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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】金属凝集体製造構成
(51)【国際特許分類】
   F27D 17/00 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
F27D17/00 103
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023573546
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 SE2022050557
(87)【国際公開番号】W WO2022260580
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】2150736-3
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506004399
【氏名又は名称】ルオッサバーラ-キールナバーラ アーベー
【氏名又は名称原語表記】LUOSSAVAARA-KIIRUNAVAARA AB
【住所又は居所原語表記】Box 952 SE-971 28 LULEA SWEDEN
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】サンドバーグ,ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ノルドグレン,サミュエル
【テーマコード(参考)】
4K056
【Fターム(参考)】
4K056CA01
4K056DA03
4K056DA33
4K056FA02
(57)【要約】
本発明は、金属鉱石材料(5)を金属酸化物材料(7)へと硬化することを含む金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)を提供するように構成された硬化装置(3)を含む金属凝集体製造構成(1)、及び金属凝集体の製造方法に関する。冷却装置(9)は、硬化装置(3)から放出された金属酸化物材料(7)を冷却するように構成されているとともに、第1の熱エネルギー含量(HE’)であって、前記サーマルエネルギー(TE)を保持する金属酸化物材料(7)から回収された第1の熱エネルギー含量(HE’)を硬化装置(3)に移送するように構成された第1の熱移送設備(11)を含む。この構成(1)は、金属酸化物材料(7)を冷却するために、第2の熱エネルギー含量(HE’’)であって、金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)から回収された第2の熱エネルギー含量(HE’’)を硬化装置(3)から冷却装置(9)に移送するように構成された第2の熱移送設備(13)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属凝集体製造構成(1)であって、
- 金属鉱石材料(5)を金属酸化物材料(7)へと硬化することを含む金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)を提供するように構成され、且つ前記金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)から生じたサーマルエネルギー(TE)を保持する前記金属酸化物材料(7)を、前記構成(1)の冷却装置(9)に放出するように構成された硬化装置(3)と、
- 前記金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成された制御回路(50)と、
を含み、
- 前記冷却装置(9)が、前記硬化装置(3)から放出された前記金属酸化物材料(7)を冷却するように構成されており、
- 前記冷却装置(9)が、第1の熱エネルギー含量(HE’)であって、前記サーマルエネルギー(TE)を保持する前記金属酸化物材料(7)から回収された第1の熱エネルギー含量(HE’)を前記硬化装置(3)に移送するように構成された第1の熱移送設備(11)を含み、前記構成は、
- 第2の熱移送設備(13)が、前記金属酸化物材料(7)を冷却するために、前記硬化装置(3)から前記冷却装置(9)に、第2の熱エネルギー含量(HE’’)であって、前記金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)から回収された第2の熱エネルギー含量(HE’’)を移送するように構成されていることを特徴とする金属凝集体製造構成(1)。
【請求項2】
前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)が前記硬化装置(3)から回収された低品位熱エネルギーを含む、請求項1に記載の金属凝集体製造構成(1)。
【請求項3】
前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)が前記第1の熱エネルギー含量(HE’)に完全に、又は部分的に加えられる、請求項1又は2に記載の金属凝集体製造構成(1)。
【請求項4】
前記第2の熱移送設備(13)が、第1のステップにおいて前記金属酸化物材料(7)を冷却するように構成された第1の空気冷却チャンバ(1AC)を含み、且つ第2のステップにおいて前記金属酸化物材料(7)を冷却するように構成された第2の空気冷却チャンバ(2AC)を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の金属凝集体製造構成(1)。
【請求項5】
前記第2の熱移送設備(13)の熱交換ユニット(44)が、前記硬化装置(3)と前記冷却装置(9)との間で結合されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の金属凝集体製造構成(1)。
【請求項6】
前記金属凝集体製造構成(1)の前記制御回路が、前記第1の熱エネルギー含量(HE’)及び/又は前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)を考慮に入れることによって、前記金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成された、請求項1~5のいずれか一項に記載の金属凝集体製造構成(1)。
【請求項7】
請求項1に記載の金属凝集体製造構成(1)による金属凝集体の製造方法であって、
- 前記金属鉱石材料(5)を前記金属酸化物材料(7)へと硬化するステップと、
- 前記硬化装置(3)から前記冷却装置(9)に前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)を移送するステップと、
- 前記硬化装置(3)から放出された前記金属酸化物材料(7)を冷却するステップと、
- 前記金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)のために前記第1の熱エネルギー含量(HE’)を前記硬化装置(3)に移送するステップと、
- 前記冷却装置(9)から前記金属酸化物材料(7)を放出するステップと、
を含む方法。
【請求項8】
前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)が、前記硬化装置(3)から回収された低品位熱エネルギーを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)が、前記第1の熱エネルギー含量(HE’)に完全に、又は部分的に加えられる、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記冷却するステップが、
- 前記冷却装置(9)の蓄熱素子によって前記サーマルエネルギー(TE)及び前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)を貯蔵するステップと、
- 前記冷却装置(9)から前記硬化装置(3)に前記第1の熱エネルギー含量(HE’)を排出するステップと、
を含む、請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
請求項1~6に記載の金属凝集体製造構成(1)に金属酸化物材料の自動式又は半自動式製造を実行させるようにプログラムされたデータプログラム(P)を格納するデータ媒体であって、前記データプログラム(P)がプログラムコードを含み、前記制御回路(50)に、前記方法の
- 前記金属鉱石材料(5)を前記金属酸化物材料(7)へと硬化するステップと、
- 前記硬化装置(3)から前記冷却装置(9)に前記第2の熱エネルギー含量(HE’’)を移送するステップと、
- 前記硬化装置(3)から放出された前記金属酸化物材料(7)を冷却するステップと、
- 前記金属酸化物材料製造熱プロセス(MTE)のために前記第1の熱エネルギー含量(HE’)を前記硬化装置(3)に移送するステップと、
- 前記冷却装置(9)から前記金属酸化物材料(7)を放出するステップと、
を実行させるために、前記制御回路(50)のコンピュータ上で読み出し可能である、データ媒体。
【請求項12】
データプログラム(P)及びプログラムコードがデータ媒体上に格納されたデータ媒体製品であって、請求項1に記載のデータ媒体の前記データプログラム(P)がコンピュータ上で実行されると、請求項7~10のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するために、前記データ媒体が前記制御回路(50)の前記コンピュータ上で読み出し可能である、データ媒体製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載の金属凝集体製造構成に関し、請求項7に記載の金属酸化物材料の製造方法にさらに関する。本発明は、金属凝集体製造構成に金属酸化物材料の自動式製造又は半自動式製造を実行させるように適合されたプログラムコードを用いてプログラムされたデータプログラムを格納するように構成されたデータ媒体にさらに関する。
【0002】
本発明は、鉱業及び金属材料製造産業と関係がある。本発明は、酸化鉄凝集体又は他のタイプの金属酸化物材料などの工業用金属酸化物材料を製造する冶金加工業と関係がある。本発明はまた、金属凝集体製造構成の製造業者及び供給者とも関係がある場合がある。
