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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】流体補助低侵襲手術可視装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/01 20060101AFI20240621BHJP
【FI】
A61B1/01 511
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578113
(86)(22)【出願日】2022-06-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 CN2022099662
(87)【国際公開番号】W WO2023273929
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110732593.0
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111465148.9
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514084473
【氏名又は名称】李 広 成
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 広成
(72)【発明者】
【氏名】劉 健
(72)【発明者】
【氏名】張 文勇
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161AA23
4C161CC06
4C161GG24
4C161HH08
4C161LL02
(57)【要約】
本発明は流体補助低侵襲手術可視装置を提供し、外側カニューレアセンブリと、イメージングモジュールと、イメージングモジュール支持体と、送水管とを含み、前記外側カニューレアセンブリは、外側カニューレと、カニューレベースとを含み、カニューレベースの内部には、給水室が設けられ、前記外側カニューレの後端は、給水室に連通され、前記給水室は、さらに前記送水管に連通され、前記イメージングモジュールは、前記イメージングモジュール支持体によって前記外側カニューレアセンブリに支持され、前記イメージングモジュールは、外側カニューレ内に収容され、かつ、前記外側カニューレの先端面と前記イメージングモジュールのレンズとの間に一定範囲の清水室が形成される。本発明によれば、レンズと外側カニューレの先端面との間に視線が明瞭である清水領域があり、外側カニューレの内部を前方に向かって流れる清水によって血液水を押し流して明瞭な可視領域を形成することにより、手術操作の正確性および効率を向上させた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側カニューレアセンブリと、イメージングモジュールと、イメージングモジュール支持体と、送水管とを含み、
前記外側カニューレアセンブリは、外側カニューレと、カニューレベースとを含み、
前記カニューレベースの内部には、給水室が設けられ、
前記外側カニューレの後端は、前記給水室に連通され、
前記給水室は、さらに前記送水管に連通され、
前記イメージングモジュールは、前記イメージングモジュール支持体によって前記外側カニューレアセンブリに支持され、
前記イメージングモジュールは、前記外側カニューレ内に収容され、かつ、前記外側カニューレの先端面と前記イメージングモジュールのレンズとの間に一定範囲の清水室が形成される、
ことを特徴とする流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項2】
前記外側カニューレと前記カニューレベースとは、一体の構造または別体の構造となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項3】
前記イメージングモジュール支持体は、前記外側カニューレまたは前記カニューレベースに支持される、
ことを特徴とする請求項2に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項4】
前記イメージングモジュール支持体は、ロッド体、支持フレーム、硬質ワイヤー体またはロッド体と支持フレームとの組み合わせである、
ことを特徴とする請求項3に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項5】
前記イメージングモジュール支持体は、ロッド体であり、
前記ロッド体の後端は、前記カニューレベースの後部に支持され、
前記カニューレベースは、その給水室よりも後側に位置する部分に第1の貫通孔が設けられ、
前記ロッド体は、前記第1の貫通孔を介して前記カニューレベースの後部に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項6】
