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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20210101AFI20240621BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240621BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240621BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20240621BHJP
【FI】
G02B7/02 Z
G03B15/00 V
G03B30/00
G03B17/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500552
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 KR2022009892
(87)【国際公開番号】W WO2023282677
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0089797
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ハン サン ヨル
【テーマコード(参考)】
2H044
【Fターム(参考)】
2H044AJ04
2H044AJ06
(57)【要約】
カメラモジュールは、レンズバレルおよびレンズバレルの側面から突出するフランジ部を含むレンズモジュールと、前記レンズバレルの少なくとも一部を収容するホールを含む第1ボディーと、前記第1ボディーの下部に配置され、イメージセンサーを含む基板と、前記レンズモジュールと前記第1ボディーとの間に配置される接着剤を含み、前記フランジ部の下面には、前記接着剤の一部を収容する第1溝が配置され、前記フランジ部の下面と対面する前記第1ボディーの上面には前記接着剤の一部を収容する第2溝が配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズバレルおよびレンズバレルの側面から突出するフランジ部を含むレンズモジュールと、
前記レンズバレルの少なくとも一部を収容するホールを含む第1ボディーと、
前記第1ボディーの下部に配置され、イメージセンサーを含む基板と、
前記レンズモジュールと前記第1ボディーとの間に配置される接着剤と、を含み、
前記フランジ部の下面には、前記接着剤の一部を収容する第1溝が配置され、
前記フランジ部の下面と向き合う前記第1ボディーの上面には、前記接着剤の一部を収容する第2溝が配置される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第1溝は複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔して配置され、
前記第2溝は複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔して配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記複数の第2溝のうち少なくとも一つの第2溝は、他の第2溝と形状が異なる、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記複数の第2溝のうち相対的に内側に配置する第2溝の断面積は、相対的に外側に配置される第2溝の断面積より大きい、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記レンズバレルの側面には他領域より内側に陥没するように形成され、前記接着剤の一部を収容する接着剤収容溝が配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記接着剤収容溝は、前記第2溝と光軸方向に垂直な方向にオーバーラップされるように配置される、請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記レンズモジュールの側面と前記ホールの内面は、光軸方向に垂直な方向に離隔される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記接着剤は、少なくとも一部が前記ギャップに配置される、請求項7に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記接着剤の外側面は、前記フランジ部の側面と前記第1ボディーの上面を連結するように傾斜して配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記第1溝と前記第2溝は、光軸方向に垂直な方向に段差を有するように配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、超小型カメラモジュールが開発されており、超小型カメラモジュールは、スマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機などの小型電子製品に広く使用されている。
【0003】
自動車の普及に伴い、超小型カメラは小型電子製品だけでなく、車両にも多く使用されている。例えば、車両の保護または交通事故の客観的な資料のためのブラックボックスカメラ、車両後部の死角を運転者が画面を通してモニタリングできるようにし、車両の後進時に安全を確保できるようにする後方監視カメラ、車両の周辺をモニタリングできる周辺検知カメラなどが装備される。