【0003】
特に、本発明は、鋼などの鉄金属を加工する製鋼業と関係がある場合がある。しかしながら、本発明はまた、アルミニウム、銅、鉛、及び亜鉛などの非鉄金属を加工する他のタイプの金属製造者とも関係がある場合がある。
【背景技術】
【0004】
背景
金属酸化物材料は、高温の金属酸化物材料を生成する金属鉱石材料を硬化するように構成された硬化設備を含む製造現場で、金属鉱石材料を加熱することによって製造される。続いて、金属酸化物材料は、クーラによって冷却され、製造現場から流通される。金属酸化物材料は、酸化鉄材料、例えば、酸化鉄ペレット、又は製鋼業者などの金属製造業に輸送される他の形態の凝集体とすることができる。
【0005】
硬化設備又は硬化装置は、ストレートグレート製法(straight grate process)又はグレートキルン製法(grate-kiln process)などのペレット化製法の一部とすることができる。ストレートグレート製法では、金属鉱石材料又は生ペレットは、乾燥、酸化、焼結のための異なる区域を通る連続的なグレート上で移動させることができる。ストレートグレート製法は、金属酸化物材料を冷却するように構成された冷却ユニットを追加で含む。グレートキルン製法は、金属鉱石材料の均質な熱処理を実現するために、回転キルンに結合された短いグレートを使用することができる。
【0006】
金属酸化物材料の製造用の既知の製造現場は、燃料消費量を減少させ、効率的なエネルギー使用を実現するために、廃熱エネルギー含量を再循環させるための流体移送設備を使用する。
【0007】
このような製造現場では、加熱流体ガス再循環の様々な実装形態がある。先行技術の製造現場は、硬化装置内で金属鉱石材料を乾燥させ、予熱するために、冷却装置から回収された排熱を使用する場合がある。
【0008】
先行技術の製造現場の問題の1つは、排熱の回収を最適化しないということである。
【0009】
先行技術の製造現場の問題の1つは、冷却が不十分な金属酸化物材料が冷却装置を出たことにより、塵埃の放散が生じる可能性があるということである。
【0010】
先行技術の製造現場の問題の1つは、冷却が不十分な金属酸化物材料を放出するコンベア設備を破損させる可能性があるということである。
【0011】
先行技術の製造現場の問題の1つは、温度含量が異なる金属酸化物凝集体を分離するために現在提供されている費用のかかる金属酸化物材料の分離を必要とする可能性があるということである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
発明の概要
金属凝集体製造構成において廃熱を利用するために既知の技法を発展させることが目的である。
【0013】
エネルギー効率良く動作する金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0014】
硬化装置及び冷却装置の効率的な制御及び動作を促進する金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0015】
金属凝集体製造構成の生産速度を高めることが目的である。
【0016】
金属凝集体製造構成を動作させるためのエネルギー消費を最小限に抑えることが目的である。
【0017】
冷却装置から硬化装置に送給される熱エネルギー含量を効率的に制御できるようにする金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0018】
硬化装置の焼成区域で、温度約1000~1100℃以上のような、高温を提供する金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0019】
硬化装置での、及び/又は冷却装置での金属鉱石材料、及び/又は金属酸化物材料の酸化段階における熱仕事を減少させることが目的である。
【0020】
硬化装置において石炭又は石油を使用して金属鉱石材料を加熱することを減らすことによって、化石炭素の排出を減らすことが目的である。
【0021】
金属酸化物材料の製造時間節減を提供することが目的である。
【0022】
冷却装置内での金属酸化物材料の安定した冷却を提供するために、金属酸化物材料の冷却速度の低減を提供することが目的である。
【0023】
冷却装置から放出されるときにサーマルエネルギーが低い鉄鉱石ペレットなどの金属酸化物材料を製造する金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0024】
冷却装置による、複数の冷却区域からの、及び/又は特に冷却装置の最も外側に位置する冷却区域からのサーマルエネルギー(熱)の恒常的及び/又は安定的生成を提供することが目的である。
【0025】
海綿鉄などの金属材料を生成するように構成された還元設備の中に装入される金属酸化物材料の安定的且つ恒常的な生成を促進する金属凝集体製造構成の動作を提供することが目的である。
【0026】
最も外側に位置する冷却区域によって生成される熱エネルギー含量を最適化し、硬化装置によって再利用される熱エネルギー含量を金属酸化物材料の製造に最適化すると同時に、金属凝集体の製造のために環境にやさしいプロセスを実現することが目的である。
【0027】
特定の季節の時期(例えば、冬期及び夏期)に関係なく、エネルギー効率に優れたやり方で動作させることが可能な金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0028】
冷却装置からの凝縮熱の損失を最小限に抑えることが目的である。
【0029】
金属酸化物材料の製造の効率的な制御を促進する金属凝集体製造構成を提供することが目的である。
【0030】
硬化装置によって必要とされる電力の利用を最小限に抑えることが目的である。
【0031】
冷却装置から硬化装置に移送される第1の熱エネルギー含量を運ぶ流体の温度及び/又は質量流量を高めることが目的である。
【0032】
完成した金属酸化物材料の所定の特性を正確に提供するために、金属凝集体製造構成の動作の効率的な制御を可能にすることが目的である。
【0033】
完成した金属酸化物材料からの熱のエネルギー効率に優れた再利用を提供することが目的である。
【0034】
完成した金属酸化物材料の温度を下げ、これにより、例えば、塵埃の放散を回避し、金属酸化物材料コンベア設備が熱損傷を受けるのを防ぎ、放散後の、費用のかかる金属酸化物材料の分離を回避することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0035】
この目的又は前記目的のうちの少なくとも1つが、請求項1に記載の金属凝集体製造構成によって実現されている。
【0036】
代替的に、第2の熱移送設備は、金属酸化物材料を冷却する冷却速度の減速を提供するために、硬化装置から冷却装置に第2の熱エネルギー含量を移送するように構成され、この第2の熱エネルギー含量は金属酸化物材料製造熱プロセス(metal oxide material manufacturing thermal process)から回収される。
【0037】
代替的に、第1の熱エネルギー含量は、前記金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーの一部分を構成する。
【0038】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、硬化装置から回収された低品位熱エネルギーを含む。
【0039】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、第1の熱エネルギー含量に部分的に加えられる。
【0040】
このようなやり方で、硬化装置から放出された排熱を含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱(第2の熱エネルギー含量を含む)を使用して、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させ、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって再利用されるようにする。
【0041】
代替的に、第2の熱移送設備は、第1のステップにおいて金属酸化物材料を冷却するように構成された第1の空気冷却チャンバを含むとともに、第2のステップにおいて金属酸化物材料を冷却するように構成された第2の空気冷却チャンバを含む。
【0042】
代替的に、第2の熱移送設備の熱交換ユニットは、硬化装置と冷却装置との間で結合されている。
【0043】
代替的に、金属凝集体製造構成の制御回路は、第1の熱エネルギー含量及び/又は第2の熱エネルギー含量を監視することによって、前記金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成されている。
【0044】
代替的に、金属凝集体製造構成の制御回路は、第1の熱エネルギー含量及び/又は第2の熱エネルギー含量の、温度及び/又は質量流量を考慮に入れることによって、金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成されている。
【0045】
代替的に、冷却装置は、環状クーラ、ベルトクーラ、垂直クーラ、等々、又は高い冷却効率、コスト効率に優れたメンテナンス及びサービス、コンパクトな設置並びに低いエネルギー消費量を提供するように構成された任意の他の冷却装置を含む。
【0046】
代替的に、冷却装置は、FeO含量を減らし、完成した金属酸化物材料の品質を高めるために、金属酸化物材料を追加で酸化するように構成されている。
【0047】
代替的に、硬化装置は、金属鉱石材料を乾燥させるように構成された乾燥区域と、金属鉱石材料を予熱するように構成された予熱区域と、金属鉱石材料を酸化させるように構成された酸化区域と、予熱し、酸化された金属鉱石材料を焼結させるように構成された焼結区域と、を含む。
【0048】
代替的に、冷却装置は、第1の空気冷却チャンバ(第1の冷却区域)、及び/又は第2の空気冷却チャンバ(第2の冷却区域)、及び/又は第3の空気冷却チャンバ(第3の冷却区域)、及び/又は第4の空気冷却チャンバ(第4の冷却区域)、及び/又は第5の空気冷却チャンバ(第5の冷却区域)を含む。