前記外側カニューレの一部または全部は、フレキシブルチューブである、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項7】
前記カニューレベースの壁には、前記給水室に連通される給水孔が設けられ、
前記給水孔は、前記送水管に接続される、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項8】
前記外側カニューレの先端部は、一方側へ折り曲げられて第1の折り曲げ部が形成され、
前記イメージングモジュール支持体の先端部は、一方側へ折り曲げられて第2の折り曲げ部が形成され、
前記第2の折り曲げ部の方向と前記第1の折り曲げ部の方向とが一致しており、
前記清水室は、前記第1の折り曲げ部の内部に位置する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項9】
前記外側カニューレの先端には、操作工具を接続するための接続部が設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項10】
前記接続部は、前記外側カニューレの先端の内壁に設けられるとともに操作工具を接続するための雌ねじであり、
前記雌ねじは、レンズよりも前側に位置する、
ことを特徴とする請求項9に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項11】
前記カニューレベースの後端には、操作孔がさらに設けられ、
前記操作孔の個数は、1つまたは2つ以上であり、
前記操作孔は、前記外側カニューレアセンブリの内部と外部とを連通するための作業通路を構成する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項12】
前記操作孔に設けられる内側カニューレをさらに含み、
前記内側カニューレの内部には、前記外側カニューレの内部と外部とを連通するための作業通路が設けられ、
前記内側カニューレの個数は、前記操作孔の個数以下である、
ことを特徴とする請求項11に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項13】
前記内側カニューレの先端面は、レンズよりも後側に位置する、
ことを特徴とする請求項12に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項14】
前記内側カニューレの先端には、内径が前記内側カニューレの内径よりも小さい弾性締付部が設けられる、
ことを特徴とする請求項12または13に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項15】
前記操作孔を閉塞するためのシールキャップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野に関し、具体的には、流体補助低侵襲手術可視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、液相で内視鏡(例えば、脳室鏡)を応用する臨床手術は、清澄な液体環境下で行わなければならず、明らかな出血がある場合、レンズの視線がレンズの前の血液水によって遮られ、レンズから組織の表面までの間にぼやけた領域が形成され、組織表面の損傷部位および出血点をはっきりと見えることが難しくなる。その主な原因として、従来の内視鏡では、外側カニューレの先端面に吐水ポートと吸水ポートが設けられているが、レンズが外側カニューレの先端面に取り付けられ、開放空間に位置するため、清澄な生理的食塩水が吐水ポートから注入された直後に血液水と混合して血色の混濁液体となり、レンズの前に明瞭な可視領域を形成することが困難であるので、レンズによる観察によって病変部位を正確に判断することができず、手術操作の正確性に深刻な影響を与え、手術効率が低く、誤操作が極めて発生しやすい。そこで、従来技術は、さらに改善および向上を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の従来技術に存在している欠陥に対して、従来の内視鏡操作装置のレンズの設置位置が適当ではなく、血液性環境においてレンズの前方に明瞭な可視領域を形成しにくいという問題を解決するための流体補助低侵襲手術可視装置を提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の目的を達成するために、以下のような技術手段を講じる。
【0005】
流体補助低侵襲手術可視装置は、外側カニューレアセンブリと、イメージングモジュールと、イメージングモジュール支持体と、送水管とを含み、前記外側カニューレアセンブリは、外側カニューレと、カニューレベースとを含み、前記カニューレベースの内部には、給水室が設けられ、前記外側カニューレの後端は、給水室に連通され、前記給水室は、さらに前記送水管に連通され、前記イメージングモジュールは、前記イメージングモジュール支持体によって前記外側カニューレアセンブリに支持され、前記イメージングモジュールは、外側カニューレ内に収容され、かつ、前記外側カニューレの先端面と前記イメージングモジュールのレンズとの間に一定範囲の清水室が形成される。
