(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】複数のコンテナの移動を監視するシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20240621BHJP
B65G 63/00 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G63/00 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578006
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-18
(86)【国際出願番号】 EP2022058286
(87)【国際公開番号】W WO2022268371
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522290042
【氏名又は名称】ヴェルサ
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ムリネク,ジャック
【テーマコード(参考)】
5L010
【Fターム(参考)】
5L010AA16
(57)【要約】
本発明は、複数のコンテナの移動を監視する少なくとも1つの第1の端末を有するシステムに関し、各コンテナは、識別コードを有する。第1の端末は、撮影装置であって、前記第1の端末が、前記写真をデータベースへ送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する、撮影装置と;撮影装置(21)に接続されて撮影中に始動するフラッシュと;システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットと、表示画面(22)と、撮影を始動するユニットとを有し、前記システムは、移動装置によるコンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナが通過する地点の近くに配置された少なくとも1つの第1の端末を含む複数のコンテナの移動を監視するシステムであって、各コンテナは、識別コードを有し、コンテナ支持体上に配置されるシステムにおいて、前記システムは、第1の端末が、
-コンテナ支持体が前記第1の端末の前を通過する瞬間に撮影するように構成されたカメラタイプの撮影装置またはその他の種類のクラウドキャプチャ機器であって、前記第1の端末は、前記写真をデータベースに送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する装置と;
-前記撮影装置(21)に接続されて撮影中に始動する、フラッシュまたはその他の連続的または瞬間的な照明システムと;
-前記システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの前記識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットであって、前記データ処理ユニットは、一意の情報項目を撮影データと関連付ける、処理ユニットと、表示画面(22)と、少なくとも1つの移動検知セルに従って撮影を始動するユニットと
を有し、
前記システムは、移動装置による前記コンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動し;
前記少なくとも1つの写真のデータは、前記データベース内のデータと比較されるか、前記データがない場合は、前記コンテナまたはポイントクラウドまたは写真の数および形状を認識するように適応した前記処理ユニットによって前記データベース内にデータを作成し、前記データを一意の情報項目に関連付け;
前記データ処理ユニットは、時間情報を撮影データと関連付ける
ことを特徴とする、システム。
【請求項2】
前記移動要素は、コンテナ支持体を輸送する任意の種類のコンベアまたは回転台またはトラックであるか、搬送システムまたは走行ベルトである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記システムは、以下の要素;
-波動の放射、またはコンテナに組み込まれたRFIDタイプの無線周波数の一部または全体の放射または受信または反射によるバーコードまたはQRコード識別ラベル;
-前記コンテナに組み込まれた一意のIDカード;
順序付けしたブロックチェーンで形成され、前記コンテナに組み込まれ、波形システムによって外部から読み取り可能か検知可能であるデータベースへの一意の参照番号
のうちの少なくとも1つに含まれる、前記コンテナを一意に識別するモジュールを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記処理ユニットは、各コンテナの識別コードの前記リストを前記データベースに入っている前記コンテナの前記識別コードの理論上のリストと比較し、相違がある場合、前記システムは、前記表示画面(22)にインシデントを表示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムは、前記処理ユニットからの情報に遠隔でアクセスできるようにするデータトランシーバとデータを通信するモジュールを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の端末は、前記移動要素の片側に配置され、前記システムは、前記移動要素のもう一方の側に配置された第2の端末を有し、前記第2の端末は、
