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特表2024-523484配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 1/00 20060101AFI20240621BHJP
   H02H 7/20 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
H02J1/00 309R
H02J1/00 304H
H02H7/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579018
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2022101449
(87)【国際公開番号】W WO2023011048
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202121785979.X
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ウー、チェンハン
(72)【発明者】
【氏名】ツォン、チー
【テーマコード(参考)】
5G053
5G165
【Fターム(参考)】
5G053AA05
5G053CA01
5G053EC01
5G053EC05
5G053FA05
5G165BB05
5G165EA02
5G165NA02
5G165NA10
5G165PA04
(57)【要約】
配電装置であって、筐体(9)、プリチャージ回路モジュール及び主正回路モジュールを備える。該筐体(9)は取付室を有する。該プリチャージ回路モジュールは、電力消費機器内の容量素子をプリチャージするために使用され、前記筐体内に接続されるプリチャージリレー(8)を備える。該主正回路モジュールはプリチャージ回路モジュールが切断された後に吸い合い、該主正回路モジュールと該プリチャージ回路モジュールは該取付室に上下に重ねられ、該主正回路モジュールはヒューズ(2)とメインリレーコア(4)を含み、該メインリレーコア(4)は前記筐体(9)内に接続される。該配電装置の内部空間の利用率が高く且つコストが低い。該配電装置を備える交通輸送装置をさらに提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電装置であって、
取付室を有する筐体(9)と、
電力消費機器内の容量素子をプリチャージするために使用され、前記筐体内に接続されるプリチャージリレー(8)を含むプリチャージ回路モジュールと、
前記プリチャージ回路モジュールが切断された後に吸い合い、前記プリチャージ回路モジュールとともに前記取付室に上下に重ねられ、ヒューズ(2)と前記筐体内に接続されるメインリレーコア(4)とを含む主正回路モジュールと、を備え、
前記配電装置は入力端と第1の出力端を有し、前記ヒューズの第1の端(22)は前記入力端であるか、前記入力端に接続され、前記ヒューズの第2の端(21)は前記メインリレーコアの第1の端(41)に接続され、前記メインリレーコアの第2の端(40)は前記第1の出力端であるか、前記第1の出力端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第1の端は前記入力端または前記ヒューズの第2の端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第2の端は前記メインリレーコアの第2の端または前記第1の出力端に接続されることを特徴とする配電装置。
【請求項2】
前記プリチャージ回路モジュールはプリチャージ抵抗(72)をさらに備え、前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアはそれぞれ前記取付室の両端に配置され、前記ヒューズと前記プリチャージ抵抗は前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアとの間に設けられ、且つ前記プリチャージ抵抗は前記取付室の底部に配置され、前記ヒューズは前記プリチャージ抵抗の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の配電装置。
【請求項3】
前記ヒューズと前記プリチャージ抵抗は前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアに近づくことを特徴とする請求項2に記載の配電装置。
【請求項4】
前記プリチャージリレーは係着構造またはポッティング構造によって前記筐体内に接続され、前記メインリレーコアはポッティング構造または係着構造によって前記筐体内に接続されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項5】
前記筐体は底部シェル(6)とフェースカバー(1)を含み、前記フェースカバーはバックル構造またはロック部材によって前記底部シェルに接続されて前記取付室を形成し、前記プリチャージリレーは係着構造によって前記底部シェルに接続され、前記メインリレーコアはポッティング構造によって前記底部シェルに接続されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項6】
