IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションの特許一覧

特表2024-523801後工程相互接続およびクロス・ポイントの絶縁を改善したサブトラクティブ金属エッチング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】後工程相互接続およびクロス・ポイントの絶縁を改善したサブトラクティブ金属エッチング
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
H01L21/90 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573370
(86)(22)【出願日】2022-05-19
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 EP2022063663
(87)【国際公開番号】W WO2022268417
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】17/304,466
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【弁理士】
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ミグノット、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】パーク、チャンロ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、フュー-チュン
【テーマコード(参考)】
5F033
【Fターム(参考)】
5F033HH07
5F033HH08
5F033HH14
5F033HH17
5F033HH18
5F033HH19
5F033HH20
5F033HH21
5F033JJ01
5F033KK07
5F033KK08
5F033KK14
5F033KK17
5F033KK18
5F033KK19
5F033KK20
5F033KK21
5F033MM01
5F033MM02
5F033MM20
5F033NN07
5F033NN13
5F033PP14
5F033PP27
5F033PP28
5F033QQ08
5F033QQ09
5F033QQ13
5F033QQ48
5F033RR01
5F033RR03
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR08
5F033RR15
5F033RR21
5F033RR30
5F033SS07
5F033SS11
5F033SS22
5F033TT02
5F033TT08
5F033VV16
5F033XX03
5F033XX31
(57)【要約】
頂部キャップ層が、第1の金属線および第2の金属線を覆い、第1の金属線と第2の金属線との間の水平方向には、順番に、ポスト・キャップ・ライナ、空隙、およびポスト・キャップ・ライナがある。第1の組の金属線が誘電体の上面に埋め込まれ、第2の組の金属線が誘電体の下方かつ電子構成要素の上方に埋め込まれ、ポスト・キャップ・ライナが第1の組の金属線を覆い、キャビティが、第1の組の金属線の第1の金属線を分断して、第2の組の金属線の第2の金属線まで延在し、第2の組の金属線を分断する。誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線にキャビティを形成し、そこで、第1の金属線および誘電体が頂部キャップ層によって覆われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造体であって、
誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線であり、前記誘電体が前記半導体構造体の電子構成要素の上方の層である、前記第1の金属線と、
前記第1の金属線を覆い、前記第1の金属線によって覆われていない前記誘電体の部分を覆う頂部キャップ層と、
前記誘電体の前記上面に埋め込まれ、前記第1の金属線と整列した第2の金属線であって、前記第1の金属線と前記第2の金属線との間の水平方向には、順番に、ポスト・キャップ・ライナ、空隙、および前記ポスト・キャップ・ライナがある、前記第2の金属線と
を備える、半導体構造体。
【請求項2】
前記空隙の上方の第2の誘電体であって、前記空隙内の前記第2の誘電体の下面が凹状である、前記第2の誘電体
をさらに備える、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項3】
前記空隙の上方の第2の誘電体であって、前記空隙内の前記第2の誘電体の下面が凸状である、前記第2の誘電体
をさらに備える、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項4】
前記第2の金属線の上方の前記頂部キャップ層と、
前記頂部キャップ層を覆う前記ポスト・キャップ・ライナと、
前記ポスト・キャップ・ライナを覆う第2の誘電体と
をさらに備える、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項5】
前記空隙の下部水平面が前記ポスト・キャップ・ライナを含み、
前記空隙の前記下部水平面における前記ポスト・キャップ・ライナの下部水平面が、ビアの上部水平面の一部である、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項6】
半導体デバイスを形成する方法であって、
誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線にキャビティを形成することであり、前記誘電体が前記半導体デバイスの電子構成要素の上方の層であり、前記第1の金属線および前記誘電体が頂部キャップ層によって覆われている、前記形成すること
を含む、方法。
【請求項7】
前記キャビティ内および前記頂部キャップ層上にポスト・キャップ・ライナを形成すること
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記半導体デバイス上に第2の誘電体を形成することであって、前記第2の誘電体が前記キャビティの一部を充填する、前記形成すること
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記キャビティをポスト・キャップ・ライナで充填すること
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路に関し、より詳細には、電気的接続の相互接続層に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエハ、チップ、デバイス、および関連デバイスは、半導体基板または半導体層上の集積回路間の電子的相互接続を提供する、半導体基板上で互いの上に積み重ねられた複数のメタライゼーション層または金属線に依存する。メタライゼーション層は、半導体材料スタック上に配置され得る後工程(BEOL)メタライゼーション層と呼ばれることもある。半導体材料スタックの最上層の半導体コンタクトは、半導体材料スタック上に配置されたメタライゼーション層の金属コンタクトおよび金属相互接続に電気的に接続される。
【0003】
相互接続層は、ビアによって集積回路上のデバイスに接続されることがある。ビアは、多くの場合、集積回路の層を貫通してエッチングされ、導電性材料で充填される。一般に、金属線(配線ラインとも呼ばれる)は、同じ金属レベル内の電気的接続を提供し、導電性ビアは、異なる(金属)線レベル間のレベル間接続または垂直接続を提供する。相互接続構造(すなわち、金属線とビア)は、典型的には、シングル・ダマシン(SD)またはデュアル・ダマシン(DD)製造プロセスを使用して形成される。シングル・ダマシン・プロセスでは、相互接続構造は別々に製造されるが、デュアル・ダマシン・プロセスでは、同時に製造される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一実施形態によると、半導体構造体が提供される。本半導体構造体は、誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線であって、誘電体が半導体構造体の電子構成要素の上方の層である、第1の金属線と、第1の金属線を覆い、第1の金属線によって覆われていない誘電体の部分を覆う頂部キャップ層と、誘電体の上面に埋め込まれ、第1の金属線と整列した第2の金属線であって、第1の金属線と第2の金属線との間の水平方向には、順番に、ポスト・キャップ・ライナ、空隙、およびポスト・キャップ・ライナがある、第2の金属線とを含む。
【0005】
本発明の一実施形態によると、半導体構造体が提供される。本半導体構造体は、誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線であって、誘電体が半導体構造体の電子構成要素の上方の層である、第1の金属線と、誘電体の上面に埋め込まれ、第1の金属線と整列した第2の金属線であって、第1の金属線と第2の金属線との間にポスト・キャップ・ライナがある、第2の金属線と、第1の金属線にも第2の金属線にも覆われていない誘電体の一部の上方の頂部キャップ層であって、第1の金属線を覆い、第2の金属線の上方の、頂部キャップ層であり、ポスト・キャップ・ライナが、頂部キャップ層の上方にある、頂部キャップ層とを含む。
【0006】