【0004】
カメラは、レンズと、前記レンズを収容するレンズホルダーと、前記レンズに集められた被写体のイメージを電気信号に変換するイメージセンサーと、前記イメージセンサーが実装されるプリント回路基板が備えることができる。前記カメラの外形を構成するハウジングは、内部部品が水分を含む異質物から汚染されることを防止するために、全領域が密閉された構造で構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施例の目的は、構造改善によりレンズモジュールを堅固に固定させることができるため、光軸整列が容易で、最上の光学的特性を発揮できるカメラモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施例に係るカメラモジュールは、レンズバレルおよびレンズバレルの側面から突出するフランジ部を含むレンズモジュールと、前記レンズバレルの少なくとも一部を収容するホールを含む第1ボディーと、前記第1ボディーの下部に配置され、イメージセンサーを含む基板と、前記レンズモジュールと前記第1ボディーとの間に配置される接着剤を含み、前記フランジ部の下面には、前記接着剤の一部を収容する第1溝が配置され、前記フランジ部の下面と対面する前記第1ボディーの上面には、前記接着剤の一部を収容する第2溝が配置される。
【0007】
前記第1溝は、複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔して配置され、前記第2溝は複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔して配置することができる。
【0008】
前記複数の第2溝の少なくとも一つの第2溝は、他の第2溝と形状が異なることができる。
【0009】
前記複数の第2溝のうち相対的に内側に配置される第2溝の断面積は、相対的に外側に配置される第2溝の断面積より大きいことができる。
【0010】
前記レンズバレルの側面には、他領域より内側に陥没するように形成され、前記接着剤の一部を収容する接着剤収容溝が配置されることができる。
【0011】
前記接着剤収容溝は、前記第2溝と光軸方向に垂直な方向にオーバーラップされるように配置することができる。
【0012】
前記レンズモジュールの側面と前記ホールの内面は、光軸方向に垂直な方向に離隔することができる。
【0013】
前記接着剤は、少なくとも一部が前記ギャップに配置されることができる。
【0014】
前記接着剤の外側面は、前記フランジ部の側面と前記第1ボディーの上面を連結するように傾斜して配置することができる。
【0015】
前記第1溝と前記第2溝は、光軸方向に垂直な方向に段差を有するように配置することができる。
【発明の効果】
【0016】
本実施例により、第1溝および第2溝を介して接着剤の配置領域を相対的に広く確保することができるので、接着面積に比例した接着剤の接着強度を最大化することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例によるカメラモジュールの外観を図示した斜視図である。
図2】本発明の実施例によるカメラモジュールの断面図である。
図3】本発明の実施例によるカメラモジュールの分解斜視図である。
図4】本発明の第1実施例によるレンズモジュールと第1ボディーの結合構造を図示した図である。
図5】本発明の第1実施例によるレンズモジュールのフランジ部を拡大した図である。
図6】本発明の第2実施例によるレンズモジュールと第1ボディーの結合構造を図示した図である。
図7】本発明の第3実施例によるレンズモジュールと第1ボディーの結合構造を図示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0019】
ただし、本発明の技術思想は、説明されるいくつかの実施例に限定されるものではなく、異なる様々な形態で実施することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間でその構成要素のうちの一つ以上を選択的に結合または置換して使用することができる。
【0020】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術及び科学用語を含む)は、明らかに特別に定義されて記載されていない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味に解釈することができ、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができるだろう。
【0021】
また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0022】
本明細書において、単数形は、文言で特に言及されていない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載されている場合、A、B、Cで組み合わせられるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0023】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されるものではない。
