(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】フレグランス化合物
(51)【国際特許分類】
C11B 9/00 20060101AFI20240621BHJP
C07C 291/04 20060101ALI20240621BHJP
C11D 3/50 20060101ALI20240621BHJP
C07D 307/52 20060101ALI20240621BHJP
C07D 317/58 20060101ALI20240621BHJP
A61K 8/40 20060101ALI20240621BHJP
A61Q 13/00 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
C11B9/00 L
C07C291/04
C11B9/00 J
C11D3/50
C07D307/52
C07D317/58
A61K8/40
A61Q13/00 101
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577868
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 EP2022066505
(87)【国際公開番号】W WO2022263605
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/100985
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501105842
【氏名又は名称】ジボダン エス エー
(74)【代理人】
【識別番号】110003971
【氏名又は名称】弁理士法人葛和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チャオ
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,リージュン
(72)【発明者】
【氏名】フラッチェスマン,フェリックス
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
4H006
【Fターム(参考)】
4C083AC561
4C083AC562
4C083KK02
4H003DA02
4H003DA05
4H003FA26
4H006AA01
4H006AA03
4H006AB99
4H006AC52
4H006BE23
(57)【要約】
式(I)に従う化合物
の、式(II)で表されるケトンまたはアルデヒド
を生成するための香料製造における前駆体としての使用が記載されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)に従う化合物
【化1】
の、式(II)で表されるケトンまたはアルデヒド
【化2】
を生成するための前駆体としての使用であって、式中
R
1は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルキル;
直鎖または分枝状のC
1~C
15ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルおよびアルキルチオアルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルキル、4-(ヘキシルオキシ)ブチル、3-(メチルチオ)プロピル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルケニル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15ヒドロキシアルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルケニル;
シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどのC
3~C
8シクロアルキル;
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C2~C7ヒドロキシアルケニルおよびC3~C5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
3~C
8シクロアルキル(例としてシクロペンチルまたはシクロヘキシル);
C
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロペンタ-3-エニル、シクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル);
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニルおよびC
3~C
5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル)、(例として、R
1が、7-メチル-スピロ[4.5]デカ-8-エン-6-イル、スピロ[4.5]デカ-7-エン-7-イル、5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル、2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエニル、2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニル、または4-イソプロペニル(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)である);
(C
1~C
3)アルキル(C
5~C
6)シクロアルキル、ここでシクロアルキル環は、-OH基および=O基から選択される1個の基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までのC
1~C
7アルキル基(例として、R
1が、(3-tertブチルシクロヘキシル)エチル、または(4-(1,1-ジメチルプロピル)シクロヘキシル)メチル、(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)メチルである)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
1~C
4)アルキル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル、1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-3-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
2~C
3)アルケニル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
C
6~C
14アリール、例としてフェニルまたはナフチル;
C
6~C
14アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
11(ここで式中R
11は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大3個までの(すなわち0、1、2、または3個の)基で置換される;
(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、例としてベンジル、2-フェニルエチル;
ベンジルまたは2-フェニルエチルなどの(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
12(ここで式中R
12は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、例として2-フェニルエチレン-1-イル、1-フェニルへプタ-1-エン-2-イル;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
13(ここで式中R
13は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
C
8~C
12炭素原子を含み、任意に1つのCC二重結合を有してもよく、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
14(ここで式中R
14は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大6個までの基で任意に置換されていてもよい、二環式、もしくは三環式炭化水素環;
からなる群から選択され、
R
2は、水素、C
1~C
5アルキル、およびC
2~C
5アルケニルからなる群から選択されるか;
または
R
1およびR
2が、それらの付いている炭素原子と一緒になって5~16員の炭化水素環を形成し、環は、C
1~C
5アルキル基(例としてメチル、3-メチルブチル、ペンチル)、またはアルキルアセタート基で任意に置換されていてもよい、例えば、R
1およびR
2がそれらの付いている炭素原子と一緒になって3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタ-1-イリデン、シクロペンタデシリデンを形成し;
R
3は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、2-ブチル、2-メチルペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、2-メチルウンデシルなどのC
5~C
14、
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば3-メチルブタ-2-エン-1-イルなどのC
5~C
14;
任意に置換されていてもよいC
3~C
8シクロアルキル、例えばシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル、シクロへプチル、シクロオクチル、
C
8~C
12炭素原子を含む二環式、または三環式炭化水素環、例として(1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル(ミルテニル)、
ならびにp-イソプロピルベンジル、ベンジル、p-メチルベンジル、p-メトキシベンジル、1-フェニルエチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル、ナフタレン-2-イルメチル;1-(ナフタレン-2-イル)エチル;フェニル、p-ニトロベンジル;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジルピリジン-2-イルメチルおよびフラン-2-イルメチルから選択される、芳香族残基、
からなる群から選択されるものである、
前記使用。
【請求項2】
式(I)に従う化合物
【化3】
であって、式(II)で表されるケトンまたはアルデヒド
【化4】
を生成するための前駆体としての、
式中
R
1は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルキル;
直鎖または分枝状のC
1~C
15ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルおよびアルキルチオアルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルキル、4-(ヘキシルオキシ)ブチル、3-(メチルチオ)プロピル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルケニル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15ヒドロキシアルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルケニル;
シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどのC
3~C
8シクロアルキル;
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C2~C7ヒドロキシアルケニルおよびC3~C5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
3~C
8シクロアルキル(例としてシクロペンチルまたはシクロヘキシル);
C
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロペンタ-3-エニル、シクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル);
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニルおよびC
3~C
5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル)(例として、R
1が、7-メチル-スピロ[4.5]デカ-8-エン-6-イル、スピロ[4.5]デカ-7-エン-7-イル、5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル、2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエニル、2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニル、または4-イソプロペニル(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)である);
(C
1~C
3)アルキル(C
5~C
6)シクロアルキル、ここでシクロアルキル環は、-OH基および=O基から選択される1個の基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までのC
1~C
7アルキル基(例として、R
1が、(3-tertブチルシクロヘキシル)エチル、または(4-(1,1-ジメチルプロピル)シクロヘキシル)メチル、(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)メチルである)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
1~C
4)アルキル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル、1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-3-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
2~C
3)アルケニル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
C
6~C
14アリール、例としてフェニルまたはナフチル;
C
6~C
14アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
11(ここで式中R
11は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大3個までの(すなわち0、1、2、または3個の)基で置換される;
(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、例としてベンジル、2-フェニルエチル;
ベンジルまたは2-フェニルエチルなどの(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
12(ここで式中R
12は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、例として2-フェニルエチレン-1-イル、1-フェニルへプタ-1-エン-2-イル;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
13(ここで式中R
13は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
C
8~C
12炭素原子を含み、任意に1つのCC二重結合を有してもよく、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
14(ここで式中R
14は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大6個までの基で任意に置換されていてもよい、二環式、もしくは三環式炭化水素環;
からなる群から選択され、
R
2は、水素、C
1~C
5アルキル、およびC
2~C
5アルケニルからなる群から選択されるか;
または
R
1およびR
2が、それらの付いている炭素原子と一緒になって5~16員の炭化水素環を形成し、環は、C
1~C
5アルキル基(例としてメチル、3-メチルブチル、ペンチル)、またはアルキルアセタート基で任意に置換されていてもよい、例えば、R
1およびR
2がそれらの付いている炭素原子と一緒になって3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタ-1-イリデン、シクロペンタデシリデンを形成する;
R
3は、直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、2-ブチル、2-メチルペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、2-メチルウンデシルなどのC
5~C
14、
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば3-メチルブタ-2-エン-1-イルなどのC
5~C
14;
任意に置換されていてもよいC
3~C
8シクロアルキル、例えばシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル、シクロへプチル、シクロオクチル、
C
8~C
12炭素原子を含む二環式、または三環式炭化水素環、例として(1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル(ミルテニル)、
ならびにp-イソプロピルベンジル、ベンジル、p-メチルベンジル、p-メトキシベンジル、1-フェニルエチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル、ナフタレン-2-イルメチル;1-(ナフタレン-2-イル)エチル;フェニル、p-ニトロベンジル;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジルピリジン-2-イルメチルおよびフラン-2-イルメチルから選択される、芳香族残基;
からなる群から選択され、
ただし、該化合物は、1-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(4-メトキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピルノナン-1-イミンオキシド、1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(p-トリル)メタンイミンオキシド、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルデカン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルヘキサン-1-イミンオキシド、1-(フラン-2-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(4-メトキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-ベンジルドデカン-1-イミンオキシド、N-デシルデカン-1-イミンオキシドではない、前記化合物。
【請求項3】
請求項1に定義されたとおりの式(II)で表されるケトンまたはアルデヒドを放出させる方法であって、
請求項1に定義されたとおりの式(I)で表される化合物が、酸素および/または水に曝露される、前記方法。
【請求項4】
式(I)に従う化合物を作製する方法であって、以下のステップ:
a) ヒドロキシルアミンを対応する塩酸塩へと変換すること、および
b) 塩酸塩をカルボニル化合物と反応させて式(I)で表される化合物をもたらすこと
を含む、前記方法。
【請求項5】
請求項1に定義されたとおりの式Iに従う少なくとも1の化合物、および製品ベースを含む、消費者向製品。
【請求項6】
消費者向製品が、ホームケアおよびパーソナルケア製品から選択される、請求項5に記載の消費者向製品。
【請求項7】
フレグランス組成物または消費者向製品の快楽特性を付与、増強、改善または改変する方法であって、該組成物または消費者向製品に式(I)で表される少なくとも1の化合物を添加することを含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は一般に、アルデヒドまたはケトンといったフレグラントカルボニル化合物を放出することが可能であるフレグランス前駆体に関する。本発明はまた、該前駆体を含有する香料処方物および消費者向製品にも関する。本発明はさらに、該香料前駆体、香料処方物および消費者向製品を作製する方法、ならびに、パーソナルケアおよび家庭用ケア製品などの消費者向製品における該香料前駆体および香料処方物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
フレグランスを含むクリーニングまたはランドリー製品などの香りづけされた消費者向製品は、当該技術分野において周知である。しかしながら、フレグランスは、空気との相互作用によって起こる分解を通じて、または、アルカリ性、酸性、次亜塩素酸塩などの酸化剤の存在、または他のベース成分によってフレグランスの化学的分解へ繋がり得るようなある消費者向製品ベース中に組み込まれたとき、変化する可能性があることが知られている。加えて、揮発性のフレグランスは、時間とともに消散する傾向にある。さらにまた、クリーニングまたはランドリー製品において使用されたとき、処理された基材上へのフレグランスの付着は、洗浄および/または濯ぎの手順によって減弱する。
【0003】
それにもかかわらず、消費者には、時間をかけて保管でき、なおかつ依然として一定の香り印象を与える製品を持つことが望まれる。とりわけ、揮発性成分の影響は、保持されるべきである。さらにまた、かかる製品は、処理された基材から時間をかけてゆっくりと発せられる、長持ちする心地よい香りを生み出すことが望まれる。
【0004】
これらのニーズに対処するために、それ自体は本質的に無臭であるが、しかし特定の状況では分解されてフレグラント分子を放出する物質である、フレグランス前駆体を使用することができる。
【0005】
加水分解、温度変化、酸素、光および酵素の作用などの活性化がなされるとフレグラント分子を放出する、いくつかのクラスの知られている前駆体がある。例えば、WO2012085287は、自発的な空気酸化によってフレグランスを放出することが可能である一群の前駆体について報告している。WO2007143873においては、加水分解によって切断されることができる別の一群の前駆体が記載されている。
【0006】
すべての前駆体は、種々異なる安定性を示し、およびそれらは種々異なる条件下でフレグラント分子を放出する。例えば、乾燥したファブリック上での数日後のフレグランス効果を改善するために、さらなる前駆体系を提供することが依然として必要とされる。したがって、長時間にわたってフレグランスを放出させることと該フレグランスの長持ちする放出を提供することとを可能とする新しいまたは改善された系を提供することが望まれる。
【発明の概要】
【0007】
本発明の第1の側面に従うと、長時間にわたってフレグランスを放出させることと該フレグランスの長持ちする放出を提供することとを可能とするフレグランス前駆体としての、化合物の使用が提供される。
【0008】
本発明の第2の側面に従うと、前駆体としての化合物が提供される。
【0009】
本発明の第3の側面に従うと、フレグランス性のケトンまたはアルデヒドを放出させる方法が提供される。
【0010】
本発明の第4の側面に従うと、該香料前駆体、香料処方物および消費者向製品を作製する方法が提供される。
【0011】
本発明の第5の側面に従うと、該化合物を含む香料処方物および消費者向製品が提供される。
【0012】
本発明の第6の側面に従うと、ファブリックケア、パーソナルケアおよび家庭用ケア製品などの消費者向製品における該香料前駆体および香料処方物の使用が提供される。
【0013】
本発明の、述べられた側面のいずれか特定の1以上のものに関連した詳細、例および好ましいものが、本明細書中にさらに記載され、および、本発明のすべての側面に等しく適用される。すべての想定し得る変形における、本明細書に記載の態様、例および好ましいもののあらゆる組み合わせは、本明細書中で別様に示唆されない限り、あるいは別様に文脈によって明らかに矛盾しない限り、本発明によって網羅される。
図面の説明
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、液体洗剤中で使用された、前駆体と遊離のアルデヒドとの比較を示す。
【
図2】
図2は、液体洗剤中での前駆体の安定性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
詳細な説明
本発明は、ニトロンが、カルボニル基を保有するフレグランス化合物を放出することが可能であるフレグランス前駆体としての役割を果たすことができるという驚くべき知見に基づく。これらのフレグランス前駆体は、フレグランスそれ自体の使用によってよりも、より長い期間にわたる、カルボニル化合物の遅延放出を提供する。
【0016】
したがって本明細書には、式(I)で表される化合物
【化1】
の、式(II)で表されるケトンまたはアルデヒド
【化2】
を生成するための前駆体としての使用であって、
式中
R
1は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルキル;
直鎖または分枝状のC
1~C
15ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルおよびアルキルチオアルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルキル、4-(ヘキシルオキシ)ブチル、3-(メチルチオ)プロピル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルケニル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15ヒドロキシアルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルケニル;
シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどのC
3~C
8シクロアルキル;
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニルおよびC
3~C
5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
3~C
8シクロアルキル(例としてシクロペンチルまたはシクロヘキシル);
C
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロペンタ-3-エニル、シクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル);
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニルおよびC
3~C
5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル)(例として、R
1が、7-メチル-スピロ[4.5]デカ-8-エン-6-イル、スピロ[4.5]デカ-7-エン-7-イル、5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル、2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエニル、2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニル、または4-イソプロペニル(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)である);
