(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
F03B 13/26 20060101AFI20240621BHJP
F03D 7/04 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
F03B13/26
F03D7/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579745
(86)(22)【出願日】2022-04-21
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 CN2022088096
(87)【国際公開番号】W WO2023077736
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】202111292717.4
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520154254
【氏名又は名称】江蘇科技大学
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
【住所又は居所原語表記】No.2 Mengxi Road,Zhenjiang,Jiangsu 212003,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】殷 宝吉
(72)【発明者】
【氏名】成 詩豪
(72)【発明者】
【氏名】張 建
(72)【発明者】
【氏名】蘇 世杰
(72)【発明者】
【氏名】王 子威
(72)【発明者】
【氏名】辛 伯▲ユー▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 文星
(72)【発明者】
【氏名】顔 静
【テーマコード(参考)】
3H074
3H178
【Fターム(参考)】
3H074AA06
3H074BB19
3H074CC16
3H178AA03
3H178AA40
3H178AA43
3H178BB01
3H178CC25
3H178DD70X
(57)【要約】
本発明は、タービン、タービンの横振動運動実験を駆動する横振動運動プラットフォーム、横振動運動プラットフォームの運動を駆動する縦振動運動プラットフォームを含み、タービンは、横振動運動プラットフォームと縦振動運動プラットフォームの下方にあり、横振動運動プラットフォームは、横振動エネルギー蓄積装置を含み、縦振動運動プラットフォームは、縦振動エネルギー蓄積装置を含み、横振動/縦振動エネルギー蓄積装置には、いずれも案内棒、エネルギー蓄積スライダー、ばねが設けられ、エネルギー蓄積スライダーは案内棒に摺動し、ばねは、案内棒の外側を囲んで、運動プラットフォームとエネルギー蓄積スライダーを接続し、エネルギー蓄積スライダーはタービン/運動プラットフォームに接続されるエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置を開示する。タービンは、横振動又は縦振動が発生する際、ばねは伸びる/縮むことを通してエネルギーを蓄え、復路で蓄えられたエネルギーが動力を提供する。ばねをエネルギー蓄積素子として利用することは、横/縦振動の運動におけるピーク値を効果的に低減する。また、ばねの選択によって、様々な弾性係数が得られ、したがって、様々な周波数の振動運動に適する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービン(1)、縦振動運動プラットフォーム、タービン(1)の横振動運動実験を駆動する横振動運動プラットフォームを含み、前記縦振動運動プラットフォームは、横振動運動プラットフォームの運動を駆動し、したがって、タービン(1)の縦振動運動実験を駆動し、前記タービン(1)は、横振動運動プラットフォームと縦振動運動プラットフォームの下方にあるエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置であって、
前記横振動運動プラットフォームは、横振動エネルギー蓄積装置を含み、前記横振動エネルギー蓄積装置は、複数の横振動エネルギー蓄積ユニット(78)を含み、前記横振動エネルギー蓄積ユニット(78)は、横振動案内棒(47)、横振動エネルギー蓄積スライダー(44)、横振動ばね(48)を含み、前記横振動案内棒(47)が横振動運動プラットフォームに設けられ、かつ横振動案内棒(47)の延在方向はタービン(1)の横振動運動方向に平行であり、前記横振動エネルギー蓄積スライダー(44)は横振動案内棒(47)に摺動し、横振動ばね(48)は横振動案内棒(47)に外嵌され、かつ横振動ばね(48)の一端が横振動運動プラットフォームに固定して接続され、他端が横振動エネルギー蓄積スライダー(44)に固定して接続され、横振動エネルギー蓄積スライダー(44)はタービン(1)に接続されてタービン(1)とともに横に移動し、前記縦振動運動プラットフォームは縦振動エネルギー蓄積装置を含み、縦振動エネルギー蓄積装置は、複数の縦振動エネルギー蓄積ユニット(79)を含み、前記縦振動エネルギー蓄積ユニット(79)は、縦振動案内棒(71)、縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)、縦振動ばね(70)を含み、前記縦振動案内棒(71)は縦振動運動プラットフォームに設けられ、かつ縦振動案内棒(71)の延在方向はタービン(1)の縦振動運動方向に平行であり、前記縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)は縦振動案内棒(71)に摺動し、縦振動ばね(70)は縦振動案内棒(71)に外嵌され、かつ縦振動ばね(70)の一端が縦振動運動プラットフォームに接続され、他端が縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)に固定して接続され、縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)は横振動運動プラットフォームに接続されて、横振動運動プラットフォームとともに縦に移動し、前記横振動案内棒(47)の延在方向は縦振動案内棒(71)の延在方向に垂直であることを特徴とするエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項2】
前記縦振動エネルギー蓄積装置は調整装置を含み、前記調整装置は、調整ねじ棒(77)、調整モーター(75)、ナットスライダー(73)、複数の始点スライダー(69)を含み、前記調整モーター(75)は縦振動運動プラットフォームに固定して設置され、調整モーター(75)は調整ねじ棒(77)を回転させるように駆動し、調整ねじ棒(77)にナットスライダー(73)が設けられ、前記ナットスライダー(73)は調整ねじ棒(77)に螺接され、調整ねじ棒(77)は回転しながら、前記ナットスライダー(73)を、調整ねじ棒(77)の延在方向に沿って並進させるように駆動し、各前記縦振動案内棒(71)に1つの始点スライダー(69)が設けられ、前記始点スライダー(69)が縦振動案内棒(71)に沿って摺動し、すべての始点スライダー(69)はナットスライダー(73)に固定して接続され、前記縦振動ばね(70)の一端に縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)が接続され、他端は始点スライダー(69)に接続されることを通して縦振動運動プラットフォームに接続されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項3】
