(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】画像センシング装置、画像走査機器及び画像走査機器の走査方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/04 20060101AFI20240621BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
H04N1/12 Z
H04N1/00 567Q
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579535
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 CN2022096967
(87)【国際公開番号】W WO2022267862
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110714981.6
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515354900
【氏名又は名称】ウェイハイ ファーリング オプト-エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100115679
【氏名又は名称】山田 勇毅
(74)【代理人】
【識別番号】100114177
【氏名又は名称】小林 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】チー,ウーチャン
(72)【発明者】
【氏名】ダン,ジュエン
(72)【発明者】
【氏名】チウ,シャオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】スン,シャオフォン
【テーマコード(参考)】
5C072
【Fターム(参考)】
5C072AA01
5C072BA20
5C072DA21
5C072DA25
5C072EA07
5C072NA01
5C072WA02
(57)【要約】
本発明は、画像センシング装置、画像走査機器及び画像走査機器の走査方法を提供する。画像センシング装置は、走査対象物を殺菌して走査するための画像センシングアセンブリを含み、画像センシングアセンブリは、収容キャビティと、収容キャビティと連通する開口部とを有するフレームと、走査対象物の画像情報を読み取るための接触式画像センサーであって、検出ビームを射出するための検出光源を含む接触式画像センサーと、殺菌モジュールであって、殺菌モジュール及び接触式画像センサーは、第1方向に沿って収容キャビティ内に順次配置され、殺菌モジュールは、走査対象物を殺菌するための紫外光を射出できる紫外光源を含む殺菌モジュールとを含む。本発明の技術的解決手段は、従来技術の画像センシング装置によって走査対象物を完全に殺菌することが困難であるという問題を解決する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像センシング装置であって、走査対象物(19)を殺菌して走査するための画像センシングアセンブリを含み、前記画像センシングアセンブリは、
収容キャビティと、前記収容キャビティと連通する開口部とを有するフレーム(14)と、
走査対象物(19)の画像情報を読み取るための接触式画像センサー(11)であって、検出ビームを射出するための検出光源(111)を含む接触式画像センサー(11)と、
殺菌モジュール(12)であって、前記殺菌モジュール(12)及び前記接触式画像センサー(11)は、第1方向に沿って前記収容キャビティ内に順次配置され、前記殺菌モジュール(12)は、走査対象物(19)を殺菌するための紫外光を射出できる紫外光源(20)を含む殺菌モジュール(12)とを含むことを特徴とする、画像センシング装置。
【請求項2】
前記画像センシングアセンブリは、前記収容キャビティ内に位置する仕切り板(13)を更に含み、前記収容キャビティを第1キャビティと第2キャビティに分割するために、前記仕切り板(13)は、前記殺菌モジュール(12)と前記接触式画像センサー(11)との間に設けられ、ここで、前記殺菌モジュール(12)は、前記第1キャビティ内に位置し、前記接触式画像センサー(11)は、前記第2キャビティ内に位置することを特徴とする、請求項1に記載の画像センシング装置。
【請求項3】
前記画像センシングアセンブリは、前記開口部に面する前記紫外光源(20)の片側に位置する偏光部材(22)を更に含み、その結果、前記紫外光源(20)から射出される紫外光は、前記検出光源(111)から離れる方向へ所定の角度で射出されることを特徴とする、請求項1に記載の画像センシング装置。
【請求項4】
前記画像センシング装置は、
前記走査対象物(19)の位置を検出するための位置検出部(16)であって、前記第1方向に沿った前記フレーム(14)の少なくとも片側に設けられる位置検出部(16)と、
コントローラであって、前記紫外光源(20)、前記接触式画像センサー(11)及び前記位置検出部(16)はいずれも前記コントローラに接続され、前記コントローラは、前記位置検出部(16)から送信された検出信号に基づいて前記紫外光源(20)及び前記接触式画像センサー(11)のオンオフを制御するコントローラとを更に含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項5】
