(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】生体情報測定用センサーユニット
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20240621BHJP
A61B 5/1486 20060101ALN20240621BHJP
【FI】
A61B5/1473
A61B5/1486
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580848
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 KR2021016416
(87)【国際公開番号】W WO2023277270
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2021-0084616
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ヒュンホ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ゴアンイェル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジフーン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KL09
4C038KM01
4C038KY02
4C038KY04
(57)【要約】
【課題】センサーの挿入部が使用者の肌に挿入された状態で使用者の肌から後退せず使用者の肌に一定深さで挿入された状態を維持する。
【解決手段】本発明は、ニードルと共に使用者の肌の内に挿入されたセンサーが、ニードルが使用者の肌から分離される過程でニードルの動きに影響を受けないで安定的に肌の内に挿入された状態を維持することができるセンサーユニットを提供するためのものである。本発明によるセンサーユニットは、使用者の肌に付着されて使用者の生体情報を測定するためのセンサーユニットにおいて、センサーボディーと、前記センサーボディーと異なる平面上に置かれるように前記センサーボディーと連結されて使用者の肌に挿入される挿入部を具備するセンサーと、前記挿入部が通過するハウジングベースホールを具備し、前記センサーボディーを支えるハウジングベースと、前記ハウジングベースに結合されて前記センサーボディーを覆うハウジングキャップと、及び前記挿入部が前記ハウジングキャップ側に後退する動きを防止するために前記センサーと接するように前記ハウジングキャップから突出するリテンション突起と、を含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の肌に付着されて使用者の生体情報を測定するためのセンサーユニットにおいて、
センサーボディーと、前記センサーボディーと異なる平面上に置かれるように前記センサーボディーと連結されて使用者の肌に挿入される挿入部を具備するセンサーと、
前記挿入部が通過するハウジングベースホールを具備し、前記センサーボディーを支えるハウジングベースと、
前記ハウジングベースに結合されて前記センサーボディーを覆うハウジングキャップと、
前記挿入部が前記ハウジングキャップ側に後退する動きを防止するために前記センサーと接するように前記ハウジングキャップから突出するリテンション突起と、を含むことを特徴とするセンサーユニット。
【請求項2】
前記センサーは、前記センサーボディーと異なる平面上に置かれるように配置されて前記センサーボディーと前記挿入部を連結して前記挿入部より幅が大きい中間部を含み、
前記リテンション突起は前記中間部に接するように具備されることを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
【請求項3】
前記ハウジングベースは前記中間部を支えるように前記ハウジングベースホールの内側に配置される下敷部を具備することを特徴とする請求項2に記載のセンサーユニット。
【請求項4】
前記ハウジングベースは、前記センサーボディーを支えるベース部と、前記ベース部から突出するボスを含み、前記ハウジングベースホールは前記ベース部で前記ボスを貫通するように形成され、
前記下敷部は前記ボスの内側に配置されることを特徴とする請求項3に記載のセンサーユニット。
【請求項5】
前記センサーは前記センサーボディーと前記中間部を連結する連結部を含み、
前記中間部は、前記連結部の一側に突出する第1延長部と、前記第1延長部が前記連結部から突出する方向と反対方向に前記延長部から突出する第2延長部を含み、
前記挿入部は前記第1延長部に連結され、
前記リテンション突起は前記第2延長部に接するように配置されることを特徴とする請求項2に記載のセンサーユニット。
【請求項6】
前記ハウジングキャップには前記センサーボディーに接触して前記センサーボディーを前記ハウジングベース側に加圧する突出部が具備されることを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
【請求項7】
前記センサーボディーと前記ハウジングキャップとの間に介されて前記センサーボディーと前記ハウジングキャップを接着する接着パッドと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
【請求項8】
前記センサーボディーの一面を前記ハウジングベースに付着するために前記センサーボディーと前記ハウジングベースとの間に介されるセンサー接着部と、を含み、
前記センサー接着部にはセンサー接着部開口が設けられ、前記センサーボディーは電気的連結のために前記センサー接着部開口に置かれる接点を具備し、前記センサー接着部は前記接点を取り囲みながら前記接点をシーリングすることを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報測定用センサーユニットに関するものであり、より詳細には、使用者の肌に付着されて使用者の生体情報を測定することができる生体情報測定用センサーユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近医療技術の発展で使用者の身体に付着されて使用される多様な医療用デバイスが開発されて販売されている。肌に付着されて使用される医療用デバイスは慢性疾患患者の身体に付着されて生体情報をモニタリングするか、または、治療をすることに有用に活用される。
【0003】
例えば、糖尿病のような慢性疾患は持続的な管理が必要であり、糖尿病患者の血糖を管理するのに身体に付着する生体情報測定用身体付着ユニッが利用される。
