(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】耐火充填材
(51)【国際特許分類】
F16L 5/04 20060101AFI20240621BHJP
A62C 3/16 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
F16L5/04
A62C3/16 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578026
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2023-12-18
(86)【国際出願番号】 KR2022008657
(87)【国際公開番号】W WO2022265462
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0079298
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0074276
(32)【優先日】2022-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522022683
【氏名又は名称】株式会社 ククイルイントート
【氏名又は名称原語表記】KUK IL INNTOT CO. , LTD.
【住所又は居所原語表記】17, Tapgeol-gil, Ungchon-myeon Ulju-gun Ulsan 44965 (KR)
(71)【出願人】
【識別番号】519082119
【氏名又は名称】リー、ジョンチョル
【氏名又は名称原語表記】LEE, Jong Chul
【住所又は居所原語表記】503-ho, 101-dong, 124, Geoma-ro Nam-gu Ulsan 44650 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジョンチョル
(57)【要約】
配管内部に形成されていて、配管内部の空間を分割し、表面に膨張黒鉛が含まれたコーティング層が形成されたことを特徴とする耐火充填材を開示する。コーティング層が火炎または熱気によって膨張するにつれて、配管内部の空間を充填することによって配管を遮断する。これを通じて、火災に迅速に反応して火災の拡散を防止することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管内部に設置されていて、火災時に配管内部を充填することによって火炎または熱気を遮断する耐火充填材にあって、
配管の内部に設置される外部フレームと;
前記外部フレームの内部に形成され、前記外部フレームの内部空間を分割する少なくとも1つ以上の支持体と;を含み、
前記外部フレームおよび前記支持体の表面には、膨張黒鉛を含むコーティング層が形成されることを特徴とする耐火充填材。
【請求項2】
前記支持体は、
前記外部フレームの内周面から中心軸方向に所定間隔を持って配置される隔壁形態で複数個設けられる第1支持体と;
前記外部フレームの内周面に沿って垂直方向に配置される隔壁形態で設けられ、前記第1支持体を前記外部フレームに固定させる第2支持体と;を含むことを特徴とする請求項1に記載の耐火充填材。
【請求項3】
前記支持体は、
配管内周面に対して垂直な第1方向に対して平行な板状で設けられる第1支持体と;
前記第1方向に対して垂直な第2方向に対して平行な板状で設けられる第2支持体と;を含み、
前記外部フレームの内部で前記第1支持体および前記第2支持体が互いに交差するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の耐火充填材。
【請求項4】
前記コーティング層は、
耐火充填材の表面に膨張黒鉛材質でコートされる第1コーティング層と;
前記第1コーティング層の表面に形成され、活性炭(Active carbon)、エチレン酢酸ビニル(EVA,Ethylene Vinyl Acetate)および焼成バーミキュライトのうち少なくとも1つを含む材質である第2コーティング層と;を含むことを特徴とする請求項1に記載の耐火充填材。
【請求項5】
前記コーティング層は、
耐火充填材の表面に膨張黒鉛材質でコートされる第1コーティング層と;
前記第1コーティング層の表面に形成される第2コーティング層と;
前記第2コーティング層の表面に形成される第3コーティング層と;を含み、
前記第2コーティング層および前記第3コーティング層は、それぞれ、活性炭、エチレン酢酸ビニルおよび焼成バーミキュライトのうちいずれか1つから選択された材質であることを特徴とする請求項1に記載の耐火充填材。
【請求項6】
前記第2コーティング層は、活性炭およびエチレン酢酸ビニルのうちいずれか1つから選択される材質であり、
前記第3コーティング層は、焼成バーミキュライト材質であることを特徴とする請求項5に記載の耐火充填材。
【請求項7】
前記第2コーティング層は、焼成バーミキュライト材質であり、
前記第3コーティング層は、活性炭およびエチレン酢酸ビニルのうちいずれか1つから選択される材質であることを特徴とする請求項5に記載の耐火充填材。
【請求項8】
前記コーティング層は、
耐火充填材の表面に形成される第1コーティング層と;
前記第1コーティング層の表面に形成される第2コーティング層と;を含み、
前記第1コーティング層は、膨張黒鉛および焼成バーミキュライトの混合物材質であり、
前記第2コーティング層は、活性炭およびエチレン酢酸ビニルのうちいずれか1つから選択される材質であることを特徴とする請求項1に記載の耐火充填材。