前記画像センシングアセンブリは、前記開口部に位置する透光板(15)を更に含み、前記透光板(15)は、前記フレーム(14)に接続されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項6】
前記画像センシング装置は、対向して設けられた2つの前記画像センシングアセンブリを含み、2つの前記画像センシングアセンブリはそれぞれ前記走査対象物(19)の反対側に位置し、それによって同時に前記走査対象物(19)の両側を殺菌して走査することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項7】
前記接触式画像センサー(11)は、
前記走査対象物(19)によって反射された検出ビームを収束するためのレンズ(112)と、
前記フレーム(14)に接続された基板と、
前記基板に設けられた感光部材(113)であって、前記レンズ(112)、前記感光部材(113)及び前記基板は、前記第1方向と垂直な第2方向に沿って前記収容キャビティ内に順次配置され、前記検出光源(111)から射出される検出ビームは、前記走査対象物(19)によって反射され、前記レンズ(112)によって収束された後、前記感光部材(113)に入射する感光部材(113)とを更に含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項8】
前記第1方向に沿った前記レンズ(112)の反対側にいずれも前記検出光源(111)が設けられることを特徴とする、請求項7に記載の画像センシング装置。
【請求項9】
画像走査機器であって、請求項1~8のいずれか一項に記載の画像センシング装置と、前記走査対象物(19)を搬送するための搬送装置とを含むことを特徴とする、画像走査機器。
【請求項10】
前記搬送装置は、
間隔をおいて設けられた2つの第1ローラ(17)を含む第1搬送部であって、2つの前記第1ローラ(17)間の間隔は、前記走査対象物(19)を搬送するための第1搬送通路を形成し、2つの前記第1ローラ(17)の回転方向は逆である第1搬送部と、
間隔をおいて設けられた2つの第2ローラ(18)を含む第2搬送部であって、2つの前記第2ローラ(18)間の間隔は、前記第1搬送通路に対応して前記走査対象物(19)を搬送するための第2搬送通路を形成し、2つの前記第2ローラ(18)の回転方向は逆であり、前記走査対象物(19)の同じ側に位置する前記第1ローラ(17)及び前記第2ローラ(18)の回転方向は同じである第2搬送部とを含むことを特徴とする、請求項9に記載の画像走査機器。
【請求項11】
画像走査機器の走査方法であって、前記画像走査機器の走査方法は、請求項9又は10に記載の画像走査機器を利用して前記走査対象物を殺菌して走査することであり、前記画像走査機器の走査方法は、
前記殺菌モジュール(12)によって前記走査対象物(19)を殺菌するステップと、
接触式画像センサー(11)によって前記走査対象物(19)の画像情報を取得するステップとを含むことを特徴とする、画像走査機器の走査方法。
【請求項12】
前記殺菌ステップの前及び/又は前記取得ステップの後に、前記画像走査機器の走査方法は、位置検出部(16)によって前記走査対象物(19)の位置を検出するステップを更に含むことを特徴とする、請求項11に記載の画像走査機器の走査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年6月25日に中国国家知識産権局に提出された中国特許の出願番号第202110714981.6号の「画像センシング装置、画像走査機器及び画像走査機器の走査方法」の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、画像走査の技術分野に関し、具体的には、画像センシング装置、画像走査機器及び画像走査機器の走査方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
接触式画像センサーは、走査対象物を読み取るために使用され、それは、走査装置、複合機、紙幣識別機、領収書走査装置などの画像読み取り機器に広く使用される。例えば、紙幣、領収書及び書類などの走査対象物には、細菌やウイルスが付着する可能性があり、それらの走査対象物は、走査機器での走査過程で細菌やウイルスの拡散を引き起こす可能性がある。
【0004】
走査対象物に付着したウイルスや細菌の拡散を回避するために、従来の画像読み取り機器は、一般に、走査中に検出光源から射出される断続的な検出光を利用して、走査対象物を走査して殺菌し、それによって一定の殺菌作用を果たす。しかし、走査に使用される検出光源は、点灯時間が短いため、十分な殺菌の目的を達成することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、従来技術の画像センシング装置によって走査対象物を完全に殺菌することが困難であるという問題を解決するために、画像センシング装置、画像走査機器及び画像走査機器の走査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の一態様によれば、本発明は、画像センシング装置を提供し、該画像センシング装置は、走査対象物を殺菌して走査するための画像センシングアセンブリを含み、画像センシングアセンブリは、収容キャビティと、収容キャビティと連通する開口部とを有するフレームと、走査対象物の画像情報を読み取るための接触式画像センサーであって、検出ビームを射出するための検出光源を含む接触式画像センサーと、殺菌モジュールであって、殺菌モジュール及び接触式画像センサーは、第1方向に沿って収容キャビティ内に順次配置され、殺菌モジュールは、走査対象物を殺菌するための紫外光を射出できる紫外光源を含む殺菌モジュールとを含む。
