(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】シャーシアセンブリおよび無人搬送車両
(51)【国際特許分類】
B61B 13/00 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
B61B13/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563253
(86)(22)【出願日】2022-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 CN2022084864
(87)【国際公開番号】W WO2023284334
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202110810501.6
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲喬▼ ▲龍▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 英
【テーマコード(参考)】
3D101
【Fターム(参考)】
3D101BB34
(57)【要約】
シャーシアセンブリは、シャーシ(10)と;シャーシ(10)の上に配置されているリフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)と;リフティング動力アセンブリであって、リフティング動力アセンブリは、リフティングブラケット(30)およびリフティングドライブメカニズム(40)を含み、リフティングブラケット(30)は、リフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)の一方の端部に枢動可能に接続されており、リフティングドライブメカニズム(40)は、シャーシ(10)の上に配置されており、リフティングブラケット(30)に接続されている、リフティング動力アセンブリと;を含み、リフティングブラケット(30)は、円筒形状の中空のキャビティーを有するスリーブ部分(31)を含み;リフティングドライブメカニズム(40)は、スリーブ部分(31)を貫通するリードスクリュー(43)と、スリーブ部分(31)に固定されており、リードスクリュー(43)とネジ式にフィットしているスクリューナット(44)と、リードスクリュー(43)に駆動可能に接続されている動力出力ユニットと、を含み;動力出力ユニットは、リードスクリュー(43)が回転することを引き起こし、シャーシ(10)に対して同期的に上昇または下降するようにスクリューナット(44)およびリフティングブラケット(30)を駆動するように構成されている。シャーシアセンブリを有する無人搬送車両が含まれている。2つのデバイスは、シャーシアセンブリの構造を最適化し、スペース効率を改善することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシアセンブリであって、前記シャーシアセンブリは、
シャーシ(10)と;
前記シャーシ(10)の上に配置されているリフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)と;
リフティング動力アセンブリであって、前記リフティング動力アセンブリは、リフティングブラケット(30)およびリフティングドライブメカニズム(40)を含み、前記リフティングブラケット(30)は、前記リフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)の一方の端部に枢動可能に接続されており、前記リフティングドライブメカニズム(40)は、前記シャーシ(10)の上に配置されており、前記リフティングブラケット(30)に接続されている、リフティング動力アセンブリと;
を含み、
前記リフティングブラケット(30)は、円筒形状の中空のキャビティーを有するスリーブ部分(31)を含み;前記リフティングドライブメカニズム(40)は、前記スリーブ部分(31)を貫通するリードスクリュー(43)と、前記スリーブ部分(31)に固定されており、前記リードスクリュー(43)とネジ式にフィットしているスクリューナット(44)と、前記リードスクリュー(43)に駆動可能に接続されている動力出力ユニットと、を含み;
前記動力出力ユニットは、前記リードスクリュー(43)が回転することを引き起こし、前記シャーシ(10)に対して同期的に上昇または下降するように前記スクリューナット(44)および前記リフティングブラケット(30)を駆動するように構成されている、シャーシアセンブリ。
【請求項2】
前記リフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)は、
第1のコネクティングロッドセット(22)であって、前記第1のコネクティングロッドセット(22)は、2つの第1のコネクティングロッド(222)を含み、前記2つの第1のコネクティングロッド(222)は、第1のコネクティングロッドシャフト(221)によって枢動可能に接続されており、前記シャーシ(10)に回転可能に接続されている、第1のコネクティングロッドセット(22)と;
