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▶ シュナイダー・エレクトリック・アジア・ピーティーイー・リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-01
(54)【発明の名称】無線送信装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/03 20060101AFI20240624BHJP
【FI】
H04B1/03 A
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023512404
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-02-20
(86)【国際出願番号】 SG2021050312
(87)【国際公開番号】W WO2022255934
(87)【国際公開日】2022-12-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522391796
【氏名又は名称】シュナイダー・エレクトリック・アジア・ピーティーイー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・アダム・ウィリアムズ
(72)【発明者】
【氏名】オーレリアン・アルベール・フランソワ・フラン
(72)【発明者】
【氏名】ジョーダン・シュー
(72)【発明者】
【氏名】カイジン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】バンジャマン・プレシ
(72)【発明者】
【氏名】キフェイ・ガオ
【テーマコード(参考)】
5K060
【Fターム(参考)】
5K060AA01
5K060CC04
5K060DD08
5K060MM00
(57)【要約】
発動デバイスに結合するための無線送信装置と、無線送信装置を製作する方法とが提供される。送信装置は、第1の上面を有する送信装置筐体と、送信装置筐体の第1の上面に位置する並進部材と、送信装置筐体の中に位置するカム部材であって、カム部材の固定点周りで回転するように配置され、並進部材に接触するための接触部品を備え、接触部品とカム部材の固定点との間で延びる部材本体をさらに備えるカム部材と、送信装置を動作させるための電力を発生させるために送信装置筐体の中に位置する発電機とを備え、並進部材は、カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時にカム部材の接触部品に接触するように配置され、カム部材は、接触部品が発電機を作動させるために発電機に向けて回転することができるように、固定点周りで回転するように配置され、回転は、並進部材とカム部材の接触部品との接触したとき起こる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発動デバイスに結合するための無線送信装置であって、
第1の上面を有する送信装置筐体と、
前記送信装置筐体の前記第1の上面に位置する並進部材と、
前記送信装置筐体の中に位置するカム部材であって、前記カム部材は、前記カム部材の固定点周りで回転するように配置され、前記並進部材に接触するための接触部品を備え、前記カム部材は、前記接触部品と前記カム部材の前記固定点との間で延びる部材本体をさらに備える、カム部材と、
前記送信装置を動作させるための電力を発生させるために前記送信装置筐体の中に位置する発電機と
を備え、
前記並進部材は、前記カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時に前記カム部材の前記接触部品に接触するように配置され、前記カム部材は、前記接触部品が前記発電機を作動させるために前記発電機に向けて回転することができるように、前記固定点周りで回転するように配置され、前記回転は、前記並進部材と前記カム部材の前記接触部品との接触したとき起こる、無線送信装置。
【請求項2】
前記カム部材の前記接触部品は、前記並進部材と接触するために前記並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、前記カム部材の前記突出端の遠位の踵部分とを備え、前記踵部分は、前記発電機の発生機構に向けて変位させられるように配置される、請求項1に記載の無線送信装置。
【請求項3】
前記接触部品が前記発電機に向けて回転すると、前記踵部分の増加していく表面積が、前記発電機の前記発生機構に接触して、前記発電機の前記発生機構を次第に変位させ、前記送信装置を動作させるための前記電力を発生させる、請求項2に記載の無線送信装置。
【請求項4】
前記筐体の少なくとも1つの側壁に配置される少なくとも1つの導電性部材であって、前記無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される少なくとも1つの導電性部材をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項5】
前記第1の上面と前記筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置される回路基板に配置される送信機構をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項6】
前記送信機構は、前記発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる、請求項5に記載の無線送信装置。
【請求項7】
前記第1の上面に配置され、前記第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合される第1の機械的連結部材をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項8】
前記筐体の裏端に配置され、前記無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合される第2の機械的連結部材をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項9】
無線送信装置を製作する方法であって、
第1の上面を有する送信装置筐体を提供するステップと、
前記送信装置筐体の前記第1の上面に並進部材を配置するステップと、
カム部材を前記送信装置筐体の中に配置するステップであって、前記カム部材は、前記カム部材の固定点周りで回転するように配置され、前記カム部材は、前記並進部材に接触するための接触部品を備え、前記カム部材は、前記接触部品と前記カム部材の前記固定点との間で延びる部材本体をさらに備える、ステップと、
前記送信装置を動作させるための電力を発生させるために前記送信装置筐体の中に発電機を配置するステップと、
前記カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時に前記カム部材の前記接触部品に接触するように、前記並進部材をさらに配置するステップと、
前記接触部品を前記発電機に向けて回転させて前記発電機を作動させるために、前記固定点周りで回転するように前記カム部材をさらに配置するステップであって、前記回転は、前記並進部材と前記カム部材の前記接触部品との接触したとき起こることができる、ステップと
を含む方法。
【請求項10】
前記カム部材の前記接触部品は、前記並進部材と接触するために前記並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、前記カム部材の前記突出端の遠位の踵部分とを備え、前記方法は、前記発電機の発生機構に向けて変位させるように前記踵部分を配置するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記接触部品が前記発電機に向けて回転すると、前記踵部分の増加していく表面積が、前記発電機の前記発生機構に接触して、前記発電機の前記発生機構を次第に変位させ、前記送信装置を動作させるための前記電力を発生させることができるように、前記カム部材を配置するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つの導電性部材を前記筐体の少なくとも1つの側壁に配置するステップであって、前記少なくとも1つの導電性部材は、前記無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される、ステップをさらに含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