【0007】
更に、画像センシングアセンブリは、収容キャビティ内に位置する仕切り板を更に含み、収容キャビティを第1キャビティと第2キャビティに分割するために、仕切り板は、殺菌モジュールと接触式画像センサーとの間に設けられ、ここで、殺菌モジュールは、第1キャビティ内に位置し、接触式画像センサーは、第2キャビティ内に位置する。
【0008】
更に、画像センシングアセンブリは、開口部に面する紫外光源の片側に位置する偏光部材を更に含み、その結果、前記紫外光源から射出される紫外光は、前記検出光源から離れる方向へ所定の角度で射出される。
【0009】
更に、画像センシング装置は、走査対象物の位置を検出するための位置検出部であって、第1方向に沿ったフレームの少なくとも片側に設けられる位置検出部と、コントローラであって、紫外光源、接触式画像センサー及び位置検出部はいずれもコントローラに接続され、コントローラは、位置検出部から送信された検出信号に基づいて紫外光源及び接触式画像センサーのオンオフを制御するコントローラとを更に含む。
【0010】
更に、画像センシングアセンブリは、開口部に位置する透光板を更に含み、透光板は、フレームに接続される。
【0011】
更に、画像センシング装置は、対向して設けられた2つの画像センシングアセンブリを含み、2つの画像センシングアセンブリはそれぞれ走査対象物の反対側に位置し、それによって同時に走査対象物の両側を殺菌して走査する。
【0012】
更に、接触式画像センサーは、走査対象物によって反射された検出ビームを収束するためのレンズと、フレームに接続された基板と、基板に設けられた感光部材であって、レンズ、感光部材及び基板は、第1方向と垂直な第2方向に沿って収容キャビティ内に順次配置され、検出光源から射出される検出ビームは、走査対象物によって反射され、レンズによって収束された後、感光部材に入射する感光部材とを更に含む。
【0013】
更に、第1方向に沿ったレンズの反対側にいずれも検出光源が設けられる。
【0014】
本発明の別の態様によれば、本発明は、上記の画像センシング装置と、走査対象物を搬送するための搬送装置とを含む、画像走査機器を提供する。
【0015】
更に、搬送装置は、間隔をおいて設けられた2つの第1ローラを含む第1搬送部であって、2つの第1ローラ間の間隔は、走査対象物を搬送するための第1搬送通路を形成し、2つの第1ローラの回転方向は逆である第1搬送部と、間隔をおいて設けられた2つの第2ローラを含む第2搬送部であって、2つの第2ローラ間の間隔は、第1搬送通路に対応して走査対象物を搬送するための第2搬送通路を形成し、2つの第2ローラの回転方向は逆であり、走査対象物の同じ側に位置する第1ローラ及び第2ローラの回転方向は同じである第2搬送部とを含む。
【0016】
本発明の別の態様によれば、本発明は、画像走査機器の走査方法を提供し、画像走査機器の走査方法は、上記の画像走査機器を利用して走査対象物を殺菌して走査することであり、画像走査機器の走査方法は、殺菌モジュールによって走査対象物を殺菌するステップと、接触式画像センサーによって走査対象物の画像情報を取得するステップとを含む。
【0017】
更に、殺菌ステップの前及び/又は取得ステップの後に、画像走査機器の走査方法は、位置検出部によって走査対象物の位置を検出するステップを更に含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の技術的解決手段では、接触式画像センサーの片側に殺菌モジュールを追加して配置し、その殺菌モジュールには、紫外光を射出可能な紫外光源が含まれるため、接触式画像センサーは、走査対象物を走査する前、又は接触式画像センサーは、走査対象物を走査した後に、紫外光源から射出される紫外光は、走査対象物を直接連続して殺菌することができ、その結果、走査対象物をより完全に殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願の一部である図面は、本発明に対する更なる理解を提供するために使用され、本発明の例示的な実施例及びそれらの説明は、本発明を解釈するために使用され、本発明を不当に限定するものではない。
【
図1】本発明による画像走査機器の実施例1の構造概略図である。
【
図2】本発明による画像走査機器の実施例2の構造概略図である。
【
図3】本発明による画像走査機器の実施例3の構造概略図である。
【
図4】本発明の実施例による画像走査方法の流れ図である。
【
図5】本発明の実施例による走査対象物が殺菌領域に入る場合の画像走査機器の動作シーケンス図である。
【
図6】本発明の実施例による走査対象物が殺菌領域から離れる場合の画像走査機器の動作シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
