(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】経皮性センサーを挿入するためのニードル及びニードルアセンブリー
(51)【国際特許分類】
A61B 5/157 20060101AFI20240621BHJP
A61B 5/151 20060101ALI20240621BHJP
A61B 5/1473 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
A61B5/157
A61B5/151
A61B5/1473
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580850
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 KR2021016418
(87)【国際公開番号】W WO2023277271
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2021-0084617
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ヒュンホ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ゴアンイェル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジフーン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KL09
4C038KM00
4C038KY02
4C038KY04
4C038KY13
4C038TA02
4C038UE02
4C038UE03
4C038UE04
(57)【要約】
【課題】構造が単純で製造単価が低くて、センサーとの結合がさらに容易な経皮性センサーを挿入するためのニードル及びニードルアセンブリーを提供する。
【解決手段】本発明は、構造が単純で製造単価が低くて、センサーとの結合がさらに容易な経皮性センサーを挿入するためのニードル及びニードルアセンブリーを提供するためのものである。本発明によるニードルは、生体情報を測定するためのセンサーを使用者の肌に挿入するためのアプリケーターに具備されて前記センサーと共に使用者の肌に挿入されるニードルにおいて、前記センサーが収容される第1チャンネルを具備し、使用者の肌に挿入されるニードルボディーと、及び前記ニードルボディーより大きい厚さを有するニードルヘッドと、を含み、前記ニードルボディーと、前記ニードルヘッドは等しい母材からプレス加工されて一体型で形成される。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報を測定するためのセンサーを使用者の肌に挿入するためのアプリケーターに具備されて前記センサーと共に使用者の肌に挿入されるニードルにおいて、
前記センサーが収容される第1チャンネルを具備し、使用者の肌に挿入されるニードルボディーと、
前記ニードルボディーより大きい厚さを有するニードルヘッドと、を含み、
前記ニードルボディーと、前記ニードルヘッドは等しい母材からプレス加工されて一体型で形成されることを特徴とするニードル。
【請求項2】
前記ニードルボディーと前記ニードルヘッドを連結するように前記ニードルボディーと前記ニードルヘッドと一体型でなされて、前記ニードルヘッドで前記ニードルボディー側にいくほど厚さが漸進的に減少する形状のニードルネックと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のニードル。
【請求項3】
前記ニードルヘッドには前記第1チャンネルより幅が大きい第2チャンネルが具備され、
前記ニードルネックには前記第2チャンネルで前記第1チャンネル側にいくほど幅が漸進的に減少する形状の第3チャンネルが前記第1チャンネル及び前記第2チャンネルとそれぞれ連結されるように具備されることを特徴とする請求項2に記載のニードル。
【請求項4】
前記ニードルボディーは末端にニードルチップが具備されたニードルボディーベースを含み、
前記ニードルヘッドは前記ニードルボディーベースと同一平面上に配置されるニードルヘッドベースを具備し、
前記ニードルネックは、
前記ニードルヘッドベースで前記ニードルボディーベース側にいくほど幅が漸進的に減少する形状でなされて、前記ニードルボディーベース及び前記ニードルヘッドベースと同一平面上に配置されて前記ニードルボディーベースと前記ニードルヘッドベースを連結するニードルネックベースを含むことを特徴とする請求項2に記載のニードル。
【請求項5】
前記ニードルボディーは、前記ニードルボディーベースの両側の側部でそれぞれ折曲されて前記ニードルボディーベースと共に前記第1チャンネルを区画形成する第1ニードルボディーウイング及び第2ニードルボディーウイングを含み、
前記ニードルヘッドは、前記ニードルヘッドベースの両側の側部でそれぞれ折曲されて前記ニードルヘッドベースと共に第2チャンネルを区画形成する第1ニードルヘッドウイング及び第2ニードルヘッドウイングを含み、
前記ニードルネックは、前記ニードルネックベースの一側の側部で折曲されて前記第1ニードルボディーウイングと前記第1ニードルヘッドウイングを連結する第1ニードルネックウイングと、前記ニードルネックベースの他の一側の側部で折曲されて前記第2ニードルボディーウイングと前記第2ニードルヘッドウイングを連結する第2ニードルネックウイングを含み、前記ニードルネックベースと前記第1ニードルネックウイング及び前記第2ニードルネックウイングは前記第1チャンネル及び前記第2チャンネルとそれぞれ連結される第3チャンネルを区画形成することを特徴とする請求項4に記載のニードル。
【請求項6】
前記ニードルボディーベースと同一平面上に配置されるように前記ニードルボディーベースの末端から延長され、前記ニードルボディーベースより幅が小さなニードルテールと、を含むことを特徴とする請求項4に記載のニードル。
【請求項7】
前記ニードルヘッドには前記アプリケーターに具備されるキャリアに係合することができるロッキング部が具備されることを特徴とする請求項1に記載のニードル。
【請求項8】
前記ロッキング部は前記ニードルヘッドを貫通するニードルホールを含むことを特徴とする請求項7に記載のニードル。
【請求項9】
前記ロッキング部は前記ニードルヘッドと一体型でなされて前記ニードルヘッドから突出するフック部を含むことを特徴とする請求項7に記載のニードル。
【請求項10】
センサーを使用者の肌に挿入するためのアプリケーターに具備されるニードルアセンブリーにおいて、
前記センサーが収容される第1チャンネルを具備して使用者の肌に挿入されるニードルボディーと、前記ニードルボディーより大きい厚さを有するニードルヘッドを具備するが、前記ニードルボディーと前記ニードルヘッドが等しい母材からプレス加工されて一体型で形成されるニードルと、
前記ニードルヘッドが係合するクランプ部を具備し、前記ニードルと結合されて前記ニードルと共に行動するように前記アプリケーターのアプリケーターボディーに移動可能に設置されるキャリアと、を含むことを特徴とするニードルアセンブリー。
【請求項11】
前記キャリアには前記ニードルヘッドが挿入される挿入溝が設けられ、
前記クランプ部は前記挿入溝の内に配置されることを特徴とする請求項10に記載のニードルアセンブリー。
【請求項12】
前記ニードルヘッドにはニードルホールが設けられ、
前記クランプ部は前記ニードルホールに挿入されるフックを含むことを特徴とする請求項10に記載のニードルアセンブリー。
【請求項13】