【0006】
好ましくは、前記外側カニューレと前記カニューレベースとは、一体の構造または別体の構造となっている。
【0007】
好ましくは、前記イメージングモジュール支持体は、外側カニューレまたはカニューレベースに支持される。
【0008】
好ましくは、前記イメージングモジュール支持体は、ロッド体、支持フレーム、硬質ワイヤー体またはロッド体と支持フレームとの組み合わせである。
【0009】
好ましくは、前記イメージングモジュール支持体は、ロッド体であり、前記ロッド体の後端は、カニューレベースの後部に支持され、前記カニューレベースは、その給水室よりも後側に位置する部分に第1の貫通孔が設けられ、前記ロッド体は、第1の貫通孔を介してカニューレベースの後部に取り付けられる。
【0010】
好ましくは、前記外側カニューレの一部または全部は、フレキシブルチューブである。
【0011】
好ましくは、カニューレベースの壁には、給水室に連通される給水孔が設けられ、前記給水孔は、送水管に接続される。
【0012】
好ましくは、前記外側カニューレの先端部は、一方側へ折り曲げられて第1の折り曲げ部が形成され、前記イメージングモジュール支持体の先端部は、一方側へ折り曲げられて第2の折り曲げ部が形成され、第2の折り曲げ部の方向と第1の折り曲げ部の方向とが一致しており、清水室は、前記第1の折り曲げ部の内部に位置する。
【0013】
好ましくは、前記外側カニューレの先端には、操作工具を接続するための接続部が設けられる。
【0014】
好ましくは、前記接続部は、外側カニューレの先端の内壁に設けられるとともに操作工具を接続するための雌ねじであり、前記雌ねじは、レンズよりも前側に位置する。
【0015】
好ましくは、前記カニューレベースの後端には、操作孔がさらに設けられ、前記操作孔の個数は、1つまたは2つ以上であり、前記操作孔は、外側カニューレアセンブリの内部と外部とを連通するための作業通路を構成する。
【0016】
好ましくは、操作孔に設けられる内側カニューレをさらに含み、前記内側カニューレの内部には、外側カニューレの内部と外部とを連通するための作業通路が設けられ、前記内側カニューレの個数は、前記操作孔の個数以下である。
【0017】
好ましくは、前記内側カニューレの先端面は、レンズよりも後側に位置する。
【0018】
好ましくは、前記内側カニューレの先端には、内径が前記内側カニューレの内径よりも小さい弾性締付部が設けられる。
【0019】
好ましくは、前記操作孔を閉塞するためのシールキャップをさらに含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、上記の技術案を採用することにより、以下のような有益な技術効果を達成できる。
【0021】
本発明によれば、イメージングモジュールのレンズは、外側カニューレの内側に位置し、かつ、レンズと外側カニューレの先端面との間の領域に一定範囲の清水を保持し、外側カニューレの内部を前方に向かって流れる清水によって明瞭な可視領域を形成し、外側カニューレの先端が組織の表面に近づいた場合、その内部の清水によって血液水を押し流し、組織表面の状況をはっきりと観察することができ、手術操作の正確性と効率を向上させ、誤操作が発生する可能性を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第1の実施形態の構造を示す模式図である。
図2】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第1の実施形態の構造を示す断面図である。
図3】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第1の実施形態の使用状態を示す図である。
図4】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第2の実施形態の構造を示す断面図である。
図5】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第3の実施形態の構造を示す断面図である。
図6】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第3の実施形態の部分的な構造を示す模式図である。
図7】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第4の実施形態の構造を示す断面図である。
図8】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第5の実施形態の構造を示す断面図である。
図9】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第6の実施形態の構造を示す断面図である。
図10】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第7の実施形態の構造を示す断面図である。
