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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】マルチピースコルゲート導波管
(51)【国際特許分類】
   H01P 3/123 20060101AFI20240621BHJP
【FI】
H01P3/123
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500234
(86)(22)【出願日】2022-07-05
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 US2022036078
(87)【国際公開番号】W WO2023283167
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】17/367,800
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523165503
【氏名又は名称】クエイズ エナジー, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ハイ
(72)【発明者】
【氏名】ホウデ, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】アードイン, カーティス
(72)【発明者】
【氏名】アラケ, カルロス
(72)【発明者】
【氏名】ラム, ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】アーノー, デニス
(72)【発明者】
【氏名】オリバー, レイ
(57)【要約】
装置は、内面と、内径と、長さと、を含む管を含む。装置はまた、コイルばねも含む。コイルばねは、外面と、外径と、コイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素と、を含む。コイルばねは、管内に位置決めすることができ、コイルばねの外径は、管の内径よりも小さくすることができる。コイルばねは、導波管を形成することができる。関連する製造方法及びシステムもまた、本明細書に記載されている。一実施形態では、コイルばねの外面と管の内面との間に間隙が画定されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
内面と、内径と、長さと、を含む管と、
コイルばねであって、外面と、外径と、前記コイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素と、を含み、前記コイルばねが、前記管内に位置決めされ、前記コイルばねの前記外径が、前記管の前記内径よりも小さい、コイルばねと、を備える、装置。
【請求項2】
前記コイルばねの前記外面と前記管の前記内面との間に間隙が画定されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コイルばねが、導波管を形成している、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項4】
前記コイルばねの前記内面が、導電性材料を含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記コイルばねが、銅、金、銀、又はプラチナのコーティングを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記装置が、前記管と前記コイルばねとの間に絶縁層を更に含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記コイルばねの前記外面が、誘電体材料を含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記複数のコイル要素のうちの少なくとも1つのコイル要素が、前記コイルばねの周囲に対する前記少なくとも1つのコイル要素の1回転によって画定される、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記複数のコイル要素のうちの少なくとも1つのコイル要素が、基部部分と、前記基部部分から延在する突出部分と、を含み、前記突出部分が、台形断面形状、円形断面形状、正方形断面形状、長方形断面形状、又は正弦波断面形状のうちの1つを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記複数のコイル要素が、台形断面形状、円形断面形状、長方形断面形状、楕円断面形状、又は前記複数のコイル要素の長さに沿ったテーパ形状、のうちの1つを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記コイルばねが、銅ワイヤ及び/又はアルミニウムワイヤを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記管が、炭素鋼管を含む、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
複数のコイルばねが、前記管内に位置決めされている、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記複数のコイルばねのうちの第1のコイルばね及び第2のコイルばねが、前記管内に位置決めされた結合ばねを介して結合されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記結合ばねの第1の端部が、前記第1のコイルばねの第1の端部に取り付けられ、前記結合ばねの第2の端部が、前記第2のコイルばねの第2の端部に取り付けられ、前記結合ばねが、前記第1のコイルばね及び/又は前記第2のコイルばねの熱膨張に起因して、前記第1のコイルばね及び前記第2のコイルばねの互いに対する軸方向移動量を低減するように構成されている、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記コイルばね及び/又は前記複数のコイル要素の各コイル要素の断面外形が、電磁波を伝搬させるように寸法設定されている、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記コイルばね及び前記コイルばねの前記断面外形が、HE11モードで前記電磁波を伝搬させるように寸法設定されている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記管の前記長さが、1メートルよりも長い、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記管の前記長さが、5メートルよりも長い、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記管の前記長さが、9メートルよりも長い、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記複数のコイル要素が、前記複数のコイル要素のうちの2つ以上のコイル要素の間に空間を含むように寸法設定され、前記空間は、導波管アセンブリを介して坑井のボアホール内に注入される電磁波の波長の1/6であるように寸法設定されている、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記複数のコイル要素が、前記複数のコイル要素のうちの2つ以上のコイル要素の間にピッチを含むように寸法設定され、前記ピッチは、前記導波管アセンブリを介して前記坑井の前記ボアホール内に注入される電磁波の波長の1/3であるように寸法設定されている、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記複数のコイル要素は、前記導波管アセンブリを介して前記坑井の前記ボアホール内に注入される電磁波の波長よりも短くなるように寸法設定された幅を含むように寸法設定されている、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記管内の前記コイルばねが、螺旋溝を形成している、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記螺旋溝が、電磁波を伝搬させるように構成されている、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記螺旋溝が、HE11モード、横電気モード、横磁気モード、又は横電気モードと横磁気モードの組み合わせで前記電磁波を伝搬させるように構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記管が、テーパ管であり、前記コイルばねが、テーパコイルばねである、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記管が、曲管である、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記管及び前記コイルばねが、ケーシング内に含まれ、また、前記ケーシング内から延在する、又は前記ケーシング内に後退するように構成されている、先行請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
方法であって、
断面外形を含むワイヤを押し出し成形することと、
前記ワイヤをコイルばねに成形することであって、前記コイルばねは、外径及び前記コイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素を有する、成形することと、
前記コイルばねを、前記コイルばねの前記外径よりも大きい内径を有する管に挿入することであって、前記管が、前記コイルばねが前記管内で沿って延在する長さを有する、挿入することと、を含む、方法。
【請求項31】
前記ワイヤを導電性材料でコーティングすること、
前記コイルばねを導電性材料でコーティングすること、及び/又は
前記管の内面を絶縁材料でコーティングすること、を更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記導電性材料が、銅、銀、又は金のうちの1種以上を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記コイルばねが前記管に挿入されたときに、前記管の内面と前記コイルばねの外面との間に間隙が形成される、請求項30~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記管の内面にチャネルを形成することであって、前記チャネルが、前記管の前記長さに沿って軸方向に延在する、形成することを更に含む、請求項30~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記ワイヤの前記断面外形が、基部部分と、前記基部部分から延在する突出部分と、を含み、前記突出部分は、台形外形、円形外形、正方形外形、長方形外形、又は正弦波外形、のうちの1つを含む、請求項30~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記ワイヤをコイルばねに成形することが、前記複数のコイル要素の各コイル要素の形状が前記コイルばねの前記長さの少なくとも一部分に沿ってマンドレルの断面形状に対応するように、前記ワイヤを前記マンドレルの周りに巻き付けることを含む、請求項30~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記マンドレルの前記断面形状が、台形形状、円形形状、長方形形状、楕円形形状、又はテーパ形状、のうちの少なくとも1つを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記ワイヤが、銅ワイヤ、又はアルミニウムワイヤである、請求項30~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記方法が、
複数のコイルばねを形成することと、
前記複数のコイルばねを前記管に挿入することと、を更に含む、請求項30~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
装置であって、
内面と、内径と、長さと、を有する外管と、
内管であって、内面と、外面と、外径と、前記内面に形成されて前記内管の長さに沿って延在する螺旋形状溝と、を有し、前記内管が、前記外管内に位置決めされ、前記内管の前記外径が、前記外管の前記内径よりも小さい、内管と、を備えている、装置。
【請求項41】
前記内管の前記外面と前記外管の前記内面との間に間隙が画定される、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記螺旋形状溝が、導波管を形成する、請求項40又は41に記載の装置。
【請求項43】
前記内管の前記内面及び/又は前記螺旋形状溝が、導電性材料を含む、請求項40~42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記装置が、前記外管と前記内管との間に絶縁層を更に含む、請求項40~43のいずれか一項に記載の装置。
【請求項45】
前記内管の前記外面が、誘電体材料を含む、請求項40~44のいずれか一項に記載の装置。
【請求項46】
前記螺旋形状溝が、ミリメートル電磁波を伝搬させるように構成されている、請求項40~45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
前記螺旋形状溝が、HE11モードで前記ミリメートル電磁波を伝搬させるように構成されている、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
システムであって、
導波管アセンブリであって、
内面と、内径と、長さと、を含む管と、
コイルばねであって、外面と、外径と、前記コイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素と、を含み、前記コイルばねが、前記管内に位置決めされ、前記コイルばねの前記外径が、前記管の前記内径よりも小さい、コイルばねと、を備える、導波管アセンブリと、
前記導波管アセンブリを介して坑井のボアホール内にミリ波放射線エネルギーを注入するように構成されたジャイロトロンを含む、ミリ波掘削装置と、を備える、システム。
【請求項49】
前記ボアホールの一部分を掘削するように、又は前記ボアホールから材料を取り除くように、前記ミリ波放射線エネルギーを方向付けるための複数の導波管アセンブリを地下に更に備える、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記複数のコイルばねが、前記坑井の表面下15kmの距離まで、1本以上の管内に積み重ねられる、請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
方法であって、
金属素材シートの第1の側面に複数のコルゲーション特徴を形成することであって、前記シートが、第1の縁部と、第2の縁部と、を含む、形成することと、
前記金属素材シートを第1の管に形成することと、
前記第1の縁部及び前記第2の縁部をともに溶接して、前記第1の管を封止することであって、前記封止した第1の管が、コルゲート導波管を形成する、封止することと、を含む、方法。
【請求項52】
前記封止した第1の管を第2の管に挿入して、マルチピースコルゲート導波管を形成することを更に含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
方法であって、
第1の表面と、第1の縁部と、第2の縁部と、を有する金属素材シートを受容することと、
前記金属素材シートの前記第1の表面の最上部でコルゲーション要素を受容することであって、前記コルゲーション要素が、複数のコルゲーション特徴を含む、受容することと、
前記金属素材シートを、第1の管内に前記コルゲーション要素を含む前記第1の管に形成することと、
前記第1の縁部及び前記第2の縁部をともに溶接して、前記第1の管を封止することであって、前記封止した第1の管が、マルチピースコルゲート導波管を形成する、封止することと、を含む、方法。
【請求項54】
前記コルゲーション要素が、コイルばねである、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記コルゲーション要素が、前記第2の管の内面に形成された複数のコルゲーション特徴を含む、第2の管である、請求項53又は54に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条に基づき、2021年7月6日に出願された「MULTI-PIECE CORRUGATED WAVEGUIDE」と題する米国特許出願第17/367,800号の優先権を主張する。その内容全体は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本明細書に記載される主題は、電磁波を伝送する際に使用するための導波管に関する。