【0049】
このようなやり方で、金属酸化物材料から引き出されたサーマルエネルギーは、硬化装置に、及び/又は熱配給会社など外部の民間の熱供給者に移送できるようにすることが実現される。
【0050】
代替的に、乾燥区域は、上向き通風乾燥チャンバ(上向き通風区域)、及び/又は下向き通風乾燥チャンバ(下向き通風区域)を含む。
【0051】
代替的に、上向き通風乾燥チャンバ及び/又は下向き通風乾燥チャンバは、燃焼バーナ装置によって、及び/又は電気加熱素子によって、及び/又は水素バーナによって、及び/又は冷却装置から回収した排熱によって加熱されるように構成されている。
【0052】
代替的に、硬化装置は調温予熱チャンバ(調温予熱区域)を含む。
【0053】
代替的に、硬化装置は予熱チャンバ(予熱区域)を含む。
【0054】
代替的に、金属鉱石材料は、以下の順序で硬化装置を通って移送される。すなわち、最初に乾燥区域を通って、及び/又は調温予熱区域を通って、及び/又は予熱区域を通って、及び/又は酸化区域を通って、及び/又は焼結区域を通って移送される。
【0055】
代替的に、硬化装置から冷却装置の中に移送された金属酸化物材料は、約1200~1300℃の温度を有する場合がある。
【0056】
代替的に、硬化装置は、加熱された流体を移送するように構成された配管を介して冷却装置へと/冷却装置から熱エネルギー含量を移送するように構成されており、硬化装置内で金属鉱石材料の酸化が起こると同時に、硬化装置内の金属鉱石材料及び/又は金属酸化物材料を冷却装置に伝達するようにさらに構成されており、低品位熱エネルギーを含む加熱された余剰熱エネルギーを冷却装置に移送するようにさらに構成されている。
【0057】
代替的に、冷却装置は、温度約100~200℃よりも低い温度まで金属酸化物材料を冷却するように構成されている。
【0058】
代替的に、冷却装置は、金属酸化物材料を支持するように構成された支持部材を含む。
【0059】
代替的に、支持部材は、金属酸化物材料を支持するように構成され、及び/又はサーマルエネルギーを貯蔵するように、及び/又はサーマルエネルギーを排出するように構成されている。
【0060】
代替的に、支持部材は、金属酸化物材料からのサーマルエネルギーを貯蔵するように構成されているとともに、第2の熱エネルギー含量を貯蔵するように構成されており、及び/又は第1の熱エネルギー含量を硬化装置に排出するように構成されている。
【0061】
代替的に、支持部材は、第1の熱エネルギー含量が第2の熱エネルギー含量を部分的に含む金属酸化物材料を冷却するように構成されている。
【0062】
代替的に、金属酸化物材料は、冷却装置の支持部材上に均一に分布している。
【0063】
代替的に、冷却装置は、第1の冷却区域と、第2の冷却区域と、第3の冷却区域と、第4の冷却区域と、第5の冷却区域と、を含む。
【0064】
代替的に、金属酸化物材料は、以下の順序で冷却装置を通って移送される。すなわち、最初に第1の冷却区域を通って、及び/又は第2の冷却区域を通って、及び/又は第3の冷却区域を通って、及び/又は第4の冷却区域を通って、及び/又は第5の冷却区域を通って移送される。
【0065】
代替的に、金属酸化物材料は、焼結区域から第1の冷却区域に移送される。
【0066】
代替的に、排熱エネルギーは、硬化装置の下向き通風乾燥区域、及び/又は上向き通風乾燥区域、及び/又は調温予熱区域、及び/又は予熱区域から回収され、排熱エネルギーは、冷却装置の第1の空気冷却チャンバ及び/又は第2の空気冷却チャンバの中に直接、若しくは熱交換装置を介して移送される。
【0067】
このようなやり方で、排熱エネルギー(低品位熱エネルギー)を活用し、同時に冷却装置内で金属酸化物材料を冷却する冷却速度を制御可能なやり方で減速させ、冷却装置からの排熱エネルギーを回収することによって、金属凝集体製造構成のエネルギー効率に優れた動作が実現される。
【0068】
代替的に、焼結区域は、キルン装置、又は金属鉱石材料を焼結させるように構成された任意の適切な焼成装置などの窯炉装置内に形成され、この窯炉装置は、金属鉱石材料の金属粒子が部分的に溶融するように金属鉱石材料が加熱及び/又は焼成に供されることに関与しながら、金属鉱石材料を焼結させるように構成されている。
【0069】
代替的に、金属鉱石材料の加熱及び/又は焼成は、焼結区域に関連付けされたガスバーナ装置及び/又は電気加熱部材によって提供される。
【0070】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、冷却装置から放出される金属酸化物材料に部分的に、又は完全に加えられる。
【0071】
代替的に、加熱された排ガスなど低品位熱エネルギーは、硬化装置から冷却装置に移送される。
【0072】
第1の熱エネルギー含量によって、硬化装置内の熱仕事が、場合によっては最大約25~30%減少することが本出願人によって示されている。
【0073】
冷却速度が低下すると、加熱された金属酸化物材料が冷却装置内で長時間にわたり保持できることを促進し、その一方で、熱は冷却装置で一貫して再利用するために使用可能である。
【0074】
代替的に、プロセスガスを圧縮するために、コンプレッサ装置が第1の配管及び/又は第2の配管に結合されている。
【0075】
代替的に、冷却装置は蓄熱素子を含み、蓄熱素子は金属酸化物材料から移送された第1の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成されている。
【0076】
代替的に、蓄熱素子は、第2の熱移送設備によって硬化装置から移送された第2の熱エネルギー含量の第2の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成されている。
【0077】
代替的に、蓄熱素子は、第1の熱エネルギー含量を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第2の熱エネルギー含量を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第1の熱エネルギー蓄積含量を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第2の熱エネルギー蓄積含量を完全に、又は部分的に貯蔵するように構成されている。
【0078】
このようなやり方で、硬化装置から放出された排熱を含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱(第2の熱エネルギー含量を含む)が、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させるために使用され、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって再利用されるようにする。
【0079】
代替的に、冷却装置は、第1の冷却区域と、第2の冷却区域と、第3の冷却区域と、第4の冷却区域と、第5の冷却区域と、を含む。
【0080】
代替的に、冷却装置は蓄熱素子を含み、蓄熱素子は金属酸化物材料から移送された第1の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成されている。
【0081】
代替的に、蓄熱素子は、硬化装置から移送された第2の熱エネルギー含量から移送された第2の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成されている。
【0082】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、冷却装置から放出される金属酸化物材料に移送される。
【0083】
代替的に、冷却装置の第1の熱移送設備及び/又は第2の熱移送設備は、完全に、又は部分的に蓄熱素子を構成している。
【0084】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、第1の熱エネルギー含量に完全に、又は部分的に加えられ、再び硬化装置に移送されている。
【0085】
代替的に、蓄熱素子は、硬化装置に(例えば、乾燥区域、及び/又は調温予熱区域、及び/又は予熱区域、及び/又は酸化区域、及び/又は焼結区域に)熱エネルギーを移送するように構成されている。
【0086】
代替的に、蓄熱素子は、対流及び/又は放射によって支持部材のサーマルエネルギーを排出するように構成されている。
【0087】
代替的に、蓄熱素子は、金属酸化物材料からのサーマルエネルギーを貯蔵するように構成されており、且つ第2の熱エネルギー含量を貯蔵するように構成されており、及び/又は第1の熱エネルギー含量を硬化装置に排出するように構成されている前記支持部材として形成されている。
【0088】
代替的に、第1の熱エネルギー含量は、硬化装置によって提供される金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料から(部分的に又は完全に)回収される。
【0089】
代替的に、蓄熱素子は、硬化装置から冷却装置に放出された金属酸化物材料からの第1の熱エネルギー含量を(部分的に、又は完全に)吸収するように構成されており、且つ硬化装置から回収された(例えば、乾燥区域、及び/又は加熱区域、及び/又は酸化区域、及び/又は焼結区域から回収された)、低品位熱(排熱)の第2の熱エネルギー含量を吸収するように構成されている。
【0090】
代替的に、蓄熱素子は、第1の蓄熱素子及び第2の蓄熱素子を含む。
【0091】
代替的に、第1の蓄熱素子及び第2の蓄熱素子は、第1の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成されている。
【0092】
代替的に、第1の蓄熱素子及び第2の蓄熱素子は、第2の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成されている。
【0093】
代替的に、第1の蓄熱素子は、第1の冷却区域の第1の空気冷却チャンバ内に配置されている。
【0094】
代替的に、第2の蓄熱素子は、第2の冷却区域の第2の空気冷却チャンバ内に配置されている。
【0095】
代替的に、硬化装置から回収された低品位熱(排熱)の第2の熱エネルギー含量は、排ガスから第2の熱エネルギー含量を運ぶプロセスガスに熱を移送する熱交換装置から送給される。