図11】本発明に係る流体補助低侵襲手術可視装置の第8の実施形態の構造を示す断面図である。
図12】本発明における内側カニューレの構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
<実施例1>
図1乃至図3に示すように、流体補助低侵襲手術可視装置は、外側カニューレアセンブリと、イメージングモジュールと、イメージングモジュール支持体3と、送水管4とを含み、外側カニューレアセンブリは、外側カニューレ1と、カニューレベース2とを含み、前記カニューレベース2の内部に給水室21が設けられ、外側カニューレ1の後端は、給水室21に連通され、前記給水室21は、さらに前記送水管に連通され、前記イメージングモジュールは、前記イメージングモジュール支持体によって外側カニューレアセンブリに支持され、前記イメージングモジュールは、外側カニューレ1内に収容され、かつ、前記外側カニューレ1の先端面と前記イメージングモジュールのレンズ5との間に一定範囲の清水室12が形成される。
【0025】
具体的には、前記イメージングモジュール支持体3は、外側カニューレアセンブリ内に装着され、前記イメージングモジュールは、イメージングモジュール支持体3によって外側カニューレアセンブリ内に装着され、装着が完了した後、前記イメージングモジュールのレンズ5は、外側カニューレ1内に位置するとともに外側カニューレ1の先端面に近接する。このように、イメージングモジュールのレンズ5は、外側カニューレ1の先端面から一定の距離離れており、当該距離によって限定されるキャビティは、清水室12となる。
【0026】
使用の時、レンズ5は、外側カニューレ1の先端面よりも後側に位置し、外側カニューレ1の先端から清澄な生理的食塩水を連続的に排出する。前記外側カニューレ1の先端面とレンズ5との間に一定範囲の清水室12が形成され、前記給水室21および外側カニューレ1の内部の生理的食塩水は、一定の水圧を有するため、創口内の血液水が外側カニューレ1の内部に入ることができず、かつ外側カニューレ1の先端の一部の領域が明瞭な可視領域であるので、レンズ5から外側カニューレ1の先端までを常に明瞭な可視領域となるように保証することができ、レンズ5によって創口の内部組織の状況をはっきりと見えやすく、手術操作を必要とする部位を迅速に見つけることができる。
【0027】
1つの実施形態では、図8に示すように、前記外側カニューレ1とカニューレベース2とは、一体構造となっており、すなわち、外側カニューレ1とカニューレベース2とは一体的なものである。カニューレベース2は、容易に把持可能であるように外側カニューレ1よりも太くなることが好ましいが、勿論、図11に示すように、カニューレベース2と外側カニューレ1とは同じ太さであってもよく、すなわち、外側カニューレ1とカニューレベース2とは全体として薄肉の管状構造となってもよい。もちろん、カニューレベース2の内腔と外側カニューレ1の内腔とは、大きさや形状がいずれも同じであってもよく、大きさおよび/または形状が異なってもよく、ここでは限定しない。
【0028】
別の実施形態では、前記外側カニューレ1とカニューレベース2とは別体の構造となっており、図2に示すように、前記外側カニューレ1の後端がカニューレベース2の先端に接続されている。
【0029】
前述した2種の外側カニューレ1およびカニューレベース2の実施形態によれば、前記イメージングモジュール支持体3は、カニューレベース2に支持されてもよく、外側カニューレ1に支持されてもよく、前記イメージングモジュール支持体の設置方式は、例えばロッド体、ワイヤー体、支持フレームまたはロッド体と支持フレームとの組み合わせなどのような複数種類の方式がある。
【0030】
図2に示すように、前記イメージングモジュール支持体3は、ロッド体である。具体的には、前記ロッド体は、前記カニューレベース2に装着され、前記イメージングモジュールのレンズ5は、ロッド体の先端に取り付けられる。勿論、前記ロッド体は、支持フレームによってカニューレベース2または外側カニューレ1に支持されてもよい。
【0031】
さらに、前記ロッド体は、外側カニューレ1の内側に設けられるとともにカニューレベース2の後部に支持される。具体的には、カニューレベース2の後部に第1の貫通孔が設けられ、ロッド体は、当該第1の貫通孔に取り付けられる。当該第1の貫通孔の出口は、カニューレベース2の後端側に位置してもよいし、カニューレベース2の後部における端側以外の側面に位置してもよい。
【0032】
第1の貫通孔の出口がカニューレベース2の後端側に位置する場合、ロッド体の後端部がカニューレベース2の後端部から延出してもよく、カニューレベース2の後端部と面一であってもよく、カニューレベース2の第1の貫通孔内に位置してもよい。好ましくは、前記ロッド体の後端部は、カニューレベース2の第1の貫通孔内に位置する。
【0033】
このように、材質を節約するとともに製造コストを低減することができる一方、カニューレベース2の後部を容易に握ることができる。ロッド体の後端部がカニューレホルダ2の第1の貫通孔内に位置する場合、レンズがワイヤーで接続されると、レンズに接続された電線が第1の貫通孔から延出する。