【背景技術】
【0003】
導波管とは、エネルギーの伝送を一方向に制限することによってエネルギーの喪失を最小限に抑えて、電磁波又は音などの波を導く構造体である。導波管は、熱掘削及び/又はミリ波掘削などの非従来的な掘削技術において使用して、坑井のボアホールを形成することができる。導波管は、ボアホール内に電磁波を伝送して、従来の回転掘削よりも深い地下深さでの掘削を可能にするために使用することができる。コルゲート溝などの特定の内部特徴は、導波管に含めることができ、また、ボアホール内に提供される電磁波の伝送効率を高めることができる。単一の長さの管の中にコルゲート導波管を形成して展開することは、高価であり得、特殊な材料及び機器を必要とし得、また、製造誤差を起こし易い傾向があり得、これは、在庫の無駄、坑井の運転停止時間、及び非効率的な電磁エネルギーの伝送をもたらし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、装置が提供される。一実施形態では、装置は、内面、内径、及び長さを含む管を含むことができる。装置はまた、コイルばねも含むことができる。コイルばねは、外面、外径、及びコイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素を含むことができる。コイルばねは、管内に位置決めすることができ、コイルばねの外径は、管の内径よりも小さくすることができる。
【0005】
別の実施形態では、コイルばねの外面と管の内面との間に間隙を画定することができる。別の実施形態では、コイルばねは、導波管を形成することができる。別の実施形態では、コイルばねの内面は、導電性材料を含むことができる。別の実施形態では、コイルばねは、銅、金、銀、又はプラチナのコーティングを含むことができる。別の実施形態では、装置は、管とコイルばねとの間に絶縁層を更に含むことができる。別の実施形態では、コイルばねの外面は、誘電体材料を含むことができる。
【0006】
別の実施形態では、複数のコイル要素のうちの少なくとも1つのコイル要素は、コイルばねの周囲に対する少なくとも1つのコイル要素の1回転によって画定することができる。別の実施形態では、複数のコイル要素のうちの少なくとも1つのコイル要素は、基部部分と、基部部分から延在する突出部分と、を含むことができ、突出部分は、台形断面形状、円形断面形状、正方形断面形状、長方形断面形状、又は正弦波断面形状のうちの1つを含む。別の実施形態では、複数のコイル要素は、台形断面形状、円形断面形状、長方形断面形状、楕円断面形状、又は複数のコイル要素の長さに沿ったテーパ形状、のうちの1つを含むことができる。
【0007】
別の実施形態では、コイルばねは、銅ワイヤ及び/又はアルミニウムワイヤを含むことができる。別の実施形態では、管は、炭素鋼管を含むことができる。別の実施形態では、複数のコイルばねを管内に位置決めすることができる。別の実施形態では、複数のコイルばねのうちの第1のコイルばね及び第2のコイルばねは、管内に位置決めされた結合ばねを介して結合することができる。別の実施形態では、結合ばねの第1の端部を第1のコイルばねの第1の端部に取り付けることができ、結合ばねの第2の端部を第2のコイルばねの第2の端部に取り付けることができ、結合ばねは、第1のコイルばね及び/又は第2のコイルばねの熱膨張に起因して、第1のコイルばね及び第2のコイルばねの互いに対する軸方向移動量を低減するように構成することができる。
【0008】
別の実施形態では、コイルばね及び/又は複数のコイル要素の各コイル要素の断面外形は、電磁波を伝搬させるように寸法設定することができる。別の実施形態では、コイルばね及びコイルばねの断面外形は、HE11モードで電磁波を伝搬させるように寸法設定することができる。別の実施形態では、管の長さは、1メートルよりも長くすることができる。別の実施形態では、管の長さは、5メートルよりも長くすることができる。別の実施形態では、管の長さは、9メートルよりも長くすることができる。
【0009】
別の実施形態では、複数のコイル要素は、複数のコイル要素のうちの2つ以上のコイル要素の間に空間を含むように寸法設定することができ、空間は、導波管アセンブリを介して坑井のボアホール内に注入される電磁波の波長の1/6であるように寸法設定することができる。別の実施形態では、複数のコイル要素は、複数のコイル要素のうちの2つ以上のコイル要素の間にピッチを含むように寸法設定することができ、ピッチは、導波管アセンブリを介して坑井のボアホール内に注入される電磁波の波長の1/3であるように寸法設定することができる。別の実施形態では、複数のコイル要素は、導波管アセンブリを介して坑井のボアホール内に注入される電磁波の波長よりも短くなるように寸法設定された幅を含むように寸法設定することができる。
【0010】
別の実施形態では、管内のコイルばねは、螺旋溝を形成することができる。別の実施形態では、螺旋溝は、電磁波を伝搬させるように構成することができる。別の実施形態では、螺旋溝は、HE11モード、横電気モード、横磁気モード、又は横電気モードと横磁気モードの組み合わせで電磁波を伝搬させるように構成することができる。別の実施形態では、管は、テーパ管とすることができ、コイルばねは、テーパコイルばねとすることができる。別の実施形態では、管は、曲管とすることができる。別の実施形態では、管及びコイルばねは、ケーシング内に含むことができ、また、ケーシング内から延在する、又はケーシング内に後退するように構成されている。
【0011】
別の態様では、方法が提供される。一実施形態では、方法は、断面外形を含むワイヤを押し出し成形することを含むことができる。方法はまた、ワイヤを、外径及びコイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素を有するコイルばねに成形することも含むことができる。方法は、コイルばねを、コイルばねの外径よりも大きい内径を有する管に挿入することであって、管が、コイルばねが管内で沿って延在する長さを有することができる、挿入することを更に含むことができる。
【0012】
別の実施形態では、方法は、ワイヤを導電性材料でコーティングすることを含むことができる。方法はまた、コイルばねを導電性材料でコーティングすることも含むことができる。方法は、管の内面を絶縁材料でコーティングすることを更に含むことができる。別の実施形態では、導電性材料は、銅、銀、又は金のうちの1種以上を含むことができる。別の実施形態では、コイルばねが管に挿入されたときに、管の内面とコイルばねの外面との間に間隙を形成することができる。
【0013】
別の実施形態では、方法は、管の内面にチャネルを形成することであって、チャネルが、管の長さに沿って軸方向に延在することができる、形成することを更に含むことができる。別の実施形態では、ワイヤの断面外形は、基部部分と、基部部分から延在する突出部分と、を含むことができ、突出部分は、台形外形、円形外形、正方形外形、長方形外形、又は正弦波外形、のうちの1つを含むことができる。別の実施形態では、ワイヤをコイルばねに成形することは、複数のコイル要素の各コイル要素の形状がコイルばねの長さの少なくとも一部分に沿ってマンドレルの断面形状に対応することができるように、ワイヤをマンドレルの周りに巻き付けることを含むことができる。別の実施形態では、マンドレルの断面形状は、台形形状、円形形状、長方形形状、楕円形形状、又はテーパ形状、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0014】
別の実施形態では、ワイヤは、銅ワイヤ、又はアルミニウムワイヤとすることができる。別の実施形態では、方法は、複数のコイルばねを形成することと、複数のコイルばねを管に挿入することと、を更に含むことができる。
【0015】
別の態様では、装置が提供される。一実施形態では、装置は、外管を含むことができる。外管は、内面と、内径と、長さと、を有することができる。装置はまた、内管も含むことができる。内管は、内面と、外面と、外径と、内面に形成されて内管の長さに沿って延在する螺旋形状溝と、を有することができる。内管は、外管内に位置決めすることができ、内管の外径は、外管の内径よりも小さくすることができる。
【0016】
別の実施形態では、内管の外面と外管の内面との間に間隙を画定することができる。別の実施形態では、螺旋形状溝が導波管を形成することができる。別の実施形態では、内管の内面及び/又は螺旋形状溝は、導電性材料を含むことができる。別の実施形態では、装置は、外管と内管との間に絶縁層を更に含むことができる。別の実施形態では、内管の外面は、誘電体材料を含むことができる。別の実施形態では、螺旋形状溝は、ミリメートル電磁波を伝搬させるように構成することができる。別の実施形態では、螺旋形状溝は、HE11モードでミリメートル電磁波を伝搬させるように構成することができる。
【0017】
別の態様では、システムが提供される。一実施形態では、システムは、導波管アセンブリを含むことができる。導波管アセンブリは、管を含むことができる。管は、内面と、内径と、長さと、を含むことができる。導波管アセンブリはまた、コイルばねも含むことができる。コイルばねは、外面、外径、及びコイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素を含むことができる。コイルばねは、管内に位置決めすることができ、コイルばねの外径は、管の内径よりも小さい。システムはまた、ミリ波掘削装置も含むことができる。ミリ波掘削装置は、導波管アセンブリを介して坑井のボアホール内にミリ波放射線エネルギーを注入するように構成されたジャイロトロンを含むことができる。
【0018】
別の実施形態では、システムは、ボアホールの一部分を掘削するように、又はボアホールから材料を取り除くように、ミリ波放射線エネルギーを方向付けるための複数の導波管アセンブリを地下に含むことができる。別の実施形態では、複数のコイルばねを、坑井の表面下15kmの距離まで、1本以上の管内に積み重ねることができる。
【0019】
別の態様では、方法が提供される。一実施形態では、方法は、金属素材シートの第1の側面に複数のコルゲーション特徴を形成することを含むことができる。シートは、第1の縁部と、第2の縁部と、を含むことができる。方法はまた、金属素材シートを第1の管に形成することも含むことができる。方法はまた、第1の縁部及び第2の縁部をともに溶接して、第1の管を封止することも含むことができる。封止した第1の管は、コルゲート導波管を形成することができる。
【0020】
別の実施形態では、方法は、封止した第1の管を第2の管に挿入して、マルチピースコルゲート導波管を形成することを含むことができる。
【0021】
別の態様では、方法が提供される。一実施形態では、方法は、第1の表面と、第1の縁部と、第2の縁部と、を有する金属素材シートを受容することを含むことができる。方法はまた、金属素材シートの第1の表面の最上部でコルゲート要素を受容することも含むことができる。コルゲーション要素は、複数のコルゲーション特徴を含むことができる。方法は、金属素材シートを、第1の管内にコルゲーション要素を含む第1の管に形成することを更に含むことができる。方法はまた、第1の縁部及び第2の縁部をともに溶接して、第1の管を封止することも含むことができる。封止した第1の管は、マルチピースコルゲート導波管を形成することができる。
【0022】
別の実施形態では、コルゲーション要素は、コイルばねである。別の実施形態では、コルゲーション要素は、第2の管の内面に形成された複数のコルゲーション特徴を含む、第2の管である。
【0023】
これらの及び他の特徴は、添付図面と併せてなされる以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を含むミリ波掘削システムの例示的な一実施形態を示す図である。
図2】本明細書に記載されるミリ波放射線を低損失で伝送するための導波管を含むボアホールの断面図を示す図である。
図3】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を形成するための方法の例示的な一実施形態を示すフローチャートである。
図4】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の一部分をコーティングするための方法の例示的な一実施形態を示すフローチャートである。
図5】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図6】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイルばねの外面に誘電体材料及び/又は断熱材料を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図7】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の管とコイルばねとの間に絶縁層を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図8】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の管の内面に誘電体材料及び/又は断熱材料を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図9】本明細書に記載される内管の内面に形成された螺旋溝を有する内管を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図10】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の内管の外面に螺旋溝及び誘電体材料を有する内管を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図11】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の管とコイルばねとの間に螺旋溝及び絶縁層を有する内管を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図12】本明細書に記載されるテーパ管及びテーパコイルばねを含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図13】本明細書に記載される曲管を含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。
図14A】本明細書に記載される管及びコイルばねが延在することができるケーシングを含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な実施形態の断面図を示す図である。
図14B】本明細書に記載される管及びコイルばねが延在することができるケーシングを含むマルチピースコルゲート導波管の例示的な実施形態の断面図を示す図である。
図15】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管で使用するためのコイル管製品を製造する例示的な一実施形態を示す図である。
図16】コイル管製品を含む本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を製造する例示的な一実施形態を示す図である。
図17A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図17B】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図17C】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図17D】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図17E】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図17F】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図17G】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。
図18A】本明細書に記載されるマルチピースガイドに含まれる複数のコイル要素の断面形状の例示的な実施形態を示す図である。
図18B】本明細書に記載されるマルチピースガイドに含まれる複数のコイル要素の断面形状の例示的な実施形態を示す図である。
図18C】本明細書に記載されるマルチピースガイドに含まれる複数のコイル要素の断面形状の例示的な実施形態を示す図である。
図18D】本明細書に記載されるマルチピースガイドに含まれる複数のコイル要素の断面形状の例示的な実施形態を示す図である。
