(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】表示基板及びその製造方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20240625BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240625BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
G09G3/20 621M
G09G3/20 612K
G09G3/20 621L
G09G3/20 622E
G09G3/20 622B
G09G3/20 622D
G09F9/30 338
G09F9/00 338
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526110
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(85)【翻訳文提出日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 CN2021096497
(87)【国際公開番号】W WO2022246756
(87)【国際公開日】2022-12-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼ ▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】商 ▲廣▼良
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 利▲賓▼
【テーマコード(参考)】
5C080
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5C080AA06
5C080AA07
5C080BB05
5C080DD09
5C080DD22
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ06
5C094BA03
5C094BA23
5C094BA27
5C094DA06
5C094DA09
5C094DB01
5G435BB04
5G435BB05
5G435KK05
(57)【要約】
表示基板であって、表示領域と非表示領域を含む。非表示領域にはゲート駆動回路が設置され、ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続される。シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含む。第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、第2出力回路は第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続される。第1方向において、第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、第2グループのクロック信号線は第2出力回路の第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板であって、表示領域と非表示領域を含み、前記非表示領域にはゲート駆動回路が設置され、前記ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、前記シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続され、
前記シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含み、前記第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、前記第2出力回路は前記第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続され、
第1方向において、前記第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は前記第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、前記第2グループのクロック信号線は前記第2出力回路の前記第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する、表示基板。
【請求項2】
前記少なくとも1本の電源線は第1電源線と第2電源線を含み、前記第1電源線は第1出力回路に接続され、前記第2電源線は第2出力回路に接続され、
前記第1方向において、前記第1電源線は前記第1出力回路と第1グループのクロック信号線との間に位置し、前記第2電源線は前記第1グループのクロック信号線と第2出力回路との間に位置する、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記非表示領域には第3電源線と第4電源線が更に設置され、
前記第3電源線は第2出力回路に接続され、前記第4電源線は第1出力回路に接続され、
前記第1方向において、前記第4電源線は前記第1出力回路の第1電源線から離れる側に位置し、前記第3電源線は前記第2電源線と第2グループのクロック信号線との間に位置する、請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
前記非表示領域には初期信号線が更に設置され、前記第1方向において、前記初期信号線は前記第4電源線の前記第1出力回路から離れる側に位置する、請求項3に記載の表示基板。
【請求項5】
前記第1出力回路は第1ノード制御サブ回路、第2ノード制御サブ回路及び第1出力サブ回路を含み、
前記第1ノード制御サブ回路は入力端、第1出力端、第1クロック端、第2クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第1クロック端、第3クロック端及び入力端の制御下で、第1ノードと第2ノードの電位を制御するように設定され、
前記第2ノード制御サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの電位を維持するように設定され、
前記第1出力サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2クロック端、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの制御下で、第1出力端による第1出力信号の出力を制御するように設定され、
前記第2ノード制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第1ノード制御サブ回路は第1方向に沿って順次に配列される、請求項1~4のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項6】
前記第1ノード制御サブ回路は第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ、第3制御トランジスタ、第4制御トランジスタ、第5制御トランジスタ、第6制御トランジスタ、第7制御トランジスタ及び第8制御トランジスタを含み、
前記第1制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が入力端に接続され、第2極が第4ノードに接続され、
前記第2制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が第4ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続され、
前記第3制御トランジスタは、制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続され、
前記第4制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第5制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第3ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続され、
前記第6制御トランジスタは、制御極が第1ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第7制御トランジスタは、制御極が入力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続され、
前記第8制御トランジスタは、制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第4ノードに接続され、
前記第2ノード制御サブ回路は第1コンデンサと第2コンデンサを含み、前記第1コンデンサは第1電極が第1ノードに接続され、第2電極が第1出力端に接続され、前記第2コンデンサは第1電極が第2ノードに接続され、第2電極が第2電源端に接続され、
前記第1出力サブ回路は第1出力トランジスタと第2出力トランジスタを含み、前記第1出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第1出力端に接続され、前記第2出力トランジスタは制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1出力端に接続される、請求項5に記載の表示基板。
【請求項7】
前記第1コンデンサと第1出力トランジスタは前記第1方向において隣接し、前記第2コンデンサと第2出力トランジスタは前記第1方向において隣接し、前記第1コンデンサと第2コンデンサは第2方向において隣接し、前記第1出力トランジスタと第2出力トランジスタは前記第2方向において隣接し、前記第2方向と第1方向は交差する、請求項6に記載の表示基板。
【請求項8】
前記第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ及び第8制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第4制御トランジスタと第5制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第1出力トランジスタと第2出力トランジスタの活性層は一体化構造である、請求項6に記載の表示基板。
【請求項9】
前記第1方向において、前記第6制御トランジスタの活性層は第5制御トランジスタの活性層と第2制御トランジスタの活性層との間に位置し、前記第7制御トランジスタの活性層は第4制御トランジスタの活性層と第3制御トランジスタの活性層との間に位置する、請求項8に記載の表示基板。
【請求項10】
前記第2出力回路はノイズ除去制御サブ回路、第2出力サブ回路及び第3出力サブ回路を含み、
前記ノイズ除去制御サブ回路は第1出力端、第1クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端及び第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第3クロック信号端の制御下で、第1電源端の電荷を第1ノイズ除去制御ノードに整流して、第2出力サブ回路をターンオンする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持し、及び、第1出力端の制御下で、第2電源端の信号を第1ノイズ除去制御ノードに伝送して、第2出力サブ回路をターンオフする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持するように設定され、
前記第2出力サブ回路は第1ノイズ除去制御ノード、第2出力端及び第1電源端に接続され、第1ノイズ除去制御ノードの制御下で、第1電源端の信号を第2出力端に伝送するように設定され、
前記第3出力サブ回路は第1ノード、第4クロック端及び第2出力端に接続され、第1ノードの制御下で、第4クロック端の信号を第2出力端に伝送するように設定され、
第2方向において、前記第2出力サブ回路と第3出力サブ回路は隣接し、
前記第1方向において、前記ノイズ除去制御サブ回路は第1グループのクロック信号線と第2出力サブ回路との間に位置し、前記第2方向と第1方向は交差する、請求項1~9のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項11】
前記ノイズ除去制御サブ回路は第1ノイズ除去制御トランジスタ、第2ノイズ除去制御トランジスタ、第3ノイズ除去制御トランジスタ、第4ノイズ除去制御トランジスタ、第3コンデンサ及び第4コンデンサを含み、
前記第1ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第2ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第3ノイズ除去制御トランジスタは制御極と第1極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第4ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第3コンデンサは第1電極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1クロック端に接続され、
前記第4コンデンサは第1電極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1電源端に接続され、
前記第2出力サブ回路は第3出力トランジスタを含み、
前記第3出力トランジスタは制御極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2出力端に接続され、
前記第3出力サブ回路は第4出力トランジスタを含み、
前記第4出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第4クロック端に接続され、第2極が第2出力端に接続される、請求項10に記載の表示基板。
【請求項12】
前記第3出力トランジスタと第4出力トランジスタは第2方向において隣接し、前記第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタは第2方向において隣接し、
前記第1方向において、前記第3コンデンサは前記第2ノイズ除去制御トランジスタと第3ノイズ除去制御トランジスタとの間に位置し、前記第4ノイズ除去制御トランジスタは第1ノイズ除去制御トランジスタと第4コンデンサとの間に位置する、請求項11に記載の表示基板。
【請求項13】
前記第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第3出力トランジスタと第4出力トランジスタの活性層は一体化構造である、請求項11又は12に記載の表示基板。
【請求項14】
前記第1グループのクロック信号線は第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線を含み、
前記第2グループのクロック信号線は第4クロック信号線と第5クロック信号線を含み、
前記第1クロック信号線による第1クロック信号、第2クロック信号線による第2クロック信号、及び第3クロック信号線による第3クロック信号はデューティ比が同じであり、前記第4クロック信号線による第4クロック信号と第5クロック信号線による第5クロック信号はデューティ比が同じであり、且つ前記第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さく、
前記第2クロック信号は第1クロック信号より設定時間長遅延し、前記第3クロック信号は第2クロック信号より設定時間長遅延し、それにより前記第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、前記第4クロック信号と第5クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、前記第1電圧は第2電圧と異なる、請求項1~13のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項15】
前記第1方向において、前記第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線は第1出力回路から離れる方向に沿って順次に配列され、前記第4クロック信号線と第5クロック信号線は第2出力回路から離れる方向に沿って順次に配列される、請求項14に記載の表示基板。
【請求項16】
いずれか段階のシフトレジスタユニットは、第1出力回路が前記第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線に接続され、第2出力回路が前記第1グループのクロック信号線における2本のクロック信号線及び前記第2グループのクロック信号線における1本のクロック信号線に接続される、請求項14又は15に記載の表示基板。
【請求項17】
第6n+1段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続され、
第6n+2段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続され、
第6n+3段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続され、
第6n+4段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続され、
第6n+5段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続され、
第6n+6段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続され、
nは自然数である、請求項16に記載の表示基板。
【請求項18】
第2k-1段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+1段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端は第1初期信号線に接続され、
第2k段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+2段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第2段階のシフトレジスタユニットの入力端は第2初期信号線に接続され、kは正整数であり、
前記第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線を含み、前記第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含み、
第2k-1段階のシフトレジスタユニットは第1サブグループクロック信号線及び第3サブグループクロック信号線に接続され、第2k段階のシフトレジスタユニットは第2サブグループクロック信号線及び第4サブグループクロック信号線に接続される、請求項1~13のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項19】
前記第1方向において、前記第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列され、前記第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列される、請求項18に記載の表示基板。
【請求項20】
前記第1サブグループクロック信号線は第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線を含み、
前記第2サブグループクロック信号線は第6クロック信号線、第7クロック信号線及び第8クロック信号線を含み、
前記第3サブグループクロック信号線は第4クロック信号線と第5クロック信号線を含み、
前記第4サブグループクロック信号線は第9クロック信号線と第10クロック信号線を含み、
前記第1クロック信号線による第1クロック信号、第2クロック信号線による第2クロック信号、第3クロック信号線による第3クロック信号、第6クロック信号線による第6クロック信号、第7クロック信号線による第7クロック信号、及び第8クロック信号線による第8クロック信号はデューティ比が同じであり、第2クロック信号は第1クロック信号より第1設定時間長遅延し、第3クロック信号は第2クロック信号より第1設定時間長遅延し、それにより第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、第7クロック信号は第6クロック信号より第1設定時間長遅延し、第8クロック信号は第7クロック信号より第1設定時間長遅延し、それにより第6クロック信号、第7クロック信号及び第8クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、第6クロック信号は第1クロック信号より第2設定時間長遅延し、第7クロック信号は第2クロック信号より第2設定時間長遅延し、第8クロック信号は第3クロック信号より第2設定時間長遅延し、
前記第4クロック信号線による第4クロック信号、第5クロック信号線による第5クロック信号、第9クロック信号線による第9クロック信号、及び第10クロック信号線による第10クロック信号はデューティ比が同じであり、第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さく、第4クロック信号と第5クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、第9クロック信号と第10クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、第2電圧は第1電圧と異なり、第9クロック信号は第4クロック信号より第2設定時間長遅延し、第10クロック信号は第5クロック信号より第2設定時間長遅延する、請求項18又は19に記載の表示基板。
【請求項21】
表示基板に垂直する方向において、前記表示基板の非表示領域はベース基板、及びベース基板に設置される第1半導体層、第1導電層、第2導電層、第3導電層及び第4導電層を含み、
前記第1半導体層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの活性層を含み、
前記第1導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの制御極、及び複数のコンデンサの第1電極を含み、
前記第2導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のコンデンサの第2電極を含み、
前記第3導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの第1極と第2極、第1グループのクロック信号線、第2グループのクロック信号線、及び複数本の電源線を含み、
前記第4導電層は少なくとも第1ノードと第2出力回路の第3出力サブ回路とを接続する接続電極を含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項22】
請求項1~21のいずれか1項に記載の表示基板を備える表示基板。
【請求項23】
請求項1~21のいずれか1項に記載の表示基板の製造のための表示基板の製造方法であって、
ベース基板を提供することと、
非表示領域にゲート駆動回路を形成することと、を含み、
前記ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、前記シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続され、前記シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含み、前記第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、前記第2出力回路は第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続され、第1方向において、前記第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、前記第2グループのクロック信号線は第2出力回路の第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する、表示基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は表示技術分野に関するがそれに限らず、特に表示基板及びその製造方法、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、OLEDと略称する)と量子ドット発光ダイオード(Quantum-dot Light Emitting Diode、QLEDと略称する)は能動発光表示デバイスであり、自律発光、広い視角、高いコントラスト比、低い電力消費、極めて高い応答速度、軽量化、湾曲可能、及び低コスト等の利点を有する。表示技術の継続的な発展に伴って、OLED又はQLEDを発光デバイスとし、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFTと略称する)により信号制御を行うフレキシブルディスプレイ(Flexible Display)は現在の表示分野の主な製品となっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
以下は、本明細書に記載されるテーマに対する概要である。本概説は特許請求の保護範囲を制限するものではない。
【0004】
本開示の実施例は表示基板及びその製造方法、表示装置を提供する。
【0005】
一態様では、本開示の実施例は表示基板を提供し、表示領域と非表示領域を含む。前記非表示領域にはゲート駆動回路が設置される。前記ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、前記シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続される。前記シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含む。前記第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、前記第2出力回路は第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続される。第1方向において、前記第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、前記第2グループのクロック信号線は前記第2出力回路の前記第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する。
【0006】
幾つかの例示的な実施形態では、前記少なくとも1本の電源線は第1電源線と第2電源線を含む。前記第1電源線は第1出力回路に接続され、前記第2電源線は第2出力回路に接続される。前記第1方向において、前記第1電源線は前記第1出力回路と第1グループのクロック信号線との間に位置し、前記第2電源線は前記第1グループのクロック信号線と第2出力回路との間に位置する。
【0007】
幾つかの例示的な実施形態では、前記非表示領域には第3電源線と第4電源線が更に設置される。前記第3電源線は第2出力回路に接続され、前記第4電源線は第1出力回路に接続される。前記第1方向において、前記第4電源線は前記第1出力回路の第1電源線から離れる側に位置し、前記第3電源線は前記第2電源線と第2グループのクロック信号線との間に位置する。
【0008】
幾つかの例示的な実施形態では、前記非表示領域には初期信号線が更に設置される。前記第1方向において、前記初期信号線は前記第4電源線の前記第1出力回路から離れる側に位置する。