送信機構を回路基板に配置するステップと、前記回路基板を、前記第1の上面と前記筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置するステップとをさらに含む、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記送信機構は、前記発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1の機械的連結部材を前記第1の上面に配置するステップと、前記第1の機械的連結部材を、前記第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合するステップとをさらに含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第2の機械的連結部材を前記筐体の裏端に配置するステップと、前記第2の機械的連結部材を、前記無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合するステップとをさらに含む、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、発動デバイスに結合するための無線送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の技術の下で、産業の背景においてデバイス/機械を制御するために、送信装置が、有線システムまたは無線システムのいずれかと共に機能して、デバイス/機械における受信装置へと通信信号を送信するために使用され得る。
【0003】
押しボタンなどの発動デバイスに結合された有線送信装置について、発動デバイスは、有線送信装置に配線/結合されたデバイス/機械の制御または発動を行うことしかできない。つまり、有線送信装置は、有線送信装置に配線/結合されていない他のデバイスの制御または発動を行うことができない。有線送信装置で生じる他の問題は、有線送信装置が、配線が実施された後に最初に決定された位置に固定されたままとしかできないことである。これは、産業ユニットのためにシステムもしくはネットワークを設定する初期の局面、またはその変更の局面の最中/後に、柔軟性のなさをもたらす可能性がある。
【0004】
そのため、特定の用途/システムについて、無線送信装置が提供される。このような無線送信装置のために、対応する受信装置に信号を送信するための送信装置の内側の送信機構に、電力が提供される必要がある。これは、1つだけの無線送信装置が1つの発動デバイスに接続または結合され得るように、大きいフォームファクタを有する無線送信装置をもたらす可能性がある。そのため、現在では、1つだけの発動デバイスが1つの無線送信装置と関連付けられ得ることが認識されている。これは、無線送信装置と関連付けられる受信装置、つまり、遠隔制御機能において限られている受信装置と通信するように、発動デバイスを制限してしまう。
【0005】
さらに、このような無線送信装置について、発動デバイスは送信装置と1対1の関係で製造される。つまり、各々の発動デバイスは、専用もしくは特定の無線送信装置だけと共に機能することができる、または、専用もしくは特定の無線送信装置だけと結合/連結することができる。これは、カスタマイズされた多くの様々な発動デバイスが様々な種類または型式の送信装置のために調達される必要があるため、コストの増加および物流の複雑さをもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、上記のことを鑑みて、上記の問題のうちの少なくとも1つに対処しようとする無線送信装置、および無線送信装置を製作する方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の態様によれば、発動デバイスに結合するための無線送信装置であって、第1の上面を有する送信装置筐体と、送信装置筐体の第1の上面に位置する並進部材と、送信装置筐体の中に位置し、カム部材の固定点周りで回転するように配置され、並進部材に接触するための接触部品を備えるカム部材であって、接触部品とカム部材の固定点との間で延びる部材本体をさらに備えるカム部材と、送信装置を動作させるための電力を発生させるために送信装置筐体の中に位置する発電機とを備え、並進部材は、カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時にカム部材の接触部品に接触するように配置され、カム部材は、接触部品が発電機を作動させるために発電機に向けて回転することができるように、固定点周りで回転するように配置され、回転は、並進部材とカム部材の接触部品との接触したとき起こる、無線送信装置が提供される。
【0008】
カム部材の接触部品は、並進部材と接触するために並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、カム部材の突出端の遠位の踵部分とを備えてもよく、踵部分は、発電機の発生機構に向けて変位させられるように配置される。
【0009】
接触部品が発電機に向けて回転すると、踵部分の増加していく表面積が、発電機の発生機構に接触して、発電機の発生機構を次第に変位させ、送信装置を動作させるための電力を発生させることができる。
【0010】
少なくとも1つの導電性部材が、筐体の少なくとも1つの側壁に配置でき、少なくとも1つの導電性部材は、無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される。
【0011】
送信機構が、第1の上面と筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置される回路基板に配置され得る。
【0012】
送信機構は、発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる。
【0013】
第1の機械的連結部材が第1の上面に配置でき、第1の機械的連結部材は、第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合される。
【0014】
第2の機械的連結部材が筐体の裏端に配置でき、第2の機械的連結部材は、無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合される。
【0015】
本開示の他の態様によれば、無線送信装置を製作する方法であって、第1の上面を有する送信装置筐体を提供するステップと、送信装置筐体の第1の上面に並進部材を配置するステップと、カム部材を送信装置筐体の中に配置するステップであって、カム部材は、カム部材の固定点周りで回転するように配置され、カム部材は、並進部材に接触するための接触部品を備え、カム部材は、接触部品とカム部材の固定点との間で延びる部材本体をさらに備える、ステップと、送信装置を動作させるための電力を発生させるために送信装置筐体の中に発電機を配置するステップと、カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時にカム部材の接触部品に接触するように、並進部材をさらに配置するステップと、接触部品を発電機に向けて回転させて発電機を作動させるために、固定点周りで回転するようにカム部材をさらに配置するステップであって、回転は、並進部材とカム部材の接触部品との接触したとき起こることができる、ステップとを含む方法が提供される。
【0016】
カム部材の接触部品は、並進部材と接触するために並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、カム部材の突出端の遠位の踵部分とを備えてもよく、方法は、発電機の発生機構に向けて変位させるように踵部分を配置するステップをさらに含み得る。
【0017】
方法は、接触部品が発電機に向けて回転すると、踵部分の増加していく表面積が、発電機の発生機構に接触して、発電機の発生機構を次第に変位させ、送信装置を動作させるための電力を発生させることができるように、カム部材を配置するステップをさらに含み得る。
【0018】
方法は、少なくとも1つの導電性部材を筐体の少なくとも1つの側壁に配置するステップであって、少なくとも1つの導電性部材は、無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される、ステップをさらに含み得る。
【0019】
方法は、送信機構を回路基板に配置するステップと、回路基板を、第1の上面と筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置するステップとをさらに含み得る。
【0020】
送信機構は、発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる。