本発明の一実施形態によると、半導体構造体が提供される。本半導体構造体は、誘電体の上面に埋め込まれた第1の組の金属線であって、誘電体が半導体構造体の電子構成要素の上方の層である、第1の組の金属線と、誘電体の下方かつ電子構成要素の上方に埋め込まれた第2の組の金属線と、第1の組の金属線を覆い、第1の組の金属線によって覆われていない誘電体の部分を覆うポスト・キャップ・ライナと、第1の組の金属線の第1の金属線を分断し、第2の組の金属線の第2の金属線まで延在して、第2の組の金属線を分断する、キャビティとを含む。
【0007】
本発明の一実施形態によると、方法が提供される。本方法は、誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線にキャビティを形成することであって、誘電体が半導体デバイスの電子構成要素の上方の層であり、第1の金属線および誘電体が頂部キャップ層によって覆われている、形成することを含む。
【0008】
本発明の一実施形態によると、方法が提供される。本方法は、第1の金属線と第2の金属線とを横切ってキャビティを形成することであって、第1の金属線と第2の金属線の両方が誘電体の上面に埋め込まれ、誘電体が半導体デバイスの電子構成要素の上方の層であり、第1の金属線および第2の金属線が互いに平行であり、誘電体によって分離され、第1の金属線、第2の金属線、および誘電体が頂部キャップ層によって覆われている、形成することを含む。
【0009】
本発明の一実施形態によると、方法が提供される。本方法は、第1の金属線と第2の金属線とを横切ってキャビティを形成することであって、第1の金属線が誘電体の上面に埋め込まれ、誘電体が半導体デバイスの電子構成要素の上方の層であり、第2の金属線が誘電体の下方にあり、第1の金属線と第2の金属線が互いに垂直であり、誘電体によって分離され、第1の金属線および誘電体が頂部キャップ層によって覆われている、形成することを含む。
【0010】
さらなる特徴および利点は、本発明の技術によって実現される。本発明の他の実施形態および態様は、本明細書に詳細に記載されており、特許請求される発明の一部とみなされる。利点および特徴を有する本発明をよりよく理解するために、説明および図面を参照されたい。
【0011】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面に関連して読まれるべき、本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。図面の様々な特徴は、当業者が詳細な説明と併せて本発明を理解し易くするために明瞭にするためのものであるため、縮尺通りではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体の断面上面図である。
図2】例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体の断面側面図である。
図3】例示的な実施形態による、有機平坦化層材料(OPL)、ハード・マスク、およびマスキング層が形成された断面側面図である。
図4】例示的な実施形態による、OPLの一部が選択的に除去され、ハード・マスクおよびマスキング層が除去されてもよい断面側面図である。
図5】例示的な実施形態による、キャビティが形成された断面上面図である。
図6】例示的な実施形態による、キャビティが形成された断面側面図である。
図7】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナが形成された上面図である。
図8】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナが形成された断面側面図である。
図9】例示的な実施形態による、誘電体が形成された上面図である。
図10】例示的な実施形態による、誘電体が形成された断面側面図である。
図11】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナ充填材が形成された上面図である。
図12】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナ充填材が形成された断面側面図である。
図13】例示的な実施形態による、空隙が形成された上面図である。
図14】例示的な実施形態による、空隙が形成された断面側面図である。
図15】別の例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体の断面上面図である。
図16】別の例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体の断面側面図である。
図17】例示的な実施形態による、有機平坦化層材料(OPL)、マスキング層、およびハード・マスキング層が形成された断面側面図である。
図18】例示的な実施形態による、OPLの部分が選択的に除去され、ハード・マスキング層が除去された断面側面図である。
図19】例示的な実施形態による、キャビティが形成された断面上面図である。
図20】例示的な実施形態による、キャビティが形成された断面側面図である。
図21】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナが形成された上面図である。
図22】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナが形成された断面側面図である。
図23】例示的な実施形態による、誘電体が形成された上面図である。
図24】例示的な実施形態による、誘電体が形成された断面側面図である。
図25】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナ充填材が形成された上面図である。
図26】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナ充填材が形成された断面側面図である。
図27】例示的な実施形態による、空隙が形成された上面図である。
図28】例示的な実施形態による、空隙が形成された断面側面図である。
図29】別の例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体の上面図である。
図30】別の例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体の断面側面図である。
図31】例示的な実施形態による、有機平坦化層材料(OPL)、ハード・マスク層、およびマスキング層が形成された断面側面図である。
図32】例示的な実施形態による、OPLおよびハード・マスク層の一部を選択的に除去し、マスキング層を除去し、キャビティを形成した断面側面図である。
図33】例示的な実施形態による、キャビティが形成された断面側面図である。
図34】例示的な実施形態による、ハード・マスク層、マスキング層、およびOPLの残りの部分が除去された断面側面図である。
図35】例示的な実施形態による、誘電体が形成された断面側面図である。
図36】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナが形成された断面側面図である。
図37】例示的な実施形態による、誘電体が形成された断面側面図である。
図38】例示的な実施形態による、空隙が形成された断面側面図である。
図39】例示的な実施形態による、ポスト・キャップ・ライナおよび誘電体が形成された断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
特許請求される構造および方法の詳細な実施形態が、本明細書に開示される。しかしながら、開示される実施形態は、様々な形態で具現化され得る、特許請求される構造および方法の単なる例示であることを理解されたい。本発明は、しかしながら、多くの異なる様々な形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される例示的な実施形態に限定されると解釈されるべきではない。説明において、よく知られている特徴および技術の詳細は、提示された実施形態を不必要に曖昧にすることを避けるために省略されることがある。
【0014】
本発明の実施形態は、集積回路に関し、より詳細には、電気的接続の相互接続層に関する。以下で説明する例示的な実施形態は、とりわけ、メタライゼーション後に金属線の選択部分を除去することによってサブトラクティブ・メタライゼーション(subtractive metallization)を提供するためのシステム、方法、およびプログラム製品を提供する。
【0015】
したがって、本実施形態は、フットプリントの低減、素子間の絶縁の改善、ならびに線およびビアを形成するために使用される光近接効果補正(OPC:optical proximity correction)マスクに対する制約の低減を提供することによって、集積回路の技術分野を改善する能力がある。
【0016】
前述したように、半導体ウエハ、チップ、デバイス、および関連デバイスは、半導体基板または半導体層上の集積回路間の電子的相互接続を提供する、半導体基板上に互いに積み重ねられた複数のメタライゼーション層または金属線に依存する。メタライゼーション層は、半導体材料スタック上に配置され得る後工程(BEOL)メタライゼーション層と呼ばれることもある。半導体材料スタックの最上層の半導体コンタクトは、半導体材料スタック上に配置されたメタライゼーション層の金属コンタクトおよび金属相互接続に電気的に接続される。相互接続は、ビアを使用して、他の相互接続または集積回路上のデバイスに垂直に接続されることがある。導電線は、多くの場合、例えば、銅、銀、アルミニウム、タングステン、モリブデン、ルテニウム、または銅タングステンなどの合金などの金属材料から形成される。金属材料を堆積させる前に、線を画定するチャネルにライナ層を堆積させることができる。線の形成に続いて、金属材料の上にキャップ・ライナを堆積させることもできる。キャップ・ライナ層は、多くの場合、誘電体内への金属のマイグレーションを低減するため、または金属材料上の酸化を抑止するために使用される。
