(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】負圧真空状態を有する圧力鍋
(51)【国際特許分類】
A47J 27/08 20060101AFI20240621BHJP
A47J 27/09 20060101ALI20240621BHJP
A47J 36/38 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
A47J27/08 F
A47J27/09
A47J36/38
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023579866
(86)(22)【出願日】2021-11-23
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 CN2021132227
(87)【国際公開番号】W WO2022267321
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110713151.1
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111049908.8
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523485548
【氏名又は名称】杭州妙当家科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】季 坤栄
(72)【発明者】
【氏名】申 暁星
(72)【発明者】
【氏名】鍾 勇
(72)【発明者】
【氏名】劉 安民
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA08
4B055BA07
4B055BA61
4B055CA22
4B055CA69
4B055CB02
4B055CB03
4B055CC27
4B055CC29
4B055CC30
(57)【要約】
負圧真空状態を有する圧力鍋であって、収容空間(11)を有する鍋体(1)と、蓋(2)と、制御構造とを含む。前記制御構造は、密封弾性部材(3)と、減圧弁(4)と、開止弁(5)とを含む。ここで、収容空間(11)は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含む。収容空間(11)が高圧状態にある場合、減圧弁(4)が高圧推力を受けて上昇し、収容空間(11)高圧ガスを排出し、開止弁(5)が圧力を受けて上昇し、蓋(2)の開を制限して密閉状態になる。収容空間(11)が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、減圧弁(4)、開止弁(5)、鍋体(1)と蓋(2)との間は、いずれも密閉状態にある。圧力鍋の加熱停止後、収容空間(11)の密閉状態を維持し続けることが実現され、収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態、負圧真空状態へ順にスムーズに移行することを確保し、収容空間(11)内の食べ物が外気に酸化されたり、微生物に浸食されて変質したりすることのないようにし、さらに圧力鍋の鮮度保持機能を実現する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食べ物を置くための収容空間(11)を有する鍋体(1)と、
前記鍋体(1)の開口に係合する蓋(2)と、
収容空間(11)を自動的に開閉する制御構造とを含み、
ここで、前記制御構造は、
前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間に設けられ、前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間の隙間を密閉するための密封弾性部材(3)と、
前記蓋(2)に設けられ、前記収容空間(11)内の気圧の大きさを制御するための減圧弁(4)と、
前記蓋(2)に設けられ、蓋(2)の開を制限するための開止弁(5)とを含み、
ここで、前記収容空間(11)は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含み、
前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁(4)が高圧推力を受けて上昇して前記収容空間(11)の高圧ガスを排出し、前記開止弁(5)が圧力を受けて上昇して前記蓋(2)の開を制限して密閉状態になり、前記収容空間(11)が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、前記減圧弁(4)、開止弁(5)、鍋体(1)と蓋(2)との間は、いずれも密閉状態にある、
ことを特徴とする負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項2】
前記密封弾性部材(3)は、前記蓋(2)の内側壁に設けられた第1の環状ガスケット(31)を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項3】
前記鍋体(1)は、開口縁(12)を有し、前記第1の環状ガスケット(31)は、密封リングであって、上リング(3a)、下リング(3b)および下リップリング(3c)を含み、前記上リング(3a)の外端は、前記下リング(3b)の外端に固定接続され、前記上リング(3a)の内端と前記下リング(3b)の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられ、前記下リップリング(3c)の一端は、前記下リング(3b)に固設され、前記下リップリング(3c)は、外向きに傾斜して設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記上リング(3a)と下リング(3b)が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上リング(3a)が前記蓋(2)を強力に密封し、前記下リング(3b)と下リップリング(3c)が前記開口縁(12)に当接して前記鍋体(1)を強力に密封し、前記収容空間(11)が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上リング(3a)、下リング(3b)がいずれも初期の自由形状にリセットされ、前記下リップリング(34)が前記蓋(2)と開口縁(12)との嵌合隙間を補償して前記収容空間(11)を負圧真空状態に保つ、
ことを特徴とする請求項2に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項4】
前記上リング(3a)は、前記下リップリング(3c)と対称に設けられた上リップリングが設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項5】
前記上リング(3a)と下リング(3b)との間に歪み空間(3d)が形成され、前記歪み空間(3d)内には、前記上リング(3a)と下リング(3b)を負圧真空状態で変形させないように保持するための補強材(3e)が設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項6】
前記補強材(3e)は、前記歪み空間(3d)内に均一に配置された複数の補強リブを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項7】
