(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ドアロック管理者権限による連動設定方法
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240625BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
H04Q9/00 301B
E05B49/00 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576110
(86)(22)【出願日】2022-01-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 KR2022001016
(87)【国際公開番号】W WO2023140398
(87)【国際公開日】2023-07-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517247790
【氏名又は名称】エピック システムズ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】リー ワン ソプ
【テーマコード(参考)】
2E250
5K048
【Fターム(参考)】
2E250AA06
2E250FF23
2E250GG06
5K048BA52
5K048BA53
5K048DB01
5K048DC01
5K048GC01
(57)【要約】
本発明は、ドアロック管理者権限による連動設定方法に関するものであって、その目的は、管理者パスワードの設定を通じて、ドアロック管理者権限を獲得したスマート機器を通じてのみ、ドアロックのパスワードの再設定などの連動を設定しようとすることである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーと連動するスマート機器のドアロック管理アプリを通じてドアロックを管理するドアロック管理者権限による連動設定方法であって、
前記スマート機器は、前記サーバーを通じてドアロック管理アプリをダウンロード及び設置する第1過程、
前記ドアロック管理アプリを通じて無線通信で探索された前記ドアロックとペアリングを要請する第2過程、
前記ドアロックのパスワード入力要請によって管理者パスワードを入力して管理者権限を活性化する第3過程、及び
前記管理者権限でドアロック管理アプリと前記ドアロックがペアリングする第4過程、を含んでなることを特徴とするドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項2】
前記ドアロックは内蔵された無線通信モジュールを通じて前記スマート機器と近距離または遠距離無線データ伝送及びペアリングを遂行し、
前記無線通信モジュールを通じて前記スマート機器から受信されたデータに沿って内蔵されたドアロック制御モジュールを通じて管理者権限によるパスワード再設定またはドア開閉制御データを発生することを特徴とする、請求項1に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項3】
前記第3過程でドアロック管理者権限は前記サーバーにアイディー及びパスワードとして登録された管理者であり、
前記サーバーに登録された使用者ログイン後、ドアロックの管理者パスワード入力要請によってすでに設定された管理者パスワード入力に通じてのみ管理者権限を獲得し、最初管理者パスワードはドアロックの一般パスワードを用いて生成されることを特徴とする、請求項1に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項4】
前記一般パスワードはドアロック製品出庫時に付与されたパスワードまたはこれを用いて使用者が再設定したパスワードであり、
前記管理者パスワードは前記一般パスワードを用いて最初一回に限って生成されたパスワードであり、
最初生成された管理者パスワードは以後管理者の設定によってのみ変更及び削除ができ、前記管理者パスワードを通じてのみ前記サーバーと前記ドアロックとを連動することを特徴とする、請求項3に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項5】
前記管理者パスワードは管理者によって変更することができ、
前記変更された管理者パスワードは現在ドアロックに登録されたことを特徴とする、請求項4に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項6】
前記管理者パスワードは前記ドアロックとの連動のためにドアロックの管理者パスワードの入力要請によって入力されることを特徴とする、請求項4に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項7】
前記ドアロックを単独使用モードで使用する場合、管理者パスワードは管理者権限でドアロック製品出庫時に付与された一般パスワードを利用して生成されたパスワードであり、最初一回に限って生成を許すことを特徴とする、請求項3に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【請求項8】
