(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】エネルギー貯蔵電源及びエネルギー貯蔵設備
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240621BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580949
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-29
(86)【国際出願番号】 CN2022102499
(87)【国際公開番号】W WO2023274326
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110724976.3
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523411101
【氏名又は名称】浙江斉享科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG LITHELI TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】李斌
(72)【発明者】
【氏名】▲シェイ▼乃前
(72)【発明者】
【氏名】柯亨▲チャオ▼
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503FA03
(57)【要約】
本発明は、エネルギー貯蔵電源装置およびエネルギー貯蔵設備を提供する。エネルギー貯蔵電源は、ハウジングを備え、前記ハウジングは、少なくとも2つの収容部を有し、少なくとも2つの前記収容部に少なくとも1つの第1収容部と少なくとも1つの第2収容部が設けられ、前記第1収容部は、第1電池セルを分離可能に収容するよう適合され、前記第2収容部は、第2電池セルを分離可能に収容するように適合され、前記第1電池セルは前記第2電池セルとは異なり、各前記収容部内には、前記第1電池セル又は前記第2電池セルに給電する充電部が設けられて、前記第1電池セル及び前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源と分離して同じ又は異なる第1電気使用設備に給電するように適合される。本発明のエネルギー貯蔵電源は、異なる第1電気使用設備に適合する異なる電池セルを充電することができ、充電が完了した後、各電池セルはエネルギー貯蔵電源から取り外して、対応する第1電気使用設備に取り付けることができるため、異なる第1電気使用設備をエネルギー貯蔵電源から離れた場所で別々に使用することができる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングを備え、前記ハウジングは、少なくとも2つの収容部を有し、少なくとも2つの前記収容部に少なくとも1つの第1収容部と少なくとも1つの第2収容部が設けられ、前記第1収容部は、第1電池セルを分離可能に収容するように適合され、前記第2収容部は、第2電池セルを分離可能に収容するように適合されており、前記第1電池セルは前記第2電池セルとは異なり、各前記収容部内には、前記第1電池セル又は前記第2電池セルに給電する充電部が設けられ、前記第1電池セル及び前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源から分離して同じ又は異なる第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とするエネルギー貯蔵電源。
【請求項2】
前記第1電池セルは第1電池パックで、前記第2電池セルは統合パックであり、前記統合パックは取付用ボックスと、前記取付用ボックス上に取外し可能に配置された複数の第2電池パックとを備え、前記第2電池パックは、前記取付用ボックスから分離して第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項3】
前記充電部は、複数の第1接続端子を備え、前記第1電池セルまたは前記第2電池セルは、前記充電部の各前記第1接続端子に電気的に接続されるように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項4】
前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースをさらに備え、前記第2電気使用設備は、前記エネルギー貯蔵電源から直接給電されるように、前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースに電気的に接続されるように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項5】
前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースをさらに備え、前記第2電気使用設備は、前記エネルギー貯蔵電源から直接給電されるように、前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースに電気的に接続されるように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項6】
前記ハウジング内に設けられたエネルギー貯蔵電池パックと制御モジュールとをさらに備え、前記エネルギー貯蔵電池パックは、電気エネルギーを貯蔵するために用いられ、前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵電池パックの外部への給電を制御または調整するために用いられ、および/または、前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵電池パックへの外部電源の給電を制御または調整するために用いられ、前記充電部は、前記制御モジュールを介して前記エネルギー貯蔵電池パックに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記収容部内に設けられたイジェクト機構をさらに備え、前記イジェクト機構は、電池セルを前記収容部内に保持する、又は電池セルを前記収容部から分離するために用いられることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項8】
前記ハウジングは、ハウジング本体を備え、各前記収容部の本体は、前記ハウジング本体内に設けられ、各前記収容部の開口部は、前記ハウジング本体の表面に形成されることを特徴とする請求項1-7のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項9】
前記第1収容部の開口部は前記ハウジング本体の1つの面に位置し、前記第2収容部の開口部は前記ハウジング本体の少なくとも2つの面に位置することを特徴とする請求項8に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項10】
前記第1収容部の内壁は、前記第1電池セルが第1軸方向にのみ移動自在に、前記第1電池セルを周方向に位置制限する。前記第2収容部の内壁は、前記第2電池セルが少なくとも第1軸方向および第2軸方向に移動自在に、前記第2電池セルを横方向に位置制限し、前記第1軸方向は、前記第2軸方向に対して垂直であることを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項11】
前記第2収容部の開口部は、前記ハウジング本体の2つの面に位置し、前記第2収容部の開口部はL字形またはU字形であることを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項13】
前記ハウジングは、ハウジング本体と、少なくとも2つの前記第1収容部とを備え、各前記第1収容部は、前記ハウジング本体の高さ方向において前記ハウジング本体内に順次配置され、各前記収容部の開口部は、前記ハウジング本体の第1側面に位置することを特徴とする請求項1-7のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項14】
前記第1収容部の内壁は、前記第1電池セルが第1軸方向にのみ移動自在に、前記第1電池セルを周方向に位置制限し、前記充電部は、前記第1収容部の開口部に対向して前記第1収容部の底部に設けられることを特徴とする請求項13に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項15】
前記ハウジングは、ハウジング本体を備え、前記第2収容部は、前記第2収容部が作動位置と収納位置との間で移動可能であるように、前記ハウジング本体に移動可能に設けられ、前記作動位置では、前記第2収容部の開口部は、前記第2電池セルが前記第2収容部内に挿入するように適合されるように外部と連通し、前記収納位置では、前記第2収容部は、前記ハウジング本体の格納空間に少なくとも部分的に収納されることを特徴とする請求項13に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項16】
前記第2収容部は、前記ハウジング本体の第2側面に移動可能に設けられ、前記第2収容部は、第1制限面と、前記第1制限面の一端から垂直に上方に延びる第2制限面とを有し、前記ハウジング本体の第2側面には出口があり、前記第1制限面は、前記出口を介して前記ハウジング本体と水平方向に移動可能に接続されるため、前記収納位置において前記第1制限面が前記ハウジング本体内に収納されるとともに、前記収納位置において前記第2制限面が前記ハウジング本体の第2側面に当たることを特徴とする請求項15に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項17】
前記第2収容部は前記ハウジング本体の上面に設けられ、前記第2収容部は平面状で、前記第2収容部に設けられた前記充電部はワイヤレス充電部であるため、前記エネルギー貯蔵電源は、前記第2収容部に設けられた前記第2電池セルをワイヤレス充電することができることを特徴とする請求項13に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項18】
エネルギー貯蔵電源、少なくとも1つの第1電池セル、および少なくとも1つの第2電池セルとを備え、前記エネルギー貯蔵電源は、前記第1電池セルと前記第2電池セルを分離可能に収容し、前記第1電池セルと前記第2電池セルにワイヤレス給電するように適合され、前記第1電池セルおよび前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源と分離して同じまたは異なる第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とするエネルギー貯蔵設備。
【請求項19】
前記エネルギー貯蔵電源は、請求項1~17のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵電源であることを特徴とする請求項18に記載のエネルギー貯蔵設備。
【請求項20】
前記第1電池セルは第1電池パックで、前記第2電池セルは統合パックであり、前記統合パックは取付用ボックスと、前記取付用ボックスに取外し可能に設けられた複数の第2電池パックとを備え、前記第2電池パックは、前記取付用ボックスと分離して第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とする請求項18又は19に記載のエネルギー貯蔵設備。
【請求項21】
前記第1の電池パックと前記第2の電池パックとは異なることを特徴とする請求項20に記載のエネルギー貯蔵装置。
【請求項22】