前記キャリアは、前記クランプ部を具備するキャリアボディーと、前記センサーが装着されるセンサーハウジングの両側縁に分離可能に係合するように前記キャリアボディーに弾性変形可能に連結される一対のロッキングアームを含むことを特徴とする請求項10に記載のニードルアセンブリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経皮性センサーを挿入するためのニードルに関するものであり、より詳細には、使用者の肌に挿入して生体情報を測定するセンサーを使用者の肌に挿入するためのニードル及びニードルアセンブリーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近医療技術の発展で使用者の身体に付着されて使用される多様な医療用デバイスが開発されて販売されている。肌に付着されて使用される医療用デバイスは慢性疾患患者の身体に付着されて生体情報をモニタリングするか、または、治療をすることに有用に活用される。
【0003】
例えば、糖尿病のような慢性疾患は持続的な管理が必要であり、糖尿病患者の血糖を管理するのに身体に付着される生体情報測定用身体付着ユニットが利用される。
【0004】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、皮膚掻痒症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われる。糖尿病がいっそうさらに進行されれば視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉けいれん及び神経痛、壊疽などで先に進む合併症が現われる。
【0005】
このような糖尿病を診断して合併症で先に進まないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0006】
糖尿病患者及び糖尿病で先に進まなかったが血液内に正常より多い糖が検出される人々のために多くの医療機器製造業社では血糖を測定することができる多様な種類の血糖測定機を提供している。
【0007】
血糖測定機は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕などに付着されて血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0008】
糖尿病患者の場合、一般的に高血糖と低血糖状態を行き交うようになるが、応急状況は低血糖状態から尋ねて来て、意識を失うか、または糖分供給なしに低血糖状態が長い間持続すれば命を失うこともある。したがって、低血糖状態の即刻な発見は糖尿病患者に非常に重要であるが、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機ではこれを正確に把握することに限界がある。
【0009】
最近にはこのような限界を乗り越えるために人体内に挿入されて数分間隔で血糖値を測定する連続血糖測定システム(CGMS: Continuous Glucose Monitoring System)が開発されて使用されている。連続血糖測定システムは採血による使用者の苦痛と拒否感を最小化するために痛症が相対的に減ったお腹と腕などの部位に針形態の経皮性センサーを挿入した後連続的に血糖を測定することができる。
【0010】
連続血糖測定システムは使用者の肌の内に挿入されて体内で血糖を測定する経皮性センサーを含むセンサーユニットと、センサーユニットと電気的に連結されてセンサーで測定される生体情報から信号を発生するベースユニットと、ベースユニットに伝送される信号を受信して出力する端末機などを含んで構成される。
【0011】
センサーを身体に挿入するためにはアプリケーターが使用される。アプリケーターはセンサーと共に使用者の肌に挿入してセンサーを使用者の肌に挿入させるニードルを含む。ニードルはセンサーが使用者の肌に挿入した後使用者の肌から除去される。ニードルはアプリケーターに移動可能に具備されるキャリアに結合されてキャリアによって動くことが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来には使用者の肌に挿入されるニードル胴体にキャリアに結合される別途の射出物を結合してニードルを製造した。ところで、このような従来ニードルは製造単価が高くて、製造時間がたくさん所要される問題がある。
【0013】
本発明は、上述したところのような点を勘案して案出されたものであり、構造が単純で製造単価が低くて、センサーとの結合がさらに容易な経皮性センサーを挿入するためのニードル及びニードルアセンブリーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述したような目的を解決するための本発明によるニードルは、生体情報を測定するためのセンサーを使用者の肌に挿入するためのアプリケーターに具備されて前記センサーと共に使用者の肌に挿入されるニードルにおいて、前記センサーが収容される第1チャンネルを具備し、使用者の肌に挿入されるニードルボディーと、及び前記ニードルボディーより大きい厚さを有するニードルヘッドと、を含み、前記ニードルボディーと、前記ニードルヘッドは等しい母材からプレス加工されて一体型で形成される。
【0015】
本発明によるニードルは、前記ニードルボディーと前記ニードルヘッドを連結するように前記ニードルボディーと前記ニードルヘッドと一体型でなされて、前記ニードルヘッドで前記ニードルボディー側にいくほど厚さが漸進的に減少する形状のニードルネックと、を含むことができる。
【0016】
前記ニードルヘッドには前記第1チャンネルより幅が大きい第2チャンネルが具備され、前記ニードルネックには前記第2チャンネルで前記第1チャンネル側にいくほど幅が漸進的に減少する形状の第3チャンネルが前記第1チャンネル及び前記第2チャンネルとそれぞれ連結されるように具備される。
【0017】
前記ニードルボディーは末端にニードルチップが具備されたニードルボディーベースを含み、前記ニードルヘッドは前記ニードルボディーベースと同一平面上に配置されるニードルヘッドベースを具備し、前記ニードルネックは、前記ニードルヘッドベースで前記ニードルボディーベース側にいくほど幅が漸進的に減少する形状でなされて、前記ニードルボディーベース及び前記ニードルヘッドベースと同一平面上に配置されて前記ニードルボディーベースと前記ニードルヘッドベースを連結するニードルネックベースを含むことができる。
【0018】
前記ニードルボディーは、前記ニードルボディーベースの両側の側部でそれぞれ折曲されて前記ニードルボディーベースと共に前記第1チャンネルを区画形成する第1ニードルボディーウイング及び第2ニードルボディーウイングを含み、前記ニードルヘッドは、前記ニードルヘッドベースの両側の側部でそれぞれ折曲されて前記ニードルヘッドベースと共に第2チャンネルを区画形成する第1ニードルヘッドウイング及び第2ニードルヘッドウイングを含み、前記ニードルネックは、前記ニードルネックベースの一側の側部で折曲されて前記第1ニードルボディーウイングと前記第1ニードルヘッドウイングを連結する第1ニードルネックウイングと、前記ニードルネックベースの他の一側の側部で折曲されて前記第2ニードルボディーウイングと前記第2ニードルヘッドウイングを連結する第2ニードルネックウイングを含み、前記ニードルネックベースと前記第1ニードルネックウイング及び前記第2ニードルネックウイングは前記第1チャンネル及び前記第2チャンネルとそれぞれ連結される第3チャンネルを区画形成することができる。
【0019】
本発明によるニードルは、前記ニードルボディーベースと同一平面上に配置されるように前記ニードルボディーベースの末端から延長され、前記ニードルボディーベースより幅が小さなニードルテールと、を含むことができる。
【0020】
前記ニードルヘッドには前記アプリケーターに具備されるキャリアに係合することができるロッキング部が具備される。
【0021】
前記ロッキング部は前記ニードルヘッドを貫通するニードルホールを含むことができる。
【0022】
前記ロッキング部は前記ニードルヘッドと一体型でなされて前記ニードルヘッドから突出するフック部を含むことができる。
【0023】