第2のコネクティングロッドセット(23)であって、前記第2のコネクティングロッドセット(23)は、2つの第2のコネクティングロッド(232)を含み、前記2つの第2のコネクティングロッド(232)は、第2のコネクティングロッドシャフト(231)によって枢動可能に接続されており、前記シャーシ(10)に回転可能に接続されている、第2のコネクティングロッドセット(23)と;
支持ベース(21)であって、前記支持ベース(21)は、前記第1のコネクティングロッドセット(22)に枢動可能に接続されている第1の端部、および、前記第2のコネクティングロッドセット(23)に枢動可能に接続されている第2の端部を有している、支持ベース(21)と;
プッシュ-プルロッド(24)であって、前記プッシュ-プルロッド(24)は、前記第1のコネクティングロッドシャフト(221)に枢動可能に接続されている一方の端部、および、前記第2のコネクティングロッドシャフト(231)に枢動可能に接続されている他方の端部を有している、プッシュ-プルロッド(24)と;
を含み、
前記リフティングブラケット(30)は、前記支持ベース(21)の前記第1の端部に回転可能に接続されており、前記支持ベース(21)の前記第1の端部に力を印加し、前記支持ベース(21)の前記第1の端部が垂直方向に移動することを引き起こし、また、前記2つの第1のコネクティングロッド(222)、前記プッシュ-プルロッド(24)、および、前記2つの第2のコネクティングロッド(232)を通して、前記支持ベース(21)の前記第2の端部を前記垂直方向に移動させるよう駆動するように構成されており;それぞれの第2のコネクティングロッド(232)の長さは、それぞれの第1のコネクティングロッド(222)の長さよりも小さくなく、前記2つの第2のコネクティングロッド(232)の合計長さは、前記2つの第1のコネクティングロッド(222)の合計長さよりも大きい、請求項1に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項3】
前記リフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)は、
第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース(25)であって、前記第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース(25)は、前記シャーシ(10)の上に固定的に配置されており、第1のコネクティングシャフト(251)を通して前記第1のコネクティングロッドセット(22)に枢動可能に接続されている、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース(25)と;
第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース(26)であって、前記第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース(26)は、前記シャーシ(10)の上に固定的に配置されており、前記リフティング動力アセンブリから離れる前記第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース(25)の側に位置付けされており、第2のコネクティングシャフト(261)を通して前記第2のコネクティングロッドセット(23)に枢動可能に接続されている、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース(26)と;
をさらに含む、請求項1または2に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項4】
前記支持ベース(21)の前記第1の端部は、第3のコネクティングロッドシャフト(211)を通して前記第1のコネクティングロッドセット(22)に枢動可能に接続されており、前記リフティングブラケット(30)は、前記第3のコネクティングロッドシャフト(211)に枢動可能に接続されており、前記リフティングブラケット(30)と前記支持ベース(21)の前記第1の端部との間の回転可能な接続を実現するようになっている、請求項1から3のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項5】
それぞれの第2のコネクティングロッド(232)の長さとそれぞれの第1のコネクティングロッド(222)の長さとの間の差は、2mmから4mmである、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のコネクティングロッドシャフト(221)と前記第2のコネクティングロッドシャフト(231)との間の距離は、前記第1のコネクティングシャフト(251)と前記第2のコネクティングシャフト(261)との間の距離よりも大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のコネクティングロッドシャフト(221)と前記第2のコネクティングロッドシャフト(231)との間の距離と、前記第1のコネクティングシャフト(251)と前記第2のコネクティングシャフト(261)との間の距離と、の間の差は、1.8mmから3.8mmである、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項8】
