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特表2024-523670ダストボックス、自動清掃装置および集塵パイル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】ダストボックス、自動清掃装置および集塵パイル
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20240621BHJP
   A47L 9/10 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
A47L9/28 E
A47L9/10 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580863
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 CN2022101265
(87)【国際公開番号】W WO2023274086
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110719171.X
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】徐 洪亮
(72)【発明者】
【氏名】于 光
(72)【発明者】
【氏名】段 伝林
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 大洪
(72)【発明者】
【氏名】周 永飛
【テーマコード(参考)】
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B057DA00
3B062AG00
(57)【要約】
ダストボックス、自動清掃装置および集塵パイルを提供する。前記ダストボックスは、ダストボックス本体を含み、前記ダストボックス本体は、底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた側壁を有し、前記側壁は前記底壁から離れて延在し、前記底壁と側壁は収容空間を囲み、ここで、前記側壁に第1貫通孔が開設され、前記第1貫通孔はゴミが前記収容空間に進入しまたは前記収容空間から移出するための通路であり、前記ダストボックスの側壁に一方向バルブアセンブリが設けられ、前記一方向バルブアセンブリは閉状態に保持され、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値よりも大きくなることに応答して、前記一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダストボックスであって、
ダストボックス本体を含み、前記ダストボックス本体は、底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた側壁を有し、前記側壁は前記底壁から離れて延在し、前記底壁と側壁は収容空間を囲み、
前記側壁に第1貫通孔が開設され、前記第1貫通孔は、ゴミが前記収容空間に進入しまたは前記収容空間から移出するための通路であり、前記ダストボックスの側壁に一方向バルブアセンブリが設けられ、
前記一方向バルブアセンブリは閉状態に保持され、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値よりも大きくなることに応答して、前記一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換される、ことを特徴とするダストボックス。
【請求項2】
前記一方向バルブアセンブリは、
前記側壁に開設された第2貫通孔と、
バルブ部材であって、前記一方向バルブアセンブリが閉状態にあることに応答して、前記バルブ部材が前記第2貫通孔の縁に当接されて前記第2貫通孔を閉鎖し、前記一方向バルブアセンブリが開状態にあることに応答して、前記バルブ部材が前記第2貫通孔の縁の少なくとも一部から分離して気流が前記第2貫通孔を介して前記収容空間に進入するように構成されたバルブ部材と、
前記バルブ部材に接続され、前記第2貫通孔を閉じる位置に前記バルブ部材を保持するように構成された弾性部材と、
を含む、請求項1に記載のダストボックス。
【請求項3】
前記側壁は隣接する第1側壁および第2側壁を有し、前記第1貫通孔は、第1側壁に開設され、ゴミが前記収容空間に進入または前記収容空間から移出する通路として構成され、前記一方向バルブアセンブリは第2側壁に設けられる、請求項1または2に記載のダストボックス。
【請求項4】
前期ダストボックスは、前記収容空間に取り外し可能に収容された濾過網アセンブリをさらに含み、
前記濾過網アセンブリは、前記収容空間を、前記底壁から順次離れた第1収容空間と第2収容空間に分割し、
前記第1貫通孔と第2貫通孔はいずれも前記濾過網アセンブリと前記底壁の間に位置する、請求項3に記載のダストボックス。
【請求項5】
前記側壁は第3側壁をさらに有し、前記第3側壁に空気出口が開設され、前記空気出口は前記濾過網アセンブリの前記底壁から離れた側に設けられ、前記第2側壁は前記第3側壁に対向して設けられる、請求項4に記載のダストボックス。
