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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】除毛デバイス
(51)【国際特許分類】
   B26B 19/20 20060101AFI20240621BHJP
   B26B 19/06 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
B26B19/20
B26B19/06 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579743
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 IB2022055996
(87)【国際公開番号】W WO2023275745
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】21182056.8
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508117514
【氏名又は名称】ブラウン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン ラインプレヒト
【テーマコード(参考)】
3C056
【Fターム(参考)】
3C056CA02
3C056CA07
3C056CA13
3C056CA33
3C056CA42
(57)【要約】
本発明は、モータ3を有するハンドル2と、毛髪を切断するための第1及び第2のブレード6、7を備えたブレードユニット5を有する切断ヘッド4であって、第1のスナップフィットコネクタ9a、9を有する、切断ヘッド4と、切断ヘッドに解放可能に取り付け可能なコームアタッチメント10であって、コームアタッチメントを切断ヘッドに取り付けるために第1のスナップフィットコネクタとスナップフィット接続によって係合するように設けられた第2のスナップフィットコネクタ11a、11bを有する、コームアタッチメント10と、を備え、当該第1のスナップフィットコネクタは、当該第2のスナップフィットコネクタと係合されたときに当該第1のスナップフィットコネクタが屈曲することができるように、屈曲する形状に形成されるか、屈曲する材料から作製されるか、又は屈曲するように支持されるか、のうち少なくとも1つである除毛デバイスに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
除毛デバイス、特に電気シェーバー又は毛髪トリマーであって、
-モータ(3)を有するハンドル(2)と、
-毛髪を切断するための第1及び第2のブレード(6、7)を備えたブレードユニット(5)を有する切断ヘッド(4)であって、前記ブレードユニット(5)は、前記第1及び第2のブレード(6、7)の少なくとも一方が他方に対して往復運動方向(8)に往復運動するように、前記モータ(3)によって駆動され、前記切断ヘッド(4)は、第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)を有する、切断ヘッド(4)と、
-前記切断ヘッド(4)に解放可能に取り付け可能なコームアタッチメント(10)であって、前記コームアタッチメント(10)を前記切断ヘッド(4)に取り付けるために前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)とスナップフィット接続によって係合するように設けられた第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を有する、コームアタッチメント(10)と、を備え、
-前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)と係合されたときに前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が屈曲することができるように、屈曲する形状に形成されるか、屈曲する材料から作製されるか、又は屈曲するように支持されるか、のうち少なくとも1つである、除毛デバイス。
【請求項2】
前記コームアタッチメント(10)は、前方側部(13)、上方皮膚側部(14)、内側毛髪切断ヘッド結合側部(15)、及び少なくとも1つの横方向側部(16a、16b)に少なくとも1列のコーム歯(12)を備え、前記少なくとも1つの横方向側部(16a、16b)は壁部分(18a、18b)を備え、前記壁部分(18a、18b)は、前記壁部分の一方の側に指把持領域(17a、17b)が設けられ、前記壁部分(18a、18b)の反対側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)が設けられるように、外側に前記指把持領域(17a、17b)、内側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を形成する、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項3】
前記コームアタッチメント(10)は、互いに対向する側に2つの横方向側部(16a、16b)を備え、前記2つの横方向側部(16a、16b)の各々に壁部分(18a、18b)を備え、前記壁部分(18a、18b)の各々は、外側に前記指把持領域(17a、17b)を備え、対向する内側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を備える、請求項2に記載の除毛デバイス。
【請求項4】
前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)は、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)と比べて、屈曲性が低い形状に形成されるか、屈曲性が低い材料から作製されるか、又は低い屈曲性で支持されるか、のうち少なくとも1つである、請求項1~3のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項5】