前記シャーシ(10)は、第1のシャーシ分割部分(11)および第2のシャーシ分割部分(12)を含む分割型構造体であり、前記第1のシャーシ分割部分(11)は、シャーシシャフト(13)を通して前記第2のシャーシ分割部分(12)に枢動可能に接続されており;前記第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース(25)は、前記第1のシャーシ分割部分(11)上に固定的に配置されており、前記第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース(26)は、前記第2のシャーシ分割部分(12)上に固定的に配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項9】
前記シャーシアセンブリは、
2セットの駆動ホイールトレイン(60)であって、前記2セットの駆動ホイールトレイン(60)は、前記シャーシ(10)の上に固定的に配置されており、独立して駆動される、2セットの駆動ホイールトレイン(60)と;
ユニバーサルホイールセット(80)であって、前記ユニバーサルホイールセット(80)は、前記シャーシ(10)の下方において浮くことができるように配置されている、ユニバーサルホイールセット(80)と;
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項10】
前記駆動ホイールトレイン(60)は、
第1のベース(61)であって、前記第1のベース(61)は、前記シャーシ(10)に固定的に接続されている、第1のベース(61)と;
第1のモーター(62)であって、前記第1のモーター(62)は、前記第1のベース(61)に固定的に接続されている、第1のモーター(62)と;
ハブレデューサー(63)であって、前記ハブレデューサー(63)は、前記第1のベース(61)に接続されており、前記第1のモーター(62)の動力出力端部に接続されている、ハブレデューサー(63)と;
駆動ホイール(64)であって、前記駆動ホイール(64)は、前記ハブレデューサー(63)に固定的に接続されている、駆動ホイール(64)と;
を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項11】
前記2セットの駆動ホイールトレイン(60)の前記駆動ホイール(64)の軸線は、一致しており、前記シャーシシャフト(13)に平行である、請求項1から10のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項12】
前記ユニバーサルホイールセット(80)は、少なくとも2つのユニバーサルホイールを含み、前記少なくとも2つのユニバーサルホイールは、前記第1のシャーシ分割部分(11)の下方に位置付けされている一方のパーツと、前記第2のシャーシ分割部分(12)の下方に位置付けされている他方のパーツと、を有している、請求項1から11のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項13】
前記リフティングブラケット(30)は、
2つのフランク部分(32)であって、前記2つのフランク部分(32)は、前記スリーブ部分(31)に固定的に接続されているか、または、前記スリーブ部分(31)と一体的に形成されており、また、前記スリーブ部分(31)の2つの側部に位置付けされている、2つのフランク部分(32)と;
2つのリフティングラグ(33)であって、前記2つのリフティングラグ(33)は、前記2つのフランク部分(32)にそれぞれ固定的に接続されているか、または、前記2つのフランク部分(32)と一体的に形成されており、また、前記第3のコネクティングロッドシャフト(211)を通して前記リフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)の一方の端部に枢動可能に接続されている、2つのリフティングラグ(33)と;
をさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項14】
前記リフティング動力アセンブリは、リニアガイドメカニズム(50)をさらに含み、前記リニアガイドメカニズム(50)は、前記リフティングブラケット(30)と前記シャーシ(10)との間に配置されており、直線的に上昇または下降するように前記リフティングブラケット(30)をガイドするように構成されている、請求項1から13のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項15】
前記リニアガイドメカニズム(50)は、
2つのリニアレール(51)であって、前記2つのリニアレール(51)は、前記2つのフランク部分(32)の上にそれぞれ固定的に配置されている、2つのリニアレール(51)と;
