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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】肝疾患治療の組合せ療法
(51)【国際特許分類】
   A61K 45/00 20060101AFI20240621BHJP
   A61K 47/24 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 31/428 20060101ALI20240621BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/72 20060101ALI20240621BHJP
   A61K 9/70 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
A61K45/00
A61K47/24
A61K9/20
A61K9/48
A61K31/454
A61K31/4439
A61K31/428
A61P1/16
A61K9/10
A61K9/06
A61K9/08
A61K9/14
A61K9/72
A61K9/70 401
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579675
(86)(22)【出願日】2022-07-05
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2022103864
(87)【国際公開番号】W WO2023280152
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/203,032
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522220131
【氏名又は名称】ガンネックス ファーマ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ジンズー ジェイソン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA06
4C076AA09
4C076AA22
4C076AA29
4C076AA36
4C076AA53
4C076AA72
4C076AA93
4C076BB01
4C076BB31
4C076CC16
4C076DD26
4C076DD29
4C076DD38
4C076DD43
4C076DD46
4C076DD63
4C076EE16
4C076EE23
4C076FF63
4C084AA17
4C084MA16
4C084MA23
4C084MA28
4C084MA32
4C084MA35
4C084MA37
4C084MA43
4C084MA52
4C084MA63
4C084NA03
4C084ZA75
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC17
4C086BC21
4C086BC84
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA10
4C086MA02
4C086MA05
4C086MA16
4C086MA23
4C086MA28
4C086MA32
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA43
4C086MA52
4C086MA63
4C086NA03
4C086ZA75
(57)【要約】
本願は、医薬組成物を開示し、室温での貯蔵のために調合された式(I)化合物、及び少なくとも1種の追加の治療薬を含む。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬組成物であって、
(1)室温での貯蔵のために調合された式(I)化合物、
(2)少なくとも1種の追加の治療薬、
及び任意選択で1種以上の薬学的に許容される担体を含む、
医薬組成物。
【化1】
【請求項2】
前記式(I)化合物が、室温で前記化合物を少なくとも6か月間貯蔵することが可能である安定な製剤として調合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記少なくとも1種の追加の治療薬が式(II)化合物である、
ことを特徴とする請求項2に記載の医薬組成物。
【化2】
【請求項4】
前記式(I)化合物及び式(II)化合物が、1~15 mgの式(I)化合物及び25~250 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルの形態で調合されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び50 mg又は75 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記固定用量の錠剤が、5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1種の追加の治療薬が、式(III)化合物又はその薬学的に許容される塩である、
ことを特徴とする請求項2に記載の医薬組成物。
【化3】
【請求項8】
前記式(I)化合物及び式(III)化合物が、1~15 mgの式(I)化合物及び5~100 mgの式(III)化合物のナトリウム塩を含有する固定用量の錠剤又はカプセルの形態で調合されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び10 mg、20 mg又は30 mgの式(III)化合物のナトリウム塩を含有する、
ことを特徴とする請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記少なくとも1種の追加の治療薬がPPARアゴニストである、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記PPARアゴニストがラニフィブラノール(lanifibranor)である、
ことを特徴とする請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記医薬組成物は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時、単独又は連続治療のために調合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項13】
注射可能な懸濁液、ゲル、油、丸薬、錠剤、坐剤、粉末、カプセル、エアロゾル、軟膏、クリーム、パッチ又はハーブ製剤(galenic)の形態で、持続放出(prolonged release)及び/又は徐放のために調合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項14】
患者に有効量の請求項1に記載の医薬組成物を投与することを含む、治療を必要とする患者の疾患を治療する方法。
【請求項15】
前記式(I)化合物が、室温で前記化合物を少なくとも6か月間貯蔵することが可能である安定な製剤として調合されている、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1種の追加の治療薬が式(II)化合物である、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【化4】
【請求項17】
前記医薬組成物が、1~15 mgの式(I)化合物及び25~250 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルの形態で調合されている、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記疾患は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)からなる群より選ばれる、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般的に、医薬組成物及び医学的処置に関し、具体的には、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)のような肝臓疾患の医薬組成物及び医学的処置に関する。
【背景技術】
【0002】
非アルコール性脂肪肝(NAFLD)は、非アルコールによる肝細胞内の余分な脂肪の蓄積である。肝臓に脂肪がいくつか含まれているのは正常である。しかし、肝臓の重量の5%~10%以上が脂肪である場合、脂肪肝(肝脂肪変性)と呼ばれる。非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、組織学的に非アルコール性脂肪肝又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に分類できる。全世界でのNAFLDの有病率は約25%であるのに対して、NASHの有病率は1.5%~6.45%である。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、臨床病理用語であり、肝細胞の単純なトリグリセリド蓄積から炎症性肝脂肪変性(非アルコール性脂肪性肝炎、NASH)へ、さらに肝線維化及び肝硬変に至る疾患スペクトラムを包含している。肝インスリン抵抗性は、肝脂肪変性と関係がある。
【0003】
より重篤なNAFLD形式は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼ばれる。NASHは、肝臓の腫脹及び損傷をもたらす。肝トリグリセリドの増加は、肝細胞の酸化ストレスの増加をもたらし、肝脂肪変性のNASHへの進行をもたらす。酸化ストレスは、酸化促進剤と酸化防止化学種との不均衡によって引き起こされ、この不均衡は酸化的損傷をもたらす。脂肪酸の酸化は、反応性活性酸素(ROS)の重要な供給源である。ROSの増加のいくつかの結果は、ATP消耗、脂質過酸化性膜損傷及び炎症促進サイトカイン放出である。肝トリグリセリドの増加は、肝細胞の酸化ストレスの増加をもたらし、肝脂肪変性のNASHへの進行をもたらす可能性がある。NASHに罹患したヒトの肝臓は、脂質の過酸化を増加させ、ミトコンドリア機能を損なう。これは、細胞死、肝星細胞の活性化及び線維化と炎症をもたらすことができる。これらの活動は全て、NAFLD患者が肝硬変及び肝細胞癌のリスクがより高いNASHのようなより重篤な疾患に罹患するリスクを有することをもたらす可能性がある。
【0004】
NAFLD、特にNASHの有効な治療に対する必要性が依然として残っている。本願に記載の組成物、方法及び薬剤キットは、この必要性に対処する。
【発明の概要】
【0005】
本願の一態様は、医薬組成物に関し、式(I)化合物、
【化1】
及び1種以上の追加の治療薬を含み、
ここで前記式(I)化合物は、室温での貯蔵のために調合されている。
【0006】
いくつかの実施形態において、当該式(I)化合物は、室温で前記化合物を少なくとも6か月間貯蔵することが可能である安定な製剤として調合されている。
【0007】
いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、相乗的に有効な量の式(I)化合物及び1種以上の追加の治療薬を含む。いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、薬学的に許容される担体を含む。
【0008】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(II)化合物を含む。
【化2】
【0009】
いくつかの実施形態において、1種以上の追加の治療薬は、式(III)化合物又はカプセルを含む。
【化3】
【0010】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(III)化合物のナトリウム塩を含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)アゴニストを含む。
【0012】
本願の別の態様は、被験者の疾患を治療する方法に関する。当該方法は、(1)式(I)化合物、
【化4】
及び(2)1種以上の追加の治療薬を被験者に投与するステップを含み、ここで式(I)化合物が室温での貯蔵のために調合されている。
【0013】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び1種以上の追加の治療薬は、相乗的に有効な量で投与される。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(II)化合物を含む。
【0014】
本願の具体的な実施形態は、室温で安定な製剤として式(I)化合物、
【化5】
及び追加の治療薬を投与する組み合わせ療法であり、ここで前記追加の治療薬が式(II)化合物である。
【化6】
【0015】
いくつかの実施形態において、式(I)及び式(II)化合物は、固定用量の錠剤又はカプセルで共に投与される。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、1~25 mgの式(I)化合物及び25~300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5~15 mgの式(I)化合物及び25~250 mgの式(II)化合物を含有する。
【0016】
いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する。
【0017】
本願の別の具体的な実施形態は、室温で安定な製剤として式(I)化合物、
【化7】
及び追加の治療薬を投与する組み合わせ療法であり、ここで前記追加の治療薬が式(III)化合物又はその塩である。
【化8】
【0018】
さらなる実施形態において、当該塩は、式(III)化合物のナトリウム塩である。
【0019】
いくつかの実施形態において、式(I)及び式(III)化合物は、固定用量の錠剤又はカプセルで共に投与される。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、1~25 mgの式(I)化合物及び5~100 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5~10 mgの式(I)化合物及び5~60 mgの式(III)化合物を含有する。さらなる実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩として投与される。
【0020】
いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び10 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び20 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び30 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び10 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び20 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び30 mgの式(III)化合物を含有する。さらなる実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩として投与される。
【0021】
本願の別の具体的な実施形態は、室温で安定な製剤として式(I)化合物、
【化9】
及び追加の治療薬を投与する組み合わせ療法であり、ここで前記追加の治療薬がペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(peroxisome proliferator-activated receptor)(PPAR)アゴニストである。
【0022】
具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤は、2.5 mgの式(I)化合物及びラニフィブラノール(lanifibranor)を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤は、5 mgの式(I)化合物及びラニフィブラノールを含有する。
【0023】
ある実施形態において、当該PPARアゴニストは、チアゾリジンジオン、グリタゾン(glitazones)、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、トログリタゾン(troglitazone)、ピオグリタゾン(pioglitazone)、エングリタゾン(englitazone)、バラグリタゾン(balaglitazone)、リボグリタゾン(rivoglitazone)、シグリタゾン(ciglitazone)、ロベグリタゾン(lobeglitazone)、ネトグリタゾン(netoglitazone)、GW 9578、GW 7647、GW 590735、GFT505、PPAR-α(PPAR-α)アゴニスト、PPAR-γ(PPAR-γ)アゴニスト、ビスPPAR-α/γアゴニスト、ビスPPAR-β/δアゴニスト、全ての3種のPPAR-アイソザイム(即ちα/β/γ)を標的とするPan-PPAR、ベザフィブラート(bezafibrate)、フェノフィブラート(fenofibrate)、ペマフィブラート(pemafibrate)、ゲムフィブロジル(gemfibrozil)、クロフィブラート(clofibrate)及びω-3多価不飽和脂肪酸(Ω-PUFAs)、オマコール(Omacor)、INT131、MSDC-0602K、GW501516、セラデルパー(seladelpar)、サログリタザール(saroglitazar)、エラフィブラノール(elafibranor)、ラニフィブラノール(lanififbranor)、ネトグリタゾン(netoglitazone)、GW677964、DRL-605及びGW25019、並びに上記PPARアゴニストの類似体、ポリエチレングリコール化変異体及び組合せからなる群より選ばれる1種又は複数である。
【0024】
いくつかの実施形態において、相乗的に有効な量の併用投与は、(a)より低い用量の少なくとも1種の式(I)化合物及び少なくとも1種の追加の治療薬、(b)より短い治療スケジュール、及び(c)式(I)化合物及び少なくとも1種の追加の治療薬を含む複合体を、他の化合物の存在なしに投与した場合に得られる効果と比較して、副作用の発生率又は重症度の低減からなる群より選ばれる少なくとも1種の効果を提供する。
【0025】
本明細書の方法のいくつかの実施形態において、組合せ投与は、同時投与、逐次投与、重複投与、付随投与、間欠投与、連続投与、同時投与、又はそれらの任意の組合せのいずれかを含む。当該方法のいくつかのそのような実施形態において、逐次的な併用投与は、任意の順序で行われる。
【0026】
当該方法のいくつかの実施形態において、式(I)化合物は、経口投与され、少なくとも1種の追加の治療薬は、例えば、静脈内投与、動脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、骨内投与(intraosseous administration)、髄腔内投与(intrahecal administration)又はそれらの組合せによって、経口投与又は非腸管投与される。
【0027】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び前記追加の治療薬を含む医薬組成物の投与は、被験者の脂肪肝に関連する1種以上の症状の予防、治療又は改善をもたらす。治療に用いられる例示的な脂肪肝疾患は、単純性肝脂肪変性、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)及びそれらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。
【0028】
他の実施形態において、式(I)化合物及び前記追加の治療薬を含む医薬組成物の投与は、脂肪性肝疾患の治療に関連する変化を反映する1つ以上の特性をもたらす。例えば、いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び前記追加の治療薬の投与は、脂肪肝疾患患者の1つ以上の組織に存在する細胞外マトリックスタンパク質の量の減少をもたらす。
【0029】
他の実施形態において、式(I)化合物及び前記追加の治療薬の投与は、脂肪肝疾患に罹患した被験者の1つ以上の組織に存在するコラーゲンの量の減少をもたらす。
【0030】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び前記追加の治療薬の投与は、脂肪肝疾患に罹患した被験者の1つ以上の組織に存在するI型、la型又はIII型コラーゲンの量の減少をもたらす。
【0031】
本願の別の態様は、脂肪肝疾患、例えば、限定されないが、単純性肝脂肪変性、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)及びそれらの任意の組合せの治療のための医薬の製造における、式(I)化合物及び少なくとも1種の追加の治療薬を含む医薬組成物の使用である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】実施例1の試験実施例1(n=6)における配合物A1-F1から調製された組成物の溶解プロフィールである。
図2】実施例1の比較実施例1~3(n=6)における配合物a2-e2から調製された組成物の溶解プロフィールである。
図3】実施例1の試験実施例2(n=6)におけるG1-L1配合物から調製された組成物の溶解プロフィールである。
図4】実施例1の比較実施例4~5(n=6)におけるe2-g2配合物から調製された組成物の溶解プロフィールである。
図5】実施例1に記載の方法を採用して検出された不純物の例示的なクロマトグラムである。
【0033】
以下、本願を詳細に説明し、例示的な実施形態に関連して説明するが、本願は、図面及び特許請求の範囲に記載された具体的な実施形態に限定されない。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本願の特定の態様及び例示的な実施例を詳細に参照し、添付の構成及び図面に例示して説明する。方法、材料及び例を含む本願の各態様が、例示的な実施形態に関連して説明され、そのような説明は非限定的であり、且つ本願の範囲は、全ての均等物、代替物、及び修正を含むことが意図され、それらの均等物、代替物、及び修正は、公知であるか、又は本明細書に組み込まれる。特に定義されない限り、本明細書で用いられる全ての技術的及び科学的用語は、本願が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。当業者は、本願の各態様及び実施形態の実践に用いられることができる、本明細書に記載された技術及び材料と同様又は等価の多くの技術及び材料を認識するであろう。記載された本願の各態様及び実施形態は、記載された方法及び材料に限定されない。
【0035】
I. 定義
本明細書及び特許請求の範囲において、「含む」及び「包含」という用語はオープンエンド用語であり、「含むが、これらに限定されない……」と解釈されるべきである。これらの用語は、より限定的な用語「実質的に…からなる」及び「…からなる」を包含する。
【0036】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられるように、単数形「一」、「1つ」及び「当該」は、その内容が別段の明確な指示がない限り、複数の指示対象を含む。
【0037】
範囲は、本明細書では、1つの特定の値の「約」から、及び/又は別の特定の値の「約」までとして表され得る。そのような範囲を表すとき、別の実施形態は、1つの特定の値から、及び/又は別の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として「約」という先行詞を用いて表される場合、その特定の値は別の実施形態を構成することが理解されるであろう。各範囲の端点は、他方の端点に対して重要であり、他方の終点から独立していることがさらに理解されるべきである。多くの値が本明細書に開示され、各値はまた、その値自体に加えて、本明細書ではその特定の値の「約」として開示されることも理解されるべきである。例えば、値「10」が開示される場合、「約10」も開示される。当業者によって正しく理解されるように、この値「以下」、「この値以上」の値が開示されるとき、これらの値間の可能な範囲も開示されることがさらに理解されるべきである。例えば、値「10」が開示されている場合、「10以下」及び「10以上」も開示されている。
【0038】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられる単数形「一」、「1つ」及び「当該」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数の指示対象を含むことに留意する必要がある。さらに、「一」(又は「1つ」)、「1つ以上」、及び「少なくとも1つ」という用語は、本明細書では互換的に用いられることができる。また、「包含」、「含む」、「特徴とする」、及び「有する」という用語は、互換的に用いられることができることに留意されたい。さらに、本明細書に記載の反応物質濃度はいずれも、特に反対の指示(例えば、モル/モル比、重量/体積(w/v)比など)がない限り、重量比(w/w)に基づいて説明されると考えられるべきである。
【0039】
特に定義されない限り、本明細書で用いられる全ての技術的及び科学的用語は、本願が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で特に言及している全ての刊行物及び特許は、刊行物に報告されている、本願と組み合わせて用いられる可能性がある化学物質、機器、統計分析、及び方法論の記載及び公開を含む全ての目的のために、参考文献によって全体として組み込まれる。本明細書に引用された全ての参考文献は、当該技術分野の技術レベルを示すものと見なされるべきである。本明細書のいかなる内容も、本願が先行発明により前もってそのような開示を行う権利を有しないことを認めるものと解釈されるべきではない。
【0040】
「アゴニスト」という用語は、所定のタンパク質又は受容体の発現又は活性を検出可能に増加させることができる化合物を指す。アゴニストは、アゴニストの非存在下の対照と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%又はそれ以上の発現又は活性の増加を可能にする。各実施形態において、発現又は活性は、アゴニストの非存在下での発現又は活性よりも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍又はそれ以上高い。例えば、「FXRアゴニスト」はFXR活性を増加させる化合物であり、FXR活性の増加は、胆汁酸の合成を間接的に阻害し、高トリグリセリド血症の被験者におけるトリグリセリドレベルを低下させることができる。
【0041】