【請求項9】
前記コーティング層は、
耐火充填材の表面に形成される第1コーティング層と;
前記第1コーティング層の表面に形成される第2コーティング層と;を含み、
前記第1コーティング層は、膨張黒鉛材質であり、
前記第2コーティング層は、活性炭および焼成バーミキュライトの混合物またはエチレン酢酸ビニルおよび焼成バーミキュライトの混合物材質であることを特徴とする請求項1に記載の耐火充填材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管等に設置されていて、火災の拡散を防止する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
実在建築物に火災発生時に煙や火炎が上層または隣接室に急速に広がることを防止し、被害を局所化または最小化するための措置として、建築工事で貫通部の密閉は非常に重要である。特に配管の場合、本来流体が流れるための通路として使用されるため、火災発生時に火炎や有毒ガスが配管を介して急速に伝播され得る。
【0003】
これを防止するために、配管等の内部に耐火充填材が設けられている。耐火充填材は、火炎や熱気によって膨張することによって、配管を遮断し、火災が広がることを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2347166号公報(2021.12.30.登録)
【特許文献2】韓国登録特許第10-2244052号公報(2021.04.19.登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の技術的課題は、迅速に火災の拡散を防止できる耐火充填材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、配管内部に形成されていて、配管内部の空間を分割し、表面に膨張黒鉛が含まれたコーティング層が形成された耐火充填材を開示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、従来技術に比べて迅速に火災の拡散を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、従来技術による配管の構造を示す断面図である。
【
図2】
図2は、従来技術による配管内部で膨張シートが膨張することを示す断面図である。
【
図3】
図3は、本願発明の第1実施形態に係る耐火充填材を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、本願発明の第1実施形態に係る耐火充填材が配管内部に挿入されることを示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本願発明の第1実施形態に係る耐火充填材が設置された配管構造を示す断面図である。
【
図6】
図6は、本願発明の第1実施形態に係る耐火充填材の膨張作用を示す断面図である。
【
図7】
図7は、本願発明の第2実施形態に係る耐火充填材が設置された配管構造を示す断面図である。
【
図8】
図8は、本願発明の第2実施形態に係る耐火充填材を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、本願発明の第3実施形態に係る耐火充填材を示す図である。
【
図10】
図10は、本願発明の第3実施形態に係る結合体を示す図である。
【
図11】
図11は、本願発明の第4実施形態に係る耐火充填材が設置された配管構造を示す断面図である。
【
図12】
図12は、本願発明の第4実施形態に係る耐火充填材を示す斜視図である。
【
図13】
図13は、本願発明の第4実施形態に係る多様な実施形態を示す断面図である。
【
図14】
図14は、本願発明の第4実施形態に係る耐火充填材の実在製品を撮影した写真である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
配管内部に設置されていて、火災時に配管内部を充填することによって火炎または熱気を遮断する耐火充填材であって、
配管の内部に設置される外部フレームと;
前記外部フレームの内部に形成され、前記外部フレームの内部空間を分割する少なくとも1つ以上の支持体と;を含み、
前記外部フレームおよび前記支持体の表面には、膨張黒鉛を含むコーティング層が形成されることを特徴とする耐火充填材。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において使用される用語について簡略に説明し、本発明の一実施形態について具体的に説明する。本明細書において使用される用語は、本発明における機能を考慮して可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当該分野における技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって変わることができる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本明細書において使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0011】
以下、添付の図面を参照して本発明による実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、従来技術による配管の構造を示す断面図である。
