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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240625BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20240625BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20240625BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/465
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575622
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2022017508
(87)【国際公開番号】W WO2023085750
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0155181
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0020207
(32)【優先日】2022-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、トン スン
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ヨン ポム
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ファン
(72)【発明者】
【氏名】イム、フン イル
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ソク ス
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA12
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC02
4B162AC22
4B162AC34
4B162AD08
4B162AD18
4B162AD23
(57)【要約】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品を収容する収容空間、及び該収容空間に収容されるエアロゾル生成物品を加熱するためのヒータを含むハウジング、該ハウジングの少なくとも一領域に結合され、導電性パッドを含むカバー、該ハウジングと該カバーとによって形成される内部空間に位置する印刷回路基板、該導電性パッドと該印刷回路基板とを電気的に連結する電気的連結部材、及び該カバーの少なくとも一領域に配され、該カバーが該ハウジングから脱着される場合、該電気的連結部材を破損させる破損構造体を含むものでもある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾル生成物品が収容する収容空間、及び前記収容空間に収容されるエアロゾル生成物品を加熱するためのヒータを含むハウジングと、
前記ハウジングに結合され、導電性パッドを含むカバーと、
前記ハウジングと前記カバーとによって形成される内部空間に位置する印刷回路基板と、
前記導電性パッドと前記印刷回路基板とを電気的に連結する電気的連結部材と、
前記カバーに配され、前記カバーが前記ハウジングから脱着される場合、前記電気的連結部材を破損させる破損構造体と、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記破損構造体は、前記カバーの一領域から、前記印刷回路基板に向かう方向に突出され、前記カバーがハウジングから脱着されるとき、前記電気的連結部材の一領域に衝撃を加え、前記電気的連結部材を破損させる、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記破損構造体は、前記電気的連結部材に向かう方向に曲がった曲折された(bent)形状を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記破損構造体は、前記電気的連結部材に向かう方向に曲がった湾曲された(curved)形状に形成される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記破損構造体は、
前記カバーから、前記印刷回路基板に向かう第1方向に沿って延長される第1部分と、
前記第1部分の一端から、前記第1方向を横切る第2方向に沿って延長され、前記カバーの脱着時、前記電気的連結部材に衝撃を加え、前記電気的連結部材を破損させる第2部分を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記破損構造体は、
前記第2部分の一端から、前記第2方向を横切る第3方向に向けて突出され、前記カバーの脱着時、前記電気的連結部材に衝撃を加え、前記電気的連結部材を破損させる第3部分を含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記第3部分は、前記カバーの脱着時、前記電気的連結部材と接触する先端部を含む、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記電気的連結部材は、一領域が、前記導電性パッドと接触し、他の領域が、前記印刷回路基板と接触する導電性クリップを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記導電性パッドは、前記印刷回路基板と電気的に連結された状態において、グラウンド(ground)として動作する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記ヒータは、
交互の磁場を発生させるコイルと、
前記コイルで生じる交互の磁場に対応し、熱を発生させるサセプタと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記印刷回路基板に配され、前記電気的連結部材の破損による前記印刷回路基板と前記導電性パッドとの電気的特性変化に基づき、前記カバーの脱着いかんを検出するプロセッサをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記印刷回路基板に印加される電流変化または電圧変化に基づき、前記カバーの脱着いかんを検出する、請求項11に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記印刷回路基板に印加される電流の変化量または電圧の変化量が、指定された値以上である場合、前記カバーが、前記ハウジングから脱着されたと判断する、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記カバーが脱着が検出される場合、前記エアロゾル生成装置の動作を中断させる、請求項11に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記カバーが脱着が検出される場合、前記ヒータの動作を中断させる、請求項14に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、ユーザの任意分解が検出されれば、動作を中断させるエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットを燃焼させてエアロゾルを供給する方法を代替するための技術の需要が増大している。例えば、液体状や固体状のエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成するか、あるいは液体状のエアロゾル生成物質から蒸気を生成した後、生成された蒸気を、固体状の香媒体を通過させることにより、香味を有するエアロゾルを供給するというような方法に係わる研究が進められている。
【0003】
エアロゾル生成装置は、ヒータでもって、液体状または固体状のエアロゾル生成物質を所定温度に加熱し、エアロゾルを生成することができる装置を意味しうる。
【0004】
エアロゾル生成装置を使用する場合、ライタのような付加用品なしにも喫煙が可能であり、ユーザが所望するほど喫煙が可能になるというように、ユーザの喫煙便宜性が向上されうる。この点において、該エアロゾル生成装置に係わる研究がだんだんと増している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エアロゾル生成装置の製造社は、エアロゾル生成装置に使用されるエアロゾル生成物品の特性に基づき、ヒータの温度プロファイルを設定することにより、該エアロゾル生成装置の霧化性能を最適の状態に維持しうる。
【0006】
ただし、エアロゾル生成装置を、任意にチューニング(すなわち、「カスタムチューニング」)するユーザが増えている。例えば、一部ユーザは、エアロゾルの生成量を増やしたり、エアロゾル生成装置の動作時間を長くしたりするための目的で、エアロゾル生成装置を分解した後、ヒータの温度プロファイルを変更したり、バッテリを交替させたりする。
【0007】
任意チューニングされたエアロゾル生成装置の場合、作動過程において、ヒータの温度が過度に高く上昇したり、バッテリが爆発したりするというように、安全上の問題が生じうるので、ユーザの任意チューニングを防止することができる方案が要求される。
【0008】