「アンタゴニスト」又は「阻害剤」という用語は、所定のタンパク質又は受容体の発現又は活性を検出可能に低減することができる化合物を指す。アゴニストは、アンタゴニストの非存在下の対照と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%又はそれ以上の発現又は活性の低下を可能にする。各実施形態において、発現又は活性は、アンタゴニストの非存在下での発現又は活性よりも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍又はそれ以上低い。
【0042】
本明細書で用いられる「被験者」は、ヒト又は非ヒト哺乳動物を指し、これには、治療又は療法のために選択されるイヌ、ネコ、ウマ、ロバ、ラバ、ウシ、バッファロー、ラクダ、ラマ、アルパカ、バイソン、ヤク、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ヘラジカ、シカ、アンガイ、又は非ヒト霊長類が含まれるが、これらに限定されない。
【0043】
「罹患の疑いのある被験者」とは、1種以上の疾患又は病態の臨床的指標を示す被験者を指す。
【0044】
「それを必要とする被験者」とは、治療又は療法を必要とすると判定された被験者を指す。
【0045】
「治療効果」は、疾患又は病質の1種以上の症状をある程度緩和し、この疾患又は病質の治癒を含むことを指す。「治癒」とは、活動性疾患の症状が取り除かれることを意味する。しかしながら、治癒が得られた後でさえ、そのような疾患は、一定の長期的又は永久的な影響(例えば広範囲の組織損傷)を有する可能性がある。
【0046】
本明細書で用いられる「治療有効量」という語句は、特定の疾患又は病質の1種以上の症状を改善、軽減、又は除去し、又は特定の疾患又は病質の1種以上の症状の発症を予防、改変、又は遅延させる化合物又は化合物の組合せの量を指す。
【0047】
本明細書で用いられる「相乗的」という用語は、2種以上の単一の薬物の相加効果よりも効果的な治療的組合せを指す。化合物と少なくとも1種の追加の治療薬との間の相乗的相互作用の測定は、本明細書に記載のアッセイ試験法で得られた結果に基づくことができる。
【0048】
本明細書で用いられる「相乗的に有効な量」という用語は、相乗効果をもたらす2種以上の医薬組成物の量を指す。例えば、5 gの薬剤Aの投与が血圧の10%の低下をもたらし、5 gの薬剤Bの投与が血圧の10%の低下をもたらし、一方、5 gのA及び5 gのBの10 gのAB組合せの投与が血圧の30%の低下をもたらす場合、10 gのA/B比が1のAB組合せが相乗的に有効な量である。一方、8 gの薬剤Aの投与が血圧の16%の低下をもたらし、2 gの薬剤Bの投与が血圧の4%の低下をもたらし、一方、8 gのA及び2 gのBの10 gのAB組合せの投与が血圧の20%の低下をもたらす場合、8 gのA及び2 gのBの10 gのAB組合せの使用は、相乗的に有効な量ではない。
【0049】
本明細書で用いられる「治療的処置」、「治療すること」、及び「治療を行うこと」は、予防及び/又は治療目的のための医薬組成物の投与を指す。「予防的治療」という用語は、特定の疾患又は病質に罹りやすいか又はそのリスクがあり、かつ関連する疾患又は病質に未だ罹患していない患者を治療することを意味し、それによって患者が当該疾患又は病質に罹患している可能性を低減する。「治療的治療」という用語は、疾患又は病質に既に罹患している患者の治療を指す。
【0050】
「予防を行う」又は「予防」は、数週間、数か月、又は数年を含む期間にわたり、病質又は疾患の発症、進行、又は進みを遅延させるか又は予防することを指す。
【0051】
「緩和」は、少なくとも1種の病質又は疾患の徴候の重症度の軽減を指す。ある実施形態において、緩和は、病質又は疾患の1つ以上の徴候の進みの遅延又は減速を含む。この徴候の重症度は、当業者に知られている主観的又は客観的測定によって決定することができる。
【0052】
「調節」は、機能又は活動の摂動を指す。ある実施形態において、調節は、遺伝子発現の増加を指す。ある実施形態において、調節は、遺伝子発現の減少を指す。ある実施形態において、調節は、特定のタンパク質の総血清レベルの増加又は減少を指す。ある実施形態において、調節は、特定のタンパク質の遊離血清レベルの増加又は減少を指す。ある実施形態において、調節は、特定の非タンパク質因子の総血清レベルの増加又は減少を指す。ある実施形態において、調節は、特定の非タンパク質因子の遊離血清レベルの増加又は減少を指す。ある実施形態において、調節は、特定のタンパク質の全生物学的利用能の増加又は減少を指す。ある実施形態において、調節は、特定の非タンパク質因子の全生物学的利用能の増加又は減少を指す。
【0053】
「投与」は、医学専門家による投与及び自己投与を含むがこれらに限定されない、薬剤又は組成物を被験者に提供することを意味する。
【0054】
本明細書に開示する化合物又はその薬学的に許容される塩、又は本明細書に開示する前記追加の治療薬の投与は、経口、皮下、静脈内、鼻腔内、局所、経皮、腹腔内、筋肉内、肺内、膣内、直腸内、又は口腔内を含むがこれらに限定されない、類似の用途を有する薬物に対する任意の許容可能な投与様式によって可能である。経口投与及び非腸管投与は、好ましい実施形態の主題である適応症を治療するための従来の選択肢である。
【0055】
「非腸管投与」は、注射又は注入による投与を指す。非経口投与は、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、及び頭蓋内投与を含むが、これらに限定されない。
【0056】
「皮下投与」は、皮膚下投与を指す。
【0057】
「静脈内投与」は、静脈内への投与を指す。
【0058】
「動脈内投与」は、動脈内への投与を指す。
【0059】
「薬物」という用語は、任意の物質、分子、元素、化合物、実体、又はそれらの組合せを含む。これには、例えば、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド又は模倣体、小有機分子、多糖、ポリヌクレオチドなどが含まれるが、これらに限定されない。天然物、合成化合物、化学化合物であってもよいし、2種以上の物質の組合せであってもよい。
【0060】
「組合せ」又は「併用」は、式(I)化合物及びインビボで同時に実質的に有効である少なくとも1種の追加の治療薬を指す。両方を、実質的に同時に投与してもよく、又は両方を、異なる時間に投与してもよいが、同時投与の場合に身体に影響を及ぼす。例えば、「組合せ」は、前記少なくとも1種の追加の治療薬の投与前に前記式(I)化合物を投与し、続いて、インビボでの前記式(I)化合物の機能が実質的に存在する状態で前記少なくとも1種の追加の治療薬を投与することを含む。さらに、「組合せ」は、式(I)化合物の投与前に前記少なくとも1種の追加の治療薬を投与し、続いて、インビボでの前記少なくとも1種の追加の治療薬の機能が実質的に存在する状態で式(I)化合物を投与することを含む。医薬組成物が、式(I)化合物及び前記少なくとも1種の追加の治療薬を含む組合せとして記載される場合、この用語は、2種の薬物が組成物中に同時に存在することを指す。「組合せ」及び「併用」という用語は、NAFLD又はNASHなどの肝臓疾患の付随治療がない場合の、式(I)化合物及び少なくとも1種の追加の治療薬の有利な使用にさらに関してもよい。
【0061】
「薬剤」とは、被験者に投与したときに治療効果を有する物質を指す。
【0062】
「医薬組成物」は、薬剤を含む、個体への投与に適した物質の混合物を指す。例えば、医薬組成物は、修飾オリゴヌクレオチド及び無菌水溶液を含んでもよい。
【0063】
「活性医薬成分」は、所望の治療効果を提供する医薬組成物中の物質を指す。
【0064】
「薬学的に許容される」という語句は、その物質又は組成物が、製剤を構成する他の成分及び/又はそれを用いて治療される哺乳動物と化学的及び/又は毒物学的に適合性でなければならないことを意味する。
【0065】
「薬学的に許容される担体」又は「薬学的に許容される賦形剤」という語句は、任意の全ての溶媒、希釈剤、乳化剤、結合剤、緩衝剤、分散媒、コーティング、抗細菌及び抗真菌剤、等張及び遅延吸収剤など、又は医薬製剤の調製に好適な当業者に公知の任意の他のそのような化合物を含む。医薬活性物質のためのこのような媒体及び医薬の使用は、当該技術分野において周知である。任意の従来の媒体又は薬物が活性成分とある程度不適合なことに加えて、治療用組成物におけるその使用が企図される。追加の活性成分も組成物中に組み込むことができる。さらに、当該技術分野で通常用いられる様々なアジュバントが含まれてもよい。これらの及び他のそのような化合物は、例えば、Merck Index,Merck&Company,Rahway,N. J.に記載されている。医薬組成物中に様々な成分を含む考慮事項は、例えば、Gilman et al.(Eds.)(1990);Goodman and Gilman′s:The Pharmacological Basis of Therapeutics, 8th Ed., Pergamon Pressに記載されている。
【0066】
「単位剤形」は、良好な医療行為に従い、ある量の化合物を含有し、かつ単回用量で被験者に投与するのに適した組成物を指す。しかしながら、以下にさらに記載されるように、単一又は単位剤形の調製は、その剤形が1日1回又は治療コースごとに1回投与されることを意味しない。
【0067】
「薬物担持量」は、その後の用量よりも高い化合物の初期用量を指す。
【0068】
「維持用量」は、薬物担持量の後の後続用量を指し、かつ発生時間が薬物担持量よりも遅い。当業者は、維持用量の投与形態又は投与様式が、薬物担持量のための投与形態又は投与様式とは異なる場合があることを認識するであろう。本明細書に開示される実施形態のいずれかにおいて、維持用量は、月又は月に複数回、隔週又は隔週に複数回、週又は週に複数回、毎日又は毎日複数回を含むがこれらに限定されない、本明細書に想定されている任意の投与スケジュールに従う単位剤形の投与を含んでもよい。本願の文脈において、投与休薬期間の計量を維持用量の投与期間に導入することができることが想定されている。このような投与休薬期間の計量は、薬物担持量の投与直後に、又は維持用量の投与間の任意の時点で発生してもよい。本明細書で用いられる場合、維持用量の投与期間は、治療期間の「維持期間」と称されてもよい。
【0069】
「治療量未満の薬物の量」は、治療薬の有効量未満の当該治療薬の量を指すが、有効量又は治療量未満の量の別の薬剤と組み合わせると、所望の効果、例えば、生じる有効な効果による相乗効果及び/又は副作用の低減をもたらすことができる。例えば、米国食品医薬品局(FDA)ガイドラインは、特定の疾患の治療に特定の用量レベルを推奨する可能性があるが、治療量未満の量は、米国食品医薬品局によって推奨される用量レベルよりも低い任意のレベルであってもよい。治療量未満の量は、治療量であると考えられる量よりも約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、50%、75%、90%、又は95%少ない可能性がある。治療量は、各被験者又は被験者群について評価することができる。被験者群は、全ての潜在的被験者、又は特定の特性(例えば、年齢、体重、人種、性別又は身体活動レベル)を有する被験者であってもよい。
【0070】
「減少する用量」という語句は、被験者に投与される1日当たりの総用量未満の用量を指す。
【0071】
「投与様式」という語句は、化合物を被験者に投与する方式を指す。したがって、この語句は、剤形(例えば、錠剤、粉末、可溶化液、懸濁液、エマルジョン、エアロゾルなど)、並びにこの剤形がそれにより被験者に投与されるメカニズム(例えば、皮下、筋肉内、腹腔内、静脈内、又は動脈内などの注射、クリーム、ローション、又はパッチなどの局所、丸薬、可溶化液、経口懸濁液、口腔膜、又は洗口液などの経口、鼻スプレー、粉末、又はスプレーなどの鼻用、又は点眼などの眼用)を包含する。「投与様式」は、被験者に投与される化合物の用量、計量された量、及び計量された投与スケジュールをさらに含んでもよい。「治療期間」という語句は、最初の投薬の開始から最後の投薬の終了までの時間を指し、この時間の長さは、特定の疾患の治療の分野における当業者によって決定される。
【0072】
「投与休薬期間」という語句は、被験者に投与されないか、又は投与が低減される24時間以上の時間を指す。
【0073】
「脂肪肝疾患」及び肝臓疾患は、原発性脂肪肝疾患、脂肪変性又は非アルコール性脂肪肝(NAFL)、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)及び肝細胞癌(HCC)を含む。脂肪肝疾患は、通常、脂肪変性プロセス(即ち、細胞内の脂質の異常な滞留)によって肝細胞内にトリグリセリド脂肪の大きな液胞が蓄積する病質である。脂肪蓄積はまた、脂肪性肝炎と呼ばれる肝臓の進行性炎症(肝炎)を伴う場合がある。脂肪肝疾患は、アルコールの影響を考慮して、アルコール性脂肪変性又は非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)と呼ばれてもよい。
【0074】
「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」は包括的用語であり、飲酒が少ないか又は飲み込まない人に影響を及ぼす一連の肝臓疾患を指す。NAFLDの主な特徴は、その名の通り、肝細胞に貯蔵された脂肪が多すぎることである。NAFLDは、世界中、特に西洋国でますます普及している。米国では、最も一般的な慢性肝疾患であり、人口の約4分の1に影響を及ぼす。一部のNAFLD患者は、「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」に進行する可能性があり、これは、侵襲性脂肪肝疾患であって、肝臓炎症を特徴とし、後期瘢痕(肝硬変)及び肝不全に進行する可能性がある。この損傷は、大量の飲酒による損傷に類似している。
【0075】
本明細書で用いられる「分解生成物量」という用語は、本明細書に記載のクロマトグラフィーによって測定される、式(I)化合物の分解生成物の量を指す。いくつかの実施形態において、分解生成物は、本明細書に記載のASC41-A、GLC02-Z2、GLC02-Z3、GLC02-Z4、GLC02-Z6、GLC02-Z7及びGLC02-Z11である。本明細書に開示される驚くべき発見は、本明細書に記載の不純物として分解生成物の多くをもたらす熱押出プロセスによって生産される場合に、式(I)化合物がより高い安定性を有することである。
【0076】
II. 医薬組成物
本願の一態様は、式(I)化合物、
【化10】
少なくとも1種の追加の治療薬及び任意選択で1種以上の薬学的に許容される担体を含んで組み合わせる医薬組成物に関する。式(I)化合物のIUPAC名は、(2R,4S)-4-(3-クロロフェニル)-2-[(4-{[4-ヒドロキシ-3-(プロパン-2-イル)フェニル]メチル}-3,5-ジメチルフェノキシ)メチル]-1,3,2-λ-5-ジオキサホスホリナン-2-オン(CAS番号:852948-13-1)である。
【0077】
ある実施形態において、式(I)化合物は、医薬組成物を室温で少なくとも6か月間保持することが可能である安定な製剤として調合されている。いくつかの実施形態において、本願の医薬組成物は、薬学的に許容される担体をさらに含む。
【0078】
(a)安定な製剤
いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、室温で化合物を貯蔵することが可能である安定な製剤として調合されている。いくつかの実施形態において、当該安定な製剤は、室温で式(I)化合物を少なくとも6か月間貯蔵することが可能である。
【0079】
いくつかの実施形態において、当該安定な製剤は、(a)式(I)化合物及び(b)押出媒体を含む混合物から押し出されたホットメルト押出製品である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、溶媒又は結晶水を含まない形態である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、非晶質形態であり、溶媒又は結晶水を含まない。いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、水和物又は溶媒和物の形態である。
【0080】
押出媒体の例としては、コポビドン及びヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられるが、これらに限定されない。
【0081】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物は、重量部で、(a)1部の式(I)化合物及び(b)5~70部のガラス転移温度90~130℃のコポビドンを含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、当該コポビドンは、90~120℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該コポビドンは、100~120℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該コポビドンは、90~110℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該コポビドンは、100~110℃のガラス転移温度を有する。
【0083】
いくつかの実施形態において、当該コポビドンは、通常型又は粗大型のコポビドンである。いくつかの実施形態において、当該コポビドンは、1-ビニル-2-ピロリドン及び酢酸ビニルを3:2の質量比で共重合することによって得られ、ここで窒素[N]含有量は7.0%~8.0%であり、一方、当該酢酸ビニル(C)共重合体含有量は無水ベースで計算して35.3%~41.4%である。コポビドンのCAS番号は25086-89-9である。コポビドンは、異なる命名規則又は慣習によって、コポビドン、ポリ(1-ビニルピロリドン-酢酸ビニル)、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、PVP/VA、PVP/VA共重合体、VP/VA共重合体60/40などの異なる名称を有する場合がある。コポビドンは、異なる会社の命名によって、BASFのKollidon(登録商標)VA64又はKollidon(登録商標) VA64微粉末(微粉末型)、AshlandのPlasdone(登録商標) S-630、BOAI NKY MEDICAL HoldingsのKoVidone(登録商標) VA64及びStar-Tech&JRS Specialty ProductsのStardone(登録商標) VA64などの異なる商品名を有してもよい。
【0084】
いくつかの実施形態において、押出混合物中の成分(a)と成分(b)との重量比は、1:5~70又は1:22~33である。
【0085】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物は、(c)0.03~10部の1種以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、不揮発性弱酸、中性及び弱酸性無機物及び融点が130℃、120℃、110℃、100℃、90℃又は80℃未満の薬学的に許容される賦形剤からなる群より選ばれる。
【0086】
不揮発性弱酸の例としては、無水クエン酸、クエン酸一水和物及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。中性及び弱酸性無機物の例としては、マンニトール、ラクトース一水和物、無水ラクトース、ソルビトール、無水リン酸水素カルシウム、及びコロイダルシリカが挙げられるが、これらに限定されない。
【0087】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、融点が80℃未満の薬学的に許容される賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、融点が80℃未満の薬学的に許容される賦形剤は、ポリエチレングリコール4000及びポリエチレングリコール6000などのポリエチレングリコール、クエン酸トリエチル、ポリエチレングリコールスクシナートなどの脂質材料、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール及びビタミンEなどの抗酸化剤、及びポロキサマー(Poloxamer)188及びツイン8などの表面活性剤からなる群より選ばれる。
【0088】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、80℃未満の融点を有し、無水クエン酸及びクエン酸一水和物からなる群より選ばれる。いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、マンニトール、ラクトース一水和物、無水ラクトース、ソルビトール、無水リン酸水素カルシウム、及びコロイダルシリカからなる群より選ばれる。
【0089】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b):(c)の重量比は、1:(22~33):(0.03~10)である。いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b):(c)の重量比は、1:(22~33):(0.1~3)である。いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b):(c)の重量比は、1:(22~33):(0.2~2)である。
【0090】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物は、重量部で、(a)1部の式(I)化合物、(b)15~45部のコポビドンであって、ガラス転移温度が100~120℃であるもの、及び(c)0.1~3.0部の前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤であって、前記賦形剤が不揮発性弱酸、中性及び弱酸性無機物及び融点が80℃未満の薬学的に許容される賦形剤からなる群より選ばれるものを含む。いくつかの実施形態において、(b)中のコポビドンは、100~110℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該医薬混合物は、20~40部、好ましくは20~35部、より好ましくは22~33部のコポビドンを含む。
【0091】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物は、重量部で、(a)1部の式(I)化合物及び(b)3~40部のヒドロキシプロピルメチルセルロースであって、ガラス転移温度が90~130℃であるものを含む。式(I)化合物は、溶媒又は結晶水を含まない形態である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、非晶質形態であり、溶媒又は結晶水を含まない。いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、水和物又は溶媒和物の形態である。
【0092】
いくつかの実施形態において、当該ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、90~120℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、100~120℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、90~110℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、100~110℃のガラス転移温度を有する。いくつかの実施形態において、当該ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、9004-65-3のCAS番号を有する。いくつかの実施形態において、適切なヒドロキシプロピルメチルセルロースは、Tao Chemicalによって生産された粘度が15 cP(HME15LV)又は100 cP粘度(HME100LV)のAFFINISOL(登録商標)である。
【0093】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b)の重量比は、1:(9~15)である。
【0094】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物は、(c)0.03~10部の前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、(c)中の1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、不揮発性弱酸、中性及び弱酸性無機物及び融点が130℃、120℃、110℃、100℃、90℃又は80℃未満の薬学的に許容される賦形剤からなる群より選ばれる。不揮発性弱酸の例としては、無水クエン酸、クエン酸一水和物及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。中性及び弱酸性無機物の例としては、マンニトール、ラクトース一水和物、無水ラクトース、ソルビトール、無水リン酸水素カルシウム、及びコロイダルシリカが挙げられるが、これらに限定されない。
【0095】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、80℃未満の融点を有し、ポリエチレングリコール4000及びポリエチレングリコール6000などのポリエチレングリコール、クエン酸トリエチル、ポリエチレングリコールスクシナートなどの脂質材料、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール及びビタミンEなどの抗酸化剤、及びポロキサマー188及びツイン8などの表面活性剤からなる群より選ばれる。
【0096】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、80℃未満の融点を有し、無水クエン酸及びクエン酸一水和物からなる群より選ばれる。いくつかの実施形態において、前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤は、マンニトール、ラクトース一水和物、無水ラクトース、ソルビトール、無水リン酸水素カルシウム、及びコロイダルシリカからなる群より選ばれる。
【0097】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b):(c)の重量比は、1:(9~15):(0.03~10)である。いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b):(c)の重量比は、1:(9~15):(0.1~3)である。いくつかの実施形態において、当該押出混合物中の成分(a):(b):(c)の重量比は、1:(9~15):(0.2~2)である。
【0098】