2セットのリニアスライダー(52)であって、前記2セットのリニアスライダー(52)は、両方とも前記シャーシ(10)と固定的に接続されており、前記2つのリニアレール(51)とそれぞれガイド式にフィットしている、2セットのリニアスライダー(52)と;
を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項16】
前記動力出力ユニットは、
前記シャーシ(10)に固定的に接続されている第2のモーター(41)と;
前記シャーシ(10)の中に配置されているトランスミッションギアトレイン(42)と;
を含み、
前記トランスミッションギアトレイン(42)の入力端部は、前記第2のモーター(41)の動力出力シャフトと接続されており、前記トランスミッションギアトレイン(42)の出力端部は、前記リードスクリュー(43)と接続されている、請求項1から15のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項17】
前記シャーシアセンブリは、回転メカニズム(70)をさらに含み、前記回転メカニズム(70)は、前記リフティングコネクティングロッドアセンブリ(20)に接続されており、前記シャーシアセンブリによって運搬される材料の旋回アクションを実現するように構成されている、請求項1から16のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項18】
前記回転メカニズム(70)は、
旋回軸受(73)であって、前記旋回軸受(73)は、前記支持ベース(21)の上に回転可能に配置されている、旋回軸受(73)と;
駆動ギア(72)であって、前記駆動ギア(72)は、前記旋回軸受(73)のギア歯と係合されており、前記支持ベース(21)の上部に装着されている、駆動ギア(72)と;
第3のモーター(71)であって、前記第3のモーター(71)は、前記駆動ギア(72)に駆動可能に接続されており、前記支持ベース(21)の下方に装着されている、第3のモーター(71)と;
を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリ。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に記載のシャーシアセンブリを含む無人搬送車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本開示は、2021年7月16日に出願された中国特許出願第202110810501.6号に基づいており、その優先権を主張し、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、材料輸送の分野に関し、とりわけ、シャーシアセンブリおよび無人搬送車両(Automatic Guided Vehicle、AGV)に関する。
【背景技術】
【0003】
材料ハンドリングシナリオにおいて、AGVは、特に、材料または材料キャリアがリフトおよび降下されるシナリオにおいて、ますます幅広く使用されている。いくつかの関連の技術では、リングギアは、ギアを回転するように駆動するために使用され、次いで、ギアは、シャーシに固定的に接続されているスクリューナットに対して回転するようにリードスクリューを駆動し、リードスクリューが、リードスクリューに接続されているコンポーネントを駆動してリフティングアクションを実施する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の1つの態様では、シャーシアセンブリであって、シャーシアセンブリは、シャーシと;シャーシの上に配置されているリフティングコネクティングロッドアセンブリと;リフティング動力アセンブリであって、リフティング動力アセンブリは、リフティングブラケットおよびリフティングドライブメカニズムを含み、リフティングブラケットは、リフティングコネクティングロッドアセンブリの一方の端部に枢動可能に接続されており、リフティングドライブメカニズムは、シャーシの上に配置されており、リフティングブラケットに接続されている、リフティング動力アセンブリと;を含み、リフティングブラケットは、円筒形状の中空のキャビティーを有するスリーブ部分を含み;リフティングドライブメカニズムは、スリーブ部分を貫通するリードスクリューと、スリーブ部分に固定されており、リードスクリューとネジ式にフィットしているスクリューナットと、リードスクリューに駆動可能に接続されている動力出力ユニットと、を含み;動力出力ユニットは、リードスクリューが回転することを引き起こし、シャーシに対して同期的に上昇または下降するようにスクリューナットおよびリフティングブラケットを駆動するように構成されている、シャーシアセンブリが提供される。
【0005】
