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特表2024-523918洗浄システムを有する尿収集システム、及び関連方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】洗浄システムを有する尿収集システム、及び関連方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/451 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
A61F5/451 V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579100
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 US2022034457
(87)【国際公開番号】W WO2022271783
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】63/214,551
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518427339
【氏名又は名称】ピュアウィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PureWick Corporation
【住所又は居所原語表記】2030 Gillespie Way, Suite 109, El Cajon, CA 92020, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ ナサニエル
(72)【発明者】
【氏名】ルイス ブリアナ
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC31
4C098CC37
4C098CC38
4C098CD05
(57)【要約】
実施例は、洗浄システムを有する尿収集システム及び関連する方法に関する。尿収集システムは、尿収集デバイス、内部領域を有するキャニスタ、ポンプを含むベース、蓋、洗浄ポートを有する洗浄液容器、第1の導管、及び第2の導管を含む。尿収集デバイスは、少なくともユーザの尿道の近くに配置されるように構成される。蓋はキャニスタに固定されるか又は固定可能であり、真空ポート、尿ポート、及びディスペンサポートを含む。第1の導管は、ディスペンサポート及び/又は尿ポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口と、尿収集デバイス及び/又は洗浄ポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な入口とを有する。第2の導管はポンプと流体連通しており、真空ポートに解放可能に固定可能な入口を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
尿収集システムであって、
ユーザの尿道に少なくとも近接して配置されるように構成された尿収集デバイスと、
内部領域を有するキャニスタと、
ポンプを含むベースと、
前記キャニスタに固定されるか又は固定可能な蓋であって、真空ポート、尿ポート、及びディスペンサポートを含む蓋と、
洗浄ポートを有する洗浄液容器と、
前記ディスペンサポート及び/又は前記尿ポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口と、前記尿収集デバイス及び/又は前記洗浄ポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な入口とを有する少なくとも1本の第1の導管と、
前記ポンプと流体連通し、前記真空ポートに解放可能に固定可能な入口を有する第2の導管と、を備え、
ここで、
尿収集構成であって、前記尿収集デバイス及び前記尿ポートに固定された前記少なくとも1本の第1の導管を有し、かつ前記真空ポートに固定された前記第2の導管を有し、前記ポンプの作動により前記キャニスタの前記内部領域に負圧が生じて、前記尿収集デバイス内の尿を前記少なくとも1本の第1の導管を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引き込むのに効果的である尿収集構成と、
洗浄構成であって、前記ディスペンサポート及び前記洗浄ポートに固定された前記少なくとも1本の第1の導管を有し、かつ前記真空ポートに固定された前記第2の導管を有し、前記ポンプの作動により前記キャニスタの前記内部領域に負圧が生じて、前記洗浄液容器内の洗浄液を前記少なくとも1本の第1の導管及び前記ディスペンサポートを通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引き込むのに効果的である洗浄構成と、を少なくとも採用するように調整可能である、
尿収集システム。
【請求項2】
前記ディスペンサポートと流体連通し、前記キャニスタの前記内部領域に配置されるか又は配置可能なディスペンサを更に備え、前記ディスペンサは、1つ以上の開口部であって、そこを通して前記洗浄液を分注するように構成された1つ以上の開口部を有している、請求項1に記載の尿収集システム。
【請求項3】
前記洗浄構成において、前記ポンプの作動は、前記キャニスタの前記内部領域に負圧を生じ、前記洗浄液容器内の洗浄液を前記少なくとも1本の第1の導管及び前記ディスペンサの前記1つ以上の開口部を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引き込むのに効果的である、請求項2に記載の尿収集システム。
【請求項4】
前記ディスペンサの前記1つ以上の開口部は、1つ以上のスプレーノズルを含む、請求項2から3のいずれか一項に記載の尿収集システム。
【請求項5】
前記洗浄液容器は、前記ベース又は前記キャニスタのうちの少なくとも一方に固定されているか又は固定可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載の尿収集システム。
【請求項6】
前記少なくとも1本の第1の導管は、前記ディスペンサポート及び前記尿ポートに選択的かつ取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口と、前記尿収集デバイス及び前記洗浄ポートに選択的かつ取り外し可能に固定されるか又は固定可能な入口とを有する1本の第1の導管を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の尿収集システム。
【請求項7】
前記少なくとも1本の第1の導管は、
前記尿ポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口、及び前記尿収集デバイスに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な入口を有する第1の導管と、
前記ディスペンサポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口、及び前記洗浄ポートに固定されるか又は固定可能な入口を有する追加の導管と、を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の尿収集システム。
【請求項8】
前記蓋が除去ポートを含み、
前記除去ポートに固定されるか又は固定可能であり、前記除去ポートから少なくとも部分的に前記キャニスタの前記内部領域の中に延びる内部導管と、
前記ベース上の排出ポート又は開口部と、
前記尿収集システムが、前記除去ポートに選択的かつ取り外し可能に固定可能な前記第2の導管の前記入口を有する尿除去構成であって、前記ポンプの作動により、前記内部導管及び前記第2の導管を通って前記キャニスタ内の流体を引き、前記流体を前記ベース上の前記排出ポート又は開口部を通して排出する、尿除去構成に更に調整可能であること、
を更に含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の尿収集システム。
【請求項9】