前記フェースカバーの前記プリチャージリレーの上方に対応する位置に第1の取付穴(101)が設けられ、前記フェースカバーの前記メインリレーコアの上方に対応する位置に第2の取付穴(102)と第3の取付穴(103)が設けられ、前記フェースカバーに前記ヒューズを載置するための取付窓(104)が設けられ、前記プリチャージリレーは前記第1の取付穴の下方に位置し、前記ヒューズの第1の端は前記第1の取付穴の上方まで延び、前記ヒューズの第2の端は前記第2の取付穴の上方まで延び、前記メインリレーコアの第1の端は前記第2の取付穴の下方に位置し、前記メインリレーコアの第2の端は前記第3の取付穴の下方に位置し、前記ヒューズの第2の端は前記第2の取付穴を突き通す第1のロック部材(3)によって前記メインリレーコアの第1の端に接続されることを特徴とする請求項5に記載の配電装置。
【請求項7】
前記ポッティング構造はポッティング剤を固化することによって形成されることを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項8】
前記配電装置は第2の出力端を更に有し、前記配電装置は接続ハーネス(5)を備え、前記接続ハーネスの第1の端(51)は第1の接続端子によって前記プリチャージリレーに挿入接続され、前記接続ハーネスの第2の端(52)は前記第2の出力端であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項9】
前記接続ハーネスの第2の端は接続銅バスバー端子であることを特徴とする請求項8に記載の配電装置。
【請求項10】
前記第1の接続端子はインサート端子であることを特徴とする請求項8または9に記載の配電装置。
【請求項11】
前記入力端は電流入力端(1001)であり、前記第1の出力端及び前記第2の出力端は電流出力端(1002)であることを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項12】
前記プリチャージ抵抗の第1の端(71)は第2の接続端子によって前記プリチャージリレーに挿入接続され、前記プリチャージ抵抗の第2の端(73)に抵抗ハーネス(7)が接続され、前記筐体に前記抵抗ハーネスを収納するためのスロットが設けられ、前記プリチャージ抵抗の第2の端は前記ヒューズの第2の端の上方に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の配電装置。
【請求項13】
前記プリチャージ抵抗の前記第1の端は前記第2の接続端子によって前記プリチャージリレーの本体(81)に挿入接続されることを特徴とする請求項12に記載の配電装置。
【請求項14】
前記第2の接続端子はインサート端子であることを特徴とする請求項12または13に記載の配電装置。
【請求項15】
前記ヒューズの第1の端は前記入力端で且つ締結ねじが突き通すための第1の穴位置が設けられ、前記第1の出力端に締結ねじが突き通すための第2の穴位置が設けられることを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項16】
前記入力端は締結ねじで電池に接続され、前記第1の出力端は締結ねじで前記電力消費機器に接続されることを特徴とする請求項15に記載の配電装置。
【請求項17】
前記フェースカバーの上端にバッフル板(110)を設け、前記第2の取付穴と第3の取付穴はそれぞれ前記バッフル板の両側に位置することを特徴とする請求項5または6に記載の配電装置。
【請求項18】
前記底部シェルに前記プリチャージ抵抗の側面に当接可能な弾性シートが設けられ、前記フェースカバーに前記プリチャージ抵抗の端面に当接可能な位置決めリブが設けられ、前記プリチャージ抵抗は巻線抵抗であることを特徴とする請求項5または6に記載の配電装置。
【請求項19】
前記メインリレーコアはシェルのないリレーであることを特徴とする請求項1~18のいずれか1項に記載の配電装置。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか1項に記載の配電装置と、
電力貯蔵素子と、
電力消費機器であって、前記配電装置は、前記電力貯蔵素子と前記電力消費機器との間に接続され、前記電気モジュールと前記電力消費機器との間の導通と切断に使用される電力消費機器と、を備えることを特徴とする交通輸送装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は配電装置技術及び交通輸送装置の技術分野に関し、特に配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
