IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シーメンス エナジー グローバル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトの特許一覧

特表2024-523393水素燃焼室システム、方法および設備
<>
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図1
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図2
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図3
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図4
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図5
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図6
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図7
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図8
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図9
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図10
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図11
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図12
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図13
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図14
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図15
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図16
  • 特表-水素燃焼室システム、方法および設備 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】水素燃焼室システム、方法および設備
(51)【国際特許分類】
   F23L 7/00 20060101AFI20240621BHJP
   F23C 99/00 20060101ALI20240621BHJP
   F22B 3/00 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
F23L7/00 C
F23C99/00 301
F22B3/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577857
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2024-01-24
(86)【国際出願番号】 EP2022065112
(87)【国際公開番号】W WO2023274661
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】21183260.5
(32)【優先日】2021-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521001582
【氏名又は名称】シーメンス エナジー グローバル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】SIEMENS ENERGY GLOBAL GMBH & CO. KG
(74)【代理人】
【識別番号】110003317
【氏名又は名称】弁理士法人山口・竹本知的財産事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
(74)【代理人】
【識別番号】100133167
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100169627
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 美奈
(72)【発明者】
【氏名】テルティルト,マルク
(72)【発明者】
【氏名】ランゲ,フリーデリーケ
(72)【発明者】
【氏名】シュタッパー,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】グヴェンナー,マルクス
(72)【発明者】
【氏名】コルトシク,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】スルケン,ノルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ムケ,レオナルド
【テーマコード(参考)】
3K023
3K065
【Fターム(参考)】
3K023JA01
3K023JB06
3K023JC07
3K065TA01
3K065TA05
3K065TC10
3K065TD05
(57)【要約】