本開示の多様な実施形態は、エアロゾル生成装置の任意分解の発生いかんを検出し、該任意分解が生じた場合、装置の動作を止めることができるエアロゾル生成装置を提供することにより、任意チューニングによる安全事故発生を防止するのである。
【0009】
本開示の実施形態を介して解決しようとする課題は、前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が収容されうる収容空間、及び前記収容空間に収容されるエアロゾル生成物品を加熱するためのヒータを含むハウジング、前記ハウジングの少なくとも一領域に結合され、導電性パッドを含むカバー、前記ハウジングと前記カバーとによって形成される内部空間に位置する印刷回路基板、前記導電性パッドと前記印刷回路基板とを電気的に連結する電気的連結部材、及び前記カバーの少なくとも一領域に配され、前記カバーが前記ハウジングから脱着される場合、前記電気的連結部材を破損させる破損構造体を含むものでもある。
【発明の効果】
【0011】
本開示の多様な実施形態によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置の任意チューニングによる安全事故発生を防止することができる
【0012】
本実施形態による効果は、前述の効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態によるエアロゾル生成装置の斜視図である。
図2図1に図示されたエアロゾル生成装置の分解斜視図である。
図3A】一実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングに結合される過程を示す図である。
図3B】一実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図である。
図3C】一実施形態によるエアロゾル生成装置において、脱着されたカバーがハウジングに再結合された状態を示す図である。
図4】他の実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図である。
図5】さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図である。
図6】さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図である。
図7】一実施形態によるエアロゾル生成装置の一部構成要素を示すブロック図である。
図8図7のエアロゾル生成装置のカバーの脱着いかんに基づく制御動作を示すフローチャートである。
図9】他の実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に従事する技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによって異なりうる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0015】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含みうるということを意味する。また、明細書に記載された「~部」、「~モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによっても具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0016】
本明細書で使用されているように、「少なくともいずれか1つの」というような表現が、配列された構成要素の前にあるとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b及びcのうち少なくともいずれか一つ」という表現は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、またはa、b及びcを含むと解釈されなければならない。
【0017】
一実施形態において、エアロゾル生成装置は、内部空間に収容されるシガレットを電気的に加熱し、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0018】
エアロゾル生成装置は、ヒータを含むものでもある。一実施形態において、該ヒータは、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、該ヒータは、導電性トラックを含むものでもあり、該導電性トラックに電流が流れれば、該ヒータが加熱されうる。
【0019】
ヒータは、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含むものでもあり、該加熱要素の形態により、シガレットの内部または外部を加熱することができる。
【0020】
シガレットは、タバコロッド及びフィルタロッドを含むものでもある。該タバコロッドは、シートによっても作製され、ストランド(strand)よっても作製され、タバコシートが細かく刻まれた刻みタバコによっても作製されうる。また、該タバコロッドは、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに制限されるものではない。
【0021】
フィルタロッドは、酢酸セルロースフィルタでもある。該フィルタロッドは、少なくとも1以上のセグメントによって構成されうる。例えば、該フィルタロッドは、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定成分をフィルタリングする第2セグメントを含むものでもある。
【0022】
他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジを利用し、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0023】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ、及びカートリッジを支持する本体を含むものでもある。該カートリッジは、本体と着脱自在に結合されうるが、それに制限されるものではない。該カートリッジは、本体と一体に形成されるか、あるいは組み込まれ、ユーザによって脱着されないように固定されうる。該カートリッジは、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で、本体に装着されうる。ただし、それに制限されるものではなく、該カートリッジが本体に結合された状態で、該カートリッジ内部にエアロゾル生成物質が注入されうる。
【0024】
カートリッジは、液体状、固体状、気体状、ゲル(gel)状のような多様な状態のうちいずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有することができる。該エアロゾル生成物質は、液状組成物を含むものでもある。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0025】
カートリッジは、本体から伝達される電気信号または無線信号などによって作動することにより、該カートリッジ内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気体相に変換し、エアロゾルを発生させる機能を遂行することができる。該エアロゾルは、エアロゾル生成物質から生じた蒸気化された粒子、及び空気が混合された状態の気体を意味しうる。
【0026】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレットを通過し、ユーザに伝達されうる。すなわち、液状組成物から生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、エアロゾルがシガレットを通過し、ユーザに伝達されるように構成されうる。
【0027】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、超音波振動方式を利用し、エアロゾル生成物質からエアロゾルを生成する装置でもある。そのとき、該超音波振動方式は、振動子によって生じる超音波振動でもって、エアロゾル生成物質を霧化させることにより、エアロゾルを発生させる方式を意味しうる。
【0028】
エアロゾル生成装置は、振動子を含むものでもあり、該振動子を介し、短周期の振動を発生させ、エアロゾル生成物質を霧化させることができる。該振動子で生じる振動は、超音波振動でもあり、該超音波振動の周波数帯域は、約100kHzないし約3.5MHz周波数帯域でもあるが、それに制限されるものではない。
【0029】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を吸収する芯をさらに含むものでもある。例えば、該芯は、振動子の少なくとも一領域を取り囲むように配されるか、あるいは該振動子の少なくとも一領域と接触するように配されうる。
【0030】
振動子に電圧(例:交流電圧)が印加されることにより、該振動子から、熱及び/または超音波振動が生じることができ、該振動子から生じた熱及び/または超音波振動は、芯に吸収されたエアロゾル生成物質に伝達されうる。該芯に吸収されたエアロゾル生成物質は、振動子から伝達される熱及び/または超音波振動により、気体相に変換され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0031】
例えば、振動子から生じた熱により、芯に吸収されたエアロゾル生成物質の粘度が低くなり、該振動子から生じた超音波振動によって粘度が低くなったエアロゾル生成物質が微細粒子化されることにより、エアロゾルが生成されうるが、それに制限されるものではない。
