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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-02
(54)【発明の名称】容器用キャリア
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/42 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500152
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 US2022036297
(87)【国際公開番号】W WO2023283293
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/203,882
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/219,648
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ヒックス,ダグラス アール.
(72)【発明者】
【氏名】メイ ケヴィン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】スパイビー,レイモンド アール.
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AB26
3E067AC12
3E067BA31A
3E067BB01A
3E067BC10A
3E067EA22
3E067EC04
3E067EE12
3E067FA01
3E067FC04
3E067HA10
(57)【要約】
複数の容器を保持するためのキャリアは、複数の容器を少なくとも部分的に受容するためのトップ取り付けパネルを備えるトップリテーナと、複数の容器に取り付けられるためのボトム取り付けパネルを備えるボトムリテーナとを含む。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を保持するためのキャリアであって、
前記複数の容器を少なくとも部分的に受け入れるためのトップ取り付けパネルを備えるトップリテーナと、
前記複数の容器に取り付けられるボトム取り付けパネルを備えるボトムリテーナと、を備えているキャリア。
【請求項2】
前記ボトムリテーナは、前記複数の容器のそれぞれの容器に取り付けられるように前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された複数のボトム容器保持タブを含むボトム容器保持機構を備えている、請求項1に記載のキャリア。
【請求項3】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの前記ボトム容器保持タブの複数の再構成可能なセクションを画定する複数の弱化線を備えている、請求項2に記載のキャリア。
【請求項4】
前記複数の再構成可能なセクションの各再構成可能なセクションは、それぞれの前記弱化線において前記複数の再構成可能なセクションの隣接する再構成可能なセクションに対して再位置決め可能である、請求項3に記載のキャリア。
【請求項5】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの切り込みにおいて前記ボトム取り付けパネルに少なくとも部分的に分離可能に接続され、前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの湾曲した折り線において前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項4に記載のキャリア。
【請求項6】
前記複数のボトム容器保持タブは、前記複数の容器のそれぞれの容器に糊で接着するためのものである、請求項5に記載のキャリア。
【請求項7】
前記トップリテーナは、トップ容器保持機構を備え、前記トップ容器保持機構は、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための複数の容器開口部を備えている、請求項3に記載のキャリア。
【請求項8】
前記トップ容器保持機構は、前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記複数の容器のそれぞれの容器に係合するために前記複数の容器開口部のそれぞれの容器開口部に延在するように位置決めされた複数のトップ容器保持タブをさらに備えている、請求項7に記載のキャリア。
【請求項9】
前記トップ取り付けパネルは、前記ボトム取り付けパネルに取り付けられていない、請求項3に記載のキャリア。
【請求項10】
前記トップ取り付けパネルは、前記ボトム取り付けパネルに対してほぼ平行かつ離間した関係にある、請求項9に記載のキャリア。
【請求項11】
前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された少なくとも1つのハンドルフラップを備えているハンドル機構をさらに含み、前記少なくとも1つのハンドルフラップは、ハンドル開口部を露出させるために前記トップ取り付けパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項9に記載のキャリア。
【請求項12】