前記第4過程に付加して、前記管理者権限を獲得した後にパスワードの再設定データは前記ドアロック及びサーバーに登録することを特徴とする、請求項1に記載のドアロック管理者権限による連動設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルドアロック(Digital door lock)の設定方法に関し、もっと詳しくはドアロックとドアロックの管理アプリ(application)のペアリング(pairing)を管理者権限でのみ設定しようとするドアロック管理者権限による連動設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信と保安技術の発達で出入り統制装置であるデジタルドアロックの開き/ロックのためのパスワード認証方法が日ごとに進歩されている。
【0003】
例えば、すでに設定されたパスワードを記憶し、これを入力する通常的な方法だけでなく、OTP(One Time Password)認証機器を付加して出入りの度に毎度新たなパスワードを入力するようにする方法と、NFC、ブルートゥース(登録商標)、WiFiなどの無線通信端末を利用して開閉する方法など、いろいろな出入り保安システムが開発されている。
【0004】
このようなデジタルドアロックシステムでスマートフォンのような携帯端末とサーバーとの間の実時間通信とパスワードの生成と変更を通じて保安性を高めた技術が韓国公開特許第10-2017-0116888号に開示されている。
【0005】
図1は、従来技術によるデジタルドアロックシステムの簡単な構成図であって、デジタルドアロックシステム(100)は携帯端末(110)、管理サーバー(120)及びドアロック(130)で構成される。
【0006】
携帯端末(110)は、3G、4G(LTE)、Wi-Fiなどのような無線インターネット通信機能とBLE、iBeacon(登録商標)、RFIDなどのような近距離無線通信機能が搭載された無線端末であって、使用者認証を通じて管理サーバー(120)から互いに異なる座標情報を有する多数のパスワードを含む使用者コードブックを受信し、使用者コードブックを利用してドアロック(130)で要請した座標情報によるパスワードをドアロック(130)に伝送することができる。
【0007】
使用者認証は、携帯端末(110)の専用アプリケーションを通じて使用者の宿泊施設予約時、予約された客室のドアロック情報を携帯端末(110)に登録するために管理サーバー(120)でなり、認証が完了されると使用者コードブックが管理サーバー(120)から携帯端末(110)に伝送される。
【0008】
コードブックは互いに異なる多数のパスワードを含み、各々のパスワードは互いに異なる座標情報を有することができる。例えば、座標値を00~99まで有する場合、各座標値には互いに異なるパスワード値が該当され、100個の互いに異なるパスワードを含むことができる。
【0009】
ここで、一つのコードブックに貯蔵されたパスワードの個数を限定することではなく、保安レベルによってコードブックの大きさを調節して使用することができる。
【0010】
ドアロック(130)はすでに貯蔵された管理者コードブックの任意の座標に割り当てられた多数のパスワードを携帯端末(110)に同時に要請し、携帯端末(110)から受信されたパスワード応答によって出入り口の開閉を制御することができる。
【0011】
このように、従来技術によるデジタルドアロックシステムはドアロック、携帯端末とサーバーとの間の実時間通信とパスワード生成及び変更を通じて保安が強化されたデジタルドアロックシステムを提供される効果がある。
【0012】
しかし、従来技術による使用者コードブックと管理者コードブックはハッキングの危険があるので保安が多少脆弱であるだけでなく、管理者権限獲得に脆弱であって、誰でも任意にパスワードを変更する危険性があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は従来技術による問題点を改善するために、管理者パスワードの設定を通じてドアロック管理者権限を獲得したスマート機器を通じてのみドアロックのパスワードの再設定などの連動を設定するドアロック管理者権限による連動設定方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の目的を達成するためのドアロック管理者権限による連動設定過程はサーバーと連動するスマート機器のドアロック管理アプリを通じてドアロックを管理するドアロック管理者権限による連動設定方法において、前記スマート機器は、前記サーバーを通じてドアロック管理アプリをダウンロード及び設置する第1過程; 前記ドアロック管理アプリを通じて無線通信で探索された前記ドアロックとペアリングを要請する第2過程;前記ドアロックのパスワード入力要請によって管理者パスワードを入力して管理者権限を活性化する第3過程;及び前記管理者権限でドアロック管理アプリと前記ドアロックがペアリングする第4過程;を含んでなることを特徴とする。
【0015】