本発明は水素(H)および酸素(O)が水(HO)または水蒸気(HO)の存在下で燃焼される燃焼システムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水素(H)および好ましくは酸素(O)を、水(HO)および/または水蒸気(28、HO)の存在下で燃焼室(30)内で燃焼させ、蒸気(28)が前記燃焼室(30)の外側の中間室(41)で環流され、特に炎管(22)の前記中間室(41)で前記燃焼室(30)の全長にわたって環流される、
燃料室システム(1)。
【請求項2】
前記中間室(41)が前記燃焼室(30)の端部で、特に前記炎管(22)の出口開口部(32)の領域で閉鎖されるように形成され、特に前記中間室(41)は密閉空間である、
請求項1に記載の燃焼室システム(1)。
【請求項3】
前記燃焼室(30)または前記炎管(22)の長さが前記燃焼室(30)または前記炎管(22)の水力直径の少なくとも3倍、特に3倍から5倍の長さである、
請求項1または2に記載の燃料室システム。
【請求項4】
前記燃焼室(30)がその長さにわたって、特に全長にわたって、燃焼室軸(31)に対する横断方向に同一の断面積を有する、
請求項1、2または3に記載の燃焼室システム。
【請求項5】
前記燃焼室(30)が前記炎管(22)によって形成され、前記炎管(22)は横断面が環状または管状であり、特に横断面が円形または楕円形である、
請求項1、2、3または4に記載の燃焼室システム。
【請求項6】
前記燃焼室(30)が前記炎管(22)によって形成され、前記炎管(22)はモジュール式に構成され、特に環状または管状に形成され、特に横断面が円形または楕円形に形成された複数のモジュール(46’、46’’、・・・)を有する、
請求項1、2、3、4または5に記載の燃焼室システム。
【請求項7】
前記モジュール(46’、46’’、・・・)が互いに上下に、特に同軸上で上下に配置される、
請求項6に記載の燃焼室システム。
【請求項8】
前記モジュール(46’、46’’、・・・)または前記炎管(22)がセラミックにより形成され、特に酸化セラミックをベースとする、さらに特に酸化アルミニウムまたは酸化アルミニウム/スピネルをベースとする、
請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の燃焼室システム。
【請求項9】
個々の前記モジュール(46’、46’’、・・・)が、特に溝(102)および舌状部(101)によって互いに固定される手段(101、102)を有する、
請求項6、7または8に記載の燃焼室システム。
【請求項10】
水素(H)および好ましくは酸素(O)および/または水蒸気がベースプレート(4)を介して、特に同一平面で前記燃焼室(30)に流入する、
請求項1から9のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項11】
水素(H)および好ましくは酸素(O)および/または水蒸気が、ベースプレート(4)において混合され、特にミキサ(55)で混合され、およびベースプレート(4)を介して、特に同一平面で前記燃焼室(30)に流入する、
請求項1から10のいずれか1項に記載の燃料室システム。
【請求項12】
前記炎管(22)または前記モジュール(46’、46’’、・・・)が、蒸気通路(50)を有する、および/または、前記モジュール(46’、46’’、・・・)が蒸気出口(150)を有し、これを通って蒸気が前記燃焼室(30)に流入する、
請求項1から11のいずれか1項に記載の燃料室システム。
【請求項13】
前記蒸気通路(50)が、前記炎管(22)の壁への高温炎の印加を防止するように構成される、
請求項12に記載の燃焼室システム。
【請求項14】
前記蒸気通路(50)および/または蒸気出口(150)は、前記炎管(22)またはそのモジュール(46’、46’’、・・・)の全長および/または全周に亘って延在する、
請求項12または13に記載の燃焼室システム。
【請求項15】
前記燃焼室(30)を囲み、従って前記中間室(41)を形成する外側圧力ジャケット(40)を有し、特に前記中間室(41)は前記圧力ジャケット(40)および前記炎管(22)によって直接的に境界が形成される、
請求項1から14のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項16】
前記燃焼室(30)の他端には、前記中間室(41)を形成するように前記圧力ジャケット(40)に当接する上部プレート(44)が設けられている、
請求項1から15のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項17】
蒸気がベースプレートから出口開口部(32)の方向に流れることができるように、蒸気(28)を前記燃焼室(30)および前記中間室(41)内に、特に前記ベースプレート(4)の高さに導くことができる蒸気供給管(9)を有する、
請求項1から16のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項18】
点火装置(405)を有し、特に前記点火装置(405)が前記燃焼室(30)に出し入れ可能である、
請求項1から17のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項19】
排水管(33)および/または、
過圧制御弁または過圧保護部材(36)および/または、
蒸気バイパス(39)および/または、
O噴霧器(42)、
好ましくは燃焼筒(7)の端部、および/または特に窒素を用いて供給管を洗浄できる洗浄システム(3)、を少なくとも有する、