複数の容器を保持するためのキャリアを形成するためのトップ容器保持ブランクとボトム容器保持ブランクとの組み合わせ体であって、
前記トップ容器保持ブランクは、前記キャリアが前記トップ容器保持ブランクおよび前記ボトム容器保持ブランクから形成されるときに、前記複数の容器を少なくとも部分的に受容するためのトップ取り付けパネルを備え、
前記ボトム容器保持ブランクは、前記キャリアが前記トップ容器保持ブランクと前記ボトム容器保持ブランクとの組み合わせ体から形成されるときに、前記複数の容器に取り付けられるボトム取り付けパネルを備えている、トップ容器保持ブランクとボトム容器保持ブランクとの組み合わせ体。
【請求項13】
前記ボトム容器保持ブランクは、前記キャリアが前記トップ容器保持ブランクおよび前記ボトム容器保持ブランクから形成されるときに、前記複数の容器のそれぞれの容器に取り付けられるように前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された複数のボトム容器保持タブを含むボトム容器保持機構を備えている、請求項12に記載の組み合わせ体。
【請求項14】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれのボトム容器保持タブの複数の再構成可能なセクションを画定する複数の弱化線を備えている、請求項13に記載の組み合わせ体。
【請求項15】
前記複数の再構成可能なセクションの各再構成可能なセクションは、それぞれの前記弱化線において前記複数の再構成可能なセクションの隣接する再構成可能なセクションに対して再位置決めすることができる、請求項14に記載の組み合わせ体。
【請求項16】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの切り込みにおいてボトム取り付けパネルに少なくとも部分的に分離可能に接続され、前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの湾曲した折り線においてボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項15に記載の組み合わせ体。
【請求項17】
前記複数のボトム容器保持タブは、前記キャリアが前記トップ容器保持ブランクおよび前記ボトム容器保持ブランクから形成されるときに、前記複数の容器のそれぞれの容器に糊で接着されるためのものである、請求項16に記載の組み合わせ体。
【請求項18】
前記トップ容器保持ブランクは、トップ容器保持機構を含み、前記トップ容器保持機構は、前記キャリアが前記トップ容器保持ブランク及び前記ボトム容器保持ブランクから形成されるときに、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための複数の容器開口部を含む、請求項14に記載の組み合わせ体。
【請求項19】
前記トップ容器保持機構は、前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記キャリアが前記トップ容器保持ブランク及び前記ボトム容器保持ブランクから形成されるときに、前記複数の容器のそれぞれの容器に係合するために複数の容器開口部のそれぞれの容器開口部に延在して位置付けられている複数のトップ容器保持タブを更に備えている、請求項18に記載の組み合わせ体。
【請求項20】
前記トップ取り付けパネルは、前記ボトム取り付けパネルに取り付けられていない、請求項14に記載の組み合わせ体。
【請求項21】
前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された少なくとも1つのハンドルフラップを備えているハンドル機構を備え、前記少なくとも1つのハンドルフラップは、ハンドル開口部を露出させるために前記トップ取り付けパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項20に記載の組み合わせ体。
【請求項22】
複数の容器を保持するためのキャリアを形成する方法であって、
トップ取り付けパネルを含むトップ容器保持ブランクを得ることと、
ボトム取り付けパネルを含むボトム容器保持ブランクを得ることと、
前記複数の容器を少なくとも部分的に受け入れるためのトップリテーナを形成するように前記トップ取り付けパネルを位置決めすることと、
前記複数の容器に取り付けられるボトムリテーナを形成するように前記ボトム取り付けパネルを位置決めすることと、を含む方法。
【請求項23】
前記ボトム容器保持ブランクは、前記複数の容器のそれぞれの容器に取り付けられるために前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された複数のボトム容器保持タブを含むボトム容器保持機構を備えている、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの前記ボトム容器保持タブの複数の再構成可能なセクションを画定する複数の弱化線を備えている、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記複数の再構成可能なセクションの各再構成可能なセクションは、それぞれの前記弱化線において前記複数の再構成可能なセクションの隣接する再構成可能なセクションに対して再位置決め可能である