(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】圧力調節デバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 16/08 20060101AFI20240621BHJP
A61M 16/00 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
A61M16/08 330
A61M16/00 305A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578822
(86)(22)【出願日】2022-06-21
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 IB2022055731
(87)【国際公開番号】W WO2022269478
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522068485
【氏名又は名称】フィッシャー アンド パイケル ヘルスケア リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Fisher & Paykel Healthcare Limited
【住所又は居所原語表記】15 Maurice Paykel Place, East Tamaki, Auckland, 2013, New Zealand
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】デヴィッド・ジョン・シムズ
(57)【要約】
圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを固定する装置について記載する。この装置は、1つ又は複数の係合特徴部と、弾力的に変形可能なロック部材を備える解放可能なチューブ保持手段とを有する。弾力的に変形可能なロック部材は、ロック部材と係合特徴部との間の係合が圧力調節デバイス内での圧力制御チューブの移動に対する抵抗を引き起こすように、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成される。ロック部材は、圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の係合特徴部を有する圧力制御チューブを圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に保持するための装置であって、前記装置が、
弾力的に変形可能なロック部材であって、前記ロック部材と係合特徴部との間の係合が前記圧力調節デバイス内での前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗を引き起こすように、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備える、解放可能なチューブ保持手段を備え、
前記解放可能なチューブ保持手段は、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にある少なくとも1つの位置において、前記圧力制御チューブと選択的に係合可能であるように適合される、
装置。
【請求項2】
前記ロック部材の少なくとも一部が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、前記圧力制御チューブの凹部特徴部内に受け入れられる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記凹部特徴部内に受け入れられる前記ロック部材の部分が、チューブ係合部分を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ロック部材の前記チューブ係合部分が、前記凹部特徴部の表面から少なくとも部分的に離間されるように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記チューブ係合部分が、使用時に前記圧力制御チューブに向かって上方に延びるフック部分を備える、請求項3又は4に記載の装置。
【請求項6】
前記チューブ係合部分が、前記圧力制御チューブの前記1つ又は複数の係合特徴部の表面と嵌合するように構成された接触面を備える、請求項3~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記接触面が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、前記凹部特徴部の表面から少なくとも部分的に離間されるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記凹部特徴部が、前記圧力制御チューブの係合特徴部を含む、請求項2~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記凹部特徴部が、
前記圧力制御チューブの1つ又は複数の他の係合特徴部よりも深い深さを有する係合特徴部、及び/又は
前記圧力制御チューブの前記1つ又は複数の係合特徴部のうちの最上部の係合特徴部、
を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記圧力制御チューブが、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、完全に下降した位置にある、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記解放可能なチューブ保持手段が、結合端と自由端とを有する細長い本体を備え、前記結合端が、前記圧力調節デバイスのチャンバの壁に結合されるように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記結合端が、前記チャンバの頂壁に結合されるように構成され、及び/又は、前記結合端が、1つ又は複数の結合部分を備え、好ましくは、前記1つ又は複数の結合部分が、前記頂壁に回動可能に結合されるように構成されたヒンジフック又はタブを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記結合端が、前記チャンバの壁に回動可能に結合されるように構成される、請求項11又は12に記載の装置。
【請求項14】
前記自由端が作動部材を備える、請求項11~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記作動部材が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、非変形位置にあるように構成され、及び/又は、前記作動部材がプッシュタブを備える、請求項15に記載の装置。
【請求項16】
前記ロック部材が、
前記チューブ保持手段の前記細長い本体から下方に延びる細長い部材を備え、及び/又は、
第1のロック部材を備え、前記解放可能なチューブ保持手段が、前記第2のロック部材と係合特徴部との間の係合が前記圧力調節デバイス内での前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗を引き起こすように、前記係合特徴部の少なくとも1つと係合可能であるように構成された弾力的に変形可能な第2のロック部材をさらに備える、
請求項11~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記第2のロック部材がチューブ係合部分を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるときに、前記圧力制御チューブの係合特徴部と係合可能であるように構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第2のロック部材の前記係合部分が、前記圧力制御チューブの前記1つ又は複数の係合特徴部の表面と嵌合するように構成された接触面を備える、請求項17又は18に記載の装置。
【請求項20】
前記第2のロック部材の前記接触面が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、前記圧力制御チューブの係合特徴部と嵌合するように構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記第2のロック部材の遠位端に隣接して配置される、請求項17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記解放可能なチューブ保持手段が、前記ロック部材又は前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材の両方のどちらかが、圧力調節デバイス内での前記圧力調整チューブの移動が抵抗されるように前記圧力調整チューブの少なくとも1つの係合特徴部と係合する第1の位置にある、第1の構成と、前記ロック部材又は前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材が第2の位置にあり、第2の位置において、前記ロック部材又は前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材は前記係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除され、その結果、前記圧力調節デバイス内での前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減される、第2の構成との間で選択的に適合可能であるように構成される、請求項17~21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記解放可能なチューブ保持手段が、前記作動部材が作動されたときに、前記第1の構成から前記第2の構成に適合されるように構成される、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記作動部材が、前記圧力調節デバイスのチャンバに向かって付勢されたときに作動するように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記細長い本体が、前記結合端と前記自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備える、請求項11~24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記細長い本体が、前記結合端と前記ヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記弾力的に変形可能な部分が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、非変形位置にあるように構成される、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記細長い本体が、前記圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備える、請求項11~27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブのユーザ規定位置が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成に適合されているときに、前記圧力制御チューブに第1の所定のダウンストローク力又は第1の所定のアップストローク力を適用することによって、及び、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成に適合されているときに、前記圧力制御チューブに第2の所定のダウンストローク力又は第2の所定のアップストローク力を適用することによって、調整されるように構成され、
前記第1の所定のダウンストローク力は前記第2の所定のダウンストローク力より大きく、
前記第1の所定のアップストローク力は前記第2の所定のアップストローク力より大きい、
請求項22~28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを固定する装置であって、
1つ又は複数の係合特徴部を備える圧力制御チューブと、
前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備える解放可能なチューブ保持手段とを備え、
前記解放可能なチューブ保持手段は、
前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブの移動が抵抗されるように前記ロック部材が前記係合特徴部の少なくとも1つと係合する第1の位置に前記ロック部材がある第1の構成と、
前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、前記ロック部材が前記係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される第2の位置に前記ロック部材がある第2の構成と
の間で選択的に適合可能である、装置。
【請求項31】
前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるときの前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗と比較して低減される、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記ロック部材が、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備える、請求項30又は31に記載の装置。
【請求項33】
前記チューブ係合部分が、前記ロック部材が前記第2の位置にあるとき、前記ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され、及び/又は、前記チューブ係合部分が、前記ロック部材が前記第2の位置にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され、及び/又は、
前記チューブ係合部分が、使用時に前記圧力制御チューブに向かって内側に延びるフック部分を備え、及び/又は、前記チューブ係合部分と前記係合特徴部が、対応する嵌合面を有する、
請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記ロック部材が第1のロック部材を備え、前記チューブ保持手段が、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成された第2の弾力的に変形可能なロック部材をさらに備える、請求項30~33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
前記第2のロック部材が、チューブ保持手段が前記第1の構成にあるときは第1の位置にあり、解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるときは第2の位置にあるように構成される、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記第2のロック部材がチューブ係合部分を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記第2のロック部材が前記第1の位置にあるとき、係合特徴部と垂直方向に整列して嵌合係合するように構成され、及び/又は、
前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記ロック部材が前記第2の位置にあるとき、前記ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され、及び/又は、前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記ロック部材が前記第2の位置にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成される、
請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記第2のロック部材が、使用時に前記圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成されたフック部分を備える、請求項36又は37に記載の装置。
【請求項39】
前記解放可能なチューブ保持手段が、結合端と自由端とを有する細長い本体を備え、前記結合端は、前記圧力調節デバイスのチャンバの壁に結合されるように構成される、請求項30~38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
前記結合端が、前記チャンバの頂壁に結合されるように構成される、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記結合端が、前記チャンバの前記壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成される、請求項39又は40に記載の装置。
【請求項42】
前記ロック部材又は前記第1及び第2のロック部材が、前記チューブ保持手段の前記細長い本体から下方に延びる細長い部材を備える、請求項39~41のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記自由端が作動部材を備える、請求項39~42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記作動部材が、前記解放可能なチューブ保持手段を前記第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合させるように構成され、好ましくは、前記作動部材は、前記作動部材に作動力が適用されると、前記解放可能なチューブ保持手段を前記第1の構成から前記第2の構成に適合させるように構成される、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記解放可能なチューブ保持部材が前記第2の構成にあるとき、前記作動部材は、前記チャンバの壁に向かって完全に押し下げられる、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記細長い本体が、前記結合端と前記自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備える、請求項39~45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
前記作動部材が、前記ヒンジ/支点を中心に回動可能であるように構成される、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記細長い本体が、前記結合端と前記ヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備える、請求項46又は47に記載の装置。
【請求項49】
前記弾力的に変形可能な領域が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるとき、前記チャンバの前記壁又は頂壁の表面と実質的に面一になるように構成され、及び/又は、
前記弾力的に変形可能な領域が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記チャンバの前記壁又は頂壁の表面から離れるように変形されるように及び/又は弓なりに曲がるように構成される、
請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記作動部材が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記第2のロック部材を下方に付勢し、係合特徴部との垂直方向の整列から外すように構成される、請求項43~49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記細長い本体が、使用時に前記圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備える、請求項39~50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
前記1つ又は複数の係合特徴部がそれぞれ、前記圧力制御チューブの本体の外面上のノッチ又は溝を備える、請求項30~51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
前記圧力制御チューブが、
前記圧力制御チューブの本体の長さに沿って間隔をあけて配置された複数の係合特徴部、及び/又は、
前記係合特徴部のそれぞれが、前記圧力調節デバイスの圧力設定に対応するように構成される、
請求項52に記載の装置。
【請求項54】
圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを保持するための解放可能なチューブ保持手段であって、
前記圧力制御チューブをユーザ規定位置に保持するために、前記圧力制御チューブの係合特徴部と解放可能に係合するように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備え、
前記解放可能なチューブ保持手段は、前記ロック部材が前記係合特徴部と係合されて前記圧力制御チューブの移動に抵抗する第1の構成と、前記ロック部材が少なくとも部分的に前記係合特徴部から係合解除されて前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減される第2の構成との間で適合可能であるように構成される、
解放可能なチューブ保持手段。
【請求項55】
前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるときの前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗と比較して低減される、請求項54に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項56】
前記ロック部材が、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備える、請求項54又は55に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項57】
前記チューブ係合部分が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除されるように構成される、請求項56に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項58】
前記チューブ係合部分が、使用時に前記圧力制御チューブに向かって内側に延びるフック部分を備える、請求項56又は57に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項59】
前記ロック部材が第1のロック部材を備え、前記解放可能なチューブ保持手段が、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合するように構成された第2の弾力的に変形可能なロック部材をさらに備える、請求項54~58のいずれか一項に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項60】
前記第2のロック部材がチューブ係合部分を備える、請求項59に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項61】
前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成される、請求項60に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項62】
前記第2のロック部材が、使用時に前記圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成されたフック部分を備える、請求項60又は61に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項63】
結合端と自由端とを有する細長い本体を備え、前記結合端が、前記圧力調節デバイスのチャンバの壁に結合されるように構成される、請求項54~62のいずれか一項に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項64】
前記自由端が作動部材を備える、請求項63に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項65】
前記作動部材が、前記解放可能なチューブ保持手段を前記第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合させるように構成され、好ましくは、前記作動部材は、前記作動部材に作動力が適用されると、前記解放可能なチューブ保持手段を前記第1の構成から前記第2の構成に適合させるように構成される、請求項64に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項66】
前記作動力が、前記作動部材を前記チャンバの壁に向かって付勢するように構成される、請求項65に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項67】