前記横振動運動プラットフォームは、横振動第1フレーム(28)、横振動第2フレーム(29)、横振動駆動装置をさらに含み、前記タービン(1)は横振動第1フレーム(28)に固定して接続され、横振動第2フレーム(29)内に複数の第1スライドレール(32)が設けられ、横振動第1フレーム(28)は第1スライドレール(32)に取り付けられ、前記横振動駆動装置は、横振動第1フレーム(28)を第1スライドレール(32)に摺動させるように駆動することに用いられ、前記横振動案内棒(47)と横振動第2フレーム(29)は固定して接続され、横振動案内棒(47)の延在方向は第1スライドレール(32)の延在方向に平行であることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項4】
前記横振動駆動装置は、横振動駆動モーター(31)、横振動駆動ねじ棒(37)、横振動駆動スライダー(41)、横振動ねじ棒スライダー(35)、第1ねじ棒モーター(36)を含み、前記横振動第1フレーム(28)には、その摺動方向に垂直な横振動駆動スライドレール(42)が設けられ、横振動スライドレール(42)に横振動駆動スライダー(41)が取り付けられ、横振動駆動スライダー(41)は横振動駆動ねじ棒(37)の一端に接続され、前記横振動駆動ねじ棒(37)に横振動ねじ棒スライダー(35)が設けられ、横振動ねじ棒スライダー(35)は横振動駆動ねじ棒(37)に螺接され、前記第1ねじ棒モーター(36)は横振動駆動ねじ棒(37)を回転させるように駆動し、横振動駆動ねじ棒(37)は回転しながら、横振動ねじ棒スライダー(35)を、横振動駆動ねじ棒(37)に沿って移動させるように駆動し、前記横振動駆動モーター(31)の出力軸が横振動ねじ棒スライダー(35)に固定して接続され、横振動駆動モーター(31)の出力軸の延在方向は、横振動駆動ねじ棒(37)の延在方向に垂直であり、前記横振動駆動モーター(31)は、横振動駆動ねじ棒(37)を揺動させるように駆動し、横振動駆動ねじ棒(37)は揺動しながら、横振動駆動スライダー(41)を、横振動駆動スライドレール(42)に摺動させるように駆動し、したがって、横振動第1フレーム(28)を第1スライドレール(32)に摺動させるように駆動することを特徴とする請求項3に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項5】
前記横振動エネルギー蓄積ユニット(78)は横振動エネルギー蓄積切換装置を含み、前記横振動エネルギー蓄積切換装置は、第1電磁石伸縮棒(43)と第2電磁石伸縮棒(45)を含み、前記第1電磁石伸縮棒(43)の固定端が横振動第2フレーム(29)に固定され、第2電磁石伸縮棒(45)の固定端が横振動第1フレーム(28)に固定され、前記横振動エネルギー蓄積スライダー(44)には、第1接続孔と第2接続孔が設けられ、前記第1電磁石伸縮棒(43)が通電されると、第1電磁石伸縮棒(43)の出力端が横振動エネルギー蓄積スライダー(44)の第1接続孔に接続され、前記第2電磁石伸縮棒(45)が通電されると、第2電磁石伸縮棒(45)の出力端が横振動エネルギー蓄積スライダー(44)の第2接続孔に接続され、第1電磁石伸縮棒(43)と第2電磁石伸縮棒(45)は同時に通電されないことを特徴とする請求項4に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項6】
前記縦振動運動プラットフォームは、縦振動フレーム(49)、縦振動駆動装置をさらに含み、縦振動フレーム(49)内に複数の第2スライドレール(53)が設けられ、横振動第2フレーム(29)は第2スライドレール(53)に取り付けられ、前記縦振動駆動装置は、横振動第2フレーム(29)を第2スライドレール(53)に摺動させるように駆動することに用いられ、前記縦振動案内棒(71)と縦振動フレーム(49)は固定して接続され、縦振動案内棒(71)の延在方向は第2スライドレール(53)の延在方向に平行であることを特徴とする請求項5に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項7】
前記縦振動駆動装置は、縦振動駆動モーター(58)、縦振動駆動ねじ棒(62)、縦振動駆動スライダー(66)、縦振動ねじ棒スライダー(60)、第2ねじ棒モーター(61)を含み、前記横振動第2フレーム(29)には、その摺動方向に垂直な縦振動駆動スライドレール(67)が設けられ、縦振動駆動スライドレール(67)に縦振動駆動スライダー(66)が取り付けられ、縦振動駆動スライダー(66)は縦振動駆動ねじ棒(62)の一端に接続され、前記縦振動駆動ねじ棒(62)に縦振動ねじ棒スライダー(60)が設けられ、縦振動ねじ棒スライダー(60)は縦振動駆動ねじ棒(62)に螺接され、前記第2ねじ棒モーター(61)は縦振動駆動ねじ棒(62)を回転させるように駆動し、縦振動駆動ねじ棒(62)は回転しながら、縦振動ねじ棒スライダー(60)を、縦振動駆動ねじ棒(62)に沿って移動させるように駆動し、前記縦振動駆動モーター(58)の出力軸が縦振動ねじ棒スライダー(60)に固定して接続され、縦振動駆動モーター(58)の出力軸の延在方向は縦振動駆動ねじ棒(62)の延在方向に垂直であり、前記縦振動駆動モーター(58)は、縦振動駆動ねじ棒(62)を揺動させるように駆動し、縦振動駆動ねじ棒(62)は揺動しながら、縦振動駆動スライダー(66)を、縦振動駆動スライドレール(67)に摺動させるように駆動し、したがって、横振動第2フレーム(29)を第2スライドレール(53)に摺動させるように駆動することを特徴とする請求項6に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項8】
前記縦振動エネルギー蓄積ユニット(79)は、縦振動エネルギー蓄積切換装置を含み、前記縦振動エネルギー蓄積切換装置は、第3電磁石伸縮棒(54)と第4電磁石伸縮棒(55)を含み、前記第3電磁石伸縮棒(54)の固定端が縦振動フレーム(49)に固定され、第4電磁石伸縮棒(55)の固定端が横振動第2フレーム(29)に固定され、前記縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)には、第3接続孔と第4接続孔が設けられ、前記第3電磁石伸縮棒(54)が通電されると、第3電磁石伸縮棒(54)の出力端が縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)の第3接続孔に接続され、前記第4電磁石伸縮棒(55)が通電されると、第4電磁石伸縮棒(55)の出力端が縦振動エネルギー蓄積スライダー(72)の第4接続孔に接続され、第3電磁石伸縮棒(54)と第4電磁石伸縮棒(55)は同時に通電されないことを特徴とする請求項7に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項9】