【0017】
リソグラフィ・エッチング(LE)、自己整合ダブル・パターニング(SADP)、自己整合リソ・エッチング・リソ・エッチング(SALELE)、銅シングル・ダマシンまたはデュアル・ダマシンなどのBEOLメタライゼーションのための自己整合ブロック(SAB)などの従来のパターニング技術および新規のサブトラクティブ・メタライゼーションは、チップ・ツー・チップ(T2T)およびチップ・ツー・サイド(T2S)、ならびにビア・エッジ・ツー・エッジ(E2E)の線間の距離を最小にするために、線とビアを分離するためのブロック・リソグラフィ・パターニングに依存する。従来のパターニング技術を使用すると、マスク設計およびパターニング・プロセスのために、最終製品の性能を危険にさらすことなく、素子間の全体的な距離をリソグラフィ・パターニングの限界を超えて縮めることはできない。
【0018】
サブトラクティブ・メタライゼーションは、堆積後に金属層の一部を除去して、BEOL相互接続の一部を形成するプロセスである。サブトラクティブ・メタライゼーションは、シングル・ダマシン(SD)およびデュアル・ダマシン(DD)とは異なり、予め形成された相互接続パターンにメタライゼーションを堆積させるプロセスを利用する。
【0019】
そのため、金属線とビアとの間の絶縁領域に形成されたより優れた誘電体膜を追加することによって、T2T、T2S、およびビアE2Eがそれぞれ、より小さな寸法および間隔に縮小され、かつ絶縁が改善され得るように、金属化された線およびビアの一部を戦略的に除去して領域を改善することが有利である場合がある。
【0020】
一実施形態によると、金属線およびビアは、半導体デバイスにおけるメタライゼーションの形成後に、一部が除去されて切断されてもよい。トレンチおよび開口部は、BEOL誘電体のメタライゼーションの前に、SDまたはDDによって形成されてもよい。金属線およびビアは、誘電体、金属線、およびビアの上方に頂部キャップ層を形成するために、化学機械研磨(CMP)技術にかけられてもよい。半導体デバイスのパターニングは、有機平坦化層、ハード・マスク層およびマスキング層を用いて行われてもよい。結果として生じるキャビティは、金属線およびビアの一部を除去することができる。キャビティは、1つもしくは複数の線または1つもしくは複数のビアあるいはその両方を横切って延在してもよい。キャビティは、2つ以上の方向に延びる線のアレイに形成されてもよい。キャビティは、複数レベルの金属線を貫いて形成されてもよい。各キャビティは、1つまたは複数のステップで、1つまたは複数の材料で充填されてもよい。各キャビティには、キャビティを充填する前にライナが形成されていてもよい。キャビティは、1つまたは複数の誘電体で充填されてもよく、キャビティは、ポスト・キャップ・ライナ材料で充填されてもよく、キャビティは、ポスト・キャップ・ライナで裏打ちされた後に誘電体で充填されてもよい。キャビティは、ポスト・キャップ・ライナで裏打ちされてもよく、その後、半導体デバイス上の誘電体がキャビティ内に空隙を残してキャビティを部分的に充填してもよい。
【0021】
以下に記載される例示的な実施形態は、金属堆積およびCMPの後に半導体デバイスのBEOL金属線およびビアを切断するための方法および構造を提供し、形成は、トレンチおよびビア開口部を形成することと、金属堆積と、半導体デバイス上の金属線およびビアに対して化学機械研磨(CMP)技術を実行することとを含む。
【0022】
ここで図1および図2を参照すると、例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体100(以下、「構造体」)が示されている。図1は、断面B-Bに沿った構造体100の断面上面図であり、図2は、断面A-Aに沿った構造体100の断面側面図である。図2は、図1に対して垂直である。
【0023】
構造体100は、図1および図2に示されているものの下に、いくつかの後工程(「BEOL」)層を含んでもよい。一般に、後工程(BEOL)は、個々のデバイス(トランジスタ、キャパシタ、抵抗器など)がウエハ上の配線と相互接続される集積回路製造の第2の部分である。図1および図2に示すように、構造体100は、第1の誘電体102と、金属線104と、金属線106と、第1の頂部キャップ層108とを含む。
【0024】
第1の誘電体102は、誘電体を共形に堆積または成長させることによって形成されてもよい。第1の誘電体102は、ウエハ上に材料を成長させる、コーティングする、またはその他の方法で転写するプロセスを介して、堆積によって形成されてもよい。第1の誘電体102は、とりわけ、物理的気相堆積(PVD)、化学気相堆積(CVD)、電気化学堆積(ECD)、分子線エピタキシ(MBE)、および原子層堆積(ALD)によって堆積させることができる。第1の誘電体102は、1つまたは複数の層を含んでもよい。第1の誘電体102は、例えば、酸化ケイ素(SiOx)、窒化ケイ素(SiNx)、炭窒化ケイ素ホウ素(SiBCN)、NBLoK、酸化ケイ素、スピン・オン・ガラス、流動性酸化物、高密度プラズマ酸化物、ホウリンケイ酸ガラス(BPSG)、またはそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない低k誘電体材料(k<4.0を有する)、あるいは任意の他の適切な誘電体材料で構成されてもよい。
【0025】
トレンチ(図示せず)は、例えば、反応性イオン・エッチング(RIE)によって第1の誘電体102内に形成され、その後の充填により金属線104、106を形成することができる。金属線104、106は、例えば、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、銀(Ag)などのエッチング可能な導電性金属、ゲルマニウム-アンチモン-テルル(GST)などの相変化メモリ(PCM)材料、MRAM金属スタック、または材料の組合せを含むことができる。金属線104、106は、例えば、物理的気相堆積(PVD)、電気めっき充填プロセス、またはその他の方法によって形成され得る。金属線104、106は、第1の誘電体102に埋め込まれている。
【0026】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体100の上面を研磨して、均一な水平面を提供することができる。
【0027】
第1の誘電体102および金属線104、106は、例えば、窒化ケイ素(Si)、炭窒化ケイ素(SiCN)、酸窒化ケイ素(SiON)、酸化アルミニウム(AlO)、酸化ケイ素(SiO)などの窒化物もしくは酸化物材料、絶縁体材料、または任意の他の適切な材料を含むことができる第1の頂部キャップ層108で覆われてもよい。第1の頂部キャップ層108は、第1の誘電体102への、または構造体100の他の構成要素への金属のマイグレーションを回避し、金属材料上の酸化を低減または抑止するために使用されることがある。
【0028】
ここで図3を参照すると、例示的な実施形態による構造体100が示されている。図3は、断面A-Aに沿った構造体100の断面側面図である。図3に示すように、例示的な実施形態によると、第1の有機平坦化層(以下、「OPL」)110、第1のハード・マスク112、および第1のマスキング層114が形成されてもよい。
【0029】
第1のOPL110は、典型的な堆積技術、例えばスピン・オン・コーティングを使用するブランケット堆積によって、第1の頂部キャップ層108上に形成されてもよい。第1のOPL110は、炭素、水素、酸素、ならびに任意選択で窒素、フッ素、およびケイ素を含む自己平坦化有機材料とすることができる。第1のOPL110は、標準的なCポリマとすることができる。材料の非限定的な例としては、Cheil Chemical Co.,Ltd.から市販されているCHM701B、JSR Corporationから市販されているHM8006およびHM8014、ならびにShinEtsu Chemical Co.,Ltd.から市販されているODL-102またはODL-401が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
第1のハード・マスク112が構造体100上に形成されてもよい。第1のハード・マスク112は、第1のOPL110上のブランケット・パターニング層であってもよい。第1のハード・マスク112は、低温酸化物層(LTO)またはケイ素含有反射防止コーティング(SiARC)を含むことができる。
【0031】
第1のマスキング層114が第1のハード・マスク112上で構造体100上に形成されてもよい。第1のマスキング層114は、光学またはEUVリソグラフィ・パターニングを使用して既知の技術によってパターニングされたフォトレジスト層を含むことができ、レジスト現像後に第1のマスキング層114の一部が除去されると、結果としてキャビティ116およびキャビティ118が得られる。
【0032】
ここで図4を参照すると、例示的な実施形態による構造体100が示されている。図4は、断面A-Aに沿った構造体100の断面側面図である。図4に示すように、第1のOPL110の一部が除去されてもよく、第1のマスキング層114および第1のハード・マスク112が除去されてもよい。
【0033】
第1のハード・マスク112の一部および第1のOPL110の一部はそれぞれ、キャビティ116、118の位置で選択的に除去されて、キャビティ116、118の深さを増加させることができ、1つまたは複数のステップで除去されて、第1の頂部キャップ層108の上面を露出させることができる。第1のハード・マスク112の一部および第1のOPL110の一部は、第1のマスキング層114に対して選択的に、例えば、ドライエッチングによって除去されてもよい。第1のハード・マスク112の残りの部分および第1のOPL110の一部は、第1のマスキング層114を同時に除去しながら、第1のハード・マスク112に対して選択的に除去されてもよい。