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの切り込みにおいて前記ボトム取り付けパネルに少なくとも部分的に分離可能に接続され、前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの湾曲した折り線において前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記複数のボトム容器保持タブは、前記複数の容器のそれぞれの容器に糊で接着するためのものである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記トップ容器保持ブランクはトップ容器保持機構を含み、前記トップ容器保持機構は、前記複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容するための複数の容器開口部を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記トップ容器保持機構は、前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記複数の容器のそれぞれの容器に係合するために複数の容器開口部のそれぞれの容器開口部に延在するように位置決めされた複数のトップ容器保持タブをさらに備えている、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記トップ取り付けパネルは、前記ボトム取り付けパネルに取り付けられていない、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記トップ取り付けパネルおよび前記ボトム取り付けパネルを位置決めすることは、前記トップ取り付けパネルを前記ボトム取り付けパネルに対してほぼ平行かつ離間した関係に位置決めすることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記トップ取り付けパネルは、ハンドル機構をさらに備え、前記ハンドル機構は、前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された少なくとも1つのハンドルフラップを備え、前記少なくとも1つのハンドルフラップは、ハンドル開口部を露出させるために前記トップ取り付けパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
パッケージであって、
複数の容器と、
前記複数の容器を保持するキャリアであって、前記複数の容器を少なくとも部分的に受け入れるトップ取り付けパネルを備えるトップリテーナと、前記複数の容器に取り付けられたボトム取り付けパネルを備えるボトムリテーナとを備えているキャリアと、を備えているパッケージ。
【請求項34】
前記ボトムリテーナは、前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続され、かつ前記複数の容器のそれぞれの容器に取り付けられた複数のボトム容器保持タブを含むボトム容器保持機構を含む、請求項33に記載のパッケージ。
【請求項35】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの前記ボトム容器保持タブの複数の再構成可能なセクションを画定する複数の弱化線を備えている、請求項34に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記複数の再構成可能なセクションの各再構成可能なセクションは、それぞれの前記弱化線において前記複数の再構成可能なセクションの隣接する再構成可能なセクションに対して再位置決め可能である、請求項35に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの切り込みにおいて前記ボトム取り付けパネルに少なくとも部分的に分離可能に接続され、前記複数のボトム容器保持タブの各ボトム容器保持タブは、それぞれの湾曲した折り線において前記ボトム取り付けパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項36に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記複数のボトム容器保持タブは、前記複数の容器のそれぞれの容器に糊で接着されている、請求項37に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記トップリテーナは、トップ容器保持機構を備え、前記トップ容器保持機構は、複数の容器のそれぞれの容器を少なくとも部分的に受容する複数の容器開口部を備えている、請求項35に記載のパッケージ。
【請求項40】
前記トップ容器保持機構は、前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続され、前記複数の容器開口部のそれぞれの容器開口部に延在し、かつ前記複数の容器のそれぞれの容器に係合するように位置決めされた複数のトップ容器保持タブをさらに備えている、請求項39に記載のパッケージ。
【請求項41】
前記トップ取り付けパネルは、前記ボトム取り付けパネルに取り付けられていない、請求項35に記載のパッケージ。
【請求項42】
前記トップ取り付けパネルは、前記ボトム取り付けパネルに対してほぼ平行かつ離間した関係にある、請求項41に記載のパッケージ。