いくつかの実施形態において、リフティングコネクティングロッドアセンブリは、第1のコネクティングロッドセットであって、第1のコネクティングロッドセットは、2つの第1のコネクティングロッドを含み、2つの第1のコネクティングロッドは、第1のコネクティングロッドシャフトによって枢動可能に接続されており、シャーシに回転可能に接続されている、第1のコネクティングロッドセットと;第2のコネクティングロッドセットであって、第2のコネクティングロッドセットは、2つの第2のコネクティングロッドを含み、2つの第2のコネクティングロッドは、第2のコネクティングロッドシャフトによって枢動可能に接続されており、シャーシに回転可能に接続されている、第2のコネクティングロッドセットと;支持ベースであって、支持ベースは、第1のコネクティングロッドセットに枢動可能に接続されている第1の端部、および、第2のコネクティングロッドセットに枢動可能に接続されている第2の端部を有している、支持ベースと;プッシュ-プルロッドであって、プッシュ-プルロッドは、第1のコネクティングロッドシャフトに枢動可能に接続されている一方の端部、および、第2のコネクティングロッドシャフトに枢動可能に接続されている他方の端部を有している、プッシュ-プルロッドと;を含み、リフティングブラケットは、支持ベースの第1の端部に回転可能に接続されており、支持ベースの第1の端部に力を印加し、支持ベースの第1の端部が垂直方向に移動することを引き起こし、また、2つの第1のコネクティングロッド、プッシュ-プルロッド、および、2つの第2のコネクティングロッドを通して、支持ベースの第2の端部を垂直方向に移動させるよう駆動するように構成されており;それぞれの第2のコネクティングロッドの長さは、それぞれの第1のコネクティングロッドの長さよりも小さくなく、2つの第2のコネクティングロッドの合計長さは、2つの第1のコネクティングロッドの合計長さよりも大きい。
【0006】
いくつかの実施形態において、リフティングコネクティングロッドアセンブリは、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベースであって、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベースは、シャーシの上に固定的に配置されており、第1のコネクティングシャフトを通して第1のコネクティングロッドセットに枢動可能に接続されている、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベースと;第2のコネクティングロッドシャフト固定ベースであって、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベースは、シャーシの上に固定的に配置されており、リフティング動力アセンブリから離れる第1のコネクティングロッドシャフト固定ベースの側に位置付けされており、第2のコネクティングシャフトを通して第2のコネクティングロッドセットに枢動可能に接続されている、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベースと;をさらに含む。
【0007】
いくつかの実施形態において、支持ベースの第1の端部は、第3のコネクティングロッドシャフトを通して第1のコネクティングロッドセットに枢動可能に接続されており、リフティングブラケットは、第3のコネクティングロッドシャフトに枢動可能に接続されており、リフティングブラケットと支持ベースの第1の端部との間の回転可能な接続を実現するようになっている。
【0008】
いくつかの実施形態において、それぞれの第2のコネクティングロッドの長さとそれぞれの第1のコネクティングロッドの長さとの間の差は、2mmから4mmである。
【0009】
いくつかの実施形態において、第1のコネクティングロッドシャフトと第2のコネクティングロッドシャフトとの間の距離は、第1のコネクティングシャフトと第2のコネクティングシャフトとの間の距離よりも大きい。
【0010】
いくつかの実施形態において、第1のコネクティングロッドシャフトと第2のコネクティングロッドシャフトとの間の距離と、第1のコネクティングシャフトと第2のコネクティングシャフトとの間の距離と、の間の差は、1.8mmから3.8mmである。
【0011】
いくつかの実施形態において、シャーシは、第1のシャーシ分割部分および第2のシャーシ分割部分を含む分割型構造体であり、第1のシャーシ分割部分は、シャーシシャフトを通して第2のシャーシ分割部分に枢動可能に接続されており;第1のコネクティングロッドシャフト固定ベースは、第1のシャーシ分割部分上に固定的に配置されており、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベースは、第2のシャーシ分割部分上に固定的に配置されている。
【0012】
いくつかの実施形態において、シャーシアセンブリは、2セットの駆動ホイールトレインであって、2セットの駆動ホイールトレインは、シャーシの上に固定的に配置されており、独立して駆動される、2セットの駆動ホイールトレインと;ユニバーサルホイールセットであって、ユニバーサルホイールセットは、シャーシの下方において浮くことができるように配置されている、ユニバーサルホイールセットと;をさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、駆動ホイールトレインは、第1のベースであって、第1のベースは、シャーシに固定的に接続されている、第1のベースと;第1のモーターであって、第1のモーターは、第1のベースに固定的に接続されている、第1のモーターと;ハブレデューサーであって、ハブレデューサーは、第1のベースに接続されており、第1のモーターの動力出力端部に接続されている、ハブレデューサーと;駆動ホイールであって、駆動ホイールは、ハブレデューサーに固定的に接続されている、駆動ホイールと;を含む。