前記鍋体(1)は、開口縁(12)を有し、前記第1の環状ガスケット(31)は、上接続部(32)と下接続部(33)を含み、前記上接続部(32)の外端は、前記下接続部(33)の外端に固定接続され、前記上接続部(32)の内端と前記下接続部(33)の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記上接続部(32)と下接続部(33)が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上接続部(32)が前記蓋(2)を強力に密封し、前記下接続部(33)が前記開口縁(12)に当接して前記鍋体(1)を強力に密封し、前記収容空間(11)が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上接続部(32)と下接続部(33)がいずれも初期の自由形状にリセットされる、
ことを特徴とする請求項2に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項8】
前記密封弾性部材(3)は、前記開口縁(12)に設けられ、前記下接続部(33)の底側に当接するための第2の環状ガスケット(34)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項9】
前記第2の環状ガスケット(34)は、前記開口縁(12)にセットされるセット部(35)と、前記セット部(35)に固定接続される当接部(36)とを含み、前記収容空間(11)が高圧状態、微小正圧状態、負圧真空状態のいずれかの状態にある場合、前記当接部(36)がいずれも前記下接続部(33)の底側に当接する、
ことを特徴とする請求項8に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項10】
前記当接部(36)の内端は、セット部(35)の内端に固定接続され、前記当接部(36)は、外向きに傾斜して設けられている、
ことを特徴とする請求項9に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項11】
前記減圧弁(4)は、垂直方向に前記蓋(2)に可動に接続される減圧弁体(41)と、前記蓋(2)に設けられた弾性体(42)とを含み、前記弾性体(42)は、前記収容空間(11)に連通する排気孔(43)が設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁体(41)が高圧推力を受けて上昇し、前記排気孔(43)が開になり、前記収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記減圧弁体(41)が重力により下方に移動し、前記排気孔(43)を密閉する、
ことを特徴とする請求項1に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項12】
前記蓋(2)は、排気管(21)が設けられ、前記弾性体(42)は、前記排気管(21)の内側に設けられ、前記減圧弁体(41)は、前記排気管(21)の外壁にセットされる加圧部(44)および嵌設部(45)を含み、前記嵌設部(45)は、前記加圧部(44)内の底壁に設けられ、前記嵌設部(45)は、前記排気孔(43)内に往復嵌入する、
ことを特徴とする請求項11に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項13】
前記嵌設部(45)は、上から外径が徐々に収縮するテーパ型に設けられている、
ことを特徴とする請求項12に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項14】
前記開止弁(5)は、開止弁体(51)と、第1の密封リング(52)と、第2の密封リング(53)とを含み、前記蓋(2)は、前記開止弁体(51)が上下にスライドする蓋貫通孔(54)が設けられ、前記第1の密封リング(52)は、前記開止弁体(51)の前記収容空間(11)内に位置する一端に設けられ、前記第2の密封リング(53)は、前記開止弁体(51)の他端に設けられ、前記収容空間(11)が昇圧状態にある場合、前記開止弁体(51)が上方に移動して前記蓋(2)の開を制限し、第1の密封リング(52)を動かして前記蓋貫通孔(54)を密閉し、前記収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記開止弁体(51)が重力によって下方に移動して初期位置に戻り、前記開止弁(5)の重力により、前記第2の密封リング(53)が前記蓋貫通孔(54)を密閉する、
ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理圧力器具の分野に関し、特に負圧真空状態を有する圧力鍋に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販されている圧力鍋の全ては、高圧(安全)状態では密封され、常圧(環境大気圧)状態では外部と通じる特性を有する。圧力鍋の密封リング、減圧弁、開止弁は、圧力鍋本体と一定のエアギャップを設けられている。高圧状態では、前記密封リング、減圧弁、開止弁は、弾性変形によって前記エアギャップを閉鎖し、鍋内圧力を保持する。常圧状態では、鍋内の空気は、前記エアギャップを介して外部環境中の空気、微生物と自由に交換でき、鍋内の食べ物が徐々に酸化、変質する。
【0003】
実際の生活で使用する過程で、市場に出回っている圧力鍋は、人々の速いリズムの生活に適応できていない。例えば、夜に、会社に勤める人は圧力鍋を使って、翌日に食べる朝食または会社に持って行く弁当を調理しておき、出来上がった後に圧力鍋を放気降圧し、それから食べ物を別の食器に入れて冷蔵庫に入れなければならない。そうしないと、気温の高い天気の場合、食べ物は、圧力鍋に入れたままでは新鮮ではなくなり、細菌まで繁殖して壊れてしまう。よって、今は、適用性の高い圧力鍋が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、圧力鍋が鮮度を保つことができないという問題を解決するために、負圧真空状態を有する圧力鍋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明の目的は、以下の技術案によって実現される。
【0006】
負圧真空状態を有する圧力鍋であって、食べ物を置くための収容空間を有する鍋体と、前記鍋体の開口に係合する蓋と、収容空間を自動的に開閉する制御構造とを含む。ここで、前記制御構造は、前記鍋体と前記蓋との間に設けられ、前記鍋体と前記蓋との間の隙間を密閉するための密封弾性部材と、前記蓋に設けられ、前記収容空間内の気圧の大きさを制御するための減圧弁と、前記蓋に設けられ、蓋の開を制限するための開止弁とを含む。ここで、前記収容空間は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含む。前記収容空間が高圧状態にある場合、前記減圧弁が高圧推力を受けて上昇して前記収容空間の高圧ガスを排出し、前記開止弁が圧力を受けて上昇して前記蓋の開を制限して密閉状態になる。前記収容空間が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、前記減圧弁、開止弁、鍋体と蓋との間は、いずれも密閉状態にある。
【0007】
さらに、前記密封弾性部材は、前記蓋の内側壁に設けられた第1の環状ガスケットを含む。
【0008】