(C
1~C
3)アルキル(C
5~C
6)シクロアルキル、ここでシクロアルキル環は、-OH基および=O基から選択される1個の基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までのC
1~C
7アルキル基(例として、R
1が、(3-tertブチルシクロヘキシル)エチル、または(4-(1,1-ジメチルプロピル)シクロヘキシル)メチル、(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)メチルである)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
1~C
4)アルキル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル、1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-3-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
2~C
3)アルケニル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
C
6~C
14アリール、例としてフェニルまたはナフチル;
C
6~C
14アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
11(ここで式中R
11は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大3個までの(すなわち0、1、2、または3個の)基で置換される;
(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、例としてベンジル、2-フェニルエチル;
ベンジルまたは2-フェニルエチルなどの(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
12(ここで式中R
12は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、例として2-フェニルエチレン-1-イル、1-フェニルへプタ-1-エン-2-イル;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
13(ここで式中R
13は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
C
8~C
12炭素原子を含み、任意に1つのCC二重結合を有してもよく、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
14(ここで式中R
14は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大6個までの基で任意に置換されていてもよい、二環式、もしくは三環式炭化水素環;
からなる群から選択され、
R
2は、水素、C
1~C
5アルキル、およびC
2~C
5アルケニルからなる群から選択されるか;
または
R
1およびR
2が、それらの付いている炭素原子と一緒になって5~16員の炭化水素環を形成し、環は、C
1~C
5アルキル基(例としてメチル、3-メチルブチル、ペンチル)、またはアルキルアセタート基で任意に置換されていてもよい、例えば、R
1およびR
2がそれらの付いている炭素原子と一緒になって3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタ-1-イリデン、シクロペンタデシリデンを形成する;
R
3は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、2-ブチル、2-メチルペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、2-メチルウンデシルなどのC
5~C
14、
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば3-メチルブタ-2-エン-1-イルなどのC
5~C
14;
任意に置換されていてもよいC
3~C
8シクロアルキル、例えばシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル、シクロへプチル、シクロオクチル、
C
8~C
12炭素原子を含む二環式、または三環式炭化水素環、例として(1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル(ミルテニル)、
ならびにp-イソプロピルベンジル、ベンジル、p-メチルベンジル、p-メトキシベンジル、1-フェニルエチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル、ナフタレン-2-イルメチル;1-(ナフタレン-2-イル)エチル;フェニル、p-ニトロベンジル;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジルピリジン-2-イルメチルおよびフラン-2-イルメチルから選択される、芳香族残基、
からなる群から選択されるものである、
前記使用を提供する。
【0017】
式(I)で表される化合物におけるCN二重結合の立体配置は特定されていないので、それはE-またはZ-立体配置のいずれかを有するか、または、化合物はEおよびZ異性体の混合物である。
【0018】
R1、R2および/またはR3において、各二重結合は、さらに特定されていなければ、E-またはZ-立体配置のいずれを有することもでき、または、E-/Z-混合物である。
【0019】
式(II)で表されるケトンまたはアルデヒドとは別に、式(I)で表される化合物は、窒素含有化合物、例えばオキシム(式(III)で表される化合物)またはニトリル(式(IV)で表される化合物)、またはそのフラグメントを、さらに放出する。
【化3】
【0020】
式(III)で表される化合物において、R4およびR5は、それらが付いている炭素原子と一緒に、上の式(I)で表される化合物について定義されているとおりの残基R3を形成する。
【0021】
式(IV)で表される化合物において、R6は、それが付いている炭素原子と一緒に、上の式(I)で表される化合物について定義されているとおりの残基R3を形成する。
【0022】
ニトロンのいくつかのサブグループが、文献において報告されている。例えば、EP0311568によると、長鎖N-アルキル-α-アルキルニトロンを、有機材料のためのプロセス安定剤として使用することができる。US2004198926A1においては、フェノール性樹脂のための硬化剤としてのバニリンのニトロンの使用が記載されている。しかしながら、フレグランス前駆体としてのニトロンの使用は、開示されていない。
【0023】
本発明の一側面に従うと、R1およびR2が、上に定義されるとおりであり、および式中R3が、イソプロピル、シクロヘキシル、ベンジルおよびp-メチルベンジルからなる群から選択される、前駆体としての式(I)で表される化合物の使用が提供される。
【0024】
例えば、(E)-N-イソプロピル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(4-メチルベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロヘキシル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-ベンジルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E,3E)-N-イソプロピル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド、2-メチル-N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロブチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(フラン-2-イルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N,2-ジメチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-エチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(2-メチルペンチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(ナフタレン-2-イルメチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(2-メチルウンデシル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(4-メトキシベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(sec-ブチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-フェニルウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロペンチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(4-ニトロベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(シクロヘキシルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(4-イソプロピルベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(((1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(1-フェニルエチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(sec-ブチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-オクチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロへプチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(ピリジン-2-イルメチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロオクチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、N-エチル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(4-メトキシベンジル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-イソプロピルプロパン-1-イミンオキシド、N-シクロヘキシル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(2-メチルウンデシル)プロパン-1-イミンオキシド、N-(sec-ブチル)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(1-フェニルエチル)プロパン-1-イミンオキシド、N-シクロブチル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)プロパン-1-イミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-メチルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-エチルメタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-シクロヘキシル-1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-(2-メチルウンデシル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピル-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド、N-イソプロピルドデカン-1-イミンオキシド、7-ヒドロキシ-N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチルフェニル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-2,6-ジメチルへプタ-5-エン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-2-メチルデカン-1-イミンオキシド、1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、4-(4-ヒドロキシフェニル)-N-イソプロピルブタン-2-イミンオキシド、N-イソプロピル-3,5,5-トリメチルヘキサン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルデカ-9-エン-1-イミンオキシド; N-イソプロピル-3-(3-イソプロピルフェニル)ブタン-1-イミンオキシド、3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N-イソプロピルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-メチルブタン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-2,4,7-トリメチルオクタ-6-エン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(1-メチル-2-(5-メチルヘキサ-4-エン-2-イル)シクロプロピル)メタンイミンオキシド、1-(2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、(2E)-N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E)-N-イソプロピルヘキサ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E,6E)-N-イソプロピル-3,7,11-トリメチルドデカ-2,6,10-トリエン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(8-イソプロピル-6-メチルビシクロ[2.2.2]オクタ-5-エン-2-イル)メタンイミンオキシド;1-(8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(2,4,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピル-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド、N-イソプロピル-2-フェニルエタン-1-イミンオキシド、9-ヒドロキシ-N-イソプロピル-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、1-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(4-イソプロピルフェニル)メタンイミンオキシド、(S)-N-イソプロピル-1-(4-(プロパ-1-エン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピルオクタン-1-イミンオキシド、(3E)-N-イソプロピル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタン-1-イミンオキシド、(2E)-N-イソプロピルドデカ-2-エン-1-イミンオキシド、3-(3-エチルフェニル)-N-イソプロピル-2,2-ジメチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-(3-メトキシフェニル)-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-(メチルチオ)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-7-メトキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(3-メチルベンゾフラン-2-イル)エタン-1-イミンオキシド、4-(ヘキシルオキシ)-N-イソプロピルブタン-1-イミンオキシド、(4Z)-N-イソプロピルへプタ-4-エン-1-イミンオキシド、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、(R)-N-イソプロピル-2-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)エタン-1-イミンオキシド、1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-メチルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、9-ヒドロキシ-N,5,9-トリメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、(3E)-N-ベンジル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド、(3Z)-N-ベンジルヘキサ-3-エン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-4-(ヘキシルオキシ)ブタン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-4-((6-メチルヘプタン-2-イル)オキシ)ブタン-1-イミンオキシド、(4Z)-N-ベンジルへプタ-4-エン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-2-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)エタン-1-イミンオキシド、(2E,6Z)-N-ベンジルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、N-(3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジル)-1-(フラン-2-イル)メタンイミンオキシド、(2E)-N-ベンジルドデカ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジルオクタ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E,6E)-N-ベンジル-3,7-ジメチルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジル-2-メチル-3-フェニルプロパ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジル-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジルノナ-2-エン-1-イミンオキシド、1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-(2-メチルウンデシル)メタンイミンオキシド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-N-(2-メチルウンデシル)オクタン-1-イミンオキシド、(4E)-N-シクロヘキシル-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、N-シクロヘキシル-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、N-ベンジル-3-(3-イソプロピルフェニル)ブタン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド、N-ベンジル-2-メチルデカン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-ベンジル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-(2-メチルウンデシル)プロパン-1-イミンオキシド、N-ベンジルデカ-9-エン-1-イミンオキシド、1-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(4-メトキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピルノナン-1-イミンオキシド、1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(p-トリル)メタンイミンオキシド、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルデカン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルヘキサン-1-イミンオキシド、1-(フラン-2-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(4-メトキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-ベンジルドデカン-1-イミンオキシドおよびN-デシルデカン-1-イミンオキシドからなる群から選択される前駆体としての式(I)で表される化合物の使用が提供される。
【0025】
上に記載の式(I)で表される化合物は、周囲空気および/または湿度に曝露されると(酸化および/または加水分解によって)、揮発性化合物を、長い期間にわたって(例として、2~7日など数日、またはそれよりもなお長く)放出する。一態様において、放出される化合物の少なくとも1つは、フレグラント化合物である。例えば、式(II)で表される化合物は、フレグラントアルデヒド(R2=Hについて)またはケトン(R2≠Hについて)である。
【0026】
例えば、周囲空気および/または湿度に曝露されると式(I)で表される化合物から放出されることができる式(II)で表されるフレグラントアルデヒド(R2=Hについて)またはケトン(R2≠Hについて)は、2-メチルウンデカナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-オン、ドデカナール、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド(バニリン)、4-メトキシベンズアルデヒド(アニスアルデヒド)、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール(ヒドロキシシトロネラール)、3-(4-イソブチルフェニル)-2-メチルプロパナール(Silvial)、2,6-ジメチルへプタ-5-エナール(メロナール)、2-メチルデカナール、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド(シクロヘキサール)、4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-オン(ラズベリーケトン)、3,5,5-トリメチルヘキサナール(イソノニリックアルデヒド)、ノナナール、デカ-9-エナール、3-(3-イソプロピルフェニル)ブタナール(Florhydral)、3-(4-(tert-ブチル)フェニル)プロパナール(Burgeonal)、1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(Oranger Crist)、3-メチルブタナール、3,7-ジメチルオクタ-6-エナール(シトロネラール)、2,4,7-トリメチルオクタ-6-エナール(Pomelol)、1-メチル-2-(5-メチルヘキサ-4-エン-2-イル)シクロプロパン-1-カルバルデヒド(Rosyfolia)、2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール(シクラメンアルデヒド)、(E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエナール(シトラール)、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルバルデヒド(Heliotropine)、ヘキサ-2-エナール、(2E,6E)-3,7,11-トリメチルドデカ-2,6,10-トリエナール(Farnesal)、8-イソプロピル-6-メチルビシクロ[2.2.2]オクタ-5-エン-2-カルバルデヒド(Cyclomyral)、8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-カルバルデヒド(Maceal)、2,4,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド(イソシクロシトラール)、4-メチルベンズアルデヒド、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド(ベラトリルアルデヒド)、4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-オン、2-フェニルアセトアルデヒド、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エナール(Mahonial)、3-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド、4-イソプロピルベンズアルデヒド(クミンアルデヒド)、イソブチルアルデヒド、(S)-4-(プロパ-1-エン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-カルバルデヒド(エゴマアルデヒド)、デカナール、オクタナール、ヘキサナール、(E)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン(β-イオノン)、メチル2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセタート(Hedione)、(E)-ドデカ-2-エナール(マンダリンアルデヒド)、3-(3-エチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパナール(フローラルオゾン)、3-(3-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(メチルチオ)プロパナール(メチオナール)、3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロパナール(Lilial)、7-メトキシ-3,7-ジメチルオクタナール、3-メチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)ベンゾフラン、4-(ヘキシルオキシ)ブタナール、(Z)-へプタ-4-エナール、フラン-2-カルバルデヒド、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール、(R)-2-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)アセトアルデヒド、(Z)-ヘキサ-3-エナール、4-((6-メチルヘプタン-2-イル)オキシ)ブタナール、(Z)-へプタ-4-エナール、2-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)アセトアルデヒド、(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエナール、(E)-オクタ-2-エナール、(2E,6E)-3,7-ジメチルノナ-2,6-ジエナール、(E)-2-メチル-3-フェニルアクリルアルデヒド、(E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエナール、ノナ-2-エナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナールおよび2-メチルデカナールからなる群から選択されるものとすることができる。