【0021】
方法は、第1の機械的連結部材を第1の上面に配置するステップと、第1の機械的連結部材を、第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合するステップとをさらに含み得る。
【0022】
方法は、第2の機械的連結部材を筐体の裏端に配置するステップと、第2の機械的連結部材を、無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合するステップとをさらに含み得る。
【0023】
本開示の例示の実施形態は、図面と併せて、例だけを用いた以下の記載から、より良く理解され、当業者には容易に明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1A】例示の実施形態における無線送信装置の斜視図である。
図1B図1Aの無線送信装置の外部の例示の寸法を示す斜視図である。
図2A】例示の実施形態における無線送信装置の断面での側面図である。
図2B図2Aの無線送信装置の例示の寸法を示す断面での側面図である。
図2C】例示の実施形態における無線送信装置のカム部材の概略的な拡大での前面図である。
図3A】例示の実施形態における、最初の第1の位置での無線送信装置の様々な構成要素のそれぞれの位置を示すための概略図である。
図3B】例示の実施形態における、中間の第2の位置での無線送信装置の様々な構成要素のそれぞれの位置を示すための概略図である。
図3C】例示の実施形態における、最後の第3の位置での無線送信装置の様々な構成要素のそれぞれの位置を示すための概略図である。
図4A】例示の実施形態における、有線ブロックに搭載された無線送信装置の概略図である。
図4B】例示の実施形態における、有線ブロックに隣接して搭載された無線送信装置の概略図である。
図5】例示の実施形態における、無線送信装置を発動させる方法を示すための概略的な流れ図である。
図6】例示の実施形態における、無線送信装置を製作する方法を示すための概略的な流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1Aは、例示の実施形態における無線送信装置の斜視図である。図1Bは、図1Aの無線送信装置の外部の例示の寸法を示す斜視図である。
【0026】
図1Aに示されているような例示の実施形態において、無線送信装置100は、送信装置筐体102と、並進部材104と、カム部材(図示されていない)と、発電機(図示されていない)とを備える。無線送信装置100は導電性部材106を追加的に備え得る。
【0027】
送信装置筐体102は、第1の上面108と、第1の側壁110と、第2の側壁(図示されていない)と、第1の裏端112と、第2の裏端113とを備える。第1の側壁110は第2の側壁(図示されていない)の反対である。第1の裏端112は第2の裏端113の反対である。並進部材104は、送信装置筐体102の第1の上面108に位置する。並進部材104の露出されている部分は、送信装置筐体102の第1の上面108の上方に突出している。カム部材(図示されていない)は送信装置筐体102の中に位置する。発電機(図示されていない)は送信装置筐体102の中に位置する。例示の実施形態では、発電機は、無線送信装置100を動作させるための電力を発生させることができる。例示の実施形態では、第1の上面108の上方に突出している並進部材104の露出されている部分は、アクチュエータデバイスのアクチュエータによって接触されるように配置されている。例えば、このようなアクチュエータはプランジャとでき、発動デバイスは、プランジャを備える押しボタンまたは切り替えスイッチであり得る。
【0028】
無線送信装置100は、第1の上面108に配置された第1の機械的連結部材114、115をさらに備える。第1の機械的連結部材114、115は、外部発動デバイス(図示されていない)と機械的に係合または結合するように適合されている。第1の機械的連結部材114、115は、無線送信装置100を外部発動デバイスに搭載するために、それぞれ固定フックおよびスナップ留めクリップの形態となっているが、それらに限定されることはない。外部発動デバイスは、押しボタン、切り替えスイッチ、ジョイスティックなどであり得るが、それらに限定されることはない。押しボタン、切り替えスイッチ、ジョイスティックなどは、プラスチックまたは金属から作ることができるが、それらに限定されることはない。例えば、外部発動デバイスは、無線送信装置を発動させるためのプランジャを伴う有線送信装置であってもよい。このような状況では、有線送信装置は、無線送信装置を発動させるために、それ自体のプランジャをさらに発動させる他の発動デバイスによって発動させられてもよい。第1の機械的連結部材114、115は、第1の上面108に配置されるとき、無線送信装置100を容易に外部発動デバイスに搭載または外部発動デバイスから搭載解除させることができる。
【0029】
例示の実施形態において、無線送信装置100は、第1の裏端112に配置された第2の機械的連結部材116をさらに備え得る。他の第2の機械的連結部材117が送信装置筐体102の第2の裏端113に配置されることが、提供されてもよい。第2の機械的連結部材116、117は、第1の側壁110から反対の第2の側壁(図示されていない)へと延びる通路を形成する。第2の機械的連結部材116、117は、無線送信装置100に隣接して、つまり、送信装置筐体102の第1の側壁110および/または第2の側壁に隣接して配置される隣接外部デバイス(図示されていない)に機械的に結合するように適合されており、隣接外部デバイス(図示されていない)は、第2の機械的連結部材116、117と連結するための相補的な部材を備える。
【0030】
例示の実施形態では、それによって、無線送信装置100は導電性部材106を備え、導電性部材106は第1の側壁110に配置されている。ある例示の実施形態では、例えば符号106といった追加の導電性部材が、送信装置筐体102の第2の側壁(図示されていない)に配置されてもよい。このような例示の実施形態では、導電性部材106は、送信装置筐体102のそれぞれの側壁、つまり第1の側壁110および/または第2の側壁に露出されて設けられる。導電性部材106は、金メッキされた縁、1つもしくは複数の接触パッド、または1つもしくは複数のポゴピンの形態であるが、それらに限定されることはない。導電性部材106は、第1の側壁110および/または第2の側壁(図示されていない)において、無線送信装置100に隣接して配置される他のデバイスへの無線送信装置100の電気結合を可能にする。例えば、他のデバイスは、導電性部材106と協働するために、対応する導電性部材を備え得る。例として、導電性部材106は1つまたは複数の露出された接触パッドとでき、一方、他のデバイスは、接触パッドと協働するために、1つまたは複数のポゴピンを備え得る。例えば、他のデバイスは、外部電源を、電気結合を介して無線送信装置に提供させることができる。例えば、受信装置からの確認通信信号を無線送信装置に受信させるために、十分な電力が電気結合を介して提供され得る。例えば、無線送信装置は、電気結合を介して他のデバイスを制御することができる。
【0031】
図1Bでは、図1Aの無線送信装置100の外部の例示の寸法が示されている。寸法は、同じ分野における先行技術の無線送信装置への例示の実施形態の無線送信装置の小さいフォームファクタに、はっきり区別できる差異を提供するように示されている。第1の上面108から第2の下面(図示されていない)への送信装置筐体102の高さは、約23~24mmとして示されているが、それに限定されることはない。高さは、第1の上面108の上方に突出する並進部材104の露出された部分の約5mmである高さを考慮していない。
【0032】
第1の側壁110から反対の第2の側壁(図示されていない)への送信装置筐体102の幅は、約10mmとして示されているが、それに限定されることはない。第2の機械的連結部材116は、第1の側壁110から、送信装置筐体102の幅全体に沿って、反対の第2の側壁(図示されていない)へと延びている。
【0033】
第1の裏端112から反対の第2の裏端113への送信装置筐体102の長さは、約32mmとして示されているが、それに限定されることはない。長さは、例示の実施形態の第2の機械的連結部材116、117の最も遠くの先端を含んでいる。
【0034】
図2Aは、例示の実施形態における無線送信装置の断面での側面図である。図2Bは、図2Aの無線送信装置の例示の寸法を示す断面での側面図である。図2Cは、例示の実施形態における無線送信装置のカム部材の概略的な拡大での前面図である。
【0035】