交通輸送装置の中で、例えば電気自動車、電気船舶、電気鉄道交通、航空機などは、配電装置の使用が非常に広く、配電装置は主にメインリレー、プリチャージリレー、アルミケース抵抗及び抵抗線を結束バンドとバックルで縛って固定したものである。上記方式で構成される配電装置は、取付方式では操作が簡単で、メンテナンスが容易であるが、該配電装置はモジュール化された製品としては、その部品製品の属性が不足している。一方で、製品の集積度が低く、外観のサイズ構造が大きい。主な原因は、該モジュール内部の素子は依然として独立した個体であり、ボルト、バックルなどの簡単な方式で接合し、ハーネスは結束バンドで固定する方式を採用するため、製品の集積度が低い。また、内部の素子はタイリング方式を採用し、内部空間の利用率が高くないため、外観のサイズ構造が大きい。他方で、製品コストが高く、これは、各素子は独立した製品として設計され、関連設計を行わず、コストが増加するためである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、上記技術的問題の一つを少なくとも解決することを目的とし、内部空間の利用率が高く且つコストが低い配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、本開示の実施例は配電装置を提供する。前記配電装置は筐体、プリチャージ回路モジュール及び主正回路モジュールを備える。前記筐体は取付室を有する。前記プリチャージ回路モジュールは電力消費機器内の容量素子をプリチャージすることに用いられ、前記プリチャージ回路モジュールはプリチャージリレーを含み、前記プリチャージリレーは前記筐体内に接続される。前記主正回路モジュールは、前記プリチャージ回路モジュールが切断された後に吸い合い、前記主正回路モジュールとプリチャージ回路モジュールは前記取付室に上下に重ねられ、前記主正回路モジュールはヒューズとメインリレーコアを含み、前記メインリレーコアは前記筐体内に接続される。前記配電装置は入力端と第1の出力端を有し、前記ヒューズの第1の端は前記入力端であるか、前記入力端に接続され、前記ヒューズの第2の端は前記メインリレーコアの第1の端に接続され、前記メインリレーコアの第2の端は前記第1の出力端であるか、前記第1の出力端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第1の端は前記入力端または前記ヒューズの第2の端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第2の端は前記メインリレーコアの第2の端または前記第1の出力端に接続される。
【0005】
好ましくは、前記プリチャージ回路モジュールはプリチャージ抵抗をさらに含み、前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアはそれぞれ前記取付室の両端に配置され、前記ヒューズと前記プリチャージ抵抗は前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアとの間に設けられ、且つ前記プリチャージ抵抗は前記取付室の底部に配置され、前記ヒューズは前記プリチャージ抵抗の上方に位置する。
【0006】
好ましくは、前記ヒューズと前記プリチャージ抵抗は前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアに近づく。
【0007】
好ましくは、前記プリチャージリレーは係着構造またはポッティング構造によって前記筐体内に接続され、前記メインリレーコアはポッティング構造または係着構造によって前記筐体内に接続される。
【0008】
好ましくは、前記筐体は底部シェルとフェースカバーを含み、前記フェースカバーはバックル構造またはロック部材によって前記底部シェルに接続されて前記取付室を形成し、前記プリチャージリレーは係着構造によって前記底部シェルに接続され、前記メインリレーコアはポッティング構造によって前記底部シェルに接続される。
【0009】
好ましくは、前記フェースカバーの前記プリチャージリレーの上方に対応する位置に第1の取付穴が設けられ、前記フェースカバーの前記メインリレーコアの上方に対応する位置に第2の取付穴と第3の取付穴が設けられ、前記フェースカバーに前記ヒューズを載置するための取付窓が設けられ、前記プリチャージリレーは前記第1の取付穴の下方に位置し、前記ヒューズの第1の端は前記第1の取付穴の上方まで延び、前記ヒューズの第2の端は前記第2の取付穴の上方まで延び、前記メインリレーコアの第1の端は前記第2の取付穴の下方に位置し、前記メインリレーコアの第2の端は前記第3の取付穴の下方に位置し、前記ヒューズの第2の端は前記第2の取付穴を突き通す第1のロック部材によって前記メインリレーコアの第1の端に接続される。
【0010】
好ましくは、前記ポッティング構造はポッティング剤を固化することによって形成される。
【0011】
好ましくは、前記配電装置は第2の出力端を更に有し、前記配電装置は接続ハーネスを備え、前記接続ハーネスの第1の端は第1の接続端子によって前記プリチャージリレーに挿入接続され、前記接続ハーネスの第2の端は前記第2の出力端である。
【0012】
好ましくは、前記接続ハーネスの第2の端は接続銅バスバー端子である。
【0013】
好ましくは、前記第1の接続端子はインサート端子である。
【0014】
好ましくは、前記入力端は電流入力端であり、前記第1の出力端と前記第2の出力端は電流出力端である。
【0015】