-コンテナ支持体が前記第2の端末の前を通過する瞬間に撮影するように構成されたカメラタイプの撮影装置またはその他の種類のポイントクラウドキャプチャ機器であって、前記第2の端末は、前記写真をデータベースに送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する装置と;
-前記撮影装置(21)に接続され、撮影中に始動するフラッシュ、またはその他の連続的または瞬間的な照明システムと;
-前記システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの前記識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットであって、前記データ処理ユニットは、一意の情報項目を前記撮影データと関連付ける、処理ユニットと、少なくとも1つの移動検知セルに従って撮影を始動するユニットと
を有し、
前記システムは、前記制御ユニットによって前記第1の端末と同期した状態で、移動装置による前記コンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動し;
前記少なくとも1つの写真のデータは、前記データベース内の前記データと比較されるか、前記データがない場合は、前記コンテナまたはポイントクラウドまたは写真の数および形状を認識するように適応した処理ユニットによって前記データベース内にデータを作成し、前記データを一意の情報項目に関連付け;
前記データ処理ユニットは、時間情報を撮影データと関連付ける、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記システムはさらに、移動要素の周辺に配置された3~6つの端末を有し、各端末は、
-コンテナ支持体が前記端末の前を通過する瞬間に撮影するように構成されたカメラタイプの撮影装置またはその他の種類のポイントクラウドキャプチャ機器であって、前記端末は、前記写真をデータベースに送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する装置と;
-前記撮影装置(21)に接続されて撮影中に始動する、フラッシュまたはその他の連続的または瞬間的な照明システムと;
-前記システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの前記識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットであって、前記データ処理ユニットは、一意の情報項目を撮影データと関連付ける、処理ユニットと、少なくとも1つの移動検知セルに従って撮影を始動するユニットと
を有し、
前記システムは、前記制御ユニットによって他の端末のうちの1つと同期した状態で、移動要素によるコンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動し;
前記少なくとも1つの写真のデータは、前記データベース内のデータと比較されるか、前記データがない場合は、前記コンテナまたはポイントクラウドまたは写真の数および形状を認識するように適応した処理ユニットによって前記データベース内にデータを作成し、前記データを一意の情報項目に関連付け;
データ処理ユニットは、時間情報を撮影データと関連付ける、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記移動要素は、前記端末に位置しているか、あるいは任意の種類のコンテナ支持体に沿って移動するか、その両側を移動するか、その周囲を移動する端末のシステムに位置している、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記データベースの指標が所定の閾値を超えたとき、前記システムはさらに、
-前記制御ユニットと協働してインシデントレポートを管理端末またはデータベースに送信するアラーム装置を含むアラームモジュールを有し、前記アラーム装置は、音が鳴るもの、目に見えるもの、または無音のものであり、前記管理端末は、前記データベース内の少なくとも1つのデータ項目にアクセスできる、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムはさらに、前記データ処理ユニットおよび前記データベースで処理することによって前記コンテナの体積を処理するモジュールを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記システムはさらに、放射線、途切れのない目視、匂い、湿気、前記コンテナ支持体の重量、ガスの検知など、前記コンテナのパラメータの変化の指標を出すように構成されたリアルタイムデータ処理モジュールを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、前記コンテナのうちの少なくとも1つに配置されている内部または外部の物理的測定値のトレーサビリティに関する統合装置を有し、前記統合装置は、前記コンテナのパラメータの変化の指標を出すように構成され、前記パラメータは、放射線、途切れのない目視、匂い、湿気、前記コンテナ支持体の重量、またはガスの検知である、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテナの移動を監視するシステムに関する。これは特に、パレットを操作ユニットまたは包装ユニットとして使用するか、パレットと同じように操作でき(パレットトラックによる操作)1つ以上のコンテナが上または中にあるその他のコンテナ支持体を使用する、あらゆる企業および公共組織または民間組織に適用される。
【0002】
本明細書で使用する「パレット」という用語は、フォークを備えた操作機(手動または電動のパレットトラック、フォークリフトトラック、スタッカー、搬送システムなど)を用いて操作できるあらゆる種類のコンテナ支持体を対象とし、木製パレット、プラスチックパレット、金属パレット、箱パレット(木製、プラスチック、ボール紙、メッシュ)などのことあってよい。