【0027】
さらにまた、周囲空気および/または湿度に曝露されると式(I)で表される化合物から放出されることができる式(II)で表されるフレグラントアルデヒド(R2=Hについて)またはケトン(R2≠Hについて)は、ベンズアルデヒド、2,6,10-トリメチルウンデカ-9-エナール、8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-ナフタレン-2-カルバルデヒド、(4-イソプロピル-フェニル)-エタナール、2,4-ジメチル-シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド、1,3,5-トリメチル-シクロヘキサ-1-エン-4-カルバルデヒド、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド、ヘキサ-2-エナール、ヘキサ-3-エナール、3-(3-tert-ブチルシクロヘキシル)プロパナール、2-(4-tert-ペンチルシクロヘキシル)アセトアルデヒド、3,5,5-トリメチル-ヘキサナール、ヘプタナール、2,6-ジメチル-へプタ-5-エナール、デカ-4-エン-1-アール、2-メチル-デカナール、ウンデカ-10-エン-1-アール、ウンデカナール、トリデカナール、トリデカ-2-エナール、ウンデカ-9-エナール、2-フェニル-プロパナール、2-(4-メチル-フェニル)-エタナール、2-(4-メトキシフェニル)アセトアルデヒド、3,7-ジメチル-オクタナール、ジヒドロファルネサール(3,7,11-トリメチルドデカ-6,10-ジエナール)、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-オクタナール、2,6-ジメチル-オクタ-5-エン-1-アール、4-(4-メチル-ペンタ-3-エニル)-シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド、2,3,5,5,-テトラメチル-ヘキサナール、デカヒドロ-4,8,8-トリメチル-1,4-メタノアズレン-9-カルボキサルデヒド(ロンギフォリックアルデヒド)、3-(4-tert-ブチル-フェニル)-プロパナール、3-(4-イソブチル-フェニル)-プロパナール、3-(ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル)-2-メチル-プロパナール、3,7-ジメチル-オクタ-6-エン-1-アール、2-メチル-3-(4-イソプロピルフェニル)-プロパナール、4-tert-ブチル-シクロヘキサン-1-カルバルデヒド、4-(オクタヒドロ-4,7-メタノ-5H-インデン-5-イリデン)-ブタナール、(3,7-ジメチル-オクタ-6-エニルオキシ)-エタナール、2(E),6(Z)-ノナジエナール、2,4-ジメチル-2,6-ヘプタジエナール、(E)-デカ-2-エナール、ドデカ-2-エナール、3,7-ジメチル-オクタ-2,6-ジエナール、2,4-ジエチル-へプタ-2,6-ジエナール、3,7-ジメチル-ノナ-2,6-ジエナール、2-プロピル-へプタ-2-エナール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、1,3-ベンゾジオキソール-5-カルボキサルデヒド、2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエンカルバルデヒド、4-((6-メチルヘプタン-2-イル)オキシ)ブタナール、3-(4-エチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパナール、(E)-2-ベンジリデンヘプタナール、シンナムアルデヒド、3-(3,3-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)プロパナール、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタナール(Cetonal)、4-イソプロペニル-シクロヘキサ-1-エン-1-カルバルデヒド、アルファ-イオノン、ジヒドロアルファ-イオノン、ジヒドロベータ-イオノン、N-アリルアルファ-イオノン(1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン)、N-メチルアルファ-イオノン(1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ペンタ-1-エン-3-オン)、ジメチルアルファ-イオノン(2-メチル-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ペンタ-1-エン-3-オン)、およびCetone Alpha(3-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン)などのさらなるイオノン、ネクタリル(2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)プロピル)シクロペンタノン)、マグノリオン(3-(2-オキソプロピル)-2-ペンチルシクロペンタノン)、アセトフェノンおよびCassione(4-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)ブタン-2-オン)からなる群から選択されるものとすることができる。
【0028】
例えば、周囲空気および/または湿度に曝露されると式(I)で表される化合物から放出されることができる式(II)で表されるフレグラントアルデヒド(R2=Hについて)またはケトン(R2≠Hについて)は、少なくとも4個以上の炭素原子を、例えば少なくとも6個以上の炭素原子を有する化合物である。
【0029】
前駆体化合物の周囲空気への曝露とは、式(I)で表される化合物の切断および式(II)で表される化合物の放出の原因になり得る分子酸素への曝露を意味する。空気中の酸素の濃度は、式(I)で表される化合物を切断するのに充分であるため、切断生成物は、周囲空気中で、例として嗅覚またはヘッドスペースサンプルのGC-MS分析によって検出されることができる。
【0030】
前駆体化合物の湿度への曝露とは、式(I)で表される化合物の切断および式(II)で表される化合物の放出の原因になり得る水への曝露を意味する。既に微量の水があれば、式(I)で表される化合物の切断を可能にするのに充分である。
【0031】
式(I)で表される化合物は、周囲空気または湿度に曝露されていないとき、すなわち空気および湿度から保護された適切な容器中で純形態で保管されたとき、または適正な溶媒中で、例えばジプロピレングリコール、ミリスチン酸イソプロピル、クエン酸トリエチル中で保管されたとき、または洗剤、シャンプーおよびファブリックコンディショナーなどの消費者向製品中に組み込まれたときには、極めて安定である。よって、式(I)で表される化合物には、フレグラント化合物の持続的なかつ定められた放出が望まれる広範囲の消費者向製品における使用が見出され得る。いくつかの態様において、安定化化合物、例えばトコフェロールを、例えば0.01~0.5重量%で、式(I)で表される化合物に添加することができる。
【0032】
例えば、式(I)で表される化合物は、消費者向製品において、例えばファブリックケア、パーソナルケアおよびホームケア製品において、またはファインフレグランスにおいて、フレグランス前駆体としての役割を担うことができる。とりわけ、これらの前駆体は、ファブリックケア用途によく適している。
【0033】
式(I)で表される化合物をこれに添加することができるパーソナルケア製品は、例えば、すべての種類のボディケア製品を包含する。特に関心を引く製品は、ヘアケア製品、例えばシャンプー、コンディショナー、およびヘアスプレー、ならびに、ローションまたはクリームといったスキンケア製品である。さらにまた、式(I)で表される化合物は、石鹸、バスおよびシャワージェルならびにデオドラントに添加されてもよい。
【0034】
式(I)で表される化合物をこれに添加することができるホームクリーニング製品は、すべての種類の洗剤、ウィンドウクリーナー、硬質表面クリーナー、多目的クリーナーおよび家具用艶出し剤を包含する。好ましくは製品は、液体、例としてファブリックコンディショナー組成物である。式(I)で表される化合物を含む製品で処理されたファブリックなどの基材は、従来の製品で処理されたものよりもはるかに長い間、切断条件下で新鮮かつ/または清潔な匂いを拡散する。かかるファブリック柔軟剤で洗浄されたファブリックまたは衣服は、顕著なフレグランス放出を1週間後にもなお呈する。
【0035】
例えば、式(I)で表される化合物は、酵素をさらに含む消費者向製品において、フレグランス前駆体としての役割を担うことができる。
【0036】
式(I)で表される化合物は、消費者向製品ベースにおいて、単に式(I)で表される化合物または式(I)で表される化合物を含むフレグランス組成物を消費者向製品ベースと直接的に混合することによって採用されてもよく、またはそれは、より早い段階において、補足材料を、例えば、ポリマー、カプセル、マイクロカプセルおよびナノカプセル、リポソーム、膜形成剤、炭素またはゼオライトなどの吸収剤、環状オリゴ糖類およびそれらの混合物を用いて封入され、および次いで消費者向製品ベースと混合されてもよい。
【0037】
よって、本発明は、フレグランス成分としての、式(I)で表される化合物の、それを消費者向製品ベースに直接的に混和させることによっての、または式(I)で表される化合物を含むフレグランス組成物を混和させること、それが次いで従来の技法および方法を使用して消費者向製品ベースと混合され得ることによっての、いずれかでの組み込みを含む、フレグランス付きの物品の製造の方法を提供する。
【0038】
本発明はまた、以下のもの:
a) 式(I)で表される化合物、または匂い物質としてそれを含む混合物;および
b) 消費者向製品ベース
を含む、フレグランス付きの物品も提供する。
【0039】
本明細書に使用されるとき、「消費者向製品ベース」は、洗濯、柔軟化、および手入れまたはそれに類するものなどの特定の作用を遂行するための消費者向製品としての使用のための組成物を意味する。
【0040】
式(I)で表される化合物は、単独で、それらの混合物として、または他のフレグランス成分および/もしくはその前駆体と組み合わせて使用することができる。かかるフレグランス成分は、例えば、"Perfume and Flavor Chemicals", S. Arctander, Ed., Vol. I & II, Allured Publishing Corporation, Carol Stream, USA, 2003に記載されており、および、天然または合成起源のフレグランス化合物および精油を包含する。
【0041】
式(I)で表される化合物が様々な上記製品中へと組み込まれ得る量は、広い範囲内で多様である。量は、放出されるフレグラント化合物の性質、式(I)で表される化合物が添加される製品の性質、および所望の嗅覚効果に依存する。使用される量はまた、式(I)で表される化合物が香りづけ共成分、溶媒またはアジュバントと混和されて使用されるときには、所与の組成物中の共成分にも依存する。典型的な濃度は、物品の0.0001~5重量パーセントである。一態様において、本発明の化合物は、ファブリック柔軟剤中に0.0001~0.2重量パーセントの量で採用されてもよい。別の態様において、本発明の化合物は、液体洗剤中に、0.001~0.5重量パーセント(例として、最大約5重量パーセントまで)、より好ましくは0.02~4重量パーセントの間の量で使用されてもよい。別の態様において、本発明の化合物は、シャンプー中に0.001~0.5重量パーセントの量で使用されてもよい。しかしながら、熟達した調香師は、より低いまたはより高い濃度でもまた効果を達成し得るかまたは新規のアコードを作り出し得るため、これらの値は一例として与えられているにすぎない。
【0042】
式(I)に従う化合物のうちのいくつかは、異なる用途から知られているが、しかしながら、化合物の大半は、新規のものである。
【0043】
したがって、本発明は、式(I)で表される化合物
【化4】
であって、式(II)で表されるケトンまたはアルデヒド
【化5】
を生成するための前駆体としての、
式中
R
1は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルキル;
直鎖または分枝状のC
1~C
15ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルおよびアルキルチオアルキル、例えば、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルキル、4-(ヘキシルオキシ)ブチル、3-(メチルチオ)プロピル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14アルケニル;
直鎖または分枝状のC
2~C
15ヒドロキシアルケニル、例えば、例として1、2、または3の炭素-炭素二重結合を含むC
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、C
12またはC
13などのC
5~C
14ヒドロキシアルケニル;
シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどのC
3~C
8シクロアルキル;
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C2~C7ヒドロキシアルケニルおよびC3~C5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
3~C
8シクロアルキル(例としてシクロペンチルまたはシクロヘキシル);
C
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロペンタ-3-エニル、シクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル);
C
1~C
7アルキル(例としてエチル、イソプロピル、tert-ペンチル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニルおよびC
3~C
5シクロアルキルから選択される1、2、または3個の基で置換されたC
5~C
8シクロアルケニル(例としてシクロヘキサ-1-エニル、シクロヘキサ-2,4-ジエニル、シクロオクタ-3-エニル)(例として、R
1が、7-メチル-スピロ[4.5]デカ-8-エン-6-イル、スピロ[4.5]デカ-7-エン-7-イル、5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル、2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエニル、2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニル、または4-イソプロペニル(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)である);
(C
1~C
3)アルキル(C
5~C
6)シクロアルキル、ここでシクロアルキル環は、-OH基および=O基から選択される1個の基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までのC
1~C
7アルキル基(例として、R
1が、(3-tertブチルシクロヘキシル)エチル、または(4-(1,1-ジメチルプロピル)シクロヘキシル)メチル、(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)メチルである)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
1~C
4)アルキル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル、1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-3-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
(C
2~C
3)アルケニル(C
5~C
6)シクロアルケニル、ここでシクロアルケニル環は、1個の-OH基、および/または1または2個のエーテル基(単数または複数)、および/または最大4個までの(すなわち0、1、2、3または4個の)C
1~C
7アルキル基(例として(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)エテニル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル、(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)プロパ-2-エン-2-イル)、C
2~C
7アルケニル(例としてイソプロペニル)、C
1~C
7ヒドロキシアルキル、C
2~C
7ヒドロキシアルケニル、およびC
3~C
5シクロアルキルで任意に置換されていてもよい;
C
6~C
14アリール、例としてフェニルまたはナフチル;
C
6~C
14アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
11(ここで式中R
11は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大3個までの(すなわち0、1、2、または3個の)基で置換される;
(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、例としてベンジル、2-フェニルエチル;
ベンジルまたは2-フェニルエチルなどの(C
1~C
4)アルキル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
12(ここで式中R
12は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、例として2-フェニルエチレン-1-イル、1-フェニルへプタ-1-エン-2-イル;
(C
2~C
8)アルケニル(C
6~C
14)アリール、ここでアリール環は、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
13(ここで式中R
13は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大2個までの基(例として1個の基)で置換される;
C
8~C
12炭素原子を含み、任意に1つのCC二重結合を有してもよく、C
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)、-O-CH
2-O-、および-OR
14(ここで式中R
14は、独立して、水素およびC
1~C
4アルキル(例としてエチル、イソ-プロピル、tert-ブチル)から選択される)から選択される最大6個までの基で任意に置換されていてもよい、二環式もしくは三環式炭化水素環;
からなる群から選択され、
R
2は、水素、C
1~C
5アルキル、およびC
2~C
5アルケニルからなる群から選択されるか;
または
R
1およびR
2が、それらの付いている炭素原子と一緒になって5~16員の炭化水素環を形成し、環は、C
1~C
5アルキル基(例としてメチル、3-メチルブチル、ペンチル)、またはアルキルアセタート基で任意に置換されていてもよい、例えば、R
1およびR
2がそれらの付いている炭素原子と一緒になって3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタ-1-イリデン、シクロペンタデシリデンを形成し;
R
3は、
直鎖または分枝状のC
1~C
15アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、2-ブチル、2-メチルペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、2-メチルウンデシルなどのC
5~C
14、
直鎖または分枝状のC
2~C
15アルケニル、例えば3-メチルブタ-2-エン-1-イルなどのC
5~C
14;
任意に置換されていてもよいC
3~C
8シクロアルキル、例えばシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル、シクロへプチル、シクロオクチル、
C
8~C
12炭素原子を含む二環式、または三環式炭化水素環、例として(1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル(ミルテニル)、
ならびにp-イソプロピルベンジル、ベンジル、p-メチルベンジル、p-メトキシベンジル、1-フェニルエチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル、ナフタレン-2-イルメチル;1-(ナフタレン-2-イル)エチル;フェニル、p-ニトロベンジル;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジルピリジン-2-イルメチルおよびフラン-2-イルメチルから選択される、芳香族残基;
からなる群から選択される、
ただし、該化合物は、1-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(4-メトキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピルノナン-1-イミンオキシド、1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(p-トリル)メタンイミンオキシド、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルデカン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルヘキサン-1-イミンオキシド、1-(フラン-2-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(4-メトキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-ベンジルドデカン-1-イミンオキシド、N-デシルデカン-1-イミンオキシドではないことが前提である、前記化合物を提供する。
【0044】
式(I)で表される化合物におけるCN二重結合の立体配置は特定されていないので、それはE-またはZ-立体配置のいずれかを有するか、または、化合物はEおよびZ異性体の混合物である。
【0045】
R1、R2および/またはR3において、各二重結合は、さらに特定されていなければ、E-またはZ-立体配置のいずれを有することもでき、または、E-/Z-混合物である。
【0046】
例えば、式(I)で表される化合物は、(E)-N-イソプロピル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(4-メチルベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロヘキシル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-ベンジルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E,3E)-N-イソプロピル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド、2-メチル-N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロブチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(フラン-2-イルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N,2-ジメチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-エチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(2-メチルペンチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(ナフタレン-2-イルメチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(2-メチルウンデシル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(sec-ブチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-フェニルウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロペンチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(4-ニトロベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(シクロヘキシルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(4-イソプロピルベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(((1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-(2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(1-フェニルエチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-(sec-ブチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-オクチルウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロへプチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(ピリジン-2-イルメチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、N-シクロオクチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド、2-メチル-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)ウンデカン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、N-エチル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(4-メトキシベンジル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-イソプロピルプロパン-1-イミンオキシド、N-シクロヘキシル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(2-メチルウンデシル)プロパン-1-イミンオキシド、N-(sec-ブチル)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(1-フェニルエチル)プロパン-1-イミンオキシド、N-シクロブチル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)プロパン-1-イミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-メチルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-エチルメタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-シクロヘキシル-1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)メタンイミンオキシド、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)メタンイミンオキシド、1-(3-エトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-N-(2-メチルウンデシル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピル-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド、N-イソプロピルドデカン-1-イミンオキシド、7-ヒドロキシ-N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド、3-(4-イソブチルフェニル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-2,6-ジメチルへプタ-5-エン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-2-メチルデカン-1-イミンオキシド、1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、4-(4-ヒドロキシフェニル)-N-イソプロピルブタン-2-イミンオキシド、N-イソプロピル-3,5,5-トリメチルヘキサン-1-イミンオキシド、N-イソプロピルデカ-9-エン-1-イミンオキシド; N-イソプロピル-3-(3-イソプロピルフェニル)ブタン-1-イミンオキシド、3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N-イソプロピルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-メチルブタン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-2,4,7-トリメチルオクタ-6-エン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(1-メチル-2-(5-メチルヘキサ-4-エン-2-イル)シクロプロピル)メタンイミンオキシド、1-(2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、(2E)-N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E)-N-イソプロピルヘキサ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E,6E)-N-イソプロピル-3,7,11-トリメチルドデカ-2,6,10-トリエン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(8-イソプロピル-6-メチルビシクロ[2.2.2]オクタ-5-エン-2-イル)メタンイミンオキシド;1-(8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(2,4,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピル-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド、N-イソプロピル-2-フェニルエタン-1-イミンオキシド、9-ヒドロキシ-N-イソプロピル-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、1-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド、N-イソプロピル-1-(4-イソプロピルフェニル)メタンイミンオキシド、(S)-N-イソプロピル-1-(4-(プロパ-1-エン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、N-イソプロピルオクタン-1-イミンオキシド、(3E)-N-イソプロピル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタン-1-イミンオキシド、(2E)-N-イソプロピルドデカ-2-エン-1-イミンオキシド、3-(3-エチルフェニル)-N-イソプロピル-2,2-ジメチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-(3-メトキシフェニル)-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-3-(メチルチオ)プロパン-1-イミンオキシド、3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-7-メトキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド、N-イソプロピル-1-(3-メチルベンゾフラン-2-イル)エタン-1-イミンオキシド、4-(ヘキシルオキシ)-N-イソプロピルブタン-1-イミンオキシド、(4Z)-N-イソプロピルへプタ-4-エン-1-イミンオキシド、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、(R)-N-イソプロピル-2-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)エタン-1-イミンオキシド、1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-メチルメタンイミンオキシド、N-ベンジル-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、9-ヒドロキシ-N,5,9-トリメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、(3E)-N-ベンジル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド、(3Z)-N-ベンジルヘキサ-3-エン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-4-(ヘキシルオキシ)ブタン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-4-((6-メチルヘプタン-2-イル)オキシ)ブタン-1-イミンオキシド、(4Z)-N-ベンジルへプタ-4-エン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-2-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)エタン-1-イミンオキシド、(2E,6Z)-N-ベンジルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、N-(3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジル)-1-(フラン-2-イル)メタンイミンオキシド、(2E)-N-ベンジルドデカ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジルオクタ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E,6E)-N-ベンジル-3,7-ジメチルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジル-2-メチル-3-フェニルプロパ-2-エン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジル-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド、(2E)-N-ベンジルノナ-2-エン-1-イミンオキシド、1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-(2-メチルウンデシル)メタンイミンオキシド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-N-(2-メチルウンデシル)オクタン-1-イミンオキシド、(4E)-N-シクロヘキシル-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド、N-シクロヘキシル-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド、N-ベンジル-3-(3-イソプロピルフェニル)ブタン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド、N-ベンジル-2-メチルデカン-1-イミンオキシド、N-ベンジル-7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-ベンジル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド、N-(2-メチルウンデシル)プロパン-1-イミンオキシドおよびN-ベンジルデカ-9-エン-1-イミンオキシドからなる群から選択される。
【0047】
式(I)で表される化合物は、上文に定義されたとおりの夫々の式(II)で表されるフレグラントカルボニル化合物およびヒドロキシルアミン(式(V)で表される化合物)から出発して調製され得る。例えば、オキシム(式(III)で表される化合物)は、第1のステップで、対応するヒドロキシルアミン塩酸塩へと変換され、それは、次いでカルボニル化合物(式(II)で表される化合物)と反応することでニトロン(式(I)で表される化合物)を産出する。
【0048】
【0049】
式(III)で表される化合物において、R4およびR5は、それらが付いている炭素原子と一緒に、上の式(I)で表される化合物について定義されているとおりの残基R3を形成する。
【0050】
例えば、式(II)で表される化合物と一緒に式(I)で表される化合物を形成する式(V)で表されるヒドロキシルアミンは、N-イソプロピルヒドロキシルアミン、N-(4-メチルベンジル)ヒドロキシルアミン、N-シクロヘキシルヒドロキシルアミン、N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ヒドロキシルアミン、N-シクロブチルヒドロキシルアミン、N-(フラン-2-イルメチル)ヒドロキシルアミン、N-メチルヒドロキシルアミン、N-ベンジルヒドロキシルアミン、N-エチルヒドロキシルアミン、N-(2-メチルペンチル)ヒドロキシルアミン、N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)ヒドロキシルアミン、N-(3-エトキシ-4-ヒドロキシベンジル)ヒドロキシルアミン、N-(ナフタレン-2-イルメチル)ヒドロキシルアミン、N-(2-メチルウンデシル)ヒドロキシルアミン、N-(sec-ブチル)ヒドロキシルアミン、N-フェニルヒドロキシルアミン、N-シクロペンチルヒドロキシルアミン、N-(4-ニトロベンジル)ヒドロキシルアミン、N-(シクロヘキシルメチル)ヒドロキシルアミン、N-(4-イソプロピルベンジル)ヒドロキシルアミン、N-(((1R,5S)-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]へプタ-2-エン-2-イル)メチル)ヒドロキシルアミン、N-(2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシル)ヒドロキシルアミン、N-(1-フェニルエチル)ヒドロキシルアミン、N-(sec-ブチル)ヒドロキシルアミン、N-オクチルヒドロキシルアミン、N-シクロへプチルヒドロキシルアミン、N-(ピリジン-2-イルメチル)ヒドロキシルアミン、N-シクロオクチルヒドロキシルアミン、N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)ヒドロキシルアミン、N-(4-メトキシベンジル)ヒドロキシルアミンからなる群から選択されるものとすることができる。
【0051】
いくつかの態様において、ヒドロキシルアミン塩酸塩は、アミンから酸化的方法を介して得ることができる。例えば、ジアルキルアミンは、触媒の存在下においてH2O2でメタンイミンオキシドへ酸化されることができ、それは、所望のヒドロキシルアミン塩酸塩へさらに変換される。
【0052】
代替的に、式(I)で表される化合物は、ヒドロキシルアミンの反応性が充分であるならば、ヒドロキシルアミンおよびアルデヒドから直接ワンステップで調製されてもよい。例えば、N-イソプロピルヒドロキシルアミンは、カルボニル化合物と直接反応させられることができる。
【0053】
式(I)で表される化合物は、固体として、または液体形態で得られる。
さらなる側面において、本発明の化合物は、圧力測定式呼吸測定試験(材料の試験に関するOECDガイドラインNo.301F、パリ1992年)によって実証されるとおり、生分解性である。
【0054】
本発明を、これから、以下の非限定例を参照してさらに記載する。これらの例は、説明のみを目的としており、および、当業者によってバリエーションおよび改変がなされ得るということが理解される。
【0055】
例
全般:
すべての反応は、市販での供給者からの溶媒および試薬をさらなる精製はせずに使用してアルゴン下で行った。抽出およびクロマトグラフィーのための溶媒は、技術グレードとし、およびさらなる精製はせずに使用した。フラッシュクロマトグラフィーは、Tsingdao Haiyang Chemicalシリカゲル(200-300メッシュ)およびSantai Technologiesシリカフラッシュカラムを使用して行った。別様に断りのない限り、ヘプタン:MTBEの混合物を、溶離液として使用した。NMRスペクトルを、AW 400 MHz Bruker分光計機器で記録した。1H NMRスペクトルについての化学シフトは、重水素化溶媒の残留プロトンシグナルを基準としてδ(ppm)で報告され;カップリング定数はHertz(Hz)で表現した。13C NMRスペクトルは、重水素化溶媒の炭素シグナルを基準とした。以下の略語が使用される:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、dd=二重の二重項、bs=ブロードな一重項。GC/MSスペクトルデータは、カラムHP-5 MS、30m、0.25mm、0.25μmを使用してAgilent 6890 NおよびMSD 5975から得られた。高分解能質量スペクトルは、Thermo Fisher Scientific LTQ FT Ultra(ESI-MS)およびWaters Micromass GCT Premier(EI-MS)上で決定した。
【0056】
例1: (E)-2-メチル-N-(4-メチルベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド
a) 4-メチルベンズアルデヒドオキシム(215mmol、29.00g、1当量)を、70mL MeOH中に溶解させた。NaBH3CN(257mmol、16.18g、1.2当量)を、0℃にて少量ずつ添加した。50mL MeOH中の濃HCl(279mmol、27.5g、1.3当量)を、0℃にて滴加した。添加の後、pHは<4であった。反応を、終夜r.t.にて攪拌し、およびpHは依然として<4であった。オキシムが残っていないことを確実にするために、GCおよびTLCのモニタリングを使用した。溶媒を除去し、および、10mL MTBEおよび100mLの水を添加したことで残渣を溶かした。水層を確保し、および次いで10mL MTBEによって洗浄した。水相を確保し、および溶媒を真空下で除去したことで、残渣(純度約71.2%)が白色固体として得られ、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。製品の純度は、それが製品とNaClとの混合物(m/m=1:1.2)であるものとして算出した。
【0057】
b) N-(4-メチルベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(25.27g、102mmol、1当量)および112mLの水中の10%水酸化ナトリウム水溶液(45.60g、114mmol、1.1当量)を、アルゴン雰囲気下、pH>7で、r.t.にて攪拌し、およびさらにもう5分間攪拌した。ジクロロメタン(100ml)を添加したことで遊離のヒドロキシルアミンを抽出し、次いで有機層を合わせ、およびジクロロメタン(100ml)中の2-メチルウンデカナール(21.01g、114mmol、1.1当量)の混合物に滴加した。混合物を、2時間、r.tにて攪拌した。反応の進行を、TLCおよびGC-MSによってモニタリングした。さらなる変換が観察されなくなった後、混合物を乾燥させ、および溶媒を除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン:MTBE=20:1-0:1)がこれに続いたことで、(E)-2-メチル-N-(4-メチルベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド(25.37g、82mmol、79%の収率)が白色固体として得られ、これをヘキサンおよびDCM(10:1)から再結晶化させたことで21.53gの純粋な生成物を白色固体としてもたらした。
【0058】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.27 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.42 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.82 (s, 2H), 3.19 - 2.95 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 1.44 - 1.19 (m, 16H), 1.04 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 144.03(t), 138.80(q), 130.24(q), 129.68(t), 129.27(t), 69.23(d), 34.12, 31.99, 31.06(t), 29.69(d), 29.63(d), 29.41(d), 27.26(d), 22.78(d), 21.31(s), 16.58(s), 14.21(s). GC/MS (EI): m/z (%): 303 (2) [M+], 286 (2), 260 (2), 207 (5), 177 (7),161 (18), 105 (100), 77 (13), 55 (12).
【0059】
例2: (1Z,2E)-N-ベンジルノナ-2-エン-1-イミンオキシド
化合物は、N-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.7mmol、0.75g、1当量)および(E)-ノナ-2-エナール(5.2mmol、0.73g、1.1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(2.2mmol、0.57g、47%の収率)。
【0060】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.49 - 7.28 (m, 5H), 6.98 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.75 (dd, J = 15.9, 9.4 Hz, 1H), 6.30 - 6.08 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 2.32 - 2.08 (m, 2H), 1.48 - 1.35(m, 2H), 1.32 - 1.21(m, 6H), 0.86 (t, J = 6.4 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.91(t), 136.51(t), 133.17(q), 129.40(t), 129.06(t), 129.00(t), 121.10(t), 69.05(d), 33.47(d), 31.73(d), 28.97(d), 28.68(d), 22.67(d), 14.18(s). GC/MS (EI): m/z (%): 245 (1) [M+], 229 (5), 186 (6), 172 (15), 144 (22),104 (17), 92 (16), 91 (100), 65 (12).
【0061】
例3: (E)-N-シクロヘキシル-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メタンイミンオキシド
化合物は、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド(24.8mmol、5.22g、1.1当量)およびN-シクロヘキシルヒドロキシルアミン(22.5mmol、2.55g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(6.7mmol、2.10g、30%の収率)。
【0062】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.59 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 5.61 - 5.21 (m, 1H), 3.79 - 3.45 (m, 1H), 3.32 - 2.99 (m, 1H), 2.40 - 2.15 (m, 1H), 2.08 - 1.79 (m, 12H), 1.70 - 1.38 (m, 7H), 1.34 - 1.26 (m, 2H), 1.23 - 1.16 (m, 7H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 140.22(t), 137.74(q), 119.07(t), 73.96(t), 70.91(q), 43.45(d), 38.04(d), 31.23(d), 31.13(d), 30.83(s), 29.35(d), 29.23(d), 28.01(d), 26.91(d), 25.04(d), 24.86(d), 22.27(d). GC/MS (EI): m/z (%): 307 (1) [M+], 287 (29), 258 (25), 190 (30), 186 (62),130 (68), 117 (100), 91 (81), 59 (80).
【0063】
例4: (E)-N-ベンジル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(14.1mmol、2.59g、1.1当量およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(12.8mmol、2.10g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(11.2mmol、3.48g、88%の収率)。
【0064】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.49 - 7.29 (m, 5H), 6.48 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.86 (s, 2H), 3.18 - 2.95 (m, 1H), 1.58 - 1.11 (m, 16H), 1.05 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 144.20(t), 133.25(q), 129.06(t), 128.88(t), 128.78(t), 69.41(d), 34.02(d), 31.89(d), 31.00(t), 29.59(d), 29.53(d), 29.31(d), 27.18(d), 22.68(d), 16.49(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 289 (3) [M+], 272 (5), 247 (5), 176 (5), 163 (25), 147 (7), 91 (100), 65 (8), 55 (5).
【0065】
例5: (E)-N-ベンジル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
代替的に、標題化合物の調製のためのN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩を、以下のとおりに調製した:
【0066】
a) (E)-N-ベンジル-1-フェニルメタンイミンオキシド
ジベンジルアミン(3.51g、17.6mmol)を100mL三ツ口丸底フラスコ中に入れ、および、Na2WO4・2H2O(0.063g、0.176mmol)およびメタノール(50ml)を添加した。溶液を冷却し、および30%過酸化水素水溶液(3.99g、35.2mmol)を攪拌下で3minの時間にわたって滴加した。室温にて終夜攪拌した後、ジベンジルアミンの全変換をTLC、GC-MSおよびNMRによって確認した。溶媒を除去し、および残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:MTBE=4:1-1:1)によって精製したことで、(E)-N-ベンジル-1-フェニルメタンイミンオキシド(3.38g、15.5mmol、88%の収率)が白色固体として得られた。
【0067】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.25 - 8.16 (m, 2H), 7.50 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.30 (m, 7H), 5.01 (s, 2H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 134.32(t), 133.35(q), 130.49(t), 129.23(t), 128.98(t), 128.65(t), 128.49(t), 71.25(d). GC/MS (EI): m/z (%): 211 (28) [M+], 181 (25), 92 (35), 91 (100), 89 (28),77 (12), 65 (72), 63 (18).
【0068】
b) N-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩
DCM(20ml)中の(E)-N-ベンジル-1-フェニルメタンイミンオキシド(2.012g、9.52mmol)をフラスコ内へと添加し、および次いで、37%塩化水素水溶液(1.877g、19.05mmol)を室温にて滴加した。次いで、反応混合物を2時間還流しながら攪拌した。相を分離させ、水層を収集し、および有機相を2回水で洗浄した。水層を合わせ、および水を除去したことで、N-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.25g、7.7mmol、81%の収率)が白色固体として得られ、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0069】
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.87 (s, 2H), 10.99 (s, 1H), 7.60 - 7.48 (m, 2H), 7.46 - 7.30 (m, 3H), 4.30 (s, 2H). 13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 131.29(t), 130.41(q), 129.47(t), 128.88(t), 54.23(d).
