(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】スクリーンセーバーインタラクション方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20240625BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20240625BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240625BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
G09G5/00 530T
G06T7/20 300A
G06F3/0481
G09G5/38 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577118
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 CN2022097452
(87)【国際公開番号】W WO2022262618
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】202110664505.8
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523465850
【氏名又は名称】シェンチェン ティーシーエル ニュー テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】リー ツー
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
5L096
【Fターム(参考)】
5C182AB01
5C182AB02
5C182AB08
5C182AB25
5C182BA14
5C182BA27
5C182BA54
5C182CA36
5C182CB42
5C182CC21
5C182DA53
5C182DA67
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA19
5E555BB02
5E555BB19
5E555BC08
5E555CB66
5E555CB67
5E555DB02
5E555DB53
5E555DB57
5E555DC85
5E555FA00
5L096AA02
5L096AA06
5L096CA04
5L096FA05
5L096FA64
5L096FA67
5L096FA69
5L096GA41
(57)【要約】
本願はスクリーンセーバーインタラクション方法、装置、電子機器及び記憶媒体を開示する。実施例により、スクリーンセーバーインターフェースを表示することと、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することと、ターゲットインタラクション情報に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することと、を実現できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンセーバーインタラクション方法であって、
スクリーンセーバーインターフェースを表示することと、
インタラクションオブジェクトからの、前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することと、
前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、
前記インタラクションオブジェクトと前記スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することと、を含む、
ことを特徴とするスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項2】
前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することは、
前記インタラクショントリガー命令が受信されたときに、複数のビデオフレームを取得することと、
前記複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、前記複数のビデオフレームのそれぞれにおける前記インタラクションオブジェクトからの、スクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得することと、
前記ターゲットインタラクション情報を取得するために、前記複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うことと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項3】
前記複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、前記複数のビデオフレームのそれぞれにおける前記インタラクションオブジェクトからの、スクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得することは、
現在のビデオフレームに対して特徴抽出を行い、前記現在のビデオフレームの特徴情報を取得することと、
前記特徴情報に基づいて、前記ビデオフレームにおける前記インタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定することと、
前記インタラクション部分に基づいて、前記インタラクション情報を生成することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項4】
前記インタラクション情報は、前記インタラクションオブジェクトからの、前記スクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする時の位置情報を含み、
前記位置情報は、前記インタラクションオブジェクトのインタラクション部位が前記ビデオフレームにおける位置情報を含み、
前記ターゲットインタラクション情報は、ターゲットインタラクション方向情報とターゲットインタラクション速度情報とを含み、
前記ターゲットインタラクション情報を取得するために、前記複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うことは、
各ビデオフレームに対応する位置情報を比較処理し、前記ターゲットインタラクション方向情報を取得することと、
前記各ビデオフレームに対応する位置情報と所定のビデオフレームレートに対して論理演算処理を行い、前記ターゲットインタラクション速度情報を取得することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項5】
前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することは、
前記ターゲットインタラクション方向情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化方向を取得することと、
前記ターゲットインタラクション速度情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得することと、
前記変化方向と前記変化速度とに基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項6】
各ビデオフレームに対応する位置情報を比較処理し、前記ターゲットインタラクション方向情報を取得することは、
現在のビデオフレームにおけるインタラクション部位の位置情報と次のビデオフレームにおけるインタラクション部位の位置情報とを比較して比較結果を取得することと、
前記比較結果に基づいて、現在のビデオフレームにおける位置情報と次のビデオフレームにおける位置情報との差分値を算出することと、
前記差分値に基づいて、現在のビデオフレームにおけるインタラクション部位と次のフレームにおけるインタラクション部位との間の変化方向を決定することと、
変化方向情報を統合して、前記ターゲットインタラクション方向情報を取得することと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項7】
前記動的インタラクション効果は、スクリーンセーバーコンテンツの動的変化方向及び動的変化速度を含み、
前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することは、
前記動的変化方向に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する作用力情報を生成することと、
前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する加速度情報を生成することと、
前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度及び前記動的変化方向に基づいて変化する動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記加速度情報及び前記作用力情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項8】
前記動的インタラクション効果は、スクリーンセーバーコンテンツの動的変化速度を含み、
前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することは、
前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成することと、
前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度に基づいて乱雑になる動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記ノイズ情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項9】
前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成することは、
前記動的変化速度を所定のマッピングテーブルに合致させて、合致結果を取得することであって、前記所定のマッピングテーブルは動的変化速度とノイズ情報との間のマッピング関係を含むことと、
前記合致結果に基づいて、対応するノイズ情報に前記動的変化速度をマッピングすることと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項10】
前記スクリーンセーバーコンテンツはピクチャを含み、
前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することは、
前記ピクチャがインタラクションオブジェクトのインタラクション方向及びインタラクション速度に従って、対応する変化方向及び変化速度で変化する動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項11】
前記スクリーンセーバーコンテンツは複数のピクチャを含み、
前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することは、
インタラクションオブジェクトのインタラクション方向及びインタラクション速度に基づいて、前記スクリーンセーバーインターフェースに、対応する変化方向及び変化速度に基づいて、前記複数のピクチャの中で切り替える動的インタラクション効果を表示することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項12】
前記スクリーンセーバーコンテンツは、所定パターンが前記スクリーンセーバーインターフェース上でランダムに動くことを含み、
前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することは、
前記所定パターンの移動速度及び移動方向が、前記インタラクションオブジェクトのインタラクション方向及びインタラクション速度に従って変化する動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項13】
前記スクリーンセーバーコンテンツは、静的効果を有するコンテンツ及び/又は動的効果を有するコンテンツを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法。
【請求項14】
スクリーンセーバーインタラクション装置であって、
スクリーンセーバーインターフェースを表示する第1表示ユニットと、
前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得し、
前記ターゲットインタラクション情報は、インタラクションオブジェクトからの、前記スクリーンセーバーインターフェースの前記スクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする時に生成される情報を含む取得ユニットと、