図18E】本明細書に記載されるマルチピースガイドに含まれる複数のコイル要素の断面形状の例示的な実施形態を示す図である。
図19A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の正方形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。
図19B】本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の正方形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。
図20A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の台形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。
図20B】本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の台形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。
図21A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の台形断面外形の別の例示的な一実施形態を示す図である。
図21B】本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の台形断面外形を含む複数のコイル要素の別の例示的な一実施形態を示す図である。
図22A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の長方形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。
図22B】本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の長方形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。
図23A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の円形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。
図23B】本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の円形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。
図24A】本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の正弦波断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。
図24B】本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の正弦波断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。
図25A】本明細書に記載される複数の断面外形を含むコイル要素の突出部分の例示的な一実施形態を示す図である。
図25B】本明細書に記載される各コイル要素が複数の断面外形を有する突出部分を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。
図26】本明細書に記載される2つの入れ子式コイルばねから形成されたマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態を示す図である。
図27図26Cのマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態を示す図である。
【0025】
図面は必ずしも縮尺通りではないことに留意されたい。図面は、本明細書に開示される主題の典型的な態様のみを示すことを意図しており、したがって、本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0026】
導波管とは、エネルギーの伝送を一方向に制限することによってエネルギーの喪失を最小限に抑えて、電磁波又は音などの波を導く構造体である。導波管は、例えば、ミリ波掘削作業に用いて、電磁波を必要な深さまで効率的に搬送して坑井を形成することができる。導波管を形成するために使用される設計及び材料は、特定の伝送モードで伝送される電磁波の伝送効率に影響を及ぼし得る。例えば、高周波(RF)波は、一連のコルゲート特徴を含む導波管を使用して、長距離にわたって伝送することができる。コルゲート特徴は、管の長さの範囲内に延在することができる繰り返しリッジ又は溝のパターンを含むことができる。コルゲート特徴(例えば、リッジ、溝、など)のパターンは、電磁波の伝搬を支援するように形状設定することができ、また、導波管が効率的に伝搬するように設計された波の特性(例えば、周波数)に従って寸法設定することができる。しばしば、コルゲート導波管は、導波管の伝送効率を向上させることができる誘電体又は導電性コーティングを含むことができる。
【0027】
コルゲート導波管を形成するためのいくつかの既存の手法は、管の内面を機械加工、回転切削、タッピング、又は穿孔して、コルゲーション特徴を形成することを含む。また、コルゲーション特徴を形成するために、管内にリングのスタックを構成することもできる。しかし、これらの手法は、導波管の長さが長い場合に実行することが困難であり得、したがって、コルゲート特徴の寸法に誤差をもたらし得る。こうした誤差は、導波管の伝送効率を低下させ得る。
【0028】
加えて、いくつかの既存の方法を使用して長さの長い導波管を形成すると、削りくず、ばり、などの残留材料が残り得るので、これもまた、導波管の伝送効率を低下させ得る。また、いくつかの既存の方法は、コルゲート特徴の欠陥を補正するための、長さの長い管のその後の機械加工に適さない。したがって、いくつかの従来の方法を使用して長い管内に形成された導波管の修理及び交換コストは高くなり得る。長さの長い管(及びその中のコルゲーション特徴)の内面の、例えば導電性コーティングによるコーティングは、困難であり得、高価であり得、かつ大きな労力を要し得る。
【0029】
本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管は、石油及びガス製造産業、原子力エネルギー、核融合炉、掘削及び採掘作業、並びに音又はオーディオ用途、などの、電磁波が伝送される様々な産業及び用途に用いることができる。マルチピースコルゲート導波管の設計及び製造手法は、従来の製造方法を介して形成されたコルゲーション特徴を備えた長いコルゲート導波管を購入することと比較して、あらゆる産業又は用途のためのより安価な代替案を提供することができる。このため、本主題のいくつかの実装形態は、管内に配置されたコイルばねから形成された、マルチピースコルゲート導波管を含むことができる。コイルばねは、導波管のコルゲーション特徴を提供するように形状設定することができ、一方で、管は、構造的支持を提供することができる。管の内側のコイルばねを導波管として利用することによって、導波管を形成するためのいくつかの既存の手法によってもたらされるコルゲート特徴の寸法誤差を伴わずに、より長さの長い導波管を製造することができる。コルゲート特徴の寸法誤差を低減することによって、導波管は、電磁波(例えば、ミリ波)をより効率的に伝搬させることができ、それによって、改善された導波管がもたらされる。
【0030】
いくつかの実施形態では、マルチピースコルゲート導波管は、坑井の形成中にミリ波掘削で使用するように構成することができる。いくつかの実装形態では、コイルばね及び管の内面は、例えば導電性コーティングでコーティングすることができる。本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のいくつかの実装形態の伝送効率はまた、特定の伝送モードに関するコイルばねの幅、深さ、及びピッチ、などのコイルばねの特徴を寸法設定することによっても改善することができる。本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のいくつかの実装形態は、様々な伝送モードにおける電磁波の効率的な伝送を提供することができる。
【0031】
本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のいくつかの実装形態は、複数の個々の構成要素を組み立てることによって形成することができる。いくつかの実装形態では、個々の構成要素の各々は、単一の長いピースの管内にコルゲーション特徴を機械加工する既存の方法と比較して、より高い精度で形成することができる。構成要素を個々に形成することは、効率的かつ周波数依存の電磁波の伝送に必要な所望の特性を有するコルゲーション特徴が形成されることを確実にすることができる。また、固定長さの管を機械加工することと比較して、コイルばね及び管をより長い長さの範囲でともに組み立てることができるので、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のいくつかの実装形態の構成要素を個々に製造することは、作業及びメンテナンスコストを低減させることができる。
【0032】
いくつかの実装形態では、管内でコイルばねを容易に取り外して交換することができるので、修理及び交換コストを低減することができる。対照的に、既存の方法の場合は、長さの長い管を再機械加工するために特殊な機器及び長い停止時間が必要になり得るので、修理及び交換コストがより高くなり得る。加えて、管を複数回にわたって再機械加工することで、導波管の所望のコルゲーション特徴を再形成するための十分な材料が残らないことになり得る。
【0033】
図1は、例示的なマルチピースコルゲート導波管108を含むミリ波掘削(MMWD)システム100の例示的な一実施形態を示す図である。図1に示されるMMWDシステム100は、ジャイロトロン102に電力を供給する電力供給源106に電源ケーブル104を介して接続されたジャイロトロン102を含む。ジャイロトロン102によって出力された高出力ミリ波ビームは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管などの、導波管108によって誘導される。導波管108は、導波管湾曲部118と、窓120と、オフガスの排出及び圧力制御のための開口部128を有する導波管セクション126と、を含むことができる。導波管のセクションは、ボアホールを封止するのを補助するために、地面130の下にある。
【0034】
導波管108の伝送線路の一部として、反射電力がジャイロトロン102及び診断アクセス112のためのインターフェースに戻るのを防止するためのアイソレータ110が存在する。診断アクセスは、低電力導波管114によって診断電子部品及びデータ収集116に接続される。窓120には、窓の内側全体にわたって清浄なガス流を噴射して窓への堆積を防止するために、配管124によって窓に接続された加圧ガス供給ユニット122が存在する。第2の加圧ユニット136は、配管132によって導波管開口部128に接続されて、ボアホール148内の圧力を制御し、必要に応じてボアホールガスを導入及び除去するのを補助する。窓ガス噴射ユニット122は、ボアホール圧力ユニット136に対して僅かに高い圧力で動作させて、窓表面全体にわたるガス流を維持することができる。ボアホール加圧配管132内の分岐線路134は、圧力解放弁138に接続して、ガス分析監視ユニット140、それに続くガスフィルタ142、及び排気ダクト144を通して、揮発したボアホール材料及び窓ガスを大気146中に排出することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、排気ダクト144は、再使用するためにガスを加圧ユニット136に戻すことができる。
【0035】
ボアホール内の圧力は、溶融している表面下の材料の部分的な揮発によって、部分的又は全体的に上昇し得る。ボアホール148の端部の熱溶融フロント152は、ミリ波電力及びガス圧力の組み合わせ作用の下で、表面下の地層内に伝搬させて、セラミック(例えば、ガラス質)ボアホール壁150を残すことができる。この壁は、ミリ波ビームを熱フロント152に伝送するための誘電体導波管として作用することができる。
【0036】
図2は、ミリ波放射線を低損失で伝送するよう構成することができるマルチピースコルゲート導波管を含む例示的なボアホールの断面図を示す図である。図2は、Woskovらの「Millimeter-wave Drilling System」と題する米国特許第8,393,410号に記載されるMMWD及びMMWDシステムに対応するより詳細な図を提供する。環205、ガラス質/セラミック壁210及び透過ガラス215を備えたボアホール200は、ミリ波ビームの伝搬効率を向上させるために挿入された導波管アセンブリ220を有する。いくつかの実施形態では、導波管アセンブリは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を含むことができる。いくつかの実施形態では、複数の導波管アセンブリをボアホール内に挿入することができる。例えば、複数の導波管アセンブリは、坑井の表面下1km、5km、10km又はそれを超える距離まで、互いに積み重ねることができる。
【0037】
図2に示されるように、導波管アセンブリ220の直径は、ボアホール直径よりも小さくして、排気/抽出のための環状間隙225を作成することができる。ボアホールの熱溶融フロント235からのマルチピースコルゲート導波管220の前縁部のスタンドオフ距離230は、発射されたミリ波ビーム広がり240が、誘電体ボアホール200を誘導されたミリメートル波ビームで満たす245ことを可能にするのに十分遠い距離である。スタンドオフ距離230はまた、残存性のために導波管アセンブリ220の温度を十分に低く保つのにも十分遠い距離である。挿入された導波管アセンブリ220はまた、表面からの加圧ガス流250のための導管としても作用する。このガス流は、導波管を清浄に保ち、かつボアホールからの岩石物質の抽出/排除に寄与する。表面250からのガス流は、揮発したアウトガス性の岩石物質260と混合して255、凝縮岩石蒸気を環状空間225を通って地表まで運搬する。排出ガス流265は、揮発した岩石微粒子のサイズを制限し、それらを地表まで運搬するのに十分な大きさである。
【0038】
図3は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を形成するための方法の例示的な一実施形態を示すフローチャートである。305で、断面外形を含むワイヤを押し出し成形することができる。押し出し成形は、導波管の内面にコルゲート溝を機械加工、タッピング、又は別様に穿孔することができる従来の方法と比較して、ばり又は機械加工した材料が導波管内に残る可能性が低いので、ワイヤを押し出し成形又はロール成形してコイルばね(例えば、本明細書に記載される導波管のコルゲート特徴)を形成することは、製造された導波管の品質を有利に向上させることができる。ワイヤは、任意の標準的な金属材料又は非金属材料から作製することができる。いくつかの実施形態では、ワイヤは、銅ワイヤ、アルミニウムワイヤ、又は銅クロムジルコニウム合金ワイヤなどの、金属ワイヤ又は他の導電性材料を含むことができる。押し出し成形は、ワイヤの断面外形を形成することができる。断面外形は、図19図25に関して示され、記載されるように、基部部分と、基部部分から延在する突出部分と、を含むことができる。
【0039】
基部部分及び突出部分は、様々なジオメトリ及び寸法において形状設定することができる外形を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、突出部分の外形は、台形外形、円形外形、正方形外形、長方形外形、又は正弦波外形を含むことができる。いくつかの実施形態では、基部部分は、長方形外形又は湾曲外形を含むことができる。他の外形形状が可能である。
【0040】
突出部分は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を通して伝送される電磁波のモード及び/又は周波数に対応することができる幅及び深さを含むことができる。例えば、突出部分の幅及び深さは、HE11モード又は低い減衰を有する任意の他のモードのミリ波及びマイクロ波などの電磁波の最適な伝送に対応するように形成することができる。
【0041】
コルゲート導波管の突出部分の幅及び深さは、導波管を通して伝送される波の周波数に対して構成することができる。例えば、HE11モードの最適な伝送のために、コルゲーションの幅は、波長の1/6よりも短くすることができ、コルゲーションの深さは、ビームの波長の約4分の1とすることができる。他の伝搬モードの場合、コルゲーションは、異なる幾何学的特性をとることができる。