【0003】
最も一般的なもののうち標準パレットの数種類は、AxBの寸法で、Aが100mm~2500mmの寸法、Bが100mm~2500mmの寸法である。したがってこれには、600mm×800mmまたは800mm×1000mm、1000mm×1000mm、1100mm×1100mm、1200x1200mm、通常は1200mm×800mmなどの従来のパレットの寸法が挙げられる。
【0004】
コンテナは、あらゆる形態かつあらゆる材質のあらゆる種類のパッケージまたは箱または容器である可能性があり、その中にあらゆる種類の製品または商品が入っているか何も入っていない。
【背景技術】
【0005】
本発明の目的の1つは、複数のコンテナの有無または移動を自動で追跡することである。
【0006】
コンテナ内もしくはトレーラー内、または倉庫内の場所に入っている商品の量に関する情報の知識は、物流システムの輸送の流れを最適化するために有用な情報である。この情報は、様々なコンテナを備えたパレットの製造後もしくは作製後、または毎回の荷積みと荷卸しの作業時に有用であり、補充率を最適化するために長期にわたって有用である。
【0007】
操作オペレータが点検または棚卸しおよび報告を行うことが知られている。この方法は面倒である上に、商品の輸送をリアルタイムで監視できないものである。
【0008】
コンテナの正しい有無、またはコンテナの正しい数、またはコンテナ支持体上にあるコンテナの正しい分類について手作業で点検を行うことが知られており、これは事前に作成されたリストに照らして視覚で行われるか、スキャナまたはコンピュータシステムに接続しているバーコードリーダを用いて手作業で行われ、同一の面倒な作業を多く必要とし、これは間違いが起こりやすい。
【0009】
手作業または視覚または人による品質チェックを行って、注文準備を事前に作成した注文リストと比較することが知られている。リストは長く多種に及ぶため、人為ミスが起こる。
【0010】
コンテナを備えた物理的なコンテナ支持体が、パレットを操作するオペレータもしくはロボット、または所定のコンテナ支持体の上にコンテナを移す何らかの自動の機械的方法で準備されたときに、仮想のコンテナ支持体の類のコンピュータオブジェクトを作成することが知られているが、このようなシステムは、コンピュータの情報をコンテナ支持体の上にあるものの物理的現実と一致させるものではない(コンテナが見えないところで落下したり、コンテナ支持体上のコンテナのリストから漏れたりすることがある)。
【0011】
操作オペレータがスマートフォンで写真撮影を行ってレポートを作成することが知られている。この方法は、面倒である上に、商品の輸送の監視をリアルタイムで管理できず、間違いが起こる(質の悪い写真や、オペレータの時間に応じて体系的ではないショット)。
【0012】
商品の輸送を監視するための先行技術は、レーザービームバーコードリーダを使用することからなる。この技術の欠点は、読み取りゾーンの高さが1メートル未満でなければならず、バーコードリーダは信頼性がなく(バーコードの約30%が読み取られない)、荷積みまたは荷卸しの証拠がないことである。
【0013】
例えば、2015年6月16日のVitronic社(登録商標)の文献XP055585446、「Automatic Barcode reading on Pallets in motion」の第1頁が知られている。この文献は、プラットフォーム、すなわちコンテナ支持体が通過する地点の近くに配置された端末による自動読み取りを示しており、寸法が少なくとも0.35mmを超えるバーコードを自動で一定速度で読み取ることができる。
【0014】
この種の解決策は、どのようなバーコードにも適応されるわけではなく、読み取り速度は一定の速度で最適になるため、満足のいくものではない。換言すると、オペレータが停止しシステムの速度に従わない場合は、バーコードの解釈に間違いが生じる可能性がある。その上、コンテナ支持体の識別によってのみに頼るこのシステムでは、コンテナは識別されないため、適性は信頼できない。
【0015】
この種の技術の別の問題は、必要なバーコードリーダの数が多いことである(通常はオペレータ1人当たり1つ)。
【0016】
現時点の解決策のいずれも、求められるすべてのニーズに応えること、すなわちコンテナの量と単一の識別と重量について確かな監視を実現できるものではない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】Vitronic社(登録商標)、「Automatic Barcode reading on Pallets in motion」(2015年6月16日)、第1頁、XP055585446
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、完全に革新的な手法を用いてこれらの欠点を解消することに焦点を当てている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
さらに詳細には、本発明の目的は、痕跡を残した監視、すなわち画像またはフィルムまたはその他の取り込んだマルチメディアオブジェクト(ポイントクラウドなど)があり、各々の写真またはフィルムまたはその他の取り込んだマルチメディアオブジェクトの少なくとも年月日と時間を含む日付入りの情報を含んだ監視を提供することである。
【0020】
本発明の1つの目的は、既存のシステムに容易に適応できるような技術を提供することである。
【0021】