前記タービン(1)はパドルブレード(4)と、主軸(5)と固定キャビンとを含み、前記固定キャビン内にトルクゲージ(18)と発電機(23)が設けられ、パドルブレード(4)は主軸(5)を介してトルクゲージ(18)の一端に固定して接続され、トルクゲージ(18)の他端が発電機(23)の入力軸に固定して接続されることを特徴とする請求項8に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置の制御方法であって、
実験の要件によって横振動駆動モーター(31)の回転速度w
1を確定するステップS1と、
横振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k
1,k
1=m
1w
1
2を確定し、ここで、m
1は横振動運動プラットフォームの全体の質量であるステップS2と、
一部又はすべての第2電磁石伸縮棒(45)を選んで通電を行い、横振動エネルギー蓄積装置の弾性係数をk
1にするステップS3と、
実験の要件によって縦振動駆動モーター(58)の回転速度w
2を確定するステップS4と、
縦振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k
2,k
2=m
2w
2
2を確定し、ここで、m
2は縦振動運動プラットフォームの全体の質量であるステップS5と、
一部又はすべての第4電磁石伸縮棒(55)を選んで通電を行い、それにより縦振動エネルギー蓄積装置の弾性係数をk
2にするステップS6と、
エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置は、実験を行う際に等速度直線運動を行い、実験の要件によって走行速度Bを確定するステップS7と、
走行速度Bに基づいて始点スライダー(69)の初期位置に対する移動距離Dを確定し、数式は、Bc+Dk
2=0であり、ここで、cは抵抗係数であるステップS8と、
エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置は、横振動駆動モーター(31)の回転速度w
1、縦振動駆動モーター(58)の回転速度w
2、走行速度Bを実験の要件として、タービン(1)の横振動と縦振動の実験を行うステップS9と、を含むことを特徴とするエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タービン実験装置に関し、具体的に、エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
世界中で資源不足や環境汚染の問題がますます顕著になっているため、世界各国が従来の化石エネルギーに代わる新しいエネルギーを見つけるようと努力し、従来の化石エネルギーに取って代わることができるさまざまな新エネルギーの中で、潮汐エネルギーは、豊富な蓄蔵量、安定した負荷、強力な予測可能性という利点により、最も潜在的な新エネルギーの1つになり、したがって、潮汐エネルギーの合理的な開発と利用は、地球規模の資源危機と環境汚染の問題を緩和する上で非常に重要である。
【0003】
潮汐エネルギータービンは、潮汐エネルギーの開発と利用の分野における重要なエネルギー変換装置である。インペラの回転軸と水流速度の方向とが平行であるか垂直であるかに応じて、潮汐エネルギータービンは水平軸潮汐エネルギータービンと垂直軸潮汐エネルギータービンに分けられる。潮汐エネルギー発電装置は、支持体のさまざまな形態に応じて、底座型、杭型、浮動型に分けることができる。杭型と底座型の潮汐エネルギータービンは、海底に設置されるため、設置と維持のコストが高く、浮動型潮汐エネルギータービンは、水面に設置され、水面の流速が大きく、抽出可能なエネルギーが高く、かつ設置と維持のコストが低く、そのため、浮動型潮汐エネルギータービンは広く注目を集めている。タービンが潮汐エネルギーと電気エネルギーを変換するとき、海流と波の影響を受けるため、タービンを支持体運動シミュレーションプラットフォームに固定することを通して、タービンが潮流の中での運動をシミュレートし、さらに、潮汐エネルギーと電気エネルギーの変換をより適切に実現する方法に関する研究は今まで広く注目を集めている。
【0004】
従来技術において、例えば、特許CN105134472Aは、係留運動型の潮汐発電実験装置を開示し、該特許における耐荷重ケーブルを利用して係留を行う実験装置は、潮流の流速を増幅する効果を果たすことができるが、該実験装置内のプラットフォームは固定状態であるため、海流の干渉によるタービン支持体の縦方向及び横方向の運動をシミュレートすることは困難である。別の例として、特許CN202010842014.3は、浮動型の水平軸タービンの実験装置を開示し、この特許は、タービン実験プラットフォームを設計し、タービンが潮流によって駆動される過程における波や乱流などの高周波擾乱をシミュレートするが、該実験装置の振幅半径は固定されており、様々な振幅の横方向及び縦方向の運動をシミュレートすることは困難であり、それが利用するガイドレールはすべて片側ガイドレールであり、応力が不均一になりやすく、実験装置に必要な駆動力のピーク値も大きい。
【発明の概要】
【0005】
発明の目的は以下のとおりである。上記欠点に鑑みて、本発明は、支持体運動プラットフォームに必要な駆動力のピーク値を低減するエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置を提供する。
【0006】
本発明は、上記実験装置の制御方法をさらに提供する。
【0007】
技術的解決手段は以下のとおりである。上記問題を解決するように、本発明は、タービン、縦振動運動プラットフォーム、タービンの横振動運動実験を駆動する横振動運動プラットフォームを含むエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置を用い、前記縦振動運動プラットフォームは、横振動運動プラットフォームの運動を駆動し、したがって、タービンの縦振動運動を駆動し、前記タービンは、横振動運動プラットフォームと縦振動運動プラットフォームの下方にあり、前記横振動運動プラットフォームは、横振動エネルギー蓄積装置を含み、前記横振動エネルギー蓄積装置は、複数の横振動エネルギー蓄積ユニットを含み、前記横振動エネルギー蓄積ユニットは、横振動案内棒、横振動エネルギー蓄積スライダー、横振動ばねを含み、前記横振動案内棒が横振動運動プラットフォームに設けられ、かつ横振動案内棒の延在方向はタービンの横振動運動方向に平行であり、前記横振動エネルギー蓄積スライダーは横振動案内棒に摺動し、横振動ばねは横振動案内棒に外嵌され、かつ横振動ばねの一端が横振動運動プラットフォームに固定して接続され、他端が横振動エネルギー蓄積スライダーに固定して接続され、横振動エネルギー蓄積スライダーはタービンに接続されてタービンとともに横に移動し、前記縦振動運動プラットフォームは縦振動エネルギー蓄積装置を含み、縦振動エネルギー蓄積装置は、複数の縦振動エネルギー蓄積ユニットを含み、前記縦振動エネルギー蓄積ユニットは、縦振動案内棒、縦振動エネルギー蓄積スライダー、縦振動ばねを含み、前記縦振動案内棒は縦振動運動プラットフォームに設けられ、かつ縦振動案内棒の延在方向はタービンの縦振動運動方向に平行であり、前記縦振動エネルギー蓄積スライダーは縦振動案内棒に摺動し、縦振動ばねは縦振動案内棒に外嵌され、かつ縦振動ばねの一端が縦振動運動プラットフォームに接続され、他端が縦振動エネルギー蓄積スライダーに固定して接続され、縦振動エネルギー蓄積スライダーは横振動運動プラットフォームに接続されて、横振動運動プラットフォームとともに縦に移動し、前記横振動案内棒の延在方向は縦振動案内棒の延在方向に垂直である。