【0009】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1出力回路は第1ノード制御サブ回路、第2ノード制御サブ回路及び第1出力サブ回路を含む。前記第1ノード制御サブ回路は入力端、第1出力端、第1クロック端、第2クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第1クロック端、第3クロック端及び入力端の制御下で、第1ノードと第2ノードの電位を制御するように設定される。前記第2ノード制御サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの電位を維持するように設定される。前記第1出力サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2クロック端、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの制御下で、第1出力端による第1出力信号の出力を制御するように設定される。前記第2ノード制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第1ノード制御サブ回路は第1方向に沿って順次に配列される。
【0010】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1ノード制御サブ回路は第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ、第3制御トランジスタ、第4制御トランジスタ、第5制御トランジスタ、第6制御トランジスタ、第7制御トランジスタ及び第8制御トランジスタを含む。前記第1制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が入力端に接続され、第2極が第4ノードに接続される。前記第2制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が第4ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続される。前記第3制御トランジスタは、制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続される。前記第4制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第5制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第3ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続される。前記第6制御トランジスタは、制御極が第1ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第7制御トランジスタは、制御極が入力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続される。前記第8制御トランジスタは、制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第4ノードに接続される。前記第2ノード制御サブ回路は第1コンデンサと第2コンデンサを含む。前記第1コンデンサは第1電極が第1ノードに接続され、第2電極が第1出力端に接続される。前記第2コンデンサは第1電極が第2ノードに接続され、第2電極が第2電源端に接続される。前記第1出力サブ回路は第1出力トランジスタと第2出力トランジスタを含む。前記第1出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第1出力端に接続される。前記第2出力トランジスタは制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1出力端に接続される。
【0011】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1コンデンサと第1出力トランジスタは前記第1方向において隣接し、前記第2コンデンサと第2出力トランジスタは前記第1方向において隣接する。前記第1コンデンサと第2コンデンサは第2方向において隣接し、前記第1出力トランジスタと第2出力トランジスタは前記第2方向において隣接する。前記第2方向と第1方向は交差する。
【0012】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ及び第8制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第4制御トランジスタと第5制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第1出力トランジスタと第2出力トランジスタの活性層は一体化構造である。
【0013】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1方向において、前記第6制御トランジスタの活性層は第5制御トランジスタの活性層と第2制御トランジスタの活性層との間に位置し、前記第7制御トランジスタの活性層は第4制御トランジスタの活性層と第3制御トランジスタの活性層との間に位置する。
【0014】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2出力回路はノイズ除去制御サブ回路、第2出力サブ回路及び第3出力サブ回路を含む。前記ノイズ除去制御サブ回路は第1出力端、第1クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端及び第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第3クロック信号端の制御下で、第1電源端の電荷を第1ノイズ除去制御ノードに整流して、第2出力サブ回路をターンオンする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持し、及び、第1出力端の制御下で、第2電源端の信号を第1ノイズ除去制御ノードに伝送して、第2出力サブ回路をターンオフする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持するように設定される。前記第2出力サブ回路は第1ノイズ除去制御ノード、第2出力端及び第1電源端に接続され、第1ノイズ除去制御ノードの制御下で、第1電源端の信号を第2出力端に伝送するように設定される。前記第3出力サブ回路は第1ノード、第4クロック端及び第2出力端に接続され、第1ノードの制御下で、第4クロック端の信号を第2出力端に伝送するように設定される。第2方向において、前記第2出力サブ回路と第3出力サブ回路は隣接する。前記第1方向において、前記ノイズ除去制御サブ回路は第1グループのクロック信号線と第2出力サブ回路との間に位置する。前記第2方向と第1方向は交差する。
【0015】
幾つかの例示的な実施形態では、前記ノイズ除去制御サブ回路は第1ノイズ除去制御トランジスタ、第2ノイズ除去制御トランジスタ、第3ノイズ除去制御トランジスタ、第4ノイズ除去制御トランジスタ、第3コンデンサ及び第4コンデンサを含む。前記第1ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続される。前記第2ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続される。前記第3ノイズ除去制御トランジスタは制御極と第1極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続される。前記第4ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続される。前記第3コンデンサは第1電極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1クロック端に接続される。前記第4コンデンサは第1電極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1電源端に接続される。前記第2出力サブ回路は第3出力トランジスタを含む。前記第3出力トランジスタは制御極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2出力端に接続される。前記第3出力サブ回路は第4出力トランジスタを含む。前記第4出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第4クロック端に接続され、第2極が第2出力端に接続される。
【0016】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第3出力トランジスタと第4出力トランジスタは第2方向において隣接し、前記第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタは第2方向において隣接する。前記第1方向において、前記第3コンデンサは前記第2ノイズ除去制御トランジスタと第3ノイズ除去制御トランジスタとの間に位置し、前記第4ノイズ除去制御トランジスタは第1ノイズ除去制御トランジスタと第4コンデンサとの間に位置する。
【0017】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第3出力トランジスタと第4出力トランジスタの活性層は一体化構造である。
【0018】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1グループのクロック信号線は第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線を含み、前記第2グループのクロック信号線は第4クロック信号線と第5クロック信号線を含む。前記第1クロック信号線による第1クロック信号、第2クロック信号線による第2クロック信号、及び第3クロック信号線による第3クロック信号はデューティ比が同じであり、前記第4クロック信号線による第4クロック信号と第5クロック信号線による第5クロック信号はデューティ比が同じであり、且つ前記第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さい。前記第2クロック信号は第1クロック信号より設定時間長遅延し、前記第3クロック信号は第2クロック信号より設定時間長遅延し、それにより前記第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、前記第4クロック信号と第5クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、前記第1電圧は第2電圧と異なる。
【0019】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1方向において、前記第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線は第1出力回路から離れる方向に沿って順次に配列され、前記第4クロック信号線と第5クロック信号線は第2出力回路から離れる方向に沿って順次に配列される。
【0020】
幾つかの例示的な実施形態では、いずれか段階のシフトレジスタユニットは、第1出力回路が前記第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線に接続され、第2出力回路が前記第1グループのクロック信号線における2本のクロック信号線及び前記第2グループのクロック信号線における1本のクロック信号線に接続される。
【0021】
幾つかの例示的な実施形態では、第6n+1段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続される。第6n+2段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続される。第6n+3段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続される。第6n+4段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続される。第6n+5段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続される。第6n+6段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続される。nは自然数である。
【0022】
幾つかの例示的な実施形態では、第2k-1段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+1段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端は第1初期信号線に接続される。第2k段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+2段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第2段階のシフトレジスタユニットの入力端は第2初期信号線に接続され、kは正整数である。前記第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線を含み、前記第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含む。第2k-1段階のシフトレジスタユニットは第1サブグループクロック信号線及び第3サブグループクロック信号線に接続され、第2k段階のシフトレジスタユニットは第2サブグループクロック信号線及び第4サブグループクロック信号線に接続される。
【0023】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1方向において、前記第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列され、前記第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列される。
【0024】
幾つかの例示的な実施形態では、表示基板に垂直する方向において、前記表示基板の非表示領域はベース基板、及びベース基板に設置される第1半導体層、第1導電層、第2導電層、第3導電層及び第4導電層を含む。前記第1半導体層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの活性層を含む。前記第1導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの制御極、及び複数のコンデンサの第1電極を含む。前記第2導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のコンデンサの第2電極を含む。前記第3導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの第1極と第2極、第1グループのクロック信号線、第2グループのクロック信号線、及び複数本の電源線を含む。前記第4導電層は少なくとも第1ノードと第2出力回路の第3出力サブ回路とを接続する接続電極を含む。
【0025】
他の態様では、本開示の実施例は表示装置を提供し、上記の表示基板を備える。
【0026】
他の態様では、本開示の実施例は上記の表示基板の製造のための表示基板の製造方法を提供し、前記製造方法は、ベース基板を提供することと、非表示領域にゲート駆動回路を形成することと、を含む。前記ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含む。前記シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続される。前記シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含み、前記第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、前記第2出力回路は第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続される。第1方向において、第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、第2グループのクロック信号線は第2出力回路の第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する。
【0027】
図面及び詳細の説明を読んで理解した後、他の方面を理解できる。
【0028】
図面は本開示の技術案に対する更なる理解を提供するためのものであって、明細書の一部となり、本開示の実施例とともに本開示の技術案を解釈するためのものであり、本開示の技術案を制限するためのものではない。図面における1つ又は複数の部品の形状とサイズは、実際の比例を反映せず、本開示の内容を模式的に説明するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの構造模式図である。
【
図2】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの等価回路図である。
【
図3】
図3は
図2に示すシフトレジスタユニットの動作タイミング図である。
【
図4】
図4は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットのカスケード接続模式図である。
【
図5】
図5は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図6】
図6は
図5におけるQ-Q方向に沿う局部断面模式図である。
【
図7A】
図7Aは本開示の少なくとも1つの実施例による第1半導体層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図7B】
図7Bは本開示の少なくとも1つの実施例による第1導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図7C】
図7Cは本開示の少なくとも1つの実施例による第2導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図7D】
図7Dは本開示の少なくとも1つの実施例による第4絶縁層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図7E】
図7Eは本開示の少なくとも1つの実施例による第3導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図7F】
図7Fは本開示の少なくとも1つの実施例による第4導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
【
図8】
図8は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの他のカスケード接続模式図である。
【
図9】
図9は本開示の少なくとも1つの実施例によるクロック信号のタイミング模式図である。
【
図10】
図10は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【
図11A】
図11Aは本開示の少なくとも1つの実施例による第1半導体層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【
図11B】
図11Bは本開示の少なくとも1つの実施例による第1導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【
図11C】
図11Cは本開示の少なくとも1つの実施例による第2導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【
図11D】
図11Dは本開示の少なくとも1つの実施例による第3導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【
図11E】
図11Eは本開示の少なくとも1つの実施例による第4導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【
図12】
図12は本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例を詳しく説明する。実施形態は多くの異なる形態により実施され得る。当業者が容易に理解できるように、方式と内容は本開示の要旨及び範囲を逸脱しない条件で1種又は複数種の形態に変換され得る。従って、本開示は下記実施形態の記載のみに限定されるものと解釈されるべきではない。衝突がない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0031】
図面では、明確のために、1つ又は複数の構成要素のサイズ、層の厚さ又は領域を拡大して示す場合がある。従って、本開示の一形態は該サイズに限定されず、図面における1つ又は複数の部品の形状とサイズは実際の比例を反映しない。また、図面では理想的な例を模式的に示し、本開示の一形態は図面に示す形状又は数値等に限定されない。
【0032】
本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は構成要素の混乱を避けるためのものであり、数量の面で限定するものではない。本開示における「複数」の用語は、2つ以上の数量を示す。
【0033】
本開示において、便利のために、「中部」、「上」、「下」、「前」、「後」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の方位又は位置関係を示す用語により、図面を参照して構成要素の位置を説明するが、これは本明細書を説明し及び説明を簡素化するためのものであり、説明された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は示唆するためのものではない。従って、本開示を制限するためのものではない。構成要素の位置関係は構成要素を説明する方向に応じて適当に変更する。従って、明細書に説明する用語に限らず、場合によっては適当に変更できる。
【0034】
本開示において、明確な規定と限定がない限り、「取り付く」、「連結」、「接続」の用語は広義的に理解されるべきである。例えば、固定接続、又は取り外す可能な接続、又は一体化接続であってもよい。機械的接続、又は電気的接続であってもよい。直接接続、又はリンカーを介する間接接続、又は2つの素子の内部連通であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて上記用語の本開示での意味を理解することができる。「電気的接続」は構成要素が或る電気的作用を有する素子を介して接続される場合を含む。「或る電気的作用を有する素子」は特に制限されず、接続される構成要素間での電気信号の伝送を行えればよい。「或る電気的作用を有する素子」の例は、電極と配線だけでなく、トランジスタ等のスイッチ素子、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、及び他の1種又は複数種の機能を備える素子等も含む。
【0035】
本開示において、トランジスタとは、少なくともゲート電極(ゲート極)、ドレイン電極及びソース電極の3つの端子を含む素子を指す。トランジスタはドレイン電極(ドレイン電極端子、ドレイン領域又はドレイン極)とソース電極(ソース電極端子、ソース領域又はソース極)との間にチャネル領域を有し、電流はドレイン電極、チャネル領域及びソース電極を流れることができる。本開示において、チャネル領域とは電流が主に流れる領域を指す。
【0036】
本開示において、トランジスタのゲート電極以外の2つの極を区別するために、そのうちの1つの電極を第1極と呼び、他の電極を第2極と呼び、第1極はソース電極又はドレイン電極であってもよく、第2極はドレイン電極又はソース電極であってもよく、また、トランジスタのゲート電極を制御極と呼ぶ。極性が反対であるトランジスタを使用する場合、又は回路における作業中の電流方向が変更する場合等に、「ソース電極」と「ドレイン電極」の機能は互いに変換する場合がある。従って、本開示において、「ソース電極」と「ドレイン電極」は互いに変換してもよい。
【0037】
本開示では、「平行」とは2本の直線からなる角度が-10°以上10°以下である状態を指すため、該角度が-5°以上5°以下である状態を含み得る。また、「垂直」とは2本の直線からなる角度が80°以上100°以下である状態を指すため、85°以上95°以下の角度の状態を含み得る。
【0038】
本開示では、「膜」と「層」は互いに交換可能である。例えば、「導電層」は「導電膜」に変更され得る場合がある。同様に、「絶縁膜」は「絶縁層」に変更され得る場合もある。
【0039】
本開示における「約」、「ほぼ」とは境界を厳密に限定せず、プロセスと測定の誤差範囲内を許容する場合を指す。
【0040】
本開示の実施例は表示基板を提供し、表示領域と非表示領域を含む。非表示領域にはゲート駆動回路が設置される。ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続される。シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含み、第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、第2出力回路は第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続される。第1方向において、第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、第2グループのクロック信号線は第2出力回路の第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する。
【0041】
本実施例による表示基板では、第1出力回路と第2出力回路が第1グループのクロック信号線を共用するように設定し、且つ電源線及び共用される第1グループのクロック信号線を第1出力回路と第2出力回路との間に設置することにより、配線空間を節約して、狭いフレーム設計の表示基板の実現に寄与する。
【0042】
幾つかの例示的な実施形態では、第1出力回路と第2出力回路の出力信号の位相は反対である。
【0043】
幾つかの例示的な実施形態では、少なくとも1本の電源線は第1電源線と第2電源線を含み、第1電源線は第1出力回路に接続され、第2電源線は第2出力回路に接続される。第1方向において、第1電源線は第1出力回路と第1グループのクロック信号線との間に位置し、第2電源線は第1グループのクロック信号線と第2出力回路との間に位置する。幾つかの例では、第1電源線は低レベル信号を提供し続け、第2電源線は高レベル信号を提供し続ける。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0044】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域には第3電源線と第4電源線が更に設置される。第3電源線は第2出力回路に接続され、第4電源線は第1出力回路に接続される。第1方向において、第4電源線は第1出力回路の第1電源線から離れる側に位置し、第3電源線は第2電源線と第2グループのクロック信号線との間に位置する。幾つかの例では、第3電源線は低レベル信号を提供し続け、第4電源線は高レベル信号を提供し続ける。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0045】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域には初期信号線が更に設置される。第1方向において、初期信号線は第4電源線の第1出力回路から離れる側に位置する。幾つかの例では、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端は初期信号線に接続される。幾つかの例では、初期信号線は第1初期信号線と第2初期信号線を含み、第1初期信号線は第1段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第2初期信号線は第2段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続される。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0046】
