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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】倉庫貯蔵システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240621BHJP
   B65G 1/04 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
B65G1/137 A
B65G1/04 503
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500119
(86)(22)【出願日】2022-10-09
(85)【翻訳文提出日】2024-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2022124013
(87)【国際公開番号】W WO2023071734
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111250979.4
(32)【優先日】2021-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122589191.8
(32)【優先日】2021-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521439198
【氏名又は名称】北京極智嘉科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING GEEKPLUS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 701,7th Floor,No.101,Floor 1-10,Building 4,No.30 Beiyuan Road Chaoyang District,Beijing 100102 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】汪旭
【テーマコード(参考)】
3F022
3F522
【Fターム(参考)】
3F022AA15
3F022FF01
3F022JJ11
3F022KK03
3F022MM11
3F522AA02
3F522BB24
3F522BB36
3F522CC07
3F522GG02
3F522GG13
3F522JJ03
3F522LL01
3F522LL02
3F522LL32
(57)【要約】
本開示は、倉庫貯蔵システム及び方法を提供する。倉庫貯蔵システムは、容器を処理するための、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションを含むワークステーションと、容器積み卸し機器が配置されており、可動キャリアを載置した搬送機器を駐車させるための可動キャリア駐車エリアと、容器を載置するための可動キャリアを前記可動キャリア駐車エリアまで搬送するための搬送機器と、前記容器をワークステーションと可動キャリアとの間で移動させるための容器積み卸し機器と、を備える。これにより、ピッキングステーションと分配ステーションがともにワークステーションに設けられることで、操作者又は自動化機器のピッキングステーションから分配ステーションまでの移動距離を短縮し、ピッキング効率を有効に向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫貯蔵システムであって、
容器を処理するための、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションを含むワークステーションと、
容器積み卸し機器が配置されており、可動キャリアを載置した搬送機器を駐車させるための可動キャリア駐車エリアと、
容器を載置するための可動キャリアを前記可動キャリア駐車エリアまで搬送するための搬送機器と、
前記容器をワークステーションと可動キャリアとの間で移動させるための容器積み卸し機器と、を含む、
ことを特徴とする倉庫貯蔵システム。
【請求項2】
前記可動キャリアは、前記容器を収納するための少なくとも1つの貨物スペースを含み、前記容器はピッキング容器又は注文容器であることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記可動キャリア駐車エリアは、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアを含み、1つの容器積み卸し機器は、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアに対応することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ワークステーションは、操作者又は自動化機器を案内する情報を表示するための案内機器を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ワークステーションは、前記ピッキング容器又は前記注文容器を一時的に収納するための一時収納スペースを含むことを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
目標ピッキング容器と目標注文容器とは、置換置換関係があり、前記目標ピッキング容器に含まれる物品と目標注文容器に入れる予定の物品とが同じ属性である場合に、前記置換置換関係に基づいて、前記目標ピッキング容器を前記目標注文容器とし、それに応じて、前記目標ピッキング容器に対応するピッキングステーションを分配ステーションに切り替えることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項7】
前記容器積み卸し機器は、前記ピッキングステーション/分配ステーションと前記可動キャリアとの間で前記容器を移動させ、又は、前記可動キャリアの貨物スペースの間で前記容器を移動させ、又は、前記可動キャリアと目標可動キャリアとの間で前記容器を移動させ、又は、前記ピッキングステーションと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させ、又は、前記分配ステーションと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させ、又は、可動キャリアと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させるための積み卸しモジュールを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ピッキングステーションと前記分配ステーションとは隣接しており、少なくとも1つの操作者又は自動化機器によってドッキングが行われることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
倉庫貯蔵システムであって、
前記倉庫貯蔵システムは、コントローラと、少なくとも1つのワークステーションと、少なくとも1つの可動キャリア駐車エリアと、少なくとも1つの搬送機器と、少なくとも1つの容器積み卸し機器と、容器を載置する少なくとも1つの可動キャリアとを含み倉庫貯蔵、前記ワークステーションは、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションを含み、
前記コントローラは、ピッキングコマンドが受信された場合に、前記ピッキングコマンドに基づいて搬送コマンドを前記搬送機器に送信し、積み卸しコマンドを前記容器積み卸し機器に送信するように構成されており、
前記搬送機器は、前記搬送コマンドに基づいて前記可動キャリアまで移動し、前記可動キャリアを前記可動キャリア駐車エリアまで搬送するように構成されており、
前記容器積み卸し機器は、前記積み卸しコマンドに基づいて、前記可動キャリア、ピッキングステーション、及び分配ステーションのうちの少なくとも1つにおいて容器を出し入れし、前記可動キャリアと前記ワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーションとの間で前記容器を移動させるように構成されることを特徴とする、倉庫貯蔵システム。
【請求項10】
前記積み卸しコマンドがピッキング積み卸しコマンドである場合に、前記容器積み卸し機器は、さらに、前記ピッキング積み卸しコマンドに基づいて、前記容器の前記可動キャリアにおける目標貨物スペースの座標情報を決定し、前記目標貨物スペースの座標情報に基づいて、前記容器を出し入れし、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションに載置するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記容器積み卸し機器は、さらに、前記コントローラから発行された容器戻しコマンドが受信された場合に、前記容器戻しコマンドに基づいて、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションに載置された前記容器を出し入れし、前記可動キャリアの前記目標貨物スペースに載置するように構成されることを特徴とする、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記容器積み卸し機器は、さらに、前記ワークステーションにおける一時収納スペース内に位置する移動待ちの容器を出し入れし、前記ピッキングステーション、前記分配ステーション、前記可動キャリア又は前記ワークステーションの外部のドッキングポートに載置するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記コントローラは、さらに、ステーション置換コマンドを受信し、前記ステーション置換コマンドに基づいて、前記ピッキングステーションを前記分配ステーションとし、又は、前記分配ステーションを前記ピッキングステーションとするように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記容器積み卸し機器は、さらに、識別装置及び/又は前記コントローラから発行されたコマンドにより、前記可動キャリアにおける前記容器内の物品が、前記積み卸しコマンドに対応するピッキング待ちの物品と同じ属性の物品であると決定された場合に、前記容器を目標注文容器とし、前記分配ステーションに載置するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記容器積み卸し機器は、さらに、識別装置及び/又は前記コントローラから発行されたコマンドにより、前記ピッキングステーションにおける前記容器内の物品が、前記積み卸しコマンドに対応するピッキング待ちの物品と同じ属性の物品であると決定された場合に、前記容器を目標注文容器とし、前記ピッキングステーションを前記分配ステーションとするように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項16】