【0034】
ここで図5および図6を参照すると、例示的な実施形態による構造体100が示されている。図5は、断面B-Bに沿った構造体100の断面上面図であり、図6は、断面A-Aに沿った構造体100の断面側面図である。図6は、図5に対して垂直である。図5および図6に示すように、金属線104の一部、第1の誘電体102の一部、および第1の頂部キャップ層108の一部が除去されてもよい。第1のOPL110は、除去されてもよい。
【0035】
第1の頂部キャップ層108の一部、金属線104の一部、および第1の誘電体102の一部は、例えば、反応性イオン・エッチング(RIE)を使用して、キャビティ116、118と整列して除去され、金属線104におけるキャビティ116、118の深さを増加させることができる。第1の誘電体102は、キャビティ116、118と整列して部分的に除去されてもよく、キャビティ116、118の下部水平面は第1の誘電体102を含む。キャビティ116、118の垂直側面は、金属線104の垂直方向の全高さまたは厚さを含み、下方の基板から測定され、誘電体102の部分的な浸食を含む。
【0036】
第1のOPL110は、既知の技術を使用して選択的に除去されてもよく、例えば、ドライエッチングを使用して、1つまたは複数のステップで除去されてもよい。第1のOPL110は、第1の頂部キャップ層108の一部、金属線104の一部、および第1の誘電体102の一部の除去とは別個に、または同時に除去されてもよい。金属線104は、第1のOPL110、第1の誘電体層、および第1の頂部キャップ層108に対して選択的な選択性の高いガスを使用して、例えば、塩素化学物質(Cl、BLC、…)および酸素(O)に加えて、N、Ar、CH、およびHなどの添加ガスを使用して、ドライエッチングまたはRIEによって除去され、プラズマの指向性(等方性または異方性)およびポリマ制御に役立つことがある。
【0037】
図5に示すように、キャビティ120およびキャビティ122を含む追加のキャビティが形成されてもよい。キャビティ120、122は、上記と同様の方法を用いて形成され、キャビティ116、118と同時に形成されてもよい。キャビティ120、122およびキャビティ118は、金属線106の一部に形成されてもよい。キャビティ118は、2つ以上の金属線を横切って形成されてもよく、図5に示すように、金属線104を横切って、および金属線106を横切って形成される。任意の組合せのキャビティが構造体100内に形成されてもよく、1つまたは複数の金属線を横切って延在することができる。形成されたキャビティはそれぞれ、金属線に切り込みを形成し、当該金属線の一部の導電性を遮断することができる。金属層104および106の一部を除去するための主なエッチング化学物質は、第1の頂部キャップ層108および第1の誘電体102に対して高い選択性を有するため、誘電体層102への凹みは5nm未満である場合がある。
【0038】
ここで図7および図8を参照すると、例示的な実施形態による構造体100が示されている。図7は、構造体100の上面図であり、図8は、断面A-Aに沿った構造体100の断面側面図である。図8は、図7に対して垂直である。図7および図8に示すように、第1のポスト・キャップ・ライナ124が形成されてもよい。
【0039】
第1のポスト・キャップ・ライナ124は、構造体100上に共形に形成されてもよい。第1のポスト・キャップ・ライナ124は、キャビティ116、118、120、122の垂直側面および水平下面にライナを提供し、キャビティ116、118、120、122のそれぞれをわずかに小さくすることがある。第1のポスト・キャップ・ライナ124は、第1の頂部キャップ層108の上部水平面と、キャビティ116、118、120、122のそれぞれに沿った第1の誘電体102の垂直側面とを覆うことができる。
【0040】
第1のポスト・キャップ・ライナ124は、例えば、Nblock材料、酸化アルミニウム(AlOx)、窒化ケイ素(SixNx)、炭窒化ケイ素(SiCN)、酸窒化ケイ素(SiON)、もしくは酸化ケイ素(SiOx)などの窒化物もしくは酸化物材料、または絶縁体材料を含む任意の他の適切な材料を含むことができる。第1のポスト・キャップ・ライナ124は、例えば、原子層堆積(ALD)または他の適切な方法によって形成することができる。
【0041】
第1のポスト・キャップ・ライナ124は、NBLOCKまたはAlOxと同様の機能を有し、第1の誘電体102への、または構造体100の他の構成要素への金属マイグレーションを回避し、金属材料の酸化を低減または抑止することができる。
【0042】
ここで図9および図10を参照すると、例示的な実施形態による構造体100が示されている。図9は、構造体100の上面図であり、図10は、断面A-Aに沿った構造体100の断面側面図である。図10は、図9に対して垂直である。図9および図10に示すように、第2の誘電体126が形成されてもよい。
【0043】
第2の誘電体126は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第2の誘電体126は、第1の誘電体102と同じまたは異なる材料であってもよい。第2の誘電体126は、キャビティ116、118、120、122を充填することができる。
【0044】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体100の上面を研磨して、均一な水平面を提供することができる。
【0045】
本実施形態では、予め形成された構造体への加工およびCMPプロセスの後、金属線104、106はそれぞれ、金属線104、106のそれぞれを切断して除去された部分を有し、金属線104、106の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。
【0046】
ここで図11および図12を参照すると、例示的な実施形態による構造体200が示されている。構造体200は、図5および図6で上述したように、構造体100の後続の処理から形成された代替の実施形態である。図11は、構造体200の上面図であり、図12は、断面A-Aに沿った構造体200の断面側面図である。図12は、図11に対して垂直である。図11および図12に示すように、第2のポスト・キャップ・ライナ144および第3の誘電体146が形成されてもよい。
【0047】
第2のポスト・キャップ・ライナ144は、構造体100上に共形に形成されてもよい。第1のポスト・キャップ・ライナ124は、キャビティ116、118、120、122を充填することができる。第2のポスト・キャップ・ライナ144は、第1の頂部キャップ層108の上部水平面を覆うことができる。
【0048】
第2のポスト・キャップ・ライナ144は、第1のポスト・キャップ・ライナ124に関して上述したように形成されてもよい。第2のポスト・キャップ・ライナ144は、第1のポスト・キャップ・ライナ124または第2のポスト・キャップ・ライナ140と同じ材料または異なる材料を含むことができる。第2のポスト・キャップ・ライナ144は、第1の誘電体102への、または構造体100の他の構成要素への金属マイグレーションを回避し、トレンチ間のキャパシタンスを改善し、金属偏析を提供し、金属材料上の酸化を低減または抑止するのに役立つことがある。
【0049】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体200の上面を研磨し、第2のポスト・キャップ・ライナ144の余分な部分を除去し、キャビティ116、118、120、122内の第1の頂部キャップ層108および第2のポスト・キャップ・ライナ144の均一な水平面を提供することができる。
【0050】
第3の誘電体146は、第1の誘電体102に関して上述したように、第1の頂部キャップ層108の上部水平面上、およびキャビティ116、118、120、122内の第2のポスト・キャップ・ライナ144の上部水平面上に形成されてもよい。第3の誘電体146は、第1の誘電体102または第2の誘電体126と同じまたは異なる材料を含むことができる。
【0051】
本実施形態では、金属線104、106は、金属線104、106のそれぞれを切断して除去された部分を有し、金属線104、106の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。
【0052】
本実施形態では、予め形成された構造体への加工およびCMPプロセスの後、金属線104、106はそれぞれ、金属線104、106のそれぞれを切断して除去された部分を有し、金属線104、106の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。
【0053】
ここで図13および図14を参照すると、例示的な実施形態による構造体300が示されている。構造体300は、図7および図8で上述したように、構造体100の後続の処理から形成された代替の実施形態である。図13は、構造体300の上面図であり、図14は、断面A-Aに沿った構造体300の断面側面図である。図14は、図13に対して垂直である。図13および図14に示すように、第4の誘電体148が形成されてもよい。
【0054】
第4の誘電体148は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第4の誘電体148は、第1の誘電体102、第2の誘電体126、または第3の誘電体146と同じまたは異なる材料を含むことができる。
【0055】
第4の誘電体148は、キャビティ116、118、120、122のそれぞれの上部を部分的に充填することができる。第4の誘電体148は、キャビティ116、118、120、122のそれぞれに凹状の下面またはキャビティ116、118、120、122のそれぞれに凸状の下面のいずれかを提供することができる。これらの2つの異なる実施形態は、堆積条件によって制御されることがある。