幾つかの例示的な実施形態では、第1出力回路は第1ノード制御サブ回路、第2ノード制御サブ回路及び第1出力サブ回路を含む。第1ノード制御サブ回路は入力端、第1出力端、第1クロック端、第2クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第1クロック端、第3クロック端及び入力端の制御下で、第1ノードと第2ノードの電位を制御するように設定される。第2ノード制御サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの電位を維持するように設定される。第1出力サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2クロック端、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの制御下で、第1出力端による第1出力信号の出力を制御するように設定される。第2ノード制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第1ノード制御サブ回路は第1方向に沿って順次に配列される。幾つかの例では、第1電源端は低レベル信号を提供し続け、第2電源端は高レベル信号を提供し続ける。本実施例による回路配列は配線空間を節約することができる。
【0047】
幾つかの例示的な実施形態では、第1ノード制御サブ回路は第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ、第3制御トランジスタ、第4制御トランジスタ、第5制御トランジスタ、第6制御トランジスタ、第7制御トランジスタ及び第8制御トランジスタを含む。第1制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が入力端に接続され、第2極が第4ノードに接続される。第2制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が第4ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続される。第3制御トランジスタは、制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続される。第4制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続される。第5制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第3ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続される。第6制御トランジスタは、制御極が第1ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続される。第7制御トランジスタは、制御極が入力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続される。第8制御トランジスタは、制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第4ノードに接続される。第2ノード制御サブ回路は第1コンデンサと第2コンデンサを含む。第1コンデンサは第1電極が第1ノードに接続され、第2電極が第1出力端に接続される。第2コンデンサは第1電極が第2ノードに接続され、第2電極が第2電源端に接続される。第1出力サブ回路は第1出力トランジスタと第2出力トランジスタを含む。第1出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第1出力端に接続される。第2出力トランジスタは制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1出力端に接続される。
【0048】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサと第1出力トランジスタは第1方向において隣接し、第2コンデンサと第2出力トランジスタは第1方向において隣接し、第1コンデンサと第2コンデンサは第2方向において隣接し、第1出力トランジスタと第2出力トランジスタは第2方向において隣接する。第2方向と第1方向は交差する。例えば、第1方向と第2方向は同一平面に位置し、且つ互いに垂直する。
【0049】
幾つかの例示的な実施形態では、第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ及び第8制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、第4制御トランジスタと第5制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、第1出力トランジスタと第2出力トランジスタの活性層は一体化構造である。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0050】
幾つかの例示的な実施形態では、第1方向において、第6制御トランジスタの活性層は第5制御トランジスタの活性層と第2制御トランジスタの活性層との間に位置し、第7制御トランジスタの活性層は第4制御トランジスタの活性層と第3制御トランジスタの活性層との間に位置する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0051】
幾つかの例示的な実施形態では、第2出力回路はノイズ除去制御サブ回路、第2出力サブ回路及び第3出力サブ回路を含む。ノイズ除去制御サブ回路は第1出力端、第1クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端及び第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第3クロック信号端の制御下で、第1電源端の電荷を第1ノイズ除去制御ノードに整流して、第2出力サブ回路をターンオンする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持し、及び、第1出力端の制御下で、第2電源端の信号を第1ノイズ除去制御ノードに伝送して、第2出力サブ回路をターンオフする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持するように設定される。第2出力サブ回路は第1ノイズ除去制御ノード、第2出力端及び第1電源端に接続され、第1ノイズ除去制御ノードの制御下で、第1電源端の信号を第2出力端に伝送するように設定される。第3出力サブ回路は第1ノード、第4クロック端及び第2出力端に接続され、第1ノードの制御下で、第4クロック端の信号を第2出力端に伝送するように設定される。第2方向において、第2出力サブ回路と第3出力サブ回路は隣接し、第1方向において、ノイズ除去制御サブ回路は第1グループのクロック信号線と第2出力サブ回路との間に位置する。第2方向と第1方向は交差する。
【0052】
幾つかの例示的な実施形態では、ノイズ除去制御サブ回路は第1ノイズ除去制御トランジスタ、第2ノイズ除去制御トランジスタ、第3ノイズ除去制御トランジスタ、第4ノイズ除去制御トランジスタ、第3コンデンサ及び第4コンデンサを含む。第1ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続される。第2ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続される。第3ノイズ除去制御トランジスタは制御極と第1極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続される。第4ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続される。第3コンデンサは第1電極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1クロック端に接続される。第4コンデンサは第1電極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1電源端に接続される。第2出力サブ回路は第3出力トランジスタを含む。第3出力トランジスタは制御極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2出力端に接続される。第3出力サブ回路は第4出力トランジスタを含む。第4出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第4クロック端に接続され、第2極が第2出力端に接続される。
【0053】
幾つかの例示的な実施形態では、第3出力トランジスタと第4出力トランジスタは第2方向において隣接し、第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタは第2方向において隣接する。第1方向において、第3コンデンサは第2ノイズ除去制御トランジスタと第3ノイズ除去制御トランジスタとの間に位置し、第4ノイズ除去制御トランジスタは第1ノイズ除去制御トランジスタと第4コンデンサとの間に位置する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0054】
幾つかの例示的な実施形態では、第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、第3出力トランジスタと第4出力トランジスタの活性層は一体化構造である。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0055】
幾つかの例示的な実施形態では、第1グループのクロック信号線は第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線を含む。第2グループのクロック信号線は第4クロック信号線と第5クロック信号線を含む。第1クロック信号線による第1クロック信号、第2クロック信号線による第2クロック信号、及び第3クロック信号線による第3クロック信号はデューティ比が同じであり、第4クロック信号線による第4クロック信号と第5クロック信号線による第5クロック信号はデューティ比が同じであり、且つ第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さい。第2クロック信号は第1クロック信号より設定時間長遅延し、第3クロック信号は第2クロック信号より設定時間長遅延し、それにより第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に第1電圧であるものではない。第4クロック信号と第5クロック信号は同時に第2電圧であるものではない。第1電圧は第2電圧と異なる。例えば、第1電圧は第2電圧より小さい。例えば、第1電圧は低レベルであってもよく、第2電圧は高レベルであってもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0056】
幾つかの例示的な実施形態では、第1方向において、第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線は第1出力回路から離れる方向に沿って順次に配列され、第4クロック信号線と第5クロック信号線は第2出力回路から離れる方向に沿って順次に配列される。ただし、本実施例では第1グループのクロック信号線の複数本のクロック信号線の配列順序を限定せず、第2グループのクロック信号線の複数本のクロック信号線の配列順序を限定しない。
【0057】
幾つかの例示的な実施形態では、いずれか段階のシフトレジスタユニットは、第1出力回路が第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線に接続され、第2出力回路が第1グループのクロック信号線における2本のクロック信号線及び第2グループのクロック信号線における1本のクロック信号線に接続される。
【0058】
幾つかの例示的な実施形態では、第6n+1段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続される。第6n+2段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続される。第6n+3段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続される。第6n+4段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続される。第6n+5段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線に接続される。第6n+6段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線に接続される。nは自然数である。本例では、カスケード接続される6つのシフトレジスタユニットは1つの最小周期の繰り返しユニットとされ、表示領域の6行のサブ画素を駆動することができる。
【0059】
幾つかの例示的な実施形態では、第2k-1段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+1段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端は第1初期信号線に接続される。第2k段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+2段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第2段階のシフトレジスタユニットの入力端は第2初期信号線に接続され、kは正整数である。第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線を含み、第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含む。第2k-1段階のシフトレジスタユニットは第1サブグループクロック信号線及び第3サブグループクロック信号線に接続され、第2k段階のシフトレジスタユニットは第2サブグループクロック信号線及び第4サブグループクロック信号線に接続される。幾つかの例では、12個のシフトレジスタユニットは1つの最小周期の繰り返しユニットとされ、表示領域の12行のサブ画素を駆動することができる。
【0060】
幾つかの例示的な実施形態では、第1方向において、第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列され、第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列される。ただし、本実施例はそれを限定しない。例えば、第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は第1方向に沿って順次に配列され、第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は第1方向に沿って順次に配列される。
【0061】
幾つかの例示的な実施形態では、第1サブグループクロック信号線は第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線を含み、第2サブグループクロック信号線は第6クロック信号線、第7クロック信号線及び第8クロック信号線を含む。第3サブグループクロック信号線は第4クロック信号線と第5クロック信号線を含み、第4サブグループクロック信号線は第9クロック信号線と第10クロック信号線を含む。第1クロック信号線による第1クロック信号、第2クロック信号線による第2クロック信号、第3クロック信号線による第3クロック信号、第6クロック信号線による第6クロック信号、第7クロック信号線による第7クロック信号、及び第8クロック信号線による第8クロック信号はデューティ比が同じである。第2クロック信号は第1クロック信号より第1設定時間長遅延し、第3クロック信号は第2クロック信号より第1設定時間長遅延し、それにより第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、第7クロック信号は第6クロック信号より第1設定時間長遅延し、第8クロック信号は第7クロック信号より第1設定時間長遅延し、それにより第6クロック信号、第7クロック信号及び第8クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、第6クロック信号は第1クロック信号より第2設定時間長遅延し、第7クロック信号は第2クロック信号より第2設定時間長遅延し、第8クロック信号は第3クロック信号より第2設定時間長遅延する。第4クロック信号線による第4クロック信号、第5クロック信号線による第5クロック信号、第9クロック信号線による第9クロック信号、及び第10クロック信号線による第10クロック信号はデューティ比が同じである。第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さく、第4クロック信号と第5クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、第9クロック信号と第10クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、第2電圧は第1電圧と異なる。第9クロック信号は第4クロック信号より第2設定時間長遅延し、第10クロック信号は第5クロック信号より第2設定時間長遅延する。
【0062】
幾つかの例示的な実施形態では、表示基板に垂直する方向において、表示基板の非表示領域はベース基板、及びベース基板に設置される第1半導体層、第1導電層、第2導電層、第3導電層及び第4導電層を含む。第1半導体層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のトランジスタの活性層を含む。第1導電層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のトランジスタの制御極、及び複数のコンデンサの第1電極を含む。第2導電層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のコンデンサの第2電極を含む。第3導電層は少なくとも前記シフトレジスタユニットの複数のトランジスタの第1極と第2極、第1グループのクロック信号線、第2グループのクロック信号線、及び複数本の電源線を含む。第4導電層は少なくとも第1ノードと第2出力回路の第3出力サブ回路とを接続する接続電極を含む。
【0063】
以下、幾つかの例により、例を挙げて本実施例の方案を説明する。
【0064】
幾つかの例示的な実施形態では、表示基板は表示領域と非表示領域を含み得る。例えば、非表示領域は表示領域の周辺に位置してもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。表示領域は少なくとも規則的に配列される複数の画素回路、第1方向に沿って延出する複数本のゲート線(例えば、走査線、リセット信号線、発光制御線を含む)、第2方向に沿って延出する複数本のデータ線と電源線を含む。第1方向と第2方向は同一平面に位置し、且つ第1方向と第2方向は交差し、例えば、第1方向は第2方向に垂直する。
【0065】
幾つかの例示的な実施形態では、表示領域における1つの画素ユニットは3つのサブ画素を含み得ており、3つのサブ画素はそれぞれ赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素であってもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。幾つかの例では、1つの画素ユニットは4つのサブ画素を含み得ており、4つのサブ画素はそれぞれ赤色サブ画素、緑色サブ画素、青色サブ画素及び白色サブ画素であってもよい。
【0066】
幾つかの例示的な実施形態では、サブ画素の形状は矩形、菱形、五角形又は六角形であってもよい。1つの画素ユニットは3つのサブ画素を含む場合、3つのサブ画素は水平並列、垂直並列又は品字形の方式で配列されてもよい。1つの画素ユニットは4つのサブ画素を含む場合、4つのサブ画素は水平並列、垂直並列又は正方形の方式で配列されてもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0067】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域にはタイミングコントローラ、データ駆動回路及びゲート駆動回路が設置されてもよい。ゲート駆動回路はそれぞれ表示領域の対向する両側、例えば表示領域の左側と右側に設置されてもよい。タイミングコントローラとデータ駆動回路は表示領域の一側、例えば表示領域の下側に設置されてもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0068】
幾つかの例示的な実施形態では、データ駆動回路はデータ線を介してサブ画素にデータ信号を提供することができる。ゲート駆動回路は走査線を介してサブ画素に走査信号を提供し、リセット信号線を介してサブ画素にリセット信号を提供し、又は発光制御線を介してサブ画素に発光制御信号を提供することができる。タイミングコントローラはデータ駆動回路とゲート駆動回路に駆動信号を提供することができる。ゲート駆動回路とデータ駆動回路の動作はタイミングコントローラにより制御されてもよい。タイミングコントローラはデータ駆動回路に、サブ画素において表示すべきグレースケールを指定するグレースケールデータを提供することができる。データ駆動回路はサブ画素のグレースケールデータに対応する電位のデータ信号を、データ線を介して、ゲート駆動回路により選択された行のサブ画素に提供することができる。
【0069】
幾つかの例示的な実施形態では、画素駆動回路は3T1C、4T1C、5T1C、5T2C、6T1C又は7T1C構造であってもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。例えば、画素駆動回路はN型トランジスタとP型トランジスタを含み得る。N型トランジスタは例えば酸化物フィルムトランジスタであってもよく、P型トランジスタは例えば低温ポリシリコンフィルムトランジスタであってもよい。低温ポリシリコンフィルムトランジスタの活性層は低温ポリシリコン(LTPS、Low Temperature Poly-Silicon)を採用し、酸化物フィルムトランジスタの活性層は酸化物半導体(Oxide)を採用する。低温ポリシリコンフィルムトランジスタは高移動度、高速充電等の利点を有し、酸化物フィルムトランジスタは低リーク電流等の利点を有する。低温ポリシリコンフィルムトランジスタと酸化物フィルムトランジスタを1つの表示基板に集積して、低温多結晶酸化物(LTPO、Low Temperature Polycrystalline Oxide)表示基板を形成することにより、両者の利点を利用して、低周波駆動を実現して、消費電力を低減して、表示品質を向上させることができる。
【0070】
幾つかの例示的な実施形態では、ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含む。例えば、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端は初期信号線に接続されてもよく、第i段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第i+1段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続されて、第i+1段階のシフトレジスタユニットに入力信号を提供してもよく、iは正整数である。シフトレジスタユニットの第2出力端は走査線を介してサブ画素に走査信号を提供し、リセット信号線を介してサブ画素にリセット信号を提供することができる。例えば、シフトレジスタユニットの第1出力端による第1出力信号は、画素回路におけるP型トランジスタ(例えば、低温ポリシリコンフィルムトランジスタ)のターンオンを制御するように設定されてもよい。シフトレジスタユニットの第2出力端による第2出力信号は、画素回路におけるN型トランジスタ(例えば、酸化物フィルムトランジスタ)のターンオンを制御するように設定されてもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0071】
図1は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの構造模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図1に示すように、該例示的な実施例によるシフトレジスタユニットは第1出力回路10と第2出力回路20を含む。第1出力回路10は第1出力端OUT1を介して第1出力信号を出力し、第2出力回路20は第2出力端OUT2を介して第2出力信号を出力する。第1出力信号と第2出力信号の位相は反対である。
【0072】
幾つかの例示的な実施形態では、
図1に示すように、第1出力回路10は第1ノード制御サブ回路11、第2ノード制御サブ回路12及び第1出力サブ回路13を含む。第1ノード制御サブ回路11は入力端INPUT、第1出力端OUT1、第1電源端V1、第2電源端V2、第1クロック端CK1、第2クロック端CK2、第3クロック端CK3、第1ノードN1及び第2ノードN2に接続され、第1クロック端CK1、入力端INPUT及び第3クロック端CK3の制御下で、第1ノードN1と第2ノードN2の電位を制御するように設定される。第2ノード制御サブ回路12は第1ノードN1、第2ノードN2、第2電源端V2及び第1出力端OUT1に接続され、第1ノードN1と第2ノードN2の電位を維持するように設定される。第1出力サブ回路13は第2クロック端CK2、第2電源端V2、第1ノードN1、第2ノードN2及び第1出力端OUT1に接続され、第1ノードN1と第2ノードN2の制御下で、第1出力端OUT1による第1出力信号の出力を制御するように設定される。
【0073】
幾つかの例示的な実施形態では、
図1に示すように、第2出力回路20はノイズ除去制御サブ回路21、第2出力サブ回路22及び第3出力サブ回路23を含む。ノイズ除去制御サブ回路21は第1クロック端CK1、第3クロック端CK3、第1ノイズ除去制御ノードPD1、第1出力端OUT1、第1電源端V1及び第2電源端V2に接続される。ノイズ除去制御サブ回路21は、第3クロック端CK3の制御下で、第1電源端V1の電荷を第1ノイズ除去制御ノードPD1に整流して、第2出力サブ回路22をターンオンする電圧に第1ノイズ除去制御ノードPD1を維持し、及び、第1出力端OUT1の制御下で、第2電源端V2の信号を第1ノイズ除去制御ノードPD1に伝送して、第2出力サブ回路22をターンオフする電圧に第1ノイズ除去制御ノードPD1を維持するように設定される。第2出力サブ回路22は第1ノイズ除去制御ノードPD1、第2出力端OUT2及び第1電源端V1に接続され、第1ノイズ除去制御ノードPD1の制御下で、第1電源端V1の信号を第2出力端OUT2に伝送するように設定される。第3出力サブ回路23は第1ノードN1、第4クロック端CB及び第2出力端OUT2に接続され、第1ノードN1の制御下で、第4クロック端CBの信号を第2出力端OUT2に伝送するように設定される。