例示の実施形態では、無線送信装置200は、図1Aおよび図1Bの無線送信装置100と実質的に同様である。無線送信装置200は、並進部材204と、カム部材220と、発電機230と、回路基板240とを備える。無線送信装置200は、外部発動デバイス(図示されていない)のアクチュエータを介して発動させられ得る。
【0036】
並進部材204は、無線送信装置200の送信装置筐体の第1の上面208に位置し、送信装置筐体へと延びている。カム部材220、発電機230、および回路基板240は送信装置筐体の中に位置する。並進部材204は、並進部材204の一端への機械力の印加時に、送信装置204の第1の上面208に対してカム部材220に向けて並進するように配置されている。機械力は、無線送信装置200の第1の機械的連結部材214、215と機械的に係合させられ得る外部発動デバイス(図示されていない)を介して、並進部材204の露出された部分/端に印加され得る。
【0037】
発電機230は、無線送信装置200を動作させるための電力を発生させるためにカム部材220と協働することができる発生機構を備える任意の形態および種類のものであり得る。例えば、無線送信装置200が送信機構(図示されていない)を用いて通信信号を受信装置へと送るのに十分である電力/エネルギーが発生させられ得る。例示の実施形態では、発電機230は、誘導の原理を用いてエネルギーを発生させる機械的な発電機である。発電機230は、バネ232の形態での発生機構を備える。発電機230は、バネ232に結合された磁石234と、電磁コイル236とをさらに備える。磁石234は、バネ232が圧縮されるときに並進部材204と同じ並進方向に移動可能である。磁石234は電磁コイル236に対して移動する。バネ232は、圧縮の最大点を越えるとき移動するために、磁石234を切り替える。磁石234の切り替え、および、電磁コイル236に対する磁石234の移動は、回路基板240への電流を発生させる。発生させられた電流は、回路基板240のマイクロコントローラをスイッチオンまたは電源オンとして、送信機構(図示されていない)を用いて通信信号を受信装置へと送信する。
【0038】
例示の実施形態では、回路基板240は、第1の上面208と送信装置筐体の反対の第2の下面との間で延びている鉛直配向で、無線送信装置200の高さに沿って配置されている。回路基板240は、電気回路、および通信信号の少なくとも1つの送信を制御するために使用される一体型通信モジュールを備える。回路基板240は、回路基板240に配置されたマイクロコントローラ、送信機構、および通信同調要素を備える。送信機構はアンテナを備える。送信機構は、発電機230によって電力が発生したとき、通信信号を受信装置に送信することができる。
【0039】
例示の実施形態では、カム部材220は、カムシステムの特性が無線送信装置200において使用されるように提供されている。つまり、カム部材の中心のずれた回転が、カム部材の変位を、受け入れ要素のより大きな増加していく変位へと変換する(バネ232との比較)。任意の形態のカム部材が使用可能であり得ることは、理解される。
【0040】
例示の実施形態では、カム部材220は、送信装置筐体において固定点222に固定されている。この例示の実施形態では、カム部材220の回転の点は、カム部材220の固定点222にある。つまり、カム部材220は、カム部材220の固定点222周りでの中心のずれた回転のために配置されている。
【0041】
図2Cを参照すると、例示の実施形態のカム部材220は、並進部材204に接触するための接触部品224を備える。カム部材220は部材本体221も備える。部材本体221は、接触部品224と固定点222との間で延びている。そのため、カム部材220の固定点222は、部材本体221によって接触部品224に接続されている。カム部材220は、固定点222周りで、部材本体221の中心からずれて回転するように適合されている。したがって、接触部品224は、カム部材220の固定点222から遠位の端にある。
【0042】
例示の実施形態では、接触部品224は突出端226と踵部分228とを備える。カム部材220は、突出端226が並進部材204に向けて角度付けられるように成形されている。踵部分228は突出端226の遠位である。踵部分228は、発電機230のバネ232の上方に配置されており、バネ232に向けて変位させられるように配置されている。
【0043】
接触部品224は、例えば並進部材204の一端への機械力の印加時に、突出端226を介してカム部材220の回転端において、並進部材204と接触することができ、踵部分228において発電機230のバネ232と接触することができる。カム部材220は、接触部品224が発電機230に向けて回転して発電機230を作動させることができるように、固定点222周りで回転することができ、このような回転は、並進部材204とカム部材220の接触部品224との接触したとき起こる。
【0044】
図2Bを参照すると、図2Aの無線送信装置200のいくつかの内部の例示の寸法が示されている。寸法は、同じ分野における先行技術の無線送信装置への例示の実施形態の無線送信装置の小さいフォームファクタに、はっきり区別できる差異を提供するように示されている。第1の上面208から第2の下面への送信装置筐体の高さは、約23.6mmとして示されているが、それに限定されることはない。送信装置筐体の第1の上面208を越えて上方に突出する並進部材204の露出された部分の高さは、約4.99mmとして示されているが、それに限定されることはない。非発動状態(つまり、並進部材204が外部発動デバイスによって移動させられていない)において、踵部分228の最も下の部分から送信装置筐体の第1の上面208までの距離は、約7.67mmとして示されているが、それに限定されることはない。非発動状態では、発電機230の最も下の部分から送信装置筐体の第1の上面208までの距離は、約20.74mmとして示されているが、それに限定されることはない。
【0045】
図3Aは、例示の実施形態における、最初の第1の位置での無線送信装置の様々な構成要素のそれぞれの位置を示すための概略図である。図3Bは、例示の実施形態における、中間の第2の位置での無線送信装置の様々な構成要素のそれぞれの位置を示すための概略図である。図3Cは、例示の実施形態における、最後の第3の位置での無線送信装置の様々な構成要素のそれぞれの位置を示すための概略図である。
【0046】
この例示の実施形態では、並進部材304はプランジャの形態であるが、並進部材304がそのようなものとして限定されないことは理解されるものである。
【0047】
例示の実施形態では、図3Aに示されているように、無線送信装置300の様々な構成要素は、無線送信装置300の並進部材304に力が加えられていないとき、最初の第1の位置にある。この状態は非発動状態と称されてもよい。
【0048】
最初の第1の位置では、カム部材320が、無線送信装置300の発電機330のバネ332から離れ得る、または、バネ332と最小の接触にあり得る。発電機330は非作動状態にある。
【0049】
外部からの機械力Fが、無線送信装置300を発動または作動させるために、並進部材304に印加されてもよい。例えば、外部発動デバイス(図示されていない)を無線送信装置300の第1の機械的連結部材314と機械的に係合させることができる。外部発動デバイスは、無線送信装置300の並進部材304と機械的に接触するように配置されるプランジャ/ピストンを備え得る。
【0050】
図3Bに示されているように、外部からの機械力Fの印加により、無線送信装置300の様々な構成要素が、中間の第2の位置で示されており、つまり、無線送信装置300の発動において示されている。
【0051】
図3Bを参照すると、外部からの機械力Fが外部発動デバイス(図示されていない)に印加されるとき、外部発動デバイスのピストンが無線送信装置300の並進部材304を押す。そのため、外部からの機械力Fは、並進部材304を、実質的に鉛直な方向において下向きに、カム部材320に向けて並進させる。並進部材304がカム部材320の接触部品324の突出端326に接触するとき、カム部材320は、カム部材320の部材本体321の中心からずれて回転/枢動を開始し、その回転は固定端322周りでの第1の方向においてである。第1の方向は、下方向においてであり、発電機330のバネ332に向かう。図3Bを参照すると、第1の方向は反時計回りである。カム部材320は、第1の方向における回転過程の間、下方向への増加していく変位で変位させられる。
【0052】
第1の方向におけるカム部材320の回転過程の間の特定の点において、カム部材320の接触部品324の踵部分328は、発電機330のバネ332に接触し始める。カム部材320が固定端322周りで第1の方向に回転し続けるとき、踵部分328がバネ332に接触してバネ332を下へ押す。接触部品324が第1の方向において発電機330に向けて回転するにつれて、踵部分328の増加していく表面積が、無線送信装置300を動作させるための電力を最終的に発生させるために、発電機330のバネ332に接触して、バネ332を次第に変位させる。