【請求項6】
前期ダストボックスはダストボックスカバーをさらに含み、前記ダストボックスカバーは、前記ダストボックス本体と整合して設けられ、前記収容空間の頂部を密閉するように構成される、請求項1に記載のダストボックス。
【請求項7】
請求項5に記載のダストボックスと、
前記空気出口に接続され、前記収容空間から前記空気出口を介して気流を排出するように構成された第1送風機と、
前記第1貫通孔に接続され、ゴミが前記自動清掃装置に進入し、または前記自動清掃装置から移出する通路を提供する通気口と、を備える、ことを特徴とする自動清掃装置。
【請求項8】
前記自動清掃装置が清掃作業モードにあることに応答して、第1送風機が動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられる前記外部作用力を発生させ、前記外部作用力が前記閾値未満である、請求項7に記載の自動清掃装置。
【請求項9】
請求項7に記載の自動清掃装置中の前記ダストボックス中のゴミを収集するための集塵パイルであって、
集塵風路であって、前記集塵風路の入口は、前記自動清掃装置が前記集塵パイルに接続されて集塵操作を行うときに前記通気口と連通するように構成された集塵風路と、
集塵容器であって、前記集塵容器の空気入口は前記集塵風路の出口と連通し、前記自動清掃装置のダストボックスからのゴミを収容するように構成される集塵容器集塵パイル、
集塵容器の空気出口に接続され、前記収容空間から前記第1貫通孔を介して気流を排出する第2送風機と、を含むことを特徴とする集塵パイル。
【請求項10】
前記自動清掃装置が塵埃排出モードにあることに応答して、前記第1送風機と前記第2送風機がともに動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられる前記外部作用力を発生させ、前記外部作用力が前記閾値よりも大きい、請求項9に記載の集塵パイル。
【請求項11】
前記自動清掃装置が塵埃排出モードにある時の前記第1送風機の動作電力が、前記自動清掃装置が清掃作業モードにある時の前記第1送風機の動作電力以下である、請求項10に記載の集塵パイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本開示は、2021年6月28日に出願された中国特許出願番号202110719171.Xの優先権を主張し、上記中国特許出願の開示内容のすべては本出願の一部として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、自動清掃装置の技術分野に関し、具体的に、ダストボックス、自動清掃装置および集塵パイルに関する。
【背景技術】
【0003】
技術の絶え間ない発展に伴い、掃き掃除ロボットなどの自動掃除装置は、幅広い家庭で採用されており、掃き掃除ロボットは、従来の手動掃除よりも時間短縮及び省力化が可能であり、掃除終了後に掃き掃除ロボット内のダストボックスを掃除するだけでよい。しかし、掃き掃除ロボットのダストボックスは、容量が限られ、位置が低いため、ユーザは頻繁に腰をかがめてダストボックスを掃除する必要があり、ユーザの健康に良くない。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの実施例はダストボックスを提供する。前記ダストボックスは、ダストボックス本体を含み、前記ダストボックス本体は、底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた側壁を有し、前記側壁は前記底壁から離れて延在し、前記底壁と側壁は収容空間を囲み、ここで、前記側壁に第1貫通孔が開設され、前記第1貫通孔は、ゴミが前記収容空間に進入しまたは前記収容空間から移出するための通路であり、前記ダストボックスの側壁に一方向バルブアセンブリが設けられ、前記一方向バルブアセンブリは閉状態に保持され、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値よりも大きくなることに応答して、前記一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換される。
【0005】
いくつかの実施例では、前記一方向バルブアセンブリは、前記側壁に開設された第2貫通孔と、バルブ部材であって、前記一方向バルブアセンブリの閉状態に応答して、前記バルブ部材が前記第2貫通孔の縁に当接されて前記第2貫通孔を閉鎖し、前記一方向バルブアセンブリの開状態に応答して、前記バルブ部材が前記第2貫通孔の縁の少なくとも一部から分離して気流が前記第2貫通孔を介して前記収容空間に進入するように構成されたバルブ部材と、前記バルブ部材に接続され、前記第2貫通孔を閉じる位置に前記バルブ部材を保持するように構成された弾性部材とを含む。
【0006】
いくつかの実施例では、前記側壁は隣接する第1側壁および第2側壁を有し、ここで、前記第1貫通孔は、第1側壁に開設され、ゴミが前記収容空間に進入または前記収容空間から移出する通路として構成され、前記一方向バルブアセンブリは第2側壁に設けられる。