前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する決定ユニットと、
前記インタラクションオブジェクトと前記スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する第2表示ユニットと、
を含むことを特徴とするスクリーンセーバーインタラクション装置。
【請求項15】
前記取得ユニットは、
前記インタラクショントリガー命令が受信されたときに、複数のビデオフレームを取得するサブ取得ユニットと、
前記複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、前記複数のビデオフレームのそれぞれにおける前記インタラクションオブジェクトからの、スクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得するサブ解析ユニットと、
前記ターゲットインタラクション情報を取得するために、前記複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うサブ情報融合処理ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項14に記載のスクリーンセーバーインタラクション装置。
【請求項16】
前記決定ユニットは、
前記ターゲットインタラクション方向情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化方向を取得するサブ方向適応ユニットと、
前記ターゲットインタラクション速度情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得するサブ速度適応ユニットと、
前記変化方向と前記変化速度とに基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定するサブ決定ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項14に記載のスクリーンセーバーインタラクション装置。
【請求項17】
前記第2表示ユニットは、
前記動的変化方向に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する作用力情報を生成するサブ作用力情報生成ユニットと、
前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する加速度情報を生成するサブ加速度情報生成ユニットと、
前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度及び前記動的変化方向に基づいて変化する動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記加速度情報及び前記作用力情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加するサブ追加ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項14に記載のスクリーンセーバーインタラクション装置。
【請求項18】
前記スクリーンセーバーコンテンツは、静的効果を有するコンテンツ及び/又は動的効果を有するコンテンツを含む、
ことを特徴とする請求項14に記載のスクリーンセーバーインタラクション装置。
【請求項19】
電子機器であって、
メモリとプロセッサとを備え、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサは、請求項1ないし13のいずれか一項に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法を実行するために前記メモリ中の前記コンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項20】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体は、複数のコンピュータプログラムを記憶し、
前記コンピュータプログラムは、請求項1ないし13のいずれか一項に記載のスクリーンセーバーインタラクション方法を実行するためにプロセッサによってロードされ得る、ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年06月16日に出願された、出願番号CN202110664505.8の発明名称が「スクリーンセーバーインタラクション方法、装置、電子機器及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信技術分野に関し、特にスクリーンセーバーインタラクション方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
スクリーンセーバーは、モニターを保護するために設計された特別なプログラムであり、誰も操作しないことにより、コンピュータが長時間同じ画面を表示することを防止する。しかし、長時間同じ画面を表示することは、モニターの老化を招き、寿命を縮めることになる。近年、インターネット技術やテレビ技術の急速な発展に伴い、テレビのシーンや機能の利用が徐々に増えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、テレビのスクリーンセーバー技術の発展はまだ遅く、ドラマや映画のポスターを提供したり、固定のアニメーション効果を提供したりするだけで、スクリーンセーバーの表示や機能は比較的に単一である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、スクリーンセーバーとの動的インタラクションを実現できるスクリーンセーバーインタラクション方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【0006】
本願の実施例はスクリーンセーバーインタラクション方法を提供し、前記スクリーンセーバーインタラクション方法は、スクリーンセーバーインターフェースを表示することと、インタラクションオブジェクトからの前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することと、前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、前記インタラクションオブジェクトと前記スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することと、を含む。
【0007】
相応的に、本願の実施例はスクリーンセーバーインタラクション装置を提供し、前記スクリーンセーバーインタラクション装置は、スクリーンセーバーインターフェースを表示する第1表示ユニットと、
前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得し、前記ターゲットインタラクション情報は、インタラクションオブジェクトからの、前記スクリーンセーバーインターフェースの前記スクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする時に生成される情報を含む取得ユニットと、前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する決定ユニットと、前記インタラクションオブジェクトと前記スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する第2表示ユニットと、を含む。
【0008】
一つの実施例において、前記取得ユニットは、前記インタラクショントリガー命令が受信されたときに、複数のビデオフレームを取得するサブ取得ユニットと、前記複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、前記複数のビデオフレームのそれぞれにおける前記インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得するサブ解析ユニットと、前記ターゲットインタラクション情報を取得するために、前記複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うサブ情報融合処理ユニットと、を含む。
【0009】
一つの実施例において、前記サブ解析ユニットは、現在のビデオフレームに対して特徴抽出を行い、前記現在のビデオフレームの特徴情報を取得する特徴取得モジュールと、前記特徴情報に基づいて、前記ビデオフレームにおける前記インタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定する決定モジュールと、前記インタラクション部分に基づいて、前記インタラクション情報を生成する生成モジュールと、を含む。
【0010】
一つの実施例において、前記サブ情報融合処理ユニットは、各ビデオフレームに対応する位置情報を比較処理し、前記ターゲットインタラクション方向情報を取得する比較処理モジュールと、前記各ビデオフレームに対応する位置情報と所定のビデオフレームレートとに対して論理演算処理を行い、前記ターゲットインタラクション速度情報を取得する論理演算処理モジュールと、を含む。
【0011】
一つの実施例において、前記決定ユニットは、前記ターゲットインタラクション方向情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化方向を取得するサブ方向適応ユニットと、前記ターゲットインタラクション速度情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得するサブ速度適応ユニットと、前記変化方向と前記変化速度とに基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定するサブ決定ユニットと、を含む。
【0012】
一つの実施例において、前記第2表示ユニットは、前記動的変化方向に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する作用力情報を生成するサブ作用力情報生成ユニットと、
前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する加速度情報を生成するサブ加速度情報生成ユニットと、前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度及び前記動的変化方向に基づいて変化する動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記加速度情報及び前記作用力情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加するサブ追加ユニットと、を含む。
【0013】
一つの実施例において、前記第2表示ユニットは、前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成するサブノイズ情報生成ユニットと、前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度に基づいて乱雑になる動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記ノイズ情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加するサブ追加ユニットと、を含む。
【0014】
相応的に、本願の実施例は電子機器を提供し、前記電子機器は、メモリとプロセッサとを備える。前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、本願の実施例のスクリーンセーバーインタラクション方法を実行するために前記メモリ内で前記コンピュータプログラムを実行する。
【0015】
相応的に、本願の実施例は記憶媒体を提供し、前記記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるとき、本願の実施例のスクリーンセーバーインタラクション方法を実行する。
【発明の効果】
【0016】
本願の実施例により、スクリーンセーバーインターフェースを表示することができる。インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、該インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得する。ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する。該インタラクションオブジェクトと該スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、該スクリーンセーバーインターフェースに該スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明で使用する添付図面を簡単に紹介するが、以下の説明における添付図面は、本願発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的労力をかけることなく、これらの図面に従って他の添付図面を得ることができることは明らかである。