【0070】
c) (E)-N-ベンジル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
最後のステップを、例4に記載されているとおりに実施した。
【0071】
例6: (E)-N-シクロヘキシル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(164.0mmol、30.20g、1.1当量)およびN-シクロヘキシルヒドロキシルアミン(149.0mmol、16.84g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(87.0mmol、25.00g、59%の収率)。
【0072】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.51 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.73 - 3.48 (m, 1H), 3.22 - 2.95 (m, 1H), 2.09 - 1.94 (m, 2H), 1.92 - 1.79 (m, 4H), 1.67 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 1.47 - 1.17 (m, 19H), 1.06 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.6 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 141.60(t), 73.97(t), 34.25(d), 31.91(d), 31.26(d), 31.11(d), 30.58(t), 29.68(d), 29.58(d), 29.32(d), 27.21(d), 25.09(d), 25.06(d), 25.04(d), 22.69(d), 16.70(s), 14.13(s). GC/MS (EI): m/z (%): 281 (8) [M+], 264 (10), 239 (12), 168 (16), 155 (76),139 (32), 126 (19), 83 (46), 55 (100).
【0073】
例7: (Z)-2-メチル-N-フェニルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(20.2mmol、3.72g、1.1当量)およびN-フェニルヒドロキシルアミン(18.3mmol、4.00g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(12.1mmol、3.50g、66%の収率)。
【0074】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.77 - 7.57 (m, 2H), 7.53 - 7.32 (m, 3H), 7.05 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.44 - 3.19 (m, 1H), 1.68 - 1.45 (m, 2H), 1.42 - 1.16 (m, 17H), 0.88 (t, J = 6.5 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 147.93(q), 144.62(t), 129.78(t), 129.01(t), 121.71(t), 34.18(d), 31.89(d), 31.70(t), 29.69(d), 29.57(d), 29.31(d), 27.34(d), 22.68(d), 16.55(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 275 (2) [M+], 259 (2), 232 (98), 172 (16), 146 (86),133 (100), 120 (90), 106 (75), 77 (71), 55 (23).
【0075】
例8: (E)-N-シクロペンチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(23.9mmol、4.40g、1.1当量)およびN-シクロペンチルヒドロキシルアミン(21.7mmol、2.15g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(16.7mmol、4.69g、77%の収率)。
【0076】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.58 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.49 - 4.02 (m, 1H), 3.34 - 2.89 (m, 1H), 2.26 - 2.07 (m, 2H), 2.01 - 1.77 (m, 4H), 1.69 - 1.51 (m, 2H), 1.47 - 1.19 (m, 16H), 1.06 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.42(t), 74.71(t), 34.16(d), 31.90(d), 31.26(d), 31.13(d), 30.81(t), 29.66(d), 29.57(d), 29.56(d), 29.31(d), 27.22(d), 25.52(d), 22.68(d), 16.62(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 267 (10) [M+], 250 (12), 225 (15), 200 (7), 154 (32),141 (100), 86 (26), 69 (51), 55 (28).
【0077】
例9: (E)-N-イソプロピル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
N-イソプロピルヒドロキシルアミン(30.6g、61mmol、1当量)と(15% w/w 水性)とメチルウンデカナール(11.26g、61mmol、1当量)との混合物を、2時間、r.t.にて激しく攪拌した。変換をTLCによってモニタリングした。>95%の変換の後、溶媒を除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン:MTBE=20:1-0:1)がこれに続いたことで、粗生成物が白色固体としてもたらされ、これをヘキサンおよびDCM(10:1)から再結晶化させたことで(E)-N-イソプロピル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド(14.254g、56.1mmol、92%の収率)が白色固体として得られた。
【0078】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.52 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.07 - 3.79 (m, 1H), 3.28 - 2.88 (m, 1H), 1.49 - 1.19 (m, 22H), 1.07 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.87 (d, J = 5.7 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 141.22(t), 66.15(t), 34.16(d), 31.88(d), 30.58(t), 29.64(d), 29.55(d), 29.29(d), 27.19(d), 22.66(d), 20.89(s), 20.75(s), 16.60(s), 14.09(s). GC/MS (EI): m/z (%): 241 (7) [M+], 226 (7), 199 (11), 184 (11), 128 (36),115 (100), 100 (25), 86(18), 73 (16), 55 (22).
【0079】
例10: (2E,3E)-N-イソプロピル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド
化合物は、β-イオノン(57.2mmol、6.38g、1.1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン塩酸塩(52.0mmol、10.0g、1当量)から、例9のプロセスに従って、黄色の油として得られた(13.8mmol、3.50g、26%の収率)。
【0080】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.60 - 6.26 (m, 2H), 4.79 - 4.54 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.05 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.74 (s, 3H), 1.68 - 1.57 (m, 2H), 1.53 - 1.46 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 6H), 1.04 (s, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.59(q), 137.54(q), 132.69(t), 131.44(q), 123.82(t), 57.12(t), 39.38(d), 34.20(q), 33.11(d), 28.91(s), 21.76(s), 20.26(s), 19.04(d), 13.92(s). GC/MS (EI): m/z (%): 249 (1) [M+], 234 (3), 216 (1), 207 (2), 192 (100),160 (30), 146 (4), 134 (6), 105 (9).
【0081】
例11: (E)-2-メチル-N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(12.7mmol、2.35g、1.1当量)およびN-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ヒドロキシルアミン(11.6 mmol、1.15g、1当量)から、例1のプロセスに従って、無色の油として得られた(3.0mmol、0.85g、26%の収率)。
【0082】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.49 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.49 - 5.31 (m, 1H), 4.34 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.21 - 2.95 (m, 1H), 1.82 (s, 3H), 1.72 (s, 3H), 1.34 - 1.20 (m, 15H), 1.07 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.98 - 0.83 (m, 4H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.16(t), 141.04(q), 116.44(t), 62.97(d), 34.20(d), 32.00(d), 31.00(t), 29.75(d), 29.66(d), 29.42(d), 27.29(d), 25.92(s), 22.78(d), 18.21(s), 16.66(s), 14.21(s). GC/MS (EI): m/z (%): 267 (1) [M+], 252 (1), 196 (1), 180 (1), 156 (4),141 (2), 114 (11), 69 (100), 55 (15).
【0083】
例12: (Z)-N-(フラン-2-イルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(13.7mmol、2.53g、1.1当量)およびN-(フラン-2-イルメチル)ヒドロキシルアミン(12.5mmol、1.87g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(8.3mmol、2.39g、67%の収率)。
【0084】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.49 - 7.40 (m, 1H), 6.51 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.43 - 6.39 (m, 1H), 6.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.88 (s, 2H), 3.23 - 2.95 (m, 1H), 1.34 - 1.16 (m, 16H), 1.06 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 146.31(q), 143.97(t), 143.68(t), 112.06(t), 110.98(t), 61.48(d), 34.00(d), 31.89(d), 31.03(t), 29.58(d), 29.52(d), 29.30(d), 27.09(d), 22.67(d), 16.43(s), 14.11(s). GC/MS (EI): m/z (%): 279 (1) [M+], 261 (1), 236 (1), 204 (1), 180 (6),162 (4), 137 (5), 81 (100), 69 (5).
【0085】
例13: (E)-N,2-ジメチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(39.7mmol、7.32g、1.1当量)およびN-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(36.1mmol、3.01g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(39.7mmol、7.50g、94%の収率)。
【0086】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.51 (dd, J = 7.6, 0.6 Hz, 1H), 3.82 - 3.45 (m, 3H), 3.22 - 2.84 (m, 1H), 1.49 - 1.18 (m, 16H), 1.08 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.9 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 145.07(t), 52.61(t), 33.95(d), 31.83(d), 31.10(t), 29.59(d), 29.51(d), 29.49(d), 29.25(d), 27.12(d), 22.62(d), 16.35(s), 14.05(s). GC/MS (EI): m/z (%): 213 (4) [M+], 171 (5), 142 (2), 114 (4), 100 (46),87 (100), 70 (45), 60 (36), 55 (70).
【0087】
例14: (E)-N-エチル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(10.9mmol、1.36g、1.1当量)およびN-エチルヒドロキシルアミン(9.9mmol、0.58g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(6.9mmol、1.60g、70%の収率)。
【0088】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.52 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.79 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.19 - 2.90 (m, 1H), 1.52 - 1.42 (m, 4H), 1.35 - 1.18 (m, 15H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.4 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.27(t), 60.28(d), 34.10(d), 31.90(d), 30.88(t), 29.67(d), 29.57(d), 29.33(d), 27.19(d), 22.69(d), 16.54(s), 14.14(s), 13.53(s). GC/MS (EI): m/z (%): 227 (1) [M+], 210 (2), 185 (4), 170 (3), 128 (3),114 (40), 101 (100), 84 (27), 55 (35).
【0089】
例15: (E)-2-メチル-N-(2-メチルペンチル)ウンデカン-1-イミンオキシド(ジアステレオ異性体の混合物)
化合物は、2-メチルウンデカナール(50.4mmol、9.30g、1.1当量)およびN-(2-メチルペンチル)ヒドロキシルアミン(45.8mmol、5.27g、1当量)から、例1のプロセスに従って、無色の油として得られた(24.7mmol、7.36g、54%の収率)。
【0090】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.47 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.75 - 3.57 (m, 1H), 3.51 - 3.34 (m, 1H), 3.20 - 2.95 (m, 1H), 2.47 - 2.21 (m, 1H), 1.54 - 1.12 (m, 20H), 1.09 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.95 - 0.82 (m, 9H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 144.45(t), 71.68(d), 71.65(d), 36.10(d), 34.07(d), 33.99(d), 31.80(d), 30.83(t), 30.40(t), 30.39(t), 29.57(d), 29.54(d), 29.47(d), 29.22(d), 27.22(d), 22.58(d), 19.69(d), 19.67(d), 16.84(s), 16.75(s), 16.52(s), 14.08(s), 14.07(s), 14.00(s). GC/MS (EI): m/z (%): 283 (2) [M+], 266 (5), 241 (5), 212 (10), 170 (20),157 (20), 128 (100), 112 (11), 86 (21).
【0091】
例16: (E)-N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(16.9mmol、3.11g、1.1当量)およびN-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-ヒドロキシルアミン(15.3mmol、2.53g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(12.6 mmol、4.20g、82%の収率)。
【0092】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.89 (s, 1H), 6.83 (dd, J = 16.9, 7.8 Hz, 2H), 6.45 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 3.17 - 2.91 (m, 1H), 1.45 - 1.18 (m, 16H), 1.05 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.87 (d, J = 6.7 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 148.16(q), 148.06(q), 143.93(t), 126.77(q), 123.22(t), 109.58(t), 108.50(t), 101.33(d), 69.15(d), 34.02(d), 31.89(d), 30.99(t), 29.61(d), 29.54(d), 29.32(d), 27.19(d), 22.69(d), 16.49(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 333 (1) [M+], 315 (13), 272 (4), 258 (11), 216 (28), 202 (100), 172 (14), 148 (86), 135 (60).
【0093】
例17: 2-メチル-N-(ナフタレン-2-イルメチル)ウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(18.98mmol、3.50g、1.1当量)およびN-(ナフタレン-2-イルメチル)ヒドロキシルアミン(17.25mmol、2.95g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(15.0mmol、5.20g、87%の収率)。
【0094】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86 (s, 4H), 7.56 - 7.37 (m, 3H), 6.50 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 3.24 - 2.95 (m, 1H), 1.51 - 1.14 (m, 16H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.87 (d, J = 6.8 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 144.37(t), 133.33(q), 133.28(q), 130.60(q), 128.82(t), 128.78(t), 128.09(t), 127.75(t), 126.63(t), 126.51(t), 126.21(t), 69.61(d), 34.05(d), 31.89(d), 31.07(t), 29.61(d), 29.54(d), 29.32(d), 27.22(d), 22.70(d), 16.54(s), 14.13(s). GC/MS (EI): m/z (%): 339 (1) [M+], 321 (18), 264 (19), 222 (30), 208 (94), 154 (81), 141 (100), 127 (24), 81 (18).
【0095】
例18: (Z)-2-メチル-N-(2-メチルウンデシル)ウンデカン-1-イミンオキシド(ジアステレオ異性体の混合物)
化合物は、2-メチルウンデカナール(16.3mmol、3.00g、1.1当量)およびN-(2-メチルウンデシル)ヒドロキシルアミン(14.8mmol、2.95g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(10.9mmol、4.01g、74%の収率)。
【0096】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.80 - 3.55 (m, 1H), 3.49 - 3.36 (m, 1H), 3.23 - 2.97 (m, 1H), 2.42 - 2.19 (m, 1H), 1.37 - 1.19 (m, 32H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.96 - 0.75 (m, 10H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 144.83(t), 71.80(d), 71.78(d), 34.17(d), 34.09(d), 33.97(d), 31.90(d), 30.95(t), 30.71(t), 29.82(d), 29.77(d), 29.69(d), 29.64(d), 29.59(d), 29.33(d), 27.32(d), 27.29(d), 26.61(d), 22.68(d), 17.00(s), 16.91(s), 16.62(s), 14.11(s). GC/MS (EI): m/z (%): 367 (1) [M+], 334 (1), 294 (1), 264 (3), 250 (6), 225 (6), 196 (100), 180 (18), 154 (8).
【0097】
例19: (E)-N-(4-メトキシベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(12.7mmol、2.34g、1.1当量)およびN-(4-メトキシベンジル)ヒドロキシルアミン(11.5mmol、1.74g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(8.2mmol、2.62g、71%の収率)。
【0098】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.41 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.15 - 2.95 (m, 1H), 1.42 - 1.18 (m, 16H), 1.04 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 160.03(q), 143.86(t), 130.77(t), 125.17(q), 114.31(t), 68.80(d), 55.32(s), 34.03(d), 31.90(d), 30.96(t), 29.60(d), 29.54(d), 29.32(d), 27.17(d), 22.69(d), 16.50(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 319 (1) [M+], 274 (1), 255 (3), 176 (2), 146 (5),121 (100), 108 (4), 91 (14), 77 (35).
【0099】
例20: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-メチルプロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(16.0mmol、3.27g、1.1当量)およびメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(14.6mmol、1.22g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(13.2mmol、3.27g、91%の収率)。
【0100】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.05 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 6.95 - 6.89 (m, 2H), 6.69 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.66 (s, 3H), 2.85 - 2.64 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.30 (s, 4H), 0.89 (d, J = 6.7 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.84(q), 139.56(t), 135.67(q), 135.66(q), 131.23(t), 128.91(t), 128.14(t), 126.84(t), 52.41(s), 44.98(d), 30.19(t), 28.15(d), 26.98(d), 22.44(s), 19.30(s). GC/MS (EI): m/z (%): 233 (6) [M+], 216 (29), 187 (40), 161 (100), 143 (27), 128 (31), 119 (71), 105 (30), 91 (38).
【0101】
例21: (E)-N-ベンジル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(14.2mmol、2.90g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(12.9mmol、2.06g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(10.6mmol、3.49g、82%の収率)。
【0102】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.28 (m, 5H), 6.96 - 6.85 (m, 3H), 6.64 (t, 1H), 4.85 (s, 2H), 2.82 - 2.71 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.90 - 1.77 (m, 1H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.79(q), 138.59(t), 135.71(q), 135.66(q), 132.82(q), 131.19(t), 129.43(t), 128.94(t), 128.30(t), 126.80(t), 69.27(d), 45.00(d), 30.23(t), 28.19(d), 26.92(d), 22.47(s), 19.31(s). GC/MS (EI): m/z (%): 309 (3) [M+], 292 (8), 250 (1), 187 (14), 161 (42), 143 (6), 131 (10), 119 (19), 91 (100).