前記細長い本体が、前記結合端と前記自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備え、好ましくは、前記作動部材が、前記ヒンジ/支点を中心に回動可能であるように構成される、請求項64~66のいずれか一項に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項68】
前記細長い本体が、前記結合端と前記ヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備える、請求項67に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項69】
前記弾力的に変形可能な領域が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるとき、前記チャンバの前記壁又は頂壁の表面と実質的に面一になるように構成され、及び/又は、
前記弾力的に変形可能な領域は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記チャンバの前記壁又は頂壁の表面から離れるように変形され弓なりに曲がるように構成され、好ましくは、前記弾力的に変形可能な領域は、前記弾力的に変形可能な領域が前記チャンバの前記壁又は頂壁から離れるように変形され又は弓なりに曲げられたときに、前記ロック部材又は第1のロック部材を、垂直方向の整列から外れ、係合特徴部から横方向に離れるように持ち上げ又は付勢するように構成される、
請求項68に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項70】
前記作動部材が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記第2のロック部材を下方に付勢し、係合特徴部との垂直方向の整列から外すように構成される、請求項64~69のいずれか一項に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項71】
前記細長い本体が、使用時に前記圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備える、請求項63~70のいずれか一項に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項72】
前記ロック部材又は前記第1及び第2のロック部材が、前記1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部と解放可能に係合可能であるように構成され、前記係合特徴部が、前記圧力制御チューブの本体の外面上のノッチ又は溝を備える、請求項54~71のいずれか一項に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項73】
前記圧力制御チューブが、前記圧力制御チューブの本体の長さに沿って間隔をあけて配置された複数の係合特徴部を備え、及び/又は、
前記係合特徴部のそれぞれが、前記圧力調節デバイスの圧力設定に対応するように構成される、
請求項72に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項74】
前記係合特徴部のそれぞれが、互いに及び前記圧力制御チューブの本体の外面に対して角度を成す上面及び下面を備え、好ましくは、
前記ロック部材又は第1及び第2のロック部材は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるとき、係合特徴部の前記上面及び下面の両方と係合又は接触するように構成され、及び/又は、
前記ロック部材又は第1及び第2のロック部材は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、係合特徴部の前記上面から少なくとも部分的に係合解除されるように構成される、
請求項72又は73に記載の解放可能なチューブ保持手段。
【請求項75】
呼吸補助装置と共に使用するための圧力調節デバイスであって、
液体の塊を保持するためのチャンバと、
1つ又は複数の係合特徴部を備える圧力制御チューブと、
前記圧力制御チューブを前記圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に解放可能に保持するように構成された解放可能なチューブ保持手段とを備え、
前記解放可能なチューブ保持手段は、前記1つ又は複数の係合特徴部の係合特徴部と解放可能に係合可能であるように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備え、
前記解放可能なチューブ保持手段は、前記ロック部材が前記1つ又は複数の係合特徴部の係合特徴部と係合され、前記圧力制御チューブの移動に抵抗する第1の構成と、前記ロック部材が、前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、前記係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される第2の構成との間で適合可能であるように構成される、
圧力調節デバイス。
【請求項76】
前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるときの前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗と比較して低減される、請求項75に記載の圧力調節デバイス。
【請求項77】
前記ロック部材が、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備える、請求項75又は76に記載の圧力調節デバイス。
【請求項78】
前記チューブ係合部分が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるときに、前記係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され、及び/又は、
前記チューブ係合部分は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成される、
請求項77に記載の圧力調節デバイス。
【請求項79】
前記ロック部材が第1のロック部材を備え、前記解放可能なチューブ保持手段が、前記係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合するように構成された第2の弾力的に変形可能なロック部材をさらに備える、請求項75~78のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項80】
前記第2のロック部材が、チューブ係合部分を備える、請求項79に記載の圧力調節デバイス。
【請求項81】
前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成される、請求項80に記載の圧力調節デバイス。
【請求項82】
前記第2のロック部材が、使用時に前記圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成されたフック部分を備える、請求項80又は81に記載の圧力調節デバイス。
【請求項83】
結合端と自由端とを有する細長い本体をさらに備え、前記結合端は、前記チャンバの壁に結合されるように構成される、請求項75~82のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項84】
前記自由端が作動部材を備える、請求項83に記載の圧力調節デバイス。
【請求項85】
前記作動部材が、前記解放可能なチューブ保持手段を前記第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合させるように構成され、好ましくは、前記作動部材は、前記作動部材に作動力が適用されると、前記解放可能なチューブ保持手段を前記第1の構成から前記第2の構成に適合させるように構成される、請求項84に記載の圧力調節デバイス。
【請求項86】
前記作動力が、前記作動部材を前記チャンバの前記壁に向かって付勢するように構成される、請求項85に記載の圧力調節デバイス。
【請求項87】
前記細長い本体が、前記結合端と前記自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備え、好ましくは、前記作動部材は、前記ヒンジ/支点を中心に回動可能であるように構成される、請求項84~86のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項88】
前記細長い本体が、前記結合端と前記ヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備える、請求項87に記載の圧力調節デバイス。
【請求項89】
前記弾力的に変形可能な領域が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるとき、前記チャンバの前記壁又は頂壁の表面と実質的に面一になるように構成され、及び/又は、
前記弾力的に変形可能な領域は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、前記チャンバの前記壁又は頂壁の表面から離れるように変形され弓なりに曲がるように構成される、
請求項87又は88に記載の圧力調節デバイス。
【請求項90】
前記細長い本体が、使用時に前記圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備える、請求項83~89のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項91】
前記圧力制御チューブが、前記圧力制御チューブの本体の長さに沿って間隔をあけて配置された複数の係合特徴部を備え、好ましくは、
前記係合特徴部のそれぞれは、前記圧力調節デバイスの圧力設定に対応するように構成される、
請求項75~90のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項92】
前記係合特徴部のそれぞれが、互いに及び前記圧力制御チューブの本体の外面に対して角度を成す上面及び下面を備え、好ましくは、
前記ロック部材又は第1及び第2のロック部材は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成にあるとき、係合特徴部の前記上面及び下面の両方と係合又は接触するように構成され、及び/又は、
前記ロック部材又は第1及び第2のロック部材は、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成にあるとき、係合特徴部の前記上面から少なくとも部分的に係合解除されるように構成される、
請求項91に記載の圧力調節デバイス。
【請求項93】
前記解放可能なチューブ保持手段が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にある少なくとも1つの位置において、前記圧力制御チューブと選択的に係合可能であるように適合される、請求項77~92のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項94】
前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブのユーザ規定位置が、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第1の構成に適合されているときに、第1のダウンストローク力又は第1のアップストローク力を前記圧力制御チューブに適用することによって、及び、前記解放可能なチューブ保持手段が前記第2の構成に適合されているときに、第2のダウンストローク力又は第2のアップストローク力を前記圧力制御チューブに適用することによって、調整されるように構成され、
前記第1のダウンストローク力は、前記第2のダウンストローク力よりも大きく、
前記第1のアップストローク力は、前記第2のアップストローク力よりも大きい、
請求項75~93のいずれか一項に記載の圧力調節デバイス。
【請求項95】
圧力調節デバイスであって、
液体柱を保持するように構成されたチャンバと、
前記圧力調節デバイスの圧力を増減させるために前記液体柱内で選択的に移動可能であるように構成された圧力制御チューブであって、前記圧力制御チューブの長さに沿って間隔をあけて配置された1つ又は複数の係合特徴部を備える圧力制御チューブと、
解放可能なチューブ保持手段であって、第1の弾力的に変形可能なロック部材と、第2の弾力的に変形可能なロック部材とを備え、前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材のそれぞれが、少なくとも1つの係合特徴部と解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備える、解放可能なチューブ保持手段とを備え、
前記第1のロック部材の前記チューブ係合部分と前記1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部との係合、及び前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分と前記1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部との係合が、前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗を提供し、前記圧力制御チューブを前記液体柱内のユーザ規定深さに保持し、
前記解放可能なチューブ保持手段が、
前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブの移動が第1のアップストローク抵抗力及び第1のダウンストローク抵抗力によって抵抗されるように、前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分がそれぞれ、前記1つ又は複数の係合特徴部のうちの少なくとも1つと係合する第1の構成と、
前記圧力調節デバイス内の前記圧力制御チューブの移動に対する抵抗が、前記第1のアップストローク抵抗力及び前記第1のアップストローク抵抗力より小さい第2のアップストローク抵抗力及び第2のダウンストローク抵抗力によって抵抗されるように、前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材の前記チューブ係合部分の少なくとも一方が、前記係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される第2の構成と
の間で選択的に適合可能であり、
さらに、前記解放可能なチューブ保持手段が、前記解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にある位置において、前記圧力制御チューブと選択的に係合可能であるように適合される、
圧力調節デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、呼気終末陽圧(PEEP:Positive End Expiratory Pressure)装置から患者に供給される気体の圧力を調節するためなど、呼吸補助装置と共に使用するための圧力調節器に関する。本開示はさらに、圧力調節器内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを保持するための装置を有する圧力調節器に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年6月21日に提出された米国仮特許出願第63/202,689号に付与された優先権を主張するものであり、その開示内容は参照により完全な形で組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
気泡持続気道陽圧(CPAP)は、患者(典型的には幼児)に患者インターフェースを介して気体の流れが供給される既知の呼吸療法の形態である。気体の流れは、典型的には、病院又は診療所の壁内の気体源によって、例えば搬送中に圧縮空気及び/又は酸素のボンベによって提供され、又は他の呼吸補助装置によって提供される場合もある。患者インターフェースは、吸気導管と呼気導管の2つの導管に接続されている。吸気導管は患者に気体を提供する。呼気導管は患者からの呼息ガスの通路を提供する。呼気導管は、圧力を設定するために使用される気泡CPAP圧力調節器と連通している。圧力調節器は、呼気導管の端部が浸漬される水柱を有するチャンバであり得る。呼息ガスは圧力調節器に排出される。呼息ガスが水中に排出されると、水中に気泡が生じ、すなわちバブリング効果が生じる。患者インターフェースは通常、患者の口及び/又は鼻とシールを形成するように構成される。シールされた患者インターフェースの例としては、鼻マスク、口腔マスク、フルフェイスマスク、ネーザルピロー、又はシール形成性鼻プロングを有するカニューレを挙げることができる。圧力調節デバイスによって提供される圧力は、呼気導管の端部分が水柱に浸漬される浸漬又は深さのレベルを変えることによって制御することができる。圧力調節デバイスは、呼気導管の端部分を圧力調節デバイスのチャンバ又はタンク内のいくつかの所定の高さのいずれか1つに固定することにより、ユーザ規定圧力を提供するように設定することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の態様を以下に要約する。本開示の態様及び実施形態は、1つの態様の特徴及び/又は実施形態が、互換性がある場合、任意の他の態様の特徴及び/又は実施形態と共に使用され得るように組み合わされ得ることに留意されたい。
【0005】
本開示は、解放可能なチューブ保持手段内の応力が、長期間の保管又は輸送中に解放可能なチューブ保持手段のクリープ及び変形を引き起こすリスクを軽減し得る装置を記載する。クリープが解放可能なチューブ保持手段に変形を引き起こすリスクを軽減することはまた、圧力制御チューブの意図しない移動が、圧力調節デバイスによって患者に送達される気体の圧力に意図しない変化を引き起こすリスクを軽減し得る。
【0006】
一態様によれば、1つ又は複数の係合特徴部を有する圧力制御チューブを圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に保持する装置が提供される。この装置は、解放可能なチューブ保持手段を備える。解放可能なチューブ保持手段は、弾力的に変形可能なロック部材を備える。弾力的に変形可能なロック部材は、ロック部材と係合特徴部との間の係合が圧力調節デバイス内での圧力制御チューブの移動に対する抵抗を引き起こすように、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されている。解放可能なチューブ保持手段は、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にある少なくとも1つの位置において、圧力制御チューブと選択的に係合可能であるように適合される。
【0007】
ロック部材の少なくとも一部が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、圧力制御チューブの凹部特徴部内に受け入れられ得る。
【0008】
凹部特徴部内に受け入れられるロック部材の部分が、チューブ係合部分を含み得る。
【0009】
ロック部材のチューブ係合部分が、凹部特徴部の表面から少なくとも部分的に離間されるように構成され得る。
【0010】
チューブ係合部分が、使用時に圧力制御チューブに向かって上方に延びるフック部分を備え得る。
【0011】
フック部分が、第1のセグメントと第2のセグメントとを備え得る。
【0012】
チューブ係合部分が、圧力制御チューブの1つ又は複数の係合特徴部の表面と嵌合するように構成された接触面を備え得る。
【0013】
接触面が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、凹部特徴部の表面から少なくとも部分的に離間されるように構成され得る。
【0014】
チューブ係合部分が、ロック部材の遠位端に隣接して配置され得る。
【0015】
凹部特徴部が、圧力制御チューブの係合特徴部を含み得る。
【0016】
凹部特徴部が、圧力制御チューブの1つ又は複数の他の係合特徴部よりも深い深さを有する係合特徴部を含み得る。
【0017】
凹部特徴部が、圧力制御チューブの1つ又は複数の係合特徴部のうちの最上部の係合特徴部を含み得る。
【0018】
圧力制御チューブが、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、完全に下降した位置にあり得る。
【0019】
解放可能なチューブ保持手段が、結合端と自由端とを有する細長い本体を備え得る。結合端が、圧力調節デバイスのチャンバの壁に結合されるように構成され得る。
【0020】
結合端が、チャンバの頂壁に結合されるように構成され得る。
【0021】
結合端が、1つ又は複数の結合部分を備え得る。
【0022】
1つ又は複数の結合部分が、頂壁に回動可能に結合されるように構成されたヒンジフック又はタブを備え得る。
【0023】
結合端が、チャンバの壁に回動可能に結合されるように構成され得る。
【0024】
自由端が作動部材を備え得る。
【0025】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、非変形位置にあるように構成され得る。
【0026】
作動部材がプッシュタブを備え得る。
【0027】
ロック部材が、チューブ保持手段の細長い本体から下方に延びる細長い部材を備え得る。
【0028】
ロック部材が第1のロック部材を備える場合があり、解放可能なチューブ保持手段が、係合特徴部の少なくとも1つと係合可能であるように構成された弾力的に変形可能な第2のロック部材をさらに備える場合がある。第2のロック部材と係合特徴部との間の係合は、圧力調節デバイス内での圧力制御チューブの移動に対する抵抗を引き起こし得る。
【0029】
第2のロック部材がチューブ係合部分を備え得る。
【0030】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるときに、圧力制御チューブの係合特徴部と係合可能であり得る。
【0031】
第2のロック部材の係合部分が、圧力制御チューブの1つ又は複数の係合特徴部の表面と嵌合するように構成された接触面を備え得る。
【0032】
第2のロック部材の接触面が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、圧力制御チューブの係合特徴部と嵌合するように構成され得る。
【0033】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、第2のロック部材の遠位端に隣接して配置され得る。
【0034】
第2のロック部材が、遠位端に隣接して位置するフック部分を備え得る。
【0035】
第2のロック部材のフック部分が、使用時に圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成され得る。
【0036】
第2のロック部材のフック部分が、第1のセグメント及び第2のセグメントを備え得る。
【0037】
第2のロック部材のフック部分の第1のセグメントが、第2のロック部材の係合部分の一部を形成し得る。
【0038】
第2のロック部材のフックの第2のセグメントが、チューブ保持手段を組み付けられた位置に保持するための受け具を形成し得る。
【0039】
解放可能なチューブ保持手段が、第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合可能であるように構成され得る。第1の構成において、ロック部材又は第1のロック部材及び第2のロック部材の両方のどちらかが、圧力調節デバイス内での圧力調整チューブの移動が抵抗されるように圧力調整チューブの少なくとも1つの係合特徴部と係合する第1の位置にある。第2の構成において、ロック部材又は第1のロック部材及び第2のロック部材は、ロック部材又は第1のロック部材及び第2のロック部材が、圧力調節デバイス内での圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される第2の位置にある。
【0040】
解放可能なチューブ保持手段が、作動部材が作動されたときに、第1の構成から第2の構成に適合されるように構成され得る。
【0041】
作動部材が、圧力調節デバイスのチャンバに向かって付勢されたときに作動するように構成され得る。
【0042】
細長い本体が、結合端と自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備え得る。
【0043】
細長い本体が、結合端とヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備え得る。
【0044】
弾力的に変形可能な領域が、1つ又は複数のばね部材を備え得る。
【0045】
弾力的に変形可能な領域が、一対のばね部材を備え得る。
【0046】
弾力的に変形可能な部分が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、非変形位置にあるように構成され得る。
【0047】
細長い本体が、使用時に圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備え得る。
【0048】
チューブ受け入れ部分が、結合端と自由端との中間に位置するアパーチャを備え得る。
【0049】