前記取付用ボックスは、前記第2電池パックを分離可能に収納するための複数の充電コンパートメントを備え、前記充電コンパートメントは開口部を有し、前記統合パックが前記エネルギー貯蔵電源の第2収容部に設けられたときに、それぞれの前記充電コンパートメントの開口部は、前記第2収容部の開口部と連通することを特徴とする請求項20に記載のエネルギー貯蔵設備。
【請求項23】
複数の前記充電ボックスは、ほぼ一直線に沿って順次設けられていることを特徴とする請求項22に記載の貯蔵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー貯蔵分野、特にエネルギー貯蔵設備及びエネルギー貯蔵電源に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー貯蔵電源はアウトドアに適した電源設備である。アウトドア活動の種類の増加に伴い、様々な種類の電気使用設備の給電が、アウトドア活動のために早急に解決するべき問題となっているため、携帯型エネルギー貯蔵電源は、より多くの人々の選択肢となっている。エネルギー貯蔵電源は、一般的には、大容量電池を介して蓄電し、その容量は数万ないし数十万ミリアンペアに達して、直流電力と交流電力を出力することができ、よく使われている各種類の電子製品、照明設備などに給電することが可能である。
【0003】
エネルギー貯蔵電源の利用シーンにおいて、電気使用設備の持続的な使用を確保するには、一般的に電気使用設備とエネルギー貯蔵電源の電気的な接続を維持させる必要があるが、この方法では、電気使用設備の使用場所が制限され、電気使用設備はエネルギー貯蔵電源の近くにのみ配置することができて、多くの不便をもたらす。
【発明の概要】
【0004】
本発明は上記従来の技術的な課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、電気使用設備の使用範囲が限定されるという従来技術の問題点を解決するエネルギー貯蔵電源およびエネルギー貯蔵設備を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係るエネルギー貯蔵電源は、ハウジングを備え、前記ハウジングは、少なくとも2つの収容部を有し、少なくとも2つの前記収容部に少なくとも1つの第1収容部と少なくとも1つの第2収容部が設けられ、前記第1収容部は、第1電池セルを分離可能に収容するよう適合され、前記第2収容部は、第2電池セルを分離可能に収容するように適合され、前記第1電池セルは前記第2電池セルとは異なり、各前記収容部内には、前記第1電池セル又は前記第2電池セルに給電する充電部が設けられ、前記第1電池セル及び前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源と分離して同じ又は異なる第1電気使用設備に給電するように適合される。
【0006】
いくつかの実施例では、前記第1電池セルは第1電池パックで、前記第2電池セルは統合パックであり、前記統合パックは、取付用ボックスと、前記取付用ボックスに取外し可能に設けられた複数の第2電池パックとを備え、前記第2電池パックは、前記取付用ボックスと分離して第1電気使用設備に給電するように適合される。
【0007】
一実施例では、前記充電部は、複数の第1接続端子を備え、前記電池セルは、前記充電部の各前記第1接続端子に電気的に接続するように適合される。このように、電池セルを収容部に設置する際には、各第1接続端子との接続によってエネルギー貯蔵電源とのコードレス結合を実現することができ、エネルギー貯蔵電源の構成の簡略化にも有利である。
【0008】
いくつかの実施例では、前記エネルギー貯蔵電源は、直流出力インタフェース及び/または交流出力インタフェースを更に備え、第2電気使用設備は、前記エネルギー貯蔵電源から直接給電されるように、前記直流出力インタフェースまたは前記交流出力インタフェースに電気的に接続されるように適合される。
【0009】
いくつかの実施例では、前記エネルギー貯蔵電源は、前記ハウジング内に設けられたエネルギー貯蔵電池パックと制御モジュールとをさらに備え、前記エネルギー貯蔵電池パックは、電気エネルギーを貯蔵するために用いられ、前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵電池パックの外部への給電を制御または調整するために用いられ、および/または、前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵電池パックへの外部電源の給電を制御または調整するために用いられ、前記充電部は、前記制御モジュールを介して前記エネルギー貯蔵電池パックに電気的に接続される。
【0010】
いくつかの実施例では、前記ハウジングは、前記収容部内に設けられたイジェクト機構をさらに備え、前記イジェクト機構は、電池セルを前記収容部内に保持する、又は電池セルを前記収容部から分離するために用いられる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記ハウジングは、ハウジング本体を備え、各前記収容部の本体は、前記ハウジング本体内に設けられ、各前記収容部の開口部は、前記ハウジング本体の表面に形成される。
【0012】
さらに、前記第1収容部の開口部は前記ハウジング本体の1つの面に位置し、前記第2収容部の開口部は前記ハウジング本体の少なくとも2つの面に位置する。
【0013】
さらに、前記第1収容部の内壁は、前記第1電池セルが第1軸方向にのみ移動自在に、前記第1電池セルを周方向に位置制限し、前記第2収容部の内壁は、前記第2電池セルが少なくとも第1軸方向および第2軸方向に移動自在に、前記第2電池セルを横方向に位置制限し、前記第1軸方向は、前記第2軸方向に対して垂直である。
【0014】
さらに、前記第2収容部の開口部は、前記ハウジング本体の2つの面に位置し、前記第2収容部の開口部はL字形またはU字形である。
【0015】
いくつかの実施例では、前記ハウジングは、ハウジング本体と、少なくとも2つの前記第1収容部とを備え、各前記第1収容部は、前記ハウジング本体の高さ方向に沿って前記ハウジング本体内に順次配置され、各前記収容部の開口部は、前記ハウジング本体の第1側面に位置する。
【0016】
さらに、前記第1収容部の内壁は、前記第1電池セルが第1軸方向にのみ移動自在に、前記第1電池セルを周方向に位置制限し、前記充電部は、前記第1収容部の開口部に対向して前記第1収容部の底部に設けられる。
【0017】
さらに、前記ハウジングは、ハウジング本体を備え、前記第2収容部は、前記第2収容部が作動位置と収納位置との間で移動可能であるように、前記ハウジング本体に移動可能に設けられ、前記作動位置では、前記第2収容部の開口部が外部と連通することにより、前記第2電池セルは前記第2収容部内に挿入するように適合され、前記収納位置では、前記第2収容部は、前記ハウジング本体の格納空間に少なくとも部分的に収納される。
【0018】
さらに、前記第2収容部は、前記ハウジング本体の第2側面に移動可能に設けられ、前記第2収容部は、第1制限面と、前記第1制限面の一端から垂直に上方に延びる第2制限面とを有し、前記ハウジング本体の第2側面には出口があり、前記収容位置においては前記第1制限面が前記ハウジング本体内に収納され、そして、前記収納位置において前記第2制限面が前記ハウジング本体の第2側面に当たるように、前記第1制限面は、前記出口を介して前記ハウジング本体と水平方向に移動可能に接続される。
【0019】
他のいくつかの実施例では、前記第2収容部は、前記ハウジング本体の上面に設置され、前記第2収容部は平面状で、前記第2収容部に設けられた前記充電部はワイヤレス充電部であるため、前記エネルギー貯蔵電源は、前記第2収容部に設けられた前記第2電池セルをワイヤレス充電することができる。
【0020】
本発明はまた、エネルギー貯蔵電源と、少なくとも1つの第1電池セルと、少なくとも1つの第2電池セルとを備え、前記エネルギー貯蔵電源は、前記第1電池セルと前記第2電池セルを分離可能に収容し、前記第1電池セルと前記第2電池セルにコードレス給電するように適合され、前記第1電池セルおよび前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源と分離して同じまたは異なる第1電気使用設備に給電するように適合されるエネルギー貯蔵設備をさらに提供する。
【0021】
いくつかの実施例では、前記第1電池セルは第1電池パックで、前記第2電池セルは統合パックであり、前記統合パックは、取付用ボックスと、前記取付用ボックスに取外し可能に設けられた複数の第2電池パックとを備え、前記第2電池パックは、前記取付用ボックスと分離して第1電気使用設備に給電するように適合される。
【0022】
さらに、前記第1電池パックと前記第2電池パックとは異なる。エネルギー貯蔵電源は、異なる第1電気使用設備の複数の電池パックに充電および収納を提供するように適合されるため、エネルギー貯蔵電源がより広く適用される。言い換えれば、エネルギー貯蔵電源は、ある第1電気使用設備の少なくとも2つの第1電池パックに充電と収納を提供するだけでなく、もう一つの別の第1電気使用設備の少なくとも2つの第2電池パックに充電と収納を提供することもできる。このように、各第1電気使用設備の一方の電池パックの電力が使い果たされたとき、予備の他方の電池パックを迅速に交換し、第1電気使用設備の継続的な使用を確保することができ、これにより、継続的な給電ができないことにより第1電気使用設備の使用範囲が限定されるという問題を効果的に解決することができる。
【0023】
いくつかの実施例では、前記取付用ボックスは、前記第2電池パックを分離可能に収納するための複数の充電コンパートメントを備え、前記充電コンパートメントは開口部を有し、前記統合パックが前記エネルギー貯蔵電源の第2収容部に設けられたときに、各前記充電コンパートメントの開口部は、前記第2収容部の開口部と連通する。
【0024】
さらに、複数の前記充電ボックスはほぼ一直線に順次配置される。
【0025】
従来の技術と比較して、本発明のエネルギー貯蔵電源は、異なる第1電気使用設備に適合する異なる電池セルを充電することができ、充電完了後、各電池セルはエネルギー貯蔵電源から取り外して、対応する第1電気使用設備に取り付けることができ、これにより、異なる第1電気使用設備をエネルギー貯蔵電源から離れた場所で別々に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例の概略図であって、電池パックとエネルギー貯蔵電源を分離した状態を示し、エネルギー貯蔵電源のH-H方向の部分断面図を示している。
【0027】
【
図2】
図2は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例の概略図であって、電池パックがエネルギー貯蔵電源に収容された状態を示し、収容部の部分拡大図を示している。
【0028】
【
図3】
図3は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例の応用シナリオを示す概略図である。
【0029】
【
図4】
図4は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例における2電池パックの交換を示す概略図である。
【0030】
【
図5】
図5は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例における電池パックの取り付け/取り外すを示している。
【0031】
【
図6】
図6は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図であって、統合パックがエネルギー貯蔵電源に収納された状態を示し、エネルギー貯蔵電源のM-M方向の部分断面図を示している。