【0056】
結果として得られた構造体300は、キャビティ116、118、120、122のそれぞれに空隙を含む。キャビティ116、118、120、122のそれぞれの空隙の利点には、金属線104、106の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の熱的および電気的絶縁の向上が含まれる。
【0057】
ここで図15および図16を参照すると、例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体400(以下、「構造体」)が示されている。図15は、断面B-Bに沿った構造体400の断面上面図であり、図16は、断面A-Aに沿った構造体400の断面側面図である。図16は、図15に対して垂直である。
【0058】
構造体400は、図15および図16に示されているものの下にいくつかの後工程(「BEOL」)層を含んでもよい。一般に、後工程(BEOL)は、個々のデバイス(トランジスタ、キャパシタ、抵抗器など)がウエハ上の配線と相互接続される集積回路製造の第2の部分である。図15および図16に示すように、構造体400は、第5の誘電体204と、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206と、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造208と、第2の頂部キャップ層210と、下部金属線212、214、216、218、220および222とを含む。ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208は、互いに平行であってもよい。下部金属線212、214、216、218、220は、互いに平行であってよく、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208に対して垂直であってよい。
【0059】
第5の誘電体204は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。下部金属線212、214、216、218、220、および222は、シングル・ダマシン(SD)プロセス、デュアル・ダマシン(DD)プロセス、またはサブトラクティブ・エッチングなどの以前のメタライゼーション・プロセスから形成されてもよい。下部金属線212、214、216、218、220および222は、金属線104、106に関して上述したような材料として形成されてもよく、そのような材料を含むことができる。
【0060】
ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206および208は、金属線104、106に関して上述したようにデュアル・ダマシン(DD)方式を使用して、第5の誘電体204内に形成されてもよい。下部金属線212、214、216、218、220および222、ならびにダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208は、第5の誘電体204に埋め込まれている。
【0061】
CMP技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体400の上面を研磨して、均一な水平面を提供することができる。
【0062】
第5の誘電体204、下部金属線212、214、216、218、220、および222、ならびにダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208は、第1の頂部キャップ層108に関して上述したように、第2の頂部キャップ層210で覆われてもよい。
【0063】
ここで図17を参照すると、例示的な実施形態による構造体400が示されている。図17は、断面A-Aに沿った構造体400の断面側面図である。図17に示すように、例示的な実施形態によると、第2の有機平坦化層材料(以下、「OPL」)224、第2のハード・マスク226、および第2のマスキング層228が形成されてもよい。
【0064】
第2のOPL224は、第1のOPL110に関して上述したように、第2の頂部キャップ層210上に形成されてもよい。第2のハード・マスク226は、第1のハード・マスク112に関して上述したように、第2のOPL224上で構造体400上に形成されてもよい。
【0065】
第2のマスキング層228は、第1のマスキング層114に関して上述したように、構造体400上に形成されてもよい。第2のマスキング層228は、キャビティ230、キャビティ232、およびキャビティ234でパターニングされてもよい。
【0066】
ここで図18を参照すると、例示的な実施形態による構造体400が示されている。図18は、断面A-Aに沿った構造体400の断面側面図である。図18に示すように、第2のハード・マスク226の一部および第2のOPL224の一部が除去されてもよく、第2のマスキング層228が除去されてもよい。
【0067】
第2のハード・マスク226の一部および第2のOPL224の一部はそれぞれ、キャビティ230、232、234の位置で選択的に除去され、キャビティ230、232、および234の深さを増加させることができ、1つまたは複数のステップで除去され、第2の頂部キャップ層210の上面を露出させることができる。第2のハード・マスク226の一部および第2のOPL224の一部は、第2のマスキング層228および第2のキャップ層210に対して選択的に、例えば、ドライエッチングによって除去されてもよい。
【0068】
第2のハード・マスク226および第2の頂部キャップ層210に対して選択的に、第2のマスキング層228が選択的に除去されてもよい。第2のハード・マスク226は、第2のOPL224および第2のキャップ層210に対して選択的に除去されてもよい。
【0069】
ここで図19および図20を参照すると、例示的な実施形態による構造体400が示されている。図19は、断面B-Bに沿った構造体400の断面上面図であり、図20は、断面A-Aに沿った構造体400の断面側面図である。図20は、図19に対して垂直である。図19および図20に示すように、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206の一部、ならびに第2の頂部キャップ層210の一部が除去されてもよい。第2のマスキング層228、第2のハード・マスク226、および第2のOPL224が除去されてもよい。
【0070】
第2のキャップ層210の一部、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206の一部は、キャビティ230、232、234と整列して除去され、上述したように、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206をエッチングするために高度に選択的なエッチング化学物質を使用して、例えば、反応性イオン・エッチング(RIE)を使用して、キャビティ230、232、234の深さを増加させることができる。第5の誘電体204は、図示するように、深さが約5nm未満の範囲の小さな凹部を有することがある。除去される第2の頂部キャップ層210の一部およびダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206の一部は、キャビティ230、232、234と整列して完全に除去されてもよい。キャビティ230、232、234の垂直側面は、第5の誘電体204と、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206とを含む。
【0071】
第2のOPL224はそれぞれ、既知の技術を使用して選択的に除去されてもよく、例えば、ドライエッチングを使用して、1つまたは複数のステップで除去されてもよい。第2のOPL224は、第2の頂部キャップ層210の一部、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206の一部、ならびに第5の誘電体204の一部の除去とは別に、または同時に除去されてもよい。
【0072】
図19に示すように、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造208に形成されたキャビティ236を含む、追加のキャビティが形成されてもよい。キャビティ236は、上述と同様の方法を使用して形成され、同時に形成されてもよい。キャビティ230、232、234は、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206の一部に形成されてもよい。キャビティ232は、2つ以上の金属線を横切って形成されてもよく、図19に示すように、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206を横切って形成され、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造208を横切って延在する。任意の組合せのキャビティが構造体400に形成されてもよく、1つまたは複数の金属線を横切って延在してもよい。形成されたキャビティはそれぞれ、金属線に切り込みを形成し、当該金属線の一部の導電性を遮断することができる。
【0073】
ここで図21および図22を参照すると、例示的な実施形態による構造体400が示されている。図21は、構造体400の上面図であり、図22は、断面A-Aに沿った構造体400の断面側面図である。図22は、図21に対して垂直である。図21および図22に示すように、第4のポスト・キャップ・ライナ238が形成されてもよい。
