へ送信してもよい。
【0031】
リング104は筐体205を含んでよく、筐体205は内部筐体205-a及び外部筐体205-bを含んでよい。いくつかの側面で、リング104の筐体205は、デバイスエレクトロニクス、電源(例えば、バッテリ210及び/又はキャパシタ)、デバイスエレクトロニクス及び/又は電源を相互接続する1又は複数の基板(例えば、印刷回路基板)、などを含むがこれらに限られないリングの様々なコンポーネントを格納し又は別なふうに包含し得る。デバイスエレクトロニクスは、処理モジュール230-a、メモリ215、通信モジュール220-a、電力モジュール225、などのようなデバイスモジュール(例えば、ハードウェア/ソフトウェア)を含んでよい。デバイスエレクトロニクスはまた、1又は複数のセンサも含んでよい。センサの例には、1又は複数の温度センサ240,PPGセンサアセンブリ(例えば、PPGセンサ235)、及び1又は複数の動きセンサ245が含まれ得る。
【0032】
センサは、リング104の各々のコンポーネント/モジュールと通信し、各々のセンサに関連した信号を生成するよう構成される関連するモジュール(図示せず。)を含んでもよい。いくつかの側面で、リング104のコンポーネント/モジュールの夫々は、有線又は無線接続を介して互いに通信可能に結合されてよい。更に、リング104は、光センサ(例えば、LED)、オキシメータ、などを含む、ユーザから生理学的データを収集するよう構成されている追加及び/又は代替のセンサ又は他のコンポーネントを含んでもよい。
【0033】
図2を参照して図示及び記載されているリング104は、単に例示のために与えられている。従って、リング104は、
図2に表されている以外の追加又は代替のコンポーネントを含んでもよい。本明細書で記載される機能を提供する他のリング104が製造されてもよい。例えば、コンポーネント(センサ)数がより少ないリング104が製造される場合がある。具体例では、単一の温度センサ240(又は他のセンサ)、電源、及び単一の温度センサ240(又は他のセンサ)を読み出すよう構成されているデバイスエレクトロニクスを備えたリング104が製造されてもよい。他の具体例では、温度センサ240(又は他のセンサ)は、ユーザの指に取り付けられてもよい(例えば、クランプ、バネ仕掛けのクランプ、など)。この場合に、センサは、温度センサ240(又は他のセンサ)を読み出す手首装着型コンピュータデバイスなどの他のコンピュータデバイスにワイヤ接続されてもよい。他の例では、更なるセンサ及び処理機能を含むリング104が製造されてもよい。
【0034】
筐体205は、1つ又は複数の筐体205のコンポーネントを含んでもよい。筐体205は、外部筐体205-bのコンポーネント(例えば、シェル)及び内部筐体205-aのコンポーネント(例えば、モールディング)を含んでよい。筐体205は、
図2に明示的に表されていない更なるコンポーネント(例えば、追加のレイヤ)を含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、リング104は、デバイスエレクトロニクス及び他の導電性材料(例えば、電気トレース)を外部筐体205-b(例えば、金属製外部筐体205-b)から電気的に絶縁する1つ以上の絶縁層を含んでもよい。筐体205は、デバイスエレクトロニクス、バッテリ210、基板、及び他のコンポーネントの構造的な支持を提供し得る。例えば、筐体205は、デバイスエレクトロニクス、バッテリ210、及び基板を、圧力や衝撃などの機械的な力から保護し得る。筐体205はまた、デバイスエレクトロニクス、バッテリ210、及び基板を水及び/又は他の化学物質からも保護し得る。
【0035】
外部筐体205-bは、1つ以上の材料から作られてよい。いくつかの実施において、外部筐体205-bは、比較的軽量で強度及び耐摩耗性を提供できるチタンなどの金属を含んでもよい。外部筐体205-bはまた、ポリマーなどの他の材料からも作られてよい。いくつかの実施において、外部筐体205-bは装飾的であるだけでなく保護的でもあることができる。
【0036】
内部筐体205-aは、ユーザの指とインターフェース接続するよう構成されてよい。内部筐体205-aは、ポリマー(例えば、医療グレードのポリマー)又は他の材料から形成されてもよい。いくつかの実施において、内部筐体205-aは透明であってよい。例えば、内部筐体205-aは、PPG発光ダイオード(LED)によって発せられた光を透過し得る。いくつかの実施において、内部筐体205-aのコンポーネントは、外部筐体205-bの上に成形されてもよい。例えば、内部筐体205-aは、外部筐体205-bの金属シェルに収まるよう成形(例えば、射出成形)されているポリマーを有してもよい。
【0037】
リング104は1又は複数の基板(図示せず。)を含んでもよい。デバイスエレクトロニクス及びバッテリ210は1又は複数の基板の上に含まれ得る。例えば、デバイスエレクトロニクス及びバッテリ210は1又は複数の基板の上に実装され得る。基板の例には、フレキシブルPCB(例えば、ポリイミド)などの1又は複数の印刷回路基板(PCB)が含まれ得る。いくつかの実施において、エレクトロニクス/バッテリ210は、フレキシブルPCB上の表面実装デバイス(例えば、表面実装テクノロジ(SMT)デバイス)を含んでもよい。いくつかの実施において、1又は複数の基板(例えば、1又は複数のフレキシブルPCB)は、デバイスエレクトロニクス間の電気通信を提供する電気トレースを含んでもよい。電気トレースはまた、バッテリ210をデバイスエレクトロニクスに接続してもよい。
【0038】
デバイスエレクトロニクス、バッテリ210、及び基板は、様々な方法でリング104に配置されてよい。いくつかの実施において、デバイスエレクトロニクスを含む1つの基板は、リング104の底部(例えば、下半分)に沿って実装されてもよく、それにより、センサ(例えば、PPGシステム235、温度センサ240、動きセンサ245、及び他のセンサ)はユーザの指の裏面とインターフェース接続する。このような実施で、バッテリ210は、リング104の上部分に沿って(例えば、他の基板上に)含まれてもよい。
【0039】
リング104の様々なコンポーネント/モジュールは、リング104に含まれ得る機能(例えば、回路及び他のコンポーネント)を表す。モジュールは、本明細書でモジュールに起因する機能を生成できるアナログ及び/又はデジタル回路を実装する任意のディスクリート及び/又は集積電子回路部品コンポーネントを含むことができる。例えば、モジュールは、アナログ回路(例えば、増幅回路、フィルタ回路、アナログ/デジタル変換回路、及び/又は他の信号調整回路)を含むことができる。モジュールはまた、デジタル回路(例えば、組み合わせ論理回路又は順序論理回路、メモリ回路、など)も含むことができる。
【0040】
リング104のメモリ215(メモリモジュール)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、不揮発性RAM(NVRAM)、電気的消去可能なプログラム可能ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、又は任意の他のメモリデバイスなどの如何なる揮発性、不揮発性、磁気、又は電気媒体も含んでよい。メモリ215は、本明細書で記載されるデータのいずれかを記憶し得る。例えば、メモリ215は、各々のセンサ及びPPGシステム235によって収集されたデータ(例えば、動きデータ、温度データ、PPGデータ)を記憶するよう構成されてよい。更に、メモリ215は、1つ以上の処理回路によって実行されるときに、モジュールに、本明細書でモジュールに起因する様々な機能を実行させる命令を含んでもよい。本明細書で記載されるリング104のデバイスエレクトロニクスは、単なる例示的なデバイスエレクトロニクスである。従って、デバイスエレクトロニクスを実装するために使用される電子部品のタイプは、設計考慮に基づいて様々であることができる。
【0041】
本明細書で記載されるリング104のモジュールに起因する機能は、1つ以上のプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせとして具現化されてもよい。モジュールとしての種々の特徴の表現は、種々の機能的側面を強調するよう意図されており、そのようなモジュールが別個のハードウェア/ソフトウェアコンポーネントによって実現されなければならないことを必ずしも暗示するものではない。むしろ、1つ以上のモジュールに関連した機能は、別々のハードウェア/ソフトウェアコンポーネントによって実行されても、又は共通のハードウェア/ソフトウェアコンポーネント内に組み込まれてもよい。
【0042】
リング104の処理モジュール230-aは、1又は複数のプロセッサ(例えば、プロセッシングユニット)、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、システム・オン・チップ(SOC)、及び/又は他の処理デバイスを含んでもよい。処理モジュール230-aは、リング104に含まれているモジュールと通信する。例えば、処理モジュール230-aは、センサなどの、リング104のモジュール及び他のコンポーネントへデータを送信し、それらからデータを受信し得る。本明細書で記載されるように、モジュールは様々な回路部品によって実装されてよい。従って、モジュールは回路(例えば、通信回路及び電力回路)とも呼ばれることがある。
【0043】
処理モジュール230-aはメモリ215と通信し得る。メモリ215は、処理モジュール230-aによって実行されるときに、処理モジュール230-aに、本明細書で処理モジュール230-aに起因する様々な機能を実行させるコンピュータ可読命令を含むことができる。いくつかの実施において、処理モジュール230-a(例えば、マイクロコントローラ)は、通信モジュール220-a(例えば、統合されたBluetooth低エネルギトランシーバ)によって提供される通信機能及び/又は追加のオンボードメモリ215などの他のモジュールに関連した更なる特徴を含んでもよい。
【0044】
通信モジュール220-aは、ユーザデバイス106(例えば、ユーザデバイス106の通信モジュール220-b)との無線及び/又は有線通信を提供する回路を含んでよい。いくつかの実施において、通信モジュール220-a、220-bは、Bluetooth回路及び/又はWi-Fi回路などの無線通信回路を含んでよい。いくつかの実施において、通信モジュール220-a、220-bは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)通信回路などの有線通信回路を含むことができる。通信モジュール220-aを用いて、リング104及びユーザデバイス106は互いに通信するよう構成され得る。リングの処理モジュール230-aは、通信モジュール220-aを介してユーザデバイス106へデータを送信し、ユーザデバイス106からデータを受信するよう構成され得る。データの例には、動きデータ、温度データ、脈波波形、心拍数データ、HRVデータ、PPGデータ、ステータス更新(例えば、充電ステータス、バッテリ充電レベル、及び/又はリング104のコンフィグレーション設定)が含まれ得るが、これらに限られない。リングの処理モジュール230-aはまた、ユーザデバイス106から更新(例えば、ソフトウェア/ファームウェア更新)及びデータを受信するよう構成されてもよい。
【0045】
リング104は、バッテリ210(例えば、充電式バッテリ210)を含んでもよい。例となるバッテリ210には、リチウムイオン又はリチウムポリマー型バッテリ210があるが、様々なバッテリ210の選択肢が可能である。バッテリ210は無線充電され得る。いくつかの実施において、リング104は、キャパシタなどの、バッテリ210以外の電源を含んでもよい。電源(例えば、バッテリ210又はキャパシタ)は、リング104の曲線に一致している湾曲形状を有し得る。いくつかの側面で、充電器又は他の電源は、リング104自体によって収集されたデータに加えて、又はそれを補足するデータを収集するために使用され得る追加のセンサを含んでもよい。更に、リング104用の充電器又は他の電源はユーザデバイス106として機能してもよく、その場合、リング104用の充電器又は他の電源は、リング104からデータを受信し、リング104から受信されたデータを記憶及び/又は処理し、リング104とサーバ110との間でデータをやりとりするよう構成され得る。
【0046】
いくつかの側面で、リング104は、バッテリ210の充電を制御し得る電力モジュール225を含む。例えば、電力モジュール225は、リング104とインターフェース接続されるときにバッテリ210を充電する外部の無線充電器とインターフェース接続し得る。充電器は、リング104の充電中にリング104と特定の向きを作り出すために、リング104のデータム構造と嵌合するデータム構造を含んでもよい。電力モジュール225はまた、デバイスエレクトロニクスの電圧をレギュレートし、デバイスエレクトロニクスへ出力される電力をレギュレートし、バッテリ210の充電の状態をモニタしてもよい。いくつかの実施において、バッテリ210は、バッテリ210を高電流放電、バッテリ104の充電中の過電圧、及びバッテリ104の充電中の不足電圧から保護する保護回路モジュール(PCM)を含んでもよい。電力モジュール225はまた、静電気放電(ESD)保護も含むことができる。
【0047】
1又は複数の温度センサ240は、処理モジュール230-aへ電気的に結合され得る。温度センサ240は、温度センサ240によって読み出された又は検知された温度を示す温度信号(例えば、温度データ)を生成するよう構成されてよい。処理モジュール230-aは、温度センサ240の位置でのユーザの体温を決定し得る。例えば、リング104において、温度センサ240によって生成された温度データは、ユーザの指でのユーザの温度(例えば、皮膚温度)を示し得る。いくつかの実施において、温度センサ240はユーザの皮膚に接触し得る。他の実施においては、筐体205(例えば、内部筐体205-a)の部分が、温度センサ240とユーザの皮膚との間のバリア(例えば、薄い、熱伝導性バリア)を形成し得る。いくつかの実施において、ユーザの指に接触するよう構成されているリング104の部分は、熱伝導部及び熱絶縁部を有し得る。熱伝導部は、ユーザの指から温度センサ240に熱を伝えることができる。熱絶縁部は、周囲温度からリング104の部分(例えば、温度センサ240)を絶縁することができる。
【0048】
いくつかの実施において、温度センサ240は、処理モジュール230-aが温度を決定するために使用し得るデジタル信号(例えば、温度データ)を生成し得る。他の例として、温度センサ240が受動センサを含む場合、処理モジュール230-a(又は温度センサ240のモジュール)は、温度センサ240によって生成される電流/電圧を測定し、測定された電流/電圧に基づいて温度を決定し得る。温度センサ240の例には、負温度係数(NTC)サーミスタ、あるいは、抵抗、トランジスタ、ダイオード、及び/又は他の電気/電子部品を含む他のタイプのセンサなどのサーミスタが含まれ得る。
【0049】
処理モジュール230-aは、時間にわたってユーザの体温をサンプリングしてもよい。例えば、処理モジュール230-aは、サンプリングレートに従ってユーザの体温をサンプリングし得る。例となるサンプリングレートには毎秒1サンプルが含まれ得るが、処理モジュール230-aは、毎秒1サンプルよりも高い又は低い他のサンプリングレートで温度信号をサンプリングするよう構成されてもよい。いくつかの実施において、処理モジュール230-aは、昼夜を通して連続的にユーザの体温をサンプリングし得る。1日を通して十分なレート(例えば、毎秒1サンプル)でサンプリングすることは、本明細書で記載される解析のために十分な温度データを提供することができる。
【0050】
処理モジュール230-aは、サンプリングされた温度データをメモリ215に格納し得る。いくつかの実施において、処理モジュール230-aは、サンプリングされた温度データを処理し得る。例えば、処理モジュール230-aは、ある期間にわたる平均温度値を決定し得る。一例では、処理モジュール230-aは、1分間に収集された全ての温度値を合算し、1分間にわたるサンプルの数で割ることによって、毎分の平均温度値を決定し得る。温度が毎秒1サンプルでサンプリングされる具体例では、平均温度は、1分間の全てのサンプリングされた温度の和を60秒で割ったものであることができる。メモリ215は、時間にわたる平均温度値を記憶し得る。いくつかの実施において、メモリ215は、メモリ215を節約するために、サンプリングされた温度の代わりに、平均温度(例えば、毎分1つ)を記憶してもよい。
【0051】
サンプリングレートは、メモリ215に記憶されてもよく、設定可能であることができる。いくつかの実施において、サンプリングレートは昼夜を通して同じであることができる。他の実施においては、サンプリングレートは、昼間/夜間を通して変更されてもよい。いくつかの実施において、リング104は、生理学的変化を示さない温度の大きなスパイク(例えば、熱いシャワーからの温度スパイク)などの温度測定値をフィルタリング/拒否することができる。いくつかの実施において、リング104は、リング104の運動中の過剰な動き(例えば、動きセンサ245によって示される。)などの他の要因により信頼できない可能性がある温度測定値をフィルタリング/拒否することができる。
【0052】
リング104(例えば、通信モジュール)は、サンプリングされた及び/又は平均の温度データを記憶及び/又は更なる処理のためにユーザデバイス106へ送信してもよい。ユーザデバイス106は、サンプリングされた及び/又は平均の温度データを記憶及び/又は更なる処理のためにサーバ110へ転送してもよい。