【0032】
【
図7】
図7は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図であって、統合パックとエネルギー貯蔵電源を分離した状態を示し、エネルギー貯蔵電源のN-N方向の部分断面図を示している。
【0033】
【
図8】
図8は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図であって、統合パックがエネルギー貯蔵電源に収納された状態を示し、エネルギー貯蔵設備の部分断面図を示している。
【0034】
【
図9】
図9は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図であって、統合パックとエネルギー貯蔵電源を分離した状態を示し、収容部が作業位置にある状態を示し、収容部の別の角度からの部分拡大図を示し、さらにエネルギー貯蔵電源の部分断面図を示している。
【0035】
【
図10】
図10は、本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図であって、収容部が収容位置にある状態を示し、さらにエネルギー貯蔵電源の部分断面図を示している。
【0036】
【
図11】
図11は本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図である。
【0037】
【
図12】
図12は本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図である。
【0038】
【
図13】
図13は本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図である。
【0039】
【
図14】
図14は本発明のエネルギー貯蔵設備の一実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0040】
:10、エネルギー貯蔵設備;14、ハウジング;141、ハウジング本体;1411、上面;1412、底面;1413、第1側面;1414、第2側面;1415、第3側面;1416、第4側面;1417、出口;142、收容部;1420、開口部;1421、第1制限面;1422、第2制限面;142A、第1収容部;142B、第2収容部;15、充電部;151、第1接続端子;121、直流出力インターフェース;122、交流出力インターフェース;16、エネルギー貯蔵電池パック;20、電池セル;20A、電池パック;20B、統合パック;21、取付用ボックス;211、充電コンパートメント;31、第1電気使用設備;32、第2電気使用設備。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、具体化した実施形態に基づいて本発明を更に説明する。なお、互いに矛盾しない限り、以下に説明する各実施例または技術的特徴の任意の組み合わせによる実施が可能である。
【0042】
なお、本発明の説明において、「中心」、「横方向」、「縦方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」などの用語で示す方向や位置関係は、図面に示された方向又は位置関係であり、本発明の説明の便宜及び簡略化のためだけであって、言及された装置または部品が特定の方向を向き、特定の方向で構成や操作されなければならないことを示すまたは暗示するものではなく、本発明の保護範囲を限定するものではない。
【0043】
なお、本発明の明細書及び特許請求の範囲に記載された「第1」、「第2」などの用語は、類似要素を区別するために用いられるものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するために用いられるわけではない。
【0044】
本発明の明細書及び特許請求の範囲に記載された「備える」及び「有する」という用語、並びにこれらの任意の変形語は、非排他的な包含を対象とすることを意図されている。例えば、一連の要素を含むプロセス、方法、システム、物品又は装置は、必ずしもそれらの明示的に列挙されている要素に限定されず、明示されていない又はこれらのプロセス、方法、システム、物品又は装置に固有である他の要素を含み得る。
【0045】
本発明の明細書及び特許請求の範囲における「複数」という用語は、2つ以上を意味する。
【0046】
本発明のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10と少なくとも1つの電池セル20とを含み、エネルギー貯蔵電源10は、電池セル20を収納し、電池セル20を充電するように適合され、電池セル20は、エネルギー貯蔵電源10と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合される。エネルギー貯蔵電源10は、第1電気使用設備31に適合する電池セル20を充電し、それに収納スペースを提供することができ、第1電気使用設備31の電池セル20を屋外で充電するのが不便であるという問題を解決することができる。
【0047】
エネルギー貯蔵電源10は、ハウジング14と充電部15とを備える。ハウジング14は、ハウジング本体141と、少なくとも1つの収容部142とを備える。収容部142は、電池セル20を分離可能に収容するために用いられる。充電部15は、電池セル20に給電するために収容部142内に設けられる。即ち、エネルギー貯蔵電源10は、充電部15を介して電池セル20を充電する。エネルギー貯蔵電源10は、電池セル20を収納しながら電池セル20を充電するように適合される。
【0048】
ハウジング本体141は、上面1411と、底面1412と、上面1411と底面1412とを結ぶ周方向側面とを備え、周方向側面は、周方向に沿って首尾に接続する第1側面1413、第2側面1414、第3側面1415、と第4側面1416を含み、第1側面1413は第3側面1415と対向し、第4側面1416は第2側面1414と対向する。ハウジング本体141の上面1411、底面1412及び周方向側面の間には、エネルギー貯蔵電源10のエネルギー貯蔵電池パック、インバーター、回路基板などの部品を収納するための格納空間が画成されている。ここで、第1側面1413はハウジング本体141の正面であり、正面は使用頻度の高い面であり、使用時には一般的にユーザーを向いている。
【0049】
エネルギー貯蔵電源10は、電源本体と、この電源本体に電気的に接続された出力ユニット(図示せず)と、受電ユニット(図示せず)とをさらに備える。この受電ユニットは、外部電源がこの受電ユニットを介して電源本体に給電するように、外部電源に電気的に接続するように適合され、外部電源が直流電源であっても交流電源であってもよい。この電源本体は、外部電源から供給される電気エネルギーを蓄積し、制御可能に外部に給電するように適合される。出力ユニットは、電源本体に蓄積された電気エネルギーを出力するために用いられ、出力ユニットは、異なるタイプの複数のインターフェースを有し、各インターフェースは異なるタイプと大きさの電流を出力するように適合される。なお、充電部15は出力ユニットのインターフェースの一種であって、充電部15は電池セル20のニーズを満たした電流を出力するように適合される。
【0050】
この出力ユニットは、少なくとも1つの直流出力インタフェース121および/または少なくとも1つの交流出力インターフェース122をさらに備え、さらに、直流出力インターフェース121は直流電力を出力するように適合され、交流出力インターフェース122は交流電力を出力するように適合される。第2電気使用設備32は、エネルギー貯蔵電源10から直接給電されるように、直流出力インタフェース121または交流出力インタフェース122に電気的に接続するように適合される。出力ユニットはワイヤレス充電部をさらに備えることができ、ワイヤレス充電部は、ワイヤレス充電によって電池または電気使用設備を充電することができて、電磁誘導、磁気共鳴、マイクロ波電気伝送などの方式が考えられるが、これに限定されるものではない。
【0051】
好ましくは、出力ユニットは複数の直流出力インタフェース121を含み、各直流出力インタフェース121は同じであっても異なっていてもよく、直流出力インタフェース121はUSBインタフェース、Type-Cインタフェース、Lightningインタフェース、及びタバコライターインタフェースが考えられるが、これらに限定されない。
【0052】
好ましくは、出力ユニットは、複数の交流出力インターフェース122を備え、各交流出力インターフェース122は同じであっても異なっていてもよく、交流出力インターフェース122は、2穴ソケット、3穴ソケットが考えられるが、これらに限定されない。
【0053】
ある好ましい実施例では、各直流出力インタフェース121は全て、ハウジング本体141の第1側面1413に設けられ、各交流出力端122は全て、ハウジング本体141の第4側面1416(または第2側面1414)に設けられる。すなわち、各直流出力インタフェース121は一つの面に設けられ、各交流出力インタフェース122は隣接するもう一つの面に設けられるため、電気使用設備の充電の分類が容易になるとともに、エネルギー貯蔵電源10の内部構造の合理的な配置にも有利である。
【0054】
この電源本体は、電気エネルギーを蓄積するためのエネルギー貯蔵電池パック16及び、エネルギー貯蔵電池パック16、前記出力ユニット及び前記受電ユニットに電気的に接続される制御モジュール(図示せず)を備える。この制御モジュールは、外部電源からエネルギー貯蔵電池パック16への給電を制御または調整するために用いられ、この制御モジュールは、異なるタイプまたは大きさの電流を出力ユニットに出力するために、エネルギー貯蔵電池パック16の外部への給電を制御または調整するためにも用いられる。
【0055】
この制御モジュールはBMS保護回路を備え、このBMS保護回路はエネルギー貯蔵電池パック16と電気的に接続されて、エネルギー貯蔵電池パック16を保護し、エネルギー貯蔵電池パック16の過充電、過放電、過熱、過電流、短絡などを防止するために用いられる。この制御モジュールは、エネルギー貯蔵電池パック16から出力される交流電力を変換して、前述した出力ユニットを介して直流電力を出力するために、エネルギー貯蔵電池パック16に電気的に接続されたインバーターをさらに備える。この制御モジュールは、エネルギー貯蔵電池パック16から出力される高電圧の電力を降圧処理し、降圧された交流電力を出力ユニットを介して出力する、例えば、降圧された交流電力を充電部15を介して電池セル20に供給するために用いられる降圧回路をさらに備える。
【0056】
[電池セル20]
【0057】
電池セル20の第1実施形態では、電池セル20は、電池パック20Aとして実施され、この電池パック20Aは先行特許CN214848865Uを参照することが好ましい。
【0058】
電池パック20Aは、エネルギー貯蔵電源10と分離して第1電気使用設備31に給電することができる。単一の電池パック20Aが第1電気使用設備31に給電するようにしてもよいし、複数の電池パック20Aが同時に第1電気使用設備31に給電するようにしてもよい。第1電気使用設備31には、通常、電池パック20Aを収容するための専用の空間が設けられ、電池パック20Aは、第1電気使用設備31に取り付けられて、それに直接給電するように適合される。電池パック20Aは、電気使用設備に直接給電できず、通常、電気使用設備との電気的接続を実現するためにアダプタケーブルを必要とするモバイル電源とは異なるが、電池パック20Aは、第1電気使用設備31に適合する電源として、アダプタケーブルを必要とすることなく、第1電気使用設備31に直接給電することができる。
【0059】