請求項1から18のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項20】
フランジ(700)を有し、前記フランジ(700)が、特に前記ベースプレート(4)と、蒸気入口開口部(703、・・・)と、凝縮物を除去するための排水管(33)のための排水開口部と、特に前記バーナ(58)のための開口部とを有する、
請求項1から19のいずれか1項に記載の燃焼室システム。
【請求項21】
燃焼室(30)を有する請求項1から20のいずれか1項に記載の燃焼室システム(1)が使用される、
蒸気、特にプロセス蒸気を発生させるための方法。
【請求項22】
水素(H)と好ましくは酸素(O)が水(HO)または水蒸気(28、HO)の存在下で前記燃焼室(30)内で燃焼され、特に水素(H)および好ましくは酸素(O)が燃焼され、および/または、水素(H)および好ましくは酸素(O)並びに水蒸気だけが前記燃焼室(30)に導入される、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記燃焼室(30)が、中間室(41)の外側で、特に前記燃焼室(30)の周りを閉じた中間室(41)内を蒸気により環流され、特に蒸気が前記出口開口部(32)の方向に流れ、その結果前記炎管(22)が冷却され、特に他の冷却なしに冷却される、
請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
蒸気、特に全ての蒸気が前記中間室(41)から前記燃焼室(30)に流入する、
請求項21、22または23に記載の方法。
【請求項25】
水素(H)および好ましくは酸素(O)並びに水蒸気が、ベースプレート(4)を介して、特に同一平面で前記燃焼室(30)に流入する、
請求項21から24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
水素(H)および好ましくは酸素(O)および/または水蒸気が、ベースプレート(4)内で混合され、特にミキサ(55)で混合され、ベースプレート(4)を介して、特に同一平面で前記燃焼室(30)に流入する、
請求項21から25のいずれか1項に記載の手法。
【請求項27】
前記炎管(22)を非動作時に保温または加熱するために、蒸気が前記中間室(41)に流入する、
請求項21から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記燃焼室(30)が1バールから140バール、特に1バールから80バールの蒸気雰囲気で運転される、
請求項21から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記燃焼室(30)が少なくとも2バール、特に少なくとも6バールの蒸気雰囲気で運転される、
請求項21から28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記燃焼室(30)が100mバールから3000mバールの圧力損失で運転される、
請求項21から29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
燃焼中にバーナー(58)の周りを蒸気が流れる、
請求項21から30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
請求項1から20の1つに記載された燃焼室システム(1)を有する設備。
【請求項33】
蒸気タービン設備である請求項32に記載の設備。
【請求項34】
ガス・蒸気タービン設備である請求項32に記載の設備。
【請求項35】
プロセス蒸気のための蒸気発生設備である、請求項32、33または34に記載の設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気流の加熱もしくは蒸気状態の増加を目的として水素を燃焼させるための燃焼室システム(「蒸気ブースタ」)、および方法および設備を対象とする。
【背景技術】
【0002】
しばしば、蒸気回路の内部燃焼は行われず、発電所内のボイラは、一般的に、例えば石炭、核廃棄物熱で外部で燃焼されるか、またはガスまたは石油で燃焼されるガスタービンの排気ガスを介して供給される。
【0003】
このような蒸気発電プラントは、先行特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1375827号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は水素を使用することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1に記載の燃焼室システムおよび請求項21に記載の方法、ならびに請求項32に記載の設備によって解決される。
【0007】
従属請求項には他の有利な手段がリストアップされており、これらは互いに任意に組み合わせて更なる利点を得ることができる。
【0008】
水素燃焼による燃焼室システム、そのための方法および設備が提案される。
【0009】
この利点は、純粋な水素(H)と、好ましくは酸素(O)を水蒸気と一緒に燃焼生成物品として燃焼することである。
【0010】
最終目的は、汚染物質がなく、燃焼生成物として水または水蒸気(COフリー、NOフリー)を用いて、もしくはプロセス蒸気を生成するために運転されるタービンである。
【0011】
燃焼室システムは、特に、既存の蒸気発電プラントまたは蒸気ガスタービン設備(GuD)に組み込むこともできる。
【0012】