【0014】
いくつかの実施形態において、2セットの駆動ホイールトレインの駆動ホイールの軸線は、一致しており、シャーシシャフトに平行である。
【0015】
いくつかの実施形態において、ユニバーサルホイールセットは、少なくとも2つのユニバーサルホイールを含み、少なくとも2つのユニバーサルホイールは、第1のシャーシ分割部分の下方に位置付けされている一方のパーツと、第2のシャーシ分割部分の下方に位置付けされている他方のパーツと、を有している。
【0016】
いくつかの実施形態において、リフティングブラケットは、2つのフランク部分であって、2つのフランク部分は、スリーブ部分に固定的に接続されているか、または、スリーブ部分と一体的に形成されており、また、スリーブ部分の2つの側部に位置付けされている、2つのフランク部分と;2つのリフティングラグであって、2つのリフティングラグは、2つのフランク部分にそれぞれ固定的に接続されているか、または、2つのフランク部分と一体的に形成されており、また、第3のコネクティングロッドシャフトを通してリフティングコネクティングロッドアセンブリの一方の端部に枢動可能に接続されている、2つのリフティングラグと;をさらに含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、リフティング動力アセンブリは、リニアガイドメカニズムをさらに含み、リニアガイドメカニズムは、リフティングブラケットとシャーシとの間に配置されており、直線的に上昇または下降するようにリフティングブラケットをガイドするように構成されている。
【0018】
いくつかの実施形態において、リニアガイドメカニズムは、2つのリニアレールであって、2つのリニアレールは、2つのフランク部分の上にそれぞれ固定的に配置されている、2つのリニアレールと;2セットのリニアスライダーであって、2セットのリニアスライダーは、両方ともシャーシと固定的に接続されており、2つのリニアレールとそれぞれガイド式にフィットしている、2セットのリニアスライダーと;を含む。
【0019】
いくつかの実施形態において、動力出力ユニットは、シャーシに固定的に接続されている第2のモーターと;シャーシの中に配置されているトランスミッションギアトレインと;を含み、トランスミッションギアトレインの入力端部は、第2のモーターの動力出力シャフトと接続されており、トランスミッションギアトレインの出力端部は、リードスクリューと接続されている。
【0020】
いくつかの実施形態において、シャーシアセンブリは、回転メカニズムをさらに含み、回転メカニズムは、リフティングコネクティングロッドアセンブリに接続されており、シャーシアセンブリによって運搬される材料の旋回アクションを実現するように構成されている。
【0021】
いくつかの実施形態において、回転メカニズムは、旋回軸受であって、旋回軸受は、支持ベースの上に回転可能に配置されている、旋回軸受と;駆動ギアであって、駆動ギアは、旋回軸受のギア歯と係合されており、支持ベースの上部に装着されている、駆動ギアと;第3のモーターであって、第3のモーターは、駆動ギアに駆動可能に接続されており、支持ベースの下方に装着されている、第3のモーターと;を含む。
【0022】
本開示の一態様では、上記に説明されているシャーシアセンブリを含む無人搬送車両が提供される。
【0023】
添付の図面(それは、本明細書の一部を構成している)は、本開示の実施形態を図示しており、本説明とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0024】
本開示は、添付の図面を参照して、以下の詳細な説明からより明確に理解されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態の概略斜視図である。
【
図2】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるリフティングコネクティングロッドアセンブリの概略構造ダイアグラムである。
【
図3】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるリフティングコネクティングロッドアセンブリの概略斜視図である。
【
図4】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるシャーシおよび駆動ホイールトレインのアセンブリの概略構造ダイアグラムである。
【
図5】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるシャーシおよびユニバーサルホイールセットのアセンブリの概略構造ダイアグラムである。
【
図6】上面図の下での本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるシャーシの概略構造ダイアグラムである。
【
図7】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態における駆動ホイールトレインの概略構造ダイアグラムである。