【0004】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば、糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、皮膚掻痒症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われる。糖尿病がいっそうさらに進行されれば、視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉けいれん及び神経痛、壊疽などで先に進む合併症が現われる。
【0005】
このような糖尿病を診断して合併症で先に進まないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0006】
糖尿病患者及び糖尿病で先に進まなかったが血液内に正常より多い糖が検出される人々のために多くの医療機器製造業社では血糖を測定することができる多様な種類の血糖測定機を提供している。
【0007】
血糖測定機は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕などに付着されて血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0008】
糖尿病患者の場合、一般的に高血糖と低血糖状態を行き交うようになるが、応急状況は低血糖状態から尋ねて来て、意識を失うか、または糖分供給なしに低血糖状態が長い間持続すれば命を失うこともある。したがって、低血糖状態の即刻な発見は糖尿病患者に非常に重要であるが、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機ではこれを正確に把握することに限界がある。
【0009】
最近にはこのような限界を乗り越えるために人体内に挿入されて数分間隔で血糖値を測定する連続血糖測定システム(CGMS: Continuous Glucose Monitoring System)が開発されて使用されている。連続血糖測定システムは採血による使用者の苦痛と拒否感を最小化するために痛症が相対的に減ったお腹と腕などの部位に針形態の経皮性センサーを挿入した後連続的に血糖を測定することができる。
【0010】
連続血糖測定システムは使用者の肌の内に挿入されて体内で血糖を測定する経皮性センサーを含むセンサーユニットと、センサーユニットと電気的に連結されてセンサーで測定される生体情報から信号を発生するベースユニットと、ベースユニットに伝送される信号を受信して出力する端末機などを含んで構成される。
【0011】
センサーを身体に挿入するためにはアプリケーターが使用される。アプリケーターはセンサーと共に使用者の肌に挿入されてセンサーを使用者の肌に挿入させるニードルを含む。ニードルはセンサーが使用者の肌に挿入した後使用者の肌から除去される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところでセンサーと共に使用者の肌に挿入したニードルを使用者の肌で抜き取る過程でセンサーがニードルの動きに影響を受けて部分的に肌の内からすり抜けて来る問題が発生することがある。センサーが部分的に肌の内からすり抜けて来ればセンサーの測定正確度が下がる問題につながるようになる。
【0013】
本発明は、上述したような点を勘案して案出されたものであり、ニードルと共に使用者の肌の内に挿入されたセンサーがニードルが使用者の肌から分離される過程でニードルの動きに影響を受けないで安定的に肌の内に挿入された状態を維持することができるセンサーユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述したような目的を解決するための本発明によるセンサーユニットは、使用者の肌に付着されて使用者の生体情報を測定するためのセンサーユニットにおいて、センサーボディーと、前記センサーボディーと異なる平面上に置かれるように前記センサーボディーと連結されて使用者の肌に挿入される挿入部を具備するセンサーと、前記挿入部が通過するハウジングベースホールを具備し、前記センサーボディーを支えるハウジングベースと、前記ハウジングベースに結合されて前記センサーボディーを覆うハウジングキャップと、及び前記挿入部が前記ハウジングキャップ側に後退する動きを防止するために前記センサーと接するように前記ハウジングキャップから突出するリテンション突起と、を含む。
【0015】
前記センサーは、前記センサーボディーと異なる平面上に置かれるように配置されて前記センサーボディーと前記挿入部を連結して前記挿入部より幅が大きい中間部を含み、前記リテンション突起は前記中間部に接するように具備される。
【0016】
前記ハウジングベースは前記中間部を支えるように前記ハウジングベースホールの内側に配置される下敷部を具備することができる。
【0017】
前記ハウジングベースは、前記センサーボディーを支えるベース部と、前記ベース部から突出するボスを含み、前記ハウジングベースホールは前記ベース部で前記ボスを貫通するように形成され、前記下敷部は前記ボスの内側に配置される。
【0018】
前記センサーは前記センサーボディーと前記中間部を連結する連結部を含み、前記中間部は、前記連結部の一側に突出する第1延長部と、前記第1延長部が前記連結部から突出する方向と反対方向に前記延長部から突出する第2延長部を含み、前記挿入部は前記第1延長部に連結され、前記リテンション突起は前記第2延長部に接するように配置される。
【0019】
前記ハウジングキャップには前記センサーボディーに接触して前記センサーボディーを前記ハウジングベース側に加圧する突出部が具備される。
【0020】
本発明によるセンサーユニットは、前記センサーボディーと前記ハウジングキャップとの間に介されて前記センサーボディーと前記ハウジングキャップを接着する接着パッドと、を含むことができる。
【0021】
本発明によるセンサーユニットは、前記センサーボディーの一面を前記ハウジングベースに付着するために前記センサーボディーと前記ハウジングベースとの間に介されるセンサー接着部と、を含み、前記センサー接着部にはセンサー接着部開口が設けられ、前記センサーボディーは電気的連結のために前記センサー接着部開口に置かれる接点を具備し、前記センサー接着部は前記接点を取り囲みながら前記接点をシーリングすることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、センサーがセンサーユニットハウジングに装着された状態でセンサーユニットハウジングのリテンション突起がセンサーに接してセンサーの動きを拘束する。したがって、使用者の肌に挿入されるセンサーの挿入部が安定的にセンサーユニットハウジングから一定長さ位突き出された状態を維持することができる。そして、センサーの挿入部が使用者の肌に挿入された状態で使用者の肌から後退せず使用者の肌に一定深さで挿入された状態を維持することができる。