1つ以上の前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)は、前記壁部分(18a、18b)から突出する突出部(19a、19b)を備え、前記壁部分(18a、18b)は、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)の前記突出部(19a、19b)に隣接して位置合わせされた案内レール突出部(20a、20b)を備え、それにより、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)の前記突出部(19a、19b)と前記案内レール突出部(20a、20b)の両方が、前記切断ヘッド(4)への取り付け中に前記コームアタッチメント(10)をその内側の横方向側部で案内するように機能する、請求項2又は3に記載の除毛デバイス。
【請求項6】
前記コームアタッチメント(10)は、前記往復運動方向(8)に対して角度を付けられた方向又は垂直な方向において前記切断ヘッド(4)に取り付け可能であるように設けられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項7】
前記切断ヘッド(4)は、上方皮膚側部(21)と、前記第1及び第2のブレード(6、7)の各々の前方端部(23)にある少なくとも1列の歯(6a、7a)と、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)を設けられた少なくとも1つの横方向側部(24a、24b)と、を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項8】
前記切断ヘッド(4)には、2つの対向する横方向側部(24a、24b)が設けられ、前記横方向側部(24a、24b)の各々には、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が設けられる、請求項7に記載の除毛デバイス。
【請求項9】
前記切断ヘッド(4)の前記少なくとも1つの横方向側部(24a、24b)には、窪み(25a、25b)が設けられ、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記窪み(25a、25b)から突出している、請求項7又は8に記載の除毛デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの窪み(25a、25b)は、前記コームアタッチメント(10)を前記切断ヘッド(4)に取り付ける間に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を案内するための長手方向案内溝として付形される、請求項9に記載の除毛デバイス。
【請求項11】
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、屈曲タング(26a、26b)によって支持される、請求項1~10のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項12】
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記コームアタッチメント(10)の取り付け中に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)によって押されたときに前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が押し下げられるか又は移動することを可能にするために、少なくとも1つのスロット(27a、27b)によって、特に2つの対向するスロット(27a、27b)によって囲まれる、請求項1~11のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項13】
2つの前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記コームアタッチメント(10)の接続中に互いに向かって移動又は屈曲し、より好ましくは、2つの前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)の移動又は屈曲方向(29)は、前記往復運動方向(8)に実質的に対応する、請求項8~12のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項14】
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、切断ヘッドハウジング(30)との一体型である、請求項1~13のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の除毛デバイスと、前記切断ヘッド(4)に解放可能に取り付け可能な他のコームアタッチメント(10)と、を備える除毛キットであって、前記他のコームアタッチメントは、前記切断ヘッド(4)に前記他のコームアタッチメントを取り付けるために前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)とスナップフィット接続によって係合するように設けられた前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を有する、除毛キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータを有するハンドルと、毛髪を切断するための第1及び第2のブレードを備えたブレードユニットを有する切断ヘッドであって、当該ブレードユニットは、当該第1及び第2のブレードの少なくとも一方が他方に対して往復運動方向に往復運動するように、当該モータによって駆動され、当該切断ヘッドは、第1のスナップフィットコネクタを有する、切断ヘッドと、切断ヘッドに解放可能に取り付け可能なコームアタッチメントであって、コームアタッチメントを切断ヘッドに取り付けるために第1のスナップフィットコネクタとスナップフィット接続によって係合するように設けられた第2のスナップフィットコネクタを有する、コームアタッチメントと、を備える除毛デバイス、特に電気シェーバー又は毛髪トリマーに関する。
【背景技術】
【0002】
ひげトリマーなどの除毛デバイスでは、通常、ひげの形状及び/又はひげの長さがトリミングされ得る。切断されるべき毛髪の長さを調整するために、切断エッジと協働し、切断エッジと皮膚表面との間により多くの距離を加える距離コームが設けられる。他のアタッチメントを使用して、例えば、鋭利な切断エッジが薄い知覚可能な皮膚領域から安全に離されることを確実にすることができる。これらのアタッチメントは、毛髪トリマー又は電気かみそりの切断ヘッドに解放可能に取り付けられ、所望の用途に応じて互いに交換される。アタッチメントは、ラッチ、フック、スナップフィット又は他のタイプによって切断ヘッドに取り付けられる。