圧力調節デバイス内の圧力制御チューブのユーザ規定位置は、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成に適合されたときに、圧力制御チューブに第1の所定のダウンストローク力又は第1の所定のアップストローク力を適用することによって調整されるように構成され得る。また、圧力制御チューブのユーザ規定位置は、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成に適合されたときに、圧力制御チューブに第2の所定のダウンストローク力又は第2の所定のアップストローク力を適用することによって調整されるように構成され得る。第1の所定のダウンストローク力は、第2の所定のダウンストローク力よりも大きい可能性があり、第1の所定のアップストローク力は、第2の所定のアップストローク力よりも大きい可能性がある。
【0050】
第1のダウンストローク力は第1のアップストローク力より大きく、第2のダウンストローク力は第2のアップストローク力より大きい。
【0051】
さらなる態様によれば、圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを固定する装置が提供される。この装置は、1つ又は複数の係合特徴部を備える圧力制御チューブと、解放可能なチューブ保持手段とを備える。解放可能なチューブ保持手段は、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備える。解放可能なチューブ保持手段は、圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの移動が抵抗されるようにロック部材が係合特徴部の少なくとも1つと係合する第1の位置にロック部材がある第1の構成と;圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、ロック部材が係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される第2の位置にロック部材がある第2の構成との間で選択的に適合可能であり得る。
【0052】
解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときの圧力制御チューブの移動に対する抵抗と比較して低減され得る。
【0053】
ロック部材が、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備え得る。
【0054】
チューブ係合部分が、ロック部材が第1の位置にあるときに、係合特徴部と垂直方向に整列して嵌合係合するように構成され得る。
【0055】
チューブ係合部分が、ロック部材が第2の位置にあるとき、ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0056】
チューブ係合部分が、ロック部材が第2の位置にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され得る。
【0057】
チューブ係合部分が、ロック部材の遠位端に配置され得る。
【0058】
チューブ係合部分が、使用時に圧力制御チューブに向かって内側に延びるフック部分を備え得る。
【0059】
チューブ係合部分と係合特徴部が、対応する嵌合面を有し得る。
【0060】
ロック部材が、第1のロック部材を備え得る。チューブ保持手段が、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成された第2の弾力的に変形可能なロック部材を備え得る。
【0061】
第2のロック部材が、チューブ保持手段が第1の構成にあるときは第1の位置にあり、チューブ保持手段が第2の構成にあるときは第2の位置にあるように構成され得る。
【0062】
第2のロック部材がチューブ係合部分を備え得る。
【0063】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、第2のロック部材が第1の位置にあるとき、係合特徴部と垂直方向に整列して嵌合係合するように構成され得る。
【0064】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、ロック部材が第2の位置にあるとき、ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0065】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、ロック部材が第2の位置にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され得る。
【0066】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、第2のロック部材の遠位端に配置され得る。
【0067】
第2のロック部材が、使用時に圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成されたフック部分を備え得る。
【0068】
第2のロック部材のフック部分が、第2のロック部材のチューブ係合部分の少なくとも一部を形成し得る。
【0069】
第2のロック部材のフック部分が、第1のセグメント及び第2のセグメントを備え得る。
【0070】
第1のセグメントが、第2のロック部材のチューブ係合部分の一部を形成し得る。
【0071】
第2のセグメントが、チューブ保持手段を組み付けられた位置に保持するための受け具を形成し得る。
【0072】
解放可能なチューブ保持手段が、結合端と自由端とを有する細長い本体を備え得、結合端は、圧力調節デバイスのチャンバの壁に結合されるように構成される。
【0073】
結合端が、チャンバの頂壁に結合されるように構成され得る。
【0074】
結合端が、1つ又は複数の結合部分を備え得る。
【0075】
1つ又は複数の結合部分が、チャンバの壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成されたヒンジフック又はタブを備え得る。
【0076】
結合端が、チャンバの壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成され得る。
【0077】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、チューブ保持手段の細長い本体から下方に延びる細長い部材を備え得る。
【0078】
自由端が、作動部材を備え得る。
【0079】
作動部材が、プッシュタブを備え得る。
【0080】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段を第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合させるように構成され得る。
【0081】
作動部材が、作動部材に作動力が適用されると、解放可能なチューブ保持手段を第1の構成から第2の構成に適合させるように構成され得る。
【0082】
作動力が、作動部材をチャンバの壁に向かって付勢するように構成され得る。
【0083】
解放可能なチューブ保持部材が第2の構成にあるとき、作動部材は、チャンバの壁に向かって完全に押し下げられ得る。
【0084】
細長い本体が、結合端と自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備え得る。
【0085】
作動部材が、ヒンジ/支点を中心に回動可能であるように構成され得る。
【0086】
細長い本体が、結合端とヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備え得る。
【0087】
弾力的に変形可能な領域が、1つ又は複数の細長いばね部材を備え得る。
【0088】
弾力的に変形可能な領域が、一対の細長いばね部材を備え得る。
【0089】
弾力的に変形可能な領域が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるとき、チャンバの壁又は頂壁の表面と実質的に面一になるように構成され得る。
【0090】
弾力的に変形可能な領域が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、チャンバの壁又は頂壁の表面から離れるように変形されるように及び/又は弓なりに曲がるように構成され得る。
【0091】
弾力的に変形可能な領域が、弾力的に変形可能な領域がチャンバの壁又は頂壁から離れるように変形された又は弓なりに曲げられたときに、ロック部材又は第1のロック部材を、垂直方向の整列から外れ、係合特徴部から横方向に離れるように持ち上げ又は付勢するように構成され得る。
【0092】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、第2のロック部材を下方に付勢し、係合特徴部との垂直方向の整列から外すように構成され得る。
【0093】
細長い本体が、使用時に圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備え得る。
【0094】
チューブ受け入れ部分が、結合端と自由端との中間に位置するアパーチャを備え得る。
【0095】
1つ又は複数の係合特徴部がそれぞれ、圧力制御チューブの本体の外面上のノッチ又は溝を備え得る。
【0096】
圧力制御チューブが、圧力制御チューブの本体の長さに沿って間隔をあけて配置された複数の係合特徴部を備え得る。
【0097】
係合特徴部のそれぞれが、圧力調節デバイスの圧力設定に対応するように構成され得る。
【0098】
係合特徴部のそれぞれが、互いに及び圧力制御チューブの本体の外面に対して角度を成す上面及び下面を備え得る。
【0099】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるとき、係合特徴部の上面及び下面の両方と係合又は接触するように構成され得る。
【0100】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部の上面から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0101】
ロック部材又は第1のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部の下面から係合解除され得る。
【0102】
さらなる態様によれば、圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを保持するための解放可能なチューブ保持手段が提供される。この解放可能なチューブ保持手段は、圧力制御チューブをユーザ規定位置に保持するために、圧力制御チューブの係合特徴部と解放可能に係合するように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備える。解放可能なチューブ保持手段は、ロック部材が係合特徴部と係合されて圧力制御チューブの移動に抵抗する第1の構成と、ロック部材が少なくとも部分的に係合特徴部から係合解除されて圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減される第2の構成との間で適合可能であるように構成される。
【0103】
解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときの圧力制御チューブの移動に対する抵抗と比較して低減され得る。
【0104】
ロック部材が、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備え得る。
【0105】
チューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときに、係合特徴部と垂直方向に整列されて嵌合係合するように構成され得る。
【0106】
チューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0107】
チューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され得る。
【0108】
チューブ係合部分が、ロック部材の遠位端に配置され得る。
【0109】
チューブ係合部分が、使用時に圧力制御チューブに向かって内側に延びるフック部分を備え得る。
【0110】
チューブ係合部分と係合特徴部が、対応する嵌合面を有し得る。
【0111】
ロック部材が、第1のロック部材を備え得る。解放可能なチューブ保持手段が、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合するように構成された第2の弾力的に変形可能なロック部材をさらに備え得る。
【0112】
第2のロック部材が、チューブ係合部分を備え得る。
【0113】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときに、係合特徴部と垂直方向に整列されて嵌合係合するように構成され得る。
【0114】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0115】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され得る。
【0116】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、第2のロック部材の遠位端に配置され得る。
【0117】
第2のロック部材が、使用時に圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成されたフック部分を備え得る。
【0118】
第2のロック部材のフック部分が、第2のロック部材のチューブ係合部分の少なくとも一部を形成し得る。
【0119】
第2のロック部材のフック部分が、第1のセグメント及び第2のセグメントを備え得る。
【0120】
第1のセグメントが、第2のロック部材のチューブ係合部分の一部を形成し得る。
【0121】
第2のセグメントが、チューブ保持手段を組み付けられた位置に保持するための受け具を形成し得る。
【0122】
解放可能なチューブ保持手段が、結合端と自由端とを有する細長い本体を備え得る。結合端が、圧力調節デバイスのチャンバの壁に結合されるように構成され得る。
【0123】
結合端が、チャンバの頂壁に結合されるように構成され得る。
【0124】
結合端が、チャンバの壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成され得る。
【0125】
結合端が、1つ又は複数の結合部分を備え得る。
【0126】
1つ又は複数の結合部分が、チャンバの壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成され得るヒンジフック又はタブを備え得る。
【0127】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、チューブ保持手段の細長い本体から下方に延びる細長い部材を備え得る。
【0128】
自由端が、作動部材を備え得る。
【0129】
作動部材が、プッシュタブを備え得る。
【0130】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段を第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合させるように構成され得る。
【0131】
作動部材が、作動部材に作動力が適用されると、解放可能なチューブ保持手段を第1の構成から第2の構成に適合させるように構成され得る。
【0132】
作動力が、作動部材をチャンバの壁に向かって付勢するように構成され得る。
【0133】
作動部材が、解放可能なチューブ保持部材が第2の構成にあるとき、チャンバの壁に向かって完全に押し下げられ得る。
【0134】
細長い本体が、結合端と自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備え得る。
【0135】
作動部材が、ヒンジ/支点領域を中心に回動可能であるように構成され得る。
【0136】
細長い本体が、結合端とヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備え得る。
【0137】
弾力的に変形可能な領域が、1つ又は複数の細長いばね部材を備え得る。
【0138】
弾力的に変形可能な領域が、一対の細長いばね部材を備え得る。
【0139】
弾力的に変形可能な領域が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるとき、チャンバの壁又は頂壁の表面と実質的に面一になるように構成され得る。
【0140】
弾力的に変形可能な領域が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、チャンバの壁又は頂壁の表面から離れるように変形されるように及び/又は弓なりに曲がるように構成され得る。
【0141】
弾力的に変形可能な領域が、弾力的に変形可能な領域がチャンバの壁又は頂壁から離れるように変形された又は弓なりに曲げられたときに、ロック部材又は第1のロック部材を、垂直方向の整列から外れ、係合特徴部から横方向に離れるように持ち上げる又は付勢するように構成され得る。
【0142】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、第2のロック部材を下方に付勢し、係合特徴部との垂直方向の整列から外すように構成され得る。
【0143】
細長い本体が、使用時に圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備え得る。
【0144】
チューブ受け入れ部分が、結合端と自由端との中間に位置するアパーチャを備え得る。
【0145】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部と解放可能に係合可能であるように構成され得る。係合特徴部が、圧力制御チューブの本体の外面上のノッチ又は溝を備え得る。
【0146】
圧力制御チューブが、圧力制御チューブの本体の長さに沿って間隔をあけて配置された複数の係合特徴部を備え得る。
【0147】
係合特徴部が、圧力調節デバイスの圧力設定に対応するように構成され得る。
【0148】
係合特徴部のそれぞれが、互いに及び圧力制御チューブの本体の外面に対して角度を成す上面及び下面を備え得る。
【0149】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるとき、係合特徴部の上面及び下面の両方と係合又は接触するように構成され得る。
【0150】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部の上面から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0151】
ロック部材又は第1のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部の下面から係合解除され得る。
【0152】
さらなる態様によれば、呼吸補助装置と共に使用するための圧力調節デバイスが提供される。圧力調節デバイスは、使用時に、液体の塊を保持するためのチャンバと;1つ又は複数の係合特徴部を備える圧力制御チューブと;圧力制御チューブを圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に解放可能に保持するように構成された解放可能なチューブ保持手段と、を備える。解放可能なチューブ保持手段は、1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部と解放可能に係合可能であるように構成された弾力的に変形可能なロック部材を備える。解放可能なチューブ保持手段は、第1の構成と第2の構成との間で適合可能であるように構成される。第1の構成において、ロック部材は、1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部と係合され、圧力制御チューブの移動に抵抗する。第2の構成において、ロック部材は、圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される。
【0153】
解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときの圧力制御チューブの移動に対する抵抗と比較して低減され得る。
【0154】
ロック部材が、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備え得る。
【0155】
チューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときに、係合特徴部と垂直方向に整列されて嵌合係合するように構成され得る。
【0156】
チューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるときに、係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0157】
チューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され得る。
【0158】
チューブ係合部分が、ロック部材の遠位端に配置され得る。
【0159】
チューブ係合部分が、使用時に圧力制御チューブに向かって内側に延びるフック部分を備え得る。
【0160】
チューブ係合部分と係合特徴部が、対応する嵌合面を有し得る。
【0161】
ロック部材が、第1のロック部材を備え得る。解放可能なチューブ保持手段が、係合特徴部の少なくとも1つと解放可能に係合するように構成された第2の弾力的に変形可能なロック部材を備え得る。
【0162】
第2のロック部材が、チューブ係合部分を備え得る。
【0163】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるときに、係合特徴部と垂直方向に整列されて嵌合係合するように構成され得る。
【0164】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、ロック部材から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0165】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部との垂直方向の整列から少なくとも部分的に外れるように移動されるように構成され得る。
【0166】
第2のロック部材のチューブ係合部分が、第2のロック部材の遠位端に配置され得る。
【0167】
第2のロック部材が、使用時に圧力制御チューブから離れる方に延びるように構成されたフック部分を備え得る。
【0168】
第2のロック部材のフック部分が、第2のロック部材のチューブ係合部分の少なくとも一部を形成し得る。
【0169】
第2のロック部材のフック部分が、第1のセグメント及び第2のセグメントを備え得る。
【0170】
第1のセグメントが、第2のロック部材のチューブ係合部分の一部を形成し得る。
【0171】
第2のセグメントが、チューブ保持手段を組み付けられた位置に保持するための受け具を形成し得る。
【0172】
圧力調節デバイスが、結合端と自由端とを有する細長い本体をさらに備え得る。結合端は、チャンバの壁に結合されるように構成され得る。
【0173】
結合端が、チャンバの頂壁に結合されるように構成され得る。
【0174】
結合端が、チャンバの壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成され得る。
【0175】
結合端が、1つ又は複数の結合部分を備え得る。
【0176】
1つ又は複数の結合部分が、チャンバの壁又は頂壁に回動可能に結合されるように構成されたヒンジフック又はタブを備え得る。
【0177】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、チューブ保持手段の細長い本体から下方に延びる細長い部材を備え得る。
【0178】
自由端が、作動部材を備え得る。
【0179】
作動部材が、プッシュタブを備え得る。
【0180】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段を第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合させるように構成され得る。
【0181】
作動部材が、作動部材に作動力が適用されると、解放可能なチューブ保持手段を第1の構成から第2の構成に適合させるように構成され得る。
【0182】
作動力が、作動部材をチャンバの壁に向かって付勢するように構成され得る。
【0183】
作動部材が、解放可能なチューブ保持部材が第2の構成にあるとき、チャンバの壁に向かって完全に押し下げられ得る。
【0184】
細長い本体が、結合端と自由端との中間に位置するヒンジ/支点を備え得る。
【0185】
作動部材が、ヒンジ/支点を中心に回動可能であるように構成され得る。
【0186】
細長い本体が、結合端とヒンジ/支点との間に延びる弾力的に変形可能な領域を備え得る。
【0187】
弾力的に変形可能な領域が、1つ又は複数の細長いばね部材を備え得る。
【0188】
弾力的に変形可能な領域が、一対の細長いばね部材を備え得る。
【0189】
弾力的に変形可能な領域が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるとき、チャンバの壁又は頂壁の表面と実質的に面一になるように構成され得る。
【0190】
弾力的に変形可能な領域が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、チャンバの壁又は頂壁の表面から離れるように変形されるように及び/又は弓なりに曲がるように構成され得る。
【0191】