【0053】
図3Bに示されているように、発電機330のバネ332は、カム部材320の踵部分328がバネ332を押し下げることで圧縮される。発電機330の磁石334が、レバー342を介してバネ332に機械的に接続されている。バネ332が圧縮されるとき、エネルギーがバネ332において蓄積する。磁石334は、磁石334の磁力のため、最初の第1の位置と中間の第2の位置とで同じ位置に留まっている。
【0054】
図3Cを参照すると、バネ332が、カム部材320の接触のため、最大限に変位させられたとき、バネ332の力が磁石334の磁力より大きくなる。バネ332は真っ直ぐにされ、バネ332の力がレバー342を変位させ、これがさらに、図3Cに示されているような最後の第3の位置に磁石334が到達するまで、例えば急激に、磁石334を下方向へ、送信装置筐体の下部に向けて並進させる。図3Bおよび図3Cにおける磁石334の位置を比較する。したがって、磁石334は、発電機330の静止した電磁コイル336に対して移動する。磁石334の移動は、発電機330の静止した電磁コイル336において電圧および電流を誘導する。
【0055】
それによって、この段階において、発電機330は、並進部材304を介した無線送信装置300の発動で作動させられる。作動/誘導は、無線送信装置300の機能を実現するために、十分な/満足できるエネルギー/電力を生成する。無線送信装置300は電力供給され、発電機330は、例えば、1つまたは複数の通信信号を対応する受信装置へと送信するために、無線送信装置300における回路基板340に配置された送信機構に電力供給することを含め、電力を提供する。例えば、回路基板340におけるマイクロコントローラが電力の発生によって作動させることができ、3つの無線フレームの送信が受信装置へと送信され得る。1つまたは複数の信号の周波数が回路基板340の記憶モジュールに保存され得る。
【0056】
例示の実施形態では、図3Cに示されているように、無線送信装置300の様々な構成要素は、最後の第3の位置にある。最後の第3の位置では、発電機330の磁石334は、最初の第1の位置および中間の第2の位置から下に移動した最後の位置にあり、発電機330が作動させられる。
【0057】
例示の実施形態では、機械力Fが取り除かれたとき、構成要素は、図3Aに示されているように最初の位置へと戻る。例えば、バネ332は、図3Aに示されている最初の第1の位置に向けて戻るように付勢される。バネ332の移動により、レバー342は磁石334を最後の第3の位置から上方向において送信装置筐体の第1の上面に向けて引っ張る。特定の点において、バネ332は最初の第1の位置へと戻され、磁石334は、例えば急激に、図3Aに示されているような最初の第1の位置へと戻るように移動する。バネ332の戻りは、カム部材320が図3Aに示されているような最初の第1の位置へと戻るまで、カム部材320を、固定端322周りで、カム部材320の部材本体321の中心からずれて、第2の方向に回転/枢動させる。第2の方向は、上方向においてであり、並進部材304に向かう。図3Bを参照すると、第2の方向は時計回りである。それによって、並進部材304は最初の第1の位置へと戻るように移動させられる。外部の力は、構成要素を図3Cの最後の第3の位置から図3Aの最初の第1の位置へと戻って移動させるために印加される必要はない。
【0058】
並進部材(例えば、図2Aの並進部材204との比較)およびカム部材(例えば、図2Aのカム部材220との比較)の配置を伴う記載されている例示の実施形態では、並進部材には、他のこのようなデバイスと比較して、より短い長さ/高さが設けられ得る。カム部材があれば、並進部材は、異なるアクチュエータの異なる進行距離と共に機能することができ、そのため、例示の実施形態の無線送信装置は、異なる発動デバイスと機能することができる。例えば、並進部材は、カム部材を回転させるために短い距離だけ進行すればよく(例えば、図2Aの発電機230のバネ232との比較)、カム部材は、さらに発電機の発生機構を次第に変位させる。短い距離は、例えば発電機230の磁石を切り替えるようになど、発電機の発生機構を次第に変位させるように中心のずれた回転を実施するカム部材220に並進部材が接触することができる限り、十分である。そのため、異なる進行距離を伴う異なるアクチュエータが並進部材と共に機能するために収容されてもよい。
【0059】
図1Bおよび図2Bに示された例示の寸法であれば、記載された例示の実施形態の無線送信装置の小さいフォームファクタは、既存の有線システムを補足するために無線送信装置を異なる構成で搭載させることができる、または、無線送信装置をスタンドアローンの無線接触ブロックとして搭載させることができる。例えば、複数の無線送信装置は、単一の外部発動デバイスと一緒に搭載させることができる、または、単一の外部発動デバイスに機械的に結合させることができる。他の例として、無線送信装置は、有線送信装置に搭載させることができる、または、有線送信装置に機械的に結合させることができ、有線送信装置はさらに単一の外部発動デバイスに結合させることができる。例えば、無線送信装置は隣接の有線送信装置が搭載でき、それら両方の送信装置が外部発動デバイスに結合される。
【0060】
図4Aは、例示の実施形態における、有線ブロックに搭載された無線送信装置の概略図である。
【0061】
無線送信装置の並進部材およびカム部材の配置のため、無線送信装置は、有線接触ブロックのアクチュエータと共に有用に機能することができる。つまり、無線送信装置は、異なる進行距離を伴うアクチュエータと共に機能することができる。
【0062】
図4Aに示されているように、2つの有線接触ブロック404、406が、押しボタンの形態での発動デバイス408に結合される。有線接触ブロック404、406は有線送信装置であり得るが、それに限定されることはない。無線送信装置402が、2つの有線接触ブロック404、406の一方の下に搭載される。例えば、無線送信装置402は有線接触ブロック406に搭載されて示されている。この図では、無線送信装置402への外部発動デバイスは有線接触ブロック406である。発動デバイス408は、2つの有線接触ブロック404、406において、例えば発動デバイス408のアクチュエータ(図示されていない)を介して、発動を実施するために使用され得る。有線接触ブロック406への無線送信装置402の結合の結果として、発動デバイス408からの発動は、有線接触ブロック406のアクチュエータ(図示されていない)をさらに発動させて、無線送信装置402の発動を、すなわちその並進部材(図示されていない)において実施する。
【0063】
図4Bは、例示の実施形態における、有線ブロックに隣接して搭載された無線送信装置の概略図である。
【0064】
小さいフォームファクタをもたらす例示の実施形態の無線送信装置の記載された配置のため、無線送信装置を任意の既存の発動制御デバイスに適合させることが可能となり、他の接触ブロックのために十分な空間を残すことも可能となる。このような接触ブロックは、他の無線送信装置、例示の実施形態の他の同様もしくは同一の無線送信装置、および/または有線接触ブロックであり得る。
【0065】
図4Bに示されているように、2つの有線接触ブロック404、406は、押しボタンの形態での発動デバイス408に結合される。有線接触ブロック404、406は有線送信装置であり得るが、それに限定されることはない。無線送信装置402は発動デバイス408に搭載され、2つの有線接触ブロック404、406に隣接する。この図では、無線送信装置402への外部発動デバイスは発動デバイス408である。発動デバイス408は、無線送信装置402および2つの有線接触ブロック404、406において、例えば発動デバイス408のアクチュエータ(図示されていない)を介して、発動を実施するために使用され得る。
【0066】
図4Aおよび図4Bに示されている可能な搭載/結合の結果として、小さいフォームファクタ、および、アクチュエータの異なる進行距離と共に機能する能力のため、機能性、および1つまたは複数の受信装置への無線通信を発動デバイス408に加えることが可能となる。例えば、発動デバイス408が、無線送信装置402と通信する1つまたは複数の受信装置において、デバイス/産業用ユニットを制御することが可能となる。
【0067】
図5は、例示の実施形態における、無線送信装置を発動させる方法を示すための概略的な流れ図500である。方法では、無線送信装置は、電池のない無線送信装置である。無線送信装置は、他の例示の実施形態の無線送信装置と実質的に同様である(例えば、図1Aおよび図2Aのそれぞれの無線送信装置100、200との比較)。