ここで、前記ドアロックは内蔵された無線通信モジュールを通じて前記スマート機器と無線データ伝送及びペアリングを遂行し、前記無線通信モジュールを通じて前記スマート機器から受信されたデータに沿って内蔵されたドアロック制御モジュールを通じて管理者権限によるパスワード再設定またはドア開閉制御データを発生することを特徴とする。
【0016】
また、前記第3過程でドアロック管理者権限は前記サーバーにアイディー及びパスワードに登録された管理者であり、管理者権限獲得は前記サーバーに登録された使用者ログイン後、ドアロックの管理者パスワード入力要請によってすでに設定された管理者パスワード入力を通じてのみ管理者権限を獲得し、最初管理者パスワードはドアロックの一般パスワードを用いて生成されることを特徴とする。
【0017】
前記一般パスワードはドアロック製品出庫時に付与されたパスワードまたはこれを用いて使用者が再設定したパスワードであり、前記管理者パスワードは前記一般パスワードを用いて最初一回に限って生成されたパスワードであり、最初生成された管理者パスワードは以後管理者の設定によってのみ変更及び削除ができ、前記管理者パスワードを通じてのみ前記サーバーと前記ドアロックを連動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるドアロック管理者権限による連動設定方法はドアロックの連動設定を管理者パスワードのみで管理者権限を与え、管理者権限を受けたドアロック管理アプリのみを通じて、ドアロックの連動を設定するようにするので、管理者以外の人にしてドアロックのパスワードなどの連動設定を防止するので、ドアロック管理保安を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】従来技術によるデジタルドアロックシステムの概略構成図である。
【
図2】本発明を具現するためのドアロックシステムの概略構成図である。
【
図3】本発明の実施例によるドアロックの単独モード及びIOTモードの動作説明のための図である。
【
図4】発明の実施例によるドアロック管理者権限による連動設定過程のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
前述した本発明の特徴及び効果は添付の図面と関連した次の詳細な説明を通じてより明らかになり、それによって本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明の技術的な思想を容易に実施することができる。
【0021】
本発明は多様な変更を加えることができ、いろいろな形態を有することができるところ、特定実施例らを例示し、本文に詳細に説明しようとする。
【0022】
しかし、これは本発明を特定した開示形態に対して限定することではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むことと理解されなければならない。
【0023】
本出願で使用した用語は単に特定実施例らを説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。
【0024】
本発明の望ましい実施例によるドアロック管理者権限による連動設定のためのドアロックシステムの概略構成図であって、無線通信を通じて入力されたパスワードで開閉可能なデジタルドアロック(210)と、ドアロック管理アプリを設置し、これを用いて前記ドアロック(210)を管理者権限でパスワード再設定などの連動設定を管理するスマート機器(220)と、前記スマート機器(220)にドアロック管理アプリを提供し、パスワード再設定の時、これを登録及び提供するサーバー(230)で構成される。
【0025】
ここで、前記ドアロック(210)はIoTモードで使用する場合、前記スマート機器(220)と無線データ伝送及びペアリングを遂行する無線通信モジュール(211)と、前記無線通信モジュール(211)を通じて前記スマート機器(220)から受信されたデータによって管理者権限によるパスワード再設定またはドア開閉制御データを発生するドアロック制御モジュール(212)を含む。
【0026】
前記無線通信モジュール(211)は、無線インターネット(WiFi)、ブルートゥース(登録商標)、NFCなど、近距離または遠距離で通信可能なスマートフォンだけでなく、クラウドのような遠距離でIoTモードで通信ができる環境で使用可能な通信モジュールであり、前記無線通信モジュール(211)は無線インターネットを使用する場合、宅内に設置されたゲートウェイを通じて外部でもスマート機器でドアロック(210)の状態監視またはオン/オフの操作ができる。
【0027】
このように構成されたドアロックシステムを利用したドアロック管理者権限による連動設定方法を添付の
図3ないし
図4を参照して詳細に説明すると次のようである。
【0028】
まず、
図3を参照すると、本発明の実施例によるドアロックシステムは単独使用モードまたはIoT使用モードで選択使用ができる。
【0029】
前記単独使用モードの場合、初めのパスワードは通常的に製造過程で 付与された一般パスワード‘1234’であり、これを用いていつでも新しい一般パスワードに変更して使用することができる。
【0030】
この時、管理者パスワードを生成しなくても使用者モード単独で運営することができる。