前記キャニスタが、上部領域、前記上部領域から遠位の底部領域、前記底部領域の開口部、及び前記開口部に取り外し可能に固定されるか又は固定可能なキャップを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の尿収集システム。
【請求項10】
前記ベースは、前記キャニスタの前記底部領域の少なくとも一部分を受け入れるようにサイズ決めされた窪みと、前記キャニスタが前記ベースの前記窪みに配置されたときに前記キャップ及び/又は前記キャニスタの前記開口部へのアクセスを提供するように配置されたノッチとを含み、
前記尿収集システムは、前記キャップが前記開口部から取り外されて、前記キャニスタ内の尿が前記開口部を通って前記キャニスタから排出される尿除去構成に更に調整可能である、
請求項9に記載の尿収集システム。
【請求項11】
尿収集システムのキャニスタを洗浄する方法であって、
キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去し、
第1の導管を、前記キャニスタの上部領域に固定された蓋の上のディスペンサポートに取り外し可能に固定して、前記第1の導管を介して前記ディスペンサポートと前記洗浄液との間に流体連通を提供し、
前記蓋の上の真空ポートに固定された第2の導管を介して、前記キャニスタの前記内部領域と流体連通するポンプを作動させ、これにより、前記キャニスタの前記内部領域に負圧が生じて、前記洗浄液を前記キャニスタの前記内部領域に、前記第1の導管及び前記ディスペンサポートを通して引き込むのに効果的となることを含む、
方法。
【請求項12】
前記蓋の上の尿ポートから追加の導管を取り外すことを更に含み、前記追加の導管は尿収集デバイスと流体連通している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記追加の導管を前記尿ポートから取り外した後、前記蓋の上の前記尿ポートに栓をすることを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記追加の導管を前記蓋の上の前記尿ポートから取り外す前に、尿を前記尿収集デバイスから前記追加の導管を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引き込むことを、ディスペンサポートに栓をして前記ポンプを作動させ、それによって前記キャニスタの前記内部領域に負圧を生じさせ、前記尿を前記尿収集デバイスから前記追加の導管を通して前記キャニスタの前記内部領域に引き込むのに効果的とすることによって行うことを更に含む、請求項12又は13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ポンプを作動させて、前記尿を前記尿収集デバイスから引くのに効果的とする前に、前記ディスペンサポートに栓をすることを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
ポンプを作動させ、それによって前記キャニスタの前記内部領域に負圧を生じさせ、前記洗浄液を前記第1の導管及び前記ディスペンサポートを通して前記キャニスタの前記内部領域に引き込むことは、前記ポンプを作動させ、それによって前記キャニスタの前記内部領域に負圧を生じさせて、前記洗浄液を、前記第1の導管及び前記ディスペンサポートを通して引き、前記キャニスタの前記内部領域に配置されたディスペンサの1つ以上の開口部を通して前記洗浄液を分注するのに効果的であることを含む、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の導管を前記真空ポートから取り外し、
前記第2の導管を前記蓋の上の除去ポートに解放可能に固定すること、を更に含み、
ここでキャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去することは、
前記ポンプを作動して、前記キャニスタの前記内部領域内の前記尿の少なくとも一部分を、前記内部領域に配置される内部導管、前記除去ポート、及び前記第2の導管を通して引くのに効果的とし、そして、
前記内部領域から引き出された前記尿の少なくとも一部分を、ベース上の排出ポート又は開口部を通して排出すること、を含む、
請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記除去ポートからキャップを取り外し、前記真空ポートから前記第2の導管を取り外した後、前記真空ポートに栓をすることを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去することは、前記キャニスタの底部領域の開口部からキャップを取り外して、前記内部領域内の前記尿の少なくとも一部分を前記キャニスタから排水するか、又は排出することを含む、請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
尿収集容器であって、
内部領域を有するキャニスタと、
前記キャニスタに固定されたか又は固定可能な蓋であって、導管に取り外し可能に固定されて、ポンプと前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するように構成された真空ポート、導管に取り外し可能に固定されて、尿収集デバイスと前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するように構成された尿ポート、及び導管に取り外し可能に固定されて、洗浄液容器と前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するように構成されたディスペンサポート、を含む蓋と、
を備える、尿収集容器。
【請求項21】
前記ディスペンサポートと流体連通し、前記蓋に固定されるか又は固定可能なディスペンサを更に備え、前記ディスペンサは、1つ以上の開口部であって、そこを通して前記洗浄液を分注するように構成された1つ以上の開口部を有している、請求項20に記載の尿収集容器。
【請求項22】
前記ディスペンサの前記1つ以上の開口部は、1つ以上のスプレーノズルを含む、請求項21に記載の尿収集容器。
【請求項23】
前記尿ポート及び/又は前記ディスペンサポートのうちの1つ以上に取り外し可能に固定して栓をするように構成された1つ以上のキャップを更に備える、請求項20から22のいずれか一項に記載の尿収集容器。
【請求項24】
前記蓋は、ポンプと前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するために導管に取り外し可能に固定されるように構成された除去ポートを含む、請求項20から23のいずれか一項に記載の尿収集容器。
【請求項25】
前記除去ポートに固定されるか又は固定可能で、前記除去ポートから少なくとも部分的に前記キャニスタの前記内部領域内に延在する内部導管を更に備える、請求項24に記載の尿収集容器。
【請求項26】
前記真空ポート及び/又は前記除去ポートのうちの1つ以上に取り外し可能に固定して栓をするように構成された、1つ以上のキャップを更に備える、請求項24又は25のいずれか一項に記載の尿収集容器。
【請求項27】
前記キャニスタは、上部領域と、前記上部領域から遠位の底部領域と、前記底部領域の開口部と、前記開口部に取り外し可能に固定されるか又は固定可能なキャップとを含む、請求項20から26のいずれか一項に記載の尿収集容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年6月24日に出願された米国仮特許出願第63/214,551号に対する優先権を主張し、その開示はその全体が、参照によって本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
個人は、可動性が限られているか、又は損なわれている場合があり、そのため、通常の排尿プロセスが困難であるか、又は不可能である。例えば、個人は、可動性を損なう外科術を受けたか、又は障害を有する場合がある。別の例では、個人は、パイロット、運転手、及び危険区域での労働者が経験するような制限された移動条件を有する可能性がある。更に、個人からの流体収集が、モニタリング目的又は臨床試験のために必要になる場合もある。
【0003】