好ましくは、前記プリチャージ抵抗の第1の端は第2の接続端子によって前記プリチャージリレーに挿入接続され、前記プリチャージ抵抗の第2の端に抵抗ハーネスが接続され、前記筐体に前記抵抗ハーネスを収納するためのスロットが設けられ、前記プリチャージ抵抗の第2の端は前記ヒューズの第2の端の上方に設けられる。
【0016】
好ましくは、前記プリチャージ抵抗の前記第1の端は前記第2の接続端子によって前記プリチャージリレーの本体に挿入接続される。
【0017】
好ましくは、前記第2の接続端子はインサート端子である。
【0018】
好ましくは、前記ヒューズの第1の端は前記入力端であり、締結ねじを突き通すための第1の穴位置が設けられ、前記第1の出力端に締結ねじを突き通すための第2の穴位置が設けられる。
【0019】
好ましくは、前記入力端は締結ねじによって電池に接続され、前記第1の出力端は締結ねじによって前記電力消費機器に接続される。
【0020】
好ましくは、前記フェースカバーの上端にバッフル板を設け、前記第2の取付穴と第3の取付穴はそれぞれ前記バッフル板の両側に位置する。
【0021】
好ましくは、前記底部シェルに前記プリチャージ抵抗の側面に当接可能な弾性シートが設けられ、前記フェースカバーに前記プリチャージ抵抗の端面に当接可能な位置決めリブが設けられ、前記プリチャージ抵抗は巻線抵抗である。
【0022】
好ましくは、前記メインリレーコアはシェルのないリレーである。
【0023】
他の態様では、本開示の実施例は、交通輸送装置をさらに提供する。前記交通輸送装置は上記配電装置、電力貯蔵素子及び電力消費機器を備える。前記配電装置は前記電力貯蔵素子と前記電力消費機器との間に接続され、前記電気モジュールと前記電力消費機器との間の導通と切断に使用される。
【0024】
本開示による配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置は、該配電装置における各素子の構造を嵌合式に交互に設計し、主正回路モジュールとプリチャージ回路モジュールとを部分的に積層または全体的に積層するように筐体に設置することにより、配電装置内部の空間利用率が高く、また、素子同士が互いに影響を及ぼさなく、破損した素子を個別に交換することができ、製品合格率の向上及び製品アフターサービスの損失の低減に有利であり、使用コストが低い。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確的に説明するために、以下、実施例に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかで、以下で説明する図面はただ本開示の幾つかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な作業なしに更にこれらの図面に基づいてその他の図面を取得することができる。
図1】本開示の実施例による配電装置を示す原理模式図である。
図2】本開示の実施例による配電装置を示す3次元組立模式図である。
図3】本開示の実施例による配電装置を示す3次元分解模式図である。
図4】本開示の実施例による配電装置を示す平面模式図である。
図5】本開示の実施例による配電装置の上部カバーを取り外した平面模式図である。
図6】本開示の実施例による配電装置の上部カバーと底部シェルを取り外した平面模式図である。
図7】本開示の実施例による配電装置を示す他の平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の目的、技術的解決手段及び利点をより明らかで理解しやすくするために、以下、図面及び実施例を組み合わせて、本開示を更に詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本開示を解釈するためにのみ使用され、本開示を限定するためのものではないのを理解すべきである。
【0027】
なお、「設置」、「接続」という用語は、は広義に理解すべきであり、例えば、直接設置、接続であってもよいし、センタリング部材、センタリング構造を介して間接的に設置、接続されてもよい。
【0028】
また、本開示の実施例において「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」など方向および位置関係を示す用語があると、図面に示す方向または位置関係または通常の放置状態または使用状態に基づき、本開示の説明をしやすくするとともに記述を簡素化するためのものにすぎず、指している構造、特徴、装置または素子が特定の方向または位置関係を有しなければならないこと、特定の方向で構成および操作しなければならないことを示すまたは暗に示すものではなく、本開示に対する限定と理解できない。本開示の説明では、特に別途な説明がない限り、「複数」の意味は、2つまたは2つ以上を指す。
【0029】
具体的な実施形態に説明される各具体的な技術的特徴と各実施例は、矛盾しない場合、任意の適切な方式で組み合わせることができ、例えば異なる具体的な技術的特徴/実施例の組み合わせによって異なる実施形態を形成することができ、不必要な重複を避けるために、本開示における各具体的な技術特徴/実施例の様々な可能な組み合わせ方式を別途に説明しない。
【0030】