【0103】
例22: (E)-N-エチル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(23.3mmol、4.76g、1.1当量)およびエチルヒドロキシルアミン(21.2mmol、1.25g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(12.3mmol、3.26g、58%の収率)。
【0104】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.03 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.96 - 6.90 (m, 2H), 6.73 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.79 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.87 - 2.71 (m, 5H), 2.50 - 2.35 (m, 3H), 2.33 - 2.24 (m, 4H), 1.87 - 1.79 (m, 1H), 1.45 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.80(q), 137.98(t), 135.70(q), 135.66(q), 131.20(t), 128.19(t), 126.80(t), 60.04(d), 44.97(d), 30.18(t), 28.22(d), 26.78(d), 22.43(s), 19.31(s), 13.32(s). GC/MS (EI): m/z (%): 247 (7) [M+], 230 (15), 187 (34), 161 (100), 143 (10), 131 (17), 119 (50), 105 (18), 91 (18).
【0105】
例23: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(4-メトキシベンジル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(33.9mmol、7.28g、1.1当量)およびN-(4-メトキシベンジル)ヒドロキシルアミン(30.8mmol、4.65g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(21.65mmol、7.5g、70%の収率)。
【0106】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.18 (m, 2H), 6.98 - 6.79 (m, 5H), 6.59 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.85 - 2.63 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.84 - 1.79 (m, 1H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 160.11(q), 139.77(q), 138.16(t), 135.75(q), 135.65(q), 131.17(t), 131.06(t), 128.30(t), 126.76(t), 124.77(q), 114.31(t), 68.64(d), 55.35(s), 44.98(d), 30.23(t), 28.21(d), 26.89(d), 22.45(s), 19.31(s). GC/MS (EI): m/z (%): 339 (1) [M+], 323 (2), 280 (1), 202 (9), 185 (3), 162 (6), 121 (100), 91 (8), 78 (7).
【0107】
例24: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-イソプロピルプロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(18.7mmol、4.03g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、18.7mmol、9.37g、1当量)から、例9のプロセスに従って、白色固体として得られた(9.6 mmol、2.66g、51%の収率)。
【0108】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.10 - 6.99 (m, 1H), 6.97 - 6.84 (m, 2H), 6.73 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.12 - 3.92 (m, 1H), 2.93 - 2.64 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.90 - 1.74 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.5 Hz, 6H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 139.86(q), 135.96(q), 135.81(q), 135.70(t), 131.27(t), 128.34(t), 126.86(t), 66.20(t), 45.08(d), 30.29(t), 28.44(d), 26.65(d), 22.54(s), 20.87(s), 19.45(s). GC/MS (EI): m/z (%): 261 (10) [M+], 244 (10), 230 (5), 202 (4), 187 (36), 161 (100), 131 (17), 119 (48), 105 (19).
【0109】
例25: (E)-N-シクロヘキシル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(16.2mmol、3.31g、1.1当量)およびN-シクロヘキシルヒドロキシルアミン(14.7mmol、1.66g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(11.3mmol、3.59g、77%の収率)。
【0110】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.07 - 6.99 (m, 1H), 6.98 - 6.83 (m, 2H), 6.72 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.75 - 3.50 (m, 1H), 2.86 - 2.69 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.01 - 1.92 (m, 2H), 1.90 - 1.74 (m, 5H), 1.66 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.36 - 1.07 (m, 3H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.72(q), 136.13(t), 135.86(q), 135.69(q), 131.16(t), 128.23(t), 126.76(t), 73.81(t), 44.98(d), 31.04(d), 30.18(t), 28.35(d), 26.57(d), 25.06(d), 25.00(d), 22.43(s), 19.35(s). GC/MS (EI): m/z (%): 301 (6) [M+], 284 (13), 242 (6), 207 (14), 187 (27), 161 (100), 131 (21), 119 (40), 83 (20).
【0111】
例26: (E)-N-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(32.1mmol、6.91g、1.1当量)およびN-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イルメチル)ヒドロキシルアミン(29.2mmol、4.82g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(19.8mmol、7.01g、68%の収率)。
【0112】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.99 - 6.93 (m, 1H), 6.93 - 6.77 (m, 5H), 6.63 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 2.86 - 2.69 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.31 - 2.23 (m, 3H), 1.85 - 1.79 (m, 1H), 0.89 (d, J = 6.5 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 148.25(q), 148.07(q), 139.83(q), 138.28(t), 135.71(q), 135.66(q), 131.19(t), 128.29(t), 126.78(t), 126.33(q), 123.55(t), 109.85(t), 108.52(t), 101.38(d), 68.99(d), 44.98(d), 30.22(t), 28.21(d), 26.89(d), 22.46(s), 19.32(s). GC/MS (EI): m/z (%): 353 (1) [M+], 294 (1), 220 (17), 185 (5), 176 (12), 135 (100), 129 (6), 105 (9), 71 (18).
【0113】
例27: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(33.7mmol、7.24g、1.1当量)およびN-(1-(ナフタレン-2-イル)エチル)ヒドロキシルアミン(30.6 mmol、5.66g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(18.4mmol、7.01g、60%の収率)。
【0114】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 - 7.67 (m, 4H), 7.62 - 7.42 (m, 3H), 6.98 - 6.85 (m, 2H), 6.83 - 6.70 (m, 2H), 5.13 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 2.76 (s, 4H), 2.37 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.23 (s, 3H), 1.93 - 1.69 (m, 4H), 0.88 (d, J = 6.5 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.73(q), 137.15(t), 135.77(q), 135.73(q), 135.65(q), 133.34(q), 133.16(q), 131.14(t), 128.59(t), 128.28(t), 128.22(t), 127.67(t), 126.73(t), 126.65(t), 126.51(t), 126.40(t), 125.03(t), 73.63(t), 44.98(d), 30.20(t), 28.24(d), 26.77(d), 22.47(s), 19.33(s), 19.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 373 (1) [M+], 357 (3), 342 (3), 202 (17), 196 (7), 155 (100), 143 (5), 129 (10), 115 (9).
【0115】
例28: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(2-メチルウンデシル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(28.6 mmol、6.15g、1.1当量)およびN-(2-メチルウンデシル)ヒドロキシルアミン(26.0mmol、5.18g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(15.5mmol、6.01g、60%の収率)。
【0116】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.07 - 7.00 (m, 1H), 6.96 - 6.86 (m, 2H), 6.64 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 11.8, 6.3 Hz, 1H), 3.43 (dd, J = 11.8, 8.3 Hz, 1H), 2.93 - 2.70 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.31 (s, 4H), 1.89 - 1.77 (m, 1H), 1.37 - 1.21 (m, 16H), 0.92 - 0.84 (m, 12H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.79(q), 138.77(t), 135.75(q), 135.71(q), 131.20(t), 128.13(t), 126.79(t), 71.74(d), 44.99(d), 34.06(d), 31.91(d), 30.79(t), 30.20(t), 29.78(d), 29.62(d), 29.59(d), 29.34(d), 28.28(d), 26.65(d), 22.69(d), 22.43(s), 19.34(s), 17.04(s), 14.13(s). GC/MS (EI): m/z (%): 387 (1) [M+], 372 (1), 315 (1), 242 (3), 229 (4), 215 (7), 161 (100), 119 (49), 105 (22).
【0117】
例29: (E)-N-(sec-ブチル)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(25.5mmol、5.21g、1.1当量)およびN-(sec-ブチル)ヒドロキシルアミン(23.2mmol、2.00g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(11.9mmol、3.49g、51%の収率)。
【0118】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.04 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97 - 6.87 (m, 2H), 6.70 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.76 - 3.58 (m, 1H), 2.92 - 2.67 (m, 4H), 2.53 - 2.37 (m, 2H), 2.34 - 2.28 (m, 3H), 2.03 - 1.89 (m, 1H), 1.88 - 1.77 (m, 1H), 1.62 - 1.47 (m, 1H), 1.37 (t, J = 10.4 Hz, 3H), 0.95 - 0.81 (m, 9H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.71(q), 136.70(t), 135.86(q), 135.68(q), 131.16(t), 128.21(t), 126.76(t), 72.40(t), 44.98(d), 30.18(t), 28.39(d), 27.04(d), 26.46(d), 22.42(s), 19.34(s), 19.06(s), 10.63(s). GC/MS (EI): m/z (%): 275 (3) [M+], 246 (12), 187 (40), 161 (100), 131 (18), 119 (52), 105 (25), 57 (36).
【0119】
例30: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(1-フェニルエチル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(28.3mmol、5.78g、1.1当量)およびN-(1-フェニルエチル)ヒドロキシルアミン(25.7mmol、3.47g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(15.4mmol、5.26g、60%の収率)。
【0120】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.28 (m, 5H), 6.94 - 6.80 (m, 3H), 6.72 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.03 - 4.82 (m, 1H), 2.86 - 2.64 (m, 4H), 2.40 (d, 2H), 2.31 - 2.20 (m, 3H), 1.89 - 1.71 (m, 4H), 0.89 (d, J = 6.7 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.71(q), 138.36(q), 137.02(t), 135.84(q), 135.66(q), 131.17(t), 128.73(t), 128.65(t), 128.62(t), 128.34(t), 127.40(t), 126.80(t), 73.46(t), 45.04(d), 30.24(t), 28.25(d), 26.80(d), 22.50(s), 19.35(s), 19.07(s). GC/MS (EI): m/z (%): 323 (43) [M+], 218 (19), 176 (24), 162 (29), 131 (29), 119 (33), 105 (100), 91 (31), 77 (29).
【0121】
例31: (Z)-N-シクロブチル-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(31.0mmol、6.34g、1.1当量)およびN-シクロブチルヒドロキシルアミン(28.2mmol、2.40g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(12.8mmol、3.69g、46%の収率)。
【0122】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.10 - 6.99 (m, 1H), 6.98 - 6.83 (m, 2H), 6.72 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.63 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 2.84 - 2.75 (m, 3H), 2.40 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.05 - 1.73 (m, 7H), 1.66 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 0.89 (d, J = 6.7 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.75(q), 136.19(t), 135.86(q), 135.72(q), 131.17(t), 128.22(t), 126.77(t), 73.82(t), 44.98(d), 31.04(d), 30.22(t), 28.36(d), 26.57(d), 25.06(d), 25.00(d), 22.45(s), 19.38(s). GC/MS (EI): m/z (%): 273 (1) [M+], 268 (3), 187 (31), 161 (55), 131 (32), 119 (100), 105 (25), 83 (9), 55 (55).
【0123】
例32: (E)-3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)-N-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)プロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール(19.5mmol、3.99g、1.1当量)およびN-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ヒドロキシルアミン (17.8mmol、2.44g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(4.5mmol、1.37g、26%の収率)。
【0124】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.96 - 6.83 (m, 2H), 6.71 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 5.40 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.89 - 2.66 (m, 4H), 2.40 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.89 - 1.76 (m, 4H), 1.68 (s, 3H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 141.34(q), 139.79(q), 137.49(t), 135.84(q), 135.68(q), 131.19(t), 128.31(t), 126.77(t), 116.02(t), 62.63(d), 44.98(d), 30.23(t), 28.29(d), 26.86(d), 25.84(s), 22.45(s), 19.34(s), 18.10(s). GC/MS (EI): m/z (%): 287 (2) [M+], 219 (2), 207 (4), 187 (3), 161 (15), 131 (7), 119 (17), 105 (10), 69 (100).
【0125】
例33: (E)-N-イソプロピルドデカン-1-イミンオキシド
化合物は、ドデカナール(27.1mmol、5.01g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、27.1mmol、13.58g、1当量)から、例9のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(14.5mmol、3.50g、53%の収率)。
【0126】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.71 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.13 - 3.89 (m, 1H), 2.59 - 2.35 (m, 2H), 1.58 - 1.45 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.5 Hz, 6H), 1.35 - 1.16 (m, 16H), 0.88 (t, J = 5.7 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 136.57(t), 65.97(t), 31.89(d), 29.58(d), 29.48(d), 29.30(d), 26.46(d), 25.68(d), 22.66(d), 20.78(s), 14.09(s). GC/MS (EI): m/z (%): 241 (2) [M+], 226 (3), 198 (1), 128 (4), 114 (31),101 (100), 86 (40), 72 (25), 55 (30).
【0127】
例34: (Z)-7-ヒドロキシ-N-イソプロピル-3,7-ジメチルオクタン-1-イミンオキシド
化合物は、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール(18.1mmol、3.13g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、18.1mmol、9.08g、1当量)から、例9のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(13.2mmol、3.13g、73%の収率)。
【0128】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.76 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.22 - 3.69 (m, 1H), 2.64 - 2.43 (m, 1H), 2.41 - 2.22 (m, 1H), 1.97 - 1.67 (m, 2H), 1.52 - 1.12 (m, 18H), 0.95 (d, J = 6.7 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 135.78(t), 70.71(q), 66.12(t), 43.96(d), 37.46(d), 33.47(d), 30.79(t), 29.29(s), 29.17(s), 21.70(d), 20.82(s), 20.03(s). GC/MS (EI): m/z (%): 229 (1) [M+], 214 (21), 196 (27), 156 (15), 128 (60),112 (21), 101 (100), 86 (74), 59 (88).
【0129】
例35: (E)-3-(4-イソブチルフェニル)-N-イソプロピル-2-メチルプロパン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(4-イソブチルフェニル)-2-メチルプロパナール(48.9mmol、10.00g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、48.9mmol、24.53g、1当量)から、例9のプロセスに従って、白色固体として得られた(10.4mmol、2.72g、21%の収率)。
【0130】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.17 - 6.89 (m, 4H), 6.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.03 - 3.80 (m, 1H), 3.50 - 3.17 (m, 1H), 2.92 - 2.76 (m, 1H), 2.75 - 2.60 (m, 1H), 2.43 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.90 - 1.71 (m, 1H), 1.44 - 1.27 (m, 6H), 1.08 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (d, J = 6.6 Hz, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 140.25(t), 139.53(q), 136.37(q), 129.00(t), 128.80(t), 66.17(t), 45.04(d), 38.88(d), 32.08(t), 30.21(t), 22.36(s), 20.81(s), 20.67(s), 16.27(s). GC/MS (EI): m/z (%): 261 (1) [M+], 246 (2), 187 (35), 147 (100), 131 (12),105 (74), 91 (50), 72 (29), 57 (14).
【0131】
例36: (E)-N-イソプロピル-2,6-ジメチルへプタ-5-エン-1-イミンオキシド
化合物は、2,6-ジメチルへプタ-5-エナール(15.4mmol、2.16g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、15.4mmol、7.70g、1当量)から、例9のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(12.4mmol、2.57g、80%の収率)。
【0132】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.42 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.94 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 3.96 - 3.66 (m, 1H), 3.06 - 2.86 (m, 1H), 1.95 - 1.62 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.46 - 1.40 (m, 3H), 1.37 - 1.17 (m, 8H), 0.92 (d, J = 6.9 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 140.81(t), 131.54(q), 123.75(t), 65.91(t), 33.95(d), 30.21(t), 25.53(d), 25.50(t), 20.67(s), 20.53(s), 17.41(s), 16.28(s). GC/MS (EI): m/z (%): 197 (24) [M+], 182 (100), 140 (27), 123 (30), 115 (10),100 (9), 96 (9), 81 (24), 55 (15).
