(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-04
(54)【発明の名称】収集容器
(51)【国際特許分類】
G01N 1/04 20060101AFI20240627BHJP
G01N 1/10 20060101ALI20240627BHJP
G01N 33/48 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
G01N1/04 J
G01N1/10 V
G01N1/04 G
G01N1/04 H
G01N33/48 E
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023580520
(86)(22)【出願日】2021-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 EP2021068146
(87)【国際公開番号】W WO2023274534
(87)【国際公開日】2023-01-05
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523487276
【氏名又は名称】セレス オサケ ユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】マキランタ イーロ
【テーマコード(参考)】
2G045
2G052
【Fターム(参考)】
2G045AA40
2G045CB26
2G052AA28
2G052AB16
2G052AD12
2G052DA03
2G052DA22
2G052DA27
2G052JA07
(57)【要約】
本発明は、内科又は外科手術のための収集容器に関する。収集容器は、蓋(4)、凝固剤のための格納スペース(16)及び収集容器管のための入口(6)を備える。入口(6)は、第1チャネル(17)及び第2チャネル(18)を順次に備える。各々のチャネル(17,18)は、前端部(17a,18b)及び後端部(17b,18b)を有する。第1チャネル(17)及び第2チャネル(18)は、第2チャネル(18)の前端部(18a)が第1チャネル(17)の後端部(17b)に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内科又は外科手術のための収集容器(1)であって、
前記収集容器は、
蓋(4)と、
凝固剤のための格納スペース(16)と、
収集容器管のための入口(6)と、を備え、
前記入口(6)は、前記蓋(4)を通って前記収集容器(1)の内部(22)へつながるように構成され、
前記入口(6)は、順次に第1チャネル(17)及び第2チャネル(18)を備え、前記第2チャネル(18)の少なくとも一部は、前記格納スペース(16)によって囲まれ、各々のチャネル(17,18)は、前端部(17a,18a)及び後端部(17b,18b)を有し、前記第1チャネル(17)の前記前端部(17a)は、前記収集容器管を結合するためであり、前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が、前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される、
ことを特徴とする、収集容器。
【請求項2】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)の内側に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の収集容器。
【請求項3】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)の外側に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の収集容器。
【請求項4】
前記第2チャネル(18)は、フランジ(28)を備える、ことを特徴とする請求項3に記載の収集容器。
【請求項5】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が溝(29)を備え、前記溝に前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)が配置されるように互いに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の収集容器。
【請求項6】
前記第2チャネル(18)の前記後端部(18b)まわりに弱化部(31)がある、ことを特徴とする請求項5に記載の収集容器。
【請求項7】
前記収集容器は栓(19)を備える、請求項1~6の何れか1項に記載の収集容器。
【請求項8】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、円形断面を有する、ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の収集容器。