さらに、前記鍋体は、開口縁を有する。前記第1の環状ガスケットは、密封リングであって、上リング、下リングおよび下リップリングを含む。前記上リングの外端は、前記下リングの外端に固定接続されている。前記上リングの内端と前記下リングの内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられている。前記下リップリングの一端は、前記下リングに固設されている。前記下リップリングは、外向きに傾斜して設けられている。前記収容空間が高圧状態にある場合、前記上リングと下リングが圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上リングが前記蓋を強力に密封し、前記下リングと下リップリングが前記開口縁に当接して前記鍋体を強力に密封する。前記収容空間が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上リング、下リングがいずれも初期の自由形状にリセットされ、前記下リップリングが前記蓋と開口縁との嵌合隙間を補償して前記収容空間を負圧真空状態に保つ。
【0009】
さらに、前記上リングは、前記下リップリングと対称に設けられた下リップリングが設けられている。
【0010】
さらに、前記上リングと下リングとの間に歪み空間が形成されている。前記歪み空間内には、前記上リングと下リングを負圧真空状態で変形させないように保持するための補強材が設けられている。
【0011】
さらに、前記補強材は、前記歪み空間内に均一に配置された複数の補強リブを含む。
【0012】
さらに、前記鍋体は、開口縁を有する。前記第1の環状ガスケットは、上接続部と下接続部を含む。前記上接続部の外端は、前記下接続部の外端に固定接続されている。前記上接続部の内端と前記下接続部の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられている。前記収容空間が高圧状態にある場合、前記上接続部と下接続部が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上接続部が前記蓋を強力に密封し、前記下接続部が前記開口縁に当接して前記鍋体を強力に密封する。前記収容空間が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上接続部と下接続部がいずれも初期の自由形状にリセットされる。
【0013】
さらに、前記密封弾性部材は、前記開口縁に設けられ、前記下接続部の底側に当接するための第2の環状ガスケットをさらに含む。
【0014】
さらに、前記第2の環状ガスケットは、前記開口縁にセットされるセット部と、前記セット部に固定接続される当接部とを含む。前記収容空間が高圧状態、微小正圧状態、負圧真空状態のいずれかの状態にある場合、前記当接部がいずれも前記下接続部の底側に当接する。
【0015】
さらに、前記当接部の内端は、セット部の内端に固定接続され、前記当接部は、外向きに傾斜して設けられている。
【0016】
さらに、前記減圧弁は、垂直方向に前記蓋に可動に接続される減圧弁体と、前記蓋に設けられた弾性体とを含む。前記弾性体は、前記収容空間に連通する排気孔が設けられている。前記収容空間が高圧状態にある場合、前記減圧弁体が高圧推力を受けて上昇し、前記排気孔が開になる。前記収容空間が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記減圧弁体が重力により下方に移動し、前記排気孔を密閉する。
【0017】
さらに、前記蓋は、排気管が設けられている。前記弾性体は、前記排気管の内側に設けられている。前記減圧弁体は、前記排気管の外壁にセットされる加圧部および嵌設部を含む。前記嵌設部は、前記加圧部内の底壁に設けられ、前記嵌設部は、前記排気孔内に往復嵌入する。
【0018】
さらに、前記嵌設部は、上から外径が徐々に収縮するテーパ型に設けられている。
【0019】
さらに、前記開止弁は、開止弁体と、第1の密封リングと、第2の密封リングとを含む。前記蓋は、前記開止弁体が上下にスライドする蓋貫通孔が設けられている。前記第1の密封リングは、前記開止弁体の前記収容空間内に位置する一端に設けられ、前記第2の密封リングは、前記開止弁体の他端に設けられている。前記収容空間が昇圧状態にある場合、前記開止弁体が上方に移動して前記蓋の開を制限し、第1の密封リングを動かして前記蓋貫通孔を密閉する。前記収容空間が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記開止弁体が重力によって下方に移動して初期位置に戻り、前記開止弁の重力により、前記第2の密封リングが前記蓋貫通孔を密閉する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態は、負圧真空状態を有する圧力鍋を提供し、収容空間を有する鍋体と、蓋と、制御構造とを含む。制御構造は、密封弾性部材と、減圧弁と、開止弁とを含む。ここで、収容空間は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含む。収容空間が高圧状態にある場合、減圧弁が高圧推力を受けて上昇して収容空間の高圧ガスを排出し、開止弁が圧力を受けて上昇して蓋の開を制限して密閉状態になる。収容空間が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、減圧弁、開止弁、鍋体と蓋との間は、いずれも密閉状態にある。
【0021】
本発明の実施形態によれば、調理済みの食べ物が圧力鍋内に長時間放置されても、外部空気によって酸化されたり微生物に浸食されて変質したりすることがなく、さらに、調理済みの食べ物に真空鮮度保持を提供する目的を実現する。
【0022】
第2に、圧力鍋は、加熱停止後に収容空間の密閉状態が維持され続ける。ユーザはすぐに食べ物を取り出す必要はなく、朝起きたり、夜家に帰ったりするときに、直接圧力鍋の食べ物を加熱すれば食べられ、簡単で便利であり、圧力鍋の適用性を今の高リズムの生活ニーズに完璧にフィットさせることができる。
【0023】
第3に、本願の圧力鍋は、真空鮮度保持の作用があるため、食べ物は余分に冷蔵庫を利用して鮮度保持する必要がなく、エネルギー消費を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の実施形態の技術案をより明確に説明するために、以下に、実施形態の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施形態であり、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0025】
【
図1】本発明の実施形態による負圧真空状態を有する圧力鍋の爆発図である。
【
図2】本発明の実施形態による負圧真空状態を有する圧力鍋の断面図である。
【
図3】本発明の実施形態1における密封弾性部材の断面図である。
【
図4】本発明の実施形態1における第2の環状ガスケットの断面図である。
【
図5】本発明の実施形態1における減圧弁を示すための
図2のA部分の拡大図である。
【
図6】本発明の実施形態2による負圧真空状態を有する圧力鍋の爆発図である。
【
図7】本発明の実施形態2による第1の環状ガスケットの部分概略図である。
【
図8】本発明の実施形態2による第1の環状ガスケットの構造概略図である。
【
図9】本発明の実施形態3による減圧弁の断面図である。
【
図10】本発明の実施形態4による弾性体と排気管の構造概略図である。
【
図11】本発明の実施形態5による第2の密封リングの構造概略図である。
【
図12】本発明の実施形態6による第1の環状ガスケットの構造概略図である。
【
図13】本発明の実施形態7による第1の環状ガスケットの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態における図面と関連して、本発明の実施形態における技術案を明確に、完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は、本発明の一部の実施形態であり、すべての実施形態ではない。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施形態は、本発明の保護の範囲に属する。