【0053】
リング104は、単一の温度センサ204を含むものとして表されているが、リング104は、ユーザの指の近くに内部筐体205-aに沿って配置されているなど、1つ以上の場所にある複数の温度センサ240を含んでもよい。いくつかの実施において、温度センサ240はスタンドアロンの温度センサ240であってよい。追加的に、又は代替的に、1又は複数の温度センサ240は、加速度計及び/又はプロセッサなどの他のコンポーネントとともに含まれてもよい(例えば、他のコンポーネントとともにパッケージ化されてもよい)。
【0054】
処理モジュール230-aは、単一の温度センサ204に関して記載されているのと同様にして、複数の温度センサ240からデータを取得し処理してもよい。例えば、処理モジュール230-aは、複数の温度センサ240の夫々からデータを個々にサンプリングし、平均し、記憶してよい。他の例では、処理モジュール230-aは、異なるレートでセンサをサンプリングし、異なるセンサごとに異なる値を平均/記憶してもよい。いくつかの実施において、処理モジュール230-aは、指の異なる場所にある2つ以上の温度センサ240によって決定された2つ以上の温度の平均に基づいて単一の温度を決定するよう構成されてもよい。
【0055】
リング104の温度センサ240は、ユーザの指(例えば、任意の指)の遠位温度を取得し得る。例えば、リング104の1又は複数の温度センサ240は、指の裏面から又は指の異なる場所でユーザの温度を取得してもよい。いくつかの実施において、リング104は、(例えば、サンプリングレートで)遠位温度を連続的に取得し得る。指でリング104によって測定された遠位温度が本明細書では記載されているが、他のデバイスが同じ/異なる場所で温度を測定してもよい。いくつかの場合に、ユーザの指で測定された遠位温度は、ユーザの手首又は他の外側身体位置で測定された温度とは異なる場合がある。更に、ユーザの指で測定される遠位温度(例えば、“外層”温度)は、ユーザの深部温度とは異なる場合がある。従って、リング104は、身体の他の内側/外側位置で取得され得ない有用な温度信号を供給し得る。いくつかの場合に、指での連続的な温度測定は、深部温度では明白でない可能性がある温度変動(例えば、小さい又は大きい変動)を捕捉し得る。例えば、指での連続的な温度測定は、分ごと又は時間ごとの温度変動を捕捉することができ、これにより、身体の他の場所の温度測定では得られない追加の見解が得られる。
【0056】
リング104はPPGシステム235を含んでもよい。PPGシステム235は、光を伝える1又は複数の光送信器を含んでもよい。PPGシステム235はまた、1又は複数の光送信器によって伝送された光を受ける1又は複数の光受信器を含んでもよい。光受信器は、光受信器が受けた光の量を示す信号(以降“PPG”信号)を生成し得る。光送信器は、ユーザの指の領域を照射し得る。PPGシステム235によって生成されたPPG信号は、照射領域内の血液のかん流を示し得る。例えば、PPG信号は、ユーザの脈圧によって引き起こされる照射領域内の血液量の変化を示し得る。処理モジュール230-aは、PPG信号をサンプリングし、PPG信号に基づいてユーザの脈拍波形を決定し得る。処理モジュール230-aは、ユーザの呼吸数、心拍数、HRV、酸素飽和量、及び他の循環パラメータなどのユーザの脈拍波形に基づいて様々な生理学的パラメータを決定し得る。
【0057】
いくつかの実施において、PPGシステム235は、光受信器がユーザの指の領域を通して反射された透過光を受信する反射型PPGシステム235として構成され得る。いくつかの実施において、PPGシステム235は、光がユーザの指の一部を通って光受信器へ直接伝送されるように、光送信器及び光受信器が互いに対向して配置される透過型PPGシステム235として構成され得る。
【0058】
PPGシステム235に含まれる送信器及び受信器の数及び割合は様々であることができる。例となる光送信器には、発光ダイオード(LED)が含まれる。光送信器は、赤外線スペクトル及び/又は他のスペクトルで光を伝送し得る。例となる光受信器には、フォトセンサ、フォトトランジスタ、及びフォトダイオードが含まれ得るが、これらに限られない。光受信器は、光送信器から受信された波長に応答してPPG信号を生成するよう構成されてもよい。送信器及び受信器の位置は様々であることができる。更に、単一のデバイスに反射型及び/又は透過型PPGシステム235が含まれてもよい。
【0059】
図2に表されているPPGシステム235は、いくつかの実施において、反射型PPGシステム235を含み得る。このような実施で、PPGシステム235は、中央に配置された光受信器(例えば、リング104の底部)と、光受信器の両側に配置された2つの光送信器とを含むことができる。この実施において、PPGシステム235(例えば、光受信器)は、光送信器の一方又は両方から受信した光に基づいてPPG信号を生成することができる。他の実施においては、1つ以上の光送信器及び/又は光受信器の他の配置、組み合わせ、及び/又は構成が企図される。
【0060】
処理モジュール230-aは、光受信器によって生成されたPPG信号をサンプリングしながら光を送信するよう光送信器の一方又は両方を制御することができる。いくつかの実施において、処理モジュール230-aは、より強い受信信号を有する光送信器に、光受信器によって生成されたPPG信号をサンプリングしながら光を送信させてもよい。例えば、選択された光送信器は、PPG信号がサンプリングレート(例えば、250Hz)でサンプリングされているときに連続的に光を発することができる。
【0061】
PPGシステム235によって生成されたPPG信号をサンプリングすることは、「PPG」と呼ばれ得るパルス波形をもたらし得る。パルス波形は、複数の心周期の時間に対する血圧を示すことができる。パルス波形には、心周期を示すピークが含まれる場合がある。更に、パルス波形には、呼吸数を決定するために使用され得る呼吸誘発変動が含まれる場合がある。処理モジュール230-aは、いくつかの実施において、パルス波形をメモリ215に格納してもよい。処理モジュール230-aは、パルス波形が生成されるとき、及び/又はメモリ215からパルス波形を処理して、本明細書に記載されるユーザの生理学的パラメータを決定することができる。
【0062】
処理モジュール230-aは、パルス波形に基づいてユーザの心拍数を決定してもよい。例えば、処理モジュール230-aは、パルス波形内のピーク間の時間に基づいて心拍数(例えば、1分当たりの拍動数)を決定し得る。ピーク間の時間は、心拍間隔(IBI)と呼ばれることがある。処理モジュール230-aは、決定された心拍値及びIBI値をメモリ215に格納し得る。
【0063】
処理モジュール230-aは、時間にわたるHRVを決定してもよい。例えば、処理モジュール230-aは、IBIの変動に基づいてHRVを決定し得る。処理モジュール230-aは、時間にわたるHRV値をメモリ215に格納してもよい。更に、処理モジュール230-aは、時間にわたるユーザの呼吸数を決定してもよい。例えば、処理モジュール230-aは、一定期間にわたるユーザのIBI値の周波数変調、振幅変調、又はベースライン変調に基づいて呼吸数を決定し得る。呼吸数は、1分あたりの呼吸数又は他の呼吸数(例えば、30秒あたりの呼吸数)として計算できる。処理モジュール230-aは、時間にわたるユーザの呼吸数値をメモリ215に格納してもよい。
【0064】
リング104は、例えば、1つ以上の加速度計(例えば、6D加速度計)及び/又は1つ以上のジャイロスコープ(ジャイロ)などの1又は複数の動きセンサ245を含んでもよい。動きセンサ245は、センサの動きを示す動き信号を生成し得る。例えば、リング104は、加速度計の加速度を示す加速度信号を生成する1又は複数の加速度計を含み得る。他の例として、リング104は、角運動(例えば、角速度)及び/又は無機の変化を示すジャイロ信号を生成する1又は複数のジャイロセンサを含んでもよい。動きセンサ245は、1又は複数のセンサパッケージに含まれてもよい。例となる加速度計/ジャイロセンサは、3つの直交軸において角速度及び加速度を測定し得るBosch BMI160慣性ミクロ電子機械システム(MEMS)センサである。
【0065】
処理モジュール230-aは、サンプリングレート(例えば、50Hz)で動き信号をサンプリングし、サンプリングされた動き信号に基づいてリング104の動きを決定し得る。例えば、処理モジュール230-aは、加速度信号をサンプリングして、リング104の加速度を決定することができる。他の例として、処理モジュール230-aは、ジャイロ信号をサンプリングして、角運動を決定することができる。いくつかの実施において、処理モジュール230-aは、動きデータをメモリ215に格納してもよい。動きデータには、サンプリングされた動きデータに加えて、サンプリングされた動き信号(例えば、加速度及び角度値)に基づいて計算された動きデータが含まれ得る。
【0066】
リング104は、本明細書で記載される様々なデータを記憶してもよい。例えば、リング104は、生のサンプリングされた温度データ及び計算された温度データ(例えば、平均温度)などの温度データを格納することができる。他の例として、リング104は、パルス波形、及びパルス波形に基づいて計算されたデータ(例えば、心拍数値、IBI値、HRV値、及び呼吸数値)などのPPG信号データを格納することができる。リング104はまた、直線運動及び角運動を示すサンプリングされた運動データなどの運動データを記憶することもできる。
【0067】
リング104又は他のコンピュータデバイスは、サンプリングされた/計算された生理学的データに基づいて更なる値を計算及び記憶してもよい。例えば、処理モジュール230は、睡眠指標(例えば、睡眠スコア)、活動指標、及びレディネス指標などの様々な指標を計算及び記憶し得る。いくつかの実施において、更なる値/指標は「派生値」と呼ばれることがある。リング104又は他のコンピュータ/ウェアラブルデバイスは、動きに関して様々な値/指標を計算し得る。動きデータの派生値の例には、動作カウント値、規則性値、強度値、タスク値の代謝等価性(MET)、及び方向値が含まれ得るが、これらに限られない。動作カウント値、規則性値、強度値、及びMETは、時間の経過に伴うユーザの動きの量(速度/加速度など)を示すことができる。方向値は、リング104がユーザの指上でどのように方向付けられているか、及びリング104が左手に着用されているか右手に着用されているかを示すことができる。
【0068】
いくつかの実施において、動作カウント値及び規則性値は、1又は複数の期間(例えば、1又は複数の30秒から1分の期間)内の加速度ピークの数を数えることによって決定され得る。強度値は、運動の数及び運動の関連する強さ(例えば、加速度値)を示すことができる。強度値は、関連する閾加速度値に応じて、低、中、及び高と分類され得る。METは、一定期間(例えば、30秒)の間の運動の強さ、運動の規則性/不規則性、及び異なる強さに関連した運動の数に基づいて決定され得る。
【0069】
いくつかの実施において、処理モジュール230-aは、メモリ215に記憶されているデータを圧縮してもよい。例えば、処理モジュール230-aは、サンプリングされたデータに基づいて計算を行った後に、サンプリングされたデータを削除してもよい。他の例として、処理モジュール230-aは、記憶されている値の数を減らすために、より長い期間にわたってデータを平均してもよい。具体例では、1分間のユーザの平均体温がメモリ215に記憶される場合に、処理モジュール230-aは、記憶のために5分間の平均体温を計算し、次いで、その後に、1分間の平均温度データを削除してもよい。処理モジュール230-aは、使用された/利用可能なメモリ215の総数及び/又はリング104がユーザデバイス106に最後にデータを送信してからの経過時間などの様々な因子に基づいてデータを圧縮してもよい。
【0070】
ユーザの生理学的パラメータはリング104に含まれるセンサによって測定され得るが、他のデバイスが、ユーザの生理学的パラメータを測定してもよい。例えば、ユーザの体温はリング104に含まれる温度センサ240によって測定され得るが、他のデバイスがユーザの体温を測定してもよい。いくつかの例では、他のウェアラブルデバイス(例えば、手首装着型デバイス)が、ユーザの生理学的パラメータを測定するセンサを含んでもよい。更に、外付け医療デバイス(例えば、ウェアラブル医療デバイス)及び/又は埋め込み型医療デバイスなどの医療デバイスがユーザの生理学的パラメータを測定してもよい。任意のタイプのコンピュータデバイス上の1又は複数のセンサが、本明細書で記載される技術を実装するために使用されてもよい。
【0071】
生理学的測定は、日中及び/又は夜間を通して連続的に取得され得る。いくつかの実施において、生理学的パラメータは、日中の一部及び/又は夜間の一部の間に取得されてもよい。いくつかの実施において、生理学的測定は、ユーザが活動状態、安静状態、及び/又は睡眠状態などの特定の状態にあるとの決定に応答して取得されてもよい。例えば、リング104は、よりきれいな生理学的信号を取得するために、安静/睡眠状態で生理学的測定を行うことができる。一例では、リング104又は他のデバイス/システムは、ユーザが休んでいる及び/又は眠っているときを検出し、その検出された状態についての生理学的パラメータ(例えば、温度)を取得することができる。デバイス/システムは、本開示の技術を実装するために、ユーザが他の状態にあるときに、安静/睡眠生理学的データ及び/又は他のデータを使用することができる。
【0072】
いくつかの実施において、本明細書で前に記載されたように、リング104は、データを収集、記憶、及び/又は処理するよう構成されてよく、本明細書で記載されるデータのいずれかを記憶及び/又は処理のためにユーザデバイス106へ転送してよい。いくつかの側面で、ユーザデバイス106は、ウェアラブルアプリケーション250、オペレーティングシステム(OS)、ウェブブラウザアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ280)、1つ以上の追加アプリケーション、及びGUI275を含む。ユーザデバイス106は、センサ、オーディオデバイス、ハプティックフィードバックデバイス、などを含む他のモジュール及びコンポーネントを更に含んでもよい。ウェアラブルアプリケーション250は、ユーザデバイス106にインストールされ得るアプリケーション(例えば、「APP」)の一例を含んでもよい。ウェアラブルアプリケーション250は、リング104からデータを取得し、取得したデータを記憶し、取得してデータを本明細書で記載されるように処理するよう構成されてよい。例えば、ウェアラブルアプリケーション250は、ユーザインターフェース(UI)モジュール255、取得モジュール260、処理モジュール230-b、通信モジュール220-b、及びアプリケーションデータを記憶するよう構成される記憶モジュール(例えば、データベース265)を含み得る。
【0073】
本明細書で記載されている様々なデータ処理動作は、リング104、ユーザデバイス106、サーバ110、及びそれらの任意の組み合わせによって実行されてよい。例えば、いくつかの場合に、リング104によって収集されたデータは、前処理されて、ユーザデバイス106へ送信されてもよい。この例では、ユーザデバイス106は、受信されたデータに対していくつかのデータ処理動作を実行してもよく、データをデータ処理のためにサーバ110へ送信してもよく、又はその両方を行ってもよい。例えば、いくつかの場合に、ユーザデバイス106は、必要とする処理電力が比較的に低い処理動作及び/又は必要とするレイテンシが比較的に低い動作を実行し得る一方で、ユーザデバイス106は、必要とする処理電力が比較的に高い処理動作及び/又は許され得るレイテンシが比較的に高い動作のためにデータをサーバ110へ送信してもよい。
【0074】
いくつかの側面で、システム200のリング104、ユーザデバイス106、及びサーバ110は、ユーザの睡眠パターンを評価するよう構成されてもよい。特に、システム200の各々のコンポーネントは、リング104を介してユーザからデータを収集し、収集されたデータに基づいてユーザの1又は複数のスコア(例えば、睡眠スコア、レディネススコア)を生成するために使用されてよい。例えば、本明細書で前に述べられたように、システム200のリング104は、ユーザによって身につけられて、体温、心拍数、HRVなどのデータをユーザから収集することができる。リング104によって収集されたデータは、所与の“睡眠日”についてのユーザの睡眠を評価するために、いつユーザが眠っているかを決定するために使用されてよい。いくつかの側面で、各々の睡眠日ごとにユーザのスコアが計算され、それにより、第1睡眠日は第1のスコアの組と関連付けられ、第2睡眠日は第2のスコアの組と関連付けられる。各々の睡眠日中にリング104によって集められたデータに基づいて各々の睡眠日ごとにスコアが計算され得る。スコアには、睡眠スコア、レディネススコア、などが含まれ得るが、これらに限られない。
【0075】
いくつかの場合に、“睡眠日”は、所与の睡眠日が各々の暦日の真夜中から真夜中までとなるように、従来の暦日と一致してもよい。他の場合には、睡眠日が暦日に対してオフセットされてもよい。例えば、睡眠日は、暦日の午後6時(18:00)から次の暦日の午後6時(18:00)まで続いてよい。この例では、午後6時が「カットオフ時間」として機能し、午後6時より前にユーザから収集されたデータが現在の睡眠日としてカウントされ、午後6時以降にユーザから収集されたデータがその後の睡眠日としてカウントされる。ほとんどの人が夜に最もよく眠るという事実により、暦日に対して睡眠日をオフセットすることにより、システム200がユーザの睡眠スケジュールと一致するような方法でユーザの睡眠パターンを評価できるようになり得る。いくつかの場合に、ユーザは、睡眠日が各々のユーザの通常の睡眠時間と一致するように、暦日に対する睡眠日のタイミングを(例えば、GUIを介して)選択的に調整できる場合がある。