弾力的に変形可能な領域が、弾力的に変形可能な領域がチャンバの壁又は頂壁から離れるように変形された又は弓なりに曲げられたときに、ロック部材又は第1のロック部材を、垂直方向の整列から外し、係合特徴部から横方向に離れるように持ち上げる又は付勢するように構成され得る。
【0192】
作動部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、第2のロック部材を下方に付勢し、係合特徴部との垂直方向の整列から外すように構成され得る。
【0193】
細長い本体が、使用時に圧力制御チューブを受け入れるように構成されたチューブ受け入れ部分を備え得る。
【0194】
チューブ受け入れ部分が、結合端と自由端との中間に位置するアパーチャを備え得る。
【0195】
1つ又は複数の係合特徴部がそれぞれ、圧力制御チューブの本体の外面上のノッチ又は溝を備え得る。
【0196】
圧力制御チューブが、圧力制御チューブの本体の長さに沿って間隔をあけて配置された複数の係合特徴部を備え得る。
【0197】
係合特徴部のそれぞれが、圧力調節デバイスの圧力設定に対応するように構成され得る。
【0198】
係合特徴部のそれぞれが、互いに及び圧力制御チューブの本体の外面に対して角度を成す上面及び下面を備え得る。
【0199】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあるとき、係合特徴部の上面及び下面の両方と係合又は接触するように構成され得る。
【0200】
ロック部材又は第1及び第2のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部の上面から少なくとも部分的に係合解除されるように構成され得る。
【0201】
第1のロック部材が、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にあるとき、係合特徴部の下面から係合解除される。
【0202】
解放可能なチューブ保持手段が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にある少なくとも1つの位置において、圧力制御チューブと選択的に係合可能であるように適合され得る。
【0203】
ロック部材又は第1のロック部材の少なくとも一部が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、圧力制御チューブの凹部特徴部内に受け入れられるように構成され得る。
【0204】
ロック部材又は第1のロック部材の、凹部特徴部内に受け入れられる部分が、チューブ係合部分であり得る。
【0205】
ロック部材又は第1のロック部材のチューブ係合部分が、凹部特徴部の表面から少なくとも部分的に離されるように構成され得る。
【0206】
凹部特徴部が、圧力制御チューブの1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部を含み得る。
【0207】
凹部特徴部が、1つ又は複数の他の係合特徴部よりも深い深さを有する係合特徴部を含み得る。
【0208】
凹部特徴部が、1つ又は複数の係合特徴部のうちの最上部の係合特徴部を含み得る。
【0209】
圧力制御チューブが、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にあるとき、完全に下降した位置にあり得る。
【0210】
解放可能なチューブ保持手段が、実質的に応力のない状態にあるとき、第1の構成にあり得る。
【0211】
圧力調節デバイス内の圧力制御チューブのユーザ規定位置が、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成に適合されているときに、第1の所定のダウンストローク力又は第1の所定のアップストローク力を圧力制御チューブに適用することによって、及び/又は、解放可能なチューブ保持手段が第2の構成に適合されているときに、第2の所定のダウンストローク力又は第2の所定のアップストローク力を圧力制御チューブに適用することによって、調整されるように構成され得る。第1の所定のダウンストローク力は、第2の所定のダウンストローク力よりも大きい可能性がある。第1の所定のアップストローク力は、第2の所定のアップストローク力よりも大きい可能性がある。
【0212】
第1のダウンストローク力が、第1のアップストローク力よりも大きい可能性がある。第2のダウンストローク力が、第2のアップストローク力よりも大きい可能性がある。
【0213】
さらなる態様によれば、圧力調節デバイスであって、液体柱を保持するように構成されたチャンバと、解放可能なチューブ保持手段と、圧力調節デバイスの圧力を増減させるために液体柱内で選択的に移動可能であるように構成された圧力制御チューブと、を備える圧力調節デバイスが提供される。
【0214】
圧力制御チューブが、圧力制御チューブの長さに沿って間隔をあけて配置された1つ又は複数の係合特徴部を備え得る。解放可能なチューブ保持手段は、第1の弾力的に変形可能なロック部材と、第2の弾力的に変形可能なロック部材とを備え得る。第1のロック部材及び第2のロック部材のそれぞれが、少なくとも1つの係合特徴部と解放可能に係合可能であるように構成されたチューブ係合部分を備え得る。
【0215】
第1のロック部材のチューブ係合部分と1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部との係合、及び/又は第2のロック部材のチューブ係合部分と1つ又は複数の係合特徴部のうちの係合特徴部との係合が、圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの移動に対する抵抗を提供し、圧力制御チューブを液体柱内のユーザ規定深さに保持する。
【0216】
解放可能なチューブ保持手段が、第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合可能である。第1の構成において、第1のロック部材及び第2のロック部材のチューブ係合部分がそれぞれ、圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの移動が第1のアップストローク抵抗力及び第1のダウンストローク抵抗力によって抵抗されるように、1つ又は複数の係合特徴部のうちの少なくとも1つと係合する。第2の構成において、第1のロック部材及び第2のロック部材のチューブ係合部分の少なくとも一方が、圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの移動に対する抵抗が第2のアップストローク抵抗力及び第2のダウンストローク抵抗力によって抵抗されるように、係合特徴部から少なくとも部分的に係合解除される。
【0217】
第2のアップストローク及びダウンストローク抵抗力の一方又は両方が、第1のアップストローク抵抗力及び第1のアップストローク抵抗力よりも小さい。
【0218】
解放可能なチューブ保持手段が、解放可能なチューブ保持手段が実質的に応力のない状態にある位置において、圧力制御チューブと選択的に係合可能であるように適合される。
【0219】
本開示のさらなる態様は、その全ての新規な態様において考慮されるべきであり、以下の記載から明らかになるであろう。
【0220】
次に、本開示の1つ又は複数の実施形態を、添付の図面を参照して例として記載する。
【図面の簡単な説明】
【0221】
【
図1】患者に呼吸補助を供給するための典型的な構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明による圧力調節デバイスの第1の実施形態の斜視図である。
【
図3】
図2の圧力調節デバイス内のユーザ規定位置に圧力制御チューブを固定するためのデバイス又は装置の頂部の斜視図である。
【
図4】
図3のデバイス又は装置の底部の斜視図である。
【
図5】
図2の圧力調節デバイスの頂壁又は蓋の頂部の斜視図である。
【
図10】
図3のデバイスの圧力制御チューブの斜視図である。
【
図14】
図3のデバイスの解放可能なチューブ保持手段の斜視図である。
【
図15】
図13の解放可能なチューブ保持手段の頂部の平面図である。
【
図16】
図13の解放可能なチューブ保持手段の正面図である。
【
図17】
図13の解放可能なチューブ保持手段の底部の平面図である。
【
図18】解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にある、蓋が切り取られた
図2のデバイスの斜視図である。
【
図19】解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にある、蓋が切り取られた
図2のデバイスの正面図である。
【
図20】解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にある、蓋が部分的に切り取られた
図2のデバイスの断面正面図である。
【
図22】解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にある、蓋が部分的に切り取られた
図2のデバイスの斜視図である。
【
図23】解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にある、蓋が部分的に切り取られた
図2のデバイスの正面図である。
【
図24】解放可能なチューブ保持手段が第2の構成にある、頂壁が部分的に切り取られた
図2のデバイスの断面正面図である。
【
図26】圧力制御チューブが完全に下降した位置にある、頂壁が部分的に切り取られた
図2のデバイスの断面正面図である。
【
図27】圧力制御チューブが完全に下降した位置にある、頂壁のない
図26のデバイスの近接部分断面図である。
【
図28】圧力制御チューブのない
図2の装置の斜視図であり、解放可能なチューブ保持手段が頂壁との組み立てのために回動位置にある。
【
図29】
図28の装置の斜視図であり、解放可能なチューブ保持手段が頂壁との組み立てのために別の回動位置にある。
【
図31】解放可能なチューブ保持手段の第2の実施形態を含む、
図2の圧力調節デバイス内のユーザ規定位置で圧力制御チューブを固定するためのデバイス又は装置の上面斜視図である。
【
図33】
図31の解放可能なチューブ保持手段の斜視図である。
【
図34】圧力制御チューブのない
図31のデバイスの斜視図であり、解放可能なチューブ保持手段は頂壁との組み立てのために回動位置にある。
【
図35】
図31のデバイスの斜視図であり、解放可能なチューブ保持手段は頂壁との組み立てのために別の回動位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0222】
本記載を通して、異なる実施形態における同様の特徴を指すために、同様の参照数字が使用される。
【0223】
気泡CPAP圧力調節デバイスは、陽圧換気装置に接続された患者に供給される気体の圧力に変動又は振動を生じさせる手段を提供することができる。呼息又は呼気導管の端部を水柱に浸漬させることにより、結果として生じる気泡が、患者に送達される気体の平均圧力に変動又は脈動を生じさせる可能性がある。呼息導管の端部が水中に浸漬される深さのレベルを変えることも、患者に供給される気体の平均圧力を変化させる簡単な方法を提供し得る。患者に供給される気体の平均圧力を一定に保つために、呼息導管の端部の浸漬レベルを一定に保つことができる。
【0224】
本開示は、患者に送達される気体の平均圧力が一定レベルに維持されるように、呼息導管又は圧力制御チューブの端部を気泡CPAP圧力調節デバイス内のユーザ規定又はユーザ選択位置に保持するための装置又はデバイス又は手段を提供する。呼息導管又は圧力制御チューブの端部は、気泡CPAP圧力調節デバイスのタンク又はチャンバ内の水柱内の一定のユーザ規定又はユーザ選択の浸漬又は深さレベルに保持することができる。
【0225】
気泡CPAP圧力調節デバイス内の圧力制御チューブの位置が意図せずに変化すると、患者に送達される気体の圧力が意図せずに変化する可能性がある。これは危険であり、特に圧力が上昇すると患者の肺を損傷するおそれがある。圧力制御チューブの位置の意図しない変化は、例えば、圧力制御チューブを圧力調節デバイス内に保持するための保持手段がチューブから外れて、圧力制御チューブがチャンバ内に落下した場合に生じる可能性がある。
【0226】
圧力調節デバイスは、長期間保管又は輸送されることがあり、その間、様々な環境条件にさらされることがある。圧力調節デバイス内に圧力制御チューブを固定するための装置、又はその構成要素は、保管又は輸送中に応力下に置かれたり、又は不利な環境条件にさらされたりすることがある。このような不利な環境条件には、例えば、変動温度又は高温が含まれ得る。装置の構成要素は、悪条件に長時間さらされた結果、クリープ又は粘弾性応力緩和による変形を経験する可能性がある。構成要素の1つ又は複数の変形は、前記装置の構成要素間の係合の低下をもたらす可能性がある。いくつかの構成において、この結果、チューブ保持手段と圧力制御チューブとの間の係合が低下する可能性がある。この結果、圧力制御チューブは、使用中に圧力調節デバイスのチャンバ内に効果的に保持されなくなる可能性がある。圧力制御チューブが圧力調節デバイス内に効果的に保持されない場合、圧力制御チューブが意図せずにチャンバ及び本体又は液柱内に降下又は落下し、その結果、患者に送達される気体の圧力が意図せずに上昇する可能性がある。
【0227】
図1は、気泡持続気道陽圧(CPAP)換気システムの一例を示している。吸息(又は吸気)導管121に接続された呼吸マスク128又はカニューレなどの患者インターフェースを通して患者119が気体を受け取る呼気終末陽圧(PEEP)システムが示されている。図示の実施形態において、PEEPシステムは加湿システムであり、患者は加湿及び加圧された気体を受け取っている。しかしながら、本開示は、PEEPガスの送達に限定されるものではなく、他のタイプの気体送達システムにも適用可能であり、必ずしも加湿を伴わなくてもよい。
【0228】
加湿器114は、ヒータプレート113と加湿チャンバ110とを備え得る。吸息導管121は、水115の体積を含む加湿チャンバ110の出口112に接続され得る。吸息導管121は、導管の壁、及び/又は導管内の気体を加熱する加熱手段又はヒータ線120を含み得る。加熱は、導管に沿って一定の湿度プロファイルを確保し、導管内の加湿された気体の凝結を低減するのに役立つ場合がある。加湿チャンバ110内の水115の体積が加熱されると、水蒸気が水面上のチャンバ110の容積を満たし始める。水蒸気は、入口116からチャンバ110内に入る気体供給手段、流れ発生器又はブロワ118から提供される気体(例えば空気)の流れとともに、加湿チャンバ110の出口112から排出され得る。加湿された気体は、吸息導管121を通って、マスク128又はカニューレなどの患者インターフェースまで流れることがあり、この患者インターフェースは通常、患者119の口及び/又は鼻とシールを形成する。余分な気体は、呼息又は呼気導管130を通って圧力調節デバイス134に流れ得る。
【0229】
圧力調節デバイス134は、呼息ガスの流れをチャンバ142に排出し得る。チャンバ142は、水138などの流体の柱を含み得る。呼気導管130を通って流れる気体は、圧力制御チューブ又はプローブ136を介して水138の塊の中に排出されてもよい。圧力制御チューブ又はプローブ136は、呼気導管130からチャンバ142内に延び得る。この結果、バブリング効果が生じ、気体は最終的に出口ポートを介してチャンバ142から出る。出口ポートはまた、チャンバ142を水で最初に満たすために使用することもできる。出口ポートは、水の表面での激しい泡立ちによって生じる液体エアロゾルが排出されるのを防止又は低減するための遮蔽を含み得る。圧力制御チューブ又はプローブ136は、同様に、呼気導管130の端部に一体化され得ることが理解されよう。
【0230】
図2は、圧力調節デバイス200の例示的な実施形態を描いている。図示の実施形態において、圧力調節デバイス200は、気泡CPAP圧力調節デバイスと呼ばれ得るタイプのものである。圧力調節デバイス200は、1つ又は複数の側壁214、底壁212、及び頂壁300を有するタンク又はチャンバ210を備え得る。プローブ又は圧力制御チューブ400は、チャンバ210内に配置可能である。解放可能なチューブ保持手段500が、圧力制御チューブ400をチャンバ210内のユーザ規定又はユーザ選択位置に保持するために提供され得る。圧力調節デバイス200はまた、レベリングチャンバ220及びオーバーフロー設備230を含み得る。
【0231】
チャンバ210は、タンク、容器又は他のレセプタクルを備え得る。チャンバ210は、使用時に、水又は他の液体の塊又は柱を保持するように構成することができる。チャンバ210は、底壁212、1つ又は複数の側壁214、及び頂壁300を備え得る。示される実施形態において、チャンバ210は、4つの側壁214を有する実質的に矩形の直方体形状である。側壁214は、底壁212と90°より大きい角度を形成し得る。チャンバ210の頂部は、底壁212よりも大きな断面積を有し得る。チャンバ210は、チャンバ210が液体で満たされ得る最大レベルを示すように構成された充填インジケータを含み得る。
【0232】
レベリングチャンバ220及びオーバーフロー設備230は、互いに協働して、水又は他の液体の柱をチャンバ210内の実質的に一定のレベルに維持するように構成することができる。レベリングチャンバ220及びオーバーフロー設備230は、チャンバ210内の水位又は液位の変動が、圧力調節デバイス200によって送達される気体の平均圧力を著しく変化させるリスクを軽減するように構成することができる。チャンバ210内の水位又は液位の変動は、液体柱内に送達される呼息ガスによって生成される気泡によって引き起こされる可能性がある。チャンバ210内の水位又は液位の変動はまた、湿度の高い呼息ガスが圧力調節デバイス200内の冷たい表面にぶつかったときに凝結することによっても引き起こされる可能性がある。
【0233】
レベリングチャンバ220は、チャンバ210に流体的に結合され得るチャンバ又はタンクを備え得る。レベリングチャンバは、チャンバ210から吹きこぼれる水又は液体を受けるように構成することができる。レベリングチャンバ220は、上方に開放していてもよいし、又は少なくとも部分的に閉鎖されていてもよい。
図2に示すような実施形態において、レベリングチャンバは上方に開口しており、頂部開口部(図示せず)を備えている。レベリングチャンバ220の頂部開口部は、チャンバ210の頂部と平面であり得る。レベリングチャンバ220は、水又は液体がレベリングチャンバ220内から出る又は排出され得る出口又はアパーチャ222を備え得る。出口222は、レベリングチャンバ220の底壁に配置することができる。
【0234】
オーバーフロー設備230は、レベリングチャンバ220に流体的に結合され得るチャンバ又はタンクを備え得る。オーバーフロー設備230は、チャンバ210からレベリングチャンバ220にオーバーフローした水又は液体を受け取るように構成することができる。オーバーフロー設備230は、上方に開口していてもよく、頂部開口部232を備え得る。オーバーフロー設備230は、レベリングチャンバ220の下方に位置決めすることができる。オーバーフロー設備230の頂部開口部232は、レベリングチャンバ220の底壁に隣接し得る。水又は液体は、出口又はアパーチャ222を介してレベリングチャンバ220から排出され又は出て、頂部開口部232を介してオーバーフロー設備230に流入し得る。
【0235】
圧力調節デバイス200は、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内のユーザ規定位置に保持するための装置又はデバイス600を備えることができる。装置600は、圧力制御チューブ400を1つ又は複数の離散的なユーザ規定位置又はユーザ選択位置に保持するように構成することができる。1つ又は複数の離散的なユーザ規定位置のそれぞれは、塊又は柱又は液体内の圧力制御チューブ400の浸漬深さに対応し得る。液体の塊内への圧力制御チューブ400の浸漬深さは、圧力調節デバイス200によって患者に送達される気体の圧力を決定する。1つ又は複数の離散的なユーザ規定位置のそれぞれはまた、圧力調節デバイス200の圧力設定に対応し得る。
【0236】
装置600は、チャンバ210の壁と、解放可能なチューブ保持手段500とを備えることができる。解放可能なチューブ保持手段500は、チャンバ210の壁と係合するか、又はチャンバ210の壁に結合するように構成することができる。解放可能なチューブ保持手段500は、圧力制御チューブ400がチャンバ210の壁に対して解放可能に保持され得るように、圧力制御チューブ400と係合するように構成することができる。チューブ保持手段500は、チャンバ210の側壁214又は頂壁300に結合することができる。
【0237】
図3及び4は、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内のユーザ規定位置に保持するためのデバイス又は装置600の例示的な実施形態を描いている。装置600は、チャンバ210(図示せず)の頂壁300と結合又は係合するように構成された解放可能なチューブ保持手段を備える。
【0238】
頂壁
チャンバ210の頂壁300は、タンク又はチャンバ210を覆い得る、又は実質的に閉鎖し得る。頂壁300は、チャンバ210の1つ又は複数の側壁214と一体的に形成するか、又は恒久的に接合することができる。他の実施形態において、頂壁300は、チャンバ210に取り外し可能に取り付け可能な別個の構成要素であり得る。いくつかの実施形態において、頂壁300は蓋を備え得る。頂壁300は、チャンバ210の外周と一致する形状を有し得る。頂壁300はまた、レベリングチャンバ220又はオーバーフロー設備230の開放頂部を覆い得る、又は実質的に閉鎖し得る。
【0239】
図5及び6は、チャンバ210の頂壁300の例示的な実施形態を描いている。示されるように、頂壁300は、取り外し可能なカバー又は蓋を備える。頂壁300は、チャンバ210の開放頂部を実質的に覆う又は閉鎖するように構成された実質的に平坦なプレート、パネル、シート又は壁310を備える。頂壁300は、頂面312及び底面314を備え得る。頂壁300は、蓋又は頂壁300をチャンバ210と整列するための整列タブ320を備え得る。出口ポート330は、気体がチャンバ210から出るのを可能にするために頂壁300に設けることができる。頂壁300は、解放可能なチューブ保持手段500と結合するための結合特徴部340を備え得る。頂壁300は、ガイド部分350とチューブアパーチャ360とをさらに備え得る。
【0240】
図示の実施形態において、頂壁300を形成するプレート又は壁310は、実質的に「D」字形である。頂壁300は、3つの直線状の側と1つの丸みを帯びた側とを有する。直線状の側は、第1の端部316を形成し得る。第1の端部は、実質的に正方形又は矩形であり得、チャンバ210を覆う又は閉鎖するように構成することができる。丸みを帯びた側は、第2の端部318を形成し得る。第2の端部は、レベリングチャンバ220又はオーバーフロー設備230を覆う又は閉鎖するように構成することができる。
【0241】
1つ又は複数の整列タブ320は、底面314から概ね下方に延び得る。整列タブは、頂壁300又は蓋302の周縁から内側に間隔をあけて配置することができる。整列タブ320は、組み立てられたときに、蓋302をチャンバ210の開放頂部に整列させるように構成することができる。整列タブの少なくとも1つは、頂壁300がチャンバ210に組み付けられたときに、チャンバ210の開放頂部の内周に当接するか、又は隣接して位置し得る。チャンバ210の開放頂部の内周は、チャンバ210の1つ又は複数の側壁214の内面によって画定することができる。いくつかの実施形態において、整列タブ320のうちの1つ又は複数は、レベリングチャンバ220の開放頂部の周囲の内側に位置決めすることができる。
【0242】
出口ポート330は、頂面312から上方に延び得る短い導管部分を備え得る。出口ポート330はまた、下方に延びるか、又は底面314の下方に位置決めされ得るシールド部332を備え得る。出口ポート330は、気体がチャンバ210から大気に出ることを可能にするように構成することができる。出口ポート330はまた、チャンバ210を水又は他の液体で初期充填するために使用することもできる。シールド332は、チャンバ210内の水の表面の激しい泡立ちによって生じる液体エアロゾルが排出されるリスクを軽減するように構成することができる。出口ポート330は、チャンバ210と流体連通するように、頂壁の第1の端部316の角部に隣接して配置することができる。
【0243】
頂壁300は、結合特徴部340を備え得る。結合特徴部340は、解放可能なチューブ保持手段500を頂壁300に結合するように構成することができる。結合特徴部340は、チューブ保持手段500の対応する結合部分512(以下でさらに記載する)と結合されるように構成することができる。結合特徴部340は、チューブ保持手段500の結合部分512を受け入れるか、又はそれに結合されるのに適した1つ又は複数のブラケット、支柱、ヒンジ、スロット又は構造を備え得る。結合特徴部340は、頂壁300とチューブ保持手段500との間に恒久的な接続を提供するように構成することができる。代替的に、結合特徴部340は、頂壁300とチューブ保持手段500との間に解放可能な接続を提供するように構成することができる。
【0244】
結合特徴部340は、1つ又は複数のスロット又は凹部342を備え得る。例えば
図5及び6に示される実施形態において、結合特徴部340は、間隔をおいて配置された一対のスロット342を備える。スロット342は、頂壁300を少なくとも部分的に貫通して延びる細長いアパーチャを備え得る。一対のスロット342は、共線状であり得、頂壁300の直線状の側に対して斜め方向に長手方向に延び得る。スロット342は、頂壁300の中間領域又はその近傍に設けられ得る。スロット342は、使用時に、解放可能なチューブ保持手段500の結合部分512(さらに詳しく記載される)の少なくとも一部を受け入れるように構成することができ、その結果、解放可能なチューブ保持手段500は蓋300に結合又は係合することができる。代替実施形態において、結合特徴部340は、解放可能なチューブ保持手段500をチャンバ210の頂壁300又は側壁に結合するのに適した任意の他の形態をとり得る。