【0032】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、誘導加熱(induction heating)方式でもって、エアロゾル生成装置に収容されるエアロゾル生成物品を加熱することにより、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0033】
エアロゾル生成装置は、サセプタ(susceptor)及びコイルを含むものでもある。一実施形態において、該コイルは、サセプタに磁場を印加することができる。該エアロゾル生成装置からコイルに電力が供給されることにより、コイルの内部には、磁場が形成されうる。一実施形態において、該サセプタは、外部磁場によって発熱する磁性体でもある。該サセプタがコイル内部に位置し、磁場が印加されることによって発熱することにより、エアロゾル生成物品が加熱されうる。また、選択的に、該サセプタは、エアロゾル生成物品内に位置しうる。
【0034】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、クレードル(cradle)をさらに含むものでもある。
【0035】
エアロゾル生成装置は、別途のクレードルと共に、システムを構成することができる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置のバッテリを充電することができる。またはクレードルとエアロゾル生成装置とが結合された状態で、ヒータが加熱されうる。
【0036】
以下においては、添付図面を参照し、本開示の実施形態につき、当該技術分野において、通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。本開示は、前述の多様な実施形態のエアロゾル生成装置として具現可能な形態に実施されるか、あるいはさまざまに異なる形態に具現されて実施されるが、ここで説明する実施形態に制限されるものではない。
【0037】
以下においては、図面を参照し、本開示の実施形態について詳細に説明する。
【0038】
図1は、一実施形態によるエアロゾル生成装置の斜視図である。
【0039】
図1を参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、エアロゾル生成物品20が挿入されうるハウジング100、及びハウジング100の一領域に結合されるカバー110を含むものでもある。
【0040】
ハウジング100は、カバー110と共に、エアロゾル生成装置10の全体的な外観を形成することができ、ハウジング100とカバー110との間に形成される内部空間には、エアロゾル生成装置10の構成要素が配されうる。例えば、ハウジング100とカバー110との間に形成される内部空間には、ヒータ、印刷回路基板及び/またはバッテリが配されうるが、該内部空間に配される構成要素は、それらに限定されるものではない。
【0041】
図面上には、エアロゾル生成装置10の断面が半円でもあるが、エアロゾル生成装置10の形状は、それに限定されるものではない。例えば、エアロゾル生成装置10は、全体として、円柱状にも形成されるか、あるいは多角柱状(例:三角柱状または四角柱状)にも形成される。
【0042】
一実施形態によれば、ハウジング100は、エアロゾル生成物品20の少なくとも一部を収容するための収容空間100hを含むものでもある。エアロゾル生成物品20は、収容空間100hを介し、ハウジング100の内部に挿入(または、収容)され、ハウジング100の内部に挿入されたエアロゾル生成物品20は、ハウジング100内部のヒータによって加熱されうる。
【0043】
エアロゾル生成物品20が加熱されることにより、ハウジング100の内部で生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品20、及び/またはエアロゾル生成物品20と収容空間100hとの間の空間を介し、エアロゾル生成装置10の外部に排出され、ユーザは、エアロゾルを吸入することができる。
【0044】
カバー110は、ハウジング100の少なくとも一領域に結合され、ハウジング100とカバー110との間の内部空間に配されるエアロゾル生成装置10の構成要素を保護することができる。例えば、カバー110は、ハウジング100の一領域に結合され、エアロゾル生成装置10の構成要素(例:印刷回路基板)を、外部衝撃、または異物の流入から保護することができる。
【0045】
一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、視覚的情報が表示されるディスプレイDをさらに含むものでもある。ディスプレイDは、少なくとも一部領域は、ハウジング100の外部に露出され、エアロゾル生成装置10は、ディスプレイDを介してユーザに、多様な視覚的な情報を提供することができる。
【0046】
例えば、エアロゾル生成装置10は、ディスプレイDを介し、ユーザのパフ動作の発生いかんに係わる、情報及び/または挿入されたエアロゾル生成物品20の残りのパフ回数に係わる情報を提供することができるが、ディスプレイDを介して提供される情報は、前述の実施形態に限定されるものではない。
【0047】
また、エアロゾル生成装置10は、ディスプレイDに対するユーザの入力に基づき、エアロゾル生成装置10の動作を制御することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、ディスプレイDに対するユーザの入力(例:タッチ入力)に基づき、ヒータの動作いかん、及び/またはヒータの温度プロファイルを制御することができるが、それに限定されるものではない。
【0048】
図2は、図1に図示されたエアロゾル生成装置の分解斜視図である。
【0049】
図2を参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置10(例:エアロゾル生成装置10(図1))は、ハウジング100(例:ハウジング100(図1))、カバー110(例:カバー110(図1))、印刷回路基板200、電気的連結部材210及び破損構造体300を含むものでもある。エアロゾル生成装置10の構成要素のうち少なくとも一つは、図1に図示されたエアロゾル生成装置10の構成要素のうち少なくとも一つと、同一であるか、あるいは類似しており、以下で重複される説明は、省略される。
【0050】
カバー110は、ハウジング100の一領域に結合され、ハウジング100とカバー110との間に形成される内部空間には、エアロゾル生成装置10の構成要素が配されうる。例えば、ハウジング100とカバー110との間に形成される内部空間には、印刷回路基板200が配されうるが、内部空間に配される構成要素は、それに限定されるものではない。
【0051】
一実施形態によれば、カバー110は、導電性パッド120を含むものでもある。導電性パッド120は、カバー110の印刷回路基板200に向かう一領域に配され、印刷回路基板200と電気的に連結され、グラウンド(または、「接地層」)として動作しうる。例えば、導電性パッド120は、電気的連結部材210を介し、印刷回路基板200と電気的に連結され、エアロゾル生成装置10の動作過程で生じるノイズ、または外部のノイズが、印刷回路基板200に流入されることを遮断することができる。
【0052】
一例示において、導電性パッド120は、金属パッドを含むものでもあるが、それに限定されるものではない。他の例示において、導電性パッド120は、導電性を有する非金属材料によって形成されたパッドを含みうる。
【0053】
印刷回路基板200は、ハウジング100とカバー110との間に形成される内部空間に配され、印刷回路基板200の一領域には、エアロゾル生成装置10の動作を制御するプロセッサ(図示せず)が配置または実装されうる。
【0054】
一例示において、プロセッサは、ヒータ及びバッテリと電気的または作動的に連結され、該バッテリから該ヒータに供給される電力を制御することにより、該ヒータの温度を制御することができる。本開示において、「作動的に連結される(operatively connected)」という表現は、構成要素が、無線通信によって信号をやり取りするか、あるいは光学的信号及び/または磁気信号などをやり取りすることができるように連結された状態を意味しうるが、当該表現は、以下においても、同一意味に使用されうる。
【0055】
他の例示において、プロセッサは、センサと、電気的または作動的に連結され、該センサの検出結果に基づき、ユーザのパフ動作を検出することができる。ただし、該プロセッサの制御動作は、それに限定されるものではなく、該プロセッサの具体的な制御動作については、後述する。
【0056】
電気的連結部材210は、カバー110の導電性パッド120と印刷回路基板200とを電気的に連結することができる。例えば、電気的連結部材210の一領域が、導電性パッド120と接触し、電気的連結部材210の他の領域が、印刷回路基板200と接触することにより、導電性パッド120と印刷回路基板200は、電気的に連結されうる。導電性パッド120と印刷回路基板200とが電気的に連結されることにより、印刷回路基板200は、導電性パッド120に接地され、その結果、印刷回路基板200に流入されるノイズが遮断されうる。
【0057】
一実施形態によれば、電気的連結部材210は、導電性クリップまたはC-クリップ(C-clip)を含むものでもあるが、それらに限定されるものではない。他の実施形態(図示せず)において、電気的連結部材210は、電線(wire)、軟性印刷回路基板(FPCB)またはケーブル(cable)を含みうる。