【0003】
既存のスナップフィット接続は、全体寸法に大きなかさばりを加えるという問題に悩まされ、かつ/又は取り扱いが不十分であることが分かった。スナップフィット接続自体は、部品を接続するかなり単純な方法であるように見えるが、これが切断ヘッドからのコームの必要とされるかなり直感的でないか又は面倒な取り付け及び取り外しと組み合わされる場合、取り付けられるプラスチック部品は、最初にそれらの接続部で破損する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の根底にある目的は、先行技術の欠点の少なくとも1つを回避し、及び/又は既存の解決法を更に発展させる、改善された除毛デバイスを提供することである。本発明の根底にあるより具体的な目的は、切断ヘッドとコームアタッチメントとの間の改善されたスナップフィット接続を有する除毛デバイスを提供することである。
【0005】
この目的は、モータを有するハンドルと、毛髪を切断するための第1及び第2のブレードを備えたブレードユニットを有する切断ヘッドであって、当該ブレードユニットは、当該第1及び第2のブレードの少なくとも一方が他方に対して往復運動方向に往復運動するように、当該モータによって駆動され、当該切断ヘッドは、第1のスナップフィットコネクタを有する、切断ヘッドと、切断ヘッドに解放可能に取り付け可能なコームアタッチメントであって、コームアタッチメントを切断ヘッドに取り付けるために第1のスナップフィットコネクタとスナップフィット接続によって係合するように設けられた第2のスナップフィットコネクタを有するコームアタッチメントと、を備え、当該第1のスナップフィットコネクタは、当該第2のスナップフィットコネクタと係合されたときに当該第1のスナップフィットコネクタが屈曲することができるように、屈曲する形状に形成されるか、屈曲する材料から作製されるか、又は屈曲するように支持されるか、のうち少なくとも1つである、除毛デバイス、特に電気シェーバー又は毛髪トリマーによって対処される。当該第1のスナップフィットコネクタの屈曲形態は、スナップフィット突出部の領域におけるより薄い材料厚さによって、又は屈曲を可能にする周囲領域の外部形状によって達成され得る。屈曲材料の一例は、スナップフィット又は突出部自体の周囲領域におけるゴム又はTPE弾性熱可塑性物質である。第1のスナップフィットコネクタは、追加的にあるいは代替的に、屈曲するように支持されてもよい。この場合、スナップフィット突出部は、少なくとも1つ以上のスロット又は自由空間がスナップフィット突出部に隣接して形成されるように、少なくともいくつかの側部においてハウジングの残部に接続されていない壁要素上に設けられてもよい。このような他のハウジング部品への接続の欠如は、例えば、スナップフィット突出部が設けられる屈曲タングを形成し得る。第1のスナップフィットコネクタが屈曲することを可能にする全てのこれら及び他の可能性は、代替的にあるいは組み合わせて提供されてもよい。このようなスナップフィット接続は、コームアタッチメント以外のアタッチメントによって提供されてもよいことに留意されたい。更に、本発明の文脈において、「第1のスナップフィットコネクタ」及び「第2のスナップフィットコネクタ」という用語は、そのような第1及び第2のスナップフィットコネクタのそれぞれのうちの少なくとも1つを指すことができるが、第1及び第2のスナップフィットコネクタの2つ、3つ、又はそれ以上の対も包含する。
【0006】
切断ヘッドに設けられた屈曲する第1のスナップフィットコネクタのこの構成は、いくつかの利点を提供する。通常、スナップフィットコネクタに屈曲性を与えることは、屈曲する壁と屈曲することが望まれない壁とを区別することを可能にするために、その厚さ又はかさばりを増加させることになる。切断ヘッドは、コームアタッチメントの寸法に何も追加することなく、そのための十分な空間を提供した。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】除毛デバイス、より具体的には、本発明によるコームを取り付けられた毛髪トリマーの斜視図である。
図2図1の除毛デバイスによる切断ヘッドから取り外された当該コームアタッチメントを有する切断ヘッドの斜視側面図である。
図3図1の除毛デバイスによる切断ヘッドから取り外された当該コームアタッチメントを有する切断ヘッドの分解図である。
図4図1の除毛デバイスによる当該コームアタッチメントの下面図である。
図5図1の除毛デバイスによる当該コームアタッチメントの斜視図である。
図6図1の除毛デバイスによる当該コームアタッチメントの背面図である。
図7図1の除毛デバイスによる切断ヘッドのハウジングの斜視図である。
図8図1の除毛デバイスによる切断ヘッドのハウジングの一部の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
有利な態様によれば、コームアタッチメント10は、前方側部13、上方皮膚側部14、内側毛髪切断ヘッド結合側部15、及び少なくとも1つの横方向側部16a、16bに少なくとも1列のコーム歯を備え、少なくとも1つの横方向側部16a、16bは壁部分18a、18bを備え、当該壁部分18a、18bは、壁部分の一方の側に指把持領域17a、17bが設けられ、壁部分18a、18bの反対側に第2のスナップフィットコネクタ11a、11bが設けられるように、外側に指把持領域17a、17b、内側に第2のスナップフィットコネクタ11を形成する。したがって、切断ヘッドに対してコームを取り付け及び取り外しするための指把持部分は、第2のスナップフィットコネクタが設けられる(コームアタッチメントの同じ壁部分の対向する側部にのみ設けられる)領域と同じ領域である。通常、アタッチメントを把持するために同時に指が当該スナップフィット接続部を押す場合、更なる設計機構を追加することなく、当該スナップフィット接続を解放することは困難である。
【0009】
当該除毛デバイスの別の態様によれば、コームアタッチメント10は、互いに反対側に2つの横方向側部16a、16b、2つの横方向側部16a、16bの各々に壁部分18a、18bを備え、壁部分18a、18bの各々は、外側に指把持領域17a、17bを備え、対向する内側に第2のスナップフィットコネクタ11a、11bを備える。したがって、コームアタッチメントは、当該コーム10を取り外すために横方向側部が把持されるか又は一緒に押圧されるとき、切断ヘッド4上にクランプされない。