【0245】
チューブアパーチャ360は、頂壁300を貫通して延び得る開口部を備え得る。チューブアパーチャ360は、使用時に、圧力制御チューブ400の少なくとも一部を受け入れるように構成することができる。チューブアパーチャ360は、圧力制御チューブ400がチューブアパーチャ360を通ってチャンバ210内の液体の塊の中に延びることを可能にするように構成することができる。チューブアパーチャ360は、円形であり得る。チューブアパーチャ360は、圧力制御チューブ400の外径と同じ、同等、又はそれよりも大きい直径を有し得る。チューブアパーチャ360は、頂壁300の第1の端部316の角部近傍に配置することができる。チューブアパーチャ360は、出口ポート330の反対側の角部の近傍に配置することができる。
【0246】
頂壁300は、ガイド部分350を備え得る。ガイド部分350は、底面314から概ね下方に延び得る。ガイド部分350は、解放可能なチューブ保持手段500のロック部分又は部材540、560(以下でさらに記載される)を受け入れるように構成することができる。ガイド部分350は、使用時に、ロック部材540、560を圧力制御チューブ400との整列、接触又は係合に案内するように構成することができる。
【0247】
ガイド部分350は、頂壁300の底面314から下方に延び得る1つ又は複数の壁352、356、358を備え得る。ガイド部分350は、チューブアパーチャ360を部分的に取り囲むか、又はチューブアパーチャ360に隣接して位置決めされてもよい。壁352、356、358は、チューブ保持手段500のロック部材540、560の横方向の動きを拘束するように構成することができる。壁352、356、358の1つ又は複数のうちの少なくとも1つは、チューブアパーチャ360の中心軸390に向かって角度が付けられていてもよい。角度の付いた壁は、ロック部材540、560がガイド部分350に挿入されたときに、ロック部材540、560を圧力制御チューブ400に接触又は係合するように案内するように構成することができる。ガイド部分350は、一対の対向する側壁352と、一対の対向する端壁356、358とを備え得る。
【0248】
ガイド部分350は、圧力制御チューブ400を受け入れるように構成されたチューブガイド部分362を備え得る。チューブガイド部分362は、少なくとも部分的に円筒形である1つ又は複数の壁を備え得る。チューブガイド部分362は、チューブアパーチャ360と同軸であり得る。チューブガイド部分362の壁は、底面314から下方に延び得る。チューブガイド部分362は、ガイド部分350の側壁352によって少なくとも部分的に形成され得る。チューブガイド部分362は、シャフト又はチューブを備え得る。チューブガイド部分362は、圧力制御チューブ400の軸390に沿った軸方向への移動を制限するように構成することができる。チューブガイド部分362は、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内で実質的に垂直方向又は上下方向に移動可能に案内するように構成することができる。
【0249】
ガイド部分350の壁352、256、358は、1つ又は複数のキャビティ又はポケット370、380を形成するように構成することができる。1つ又は複数のポケット370、380はそれぞれ、チューブ保持手段のロック部材540、560を受け入れるように構成することができる。1つ又は複数のポケット370、380は、チューブガイド部分362に隣接して位置決めすることができる。
【0250】
ガイド部分350の例示的な実施形態を
図6~9に示す。ガイド部分350は、頂壁300の底面314から延び得る。ガイド部分350は、一対の対向する側壁352と、一対の対向する端壁356、358とを備え得る。側壁352は端壁356、358よりも長い場合がある。側壁352及び端壁356、358は、1つ又は複数のポケット370、380と、チューブガイド部分362の少なくとも一部とを形成するように構成することができる。
【0251】
図示されているように、チューブガイド部分362は、部分円筒壁を備え得る。部分円筒壁は、少なくとも部分的に側壁352によって形成される。換言すれば、側壁352は、チューブガイド部分362を形成するように構成された部分円筒状部分を備える。チューブガイド部分362の円筒壁は、側壁352の間に延びる橋渡し部分364も備え得る。チューブガイド部分362は、
図4に示すように、使用時に圧力制御チューブ400を受け入れるように構成されたシャフト又は通路を備え得る。
【0252】
示される実施形態において、ガイド部分350は、一対のポケット370、380を備える。一対のポケット370、380は、チューブガイド部分360の対向する側に、又はそれに隣接して配置することができる。一対のポケット370、380は、第1のポケット370及び第2のポケット380を備え得る。第1のポケット370及び第2のポケット380は、チューブガイド部分360に関して直径方向に対向し得るガイド部分350内の中空ポケット又はキャビティを備え得る。第1のポケット370は、使用時に、解放可能なチューブ保持手段500(以下でさらに記載する)の第1のロック部材540を受け入れるように構成することができる。第2のポケット380は、使用時に、解放可能なチューブ保持手段500(以下でさらに記載する)の第2のロック部材540を受け入れるように構成することができる。
【0253】
図9に示す実施形態において、第1及び第2のポケット370、380のそれぞれは、側壁352及び端壁356、358によって形成されている。第1のポケット370は、第1の端壁356と、対向する側壁352のそれぞれの一部とによって形成されている。第1の端壁356は、底面314からチューブアパーチャ360及びチューブガイド部分362の中心軸390に向かって斜めに延び得る。第1のポケット370を形成する側壁352の部分は、底面314から実質的に垂直に延び得る。
【0254】
第2のポケット380は、第2の端壁358と、対向する側壁352のそれぞれの一部とによって形成され得る。第2の端壁358は、底面314からチューブアパーチャ360チューブガイド部分362の中心軸390に向かって斜めに延び得る。第2のポケット380を形成する側壁352の部分は、底面314から実質的に垂直に延び得る。
【0255】
第1の端壁356は、底面314に関して遠位端に傾斜面374を備え得る。傾斜面374は、使用時に、チューブ保持手段500のロック部材540と選択的又は解放可能に係合可能であるように構成することができる。傾斜面374は、第1の端壁356の近位端部分及び/又は主本体部分と、チューブガイド部分360の中心軸390とに対して角度を成すことができる。傾斜面374と中心軸390との間の角度は、第1の端壁356の近位端部分及び/又は主本体部分と中心軸390との間の角度よりも大きい場合がある。
【0256】
第1及び第2のポケット370、380は、使用時に、傾斜面374の下縁部376及び第2の端壁358の下縁部384が圧力制御チューブ400から間隔をあけて配置されるように、底端、下端又は遠位端で開口し得る。
図7及び9に示すように、第1のポケット370及びチューブガイド部分362は、単一又は連続の開口部又はキャビティを備え得る。第2のポケット380は、橋渡し部分364によってチューブガイド部分362から少なくとも部分的に分離することができる。
【0257】
圧力制御チューブ
圧力制御チューブ400は、細長いチューブ又は導管を備え得る。圧力制御チューブ400は、呼吸装置の呼気導管130の端部を構成し得るか、又はこれに取り付け可能であり得る。圧力制御チューブ400は、チャンバ210内の液体の柱又は塊内で選択的に移動可能であるように構成することができる。液体の塊内で圧力制御チューブ400を上昇又は下降させることにより、液体の塊内での圧力制御チューブ400の浸漬深さが増大又は低減し得る。液体の塊内の圧力制御チューブ400の浸漬深さは、圧力調節デバイス200によって患者に送達される気体の圧力を決定し得る。
【0258】
図10~13に示すように、圧力制御チューブ又はプローブ400は、実質的に剛性の細長いチューブ又は導管を備え得る。圧力制御チューブ400は、第1の端部又は上端部410と、第2の端部又は下端部420と、その間に延びるシャフト又は本体部分422とを備え得る。グリップ部分412は、上端部412に、又は上端部412に隣接して位置決めすることができる。圧力制御チューブ400はまた、解放可能なチューブ保持手段500の1つ又は複数のロック部材540、560と選択的に係合可能であるように構成され得る1つ又は複数の係合特徴部430を備え得る。
【0259】
上端部410は、呼気チューブ130の端部に流体的に接続されるように構成することができる。代替的に、圧力制御チューブ400は、呼気チューブ130の一部を形成し得る。下端部420は、圧力調節デバイス200の使用時に、チャンバ210内の水の塊又は柱と流体連通するように構成されている。水柱内の下端部420の深さ又は浸漬レベルは、圧力調節デバイス200によって送達される気体の平均圧力を決定する。
【0260】
グリップ部分412は、圧力制御チューブ400のシャフト又は本体422の球根状部分又は突出部分を構成し得る。グリップ部分412の少なくとも一部は、本体422のシャフトよりも大きな直径又は幅を有し得る。圧力制御チューブ400は、グリップ部分412が終わり、本体422が始まるところに、リップ又は段差416を有し得る。段差又はリップは、グリップ部分412の下面又は底面を形成し得る。グリップ部分412は、使用時に、頂壁300の上方に位置決めされるように構成することができる。グリップ部分412は、圧力調節デバイス200内の圧力制御チューブ400の位置を調整するためにユーザによって把持されるように構成することができる。ユーザは、グリップ部分を掴むか、又はグリップ部分を把持して、チャンバ210内で圧力制御チューブ400を上昇又は下降させるために下向き又は上向きの力を適用し得る。
【0261】
圧力制御チューブ400の本体部分又はシャフト422の外面424は、円筒形であり得る。外面424は、係合特徴部430のそれぞれの間で実質的に一定の直径を有し得る。外面424は、最下部の係合特徴部432と下端部420との間で、より小さい直径にテーパすることができる。代替実施形態において、シャフト422の本体は、任意の適切な断面形状を有し得る。例えば、本体又はシャフトの断面は、三角形、正方形、六角形、又は任意の他の多角形であり得る。
【0262】
1つ又は複数の係合特徴部430を外面424に配置することができる。圧力制御チューブ400は、複数の係合特徴部を備え得る。複数の係合特徴部は、本体422の長さの少なくとも一部に沿って間隔を置いて配置することができる。複数の係合特徴部430のそれぞれは、均一な間隔で配置することができる。代替実施形態において、圧力制御チューブ400は、1つ又は複数の細長いリブを含み得る。リブは、外面424から外側に、本体又はシャフト422の長さに沿って長手方向に突出し得る。複数の係合特徴部は、1つ又は複数のリブの長さに沿って配置することができる。
【0263】
1つ又は複数の係合特徴部430のそれぞれは、本体422の外面424から内側に突出するノッチ、溝又はくぼみを備え得る。係合特徴部430は、環状、円周状、又は外周状であり得る。係合特徴部430は、部分的に環状、又は部分的に円周状であり得る。いくつかの実施形態において、係合特徴部430は、圧力制御チューブ400の円周又は外周の一部又は部分の周囲に延び得る。いくつかの実施形態において、係合特徴部430は、圧力制御チューブ400の円周に沿って間隔をあけて配置された複数の非連続的なノッチ又は溝を備え得る。いくつかの実施形態において、係合特徴部430は、直径方向に反対側の一対のノッチ、溝、又はくぼみを備え得る。
【0264】
圧力制御チューブ400の係合特徴部430は、使用時に、チューブ保持手段500のロック部材540、560の少なくとも一部と係合可能に構成することができる。係合特徴部430は、圧力制御チューブ400が解放可能なチューブ保持手段500と選択的に係合可能である1つ又は複数の離散的な位置又は設定を提供し得る。係合特徴部430は、圧力制御チューブ400が圧力調節デバイス200内に選択的に位置決めされ得る複数の離散的なユーザ規定位置に対応し得る。係合特徴部430は、圧力制御チューブ400がユーザによって選択的に位置決めされ得る、チャンバ210内の複数の離散的な高さに対応し得る。係合特徴部430は、圧力制御チューブ400がユーザによって選択的に位置決めされ得る、液体の塊内の複数の離散的なユーザ規定の浸漬深さに対応し得る。1つ又は複数の係合特徴部430のそれぞれは、圧力調節デバイスの離散的な圧力設定に対応し得る。
【0265】
図10~13に示すように、圧力制御チューブ400は、本体422の一部に沿って均一に間隔をあけて配置された複数の係合特徴部430を備える。示される実施形態において、8つの係合特徴部430が設けられているが、他の数の係合特徴部430を設けることも可能である。係合特徴部430のそれぞれは、圧力調節デバイス200の所定の圧力設定に対応する。
【0266】
示された実施形態の係合特徴部430は、複数の円周方向又は環状のノッチ、くぼみ、又は溝を備える。係合特徴部430は、以下でさらに詳細に記載するように、解放可能なチューブ保持手段500のロック部材540、560と選択的に係合可能であるように構成される。
【0267】
本体部分422の長さに沿った係合特徴部430の間隔は、液体の塊内における圧力制御チューブ400の下端部420の浸漬深さの変化を決定し得る。下端部420の浸漬深さの変化は、所定の圧力設定のそれぞれの間の圧力調節デバイス200の圧力の変化を決定する。示される実施形態において、係合特徴部430のそれぞれは、1cmの距離だけ離間しており、これは、1cmH2Oの圧力変化に対応する。8つの係合特徴部430は、3cmH2Oと10cmH2Oとの間の所定の圧力設定を提供するように構成されている。
【0268】
代替実施形態において、係合特徴部430間の間隔をより小さくすることで、圧力設定の増分はより小さくなり得る。例えば、5mmの間隔は、0.5cmH2Oの圧力変化を提供し得る。いくつかの実施形態において、係合特徴部430間のより小さい又はより大きい間隔が、圧力設定における対応するより小さい又はより大きい変化を提供し得る。
【0269】
第1又は最下部の係合特徴部432は、下端部420からオフセットされ得る。最下部の係合特徴部432は、チャンバが水で所定のレベルまで満たされたときに所望の第1の圧力設定(この場合、3cmH2O)を提供するように構成され得る距離だけオフセットされ得る。最後又は最上部の係合特徴部434は、実質的に第1のロック部材540の長さに対応し得る距離だけ、グリップ部分412からオフセットされ得る。
【0270】
係合特徴部430のそれぞれは、解放可能なチューブ保持手段500のロック部材540、560のチューブ係合部分542、562の少なくとも一部を受け入れるように構成された断面を有し得る。
【0271】
示された実施形態において、係合特徴部430のそれぞれは、実質的に三角形の断面を有する。係合特徴部430のそれぞれは、第1の表面又は上面436及び第2の表面又は下面438を備え得る。上面436及び下面438は、外面424に対して本体部分422に半径方向に凹んでいるか、くぼんでいるか、又はオフセットしている場合がある。上面436及び下面438は、互い及び外面424に対して角度を成すことができる。上面436及び下面438は、角部442で互いに交差し得る。
【0272】
図13に示すように、角部442において上面436と下面438との間に内角αが画定され得る。外角βは、上面436と外面424との間に画定され得る。外角θは、下面438と外面424との間に画定され得る。角度αは90°を上回る角度であり得る。示される実施形態において、角度αは120°である。角度βは90°未満であり得る。示される実施形態において、角度βは45°である。角度θは90°未満であり得る。示される実施形態において、角度θは15°である。角度βはθを上回る角度であり得る。代替実施形態において、角度α、β及びθは、任意の適切な値を有し得る。
【0273】
角度β及びθは、圧力調節デバイス200内の圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗のレベルに寄与し得る。角度が大きいほど、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が大きくなり得る。角度βが角度θを上回ることが望ましい場合がある。角度βが角度θを上回る場合、圧力制御チューブ400の下方への移動に対する抵抗は、圧力制御チューブ400の上方への移動に対する抵抗よりも大きくなり得る。下方への移動に対する抵抗が上方への移動に対する抵抗よりも大きいことは、圧力調節デバイス200の設定圧力の意図しない上昇のリスクを軽減するのに役立つ可能性がある。
【0274】
上面436と下面438との交差部における角部442は、丸みを帯びた表面を備え得る。角部442は、係合特徴部430のそれぞれの最も内側の地点を定め得る。角部442は、
図13に示すように、係合特徴部430の深さd1を規定し得る。
【0275】
圧力制御チューブは、凹部特徴部440を備え得る。凹部特徴部440は、解放可能なチューブ保持手段500が実質的に応力のない状態にある少なくとも1つの位置において、チューブ保持手段500が圧力制御チューブ400と選択的に係合可能であることを可能にするように構成することができる。凹部特徴部440は、チューブ保持手段500のロック部材540、560の少なくとも一部を受け入れるように構成することができる。凹部特徴部424は、本体422の外面424から内側に延びるノッチ、溝又はくぼみを備え得る。凹部特徴部440は、圧力制御チューブ400の最も内側の地点と外面424との間に深さd2を有し得る。深さd2は、チューブ保持手段500のロック部材540、560が凹部特徴部440に選択的に係合されたときに、ロック部材540、560の一部が凹部特徴部440内に受け入れられるような深さであり得る。凹部特徴部440に受け入れられたロック部材540、560の部分は、凹部特徴部440の表面から少なくとも部分的に離間させることができる。
【0276】
示された実施形態において、凹部特徴部440は、最上部の係合特徴部434を構成する。代替実施形態において、凹部特徴部440は、係合特徴部430から独立した特徴部を構成し得る。
図13に示すように、凹部特徴部440は、他の係合特徴部430と同じ角度α、β、θを有する上面436及び下面438を備える。凹部特徴部440は、他の係合特徴部430と比較して、外面424に対して凹んでいるか、又はオフセットしている可能性がある。凹部特徴部440は、上面及び下面436、438が交差する角部442と外面424との間の距離によって定義される深さd2を有する。凹部特徴部の深さd2は、残りの係合特徴部の深さd1よりも大きい可能性がある。示される実施形態において、深さd2はd1より0.2mm大きい。しかしながら、深さの他の差も適し得ることを理解されたい。
【0277】
解放可能なチューブ保持手段
解放可能なチューブ保持手段500は、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内のユーザ規定位置に解放可能に保持、固定、又はホールドするように構成することができる。チューブ保持手段500は、圧力制御チューブをチャンバ210の壁に対するユーザ規定位置に保持するように構成することができる。解放可能なチューブ保持手段500は、チャンバ210の壁と係合可能であるか、又はチャンバ210の壁に結合可能であるように構成することができる。チューブ保持手段500は、頂壁300又は蓋302に結合されるように構成することができる。チューブ保持手段500は、圧力調節デバイス200の1つ又は複数の圧力設定に対応する1つ又は複数のユーザ規定位置に圧力制御チューブ400を保持するように構成することができる。チューブ保持手段500は、圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動に抵抗するように構成することができる。
【0278】
チューブ保持手段500は、弾力的に変形可能な構成要素又は装置を備え得る。チューブ保持手段500の少なくとも一部は、圧力制御チューブ400と解放可能に係合可能であるように構成することができる。チューブ保持手段500の少なくとも一部は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430と係合可能であるように構成することができる。解放可能なチューブ保持手段500は、代替的に、ロッククリップ又はロックと呼ばれることもある。
【0279】
図14~17は、解放可能なチューブ保持手段500の例示的な実施形態を分離した状態で示している。解放可能なチューブ保持手段500は、金属又はプラスチックなどの弾力的に変形可能な材料から作ることができる。解放可能なチューブ保持手段500は、上面又は頂面504と、反対側の下面又は底面506とを有する細長い本体502を備え得る。上面504は、使用時に、頂壁300の頂面312から上方に離れる方向に向くように構成することができる。下面506は、使用時に、頂壁300の頂面312に面するか、又は少なくとも部分的に当接するように構成することができる。細長い本体502は、第1の端部510と、反対側の第2の端部520とを備え得る。第1及び第2の端部510、520の中間には、ヒンジ/支点508及びチューブ受け入れ部分530を設けることができる。細長い本体502は、弾力的に変形可能な領域580をさらに備え得る。弾力的に変形可能な領域580は、第1の端部510からヒンジ/支点508に向かって延び得る。
【0280】
チューブ保持手段は、第1のロック部材540と、対向する第2のロック部材560とをさらに備え得る。第1及び第2のロック部材540、560は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430と選択的及び/又は解放可能に係合可能であるように構成することができる。係合特徴部430と選択的に係合されるとき、第1及び第2のロック部材540、560は、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内のユーザ規定位置に保持又はホールドするように構成することができる。
【0281】
解放可能なチューブ保持手段500の細長い本体502の第1の端部510は、結合端を備え得る。第1の端部510は、チャンバ210の壁に結合されるか、又は他の方法で係合されるように構成することができる。示される実施形態において、第1の端部510は、頂壁300に結合されるように構成されている。第1の端部510は、1つ又は複数の結合部分512を備え得る。結合部分512は、頂壁300の1つ又は複数の結合特徴部340と結合されるように構成することができる。結合部分512は、結合特徴部340に解放可能に結合されるように構成することができる。結合部分512は、結合特徴部340に回動可能に結合することができる。
【0282】
結合部分512は、結合特徴部340によって受け入れられるか、又は結合特徴部340に接続されるように構成された舌部、タブ、又はフック部分を備え得る。結合部分512は、第1の端部510から延び得る。示された実施形態において、第1の端部510は、一対の結合部分512を備える。結合部分512はそれぞれヒンジフック514を備える。
図16に示すように、ヒンジフック514は、部分円形又は実質的に鎌状のフック部分を備え得る。ヒンジフック514は、最初は下面504から下方に延び、その後、細長い本体502の第1の端部510から離れるように上方に湾曲し得る。
【0283】
ヒンジフック514は、
図4又は18に示すように、クリップ保持手段340のスロットに挿入されるように構成することができる。ヒンジフック514は、使用時に頂壁300の底面314に隣接して位置決めされ得るか、又は底面314と当接し得る末端516を有し得る。これは第1の端部510を頂壁300と係合した状態に保持し得、弾力的に変形可能な領域580が変形する際の第1の端部510の上方への移動を最小限に抑え得る。ヒンジフック514の湾曲した内面518は、係合特徴部340の縁部と係合するように構成することができる。係合特徴部430が頂壁300を貫通して延びるスロットを備える場合、内面518は、使用時に、スロットの縁部に当接及び/又は係合し得る。ヒンジフック514は、解放可能なチューブ保持手段500が頂壁300に回動可能に結合されるように、結合特徴部340と係合することができる。回動可能な結合は、圧力制御チューブ400がチューブ受け入れ部分530を通って挿入されていないときに、解放可能なチューブ保持手段500が、頂壁300に対して、その第1の端部510を中心に回動又は回転することを可能にし得る。
【0284】
図31~35は、結合部分512の代替実施形態を含むチューブ保持手段1500の代替実施形態を示す。チューブ保持手段1500は、以下に記載する以外は、チューブ保持手段500と実質的に同じであることができる。したがって、特に記載されていない特徴部は、チューブ保持手段500又は本明細書に記載されている他のチューブ保持手段の対応する特徴部と実質的に同じであるか、又は類似していることができ、或いは別の適切な配置であることができる。
【0285】