一方、前述したような目的を解決するための本発明によるニードルアセンブリーは、センサーを使用者の肌に挿入するためのアプリケーターに具備されるニードルアセンブリーにおいて、前記センサーが収容される第1チャンネルを具備して使用者の肌に挿入されるニードルボディーと、前記ニードルボディーより大きい厚さを有するニードルヘッドを具備するが、前記ニードルボディーと前記ニードルヘッドが等しい母材からプレス加工されて一体型で形成されるニードルと、及び前記ニードルヘッドが係合するクランプ部を具備し、前記ニードルと結合されて前記ニードルと共に行動するように前記アプリケーターのアプリケーターボディーに移動可能に設置されるキャリアと、を含む。
【0024】
前記キャリアには前記ニードルヘッドが挿入される挿入溝が設けられ、前記クランプ部は前記挿入溝の内に配置される。
【0025】
前記ニードルヘッドにはニードルホールが設けられ、前記クランプ部は前記ニードルホールに挿入されるフックを含むことができる。
【0026】
前記キャリアは、前記クランプ部を具備するキャリアボディーと、前記センサーが装着されるセンサーハウジングの両側縁に分離可能に係合するように前記キャリアボディーに弾性変形可能に連結される一対のロッキングアームを含むことができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によるニードルは、ニードルボディーとニードルヘッドが等しい母材からプレス加工されて一体型で形成されることで、構成が単純で、製造が容易で、製造単価が低い。
【0028】
また、本発明によるニードルは、一つの母材をプレス加工する方式を通じて大量生産される。
【0029】
また、本発明によるニードルは、センサーまたはアプリケーターのキャリアとさらに簡単に組み立てされる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施例によるニードルアセンブリーを含むアプリケーターを示した断面図である。
【
図2】本発明の一実施例によるニードルアセンブリーを含むアプリケーターによって使用者の肌に付着される身体付着ユニットの一例を示した図面である。
【
図3】身体付着ユニットが使用者の肌に付着された姿を示した図面である。
【
図4】センサーユニットの接着レイヤーに保護シートが付着された姿を示した図面である。
【
図5】センサーユニットの接着レイヤーで保護シートが分離された後の姿を示した図面である。
【
図6】センサーユニットとベースユニットが結合される前の姿を示した図面である。
【
図7】本発明の一実施例によるニードルアセンブリーを示した斜視図である。
【
図8】本発明の一実施例によるニードルアセンブリーを示した斜視図である。
【
図13】複数のニードルが一つの母材からプレス加工されてばらで分離される前の姿を示した図面である。
【
図14】キャリアとニードルが結合される前の姿を示した断面図である。
【
図15】キャリアとニードルが結合された姿を示した断面図である。
【
図16】アプリケーターによって身体付着ユニットが使用者の肌に付着される過程を示した図面である。
【
図17】アプリケーターによって身体付着ユニットが使用者の肌に付着される過程を示した図面である。
【
図18】アプリケーターによって身体付着ユニットが使用者の肌に付着される過程を示した図面である。
【
図19】本発明の他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【
図20】本発明の他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【
図21】本発明の他の実施例によるニードルを示した正面図である。
【
図22】本発明の他の実施例によるニードルを示した側面図である。
【
図23】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【
図24】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【
図25】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【
図26】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した正面図である。
【
図27】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した側面図である。
【
図28】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【
図29】本発明のまた他の実施例によるニードルを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明による経皮性センサーを挿入するためのニードル及びニードルアセンブリーを図面を参照して詳しく説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施例によるニードルアセンブリーを含むアプリケーターを示した断面図である。
【0033】
本発明の一実施例によるニードルアセンブリー421はアプリケーター30に具備されてセンサーユニット100のセンサー110を使用者の肌に挿入することができる。アプリケーター30はセンサー110を具備するセンサーユニット100とセンサーユニット100と結合されて身体付着ユニット20を構成するベースユニット200が分離装着された状態で使用者に提供される。センサーユニット100とベースユニット200はアプリケーター30の作用で自動に組み立てされて使用者の肌に付着される。
【0034】
図2に示したように、身体付着ユニット20はアプリケーター30によって使用者の肌に付着されて生体情報を測定し、測定データを外部端末機5で無線送信することができる。外部端末機5としては使用者の携帯端末機や、専用医療デバイス、PC、サーバーなど身体付着ユニット20の測定データを受信することができる多様なものを適用することができる。身体付着ユニット20が測定することができる生体情報は特定のものに限定されない。例示的な実施例として、身体付着ユニット20は使用者の血糖を周期的に測定し、血糖測定情報を外部端末機5に送信することができる。
【0035】
センサーユニット100は使用者の肌に挿入されるセンサー110と、センサー110が結合されるセンサーユニットハウジング120と、センサーユニットハウジング120に結合されてセンサー110と電気的に連結されるセンサーユニット電気接触部146と、ベースユニット200に付着されるようにセンサーユニットハウジング120に具備される接着レイヤー155と、接着レイヤー155を覆う保護シート160を含む。
【0036】
センサー110は一部分がセンサーハウジング120の内部に配置されてセンサーユニット電気接触部146と電気的に連結される。センサー110はセンサーハウジング120から突出すて使用者の肌に挿入される挿入部116を含む。
【0037】
センサーユニットハウジング120にはセンサー110の一部及びセンサー110を使用者の肌に挿入するためのニードル450が挿入されるハウジング開口がセンサーユニットハウジング120を厚さ方向に貫通するように形成される。センサーユニットハウジング120はハウジングボディー142と、ハウジングボディー142の一側から突出するボス127を含む。ハウジング開口はハウジングボディー142とボス127を貫通するように形成される。ハウジングボディー142はベースユニット200のベースユニットリセス213に嵌め合い結合される形状でなされる。ハウジングボディー142はボス127が具備されるボディー部143と、ボディー部143より広いカバー部144を含む。センサーユニットハウジング120は図示された構成で限定されないし、センサー110が装着され、ベースユニット200に結合される多様な他の構成で変更される。
【0038】