【0042】
310で、ワイヤを、外径及びコイルばねの長さに沿って配置された複数のコイル要素を有するコイルばねに成形することができる。いくつかの実施形態では、コイルばねは、ワイヤをコイルばねに成形するために、ワイヤをマンドレルなどの型の周りに巻き付けることによって成形することができる。このようにして、コイルばねの断面形状(例えば、コイルばねをコイルばねの長さに沿って延在する軸と平行な視点から見たときに観察される形状)及びコイルばねの各コイル要素の形状は、マンドレルの断面形状(例えば、マンドレルをマンドレルの長さに沿って延在する軸と平行な視点から見たときに観察される形状)に対応することができる。マンドレルの断面形状(したがって、コイル要素、複数のコイル要素、及びコイルばねの断面形状)は、例えば図18A図18Eに示される台形形状、円形形状、長方形形状、正方形形状、又は楕円形形状を含むことができる。他の形状が可能である。
【0043】
いくつかの実施形態では、コイルばねは、テーパマンドレルを使用して形成することができるテーパコイルばねとすることができる。いくつかの実施形態では、複数のコイル要素の、したがってコイルばねの断面形状は、複数のコイル要素及び/又はコイルばねの長さに沿って変化させることができる。いくつかの実施形態では、コイルばねは、コイルばねの長さに沿って複数の断面外形を含むことができる。
【0044】
コイルばねのコイル要素は、マンドレルの周りのワイヤの1回転に対応することができる。各コイル要素は、周囲と、直径と、を有することができる。各コイル要素の直径は、コイルばねの直径及びコイルばねを形成する複数のコイル要素に対応することができる。図17Aに関して示されるように、複数のコイル要素は、2つのコイルばねの中心の間に画定されたピッチを含むことができる。ピッチは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管を通して伝送される電磁波のモード及び/又は周波数に対応することができる。加えて、コイル要素は、突出部分を含むことができる。突出部分は、例えば、HE11モードでのミリ波の最適な伝送に対応する幅及び深さで形成することができる。突出部分の幅及び深さを示すコイル要素の外形は、図19図25に関して示され、記載される。
【0045】
いくつかの実施形態では、コイルばねは、圧縮ばね又は引張ばねとして形成することができる。コイル要素間の所望のピッチに応じて、引張ばね(例えば、図17Bに示されるような、コイル要素間により小さいピッチを有するコイルばね)の代わりに、圧縮ばね(例えば、図17Aに示されるような、コイル要素間により大きいピッチを有するコイルばね)を使用することが有利であり得る。いくつかの実施形態では、作業310に関して記載される様式で複数のコイルばねを形成することができる。いくつかの実施形態では、図17B及び図17Cに示されるように、コイルばねは、複数のコイルばねをともに連結又は接合することができるように、コイルばねの各端部に取り付け点を含むように形成することができる。例えば、取り付け点は、コイルばねの各端部に構成された半円形の取り付け点を含むことができる。あるコイルばねの一端の半円形取り付け点は、別の隣接するコイルばねの一端の半円形の取り付け点と結合することができる。
【0046】
315で、コイルばねを管に挿入することができる。管は、コイルばねに構造的剛性を提供することができ、気密又は液密(例えば、加圧)封じ込めを提供するように設計することができる。いくつかの実施形態では、管は、連続管、コイル管製品、又はパイプ管製品とすることができる。いくつかの実施形態では、管は、ガス注入器又はポンプ排出装置とすることができる。管は、コイルばねの外径よりも大きくすることができる内径を有することができる。管は、コイルが管内で沿って延在することができる長さを有することができる。図5図8図12図13、及び図14A図14Bに示されるように、コイルばねは、管に挿入されたときに、管内に複数のコルゲーション特徴を形成することができる。コルゲーション特徴は、コイルばね及び管が、HE11モードなどの様々な伝送モードで、そこを通して電磁波を効率的に伝送することを可能にすることができる。コルゲーション特徴は、管内のコイルばね及び複数のコイル要素の断面外形によって伝送効率が達成されるように、特定の断面外形及びピッチを有するワイヤを押し出し成形した結果として、更に画定することができる。いくつかの実施形態では、管は、金属又は非金属材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、管は、炭素鋼、ステンレス鋼、インコネル、チタン合金、モリブデン合金、タングステン合金、銅合金、アルミニウム合金、又は銅クロムジルコニウムから形成することができる。いくつかの実施形態では、複数のコイルばねを管に挿入することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、図5図8及び図12図13に示されるように、コイルばねが管に挿入されたときに、管の内面とコイルばねの外面との間に間隙を形成することができる。間隙は、管及びコイルばねを通した電磁波伝送中の熱膨張により、コイルばね材料の変形形態を可能にすることができる。間隙は、地表からボアホールの底部までガスが流れることを可能にし、一方で、コイルばねの内側及び外側のコルゲーションの冷却を可能にするが、これは、従来の導波管パイプでは達成することができない。管は、コイルばねを通して環境に漏出し得るあらゆる電磁波のための追加の障壁として作用することができる。いくつかの実施形態では、管の内面にチャネルを形成することができ、チャネルは、ガスが地表からボアホールの底部まで流れることを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、チャネルは、管の長さに沿って軸方向に延在することができる。
【0048】
図4は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の一部分をコーティングするための方法400の例示的な一実施形態を示すフローチャートである。本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の一部分をコーティング又は浸漬することで、伝送される電磁波の伝送効率を高めることができ、また、マルチピースコルゲート導波管内の熱的条件の管理を支援することができる。長い管内にコルゲート導波管特徴を形成するために穿孔又は機械加工された長い管の内面をコーティングする従来の方法と比較して、コイルばね及び管を別個に形成することができ、かつ別個にコーティングすることができるので、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の一部分のコーティングは、より容易に行うことができる。加えて、本明細書に記載されるより短い長さのコイルばねの使用もまた、管への挿入の前のコーティング材料の適用をより容易にすることができる。
【0049】
405で、ワイヤを導電性材料でコーティングすることができる。いくつかの実施形態では、ワイヤは、銅、銀、プラチナ、又は金、などの導電性材料でコーティングすることができる。コーティングの過程は、蒸着、化学的又は電気化学的コーティング、スプレー、回転、浸漬、フィルムの適用、などを含むことができる。いくつかの実施形態では、ワイヤは、誘電体材料でコーティングすることができる。
【0050】
410で、コイルばねを導電性材料でコーティングすることができる。いくつかの実施形態では、図17Bに示されるように、コイルばねの外径を導電性材料でコーティングすることができる。いくつかの実施形態では、コイルばねは、銅、銀、プラチナ、又は金、などの導電性材料でコーティングすることができる。いくつかの実施形態では、コイルばねは、誘電体材料でコーティングすることができる。コーティングの過程は、蒸着、化学的又は電気化学的コーティング、スプレー、回転、浸漬、フィルムの塗布、などを含むことができる。
【0051】
415で、管の内面を絶縁材料でコーティングすることができる。例えば、図8に示されるように、管の内面を誘電体材料でコーティングすることができる。絶縁材料は、断熱性とすることができ、また、管の内面とコイルばねの外面との間に使用して、坑井ボア環205内の熱をコイルばねから分離することができる。これは、地表からのパージガスが、管の内面との相互作用(環205を通って上昇する高温ガスとの接触)により冷却能力を失うことなく、ボアホールの底部までコイルばねを冷却することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、絶縁材料は、ガラス繊維、連続気泡発泡体、独立気泡発泡体、ポリスチレン、セラミック繊維、炭素複合体、シリカ繊維、ロックウール、などを含むことができる。
【0052】
マルチピースコルゲート導波管は、掘削作業に関して本明細書に記載されているが、本明細書のマルチピースコルゲート導波管の実施形態は、電磁波を伝送するための様々な他の構成において展開することができる。掘削作業は、MCGを地中に挿入し、おそらくはMCGの中又は周りにガスを流すことが必要であるが、本明細書に記載されるMCGの実施形態の他の用途は、MCGの地上の固定配置を使用して実行することができる。例えば、原子力エネルギー又は音伝送用途では、MCGは、地上表面に構成して、電磁波が伝送される標的に対して位置決めすることができる。
【0053】
図5は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管500の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管(MCG)のいくつかの実装形態は、図3及び図4に関して記載される方法300及び400に従って形成することができる。本明細書に記載される例示的なMCGは、図1に関して記載されるシステム100内で動作するように、及び図2に関して記載されるボアホール200を展開するように構成することができる。
【0054】
図5に示されるように、MCG500は、坑井又は他の表面下の掘削作業が実行されている表面510のボアホール505内に展開することができる。MCG500は、RF波などの電磁エネルギー515をボアホール505に搬送することができる。MCG500は、管520と、管520内に位置決めされたコイルばね525と、を含むことができる。管520は、内面と、外面と、対向する内面の間に画定された内径と、対向する外面の間に画定された外径と、第1の管の端部520と第2の管の端部520との間に画定された長さと、を含むことができる。いくつかの実施形態では、管の長さ520は、1メートルよりも長くすること、5メートルよりも長くすること、又は9メートルよりも長くすることができる。管が連続管、コイル管製品、又はパイプ管製品を含む実施形態では、管の長さ520は、10kmよりも長くすることができる。ボアホールを形成するときには、坑井を形成するのに必要な十分な深さに到達するように、数十本~数百本の管520を展開することができる。
【0055】
コイルばね525は、管520の長さに沿って配置された複数のコイル要素530を含むことができ、また、導波管を形成することができる。複数のコイル要素530は、2つ以上のコイル要素535を含むことができる。コイルばね525は、管520の内面と接する外面と、コイルばね525の対向する外面の間に画定された外径と、を含むことができる。コイルばね525の外径は、管520の内径よりも小さくすることができる。
【0056】
図5に示されるように、コイルばね525の外面と管520の内面との間に間隙540を画定することができる。この間隙は、MCG500を通した電磁波の伝送中にコイルばね525が熱膨張した結果として、コイルばね525が管520内で膨張することを可能にすることができる。間隙540はまた、ガスが地表からボアホールの底部へと通ることも可能にすることができる。追加的に、管520の外面とボアホール505の壁との間に第2の間隙545を画定することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、コイルばね525、並びにコイル要素535の各々の断面外形は、MCG500を通して電磁波を伝搬させるように寸法設定することができる。例えば、コイルばね525、及びコイル要素535の断面外形は、低い減衰を有するミリメートルの電磁波を伝搬させるように形成及び寸法設定することができる。コイルばね525、及びコイル要素535の断面外形は、1つ以上の伝送モードで電磁波を伝送するように寸法設定することができる。例えば、コイルばね525、及びコイル要素535の断面外形は、HE11モードでミリメートル電磁波を伝送するように寸法設定することができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、コイルばね525、及びコイル要素535の断面外形は、伝送される電磁波の波長及び/又は周波数に基づいて寸法設定することができる。
【0059】
図5に示されるように、コイルばね525は、螺旋溝550を形成することができる。いくつかの実装形態では、螺旋溝550は、コイルばね525の長さに沿ってコイルばね525の内面に連続的に延在することができる。螺旋溝550は、各コイル要素535の対向した突出部分によって形成することができる。いくつかの実施形態では、コイルばね525は、各コイル要素535の突出部分の間で測定される内径555を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径555は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径は200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の内径が可能である。いくつかの実施形態では、内径555は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、又は±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0060】
図6は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイルばねの外面に誘電体材料及び/又は断熱材料を含むマルチピースコルゲート導波管600の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図6に示されるように、MCG600は、管605と、コイルばね610と、コイルばね610の外面の誘電体材料615と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、誘電体材料は、ガラス、セラミック、磁器、及び大部分のプラスチックを含むことができる。誘電体材料615は、コーティングとしてコイルばね610の外径に適用することができ、又は誘電体材料615は、組み立てられたMCG600に付加される独立した構成要素であり得る。誘電体材料615は、管605をコイルばね610から電気的に絶縁して、それらの間の電気的短絡を防止することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、コイルばね610は、コイルばね610の各コイル要素の突出部分の間で測定される内径620を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径620は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径620は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0062】
図7は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の管とコイルばねとの間に絶縁層を含むマルチピースコルゲート導波管700の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図7に示されるように、MCG700は、管705と、コイルばね710と、絶縁層715と、を含むことができる。絶縁層715は、断熱性とすることができ、管705とコイルばね710との間に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、絶縁層は、ガラス繊維、連続/独立気泡発泡体、ポリスチレン、セラミック繊維、炭素複合体、シリカ繊維、ロックウール、などの絶縁材料から形成することができる。絶縁材料は、管705の内面とコイルばね710の外面との間に位置決めして、坑井ボア環205内の熱をコイルばね710から分離することができる。これは、地表からのパージガスが、管705の内面との相互作用(環205を通って上昇する高温ガスとの接触)により冷却能力を失うことなく、ボアホールの底部までコイルばね710を冷却することを可能にすることができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、コイルばね710は、コイルばね710の各コイル要素の突出部分の間で測定される内径720を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径720は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径720は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0064】