【0096】
この目的又は前記目的のうち少なくとも1つが、請求項7に記載の金属凝集体の製造方法によって実現されている。
【0097】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、硬化装置から回収された低品位熱エネルギーを含む。
【0098】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、第1の熱エネルギー含量に完全に、又は部分的に加えられる。
【0099】
代替的に、冷却するステップは、以下の、冷却装置の蓄熱素子によってサーマルエネルギー及び第2の熱エネルギー含量を貯蔵するステップと、冷却装置から硬化装置に第1の熱エネルギー含量を排出するステップと、を含む。
【0100】
代替的に、金属鉱石材料及び/又は金属酸化物材料は、ペレットなどの凝集体の形態、又は任意の適切な形態をしている。
【0101】
金属鉱石材料は、いわゆる生ペレット(green pellet)の形態をしている場合がある。
【0102】
このようなやり方で、金属鉱石材料を乾燥、予熱及び/又は酸化させるために、開放空間が金属鉱石材料の効率的な酸化プロセスを提供する硬化装置(回転キルン(rotary kiln)ユニット、ストレートグレート(straight grate)、又は他の酸化装置及び/又は焼結装置など)の中で、金属鉱石材料を収集することが実現される。
【0103】
代替的に、金属酸化物材料は、金属酸化物凝集体を含むことができる。
【0104】
代替的に、金属酸化物材料は、酸化鉄凝集体を含むことができる。
【0105】
代替的に、完成した金属酸化物材料から引き出されたサーマルエネルギーは、プロセス水又は建物の温度を高めるために使用することができる。
【0106】
「金属鉱石材料(metal ore material)」及び「金属酸化物材料(metal oxide material)」という言い回しは、「鉄鉱石材料(iron ore material)」及び「酸化鉄材料(iron oxide material)」という言い回しと置き換えてもよい。
【0107】
本開示又は複数の開示は、上記の説明例に限定されるのではなく、当業者であれば、添付の特許請求の範囲において定義されているような根本的概念から逸脱することなく、本開示の説明例を修正、又は組み合わせる多くの可能性があることが明白であろう。例えば、硬化装置は、冷却装置に隣接して位置決めすることができる。
【0108】
図面の簡単な説明
ここで、添付の概略的な図面を参照しながら本発明を例として説明することにする。
【図面の簡単な説明】
【0109】
図1】第1の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図2】第2の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図3】第3の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図4】第4の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図5】第5の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図6】第6の例による金属凝集体製造構成の冷却装置を図示する。
図7】第7の例による金属凝集体製造構成の冷却装置を図示する。
図8】第8の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図9】第9の例による金属凝集体製造構成を図示する。
図10】金属凝集体の例示的な製造方法を示すフローチャートを図示する。
図11】金属凝集体の例示的な製造方法を示すフローチャートを図示する。
図12】例示的な金属凝集体製造構成の制御回路を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0110】
詳細な説明
以下、本発明の例示的な実施形態について添付の図面を参照しながら説明することにするが、図面では、本発明を明瞭にし、理解し易くするために、いくつかの重要でない細部は図面から削除されている場合がある。
【0111】
図1は、金属酸化物材料製造熱プロセスを提供するように構成された硬化装置3を含む金属凝集体製造構成1を図示する。金属酸化物材料製造熱プロセスは、加熱装置31によって金属鉱石材料5を金属酸化物材料7へと硬化するステップを含む。硬化装置3は、金属酸化物材料7を構成1の冷却装置9に放出するように構成され、その一方で、冷却装置9に移送された金属酸化物材料7は、金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する。金属凝集体製造構成1の制御回路50は、金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成されているとともに、金属酸化物材料7の冷却を制御するように構成されている。冷却装置9は、硬化装置3から放出された金属酸化物材料7を冷却するように構成されている。冷却された金属酸化物材料には、参照符号10が付されている。
【0112】
冷却装置9は、第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置3に移送するように構成された第1の熱移送設備11を含む。第1の熱エネルギー含量HE’は、サーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7から部分的に回収される。
【0113】
金属凝集体製造構成1は、金属酸化物材料7の冷却を提供するために、硬化装置3から冷却装置9に第2の熱エネルギー含量HE’’を移送するように構成された第2の熱移送設備13を含む。
【0114】
第2の熱エネルギー含量HE’’は、硬化装置3の金属酸化物材料製造熱プロセスによって生成される。第2の熱エネルギー含量HE’’は、このように金属酸化物材料製造熱プロセスから回収されている。
【0115】
第2の熱エネルギー含量HE’’は、硬化装置3によって生成され、硬化装置3から回収されている(例えば、乾燥区域、及び/又は予熱区域、及び/又は酸化区域、及び/又は焼結区域から回収される)低品位熱、いわゆる排熱を含む場合がある。
【0116】
代替的に、冷却装置9から放出された金属酸化物材料7のさらなる余分の熱は、追加の冷却区域ACZによって抽出され、再び硬化装置3に、及び/又は熱配給会社など、外部の民間の熱供給者8に移送することができる。
【0117】
代替的に、冷却装置9は、冷却された金属酸化物材料7を放出するための金属酸化物材料放出装置10を含む。
【0118】
このようなやり方で、硬化装置から放出された排熱を含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱(第2の熱エネルギー含量を含む)を使用して金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させ、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって再利用されるようにする。
【0119】
このようなやり方で、排熱エネルギー(低品位熱エネルギー)を活用することによって、金属凝集体製造構成1のエネルギー効率に優れた動作が実現され、同時に冷却装置9内で金属酸化物材料を冷却する冷却速度が制御可能なやり方で減速され、冷却装置からの排熱エネルギーを回収している。
【0120】
図2は、第2の例による金属凝集体製造構成1を図示する。第1の熱エネルギー含量HE’は、冷却装置9から硬化装置3に移送され、この第1の熱エネルギー含量HE’は、硬化装置3によって提供されるサーマルエネルギーTEを保持する金属酸化物材料7から部分的に回収される。第2の熱エネルギー含量HE’’は、金属酸化物材料7を冷却するために、硬化装置3から冷却装置9に移送される。金属酸化物材料7は、金属酸化物材料製造熱プロセスMTEから生じたサーマルエネルギーTEを保持する。
【0121】
第2の熱エネルギー含量HE’’(低品位熱エネルギー)であって、金属酸化物材料製造熱プロセスMTEを提供する硬化装置3から回収された第2の熱エネルギー含量HE’’を冷却装置9に移送することによって、及びこの低品位熱エネルギーを冷却のために活用することによって、金属酸化物材料7を冷却する冷却速度が、先行技術のクーラと比較して減速されるのと同時に、硬化装置3からの低品位熱エネルギーが効率的に再利用されることになる。
【0122】
図3は、第3の例による金属凝集体製造構成の冷却装置9を図示する。冷却装置9は、第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置(図示せず)に移送するように構成された第1の熱移送設備11を含む。第1の熱エネルギー含量HE’は、硬化装置によって提供される金属酸化物材料製造熱プロセスMTEから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7から部分的に回収される。金属凝集体製造構成は、金属酸化物材料7の冷却を提供するために、硬化装置から冷却装置9に第2の熱エネルギー含量HE’’を移送するように構成された第2の熱移送設備13を含む。
【0123】
冷却装置9は、蓄熱素子31を含み、蓄熱素子31は金属酸化物材料7から移送された第1の熱エネルギー蓄積含量33を貯蔵するように構成され、この金属酸化物材料7は、硬化装置から冷却装置9の中に放出される。
【0124】
代替的に、蓄熱素子31は、第2の熱移送設備13によって硬化装置から移送された第2の熱エネルギー含量HE’’の第2の熱エネルギー蓄積含量35を貯蔵するように構成されている。
【0125】
代替的に、蓄熱素子31は、第1の熱エネルギー含量HE’を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第2の熱エネルギー含量HE’’を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第1の熱エネルギー蓄積含量33を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第2の熱エネルギー蓄積含量35を完全に、又は部分的に貯蔵するように構成されている。