センサーユニット電気接触部146はセンサー110と電気的に連結されるようにセンサーユニットハウジング120に配置される。センサーユニット電気接触部146は電気信号を伝達するための複数の端子部147を含むことができる。センサーユニット電気接触部146は一部分がセンサーユニットハウジング120の表面に露出されることで、センサー110とベースユニット200のベースユニット電気接触部225を電気的に連結することができる。
【0039】
接着レイヤー155はセンサーユニットハウジング120の表面に配置される。接着レイヤー155は両側面が接着性を有する形態でなされる。接着レイヤー155の一面はセンサーユニットハウジング120の表面に接着され、接着レイヤー155の他面は保護シート160で覆われる。接着レイヤー155は保護シート160が分離された後ベースユニット200に接着される。接着レイヤー155の中間部分には接着レイヤーホール156が接着レイヤー155を厚さ方向に貫通するように形成される。センサーユニット電気接触部146が接着レイヤーホール156を通じてベースユニット200のベースユニット電気接触部225と接触することができる。したがって、接着レイヤー155はセンサーユニット電気接触部146とベースユニット電気接触部225との間をシーリングしてセンサーユニット100とベースユニット200との間の電気連結部に水分や異物が流入しないようにする。接着レイヤー155の一側には接着レイヤー開口157が接着レイヤー155を厚さ方向に貫通するように形成される。接着レイヤー155はセンサーユニット電気接触部146が接着レイヤーホール156内側に位置してボス127が接着レイヤー開口157に挿入されるようにハウジングベース121に付着される。
【0040】
保護シート160は接着レイヤー155を覆って保護する。保護シート160は接着レイヤー155に分離可能に付着される材質でなされる。接着レイヤー155が空気中に露出された状態で長期間維持されれば、接着レイヤー155の接着性が落ちることがある。保護シート160は接着レイヤー155を覆うことで接着レイヤー155の接着性が落ちる問題を防止し、センサーユニット100の製作工程や、センサーユニット100をアプリケーター30に組立てる工程で作業者によるセンサーユニット100の取り扱いを容易にする。
【0041】
センサーユニット100は接着レイヤー155に保護シート160が付着された状態でアプリケーター30に装着される。保護シート160はセンサー110が使用者の肌に挿入される前にアプリケーター30のリムービングユニット500によって接着レイヤー155から分離される。センサーユニット100は保護シート160が分離された状態でベースユニット200側に移動してベースユニット200に結合される。
【0042】
図6に示したように、ベースユニット200はセンサーユニット100が結合されるベースユニットハウジング210と、ベースユニットハウジング210の内部に設置される電子部品を含む。電子部品はセンサーユニット100のセンサーユニット電気接触部146と接触するベースユニット電気接触部225と、基板と、バッテリーと、信号を処理するためのプロセッサチップと、外部端末機5との無線通信のための通信チップなどを含むことができる。
【0043】
ベースユニットハウジング210にはセンサー110とニードル450が通過することができる挿入ホール211と、センサーユニットハウジング120が結合される装着部212が具備される。装着部212はベースユニットリセス213と、ベースユニットリセス213の内側に設けられる接触面216を含む。挿入ホール211はセンサーユニット100のボス127が嵌め合い結合される形態でなされてベースユニットリセス213の内側に配置される。接触面216はセンサーユニット100の接着レイヤー155が安定的に接着されるように平面でなされる。ベースユニットリセス213は挿入ホール211と連結される第1リセス214と、第1リセス214より挿入ホール211から遠く位置して第1リセス214と連結される第2リセス215を含む。第2リセス215は第1リセス214より広い。第1リセス214はセンサーユニットハウジング120のボディー部143に対応する形状でなされて、第2リセス215はセンサーユニットハウジング120のカバー部144に対応する形状でなされる。したがって、センサーユニットハウジング120はベースユニットリセス213に嵌め合い結合されてベースユニットハウジング210と安定的な結合状態を維持することができる。そして、センサーユニットハウジング120がベースユニットハウジング210に安定的に嵌め合い結合されることでセンサーユニットハウジング120とベースユニットハウジング210との間の隙間に水分や異物が容易に流入しない。ベースユニットハウジング210の外側縁にはハウジング溝217が形成される。ハウジング溝217にはベースユニット200をアプリケーター30に分離可能に固定するためのロッキングフックの一部分が挿入される。
【0044】
ベースユニット電気接触部225は装着部212に配置されてセンサーユニット100がベースユニット200に結合される時センサーユニット100のセンサーユニット電気接触部146と接触する。ベースユニット電気接触部225は一部分がベースユニットリセス213中に露出されるようにベースユニットハウジング210に設置される。ベースユニット電気接触部225は電気信号を伝達するための複数の端子部226を含むことができる。端子部226はセンサーユニット100の端子部147と接触することで、センサーユニット電気接触部146と基板223を電気的に連結することができる。
【0045】
センサー110とベースユニット200を電気的に連結するためにベースユニット200に具備されるベースユニット電気接触部の具体的な構成や個数、位置は多様に変更される。また、センサー110とベースユニット200を電気的に連結する構成は、図示されたものに限定されず多様に変更される。
【0046】
ベースユニットハウジング210の表面には接着部230が具備される。接着部230は下部ハウジング219の表面に付着されてベースユニットハウジング210を使用者の肌に接着させることができる。接着部230は保護シートで覆われて保護される。接着部230を覆う保護シートはベースユニット200を使用者の肌に付着される過程で除去される。
【0047】
センサーユニット100とベースユニット200は、相互分離した状態でアプリケーター30に設置されてアプリケーター30がセンサー110を使用者の肌に挿入されるように動作される過程で相互結合されて身体付着ユニット20を形成する。センサーユニット100はニードル450が結合された状態でアプリケーター30に装着され、ニードル450が結合された状態でベースユニット200側で動いてベースユニット200と結合される。センサーユニット100がベースユニット200と結合された後ニードル450はセンサーユニット100から分離され、身体付着ユニット20だけ使用者の肌に残っているようになる。
【0048】
アプリケーター30はセンサーユニット100及びベースユニット200が装着された状態で作動してセンサーユニット100とベースユニット200を結合させ、センサーユニット100とベースユニット200が結合された身体付着ユニット20を使用者の肌に付着させることができる。センサーユニット100とベースユニット200は相互離隔されてアプリケーター30にそれぞれ装着される。アプリケーター30は身体付着ユニット20を使用者の肌に付着させた後身体付着ユニット20と分離され、身体付着ユニット20は接着部230によって使用者の肌に付着された状態で残っているようになる。
【0049】
アプリケーター30はベースユニット200が分離可能に結合されるアプリケーターボディー300と、センサーユニット100を移動させてセンサー110を使用者の肌に挿入させる挿入ユニット400と、センサーユニット100の保護シート160を分離するためのリムービングユニット500を含む。挿入ユニット400はセンサーユニット100をベースユニット200で事前設定された間隔程度離隔された第1位置でベースユニット200と結合される第2位置に移動させることができる。センサーユニット100とベースユニット200は第2位置で結合されることで身体付着ユニット20を形成する。