【
図1】本願の一実施例によって提供されるスクリーンセーバーインタラクション方法のシーン模式図である。
【
図2】本願の一実施例によって提供されるスクリーンセーバーインタラクション方法のフロー模式図である。
【
図3】本願の一実施例によって提供される位置情報の模式図である。
【
図4】本願の一実施例によって提供されるほかの位置情報の模式図である。
【
図5】本願の一実施例によって提供されるほかの位置情報の模式図である。
【
図6】本願の一実施例によって提供されるほかの位置情報の模式図である。
【
図7】本願の一実施例によって提供されるスクリーンセーバーコンテンツのシーン模式図である。
【
図8】本願の一実施例によって提供されるスクリーンセーバーコンテンツのほかのシーン模式図である。
【
図9】本願の一実施例によって提供されるスクリーンセーバーコンテンツのほかのシーン模式図である。
【
図10】本願の一実施例によって提供されるスクリーンセーバーインタラクション装置の構造模式図である。
【
図11】本願の一実施例によって提供される電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願の実施例における技術案を添付図面と併せて明確かつ完全に説明するが、記載された実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、実施例の全てではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創作的な労力を要することなく得られる他の全ての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0019】
本願の実施例はスクリーンセーバーインタラクション方法を提出し、該スクリーンセーバーインタラクション方法はスクリーンセーバーインタラクション装置によって実行され、該スクリーンセーバーインタラクション装置はスクリーンセーバー機能を有する電子機器に内蔵される。ここで、該電子機器は、端末及びサーバーの少なくとも一方を含むことができる。すなわち、該スクリーンセーバーインタラクション方法は、端末またはサーバーによって実行され得る。
【0020】
ここで、該端末には、スマートテレビ、スマートフォン、スマートホーム、ウェアラブル電子機器、VR/AR機器、車載コンピュータなどが含まれる。
【0021】
ここで、サーバーは、複数の異種システム間の相互運用性サーバーや、製品検証・テストシステムのバックエンドサーバーと、スタンドアロンの物理サーバーと、複数の物理サーバーで構成されるサーバークラスタや分散システムと、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド機能、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメイン名サービス、セキュリティサービス、ビッグデータや人工知能プラットフォームなどの基本的なクラウド・コンピューティング・サービスを提供するクラウドサーバーなどのものの1つである。
【0022】
一つの実施例において、
図1に示すように、スクリーンセーバーインタラクション装置は、本願の実施例で提案されるスクリーンセーバーインタラクション方法を実施するために、端末またはサーバーなどの電子機器に内蔵されてもよい。具体的には、電子機器1011は、スクリーンセーバーインターフェースを表示してもよい。インタラクションオブジェクト1012からのスクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、該インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得する。ターゲットインタラクション情報に基づいて、該スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する。該インタラクションオブジェクト1011と該スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、該スクリーンセーバーインターフェースに該スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する。
【0023】
各実施例を以下に詳細に説明するが、以下の実施例を説明する順序は、実施例の好ましい順序を限定することを意図するものではないことに留意されたい。
【0024】
本願の実施例は、スクリーンセーバーインタラクション装置の観点から説明し、該スクリーンセーバーインタラクション装置は、電子機器に内蔵されてもよく、該電子機器は、テレビなどのスクリーンセーバー機能を有する機器を含んでもよい。
【0025】
図2に示すように、本願はスクリーンセーバーインタラクション方法を提供し、該スクリーンセーバーインタラクション方法は、ステップ101と、ステップ102と、ステップ103と、ステップ104とを含む。ステップ101については、スクリーンセーバーインターフェースを表示することである。
【0026】
ここで、スクリーンセーバーインターフェースは、スクリーンセーバーコンテンツを電子機器に表示するためのインターフェースを含む。例えば、該スクリーンセーバーインターフェースは、スクリーンセーバーコンテンツをテレビに表示するためのインターフェースを含んでもよい。
【0027】
ここで、スクリーンセーバーコンテンツは、スクリーンセーバーインターフェースに表示されるコンテンツを含む。
【0028】
例えば、スクリーンセーバーインターフェースに映画ポスターが表示されている場合、スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツは映画ポスターとなる。
【0029】
また、例えば、スクリーンセーバーインターフェースに画面全体に線が飛んでいることが表示されている場合、スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツは画面全体に飛んでいる線となる。
【0030】
また、例えば、スクリーンセーバーインターフェースに1つの星空の背景が表示されている場合、スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツは星空の背景となる。
【0031】
一つの実施例において、スクリーンセーバーコンテンツは、動的効果を有するコンテンツを含む。
【0032】
ここで、動的効果を有するコンテンツは、スクリーンセーバーにおけるコンテンツが動的変化を有することを含んでもよい。
【0033】
例えば、スクリーンセーバーコンテンツが映画ポスターである場合、該映画ポスターは連続的に動的変化している。例えば、該映画ポスターの位置は連続的に変化しており、このとき、該スクリーンセーバーコンテンツは動的効果を有する。
【0034】
また、例えば、スクリーンセーバーコンテンツが画面全体に飛んでいる線である場合、線は画面全体に飛ぶ動的変化を有するため、該スクリーンセーバーコンテンツは動的効果を有する。
【0035】
また、例えば、スクリーンセーバーコンテンツが星空背景であり、かつ、該星空背景が絶えず変化する効果を有する場合、該スクリーンセーバーコンテンツは動的効果を有する。
【0036】
一つの実施例において、スクリーンセーバーコンテンツは、静的効果を有するコンテンツも含んでもよい。
【0037】
ここで、静的効果を有するコンテンツは、スクリーンセーバーにおけるコンテンツが静的に動かないことを含んでもよい。
【0038】
例えば、該スクリーンセーバーコンテンツは、静的に動かない1枚のピクチャまたは複数のピクチャなどを含んでもよい。
【0039】
一つの実施例において、スクリーンセーバーコンテンツを表示する前に、スクリーンセーバーインターフェースに表示されるスクリーンセーバーコンテンツを事前に描画することもできる。例えば、イメージビュー(ImageView)を用いてスクリーンセーバーコンテンツを事前に描画することができる。また、例えば、アンドロイドキャンバス(Android Canvas)を用いてスクリーンセーバーコンテンツを事前に描画することもできる。また、例えば、Processing画像処理ライブラリを用いてスクリーンセーバーコンテンツを事前に描画することもできる。
【0040】
ここで、Android Canvasは描画方法である。Androidオペレーティングシステムでは、2D描画フレームワークCanvasを介して、下位ビットマップ上に描画する方法を提供している。
【0041】
ここで、Processingは、デジタルアートと視覚的なインタラクションデザインのために特別に作成されたオープンソース言語であり、その目的は、ビジュアライゼーションの方法によってプログラミング教育を支援し、これに基づいてデジタルクリエイティブを表現することである。
【0042】
一つの実施例において、電子機器がオン状態になり、かつ電子機器が長期間使用されていない場合、電子機器はスクリーンセーバーインターフェースを表示することになる。ここで、このときのスクリーンセーバーインターフェースのコンテンツは、動的効果を有するスクリーンセーバーコンテンツであってもよい。例えば、テレビがオン状態になり、かつ該テレビがテレビ番組を再生していない場合、スクリーンインターフェースが表示される。ここで、このときのスクリーンセーバーインターフェースのコンテンツは、動的効果を有するスクリーンコンテンツであってもよい。
【0043】
ステップ102については、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することである。
【0044】
ここで、ターゲットインタラクション情報は、インタラクションオブジェクトのインタラクション行為を表すことができる情報を含む。例えば、該ターゲットインタラクション情報は、ターゲットインタラクション方向情報、ターゲットインタラクション速度情報、ターゲットインタラクション位置情報、およびターゲットインタラクション距離情報などのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0045】
ここで、該ターゲットインタラクション方向情報は、インタラクション行為方向変化の情報を含んでもよい。例えば、インタラクションオブジェクトが手を介してスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該ターゲットインタラクション方向情報は、インタラクションオブジェクトの手の変化方向を含んでもよい。また、例えば、インタラクションオブジェクトが顔を介してスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該ターゲットインタラクション方向情報は、インタラクションオブジェクトの顔の変化方向などを含んでもよい。例えば、該ターゲットインタラクション方向情報は、インタラクションオブジェクトの手が東から西へ変化するのか、それとも西から東へ変化するのかなどを表すことができる。
【0046】
ここで、該ターゲットインタラクション速度情報は、インタラクション行為速度変化の情報を含んでもよい。例えば、インタラクションオブジェクトが手を介してスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該ターゲットインタラクション速度情報は、インタラクションオブジェクトの手の変化速度を含んでもよい。また、例えば、インタラクションオブジェクトが顔を介してスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該ターゲットインタラクション速度情報は、インタラクションオブジェクトの顔の変化速度などを含んでもよい。
【0047】
ここで、ターゲットインタラクション位置情報は、インタラクションオブジェクトのインタラクション部位のビデオフレームにおける位置情報が、スクリーンセーバーコンテンツの対応する位置にマッピングされるときの情報を含んでもよい。
【0048】
ここで、ターゲットインタラクション距離情報は、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースがインタラクションする場合、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの間の距離を含んでもよい。例えば、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離が1メートルである場合、ターゲットインタラクション情報は1メートルである。また、例えば、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離が50センチメートルである場合、ターゲットインタラクション情報は0.5メートルである。
【0049】