【0074】
第4のポスト・キャップ・ライナ238は、構造体400上に共形に形成されてもよい。第4のポスト・キャップ・ライナ238は、キャビティ230、232、234の垂直側面および水平下面にライナを提供し、キャビティ230、232、234のそれぞれをわずかに小さくすることがある。第4のポスト・キャップ・ライナ238は、キャビティ230、232、234のそれぞれに沿って、第2の頂部キャップ層210の上部水平面および第5の誘電体204の垂直側面を覆うことができる。
【0075】
第4のポスト・キャップ・ライナ238は、第1のポスト・キャップ・ライナ124に関して上述したように形成され得る。
【0076】
ここで図23および図24を参照すると、例示的な実施形態による構造体400が示されている。図23は、構造体400の上面図であり、図24は、断面A-Aに沿った構造体400の断面側面図である。図24は、図23に対して垂直である。図23および図24に示すように、第6の誘電体240が形成されてもよい。
【0077】
第6の誘電体240は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第6の誘電体240は、第5の誘電体204と同じまたは異なる材料であってもよい。第6の誘電体240は、キャビティ230、232、234、236を充填し、第4のポスト・キャップ・ライナ238の上部水平面を覆うことができる。
【0078】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体400の上面を研磨して、均一な水平面を提供することができる。
【0079】
本実施形態では、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208は、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208のそれぞれを切断して除去された部分を有し、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。
【0080】
ここで図25および図26を参照すると、例示的な実施形態による構造体500が示されている。構造体500は、図19および図20で上述したように、構造体400の後続の処理から形成された代替の実施形態である。図25は、構造体500の上面図であり、図26は、構造体500の断面側面図である。図25および図26に示すように、第5のポスト・キャップ・ライナ242および第7の誘電体244が形成されてもよい。
【0081】
第5のポスト・キャップ・ライナ242は、構造体500上に共形に形成されてもよい。第5のポスト・キャップ・ライナ242は、キャビティ230、232、234、236を充填することができる。第5のポスト・キャップ・ライナ242は、第2の頂部キャップ層210の上部水平面を覆うことができる。
【0082】
第5のポスト・キャップ・ライナ242は、第1のポスト・キャップ・ライナ124に関して上述したように形成されてもよい。第5のポスト・キャップ・ライナ242は、第4のポスト・キャップ・ライナ238と同じ材料または異なる材料を含むことができる。
【0083】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体500の上面を研磨して、第5のポスト・キャップ・ライナ242の均一な水平面を提供することができる。
【0084】
第7の誘電体244は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第7の誘電体244は、第5の誘電体204または第6の誘電体240と同じまたは異なる材料を含むことができる。
【0085】
本実施形態では、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208は、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208のそれぞれを切断して除去された部分を有し、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。
【0086】
ここで図27および図28を参照すると、例示的な実施形態による構造体600が示されている。構造体600は、図21および図22で上述したように、構造体400の後続の処理から形成された代替の実施形態である。図27は、構造体600の上面図であり、図28は、断面A-Aに沿った構造体600の断面側面図である。図28は、図27に対して垂直である。図27および図28に示すように、第8の誘電体246が形成されてもよい。
【0087】
第8の誘電体246は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第8の誘電体246は、第5の誘電体204、第6の誘電体240、または第7の誘電体244と同じまたは異なる材料を含むことができる。
【0088】
第8の誘電体246は、キャビティ230、232、234、236のそれぞれの上部を部分的に充填することができる。第8の誘電体246は、キャビティ230、232、234、236のそれぞれに凹状の下面またはキャビティ230、232、234、236のそれぞれに凸状の下面のどちらかを提供することができる。これらの2つの異なる実施形態は、堆積条件によって制御されることがある。
【0089】
結果として得られた構造体600は、キャビティ230、232、234、236のそれぞれに空隙を含む。キャビティ230、232、234、236のそれぞれにおける空隙の利点には、ダブル・ダマシン・トレンチおよびビア構造206、208の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の熱的および電気的絶縁の向上が含まれる。
【0090】
ここで図29および図30を参照すると、例示的な実施形態による、製造の中間段階における半導体構造体700(以下、「構造体」)が示されている。図29は、構造体700の上面図であり、図30は、断面A-Aに沿った構造体700の断面側面図である。図30は、図29に対して垂直である。
【0091】
構造体700は、図29および図30に示されているものの下にいくつかの後工程(「BEOL」)層を含んでもよい。一般に、後工程(BEOL)は、個々のデバイス(トランジスタ、キャパシタ、抵抗器など)がウエハ上の配線と相互接続される集積回路製造の第2の部分である。図29および図30に示すように、構造体700は、第9の誘電体302と、金属線301、金属線303、金属線304、および金属線305を含む第1の組の下部金属線と、金属線306、金属線309、金属線311、金属線313、金属線315、および金属線317を含む第2の組の上部金属線と、ビア312、318、および322と、第3の頂部キャップ層308と、第10の誘電体310とを含む。ボックス314は、金属線309の一部である。ボックス316は、金属線311の一部である。ボックス320は、金属線315の一部である。
【0092】
ビア312は、金属線304と金属線306とを接続する。ビア318は、金属線304と金属線313とを接続し、ビア322は、金属線304と金属線317とを接続する。第1の組の下部金属線は、第2の組の上部金属線に対して垂直であってもよく、ビア312、318、322に対して垂直であってもよい。第2の組の上部金属線は、ビア312、318、322に対して垂直であってもよい。
【0093】
第9の誘電体302および第10の誘電体310は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。
【0094】
第1の金属線104に関して上述したように、第9の誘電体302内にトレンチ(図示せず)を形成して、第1の組の下部金属線を形成することができる。第1の金属線104に関して上述したように、第10の誘電体310内にトレンチ(図示せず)を形成して、第2の組の上部金属線およびビア312、318、322を形成することができる。第1の組の下部金属線、第2の組の上部金属線、およびビア312、318、322は、金属線104に関して上述したような材料を含むことができる。
【0095】
CMP技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体700の上面を研磨して、均一な水平面を提供することができる。
【0096】
第9の誘電体302および第1の組の下部金属線は、第1の頂部キャップ層108に関して上述したように、第3の頂部キャップ層308で覆われてもよい。
【0097】
ここで図31を参照すると、例示的な実施形態による構造体700が示されている。図31は、断面A-Aに沿った構造体700の断面側面図である。図31に示すように、例示的な実施形態によると、第3の有機平坦化層材料(以下、「OPL」)324、第3のハード・マスク326、および第3のマスキング層328が形成されてもよい。
【0098】
第3のOPL324は、第1のOPL110に関して上述したように、構造体700上に形成され、第10の誘電体310、ビア312、318、322、および第2の組の上部金属線を覆うことができる。第3のOPL324が第2の組の上部金属線を覆うため、第3のOPL324は、ボックス314、316、320を覆う。第3のハード・マスク326は、第1のハード・マスク112に関して上述したように、第3のOPL324上で構造体700上に形成されてもよい。第3のマスキング層328は、第1のマスキング層114に関して上述したように、構造体700上に形成されてもよい。第3のマスキング層328は、キャビティ330およびキャビティ332でパターニングされてもよい。
【0099】