なお、衝突がない条件で、本願における実施例及び実施例における特徴は、相互に組み合わせることができる。以下、図面及び実施例を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0021】
なお、走査中に検出ビームを使用して走査対象物を断続的に殺菌する従来技術の画像センシング装置に比べて、本発明の実施例による画像センシング装置に殺菌モジュールを追加して配置し、殺菌モジュール紫外光源から射出される紫外光は、走査対象物を直接連続して照射して殺菌することができ、その結果、走査対象物を完全に殺菌することができる。
【0022】
なお、本発明の実施例では、従来技術の接触式画像センサーの走査用の検出光源は、一般に、UVA紫外光を使用し、それは、強度が高くなく、殺菌効果も低い。
【0023】
なお、本発明の実施例では、解像度300DPI(ドットパーインチ)の接触式画像センサーを一例として挙げると、各行のピッチが0.08mm、紙幣の長さが約156mmであり、UVC帯の紫外光を使用して走査対象物を殺菌する過程では、紫外光は、走査対象物の表面の隅々まで照射するため、接触式画像センサーは1ピッチを走査すると、紫外光の当たる面積は約0.08×156=12.5mm2=0.125cm2になる。
【0024】
このように、UVC紫外光のLEDアレイの電力、紫外光の当たる面積及び1ピッチの走査に必要な時間に基づいて、本発明の実施例による画像センシング装置の紫外光の線量を計算することができ、発明者が調べた関連情報から分かるように、一般的な細菌の繁殖体を殺す場合、紫外光の線量が10000uws/cm2に達する必要があり、細菌の胞子を殺す場合、紫外光の線量が100000uws/cm2に達する必要があり、紫外光に対するウイルスの耐性が細菌の繁殖体と胞子の中間の範囲であり、真菌の胞子の耐性が細菌の胞子よりも強く、紫外光の線量が600000uws/cm2に達する必要があり、従って、本発明の実施例の画像センシング装置の紫外光の線量を上記のパラメータと比較すると、本発明の実施例によって達成される殺菌効果を得ることができる。また、接触式画像センサーの1ピッチの走査に必要な最小時間に基づいて、第1方向に沿った走査対象物の走行速度、即ち、走査対象物が画像センシング装置を通過する時間を決定することができる。更に、UVC紫外光のLEDアレイの電力が大きいほど殺菌効果が高くなり、このように、第1方向に沿った走査対象物の走行速度を向上させることもできる。
【0025】
なお、本発明の実施例では、UVC紫外光とは、紫外光において波長200nm~280nmの短波紫外光を指す。
【0026】
なお、本発明の実施例では、殺菌モジュール12と接触式画像センサー11は、別個に制御され、相互に影響することなく独立して動作する。画像走査が不要な場合、走査対象物への殺菌のみを実行でき、殺菌の必要がない場合、走査動作のみを実行でき、このように、画像センシング装置の柔軟性及び利便性を向上させることができる。
【0027】
(実施例1)
図1に示すように、本発明の実施例1は、画像センシング装置を提供する。画像センシング装置は、走査対象物19を殺菌して走査するための画像センシングアセンブリを含み、画像センシングアセンブリは、フレーム14と、接触式画像センサー11と、殺菌モジュール12とを含む。ここで、フレーム14は、収容キャビティと、収容キャビティと連通する開口部とを有し、接触式画像センサー11は、走査対象物19の画像情報を読み取るために使用され、接触式画像センサー11は、検出ビームを射出するための検出光源111を含み、殺菌モジュール12及び接触式画像センサー11は、第1方向に沿って収容キャビティ内に順次配置され、殺菌モジュール12は、走査対象物19を殺菌するための紫外光を射出できる紫外光源20を含む。
【0028】
上記の技術的解決手段では、接触式画像センサー11の片側に独立の殺菌モジュール12を追加して配置し、その殺菌モジュール12には、紫外光を射出可能な紫外光源20が含まれるため、接触式画像センサー11は、走査対象物19を走査する前、又は接触式画像センサー11は、走査対象物19を走査した後に、紫外光源20から射出される紫外光は、走査対象物19を直接連続して殺菌することができ、その結果、走査対象物19をより完全に殺菌し、殺菌効果を向上させることができる。
【0029】
好ましくは、本発明の実施例1では、走査対象物は、
図1における第1方向に沿って左から右へ移動し、画像センシング装置は、まず、紫外光源20を利用して走査対象物19を殺菌し、次に、接触式画像センサー11を利用して走査対象物19を走査する。当然ながら、図面で示さない代替実施例では、走査対象物は、
図1における第1方向に沿って右から左へ移動し、このように、接触式画像センサー11を利用して走査対象物19を走査することができ、次に、紫外光源20を利用して走査対象物19を殺菌する。
【0030】
好ましくは、本発明の実施例では、紫外光源は、UVC光が走査対象物を照射することによって殺菌機能を達成する。
【0031】
具体的には、本発明の実施例1では、走査対象物の各行を走査する過程では、接触式画像センサーをパルス点灯させることではなく、UV光源を常時点灯させ、従って、本実施例1では、紫外光源の照射時間が大幅に向上し、完全な殺菌効果を達成し、また、殺菌効果を確保すると同時に、走査速度を最大限に高めることができる。
【0032】