【請求項43】
ハンドル機構をさらに備え、前記ハンドル機構は、前記トップ取り付けパネルに折り曲げ可能に接続された少なくとも1つのハンドルフラップを備え、前記少なくとも1つのハンドルフラップは、ハンドル開口部を露出させるために前記トップ取り付けパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項41に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2021年7月8日に出願された米国仮特許出願63/219,648、及び2021年8月3日に出願された米国仮特許出願63/203,882の各々の利益を主張する。
【0002】
引用による補充
2021年7月8日に出願された米国仮特許出願63/219,648、2021年8月3日に出願された米国仮特許出願63/203,882および2022年5月11日に出願された米国デザインパテント出願29/838,184のそれぞれの開示は、あたかもその全体が本明細書に提示されているかのように、あらゆる目的のために引用により本明細書に補充される。
【0003】
開示の背景
本開示は、概して、容器を保持及び運搬するためのキャリア又はカートンに関する。
【発明の概要】
【0004】
一態様によれば、本開示は、概して、複数の容器を保持するためのキャリアに関し、キャリアは、複数の容器を少なくとも部分的に受け入れるためのトップ取り付けパネルを備えるトップリテーナと、複数の容器に取り付けられるためのボトム取り付けパネルを備えるボトムリテーナと、を備えている。
【0005】
別の態様によれば、本開示は、概して、複数の容器を保持するためのキャリアを形成するためのトップ容器保持ブランクとボトム容器保持ブランクとの組み合せ体に関し、該組み合せ体は、キャリアがトップ容器保持ブランクおよびボトム容器保持ブランクから形成されるときに、複数の容器を少なくとも部分的に受容するためのトップ取り付けパネルを含むトップ容器保持ブランクと、キャリアがトップ容器保持ブランクとボトム容器保持ブランクとの組み合わせ体から形成されるときに複数の容器に取り付けられるボトム取り付けパネルを備えるボトム容器保持ブランクと、を備えている。
【0006】
別の態様によれば、本開示は、概して、複数の容器を保持するためのキャリアを形成する方法であって、該方法は、トップ取り付けパネルを含むトップ容器保持ブランクを得ることと、ボトム取り付けパネルを含むボトム容器保持ブランクを得ることと、複数の容器を少なくとも部分的に受容するためのトップリテーナを形成するようにトップ取り付けパネルを配置することと、複数の容器に取り付けられるボトムリテーナを形成するようにボトム取り付パネルを配置することと、を含む。
【0007】
別の態様によれば、本開示は、概してパッケージに関し、パッケージは、複数の容器と、複数の容器を保持するキャリアとを含む。キャリアは、複数の容器を少なくとも部分的に受容するトップ取り付けパネルを備えるトップリテーナと、複数の容器に取り付けられたボトム取り付けパネルを備えるボトムリテーナとを備えている。
【0008】
当業者は、以下に列挙される図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより、様々な追加の実施形態の上記の利点ならびに他の利点および利益を理解するであろう。
【0009】
慣例によれば、以下で論じられる図面の様々な特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大または縮小され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1の例示的な実施形態によるキャリアを形成するためのトップ容器保持ブランクの平面図である。
図2】本開示の第1の例示的な実施形態によるキャリアを形成するためのボトム容器保持ブランクの平面図である。
図3】本開示の第1の例示的な実施形態による、図1および図2のブランクから形成されたキャリアおよびパッケージの斜視図である。
図4図3のキャリア及びパッケージの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する部分は、図面全体を通して対応する参照番号によって指定される。
【0012】
本開示は、概して、ジャー、ボトル、缶などの容器を保持し、陳列するためのパッケージ、構造物、スリーブ、カートンなどに関する。容器は、例えば、食品および飲料製品を包装するために使用することができる。容器は、特定の食品または飲料品を包装するための組成物に適した材料から作製することができ、材料は、限定されるものではないが、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、ナイロン等のプラスチック、ガラス、アルミニウムおよび/または他の金属、またはその任意の組み合わせを含む。
【0013】
本開示によるパッケージ並びにキャリアは、多数の異なる形状の容器を収容することができる。本開示の範囲を限定する目的ではなく例示を目的として、以下の詳細な説明は、少なくとも部分的にパッケージ及びキャリアの実施形態内に配置された飲料容器(例えば、アルミニウム缶等の円筒状の容器)を説明する。本明細書において、「下方」、「ボトム(底部)」、「上方」、「トップ(頂部)」という用語は、完全に起立したパッケージ及びキャリアに関して決定された向きを示す。