ここで図32を参照すると、例示的な実施形態による構造体700が示されている。図32は、断面A-Aに沿った構造体700の断面側面図である。図32に示すように、第3のハード・マスク326の一部、第3のOPL324の一部が除去されてもよく、第3のマスキング層328および第3のハード・マスク326が除去されてもよく、第10の誘電体310内にキャビティ334が形成されてもよい。
【0100】
第3のハード・マスク326の一部および第3のOPL324の一部はそれぞれ、キャビティ330、332の位置で選択的に除去され、キャビティ330、332の深さを増加させることができ、1つまたは複数のステップで除去され、第10の誘電体310の上面およびボックス314、316、320を露出させることができる。ボックス314、316、320はそれぞれ、金属線309、311、315の露出部分であってもよく、これらのボックスはそれぞれ、それぞれが構造体700にキャビティを形成するために後で使用される第3のマスキング層328の開口部であることを意味する。
【0101】
第3のハード・マスク326、第3のOPL324、ビア312、318、322、ボックス314、316、320、および第10の誘電体310に対して選択的に、第3のマスキング層328が選択的に除去されてもよい。第3のマスキング層328は、例えば、ドライエッチングによって除去されてもよい。第3のハード・マスク326の一部および第3のOPL324の一部は、第10の誘電体310およびボックス314、316、320に対して選択的に、例えば、ドライエッチングによって除去されてもよい。
【0102】
第10の誘電体310の一部は、金属ボックス314と316との間で選択的に除去され、キャビティ334をもたらすことができる。第10の誘電体310の一部は、1つまたは複数のステップで除去され、第3の頂部キャップ層308の上面を露出させることができる。第10の誘電体310の一部は、第3のOPL324およびボックス314、316、320に対して選択的に、例えば、RIEによる酸化物エッチングによって除去されてもよい。このシーケンス中、第3のハード・マスク326も同時に除去されてもよい。キャビティ334を形成するために、第3の頂部キャップ層308上で停止することができる選択的エッチングが行われてもよい。
【0103】
キャビティ334は、キャビティ330の下にあってもよい。キャビティ334は、第10の誘電体310の垂直側面と金属線309、311の垂直側面とを含む垂直側面を有することができる。キャビティ334は、第3の頂部キャップ層308の上部水平面を含む水平底面を有することができる。
【0104】
ここで図33を参照すると、例示的な実施形態による構造体700が示されている。図33は、断面A-Aに沿った構造体700の断面側面図である。図33に示すように、ボックス314、316、320の領域、第3の頂部キャップ層308の一部、および第1の組の金属線304の第1の金属線の一部が除去されてもよい。
【0105】
ボックス314、316、320の領域、第3の頂部キャップ層308の一部、および金属線304の一部はそれぞれ、キャビティ330、332、334の位置において選択的に除去され、キャビティ330の幅およびキャビティ332、334の深さを増加させることができ、1つまたは複数のステップで除去され、第10の誘電体310の上部水平面、および第9の誘電体302の上部水平面を露出させることができる。ボックス314、316、320の領域、第3の頂部キャップ層308の一部、および第1の組の金属線304の第1の金属線の一部は、第3のOPL324、第10の誘電体310、および第9の誘電体302に対して選択的に、例えば、ドライエッチングによって除去されてもよい。
【0106】
キャビティ334の深さが増加して、第3の頂部キャップ層308の一部および第1の組の金属線304の第1の金属線の一部を除去することができる。キャビティ334は、第10の誘電体310、第3の頂部キャップ層308、および金属線304の垂直側面を含む垂直側面を有することができる。キャビティ334は、第9の誘電体302の上部水平面を含む水平底面を有することができる。
【0107】
ここで図34を参照すると、例示的な実施形態による構造体700が示されている。図34は、断面A-Aに沿った構造体700の断面上面図である。図34に示すように、第3のOPL324が除去されてもよい。
【0108】
第3のOPL324は、既知の技術を使用して選択的に除去されてもよく、例えば、ドライエッチングを使用して、1つまたは複数のステップで除去されてもよい。
【0109】
ここで図35を参照すると、例示的な実施形態による構造体700が示されている。図35は、断面A-Aに沿った構造体700の断面側面図である。図35に示すように、第11の誘電体336が形成されてもよい。
【0110】
第11の誘電体336は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第11の誘電体336は、第9の誘電体302および第10の誘電体310と同じまたは異なる材料であってもよい。第11の誘電体336は、キャビティ330、332、334を充填することができる。第11の誘電体336は、第10の誘電体310の上部水平面およびビア312、318、322を覆うことができる。
【0111】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体700の上面を研磨して、均一な水平面を提供することができる。
【0112】
本実施形態では、第1の組の金属線304の第1の金属線は、一部が除去され、ボックス314、316、320の領域を有し、第1の組の金属線304の第1の金属線の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。追加のキャビティが、第1、第2の組の金属線304、306のいずれかの金属線に形成されてもよく、第1、第2の組の金属線304、306のいずれかの金属線のうちの1つまたは複数を横切ってビアのいずれかおよび構造体700のいずれかに形成されてもよく、第10の誘電体310、第3の頂部キャップ層308、および第1、第2の組の金属線304、306のどちらかに形成されてもよい。
【0113】
ここで図36を参照すると、例示的な実施形態による構造体800が示されている。図36は、断面A-Aに沿った構造体800の断面側面図である。図36に示すように、第6のポスト・キャップ・ライナ338が形成されてもよい。構造体800は、図34で上述したように、構造体700の後続の処理から形成された代替の実施形態である。
【0114】
第6のポスト・キャップ・ライナ338は、構造体800上に共形に形成されてもよい。第6のポスト・キャップ・ライナ338は、キャビティ330、332、334の垂直側面および水平下面にライナを提供し、キャビティ330、332、334のそれぞれをわずかに小さくすることがある。第6のポスト・キャップ・ライナ338は、第10の誘電体310およびビア312、318、322の上部水平面を覆うことができる。第6のポスト・キャップ・ライナ338は、第1のポスト・キャップ・ライナ124に関して上述したように形成されてもよい。
【0115】
ここで図37を参照すると、例示的な実施形態による構造体800が示されている。図37は、断面A-Aに沿った構造体800の断面側面図である。図37に示すように、第12の誘電体340および第13の誘電体342が形成されてもよい。
【0116】
第12の誘電体340は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第12の誘電体340は、第9の誘電体302、第10の誘電体310、および第11の誘電体336と同じまたは異なる材料を含むことができる。第12の誘電体340は、キャビティ330、332、334を充填することができる。一実施形態では、異なる誘電体がキャビティ330、332、334のそれぞれを充填してもよい。
【0117】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体800の上面を研磨して、第6のポスト・キャップ・ライナ338の上部水平面と整列した第12の誘電体340の均一な水平面を提供することができる。
【0118】
第13の誘電体342は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第13の誘電体342は、第9の誘電体302、第10の誘電体310、第11の誘電体336、および第12の誘電体340と同じまたは異なる材料を含むことができる。第13の誘電体342は、第12の誘電体340上および第6のポスト・キャップ・ライナ338上に形成されてもよい。
【0119】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体800の上面を研磨して、第13の誘電体342の均一な水平面を提供することができる。
【0120】
本実施形態では、金属線304は、一部が除去され、ボックス314、316、320が除去され、第1の金属線304の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。追加のキャビティが、第1の組の下部金属線および第2の組の上部金属線のいずれかの金属線に形成されてもよく、構造体800のビアのいずれかに、第1の組の下部金属線および第2の組の上部金属線のいずれかの金属線のうちの1つまたは複数を横切って形成されてもよく、第10の誘電体310または第3の頂部キャップ層308あるいはその両方に形成されてもよい。
【0121】
ここで図38を参照すると、例示的な実施形態による構造体900が示されている。構造体900は、図36で上述したように、構造体800の後続の処理から形成された代替の実施形態である。図38は、断面A-Aに沿った構造体900の断面側面図である。図38に示すように、第14の誘電体344が形成されてもよい。