【0126】
代替的に、蓄熱素子31は、金属酸化物材料7を支持するように構成された支持部材32として形成される。
【0127】
代替的に、支持部材32は、金属酸化物材料7を支持するように構成され、及び/又はサーマルエネルギーを貯蔵するように、及び/又はサーマルエネルギーを排出するように構成されている。
【0128】
代替的に、支持部材32は、金属酸化物材料7からのサーマルエネルギーを貯蔵するように構成されているとともに、第2の熱エネルギー含量HE’’を貯蔵するように構成され、及び/又は第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置に排出するように構成されている。
【0129】
代替的に、支持部材32は、金属酸化物材料7を冷却するように構成されており、そこでは第1の熱エネルギー含量HE’は、第2の熱エネルギー含量HE’’を部分的に含む。
【0130】
代替的に、金属酸化物材料7は、冷却装置9の支持部材32上に均一に分布している。
【0131】
このようなやり方で、硬化装置から放出された排熱を含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱(第2の熱エネルギー含量を含む)を使用して、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させ、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって再利用されるようにする。
【0132】
図4は、第4の例による金属凝集体製造構成1を図示する。
【0133】
硬化装置3は、金属鉱石材料5を乾燥させるように構成された乾燥区域DZを含む。代替的に、乾燥区域DZは、上向き通風乾燥区域(updraft drying zone)UDD及び/又は下向き通風乾燥区域(downdraft drying zone)DDDを含む。
【0134】
硬化装置3は、金属鉱石材料5を予熱するように構成された加熱区域HZをさらに含む。加熱区域HZは、調温予熱区域TPH及び予熱区域PHZを含むことができる。
【0135】
硬化装置3は、金属鉱石材料5を酸化させるように構成された酸化区域OZと、予熱し、酸化させた金属鉱石材料5を、硬化装置3によって提供される金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7へと焼結させるように構成された焼結区域SZと、をさらに含む。
【0136】
前記サーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7は、硬化装置3から冷却装置9に移送される。
【0137】
代替的に、冷却装置9は、第1の冷却区域C1と、第2の冷却区域C2と、第3の冷却区域C3と、第4の冷却区域C4と、第5の冷却区域C5と、を含む。
【0138】
代替的に、冷却装置9は、蓄熱素子31を含み、蓄熱素子31は金属酸化物材料7から移送された第1の熱エネルギー蓄積含量33を貯蔵するように構成されている。
【0139】
代替的に、蓄熱素子31は、硬化装置から移送された第2の熱エネルギー含量HE’’から移送された第2の熱エネルギー蓄積含量35を貯蔵するように構成されている。
【0140】
代替的に、第2の熱エネルギー含量HE’’は、冷却装置9から放出される金属酸化物材料7に移送される。
【0141】
代替的に、冷却装置9の第1の熱移送設備及び/又は第2の熱移送設備は、完全に、又は部分的に蓄熱素子31を構成している。
【0142】
代替的に、第2の熱エネルギー含量HE’’は、第1の熱エネルギー含量HE’に完全に、又は部分的に加えられ、再び硬化装置3に移送されている。
【0143】
代替的に、蓄熱素子31は、硬化装置3に(例えば、乾燥区域DZ、及び/又は調温予熱区域TPH、及び/又は予熱区域PHZ、及び/又は酸化区域OZ、及び/又は焼結区域SZに)熱エネルギーを移送するように構成されている。
【0144】
代替的に、蓄熱素子31は、対流及び/又は放射によって支持部材にサーマルエネルギーを排出するように構成されている。
【0145】
代替的に、蓄熱素子31は、金属酸化物材料7からのサーマルエネルギーを貯蔵するように構成されている支持部材として形成され、且つ、第2の熱エネルギー含量HE’’を貯蔵するように構成されており、及び/又は第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置3に排出するように構成されている。
【0146】
代替的に、第1の熱エネルギー含量HE’は、硬化装置3によって提供される金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7から(部分的に、又は完全に)回収される。
【0147】
代替的に、蓄熱素子31は、硬化装置3から冷却装置9に放出された金属酸化物材料7からの第1の熱エネルギー含量HE’を(部分的に、又は完全に)吸収するように構成され、且つ、硬化装置3から回収された(例えば、乾燥区域DZ、及び/又は加熱区域HZ、及び/又は酸化区域OZ、及び/又は焼結区域SZから回収された)、低品位熱(排熱)の第2の熱エネルギー含量HE’’を吸収するように構成されている。
【0148】
代替的に、蓄熱素子31は、第1の蓄熱素子36及び第2の蓄熱素子38を含む。
【0149】
代替的に、第1の蓄熱素子36及び第2の蓄熱素子38は、第1の熱エネルギー蓄積含量33を貯蔵するように構成されている。
【0150】
代替的に、第1の蓄熱素子36及び第2の蓄熱素子38は、第2の熱エネルギー蓄積含量35を貯蔵するように構成されている。
【0151】
代替的に、第1の蓄熱素子36は、第1の冷却区域C1の第1の空気冷却チャンバ1AC内に配置されている。
【0152】
代替的に、第2の蓄熱素子38は、第2の冷却区域C2の第2の空気冷却チャンバ2AC内に配置されている。
【0153】
代替的に、硬化装置3から回収された低品位熱(排熱)の第2の熱エネルギー含量HE’’は、排ガスから、第2の熱エネルギー含量HE’’を運ぶプロセスガスに熱を移送する熱交換装置44によって提供される。
【0154】
代替的に、下向き通風乾燥区域DDDからの排ガスは、第1の冷却空気1AAと呼ばれる場合があり、それは直接又は熱交換装置44を介して、第1の空気冷却チャンバ1AC及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACの中に送給される。
【0155】
代替的に、第1の空気冷却チャンバ1AC及び第2の空気冷却チャンバ2ACは、硬化装置3から移送された金属酸化物材料7を冷却するように構成されている。
【0156】
代替的に、第1の冷却空気1AAは、硬化装置3の乾燥区域DZから生じたサーマルエネルギーを含む。
【0157】
代替的に、第1の冷却空気1AAは、硬化装置3の上向き通風乾燥区域UDDから及び/又は下向き通風乾燥区域DDDから生じたサーマルエネルギーを含む。
【0158】
代替的に、第1の冷却空気1AAは、乾燥区域DZ(好ましくは下向き通風乾燥区域DDD)を含む乾燥チャンバDCから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0159】
代替的に、乾燥チャンバDCは、金属鉱石材料を乾燥させるように構成されている。
【0160】
代替的に、調温予熱区域TPHからの排ガスは、第2の冷却空気2AAと呼ばれる場合があり、それは直接又は熱交換装置44を介して、第1の空気冷却チャンバ1AC及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACの中に送給される。
【0161】
代替的に、第2の冷却空気2AAは、硬化装置3の加熱区域HZから生じたサーマルエネルギーを含む。
【0162】
代替的に、第2の冷却空気2AAは、調温予熱区域TPHから生じたサーマルエネルギーを含む。
【0163】
代替的に、第2の冷却空気2AAは、調温予熱区域TPHを含む調温予熱チャンバTCから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0164】
代替的に、調温予熱チャンバTCは、金属鉱石材料を予熱するように構成されている。
【0165】
代替的に、予熱区域PHZからの排ガスは、第3の冷却空気3AAと呼ばれる場合があり、それは直接又は熱交換装置44を介して、第1の空気冷却チャンバ1AC及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACの中に送給される。
【0166】
代替的に、第3の冷却空気3AAは、硬化装置3の予熱区域PHZから生じたサーマルエネルギーを含む。
【0167】
代替的に、第3の冷却空気3AAは、予熱区域PHZを含む予熱チャンバPCから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0168】
代替的に、予熱チャンバPCは、金属鉱石材料を予熱するように構成されている。
【0169】
代替的に、予熱チャンバPCは、予熱チャンバPCに追加の熱エネルギーを放出する磁鉄鉱石材料など金属鉱石材料を酸化させる(磁鉄鉱石材料を赤鉄鉱石材料に酸化させる)ように構成されている。
【0170】
代替的に、第1の冷却空気1AA、及び/又は第2の冷却空気2AA、及び/又は第3の冷却空気3AAの第2の熱エネルギー含量は、金属酸化物材料製造熱プロセスから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0171】
代替的に、第1の冷却空気1AAは、硬化装置3から移送された金属酸化物材料7を冷却するために、第1の空気冷却チャンバ1AC、及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACの中に送給される。
【0172】
代替的に、第2の冷却空気2AAは、硬化装置3から移送された金属酸化物材料7を冷却するために、第1の空気冷却チャンバ1AC、及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACの中に送給される。
【0173】
代替的に、第3の冷却空気3AAは、硬化装置3から移送された金属酸化物材料7を冷却するために、第1の空気冷却チャンバ1AC、及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACの中に送給される。