一つの実施例において、本願の実施例で言及される電子機器は、感応機能を有していてもよい。例えば、該電子機器がテレビである場合、該テレビは赤外線感応モジュールを備えてもよい。テレビがスクリーンセーバーインターフェースを表示し、かつ赤外線感応モジュールを介してインタラクションオブジェクトがスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションしようとすることを感応する場合、テレビはインタラクショントリガー命令を受信する。例えば、赤外線感応モジュールがテレビの前にインタラクションオブジェクトがあることを感応する場合、テレビはインタラクショントリガー命令を受信する。
【0050】
一つの実施例において、本願の実施例で言及される電子機器は、撮影機能を有することもできる。例えば、該電子機器がテレビである場合、該テレビは、撮像装置に外付けされてもよい。また、あるいは、該テレビは、撮影装置が内蔵されてもよい。例えば、テレビは、カメラに外付けされてもよく、カメラが内蔵されてもよい。
【0051】
電子機器に撮影機能を持たせることにより、電子機器がインタラクショントリガー命令を受信した場合、カメラを介してインタラクションオブジェクトのインタラクション行為を撮影することで、インタラクションオブジェクトとの動的インタラクションを実現することができる。
【0052】
ここで、該インタラクションオブジェクトは、スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションできるオブジェクトを含む。例えば、該インタラクションオブジェクトは、人間または動物などを含んでもよい。
【0053】
ここで、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトが、スクリーンセーバーコンテンツとのインタラクションを実現できる行為を含む。
【0054】
例えば、電子機器がテレビである場合、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトが手でテレビのスクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする操作であってもよい。また、例えば、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトが、顔でテレビのスクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする操作であってもよい。また、例えば、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトが、顔と手を同時に用いてスクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする操作などであってもよい。
【0055】
例えば、インタラクションオブジェクトが手を介してテレビのスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトの手とテレビとの間の位置が連続的に変化する行為を含んでもよい。また、例えば、該インタラクション行為は、インタラクティブオブジェクトの手の姿勢が連続的に変化する行為などを含んでもよい。
【0056】
また、例えば、インタラクションオブジェクトが顔を介してテレビのスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトの顔の位置が連続的に変化することを含んでもよい。また、例えば、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトの顔とテレビとの距離が遠近に変化することなどであってもよい。
【0057】
また、例えば、インタラクションオブジェクトが顔と手を介してテレビのスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトの顔と手の変化などを含んでもよい。
【0058】
また、例えば、インタラクションオブジェクトが距離を変更することによりテレビのスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、該インタラクション行為は、インタラクションオブジェクトとテレビとの間のスクリーンセーバー距離の変化を含んでもよい。
【0059】
一つの実施例において、赤外線感応モジュールと撮像装置とをテレビに同時に備える場合、赤外線感応モジュールは、インタラクションオブジェクトがスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションしたいことを検出すると、赤外線感応モジュールはインタラクショントリガー命令を生成し、かつ該インタラクショントリガー命令をスクリーンセーバーインタラクション装置に送信する。このとき、スクリーンセーバーインタラクション装置は、撮像装置をオンにして、撮像装置を介してインタラクションオブジェクトのインタラクション行為を撮像することができる。
【0060】
例えば、テレビにスクリーンセーバーインターフェースが表示されている場合、赤外線感応モジュールは、インタラクションオブジェクトがテレビの前に立っていることを検出すると、インタラクショントリガー命令を生成し、かつインタラクショントリガー命令をスクリーンインタラクション装置に送信する。
【0061】
一つの実施例において、電子機器が撮像装置を備える場合、撮像装置を直接利用してインタラクションオブジェクトを検出することもでき、インタラクションオブジェクトがスクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションしたいことを検出する場合、インタラクショントリガー命令を生成することができる。
【0062】
ここで、カメラがデータケーブルなどの形態を介してテレビに外付けされている場合、カメラは、インタラクショントリガー命令を生成し、インタラクショントリガー命令をテレビに送信する。このとき、テレビは、インタラクショントリガー命令を受信し、かつ、該インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得する。
【0063】
ここで、カメラがテレビに内蔵されている場合、カメラは、インタラクションオブジェクトがスクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションすることを撮影すると、テレビのスクリーンセーバーインタラクション装置は、インタラクショントリガー命令を直接受信し、かつ、該インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得する。
【0064】
一つの実施例において、インタラクショントリガー命令が受信されたときに、撮像装置は、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション行為を継続的に撮像し、かつ、スクリーンセーバーインタラクション装置が該ビデオフレームに基づいてターゲットインタラクション情報を取得するために、該インタラクション行為を含むビデオフレームを電子機器のスクリーンセーバーインタラクション装置に送信する。具体的には、「前記スクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得する」ステップは、
インタラクショントリガー命令が受信されたときに、複数のビデオフレームを取得することと、
複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、複数のビデオフレームのそれぞれにおけるインタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得することと、
ターゲットインタラクション情報を取得するために、複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うことと、を含んでもよい。
【0065】
複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、複数のビデオフレームのそれぞれにおけるインタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得し、かつ、ターゲットインタラクション情報を取得するために、複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うことにより、ターゲットインタラクション情報の取得の正確性を高めることができる。
【0066】
ここで、インタラクション情報は、複数のビデオフレームのそれぞれにおいて、インタラクションオブジェクトがインタラクション行為を行う時に使用されるインタラクション部分の情報を含んでもよい。例えば、インタラクション情報は、複数のビデオフレームのそれぞれにおいて、インタラクションオブジェクトがインタラクション行為を行う時に使用されるインタラクション部分の位置情報などを含んでもよい。また、例えば、インタラクションオブジェクトは、スクリーンセーバーインターフェースとの距離を変更することにより、スクリーンセーバーコンテンツとのインタラクションを実現することができるため、インタラクション情報は、複数のビデオフレームのそれぞれにおけるインタラクションオブジェクトがビデオフレームに占める面積の大きさを含んでもよい。例えば、インタラクティブオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離が比較的近い場合、インタラクションオブジェクトのビデオフレームに占める面積は大きくなる。また、例えば、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの間の距離が比較的遠い場合、インタラクションオブジェクトのビデオフレームに占める面積は小さくなる。ここで、該インタラクション部分は、インタラクションオブジェクトの手または顔などのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0067】
一つの実施例において、スクリーンセーバーインタラクション装置にはインタラクショントリガー命令が受信されたときに、撮影装置が収集した複数のビデオフレームが取得され、かつ、該複数のビデオフレームには、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション行為を含む。
【0068】
ここで、電子機器と撮像装置との間には、データコールバックインタフェースを有してもよく、該データコールバックインタフェースにより、撮像装置が収集したビデオフレームをスクリーンセーバーインタラクション装置に送信することができる。
【0069】
その後、スクリーンセーバーインタラクション装置は、複数のビデオフレームのそれぞれを解析することで、複数のビデオフレームのそれぞれにおけるインタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得することができる。
【0070】
ここで、ビデオフレームを解析する際には、複数の方法でビデオフレームを解析することができる。
【0071】
例えば、画像解析機能を有する種々のニューラルネットワークモデルを用いて、ビデオフレームを解析することができる。例えば、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Networks、CNN)、逆畳み込みニューラルネットワーク(De-Convolutional Networks、DN)、深層畳み込み逆グラフィックスネットワーク(Deep Convolutional Inverse Graphics Networks、DCIGN)、地域ベースの畳み込みネットワーク(Region-based Convolutional Networks、RCNN)および地域ベースの高速畳み込みネットワーク(Faster Region-based Convolutional Networks、Faster RCNN)などを用いることができる。
【0072】
また、例えば、オープンソースのコンピュータビジョンライブラリ(Open Source Computer Vision Library、openCV)を用いて、ビデオフレームを解析することもできる。ここで、openCVは1つのクロスプラットフォームのコンピュータビジョンおよび機械学習ソフトウェアライブラリであり、複数のオペレーティングシステムで実行されてもよく、同時に複数のプログラミング言語のインターフェースを提供し、画像処理とコンピュータビジョン向けの多くの汎用アルゴリズムを実現した。
【0073】
一つの実施例において、openCVを用いてビデオフレームを解析する場合、openCVを事前にトレーニングおよび設置することができ、それによってopenCVはビデオフレームを正確に解析することができる。例えば、ビデオフレームを解析することは、インタラクションオブジェクトの手と顔のインタラクション情報を取得する必要がある場合、openCVにおける顔と手の分類器を初期化することができ、それによってopenCVはインタラクションオブジェクトの手のインタラクション情報及び顔のインタラクション情報を正確に識別することができる。
【0074】