これらの目的のほか、以下に記載するその他の目的は、コンテナが通過する地点の近くに配置された少なくとも1つの第1の端末を有する、複数のコンテナの移動を監視するシステムを用いて達成され、各コンテナは、識別コードを有し、コンテナ支持体上に配置され、前記システムの注目すべき点は、第1の端末が、
-コンテナ支持体が前記第1の端末の前を通過する瞬間に撮影するように構成されたカメラタイプの撮影装置またはその他の種類のクラウドキャプチャ機器であって、前記第1の端末が、前記写真をデータベースに送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する装置と;
-撮影装置に接続されて撮影中に始動する、フラッシュまたはその他の連続的または瞬間的な照明システムと;
-システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットであって、データ処理ユニットは、一意の情報項目を撮影データと関連付ける、処理ユニットと;表示画面と、少なくとも1つの移動検知セルに従って撮影を始動するユニットと
を有し、
前記システムは、移動装置によるコンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動し;
少なくとも1つの写真のデータは、データベース内のデータと比較されるか、データがない場合は、コンテナまたはポイントクラウドまたは写真の数および形状を認識するように適応した処理ユニットによってデータベース内にデータを作成し、そのデータを一意の情報項目に関連付け;
データ処理ユニットは、時間情報を撮影データと関連付ける
という点である。
【0022】
1つの例によれば、撮影の始動は、手動での始動、またはシステムが受信する信号による始動である。
【0023】
1つの例によれば、識別コードは、バーコードまたはQRコード(quick response code、登録商標)であるか、あるいは1つの例によれば、識別コードは1Dバーコードである。
【0024】
1つの例によればコンテナ支持体は、パレットである。
【0025】
このようにして、本システムは、複数のコンテナの有無を検知するか、複数のコンテナの移動を追跡することを可能にする。
【0026】
データおよび写真を処理するユニットは、人工知能など、様々な形状およびポイントクラウドを認識する技術を用いて認識する。人工知能は、複数の形状またはポイントクラウドを学習することによる比較であり、コンテナの数および形状を自動的に認識することを可能にし、それをコンテナの撮影データおよび特徴を含む一意の情報項目に関連付ける。
【0027】
この構成によるシステムの利点は、
-正しい支持体上に正しいコンテナを供給することにより、顧客およびパートナーの満足度を高め、会社の品質イメージを強化すること;
-パレット積み(およびコンテナ支持体へのコンテナの分配)の質と卓越性を向上させ、それに伴い荷積み、荷卸しおよび在庫監視の質と卓越性を向上させること;
-これらの作業を確認する時間を大幅に削減すること;
-いくつかの端末に焦点を絞ることで、中間在庫または品質管理の面積を割り当て直すこと;
-必要なオペレータの数を増やすことなく、関連する商品の流れを流動化すること;
-コンテナ支持体上にあるコンテナの有無に関する品質指標:物品、バッチ、ラウンドまたはサブラウンド、可変重量の適合性、パレット積み計画(層/スタック)、読み取られない配置、侵入物、重複、積み上げたパレット、契約日の遵守、日付が原因の返品、使用期限/賞味期限などを自動計算すること、
-情報システムに数秒以内に、物理的にコンテナ支持体上にあるコンテナの単一識別のリストにつながる「コンテナ支持体」というコンピュータオブジェクトを作成すること
である。
【0028】
本発明は、以下に説明する実施形態および変形例に従って有利に実施され、これらは個別に検討するか、技術的に有効な組み合わせに従って検討すべきものである。
【0029】
1つの実施形態によれば、移動要素は、コンテナ支持体を輸送する任意の種類のコンベアまたは回転台またはトラックであるか、搬送システムまたは走行ベルトである。
【0030】
構成に応じて、移動要素は、コンベアまたは回転台、またはフィルム包装回転台である。
【0031】
1つの実施形態では、前記システムは、以下の要素;
-波動の放射、またはコンテナに組み込まれたRFID(無線周波数識別)タイプの無線周波数の一部または全体の放射または受信または反射によるバーコードまたはQRコード(quick response code、登録商標)識別ラベル;
-コンテナに組み込まれた一意のIDカード;
順序付けしたブロックチェーンで形成され、コンテナに組み込まれ、波形システムによって外部から読み取り可能か検知可能であるデータベースへの一意の参照番号
のうちの少なくとも1つに含まれる、コンテナを一意に識別するモジュールを有する。
【0032】
本システムはさらに、コンテナの一意かつ確実なトレーサビリティに対して改竄防止の一意識別モジュールと、以下のうちの1~3つの異なるシステムとを有する:波動の放射、またはコンテナに組み込まれたRFIDタイプの無線周波数の一部または全体の放射または受信または反射によるバーコードまたはQRコード識別ラベル、コンテナに組み込まれた一意のIDカード、順序付けしたブロックチェーンで形成され、コンテナに組み込まれ、任意の種類の波形システムによって外部から読み取り可能か検知可能であるデータベースへの一意の参照番号。
【0033】
本発明によるシステムは、プライベートネットワークと呼ばれるネットワークと相互作用し、このネットワークは、順序付けしたブロックチェーンで形成されたデータベースであって、プライベートネットワーク上で行われたトランザクションの読み取り/書き込みプロトコルおよび暗号検証に関連付けられたデータベースを、分散方式でホストする。このようなデータベースは、ブロックチェーンという用語でよく知られており、以下ではこの用語を使用する。