ベッドパン及び尿道カテーテル、例えばフォーリカテーテルを使用して、このような状況のいくつかに対処し得る。しかし、ベッドパン及び尿道カテーテルには、それに関連するいくつかの問題がある。例えば、ベッドパンは、不快、溢れ、及びその他の衛生上の問題を生じやすい可能性がある。尿道カテーテルは、不快、痛みを伴う場合があり、また尿路感染症を引き起こす可能性がある。また、従来の尿収集デバイスは、患者が仰臥位で床に就いているときに用いるように限定される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4957487号明細書
【特許文献2】欧州公開特許第3788992号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、流体収集デバイスのユーザ及び製造業者は、尿を集めるための新規かつ改良されたデバイス、システム、及び方法を求め続けている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される実施形態は、流体収集デバイス及び流体収集デバイスの使用方法に関する。一実施形態では、尿収集システムは、尿収集デバイス、内部領域を有するキャニスタ、ポンプを含むベース、蓋、洗浄ポートを有する洗浄液容器、第1の導管、及び第2の導管を含む。尿収集デバイスは、少なくともユーザの尿道の近くに配置されるように構成される。蓋はキャニスタに固定されるか又は固定可能であり、真空ポート、尿ポート、及びディスペンサポートを含む。第1の導管は、ディスペンサポート及び/又は尿ポートに取り外し可能に固定された、又は固定可能な出口と、尿収集デバイス及び/又は洗浄ポートに取り外し可能に固定された、又は固定可能な入口とを有する。第2の導管は、ポンプと流体連通しており、真空ポートに解放可能に固定可能な入口を有する。尿収集システムは、少なくとも尿収集構成と洗浄構成との間で調整可能である。尿収集構成では、少なくとも1本の第1の導管が尿収集デバイス及び尿ポートに固定され、第2の導管が真空ポートに固定されることで、ポンプの作動により、キャニスタの内部領域に負圧を生じて、尿収集デバイス内の尿を、少なくとも1本の第1の導管を通してキャニスタの内部領域に引き込むのに効果的である。洗浄構成では、少なくとも1本の第1の導管がディスペンサポート及び洗浄ポートに固定され、第2の導管が真空ポートに固定されることで、ポンプの作動により、キャニスタの内部領域に負圧を生じて、洗浄液容器内の洗浄液を、少なくとも1本の第1の導管及びディスペンサポートを通してキャニスタの内部領域に引き込むのに効果的である。
【0007】
一実施形態では、尿収集システムのキャニスタを洗浄する方法は、キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去することを含む。この方法はまた、第1の導管を、キャニスタの上部領域に固定された蓋の上のディスペンサポートに取り外し可能に固定して、ディスペンサポートと洗浄液との間に第1の導管を介して流体連通を提供することを含む。この方法はまた、蓋の上の真空ポートに固定された第2の導管を介して、キャニスタの内部領域と流体連通するポンプを作動させ、これにより、キャニスタの内部領域に負圧が生じて、洗浄液を第1の導管及びディスペンサポートを通してキャニスタの内部領域に引き込むのに効果的であることを含む。
【0008】
一実施形態では、尿収集容器は、内部領域を有するキャニスタと、キャニスタに固定された、又は固定可能な蓋とを含む。蓋は、導管に取り外し可能に固定されるように構成された真空ポートを含み、ポンプとキャニスタの内部領域との間に流体連通を提供する。蓋は更に、導管に取り外し可能に固定されるように構成された尿ポートを含み、尿収集デバイスとキャニスタの内部領域との間に流体連通を提供する。蓋はまた、導管に取り外し可能に固定されるように構成されたディスペンサポートを含み、洗浄液容器とキャニスタの内部領域との間に流体連通を提供する。
【0009】
開示されたいずれかの実施形態からの特徴は、限定されることなく、互いに組み合わせて使用され得る。更に、本開示の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付図面を考慮することによって当業者には明らかになるであろう。
【0010】
図面は、本開示のいくつかの実施形態を示し、同一の参照番号は、図面に示される異なる図又は実施形態における同一、又は同様の要素又は特徴を指す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】一実施形態による、携帯式尿収集システムのブロック図である。
図1B】一実施形態による、尿収集構成にある尿収集システムの側面図である。
図1C】一実施形態による、尿除去構成にある図1Bの尿収集システムの側面図である。
図1D】一実施形態による、洗浄構成にある図1Bの尿収集システムの側面図である。
図2A】一実施形態による、尿収集及び除去構成にある尿収集システムの側面図である。
図2B】一実施形態による、洗浄構成にある図2Aの尿収集システムの側面図である。
図3】一実施形態による、尿収集システムを洗浄する方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書で開示される実施形態は、洗浄装置又はシステムを有する尿収集システム、及びその使用方法に関する。本明細書に開示されるデバイス及びシステムは、個人から流体を集めるように構成される。流体収集デバイスによって集められる流体は、尿、膣分泌物、陰茎分泌物、生殖液、血液、汗、又は他の体液のうちの少なくとも1つを含み得る。多くの実施形態では、流体収集デバイスによって集められた流体は、尿収集容器の中に引き込まれる。従来の尿収集システムは通常、ユーザが尿収集容器を尿収集システムから持ち上げて取り外し、尿収集システムを空にして洗浄することを必要とする。更に、従来の尿収集システムはまた、ユーザが尿収集容器から蓋を取り外して、尿収集容器を排水して洗浄することを必要とする。これらの動作は、その不便さに加えて、更に、尿収集容器に集められた尿が望ましくない場所に溢れる可能性を高め、不衛生な状態になる可能性を高める。
【0013】
本明細書に記載の尿収集システムは、尿収集構成、尿除去構成、及び洗浄構成の間で調整可能であり得る。例えば、洗浄構成では、本明細書に記載の尿収集システムの少なくとも1つ、一部、又はすべての実施形態は、尿収集システムから尿収集容器を取り外すことなく、また尿収集容器から蓋を取り外すことなく、尿収集容器の洗浄を容易にするという技術的効果を提供する。更に、除去構成では、本明細書に記載の尿収集システムの少なくとも1つ、一部、又はすべての実施形態は、尿収集システムから尿収集容器を取り外すことなく、また尿収集容器から蓋を取り外すことなく、尿収集容器から尿又は他の流体を除去することができるという技術的効果を提供する。尿収集容器からの尿の除去と、更に尿収集容器の洗浄を、尿収集システムから尿収集容器を取り外すことなく、及び/又は尿収集容器から蓋を取り外すことなく行うことで、ユーザの周囲の衛生状態が促進される。
【0014】
図1Aは、一実施形態による流体収集システム10のブロック図である。流体収集システム10は、本明細書に記載される流体収集システムの実施形態に含まれてもよい。システム10は、流体収集デバイス12(例えば、本明細書に開示される流体収集デバイスのいずれか)、尿収集容器14、及びポンプ16(例えば、携帯用真空装置又は供給源)を含む。流体収集デバイス12、尿収集容器14、及びポンプ16は、1本以上の導管17を介して互いに流体的に結合され得る。例えば、流体収集デバイス12は、尿収集容器14又はポンプ16のうちの1つ以上に、導管17を介して動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、ポンプ16は、尿収集容器14に直接固定されてもよい。流体収集デバイス12内に集められた流体(例えば、尿又は他の体液)は、流体収集デバイス12から、流体収集デバイス12に固定された導管17を介して除去され得る。吸引力は、導管17の出口に加えられる吸引(例えば、真空)力に応答して、導管17の入口を介して流体収集デバイス12のチャンバの中に導入され得る。
【0015】