【0007】
いくつかの実施例では、前記ダストボックスは、前記収容空間に取り外し可能に収容された濾過網アセンブリを含み、前記濾過網アセンブリは、前記収容空間を、前記底壁から順次離れた第1収容空間と第2収容空間に分割し、前記第1貫通孔と第2貫通孔はいずれも前記濾過網アセンブリと前記底壁間に位置する。
【0008】
いくつかの実施例では、前記側壁は第3側壁をさらに有し、前記第3側壁に空気出口が開設され、前記空気出口は前記濾過網アセンブリの前記底壁から離れた側に設けられ、前記第2側壁は前記第3側壁に対向して設けられる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記ダストボックスはダストボックスカバーをさらに含み、前記ダストボックスカバーは前記ダストボックス本体と整合して設けられ、前記収容空間の頂部を密閉するように構成される。
【0010】
本開示のいくつかの実施例は自動清掃装置を提供する。前記自動清掃装置は、
前記実施例に記載のダストボックスと、前記空気出口に接続され、前記収容空間から前記空気出口を介して気流を排出するように構成された第1送風機と、前記第1貫通孔に接続され、ゴミが前記自動清掃装置に進入し、または前記自動清掃装置から移出する通路を提供する通気口とを備える。
【0011】
いくつかの実施例では、前記自動清掃装置の清掃作業モードに応答して、第1送風機が動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられる前記外部作用力を発生させ、前記外部作用力が前記閾値未満である。
【0012】
本開示のいくつかの実施例は集塵パイルを提供する。前記集塵パイルは、前記実施例に記載の自動清掃装置中の前記ダストボックス中のゴミを収集するように構成され、前記集塵パイルは、入口が前記自動清掃装置と前記集塵パイルが接続されて集塵操作を行うときに前記通気口と連通する集塵風路と、空気入口が前記集塵風路の出口と連通し、前記自動清掃装置のダストボックスからのゴミを収容するように構成される集塵容器と、集塵容器の空気出口に接続され、前記収容空間から前記第1貫通孔を介して気流を排出する第2送風機とを含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記集塵パイルは、前記自動清掃装置の塵埃排出モードに応答して、前記第1送風機と前記第2送風機がともに動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられる前記外部作用力を発生させ、前記外部作用力が前記閾値よりも大きい。
【0014】
いくつかの実施例では、前記自動清掃装置の塵埃排出モードでの前記第1送風機の動作電力は、前記自動清掃装置の清掃作業モードでの前記第1送風機の動作電力以下である。
【発明の効果】
【0015】
本開示実施例の上記解決策は関連技術と比較すると、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0016】
側壁に一方向バルブが設けられたダストボックスを採用することにより、ダストボックス内のゴミを集塵パイルに収集する自動清掃装置に適用可能であり、自動清掃装置が清掃作業を実行するとき、ダストボックスの一方向バルブアセンブリが閉状態となり、自動清掃装置自体内の送風機は塵埃などのゴミをダストボックスのゴミ出入口からダストボックス内に吸引し、自動清掃装置の清掃作業実行工程でゴミをダストボックス内に収集する。自動清掃装置が集塵パイルに戻って集塵パイルに接続され、ダストボックス内のゴミを集塵パイルに収集する際に、集塵パイル内の送風機が動作し、該送風機の吸引力作用下で、一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換し、このとき、一方向バルブアセンブリがダストボックス上の空気入口、すなわち気流路全体の空気入口を形成し、気流によりダストボックス内の塵埃などのゴミを集塵パイル内に移送する。
【0017】
ここでの添付図面は本明細書の一部として本明細書に組み込まれ、本開示の実施例を図示し、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下で説明される添付図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示のいくつかの実施例が提供する自動清掃装置の構造概略図
図2図1に示す自動清掃装置の底部構造の概略図
図3】本開示のいくつかの実施例が提供する集塵充電パイルの構造概略図
図4】本開示のいくつかの実施例が提供する自動清掃装置が集塵充電パイルに戻された後のシナリオを示す概略図
図5】本開示のいくつかの実施例が提供するダストボックスの構造概略図
図6図5中のダストボックスのダストボックス本体の構造概略図
図7図5中のダストボックスの別の視角の構造概略図
図8図5中の一方向バルブアセンブリの構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の目的、技術の解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照しながら本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0020】