図1図6に示すように、本開示の実施例は配電装置を提供する。該配電装置は筐体9、プリチャージ回路モジュール及び主正回路モジュールを備える。前記筐体9は取付室を有する。前記プリチャージ回路モジュールは電力消費機器内の容量素子をプリチャージするために使用され、前記プリチャージ回路モジュールはプリチャージリレー8を含み、前記プリチャージリレーは前記筐体9内に接続される。前記主正回路モジュールは、前記プリチャージ回路モジュールが切断された後に吸い合い、前記主正回路モジュールとともに前記プリチャージ回路モジュールは前記取付室に上下に重ねられ、前記主正回路モジュールはヒューズ2とメインリレーコア4を含み、前記メインリレーコア4は前記筐体9内に接続される。前記配電装置は入力端と第1の出力端を有し、前記ヒューズ2の第1の端22は前記入力端であるか、前記入力端に接続され、前記ヒューズ2の第2の端21は前記メインリレーコア4の第1の端41に接続され、前記メインリレーコア4の第2の端40は前記第1の出力端であるか、または前記第1の出力端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第1の端は前記入力端または前記ヒューズ2の第2の端21に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第2の端は前記メインリレーコア4の第2の端40または前記第1の出力端に接続される。本実施例において、メインリレーコア4とは、少なくともケースを有さないリレー半完成品を指し、即ち、メインリレーは完成品として取り付けて使用するのではなく、半完成品(コア)を使用して使用に参加する。前記配電装置における各素子の構造を嵌合式に交互に設計し、主正回路モジュールとプリチャージ回路モジュールとを部分的に積層または全体的に積層するように筐体9に設置することにより、配電装置内部の空間利用率が高く、また、素子同士が互いに影響を及ぼさなく、破損した素子を個別に交換することができ、製品合格率の向上及び製品アフターサービスの損失の低減に有利であり、使用コストが低い。本開示の実施例による配電装置は、電力貯蔵素子(例えば電池モジュール)と電力消費機器との間の導通と切断に使用されるコントローラまたは構成部分であり、主に、電気自動車、電気船舶、電気鉄道交通または航空機など、電源投入、電源切断過程で回路に非常に大きな電流が発生する制御場所に適用され、配電装置は正常な使用過程において、プリチャージリレー8が先に吸い合って電力消費機器製品内の容量素子を充電し、該プリチャージ回路モジュール内で、抵抗によって電流を合理的な範囲内に制御する。プリチャージが完了した後、メインリレーコア4が吸い合って、プリチャージリレー8が切断され、電源投入過程が完了し、給電動作を続く。電力消費機器に短路異常が発生すると、ヒューズ2が受動的で強制的に溶断されて電力消費機器と電源の接続を切断し、電力消費機器の内部素子を損傷から保護することができる。
【0031】
一実施例において、前記プリチャージ回路モジュールはプリチャージ抵抗72をさらに備える。本実施例において、プリチャージ抵抗72は巻線抵抗である。前記プリチャージリレー8と前記メインリレーコア4はそれぞれ前記取付室の両端に配置され、前記ヒューズ2と前記プリチャージ抵抗72は前記プリチャージリレー8と前記メインリレーコア4との間に設けられ、且つ前記ヒューズ2と前記プリチャージ抵抗72はプリチャージリレー8とメインリレーコア4に近づくことができ、且つ前記プリチャージ抵抗72は前記取付室の底部に配置され、前記ヒューズ2は前記プリチャージ抵抗72の上方に位置し、その構造が合理的でコンパクトであり、空間利用率が高い。
【0032】
一実施例において、前記筐体9は底部シェル6とフェースカバー1を含み、前記フェースカバー1はバックル構造またはロック部材によって前記底部シェル6に接続されて前記取付室を形成することができ、前記プリチャージリレー8は係着構造によって前記底部シェル6に接続され、組立効率が高く、前記メインリレーコア4はポッティング構造(ポッティング剤による固化)によって前記底部シェル6に接続されることができ、放熱性能の向上に役に立ち、製品の信頼性が高い。
【0033】
一実施例において、前記フェースカバー1の前記プリチャージリレー8の上方に対応する位置に第1の取付穴101が設けられ、前記フェースカバー1の前記メインリレーコア4の上方に対応する位置に第2の取付穴102と第3の取付穴103が設けられ、メインリレーコア4の第1の端41と第2の端はそれぞれ第2の取付穴102と第3の取付穴103の下方に位置する。前記フェースカバー1に前記ヒューズ2を載置するための取付窓104が設けられ、前記ヒューズ2は上から下に取付窓104に配置されることができ、フェースカバー1を開けることなくヒューズ2を交換することができ、メンテナンスを容易にし、回路に短路などの過電流が発生する場合、ヒューズ2が溶断した後に交換する必要があるが、上記の設計はメンテナンスに要する工数を効果的に短縮でき、メンテナンス効率の向上に役立つ。前記プリチャージリレー8は前記第1の取付穴101の下方に位置し、前記ヒューズ2の第1の端22は前記第1の取付穴101の上方まで延び、前記ヒューズ2の第2の端21は前記第2の取付穴102の上方まで延び、前記メインリレーコア4の第1の端41は前記第2の取付穴102の下方に位置し、前記メインリレーコア4の第2の端40は前記第3の取付穴103の下方に位置し、前記ヒューズ2の第2の端21は前記第2の取付穴102を突き通す第1のロック部材3によって前記メインリレーコア4の第1の端41に接続され、第1のロック部材3はボルトであってもよく、銅バスバーなどの構造部材を必要せず、構造が簡単でコンパクトであり、且つ信頼性に優れた。