【0050】
アプリケーターボディー300は挿入ユニット400が設置されるベースフレーム310と、ベースフレーム310上に配置されてリムービングユニット500が設置されるミドルフレーム330と、ミドルフレーム330に結合されてミドルフレーム330の上部を覆うトップケース350を含む。
【0051】
ベースフレーム310は使用者の肌に接することができる底部312を有するフレームベース部311と、フレームベース部311から突出すてセンサーユニット100と挿入ユニット400を収容するコラム部318を含む。フレームベース部311の底部312にはベースユニット200が装着されるリセス313が具備される。ベースユニット200は接着部230が使用者の肌と向い合うようにリセス313に分離可能に結合されてセンサーユニット100と離隔された第2位置に位置する。
【0052】
ミドルフレーム330はフレームベース部311の上に配置されるステージ333を含む。ステージ333はリムービングユニット500の移動部材510を線形移動するように支える。ステージ333の中間にはコラム部318が挿入される開口が形成されてコラム部318がステージ333上に突出する。ミドルフレーム330には移動部材510の移動を拘束するために移動部材510に係合するストッパ341と、挿入ユニット400とリムービングユニット500を作動させることができる作動部材345が設置される。ストッパ341は作動部材345によってリリースされて移動部材510に対する拘束力が除去される。作動部材345はミドルフレーム330にピボット結合され、ストッパ341を加圧することができる加圧突起347を具備する。使用者が作動部材345を押せば、作動部材345の加圧突起347がストッパ341を加圧することができる。この時、ストッパ341が弾性変形されて移動部材510から係合解除される
【0053】
トップケース350はミドルフレーム330と結合されてミドルフレーム330とベースフレーム310の上部を覆う。
【0054】
挿入ユニット400はリムービングユニット500の移動部材510と連動するようにアプリケーターボディー300に設置されてセンサーユニット100を第1位置から第2位置に移動させ、センサー110を使用者の肌に挿入させることができる。挿入ユニット400はミドルフレーム330に移動可能に設置されるプランジャー410と、プランジャー410と共に移動して使用者の肌に挿入されるニードル450を具備するニードルアセンブリー421を含む。
【0055】
プランジャー410はコラム部318の内部に第1位置から第2位置に移動可能に設置される。プランジャー410は一部分が移動部材510に係合することで第1位置に固定され、移動部材510から係合解除される時第2位置に移動することができる。プランジャー410は弾性部材419から移動力の提供を受けて動く。弾性部材419はプランジャー410に対して第1位置から第2位置に移動する方向に弾性力を加えることができる。
【0056】
ニードルアセンブリー421はセンサーユニット100が分離可能に結合されるキャリア422と、センサーユニット100を貫通するようにキャリア422に結合されるニードル450を含む。ニードル450はセンサーユニット100と結合された状態でセンサーユニット100と共に第1位置から第2位置に進んで使用者の肌に挿入されるし、第2位置でキャリア422と共に後退して使用者の肌及びセンサーユニット100から分離される。
【0057】
キャリア422はプランジャー410に相対移動可能に結合される。キャリア422は一部分がプランジャー410に係合することでプランジャー410と共に第1位置から第2位置に進むことができる。そして、キャリア422は第2位置でプランジャー410から係合解除されてセンサーユニット100から遠くなる方向に後退することができる。
【0058】
キャリア422はニードル450が結合されるキャリアボディー423と、キャリアボディー423から延長される弾性変形可能なキャリアウイング431と、キャリアボディー423の側部に連結されるロッキングアーム439を含む。
【0059】
キャリアボディー423は内側に挿入溝425が形成されたボス424を含む。挿入溝425にはニードル450の一部分が挿入される。挿入溝425の内にはニードル450を固定するためのクランプ部427が具備される。クランプ部427はニードル450と係合することができるフック428を含む。キャリアボディー423の一側には弾性部材481が結合される固定部429が具備される。キャリア422は弾性部材481によってプランジャー410に対して相対移動することができる。弾性部材481は一端がプランジャー410に結合されて他端がキャリア422の固定部429に結合される。弾性部材481は引張スプリング形態でなされてキャリア422をベースユニット200から遠くなる方向に弾性力を加える。
【0060】
キャリアウイング431はキャリアボディー423からキャリア422の移動方向に延長される形状でキャリアボディー423に連結される。キャリアウイング431はキャリアボディー423に弾性変形可能に連結されるウイングボディー432と、ウイングボディー432から突出するトリガー434及びラッチ部437を含む。
【0061】
トリガー434はウイングボディー432の一側にウイングボディー432から外側に突出するように具備される。キャリア422がプランジャー410と共に第1位置から第2位置に移動する中にトリガー434はコラム部318の一側に接触して弾性変形される。
【0062】
ラッチ部437はウイングボディー432から外側に突出する。ラッチ部437はプランジャー410の一側に係合することができる。ラッチ部437がプランジャー410にかみ合った状態でキャリア422は弾性部材481を弾性変形させた状態を維持することができるし、弾性部材481の弾性力が作用する方向に動くことができない。
【0063】
ロッキングアーム439はキャリアボディー423の側部に弾性変形可能に具備される。ロッキングアーム439はキャリアボディー423の両側に一対が互いに向い合うように配置されてセンサーユニット100のセンサーユニットハウジング120を分離可能に固定する。ロッキングアーム439にはセンサーユニットハウジング120に係合するロッキング突起440と、コラム部318の内壁に接する突出部441が具備される。キャリア422とセンサーユニット100が第1位置に位置する時突出部441がコラム部318の内壁に接することでロッキングアーム439がセンサーユニットハウジング120と係合する方向に偏向される。したがって、センサーユニット100は第1位置でキャリア422に安定的に結合された状態を維持することができる。
【0064】
キャリア422は図示された構成以外に、ニードル450と結合されてプランジャー410に相対移動可能に設置される多様な他の構成で変更される。例えば、図面には一対のキャリアウイング431がキャリアボディー423の両側に対称的に具備されることで示したが、キャリアウイング431の個数や形態は多様に変更可能である。また、キャリア422とニードル450の結合方式と、キャリア422とセンサーユニット100の結合方式も多様に変更される。
【0065】
図9乃至
図15を参照すれば、ニードル450はキャリア422に固定されてセンサーユニット100に結合された状態で第1位置から第2位置に移動することができる。ニードル450は使用者の肌をくぐって使用者の肌の内に円滑に挿入されるように末端が尖ったような形状でなされる。ニードル450はセンサーユニット100が第2位置に移動する時センサー110より先に使用者の肌を貫通して行ってセンサー110が安定的に肌に挿入されるようにする。ニードル450はセンサー110が使用者の肌に挿入された後には使用者の肌から分離される。
【0066】