一つの実施例において、openCVを用いてビデオフレームを解析する前に、ビデオフレームに対してフォーマット変換する必要がある可能性がある。
【0075】
例えば、openCVは、赤緑青(Red Green Blue,RGB)フォーマットの画像しか解析できないが、ビデオフレームは輝度色度(Luminance Chrominance,YUN)フォーマットであり、このとき、取得されるビデオフレームをフォーマット変換する必要がある。
【0076】
ここで、YUVはカラーコーディング方法であり、各画像処理コンポーネントで使用されることが多い。YUVは写真またはビデオをエンコードするときに、人間の知覚能力を考慮し、色度の帯域幅の削減を可能にする。YUVはtrue-color色空間(color space)をコンパイルする種類であり、Y’UV、YUV、YCbCr、YPbPrなどの固有名詞はすべてYUVと呼ぶことができ、これらは互いに重なり合っている。「Y」は輝度(Luminance、Luma)を表し、「U」と「V」は色度と濃度(Chrominance、Chroma)を表す。
【0077】
一つの実施例において、openCVを用いて複数のビデオフレームを解析する場合、openCVを用いて複数のビデオフレームに対して特徴抽出を行い、ビデオフレームの特徴情報を取得し、かつ特徴情報に基づいて、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を生成することができる。具体的には、「複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、複数のビデオフレームのそれぞれにおけるインタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得する」ステップは、
現在のビデオフレームに対して特徴抽出を行い、現在のビデオフレームの特徴情報を取得することと、
特徴情報に基づいて、ビデオフレームにおけるインタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定することと、
インタラクション部分に基づいて、インタラクション情報を生成することと、を含んでもよい。
【0078】
一つの実施例において、電子機器にとって、ビデオフレームは1枚の画像であり、画像は個々の画素で構成され、各画素はいずれもカラーデータで構成されている。したがって、電子機器にとって、画像は山のような数字である。したがって、現在のビデオフレームに対して特徴抽出を行うときに、ビデオフレームを構成するデータに対して特徴抽出を行うことになる。
【0079】
ここで、openCVには複数の特徴抽出の方法が内蔵されている。例えば、畳み込み、重み付け、平均化などの方法を用いてビデオフレームに対して特徴抽出を行うことで、ビデオフレームの特徴情報を取得することができる。
【0080】
一つの実施例において、現在のビデオフレームの特徴情報を取得した後、特徴情報に基づいて、openCVを用いてビデオフレームにおけるインタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定することができる。ここで、openCVを用いる前に、openCVに対してトレーニングおよび設置されるため、openCVはトレーニングおよび設置時に取得される「経験」に基づいて、ビデオフレームにおけるインタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定することができる。
【0081】
例えば、openCVは、トレーニングおよび設置によって取得される「経験」に基づいて、インタラクション部分の特徴情報を一定の閾値範囲内とする。したがって、openCVが現在のビデオフレームにおける特徴情報を取得した後、現在のビデオフレームにおける特徴情報と所定の閾値とを比較することで、ビデオフレームにおけるインタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定する。
【0082】
一つの実施例において、ビデオフレームにおけるインタラクションオブジェクトのインタラクション部分が決定された後、該インタラクション部分に基づいてインタラクション情報を生成することができる。
【0083】
ここで、該インタラクション情報は、各ビデオフレームにおいて、インタラクションオブジェクトがインタラクション行為を行う時に使用されるインタラクション部分の情報を含んでもよい。例えば、インタラクション情報は、各ビデオフレームにおいて、インタラクションオブジェクトがインタラクション行為を行う時に使用されるインタラクション部分の位置情報などを含んでもよい。
【0084】
例えば、インタラクションオブジェクトが手を介してインタラクションコンテンツとインタラクションする場合、該インタラクション情報は、インタラクションオブジェクトの手がビデオフレームにおける位置情報を含んでもよい。また、例えば、インタラクションオブジェクトが顔を介してインタラクションコンテンツとインタラクションする場合、該インタラクション情報は、インタラクションオブジェクトの顔がビデオフレームにおける位置情報を含んでもよい。
【0085】
ここで、該位置情報には、複数の表示方法があり得る。例えば、各ビデオフレームのために所定の座標値を有する座標軸を構築することができ、そうすると、該位置情報は、インタラクション部分の座標軸における情報を含んでもよい。例えば、
図3に示すように、ビデオフレーム1021の左下隅を座標原点とし、所定の座標値を有する座標軸を構築することで、該所定の座標値を用いてインタラクション部分の位置情報を表すことができる。
【0086】
一つの実施例において、インタラクション部分の位置情報を容易に表すために、ビデオフレームにおけるインタラクションオブジェクトのインタラクション部分を決定するときに、インタラクション部分をカバーする範囲内で適切な四角形を生成し、かつ該四角形の位置情報をインタラクション部分の位置情報とする。
【0087】
例えば、
図4に示すように、インタラクション部分がインタラクションオブジェクトの手である場合、ビデオフレームにおいて該手をちょうどカバーする矩形1022を生成し、かつ該矩形の位置情報を手の位置情報とすることができる。
【0088】
ここで、矩形の位置情報を手の位置情報とする場合、該矩形の位置情報は、1つの矩形(Rectangle,Rect)オブジェクトとして表すことができる。ここで、該Rectオブジェクトは、4つのパラメータを含んでもよく、それぞれが(x、y、width、height)である。ここで、例えば、
図5に示すように、xは矩形の左上隅の横座標を表し、yは矩形の左上隅の縦座標を表し、widthは矩形の幅を表し、heightは矩形の高さを表すことができる。
【0089】
一つの実施例において、インタラクションオブジェクトが複数のインタラクション部分を同時に利用してスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、インタラクションオブジェクトの各インタラクション部分のそれぞれのために1つのRectオブジェクトを生成することで、各インタラクション部分の位置情報を取得することができる。例えば、インタラクションオブジェクトが手と顔とを同時に用いてスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、インタラクションオブジェクトの手と顔のそれぞれのためにRectオブジェクトを生成することで、インタラクションオブジェクトの手と顔の位置情報を取得することができる。例えば、
図6に示すように、インタラクションオブジェクトが手と顔とを同時に用いてスクリーンセーバーコンテンツとインタラクションする場合、インタラクションオブジェクトの手と顔のそれぞれのためにRectオブジェクト(例えば1023および1024)を生成することで、インタラクションオブジェクトの手と顔の位置情報を取得することができる。
【0090】
一つの実施例において、各ビデオフレームに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行い、ターゲットインタラクション情報を取得する場合、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする時の位置情報に基づいて、ターゲットインタラクション情報を取得することができる。具体的には、ターゲットインタラクションは、ターゲットインタラクション方向情報とターゲットインタラクション速度情報とを含む場合、「ターゲットインタラクション情報を取得するために、複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行う」ステップは、
各ビデオフレームに対応する位置情報を比較処理し、ターゲットインタラクション方向情報を取得することと、
各ビデオフレームに対応する位置情報とビデオフレームレートとに対して論理演算処理を行い、ターゲットインタラクション速度情報を取得することと、を含んでもよい。
【0091】
一つの実施例において、各ビデオフレームにおけるインタラクション部分の位置情報をRectオブジェクトで表す場合、現在のビデオフレームにおけるインタラクション部分の位置情報と次のビデオフレームにおけるインタラクション部分の位置情報とを比較して、現在のビデオフレームにおける位置情報と次のビデオフレームにおける位置情報との差分値を算出することで、現在のビデオフレームにおけるインタラクション部分と次のフレームにおけるインタラクション部分との間の変化方向を決定することができる。複数のビデオフレームのうち隣接する2つのフレームの位置情報を連続的に比較し、差分値を算出することにより、インタラクション部分の変化方向を決定し、ターゲットインタラクション方向情報を取得する。
【0092】
一つの実施例において、各ビデオフレームに対応する位置情報と所定のビデオフレームレートとに対して論理演算処理を行い、ターゲットインタラクション速度情報を取得することができる。
【0093】
ここで、各ビデオフレームに対応する位置情報と所定のビデオフレームレートとに対して論理演算処理を行う場合、各ビデオフレームに対応する位置情報と所定のビデオフレームレートとを所定の演算論理に従って加減乗除などの論理演算を行うことで、ターゲットインタラクション速度情報を取得することを含んでもよい。
【0094】
例えば、複数のビデオフレームのうち隣接する2つのフレームの位置情報と所定のビデオフレームとを所定の演算論理に従って加減乗除などの論理演算を順次に行うことで、インタラクション部分の変化速度を決定し、ターゲットインタラクション速度情報を取得することができる。
【0095】
ここで、なお、上記2つのステップは実行順序がなく、現在、先に「各ビデオフレームに対応する位置情報を比較処理し、ターゲットインタラクション方向情報を取得する」ステップを実行してから、「各ビデオフレームに対応する位置情報とビデオフレームレートとに対して論理演算処理を行い、ターゲットインタラクション速度情報を取得する」ステップを実行することができる。先に「各ビデオフレームに対応する位置情報とビデオフレームレートとに対して論理演算処理を行い、ターゲットインタラクション速度情報を取得する」ステップを実行してから、各ビデオフレームに対応する位置情報を比較処理し、ターゲットインタラクション方向情報を取得する」ステップを実行することもできる。
【0096】
一つの実施例において、ターゲットインタラクション情報がターゲットインタラクション位置情報を含む場合、「ターゲットインタラクション情報を取得するために、複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行う」ステップは、
各ビデオフレームに対応する位置情報をスクリーンセーバーコンテンツにマッピング処理させて、ターゲットインタラクション位置情報を取得することを含んでもよい。
例えば、各ビデオフレームに対応する位置情報を、スクリーンセーバーコンテンツに対応する位置にマッピングさせることで、ターゲットインタラクション位置情報を取得することができる。
【0097】
ステップ103については、ターゲットインタラクション情報に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することである。
【0098】
ここで、該動的インタラクション効果は、該スクリーンセーバーコンテンツがターゲットインタラクション情報に基づいて動的変化できる効果を含む。例えば、該動的インタラクション効果は、スクリーンセーバーコンテンツの動的変化方向及び動的変化速度等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。ここで、異なるスクリーンセーバーコンテンツに基づいて、異なる動的インタラクション効果があり得る。
【0099】
例えば、テレビにスクリーンセーバーコンテンツが1枚のピクチャである場合、該動的インタラクション効果は、該ピクチャがインタラクションオブジェクトのインタラクション部分の移動に従って連続的に変化することを含んでもよい。