【0076】
いくつかの実施において、各日のユーザの各総合スコア(例えば、睡眠スコア、レディネススコア)は、1又は複数の「要因」、「原因」、又は「寄与因子」に基づいて決定/計算され得る。例えば、ユーザの全体的な睡眠スコアは、合計睡眠、効率、安静度、急速眼球運動(REM)睡眠、深睡眠、潜時、タイミング、又はそれらの任意の組み合わせを含む一連の寄与因子に基づいて計算され得る。睡眠スコアには、任意の数の寄与因子を含めることができる。「合計睡眠」寄与因子は、睡眠日の全ての睡眠時間の合計を指し得る。「効率」寄与因子は、就寝中に起きている時間と比較した睡眠に費やした時間のパーセンテージを反映することができ、睡眠日の長い睡眠時間(例えば、主睡眠期間)の効率平均を使用して、各睡眠時間の持続時間で重み付けして計算され得る。「安静度」寄与因子は、ユーザの睡眠がどの程度安静であるかを示すことができ、睡眠日の全ての睡眠時間の平均を使用して、各時間の持続時間で重み付けして計算され得る。安静度の寄与因子は、「目覚め回数」(例えば、異なる睡眠時間中に検出された全ての目覚め(ユーザが目覚めたとき)の合計)、過度の動き、及び「起床回数」(例えば、異なる睡眠時間中に検出された全ての起床(ユーザがベッドから起きたとき)の合計)に基づき得る。
【0077】
「REM睡眠」寄与因子は、REM睡眠を含む睡眠日の全ての睡眠時間にわたるREM睡眠持続時間の合計を指し得る。同様に、「深睡眠」寄与因子は、深睡眠を含む睡眠日の全ての睡眠時間にわたる深睡眠持続時間の合計を指し得る。「潜時」寄与因子は、ユーザが眠りにつくまでにかかる時間(例えば、平均、中央値、最長)を示すことができ、睡眠日全体にわたる長い睡眠時間の平均を使用して、各時間の持続時間で重み付けして計算され得る。最後に、「タイミング」寄与因子は、睡眠日及び/又は暦日内の睡眠時間の相対的なタイミングを指すことができ、睡眠日の全ての睡眠時間の平均を使用して、各時間の持続時間で重み付けして計算され得る。
【0078】
他の例として、ユーザの全体的なレディネススコアは、睡眠、睡眠バランス、心拍数、HRVバランス、回復指数、体温、活動、活動バランス、又はそれらの任意の組み合わせを含む寄与因子の組に基づいて計算され得る。レディネススコアには、任意の数の寄与因子を含めることができる。「睡眠バランス」寄与因子は、睡眠日内の全ての睡眠時間の累積的な持続時間を指し得る。特に、睡眠バランスは、ユーザが一定の期間(たとえば、過去2週間)にわたって取得してきた睡眠がユーザのニーズとバランスが取れているかどうかをユーザに示すことができる。通常、成人は、健康で、注意力を維持し、精神的にも肉体的にも最高のパフォーマンスを発揮するには、毎晩7~9時間の睡眠を必要とする。しかし、時折睡眠の質が悪い夜があるのは普通のことなので、睡眠バランス寄与因子は長期的な睡眠パターンを考慮して、各ユーザの睡眠ニーズが満たされているかどうかを決定する。「安静時心拍数」寄与因子は、睡眠日の最も長い睡眠時間(例えば、主睡眠期間)からの最低心拍数、及び/又は主睡眠期間の後に行われる昼寝からの最低心拍数を示し得る。
【0079】
レディネススコアの「寄与因子」(例えば、原因、要因)を引き続き参照して、「HRVバランス」寄与因子は、主睡眠期間及び主睡眠期間後に起こる昼寝からの最も高いHRV平均を示し得る。HRVバランス寄与因子は、最初の期間(例えば、2週間)にわたるユーザのHRV傾向を、何らかの第2のより長い期間(例えば、3か月)にわたる平均HRVと比較することによって、ユーザが自分の回復状態を追跡するのに役立つことができる。「回復指数」寄与因子は、最長の睡眠時間に基づいて計算され得る。回復指数は、ユーザの安静時の心拍数が夜間に安定するまでにかかる時間を測定する。非常に良好な回復の兆候は、ユーザの安静時の心拍数が夜の前半、つまりユーザが目覚める少なくとも6時間前に安定し、翌日に向けて体の回復時間が確保されることである。
【0080】
「体温」寄与因子は、最長睡眠時間(例えば、主睡眠期間)に基づいて、又は昼寝中のユーザの最高体温が最長睡眠時間中の最高体温よりも少なくとも0.5度高いる場合には、最長睡眠時間の後に起こる昼寝に基づいて、計算され得る。いくつかの側面で、リングは、ユーザが眠っている間にユーザの体温を測定することができ、システム200は、ユーザのベースライン温度に対するユーザの平均体温を表示することができる。ユーザの体温が正常範囲外である場合(例えば、明らかに0.0よりも高いか又は低い場合)、体温寄与因子は強調表示される(例えば、「注意を払う」状態に移行する)か、又はユーザに対して別なふうに警告が生成される。
【0081】
いくつかの側面で、システム200のリング104、ユーザデバイス106、及びサーバ110は、ユーザ102の生理学的データ及び睡眠パターンを評価するよう構成されてもよい。特に、システム200の各々のコンポーネントは、ユーザの取得された生理学的データ及び睡眠パターンに基づいてユーザの潜在的な病気を決定/予測するために使用され得る。特に、システム200は、各々のユーザ102が病気の何らかの顕著な症状を経験する前に、ユーザ102内の病気の症状を検出/予測するよう構成され得る。この発症前診断は、病気の重症度を下げ、かつ、集団内での病気の広がりを軽減することができる。
【0082】
例えば、本明細書で前に述べられたように、システム200のリング104は、ユーザに身につけられて、温度データ、心拍数データ、HRVデータ、などを含む生理学的データをユーザから収集することができる。リング104によって収集されたデータは、睡眠日ごとのユーザのスコア(例えば、睡眠スコア、レディネススコア)を決定するために使用され得る。追加的に、又は代替的に、リング104によって収集されたデータは、潜在的な病気及び/又は他の健康上の懸念に関するユーザの1又は複数の健康リスク指標を決定するために使用されてもよい。例えば、システム200は、所与の日(例えば、24時間の連続監視期間であってもよい。)の疾病リスク指標(例えば、リスクスコア)を決定することができ、疾病リスク指標は、ユーザが様々な病気やその他の健康上の懸念を抱えて病気になる(例えば、健康な状態から不健康な状態へ移行する)相対確率と関連付けられる。いくつかの側面では、健康リスク指標は、最初の日が健康リスク指標の第1のセットに関連付けられ、2日目が健康リスク指標の第2のセットに関連付けられるように、各々の日ごとにユーザについて計算され得る。健康リスク指標は、各々の日にリング104によって収集されたデータに基づいて毎日計算され得る。健康リスク指標には、リスクスコア、健康スコア、疾病リスク指標などが含まれ得るが、これらに限定されない。
【0083】
図3は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするヘルスモニタリングプラットフォーム300の例を表す。ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、システム100、システム200、又はその両方の側面を実施しても、それらによって実施されてもよい。特に、ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、
図1及び
図2を参照して記載された、リングなどの1又は複数のウェアラブルデバイス104、及びユーザデバイス106の例を表す。いくつかの例では、ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、1又は複数のユーザ102において1又は複数の病気を検出するためのヘルスモニタリングプラットフォームに相当し得る。
【0084】
いくつかの例では、ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、リングなどのウェアラブルデバイス104により1又は複数のユーザ102からデータを収集し得る。各ウェアラブルデバイス104は、コンピュータ、セルラーデバイス、タブレット、他のウェアラブルデバイス104、又はユーザ102の他のユーザデバイス106などの1又は複数のユーザデバイス106と通信し得る。例えば、ウェアラブルデバイス104-aは、リングを含んでもよく、ユーザ102-aから生理学的データを取得し、取得した生理学的データを処理のためにユーザデバイス106-a及び/又はサーバ110へ送信し得る。ユーザデバイス106-aは、次いで、処理した生理学的データ及び/又は他の決定したパラメータ/指標をユーザ102-aに表示し得る。同様に、ウェアラブルデバイス104-bは、ユーザ102-bへの表示のためにデータをユーザデバイス106-bへ送信し得る。ウェアラブルデバイス104-cは、ユーザ102-cへの表示のためにデータをユーザデバイス106-cへ送信し得る。いくつかの例では、ヘルスモニタリングプラットフォーム300には、ユーザ1乃至ユーザN(例えば、ウェアラブルデバイス104-n及びユーザデバイス106-nを有する。)などの任意の数のユーザ102が含まれ得る。各ユーザ102には、睡眠データ、心拍数データ、HRVデータ、呼吸数データ、温度データ、などのようなデータを収集する任意の数のウェアラブルデバイス104が含まれ得る。
【0085】
ウェアラブルデバイス104、ユーザデバイス106、又はその両方は、ネットワーク108を介して1以上のサーバ110及び/又はアドミニストレータデバイス106-dと通信し得る。例えば、ウェアラブルデバイス104は、ユーザ102から収集されたデータをネットワーク108を介してサーバ110へ直接送信することによって、ネットワーク108を介してサーバ110と直接通信し得る。いくつかの他の例では、ウェアラブルデバイス104は、ユーザ102から収集されたデータを送信するためにユーザデバイス106と(例えば、Bluetoothを介して)接続することができ、ユーザデバイス106はデータをサーバ110へネットワーク108を介して転送し得る。例えば、ウェアラブルデバイス104-aは、ユーザ102-aからのデータ(例えば、生理学的データ)を収集してよく、データをユーザデバイス106-aへ送信してよく、ユーザデバイス106-aはデータをサーバ110及び/又はアドミニストレータデバイス106-dへネットワーク108を介して転送してよい。サーバ110は、受信されたデータを記憶し及び/又は本明細書で記載される様々な処理機能を実行するよう構成されるデータベース又はデータストア(例えば、アプリケーションサーバ、データベースサーバ、クラウドベースのサーバ、データセンタ、若しくはそれらの組み合わせ、又は他のデバイス若しくはデバイスのシステム)を有してもよい。これに関連して、サーバ110は、データの記憶、管理、及び処理のために使用されてもよい。
【0086】
いくつかの場合に、ユーザ102は、彼ら自身の健康に関するデータへのアクセスを有し得るが、他のユーザは潜在的な病気に気付かない可能性がある。例えば、ウェアラブルデバイス104は、ユーザ102が病気又は不健康であるか、又は免疫反応(例えば、ユーザ102のベースラインデータに対する呼吸数の増加、体温の上昇、心拍数の増加、など)を経験している可能性があることを示すデータを収集し得る。予防措置がユーザ102によって取られない場合、病気は、ユーザ102と関わる他のユーザ102に広がる可能性がある。
【0087】
いくつかの例では、ヘルスモニタリングプラットフォーム300のコンポーネント(例えば、ユーザデバイス106-a、ユーザデバイス106-b、ユーザデバイス106-c、サーバ110、アドミニストレータユーザデバイス106-d)は、各々のユーザ102の各ユーザから生理学的データを取得するよう構成され、各々のユーザ102に関連したスコア又は指標を計算し得る。各々のユーザ102ごとに計算され得るスコア/指標には、睡眠スコア、レディネススコア、健康リスク指標(例えば、疾患リスクスコア)、などが含まれ得る。いくつかの側面で、スコア/指標は、ユーザ102が毎日最初に又は毎日デフォルト時にデータにアクセスするときなど、1日に1度(例えば、24時間内に1度)計算され得る。追加的に、又は代替的に、ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、決定されたスコア/指標を規則的又は不規則な周期(例えば、1日に1度)で
アドミニストレータユーザデバイス106-dへ送信するよう構成されてもよい。各ユーザ102の指標/スコアの計算(例えば、健康リスク指標を計算すること)に関連した更なる詳細は、
図5に関連して更に詳細に記載される。
【0088】
いくつかの実施において、各々のユーザごとの生理学的データ及び決定されたスコア/指標(例えば、健康リスク指標)は、匿名化されていない様式で又は匿名化された様式でアドミニストレータデバイス106-dを介してアドミニストレータ(例えば、医師、ヘルスケア専門家、コーチ、マネージャ、雇用主)へ提示されてもよい。匿名化されていないヘルスモニタリングに関連して、健康情報(例えば、生理学的データ、健康リスクスコア)は、各々のユーザごとの識別子(例えば、匿名化されていないユーザ識別子)とともに、アドミニストレータユーザデバイス106-dにより提示されてよい。言い換えれば、匿名化されていないヘルスモニタリングに関連して、アドミニストレータは、どの生理学的データ及び健康リスク指標が各々のユーザ102に対応しているかを知ることができる。比較して、匿名化されたヘルスモニタリングに関連して、健康情報(例えば、生理学的データ、健康リスクスコア)は、各々のユーザ102ごとの匿名化されたユーザ識別子とともに、アドミニストレータユーザデバイス106-dにより提示されてよい。言い換えれば、匿名化されたヘルスモニタリングに関連して、アドミニストレータは、どの生理学的データ及び健康リスク指標が各々のユーザ102に対応するかを知り得ない。これに関連して、本明細書で記載される匿名化されたヘルスモニタリング技術は、ユーザプライバシーの改善を促進することができ、かつ、ユーザの健康情報を保護することができる。
【0089】
いくつかの例では、アドミニストレータユーザデバイス106-dを操作する管理者(例えば、ユーザデバイス106-dのユーザ)は、収集されたデータの各カテゴリについて、収集されたデータから計算された1つ以上のスコアについて、又はその両方について閾値を設定/調整し得る。例えば、アドミニストレータは、各々のユーザ102について決定された健康リスク指標を評価するための1又は複数の事前定義された閾値を(例えば、アドミニストレータユーザデバイス106-dにより)定義することができる。いくつかの他の例では、ヘルスモニタリングプラットフォーム300(例えば、サーバ110、アドミニストレータユーザデバイス106-d)は、1又は複数の事前定義された閾値をデフォルトで選択/決定してもよく、事前定義された閾値をアドミニストレータユーザデバイス106-dへ送信してもよい。追加的に、又は代替的に、事前定義された閾値は、アドミニストレータユーザデバイス106-dで定義(例えば、事前設定)されてもよい。いくつかの例では、事前定義された閾値は、ヘルスモニタリングプラットフォーム300のユーザ102の病気検出に関連した1又は複数の不確定率(例えば、偽陽性率、偽陰性率、真陽性率、真陰性率)に基づいてもよい。事前定義された閾値の選択は、
図5に関連して更に詳細に記載される。
【0090】
ヘルスモニタリングプラットフォーム300のユーザ102の収集された生理学的データ及び/又は決定されたスコア/指標(例えば、健康リスクスコア)が1又は複数の事前定義された閾値を満足し、それによって1又は複数の潜在的な健康リスクを示す場合に、ヘルスモニタリングプラットフォーム300(例えば、サーバ110、アドミニストレータユーザデバイス106-d)は、1又は複数の潜在的な健康リスクの夫々に関連したユーザ102へメッセージ又は通知を送信してもよい。例えば、ユーザ102-bが事前定義された閾値を上回る健康リスク指標を示す場合、サーバ110は、メッセージをユーザデバイス106-bへ(例えば、電子通信、ユーザデバイス106-bで実行されているアプリケーションへのプッシュ通信、などを介して)送信し得る。各々のユーザデバイス106-a、ユーザデバイス106-b、及びユーザデバイス106-cへ送信され得る潜在的な健康リスクの通知は、
図7に関連して更に図示及び記載される。いくつかの場合に、ユーザデバイス106-a、ユーザデバイス106-b、及びユーザデバイス106-cへ送信されるメッセージは、(例えば、アドミニストレータユーザデバイス106-dにより)カスタマイズ可能であることができ、これは
図6に関連して更に詳細に記載される。更に、アドミニストレータユーザデバイス106-dに関連したアドミニストレータは、各々のユーザ102が潜在的な健康リスクに関するメッセージを見たかどうかを監視することができ、これは
図4に関連して更に詳細に記載される。
【0091】
図4は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするGUI400の例を表す。GUI400は、システム100、システム200、ヘルスモニタリングプラットフォーム300、又はそれらの任意の組み合わせを実施しても、又はそれらによって実施されてもよい。例えば、GUI400は、
図3を参照して記載されたヘルスモニタリングプラットフォーム300のアドミニストレータユーザデバイス106-dなどのアドミニストレータユーザデバイスのGUIの例であってよい。
【0092】