【0034】
移動要素の速度は、0.01m/sより速い。一般に速度は、約0.25m/s~5m/sである。
【0035】
これらの規定により、本システムは、注文準備およびコンテナの確固たる質の証拠を得ることを可能にする。
【0036】
一意の情報という概念は、同じ値を二度取らないメーターである。これにより、識別の一意性を管理することが可能になる。
【0037】
一意の情報という概念は、各コンテナの識別コードで異なる。これは、各識別子が理論上一意のコードを有するからである。ただし、問題が発生した場合、そのうちの2つが同じである可能性がある。これは標準の梱包の場合でも同じである。
【0038】
1つの実施形態では、処理ユニットは、各コンテナの識別コードのリストをデータベースに入っているコンテナの識別コードの理論上のリストと比較し、相違がある場合、システムは、表示画面にインシデントを表示する。
【0039】
1つの実施形態では、処理ユニットは、各コンテナの識別コードのリストをデータベースに入っているコンテナの識別コードの理論上のリストと比較し、相違がある場合、システムは、表示画面にインシデントを表示する。
【0040】
1つの例では、処理ユニットは、各コンテナの識別コードを解読し、それをリストの形式で収集し、データベースでコンテナ支持体に関連付けられているコンテナの識別コードの理論上のリストを作成する。
【0041】
1つの実施形態では、システムは、処理ユニットからの情報に遠隔でアクセスできるようにするデータトランシーバとデータを通信するモジュールを有する。
【0042】
1つの実施形態では、第1の端末は、移動要素の片側に配置され、システムは、移動要素のもう一方の側に配置された第2の端末を有し、第2の端末は、
-コンテナ支持体が前記第2の端末の前を通過する瞬間に撮影するように構成されたカメラタイプの撮影装置またはその他の種類のポイントクラウドキャプチャ機器であって、前記第2の端末が、前記写真をデータベースに送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する装置と;
-撮影装置(21)に接続されて撮影中に始動する、フラッシュ、またはその他の連続的または瞬間的な照明システムと;
-システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットであって、データ処理ユニットは、一意の情報項目を撮影データと関連付ける、処理ユニットと、少なくとも1つの移動検知セルに従って撮影を始動するユニットと
を有し、
前記システムは、制御ユニットによって第1の端末と同期した状態で、移動装置によるコンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動し;
少なくとも1つの写真のデータは、データベース内のデータと比較されるか、データがない場合は、コンテナまたはポイントクラウドまたは写真の数および形状を認識するように適応した処理ユニットによってデータベース内にデータを作成し、そのデータを一意の情報項目に関連付け;
データ処理ユニットは、時間情報を撮影データと関連付ける。
【0043】
第2の端末の別の例によれば、制御ユニットは、表示画面を有する。
【0044】
1つの実施形態では、前記システムはさらに、移動要素の周辺に配置された3~6つの端末を有し、各端末は、
-コンテナ支持体が前記端末の前を通過する瞬間に撮影するように構成されたカメラタイプの撮影装置またはその他の種類のポイントクラウドキャプチャ機器であって、前記端末が、前記写真をデータベースに送る前に各コンテナの識別コードを抽出して復号する装置と;
-撮影装置(21)に接続されて撮影中に始動する、フラッシュまたはその他の連続的または瞬間的な照明システムと;
-システムおよび前記データベースを制御するマイクロコントローラを含む制御ユニットと、各コンテナの識別コードを識別し、認識した識別コードのリストを作成するために少なくとも1つの写真を処理するユニットであって、データ処理ユニットは、一意の情報項目を撮影データと関連付ける、処理ユニットと、少なくとも1つの移動検知セルに従って撮影を始動するユニットと
を有し、
前記システムは、制御ユニットによって他の端末のうちの1つと同期した状態で、移動要素によるコンテナ支持体の移動中に前記撮影を始動し;
少なくとも1つの写真のデータは、データベース内のデータと比較されるか、データがない場合は、コンテナまたはポイントクラウドまたは写真の数および形状を認識するように適応した処理ユニットによってデータベース内にデータを作成し、そのデータを一意の情報項目に関連付け;
データ処理ユニットは、時間情報を撮影データと関連付ける。
【0045】
1つの実施形態では、移動要素は、端末に位置しているか、あるいは任意の種類のコンテナ支持体に沿って移動するか、その両側を移動するか、その周囲を移動する端末のシステムに位置している。
【0046】
1つの実施形態では、データベースの指標が所定の閾値を超えたとき、前記システムはさらに、
-制御ユニットと協働してインシデントレポートを管理端末またはデータベースに送信するアラーム装置を含むアラームモジュールを有し、前記アラーム装置は、音が鳴るもの、目に見えるもの、または無音のものであり、管理端末は、データベース内の少なくとも1つのデータ項目にアクセスできる。
【0047】
1つの例によれば、撮影によって確認された識別コードのリストと、データベースに入っている理論上のリストが異なる場合に、所定の閾値を超える。
【0048】
1つの実施形態では、前記システムはさらに、データ処理ユニットおよびデータベースで処理することによってコンテナの体積を処理するモジュールを有する。