【0100】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツが複数のピクチャである場合、該動的インタラクション効果は、インタラクションオブジェクトのインタラクション部分の移動速度に基づいて、オブジェクトを連続的に切り替えることを含んでもよい。
【0101】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツが連続的に飛んでいる線である場合、該動的効果は、インタラクティブオブジェクトのインタラクション部分の変動に基づいて、該線が飛んでいる方向及び速度を変更することを含んでもよい。
【0102】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツが1つの星空であり、星空の真ん中にブラックホールがあり、他の天体が該ブラックホールに従って回転する場合、該動的効果は、インタラクションオブジェクトのインタラクション部分が移動する場合、このブラックホールもそれとともに移動し、周囲の天体も一緒に移動することを含んでもよい。
【0103】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツがスクリーンセーバーショットビデオである場合、該動的効果は、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの間の距離に基づいて、スクリーンセーバーショットビデオを再生することができる。例えば、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離が比較的近い場合、スクリーンセーバーショートビデオを再生する速度を速める。インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離が比較的遠い場合、スクリーンセーバーショットビデオを再生する速度を低下させる。また、例えば、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの間の距離が比較的遠い場合、スクリーンセーバーショートビデオの再生速度を速めることもできる。一方、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離が比較的近い場合、スクリーンショートビデオを再生する速度を低下させる。また、例えば、スクリーンセーバーショートビデオのプログレスバーは、インタラクションオブジェクトのインタラクション部分の移動方向に基づいて変化する。例えば、インタラクションオブジェクトがスクリーンセーバーインターフェースに対して左に変化する場合、スクリーンセーバーショートビデオのプログレスバーが逆方向に再生される。また、例えば、インタラクションオブジェクトがスクリーンセーバーインターフェースに対して右に変化する場合、スクリーンセーバーショートビデオのプログレスバーが順方向に再生される。
【0104】
一つの実施例において、ターゲットインタラクション情報がターゲットインタラクション方向情報及びターゲットインタラクション速度情報を含む場合、ターゲットインタラクション方向情報及びターゲットインタラクション速度情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させることで、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することができる。具体的には、「ターゲットインタラクション情報に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する」ステップは、
ターゲットインタラクション方向情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させて、スクリーンセーバーコンテンツの変化方向を取得することと、
ターゲットインタラクション速度情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させて、スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得することと、
変化方向と前変化速度とに基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、を含んでもよい。
【0105】
ここで、該動的インタラクション効果とは、スクリーンセーバーコンテンツの動的変化方向及び動的変化速度などのうちの複数を指すことができ、スクリーンセーバーコンテンツの動的変化方向及び動的変化速度などのうちの1つを指すこともできる。
【0106】
例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツは1本の線が連続的に飛んでおり、ターゲットインタラクション方向情報は、インタラクションオブジェクトの手が東から西へ変化することが取得される。該ターゲットインタラクション方向情報を線に適応させることで、線の変化方向は東から西へ変化することが取得される。また、ターゲットインタラクション速度情報は、インタラクションオブジェクトの手の変化速度が毎秒20センチメートルであり、該ターゲットインタラクションを線に適応させることで、線の変化速度が毎秒20センチメートルであることが取得される。その後、変化速度と変化方向とに基づいて、線の動的インタラクション効果が東から西へ変化し、変化速度が毎秒20センチメートルであることを決定できる。
【0107】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツは複数の線が連続的に飛んでいることである。このとき、2つのターゲットインタラクション情報が取得され、一方のターゲットインタラクション方向情報は、インタラクションオブジェクトの一方の手が東から西へ変化し、インタラクションオブジェクトの他方の手が西から東へ変化することである。そうすると、2つのターゲットインタラクション方向情報をスクリーンセーバーの複数の線に適応させて、複数の線のうちの一部の線を西から東へ変化させ、他の一部の線を東から西へ変化させることができる。また、一方の手のターゲットインタラクション速度情報は毎秒20センチメートルであり、他方の手のターゲットインタラクション速度情報は毎秒30センチメートルであることが取得される。そうすると、2つのターゲットインタラクション速度情報をスクリーンセーバーの複数の線に適応させて、複数の線のうちの一部の線の変化速度を毎秒20センチメートルにして、他の一部の線の変化速度を毎秒30センチメートルにすることができる。その後、変化速度と変化方向とに基づいて、複数の線の動的インタラクション効果は、そのうちの一部の線が西から東へ変化し、変化速度が毎秒20センチメートルであり、他の一部の線が東から西へ変化し、変化速度が毎秒30センチメートルであることを決定できる。
【0108】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツは1つの星空であり、星空の真ん中にブラックホールがあり、他の天体がいずれも該ブラックホールに従って回転している。このとき、ターゲットインタラクション方向情報は、インタラクションオブジェクトの手が東から西へ移動することが取得される場合、該ターゲットインタラクション方向情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させることで、ブラックホールが東から西へ変化する変化方向を取得できる。そして、インタラクションオブジェクトの手のターゲットインタラクション速度情報は毎秒20センチメートルであることが取得される場合、該ターゲットインタラクション速度情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させることで、他の星がブラックホールに吸収される速度は毎秒20センチメートルであることを取得できる。その後、変化速度と変化方向とに基づいて、スクリーンセーバーコンテンツの動的インタラクション効果は、ブラックホールが東から西へ移動し、かつブラックホールが毎秒20センチメートルの速度で他の星を吸収することを決定できる。
【0109】
また、例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツは複数の映画ポスターであり、かつ、
図7に示すように、複数の映画ポスターの間を互いに切り替えることができる。そうすると、ターゲットインタラクション方向情報及びターゲットインタラクション速度情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させることで、スクリーンセーバーコンテンツの動的インタラクション効果を取得することができる。例えば、インタラクションオブジェクトの手の速度の大きさが一定の閾値に達する場合、映画ポスターの表示を切り替えることができる。ここで、インタラクションオブジェクトの手が上下に変化する場合、映画ポスターを上下に切り替え、インタラクションオブジェクトの手が左右に変化する場合、映画ポスターを左右に切り替える。
【0110】
一つの実施例において、該ターゲットインタラクション情報がターゲットインタラクション位置情報を含む場合、「ターゲットインタラクション情報に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する」ステップは、
ターゲットインタラクション位置情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させて、スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得することと、
変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、を含んでもよい。
【0111】
例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツには、所定の移動軌跡に沿って移動する複数のパーティクルが含まれる。インタラクションオブジェクトの手はパーティクルの一部が覆われたときに、覆われる一部のパーティクルは移動を加速できるが、速度方向は変わらない。
【0112】
また、例えば、スクリーンセーバーコンテンツは、スクリーンセーバーインターフェースの中心点から生成される水の波紋効果を含む。インタラクションオブジェクトの手は該中心点が覆われたときに、外側に向かって連続的に広がる一連の波紋効果を生成することができる。
【0113】
なお、上記は、動的インタラクション効果のいくつかの例にすぎず、実際の適用において、スクリーンセーバーコンテンツに基づいて異なる動的インタラクション効果を決定することができる。
【0114】
一つの実施例において、該ターゲットインタラクション情報がターゲットインタラクション距離情報を含む場合、「ターゲットインタラクション情報に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する」ステップは、
ターゲットインタラクション距離情報をスクリーンセーバーコンテンツに適応させて、スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得することと、
変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、を含んでもよい。
【0115】
例えば、テレビのスクリーンセーバーコンテンツがスクリーンセーバーショットビデオである場合、スクリーンセーバーショットビデオの再生速度は、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーインターフェースとの距離の変化に基づいて変化する。
【0116】
ステップ104については、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することである。
【0117】
一つの実施例において、スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定した後、スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することができる。
【0118】
ここで、動的インタラクション効果は、スクリーンセーバーコンテンツの動的変化方向及び動的変化速度を含む場合、「スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する」ステップは、
動的変化方向に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用する作用力情報を生成することと、
動的変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用する加速度情報を生成することと、
スクリーンセーバーコンテンツが動的変化速度及び動的変化方向に基づいて変化する動的インタラクション効果をスクリーンセーバーインターフェースに表示するために、加速度情報及び作用力情報をスクリーンセーバーコンテンツに追加することと、を含んでもよい。
【0119】