なお、「含む」、「備える」または任意の他の変形という用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、一連の要素を含む商品または装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはそのような商品または装置に固有の要素も含む。さらなる限定がない限り、「1つ~を含む」という表現で定義されるという事実は、前記要素の商品または装置に同種の他の要素の存在を排除するものではない。
【0021】
自動清掃装置は通常ゴミを収集するダストボックスを含み、自動清掃装置が清掃作業を実行するとき、作業領域中のゴミ、例えば埃、紙屑などがダストボックスに収集される。ダストボックスに多くのゴミが収集された際に、ユーザは自動清掃装置中のダストボックスを取り出し、ダストボックスを開き、その中のゴミを掃除する。ダストボックスのゴミを掃除するとき、通常ダストボックス中の濾過網アセンブリを取り出してゴミを掃除する必要がある。
【0022】
本開示はダストボックス、例えば自動清掃装置、例えば掃き掃除ロボットのダストボックスを提供する。前記ダストボックスはダストボックス本体を含み、前記ダストボックス本体は、底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた側壁を有し、前記側壁は前記底壁から離れて延在し、前記底壁と側壁は収容空間を囲む。前期ダストボックスはダストボックスカバーを含み、前記ダストボックスカバーは、前記ダストボックス本体と整合して設けられ、前記収容空間の頂部を閉じるように構成され、ここで、前記側壁に第1貫通孔が開設され、前記第1貫通孔はゴミが前記収容空間に進入しまたは前記収容空間から移出するための通路であり、前記ダストボックスの側壁に一方向バルブアセンブリが設けられ、前記一方向バルブアセンブリは閉状態に保持され、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値よりも大きくなることに応答して、前記一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換される。
【0023】
このダストボックスを採用する自動清掃装置は集塵パイルと組み合わせて使用することができ、自動清掃装置が清掃作業を実行するとき、ダストボックスの一方向バルブアセンブリが閉状態となり、自動清掃装置自体内の送風機、例えば第1送風機は、ダストボックスのゴミ出入口、例えば第1貫通孔から、塵埃などのゴミをダストボックス内に吸引し、自動清掃装置の清掃作業実行工程でゴミをダストボックス内に収集する。自動清掃装置が、集塵パイルに戻って集塵パイルに接続され、ダストボックス内のゴミを集塵パイルに収集するとき、集塵パイル内の送風機、例えば第2送風機が動作し、第2送風機の吸引力作用下で、一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換し、このとき、一方向バルブアセンブリはダストボックス上の空気入口、すなわち気流路全体の空気入口を形成し、気流によりダストボックス内の塵埃などのゴミを集塵パイル内に転送する。
【0024】
以下、添付図面を参照して本開示の選択可能な実施例を詳細に説明するが、以下の実施例では、集塵充電パイルを例にして集塵パイルを解釈および説明し、集塵充電パイルは、容積の大きい集塵容器を掃き掃除ロボットの充電パイルに集積し、掃き掃除ロボットの清掃が終了した後集塵充電パイルに戻され、集塵充電パイルに設けられた集塵容器は掃き掃除ロボットのダストボックス内のゴミを回収する。集塵容器が集塵する際に、塵埃が外部に漏れて二次汚染を引き起こさないように、掃き掃除ロボットの出し入れ口を集塵充電パイルの吸塵口に接続させる必要がある。当業者であれば、本開示の解決策は充電機能を有しない集塵パイルにも適用可能であることを理解されたい。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの実施例が提供する自動清掃装置の構造概略図であり、図2図1に示す自動清掃装置の底部構造の概略図である。
【0026】
図1および図2に示すように、自動清掃装置100、例えば掃き掃除ロボットは、操舵輪120および駆動輪130を備え、操舵輪120および駆動輪130の作用下で、自動清掃装置100は、支持面、例えば床面上を移動することができる。選択可能に、自動清掃装置100は予め設定された経路に従って移動することができ、特定の状況、例えば自動清掃装置100自体の電力が不足になったとき、自動清掃装置100自体のダストボックスがゴミで満杯になったとき、清掃作業が終了したときなど、自動清掃装置100は集塵充電パイルに戻って充電するか、またはゴミを集塵容器内に移すことができる。
【0027】