前記容器積み卸し機器は、さらに、識別装置により、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションが容器を載置不能になったと決定された場合に、前記積み卸しコマンドに基づいて、前記容器を前記ワークステーションに含まれる一時収納スペースに載置し、キューイングするように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項17】
前記搬送機器は、さらに、前記搬送コマンドに含まれる可動キャリア位置情報に基づいて、走行経路を生成し、前記走行経路に基づいて、前記可動キャリアまで移動し、前記可動キャリアを動かして前記可動キャリア駐車エリアまで移動させるように構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項18】
前記搬送機器は、さらに、前記ピッキングコマンドに対応するピッキングタスクが完了された場合に、前記可動キャリアを前記可動キャリア位置情報に対応する可動キャリア駐車位置に戻すように構成されることを特徴とする、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
請求項1~8のいずれか1項に記載の倉庫貯蔵システムに応用されるピッキング方法であって、
コントローラによりピッキングコマンドを受信し、搬送機器が前記ピッキングコマンドにおける搬送コマンドに基づいて、可動キャリアを動かして可動キャリア駐車エリアまで運動させるステップと、
容器積み卸し機器が、前記ピッキングコマンドにおける積み卸しコマンドに基づいて、前記可動キャリア、ピッキングステーション、分配ステーションのうちの少なくとも1つにおいて容器を出し入れし、前記可動キャリアとワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーションとの間で前記容器を移動させるステップと、を含むことを特徴とするピッキング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月26日付で中国特許局に提出した、出願番号が202111250979.4であり、発明の名称が「倉庫貯蔵システム及び方法」である中国特許出願、及び、2021年10月26日付で中国特許局に提出した、出願番号が202122589191.8であり、実用新案の名称が「倉庫貯蔵システム」である中国特許出願の優先権を主張し、それらの全ての内容が援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、倉庫貯蔵システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、ピッキング操作は、ほとんどがロボットの協力下で操作者により完了され、ロボットにより操作者の仕事量を低減できるが、ワークステーションでの物資のピッキングが完了された後に、操作者によりプットウォールまで物資を搬送する必要がある。プットウォールがワークステーションと離れた場所に配置されることが多いため、その結果、操作者は、分配のためにワークステーションから目標物資を持ってプットウォールまで歩み、分配完了後、次の物品のピッキングを続行するために再び保管棚まで戻らなければならない。さらに、分配段階のこの手順は、操作者が自ら行わなければならないため、分配処理の迅速性を確保できないのみならず、ピッキングの効率にも影響がでる。したがって、上記問題を解決できる効果的な技術手段が切望されている。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本開示の実施例は、従来技術に存在する技術欠陥を解決するための倉庫貯蔵システムを提供する。また、本開示の実施例は、別の倉庫貯蔵システム及びピッキング方法をさらに提供する。
【0005】
本開示の実施例の第1側面によれば、
容器を処理するための、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションを含むワークステーションと、
容器積み卸し機器が配置されており、可動キャリアを載置した搬送機器を駐車させるための可動キャリア駐車エリアと、
容器を載置するための可動キャリアを前記可動キャリア駐車エリアまで搬送するための搬送機器と、
前記容器をワークステーションと可動キャリアとの間で移動させるための容器積み卸し機器と、を備える、倉庫貯蔵システムを提供する。
【0006】
任意選択で、前記可動キャリアは、前記容器を収納するための少なくとも1つの貨物スペースを含み、前記容器はピッキング容器又は注文容器である。
【0007】
任意選択で、前記可動キャリア駐車エリアは、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアを含み、1つの容器積み卸し機器は、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアに対応する。
【0008】
任意選択で、前記ワークステーションは、操作者又は自動化機器を案内する情報を表示するための案内機器を含む。
【0009】
任意選択で、前記ワークステーションは、前記ピッキング容器又は前記注文容器を一時的に収納するための一時収納スペースを含む。
【0010】
任意選択で、目標ピッキング容器と目標注文容器とは、置換置換関係があり、前記目標ピッキング容器に含まれる物品と目標注文容器に入れる予定の物品とが同じ属性である場合に、前記置換置換関係に基づいて、前記目標ピッキング容器を前記目標注文容器とし、それに応じて、前記目標ピッキング容器に対応するピッキングステーションを分配ステーションに切り替える。
【0011】
任意選択で、前記容器積み卸し機器は、前記ピッキングステーション/分配ステーションと前記可動キャリアとの間で前記容器を移動させ、又は、前記可動キャリアの貨物スペースの間で前記容器を移動させ、又は、前記可動キャリアと目標可動キャリアとの間で前記容器を移動させ、又は、前記ピッキングステーションと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させ、又は、前記分配ステーションと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させ、又は、可動キャリアと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させるための積み卸しモジュールを含む。
【0012】
任意選択で、前記ピッキングステーションと前記分配ステーションとは隣接しており、少なくとも1つの操作者又は自動化機器によってドッキングが行われる。
【0013】
本開示の実施例の第2側面によれば、コントローラと、少なくとも1つのワークステーションと、少なくとも1つの可動キャリア駐車エリアと、少なくとも1つの搬送機器と、少なくとも1つの容器積み卸し機器と、容器を載置する少なくとも1つの可動キャリアとを備える倉庫貯蔵システムであって、前記ワークステーションは、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションを含み、
前記コントローラは、ピッキングコマンドが受信された場合に、前記ピッキングコマンドに基づいて搬送コマンドを前記搬送機器に送信し、積み卸しコマンドを前記容器積み卸し機器に送信するように構成されており、
前記搬送機器は、前記搬送コマンドに基づいて前記可動キャリアまで移動し、前記可動キャリアを前記可動キャリア駐車エリアまで搬送するように構成されており、
前記容器積み卸し機器は、前記積み卸しコマンドに基づいて、前記可動キャリア、ピッキングステーション、分配ステーションのうちの少なくとも1つにおいて容器を出し入れし、前記可動キャリアと前記ワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーションとの間で前記容器を移動させるように構成される、別の倉庫貯蔵システムを提供する。
【0014】
任意選択で、前記積み卸しコマンドがピッキング積み卸しコマンドである場合に、前記容器積み卸し機器は、さらに、前記ピッキング積み卸しコマンドに基づいて、前記容器の前記可動キャリアにおける目標貨物スペースの座標情報を決定し、前記目標貨物スペースの座標情報に基づいて、前記容器を出し入れし、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションに載置するように構成される。
【0015】
任意選択で、前記容器積み卸し機器は、さらに、前記コントローラから発行された容器戻しコマンドが受信された場合に、前記容器戻しコマンドに基づいて、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションに載置された前記容器を出し入れし、前記可動キャリアの前記目標貨物スペースに載置するように構成される。
【0016】
任意選択で、前記容器積み卸し機器は、さらに、前記ワークステーションにおける一時収納スペース内に位置する移動待ちの容器を出し入れし、前記ピッキングステーション、前記分配ステーション、前記可動キャリア又は前記ワークステーションの外部のドッキングポートに載置するように構成される。
【0017】