【0027】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、用語「含む」および「含有」は、説明された特徴、全体、ステップ、動作、要素および/またはコンポーネントの存在を示すが、1つまたは複数の他の特徴、全体、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのセットの存在または追加を排除するものではないことを理解されたい。
【0028】
本発明の明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記述する目的のためだけであり、本発明を限定することを意図していないことも理解されるべきである。本発明の明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「1」、「1つ」、および「当該」は、文脈が他の状況を明確に示さない限り、複数形を含むことを意味する。
【0029】
さらに、本発明の明細書および添付の特許請求の範囲で使用される用語「および/または」は、関連して列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意の組合せ、および可能なすべての組合せを意味し、これらの組合せを含むことを理解すべきである。
【0030】
本発明の実施形態は、負圧真空状態を有する圧力鍋を提供する。
【0031】
(実施形態1)
図1から
図5に関連して、当該圧力鍋は、蓋2と、制御構造と、収容空間11と開口縁12を有する鍋体1とを含む。制御構造は、収容空間11中のガス圧力が上昇または低下したときに、自動的に収容空間11を開閉することができる。従来技術における圧力鍋の調理後、収容空間11が常圧状態になるまで収容空間11内の温度が低下し、すなわち収容空間11内のガスが開口縁12と蓋2との間の隙間を介して外部ガスと流通し、蓋2内の食べ物が徐々に酸化、変質することを解決するために、本願の実施形態における制御構造は、密封弾性部材3と、減圧弁4と、開止弁5を含む。密閉弾性部材3は、開口縁部12と蓋2との間の隙間を密閉するために鍋体1と蓋2との間に設けられている。減圧弁4、開止弁5は、いずれも蓋2に設けられている。減圧弁4は、収容空間11内の気圧の大きさを制御するために用いられ、開止弁5は、蓋2の開を制限するために用いられる。
【0032】
図1と
図2に関連し、収容空間11は、高圧状態、微小正圧状態、負圧真空状態を含む。収容空間11が高圧状態にある場合、減圧弁4が高圧推力を受けて上昇して収容空間11の高圧ガスを排出し、開止弁5が圧力を受けて上昇して蓋2の開を制限して密閉状態になる。収容空間11が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、減圧弁4、開止弁5、鍋体1と蓋2との間は、いずれも密閉状態にある。
【0033】
図3と
図4に関連して、一実施形態において、密封弾性部材3は、蓋2の内側壁に設けられた第1の環状ガスケット31を含む。具体的には、第1の環状ガスケット31は、自身の弾性力によって蓋2の内側壁に当接する。第1の環状ガスケット31は、上接続部32と下接続部33とを含む。上接続部32の外端は、下接続部33の外端に固定接続され、上接続部32の内端と下接続部33の内端は、互いに離間するように傾斜して設けられている。収容空間11が高圧状態にある場合、上接続部32と下接続部33が圧力を受ける外方に膨張変形して上接続部32が蓋2を強力に密封し、下接続部33が開口縁12の上側に当接し、鍋体1を強力に密封する。収容空間11が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、上接続部32および下接続部33は、いずれも初期の自由形状にリセットされる。
【0034】
鍋体1と蓋2との係合後、両者の間に隙間が残り、収容空間11内のガスが外部と流通することを避けるため、本願の実施形態において、密封弾性部材3は、開口縁12に設けられ、下接続部33の底側に当接するための第2の環状ガスケット34をさらに含む。具体的には、第2の環状ガスケット34は、開口縁12にセットされるセット部35と、セット部35に固定接続された当接部36とを含む。収容空間11が高圧状態、微小正圧状態、負圧真空状態のいずれかの状態にある場合、当接部36は、いずれも下接続部33の底側に当接する。すなわち第2の環状ガスケット34は、蓋2と開口縁12との隙間を常に密閉することができる。
【0035】
さらに、当接部36の内端は、セット部35の内端に固定接続され、当接部36は、外向きに傾斜して設けられている。このような設計により、第1の環状ガスケット31が蓋2に追従して押下されると、当接部36が圧力を受けて下接続部33に完全に当接し、両者の接触面積を増大させ、すなわち蓋2と開口縁12との間の気密性を高める。実際の過程では、収容空間11が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、上接続部32と下接続部33は、いずれも初期の自由形状にリセットされる。このとき、当接部36は、自身の弾性力が回復しても下接続部33に当接し、さらに蓋2と開口縁12との間の気密性を保証する。
【0036】
一実施形態において、第1の環状ガスケット31および第2の環状ガスケット34は、いずれも食べ物グレードのシリカゲルから製造される。
【0037】
製造時には、実際の必要に応じて、開口縁部12にセット部35を固着することができるが、本願の実施形態において、セット部35は、第2の環状ガスケット34が取り外し可能になるように、開口縁部12に直接セットされている。すなわち、ユーザが圧力鍋の鮮度保持機能を必要としない場合には、第2の環状ガスケット34を直接取り外すことができる。一方、第2の環状ガスケット34の使用期間が長くなると、密封効果が悪くなるので、本願の実施形態における第2の環状ガスケット34は、後にユーザが自ら交換するのに便利である。
【0038】
図2と
図5に関連して、本実施形態において、減圧弁4は、垂直方向に蓋2に可動に接続された減圧弁体41と、蓋2に設けられた弾性体42とを含む。弾性体42は、収容空間11に連通する排気孔43が設けられている。排気孔43は、弾性体42の長手方向に貫通する。収容空間11が高圧状態にある場合、減圧弁体41が高圧推力を受けて上昇し、排気孔43が開く。収容空間11が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、減圧弁体41が重力により下方に移動し、排気孔43を密閉する。一実施形態において、弾性体42は、食べ物グレードのシリカゲルから製造される。
【0039】
具体的な一実施形態において、蓋2は、排気管21が設けられている。弾性体42は、排気管21の内側に設けられている。具体的には、排気管21は、垂直方向に延設する。弾性体42は、排気管21の頂部内壁に密着または接着により固定接続される。減圧弁体41は、排気管21の外壁にセットされる加圧部44および嵌設部45を含む。嵌設部45は、加圧部44内の底壁に設けられ、嵌設部45は、排気孔43内に往復嵌入する。さらに、嵌設部45は、上から外径が徐々に収縮するテーパ型に設けられている。すなわち、嵌設部45が排気孔43内に嵌入された後、嵌設部45が弾性体42を押圧することによって、弾性体42と嵌設部45とが比較的気密性を有し、収容空間11内のガスが収容空間11内から漏れるのを回避する。一方、嵌設部45がテーパ状に設けられており、高圧ガスと嵌設部45との接触面積を大きくすることができ、さらに収容空間11の圧力が安全範囲を超えると、高温ガスが減圧弁体41を適時に押し上げ、さらに高温ガスを大気に放出することができる。
【0040】