【0023】
また本発明によれば、センサーの挿入部がニードルと共に使用者の肌に挿入された後ニードルが使用者の肌からすり抜けて来る過程でリテンション突起がセンサーを動かすことができなく支持することで挿入部がニードルの同じ方向に後退する問題を防止することができる。そして、挿入部が部分的に肌からすり抜けて来ることでセンサーの測定正確度が下がる問題を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施例による身体付着ユニットを示した斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例による身体付着ユニットが使用者の肌に付着された姿を示した図面である。
【
図3】本発明の一実施例による身体付着ユニットを使用者の肌に付着されるためのアプリケーターを含むアプリケーター組立体を示した斜視図である。
【
図4】センサーユニットを示した分解斜視図である。
【
図5】センサーユニットを示した分解斜視図である。
【
図6】センサーユニットの一部分を分解して示した断面図である。
【
図7】センサーユニットにニードルが結合された姿を示した断面図である。
【
図8】センサーユニットでニードルが分離される姿を示した断面図である。
【
図9】センサーユニットの接着レイヤーに保護シートが付着された姿を示した図面である。
【
図10】センサーユニットの接着レイヤーで保護シートが分離された後の姿を示した図面である。
【
図11】センサーユニットとベースユニットが結合される前の姿を示した図面である。
【
図12】センサーユニットとベースユニットが結合される前の姿を示した図面である。
【
図13】センサーユニットとベースユニットが結合されて身体付着ユニットが組み立てされた姿を示した断面図である。
【
図14】
図3のI-I線に沿って取った断面図である。
【
図15】アプリケーターの作動部材がストッパを移動部材でかみ合い解除されるように偏向させる姿を示した図面である。
【
図16】アプリケーターによってセンサーユニットのセンサーが使用者の肌に挿入される過程を示した図面である。
【
図17】アプリケーターによってセンサーユニットのセンサーが使用者の肌に挿入される過程を示した図面である。
【
図18】アプリケーターによってセンサーユニットのセンサーが使用者の肌に挿入される過程を示した図面である。
【
図19】センサーユニットとベースユニットの他の実施例を示した図面である。
【
図20】センサーユニットとベースユニットの他の実施例を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明による生体情報測定用センサーユニットを参照して詳しく説明する。
【0026】
本発明の一実施例によるセンサーユニット100は電子部品を含むベースユニット200と結合されて身体付着ユニット20を構成し、ベースユニット200と結合された状態で使用者の肌に付着されて生体情報を測定することができる。ベースユニット200は内部に電子部品が設置された構成でなされる。このようなベースユニット200はセンサーユニット100と電気的に連結されてセンサーユニット100が測定された生体情報を処理して外部端末機5に送信することができる。外部端末機5としては使用者の携帯端末機や、専用医療デバイス、PC、サーバーなど身体付着ユニット20の測定データを受信することができる多様なものが適用できる。センサーユニット100が測定することができる生体情報は特定ものに限定されない。例えば、センサーユニット100は使用者の血糖を周期的に測定することができる。身体付着ユニット20はアプリケーター30によって使用者の肌に付着される。
【0027】
図3は、本発明の一実施例による身体付着ユニットを使用者の肌に付着されるためのアプリケーターを含むアプリケーター組立体を示した斜視図である。
【0028】
アプリケーター組立体10はセンサーユニット100と、ベースユニット200と、アプリケーター30を含む。アプリケーター組立体10はアプリケーター30にセンサーユニット100とベースユニット200が分離されて装着された状態で使用者に提供される。センサーユニット100とベースユニット200はアプリケーター30の作用で自動に組み立てされて使用者の肌に付着される。
【0029】
図4乃至
図13を参照すれば、センサーユニット100は使用者の肌に挿入されるセンサー110と、センサー110が結合されるセンサーユニットハウジング120と、センサーユニットハウジング120に結合されてセンサー110と電気的に連結されるセンサーユニット電気接触部146と、センサー110をセンサーユニットハウジング120に固定するためのセンサー接着部149及び接着パッド152と、ベースユニット200に付着されるようにセンサーユニットハウジング120に具備される接着レイヤー155と、接着レイヤー155を覆う保護シート160を含む。
【0030】
センサー110はセンサーボディー111と、センサーボディー111の一側に連結される連結部112と、連結部112を通じてセンサーボディー111と連結される中間部113と、使用者の肌に挿入されるように中間部113に連結される挿入部116を含む。センサーボディー111はセンサーユニット電気接触部146と接触するようにセンサーユニットハウジング120の内部に配置される。センサーボディー111にはセンサーユニット電気接触部146と電気的に連結される電極が具備される。連結部112はセンサーボディー111の縁から延長されてセンサーボディー111と中間部113を互いに異なる平面上に置かれるように連結される。センサー110はセンサーボディー111が中間部113及び挿入部116と同一平面上に置かれる平板形態で製作された後、連結部112が曲げ変形されてセンサーボディー111が中間部113及び挿入部116と互いに異なる平面上に置かれる形態で製造される。
【0031】
中間部113と挿入部116はセンサーボディー111と異なる平面上に置かれるようにセンサーボディー111と連結される。図面には中間部113及び挿入部116が同一平面上に配置され、中間部113がセンサーボディー111と垂直に配置されることで示したが、中間部113とセンサーボディー111との間の角度や、挿入部116とセンサーボディー111との間の角度は多様に変更可能である。