【請求項9】
前記収集容器は、固定蓋に設けられる収集ライナーである、ことを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の収集容器。
【請求項10】
前記収集容器は、開放可能蓋を有する収集缶である、ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の収集容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内科又は外科手術のための収集容器に関する。収集容器は、蓋、凝固剤のための格納スペース、及び収集容器管のための入口を備える。入口は、蓋を通って収集容器の内部につながるように構成されている。
【背景技術】
【0002】
収集容器と関連する不利な点の1つは、凝固剤を液体内へ放出するための分離した機構があることである。分離した機構は、液体を含む収集容器を空に変えるときに余分なステップを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、上記の不利な点を克服する収集容器を提供することである。本発明の目的は、独立請求項において記載される事項によって特徴付けられる収集容器によって達成される。本発明のより好ましい実施形態は従属請求項において開示される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、入口を閉めること及び凝固剤を放出することを組み合わせるという思想に基づいており、すなわち、両方のアクションが同じステップで同時に起こる。
【0005】
収集容器の利点は、凝固剤を放出するための余分なステップを必要としないことであり、収集容器の入口が閉じられるときにそれが必然的に生じる。外科看護師は、外科手術の過程で時間を節約し記憶すべきステップがより少なくなる。
【0006】
収集容器は、内科又は外科手術の間に体液を収集するためのものである。収集容器は、蓋を備える。蓋は、通常、円形を有するが、他の形もまた可能である。蓋は、凝固剤のための格納スペース及び収集容器管のための入口を備える。格納スペースは、蓋の内部にあってもよく、或いは格納スペースは、蓋が閉じられるときに収集容器内部にあるように蓋に取り付けられる。凝固剤は、液体を扱うのにより容易であるように、液体をより粘性のあるものにする。凝固剤に加えて、格納スペースもまた、粉状、粒状又は液状の物質などの他の流動体に適している。そのような物質の例は、消毒薬である。
【0007】
入口は、蓋を通って収集容器の内部につながるように構成される。入口は、蓋と同心又は偏心していてよい。収集容器は、格納スペースを開放するための機構を備えており、すなわち、入口は第1チャネル及び第2チャネルを順次に備えている。第2チャネルの少なくとも一部は、格納スペースによって囲まれる。第1チャネル及び第2チャネルは、前端部及び後端部を有する。第1チャネル及び第2チャネルは、第2チャネルの前端部が第1チャネルの後端部の内側又は外側に取り外し可能に取り付けられる、或いは第2チャネルの前端部が溝を備え、その溝に第1チャネルの後部リムが配置されるように、互いに結合される。第2チャネルの後端部は、蓋又は収集容器の内部に隣接する格納スペースの壁から取り外し可能である。
【0008】
収集容器を開放するための機構は、栓によって作動される。収集ライナー内部の液体が凝固させられるべきであるとき、栓は入口内部に押し込められる。栓は、収集ライナーに一体化されてもよく、或いは分離した栓であってもよい。栓は第2チャネルの前端部にぶつかるとともに第2チャネルをその場所から押し出し、これにより凝固剤が自由に収集ライナーに流れる。
【0009】
代替的に、栓及び第1チャネルの内部表面は、少なくとも部分的にねじ山を切られてもよく、且つ栓は、第2チャネルを押しのけるようにねじ込まれる。
【0010】
収集容器を開放するための機構は、蓋を有する収集容器、例えば、缶及び缶の内側に固定蓋を有する収集ライナーを備える配置、又は開放可能な蓋を有する缶を備える配置などに適用することができる。換言すれば、収集容器は、収集ライナー又は収集缶であってもよい。
【0011】
以下では、本発明が、添付の図面を参照してより好ましい実施形態によってより詳細に説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1及び
図2は、収集ライナー1、すなわち吸引袋、及び収集缶2を備える先行技術の配置を示す。吸引袋1の袋部分3は、袋部分3に固定して結合される蓋4が、缶2を閉じるように、缶2の内側に取り付けられる。蓋4は、溝5を有し、缶2の縁部が溝5内に配置される。
【0014】
吸引袋1の蓋4は、入口6、すなわち、患者への結合部を有し、入口6にアングルコネクタ7が予め取り付けられていてもよい。患者から延ばされ、患者から吸い込まれた体液を運ぶホースは、アングルコネクタ7を介して入口6に結合される。また、入口6は、他の対象から吸い込まれた体液を収集ライナー1に運ぶために使用されてもよい。そのような対象は、例えば、手術室の床であってもよい。