任意選択で、前記コントローラは、さらに、ステーション置換コマンドを受信し、前記ステーション置換コマンドに基づいて、前記ピッキングステーションを前記分配ステーションとし、又は、前記分配ステーションを前記ピッキングステーションとするように構成される。
【0018】
任意選択で、前記容器積み卸し機器は、さらに、識別装置及び/又は前記コントローラから発行されたコマンドにより、前記可動キャリアにおける前記容器内の物品が、前記積み卸しコマンドに対応するピッキング待ちの物品と同じ属性の物品であると決定された場合に、前記容器を目標注文容器とし、前記分配ステーションに載置するように構成される。
【0019】
任意選択で、前記容器積み卸し機器は、さらに、識別装置及び/又は前記コントローラから発行されたコマンドにより、前記ピッキングステーションにおける前記容器内の物品が、前記積み卸しコマンドに対応するピッキング待ちの物品と同じ属性の物品であると決定された場合に、前記容器を目標注文容器とし、前記ピッキングステーションを前記分配ステーションとするように構成される。
【0020】
任意選択で、前記容器積み卸し機器は、さらに、識別装置により、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションが容器を載置不能になったと決定された場合に、前記積み卸しコマンドに基づいて、前記容器を前記ワークステーションに含まれる一時収納スペースに載置し、キューイングするように構成される。
【0021】
任意選択で、前記搬送機器は、さらに、前記搬送コマンドに含まれる可動キャリア位置情報に基づいて、走行経路を生成し、前記走行経路に基づいて、前記可動キャリアまで移動し、前記可動キャリアを動かして前記可動キャリア駐車エリアまで移動させるように構成される。
【0022】
任意選択で、前記搬送機器は、さらに、前記ピッキングコマンドに対応するピッキングタスクが完了された場合に、前記可動キャリアを前記可動キャリア位置情報に対応する可動キャリア駐車位置に戻すように構成される。
【0023】
本開示の実施例の第3側面によれば、
コントローラによりピッキングコマンドを受信し、搬送機器によって前記ピッキングコマンドにおける搬送コマンドに基づいて、可動キャリアを動かして可動キャリア駐車エリアまで運動させるステップと、
容器積み卸し機器によって、前記ピッキングコマンドにおける積み卸しコマンドに基づいて、前記可動キャリア、ピッキングステーション、分配ステーションのうちの少なくとも1つにおいて容器を出し入れし、前記可動キャリアとワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーションとの間で前記容器を移動させるステップと、を含む、ピッキング方法を提供する。
【0024】
本開示により提供される倉庫貯蔵システムは、ワークステーション、可動キャリア駐車エリア、搬送機器、及び容器積み卸し機器が配置されるとともに、ワークステーションに、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションが設けられている。これにより、ピッキングポイントから分配ポイントまでの距離を短縮し、分配効率を向上させるとともに、ピッキング速度に影響を与える。さらに、可動キャリア駐車エリアは、可動キャリアを載置する搬送機器のために使用され、可動キャリア駐車エリアに容器積み卸し機器が配置されている。これにより、可動キャリアを搬送機器によって可動キャリア駐車エリアまで搬送した後、該エリアに配置された容器積み卸し機器によって、容器をワークステーションにおける分配ステーション又はピッキングステーションと可動キャリアとの間で移動させることができる。これにより、ピッキング段階と分配段階で、操作者又は自動化機器の関与を減らすことができ、容器積み卸し機器と搬送機器の協働、及び、ピッキングステーションと分配ステーションの配置関係によって、ピッキング・分配効率を向上させるとともに、人的資源のコストを大幅に低減させることができる。
【0025】
明細書において参照され、明細書の一部を構成する添付図面は、本開示の実施例を示し、その説明文とともに本開示の原理を解釈するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示の一実施例により提供される倉庫貯蔵システムの模式図である。
図2】本開示の一実施例により提供される容器積み卸し機器の構造模式図である。
図3】本開示の一実施例により提供される容器積み卸し機器における取り戻しボックスモジュールの構造模式図である。
図4】本開示の一実施例により提供される倉庫貯蔵システムの構造模式図である。
図5】本開示の一実施例により提供されるピッキング方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本開示に対する理解を十分にするために、具体的な説明を記載する。しかしながら、本開示は、ここの記載と異なる多くの形態で実施可能である。当業者であれば、本開示の主旨から逸脱せずに拡張することができるので、本開示は、次に開示される具体的な実施例により制限されない。
【0028】
本開示の1つ又は複数の実施例に用いられる用語は、特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本開示の1つ又は複数の実施例を制限する意図はない。本開示の1つ又は複数の実施例及び添付の特許請求の範囲に用いられる単数形の「一」、「前記」、及び「該」は、他の意味が特に説明されない限り、複数形も含む。なお、本開示の1つ又は複数の実施例に用いられる用語「及び/又は」とは、挙げられる1つ又は複数の関連性のある項目のいずれか1つ又は全ての可能な組合せである。
【0029】
なお、本開示の1つ又は複数の実施例において、用語第1、第2等により各種情報を説明することがあるが、これらの用語によりこれらの情報を限定すべきではない。これらの用語は、同じ種類の情報を区別するためのものに過ぎない。例えば、本開示の1つ又は複数の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1は、第2と呼ばれてもよく、同様に、第2も、第1とも呼ばれてもよい。状況によっては、本文に用いられる用語「場合」は、「…時に」、又は、「…すると」、又は、「決定に応じて」と理解してもよい。
【0030】
先ず、本発明の1つ又は複数の実施例に用いられる名詞・用語を説明する。
【0031】
可動キャリアとは、搬送機器によって搬送される目標であり、1つ又は複数の貨物スペースにより構成される。
【0032】
貨物スペースとは、可動キャリアにおける箇所であり、容器が収納されていても、容器が収納されず空であってもよい。
【0033】
容器とは、貨物を載置する容器であり、可動キャリアにおける貨物スペースに格納される。
【0034】
搬送機器とは、可動キャリアを搬送するためのものであり、背負い式、持ち上げ式、引っ張り式、フォーク式の搬送機器を含むが、これらに限られない。
【0035】
ピッキング容器とは、システム注文タスクにより選択されたが、ピッキング操作がまだ実行されていない容器である。
【0036】
目標ピッキング容器とは、注文タスクの要求に基づいて、可動キャリアにおいて出し入れする必要があるピッキング容器、又は、ピッキングステーションに載置され、待機中、処理直前若しくは処理中のピッキング容器、又は、ピッキングステーションにおいて容器積み卸し機器による出し入れを待つ処理済みのピッキング容器である。
【0037】
注文容器とは、ワークステーションに位置し、システム注文タスクにより、注文選択された物品を収納する容器として選択されたが、注文選択された物品がまだ収納されていない収納容器である。
【0038】
目標注文容器とは、現在分配処理実行中の注文容器、又は、注文タスクに応じて処理待ちの注文容器、又は、注文タスクに応じて処理が完了後の注文容器、又は、容器積み卸し機器によるプットウォールへの出し入れ待ちの注文容器である。
【0039】
従来のワークステーションでは、ピッキングステーションとピッキングされた物品を載置する目標注文容器とは離れている。通常、ワークステーションに、注文容器を載置するためのプットウォールが少なくとも1つ配置されている。プットウォールに、注文容器を収納するための収納スペースが複数設けられている。プットウォールは、例えば、移動可能な保管棚のような構造を採用してもよい。操作者又は自動化機器は、ピッキングステーションの目標ピッキング容器から対応する物品をピッキングしてから、プットウォールにおける目標注文容器に入れるために一定の距離を移動する必要があるので、無駄な時間が発生する。
【0040】
上記問題を解决するために、本出願は、倉庫貯蔵システムを提供する。また、本出願は別の倉庫貯蔵システムも提供する。次の実施例によりそれぞれ詳しく説明する。
【0041】
本出願は、倉庫貯蔵システムを提供する。図1図3に示すように、前記倉庫貯蔵システムは、容器を処理するための、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションを含むワークステーションと、容器積み卸し機器が配置されており、可動キャリアを載置した搬送機器を駐車させるための可動キャリア駐車エリアと、容器を載置するための可動キャリアを前記可動キャリア駐車エリアまで搬送するための搬送機器と、前記容器をワークステーションと可動キャリアとの間で移動させるための容器積み卸し機器と、を備える。当然ながら、容器積み卸し機器は、可動キャリア自体又は可動キャリアの間で容器を出し入れし、容器の位置を調整してもよい。
【0042】
具体的に、ピッキングステーション及び分配ステーションは、操作者又は自動化機器が操作タスクを実行する側と同じ側に位置する。タスク実行時、容器積み卸し機器は、ピッキングが必要なピッキング容器をピッキングステーションに載置する。ピッキングステーションに載置されたピッキング容器は、自動的に目標ピッキング容器になる。容器積み卸し機器は、目標ピッキング容器に対応する目標注文容器を分配ステーションに載置する。操作者又は自動化機器は、注文情報に基づいて、目標ピッキング容器から対応する商品をピッキングして、体の向きを変えずに又は歩かずに目標注文容器に直接入れることができる。目標ピッキング容器は、1つのみの目標注文容器に対応する場合、目標ピッキング容器に対するピッキング操作が実行された後に、容器積み卸し機器による搬送でピッキングステーションから離れてもよい。目標注文容器も同様に容器積み卸し機器による搬送で分配ステーションから離れる。容器積み卸し機器は、ピッキングが要求される次のピッキング容器をピッキングステーションに載置し、該ピッキング容器に対応する目標注文容器を分配ステーションに載置する。目標ピッキング容器が1つ以上の目標注文容器に対応する場合、1つの目標注文容器に対する物品ピッキングの完了後、容器積み卸し機器は、該目標ピッキング容器の全てのピッキングが完了するまで、現在の目標注文容器を分配ステーションから搬送し、次の対応する目標注文容器を載置する。