GUI400は、GUI400(例えば、アドミニストレータユーザデバイス106-dのGUI)を介してアドミニストレータ/ユーザに表示され得るアプリケーションページ405を表す。上記の例を続けると、ユーザのグループ410に関連したアドミニストレータは、グループ410内の1又は複数のユーザについての収集されたデータ又は計算されたスコアをチェックし得る。グループ410は、1又は複数のユーザの物理的位置(例えば、オフィスの建物内の階)、各ユーザ(例えば、既知の健康リスクを持ったユーザ)の1又は複数のライフスタイルパラメータ、雇用主又は組織、などに基づき得る。管理者は、グループ410について、ウェアラブルデバイス104(例えば、リング)からの収集されたデータ、収集されたデータに基づく計算されたスコア、その両方を見るためのプラットフォーム(例えば、“APP”)を開くと、アプリケーションページ405により提示され得る。いくつかの例では、暦日415ごとに1度(例えば、24時間周期ごと)など、周期的に、データは収集され、スコアは計算され得る。
図1乃至
図3を参照して記載されるシステムなどのシステムは、ウェアラブルデバイスは収集されたデータと同期するとき、グループ410内のユーザの少なくとも一部について、リスクスコアなどの健康リスク指標を自動的に生成し得る。
【0093】
図4に示されるように、アプリケーションページ405は、各ユーザの1又は複数の健康リスク指標420を表示し得る。本明細書で使用されるように、「健康リスク指標」という用語又は同様の用語は、所与のユーザが何らかの健康上のリスクを経験する可能性がある相対確率又は可能性(例えば、ユーザが病気であるか又は病気になる確率、ユーザが心臓発作を経験する相対確率)を示すスコア又は他の指標を指し得る。健康リスク指標420は、ユーザデバイスなどのデバイスのプロセッサが機械学習アルゴリズム又は分類器に従って計算することができる0から100の間の値(例えば、93)を含んでよい。例えば、機械学習アルゴリズムは、ユーザのウェアラブルデバイスによって収集されたデータのカテゴリ(心拍数データ、HRVデータ、温度データ、呼吸数データ、など)に対応する1つ以上のカテゴリにより、健康な患者及び確認された病気の患者から取得された訓練用の生理学的データの組を用いて訓練され得る。各健康リスク指標420は、ウェアラブルデバイスからの収集されたデータを入力として用いて精度及び再現率曲線に従って機械学習アルゴリズムにより計算され得る。アプリケーションページ405は、リスト425内の計算された健康リスク指標420とともに、範囲内のグループ410のユーザについての計算された健康リスク指標420を示すヒストグラムであることができるグラフィカル表示430とを表示し得る。例えば、範囲は、健康リスク指標420が0から100の間の値を有する場合に1のステップ値で0から100までであってよい。アプリケーションページ405は、全メンバー数435を有するグループ410内の各メンバーごとに健康リスク指標420を表示し得る。
【0094】
いくつかの側面で、システムは、多数の病気、疾病、又は健康状態についての健康リスク指標を計算し表示し得る。これに関連して、各ユーザは、各々のユーザが多種多様な健康状態を経験する相対確率を示す多数の健康リスク指標と関連付けられ得る。例えば、各ユーザは、インフルエンザに関連した第1健康リスク指標、COVID-19に関連した第2健康リスク指標、及び心臓発作に関連した第3健康リスク指標と関連付けられてよい。更に、いくつかの実施において、各健康上のリスクは、各ユーザの相対的な健康リスク指標を評価したり、アラートをトリガしたり、などするために使用される異なる各々の閾値と関連付けられてよい。いくつかの場合に、アプリケーションページは、同じページ上に異なる健康状態についての健康リスク指標を表示してもよく、あるいは、異なる健康状態に関連したアプリケーションページ間を“切り替える”ことをユーザに可能にしてもよい。
【0095】
いくつかの例では、管理者は、グループ410内の各ユーザのメンバー識別子(ID)440(例えば、各々のユーザのユーザ身元又は匿名化されたユーザ識別子)を見ることができる。メンバーID440がユーザの身元情報を含む場合に、管理者は、ユーザの年功データへのアクセス(例えば、匿名化されていないヘルスモニタリング)を有することがある。言い換えれば、匿名化されていないヘルスモニタリングに関連して、健康リスク指標420、スリープ/レディネススコア、及び/又は取得された生理学的データが、匿名化されていないユーザ識別子とともにアドミニストレータに提示され得るので、アドミニストレータは、どのユーザが各々指標/スコア、取得されたデータ、などに対応しているかを決定することができる。しかし、管理者が雇用主である場合、健康データを共有すると、プライバシー及び倫理ポリシーが侵害される可能性がある(例えば、ユーザに潜在的な個人情報の共有を求めることによって)。
【0096】
よって、アプリケーションページ405に表されているように、管理者は、リスクのあるユーザに匿名で連絡するための疾病プロトコルを成文化するメッセージングルールを定義してもよい。言い換えれば、生理学的データ及び健康リスク指標は、各々のユーザに対応する匿名化されたユーザ識別子と関連付けられてよく、それにより、管理者は、どのユーザが決定された健康リスク指標、取得された生理学的データ、などと関連付けられているかを決定することができない(例えば、匿名化されたヘルスモニタリング)。匿名化されたユーザ識別子を使用することは、各々のユーザの個人プライバシーの保護に役立つ可能性があり、これは雇用主と従業員の関係(例えば、ユーザと従業員、管理者と雇用主)に関連して利用される可能性がある。このアプローチにより、管理者は、集約された健康及びコンプライアンスデータにはアクセスできるが、個々のユーザの個人を特定できる情報にはアクセスできないため、プライバシー及びセキュリティの懸念を軽減し、かつ、潜在的なリスクのあるユーザに直接連絡するために必要な手動作業の量を削減することができる。
【0097】
いくつかの例では、1又は複数のユーザは、健康関連データ(例えば、生理学的データ又はバイオメトリクス)を収集するウェアラブルデバイスを使用することによって、グループ410にオプトインすることができる。他の場合では、ユーザは、ユーザ入力(例えば、コマンド)を各々のユーザに関連したユーザデバイス106に入力することによって、健康状態の追跡のためにグループ410にオプトインすることができる。例えば、ヘルスモニタリングプラットフォームのユーザ102は、各々のユーザに関連したユーザデバイス106により1つ以上のオプトインコマンドを入力することによって、健康状態の追跡のためにヘルスモニタリングプラットフォームにオプトイン(例えば、グループ410にオプトイン)することができる。いくつかの実施において、所与のユーザについては、ユーザがヘルスモニタリングプラットフォームにオプトインするまで、生理学的データは収集されなくてもよく、スコア/指標は計算されなくてもよい。
【0098】
いくつかの例では、管理者(例えば、雇用主アドミニストレータ)は、アプリケーションページ405によって表されるダッシュボードにアクセスしてもよく、これは、各暦日415についてグループ410の各々のユーザの健康リスク指標420によって配置されたユーザの匿名化されたリストを表す。例えば、リスト425内の健康リスク指標420は、最も大きい健康リスク指標420(例えば、96)から最も小さい健康リスク指標420までソートされてよい。メンバーID440は、ユーザごとの一意のコードを含み得るが、ユーザの身元に関する情報を含まなくてもよい。例えば、本明細書で前に記載されたように、グループ410内のユーザのメンバーID440には、各々のユーザに関連した匿名化されたユーザ識別子が含まれ得る。
【0099】
いくつかの場合に、管理者は、ユーザの生理学的データ及び/又は決定されたスコア/指標に関する更なる詳細を見るために、各々のユーザに関連したユーザアイコン445を選択してもよい。例えば、ユーザアイコン445を選択することによって、アドミニストレータは、ある過去の期間(例えば、過去2週間)のユーザの健康リスク指標420を(例えば、ラインチャートにより)見ることができる。ユーザの過去の健康リスク指標420を表示することで、アドミニストレータは、ユーザの健康リスク指標420の“重大度”を正しく評価することができるようになる。特に、過去の健康リスク指標420により、アドミニストレータは、ユーザの健康リスク指標420がランダムな1回限りの指標であるかどうか、又はユーザが健康リスク指標の増大傾向を示しているかどうかを決定することができるようになる。いくつかの実施において、ユーザアイコン445の選択時に表示される追加の健康データは、ユーザの身元が匿名のままであるように、(例えば、各々のユーザの匿名化されたユーザ識別子と関連付けて)匿名で提示され得る。他の場合に、ユーザアイコン445の選択時に表示される追加の健康データは、データがどのユーザに対応するかをアドミニストレータが決定できるように、(例えば、各々のユーザの匿名化されていないユーザ識別子と関連付けて)非匿名的に提示されてもよい。
【0100】
いくつかの例では、管理者は、グループ410内のユーザが、1又は複数の閾値450(例えば、事前定義された閾値450)を満足する健康リスク指標420を示す場合に、(例えば、電子通信により)通知を受信することがある。本明細書で前に述べられたように、システム200は、異なる病気又は健康上のリスクについて異なる閾値450を利用又は実装してもよく、異なった各々の病気/健康上のリスクについて異なる健康リスク指標420を計算してもよい。ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、メッセージをユーザに送信することによって、事前定義された閾値450を満足する健康リスク指標420を示すユーザに連絡してもよい。追加的に、又は代替的に、ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、事前定義された閾値450を満足する健康リスク指標420をユーザが示す場合に、アドミニストレータユーザデバイス106-dへ通知を送信してもよい。例えば、アプリケーションページ405に示されるように、ヘルスモニタリングプラットフォームは、事前定義された閾値450を超える健康リスク指標420を8人のユーザが示すことを決定し得る。この例で、ヘルスモニタリングプラットフォーム300は、アドミニストレータユーザデバイス106-dに、8人の識別されたユーザについて潜在的な健康リスクの通知を表示させるために、信号/メッセージを送信し得る。
【0101】
いくつかの実施において、各々のユーザのユーザデバイス106へ送信されるメッセージは、管理者によってカスタマイズ可能であってよい(例えば、設定可能なメッセージ)。事前定義された閾値450を上回る健康リスク指標420を有するユーザは、潜在的な変更リスクについて「リスクのあるユーザ」と呼ばれることがある一方で、事前定義された閾値450を下回る健康リスク指標420を有するユーザはリスクにさらされていない可能性がある。いくつかの場合に、管理者は事前定義された閾値450を設定することができ、これは
図5に関連して更に詳細に記載される。その他の場合では、事前定義された閾値450は、ベースライン閾値(例えば、90のスコア)と呼ばれることがあるデフォルトの健康リスク指標420に設定されてもよい。例えば、会社により定義されたプロトコルに従って、アドミニストレータは、カスタマ特有の事前定義された閾値450を上回る健康リスク指標420を有するユーザに連絡することができ、ユーザの状況について尋ねることができる。アドミニストレータが、ユーザが病気であるリスクが存在する可能性があると決定する場合、ユーザは、医療専門家からの助け(例えば、病気の試験キット)を受け取るよう送信されることがある。管理者は、ユーザに、病気のリスクが解消されるまで、ユーザのグループ410の残りから離れているよう依頼することがある。
【0102】
いくつかの例では、ユーザが潜在的な健康リスクを示す可能性があることを識別すると、ヘルスモニタリングプラットフォームは、設定可能なメッセージを、各々のユーザに対応するユーザデバイス106へ送信してもよく、これは
図7に関連して更に説明される。いくつかの場合に、管理者は、ユーザが設定可能なメッセージを見たか又は別なふうにメッセージと相互作用(例えば、開封、返信)したかどうかを確認することができる。例えば、設定可能なメッセージのステータスアイコン455は、ユーザが設定可能なメッセージを見ると変化し得る。いくつかの場合に、ユーザは設定可能なメッセージの受信を確認してもよく、これもステータスアイコン455を変化させ得る。ユーザが設定可能なメッセージの受信を確認したり又はそれを見たりしていない場合、管理者はガイダンスを再送してもよく(例えば、設定可能なメッセージを再送したり又は新しい設定可能なメッセージを送信したりする。)、あるいは、アクションメニュー460によりメッセージを閲覧済みとマークしてもよい。言い換えれば、アドミニストレータは、アクションメニュー460により、各々のユーザのユーザデバイス106へ送信され得る追加の設定可能なメッセージをトリガすることができる。
【0103】
アプリケーションページ405は、グループ410内のユーザの総数(例えば、グループ410内のN人のユーザ)を含む全メンバー数435とともに、リスクのあるユーザ、リスクのないユーザ、及びデータのないユーザ(例えば、ユーザのウェアラブルデバイスが同期していない場合)のパーセンテージを表示してもよい。例えば、ヘルスモニタリングプラットフォームのコンポーネントは、閾時間インターバルを満たすある時間インターバルにわたってウェアラブルデバイス104を着用していないユーザ(例えば、ウェアラブルデバイス104を2日間着用していないユーザ)を識別することができる。この例では、ヘルスモニタリングプラットフォームは、アドミニストレータユーザデバイスに、ウェアラブルデバイスを着用していないユーザの指示(例えば、“非着用メンバー”)を表示させることができる。いくつかの場合に、ヘルスモニタリングプラットフォームは、アドミニストレータが各々のユーザに連絡して、ウェアラブルデバイス104を着用していない理由を確認したり、ウェアラブルデバイス104を着用することを要求したりできるように、“非着用メンバー”の夫々について、匿名化されていないユーザ識別子を表示してもよい。ヘルスモニタリングプラットフォームは、各々のユーザから取得した生理学的データ(例えば、ウェアラブルデバイス104が着用されていないことを示す温度測定値)、生理学的データの欠如(例えば、ウェアラブルデバイス104が充電器にあり、装着されていない)、又はその両方に基づいて、ユーザがウェアラブルデバイスを着用していないと決定し得る。
【0104】
図5は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするGUI500の例を表す。GUI500は、システム100、システム200、ヘルスモニタリングプラットフォーム300、GUI400、又はそれらの任意の組み合わせを実施しても、又はそれらによって実施されてもよい。例えば、GUI500は、
図3を参照して記載されたヘルスモニタリングプラットフォーム300のアドミニストレータユーザデバイス106-dなどのアドミニストレータユーザデバイスのGUIの例であってよい。
【0105】
いくつかの例で、GUI500は、GUI500(例えば、アドミニストレータユーザデバイスのGUI)を介してアドミニストレータ/ユーザに表示され得る一連のアプリケーションページ505を表す。管理者は、グループ内の1又は複数のユーザについての収集されたデータに関する健康リスク指標閾値などの1又は複数の事前定義された閾値510を調整し得る。例えば、管理者は、スライディングスケール530に従って閾値510を調整することに基づいて閾値510を設定し得る。健康リスク指標515は、ユーザが病気である可能性又はリスク(例えば、リスクスコア)に基づいて計算され得る。
【0106】
いくつかの場合に、事前定義された閾値510は、ユーザの疾病検出に関する1又は複数の不確定率又は疾病予測精度指標に基づいて決定/選択されてもよい。更に、アプリケーションページ505-aは、1又は複数の事前定義された閾値510に関連した1又は複数の疾病予測精度指標の指示を表示してもよい。疾病予測精度指標は、偽陽性率(例えば、誤って病気である特定されるユーザの割合/パーセンテージ)、偽陰性率(例えば、誤って健康であると特定される、実際には病気であるユーザの割合/パーセンテージ)、真陽性率(例えば、正しく病気であると特定されるユーザの割合/パーセンテージ)、真陰性率(例えば、正しく健康であると特定されるユーザの割合/パーセンテージ)、又はそれらの任意の組み合わせと関連付けられてよい。例えば、アプリケーションページ505-aは、選択された事前定義された閾値510について偽陽性率520及び真陽性率525を表示し得る。
【0107】