従来技術によれば、配管Pを介した火災の拡散を防止するために、膨張黒鉛材質のシート(sheet)Eを配管の内周面に付着した。
【0013】
図2は、従来技術による配管内部で膨張シートが膨張することを示す断面図である。前記膨張シートEが、火災時に発生する火炎と熱気によって膨張し、配管Pの内周面から中心軸方向に拡張されることによって、配管P内部を遮断し、火災の拡散を防止することができる。
しかしながら、従来技術の場合、配管は、流体を通過させるための本来の機能を行うために、中心部C0に十分な空間が確保されなければならないので、前記膨張シートEの厚さは、一定厚さ以上で形成されることができない。これによって、火災時に膨張シートは、最初の厚さから配管中心部C0の内部をいっぱいに満たすまで拡張されるほどの大きい幅を有するので、密閉にかかる時間が長いという問題点がある。
【0014】
また、膨張シートが配管の内周面から離脱して脱落することがあるという問題点がある。
【0015】
このような従来技術の問題点を解決するために、本発明では、耐火充填材を開示する。
本発明による耐火充填材は、配管内部に設置され、火炎または熱気によって膨張することによって配管内部を遮断し、火災が広がることを防止することができる。
【0016】
以下、
図3~
図6を参照して本発明について詳細に説明する。
図3および
図4は、本願発明の第1実施形態に係る耐火充填材1を示す斜視図である。本発明による耐火充填材1は、外部フレーム10および支持体11を含む。
【0017】
外部フレーム10は、支持体11を配管Pの内部に固定させるための構成である。詳細には、外部フレーム10は、配管Pの内部に挿入され、かつ中心部を介して流体が流れることができる所定長さの管状で設けられる。好ましくは、外部フレーム10は、配管Pの内部断面形状に対応する外周面を有し、中心部が貫通していて、流体が流れることができる管状で設けられる。外部フレーム10が配管Pの内部に挿入され、ねじまたはシリコン等の固定手段を用いて配管の内周面に固定される。
【0018】
外部フレーム10の断面形状は、配管Pの内部に挿入され得るイズであれば、特定の形状に限定されない。例えば、外部フレーム10の断面形状は、円形、四角形または六角形であってもよい。ただし、以下では、外部フレーム10の断面形状が円形である実施形態を基準として説明する。外部フレーム10の断面が円形である場合、外部フレーム10の外径は、設置される配管の内径に対応するように形成されることが好ましい。
【0019】
外部フレーム10は、本発明による耐火充填材の基本構成であり、以下の他の実施形態では詳細な説明を省略する。
【0020】
支持体11は、配管Pの内部を区画して分割するための構成である。詳細には、支持体11は、外部フレーム10の内部に隔壁形態で形成され、外部フレーム10の貫通部を分割する。ただし、配管を介して流体が流れることができるように、支持体11は、流体の流れ方向(
図3のz方向)に平行な壁の形状で形成される。
【0021】
また、本発明による耐火充填材1は、表面に膨張黒鉛を含むコーティング層が形成されることを特徴とする。コーティング層は、耐火充填材1の表面に直接コーティングまたはシート(sheet)形式で付着されてもよい。好ましくは、コーティング層は、外部フレーム10の内周面および支持体11の両面上にコートされて形成されてもよい。
【0022】
本発明の第1実施形態によれば、支持体11は、第1支持体111および第2支持体112を含む。
図3~
図5は、本発明の第1実施形態を基準として図示された。
【0023】
図5は、本発明の第1実施形態に係る耐火充填材1が設置された配管構造を示す断面図である。
第1支持体111は、外部フレーム10の内周面から中心軸方向に所定間隔を持って配置される隔壁形態で複数個設けられる。
図4に示されたように、断面が円形である配管に設置される場合、第1支持体111は、同心円を成す隔壁形態で設けられる。
【0024】
第2支持体112は、第1支持体111を外部フレーム10に固定させるための構成であり、外部フレーム10の内周面に沿って垂直方向に配置される隔壁形態で設けられる。
【0025】
第1支持体111および第2支持体112により外部フレーム10および配管Pの内部空間は、第1区画C1および第2区画C2に分割される。
【0026】
図6は、本願発明の第1実施形態に係る耐火充填材1の膨張作用を示す断面図である。前記外部フレーム10、第1支持体111および第2支持体112の表面には、膨張黒鉛がコートされ、膨張黒鉛が火災時に発生する火炎と熱気によって膨張し、各支持体の表面から拡張されることによって、前記第1区画C1および第2区画C2を縮小および遮断させる。
【0027】
本願発明によれば、従来技術に比べて配管内部で膨張黒鉛がコートされた面積が増加する。したがって、膨張黒鉛が従来技術に比べて薄い厚さでコートされても、より迅速に火災の拡散防止機能を行うことができるという効果がある。
【0028】
図7は、本願発明の第2実施形態に係る耐火充填材2が設置された配管構造を示す断面図であり、
図8は、本願発明の第2実施形態に係る耐火充填材2を示す斜視図である。
本願発明の第2実施形態によれば、耐火充填材2は、断面が波形(Corrugated Type)で設けられてもよい。
【0029】
詳細には、第1支持体211は、第1実施形態と同様に、外部フレーム10の内周面から中心軸方向に所定間隔を持って配置される隔壁形態で複数個設けられる。
図6に示されたように、断面が円形の配管に設置される場合、第1支持体211は、同心円を成す隔壁形態で設けられる。
【0030】