一実施形態において、開止弁5は、開止弁体51と、第1の密封リング52と、第2の密封リング53を含む。蓋2は、開止弁体51が上下にスライドする蓋貫通孔54が設けられている。第1の密封リング52は、開止弁体51の収容空間11内に位置する一端に設けられ、第1の密封リング52は、開止弁体51の他端に設けられている。具体的には、開止弁体51と蓋貫通孔54とは隙間を有する。取り付けを容易にするために、第1の密封リング52は、開止弁体51の底部に直接セットされ、第2の密封リング53は、開止弁体51の中部周側壁に嵌設されている。収容空間11が昇圧状態にある場合、開止弁体51が上方に移動して蓋2の開を制限し、第1の密封リング52を動かして蓋貫通孔54を密閉する。収容空間11が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、開止弁体51が重力によって下方に移動して初期位置に戻り、開止弁5の重力によって、第2の密封リング53が蓋貫通孔54を密閉する。
【0041】
圧力鍋の使用シーンでは、圧力鍋の食べ物を加熱し、その際に収容空間11のガス温度が上昇して高圧状態に入り、さらに食べ物を調理し、食べ物の調理が完了すると、圧力鍋の加熱を停止し、収容空間11内のガスが時間の経過とともに徐々に低下する。本願の実施形態における密封弾性部材3、減圧弁4および開止弁5の3つが併用されるため、収容空間11は、収容空間11が高圧状態から順に微小正圧状態、負圧真空状態にスムーズに入ることができるように密閉状態を維持し続ける。具体的には、上接続部32と下接続部33は、いずれも初期の自由形状にリセットされ、当接部36は、自身の弾性力が回復しても下接続部33の下側に当接し、蓋2と開口縁12との間の隙間を密閉する。嵌設部45は、加圧部44および自身の重力により下方に移動し、さらに排気孔43への嵌入が完了して弾性体42を密閉する。開止弁体51は、重力により下方に移動して初期位置に戻り、第2の密封リング53を下方に動かして、開止弁体51と蓋貫通孔54との間の隙間を密閉する。
【0042】
このようにすることで、調理済みの食べ物が圧力鍋内に長時間放置しても、新鮮ではなくなることまたは壊れてしまうことがなく、良好に鮮度を保持することができる。第2に、圧力鍋の加熱停止後に、ユーザはすぐに食べ物を取り出す必要はなく、朝起きたり、夜家に帰ったりするときに、直接圧力鍋の食べ物を加熱すれば食べられ、簡単で便利であり、圧力鍋の適用性を今の高リズムの生活ニーズに完璧にフィットさせることができる。第3に、本願の圧力鍋は、真空鮮度保持の作用があるため、食べ物は余分に冷蔵庫を利用して鮮度保持する必要がなく、エネルギー消費を減らすことができる。
【0043】
(実施形態2)
図6と
図7に関連して、本実施形態が実施形態1と異なる点は、以下にある。密封弾性部材3は、第2の環状ガスケット34を有しない。同時に、第1の環状ガスケット31は、上リング3a、下リング3bおよび下リップリング3cを含む密封リングである。上リング3aの外端は、下リング3bの外端に固定接続され、上リング3aの内端と下リング3bの内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられている。下リップリング3cの一端は、下リング3bに固設され、下リップリング3cは、外向きに傾斜して設けられている。収容空間11が高圧状態にある場合、上リング3aと下リング3bが圧力を受けて外方に拡張変形することにより、上リング3aが密封蓋2を強力に密封し、下リング3bと下リップリング3cが開口縁12に当接して鍋体1を強力に密封する。収容空間11が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、上リング3a、下リング3bは、いずれも初期の自由形状にリセットされ、下リップリング34は、収容空間11を負圧真空状態に保つために、蓋2と開口縁12との嵌合隙間を補償する。
【0044】
具体的には、下リップリング3cは、下リング3bの上リング3aから離反する側に一体成形され、下リップリング3cと下リング3bとの接続箇所には滑らかな円弧面3fが形成されている。収容空間11が高圧状態にある場合、上リング3aと下リング3bが圧力を受けて外方に膨張変形し、円弧面3fが押圧されて開口縁12に当接し、さらに強力に鍋体1を密封する目的を達成する。一方、収容空間11が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、上リング3a、下リング3bは、いずれも初期の自由形状にリセットされ、下リップリング34の上リング3aから離れる側は、依然として開口縁12に当接し、蓋2と開口縁12との嵌合隙間を補償し、さらに収容空間11を負圧真空状態保持させる目的を実現する。製造に際しては、実際の必要に応じて、上リング3a、下リング3bおよび下リップリング3cを一体成形する。
【0045】
製造時には、実際の必要に応じて、上リング3aには、下リップリング3cと対称に設けられた上リップリング(図示せず)が設けられている。このような設計により、第1の環状ガスケット31と蓋2との気密性が向上する。
【0046】
より好ましくは、上リング3aと下リング3bとの間に歪み空間3dが形成され、歪み空間3d内には、上リング3aと下リング3bを負圧真空状態で変形させないように保持するための補強材3eが設けられている。具体的には、補強材3eは、歪み空間3d内に均一に配置された複数の補強リブを含む。このような設計により、第1の環状ガスケット31の構造強度を高め、負圧真空状態で変形空間3dの変形を回避する。
【0047】
本願の実施形態において、補強リブは、32個設けられている。製造の際には、実際の必要に応じて、補強リブは、他の個数に設けてもよく、負圧真空状態で第1の環状ガスケット31の変形空間3dの変形を回避することができればよいので、これ以上説明しない。
【0048】
(実施形態3)
図9に関連して、本実施形態が実施形態と異なる点は、以下にある。減圧弁4は、弾性体42を第3の密封リング6に置き換え、第3の密封リング6が排気管21の頂部外側に設けられている。具体的には、加圧部44は、その外壁と内壁を貫通する減圧孔61を複数設け、排気管21の周側壁頂部は、その幾何中心線に向かって傾斜して設けられた退避面62を有し、第3の密封リング6は、退避面62に嵌設されている。
【0049】
使用シーンにおいて、収容空間11の気圧が安全気圧状態よりも高い場合、高温ガスは、収容空間11内の高温ガスが排気孔43、減圧孔61を順次通過して排出されるように、嵌設部45を押し開けて、調理中に収容空間11の安全な圧力を保持することを確保する。収容空間11内のガス温度が低下すると、嵌設部45は、加圧部44および自身の重力により下方に移動し、加圧部44の内側底壁は、第3の密封リング6に当接し、排気管21と減圧弁4との気密性を確保する。
【0050】
(実施形態4)
図10に関連して、本実施形態が実施形態1と異なる点は、以下である。弾性体42は、密着または接着によって排気管21に固定接続されるのではない。排気管21には、水平に延設されたストッパ孔7が複数設けられ、弾性体42の周側壁には複数のストッパコラム71が一体成形され、各ストッパコラム71は、対応するストッパ孔7に嵌設可能である。これにより、弾性体42と排気管21との固定接続を実現し、弾性体42と排気管21との気密性を確保する。
【0051】
(実施形態5)
図11に関連して、本実施形態が実施形態1と異なる点は、第2の密封リング53と開止弁体51との嵌合接続が強化されることにある。
【0052】
(実施形態6)