【0008】
さらに、前記縦振動エネルギー蓄積装置は調整装置を含み、前記調整装置は、調整ねじ棒、調整モーター、ナットスライダー、複数の始点スライダーを含み、前記調整モーターは縦振動運動プラットフォームに固定して設置され、調整モーターは調整ねじ棒を回転させるように駆動し、調整ねじ棒にナットスライダーが設けられ、前記ナットスライダーは調整ねじ棒に螺接され、調整ねじ棒は回転しながら、ナットスライダーを、調整ねじ棒の延在方向に沿って並進させるように駆動し、各前記縦振動案内棒に1つの始点スライダーが設けられ、前記始点スライダーが縦振動案内棒に沿って摺動し、すべての始点スライダーはナットスライダーに固定して接続され、前記縦振動ばねの一端に縦振動エネルギー蓄積スライダーが接続され、他端は始点スライダーに接続されることを通して縦振動運動プラットフォームに接続される。
【0009】
さらに、前記横振動運動プラットフォームは、横振動第1フレーム、横振動第2フレーム、横振動駆動装置をさらに含み、前記タービンは横振動第1フレームに固定して接続され、横振動第2フレーム内に複数の第1スライドレールが設けられ、横振動第1フレームは第1スライドレールに取り付けられ、前記横振動駆動装置は、横振動第1フレームを第1スライドレールに摺動させるように駆動することに用いられ、前記横振動案内棒と横振動第2フレームは固定して接続され、横振動案内棒の延在方向は第1スライドレールの延在方向に平行である。
【0010】
さらに、前記横振動駆動装置は、横振動駆動モーター、横振動駆動ねじ棒、横振動駆動スライダー、横振動ねじ棒スライダー、第1ねじ棒モーターを含み、前記横振動第1フレームには、その摺動方向に垂直な横振動駆動スライドレールが設けられ、横振動スライドレールに横振動駆動スライダーが取り付けられ、横振動駆動スライダーは横振動駆動ねじ棒の一端に接続され、前記横振動駆動ねじ棒に横振動ねじ棒スライダーが設けられ、横振動ねじ棒スライダーは横振動駆動ねじ棒に螺接され、前記第1ねじ棒モーターは横振動駆動ねじ棒を回転させるように駆動し、横振動駆動ねじ棒は回転しながら、横振動ねじ棒スライダーを、横振動駆動ねじ棒に沿って移動させるように駆動し、前記横振動駆動モーターの出力軸が横振動ねじ棒スライダーに固定して接続され、横振動駆動モーターの出力軸の延在方向は、横振動駆動ねじ棒の延在方向に垂直であり、前記横振動駆動モーターは、横振動駆動ねじ棒を揺動させるように駆動し、横振動駆動ねじ棒は揺動しながら、横振動駆動スライダーを、横振動駆動スライドレールに摺動させるように駆動し、したがって、横振動第1フレームを第1スライドレールに摺動させるように駆動する。
【0011】
さらに、前記横振動エネルギー蓄積ユニットは横振動エネルギー蓄積切換装置を含み、前記横振動エネルギー蓄積切換装置は、第1電磁石伸縮棒と第2電磁石伸縮棒を含み、前記第1電磁石伸縮棒の固定端が横振動第2フレームに固定され、第2電磁石伸縮棒の固定端が横振動第1フレームに固定され、前記横振動エネルギー蓄積スライダーには、第1接続孔と第2接続孔が設けられ、前記第1電磁石伸縮棒が通電されると、第1電磁石伸縮棒の出力端が横振動エネルギー蓄積スライダーの第1接続孔に接続され、前記第2電磁石伸縮棒が通電されると、第2電磁石伸縮棒の出力端が横振動エネルギー蓄積スライダーの第2接続孔に接続され、第1電磁石伸縮棒と第2電磁石伸縮棒は同時に通電されない。
【0012】
さらに、前記縦振動運動プラットフォームは、縦振動フレーム、縦振動駆動装置をさらに含み、縦振動フレーム内に複数の第2スライドレールが設けられ、横振動第2フレームは第2スライドレールに取り付けられ、前記縦振動駆動装置は、横振動第2フレームを第2スライドレールに摺動させるように駆動することに用いられ、前記縦振動案内棒と縦振動フレームは固定して接続され、縦振動案内棒の延在方向は第2スライドレールの延在方向に平行である。
【0013】
さらに、前記縦振動駆動装置は、縦振動駆動モーター、縦振動駆動ねじ棒、縦振動駆動スライダー、縦振動ねじ棒スライダー、第2ねじ棒モーターを含み、前記横振動第2フレームには、その摺動方向に垂直な縦振動駆動スライドレールが設けられ、縦振動駆動スライドレールに縦振動駆動スライダーが取り付けられ、縦振動駆動スライダーは縦振動駆動ねじ棒の一端に接続され、前記縦振動駆動ねじ棒に縦振動ねじ棒スライダーが設けられ、縦振動ねじ棒スライダーは縦振動駆動ねじ棒に螺接され、前記第2ねじ棒モーターは縦振動駆動ねじ棒を回転させるように駆動し、縦振動駆動ねじ棒は回転しながら、縦振動ねじ棒スライダーを、縦振動駆動ねじ棒に沿って移動させるように駆動し、前記縦振動駆動モーターの出力軸が縦振動ねじ棒スライダーに固定して接続され、縦振動駆動モーターの出力軸の延在方向は縦振動駆動ねじ棒の延在方向に垂直であり、前記縦振動駆動モーターは、縦振動駆動ねじ棒を揺動させるように駆動し、縦振動駆動ねじ棒は揺動しながら、縦振動駆動スライダーを、縦振動駆動スライドレールに摺動させるように駆動し、したがって、横振動第2フレームを第2スライドレールに摺動させるように駆動する。
【0014】
さらに、前記縦振動エネルギー蓄積ユニットは、縦振動エネルギー蓄積切換装置を含み、前記縦振動エネルギー蓄積切換装置は、第3電磁石伸縮棒と第4電磁石伸縮棒を含み、前記第3電磁石伸縮棒の固定端が縦振動フレームに固定され、第4電磁石伸縮棒の固定端が横振動第2フレームに固定され、前記縦振動エネルギー蓄積スライダーには、第3接続孔と第4接続孔が設けられ、前記第3電磁石伸縮棒が通電されると、第3電磁石伸縮棒の出力端が縦振動エネルギー蓄積スライダーの第3接続孔に接続され、前記第4電磁石伸縮棒が通電されると、第4電磁石伸縮棒の出力端が縦振動エネルギー蓄積スライダーの第4接続孔に接続され、第3電磁石伸縮棒と第4電磁石伸縮棒は同時に通電されない。
【0015】
さらに、前記タービンは、パドルブレードと、主軸と固定キャビンとを含み、前記固定キャビン内にトルクゲージと発電機が設けられ、パドルブレードは主軸を介してトルクゲージの一端に固定して接続され、トルクゲージの他端が発電機の入力軸に固定して接続される。
【0016】
本発明は、エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置の制御方法をさらに用い、
実験の要件によって横振動駆動モーターの回転速度w1を確定するステップ(1)と、
横振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k1,k1=m1w1
2を確定するステップ(2)と、
一部又はすべての第2電磁石伸縮棒を選んで通電を行い、横振動エネルギー蓄積装置の弾性係数をk1にするステップ(3)と、