【0034】
一実施例において、前記配電装置は第2の出力端を更に有し、前記配電装置は接続ハーネス5を備え、前記接続ハーネス5の第1の端51は第1の接続端子(インサート端子)によって前記プリチャージリレー8に挿入接続され、組立及びメンテナンスが容易であり、前記接続ハーネス5の第2の端52は前記第2の出力端であってもよく、前記接続ハーネス5の第2の端52は接続銅バスバー端子であってもよい。
【0035】
一実施例において、前記プリチャージ抵抗72の第1の端71は第2の接続端子(インサート端子)によって前記プリチャージリレー8の本体81に挿入接続され、組立及びメンテナンスが容易である。前記プリチャージ抵抗72の第2の端73とプリチャージ抵抗72との間に抵抗ハーネス7が接続され、前記筐体9に前記抵抗ハーネス7を収納するためのスロットが設けられ、前記プリチャージ抵抗72の第2の端73は前記ヒューズ2の第2の端21の上方に設けられ、第1のロック部材3(ボルト)はプリチャージ抵抗72の第2の端73とヒューズ2の第2の端21を突き通してメインリレーコア4の第1の端41に接続されることができる。
【0036】
一実施例において、前記ヒューズ2の第1の端22は前記入力端で且つ締結ねじが突き通すための第1の穴位置が設けられ、前記第1の出力端に締結ねじが突き通すための第2の穴位置が設けられ、前記入力端は締結ねじによって電池に接続可能であり、前記第1の出力端は締結ねじによって電力消費機器に接続可能であり、接続信頼性に優れた。
【0037】
一実施例において、前記フェースカバー1の上端にバッフル板110を設け、前記第2の取付穴102と第3の取付穴103はそれぞれ前記バッフル板110の両側に位置し、安全信頼性により優れた。前記フェースカバー1の上端とは、前記筐体9における底部シェル6に対向する部分を指す。
【0038】
一実施例において、前記底部シェル6に前記プリチャージ抵抗72の側面に当接可能な弾性シートが設けられ、前記フェースカバー1に前記プリチャージ抵抗72の端面に当接可能な位置決めリブが設けられ、リミット構造、バックル及び上部カバーの合わせによってリミットして固定することによって、ネジなどの部材を必要せずに、組立効率が高く、材料管理コストが低い。
【0039】
本開示は交通輸送装置をさらに提供し、前記交通輸送装置は上記の配電装置を備え、交通輸送装置は電気自動車、電気船舶、電気鉄道交通または航空機などであってもよい。
【0040】
本開示の実施例による配電装置は、その組立過程は、以下の組立手順を参照することができる。
【0041】
メインリレーコア4を底部シェル6内の一端に置き、メインリレーコア4をポッティング剤で底部シェル6に固定する。
【0042】
プリチャージリレー8の本体81を底部シェル6内の他端に置き、プリチャージリレー8をバックル構造によって底部シェル6に固定する。
【0043】
接続ハーネス5の第1の端51とプリチャージリレー8の本体81をインサート端子によって接続する。
【0044】
プリチャージ抵抗72(巻線抵抗)を底部シェル6内に置き、且つプリチャージ抵抗72はメインリレーコア4とプリチャージリレー8の本体81との間に位置し、プリチャージ抵抗72の第1の端71はプリチャージリレー8の本体81にインサート端子によって接続され、抵抗ハーネス7をスロットに置いてから、上部カバーの位置決めリブと底部シェル6の弾性シートによってプリチャージ抵抗72(巻線抵抗)を固定する。
【0045】
上部カバーと底部シェル6をバックル方式で取り付けて固定する。
【0046】
ヒューズ2を上部カバーの取付窓104に置き、ヒューズ2の第1の端22は第1の取付穴101に位置し、ヒューズ2の第2の端21は第2の取付穴102に位置し、プリチャージ抵抗72の第2の端73をヒューズ2の第2の端21に置き、第1のロック部材3(ネジ)でメインリレーコア4の第1の端41に接続される。
【0047】
配電装置が動作する過程において、電流の流れは、以下を参照することができる(本実施例において、前記入力端は電流入力端1001であり、前記第1の出力端と前記第2の出力端は電流出力端1002であり、図1図7に示す)。
【0048】
一、プリ電源投入過程:外部制御システムはプリ電源投入を開始したと判断する場合、プリチャージリレー8の入力電圧がプリチャージリレー8の本体81に入り、プリチャージリレー8の動作を開始する。まず、入力電流はヒューズ2の第1の端22からヒューズ2に入り、ヒューズ2の第2の端21とプリチャージ抵抗72の第2の端73との接続部を通過してプリチャージ抵抗72に入り、次に、プリチャージ抵抗72の第1の端71とプリチャージリレー8との接続部を通過してプリチャージリレー8に入り、最終的に、プリチャージリレー8と接続ハーネス5の第1の端51との接続部を通過して接続ハーネス5に流出し、最終的に接続ハーネス5から流出する。