さらに燃焼室システムは、特にCOフリーの燃焼が必要とされる蒸気回路または蒸気抽出を伴う産業用途に統合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】燃焼室システムの概略原理図を示す。
図2】燃焼筒の平面図を示す。
図3】外側ジャケットのない燃焼筒を示す。
図4図2の断面を示す。
図5】燃焼室底面の詳細図を示す。
図6】燃焼室底面の詳細図を示す。
図7】燃焼室底面の詳細図を示す。
図8】混合システムを示す。
図9】炎管モジュールを示す。
図10】モジュールの積み重ねと配置を示す。
図11】点火装置を示す。
図12】フランジの平面図を示す。
図13】燃焼室の出口領域を示す。
図14】炎管モジュールを示す。
図15】モジュールの積み重ねと配置を示す。
図16】モジュールの平面図を示す。
図17】モジュールの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明による燃焼室システム1を示す。
【0015】
燃焼室システム1は、重要なパーツとして、燃焼室30を備えた燃焼筒7を有する。
【0016】
燃焼室30はベースプレート4を有し、このベースプレートには、燃焼室30と燃焼室30の端部にある出口開口部32とを備えた炎管22が好ましくは直接続されている。
【0017】
炎管22は、好ましくはセラミック、特に完全にセラミック製である。
【0018】
燃焼室30の長さもしくは炎管22の長さは、燃焼室30の水力直径の少なくとも3倍、特に3倍から5倍であることが好ましい。
【0019】
燃焼室30の横断面は、燃焼室方向31に見て円形または楕円形とすることができる。
【0020】
好ましくはベースプレート4には、燃料である水素および好ましくは酸素並びに蒸気、特に水蒸気を供給する複数の管(図6および図7も参照)が設けられる。
【0021】
しかしながら、好ましくは酸素(O)の代わりに空気を使用することもできる。
【0022】
これらの管は、特に少なくとも酸素(O)用の第1の供給管10と、水素(H)用の第2の供給管13と、水蒸気(HO)用の第3の供給管16で構成されている。これらの供給管10、13、16のみが存在することが好ましい。しかしながら他のより少ないまたはより多い供給管も可能である。
【0023】
水蒸気は、好ましくは中央の蒸気管19を介して燃焼室システム1に導入されるが、この蒸気管は燃焼室30の蒸気のための第3の供給管16と、好ましくは蒸気のための蒸気管25とに分割され、蒸気は炎管22の周りの中間室41に流れ、次いで部分的に炎管22を通って燃焼室30の中に蒸気通路50または蒸気出口150(図10および図15)を介して流れるのが好ましい。
【0024】
中間室41は、炎管22と圧力ジャケット40とによって直接的に境界が形成されることが好ましい。
【0025】
蒸気通路50および/または蒸気出口150は、好ましくは炎管22の全長にわたって、また好ましくは炎管22の周囲に分布している。
【0026】
炎管22は、好ましくはその全長にわたって蒸気により貫流れる。
【0027】
蒸気管25は、特に中間室41のために2つの蒸気管25’、25’’に分割することができる。
【0028】
中間室41は、端部が特に出口開口部32の領域で閉じられている。特に中間室41は密閉された空間であり、即ち特に蒸気用の供給管と、蒸気通路50および蒸気出口150を除いて密閉されている。このように蒸気の全ては供給管から、好ましくは中間室41から完全に燃焼室30に流入する。
【0029】
更に燃焼室システム1は、排水管33、過圧または過圧保護部材36、および蒸気バイパス管39を有することが好ましい。
【0030】
同様にHO噴霧器42が燃焼筒7の端部に存在することが好ましい。
【0031】
さらに、供給管を介してフラッシングできる洗浄システム3があることが好ましく、特にここでは窒素が使用される。
【0032】
また炎管22は、運転中に周囲を流れる蒸気28によって冷却することができ、および/または好ましくは、スタンバイモード状態で水蒸気によって予熱できるようにすることも有利である。
【0033】
本発明の燃焼室システム1は、図2に示すように燃焼室軸31を有するのが好ましい。またこの軸は、炎管22および/または燃焼室30の対称軸であるのが好ましい。
【0034】
燃焼筒7は、対応する支持体(任意選択的には図3の板ばね60)と共に水平に配置することもできる。
【0035】
燃焼室30は、その長さにわたって、好ましくは全長にわたって、燃焼室軸31に対して同じ横断面を有することが好ましい。
【0036】
本発明の燃焼室システム1の使用方法とバリエーションの選択肢は一般に知られている。
【0037】
燃焼室システム1は、好ましくは1バールから140バール、特に1バールから80バールの蒸気雰囲気で作動する。燃焼室30は、好ましくは少なくとも2バール、特に少なくとも6バールの蒸気雰囲気で運転される。
【0038】
圧力損失の設定は100mバール~3000mバールが望ましい。
【0039】
図2は、炎管22の周囲に外側圧力ジャケット40を備えた燃焼筒7(したがって見えない)を示し、これにより中間室41(図4)が形成される。
【0040】
図3によれば、個々のまたは複数のモジュール46’、46’’、・・・が炎管22を形成している。
【0041】
この場合モジュール46’、46’’、・・・はセラミックであることが好ましい。
【0042】
しかしセラミックまたは金属から作られたモノリシック炎管22も使用することができる。
【0043】
有利なのは、酸化セラミック、特に酸化アルミニウムまたは酸化アルミニウム/スピネルの使用である。好ましくはCMCは使用されない。
【0044】