実験の要件によって縦振動駆動モーターの回転速度w2を確定するステップ(4)と、
縦振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k2,k2=m2w2
2を確定するステップ(5)と、
一部又はすべての第4電磁石伸縮棒を選んで通電を行い、縦振動エネルギー蓄積装置の弾性係数をk2にするステップ(6)と、
エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置は、実験を行う際に等速度直線運動を行い、実験の要件によって走行速度Bを確定するステップ(7)と、
走行速度Bに基づいて始点スライダーの初期位置に対する移動距離Dを確定し、数式はBc+Dk2=0であるステップ(8)と、
エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置は、横振動駆動モーターの回転速度w1、縦振動駆動モーターの回転速度w2、走行速度Bを実験の要件として、タービンの横振動と縦振動の実験を行うステップ(9)とを含む。
【0017】
有益な効果は以下のとおりである。本発明は、従来技術に比べて、タービンは、横振動又は縦振動運動が発生する際、横振動ばね又は縦振動ばねが伸びたり縮んだりすることを通してエネルギーを蓄え、タービンが戻るとき、蓄えられたエネルギーが動力を提供することができる。ばねをエネルギー蓄積素子として利用すると、横振動又は縦振動の運動における駆動力のピーク値を効果的に低減できる。また、異なるばねを選択することにより、異なる弾性係数を構築でき、したがって、異なる周波数での振動運動に合わせる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の実験装置の全体構造の概略図である。
【
図2】
図2は、フレームの外側止め板を取り外した本発明の装置の全体概略図である。
【
図4】
図4は、本発明のインペラの構造の概略図である。
【
図5】
図5は、本発明の横振動運動プラットフォームが力タービンと接続される正面図である。
【
図7】
図7は、
図5におけるA-Aの断面図、即ち横振動エネルギー蓄積ユニットの構造の概略図である。
【
図8】
図8は、本発明の縦振動運動プラットフォームの正面図である。
【
図10】
図10は、本発明の縦振動エネルギー蓄積装置の構造の概略図である。
【
図11】
図11は、機械的エネルギー蓄積装置なしの本発明の横振動運動プラットフォームの機構運動の簡略図である。
【
図12】
図12は、機械的エネルギー蓄積装置付きの本発明の横振動運動プラットフォームの機構運動の簡略図である。
【
図13】
図13は、機械的エネルギー蓄積装置なしの本発明の縦振動運動プラットフォームの機構運動の簡略図である。
【
図14】
図14は、機械的エネルギー蓄積装置付きの本発明の縦振動運動プラットフォームの機構運動の簡略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施例1
図1と
図2に示されるように、本実施例におけるタービン1、横振動運動プラットフォーム、縦振動運動プラットフォームを含むエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置である。
図5と
図6に示されるように、横振動運動プラットフォームは、横振動第1フレーム28、横振動第2フレーム29、横振動駆動装置、横振動エネルギー蓄積装置を含み、タービン1はカラム27を介して横振動第1フレーム28に固定して接続され、タービン1は横振動第1フレーム28の運動に伴って運動し、横振動第2フレーム29内の上下にいずれも第1スライドレール32が水平に設置され、本実施例において、上下にいずれも二重の第1スライドレール32が設けられ、横振動第1フレーム28の外側の上下に第1スライダー33が設けられ、横振動第1フレーム28は第1スライダー33を介して第1スライドレール32に取り付けられ、横振動駆動装置は、横振動第1フレーム28を第1スライドレール32に摺動させるように駆動し、横振動第1フレーム28には、その摺動方向に垂直な横振動駆動スライドレール42が設けられ、横振動駆動スライドレール42は縦に設けられ、かつ第1スライドレール32の水平方向の中間位置にあり、横振動駆動スライドレール42に横振動駆動スライダー41が取り付けられる。
【0020】
横振動駆動装置は、横振動駆動モーター31、横振動駆動ねじ棒37、横振動駆動スライダー41、横振動ねじ棒スライダー35、第1ねじ棒モーター36を含み、横振動駆動スライダー41と横振動駆動ねじ棒37の一端とが第1食い違いころ軸受39を介して接続され、横振動駆動スライダー41は、第1軸受固定座40を介して第1食い違いころ軸受39の内輪と固定して接続され、横振動駆動ねじ棒37は、第1固定台38を介して第1食い違いころ軸受39の外輪と固定して接続され、横振動駆動ねじ棒37は横振動駆動スライダー41に対して揺動する。横振動駆動ねじ棒37の揺動平面は、横振動駆動スライドレール42と第1スライドレール32と平行であり、横振動駆動ねじ棒37に横振動ねじ棒スライダー35が螺接され、第1ねじ棒モーター36は、横振動駆動ねじ棒37を延在方向で回転させるように駆動し、横振動駆動ねじ棒37は回転しながら、横振動ねじ棒スライダー35を横振動駆動ねじ棒37に沿って移動させるように駆動する。第1スライドレール32の延在方向に平行な横振動第2フレーム29の片側に第1モーターブラケット30が設けられ、横振動駆動モーター31は第1モーターブラケット30に取り付けられ、横振動駆動モーター31の出力軸は第1スライドレール32の水平方向の中間位置にあり、横振動駆動モーター31の出力軸は第1カップリングフランジ34を介して横振動ねじ棒スライダー35に固定して接続され、横振動駆動モーター31の出力軸の延在方向は横振動駆動ねじ棒37の延在方向に垂直であり、横振動駆動モーター31は横振動駆動ねじ棒37を周期的に揺動させるように駆動し、横振動駆動ねじ棒37は周期的に揺動して、横振動駆動スライダー41を、横振動駆動スライドレール42で往復移動させるように駆動し、したがって、横振動第1フレーム28を第1スライドレール32で横に往復移動させるように駆動し、横方向の水流の影響下でのタービン1の横振動の運動をシミュレートすることを実現する。
【0021】
横振動エネルギー蓄積装置は複数の横振動エネルギー蓄積ユニット78を含み、本実施例において、4つの横振動エネルギー蓄積ユニット78は縦方向に沿って設けられ、
図7に示されるように、横振動エネルギー蓄積ユニット78は、横振動案内棒47、横振動エネルギー蓄積スライダー44、横振動ばね48、横振動エネルギー蓄積切換装置を含み、横振動案内棒47の両端は、第1固定部材46を介して横振動第2フレーム29に固定され、かつ横振動案内棒47は延在方向に沿って第1スライドレール32に平行であり、横振動エネルギー蓄積スライダー44は横振動案内棒47に摺動し、かつ横振動エネルギー蓄積スライダー44に第1接続孔と第2接続孔が設けられ、横振動ばね48は横振動案内棒47の外側を囲み、横振動ばね48の一端が横振動第2フレーム29に固定して接続され、他端が横振動エネルギー蓄積スライダー44に固定して接続される。