【0015】
入口6は、入口のプラグ8によって閉じられてもよく、プラグ8はコード9によって蓋4の縁部に固定される。
【0016】
缶2は、負圧結合部のアングルコネクタ11を予め取り付けてもよい負圧結合部10を有し、負圧源の吸引管が負圧結合部10に接続される。負圧結合部10から、缶の負圧チャネル12は始まり、これは、収集ライナーの蓋4において及び収集ライナー1と缶2との間の空間で収集ライナー1の負圧チャネル12と接触する。負圧は、多孔性フィルタ13を通り収集ライナー1内部に作用する。フィルタ13は、収集ライナー1内部の負圧チャネル12の口において取り付け凹部14内に取り付けられる円筒形の部品である。フィルタ13は、液面がフィルタ13の底面13bに達するときに閉じる。このとき、負圧吸引もまた作用を止める。
【0017】
フィルタ13は、スリーブ15によって囲まれる。スリーブ15の内壁とフィルタ13の外面との間に間隙が存在し、その間隙に追加フィルタが取り付けられてもよい。スリーブ15の断面の形状は、円形、又は円形とは異なってもよい。
【0018】
【0019】
図3及び
図4は、収集ライナー1の蓋4の部分図を示す。しかしながら、蓋4は、収集缶の蓋であってもよい。蓋4は、収集容器管のための入口6を備える、すなわち、患者から収集された体液が入口6を通過して収集ライナー1に入る。入口6は、蓋4を通って収集ライナー1の内部22につながるように構成される。
【0020】
蓋4は、
図1及び
図2の蓋に類似してもよいが、凝固剤のための格納スペース16及び2つの部分からなる入口6が設けられている。格納スペース16は、
図3及び
図4で示されるように上側壁20と下側壁21との間に形成されてもよく、或いは格納スペース16は、入口6を囲む特定のスペースであってもよい。
【0021】
入口は、第1チャネル17及び第2チャネル18を順次に備える。第2チャネル18の少なくとも一部は、格納スペース16によって囲まれる。第1チャネル17は、前端部17及び後端部17bを有する。第1チャネル17は、蓋4の固定部品であってもよい。第2チャネル18は、前端部18a及び後端部18bを有する。第1チャネル17及び第2チャネル18は、第2チャネル18の前端部18aが第1チャネル17の後端部17bの内側に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される。第2チャネル18の前端部18aは、第1チャネル17の後端部17bの内側に肩部を形成する。第2チャネル18の後端部18bは、蓋4に取り外し可能に取り付けられる。後端部18bは、溝26を有し、溝26の内部に蓋4におけるリム27が配置される。第1チャネル17は、例えば、円筒形であってもよい。第2チャネル18は、例えば、円筒形又は漏斗形状であってもよい。
【0022】
収集ライナー1内部の液体が凝固させられるべきとき、栓19が
図4に示されるように入口6内部に押し込まれる。栓19は、収集ライナー1に一体化されていてもよく、或いは例えば、この目的のための適切な道具などの分離した栓であってもよい。栓19は、
図1及び
図2のプラグ8に取って代えることができる。栓19は、胴部23及び頭部24を有してもよい。栓19は、第2チャネル18の前端部18aにぶつかるとともに第2チャネル18をその場所から押し出し、これにより凝固剤25が収集ライナー1内に自由に流れるようになっている。胴部23は、第2チャネル18を取り外すことが可能なように、入口6と適合する。胴部23は、円筒形であってもよい。胴部23は、第1チャネル17より長くてもよい。
【0023】
代替的に、胴部23の少なくとも一部及び第1チャネル17の内部表面の少なくとも一部は、ねじ山を切られていてもよい。栓19が第1チャネル17内にねじ込まれるとき、第2チャネル18の前端部18aに最終的にぶつかり、かくして、第2チャネル18をその場所から取り外す。他の詳細は
図4の通りである。
【0024】
格納スペース16は、凝固剤が格納スペース16からより効率的に流れ出るように、形作られてもよい。格納スペース16は、例えば、漏斗型の表面のような傾斜面などを備えてもよい。
【0025】
図5は、収集ライナー1の蓋4の部分図を示す。しかしながら、蓋4は、収集缶の蓋であってもよい。蓋4は、収集容器管のための入口6を備え、すなわち、患者から収集された液体が入口6を通って収集ライナー1に入る。入口6は、蓋4を通って収集ライナー1の内部22につながるように構成される。
【0026】
蓋4は、
図1及び
図2の蓋に類似していてもよいが、凝固剤のための格納スペース16及び2つの部分からなる入口6が設けられている。格納スペース16は、
図5で示されるように上側壁20と下側壁21との間に形成され、或いは格納スペース16は、入口6を囲む特定のスペースであってもよい。