いくつかの実施形態において、当該押出混合物は、重量部で、(a)1部の式(I)化合物、(b)6~20部のヒドロキシプロピルメチルセルロースであって、ガラス転移温度が100~120℃であるもの、及び(c)不揮発性弱酸、中性無機物、弱酸性無機物及び融点が80℃未満の他の薬学的に許容される賦形剤からなる群より選ばれる0.1~3.0部の前記1種以上の薬学的に許容される賦形剤を含む。
【0099】
具体的な実施形態において、当該安定な製剤は、式(I)化合物を30±2℃の温度及び65%±5%の相対湿度で6か月間持続させることを可能にするが、分解生成物の量は0.5 wt%未満である。
【0100】
(b)追加の治療薬
いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、相乗的に有効な量の式(I)化合物及び1種以上の追加の治療薬を含む。
【0101】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、脂肪酸シンターゼ(FASN)阻害剤、ファルネソイド(farnesoid)X受容体(FXR)アゴニスト及びペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)アゴニストからなる群より選ばれる。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤は、5 mgの式(I)化合物及びラニフィブラノール(lanifibranor)を含有する。
【0102】
さらなる実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ステアロイルAデサチュラーゼ1(SCD1)阻害剤及び脂肪酸-胆汁酸コンジュゲート(FABAC)、ビタミンD受容体(VDR)アゴニスト、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)類似体及びGLP-1受容体アゴニスト、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、アデノシンA3受容体アゴニスト、アルドステロン(aldosterone)アンタゴニスト及びミネラルコルチコイド(mineralocorticoid)アンタゴニスト、AMP活性化プロテインキナーゼ刺激剤、アミロイド受容体アゴニスト及びカルシトニン受容体アゴニスト、アンジオポエチン関連タンパク質-3阻害剤、抗-LPS抗体、頂端側ナトリウム共依存性胆汁酸輸送体阻害剤、生物活性脂質、カンナビノイドCB1受容体アンタゴニスト、カスパーゼ阻害剤、カテプシン阻害剤、ケモカイン受容体(CCR)アンタゴニスト、CCR3ケモカイン調節剤及び食酸性細胞ケモカイン(eotaxin)2リガンド阻害剤、ジアシルグリセロール-O-アシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤、インスリン、インスリン類似体及びインスリン受容体アゴニスト、インスリン増感剤及びMCH受容体-1アンタゴニスト、NOX(NADPHオキシダーゼ)阻害剤、細胞外マトリックスタンパク質調節剤、線維芽細胞増殖因子19(FGF-19)受容体リガンド、FGF-21受容体リガンド、ガレクチン3阻害剤、胃抑制ペプチド(GIP)、GIP類似体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)調節剤、G-タンパク質共役受容体84アンタゴニスト、結合組織増殖因子リガンド阻害剤及び遊離脂肪酸受容体1アゴニスト、ハリネズミ細胞シグナル経路阻害剤、インテグリン阻害剤、ケトヘキソキナーゼ阻害剤、ロイコトリエン(LT)阻害剤、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤、リポキシゲナーゼ(LO)阻害剤、リシルオキシダーゼホモログ2阻害剤(LOXL2阻害剤)、メチルCpG結合タンパク質2調節剤、トランスグルタミナーゼ阻害剤、miRNAアンタゴニスト、ミトコンドリア担体ファミリー阻害剤、ミトコンドリアリン酸塩担体タンパク質阻害剤、モノクローナル抗体、ミエロペルオキシダーゼ阻害剤、mTOR調節剤、NAD依存性デアセチラーゼ長寿タンパク質(sirtuin)刺激剤、5型ホスホジエステラーゼ(PDE 5)阻害剤、ニコチン酸受容体(GPR109)アゴニスト、核受容体リガンド、P2Y13タンパク質アゴニスト、フェニルアラニンヒドロキシラーゼ刺激剤、プロテアーゼ活性化受容体(PAR)-2アンタゴニスト、プロテインキナーゼ調節剤、rho-関連プロテインキナーゼ2(ROCK2)阻害剤、グルコース輸送ナトリウム(SGLT)1阻害剤、SGLT2阻害剤、シグナル調節キナーゼ1(ASK1)阻害剤、toll-様受容体2(TLR-2)アンタゴニスト、TLR-4アンタゴニスト、I型ナチュラルキラーT細胞阻害剤、チロシンキナーゼ受容体(RTK)調節剤、尿酸アニオン交換体1阻害剤、キサンチンオキシダーゼ阻害剤、血管接着タンパク質-1(VAP-1)阻害剤、抗糖尿病薬、抗線維化化合物、抗酸化剤、抗炎症化合物、脂質低下剤、魚油及び魚油誘導体、代謝調節剤及びそれらの類似体並びにポリエチレングリコール化変異体からなる群より選ばれる。
【0103】
FASN阻害剤の例としては、TVB-2640、TVB-3664、TVB-3166、TVB-3150、TVB-3199、TVB-3693BZL-101、2-オクタデシン酸、MDX-2、Fasnall、MT-061、G28UCM、MG-28、HS-160、GSK-2194069、KD-023及びシロスタゾール(cilostazol)及び以下の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0104】
【化11】
【0105】
【化12】
【0106】
【化13】
【0107】
【化14】
【0108】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(II)化合物(TVB-2640又はベンゾニトリル又は4-[1-[4-シクロブチル-2-メチル-5-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)ベンゾイル]-4-ピペリジニル]とも呼ばれる)を含む。
【化15】
【0109】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(II)化合物からなる。
【0110】
「FXRアゴニスト」という用語は、FXRを標的化し、選択的に結合することによって機能し、文献Maloney et al., J. Med. Chem., Vol. 43, pp. 2971-2974 (2000)に記載されているアッセイ試験法において、バックグラウンドを少なくとも40%超えるFXRの活性化をもたらす化合物を指す。FXRアゴニストの例としては、INT-767、オベチコール酸(OCA)、GS-9674、LJN-452又はLJN452、LMB763、EDP-305、AKN-083、INT-767、GNF-5120、LY2562175、INV-33、NTX-023-1、EP-024297、Px-103及びSR-45023が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、FXRアゴニストは、式(III)化合物である。
【化16】
【0111】
さらなる実施形態において、FXRアゴニストは、式(III)化合物の塩である。さらなる実施形態において、FXRアゴニストは、式(III)化合物のナトリウム塩である。
【0112】
PPARアゴニストの例としては、エラフィブラノール(elafibranor)、セラデルパー(seladepar)、フェノフィブラート(fenofibrate)、シプロフィブラート(ciprofibrate)、ペマフィブラート(pemafibrate)、ゲムフィブロジル(gemfibrozil)、クロフィブラート(clofibrate)、ビニフィブラート(binifibrate)、クリノフィブラート(clinofibrate)、クロフィブル酸(clofibric acid)、ニコフィブラート(nicofibrate)、ピリフィブラート(pirifibrate)、プラフィブリド(plafibride)、ロニフィブラート(ronifibrate)、テオフィブラート(theofibrate)、トコフィブラート(tocofibrate)、SR10171、ピオグリタゾン(pioglitazone)、重水素化ピオグリタゾン(deuterated pioglitazone)、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、エファツタゾン(efatutazone)、ATx08-001、OMS-405、CHS-131、THR-0921、SER-150-DN、KDT-501、GED-0507-34-Levo、CLC-3001、ALL-4、GW501516(Endurabol又は({4-[({4-メチル-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル}メチル)チオアルキル]-2-メチルフェノキシ}酢酸))、MBX8025(Seladelpar又は{2-メチル-4-[5-メチル-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-[1,2,3]トリアゾール-4-イルメチルチオアルキル]-フェノキシ}-酢酸)、GW0742([4-[[2-[3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-5-チアゾリル]メチル]チオ]-2-メチルフェノキシ]酢酸)、L165041、HPP-593、NCP-1046、サログリタザール(saroglitazar)、アレグリタザール(aleglitazar)、ムラグリタザール(muraglitazar)、テサグリタザール(tesaglitazar)、DSP-8658、T913659、共役リノール酸(CLA)、T3D-959、IVA337(ラニフィブラノール)、TTA(テトラデシルチオ酢酸)、ババキニン(Bavachinin)、GW4148、GW9135、GW 9578、GW 7647、GW590735、GFT505、INT131、MSDC-0602K、GW677964、DRL-605、GW25019、ベザフィブラート(Bezafibrate)、ロベグリタゾン(Lobeglitazone)、CS038、チアゾリジンジオン類(thiazolidinediones)及びグリタゾン類(glitazone)、例えば、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、トログリタゾン(troglitazone)、ピオグリタゾン(pioglitazone)、エングリタゾン(englitazone)、バラグリタゾン(balaglitazone)、リボグリタゾン(rivoglitazone)、シグリタゾン(ciglitazone)、ロベグリタゾン(lobeglitazone)及びネトグリタゾン(netoglitazone)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0113】
SCD1阻害剤及びFABACの例としては、リナロールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0114】
VDRアゴニストの例としては、ビタミンD前駆体(プロドラッグ)、ビタミンD、ビタミンD類似体及びそれらの生体内誘導リガンドがVDRの活性化を媒介する活性代謝産物、例えばカルシフェロール(calciferol)、アルファカルシドール(alfacalcidol)、1,25-ジヒドロキシビタミンD3、ビタミンD2、ビタミンD3、カルシトリオール、ビタミンD4、ビタミンD5、ジヒドロステロール、カルシポトリオール、タカルシトール、1,24-ジヒドロキシビタミンD3及びパリカルシフェロール(paricalciferol)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0115】
GLP-1類似体及びGLP-1受容体アゴニストの例としては、アルビグルチド(albiglutide)、デュラグルチド(dulaglutide)、エフペグレナチド(efpeglenatide)、エキセナチド(exenatide)/エキセンディン(exendin)-4、タスポグルチド(taspoglutide)、リキシセナチド(lixisenatide)、リラグルチド(liraglutide)、リキシセナチド(lixisenatide)、ロキセナチド(loxenatide)、セマグルチド(semaglutide)、BRX-0585、CJC-1134-PC(ヒトアルブミンとコンジュゲートされたエキセンディン-4)、LY3298176、LY-3305677、MKC-253、DLP-205、ORMD-0901及びオキシントモジュリン(oxyntomodulin)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0116】
アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤の例としては、GS-0976、ND-654、AC-8632、PF05221304、CP640186、ジカルベン(Gemcabene)、MK-4074及びPF05175157が挙げられるが、これらに限定されない。
【0117】
アデノシンA3受容体アゴニストの例としては、2-(1-ヘキシニル)-N-メチルアデノシン、ピクリデノソン(piclidenoson)CF-101(IB-MECA)、ナモデノソン(namodenoson)CF-102、2-CI-IB-MECA、CP-532003、イノシン、LUF-6000及びMRS-3558が挙げられるが、これらに限定されない。
【0118】
アルドステロンアンタゴニスト及びミネラルコルチコイド受容体アンタゴニストの例としては、アパラレノン(apararenone)(MT 3995)、アミロリド(amiloride)、スピロノラクトン(spironolactone)、エプレレノン(eplerenone)、カンレノン(canrenone)及びカンレノ酸カリウム、プロゲステロン、ドロスピレノン(drospirenone)、ゲストデン(gestodene)及びベニジピン(benidipine)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0119】
AMP活性化プロテインキナーゼ刺激剤の例としては、PXL-770、MB-1 1055 Debio-0930Bメトホルミン、CNX-012、O-304、マンギフェリンカルシウム塩、エルトロンボパグ(eltrombopag)、カロトキシマブ(carotoximab)及びイメグリミン(Imeglimin)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0120】
アミロイド受容体アゴニスト及びカルシトニン受容体アゴニストの例としては、KBP-042及びKBP-089が挙げられるが、これらに限定されない。
【0121】
アンジオポエチン関連タンパク質-3阻害剤の例としては、ARO-ANG3、IONIS-ANGGPTL3-LRx又はAKCEA-ANGPTL3LRx、エビナクマブ(evinacumab)及びALN-ANGが挙げられるが、これらに限定されない。
【0122】
頂端側ナトリウム共依存性胆汁酸輸送体阻害剤の例としては、A-4250、ボリキシバット(volixibat)、マラリキシバット(maralixibat)前駆体SHP-625、GSK-2330672、エロビキシバット(elobixibat)及びCJ-14199が挙げられるが、これらに限定されない。
【0123】
胆汁酸の例としては、オベチコール酸(obeticholic acid)(OCA)及びUDCA、ノルウルソデオキシコール酸(norursodeoxycholic acid)及びウルソデオキシコール酸(ursodiol)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0124】
生物活性脂質の例としては、5-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(15-HEPE,DS-102)、不飽和脂肪酸例えば25-アラキドン酸(arachidonic acid)、エイコサペンテン酸エチル(icosapentethyl ester)、エイコサペンタエン酸(eicosapentaneoic acid)及びドコサヘキサエン酸(docosahexaenoic acid)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0125】
カンナビノイドCB1受容体アンタゴニストの例としては、ナマシズマブ、GRC-10801、MRI-1569、MRI-1867、DBPR-21 1、AM-6527:AM-6545、NESS-1 1-SM、CXB-029、GCC-2680、TM-38837、Org-50189、PF-514273、BMS-812204、ZYO-1、AZD-2207、AZD-1 175、オテナバント(otenabant)、イビピナバント(ibipinabant)、スリナバント(surinabant)、リモナバント(rimonabant)、ドリナバント(drinabant)、SLV-326、V-24343及びO-2093が挙げられるが、これらに限定されない。
【0126】
カスパーゼ(caspase)阻害剤の例としては、エムリカサン(emricasan)、ベルナカサン(belnacasan)、ニボカサン(nivocasan)、IDN-7314、F-573、VX-166、YJP-60107、MX-1 122、IDN-6734、TLC-144、SB-234470、IDN-1965、VX-799、SDZ-220-976及びL-709049が挙げられるが、これらに限定されない。
【0127】
カテプシン(cathepsin)阻害剤の例としては、VBY-376、VBY-825、VBY-036、VBY-129、VBY-285、Org-219517、LY3000328、RG-7236及びBF/PC-18が挙げられるが、これらに限定されない。
【0128】
CCRアンタゴニストの例としては、セニクリビロック(cenicriviroc)などのCCR2/5アンタゴニスト、PG-092、RAP-310、INCB-10820、RAP-103、PF-04634817及びCCX-872が挙げられるが、これらに限定されない。
【0129】
CCR3ケモカイン調節剤及びエオタキシン(eotaxin)2リガンド阻害剤の例としては、ベルティリムマブ(bertilimumab)、CM-101(ヒト化)、CM-102及びRNS-60が挙げられるが、これらに限定されない。
【0130】
DGAT阻害剤の例としては、IONIS-DGAT2RX(以前はISIS-DGAT2Rx)、LY-3202328、BH-03004、KR-69530、OT-13540、AZD-7687、PF-06865571、PF-06424439及びABT-046が挙げられるが、これらに限定されない。
【0131】
ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤の例としては、エポグリプチン(evogliptin)、ビルダグリプチン(vidagliptin)、フォタグリプチン(fotagliptin)、アログリプチン(alogliptin)、サキサグリプチン(saxagliptin)、チログリプチン(tilogliptin)、アナグリプチン(anagliptin)、シタグリプチン(sitagliptin)、レタグリプチン(retagliptin)、メログリプチン(melogliptin)、ゴソグリプチン(gosogliptin)、トレラグリプチン(trelagliptin)、テネリグリプチン(teneligliptin)、デュトグリプチン(dutogliptin)、リナグリプチン(linagliptin)、ゲミグリプチン(gemigliptin)、ヨーグリプチン(yogliptin)、βグリプチン(betagliptin)、イミグリプチン(imigliptin)、オマリグリプチン(omarigliptin)、ビルダグリプチン(vidagliptin)及びデナグリプチン(denagliptin)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0132】
インスリン、インスリン類似体及びインスリン受容体アゴニストの例としては、Humulin(登録商標) R、インスリン リスプロ(insulin lispro)(Humalog(登録商標))、インスリン アスパルト(insulin aspart)(Novolog(登録商標))、インスリン グルリジン(insulin glulisine)(Apidra(登録商標))、速効型インスリン亜鉛(Prompt insulin zinc)(Semilente(登録商標))、インスリン グラルギン(insulin glargine)(Lantus(登録商標))、インスリン デテミル(insulin detemir)(Levemir(登録商標))、イソファンインスリン(Isophane insulin)、インスリン亜鉛(insulin zinc)(Lente(登録商標))、持続型インスリン亜鉛(extended insulin zinc)(Ultralente(登録商標))、インスリン デグルデク(insulin degludec)、Exubera(登録商標)及びAfrezza(登録商標)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0133】
インスリン増感剤及びMCH受容体アンタゴニストの例としては、MSDC-0602k、MSDC-0602、CSTI-100及びAMRIが挙げられるが、これらに限定されない。
【0134】
NADPHオキシダーゼ(NOX)阻害剤の例としては、AS2870、VAS3947、フェノチアジン誘導体、ペルヘキシリン(perhexiline)、プルンバギン(plumbagin)、ML090、3-メチル-1-フェニル-2-ピラゾリン、イミプラミン(imipramine)、GSK2795039、GKT137831(setanaxib)及びペプチドtat-gp91dsが挙げられるが、これらに限定されない。
【0135】
細胞外マトリックスタンパク質調節剤の例としては、CNX-024、CNX-025及びSB-030が挙げられるが、これらに限定されない。
【0136】
フラクタルカイン(Fractalkine)リガンド阻害剤の例としては、E-601 1及びKAN-0400567が挙げられるが、これらに限定されない。
【0137】
FGF-19受容体リガンドの例としては、NGM-282が挙げられるが、これらに限定されない。
【0138】
FGF-21受容体リガンドの例としては、PEG-FGF21(以前はBMS-986036)、YH-25348、BMS-986171、YH-25723、LY-3025876及びNNC-0194-0499が挙げられるが、これらに限定されない。
【0139】
ガレクチン(galectin)3阻害剤の例としては、GR-MD-02、TD-139、ANG-4021、ガレクチン-3C、LJPC-201、TFD-100、GR-MD-03、GR-MD-14、GM-MD-01、GM-CT-01、GM-CT-02、Gal-100及びGal-200が挙げられるが、これらに限定されない。
【0140】
Gタンパク質共役受容体(GPCR)調節剤の例としては、CNX-023が挙げられるが、これらに限定されない。
【0141】
Gタンパク質共役受容体84アンタゴニスト(GPR84アンタゴニスト)、結合組織増殖因子リガンド阻害剤及び遊離脂肪酸受容体1アゴニスト(FFAR1アゴニスト)の例としては、PBI-4050、PBI-4265、PBI-4283及びPBI-4299が挙げられるが、これらに限定されない。
【0142】
ハリネズミ(Hedgehog)細胞シグナル経路阻害剤の例としては、ビスモデギブ(Vismodegib)、TAK-441、IPI-926、サリデギブ(Saridegib)、ソニデジブ(Sonidegib)/エリスモデギブ(Erismodegib)、BMS-833923/XL139、PF-04449913、タラデギブ(Taladegib)/LY2940680、ETS-2400、SHR-1539及びCUR61414が挙げられるが、これらに限定されない。
【0143】
回腸ナトリウム-胆汁酸共輸送体阻害剤の例としては、A-4250、GSK-2330672、ボリキシバット(volixibat)、CJ-14199及びエロビキシバット(elobixibat)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0144】
免疫調節剤の例としては、PBI-4050、PBI-4265、PBI-4283、PBI-4299及びAIC-649が挙げられるが、これらに限定されない。
【0145】
インテグリン阻害剤の例としては、ProAgio及びGSK-3008348が挙げられるが、これらに限定されない。
【0146】
ケトヘキソキナーゼ阻害剤の例としては、JNJ-28165722、JNJ-42065426、JNJ-42152981、JNJ-42740815、JNJ-42740828及びPF-06835919が挙げられるが、これらに限定されない。
【0147】
ロイコトリエン/ホスホジエステラーゼ/リポキシゲナーゼ阻害剤の例としては、チペルカスト(tipelukast)(以前はMN-001)、トメルカスト(tomelukast)、スルカスト(sulukast)、マシルカスト(masilukast)、ザフィルルカスト(zafirlukast)、プランルカスト(pranlukast)、モンテルカスト(montelukast)、ゲミルカスト(gemilukast)、ベルルカスト(verlukast)、アカルカスト(aklukast)、ポビルカスト(pobilikast)、シナルカスト(cinalukast)及びイラルカスト(iralukast)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0148】
リシルオキシダーゼホモログ2阻害剤の例としては、ラパポート(Rappaport)、InterMune、Pharmaxis、AB-0023、Simtuzumab、PXS-5382A及びPXS-5338が挙げられるが、これらに限定されない。
【0149】
マクロライド系薬剤の例としては、ソリスロマイシン、アジスロマイシン及びエリスロマイシンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0150】
マクロファージマンノース受容体調節剤の例としては、AB-0023、MT-1001、[18F]FB18mHSA、Xemys、テクネチウムTc 99mティルマノセプト及びCDX-1307が挙げられるが、これらに限定されない。
【0151】