【0024】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に「連結」、「結合」、または「接続」される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にある別の構成要素により「連結」、「結合」、または「接続」される場合も含むことができる。
【0025】
また、各構成要素の「上(の上)」または「下(の下)」に形成または配置されるものとして記載される場合、「上(の上)」または「下(の下)」は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(の上)」または「下(の下)」で表現される場合、一つの構成要素を基準として上方方向だけでなく、下方方向の意味も含むことができる。
【0026】
以下で使用する「光軸方向」は、レンズの光軸方向と定義する。一方、「光軸方向」は「上下方向」、「z軸方向」などと対応させることができる。
【0027】
以下、本発明について添付図面に基づいてより詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施例によるカメラモジュールの外観を図示した斜視図であり、図2は、本発明の実施例によるカメラモジュールの断面図であり、図3は、本発明の実施例によるカメラモジュールの分解斜視図であり、図4は、本発明の第1実施例によるレンズモジュールと第1ボディーの結合構造を図示した図面であり、図5は、本発明の第1実施例によるレンズモジュールのフランジ部を拡大した図面である。
【0029】
図1図5を参照すると、本発明の実施例によるカメラモジュール10は、車両用カメラモジュールであってもよい。カメラモジュール10は、車両に結合することができる。カメラモジュール10は、車両の前方カメラ、側方カメラ、後方カメラおよびブラックボックスのいずれか一つ以上に使用することができる。カメラモジュール10は、車両の前方に配置することができる。カメラモジュール10は、車両の後方に配置することができる。カメラモジュール10は、車両のウインドガラスに結合することができる。カメラモジュール10は、車両の前方または後方のウインドガラスに結合することができる。カメラモジュール10は、車両のサイドに配置することができる。カメラモジュール10は、被写体を撮影してディスプレイ(図示せず)に映像で出力することができる。
【0030】
カメラモジュール10は、第1ボディー100を含むことができる。第1ボディー100は、フロントボディー(front body)、上部ハウジング、第1ハウジングのいずれで名付けることができる。第1ボディー100は、ボディー部110を含むことができる。
【0031】
第1ボディー100は、バレル部120を含むことができる。第1ボディー100は、レンズモジュール500と結合することができる。第1ボディー100のボディー部110およびバレル部120は、一体で形成することができる。変形例において、ボディー部110およびバレル部120は、それぞれ別に形成することができる。
【0032】
ボディー部110は、バレル部120に結合することができる。ボディー部110は、バレル部120と一体で形成することができる。ボディー部110は、金属材質で形成することができる。ボディー部110は、後述する第2ボディー200の上に配置することができる。ボディー部110は、第2ボディー200に結合することができる。ボディー部110の下端は、第2ボディー200に固定することができる。ボディー部110は、第2ボディー200に接着部材800によって結合することができる。ボディー部110は、後述する基板300と結合することができる。
【0033】
ボディー部110は、下部が開口された四角形状で形成することができる。この時、ボディー部110のコーナーはラウンド状に形成することができる。ボディー部110は、上板111と、上板111から延びる第1側板112を含むことができる。上板111は、四角形状で形成することができる。上板111は、バレル部120の下端外周面から外側に延びることができる。第1側板112は、上板111の外側端から下に延びることができる。第1側板112は、複数で備えることができる。第1側板112は、4つの側板を含むことができる。第1側板112は、四角プレート形状で形成することができる。第1側板112は、第1-1側板と第1-2側板と、第1-1側板の反対側に配置される第1-3側板と、第1-2側板の反対側に配置される第1-4側板を含むことができる。第1側板112は、第1-1側板~第1-4側板の間にそれぞれ配置される第1~第4コーナーを含むことができる。第1~第4コーナーのそれぞれは、少なくとも一部でラウンド形状を含むことができる。
【0034】
ボディー部110の内側には他領域と区切られる空間部が形成することができる。空間部は、下部が開口され、上部がバレル部120およびレンズモジュール500の下面を通じてカバーすることができる。
【0035】
ボディー部110は、第1端領域170を含むことができる。第1端領域170は、空間部の外側に配置することができる。第1端領域170は、ボディー部110の下面を形成することができる。
【0036】
第1端領域170は、第1突出部172および第1結合溝174を含むことができる。ボディー部110の中央を基準に、第1突出部172の内側に第1結合溝174が配置されることができる。
【0037】