図8は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の管の内面に誘電体材料及び/又は断熱材料を含むマルチピースコルゲート導波管800の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図8に示されるように、MCG800は、管805と、コイルばね810と、管815の内面の誘電体材料815と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、誘電体材料及び/又は断熱材料は、ガラス繊維、連続/独立気泡発泡体、ポリスチレン、セラミック繊維、炭素複合体、シリカ繊維、ロックウール、などを含むことができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、コイルばね810は、コイルばね810の各コイル要素の突出部分の間で測定される内径820を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径820は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径820は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0066】
図9は、本明細書に記載される内管の内面に形成された螺旋溝を有する内管を含むマルチピースコルゲート導波管900の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図9に示されるように、MCG900は、外管905を含むことができる。外管905は、内面と、対向する内面の間に画定された内径と、第1の管の端部905と第2の管の端部905との間に画定された長さと、を含むことができる。MCG900はまた、内管910及び915などの1本以上の内管も含むことができる。各内管は、内面と、外面と、対向する外面の間に画定された外径と、内管910及び915の内面に形成された螺旋形状溝920と、を含むことができる。内管910及び915は、内管910及び915の外径が外管905の内径よりも小さい結果として、外管905内に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、例えば、複数の内管が外管905内に位置決めされる場合、ねじ接続を介して、一方の内管を第2の内管に溶接することを介して、又は一方の内管を第2の内管にボルト締めすることを介して、2本以上の内管910及び915を接合することができる。いくつかの実施形態では、内管910及び/又は915は、外管905の内面に形成された突出部を介して、外管905内に固定することができる。いくつかの実施形態では、内管910及び915は、内管910及び915の重なり部分を取り囲むことができる磁気連結具又はリテーナリングを介して接合することができる。いくつかの実施形態では、内管910及び915は、管形状に巻かれたストック材料の平らなシート板から形成することができる。そのような実施形態では、コルゲーション特徴は、ストック材料の平らなシートの表面に形成することができ、コルゲーション特徴は、螺旋コルゲーション、並びにストック材料の平らなシートの表面に山及び谷として形成される非螺旋コルゲーションを含むことができる。いくつかの実施形態では、内管910及び915は、付加製造法を介して形成することができる。
【0067】
螺旋形状溝920は、内管910及び915の長さに沿って延在することができる連続溝又は半連続溝として形成することができる。螺旋形状溝920は、MCG900を通して電磁波を伝送するように構成された導波管を形成することができる。例えば、螺旋形状溝920は、1つ以上の伝送モードでミリメートル電磁波を伝搬させるように構成することができる。いくつかの実施形態では、螺旋形状溝920は、HE11伝送モードでミリメートル電磁波を伝搬させるように構成することができるが、横電気モード(TE)若しくは横磁気モード(TM)、又はTEとTMの組み合わせなどの他の伝送モードでも、螺旋形状溝920を介して伝搬させることができる。
【0068】
図9に更に示されるように、いくつかの実施形態では、内管910及び915の外面と外管905の内面との間に間隙925を画定することができる。間隙925は、内管910及び915が、MCG900を通した電磁波伝送中の内管910及び915の熱膨張の結果として、管905内で膨張することを可能にすることができる。間隙925はまた、ガスが地表からボアホールの底部へと通ることも可能にすることができる。
【0069】
図9に更に示されるように、いくつかの実施形態では、螺旋形状溝920は、導電性材料930を含むことができる。導電性材料930は、螺旋溝920の表面に存在し得る。いくつかの実施形態では、内管910及び/又は915の内面は、導電性材料935を含むことができる。導電性材料は、銅、銀、プラチナ、又は金を含むことができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、MCG900は、各内管910及び915の突出部分の間で測定される内径940を含むことができる。突出部分は、螺旋形状溝920によって形成することができる。いくつかの実施形態では、内径940は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径940は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0071】
図10は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の内管の外面に螺旋溝及び誘電体材料を有する内管を含むマルチピースコルゲート導波管1000の例示的な一実施形態を示す図である。図10に示されるように、MCG1000は、外管1005と、内管1010と、を含むことができる。図10に示される実施形態では、単一の内管1010が、外管1005の内側に構成されている。内管1010は、内管1010の内面に形成された螺旋形状溝1015を含む。螺旋形状溝1015は、内管1010の長さに沿って形成された連続溝とすることができ、また、導波管を形成することができる。MCG1000は、内管1010の外面に誘電体材料1020を含むことができる。誘電体材料1020は、ガラス、セラミック、磁器、又はプラスチックを含むことができ、また、コーティングとして内管1020の外径に適用することができ、又は誘電体材料1020は、MCG1000アセンブリに加えられる独立した構成要素とすることができる。誘電体材料1020は、外管1005を内管1010から電気的に絶縁することができ、また、それらの間の電気的短絡を防止することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、MCG1000は、内管1010の突出部分の間で測定される内径1025を含むことができる。突出部分は、螺旋形状溝1015によって形成することができる。いくつかの実施形態では、内径1025は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1025は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0073】
図11は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管の管とコイルばねとの間に螺旋溝及び絶縁層を有する内管を含むマルチピースコルゲート導波管1100の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図11に示されるように、MCG1100は、外管1105と、内管1110と、内管1110の内面に形成された螺旋形状溝1115と、を含むことができる。MCG1100はまた、絶縁層1120も含むことができる。絶縁層1120は、外管1105と内管1110との間に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、絶縁層1120は、ガラス繊維、連続気泡発泡体、独立気泡発泡体、ポリスチレン、セラミック繊維、炭素複合体、シリカ繊維、ロックウール、などの絶縁材料から形成することができる。絶縁材料1120は、外管1105の内面と内管1110の外面との間に位置決めして、坑井ボア環205内の熱を内管1110から分離することができる。これは、地表からのパージガスが、外管1105の内面との相互作用(環205を通って上昇する高温ガスとの接触)により冷却能力を失うことなく、ボアホールの底部まで内管1110を冷却することを可能にすることができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、MCG1100は、内管1110の突出部分の間で測定される内径1125を含むことができる。突出部分は、螺旋形状溝1115によって形成することができる。いくつかの実施形態では、内径1125は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1125は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0075】
図12は、本明細書に記載されるテーパ管及びテーパコイルばねを含むマルチピースコルゲート導波管1200の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図12に示されるように、MCG1200は、管1205と、及び管1205内のコイルばね1210と、を含むことができる。管1205は、テーパ管とすることができる。テーパ管1205は、MCG1200の第1の端部1215において管1205の対向面の間に画定される第1の直径と、MCG1200の第2の端部1220において管1205の対向面の間に画定される第2の直径と、を有することができる。したがって、管1205の直径は、第1の端部1215から第2の端部1220へと変化することができる。例えば、第1の端部1215における管1205の第1の直径は、第2の端部1220における管1205の第2の直径よりも小さくすることができる。図12に更に示されるように、コイルばね1210は、テーパコイルばねとすることができる。管1205と同様に、コイルばね1210は、第1の端部1215から第2の端部1220へと変化する直径を有することができる。テーパコイルばね1210は、図3に関して記載されるテーパマンドレルを使用して形成することができる。ツーピース設計は、テーパ管1205内にテーパコルゲーション特徴を作製する機械加工の難しさを有利に低減することができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、MCG1200は、MCG1200の第1の端部1215において内管1210の突出部分の間で測定される内径1225を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径1225は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1225は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0077】
いくつかの実施形態では、MCG1200は、MCG1200の第2の端部1230において内管1210の突出部分の間で測定される内径1230を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径1230は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1230は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0078】
図13は、本明細書に記載される曲管を含むマルチピースコルゲート導波管1300の例示的な一実施形態の断面図を示す図である。図13に示されるように、MCG1300は、管1305(明確にするために、内面だけを示す)と、管1305内のコイルばね1310と、を含むことができる。曲管1305は、大部分が垂直の又は大部分が水平のジオメトリではない様々なボアホール構成でMCG1300を展開することを可能にすることができる。例えば、MCG1300は、垂直ボアホール構成と水平ボアホール構成との間の移行時、又は同じくその逆の移行時に利用することができる。MCG1300は、そうしない場合には送信された電磁波の伝送効率を制限し得る、表面下の障害物又は地質学的形成物の周りに電磁波を操作又は操向するように展開することができる。いくつかの実施形態では、管1305は、管1305内に湾曲部を形成するように構成された複数の収縮可能なセグメントを含む、ベローズ管とすることができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、コイルばね1310は、コイルばね1310の各コイル要素の突出部分の間で測定される内径1315を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径1315は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1315は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0080】
図14A図14Bは、本明細書に記載される管及びコイルばねが延在することができるケーシングを含むマルチピースコルゲート導波管1400の例示的な実施形態の断面図を示す図である。MCG1400は、管1405と、管1405内のコイルばね1410と、ケーシング1415と、を含むことができる。図14Aに示されるように、MCG1400は、後退位置で示されている。管1405及びコイルばね1410は、ケーシング1415内に後退される。図14Bでは、MCG1400は、延在位置で示されている。図14Bでは、管1405及びコイルばね1410がケーシング1415内から延在している。このようにして、管1405及びコイルばね1410は、ケーシング1415内に入れ子状に後退すること、及びそこから延在することができる。コイルばね1410をケーシング1415及び管1505の長さに架からせることで、MCG1400がどのような位置又は屈曲角度にあるかにかかわらず、ミリ波を封じ込めることができる。また、ばね1405がワンピースであるので、ケーシング1415の内径と管1405の内径との間にはいかなる段差も存在しない。これは、急激な直径変化と関連付けられ得るミリ波の電力損失を無くすことができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、コイルばね1410は、コイルばね1410の各コイル要素の突出部分の間で測定される内径1420を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径1420は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1420は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0082】
図15は、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管で使用するためのコイル管製品を製造する例示的な一実施形態を示す図である。いくつかの実施形態では、マルチピースコルゲート導波管は、連続管、コイル管製品、又はパイプ管製品から形成することができる。連続管及びコイル管製品又はパイプ管製品は、長尺ストリップのシートメタルから形成することができる。金属の長尺ストリップは、リール上に構成することができる。金属のストリップは、金属のストリップの端部でともに溶接することができ、次いで、ローラを介して管を形成するように巻くことができる。次いで、溶接して管を閉じて、10kmを超える長さの管などの極めて長い連続長さの管を形成することができる。連続管、コイル管製品、又はパイプ管製品を含む実施形態では、管の長さは、10kmよりも長くすることができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、リッジ及び/又は溝などのコルゲーション特徴は、シートメタルのストリップに圧延加工又は打ち抜き加工することができる。このようにして、コイル管がシートメタルのストリップから形成されるときに、コルゲーション特徴がコイル管の内面に提供される。このようにして、第1の管は、第1の管の内面に予め構成されたコルゲーション特徴を含むように形成することができる。次いで、第1の管を第2の管に挿入して、本明細書の実施形態に記載されるマルチピースコルゲート導波管を形成することができる。