【0034】
第1の貫通孔の出口がカニューレベース2の後部における端側以外の側面に位置する場合、ロッド体は、カニューレベース2の側面から延出してもよく、カニューレベース2の側面と面一であってもよく、カニューレベース2の第1の貫通孔内に位置してもよい。好ましくは、前記ロッド体の後端部は、カニューレベース2の第1の貫通孔内に位置する。
【0035】
レンズがワイヤーで接続されると、レンズに接続された電線が第1の貫通孔から延出する。また、レンズがワイヤーレスでの接続を採用する場合、カニューレベース2の後部に第1の貫通孔が設けられていなくてもよい。このように、カニューレベース2の後部に止まり穴が設けられ、ロッド体が止まり穴に取り付けられてもよく、または、ロッド体がカニューレベース2の後部の内側面に直接的に接続されてもよい。
【0036】
好ましくは、給水室21の密封性を保証して、給水室21の内部の水圧の安定化を確保するために、ロッド体とカニューレベース2とが密封的に固定される。
【0037】
好ましくは、前記ロッド体は、丸ロッドである。また、好ましくは、前記ロッド体は、横断面が円形である剛性のストレートロッドである。好ましくは、前記ロッド体は、中空ロッド体であり、レンズに接続される電線は、前記中空ロッド体内に収容される。さらに、前記ロッド体は、その軸線が外側カニューレ1の軸線と平行となるように配置されている。
【0038】
さらに、イメージングモジュールのレンズ5は、ロッド体の先端に設けられ、イメージングモジュールは、従来で既存のイメージングモジュールを採用し、前記レンズ5は、照明機能を有する。イメージングモジュールは、創口の内部組織の状況を表示装置に表示するために、外部の表示装置に導線を介して接続される。好ましくは、レンズ5は、ロッド体の先端に嵌め込まれ、レンズ5は、外側カニューレ1における生理的食塩水がロッド体の内部に入らないようにロッド体に密封的に固定嵌合される。レンズ5がワイヤーで接続される場合、レンズ5に接続された導線は、ロッド体の内部に収容されるとともにロッド体の後端から延出して外部の表示機器に接続される。
【0039】
図9に示すように、前記イメージングモジュール支持体3は、支持フレームであり、前記イメージングモジュールは、支持フレームによって外側カニューレに支持される。前記支持フレームの構造は、ディスク形のスポーク状(例えば、自転車スポーク状)、単一のロッド状(すなわち、1本のみのスポーク状構造で支持)、対称的なダブルロッドでの支持(すなわち、2本の対称的なスポーク状構造で支持)または支持を実現可能である他の任意の構造であってもよく、ここでは限定しない。
【0040】
さらに、送水管4は、カニューレベース2に設けられ、その一端が給水室21を介して外側カニューレ1に連通されるとともに、他端が給水装置に接続される。具体的には、カニューレベース2の壁には、給水室21に連通される給水孔22が設けられ、前記給水孔22は、カニューレベース2の側壁に位置してもよく、カニューレベース2の後端壁に位置してもよい。前記送水管4は、給水孔22に連通される。具体的には、送水管4の一端が給水孔22内に挿入され、その外壁が給水孔22の内壁に密封的に固定嵌合される。給水装置は、送水管4を介して外側カニューレ1の内部に連通され、手術操作の過程において外側カニューレ1の内部に清澄な生理的食塩水を連続的に注入し、生理的食塩水は、外側カニューレ1の先端から創口の内部に入る。
【0041】
さらに、図10に示すように、前記外側カニューレの先端面は、斜面であり、斜面構造を設けることにより、患者の手術創口の内部への外側カニューレの突刺しが容易になる。
【0042】
前記外側カニューレ1とカニューレベース2が別体の構造である場合、
【0043】
さらに、前記外側カニューレ1は、両端が開放する管状構造である。好ましくは、前記外側カニューレは、円形のストレート管である。より好ましくは、前記外側カニューレは、剛性の円形のストレート管である。勿論、前記外側カニューレは、階段的なもの、折り曲げられたものであってもよく、その断面形状として、例えば四角形、六角形、八角形などの非円形であってもよく、ここでは限定しない。
【0044】
さらに、前記外側カニューレ1は、カニューレベース2の先端に直接的に固定されてもよいし、前記カニューレベース2の先端に脱着可能に接続されてもよく、例えば、前記外側カニューレ1は、前記カニューレベース2の先端に挿着、係着または螺着などによって接続され、挿着、係着または螺着によって外側カニューレ1を接続することにより、加工が便利でるとともに組立が容易になる一方、異なる長さ、異なる内径の外側カニューレを容易に交換することができる。
【0045】
さらに、前記給水室21は、前端が開放されるとともに後端が閉鎖されるキャビティであり、すなわち、前記給水室21の前端に排水口を有し、前記排水口の大きさおよび形状は、給水室21の縦断面の大きさおよび形状と一致してもよく、給水室21の縦断面の大きさおよび形状と一致しなくてもよく、例えば、排水口は、給水室21の縦断面よりも小さくなるなどとしてもよい。図面では、排水口の大きさおよび形状が給水室21の縦断面の大きさおよび形状と一致する場合を示している。