ここで、該加速度情報は、スクリーンセーバーコンテンツの移動速度を変化させることができる情報を含む。例えば、スクリーンセーバーコンテンツは、1本の線が一定の速度で連続的に飛んでいることである場合、該加速度情報は、線の移動速度を変化させる情報であってもよい。
【0120】
ここで、作用力情報は、スクリーンセーバーコンテンツの移動方向を変化させることができる情報を含む。例えば、スクリーンセーバーコンテンツは、1匹の魚が東から西へ移動することである場合、該作用力情報は、魚の移動方向を東から南西へ移動させることであってもよい。
【0121】
一つの実施例において、動的変化方向に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用する作用力情報を生成することができる。例えば、動的変化方向に基づいて、1つの方向変化の角度を生成し、該角度を作用力情報とすることができる。
【0122】
例えば、
図8に示すように、現在のスクリーンセーバーコンテンツは、1匹の魚が東から西へ移動することである。そして、動的変化方向は、魚を東から南西に移動させることである。このとき、魚の元の移動方向及び変化後の移動方向は角度差を形成して、該角度差に基づいて作用力情報を生成することができる。
【0123】
一つの実施例において、動的変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用する加速度情報を生成することができる。例えば、現在のスクリーンセーバーコンテンツは1匹の魚であり、この魚の元の移動速度及び動的変化速度に対して論理演算処理を行うことで、加速度情報を取得することができる。
【0124】
一つの実施例において、加速度情報及び作用力情報を取得した後、スクリーンセーバーコンテンツが動的変化速度及び動的変化方向に基づいて変化する動的インタラクション効果をスクリーンセーバーインターフェースに表示するために、加速度情報及び作用力情報をスクリーンセーバーコンテンツに追加することができる。
【0125】
例えば、スクリーンセーバーコンテンツがProcessingライブラリで描画生成されることである場合、Processingライブラリには、該が覆われたときに生成する時に対応する生成情報が複数存在する。例えば、該Processingライブラリには、該スクリーンセーバーコンテンツの動的インタラクション効果を制御する情報が存在する。
【0126】
例えば、該スクリーンセーバーコンテンツは、1匹の魚が泳いでいることである場合、該Processingライブラリには、この魚が泳ぐときの速度情報及び方向情報を制御することを含んでもよい。このとき、作用力情報を方向情報に追加し、加速度情報を速度情報に追加することで、この魚が動的変化速度及び動的変化方向に基づいて泳ぐことができる。一つの実施例において、動的インタラクション効果が動的変化速度を含む場合、該動的変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成し、該ノイズ情報をスクリーンセーバーコンテンツに追加することができる。具体的には、「スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する」ステップは、
動的変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成することと、
スクリーンセーバーコンテンツが動的変化速度に基づいて乱雑になる動的インタラクション効果をスクリーンセーバーインターフェースに表示するために、ノイズ情報をスクリーンセーバーコンテンツに追加することと、を含む。
【0127】
ここで、該ノイズ情報は、スクリーンセーバーコンテンツが乱雑になる情報であってもよい。例えば、該ノイズ情報は、パーリンノイズ(Perlin noise)であってもよく、パーリンノイズをスクリーンセーバーコンテンツに追加することにより、スクリーンセーバーコンテンツが乱雑になる動的インタラクション効果を生成することができる。
【0128】
一つの実施例において、動的変化速度に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成することができる。例えば、動的変化速度を所定のマッピングテーブルに合致させることができ、該所定のマッピングテーブルには動的変化速度とノイズ情報との間のマッピング関係が含まれる。例えば、動的変化速度が比較的大きい場合、大きなノイズ情報を生成することができ、それによってクリーンセーバーコンテンツの乱雑な動きがより激しくなる。一方、動的変化速度が小さい場合、小さなノイズ情報を生成することができ、それによってスクリーンセーバーコンテンツの乱雑な動きの幅が小さくなる。
【0129】
動的変化速度を所定のマッピングテーブルに合致させることで、ノイズ情報の大きさを決定し、対応するノイズ情報を生成することができる。例えば、該ノイズ情報がPerlinノイズである場合、パーリンノイズ生成アルゴリズムまたはパーリンノイズ生成関数を用いてPerlinノイズを生成することができる。
【0130】
一つの実施例において、ノイズ情報を生成した後、スクリーンセーバーコンテンツが乱雑になる動的インタラクション効果をスクリーンセーバーインターフェースに表示するために、ノイズ情報をスクリーンセーバーコンテンツに追加することができる。
【0131】
例えば、スクリーンセーバーコンテンツがProcessingライブラリで描画生成されることである場合、該Processingライブラリには、スクリーンセーバーコンテンツが乱雑に動くことを制御する情報を含んでもよい。このとき、スクリーンセーバーコンテンツが乱雑に動くことを制御する情報にノイズ情報を追加することで、スクリーンセーバーコンテンツを乱雑に動かせることができる。
【0132】
例えば、
図9に示すように、スクリーンセーバーコンテンツは、等速運動を行うパーティクルを含んでもよい。ノイズ情報をパーティクルに追加することにより、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーにおけるパーティクルとをインタラクションする効果を達成するために、該パーティクルが乱雑に動くことを制御する。
【0133】
また、例えば、スクリーンセーバーコンテンツがスクリーンセーバーインターフェースの中心点から生成される水の波紋効果である場合、該ノイズ情報を該水の波紋に追加することで、外側に向かって連続的に広がる一連の波紋効果を生成することができる。
【0134】
一つの実施例において、動的インタラクション効果が動的インタラクション方向を含む場合、動的変化方向に基づいて、スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成することができ、かつ、ノイズ情報をスクリーンセーバーコンテンツに追加することで、スクリーンセーバーコンテンツを乱雑に変化させることができる。例えば、スクリーンセーバーインタラクションオブジェクトがテレビからの距離により近い場合、大きなノイズ情報を生成することができ、それによってスクリーンセーバーコンテンツが激しい乱雑な動きを生成する。
【0135】
一つの実施例において、次に、本願の実施例で提案されるスクリーンセーバーインタラクション方法を具体的なシーンと組み合わせることで、本願の実施例で提案されるスクリーンセーバーインタラクション方法をより鮮明に具体化する。
【0136】
一つの実施例において、スクリーンセーバーコンテンツがピクチャである場合、スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツを表示する動的インタラクション効果は、ピクチャがインタラクションオブジェクトのインタラクション方向及びインタラクション速度に従って、対応する変化方向及び変化速度で変化する動的インタラクション効果をスクリーンセーバーインターフェースに表示することを含んでもよい。
【0137】
例えば、スクリーンセーバーコンテンツが1枚のピクチャである場合、インタラクションオブジェクトの手が左に移動すると、ピクチャは左に移動する一方、インタラクションオブジェクトの手が右に移動すると、ピクチャも右に移動する。そして、インタラクションオブジェクトの手が速く移動すると、ピクチャは速く移動する。同様に、インタラクションオブジェクトの手がゆっくり移動すると、ピクチャもゆっくり移動する。
【0138】
例えば、スクリーンセーバーコンテンツが複数のピクチャである場合、インタラクションオブジェクトの手が左に移動すると、複数のピクチャは左に移動する一方、インタラクションオブジェクトの手が右に移動すると、複数のピクチャも右に移動する。そして、インタラクションオブジェクトの手が速く移動すると、複数のピクチャは同時に速く移動する。同様に、インタラクションオブジェクトの手がゆっくり移動すると、複数のピクチャもゆっくり移動する。
【0139】
一つの実施例において、スクリーンセーバーコンテンツが複数のピクチャである場合、スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツを表示する動的インタラクション効果は、インタラクションオブジェクトのインタラクション方向及びインタラクション速度に基づいて、スクリーンセーバーインターフェースに、対応する変化方向及び変化速度に基づいて、複数のピクチャの中で切り替える動的インタラクション効果を表示することを含んでもよい。
【0140】
例えば、人間の手のインタラクション方向(左へ、右へ)に基づいて、速度の大きさが一定の閾値に達すると、前のピクチャまたは次のピクチャに対応するピクチャ表示を切り替える。もちろん、それは従来の複数のピクチャの切り替えと同じように、水平方向の切り替えだけでなく、ピクチャを上下方向に切り替えることもできる。人間の手の移動方向(上へ、下へ)に基づいて、速度の大きさが一定の閾値に達すると、ピクチャが自動的に切り替わる。
【0141】
スクリーンセーバーコンテンツは、所定パターンがスクリーンセーバーインターフェース上でランダムに動くことである場合、スクリーンセーバーインターフェースにスクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することは、所定パターンの移動速度及び移動方向が、インタラクションオブジェクトのインタラクション方向及びインタラクション速度に従って変化する動的インタラクション効果をスクリーンセーバーインターフェースに表示することを含んでもよい。ここで、上記の所定パターンは、線、気泡、雪の結晶などの形状を含むパターンであってもよい。
【0142】
例えば、所定パターンが線である場合、人間の手のインタラクション方向(左へ、右へ、下へ、上へ)及びインタラクション方向/速度に基づいて、線も移動方向及び移動速度で変化することができる。
【0143】
本願の実施例に提供されるスクリーンセーバーインタラクション方法は、スクリーンセーバーインターフェースを表示することと、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、該インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することと、ターゲットインタラクション情報に基づいて、該スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、該インタラクションオブジェクトと該スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、該スクリーンセーバーインターフェースに該スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することと、を含む。
【0144】
また、異なるスクリーンセーバーコンテンツに応じて、本願は異なる動的インタラクション効果を実現できる。例えば、スクリーンセーバーの効果が星空であり、星空の真ん中にブラックホールがあり、他の天体はこのブラックホールと一緒に回転し、人間の手が動くと、このブラックホールも動くので、周りの天体も一緒に動く。また例えば、スクリーンセーバーコンテンツがスクリーンセーバーインターフェースの中央で生成される水紋効果である場合、該ノイズ情報を該水紋に追加して、外側に広がる水紋効果をセットで生成するなどである。本願の実施例におけるスクリーンセーバーインタラクションの多様性を向上させることができる。
【0145】
本願の実施例で提供されるスクリーンセーバーインタラクション方法をよりよく実施するために、一実施例において、電子機器に内蔵可能なスクリーンセーバーインタラクション装置も提供する。そこでの用語の意味は、上述した製品の試験検査方法と同じであり、具体的な実施内容は、方法の実施例で参照することができる。
【0146】
一実施例で提供されるスクリーンセーバーインタラクション装置は、テレビなどの電子機器に内蔵可能であり、該スクリーンセーバーインタラクション装置は、
図10に示すように、第1表示ユニット201と、取得ユニット202と、決定ユニット203と、第2表示ユニット204と、を含む。
【0147】
具体的には、第1表示ユニット201はスクリーンセーバーインターフェースを表示する。
【0148】