メチルCpG結合タンパク質2調節剤及びトランスグルタミナーゼ阻害剤の例としては、システアミン、ECシステアミン、腸溶コーティングシステアミン酒石酸塩、システアミン酒石酸塩(腸溶コーティング)、Bennu、システアミン酒石酸エステル(腸溶コーティング)、Raptor、システアミン酒石酸、DRシステアミン、徐放性腸溶コーティング酒石酸システアミン、メルカプタミン(mercaptamine)、メルカプタミン(腸溶コーティング)、Bennu、メルカプタミン(腸溶コーティング)、Raptor、RP-103、RP-104、PROCYSBI及びメルカプタミン(腸溶コーティング)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0152】
miRNAアンタゴニストの例としては、RG-125(以前はAZD4076)、RGLS-5040、RG-101、MGN-5804及びMRG-201が挙げられるが、これらに限定されない。
【0153】
メタロプロテイナーゼ-9(MMP-9)刺激剤の例としては、エラスチンAbのMMP-9刺激剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0154】
ミトコンドリア担体ファミリー阻害剤及びミトコンドリアリン酸担体タンパク質阻害剤の例としては、TRO-19622、Trophos、オレソキシム(olesoxime)、RG-6083又はRO-7090919が挙げられるが、これらに限定されない。
【0155】
ミエロペルオキシダーゼ阻害剤の例としては、PF-06667272が挙げられるが、これらに限定されない。
【0156】
モノクローナル抗体(mAb)の例としては、ベルティリムマブ(bertilimumab)、NGM-313、IL-20標的-mAbs、フレソリムマブ(fresolimumab)(抗-TGF3)(以前はGC1008)、チモルマブ(timolumab)(以前はBTT-1023)、ナマシズマブ(namacizumab)、オマリズマブ(omalizumab)、ラニビズマブ(ranibizumab)ベバシズマブ、レブリキズマブ(lebrikizumab)、エプラツズマブ(epratuzumab)、イネビリズマブ(inebilizumab)、抗-IL20抗体、抗-TGF3抗体、抗0CD3抗体、抗-LOXL2抗体及び抗-TNF抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0157】
mTOR調節剤の例としては、SVP-シロリムスと共投与されるMSDC-0602及びAAV遺伝子療法が挙げられるが、これらに限定されない。
【0158】
NAD-依存性デアセチラーゼ長寿タンパク質刺激剤の例としては、PDE5阻害剤は、NS-0200を含むが、これに限定されない。
【0159】
NF-κB阻害剤の例としては、LC-280126が挙げられるが、これに限定されない。
【0160】
ニコチン酸受容体(GPR109)アゴニストの例としては、ARI-3037MO、MMF、LUF 6283、アシフラン(Acifran)、IBC 293、MK-1903、GSK256073、MK-6892、MK-0354、SLx-4090、ロミタピド(lomitapide)、レキシブリン(lexibulin)、アパベタロン(apabetalone)、アシフラン(acifran)、ラロピプラント(laropiprant)、ダポリナド(daporinad)、アナセトラピブ(anacetrapib)、INCB-19602、ST-07-02、ロメフロキサシン(lomefloxacin)、ニコチン酸(Niacin)及び制御放出/ラロピプラントが挙げられるが、これらに限定されない。
【0161】
核受容体リガンドの例としては、DUR-928が挙げられるが、これに限定されない。
【0162】
P2Y13タンパク質アゴニストの例としては、CER-209が挙げられるが、これに限定されない。
【0163】
PDGFR調節剤の例としては、BOT-501及びBOT-191が挙げられるが、これらに限定されない。
【0164】
フェニルアラニンヒドロキシラーゼ刺激剤の例としては、Pegvalase、サプロプテリン(sapropterin)、AAV-PAH、CDX-6114、セパプテリン(Sepapterin)、RMN-168、ALTU-236、ETX-101、HepaStem、ロリプラム(rolipram)及びアルプロスタジル(alprostadil)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0165】
プロテアーゼ活性化受容体(PAR)-2アンタゴニストの例としては、PZ-235及びNP-003が挙げられるが、これらに限定されない。
【0166】
プロテインキナーゼ調節剤の例としては、CNX-014、MB-1 1055、ALF-1、マンギフェリン(mangiferin)、アンレキサノクス(amLexanox)、GS-444217、REG-101及びバリンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0167】
Rho関連プロテインキナーゼ2(ROCK2)阻害剤の例としては、KD-025、TRX-101、BA-1049、LYC-53976、INS-1 17548及びRKI-1447が挙げられるが、これらに限定されない。
【0168】
シグナル調節キナーゼ1(ASK1)阻害剤の例としては、セロンセルチブ(selonsertib)(以前のGS-4997)が挙げられるが、これに限定されない。
【0169】
ナトリウム-グルコース輸送(SGLT)1阻害剤の例としては、LX-4212/LX-421 1/ソタグリフロジン(sotagliflozin)、SAR-439954、LIK-066(リコグリフロジン(Licoglifozin))、LX-2761、GSK-161235、LP-925219、KGA-2727、SAR-7226、SAR-474832、SY-008及びAVX-3030が挙げられるが、これらに限定されない。
【0170】
ナトリウム-グルコース輸送(SGLT)2阻害剤の例としては、レモグリフロジン(remogliflozin)、ダパグリフロジン(dapagliflozin)、エンパグリフロジン(empagliflozin)、エルツグリフロジン(ertugliflozin)、ソタグリフロジン(sotagliflozin)、イプラグリフロジン(ipragliflozin)、ティアナグリフロジン(tianaghflozin)、カナグリフロジン(canagliflozin)、トホグリフロジン(tofogliflozin)、ジャナグリフロジン(janagliflozin)、ベサグリフロジン(bexagliflozin)、ルセオグリフロジン(luseoghflozin)、セルグリフロジン(sergliflozin)、HEC-44616、AST-1935及びPLD-101が挙げられるが、これらに限定されない。
【0171】
ステアロイルCoAデサチュラーゼ-1阻害剤/脂肪酸-胆汁酸コンジュゲートの例としては、リナロール、GRC-9332、ステアリルアルコール(steamchol)、TSN-2998、GSK-1940029及びXEN-801が挙げられるが、これらに限定されない。
【0172】
Toll-様受容体2及び4(TLR-2)アンタゴニストの例としては、VB-201とも呼ばれるCI-201が挙げられるが、これに限定されない。
【0173】
Toll-様受容体4(TLR-4)アンタゴニストの例としては、ナルメフェン(Nalmefene)、ナルメフェンとも呼ばれるJKB-121、M-62812、レサトルビド(resatorvid)、dendrophilin、CS-4771、AyuV-1、AyuV-25、NI-0101、EDA-HPVE7及びエリトラン(eritoran)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0174】
I型ナチュラルキラーT細胞阻害剤の例としては、GRI-0621が挙げられるが、これに限定されない。例となる受容体チロシンキナーゼ(RTK)調節剤としては、CNX-025、KBP-7018、ニンテダニブ(nintedanib)及びソラフェニブ(sorafenib)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0175】
尿酸アニオン交換体1阻害剤及びキサンチンオキシダーゼ阻害剤の例としては、レシヌラド(lesinurad)、RLBN-1001、ベリヌラド(verinurad)、KUX-1 151及びレシヌラド+アロプリノールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0176】
血管接着タンパク質-1(VAP-1)阻害剤の例としては、PXS-4728Aが挙げられるが、これに限定されない。
【0177】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、インスリン分泌を増加させる薬物を含む。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、インスリンに対する標的細胞、組織又は器官の感受性を増加させる薬物を含む。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、血中グルコースレベルを低下させる薬物を含む。
【0178】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、膵臓β-細胞におけるATP-感受性K+チャネルの阻害剤を含む。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、スルホニル尿素を含む。別の実施形態において、当該スルホニル尿素は、トシル尿素(Orinase(登録商標))、アセチルヘキサミド(Dymelor)、トラザミド(Tolinase(登録商標))、クロルプロパミド(chlorpropamide)(Diabinese(登録商標))、カルブタミド(carbutamide)(Glucidoral(登録商標))、メタヘキサミド(metahexamide)、グリピジド(glipizide)(Glucotrl(登録商標))、グリブリド(glyburide)又はグリベンクラミド(glibenclamide)(Micronase(登録商標))、グリキドン(gliquidone)(グルレノルム(Glurenorm))、グリクラジド(gliclazide)(Uni-Diamicron)、グリボルヌリド(glibornuride)、グリソキセピド(glisoxepide)、グリメピリド(glimepiride)(Amaryl(登録商標))及びJB253(Broichhagen et al., Nature Comm. 5, Article No. 5116 (2014))からなる群より選ばれる。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、メグリチニド(meglitinide)、レパグリニド (repaglinide)(Prandin(登録商標))、ナテグリニド(nateglinide)(Starlix(登録商標))、ミチグリニド(mitiglinide)及びリノグリリド(linogliride)からなる群より選ばれる1種以上の治療薬を含む。
【0179】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、FFA1/GPR40(遊離脂肪酸受容体1)のアゴニストを含む。さらなる実施形態において、前記FFA1/GPR40アゴニストは、ファシグリファム(fasiglifam)である。
【0180】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4、当技術分野ではDPP-IVとも呼ばれる)の阻害剤を含む。別の実施形態において、DPP-4阻害剤は、ビルダグリプチン(vildagliptin)(Galvus(登録商標))、シタグリプチン(sitagliptin)(Januvia(登録商標))、サキサグリプチン(saxagliptin)(Onglyza(登録商標))、リナグリプチン(linagliptin)(Tradjenta(登録商標))、アログリプチン(alogliptin)、セプタグリプチン(septagliptin)、アナグリプチン(anagliptin)、ゲミグリプチン(gemigliptin)、テネリグリプチン(teneligliptin)、カルメグリプチン(carmegliptin)、ゴソグリプチン(gosogliptin)、デュトグリプチン(dutogliptin)、ベルベリン(berberine)及びルペオール(lupeol)からなる群より選ばれる。
【0181】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ビグアニドを含む。別の実施形態において、前記ビグアニドは、メトホルミン、ブホルミン(buformin)及びフェンホルミン(phenformin)からなる群より選ばれる。
【0182】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、胆汁酸キレート剤を含む。さらなる実施形態において、当該胆汁酸キレート剤は、陰イオン交換樹脂、第四級アミン(例えば、コレスチラミン又はコレスチポール(colestipol))及び回腸胆汁酸輸送体阻害剤からなる群より選ばれる。
【0183】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、グルコース代謝(例えば、グルコースリン酸化)を促進する薬物を含む。一実施形態において、前記少なくとも1種の追加の治療薬は、グルコキナーゼ活性剤である。別の実施形態において、グルコキナーゼ活性剤は、WO 2000/058293に記載されている化合物である。
【0184】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、腸管におけるグルコース吸収を減少させる薬物を含む。一実施形態において、前記少なくとも1種の追加の治療薬は、α-グルコシダーゼ阻害剤である。さらなる実施形態において、α-グルコシダーゼ阻害剤は、ミグリトール(miglitol)(Glyset(登録商標))、アカルボース(acarbose)(Precose(登録商標))及びボグリボース(voglibose)からなる群より選ばれる。
【0185】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、胃内容物排出遅延及び/又はグルカゴン抑制薬を含む。一実施形態において、前記少なくとも1種の追加の治療薬は、アミリン又はアミリン類似体である。さらなる実施形態において、当該アミリン類似体は、プラムリンタイド(pramLintide)である。
【0186】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質(MTP)阻害剤を含む。さらなる実施形態において、MTP阻害剤は、ミダグリゾール(midaglizole)、イサグリドール(isaglidole)、デリグリドール(deriglidole)、イダゾキサン(idazoxan)、エファロキサン(efaroxan)及びフルパロキサン(fluparoxan)からなる群より選ばれる。
【0187】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、1種以上の魚油誘導体を含み、ω-3-脂肪酸エチルエステル、例えば(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)-エイコサ-5,8,11,14,17-ペンタエン酸エチル、(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-ドコサ-4,7,10,13,16,19-ヘキサエン酸エチル、(7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-ドコサペンタエン酸エチル、ヘキサデカトリエン酸エチル、α-リノレン酸エチル、(6Z,9Z,12Z,15Z)-6,9,12,15ステアリドン酸エチル、エイコサトリエン酸エチル、エイコサテトラエン酸エチル、ヘンエイコサペンタエン酸エチル、エイコサペンタエン酸エチル、ヘンエイコサペンタエン酸エチル、テトラコサペンタエン酸エチル及びニシン酸エチルを含むω-3-脂肪酸アルキルエステルを含むが、これに限定されない。他の実施形態において、魚油誘導体は、ω-3-脂肪酸トリグリセリドである。
【0188】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、1種以上の抗糖尿病薬を含み、デュラグルチド、セマグルチド、エキセナチド、リラグルチド、アルビグルチド、リキシセナチド、セマグルチド、インスリングラルギン、グルカゴンタンパク質(GCG)及びそのアゴニストを含むグルカゴン様ペプチド1受容体アゴニスト(GLP-1RA)、及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)アゴニストを含むグレリンアゴニスト、シタグリプチン及びビルダグリプチンを含むジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)阻害剤、ナトリウム-グルコース共輸送体1及び/又は2の阻害剤(SGLT1、SGLT2及びSGLT1/SGLT2二重阻害剤)であって、SGLT2阻害剤がダパグリフロジン、エンパグリフロジン、カナグリフロジン、イプラグリフロジン、ルセオグリフロジン、リコグリフロジン(LIK066;二重SGLT1/2)を含むもの、経口インスリン及びその二重又は三重アゴニストを含むが、これらに限定されない。例示的なGLP-1/GCG受容体二重アゴニストは、コタデュチド(cotadutide)(MEDI0382)である。例示的なGLP-1/GIP受容体二重アゴニストは、CT868及びティルゼパチド(trizepatide)(LY3298176)を含む。例示的なGLP-1/GCG/GIP三重アゴニストは、HM15211である。例示的なGLP-1/FGF21二重アゴニストは、YH25724である。他の抗糖尿病薬は、メトホルミン、ピオグリタゾン及びロシグリタゾン、並びに類似体、ポリエチレングリコール化変異体及び上記抗糖尿病薬の組合せを含む。
【0189】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、1種以上の抗線維化薬から選ばれ、前記抗線維化薬は、セニクリビロック(cenicriviroc)(CCR2/CR5二重アンタゴニスト)などのCCR2及び/又はCCR5アンタゴニスト、セロンセルチブ(selonsertib)などのアポトーシスシグナル調節キナーゼ1(ASK1)阻害剤、ロサルタン(losartan)などのアンジオテンシン受容体遮断薬(ARBs)、ガルニセルチブ(galuniserib)などのトランスフォーミング増殖因子-β(TGF-β)阻害剤、NGM282などの線維芽細胞増殖因子19(FGF19)及びFGF19類似体、pegbelfermin(BMS-986036)、PF-05231023、AKR-001及びBIO89-100などのFGF21及びFGF21類似体、NGM313(MK-3655)及びBFKB8488Aなどのアゴニスト抗-FGFR1c/KLB抗体、INT-777などの武田Gタンパク質共役受容体5(TGR5)活性化剤、RDX8940、ベラペクチン(belapectin)(GR-MD-02)及びGB1211などのガレクチン-3アンタゴニスト、ND-LO2-s0201 siRNAなどのHsp47アンタゴニスト、シムツズマブ(simtuzumab)などの抗-リシルオキシダーゼ様2(LOXL-2)mAb、IL-11阻害剤、及びその類似体、ポリエチレングリコール化変異体及びそれらの組合せからなる群より選ばれる。
【0190】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ニンテダニブ及びソラフェニブなどの受容体チロシンキナーゼ阻害剤(RTKIs)から選ばれる1種以上の抗線維化薬、アンジオテンシンII(AT1)受容体遮断薬、結合組織増殖因子(CTGF)阻害剤、又はTGFβ-及びBMP-活性化経路を妨害しやすい抗線維化化合物であって、潜在的なTGFβ複合体の活性化剤、例えばMMP2、MMP9、THBS1又は細胞表面インテグリン、TGF-β受容体I型(TGFBRI)又はII型(TGFRII)及びそれらのリガンド、例えばTGF-β、アクチビン、インヒビン、Nodal、抗ミュラー管ホルモン、GDFs及びBMPを含むもの、補助共受容体(III型受容体とも呼ばれる)、調節性又は阻害性SMADタンパク質を含むSMAD依存性古典経路の成分、MAPKシグナル伝達、TAK1、Rho-様GTP酵素シグナル伝達経路、ホスファチジルイノシトール-3キナーゼ/AKT経路及びTGF-β誘導性上皮-間葉転換(EMT)過程の各分岐を含むSMAD独立又は非古典的経路のメンバー、Hhリガンドを含む古典的及び非古典的なハリネズミ(Hedgehog)シグナル伝達経路、TGF-β信号伝達を受けるものを含む古典的及び非古典的な無翼型(wnt)及びNotch信号経路阻害剤メンバー、ピルフェニドン(pirfenidone)、ニンテダニブ(nintedanib)、クロストリジウム属細菌コラゲナーゼなどのコラゲナーゼ、ステロイド(リスペリドン、コルチコステロイド、例えばプレドニゾン)、BMP9及び/又はBMP10アンタゴニスト、γ-インターフェロン、シクロホスファミド、アザチオプリン、メトトレキサート、ペニシラミン、シクロスポリン、コルヒチン、抗胸腺細胞グロブリン、ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil)及びヒドロキシクロロキンなどの免疫阻害剤及び/又は抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬(例えば、ニフェジピン)、p-アミノ安息香酸(PABA)、ジメチルスルホキシド、パンカスパーゼ阻害剤(pan caspase inhibitor)、リラキシン、SMAD7、HGF及びBMP7、及びTGF-β1、TGF-βRI、TGF-βR II、EGR-1及びCTGF阻害剤などのTGF-βシグナル伝達調節剤、サイトカイン及びサイトカイン受容体アンタゴニスト(IL-1β、IL-5、IL-6、IL-13、IL-21、IL-4R、IL-13Rα1、GM-CSF、TNFα、オンコスタチン(oncostatin)M、WISP-1及びPDGFsの阻害剤)、IFN-γ、IFN-α/β、IL-12、IL-10、HGF、CXCL10及びCXCL11などのサイトカイン及びケモカイン、CXCL1、CXCL2、CXCL12、CCL2、CCL3、CCL6、CCL17及びCCL18の阻害剤を含むケモカインアンタゴニスト、CCR2、CCR3、CCR5、CCR7、CXCR2及びCXCR4の阻害剤を含むケモカイン受容体アンタゴニスト、TLR3、TLR4及びTLR9の阻害剤を含むTLRアンタゴニスト、VEGF-特異的抗体及びアデノシンデアミナーゼ置換療法などの血管生成アンタゴニスト、ANG IIのβ遮断薬及び阻害剤、アンジオテンシン変換酵素(ACE)及びアルドステロンを含む抗高血圧薬、ET-1受容体アンタゴニスト及びボセンタン(bosetan)などの血管活性物質、プロリルヒドロキシラーゼ阻害剤を含むコラーゲンの合成及び加工のための酵素阻害剤、リツキシマブなどのB細胞アンタゴニスト、α1β1及びαvβ6インテグリンを遮断するインテグリン/接着分子アンタゴニスト、及びインテグリン結合キナーゼの阻害剤、抗ICAM-1又はVCAM-1の抗体及び小分子阻害剤、筋線維芽細胞を標的とするアポトーシス促進薬、MMP2、MMP9又はMMP12のMMP阻害剤、抗体及び抗TIMP-1の小分子阻害剤からなる群より選ばれる。
【0191】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ビタミンE、グルタチオン(GSH)、L-グルタミル-L-システイン-グリシン、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、レスベラトロール、シリマリン、メタドキシン、及び類似体、ポリエチレングリコール化変異体及びそれらの組合せを含むが、これらに限定されない抗酸化剤を含む。
【0192】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、ペントキシフェリン(pentoxifylline)(PTX)などのホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤及び/又は腫瘍壊死因子-α(TNF-α)阻害剤、L-カルニチン(L-carnitine)、seloncertib、tipelukast、ビタミンD3、G-タンパク質共役受容体84(GRP84)、ウルソデオキシコール酸、BI 1467335(PXS-4728A)、LJP-1586及びLJP-1207などの血管接着タンパク質-1(VAP-1)/セミカルバジド感受性アミンオキシダーゼ(SSAO)阻害剤、エムリカサン(emricasan)及びGS-9450などのカスパーゼ阻害剤、JKB-121などのtoll-様受容体(TLR)-4アンタゴニスト、NLRファミリーのパイリン(pyrin)ドメイン3(NLRP3)阻害剤MCC950などのヌクレオチド結合及びオリゴマー化ドメイン(NOD)-様受容体(NLR)阻害剤、JAK/STAT阻害剤、グルココルチコイド、NSAIDS、シクロホスファミド、ニトロソウレア、葉酸類似体、プリン類似体、ピリミジン類似体、メトトレキサート、アザチオプリン、メルカプトプリン、シクロスポリン(ciclosporin)、ミリオシン(myriocin)、タクロリムス(tacrolimus)、シロリムス(sirolimus)、ミコフェノール酸誘導体、フィンゴリモド(fingolimod)及び他のスフィンゴシン(sphingosine)-1-リン酸受容体調節剤、炎症誘発性サイトカイン及び炎症誘発性細胞受容体、T細胞受容体及びインテグリン及びそれらの類似体などの標的に対するモノクローナル及び/又はポリクローナル抗体、そのポリエチレングリコール化変異体、及びそれらの組合せを含むが、これらに限定されない1種以上の抗炎症化合物を含む。
【0193】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、1種以上の脂質低下剤を含み、エゼチミブ(ezetimibe)、アトルバスタチン(atorvastatin)、シンバスタチン(simvastatin)、ロスバスタチン(lovastatin)及びフルバスタチン(fluvastatin)などの親油性スタチン、及びロスバスタチン(rosuvastatin)、プラバスタチン(pravastatin)及びピタバスタチン(pitavastatin)などの親水性スタチンを含むHMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)、ASC41などのステアロイル-CoAデサチュラーゼ1(SCD-1)阻害剤、GS-0976、PF-05221304、PF-05175157、NDI-010976、フィルソコスタット(firsocostat)、ND-630及びND-654などのアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、PF-06865571及びIONIS-DGAT2rxなどのジアシルグリセロールO-アシルトランスフェラーゼ-2(DGAT-2)阻害剤、TVB-2640及びFT-4101などの脂肪酸シンターゼ(FAS)阻害剤を含むが、これらに限定されない。