同様に好ましくはSiCを使用しないか、またはシリコンベースのセラミックを使用しないことである。
【0045】
モジュール46’、46’’、・・・はセラミックであることが好ましいが、ガスタービンブレードのコーティングシステムまたはガスタービンの金属製熱シールド要素から知られているように、例えばインコネルのようなNiベース合金の金属製チューブで形成することもできる。
【0046】
燃焼室システム1の炎管22の形成のために、モジュール46’、46’’、・・・は、特に互いに上下に、そして特に互いに同軸に配置される。
【0047】
炎管22またはモジュール46’、46’’、・・・は特に横断面が環状、好ましくは円形または長円形で形成される。
【0048】
個々のモジュール46’、46’’、・・・(図3、4、5、10および11)または炎管22を案内し一緒に保持する複数の好ましくはロッド43、特にねじ切りされたロッドは、図2および3に見ることができる。
【0049】
同様に、機械的組立体または機械的保持のための他のオプションも考えられる。
【0050】
例えばここには5つのモジュール46’、46’’、・・・があり、これらはロッド43によっておよび上部プレート44およびベースプレート4によって一緒に保持される。
【0051】
このように、中間室41は、外側圧力ジャケット40によって炎管22の周囲に形成することができる。
【0052】
特に上部プレート44に当接しているロッド43の周りのばね要素およびねじから成る締結要素47によりモジュール46’、46’’、・・・およびベースプレート4が互いに保持されている。
【0053】
他の締結方法および要素も可能である。
【0054】
また外側圧力ジャケット40(図示せず)に対してモジュール46’、46’’、・・・を支持する板ばね要素60が、図3に示されている。
【0055】
図3の切断面は、燃焼室30および蒸気通路50を備えた炎管22またはモジュール46’、46’’を示す図4に示されている。
【0056】
蒸気通路50は、モジュール46または炎管22の貫通孔である。
【0057】
蒸気通路50は、炎管22またはモジュール46’、46’’、・・・に均等に分布されるか、または熱負荷に応じて特に非対称に分布させることもできる。
【0058】
炎管22の長さに沿って、モジュール46’’、46’’、・・・またはモノリシック炎管22は、技術的要件に対応して様々に構成することができ、より多くのまたはより少ない蒸気通路50または蒸気出口150(図9および10)を有し得る。
【0059】
出口開口部32は、好ましくは、モジュール46’、46’’、・・・または炎管22の相互の中心合わせを確実にし、特に同時に炎管22の放射熱による後続の構成部材の過熱を防止するために輪郭を形成する上部プレート44に実現される。
【0060】
図13は、燃焼筒7の端部の変形例を示す。
【0061】
外側圧力ジャケット40はフランジ68’を有し、その上にカバープレート64が載置され、そのフランジ68’’によって外側圧力ジャケット40のフランジ68’に、締結要素65、特にねじおよびナットによってねじ込まれる。
【0062】
モジュール46’、・・・または炎管22は、カバープレート64と上部プレート44との間に存在することが好ましいばね要素67によって一緒に保持されるか、または一緒に押圧される。カバープレート64は出口開口部69を有し、この出口開口部69は出口開口部32の反対側に位置するか、または延在する。
【0063】
ベースプレート4(または炎管ベース)(図5)は、バーナおよび点火ユニット(図示せず)を備え、モジュール46’、46’’、・・・または炎管22の位置合わせ手段として機能する。
【0064】
モジュール式の設計の場合、燃焼室30は、特にモジュール46’、46’’、・・・の積み重ねによって形成され、これらは特に溝およびばねの幾何学的形状によって、接触面上に位置合わせされ、密封および支持される。
【0065】
締結手段、特に舌状部101および溝102の構造、ここでは特に半球形であるが、特にセラミックモジュール46’、46’’、・・・は、ベースプレート4の膨張を妨げないし、さらに加熱および冷却の間においても、ベースプレート4の膨張を妨げない。これにより熱的に誘起される応力が回避される。
【0066】
舌状部101および溝102の構造は、好ましくは、モジュール46’、46’’、・・・との間、および/またはモジュール46’とベースプレート4の間、および/またはモジュール46と上部プレート44の間に形成することもできる。
【0067】
燃焼室30は、異なる数のモジュール46’、46’’の積み重ねによって、必要に応じて長さを変えることができる。
【0068】
特に、長さが異なるモジュール46’、46’’、・・・を使用することができる。
【0069】
また、燃焼室30は、モジュール46’、46’’、・・・の直径を変えることによってその直径を変えることができる。円錐形のモジュール46’、46’’も可能である。
【0070】
個々のモジュール46’、46’’、・・・は1つの管の中で、またはレール上に案内されるか、またはロッド43によってプレストレスがかけられていることが好ましい。
【0071】
プレストレスは、セラミックに適した接触圧力を有するロッド43およびバネ要素を介して行われる。セラミックは、専ら圧縮応力を受ける。
【0072】
水素(H)および好ましくは酸素(O)の最適燃焼を確実にし、必要なまたは所望の高温を設定するために、各々のモジュール46’、46’’、・・・または炎管22は、燃焼の混合帯域と周囲の蒸気とが段階的に混合できるように規定された蒸気通路50を含むことが好ましい。