解放可能なチューブ保持手段1500は、1つ又は複数の結合部分1512を備え得る。結合部分1512は、チューブ保持手段1500の第1の端部1510に配置することができる。結合部分1512は、チューブ保持手段1500を圧力調節デバイス200の頂壁300に結合するように構成することができる。結合部分1512は、頂壁300の1つ又は複数の結合特徴部340と結合されるように構成することができる。結合部分1512は、結合特徴部340に解放可能に結合されるように構成することができる。
【0286】
結合部分1512は、結合特徴部340によって受け入れられるか、又は結合特徴部340に接続されるように構成された1つ又は複数の舌部又はタブを備え得る。結合部分512は、第1の端部510から延び得る。示される実施形態において、解放可能なチューブ保持手段1500は、間隔をあけて配置され、細長いばねアーム1584、1586の端部に位置する一対の結合部分1512を備える。結合部分1512は、それぞれ、舌部又はタブ1514を備え得る。
【0287】
舌部又はタブ1514は、下面1504から概ね下方に延びる第1の部分を備え得る。第2の部分は、第1の部分に対して角度を成して延び得る。第2の部分は、細長い本体1502に対して概ね平行に延び得る。
図31~35に示す実施形態において、舌部又はタブ1514は、チューブ保持手段500の細長い本体1502の下面1504から延びる実質的にL字形の突出部を備え得る。舌部又はタブ1514の第1の部分は、下面1504に対して実質的に垂直であり得る第1の方向に延び得る。次いで、タブ1514は、第2の部分が下面1504に対して実質的に平行であり得る第2の方向に延び得るように曲がり得る。換言すれば、タブ1514のそれぞれの少なくとも一部は、第1の端部1510から横方向に延び得る。
【0288】
タブ1514は、
図34に示すように、クリップ保持手段340のスロット342に挿入されるか、又はスロット342を通って挿入されるように構成することができる。
図32に示すように、タブ1514は、使用時に頂壁300の底面314に隣接して、又は底面314に対して位置決めされ得る上面1516を有し得る。上面1516は、タブ1514の第2の部分に位置することができる。タブ1514の上面1516と底面314との間の接触又は係合は、チューブ保持手段1500の弾力的に変形可能な領域1580が使用中に変形するとき、チューブ保持手段1500の第1の端部1510の上方への移動に抵抗し得る。これは、第1の端部1510を頂壁300と係合した状態に保持し得る。タブ1514は、解放可能なチューブ保持手段1500が頂壁300に回動可能に結合されるように結合特徴部340と係合することができる。回動可能な結合は、解放可能なチューブ保持手段1500が、頂壁300に対して、その第1の端部1510を中心に回動又は回転することを可能にし得る。
【0289】
さらなる代替実施形態において、解放可能なチューブ保持手段500は、任意の他の適切な方法で蓋302に結合することができる。例えば、第1の端部510は、頂壁300又はチャンバ210の側壁214の対応する結合特徴部430と摺動可能に、固定的に、又は他の方法で係合可能なタブ又は他の特徴部の形態の結合部分512を備え得る。換言すれば、チューブ保持手段500は、蓋302に回動可能に結合されていなくてもよい。
【0290】
細長い本体502の弾力的に変形可能な領域580は、細長い本体502の平らなばね又は平坦なプレート部分を備え得る。弾力的に変形可能な領域580は、第1の端部510から第2の端部520に向かって延び得る。変形可能な領域580は、細長い本体502の第1及び第2の端部510、520の中間のヒンジ/支点508で終端し得る。代替的に、変形可能な領域580は、第1のロック部材540で、又はそれに隣接して終端し得る。変形可能な領域580は、ばねとして作用するように構成することができる。弾力的に変形可能な領域580は、チューブ保持手段500が第1の構成と第2の構成(以下で詳細に記載する)との間に適合するように変形可能であることを可能にするように構成することができる。弾力的に変形可能な領域580は、チューブ保持手段500を第1の構成に向けて付勢するように構成することができる。弾力的に変形可能な領域580の変形可能性は、チューブ保持手段500が圧力制御チューブ400と解放可能に係合可能であることを可能にし得る。弾力的に変形可能な領域580は、弾力的に変形可能な領域580が頂壁300に対して撓む又は曲がることを可能にするように構成された厚さを有し得る。
【0291】
例えば
図15~17に示される実施形態において、弾力的に変形可能な領域580は、一対の細長いばねアーム584、586を備える。
図15に示すように、ばねアーム584、586は、細長い本体502の第1の端部510において互いに間隔をあけて配置されている。ばねアーム584、586は、第1の端部510に向かって互いに離れるように角度を付けることができる。ばねアーム584、586は、実質的にV字形の配置で形成することができる。
【0292】
代替実施形態において、解放可能なチューブ保持手段500は、細長い本体502の単一の細長い部分である、すなわち2つのばねアーム584、586に分割されていない弾力的に変形可能な領域580を備え得る。このような実施形態において、解放可能なチューブ保持手段500を頂壁300に結合するための単一のヒンジフック514又は他の結合部分512が存在し得る。
【0293】
細長い本体502の第2の端部520は、自由端を構成し得る。第2の端部520は、頂壁300に対して移動可能であるように構成することができる。第2の端部520は、作動部材522を備え得る。作動部材522は、解放可能なチューブ保持手段500を第1の構成と第2の構成との間で作動又は適合させるように構成することができる。いくつかの実施形態において、作動部材522は、プッシュタブと呼ばれるタイプのものであり得る。作動部材は、レバーとして作用するように構成することができる。
【0294】
作動部材522は、細長い本体502の一部を構成し得る。作動部材522は、細長い本体502から延びるタブ又はフラップを備え得る。作動部材522は、
図16に示されるように、弾力的に変形可能な領域580又は細長い本体502に対して角度を成して延び得る。作動部材522は、第2の端部520から第1の端部510に向かって延び、ヒンジ/支点508で終端し得る。作動部材522は、使用時に、頂壁300に向かって付勢されると、解放可能なチューブ保持手段500を第1の構成と第2の構成との間で適合させるように構成することができる。
【0295】
ヒンジ/支点508は、細長い本体502の幅を横切って延びる角部、縁部又は隆起部を備え得る。ヒンジ/支点508は、変形可能な領域580が作動部材522に移行する第1及び第2の端部510及び520の中間に位置してもよい。ヒンジ/支点508は、回動点を形成するように構成することができる。使用時、作動部材522は、ヒンジ/支点508を中心に選択的に回動するように構成することができる。弾力的に変形可能な領域580は、作動部材522がヒンジ/支点508を中心として回動するときに、ヒンジ/支点508と結合部分512との間で曲がるか又は変形するように構成することができる。示される実施形態において、ヒンジ/支点508は、下面506上に角部を備える。角部は丸みを帯びていてもよい。ヒンジ/支点508の角部は、作動部材522が細長い本体502の残りの部分又は変形可能な領域580に対して角度を成して延びる位置にある。ヒンジ/支点508は、細長い部材502の中心から第2の端部520に向かってオフセットされ得る。
【0296】
チューブ受け入れ部分530は、圧力制御チューブ400を受け入れるように構成することができる。チューブ受け入れ部分530は、細長い本体502を通って延びる開口部又はアパーチャを備え得る。チューブ受け入れ部分530は、第1の端部510と第2の端部520との中間に位置し得る。チューブ受け入れ部分530は、弾力的に変形可能な領域580と作動部材522との間に位置し得る。チューブ受け入れ部分530は、ヒンジ/支点508に隣接して、又は、ヒンジ/支点508に重なって位置し得る。チューブ受け入れ部分530は、圧力制御チューブ400を第1及び第2のロック部材540、560と整列させるように構成することができる。
【0297】
示された実施形態において、チューブ受け入れ部分530は、細長い本体502を通って延びるアパーチャを備える。アパーチャは、
図17に示すように、作動部材522に隣接して配置され、ヒンジ/支点508を通って少なくとも部分的に延びる。チューブ受け入れ部分530は、アパーチャの周囲に延びる環状のリップ又はビード532を備え得る。リップ又はビード532は、上面504から上方に突出し得る。ビード532は、圧力制御チューブ400がチャンバ210内へ下がることができる程度を抑制又は制限し得るストッパ又はリミッタを形成するように構成することができる。ビード532は、圧力制御チューブ400が完全に下降した位置にあるときに、圧力制御チューブ400のグリップ部分412の段差416と当接するように構成することができる。代替実施形態において、チューブ受け入れ部分530は、チューブ保持手段500の側縁部の切り込み、ノッチ又はスリットを備え得る。
【0298】
第1及び第2のロック部材540、560は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430と選択的及び/又は解放可能に係合可能であり得る。第1のロック部材540及び第2のロック部材560はそれぞれ、細長い本体502の下面506から概ね下方向に延びる細長い脚部又は部材を備え得る。第1及び第2のロック部材540、560は、細長い弾力的に変形可能な部材を備え得る。第1及び第2のロック部材540、560は、使用時に、概ね互い及び圧力制御チューブ400に向かって角度を成して下方に延び得る。第1のロック部材540及び第2のロック部材560は、使用時に、圧力制御チューブ400の反対側に位置決めされるように、チューブ受け入れ部分530に関して直径方向に反対側に存在し得る。
【0299】
第1のロック部材540は、チューブ係合部分542を備え得る。第2のロック部材560もまた、チューブ係合部分562を備え得る。チューブ係合部分542、562は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430の1つ又は複数と選択的に係合可能であり得る。チューブ係合部分542、562は、それぞれ、第1のロック部材540又は第2のロック部材560の突出部又は一部を構成し得る。チューブ係合部分542、562は、係合特徴部430の上面及び下面436、438との対応する嵌合面となるように構成された表面を有し得る。
【0300】
示された実施形態において、ロック脚部とも呼ばれ得る第1のロック部材540は、弾力的に変形可能な細長い脚部分548を備える。細長い脚部分548は、実質的に直線状であり得る。第1のロック部材540は、近位端544が細長い本体502に接合されているか、又はこれと一体的に形成されている場合がある。第1のロック部材540の対向する遠位端部分546は、自由端であり得る。近位端544は、
図17に示されるように、チューブ受け入れ部分530から第1の端部510に向かって横方向に離間され得る。チューブ係合部分542は、遠位端546に又はそれに隣接して位置決めすることができる。代替実施形態において、チューブ係合部分542は、近位及び遠位端544、546の中間に位置し得る。
【0301】
示された実施形態において、第1のロック部材540のチューブ係合部分542は、フック部分550を備える。フック部分550は、遠位端544に位置し得る。チューブ係合部分542又はフック部分550は、使用時に、下面506に向かって概ね上方に延び、内側に又は圧力制御チューブ400に向かって延び得る。フック部分550は、第1のセグメント552及び第2のセグメント554を備え得る。第1のセグメント552は、脚部分548の遠位端546から細長い本体502の下面506に向かって上方に延び得る。第1のセグメント552は、細長い脚部548に対して鋭角に延び得る。第2のセグメント554は、第1のセグメント552の端部から下面506に向かって、及び脚部分548に向かって上方に延び得る。角部556は、第1のセグメント552と第2のセグメント554との間に形成することができる。フック部分550は、第1のロック部材540の撓み長さを延長するように構成することができる。
【0302】
第1のロック部材540のチューブ係合部分542は、第1の接触面558を備え得る。第1の接触面558は、係合特徴部430の上面及び下面436、438との対応する嵌合面となるように構成することができる。第1の接触面558は、少なくとも1つの係合特徴部430と選択的に係合可能であるように構成することができる。
【0303】
第1の接触面は、フック部分550の圧力制御チューブ400に面する側に設けることができる。第1の接触面558は、フック部分550の第1のセグメント552、角部556、及び第2のセグメント554によって形成することができる。第1の接触面558は、係合特徴部430の上面及び下面436、438の鏡像であり得る。角部556は、第1の接触面558の一部を形成し得る。角部556は、係合特徴部430の角度αと同じか又は同等の角度を画定し得る。接触面558は、係合特徴部430の上面436及び下面438と選択的に接触可能、嵌合可能、及び/又は係合可能であるように構成することができる。
【0304】
第2のロック部材560は、受け具デテント脚部とも呼ばれ得るが、弾力的に変形可能な細長い脚部分568を備え得る。細長い脚部分568は湾曲状であり得る。細長い脚部分568は、下面506に向かって凹んでいてもよい。第2のロック部材560は、細長い本体502に接合された、又は一体的に形成された近位端564を有し得る。反対側の遠位端566は自由端であり得る。近位端564は、第2の端部520に向かってチューブ受け入れ部分530から横方向に間隔をあけて配置することができる。第2のロック部材560は、作動部材522の下面506から下方に延び得る。第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、遠位端566に、又はそれに隣接して位置することができる。代替実施形態において、チューブ係合部分562は、近位及び遠位端564、566の中間に位置することができる。
【0305】
示される実施形態において、細長い脚部分568の下側部分578は、脚部分568の曲率に対して実質的に直線状である。第2のロック部材560は、使用時に圧力制御チューブから外向きにすなわち離れるように延びるフック部分570を備え得る。フック部分570は、遠位端566から延び得る。フック部分570は、第1のセグメント572及び第2のセグメント574を備え得る。第1のセグメント572は、脚部分568の下側部分578から角度を成して下方に、及び細長い本体502の下面506から離れる方に概ね延び得る。角部579は、下側部分578と第1のセグメント572との間に形成することができる。第2のセグメント574は、第1のセグメント572の端部から上方に、下面506に向かって、及び脚部分568から離れる方に、又は脚部分568と平行に延び得る。
【0306】
フック部分570の少なくとも一部は、受け具として機能するように構成することができる。第2のセグメント574は、受け具を形成するように構成することができる。受け具は、頂壁300の一部と係合するように構成することができる。
図20に示すように、第2のセグメント574は、頂壁300の第2のポケット380の底面又は縁部と係合するように構成することができる。フック部分570は、解放可能なチューブ保持手段500を頂壁300と組み立てられた構成で保持するように構成することができる。フック部分570は、使用時に第1及び第2のロック部材540、560を第1及び第2のポケット370、380内に保持するために、第2のポケット380の下面と係合するように構成することができる。フック部分570の第2のセグメント574は、装置600が組み立てられたときに、第2のポケット380の下面又は縁部に引っ掛かり、解放可能なチューブ保持手段500の上方への移動を阻止するように構成することができる。
【0307】
第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、脚部分568の圧力制御チューブ400に面する側に設けることができる。示される実施形態において、チューブ係合部分562は、脚部分568の下側部分578とフック部分570の第1のセグメント572とによって設けられている。チューブ係合部分562は、第2の接触面569を備え得る。第2の接触面569は、係合特徴部430の上面及び下面436、438との対応する嵌合面であるように構成することができる。第2の接触面569は、少なくとも1つの係合特徴部430と選択的に係合可能であるように構成することができる。
【0308】
第2の接触面は、実質的に、係合特徴部430の上面及び下面436、438の鏡像であり得る。角部579は、第2の接触面569の一部を形成し得る。角部579は、係合特徴部430の角度αと実質的に同じか又はそれに匹敵する内角を有し得る。第2の接触面569は、係合特徴部430の上面436及び下面438に選択的に接触、嵌合及び/又は係合するように構成することができる。
【0309】
第1のロック部材540及び第2のロック部材560、又はより詳細にはチューブ係合部分542、562はそれぞれ、複数の係合特徴部430のうちの少なくとも1つと選択的に係合可能であるように構成することができる。第1のロック部材540及び/又は第2のロック部材560と、係合特徴部430のいずれかとの間の係合は、圧力調節デバイス200、チャンバ210及び/又は水の塊内における圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗を引き起こす可能性がある。圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗は、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内のユーザ規定の高さ、深さ、位置、又は圧力設定に固定、ロック、又はホールドする可能性がある。
【0310】
図16に示すように、第2のロック部材560は、第1のロック部材540よりも長い場合がある。このように、第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、第1のロック部材540のチューブ係合部分542とは異なる係合特徴部430と係合するように構成することができる。チューブ係合部分562は、チューブ係合部分542が係合するように構成されている別の係合特徴部430の下方にある係合特徴部430と係合するように構成することができる。
【0311】
図20~21及び
図24~26に示すように、第1のロック部材540は、第1のポケット370の高さよりも短い長さを有するように構成することができる。第1のロック部材540の長さは、使用時に、第1のロック部材540のフック部分550が第1のポケット370内に完全に受け入れられるか、又は収容されるような長さであり得る。これにより、チューブ保持手段500が第1の構成と第2の構成との間で適合されるときに、第1のロック部材540が第1のポケット内で移動したり、又は持ち上げられたり、又は下げられたりすることが可能になり得る。第2のロック部材560は、第2のポケット380よりも長い長さを有するように構成することができる。第2のロック部材560の長さは、使用時にチューブ係合部分562及びフック部分570が第2のポケット580の下方又は外側に位置決めされるような長さであり得る。これにより、使用時に、フック部分570が圧力制御チューブ400から離れるように撓むことが可能になり得る。
【0312】
示される実施形態において、第2のロック部材560のチューブ係合部分562と第1のロック部材540のチューブ係合部分542とは、係合特徴部430のそれぞれの間の間隔と同じ距離だけ垂直方向又は高さ方向に離間している。この結果、チューブ係合部分562は、チューブ係合部分542が係合可能である係合特徴部430のすぐ下にある係合特徴部430(すなわち、その下にある次の係合特徴部430)と係合可能である。代替実施形態において、第1及び第2のロック部材540、560は、同じ係合特徴部430と係合するように構成することができ、又は、チューブ係合部分542、562は、1つ又は複数の他の係合特徴部430によって間隔を隔てられた係合特徴部430と係合するように間隔を隔てることができる。
【0313】
チューブ係合部分542、562の角部556、579は、
図17に示されるように、距離Dだけ横方向に離間することができる。距離Dは、係合特徴部430の角部442における圧力制御チューブ400の直径と実質的に同じであり得る。圧力制御チューブの最小直径は、凹部特徴部440によって定められ得る。第1及び第2のロック部材540、560の角部556、579間の距離Dは、圧力制御チューブ400の最小直径よりも大きい可能性がある。距離Dは、圧力制御チューブ400のシャフト又は本体部分422の最大直径よりも小さい可能性がある。本体部分422の最大直径は、外面424によって定められ得る。本体部分422の最大直径よりも小さい距離Dは、ロック部材540、560が、係合特徴部430と整列されていないときに、圧力制御チューブ400によって変形され、偏向され、又は外側に付勢される結果となる可能性がある。
【0314】
解放可能なチューブ保持手段の動作
図18~29は、頂壁300を部分的に切り取って示した、
図3及び4の装置又はデバイス600の様々な図を示す。現実には、
図18~21に示されるような頂壁300は、示されるような境界を越えて延び、
図5~9に関連して記載されるような、しかしこれらに限定されない他の特徴を含むであろうことを理解されたい。
【0315】
解放可能なチューブ保持手段500は、第1の構成と第2の構成との間で選択的に適合可能であるように構成することができる。第1の構成にあるとき、解放可能なチューブ保持手段500は、圧力制御チューブ400と係合し、圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動に抵抗するように構成することができる。第2の構成にあるとき、解放可能なチューブ保持手段500は、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が第1の構成に対して低減し得るように変形することができる。これにより、ユーザは、圧力制御チューブ400の高さ又は位置を、より小さな力で、したがってより容易に調節することが可能になり得る。
【0316】
図18~21は、第1の構成における解放可能なチューブ保持手段500を示す。第1の構成は、実質的に中立の位置、状態、又は構成であり得、解放可能なチューブ保持手段500は、ユーザによって適用される外力を受けていない。第1の構成にあるとき、解放可能なチューブ保持手段500は、成形又は形成されたときと実質的に同じ形状又は構成であり得る。
【0317】
第1の構成において、解放可能なチューブ保持手段500は、圧力制御チューブ400が圧力調節デバイス200内のユーザ規定位置にロック又は保持されるように、圧力制御チューブ400と係合することができる。圧力制御チューブ400がユーザ規定位置にロック又は保持されると、圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動は抵抗力によって抵抗されることがある。圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗は、ユーザが抵抗力に打ち勝つのに十分な所定の力を適用しない限り、圧力制御チューブ400がチャンバ210又は液体の塊内で上昇又は下降しないようなものであり得る。
【0318】
解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、第1のロック部材540及び第2のロック部材560は、
図21に示すように、第1の位置にあり得る。第1の位置において、第1のロック部材540及び第2のロック部材560は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430の少なくとも1つと係合することができる。第1及び第2のロック部材540、560が第1の位置にあるとき、それぞれのチューブ係合部分542、562は、係合特徴部430と垂直方向に整列及び/又は嵌合することができる。チューブ係合部分542、562が第1の位置にあり、係合特徴部430と嵌合及び/又は係合するとき、第1及び第2の接触面558、569は、係合特徴部430の上面及び下面436、438と接触し得る。
【0319】
図19及び20は、解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、ばねアーム584、586を含む弾力的に変形可能な領域580が、非変形状態又は中立位置にある可能性があることを示している。非変形状態又は中立位置にあるとき、弾力的に変形可能な領域580は実質的に平坦であり、頂壁300の頂面312と実質的に同一平面に位置し得る。
【0320】
解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、作動部材522は、非変形、非押圧、又は中立位置若しくは状態にあり得る。非変形、非押圧、又は中立位置若しくは状態にあるとき、作動部材522は頂壁300の頂面312から上方に離れるように角度を成す可能性がある。解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、細長い本体502の第2の端部510は、頂壁300の頂面312から間隔をあけている可能性がある。
【0321】