ニードル450は使用者の肌に挿入されるニードルボディー451と、キャリア422に結合されるニードルヘッド458と、ニードルボディー451とニードルヘッド458を連結するニードルネック469と、ニードルヘッド458の末端から延長されるニードルテール475を含む。ニードル450はニードルボディー451と、ニードルヘッド458と、ニードルネック469と、ニードルテール475が等しい母材480でプレス加工されて一体型で形成される。
【0067】
ニードルボディー451は末端にニードルチップ455が具備されたニードルボディーベース452と、ニードルボディーベース452の両側の側部に配置される第1ニードルボディーウイング453及び第2ニードルボディーウイング454を含む。第1ニードルボディーウイング453及び第2ニードルボディーウイング454はニードルボディーベース452の両側の側部で折曲されて相互向い合うように配置される。ニードルボディーベース452と第1ニードルボディーウイング453及び第2ニードルボディーウイング454は第1チャンネル456を区画形成する。第1チャンネル456にはセンサー110の挿入部116が挿入される。ニードル450は第1チャンネル456に挿入部116が挿入されるようにセンサーユニット100に結合される。
【0068】
ニードルヘッド458はニードルボディーベース452と同一平面上に配置されるニードルヘッドベース459と、ニードルヘッドベース459の両側の側部に配置される第1ニードルヘッドウイング460及び第2ニードルヘッドウイング461を含む。第1ニードルヘッドウイング460及び第2ニードルヘッドウイング461はニードルヘッドベース459の両側の側部で折曲されて相互向い合うように配置される。ニードルヘッドベース459と第1ニードルヘッドウイング460及び第2ニードルヘッドウイング461は第2チャンネル462を区画形成する。第2チャンネル462の幅は第1チャンネル456の幅より大きい。
【0069】
ニードルヘッド458にはキャリア422のクランプ部427に係合するロッキング部464が具備される。ロッキング部464はクランプ部427のフック428が挿入されるニードルホール465を含む。ニードルホール465はニードルヘッドベース459を厚さ方向に貫通する形態で具備される。ニードル450はニードルヘッド458がキャリア422の挿入溝425に挿入されてフック428がニードルホール465に挿入される方式でキャリア422に固定される。
【0070】
これ以外に、ニードルヘッド458には貫通ホール466と溝部467が具備される。貫通ホール466はニードルヘッドベース459を厚さ方向に貫通するように形成され、溝部467は第1ニードルヘッドウイング460及び第2ニードルヘッドウイング461にそれぞれ形成される。貫通ホール466と溝部467はニードル450の重さを減らし、母材480でニードルヘッド458を形成する過程でニードルヘッド458の変形を防止するための目的で利用される。また、貫通ホール466と溝部467はキャリア422との結合のための目的で使用される。
【0071】
ニードルネック469はニードルヘッド458でニードルボディー451側にいくほど厚さが漸進的に減少する形状でなされてニードルボディー451とニードルヘッド458を連結する。ニードルネック469はニードルボディーベース452と同一平面上に配置されるニードルネックベース470と、ニードルネックベース470の両側の側部に配置される第1ニードルネックウイング471及び第2ニードルネックウイング472を含む。第1ニードルネックウイング471及び第2ニードルネックウイング472はニードルネックベース470の両側の側部で折曲されて相互向い合うように配置される。ニードルネックベース470はニードルボディーベース452とニードルヘッドベース459を連結し、第1ニードルネックウイング471は第1ニードルボディーウイング453と第1ニードルヘッドウイング460を連結する。そして、第2ニードルネックウイング472は第2ニードルボディーウイング454が第2ニードルヘッドウイング461を連結する。ニードルネックベース470と第1ニードルネックウイング471及び第2ニードルネックウイング472は第3チャンネル473を区画形成する。第3チャンネル473は第2チャンネル462で第1チャンネル456側にいくほど幅が漸進的に減少する形状でなされて第1チャンネル456と第2チャンネル462とそれぞれ連結される。
【0072】
センサー110とニードル450を結合する過程で、センサー110の挿入部116を第2チャンネル462と第3チャンネル473を順に経って第1チャンネル456に挿入する方式でセンサー110とニードル450との結合が可能である。このように、ニードル450がセンサー110の挿入部116が相対的に幅が大きい第2チャンネル462及び第3チャンネル473を経って第1チャンネル456に挿入される形態でなされることで、センサー110とニードル450の結合時センサー110が損傷されるか、または変形される問題を減らすことができる。
【0073】
ニードルテール475はニードルヘッドベース459と同一平面上に配置されるようにニードルヘッドベース459の末端から延長される。ニードルテール475の幅はニードルヘッドベース459の幅より小さい。
【0074】
図13に示したように、ニードル450は一つの母材480をプレス加工する方式を通じて大量生産される。母材480をプレス加工してニードル450を製作する過程でニードル450はニードル450が形成され終わることは、ストラップ482に連結された状態で後続工程に投入される。例えば、複数のニードル450はそれぞれのニードルテール475がストラップ482に連結されて一定な間隔で離隔された状態でカッティング工程に投入される。カッティング工程でニードル450はニードルテール475がストラップ482から分離されるようにカッティングされてばらで分離される。
【0075】
このようにニードルテール475を含む形態のニードル450は製造に有利である。母材480をプレス加工してニードル450をニードルテール475がない形態で製造する場合カッティング工程でニードルヘッド458が損傷されやすい。したがって、ニードルテール475がないニードル450は製造過程で不良率が高いが、本発明のようにニードルテール475を有するニードル450は製造過程で不良率が低い。
【0076】
図14及び
図15に示したように、ニードル450はニードルヘッド458をキャリア422の挿入溝425に単純に挟みこむ方式を通じてキャリア422に簡単に組み立てされる。ニードルヘッド458を挿入溝425に一定深さで挿入すれば、キャリア422のフック428がニードルヘッド458のニードルホール465に挿入されることでニードル450がキャリア422に堅固に固定される。
【0077】
本発明によるニードル450はニードルボディー451とニードルヘッド458が同一な母材480でプレス加工されて一体型で形成されることで、構成が単純で、製造が容易で、製造単価が低い。そして、本発明によるニードル450はセンサー110及びキャリア422とさらに簡単に組み立てされる。
【0078】
再び
図1を参照すれば、リムービングユニット500はセンサーユニット100が第2位置に到逹してベースユニット200に結合される前にセンサーユニット100の保護シート160を接着レイヤー155から分離させるようにアプリケーターボディー300に設置される。リムービングユニット500は保護シート160と結合されるようにミドルフレーム330に移動可能に設置される移動部材510を含む。移動部材510はミドルフレーム330のステージ333に線形移動するように配置される。移動部材510はプランジャー410を支えるための下敷部518を含む。
【0079】