【0022】
横振動エネルギー蓄積切換装置は、第1電磁石伸縮棒43と第2電磁石伸縮棒45を含み、第1電磁石伸縮棒43の固定端が、横振動第2フレーム29の外側に固定して接続され、横振動第2フレーム29には、第1電磁石伸縮棒43の出力端を貫通させるための孔が設けられ、第1電磁石伸縮棒43が通電された後、出力端が横振動第2フレーム29での孔を貫通して第1接続孔に貫入し、この際、第2電磁石伸縮棒45は電源オフになり、横振動エネルギー蓄積スライダー44は横振動第2フレーム20に固定される。第2電磁石伸縮棒45の固定端が横振動第1フレーム28の内側に固定して接続され、横振動第1フレーム28には、第2電磁石伸縮棒45が通電された後、出力端が横振動第1フレーム28での孔を貫通して第2接続孔に貫入し、この際、第1電磁石伸縮棒43は電源オフになり、横振動エネルギー蓄積スライダー44は横振動第1フレーム28に固定して接続され、第1電磁石伸縮棒43と第2電磁石伸縮棒45の電源オンオフ状況によって、横振動第1フレーム28と横振動エネルギー蓄積ユニット78との接続状況を切り換え、したがって、実験を行うように横振動エネルギー蓄積ユニット78に選択可能にアクセスすることができる。
【0023】
図8に示されるように、縦振動運動プラットフォームは、縦振動フレーム49、縦振動駆動装置、縦振動エネルギー蓄積装置を含み、縦振動フレーム49内の上下にはいずれも第2スライドレール53が上下に水平に設置され、本実施例において、上下にいずれも二重の第2スライドレール53が設けられ、横振動第2フレーム29の外側の上下に第2スライダー52が設けられ、横振動第2フレーム29は第2スライダー52を介して第2スライドレール53に取り付けられ、縦振動駆動装置は、横振動第2フレーム29を第2スライドレール53に摺動させるように駆動し、縦振動フレーム49には、その摺動方向に垂直な縦振動駆動スライドレール67が設けられ、縦振動駆動スライドレール67が縦に設けられ、かつ第2スライドレール53の水平方向の中間位置にあり、縦振動駆動スライドレール67に縦振動駆動スライダー66が取り付けられる。横振動、縦振動フレームは、力を均一に受けるため、いずれも両側ガイドレールで接続される。
【0024】
縦振動駆動装置は、縦振動駆動モーター58、縦振動駆動ねじ棒62、縦振動駆動スライダー66、縦振動ねじ棒スライダー60、第2ねじ棒モーター61を含み、縦振動駆動スライダー66と縦振動駆動ねじ棒62の一端は第2食い違いころ軸受64を介して接続され、縦振動駆動スライダー66は、第2軸受固定座65を介して第2食い違いころ軸受64の内輪と固定して接続され、縦振動駆動ねじ棒62は第2固定第63を介して第2食い違いころ軸受64の外輪と固定して接続され、縦振動駆動ねじ棒62は縦振動駆動スライダー66に対して揺動する。縦振動駆動ねじ棒62の揺動平面は、縦振動駆動スライドレール67と第2スライドレール53と平行であり、縦振動駆動ねじ棒62に縦振動ねじ棒スライダー60が螺接され、第2ねじ棒モーター61は、縦振動駆動ねじ棒62を延在方向で回転させるように駆動し、縦振動駆動ねじ棒62は回転しながら、縦振動ねじ棒スライダー60を縦振動駆動ねじ棒62に沿って移動させるように駆動する。第2スライドレール53の延在方向に平行な縦振動フレーム49の片側に第2モーターブラケット57が設けられ、縦振動駆動モーター58は第2モーターブラケット57に取り付けられ、縦振動駆動モーター58の出力軸は第2スライドレール53の水平方向の中間位置にあり、縦振動駆動モーター58の出力軸は第2カップリングフランジ59を介して縦振動ねじ棒スライダー60に固定して接続され、縦振動駆動モーター58の出力軸の延在方向は縦振動駆動ねじ棒62の延在方向に垂直であり、縦振動駆動モーター58は縦振動駆動ねじ棒62を周期的に揺動させるように駆動し、縦振動駆動ねじ棒62は周期的に揺動して、縦振動駆動スライダー66を、縦振動駆動スライドレール67で往復移動させるように駆動し、したがって、横振動第2フレーム29を第2スライドレール53で横に往復移動させるように駆動し、縦方向の水流の影響下でのタービン1の縦振動運動をシミュレートすることを実現する。
【0025】
縦振動エネルギー蓄積装置は複数の縦振動エネルギー蓄積ユニット79と調整装置を含み、本実施例において、4つの縦振動エネルギー蓄積ユニット79は縦方向に沿って設けられ、
図9に示されるように、縦振動エネルギー蓄積ユニット79は、縦振動案内棒71、縦振動エネルギー蓄積スライダー72、縦振動ばね70、縦振動エネルギー蓄積切換装置を含み、縦振動案内棒71の両端は、第1固定部材46を介して縦振動第2フレーム29に固定され、かつ縦振動案内棒71は延在方向に沿って第2スライドレール53に平行であり、縦振動エネルギー蓄積スライダー72は縦振動案内棒71に摺動し、かつ縦振動エネルギー蓄積スライダー72に第3接続孔と第4接続孔が設けられ、縦振動ばね70は縦振動案内棒71の外側を囲み、縦振動ばね70の一端が始点スライダー69に固定して接続され、他端が縦振動エネルギー蓄積スライダー72に固定して接続される。
【0026】
縦振動エネルギー蓄積切換装置は、第3電磁石伸縮棒54と第4電磁石伸縮棒55を含み、第3電磁石伸縮棒54の固定端が縦振動フレーム49の外側に固定して接続され、縦振動フレーム49には、第3電磁石伸縮棒54の出力端を貫通させるための孔が設けられ、第3電磁石伸縮棒54が通電された後、出力端が縦振動フレーム49での孔を貫通して第3接続孔に貫入し、この際、第4電磁石伸縮棒55は電気オフになり、縦振動エネルギー蓄積スライダー72は縦振動フレーム49に固定される。第4電磁石伸縮棒55の固定端が横振動第2フレーム29の内側に固定して接続され、横振動第2フレーム29には、第4電磁石伸縮棒55の出力端を貫通させるための孔が設けられ、第4電磁石伸縮棒55が通電された後、出力端が横振動第2フレーム29での孔を貫通して第4接続孔に貫入し、この際、第3電磁石伸縮棒54は電気オフになり、縦振動エネルギー蓄積スライダー72は横振動フレーム29に固定して接続され、第3電磁石伸縮棒54と第4電磁石伸縮棒55の電源オンオフ状況を通して、横振動第2フレーム29と縦振動エネルギー蓄積ユニット79の接続状況を切り換え、したがって、実験を行うように、縦振動エネルギー蓄積ユニット79に選択可能にアクセスすることができる。
【0027】
図10に示されるように、調整装置は、調整ねじ棒77、調整モーター75、ナットスライダー73、複数の始点スライダー69を含み、各前記縦振動案内棒71に1つの始点スライダー69が設けられ、始点スライダー69が縦振動案内棒71に沿って摺動し、本実施例において、4つの縦振動エネルギー蓄積ユニット79は4つの始点スライダー69に対応し、ナットスライダー73は、横棒74を介して、各始点スライダー69に順次固定して接続され、ナットスライダー73は調整ねじ棒77に螺接され、調整ねじ棒77は、調整モーター75により駆動されて、延在方向を軸として回転し、調整ねじ棒77は回転しながら、ナットスライダー73を、調整ねじ棒77の延在方向に沿って移動させるように駆動し、調整モーター75は縦振動フレーム49に固定して接続され、調整装置には、調整モーターの動作を制御するためのエンコーダー50と近接スイッチ51とが設けられる。ボールねじモジュールの回転を利用してナットスライダー73を移動させるように駆動し、ナットスライダー73は移動しながら、縦振動ばね70の初期位置を調整するように、全体の始点スライダー69を移動させるように駆動し、縦振動運動における駆動力のピーク値を効果的に減らす。