【0032】
中間部113は連結部112の一側に突出する第1延長部114と、第1延長部114が連結部112から突出する方向と反対方向に連結部112から突出する第2延長部115を含む。挿入部116は第1延長部114に連結されて使用者の肌に挿入される。挿入部116は使用者の肌に円滑に挿入されるように相対的に細くて長い形態でなされる。連結部112と、中間部113及び挿入部116にはセンサーボディー111の電極と電気的に連結される導電性トレースが具備される。センサー110はセンサーボディー111と、連結部112及び中間部113がセンサーユニットハウジング120の内部に位置して挿入部116だけセンサーユニットハウジング120から突出するようにセンサーユニットハウジング120に結合される。
【0033】
センサーユニットハウジング120はハウジングベース121と、ハウジングベース121の上部を覆うハウジングキャップ134を含む。センサーユニットハウジング120の内部にはセンサー110を収容する空間が設けられ、センサーユニットハウジング120の中間にはセンサー110を使用者の肌に挿入するためのニードル450が挿入されるハウジング開口140がセンサーユニットハウジング120を厚さ方向に貫通するように形成される。
【0034】
ハウジングベース121はセンサー110のセンサーボディー111を支えるベース部122と、ベース部122の表面から突出するボス127を含む。ベース部122の一側にはベース部ホール123がベース部122を貫通するように形成され、ベース部122の他の一側には貫通ホール124がベース部122を貫通するように形成される。貫通ホール124にはセンサーユニット電気接触部146が結合される。ベース部122の縁にはディテント溝125が設けられる。
【0035】
ボス127はベース部122の両側表面中でセンサー110が置かれない表面から突出する。ボス127にはボスホール128がボス127を貫通するように形成される。ボスホール128はベース部ホール123と連結され、ベース部ホール123と共にハウジングベースホール132を形成する。ボスホール128はベース部ホール123と連結される上部ホール129と、上部ホール129と連結されてボス127の末端まで延長される下部ホール130を含む。上部ホール129の大きさは下部ホール130の大きさより大きい。上部ホール129はセンサー110の中間部113とニードル450の一部を収容することができる大きさでなされて、下部ホール130はセンサー110の挿入部116とニードル450の一部を収容することができる大きさでなされる。上部ホール129にはセンサー110の中間部113を支えることができる下敷部131が具備される。下敷部131が中間部113を支えることでセンサー110はセンサーユニットハウジング120に結合された状態で動かないでセンサーユニットハウジング120と安定的な結合状態を維持することができる。
【0036】
ハウジングキャップ134はハウジングベース121に結合されてハウジングベース121に置かれるセンサー110のセンサーボディー111とハウジングベース121の上部を覆う。ハウジングキャップ134の中間にはハウジングキャップホール135がハウジングキャップ134を厚さ方向に貫通するように形成される。ハウジングキャップホール135はハウジングベース121のハウジングベースホール132と連結されてハウジング開口140を形成する。ハウジング開口140にはセンサー110と共にセンサー110を使用者の肌に挿入するためのニードル450が挿入される。ハウジングキャップ134にはハウジングベース121のディテント溝125に対応するディテント突起138が具備される。ハウジングキャップ134はディテント突起138がディテント溝125に挿入されてハウジングベース121にかみ合う方式でハウジングベース121と結合される。ハウジングベース121と向い合うハウジングキャップ134の内面には突出部137とリテンション突起136が具備される。突出部137とリテンション突起136はハウジングベース121に向けて突出する。突出部137とリテンション突起136はセンサー110に接触してセンサー110の動きを防止し、センサー110をセンサーユニットハウジング120に安定的に固定することができる。突出部137はセンサー110のセンサーボディー111に接触してセンサーボディー111をハウジングベース121側に加圧することができる。したがって、センサーボディー111がハウジングベース121から浮き立たないでハウジングベース121に安定的に固定された状態を維持することができる。
【0037】
図6及び
図7に示したように、ハウジングキャップ134がハウジングベース121に結合される時リテンション突起136はハウジングベースホール132に挿入されてセンサー110と接触するようになる。すなわち、リテンション突起136はその末端がハウジングベースホール132の内に挿入されている中間部113の第2延長部115と向い合うように配置されてセンサー110の中間部113が下敷部131で浮き立たないように中間部113の動きを拘束することができる。このようなリテンション突起136の作用でセンサー110の挿入部116が安定的にセンサーユニットハウジング120から一定長さ程度突き出された状態を維持することができる。そして、センサー110の挿入部116は使用者の肌に挿入した状態で使用者の肌から後退せず使用者の肌に一定深さで挿入された状態を維持することができる。
【0038】
また
図8に示したように、挿入部116がニードル450と共に使用者の肌に挿入した後ニードル450が使用者の肌からすり抜けて来る過程でリテンション突起136が中間部113を動かすことができないようにすることで挿入部116がニードル450と同じ方向に後退することができない。したがって、ニードル450が使用者の肌からすり抜けて来る過程で使用者の肌に挿入した挿入部116が使用者の肌をすり抜けて来る方向に動く問題を防止することができる。そして、挿入部116が部分的に肌からすり抜けて来ることでセンサー110の測定正確度が下がる問題を減らすことができる。
【0039】
ハウジングキャップ134はベース部122と共にハウジングボディー142を構成する。すなわち、センサーユニットハウジング120はハウジングボディー142と、ハウジングボディー142の一側から突出するボス127を含む構成を取ることができる。ハウジングボディー142はベースユニット200のベースユニットリセス213に嵌め合い結合される形状でなされる。ハウジングボディー142はボス127が具備されるボディー部143と、ボディー部143より広いカバー部144を含む。