【0043】
なお、ピッキングステーションと分配ステーションは、ワークステーションにおいて水平に配置されても、垂直に配置されてもよい。具体的に、水平配置とは、図1の配置関係のように、ピッキングステーションと分配ステーションが同一の水平面において左右隣接して配置されている。応用の段階で、容器積み卸し機器は、容器を左右移動させることによって、ピッキングステーションにおけるピッキング容器内の商品を、左側又は右側の分配ステーションにおける注文容器に入れることができる。垂直配置とは、具体的に、ピッキングステーションと分配ステーションが垂直方向において上下隣接して複数層として配置され、即ち、ピッキングステーションと分配ステーションは、軸線に沿って垂直に配置されている。応用の段階で、容器積み卸し機器は、容器を上下移動させることによって、ピッキングステーションにおけるピッキング容器内の商品を、上層又は下層の分配ステーションにおける注文容器に入れることができる。また、ピッキングステーションと分配ステーションは、ワークステーションでの配置を組み合わせてもよい。即ち、水平配置と垂直配置により、複数層の構造を形成してもよい。例えば、第1層全体をピッキングステーションとし、第2層全体を分配ステーションとする。或いは、例えば、各層においてピッキングステーションと分配ステーションが交互に設けられる。これにより、容器積み卸し機器によって商品を移動させる場合、商品を空間分布の異なるピッキングステーションと分配ステーションの間で移動させ、占有スペースを節約することができる。
【0044】
具体的に、ワークステーションとは、1つ又は複数のピッキングステーション又は分配ステーションが設けられた操作領域である。操作者又は自動化機器は、ワークステーションのピッキングステーションでピッキング段階を完了した後にピッキング段階の分配段階に移行してもよいし、ワークステーションの分配ステーションで完了してもよい。操作者又は自動化機器の長距離の移動を必要とせず、即ち、短時間でピッキングと分配操作を完了し、ピッキングと分配効率を向上させることができる。対応的に、容器とは、具体的に、物資又は商品を収納する容器であり、材料箱、紙箱、プラスチック箱、金属箱、商品自体の包装箱等を含むが、これらに限られない。容器は、可動キャリアに格納され、又は、商品をピッキングするためにピッキングステーションに載置され、又は、商品を分配するために分配ステーションに載置される。対応的に、可動キャリアとは、倉庫貯蔵エリアに配置される保管棚又はトレイ等の容器を収納可能なキャリアである。可動キャリアが保管棚である場合、1つ又は複数の保管層を含んでもよい。各保管層は、1つ又は複数の貨物スペースを含み、各貨物スペースは、1つの容器を収納し、可動キャリアは、搬送機器による移動が可能である。搬送機器とは、具体的に可動キャリアを搬送する機器であり、背負い式、持ち上げ式、引っ張り式又はフォーク式等を含むが、これらに限られない。可動キャリア駐車エリアとは、具体的に、可動キャリアを載置する搬送機器を駐車させるエリアであり、各可動キャリア駐車エリアに、搬送機器によって搬送されてきた可動キャリアにおける容器に対する出し入れを行うための容器積み卸し機器が配置されている。対応的に、容器積み卸し機器とは、具体的に、容器を移動させる機器であり、容器を可動キャリアから取り出してワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーションに載置し、又は、ワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーション内の容器を取り出して可動キャリアにおける空の貨物スペースに載置し、又は、可動キャリアにおける容器を取り出してワークステーションの外部のドッキングポートに載置することができる。
【0045】
また、ワークステーションの属する領域には、隣接する1つ又は複数のワークステーションが配置されてもよい。それぞれに、異なる容器積み卸し機器によって、各ワークステーションにおけるピッキングステーションのピッキング容器に対して出し入れを行い、又は、各ワークステーションにおける分配ステーションの分配容器に対して出し入れを行うことにより、ピッキング又は分配の効率を向上させ、操作者又は自動化機器は、領域内の複数のワークステーションの間で、容器内の物品をピッキングステーションから分配ステーションに移転させることにより、注文のピッキングを完了することができる。
【0046】
なお、ピッキングステーションに容器が載置されている場合、ピッキング時に該容器からの物品の取出しが必要になる。この時、該容器は目標ピッキング容器とされる。分配ステーションに容器が載置されている場合、該容器は目標注文容器とされる。該容器は、それに対応する目標ピッキング容器から選択された商品を受け入れるための容器であり、該目標注文容器は、1つ又は複数の目標ピッキング容器内の商品に対応してもよい。また、可動キャリア駐車エリアは、1つ又は複数としてもよい。これにより、1つ又は複数の可動キャリアの駐車が可能となり、異なる注文のタスク処理操作を並行して完了することができる。また、1つの容器積み卸し機器は、容器に対する操作を便利にするために、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアに対応してもよい。また、ピッキングタスクの円滑な進行を確保し、ピッキング効率を向上させるために、分配ステーションとピッキングステーションとの間に、又は、分配ステーションとピッキングステーションのそれぞれに容器積み卸し機器が設けられてもよい。
【0047】
さらに、分配効率を向上させ、操作者又は自動化機器の操作時間を節約するために、分配ステーションに対応するプットウォールが可動キャリア駐車エリアと同一側に設けられてもよい。又は、可動キャリア駐車エリアに駐車する可動キャリアと90度をなす他方側に設けられてもよい。これにより、操作者と自動化機器は、分配操作時に、向きを大きく変えずにプットウォールに向くことができる。実際の応用時、プットウォールの配置位置は、実際の要求に応じて設定すればよく、本実施例において限定しない。
【0048】
これに基づいて、容器内の物品をピッキングステーションと分配ステーションを含むワークステーションに載置してピッキングと分配を行うことが要求される場合、搬送機器を制御して操作が必要なピッキング容器の属する可動キャリアを可動キャリア駐車エリアまで搬送し、そして、該エリアに配置された容器積み卸し機器によって、可動キャリアにおけるピッキング容器を出し入れし、それをワークステーションにおけるピッキングステーションに載置する。この時、ピッキング容器は目標ピッキング容器になる。その後、操作者又は自動化機器は、ピッキングステーションで商品のピッキング操作を行い、ピッキング完了後、商品をワークステーションにおける分配ステーションでの目標注文容器に入れる。このように、ピッキングと分配の一体化を実現し、人的資源のコストを低減させる。
【0049】
一例として、物品aのピッキングが必要となる場合、先ず、物品aを載置するピッキング容器Aを決定してもよい。そして、ピッキング容器Aを収納する可動キャリアSを決定する。次に、搬送コマンドを搬送機器Pに送信し、搬送機器によって、ピッキング容器Aを収納した可動キャリアSを可動キャリア駐車エリアまで搬送する。その後、容器積み卸し機器によって、可動キャリアSにおけるピッキング容器Aを取り出し、ワークステーションのピッキングステーションに載置し、容器Aを目標ピッキング容器Aとする。この時、操作者又は自動化機器は、物品aに対するピッキング操作を開始し、物品aを走査することにより、物品aを分配ステーションに位置するプットウォールにおける目標注文容器Aに載置する必要があると決定する。ピッキングステーションと分配ステーションがともに操作者又は自動化機器が操作を実行する場合の同一側に位置するので、操作者又は自動化機器は、物品aに対する走査を完了した後、ピッキングステーションAから目標注文容器Aに直接入れて、物品aに対応するピッキング注文の操作を完了することができる。最後に、容器積み卸し機器によって、ピッキングステーションに位置する目標ピッキング容器Aを改めて可動キャリアSに載置する。また、載置位置は、元の貨物スペースであっても、他の位置であってもよい。その後、再び搬送機器Pにより、可動キャリアSを倉庫貯蔵エリアに戻し、又はピッキング処理のために次のワークステーションに搬送してもよい。
【0050】
なお、可動キャリアが搬送機器によって可動キャリア駐車エリアまで搬送されると、容器積み卸し機器は、ピッキング容器に対する操作を開始し、この過程で、搬送機器は、ピッキング完了後に可動キャリアを直接に倉庫貯蔵エリアに搬送してもよいし、可動キャリアを駐車エリアに載置してから他のタスクを実行してもよい。また、ワークステーションでの貨物の補充又はピッキングは時間がかかるため、この時、搬送機器は、新しい搬送コマンドを受信し、新しい搬送コマンドに基づいて他の可動キャリアを移動させてもよい。容器積み卸し機器による操作が完了すると、元の搬送機器又は他の搬送機器によって可動キャリアを倉庫貯蔵エリアまで戻してもよい。実際の応用時、実際の応用場面に応じて処理方法を適宜に選択すればよく、本実施例において、特に限定しない。
【0051】
本実施例において、より多くの容器を収納するために、前記可動キャリアは、前記容器を収納するための少なくとも1つの貨物スペースを含み、前記容器はピッキング容器又は注文容器である。
【0052】