自動清掃装置100は、自動清掃装置100が集塵充電パイルに戻った後、集塵充電パイルに電気的に接続されて自動清掃装置100を充電するように構成された充電電極140をさらに備える。図2に示すように、いくつかの実施例では、充電電極140は自動清掃装置100の底面に設けられ、その数は例えば2つであり、それぞれが操舵輪120の両側に設けられる。当業者であれば、上記は充電電極の数および設置位置を例示したものに過ぎず、本開示では充電電極の数および設置位置が特に限定されないことを理解されたい。
【0028】
自動清掃装置100は清掃モジュール110、例えばドライ清掃モジュールをさらに備える。清掃モジュール110は、自動清掃装置100が支持面、例えば床面上を移動するときに支持面、例えば床面の少なくとも一部を清掃するように構成される。いくつかの実施例では、図2に示すように、清掃モジュール110は例えば2つの駆動輪130の間に設けられる。清掃モジュール110は具体的にフレーム112およびフレーム112の内に設けられたローラブラシ111を含み、ローラブラシ111の外周に複数の掻き取り条1111が設けられる。フレーム112は、ローラブラシ111の少なくとも一部を露出させるための通気口1121を有する。
【0029】
自動清掃装置100が清掃操作を実行するとき、ローラブラシ111が回転操作を行い、フレーム112によって露出された掻き取り条1111が床面に接触し、同時に自動清掃装置100内の送風機、例えば第1送風機160が、通気口1121を介してフレーム112内に進入する気流を発生させ、掻き取り条1111と気流の作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100のダストボックス内に収集される。通気口1121はゴミの循環口としても機能し、すなわち、自動清掃装置100が清掃操作を実行するとき、通気口1121は自動清掃装置100の吸塵口として機能する。
【0030】
自動清掃装置100は、内部に設けられたダストボックス150および第1送風機160をさらに備え、ダストボックス150は、自動清掃装置100が清掃作業を行う際に塵埃などのゴミを収集するように構成される。ダストボックス150は清掃モジュール110と連通する。第1送風機160は、自動清掃装置100が清掃作業を実行する際の吸引空気の動力源として気流を発生させるために使用される。自動清掃装置100が清掃操作を実行するとき、第1送風機160の気流作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100のダストボックス150内に収集される。
【0031】
図3は、本開示のいくつかの実施例が提供する集塵充電パイルの構造概略図であり、集塵充電パイル200には充電パイルおよび集塵パイルが統合され、自動清掃装置100にエネルギー供給およびゴミ収集を提供するように構成される。
【0032】
図3に示すように、集塵充電パイル200は、集塵充電パイル基部210、および集塵充電本体220から構成される。集塵充電本体220は、自動清掃装置100を充電し、自動清掃装置100のダストボックス150内のゴミを収集するように構成され、前記集塵充電パイル基部210に設けられる。集塵充電本体220は集塵容器222および集塵送風機223を含み、第2送風機223とも呼ばれる。集塵容器222は例えば円筒形であり、自動清掃装置100のダストボックス150内のゴミを回収するように構成される。第2送風機223は、集塵容器222に設けられた空気出口に接続されて、自動清掃装置100のダストボックス150内のゴミを集塵容器222に回収するための動力を提供する。
【0033】
集塵充電パイル200は充電コネクタ221および吸塵口211を含み、充電コネクタ221は自動清掃装置100にエネルギーを供給し、吸塵口211は自動清掃装置100の塵埃排出口に接続され(自動清掃装置100から集塵充電パイル200内に塵埃を排出するとき、自動清掃装置100中の通気口1121は塵埃排出口として機能する)、自動清掃装置100のダストボックス内のゴミが吸塵口211を介して集塵充電本体220の集塵容器222内に進入する。例えば、図3に示すように、充電コネクタ221は集塵充電本体220に設けられ、吸塵口211は集塵充電パイル基部210に設けられる。いくつかの実施例では、図3に示すように、吸塵口211の周囲に、吸塵口211と自動清掃装置100の塵埃排出口を接続させてシールし、ゴミ漏れを防止するためのシール用ゴムパッキン214がさらに設けられる。
【0034】
集塵容器222の空気入口は集塵風路215を介して吸塵口211と連通し、第2送風機223の気流作用下で、自動清掃装置100中のダストボックス150中のゴミを自動清掃装置100中の通気口1121から集塵風路215を通じて集塵容器222に収集することができる。
【0035】
図4は、本開示のいくつかの実施例が提供する自動清掃装置が集塵充電パイルに戻された後のシナリオ概略図であり、図4に示すように、自動清掃装置100、例えば掃き掃除ロボットは清掃終了後に集塵充電パイル200に戻されると、自動清掃装置100は第1方向Xに沿って集塵充電パイル基部210に移動し、自動清掃装置100上の充電電極140を充電コネクタ221に電気的に接続させ、自動清掃装置100を充電し、自動清掃装置100の塵埃排出口、すなわち通気口1121を集塵充電パイル200の吸塵口211に接続させ、自動清掃装置100のダストボックス内のゴミを集塵充電パイル200の集塵容器222内に転送する。