【0040】
センサーユニットハウジング120は図示された構成で限定されないし、センサー110が装着され、ベースユニット200に結合される多様な他の構成で変更される。すなわち、センサーユニットハウジング120はハウジングベース121とハウジングキャップ134を含む構成であるが、ハウジングボディー142とハウジングボディー142から突出するボス127を含む構成以外の多様な他の構成で変更可能である。
【0041】
センサーユニット電気接触部146はセンサー110のセンサーボディー111と電気的に連結されるようにセンサーユニットハウジング120に配置される。センサーユニット電気接触部146はベース部122の貫通ホール124に挿入されてベース部122を上下で貫通するように配置される。センサーユニット電気接触部146は電気信号を伝達するための複数の端子部147を含むことができる。センサーユニット電気接触部146は一部分がセンサー110のセンサーボディー111が位置するベース部122の一面に露出され、他の一部分がベース部122の他面に露出することでセンサー110とベースユニット200のベースユニット電気接触部225を電気的に連結することができる。
【0042】
センサー接着部149はハウジングベース121とセンサー110のセンサーボディー111との間に配置されてセンサーボディー111をハウジングベース121に付着する。センサー接着部149は両側面が接着性を有する形態でなされる。すなわち、センサー接着部149の一面はハウジングベース121に接着され、センサー接着部149の他面はセンサーボディー111に接着される。センサー接着部149の中間にはセンサー接着部開口150がセンサー接着部149を厚さ方向に貫通するように形成される。センサー110のセンサーボディー111はセンサー接着部開口150を通じてセンサーユニット電気接触部146と接触される。したがって、センサー接着部149はセンサーボディー111に具備される複数の接点を取り囲みながらセンサーボディー111の接点をシーリングする。また、センサー接着部149はセンサーボディー111とセンサーユニット電気接触部146の間をシーリングしてセンサーボディー111とセンサーユニット電気接触部146との間の電気連結部170に水分や異物が流入しないようにする。
【0043】
センサー接着部149の形態は図示されたものに限定されず多様に変更可能である。
【0044】
接着パッド152はハウジングキャップ134とセンサー110のセンサーボディー111との間に配置されてセンサーボディー111をハウジングキャップ134に付着する。接着パッド152は両側面が接着性を有する形態でなされる。すなわち、接着パッド152の一面はハウジングキャップ134に接着され、接着パッド152の他面はセンサーボディー111に接着される。接着パッド152には接着パッド溝153が接着パッド152を厚さ方向に貫通するように形成される。ハウジングキャップ134の突出部137が接着パッド溝153を通じてセンサーボディー111に接触することでセンサーボディー111をハウジングベース121側に加圧することができる。
【0045】
接着パッド152の形態は図示されたものに限定されず多様に変更可能である。
【0046】
接着レイヤー155はハウジングベース121の表面に配置される。接着レイヤー155は両側面が接着性を有する形態でなされる。接着レイヤー155の一面はハウジングベース121に接着され、接着レイヤー155の他面は保護シート160で覆われる。接着レイヤー155は保護シート160が分離された後ベースユニット200に接着される。接着レイヤー155の中間部分には接着レイヤーホール156が接着レイヤー155を厚さ方向に貫通するように形成される。センサーユニット電気接触部146が接着レイヤーホール156を通じてベースユニット200のベースユニット電気接触部225と接触することができる。したがって、接着レイヤー155はセンサーユニット電気接触部146とベースユニット電気接触部225との間をシーリングしてセンサーユニット100とベースユニット200との間の電気連結部250に水分や異物が流入しないようにする。接着レイヤー155の一側には接着レイヤー開口157が接着レイヤー155を厚さ方向に貫通するように形成される。接着レイヤー155はセンサーユニット電気接触部146が接着レイヤーホール156内側に位置してボス127が接着レイヤー開口157に挿入されるようにハウジングベース121に付着される。
【0047】
接着レイヤー155の形態は図示されたものに限定されず多様に変更可能である。
【0048】
保護シート160は接着レイヤー155を覆って保護する。保護シート160は接着レイヤー155に分離可能に付着される材質でなされる。接着レイヤー155が空気中に露出された状態で長期間維持されれば、接着レイヤー155の接着性が落ちることがある。保護シート160は接着レイヤー155を覆うことで接着レイヤー155の接着性が落ちる問題を防止し、センサーユニット100の製作工程や、センサーユニット100をアプリケーター30に組立てる工程で作業者によるセンサーユニット100の取り扱いを容易にする。保護シート160は接着レイヤー155に接着される保護部161と、保護部161の縁から延長されるウィング部164を含む。保護部161の一側には保護シート開口162が保護部161を厚さ方向に貫通するように形成される。保護シート160はボス127が保護シート開口162に挿入されるように接着レイヤー155に付着される。ウィング部164には保護シート溝165がウィング部164を厚さ方向に貫通するように形成される。ウィング部164はセンサーユニットハウジング120の縁から一定長さ程度延長されてアプリケーター30のリムービングユニット500と結合される。
【0049】
保護シート160の形態は図示されたものに限定されず多様に変更可能である。
【0050】
センサーユニット100は接着レイヤー155に保護シート160が付着された状態でアプリケーター30に装着される。保護シート160はセンサー110が使用者の肌に挿入される前にアプリケーター30のリムービングユニット500によって接着レイヤー155から分離される。センサーユニット100は保護シート160が分離された状態でベースユニット200側に移動してベースユニット200に結合される。
【0051】
図1、
図11乃至