図21は、第1の構成にある解放可能なチューブ保持手段500の実施形態を示す。第1の構成において、第1のロック部材540のチューブ係合部分542又はフック部分550は、第1の位置にあり得る。第1の位置において、チューブ係合部分542又はフック部分550は、係合特徴部430のうちの1つと実質的に整列及び/又は嵌合係合下に置かれ得る。フック部分550が係合特徴部430と整列しているとき、第1のセグメント552、角部556及び第2のセグメント554は、それぞれ係合特徴部430の上面436、角部442及び下面438と垂直方向に整列しているか、又は垂直方向に中心合わせされている可能性がある。換言すれば、係合部分542又はフック部分550は、係合特徴部430の1つと同じ高さ又は同様の高さであり得る。さらに、フック部分550の第1の接触面558は、解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、係合特徴部430の上面及び下面436、438と垂直方向に整列及び嵌合され得るか、又は接触若しくは係合下に置かれ得る。
【0322】
解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、第2のロック部材560のチューブ係合部分562は第1の位置にある。第1の位置において、チューブ係合部分562は、係合特徴部430の1つと実質的に整列及び/又は嵌合係合下に置かれ得る。チューブ係合部分562が係合特徴部430と整列しているとき、下側部分578、角部579及び第1のセグメント572は、それぞれ係合特徴部430の上面436、角部442及び下面438と垂直方向に整列しているか、又は垂直方向に中心合わせされている可能性がある。換言すれば、係合部分562は、係合特徴部430の1つと同じ高さ又は同様の高さであり得る。さらに、チューブ係合部分562の第2の接触面569は、解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、係合特徴部430の上面及び下面436、438と垂直方向に整列及び嵌合され得るか、又は接触若しくは係合下に置かれ得る。
【0323】
解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、第1及び第2のロック部材540、560のチューブ係合部分542、562と圧力制御チューブ400の1つ又は複数の係合特徴部430との間の係合は、圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗を引き起こす可能性がある。
【0324】
第1及び第2のロック部材540、560の角度、並びにチューブ係合部分542、562の角部556、579間の間隔は、使用時に、チューブ係合部分542、562が圧力制御チューブ400に向かって付勢される、及び/又は圧力制御チューブ400にもたれることを引き起こす場合がある。
【0325】
チューブ係合部分542、562のそれぞれと圧力制御チューブ400の係合特徴部430の1つとの間には、それらが互いに接触又は係合する接触エリアが画定され得る。接触エリアのサイズは、上面又は下面436、438と直接接触又は係合する第1又は第2の接触面558、569のエリアによって決定され得る。接触エリアは、解放可能なチューブ保持手段が第1の構成にあり、チューブ係合部分542、562が実質的に整列、嵌合、又は完全に係合しているときに最も大きくなる可能性がある。
図21に示すように、第1及び第2の接触面558、569は、第1の位置にあるとき、いずれも係合特徴部430の上面及び下面436、438と実質的に完全に係合又は嵌合し得る。接触エリアのサイズは、第1及び/又は第2のロック部材540、560が圧力制御チューブ400の移動に抵抗する抵抗力を少なくとも部分的に決定し得る。接触エリアが大きいほど、接触エリアが小さい場合よりも圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗力が大きくなる可能性がある。
【0326】
第1及び第2のロック部材540、560及びそれらに関連するチューブ係合部分542、562は、圧力制御チューブ400に上方向又は下方向に適用される力が係合特徴部からロック部材のチューブ係合部分542、562に伝達されるように、係合特徴部430と係合するように構成することができる。
【0327】
図22~25は、第2の構成における解放可能なチューブ保持手段500の実施形態を示す。第2の構成は、変形、作動、又は解放位置、状態、又は構成であり得る。解放可能なチューブ保持手段500は、ユーザが作動部材522に下方に向けられた作動力を適用すると、第2の構成に適合され得る。作動部材522への下向きの力の適用は、作動部材522及び第2の端部520を頂壁300に向かって付勢又は押圧し、解放可能なチューブ保持手段500を変形させる可能性がある。
【0328】
第2の構成において、解放可能なチューブ保持手段500と圧力制御チューブ400との間の係合は、圧力制御チューブの移動に対する抵抗が低減されるように、低減されるか、又は少なくとも部分的に解放され得る。圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗は、チューブ保持手段500が第1の構成にあるときと比較して低減され得る。圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗は、低減できるが排除できない。解放可能なチューブ保持手段500と圧力制御チューブ400との間の低減された係合は、ユーザが圧力調節デバイス200内で圧力制御チューブ400の位置を調整することを容易にし得る。
【0329】
解放可能なチューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、第1及び/又は第2のロック部材540、560は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430から少なくとも部分的に係合解除されている場合がある。第1及び/又は第2のロック部材54、560が係合特徴部430から少なくとも部分的に係合解除されると、圧力制御チューブの移動に対する抵抗は、チューブ保持手段が第1の構成にあるときと比較して低減され得る。
図25に示すように、チューブ係合部分542、562は、係合特徴部430ともはや嵌合されないように、整列から外れるように移動され得る。チューブ係合部分542、562が係合特徴部430と非整列状態になると、チューブ係合部分542、562と圧力制御チューブ400との間の接触エリアが減少する可能性がある。これにより、圧力調節デバイス200又は液体の塊内での圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が低減する。第2の構成において、解放可能なチューブ保持手段500は、依然として圧力制御チューブ400の移動に抵抗し得るが、第1の構成と比較して抵抗力が低減される。第2の構成における圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗は、低減した抵抗力に打ち勝つのに十分な力をユーザが適用したときに、圧力制御チューブ400がチャンバ210又は液体の塊内で上昇又は下降され得るようなものであり得る。換言すれば、圧力調節デバイス200内で圧力制御チューブ400を移動させるのに必要な力は、解放可能なチューブ保持手段500が第2の構成に適合されるときに低減される。これにより、ユーザは、圧力制御チューブ400の位置、ひいては圧力調節デバイス200によって患者に送達される気体の圧力を、より容易に調整することが可能になる。
【0330】
図25に示すように、作動部材522が頂壁300の頂面312に向かって付勢又は押圧されると、解放可能なチューブ保持手段500の第2の端部520がヒンジ/支点508を中心に回動する。解放可能なチューブ保持手段500は、結合部分312又はヒンジフック514が頂壁300の結合特徴部340と結合されることにより、第1の端部510で拘束される。この拘束により、作動部材522が頂面312に向かって付勢されると、ばねアーム584、586を含む弾力的に変形可能な領域580が、頂面312から離れて上方に変形する及び/又は弓なりに曲がる。弾力的に変形可能な領域580及び/又はばねアーム584、586は、ヒンジ/支点508と結合部分312との間で上方に弧を描くか、又は弓なりに曲がる可能性がある。
【0331】
第2の構成において、弾力的に変形可能な領域580の上方への弓なりの曲がりにより、第1のロック部材540が頂壁300に向かって上方に持ち上げられるか、又は付勢される可能性がある。第1のロック部材540が上方に持ち上げられるか又は付勢されるにつれて、遠位端546は、第1のポケット370の傾斜面374に接触し、滑り上がる可能性がある。遠位端546が傾斜面374を滑り上がるにつれて、チューブ係合部分542又はフック部分550は、垂直方向の整列から外れて、係合特徴部430から横方向に離れるように移動し得る。チューブ係合部分542が、整合から外れて係合特徴部430から離れるように上方に持ち上げられると、第1の接触面558及び/又はフック部分550は、(
図25に示されるように)係合特徴部から完全に係合解除され得るか、又は代替的に、係合特徴部430と少なくとも部分的に係合したままであり得る。
【0332】
弾力的に変形可能な領域580は、再ロック力を提供するように構成することができる。再ロック力は、弾力的に変形可能な領域580が第2の構成に適合されたときに、弾力的に変形可能な領域580内に蓄積されたエネルギーによって提供することができる。再ロック力は、弾力的に変形可能な領域580を非変形位置又は状態に戻るように促し得る。再ロック力は、解放可能なチューブ保持手段500を第1の構成に付勢する可能性がある。
【0333】
作動部材522に適用される力と解放可能なチューブ保持手段500の特定の形状との組み合わせは、チューブ係合部分542及びフック部分550が係合特徴部430と少なくとも部分的に係合したままであるか、又は完全に係合解除されたかを決定し得る。チューブ係合部分542及びフック部分550が係合特徴部430から完全に係合解除されると、第1のロック部材540は、圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動に対してほとんど又は全く抵抗を与えない可能性がある。
【0334】
チューブ係合部分542及びフック部分550が係合特徴部430と少なくとも部分的に係合したままである実施形態において、第1の接触面558は、圧力制御チューブ400の上面436又は外面424の少なくとも一部と接触又は係合したままでありながら、下面438から間隔をあけて配置され得る。フック部分550の第1のセグメント552は、係合特徴部430の下面438から間隔をあけて配置され得る。第1のセグメント554及び/又は角部556は、係合特徴部430の上面436又は圧力制御チューブの外面424の少なくとも一部と接触又は係合したままであり得る。フック部分550と係合特徴部430との間の係合は、外面424に隣接する又は外面424上の上面436の外縁に又は外縁の近傍に位置し得る。チューブ係合部分542と係合特徴部430との間のこのような部分的な接触又は係合は、圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗を最小にする可能性がある。
【0335】
図25に示すように、作動部材522が頂壁300の方に付勢されると、第2のロック部材560が下方に付勢され、係合特徴部430のうちの1つの下面438と係合することがある。下面438の角度とチューブ係合部分562の第2の接触面569の角度との組み合わせにより、チューブ係合部分562は、下面438に沿って下方に摺動し、係合特徴部430との垂直方向の整列から外れる可能性がある。第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、細長い本体502及び圧力制御チューブ400に対する第2のロック部材560の相対的な角度により、圧力制御チューブ400との接触及び/又は係合を維持し得る。
【0336】
解放可能なチューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、脚部分568の下側部分578は、係合特徴部430の上面436から下方に離れるように付勢され、それとの接触又は係合から外れる可能性がある。フック部分570の第1のセグメント572は、
図25に示すように、圧力制御チューブ400の下面438及び/又は外面424と少なくとも部分的に接触又は係合したままであり得る。
【0337】
第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、係合特徴部430と少なくとも部分的に係合したままであることが有利であり得る。部分的な係合は、チューブ保持手段500が第2の構成にあるときにユーザが圧力制御チューブ400から手を放した場合に圧力制御チューブ400が落下したり又はチャンバ210内に落ちたりする危険性を最小化するのに十分なレベルの圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗を提供し得る。換言すれば、第2のロック部材560は、係合特徴部430と少なくとも部分的に係合したままであり、チューブ保持手段500が第2の構成に適合されたときに、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗を提供する。
【0338】
ガイド部分350の第2のポケット380の第2の端壁358は、第2のロック部材560の移動を拘束するように構成することができる。第2の端壁358は、第2のロック部材560が圧力制御チューブ400から離れる方向に撓むことができる程度を拘束又は制限するように構成することができる。第2の端壁358は、チューブ係合部分562と圧力制御チューブ400との間の接触及び/又は係合を維持するように構成することができる。
【0339】
示される実施形態において、第2のロック部材560の脚部分568は湾曲しており、使用時に第2の端壁358に隣接して部分的に接触して位置決めされるように構成されている。脚部分568の湾曲構造と第2の端壁358によって提供される拘束力との組み合わせにより、第2のロック部材560は、チューブ係合部分362を圧力制御チューブ400に向かって付勢するばねとして作用する。脚部分568の湾曲構造はまた、遠位端566が使用中に圧力制御チューブ400から離れるように偏向又は変形されることを可能にし得る。第2の端壁358は、遠位端566が圧力制御チューブ400から偏向できる程度を制限し得る。
【0340】
第2のロック部材560は、気泡CPAP圧力調節デバイス200内での圧力制御チューブ400の移動を制限するデテント部材又はラチェット状配置として機能し得る。デテント又はラチェット配置は、圧力制御チューブ400の移動に対する可変抵抗を提供する。
【0341】
圧力の調整
圧力調節デバイス200の圧力設定は、圧力調節デバイス200内の圧力制御チューブ400の位置を調整することによって変更することができる。ユーザは、圧力制御チューブ400を圧力調節デバイス200内のユーザ規定位置に位置決めすることによって、患者に送達される気体の圧力を設定し得る。ユーザは、圧力制御チューブ400を、所望の圧力に対応する1つ又は複数の離散的な位置、高さ、浸漬深さ、又は設定のうちの1つに位置決めし得る。圧力制御チューブ400の位置は、圧力制御チューブ400に上向き又は下向きの力を適用することによって調整することができる。圧力制御チューブ400の位置は、解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成又は第2の構成のいずれかにあるときに調整することができる。チューブ保持手段500が第1の構成にあるときに圧力制御チューブ400の位置を調整するのに必要とされる力は、チューブ保持手段500が第2の構成にあるときよりも大きい場合がある。したがって、チューブ保持手段500が第2の構成にあるときの方が、圧力制御チューブ400の位置を調整しやすい場合がある。
【0342】
ユーザは、解放可能なチューブ保持手段500を第2の構成に適合させ、圧力制御チューブ400に力を適用することによって、圧力調節デバイス200内の圧力制御チューブ400の位置を調整することができる。チューブ保持手段500は、ユーザが作動部材522に作動力を適用して作動部材522を頂壁300に向かって付勢することによって、第2の構成に適合させることができる。次いで、圧力制御チューブ400は、ユーザがグリップ部分412を把持し、上方又は下方に力を適用することによって移動させることができる。
【0343】
ユーザは、チューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、圧力制御チューブ400の位置を調整することもできる。圧力制御チューブは、ユーザがグリップ部分を握り、上方又は下方に力を適用することによって移動させることができる。チューブ保持手段500が第1の構成にあるときに圧力制御チューブ400の位置を調整するためには、チューブ保持手段500が第2の構成にあるときよりも大きな力が必要とされる場合がある。
【0344】
解放可能なチューブ保持手段500は、第1及び第2のロック部材540、560によって提供される抵抗力よりも大きい力が圧力制御チューブ400に適用されるまで、圧力制御チューブ400の移動に抵抗するように構成することができる。第1及び第2のロック部材540、560によって提供される抵抗力は、第1及び第2のロック部材540、560、チューブ係合部分542、562、傾斜面374の角度、厚さ、及び/又は材料、及び/又は圧力制御チューブ400の係合特徴部430の上面及び下面436、438の角度のうちの1つ又は複数の関数であり得る。
【0345】
解放可能なチューブ保持手段500が第1の構成にある状態で、圧力制御チューブ400の位置は、圧力制御チューブ400に第1のダウンストローク力又はアップストローク力を適用することによって調整することができる。第1のダウンストローク力は、圧力制御チューブをチャンバ210及び液体の塊内へ下方に押すか又は付勢することによって適用することができる。第1のアップストローク力は、圧力制御チューブをチャンバ210及び液体の塊から上方に引っ張る又は持ち上げることによって適用することができる。第1のダウンストローク力及び第1のアップストローク力は、第1及び第2のロック部材540、560と圧力制御チューブ400の係合特徴部430との係合によって提供される移動に対する抵抗に打ち勝つのに十分であり得る。
【0346】
チューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、第1及び第2のロック部材540、560のチューブ係合部分542、562はそれぞれ、垂直方向に整列し、圧力制御チューブ400の係合特徴部430と嵌合係合している。圧力制御チューブ400への第1のダウンストローク力の適用は、係合特徴部430が、チューブ係合部分542、562に下方に向けられた圧縮力を適用することを引き起こし得る。示された実施形態において、係合特徴部430の上面436は、第1のロック部材540のフック部分550の第2のセグメント554と、第2のロック部材560の脚部分568の下側部分578とに圧縮力を適用する。チューブ係合部分542、562は、圧縮力がチューブ係合部分542、562及び/又は第1及び第2のロック部材540、560の遠位端546、566を外側に変形又は偏向させ、圧力制御チューブ400から離れるのに十分な大きさになるまで、圧縮力に抵抗する。
【0347】
上面436及び第1及び第2の接触面558、569の角度の付いた表面は、傾斜路又は斜面として機能し得る。傾斜路又は斜面は、チューブ係合部分542、562、フック部分550及び/又はロック部材540、560の遠位端546、566を圧力制御チューブ400から離れる方向に摺動又は偏向させる可能性がある。圧力制御チューブ400の移動は、圧縮力が第1のダウンストローク力に達するか又はそれを超えるまで抵抗される。チューブ係合特徴部542、562が外側に偏向されると、圧力制御チューブ400との係合が低減され、したがって圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が低減され、圧力制御チューブ400は下方に移動することができる。
【0348】
圧力制御チューブ400への第1のアップストローク力の適用により、係合特徴部430は、チューブ係合部分542、562に上向きの圧縮力を適用させ得る。示された実施形態において、係合特徴部430の下面438は、第1のロック部材540のフック部分550の第1のセグメント552と、第2のロック部材560のフック部分570の第1のセグメント572とに圧縮力を適用する。チューブ係合部分542、562は、圧縮力がチューブ係合部分542、562及び/又は第1及び第2のロック部材540、560の遠位端546、566を外側に変形又は偏向させて圧力制御チューブ400から離れるのに十分な大きさになるまで、圧縮力に抵抗し得る。圧力制御チューブ400の移動は、圧縮力が第1のアップストローク力に達するか又はそれを超えるまで抵抗される。チューブ係合特徴部542、562が外側に偏向されると、圧力制御チューブ400との係合が低減され、したがって圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が低減され、圧力制御チューブ400は上方に移動することができる。
【0349】
解放可能なチューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、圧力制御チューブ400の位置は、圧力制御チューブ400に第2のダウンストローク力又は第2のアップストローク力を適用することによって調整することができる。第2のダウンストローク力は、圧力制御チューブをチャンバ210及び液体の塊内へ下方に押し込む又は付勢することによって適用することができる。第2のアップストローク力は、圧力制御チューブをチャンバ210及び液体の塊から上方に引っ張る又は持ち上げることによって適用することができる。第2のダウンストローク力及び第2のアップストローク力は、第1及び第2のロック部材540、560が圧力制御チューブ400の係合特徴部430から少なくとも部分的に係合解除されているときに、第1及び第2のロック部材540、560によって提供される移動に対する低減された抵抗に打ち勝つのに十分であり得る。
【0350】
チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、第1のロック部材540のチューブ係合部分542は、圧力制御チューブ400から部分的に又は完全に係合解除され得る。第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430と整列されず、少なくとも部分的に係合解除され得る。換言すれば、チューブ係合部分542、562は、解放可能なチューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、圧力制御チューブ400から離れるように外側に付勢されるが、圧力制御チューブ400と少なくとも部分的に接触又は係合したままであり得る。
【0351】
図25に示されるように、第1のロック部材540は、チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、第1のロック部材540が圧力制御チューブの移動に対してほとんど又は全く抵抗を提供しないように、係合特徴部430から完全に係合解除され得る。代替実施形態において、又は作動部材522が第2の構成に完全に押し下げられない場合、第1のロック部材540のチューブ係合部分542は、圧力制御チューブ400と部分的に接触又は係合したままであり得る。このような実施形態又は配置において、チューブ係合部分542は、チューブ保持手段500が第1の構成にあるときと比較して低減された圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗を提供し得る。示された実施形態において、第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、第2のロック部材560の脚部分568の下端部分578が係合特徴部430の上面436から係合解除されるように、係合特徴部430と整列されない。これにより、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が低減され得る。
【0352】
チューブ保持部材500が第2の構成にあるときに、圧力制御チューブ400に第2のダウンストローク力を適用することにより、係合特徴部430は、チューブ係合部分542、562に下方に向けられた圧縮力を適用し得る。係合特徴部430の上面436は、チューブ係合部分542が圧力制御チューブ400から完全に係合解除されている場合、チューブ係合部分542に力を適用しないことがある。チューブ係合部分542が圧力制御チューブ400と部分的に接触又は係合している場合、上面436は第2のセグメント554に圧縮力を適用し得、又は外面424はチューブ係合部分542の角部556に横方向の力を適用し得る。チューブ係合部分542及び第1のロック部材は、圧力制御チューブ400の移動に対して最小限の抵抗を提供し得る。
【0353】
チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、チューブ係合部分562及び第2のロック部材560は、圧力制御チューブの移動に対する抵抗の大部分を提供し得る。チューブ保持手段が最初に第2の構成に適合されるとき、第2のロック部材560の脚部分568の下側部分578は、
図25に示されるように、係合特徴部430の上面436から係合解除され得る。したがって、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗は、少なくとも最初は、フック部分570の第1のセグメント572が、作動部材522の押し下げによって係合特徴部430の下面438と係合するように付勢されることによって提供され得る。したがって、最初は、チューブ係合部分562は、下面438に圧縮力を適用し得る。