【0046】
好ましくは、外側カニューレ1の後端が給水室21の先端に挿入されて、カニューレベース2に密封的に固定されて一体に接続される。動作状態では、外側カニューレ1を患者の手術創口の内部に挿入する必要があり、手でカニューレベース2を握って創口内への外側カニューレ1の挿入深さを調節することにより、手術操作を行う必要がある部位を見つける。
【0047】
1つの好ましい実施形態では、前記外側カニューレ1の一部または全部は、柔軟性を有し、すなわち、前記外側カニューレ1の一部または全部は、フレキシブルチューブである。これと対応し、前記イメージングモジュール支持体がロッド体であると、ロッド体の一部または全部が柔軟性を有し、前記イメージングモジュール支持体がワイヤー体であると、ワイヤー体の一部または全部が柔軟性を有する。外側カニューレおよびイメージングモジュール支持体を一部または全部が柔軟性を有するように設置することにより、手術器具は、手術器具の柔軟性に対するニーズを満足させ、適用範囲がより広くなる。
【0048】
本実施例におけるイメージングモジュールのレンズは、外側カニューレの内側に位置し、かつ、レンズと外側カニューレの先端面との間の領域に一定範囲の清水を保持して清水室を形成することにより、外側カニューレの内部を前方に向かって流れる清水により明瞭な可視領域を形成し、外側カニューレの先端が組織の表面に近づいた場合、その内部の清水により血液水を押し流し、組織表面の状況をはっきりと観察することができ、手術操作の正確性と効率を向上させ、誤操作が発生する可能性を解消することができる。
【0049】
<実施例2>
実施例2は、実施例1に基づいてさらに改良を行ったものであり、図1乃至図4に示すように、実施例2の技術案は、実施例1の技術案の内容および作動原理とほぼ同じであるが、前記外側カニューレ1の先端部が一方側へ折り曲げられて第1の折り曲げ部13が形成され、前記第1の折り曲げ部13が外側カニューレ1の本体部に対して一方側へ5~20°、好ましくは15°折り曲げられ、前記イメージングモジュール支持体3の先端部が一方側へ折り曲げられて第2の折り曲げ部31が形成され、第2の折り曲げ部31が前記イメージングモジュール支持体3の本体部に対して一方側へ折り曲げられる角度は、第1の折り曲げ部13が外側カニューレ1の本体部に対して一方側へ折り曲げられる角度と同じであり、第2の折り曲げ部31の方向は、第1の折り曲げ部13の方向と一致し、清水室12は、第1の折り曲げ部の内部に位置するという点で実施例1の技術案と異なっている。折り曲げ部を設けることにより、組織に対する観察領域を広げることができる。具体的には、動作状態では、外側カニューレ1を患者の手術創口の内部に挿入する必要があり、手でカニューレベース2を握って外側カニューレ1の創口内への挿入深さを調節するとともに、カニューレベース2を回動させることにより組織に対する観察領域を拡大することができる。
【0050】
<実施例3>
実施例3は、実施例1または実施例2に基づいてさらに改良を行ったものであり、図1図2図3図5および図6に示すように、実施例3の技術案は、実施例1の技術案の内容および作動原理とほぼ同じであるが、前記外側カニューレ1の先端には、操作工具を接続するための接続部が設けられ、操作工具は、接続部を介して外側カニューレ1の先端に脱着可能に接続され、前記接続部は、係止部、ネジ接続部または挿着部とすることができるという点で実施例1の技術案と異なっている。
【0051】
好ましくは、図5に示すように、前記外側カニューレ1の先端の内側壁には、操作工具を接続するための雌ねじ11が設けられ、前記雌ねじ11は、レンズ5よりも前側に位置する。操作工具は、雌ネジ11を介して外側カニューレ1の先端に脱着可能に固定装着され、組織における手術操作を行う必要がある位置を可視条件下で見つけて操作することができ、レンズと手術器具との一体化を実現し、操作の正確性と効率を向上させ、ミスの発生を大幅に低減することができる。
【0052】
<実施例4>
実施例4は、実施例1に基づいてさらに改良を行ったものであり、図1図2および図3に示すように、流体補助低侵襲手術可視装置は、外側カニューレアセンブリと、イメージングモジュールと、イメージングモジュール支持体3と、送水管4とを含み、外側カニューレアセンブリは、外側カニューレ1とカニューレベース2とを含む。さらに、前記カニューレベース2の後端には、外側カニューレアセンブリの内部と外部とを連通するための作業通路を構成する1つまたは2つ以上の操作孔7が設けられる。好ましくは、前記操作孔7には、シールキャップ61がさらに配置される。
【0053】
具体的には、作業過程において、組織病変または出血部位を探す時に、シールキャップ61によって操作孔7を閉塞し、レンズ5によって明瞭な可視条件で創口組織の操作位置を確定した後、シールキャップを開け、例えば低侵襲クランプ、低侵襲ナイフなどの低侵襲手術器具を操作孔7から挿入させ、外側カニューレアセンブリの内部を通って手術部位に到達して手術操作を行う。外側カニューレ1の先端にある清水室は、手術操作に対して明瞭な観察条件を提供することができ、手術の効率と正確性を向上させ、手術ミスを減少させることができる。