【0074】
幾つかの例では、第1電源端V1は低レベル信号を提供し続けることができ、第2電源端V2は高レベル信号を提供し続けることができる。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0075】
該例示的な実施形態では、第1出力端OUT1から出力される第1出力信号と第2出力端OUT2から出力される第2出力信号の位相は反対である。第2出力回路にノイズ除去制御サブ回路を設置することにより、シフトレジスタユニットの第2出力端OUT2に対する連続的なノイズ除去を実現して、表示安定性を向上させることができる。
【0076】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの等価回路図である。
図2に示すように、第1ノード制御サブ回路11は第1制御トランジスタM1、第2制御トランジスタM2、第3制御トランジスタM5、第4制御トランジスタM6、第5制御トランジスタM7、第6制御トランジスタM8、第7制御トランジスタM9及び第8制御トランジスタM10を含む。
【0077】
第1制御トランジスタM1は、制御極が第1クロック端CK1に接続され、第1極が入力端INPUTに接続され、第2極が第4ノードN4に接続される。第2制御トランジスタM2は、制御極が第1クロック端CK1に接続され、第1極が第4ノードN4に接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第3制御トランジスタM5は、制御極が第3クロック端CK3に接続され、第1極が第1電源端V1に接続され、第2極が第2ノードN2に接続される。第4制御トランジスタM6は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第2電源端V2に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第5制御トランジスタM7は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第3ノードN3に接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第6制御トランジスタM8は、制御極が第1ノードN1に接続され、第1極が第1電源端V1に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第7制御トランジスタM9は、制御極が入力端INPUTに接続され、第1極が第2電源端V2に接続され、第2極が第2ノードN2に接続される。第8制御トランジスタM10は、制御極が第1出力端OUT1に接続され、第1極が第2クロック端CK2に接続され、第2極が第4ノードN4に接続される。
【0078】
該例示的な実施形態では、第1制御トランジスタM1と第2制御トランジスタM2はダブルゲートトランジスタを構成し、ダブルゲートトランジスタのリーク電流が低く、第8制御トランジスタM10を採用して第4ノードN4の電位を制御して、設定時間帯において第1制御トランジスタM1と第2制御トランジスタM2のドレイン・ソース電圧を減少し、第1制御トランジスタM1と第2制御トランジスタM2のリーク電流を低下させる。第4制御トランジスタM6と第5制御トランジスタM7はダブルゲートトランジスタを構成し、第6制御トランジスタM8を採用して第3ノードN3の電位を制御して、設定時間帯において第4制御トランジスタM6のドレイン・ソース電圧と第5制御トランジスタM7のドレイン・ソース電圧を減少し、第4制御トランジスタM6のリーク電流と第5制御トランジスタM7のリーク電流を低下させる。
【0079】
第2ノード制御サブ回路12は第1コンデンサC1と第2コンデンサC2を含む。第1コンデンサC1は、第1電極が第1ノードN1に接続され、第2電極が第1出力端OUT1に接続される。第2コンデンサC2は、第1電極が第2ノードN2に接続され、第2電極が第2電源端V2に接続される。
【0080】
第1出力サブ回路13は第1出力トランジスタM3と第2出力トランジスタM4を含む。第1出力トランジスタM3は、制御極が第1ノードN1に接続され、第1極が第2クロック端CK2に接続され、第2極が第1出力端OUT1に接続される。第2出力トランジスタM4は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第2電源端V2に接続され、第2極が第1出力端OUT1に接続される。
【0081】
幾つかの例示的な実施形態では、
図2に示すように、ノイズ除去制御サブ回路21は第1ノイズ除去制御トランジスタM11、第2ノイズ除去制御トランジスタM12、第3ノイズ除去制御トランジスタM13、第4ノイズ除去制御トランジスタM14、第3コンデンサC3及び第4コンデンサC4を含む。
【0082】
第1ノイズ除去制御トランジスタM11は、制御極が第1出力端OUT1に接続され、第1極が第2電源端V2に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードPD2に接続される。第2ノイズ除去制御トランジスタM12は、制御極が第3クロック端CK3に接続され、第1極が第1電源端V1に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードPD2に接続される。第3ノイズ除去制御トランジスタM13は、制御極と第1極が第2ノイズ除去制御ノードPD2に接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードPD1に接続される。第4ノイズ除去制御トランジスタM14は、制御極が第1出力端OUT1に接続され、第1極が第2電源端V2に接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードPD1に接続される。第3コンデンサC3は、第1電極が第2ノイズ除去制御ノードPD2に接続され、第2電極が第1クロック端CK1に接続される。第4コンデンサC4は、第1電極が第1ノイズ除去制御ノードPD1に接続され、第2電極が第1電源端V1に接続される。
【0083】
該例示的な実施形態では、第2ノイズ除去制御トランジスタM12、第3ノイズ除去制御トランジスタM13、第3コンデンサC3及び第4コンデンサC4はチャージポンプ構造を形成し、チャージポンプ構造による電圧に対する調節作用を利用して、第1ノイズ除去制御ノードPD1の電位を、第2出力サブ回路をターンオンさせ得る電位に安定化し、それにより、第2出力サブ回路が1行のゲート線の駆動過程における維持段階において継続的にターンオンするように確保して、継続的に第2出力端に対してノイズ除去を行う。
【0084】
幾つかの例示的な実施形態では、第2出力サブ回路は第3出力トランジスタM15を含む。第3出力トランジスタM15は、制御極が第1ノイズ除去制御ノードPD1に接続され、第1極が第1電源端V1に接続され、第2極が第2出力端OUT2に接続される。第3出力サブ回路は第4出力トランジスタM16を含む。第4出力トランジスタM16は、制御極が第1ノードN1に接続され、第1極が第4クロック端CBに接続され、第2極が第2出力端OUT2に接続される。
【0085】
該例示的な実施形態では、第1ノイズ除去制御ノードPD1、第2ノイズ除去制御ノードPD2、第1ノードN1、第2ノードN2、第3ノードN3、第4ノードN4は実際に存在する部品を示さず、回路図における関連電気的接続の合流点を示す。換言すれば、これらのノードは回路図における関連電気的接続の合流点による等価ノードである。
【0086】
該例示的な実施形態では、
図2には第1ノード制御サブ回路、第2ノード制御サブ回路、第1出力サブ回路、ノイズ除去制御サブ回路、第2出力サブ回路及び第3出力サブ回路の例示的な構造を示す。当業者が容易に理解するように、第1ノード制御サブ回路、第2ノード制御サブ回路、第1出力サブ回路、ノイズ除去制御サブ回路、第2出力サブ回路及び第3出力サブ回路の実現形態はこれに限らず、その機能を実現できればよい。
【0087】
以下、シフトレジスタユニットの動作過程を参照しながら、本開示の実施例の技術案を更に説明する。以下では第1段階のシフトレジスタユニットの動作過程を例として説明し、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端INPUTは初期信号線STVに接続される。
図3は
図2に示すシフトレジスタユニットの動作タイミング図である。
【0088】
該例示的な実施形態では、1つのフレーム周期内の1行のゲート線での駆動過程において、シフトレジスタユニットが第2出力端を介して走査信号を出力した後、シフトレジスタユニットは維持段階において接続されるゲート線に非動作電圧を出力して、該ゲート線に接続されるサブ画素のターンオフを確保する。
【0089】
以下ではシフトレジスタユニットにおけるトランジスタがいずれもP型トランジスタであり、第1電源端V1が低レベル電圧を提供し、第2電源端V2が高レベル電圧を提供することを例として説明する。該例示的な実施形態では、シフトレジスタユニットは、第1クロック端CK1が第1クロック信号線GCK1に接続され、第2クロック端CK2が第2クロック信号線GCK2に接続され、第3クロック端CK3が第3クロック信号線GCK3に接続され、第4クロック端CBが第4クロック信号線GCB1に接続されることを例として説明する。
【0090】
図3に示すように、該例示的な実施例によるシフトレジスタユニットの1行のゲート線での駆動過程は少なくとも、プリチャージ段階S1、ブートストラップ出力段階S2、ノードプルアップ段階S3及び維持段階S4を含む。
【0091】
プリチャージ段階S1において、初期信号線STVは低レベル信号を提供し、第1クロック信号線GCK1は低レベル信号を提供し、第4クロック信号線GCB1は低レベル信号を提供し、第2クロック信号線GCK2と第3クロック信号線GCK3は高レベル信号を提供する。第1制御トランジスタM1と第2制御トランジスタM2は第1クロック信号線GCK1による低レベル信号の制御下でターンオンし、初期信号線STVは低レベル信号を第1ノードN1に提供し、第1ノードN1の電位は低電位VGL+Vthにプルダウンされ、第1出力トランジスタM3は第1ノードN1の低電位の制御下でターンオンし、第2クロック信号線GCK2は高レベル信号を第1出力端OUT1に提供する。第1コンデンサC1の両端に蓄積される電圧はVGL+Vth-VGHである。Vthは第1制御トランジスタM1の閾値電圧であり、VGLは低電圧である。
【0092】
プリチャージ段階S1において、第7制御トランジスタM9は入力端INPUTによる低レベル信号の制御下でターンオンし、第2電源端V2は高レベル信号を第2ノードN2に提供する。第2出力トランジスタM4、第4制御トランジスタM6及び第5制御トランジスタM7は第2ノードN2の高電位の制御下でターンオフする。第3制御トランジスタM5は第3クロック信号線GCK3による高レベル信号の制御下でターンオフする。第6制御トランジスタM8は第1ノードN1の低電位の制御下でターンオンし、第1電源端V1は低レベル信号を第3ノードN3に提供する。第8制御トランジスタM10は第1出力端OUT1の高レベル信号の制御下でターンオフする。
【0093】
プリチャージ段階S1において、第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1出力端OUT1の高レベル信号の制御下でいずれもターンオフする。第2ノイズ除去制御トランジスタM12は第3クロック信号線GCK3による高レベル信号の制御下でターンオフする。第4出力トランジスタM16は第1ノードN1の低電位の制御下でターンオンし、第4クロック信号線GCB1は低レベル信号を第2出力端OUT2に提供する。
【0094】
ブートストラップ出力段階S2において、初期信号線STVは高レベル信号を提供し、第1クロック信号線GCK1、第3クロック信号線GCK3及び第4クロック信号線GCB1は高レベル信号を提供し、第2クロック信号線GCK2は低レベル信号を提供する。第1制御トランジスタM1と第2制御トランジスタM2は第1クロック信号線GCK1による高レベル信号の制御下でターンオフする。第1ノードN1は低電位に維持し、第1出力トランジスタM3はターンオンする。第2クロック信号線GCK2は低レベル信号を第1出力端OUT1に提供する。第1コンデンサC1の両端の電圧は突然に変化できないため、第1コンデンサC1の作用下で、第1ノードN1の電位は2VGL+Vth-2VGHにプルダウンされて、第1出力トランジスタM3のターンオンを確保する。VGHは高電圧である。
【0095】
ブートストラップ出力段階S2において、第7制御トランジスタM9は初期信号線STVによる高レベル信号の制御下でターンオフする。第2コンデンサC2の作用下で、第2ノードN2は高電位に維持し、第2出力トランジスタM4、第4制御トランジスタM6及び第5制御トランジスタM7はターンオフする。第6制御トランジスタM8は第1ノードN1の低電位の制御下でターンオンし、第1電源端V1は低レベル信号を第3ノードN3に提供する。
【0096】
ブートストラップ出力段階S2において、第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1出力端OUT1の低レベル信号の制御下でいずれもターンオンする。第2電源端V2は高レベル信号を第1ノイズ除去制御ノードPD1と第2ノイズ除去制御ノードPD2に提供する。第2ノイズ除去制御ノードM12は第3クロック信号線GCK3による高レベル信号の制御下でターンオフする。第3ノイズ除去制御トランジスタM13は第2ノイズ除去制御ノードPD2の高電位の制御下でターンオフし、第3出力トランジスタM15は第1ノイズ除去制御ノードPD1の高電位の制御下でターンオフする。第4出力トランジスタM16は第1ノードN1の低電位の制御下でターンオンし、第4クロック信号線GCB1は高レベル信号を第2出力端OUT2に提供する。
【0097】
ブートストラップ出力段階S2に含まれる後の時間帯において、第2クロック信号線GCK2による第2クロック信号は低レベル信号から高レベル信号にジャンプする。第1ノードN1の電位は依然として第2クロック信号の電位より低いため、第1出力トランジスタM3はターンオンし、第1出力端OUT1は第2クロック信号を出力し、第1出力端OUT1の低パルス出力を実現する。
【0098】
ブートストラップ出力段階S2において、第1ノードN1の低電位は第4出力トランジスタM16のターンオンを制御し、第2出力端OUT2は第4クロック信号線GCB1による第4クロック信号を出力する。第4クロック信号の高パルスのパルス幅は第2クロック信号線GCK2による第2クロック信号の低パルスのパルス幅より小さいため、向上及び低下の部分を含めて、第4クロック信号のパルスは全部で第2出力端OUT2に伝送されることができる。第1出力端OUT1の低電位は第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第4ノイズ除去制御トランジスタM14のターンオンを制御し、第1ノイズ除去制御ノードPD1と第2ノイズ除去制御ノードPD2の電位を高電位に安定化して、第3出力トランジスタM15をターンオフさせ、第2出力端OUT2による論理的衝突の出力を避ける。
【0099】
ノードプルアップ段階S3において、初期信号線STVは高レベル信号を提供し、第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2は高レベル信号を提供し、第3クロック信号線GCK3と第4クロック信号線GCB1は低レベル信号を提供する。第3制御トランジスタM5は第3クロック信号線GCK3による低レベル信号の制御下でターンオンし、第1電源端V1は低レベル信号を第2ノードN2に提供する。第2出力トランジスタM4、第4制御トランジスタM6及び第5制御トランジスタM5は第2ノードN2の低電位の制御下でターンオンし、第2電源端V2は高レベル信号を第1出力端OUT1と第1ノードN1に提供する。第1出力トランジスタM3と第6制御トランジスタM8は第1ノードN1の高電位の制御下でターンオフする。
【0100】
ノードプルアップ段階S3において、第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1出力端OUT1の高レベル信号の制御下でいずれもターンオフする。第2ノイズ除去制御トランジスタM12は第3クロック信号線GCK3による低レベル信号の制御下でターンオンし、第1電源端V1は低レベル信号を第2ノイズ除去制御ノードPD2に提供する。第1クロック信号線GCK1は高レベル信号を提供するため、第3コンデンサC3の蓄積する電位はVGL+Vth12-VGHであり、Vth12は第2ノイズ除去制御トランジスタM12の閾値電圧である。第3ノイズ除去制御トランジスタM13は第2ノイズ除去制御ノードPD2の低電位の制御下でターンオンし、第1ノイズ除去制御ノードPD1は低電位にプルダウンされる。第3出力トランジスタM15は第1ノイズ除去制御ノードPD1の低電位の制御下でターンオンし、第1電源端V1は低レベル信号を第2出力端OUT2に提供する。第4出力トランジスタM16は第1ノードN1の高電位の制御下でターンオフする。
【0101】
維持段階S4において、第3クロック信号線GCK3による第3クロック信号は周期的に第2ノードN2の電位を低電位に低減して、第2出力トランジスタM4のターンオンを確保し、第1出力端OUT1による高電位の出力を安定化する。第3クロック信号は周期的に第2ノイズ除去制御ノードPD2と第1ノイズ除去制御ノードPD1の電位をプルダウンし、VGL+Vth12-VGHを第3コンデンサC3に蓄積する。同時に、第1クロック信号線GCK1による第1クロック信号は周期的に低電圧にジャンプし、第3コンデンサC3により第2ノイズ除去制御ノードPD2の電位と第1ノイズ除去制御ノードPD1の電位をより低い電位に低減して、第3出力トランジスタM15の充分なターンオンを確保し、第1電源端V1による低レベル信号を第2出力端OUT2に出力することができる。
【0102】
該例示的な実施形態では、維持段階S4において第2出力端OUT2に対して継続的にノイズ除去を行うことにより、表示画面の安定を維持して、表示効果を向上させることができる。
【0103】
幾つかの例示的な実施形態では、
図3に示すように、第1クロック信号線GCK1による第1クロック信号、第2クロック信号線GCK2による第2クロック信号、第3クロック信号線GCK3による第3クロック信号、第4クロック信号線GCB1による第4クロック信号、及び第5クロック信号線GCB2による第5クロック信号はいずれもパルス信号である。第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号はデューティ比が同じであってもよい。第2クロック信号は第1クロック信号より設定時間長遅延し、第3クロック信号は第2クロック信号より設定時間長遅延し、それにより第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に低電圧であるものではない。例えば、第2クロック信号は第1クロック信号より1H遅延し、第3クロック信号は第2クロック信号より1H遅延し、Hはデータ信号による1行の画素の更新に必要な時間長である。第4クロック信号と第5クロック信号はデューティ比が同じであってもよい。第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さくてもよい。デューティ比とは、1つのパルス周期(高レベル時間長と低レベル時間長を含む)内における高レベル時間長のパルス周期全体での割合を指す。第4クロック信号と第5クロック信号は同時に高電圧であるものではない。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0104】
幾つかの例示的な実施形態では、第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号はデューティ比がやや1/3より小さくてもよく、又は、第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号はデューティ比がほぼ1/3に等しくてもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0105】
図4は本開示の少なくとも1つの実施例によるゲート駆動回路の模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図4に示すように、ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含む。
【0106】
第6n+1段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線GCK1に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線GCK2に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線GCK3に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線GCB1に接続される。
【0107】
第6n+2段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線GCK2に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線GCK3に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線GCK1に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線GCB2に接続される。
【0108】
第6n+3段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線GCK3に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線GCK1に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線GCK2に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線GCB1に接続される。
【0109】
第6n+4段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線GCK1に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線GCK2に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線GCK3に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線GCB2に接続される。
【0110】
第6n+5段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線GCK2に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線GCK3に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線GCK1に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線GCB1に接続される。
【0111】
第6n+6段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線GCK3に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線GCK1に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線GCK2に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線GCB2に接続される。nは自然数である。
【0112】
該例示的な実施形態では、第1グループのクロック信号線は第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2及び第3クロック信号線GCK3を含み、第2グループのクロック信号線は第4クロック信号線GCB1と第5クロック信号線GCB2を含む。いずれか段階のシフトレジスタユニットは第1グループのクロック信号線における3本のクロック信号線及び第2グループのクロック信号線における1本のクロック信号線に接続される。該実施例によるゲート駆動回路のカスケード接続される6つのシフトレジスタユニットは1つの最小周期の繰り返しユニットとされ、表示領域の6行のサブ画素を駆動することができる。
【0113】
第1クロック信号線GCK1~第5クロック信号線GCB2によるクロック信号の説明については上記のようなものであるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0114】
図5は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの上面図である。
図5には、カスケード接続される第6n+1段階と第6n+2段階のシフトレジスタユニット(例えば、n=1である)を例として示す。以下では、主に第6n+1段階のシフトレジスタユニットの構造を例として説明する。
図6は
図5におけるQ-Q方向に沿う局部断面模式図である。該例示的な実施形態によるシフトレジスタユニットの等価回路図は
図2に示す。該例示的な実施形態では、シフトレジスタユニットにおけるトランジスタがP型トランジスタであり、且つ低温ポリシリコンフィルムトランジスタであることを例として説明する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0115】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1出力回路、第1グループのクロック信号線、第2出力回路及び第2グループのクロック信号線は第1方向Xに沿って順次に配列される。該例では、第1出力回路と第2出力回路は第1グループのクロック信号線を共用し、且つ第1グループのクロック信号線は第1出力回路と第2出力回路との間に配列されることにより、配線空間を節約することができる。
【0116】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、第1グループのクロック信号線は第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2及び第3クロック信号線GCK3を含む。第2グループのクロック信号線は第4クロック信号線GCB1と第5クロック信号線GCB2を含む。第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2及び第3クロック信号線GCK3は第1方向Xにおいて、第1出力回路から離れる方向に沿って順次に配列される。第4クロック信号線GCB1と第5クロック信号線GCB2は第1方向Xにおいて、第2出力回路から離れる方向に沿って順次に配列される。
【0117】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、第1方向Xにおいて、第1グループのクロック信号線は第1出力回路の第1ノード制御サブ回路と第2出力回路のノイズ除去制御サブ回路との間に位置する。第2グループのクロック信号線は第2出力サブ回路と第3出力サブ回路のノイズ除去制御サブ回路から離れる側に位置する。第1ノード制御サブ回路は第1出力サブ回路と第1グループのクロック信号線との間に位置する。第1出力サブ回路は第2ノード制御サブ回路と第1ノード制御サブ回路との間に位置する。ノイズ除去制御サブ回路は第1グループのクロック信号線と第2出力サブ回路との間に位置する。第2出力サブ回路と第3出力サブ回路は第2方向Yに沿って順次に配列される。第1方向Xと第2方向Yは交差し、例えば第1方向Xと第2方向Yは互いに垂直する。