【0031】
もし、管理者モードで使用する場合には前記一般パスワードで管理者パスワードを生成し、これは初めの1回のみ可能であるように限定する。
【0032】
前記管理者モードでは、生成された管理者パスワードを利用していつでも新しい管理者パスワードで変更することができ、管理者パスワードを通じて後術するスマート機器(220)のドアロック管理アプリ(221)と連動することができる。
【0033】
図4を参照して、前記スマート機器(220)のドアロック管理アプリ(221)を利用して管理者権限付与及び設定過程とIOT使用モードに関して詳細に説明すると次のようである。
【0034】
前記スマート機器(220)は前記サーバー(230)に接続してドアロック管理アプリ(221)をダウンロードされて設置する。
【0035】
前記ドアロック管理アプリ(221)はアイディーとパスワードを設定してログオンする。
【0036】
前記スマート機器(220)はドアロック管理アプリ(221)を通じて無線連結可能な前記ドアロック(210)を探索し、探索されたドアロック(210)の設定された一般パスワード入力を通じて管理者パスワードを生成し、生成された管理者パスワードを通じてドアロック管理アプリ(221)と連結するようになる。
【0037】
ここで、一般パスワードは製造過程で付与された最初のパスワードであるとか、これを用いて使用者が設定したパスワードであり、管理者パスワードは一般パスワードを用いて最初一回に限って生成されたパスワードであり、最初生成された管理者パスワードは以後管理者の設定によってのみ変更及び削除ができ、管理者は生成された管理者パスワードを利用して前記ドアロック管理アプリ(221)を通じて前記ドアロック(210)で管理者権限を維持するようになる。
【0038】
例えば、前記一般パスワードは製造過程で‘1234’に付与された最初のパスワードであるとか、使用者が一般パスワード‘1234’を他の任意の一般パスワードに変えて使用中である可能性がある。もし、一般パスワードで管理者パスワードを生成したことがなれば、いつでも生成することができる。しかし、現在の一般パスワードを知らない場合、管理者パスワードを生成しないようになる。
【0039】
もし、前記ドアロックをIoTモードではなく、単独使用モードで使用する場合には管理者権限でドアロック製品出庫時に付与された一般パスワードを用いて管理者パスワードを生成するが、最初一回に限って生成を許すようにするので、保安等級を高めるようにする。
【0040】
このように設定された管理者パスワードは、前記スマート機器(220)で前記ドアロック(210)に管理者権限を要請するとき、管理者パスワード入力を要請し、入力された管理者パスワードが一致する場合に管理者権限を付与するようになる。
【0041】
前記ドアロック(210)の管理者権限付与に関してより詳細に説明すると、前記ドアロック(210)の無線通信モジュール(211)は前記スマート機器(220)で伝送されたパスワードデータを前記ドアロック制御モジュール(212)に貯蔵された管理者パスワードと一致するか確認した後に管理者権限を付与する。
【0042】
この時、前記ドアロック(210)の管理者権限付与は必ず一般パスワードを用いて登録された管理者パスワードを入力するとか、または最初一回に限って一般パスワードを通じて生成された管理者パスワードを管理者自分が変更して現在ドアロック(210)に登録されている管理者パスワードを入力しなければならない。
【0043】
また、管理者権限を与えた管理者はただ一つのアイディーのみ可能であるようにし、他の使用者は許さないようにするので、管理者権限を獲得するためには前記ドアロック(210)がドアロック管理アプリ(221)と連結されない状態であるだけでなく、ドアロック(210)に付与された現在の管理者パスワードを分かっていなければ管理者権限を獲得することができないので、保安等級を高めることができるようになる。
【0044】
このような過程を通じて管理者パスワードを登録し、管理者権限を獲得した管理者は管理者権限で前記ドアロック(210)とペアリングした後、サーバー(230)に自分の管理者権限を登録し、前記ドアロック(210)のパスワード再設定などいろいろなドアロック使用設定ができ、ドアロックのバッテリー残量情報、他の使用者によるパスワードエラー入力または出入り履歴などのデータを管理することができるようになる。
【0045】
即ち、管理者は自分のスマート機器(220)のドアロック管理アプリ(221)を通じて管理者権限でドアロック(210)との連動設定をするので、前記ドアロック(210)から各種状態値を受信し、前記ドアロック(210)で各種命令を送ってピートパックを受ける両方向通信を遂行するようになる。
【0046】
本発明の実施例によるドアロック管理者権限による連動設定方法はたとえ限定された実施例と図面によって説明されたが、この実施例によって限定されなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と下に記載される特許請求範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形ができることは勿論である。
【国際調査報告】