【0036】
図5は、本開示のいくつかの実施例が提供するダストボックスの構造概略図であり、図6は、図5中のダストボックスのダストボックス本体の構造概略図であり、図7図5中のダストボックスの別の視角の構造概略図である。図5図7に示すように、ダストボックス150はダストボックス本体10を含む。ダストボックス本体10は底壁15および底壁10の縁の周りに設けられた側壁を有し、前記側壁は前記底壁15から前記底壁15から離れて延在し、前記底壁15と側壁は収容空間30を囲み、収容空間30を形成する。図5図7に示すように、側壁の数は例えば4つであり、ダストボックス150は全体として矩形状である。
【0037】
いくつかの実施例では、ダストボックスはダストボックスカバー20を含み、ダストボックスカバー20は前記ダストボックス本体10と整合して設けられ、前記収容空間30の頂部を閉じ、例えばダストボックスカバー20が前記ダストボックス本体10の一側壁に枢軸接続され、前記ダストボックス150は開状態と閉状態との間で切り替えられるように構成される。
【0038】
前記ダストボックス本体10は、概ね矩形であり、底壁15が所在する平面への正投影が概ね矩形であり、前記ダストボックス本体10の側壁は、ダストボックス本体10の2つの短辺側壁および2つの長辺側壁を含み、本明細書において、前記短辺側壁とは、前記矩形の前記矩形投影の短辺に対応する側壁を指し、それに応じて、本明細書において、長辺側壁とは、前記矩形の前記矩形投影の長辺に対応する側壁を指す。ダストボックスカバー20は前記ダストボックス本体10の一つの短辺側壁に対して枢軸の周りに回転し、ユーザがダストボックス150内のゴミ除去、濾過網構造の清掃または交換などの操作を容易にすることができる。
【0039】
いくつかの実施例では、ダストボックスカバー20が前記収容空間30の頂部を完全に閉じ、ダストボックス本体10とスナップ構造によって係止されたとき、ダストボックス150が閉状態となる。ダストボックスカバー20が回転することで、収容空間30の少なくとも一部が露出するとき、ダストボックス150が開状態となる。ダストボックス150は閉状態と開状態との間で切り替えられ、ユーザがダストボックス150内のゴミ除去、濾過網構造の清掃または交換などの操作を容易にすることができる。
【0040】
ダストボックス本体10の第1側壁11に第1貫通孔41が開設され、前記第1貫通孔はゴミが前記収容空間30に進入し、または前記収容空間30から移出するための通路であり、前記ダストボックス150の第2側壁12に一方向バルブアセンブリ60が設けられる。第1側壁11は例えばダストボックス本体10の一長辺側壁であり、前記第2側壁12は例えばダストボックス本体10の一短辺側壁である。前記一方向バルブアセンブリ60は閉状態に保持され、前記一方向バルブアセンブリ60に加えられた外部作用力が閾値よりも大きくなることに応答して、前記一方向バルブアセンブリ60は前記閉状態から開状態に変換される。外部作用力は、例えば自動清掃装置100の第1送風機160または集塵充電パイル200中の第2送風機223が動作状態になるときに発生する吸引力である。前記閾値は一方向バルブアセンブリ60が閉状態から開状態に変換されたときに必要な外部作用力の臨界値である。
【0041】
いくつかの実施例では、自動清掃装置100の第1送風機160の電力が、集塵充電パイル200中の第2送風機223の電力よりも顕著に小さい。すなわち、第1送風機160が動作するときに発生する吸引力が、第2送風機223が動作するときに発生する吸引力よりも顕著に小さい。具体的に、自動清掃装置100が清掃作業を実行し、すなわち自動清掃装置100が清掃作業モードであるとき、第1送風機160が動作するときに発生する吸引力が前記閾値よりも小さく、一方向バルブアセンブリ60が閉状態となり、第1送風機160の気流作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100のダストボックス150内に収集される。自動清掃装置100が集塵充電パイル200に戻されて集塵充電パイル200に接続され、ダストボックス150内のゴミを集塵充電パイル200内の集塵容器222に収集するとき、具体的に、自動清掃装置100は第1方向Xに沿って集塵充電パイル基部210に移動し、自動清掃装置100の塵埃排出口、すなわち通気口1121を集塵充電パイル200の吸塵口211にシールして接続させ、集塵パイル内の第2送風機223が動作状態となり、第2送風機223の吸引力作用下で、一方向バルブアセンブリ60は前記閉状態から開状態に変換し、このとき、一方向バルブアセンブリはダストボックス150上の空気入口、すなわち気流路全体の空気入口を形成し、気流によりダストボックス150内塵埃などのゴミを集塵充電パイル200内の集塵容器222内に転送する。
【0042】