図13に示したように、ベースユニット200はセンサーユニット100が結合されるベースユニットハウジング210と、ベースユニットハウジング210の内部に設置される電子部品を含む。電子部品は基板223と、センサーユニット100のセンサーユニット電気接触部146と接触するベースユニット電気接触部225と、バッテリー228などを含むことができる。基板223には信号を処理するためのプロセッサチップや、外部端末機5との無線通信のための通信チップなどが装着される。
【0052】
ベースユニットハウジング210にはセンサー110の挿入部116とニードル450が通過することができる挿入ホール211と、センサーユニットハウジング120が結合される装着部212が具備される。装着部212はベースユニットリセス213と、ベースユニットリセス213の内側に設けられる接触面216を含む。挿入ホール211はセンサーユニット100のボス127が嵌め合い結合される形態でなされてベースユニットリセス213の内側に配置される。接触面216はセンサーユニット100の接着レイヤー155が安定的に接着されるように平面でなされる。ベースユニットリセス213は挿入ホール211と連結される第1リセス214と、第1リセス214より挿入ホール211から遠く位置して第1リセス214と連結される第2リセス215を含む。第2リセス215は第1リセス214より広い。第1リセス214はセンサーユニットハウジング120のボディー部143に対応する形状でなされて、第2リセス215はセンサーユニットハウジング120のカバー部144に対応する形状でなされる。したがって、センサーユニットハウジング120はベースユニットリセス213に嵌め合い結合されてベースユニットハウジング210と安定的な結合状態を維持することができる。そして、センサーユニットハウジング120がベースユニットハウジング210に安定的に嵌め合い結合されることでセンサーユニットハウジング120とベースユニットハウジング210との間の隙間に水分や異物が容易に流入しない。ベースユニットハウジング210の外側縁にはハウジング溝217が形成される。ハウジング溝217にはベースユニット200をアプリケーター30に分離可能に固定するロッキングフックの一部分が挿入される。
【0053】
ベースユニット電気接触部225は装着部212に配置されてセンサーユニット100がベースユニット200に結合される時センサーユニット100のセンサーユニット電気接触部146と接触する。ベースユニット電気接触部225は基板223と電気的に連結され、一部分がベースユニットリセス213中に露出されるようにベースユニットハウジング210に設置される。ベースユニット電気接触部225は電気信号を伝達するための複数の端子部226を含むことができる。端子部226はセンサーユニット100の端子部147と接触することでセンサーユニット電気接触部146と基板223を電気的に連結することができる。
【0054】
図示されたように、ベースユニットハウジング210は下部ハウジング219と、下部ハウジング219の上部を覆う上部ハウジング221を含むことができるが、その形態は多様に変更可能である。
【0055】
ベースユニットハウジング210の表面には接着部230が具備される。接着部230は下部ハウジング219の表面に付着されてベースユニットハウジング210を使用者の肌に接着させることができる。接着部230の中間にはセンサー110の挿入部116とニードル450が通過することができる接着部ホール231が接着部230を厚さ方向に貫通するように形成される。
【0056】
接着部230は保護シートで覆われて保護される。接着部230を覆う保護シートはベースユニット200を使用者の肌に付着される過程で除去される。
【0057】
センサーユニット100とベースユニット200は相互分離された状態でアプリケーター30に設置されてアプリケーター30がセンサー110を使用者の肌に挿入するように動作される過程で相互結合されて身体付着ユニット20を形成する。センサーユニット100はニードル450が結合された状態でアプリケーター30に装着され、ニードル450が結合された状態でベースユニット200側に動いてベースユニット200と結合される。センサーユニット100がベースユニット200と結合された後ニードル450はセンサーユニット100から分離され、身体付着ユニット20だけ使用者の肌に残っているようになる。
【0058】
図14及び
図15を参照すれば、アプリケーター30はセンサーユニット100及びベースユニット200が装着された状態で作動してセンサーユニット100とベースユニット200を結合させ、センサーユニット100とベースユニット200が結合された身体付着ユニット20を使用者の肌に付着させることができる。センサーユニット100とベースユニット200は相互離隔されてアプリケーター30にそれぞれ装着される。アプリケーター30は身体付着ユニット20を使用者の肌に付着させた後身体付着ユニット20と分離され、身体付着ユニット20は接着部230によって使用者の肌に付着された状態で残っているようになる。
【0059】
アプリケーター30はベースユニット200が分離可能に結合されるアプリケーターボディー300と、センサーユニット100を移動させてセンサー110を使用者の肌に挿入させる挿入ユニット400と、センサーユニット100の保護シート160を分離するためのリムービングユニット500を含む。挿入ユニット400はセンサーユニット100をベースユニット200から事前設定された間隔程度離隔された第1位置でベースユニット200と結合される第2位置に移動させることができる。センサーユニット100とベースユニット200は第2位置で結合されることで身体付着ユニット20を形成する。
【0060】
アプリケーターボディー300は挿入ユニット400が設置されるベースフレーム310と、ベースフレーム310上に配置されてリムービングユニット500が設置されるミドルフレーム330と、ミドルフレーム330に結合されてミドルフレーム330の上部を覆うトップケース350を含む。
【0061】
ベースフレーム310は使用者の肌に接することができる底部312を有するフレームベース部311と、フレームベース部311から突出してセンサーユニット100と挿入ユニット400を収容するコラム部318を含む。フレームベース部311の底部312にはベースユニット200が装着されるリセス313が具備される。ベースユニット200は接着部230が使用者の肌と向い合うようにリセス313に分離可能に結合されてセンサーユニット100と離隔された第2位置に置かれる。
【0062】