【0133】
例37: (E)-N-イソプロピル-2-メチルデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルデカナール(59.5mmol、10.12g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、59.5mmol、29.80g、1当量)から、例9のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(41.6 mmol、9.75g、70%の収率)。
【0134】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.53 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.08 - 3.89 (m, 1H), 3.24 - 2.96 (m, 1H), 1.50 - 1.35 (m, 8H), 1.34 - 1.18 (m, 12H), 1.08 (t, J = 6.6 Hz, 3H), 0.87 (t, J = 6.5 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 141.19(t), 66.11(t), 34.13(d), 31.82(d), 30.55(t), 29.61(d), 29.48(d), 29.21(d), 27.16(d), 22.61(d), 20.86(s), 20.71(s), 16.57(s), 14.05(s). GC/MS (EI): m/z (%): 227 (7) [M+], 212 (7), 185 (12), 170 (12), 142 (4),128 (37), 115 (100), 100 (31), 86 (23).
【0135】
例38: (Z)-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-イソプロピルメタンイミンオキシド(ジアステレオ異性体の混合物)
化合物は、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド(16.8mmol、3.53g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、16.8mmol、8.40g、1当量)から、例9のプロセスに従って、無色の油として得られた(9.2mmol、2.58g、55%の収率).
【0136】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.63 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 5.49 - 5.32 (m, 1H), 4.17 - 3.90 (m, 1H), 3.33 - 3.02 (m, 1H), 2.41 - 2.17 (m, 1H), 2.13 - 1.80 (m, 7H), 1.67 - 1.35 (m, 11H), 1.23 (s, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 139.85(t), 137.74(q), 135.86(q), 120.74(t), 118.93(t), 70.61(q), 66.11(t), 43.49(d), 43.44(d), 38.12(d), 38.02(d), 31.20(t), 30.83(t), 30.56(d), 29.27(t), 29.19(t), 29.14(t), 27.89(d), 26.87(d), 24.75(d), 24.43(d), 23.82(d), 22.34(d), 22.27(d), 20.86(s), 20.74(s). GC/MS (EI): m/z (%): 267 (29) [M+], 252 (30), 232 (21), 180 (33), 150 (29), 117 (76), 105 (50), 91 (79), 59 (100).
【0137】
例39: (Z)-4-(4-ヒドロキシフェニル)-N-イソプロピルブタン-2-イミンオキシド(異性体の混合物)
化合物は、4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-オン(64.3mmol、10.56g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、64.3mmol、32.20g、1当量)から、例9のプロセスに従って、無色の油として得られた(15.0mmol、3.52g、23%の収率)。
【0138】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.70 (s, 1H), 7.07 - 6.89 (m, 2H), 6.87 - 6.73 (m, 2H), 4.52 - 3.57 (m, 1H), 2.93 - 2.59 (m, 4H), 2.19 - 1.91 (m, 3H), 1.43 - 1.14 (m, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 156.56(q), 155.87(q), 149.71(q), 149.26(q), 130.69(q), 129.24(t), 129.16(t), 116.05(t), 115.66(t), 57.59(t), 57.23(t), 36.09(d), 35.46(d), 32.29(d), 29.62(d), 19.79(s), 19.62(s), 19.10(s), 18.91(s). GC/MS (EI): m/z (%): 221 (1) [M+], 164 (42), 149 (8), 131 (4), 121 (14),107 (100), 94 (14), 77 (24), 65 (7).
【0139】
例40: (E)-N-イソプロピルデカ-9-エン-1-イミンオキシド
化合物は、デカ-9-エナール(97.0mmol、15.01g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、97.0mmol、48.70g、1当量)から、例9のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(37.9mmol、8.00g、39%の収率)。
【0140】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.73 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 5.94 - 5.32 (m, 1H), 4.98 - 4.83 (m, 1H), 4.14 - 3.88 (m, 1H), 2.48 (dd, J = 13.4, 7.4 Hz, 2H), 2.03 (dd, J = 13.1, 6.3 Hz, 2H), 1.65 - 1.09 (m, 17H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 138.96(t), 136.48(t), 114.11(d), 65.87(t), 33.66(d), 29.34(d), 29.05(d), 28.86(d), 28.75(d), 26.37(d), 25.56(d), 20.70(s). GC/MS (EI): m/z (%): 211 (2`) [M+], 196 (6), 154 (3), 114 (31), 101 (100), 86 (43), 72 (28), 69 (14), 59 (24).
【0141】
例41: (E)-N-イソプロピル-3-(3-イソプロピルフェニル)ブタン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(3-イソプロピルフェニル)ブタナール(52.6mmol、10.02g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、52.6mmol、26.30g、1当量)から、例9のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(20.2mmol、5.01g、39%の収率)。
【0142】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.16 (m, 1H), 7.12 - 6.95 (m, 3H), 6.56 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 4.07 - 3.78 (m, 1H), 3.18 - 2.96 (m, 1H), 2.95 - 2.60 (m, 3H), 1.41 - 1.03 (m, 15H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 149.15(q), 145.66(q), 135.15(t), 128.49(t), 125.10(t), 124.43(t), 124.11(t), 66.02(t), 36.83(t), 34.45(d), 34.13(t), 24.04(s), 22.59(s), 20.75(s), 20.69(s). GC/MS (EI): m/z (%): 247 (2) [M+], 230 (2), 216 (2), 173 (67), 147 (100),131 (28), 105 (61), 91 (50), 86 (19).
【0143】
例42: (E)-N-イソプロピル-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-イミンオキシド
化合物は、1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-オン(58.8mmol、10.0g、1.1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン 塩酸塩(53.4mmol、5.96g、1当量)から、例9のプロセスに従って、黄色の油として得られた(11.0mmol、2.50g、21%の収率)。
【0144】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.02 - 7.79 (m, 3H), 7.75 - 7.64 (m, 1H), 7.62 - 7.49 (m, 2H), 7.42 - 7.17 (m, 1H), 4.67 - 4.37 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 1.37 (d, J = 6.4 Hz, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 145.33(q), 133.92(q), 133.01(q), 132.99(q), 129.05(t), 128.17(t), 127.83(t), 127.18(t), 127.06(t), 126.54(t), 124.46(t), 59.15(t), 20.80(s), 20.38(s). GC/MS (EI): m/z (%): 227 (1) [M+], 185 (55), 168 (30), 153 (27), 144 (40), 127 (100), 115 (50), 77 (22), 63 (30).
【0145】
例43: (E)-N-イソプロピル-3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2-ペンチルシクロペンタン-1-イミンオキシド(異性体の混合物)
化合物は、メチル2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセタート(110.0mmol、25.00g、1当量)およびN-イソプロピルヒドロキシルアミン(15%水溶液、110.0mmol、55.30g、1当量)から、例9のプロセスに従って、黄色の油として得られた(17.4mmol、5.20g、16%の収率)。
【0146】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.33 - 4.07 (m, 1H), 3.74 - 3.56 (m, 3H), 2.89 - 2.32 (m, 5H), 2.30 - 2.06 (m, 2H), 1.65 - 1.22 (m, 15H), 0.98 - 0.78 (m, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 172.60(q), 172.47(q), 156.31(q), 154.14(q), 59.87(t), 59.28(t), 51.53(s), 51.46(s), 47.99(t), 47.66(t), 39.89(t), 38.74(d), 38.63(d), 38.50(t), 32.04(d), 31.69(d), 31.56(d), 28.88(d), 28.62(d), 28.10(d), 28.05(d), 27.04(d), 26.83(d), 26.40(d), 22.52(d), 22.41(d), 20.14(s), 19.88(s), 19.79(s), 19.18(s), 13.97(s), 13.89(s). GC/MS (EI): m/z (%): 283 (6) [M+], 252 (6), 212 (23), 181 (24), 153 (36), 140 (100), 124 (36), 99 (75), 81 (50).
【0147】
例44: (2E,3E)-N-ベンジル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-イミンオキシド(異性体の混合物)
化合物は、β-イオノン(56.5mmol、10.87g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(51.4mmol、8.10g、1当量)から、例1のプロセスに従って、黄色の油として得られた(15.1mmol、4.50g、29%の収率)。
【0148】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 - 7.16 (m, 5H), 6.73 - 6.30 (m, 2H), 5.18 (s, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.06 - 1.92 (m, 2H), 1.85 - 1.37 (m, 7H), 1.02 (s, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 145.51(q), 137.23(q), 135.96(t), 134.45(q), 133.35(t), 132.36(q), 128.87(t), 128.84(t), 128.09(t), 127.69(t), 127.36(t), 125.01(t), 124.14(t), 63.99(d), 39.50(d), 34.16(q), 33.22(d), 29.02(s), 28.87(s), 21.61(s), 18.99(d), 13.50(s). GC/MS (EI): m/z (%): 297 (6) [M+], 282 (10), 254 (3), 206 (3), 175 (2),158 (8), 105 (10), 91 (100), 65 (9).
【0149】
例45: N-ベンジル-4-((6-メチルヘプタン-2-イル)オキシ)ブタン-1-イミンオキシド
化合物は、4-((6-メチルヘプタン-2-イル)オキシ)ブタナール(25.8mmol、5.28g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(23.5mmol、3.75g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(14.9mmol、4.61g、64%の収率)。
【0150】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.32 (m, 5H), 6.81 - 6.63 (m, 1H), 4.87 (s, 2H), 3.56 - 3.42 (m, 1H), 3.40 - 3.27 (m, 2H), 2.65 - 2.52 (m, 2H), 1.82 - 1.67 (m, 2H), 1.57 - 1.41 (m, 2H), 1.36 - 1.24 (m, 3H), 1.19 - 1.12 (m, 2H), 1.10 - 1.04 (m, 3H), 0.86 (d, J = 6.4 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.41(t), 133.00(q), 129.28(t), 128.90(t), 128.87(t), 75.59(t), 69.14(d), 67.82(d), 39.05(d), 36.82(d), 27.92(t), 26.13(d), 24.32(d), 23.30(d), 22.64(s), 22.61(s), 19.62(s). GC/MS (EI): m/z (%): 305 (1) [M+], 193 (1), 176 (3), 162 (3), 149 (8),133 (10), 91 (100), 71 (21), 55 (7).
【0151】
例46: (1Z,4Z)-N-ベンジルへプタ-4-エン-1-イミンオキシド
化合物は、へプタ-4-エナール(36.9mmol、4.14g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(33.6mmol、5.36g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(13.6mmol、3.03g、41%の収率)。
【0152】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.49 - 7.29 (m, 5H), 6.60 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.48 - 5.34 (m, 1H), 5.31 - 5.19 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 2.64 - 2.46 (m, 2H), 2.24 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.06 - 1.85 (m, 2H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 138.80(t), 133.34(t), 132.88(q), 129.36(t), 128.93(t), 126.99(t), 69.23(d), 26.74(d), 23.04(d), 20.51(d), 14.24(s). GC/MS (EI): m/z (%): 217 (1) [M+], 188 (2), 158 (1), 149 (2), 132 (2), 104 (3), 91 (100), 77 (4), 65 (18).
【0153】
例47: (Z)-N-ベンジル-2-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)エタン-1-イミンオキシド
化合物は、2-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)アセトアルデヒド(21.4mmol、4.25g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(19.5mmol、3.11g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色固体として得られた(13.4mmol、4.27g、69%の収率)。
【0154】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 (d, J = 6.2 Hz, 5H), 6.80 (t, J = 4.2 Hz, 1H), 5.14 - 5.03 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.40 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 3.48 (td, J = 6.7, 3.7 Hz, 2H), 2.02 - 1.89 (m, 2H), 1.67 (s, 3H), 1.63 - 1.55 (m, 4H), 1.27 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 1.20 - 1.10 (m, 2H), 0.86 (d, J = 6.6 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 137.94(t), 132.23(q), 131.21(q), 129.60(t), 129.18(t), 129.04(t), 124.67(t), 70.15(d), 69.00(d), 66.60(d), 37.14(d), 36.43(d), 29.42(t), 28.61(q), 25.72(t), 25.41(d), 19.47(s), 17.64(s). GC/MS (EI): m/z (%): 303 (1) [M+], 234 (2), 207 (1), 164 (2), 145 (2),120 (30), 91 (100), 69 (20), 55 (12).
【0155】
例48: (1Z,2E,6Z)-N-ベンジルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド
化合物は、ノナ-2,6-ジエナール(28.7mmol、4.26g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(26.1mmol、3.97g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色固体として得られた(11.5mmol、2.86g、44%の収率)。
【0156】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.50 - 7.30 (m, 5H), 7.01 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 15.9, 9.4 Hz, 1H), 6.30 - 6.11 (m, 1H), 5.49 - 5.18 (m, 2H), 4.95 - 4.77 (m, 2H), 2.28 - 2.20 (m, 2H), 2.20 - 2.10 (m, 2H), 2.06 - 1.95 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.74(t), 136.25(t), 132.74(t), 129.24(t), 128.93(t), 128.88(t), 127.43(t), 121.31(t), 68.97(d), 33.43(d), 26.21(d), 20.56(d), 14.26(s). GC/MS (EI): m/z (%): 243 (9) [M+], 214 (1), 184 (1), 160 (5), 121 (9), 106 (35), 91 (100), 79 (27), 65 (13).
【0157】
例49: (1Z,2E)-N-ベンジルドデカ-2-エン-1-イミンオキシド
化合物は、ドデカ-2-エナール(36.3mmol、66.20g、TEC中10%、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン 塩酸塩 (33.0mmol、5.27g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(12.7mmol、3.69g、38%の収率)。
【0158】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 - 7.29 (m, 5H), 6.99 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.81 - 6.68 (m, 1H), 6.28 - 6.10 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 2.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.69 - 1.65 (m, 1H), 1.47 - 1.36 (m, 2H), 1.30 - 1.20 (m, 11H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.83(t), 136.41(t), 133.05(q), 129.30(t), 128.96(t), 128.90(t), 120.98(t), 68.94(d), 33.37(d), 31.88(d), 29.50(d), 29.43(d), 29.30(d), 29.19(d), 28.61(d), 22.68(d), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 287 (1) [M+], 257 (1), 203 (21), 185 (2), 157 (100),139 (4), 129 (8), 115 (35), 87 (8).
【0159】
例50: (1Z,2E)-N-ベンジルオクタ-2-エン-1-イミンオキシド
化合物は、オクタ-2-エナール(31.7mmol、4.00g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(28.8mmol、4.60g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(25.4mmol、6.01g、88%の収率)。
【0160】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.51 - 7.30 (m, 5H), 7.00 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.85 - 6.62 (m, 1H), 6.30 - 6.10 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 2.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.50 - 1.36 (m, 2H), 1.35 - 1.17 (m, 4H), 0.87 (t, J = 6.7 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.74(t), 136.38(t), 133.08(q), 129.27(t), 128.93(t), 128.87(t), 120.99(t), 68.93(d), 33.30(d), 31.34(d), 28.27(d), 22.44(d), 13.97(s). GC/MS (EI): m/z (%): 231 (2) [M+], 215 (3), 188 (4), 172 (13), 160 (22), 144 (10), 104 (12), 91 (100), 65 (13).