【0068】
ステップ502において、外部発動デバイスが無線送信装置に搭載されて配置される。ステップ504において、使用者または作業者が外部発動デバイスを発動させ、外部発動デバイスのアクチュエータが、無線送信装置の並進部材への発動のため、機械力を送信する。ステップ506において、並進部材はカム部材に向けて並進し、無線送信装置のカム部材の接触部品に接触する。ステップ508において、カム部材がカム部材の固定点周りで回転し、接触部品が、発電機を作動させるために無線送信装置の発電機に向けて回転する。ステップ510において、接触部品は、発電機の発生機構に接触して、発電機の発生機構を次第に変位させ、送信装置を動作させるための電力を発生させる。ステップ512において、無線送信装置のマイクロコントローラが、発生した電力を受け、作動させられる。ステップ514において、マイクロコントローラは通信信号を送信するために送信機構に命令する。
【0069】
例示の実施形態では、送信は、無線送信装置の記憶モジュールに保存され、記憶モジュールから読み出された所定の周波数に基づき得る。送信の内容は、マイクロコントローラによって命令され得る、および/または、無線送信装置の記憶モジュールに保存され、記憶モジュールから読み出され得る。
【0070】
図6は、例示の実施形態における、無線送信装置を製作する方法を示すための概略的な流れ図600である。
【0071】
ステップ602において、第1の上面を有する送信装置筐体が提供される。ステップ604において、並進部材が送信装置筐体の第1の上面に配置される。ステップ606において、カム部材が送信装置筐体の中に配置され、カム部材は、カム部材の固定点周りで回転するように配置され、並進部材に接触するための接触部品を備え、接触部品とカム部材の固定点との間で延びる部材本体をさらに備える。ステップ608において、発電機が、送信装置を動作させるための電力を発生させるために送信装置筐体の中に配置される。ステップ610において、並進部材は、カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時にカム部材の接触部品に接触するように、配置される。ステップ612において、カム部材は、接触部品を発電機に向けて回転させて発電機を作動させるために、固定点周りで回転するように配置され、その回転は、並進部材とカム部材の接触部品との接触したとき起こることができる。
【0072】
例示の実施形態では、カム部材の接触部品は、並進部材と接触するために並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、カム部材の突出端の遠位の踵部分とを備え得る。方法は、発電機の発生機構に向けて変位させるように踵部分を配置するステップをさらに含み得る。
【0073】
例示の実施形態では、方法は、接触部品が発電機に向けて回転すると、踵部分の増加していく表面積が、発電機の発生機構に接触して、発電機の発生機構を次第に変位させ、送信装置を動作させるための電力を発生させることができるように、カム部材を配置するステップをさらに含み得る。
【0074】
例示の実施形態では、方法は、少なくとも1つの導電性部材を筐体の少なくとも1つの側壁に配置するステップであって、少なくとも1つの導電性部材は、無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される、ステップをさらに含み得る。
【0075】
例示の実施形態では、方法は、送信機構を回路基板に配置するステップと、回路基板を、第1の上面と筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置するステップとをさらに含み得る。
【0076】
例示の実施形態では、送信機構は、発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる。
【0077】
例示の実施形態では、方法は、第1の機械的連結部材を第1の上面に配置するステップと、第1の機械的連結部材を、第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合するステップとをさらに含み得る。
【0078】
例示の実施形態では、方法は、第2の機械的連結部材を筐体の裏端に配置するステップと、第2の機械的連結部材を、無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合するステップとをさらに含み得る。
【0079】
上記の例示の実施形態は、電池のない無線送信装置を提供することができる。無線送信装置は形態がモジュールであり得る。無線送信装置は、主制御ユニットによって発動させることができ、無線信号を受信装置/受信機に送るために使用できる。記載されている例示の実施形態の無線送信装置は、産業用ユニットのために幅広い産業用制御デバイスに接続させることができる自己電力供給式の接触ブロックとできる。
【0080】
記載されている例示の実施形態では、プランジャおよび枢動式の配置が、無線で電池のない送信装置において、並進部材およびカム部材の形態で、採用されている。カムの配置/システムは、無線で電池のない送信装置を、外部発動デバイスのそれぞれの発動機構において、異なる進行距離を伴う外部発動デバイスと共に機能させることができる。そのため、記載されている例示の実施形態の無線で電池のない送信装置は、特定の種類の外部発動デバイスと共に機能/動作するように制限されない。カムの配置/システムを伴う例示の実施形態の無線送信装置は、それぞれのアクチュエータ/プランジャの異なる進行/並進の距離を伴う異なる様々な外部発動デバイスと共に機能し、それら外部発動デバイスを収容することができる。そのため、無線送信装置と共に機能/動作するために、特定の種類の外部発動デバイスを提供する必要がない。
【0081】
さらに、記載されている例示の実施形態の無線送信装置が有線送信装置に結合され、有線送信装置が発動デバイスにさらに結合されることが可能となる。例示の実施形態の無線送信装置はアクチュエータの異なる進行距離と共に機能することができるため、その結果、有線送信装置は例示の実施形態の無線送信装置を発動させることができる。
【0082】
本発明者は、現在、有線送信装置が無線送信装置に結合させることができないことを認識している。カムの配置/システムであれば、無線送信装置は、新たな機能をデバイス/機械に追加するために、有線送信装置に有用に結合または接続することができる。例えば、有線送信装置にすでに結合されている押しボタンなどの外部発動デバイスが、例示の実施形態の無線送信装置と通信する新たな受信装置における新たなシステム/デバイスを制御するために拡張されてもよい。この点において、複数の機能が単一の外部発動デバイスで実現させることができる。例えば、外部発動デバイスは、機械のオン/オフ状態を有線通信によって同時に制御することができ、無線通信信号を、無線送信装置を介して、対応する受信装置に送ることができ、受信装置は、オン/オフサイクルにおいて情報を収集することができる。例えば、状況の監視に関する情報収集、および/または、デバイス/機械におけるデータ収集など、他の新たな機能が追加されてもよい。
【0083】
さらに、本発明者は、現在、1つだけの無線送信装置が外部発動デバイスに結合できること、つまり、1対1の結合であることを認識している。プランジャおよび枢動の配置、つまり、カムの配置/システムであれば、並進部材が発電機を作動させるための並進距離は最小とされ、短縮される。そのため、並進部材の長さも最小とされ、短縮される。例示の実施形態の無線で電池のない送信装置の高さは、はるかにより小さくさせることができ、相当に小さいフォームファクタまたは相当により小さい無線送信装置をもたらす。プランジャおよび枢動の配置と一緒に使用される小さい発電機が、小さいフォームファクタに寄与することもできる。それによって、無線送信装置について達成された小さいフォームファクタであれば、2つ以上の無線送信装置が外部発動デバイスに結合することが可能となり、つまり、例示の実施形態の無線送信装置は事実上モジュール式となる。
【0084】
記載されている例示の実施形態では、マイクロコントローラと、回路基板に配置されたアンテナおよび通信同調要素を備える送信機構とを伴う一体型通信モジュールが、無線送信装置で使用される。一体型通信モジュールの使用は、回路を制御する役目と、通信信号を送る役目との両方を遂行することができる。これは、すべての機能が単一のマイクロチップに組み込めるため、コンパクトな無線送信装置をもたらすことができる。
【0085】