第1突出部172は、ボディー部110の下面から他領域より下方に突出するように形成することができる。第1突出部172の下端は、基板300の上面より下方に突出することができる。第1突出部172の下端は、第1結合溝174の底面より下側に配置することができる。
【0038】
第1結合溝174は、第1突出部172の内側に配置することができる。第1結合溝174は、第1突出部172の下端より上方に陥没するように形成することができる。第1結合溝174の底面は、第1突出部172の下端より上側に配置することができる。第1結合溝174の底面は、基板300の上面より上側に配置することができる。第1結合溝174の底面は、第1ボディー100の下面と定義することができる。
【0039】
第1ボディー100の下面のうち第1結合溝174の内側には、下方に突出し、基板300の上面に接触する接地部が配置することができる。
【0040】
第1ボディー100は、バレル部120を含むことができる。バレル部120は、レンズバレルであってもよい。バレル部120は、金属材質で形成することができる。バレル部120は、ボディー部110に配置することができる。バレル部120は、ボディー部110の上面から延びることができる。バレル部120は、ボディー部110と一体で形成することができる。変形例において、バレル部120は、ボディー部110に結合することができる。この場合、バレル部120は、ボディー部110に接着部材800によって固定することができる。バレル部120は、内部にレンズモジュール500を収容することができる。バレル部120は、ホール122を含むことができる。バレル部120のホール122にはレンズモジュール500が配置されることができる。バレル部120のホールの内周面は、レンズモジュール500の外周形状に対応する形状およびの大きさで形成することができる。
【0041】
カメラモジュール10は、レンズモジュール500を含むことができる。レンズモジュール500は、少なくとも一部がバレル部120に配置することができる。レンズモジュール500は、バレル部120に結合することができる。レンズモジュール500は、バレル部120のホール122に結合することができる。この場合、レンズモジュール500とバレル部120は、ねじ結合することができる。
【0042】
レンズモジュール500は、複数のレンズ510を含むことができる。複数のレンズ510は、バレル内に収容することができる。レンズモジュール500は、複数のレンズ510を収容するレンズバレル501を含むことができる。レンズバレル501内には、複数のレンズ510を収容するように空間が形成されることができる。複数のレンズ510は、レンズバレル501内の空間にねじ結合されるが、これを限定するものではなく、レンズ510とレンズバレル501の結合方式には制限がないことにする。
【0043】
レンズモジュール500は、後述するイメージセンサーとアライメント(alignment)されることができる。レンズモジュール500のイメージセンサーと光軸整列することができる。レンズモジュール500の光軸は、イメージセンサーの光軸と一致することができる。第1ボディー100は、レンズモジュール500とイメージセンサーとの間に配置される赤外線フィルター(IR filter、Infrared Ray filter)を含むことができる。
【0044】
レンズモジュール500の外面には外側に突出するフランジ部520が配置されることができる。フランジ部520は、レンズバレル501の外面から外側に突出することができる。フランジ部520は、リング(Ring)形状の断面を持つことができる。レンズモジュール500と第1ボディー100の結合時、フランジ部520は、バレル部120の上部に配置されることができる。
【0045】
フランジ部520の側面は、第1ボディー100の側面より内側に配置することができる。
【0046】
カメラモジュール10は、第2ボディー200を含むことができる。第2ボディー200は、リアボディー(rear body)、下部ハウジング、第2ハウジングのいずれで名付けることができる。第2ボディー200は、上部が開口された四角形状で形成することができる。第2ボディー200は、金属材質で形成することができる。第2ボディー200は、第1ボディー100の下に配置することができる。第2ボディー200は、第1ボディー100と結合することができる。第2ボディー200は、第1ボディー100との結合を通じて内部空間を形成することができる。第2ボディー200は、上面が開口される空間部202を含むことができる。
【0047】
第2ボディー200は、底板207を含むことができる。底板207は、第1ボディー100のボディー部110の上板111と対向することができる。底板207は、第1ボディー110のボディー部110の上板111と光軸方向に離隔することができる。底板207は、第1ボディー110のボディー部110の上板111と平行することができる。底板207は、四角形状で形成することができる。この時、底板207のコーナーは、少なくとも一部でラウンド形状を含むことができる。
【0048】
第2ボディー200は、第2側板208を含むことができる。第2側板208は、底板207から延びることができる。第2側板208は、底板207の外側端から延びることができる。第2側板208にはシールドカン(図示せず)が配置することができる。第2側板208の内面にはシールドカンが面接触することができる。第2側板208の上端は、第1ボディー100と結合することができる。第2側板208の外側面は、第1ボディー100の第1側板112の外側面と同一平面上に配置することができる。