【0027】
入口は、第1チャネル17及び第2チャネル18を順次に備える。第2チャネル18の少なくとも一部は、格納スペース16によって囲まれる。第1チャネル17は、前端部17a及び後端部17bを有する。第1チャネル17は、蓋4の固定部品であってもよい。第2チャネル18は、前端部18a及び後端部18bを有する。第1チャネル17及び第2チャネル18は、第2チャネル18の前端部18aが、第1チャネル17の後端部17bの外側に取り外し可能に取り付けられるように、互いに連結されている。第2チャネル18の前端部18aは、ワンピースの部品として第2チャネルの内部表面まわりで少なくとも部分的に延びるフランジ28を備える。フランジ28は、ワンピース以上の部品を備えてもよい。第2チャネル18の後端部18bは、蓋4に取り外し可能に取り付けられる。後端部18bは、溝26を有してもよく、溝26の内側に蓋4のリム27が配置される。第1チャネル17は、例えば、円筒形であってもよい。第2チャネル18は、例えば、円筒形又は漏斗形状であってもよい。
【0028】
収集ライナー1内部の液体が凝固させられるべきとき、栓19が
図4に示されるように入口6内部に押し込まれる。栓19は、収集ライナー1に一体化されていてもよく、或いは例えば、この目的のための適切な道具などの分離した栓であってもよい。栓19は、
図1及び
図2のプラグ8と取って代えることができる。栓19は、胴部23及び頭部24を有してもよい。栓19は、第2チャネル18のフランジ28にぶつかるとともに第2チャネル18をその場所から押し出し、これにより凝固剤25が収集ライナー1に自由に流れ込むようになっている。胴部23は、第2チャネル18を取り外すことが可能なように、入口6と適合する。胴部23は、円筒形であってもよい。胴部23は、第1チャネル17より長くてもよい。
【0029】
代替的に、胴部23の少なくとも一部及び第1チャネル17の内部表面の少なくとも一部は、ねじ山を切られていてもよい。栓19が第1チャネル17にねじ込まれるとき、第2チャネル18のフランジ28に最終的にぶつかり、かくして、第2チャネル18をその場所から取り外す。他の詳細は
図5の通りである。
【0030】
格納スペース16は、凝固剤が格納スペース16からより効率的に流れ出るように形作られてもよい。格納スペース16は、例えば、漏斗型の表面のような傾斜面を備えてもよい。
【0031】
図6は、収集ライナー1の蓋4の部分図を示す。しかしながら、蓋4は、収集缶の蓋であってもよい。蓋4は、収集容器管のための入口6を備え、すなわち、患者から収集された液体が入口6を通り収集ライナー1に入る。入口6は、蓋4を通って収集ライナー1の内部22につながるように構成される。
【0032】
蓋4は、
図1及び
図2の蓋に類似してよいが、凝固剤のための格納スペース16及び2つの部分からなる入口6が設けられる。格納スペース16は、
図6で示されるように上側壁20と下側壁21との間に形成されてもよく、或いは格納スペース16は、入口6を囲む特定のスペースであってもよい。
【0033】
入口は、第1チャネル17及び第2チャネル18を順次に備える。第2チャネル18の少なくとも一部は、格納スペース16によって囲まれる。第1チャネル17は、前端部17a及び後端部17bを有する。第1チャネル17は蓋4の固定部品であってもよい。第2チャネル18は、前端部18a及び後端部18bを有する。第1チャネル17及び第2チャネル18は、第2チャネル18の前端部18aが、第1チャネル17に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される。前端部18aは溝29を有してもよく、溝29の内部に第1チャネル17のリム30が配置される。第2チャネル18の前端部18aは、第1チャネル17の後端部17bの内側に肩部を形成する。第2チャネル18の後端部18bは、蓋4に取り外し可能に取り付けられる。後端部18bは、
図3のように取り付けられてもよい。代替的に、第2チャネル18は、蓋4の固定部品であってもよく、且つ蓋4は弱化部31を備えてもよい。弱化部31は、第2チャネル18の後端部18bまわりの円形の弱化部であってもよい。第1チャネル17は、例えば、円筒形であってもよい。第2チャネル18は、例えば、円筒形又は漏斗形状であってもよい。
図6の第2チャネル18は、円筒形の外部形状及び漏斗形状の内部形状を有する。
【0034】
収集ライナー1内部の液体が凝固させられるべきとき、栓19が
図4に示されるように入口6内部に押し込まれる。栓19は、収集ライナー1に一体化されてもよく、或いは例えば、この目的のための適切な道具などの分離した栓であってもよい。栓19は、
図1及び