移動部材510はセンサーユニット100が第1位置から第2位置に移動する方向とおおよそ垂直で交差する方向に移動するように設置される。移動部材510は保護シート160と結合された状態に移動することで保護シート160を接着レイヤー155から分離されるように引き寄せることができる。具体的に、移動部材510は保護シート160が接着レイヤー155を覆った状態で保護シート160と結合される第3位置で保護シート160を接着レイヤー155から分離させる第4位置に移動することができる。移動部材510は第3位置から第1位置に位置したプランジャー410と接することでプランジャー410を第1位置に固定し、第4位置に移動する時プランジャー410が第2位置に移動するようにプランジャー410から脱する。移動部材510はアプリケーターボディー300に設置される弾性部材から弾性力の提供を受けて動くことができる。
【0080】
以下では
図16乃至
図18を参照してアプリケーター30を利用して身体付着ユニット20を使用者の肌に付着される方法に対して説明する。
【0081】
図16を参照すれば、先ずベースユニット200が接着部230を通じて使用者の肌に付着されるようにアプリケーター30の底部312を使用者の肌に位置させる。作動部材345が操作される前にキャリア422に結合されたセンサーユニット100は保護シート160が接着レイヤー155を覆った状態で第1位置に位置する。そして、移動部材510はストッパ341にかみ合って第3位置に位置する。
【0082】
以後、作動部材345を押せば移動部材510がストッパ341から係合解除されて移動部材510が弾性部材の弾性力によって第4位置に移動するようになる。
図17に示したように、移動部材510が第4位置に移動することで保護シート160は移動部材510によって引かれて接着レイヤー155から分離される。そして、プランジャー410は移動部材510から脱して弾性部材419によって第2位置に移動するようになる。この時、センサー110の挿入部116及びニードル450が使用者の肌に挿入され、保護シート160が分離されたセンサーユニット100は接着レイヤー155によってベースユニット200に付着されることで身体付着ユニット20が組み立てされる。
【0083】
プランジャー410が動いて挿入部116及びニードル450が使用者の肌に挿入された後、キャリア422がプランジャー410から係合解除されてキャリア422は弾性部材481によって使用者の肌から遠くなる方向に動くようになる。この時、ニードル450が使用者の肌からすり抜けて来て身体付着ユニット20は接着部230によって使用者の肌に付着された状態を維持するようになる。
【0084】
使用者の肌に付着されてアプリケーター30と分離された身体付着ユニット20は使用者の生体情報を測定し、測定情報を外部端末機5などに送信することができる。
【0085】
一方、
図19乃至
図29は、ニードルの多様な変形例を示した図面である。
【0086】
先ず、
図19乃至
図22に示したニードル550は、使用者の肌に挿入されるニードルボディー551と、キャリア422に結合されるニードルヘッド558と、ニードルボディー551とニードルヘッド558を連結するニードルネック567と、ニードルヘッド558の末端から延長されるニードルテール574を含む。ニードル550はニードルボディー551と、ニードルヘッド558と、ニードルネック567と、ニードルテール574が等しい母材からプレス加工されて一体型で形成される。
【0087】
ニードルボディー551は末端にニードルチップ555が具備されたニードルボディーベース552と、ニードルボディーベース552の両側の側部に配置される第1ニードルボディーウイング553及び第2ニードルボディーウイング554を含む。ニードルボディーベース552と第1ニードルボディーウイング553及び第2ニードルボディーウイング554は第1チャンネル556を区画形成する。
【0088】
ニードルヘッド558はニードルボディーベース552と同一平面上に配置されるニードルヘッドベース559と、ニードルヘッドベース559の両側の側部に配置される第1ニードルヘッドウイング560及び第2ニードルヘッドウイング561を含む。ニードルヘッドベース559と第1ニードルヘッドウイング560及び第2ニードルヘッドウイング561は第2チャンネル562を区画形成する。第2チャンネル562の幅は第1チャンネル556の幅より大きい。ニードルヘッド558にはキャリア422のクランプ部427に係合するロッキング部564が具備される。ロッキング部564はクランプ部427のフック428が挿入されるニードルホール565を含む。
【0089】
ニードルネック567はニードルヘッド558でニードルボディー551側にいくほど厚さが漸進的に減少する形状でなされてニードルボディー551とニードルヘッド558を連結する。ニードルネック567はニードルボディーベース552と同一平面上に配置されるニードルネックベース568と、ニードルネックベース568の両側の側部に配置される第1ニードルネックウイング569及び第2ニードルネックウイング570を含む。ニードルネックベース568と第1ニードルネックウイング569及び第2ニードルネックウイング570は第3チャンネル571を区画形成する。第3チャンネル571は第2チャンネル562で第1チャンネル556側にいくほど幅が漸進的に減少する形状でなされて第1チャンネル556と第2チャンネル562とそれぞれ連結される。
【0090】
ニードルボディー551とニードルネック567との間には溝部572が具備される。溝部572はニードル550の重さを減らし、母材でニードルヘッド558を形成する過程でニードル550の変形を防止するための目的で利用される。また、溝部572はキャリア422との結合のための目的で使用される。
【0091】
ニードルテール574はニードルボディーベース552と同一平面上に配置されるようにニードルヘッドベース559の末端から延長される。
【0092】
本実施例によるニードル550はニードルヘッドベース559から突出するニードルヘッドウイング560、561の突出高さとニードルネックベース568から突出するニードルネックウイング569、570の突出高さが同じであり、ニードルボディーベース552から突出するニードルボディーウイング553、554の突出高さはニードルヘッドウイング560、561とニードルネックウイング569、570の突出高さより小さな形態を有する。このような形態のニードル550はニードルネック567がキャリアに係合するロッキング部を形成することができる。そして、本実施例によるニードル550と結合されるキャリアはニードルネック567が係合することができる形態のクランプ部を有することができる。
【0093】
図23に示したニードル650は
図19に示したニードル550と比べてニードルヘッド651の構成が少し変更されたものである。
【0094】
ニードル650は使用者の肌に挿入されるニードルボディー551と、キャリア422に結合されるニードルヘッド651と、ニードルボディー551とニードルヘッド651を連結するニードルネック567と、ニードルヘッド651の末端から延長されるニードルテール574を含む。ニードル650はニードルボディー551と、ニードルヘッド651と、ニードルネック567と、ニードルテール574が等しい母材からプレス加工されて一体型で形成される。
【0095】
ニードルヘッド651はニードルヘッドベース559と、ニードルヘッドベース559の両側の側部に配置される一対のニードルヘッドウイング560、561を含む。一対のニードルヘッドウイング560、561にはキャリア422に係合するロッキング部653が具備される。ロッキング部653はニードルヘッドウイング560、561を貫通する形態のニードルホール654を含む。
【0096】
本実施例によるニードル650と結合されるキャリアはニードルホール654に挿入される形態のフックを有するクランプ部を含むことができる。
【0097】
図24乃至
図27に示したニードル750は使用者の肌に挿入されるニードルボディー751と、キャリア422に結合されるニードルヘッド760と、ニードルボディー751とニードルヘッド760を連結するニードルネック769と、ニードルヘッド760の末端から延長されるニードルテール775を含む。ニードル750はニードルボディー751と、ニードルヘッド760と、ニードルネック769と、ニードルテール775が等しい母材からプレス加工されて一体型で形成される。