【0049】
第2ボディー200は、コネクター引出部290を含むことができる。コネクター引出部290は、底板207に結合することができる。コネクター引出部290は、底板207のホール(図示せず)に配置することができる。コネクター引出部290は、底板207のホールを貫通することができる。コネクター引出部290は、内部にコネクター700が配置することができる。コネクター引出部290は、金属材質で形成することができる。
【0050】
第2ボディー200は、第2端領域270を含むことができる。第2端領域270は、空間部202の外側に配置することができる。第2端領域270は、第2側板208の上面に形成することができる。第2端領域270は、第2ボディー200の上面端を形成することができる。第2端領域270は、第1端領域170と光軸方向に対向するように配置することができる。
【0051】
第1ボディー100と第2ボディー200の結合時、第1端領域170と第2端領域270は、少なくとも一部が光軸方向に離隔するように配置することができる。第1ボディー100と第2ボディー200の結合時、第1端領域170と第2端領域270との間には接着剤が配置することができる。ここで、接着剤は、エポキシ(Epoxy)を含むことができる。
【0052】
第2端領域270は、第2突出部274および第2結合溝272を含むことができる。光軸方向を基準に、第1突出部172と第2結合溝272は対向するように配置され、第1結合溝174は第2突出部274と対向するように配置することができる。
【0053】
第2突出部274は、第2ボディー200の上面から上方に突出するように形成することができる。第2突出部274は、第2側板208の上面から上方に突出するように形成することができる。第2突出部274は、少なくとも一部が第1結合溝174の内側に配置することができる。光軸方向に垂直な方向を基準に、第2突出部274は、第1突出部172と少なくとも一部がオーバーラップされるように配置されることができる。第2突出部274の上端は、第2結合溝272の底面より上側に配置することができる。
【0054】
第2結合溝272は、第2突出部274の外側に配置することができる。第2結合溝272の底面は、第2突出部274の上面より下側に配置することができる。第2結合溝272には、第1突出部172が結合することができる。第2結合溝272の底面は、第1突出部172の下面に接触することができるが、これとは異なり、第2結合溝272の底面と第1突出部172の下面は光軸方向に離隔することができる。
【0055】
カメラモジュール10は、基板300を含むことができる。基板300は、プリント回路基板(printed circuit board)であってもよい。基板300は、第1ボディー100と第2ボディー200との間に配置することができる。基板300は、第1端領域170または第2端領域270と光軸方向に垂直な方向にオーバーラップされるように配置することができる。
【0056】
基板300の上面には、イメージセンサー(図示せず)が配置されることができる。基板300の下面には、コネクター700が結合することができる。基板300は、コネクター700と電気的に接続することができる。基板300の上面は、第1ボディー100の下面と接触することができ、基板300の下面は、第2ボディー200の上面と接触することができる。
【0057】
以下、レンズモジュール500と第1ボディー100の結合構造に対して説明する。図4および図5を参照すると、カメラモジュール10は、接着剤400を含むことができる。接着剤400は、第1ボディー100とレンズモジュール500を互いに結合させることができる。接着剤400は、第1ボディー100とレンズモジュール500との間に配置されることができる。第1ボディー100は、フランジ部520の下面、レンズバレル501の側面、バレル部120の上面、バレル部120の内面の少なくとも一つ以上に一部が接触することができる。
【0058】
接着剤400は、エポキシ(Epoxy)を含むことができ、硬化によってレンズモジュール500と第1ボディー100の結合状態を堅固に維持させることができる。
【0059】
フランジ部520は、少なくとも一部がバレル部120と光軸方向にオーバーラップされるように配置されることができる。フランジ部520の側面は、バレル部120の側面より光軸方向に垂直な方向で内側に配置することができる。レンズバレル501の側面は、バレル部120の内面と所定距離離隔することができる。レンズバレル501の側面とバレル部120の内面との間にはギャップ(g)が形成されることができる。フランジ部520の下面は、バレル部501の上面と光軸方向に所定距離離隔することができる。フランジ部520の下面とバレル部501の上面との間には接着剤400が配置することができる。
【0060】
レンズバレル501の側面のうちフランジ部520の下部には、他領域より内側に陥没する接着剤収容溝530が形成されることができる。接着剤収容溝530の底面は、レンズバレル501の側面他領域より内側に配置することができる。接着剤収容溝530は、バレル部120の上面と光軸方向に垂直な方向にオーバーラップされるように配置することができる。接着剤収容溝530は、レンズバレル501の円周方向に沿ってリング(Ring)形状の断面を持つことができる。
【0061】