【0010】
当該第2のスナップフィットコネクタ11a、11bは、第1のスナップフィットコネクタ9a、9bと比べて、屈曲性が低い形状に形成されるか、屈曲性が低い材料から作製されるか、又は低い屈曲性で支持されるか、のうち少なくとも1つである。これに関する一例によれば、第2のスナップフィットコネクタは、(第1のスナップフィットコネクタの材料、形状、又は支持体によって提供される屈曲性と比較して)コームに対して剛性であるか、あるいは屈曲性がないか、あるいは少なくとも屈曲性が低く、それにより、屈曲構造を提供するためにコームの幅に追加の空間が追加されないので、細長い横方向側部の設計が可能となる。
【0011】
更に、1つ以上の第2のスナップフィットコネクタ11a、11bは、壁部分18a、18bから突出する突出部19a、19bを備え、壁部分18a、18bは、第2のスナップフィットコネクタ11a、11bの突出部19a、19bに隣接して位置合わせされた案内レール突出部20a、20bを備え、それにより、第2のスナップフィットコネクタ11a、11bの突出部19a、19bと案内レール突出部20a、20bの両方が、切断ヘッド4への取り付け中にコームアタッチメント10をその内側横方向側部で案内するように機能する。一態様によれば、当該案内レール突出部20a、20bは、この用語が単数形で呼ばれるか複数形で呼ばれるかに関係なく、コームアタッチメント10の両方の対向する横方向側部の両方の壁部分に設けられ、その結果、好ましくは、第2のスナップフィットコネクタ11a、11bのスナップフィット突出部のそれぞれの隣に、リップ形状の案内レール突出部20a、20bが配置される。したがって、コームアタッチメント10を切断ヘッド4に取り付けるとき、第2のスナップフィットコネクタのスナップフィット突出部と案内レール突出部の両方が、コームを滑動経路内で案内する役割を果たす。
【0012】
コームアタッチメント10は、往復運動方向8に対して角度を付けられた又は垂直な方向21において切断ヘッド4に取り付け可能であるように設けられる。方向21は、コームアタッチメント10が取り付け中にそれに沿って滑動する前述の滑動経路によって設定される。
【0013】
切断ヘッド4は、上方皮膚側部21と、第1及び第2のブレード6、7の各々の前方端部23にある少なくとも1列の歯6a、7aと、当該第1のスナップフィットコネクタ9a、9bを設けられた少なくとも1つの横方向側部24a、24bと、を備える。
【0014】
除毛デバイスの一態様によれば、当該切断ヘッド4には、2つの対向する横方向側部24a、24bが設けられ、横方向側部24a、24bの各々には、当該第1のスナップフィットコネクタ9a、9bが設けられる。一対の第1のスナップフィットコネクタ9a、9bを有することは、切断ヘッド4とのコームのより安全な接続を確実にする。
【0015】
除毛デバイスの別の態様によれば、切断ヘッド4の少なくとも1つの側面24a、24bには窪み25a、25bが設けられ、第1のスナップフィットコネクタ9a、9bは当該窪み25a、25bから突出している。案内レール突出部、並びに切断ヘッド及びコームアタッチメントの一方の側部に関連して説明した他の特徴と同様に、他方の対向する側部にも同じ機構が設けられており、したがって、横方向側部の一方のみについて言及するとき、他方の側部にも、単数形の形式であることとは無関係に同じ構造が設けられている。したがって、案内レール突出部の裂け目は、切断ヘッド4の窪みによって画定される経路に沿って案内される。
【0016】
更に、除毛デバイスは、コームアタッチメント10を切断ヘッド4に取り付ける間に第2のスナップフィットコネクタ11a、11bを案内するための長手方向案内溝として付形された少なくとも1つの窪み25a、25bを含む。コームアタッチメント及び切断ヘッドは、第1のスナップフィットコネクタと第2のスナップフィットコネクタが互いに係合するまで、切断ヘッド4上へのコームアタッチメント10の案内された取り付けを可能にする、協働するキーとスロット構造を備える。これは、取り付け及び取り外しプロセスの取り扱いを容易にし、当該プロセス中のスナップフィットコネクタのねじれを回避する。
【0017】
一態様によれば、除毛デバイスは、屈曲タング26a、26b(それぞれ)によって支持される第1のスナップフィットコネクタ9a、9bを備える。したがって、第1のスナップフィットコネクタはそれぞれ、屈曲タングによって屈曲可能に支持され、かつ/又は屈曲可能に成形される。
【0018】
第1のスナップフィットコネクタ9a、9b(の各々)は、コームアタッチメント10の取り付け中に第2のスナップフィットコネクタ11a、11bによって押されたときに第1のスナップフィットコネクタ9a、9bが押し下げられるか又は移動することを可能にするために、少なくとも1つのスロット27a、27bによって、特に2つの対向するスロット27a、27bによって囲まれている、前述の請求項のいずれかに記載の除毛デバイス。したがって、第1のスナップフィットコネクタは、2つの対向する短辺及び2つの長辺におけるスロット27a、27bでの切断ヘッドハウジングへの接続によって、湾曲壁部分又は屈曲タングのビーム上に設けられる。これは、異なる材料の構成要素を使用することなく、第1のスナップコネクタの良好な屈曲性を保証する。
【0019】
2つの第1のスナップフィットコネクタ9a、9bは、コームアタッチメント10の接続中に互いに向かって移動又は屈曲し、より好ましくは、2つの第1のスナップフィットコネクタ9a、9bの移動又は屈曲方向29は、往復運動方向8に実質的に対応する。コームアタッチメントの第2のスナップフィットコネクタとの係合中に実質的に移動するのは、第1のスナップフィットコネクタだけである。第1のスナップフィットコネクタの突出部の移動方向は、可動ブレードの往復運動方向に対して平行であるか、又はわずかに傾斜している。
【0020】
第1のスナップフィットコネクタ9a、9bは、切断ヘッドハウジング30との一体型である。したがって、第1のスナップフィットコネクタは、切断ヘッドハウジングと同じ部品によって形成され、そのため、射出成形プロセスによってこのプラスチック部品を製造することが可能となる。
【0021】