【0049】
1つの実施形態では、前記システムはさらに、放射線、途切れのない目視、匂い、湿気、コンテナ支持体の重量、ガスの検知など、コンテナのパラメータの変化の指標を出すように構成されたリアルタイムデータ処理モジュールを有する。
【0050】
1つの実施形態では、システムは、コンテナのうちの少なくとも1つに配置されている内部または外部の物理的測定値のトレーサビリティに関する統合装置を有し、前記統合装置は、コンテナのパラメータの変化の指標を出すように構成され、前記パラメータは、放射線、途切れのない目視、匂い、湿気、コンテナ支持体の重量、またはガスの検知である。
【0051】
本発明の他の利点、目的および特徴は、説明のためであって決して限定を目的とするものではなく、添付の図面を参照して以下に記載した説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】本発明の目的であるシステムの端末を示す図である。
【
図2】梱包が載っているパレットの前方にある端末を示す図で、本発明の原理を示している図である。
【
図3】端末と回転台、およびパレットをフィルム保護する工程を示す図である。
【
図4】単一の端末ではなく2つの端末が回転台の両側に配置されているシステムの一変形例を示す図である。
【
図5】単一の端末ではなく2つの端末がコンベアの両側に配置されているシステムの一変形例を示す図である。
【
図6】端末が4つあるシステムの一変形例を示す図である。
【
図7】4端末のシステム、および走行ベルト型または搬送システム型のコンベアに十分な通路の一変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本システムは、パレットの1面から6面までのバーコードまたは重量識別コードを自動的に取得して復号することにより、発送前に確認したり、受け取り時に確認したり、包装時または在庫にある時の移動を申告したりすることを可能にするものである。
【0054】
本システムは、コンテナ支持体上のコンテナの有無に関して行われる質の確認およびインジケータに従って、水平または垂直の1~7本のマスト(または端末)で構成することが可能である。
【0055】
一変形例によれば、フィルムもしくは写真、またはその他のマルチメディアオブジェクトが撮影されるとき、物理的測定の並行計算が行われ、コンテナ支持体を確認する動作と関連付けられる。
【0056】
コンテナは、物理測定(熱エネルギーおよびその測定が可能な量、光エネルギーおよびその測定が可能な量、静電気エネルギーおよびその測定が可能な量、電気エネルギーおよびその測定が可能な量、位置重力エネルギーおよびその測定が可能な量、運動エネルギーおよびその測定が可能な量、放射線エネルギーおよびその測定が可能な量など)のトレーサビリティのための統合システムを有する。
【0057】
視覚状態の物理測定があるため、撮影した画像を測定した画像と比較することが可能になり、それによってKPI(key performance indicators、主要業績評価指標)の物理スペクトルが測定される。目的は、コンテナを確認することだけでなく、並行して物理測定を行い、その様々なデータをコンテナ支持体上にあるコンテナの点検と関連付けることである(例えば放射線、途切れのない目視、匂い、湿気、コンテナ支持体の重量、ガスの検知など)。
【0058】
本システムは、コンテナのリストを含むコンテナ支持体を複数作製するテストの代わりとすることも可能にする。例えば、物理的に梱包と一緒に作製した後に情報システム内でパレットを作製する。作業前はパレットは物理的にもデジタルの観点からも存在しないが、作業後は物理的なパレットが作製され、システムは、パレットに実際にあるものに従って(パレット上にあるはずであったものに従うのではない。例えば梱包が不足していることもあれば、オペレータが追加の梱包を置いた可能性もある)それを情報システムに自動入力する。
【0059】
本システムは、
-正しい梱包および正しい商品が、正しいパレット、コンテナおよびコンテナ支持体の上にあることをリアルタイムで確認すること、
-梱包SSCC(serial shipping container code、出荷梱包シリアル番号)または梱包識別子の取得を自動化し、それを梱包が載っている支持体のパレットSSCCと関連付けること、
-例外またはクレームに合理的に処理できるように、正しいパレットに正しい梱包がある証拠である1つ以上の画像(例えば写真)をアーカイブすること
を可能にする。
【0060】
準備時、またはある物理的な場所から別の物理的な場所へ端末が移動したときに、コンテナ支持体上にあるコンテナの品質の証拠をアーカイブする。
【0061】
1つの例によれば、本システムは、回転式のフィルム包装回転台を含む商品の流れの中に組み込まれている。点検は、フィルム包装段階の前に行われる。
【0062】
提供するシステムは、高さが2m~2.50mのマスト(または端末)からなり、以下の機器
-1つ以上の高解像度センサ;
-中央コンピュータユニット1つ;
-多方向の固定具を備えた22インチ型のタッチ画面1つ
-縮退モード用の無線バーコードスキャナ1つ;
-オペレータアラートメッセンジャ1つ
-入力時または点検通過時に作成されたあらゆる証拠および指標となるKPIをアーカイブする内部ポータルまたは外部ポータルへの接続部
が組み込まれている。
【0063】
図1は、システムの端末20を示している。端末20は、およそ2.00m~2.50mの高さで示されており、パレットが通過する地点の近くに配置されている(倉庫の荷積み/荷卸しドック、在庫の出入り口ドア)。
【0064】
本システムは、主に1つ以上の撮影装置21を内蔵している。
【0065】