本明細書では、疾病予測精度指標(例えば、不確定率)は、選択された事前定義された閾値510の関数であることができ、従って、アドミニストレータがスライディングスケール530により閾値510を変更すると変化し得ることが理解され得る。例えば、事前定義された閾値510が小さくされる場合、小さくされた閾値510を満足する健康リスク指標515を示すユーザが増える可能性があるため、偽陽性率520は増大し得る。他の例として、管理者が閾値510を90に設定し、グループ内のユーザ又はメンバーのうち3%が閾値510を上回る場合、3%は症状があるユーザ535であり得る。閾値510を上回るユーザについて、真陽性率525及び偽陽性率520に関する不確実性が存在する可能性がある。例えば、健康リスク指標515が90を上回るユーザのうちの40%は真陽性である可能性があり(例えば、実際に病気である可能性があり)、一方、健康リスク指標515が90を上回るユーザのうち60%は偽陽性である可能性がある。追加的に、又は代替的に、アプリケーションページ505-aは、閾値510に対する偽陰性及び真陰性の不確定値を(例えば、パーセンテージとして)表示してもよい。アプリケーションページ505-aは、管理者が閾値510を設定する際に情報に基づいた決定を下すことができるように、不確定率及び不確定率に関連する情報メッセージ537を表示するしてもよい。例えば、情報メッセージ537は、「あなたのメンバーのうち3%は、本日、90の選択されたリスクスコアを上回っています。平均して90を上回っているメンバーを検査することで、感染症の症状がある可能性が高いメンバー集団の約40%を特定することになります。」及び「リスクスコア90には、平均して60%の偽陽性者、つまり、閾値を超えているが感染の症状を経験していない可能性が高いメンバーも含まれます。」を示し得る。
【0108】
いくつかの場合に、アプリケーションページ505-bに表されているように、アドミニストレータは、決定された健康リスク指標515について多数の閾値510を(例えば、アドミニストレータユーザデバイス106-dにより)設定/選択し得る。多数の事前定義された閾値510の使用は、ユーザのグループを異なる健康リスクカテゴリに分類するために使用されてもよい。更に、アドミニストレータは、各々の事前定義された閾値510を満足するユーザへ送信され得る種々の設定可能なメッセージ540を設定することができる。例えば、第1ユーザは、65から85の間の健康リスク指標515を示す可能性があり、第2ユーザは、85を上回る健康リスク指標515を示す可能性がある。この例で、第1ユーザは、第1の設定可能なメッセージ540-aを受け取ることができ、第2ユーザは、第1の設定可能なメッセージ540-aとは異なる第2の設定可能なメッセージ540-bを受け取ることができる。管理者は、表示又は計算された不確実性指標(例えば、偽陽性率520、真陽性率525)に基づいて(例えば、それらに従って)、事前定義された閾値510の夫々を設定し得る。更に、管理者は、アドミニストレータユーザデバイス106-dにより、各々の事前定義された閾値510に対応する設定可能なメッセージ540を入力し得る。これらの概念は、
図6を参照して更に図示及び記載され得る。
【0109】
図6は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするGUI600の例を表す。GUI600は、システム100、システム200、ヘルスモニタリングプラットフォーム300、GUI400、GUI500、又はそれらの任意の組み合わせを実施しても、又はそれらによって実施されてもよい。例えば、GUI600は、
図3を参照して記載されたヘルスモニタリングプラットフォーム300のアドミニストレータユーザデバイス106-dなどのアドミニストレータユーザデバイスのGUIの例であってよい。
【0110】
いくつかの例で、GUI600は、GUI600(例えば、アドミニストレータユーザデバイスのGUI)を介してアドミニストレータ/ユーザに表示され得る、アプリケーションページ605-a及びアプリケーションページ605-bなどの一連のアプリケーションページ605を表す。アドミニストレータは、ユーザに対応するユーザデバイス106へ送信され得る1又は複数の設定可能なメッセージ610を入力及び/又は変更し得る。例えば、ヘルスモニタリングプラットフォームのユーザが、事前定義された閾値を満足する健康リスクスコアを示す場合に、ヘルスモニタリングプラットフォームは、設定可能なメッセージ610をユーザデバイスへ送信することができ、ここで、ユーザ及びユーザデバイスは、
図1乃至
図3を参照して記載されたユーザ102及びユーザデバイス106の例であってよい。
【0111】
いくつかの場合に、アドミニストレータは、1又は複数の事前定義された閾値615を設定でき、それと健康リスク指標が比較されることになる。特に、アドミニストレータは、多数の事前定義された閾値615と、各々の事前定義された閾値615が満足されるとユーザに送信され得る多数の設定可能なメッセージ610とを定義し得る。例えば、ヘルスモニタリングプラットフォーム(例えば、サーバ110)は、事前定義された閾値615-aが満足されると、ユーザに対応するユーザデバイスへ設定可能なメッセージ610-aを送信するよう構成されてよく、事前定義された閾値615-bが満足されると、設定可能なメッセージ610-bを送信するよう構成されてよい。言い換えれば、アドミニストレータユーザデバイスは、各々の事前定義された閾値615ごとに異なる設定可能なメッセージ610を定義するために使用されてよい。
【0112】
設定可能なメッセージ610は、グループの疾病プロトコルに従うようにユーザをガイドすることができる。例えば、設定可能なメッセージ610-aは、閾値615-aに基づいて、「あなたの体の信号は、何かがあなたの体に負担をかけている可能性があることを示しています。」などと示すことによって、潜在的な健康リスクが特定されたことを示し得る。他の例として、設定可能なメッセージ610-aは、医師の予約をスケジュールすること、仕事や他の活動を避けて家にいること、休息や水分補給によって潜在的な病気に備えることなどのユーザへの推奨など、1又は複数の推奨事項をユーザに提供してもよい。その他の例では、管理ユーザは、閾値615-bに基づいて、ユーザに「何も心配する必要はありません。」などと示すように設定可能なメッセージ610-bを構成してもよい。
【0113】
いくつかの例で、アドミニストレータユーザデバイス106-dは、各々の設定可能なメッセージ610を受け取ったユーザが設定可能なメッセージ610を見たか、それと相互作用したか、スヌーズ/拒否したか、又は別なふうに相互作用したかどうかを示すガイダンスアイコン620を表示してもよい。アプリケーションページ605-a及びアプリケーションページ605-bは、ユーザの活動期間625及び/又は設定可能なメッセージ610-aと設定可能なメッセージ610-bを夫々、何人のユーザが設定可能なメッセージ610-a及び設定可能なメッセージ610-bに影響を受けて、それらに基づいて行動したかに関する統計値とともに表示してもよい。いくつかの場合に、アプリケーションページ605は、ユーザのグループごとに健康リスク指標に関連した集約された統計値を表示してもよい。
【0114】
いくつかの場合に、ユーザは、ヘルスモニタリングプラットフォームのユーザデバイスにより健康リスクに関連した情報を入力することができる。例えば、ユーザは、ユーザが潜在的な健康リスクを確かめるために行動したか(例えば、診断検査を受けたか)どうか、又は診断検査(例えば、インフルエンザ検査、COVID検査)が陽性又は陰性であったかどうかを示し得る。
【0115】
図7は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするGUI700の例を表す。GUI700は、システム100、システム200、ヘルスモニタリングプラットフォーム300、GUI400、GUI500、GUI600、又はそれらの任意の組み合わせを実施しても、又はそれらによって実施されてもよい。例えば、GUI700は、
図3を参照して記載されたユーザデバイス106及びユーザ102などの、ユーザに対応するユーザデバイスのGUIの例であってよい。
【0116】
いくつかの例で、GUI700は、ユーザデバイスのGUI700を介してユーザに表示され得る、アプリケーションページ705-a及びアプリケーションページ705-bなどの一連のアプリケーションページ705を表し得る。本明細書で前に述べられたように、ユーザから収集された生理学的データは、各々のユーザのスコア/指標(例えば、健康リスクスコア、睡眠スコア、レディネススコア)を計算するために使用され得る。計算されたスコア/指標は、アプリケーションページ705に示されるように、ユーザに対応するユーザデバイスによりユーザに表示され得る。
【0117】
本明細書で記載されるように、ユーザの健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足する場合に、
図3を参照して記載されているヘルスモニタリングプラットフォーム300(例えば、サーバ110、アドミニストレータユーザデバイス106-d)などのヘルスモニタリングプラットフォームは1又は複数の設定可能なメッセージ710をユーザへ送信してよく、このとき、設定可能なメッセージはユーザの潜在的な健康リスクと関連付けられてよい。例えば、ユーザは設定可能なメッセージ710-aを受け取ることができ、設定可能なメッセージ710-aは、ユーザのグループに関連した連絡担当者(例えば、オフィスの管理者)に連絡するようユーザに指示し得る。その他の場合に、ユーザは設定可能なメッセージ710-bを受け取ることができ、設定可能なメッセージ710-bは、更なる情報にチェックインするか又は設定可能なメッセージ710-bを却下するようユーザに促し得る。設定可能なメッセージ710は、本明細書で前に記載されたように、ユーザが異なる健康リスクスコアに基づいて異なる設定可能なメッセージ710を受信し得るように、設定可能/カスタマイズ可能であってよい。更に、アドミニストレータ(例えば、アドミニストレータユーザデバイス106-dに関連した管理者)は、ヘルスモニタリングプラットフォーム内のユーザに送信され得る設定可能なメッセージ710をカスタマイズすることができる。
【0118】
ユーザ各自の健康リスク指標に基づいてユーザに設定可能なメッセージ710を送信するためのルールをアドミニストレータが定義することを可能にすることによって、本明細書で記載されている技術は、機密情報を雇用主又は他の管理者に漏らさずにユーザに提供され得るアラート、メッセージ、及び他の情報を自動化し得る
【0119】
いくつかの場合に、ユーザの健康リスク指標は、各々のユーザの基準値セット(例えば、ベースライン温度データ、ベースラインHRVデータ)とは異なる1又は複数の生理学的パラメータ(例えば、体温、心拍数、HRV、呼吸数)に基づいて決定されてもよい。例えば、ヘルスモニタリングプラットフォームは、ユーザが健康な状態にあるときに、ある期間(例えば、2週間)にわたってユーザから生理学的データ(例えば、温度データ、呼吸数データ、HRVデータ)を取得してよい。ヘルスモニタリングプラットフォームは、取得した生理学的データに基づいて、ユーザのベースライン生理学的データ(例えば、カスタマイズされたベースライン範囲)を生成し得る。例えば、取得された生理学的データは、ベースライン温度データ、ベースライン呼吸数データ、ベースラインHRVデータなどを生成するために使用されてよい。いくつかの側面で、ベースラインデータセットは概日特徴を考慮に入れてもよい。例えば、ユーザは1日を通じて(例えば、24時間の概日周期を通じて)自然に体温測定値の変動を示す可能性があり、その場合、これらの自然な変動はベースライン温度データ内に反映される。
【0120】
同じ例を続けると、ヘルスモニタリングプラットフォームは、ユーザから生理学的データを連続的に取得し、収集したパラメータをユーザ自身のベースラインパラメータと比較し得る。例えば、ユーザの呼吸数又は心拍数がユーザのベースライン呼吸数又はベースライン心拍数と比べて相対的に高い場合、ユーザの健康リスク指標は高くなり、ユーザが病気であるか又は(例えば、インフルエンザ又は関連する病気により)病気になる可能性が高いことを示し得る。同様に、ユーザの一般的な健康に影響を及ぼす可能性があるか、又は睡眠時無呼吸症候群、高血圧、心房細動、糖尿病などの1つ以上の既存の症状の存在を示す可能性がある1つ以上の傾向(例えば、睡眠不足、高血圧、低血圧、など)が存在する場合、ユーザは、医療的アドバイスを求めるよう1つ以上のメッセージを受け取ることができる(例えば、既存の状態、病気、又は健康リスクにつき1つ)。
【0121】
いくつかの実施において、ヘルスモニタリングプラットフォームは、ユーザの健康リスク指標に関する更なる見解を提供するために、ユーザの健康リスク指標に寄与する1つ以上の寄与因子を示してもよい。例えば、アプリケーションページ705は、体温上昇、呼吸数の増加、心拍数の増加、などのユーザの健康リスク指標をもたらした1又は複数の生理学的パラメータ(例えば、寄与因子)を示し得る。言い換えれば、ヘルスモニタリングプラットフォームは、決定された健康リスク指標に関する何らかの情報又は他の見解を提供するよう構成されてよい。個人化された見解は、健康リスク指標を生成するために使用された収集された、生理学的データ(例えば、生理学的データ内の寄与因子)の側面を示すことができる。
【0122】
例えば、ユーザが高熱を経験していない(例えば、発熱していない)が、比較的に高い健康リスク指標(例えば、病気の高い確率)を依然として示している場合、個人化された見解を提供することは、健康リスク指標を高めている追加の情報を提供し得る。更に、個人化された見解を提供することは、ユーザエンゲージメントを増やし得る。更に、個人化された見解は、「何が私の健康リスクを高めているですか?」、「体温が正常である場合に、健康リスク指標が高いのは何故?」、「日によって健康リスク指標(医療リソース管理(HRM)スコアなど)に大きな変化が見られることがあるのは何故?」、「レディネススコアは1つのことを示しているのに、健康リスク指標スコアは別のことを示しているのは何故?」、及び「喘息を患ってます。私のスコアが高いのは呼吸数のせいですか、それとも何か別の要因があるのでしょうか?」などの質問に対する答えを提供し得る。これに関連して、見解は、生の生理学的データ、ユーザプライバシー、又は健康リスク指標を生成するために使用されるアルゴリズム/モデルの詳細を公開せずに健康リスク指標の寄与因子を説明し得る。
【0123】
いくつかの実施において、ヘルスモニタリングプラットフォームは、分類器(機械学習分類器の教師あり学習)を訓練し且つ病気の検出技術を向上させるために、検出/予測された病気に関するユーザ入力を受けるよう構成されてもよい。例えば、ユーザデバイス106は、ユーザが病気になる相対的な確率を示す健康リスク指標を表示してもよい。その後、ユーザは、症状の発症、病気の陽性検査などの1又は複数のユーザ入力を入力し得る。これらのユーザ入力は、次いで、分類器を訓練するために分類器に入力され得る。言い換えれば、ユーザ入力は、決定された疾病リスク指標を検証又は確認するために使用され得る。
【0124】
図8は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするデバイス805のブロック
図800を示す。デバイス805は、入力モジュール810、出力モジュール815、及びウェアラブルアプリケーション820を含み得る。デバイス805はプロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの夫々は、(例えば、1又は複数のバスを介して)互いに通信することができる。
【0125】
入力モジュール810は、様々な情報チャネル(例えば、制御チャネル、データチャネル、病気の検出技術に関連した情報チャネル)に関連したパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組み合わせなどの情報を受信する手段を提供し得る。情報は、デバイス805の他のコンポーネントへ送られ得る。入力モジュール810は、単一のアンテナ又は多数のアンテナの組を利用してもよい。
【0126】
出力モジュール815は、デバイス805の他のコンポーネントによって生成された信号を伝送する手段を提供し得る。例えば、出力モジュール815は、様々な情報チャネル(例えば、制御チャネル、データチャネル、病気の検出技術に関連した情報チャネル)に関連したパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組み合わせなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、出力モジュール815は、トランシーバモジュール内で入力モジュール810と共在することができる。出力モジュール815は、単一のアンテナ又は多数のアンテナの組を利用してもよい。
【0127】
例えば、ウェアラブルアプリケーション820は、データ取得コンポーネント825、健康リスク指標コンポーネント830、ユーザインターフェースコンポーネント835、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの例では、ウェアラブルアプリケーション820又はその様々なコンポーネントは、入力モジュール810、出力モジュール815、又はその両方を用いて又はそれらと別なふうに協働して様々な動作(例えば、受信、モニタ、送信)を実行するよう構成されてよい。例えば、ウェアラブルアプリケーション820は、入力モジュール810から情報を受信し、情報を出力モジュール815へ送信し、又は入力モジュール810、出力モジュール815、又はその両方と組み合わせて、本明細書で記載されているように情報を受信し、情報を送信し、又は様々な他の動作を実行するよう一体化されてもよい。
【0128】