【0118】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、第1電源線PL1aと第3電源線PL1bを介して低レベル信号を提供し続ける。第1電源線PL1aはシフトレジスタユニットの第1出力回路に接続され、第1出力回路に低レベル信号を提供するように設定される。第3電源線PL1bはシフトレジスタユニットの第2出力回路に接続され、第2出力回路に低レベル信号を提供するように設定される。第1方向Xにおいて、第1電源線PL1aは第1ノード制御サブ回路と第1グループのクロック信号線との間に位置し、第3電源線PL1bは第2出力サブ回路と第3出力サブ回路の第1グループのクロック信号線に近い側に位置する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0119】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、第2電源線PL2bと第4電源線PL2aを介して高レベル信号を提供し続ける。第2電源線PL2bは第2出力回路に接続され、第2出力回路に高レベル信号を提供するように設定される。第4電源線PL2aは第1出力回路に接続され、第1出力回路に高レベル信号を提供するように設定される。第1方向Xにおいて、第4電源線PL2aは第1出力サブ回路の第1ノード制御サブ回路から離れる側に位置し、第2電源線PL2bはノイズ除去制御サブ回路の第1グループのクロック信号線に近い側に位置する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0120】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、第1方向Xにおいて、初期信号線STVは第4電源線PL2aの第1出力サブ回路から離れる側に位置する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0121】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2、第3クロック信号線GCK3、第4クロック信号線GCB1、第5クロック信号線GCB2、第1電源線PL1a、第4電源線PL2a、第3電源線PL1b、第2電源線PL2b及び初期信号線STVはいずれも第2方向Yに沿って延出する。第1出力端OUT1と第2出力端OUT2はいずれも第1方向Xに沿って延出する。
【0122】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1出力サブ回路の第1出力トランジスタM3と第2出力トランジスタM4は第2方向Yにおいて隣接する。第2ノード制御サブ回路の第1コンデンサC1と第2コンデンサC2は第2方向Yにおいて隣接する。第1コンデンサC1と第1出力トランジスタM3は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第1コンデンサC1は第1出力トランジスタM3の第1ノード制御サブ回路から離れる側に位置する。第2コンデンサC2と第2出力トランジスタM4は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第2コンデンサC2は第2出力トランジスタM4の第1ノード制御サブ回路から離れる側に位置する。
【0123】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、表示基板に平行する平面内において、第4制御トランジスタM6と第5制御トランジスタM7は第2方向Yにおいて隣接する。第7制御トランジスタM9と第4制御トランジスタM6は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第7制御トランジスタM9は第4制御トランジスタM6の第2出力トランジスタM4から離れる側に位置する。第6制御トランジスタM8と第5制御トランジスタM7は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第6制御トランジスタM8は第5制御トランジスタM7の第1出力トランジスタM3から離れる側に位置する。第2制御トランジスタM2と第6制御トランジスタM8は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第2制御トランジスタM2は第6制御トランジスタM8の第5制御トランジスタM7から離れる側に位置する。第8制御トランジスタM10と第2制御トランジスタM2は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第8制御トランジスタM10は第2制御トランジスタM2の第6制御トランジスタM8から離れる側に位置する。第1方向Xにおいて、第1制御トランジスタM1は第2制御トランジスタM2と第8制御トランジスタM10との間に位置する。第3制御トランジスタM5と第1制御トランジスタM1は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第3制御トランジスタM5は第1制御トランジスタM1の第2制御トランジスタM2から離れる側に位置する。
【0124】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第2ノイズ除去制御トランジスタM12は第2方向Yにおいて隣接する。第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第2ノイズ除去制御トランジスタM12は第1方向Xにおいて第2電源線PL2bと隣接する。第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第2電源線PL2bから離れる側に位置する。第3コンデンサC3と第2ノイズ除去制御トランジスタM12は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第3コンデンサC3は第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第2電源線PL2bから離れる側に位置する。第3ノイズ除去制御トランジスタM13と第3コンデンサC3は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第3ノイズ除去制御トランジスタM13は第3コンデンサC3の第2ノイズ除去制御トランジスタM12から離れる側に位置する。第4コンデンサC4と第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第4コンデンサC4は第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第1ノイズ除去制御トランジスタM11から離れる側に位置する。第3ノイズ除去制御トランジスタM13と第4コンデンサC4は第2方向Yにおいて隣接する。
【0125】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、表示基板に平行する平面内において、第3出力トランジスタM15と第4出力トランジスタM16は第2方向Yにおいて隣接する。第3出力トランジスタM15と第4コンデンサC4は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第3出力トランジスタM15は第4コンデンサC4の第4ノイズ除去制御トランジスタM14から離れる側に位置する。第4出力トランジスタM16と第3ノイズ除去制御トランジスタM13は第1方向Xにおいて隣接し、且つ第4出力トランジスタM16は第3ノイズ除去制御トランジスタM13の第3コンデンサC3から離れる側に位置する。
【0126】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1方向Xにおいて、第1出力サブ回路の第1出力トランジスタM3と第2出力トランジスタM4、及び第1ノード制御サブ回路の第1制御トランジスタM1~第8制御トランジスタM10は、第1電源線PL1aと第4電源線PL2aとの間に位置する。第1方向Xにおいて、ノイズ除去制御サブ回路の第1ノイズ除去制御トランジスタM11、第2ノイズ除去制御トランジスタM12及び第4ノイズ除去制御トランジスタM14は、第3電源線PL1bと第2電源線PL2bとの間に位置する。ノイズ除去制御サブ回路の第3ノイズ除去制御トランジスタM13、及び第2出力サブ回路の第3出力トランジスタM15と第3出力サブ回路の第4出力トランジスタM16は第1方向Xにおいて、第3電源線PL1bと第2グループのクロック信号線との間に位置する。第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2及び第3クロック信号線GCK3は第1方向Xにおいて、第1電源線PL1aと第2電源線PL2bとの間に位置する。
【0127】
幾つかの例示的な実施形態では、
図6に示すように、表示基板に垂直する平面内において、表示基板の非表示領域はベース基板60、ベース基板60に順次に設置される第1半導体層、第1導電層、第2導電層、第3導電層及び第4導電層を含み得る。第1絶縁層61はベース基板60と第1半導体層との間に設置され、第2絶縁層62は第1導電層と第1半導体層との間に設置され、第3絶縁層63は第1導電層と第2導電層との間に設置され、第4絶縁層64は第2導電層と第3導電層との間に設置される。第5絶縁層65と第6絶縁層66は第3導電層と第4導電層との間に設置される。第5絶縁層65は第6絶縁層66のベース基板60に近い側に位置する。幾つかの例では、第1絶縁層61~第5絶縁層65は無機絶縁層であり、第6絶縁層66は有機絶縁層である。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0128】
図7Aは本開示の少なくとも1つの実施例による第1半導体層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図5~
図7Aに示すように、非表示領域の第1半導体層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のトランジスタの活性層を含む。例えば、第1半導体層は少なくとも、第1制御トランジスタM1の活性層110、第2制御トランジスタM2の活性層120、第3制御トランジスタM5の活性層150、第4制御トランジスタM6の活性層160、第5制御トランジスタM7の活性層170、第6制御トランジスタM8の活性層180、第7制御トランジスタM9の活性層190、第8制御トランジスタM10の活性層200、第1出力トランジスタM3の活性層130-1と130-2、第2出力トランジスタM4の活性層140-1と140-2、第1ノイズ除去制御トランジスタM11の活性層210、第2ノイズ除去制御トランジスタM12の活性層220、第3ノイズ除去制御トランジスタM13の活性層230、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の活性層240、第3出力トランジスタM15の活性層250-1と250-2、及び第4出力トランジスタM16の活性層260-1と260-2を含む。
【0129】
幾つかの例示的な実施形態では、第1方向Xにおいて、第4制御トランジスタM6の活性層160は第2出力トランジスタM4の活性層140-2と第7制御トランジスタM9の活性層190との間に位置し、第5制御トランジスタM7の活性層170は第1出力トランジスタM3の活性層130-2と第6制御トランジスタM8の活性層180との間に位置し、第1制御トランジスタM1の活性層110と第2制御トランジスタM2の活性層120は第8制御トランジスタM10の活性層200と第6制御トランジスタM8の活性層180との間に位置し、第3ノイズ除去制御トランジスタM13の活性層230は第2ノイズ除去制御トランジスタM12の活性層220と第4出力トランジスタM16の活性層260-1との間に位置し、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の活性層240は第1ノイズ除去制御トランジスタM11の活性層210と第3出力トランジスタM15の活性層250-1との間に位置する。
【0130】
幾つかの例示的な実施形態では、第1出力トランジスタM3の活性層130-1と第2出力トランジスタM4の活性層140-1は一体化構造、例えば切り欠き部を有する矩形である。第1出力トランジスタM3の活性層130-2と第2出力トランジスタM4の活性層140-2は一体化構造、例えば切り欠き部を有する矩形である。第4制御トランジスタM6の活性層160と第5制御トランジスタM7の活性層170は一体化構造であり、例えば矩形であってもよい。第1制御トランジスタM1の活性層110、第2制御トランジスタM2の活性層120及び第8制御トランジスタM10の活性層200は一体化構造である。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の活性層210と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の活性層220は一体化構造である。第3出力トランジスタM15の活性層250-1と第4出力トランジスタM16の活性層260-1は一体化構造、例え矩形である。第3出力トランジスタM15の活性層250-2と第4出力トランジスタM16の活性層260-2は一体化構造、例えば矩形である。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0131】
幾つかの例示的な実施形態では、第1半導体層の材料は例えばポリシリコンを含み得る。活性層は少なくとも1つのチャネル領域と複数のドープ領域を含み得る。チャネル領域には不純物がドープされなくてもよく、半導体の特性を有してもよい。複数のドープ領域はチャネル領域の両側に位置してもよく、不純物がドープされているため、導電性を有する。不純物はトランジスタのタイプに応じて変更してもよい。
【0132】
幾つかの例示的な実施形態では、活性層のドープ領域はトランジスタのソース電極又はドレイン電極と解釈されてもよい。例えば、第1制御トランジスタM1のソース電極は活性層110のチャネル領域110aの周辺、不純物がドープされる第1ドープ領域110bに対応してもよい。第1制御トランジスタM1のドレイン電極は活性層110のチャネル領域110aの周辺、不純物がドープされる第2ドープ領域110cに対応してもよい。また、トランジスタの間の活性層の部分は不純物がドープされる配線と解釈されてもよく、トランジスタの電気的接続に用いられ得る。
【0133】
図7Bは本開示の少なくとも1つの実施例による第1導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図5~
図7Bに示すように、非表示領域の第1導電層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のトランジスタの制御極、及び複数のコンデンサの第1電極を含む。例えば、第1導電層は、第1制御トランジスタM1の制御極113、第2制御トランジスタM2の制御極123、第3制御トランジスタM5の制御極153aと153b、第4制御トランジスタM6の制御極163、第5制御トランジスタM7の制御極173、第6制御トランジスタM8の制御極183、第7制御トランジスタM9の制御極193、第8制御トランジスタM10の制御極203aと203b、第1出力トランジスタM3の制御極133a、133b、133c、第2出力トランジスタM4の制御極143、第1ノイズ除去制御トランジスタM11の制御極213aと213b、第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極223、第3ノイズ除去制御トランジスタM13の制御極233、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の制御極243aと243b、第3出力トランジスタM15の制御極253、第4出力トランジスタM16の制御極263a、263b、263c、第1コンデンサC1の第1電極301、第2コンデンサC2の第1電極302、第3コンデンサC3の第1電極303、第4コンデンサC4の第1電極304、第1接続電極501及び第2接続電極502を含み得る。
【0134】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサC1の第1電極301、第1出力トランジスタM3の制御極133a、133b、133c、及び第6制御トランジスタM8の制御極183は一体化構造であってもよい。第2コンデンサC2の第1電極302、第2出力トランジスタM4の制御極143、第4制御トランジスタM6の制御極163及び第5制御トランジスタM7の制御極173は一体化構造であってもよい。第1制御トランジスタM1の制御極113と第2制御トランジスタM2の制御極123は一体化構造であってもよい。第3制御トランジスタM5の制御極153aと153b、及び第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極223は一体化構造であってもよい。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の制御極213aと213b、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の制御極243aと243bは一体化構造であってもよい。第3コンデンサC3の第1電極303と第3ノイズ除去制御トランジスタM13の制御極233は一体化構造であってもよい。第4コンデンサC4の第1電極304と第3出力トランジスタM15の制御極253は一体化構造であってもよい。第4出力トランジスタM16の制御極263a、263b、263cは一体化構造であってもよい。いずれか段階のシフトレジスタユニットの第7制御トランジスタM9の制御極193、及び前の1つの段階のシフトレジスタユニットの第8制御トランジスタM10の制御極203aと203b、前の1つの段階のシフトレジスタユニットの第1接続電極501は一体化構造であってもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0135】
該例示的な実施形態では、第3制御トランジスタM5、第8制御トランジスタM10、第1ノイズ除去制御トランジスタM11及び第4ノイズ除去制御トランジスタM14はダブルゲートトランジスタであってもよく、第1出力トランジスタM3と第4出力トランジスタM16はトリプルゲートトランジスタであってもよく、リーク電流の発生を防止して減少する。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0136】
図7Cは本開示の少なくとも1つの実施例による第2導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図5~
図7Cに示すように、非表示領域の第2導電層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のコンデンサの第2電極、第1出力端、及び第2出力端を含む。例えば、第2導電層は、第1コンデンサC1の第2電極401、第2コンデンサC2の第2電極402、第3コンデンサC3の第2電極403、第4コンデンサC4の第2電極404、第1出力端OUT1、第2出力端OUT2、第3接続電極503、及び第1接続線701を含み得る。
【0137】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサC1の第2電極401のベース基板60での正投影と第1コンデンサC1の第1電極301のベース基板60での正投影には重なる部分が存在する。第2コンデンサC2の第2電極402のベース基板60での正投影と第2コンデンサC2の第1電極302のベース基板60での正投影には重なる部分が存在する。第3コンデンサC3の第2電極403のベース基板60での正投影と第3コンデンサC3の第1電極303のベース基板60での正投影には重なる部分が存在する。第4コンデンサC4の第2電極404のベース基板60での正投影と第4コンデンサC4の第1電極304のベース基板60での正投影には重なる部分が存在する。
【0138】
幾つかの例示的な実施形態では、第1出力端OUT1と第2出力端OUT2は第1方向Xに沿って延出する。第1出力端OUT1は第2方向Yにおいて第3出力トランジスタM15の第4出力トランジスタM16から離れる側に位置し、第2出力端OUT2は第1方向Xにおいて第3出力トランジスタM15の第4コンデンサC4から離れる側に位置する。第1接続線701は第1方向Xに沿って延出し、且つ第1接続線701は第2方向Yにおいて隣接する2つの段階のシフトレジスタユニットの間に位置する。
【0139】
図7Dは本開示の少なくとも1つの実施例による第4絶縁層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図5~
図7Dに示すように、非表示領域の第4絶縁層64には複数のビアが形成される。例えば、複数のビアは複数の第1ビアK1~K30、複数の第2ビアH1~H17、及び複数の第3ビアD1~D10を含み得る。複数の第1ビアK1~K30内の第4絶縁層64、第3絶縁層63及び第2絶縁層62はエッチングされて、第1半導体層の表面を露出させる。複数の第2ビアH1~H17内の第4絶縁層64と第3絶縁層63はエッチングされて、第1導電層の表面を露出させる。複数の第3ビアD1~D10内の第4絶縁層64はエッチングされて、第2導電層の表面を露出させる。
【0140】
図7Eは本開示の少なくとも1つの実施例による第3導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図5~
図7Eに示すように、非表示領域の第3導電層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のトランジスタの第1極と第2極、第1グループのクロック信号線、第2グループのクロック信号線、及び複数本の電源線を含む。例えば、第3導電層は、第1制御トランジスタM1の第1極111と第2極112、第2制御トランジスタM2の第1極121と第2極122、第3制御トランジスタM5の第1極151と第2極152、第4制御トランジスタM6の第1極161と第2極162、第5制御トランジスタM7の第1極171と第2極172、第6制御トランジスタM8の第1極181と第2極182、第7制御トランジスタM9の第1極191と第2極192、第8制御トランジスタM10の第1極201と第2極202、第1出力トランジスタM3の第1極131と第2極132、第2出力トランジスタM4の第1極141と第2極142、第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第1極211と第2極212、第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第1極221と第2極222、第3ノイズ除去制御トランジスタM13の第1極231と第2極232、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第1極241と第2極242、第3出力トランジスタM15の第1極251と第2極252、第4出力トランジスタM16の第1極261と第2極262、初期信号線STV、第1電源線PL1a、第3電源線PL1b、第4電源線PL2a、第2電源線PL2b、第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2、第3クロック信号線GCK3、第4クロック信号線GCB1、第5クロック信号線GCB2、第4接続電極504、第5接続電極505、第6接続電極506、及び第2接続線702を含み得る。
【0141】
幾つかの例示的な実施形態では、第4電源線PL2a、第2出力トランジスタM4の第1極141、第4制御トランジスタM6の第1極161、及び第7制御トランジスタM9の第1極191は一体化構造であってもよい。第1出力トランジスタM3の第2極132と第2出力トランジスタM4の第2極142は一体化構造あってもよい。第4制御トランジスタM6の第2極162、第5制御トランジスタM7の第1極171、及び第6制御トランジスタM8の第2極182は一体化構造であってもよい。第1制御トランジスタM1の第2極112、第2制御トランジスタM2の第1極121及び第8制御トランジスタM10の第2極202は一体化構造であってもよい。第7制御トランジスタM9の第2極192と第3制御トランジスタM5の第2極152は一体化構造であってもよい。第1電源線PL1a、第3制御トランジスタM5の第1極151、及び第6制御トランジスタM8の第1極181は一体化構造であってもよい。第2電源線PL2b、第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第1極211、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第1極241は一体化構造であってもよい。第3電源線PL1b、第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第1極221、第3出力トランジスタM15の第1極251は一体化構造であってもよい。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第2極212と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第2極222は一体化構造であってもよい。第3出力トランジスタM15の第2極252と第4出力トランジスタM16の第2極262は一体化構造あってもよい。
【0142】
図7Fは本開示の少なくとも1つの実施例による第4導電層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図5~
図7Fに示すように、非表示領域の第6絶縁層66には複数のビアが形成される。例えば、複数のビアは複数の第4ビアF1~F3を含み得る。複数の第4ビアF1~F3内の第5絶縁層65と第6絶縁層66はエッチングされて、第3導電層の表面を露出させる。
【0143】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域の第4導電層は少なくとも接続電極を含む。例えば、第4導電層は第7接続電極507と第3接続線703を含み得る。第7接続電極507と第3接続線703はいずれも第1方向Xに沿って延出する。第7接続電極507は第4ビアF1を介して第5制御トランジスタM7の第2極172に接続され、更に第4ビアF2を介して第5接続電極505に接続されることができる。第5接続電極505は垂直設置される2つの第2ビアH17を介して第4出力トランジスタM16の制御極263cに接続される。第3接続線703は第4ビアF3を介して第2接続線702に接続され得る。第2接続線702は第3ビアD3を介して第1接続線701に接続され得る。
【0144】
幾つかの例では、該実施例によるゲート駆動回路は表示領域のサブ画素に走査信号とリセット信号を提供するように設定され得る。該実施例によるゲート駆動回路の表示領域から離れる側には、表示領域のサブ画素に発光制御信号を提供するように設定される発光駆動回路が設置され得る。発光駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み得る。発光駆動回路のいずれか段階のシフトレジスタユニットの出力端は第1接続線701に接続され、第2接続線702と第3接続線703を介して順次に接続され、発光制御信号を表示領域に伝送することができる。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0145】