いくつかの好ましい実施例では、電池パック20 Aは、エネルギー貯蔵電源10による電池パック20Aの充電を実現するために充電部15と協働することができる充放電接続部を備え、充放電接続部は、電池パック20Aの第1電気使用設備31への給電を実現するために、第1電気使用設備31と協働することもできる。すなわち、電池パック20Aは、充放電接続部を介して充放電の両方とも実現可能であるため、電池パック20A全体の構造の簡略化に有利である。
【0060】
さらに、充放電接続部は、複数の第2接続端子を備え、電池パック20Aは、第2接続端子を介して充電部15の各第1接続端子151に電気的に接続されるため、電池パック20Aは、コードレス結合によりエネルギ貯蔵電源10に電気的に接続される。電池パック20Aは、各第2接続端子を介して第1電気使用設備31にコードレス結合により電気的に接続するように適合され、すなわち、電池パック20Aは、コードレスで第1電気使用設備31に給電する。
【0061】
さらに、充放電接続部は、間隔をあけて配置された3つの第2接続端子を備える。3つの第2接続端子を設けることにより、異なる種類の電気信号の伝送を実現することができ、通常、複数の第2接続端子に少なくとも正極接続端子と負極接続端子を含めることが必要であり、3つ目の第2接続端子は、エネルギー貯蔵電源10と電池パック20Aとの通信接続を実現する可能性を提供している。
【0062】
好ましくは、複数の第2接続端子には、第2正極端子と第2負極端子が含まれ、第2正極端子と第2負極端子は、充電部15の第1正極端子と第1負極端子にそれぞれ電気的に接続される。
【0063】
好ましくは、複数の第2接続端子には、第2通信端子が含まれ、第2通信端子は充電部15にある第1通信端子と通信接続するように適合され、エネルギー貯蔵電源10は、第2通信端子から送信された通信コードに基づいて電池パック20 Aに制御可能に給電するように適合される。
【0064】
電池セル20の第2実施形態では、電池セル20は統合パック20Bであり、統合パック20Bは、取付用ボックス21と、取付用ボックス21に取外し可能に設けられた複数の電池パック20Aとを備える。電池パック20Aは前記実施形態を参照する。
【0065】
エネルギー貯蔵電源10は統合パック20Bに給電するように適合され、統合パック20Bが給電されるとき、取付用ボックス21に設けられた各電池パック20Aにも同時に給電される。統合パック20Bにある複数の電池パック20Aは、同じであっても異なっていてもよい。
【0066】
統合パック20Bの形により、より多くの電池パック20Aを容易に充電することができ、それに複数の電池パック20Aをエネルギ貯蔵電源10から取り外すときには、取付用ボックス21で収納することができ、複数の電池パック20Aがエネルギー貯蔵電源10から離れた後の収納の問題を解決することができる。
【0067】
取付用ボックス21は、電池パック20Aを分離可能に収納するための複数の充電コンパートメント211を備え、充電コンパートメント211は開口部を有し、統合バッグ20Bが収容部142に設けられたとき、各充電コンパートメント211の開口部は収容部142の開口部1420を介して外部と連通するため、統合バッグ20Bが収容部142内に設けられていても、ユーザ-は電池パック20Aを充電コンパートメント211内から直接取り出し、または電池パック20Aを充電コンパートメント211に直接入れることができる。
【0068】
好ましくは、統合パック20Bは2つ以上の電池パック20Aを含み、それに応じて取付用ボックス21は2つ以上の充電コンパートメント211を有する。より好ましくは、統合パック20Bは3つ以上の電池パック20Aを含み、それに応じて取付用ボックス21は3つ以上の充電コンパートメント211を有する。さらに好ましくは、統合パック20Bは4つ以上の電池パック20Aを含み、それに応じて取付用ボックス21は4つ以上の充電コンパートメント211を有する。さらに好ましくは、複数の充電コンパートメント211は、取付用ボックス21にほぼ一直線に配置される。
【0069】
いくつかの好ましい実施例では、総合パック20Bは総電気的接続部を備え、総電気的接続部は充電部15と協働することにより、エネルギー貯蔵電源10の統合パック20Bへの給電を実現することができる。いくつかの実施例では、総電気的接続部は、第1電気使用設備31と協働することにより、統合パック20Bの第1電気使用設備31への給電を実現することもできる。
【0070】
好ましくは、統合パック20Bの総電気的接続部は、取付用ボックス21に設けられることにより、取付用ボックスが収容部142に設けられたときに、総電気的接続部を充電部15に電気的に接続することができる。
【0071】
さらに、各充電コンパートメント211内には支電気的接続部が設けられ、各充電コンパートメント211内の支電気的接続部はすべて総電気的接続部と電気的に接続され、電池パック20Aの充放電接続部は各支電気的接続部と電気的に接続するように適合され、各充電コンパートメント210内に設けられた電池パック20Aは支電気的接続部及び総電気的接続部を介してエネルギー貯蔵電源10と電気的に接続することができる。
【0072】
いくつかの実施例では、統合パック20Bは、制御回路及び出力ポートをさらに備え、制御回路は、充電コンパートメント211内に配置された少なくとも1つの電池パック20Aに電気的に接続するように適合され、制御回路は、統合パック20Bがこの出力ポートを介して他の電気使用設備に給電することができるように、出力ポートとも電気的に接続される。
【0073】
[ハウジング14]
【0074】
ハウジング14の第1実施形態では、収容部142の本体はハウジング本体141の内部に固定または取外し可能に設けられ、すなわち収容部142の本体はハウジング本体141の格納空間に設けられ、収容部142の開口部はハウジング本体141の表面に形成される。
【0075】
いくつかの実施例では、収容部142の開口部1420は、ハウジング本体141の一つの面、例えば第1側面1413または上面1411に位置する。
【0076】
他のいくつかの実施例では、収容部142の開口部1420は、ハウジング本体141の少なくとも2つの面に位置する。例えば、開口部1420は第1側面1413から上面1411まで延び、または開口部1420は第1側面1413から第2側面1412まで延びる。
【0077】
いくつかの実施例では、ハウジング14は、少なくとも2つの収容部142を備え、2つの収容部142は同じ電池セル20を分離可能に収納するように適合され、一つの電池セル20の電力が使い果たされたとき、もう一つの電池セル20を利用して第1電気使用設備31に給電し続けることができる。なお、本願で言う同じ電池セル20とは、第1電気使用設備31に交換可能にそれぞれ給電する2つの電池セル20を指し、通常は同じサイズ、同じ充放電電圧を有する。
【0078】
エネルギー貯蔵電源10は、第1電気使用機器31の少なくとも2つの電池セル20に対して収納及び充電を提供することができ、即ち、少なくとも1つの予備の電池セル20に対して収納及び充電を提供することができ、これにより、第1電気使用設備31の1つの電池セル20の電力が使い果たされたとき、予備のもう一つの電池セル20を迅速に交換して、第1電気使用設備31の継続的な使用を確保することができるため、電力供給が継続できないことにより第1電気使用設備31の使用範囲が制限されるという問題を効果的に解決することができる。言い換えれば、第1電気使用設備31内に設けられた一つの電池セル20の電力が使い果たされたとき、この電池セル20を取り外して直接エネルギー貯蔵電源10にセットして充電し、予備のもう一つの電池セル20を第1電気使用設備31に取り付けることで、第1電気使用設備31を継続的に動作させることができる。
【0079】
ある好ましい実施例では、複数の収容部142は、ハウジング本体141の高さ方向に沿ってハウジング本体141内に順次配置され、複数の収容部142の開口部1420の方向が一致する。
【0080】
ハウジング14の第2実施形態では、収容部142はハウジング本体141に固定または取外し可能に設けられて、すなわち収容部142はハウジング本体141に収納されていない。例えば、収容部142は、ハウジング本体141の上面1411に設けても、ハウジング本体141のある側面に設けてもよい。
【0081】
ハウジング14の第3実施形態では、収容部142は、収容部142が作動位置と収納位置との間で移動可能であるように、ハウジング本体141に移動可能に設けられる。作動位置では、収容部142の開口部1420は外部と連通することにより、電池セル20が収容部142内に挿入するように適合され、収納位置では、収容部142は、ハウジング本体141の格納空間に少なくとも部分的に収納される。
【0082】
さらに、収容部142は、ハウジング本体141の第2側面1414または第4側面1416に移動可能に設けられ、収容部142は、第1制限面1421と、第1制限面1421の一端から垂直に上方に延びる第2制限面1422とを有し、ハウジング本体141の第2側面1414または第4側面1416には出口1417があり、収納位置では第1制限面1412がハウジング本体141内に収納され、収納位置では、第2制限面1422がハウジング本体141の第2側面1414または第4側面1416に当たるように、第1制限面1421は、この出口1417を介してハウジング本体141と水平方向に移動可能に接続される。
【0083】
[收容部142]
【0084】
収容部142の第1実施形態では、収容部142の内壁は、電池セル20が第1軸方向にのみ移動自在に、電池セル20を周方向に位置制限し、第1軸方向は即ち、収容部142の開口部1420からその底面に延びる方向である。充電部15は、電池セル20が第1軸方向に沿って収容部142の底面まで移動したとき、ちょうど充電部15と接続して充電を行うように、保持部142の底面に設けられる。
【0085】
いくつかの実施例では、収容部142の開口部1420は第1軸方向に対して垂直である。
【0086】
いくつかの実施例では、ハウジング14はイジェクト機構(図示せず)をさらに備え、イジェクト機構は収容部142内に設けられ、電池セル20を収容部142内に保持する又は電池セル20を収容部142から分離するために用いられる。
【0087】
さらに、イジェクト機構は、収容部142の開口部1420と対向して収容部142の底部に設けられ、イジェクト機構は、押圧されたらロック状態とイジェクト状態との間で切り換えられるように配置され、イジェクト機構がロック状態の場合は、電池セル20は、収容部142内に保持されるように適合され、イジェクト機構はロック状態からイジェクト状態に切り替えられた場合は、電池セル20を収容部142の開口部1420の外に押し出すように適合される。言い換えれば、イジェクト機構は、開口部1420に向かうように収容部142内に設けられ、電池セル20が開口部1420から収容部142に取り付けられた後、まっすぐ押し込むことで、イジェクト機構のロック状態とイジェクト状態との切り換えをドリガーすることができる。
【0088】
変形可能に、イジェクト機構は収容部142の側壁に可動的に設けられ、イジェクト機構は、押圧されたら収容位置から解放位置に切り替わるように配置され、イジェクト機構が解放位置にあるときに、収容部142の内壁から突出しない、イジェクト機構が収容位置にあるときに、収容部142の内壁から突出し、電池セル20の位置ロックを実現するために、電池セル20の側面のスロットに嵌め合うように適合される。
【0089】
収容部142の第2実施形態では、収容部142の内壁は、電池セル20が少なくとも第1軸方向と第2軸方向に移動自由に、電池セル20を横方向に位置制限し、第1軸方向と第2軸方向とは平行ではない。開口1420の少なくとも一部は第1軸方向に垂直であり、少なくとも他の一部は第2軸方向に垂直であり、電池セル20は第1軸方向に沿って収容部142に出入りしても、第2軸方向に沿って収容部142に出入りしてもよい。好ましくは、第1軸方向と第2軸方向とは互いに垂直である。