接着剤400の配置領域を相対的に広く確保することができるように、フランジ部520の下面には、第1溝542が配置されることができる。第1溝542は、フランジ部520の下面のうち他領域より上方に陥没した形状を持つことができる。第1溝542は、複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔するように配置されることができる。複数の第1溝542は、フランジ部520の下面でパターンを形成することができる。
【0062】
第1溝542は、第1傾斜面543と第2傾斜面544を含むことができる。第1傾斜面543と第2傾斜面544によって、第1溝542は上方に行くほど断面積が狭くなる形状を持つことができる。第1傾斜面543と第2傾斜面544は、互いに鋭角の角度を形成し、それぞれの一端はフランジ部520の下面に配置され、それぞれの他端は、第1溝542の上部で連結されることができる。第1溝542の上端は、接着剤収容溝530の上端より上側に配置することができる。接着剤収容溝530の上端は、フランジ部520の下面と同一平面を形成するように配置することができる。
【0063】
接着剤400の配置領域を相対的に広く確保することができるように、第1ボディー100の上面、即ちバレル部120の上面には、第2溝124が配置されることができる。第2溝124は、バレル部120の上面のうち他領域より下方に陥没した形状を持つことができる。第2溝124は、少なくとも一部が第1溝542と光軸方向にオーバーラップされるように配置されることができる。第2溝124は、複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔するように配置されることができる。複数の第2溝124は、バレル部120の上面でパターンを形成することができる。複数の第2溝124の少なくとも一つ以上の第2溝124は、他の第2溝124と断面形状が互いに異なるように形成することができる。図4に示したように、相対的に内側に配置される第2溝124は、相対的に外側に配置される第2溝124より断面積が大きく形成することができる。
【0064】
第2溝124は、第3傾斜面125と第4傾斜面126を含むことができる。第3傾斜面125と第4傾斜面126によって、第2溝124は、下方に行くほど断面積が狭くなる形状を持つことができる。第3傾斜面125と第4傾斜面126は、互いに鋭角の角度を形成し、それぞれの一端は、バレル部120の上面に配置され、それぞれの他端は、第2溝124の下端で連結されることができる。第2溝125の上端は、接着剤収容溝530と光軸方向に垂直な方向にオーバーラップされるように配置することができる。接着剤収容溝530の下端は、バレル部120の上面より下側に配置することができる。
【0065】
接着剤400は、接着剤収容溝530、第1溝542を含んだフランジ部520の下面および第2溝124を含んだバレル部120の上面の間に配置され、レンズモジュール500と第1ボディー100を互いに結合させることができる。この時、接着剤400の外側面は、フランジ部520の側面とバレル部120の上面を連結するように形成され、接着剤400の外側面は、少なくとも一部が下方に行くほどレンズバレル501の側面との距離が遠くなるように傾斜して配置することができる。
【0066】
前記のような構造によれば、第1溝542および第2溝124を通じて接着剤400の配置領域を相対的に広く確保することができるので、接着面積に比例した接着剤400の接着強度を最大化することができる長所がある。
【0067】
以下、本発明の第2実施例によるカメラモジュールについて説明する。
【0068】
図6は、本発明の第2実施例によるレンズモジュールと第1ボディーの結合構造を示した図面である。
【0069】
本実施例では、他の部分については第1実施例と同一であり、但し第1溝と第2溝の形状に差がある。したがって、以下では本実施例の特徴的な部分についてのみ説明し、その他の部分については第1実施例に関する説明を援用する。
【0070】
図6を参照すると、本実施例に係るカメラモジュール10は、接着部材400の配置領域をより広く確保することができるように、第1溝1540と第2溝1100を含むことができる。
【0071】
第1溝1540は、フランジ部520の下面に形成することができる。第1溝1540は、フランジ部520の下面で他領域より上方に陥没するように形成することができる。第1溝1540は、上方に行くほど断面積が増加する形状を持つことができる。これにより、第1溝1540の内面には傾斜面1544が形成されることができる。
【0072】
第2溝1100は、バレル部120の上面に形成することができる。第2溝1100は、バレル部120の上面で他領域より下方に陥没するように形成することができる。第2溝1100は、下方に行くほど断面積が増加する形状を持つことができる。これにより、第2溝1100の内面には傾斜面1112が形成されることができる。
【0073】
第1溝1540と第2溝1100は、断面形状が互いに対応するように形成することができる。
【0074】
第1溝1540と第2溝1100は、少なくとも一部が光軸方向にオーバーラップされるように配置されることができ、残りの一部が光軸方向にオーバーラップされないように配置されることができる。これにより、第1溝1540と第2溝1100は、光軸方向に垂直な方向に互いに段差を有するように配置されることができる。
【0075】
図7は、本発明の第3実施例によるレンズモジュールと第1ボディーとの結合構造を図示した図面である。
【0076】