図12に関連して、本実施形態が実施形態1と異なる点は、以下である。密封弾性部材3は、第2の環状ガスケット34を含まないが、上接続部32の外壁には上補強部8、下接続部33の外壁には下補強部81が設けられている。上補強部8と下補強部81は、外向きに傾斜して設けられている。上補強部8と下補強部81は、収容空間11が高圧状態から順に微小正圧状態、負圧真空状態にスムーズに入る場合、蓋2と開口縁12との間の隙間を密閉することができる。一方、高圧状態の場合、上接続部32と下接続部33は、蓋2と開口縁12との間の隙間を密閉することができる。
【0053】
(実施形態7)
図13に関連して、本実施形態が実施形態6と異なる点は、上接続部32と下接続部33の両方に2つの弾性環状溝9が設けられていることにある。上接続部32に位置する2つの弾性環状溝9は、それぞれ上補強部8の両側に位置し、同様に下接続部33の2つの弾性環状溝9も同様の構成である。このような設計により、上補強部8と下補強部81の歪み能力を高めることができ、さらに、操作者の操作を便利にして省力化する。
【0054】
以上、本発明の具体的な実施形態に過ぎないが、本発明の保護範囲は、これに限定されるものではなく、当業者は本発明が開示した技術範囲内で、容易に各種の等価な修正または置換を思いつくことができ、これらの修正または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に準じなければならない。
【0055】
(付記)
(付記1)
食べ物を置くための収容空間(11)を有する鍋体(1)と、
前記鍋体(1)の開口に係合する蓋(2)と、
収容空間(11)を自動的に開閉する制御構造とを含み、
ここで、前記制御構造は、
前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間に設けられ、前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間の隙間を密閉するための密封弾性部材(3)と、
前記蓋(2)に設けられ、前記収容空間(11)内の気圧の大きさを制御するための減圧弁(4)と、
前記蓋(2)に設けられ、蓋(2)の開を制限するための開止弁(5)とを含み、
ここで、前記収容空間(11)は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含み、
前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁(4)が高圧推力を受けて上昇して前記収容空間(11)の高圧ガスを排出し、前記開止弁(5)が圧力を受けて上昇して前記蓋(2)の開を制限して密閉状態になり、前記収容空間(11)が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、前記減圧弁(4)、開止弁(5)、鍋体(1)と蓋(2)との間は、いずれも密閉状態にある、
ことを特徴とする負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0056】
(付記2)
前記密封弾性部材(3)は、前記蓋(2)の内側壁に設けられた第1の環状ガスケット(31)を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0057】
(付記3)
前記鍋体(1)は、開口縁(12)を有し、前記第1の環状ガスケット(31)は、密封リングであって、上リング(3a)、下リング(3b)および下リップリング(3c)を含み、前記上リング(3a)の外端は、前記下リング(3b)の外端に固定接続され、前記上リング(3a)の内端と前記下リング(3b)の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられ、前記下リップリング(3c)の一端は、前記下リング(3b)に固設され、前記下リップリング(3c)は、外向きに傾斜して設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記上リング(3a)と下リング(3b)が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上リング(3a)が前記蓋(2)を強力に密封し、前記下リング(3b)と下リップリング(3c)が前記開口縁(12)に当接して前記鍋体(1)を強力に密封し、前記収容空間(11)が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上リング(3a)、下リング(3b)がいずれも初期の自由形状にリセットされ、前記下リップリング(34)が前記蓋(2)と開口縁(12)との嵌合隙間を補償して前記収容空間(11)を負圧真空状態に保つ、
ことを特徴とする付記2に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0058】
(付記4)
前記上リング(3a)は、前記下リップリング(3c)と対称に設けられた上リップリングが設けられている、
ことを特徴とする付記3に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0059】
(付記5)
前記上リング(3a)と下リング(3b)との間に歪み空間(3d)が形成され、前記歪み空間(3d)内には、前記上リング(3a)と下リング(3b)を負圧真空状態で変形させないように保持するための補強材(3e)が設けられている、
ことを特徴とする付記3に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0060】
(付記6)
前記補強材(3e)は、前記歪み空間(3d)内に均一に配置された複数の補強リブを含む、
ことを特徴とする付記5に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0061】
(付記7)
前記鍋体(1)は、開口縁(12)を有し、前記第1の環状ガスケット(31)は、上接続部(32)と下接続部(33)を含み、前記上接続部(32)の外端は、前記下接続部(33)の外端に固定接続され、前記上接続部(32)の内端と前記下接続部(33)の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記上接続部(32)と下接続部(33)が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上接続部(32)が前記蓋(2)を強力に密封し、前記下接続部(33)が前記開口縁(12)に当接して前記鍋体(1)を強力に密封し、前記収容空間(11)が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上接続部(32)と下接続部(33)がいずれも初期の自由形状にリセットされる、
ことを特徴とする付記2に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0062】
(付記8)
前記密封弾性部材(3)は、前記開口縁(12)に設けられ、前記下接続部(33)の底側に当接するための第2の環状ガスケット(34)をさらに含む、
ことを特徴とする付記7に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0063】
(付記9)
前記第2の環状ガスケット(34)は、前記開口縁(12)にセットされるセット部(35)と、前記セット部(35)に固定接続される当接部(36)とを含み、前記収容空間(11)が高圧状態、微小正圧状態、負圧真空状態のいずれかの状態にある場合、前記当接部(36)がいずれも前記下接続部(33)の底側に当接する、
ことを特徴とする付記8に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0064】
(付記10)
前記当接部(36)の内端は、セット部(35)の内端に固定接続され、前記当接部(36)は、外向きに傾斜して設けられている、