【0054】
前記操作孔の設置形状は、円形、正方形、長方形、六角形、八角形、楕円形などの様々な形状であってもよく、操作孔が複数ある場合、前記複数の操作孔の形状は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0055】
さらに、図7に示すように、操作孔7に設けられる内側カニューレ6をさらに含み、前記内側カニューレ6の内部には、外側カニューレ1の内部と外部とを連通するための作業通路が形成され、前記内側カニューレ6は、前記イメージングモジュール支持体3と平行に配置される。
【0056】
好ましくは、前記内側カニューレ6の先端面は、レンズ5よりも後側に位置する。また、好ましくは、前記内側カニューレ6は、等断面の円形ストレート管である。
【0057】
前記内側カニューレ6の個数は、操作孔7の個数と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0058】
具体的には、前記内側カニューレ6は、前記操作孔7に支持され、前記操作孔7の出口は、カニューレベース2の後端側に位置し、内側カニューレ6の後端部は、カニューレベース2の後端側から延出してもよく、カニューレベース2の後端側と面一であってもよく、カニューレベース2の操作孔7内に位置してもよい。好ましくは、内側カニューレ6の後端は、カニューレベース2から延出しており、これと対応して、前記シールキャップ61は、前記内側カニューレ6の後端に配置される。操作過程において、組織の病変または出血位置を探す時、シールキャップ61によって内側カニューレ6の後端を閉塞し、レンズ5によって明瞭な可視条件で創口組織の操作位置を確定した後、シールキャップ61を開け、例えば低侵襲クランプ、低侵襲ナイフなどの低侵襲手術器具を内側カニューレ6から挿入させ、内側カニューレ6の内部を通って手術部位に到達して手術操作を行う。外側カニューレ1の先端にある清水室は、手術操作に対して明瞭な観察条件を提供することができ、手術の効率と正確性を向上させ、手術ミスを減少させることができる。
【0059】
さらに、図12に示すように、前記内側カニューレ6の先端に弾性締付部8を有し、前記弾性締付部の内径が前記内側カニューレ6の内径よりも小さく、当該弾性締付部は、低侵襲手術器具をクランプするために用いられる。低侵襲手術器具の直径/太さが通常内側カニューレ6の内径よりも小さいため、低侵襲手術器具を内側カニューレ内に挿入させて手術を行う場合、低侵襲手術器具と内側カニューレの内壁との間に隙間があり、手術中に低侵襲手術器具の操作が不安定になる場合が生じやすく、内側カニューレのレンズに近い端部に弾性締付部を設け、弾性締付部によって低侵襲手術器具を挟持することにより、低侵襲手術器具が手術中に安定して操作される。
【0060】
具体的には、前記弾性締付部8は、少なくとも2枚の挟持片81によって囲まれてなる。複数枚の挟持片によって弾性締付部を形成し、挟持片の弾性を利用して低侵襲手術器具を締め付けることにより、構造が簡単となり、製造が容易になる。勿論、前記弾性締付部は、例えば内側カニューレの先端の内壁に貼り付けられる弾性パッド、または、内側カニューレの先端の内壁に設けられる弾性クリップなどの他の低侵襲手術器具のクランプを実現できるような構造であってもよい。
【0061】
なお、本願における外側カニューレアセンブリの構造の設置方式(例えば、一体構造または別体構造、太さ、形状など)、イメージングモジュール支持体の構造(例えば、ロッド体、硬質ワイヤ体または支持フレームなど)および支持位置(外側カニューレまたはカニューレベース)、操作孔の設置の有無および設置個数と形状、内側カニューレの設置の有無および設置個数と形状は、図面に示す実現方式に限定されず、任意に組み合わせることができる。
【0062】
本発明に記載されていない部分は、従来技術を採用または参照して実現することができる。なお、本発明の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の用語で表す方位または位置関係は、図面に基づいた方位または位置関係であって、本発明の便宜な説明および説明の簡素化のためのものに過ぎなく、それが表す装置または部品が必ず特定の方位を有し、かつ特定の方位で構成や操作しなければならないことを指示または暗示しないので、本発明を限定するものと理解されるべきではない。
【0063】
また、「第1」、「第2」の用語は、単に説明のために使用されるものであり、相対的な重要性を指示または示唆するものと理解されるべきではない。もちろん、上記の説明は、本発明を限定するものではなく、本発明は、上記の例に限定されず、当業者が本発明の実質的な範囲内で行った変更、修正、追加または置換も本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側カニューレアセンブリと、イメージングモジュールと、イメージングモジュール支持体と、送水管とを含み、