1つの変形例によれば、撮影装置は、工業用カラーカメラである。このカメラは、内蔵の照明に接続している。
【0066】
一変形例によれば、撮影装置は、HD撮影機材、カメラ、体積センサ、音響センサまたは超音波センサなど、熱センサまたは放射線センサである。
【0067】
本システムは、フラッシュ、コンピュータまたはマイクロコントローラまたはオートマトンまたは制御ユニットまたは運動検知センサも内蔵している。
【0068】
撮影装置は、1~7つの様々なマスト(端末)の各々に配置されている。
【0069】
一変形例によれば、少なくとも1つの撮影装置は、ガントリにある。
【0070】
撮影を始動させるユニットは、一変形例によれば、ボタンまたは始動ユニットに接続しているその他の要素を用いて手動で操作される。
【0071】
端末20には、情報を表示するための画面22がある。端末20の上には、発光メッセンジャ23(表示灯)がある。
【0072】
図2は、梱包が載っているパレットの前方にある端末を示す図で本発明の原理を示している。
【0073】
写真を見るための画面22が見えている。撮影装置21は、監視ゾーンの前方に配置されている。この場合、監視ゾーンは回転台である。
【0074】
図中のマストとパレットとの距離は、最大高さ2.40m(木製パレットを除く)、すなわち計およそ2.60mのパレットの場合の目安として示されている。これは、現場でのテストおよび作業場の構成に応じて調整される。
【0075】
本システムは通常、注文の準備が完了して発送する前(またはオプションで在庫に取り込み、梱包材から取り出すとき)に使用される。
【0076】
コンテナ支持体上のコンテナを有効に保つために荷卸しの際にも使用される。
【0077】
これらの様々な段階のプロセスでは、可能性のあるアーキテクチャは同じである。唯一の変更点は、データを処理する際のデータの解釈である。
【0078】
パレットの4面を点検するために、標準のフィルム包装回転台を使用する。パレットを点検し終えたら、フィルム包装の段階を実施する。
【0079】
オペレータは、画面22上のインターフェースを介して、実行する以下のサイクルを開始する:
-2面80を点検する、または
-2面120を点検する、または
-4面を点検する
-上面または下面を点検する
-システムの構成に関連すると判断された面を点検する。
【0080】
本システムは、
-パレット上にある各梱包の見えている1~6面にあるバーコードを読み取ること;
-パレットの各面の写真を撮ってアーカイブすること;
-IMS(integrated management software、統合管理ソフトウェア)と呼ぶこともあるERP(enterprise resource planning、企業資源計画)注文準備ソフトウェアとのインターフェースを用いてパレットの構成物の適合性を確認すること(発送前の点検の場合);
-梱包データのERPへの転送を自動化して保護し(製造終了時の点検の場合)、梱包コードをパレットSSCCに関連付けること
を可能にする。
【0081】
一変形例では、本システムは、高さ2.40mのパレットを処理できる。
【0082】
別の変形例では、1D(一次元)コードまたは2D(二次元)コードを使用する。
【0083】
図3は、パレットをフィルム包装する工程を示している。
【0084】
1つの例によれば、サイクルは2つある。第1のサイクルは、パレットまたはコンテナ支持体をコンテナと一緒にまとめることに相当する。第2のサイクルは、まとめたパレットを受け取り、既存のパレット上にある物が正しいことを一回で確認するという別の段階に相当する。
【0085】
フィルム包装段階は、パレットの方へ到着する線で表されているプラスチックフィルム24である。三角形25は、撮影装置の視野を表している。
【0086】
矢印は、回転台の回転方向を指している。
【0087】
図4は、単一の端末ではなく2つの端末20が回転台の両側に配置されているシステムの一変形例を示している。矢印は、回転台の回転方向を指している。
【0088】
上記の説明はこの事例に当てはまり、唯一の変更点は、端末が2つあることから、ソフトウェアに関するデータの解釈である。
【0089】
ラベルがあるパレットの4面を点検するために、回転台との同期を利用する。その後、点検に問題がなければ、フィルム包装段階を実施する。これは、1つ以上の端末を用いるオプションである。
【0090】
図示していない別の変形例によれば、本システムは、垂直に4つと上に水平に2つという6つの端末を有し、下の底に水平に1つ有する。
【0091】
図5は、コンベアを示している。矢印は、コンベアの方向を指している。2つの端末20がコンベアの両側に配置されている。三角形25は、撮影装置の視野を示している。
【0092】
上記の説明はこの事例に当てはまり、唯一の変更点は、端末が2つあることから、ソフトウェアに関するデータの解釈である。
【0093】
ラベルがあるパレットの2面を点検するために、可能であれば点検のためにパレットを端末の前方で停止するまでブレーキをかけるコンベアとの同期を利用するが、これは必須ではない。その後、点検に問題がなければ、パレットをフィルム包装に供する。
【0094】
点検に問題がある場合、フィルム包装されていないパレットは、パレット積みエラーを修正するために、再び注文準備に供されるコンベアの列に直接移る。
【0095】
オペレータは、自らの補佐のために、拡張現実で修正すべきエラー(梱包が多すぎる)と、紛失した梱包またはまだ読み取っていない梱包のリストとを表示する画面にアクセスできる。
【0096】
パレット積みを修正すると、オペレータは、品質を再チェックしたパレットをコンベアの入口で再度提示することができる。
【0097】
コンベアとの接続は、自動式の接続である。
【0098】