【0194】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、1種以上のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、アデノシンA3受容体アゴニスト、アルドステロンアンタゴニスト及びミネラルコルチコイドアンタゴニスト、AMP活性化プロテインキナーゼ刺激因子、アミロイド受容体アゴニスト及びカルシトニン受容体アゴニスト、アンジオポエチン関連タンパク質-3阻害剤、抗-LPS抗体、頂端側ナトリウム依存性胆汁酸輸送体阻害剤、無水ベタイン又はRM-003、生物活性脂質、カンナビノールCB1受容体アンタゴニスト、二重カンナビノイドCB1受容体/iNOS阻害剤、カスパーゼ阻害剤、カテプシン阻害剤、CCRアンタゴニスト、CCR3ケモカイン調節剤及び食酸性細胞ケモカイン2リガンド阻害剤、ジアシルグリセロール-O-アシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤、インスリンリガンド及びインスリン受容体アゴニスト、インスリン増感剤及びMCH受容体-1アンタゴニスト、二重NOX 1及び4阻害剤などのNOX(NADPHオキシダーゼ)阻害剤、細胞外マトリックスタンパク質調節剤、ステアロイルAデサチュラーゼ-1阻害剤/脂肪酸-胆汁酸コンジュゲート(FABAC)、脂肪酸シンターゼ阻害剤、組み換え線維芽細胞増殖因子19(FGF-19)タンパク質、又はFGF-19タンパク質の機能的に操作された変異体などの線維芽細胞増殖因子19(FGF-19)受容体リガンド、線維芽細胞増殖因子21(FGF-21)タンパク質、又はFGF-21タンパク質の機能的に操作された変異体などの線維芽細胞増殖因子21(FGF-21)受容体リガンド、ファルネソイド(Farnesoid)X受容体(FXR)アゴニスト、ガレクチン3阻害剤、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)類似体及びGLP-1受容体アゴニスト、Gタンパク質共役受容体(GPCR)調節剤、Gタンパク質共役受容体84アンタゴニスト、結合組織増殖因子リガンド阻害剤及び遊離脂肪酸受容体1アゴニスト、ハリネズミ細胞シグナル経路阻害剤、インテグリン阻害剤、ケトヘキソキナーゼ阻害剤、ロイコトリエン(LTyホスホジエステラーゼ(PDEyリポキシゲナーゼ(LO)阻害剤、リシルオキシダーゼホモログ2阻害剤(LOXL2阻害剤)、マクロライド類、メチルCpG結合タンパク質2調節剤及びトランスグルタミナーゼ阻害剤、miRNAアンタゴニスト、ミトコンドリア担体ファミリー阻害剤及びミトコンドリアリン酸担体タンパク質阻害剤、モノクローナル抗体、ミエロペルオキシダーゼ阻害剤、mTOR調製剤、NAD-依存性デアセチラーゼ長寿因子刺激剤、PDE 5阻害剤、ニコチン酸受容体(GPR109)アゴニスト、核受容体リガンド、P2Y13タンパク質アゴニスト、フェニルアラニンヒドロキシラーゼ刺激剤、プロテアーゼ活性化受容体(PAR)-2アンタゴニスト、プロテインキナーゼ調節剤、Rho-関連プロテインキナーゼ2(ROCK2)阻害剤、ナトリウムグルコース輸送(SGLT)1阻害剤、ナトリウムグルコース輸送(SGLT)2阻害剤、ステアロイルAデサチュラーゼ-1阻害剤、シグナル調節キナーゼ1(ASK1)阻害剤、甲状腺受容体β(THRβ)アゴニスト、Toll-様受容体2(TLR-2)アンタゴニスト、Toll-様受容体4(TLR-4)アンタゴニスト、I型ナチュラルキラーT細胞阻害剤、チロシンキナーゼ受容体(RTK)調節剤、尿酸アニオン交換剤1阻害剤及びキサンチンオキシダーゼ阻害剤、血管接着タンパク質-1(VAP-1)阻害剤、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、抗-LPS抗体、頂端側ナトリウム依存性胆汁酸輸送体阻害剤、生物活性脂質、カンナビノールCB1受容体アンタゴニスト、二重カンナビノイドCB1受容体/iNOS阻害剤、カスパーゼ阻害剤、カテプシン阻害剤、CCRアンタゴニスト、ジアシルグリセロール-O-アシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤、二重NOX 1及び4阻害剤などのNOX(NADPHオキシダーゼ)阻害剤、細胞外マトリックスタンパク質調節剤、ステアロイルAデサチュラーゼ-1阻害剤/脂肪酸-胆汁酸コンジュゲート(FABAC)、ガレクチン3阻害剤、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)類似体、G-タンパク質共役受容体(GPCR)調節剤、インテグリン阻害剤、ロイコトリエン(LT)/ホスホジエステラーゼ(PDE)/リポキシゲナーゼ(LO)阻害剤、マクロライド類、miRNAアンタゴニスト、モノクローナル抗体、rmTOR調製剤、核受容体リガンド、P2Y13タンパク質アゴニスト、組み換え線維芽細胞増殖因子19(FGF-19)タンパク質、又はFGF-19タンパク質の機能的に操作された変異体などの線維芽細胞増殖因子19(FGF-19)受容体リガンド、線維芽細胞増殖因子21(FGF-21)タンパク質又はFGF-21タンパク質の機能的に操作された変異体などの線維芽細胞増殖因子21(FGF-21)受容体リガンドを含む。
【0195】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、リファキシミン(rifaximin)、ノルフロキサシン(norflocacin)及びオーグメンチン(augmentin)などの抗生物質、MOTS-c及びCB4211などのミトコンドリア由来ペプチド、NGM395、NN-9215及び(LA-GDF15)などの増殖分化因子(GDF15)アゴニスト、スピロノラクトン、エプレレノン(eplerenone)及びアパラレノン(apararenone)(MT-3995)などのミネラルコルチコステロイド受容体アンタゴニスト、レプチン(leptin)、アディポレプチン(adipoleptin)、メトレレプチン(metrelptin)及びオスモチン(osmotin)などのアディポサイトカイン(adipokines)、A4250及びボリキシバットなどの回腸胆汁酸輸送体(IBAT)/頂端側ナトリウム依存性胆汁酸輸送因子(ASBT)阻害剤、レスメチロム(resmetirom)(MGL-3196)などの甲状腺ホルモン受容体-β(THRβ)アゴニスト、インフリキシマブ(infliximab)及びサリドマイド(thalidomide)などのTNF-α阻害剤、アナキンラ(anakinra)などのIL-1受容体アンタゴニスト、VSL#3及びL.ラムノサス菌GGなどのプロバイオティクス(probiotics)、ミトコンドリア膜輸送タンパク質調節剤、アンドロゲン受容体調節剤、エストロゲン受容体調節剤、ビシクロール、ドコサヘキサエン酸、酒石酸システアミン、PXL065(DRX-065)、オルリスタット(orlistat)、IL-22、G-CSF、Imm-124E、ピルフェニドン(Pirfenidone)、ニンテダニブ(nintedanib))及び/又は線維芽細胞増殖因子受容体アンタゴニスト、及び/又はそれからのクロストリジウム属細菌コラゲナーゼ類似体などのコラゲナーゼ、そのポリエチレングリコール化変異体、及びそれらの組合せを含む。
【0196】
(c)単位用量
本明細書に記載の組成物は、好ましくは、単位剤形で提供される。本明細書で用いられるように、「単位剤形」は、良好な医療実践に従い、単回用量で被験者に投与するのに適した一定量の化合物を含む組成物を指す。しかしながら、単回又は単位剤形の調製は、その剤形が1日1回又は治療コースごとに1回投与されることを意味しない。単位剤形は、単一の1日用量又は分割サブ用量を含んでもよく、ここでいくつかの単位剤形は、1日用量を完了するために1日の間に投与される。本願によれば、単位剤形は、1日に1回よりも多く又は少なく投与してもよく、治療の間に1回よりも多く投与してもよい。そのような剤形は、経口、非腸管投与を含む、その製剤と一致する任意の方式で投与されてもよく、ある期間(例えば、約30分~約2~6時間)にわたって注入の形態で投与されてもよい。単回投与が特に考慮されるが、本明細書に記載される方法に従って投与される組成物はまた、連続注入として、又は埋め込み型注入ポンプによって投与されてもよい。
【0197】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物の単位用量は、1 mg、2.5 mg、5 mg、7.5 mg、10 mg、12.5 mg、15 mg又は20 mgである。いくつかの実施形態において、式(II)化合物の単位用量は、12.5 mg、25 mg、50 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgである。いくつかの実施形態において、式(III)化合物の単位用量は、2.5 mg、5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg、60 mg、75 mg又は100 mgである。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩の形態で存在する。
【0198】
いくつかの実施形態において、式(I)及び式(II)化合物は、固定用量の錠剤又はカプセルで共に投与される。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、1~25 mgの式(I)化合物及び25~300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5~15 mgの式(I)化合物及び25~150 mgの式(II)化合物を含有する。
【0199】
いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び12.5 mg、25 mg、37.5 mg、50 mg、62.5 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び12.5 mg、25 mg、37.5 mg、50 mg、62.5 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、7.5 mgの式(I)化合物及び12.5 mg、25 mg、37.5 mg、50 mg、62.5 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、10 mgの式(I)化合物及び12.5 mg、25 mg、37.5 mg、50 mg、62.5 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、12.5 mgの式(I)化合物及び12.5 mg、25 mg、37.5 mg、50 mg、62.5 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgの式(II)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、15 mgの式(I)化合物及び12.5 mg、25 mg、37.5 mg、50 mg、62.5 mg、75 mg、100 mg、150 mg、200 mg、250 mg又は300 mgの式(II)化合物を含有する。
【0200】
具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び25 mgの式(II)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する。
【0201】
具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び25 mgの式(II)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する。
【0202】
いくつかの実施形態において、式(I)及び式(III)化合物は、固定用量の錠剤又はカプセルで共に投与される。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、1~25 mgの式(I)化合物及び5~100 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5~10 mgの式(I)化合物及び5~60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で前記固定用量の錠剤又はカプセルに存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩の形態で存在する。
【0203】
いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg又は60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg又は60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、7.5 mgの式(I)化合物及び5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg又は60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、10 mgの式(I)化合物及び5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg又は60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、12.5 mgの式(I)化合物及び5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg又は60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、15 mgの式(I)化合物及び5 mg、10 mg、20 mg、30 mg、45 mg又は60 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で前記固定用量の錠剤又はカプセルに存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩の形態で存在する。
【0204】
具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び10 mgの式(III)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び20 mgの式(III)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び30 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で固定用量の錠剤又はカプセルに存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩の形態で存在する。
【0205】
具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び10 mgの式(III)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び20 mgの式(III)化合物を含有する。具体的な実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び30 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で固定用量の錠剤又はカプセルに存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩の形態で存在する。
【0206】
いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、(1)ホットメルト押出によって式(I)化合物の安定な製剤を調製する工程、(2)当該安定な製剤の顆粒又は粉末を1種以上の追加の治療薬、例えば式(II)化合物、式(III)化合物又はPPARアゴニストと混合し、混合物を形成する工程、及び(3)混合物を固定用量の錠剤に圧縮するか又は当該混合物を固定用量のカプセルに充填する工程によって生産される。
【0207】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び前記1種以上の追加の治療薬は、それぞれの単剤療法において投与される用量と実質的に同じ用量で投与される。いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、その単一治療薬量未満(例えば、90%未満、80%未満)、70%未満、60%未満>、50%未満、40%未満、30%未満>、20%未満又は10%未満>)の用量で投与される。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、その単一治療薬量未満(例えば、90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満又は10%未満)の用量で投与される。一態様では、第1化合物及び前記少なくとも1種の追加の治療薬(例えば、本明細書に記載の追加の治療薬)は、いずれもそれぞれの単剤治療薬量未満(例えば、90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満又は10%未満)の用量で投与される。
【0208】
本明細書に記載の活性化合物の実際の単位用量は、特定の化合物及び治療される病質に依存する。いくつかの実施形態において、当該用量は、約0.01 mg/kg体重~約120 mg/kg体重以上、約0.05 mg/kg体重以下~約70 mg/kg体重、約0.1 mg/kg体重~約50 mg/kg体重、約1.0 mg/kg体重~約10 mg/kg体重、約5.0 mg/kg体重~約10 mg/kg体重、又は約10.0 mg/kg体重~約20.0 mg/kg体重であってもよい。
【0209】
いくつかの実施形態において、当該単位用量は、100 mg/kg、90 mg/kg、80 mg/kg、70 mg/kg、60 mg/kg、50 mg/kg、40 mg/kg、30 mg/kg、25 mg/kg、20 mg/kg、10 mg/kg、7.5 mg/kg、6 mg/kg、5 mg/kg、4 mg/kg、3 mg/kg、2.5 mg/kg、1 mg/kg、0.5 mg/kg、0.1 mg/kg、0.05 mg/kg又は0.005 mg/kg体重未満であってもよい。いくつかの実施形態において、当該実際の単位用量は、0.05、0.07、0.1、0.3、1.0、3.0、5.0、10.0又は25.0 mg/kg体重である。したがって、70キログラムのヒトに投与する場合、用量範囲は、約0.1 mg~70 mg、約1 mg~約50 mg、約0.5 mg~約10 mg、約2.5 mg~約30 mg、約35 mg以下~約700 mg以上、約7 mg~約600 mg、約10 mg~約500 mg、約20mg~約300 mg、又は約200 mg~約2000 mgである。
【0210】
いくつかの実施形態において、当該実際の単位用量は、2.5 mgである。いくつかの実施形態において、当該実際の単位用量は、5 mgである。ある実施形態において、当該実際の単位用量は、7.5 mgである。一部の実施形態において、当該実際の単位用量は、10 mgである。ある実施形態において、当該実際の単位用量は、15 mgである。ある実施形態において、当該実際の単位用量は、20 mgである。ある実施形態において、当該実際の単位用量は、25 mgである。ある実施形態において、当該実際の単位用量は、250 mg以下である。いくつかの実施形態において、当該実際の単位用量は、100 mg以下である。いくつかの実施形態において、当該実際の単位用量は、70 mg以下である。いくつかの実施形態において、当該実際の単位用量は、5 mgである。
【0211】
いくつかの実施形態において、投与様式は、薬物担持量の投与、続いて維持用量の投与を含む。いくつかの実施形態において、薬物担持量は、300 mg以下、250 mg以下、200 mg以下、150 mg以下、又は100 mg以下である。いくつかの実施形態において、当該維持用量は、300 mg以下、200 mg以下、100 mg以下、50 mg以下、40 mg以下、25 mg以下、10 mg以下、5 mg以下、又は1 mg以下である。
【0212】
いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、1日の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、2日の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、3日の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、4日の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、5、6又は7日の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、8~14日以内の期間にわたって投与される。いくつかの実施形態において、当該薬物担持量は、14日の期間にわたって投与される。
【0213】
(d)薬学的に許容される担体
いくつかの実施形態において、当該医薬用途は、薬学的に許容される担体をさらに含む。当該薬学的に許容される担体の例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、シリカ、糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリエチレングリコールなどのポリマー、水、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノール、多価アルコール(例えばマンニトール、ソルビトール)及び塩化ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、治療薬の保存期間又は有効性を向上させる湿潤剤又は乳化剤、保存剤又は緩衝剤をさらに含む。
【0214】
いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、経口投与用に調合される。いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、錠剤、カプセル、顆粒剤又は乾燥懸濁剤として調合される。いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、錠剤又はカプセルとして調合される。いくつかの実施形態において、当該医薬組成物は、ヒドロキシプロピルセルロースカプセルとして調合される。
【0215】
薬学的に許容される担体又はその成分として有用な例示的物質としては、ラクトース、グルコース及びスクロースなどの糖、コーンスターチ及びジャガイモスターチなどのデンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及びメチルセルロースなどのセルロース及びその誘導体、トラガカントゴム粉末、麦芽、ゼラチン、タルク、ステアリン酸及びステアリン酸マグネシウムなどの固体潤滑剤、硫酸カルシウム、ピーナッツ油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及びココア油などの植物油、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール及びポリエチレングリコールなどの多価アルコール、アルギン酸、ツインなどの乳化剤、ドデシル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤、着色剤、香味剤、錠剤形成剤、安定剤、抗酸化剤、防腐剤、発熱物質を含まない水、等張生理食塩水、及びリン酸緩衝液が挙げられる。
【0216】
対象化合物と共に使用するための薬学的に許容される担体の選択は、当該化合物の投与方式によって決定される。
【0217】
III 治療方法
本願の別の態様は、被験者の肝疾患又は病質を治療するための方法に関する。当該方法は、(1)式(I)化合物、
【化17】
少なくとも1種の追加の治療薬及び1種以上の薬学的に許容される担体の組合せを被験者に投与するステップを含む。
【0218】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物は、本願の第II(a)節に記載の製剤で調合される。本願の第II(b)節に1種以上の追加の治療薬が記載されている。
【0219】
いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(I)化合物と同じ医薬組成物に調合される。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、異なる医薬組成物に調合され且つ別々に投与される。前記1種以上の追加の治療薬の単独投与は、式(I)化合物の投与と同時に、又は順次行われてもよい。
【0220】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び前記1種以上の追加の治療薬は、相乗的に有効な量で投与される。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(II)化合物、式(III)化合物又はPPARアゴニストを含む。いくつかの実施形態において、前記1種以上の追加の治療薬は、式(II)化合物、式(III)化合物又はPPARアゴニストからなる。
【0221】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び追加の治療薬を組合せ療法で投与し、治療効果を示し、ここで前記追加の治療薬は、式(II)化合物であり、ベンゾニトリル,4-[1-[4-シクロブチル-2-メチル-5-(3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)ベンゾイル]-4-ピペリジニル]とも呼ばれる。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、ナトリウム塩の形態で存在する。
【0222】
いくつかの実施形態において、式(I)及び(II)化合物は、2.5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルで投与される。いくつかの実施形態において、式(I)及び(II)化合物は、2.5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルで投与される。いくつかの実施形態において、式(I)及び式(II)化合物は、5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルで投与される。いくつかの実施形態において、式(I)及び式(II)化合物は、5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルで投与される。