ウェアラブルアプリケーション820は、本明細書で開示されている例に従ってヘルスモニタリング技術をサポートし得る。データ取得コンポーネント825は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを取得する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、生理学的データは、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる。健康リスク指標コンポーネント830は、各々のユーザに関連した生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。健康リスク指標コンポーネント830は、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。ユーザインターフェースコンポーネント835は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。ユーザインターフェースコンポーネント835は、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0129】
図9は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするウェアラブルアプリケーション920のブロック
図900を示す。ウェアラブルアプリケーション920は、本明細書で記載されているウェアラブルアプリケーション又はウェアラブルアプリケーション820の側面の例であってよい。ウェアラブルアプリケーション920又はその様々なコンポーネントは、本明細書で記載されている匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームの様々な側面を実行する手段の例であってよい。例えば、ウェアラブルアプリケーション920は、データ取得コンポーネント925、健康リスク指標コンポーネント930、ユーザインターフェースコンポーネント935、ユーザ入力コンポーネント940、ウェアラブルデバイス追従コンポーネント945、通信コンポーネント950、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。これらのコンポーネントの夫々は、(例えば、1又は複数のバスを介して)互いに直接又は間接的に通信することができる。
【0130】
ウェアラブルアプリケーション920は、本明細書で開示されている例に従ってヘルスモニタリング技術をサポートし得る。データ取得コンポーネント925は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを取得する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、生理学的データは、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる。健康リスク指標コンポーネント930は、各々のユーザに関連した生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。健康リスク指標コンポーネント930は、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0131】
いくつかの例で、ユーザ入力コンポーネント940は、アドミニストレータユーザデバイスにより、設定可能なメッセージを含むユーザ入力を受け取る手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、更なるユーザデバイスに設定可能なメッセージを表示させることは、ユーザ入力を受け取ることに少なくとも部分的に基づく。
【0132】
いくつかの例で、ユーザ入力コンポーネント940は、アドミニストレータユーザデバイスにより、1又は複数の事前定義された閾値を含むユーザ入力を受け取る手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定することは、ユーザ入力を受け取ることに少なくとも部分的に基づく。
【0133】
いくつかの例で、ユーザ入力コンポーネント940は、アドミニストレータユーザデバイスにより、第1の事前定義された閾値及び第2の事前定義された閾値を含む第1ユーザ入力を受け取る手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、第1及び第2の事前定義された閾値は、1又は複数の事前定義された閾値内に含まれる。いくつかの例で、ユーザ入力コンポーネント940は、アドミニストレータユーザデバイスにより、第1の事前定義された閾値の満足に関連した第1の設定可能なメッセージ及び第2の事前定義された閾値の満足に関連した第2の設定可能なメッセージを含む第2ユーザ入力を受け取る手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0134】
いくつかの例で、更なるユーザデバイスに設定可能なメッセージを表示させることをサポートするために、ユーザインターフェースコンポーネント935は、更なるユーザデバイスの更なるGUIに、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が第1の事前定義された閾値を満足することを特定することに少なくとも部分的に基づいて、第1の設定可能なメッセージを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。いくつかの例で、更なるユーザデバイスに設定可能なメッセージを表示させることをサポートするために、ユーザインターフェースコンポーネント935は、更なるユーザデバイスの更なるGUIに、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が第2の事前定義された閾値を満足することを特定することに少なくとも部分的に基づいて、第2の設定可能なメッセージを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0135】
いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、1又は複数の事前定義された閾値に関連した1又は複数の疾病予測精度指標の指示を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、1又は複数の疾病予測精度指標は、1又は複数の事前定義された閾値の偽陽性率、1又は複数の事前定義された閾値の真陽性率、1又は複数の事前定義された閾値の偽陰性率、1又は複数の事前定義された閾値の真陰性率、あるいはそれらの任意の組み合わせと関連付けられる。
【0136】
いくつかの例で、アドミニストレータデバイスに通知を表示させることをサポートするために、ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子の指示と、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に対応するユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標とを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0137】
いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、設定可能なメッセージが少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスへ提供されたとの指示を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0138】
いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1のユーザが設定可能なメッセージを見ていない又はそれと相互作用していないとの指示を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0139】
いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、更なるユーザデバイスのGUIに、少なくとも1のユーザが設定可能なメッセージを見ていない又はそれと相互作用していないとの指示に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な健康リスクに関連した第2の設定可能なメッセージを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0140】
いくつかの例で、ユーザ入力コンポーネント940は、アドミニストレータユーザデバイスにより、第2の設定可能なメッセージをトリガするユーザ入力を受け取る手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、更なるユーザデバイスのGUIに第2の設定可能なメッセージを表示させることは、ユーザ入力を受け取ることに少なくとも部分的に基づく。
【0141】
いくつかの例で、ウェアラブルデバイス追従コンポーネント945は、1又は複数のユーザから第2ユーザを特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、第2ユーザは、閾時間インターバルを満足する時間インターバルの間第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスを身につけていないユーザである。いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、前記時間インターバルの間第2ユーザが各々のウェアラブルデバイスを身につけていないことを特定することに少なくとも部分的に基づいて、第2ユーザに関連した匿名化されていないユーザ識別子を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0142】
いくつかの例で、1又は複数のユーザから、各々のウェアラブルデバイスを身につけていない第2ユーザを特定することは、第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスから受信された生理学的データの部分、第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスから受信された生理学的データがないこと、又はその両方に少なくとも部分的に基づく。
【0143】
いくつかの例で、ユーザ入力コンポーネント940は、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のユーザデバイスから1又は複数のオプトインコマンドを受信する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することは、1又は複数のオプトインコマンドを受信することに少なくとも部分的に基づく。
【0144】
いくつかの例で、健康リスク指標コンポーネント930は、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子の潜在的な健康リスクについて1又は複数の寄与因子を特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。いくつかの例で、ユーザインターフェースコンポーネント935は、アドミニストレータユーザデバイスのGUI、更なるユーザデバイスの更なるGUI、又はその両方に、1又は複数の寄与因子の指示を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0145】
いくつかの例で、アドミニストレータユーザデバイスに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させることをサポートするために、通信コンポーネント950は、通知をアドミニストレータユーザデバイスへ送信する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、通知は電子メール、テキストメッセージ、プッシュ通知、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0146】
図10は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートするデバイス1005を含むシステム1000の図を示す。デバイス1005は、本明細書で記載されているデバイス805のコンポーネントの例であるか、又はそれらを含んでもよい。いくつかの実施において、デバイス1005は、本明細書で記載されているユーザデバイス106及び/又はサーバ110の例を含んでもよい。デバイス1005は、ウェアラブルアプリケーション1020、通信モジュール1010、アンテナ1015、ユーザインターフェースコンポーネント1025、データベース(アプリケーションデータ)1030、メモリ1035、及びプロセッサ1040などの、本明細書で記載されているコンポーネント(例えば、リング、104,サーバ110、ユーザデバイス106)との双方向通信のためのコンポーネントを含んでもよい。これらのコンポーネントは、1又は複数のバス(例えば、バス1045)を介して電子通信しても又は別なふうに(例えば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0147】
通信モジュール1010は、アンテナ1015を介したデバイス1005の入力及び出力信号を管理し得る。通信モジュール1010は、
図2に図示及び記載されているユーザデバイス106の通信モジュール220-bの例を含んでもよい。これに関連して、通信モジュール1010は、
図2に表されているように、リング104及びサーバ110との通信を管理してもよい。通信モジュール1010はまた、デバイス1005に組み込まれていない周辺機器も管理してよい。いくつかの場合に、通信モジュール1010は、外部の周辺機器への物理的な接続又はポートを表し得る。いくつかの場合に、通信モジュール1010は、iOS、Android(登録商標)、MS-DOS、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、又は他の既知のオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用してもよい。他の場合に、通信モジュール1010は、ウェアラブルデバイス(例えば、リング104)、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、又は同様のデバイスを表すか、又はそれらと相互作用してもよい。いくつかの場合に、通信モジュール1010は、プロセッサ1040の部分として実装されてもよい。いくつかの例では、ユーザは、通信モジュール1010やユーザインターフェースコンポーネント1025を介して、又は通信モジュール1010によって制御されるハードウェア部品を介してデバイス1005と対話し得る。
【0148】
いくつかの場合に、デバイス1005は単一のアンテナ1015を含んでもよい。しかし、その他の場合には、デバイス1005は、多数の無線伝送を同時に送信又は受信する能力を有し得る1よりも多いアンテナ1015を有してもよい。通信モジュール1010は、本明細書で記載されているように、1又は複数のアンテナ1015、有線リンク、又は無線リンクを介して双方向通信を行うことができる。例えば、通信モジュール1010は、無線トランシーバに相当してもよく、他の無線トランシーバと双方向に通信することができる。通信モジュール1010はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを1又は複数のアンテナ1015へ伝送のために供給し、1又は複数のアンテナ1015から受信されたパケットを復調するモデムも含み得る。
【0149】
ユーザインターフェースコンポーネント1025は、データベース1030内のデータの記憶及び処理を管理し得る。いくつかの場合に、ユーザは、ユーザインターフェースコンポーネント1025と対話し得る。他の場合には、ユーザインターフェースコンポーネント1025は、ユーザインタラクションなしで自動的に動作し得る。データベース1030は、単一のデータベース、分散型データベース、多数の分散型データベース、データストア、データレイク、又は緊急用バックアップデータベースの例であってよい。
【0150】
メモリ1035はRAM及びROMを含んでもよい。メモリ1035は、実行時に、プロセッサ1040に、本明細書で記載されている様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ読み出し可能な、コンピュータ実行可能なソフトウェアを記憶し得る。いくつかの場合に、メモリ1035は、特に、周辺機器コンポーネント又はデバイスとのインタラクションなどの基本的なハードウェア又はソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含み得る。
【0151】
プロセッサ1040は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央演算処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラム可能ロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック部品、ディスクリートハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせ)を含んでもよい。いくつかの場合に、プロセッサ1040は、メモリコントローラを用いてメモリアレイを動作させるよう構成されてもよい。他の場合に、メモリコントローラはプロセッサ1040に一体化されてもよい。プロセッサ1040は、メモリ1035に記憶されているコンピュータ可読命令を実行して、様々な機能(例えば、睡眠段階アルゴリズムのための方法及びシステムをサポートする機能又はタスク)を実行するよう構成されてよい。