【0014】
本明細書で説明されるように、パッケージ及びキャリアは、複数の重ね合わせたパネル、端部フラップ、および/またはブランクの他の部分によって形成されてもよい。そのようなパネル、端部フラップ、および/またはブランクの他の部分は、本開示から逸脱することなく、互いに対する相対的な用語で、例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」などで、連続的または非連続的な参照で指定することができる。
【0015】
図1は、本開示の例示的な実施形態によるキャリア105(図3)の頂部を少なくとも部分的に形成するために使用されるトップ容器保持ブランク103の外面101の平面図である。本明細書でさらに説明されるように、キャリア105は、複数の容器Cを留め、支持し、保持し、受容するように構成され得る。キャリア105は、パッケージ107(図3)を形成するために1つ以上の容器Cを備えることができる。
【0016】
本明細書に記載されるように、トップ容器保持ブランク103は、ボトム容器保持ブランク203(図2)と組み合わせて提供され、キャリア105/パッケージ107を形成することができる。ボトム容器保持ブランク203は、キャリア105の底部を形成することができる。これに関して、トップ容器保持ブランク103はキャリア105のトップリテーナ104を形成することができ、ボトム容器保持ブランク203はキャリア105のボトムリテーナ104を形成することができる。
【0017】
図に示すように、本開示のキャリアとともに使用するための容器Cは、ボトムベース部分Bと、ボトムベース部分から内向きに先細になるネックNを備えるトップ部分Tと、ネック部分の上部にあってネック部分から半径方向外向きに延びるフランジ部分Fと、フランジの下方でプルタブPを含むトップ表面TSと、を有する飲料容器として示されている。また、他のサイズ、形状、および構成の容器を、本開示から逸脱することなく、キャリア内に保持するようにしてもよい。
【0018】
図1を参照すると、トップ容器保持ブランク103は、長手方向軸L1および横方向軸L2を有する。ブランク103は、キャリア105がブランク103から形成されるときに容器Cに係合するためのトップ容器保持機構を含むトップ中央パネルまたは取り付けパネル117を備える。図示の実施形態では、トップ容器保持機構は、トップ取り付けパネル117内に6つの容器保持開口部137を含む。
【0019】
トップ容器保持機構はまた、それぞれの折り線147で中央パネル117に折り曲げ可能に取り付けられ、それぞれの容器保持開口部137内に伸張するように周方向に配置された複数の容器保持タブ(広義には「トップ容器保持タブ」)145を含むことができる。図示される実施形態では、容器保持タブ145は、概して、互いに当接関係に位置付けられ、切断線146において互いから分離されることができる。一実施例においては、1つ以上の対の隣接する容器保持タブ145は、互いに離間することができる。
【0020】
容器保持タブ145は、トップ中央パネル117に折り曲げ可能に取り付けられた幅広の端部を有する略台形の要素として示されているが、容器保持開口部137および/または容器保持タブ145またはブランク103/キャリア105の他のまたは追加の容器保持機構の形状および幾何学的形状は、本開示の範囲から逸脱することなく、容器Cに加えられる保持力を増加させるように、および/または容器の様々なサイズおよび構成を収容するように変更することができることが理解されるであろう。
【0021】
ブランク103/キャリア105はまた、ハンドル開口部を露出させるために取り付けパネル117から少なくとも部分的に分離可能であるように、それぞれの横方向折り線156において取り付けパネル117に折り曲げ可能に接続され、それぞれの切り込み157によって少なくとも部分的に画定される1つ以上のハンドルフラップ155を含むハンドル機構を含むことができる。示されているように、切り込み157は、概して先細のブラケット形状プロファイルを有するように、1つ以上の湾曲した、角度が付された、および/または直線の部分を有することができる。一実施例では、ブランク103/キャリア105のハンドル機構は、取り付けパネル117に形成された1つ以上の切欠きを含むことができる。
【0022】
図2を参照すると、ボトム容器保持ブランク203の外面201が示されている。示されているように、ボトム容器保持ブランク203は、長手方向軸L1および横方向軸L2を有し、トップ取り付けパネル117に取り付けられないボトム中央パネルまたはボトム取り付けパネル217を含む。
【0023】
ボトム容器保持ブランク203は、複数の容器保持タブ245(広義には「ボトム容器保持タブ」)を含むボトム容器保持機構を含むことができ、複数の容器保持タブは、湾曲した切り込み247によって少なくとも部分的に画定され、それぞれの湾曲した折り線249において取り付けパネル217に折り曲げ可能に接続されている。示されているように、各容器保持タブ245は、本明細書でさらに説明されるように、容器保持タブ245の少なくとも部分的な再構成を容易にするために、複数の隣接する再構成可能な部分259、261、263、265、267を画定するために、複数の横方向折り線または弱化線251、253、255、257を含むことができる。
【0024】