【0223】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び追加の治療薬を組合せ療法で投与し、治療効果を示し、ここで前記追加の治療薬は、式(III)化合物である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び式(III)化合物は、固定用量の錠剤又はカプセルで投与される。いくつかの実施形態において、当該錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及び10、20又は30 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、当該錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及び10、20又は30 mgの式(III)化合物を含有する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、塩の形態で存在する。いくつかの実施形態において、式(III)化合物は、式(III)のナトリウム塩の形態で存在する。
【0224】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び追加の治療薬の剤形を組合せ療法で投与し、治療効果を示し、ここで前記追加の治療薬は、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)アゴニストである。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及びPPARアゴニストは、固定用量の錠剤又はカプセルで投与される。いくつかの実施形態において、当該錠剤又はカプセルは、2.5 mgの式(I)化合物及びラニフィブラノールを含有する。いくつかの実施形態において、当該錠剤又はカプセルは、5 mgの式(I)化合物及びラニフィブラノールを含有する。
【0225】
いくつかの実施形態において、当該固定用量の錠剤又はカプセルは、(1)安定な製剤で式(I)化合物のホットメルト押出生成物を調製する工程、(2)前記ホットメルト押出生成物の顆粒又は粉末を1種以上の治療薬、例えば式(II)化合物、式(III)化合物及び/又はPPARアゴニストと混合し、混合物を調製する工程、及び(3)前記混合物を固定用量の錠剤に圧縮するか又は混合物を固定用量カプセルに充填する工程によって調製される。
【0226】
(a)肝臓疾患及び病質
いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、THRβ-関連疾患及び病質である。いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、FXR-関連疾患及び病質である。いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、FASN-関連疾患及び病質である。いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、単純な脂肪変性、NAFLD及びNASHである。
【0227】
いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、肝臓に影響を及ぼす脂肪肝疾患、線維性病質及び炎症性病質である。
【0228】
いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、続発性脂肪肝疾患、例えばアルコール性肝疾患(ALD)、慢性肝炎感染に関連する脂肪肝、全静脈栄養(TPN)、Reye症候群、及び胃腸管疾患、例えば腸内細菌過剰増殖(IBO)、胃不全麻痺症候群(gastroparesis)、過敏性腸症候群(IBS)病質などである。
【0229】
いくつかの実施形態において、当該肝臓疾患及び病質は、肝線維化、例えば脂肪変性、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アルコール性脂肪肝(ASH)及び肝細胞癌(HCC)である。
【0230】
いくつかの実施形態において、治療される被験者は、NAFLDに罹患している。いくつかの実施形態において、当該被験者は、糖尿病に罹患している。いくつかの実施形態において、当該被験者は、2型糖尿病に罹患している。いくつかの実施形態において、当該被験者は、1型糖尿病に罹患している。ある実施形態において、NAFLDに罹患している被験者は、2型糖尿病(T2DM)に罹患している。他の実施形態において、NAFLDに罹患している被験者は、メタボリックシンドローム(MS)に罹患している。
【0231】
いくつかの実施形態において、当該被験者は、代謝性疾患又は病質に罹患している。本願の組成物で治療される例示的な代謝性疾患又は病質は、糖尿病、メタボリックシンドローム、肥満、高脂血症、高コレステロール、動脈硬化症、高血圧、NASH、NAFL、NAFLD、肝脂肪変性及びそれらの任意の組合せを含む。
【0232】
いくつかの実施形態において、当該被験者は、メタボリックシンドローム(MS)に罹患している。いくつかの実施形態において、当該被験者は、これらの疾患又は病質のうちの1種以上に罹患している。いくつかの実施形態において、当該被験者は、1種以上のこれらの疾患に罹患するリスクを有する。
【0233】
いくつかの実施形態において、当該被験者は、インスリン抵抗性、血糖濃度の上昇、高血圧、コレステロールレベルの上昇、トリグリセリドレベルの上昇、又は肥満を有する。
【0234】
いくつかの実施形態において、当該被験者は、多嚢胞性卵巣症候群に罹患している。
【0235】
いくつかの実施形態において、治療を受けている患者は、肝線維化又は肝硬変に進行するリスクを有する。
【0236】
いくつかの実施形態において、当該線維化は、非肝硬変性肝線維化を含む。
【0237】
いくつかの実施形態において、当該肝線維化は、進行している。
【0238】
いくつかの実施形態において、当該疾患は、肝、腎、皮膚、表皮、内皮、筋肉、腱、軟骨、心臓、膵臓、肺、子宮、神経系、精巣、陰茎、卵巣、副腎、動脈、静脈、結腸、腸(例えば、小腸)、胆道、軟組織(例えば、縦隔又は腹膜後)、骨髓、関節及び胃からなる群より選ばれる組織線維化、特に肝、腸、肺、心、腎、筋肉、皮膚、軟組織、骨髓、腸、眼及び関節線維化に影響を及ぼす。
【0239】
いくつかの実施形態において、前記疾患は、代謝性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、薬物誘導性肝疾患、アルコール誘導性肝臓疾患、感染性試薬誘導性肝疾患、炎症性肝疾患、免疫系機能障害介在肝臓疾患、脂質異常症、心血管疾患、再狭窄(restenosis)、X症候群、メタボリックシンドローム、糖尿病、肥満、高血圧、慢性胆管疾患(例えば原発性硬化性胆管炎(PSC)、原発性胆管炎(PBC)、胆道閉鎖、進行性家族性3型肝内胆汁うっ滞症(PFIC3))、炎症性腸疾患、クローン(Crohn)病、潰瘍性大腸炎、ケロイド、陳旧性心筋梗塞、強皮症/全身性硬化症、炎症性疾患、神経変性疾患、癌、肝癌、肝細胞癌、消化器癌、胃癌、神経線維腫症に関連する髄膜腫、膵神経内分泌腫瘍、膵外分泌腫瘍、白血病、骨髄増殖性/骨髄増殖性異常疾患、肥満細胞症、皮膚線維肉腫、固形腫瘍(乳癌、肺癌、甲状腺癌又は結腸直腸癌、前立腺癌を含む)、任意の由来の肝線維化又は肝硬変、代謝性疾患誘導性肝線維化及び肝硬変、NAFLD-誘導性線維化又は硬化、NASH誘導性線維化及び硬化、アルコール誘導性肝線維化又は肝硬変、薬物誘導性肝線維化又は肝硬変、感染性試薬誘導性肝線維化又は肝硬変、寄生虫感染誘導性肝線維化又は肝硬変、細菌感染誘導性肝線維化又は肝硬変、ウイルス感染誘導性線維化又は肝硬変、HBV-感染誘導性肝疾患又は肝硬変、HCV-感染誘導性肝硬変又は肝硬変、HIV-感染誘導性肝癌又は肝硬変、二重HCV及びHIV-感染誘導性肝線維化又は肝硬変、放射線-又は化学療法-誘導性線維化又は肝硬変、胆道線維化、任意の慢性胆汁うっ滞性疾患に起因する肝線維化又は肝硬変、いかなる病因による腸管線維化、クローン病誘導性線維化、潰瘍性大腸炎誘導性線維化、腸(例えば、小腸)線維化、結腸線維化、胃線維化、皮膚線維化、表皮線維化、内皮線維化、強皮症/全身性硬化による皮膚線維化、肺線維化、慢性炎症性気道疾患の継続性肺線維化(例えばCOPD、喘息、肺気腫、喫煙者肺、肺結核、肺線維化、特発性肺線維化(IPF))、心臓線維化、腎線維化、腎原性全身性線維化、筋肉線維化、軟組織(例えば縦隔又は腹膜後)線維化、骨髓線維化、関節線維化、腱線維化、軟骨線維化、膵臓線維化、子宮線維化、神経系線維化、精巣線維化、卵巣線維化、副腎線維化、動脈線維化、静脈線維化、眼線維化、心筋内膜線維化、縦隔線維化、骨髄線維変性、腹膜後線維化、進行性大面積線維化(炭坑夫塵肺症の合併症)、増殖性線維化、腫瘍性線維化、植え込み周囲線維化及び石綿肺、関節線維化、癒着性嚢炎からなる群より選ばれる。
【0240】
いくつかの実施形態において、前記疾患は、代謝性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、薬物誘導性肝疾患、アルコール誘導性肝臓疾患、感染性試薬誘導性肝疾患、炎症性肝疾患、免疫系機能障害介在肝臓疾患、脂質異常症、心血管疾患、再狭窄、X症候群、メタボリックシンドローム、糖尿病、肥満、高血圧、慢性胆管疾患(例えば原発性硬化性胆管炎(PSC)、原発性胆管炎(PBC)、胆道閉鎖、進行性家族性3型肝内胆汁うっ滞症(PFIC3))、炎症性腸疾患、クローン氏病、潰瘍性大腸炎、肝癌、肝細胞癌、消化器癌、胃癌、結腸直腸癌症、代謝性疾患誘導性肝線維化又は肝硬変、NAFLD誘導性線維化又は硬化、NASH誘導性線維化及び硬化、アルコール誘導性肝線維化又は肝硬変、薬物誘導性肝線維化又は肝硬変、感染性試薬誘導性肝臓線維化又は肝硬変、細菌感染誘導性肝線維化又は肝硬変、ウイルス感染誘導性線維化又は肝硬変、HBV-感染誘導性肝臓線維化又は肝硬変、HCV-感染誘導性肝疾患又は肝硬変、HIV-感染誘導性肝硬変又は肝硬変、二重HCV及びHIV-感染誘導性肝線維化又は肝硬変、放射線-又は化学療法-誘導性線維化又は肝硬変、胆道線維化、任意の慢性胆汁うっ滞性疾患に起因する肝線維化又は肝硬変、いかなる病因による腸管線維化、クローン病誘導性線維化、潰瘍性大腸炎誘導性線維化、腸(例えば、小腸)線維化、結腸線維化、胃線維化、肺線維化、慢性炎症性気道疾患(例えばCOPD、喘息、肺気腫、喫煙者肺、肺結核、肺線維化、特発性肺線維化(IPF))の継続性肺線維化からなる群より選ばれる。
【0241】
いくつかの実施形態において、本願の式(I)化合物と1種以上の追加の治療薬との組合せ投与は、被験者における単純性脂肪変性、NAFLD又はNASHの予防、治療、又は改善をもたらす。
【0242】
いくつかの実施形態において、本願の式(I)化合物の投与は、被験者における単純性脂肪変性、NAFLD又はNASHの予防、治療、又は改善をもたらし、その結果、共同投与に伴う治療効果は、薬物のいずれか単独と比較して相乗効果を示す。
【0243】
いくつかの実施形態において、本願の式(I)化合物の投与は、脂肪肝に罹患した被験者の1つ以上の組織に存在するコラーゲンの量の減少をもたらす。
【0244】
いくつかの実施形態において、本願の式(I)化合物の投与は、脂肪肝に罹患した被験者の1つ以上の組織に存在するI型、la型又はIII型コラーゲンの量の減少をもたらす。
【0245】
いくつかの実施形態において、本願は、被験者におけるビリルビン(bilirubin)のレベルを低下させるための方法をさらに提供する。いくつかの実施形態において、対照被験者(例えば、本願の組成物が投与されていない被験者)と比較して、本願の方法は、被験者における血清ビリルビンの量を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%低下させる。一実施例において、被験者は、健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、ビリルビンのレベルが上昇している。一実施例において、本願の方法は、ビリルビンのレベルを通常のレベル(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質に罹患していない個人におけるビリルビンのレベルと同様)まで低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、ビリルビンのレベルを10 mg/L、9 mg/L、8 mg/L、7 mg/L、6 mg/L、5 mg/L、4 mg/L、3 mg/L、2 mg/L、1.5 mg/L、1.2 mg/L又は1 mg/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、ビリルビンのレベルを2 mg/L、1.5 mg/L、1.2 mg/L又は1 mg/L未満に低下させる。
【0246】
いくつかの実施形態において、本願は、被験者の血清肝酵素レベルを低下させる方法をさらに提供する。いくつかの実施形態において、当該肝酵素は、アルカリホスファターゼ(ALP、AP又はAlk-Phos)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)及び5´ヌクレオチダーゼからなる群より選ばれる。いくつかの実施形態において、対照被験者(例えば、本願の組成物が投与されていない被験者)と比較して、本願の方法は、1種以上の肝酵素の量を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%低下させる。いくつかの実施形態において、本願は、被験者におけるビリルビンのレベルを低下させるための方法をさらに提供し、健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、被験者は、上昇している1種以上の肝酵素のレベルを有する。
【0247】
いくつかの実施形態において、本願の方法は、被験者の血清ALPレベルを500 IU/L(国際単位/リットル)、400 IU/L、300 IU/L、200 IU/L、180 IU/L、160 IU/L又は150 IU/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、ALPレベルを約40 IU/L~約150 IU/Lに低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、ALTレベルを200 IU/L(国際単位/リットル)、150 IU/L、100 IU/L、80 IU/L、60 IU/L又は50 IU/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、ALTレベルを約5 IU/L~約50 IU/Lに低下させる。
【0248】
いくつかの実施形態において、本願の方法は、被験者におけるASTレベルを200 IU/L(国際単位/リットル)、150 IU/L、100 IU/L、80 IU/L、60 IU/L、50 IU/L又は40 IU/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、ASTレベルを約10 IU/L~約50 IU/Lに低下させる。
【0249】
いくつかの実施形態において、本願の方法は、被験者のGGTレベルを200 IU/L(国際単位/リットル)、150 IU/L、100 IU/L、90 IU/L、80 IU/L、70 IU/L又は60 IU/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、GGTレベルを約15 IU/L~約50 IU/L又は約5 IU/L~30 IU/Lに低下させる。
【0250】
いくつかの実施形態において、本願の方法は、被験者におけるLDHレベルを500 IU/L(国際単位/リットル)、400 IU/L、300 IU/L、200 IU/L、180 IU/L、160 IU/L、150 IU/L、140 IU/L又は130 IU/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、LDHレベルを約120 IU/L~約220 IU/Lに低下させる。
【0251】
いくつかの実施形態において、本願の方法は、被験者における5′ヌクレオチダーゼレベルを50 IU/L(国際単位/リットル)、40 IU/L、30 IU/L、20 IU/L、18 IU/L、17 IU/L、16 IU/L、15 IU/L、14 IU/L、13 IU/L、12 IU/L、11 IU/L、10 IU/L、9 IU/L、8 IU/L、7 IU/L、6 IU/L又は5 IU/L未満に低下させる。さらなる実施例において、本願の方法は、5′ヌクレオチダーゼのレベルを約2 IU/L~約15 IU/Lに低下させる。
【0252】
いくつかの実施形態において、本願は、被験者のグルコースレベルを低下させるための方法をさらに提供し、ここで健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、被験者は、上昇しているグルコースレベルを有する。いくつかの実施形態において、本願の方法は、食後のグルコースレベルを800 mg/L、700 mg/L、600 mg/L、500 mg/L、400 mg/L、350 mg/L、300 mg/L、250 mg/L、240 mg/L、230 mg/L、220 mg/L、210 mg/L、200 mg/L、190 mg/L、180 mg/L、170 mg/L、160 mg/L又は150 mg/L未満に低下させる。一実施例において、本願の方法は、食後のグルコースレベルを200 mg/L、190 mg/L、180 mg/L、170 mg/L、160 mg/L又は150 mg/L未満に低下させる。いくつかの実施形態において、本願の方法は、空腹時血糖値を70~800 mg/L、70~700 mg/L、70~600 mg/L、70~500 mg/L、70~400 mg/L、70~350 mg/L、70~300 mg/L、70~250 mg/L、70~240 mg/L、70~230 mg/L、70~220 mg/L、70~210 mg/L、70~200 mg/L、70~190 mg/L、70~180 mg/L、70~170 mg/L、70~160 mg/L、70~150 mg/L、70~140 mg/L、70~130 mg/L、70~120 mg/L、70~110 mg/L、70~100 mg/L、90~130 mg/L、90~120 mg/L、90~110 mg/L又は90~100 mg/Lに低下させる。一実施例において、本願の方法は、食後のグルコースレベルを70~200 mg/L、70~190 mg/L、70~180 mg/L、70~170 mg/L、70~160 mg/L、70~150 mg/L、70~140 mg/L、70~130 mg/L、70~120 mg/L、70~110 mg/L、70~100 mg/L、90~130 mg/L、90~120 mg/L、90~110 mg/L又は90~100 mg/Lに低下させる。
【0253】
本願は、血液中のヘモグロビンAle(HbAlc)レベル(即ちHbAlcの量)を低下させる方法をさらに提供し、例えば血液において、それを必要とする被験者に治療有効量の本願の医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対照被験者(例えば、本願の組成物が投与されていない被験者)と比較して、当該方法は、HbAlcレベルを少なくとも10%>、20%>、30%>、40%>、50%>、60%>、70%>、80%>又は90%>低下させる。一実施例において、健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、被験者は、上昇しているHbAlcレベルを有する。一実施例において、本願の方法は、HbAlcレベルを通常のレベル(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体におけるHbAlc含有量と同様)まで低下させる。
【0254】
いくつかの実施形態において、健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、被験者は、上昇しているHbAlcレベルを有する。一実施例において、本願の方法は、HbAlcレベルを10%、9.5%、9.0%、8.5%、8.0%、7.5%、7.0%、6.5%、6.4%、6.3%、6.2%、6.1%、6.0%、5.9%、5.8%又は5.7%未満に低下させる。一実施例において、本願の方法は、HbAlcレベルを8.0%、7.9%、7.8%、7.7%、7.6%、7.5%、7.4%、7.3%、7.2%、7.1%、7.0%、6.9%、6.8%、6.7%、6.6%、6.5%、6.4%、6.3%、6.2%、6.1%、6.0%、5.9%、5.8%又は5.7%未満に低下させる。一実施例において、本願の方法は、HbAlcレベルを6.5%、6.4%、6.3%、6.2%、6.1%、6.0%、5.9%、5.8%又は5.7%未満に低下させる。
【0255】
本願は、インスリン分泌(即ち、インスリン量)を向上させるための方法をさらに提供し、それを必要とする被験者に治療有効量の本願の医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対照被験者(例えば、本願の組成物が投与されていない被験者)と比較して、本願の方法は、インスリン分泌を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%向上させる。一実施例において、健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、被験者は、低下しているインスリン分泌を有する。一実施例において、本願の方法は、インスリン分泌を向上させてインスリンレベルを2~9.0 mLU/mL、2~8.0 mLU/mL、2~7.0 mLU/mol、2~6.0 mLU/mL、3~9.0 mLU/mL、3~8.0 mLU/mL/mL、3~7.0 mLU//mL、3~6.0 mLU/mL、4~9.0 mLU/mL、4~8.0 mLU/mL、4~7.0 mLU/mL、4~6.0 mLU/mL、5~9.0 mLU//mL、5~8.0 mLU/mL、5~7.0 mLU/mL又は5~6.0 mLU/mLにする。
【0256】
本願は、インスリン感受性(即ち、インスリン抵抗性を低下させる)を増加させるための方法をさらに提供し、それを必要とする被験者に治療有効量の本願の医薬組成物を投与することを含む。一実施例において、対照被験者(例えば、本願の組成物が投与されていない被験者)と比較して、本願の方法は、インスリン感受性を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%増加させる(即ち、インスリン抵抗性を低下させる)。いくつかの実施形態において、健康な被験者(例えば、本明細書に記載の疾患又は病質を有しない個体)と比較して、被験者は、低下しているインスリン感受性(即ち、増加しているインスリン抵抗性)を有する。
【0257】
(b)投与経路、計画及び用量
本明細書に記載の活性薬物の投与は、被験者が一定の時間内に定期的な計量投与の一部又は全部の減少を経験した後、計量投与を再開するように計量投与スケジュールを調節することによって達成されてもよい。
【0258】
いくつかの実施形態において、1日用量は、最大1~30日間投与され、その後の計量投与休暇は1日から30日間続く。
【0259】
いくつかの実施形態において、計量投与休暇中に、計量投与は行われない。
【0260】
さらなる実施形態において、次の用量の投与前に、式(I)化合物及びその代謝物を被験者の体内から完全に除去することが可能である。
【0261】
いくつかの他の実施形態において、計量投与休暇中に、通常の1日用量未満の用量が投与される。
【0262】
いくつかのさらなる実施形態において、計量投与休暇中に、投与された式(I)化合物が治療有効量未満の量で被験者の体内に残存することが許容される。
【0263】
いくつかのさらなる実施形態において、投与された式(I)化合物は、影響を受けた組織における治療レベルを維持するのに十分な量を被験者の体内に保持することが許容される。
【0264】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物の最大血清濃度は、計量投与計画の間、120 ng/mL未満、100 ng/mL未満、90 ng/mL未満、80 ng/mL未満、70 ng/mL未満、60 ng/mL未満又は50 ng/mL未満である。
【0265】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物の最小血清濃度は、計量投与計画の間、10 ng/mL未満、1 ng/mL未満、0.1 ng/mL未満、0.01 ng/mL未満又は0.001 ng/mL未満である。
【0266】
いくつかの実施形態において、計量投与計画の間に投与された式(I)化合物のレベルは、計量投与休暇中の一部の期間中に検出されない可能性がある。
【0267】
いくつかの実施形態において、計量投与計画の間、式(I)化合物の最大血清濃度は、投与の初期段階では高く、その後の段階では低い。
【0268】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物の最大血清濃度は、計量投与の初期(薬物担持)段階の間、500 ng/mL未満、400 ng/mL未満、300 ng/mL未満、200 ng/mL未満、150 ng/mL未満、120 ng/mL未満、100 ng/mL未満、90 ng/mL未満、80 ng/mL未満、70 ng/mL未満、60 ng/mL未満又は50 ng/mL未満である。
【0269】
いくつかのこのような実施形態において、投与の初期段階の間、式(I)化合物の最大血清濃度は、5 ng/mL~250 ng/mLである。いくつかの実施形態において、その後の投与(維持)段階の間、式(I)化合物の最大血清濃度は、350 ng/mL未満、200 ng/mL未満、120 ng/mL未満、100 ng/mL未満、90 ng/mL未満、80 ng/mL未満、70 ng/mL未満、60 ng/mL未満、又は50 ng/mL未満、40 ng/mL未満、35 ng/mL未満又は10 ng/mL未満である。
【0270】
当業者は、薬物血清濃度をモニタリングするための当技術分野に存在する方法、及び所望の血清濃度を達成するために本明細書に開示される化合物の用量を調節するための手段を容易に認識するであろう。いくつかの実施形態において、投与される週用量は、600 mg以下である。いくつかの実施形態において、投与される週用量は、500 mg以下、400 mg以下、300 mg以下、200 mg以下、100 mg以下、50 mg以下、40 mg以下、25 mg以下、10 mg以下、又は5 mg以下、又は上記2つの値のいずれかによって定義される範囲内である。
【0271】
本願によれば、所望の治療効果を得るために、計量投与スケジュールを変更することができる。具体的には、前記計量投与計画の変化は、治療の全期間にわたって繰り返されることができる。