【0090】
ある具体的な実施例では、収容部142の開口部1420はL字状であり、電池セリ20は互いに直交する第1軸方向および第2軸方向に移動自在である。充電部15は、収容部142の第1軸方向に沿った底面に設けても、収容部142の第2軸方向に沿った底面に設けてもよい。好ましくは、収容部142内にイジェクト機構が設けられるが、このイジェクト機構については上記を参照することができるので、ここではこれ以上説明しない。
【0091】
別の具体的な実施例では、収容部142の開口部1420はU字状であり、電池セル20は互いに直交する第1軸方向および第2軸方向に移動自在であり、収容部142は第1軸方向に貫通される。充電部15は、収容部142の第2軸方向に沿った底面に設けられる。
【0092】
さらに別の実施例では、収容部142は平面状で、すなわち収容部142の開口部1420は開放されて、電池セル20は収容部142が位置する平面でのみ位置制限され、それ以外のあらゆる方向に自由に移動することができます。例えば、収容部142は、ハウジング本体141の上面に設けてもよい。
【0093】
[充電部15]
【0094】
充電部15の第1実施形態では、充電部15は、電池セル20に電気的に接続されて充電される。
【0095】
いくつかの実施例では、充電部15は、複数の第1接続端子151を備え、電池セル20は、充電部15の各第1接続端子151に電気的に接続するように適合される。電池セル20が収容部142に設けられる場合、各第1接続端子151との接続によってエネルギー貯蔵電源10とのコードレス結合を実現することができるため、エネルギー貯蔵電源10の構造の簡略化に有利である。
【0096】
一つの具体的実施例では、第1接続端子151は針状または柱状の接続端子として実施される。これにより、前記第1接続端子を電池セル上の対応する端子に容易に差し込むことができる。
【0097】
いくつかの実施例では、各第1接続端子151は、収容部142の底部から互いに独立して開口部1420に延び、収容部142の内壁は、電池セル20が第1軸方向にのみ移動自在に、電池セル20を周方向に制限し、電池セル20が収容部142の開口部1420から底部までに内向きに挿入されるとき、収容部142の底部に位置する各第1接続端子151にちょうど接続されるので、電池セル20が充電部15と問題なく電気的に接続されることも、充電中の電池セル20が収容部142に十分に収納されていることも、確保することができる。
【0098】
いくつかの実施例では、充電部15は、収容部142内に相互に間隔を空けて設けられた3つの第1接続端子151を備え、3つの第1接続端子151を設けることにより、異なる種類の電気信号の伝送を実現することができ、通常、複数の第1接続端子151のうち、少なくとも正極接続端子と負極接続端子を含む必要があり、本発明の充電部15は、エネルギー貯蔵電源10と電池セル20との通信接続を可能にするために、電気的接続を行うための端子をさらに追加する。
【0099】
さらに、複数の第1接続端子151には、電池セル20上の第2正極端子及び第2負極端子にそれぞれ電気的に接続された第1正極端子及び第1負極端子が含まれ、充電部15と電池セル20との電気的接続が実現される。
【0100】
さらに、複数の第1接続端子151には、電池セル20上の第2通信端子と通信接続する第1通信端子が含まれており、エネルギー貯蔵電源10は、第1通信端子が受信した電池セル20の情報に基づき、電池セル20に制御可能に給電することができる。充電部15の適合しない電池への給電による危険を回避するために、充電部15の複数の第1接続端子151に通信接続を実現するための端子が設けられ、第1通信端子は適合する電池セル20と通信接続することができ、エネルギー貯蔵電源10が電池セル20から送信された通信コードを受信し、その通信コードが要求に合致していることを確認した場合にのみ、エネルギー貯蔵電源10は電池セル20への充電を開始し、これにより、エネルギー貯蔵電源が適合しない電池を充電することで生じる安全上の危険を回避することができる。
【0101】
充電部15の第2実施形態では、充電部15は、ワイヤレス充電を利用して電池セル20を充電する、すなわち、電池セル20が充電部15に近づくときにワイヤレス充電を行うことができる。充電部15がワイヤレス充電を行う動作原理は、電磁誘導、磁気共鳴、マイクロ波電気伝送等が考えられるが、これらに限定されない方法によって電気エネルギーを電池セル20に伝送することである。
【0102】
[電気使用設備(31,32)]
【0103】
電気使用設備は、電池セル20に適合した第1電気使用設備31と、エネルギー貯蔵電源10に適合した第2電気使用設備32とを含む。
【0104】
第2電気使用設備32は、DC電気使用設備又はAC電気使用設備であってもよく、すなわち、第2電気使用設備32は、直流出力インターフェース121または交流出力インターフェース122に電気的に接続することにより、エネルギー貯蔵電源10から直接給電するように適合される。
【0105】
第1電気使用設備31は、動力駆動の動力工具装置(例えば、草刈り機、電動ドリルドライバー、バキュームクリーナーなど)または動力駆動ではない電気機器(例えば、作業ラジオ、作業灯など)を含むDC電気使用設備のみである。なお、動力駆動はモータ駆動として実施することができる。
【0106】
特に、第1電気使用設備31は、電池パック20Aにコードレスで結合され、電池パック20Aから直接給電されるように構成されている。
【0107】
電池パック20 Aは、一般に、例えば4V、12Vまたは18Vなどの公称電圧を有する動力工具電池または電池パックを指す。電池パック20Aは、ハウジング、工具インタフェース(すなわち、充放電接続部)と、工具インタフェースを第1電気使用設備31のバッテリインタフェースに選択的にロックするラッチとを備える。具体的には、電池パック20 Aは、電力端子を介してセルコアから第1電気使用設備31に給電し、通信端子を介して第1電気使用設備31と互いに通信、識別し、電池パック20Aと第1電気使用設備31とのハンドシェイク識別通信が成功した場合にのみ、第1電気使用設備31は電力により駆動され、動作する。
【0108】
[本発明の第1の態様]
【0109】
本発明の第1の態様によれば、ハウジング14を備えるエネルギー貯蔵電源10が提供され、ハウジング14は、少なくとも2つのハウジング部142を備え、異なるハウジング部142は、同じ電池セル20を分離可能に収納するように適合され、ハウジング部142内には、電池セル20に給電するための充電部15が設けられ、すなわち、エネルギー貯蔵電源10は、充電部15を介して電池セル20を充電し、電池セル20は、一つの電池セル20の電力が使い果たされた場合、もう一つの異なる電池セル20を利用して第1電気使用設備に給電し続けるために、エネルギー貯蔵電源10と分離して第1電気使用設備に給電するように適合される。
【0110】
本発明の第1の態様によれば、エネルギー貯蔵電源10と少なくとも2つの同じ電池セル20とを備えるエネルギー貯蔵設備がさらに提供され、エネルギー貯蔵電源10は、電池セル20を分離可能に収納し、電池セル20にコードレス給電するように適合され、各電池セル20は、第1電気使用設備31に交互に給電するように適合される。少なくとも2つの同じ電池セル20とエネルギー貯蔵電源10との協働を通じて、エネルギー貯蔵電源10から離れた利用シーンにおいて、第1電気使用設備31に継続的に給電することができる。
【0111】
本発明のエネルギー貯蔵電源10は、第1電気使用機器31の少なくとも2つの電池セル20に対して充電及び収納を提供することができ、即ち、少なくとも1つの予備の電池セル20に対して充電及び収納を提供することができ、これにより、第1電気使用設備31の1つの電池パック20Aが電力を使い果たされたときに、予備のもう一つの電池パック20Aを迅速に交換し、第1電気使用設備31の継続的な使用を確保することができるため、給電が継続できないことにより第1電気使用設備31の使用範囲が制限されるという問題を効果的に解決することができる。
【0112】
屋外バーベキュー、野外映画鑑賞、スポーツなどの多種多様なアウトドア活動では、電磁炉、音響、映像機器、照明、通信などの電気設備が使用されることがあり、屋外での電力供給は不便であるため、エネルギー貯蔵設備によって各種の電気使用設備に給電する必要がある。従来のエネルギー貯蔵設備が電気使用設備に給電する場合、給電を実現するためには一般的に電線で接続する必要があり、屋外では多くの不便をもたらす。例えば、電線を利用して電気的に接続する場合、電気使用設備はエネルギー貯蔵設備から離れて使用することができない。また、電線を利用して電気的に接続する場合、電線が地面に散乱し、ユーザーがつまずいて転倒する危険が生じる可能性があり、感電する危険性もある。
【0113】
本発明のエネルギー貯蔵電源10の屋外における利用シーンを例に、エネルギー貯蔵電源10の応用についてさらに説明する。
図3、4に示す利用シーンのイメージ図のように、ユーザーA及びユーザーBはそれぞれ調理装置32を使って、ユーザCは娯楽装置31を使っている。調理装置32は、エネルギー貯蔵電源10から直接給電され、すなわち、調理装置32は、エネルギー貯蔵電源10に電線を介して電気的に接続されている。娯楽装置31は1つの電池パック20Aから給電されるため、ユーザーCの活動エリアはエネルギー貯蔵電源10に制限されることなく、調理装置32から離れた位置にすることができる。娯楽装置31の電力が一定時間消費された後、ユーザーは娯楽装置31上の電池パック20Aを取り外してエネルギー貯蔵電源10に収納して充電することができるとともに、エネルギー貯蔵電源10に収納されている予備のもう一つの電池パック20Aを取り出し、娯楽装置31に取り付けて、娯楽装置31の継続的な使用を確保することができる。
【0114】
本発明のエネルギー貯蔵電源10は、一方では電池セル20の充電に対応し、他方ではエネルギー貯蔵電源10自体が直流出力インタフェース121及び/又は交流出力インタフェース122を有して、第2電気使用設備32の電力需要を直接満たすことができるので、電池パック20Aがエネルギー貯蔵電源10上に配置されている場合、エネルギー貯蔵電源10は電池パック20Aの充電を供給するように適合される。電池パック20 Aがエネルギー貯蔵電源10から取り外されるとき、電池パック20Aは、第1電気使用設備31にコードレス結合されて給電し、第1電気使用設備31と第2電気使用設備32は、対応する電池パック20Aとエネルギー貯蔵電源10によって互いに独立して動作するように適合される。 ここで、エネルギー貯蔵10の容量は、電池パック20Aの容量よりも大きい。
【0115】
特に、電池パック20Aがエネルギー貯蔵電源10上に配置された場合、エネルギー貯蔵電源10は4A以上の平均充電電流で電池パック20Aに充電するように適合される。あるいは、電池パック20Aは、少なくとも1Cレートでエネルギー貯蔵電源10から充電を受けることになる。
【0116】
本発明の第1の態様によれば、ハウジング14は、少なくとも2つの収容部142を備え、異なる収容部142は、同じ電池セル20を分離可能に収容するように適合され、この場合は、2つの同じ電池セル20、例えば、2つの同じ電池パック20Aを取り出して、同時に第1電気使用設備31にコードレス結合することができ、このときの第1電気使用設備31は、電池パック20Aをコードレスで結合するための2つの取付け部を備えて構成されたダブルパック電気使用設備である。このとき、2つの同じ電池パック20Aは、電気回路が直列又は並列に接続され、このダブルパック電気使用設備は、ダブルパック洗車機(CN114512761A参照)、ダブルパック草刈り機(CN2162188791U参照)などがある。