【0058】
破損構造体300は、カバー110の印刷回路基板200に向かう一領域に配され、カバー110がハウジング100から脱着される場合、電気的連結部材210の少なくとも一領域を破損させることができる。例えば、破損構造体300は、カバー110がハウジング100から脱着されるとき、電気的連結部材210の一領域に衝撃を加え、電気的連結部材210を破損させることができ、その結果、導電性パッド120と印刷回路基板200とが電気的に分離されうる。本開示において、「電気的に分離される」という表現は、電気的連結が解除された状態を意味し、当該表現は、以下においても、同一意味に使用されうる。
【0059】
プロセッサは、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的連結状態による電気的特性の変化に基づき、カバー110がハウジング100から脱着されたか否かということを検出することができる。カバー110が脱着された場合、プ該ロセッサは、エアロゾル生成装置10の動作を中断させることができる。
【0060】
最近では、多くのユーザがエアロゾルの発生量を増やしたり、エアロゾル生成装置の動作時間を長くしたりするための目的で、エアロゾル生成装置を分解し、任意にチューニング(または、「カスタムチューニング」)している。任意チューニングされたエアロゾル生成装置の場合、ヒータの温度が過度に上昇するか、あるいはエアロゾル生成装置の動作過程において、バッテリが爆発するというような安全上の問題が生じうる。
【0061】
一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、破損構造体300を介し、カバー110の脱着時、電気的連結部材210を破損させることにより、カバー110の脱着いかんを検出し、カバー110の脱着が検出される場合、エアロゾル生成装置10の動作を中断させ、ユーザの任意チューニングによる安全事故発生を防止することができる。
【0062】
以下においては、図3Aないし図3Cを参照し、カバー110がハウジング100から脱着されるとき、電気的連結部材210が、破損構造体300によって破損される過程について述べる。
【0063】
図3Aは、一実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングに結合される過程を示す図面である。図3Aは、図2に図示されたエアロゾル生成装置10を、A-A’方向に切断した断面図であり、以下で重複される説明は、省略される。
【0064】
図3Aを参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、ハウジング100、カバー110、導電性パッド120、印刷回路基板200、電気的連結部材210及び破損構造体300を含むものでもある。
【0065】
カバー110は、ハウジング100の一領域に結合され、ハウジング100とカバー110との結合時、ハウジング100とカバー110との間に形成される内部空間には、導電性パッド120、印刷回路基板200、電気的連結部材210及び破損構造体300が配されうる。
【0066】
図3Aに図示されているように、カバー110は、ハウジング100とカバー110との結合過程において、電気的連結部材210が破損されないようにスライディング移動し、ハウジング100の一領域に結合されうる。
【0067】
破損構造体300が、カバー110の一領域から突出されて形成されることにより、カバー110がハウジング100に結合される過程において、電気的連結部材210が破損構造体300によって破損される状況が生じうる。一実施形態によるエアロゾル生成装置10においては、ハウジング100とカバー110との結合過程において、カバー110が、破損構造体300と電気的連結部材210とが接触しないようにスライディング移動することにより、結合過程において、電気的連結部材210が破損されることを防止することができる。
【0068】
ハウジング100とカバー110とが結合されることにより、電気的連結部材210の一領域は、印刷回路基板200と接触し、電気的連結部材210の他の領域は、カバー110に配された導電性パッド120と接触しうる。その結果、導電性パッド120は、印刷回路基板200と電気的に連結されうる。
【0069】
破損構造体300は、カバー110の一領域から突出されて形成され、カバー110の脱着時、電気的連結部材210を破損させる役割を行うことができる。例えば、破損構造体300は、少なくとも一領域が、電気的連結部材210に向かう方向に曲折された形状に形成され、その結果、ハウジング100とカバー110とが結合された状態において、破損構造体300の少なくとも一領域は、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配されうる。
【0070】
一実施形態によれば、破損構造体300は、カバー110の一領域から、印刷回路基板200に向かう第1方向に沿って延長される第1部分310、及び第1部分310の一領域から、第1方向を横切る第2方向に沿って延長される第2部分320を含むものでもある。例えば、第2部分320は、第1部分310の一領域から、第1方向と垂直な方向に延長されうるが、破損構造体300の形状は、それに限定されるものではない。他の例示(図示せず)において、第2部分320は、第1部分310の一端から、第1方向と所定の角度(例:約60°ないし80°)をなす方向に延長されもする。
【0071】
破損構造対300の第2部分320は、ハウジング100とカバー110とが結合された状態において、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配されうる。前述の配置構造により、破損構造体300の第2部分320は、カバー110がハウジング100から脱着されるとき、電気的連結部材210の一領域に衝撃を加え、電気的連結部材210を破損させることができるが、それについては、図3Bを参照して具体的に説明する。
【0072】
図3Bは、一実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図面である。図3Bは、図3Aのエアロゾル生成装置10において、カバー110がハウジング100から脱着される過程を概略的に示した断面図であり、以下で重複される説明は、省略される。
【0073】
図3Bを参照すれば、ユーザにより、カバー110がハウジング100から任意に脱着または分離され始めることにより、破損構造体300の少なくとも一領域は、電気的連結部材210と接触しうる。例えば、カバー110の脱着により、カバー110がハウジング100から遠くなる方向に移動することにより、破損構造体300の第2部分320(例:第2部分320(図3A))は、電気的連結部材210の一領域211と接触しうる。
【0074】
破損構造体300の第2部分320が、電気的連結部材210の一領域211と接触した状態で、カバー110がハウジング100から遠くなる方向に移動することにより、電気的連結部材210の一領域211には、圧力または応力(stress)が加えられ、その結果、電気的連結部材210の一領域211は、破損構造体300の第2部分320によって破損されうる。例えば、電気的連結部材210の一領域211は、第2部分320による圧力または応力により、曲がって(bended)破損されうる。例えば、一領域211が電気的連結部材210の他の領域から落ちてしまうが、該破損は、それに限定されるものではない。
【0075】
図3Cは、一実施形態によるエアロゾル生成装置において、脱着されたカバーがハウジングに再結合された状態を示す図面である。図3Cは、カバー110の脱着により、電気的連結部材210の一領域が破損された後、カバー110がハウジング100に再結合された状態を概略的に示す断面図である。
【0076】
図3Cを参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置10においては、カバー110がハウジング100から脱着される過程において、電気的連結部材210が破損されうる。それにより、カバー110がハウジング100に再結合されても、導電性パッド120と印刷回路基板200は、電気的に分離された状態を維持することになる。
【0077】
例えば、カバー110の脱着過程において、電気的連結部材210の一領域(例:一領域211(図3B))が破損されることにより、電気的連結部材210は、導電性パッド120とは接触しないのである。その結果、カバー110がハウジング100に再結合されても、導電性パッド120と印刷回路基板200は、互いに電気的に分離された状態が維持されうる。
【0078】
すなわち、一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、カバー110がハウジング100から1回でも脱着される場合、電気的連結部材210が破損構造体300によって破損されることになる。それにより、カバー110がハウジング100に再結合される場合にも、導電性パッド120と印刷回路基板200とが電気的に連結されないのである。
【0079】
また、一実施形態によるエアロゾル生成装置10のプロセッサは、電気的連結部材210の破損による導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化に基づき、カバー110の脱着いかんを検出し、カバー110が脱着された場合、エアロゾル生成装置10の動作を中断させることができる。以下においては、プロセッサの制御動作に係わる具体的な説明は、後述する。