吸引力は、ポンプ16によって導管17の出口に直接的又は間接的に加えられ得る。吸引力は、尿収集容器14を介して間接的に加えられてもよい。例えば、導管17の出口は、尿収集容器14の内部領域内に配置されるか、又は内部領域に流体的に結合されてもよく、追加の導管17は尿収集容器14からポンプ16まで延在してもよい。したがって、ポンプ16は、流体収集デバイス12に尿収集容器14を介して吸引を加え得る。吸引力は、ポンプ16を介して直接的に加えられてもよい。例えば、導管17の出口はポンプ16内に配置され得る。追加の導管17は、ポンプ16から流体収集デバイス12の外側の点、例えば尿収集容器14まで延在し得る。このような例では、ポンプ16は、流体収集デバイス12と尿収集容器14との間に配置され得る。
【0016】
尿収集容器14は、その中に流体を保持するようにサイズ決めされ成形される。尿収集容器14は、袋(例えば、排液バッグ)、ボトル、キャニスタ、又はカップ(例えば、収集ジャー)、又は尿などの体液(複数可)を貯蔵するための他の密閉容器を含み得る。いくつかの例では、導管17は、流体収集デバイス12から延在し、尿収集容器14にその中の第1の点で取り付けることができる。追加の導管17は、尿収集容器14に第2の点で取り付けてもよく、延長してポンプ16に取り付けてもよい。したがって、真空(吸引など)は、尿収集容器14を介して流体収集デバイス12を通して引き込まれ得る。尿などの流体は、ポンプ16を使用して流体収集デバイス12から排出され得る。
【0017】
ポンプ16は、手動真空ポンプ、電動真空ポンプ、ダイヤフラムポンプ、遠心ポンプ、容積型ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、又は真空若しくは吸引力を生成するように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含み得る。ポンプ16は、真空又は吸引を供給して、流体を流体収集デバイス12から除去し得る。いくつかの例では、ポンプ16は、1本以上の電源コード(例えば、電源ソケットに接続される)、1つ以上のバッテリ、又は更に手動電源(例えば、手動真空ポンプ)のうちの1つ以上よって給電され得る。いくつかの例では、ポンプ16は、流体収集デバイス12の外側、上、又は内部に適合するようなサイズ及び形状であり得る。例えば、ポンプ16は、1つ以上の小型ポンプ又は1つ以上のマイクロポンプを含み得る。本明細書に開示される真空源は、スイッチ、ボタン、プラグ、リモコン、又はポンプ16を作動させるのに適した任意の他のデバイスのうちの1つ以上を含み得る。
【0018】
図1Bは、一実施形態による、尿収集構成にある尿収集システム100の一例を示す。尿収集システム100は、尿収集デバイス112、尿収集デバイス112の内部領域と流体連通する第1の導管117a、尿収集容器、及びポンプ116を上に配置するか又は中に固定するベース115(例えば、ポンプ116がベース115の筐体内に少なくとも部分的に配置される)を含み得る。尿収集容器は、キャニスタ114と、キャニスタ114に選択的に固定されるか又は固定可能な蓋119とを含み得る。キャニスタ114は、上部領域124及び底部領域134を含み得て、第1の導管117aを介して尿収集デバイス112の内部領域と流体連通する内部領域を少なくとも部分的に画定し得る。キャニスタ114は、再利用可能であり、食器洗い機で安全に使用でき、またポリカーボネート又はガラスなどの一般的に硬い材料を含み得る。いくつかの実施形態では、キャニスタ114は使い捨てであってもよい。尿収集システム100は、異なる容積サイズのキャニスタ114に適応するように構成され得る。キャニスタ114は、実質的に円筒形又は円錐台形であり得る。いくつかの実施形態では、キャニスタは、他の形状及び構成、例えば略正方形又は長方形の側面輪郭を含んでもよい。
【0019】
尿収集デバイス112は、ユーザの尿道の少なくとも近くに配置されるように構成され得る。図1Bに示す尿収集デバイス112は、女性用の尿収集デバイスを含むが、尿収集デバイス112は代わりに男性用の尿収集デバイスを含んでもよい。例えば、PCT国際出願第PCT/US2019/029616号には、男性用及び女性用の両方の流体収集デバイスの様々な実施形態が記載され、その開示は、その内容全体がこの参照により援用される。更に、尿収集デバイス112は、尿収集システム100において、男性用又は女性用の尿収集デバイスの異なるタイプ、変形、及びサイズの間で交換可能であってもよい。一般に、尿収集デバイス112は、尿道に近接又は隣接して配置され、尿又は他の流体をユーザから吸い上げるように構成されたサイズの表面を含み得る。尿又は他の流体は、表面から尿収集デバイス112内のリザーバまで吸い上げられてもよい。
【0020】
尿収集システム100はまた、尿収集デバイス112の内部領域(例えば、リザーバ)及びキャニスタ114の内部領域と流体連通する第1の導管117aを含む。第1の導管117aは、尿収集デバイス112とキャニスタ114との間に配置され得る。尿収集システム100はまた、ポンプ116とキャニスタ114の内部領域との間に流体連通を提供する第2の導管117bを含み得る。いくつかの実施形態では、ポンプ116はキャニスタ114に直接固定されてもよく、第2の導管117bは尿収集システム100に存在しなくてもよい。導管117a、117bは、可撓性チューブを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の導管117aの少なくとも一部分は実質的に不透明であり、それによって第1の導管117a内の尿が見えるのを防ぐ。
【0021】
ポンプ116は、キャニスタ114の内部領域と流体連通しており、真空をキャニスタ114の内部領域に引いて、尿を、尿収集デバイス112から第1の導管117aを通ってキャニスタ114の中に引き込むのに効果的であるように構成される。ポンプ116はキャニスタ114に直接固定されてもよく、又は導管117bはポンプ116をキャニスタ114の内部領域と流体的に結合してもよい。ポンプ116は、手動真空ポンプ、電動真空ポンプ、ダイヤフラムポンプ、遠心ポンプ、容積型ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、又は真空を生成するように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含み得る。ポンプ116は、真空又は吸引を供給して、流体を流体収集デバイス112から除去し得る。いくつかの例では、ポンプ116は、1つ以上のバッテリ、又は他の電源によって給電され得る。ポンプ116は、キャニスタ114も支持する筐体内に含まれ得る。いくつかの例では、ポンプ116は、車椅子上の容器支持体内に適合するようにサイズ決めされ成形され得る。いくつかの実施形態では、ポンプ116は壁に取り付けられたポンプを含み得る。ポンプ116は、スイッチ、ボタン、プラグ、リモコン、又はポンプ116を作動させるのに適した任意の他のデバイスのうちの1つ以上を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される尿収集システムは、キャニスタ114及び蓋119の内側を洗浄するように構成される。キャニスタ114及び蓋119の内側のこの洗浄を容易にするために、蓋119は、いくつかの実施形態によれば、複数のポートと、キャニスタ114の内部領域に配置された又は配置可能な洗浄液ディスペンサ150とを含み得る。例えば、蓋119は、導管117a、117bを取り付けるための複数のポート141、142、143、144を含み得る。複数のポート141、142、143、144のうちの1つ以上は、そこに取り外し可能に固定されるか又は固定可能なアダプタ(例えば、アダプタ142a、144a)を含み得て、複数のポート141、142、143、144への導管117a、117bの取り付けを改良する。いくつかの実施形態では、蓋119は、図1Bに示されるものに追加された、又は示されるものよりも少ない、ポート又はアダプタを含み得る。導管117a、117bを取り付けるためのポート及び/又はアダプタを除いて、キャニスタ114は、密閉及び気密にされ得て、キャニスタ114内に集められた尿が漏れるか、又は溢れることがない。
【0023】