【0117】
[本発明の第2の態様]
【0118】
本発明の第2の態様によれば、ハウジング14を備えるエネルギー貯蔵電源10が提供され、ハウジング14は収容部142を備え、収容部142は、統合パック20Bを分離可能に収納するように適合され、収容部142内には、統合パック20Bに給電するための充電部15が設けられ、統合バッグ20Bは取付用ボックス21と、取付用ボックス21に取外し可能に設置された複数の電池パック20Aとを備え、電池パック20Aは取付用ボックス21と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合される。
【0119】
本発明の第2の態様によれば、エネルギー貯蔵電源10と統合パック20Bとを備えるエネルギー貯蔵設備がさらに提供され、エネルギー貯蔵設備10は、統合パック20Bを分離可能に収納し、コードレス給電またはワイヤレス充電によって統合パック20Bに給電するように適合され、統合パック20Bは、取付用ボックス21と、取付用ボックス21上に取外し可能に配置された複数の電池パック20Aとを備え、統合パック20Bが給電されるときに、取付用ボックス21上に配置された個々の電池パック20Aが給電され、電池パック20Aは、取付用ボックス21と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合される。
【0120】
本発明のエネルギー貯蔵電源10は、第1電気使用設備31の複数の電池パック20Aに充電及び収納を提供することができ、すなわち少なくとも1つの予備の電池パック20Aに充電及び収納を提供することができ、これにより、第1電気使用設備31の1つの電池パック20Aが電力を使い果たされたときに、予備のもう一つの電池パック20Aを迅速に交換し、第1電気使用設備31の継続的な使用を確保することができるため、給電が継続できないことにより第1電気使用設備31の使用範囲が制限されるという問題を効果的に解決することができる。また、統合パック20Bの形では、複数の電池パック20Aの集中充電を容易に行うことができ、また、複数の電池パック20Aは取付用ボックス21によって一括収納可能であるので、複数の電池パック20Aが貯蔵電源10から離れた後の収納の問題を解決することができる。
【0121】
本発明の第2の態様によれば、本発明のエネルギー貯蔵電源10は、一方では電池セル20の充電に対応し、他方ではエネルギー貯蔵電源10自体が直流出力インタフェース121及び/又は交流出力インタフェース122を有し、第2電気使用設備32の電力需要を直接満たすことができるので、電池パック20Aがエネルギー貯蔵電源10上に配置された場合、エネルギー貯蔵電源10は統合パック20Bにある複数の電池パック20Aの充電を供給するように適合される。電池パック20Aが統合パック20Bから取り外されるとき、電池パック20Aは、第1電気使用設備31にコードレス結合されて給電し、第1電気使用設備31と第2電気使用設備32は、対応する電池パック20Aとエネルギー貯蔵電源10によって互いに独立して動作するように適合される。ここで、エネルギー貯蔵10の容量は、統合パック20B内の個々の電池パック20Aの容量の合計よりも大きい。
【0122】
特に、貯蔵電源10が統合パック20Bにコードレス給電またはワイヤレス充電で給電する場合、各電池パック20Aの現在の電力量を優先的に識別し、短時間で満充電するように、現在電力量の高い電池パック20Aを優先的に充電し、その後電力量の低い電池パック20Aを順次充電することにより、ユーザーがより短時間で満充電の電池パック20Aを取得できるようにしている。そこで、ユーザーがこの満充電した電池パック20Aの電力を使い果たしたとき、もう一つの電池パックの電力量も満充電になるため、ユーザーの電力交換に効率的に対応することができる。
【0123】
もちろん、許容される充電電力である場合には、各電池パック20Aの平均充電電流が4A以上であることを好ましく満たすことができる。或いは、各電池パック20Aは、少なくとも1Cレートでエネルギー貯蔵電源10から充電を受けることになる。
【0124】
本発明の第2の態様によれば、本発明の統合パック20Bにおける各電池パック20Aは同じで、すなわち同じ仕様、同じサイズ、同じ電圧であり、この場合はまた、統合パック20BにUSBインタフェースまたはtype-cインタフェースなどの放電インタフェースを配置することができ、複数の電池パック20Aが統合パック20Bの取付用ボックス21内に互いに並列に配置され、統合パック20B全体はモバイル電源としても使用可能であり、そして統合パック20Bの取付用ボックス21からいずれか1つの電池パック20Aを取り出しても、統合パック20B全体の放電出力に影響を与えることはない。
【0125】
[本発明の第3の態様]
【0126】
本発明の第3の態様によれば、ハウジング14を備えるエネルギー貯蔵電源10が提供され、ハウジング14は少なくとも2つの収容部142を備え、少なくとも2つの収容部142には少なくとも1つの第1収容部142Aと少なくとも1つの第2収容部142Bとが含まれ、第1収容部142Aは第1電池セルを分離可能に収容するように適合され、第2収容部142Bは第2電池セルを分離可能に収容するように適合され、第1電池セルと第2電池セルは異なる。各収容部142内には、第1電池セルまたは第2電池セルに給電するための充電部15が設けられており、第1電池セルおよび第2電池セルは、エネルギー貯蔵電源10と分離して同じまたは異なる第1電気機器31に給電するように適合される。
【0127】
第1電池パックと第2電池パックの構造は、電池パック20Aを参照することができるので、ここではこれ以上説明しない。
【0128】
なお、第1電池セルと第2電池セルが異なるということは、第1電池セルと第2電池セルが異なる電池セル20であることを指し、両者は形状が異なっていてもよいし、充放電方式が異なっていてもよいし、組立て形式などが異なっていてもよい。
【0129】
好ましくは、第1電池セルは第1電池パックであり、第1電池パックはエネルギー貯蔵電源10と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合される。第2電池セルは統合パック20Bであり、統合パック20B は取付用ボックス21と、取付用ボックス21上に取外し可能に配置された複数の第2電池パックとを備え、第2電池パックは、取付用ボックス21と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合される。
【0130】
第1電池パックと第2電池パックの構造は、電池パック20Aを参照することができるので、ここではこれ以上説明しない。
【0131】
第1電池パックと第2電池パックとは異なる、すなわち、第1電池パックと第2電池パックとは異なる電池パック20Aであり、両者は、形状が異なっていてもよいし、又は充放電方式が異なっていてもよいし、又は容量が異なっていてもよい。異なる電池パック20Aは、異なる第1電気使用設備31に給電するように適合される。
【0132】
本発明の第3の態様によれば、エネルギー貯蔵電源10と、少なくとも1つの第1電池セルと、少なくとも1つの第2電池セルとを備え、エネルギー貯蔵電源10は、第1電池セルと第2電池セルを分離可能に収容し、第1電池セルと第2電池セルにコードレスで給電するように適合され、第1電池セルおよび第2電池セルは、エネルギー貯蔵電源10と分離して同じまたは異なる第1電気使用設備に給電するように適合される、エネルギー貯蔵装置をさらに提供する。
【0133】
本発明のエネルギー貯蔵電源10は、異なる第1電気使用設備31に適合する異なる電池セルを充電することができ、充電が完了した後、各電池セルはエネルギー貯蔵電源10から取り外して、対応する第1電気使用設備31に取り付けることができ、それにより、異なる第1電気使用設備31をエネルギー貯蔵電源10から離れた場所で別々に使用することができる。また、異なる第1電気使用設備31の異なる電池セルは、エネルギー貯蔵電源10に収納されて給電することができ、エネルギー貯蔵電源10の適用範囲を拡大することができる、すなわち、エネルギー貯蔵電源10は、より多くの種類の第1電気使用設備31の電池セルを充電することができる。
【0134】
本発明の第3の態様によれば、第1電池パックと第2電池パックとは異なる、すなわち、第1電池パックと第2電池パックとは異なる電池パック20Aであり、第1電池パックと第2電池パックとはそれぞれ複数あり、これらはすべて、コードレス給電またはワイヤレス充電によってエネルギー貯蔵電源10から充電することができ、異なる電池パック20Aは、異なる第1電気使用設備31に給電するように適合されるので、本発明の第3の態様によれば、一方ではエネルギー貯蔵電源自体が有する直流出力インタフェース121及び/又は交流出力インタフェース122を通じて、第2電気使用設備32の電力需要を満たすことができて、他方では、異なる電池パック20Aにより異なる第1電気使用設備31に給電することができて、エネルギー貯蔵電源10の適用範囲を拡大し、電力の利用シーンを豊富にし、ユーザーの異なる電力使用ニーズに応えることもできる。
【0135】
具体的には、エネルギー貯蔵電源10は直流出力インタフェース121を介してDCタイプの第2電気使用設備32の電力需要を満たすこと、および/または交流出力インタフェース122を介してACタイプの第2電気使用設備32の電力需要を満たすことができる。
【0136】
第1電池パックと第2電池パックは、第1電池パックの第1出力電圧(例えば、20V)が第2電池パックの第2出力電圧(例えば、4V)よりも大きいなど、異なる電池パック20Aであり、これにより、第1電池パックは、第1出力電圧(例えば、20V)を駆動電圧の種類とする第1電気使用設備31の電力需要を満たすことができ、第2電池パックは、第2出力電圧(例えば、4V)を駆動電圧の種類とする第1電気使用設備31の電力需要を満たすことができる。
【0137】
[本発明の第4の態様]
【0138】
本発明の第4の態様によれば、ハウジング本体141と収容部142とを備えるエネルギー貯蔵設備が提供される。ハウジング本体141は一つの正面を有し、ハウジング本体の正面には複数の出力インタフェースが設けられ、第2電気使用設備32は、エネルギー貯蔵電源10から直接給電されるように、出力インタフェースに電気的に接続するように適合される。収容部142は、電池セル20を分離可能に収納するために用いられ、電池セル20は、エネルギー貯蔵電源10と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合され、収容部142はハウジング本体141に設けられて、収容部141の開口部がハウジング本体141の正面に露出するため、ハウジング本体141の正面方向から収容部142内の電池セル20を取り出すことができる。
【0139】
ハウジング本体141の第1側面1413は正面である。ハウジング本体141の第3側面1415には、電流を出力するためのインターフェースが設けられていない。
【0140】
エネルギー貯蔵電源10の正面は、使用頻度の高い面であるため、ユーザーは、エネルギー貯蔵電源10を載置する際に、通常、エネルギー貯蔵電源10の正面をユーザーに向けるようにし、収容部142の開口部1420を正面に設けることで、ユーザーが電池セル20の充電状態を観察すること、収容部142から電池セル20を取り出すこと、収容部142内に電池セル20を入れることを容易にする。
【0141】
[本発明の第5の態様]
【0142】