記載されている例示の実施形態では、回路基板は、無線送信装置において鉛直配向で置かれている。回路基板の鉛直配向は空間の最適化を可能にする。回路基板のアンテナはまた、無線送信装置の上部のより近くに位置する。これは、無線送信装置によってそれぞれの受信装置へと送られる通信信号をより強くすることができる。また、鉛直配向であれば、空間の最適化が無線送信装置の小さいフォームファクタにも寄与する。
【0086】
記載されている例示の実施形態では、送信装置筐体の少なくとも1つの側壁に配置された導電性部材は、無線送信装置に隣接して配置された外部デバイスに接続インターフェースを提供する。この導電性部材は、回路基板に、または無線送信装置における表面に、比較的大きい導電体/入力モジュールを設ける必要性を回避することができ、そのため、他のデバイスを、無線送信装置に直接的に隣接して配置させることができる。
【0087】
本記載において使用されているような「結合」または「接続」という用語は、他に述べられていない場合、直接的に接続されること、または、1つもしくは複数の中間手段を通じて接続されることの両方を網羅することが意図されている。
【0088】
本記載において使用されているような「(任務/行動を実施する)ように構成される」、「(任務/行動を実施する)ために構成される」などの用語は、本明細書において記載されているように配置または設置されるとき、任務/行動を実施する能力を有するようにプログラム可能であること、プログラムされること、接続可能であること、配線されること、または、他の方法で構築されることを含む。「(任務/行動を実施する)ように構成される」、「(任務/行動を実施する)ために構成される」などの用語は、例えば、任務/行動を行うかまたは実施するように、明確である、明確に構成される、明確に配置される、および/または、明確に適合されるといった、「使用中、任務/行動が実施される」ことを網羅することが意図されている。
【0089】
例えば「Xおよび/またはY」など、「および/または」という用語は、「XおよびY」か「XまたはY」のいずれかを意味するように理解され、両方の意味またはいずれかの意味に明白な支持を提供するように受け入れられるべきである。
【0090】
2つの要素を参照するときに本明細書で使用される「~と関連付けられる」、「~と関連する」などの用語は、2つの要素の間の幅広い関係に言及している。関係は、物理的、化学的、または生物学的な関係であり得るが、それらに限定されることはない。例えば、要素Aが要素Bと関連付けられるとき、要素Aと要素Bとは互いに直接的もしくは間接的に取り付けることができる、または、要素Aは要素Bを含むことができる、または、要素Bは要素Aを含むことができる。
【0091】
本明細書で使用されている「例示の実施形態」、「例の実施形態」、「例示の実施」、「例として」などの用語は、本開示で記載されている主題の例を示すことが意図されている。このような例は、請求項に定められている1つまたは複数の特徴に関連してもよく、最良の例、または任意の特徴の任意の本質的要素を強調するように必ずしも意図されていない。
【0092】
さらに、他に明示的に述べられておらず、続く記載から普通に明らかとならない限り、本明細書を通じて、「走査」、「計算」、「決定」、「置き換え」、「発生」、「初期化」、「出力」などの用語を利用している議論は、記載されているシステムの中で物理量として表されているデータを、システムもしくは他の情報記憶装置、送信デバイス、または表示デバイスなどの中で物理量として同様に表される他のデータへと操作/処理および変換する処理装置/コンピュータシステムまたは同様の電子的な回路/デバイス/構成要素に命令する行動および処理に言及していることを、当業者は理解するものである。
【0093】
さらに、本明細書における記載では、「実質的に」という言葉は、いつ使用されようとも、「全体的に」または「完全に」などを含むように理解されるが、そのように限られてはいない。また、「~を備えている」、「~を備える」などの用語は、いつ使用されようとも、明示的に提唱されていない他の構成要素に加えて、そのような用語の後に提唱されている要素/構成要素を広く含む点において、非限定的な記述の言葉となることが意図されている。例について、「備えている」が使用されるとき、「1つの」特徴への言及は、その特徴の「少なくとも1つ」への言及であると同じく意図されている。「~から成っている」、「~から成る」などの用語は、適切な文脈において、「~を備えている」、「~を備える」などの用語の部分集合と見なすことができる。そのため、「~を備えている」、「~を備える」などの用語を使用している本明細書で開示されている実施形態では、これらの実施形態が、「~から成っている」、「~から成る」などの用語を使用して、対応する実施形態についての教示を提供することは、理解されるものである。さらに、「約」「おおよそ」などの用語は、いつ使用されようとも、例えば、開示されている値の±5%の変動、開示されている値の4%の変化、開示されている値の3%の変化、開示されている値の2%の変化、または、開示されている値の1%の変化といった、合理的な変動を典型的には意味する。
【0094】
さらに、本明細書における記載では、特定の値が範囲で開示され得る。範囲の端点を示す値は、好ましい範囲を示すことが意図されている。範囲がいつ記載されたとしても、範囲が、すべての可能な下位の範囲、およびその範囲内の個々の数値を網羅および教示することが、意図されている。つまり、範囲の端点は、確固とした限度として解釈されるべきではない。例えば、1%~5%の範囲の記載は、1%~2%、1%~3%、1%~4%、2%~3%、などの下位範囲と、1%、2%、3%、4%、および5%などのその範囲内の個別の値とを明示的に開示することが意図されている。範囲内の個々の数値が、整数、分数、および少数も含むことは、理解されるべきである。さらに、範囲がいつ記載されたとしても、範囲が、示された数字の端点から、小数点以下2桁または2つの有効数字までの値(適切な場合)を網羅および教示することも、意図されている。例えば、1%~5%の範囲の記載は、1.00%~5.00%の範囲および1.0%~5.0%の範囲を明示的に開示し、その範囲にわたるそれらのすべての中間の値(1.01%、1.02%、・・・、4.98%、4.99%、5.00%、および1.1%、1.2%、・・・、4.8%、4.9%、5.0%など)を明示的に開示することが意図されている。上記の明示的な開示の意図は、範囲の任意の深さ/幅まで適用可能である。
【0095】
例示の実施形態に記載されているように、外部発動デバイスは、押しボタン、切り替えスイッチ、またはジョイスティックに限定されない。外部発動デバイスは、無線送信装置を発動させることができるアクチュエータまたはプランジャを有する有線送信装置であり得る。例えば、有線送信装置は、有線送信装置の全長を通じて進むプランジャを有することができ、プランジャは、無線送信装置が有線送信装置に搭載されるとき/有線送信装置の下に置かれるとき、無線送信装置の並進部材への機械的接触を提供する。
【0096】
記載されている例示の実施形態では、導電性部材は、金メッキされた縁、1つもしくは複数の接触パッド、または1つもしくは複数のポゴピンの形態である。しかしながら、例示の実施形態がそのように限定されないことは、理解されるべきである。導電性部材は、無線送信装置に直接的に隣接して配置される他のデバイスに無線送信装置を電気的に結合することができる限り、任意の形態とできる。
【0097】
次に、例示の実施形態の無線送信装置の発電機が、例示の実施形態に記載されている形態に限定されないことは、理解されるべきである。例えば、発電機は、磁気誘導式の発電機、圧電式の発電機などを備え得る、または代替で、そのような発電機であり得る。
【0098】
さらに、無線送信装置のカム部材が、図面の図に示されているような形に限定されないことは、理解されるものである。カム部材は、カム部材の構成要素について記載されているような機能が達成できる限り、任意の形の形態とできる。
【0099】
他の変形および/または改良が、幅広く記載されているような請求されている発明の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に行うことができることは、当業者によって理解されるものである。例えば、本明細書の記載において、異なる例示の実施形態の特徴が、異なる例示の実施形態にわたって、混合、組み合わせ、置き換え、組み込み、採用、改良、包含などされてもよい。例えば、例示の実施形態は、新たな例示の実施形態を形成するために一部が1つまたは複数の実施形態と組み合わせられ得るため、必ずしも相互に排他的ではない。さらに、本開示は、本明細書で検討されている特徴/特性のうちの1つまたは複数を有する実施形態を提供するが、これらの特徴/特性のうちの1つまたは複数が他の代替の実施形態では放棄されてもよく、本開示がこのような放棄および関連する代替の実施形態についての支持を提供することは、理解されるものである。そのため、本実施形態は、実例となり、制限的でないすべての点において、検討されるべきである。