いくつかの実施形態では、蓋119は、第1の導管117aの出口が(直接的に、又は尿ポート144に固定されたアダプタ144aを介してのいずれかで)取り外し可能に固定され得る尿ポート144を含み、尿収集デバイス112とキャニスタ114の内部領域との間に流体連通を提供し得る。第2の導管117bは、キャニスタ114の内部領域とポンプ116との間に流体連通を提供し得る。例えば、蓋119は、真空ポート142を含み得て、それには第2の導管117bの出口が(直接的に、又は真空ポート142に固定されたアダプタ142aを介してのいずれかで)取り外し可能に固定され、ポンプ116とキャニスタの内部領域との間に流体連通を提供し得る。真空ポート142及び/又は尿ポート144は、それぞれ、そこに取り外し可能に固定されたアダプタ142a、144aを含み、それぞれが導管117b、117aを真空ポート142及び/又は尿ポート144に固定し得る。いくつかの実施形態では、第1の導管117a及び第2の導管117bの少なくとも一方(例えば、両方)は、キャニスタ114に取り外し可能に接続又は固定され、キャニスタ114の内部領域との流体連通を提供するのに効果的であり得る。例えば、キャニスタは、尿ポート144及び真空ポート142の少なくとも一方(例えば両方)を含み得る。蓋119がキャニスタ114に固定されると、第1の導管117aの入口は尿収集デバイス112に固定されてもよく、第1の導管の出口は尿ポート144に固定されてもよく、第2の導管117bは真空ポート142に固定されてもよく、また、ポンプの作動により、キャニスタ114の内部領域に負圧が生じて、尿収集デバイス112内の尿が第1の導管117aを通ってキャニスタ114の内部領域の中に引き込まれるのに効果的であり得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、尿収集システム100はまた、キャニスタ114の内部領域に保持された尿の少なくとも一部(例えば、すべて)を吸引して除去するように構成され得る。例えば、キャニスタ114又は蓋119の一方は、尿がキャニスタ114から引き出されるように配置された除去ポート141を含み得る。図1Bでは、除去ポート141は、除去ポート141に取り外し可能に固定されるキャップ145を用いて、蓋119上で栓をされ、又は閉じられた状態で示される。キャップ145が除去ポート141に固定されると、キャップ145は、除去ポート141を通したキャニスタ114の内部領域との流体連通を妨げる。図1Cに戻ると、尿収集システム100が尿除去構成に調整される場合、除去ポート141は、蓋119上に配置され、及び/又はキャップ145が除去ポート141から取り外されたときに第2の導管117b(又は別の導管)が取り外し可能に固定されるようにサイズ決めされ得る。いくつかの実施形態では、除去ポート141は、キャニスタ114、例えばキャニスタ114の底部領域134に配置され得る。
【0025】
尿収集システム100はまた、キャニスタ114の内部領域に配置された又は配置可能な内部導管152を含み得る。例えば、内部導管152は、キャニスタ114及び/又は蓋119に固定されるか又は固定可能であり、除去ポート141との流体連通を提供するのに効果的であり得る。内部導管152は、チューブ又はストローを含み得て、除去ポート141又は蓋119から少なくとも部分的にキャニスタ114の内部領域の中に延在し得る。いくつかの実施形態では、内部導管152は、除去ポート141からキャニスタ114の底部領域134の内部領域の中まで延びる。例えば、内部導管152は、キャニスタ114の底部に近接する入口で終端し得る。いくつかの実施形態では、内部導管152の入口は、キャニスタ114の底部から約1cm未満、約5mm未満、約3mm未満、又は約2mm未満に配置され得る。いくつかの実施形態では、内部導管152は可撓性であり、曲がってキャニスタ114の底部に置かれるように構成される。内部導管152は、蓋119の内部領域に取り外し可能に固定されるか又は固定可能であり、除去ポート141と内部導管152との間に流体連通を提供するのに効果的であり得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、ポンプ116及び/又はベース115は、キャニスタ114から引き出された流体(例えば、空気又は尿)を排出するように配置され、及び構成された排出ポート118(例えば、排気ポート又は開口部)を含み得る。例えば、蓋119がキャニスタ114に固定され、第2の導管117bが真空ポート142に固定される場合(図1Bに示す)、ポンプ116の作動は、空気をキャニスタ114内から真空ポート142、第2の導管117b、及びポンプ116を介して引き、その後、空気を、排出ポート118を介して排出又は排気し得る。蓋119がキャニスタ114に固定され、第2導管117bが除去ポート141に固定される場合、ポンプ116の作動は、キャニスタ114内の流体(例えば、尿又は空気)を、内部導管152、除去ポート141、及び第2導管117bを介して引き、その後、流体を、ベース115上の排出ポート118を通して排出する。追加の導管(図示せず)は、排出ポート118に固定されて、排出された流体をトイレなどの所望の場所に導き得る。
【0027】
少なくとも1つ、一部、又はすべての実施形態において、尿収集システム100は、キャニスタ114及び/又は蓋119の内部を洗浄する技術的効果を提供するように構成される。例えば、キャニスタ114及び/又は蓋119は、流体がキャニスタ114から除去された後に洗浄され得る。いくつかの実施形態では、尿収集システム100は、キャニスタ114及び/又は蓋119を備える洗浄装置、又は組立体を含み得て、それはキャニスタ114及び/又は蓋119の内部を洗浄するように適合される。いくつかの実施形態では、洗浄システムは、洗浄ポート162を有する洗浄液容器160と、蓋119又はキャニスタ114の一方にあるディスペンサポート143と、キャニスタ114の内部領域に配置された又は配置可能なディスペンサ150とを含み得る。洗浄液容器160は、その中に洗浄液を保持してもよく、ベース115又はキャニスタ114の一方に取り外し可能又は固定的に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、洗浄液容器160は別個である(例えば、キャニスタ114又はベース115に固定されていない)。
【0028】
図1Cでは、ディスペンサポート143は、ディスペンサポート143に取り外し可能に固定されたキャップ145で栓をされているか、又はキャップ145で閉じられて示される。キャップ145がディスペンサポート143に固定されると、キャップ145は、ディスペンサポート143を介したキャニスタ114の内部領域との流体連通を妨げる。図1Dに戻り、尿収集システム100が洗浄構成に調整される場合、ディスペンサポート143は、蓋119上に配置され、及び/又はキャップ145がディスペンサポート143から取り外されたときに第1の導管117a(又は別の導管)が取り外し可能に固定されるようにサイズ決めされ得る。いくつかの実施形態では、ディスペンサポート143は、キャニスタ114上、例えばキャニスタ114の側壁に配置されてもよい。
【0029】
尿収集システム100はまた、キャニスタ114の内部領域に配置された又は配置可能なディスペンサ150を含み得る。例えば、ディスペンサ150は、キャニスタ114及び/又は蓋119に固定されるか又は固定可能であり、ディスペンサポート143との流体連通を提供するのに効果的であり得る。いくつかの実施形態では、ディスペンサ150は、蓋119に取り外し可能に又は固定的に固定され、ディスペンサポート143と流体連通にある。ディスペンサ150は、1つ以上の開口部154を含み得て、それは洗浄液155を開口部154に通して分注するように構成される。例えば、ディスペンサ150は、1つ以上のミスタ又は1つ以上のスプレーノズルを含み得て、それは洗浄液155をキャニスタ114の内部領域で霧化又は噴霧するように構成される。
【0030】