【0272】
例えば、ある実施形態において、第1用量は、第1用量後の用量よりも多く、少なく、又は同じであってもよい。また、薬物担持量は、開示された計量投与計画の前であってもよく、計量投与休暇は、薬物担持量を投与した後であっても、薬物担持量を投与した後でなくてもよい。
【0273】
本明細書に記載の方法は、様々な投与経路、例えば、経口、鼻腔、直腸、局所(経皮を含む)、眼部、脳内、頭蓋内、髄腔内、動脈内、静脈内、筋肉内又は他の非胃腸外投与経路のために、様々な適切な形態のいずれかを利用してもよい。当業者であれば、口腔及び鼻腔組成物は、吸入により投与され、利用可能な方法を用いて調製された組成物を含むことが理解されるであろう。必要とされる具体的な投与経路に応じて、当業者に知られている種々の薬学的に許容される担体を用いることができる。薬学的に許容される担体は、例えば、固体又は液体充填剤、希釈剤、親水性物質、界面活性剤及び封入物質を含む。化合物の活性を実質的に妨害しない任意選択の薬学的活性材料を含んでもよい。当該化合物と組み合わせて用いられる担体の量は、当該化合物の単位用量当たりの投与のための材料の実際の量を提供するのに十分である。本明細書に記載の方法において有用な剤形を調製するための技術及び組成物は、例えば、Modern Pharmaceutics, 4th Ed., Chapters 9 and 10 (Banker &Rhodes, editors, 2002);Lieberman et al., Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets (1989)、及びAnsel, Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms 8th Edition (2004)に記載されている。
【0274】
錠剤、カプセル、顆粒及びバルク粉末などの固形剤形を含む種々の経口剤形が使用可能である。錠剤は、圧縮、製錠、腸溶コーティング、糖コーティング、フィルムコーティング又は複数回圧縮でき、適切な結合剤、潤滑剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、香味剤、流動誘導剤及び溶解剤を含有する。液体経口剤形は、水溶液、エマルジョン、懸濁液、溶液及び/又は非発泡性粒子から再構成された懸濁液、及び適切な溶媒、防腐剤、乳化剤、懸濁剤、希釈剤、甘味料、融解剤、着色剤及び香味剤を含有する発泡性粒子から再構成された発泡性製剤を含む。
【0275】
活性剤の全身送達に適した他の製剤は、舌下、口腔及び鼻腔剤形を含む。このような製剤は、通常、スクロース、ソルビトール、及びマンニトールなどの1種以上の可溶性充填剤物質、アラビアゴム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの結合剤を含む。上記に開示された流動促進剤、潤滑剤、甘味料、着色剤、抗酸化剤及び香味剤の全てが含まれてもよい。
【0276】
本明細書に開示された医薬組成物に適用可能な防腐剤は、塩化ベンザルコニウム、PHMB、クロロブタノール、チメロサール(thimerosal)、フェニル水銀(phenylmercuric)、酢酸塩及びフェニル水銀硝酸塩を含むが、これらに限定されない。有用な界面活性剤は、例えば、ツイン80である。同様に、本明細書に開示された眼科用製剤において用いられる他の有用な担体は、ポリビニルアルコール、ポビドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポロキサマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及び純水を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0277】
等張化剤を必要に応じて又は便宜上添加することができる。等張化剤は、塩、特に塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール及びグリセリン、又は任意の他の適切な眼科用等張化剤を含むが、これらに限定されない。
【0278】
静脈内投与の場合、本明細書に記載の化合物及び組成物は、生理食塩水又はグルコース溶液などの薬学的に許容される希釈剤中に溶解又は分散されてもよい。適切な賦形剤は、NaOH、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、HCl及びクエン酸を含むがこれらに限定されない、所望のpHを達成するために含まれてもよい。様々な実施形態において、最終組成物のpHは、2~8の範囲内、又は好ましくは4~7の範囲内にある。抗酸化賦形剤は、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アセトンナトリウム、ホルムアルデヒドナトリウム、次亜硫酸塩、チオ尿素及びEDTAを含んでもよい。最終的な静脈内組成物に見出される適切な賦形剤の他の非限定的な例としては、リン酸ナトリウム又はリン酸カリウム、クエン酸、酒石酸、ゼラチン、及びグルコース、マンニトール及びデキストランなどの炭水化物が挙げられる。他の許容可能な賦形剤は、Powell, et al., Compendium of 賦形剤 for Parenteral Formulations, PDA J Pharm Sci and Tech 1998, 52 238-311及びNema et al., 賦形剤 and Their Role in Approved Injectable Products: Current Usage and Future Directions, PDA J Pharm Sci and Tech 2011, 65287-332に記載されている。細菌抑制又は殺菌溶液を得るために含まれる抗菌剤は、硝酸フェニル水銀、チメロサール、塩化ベンゼトニウム(benzethonium chloride)、塩化ベンザルコニウム、フェノール、クレゾール、及びクロロブタノールを含むが、これらに限定されない。
【0279】
静脈内投与のための組成物は、投与の直前に、無菌水、生理食塩水又は水中グルコースのような適切な希釈剤で再構成された1種以上の固体の形態で介護者に提供されてもよい。他の実施形態において、当該組成物は、非腸管投与のための溶液として提供される。他の実施形態において、当該組成物は、投与前にさらに希釈された溶液で提供される。本明細書に記載の化合物と別の薬剤との組合せの投与を含む実施形態において、当該組合せは、介護者に混合物として提供されてもよく、又は介護者は、投与前に両方の薬剤を混合してもよく、又は両方の薬剤を別々に投与してもよい。
【0280】
本明細書に記載の本願の方法によれば、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、経口、静脈内、動脈内、腸内、直腸、膣内、鼻腔内、肺内、局所、皮内、経皮、頬側、舌側、舌下又は眼科投与、又はそれらの任意の組合せで投与してもよい。
【0281】
式(I)化合物を前記1種以上の追加の治療薬と組み合わせて投与する場合、前記1種以上の薬物は、同時に又は順次投与されてもよい。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、共投与によって投与される。以下で用いられる用語「共投与」とは、同時投与、逐次投与、重複投与、付随投与、間欠投与、持続投与、同期投与、又はそれらの任意の組合せのいずれかを指す。当該方法のいくつかのこのような実施形態において、逐次的共投与は、任意の順序で達成される。
【0282】
いくつかの実施形態において、治療の間、1日おきに式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬を投与する。他の実施形態において、治療の持続時間内に、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬を3日毎に2日で投与する。他の実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、治療の持続時間内に4日毎に2回投与される。
【0283】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、1日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0284】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、2日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、2日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、2日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0285】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、3日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0286】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、4日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0287】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、5日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0288】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、6日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0289】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、7日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0290】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、8日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0291】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、9日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0292】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、10日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0293】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、11日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0294】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、12日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0295】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、13日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0296】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで1日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで2日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで3日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで4日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで5日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで6日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで7日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで8日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで9日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで11日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで12日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで13日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、14日間の毎日投与であり、次いで14日間の計量投与休暇である。
【0297】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで25~30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで20~25日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで15~20日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで10~15日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで5~10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、30日間の毎日投与であり、次いで1~5日間の計量投与休暇である。
【0298】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、25~30日間の毎日投与であり、次いで30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、25~30日間の毎日投与であり、次いで25~30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、25~30日間の毎日投与であり、次いで20~25日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、25~30日間の毎日投与であり、次いで15~20日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、25~30日間の毎日投与であり、次いで10~15日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、25~30日間の毎日投与であり、次いで5~10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、用量は、25~30日間の毎日投与であり、次いで1~5日間の計量投与休暇である。
【0299】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで25~30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで20~25日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで15~20日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで10~15日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで5~10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、20~25日間の毎日投与であり、次いで1~5日間の計量投与休暇である。
【0300】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで25~30日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで20~25日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで15~20日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで10~15日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで5~10日間の計量投与休暇である。いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び/又は前記1種以上の追加の治療薬は、15~20日間の毎日投与であり、次いで1~5日間の計量投与休暇である。
【0301】
前述の実施形態のいずれにおいても、毎日の計量投与は、1回又は1日に投与される1回の用量で、又は2つ以上の分割用量を1日に複数回投与することで行われてもよい。例えば、本明細書に記載の化合物は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、又は1日に4回投与してもよい。
【0302】
いくつかの実施形態において、式(I)化合物及び前記1種以上の追加の治療薬は、相乗的に有効な量で投与される。
【0303】
本願は、限定として解釈されるべきではない以下の実施例によってさらに例示される。本願を通して引用された全ての参考文献、特許及び公開された特許出願、並びに図面及び表の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0304】
(実施例)
(実施例1)式(I)化合物(ASC 41)の安定な製剤の調製及び特徴付け
ASC41安定な製剤の調製
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、従来の調製プロセスを用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去するべきであり、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0305】
2. 配合:API及び賦形剤を配合比及び調製規模で湿式造粒を行った。
【0306】
3. 混合:配合中に準備したAPI及び賦形剤を従来の調製プロセスによって混合した。
【0307】
4. ホットメルト押出:押出温度を押出機の異なる領域に応じて設定し、設定温度まで予熱した後、15~30 min保温し、前記混合されたAPI及び賦形剤を、手動供給又は無重力自動供給機で供給する方式で均一に加え、予め設定された押出速度で押出し、押出機バレルの異なる領域の温度、スクリュー速度及び供給速度を調節することにより、押出ダイの温度を100~130℃に制御し、スクリュートルクを安定範囲内に保持し、それによって押出後の材料を透明にし、押出速度及び供給速度を調節し、ホットメルト押出機バレル内の材料の滞留時間を30 min内に制御した。
【0308】
5. 押出物の粉砕:冷却後の押出物を、従来の調製技術により粉砕した。
【0309】
6. 完全混合:配合比に応じて、別の賦形剤を加え、調製プロセスの従来の混合方式を採用して上記材料を混合した。
【0310】
7. 制剤:製剤b2を13 mm~6 mm(長さ×幅)のカプセル錠剤に圧縮し、硬度を70~130 Nに制御し、制剤c2の完全混合物をVcapsPlus 4型ヒドロキシプロピルセルロースカプセルに充填した。
【0311】
8. 包装:製剤b2の錠剤及び製剤c2のカプセルを高密度エチレンボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した。
【0312】
9. 貯蔵:室温(30℃以下)で式(I)に示す化合物の瓶詰め錠剤又はカプセルを貯蔵した。
【0313】
(試験実施例1)
製剤組成:
【0314】
表1.試験実施例1の製剤組成
【表1】
【0315】
プロセス方法:
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、従来の調製プロセスを用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去するべきであり、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0316】
2. 配合:ホットメルト押出のためのAPI及び賦形剤を配合比及び調製規模で秤量した。
【0317】
3. 混合:配合中に準備したAPI及び賦形剤を従来の調製プロセスによって混合した。
【0318】
4. ホットメルト押出:押出温度を押出機の異なる領域に対してそれぞれ設定し、設定温度まで予熱した後、15~30 min保温し、前記混合されたAPI及び賦形剤を、手動供給又は無重力自動供給機で供給する方式で均一に加え、予め設定された押出速度で押出し、押出機バレルの異なる領域の温度、スクリュー速度及び供給速度を調節することにより、押出ダイの温度を100~130℃に制御し、スクリュートルクを安定範囲内に保持し、それによって押出後の材料を透明にし、押出速度及び供給速度を調節し、ホットメルト押出機バレル内の材料の滞留時間を30 min内に制御した。
【0319】
5. 押出物の粉砕:冷却後の押出物を、従来の調製技術により粉砕した。
【0320】
6. 完全混合:配合比に応じて、別の賦形剤を加え、調製プロセスの従来の混合方式を採用して上記材料を混合した。
【0321】
7. 制剤:配合物A1、D1及びE1を13 mm~6 mm(長さ×幅)のカプセル型錠剤に圧縮し、錠剤の硬度を70~130 Nに制御し、配合物F1を17.2 mm×8.1 mm(長さ×幅)のカプセル状錠剤に圧縮し、且つ当該錠剤の硬度を90~160 Nに制御した。配合物B1及びC1の完全共混合物をVcaps Plus 4号ヒドロキシプロピルセルロースカプセルに充填した。
【0322】
8. 包装:製剤A1、D1及びE1の錠剤及び製剤B1及びC1のカプセルを高密度エチレンボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した。
【0323】
9. 貯蔵:室温(30℃以下)で式(I)に示す化合物の瓶詰め錠剤又はカプセルを貯蔵した。
【0324】
(試験実施例2)
製剤組成:
【0325】
表2.実施例2製剤の組成
【表2】
【0326】
調製プロセス:
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、従来の調製プロセスを用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去するべきであり、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0327】
2. 配合:ホットメルト押出のためのAPI及び賦形剤を配合比及び調製規模で秤量した。
【0328】
3. 混合:API及び賦形剤を従来の調製プロセスの方法によって均一に混合した。
【0329】
4. ホットメルト押出:押出温度を押出機の異なる領域に対して設定し、設定温度まで予熱した後、15~30 min保温し、前記均一に混合されたAPI及び賦形剤を、手動供給又は無重力自動供給機で均一に供給する方式で加え、予め設定された押出速度で押出し、押出機バレルの異なる領域の温度、スクリュー速度及び供給速度を調節することにより、押出ダイの温度を100~130℃に制御し、スクリュートルクを安定範囲内に保持し、それによって押出後の材料を透明にし、押出速度及び供給速度を調節し、ホットメルト押出機バレル内の材料の滞留時間を30 min内に制御した。
【0330】
5. 押出物の粉砕:冷却後の押出物を、従来の調製技術により粉砕して40-メッシュの篩に通して篩い分けた。
【0331】
(対照実施例1)
表2のa2配合物及び以下の調製プロセスに応じて調製した。
【0332】
表3.対照実施例1の製剤組成
【表3】
【0333】
調製プロセス:
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、従来の調製プロセスを用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去するべきであり、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0334】
2. 配合:API及び賦形剤を配合比及び調製規模での湿式プロセスによって造粒した。
【0335】
3. 混合:配合中に準備したAPI及び賦形剤を従来の調製プロセスの方法によって混合した。
【0336】
4. 湿式造粒:水を結合剤とし、混合造粒API及び賦形剤に均一に加え、24-メッシュのステンレス鋼製篩に通して篩い分けて造粒し、造粒後に湿った顆粒を65℃の送風炉に入れて水分含有量が3%未満になるまで乾燥した(105℃の赤外無重力による急速水分測定)。
【0337】
5. 造粒:乾燥した顆粒を24-メッシュのステンレス鋼製スクリーンに通して造粒した。
【0338】
6. 汎用混合:配合比に応じて、他の賦形剤を加え、且つ調製プロセスの従来の混合方法によって上記材料を混合した。
【0339】
7. 制剤:完全混合顆粒を13 mm~6 mm(長さ×幅)のカプセル錠剤に圧縮し、且つ前記錠剤の硬度を70~130 Nに制御した。
【0340】
8. 包装:製剤a2の錠剤を高密度エチレンボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した。
【0341】
9. 貯蔵:室温(30℃以下)で式(I)に示す化合物の瓶詰め錠剤を貯蔵した。
【0342】
(対照実施例2)
製剤組成:
【0343】
表4.対照実施例2の製剤組成
【表4】
【0344】
調製プロセス:
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、従来の調製プロセスを用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去するべきであり、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0345】
2. 配合:API及び賦形剤を配合比及び調製規模での湿式プロセスによって造粒した。
【0346】
3. 混合:配合中に準備したAPI及び賦形剤を従来の調製プロセスの方法によって混合した。
【0347】