これに基づいて、異なるピッキング注文に異なる物品が要求されることを考えると、容器に含まれる物品の数が、ピッキングが必要な物品の数よりも多い場合、該容器はピッキング容器になり、ピッキング操作のためにピッキングステーションに載置される必要がある。ピッキングステーションに載置されると、目標ピッキング容器として後続のピッキング操作が行われる。容器に含まれる物品の数が、ピッキングが必要な物品の数以下である場合、該容器は、注文容器になり、分配ステーションに直接に載置されて分配操作に供されることができる。注文容器は、それに対応する目標ピッキング容器とのドッキングが行われ、物品の収納が完了されると、目標注文容器になる。そのため、前記可動キャリアの貨物スペースに格納される容器は、ピッキング注文により、ピッキング容器であるか、又は注文容器であるかが决定され、異なる注文において異なる容器タイプに対応する。
【0053】
本実施例において、複数のピッキングタスクの同時操作を可能にするために、前記可動キャリア駐車エリアは、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアを含み、1つの容器積み卸し機器は、少なくとも1つの可動キャリア駐車サブエリアに対応する。
【0054】
具体的に、可動キャリア駐車サブエリアとは、具体的に、可動キャリア駐車エリアにおいて、可動キャリアを動かす各搬送機器を駐車させるためのエリアである。各ワークステーションに少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションが含まれることを考えると、各ワークステーションでの複数のピッキングタスクの同時操作を可能にするために、ワークステーションに対応する可動キャリア駐車エリアには、1つ又は複数の可動キャリア駐車サブエリアが設けられてもよい。また、操作の利便性及び資源利用率向上のために、1つ又は複数の可動キャリア駐車サブエリアには、1つの容器積み卸し機器が配置されてもい。即ち、1つの容器積み卸し機器は、1つ又は複数の可動キャリア駐車サブエリアに対応してもよい。これにより、可動キャリアを動かす搬送機器が可動キャリア駐車サブエリアに駐車すると、容器積み卸し機器によって、容器の出し入れ操作を行うことができ、操作者又は自動化機器による関与を必要とせずに容器の出し入れを完了することができる。
【0055】
図1に示す模式図を参照する。ワークステーションに対応する可動キャリア駐車エリアは、複数の可動キャリア駐車サブエリアを含み、各可動キャリア駐車サブエリアは、いずれも可動キャリアを動かす1つの搬送機器の駐車が可能である。対応的に、ワークステーションは、複数のピッキングステーションと分配ステーションを含み、操作者又は自動化機器は、歩かずにピッキングと分配操作を同時に完了することができ、ピッキング効率を有効に向上させる。
【0056】
本実施例において、操作者又は自動化機器によるワークステーション内でのピッキングと分配操作を便利にするために、前記ワークステーションは、案内機器をさらに備える。具体的に、案内機器は、ディスプレイ又はリマインド機器等であってもよいが、本実施例において、特に限定しない。該案内機器は、操作者又は自動化機器を案内する情報を表示するためのものである。
【0057】
例えば、容器がピッキングステーション又は分配ステーションに載置されると、リマインド情報をそれぞれ操作者又は自動化機器に送信してもよい。又は、ピッキング待ちの物品を走査した後に、該物品が載置される位置のリマインド情報を操作者又は自動化機器に送信してもよい。又は、ピッキング容器又は注文容器にこれ以上に物品を収納できない場合、オーバーロードのリマインド情報を操作者又は自動化機器に送信してもよい。実際の応用時、案内機器から使用者に送信される情報は、実際の応用場面に応じて配置すればよく、本実施例において、特に限定しない。
【0058】
本実施例において、ワークステーションによるピッキング注文の処理数に上限があることを考えると、ピッキングステーション又は分配ステーションへピッキング容器をひたすらに搬送すれば、ピッキングタスクの滞りを引き起こし、ピッキング効率を維持できなくなる可能性があるので、前記ワークステーションには、前記ピッキング容器又は前記注文容器を一時的に収納するための一時収納スペースがさらに設けられている。つまり、ワークステーションにおける分配ステーション又はピッキングステーションピッキングタスクが飽和状態になった場合、後続のピッキングタスクの秩序を維持するために、可動キャリアが搬送機器によって可動キャリア駐車エリアまで搬送されると、容器積み卸し機器によって、新しいピッキングタスクに対応する容器を一時収納スペースに一時的に載置してもよい。該容器は、ピッキング容器及び/又は前記注文容器であってもよい。容器を順にキューイングし、ピッキングステーション又は分配ステーションでのピッキングと分配が可能になった場合、再び容器積み卸し機器又は操作者又は自動化機器によって、対応するステーションに搬送して処理を行う。
【0059】
具体的な実施時、ワークステーションには、1つ又は複数の一時収納スペースが設けられてもよい。前記一時収納スペースの数は、ワークステーションのピッキングタスクの量に応じて决定してもよい。ピッキングタスクの量が多い場合、一時収納スペースを多めに設け、反対に、一時収納スペースを少なめに設けてもよい。また、一時収納スペースは、状況によって追加又は減少してもよい。本実施例において、特に限定しない。また、一時収納スペースは、各ピッキングステーション又は各分配ステーションに応じて設定してもよい。即ち、各ピッキングステーションは、少なくとも1つの一時収納スペースに対応し、又は、各分ステーションは、少なくとも1つの一時収納スペースに対応してもよい。これにより、より便利なピッキングと分配操作を提供する。
【0060】
本実施例において、ワークステーションにおける各ステーション(ピッキングステーション又は分配ステーション)をより十分に利用し、ピッキングタスクの処理効率を向上させるために、目標ピッキング容器と目標注文容器との置換置換関係を予め設定してもよい。前記目標ピッキング容器に含まれる物品と目標注文容器に入れる予定の物品とが同じ属性である場合に、前記置換置換関係に基づいて、前記目標ピッキング容器を前記目標注文容器とし、それに応じて、前記目標ピッキング容器に対応するピッキングステーションを分配ステーションに切り替える。
【0061】
置換置換関係とは、具体的に、目標ピッキング容器と目標注文容器は置換可能な関係にある。つまり、目標ピッキング容器に含まれる物品は、数及びタイプがいずれも目標容器に入れる必要のある物品と一致すれば、ピッキング時に目標ピッキング容器内の物品全体を目標注文容器に移行させることになるので、ピッキング効率を向上させるために、この時、置換置換関係に基づいて、目標ピッキング容器をそのまま目標注文容器としてもよい。これにより、物品の移行操作による無駄な時間を回避することができる。また、システムにより予め分配された目標注文容器にも、システムにより他の注文に対応する物品の収納が改めて割り当てられる。
【0062】
さらに、ピッキング効率をより一層向上させるために、ピッキングステーションと分配ステーションを置換してもよい。つまり、ピッキングステーションを分配ステーションとして用いてもよいし、分配ステーションをピッキングステーションとして用いてもよい。これに基づいて、目標ピッキング容器を目標注文容器とした場合、操作者又は自動化機器が目標注文容器としての容器を分配ステーションまで移動させるための時間を節約するために、この時、該容器を載置するピッキングステーションをそのまま分配ステーションに置換し、後続の分配処理に用いてもよい。
【0063】
また、目標注文容器から目標ピッキング容器へ、及び、分配ステーションからピッキングステーションへの置換過程は上記の説明内容と同様であり、本実施例において、繰り返して述べない。また、ピッキングステーション又は分配ステーションが不足する場合に、ピッキングタスクを補助するために、任意のタイプのステーションを一時的に別のタイプのステーションとしてもよい。
【0064】
本実施例において、容器積み卸し機器による容器の移動は、実際に、それに配置された積み卸しモジュールにより完了される。つまり、容器積み卸し機器は、積み卸しモジュールを含む。前記容器積み卸し機器は、前記ピッキングステーション/分配ステーションと前記可動キャリアとの間で前記容器を移動させ、又は、前記可動キャリアの貨物スペースの間で前記容器を移動させ、又は、前記可動キャリアと目標可動キャリアとの間で前記容器を移動させ、又は、前記ピッキングステーションと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させ、又は、前記分配ステーションと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させ、又は、可動キャリアと前記ワークステーションの外部のドッキングポートとの間で前記容器を移動させるためのものである。
【0065】
ワークステーションの外部のドッキングポートとは、具体的に、ワークステーションの外部に配置され、収納及び他の機器とのドッキングのための領域である。例えば、ピッキングステーション又は分配ステーションでのピッキングタスクが完了後、容器積み卸し機器によって、用いられなくなった容器をワークステーションの外部のドッキングポートに載置し、他のピッキングタスクのために、他のピッキングステーション又は分配ステーションに対応する操作者又は自動化機器又は容器積み卸し機器によって搬送してもよい。対応的に、積み卸しモジュールとは、具体的に、容器の出し入れが可能なモジュールであり、チャック式、フック式、把持式又はロボットハンド式等を含むが、これらに限られない。
【0066】
これに基づいて、ピッキングタスクの処理中、積み卸しモジュールにより、ピッキングステーション/分配ステーションと可動キャリアとの間で容器を移動させ、又は、可動キャリアの貨物スペースの間で容器を移動させ、又は、可動キャリアと目標可動キャリアとの間で容器を移動させることができる。目標可動キャリアとは、具体的に、容器を収納可能な別の可動キャリアである。ピッキングタスク完了後、ピッキングステーションとワークステーションの外部のドッキングポートとの間で容器を移動させ、又は、分配ステーションとワークステーションの外部のドッキングポートとの間で容器を移動させ、又は、可動キャリアとワークステーションの外部のドッキングポートとの間で容器を移動させることができる。具体的な実施時、積み卸しモジュールの容器による移動操作は、実際の応用場面により影響され、具体的な実施時のコマンドにより完了すればよく、本実施例において、特に限定しない。