これに関して、隣接する再構成可能な部分259、261、263、265、267は、それぞれの弱化線251、253、255、257において互いに対して再位置決めが可能であり得る。容器保持タブ245は、本開示から逸脱することなく、異なる数、異なる構成、および/または弱化線および関連する再構成可能な部分の異なる配置を含むことができることが理解されよう。
【0025】
引き続き図1を参照し、図3および図4をさらに参照すると、一実施形態では、キャリア105および1つまたは複数の容器Cを含むパッケージ107を形成する方法は、トップ容器ブランク103/トップリテーナ104を得ることと、容器Cのグループを得ること(例えば、6つの容器であるが、6つより多いまたは少ない容器をパッケージに含めることができる)とを含む。ブランク103/リテーナ104は、容器Cのグループの頂部に配置することができ、ブランク103/リテーナ104の取り付けパネル117は、容器Cのフランジがそれぞれの開口部137を通して挿入されるように下方に押される。
【0026】
ブランク103/リテーナ104を容器C上に下方に押圧すると、容器保持タブ145は、それぞれの折り線147において上向きに折り曲げられ、それぞれの切断線146において互いに少なくとも部分的に分離して、それぞれのフランジFの下のそれぞれのネック部分においてそれぞれの容器Cに接触するように付勢され得る。トップ取付パネル117からそれぞれの容器Cの頂部構造、例えばフランジFまたはリムまで延在する容器保持タブ145のそのような上方への又は傾斜した配置は、トップ容器保持ブランク103/トップリテーナ104と容器Cとの強化された、補強された、安定化された等の係合を提供することができる。
【0027】
また、図示のように、ボトム容器保持ブランク203/ボトムリテーナ204は、それぞれの容器Cの底部部分に係合し、取り付けることができる。図示の実施形態では、ボトム取り付けパネル217は、容器Cのベース部B、例えば、そのベース部Bに沿って形成されたリム又はリップと略平面状の関係で配置することができる。そのような構成では、トップ取り付けパネル117は、ボトム取り付けパネル217に対して概ね離間した平行な関係で位置決めすることができる。
【0028】
同時に又はその後に、それぞれの容器保持タブ245は、それぞれの切り込み247においてボトム取り付けパネル217から分離され、それぞれの折り線249において上方に折り曲げられて、それぞれの容器Cと係合することができる。
【0029】
これに関して、容器保持タブ245は、それぞれの折り線251、253、255、257において、例えば、折り曲げたり、撓ませたり、屈曲させたり、輪郭構成したりして、少なくとも部分的に再構成して、それぞれの略円筒形容器Cの底部リム/底部構造の周囲に少なくとも部分的に輪郭形成し、延在することができる。いくつかの実施例では、それぞれの容器Cの底部構造は、湾曲した凹部の形態を有することができ、それぞれの再構成可能な部分259、261、263、265、267が、折り線251、253、255、257において、互いに対して折り曲げられ、再構成可能な部分が取り付けられるそれぞれの容器Cのベース部分Bの曲率に近づくようにそれぞれの再構成可能な部分259、261、263、265が隣接する再構成可能部分に対して斜めに配置されて再配置することができる。
【0030】
いくつかの実施例においては、例えば、容器保持タブ245またはボトム取り付けパネル217の周囲部分の束形成、座屈、折り目付け、または他の望ましくない張力または変形を回避するように、湾曲した折り線249が、再構成可能な部分259、261、263、265、267の前述した再位置決めを促進することによって、容器保持タブ245のそれぞれの容器Cとのそのような輪郭係合を促進することができる。容器保持タブ245と容器Cとのそのような係合は、接着剤G(図4に隠れ線で示す)などの接着剤で達成/維持することができる。一実施例では、一つ以上の容器保持タブ245は、容器Cの垂直側面の周りに輪郭を形成することができる。
【0031】
安定したキャリア105/パッケージ107を提供するように、ボトム容器保持ブランク203/ボトムリテーナ204の容器Cとの前述した配置は安定化をもたらすことができ、容器Cの底部の望ましくない変位や傾斜を、阻止し、防止し、最小化し、または回避することができる。したがって、容器保持タブ245と容器Cとの係合および取り付けパネル217を介したそれらの互いへの接続により、キャリア105/パッケージ107に対する安定化効果のために容器Cの底部部分を結合し、装着し、接続することができる。
【0032】
ボトム容器保持ブランク203/ボトムリテーナ204は、別の容器Cの底部部分を取り付けることにより、異なる態様で1つ以上の容器Cに係合することができることが理解されるであろう。
【0033】
これに関して、ボトム容器保持ブランク203/ボトムリテーナ204は、トップ容器保持ブランク103/トップリテーナ104の構成によって容器Cに与えられる支持を補助/最小化するように、キャリア105/パッケージ107における容器Cを安定させることができる。したがって、トップ容器保持ブランク103/トップリテーナ104を、例えば、比較的低いゲージ/重量、剛性、強度で選択することができ、ボトム容器保持ブランク203/ボトムリテーナ204がないキャリア105と比較して、最小限の容器保持構造を有することができる。
【0034】