図1に示すように、本発明の実施例1では、画像センシングアセンブリは、収容キャビティ内に位置する仕切り板13を更に含み、収容キャビティを第1キャビティと第2キャビティに分割するために、仕切り板13は、殺菌モジュール12と接触式画像センサー11との間に設けられ、ここで、殺菌モジュール12は、第1キャビティ内に位置し、接触式画像センサー11は、第2キャビティ内に位置する。
【0033】
上記の配置により、収容キャビティ内に設けられた仕切り板13は、殺菌モジュール12から射出される紫外光と接触式画像センサー11から射出される検出ビームを仕切りすることができ、そのため、紫外光が走査対象物を走査するための検出光束に干渉することを回避し、接触式画像センサーが出力する画像品質の劣化を回避することができる。
【0034】
図1に示すように、本発明の実施例1では、画像センシング装置は、位置検出部16と、コントローラとを更に含む。ここで、位置検出部16は、走査対象物19の位置を検出するために使用され、第1方向に沿ったフレーム14の少なくとも片側には、位置検出部16が設けられ、紫外光源20、接触式画像センサー11及び位置検出部16はいずれもコントローラに接続され、コントローラは、位置検出部16から送信された検出信号に基づいて紫外光源20及び接触式画像センサー11のオンオフを制御する。
【0035】
上記の配置により、走査対象物19が第1方向に沿って殺菌モジュール12の殺菌領域に入るまで移動し、位置検出部16は、走査対象物19が殺菌モジュール12の殺菌領域に入ることを検出した場合、検出信号をコントローラに送信し、また、コントローラは、紫外光源20及び接触式画像センサー11のオンオフを制御し、従って、紫外光源20及び接触式画像センサー11は、走査対象物19を順次殺菌して走査する。
【0036】
具体的には、
図1に示すように、本発明の実施例1では、位置検出部16の数は、2つであり、2つの位置検出部16はそれぞれ第1方向に沿ったフレーム14の反対側に位置する。
図1の左側の位置検出部16は、走査対象物が殺菌領域(殺菌モジュール12が照射可能な範囲)に入る場合、殺菌モジュール12の紫外光源20をつけ、走査対象物19を殺菌し、走査対象物19が接触式画像センサー11の読み取り領域(走査領域)まで継続的に前進する場合、接触式画像センサー11をオンさせ、走査対象物19を走査して画像を読み取り、次に、走査対象物19が更に第1方向に沿って移動すると、
図1の右側の位置検出部16は、走査対象物19が殺菌領域から離れることを検出した場合、殺菌モジュール12の紫外光源20を閉じ、走査対象物19への殺菌が完了し、走査対象物19が第1方向に沿って接触式画像センサー11の読み取り領域から離れるまで継続的に移動する場合、接触式画像センサー11を閉じ、走査対象物19の画像の読み取りが完了する。このように、十分な殺菌時間を確保し、走査対象物19への完全な殺菌を実現するだけでなく、紫外光源を効果的に利用し、無効な発光時間を減らし、紫外光源20の温度を低下させ、更に、紫外光源20の寿命を延ばすことができる。
【0037】
図1に示すように、本発明の実施例1では、画像センシングアセンブリは、開口部に位置する透光板15を更に含み、透光板15は、フレーム14に接続される。
【0038】
上記の配置により、透光板15及びフレーム14は、殺菌モジュール12及び接触式画像センサー11を収容キャビティ内に密封することができ、このように、埃が収容キャビティに侵入することを回避でき、その結果、外部環境が殺菌モジュール12及び接触式画像センサー11の動作に影響を与えることも回避できる。
【0039】
図1に示すように、本発明の実施例1では、接触式画像センサー11は、レンズ112と、基板と、感光部材113とを更に含む。ここで、レンズ112は、走査対象物19によって反射された検出ビームを収束するために使用され、基板は、フレーム14に接続され、感光部材113は、基板に設けられ、レンズ112、感光部材113及び基板は、第1方向と垂直な第2方向に沿って収容キャビティ内に順次配置され、検出光源111から射出される検出ビームは、走査対象物19によって反射され、レンズ112によって収束された後、感光部材113に入射する。
【0040】
上記の技術的解決手段では、検出光源111から射出される検出ビームは、走査対象物19を照射して、走査対象物19によって反射された後にレンズ112内に入射し、レンズ112は、反射光を収束した後に感光部材113に照射し、次に、感光部材113は、受信した光信号を電気信号に変換し、その結果、接触式画像センサー11は、画像読み取り機能を達成する。
【0041】
好ましくは、本発明の実施例1では、検出光源111から射出される検出ビームは、可視光(RGB)、不可視光(IR)、紫外光(UVA)、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0042】
図1に示すように、本発明の実施例1では、第1方向に沿ったレンズ112の反対側にいずれも検出光源111が設けられる。
【0043】
上記の配置により、両側の検出光源111から射出される検出ビームは、走査対象物19を走査することができ、そのため、走査範囲は、より全面的であり、また、検出ビームの強度を向上させ、走査画像の品質を向上させることができる。
【0044】
図1に示すように、本発明の実施例1は、画像走査機器を更に提供する。画像走査機器は、上記の画像センシング装置と、走査対象物19を搬送するための搬送装置とを含む。