【0174】
代替的に、第1の冷却空気1AAは、硬化装置3の乾燥チャンバDCから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0175】
代替的に、第2の冷却空気2AAは、硬化装置3の調温予熱チャンバTCから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0176】
代替的に、第3の冷却空気3AAは、硬化装置3の予熱チャンバPCから生じた低品位熱エネルギーを含む。
【0177】
したがって、硬化装置3から冷却装置9の中に移送された金属酸化物材料7は、冷却装置9によって冷却され、その一方で、第1の冷却空気1AA、及び/又は第2の冷却空気2AA、及び/又は第3の冷却空気3AAは、(硬化装置3から冷却装置9の中に移送された)金属酸化物材料7によって加熱されることになり、及び/又は、蓄熱素子31によって(好ましくは第1の蓄熱素子36、及び/又は第2の蓄熱素子38によって)加熱されることになる。
【0178】
したがって、金属酸化物材料(例えば、ペレットの形態をした金属集塊)は、冷却装置9内で冷却され、第1の冷却空気1AA、及び/又は第2の冷却空気2AA、及び/又は第3の冷却空気3AAが、低品位熱の第2の熱エネルギー含量HE’’を構成している。
【0179】
代替的に、熱交換装置44は、熱エネルギーを排ガス(第1の冷却空気1AA、及び/又は第2の冷却空気2AA、及び/又は第3の冷却空気3AA)から、第1の空気冷却チャンバ1AC及び/又は第2の空気冷却チャンバ2ACに送給される第2の熱エネルギー含量HE’’を運ぶプロセスガスに変換するように構成されている。
【0180】
代替的に、金属凝集体製造構成1の制御回路は、硬化装置内で金属鉱石材料を加熱するための燃焼燃料の使用を制御するように、及び/又は金属鉱石材料の温度を制御するように、及び/又は金属鉱石材料の酸化(例えば、磁鉄鉱石の酸化)プロセスを制御するように構成され、制御回路は、前記制御を管理するために第1の熱エネルギー含量HE’を考慮に入れるように構成されている。
【0181】
代替的に、支持部材は、第1の冷却区域の第1の冷却区域支持部材、第2の冷却区域の第2の冷却区域支持部材、第3の冷却区域の第3の冷却区域支持部材、第4の冷却区域の第4の冷却区域支持部材、及び/又は第5の冷却区域の第5の冷却区域支持部材を含む。
【0182】
支持部材の中に第2のサーマルエネルギーを導入することによって、支持部材によって吸収された第1の熱エネルギー含量HE’は、先行技術に対して低減されることになり、これはひいては、金属酸化物材料がよりゆっくりと冷却される(冷却速度が減速される)ことを意味する。
【0183】
代替的に、熱エネルギー含量HE’はサーマルエネルギーを含む。
【0184】
代替的に、冷却装置9は、硬化装置から放出された金属酸化物材料を、冷却装置9内で継続的に、又は段階的な冷却手順で冷却するように構成されており、冷却装置9は、冷却された金属酸化物材料7を冷却装置から放出するように構成された金属酸化物材料放出装置10を含む。
【0185】
代替的に、冷却装置は、硬化装置から放出された金属酸化物材料のさらなる酸化を提供するように構成されている。
【0186】
代替的に、金属酸化物材料は、酸化鉄材料、例えば、磁鉄鉱石を含み、酸化に供され、磁鉄鉱石中の酸素含量に応じて、第1の熱エネルギー含量に追加されたさらなる熱エネルギーを放出する。
【0187】
代替的に、金属鉱石材料は、前記金属鉱石材料を酸化させる(磁鉄鉱石を赤鉄鉱石へと酸化させる)ことによって、金属鉱石材料の予熱された状態を実現するために加熱される。
【0188】
代替的に、第2の熱エネルギー含量は、金属酸化物材料製造熱プロセスから生じ、廃熱エネルギー、すなわち、金属鉱石材料を加熱する第1の熱エネルギー含量の未使用の熱エネルギー、及び/又は乾燥ガス、及び/又は下向き通風乾燥ガス、及び/又は調温予熱媒体、及び/又は金属鉱石材料の酸化の未使用の熱エネルギーを含む。
【0189】
代替的に、金属鉱石材料は、加熱された上向き通風乾燥ガスによって、及び/又は加熱された下向き通風乾燥ガスによって加熱される。
【0190】
代替的に、金属鉱石材料は、調温予熱媒体(固体又はガスとしての流体)によって金属鉱石材料の予熱された状態を実現するために加熱される。
【0191】
代替的に、加熱された上向き通風乾燥ガス、及び/又は加熱された下向き通風乾燥ガス、及び/又は調温予熱媒体は、硬化装置3の(ガスバーナなどの)加熱装置によって加熱される。
【0192】
代替的に、加熱装置は、下向き通風乾燥ガスを加熱するように構成された下向き通風乾燥ガス加熱ユニットを含む。
【0193】
代替的に、加熱装置は、金属鉱石材料を加熱するように構成された予熱媒体加熱ユニットを含む。
【0194】
代替的に、加熱装置は、熱を発生する金属鉱石材料を酸化させるように構成された酸化ユニットを含む。
【0195】
代替的に、加熱装置は、キルン装置などの窯炉装置、又は金属鉱石材料を焼結させるように構成された任意の適切な焼成装置を含む。
【0196】
代替的に、第2の熱エネルギー含量HE’’の低品位熱エネルギーは、金属鉱石材料の酸化から生じた熱エネルギーを含む。
【0197】
代替的に、窯炉装置(焼結プロセス)からの余剰熱エネルギーが、予熱区域PHZに送給される。
【0198】
代替的に、第2の熱エネルギー含量の一部分が、第1の熱エネルギー含量に移送される。
【0199】
このようなやり方で、冷却装置9の蓄熱素子31が、金属鉱石材料を乾燥/加熱するために、乾燥区域DZ、及び/又は調温予熱区域TPH、及び/又は予熱区域PHZへの追加の熱を生成し、同時に冷却装置9内で金属酸化物材料を冷却するための冷却速度を低速化することが実現される。
【0200】
代替的に、冷却プロセスガスなど第1の流体は、乾燥区域DZ、及び/又は調温予熱区域TPH、及び/又は予熱区域PHZから放出された排ガスによって加熱される。
【0201】
代替的に、加熱プロセスガスなど第2の流体は、金属酸化物材料製造熱プロセスに熱を加えるために、冷却装置から硬化装置3に送給される。
【0202】
このようなやり方で、冷却装置9に送給された冷却空気は加熱されることになり、これは、蓄熱素子31がゆっくりと冷却され、ひいては、第2の流体の温度が上昇していくことを示唆している。
【0203】
このようなやり方で、冷却装置9内の金属酸化物材料は、冷却装置を通って運ばれる間にゆっくりと冷却されることになり、これにより第2の流体に加えられるさらなる熱エネルギーを抽出するためのさらなる冷却区域の(外部からの、又は内部の)適用が促進される。
【0204】
このようなやり方で、さらなる冷却区域からの熱エネルギーを再利用することができる。
【0205】
このようなやり方で、主に最適なやり方で硬化装置3の金属酸化物材料製造熱プロセスに追加の熱エネルギーを送給するために使用される蓄熱ユニットとして、冷却装置9を使用することができる。
【0206】
これは、金属酸化物材料製造熱プロセスから回収された低品位熱、いわゆる排熱を含む第2の熱エネルギー含量HE’’の熱エネルギーによって実現される。
【0207】
このようなやり方で、金属酸化物材料のサーマルエネルギーは、長時間にわたり冷却装置9内に保存され、これは、さらなる熱エネルギーを第2の流体に加えることが可能であることを示唆している。
【0208】
蓄熱素子31によって生み出された追加の熱エネルギーは、第2の流体の温度を上げるために、及び/又は第2の流体の質量流量を増やすために使用され得る。
【0209】
これにより、金属酸化物材料製造熱プロセスの温度の上昇が実現されている。
【0210】
金属酸化物材料製造熱プロセスの温度は、このようなやり方で約1000~1100℃の温度に達する可能性があり、これは、コスト効率に優れた金属酸化物材料の製造を示唆している。
【0211】
仮に、焼結区域における金属鉱石材料の加熱及び/又は焼成には約1250℃の温度が必要であるとすると、金属凝集体製造構成内で使用される燃料の熱仕事は、先行技術と比較して約25~30%低減することができる。
【0212】
このようなやり方で、金属酸化物材料の冷却速度の減速が実現され、これはひいては、さらなる冷却区域を冷却装置に加えることが可能であり、このさらなる冷却区域が、冷却装置から抽出されるさらなる熱を回収するために使用できることを示唆している。
【0213】
このようなやり方で、硬化装置から放出された排熱を含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱(第2の熱エネルギー含量を含む)を使用して、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させ、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって再利用されるようにする。
【0214】
図5は、第5の例による金属凝集体製造構成1を図示する。金属凝集体製造構成1は、金属鉱石材料5を金属酸化物材料7へと硬化することを含む金属酸化物材料製造熱プロセスを提供するように構成されており、且つ、前記金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7を、構成1の冷却装置9に放出するように構成された硬化装置3を含む。
【0215】
金属凝集体製造構成1は、金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように、及び冷却装置9を最適な冷却速度に制御し、硬化装置3から回収された余剰熱エネルギーを再利用するように構成された制御回路50を含む。制御回路は、第1の中央処理ユニットCPU’に電気的に結合されており、且つ、第2の中央処理ユニットCPU’’に電気的に結合されており、これらは、金属凝集体製造構成1の動作を監視し、制御するように構成されている。
【0216】
冷却装置9は、硬化装置3から放出された金属酸化物材料7を冷却するように構成されている。冷却装置9は、第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置3に移送するように構成された第1の熱移送設備11を含む。
【0217】