幾つかの例示的な実施形態では、第1制御トランジスタM1は活性層110、制御極113、第1極111及び第2極112を含む。活性層110はチャネル領域110a、第1ドープ領域110b及び第2ドープ領域110cを含む。第1制御トランジスタM1の制御極113と第2制御トランジスタM2の制御極123は一体化構造である。第1制御トランジスタM1の制御極113は垂直設置される2つの第2ビアH6を介して第1クロック信号線GCK1に接続される。第1制御トランジスタM1の第1極111は並列設置される3つの第1ビアK14を介して活性層110の第1ドープ領域110bに接続され、更に第2ビアH4を介して第7制御トランジスタM9の制御極193に接続される。第1制御トランジスタM1の第2極112は2*3アレイに配列される6つの第1ビアK15を介して活性層110の第2ドープ領域110cに接続される。第1制御トランジスタM1の第2極113、第2制御トランジスタM2の第1極121及び第8制御トランジスタM10の第2極202は一体化構造である。
【0146】
本開示の実施例では、「並列設置」は第1方向Xに沿う順次設置を示してもよく、「垂直設置」は第2方向Yに沿う順次設置を示してもよい。
【0147】
幾つかの例示的な実施形態では、第2制御トランジスタM2は活性層120、制御極123、第1極121及び第2極122を含む。活性層120はチャネル領域120a、第1ドープ領域120b及び第2ドープ領域120cを含む。第2制御トランジスタM2の活性層120と第1制御トランジスタM1の活性層110は一体化構造であり、且つ活性層120の第1ドープ領域120bは活性層110の第2ドープ領域110cに接続される。第2制御トランジスタM2の第2極122は垂直設置される2つの第1ビアK13を介して活性層120の第2ドープ領域120cに接続され、更に垂直設置される2つの第2ビアH3を介して第6制御トランジスタM8の制御極183に接続される。
【0148】
幾つかの例示的な実施形態では、第3制御トランジスタM5は活性層150、制御極153aと153b、第1極151及び第2極152を含む。活性層150はチャネル領域150a1、150a2、150a3、第1ドープ領域150b及び第2ドープ領域150cを含む。第3制御トランジスタM5の制御極153aと153b、及び第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極223は一体化構造である。第3制御トランジスタM5の制御極153aと153bは、垂直設置される2つの第2ビアH5を介して第3クロック信号線GCK3に接続される。第3制御トランジスタM5の第1極151は第1ビアK17を介して活性層150の第1ドープ領域150bに接続される。第3制御トランジスタM5の第1極151と第1電源線PL1aは一体化構造である。第3制御トランジスタM5の第2極152は第1ビアK16を介して活性層150の第2ドープ領域150cに接続される。第3制御トランジスタM5の第2極152と第7制御トランジスタM9の第2極192は一体化構造である。
【0149】
幾つかの例示的な実施形態では、第4制御トランジスタM6は活性層160、制御極163、第1極161及び第2極162を含む。活性層160はチャネル領域160a、第1ドープ領域160b及び第2ドープ領域160cを含む。第4制御トランジスタM6の活性層160と第5制御トランジスタM7の活性層170は一体化構造であり、且つ活性層160の第2ドープ領域160cは活性層170の第1ドープ領域170bに接続される。第4制御トランジスタM6の制御極163は第2ビアH1を介して第7制御トランジスタM9の第2極192に接続される。第4制御トランジスタM6の制御極163、第5制御トランジスタM7の制御極173、第2出力トランジスタM4の制御極143、及び第2コンデンサC2の第1電極302は一体化構造であってもよい。第4制御トランジスタM6の第1極161は第1ビアK6を介して活性層160の第1ドープ領域160bに接続される。第4制御トランジスタM6の第1極161、第7制御トランジスタM9の第1極191、第2出力トランジスタM4の第1極141、及び第4電源線PL2aは一体化構造である。第4制御トランジスタM6の第2極162は第1ビアK7を介して活性層160の第2ドープ領域160cに接続される。第4制御トランジスタM6の第2極162、第5制御トランジスタM7の第1極171、及び第6制御トランジスタM8の第2極182は一体化構造である。
【0150】
幾つかの例示的な実施形態では、第5制御トランジスタM7は活性層170、制御極173、第1極171及び第2極172を含む。活性層170はチャネル領域170a、第1ドープ領域170b及び第2ドープ領域170cを含む。第5制御トランジスタM7の第2極172は第1ビアK8を介して活性層170の第2ドープ領域170cに接続され、更に第2ビアH2を介して第6制御トランジスタM6の制御極183に接続される。
【0151】
幾つかの例示的な実施形態では、第6制御トランジスタM8は活性層180、制御極183、第1極181及び第2極182を含む。活性層180はチャネル領域180a、第1ドープ領域180b及び第2ドープ領域180cを含む。第6制御トランジスタM8の制御極183、第1出力トランジスタM3の制御極133a、133b、133c、及び第1コンデンサC1の第1電極301は一体化構造であってもよい。第6制御トランジスタM8の第1極181は第1ビアK12を介して活性層180の第1ドープ領域180bに接続される。第6制御トランジスタM8の第1極181と第1電源線PL1aは一体化構造である。第6制御トランジスタM8の第2極182は第1ビアK11を介して活性層180の第2ドープ領域180cに接続される。
【0152】
幾つかの例示的な実施形態では、第7制御トランジスタM9は活性層190、制御極193、第1極191及び第2極192を含む。活性層190はチャネル領域190a、第1ドープ領域190b及び第2ドープ領域190cを含む。第7制御トランジスタM9の第1極191は第1ビアK9を介して活性層190の第1ドープ領域190bに接続され、第2極192は第1ビアK10を介して活性層190の第2ドープ領域190cに接続される。いずれか段階のシフトレジスタユニットの第7制御トランジスタM9の制御極193、及び前の1つの段階のシフトレジスタユニットの第8制御トランジスタM10の制御極203aと203b、前の1つの段階のシフトレジスタユニットの第1接続電極501は一体化構造である。このように、該段階のシフトレジスタユニットから出力される第1出力信号の、次の1つの段階のシフトレジスタユニットの入力端への伝送を実現する。第1接続電極501は並列設置される2つの第2ビアH10を介して第1出力トランジスタM3の第2極132に接続される。
【0153】
幾つかの例示的な実施形態では、第8制御トランジスタM10は活性層200、制御極203aと203b、第1極201及び第2極202を含む。活性層200はチャネル領域200a1、200a2、200a3、第1ドープ領域200b及び第2ドープ領域200cを含む。第8制御トランジスタM10の活性層200と第1制御トランジスタM1の活性層110は一体化構造であり、且つ活性層200の第2ドープ領域200cは活性層110の第2ドープ領域110cに接続される。第8制御トランジスタM10の制御極203aと203bは一体化構造であり、且つ第2ビアH11を介して第6接続電極506に接続され得る。第6接続電極506は第3ビアD4を介して第1出力端OUT1に接続され得る。第8制御トランジスタM10の第1極201は第1ビアK18を介して活性層200の第1ドープ領域200bに接続され、更に第2ビアH7を介して第2接続電極502に接続される。第2接続電極502は第2ビアH8を介して第1出力トランジスタM3の第1極131に接続され、更に垂直設置される2つの第2ビアH9を介して第2クロック信号線GCK2に接続される。
【0154】
幾つかの例示的な実施形態では、第1出力トランジスタM3は活性層130-1と130-2、制御極133a、133b、133c、第1極131及び第2極132を含む。活性層130-1はチャネル領域130-1a1、130-1a2、130-1a3、第1ドープ領域130-1b、第2ドープ領域130-1c、第3ドープ領域130-1d、及び第4ドープ領域130-1eを含む。活性層130-2はチャネル領域130-2a1、130-2a2、130-2a3、第1ドープ領域130-2b、第2ドープ領域130-2c、第3ドープ領域130-2d、及び第4ドープ領域130-2eを含む。第1出力トランジスタM3の活性層130-1と第2出力トランジスタM4の活性層140-1は一体化構造であり、且つ活性層130-1の第4ドープ領域130-1eは活性層140-1の第2ドープ領域140-1cに接続される。第1出力トランジスタM3の活性層130-2と第2出力トランジスタM4の活性層140-2は一体化構造であり、且つ活性層130-2の第4ドープ領域130-2eは活性層140-1の第2ドープ領域140-2cに接続される。
【0155】
第1出力トランジスタM3の第1極131は並列設置される複数の第1ビアK5(例えば、7つの第1ビアK5)を介して活性層130-1の第1ドープ領域130-1bに接続され、並列設置される複数の第1ビアK5(例えば、7つの第1ビアK5)を介して活性層130-2の第1ドープ領域130-2bに接続され、更に並列設置される複数の第1ビアK3(例えば、7つの第1ビアK3)を介して活性層130-1の第3ドープ領域130-1dに接続され、並列設置される複数の第1ビアK3(例えば、7つの第1ビアK3)を介して活性層130-2の第3ドープ領域130-2dに接続され、更に第2ビアH8を介して第2接続電極502に接続される。
【0156】
第1出力トランジスタM3の第2極132は並列設置される複数の第1ビアK4(例えば、7つの第1ビアK4)を介して活性層130-1の第2ドープ領域130-1cに接続され、並列設置される複数の第1ビアK4(例えば、7つの第1ビアK4)を介して活性層130-2の第2ドープ領域130-2cに接続され、更に並列設置される複数の第1ビアK2(例えば、7つの第1ビアK2)を介して活性層130-1の第4ドープ領域130-1eに接続され、並列設置される複数の第1ビアK2(例えば、7つの第1ビアK2)を介して活性層130-2の第4ドープ領域130-2eに接続される。第1出力トランジスタM3の第2極132は更に垂直設置される3つの第3ビアD2を介して第2コンデンサC2の第2電極402に接続され、更に並列設置される2つの第2ビアH10を介して第1接続電極501に接続される。第1出力トランジスタM3の第2極132と第2出力トランジスタM4の第2極142は一体化構造ある。
【0157】
幾つかの例示的な実施形態では、第2出力トランジスタM4は活性層140-1と140-2、制御極143、第1極141及び第2極142を含む。活性層140-1はチャネル領域140-1a、第1ドープ領域140-1b及び第2ドープ領域140-1cを含む。活性層140-2はチャネル領域140-2a、第1ドープ領域140-2b及び第2ドープ領域140-2cを含む。第2出力トランジスタM4の第1極141は並列設置される複数の第1ビアK1(例えば、6つの第1ビアK1)を介して活性層140-1の第1ドープ領域140-1bに接続され、並列設置される複数の第1ビアK1(例えば、6つの第1ビアK1)を介して活性層140-2の第1ドープ領域140-2bに接続される。
【0158】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサC1は第1電極301と第2電極401を含む。第1電極301と第1出力トランジスタM3の制御極133a1、133a2、133a3は一体化構造であり、第2電極401は垂直設置される3つの第3ビアD2を介して第1出力トランジスタM3の第2極132に接続される。第2コンデンサC2は第1電極302と第2電極402を含む。第1電極302と第2出力トランジスタM4の制御極143は一体化構造であり、第2電極402は第3ビアD1を介して第4電源線PL2aに接続される。
【0159】
幾つかの例示的な実施形態では、第1ノイズ除去制御トランジスタM11は活性層210、制御極213aと213b、第1極211及び第2極212を含む。活性層210はチャネル領域210a1、210a2、210a3、第1ドープ領域210b及び第2ドープ領域210cを含む。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の活性層210と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の活性層220は一体化構造であり、且つ活性層210の第2ドープ領域210cは活性層220の第2ドープ領域220cに接続される。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の制御極213aと213b、及び第4ノイズ除去制御トランジスタM14の制御極243aと243bは一体化構造であり、且つ第2ビアH16を介して第4接続電極504に接続される。第4接続電極504は第3ビアD5を介して第1出力端OUT1に接続され得る。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第1極211は第1ビアK21を介して活性層210の第1ドープ領域210bに接続される。第2ノイズ除去制御トランジスタM11の第2極212は2*2アレイに配列される4つの第1ビアK20を介して活性層210の第2ドープ領域210cに接続され、更に第2ビアH12を介して第3コンデンサC3の第1電極303に接続される。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第1極211と第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第1極241は一体化構造である。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第2極212と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第2極222は一体化構造である。
【0160】
幾つかの例示的な実施形態では、第2ノイズ除去制御トランジスタM12は活性層220、制御極223、第1極221及び第2極222を含む。活性層220はチャネル領域220a、第1ドープ領域220b及び第2ドープ領域220cを含む。第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第1極221は並列設置される2つの第1ビアK19を介して活性層220の第1ドープ領域220bに接続される。
【0161】
幾つかの例示的な実施形態では、第3ノイズ除去制御トランジスタM13は活性層230、制御極233、第1極231及び第2極232を含む。活性層230はチャネル領域230a、第1ドープ領域230b及び第2ドープ領域230cを含む。第3ノイズ除去制御トランジスタM13の制御極と第3コンデンサC3の第1電極303は一体化構造である。第3ノイズ除去制御トランジスタM13の第1極231は並列設置される2つの第1ビアK24を介して活性層230の第1ドープ領域230bに接続され、更に並列設置される2つの第2ビアH13を介して第3コンデンサC3の第1電極303に接続される。第3ノイズ除去制御トランジスタM13の第2極232は並列設置される2つの第1ビアK25を介して活性層230の第2ドープ領域230cに接続され、更に並列設置される2つの第2ビアH14を介して第4コンデンサC4の第1電極304に接続される。
【0162】
幾つかの例示的な実施形態では、第4ノイズ除去制御トランジスタM14は活性層240、制御極243aと243b、第1極241及び第2極242を含む。活性層240はチャネル領域240a1、240a2、240a3、第1ドープ領域240b及び第2ドープ領域240cを含む。第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第1極241は第1ビアK22を介して活性層240の第1ドープ領域240bに接続される。第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第2極242は第1ビアK23を介して活性層240の第2ドープ領域240cに接続され、更に第2ビアH15を介して第4コンデンサC4の第1電極304に接続される。
【0163】
幾つかの例示的な実施形態では、第3出力トランジスタM15は活性層250-1と250-2、制御極253、第1極251及び第2極252を含む。活性層250-1はチャネル領域250-1a、第1ドープ領域250-1b及び第2ドープ領域250-1cを含む。活性層250-2はチャネル領域250-2a、第1ドープ領域250-2b及び第2ドープ領域250-2cを含む。第3出力トランジスタM15の活性層250-1と第4出力トランジスタM16の活性層260-1は一体化構造であり、且つ活性層250-1の第2ドープ領域250-1cは活性層260-1の第4ドープ領域260-1eに接続される。第3出力トランジスタM15の活性層250-2と第4出力トランジスタM16の活性層260-2は一体化構造であり、且つ活性層250-2の第2ドープ領域250-2cは活性層260-2の第4ドープ領域260-2eに接続される。第3出力トランジスタM15の制御極253と第4コンデンサC4の第1電極303は一体化構造である。
【0164】
第3出力トランジスタM15の第1極251は並列設置される複数の第1ビアK30(例えば、4つの第1ビアK30)を介して活性層250-1の第1ドープ領域250-1bに接続され、更に並列設置される複数の第1ビアK30(例えば、4つの第1ビアK30)を介して活性層250-2の第1ドープ領域250-2bに接続される。第3出力トランジスタM15の第1極251と第3電源線PL1bは一体化構造である。
【0165】
第3出力トランジスタM15の第2極252は並列設置される複数の第1ビアK29(例えば、4つの第1ビアK29)を介して活性層250-1の第2ドープ領域250-1cに接続され、更に並列設置される複数の第1ビアK29(例えば、4つの第1ビアK29)を介して活性層250-2の第2ドープ領域250-2cに接続される。第3出力トランジスタM15の第2極252と第4出力トランジスタM16の第2極262は一体化構造ある。
【0166】
幾つかの例示的な実施形態では、第4出力トランジスタM16は活性層260-1と260-2、制御極263a、263b、263c、第1極261及び第2極262を含む。活性層260-1はチャネル領域260-1a1、260-1a2、260-1a3、第1ドープ領域260-1b、第2ドープ領域260-1c、第3ドープ領域260-1d、及び第4ドープ領域260-1eを含む。活性層260-2はチャネル領域260-2a1、260-2a2、260-2a3、第1ドープ領域260-2b、第2ドープ領域260-2c、第3ドープ領域260-2d、及び第4ドープ領域260-2eを含む。
【0167】
第4出力トランジスタM16の制御極263a、263b、263cは一体化構造であり、且つ垂直設置される2つの第2ビアH17を介して第5接続電極505に接続される。第5接続電極505は第4ビアF2を介して第6接続電極506に接続される。第6接続電極506は第4ビアF1を介して第5制御トランジスタM7の第2極172に接続される。
【0168】
第4出力トランジスタM16の第1極261は並列設置される複数の第1ビアK26(例えば、4つの第1ビアK26)を介して活性層260-1の第1ドープ領域260-1bに接続され、並列設置される複数の第1ビアK26(例えば、4つの第1ビアK26)を介して活性層260-2の第1ドープ領域260-2bに接続され、更に並列設置される複数の第1ビアK28(例えば、4つの第1ビアK28)を介して活性層260-1の第3ドープ領域260-1dに接続され、並列設置される複数の第1ビアK28(例えば、4つの第1ビアK28)を介して活性層260-2の第3ドープ領域260-2dに接続される。第4出力トランジスタM16の第1極261は更に並列設置される2つの第3ビアD8を介して第3接続電極503に接続される。第3接続電極503は垂直設置される2つの第3ビアD9を介して第4クロック信号線GCB1に接続される。
【0169】
第4出力トランジスタM16の第2極262は並列設置される複数の第1ビアK27(例えば、4つの第1ビアK27)を介して活性層260-1の第2ドープ領域260-1cに接続され、並列設置される複数の第1ビアK27(例えば、4つの第1ビアK27)を介して活性層260-2の第2ドープ領域260-2cに接続される。第4出力トランジスタM16の第2極262は垂直設置される2つの第3ビアD10を介して第2出力端OUT2に接続される。
【0170】
幾つかの例示的な実施形態では、第3コンデンサC3は第1電極303と第2電極403を含み、第1電極303は第3ノイズ除去制御トランジスタM13の第1極231、及び第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第2極222に接続され、第2電極403は垂直設置される2つの第3ビアD6を介して第1クロック信号線GCK1に接続される。第4コンデンサC4は第1電極304と第2電極404を含み、第1電極304は第3ノイズ除去制御トランジスタM13の第2極232、第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第2極242に接続され、第2電極404は垂直設置される2つの第3ビアD7を介して第3電源線PL1bに接続される。
【0171】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5~
図7Fに示すように、第6n+1段階のシフトレジスタユニットの第1制御トランジスタM1の制御極113は第2ビアを介して第1クロック信号線GCK1に接続され得ており、第3コンデンサC3の第2電極403は第3ビアを介して第1クロック信号線GCK1に接続され得る。第3制御トランジスタM5の制御極と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極は一体化構造であり、且つ第2ビアを介して第3クロック信号線GCK3に接続され得る。第2接続電極502は第2クロック信号線GCK2に接続され、第2接続電極502は第8制御トランジスタM10の第1極201及び第1出力トランジスタM3の第1極131に接続される。第4出力トランジスタM16の第1極261は第3接続電極503を介して第4クロック信号線GCB1に接続される。
【0172】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5~
図7Fに示すように、第6n+2段階のシフトレジスタユニットの第1制御トランジスタM1の制御極113は第2ビアを介して第2クロック信号線GCK2に接続され得ており、第3コンデンサC3の第2電極403は第2ビアを介して第2クロック信号線GCK2に接続され得る。第3制御トランジスタM5の制御極と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極は一体化構造であり、且つ第2ビアを介して第1クロック信号線GCK1に接続され得る。第2接続電極502は第3クロック信号線GCK3に接続され得ており、第2接続電極502は第8制御トランジスタM10の第1極201及び第1出力トランジスタM3の第1極131に接続される。第4出力トランジスタM16の第1極261は第3接続電極503を介して第5クロック信号線GCB2に接続される。
【0173】
該例示的な実施形態では、
図4に示すシフトレジスタユニットのカスケード接続関係、及び
図5~
図7Fに示すシフトレジスタユニットの構造を参照して、各段階のシフトレジスタユニットと第1グループのクロック信号線及び第2グループのクロック信号線との接続方式を決定できるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0174】
以下では表示基板の製造過程の例により、表示基板の構造を説明する。本開示に記載の「パターン化プロセス」は膜層の堆積、フォトレジスト塗布、マスク露出、現像、エッチング及びフォトレジスト剥離の処理を含む。堆積はスパッタリング、蒸着、化学気相堆積のうちのいずれか1種又は複数種を採用してもよい。塗布はスプレーコーティング及びスピンコーティングのうちのいずれか1種又は複数種を採用してもよい。エッチングは乾式エッチング及び湿式エッチングのうちのいずれか1種又は複数種を採用してもよい。「薄膜」とはある材料を利用してベースにおいて堆積又は塗布のプロセスにより製作された1層の薄膜を指す。製作過程全体において該「薄膜」はパターン化プロセスを必要としない場合、該「薄膜」は「層」とも称される。製作過程全体において該「薄膜」はパターン化プロセスを必要とする場合、パターン化プロセスの前に「薄膜」と称され、パターン化プロセスの後に「層」と称される。パターン化プロセスの後の「層」には少なくとも1つの「パターン」が含まれる。
【0175】
本開示に説明される「AとBが同一層に設置される」こととは、AとBが同一回のパターン化プロセスにより同時に形成されることを指す。膜層の「厚さ」は膜層の表示基板に垂直する方向でのサイズである。本開示の例示的な実施例では、「Aの投影がBの投影を含む」こととは、Bの投影の境界がAの投影の境界範囲内にあること、又はAの投影の境界がBの投影の境界と重なることを指す。
【0176】
該例示的な実施例による表示基板の製造過程は下記のステップを含む。
【0177】
(1)、ベース基板を提供する。
幾つかの例示的な実施形態では、ベース基板60は剛性ベース又はフレキシブルベースであってもよい。剛性ベースは硝子、金属箔シートのうちの1種又は複数種を含み得る。フレキシブルベースはポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリールエステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、テキスタイル繊維のうちの1種又は複数種を含み得る。
【0178】
(2)、第1半導体層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図7Aに示すように、ベース基板60に順次に第1絶縁薄膜と第1半導体薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第1半導体薄膜をパターン化して、ベース基板60全体を覆う第1絶縁層61、及び第1絶縁層61に設置される第1半導体層パターンを形成する。第1半導体層パターンは少なくともシフトレジスタユニットにおける複数のトランジスタ(例えば、トランジスタM1~M16)の活性層を含む。活性層は少なくとも1つのチャネル領域と複数のドープ領域を含み得る。ドープ領域には不純物がドープされなくてもよく、半導体の特性を有してもよい。ドープ領域には不純物がドープされているため、導電性を有する。不純物はトランジスタのタイプ(例えば、N型又はP型)に応じて変更してもよい。幾つかの例では、第1半導体薄膜の材料はポリシリコンであってもよい。
【0179】
(3)、第1導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図7Bに示すように、上記パターンが形成されたベース基板60に順次に第2絶縁薄膜と第1導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第1導電薄膜をパターン化して、第1半導体層パターンを覆う第2絶縁層62、及び第2絶縁層62に設置される第1導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第1導電層パターンはシフトレジスタユニットの複数のトランジスタ(例えば、トランジスタM1~M16)の制御極、シフトレジスタユニットの複数のコンデンサ(例えば、第1コンデンサC1~第4コンデンサC4)の第1電極、複数の接続電極(例えば、第1接続電極501と第2接続電極502)を含み得る。
【0180】