【0098】
ニードルボディー751は末端にニードルチップ755が具備されたニードルボディーベース752と、ニードルボディーベース752の両側の側部に配置される第1ニードルボディーウイング753及び第2ニードルボディーウイング754を含む。ニードルボディーベース752と第1ニードルボディーウイング753及び第2ニードルボディーウイング754は第1チャンネル756を区画形成する。第1ニードルボディーウイング753及び第2ニードルボディーウイング754には延長部757及び溝部758が具備される。延長部757は第1ニードルボディーウイング753及び第2ニードルボディーウイング754それぞれで末端から外側に延長される。延長部757はニードルボディー751の強度を増大させる役割をすることができる。また、延長部757はキャリア422に係合するロッキング部として作用することができる。溝部758はニードル750の重さを減らし、母材からニードルボディー751を形成する過程でニードルボディー751の変形を防止するための目的で利用される。また、溝部758はキャリア422との結合のための目的で使用される。
【0099】
ニードルヘッド760はニードルボディーベース752と同一平面上に配置されるニードルヘッドベース761と、ニードルヘッドベース761の両側の側部に配置される第1ニードルヘッドウイング762及び第2ニードルヘッドウイング763を含む。ニードルヘッドベース761と第1ニードルヘッドウイング762及び第2ニードルヘッドウイング763は第2チャンネル764を区画形成する。第2チャンネル764の幅は第1チャンネル756の幅より大きい。ニードルヘッド760にはキャリア422の係合するロッキング部766が具備される。ロッキング部766はニードルヘッドウイング762、763から突出するフック部767を含む。
【0100】
本実施例によるニードル750と結合されるキャリアはフック部767が係合することができる形態のクランプ部を含むことができる。
【0101】
ニードルネック769はニードルヘッド760でニードルボディー751側にいくほど厚さが漸進的に減少する形状でなされてニードルボディー751とニードルヘッド760を連結する。ニードルネック769はニードルボディーベース752と同一平面上に配置されるニードルネックベース770と、ニードルネックベース770の両側の側部に配置される第1ニードルネックウイング771及び第2ニードルネックウイング772を含む。ニードルネックベース770と第1ニードルネックウイング771及び第2ニードルネックウイング772は第3チャンネル773を区画形成する。第3チャンネル773は第2チャンネル764で第1チャンネル756側にいくほど幅が漸進的に減少する形状でなされて第1チャンネル756と第2チャンネル764とそれぞれ連結される。
【0102】
ニードルテール775はニードルヘッドベース761と同一平面上に配置されるようにニードルヘッドベース761の末端から延長される。
【0103】
図28に示したニードル850は、
図24に示したニードル750と比べてニードルボディー851とニードルヘッド853の構成が少し変形されたものである。
【0104】
ニードル850は使用者の肌に挿入されるニードルボディー851と、キャリア422に結合されるニードルヘッド853と、ニードルボディー851とニードルヘッド760を連結するニードルネック769と、ニードルヘッド853の末端から延長されるニードルテール775を含む。
【0105】
ニードルボディー851は前で説明したニードル750のニードルボディー751と比べて延長部757と溝部758が省略されたものである。
【0106】
ニードルヘッド853はニードルヘッドベース761と、ニードルヘッドベース761の両側の側部に相互向い合うように配置される一対のニードルヘッドウイング762、763を含む。ニードルヘッド853にはキャリア422に係合することができるロッキング部855が具備される。ロッキング部855はニードルヘッドベース761からニードルヘッドウイング762、763が突出すた方向と反対方向に突出すた形態のフック部856を含む。フック部856は第1ニードルヘッドウイング762及び第2ニードルヘッドウイング763それぞれの中間部分が切開されてニードルヘッドベース761から突出する方向に曲げ加工された形態でなされる。
【0107】
本実施例によるニードル850と結合されるキャリアはフック部856が係合することができる形態のクランプ部を含むことができる。
【0108】
図29に示したニードル950は、
図28に示したニードル850と比べてニードルヘッド953の構成が少し変形されたものである。
【0109】
ニードルヘッド953はニードルヘッドベース761と、ニードルヘッドベース761の両側の側部に相互向い合うように配置される一対のニードルヘッドウイング762、763を含む。ニードルヘッド853にはキャリアに係合することができるロッキング部955が具備される。ロッキング部955はニードルヘッドベース761の両側縁から突出すた形態のフック部956を含む。
【0110】
本実施例によるニードル950と結合されるキャリアはフック部956が係合することができる形態のクランプ部を含むことができる。
【0111】
図面にはフック部956がニードルヘッドベース761と同一平面上に置かれる形態でなされたもので示したが、フック部956の形状は多様に変更される。
【0112】
これ以外に、ニードルは一つの母材がパンチング、カッティング、ベンディングなどの工程を経ってセンサー110の挿入部116と共に使用者の肌に挿入されるニードルボディーと、キャリア422に係合するニードルヘッドが一体型でなされる多様な形態でなされる。例示的な他の実施例として、ニードルはニードルネックがなしにニードルボディーとニードルヘッドが互いに直接連結されるように等しい母材からプレス加工されて一体型でなされた形態を取ることができる。また、キャリアとの結合のためのロッキング部の形態や、個数、位置は図示されたものに限定されず多様に変更される。
【0113】
また、図面にはニードルボディーのニードルボディーウイングがニードルボディーベースの側部からおおよそ垂直に折曲されたことで示したが、ニードルボディーベースとニードルボディーウイングとの間の角度は多様に変更される。同じく、ニードルヘッドベースとニードルヘッドウイングとの間の角度や、ニードルネックベースとニードルネックウイングとの間の角度も多様に変更される。
【0114】
また、図面には移動部材に移動力を提供する弾性部材が弾性変形された状態で移動部材の移動を拘束するストッパがミドルフレームに具備されることで示したが、ストッパの位置は多様に変更される。例示的な他の実施例として、ストッパはミドルフレーム以外にアプリケーターボディーの多様な位置に設置される。また、他の例示的な実施例としてストッパはアプリケーターボディーに係合するように移動部材が具備されて作動部材によってリリースされる。
【0115】
また例示的な他の実施例として、ベースユニットは単純にセンサーユニットを使用者の肌から分離されないように支持する構成を取ることができる。この場合、ベースユニットにはセンサーユニットが測定された生体情報を処理して外部端末機などに送信することができる別途の電子ユニットが分離可能に結合される。別途の電子ユニットはセンサーユニットがベースユニットに結合された後センサーユニットと電気的に連結されるようにベースユニットに結合される。このようなベースユニットを含む身体付着ユニットは別途の電子ユニットが結合されて使用される。
【0116】
以上、本発明を本発明の原理を例示するための望ましい実施例と関連して図示して説明したが、本発明はそのように図示されて説明されたとおりの構成及び作用に限定されるものではない。むしろ添付された請求範囲の思想及び範囲を逸脱することがなしに本発明に対する複数の変更及び修正が可能であることを当業者らはよく理解することができるであろう。
【国際調査報告】