更なる態様によれば、除毛キットが提供され、除毛キットは、本発明による当該除毛デバイスと、切断ヘッド4に解放可能に取り付け可能な他のコームアタッチメント10と、を備え、当該他のコームアタッチメントは、切断ヘッド4に他のコームアタッチメントを取り付けるために第1のスナップフィットコネクタ9a、9bとスナップフィット接続によって係合するように設けられた当該(同じ)第2のスナップフィットコネクタ11a、11bを有する。したがって、異なるアタッチメントが切断ヘッド4の同じスナップフィット接続構造に嵌合するように、より多くのコーム又は他のアタッチメントに、コームアタッチメント10のスナップフィット接続構造に対応するスナップフィット接続構造を設けてもよい。
【0022】
図1は、ハンドル2と、ハンドルに解放可能に接続され得るか、又はハンドル2に恒久的に接続され得る切断ヘッド4と、を有する体毛及び/又はひげ(body-and/or beard hear)トリミングデバイス1の斜視図を示す。ハンドル2には、ハンドル2の内部に設けられたモータ3をオン及びオフに切り替えるためのオンオフボタン31が設けられている。モータ3は、切断ヘッド4のカム32(図3参照)と接続可能な偏心部を有する駆動シャフトを備える。ハンドル2は、回転ホイール33又は毛髪トリミング長さを調整するための他の手段を更に備えてもよい。
【0023】
切断ヘッド4の上端部には、コームアタッチメント10が解放可能に取り付けられている。毛髪トリミング長さは、当該調整ホイール33によって、かつ/又は特定の毛髪トリミングニーズ又は異なる所望の毛髪切断長さのために提供され得る異なるコームアタッチメント10を切断ヘッドに取り付けることによって調整され得る。
【0024】
図2及び図3は、コームアタッチメント10が取り外された切断ヘッド4を示す。毛髪切断ヘッド4は、プラスチックから作製された切断ヘッドハウジング30と、ブレードユニット5とを有する。当該ハウジング30の下部34は、ハンドル2との接続領域として設けられている。当該ハウジング30の上部35は、切断ヘッド4がハンドル2に接続されているときに視認可能である。ハウジング30は、ブレードユニット5の静止ブレード6によってその上端部が閉鎖される中空部分である。静止ブレード6は、完全な金属又は金属歯を有するプラスチックから作製され得る。この場合、静止ブレード6はねじ36によって切断ヘッド4に接続されるが、他の接続も同様に可能である。
【0025】
ブレードユニット5の別の部分は、可動の第1のブレード7であり、この第1のブレード7は、モータ駆動シャフトの偏心部と係合してモータ3が動作しているときに、カム32と協働して、非可動の静止した第2のブレード6に対して横方向に前後に方向8(図1参照)に往復運動する。この移動方向8は、静止及び/又は可動ブレードの歯先6a、7aによって形成される毛髪切断エッジに平行である。両方の刃6、7は、その前方端部に毛髪切断歯の列を有する。
【0026】
図4図5及び図6は、異なる視点からのコームアタッチメント10を示しており、これらの図において上側の皮膚接触側部が下側として示されている。この皮膚接触側部14には、追加の複数の突出した毛髪コーミングリップ40が設けられている。
【0027】
コームアタッチメント10は、内側結合側部15が切断ヘッド4の皮膚側部21に近接又は接触するように、切断ヘッド4を覆うように成形されたスリーブのように形成される。コームアタッチメントは、デバイスが長手方向のコーム歯41の延長である方向39に移動される場合に、コーミング及び切断される毛髪と最初に接触する側部である前方側部13を有する。コーム歯41は、一列に整列され、ブレードユニット4の歯列を少なくとも部分的に覆う。(図1参照)。
【0028】
コームアタッチメント10のコーム歯を有する前方側部13に対して垂直に、かつこれに対して横方向に、壁部分18a、18bを有する2つの横方向側部16a、16bが設けられている。これらの壁部分18a、18bは、互いに対向する内側部を有し、当該内側部は、第2のスナップフィットコネクタ11a、11bとして機能する突出部19a、19bがそれぞれ設けられている。スナップフィット突出部19a、19bは、断面が略U字状又は略V字状に形成されている。これらのスナップフィット突出部19a、19bと整合して、長手方向リップ形状案内レール突出部20a、20bがまた壁部分18a、18bの内側に設けられている。壁部分18a、18bの各対向側には、横方向側部の内側ではなく外側に、それぞれ指把持領域17a、17bが設けられている。この指把持領域17a、17bは、把持を強化するための構造を任意選択で設けられてもよく、あるいは単に平坦であっても、把持テクスチャがなくてもよい。横方向側部16a、16b及び壁部分18a、18bは実質的に剛性である。第2のスナップフィットコネクタ11a、11bに屈曲構造を必要としないので、横方向側部16a、16bはあまり厚さを追加せず、したがってコームアタッチメントはあまりかさばらない。
【0029】
図7及び図8は、切断ヘッド4のハウジング30又はその一部を示す。切断ヘッド4は、2つの横方向側部24a、25bを有し、各横方向側部は、第1のスナップフィットコネクタ9a、9bを形成する実質的にV字形状又はU字形状の突出部を有する。スナップフィットコネクタ9a、9bは、長手方向タング26a、26b上に支持され、長手方向タング26a、26bは、その短辺でのみハウジング30の残部に接続される。したがって、タング26a、26bのそれぞれの両方の長辺にスロット27a、27bがあり、その結果、タングは、タングの長手方向の延長部に対して垂直である29の方向に実質的に押す力があるときに容易に屈曲及び湾曲される。この屈曲は、第1のスナップフィットコネクタと第2のスナップフィットコネクタの両方が、コーム10の取り付け及び取り外しの間に互いに係合及び係合解除され得ることを確実にする。上側の第2のスロット27a、27bは、図2に見られるように、第1の静止ブレード6とハウジングのタング26a、26bとの間の間隙によって形成される。
【0030】
図7及び図8に示されるように、第1のスナップフィットコネクタ9a、9b及びその支持タング26a、26bは、切断ヘッド4の周囲ハウジング30に対して窪んで配置される。更に、第2の静止ブレード6の幅の広がりは、第1のスナップフィットコネクタ及びそれを支持するタングの幅の広がりよりも大きいので、これらのスナップフィット部分も第2のブレード6に対して窪んでいる。その結果、溝又は窪み25a、25bが形成され、そこに第1のスナップフィットコネクタがわずかに突出する。
【0031】