【0084】
図15に示されるように、ストック金属1505の長尺ストリップをローラ1510と接触させることができる。ローラ1510は、金属のストリップにコルゲーション特徴1515を形成することができる溝及びリッジを含むことができる。コルゲーション特徴1515は、形成される管の内面に対応することができる金属素材1505の表面に形成することができる。金属素材1505は、1つ以上の形状ローラ1520を通して搬送して、金属素材1505を管1525に変形させることができる。管1525は、金属素材1505の対向する縁部が互いに近接している、開口シームを有することができる。シームは、溶接装置1530を介して溶接して、コルゲーション特徴1515を含む完全閉鎖管又はパイプ1535を形成することができる。
【0085】
図16は、本明細書に記載されるコイル管製品を含むマルチピースコルゲート導波管を製造する例示的な一実施形態を示す図である。例えば、金属素材1605の長尺ストリップは、1つ以上の形状ローラ1610内で受容することができる。金属素材が形状ローラ1610によって形成されているときに、コイルばね1615又は以前に形成されたコイル管製品1615を金属素材1605の一部分に嵌入することができる。いくつかの実施形態では、コイル管製品1615は、図15に関して記載されるように形成することができる。嵌入された時点で、金属素材1605を完全に管に形成して、溶接して閉じることができる。結果として生じた管1620は、その中にコイルばね1615又はコイル管製品1615を含むことができ、本明細書に記載されるコルゲーション特徴を提供することができる。いくつかの実施形態では、管を完全に取り囲み、溶接して閉じる前に、コイルばね又はコイル管製品1605を嵌入することができる。いくつかの実施形態では、管を形成して、溶接して閉じるときに、コイルばね又はコイル管製品1615をコイル管に嵌入することができる。
【0086】
図17A図17Gは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管に含まれるコイルばねの例示的な実施形態を示す図である。図17A図17Gに示されるコイルばねは、本明細書の実施形態に記載されるコイルばねに対応することができ、圧縮ばね又は引張ばねとして構成されたコイルばねの実施形態を含むことができる。いくつかの実施形態では、圧縮コイルばねと引張コイルばねの組み合わせを、本明細書に記載される管内で使用することができる。
【0087】
図17Aに示されるように、長さ1705を有する圧縮コイルばねの一実施形態が示されている。コイルばねは、内径1710及び幅1715を含むことができる。いくつかの実施形態では、内径1710は、5.0mm~15.0mm、10.0mm~20.0mm、15.0mm~25.0mm、20.0mm~30.0mm、25.0mm~35.0mm、30.0mm~40.0mm、45.0mm~55.0mm、50.0mm~60.0mm、55.0mm~65.0mm、60.0mm~70.0mm、65.0mm~75.0mm、70.0mm~80.0mm、75.0mm~90.0mm、又は85.0mm~200.0mmの直径を含むことができる。いくつかの実施形態では、直径は、200.0mmよりも大きくすること、又は5.0mmよりも小さくすることができる。他の直径が可能である。いくつかの実施形態では、内径1710は、±0.075mm、±0.1mm、±0.125mm、±0.150mm、±0.175mm、±0.2mm、±0.225mm、又は±0.25mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0088】
いくつかの実施形態では、幅1715は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長よりも短くなるように寸法設定することができる。例えば、幅1715は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長よりも短くすることができる。いくつかの実施形態では、幅1715は、本明細書に記載されるMCGで伝送されるRF信号の周波数の1/3~1/4とすることができる。コイルの幅1715は、本明細書に記載されるMCG内に形成されたばねのピッチ及びコルゲーション特徴に対応することができる。
【0089】
コイルばねのコイル要素1720は、コイルばねの周囲に沿って測定したときにコイルばねの1回転(例えば、360度)として画定することができる。複数のコイル要素1720は、長さ1705を有するようにコイルばねを形成することができる。コイルばねは、2つ以上のコイル要素1720の間に空間1725を含むことができる。例えば、空間1725は、本明細書に記載されるMCGに注入される電磁波の周波数よりも広くすることができるが、注入された電磁波の少なくとも周波数の1/10まで空間1725が低減されて電磁波が漏出することを防止するように、ばねを圧縮するように構成することができる。いくつかの実施形態では、空間1715は、0.1~0.2mm、0.15~0.25mm、0.3~0.4mm、0.35~0.45mm、又は0.5~0.6mmとすることができる。いくつかの実施形態では、空間は、0.6mmよりも大きくすること、又は0.1mmよりも小さくすることができる。他の空間サイズを含むことができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、コイルばね及び複数のコイル要素1720は、コイル要素1720の間にピッチ1730を含むことができる。ピッチは、第1のコイル要素の中心点から、第1のコイル要素に隣接する第2のコイル要素の中心点まで測定することができる。いくつかの実施形態では、ピッチ1730は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ1730は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。例えば、ピッチは、0.3mm~7.0mmとすることができる。
【0091】
図17B図17Gは、本明細書に記載されるMCG実施形態とともに使用するためのコイルばねの追加の例示的な実施形態を示す。図17B図17Gに示されるコイルばねのいずれも及び全ては、図17Aに示され、記載されるコイルばねに関して記載される、コイルばね直径と、コイル要素幅と、コイル要素間のピッチと、コイル要素間の空間と、を有することができる。例えば、図17Bでは、引張ばねが示されている。引張ばねは、導電性材料などの材料1735でコーティングすることができる。ばねはまた、伝送効率を最適化することができる金、プラチナ、銅、又はアルミニウムなどの高伝導性金属材料でコーティングすることもできる。引張ばねは、第1の端部の第1の結合部分と、第2の端部の第2の結合部分と、を含むことができる。図17Cに示されるように、圧縮コイルばねが示されている。圧縮ばねは、第1の端部の第1の結合部分と、第2の端部と第2の結合部分と、を含むことができる。
【0092】
図17Dに示されるように、いくつかの実施形態では、コイルばねは、テーパコイルばねを含むことができる。テーパコイルばねは、コイルばねの長さに沿って変化する直径を含むことができる。図17Eに示されるように、いくつかの実施形態では、コイルばねは、複数のテーパ部分を含むことができる。図17Eに示される実施形態では、コイルばねは、上部テーパ部分と、下部テーパ部分と、を有し、上部テーパ部分と下部テーパ部分との間に非テーパ部分を有する。
【0093】
図17Fに示されるように、いくつかの実施形態では、コイルばねは、上部テーパ部分と下部テーパ部分との間の非テーパ部分よりも大きい直径を有するテーパ部分を含むことができる。図17Gに示されるように、いくつかの実施形態では、コイルばねは、コイルばねの長さに沿った2つ以上の場所においてコイル要素の間に複数のピッチ構成を含むことができる。例えば、コイルばねは、第1のピッチ1740と、第2のピッチ1750と、を含むことができる。第1のピッチ1740は、第2のピッチ1750よりも小さくすることができる。いくつかの実施形態では、第1のピッチは、第2のピッチよりも大きくすることができる。同様に、いくつかの実施形態では、コイルばねは、第1の複数のコイル要素間の第1の空間1745と、第2の複数のコイル要素間の第2の空間1755と、を有することができる。
【0094】
図18A図18Eは、本明細書に記載されるマルチピースガイドに含まれる複数のコイル要素の断面形状の例示的な実施形態を示す図である。本明細書に記載されるコイルばねに含まれる複数のコイル要素の断面形状は、図3の作業310に従って形成することができる。図18Aに示されるように、いくつかの実施形態では、複数のコイル要素は、長方形断面形状を含むことができる。図18Bに示されるように、いくつかの実施形態では、複数のコイル要素は、楕円断面形状を含むことができる。図18Cに示されるように、いくつかの実施形態では、複数のコイル要素は、長円形断面形状を含むことができる。図18Dに示されるように、いくつかの実施形態では、複数のコイル要素は、円形断面形状を含むことができる。図18Eに示されるように、いくつかの実施形態では、複数のコイル要素は、台形断面形状を含むことができる。いくつかの実施形態では、複数のコイル要素は、正方形形状、三角形形状、又は多角形形状を含むことができる。図18A図18Eに示される断面形状は、コイル要素の複数の断面形状の文脈で記載されているが、図18A図18Eに示される断面形状はまた、複数のコイル要素を形成するために使用されるマンドレルの断面形状に対応することもできる。
【0095】
図19A図25Bは、コイル要素の断面外形の様々な実施形態を示す。断面外形は、図3の作業305に記載されるように形成することができる。コイルばねを形成するワイヤ及びコイルばねのコイル要素は、図19A図25Bに示される断面外形を有するように押し出し成形することができる。様々な断面外形は、このようにして形成することができ、また、本明細書に記載される様々なMCGの実施形態で使用するように構成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、断面外形は、図19A図25Bに示される断面外形に加えて、三角形又は尖頭の断面外形を含むことができる。他の断面外形が可能である。
【0096】
図19Aは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の正方形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。図19Aに示されるように、コイル要素1900は、基部部分1905と、基部部分1905から延在する突出部分1925と、を含むことができる。基部部分1905は、高さ1910と、幅1915と、背面1920と、を含むことができる。基部部分1905は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面1920は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ1910は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0097】
図19Aに示されるように、コイル要素1900は、基部部分1905から延在する突出部分1925を含むことができる。突出部分1925は、図19Aに示されるような正方形状の外形を含むことができるが、他の外形形状を実装することができる。突出部分1925は、高さ1930と、幅1935と、オフセット1940と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、高さ1930は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、1.0mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ1930は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0098】
いくつかの実施形態では、幅1935は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅1935は、±0.050mm、±0.060mm、±0.070mm、±0.080mm、又は±0.090mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0099】
いくつかの実施形態では、オフセット1940は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット1940は、±0.050mm、±0.060mm、±0.070mm、±0.080mm、又は±0.090mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0100】
図19Bは、本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の正方形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。図19Bに示されるように、複数のコイル要素1945は、各コイル要素(例えば、コイル要素1900A~1900C)が図19Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素1945は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分1925の間に空間1950を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間1950は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/4になるように寸法設定することができる。例えば、空間1950は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図19Bに更に示されるように、複数のコイル要素1945は、ピッチ1955を含むことができる。ピッチ1955は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ1955は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。
【0101】
図20Aは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の台形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。図20Aに示されるように、コイル要素2000は、基部部分2005と、基部部分2005から延在する突出部分2025と、を含むことができる。基部部分2005は、高さ2010と、幅2015と、背面2020と、を含むことができる。基部部分2005は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面2020は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ2010は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0102】
図20Aに示されるように、コイル要素2000は、基部部分2005から延在する突出部分2025を含むことができる。突出部分2025は、図20Aに示されるような台形形状の外形を含むことができるが、他の外形形状を実装することができる。突出部分2025は、高さ2030と、幅2035と、オフセット2040と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、高さ2030は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、1.0mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ2030は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0103】
いくつかの実施形態では、幅2035は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅2035は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0104】