【0028】
横振動運動プラットフォームと縦振動運動プラットフォームはいずれも正弦波機構で駆動され、モーターの回転を縦振動と横振動フレームの直線運動に変換し、モーターは運動の中心位置にあり、モーターは一定の速度で回転することだけで、横振動と縦振動フレームを駆動して、正弦波振動を実現でき、制御アルゴリズムはシンプルである。ねじ棒スライダーと駆動スライダーとの間の距離は調整可能であり、したがって、運動プラットフォームの振動半径を変更して、複数種の振幅の運動シミュレーションを実現することができる。エネルギー蓄積スライダーが中間位置にある時、ばねは元の長さを保持する。エネルギー蓄積スライダーが両端へ移動する際、ばねは伸びたり縮んだりすることを通してエネルギーを蓄え、エネルギー蓄積スライダーが戻る際、蓄えられたエネルギーが動力を提供することができる。ばねをエネルギー蓄積素子とし、横/縦振動運動における駆動力のピーク値を効果的に減らすことができる。電磁石伸縮棒は、電源オンの場合に伸び出し、電源オフの場合に引っ込むという特性により、エネルギー蓄積スライダーと横振動フレームとの断続を実現し、したがって、横振動フレームとばねとの断続を実現する。ばねの選択によって、様々な弾性係数が構造され、したがって、様々な周波数の振動運動に適する。
【0029】
図5に示されるように、タービン1はカラム27の下端に固定され、かつ横振動運動プラットフォームと縦振動運動プラットフォームの下方にあり、タービンは、パドルブレード4と、軸受システムと固定キャビンとを含み、
図3に示されるように、タービンのパドルブレード4とインペラ3とはボルトで固定して接続され、
図4に示されるように、インペラ3の中心にスプラインスロットが加工され、スプラインスロットの周辺にねじ穴が加工され、スプラインスロット固定板8がねじでスプラインスロット周辺のねじ穴に接続される。インペラのすべての側面にボルト固定穴が加工されており、実験のために異なる数と異なる流体力学的パラメータを持つパドルブレード4を選択することに便利である。主軸5の一端にスプラインが固定され、主軸5でのスプラインがインペラ3でのスプラインスロットと嵌合され、主軸5とインペラ3はスプライン固定板8で接続され、主軸5の他端がトルクゲージ18に接続され、主軸5の外部に主軸スリーブ12が設けられ、主軸5と主軸スリーブ12との間に第1軸受9が設けられ、第1軸受9は主軸5を支持することに用いられ、主軸スリーブ12と主軸5にはいずれも、第1軸受9を固定するためのショルダーが設けられ、第1軸受9の外側は第2止め輪13で位置規制される。主軸5の中間に複数の凹溝が設けられ、凹溝に第1止め輪10が置かれ、かつ隣接する2つの止め輪10同士間にオイルシール11が設置され、主軸シールが形成される。
【0030】
主軸スリーブ12の外側に主軸キャビン11が設けられ、主軸キャビン11とインペラ3との間にフロントカバー6が設けられ、主軸スリーブ12とフロントカバー6がボルトで固定して接続される。主軸スリーブ12の一端がフロントカバー6に接続され、他端がトルクゲージキャビン14に接続され、トルクゲージ18はトルクゲージキャビン14内にあり、主軸5とトルクゲージ18との接続部分にハブ17が設けられ、主軸5とトルクゲージ18の出力軸はキーでハブ17に接続され、ハブ17とトルクゲージキャビン14との間に第2軸受16が設けられ、ハブ17の外側には、一対の第2軸受16を配置するためのショルダーが加工され、トルクゲージキャビン14内には、第2軸受16の外側を位置規制するための一対の第3止め輪15を配置することに用いられる凹溝が加工される。トルクゲージ18は、トルクゲージホルダー19にボルトで固定され、トルクゲージホルダー19はねじ棒20を介して発電機キャビン22に固定され、発電機キャビン22内に発電機23が配置され、発電機23の出力軸が第1カップリング21を介してトルクゲージ18の他端に接続され、発電機23がボルト24で位置規制されて固定され、発電機23の他端にリアエンドカバー25が設けられる。主軸スリーブ12とフロントカバー6、主軸キャビン11とフロントカバー6、主軸キャビン11とトルクゲージキャビン14、トルクゲージキャビン14と発電機キャビン22、発電機キャビン22とリアエンドカバー25の間は、いずれもボルトで接続され、かつシールリング26で封止される。タービン本体は、セグメント化されたバレルをキャビン本体とし、セグメント化されたバレル同士間はシールリングフランジで静的シーリングを行い、安定的で信頼性が高い。また、セグメント化されたバレルを用いると、大型部材の取り付けにより便利であり、各部材の取り付けの正確性と信頼性を確保する。
【0031】
実験装置の実験過程は以下のとおりである。実験装置をクレーンに固定し、タービン1は全体として水面下方に位置し、横振動実験プラットフォームと縦振動実験プラットフォームが水面の上にあり、クレーンは実験装置を前へ進ませるように駆動し、水流がパドルブレード4に衝突し、パドルブレード4のブレードが回転し、ブレードが主軸5を回転させるように駆動し、主軸5がトルクゲージ18を回転させるように駆動し、トルクゲージ18が発電機23を回転させるように駆動し、したがって、発電機を通して潮汐エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気エネルギーの変換過程中、横振動運動プラットフォームと縦振動運動プラットフォームは、モーターを通して、横振動第1フレーム28の横方向往復運動と横振動第2フレーム29の縦方向往復運動を駆動し、したがって、タービンの高周波かつ精密な横振動と縦振動運動を駆動し、したがって、タービンの潮流によって駆動される過程における波や乱流などの高周波擾乱をシミュレートする。
【0032】
実施例2
上記実施例におけるエネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置の制御方法であって、
実験の要件によって横振動駆動モーター(31)の回転速度w
1、第1ロッカーアームの作動距離A
1(即ち、横振動駆動ねじ棒37の延在方向に沿う横振動ねじ棒スライダー35と横振動駆動スライダー41の距離A
1である)を確定するステップと、
横振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k
1,k
1=m
1w
1
2を確定するステップと、
ばね並列式
【数1】
によって一部又はすべての第2電磁石伸縮棒を選んで通電を行い、ここで
【数2】
横振動エネルギー蓄積ユニットの横振動エネルギー蓄積スライダー44が第2電磁石伸縮棒を介して横振動第1フレーム28に接続される場合、それに対応して、a=1であり、横振動エネルギー蓄積ユニットの横振動エネルギー蓄積スライダー44が第2電磁石伸縮棒を介して横振動第1フレーム28との接続が切断される場合、対応してa=0、横振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k