4. ホットメルト押出:押出温度を押出機の異なる領域に応じて設定し、設定温度まで予熱した後、15~30 min保温し、前記混合されたAPI及び賦形剤を、手動供給又は無重力自動供給機で供給する方式で均一に加え、予め設定された押出速度で押出し、押出機バレルの異なる領域の温度、スクリュー速度及び供給速度を調節することにより、押出ダイの温度を100~130℃に制御し、スクリュートルクを安定範囲内に保持し、それによって押出後の材料を透明にし、押出速度及び供給速度を調節し、ホットメルト押出機バレル内の材料の滞留時間を30 min内に制御した。
【0348】
5. 押出物の粉碎:冷却後の押出物を、調製プロセスの従来の方式によって粉砕した。
【0349】
6. 完全混合:配合比に応じて、別の賦形剤を加え、且つ調製プロセスの従来の混合方式によって上記材料を混合した。
【0350】
7. 製剤:製剤b2を13 mm-6 mm(長さ×幅)のカプセル錠剤に圧縮し、且つ錠剤の硬度を70~130 Nに制御し、製剤c2の完全混合物をVcapsPlus 4型ヒドロキシプロピルセルロースカプセルに充填した。
【0351】
8. 包装:配合物b2の錠剤及び配合物c2のカプセルを高密度エチレンボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した。
【0352】
9. 貯蔵:室温(30℃以下)で式(I)に示す化合物の瓶詰め錠剤又はカプセルを貯蔵した。
【0353】
(対照実施例3)
中国発明特許出願202010105909.9の実施例1のE1製剤(以下の表5に示す)及び以下の調製プロセス方法に従って調製した。
【0354】
表5.対照実施例3の製剤組成
【表5】
【0355】
調製プロセス:
1. ブランク基質の調製:65℃で、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポロキサマー188及び無水クエン酸を順次加え、且つ完全溶融するまで撹拌した。
【0356】
2. 脱泡:完全に気泡がなくなるまで静置した。
【0357】
3. 式(I)に示す化合物を加えること:式(I)に示す化合物の薬物を撹拌しながら加え、且つ撹拌を続け、マトリックス中に完全に溶融させた。
【0358】
4. カプセル充填:準備した溶融物をカプセル充填機の予熱された保温筒に移し、撹拌機能を起動し、溶融物を予め設定された充填パラメータ(平均充填体積差≦2.5%、単粒充填体積差≦5.0%のように制御)に従ってゼラチン硬質カプセルに充填し、且つカプセルキャップを被せた。
【0359】
5. 冷却:室温で平らに置いて、内容物を急速に冷却して固化させた。
【0360】
6. 包装:カプセルを高密度エチレンボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した。
【0361】
7. 貯蔵:瓶詰めの式(I)化合物カプセルを2~8℃に保存した。
【0362】
(対照実施例4)
表6のe2及びf2配合物及び以下の調製プロセス方法に従って調製した。
【0363】
表6.対照実施例4の製剤組成
【表6】
【0364】
調製プロセス:
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、従来の調製プロセスを用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去するべきであり、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0365】
2. 配合:API及び賦形剤を配合比及び調製規模で秤量してホットメルト押出を行った。
【0366】
3. 混合:前記API及び賦形剤を調製プロセスの従来の方式によって均一に混合した。
【0367】
4. ホットメルト押出:押出温度を押出機の異なる領域に応じて設定し、設定温度まで予熱した後、15~30 min保温し、前記均一に混合されたAPI及び賦形剤を、手動供給又は無重力自動供給機で均一に供給する方式で加え、且つ予め設定された押出速度で押出し、押出機バレルの異なる領域の温度、スクリュー速度及び供給速度を調節することにより、押出ダイの温度を100~130℃に制御し、スクリュートルクを安定範囲内に保持し、それによって押出後の材料を透明にし、押出速度及び供給速度を調節し、ホットメルト押出機バレル内の材料の滞留時間を30 min内に制御した。
【0368】
5. 押出物の粉碎:冷却後の押出物を、調製技術の従来の方法によって粉砕し、40-メッシュの篩に通した。
【0369】
(対照実施例5)
表7のg2配合物及び以下の調製プロセスに従って調製した。
【0370】
表7.対照実施例4の製剤組成
【表7】
【0371】
調製プロセス:
1. API及び賦形剤の前処理:製剤研究に用いるAPI及び賦形剤は、調製技術の従来の方式を用いて、粉砕、篩い分け及び乾燥を行って貯蔵中の塊を除去し、且つ吸湿性賦形剤の水分含有量を低下させ、さらなる調製の基準に適合するようにした。
【0372】
2. 配合:API及び賦形剤を配合比及び調製規模で秤量して乾式造粒した。
【0373】
3. 混合:前記API及び賦形剤を調製技術の従来の方式によって完成品成分と均一に混合した。
【0374】
4. 乾式造粒:均一に混合した前記API及び賦形剤を5.0 MPaの圧力でロールし、且つシート化した。
【0375】
5. 分級:24-メッシュのステンレス鋼製篩で篩い分けて分級した。
【0376】
6. 包装:製剤e2から得られた顆粒を、用量に応じて、二重アルミニウムストリップに包装して密封した。
【0377】
7. 保存:式(I)に示す化合物の包装錠剤を室温(30℃以下)で保存した。
【0378】
(効果実施例1)
試験実施例1の製剤A1~F1をホットメルト押出後に粉砕して得られた顆粒を取り出し、対照実施例1のa2製剤を湿式造粒及び乾燥した後に前記顆粒を粉砕し、対照実施例2のb2及びc2製剤をホットメルト押出後に粉砕して得られた顆粒を粉砕し、対照実施例3のd2製剤によりカプセルを調製し、且つ6つの試料のそれぞれの水中溶解曲線を比較した。
【0379】
溶解条件:900 mLの37℃±0.5℃脱気水を溶解媒体とし、50 rpmでパドル法を実施した。顆粒を直接正確に秤量して投入し、且つ対照実施例3のd2製剤により調製したカプセルを沈殿バスケットに入れて投入に備えた。10、20、30、45、60、90及び120分でそれぞれサンプリングした。その後の濾液を取り、等当量の75%アセトニトリル水溶液で希釈した。HPLCにより式(I)に示す化合物の濃度を測定した。式(I)に示す化合物の異なる時点における累積溶解パーセントを計算した。
【0380】
HPLC分析試験条件:オクタデシルシラン結合シリカゲル(Welch Ultimate(登録商標) XB-C18 4.6×150 mm、5 μm、又は等価クロマトグラフィーカラム)で充填されたクロマトグラフィーカラムを選択して0.05%トリフルオロ酢酸水溶液-アセトニトリル(30:70)を移動相とし、流速1.0 mL/min、カラム温度30℃、検出波長230 nmであった。20 μLの参照溶液及び試験溶液(50 μLの1 mg B1及びC1製剤の溶液、10 μLの10 mg F1製剤の溶液)をそれぞれカラムに正確に注入し、クロマトグラムを記録し、且つ各カプセルのピーク面積に対する溶解を、外部標準法により計算した。
【0381】
結果:
I. 表8及び図1に示すように、本発明の各実施形態に応じた割合の製剤を用いて、式(I)に示す化合物は、中国発明特許出願202010105909.9の半固体カプセルの結果(表9及び図2の対照実施例3のd2製剤の結果を比較する)と同様に、最大溶解>85%の結果を得ることができる。
【0382】
II. β-シクロデキストリンは、一般に湿式造粒後に難溶性薬物の溶解をある程度改善することができる一般的な可溶化賦形剤である。しかしながら、実施例1のa2製剤を用いた実験の結果、高い割合(1:19.8)のβ-シクロデキストリン用量で、式(I)に示す化合物の溶解度が1%未満であることが示された。これは、一般的な可溶化手段をランダムに適用しても、式(I)に示す化合物の溶解が必ずしも改善されないことを示している。
【0383】
III. 対照実施例2のb2製剤において、ポリビニルカプロラクタム-ポリ酢酸ビニル-ポリエチレングリコールグラフト共重合体Soluplus(一般的に可溶化用ホットメルト押出賦形剤)と式(I)に示す化合物とを22:1の比率で混合し、且つホットメルト押出を行った結果、溶解度が1%未満であることが示された。これは、可溶化用ホットメルト押出賦形剤のランダム選択が、必ずしも式(I)に示す化合物を可溶化する効果を有していないことを間接的に示している。
【0384】
IV. 対照実施例2のb2製剤において、コポビドンKollidon VA64及び式(I)に示す化合物を1:11の割合でホットメルト押出し、2時間以内に57.9%の最大溶解度を有し、85%未満であった。これは、賦形剤によって可溶化に必要な割合が異なることを示している。
【0385】
結論:
β-シクロデキストリンの可溶化のような可溶化方法の単純な適用は、式(I)に示す化合物の溶解を向上させるのに適しておらず、ポリビニルカプロラクタム-ポリ酢酸ビニル-ポリエチレングリコール共重合体Soluplusのような材料の篩通しない単純なホットメルト押出技術の適用は、式(I)に示す化合物の溶解を向上させるのに適しておらず、式(I)に示す化合物の比率が1:11のコポビドンKollidon VA64のような高比率の賦形剤の単純な選択は、望ましくない。したがって、特定の可溶化材料を選択し、合理的な比率を保持することによってのみ、式(I)に示す化合物を良好に可溶化することができる。
【0386】
表8.試験実施例1の製剤試料の水溶解結果(n=6)
【表8】
【0387】
表9.対照実施例の製剤試料の水溶解結果
【表9】
【0388】
(効果実施例2)
ヒト胃腸管内の消化液のpH値は漸増する。経口投与後に高度に過飽和を保持することは、不溶性薬物がシステム循環中に吸収されて治療効果を発揮するための必須条件である。本実施例において、簡単なインビトロ溶解試験設計(2h+4hの溶解試験)を用いて本発明の組成比率及び調製プロセス方法を選択した理由を解釈する。
【0389】
試験実施例2のG1-L1製剤をホットメルト押出して得られた顆粒、対照実施例4のg2-f2製剤をホットメルト押出して得られた顆粒及び対照実施例5のg2製剤を乾式造粒して得られた顆粒を取り、且つヒト模擬消化液のpH値変化及び過飽和維持時間を研究した。
【0390】
溶解条件は、以下のとおりである。まず37℃±0.5℃ pH 2.0の脱気塩酸溶液750 mLを溶解媒体とし、パドル法により50 rpmで2時間撹拌溶解を行い、次いで脱気した200 mM pH 6.8リン酸緩衝液250 mLを加え、且つパドル法により50 rpmで4時間撹拌溶解を続けた。顆粒を直接正確に秤量した後に投入し、投入後に15、30、45、60、90、120、180、210、240及び360 minでサンプリングし、且つその後の濾液を75%アセトニトリル水溶液などで希釈し、且つHPLCにより式(I)に示す化合物の濃度を測定し、且つ異なる時点での式(I)化合物を計算した。
【0391】
HPLC測定条件は、効果実施例1と同じ条件である。
【0392】
結果:
I. 表10及び図3に示すように、式(I)に示す化合物は6 hで>60%の最高溶解率を達成して>30%の溶解率を維持することができた。
【0393】
II. 表11及び図4に示すように、コポビドンの割合が15部未満に低下した場合、例えば対照実施例4のe2及びf2のように、コポビドンの割合がそれぞれ12.54部及び8.25部に低下した場合、最高溶解率は46.1%及び7.1%に過ぎず、6h溶解率は19.4%及び4.4%に過ぎなかった。これは、コポビドンの割合が可溶化効果と直接相関していることを示しており、用量が15未満である場合、より高い過飽和濃度を維持することが困難であることを示している。
【0394】
III. 対照実施例5のg2製剤において、コポビドンの量は33部であったが、ホットメルト押出の代わりに乾式造粒法を用いたため、6時間内の溶解率が1%未満であった。これは、ホットメルト押出後にのみ式(I)に示す化合物の可溶化効果が達成され、且つ組成物の効果を実現するには調製プロセスが非常に重要であることを示している。
【0395】
結論:
効果実施例2の結果から、特定の割合のコポビドン及び特定のホットメルト押出調製プロセスを用いてのみ、より高い溶解率及びより長い過飽和維持時間を得ることができることを再度示している。
【0396】
表10.試験実施例2における製剤試料の溶解結果(n=6)
【表10】
【0397】
表11.対照実施例4~5における製剤試料の溶解結果(n=6)
【表11】
【0398】
(効果実施例3)
試験実施例1のB1製剤により調製したカプセル及びE1製剤により調製した錠剤をそれぞれ高密度ポリエチレン製ボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した後、30℃±2℃、65%±5%の相対湿度下に置いて加速試験を行った。対照実施例3の製剤d2から調製したカプセルを高密度ポリエチレン製ボトルに入れ、アルミニウムフィルムで密封した後、25℃±2℃、相対湿度60%±10%で加速試験を行った。1か月加速した時点でB1群カプセル、E1群錠剤及びd2群カプセルの関連物質を測定した。
【0399】
関連物質の測定:オクタデシルシラン結合シリカゲル(ACE UltraCore 2.5SuperC18(4.6×150 mm)又は等価物)充填カラム及び10 mMリン酸二水素カリウム水溶液を移動相A、アセトニトリルを移動相Bとし、表12(体積比)に従って勾配溶出を行い、流速:1.0 mL/min、検出波長:278 nm、カラム温度:45℃であった。
【0400】
表12.移動相体積比
【表12】
【0401】
式(I)に示す化合物及び不純物対照品を適量取り、アセトニトリルを加えて溶解、希釈し、1ミリリットル当たり化合物0.5ミリグラム及び不純物0.001ミリグラムを含有する溶液を調製し、システム適合性試験溶液とした。液体クロマトグラフに50 μLを正確に注入し、且つクロマトグラムを記録した。不純物と隣接するピークとの間の分解能は、1.5未満であるべきではないことが知られている。10個のカプセルを取り、正確に秤量し、内容物を100mLの容量フラスコに注ぎ、カプセル内壁をアセトニトリルで数回洗浄し、洗浄液を容量フラスコに合わせ(錠剤を10個取り、正確に秤量した後に微粉に粉砕し、適量の錠剤粉末を正確に秤量する)、アセトニトリルで溶解して式(I)に示す化合物を1ミリリットル当たり0.5 mg含有する溶液を当該溶液として調製し、当該試験溶液50 μLを正確に測定し、液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録した。ピーク面積正規化法を用いて式(I)に示す化合物のカプセル(又は錠剤)中の不純物と全ての不純物の総和を計算した。図5は、上記の方法で検出された不純物の例示的なクロマトグラムを示している。
【0402】
結果:
I. 表13に示すように、試験実施例1について、製剤B1及びE1から調製したカプセル及び錠剤に対して30℃±2℃及び65%±5%の相対湿度で1か月加速研究を行い、関連物質の測定結果から、全ての既知の各不純物は全て有意な変化は認められず、式(I)に示す化合物の未知の各不純物及び総不純物、特にGLC02-Z6及びGLC02-Z7の総和はそれぞれ0.02%及び0.04%しか増加しなかった。生産ロットについては、表14に示すように、試験実施例1について、製剤B1及びE1から調製したカプセル及び錠剤に対して30℃±2℃及び65%±5%の相対湿度で6か月加速研究を行い、関連物質の測定結果から、式(I)に示す化合物の全ての既知の各不純物、未知の各不純物及び総不純物は全て有意な変化は認められなかった。
【0403】
II. 表13に示すように、対照実施例3について、d2製剤により調製したカプセルを25℃±2℃及び60%±10%の相対湿度で1か月加速安定性研究を行った後、関連物質の測定結果から、GLC02-Z6及びGLC02-Z7の総和が1.32%増加し、総不純物が1.14%増加し、関連物質の変化が顕著であった。生産ロットについては、表14に示すように、対照実施例3について、d2製剤により調製したカプセルに対して25℃±2℃及び60%±10%の相対湿度で3か月加速安定性研究を行った後、関連物質の測定結果から、GLC02-Z6とGLC02-Z 7との和が2.69%増加し、総不純物が2.0%増加したが、関連物質の変化が顕著であった。
【0404】
表13.薬品中の関連物質に対する加速安定性条件の影響
【表13】
【0405】
表14.生産ロットの製剤中の関連物質に対する異なる加速安定性研究の影響
【表14】
注:N.D.=検出されなかった
【0406】
結論:
加速の結果、試験実施例1の製剤により調製した式(I)に示す化合物のカプセル又は錠剤に対して30℃±2℃の温度及び65%±5%の相対湿度で6か月間加速安定性研究を行った後に良好な結果が得られ、室温での長期貯蔵が可能であることが示された。
【0407】
温度25℃±2℃及び相対湿度60%±10%の条件下で行った3か月間の初期加速安定性研究を行った結果、対照実施例3の製剤により調製した式(I)に示す化合物の半固体カプセル、関連物質、特にGLC02-Z6とGLC02-Z7との和に有意な変化が認められ、当該製剤が2~8℃での長期使用にのみ適し、室温での長期保存に適していないことが示された。
【0408】
安定な製剤不純物
クロマトグラフィー条件は、充填剤としてオクタデシルシラン結合シリカゲルを用い(YMC Triart C18 250×4.6 mm S-5 μm 12 nm又は等価クロマトグラフィーカラムを用いることが推奨される)、流速が1.0 mL/minであり、検出波長が230 nmであり、カラム温度が40℃であり、注入量が20 μLであった。
【0409】
移動相A:リン酸緩衝液:アセトニトリル:テトラヒドロフラン:ブタノール=690:150:80:80、
移動相B:0.03 mol/Lリン酸二水素カリウム:アセトニトリル:テトラヒドロフラン:ブタノール=250:562:108:80、
リン酸緩衝液:0.056 mol/Lリン酸二水素カリウム:0.003 mol/Lリン酸二水素カリウム=1:1。
【0410】
勾配溶出手順を以下の表15に示す。
【0411】
表15.勾配溶出手順
【表15】
【0412】
ASC41-SM1及びGLC02-Z11対照品約6.25 mg、GLC02-Z3対照品約18.75 mgをそれぞれ正確に秤量し、同じ50 mLの容量フラスコに入れ、アセトニトリル溶液を加えて溶解して目盛りまで希釈し、振とうした。これを不純物対照原液1とした。
【0413】
約2.5 mg GLC02-Z6、GLC02-Z7、ASC41-A及びGLC02-Z2対照品をそれぞれ正確に秤量し、同じ10mLの容量フラスコに入れ、アセトニトリル溶液を加えて溶解して目盛りまで希釈し、振とうした。これを不純物対照原液2とした。
【0414】
約25 mg ASC41対照品を50mLの容量フラスコに正確に秤量し、そして1.0 mLの不純物対照原液1及び2をピペットで上記溶液に移液し、アセトニトリルを加えて溶解して目盛りまで希釈し、振とうした。これをシステム適合性溶液とした。
【0415】
適量の本品、微粉を取り、(約5 mg ASC41に相当)正確に秤量し、10mLの容量フラスコに移し、適量のアセトニトリル溶液を加え、振とうして混合し、15分間超音波をかけ、室温まで冷却し、アセトニトリル溶液で目盛りまで希釈し、振とうし、濾過し、濾液を試験溶液とした。
【0416】
測定方法:ブランク溶液、システム適合性溶液及び試験溶液をそれぞれ20 μLずつ液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録した。
【0417】
空白溶液のクロマトグラムは、主ピークの保持時間において妨害されないべきである。
【0418】
システム適合性溶液中の既知の不純物とその隣接ピークとの間の分解能は、1.0未満であるべきではない。
【0419】
各不純物の結果を、補正係数付きピーク面積正規化法を用いて計算した。以下の表16は、不純物限界値、補正係数、及び相対保持時間を示す。図5は、上記の方法で検出された不純物の例示的なクロマトグラムを示している。
【0420】
表16.不純物特性
【表16】
【0421】
(実施例2)ASC41及び1種以上の追加の治療薬を含む固定用量の医薬組成物の調製
【0422】
ASC41の安定な製剤は、実施例1に記載のホットメルト押出法により調製した。押出されたASC41の顆粒又は粉末をASC40(式(II)化合物又はASC42(式(III)化合物)又はPPARアゴニストのような1種以上の治療薬と混合して混合物を形成した。そして前記混合物を固定用量の錠剤に圧縮するか、又は固定用量のカプセルに充填した。
【0423】
(実施例3)ラットモデルにおけるASC41/ASC40組合せ又はASC41/ASC42組合せによるNASH治療
表17に示す実験設計に基づいて、ラットモデルにおいてASC41及びASC40の組合せ治療の影響を研究した。
【0424】
表17.SDラットにおけるNASHの治療
【表17-1】
【0425】
【表17-2】
【0426】
(実施例4)マウスモデルにおけるASC41/ASC40組合せ又はASC41/ASC42組合せによるNASHの治療
表18に示す実験設計に基づいて、マウスモデルにおいてASC41及びASC40の組合せ治療の効果を研究した。
【0427】
表18.C57BL/6マウスにおけるNASHの治療
【表18-1】
【0428】
【表18-2】
【0429】
(実施例5)マウスの薬物動態学的研究
表19に示すように、マウスにおいてASC41、ASC42及びラニフィブラノールの薬物動態学的研究を行った。
【0430】
表19.マウス体内におけるASC41、ASC42及びラニフィブラノールの薬物動態学的研究
【表19】
【0431】
各実施形態が上記で説明されたが、このような開示は、限定的なものではなく、例としてのみ提示されることが理解されるべきである。したがって、主題とする組成物及び方法の広さ及び範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物にのみ基づいて定義されるべきである。
【0432】
上記の説明は、当業者が本発明をどのように実施するかを教示するためのものであって、本発明の全ての明白な修正及び変更を詳細に説明することを意図したものではなく、これらの修正及び変更は、本明細書を読んだときに当業者に自明であるであろう。しかしながら、これらの明白な修正及び変更は、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれることが予想される。特許請求の範囲は、文脈が明示的に相反する場合を除き、意図された目的を効果的に達成するための順序に従ったあらゆる構成要素及びステップを網羅することを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬組成物であって、
(1)室温での貯蔵のために調合された式(I)化合物、
(2)少なくとも1種の追加の治療薬、
及び任意選択で1種以上の薬学的に許容される担体を含む、
医薬組成物。
【化1】
【請求項2】
前記式(I)化合物が、室温で前記化合物を少なくとも6か月間貯蔵することが可能である安定な製剤として調合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記少なくとも1種の追加の治療薬が式(II)化合物である、
ことを特徴とする請求項2に記載の医薬組成物。
【化2】
【請求項4】
前記式(I)化合物及び式(II)化合物が、1~15 mgの式(I)化合物及び25~250 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルの形態で調合されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び50 mg又は75 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記固定用量の錠剤が、5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1種の追加の治療薬が、式(III)化合物又はその薬学的に許容される塩である、
ことを特徴とする請求項2に記載の医薬組成物。
【化3】
【請求項8】
前記式(I)化合物及び式(III)化合物が、1~15 mgの式(I)化合物及び5~100 mgの式(III)化合物のナトリウム塩を含有する固定用量の錠剤又はカプセルの形態で調合されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び10 mg、20 mg又は30 mgの式(III)化合物のナトリウム塩を含有する、
ことを特徴とする請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記少なくとも1種の追加の治療薬がPPARアゴニストである、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記PPARアゴニストがラニフィブラノール(lanifibranor)である、
ことを特徴とする請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記医薬組成物は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の同時、単独又は連続治療のために調合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項13】
注射可能な懸濁液、ゲル、油、丸薬、錠剤、坐剤、粉末、カプセル、エアロゾル、軟膏、クリーム、パッチ又はハーブ製剤(galenic)の形態で、持続放出(prolonged release)及び/又は徐放のために調合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項14】
求項1に記載の医薬組成物の、治療を必要とする患者の疾患を治療する方法に使用される医薬剤の製造における使用であって、前記方法は、患者に有効量の請求項1に記載の医薬組成物を投与することを含む、使用。
【請求項15】
前記式(I)化合物が、室温で前記化合物を少なくとも6か月間貯蔵することが可能である安定な製剤として調合されている、
ことを特徴とする請求項14に記載の使用
【請求項16】
前記少なくとも1種の追加の治療薬が式(II)化合物である、
ことを特徴とする請求項14に記載の使用
【化4】
【請求項17】
前記医薬組成物が、1~15 mgの式(I)化合物及び25~250 mgの式(II)化合物を含有する固定用量の錠剤又はカプセルの形態で調合されている、
ことを特徴とする請求項16に記載の使用
【請求項18】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び50 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項17に記載の使用
【請求項19】
前記固定用量の錠剤又はカプセルが、2.5 mg又は5 mgの式(I)化合物及び75 mgの式(II)化合物を含有する、
ことを特徴とする請求項17に記載の使用
【請求項20】
前記疾患は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)からなる群より選ばれる、
ことを特徴とする請求項14に記載の使用
【国際調査報告】