コームアタッチメント10は、毛髪をトリミングするためのデバイスの移動方向39に対応し、第1のブレード及び/又はブレードユニット5の歯先によって形成される毛髪切断エッジの往復運動方向に実質的に垂直である方向21において切断ヘッド4に取り付けられる。コームアタッチメント10を切断ヘッド4上に摺動させるとき、コームアタッチメント10の内側15は、第2のブレード6の皮膚表面21上を摺動する。更に、コームアタッチメントの横方向側部において、コームは、第2のスナップフィットコネクタの突出部19a、19bと、切断ヘッドの溝又は窪み25a、25bに沿った後続の案内レール突出部20a、20bとを摺動係合させることによって、切断ヘッド4上にスリーブ状に取り付けられる。把持領域においてコーム10を保持しながら方向21にわずかに押すと、第1のスナップフィットコネクタ9a、9bは、コームアタッチメントの摺動方向21に垂直な方向29に離れるように屈曲する。コームアタッチメント10の把持領域は実質的に剛性であり、切断ヘッドの第1のスナップフィットコネクタは屈曲することができるので、指がコームアタッチメント10を把持するときに第1のスナップフィットコネクタは同じ方向29に、同じ領域17a、17bにおいて屈曲するが、同様に方向29における指把持による接触力は、スナップフィット接続の平滑な係合又は係合解除を相殺又は妨害することがない。
【0032】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示されない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-12-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
除毛デバイス、特に電気シェーバー又は毛髪トリマーであって、
-モータ(3)を有するハンドル(2)と、
-毛髪を切断するための第1及び第2のブレード(6、7)を備えたブレードユニット(5)を有する切断ヘッド(4)であって、前記ブレードユニット(5)は、前記第1及び第2のブレード(6、7)の少なくとも一方が他方に対して往復運動方向(8)に往復運動するように、前記モータ(3)によって駆動され、前記切断ヘッド(4)は、第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)を有する、切断ヘッド(4)と、
-前記切断ヘッド(4)に解放可能に取り付け可能なコームアタッチメント(10)であって、前記コームアタッチメント(10)を前記切断ヘッド(4)に取り付けるために前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)とスナップフィット接続によって係合するように設けられた第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を有する、コームアタッチメント(10)と、を備え、
-前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)と係合されたときに前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が屈曲することができるように、屈曲する形状に形成されるか、屈曲する材料から作製されるか、又は屈曲するように支持されるか、のうち少なくとも1つである、除毛デバイス。
【請求項2】
前記コームアタッチメント(10)は、前方側部(13)、上方皮膚側部(14)、内側毛髪切断ヘッド結合側部(15)、及び少なくとも1つの横方向側部(16a、16b)に少なくとも1列のコーム歯(12)を備え、前記少なくとも1つの横方向側部(16a、16b)は壁部分(18a、18b)を備え、前記壁部分(18a、18b)は、前記壁部分の一方の側に指把持領域(17a、17b)が設けられ、前記壁部分(18a、18b)の反対側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)が設けられるように、外側に前記指把持領域(17a、17b)、内側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を形成する、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項3】
前記コームアタッチメント(10)は、互いに対向する側に2つの横方向側部(16a、16b)を備え、前記2つの横方向側部(16a、16b)の各々に壁部分(18a、18b)を備え、前記壁部分(18a、18b)の各々は、外側に前記指把持領域(17a、17b)を備え、対向する内側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を備える、請求項2に記載の除毛デバイス。
【請求項4】
前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)は、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)と比べて、屈曲性が低い形状に形成されるか、屈曲性が低い材料から作製されるか、又は低い屈曲性で支持されるか、のうち少なくとも1つである、請求項1~3のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項5】
1つ以上の前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)は、前記壁部分(18a、18b)から突出する突出部(19a、19b)を備え、前記壁部分(18a、18b)は、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)の前記突出部(19a、19b)に隣接して位置合わせされた案内レール突出部(20a、20b)を備え、それにより、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)の前記突出部(19a、19b)と前記案内レール突出部(20a、20b)の両方が、前記切断ヘッド(4)への取り付け中に前記コームアタッチメント(10)をその内側の横方向側部で案内するように機能する、請求項2又は3に記載の除毛デバイス。
【請求項6】
前記コームアタッチメント(10)は、前記往復運動方向(8)に対して角度を付けられた方向又は垂直な方向において前記切断ヘッド(4)に取り付け可能であるように設けられる、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項7】