【符号の説明】
【0100】
100 無線送信装置
102 送信装置筐体
104 並進部材
106 導電性部材
108 第1の上面
110 第1の側壁
112 第1の裏端
113 第2の裏端
114、115 第1の機械的連結部材
116、117 第2の機械的連結部材
200 無線送信装置
204 並進部材
208 第1の上面
214、215 第1の機械的連結部材
220 カム部材
221 部材本体
222 固定点
224 接触部品
226 突出端
228 踵部分
230 発電機
232 バネ
234 磁石
236 電磁コイル
240 回路基板
300 無線送信装置
304 並進部材
314 第1の機械的連結部材
320 カム部材
321 部材本体
322 固定端
324 接触部品
326 突出端
328 踵部分
330 発電機
332 バネ
334 磁石
336 電磁コイル
340 回路基板
342 レバー
402 無線送信装置
404、406 有線接触ブロック
408 発動デバイス
F 機械力
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-09-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発動デバイスに結合するための無線送信装置であって、
第1の上面を有する送信装置筐体と、
前記送信装置筐体の前記第1の上面に位置する並進部材と、
前記送信装置筐体の中に位置するカム部材であって、前記カム部材は、前記カム部材の固定点周りで回転するように配置され、前記並進部材に接触するための接触部品を備え、前記カム部材は、前記接触部品と前記カム部材の前記固定点との間で延びる部材本体をさらに備える、カム部材と、
前記送信装置を動作させるための電力を発生させるために前記送信装置筐体の中に位置する発電機と
を備え、
前記並進部材は、前記第1の上面に対して下方向に、前記カム部材に向かって並進するように、および、機械力の印加時に前記カム部材の前記接触部品に接触するように配置され、前記カム部材は、前記接触部品が前記発電機を作動させるために前記発電機に向けて回転することができるように、前記第1の上面に対して下方向に、前記固定点周りで回転するように配置され、前記回転は、前記並進部材と前記カム部材の前記接触部品との接触したとき起こる、無線送信装置。
【請求項2】
前記カム部材の前記接触部品は、前記並進部材と接触するために前記並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、前記カム部材の前記突出端の遠位の踵部分とを備え、前記踵部分は、前記発電機の発生機構に向けて変位させられるように配置される、請求項1に記載の無線送信装置。
【請求項3】
前記接触部品が前記発電機に向けて回転すると、前記踵部分の増加していく表面積が、前記発電機の前記発生機構に接触して、前記発電機の前記発生機構を次第に変位させ、前記送信装置を動作させるための前記電力を発生させる、請求項2に記載の無線送信装置。
【請求項4】
前記筐体の少なくとも1つの側壁に配置される少なくとも1つの導電性部材であって、前記無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される少なくとも1つの導電性部材をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項5】
前記第1の上面と前記筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置される回路基板に配置される送信機構をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項6】
前記送信機構は、前記発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる、請求項5に記載の無線送信装置。
【請求項7】
前記第1の上面に配置され、前記第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合される第1の機械的連結部材をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項8】
前記筐体の裏端に配置され、前記無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合される第2の機械的連結部材をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の無線送信装置。
【請求項9】
前記第2の機械的連結部材は、前記他のデバイスの相補的な部材と連結するために、前記筐体の前記1つの側壁から前記筐体の反対の側壁へと延びる通路の形態である、請求項8に記載の無線送信装置。
【請求項10】
無線送信装置を製作する方法であって、
第1の上面を有する送信装置筐体を提供するステップと、
前記送信装置筐体の前記第1の上面に並進部材を配置するステップと、
カム部材を前記送信装置筐体の中に配置するステップであって、前記カム部材は、前記カム部材の固定点周りで回転するように配置され、前記カム部材は、前記並進部材に接触するための接触部品を備え、前記カム部材は、前記接触部品と前記カム部材の前記固定点との間で延びる部材本体をさらに備える、ステップと、
前記送信装置を動作させるための電力を発生させるために前記送信装置筐体の中に発電機を配置するステップと、
前記第1の上面に対して下方向に、前記カム部材に向けて並進するように、および、機械力の印加時に前記カム部材の前記接触部品に接触するように、前記並進部材をさらに配置するステップと、
前記接触部品を前記発電機に向けて回転させて前記発電機を作動させるために、前記第1の上面に対して下方向に、前記固定点周りで回転するように前記カム部材をさらに配置するステップであって、前記回転は、前記並進部材と前記カム部材の前記接触部品との接触したとき起こることができる、ステップと
を含む方法。
【請求項11】
前記カム部材の前記接触部品は、前記並進部材と接触するために前記並進部材に向けて角度の付けられた突出端と、前記カム部材の前記突出端の遠位の踵部分とを備え、前記方法は、前記発電機の発生機構に向けて変位させるように前記踵部分を配置するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記接触部品が前記発電機に向けて回転すると、前記踵部分の増加していく表面積が、前記発電機の前記発生機構に接触して、前記発電機の前記発生機構を次第に変位させ、前記送信装置を動作させるための前記電力を発生させることができるように、前記カム部材を配置するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの導電性部材を前記筐体の少なくとも1つの側壁に配置するステップであって、前記少なくとも1つの導電性部材は、前記無線送信装置に隣接して配置される他のデバイスへの電気結合を可能にするように配置される、ステップをさらに含む、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
送信機構を回路基板に配置するステップと、前記回路基板を、前記第1の上面と前記筐体の反対の第2の下面との間で延びる鉛直配向で配置するステップとをさらに含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記送信機構は、前記発電機によって電力が発生したとき通信信号を送信することができる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第1の機械的連結部材を前記第1の上面に配置するステップと、前記第1の機械的連結部材を、前記第1の上面に配置される外部発動デバイスと機械的に係合するように適合するステップとをさらに含む、請求項10から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
第2の機械的連結部材を前記筐体の裏端に配置するステップと、前記第2の機械的連結部材を、前記無線送信装置に隣接して配置される外部デバイスと機械的に結合するように適合するステップとをさらに含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の機械的連結部材は、前記他のデバイスの相補的な部材と連結するために、前記筐体の前記1つの側壁から前記筐体の反対の側壁へと延びる通路の形態である、請求項17に記載の方法。
【国際調査報告】