【0045】
上記の配置により、搬送装置を利用して走査対象物19を搬送することができ、従って、走査対象物19は、第1方向に沿って移動することができ、走査対象物19は、殺菌領域及び読み取り領域を通過することができる。
【0046】
図1に示すように、本発明の実施例1では、搬送装置は、第1搬送部と、第2搬送部とを含む。第1搬送部は、間隔をおいて設けられた2つの第1ローラ17を含み、2つの第1ローラ17間の間隔は、走査対象物19を搬送するための第1搬送通路を形成し、2つの第1ローラ17の回転方向は逆であり、第2搬送部は、間隔をおいて設けられた2つの第2ローラ18を含み、2つの第2ローラ18間の間隔は、第1搬送通路に対応して走査対象物19を搬送するための第2搬送通路を形成し、2つの第2ローラ18の回転方向は逆であり、ここで、走査対象物19の同じ側に位置する第1ローラ17及び第2ローラ18の回転方向は同じである。
【0047】
上記の技術的解決手段では、第1搬送部の2つの第1ローラ17により、走査対象物19は、第1方向に沿って殺菌領域に移動することができ、それにより、殺菌モジュール12は、走査対象物19を殺菌することができ、次に、2つの第1ローラ17は、走査対象物19を走査領域に継続的に搬送することができ、それにより、接触式画像センサー11は、走査対象物19を走査することができ、第2搬送部の2つの第2ローラ18により、走査対象物19は、第1方向に沿って移動して殺菌領域及び走査領域から離れることができる。第1搬送部及び第2搬送部の配置により、走査対象物19は、第1方向に沿ってより順調に移動することができる。
【0048】
当然ながら、図面で示されない代替実施例では、搬送装置は、第1搬送部と、第2搬送部とを含む。ここで、第1搬送部は、走査対象物19の片側に位置する第1ローラ17を含み、第2搬送部は、第2ローラ18を含み、第1ローラ17及び第2ローラ18は、走査対象物19の同じ側に位置し、第1ローラ17及び第2ローラ18の回転方向は同じであり、走査対象物19の移動方向に沿って、第1ローラ17及び第2ローラ18は、画像センシングアセンブリの反対側に位置する。このように、走査対象物19が第1方向に沿って移動するという目的を達成することができる。
【0049】
(実施例2)
図2に示すように、本発明の実施例2と実施例1との違いは、実施例2では、仕切り板13が設けられないが、偏光部材22が設けられることである。具体的には、紫外光源20から射出される紫外光が接触式画像センサーから射出される検出ビームに干渉することを回避するために、画像センシングアセンブリでは、開口部に面する紫外光源20の片側には、偏光部材22が設けられ、それによって紫外光源20から射出される紫外光は、検出光源111から離れる方向へ所定の角度で射出することができる。
【0050】
上記の配置により、紫外光源20から射出される紫外光の一部は、偏光部材22を透過し、検出光源111から離れる方向へ振動し、次に、走査対象物19に入射することができ、紫外光源20から射出される紫外光の残り部分は、偏光部材22によって吸収又は反射され、このように、紫外光が接触式画像センサー11の検出ビームに干渉することを回避するだけでなく、走査対象物19を殺菌することができる。
【0051】
好ましくは、本発明の実施例では、偏光部材22は、紫外光源20の上方に位置し、このように、紫外光源20から射出される紫外光の全てはいずれも偏光部材22を通過した後に走査対象物19に向けて射出することができる。
【0052】
好ましくは、本発明の実施例2では、偏光部材22は、偏光板であり、偏光板の主な作用は、偏光板を通過した自然光を偏光に変換することであり、即ち、偏光子は、特定の方向に振動する光を通過させ、このように、必要な紫外光の出射角度に基づいて偏光板のタイプを選択することができる。
【0053】
本発明の実施例2における画像走査機器の他の構造は、実施例1と同じであり、本明細書では、詳しく説明しない。
【0054】
当然ながら、図面で示されない代替実施例では、実施例1における構造に基づいて偏光部材22(即ち、画像センシング装置が偏光部材22を含むだけでなく、仕切り板13も含む)を配置することができ、偏光部材22は、開口部に面する紫外光源20の片側に位置し、このように、検出光源111から離れる方向へ振動する紫外光は、偏光部材22を通過することができ、仕切り板13は、殺菌モジュール12から射出される紫外光と接触式画像センサー11から射出される検出ビームを仕切りすることができ、その結果、紫外光が走査対象物を走査するための検出ビームに干渉することを更に回避できる。
【0055】
(実施例3)
図3に示すように、本発明の実施例3と実施例1との違いは、実施例3では、画像走査機器の画像センシング装置が対向して設けられた2つの画像センシングアセンブリを含み、2つの画像センシングアセンブリがそれぞれ走査対象物19の反対側に位置し、それによって同時に走査対象物19の両側を殺菌して走査することである。
【0056】
上記の配置により、2つの画像センシングアセンブリ間で通路が形成され、走査対象物19が搬送装置の駆動で第1方向に沿って通路を通過する場合、両側の画像センシングアセンブリは、同時に走査対象物19の正面と裏面を走査して殺菌することができ、その結果、画像走査機器の動作効率を向上させることができる。
【0057】