【0073】
蒸気通路50は、円形および/または楕円形および/または角形であり、またそれらの流れ方向で断面が一定または可変であり、特に炎管22の壁への高温炎の適用を防止するために、および/または燃焼媒体中に乱流を導入するために、流れ方向で特に80°以上90°未満の間の浅い角度で配置される。
【0074】
また必要に応じて、炎の中に直接開き、激しい混合を誘発するように向けることもできる。
【0075】
原則として蒸気通路50は、モジュール46の長さにわたって、または炎管22の長さにわたって、様々なサイズで分配することができ、またはモジュール46の端面133上の蒸気出口150として設計することができる。2つの原理の組合せも可能である。
【0076】
この構成は、種々の産業用途、発電用途、または蒸気を通す燃焼プロセスにおける水素(H)および好ましくは酸素(O)を使用するためのアプリケーションのために、特に選択可能である。
【0077】
蒸気通路50の配置の例は、図3図4および図5に示されている。
【0078】
図4はまた、全長にわたって燃焼室30が、燃焼室軸31に対して横方向に同じ断面を有することが好ましいことを開示している。
【0079】
図6によれば、ベースプレート4は複数の機能、すなわち
・特に舌状部および溝の原理による炎管22またはモジュール46’、46’’の機械的クランプ、
・燃焼媒体の供給管10、13、
・燃焼室30内への水蒸気の供給管16、
・特殊な変形例においては、水素(H)と好ましくは酸素(O)を混合し、バーナ58(図7)の上流に水または水蒸気を注入すること、
・並びに周囲の外側圧力ジャケット40を有する中間室41への注入された水または水蒸気の蒸気管25による供給、
を有し、これにより炎管22は冷却され、好ましくはそれ以上の冷却は必要ない。
【0080】
ベースプレート4を、特にSLMによって、好ましくは3D製造することによって、これらの機能を互いに理想的に組み合わせることができる。
【0081】
燃料の混合は、ここでは燃焼室30内で初めて行われることが好ましい。
【0082】
図6はまた、蒸気が炎管22と外側圧力ジャケット40との間の領域に流入することを示す。
【0083】
蒸気は、好ましくは、出口開口部32の方向に流れる。
【0084】
蒸気はまた、バーナ58に、および/またはバーナ58の周りに供給される。
【0085】
図7はベースプレート4の変形例を示しており、ベースプレート4ではミキサ5で内部予混合が行われており、蒸気貫通路の注入平面の配置を個別に構成することができる。
【0086】
このような貫通路の繰り返しも容易に可能である。
【0087】
図7は、ベースプレート4の断面において、燃焼室システム1のベースプレート4内における水素(H)と酸素(O)の混合(HHO)と、場合によっては水または水蒸気(HO)の混合を示している。
【0088】
この変形例では、水素(H)と酸素(O)がミキサ55内で混合され、その後に初めて燃焼室30に供給される。
【0089】
図8は、好ましくはベースプレート4のようなプレート110において、種々の媒体を互いにどのように混合できるかを概略的に示す。
【0090】
この場合混合は水素111、酸素112および蒸気113であり、それぞれチャネル114内に横方向に流れ、そこで混合される。
【0091】
次いで混合物は、チャネル114から115の方向に出て、例えば図6または7に示す燃焼室30に流入する。
【0092】
図9は、個々のモジュール46を示す。
【0093】
好ましくは、モジュール46の上端面133から始まって複数の窪み130が存在するようにされる。
【0094】
窪み130の形状は多様であってよく、例えば窪み130のベース面134の平面内に狭くなった楔形の輪郭を有することもできる。
【0095】
窪み130のベース面134は平坦であることが好ましく、すなわち燃焼室軸31(またはそれに平行)は、ベース面134に直角である(図9および図14)か、または図10,15のモジュール46の断面における多数の蒸気出口150について見られるように、ベース面134は上昇または下降するプロファイルを有する。すなわち、燃焼室軸31(またはそれに平行なもの)はベース面134に垂直ではない。
【0096】
蒸気出口150の幾何学的形状および配置は、個々のモジュール46について異なっていてもよいし、各モジュール46’、46’’、・・・について同一であってもよい。
【0097】
蒸気出口150の幾何学的形状および配置は、特に個々のモジュール46について異なっていてもよい。
【0098】
図16は、図9(または図14)によるモジュール46’の平面図を示す。
【0099】
各窪み130’、130’’、130’’’、・・・は中心線131’、131’’、131’’’を有する。中心線131’、・・・はベース面134を半分に分割する。
【0100】
くぼみ130’、130’’、・・・の中心線131’、131’’、・・・は、モジュール46の中心、すなわち燃焼室軸31の点において合致することが好ましい。
【0101】
ベース面134の縁部は半径方向であるので、ここではベース面134は楔形(切頭球面)であることが好ましい。
【0102】
同様に中心線131を有する窪み130は、窪み130について図17に一例として示されるように、ベース面134の中心線131が燃焼室の軸31を貫通しないように構成することができる。これは、ここでは蒸気である流体が蒸気出口を通って流れるときに、接線方向の乱流を許容する。
【0103】
したがってベース面134は、ここでは楔形でないことが好ましい。
【0104】
またベース面134は、好ましくは正方形または長方形とすることができる。