1が得られるステップと、
実験の要件によって縦振動駆動モーターの回転速度w
2を確定し、第2ロッカーアームの作動距離A
2(縦振動駆動ねじ棒62の延在方向に沿う縦振動ねじ棒スライダー60と縦振動駆動スライダー66の距離A
2)を確定するステップと、
縦振動エネルギー蓄積装置の総弾性係数k
2,k
2=m
2w
2
2を確定するステップと、
ばね並列式
【数3】
によって一部又はすべての第4電磁石伸縮棒を選んで通電を行い、ここで
【数4】
縦振動エネルギー蓄積ユニットの縦振動エネルギー蓄積スライダー72が第4電磁石伸縮棒55を介して横振動第2フレーム29に接続される場合、それに対応して、a=1であり、縦振動エネルギー蓄積ユニットの縦振動エネルギー蓄積スライダー72が第4電磁石伸縮棒55を介して横振動第2フレーム29との接続が切断される場合、対応してa=0、縦振動エネルギー蓄積装置の弾性係数k
2が得られるステップと、
エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置は、実験を行う際に等速度直線運動を行い、実験の要件によって走行速度Bを確定するステップと、
走行速度Bに基づいて始点スライダー(69)の初期位置に対する移動距離Dを確定し、数式はBc+Dk
2=0であり、必要な
【数5】
を取得するステップと、
エネルギー蓄積型タービンの運動シミュレーション実験装置は、横振動駆動モーターの回転速度w
1、縦振動駆動モーターの回転速度w
2、走行速度Bを実験の要件として、タービンの横振動と縦振動の実験を行い、かつ実験のデータを収集して保存するステップとを含む。
【0033】
実験過程で、横振動運動プラットフォームが横振動エネルギー蓄積装置に接続されていない場合、
図11に示されるように、横振動駆動モーター31を直交座標系の座標原点とし、横振動駆動モーター31の回転速度はw
1である場合、横振動駆動スライダー41のX軸の位置はx
1=A
1sinw
1tであり、速度はx
1′=A
1w
1cosw
1tであり、加速度はx
1″=A
1w
1
2sinw
1tであり、横振動駆動スライダー41のY軸の位置はy
1=A
1cosw
1tであり、速度はy
1′=A
1w
1sinw
1tであり、加速度はy
1″=A
1w
1
2cosw
1tであり、横振動運動プラットフォームの応力はF
1=m
1x
1″+x
1′cであり、かつ
図F1=F
1′に示される。ここで、cは抵抗係数であり、m
1は横振動運動プラットフォームの全体の質量である。横振動駆動モーター31の駆動力
【数6】
が得られる。
【0034】
ここで
【数7】
である。cos(2ω
1t+φ)=1の場合、横振動運動プラットフォームが横振動エネルギー蓄積装置に接続されていないときの理論的な駆動力が最大であり、
【数8】
である。
【0035】
横振動運動プラットフォームが横振動エネルギー蓄積装置に接続される場合、
図12に示されるように、横振動駆動モーター31を直交座標系の座標原点とし、横振動駆動モーター31の回転速度はw
1である場合、横振動駆動スライダー41のX軸の位置はx
1=A
1sinw
1tであり、速度はx
1′=A
1w
1cosw
1tであり、加速度はx
1″=-A
1w
1
2sinw
1tであり、横振動駆動スライダー41のY軸の位置はy
1=A
1cosw
1tであり、速度はy
1′=-A
1w
1sinw
1tであり、加速度はy
1″=-A
1w
1
2cosw
1tであり、横振動運動プラットフォームの応力はF
1=m
1x
1″+x′c+k
1x F
1=F
1′である。ここで、cは抵抗係数であり、m
1は横振動運動プラットフォームの全体の質量である。横振動駆動モーター31の駆動力
【数9】
が得られる。
【0036】
ここで
【数10】
である。sin(2ω
1t+φ)=1の場合、横振動運動プラットフォームが横振動エネルギー蓄積装置に接続されるときの理論的な駆動力が最大であり、
【数11】
である。
【0037】
k
1=m
1w
1
2の場合、横振動運動プラットフォームが横振動エネルギー蓄積装置に接続されるときの駆動力のピーク値は、cA
1
2w
1であり、横振動運動プラットフォームが横振動エネルギー蓄積装置に接続されていないときの最大駆動力
【数12】
より小さい。
【0038】
縦振動運動プラットフォームが縦振動エネルギー蓄積装置に接続されていない場合、
図13に示されるように、縦振動駆動モーター58を座標原点とし、縦振動駆動モーター58の回転速度はw
2である場合、縦振動駆動スライダー66のX軸の位置はx
2=A
2sinw
2tであり、装置がZ軸に沿って速度Bで前進運動を行うため、縦振動駆動スライダー66の実際速度は、横振動第2フレーム29の速度と装置の作動速度との合計x
2′=A
2w
2cosw
2t+Bであり、加速度はx
2″=-A
2w
2
2sinw
2tであり、縦振動駆動スライダー66のY軸の位置はy
2=A
2cosw
2tであり、速度はy
2′=-A
2w
2sinw
2tであり、加速度はy
2″=-A
2w
2
2cosw
2tであり、縦振動運動プラットフォームの応力はF
2=m
2x
2″+x
2′c F
2=F
2′である。ここで、m
2は縦振動運動プラットフォームの全体の質量である。縦振動駆動モーター58の駆動力
【数13】
が得られる。
【0039】
ここで
【数14】
である。
【数15】
の場合、縦振動運動プラットフォームは、縦振動エネルギー蓄積装置に接続されていないときの理論的な駆動力が最大であり、
【数16】
である。
【0040】
縦振動運動プラットフォームが縦振動エネルギー蓄積装置に接続される場合、
図14に示されるように、縦振動駆動モーター58を座標原点とし、縦振動駆動モーター58の回転速度はw
2である場合、始点スライダー69の初期変位Dを確定した場合、縦振動駆動スライダー66のX軸の位置はx
2=A
2sinw
2t+Dであり、装置がZ軸に沿って速度Bで前進運動を行うため、縦振動駆動スライダー66の実際速度は、横振動第2フレーム29の速度と装置の作動速度との合計x
2′=A
2w
2cosw
2t+Bであり、加速度はx
2″=-A
2w
2
2sinw
2tであり、縦振動駆動スライダー66のY軸の位置はy
2=A
2cosw
2tであり、速度はy
2′=-A
2w
2sinw
2tであり、加速度はy
2″=-A
2w
2
2cosw
2tであり、縦振動運動プラットフォームの応力はF
2=m
2x
2″+x
2′c+k
2x
2 F
2=F
2′である。ここで、cは抵抗係数であり、m
2は縦振動運動プラットフォームの全体の質量である。縦振動駆動モーター58の駆動力
【数17】
が得られる。
【0041】
【0042】
【数19】
の場合、縦振動運動プラットフォームは、縦振動エネルギー蓄積装置に接続されるときの理論的な駆動力が最大であり、
【数20】
である。
【0043】
k
2=m
2w
2
2かつBc+Dk
2=0場合、縦振動運動プラットフォームが縦振動エネルギー蓄積装置に接続されるときの駆動力のピーク値は、cA
2
2w
2であり、縦振動運動プラットフォームが縦振動エネルギー蓄積装置に接続されていないときの駆動力のピーク値
【数21】
より小さい。
【国際調査報告】