前記外側カニューレアセンブリは、外側カニューレと、カニューレベースとを含み、
前記カニューレベースの内部には、給水室が設けられ、
前記外側カニューレの後端は、前記給水室に連通され、
前記給水室は、さらに前記送水管に連通され、
前記イメージングモジュールは、前記イメージングモジュール支持体によって前記外側カニューレアセンブリに支持され、
前記イメージングモジュールは、前記外側カニューレ内に収容され、かつ、前記外側カニューレの先端面と前記イメージングモジュールのレンズとの間に一定範囲の清水室が形成される、
ことを特徴とする流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項2】
前記外側カニューレと前記カニューレベースとは、一体の構造または別体の構造となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項3】
前記イメージングモジュール支持体は、前記外側カニューレまたは前記カニューレベースに支持される、
ことを特徴とする請求項2に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項4】
前記イメージングモジュール支持体は、ロッド体、支持フレーム、硬質ワイヤー体またはロッド体と支持フレームとの組み合わせである、
ことを特徴とする請求項3に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項5】
前記イメージングモジュール支持体は、ロッド体であり、
前記ロッド体の後端は、前記カニューレベースの後部に支持され、
前記カニューレベースは、その給水室よりも後側に位置する部分に第1の貫通孔が設けられ、
前記ロッド体は、前記第1の貫通孔を介して前記カニューレベースの後部に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項6】
前記外側カニューレの一部または全部は、フレキシブルチューブである、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項7】
前記カニューレベースの壁には、前記給水室に連通される給水孔が設けられ、
前記給水孔は、前記送水管に接続される、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項8】
前記外側カニューレの先端部は、一方側へ折り曲げられて第1の折り曲げ部が形成され、
前記イメージングモジュール支持体の先端部は、一方側へ折り曲げられて第2の折り曲げ部が形成され、
前記第2の折り曲げ部の方向と前記第1の折り曲げ部の方向とが一致しており、
前記清水室は、前記第1の折り曲げ部の内部に位置する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項9】
前記外側カニューレの先端には、操作工具を接続するための接続部が設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項10】
前記接続部は、前記外側カニューレの先端の内壁に設けられるとともに操作工具を接続するための雌ねじであり、
前記雌ねじは、レンズよりも前側に位置する、
ことを特徴とする請求項9に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項11】
前記カニューレベースの後端には、操作孔がさらに設けられ、
前記操作孔の個数は、1つまたは2つ以上であり、
前記操作孔は、前記外側カニューレアセンブリの内部と外部とを連通するための作業通路を構成する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項12】
前記操作孔に設けられる内側カニューレをさらに含み、
前記内側カニューレの内部には、前記外側カニューレの内部と外部とを連通するための作業通路が設けられ、
前記内側カニューレの個数は、前記操作孔の個数以下である、
ことを特徴とする請求項11に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項13】
前記内側カニューレの先端面は、レンズよりも後側に位置する、
ことを特徴とする請求項12に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項14】
前記内側カニューレの先端には、内径が前記内側カニューレの内径よりも小さい弾性締付部が設けられる、
ことを特徴とする請求項12に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【請求項15】
前記操作孔を閉塞するためのシールキャップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の流体補助低侵襲手術可視装置。
【国際調査報告】