【0354】
第2のダウンストローク力が圧力制御チューブ400に適用されると、チューブ係合部分562によって下面438に適用される圧縮力が克服され、圧力制御チューブ400は下方に移動することができる。下面436とフック部分570の下側部分578の表面との角度は、圧力制御チューブ400が下方に移動して係合特徴部430の上面436が下側部分578と係合するまで、第2のロック部材560のチューブ係合部分562を係合特徴部430との係合から偏向させて、その間の圧縮力を増大させる可能性がある。圧力チューブ400が下方に移動して上面436が下側部分578と係合するように付勢されると、上面436によって下側部分578に圧縮力が適用されることがある。圧力制御チューブ400の移動は、圧縮力が第2のダウンストローク力に等しいか又はこれに打ち勝つまで、再び抵抗され得る。圧縮力が第2のダウンストローク力に達するか又はそれを超えると、チューブ係合部分562及び第2のロック部材560は、圧力制御チューブ400から離れるように外向きに変形又は偏向され得る。チューブ係合特徴部562が外側に偏向されると、圧力制御チューブ400との係合が低減し、その結果、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が低減され、圧力制御チューブ400が下方に移動することができる。
【0355】
第2のアップストローク力が圧力制御チューブ400に適用され、チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、第1のロック部材540は、圧力制御チューブの移動に対して最小限の抵抗しか与えないか、又は全く抵抗を与えない可能性がある。
図25に示すように、第1のロック部材540のチューブ係合部分542が圧力制御チューブ400から完全に係合解除される場合、第1のロック部材は圧力制御チューブの上方への移動に対して抵抗を与えないことがある。第1のロック部材540のチューブ係合部分542が圧力制御チューブ400から部分的に係合解除されている場合、第1のロック部材540は、圧力制御チューブ400の上方への移動に対して最小限の抵抗を提供し得る。圧力制御チューブ400は、係合特徴部430の下面438が、第2のロック部材560のフック部分570の第1のセグメント572に概ね上方に向けられた圧縮力を適用するように、上方に付勢され得る。第2のアップストローク力は、圧力制御チューブ400の中心軸に平行であり得る実質的に垂直又は上向きの方向であり得る。
【0356】
第2のアップストローク力は、結果として得られる力ベクトルを生成し得る。結果として得られる力ベクトルは、第2のアップストローク力のサイズ、圧力制御チューブ400及びチューブ係合部分542の表面の摩擦係数、及び下面438と第1のセグメント572上に設けられる接触面569の部分との角度θの関数であり得る。結果として得られる力ベクトルは、第2のアップストローク力とは反対方向の垂直成分を有し得る。第2のアップストローク力は、第1のセグメント572と下面438との間に既にある圧縮力を増加させる可能性がある。圧力制御チューブ400の上方への移動は、結果として得られる力ベクトルの垂直成分が第2のアップストローク力に等しいか又はそれを超える間、抵抗され得る。第2のアップストローク力が圧縮力の垂直成分に達するか又はそれを超えると、チューブ係合部分562及び第2のロック部材560は、圧力制御チューブ400から離れるように外向きに変形又は偏向され得る。チューブ係合特徴部562が外向きに偏向されると、圧力制御チューブ400との係合が低減され、したがって、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗が低減され、圧力制御チューブ400は上方に移動することができる。
【0357】
係合特徴部430の上面及び下面436、438の角度は、第1及び第2のダウンストローク力並びに第1及び第2のアップストローク力を少なくとも部分的に決定し得る。示された実施形態において、上面436は下面438よりも浅い角度を有し得る。逆に、下面438は、上面436よりも急な角度を有し得る。換言すれば、示される実施形態において、
図13に示すように、上面436は、下面438よりも外面424、圧力制御チューブ400の中心軸、又は垂直に対して大きな角度を有する、すなわち角度βは角度θよりも大きい。上面436のより浅い角度は、下面438のより急な角度によって提供される上方への移動に対する抵抗よりも、圧力制御チューブ400の下方への移動に対するより大きな抵抗を引き起こす可能性がある。したがって、第1のダウンストローク力は第1のアップストローク力より大きい可能性があり、第2のダウンストローク力は第2のアップストローク力より大きい可能性がある。圧力制御チューブ400を上方に上昇又は移動させることは、圧力制御チューブ400を下方に下降又は移動させることよりも容易であり得る。
【0358】
圧力調節デバイス200内で圧力制御チューブ400を移動するのに必要な第2のダウンストローク力又は第2のアップストローク力は、呼息導管130又は他のシステム構成要素によって適用される力の結果として圧力制御チューブ400の意図しない移動が生じないようなものであり得る。
【0359】
第1及び第2のロック部材540、560の弾力性及び細長い本体502に対するそれらの角度は、それらを圧力制御チューブに向かって内側に付勢する可能性がある。第1及び第2のロック部材540、560の内方への付勢は、圧力制御チューブが上方又は下方に移動されるにつれて、チューブ係合部分542、562が、係合特徴部430のうちの1つ又は複数との嵌合係合に出入りすることを引き起こす可能性がある。チューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、第1及び第2のロック部材540、560の両方のチューブ係合部分542、562は、係合特徴部430との嵌合係合に出入りする可能性がある。チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、第1の部材540のチューブ係合部分542は、圧力制御チューブ400の移動中、係合特徴部430から係合解除されたままであり得る。第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、圧力制御チューブ400が移動されるにつれて、係合特徴部430との嵌合係合に出入りする可能性がある。
【0360】
第1のロック部材540は、ロック位置にあるときに圧力制御チューブ400の移動に抵抗し、ロック解除位置にあるときに移動を許容するロックとして作用するように構成することができる。第1のロック部材540は、チューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、ロック位置にあることがある。第1のロック部材540は、チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、ロック解除位置にあることがある。
【0361】
第2のロック部材560は、圧力制御チューブ400の上方及び/又は下方への移動に抵抗するデテント特徴部又は部材として作用するように構成することができる。第2のロック部材560は、チューブ保持手段が第1の構成又は第2の構成にあるときに、デテント特徴部又は部材として作用するように構成することができる。第2のロック部材560が提供できる移動に対する抵抗のレベルは、チューブ保持手段500が第1の構成にあるか又は第2の構成にあるかに応じて変化し得る。第2のロック部材560は、チューブ保持手段500が第1の構成にあるときに、チューブ保持手段500が第2の構成にあるときよりも高いレベルの移動に対する抵抗を提供し得る。
【0362】
装置600は、圧力制御チューブ400の位置を、ユーザが片手又は両手を用いて調整できるように構成することができる。片手のみを使用する場合、ユーザは親指で作動部材522に作動力を適用し得る。その後、少なくとも1本の指で圧力制御チューブ400を把持し、上向き又は下向きの力を適用し得る。両手を使用する場合、ユーザは一方の手の親指又は他の指を使用して作動部材522に作動力を適用し得る。次に、もう一方の手で圧力制御チューブ400を把持し、上向き又は下向きの力を適用し得る。
【0363】
チューブ保持手段500の作動力及び圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗に打ち勝つのに必要な力は、細長い本体502及び第1及び第2のロック部材540、560の断面の厚さ及び又は長さによって少なくとも部分的に決定され得る。いくつかの実施形態において、作動部材522を頂壁300に向かって付勢し、解放可能なチューブ保持手段500を第1の構成から第2の構成に適合させるのに必要な作動力は、5ニュートン(N)~15Nの間であり得る。作動力は、弾力的に変形可能な領域580及び/又はばね部材584、586の断面の厚さ及び/又は長さによって少なくとも部分的に決定され得る。
【0364】
作動部材522は、レバーとして作用するように構成することができる。したがって、作動力は、作動部材522の長さによっても少なくとも部分的に決定され得る。作動部材の長さは、ヒンジ/支点508と第2の端部520との間で規定することができる。
【0365】
チューブ保持手段500を第2の構成に完全に適合させるために、作動部材522は、頂壁300によって妨げられるまで、作動力によって下方に付勢され得る。作動部材522が頂壁300に向かって移動する距離は、作動ストローク長を規定し得る。いくつかの実施形態において、作動ストローク長は、約2mm~5mmの間であり得る。
【0366】
第1及び第2のダウンストローク力並びに第1及び第2のアップストローク力は、いくつかの要因によって決定され得る。要因のいくつかは、第1及び第2のロック部材540、560の断面厚さ及び/又は長さ、係合特徴部430の上面及び下面436、438の角度、第1及び第2の接触面558、569の角度、並びにチューブ保持手段500の材料を含み得る。ダウンストローク力及びアップストローク力を決定するために、他の要因も変化させることができる。そのような要因は、圧力制御チューブ400及びチューブ係合部分542、562の表面の摩擦係数、第1及び第2のロック部材540、560の曲げ予荷重、並びに傾斜路374を含む第1及び第2の端壁356、358の内面の角度及び/又は位置を含み得る。
【0367】
圧力制御チューブ400を上方に移動させることは、圧力制御チューブ400を下方に移動させることよりもリスクが低いと考えられる場合がある。これは、圧力制御チューブ400を上昇させると、患者に送達される気体の圧力が低下する可能性があるためと考えられ得る。患者に送達される気体の圧力を低下させることは、意図せずに発生した場合、患者に危害を及ぼす可能性は低く、したがってリスクは低い。逆に、圧力制御チューブを下げると、患者に送達される気体の圧力が上昇する可能性がある。患者に送達される気体の圧力が上昇すると、意図せずに発生した場合、患者の肺に損傷を与える可能性があり、したがってリスクが高い。ユーザが圧力制御チューブ400の位置を容易に調整できるように、アップストローク力及びダウンストローク力はできるだけ小さい方が有利な場合がある。圧力制御チューブ400の下方への移動に関連するリスクのため、ダウンストローク力は、圧力制御チューブ400の意図しない下方への移動に抵抗するのに十分である必要がある場合がある。示される実施形態において、装置600は、第1及び第2のアップストローク力がそれぞれ第1及び第2のダウンストローク力よりも低くなるように構成されている。代替実施形態において、第1のアップストローク力は第1のダウンストローク力と同じであり得、第2のアップストローク力は第2のダウンストローク力と同じか又は同様であり得る。
【0368】
いくつかの実施形態において、チューブ保持手段500が第1の構成にあるとき、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗に打ち勝つのに必要な第1のダウンストローク力は、約20Nより大きい可能性がある。チューブ保持手段500が第2の構成にあるとき、圧力制御チューブ400の移動に対する抵抗に打ち勝つのに必要な第2のダウンストローク力は、約10N~20Nの間であり得る。
【0369】
いくつかの実施形態において、第1のアップストローク力は、第1のダウンストローク力よりも小さい場合がある。いくつかの実施形態において、第1のアップストローク力は、約10Nより大きい場合がある。第2のアップストローク力は、第2のダウンストローク力よりも小さい場合がある。いくつかの実施形態において、第2のアップストローク力は、約0N~10Nの間であり得る。
【0370】
応力のない状態
圧力調節デバイス200は、輸送及び/又は保管のために包装されるとき、完全に組み立てられた状態であることが望ましい可能性がある。これにより、ユーザは、包装から取り出したときに、使用のために圧力調節デバイス200を迅速かつ容易にセットアップすることができる。また、圧力調節デバイス200は、包装のサイズとコストを減らすために、できるだけコンパクトであることが望ましい可能性がある。圧力調節デバイス200は、保管及び/又は輸送のために包装されるとき、圧力制御チューブ400が完全に下降した位置で組み立てられるように構成することができる。
【0371】
解放可能なチューブ保持手段500及び又は圧力制御チューブ400は、それらが組み立てられ、保管又は輸送のために包装されるとき、実質的に応力のない状態にあることが望ましい可能性がある。これにより、圧力調節デバイス200が長期間保管又は輸送される場合に、解放可能なチューブ保持手段500及び圧力制御チューブ400のクリープ変形の危険性が低減され得る。クリープ変形の危険性を低減することはまた、使用時に圧力制御チューブ400が意図せずに高さを低下させる危険性を最小化する可能性がある。チューブ保持手段500は、それが最小限の機械的応力下にあるか又は全く機械的応力下にない場合、実質的に応力のない状態にあり得る。実質的に応力のない状態において、チューブ保持手段500及び/又は圧力制御チューブ400に適用される外力又は荷重は最小化され得る。装置600は、少なくともチューブ保持手段500が実質的に応力のない状態にある保管及び輸送構成に選択的に適合可能であるように構成することができる。
【0372】
図26は、保管及び輸送のために組み立てられた装置600の実施形態を示す。この組み立てられた構成において、解放可能なチューブ保持手段500は、頂壁300に結合することができる。圧力制御チューブ400は、チューブ保持手段500のチューブ受け入れ部分530及び頂壁300のチューブアパーチャ360を通して挿入することができる。圧力制御チューブ400は、完全に下降した位置にあり得る。圧力制御チューブ400は、グリップ部分412の下面がチューブ保持手段500のビード532又は上面504に当接したときに、完全に下降した位置にあり得る。圧力制御チューブ400の完全に下降した位置は、液体の塊内への最大浸漬深さ及び圧力調節デバイス200の最大圧力設定に対応し得る。
【0373】
解放可能なチューブ保持手段500は、実質的に応力のない状態に適応可能であり得る。実質的に応力のない状態において、ユーザによって解放可能なチューブ保持手段500に適用される外力はほとんど又は全くない。ロック部材540、560は、自由端と圧力制御チューブ400との間の係合によって実質的に変形しない。解放可能なチューブ保持手段500は、解放可能なチューブ保持手段500が実質的に応力のない状態にある少なくとも1つの位置において、圧力制御チューブ400と選択的に係合可能であり得る。チューブ保持手段500は、装置600が組み立てられた保管及び輸送構成にあるとき、実質的に応力のない状態に適合され得る。
【0374】
保管及び輸送構成にあるとき、解放可能なチューブ保持手段500は、実質的に第1の構成にあり得る。チューブ保持手段500の作動部材522及び弾力的に変形可能な領域580は、実質的に変形していない位置又は状態であり得る。解放可能なチューブ保持手段550は、圧力制御チューブ400が完全に下降した位置にあるとき、実質的に応力のない状態で圧力制御チューブ400と係合可能であり得る。
【0375】
装置600が組み立てられた保管及び輸送構成にあるとき、第1のロック部材540の少なくとも一部分は、圧力制御チューブ400の凹部特徴部440に受け入れられ得る。凹部特徴部440に受け入れられた第1のロック部材540の部分は、チューブ係合部分542を構成し得る。
図26に示すように、第1のロック部材540のチューブ係合部分542は、装置600が保管及び輸送構成にあるとき、凹部特徴部440と垂直に整列するように構成される。チューブ係合部分542又はフック部分550は、
図27に示すように、凹部特徴部440内に少なくとも部分的に受け入れられ得る。
【0376】
(上述したように)凹部特徴部440の深さd2の増大は、
図27に示すように、チューブ係合部分542及び第1の接触面558が凹部特徴部440の表面から少なくとも部分的に間隔をあけられることを可能にし得る。凹部特徴部440の深さd2が増大した結果、凹部特徴部440の表面は、第1の接触面558及びチューブ係合部分542から少なくとも部分的にオフセット又は離間される。この結果、装置600が保管及び輸送構成にあるとき、第1のロック部材540のチューブ係合部分542と圧力制御チューブ400との間の接触又は係合が減少する。これにより、第1のロック部材540への応力が最小化され得る。
【0377】
装置600が保管及び輸送構成にあるとき、第2のロック部材560は、圧力制御チューブ400の係合特徴部430に少なくとも部分的に受け入れられるか又は係合特徴部430と係合され得る。第2のロック部材560のチューブ係合部分562は、少なくとも部分的に、係合特徴部430内に受け入れられるか、又は係合特徴部430と係合され得る。示された実施形態において、チューブ係合部分562は、凹部特徴部440のすぐ下に位置する係合特徴部内に少なくとも部分的に受け入れられるか、又は係合特徴部と係合するように構成される。
図26及び27に示すように、チューブ係合部分562及び第2のロック部材560の第2の接触面569は、装置600が保管及び輸送構成にあるとき、係合特徴部430と垂直方向に整列して嵌合するように構成されている。
【0378】
図17に関連して記載したように、第1及び第2のロック部材540、560は、チューブ係合部分542及び562が横方向距離Dだけ離間するように構成することができる。距離Dは、圧力制御チューブ400の係合特徴部430の最小直径と実質的に同じである。凹部特徴部440は、係合特徴部430の残りの部分よりも小さい最小直径を有するので、チューブ保持手段500が実質的に応力のない状態にあるとき、チューブ係合部分542と562との間にクリアランススペースが存在し得る。これは、第2のロック部材560のチューブ係合部分562が係合特徴部430と嵌合し係合するように構成されているが、第2のロック部材のチューブ係合部分542が、実質的に応力のない状態にあるとき、圧力制御チューブ400から少なくとも部分的に離間しているか又は係合解除されている可能性があるため、圧力制御チューブ400がチューブ係合部分562に最小限の力を及ぼすか又は全く力を及ぼさないことを意味する。
【0379】
装置アセンブリ
図28~30は、解放可能なチューブ保持手段500を頂壁300にどのように組み付けることができるかを示す。チューブ保持手段500の結合端510は、
図28に示すように、解放可能なチューブ保持手段500が直立位置又は回動位置にある間に、頂壁300の結合特徴部340に結合することができる。細長い本体502は、ヒンジフック514のそれぞれの末端516が結合特徴部340のスロット342に挿入され得るように、垂直位置を越えて回動され、頂面312に対して角度を成して保持され得る。次に、チューブ保持手段500は、
図29に示すように、頂面312に向かって結合端510を中心に回動させることができる。
【0380】
第1のロック部材540及び第2のロック部材560は、チューブ保持手段500の細長い本体502が頂壁300に向かって回動されるにつれて、ガイド部分350と整列され、ガイド部分350に挿入され得る。第1のロック部材540の遠位端546及びチューブ係合部分542は、第1のポケット370に回動可能に挿入され得る。第2のロック部材560の遠位端566及びチューブ係合部分562は、第2のポケット380に回動可能に挿入され得る。
図30に示すように、チューブ保持手段500が頂壁300と係合するように回動されるとき、フック部分570の第2のセグメント574と第2のポケット380の端壁358との間に干渉が存在し得る。第2のロック部材560又はその一部は、端壁358との干渉によってチューブアパーチャ360に向かって偏向され得る。フック部分570の第2のセグメント574は、第2のロック部材560が第2のポケット380に入る際に端壁358に沿って接触し、摺動し得る。
【0381】
一旦、細長い本体502が頂面312に接触するように回動されると、第2のロック部材560の遠位端566及びフック部分550は、ガイド部分350の開いた底部を通って突出し得る。フック部分550がガイド部分350の開いた底部を通って突出しているとき、第2のセグメント574と端壁358との間の干渉が解除され得る。第2のロック脚部560は、非変形状態に戻り得る。第2のロック部材560がその非変形状態に戻ったとき、第2のセグメント574は、少なくとも
図19~21に示すように、ガイド部分350の底縁又は底面と係合し、解放可能なチューブ保持手段500を組み付けられた位置に保持する受け具として作用するように構成され得る。チューブ保持手段500が頂壁300に組み付けられると、圧力制御チューブ400は、チューブ受け入れ部分530及びチューブアパーチャ360を通して挿入することができる。
【0382】
図31~33に示されるような代替実施形態において、チューブ保持手段1500は、チューブ保持手段500と同様の方法で圧力調節システム600の頂壁300に結合することができる。細長い本体1502は、最初は、実質的に垂直な位置に回動されるか、又は他の方法で位置決めされ、頂面312に対して実質的に垂直に保持され得る。次いで、タブ1514のそれぞれの第2の部分は、結合特徴部340のスロット342に挿入され得る。次いで、チューブ保持手段1500は、
図33に示すように、頂面312に向かって結合端1510を中心に回動させることができる。
【0383】
解放可能なチューブ保持手段500、1500は、圧力調節デバイス200から取り外すか、又は分解することができる。チューブ保持手段500、1500を頂壁300から分解するには、まず、圧力制御チューブ400をチューブ受け入れ部分530及びチューブアパーチャ360から取り外すか、又は分解することができる。フック部分570の第2のセグメント574によって提供される受け具は、第2のセグメント574をチューブ受け入れ部分530に向かって内側に押すことによって解除することができる。これにより、第2のポケットの下縁又は下面から第2のセグメントの係合が解除され、プッシュタブ522が持ち上げられ、第2のロック部材560が第2のポケット380から持ち上げられることが可能になる。その後、チューブ保持手段500、1500は、結合部分512、1512を結合特徴部340から取り外すことができるまで、第1の端部510を中心に回動することができる。
【0384】
代替実施形態
解放可能なチューブ保持手段500の示される実施形態は、第1及び第2のロック部材540、560を備えているが、代替実施形態において、解放可能なチューブ保持手段500は、単一の、又は2つ以上のロック部材を備え得る。単一のロック部材を有する実施形態において、単一のロック部材は、上述の第1のロック部材540と実質的に同様に機能し得る。単一のロック部材540を有するチューブ保持部材500が第2の構成に適合されるとき、単一のロック部材540のチューブ係合部分542は、圧力制御チューブ400と部分的に係合したままであるように構成することができる。単一のロック部材540は、圧力制御チューブ400との係合状態を維持することにより、圧力制御チューブ400が意図せずにチャンバ210内に落下する危険性を最小限に抑える可能性がある。
【0385】
本明細書において、「上」、「下」、「前方」、「後方」、「水平」、「垂直」等などの方向用語への言及が使用される場合、これらの用語は、図に示される装置の位置及び向きを指し、相対的な方向又は向きを示す及び/又は記載するために使用される。これらの位置及び向きは、装置の使用時には異なる場合がある。
【0386】
本発明は、例として、その可能な実施形態を参照して記載してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、変更又は改良がなされ得ることを理解されたい。また、本発明は、個々に又は集合的に、本出願の明細書において言及され又は示された部分、要素及び特徴の2つ以上のありとあらゆる組み合わせにおいて、前記部分、要素又は特徴の中に含まれると広く言うことができる。さらに、既知の等価物を有する本発明の特定の構成要素又は整数について言及した場合、そのような等価物は、個々に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0387】
文脈が明らかに別の解釈を要求しない限り、本明細書全体を通じて、「備える(comprise)」、「備える(comprising)」等の用語は、排他的又は網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味、すなわち「~を含むが、~に限定されない」という意味で解釈されるものとする。
【0388】
本明細書を通じて従来技術について論じる場合、そのような従来技術が広く知られていること、又は当該技術分野における一般的な知識の一部を形成していることを認めるものと決してみなされるべきではない。
【国際調査報告】