第2支持体212は、第1支持体211を支持するための構成であり、水平断面が山と谷が繰り返される波形で設けられていて、前記第1支持体211の間に配置され、前記山と谷がそれぞれ前記第1支持体211と接するように設けられる。
【0031】
第1支持体111および第2支持体112により配管の内部は、第1区画C1'および第2区画C2'に分割される。
【0032】
図9は、本願発明の第3実施形態に係る耐火充填材3を示す図である。
本願発明の第3実施形態によれば、耐火充填材3は、板状の第1支持体311および断面が波形の第2支持体312を結合し、帯状の結合体310を形成した後(
図10参照)、結合体310を円筒状に巻き取って、外部フレーム10の内周面に結合させる。
【0033】
本願発明の第3実施形態によれば、結合体310の長さを十分に長く形成した後、カットして、それぞれの耐火充填材の製造に活用することができ、多量生産に有利な効果がある。
【0034】
図11は、本願発明の第4実施形態に係る耐火充填材4が設置された配管構造を示す断面図であり、
図12は、本願発明の第4実施形態に係る耐火充填材4を示す斜視図である。
本願発明の第4実施形態によれば、耐火充填材4は、配管の内周面に対して垂直な第1方向に対して平行な板状の第1支持体411および前記第1方向に対して垂直な第2方向に対して平行な板状の第2支持体412がそれぞれ複数個設けられ、互いに交差することによって、複数の第2区画C2"を形成するように設けられてもよい。
【0035】
本願発明の第4実施形態に係る耐火充填材4は、製造工程が簡素化されることにより、製造コストが減少することができる。
【0036】
図13は、本願発明の第4実施形態に係る多様な実施形態を示す断面図である。
図13に示されたように、配管の内径によって分割された区画の数を調節し、支持体を設計することができる。詳細には、平常時には流体の流れを最大限に妨げることなく、膨張黒鉛の膨脹率を考慮して、迅速に配管を遮断できるサイズに区画のサイズw、dを最適化して設計する。
【0037】
なお、好ましい実施形態において、耐火充填材の表面に形成される前記コーティング層は、耐火充填材の表面に膨張黒鉛材質でコートされる第1コーティング層と、第1コーティング層の表面に形成される第2コーティング層と、を含んでもよい。
【0038】
第2コーティング層は、配管内部を通過する活性炭(Active carbon)、エチレン酢酸ビニル(EVA,Ethylene Vinyl Acetate)および焼成バーミキュライトのうち少なくとも1つを含む材質であってもよい。これによって、活性炭による脱臭効果、または焼成バーミキュライトによる吸湿効果が追加されたり、エチレン酢酸ビニルによる耐久性向上効果があり、前記耐火充填材によって前記第2コーティング層が流体と接触する面積が増加するので、前記脱臭効果および吸湿効果が増大することができる。
【0039】
また、前記第2コーティング層の表面に第3コーティング層がさらに形成されてもよい。第2コーティング層および第3コーティング層は、それぞれ、活性炭、エチレン酢酸ビニルおよび焼成バーミキュライトのうちいずれか1つから選択された材質であってもよい。
【0040】
好ましくは、第2コーティング層および第3コーティング層は、活性炭、エチレン酢酸ビニルおよび焼成バーミキュライトのうちいずれか1つで構成され、第2コーティング層および第3コーティング層は、互いに異なる材質で構成されることが好ましい。例えば、第2コーティング層は、活性炭またはエチレン酢酸ビニルのうちいずれか1つから選択される材質であり、第3コーティング層は、焼成バーミキュライト材質であってもよい。または、第2コーティング層は、焼成バーミキュライト材質であり、第3コーティング層は、活性炭およびエチレン酢酸ビニルのうちいずれか1つから選択される材質であってもよい。
【0041】
なお、他の実施形態において、コーティング層は、第1コーティング層および第2コーティング層を含み、第1コーティング層または第2コーティング層は、それぞれ、膨張黒鉛、活性炭、エチレン酢酸ビニルおよび焼成バーミキュライトのうち少なくとも1つ以上を含む混合物材質であってもよい。例えば、第1コーティング層は、膨張黒鉛および焼成バーミキュライトの混合物材質であり、第2コーティング層は、活性炭およびエチレン酢酸ビニルのうちいずれか1つから選択される材質であってもよい。または、第1コーティング層は、膨張黒鉛材質であり、第2コーティング層は、活性炭および焼成バーミキュライトの混合物またはエチレン酢酸ビニルおよび焼成バーミキュライトの混合物材質であってもよい。
【0042】
また、膨張黒鉛、活性炭および焼成バーミキュライトの混合物材質である単一のコーティング層で形成されてもよい。
【0043】
上記した本発明の好ましい実施形態は、例示の目的で開示されたものであり、本発明について通常の知識を有する当業者なら、本発明の思想と範囲内で様々な修正、変更および付加が可能であり、このような修正、変更および付加は、特許請求の範囲に属すると見なすべきである。
【0044】
本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者なら、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形および変更が可能なので、本発明は、前述した実施形態および添付の図面によって限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、従来技術に比べて迅速に火災の拡散を防止することができる。
【国際調査報告】