【0161】
例51: (1Z,2E,6E)-N-ベンジル-3,7-ジメチルノナ-2,6-ジエン-1-イミンオキシド(ジアステレオ異性体の混合物)
化合物は、3,7-ジメチルノナ-2,6-ジエナール(10.8mmol、1.80g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(9.8mmol、1.57g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(6.9mmol、1.90g、70%の収率)。
【0162】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.50 - 7.31 (m, 5H), 7.26 - 7.17 (m, 1H), 6.61 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 5.10 - 4.95 (m, 1H), 4.90 (s, 2H), 2.26 - 2.04 (m, 4H), 2.03 - 1.88 (m, 3H), 1.77 (s, 2H), 1.69 - 1.63 (m, 1H), 1.62 - 1.51 (m, 2H), 0.99 - 0.90 (m, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 150.17(q), 150.02(q), 149.95(q), 138.49(q), 138.31(q), 138.09(q), 137.85(q), 133.88(t), 133.65(t), 133.41(q), 133.34(q), 129.05(t), 128.87(t), 128.76(t), 122.79(t), 122.50(t), 121.67(t), 121.28(t), 116.74(t), 116.72(t), 115.90(t), 69.11(d), 69.05(d), 40.70(d), 40.43(d), 33.89(d), 33.62(d), 32.32(d), 32.29(d), 26.39(d), 26.21(d), 26.15(d), 25.93(d), 24.77(d), 24.74(d), 24.50(s), 24.47(s), 22.85(s), 18.00(s), 15.94(s), 15.90(s), 12.88(s), 12.81(s), 12.76(s), 12.74(s). GC/MS (EI): m/z (%): 271 (6) [M+], 256 (2), 189 (12), 174 (33), 149 (17),121 (16), 107 (14), 91 (100), 65 (12).
【0163】
例52: (Z)-1-(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)-N-(2-メチルウンデシル)メタンイミンオキシド
化合物は、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン-1-カルバルデヒド(7.2mmol、1.50g、1.1当量)およびN-(2-メチルウンデシル)ヒドロキシルアミン(6.5mmol、1.29g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(5.5mmol、2.20g、84%の収率)。
【0164】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.54 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.48 - 5.32 (m, 1H), 3.71 - 3.60 (m, 1H), 3.47 - 3.37 (m, 1H), 3.28 - 3.14 (m, 1H), 2.38 - 2.24 (m, 2H), 2.14 - 2.04 (m, 1H), 2.01 - 1.79 (m, 6H), 1.65 - 1.57 (m, 1H), 1.51 - 1.41 (m, 5H), 1.30 - 1.23 (m, 13H), 1.23 - 1.16 (m, 8H), 0.97 - 0.82 (m, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 143.29(t), 137.78(q), 137.73(q), 118.94(t), 71.80(d), 70.92(q), 43.47(d), 38.05(d), 33.93(d), 31.90(d), 31.05(t), 30.75(t), 29.79(d), 29.59(d), 29.34(q), 29.21(s), 27.87(d), 26.87(d), 26.60(d), 24.86(d), 22.70(d), 22.31(d), 16.93(s), 14.15(s). GC/MS (EI): m/z (%): 393 (1) [M+], 358 (9), 288 (8), 274 (78), 246 (17), 213 (35), 143 (35), 130 (100), 118 (51).
【0165】
例53: (1E)-N-シクロヘキシル-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エン-1-イミンオキシド
化合物は、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エナール(18.3mmol、3.69g、1.1当量)およびN-シクロヘキシルヒドロキシルアミン(16.6mmol、1.88g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(12.9mmol、3.96g、77%の収率)。
【0166】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.68 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.12 (m, 1H), 3.76 - 3.56 (m, 1H), 2.63 - 2.45 (m, 2H), 2.28 - 2.16 (m, 2H), 2.07 - 1.94 (m, 4H), 1.91 - 1.80 (m, 4H), 1.75 - 1.64 (m, 3H), 1.62 - 1.53 (m, 2H), 1.51 - 1.40 (m, 4H), 1.37 - 1.25 (m, 3H), 1.20 (s, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 136.98(q), 136.70(q), 136.64(t), 128.89(t), 123.58(t), 122.92(t), 73.75(t), 70.80(q), 70.72(q), 43.56(d), 43.36(d), 39.90(d), 32.11(d), 31.10(d), 29.27(s), 29.24(s), 26.84(d), 26.71(d), 25.06(d), 25.01(d), 24.00(d), 23.89(d), 23.34(s), 22.61(d), 22.54(d), 16.01(s). GC/MS (EI): m/z (%): 295 (1) [M+], 280 (7), 208 (31), 192 (10), 178 (12), 141 (14), 122 (15), 95 (21), 55 (100).
【0167】
例54: (E)-N-ベンジル-3-(3-イソプロピルフェニル)ブタン-1-イミンオキシド
化合物は、3-(3-イソプロピルフェニル)ブタナール(20.7mmol、3.93g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(18.8mmol、3.01g、1当量)から、例1のプロセスに従って、薄黄色の油として得られた(16.6mmol、5.01g、88%の収率)。
【0168】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.29 (m, 3H), 7.29 - 7.24 (m, 2H), 7.23 - 7.18 (m, 1H), 7.10 - 7.05 (m, 1H), 7.03 - 6.89 (m, 2H), 6.50 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.09 - 2.95 (m, 1H), 2.91 - 2.79 (m, 2H), 2.77 - 2.67 (m, 1H), 1.29 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.23 (d, J = 7.0 Hz, 6H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 149.23(q), 145.48(q), 138.32(t), 132.92(q), 129.13(t), 128.86(t), 128.81(t), 128.55(t), 125.07(t), 124.47(t), 124.13(t), 69.22(d), 36.86(t), 34.78(d), 34.14(t), 24.09(s), 24.05(s), 22.54(s). GC/MS (EI): m/z (%): 295 (1) [M+], 279 (1), 264 (3), 173 (35), 147 (55),131 (13), 105 (25), 91 (100), 65 (13).
【0169】
例55: (E)-N-ベンジル-4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-イミンオキシド
化合物は、4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-オン(102mmol、16.82g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(93mmol、14.86g、1当量)から、例1のプロセスに従って、無色の油として得られた(25.8mmol、7.32g、28%の収率)。
【0170】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.45 (s, 1H), 7.39 - 7.21 (m, 5H), 6.97 - 6.82 (m, 2H), 6.80 - 6.63 (m, 2H), 5.05 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.71 (s, 1H), 2.95 - 2.86 (m, 1H), 2.85 - 2.76 (m, 1H), 2.75 - 2.64 (m, 2H), 2.11 (s, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 156.52(q), 155.77(q), 151.47(q), 151.19(q), 133.48(q), 133.08(q), 130.61(q), 129.28(t), 129.23(t), 128.97(t), 128.88(t), 128.38(t), 128.35(t), 127.79(t), 127.72(t), 116.19(t), 115.72(t), 64.09(d), 63.05(d), 36.75(d), 34.82(d), 32.03(d), 29.72(d), 19.41(s), 18.65(s). GC/MS (EI): m/z (%): 269 (1) [M+], 253 (13), 238 (4), 162 (8),146 (17), 121 (11), 107 (21), 91 (100), 77(23).
【0171】
例56: (E)-N-ベンジルデカ-9-エン-1-イミンオキシド
化合物は、デカ-9-エナール(20.7mmol、3.19g、1.1当量)およびN-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(18.8mmol、3.01g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(15.1mmol、4.01g、80%の収率)。
【0172】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.53 - 7.31 (m, 5H), 6.63 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.93 - 5.61 (m, 1H), 5.13 - 4.68 (m, 4H), 2.58 - 2.38 (m, 2H), 2.10 - 1.95 (m, 2H), 1.57 - 1.43 (m, 2H), 1.41 - 1.19 (m, 8H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 139.48(t), 139.07(t), 133.03(q), 129.25(t), 128.91(t), 128.87(t), 114.21(d), 69.17(d), 33.73(d), 29.40(d), 29.08(d), 28.91(d), 28.81(d), 26.73(d), 25.50(d). GC/MS (EI): m/z (%): 259 (1) [M+], 242 (3), 202 (1), 162 (5), 149 (30),132 (9), 117 (5), 91 (100), 65 (15).
【0173】
例57: (Z)-1-(4-メトキシフェニル)-N-(2-メチルウンデシル)メタンイミンオキシド
化合物は、4-メトキシベンズアルデヒド(11.5mmol、1.57g、1.1当量)およびN-(2-メチルウンデシル)ヒドロキシルアミン(10.5mmol、2.09g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(8.0mmol、2.64g、76%の収率)。
【0174】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.28 - 8.18 (m, 2H), 7.26 (s, 1H), 6.97 - 6.88 (m, 2H), 3.89 - 3.73 (m, 4H), 3.64 - 3.47 (m, 1H), 2.57 - 2.25 (m, 1H), 1.44 - 1.19 (m, 16H), 1.00 - 0.93 (m, 3H), 0.91 - 0.82 (m, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 160.96(q), 134.29(t), 130.48(t), 123.51(q), 113.83(t), 73.14(d), 55.35(s), 34.14(d), 31.89(d), 31.32(t), 29.76(d), 29.61(d), 29.57(d), 29.32(d), 26.73(d), 22.68(d), 17.16(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 319 (10) [M+], 302 (100), 212 (14), 204 (12), 176 (7),161 (7), 148 (67), 135 (37), 121 (54).
【0175】
例58: (E)-N-(4-メトキシベンジル)-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド
化合物は、2-メチルウンデカナール(12.7mmol、2.34g、1.1当量)およびN-(4-メトキシベンジル)ヒドロキシルアミン(11.5mmol、1.74g、1当量)から、例1のプロセスに従って、白色固体として得られた(8.2mmol、2.62g、71%の収率)。
【0176】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.41 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.15 - 2.95 (m, 1H), 1.42 - 1.18 (m, 16H), 1.04 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 160.03(q), 143.86(t), 130.77(t), 125.17(q), 114.31(t), 68.80(d), 55.32(s), 34.03(d), 31.90(d), 30.96(t), 29.60(d), 29.54(d), 29.32(d), 27.17(d), 22.69(d), 16.50(s), 14.12(s). GC/MS (EI): m/z (%): 319 (1) [M+], 274 (1), 255 (3), 176 (2), 146 (5),121 (100), 108 (4), 91 (14), 77 (35).
【0177】
例59: 液体洗剤における適用
ニトロン前駆体(試料A: (E)-2-メチル-N-(4-メチルベンジル)ウンデカン-1-イミンオキシド、例1の化合物)を、洗浄試験において、アルデヒド(試料B: 2-メチルウンデカナール)と比較した。
【0178】
1) 試料調製: 香りづけされていない液体洗剤ベース中に、0.2重量%の前駆体またはアルデヒドを、室温にて24hの磁気攪拌によって組み込んだ。
2) 洗浄試験: 試験材料を含有する55gの液体洗剤試料および匂い的に中性のコットン/エラスタン混合ファブリックTシャツを使用して、40℃の洗濯機洗浄サイクルを行った。濡れたファブリックを吊り干しし、および、匂いの強度および質を、乾燥したばかりの試料、1日後、および3日後について4~6名の専門家のパネルにより、0(無臭)~5(極度に強い)の強度スケール上で査定する。
【0179】
図1は、乾燥したばかりの試料(左)、24時間後(中央)および4日後(右)の評価を示す。
【0180】
試料Bにおいて、アルデヒドの強度は、乾燥したばかりの試料上では相対的に高く、および時間とともに減少している。試料Aについては、強度は時間とともに増大し、および4日後に最も高かった。この例は、前駆体の長時間にわたってフレグランスを放出する能力を明確に実証している。
【0181】
例60: 液体洗剤におけるさらなる適用
さらに、式(I)で表される化合物は、液体洗剤中において試験されている。
1) 試料調製: 香りづけされていない液体洗剤ベース中に、0.2%wt/wtの試験材料を、室温にて24hの磁気攪拌によって組み込んだ。
2) 試験材料を含有する55gの液体洗剤試料および匂い的に中性のコットン/エラスタン混合ファブリックTシャツを使用して、40℃の洗濯機洗浄サイクルを行った。濡れたファブリックを吊り干しし、および、匂いの強度および質を、1日後および3日後に4~6名の専門家のパネルにより、0(無臭)~5(極度に強い)の強度スケール上で査定する。表1は、アセスメントの結果を示す。
【0182】
【0183】
結果は、本発明の化合物が、液体洗剤の適用において、乾燥したファブリック上で様々な芳香方向に顕著な芳香を放出することを示している。フレグランスの放出は、長時間にわたって起こる。
【0184】
例61: 液体洗剤中での安定性試験 液体洗剤ベース中での(E)-N-イソプロピル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド(例9の化合物)の安定性を、UV検出を伴う定量的HPLCによって査定した。
【0185】
試験物質を含有する上記で調製されたとおりの液体洗浄試料を、T0で、および37℃にて30日保管した後でサンプリングし(300mgを10mLアセトニトリル/高純水 1:1で希釈)、および、前駆体の濃度を、外部較正曲線を使用した定量的なHPLC-UVによって査定した。
図2は、経時的な濃度(2a)および回収(2b)を示す。
【0186】
1月以上保管した後、前駆体の初期濃度は0.21から0.18重量%に減少した。これは、前駆体の85%が依然として液体洗剤中に存在していたということを意味する。物質は、その組成およびアルカリ性に起因して過酷な化学環境とみなされている液体洗剤中において、安定であると判定された。
【0187】
例62: シャンプーにおける適用
1) 試料調製: 香りづけされていないシャンプーベース中に、0.2%wt/wtの(E)-N-イソプロピル-2-メチルウンデカン-1-イミンオキシド(例9の化合物)を、室温にて24hの磁気攪拌によって組み込んだ。
【0188】
2) 洗浄試験: 毛髪見本を温かい水道水で濡らし、次いで、上記で調製されたシャンプー試料の2mLを、30秒間丁寧に手袋で泡立てながら毛髪見本に適用した。毛髪見本を20秒間冷水道水で濯ぎ、および、毛髪見本を2本の指の間で絞ることによって過剰な水分を除去した。毛髪見本を外気中で乾燥させた。それらの匂いの強度および質を、1日後および2日後に4~6名の専門家のパネルにより、0(無臭)~5(極度に強い)の強度スケール上で査定した。
【0189】
3) 結果: 1日後、フレグランススコアは3.2であり、2日後、フレグランススコアは3.3であった。知覚された匂いは、清潔、アルデヒディックとして記載された。結果は、本発明の化合物が、長時間にわたって、シャンプーの適用において乾燥した毛髪上で顕著な芳香を放出することを示している。
【0190】
例63: 生分解性のアセスメント
圧力測定式呼吸測定試験(材料の試験に関するOECDガイドラインNo.301F、パリ1992年)による生分解性アセスメントの結果は、表2にまとめられている。
【0191】
【0192】
結果は、本発明の化合物が一般に生分解性であるということを示している。窒素ベースの官能基を持つ分子の多くの例は生分解性ではないことが知られているため、これらの結果は驚くべきものである。
それが無機化に必要とされる理論上の酸素消費量の60%という合格レベルに達した場合、化合物は生分解性であると分類されることができる。
【0193】
それが28日間の試験期間内の10日間以内に合格レベルに達した場合、容易に生分解性である。10日間の枠は、生分解の程度が10%に達したときに開始する。
28日間の試験期間後に合格レベルが得られた場合、化合物は本来の生分解性として分類されることができる。
【国際調査報告】