【0067】
実際の応用時、容器の出し入れ操作を便利にするために、図2図3に示すように、容器積み卸し機器450は、図2示すような機構としてもよい。容器積み卸し機器450の前に可動キャリア460が載置される。これに基づいて、容器積み卸し機器450は、枠体4504を含み、枠体4504は、互いに垂直なX軸レール45041とY軸レール45042からなり、X軸レール45041とY軸レール45042は縦方向の平面に設けられている。具体的に、Y軸レールは、X軸レールに沿って運動するように構成され、積み卸しモジュール4502は、Y軸レールに沿って運動するように構成される。
【0068】
さらに、図2示す容器積み卸し機器450を参照すれば分かるが、可動キャリア460でのピッキング容器の出し入れ操作を実現するために、積み卸しモジュール4502が必要である。つまり、積み卸しモジュール4502がY軸レール45042に沿って上下に移動すると同時に、Y軸レール45042もX軸レール45041に沿って左右に移動することにより、積み卸しモジュール4502は、載置容器の貨物スペースに位置合わせし、ピッキング容器の出し入れ操作を完了することができる。
【0069】
さらに、ピッキング容器の出し入れ操作が必要な場合、積み卸しモジュール4502は、図3示すような機構としてもよい。積み卸しモジュール4502は、ベース4501により支持される。ベース4501は、プレート状、フレーム状等の任意な構造としてもよく、載置モジュール45022の底部又は周囲に設けられてもよい。当業者であれば、ベースの構造と位置を選択することができる。任意選択な実施例形態において、ベース4501はフレーム状構造とされ、載置モジュール45022の下方に設けられて載置モジュール45022を支持してもよい。載置モジュール45022には、容器を支持するための載置面が設けられ、載置面の上方は上記容器を収容するための収容空間である。
【0070】
また、床面の不平坦又は可動キャリア取付誤差等の要因により、容器積み卸し機器450と可動キャリアにおける貨物スペースにずれが生じることがある。位置精度を向上させるために、積み卸しモジュール4502は、位置合わせシステムをさらに有する。位置合わせシステムは、積み卸しモジュール4502と可動キャリアの相対位置を合わせるように構成される。位置合わせシステムは、積み卸しモジュール4502と可動キャリアの貨物スペースの位置ずれが所定範囲に達したと検出した場合、積み卸しモジュール4502の位置を調整する必要がある。位置合わせシステムは、視覚走査モジュール、レーザ走査モジュール又は赤外線走査モジュールであってもよい。可動キャリアにおける対応位置を識別することにより、容器又は貨物スペースの位置情報を取得する。図3に示すように、位置合わせシステムは、ベース4501に対応的に設けられてもよい。ベース4501には、ホルダ45011が設けられてもよい。ホルダ45011は、容器の運動への干渉を回避するように、収容空間を避けて載置モジュール45022の上方に位置する。ホルダ45011は、扉状構造としてもよい。ホルダ45011の底端は、載置モジュール45022の第1開口端の両側に固定接続され、位置合わせシステムは、ホルダ45011の最上部に取り付けられ、載置モジュール45022の上方に位置する。
【0071】
任意選択な実施例形態において、可動キャリアにおける容器を積み卸しモジュール4502によりピッキングステーション、分配ステーション又はワークステーションの外部のドッキングポートまで移動させるために、積み卸しモジュール4502における載置モジュール45022は、コンベヤベルト45021をさらに有する。コンベヤベルト45021の上面は、容器を支持するための載置面である。コンベヤベルト45021は、水平方向において容器を搬送することができ、コンベヤベルト45021の搬送方向は、出し入れコマンドにより决定されてもよい。可動キャリアに容器を載置する必要がある場合、可動キャリア載置位置の方向に向かって回ってもよい。反対に、可動キャリアから取り出した容器をピッキングステーション、分配ステーション又はワークステーションの外部のドッキングポートに載置する必要がある場合、可動キャリア載置位置とは反対の方向に回ってもよい。
【0072】
さらに、容器をコンベヤベルト45021まで引っ張って、コンベヤベルト45021により目標位置に載置するために、前記積み卸しモジュール4502は、取り運びモジュール4503をさらに有する。取り運びモジュール4503は、チャック機構を含み、チャック機構によって容器を吸着し、そして、取り運びモジュール4503に接続された案内機構によって容器を引っ張って、積み卸しモジュール4502に入り、コンベヤベルト45021により容器の出し入れ操作を完了する。
【0073】
この過程で、ピッキング効率を向上させるために、積み卸しモジュール4502は、容器を把持してレールを移動すると同時に、積み卸しモジュール4502の方向を調整してもよい。積み卸しモジュール4502は、方向の微調整が可能にすることにより、容器の載置が必要なピッキングステーション、分配ステーション又はワークステーションの外部のドッキングポートに合わせることができる。積み卸しモジュール4502の方向調整は、回転により完了してもよいが、本実施例において、特に限定しない。
【0074】
任意選択な実施形態において、ピッキングステーション、分配ステーション及び/又はワークステーションの外部のドッキングポートは、容器積み卸し機器450の他方側に直接配置されてもい。これにより、容器積み卸し機器450による容器の出し入れ後、方向を変えて直接にピッキングステーション、分配ステーション及び/又はワークステーションの外部のドッキングポートとドッキングをすることができ、これによって、ピッキング効率を向上させる。
【0075】
本実施例において、ピッキングの向上と分配段階の迅速なアクセスを実現し、ピッキング効率を確保するために、前記ピッキングステーションと前記分配ステーションの位置は隣接してもよい。また、前記ピッキングステーションと前記分配ステーションは、少なくとも1人の操作者又は1つの自動化機器によってドッキングが行われてもよい。つまり、同一のワークステーションにおける対応関係にあるピッキングステーションと分配ステーションの位置は隣接してもよい。これにより、実現操作者又は自動化機器は、長距離を移動せずにピッキング操作と分配操作を完了することができ、ピッキング効率が確保される。
【0076】
本開示により提供される倉庫貯蔵システムでは、ワークステーション、可動キャリア駐車エリア、搬送機器及び容器積み卸し機器が配置されている。また、ワークステーションには、少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションが設けられている。これによって、ピッキングポイントから分配ポイントまでの距離を短縮し、分配効率を向上させるとともに、ピッキング速度に有利な影響を与える。さらに、可動キャリア駐車エリアは、可動キャリアを載置する搬送機器のために使用され、可動キャリア駐車エリアに容器積み卸し機器が配置されている。これにより、可動キャリアを搬送機器によって可動キャリア駐車エリアまで搬送した後、該エリアに配置された容器積み卸し機器によって、容器をワークステーションにおける分配ステーション又はピッキングステーションと可動キャリアとの間で移動させることができる。これにより、ピッキング段階と分配段階で、操作者又は自動化機器の関与を減らすことができ、容器積み卸し機器と搬送機器の協働、及び、ピッキングステーションと分配ステーションの配置関係によって、ピッキング・分配効率を向上させるとともに、人的資源のコストを大幅に低減させることができる。
【0077】
上記システムの実施例に対応して、本開示は、倉庫貯蔵システムの実施例をさらに提供する。図4は、本開示の一実施例により提供される倉庫貯蔵システムを示す構造模式図である。図4に示すように、
前記倉庫貯蔵システム400は、コントローラ410、少なくとも1つのワークステーション420、少なくとも1つの可動キャリア駐車エリア430、少なくとも1つの搬送機器440、少なくとも1つの容器積み卸し機器450、及び容器を載置する少なくとも1つの可動キャリア460を備える。前記ワークステーション420は、少なくとも1つのピッキングステーション4202と少なくとも1つの分配ステーション4204を含み、
前記コントローラ410は、ピッキングコマンドが受信された場合に、前記ピッキングコマンドに基づいて搬送コマンドを前記搬送機器440に送信し、積み卸しコマンドを前記容器積み卸し機器450に送信するように構成されており、
前記搬送機器440は、前記搬送コマンドに基づいて前記可動キャリア460まで移動し、前記可動キャリア460を前記可動キャリア駐車エリア430まで搬送するように構成されており、
前記容器積み卸し機器450は、前記積み卸しコマンドに基づいて、前記可動キャリア460、ピッキングステーション4202、分配ステーション4204の少なくとも1つのに対して容器を出し入れし、前記可動キャリア460と前記ワークステーション420におけるピッキングステーション4202又は分配ステーション4204との間で前記容器を移動させるように構成される。
【0078】
本実施例により提供される別の倉庫貯蔵システムにおいて、上記倉庫貯蔵システムと同じ又は対応する説明内容は、上記実施例を参照することができ、本実施例では、説明を簡潔にするために、繰り返して述べない。
【0079】
具体的に、コントローラ410とは、具体的に、容器のピッキングコマンドを搬送機器440と容器積み卸し機器450に送信するための処理ピッキングタスクのサーバである。これに基づいて、コントローラ410は、ピッキングコマンドが受信された場合、ピッキングタスクを行う必要があり、ピッキング効率を向上させるために、ピッキングコマンドに基づいて、搬送コマンドを搬送機器440に送信すると同時に、積み卸しコマンドを容器積み卸し機器450に送信してもよい。ピッキングコマンドに可動キャリアの情報、貨物スペース情報、容器情報が含まれ、これにより、搬送機器440は、可動キャリアを該タスクに対応する可動キャリア駐車エリアまで移動させることができ、これにより、容器積み卸し機器450は、容器を正確に出し入れすることができる。対応的に、搬送コマンドは、搬送機器による可動キャリアの決定と搬送を案内することができ、つまり、搬送コマンドに搬送機器の移動経路情報が含まれる。積み卸しコマンドは、容器積み卸し機器による容器の出し入れを案内することができ、つまり、積み卸しコマンドに容器の位置情報、及び容器積み卸し機器の移動経路情報が含まれる。