本発明の第5の態様によれば、ハウジング本体141と、収容部142と、少なくとも1つの直流出力インターフェース121と、少なくとも1つの交流出力インターフェース122とを備えるエネルギー貯蔵電源10が提供される。ハウジング本体141は、隣接する第1側面1413と第4側面1416を有する。収容部142は、電池セル20を分離可能に収納するために用いられ、電池セル20は、エネルギー貯蔵電源10と分離して第1電気使用設備31に給電するように適合され、収容部142の本体はハウジング本体141に設けられて、収容部142の開口部1420はハウジング本体141の表面に形成され、収容部142の本体は第1側面1413と第4側面1416との接合部に位置する。各直流出力インタフェース121は第1側面1413に設けられ、各交流出力インターフェース122は第4側面1416に設けられる。
【0143】
ハウジング本体141の第3側面1415には、電流を出力するためのインターフェースが設けられていない。
【0144】
エネルギー貯蔵電源10の直流出力インターフェース121は主に第1側面1413に設けられ、交流出力インターフェース122は主に第4側面1416に設けられて、収容部142を第1側面1413と第4側面1416との接合部に設けることで、ハウジング本体141の内部空間をより有効に活用し、ハウジング本体141内の各部品をよりコンパクトに設置することができ、エネルギー貯蔵電源10の小型化に有利である。
【0145】
[実施例1]
【0146】
図1および
図2に示すように、実施例1のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10と2つの電池パック20Aとを備える。エネルギー貯蔵電源10のハウジング本体14は、ハウジング本体141と、2つの収容部142とを備え、2つの収容部142の本体は高さ方向に沿って間隔を空けてハウジング本体141内に順次配置され、2つの収容部142の開口部1420は、ハウジング本体141の第1側面1413に形成される。収容部142の内壁は、電池パック20Aが第1軸方向にのみ移動自在に、電池パック20Aを周方向に位置制限している。
【0147】
充電部15は、収容部142の開口部1420に対向して収容部142の底部に設けられており、開口部1420から保持部142の底部までに電池パック20Aを第1軸方向に沿って挿入するとき、電池パック20Aに設けられた充放電接続部がちょうど充電部15に位置合わせされる。充電部15は、相互に間隔を空けて設けられた3つの第1接続端子151を備え、電池パック20Aは、各第1接続端子151と一対一に対応する第2接続端子(図示せず)を有する。
【0148】
エネルギー貯蔵電源10の各直流出力インタフェース121は第1側面1413に位置し、各交流出力インターフェース122は第4側面1416に位置する。収容部142の本体は、ハウジング本体141内に位置し、第1側面1413と第4側面1416との接合部にも位置する。収容部142の本体は、第4側面1416と平行にハウジング本体141内に設けられており、すなわち、収容部142の本体は、第4側面1416と平行な方向に延びる。
【0149】
収容部142内にイジェクト機構(図示せず)が設けられ、イジェクト機構は、収容部142の開口部1420と対向して収容部142の底部に設けられ、イジェクト機構は、押圧されたときにロック状態とイジェクト状態との間で切り換えられるように配置され、イジェクト機構がロック状態の場合は、電池セル20は、収容部142内に保持されるように適合され、イジェクト機構はロック状態からイジェクト状態に切り替えられた場合は、電池セル20を収容部142の開口部1420の外に押し出すように適合される。
図5に示すように、ユーザーが収容部142内に設けられた電池パック20Aを押すとき、イジェクト機構は、電池パック20Aを収容部142からイジェクトすることができる。
【0150】
エネルギー貯蔵電源10の第1側面1413はその正面である。
【0151】
[実施例2]
【0152】
図6および
図7に示すように、実施例2のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10と1つの統合パック20Bとを備える。エネルギー貯蔵電源10のハウジングは、ハウジング本体141と、1つの収容部142とを備え、収容部142の本体はハウジング本体141内に設けられ、収容部142の開口部1420は、ハウジング本体141の第1側面1413から上面1411まで延びる。収容部142の内壁は、統合パック20Bが第1軸方向と第2軸方向に移動自由に、統合パック20Bを横方向に位置制限している。収容部142の開口部1420はL字形である。
【0153】
充電部15は第1軸方向に沿って開口部1420に対向して収容部142の底部に設けられる。開口部1420から収容部142の底部までに統合パック20Bを第1軸方向に沿って挿入するとき、統合パック20Bに設けられた充放電接続部がちょうど充電部15に位置合わせされる。充電部15は、相互に間隔を空けて設けられた3つの第1接続端子151を備え、統合パック20Bは、各第1接続端子151と一対一に対応する第2接続端子を有する。
【0154】
統合パック20Bは、取付用ボックス21と、取付用ボックス21に取外し可能に設けられた複数の電池パック20Aとを備える。取付用ボックス21は複数の充電コンパートメント211を備え、電池パック20Aは各充電コンパートメント211内に分離可能に取り付けるように適合され、充電コンパートメント211は開口部を有し、統合バッグ20Bが収容部142に設けられるとき、各充電コンパートメント211の開口部は収容部142の開口部1420と対向する。取付用ボックス21は、4つの充電コンパートメント211を備える。総合パック20Bは総電気的接続部を備え、総電気的接続部は充電部15と協働して、エネルギー貯蔵電源10の統合パック20Bへの充電を実現することができる。統合パック20Bの総電気的接続部は、取付用ボックス21に設けられて、取付用ボックスが収容部142に設けられたときに、総電気的接続部を充電部15に電気的に接続することができる。各充電コンパートメント211内には支電気的接続部が設けられ、各充電ボックス211内の支電気的接続部はすべて総電気接続部と電気的に接続され、電池パック20Aの充放電接続部は各支電気的接続部と電気的に接続するように適合され、各充電ボックス210内に設けられた電池パック20Aは支電気的接続部及び総電気的接続部を介してエネルギー貯蔵電源10と電気的に接続することができる。
【0155】
エネルギー貯蔵電源10の各直流出力インタフェース121は第1側面1413に位置し、各交流出力インターフェース122は第4側面1416に位置する。収容部142は第1側面1413と第2側面1416との接合部に設けられる。収容部142の本体は、第2側面1414と平行にハウジング本体141内に設けられる。
【0156】
エネルギー貯蔵電源10の第1側面1413はその正面である。
【0157】
[実施例3]
【0158】
図9および
図10に示すように、実施例3のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10と1つの統合パック20とを備える。エネルギー貯蔵電源10のハウジング14は、ハウジング本体141と、一つの収容部142とを備え、収容部142は、収容部142が作動位置(
図9に示す)と収納位置(
図10に示す)との間で移動するように、ハウジング本体141の一側に移動可能に設けられる。作動位置では、収容部142の開口部1420が外部と連通するため、統合パック20Bは収容部142内に挿入するように適合され、収納位置では、収容部142は、ハウジング本体141の格納空間に部分的に収納される。
【0159】
収容部142は、ハウジング本体141の第2側面1414に移動可能に設けられ、収容部142は、第1制限面1421と、第1制限面1421の一端から垂直に上方に延びる第2制限面1422とを有し、ハウジング本体141の第2側面1414には出口1417があり、収納位置では第1制限面1412がハウジング本体141内に収納され、収納位置では、第2制限面1422がハウジング本体141の第2側面1414または第4側面1416に当たるように、第1制限面1421は、この出口1417を介してハウジング本体141と水平方向に移動可能に接続される(
図10に示す)。
【0160】
収容部142の開口部はU字状であり、統合パック20Bは互いに直交する第1軸方向および第2軸方向に移動自在であり、収容部142は第1軸方向に貫通される。充電部15は第1制限面1412に設けられる。充電部15は、相互に間隔を空けて設けられた3つの第1接続端子151を備え、統合パック20Bは、各第1接続端子151と一対一に対応する第2接続端子を有する。
【0161】
統合パック20Bは実施例2の統合パック20Bと同じであり、これ以上説明しない。
【0162】
エネルギー貯蔵電源10の各直流出力インタフェース121は第1側面1413に位置し、各交流出力インターフェース122は第4側面1416に位置する。
【0163】
[実施例4]
【0164】
図8に示すように、実施例4のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10、2つの同じ電池パック20A、および1つの統合パック20B(統合パック20B内の電池パック20Aは図示せず)を備える。
【0165】
エネルギー貯蔵電源10は、ハウジング本体141と、2つの第1収容部142Aと、1つの第2収容部142Bとを備え、2つの第1収容部142Aの設置形態は実施例1の2つの収容部142と同様であり、ここではこれ以上説明しない。第3収容部142Bの実施形態は、実施例2の収容部142と同様であり、ここではこれ以上説明しない。
【0166】
ここで、より好ましくは、第1収容部142A内に配置された第1電池パック20Aは、統合パック20B内に配置された第2電池パック20Aとは異なる。
【0167】
例えば、第1電池パックの第1出力電圧(例えば、20V)が第2電池パックの第2出力電圧(例えば、4V)よりも大きい、これにより、第1電池パックは、第1出力電圧(例えば、20V)を駆動電圧の種類とする第1電気使用設備31の電力需要を満たすことができ、第2電池パックは、第2出力電圧(例えば、4V)を駆動電圧の種類とする第1電気使用設備31の電力需要を満たすことができる。
【0168】
[実施例5]
【0169】
図11に示すように、実施例5のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10、2つの同じ電池パック20A(一方の電池パック20Aのみ図示)、および1つの統合パック20B(統合パック20B内の電池パック20Aは図示せず)を備える。各電池パック20Aはすべて同じである。
【0170】
エネルギー貯蔵電源10は、ハウジング本体141と、2つの第1収容部142Aと、1つの第2収容部142Bとを備え、2つの第1収容部142Aの設置形態は実施例1の2つの収容部142と同様であり、ここではこれ以上説明しない。第2収容部142Bの実施形態は、実施例2の収容部142と同様であり、ここではこれ以上説明しない。
【0171】
[実施例6]
【0172】
図12に示すように、実施例6のエネルギー貯蔵設備は、実施例6のエネルギー貯蔵電源10の第2収容部142B内の充電部15がワイヤレス充電により統合パック20Bを充電する点で、実施例5と異なる。
【0173】
[実施例7]
【0174】
図13および
図14に示すように、実施例7のエネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10と、複数の電池パック20A及び統合パック20Bとを備える。
【0175】