ミドルフレーム330はフレームベース部311の上に配置されるステージ333を含む。ステージ333はリムービングユニット500の移動部材510を線形移動するように支える。ステージ333の中間にはコラム部318が挿入される開口が形成されてコラム部318がステージ333上に突出する。ミドルフレーム330には移動部材510の移動を拘束するために移動部材510にかみ合うストッパ341と、挿入ユニット400とリムービングユニット500を作動させることができる作動部材345が設置される。ストッパ341は作動部材345によってリリースされて移動部材510に対する拘束力が除去される。作動部材345はミドルフレーム330にピボット結合され、ストッパ341を加圧することができる加圧突起347を具備する。使用者が作動部材345を押せば作動部材345の加圧突起347がストッパ341を加圧することができる。この時、ストッパ341が弾性変形されて移動部材510からかみ合い解除される
【0063】
トップケース350はミドルフレーム330と結合されてミドルフレーム330とベースフレーム310の上部を覆う。
【0064】
挿入ユニット400はリムービングユニット500の移動部材510と連動するようにアプリケーターボディー300に設置されてセンサーユニット100を第1位置から第2位置に移動させ、センサー110を使用者の肌に挿入させることができる。挿入ユニット400はミドルフレーム330に移動可能に設置されるプランジャー410と、プランジャー410と共に移動して使用者の肌に挿入されるニードル450を具備するニードルアセンブリー421を含む。
プランジャー410はコラム部318の内部に第1位置から第2位置に移動可能に設置される。プランジャー410は一部分が移動部材510にかみ合うことで第1位置に固定され、移動部材510からかみ合い解除される時第2位置に移動することができる。プランジャー410は弾性部材419から移動力の提供を受けて動く。弾性部材419はプランジャー410に対して第1位置から第2位置に移動する方向に弾性力を加えることができる。
【0065】
ニードルアセンブリー421はセンサーユニット100が分離可能に結合されるキャリア422と、センサーユニット100を貫通するようにキャリア422に結合されるニードル450を含む。ニードル450はセンサーユニット100と結合された状態でセンサーユニット100と共に第1位置から第2位置に進んで使用者の肌に挿入されるし、第2位置でキャリア422と共に後退して使用者の肌及びセンサーユニット100から分離される。
【0066】
キャリア422はプランジャー410に相対移動可能に結合される。キャリア422は一部分がプランジャー410にかみ合うことでプランジャー410と共に第1位置から第2位置に進むことができる。そして、キャリア422は第2位置でプランジャー410からかみ合い解除されてセンサーユニット100から遠くなる方向に後退することができる。
【0067】
キャリア422は弾性部材481によってプランジャー410に対して相対移動することができる。弾性部材481はキャリア422に対してベースユニット200から遠くなる方向に弾性力を加える。キャリア422は第2位置に移動してセンサーユニット100をベースユニット200に結合させた後プランジャー410でかみ合い解除されてベースユニット200から遠くなる方向に後退することができる。
【0068】
ニードル450はキャリア422に固定されてセンサーユニット100に結合された状態で第1位置から第2位置に移動することができる。ニードル450は使用者の肌をくぐって使用者の肌の内に円滑に挿入されるように末端が尖ったような形状でなされる。ニードル450はセンサーユニット100が第2位置に移動する時センサー110より先に使用者の肌を貫通して行ってセンサー110が安定的に肌に挿入されるようにする。ニードル450はセンサー110が使用者の肌に挿入された後には使用者の肌から分離される。
【0069】
リムービングユニット500はセンサーユニット100が第2位置に到逹してベースユニット200に結合される前にセンサーユニット100の保護シート160を接着レイヤー155から分離させるようにアプリケーターボディー300に設置される。リムービングユニット500は保護シート160と結合されるようにミドルフレーム330に移動可能に設置される移動部材510を含む。移動部材510はミドルフレーム330のステージ333に線形移動するように配置される。移動部材510はプランジャー410を支えるための下敷部518を含む。
【0070】
移動部材510はセンサーユニット100が第1位置から第2位置に移動する方向とおおよそ垂直で交差する方向に移動するように設置される。移動部材510は保護シート160と結合された状態に移動することで保護シート160を接着レイヤー155から分離されるように引き寄せることができる。具体的に、移動部材510は弾性部材によって保護シート160が接着レイヤー155を覆った状態で保護シート160と結合される第3位置で保護シート160を接着レイヤー155で分離させる第4位置に移動することができる。移動部材510は第3位置から第1位置に位置したプランジャー410と接することでプランジャー410を第1位置に固定し、第4位置に移動する時プランジャー410が第2位置に移動するようにプランジャー410から脱する。
【0071】
以下では
図16乃至
図18を参照して本発明の一実施例によるセンサーユニット100がアプリケーター30によって使用者の肌に付着される方法に対して説明する。
【0072】
図16を参照すれば、先ずベースユニット200が接着部230を通じて使用者の肌に付着されるようにアプリケーター30の底部112を使用者の肌に位置させる。作動部材345が操作される前にキャリア422に結合されたセンサーユニット100は保護シート160が接着レイヤー155を覆った状態で第1位置に位置する。そして、移動部材510はストッパ341にかみ合って第3位置に位置する。
【0073】
以後、作動部材345を押せば移動部材510がストッパ341からかみ合い解除されて移動部材510が移動部材ドライバー522によって第4位置に移動するようになる。
図17に示したように、移動部材510が第4位置に移動することで保護シート160は移動部材510によって引かれて接着レイヤー155から分離される。そして、プランジャー410は移動部材510から脱して弾性部材419によって第2位置に移動するようになる。この時、センサー110の挿入部116及びニードル450が使用者の肌に挿入され、保護シート160が分離されたセンサーユニット100は接着レイヤー155によってベースユニット200に付着することで身体付着ユニット20が組み立てされる。