【0152】
ウェアラブルアプリケーション1020は、本明細書で開示あれている例に従ってヘルスモニタリング技術をサポートし得る。例えば、ウェアラブルアプリケーション1020は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを取得する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができ、生理学的データは、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる。ウェアラブルアプリケーション1020は、各々のユーザに関連した生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。ウェアラブルアプリケーション1020は、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定する手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。ウェアラブルアプリケーション1020は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。ウェアラブルアプリケーション1020は、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させる手段として構成されるか、又は該手段を別なふうにサポートすることができる。
【0153】
本明細書で記載される例に従ってウェアラブルアプリケーション1020を含めること又は構成することによって、デバイス1004は、改善された病気検出/予測のための技術をサポートし得る。特に、本明細書で記載される技術は、ユーザが健康な状態から不健康な状態に移る可能性があることをユーザ及び/又はアドミニストレータに警告するよう構成されるヘルスモニタリングプラットフォームを可能にすることができる。従って、本明細書で記載されている技術は、病気の広がりを抑え、かつ、病気の重大度を軽減することができる。更に、本明細書で記載されている技術は、匿名化されたヘルスモニタリングを可能にすることができるので、ユーザプライバシーを改善しかつユーザの健康データを保護することができる。
【0154】
図11は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする方法1100を表すフローチャートを示す。方法1100の動作は、本明細書で記載されているユーザデバイス又はそのコンポーネントによって実施されてよい。例えば、方法1100の動作は、
図1乃至
図10を参照して記載されているユーザデバイスによって実行されてよい。いくつかの例で、ユーザデバイスは、ユーザデバイスの機能要素を制御して、記載されている機能を実行するために、命令の組を実行し得る。追加的に、又は代替的に、ユーザデバイスは、特別目的のハードウェアデバイスを用いて、記載されている機能の側面を実行してもよい。
【0155】
1105で、方法は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することを含んでよく、生理学的データは、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる。動作1105は、本明細書で記載されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1105の動作の側面は、
図9を参照して記載されているデータ取得コンポーネント925によって実行されてよい。
【0156】
1110で、方法は、1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することを含んでもよい。1110の動作は、本明細書で記載されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1110の動作の側面は、
図9を参照して記載されている健康リスク指標コンポーネント930によって実行されてよい。
【0157】
1115で、方法は、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することを含んでもよい。1115の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1115の動作の側面は、
図9を参照して記載されている健康リスク指標コンポーネント930によって実行されてよい。
【0158】
1120で、方法は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させることを含んでもよい。1120の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1120の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザインターフェースコンポーネント935によって実行されてよい。
【0159】
1125で、方法は、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることを含んでもよい。1125の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1125の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザインターフェースコンポーネント935によって実行されてよい。
【0160】
図12は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする方法1200を表すフローチャートを示す。方法1200の動作は、本明細書で記載されているユーザデバイス又はそのコンポーネントによって実施されてよい。例えば、方法1200の動作は、
図1乃至
図10を参照して記載されているユーザデバイスによって実行されてよい。いくつかの例で、ユーザデバイスは、ユーザデバイスの機能要素を制御して、記載されている機能を実行するために、命令の組を実行し得る。追加的に、又は代替的に、ユーザデバイスは、特別目的のハードウェアデバイスを用いて、記載されている機能の側面を実行してもよい。
【0161】
1205で、方法は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することを含んでよく、生理学的データは、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる。動作1205は、本明細書で記載されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1205の動作の側面は、
図9を参照して記載されているデータ取得コンポーネント925によって実行されてよい。
【0162】
1210で、方法は、アドミニストレータユーザデバイスにより、設定可能なメッセージを含むユーザ入力を受信することを含んでもよい。1210の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1210の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザ入力コンポーネント940によって実行されてよい。
【0163】
1215で、方法は、1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することを含んでもよい。1215の動作は、本明細書で記載されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1215の動作の側面は、
図9を参照して記載されている健康リスク指標コンポーネント930によって実行されてよい。
【0164】
1220で、方法は、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することを含んでもよい。1220の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1220の動作の側面は、
図9を参照して記載されている健康リスク指標コンポーネント930によって実行されてよい。
【0165】
1225で、方法は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させることを含んでもよい。1225の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1225の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザインターフェースコンポーネント935によって実行されてよい。
【0166】
1230で、方法は、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることを含んでもよい。1230の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1230の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザインターフェースコンポーネント935によって実行されてよい。
【0167】
図13は、本開示の側面に従って、匿名化されたヘルスモニタリングプラットフォームをサポートする方法1300を表すフローチャートを示す。方法1300の動作は、本明細書で記載されているユーザデバイス又はそのコンポーネントによって実施されてよい。例えば、方法1300の動作は、
図1乃至
図10を参照して記載されているユーザデバイスによって実行されてよい。いくつかの例で、ユーザデバイスは、ユーザデバイスの機能要素を制御して、記載されている機能を実行するために、命令の組を実行し得る。追加的に、又は代替的に、ユーザデバイスは、特別目的のハードウェアデバイスを用いて、記載されている機能の側面を実行してもよい。
【0168】
1305で、方法は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することを含んでよく、生理学的データは、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる。動作1305は、本明細書で記載されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1305の動作の側面は、
図9を参照して記載されているデータ取得コンポーネント925によって実行されてよい。
【0169】
1310で、方法は、アドミニストレータユーザデバイスにより、1又は複数の事前定義された閾値を含むユーザ入力を受信することを含んでもよい。1310の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1310の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザ入力コンポーネント940によって実行されてよい。
【0170】
1315で、方法は、1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することを含んでもよい。1315の動作は、本明細書で記載されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1315の動作の側面は、
図9を参照して記載されている健康リスク指標コンポーネント930によって実行されてよい。
【0171】
1320で、方法は、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することを含んでもよく、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定することは、ユーザ入力を受信することに少なくとも基づく。1320の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1320の動作の側面は、
図9を参照して記載されている健康リスク指標コンポーネント930によって実行されてよい。
【0172】
1325で、方法は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの通知を表示させることを含んでもよい。1325の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1325の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザインターフェースコンポーネント935によって実行されてよい。
【0173】
1330で、方法は、少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることを含んでもよい。1330の動作は、本明細書で開示されている例に従って実行されてよい。いくつかの例で、1330の動作の側面は、
図9を参照して記載されているユーザインターフェースコンポーネント935によって実行されてよい。
【0174】
以下は、本開示の概要を提供する。
【0175】
ヘルスモニタリングの方法が記載される。方法は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することであり、前記生理学的データは、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、前記1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる、前記受信することと、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した前記生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの通知を表示させることと、前記少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、前記潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることとを含み得る。
【0176】
ヘルスモニタリングの装置が記載される。装置は、プロセッサと、前記プロセッサと結合されるメモリと、前記メモリに記憶されている命令とを含み得る。前記命令は、前記装置に、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することであり、前記生理学的データは、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、前記1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる、前記受信することと、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した前記生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの通知を表示させることと、前記少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、前記潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることとを実行させるよう前記プロセッサによって実行可能である。
【0177】
ヘルスモニタリングの他の装置が記載される。装置は、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信する手段であり、前記生理学的データは、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、前記1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる、前記受信する手段と、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した前記生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定する手段と、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定する手段と、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの通知を表示させる手段と、前記少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、前記潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させる手段とを含み得る。
【0178】