(4)、第2導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図7Cに示すように、上記パターンが形成されたベース基板60に順次に第3絶縁薄膜と第2導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第2導電薄膜をパターン化して、第1導電層を覆う第3絶縁層63、及び第3絶縁層63に設置される第2導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第2導電層パターンはシフトレジスタユニットの複数のコンデンサ(例えば、第1コンデンサC1~第4コンデンサC4)の第2電極、第1出力端OUT1、第2出力端OUT2、及び接続電極(例えば、第3接続電極503)を含み得る。
【0181】
(5)、第4絶縁層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図7Dに示すように、上記パターンが形成されたベース基板60に第4絶縁薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第4絶縁薄膜をパターン化して、第2導電層を覆う第4絶縁層64パターンを形成する。幾つかの例では、第4絶縁層64には複数のビアが開設される。複数のビアは少なくとも複数の第1ビアK1~K30、複数の第2ビアH1~H17、及び複数の第3ビアD1~D10を含む。複数の第1ビアK1~K30内の第4絶縁層64、第3絶縁層63及び第2絶縁層62はエッチングされて、第1半導体層の表面を露出させる。複数の第2ビアH1~H17内の第4絶縁層64と第3絶縁層63はエッチングされて、第1導電層の表面を露出させる。複数の第3ビアD1~D10内の第4絶縁層64はエッチングされて、第2導電層の表面を露出させる。
【0182】
(6)、第3導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図7Eに示すように、上記パターンが形成されたベース基板60に第3導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第3導電薄膜をパターン化して、第4絶縁層64に第3導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第3導電層パターンはシフトレジスタユニットの複数のトランジスタ(例えば、トランジスタM1~M16)の第1極と第2極、第1グループのクロック信号線(例えば、第1クロック信号線GCK1、第2クロック信号線GCK2、第3クロック信号線GCK3を含む)、第2グループのクロック信号線(例えば、第4クロック信号線GCB1と第5クロック信号線GCB2を含む)、複数本の電源線(例えば、第1電源線PL1a、第4電源線PL2a、第3電源線PL1b及び第2電源線PL2b)、及び接続電極(例えば、第4接続電極504、第5接続電極505及び第6接続電極506)を含み得る。
【0183】
(7)、第5絶縁層と第6絶縁層のパターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、上記パターンが形成されたベース基板60に第5絶縁薄膜65を堆積し、それから、第6絶縁薄膜を塗布し、第6絶縁薄膜に対するマスク、露光及び現像により、第6絶縁層66パターンを形成し、それから、第5絶縁薄膜に対してパターン化プロセスを行い、第5絶縁層65パターンを形成する。幾つかの例では、第6絶縁層66には複数のビアが形成される。例えば、複数のビアは複数の第4ビアF1~F3を含み得る。複数の第4ビアF1~F3内の第5絶縁層65と第6絶縁層66はエッチングされて、第3導電層の表面を露出させる。
【0184】
(8)、第4導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図7Fに示すように、上記パターンが形成されたベース基板60に第4導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第4導電薄膜をパターン化して、第6絶縁層66に第4導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第4導電層パターンは少なくとも接続電極を含み、例えば、第7接続電極507と第3接続線703を含み得る。
【0185】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域にシフトレジスタユニットを形成するとともに、表示領域に画素回路を形成することができる。例えば、表示領域の第1半導体層は画素駆動回路のトランジスタの活性層を含み得る。表示領域の第1導電層は画素駆動回路のトランジスタの制御極及び蓄積コンデンサの第1電極を含み得る。表示領域の第2導電層は少なくとも画素駆動回路の蓄積コンデンサの第2電極を含み得る。表示領域の第3導電層は少なくとも画素駆動回路のトランジスタの第1極と第2極を含み得る。表示領域の第4導電層は少なくとも画素駆動回路と発光素子の陽極の間の接続電極を含み得る。第1導電層を形成した後に、表示領域に第2半導体層を形成してもよく、第2半導体層と第1導電層との間には絶縁層が設置される。第2半導体薄膜の材料は金属酸化物、例えばIGZOであってもよい。ただし、本実施例は第2半導体層の位置を限定しない。
【0186】
幾つかの例示的な実施形態では、第4導電層を形成した後に、表示領域に順次に第7絶縁層、陽極層、画素定義層、有機発光層、陰極層及びカプセル化層のパターンを形成してもよい。幾つかの例では、上記パターンが形成されたベース基板に第7絶縁薄膜を塗布し、第7絶縁薄膜に対するマスク、露光及び現像により、第7絶縁層パターンを形成する。それから、上記パターンが形成された表示領域のベース基板に陽極薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより陽極薄膜をパターン化して、第7絶縁層に陽極パターンを形成する。それから、上記パターンが形成されたベース基板に画素定義薄膜を塗布し、マスク、露光及び現像のプロセスにより画素定義層(PDL、Pixel Define Layer)パターンを形成し、画素定義層は表示領域の各サブ画素に形成し、各サブ画素における画素定義層には陽極を露出させる画素開口が形成される。それから、上記形成された画素開口内に有機発光層を形成し、有機発光層は陽極に接続される。それから、陰極薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより陰極薄膜をパターン化し、陰極パターンを形成し、陰極はそれぞれ有機発光層と第2電源線に接続される。それから、陰極にカプセル化層を形成し、カプセル化層は無機材料/有機材料/無機材料の積層構造を含み得る。幾つかの可能な実現形態では、陰極は複数の方式、例えばレーザー穴あけ等により第2電源線に接続され得る。
【0187】
幾つかの例示的な実施形態では、第1導電層、第2導電層、第3導電層及び第4導電層は金属材料、例えば銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)及びモリブデン(Mo)のうちの1種又は複数種、又は上記金属の合金材料、例えばアルミニウム-ネオジム合金(AlNd)又はモリブデン-ニオブ合金(MoNb)を採用してもよく、単層構造、又は複数層複合構造、例えばMo/Cu/Mo等であってもよい。第1絶縁層61、第2絶縁層62、第3絶縁層63、第4絶縁層64及び第5絶縁層65はケイ素酸化物(SiOx)、ケイ素窒化物(SiNx)及びシリコンオキシニトリド(SiON)のうちの1種又は複数種を採用してもよく、単層、複数層又は複合層であってもよい。第6絶縁層66と第7絶縁層はポリイミド、アクリル又はポリエチレンテレフタレート等の有機材料を採用してもよい。第1絶縁層61は緩衝(Buffer)層と称されてもよく、第1絶縁層61はベース基板60の耐水酸素能力を向上させるように設定される。第2絶縁層62と第3絶縁層63はゲート絶縁(GI)層と称され、第4絶縁層64は層間絶縁(ILD)層と称され、第5絶縁層は鈍化(PVX)層と称され、第6絶縁層66と第7絶縁層は平坦層と称される。画素定義層はポリイミド、アクリル又はポリエチレンテレフタレート等の有機材料を採用してもよい。陽極は酸化インジウムスズ(ITO)又は酸化インジウム亜鉛(IZO)等の透明導電材料を採用してもよい。陰極はマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)及びリチウム(Li)のうちの1種又は複数種、又は上記金属のうちの1種又は複数種からなる合金を採用してもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。例えば、陽極は金属等の反射材料を採用してもよく、陰極は透明導電材料を採用してもよい。
【0188】
該例示的な実施例に示す構造及びその製造過程は例示的な説明に過ぎない。幾つかの例示的な実施形態では、実際の需要に応じて対応の構造を変更したり、パターン化プロセスを増加又は減少したりすることができる。例えば、第4導電層を設置しなくてもよい。また例えば、第1グループのクロック信号線における複数本のクロック信号線の順序は変更可能であり、第2グループのクロック信号線における複数本のクロック信号線の順序は変更可能である。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0189】
該例示的な実施例による製造プロセスは現在成熟した製造機器を利用して実現すればよく、従来の製造プロセスと良く互換でき、プロセスの実現が簡単であり、実施し易く、生産効率が高く、生産コストが低く、良品率が高い。
【0190】
該例示的な実施例による表示基板では、第1出力回路と第2出力回路がクロック信号線を共用するように設定し、且つ第1出力回路と第2出力回路との間に第1グループのクロック信号線、第1電源線及び第2電源線を設置することにより、シフトレジスタユニットのレイアウト密度を向上させることができ、狭いフレームの実現に寄与し、そして、クロック信号線での負荷を減少することができ、シフトレジスタユニットの性能の向上に寄与する。
【0191】
幾つかの例示的な実施形態では、ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含む。第2k-1段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+1段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第1段階のシフトレジスタユニットの入力端は第1初期信号線STVOに接続される。第2k段階のシフトレジスタユニットの第1出力端は第2k+2段階のシフトレジスタユニットの入力端に接続され、第2段階のシフトレジスタユニットの入力端は第2初期信号線STVEに接続される。kは正整数である。
【0192】
幾つかの例示的な実施形態では、第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線を含み、第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含む。第2k-1段階のシフトレジスタユニットは第1サブグループクロック信号線及び第3サブグループクロック信号線に接続され、第2k段階のシフトレジスタユニットは第2サブグループクロック信号線及び第4サブグループクロック信号線に接続される。
【0193】
幾つかの例示的な実施形態では、第1サブグループクロック信号線は第1クロック信号線GCKO1、第2クロック信号線GCKO2及び第3クロック信号線GCKO3を含む。第2サブグループクロック信号線は第6クロック信号線GCKE1、第7クロック信号線GCKE2及び第8クロック信号線GCKE3を含む。第3サブグループクロック信号線は第4クロック信号線GCBO1と第5クロック信号線GCBO2を含む。第4サブグループクロック信号線は第9クロック信号線GCBE1と第10クロック信号線GCBE2を含む。
【0194】
該例示的な実施形態では、奇数段階のシフトレジスタユニットは順次にカスケード接続され、第1サブグループクロック信号線及び第3サブグループクロック信号線に接続される。偶数段階のシフトレジスタユニットは順次にカスケード接続され、第2サブグループクロック信号線及び第4サブグループクロック信号線に接続される。該例示的な実施例のゲート駆動回路はクロック信号の数を増加して、奇数偶数行の駆動を採用することにより、充電時間長を増加し、画素充電効果を確保することができ、高周波駆動モードに適用可能である。
【0195】
図8は本開示の少なくとも1つの実施例によるゲート駆動回路の他の模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図8に示すように、第12n+1段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線GCKO1に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線GCKO2に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線GCKO3に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線GCBO1に接続される。
【0196】
第12n+3段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線GCKO2に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線GCKO3に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線GCKO1に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線GCBO2に接続される。
【0197】
第12n+5段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線GCKO3に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線GCKO1に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線GCKO2に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線GCBO1に接続される。
【0198】
第12n+7段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第1クロック信号線GCKO1に接続され、第2クロック端が第2クロック信号線GCKO2に接続され、第3クロック端が第3クロック信号線GCKO3に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線GCBO2に接続される。
【0199】
第12n+9段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第2クロック信号線GCKO2に接続され、第2クロック端が第3クロック信号線GCKO3に接続され、第3クロック端が第1クロック信号線GCKO1に接続され、第4クロック端が第4クロック信号線GCBO1に接続される。
【0200】
第12n+11段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第3クロック信号線GCKO3に接続され、第2クロック端が第1クロック信号線GCKO1に接続され、第3クロック端が第2クロック信号線GCKO2に接続され、第4クロック端が第5クロック信号線GCBO2に接続される。
【0201】
第12n+2段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第6クロック信号線GCKE1に接続され、第2クロック端が第7クロック信号線GCKE2に接続され、第3クロック端が第8クロック信号線GCKE3に接続され、第4クロック端が第9クロック信号線GCBE1に接続される。
【0202】
第12n+4段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第7クロック信号線GCKE2に接続され、第2クロック端が第8クロック信号線GCKE3に接続され、第3クロック端が第6クロック信号線GCKE1に接続され、第4クロック端が第10クロック信号線GCBE2に接続される。
【0203】
第12n+6段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第8クロック信号線GCKE3に接続され、第2クロック端が第6クロック信号線GCKE1に接続され、第3クロック端が第7クロック信号線GCKE2に接続され、第4クロック端が第9クロック信号線GCBE1に接続される。
【0204】
第12n+8段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第6クロック信号線GCKE1に接続され、第2クロック端が第7クロック信号線GCKE2に接続され、第3クロック端が第8クロック信号線GCKE3に接続され、第4クロック端が第10クロック信号線GCBE2に接続される。
【0205】
第12n+10段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第7クロック信号線GCKE2に接続され、第2クロック端が第8クロック信号線GCKE3に接続され、第3クロック端が第6クロック信号線GCKE1に接続され、第4クロック端が第9クロック信号線GCBE1に接続される。
【0206】
第12n+12段階のシフトレジスタユニットは、第1クロック端が第8クロック信号線GCKE3に接続され、第2クロック端が第6クロック信号線GCKE1に接続され、第3クロック端が第7クロック信号線GCKE2に接続され、第4クロック端が第10クロック信号線GCBE2に接続される。nは自然数である。
【0207】
該実施例によるゲート駆動回路の12個のシフトレジスタユニットは1つの最小周期の繰り返しユニットとされ、12行のサブ画素を駆動することができる。
【0208】
図9は本開示の少なくとも1つの実施例によるクロック信号のタイミング模式図である。
図9に示すように、第1クロック信号線GCKO1による第1クロック信号、第2クロック信号線GCKO2による第2クロック信号、第3クロック信号線GCKO3による第3クロック信号、第4クロック信号線GCBO1による第4クロック信号、第5クロック信号線GCBO2による第5クロック信号、第6クロック信号線GCKE1による第6クロック信号、第7クロック信号線GCKE2による第7クロック信号、第8クロック信号線GCKE3による第8クロック信号、第9クロック信号線GCBE1による第9クロック信号、及び第10クロック信号線GCBE2による第10クロック信号はいずれもパルス信号である。
【0209】
幾つかの例示的な実施形態では、
図9に示すように、第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号、第6クロック信号、第7クロック信号及び第8クロック信号はデューティ比が同じであってもよい。第2クロック信号は第1クロック信号より第1設定時間長(例えば、2H)遅延し、第3クロック信号は第2クロック信号線より第1設定時間長(例えば、2H)遅延し、それにより第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に低電圧であるものではない。第7クロック信号は第6クロック信号より第1設定時間長(例えば、2H)遅延し、第8クロック信号は第7クロック信号線より第1設定時間長(例えば、2H)遅延し、それにより第6クロック信号、第7クロック信号及び第8クロック信号は同時に低電圧であるものではない。第6クロック信号は第1クロック信号より第2設定時間長(例えば、1H)遅延し、第7クロック信号は第2クロック信号より第2設定時間長(例えば、1H)遅延し、第8クロック信号は第3クロック信号より第2設定時間長(例えば、1H)遅延する。
【0210】
幾つかの例示的な実施形態では、
図9に示すように、第2初期信号線STVEによる第2初期信号は第1初期信号線STVOによる第1初期信号より1H遅延する。
【0211】
幾つかの例示的な実施形態では、
図9に示すように、第4クロック信号、第5クロック信号、第9クロック信号及び第10クロック信号はデューティ比が同じであってもよい。第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さくてもよい。第4クロック信号と第5クロック信号は同時に高電圧であるものではなく、第9クロック信号と第10クロック信号は同時に高電圧であるものではない。第9クロック信号は第4クロック信号より第2設定時間長(例えば、1H)遅延し、第10クロック信号は第5クロック信号より第2設定時間長(例えば、1H)遅延する。
【0212】
幾つかの例示的な実施形態では、
図8における第1段階のシフトレジスタユニットの動作タイミングは第1段階OS1、第2段階OS2、第3段階OS3及び第4段階OS4を含み得る。第2段階のシフトレジスタユニットの動作過程は第1段階ES1、第2段階ES2、第3段階ES3及び第4段階ES4を含み得る。4つの段階の動作過程については上記の実施例によるシフトレジスタユニットの動作過程の説明を参照できるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0213】
図10は本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの他の上面図である。
図10には、第12n+1段階と第12n+2段階のシフトレジスタユニット(例えば、n=1である)を例として示す。以下では、主に第12n+1段階のシフトレジスタユニットの構造を例として説明する。
【0214】
図11Aは本開示の少なくとも1つの実施例による第1半導体層形成後のシフトレジスタユニットの上面図である。
図11Bは本開示の少なくとも1つの実施例による第1導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
図11Cは本開示の少なくとも1つの実施例による第2導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
図11Dは本開示の少なくとも1つの実施例による第3導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
図11Eは本開示の少なくとも1つの実施例による第4導電層形成後のシフトレジスタユニットの他の上面図である。
【0215】
幾つかの例示的な実施形態では、
図10に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1方向Xにおいて、第2初期信号線STVEは第1初期信号線STVOと第4電源線PL2aとの間に位置し、第1グループのクロック信号線は第1電源線PL1aと第2電源線PL2bとの間に位置し、第3電源線PL1bは第2電源線PL2bと第2グループのクロック信号線との間に位置する。第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号を含む。第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は第1方向Xにおいて間隔を置いて配列される。該例では、第1サブグループクロック信号線は第1クロック信号線GCKO1、第2クロック信号線GCKO2及び第3クロック信号線GCKO3を含み、第2サブグループクロック信号線は第6クロック信号線GCKE1、第7クロック信号線GCKE2及び第8クロック信号線GCKE3を含む。第1電源線PL1aから第2電源線PL2bへの第1方向D1において、第1クロック信号線GCKO1、第6クロック信号線GCKE1、第2クロック信号線GCKO2、第7クロック信号線GCKE2、第3クロック信号線GCKO3及び第8クロック信号線GCKE3は順次に配列される。第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含む。第3サブグループクロック信号線は第4クロック信号線GCBO1と第5クロック信号線GCBO2を含み、第4サブグループクロック信号線は第9クロック信号線GCBE1と第10クロック信号線GCBE2を含む。第2出力回路から離れる第1方向D1において、第4クロック信号線GCBO1、第9クロック信号線GCBE1、第5クロック信号線GCBO2及び第10クロック信号線GCBE2は順次に配列される。ただし、本実施例はそれを限定しない。幾つかの例では、第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は第1方向に沿って順次に配列され得る。第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は第1方向に沿って順次に配列され得る。
【0216】
幾つかの例示的な実施形態では、
図11Bに示すように、非表示領域の第1導電層は少なくともシフトレジスタユニットの複数のトランジスタ(例えば、トランジスタM1~M16)の制御極、及び複数のコンデンサ(例えば、第1コンデンサC1~第4コンデンサC4)の第1電極を含む。いずれか段階のシフトレジスタユニットの第8制御トランジスタM10の制御極203aと203b、及び第1接続電極501は一体化構造であってもよく、且つ次の1つの段階のシフトレジスタユニットの第7制御トランジスタM9の制御極193に接続されない。
【0217】
幾つかの例示的な実施形態では、
図11Dに示すように、非表示領域の第3導電層はシフトレジスタユニットの複数のトランジスタ(例えば、トランジスタM1~M16)の第1極と第2極、第1グループのクロック信号線、第2グループのクロック信号線、複数本の電源線、及び接続電極(例えば、第8接続電極508及び第9接続電極509)を含み得る。例えば、第12n+1段階のシフトレジスタユニットの第7制御トランジスタM9の制御極193は、垂直設置される2つの第2ビアH18を介して第8接続電極508に接続されて、第8接続電極508を介して第12n-1段階のシフトレジスタユニットの第1出力端OUT1に接続されることができる。第12n+1段階のシフトレジスタユニットの第1出力端OUT1は、第3ビアD11を介して他の第8接続電極508に接続されて、第8接続電極508を介して第12n+3段階のシフトレジスタユニットの第7制御トランジスタM9の制御極193に接続され、第12n+3段階のシフトレジスタユニットに入力信号を提供することができる。第12n+2段階のシフトレジスタユニットの第7制御トランジスタM9の制御極193は、垂直設置される2つの第2ビアH19を介して第9接続電極509に接続されて、第9接続電極509を介して第12n段階のシフトレジスタユニットの第1出力端OUT1に接続されることができる。
【0218】
幾つかの例示的な実施形態では、
図10~
図11Eに示すように、第12n+1段階のシフトレジスタユニットの第3制御トランジスタM5の制御極と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極は一体化構造であり、且つ第2ビアを介して第3クロック信号線GCKO3に接続され得る。第3コンデンサC3の第2電極は第3ビアを介して第1クロック信号線GCKO1に接続される。第1制御トランジスタM1の制御極は第2ビアを介して第1クロック信号線GCKO1に接続される。第8制御トランジスタM10の第1極に接続される第2接続電極は第2ビアを介して第2クロック信号線GCKO2に接続され得ており、第2接続電極は更に第2ビアを介して第1出力トランジスタM3の第1極に接続される。第4出力トランジスタM16の第1極は第3接続電極を介して第4クロック信号線GCBO1に接続される。
【0219】
幾つかの例示的な実施形態では、
図10~