【0074】
プランジャー410が動いて挿入部116及びニードル450が使用者の肌に挿入された後、キャリア422がプランジャー410からかみ合い解除されてキャリア422は弾性部材481によって使用者の肌から遠くなる方向に動くようになる。この時、ニードル450が使用者の肌からすり抜けて来て身体付着ユニット20は接着部230によって使用者の肌に付着された状態を維持するようになる。
【0075】
センサー110の挿入部116が肌に挿入された後ニードル450が使用者の肌からすり抜けて来る過程でセンサーユニットハウジング120のリテンション突起136がセンサー110の中間部113に接して挿入部116の動きを拘束するようになる。したがって、挿入部116はニードル450の同じ方向に後退することができずに安定的に肌に挿入された状態を維持することができる。
【0076】
使用者の肌に付着されてアプリケーター30と分離された身体付着ユニット20は使用者の生体情報を測定し、測定情報を外部端末機5などに送信することができる。
【0077】
前述したように、本発明によるセンサーユニット100はニードル450と共に使用者の肌の内に挿入されたセンサー110がセンサーユニットハウジング120のリテンション突起136によって肌から後退する動きが制限される。したがって、ニードル450が使用者の肌から分離される過程でセンサー110がニードル450の動きに影響を受けないで安定的に肌の内に挿入された状態を維持することができる。
【0078】
また、本発明によるセンサーユニット100は長期間肌に付着されて使用されてもセンサー110が肌の内に安定的に挿入された状態で生体情報を安定的に測定することができる。
【0079】
一方、
図19及び
図20は、センサーユニットとベースユニットの他の実施例を示した図面である。
【0080】
図19及び
図20に示したセンサーユニット180は、使用者の肌に挿入されるセンサー110と、センサー110が結合されるセンサーユニットハウジング120と、センサー110をセンサーユニットハウジング120に固定するためのセンサー接着部149及び接着パッド152と、ベースユニット260に付着されるようにセンサーユニットハウジング120に具備される接着レイヤー155と、接着レイヤー155を覆う保護シートを含む。センサーユニット180はセンサー110をベースユニット260と電気的に連結するためのセンサーユニット電気接触部が省略された構成を有する。
【0081】
ベースユニット260はセンサーユニット180が結合されるベースユニットハウジング210と、ベースユニットハウジング210の内部に設置される基板223と、センサーユニット180のセンサー110と電気的に連結されるベースユニット電気接触部265と、バッテリー228を含む。ベースユニットハウジング210の表面には接着部230が具備される。ベースユニット電気接触部225はセンサーユニット180がベースユニット260に結合される時センサー110と接触する。ベースユニット電気接触部225は基板223と電気的に連結され、一部分が接触面216から突出してセンサー110に接触することができる。ベースユニット電気接触部225はセンサー110のセンサーボディー111に具備される複数の接点(図示せず)とそれぞれ接触する複数の端子部266を含むことができる。端子部266はセンサーボディー111の接点に接触することでセンサー110と基板223を電気的に連結することができる。端子部266はセンサーボディー111に安定的に接触するようにセンサーボディー111に接触する時弾性変形される形態でなされる。
【0082】
センサーユニット180は接着レイヤー155によってベースユニット260に付着されることでベースユニット260と共に身体付着ユニット60を構成する。センサーユニット180がベースユニット260が結合される時ベースユニット電気接触部265が接着レイヤーホール156と貫通ホール124とセンサー接着口開口150を通過してセンサー110のセンサーボディー111に接触するようになる。したがって、センサー110はベースユニット電気接触部265を通じてベースユニット260と電気的に連結される。この時接着レイヤー155はセンサー110とベースユニット電気接触部265との間をシーリングしてセンサーユニット180とベースユニット260との間の電気連結部に水分や異物が流入しないようにする。
【0083】
センサー110とベースユニット260を電気的に連結するためにベースユニット260に具備されるベースユニット電気接触部の具体的な構成や個数、位置は多様に変更される。
【0084】
以上、本発明に対して望ましい例を挙げて説明したが、本発明の範囲が前で説明されて図示される形態で限定されるものではない。
【0085】
例えば、図面にはセンサーユニット110が電子部品を含むベースユニット200と結合されて使用者の肌に付着されることで示したが、センサーユニットはセンサー及びセンサーと電気的に連結される電子部品を含む構成を取ることができる。センサーユニットに具備される電子部品ではセンサーと電気的に連結される基板と、基板に設置されてセンサーが測定された生体情報を電気的信号で変換するプロセスチップと、外部との通信のための通信チップと、バッテリーなどを含むことができる。このようなセンサーユニットはニードルと結合された状態で第1位置から第2位置に移動してセンサーが使用者の肌に挿入される。センサーユニットはセンサーが使用者の肌に挿入された状態で接着レイヤーによって使用者の肌に付着されて生体情報を測定し、測定信号を外部端末機などに送信することができる。
【0086】
また、例示的な他の実施例として、ベースユニットは単純にセンサーユニットを使用者の肌から分離されないように支持する構成を取ることができる。この場合、ベースユニットにはセンサーユニットが測定された生体情報を処理して外部端末機などに送信することができる別途の電子ユニットが分離可能に結合される。別途の電子ユニットはセンサーユニットがベースユニットに結合された後センサーユニットと電気的に連結されるようにベースユニットに結合される。このようなベースユニットを含む身体付着ユニットは別途の電子ユニットが結合されて使用される。
【0087】
以上、本発明を本発明の原理を例示するための望ましい実施例と関連して図示して説明したが、本発明はそのように図示されて説明されたとおりの構成及び作用で限定されるものではない。むしろ添付された請求範囲の思想及び範囲を逸脱することがなしに本発明に対する複数の変更及び修正が可能であることを当業者らはよく理解することができるであろう。
【国際調査報告】