いくつかの実施形態では、オフセット2040は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2040は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0105】
いくつかの実施形態では、突出部分2025は、突出部分2025が延在する基部部分2005の表面に対して形成される角度2060を含むことができる。いくつかの実施形態では、角度2060は、0~3.0度、1.5~5.0度、4.0~6.0度、5.5~7.0度、6.0~8.0度、7.5~9.0度、8.0~10.0度、9.0~12.0度、11.0~13.0度、又は12.0~15.0度とすることができるが、他の角度が可能である。いくつかの実施形態では、角度は、15度よりも大きくすることができる。他の角度が可能である。
【0106】
図20Bは、本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の台形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。図20Bに示されるように、複数のコイル要素2045は、各コイル要素(例えば、コイル要素2000A~2000C)が図20Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素2045は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分2025の間に空間2050を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間2050は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/6であるように寸法設定することができる。例えば、空間2050は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図20Bに更に示されるように、複数のコイル要素2045は、ピッチ2055を含むことができる。ピッチ2055は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ2055は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。
【0107】
図21Aは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の台形断面外形の別の例示的な実施形態を示す図である。図21Aに示されるように、コイル要素2100は、基部部分2105と、基部部分2105から延在する突出部分2125と、を含むことができる。基部部分2105は、高さ2110と、幅2115と、背面2120と、を含むことができる。基部部分2105は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面2120は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ2110は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0108】
図21Aに示されるように、コイル要素2100は、基部部分2105から延在する突出部分2125を含むことができる。突出部分2125は、図21Aに示されるような台形形状の外形を含むことができるが、他の外形形状を実装することができる。突出部分2125は、高さ2130と、オフセット2135と、幅2140と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセット2135は、突出部分2125の両側で同じ又は異なるものとすることができる。いくつかの実施形態では、高さ2130は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、1.0mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ2130は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0109】
いくつかの実施形態では、オフセット2135は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2135は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0110】
いくつかの実施形態では、幅2140は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅2140は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0111】
いくつかの実施形態では、突出部分2125は、突出部分2125が延在する基部部分2105の表面に対して形成される角度2160を含むことができる。いくつかの実施形態では、角度2160は、0~3.0度、1.5~5.0度、4.0~6.0度、5.5~7.0度、6.0~8.0度、7.5~9.0度、8.0~10.0度、9.0~12.0度、11.0~13.0度、又は12.0~15.0度とすることができるが、他の角度が可能である。いくつかの実施形態では、角度は、15度よりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では、角度2160は、突出部分2125の両側で同一とすることができる。いくつかの実施形態では、突出部分2125の片側の角度2160は、突出部分2125の反対側の角度2160とは異なり得る。
【0112】
図21Bは、本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の台形断面外形を含む複数のコイル要素の別の例示的な実施形態を示す図である。図21Bに示されるように、複数のコイル要素2145は、各コイル要素(例えば、コイル要素2100A~2100C)が図21Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素2145は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分2125の間に空間2150を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間2150は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/6になるように寸法設定することができる。例えば、空間2150は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図21Bに更に示されるように、複数のコイル要素2145は、ピッチ2155を含むことができる。ピッチ2155は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ2155は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。
【0113】
図22Aは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の長方形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。図22Aに示されるように、コイル要素2200は、基部部分2205と、基部部分2205から延在する突出部分2225と、を含むことができる。基部部分2205は、高さ2210と、幅2215と、背面2220と、を含むことができる。基部部分2205は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面2220は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ2210は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0114】
図22Aに示されるように、コイル要素2200は、基部部分2205から延在する突出部分2225を含むことができる。突出部分2225は、図22Aに示されるような長方形状の外形を含むことができるが、他の外形形状を実装することができる。突出部分2225は、高さ2230と、オフセット2235と、幅2240と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセット2235は、突出部分2225の両側で同じ又は異なるものとすることができる。
【0115】
いくつかの実施形態では、高さ2230は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmよりも大きくすること又は小さくすることができるが、他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ2230は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0116】
いくつかの実施形態では、オフセット2235は、0.05mm~0.1mm、0.075mm~0.15mm、0.1mm~0.15mm、0.125mm~0.175mm、0.15mm~0.2mm、0.175~0.25mm、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2235は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2235は、突出部分2225の両側で同一とすることができる。いくつかの実施形態では、突出部分2225の片側のオフセット2235は、突出部分2225の反対側のオフセット2235とは異なり得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、幅2240は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅2240は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0118】
図22Bは、本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の長方形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。図22Bに示されるように、複数のコイル要素2245は、各コイル要素(例えば、コイル要素2200A~2200C)が図22Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素2245は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分2225の間に空間2250を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間2250は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/6になるように寸法設定することができる。例えば、空間2250は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図22Bに更に示されるように、複数のコイル要素2245は、ピッチ2255を含むことができる。ピッチ2255は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ2255は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。
【0119】
図23Aは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の円形断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。図23Aに示されるように、コイル要素2300は、基部部分2305と、基部部分2305から延在する突出部分2325と、を含むことができる。基部部分2305は、高さ2310と、幅2315と、背面2320と、を含むことができる。基部部分2305は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面2320は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ2310は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0120】
図23Aに示されるように、コイル要素2300は、基部部分2305から延在する突出部分2325を含むことができる。突出部分2325は、図23Aに示されるような円形形状の外形を含むことができるが、他の外形形状を実装することができる。突出部分2325は、高さ2330と、オフセット2335と、幅2340と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセット2335は、突出部分2325の両側で同じ又は異なるものとすることができる。
【0121】
いくつかの実施形態では、高さ2330は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、1.0mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ2330は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0122】
いくつかの実施形態では、オフセット2335は、0.05mm~0.1mm、0.075mm~0.15mm、0.1mm~0.15mm、0.125mm~0.175mm、0.15mm~0.2mm、0.175~0.25mm、0.2mm~0.4mm、0.3~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2335は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2335は、突出部分2325の両側で同一とすることができる。いくつかの実施形態では、突出部分2325の片側のオフセット2335は、突出部分2325の反対側のオフセット2335とは異なり得る。
【0123】
いくつかの実施形態では、幅2340は、0.2~0.4mm、0.3~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅2340は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0124】
図23Bは、本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の円形断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。図23Bに示されるように、複数のコイル要素2345は、各コイル要素(例えば、コイル要素2300A~2300C)が図23Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素2345は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分2325の間に空間2350を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間2350は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/6になるように寸法設定することができる。例えば、空間2350は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図23Bに更に示されるように、複数のコイル要素2345は、ピッチ2355を含むことができる。ピッチ2355は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ2355は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。
【0125】
図24Aは、本明細書に記載されるマルチピースコルゲート導波管のコイル要素の突出部分の正弦波断面外形の例示的な一実施形態を示す図である。図24Aに示されるように、コイル要素2400は、基部部分2405と、基部部分2405から延在する突出部分2425と、を含むことができる。基部部分2405は、高さ2410と、幅2415と、背面2420と、を含むことができる。基部部分2405は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面2420は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ2410は、0.2~0.4mm、0.3~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0126】