図2のプラグ8と取って代えることができる。栓19は胴部23及び頭部24を有してもよい。栓19は、第2チャネル18の前端部18aにぶつかるとともに、第2チャネル18をその場所から押し出し、これにより凝固剤25が、収集ライナー1に自由に流れ込むようになっている。第2チャネル18が蓋4の固定部品であり且つ蓋4が弱化部31を備える場合、弱化部31は、栓19が第2チャネル18を押したときに壊れる。胴部23は、第2チャネル18を取り外すことが可能なように入口6と適合する。胴部23は、円筒形であってもよい。胴部23は、第1チャネル17より長くてもよい。
【0035】
代替的に、胴部23の少なくとも一部及び第1チャネル17の内部表面の少なくとも一部は、ねじ山を切られていてもよい。栓19が第1チャネル17内にねじ込まれるとき、第2チャネル18の前端部18aに最終的にぶつかり、かくして、第2チャネル18をその場所から取り外すとともに、弱化部31を破壊する。他の詳細は
図6の通りである。
【0036】
格納スペース16は、凝固剤が格納スペース16からより効率よく流れ出るように形作られてもよい。格納スペース16は、例えば、漏斗形状の表面などのような傾斜面を備えてもよい。
【0037】
第1チャネル17及び第2チャネル18は、内科又は外科手術の間にアングルコネクタ7(
図1及び
図2で示される)及び第2チャネル18が、内部表面が滑らかなチャネルを形成するが、手術の後、アングルコネクタ7が取り外されるときに、第2チャネル18を取り外すために使用され得る肩部又はフランジが存在するように、寸法付けられてもよい。上記の寸法付けは、
図3から
図6で示される解決策に、とりわけ、適用できる。
【0038】
技術が進歩するにつれて、本発明的概念が種々の方法で実施され得ることは、当業者に明白であろう。本発明及びその実施形態は、上記の例に限定されないが、請求項の範囲内で変更され得る。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内科又は外科手術のための収集容器(1)であって、
前記収集容器は、
蓋(4)と、
凝固剤のための格納スペース(16)と、
収集容器管のための入口(6)と、を備え、
前記入口(6)は、前記蓋(4)を通って前記収集容器(1)の内部(22)へつながるように構成され、
前記入口(6)は、順次に第1チャネル(17)及び第2チャネル(18)を備え、前記第2チャネル(18)の少なくとも一部は、前記格納スペース(16)によって囲まれ、各々のチャネル(17,18)は、前端部(17a,18a)及び後端部(17b,18b)を有し、前記第1チャネル(17)の前記前端部(17a)は、前記収集容器管を結合するためであり、
前記第2チャネル(18)の前記後端部(18b)は、開口していて、前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が、前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される、
ことを特徴とする、収集容器。
【請求項2】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)の内側に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の収集容器。
【請求項3】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)の外側に取り外し可能に取り付けられるように互いに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の収集容器。
【請求項4】
前記第2チャネル(18)は、フランジ(28)を備える、ことを特徴とする請求項3に記載の収集容器。
【請求項5】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、前記第2チャネル(18)の前記前端部(18a)が溝(29)を備え、前記溝に前記第1チャネル(17)の前記後端部(17b)が配置されるように互いに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の収集容器。
【請求項6】
前記第2チャネル(18)の前記後端部(18b)まわりに弱化部(31)がある、ことを特徴とする請求項5に記載の収集容器。
【請求項7】
前記収集容器は栓(19)を備える、請求項1~6の何れか1項に記載の収集容器。
【請求項8】
前記第1チャネル(17)及び前記第2チャネル(18)は、円形断面を有する、ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の収集容器。
【請求項9】
前記収集容器は、固定蓋に設けられる収集ライナーである、ことを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の収集容器。
【請求項10】
前記収集容器は、開放可能蓋を有する収集缶である、ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の収集容器。
【国際調査報告】