第1の導管117aの出口は、尿ポート144から取り外されて、ディスペンサポート143に固定され、ディスペンサポート143を介したディスペンサ150との流体連通を提供するのに効果的であり得る。第1の導管117aの入口は、尿収集デバイス112から取り外されて、洗浄ポート162に固定され、洗浄液容器160の内部領域とディスペンサ150との間に流体連通を提供するのに効果的であり得る。キャップ145は、第1の導管117aが取り外された後に尿ポート144に固定され、尿ポート144を通したキャニスタ114の内部領域との流体連通を防止するのに効果的であり得る。いくつかの実施形態では、第1の導管117aとは異なる追加の導管は、ディスペンサポート143に固定されるか又は固定可能な出口と、洗浄ポート162に固定されるか又は固定可能な入口とを含み、洗浄液容器160とディスペンサ150との間に流体連通を提供するのに効果的であり得る。動作中、蓋119がキャニスタ114に固定され、第1の導管117aがディスペンサポート143及び洗浄ポート162に固定され、第2の導管117bが真空ポート142(又は除去ポート141)に固定されると、ポンプ116の作動により、キャニスタ114の内部領域に負圧が生じ、第1の導管117a、ディスペンサポート143、及びディスペンサ150の1つ以上の開口部154を通って洗浄液容器160内に洗浄液155を引き、キャニスタ114の内部領域に洗浄液155を分注するのに効果的である。
【0031】
ここで図2Aを参照すると、いくつかの実施形態では、尿は、一実施形態によれば、ポンプ116を用いずに尿収集システム200から除去され得る。別途明記されない限り、尿収集システム200は、尿収集システム100の任意の態様を含み得る。例えば、尿収集システム200は、ベース215を含み得て、ベース215はその中にポンプ216を配置し、及び/又は固定し得る。尿収集システム200はまた、キャニスタ214及び蓋219を有する尿収集容器を含んでもよい。キャニスタ214は、上部領域224及び底部領域234を含み得て、蓋219は、真空ポート142、ディスペンサポート143、及び尿ポート144を含み得る。除去ポート141は、蓋219に存在しなくてもよい。尿収集システム200は、蓋219又はキャニスタ214の少なくとも一方に固定された又は固定可能なディスペンサ150を含み得る。別途明記されない限り、キャニスタ214、ベース215、ポンプ216、蓋219、及びディスペンサ150は、尿収集システム100に関連して上述されたキャニスタ114、ベース115、ポンプ116、蓋119、及びディスペンサ150の任意の態様を含み得る。
【0032】
図2Aは、尿収集構成にある尿収集システム200を示す。いくつかの実施形態では、キャニスタ214は、キャニスタ214の底部領域234に開口部213を含む。プラグ又はキャップは、開口部213に取り外し可能に固定されるか又は固定可能であり、開口部213を通した流体連通を阻止し得る。プラグが開口部213から取り外され、尿収集システムを尿除去構成に調整すると、キャニスタ214内の流体が開口部213を通ってキャニスタ214から排出され得る。いくつかの実施形態では、ポート142、143、144のうちの1つ以上はまた、キャップが開口部213から取り外されるときに開放されて、キャニスタ214の内部領域に空気が入ることを可能にして、キャニスタ214の排出をより効果的にし得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、ベース215は、キャニスタ214の底部領域234の少なくとも一部分を受け入れるようにサイズ決めされた窪み207を含む。ベース215はまた、キャニスタ214がベース215の窪み207内に配置されるときに、キャップ及び/又はキャニスタ214の開口部213へのアクセスを提供するように配置されたノッチ217を含んでもよい。いくつかの実施形態では、キャニスタ214は、導管が取り外し可能に固定されるようなサイズ及び寸法のポート(例えば、開口部213はポートとして構成され得る)を含み得る。いくつかの実施形態では、開口部213は、バルブを含み、それは導管が固定されていない場合には開口部213を通した流体連通を阻止するように構成され、導管が固定されている場合には開口部213を通した流体連通を可能にするように構成される。開口部213に固定された導管は、ユーザがキャニスタ214をトイレなどの所望の場所で排水することを可能にし得る。
【0034】
尿収集システム200は、キャニスタ214及び/又は蓋219の内部を洗浄するように構成され得る。例えば、キャニスタ214及び/又は蓋219は、流体がキャニスタ214から除去された後に洗浄され得る。いくつかの実施形態では、尿収集システム200は、キャニスタ214及び/又は蓋219を備える洗浄装置、又は組立体を含み得て、それはキャニスタ214及び/又は蓋219の内部を洗浄するように適合される。いくつかの実施形態では、洗浄システムは、洗浄ポート262を有する洗浄液容器260と、蓋219又はキャニスタ214の一方にあるディスペンサポート143と、キャニスタ214の内部領域に配置された又は配置可能なディスペンサ150とを含み得る。洗浄液容器260は、その中に洗浄液を保持してもよく、キャニスタ214又はベース215とは別個であってもよい(例えば、固定されていない)。いくつかの実施形態では、洗浄液容器260は、ベース215又はキャニスタ214のうちの一方に取り外し可能に又は固定的に固定されてもよい。
【0035】
図2Aでは、ディスペンサポート143は、ディスペンサポート143に取り外し可能に固定されたキャップ145で栓をされ、又はキャップ145で閉じられて示される。キャップ145がディスペンサポート143に固定されると、キャップ145は、ディスペンサポート143を通したキャニスタ214の内部領域との流体連通を防止する。図2Bに戻ると、尿収集システム200は、洗浄構成に調整され得て、それはキャップ145がディスペンサポート143から取り外されるときに、ディスペンサポート143に取り外し可能に固定される追加の導管217c(又は第1の導管217a)を有する。いくつかの実施形態では、ディスペンサポート143は、キャニスタ214の側壁など、キャニスタ214上に配置され得る。
【0036】
第1の導管117aの出口は、尿ポート144から取り外されて、追加の導管217cの出口がディスペンサポート143に固定されて、ディスペンサポート143を介したディスペンサ150との流体連通を提供するのに効果的であり得る。追加の導管217cの入口は、洗浄ポート262に固定されて、洗浄液容器260の内部領域とディスペンサ150との間に流体連通を提供するのに効果的であり得る。キャップ145は、第1の導管117aが取り外された後に尿ポート144に固定され、尿ポート144を通したキャニスタ114の内部領域との流体連通を効果的に阻止し得る。いくつかの実施形態では、第1の導管117aを用いて、洗浄液容器260とディスペンサポート143との間に流体連通を提供し得る。動作中、蓋219がキャニスタ214に固定され、追加の導管217cがディスペンサポート143及び洗浄ポート262に固定され、第2の導管117bが真空ポート142に固定されると、ポンプ216の作動により、キャニスタ214の内部領域に負圧が生じ、洗浄液容器260内の洗浄液155を、追加の導管217c、ディスペンサポート143、及びディスペンサ150の1つ以上の開口部154を通ってキャニスタ214の内部領域に引き込むのに効果的である。
【0037】