エネルギー貯蔵電源10のハウジングは、ハウジング本体141と、1つの収容部142とを備え、収容部142はハウジング本体141の上面1411に設けられる。収容部142は平面状で、すなわち収容部142の開口部1420は開放されて、電池パック20A又は統合パック20Bは収容部142が位置する平面でのみ位置制限され、それ以外のあらゆる方向に自由に移動することができます。
【0176】
充電部15は収容部142に設けられ、また、充電部15はワイヤレス充電を利用して電池パック20Aまたは統合パック20Bに給電するワイヤレス充電部である。
【0177】
なお、複数の電池パック20Aは、収容部142に直接載置してワイヤレス充電することができる。
【0178】
実施例7では、電池パック20Aと統合パック20Bは、回路接続なしでエネルギー貯蔵電源10から給電することができるため、充電がより便利になる。
【0179】
なお、上記具体的な実施例では、電池パック20Aと統合パック20Bに対する給電方式が複数挙げられており、その異なる給電方式は互いに組み合わせることができる。例えば、
【0180】
[実施例8]
【0181】
エネルギー貯蔵設備は、エネルギー貯蔵電源10と、2つの同じ電池パック20A及び1つの統合パック20Bとを備える。
【0182】
エネルギー貯蔵電源10は、ハウジング本体141と、2つの第1収容部142Aと、1つの第2収容部142Bとを備え、2つの第1収容部142Aの設置形態は実施例1の2つの収容部142と同様であり、ここではこれ以上説明しない。第7収容部142Bの実施形態は、実施例2の収容部142と同様であり、ここではこれ以上説明しない。
【0183】
同様により好ましくは、第1収容部142A内に配置された第1電池パック20Aは、統合パック20B内に配置された第2電池パック20Aとは異なる。
【0184】
例えば、第1電池パックの第1出力電圧(例えば、20V)が第2電池パックの第2出力電圧(例えば、4V)よりも大きい、これにより、第1電池パックは、第1出力電圧(例えば、20V)を駆動電圧の種類とする第1電気使用設備31の電力需要を満たすことができ、第2電池パックは、第2出力電圧(例えば、4V)を駆動電圧の種類とする第1電気使用設備31の電力需要を満たすことができる。
【0185】
以上、本発明の基本原理、主な特徴及び本願発明の利点を説明した。本発明は上述した実施例に限定されず、上述した実施例及び明細書に記載されているのは本願発明の原理にすぎず、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正を施すことができる。そのような変更及び修正の全ては、本発明の範囲内に含まれ、特許請求の範囲によって保護されることは、当業者が認めるべきである。本発明の保護請求する範囲は、添付された特許請求の範囲及びその均等物の記載に基づいて定められる。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングを備え、前記ハウジングは、少なくとも2つの収容部を有し、少なくとも2つの前記収容部に少なくとも1つの第1収容部と少なくとも1つの第2収容部が設けられ、前記第1収容部は、第1電池セルを分離可能に収容するように適合され、前記第2収容部は、第2電池セルを分離可能に収容するように適合されており、前記第1電池セルは前記第2電池セルとは異なり、各前記収容部内には、前記第1電池セル又は前記第2電池セルに給電する充電部が設けられ、前記第1電池セル及び前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源から分離して同じ又は異なる第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とするエネルギー貯蔵電源。
【請求項2】
前記第1電池セルは第1電池パックで、前記第2電池セルは統合パックであり、前記統合パックは取付用ボックスと、前記取付用ボックス上に取外し可能に配置された複数の第2電池パックとを備え、前記第2電池パックは、前記取付用ボックスから分離して第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項3】
前記充電部は、複数の第1接続端子を備え、前記第1電池セルまたは前記第2電池セルは、前記充電部の各前記第1接続端子に電気的に接続されるように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項4】
前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースをさらに備え、前記第2電気使用設備は、前記エネルギー貯蔵電源から直接給電されるように、前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースに電気的に接続されるように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項5】
前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースをさらに備え、前記第2電気使用設備は、前記エネルギー貯蔵電源から直接給電されるように、前記直流出力インタフェース及び/または前記交流出力インタフェースに電気的に接続されるように適合されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項6】
前記ハウジング内に設けられたエネルギー貯蔵電池パックと制御モジュールとをさらに備え、前記エネルギー貯蔵電池パックは、電気エネルギーを貯蔵するために用いられ、前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵電池パックの外部への給電を制御または調整するために用いられ、および/または、前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵電池パックへの外部電源の給電を制御または調整するために用いられ、前記充電部は、前記制御モジュールを介して前記エネルギー貯蔵電池パックに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記収容部内に設けられたイジェクト機構をさらに備え、前記イジェクト機構は、電池セルを前記収容部内に保持する、又は電池セルを前記収容部から分離するために用いられることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項8】
前記ハウジングは、ハウジング本体を備え、各前記収容部の本体は、前記ハウジング本体内に設けられ、各前記収容部の開口部は、前記ハウジング本体の表面に形成されることを特徴とする請求項1-7のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項9】
前記第1収容部の開口部は前記ハウジング本体の1つの面に位置し、前記第2収容部の開口部は前記ハウジング本体の少なくとも2つの面に位置することを特徴とする請求項8に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項10】
前記第1収容部の内壁は、前記第1電池セルが第1軸方向にのみ移動自在に、前記第1電池セルを周方向に位置制限する。前記第2収容部の内壁は、前記第2電池セルが少なくとも第1軸方向および第2軸方向に移動自在に、前記第2電池セルを横方向に位置制限し、前記第1軸方向は、前記第2軸方向に対して垂直であることを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項11】
前記第2収容部の開口部は、前記ハウジング本体の2つの面に位置し、前記第2収容部の開口部はL字形またはU字形であることを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項12】
前記ハウジングは、ハウジング本体と、少なくとも2つの前記第1収容部とを備え、各前記第1収容部は、前記ハウジング本体の高さ方向において前記ハウジング本体内に順次配置され、各前記収容部の開口部は、前記ハウジング本体の第1側面に位置することを特徴とする請求項1-7のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項13】
前記第1収容部の内壁は、前記第1電池セルが第1軸方向にのみ移動自在に、前記第1電池セルを周方向に位置制限し、前記充電部は、前記第1収容部の開口部に対向して前記第1収容部の底部に設けられることを特徴とする請求項12に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項14】
前記ハウジングは、ハウジング本体を備え、前記第2収容部は、前記第2収容部が作動位置と収納位置との間で移動可能であるように、前記ハウジング本体に移動可能に設けられ、前記作動位置では、前記第2収容部の開口部は、前記第2電池セルが前記第2収容部内に挿入するように適合されるように外部と連通し、前記収納位置では、前記第2収容部は、前記ハウジング本体の格納空間に少なくとも部分的に収納されることを特徴とする請求項12に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項15】
前記第2収容部は、前記ハウジング本体の第2側面に移動可能に設けられ、前記第2収容部は、第1制限面と、前記第1制限面の一端から垂直に上方に延びる第2制限面とを有し、前記ハウジング本体の第2側面には出口があり、前記第1制限面は、前記出口を介して前記ハウジング本体と水平方向に移動可能に接続されるため、前記収納位置において前記第1制限面が前記ハウジング本体内に収納されるとともに、前記収納位置において前記第2制限面が前記ハウジング本体の第2側面に当たることを特徴とする請求項14に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項16】
前記第2収容部は前記ハウジング本体の上面に設けられ、前記第2収容部は平面状で、前記第2収容部に設けられた前記充電部はワイヤレス充電部であるため、前記エネルギー貯蔵電源は、前記第2収容部に設けられた前記第2電池セルをワイヤレス充電することができることを特徴とする請求項12に記載のエネルギー貯蔵電源。
【請求項17】
エネルギー貯蔵電源、少なくとも1つの第1電池セル、および少なくとも1つの第2電池セルとを備え、前記エネルギー貯蔵電源は、前記第1電池セルと前記第2電池セルを分離可能に収容し、前記第1電池セルと前記第2電池セルにワイヤレス給電するように適合され、前記第1電池セルおよび前記第2電池セルは、前記エネルギー貯蔵電源と分離して同じまたは異なる第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とするエネルギー貯蔵設備。
【請求項18】
前記エネルギー貯蔵電源は、請求項1~16のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵電源であることを特徴とする請求項18に記載のエネルギー貯蔵設備。
【請求項19】
前記第1電池セルは第1電池パックで、前記第2電池セルは統合パックであり、前記統合パックは取付用ボックスと、前記取付用ボックスに取外し可能に設けられた複数の第2電池パックとを備え、前記第2電池パックは、前記取付用ボックスと分離して第1電気使用設備に給電するように適合されることを特徴とする請求項17又は18に記載のエネルギー貯蔵設備。
【請求項20】
前記取付用ボックスは、前記第2電池パックを分離可能に収納するための複数の充電コンパートメントを備え、前記充電コンパートメントは開口部を有し、前記統合パックが前記エネルギー貯蔵電源の第2収容部に設けられたときに、それぞれの前記充電コンパートメントの開口部は、前記第2収容部の開口部と連通することを特徴とする請求項19に記載のエネルギー貯蔵設備。
【国際調査報告】