いくつかの実施例では、自動清掃装置100が集塵充電パイル200の集塵充電パイル基部210に載置されてダストボックス150内のゴミを集塵充電パイル200中の集塵容器222に収集し、すなわち自動清掃装置100の塵埃排出モードであるとき、第2送風機223が動作して強い吸引力を発生するともに、自動清掃装置100中の第1送風機160も動作状態となる。第2送風機発生の強い吸引力により自動清掃装置100中の第1送風機160が逆反転し、ひいては第1送風機160の破損を引き起こすことを回避する。このとき、第1送風機と前記第2送風機がともに動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きく、一方向バルブアセンブリ60が開状態となり、電力の大きい第2送風機223が発生する強い気流がダストボックス150内のゴミを運んで集塵充電パイル200中の集塵容器222に収集する。
【0043】
図8は、図5中の一方向バルブアセンブリの構造概略図であり、いくつかの実施例では、図8に示すように、一方向バルブアセンブリ60は第2貫通孔61、バルブ部材62および弾性部材63を含む。
【0044】
第2貫通孔61は第2側壁12に開設され、例えば矩形開口である。バルブ部材62は、前記一方向バルブアセンブリ60の閉状態に応答して、前記バルブ部材62が前記第2貫通孔の縁に当接されて前記第2貫通孔62を閉じ、前記一方向バルブアセンブリ60の開状態に応答して、前記バルブ部材62が前記第2貫通孔61の縁の少なくとも一部から分離して気流が前記第2貫通孔61を介して前記収容空間30に進入するように構成される。
【0045】
弾性部材63は、前記バルブ部材62に接続され、前記第2貫通孔61を閉じる位置に前記バルブ部材62を保持する。
【0046】
具体的に、バルブ部材62は板状構造621および板状構造621に接続された枢軸部622を含む。板状構造622は例えば矩形であり、そのサイズは第2貫通孔61のサイズよりもやや大きい。一方向バルブアセンブリ60が閉状態にあるとき、ダストボックス150は内側から外側に向かって前記第2貫通孔61の縁に密着し、第2貫通孔6を密閉する。一方向バルブアセンブリ60が閉状態から開状態に変更されると、板状構造621はダストボックス150内部に向かって移動し、板状構造621は前記第2貫通孔61の縁の少なくとも一部から分離し、これにより、気流が前記第2貫通孔61から前記収容空間30に進入する。枢軸部622は「T」字形のような構造であり、第2側壁12の外面に枢軸接続され、枢軸部622は第2側壁12に対して枢軸AXの周りに回転し、枢軸AXは例えば底壁15の方向と実質的に垂直して延在し、これにより、枢軸部622は底壁15と実質的に平行する平面内で回転する。枢軸部622の枢軸AXから離れた端部が前記板状構造621に固定的に接続され、バルブ部材62全体は枢軸AXの周りに回転する。
【0047】
弾性部材63は、例えばバネであり、枢軸部622と嵌合して接続され、弾性作用下で前記第2貫通孔61を閉じる位置に前記バルブ部材62を保持する。
【0048】
いくつかの実施例では、図5図7に示すように、ダストボックス150は濾過網アセンブリ50をさらに含み、濾過網アセンブリ50は、前記収容空間30内に取り外し可能に配置される。濾過網アセンブリ50は例えば概ね矩形の板状である。ダストボックス本体10の側壁の内壁に段差構造が設けられ、濾過網アセンブリ50を支持するように構成され、収容空間30は濾過網アセンブリ50によって第1収容空間31と第2収容空間32に分割され、第1収容空間31と第2収容空間32はそれぞれ濾過網アセンブリ50の両側に配置される。具体的に、第1収容空間31は前記濾過網アセンブリ50の底壁15に近い側に位置し、第2収容空間32は第前記濾過網アセンブリ50の底壁15から離れた側に位置し、第1収容空間31はダストボックス150によって収集されたゴミを収容するために使用され、第2収容空間32は、気流が濾過網アセンブリ50を通った後の風路の一部として機能し、気流の円滑な循環を確保する。
【0049】
いくつかの実施例では、第1貫通孔41および第2貫通孔61はいずれも濾過網アセンブリ50と底壁15との間に位置する。具体的に、第1側壁11上の第1収容空間31の正投影は第1貫通孔41を覆い、第2側壁12上の第1収容空間31の正投影は第2貫通孔61を覆う。第1貫通孔41と第2貫通孔61は、第1収容空間31がダストボックス150の外部と相通することを可能にする。
【0050】
いくつかの実施例では、図5図7に示すように、ダストボックス150の第3側壁13に空気出口43が設けられ、第3側壁13は、例えばダストボックス150の別の短辺側壁であり、第2側壁12に対向して設けられる。空気出口43は濾過網アセンブリ50の底壁15から離れた側に設けられる。第3側壁13上の第2収容空間32の正投影は前記空気出口43を覆う。
【0051】
図1図7に示すように、自動清掃装置100の第1送風機160は、ダストボックス150の空気出口43に接続され、前記収容空間30から前記空気出口43を介して気流を吸引する。自動清掃装置100の通気口1121はダストボックス150の第1貫通孔41と連通し、通気口1121は、ゴミが前記自動清掃装置100に進入する、または前記自動清掃装置100から移出する通路である。
【0052】