本発明の実施例3における画像走査機器の他の構造は、実施例1と同じであり、本明細書では、詳しく説明しない。
【0058】
図4に示すように、本発明の実施例は、画像走査機器の走査方向を更に提供する。画像走査機器の走査方法は、上記の画像走査機器を利用して走査対象物を殺菌して走査することであり、画像走査機器の走査方法は、殺菌モジュール12によって走査対象物19を殺菌するステップと、接触式画像センサー11によって走査対象物19の画像情報を取得するステップとを含む。
【0059】
上記の技術的解決手段では、まず、殺菌モジュール12によって走査対象物19を殺菌し、次に、接触式画像センサー11によって走査対象物19の画像情報を取得し、このように、走査対象物を殺菌しながら、接触式画像センサー11によって走査対象物の情報を読み取ることができる。
【0060】
図4に示すように、本発明の実施例では、殺菌ステップの前及び/又は取得ステップの後に、画像走査機器の走査方法は、位置検出部16によって走査対象物19の位置を検出するステップを更に含む。
【0061】
上記の配置により、位置検出部16によって走査対象物19の位置を検出することができ、走査対象物19が第1方向に沿って殺菌モジュール12の殺菌領域に移動する場合、又は、走査対象物19が第1方向に沿って接触式画像センサー11の走査領域から離れる場合、位置検出部16は、検出した信号をコントローラに送信し、コントローラは、紫外光源20及び接触式画像センサー11のオンオフを制御し、従って、紫外光源20及び接触式画像センサー11は、走査対象物19を順次殺菌して走査する。
【0062】
図1及び
図5に示すように、本発明の実施例では、走査対象物19の前縁が
図1の左側の位置検出部16の上方を通過し、即ち、走査対象物19が殺菌領域に入る場合、位置検出部16の出力信号は、ローレベルからハイレベルに変更し、この場合、殺菌モジュール12の紫外光源20は、ローレベルからハイレベルに変更し、紫外光源20はつけられて消毒モードになり、走査対象物19の前縁が
図1の左側の位置検出部16を通過した後の第1所定時間t1に、走査対象物19は、接触式画像センサー11の走査領域に入り、接触式画像センサー11の信号は、ハイレベルに変更し、接触式画像センサー11は、画像読み取り機能を起動して走査対象物を走査する。
【0063】
なお、本発明の実施例では、第1所定時間t1は、第1方向に沿った殺菌領域の長さと第1方向に沿って移動する走査対象物の速度との比である。
【0064】
図1及び
図6に示すように、本発明の実施例では、走査対象物19の前縁が
図1の右側の位置検出部16の真上を通過し、即ち、走査対象物19が走査領域から離れ始める場合、上記の位置検出部16の出力信号は、ローレベルからハイレベルに変更し、殺菌モジュール12の紫外光源20の信号は、第2所定時間t2の後にローレベルに変更し、この場合、走査対象物19が紫外光源20の照射範囲(即ち、殺菌領域)から離れる場合、紫外光源20は閉じられ、殺菌モジュール12は、殺菌が停止し、接触式画像センサー11の信号は、第3所定時間t3の後にローレベルに変更し、この場合、走査対象物19は、接触式画像センサー11の読み取り範囲(即ち、走査領域)から離れ、接触式画像センサー11は、画像読み取り機能が停止し、走査対象物の画像の読み取りが完了する。
【0065】
なお、本発明の実施例では、第2所定時間t2は、第1方向に沿った走査対象物の長さと第1方向に沿った走査領域の領域との差で第1方向に沿った走査対象物の速度を割ると得られたものを指し、第3所定時間t3は、第1方向に沿った走査対象物19の長さと第1方向に沿って移動する走査対象物の速度との比を指す。
【0066】
以上の説明から分かるように、本発明の上記の実施例は、以下の技術的効果を達成する。接触式画像センサーの片側に殺菌モジュールを追加して配置し、その殺菌モジュールには、紫外光を射出可能な紫外光源が含まれるため、接触式画像センサーは、走査対象物を走査する前に、紫外光源から射出される紫外光は、走査対象物を直接連続して殺菌することができ、その結果、走査対象物をより完全に殺菌することができる。
【0067】
上記の説明は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定することを意図するものではなく、当業者にとって、本発明は様々な修正及び変更を行うことができる。本発明の精神及び原則の範囲内で行われた修正、同等の交換、改良などは、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0068】
添付の図面は、以下の記号を含む。
11.接触式画像センサー、111.検出光源、112.レンズ、113.感光部材、12.殺菌モジュール、13.仕切り板、14.フレーム、15.透光板、16.位置検出部、17.第1ローラ、18.第2ローラ、19.対象走査物、20.紫外光源、22.偏光部材
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像センシング装置であって、走査対象物(19)を殺菌して走査するための画像センシングアセンブリを含み、前記画像センシングアセンブリは、
収容キャビティと、前記収容キャビティと連通する開口部とを有するフレーム(14)と、
走査対象物(19)の画像情報を読み取るための接触式画像センサー(11)であって、検出ビームを射出するための検出光源(111)を含む接触式画像センサー(11)と、