本明細書で説明されるブランクおよびキャリアは、本開示から逸脱することなく、1つ以上の付加的/代替的特徴を有することができることが理解されるであろう。例えば、一実施形態では、ボトム容器保持ブランクは、例えば、それぞれの容器の部分に機械的に係合する1つまたは複数の表面/縁部を有するように、接着剤を使用せずに、または接着剤を最小限に、最適化して使用して容器に適用することができる。別の実施形態では、キャリア/パッケージは、ボトム容器保持ブランクを欠くことができる。
【0035】
本開示によるブランクは、例えば、コーティングされた板紙および同様の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内側および/または外側は、粘土コーティングでコーティングすることができる。粘土コーティングは、次いで、製品、広告、価格コーディング、および他の情報または画像を印刷されてもよい。次いで、ブランクは、ブランク上に印刷された任意の情報を保護するために、ワニスでコーティングされてもよい。ブランクはまた、ブランクの片側または両側に、例えば水分バリア層でコーティングされてもよい。上述の実施形態によれば、ブランクは、通常の紙よりも重くかつ剛性であるようにキャリパの板紙で構成されてもよい。ブランクはまた、ボール紙、硬紙、またはカートンが少なくとも概して本明細書に記載されるように機能することを可能にするのに適した特性を有する任意の他の材料などの他の材料から構築することもできる。ブランクはまた、選択されたパネルまたはパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状材料で積層またはコーティングすることもできる。
【0036】
上記した実施形態によれば、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、それに沿った折り曲げを容易にする弱化の形態の任意の実質的に直線であり得る。より具体的には、本開示の範囲を狭める目的ではなく、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰を生成する、鈍いスコアリングナイフ等で形成された線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する切断部、および/または所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する、および/または材料を完全に貫通する一連の切断部、及びこれらの特徴の様々な組み合わせを含む。
【0037】
例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在するスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する及び/又は材料を完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの特徴の様々な組み合わせを含む。より具体的な例として、1つのタイプの引き裂き線は、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態であり、隣接するスリットは、引き裂き線を横切って材料を典型的に一時的に接続するためにニック(例えば、材料のいくらかブリッジ様の小片である)が隣接するスリット間に画定されるようにわずかに離間している。ニック(刻み目)は、引き裂き線に沿った引き裂き中に破壊される。ニックは、典型的には、引き裂き線の比較的小さい割合であり、代替として、ニックは、引き裂き線が連続的な切断線であるように、引き裂き線から省略されるか、または引き裂き線内に配置され得る。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続スリットなどで置き換えることは、本開示の範囲内である。例えば、切断線は、本開示から逸脱することなく、連続スリットであってもよく、またはスリットよりも幅が広くてもよい。
【0038】
上記の実施形態は、キャリアの実施形態の組み立て中に接着剤によって一緒に接着された1つ以上のパネルを有するものとして説明され得る。用語「糊」は、カートンパネルを適所に固定するために通常使用されるあらゆる態様の接着剤を包含することが意図される。
【0039】
本開示の前述の説明は、種々の例示的実施形態を図示および説明している。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に様々な追加、修正、変更などを行うことができる。上記の説明に含まれる、または添付の図面に示される全ての事項は、例示として解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈されるべきではないことが意図される。加えて、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを示し、説明するが、本開示は、様々な他の組み合わせ、修正、および環境で使用することができ、本明細書で表された本発明の概念の範囲内で、上記の教示に相応して、および/または関連技術の技能もしくは知識の範囲内で変更または修正を行うことができる。さらに、各実施形態のある特徴および特性は、選択的に交換され、本開示の他の図示されたおよび非図示の実施形態に適用されてもよい。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】