【
図8】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態における駆動ホイールトレインの概略分解ダイアグラムである。
【
図9】組み立て後の本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるリフティング動力アセンブリの一部の概略ダイアグラムである。
【
図10】本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態におけるリフティング動力アセンブリの概略断面ダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面に示されているさまざまなパーツの寸法は、実際の縮尺で与えられていないということが理解されるべきである。そのうえ、同じまたは同様の参照番号は、同じまたは同様のコンポーネントを示す。
【0027】
本開示のさまざまな例示的な実施形態は、ここで、添付の図面を参照して詳細に説明されることとなる。例示的な実施形態の説明は、単に例示目的のものであり、本開示、その適用、または用途を決して限定するものではない。本開示は、多くの異なる形態で実装されることが可能であり、本明細書で説明されている実施形態に限定されない。これらの実施形態は、本開示が徹底的で完全なものとなり、本開示の範囲が当業者に十分に伝えられるように提供される。具体的に別段の記載がない限り、これらの実施形態において記載されているパーツおよびステップの相対的配置、材料の組成、数値表現、および数値は、単に例示目的のものとして解釈されるべきであり、限定的なものとして解釈されるべきではないということが留意されるべきである。
【0028】
本開示において使用されるときに、「第1の」、「第2の」、および同様の語句は、任意の順序、量、または重要性を示すものではなく、単に異なるパーツを区別するために使用される。「含む(comprise)」、「含む(include)」、または同様の語句は、その語句に先行する要素が、その語句の後に列挙される要素をカバーしており、他の要素もカバーされているという可能性を除外するものではないということを意味している。「上」、「下」、「左」、および「右」などのような語句は、相対的位置関係を示すためのみに使用されている。説明されている物体の絶対的位置が変化するときに、相対的位置関係もそれにしたがって変化する可能性がある。
【0029】
本開示において、特定のデバイスが第1のデバイスと第2のデバイスとの間に位置付けされているということが説明されるときには、特定のデバイスと第1のデバイスまたは第2のデバイスとの間に、介在するデバイスが存在していてもよく、または、存在していなくてもよい。特定のデバイスが別のデバイスに接続されているということが説明されるときには、特定のデバイスは、介在するデバイスなしに、他のデバイスに直接的に接続されていてもよく、または、他のデバイスに直接的に接続されていなくてもよく、介在するデバイスを有している。
【0030】
本開示において使用されるすべての用語(技術用語または科学用語を含む)は、具体的に別段の定義がない限り、本開示が属する技術分野における当業者によって理解されるものと同じ意味を有している。たとえば、一般的な辞書において定義される用語は、関連技術の文脈におけるそれらの意味と一貫した意味を有するように解釈されるべきであり、本明細書においてそのように明示的に定義されていない限り、理想化された意味または高度に形式化された意味で解釈されるべきではないということも理解されるべきである。
【0031】
関連技術における当業者に公知の技法、方法、およびデバイスは、詳細に議論されていない可能性があるが、適当な場合には、そのような技法、方法、およびデバイスは、説明の一部と考えられるべきである。
【0032】
いくつかの関連の技術では、AGVは、リングギアを使用し、ギアを回転するように駆動し、次いで、ギアは、シャーシに固定的に接続されているスクリューナットに対して回転するようにリードスクリューを駆動し、リードスクリューが、リードスクリューに接続されているコンポーネントを駆動してリフティングアクションを実施させるようになっている。研究を通して、本発明者らは、リードスクリュー-スクリューナットリフティング構造体が、リードスクリューが回転しながらシャーシに対して垂直方向に移動することを必要とするということを見出した。リードスクリューが回転するように駆動するために、および、リードスクリューの垂直方向移動に対するドライブユニットの干渉を回避するために、リングギアとギアとの協働を使用し、リードスクリューを回転するように駆動することが必要とされる。リングギアの使用は、シャーシの大きなスペースを占有することとなるので、AGVの構造は、十分にはコンパクトでなく、低スペース効率を結果として生じさせる。
【0033】
これを考慮して、本開示の実施形態は、シャーシアセンブリの構造を最適化し、スペース効率を改善することができる、シャーシアセンブリおよび無人搬送車両を提供する。
【0034】
図1は、本開示によるシャーシアセンブリのいくつかの実施形態の概略斜視図である。