取得ユニット202には、前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得し、前記ターゲットインタラクション情報は、インタラクションオブジェクトからの、前記スクリーンセーバーインターフェースの前記スクリーンセーバーコンテンツに対してインタラクションする時に生成される情報を含む。
【0149】
決定ユニット203には、前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定する。
【0150】
第2表示ユニット204には、インタラクションオブジェクトと前記スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示する。
【0151】
一つの実施例において、前記取得ユニット202は、前記インタラクショントリガー命令が受信されたときに、複数のビデオフレームを取得するサブ取得ユニットと、前記複数のビデオフレームのそれぞれを解析して、前記複数のビデオフレームのそれぞれにおける前記インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクション情報を取得するサブ解析ユニットと、前記ターゲットインタラクション情報を取得するために、前記複数のビデオフレームのそれぞれに対応するインタラクション情報に対して情報融合処理を行うサブ情報融合処理ユニットと、を含む。
【0152】
一つの実施例において、前記決定ユニット203は、前記ターゲットインタラクション方向情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化方向を取得するサブ方向適応ユニットと、前記ターゲットインタラクション速度情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに適応させて、前記スクリーンセーバーコンテンツの変化速度を取得するサブ速度適応ユニットと、前記変化方向と前記変化速度とに基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定するサブ決定ユニットと、を含む。
【0153】
一つの実施例において、前記第2表示ユニット204は、前記動的変化方向に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する作用力情報を生成するサブ作用力情報生成ユニットと、前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用する加速度情報を生成するサブ加速度情報生成ユニットと、前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度及び前記動的変化方向に基づいて変化する動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記加速度情報及び前記作用力情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加するサブ追加ユニットと、を含む。
【0154】
一つの実施例において、前記第2表示ユニット204は、前記動的変化速度に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに作用するノイズ情報を生成するサブノイズ情報生成ユニットと、前記スクリーンセーバーコンテンツが前記動的変化速度に基づいて乱雑になる動的インタラクション効果を前記スクリーンセーバーインターフェースに表示するために、前記ノイズ情報を前記スクリーンセーバーコンテンツに追加するサブ追加ユニットと、を含む。
【0155】
具体的な実施態様において、上記の各ユニットは独立した実体として実施することができ、または任意の組み合わせを実施して同一または多数の実体として実施することができ、上記の各ユニットの具体的な実施態様は、本方法のこれまでの実施例に見出すことができ、本明細書では省略する。
【0156】
上述したスクリーンセーバーインタラクション装置は、インタラクションオブジェクトとスクリーンセーバーコンテンツとの動的なインタラクションを実現することができ、スクリーンセーバーコンテンツの多様性と面白さを向上させることができる。
【0157】
本願の実施例で提供される電子機器は端末またはサーバーを含んでもよく、例えば、電子機器は、スクリーンセーバーインタラクション端末であってもよく、スクリーンセーバーインタラクション端末はスマートテレビ等であってもよい。また例えば、コンピュータ機器は、スクリーンセーバーインタラクションサーバ等のサーバーであってもよい。
図11は、本願の実施例に関わる端末の模式構造図である。
【0158】
該電子機器は、1つまたは1つ以上の処理コアを有するプロセッサ401、1つまたは1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体402、電源403、および入力ユニット404などの構成要素を含んでもよい。当業者には理解されたいことは、
図11に示された電子機器の構造が、電子機器の限定を構成するものではなく、図示された構成要素よりも多いまたは少ない構成要素、または特定の構成要素の組み合わせ、または構成要素の異なる配置を含み得る。
【0159】
プロセッサ401は、該電子機器の制御センターであり、様々なインターフェースや回線を用いて電子機器全体の様々な部分を接続し、メモリ402に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを稼動または実行し、メモリ402に格納されたデータを呼び出して、電子機器の様々な機能を実行し、データを処理し、それにより電子機器全体を監視する。選択的に、プロセッサ401は、1つまたは複数の処理コアを内蔵してもよい。好ましくは、プロセッサ401は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを内蔵してもよく、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザページおよびアプリケーションなどを処理し、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理する。理解されたいことは、上述のモデムプロセッサは、プロセッサ401に内蔵されなくてもよい。
【0160】
メモリ402は、ソフトウェアプログラムとモジュールを格納するために使用してもよく、プロセッサ401は、メモリ402に格納されたソフトウェアプログラムとモジュールを実行することによって、様々な機能アプリケーションを実行して、データ処理する。メモリ402は、主に、記憶プログラム領域と記憶データ領域とを含み、記憶プログラム領域には、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、サウンド再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションなどが記憶され、記憶データ領域には、コンピュータ機器の使用に応じて作成されたデータなどが記憶され得る。さらに、メモリ402は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つのディスクメモリ装置、フラッシュメモリ装置、または他の揮発性固体メモリ装置などの不揮発性メモリを含んでもよい。相応的に、メモリ402は、プロセッサ401によるメモリ402へのアクセスを提供するためのメモリコントローラを含んでもよい。
【0161】
電子機器は、様々な構成要素に電力を供給する電源403も含み、好ましくは、電源403は、電源管理システムを介してプロセッサ401に論理的に接続されてもよく、これにより、電源管理システムを通して充電、放電、および電力消費管理を管理する。電源403は、1つまたは1つ以上のDCまたはAC電源、再充電システム、電源故障検出回路、電力変換器またはインバータ、電源状態インジケータ、およびその他の任意のコンポーネントを含んでもよい。
【0162】
該電子機器は、入力ユニット404をさらに含んでもよく、該入力ユニット404は、入力される数値情報または文字情報を受信するために使用され、ユーザー設定または機能制御に関連するキーボード、マウス、ジョイスティック、光学式、またはトラックボールなどの信号入力を生成するために使用されることもできる。
【0163】
なお、図示は省略するが、電子機器は表示装置等を含んでもよく、これらについては本明細書では説明を省略する。具体的には、本実施例では、電子機器内のプロセッサ401が、以下の命令に従って、1つまたは1つ以上のアプリケーションの処理に対応する実行ファイルをメモリ402にロードし、プロセッサ401がメモリ402に格納されたアプリケーションを実行することで、以下のような各種機能を実現することになる。
【0164】
前記各種機能については、スクリーンセーバーインターフェースを表示することと、インタラクションオブジェクトからの前記スクリーンセーバーインターフェースのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、前記インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することと、前記ターゲットインタラクション情報に基づいて、前記スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、前記インタラクションオブジェクトと前記スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、前記スクリーンセーバーインターフェースに前記スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することと、を含む。
【0165】
上記の各操作の具体的な実施方法は、これまでの実施例に記載されているので、ここでは省略する。
【0166】
本願の実施例によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータ命令を含むコンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムが提供される。コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ命令を読み出し、プロセッサは、コンピュータ機器が上記実施例の様々な任意の実施例で提供される方法を実行するように、コンピュータ命令を実行する。
【0167】
当業者であれば以下のことを理解されたい。上記実施例の様々な方法におけるステップの全てまたは一部は、コンピュータプログラムによって完成され、または、コンピュータプログラムによって関連ハードウェアを制御することによって完成され、該コンピュータプログラムがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納され、プロセッサにロードされて実行される。
【0168】
ここで、本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶された記憶媒体も提供し、この記憶媒体にコンピュータプログラムが格納され、該コンピュータプログラムはプロセッサによってロードされ得ることにより、本願の実施例で提供されるいずれかのスクリーンセーバーインタラクション方法のステップを実行する。例えば、コンピュータプログラムは、以下のステップを実行することができる。
【0169】
前記のステップは、スクリーンセーバーインターフェースを表示することと、インタラクションオブジェクトからのスクリーンセーバーコンテンツに対するインタラクショントリガー命令を受信した場合、該インタラクショントリガー命令に基づいてターゲットインタラクション情報を取得することと、ターゲットインタラクション情報に基づいて、該スクリーンセーバーコンテンツに対応する動的インタラクション効果を決定することと、該インタラクションオブジェクトと該スクリーンセーバーコンテンツとの間の動的インタラクションを実現するために、該スクリーンセーバーインターフェースに該スクリーンセーバーコンテンツに対する動的インタラクション効果を表示することと、を含む。上記の各操作の具体的な実施方法は、これまでの実施例に記載されているので、ここでは省略する。
【0170】
該記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムは、本願の実施例で提供されるいずれかのスクリーンセーバーインタラクション方法のステップを実行することができるので、本願の実施例によって提供されるスクリーンセーバーインタラクション方法のいずれかによって達成可能な有益な効果を達成することができ、先の実施例で詳述したので、本明細書では省略する。
【0171】
以上、本願の実施例によって提供されるスクリーンセーバーインタラクション方法、装置、電子機器及び記憶媒体について詳細に説明したが、本発明の原理及び実施例は、本明細書において具体的な例を用いて説明されており、上記の実施例の説明は、本発明の方法及びそのコア思想の理解を助けるためのものに過ぎず、また、当業者であれば、本発明の思想に基づいて具体的な実施例及び応用範囲に変更を加えることが可能であり、以上のように、本明細書の内容を本発明の限定として解釈するべきではない。
【国際調査報告】