【0105】
またモジュール46は、複数の要素48’、48’’、・・・で構成することもできる。
【0106】
モジュール46のこのような要素48’、48’’、・・・は、図14において、線49’、・・・を分離する破線によって示されている。
【0107】
各モジュール46(図9)または図9図14図16図17によるモジュール46のための要素48’、・・・(図14)は、それ自体が既に貫通孔である蒸気通路50を有することができる。
【0108】
蒸気通路50と同じ目的を有する蒸気出口150は、個々のモジュール46’、・・・を積み重ねることによってのみ製造される。
【0109】
窪み130の意味は、図10で明らかになる。なぜなら炎管22、すなわち蒸気出口150のための貫通孔が、複数のモジュール46’から46’’の積層によって窪み130から生成されるからである。
【0110】
またこれらの蒸気出口150は、好ましくはその幾何学的形状を自由に選択して構成することができる。
【0111】
このような蒸気出口150は、特に端面133が各々半円状の凹みを有し、これを互いに上下に積み重ねて円形断面を生じる場合には、互いに直接横たわる2つのモジュール46’、46’’、・・・の積み重ねのみによって完全に作り出すこともできる。
【0112】
同様にくぼみ130による蒸気出口150と蒸気通路50も同時に存在することができる(図15)。
【0113】
燃焼室30の基部にはバーナ58が配置されている(図11)。
【0114】
このバーナ58は、好ましくは多孔質バーナである。
【0115】
点火装置405については、点火装置405が燃焼室30に横方向に導入される設計が可能である(図11)。
【0116】
図11は、点火装置405およびバーナ58の配置がどのように構成されるかを概略的に示す。
【0117】
蒸気通路50または別の態様により、点火装置405はバーナ58の上方で長手方向に対して横方向に導入されるかまたはそこに存在する。
【0118】
点火装置405は、好ましくは燃焼室に導入することができ、それにより運転中、最初の点火の後、ただ一度だけ、点火装置405を非常に腐食性の高い領域から除去することができる。
【0119】
点火装置405は燃焼室30の長手方向に見られるようにバーナから対応する距離400にある。点火は、バーナ58と点火装置405との間で行われる。
【0120】
点火後、すなわちブースターモードの後、点火装置405は燃焼室30から取り外すことができる。
【0121】
図12はベースプレート4を備えたフランジ700の平面図を示し、蒸気入口開口部、ブースタから凝縮物を除去するための排水管33のための排水開口部、およびバーナ58のための開口部が設けられている。
【0122】
蒸気は、既存のプラントの蒸気から開口部703’、703’’を通して燃焼室システム1に供給される。これらは特に円周に均一に分布する複数の開口部であることが好ましい。
【0123】
また円周に均等に分布することが好ましいロッド43は、開口部703’、・・・の間に概略的に配置される。
【0124】
したがって蒸気は、ここでは外側圧力ジャケット40と炎管22との間の中間室41に流入する。
【0125】
排水管33の排水開口部も見ることができる。
【0126】
バーナ58が中央に配置され、その周りに蒸気管25’、25’’、・・・が配置されている。
【0127】
モジュール46の配置状態も図示されている。
【0128】
蒸気配管に噴霧するための弁も設けられることが好ましい。
【0129】
燃焼室システム1は、既存のプラントの蒸気管と直列に接続され、フランジによってそこに直列に接続されているのが好ましい。
【0130】
セラミックセグメントの製造のために、セラミック物質が周囲に配置される、三部分の鋳型コンセプトが提供される。ここでの目的は、最終輪郭に近い2つの支持面を製造し、仕上げ作業をできるだけ完全に避けることである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水素(H )を、水(HO)および/または水蒸気(28、HO)の存在下で燃焼室(30)内で燃焼させ、蒸気(28)が前記燃焼室(30)の外側の中間室(41)で環流され、炎管(22)の前記中間室(41)で前記燃焼室(30)の全長にわたって還流される、
燃料室システム(1)。
【請求項2】
前記中間室(41)が前記燃焼室(30)の端部で、前記炎管(22)の出口開口部(32)の領域で閉鎖されるように形成される、
請求項1に記載の燃焼室システム(1)。
【請求項3】
前記燃焼室(30)または前記炎管(22)の長さが前記燃焼室(30)または前記炎管(22)の水力直径の少なくとも3倍の長さである、
請求項1または2に記載の燃料室システム。
【請求項4】
前記燃焼室(30)がその長さにわたって、燃焼室軸(31)に対する横断方向に同一の断面積を有する、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項5】
前記燃焼室(30)が前記炎管(22)によって形成され、前記炎管(22)は横断面が環状または管状である
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項6】
前記燃焼室(30)が前記炎管(22)によって形成され、前記炎管(22)はモジュール式に構成され、環状または管状に形成された複数のモジュール(46’、46’’、・・・)を有する、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項7】