本実施例では他の部分については第1実施例と同一であり、但し第1溝と第2溝の形状に差がある。したがって、以下では本実施例の特徴的な部分についてのみ説明し、その他の部分については、第1実施例に関する説明を援用する。
【0077】
図7を参照すると、本実施例に係るカメラモジュール10は、接着部材400の配置領域をより広く確保することができるように、第1溝2540と第2溝2100を含むことができる。
【0078】
第1溝2540は、フランジ部520の下面に形成することができる。第1溝2540は、フランジ部520の下面で他領域より上方に陥没するように形成することができる。第1溝2540は、断面積が異なる複数の領域を持つことができる。第1溝2540は、第1断面積を有する第1領域2542と、第1断面積より小さな第2断面積を有する第2領域2544を含むことができる。第1領域2542は、第2領域2544の上部に配置することができる。第1溝2540の内面には内側に突出し、第2領域2544の内面を形成する第1段差2546が形成されることができる。
【0079】
第2溝2100は、バレル部120の上面に形成することができる。第2溝2100は、バレル部120の上面で他領域より下方に陥没するように形成することができる。第2溝2100は、断面積が異なる複数の領域を持つことができる。第2溝2100は、第1断面積を有する第3領域2120と、第1断面積より大きい第2断面積を有する第4領域2110を含むことができる。第3領域2120は、第4領域2110の上部に配置することができる。第2溝2100の内面には、内側に突出し、第3領域2120の内面を形成する第2段差2122が形成されることができる。
【0080】
第1溝2540と第2溝2100は、断面形状が互いに対応するように形成することができる。
【0081】
第1溝2540と第2溝2100は、少なくとも一部が光軸方向にオーバーラップされるように配置されることができ、残りの一部が光軸方向にオーバーラップされないように配置することができる。これにより、第1溝2540と第2溝2100は、光軸方向に垂直な方向に互いに段差を有するように配置することができる。
【0082】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術思想や本質的な特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施できることを理解できるであろう。したがって、前記で説明した実施例は、すべての点で例示的なものであり、限定的ではないと理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-03-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズバレルおよびレンズバレルの側面から突出するフランジ部を含むレンズモジュールと、
前記レンズバレルの少なくとも一部を収容するホールを含む第1ボディーと、
前記第1ボディーの下部に配置され、イメージセンサーを含む基板と、
前記レンズモジュールと前記第1ボディーとの間に配置される接着剤と、を含み、
前記フランジ部の下面には、前記接着剤の一部を収容する第1溝が配置され、
前記フランジ部の下面と向き合う前記第1ボディーの上面には、前記接着剤の一部を収容する第2溝が配置される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第1溝は複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔して配置され、
前記第2溝は複数で備えられ、光軸方向に垂直な方向に互いに離隔して配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記複数の第2溝のうち少なくとも一つの第2溝は、他の第2溝と形状が異なる、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記複数の第2溝のうち相対的に内側に配置する第2溝の断面積は、相対的に外側に配置される第2溝の断面積より大きい、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記レンズバレルの側面には他領域より内側に陥没するように形成され、前記接着剤の一部を収容する接着剤収容溝が配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記接着剤収容溝は、前記第2溝と光軸方向に垂直な方向にオーバーラップされるように配置される、請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記レンズモジュールの側面と前記ホールの内面との間には、光軸方向に垂直な方向に離隔されるギャップが形成される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記接着剤は、少なくとも一部が前記ギャップに配置される、請求項7に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記接着剤の外側面は、前記フランジ部の側面と前記第1ボディーの上面を連結するように傾斜して配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記第1溝と前記第2溝は、光軸方向に垂直な方向に段差を有するように配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【国際調査報告】