【0080】
図4は、他の実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図面である。
【0081】
図4を参照すれば、他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、ハウジング100、カバー110、導電性パッド120、印刷回路基板200、電気的連結部材210及び破損構造体300を含むものでもある。他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、図3Aないし図3Cに図示されたエアロゾル生成装置10において、破損構造体300の形状が変形された装置でもあるが、以下で重複される説明は、省略される。
【0082】
破損構造体300は、カバー110の印刷回路基板200に向かう一領域から突出されて形成され、カバー110がハウジング100から脱着されるとき、カバー110の導電性パッド120と印刷回路基板200とを連結する電気的連結部材210を破損させる役割を行うことができる。
【0083】
破損構造体300は、少なくとも一領域が、電気的連結部材210に向かう方向に曲がった湾曲された形状(curved-shape)に形成されうる。電気的連結部材210に向かう方向に湾曲された破損構造体300の少なくとも一領域は、ハウジング100とカバー110とが結合された状態で、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配されうる。
【0084】
一実施形態によれば、破損構造体300は、カバー110の一領域から、印刷回路基板200に向かう第1方向に延長される第1部分310、及び第1部分310の一領域から、第1方向を横切る第2方向を向けて湾曲された(curved)第2部分320を含むものでもある。
【0085】
破損構造体300の第2部分320は、ハウジング100とカバー110とが結合された状態で、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配され、前述の配置構造により、第2部分320は、カバー110がハウジング100から脱着される過程において、電気的連結部材210を破損させることができる。例えば、第2部分320は、カバー110がハウジング100から脱着される過程において、電気的連結部材210の一領域211と接触し、電気的連結部材210の一領域211に圧力または応力を加えることにより、電気的連結部材210の一領域211を破損させることができる。
【0086】
他の実施形態によるエアロゾル生成装置10においては、第2部分320が第1部分310の一領域から、第1部分310の長手方向(または、「第1方向)に向けて湾曲された形状に形成されることにより、第1部分310と第2部分320との連結部分にフィレット(fillet)が形成されうる。その結果、ハウジング100とカバー110との結合過程において、電気的連結部材210が破損されることが防止されうる。
【0087】
例えば、第1部分310と第2部分320との連結部分が鋭い角を有するように形成されれば、ハウジング100とカバー110との結合のために、カバー110がスライディング移動する過程において、電気的連結部材210が、第1部分310と第2部分320との連結部分に接触することにより、電気的連結部材210が破損されうる。その場合、カバー110がハウジング100から脱着されていないにもかかわらず、エアロゾル生成装置10の動作が中断されてしまう。
【0088】
それと異なり、他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、第1部分310と第2部分320との連結部分に形成されるフィレット構造を含むことにより、ハウジング100とカバー110との結合過程において、電気的連結部材210が破損されることを防止することができる。その結果、カバー110の脱着なしに、エアロゾル生成装置10の動作が中断されることが防止されうる。
【0089】
図5は、さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図面である。
【0090】
図5を参照すれば、さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、ハウジング100、カバー110、導電性パッド120、印刷回路基板200、電気的連結部材210及び破損構造体300を含むものでもある。他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、図3Aないし図3Cに図示されたエアロゾル生成装置10において、破損構造体300の形状が変形された装置でもあるが、以下において重複される説明は、省略される。
【0091】
破損構造体300は、カバー110の印刷回路基板200に向かう一領域から突出されて形成され、カバー110がハウジング100から脱着されるとき、カバー110の導電性パッド120と印刷回路基板200とを連結する電気的連結部材210を破損させる役割を行うことができる。
【0092】
一実施形態によれば、破損構造体300は、第1部分310、第2部分320及び第3部分330を含むものでもある。
【0093】
第1部分310は、カバー110の一領域から、印刷回路基板200に向かう第1方向に沿って延長されうる。例えば、第1部分310は、カバー110の印刷回路基板200に対向する一領域から、第1方向に沿って延長されうる。
【0094】
第2部分320は、第1部分310の一領域から、第1部分310がカバー110から突出される第1方向を横切る第2方向に沿って延長されうる。例えば、第2部分320は、第1部分310の印刷回路基板200と隣接した一端から、第1方向と垂直な第2方向に沿って延長され、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配されうるが、それに限定されるものではない。
【0095】
第3部分330は、第2部分320の一領域から、第2方向を横切る第3方向に沿って延長されうる。例えば、第3部分330は、第2部分320の一端から、第2方向と垂直に、第1方向と平行な第3方向に沿って延長され、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配されうるが、それに限定されるものではない。
【0096】
すなわち、第1部分310、第2部分320及び第3部分330の前述の配置構造により、破損構造体300は、側面から見たとき、「コ」字形に形成されうる。破損構造体300は、第2部分320と第3部分330は、印刷回路基板200と電気的連結部材210との間に配され、カバー110の脱着時、電気的連結部材210の一領域211を破損させる役割を行うことができる。
【0097】
図5に図示されているように、一実施形態による破損構造体300の第2部分320及び第3部分330は、カバー110がハウジング100から脱着されるとき、電気的連結部材210の一領域211と物理的に接触することにより、電気的連結部材210の一領域211を破損させることができる。
【0098】
例えば、電気的連結部材210の一領域211は、カバー110の脱着時、第2部分320と第3部分330との連結領域に接触することができ、第2部分320と第3部分330は、電気的連結部材210の一領域211に圧力または応力を加えることにより、電気的連結部材210の一領域211を破損させることができる。
【0099】
他の実施形態において、カバー110の脱着時、電気的連結部材210と破損構造体300との接触面積が増大しうる。その結果、エアロゾル生成装置10は、カバー110の脱着時、電気的連結部材210を効果的に破損させることができる。それにより、カバー110の脱着いかん検出の正確性が向上されうる。
【0100】
図6は、さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置において、カバーがハウジングから脱着される過程を示す図面である。
【0101】
図6を参照すれば、さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、ハウジング100、カバー110、導電性パッド120、印刷回路基板200、電気的連結部材210及び破損構造体300を含むものでもある。さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、図5に図示されたエアロゾル生成装置10において、破損構造体300の第3部分330の形状が変形された装置でもあるが、以下で重複される説明は、省略される。
【0102】
破損構造体300の第3部分330は、電気的連結部材210の一領域211と接触する先端部を含むものでもある。本開示において、「先端部(または、『尖端部』)」は、端が鋭い形状を有する部分を意味し、当該表現は、以下においても、同一意味に使用されうる。
【0103】
一実施形態によれば、先端部は、カバー110の脱着時、電気的連結部材210と接触する第3部分330の一領域に形成され、電気的連結部材210の一領域211を破損させることができる。例えば、第3部分330の先端部は、カバー110の脱着時、電気的連結部材210の一領域211と物理的に接触し、電気的連結部材210の一領域211に圧力または応力を加えることにより、電気的連結部材210の一領域211を破損させることができる。
【0104】
さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置10は、カバー110の脱着時、電気的連結部材210が、破損構造体300の鋭い先端部と接触させうる前述の破損構造体300を含むものでもある。電気的連結部材210が破損構造体300の鋭い先端部と接触することにより、電気的連結部材210が破損構造体300の平らな部分と接触するときに比べ、電気的連結部材210にさらに大きい圧力または応力が加えられうる。その結果、エアロゾル生成装置10は、カバー110の脱着時、電気的連結部材210をさらに効果的に破損させ、カバー110の脱着いかん検出の正確性を向上させることができる。
【0105】
図7は、一実施形態によるエアロゾル生成装置の一部構成要素を示すブロック図である。
【0106】
図7を参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、ヒータ101、導電性パッド120、印刷回路基板200、電気的連結部材210及びプロセッサ220を含むものでもある。一実施形態によるエアロゾル生成装置10の構成要素のうち少なくとも一つは、図3Aないし図6に図示されたエアロゾル生成装置10の構成要素と実質的に同一でもあり、あるいは類似してもいるが、以下において重複される説明は、省略される。
【0107】
ヒータ101は、バッテリから電力が供給されることによって熱を発生させ、エアロゾル生成装置10に挿入されるエアロゾル生成物品(例:エアロゾル生成物品20(図1))を加熱し、エアロゾルを生成することができる。
【0108】
一例示において、ヒータ101は、誘導加熱式ヒータを含むものでもある。例えば、ヒータ101は、電力が供給されることにより、交互の磁場を生成するコイル(または、「電気伝導性コイル」)、及びコイルで生成される交互の磁場によって熱を生じさせるサセプタを含むものでもある。該サセプタは、エアロゾル生成装置10に挿入されるエアロゾル生成物品を取り囲むように配されるか、あるいはエアロゾル生成物品の内部に挿入され、エアロゾル生成物品を加熱することができる。
【0109】
他の例示において、ヒータ101は、電気抵抗性ヒータを含むものでもある。例えば、ヒータ101は、エアロゾル生成装置10に挿入されるエアロゾル生成物品の外周面の少なくとも一部を取り囲むように配されるフィルムヒータを含むものでもある。該フィルムヒータは、電気伝導性トラック(track)を含み、該電気伝導性トラックに電流が流れることにより、フィルムヒータが熱を発生させ、エアロゾル生成装置10に挿入されるエアロゾル生成物品を加熱することができる。
【0110】
さらに他の例示において、ヒータ101は、エアロゾル生成装置10に挿入されるエアロゾル生成物品の内部を加熱することができる針状ヒータ、棒状ヒータ及び管状ヒータのうち少なくとも一つを含むものでもある。前述のヒータは、例えば、エアロゾル生成物品の少なくとも一領域に挿入され、エアロゾル生成物品の内部を加熱することができる。
【0111】
本開示のヒータ101は、前述の実施形態に限定されるものではなく、エアロゾル生成物品を、指定された温度まで加熱することができるものであるならば、ヒータの実施形態は、可変されうる。本開示において、「指定された温度」は、エアロゾル生成物品20に含まれたエアロゾル生成物質が加熱され、エアロゾルを生成することができる温度を意味しうる。該指定された温度は、エアロゾル生成装置10に既設定の温度でもあるが、当該温度は、エアロゾル生成装置10の種類及び/またはユーザの操作により、変更されうる。
【0112】
ディスプレイDは、少なくとも一領域が、エアロゾル生成装置10の外周面に露出されるように配され、視覚的な情報を出力し、ユーザ入力を受信することができる。
【0113】
一例示において、ディスプレイDは、ユーザのパフ動作の発生いかんに係わる情報、及び/またはエアロゾル生成装置10に挿入されたエアロゾル生成物品の残りのパフ回数に係わる視覚的な情報を出力することができるが、ディスプレイDによって出力される視覚的な情報は、それに限定されるものではない。
【0114】
他の例示において、エアロゾル生成装置10は、ディスプレイDに対するユーザ入力を受信し、受信されたユーザ入力に基づき、エアロゾル生成装置10の動作を制御することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、ディスプレイDに対するユーザ入力に基づき、エアロゾル生成装置10の動作モード、ヒータ101の動作いかん、及び/またはヒータ101の温度プロファイルなどを制御することができる。また、本開示において、「ユーザ入力」は、タッチ入力及び/またはホバリング入力を含むものでもあるが、ユーザ入力の種類は、前述の実施形態に限定されるものではない。
【0115】
プロセッサ220は、印刷回路基板200の一領域に配置または実装され、エアロゾル生成装置10の動作を全般的に制御することができる。
【0116】
一実施形態によれば、プロセッサ220は、ヒータ101及び/またはディスプレイDと電気的または作動的に連結され、バッテリからヒータ101に供給される電力を制御するか、あるいはディスプレイDによって出力される視覚的な情報を制御することができる。
【0117】
他の実施形態によれば、プロセッサ220は、カバー(例:カバー110(図3A))の導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化を検出し、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化に基づき、カバーの脱着いかんを検出することができる。
【0118】
例えば、カバーが、ハウジング(例:ハウジング100(図3A))から脱着される場合、破損構造体(例:破損構造体300(図3Aないし図6))により、導電性パッド120と印刷回路基板200とを電気的に連結する電気的連結部材210の一領域が破損され、その結果、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的連結が解除されうる。
【0119】
プロセッサ220は、電気的連結部材210の破損による導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化に基づき、カバーの脱着いかんを検出することができ、カバーの脱着が検出された場合には、エアロゾル生成装置10の動作を中断させることができる。
【0120】
一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、カバーの脱着が検出された場合、カバーがハウジングに再結合されても、エアロゾル生成装置10の動作を再開しないのである。その結果、ユーザのエアロゾル生成装置10に対する任意チューニングによる安全事故発生が防止されうる。以下においては、図8を参照し、プロセッサ220のカバーの脱着を検出し、検出結果により、エアロゾル生成装置10の動作を制御する動作について具体的に説明する。
【0121】
図8は、図7のエアロゾル生成装置のカバーの脱着いかんに基づく制御動作を示すフローチャートである。以下で図8のエアロゾル生成装置のカバーの脱着いかんに基づく制御動作を説明するにおいて、図7に図示されたエアロゾル生成装置10の構成要素を参照して説明する。
【0122】
図8を参照すれば、801段階において、一実施形態によるエアロゾル生成装置10のプロセッサ220は、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化を検出することができる。
【0123】
導電性パッド120と印刷回路基板200とが電気的連結部材210を介し、電気的に連結されていて、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的連結関係が解除される場合、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性が変化することになる。
【0124】
一例示において、カバー(例:カバー110(図3A))がハウジング(例:ハウジング100(図3A))から脱着されることにより、破損構造体(例:破損構造体300(図3Aないし図6))により、電気的連結部材210が破損され、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的連結が解除されうる。その結果、印刷回路基板200に印加される電圧または電流の大きさに変化が生じうる。
【0125】
このとき、印刷回路基板200に配されるプロセッサ220は、印刷回路基板200に印加される電圧または電流の大きさ変化を検出することができる。ただし、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化が、電流変化または電圧変化に限定されるものではない。他の実施形態において、カバーが脱着されることにより、印刷回路基板200のキャパシタンス変化が生じ、プロセッサ220は、印刷回路基板200のキャパシタンス変化を検出することができる。
【0126】
802段階において、一実施形態によるエアロゾル生成装置10のプロセッサ220は、801段階で検出された導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化に基づき、カバーとハウジングとの結合状態を検出することができる。例えば、プロセッサ220は、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的特性変化に基づき、カバーがハウジングに結合されている状態であるか、あるいはカバーがハウジングから脱着された状態であるかということを検出することができる。