前記切断ヘッド(4)は、上方皮膚側部(21)と、前記第1及び第2のブレード(6、7)の各々の前方端部(23)にある少なくとも1列の歯(6a、7a)と、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)を設けられた少なくとも1つの横方向側部(24a、24b)と、を備える、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項8】
前記切断ヘッド(4)には、2つの対向する横方向側部(24a、24b)が設けられ、前記横方向側部(24a、24b)の各々には、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が設けられる、請求項7に記載の除毛デバイス。
【請求項9】
前記切断ヘッド(4)の前記少なくとも1つの横方向側部(24a、24b)には、窪み(25a、25b)が設けられ、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記窪み(25a、25b)から突出している、請求項7又は8に記載の除毛デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの窪み(25a、25b)は、前記コームアタッチメント(10)を前記切断ヘッド(4)に取り付ける間に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を案内するための長手方向案内溝として付形される、請求項9に記載の除毛デバイス。
【請求項11】
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、屈曲タング(26a、26b)によって支持される、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項12】
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記コームアタッチメント(10)の取り付け中に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)によって押されたときに前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が押し下げられるか又は移動することを可能にするために、少なくとも1つのスロット(27a、27b)によって、特に2つの対向するスロット(27a、27b)によって囲まれる、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項13】
2つの前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記コームアタッチメント(10)の接続中に互いに向かって移動又は屈曲し、より好ましくは、2つの前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)の移動又は屈曲方向(29)は、前記往復運動方向(8)に実質的に対応する、請求項8に記載の除毛デバイス。
【請求項14】
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、切断ヘッドハウジング(30)との一体型である、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項15】
請求項1に記載の除毛デバイスと、前記切断ヘッド(4)に解放可能に取り付け可能な他のコームアタッチメント(10)と、を備える除毛キットであって、前記他のコームアタッチメントは、前記切断ヘッド(4)に前記他のコームアタッチメントを取り付けるために前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)とスナップフィット接続によって係合するように設けられた前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を有する、除毛キット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示されない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
本発明は、以下の構成を含む。
[形態1]
除毛デバイス、特に電気シェーバー又は毛髪トリマーであって、
-モータ(3)を有するハンドル(2)と、
-毛髪を切断するための第1及び第2のブレード(6、7)を備えたブレードユニット(5)を有する切断ヘッド(4)であって、前記ブレードユニット(5)は、前記第1及び第2のブレード(6、7)の少なくとも一方が他方に対して往復運動方向(8)に往復運動するように、前記モータ(3)によって駆動され、前記切断ヘッド(4)は、第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)を有する、切断ヘッド(4)と、
-前記切断ヘッド(4)に解放可能に取り付け可能なコームアタッチメント(10)であって、前記コームアタッチメント(10)を前記切断ヘッド(4)に取り付けるために前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)とスナップフィット接続によって係合するように設けられた第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を有する、コームアタッチメント(10)と、を備え、
-前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)と係合されたときに前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が屈曲することができるように、屈曲する形状に形成されるか、屈曲する材料から作製されるか、又は屈曲するように支持されるか、のうち少なくとも1つである、除毛デバイス。
[形態2]
前記コームアタッチメント(10)は、前方側部(13)、上方皮膚側部(14)、内側毛髪切断ヘッド結合側部(15)、及び少なくとも1つの横方向側部(16a、16b)に少なくとも1列のコーム歯(12)を備え、前記少なくとも1つの横方向側部(16a、16b)は壁部分(18a、18b)を備え、前記壁部分(18a、18b)は、前記壁部分の一方の側に指把持領域(17a、17b)が設けられ、前記壁部分(18a、18b)の反対側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)が設けられるように、外側に前記指把持領域(17a、17b)、内側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を形成する、形態1として記載の除毛デバイス。