【0080】
さらに、搬送機器440は、搬送コマンドを受信すると、ピッキングタスクのために可動キャリアを目標位置まで移動させる必要がある。この時、搬送機器440は、搬送コマンドに基づいて、搬送が必要な可動キャリアを決定し、そして、可動キャリア460まで走行し、可動キャリア460を前記可動キャリア駐車エリア430まで搬送してもよい。この時、容器積み卸し機器450は、積み卸しコマンドを受信し、積み卸しコマンドに基づいて、可動キャリア460、ピッキングステーション4202又は分配ステーション4204に位置する少なくとも1つの容器を出し入れし、可動キャリア460とワークステーション420におけるピッキングステーション4202又は分配ステーション4204との間で前記容器を移動させる。
【0081】
一例として、コントローラは、ピッキングタスクに対応するピッキングコマンドが受信された場合、可動キャリアSにおけるピッキング容器Aに所定数の物品aをピッキングする必要があると決定し、分配ステーション内の注文容器Aに分配する。この時、コントローラは、容器調整コマンドに基づいて、搬送コマンドを搬送機器Pに送信すると同時に、積み卸しコマンドを容器積み卸し機器に送信する。搬送機器Pは、搬送コマンド後を受信すると、可動キャリアSの倉庫貯蔵エリアにおける位置を決定し、該位置まで移動して可動キャリアSを可動キャリア駐車エリアまで搬送する。この時、容器積み卸し機器は、積み卸しコマンドに基づいて可動キャリアSにおけるピッキング容器Aに対して容器取り出し操作を行い、取り出したピッキング容器AをワークステーションにおけるピッキングステーションAに載置する。この時、ピッキング容器Aは目標ピッキング容器となり、そして、操作者又は自動化機器は、目標ピッキング容器に所定数の物品aをピッキングし、分配ステーション内の目標注文容器Aに分配することで、ピッキングタスクを完了することができる。また、当容器Aに含まれる物品aと分配待ちの物品とが対応する場合、容器積み卸し機器によって、ピッキング容器Aを直接目標注文容器Aとして分配ステーションに載置してもよいし、又は、ピッキングステーションに載置した後に、ピッキングステーションを分配ステーションとして置換し、元の分配ステーションを対応的にピッキングステーションとして置換することで、タスク処理効率を向上させてもよい。さらに、ピッキング完了後、容器積み卸し機器は、ピッキングステーションにおけるピッキング容器Aを取り出してそれを可動キャリアSの元の貨物スペース又は可動キャリアにおける他の貨物スペース、或いは他の可動キャリアに戻してもよい。その後、搬送機器Sによりピッキング容器Aを収納する可動キャリアを倉庫貯蔵エリアの元の位置又は他の位置に搬送すれば、容器Aを収納する可動キャリアを戻すことができる。
【0082】
上記をまとめ、ワークステーションに少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションがともに設けられることにより、ピッキングポイントから分配ポイントまでの距離を短縮し、分配効率を向上させるとともに、ピッキング速度に有利な影響を与える。
【0083】
本実施例において、容器積み卸し機器は、容器を移動させることができるので、ピッキング容器を可動キャリアの貨物スペースから取り出す必要がある場合、容器積み卸し機器450は積み卸しコマンドに基づいて異なる操作を実行する必要がある。本実施例において、前記積み卸しコマンドがピッキング積み卸しコマンドである場合に、前記容器積み卸し機器450は、さらに、前記ピッキング積み卸しコマンドに基づいて、前記容器の前記可動キャリアにおける目標貨物スペースの座標情報を決定し、前記目標貨物スペースの座標情報に基づいて、前記容器の出し入れを行い、前記容器を前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションに載置するように構成される。
【0084】
ピッキング積み卸しコマンドとは、具体的に、可動キャリアにおけるピッキング容器をピッキングステーション又は分配ステーションに載置するコマンドである。これに基づいて、積み卸し機器は、可動キャリアにおけるピッキング容器をピッキングステーション又は分配ステーションまで搬送する必要があると決定された場合、先ず、ピッキング積み卸しコマンドに基づいて、ピッキング容器の可動キャリアにおける目標貨物スペースでの位置情報を決定し、そして、積み卸しモジュールを該位置まで移動させ、貨物スペースにおけるピッキング容器を出し入れし、最後に、ピッキングタスクに基づいて、それをピッキングステーション又は分配ステーションに載置すればよい。
【0085】
なお、容器積み卸し機器450によるピッキング容器移動の過程全体は、上記実施例における同じ又は対応する説明内容を参照することができ、ここで繰り返して述べない。
【0086】
本実施例において、ピッキングステーション又は分配ステーションが現在のピッキングタスクを完了した後に、現在タスクのピッキング操作が後続のピッキング処理に干渉することを回避するために、ピッキング完了後、容器を戻し、また、可動キャリアも戻してもよい。前記容器積み卸し機器450は、さらに、前記コントローラから発行された容器戻しコマンドが受信された場合に、前記容器戻しコマンドに基づいて、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションに載置された前記容器を出し入れし、前記可動キャリアの前記目標貨物スペースに載置するように構成されてもよい。つまり、ピッキングタスク完了後、容器積み卸し機器450は、再びコントローラ410から送信される容器戻しコマンドを受信し、この時、容器積み卸し機器450は、該コマンドに基づいて、ピッキングステーション4202又は分配ステーション4204における容器を出し入れし、それを可動キャリアの目標貨物スペースに戻す。容器の元の位置とは目標貨物スペースである。
【0087】
本実施例において、分配・ピッキングの秩序を維持するために、ワークステーションには、少なくとも1つの一時収納スペースが設けられてもよい。一時収納スペースにおける容器を移動させる必要がある場合、容器積み卸し機器450によりそれを完了する。即ち、前記容器積み卸し機器450は、さらに、前記ワークステーションにおける一時収納スペースに位置する移動待ちの容器を出し入れし、前記ピッキングステーション、前記分配ステーション、前記可動キャリア又は前記ワークステーションの外部のドッキングポートに載置するように構成される。
【0088】
移動待ちの容器とは、具体的に、一時収納スペース内の、ピッキングステーション、分配ステーション、可動キャリア又はワークステーションの外部のドッキングポートへの移動が必要な容器である。該容器は、ピッキング容器、注文容器、目標ピッキング容器又は目標注文容器であってもよい。これに基づいて、ピッキングが必要なピッキング容器が、一時収納スペース内のある容器まで順に配列された場合に、この時、該ピッキング容器が移動待ちの容器として決定され、そして、容器積み卸し機器450により、移動待ちの容器を出し入れし、それをピッキングタスクに対応するピッキングステーション又は分配ステーションに載置し、又は可動キャリアに戻し、又はワークステーションの外部のドッキングポートに載置する。これにより、後続のピッキング、分配又は他の機器による処理の操作を便利にし、ピッキングタスクの順番通りの実行を確保する。
【0089】
本実施例において、複雑なピッキング場面に対応するために、コントローラ410のコマンドに基づいて、ピッキングステーションと分配ステーションを動的に切り替えてもよい。前記コントローラ410は、さらに、受信ステーション置換コマンドを受信し、前記ステーション置換コマンドに基づいて、前記ピッキングステーション4202を前記分配ステーション4204とし、又は、前記分配ステーション4204を前記ピッキングステーション4202とするように構成される。
【0090】
つまり、ピッキングステーションと分配ステーションは動的に切り替えられてもよい。ピッキングタスクの実行を便利にし、ピッキング効率を向上させるために、ワークステーションにおける任意1つ又は複数の分配ステーションをピッキングステーションとしてもよいし、或いは、1つ又は複数のピッキングステーションを分配ステーションとしてもよい。これにより、各タイプステーションの数を動的に調整することにより、異なるピッキングタスクに対応し、ピッキング効率を向上させる。
【0091】
本実施例において、ピッキング効率を向上させるために、要求を満たす容器をそのまま目標注文容器としてもよい。前記容器積み卸し機器450は、さらに、識別装置及び/又は前記コントローラから発行されたコマンドにより、前記可動キャリアにおける前記容器内の物品が、前記積み卸しコマンドに対応するピッキング待ちの物品と同じ属性の物品であると決定された場合に、前記容器を目標注文容器とし、前記分配ステーションに載置するように構成される。
【0092】
前記識別装置とは、具体的に、容器内の物品を識別可能な装置である。該装置は、センサ又は撮像機器等であってもよい。対応的に、ピッキング待ちの物品とは、具体的に、ピッキングタスクに対応する物品である。これに基づいて、容器積み卸し機器が、識別装置の走査により、目標ピッキング容器内の物品がピッキングタスクの要求するピッキングの物品と数及び種類がいずれも同じであることが分かった場合、及び/又は、コントローラからフィードバックされるコマンドにより、容器内の物品がピッキングタスクの要求するピッキングの物品と数及び種類がいずれも同じであると決定された場合、後に容器内の物品全体を目標注文容器に移動させることが必要になるので、操作者又は自動化機器による操作を便利にするために、目標ピッキング容器をそのまま目標注文容器とし、それを分配ステーションに載置すればよい。つまり、容器積み卸し機器450により、目標ピッキング容器を目標注文容器とした後、該容器をピッキングステーションに載置し、操作者又は自動化機器によってピッキングする必要がなくなり、目標注文容器として分配ステーションに直接に載置すればよい。これにより、操作者又は自動化機器による物品の移動にかかる時間を節約する。