ことを特徴とする付記9に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0065】
(付記11)
前記減圧弁(4)は、垂直方向に前記蓋(2)に可動に接続される減圧弁体(41)と、前記蓋(2)に設けられた弾性体(42)とを含み、前記弾性体(42)は、前記収容空間(11)に連通する排気孔(43)が設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁体(41)が高圧推力を受けて上昇し、前記排気孔(43)が開になり、前記収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記減圧弁体(41)が重力により下方に移動し、前記排気孔(43)を密閉する、
ことを特徴とする付記1に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0066】
(付記12)
前記蓋(2)は、排気管(21)が設けられ、前記弾性体(42)は、前記排気管(21)の内側に設けられ、前記減圧弁体(41)は、前記排気管(21)の外壁にセットされる加圧部(44)および嵌設部(45)を含み、前記嵌設部(45)は、前記加圧部(44)内の底壁に設けられ、前記嵌設部(45)は、前記排気孔(43)内に往復嵌入する、
ことを特徴とする付記11に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0067】
(付記13)
前記嵌設部(45)は、上から外径が徐々に収縮するテーパ型に設けられている、
ことを特徴とする付記12に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【0068】
(付記14)
前記開止弁(5)は、開止弁体(51)と、第1の密封リング(52)と、第2の密封リング(53)とを含み、前記蓋(2)は、前記開止弁体(51)が上下にスライドする蓋貫通孔(54)が設けられ、前記第1の密封リング(52)は、前記開止弁体(51)の前記収容空間(11)内に位置する一端に設けられ、前記第2の密封リング(53)は、前記開止弁体(51)の他端に設けられ、前記収容空間(11)が昇圧状態にある場合、前記開止弁体(51)が上方に移動して前記蓋(2)の開を制限し、第1の密封リング(52)を動かして前記蓋貫通孔(54)を密閉し、前記収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記開止弁体(51)が重力によって下方に移動して初期位置に戻り、前記開止弁(5)の重力により、前記第2の密封リング(53)が前記蓋貫通孔(54)を密閉する、
ことを特徴とする付記1~13のいずれか一つに記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【符号の説明】
【0069】
1:鍋体、11:収容空間、12:開口縁、2:蓋、21:排気管、3:密封弾性部材、31:第1の環状ガスケット、32:上接続部、33:下接続部、34:第2の環状ガスケット、35:セット部、36:当接部、4:減圧弁、41:減圧弁体、42:弾性体、43:排気孔、44:加圧部、45:嵌設部、5:開止弁、51:開止弁体、52:第1の密封リング、53:第2の密封リング、54:蓋貫通孔、6:第3の密封リング、61:減圧孔、62:退避面、7:ストッパ孔、71:ストッパコラム、8:上補強部、81:下補強部、9:弾性環状溝、3a:上リング、3b:下リング、3c:下リップリング、3d:歪み空間、3e:補強材、3f:円弧面。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
(実施形態2)
図6と
図7に関連して、本実施形態が実施形態1と異なる点は、以下にある。密封弾性部材3は、第2の環状ガスケット34を有しない。同時に、第1の環状ガスケット31は、上リング3a、下リング3bおよび下リップリング3cを含む密封リングである。上リング3aの外端は、下リング3bの外端に固定接続され、上リング3aの内端と下リング3bの内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられている。下リップリング3cの一端は、下リング3bに固設され、下リップリング3cは、外向きに傾斜して設けられている。収容空間11が高圧状態にある場合、上リング3aと下リング3bが圧力を受けて外方に拡張変形することにより、上リング3aが密封蓋2を強力に密封し、下リング3bと下リップリング3cが開口縁12に当接して鍋体1を強力に密封する。収容空間11が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、上リング3a、下リング3bは、いずれも初期の自由形状にリセットされ、下リップリング
3cは、収容空間11を負圧真空状態に保つために、蓋2と開口縁12との嵌合隙間を補償する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
具体的には、下リップリング3cは、下リング3bの上リング3aから離反する側に一体成形され、下リップリング3cと下リング3bとの接続箇所には滑らかな円弧面3fが形成されている。収容空間11が高圧状態にある場合、上リング3aと下リング3bが圧力を受けて外方に膨張変形し、円弧面3fが押圧されて開口縁12に当接し、さらに強力に鍋体1を密封する目的を達成する。一方、収容空間11が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、上リング3a、下リング3bは、いずれも初期の自由形状にリセットされ、下リップリング3cの上リング3aから離れる側は、依然として開口縁12に当接し、蓋2と開口縁12との嵌合隙間を補償し、さらに収容空間11を負圧真空状態保持させる目的を実現する。製造に際しては、実際の必要に応じて、上リング3a、下リング3bおよび下リップリング3cを一体成形する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食べ物を置くための収容空間(11)を有する鍋体(1)と、
前記鍋体(1)の開口に係合する蓋(2)と、
収容空間(11)を自動的に開閉する制御構造とを含み、
ここで、前記制御構造は、
前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間に設けられ、前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間の隙間を密閉するための密封弾性部材(3)と、
前記蓋(2)に設けられ、前記収容空間(11)内の気圧の大きさを制御するための減圧弁(4)と、
前記蓋(2)に設けられ、蓋(2)の開を制限するための開止弁(5)とを含み、
ここで、前記収容空間(11)は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含み、
前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁(4)が高圧推力を受けて上昇して前記収容空間(11)の高圧ガスを排出し、前記開止弁(5)が圧力を受けて上昇して前記蓋(2)の開を制限して密閉状態になり、前記収容空間(11)が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、前記減圧弁(4)、開止弁(5)、鍋体(1)と蓋(2)との間は、いずれも密閉状態にあ
り、
前記密封弾性部材(3)は、前記蓋(2)の内側壁に設けられた第1の環状ガスケット(31)を含み、