第1の流体の第1の熱エネルギー含量HE’は、前記サーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7から回収される。金属凝集体製造構成1は、硬化装置3から冷却装置9に第2の熱エネルギー含量HE’’を移送するように構成された第2の熱移送設備13を含む。
【0218】
第2の熱エネルギー含量HE’’は、プロセスガス(第2の流体)によって運ばれ、且つ、金属酸化物材料7を冷却するために冷却装置9の中に導入される。熱交換装置44は、硬化装置3の乾燥区域DZ、予熱区域PHZ、及び酸化区域OZから放出された排ガスからの熱エネルギーを、第2の流体の第2の熱エネルギー含量HE’’へと変換するように構成されている。第2の熱エネルギー含量HE’’は、このように金属酸化物材料製造熱プロセスから回収される。第2の熱エネルギー含量HE’’によって、金属酸化物材料7を冷却する冷却速度は、先行技術と比較して減速させることができる。第2の熱エネルギー含量HE’’は、硬化装置3から回収された低品位熱エネルギーを含む。第2の熱エネルギー含量HE’’は、第1の熱エネルギー含量HE’に部分的に加えられる。第2の熱移送設備13は、第1のステップにおいて金属酸化物材料7を冷却するように構成された第1の空気冷却チャンバ1ACを含み、且つ、第2のステップにおいて金属酸化物材料7を冷却するように構成された第2の空気冷却チャンバ2ACを含む。
【0219】
金属凝集体製造構成1の制御回路50は、冷却された金属酸化物材料のエネルギー効率の良い製造に最適なやり方で、第1の熱エネルギー含量HE’の温度及び/又は質量流量、及び/又は、第2の熱エネルギー含量HE’’の温度及び/又は質量流量を考慮に入れることによって、金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成されている。制御回路50には、金属酸化物材料製造のオペレータによって決定されるか、又は、硬化装置3からの余剰低品位熱エネルギーのエネルギー効率に優れた、最適な再利用を実現するための最適冷却速度からの所与のパラメータから構成された生成動作データプログラムによって決定される金属凝集体製造冷却モデルからのデータが送給され得る。
【0220】
図6は、第6の例による金属凝集体製造構成の冷却装置9を図示する。冷却装置9は、空気冷却チャンバACの単一の冷却区域Cを含む。第2の熱エネルギー含量HE’’は、金属酸化物材料製造熱プロセスの排熱から回収され、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させるために単一の冷却区域Cの中に導入されている。
【0221】
冷却装置9は、第2の冷却区域C2と、第3の冷却区域C3と、第4の冷却区域C4と、を含み得、第2の熱エネルギー含量HE’’は、それぞれのヒータ素子66を加熱するためにすべての冷却区域の中に導入され得る。
【0222】
図7は、第7の例による金属凝集体製造構成の冷却装置9を図示する。冷却装置9は、第1の冷却区域C1と、第2の冷却区域C2と、第3の冷却区域C3と、第4の冷却区域C4と、第5の冷却区域C5と、を含む。第2の熱エネルギー含量HE’’は、金属酸化物材料製造熱プロセスの排熱から回収され、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させるために冷却区域の中に導入されている。
【0223】
冷却装置9は、第6の冷却区域C6を含むことができ、第2の熱エネルギー含量HE’’は同様に、第6の冷却区域C6の中に導入され得る。
【0224】
このようなやり方で、硬化装置から放出された排熱を含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱(第2の熱エネルギー含量を含む)を使用して、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させ、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって上記排熱が再利用されるようにする。
【0225】
図8は、第8の例による金属凝集体製造構成1を図示する。金属鉱石材料5は、ストレートグレート装置81を通って移送される。ストレートグレート装置81によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスは、乾燥、予熱、硬化、及び冷却を含む。後のプロセスステップからの熱エネルギーは、参照番号83が付された、ダクト及びファンシステムを用いて熱風によって前のステップに戻り循環される。冷却プロセスには参照番号84が付されている。乾燥プロセス、予熱プロセス、硬化プロセスSGからの排熱エネルギー86は、冷却プロセス84に送給されたプロセスガスPGを加熱するために、熱交換装置44に送給され、加熱されたプロセスガスPGは、生成された金属酸化物材料7を、冷却速度を減速させて冷却するために使用され、さらなる冷却区域88を確立することが可能になる。
【0226】
このようなやり方で、乾燥装置、予熱装置、硬化装置から放出された排熱エネルギーを含む熱エネルギーの閉ループが実現され、これにより、排熱エネルギーを使用して金属酸化物材料を冷却し、熱エネルギーによって、金属酸化物材料を冷却する冷却速度を減速させることが可能になる。この熱エネルギーは、このように、硬化装置によって実行される金属酸化物材料製造熱プロセスによって再利用される。
【0227】
図9は、第9の例による金属凝集体製造構成1を図示する。金属凝集体製造構成1は、金属鉱石材料5を金属酸化物材料7へと硬化することを含む金属酸化物材料製造熱プロセスを提供するように構成されており、且つ、前記金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7を、冷却装置9に放出するように構成された硬化装置3を含む。
【0228】
冷却装置9は、硬化装置3から放出された金属酸化物材料7を冷却するように構成されている。冷却装置9は、第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置3に移送するように構成された第1の熱移送設備11を含む。
【0229】
第1の流体の第1の熱エネルギー含量HE’は、前記サーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料7から回収される。金属凝集体製造構成1は、硬化装置3から冷却装置9に第2の熱エネルギー含量HE’’を移送するように構成された第2の熱移送設備13を含む。冷却装置9は、第1の冷却区域C1と、第2の冷却区域C2と、第3の冷却区域C3と、第4の冷却区域C4と、第5の冷却区域C5と、を含む。
【0230】
好ましくは、第2の熱エネルギー含量HE’’は、冷却装置9から再び硬化装置3に移送された熱エネルギーを効率的に再利用するために、第1の冷却区域C1の中、及び第2の冷却区域C2の中に導入される。
【0231】
第5の冷却区域C5は、冷却された金属酸化物材料から余剰サーマルエネルギーを回収し、且つ、余剰サーマルエネルギーを回収するように構成された第1の熱交換装置Zに移送するために使用することができる。
【0232】
このようなやり方で、生成された金属酸化物材料7から引き出されたサーマルエネルギーを硬化装置3によって再利用することが実現される。
【0233】
このようなやり方で、生成された金属酸化物材料7から引き出されたサーマルエネルギーを、熱配給会社98など外部の民間の熱供給者によって再利用することが実現される。
【0234】
金属凝集体製造構成1は、金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成された制御回路(図示せず)を含み得る。金属凝集体製造構成1の制御回路は、第1の熱エネルギー含量HE’及び/又は第2の熱エネルギー含量HE’’を考慮に入れることによって、前記金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成されている。
【0235】
硬化装置3は、上向き通風乾燥区域UDD及び下向き通風乾燥区域DDDを含む乾燥区域DZを含む。
【0236】
上向き通風乾燥区域UDDは、金属鉱石材料5を乾燥させるように構成された乾燥プロセスから、硬化装置3の任意の適切な設備99において再利用される余剰サーマルエネルギーを回収するように構成された第2の熱交換装置Yに、余剰サーマルエネルギーを回収し、移送するために使用することができる。
【0237】
硬化装置3は、金属鉱石材料5を予熱するように構成された加熱区域HZをさらに含む。加熱区域HZは、調温予熱区域TPH及び予熱区域PHを含む。硬化装置3は、金属鉱石材料を酸化させ、焼結させるように構成されたキルンユニットKをさらに含む。キルンユニットKは、加熱バーナ素子92を含む。
【0238】
下向き通風乾燥区域DDD、調温予熱区域TPH及び予熱区域PHから回収された第2の熱エネルギー含量HE’’は、このように、冷却装置9に移送されて、金属酸化物材料7の冷却速度を減速させる。下向き通風乾燥、調温予熱、及び予熱プロセスからの排熱エネルギー96は、冷却装置9に移送されたプロセスガスPGを加熱するために熱交換装置94に送給され、加熱されたプロセスガスPGは、冷却速度を減速させて生成された金属酸化物材料7を冷却するために使用される。第2の熱エネルギー含量HE’’は、硬化装置3から回収された低品位熱エネルギーを含む。
【0239】
冷却装置9は、蓄熱素子91を含み、蓄熱素子91は金属酸化物材料7から蓄熱素子91に移送された第1の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するように構成され、この金属酸化物材料7は、硬化装置から冷却装置9の中に放出される。蓄熱素子91は、硬化装置3から第2の熱移送設備13を介して移送された第2の熱エネルギー含量HE’’の第2の熱エネルギー蓄積含量を貯蔵するようにさらに構成されている。
【0240】
代替的に、第2の熱エネルギー含量HE’’は、蓄熱素子91を介して第1の熱エネルギー含量HE’に部分的に加えられる。
【0241】