【0093】
また、目標ピッキング容器を目標注文容器とした後に、この過程は依然として容器積み卸し機器450によるピッキングステーションから分配ステーションへの出し入れ操作が必要であるため、ピッキング効率を向上させるために、ピッキングステーションをそのまま分配ステーションとしてもよい。前記容器積み卸し機器450は、さらに、識別装置及び/又は前記コントローラから発行されたコマンドにより、前記ピッキングステーションにおける前記容器内の物品が、前記積み卸しコマンドに対応するピッキング待ちの物品と同じ属性の物品であると決定された場合に、前記容器を目標注文容器とし、前記ピッキングステーションを前記分配ステーションとするように構成される。つまり、ピッキングステーションに位置する容器の分配ステーションへの移動が必要ではなくなり、ピッキングステーションをそのまま後続の分配処理用の分配ステーションとすればよい。
【0094】
一例として、ピッキングタスクがn個の物品aのピッキングであると決定された場合、この時、容器積み卸し機器によって、ピッキング待ちのステーションにおける物品aを収納する目標ピッキング容器Aを識別し、識別結果により、目標ピッキング容器Aにn個の物品が含まれると決定した。この時、容器積み卸し機器によって目標ピッキング容器Aをピッキングステーションに載置すれば、その後、操作者又は自動化機器によってピッキングステーションに位置する目標ピッキング容器A内の物品を分配ステーションまで移動することが必要になり、ピッキング効率を大幅に低下させる。したがって、この時、操作者又は自動化機器による分配操作を必要とせず、容器Aをそのまま目標注文容器とし、同時に、目標ピッキング容器Aが載置されるピッキングステーションを分配ステーションとしてもよい。
【0095】
本実施例において、ピッキングタスクの順番通りの実行を確保し、他の並行するピッキングタスクの実行に影響を及ぼさないために、載置不能になった容器を一時収納スペースに一時的に載置してもよい。即ち、前記容器積み卸し機器450は、さらに、識別装置により、前記ピッキングステーション又は前記分配ステーションが容器を載置不能になったと決定された場合に、前記積み卸しコマンドに基づいて、前記容器を前記ワークステーションに含まれる一時収納スペースに載置し、キューイングするように構成される。
【0096】
つまり、識別装置により、ピッキングステーション又は分配ステーションに新しいピッキング容器を載置できないと決定された場合、ピッキングステーション又は分配ステーションはこの時タスク飽和状態であることが示される。後続のピッキングタスクの順番通りの実行を確保するために、この時、容器積み卸し機器450は、積み卸しコマンドにおける待機情報に基づいてそれを一時収納スペースに載置することでキューイングし、それに対応するピッキングタスクを実行する時に、該容器内の物品に対してピッキングと分配操作をすればよい。
【0097】
本実施例において、搬送機器によって可動キャリアの搬送を行う時に、可動キャリアが倉庫貯蔵エリアに配置され、倉庫貯蔵エリアに大量の容器が含まれることがあるので、正確の容器を移動させるために、前記搬送機器440は、さらに、前記搬送コマンドに含まれる可動キャリア位置情報に基づいて、走行経路を生成し、前記走行経路に基づいて、前記可動キャリアまで移動し、前記可動キャリアを動かして前記可動キャリア駐車エリアまで移動させるように構成される。対応的に、前記搬送機器440は、さらに、前記ピッキングコマンドに対応するピッキングタスクが完了された場合に、前記可動キャリアを前記可動キャリア位置情報に対応する可動キャリア駐車位置に戻すように構成される。
【0098】
可動キャリア位置情報とは、具体的に、収納ピッキングタスクに関連する容器の可動キャリアに対応する位置情報であり、対応的に、可動キャリア駐車位置とは、具体的に、可動キャリアを駐車させる位置であり、該位置は、可動キャリアの格納エリアにあり、格納エリアにおける領域の位置である。対応的に、走行経路とは、具体的に、搬送機器の現在位置から可動キャリア位置までの移動経路である。
【0099】
これに基づいて、搬送機器が搬送コマンドが受信された場合に、後続のピッキングの正確な完了を確保するために、この時、搬送機器は、搬送コマンドに含まれる可動キャリア位置情報に基づいて走行経路を生成し、走行経路に基づいて、可動キャリア位置まで移動し、可動キャリアの搬送処理を行ってもよい。ピッキングタスクの完了後、後続のピッキングタスクによる該可動キャリアでの容器選択に干渉しないために、搬送機器によって可動キャリアを元の位置に戻す必要がある。
【0100】
本実施例により提供される倉庫貯蔵システムでは、ワークステーションに少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションが設けられることにより、ピッキングポイントから分配ポイントまでの距離を短縮し、分配効率を向上させるとともに、ピッキング速度に有利な影響を与える。さらに、可動キャリア駐車エリアは、可動キャリアを載置する搬送機器のために使用され、可動キャリア駐車エリアに容器積み卸し機器が配置されている。これにより、可動キャリアを搬送機器によって可動キャリア駐車エリアまで搬送した後、該エリアに配置された容器積み卸し機器によって、容器をワークステーションにおける分配ステーション又はピッキングステーションと可動キャリアとの間で移動させることができる。これにより、ピッキング段階と分配段階で、操作者又は自動化機器の関与を減らすことができ、容器積み卸し機器と搬送機器の協働、及び、ピッキングステーションと分配ステーションの配置関係によって、ピッキング・分配効率を向上させるとともに、人的資源のコストを大幅に低減させることができる。
【0101】
本実施は、倉庫貯蔵システムに応用されるピッキング方法をさらに提供する。次に具体的に説明する。
【0102】
図5は本開示の一実施例により提供されるピッキング方法のフローチャートであり、前記ピッキング方法は、上記倉庫貯蔵システムに応用され、該方法は、
コントローラによりピッキングコマンドを受信し、搬送機器によって前記ピッキングコマンドにおける搬送コマンドに基づいて、可動キャリアを動かして可動キャリア駐車エリアまで運動させるステップS502と、
容器積み卸し機器によって、前記ピッキングコマンドにおける積み卸しコマンドに基づいて、前記可動キャリア、ピッキングステーション、分配ステーションのうちの少なくとも1つにおいて容器を出し入れし、前記可動キャリアとワークステーションにおけるピッキングステーション又は分配ステーションとの間で前記容器を移動させるステップS504と、を含む。
【0103】
具体的な実施時、本実施例により提供されるピッキング方法は、上記倉庫貯蔵システムに応用され、本実施例により提供されるピッキング方法における、上記倉庫貯蔵システムと同じ又は対応する説明内容は、いずれも上記実施例における説明を参照することができ、本実施例において、繰り返して述べない。
【0104】
上記をまとめ、ワークステーションに少なくとも1つのピッキングステーション及び少なくとも1つの分配ステーションが設けられることにより、ピッキングポイントから分配ポイントまでの距離を短縮し、分配効率を向上させるとともに、ピッキング速度に有利な影響を与える。さらに、可動キャリア駐車エリアは、可動キャリアを載置する搬送機器のために使用され、可動キャリア駐車エリアに容器積み卸し機器が配置されている。これにより、可動キャリアを搬送機器によって可動キャリア駐車エリアまで搬送した後、該エリアに配置された容器積み卸し機器によって、容器をワークステーションにおける分配ステーション又はピッキングステーションと可動キャリアとの間で移動させることができる。これにより、ピッキング段階と分配段階で、操作者又は自動化機器の関与を減らすことができ、容器積み卸し機器と搬送機器の協働、及び、ピッキングステーションと分配ステーションの配置関係によって、ピッキング・分配効率を向上させるとともに、人的資源のコストを大幅に低減させることができる。
【0105】
なお、上記の各方法の実施例について、説明を簡潔にするために、一連の動作の組合せとして説明したが、当業者であれば分かるが、本開示は、説明された動作の順番により制限されない。本開示によれば、一部のステップは、他の順番で又は同時に実行されてもよい。次に、当業者であれば同様に分かるが、明細書に説明された実施例は、いずれも好ましい実施例であるが、記載された動作とモジュールは必ずしも本開示とってに必要なものではない。
【0106】
上記実施例において、説明の重心は各実施例よって異なるが、ある実施例において詳述されなかった部分については、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0107】
以上に記載された本開示の好ましい実施例は、本開示を説明するためのものに過ぎない。選択的な実施例は、全ての内容を詳細に記載していないとともに、本発明を前記の具体実施形態に限定していない。もちろん、本開示の内容に基づいた様々な改善と変更が可能である。本開示では、これらの実施例を具体的に説明した目的は、当業者が本開示を十分に理解し、利用するように、本開示の原理と実際の応用をよりよく説明することである。本開示は、特許請求の範囲及びこの範囲の等価物のみにより制限される。
【符号の説明】
【0108】
400 倉庫貯蔵システム
410 コントローラ
420 ワークステーション
430 可動キャリア駐車エリア
440 搬送機器
450 容器積み卸し機器
460 可動キャリア
4202 ピッキングステーション
4204 分配ステーション
4501 ベース
4502 積み卸しモジュール
4503 取り運びモジュール
4504 枠体
45041 X軸レール
45042 Y軸レール
45022 載置モジュール
45011 ホルダ
45021 コンベヤベルト
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】