[形態3]
前記コームアタッチメント(10)は、互いに対向する側に2つの横方向側部(16a、16b)を備え、前記2つの横方向側部(16a、16b)の各々に壁部分(18a、18b)を備え、前記壁部分(18a、18b)の各々は、外側に前記指把持領域(17a、17b)を備え、対向する内側に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を備える、形態2として記載の除毛デバイス。
[形態4]
前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)は、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)と比べて、屈曲性が低い形状に形成されるか、屈曲性が低い材料から作製されるか、又は低い屈曲性で支持されるか、のうち少なくとも1つである、形態1~3のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態5]
1つ以上の前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)は、前記壁部分(18a、18b)から突出する突出部(19a、19b)を備え、前記壁部分(18a、18b)は、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)の前記突出部(19a、19b)に隣接して位置合わせされた案内レール突出部(20a、20b)を備え、それにより、前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)の前記突出部(19a、19b)と前記案内レール突出部(20a、20b)の両方が、前記切断ヘッド(4)への取り付け中に前記コームアタッチメント(10)をその内側の横方向側部で案内するように機能する、形態2又は3として記載の除毛デバイス。
[形態6]
前記コームアタッチメント(10)は、前記往復運動方向(8)に対して角度を付けられた方向又は垂直な方向において前記切断ヘッド(4)に取り付け可能であるように設けられる、形態1~5のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態7]
前記切断ヘッド(4)は、上方皮膚側部(21)と、前記第1及び第2のブレード(6、7)の各々の前方端部(23)にある少なくとも1列の歯(6a、7a)と、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)を設けられた少なくとも1つの横方向側部(24a、24b)と、を備える、形態1~6のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態8]
前記切断ヘッド(4)には、2つの対向する横方向側部(24a、24b)が設けられ、前記横方向側部(24a、24b)の各々には、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が設けられる、形態7として記載の除毛デバイス。
[形態9]
前記切断ヘッド(4)の前記少なくとも1つの横方向側部(24a、24b)には、窪み(25a、25b)が設けられ、前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記窪み(25a、25b)から突出している、形態7又は8として記載の除毛デバイス。
[形態10]
前記少なくとも1つの窪み(25a、25b)は、前記コームアタッチメント(10)を前記切断ヘッド(4)に取り付ける間に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を案内するための長手方向案内溝として付形される、形態9として記載の除毛デバイス。
[形態11]
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、屈曲タング(26a、26b)によって支持される、形態1~10のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態12]
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記コームアタッチメント(10)の取り付け中に前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)によって押されたときに前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)が押し下げられるか又は移動することを可能にするために、少なくとも1つのスロット(27a、27b)によって、特に2つの対向するスロット(27a、27b)によって囲まれる、形態1~11のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態13]
2つの前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、前記コームアタッチメント(10)の接続中に互いに向かって移動又は屈曲し、より好ましくは、2つの前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)の移動又は屈曲方向(29)は、前記往復運動方向(8)に実質的に対応する、形態8~12のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態14]
前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)は、切断ヘッドハウジング(30)との一体型である、形態1~13のいずれかとして記載の除毛デバイス。
[形態15]
形態1~14のいずれかとして記載の除毛デバイスと、前記切断ヘッド(4)に解放可能に取り付け可能な他のコームアタッチメント(10)と、を備える除毛キットであって、前記他のコームアタッチメントは、前記切断ヘッド(4)に前記他のコームアタッチメントを取り付けるために前記第1のスナップフィットコネクタ(9a、9b)とスナップフィット接続によって係合するように設けられた前記第2のスナップフィットコネクタ(11a、11b)を有する、除毛キット。

【国際調査報告】