前記鍋体(1)は、開口縁(12)を有し、前記第1の環状ガスケット(31)は、密封リングであって、上リング(3a)、下リング(3b)および下リップリング(3c)を含み、前記上リング(3a)の外端は、前記下リング(3b)の外端に固定接続され、前記上リング(3a)の内端と前記下リング(3b)の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられ、前記下リップリング(3c)の一端は、前記下リング(3b)に固設され、前記下リップリング(3c)は、外向きに傾斜して設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記上リング(3a)と下リング(3b)が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上リング(3a)が前記蓋(2)を強力に密封し、前記下リング(3b)と下リップリング(3c)が前記開口縁(12)に当接して前記鍋体(1)を強力に密封し、前記収容空間(11)が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上リング(3a)、下リング(3b)がいずれも初期の自由形状にリセットされ、前記下リップリング(3c)が前記蓋(2)と開口縁(12)との嵌合隙間を補償して前記収容空間(11)を負圧真空状態に保つ、
ことを特徴とする負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項2】
前記上リング(3a)は、前記下リップリング(3c)と対称に設けられた上リップリングが設けられている、
ことを特徴とする請求項
1に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項3】
前記上リング(3a)と下リング(3b)との間に歪み空間(3d)が形成され、前記歪み空間(3d)内には、前記上リング(3a)と下リング(3b)を負圧真空状態で変形させないように保持するための補強材(3e)が設けられている、
ことを特徴とする請求項
1に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項4】
前記補強材(3e)は、前記歪み空間(3d)内に均一に配置された複数の補強リブを含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項5】
負圧真空状態を有する圧力鍋であって、
食べ物を置くための収容空間(11)を有する鍋体(1)と、
前記鍋体(1)の開口に係合する蓋(2)と、
収容空間(11)を自動的に開閉する制御構造とを含み、
ここで、前記制御構造は、
前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間に設けられ、前記鍋体(1)と前記蓋(2)との間の隙間を密閉するための密封弾性部材(3)と、
前記蓋(2)に設けられ、前記収容空間(11)内の気圧の大きさを制御するための減圧弁(4)と、
前記蓋(2)に設けられ、蓋(2)の開を制限するための開止弁(5)とを含み、
ここで、前記収容空間(11)は、高圧状態、微小正圧状態および負圧真空状態を含み、
前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁(4)が高圧推力を受けて上昇して前記収容空間(11)の高圧ガスを排出し、前記開止弁(5)が圧力を受けて上昇して前記蓋(2)の開を制限して密閉状態になり、前記収容空間(11)が微小正圧状態または負圧真空状態にある場合、前記減圧弁(4)、開止弁(5)、鍋体(1)と蓋(2)との間は、いずれも密閉状態にあり、
前記密封弾性部材(3)は、前記蓋(2)の内側壁に設けられた第1の環状ガスケット(31)を含み、
前記鍋体(1)は、開口縁(12)を有し、前記第1の環状ガスケット(31)は、上接続部(32)と下接続部(33)を含み、前記上接続部(32)の外端は、前記下接続部(33)の外端に固定接続され、前記上接続部(32)の内端と前記下接続部(33)の内端は、互いに離れる方向に傾斜して設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記上接続部(32)と下接続部(33)が圧力を受けて外側へ膨張変形することによって、前記上接続部(32)が前記蓋(2)を強力に密封し、前記下接続部(33)が前記開口縁(12)に当接して前記鍋体(1)を強力に密封し、前記収容空間(11)が微小正圧状態、負圧真空状態にある場合、前記上接続部(32)と下接続部(33)がいずれも初期の自由形状にリセットされ
、
前記密封弾性部材(3)は、前記開口縁(12)に設けられ、前記下接続部(33)の底側に当接するための第2の環状ガスケット(34)をさらに含み、
前記第2の環状ガスケット(34)は、前記開口縁(12)にセットされるセット部(35)と、前記セット部(35)に固定接続される当接部(36)とを含み、前記収容空間(11)が高圧状態、微小正圧状態、負圧真空状態のいずれかの状態にある場合、前記当接部(36)がいずれも前記下接続部(33)の底側に当接し、
前記当接部(36)の内端は、セット部(35)の内端に固定接続され、前記当接部(36)は、外向きに傾斜して設けられている、
ことを特徴とす
る負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項6】
前記減圧弁(4)は、垂直方向に前記蓋(2)に可動に接続される減圧弁体(41)と、前記蓋(2)に設けられた弾性体(42)とを含み、前記弾性体(42)は、前記収容空間(11)に連通する排気孔(43)が設けられ、前記収容空間(11)が高圧状態にある場合、前記減圧弁体(41)が高圧推力を受けて上昇し、前記排気孔(43)が開になり、前記収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記減圧弁体(41)が重力により下方に移動し、前記排気孔(43)を密閉する、
ことを特徴とする請求項1
または5に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項7】
前記蓋(2)は、排気管(21)が設けられ、前記弾性体(42)は、前記排気管(21)の内側に設けられ、前記減圧弁体(41)は、前記排気管(21)の外壁にセットされる加圧部(44)および嵌設部(45)を含み、前記嵌設部(45)は、前記加圧部(44)内の底壁に設けられ、前記嵌設部(45)は、前記排気孔(43)内に往復嵌入する、
ことを特徴とする請求項
6に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項8】
前記嵌設部(45)は、上から外径が徐々に収縮するテーパ型に設けられている、
ことを特徴とする請求項
7に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【請求項9】
前記開止弁(5)は、開止弁体(51)と、第1の密封リング(52)と、第2の密封リング(53)とを含み、前記蓋(2)は、前記開止弁体(51)が上下にスライドする蓋貫通孔(54)が設けられ、前記第1の密封リング(52)は、前記開止弁体(51)の前記収容空間(11)内に位置する一端に設けられ、前記第2の密封リング(53)は、前記開止弁体(51)の他端に設けられ、前記収容空間(11)が昇圧状態にある場合、前記開止弁体(51)が上方に移動して前記蓋(2)の開を制限し、第1の密封リング(52)を動かして前記蓋貫通孔(54)を密閉し、前記収容空間(11)が高圧状態から微小正圧状態に変化し、負圧真空状態に入ると、前記開止弁体(51)が重力によって下方に移動して初期位置に戻り、前記開止弁(5)の重力により、前記第2の密封リング(53)が前記蓋貫通孔(54)を密閉する、
ことを特徴とする請求項1
または5に記載の負圧真空状態を有する圧力鍋。
【国際調査報告】