【0122】
第14の誘電体344は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第14の誘電体344は、第9の誘電体302、第10の誘電体310、第11の誘電体336、第12の誘電体344、または第13の誘電体342と同じまたは異なる材料を含むことができる。
【0123】
第14の誘電体344は、キャビティ332、334のそれぞれの上部を部分的に充填することができる。第14の誘電体344は、キャビティ332、334のそれぞれに凹状の下面またはキャビティ332、334のそれぞれに凸状の下面のどちらかを提供することができる。これらの2つの異なる実施形態は、堆積条件によって制御されることがある。
【0124】
結果として得られた構造体900は、キャビティ332、334のそれぞれに空隙を含む。キャビティ332、334のそれぞれにおける空隙の利点には、第1の組の金属線304の第1の金属線の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の熱的および電気的絶縁の向上が含まれる。
【0125】
本実施形態では、金属線304は、一部が除去され、ボックス314、316、320が除去され、第1の金属線304の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。追加のキャビティが、第1の組の下部金属線および第2の組の上部金属線のいずれかの金属線に形成されてもよく、構造体900のいずれかのビアに、第1の組の下部金属線および第2の組の上部金属線のいずれかの金属線のうちの1つまたは複数を横切って形成されてもよく、第10の誘電体310または第3の頂部キャップ層308あるいはその両方に形成されてもよい。
【0126】
ここで図39を参照すると、例示的な実施形態による構造体1000が示されている。構造体1000は、図34で上述したように、構造体700の後続の処理から形成された代替の実施形態である。図39は、構造体1000の断面側面図である。図39に示すように、第7のポスト・キャップ・ライナ346および第15の誘電体348が形成されてもよい。
【0127】
第7のポスト・キャップ・ライナ346は、構造体1000上に共形に形成されてもよい。第7のポスト・キャップ・ライナ346は、キャビティ330、332、334を充填することができる。第7のポスト・キャップ・ライナ346は、第10の誘電体310およびビア312、318、322の上部水平面を覆うことができる。
【0128】
第7のポスト・キャップ・ライナ346は、第1のポスト・キャップ・ライナ124に関して上述したように形成されてもよい。第7のポスト・キャップ・ライナ346は、第6のポスト・ライナ338と同じ材料または異なる材料を含むことができる。
【0129】
化学機械研磨(CMP)技術を使用して、余分な材料を除去し、構造体1000の上面を研磨して、第7のポスト・キャップ・ライナ346の均一な水平面を提供することができる。
【0130】
第15の誘電体348は、第1の誘電体102に関して上述したように形成されてもよい。第15の誘電体348は、第9の誘電体302、第10の誘電体310、第11の誘電体336、第12の誘電体344、第16の誘電体342、または第17の誘電体344と同じまたは異なる材料を含むことができる。
【0131】
本実施形態では、第1の組の金属線304の第1の金属線は、一部が除去され、ボックス314、316、320を有し、金属線304の残りの部分のそれぞれに接続されたデバイス間の絶縁を提供する。追加のキャビティが、第1の組の下部金属線、第2の組の上部金属線のいずれかの金属線に形成されてもよく、構造体1000のビアのいずれかに、第1の組の下部金属線、第2の組の上部金属線のいずれかの金属線のうちの1つまたは複数を横切って形成されてもよく、第10の誘電体310、第3の頂部キャップ層308、および第1の組の下部金属線、第2の組の上部金属線のどちらかに形成されてもよい。
【0132】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することは意図されていない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も同様に含むことが意図されている。用語「備える」または「備えている」あるいはその両方は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、または構成要素あるいはその組合せの存在を特定するが、もう1つの他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらのグループあるいはその組合せの存在もしくは追加を排除するものではないことをさらに理解されよう。
【0133】
以下の特許請求の範囲におけるすべての手段またはステップに加えて機能要素の対応する構造、材料、行為、および均等物は、具体的に特許請求されるような他の特許請求される要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料、または行為を含むことが意図されている。本発明の記載は、例示および説明を目的として提示されたが、開示された形態において網羅的であること、または本発明を限定することは意図されていない。多くの変更形態および変形形態が本発明の範囲から逸脱せずに当業者には明らかであろう。本実施形態は、本発明の原理および実際の用途を最もよく説明するために、ならびに他の当業者が、企図される特定の使用に適するような様々な修正を伴う様々な実施形態について本発明を理解することを可能にするために、選択され、説明された。
【0134】
本明細書に示される図は、単なる一例である。本発明の範囲から逸脱することなく、この図またはそこに記載されたステップ(または動作)には多くの変形例があってもよい。例えば、ステップは、異なる順序で実行されてもよく、またはステップは、追加、削除、もしくは修正されてもよい。これらの変形例のすべては、特許請求される発明の一部と考えられる。
【0135】
本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、当業者であれば、現在および将来の両方において、以下の特許請求の範囲に含まれる様々な改良および強化を行うことができることが理解されるであろう。これらの特許請求の範囲は、最初に記載された本発明に対する適切な保護を維持すると解釈されるべきである。
【0136】
本発明の好ましい実施形態では、誘電体の上面に埋め込まれた第1の金属線であって、誘電体が半導体構造体の電子構成要素の上方の層である、第1の金属線と、誘電体の上面に埋め込まれ、第1の金属線と整列した第2の金属線であって、第1の金属線と第2の金属線との間にポスト・キャップ・ライナがある、第2の金属線と、第1の金属線にも第2の金属線にも覆われていない誘電体の一部の上方の頂部キャップ層であって、第1の金属線を覆い、第2の金属線の上方にある、頂部キャップ層と、頂部キャップ層の上方にあるポスト・キャップ・ライナとを備える、半導体構造体が提供される。好ましくは、半導体構造体は、空隙の下部水平面がポスト・キャップ・ライナを含み、第1の金属線と第2の金属線との間のポスト・キャップ・ライナの下部水平面が、ビアの上部水平面の一部であることをさらに含む。
【0137】
本発明の好ましい実施形態では、誘電体の上面に埋め込まれた第1の組の金属線であって、誘電体が半導体構造体の電子構成要素の上方の層である、第1の組の金属線と、誘電体の下方かつ電子構成要素の上方に埋め込まれた第2の組の金属線と、第1の組の金属線を覆い、第1の組の金属線によって覆われていない誘電体の部分を覆うポスト・キャップ・ライナと、第1の組の金属線の第1の金属線を分断して、第2の組の金属線の第2の金属線まで延在し、第2の組の金属線を分断するキャビティとを備える、半導体構造体が提供される。
【0138】
本発明の好ましい実施形態では、半導体デバイスを形成する方法が提供され、本方法は、第1の金属線および第2の金属線を横切ってキャビティを形成することであって、第1の金属線および第2の金属線の両方が誘電体の上面に埋め込まれており、誘電体が半導体デバイスの電子構成要素の上方の層であり、第1の金属線と第2の金属線が互いに平行で、誘電体によって分離されており、第1の金属線、第2の金属線、および誘電体が頂部キャップ層によって覆われている、形成することを含む。好ましくは、本方法は、キャビティ内およびトップ・キャップ・ライナ上にポスト・キャップ・ライナを形成することをさらに含む。好ましくは、本方法は、半導体デバイス上に第2の誘電体を形成することであって、第2の誘電体がキャビティの一部を充填する、形成することをさらに含む。好ましくは、本方法は、キャビティをポスト・キャップ・ライナで充填することをさらに含む。
【0139】
本発明の好ましい実施形態では、半導体デバイスを形成する方法が提供され、本方法は、第1の金属線と第2の金属線とを横切ってキャビティを形成することを含み、第1の金属線が誘電体の上面に埋め込まれており、誘電体が半導体デバイスの電子構成要素の上方の層であり、第2の金属線が誘電体の下方にあり、第1の金属線と第2の金属線は互いに垂直で、誘電体によって分離されており、第1の金属線および誘電体が頂部キャップ層によって覆われている。好ましくは、本方法は、キャビティ内および頂部キャップ層上にポスト・キャップ・ライナを形成することをさらに含む。好ましくは、本方法は、半導体デバイス上に第2の誘電体を形成することであって、第2の誘電体がキャビティの一部を充填する、形成することをさらに含む。好ましくは、本方法は、キャビティをポスト・キャップ・ライナで充填することをさらに含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
【国際調査報告】