前記モジュール(46’、46’’、・・・)が互いに上下に配置される、
請求項6に記載の燃焼室システム。
【請求項8】
前記モジュール(46’、46’’、・・・)または前記炎管(22)がセラミックにより形成される
請求項に記載の燃焼室システム。
【請求項9】
個々の前記モジュール(46’、46’’、・・・)が、溝(102)および舌状部(101)によって互いに固定される手段(101、102)を有する、
請求項に記載の燃焼室システム。
【請求項10】
水素(H )および/または水蒸気がベースプレート(4)を介して、前記燃焼室(30)に流入ることができる、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項11】
水素(H )および/または水蒸気が、ベースプレート(4)において混合され、およびベースプレート(4)を介して、前記燃焼室(30)に流入ることができる、
請求項1または2に記載の燃料室システム。
【請求項12】
前記炎管(22)または前記モジュール(46’、46’’、・・・)が、蒸気通路(50)を有する、および/または、前記モジュール(46’、46’’、・・・)が蒸気出口(150)を有し、これを通って蒸気が前記燃焼室(30)に流入することができる
請求項に記載の燃料室システム。
【請求項13】
前記蒸気通路(50)が、前記炎管(22)の壁への高温炎の印加を防止するように構成される、
請求項12に記載の燃焼室システム。
【請求項14】
前記蒸気通路(50)および/または前記蒸気出口(150)は、前記炎管(22)またはそのモジュール(46’、46’’、・・・)の全長および/または全周に亘って延在する、
請求項12に記載の燃焼室システム。
【請求項15】
前記燃焼室(30)を囲み、従って前記中間室(41)を形成する外側圧力ジャケット(40)を有する、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項16】
前記燃焼室(30)の他端には、前記中間室(41)を形成するように前記外部圧力ジャケット(40)に当接する上部プレート(44)が設けられている、
請求項15に記載の燃焼室システム。
【請求項17】
前記蒸気が前記ベースプレートから前記出口開口部(32)の方向に流れることができるように、蒸気(28)を前記燃焼室(30)および前記中間室(41)内に、導くことができる蒸気供給管(9)を有する、
請求項に記載の燃焼室システム。
【請求項18】
点火装置(405)を有する、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項19】
排水管(33)および/または
過圧制御弁または過圧保護部材(36)および/または
蒸気バイパス(39)および/または
O噴霧器(42)および/または
供給管を洗浄できる洗浄システム(3)、を少なくとも有する、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項20】
フランジ(700)を有し、前記フランジ(700)が、蒸気入口開口部(703、・・・)と、凝縮物を除去するための排水管(33)のための排水開口部と、を有する、
請求項1または2に記載の燃焼室システム。
【請求項21】
燃焼室(30)を有する請求項1または2に記載の燃焼室システム(1)が使用される、
蒸気を発生させるための方法。
【請求項22】
水素(H )が水(HO)または水蒸気(28、HO)の存在下で前記燃焼室(30)内で燃焼され、および/または、水素(H )並びに水蒸気だけが前記燃焼室(30)に導入される、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
中間室(41)の外側で、前記燃焼室(30)の周りを蒸気(28)により環流され、その結果前記炎管(22)が冷却される
請求項21に記載の方法。
【請求項24】
蒸気が前記中間室(41)から前記燃焼室(30)に流入する、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
水素(H )並びに水蒸気が、ベースプレート(4)を介して、前記燃焼室(30)に流入する、
請求項21に記載の方法。
【請求項26】
水素(H )および/または水蒸気が、ベースプレート(4)内で混合され、ベースプレート(4)を介して、前記燃焼室(30)に流入する、
請求項21に記載の手法。
【請求項27】
前記炎管(22)を非動作時に保温または加熱するために、蒸気が前記中間室(41)に流入する、
請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記燃焼室(30)が1バールから140バールの蒸気雰囲気で運転される、
請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記燃焼室(30)が少なくとも2バールの蒸気雰囲気で運転される、
請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記燃焼室(30)が100mバールから3000mバールの圧力損失で運転される、
請求項21に記載の方法。
【請求項31】
燃焼中にバーナー(58)の周りを蒸気が流れる、
請求項21に記載の方法。
【請求項32】
請求項1または2に記載された燃焼室システム(1)を有する設備。
【請求項33】
蒸気タービン設備である請求項32に記載の設備。
【請求項34】
ガス・蒸気タービン設備である請求項32に記載の設備。
【請求項35】
プロセス蒸気のための蒸気発生設備である、請求項32に記載の設備。
【国際調査報告】