【0127】
一実施形態によれば、プロセッサ220は、印刷回路基板200が印加される電流または電圧の変化量が、指定された値以上である場合、電気的連結部材210の破損により、導電性パッド120と印刷回路基板200との電気的連結が解除されたと判断することができる。それにより、プロセッサ220は、カバーがハウジングから脱着されたと判断することができる。本開示において、該「指定された値」は、カバーの脱着いかんを判断する基準になる印刷回路基板200に印加される電流または電圧の変化量値を意味しうる。例えば、カバーがハウジングから脱着される場合、印刷回路基板200に印加される電流または電圧の変化量、が指定された値以上でもある。
【0128】
他の実施形態によれば、プロセッサ220は、印刷回路基板200が印加される電流または電圧の変化量が指定された値未満である場合、ノイズにより、電流変化または電圧変化が検出されたと判断することができる。それにより、プロセッサ220は、カバーがハウジングに結合された状態であると判断することができる。
【0129】
803段階において、一実施形態によるエアロゾル生成装置10のプロセッサ220は、802段階において、カバーの脱着が検出されたか否かということを判断することができる。バッテリを交替するか、あるいはヒータ101の加熱温度を高めるというようなエアロゾル生成装置10の任意チューニングを行う前には、カバーをハウジングから脱着する過程が要求されるので、プロセッサ220は、カバーの脱着が検出されたか否かということに基づき、任意チューニングが行われたか否かということを判断することができる。
【0130】
804段階において、一実施形態によるエアロゾル生成装置10のプロセッサ220は、803段階において、カバーの脱着が検出された場合、エアロゾル生成装置10の動作を中断させることができる。
【0131】
任意チューニングされたエアロゾル生成装置10の場合、作動過程において、ヒータの温度が過度に高く上昇するか、あるいはバッテリが爆発するというような安全事故が生じうる。プロセッサ220は、カバーの脱着が検出されれば、エアロゾル生成装置10の動作を中断することにより、ユーザの任意チューニングによる安全事故発生を防止することができる。
【0132】
一実施形態によれば、プロセッサ220は、カバーの脱着が検出された場合、ヒータ101の動作を中断させることができる。例えば、プロセッサ220は、カバーの脱着が検出されれば、エアロゾル生成装置10に、エアロゾル生成物品(例:エアロゾル生成物品20(図1))が挿入されても、ヒータ101の動作を中断させ、ユーザの任意チューニングによる安全事故発生を防止することができる。
【0133】
他の実施形態によれば、プロセッサ220は、カバーの脱着が検出された場合、ディスプレイDに対するユーザ入力が受信されても、エアロゾル生成装置10の動作を中断させることができる。例えば、プロセッサ220は、エアロゾル生成装置10の動作モード変更のためのユーザ入力が受信されても、エアロゾル生成装置10の動作モードを変更しないのである。
【0134】
それと異なり、803段階において、カバーがハウジングに結合されていると検出される場合、エアロゾル生成装置10のプロセッサ220は、801段階ないし803段階を繰り返し遂行し、カバーの脱着いかんを持続的に検出することができる。
【0135】
一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、前述の801段階ないし804段階を介し、カバーの脱着検出時、エアロゾル生成装置10の動作を中断させることにより、ユーザの任意チューニングによる安全事故発生を防止することができる。また、一実施形態によるエアロゾル生成装置10は、前述の801段階ないし804段階を介し、ユーザの任意チューニングを防止することにより、エアロゾル生成装置10の性能を安定して維持しうる。
【0136】
図9は、他の実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0137】
エアロゾル生成装置900は、制御部910(または、プロセッサ)、センシング部920、出力部930、バッテリ940、ヒータ950、ユーザ入力部960、メモリ970及び通信部980を含むものでもある。ただし、エアロゾル生成装置900の内部構造は、図9に図示されたところに制限されるものではない。すなわち、エアロゾル生成装置900の設計により、図9に図示された構成のうち一部が省略されるか、あるいは新たな構成がさらに追加されうるということは、の実施形態と係わる技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0138】
センシング部920は、エアロゾル生成装置900の状態、またはエアロゾル生成装置900周辺の状態を感知し、感知された情報を、制御部910に伝達することができる。制御部910は、前記感知された情報に基づき、ヒータ950の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例:シガレット、カートリッジなど)の挿入いかん判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置900を制御することができる。
【0139】
センシング部920は、温度センサ922、挿入感知センサ924及びパフセンサ926のうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0140】
温度センサ922は、ヒータ950(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。エアロゾル生成装置900は、ヒータ950の温度を感知する別途の温度センサを含むか、あるいはヒータ950自体が温度センサの役割を行うことができる。または、温度センサ922は、バッテリ940の温度をモニタリングするように、バッテリ940の周囲に配されたものでもある。
【0141】
挿入感知センサ924は、エアロゾル生成物品の挿入及び/または除去を感知することができる。例えば、挿入感知センサ924は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち少なくとも一つを含むものでもあり、該エアロゾル生成物品が挿入及び/または除去されることによる信号変化を感知することができる。
【0142】
パフセンサ926は、気流通路または気流チャンネルの多様な物理的変化に基づき、ユーザのパフを感知することができる。例えば、パフセンサ926は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうちいずれか一つに基づき、ユーザのパフを感知することができる。
【0143】
センシング部920は、前述のセンサ(温度センサ922、挿入感知センサ924及びパフセンサ926)以外に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS(global positioning system))、近接センサ及びRGB(red-green-blue)センサ(illuminance sensor)のうち少なくとも一つをさらに含むものでもある。各センサの機能は、その名称から、通常の技術者であるならば、直観的に推論することができるので、具体的な説明は、省略されうる。
【0144】
出力部930は、エアロゾル生成装置900の状態に係わる情報を出力し、ユーザに提供することができる。出力部930は、ディスプレイ部932、ハプティック部934及び音響出力部936のうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。ディスプレイ部932とタッチパッドとがレイヤ構造をなし、タッチスクリーンとして構成される場合、ディスプレイ部932は、出力装置以外に、入力装置としても使用されうる。
【0145】
ディスプレイ部932は、エアロゾル生成装置900に係わる情報を、ユーザに視覚的に提供することができる。例えば、エアロゾル生成装置900に係わる情報は、エアロゾル生成装置900のバッテリ940の充電/放電状態、ヒータ950の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態、またはエアロゾル生成装置900の使用が制限される状態(例:異常物品感知)のような多様な情報を意味し、ディスプレイ部932は、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部932は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などでもある。また、ディスプレイ部932は、LED発光素子形態でもある。
【0146】
ハプティック部934は、電気的信号を、機械的な刺激、または電気的な刺激に変換し、エアロゾル生成装置900に係わる情報を、ユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部934は、モータ、圧電素子または電気刺激装置を含むものでもある。
【0147】
音響出力部936は、エアロゾル生成装置900に係わる情報を、ユーザに聴覚的に提供することができる。例えば、音響出力部936は、電気信号を音響信号に変換し、外部に出力することができる。
【0148】