代替的に、蓄熱素子91は、第1の熱エネルギー含量HE’を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第2の熱エネルギー含量HE’’を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第1の熱エネルギー蓄積含量を完全に、又は部分的に貯蔵し、及び/又は第2の熱エネルギー蓄積含量を完全に、又は部分的に貯蔵するように構成されている。蓄熱素子91は、冷却装置9を通って移送された金属酸化物材料7を支持するように構成された支持部材として形成されている。蓄熱素子91は、金属酸化物材料7からのサーマルエネルギーを貯蔵するように構成されており、且つ、第2の熱エネルギー含量HE’’を貯蔵するように構成されている。
【0242】
代替的に、第1の熱エネルギー含量HE’は、前記金属酸化物材料製造熱プロセスから生じた金属酸化物材料のサーマルエネルギーの一部分を構成する。
【0243】
蓄熱素子91は、第1の熱エネルギー含量HE’を硬化装置に排出するように構成されている。
【0244】
第2の熱移送設備13は、第1のステップにおいて金属酸化物材料7を冷却するように構成された第1の空気冷却チャンバ(第1の冷却区域C1)を含み、且つ、第2のステップにおいて金属酸化物材料7を冷却するように構成された第2の空気冷却チャンバ(第2の冷却区域C2)を含む。
【0245】
第2の熱移送設備13の熱交換ユニット94は、第1の配管P1を介して硬化装置3と冷却装置9との間で結合されている。
【0246】
冷却装置9は、第2の配管P2を介して硬化ユニット3に結合されている。
【0247】
図10は、金属凝集体製造構成による金属凝集体の例示的な製造方法を示すフローチャートを図示し、この金属凝集体製造構成は、金属鉱石材料を金属酸化物材料へと硬化することを含む金属酸化物材料製造熱プロセスを提供するように構成され、且つ、前記金属酸化物材料製造熱プロセスから生じたサーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料を、構成の冷却装置に放出するように構成された硬化装置と、金属酸化物材料製造熱プロセスを制御するように構成された制御回路と、を含み、冷却装置は、硬化装置から放出された金属酸化物材料を冷却するように構成されており、冷却装置は、第1の熱エネルギー含量を硬化装置に移送するように構成された第1の熱移送設備を含み、この第1の熱エネルギー含量は、前記サーマルエネルギーを保持する金属酸化物材料から回収される。第2の熱移送設備は、金属酸化物材料を冷却するために、硬化装置から冷却装置に第2の熱エネルギー含量を移送するように構成され、この第2の熱エネルギー含量は、金属酸化物材料製造熱プロセスから回収される。ステップ101において、方法は開始される。ステップ102において、方法は実行される。ステップ103において、方法は停止される。
【0248】
ステップ102は、金属鉱石材料を金属酸化物材料へと硬化することと、硬化装置から冷却装置に第2の熱エネルギー含量を移送することと、硬化装置から放出された金属酸化物材料を冷却することと、前記金属酸化物材料製造熱プロセスのために第1の熱エネルギー含量を硬化装置に移送することと、冷却装置から金属酸化物材料を放出することと、を含むことができる。
【0249】
図11は、図10で言及された金属凝集体製造構成による金属凝集体の例示的な製造方法を示すフローチャートを図示する。ステップ111において、方法は開始される。ステップ112は、金属鉱石材料を金属酸化物材料へと硬化することを含む。ステップ113は、硬化装置から冷却装置に第2の熱エネルギー含量を移送することを含む。ステップ114は、硬化装置から放出された金属酸化物材料を冷却することを含む。ステップ115は、前記金属酸化物材料製造熱プロセスのために第1の熱エネルギー含量を硬化装置に移送することを含む。ステップ116は、冷却装置から金属酸化物材料を放出することを含む。ステップ117において、方法は停止される。
【0250】
方法は、冷却装置の蓄熱素子によってサーマルエネルギー、及び第2の熱エネルギー含量を貯蔵するステップと、冷却装置から硬化装置に第1の熱エネルギー含量を排出するステップと、を含むことができる。
【0251】
図12は、例えば、図5に示されている金属凝集体製造構成1の制御回路50を図示する。制御回路50は、金属凝集体製造構成1を動作させるために、金属凝集体製造構成1の複数のセンサ及び制御回路に電気的に結合された中央処理ユニットを含むことができる。
【0252】
例えば、各冷却区域は、制御回路50に電気的に結合されたそれぞれの温度センサを含むことができる。
【0253】
制御回路50は、コンピュータを含むことができ、コンピュータは、たとえコンピュータに電力が供給されていないときでも、格納された情報を記憶することが可能なコンピュータメモリを構成する不揮発性メモリNVM1220を含む。NVM1220は、第1のメモリユニット1230を含む。制御回路50は、処理ユニット1210及び読み出し/書き込みメモリ1250をさらに含む。
【0254】
コンピュータプログラム(任意の作動データベースに適した任意のタイプのものとすることができる)は、制御回路50の機能性を制御するための第1のメモリユニット1230に格納されている。さらに、制御回路50は、バスコントローラ(図示せず)と、物理インタフェースを提供するシリアル通信ポート(図示せず)と、を含み、それらを通して情報が2つの方向に別々に伝わる。制御回路50は、入力/出力信号の移送を提供する任意の適切なタイプのI/Oモジュール(図示せず)、金属凝集体製造構成1のセンサ(図示せず)からの間断なく変わる信号を、コンピュータに適した2進コード(binary code)へと変換するためのA/D変換器(図示せず)もまた含む。
【0255】
制御回路50は、時刻及び日付に適合させるための入力/出力ユニット(図示せず)もまた含む。制御回路50は、冷却装置によって冷却される金属酸化物材料の独立した冷却シーケンスから生じるイベント倍数の数をカウントするためのイベントカウンタ(図示せず)をさらに含む。
【0256】
さらに、制御回路50は、マルチタスク性能及びリアルタイムコンピュータ処理を提供するためにコンピュータに関連付けされた割り込みユニット(図示せず)を含む。NVM1220は、外部から制御される動作のための第2のメモリユニット1240もまた含む。
【0257】
ドライバルーチン(driver routine)を含むプログラムPを格納するデータ媒体は、第1の熱移送設備及び第2の熱移送設備のガス流量弁(図示せず)を制御するように適合されており、ファンシステムは、第1の熱エネルギー含量及び第2の熱エネルギー含量を送給し、硬化温度制御を行うように構成されている。本明細書に記載の任意の例示的な方法のステップを実行するために、制御回路50を動作させるためのドライバルーチンが提供される。ドライバルーチンは、冷却された金属酸化物材料の自動式又は半自動式製造を提供するように適合させることができる。
【0258】
プログラムPを格納するデータ媒体は、コンピュータに以下の、金属鉱石材料を金属酸化物材料へと硬化することと、硬化装置から冷却装置に第2の熱エネルギー含量を移送することと、硬化装置から放出された金属酸化物材料を冷却することと、前記金属酸化物材料製造熱プロセスのために第1の熱エネルギー含量を硬化装置に移送することと、冷却装置から金属酸化物材料を放出することと、を含む方法を実行させるために、媒体上に格納された、コンピュータ上で読み出し可能なプログラムコードを含む。
【0259】
プログラムPを格納するデータ媒体は、別個のメモリ1260に、及び/又は読み出し/書き込みメモリ1250にさらに格納され得る。プログラムPを格納するデータ媒体は、この例では、実行可能な形式、又は圧縮データ形式で格納されている。
【0260】
処理ユニット1210は、別個のメモリ1260に格納されたプログラムのある特定の部分、又は読み出し/書き込みメモリ1250に格納されたプログラムのある特定部分を処理ユニット1210が実行することを伴う特定の機能を実行し得ることを理解されたい。
【0261】
処理ユニット1210は、第1のデータバス1215を介して通信するためのデータポート1299に関連付けされている。不揮発性メモリNVM1220は、第2のデータバス1212を介して処理ユニット1210と通信するように適合されている。別個のメモリ1260は、第3のデータバス1211を介して処理ユニット1210と通信するように適合されている。読み出し/書き込みメモリ1250は、第4のデータバス1214を介して処理ユニット1210と通信するように適合されている。データポート1299は、例えば、図5に示されている金属凝集体製造構成1のデータリンクに接続可能とされ得る。
【0262】
データがデータポート1299によって受信されると、データは、第2のメモリユニット1240に一時的に格納されることになる。受信されたデータが一時的に格納されたら、処理ユニット1210は、上述のステップに従ってプログラムコードを実行する準備が整うことになる。
【0263】
好ましくは、(データポート1299によって受信された)信号は、例えば、異なる冷却区域における温度、冷却速度、ガス流量、金属酸化物材料放出量、実際の熱エネルギー回収状況、等々に関する動作状況など、金属凝集体製造構成1の動作状況に関する情報を含む。
【0264】
信号は、コスト効率に優れたやり方で半自動式又は自動式金属凝集体製造構成1を制御し、監視するために、制御回路50によって使用されることができる。
【0265】
情報は、センサによって計測され得、及び/又はパーソナルコンピュータのディスプレイなど適切な通信装置を介して制御回路50に手動で送給され得る。
【0266】
方法の各部分は、制御回路50によって実行されることもまた可能であり、コンピュータは、別個のメモリ1260又は読み出し/書き込みメモリ1250に格納されているプログラムPを格納するデータ媒体を実行する。コンピュータがプログラムPを実行すると、本明細書に開示されている適切な方法のステップが実行されることになる。プログラムPを格納するためのデータ媒体が提供され得、このデータ媒体は、コンピュータ上で読み出し可能である。
【0267】
本開示は、当然ながら、決して上記の説明例に限定されるのではなく、当業者であれば、添付の特許請求の範囲において定義されているような本発明の根本的概念から逸脱することなく、本開示の説明例を修正、又は組み合わせる多くの可能性があることが明白であろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】