図3は、一実施形態による、尿収集システム、例えば尿収集システム100又は200のキャニスタを洗浄する方法300の流れ図である。この方法は、キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去する動作310を含み得る。この方法はまた、第1の導管を、キャニスタの上部領域に固定された蓋の上のディスペンサポートに取り外し可能に固定して、ディスペンサポートと洗浄液との間に第1の導管を介して流体連通を提供する動作320を含み得る。この方法はまた、蓋の真空ポートに固定された第2の導管を介してキャニスタの内部領域と流体連通するポンプを作動させ、これにより、キャニスタの内部領域に負圧を生じ、洗浄液を第1の導管及びディスペンサポートを通ってキャニスタの内部領域に引き込むのに効果的である動作330を含み得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、方法300は、第1の導管又は追加の導管を蓋の上の尿ポートから取り外す動作を更に含み、第1の導管又は追加の導管は尿収集デバイスと流体連通している。方法300はまた、第1の導管又は追加の導管を尿ポートから取り外した後、蓋の上の尿ポートに栓をするか又は閉じる動作を含み得る。いくつかの実施形態では、方法300は、第1の導管又は追加の導管を蓋の上の尿ポートから取り外す前に、尿を尿収集デバイスから第1の導管又は追加の導管を通してキャニスタの内部領域の中に引き込む動作を、ディスペンサポートに栓をしてポンプを作動させ、それによってキャニスタの内部領域に負圧を生じさせて、尿を尿収集デバイスから追加の導管を通してキャニスタの内部領域に引き込むのに効果的とすることによって行うことを含む。方法300はまた、尿収集デバイスから尿を引き出すために効果的なポンプを作動させる前に、ディスペンサポートに栓をするか、又は閉じる動作を含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、ポンプを作動させ、それによってキャニスタの内部領域に負圧を生じさせ、洗浄液を第1の導管及びディスペンサポートを通してキャニスタの内部領域に引き込むのに効果的な動作330は、ポンプを作動させ、キャニスタの内部領域に負圧を生じさせ、洗浄液を、第1の導管及びディスペンサポートを通して引き込むことを含み、キャニスタの内部領域に配置されたディスペンサの1つ以上の開口を通して洗浄液を分注するのに効果的であり得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、方法300はまた、第2の導管を真空ポートから取り外す動作と、第2の導管を蓋の上の除去ポートに解放可能に固定する動作とを含み得る。これら及び他の実施形態では、キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去する動作310は、ポンプを作動することを含み、それはキャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を、内部領域に配置される内部導管、除去ポート、及び第2の導管を通して引くのに効果的であり得る。方法300は、内部領域から引き出された尿の少なくとも一部分を、ベース上の排出ポート又は開口部を通して排出することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、方法300は、除去ポートからキャップを取り外すことと、真空ポートから第2の導管を取り外した後、真空ポートに栓をするか、又は閉じることとを含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去する動作310は、キャニスタの底部領域の開口部からキャップを取り外して、内部領域内の尿の少なくとも一部分をキャニスタから排水することを含む。
【0042】
上述の方法300の動作は、例示を目的としている。例えば、方法300の動作は、異なる順序で実行され、複数の動作に分割され、変更され、補足され、又は組み合わせられ得る。一実施形態では、方法300の動作の1つ以上は、方法300から省略され得る。方法300の任意の動作は、本明細書に開示する尿収集システムのいずれかを使用することを含み得る。
【0043】
本明細書で使用する場合、用語「約」又は「実質的に」は、「約」又は「実質的に」によって±10%、又は±5%修正された用語の許容可能な変動を指す。更に、用語「未満」「又はより小さい」「より大きい」「以上」又は「又はより大きい」は、エンドポイントとして、用語「未満」「又はより小さい」「より大きい」「以上」又は「又はより大きい」によって修正される値を含む。
【0044】
様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されているが、他の態様及び実施形態も企図される。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的としたものであり、限定することを意図するものではない。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯式尿収集システムであって、
ユーザの尿道に少なくとも近接して配置されるように構成された尿収集デバイスと、
内部領域を有するキャニスタと、
ポンプを含むベースと、
前記キャニスタに固定された、又は固定可能な蓋であって、真空ポート、尿ポート、及びディスペンサポートを含む蓋と、
洗浄ポートを有する洗浄液容器と、
前記ディスペンサポート及び/又は前記尿ポートに取り外し可能に固定された、又は固定可能な出口と、前記尿収集デバイス及び/又は前記洗浄ポートに取り外し可能に固定された、又は固定可能な入口とを有する少なくとも1本の第1の導管と、
前記ポンプと流体連通し、前記真空ポートに解放可能に固定可能な入口を有する第2の導管と、
前記ディスペンサポートと流体連通し、前記キャニスタの前記内部領域に配置されたディスペンサであって、前記洗浄液を前記キャニスタの前記内部領域の中で霧化又は噴霧するように構成された1つ以上の開口部を有するディスペンサと、を備え、
ここで、
尿収集構成であって、前記尿収集デバイス及び前記尿ポートに固定された前記少なくとも1本の第1の導管を有し、かつ前記真空ポートに固定された前記第2の導管を有し、前記ポンプの作動により前記キャニスタの前記内部領域に負圧が生じて、前記尿収集デバイス内の尿を前記少なくとも1本の第1の導管を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引くのに効果的である尿収集構成と、
洗浄構成であって、前記ディスペンサポート及び前記洗浄ポートに固定された前記少なくとも1本の第1の導管を有し、かつ前記真空ポートに固定された前記第2の導管を有し、前記ポンプの作動により前記キャニスタの前記内部領域に負圧が生じて、前記洗浄液容器内の洗浄液を前記少なくとも1本の第1の導管、前記ディスペンサポート、及び前記ディスペンサの前記1つ以上の開口部を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引くのに効果的である洗浄構成と、を少なくとも採用するように調整可能である、
携帯式尿収集システム。
【請求項2】
前記洗浄液を霧化又は噴霧するように構成された前記1つ以上の開口部は、前記キャニスタの前記内部領域の互いに離隔された複数の位置から前記洗浄液を霧化又は噴霧するように配置された複数の開口部を含む、請求項1に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項3】
前記洗浄構成において、前記ポンプの作動は、前記キャニスタの前記内部領域に負圧を生じ、前記洗浄液容器内の洗浄液を前記少なくとも1本の第1の導管及び前記ディスペンサの前記1つ以上の開口部を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引くのに効果的である、請求項2に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項4】
前記ディスペンサの前記複数の開口部は、前記キャニスタの前記内部領域で互いに離隔された複数のスプレーノズルを含む、請求項2に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項5】
前記洗浄液容器は、前記ベース又は前記キャニスタのうちの少なくとも一方に固定されているか又は固定可能である、請求項1に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項6】
前記少なくとも1本の第1の導管は、前記ディスペンサポート及び前記尿ポートに選択的かつ取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口と、前記尿収集デバイス及び前記洗浄ポートに選択的かつ取り外し可能に固定されるか又は固定可能な入口とを有する1本の第1の導管を含む、請求項1に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項7】
前記少なくとも1本の第1の導管は、
前記尿ポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口、及び前記尿収集デバイスに取り外し可能に固定されるか、又は固定可能な入口を有する第1の導管と、
前記ディスペンサポートに取り外し可能に固定されるか又は固定可能な出口、及び前記洗浄ポートに固定されるか、又は固定可能な入口を有する追加の導管と、を含む、