【0049】
二、プリ電源投入の電源切断過程:外部制御システムは、プリ電源投入が完了したと判断すると、メインリレーコア4の入力電圧がメインリレーコア4に入り、メインリレーコア4が動作を開始し、プリチャージリレー8が動作を停止し、電流がプリチャージ抵抗72に中止する。
【0050】
三、放電過程:メインリレーコア4は動作を開始し、プリ電源投入を電源切断(プリチャージ回路モジュール電源切断)した後に、電流はヒューズ2の第1の端22からヒューズ2に入り、ヒューズ2の第2の端21とメインリレーコア4の第1の端41との接続部を通過してメインリレーコア4に入り、最終的にメインリレーコア4から流出する。
【0051】
本開示の実施例による配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置は、通常のメインリレー完成品を選択せずに、その中のコア素子であるメインリレーコア4を選択し、通常のリレー製品自体の筐体を取り消す。リレーの取付需要空間を減らし、ポッティング構造で取り付け、通常のリレーを取り付ける取付固定点を取り消し、取付空間及び製品コストを節約する。
【0052】
それと同時に、通常のプリチャージリレー8製品自体の締結ねじ取付脚も取り消されて、取付需要空間を減らす。プリチャージリレー8と底部シェル6をバックル方式で取り付けることに変更し、取付空間及び製品コストを節約する。また、主正回路モジュールは上方にあり、プリチャージ回路モジュールは下方にあり、積層方式により、筐体に合わせてレイアウトし、通常のタイリング方式から脱却し、モジュール内部の冗長なスペースを最大限に活用する。上部カバーの位置決めリブと底部シェル6の弾性シートでプリチャージ抵抗72を固定する。通常のプリチャージ抵抗72の締結ねじ取付脚を除去し、取付空間及び製品コストを更に節約する。また、ヒューズ2とメインリレーコア4は、締結ねじでヒューズ2の第2の端21とメインリレーコア4の第1の端41をロックし、通常の接続銅バスバーの枢接方式を取り消し、取付空間及び製品コストの節約にも役に立ち、配電装置の内部の空間利用率が高く、且つ、素子同士が互いに影響を及ぼさなく、破損した素子を個別に交換することができ、製品合格率の向上及び製品アフターサービスの損失の低減に有利であり、使用コストが低い。
【0053】
以上は本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示を限定するためのものではなく、本開示の精神と原則で行ったいずれの修正、等価置換または改善などは、いずれも本開示の保護範囲内にふくまれるべきである。
【関連出願の相互参照】
【0054】
本願は、2021年8月2日に中国特許局に提案された、出願番号がCN202121785979.X、出願名称が「配電装置及び該配電装置を備える交通輸送装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全部内容は援用により本願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電装置であって、
取付室を有する筐体(9)と、
電力消費機器内の容量素子をプリチャージするために使用され、前記筐体内に接続されるプリチャージリレー(8)を含むプリチャージ回路モジュールと、
前記プリチャージ回路モジュールが切断された後に吸い合い、前記プリチャージ回路モジュールとともに前記取付室に上下に重ねられ、ヒューズ(2)と前記筐体内に接続されるメインリレーコア(4)とを含む主正回路モジュールと、を備え、
前記配電装置は入力端と第1の出力端を有し、前記ヒューズの第1の端(22)は前記入力端であるか、前記入力端に接続され、前記ヒューズの第2の端(21)は前記メインリレーコアの第1の端(41)に接続され、前記メインリレーコアの第2の端(40)は前記第1の出力端であるか、前記第1の出力端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第1の端は前記入力端または前記ヒューズの第2の端に接続され、前記プリチャージ回路モジュールの第2の端は前記メインリレーコアの第2の端または前記第1の出力端に接続されることを特徴とする配電装置。
【請求項2】
前記プリチャージ回路モジュールはプリチャージ抵抗(72)をさらに備え、前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアはそれぞれ前記取付室の両端に配置され、前記ヒューズと前記プリチャージ抵抗は前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアとの間に設けられ、且つ前記プリチャージ抵抗は前記取付室の底部に配置され、前記ヒューズは前記プリチャージ抵抗の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の配電装置。
【請求項3】
前記ヒューズと前記プリチャージ抵抗は前記プリチャージリレーと前記メインリレーコアに近づくことを特徴とする請求項2に記載の配電装置。
【請求項4】