バッテリ940は、エアロゾル生成装置900が動作するのに利用される電力を供給することができる。バッテリ940は、ヒータ950が加熱されうるように、電力を供給することができる。また、バッテリ940は、エアロゾル生成装置900内に具備された他の構成(例:センシング部920、出力部930、ユーザ入力部960、メモリ970及び通信部980)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ940は、充電が可能なバッテリでもあり、一回使用バッテリでもある。例えば、バッテリ940は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それに制限されるものではない。
【0149】
ヒータ950は、バッテリ940から電力を供給され、エアロゾル生成物質を加熱しうる。図9に図示されていないが、エアロゾル生成装置900は、バッテリ940の電力を変換し、ヒータ950に供給する電力変換回路(例:DC(direct current)/DCコンバータ)をさらに含むものでもある。また、エアロゾル生成装置900が、誘導加熱方式でもってエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置900は、バッテリ940の直流電源を交流電源に変換するDC/AC(alternating current)コンバータをさらに含むものでもある。
【0150】
制御部910、センシング部920、出力部930、ユーザ入力部960、メモリ970及び通信部980は、バッテリ940から電力を供給され、機能を遂行することができる。図9に図示されていないが、バッテリ940の電力を変換し、それぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えばLDO(low dropout)回路または電圧レギュレータ回路をさらに含むものでもある。
【0151】
一実施形態において、ヒータ950は、任意の適する電気抵抗性物質によって形成されうる。例えば、適する電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオプ、モリブン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されるものではない。また、ヒータ950は、金属熱線(heat wire)、導電性トラックが配された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現されうるが、それらに制限されるものではない。
【0152】
他の実施形態において、ヒータ950は、誘導加熱方式のヒータでもある。例えば、ヒータ950は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含むものでもある。
【0153】
ユーザ入力部960は、ユーザから入力された情報を受信するか、あるいはユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部960は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがありうるが、それらに制限されるものではない。また、図9に図示されていないが、エアロゾル生成装置900は、USB(universal serial bus)インターフェースのような連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースのような連結インターフェースを介し、他の外部装置と連結されて情報を送受信するか、あるいはバッテリ940を充電することができる。
【0154】
メモリ970は、エアロゾル生成装置900内で処理される各種データを保存するハードウェアであり、制御部910で処理されたデータ、及び処理されるデータを保存することができる。メモリ970は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD(secure digital)メモリまたはXD(extreme digital)メモリなど)、RAM(random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの記録媒体を含むものでもある。メモリ970は、エアロゾル生成装置900の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどを保存することができる。
【0155】
通信部980は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含むものでもある。例えば、通信部980は、近距離通信部(short-range wireless communication unit)982及び無線通信部984を含むものでもある。
【0156】
近距離通信部982は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(near field communication unit)、WLAN(wireless local area network)(Wi-Fi(wireless fidelity))通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA:infrared data association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0157】
無線通信部984は、セルラネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例:LAN(local area network)またはWAN(wide area network))通信部などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。無線通信部984は、加入者情報(例:国際モバイル加入者識別子(IMSI)を利用し、通信ネットワーク内において、エアロゾル生成装置900を確認して認証することもできる。
【0158】
制御部910は、エアロゾル生成装置900の全般的な動作を制御することができる。一実施形態において、制御部910は、少なくとも1つのプロセッサを含むものでもある。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0159】
制御部910は、バッテリ940の電力をヒータ950に供給することを制御することにより、ヒータ950の温度を制御することができる。例えば、制御部910は、バッテリ940とヒータ950とのスイッチング素子のスイッチングを制御することにより、電力供給を制御することができる。他の例において、制御部910の制御命令により、加熱直接回路がヒータ950に対する電力供給を制御することもできる。
【0160】
制御部910は、センシング部920によって感知された結果を分析し、その後に遂行される処理を制御することができる。例えば、制御部910は、センシング部920によって感知された結果に基づき、ヒータ950の動作が開始または終了するように、ヒータ950に供給される電力を制御することができる。他の例を挙げれば、制御部910は、センシング部920によって感知された結果に基づき、ヒータ950が、所定の温度まで加熱されるか、あるいは適切な温度を維持しうるように、ヒータ950に供給される電力の量、及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0161】
制御部910は、センシング部920によって感知された結果に基づき、出力部930を制御することができる。例えば、パフセンサ926を介してカウントされたパフ回数が、既設定の回数に達すれば、制御部910は、ディスプレイ部932、ハプティック部934及び音響出力部936のうち少なくとも一つを介し、ユーザに、エアロゾル生成装置900がすぐ終了するということを予告することができる。
【0162】
一実施形態において、制御部910は、センシング部920によって感知されたエアロゾル生成物品(例:エアロゾル生成物品20(図1))の状態により、ヒータ950に対する電力供給時間及び/または電力供給量を制御することができる。例えば、エアロゾル生成物品20が過湿状態である場合、制御部910は、誘導コイルに対する電力供給時間を制御し、エアロゾル生成物品20に対し、一般的な状態の場合よりも予熱時間を延長させることができる。
【0163】
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態でもっても具現される。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含むものでもある。該コンピュータ記録媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。該通信媒体は、典型的に、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0164】
前述の実施形態に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野において通常の知識を有する者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって定められなければならず、特許請求の範囲に記載された内容と同等な範囲にある全ての差異は、特許請求の範囲によって定められる保護範囲に含まれると解釈されなければならないのである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】