図11Eに示すように、第12n+2段階のシフトレジスタユニットの第3制御トランジスタM5の制御極と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極は一体化構造であり、且つ第2ビアを介して第8クロック信号線GCKE3に接続され得る。第3コンデンサC3の第2電極は第3ビアを介して第6クロック信号線GCKE1に接続される。第1制御トランジスタM1の制御極は第2ビアを介して第6クロック信号線GCKE1に接続される。第8制御トランジスタM10の第1極に接続される第2接続電極は第2ビアを介して第7クロック信号線GCKE2に接続され得ており、第2接続電極は更に第2ビアを介して第1出力トランジスタM3の第1極に接続される。第4出力トランジスタM16の第1極は第3接続電極を介して第9クロック信号線GCBE1に接続される。
【0220】
該実施例によるシフトレジスタユニットのカスケード接続関係については
図8に示すものを参照でき、該実施例による表示基板の残りの構造については上記の実施例の説明を参照できるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0221】
本開示の実施例は、上記の表示基板を製造するための、表示基板の製造方法を更に提供する。該実施例による製造方法は、ベース基板を提供することと、非表示領域にゲート駆動回路を形成することと、を含む。ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続される。シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含み、第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、第2出力回路は第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続される。第1方向において、第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、第2グループのクロック信号線は第2出力回路の第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する。
【0222】
該実施例による表示基板の製造方法については上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0223】
図12は本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置の模式図である。
図12に示すように、該実施例は表示装置91を提供し、表示基板910を備える。表示基板910は上記の実施例による表示基板である。表示基板910はOLED表示基板、QLED表示基板、Micro-LED表示基板、又はMini-LED表示基板であってもよい。表示装置91はOLED表示装置、腕時計、携帯電話、タブレット、テレビ、モニター、ラップトップ、デジタルフレーム、ナビゲーター等の表示機能を備える製品又は部品であってもよい。ただし、本実施例はそれを限定しない。
【0224】
本開示における図面は本開示に係る構造のみに関し、他の構造については通常設計を参考してもよい。衝突がない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせて新しい実施例を取得することができる。当業者が理解できるように、本開示の技術方案の精神と範囲を逸脱せずに、本開示の技術方案に対して変更又は等同置換を行うことができる。それらの変更又は等同置換はいずれも本開示の請求項の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0225】
10 第1出力回路
20 第2出力回路
V1 第1電源端
V2 第2電源端
N1~N4 第1~第4ノード
CK1~3 第1~第3クロック端
CB 第4クロック端
INPUT 入力端
OUT1 第1出力端
OUT2 第2出力端
PD1 第1ノイズ除去制御ノード
PD2 第2ノイズ除去制御ノード
C1~C4 第1~第4コンデンサ
M1 第1制御トランジスタ
M2 第2制御トランジスタ
M3 第1出力トランジスタ
M4 第2出力トランジスタ
M5~M10 第3~第8制御トランジスタ
M11~M14 第1~第4ノイズ除去制御トランジスタ
M15 第3出力トランジスタ
M16 第4出力トランジスタ
S1 プリチャージ段階
S2 ブートストラップ出力段階
S3 ノードプルアップ段階
S4 維持段階
STV 初期信号線
GCK1~3 第1~第3クロック信号線
GCB1 第4クロック信号線
GCB2 第5クロック信号線
PL1a 第1電源線
PL2b 第2電源線
PL1b 第3電源線
PL2a 第4電源線
60 ベース基板
61~66 第1~第6絶縁層
230 活性層
231 第1極
232 第2極
233 制御極
263a~263c 制御極
301~304 第1電極
401~404 第2電極
501~509 第1~第9接続電極
701~703 第1~第3接続線
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板であって、表示領域と非表示領域を含み、前記非表示領域にはゲート駆動回路が設置され、前記ゲート駆動回路はカスケード接続される複数のシフトレジスタユニットを含み、前記シフトレジスタユニットは少なくとも1本の電源線に接続され、
前記シフトレジスタユニットは第1出力回路と第2出力回路を含み、前記第1出力回路は第1グループのクロック信号線に接続され、前記第2出力回路は前記第1グループのクロック信号線と第2グループのクロック信号線に接続され、
第1方向において、前記第1グループのクロック信号線と少なくとも1本の電源線は前記第1出力回路と第2出力回路との間に位置し、前記第2グループのクロック信号線は前記第2出力回路の前記第1グループのクロック信号線から離れる側に位置する、表示基板。
【請求項2】
前記少なくとも1本の電源線は第1電源線と第2電源線を含み、前記第1電源線は第1出力回路に接続され、前記第2電源線は第2出力回路に接続され、
前記第1方向において、前記第1電源線は前記第1出力回路と第1グループのクロック信号線との間に位置し、前記第2電源線は前記第1グループのクロック信号線と第2出力回路との間に位置する、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記非表示領域には第3電源線と第4電源線が更に設置され、
前記第3電源線は第2出力回路に接続され、前記第4電源線は第1出力回路に接続され、
前記第1方向において、前記第4電源線は前記第1出力回路の第1電源線から離れる側に位置し、前記第3電源線は前記第2電源線と第2グループのクロック信号線との間に位置する、請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
前記第1出力回路は第1ノード制御サブ回路、第2ノード制御サブ回路及び第1出力サブ回路を含み、
前記第1ノード制御サブ回路は入力端、第1出力端、第1クロック端、第2クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第1クロック端、第3クロック端及び入力端の制御下で、第1ノードと第2ノードの電位を制御するように設定され、
前記第2ノード制御サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの電位を維持するように設定され、
前記第1出力サブ回路は第1ノード、第2ノード、第2クロック端、第2電源端及び第1出力端に接続され、第1ノードと第2ノードの制御下で、第1出力端による第1出力信号の出力を制御するように設定され、
前記第2ノード制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第1ノード制御サブ回路は第1方向に沿って順次に配列される、請求項1~
3のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項5】
前記第1ノード制御サブ回路は第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ、第3制御トランジスタ、第4制御トランジスタ、第5制御トランジスタ、第6制御トランジスタ、第7制御トランジスタ及び第8制御トランジスタを含み、
前記第1制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が入力端に接続され、第2極が第4ノードに接続され、
前記第2制御トランジスタは、制御極が第1クロック端に接続され、第1極が第4ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続され、
前記第3制御トランジスタは、制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続され、
前記第4制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第5制御トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第3ノードに接続され、第2極が第1ノードに接続され、
前記第6制御トランジスタは、制御極が第1ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第7制御トランジスタは、制御極が入力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノードに接続され、
前記第8制御トランジスタは、制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第4ノードに接続され、
前記第2ノード制御サブ回路は第1コンデンサと第2コンデンサを含み、前記第1コンデンサは第1電極が第1ノードに接続され、第2電極が第1出力端に接続され、前記第2コンデンサは第1電極が第2ノードに接続され、第2電極が第2電源端に接続され、
前記第1出力サブ回路は第1出力トランジスタと第2出力トランジスタを含み、前記第1出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第2クロック端に接続され、第2極が第1出力端に接続され、前記第2出力トランジスタは制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1出力端に接続される、請求項
4に記載の表示基板。
【請求項6】
前記第1コンデンサと第1出力トランジスタは前記第1方向において隣接し、前記第2コンデンサと第2出力トランジスタは前記第1方向において隣接し、前記第1コンデンサと第2コンデンサは第2方向において隣接し、前記第1出力トランジスタと第2出力トランジスタは前記第2方向において隣接し、前記第2方向と第1方向は交差する、請求項
5に記載の表示基板。
【請求項7】
前記第1制御トランジスタ、第2制御トランジスタ及び第8制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第4制御トランジスタと第5制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第1出力トランジスタと第2出力トランジスタの活性層は一体化構造である、請求項
5に記載の表示基板。
【請求項8】
前記第1方向において、前記第6制御トランジスタの活性層は第5制御トランジスタの活性層と第2制御トランジスタの活性層との間に位置し、前記第7制御トランジスタの活性層は第4制御トランジスタの活性層と第3制御トランジスタの活性層との間に位置する、請求項
7に記載の表示基板。
【請求項9】
前記第2出力回路はノイズ除去制御サブ回路、第2出力サブ回路及び第3出力サブ回路を含み、
前記ノイズ除去制御サブ回路は第1出力端、第1クロック端、第3クロック端、第1電源端、第2電源端及び第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第3クロック信号端の制御下で、第1電源端の電荷を第1ノイズ除去制御ノードに整流して、第2出力サブ回路をターンオンする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持し、及び、第1出力端の制御下で、第2電源端の信号を第1ノイズ除去制御ノードに伝送して、第2出力サブ回路をターンオフする電圧に第1ノイズ除去制御ノードを維持するように設定され、
前記第2出力サブ回路は第1ノイズ除去制御ノード、第2出力端及び第1電源端に接続され、第1ノイズ除去制御ノードの制御下で、第1電源端の信号を第2出力端に伝送するように設定され、
前記第3出力サブ回路は第1ノード、第4クロック端及び第2出力端に接続され、第1ノードの制御下で、第4クロック端の信号を第2出力端に伝送するように設定され、
第2方向において、前記第2出力サブ回路と第3出力サブ回路は隣接し、
前記第1方向において、前記ノイズ除去制御サブ回路は第1グループのクロック信号線と第2出力サブ回路との間に位置し、前記第2方向と第1方向は交差する、請求項1~
8のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項10】
前記ノイズ除去制御サブ回路は第1ノイズ除去制御トランジスタ、第2ノイズ除去制御トランジスタ、第3ノイズ除去制御トランジスタ、第4ノイズ除去制御トランジスタ、第3コンデンサ及び第4コンデンサを含み、
前記第1ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第2ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第3クロック端に接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第3ノイズ除去制御トランジスタは制御極と第1極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第4ノイズ除去制御トランジスタは制御極が第1出力端に接続され、第1極が第2電源端に接続され、第2極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、
前記第3コンデンサは第1電極が第2ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1クロック端に接続され、
前記第4コンデンサは第1電極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第2電極が第1電源端に接続され、
前記第2出力サブ回路は第3出力トランジスタを含み、
前記第3出力トランジスタは制御極が第1ノイズ除去制御ノードに接続され、第1極が第1電源端に接続され、第2極が第2出力端に接続され、
前記第3出力サブ回路は第4出力トランジスタを含み、
前記第4出力トランジスタは制御極が第1ノードに接続され、第1極が第4クロック端に接続され、第2極が第2出力端に接続される、請求項
9に記載の表示基板。
【請求項11】
前記第3出力トランジスタと第4出力トランジスタは第2方向において隣接し、前記第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタは第2方向において隣接し、
前記第1方向において、前記第3コンデンサは前記第2ノイズ除去制御トランジスタと第3ノイズ除去制御トランジスタとの間に位置し、前記第4ノイズ除去制御トランジスタは第1ノイズ除去制御トランジスタと第4コンデンサとの間に
位置し、
前記第1ノイズ除去制御トランジスタと第2ノイズ除去制御トランジスタの活性層は一体化構造であり、前記第3出力トランジスタと第4出力トランジスタの活性層は一体化構造である、請求項
10に記載の表示基板。
【請求項12】
前記第1グループのクロック信号線は第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線を含み、
前記第2グループのクロック信号線は第4クロック信号線と第5クロック信号線を含み、
前記第1クロック信号線による第1クロック信号、第2クロック信号線による第2クロック信号、及び第3クロック信号線による第3クロック信号はデューティ比が同じであり、前記第4クロック信号線による第4クロック信号と第5クロック信号線による第5クロック信号はデューティ比が同じであり、且つ前記第4クロック信号のデューティ比は第1クロック信号のデューティ比より小さく、
前記第2クロック信号は第1クロック信号より設定時間長遅延し、前記第3クロック信号は第2クロック信号より設定時間長遅延し、それにより前記第1クロック信号、第2クロック信号及び第3クロック信号は同時に第1電圧であるものではなく、前記第4クロック信号と第5クロック信号は同時に第2電圧であるものではなく、前記第1電圧は第2電圧と異なる、請求項1~
11のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項13】
いずれか段階のシフトレジスタユニットは、第1出力回路が前記第1クロック信号線、第2クロック信号線及び第3クロック信号線に接続され、第2出力回路が前記第1グループのクロック信号線における2本のクロック信号線及び前記第2グループのクロック信号線における1本のクロック信号線に接続される、請求項
12に記載の表示基板。
【請求項14】
前記第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線を含み、前記第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含み、
前記第1方向において、前記第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列され、前記第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は間隔を置いて配列される、請求項
13に記載の表示基板。
【請求項15】
請求項1~
14のいずれか1項に記載の表示基板を備える表示基板。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
ブートストラップ出力段階S2において、第1ノイズ除去制御トランジスタM11と第4ノイズ除去制御トランジスタM14は第1出力端OUT1の低レベル信号の制御下でいずれもターンオンする。第2電源端V2は高レベル信号を第1ノイズ除去制御ノードPD1と第2ノイズ除去制御ノードPD2に提供する。第2ノイズ除去制御ノードPD2は第3クロック信号線GCK3による高レベル信号の制御下でターンオフする。第3ノイズ除去制御トランジスタM13は第2ノイズ除去制御ノードPD2の高電位の制御下でターンオフし、第3出力トランジスタM15は第1ノイズ除去制御ノードPD1の高電位の制御下でターンオフする。第4出力トランジスタM16は第1ノードN1の低電位の制御下でターンオンし、第4クロック信号線GCB1は高レベル信号を第2出力端OUT2に提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0145】
幾つかの例示的な実施形態では、第1制御トランジスタM1は活性層110、制御極113、第1極111及び第2極112を含む。活性層110はチャネル領域110a、第1ドープ領域110b及び第2ドープ領域110cを含む。第1制御トランジスタM1の制御極113と第2制御トランジスタM2の制御極123は一体化構造である。第1制御トランジスタM1の制御極113は垂直設置される2つの第2ビアH6を介して第1クロック信号線GCK1に接続される。第1制御トランジスタM1の第1極111は並列設置される3つの第1ビアK14を介して活性層110の第1ドープ領域110bに接続され、更に第2ビアH4を介して第7制御トランジスタM9の制御極193に接続される。第1制御トランジスタM1の第2極112は2*3アレイに配列される6つの第1ビアK15を介して活性層110の第2ドープ領域110cに接続される。第1制御トランジスタM1の第2極112、第2制御トランジスタM2の第1極121及び第8制御トランジスタM10の第2極202は一体化構造である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0150
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0150】
幾つかの例示的な実施形態では、第5制御トランジスタM7は活性層170、制御極173、第1極171及び第2極172を含む。活性層170はチャネル領域170a、第1ドープ領域170b及び第2ドープ領域170cを含む。第5制御トランジスタM7の第2極172は第1ビアK8を介して活性層170の第2ドープ領域170cに接続され、更に第2ビアH2を介して第6制御トランジスタM8の制御極183に接続される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0159
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0159】
幾つかの例示的な実施形態では、第1ノイズ除去制御トランジスタM11は活性層210、制御極213aと213b、第1極211及び第2極212を含む。活性層210はチャネル領域210a1、210a2、210a3、第1ドープ領域210b及び第2ドープ領域210cを含む。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の活性層210と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の活性層220は一体化構造であり、且つ活性層210の第2ドープ領域210cは活性層220の第2ドープ領域220cに接続される。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の制御極213aと213b、及び第4ノイズ除去制御トランジスタM14の制御極243aと243bは一体化構造であり、且つ第2ビアH16を介して第4接続電極504に接続される。第4接続電極504は第3ビアD5を介して第1出力端OUT1に接続され得る。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第1極211は第1ビアK21を介して活性層210の第1ドープ領域210bに接続される。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第2極212は2*2アレイに配列される4つの第1ビアK20を介して活性層210の第2ドープ領域210cに接続され、更に第2ビアH12を介して第3コンデンサC3の第1電極303に接続される。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第1極211と第4ノイズ除去制御トランジスタM14の第1極241は一体化構造である。第1ノイズ除去制御トランジスタM11の第2極212と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の第2極222は一体化構造である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0163
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0163】
幾つかの例示的な実施形態では、第3出力トランジスタM15は活性層250-1と250-2、制御極253、第1極251及び第2極252を含む。活性層250-1はチャネル領域250-1a、第1ドープ領域250-1b及び第2ドープ領域250-1cを含む。活性層250-2はチャネル領域250-2a、第1ドープ領域250-2b及び第2ドープ領域250-2cを含む。第3出力トランジスタM15の活性層250-1と第4出力トランジスタM16の活性層260-1は一体化構造であり、且つ活性層250-1の第2ドープ領域250-1cは活性層260-1の第4ドープ領域260-1eに接続される。第3出力トランジスタM15の活性層250-2と第4出力トランジスタM16の活性層260-2は一体化構造であり、且つ活性層250-2の第2ドープ領域250-2cは活性層260-2の第4ドープ領域260-2eに接続される。第3出力トランジスタM15の制御極253と第4コンデンサC4の第1電極304は一体化構造である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0172
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0172】
幾つかの例示的な実施形態では、
図5~
図7Fに示すように、第6n+2段階のシフトレジスタユニットの第1制御トランジスタM1の制御極113は第2ビアを介して第2クロック信号線GCK2に接続され得ており、第3コンデンサC3の
第2電極403は第2ビアを介して第2クロック信号線GCK2に接続され得る。第3制御トランジスタM5の制御極と第2ノイズ除去制御トランジスタM12の制御極は一体化構造であり、且つ第2ビアを介して第1クロック信号線GCK1に接続され得る。第2接続電極502は第3クロック信号線GCK3に接続され得ており、第2接続電極502は第8制御トランジスタM10の第1極201及び第1出力トランジスタM3の第1極131に接続される。第4出力トランジスタM16の第1極261は第3接続電極503を介して第5クロック信号線GCB2に接続される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0215
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0215】
幾つかの例示的な実施形態では、
図10に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1方向Xにおいて、第2初期信号線STVEは第1初期信号線STVOと第4電源線PL2aとの間に位置し、第1グループのクロック信号線は第1電源線PL1aと第2電源線PL2bとの間に位置し、第3電源線PL1bは第2電源線PL2bと第2グループのクロック信号線との間に位置する。第1グループのクロック信号線は第1サブグループクロック信号線と
第2サブグループクロック信号線を含む。第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は第1方向Xにおいて間隔を置いて配列される。該例では、第1サブグループクロック信号線は第1クロック信号線GCKO1、第2クロック信号線GCKO2及び第3クロック信号線GCKO3を含み、第2サブグループクロック信号線は第6クロック信号線GCKE1、第7クロック信号線GCKE2及び第8クロック信号線GCKE3を含む。第1電源線PL1aから第2電源線PL2bへの第1方向D1において、第1クロック信号線GCKO1、第6クロック信号線GCKE1、第2クロック信号線GCKO2、第7クロック信号線GCKE2、第3クロック信号線GCKO3及び第8クロック信号線GCKE3は順次に配列される。第2グループのクロック信号線は第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線を含む。第3サブグループクロック信号線は第4クロック信号線GCBO1と第5クロック信号線GCBO2を含み、第4サブグループクロック信号線は第9クロック信号線GCBE1と第10クロック信号線GCBE2を含む。第2出力回路から離れる第1方向D1において、第4クロック信号線GCBO1、第9クロック信号線GCBE1、第5クロック信号線GCBO2及び第10クロック信号線GCBE2は順次に配列される。ただし、本実施例はそれを限定しない。幾つかの例では、第1サブグループクロック信号線と第2サブグループクロック信号線は第1方向に沿って順次に配列され得る。第3サブグループクロック信号線と第4サブグループクロック信号線は第1方向に沿って順次に配列され得る。
【国際調査報告】