自動清掃装置が清掃作業モードにあるとき、第1送風機160が動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられる前記外部作用力を発生させ、前記外部作用力が前記閾値未満であり、一方向バルブアセンブリ60が閉状態となり、第1送風機160の吸引力の作用下で、ゴミを運ぶ気流が自動清掃装置100の通気口1121からダストボックス150の第1貫通孔41を介して第1収容空間31に進入し、濾過網アセンブリによって濾過された後、ゴミが第1収容空間31に留まり、濾過された気流が第2収容空間32に進入し、第1送風機160の吸引力作用下で、空気出口43を介してダストボックス150から抽出される。
【0053】
図1図7に示すように、自動清掃装置100、例えば掃き掃除ロボットが清掃終了後集塵充電パイル200に戻された後、自動清掃装置100が第1方向Xに沿って集塵充電パイル基部210に移動し、自動清掃装置100上の充電電極140が充電コネクタ221に電気的に接続され、自動清掃装置100を充電し、自動清掃装置100の塵埃排出口、すなわち通気口1121を集塵充電パイル200の吸塵口211に接続させ、この場合、自動清掃装置100のダストボックス内のゴミを集塵充電パイル200の集塵容器222内に転送する。このとき、自動清掃装置100の塵埃排出モード、集塵充電パイル200の吸塵口211を集塵風路215の入口とし、集塵充電パイル200の吸塵口211が集塵充電パイル基部210上の自動清掃装置100の通気口1121、すなわち自動清掃装置100の塵埃排出口と密閉連通する。集塵容器222の空気入口は集塵風路215の出口と密閉連通し、第2送風機223は集塵容器222の空気出口に接続される。第2送風機223の気流作用下で、自動清掃装置100中のダストボックス150中のゴミが自動清掃装置100中の通気口1121から、集塵風路215を介して集塵容器222に収集される。
【0054】
自動清掃装置100が集塵充電パイル200の集塵充電パイル基部210に配置され、ダストボックス150内のゴミを集塵充電パイル200中の集塵容器222に収集し、すなわち自動清掃装置100の塵埃排出モードの場合、集塵充電パイル200中の第2送風機223が動作して強い吸引力を発生させるともに、自動清掃装置100中の第1送風機160も動作状態になる。第1送風機160および前記第2送風機223がともに動作し、前記一方向バルブアセンブリ60に加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きく、一方向バルブアセンブリ60が開状態となり、このとき、第2貫通孔62がダストボックス150の空気入口として機能し、ほとんどの気流が、電力の大きい第2送風機223の強い吸引力作用下でダストボックス150内のゴミを運び、ダストボックス150の第1貫通孔41、自動清掃装置100の通気口1121、集塵充電パイル200の吸塵口211、集塵風路215を介して集塵容器222に侵入し、さらにゴミを集塵容器222に収集する。自動清掃装置100の塵埃排出モードの場合、自動清掃装置100中の第1送風機160が動作せず、集塵充電パイル200中の第2送風機223のみ動作する。そうすると、第2送風機223の強い吸引力により前記一方向バルブアセンブリ60に加えられた外部作用力が依然として前記閾値よりも大きく、一方向バルブアセンブリ60が開状態となり、気流路全体が遮られないことを確保できる一方、第1送風機160が第2送風機223の強い吸引力の作用下で逆反転し、第1送風機160の破損につながる可能性がある。
【0055】
いくつかの実施例では、自動清掃装置100において、前記自動清掃装置100の塵埃排出モードでの第1送風機160の動作電力が、前記自動清掃装置100の清掃作業モードでの前記第1送風機160の動作電力以下である。第1送風機160が破損しないことを確保できる限り、自動清掃装置100中の第1送風機160は前記自動清掃装置100の塵埃排出モードでの動作電力が小さいほど良好であり、これにより、ダストボックス中のゴミを集塵容器に収集する工程全体の消費電力を低減することができる。
【0056】
最後に、本明細書における各実施例は、各実施例が他の実施例との相違点に着目して漸進的に説明されており、各実施例の同一部及び類似部分については、互いに関して各実施例を参照すれば十分であることに留意されたい。また、実施例に開示されたシステム又は装置については、実施例に開示された方法に対応するものであるため、説明は比較的簡単であり、方法の項の説明を参照すればよい。
【0057】
以上の実施例は、制限するものではなく、本開示の技術的解決策を説明するためのものであり、前述の実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば、前述各実施例に記載の技術的解決策を修正し、または一部の技術的特徴を等価置換することができ、これらの修正または置換は、関連する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させるものではないことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】