以下は、本システムの他の態様である。
【0099】
端末は、制御ユニットにリアルタイムで接続され、欠陥を検知した場合にアラートを発することができる。例えば、このリアルタイムのアラートにより、発送またはフィルム包装の前に処理を止めて間違いを修正することが可能になる。
【0100】
撮影の開始は自動である。
【0101】
一変形例によれば、撮影の始動は、複数の事象によって引き起こされる:ボタン、データ、オートマトン、存在すること、あらゆる種類の事象(センサの前を通ることだけではない)。
【0102】
データ処理により、高度な読み取りが可能で、識別コードまたはバーコードの読み取りだけでなく、パレット積み計画、積み上げ計画、およびパレット積み計画に関する品質インテリジェンスの読み取りも可能である。
【0103】
本システムは、バーコードだけでなく形状またはロゴを識別することで箱またはコンテナの数を検知することも可能にする。
【0104】
データ処理により、データベースにあるデータと比較することで梱包またはコンテナの数を計数することが可能である。
【0105】
データ処理により、押されているパレットを1つ、あるいは3つまで識別する(区別する)ことが可能になる。
【0106】
データ処理により、積み上げた特定数のパレットを識別することが可能になる。
【0107】
データ処理により、パレット上の物理的なサブパレットまたは仮想のサブパレットを識別することが可能になる。
【0108】
データ処理により、パレット上の梱包だけでなく、サブセット(積み上げたパレットまたは押し込まれたパレット、または積み上げた所まで進む保管サブセット)の保管の丁寧さも識別することが可能になる。データベースと比較することで、保管は最適化されるか、オペレータがより良好に保管するように誘導する。
【0109】
本システムは、パレット上の梱包が積み上げられているか否かにかかわらず、その理論上の保管順序をリアルタイムで確認することを可能にする。
【0110】
本システムは、(あるものを読み取るだけでなく)欠けているものを識別することを可能にする。
【0111】
本システムは、顧客データベースと繋げることを可能にする。
【0112】
本システムは、発送時の積み込みの質、監視要員、エンドツーエンドのトレーサビリティ、輸送の質、パレット積みの質、受け入れ時の荷卸しの点検、緩衝材の在庫、包装の質、注文準備、安全な証拠ポータルへのアクセス、ボール箱の流れの自動化など、物流チェックのあらゆる側面を提供することを可能にする。
【0113】
本システムは、1つの端末、2つの端末または3つまたは4つまたは5つの端末を上に、6つ目を下に有することを可能にする。このように、6面の写真撮影が可能である。
【0114】
本システムは、識別能力があり、1つのパレット支持体上にある複数のコンテナを検知する。
【0115】
本システムにより、特定の形式の梱包の層を計数できる(例えば1つのパレットで高さ20層の箱の層ができる)。
【0116】
したがって、本システムは、
-梱包バーコードがない場合に、確定した量を確保すること
-高さに空きがないことを確認すること(例えば読み取っている面には梱包がないが、2段目には梱包が1つだけある)
を可能にする。
【0117】
本システムは、極寒時(冷凍庫温度(-26℃)に動作するように構成されている。
【0118】
本システムは、50~60℃の温度で動作するように構成されている。
【0119】
本システムは、回転台と同期するように構成されている。
【0120】
本システムは、搬送システムからのメッセージに従ってスマートトラックと同期するように構成されている。
【0121】
本システムは、測定値および体積を抽出するように構成されている。
【0122】
本システムは、移動中の落下を実質的に避けるため(パレット上の箱がピサの斜塔のようになるのを避けるため)、垂直度を測定するインジケータを有するように構成されている。
【0123】
本システムは、パレット支持体、その認識および数を識別するように構成されている:Europe pallet,chep,Delaize,Super-Uなど(登録商標)。
【0124】
本システムは、読み損ねたものを特定するように構成されている(読み取りよりも強力で、読み込んだものがわかり、読み取っていないものや読み取り不可能なものもわかる-流れの中で情報を送信)。
【0125】
本システムは、体積を特定し、地面の表面積を特定するように構成されている。
【0126】
本システムは、品質管理をクラウドポータル(リモートデータベースへのアクセス)またはローカルにアーカイブするように構成されている。
【0127】
本システムは、1D、2Dまたは梱包のみ(ロゴまたは箱/梱包の層の識別)で動作するように構成されている。
【0128】
一変形例では、1つまたは複数のマストが1~6枚の写真を非同期で撮影し、その後、コンテナ支持体上にあるコンテナのリストを再構成することによってその写真を再構成する。
【0129】
一変形例では、1つまたは複数のマストが1~6枚の写真を同期して撮影し、その後、コンテナ支持体上にあるコンテナのリストを再構成することによってその写真を再構成する。
【0130】
図6は、4つの端末と、トラック上のパレットに対する十分な通路があるシステムの一変形例を示している。三角形25は、撮影装置の視野を表している。
【0131】
図7は、4端末のシステムと、走行ベルト型または搬送システム型のコンベアに十分な通路の一変形例を示している。別の移動要素(コンベア、パレット搬送システムなど)の事例であってもよい。三角形25は、撮影装置の視野を表している。
【符号の説明】
【0132】
20 端末
21 撮影装置
22 画面
23 メッセンジャ
24 プラスチックフィルム
25 撮影装置の視野の三角形
【国際調査報告】