殺菌モジュール(12)であって、前記殺菌モジュール(12)及び前記接触式画像センサー(11)は、第1方向に沿って前記収容キャビティ内に順次配置され、前記殺菌モジュール(12)は、走査対象物(19)を殺菌するための紫外光を射出できる紫外光源(20)を含む殺菌モジュール(12)とを含むことを特徴とする、画像センシング装置。
【請求項2】
前記画像センシングアセンブリは、前記収容キャビティ内に位置する仕切り板(13)を更に含み、前記収容キャビティを第1キャビティと第2キャビティに分割するために、前記仕切り板(13)は、前記殺菌モジュール(12)と前記接触式画像センサー(11)との間に設けられ、ここで、前記殺菌モジュール(12)は、前記第1キャビティ内に位置し、前記接触式画像センサー(11)は、前記第2キャビティ内に位置することを特徴とする、請求項1に記載の画像センシング装置。
【請求項3】
前記画像センシングアセンブリは、前記開口部に面する前記紫外光源(20)の片側に位置する偏光部材(22)を更に含み、その結果、前記紫外光源(20)から射出される紫外光は、前記検出光源(111)から離れる方向へ所定の角度で射出されることを特徴とする、請求項1に記載の画像センシング装置。
【請求項4】
前記画像センシング装置は、
前記走査対象物(19)の位置を検出するための位置検出部(16)であって、前記第1方向に沿った前記フレーム(14)の少なくとも片側に設けられる位置検出部(16)と、
コントローラであって、前記紫外光源(20)、前記接触式画像センサー(11)及び前記位置検出部(16)はいずれも前記コントローラに接続され、前記コントローラは、前記位置検出部(16)から送信された検出信号に基づいて前記紫外光源(20)及び前記接触式画像センサー(11)のオンオフを制御するコントローラとを更に含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項5】
前記画像センシングアセンブリは、前記開口部に位置する透光板(15)を更に含み、前記透光板(15)は、前記フレーム(14)に接続されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項6】
前記画像センシング装置は、対向して設けられた2つの前記画像センシングアセンブリを含み、2つの前記画像センシングアセンブリはそれぞれ前記走査対象物(19)の反対側に位置し、それによって同時に前記走査対象物(19)の両側を殺菌して走査することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項7】
前記接触式画像センサー(11)は、
前記走査対象物(19)によって反射された検出ビームを収束するためのレンズ(112)と、
前記フレーム(14)に接続された基板と、
前記基板に設けられた感光部材(113)であって、前記レンズ(112)、前記感光部材(113)及び前記基板は、前記第1方向と垂直な第2方向に沿って前記収容キャビティ内に順次配置され、前記検出光源(111)から射出される検出ビームは、前記走査対象物(19)によって反射され、前記レンズ(112)によって収束された後、前記感光部材(113)に入射する感光部材(113)とを更に含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像センシング装置。
【請求項8】
前記第1方向に沿った前記レンズ(112)の反対側にいずれも前記検出光源(111)が設けられることを特徴とする、請求項7に記載の画像センシング装置。
【請求項9】
画像走査機器であって、請求項1~
3のいずれか一項に記載の画像センシング装置と、前記走査対象物(19)を搬送するための搬送装置とを含むことを特徴とする、画像走査機器。
【請求項10】
前記搬送装置は、
間隔をおいて設けられた2つの第1ローラ(17)を含む第1搬送部であって、2つの前記第1ローラ(17)間の間隔は、前記走査対象物(19)を搬送するための第1搬送通路を形成し、2つの前記第1ローラ(17)の回転方向は逆である第1搬送部と、
間隔をおいて設けられた2つの第2ローラ(18)を含む第2搬送部であって、2つの前記第2ローラ(18)間の間隔は、前記第1搬送通路に対応して前記走査対象物(19)を搬送するための第2搬送通路を形成し、2つの前記第2ローラ(18)の回転方向は逆であり、前記走査対象物(19)の同じ側に位置する前記第1ローラ(17)及び前記第2ローラ(18)の回転方向は同じである第2搬送部とを含むことを特徴とする、請求項9に記載の画像走査機器。
【請求項11】
画像走査機器の走査方法であって、前記画像走査機器の走査方法は、請求項
9に記載の画像走査機器を利用して前記走査対象物を殺菌して走査することであり、前記画像走査機器の走査方法は、
前記殺菌モジュール(12)によって前記走査対象物(19)を殺菌するステップと、
接触式画像センサー(11)によって前記走査対象物(19)の画像情報を取得するステップとを含むことを特徴とする、画像走査機器の走査方法。
【請求項12】
前記殺菌ステップの前及び/又は前記取得ステップの後に、前記画像走査機器の走査方法は、位置検出部(16)によって前記走査対象物(19)の位置を検出するステップを更に含むことを特徴とする、請求項11に記載の画像走査機器の走査方法。
【国際調査報告】