前記プリチャージリレーは係着構造またはポッティング構造によって前記筐体内に接続され、前記メインリレーコアはポッティング構造または係着構造によって前記筐体内に接続されることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項5】
前記筐体は底部シェル(6)とフェースカバー(1)を含み、前記フェースカバーはバックル構造またはロック部材によって前記底部シェルに接続されて前記取付室を形成し、前記プリチャージリレーは係着構造によって前記底部シェルに接続され、前記メインリレーコアはポッティング構造によって前記底部シェルに接続されることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項6】
前記フェースカバーの前記プリチャージリレーの上方に対応する位置に第1の取付穴(101)が設けられ、前記フェースカバーの前記メインリレーコアの上方に対応する位置に第2の取付穴(102)と第3の取付穴(103)が設けられ、前記フェースカバーに前記ヒューズを載置するための取付窓(104)が設けられ、前記プリチャージリレーは前記第1の取付穴の下方に位置し、前記ヒューズの第1の端は前記第1の取付穴の上方まで延び、前記ヒューズの第2の端は前記第2の取付穴の上方まで延び、前記メインリレーコアの第1の端は前記第2の取付穴の下方に位置し、前記メインリレーコアの第2の端は前記第3の取付穴の下方に位置し、前記ヒューズの第2の端は前記第2の取付穴を突き通す第1のロック部材(3)によって前記メインリレーコアの第1の端に接続されることを特徴とする請求項5に記載の配電装置。
【請求項7】
前記ポッティング構造はポッティング剤を固化することによって形成されることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項8】
前記配電装置は第2の出力端を更に有し、前記配電装置は接続ハーネス(5)を備え、前記接続ハーネスの第1の端(51)は第1の接続端子によって前記プリチャージリレーに挿入接続され、前記接続ハーネスの第2の端(52)は前記第2の出力端であることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項9】
前記接続ハーネスの第2の端は接続銅バスバー端子であることを特徴とする請求項8に記載の配電装置。
【請求項10】
前記第1の接続端子はインサート端子であることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項11】
前記入力端は電流入力端(1001)であり、前記第1の出力端及び前記第2の出力端は電流出力端(1002)であることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項12】
前記プリチャージ抵抗の第1の端(71)は第2の接続端子によって前記プリチャージリレーに挿入接続され、前記プリチャージ抵抗の第2の端(73)に抵抗ハーネス(7)が接続され、前記筐体に前記抵抗ハーネスを収納するためのスロットが設けられ、前記プリチャージ抵抗の第2の端は前記ヒューズの第2の端の上方に設けられることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項13】
前記プリチャージ抵抗の前記第1の端は前記第2の接続端子によって前記プリチャージリレーの本体(81)に挿入接続されることを特徴とする請求項12に記載の配電装置。
【請求項14】
前記第2の接続端子はインサート端子であることを特徴とする請求項12に記載の配電装置。
【請求項15】
前記ヒューズの第1の端は前記入力端で且つ締結ねじが突き通すための第1の穴位置が設けられ、前記第1の出力端に締結ねじが突き通すための第2の穴位置が設けられることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項16】
前記入力端は締結ねじで電池に接続され、前記第1の出力端は締結ねじで前記電力消費機器に接続されることを特徴とする請求項15に記載の配電装置。
【請求項17】
前記フェースカバーの上端にバッフル板(110)を設け、前記第2の取付穴と第3の取付穴はそれぞれ前記バッフル板の両側に位置することを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項18】
前記底部シェルに前記プリチャージ抵抗の側面に当接可能な弾性シートが設けられ、前記フェースカバーに前記プリチャージ抵抗の端面に当接可能な位置決めリブが設けられ、前記プリチャージ抵抗は巻線抵抗であることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項19】
前記メインリレーコアはシェルのないリレーであることを特徴とする請求項に記載の配電装置。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか1項に記載の配電装置と、
電力貯蔵素子と、
電力消費機器であって、前記配電装置は、前記電力貯蔵素子と前記電力消費機器との間に接続され、前記電気モジュールと前記電力消費機器との間の導通と切断に使用される電力消費機器と、を備えることを特徴とする交通輸送装置。
【国際調査報告】