ヘルスモニタリングのためのコードを記憶している一時的なコンピュータ可読媒体が記載される。コードは、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することであり、前記生理学的データは、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数のウェアラブルデバイスにより連続的に収集され、前記1又は複数のユーザは各々の匿名化されたユーザ識別子と関連付けられる、前記受信することと、前記1又は複数のユーザのうちの各ユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標を、各ユーザに関連した前記生理学的データの各々のサブセットに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、少なくとも1のユーザに対応する少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを、前記少なくとも1のユーザに関連した前記1又は複数の健康リスク指標が1又は複数の事前定義された閾値を満足することに少なくとも部分的に基づいて、特定することと、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、前記少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した前記潜在的な健康リスクの通知を表示させることと、前記少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスの更なるGUIに、前記潜在的な健康リスクに関連した設定可能なメッセージを表示させることとを実行するようプロセッサによって実行可能である命令を含み得る。
【0179】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスにより、設定可能なメッセージを含むユーザ入力を受信する動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、更なるユーザデバイスに設定可能なメッセージを表示させることは、当該ユーザ入力を受信することに少なくとも基づき得る。
【0180】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスにより、1又は複数の事前定義された閾値を含むユーザ入力を受信する動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子について潜在的な健康リスクを特定することは、当該ユーザ入力を受信することに少なくとも基づき得る。
【0181】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスにより、第1の事前定義された閾値及び第2の事前定義された閾値を含む第1ユーザ入力を受信することであり、第1の事前定義された閾値及び第2の事前定義された閾値は前記1又は複数の事前定義された閾値の中に含まれる、ことと、アドミニストレータユーザデバイスにより、第1の事前定義された閾値の満足に関連した第1の設定可能なメッセージと、第2の事前定義された閾値の満足に関連した第2の設定可能なメッセージとを含む第2ユーザ入力を受信することとの動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0182】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例において、更なるユーザデバイスに設定可能なメッセージを表示させることは、更なるユーザデバイスの更なるGUIに、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が第1の事前定義された閾値を満足することを特定することに少なくとも部分的に基づいて、第1の設定可能なメッセージを表示させることと、更なるユーザデバイスの更なるGUIに、少なくとも1のユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標が第2の事前定義された閾値を満足することを特定することに少なくとも部分的に基づいて、第2の設定可能なメッセージを表示させることとの動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0183】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、1又は複数の事前定義された閾値に関連した1又は複数の疾病予測精度指標の指示を表示させる動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、1又は複数の疾病予測精度指標は、1又は複数の事前定義された閾値の偽陽性率、1又は複数の事前定義された閾値の真陽性率、1又は複数の事前定義された閾値の偽陰性率、1又は複数の事前定義された閾値の真陰性率、又はそれらの任意の組み合わせと関連付けられる。
【0184】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例において、アドミニストレータユーザデバイスに通知を表示させることは、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子の指示と、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に対応するユーザに関連した1又は複数の健康リスク指標とを表示させる動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0185】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、設定可能なメッセージが少なくとも1のユーザに対応する更なるユーザデバイスへ供給されたとの指示を表示させる動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0186】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、少なくとも1のユーザが設定可能なメッセージを見たり又は設定可能なメッセージと相互作用したりしていないとの指示を表示させる動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0187】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、更なるユーザデバイスの更なるGUIに、少なくとも1のユーザが設定可能なメッセージを見たり又は設定可能なメッセージと相互作用したりしていないとの指示に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な健康リスクに関連した第2の設定可能なメッセージを表示させる動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0188】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アドミニストレータユーザデバイスにより、第2の設定可能なメッセージをトリガするユーザ入力を受信する動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、更なるユーザデバイスの更なるGUIに第2の設定可能なメッセージを表示させることは、ユーザ入力を受信することに少なくとも部分的に基づき得る。
【0189】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1又は複数のユーザから第2ユーザを特定することであり、第2ユーザは、閾時間インターバルを満足する時間インターバルの間前記第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスを身につけていないユーザである、ことと、アドミニストレータユーザデバイスのGUIに、時間インターバルの間第2ユーザが各々のウェアラブルデバイスを身につけていないことを特定することに少なくとも部分的に基づいて、第2ユーザに関連した匿名化されていないユーザ識別子を表示させることとの動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0190】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1又は複数のユーザから、各々のウェアラブルデバイスを身につけていない第2ユーザを特定する動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、第2ユーザの特定は、第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスから受信された生理学的データの部分、第2ユーザに関連した各々のウェアラブルデバイスから受信された生理学的データがないこと、又はその両方に少なくとも部分的に基づき得る。
【0191】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、各々の1又は複数のユーザに関連した1又は複数のユーザデバイスから1又は複数のオプトインコマンドを受信する動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、1又は複数のユーザに関連した生理学的データを受信することは、1又は複数のオプトインコマンドを受信することに少なくとも部分的に基づき得る。
【0192】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子の前記潜在的な健康リスクについて1又は複数の寄与因子を特定することと、アドミニストレータユーザデバイスのGUI、更なるユーザデバイスの更なるGUI、又はその両方に、前記1又は複数の寄与因子の指示を表示させることとの動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0193】
本明細書で記載されている方法、装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体のいくつかの例において、アドミニストレータユーザデバイスに、少なくとも1の匿名化されたユーザ識別子に関連した潜在的な健康リスクの前記通知を表示させることは、通知をアドミニストレータユーザデバイスへ送信する動作、機能、手段、又は命令を更に含むことができ、通知は電子メール、テキストメッセージ、プッシュ通知、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0194】
上記の方法は可能な実施について記載されており、動作及びステップは再配置されても又は別なふうに変更されてもよく、他の実施が可能であることが留意されるべきである。更に、2つ以上の方法からの側面は組み合わされてもよい。
【0195】
添付の図面に関連して本明細書に記載される説明は、例となる構成を説明するものであり、実施される可能性があるか又は特許請求の範囲内にある全ての例を表すものではない。本明細書で使用される「例示的な」という用語は、「例、事例、又は実例として役立つ」ことを意味し、「好ましい」又は「他の例よりも有利である」ことを意味するものではない。詳細な説明には、記載されている技術のもたらすことを目的として具体的な詳細が含まれている。ただし、これらの技術は、これらの具体的な詳細によらずとも実施され得る。場合によっては、記載されている例の概念がわかりにくくなるのを避けるために、よく知られた構造及びデバイスはブロック図の形式で示されている。
【0196】
添付の図面において、類似したコンポーネント及び特徴は同じ参照符号を有することがある。更に、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルの後にダッシュと類似のコンポーネント間を区別する2番目のラベルを続けることによって、区別できる。本明細書において第1の参照符号のみが使用される場合、その説明は、第2の参照符号に関係なく、同じ第1の参照符号を有する同様の構成要素のいずれか1つに適用可能である。
【0197】
本明細書に記載されている情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表現され得る。例えば、上記の説明全体を通じて参照されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表される場合がある。
【0198】
本明細書の開示に関連して説明されている様々な例示的なブロック及びモジュールは、本明細書で記載されている機能を実行するよう設計されている汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA若しくは他のプログラム可能なロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせによって実装又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピュータデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成)として実装されてもよい。
【0199】
本明細書で記載されている機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令又はコードとして記憶又は送信されてもよい。他の例及び実施は、本開示及び添付の特許請求の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質上、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、又はこれらのいずれかの組み合わせによって実行されるソフトウェアを使用して、上述の機能を実装することができる。機能を実装する特徴は、機能の一部が異なる物理的位置で実装されるように分散されることを含めて、物理的に様々な位置に配置されてもよい。また、特許請求の範囲を含む本明細書で使用される場合、アイテムの列挙(例えば、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」などの語句が前に付けられたアイテムの列挙)中で使用される「又は」(or)は、例えば、A、B又はCの少なくとも1つの列挙がA又はB又はC、あるいは、AB又はAC又はBC、あるいはABC(つまり、AとBとC)を意味するような包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用される場合、「に基づいて」という語句は、条件の閉じた組を指すものとして解釈されるべきではない。例えば、「条件Aに基づく」と記載される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づくことができる。言い換えれば、本明細書で使用される場合、「に基づいて」という語句は、「少なくとも一部に基づいて」という語句と同じように解釈されるものとする。
【0200】
コンピュータ可読媒体には、非一時的なコンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方が含まれる。非一時的な記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROM若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、あるいは、命令若しくはデータ構造の形式で所望のプログラムコード手段を搬送若しくは格納するために使用でき、汎用若しくは専用のコンピュータ、又は汎用若しくは専用のプロセッサによってアクセスできるその他の非一時的な媒体を含むことができる。また、あらゆる接続は、適切にはコンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、電波、マイクロ波などの無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又はその他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、電波、マイクロ波などの無線技術が媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)及びディスク(disc)には、CG、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、及びブルーレイディスクが含まれ、通常、ディスク(disk)はデータを磁気的に再生するのに対し、ディスク(disc)はレーザーを使用して光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0201】
本明細書における説明は、当業者が本開示を作成又は使用できるようにするために提供される。本開示に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形例に適用することができる。従って、本開示は、本明細書に記載されている例及び設計に限定されず、本明細書に開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0202】
本特許出願は、GILAN等によって2022年6月15日に出願された、発明の名称が「ANONYMIZED HEALTH MONITORING PLATFORM」である米国特許出願第17/807010号、及びGILAN等によって2021年6月16日に出願された、発明の名称が「ANONYMIZED HEALTH MONITORING PLATFORM」である米国特許仮出願第63/211506号の利益を主張するものであり、これらの米国特許出願は、夫々の譲受人に譲渡されており、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【国際調査報告】