請求項1に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項8】
前記蓋が除去ポートを含み、
前記除去ポートに固定されるか、又は固定可能であり、前記除去ポートから少なくとも部分的に前記キャニスタの前記内部領域の中に延びる内部導管と、
前記ベース上の排出ポート又は開口部と、
前記尿収集システムが、前記除去ポートに選択的かつ取り外し可能に固定可能な前記第2の導管の前記入口を有する尿除去構成であって、前記ポンプの作動により、前記内部導管及び前記第2の導管を通って前記キャニスタ内の流体を引き、前記流体を前記ベース上の前記排出ポート又は開口部を通して排出する、尿除去構成に更に調整可能であること、
を更に含む、請求項1に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項9】
前記キャニスタが、上部領域、前記上部領域から遠位の底部領域、前記底部領域の開口部、及び前記開口部に取り外し可能に固定されるか、又は固定可能なキャップを含む、請求項1に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項10】
前記ベースは、前記キャニスタの前記底部領域の少なくとも一部分を受け入れるようにサイズ決めされた窪みと、前記キャニスタが前記ベースの前記窪みに配置されたときに前記キャップ及び/又は前記キャニスタの前記開口部へのアクセスを提供するように配置されたノッチとを含み、
前記尿収集システムは、前記キャップが前記開口部から取り外されて、前記キャニスタ内の尿が前記開口部を通って前記キャニスタから排出される尿除去構成に更に調整可能である、
請求項9に記載の携帯式尿収集システム。
【請求項11】
携帯式尿収集システムのキャニスタを洗浄する方法であって、
キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去し、
第1の導管を、前記キャニスタの上部領域に固定された蓋の上のディスペンサポートに取り外し可能に固定して、前記第1の導管を介して前記ディスペンサポートと前記洗浄液との間に流体連通を提供し、
前記蓋の上の真空ポートに固定された第2の導管を介して、前記キャニスタの前記内部領域と流体連通するポンプを作動させ、これにより、前記キャニスタの前記内部領域に負圧が生じて、前記洗浄液を前記キャニスタの前記内部領域に、前記第1の導管及び前記ディスペンサポートを通して引き込むのに効果的となり、前記洗浄液を前記キャニスタの前記内部領域に配置されるディスペンサの1つ以上の開口部を通して霧化又は噴霧することを含む、
方法。
【請求項12】
前記蓋の上の尿ポートから追加の導管を取り外すことを更に含み、前記追加の導管は尿収集デバイスと流体連通している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記追加の導管を前記尿ポートから取り外した後、前記蓋の上の前記尿ポートに栓をすることを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記追加の導管を前記蓋の上の前記尿ポートから取り外す前に、尿を前記尿収集デバイスから前記追加の導管を通して前記キャニスタの前記内部領域の中に引き込むことを、ディスペンサポートに栓をして前記ポンプを作動させ、それによって前記キャニスタの前記内部領域に負圧を生じさせ、前記尿を前記尿収集デバイスから前記追加の導管を通して前記キャニスタの前記内部領域に引き込むのに効果的とすることによって行うことを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ポンプを作動させて、前記尿を前記尿収集デバイスから引くのに効果的とする前に、前記ディスペンサポートに栓をすることを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記洗浄液は、前記キャニスタの前記内部領域に互いに離隔された複数の位置で前記ディスペンサの複数の開口部を通して霧化又は噴霧される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の導管を前記真空ポートから取り外し、
前記第2の導管を前記蓋の上の除去ポートに解放可能に固定すること、を更に含み、
ここでキャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去することは、
前記ポンプを作動して、前記キャニスタの前記内部領域内の前記尿の少なくとも一部分を、前記内部領域に配置される内部導管、前記除去ポート、及び前記第2の導管を通して引くのに効果的とし、そして、
前記内部領域から引き出された前記尿の少なくとも一部分を、ベース上の排出ポート又は開口部を通して排出すること、を含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記除去ポートからキャップを取り外し、前記真空ポートから前記第2の導管を取り外した後、前記真空ポートに栓をすることを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
キャニスタの内部領域内の尿の少なくとも一部分を除去することは、前記キャニスタの底部領域の開口部からキャップを取り外して、前記内部領域内の前記尿の少なくとも一部分を前記キャニスタから排水するか、又は排出することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
携帯式尿収集容器であって、
内部領域を有するキャニスタと、
前記キャニスタに固定されたか又は固定可能な蓋であって、導管に取り外し可能に固定されて、ポンプと前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するように構成された真空ポート、導管に取り外し可能に固定されて、尿収集デバイスと前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するように構成された尿ポート、及び導管に取り外し可能に固定されて、洗浄液容器と前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するように構成されたディスペンサポートと、を含む蓋と、
前記ディスペンサポートと流体連通し、前記蓋が前記キャニスタに固定されるときに前記キャニスタの前記内部領域に配置されるか、又は配置可能なディスペンサであって、前記洗浄液を前記キャニスタの前記内部領域の中に霧化又は噴霧するように構成された1つ以上の開口部を有するディスペンサと、
を備える、携帯式尿収集容器。
【請求項21】
前記洗浄液を霧化又は噴霧するように構成された前記1つ以上の開口部は、前記洗浄液を前記キャニスタの前記内部領域の中で互いに離隔された複数の位置から霧化又は噴霧するように配置された複数の開口部を含む、請求項20に記載の携帯式尿収集容器。
【請求項22】
前記ディスペンサの前記複数の開口部は、複数のスプレーノズルを含む、請求項21に記載の携帯式尿収集容器。
【請求項23】
前記尿ポート及び/又は前記ディスペンサポートのうちの1つ以上に取り外し可能に固定して栓をするように構成された1つ以上のキャップを更に備える、請求項20に記載の携帯式尿収集容器。
【請求項24】
前記蓋は、ポンプと前記キャニスタの前記内部領域との間に流体連通を提供するために導管に取り外し可能に固定されるように構成された除去ポートを含む、請求項20に記載の携帯式尿収集容器。
【請求項25】
前記除去ポートに固定されるか、又は固定可能で、前記除去ポートから少なくとも部分的に前記キャニスタの前記内部領域内に延在する内部導管を更に備える、請求項24に記載の携帯式尿収集容器。
【請求項26】
前記真空ポート及び/又は前記除去ポートのうちの1つ以上に取り外し可能に固定して栓をするように構成された、1つ以上のキャップを更に備える、請求項24に記載の携帯式尿収集容器。
【請求項27】
前記キャニスタは、上部領域と、前記上部領域から遠位の底部領域と、前記底部領域の開口部と、前記開口部に取り外し可能に固定されるか、又は固定可能なキャップとを含む、請求項20に記載の携帯式尿収集容器。
【国際調査報告】