図24Aに示されるように、コイル要素2400は、基部部分2405から延在する突出部分2425を含むことができる。突出部分2425は、図24Aに示される対称形状の正弦波外形を含むことができるが、他の形状の正弦波外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、突出部分2425は、三角形形状の外形などの角度外形を有することができる。いくつかの実施形態では、複数の突出部分2425は、基部部分から延在することができ、各突出部分は、同じ又は異なる外形形状を有することができる。突出部分2425は、高さ2430と、オフセット2435と、幅2440と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、突出部分2425は、2つのオフセット2435の間に配置することができる。
【0127】
いくつかの実施形態では、高さ2430は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、1.0mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ2430は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0128】
いくつかの実施形態では、オフセット2435は、0.05mm~0.1mm、0.075mm~0.15mm、0.1mm~0.15mm、0.125mm~0.175mm、0.15mm~0.2mm、0.175~0.25mm、0.2mm~0.4mm、0.3~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2435は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2435は、突出部分2425の両側で同一とすることができる。いくつかの実施形態では、突出部分2425の片側のオフセット2435は、突出部分2425の反対側のオフセット2435とは異なり得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、幅2440は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅2440は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0130】
図24Bは、本明細書に記載される各コイル要素が突出部分の正弦波断面外形を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。図24Bに示されるように、複数のコイル要素2445は、各コイル要素(例えば、コイル要素2400A~2400C)が図24Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素2445は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分2425の間に空間2450を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間2450は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/6になるように寸法設定することができる。例えば、空間2450は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図24Bに更に示されるように、複数のコイル要素2445は、ピッチ2455を含むことができる。ピッチ2455は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ2455は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。
【0131】
図25Aは、本明細書に記載される複数の断面外形を含むコイル要素の突出部分の例示的な一実施形態を示す図である。図25Aに示されるように、コイル要素2500は、基部部分2505と、基部部分2505から延在する突出部分2525と、を含むことができる。基部部分2505は、高さ2510と、幅2515と、背面2520と、を含むことができる。基部部分2505は、長方形状の外形で示されているが、追加の基部部分の外形形状を実装することができる。同様に、背面2520は、平坦形状の背面として示されているが、追加の背面形状又は外形を実装することができる。いくつかの実施形態では、高さ2510及び/又は背面2520は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~1.0mm、2.0mm~5.0mm、4mm~8mm、6mm~10mm、又は12mm~15mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、15mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。
【0132】
図25Aに示されるように、コイル要素2500は、基部部分2505から延在する複数の突出部分2525を含むことができる。突出部分2525は各々が、図25Aに示されるような長方形状の外形を含むことができるが、他の外形形状を実装することができる。いくつかの実施形態では、複数の突出部分2525の各々は、図25Aに示されるものと同じ形状の外形を含むことができる。いくつかの実施形態では、突出部分2525のうちの1つ以上は、他の突出部分2525の外形形状とは異なって形状設定された外形を含むことができる。突出部分2525は、高さ2530と、幅2535と、オフセット2540と、組み合わせた突出部分幅2545と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、高2530は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmの高さを含むことができる。いくつかの実施形態では、高さは、1.0mmよりも高くすること、又は0.2mmよりも低くすることができる。他の高さが可能である。いくつかの実施形態では、高さ2530は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。いくつかの実施形態では、高さ2530は、隣接する又は隣接しない突出部分2525と同じ又は異なるものであり得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、幅2535は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、又は0.8mm~1.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の幅が可能である。いくつかの実施形態では、幅2535は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。いくつかの実施形態では、幅2535は、隣接する、又は隣接しない突出部分2525と同じ又は異なるものであり得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、オフセット2540は、0.05~0.1mm、0.075~0.15mm、0.1mm~0.15mm、0.125mm~0.175mm、0.15mm~0.2mm、0.175mm~0.25mm、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、又は0.6mm~1.0mmのオフセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、オフセットは、1.0mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他のオフセットが可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2540は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。いくつかの実施形態では、オフセット2540は、突出部分2525の両側で同一とすることができる。いくつかの実施形態では、突出部分2525の片側のオフセット2540は、突出部分2525の反対側上のオフセット2540とは異なり得る。いくつかの実施形態では、オフセット2540は、隣接しない突出部分2525に対して同じ又は異なるものであり得る。
【0135】
いくつかの実施形態では、組み合わせた突出部分の幅2545は、0.2mm~0.4mm、0.3mm~0.5mm、0.4mm~0.6mm、0.5mm~0.7mm、0.6mm~0.8mm、0.7mm~0.9、0.8mm~1.0mm、0.9mm~2.0mm、1.5mm~3.0mm、2.5mm~5.0mm、4.0mm~8.0mm、6.0mm~10.0mm、8.0mm~15.0mm、又は10.0mm~20.0mmの幅を含むことができる。いくつかの実施形態では、幅は、20mmよりも大きくすること、又は0.2mmよりも小さくすることができる。他の組み合わせた突出部分の幅が可能である。いくつかの実施形態では、組み合わせた突出部分の幅2545は、±0.010mm、±0.020mm、±0.030mm、±0.040mm、又は±0.050mm、などの許容範囲を含むことができるが、他の許容範囲が可能である。
【0136】
図25Bは、本明細書に記載される各コイル要素が複数の断面外形を有する突出部分を含む複数のコイル要素の例示的な一実施形態を示す図である。図25Bに示されるように、複数のコイル要素2550は、各コイル要素(例えば、コイル要素2500A~2500C)が図25Aに示されるコイル要素に関して記載されるものと同じ断面外形及び寸法を有するように形成することができる。複数のコイル要素2550は、隣接するコイル要素の隣接する突出部分2525の間に空間2555を含むことができる。いくつかの実施形態では、空間2555は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/6になるように寸法設定することができる。例えば、空間2555は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/6とすることができる。図25Bに更に示されるように、複数のコイル要素2550は、ピッチ2560を含むことができる。ピッチ2560は、本明細書に記載されるMCGを通して提供される電磁波の波長の1/3になるように寸法設定することができる。例えば、ピッチ2560は、坑井のボアホール内に注入されるミリメートル電磁波の波長の1/3とすることができる。他の寸法も実装することができる。コイル要素2550は、ボルトによって、又は当面の部品を利用して、本明細書に記載するMCGの外管の内側に軸方向に固定して、コイル要素を共に接続及び/又は本明細書に記載するMCGの外管に接続することができる。
【0137】
図26A図26Cは、本明細書に記載される2つの入れ子式コイルばねから形成されたマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態を示す図である。図26Aに示されるように、第1のコイルばね2605を第2のコイルばね2610の中へ回転させることによって第1のコイルばね2605を第2のコイルばね2610に挿入し、よって、図26Bに示される組み立てられたツーピースのコイルばね2615に示されるように、各コイルばねのコイル要素がともにねじ込まれた状態にすることができる。図26Cは、ツーピースのコイルばね2615の断面図を示す。
【0138】
図27は、図26Cのマルチピースコルゲート導波管の例示的な一実施形態を示す図である。図27に示されるように、図26Cの詳細Aは、2つのコイルばねをともに入れ子状にして、第1のコイルばね2605及び第2のコイルばね2610の直径及びピッチに対応するコルゲーション特徴の外形を作成することを図示するために示されている。第1のコイルばね2605は、第2のコイルばね2610の内径2710よりも大きい内径2705を有することができる。いくつかの実施形態では、第1のコイルばね2605は、誘電体又は強磁性材料などの第1の材料によってコーティングすることができる。第2のコイルばね2610は、導電性材料などの第2の材料によってコーティングすることができる。
【0139】
本主題のいくつかの実装形態は、電磁波の伝送とともに使用するのに適したマルチピースコルゲート導波管を提供することができる。例えば、本主題のいくつかの実装形態は、HE11モードなどの様々な伝送モードでミリメートル電磁波を使用して坑井のボアホールを掘削するのに適したコルゲート導波管の形成及び使用を可能にすることができる。本明細書に記載されるコルゲート導波管のマルチピース構成のいくつかの実装形態は、長さの長い管の中にコルゲーション特徴を機械加工する代わりに、管に挿入することができるコイルばねを介してコルゲート導波管特徴を提供することによって、そのような装置を製造する複雑さを低減することができる。結果として、本明細書に記載されるMCGのいくつかの実装形態は、機械加工した材料が導波管内に残って電磁透過率を低減し得る機械加工、タッピング、又は穿孔を介したコルゲート特徴の形成よりも高精度の公差で製造することができる。追加的に、長さの長い管にコルゲーション特徴を機械加工した後に長さの長い管を絶縁材料、誘電体材料、又は導電性材料でコーティング又はめっきする代わりに、製造中に絶縁材料、誘電体材料、又は導電性材料を個々の構成要素に適用することができるので、MCGの構成要素のコーティング又はめっきをより容易に実行することができる。
【0140】
本明細書に開示されるシステム、装置、及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解を提供するために、特定の例示的な実施形態が記載されている。これらの実施形態の1つ以上の実施例が添付図面に図示されている。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付図面に示されているシステム、装置、及び方法は、非限定的な例示的実施形態であること、及び本発明の範囲が特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。例示的な一実施形態に関連して例示又は記載される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせられ得る。そのような修正及び変更は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。更に、本開示では、実施形態の同様の名称の構成要素は、一般に同様の特徴を有し、したがって、特定の実施形態内では、各同様の名称の構成要素の各特徴は、必ずしも十分に詳述されていない。
【0141】
本明細書及び特許請求の範囲全体を通して本明細書で使用される近似言語は、関連する基本的な機能に変化をもたらすことなく、許容範囲で変化し得る任意の定量的表現を修飾するために適用され得る。したがって、「約」、「およそ」、及び「実質的に」などの用語によって修飾された値は、指定された正確な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの場合では、近似言語は、値を測定するための器具の精度に対応し得る。本明細書及び特許請求の範囲の全体を通じて、文脈又は言語が別途示さない限り、範囲の限定は、組み合わせられ得、及び/又は置き換えられ得、そのような範囲は、特定されて、そこに含まれる全ての下位範囲を含み得る。
【0142】
当業者は、上述した実施形態に基づいて本発明の更なる特徴及び利点を理解するであろう。したがって、本出願は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除いて、特に示され、記載されたものによって限定されるべきではない。本明細書に引用される全ての刊行物及び参考文献は、その全体が参照により明示的に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図17F
図17G
図18A
図18B
図18C
図18D
図18E
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23A
図23B
図24A
図24B
図25A
図25B
図26
図27
【国際調査報告】