図1を参照すると、および、
図2~
図10にそれぞれ示されている構造体に関連して、いくつかの実施形態では、シャーシアセンブリは、シャーシ10と、リフティング動力アセンブリと、リフティングコネクティングロッドアセンブリ20と、を含む。シャーシ10は、一体型シャーシまたは分割型シャーシであることが可能である。
【0035】
リフティングコネクティングロッドアセンブリ20は、シャーシ10の上に配置されている。リフティング動力アセンブリは、リフティングブラケット30およびリフティングドライブメカニズム40を含み、リフティングブラケット30は、リフティングコネクティングロッドアセンブリ20の一方の端部に枢動可能に接続されており、リフティングドライブメカニズム40は、シャーシ10の上に配置されており、リフティングブラケット30に接続されている。
【0036】
図9および
図10を参照すると、リフティングブラケット30は、円筒形状の中空のキャビティーを有するスリーブ部分31を含み、リフティングドライブメカニズム40は、スリーブ部分31を貫通するリードスクリュー43と、スリーブ部分31に固定されており、リードスクリュー43とネジ式にフィットしているスクリューナット44と、リードスクリュー43に駆動可能に接続されている動力出力ユニットと、を含み、動力出力ユニットは、リードスクリュー43が回転することを引き起こし、シャーシ10に対して同期的に上昇または下降するようにスクリューナット44およびリフティングブラケット30を駆動するように構成されている。
【0037】
この実施形態では、リードスクリューは、動力出力ユニットによって回転させられ、スクリューナットおよびリフティングブラケットは、シャーシに対して同期的に上昇または下降するように駆動され、シャーシに対するリードスクリューの垂直方向移動が必要とされないようになっており、大きなスペースを占有するリングギアなどのようなコンポーネントの使用が回避され、それによって、シャーシアセンブリのスペース効率を効果的に改善する。
【0038】
いくつかの関連の技術では、材料または材料キャリアのリフティングおよび降下は、AGVの中のコネクティングロッドメカニズムを使用して実現される。研究を通して、本発明者らは、AGVの中のコネクティングロッドメカニズムが重い材料をリフトするときに、コネクティングロッドメカニズムの変形は、リフトされた材料が同時に地面から完全に離れること(それは、材料による地面への損傷を引き起こす可能性がある)のないようにすることが可能であるということを見出した。
【0039】
シャーシアセンブリの材料リフティングプロセスを改善するために、
図2および
図3を参照すると、いくつかの実施形態において、リフティングコネクティングロッドアセンブリ20は、第1のコネクティングロッドセット22と、第2のコネクティングロッドセット23と、支持ベース21と、プッシュ-プルコネクティングロッド24と、を含む。第1のコネクティングロッドセット22は、2つの第1のコネクティングロッド222を含み、2つの第1のコネクティングロッド222は、第1のコネクティングロッドシャフト221によって枢動可能に接続されており、シャーシ10に回転可能に接続されている。第2のコネクティングロッドセット23は、2つの第2のコネクティングロッド232を含み、2つの第2のコネクティングロッド232は、第2のコネクティングロッドシャフト231によって枢動可能に接続されており、シャーシ10に回転可能に接続されている。支持ベース21は、第1のコネクティングロッドセット22に枢動可能に接続されている第1の端部と、第2のコネクティングロッドセット23に枢動可能に接続されている第2の端部と、を有している。プッシュ-プルロッド24は、第1のコネクティングロッドシャフト221に枢動可能に接続されている一方の端部と、第2のコネクティングロッドシャフト231に枢動可能に接続されている他方の端部と、を有している。
【0040】
リフティングブラケットは、支持ベース21の第1の端部に回転可能に接続されており、支持ベース21の第1の端部に力を印加し、支持ベース21の第1の端部が垂直方向に移動することを引き起こし、また、2つの第1のコネクティングロッド222、プッシュ-プルロッド24、および、2つの第2のコネクティングロッド232を通して、支持ベース21の第2の端部を垂直方向に移動させるよう駆動するように構成されている。
【0041】
プッシュ-プルロッド24は、必要に応じて線形の形態でまたは曲線の形態で構成されることが可能であり、シャーシの中のレイアウトの必要性、および、他のコンポーネントへの非干渉性の必要性を満たすようになっている。また、重量低減用の溝部が、プッシュ-プルロッド24の中に形成され、シャーシアセンブリの全体的な重量を低減させることが可能である。
【0042】
図2において、リフティングコネクティングロッドアセンブリ20が、第1のコネクティングロッドセット22、第2のコネクティングロッドセット23、支持ベース21、およびプッシュ-プルロッド24を通して、シャーシ10と共通の辺を有するおおよそ二重平行四辺形の構造体を形成しているということが見られ得る。支持ベース21の第1の端部が、リフティング動力アセンブリによって上昇または下降するように駆動されるときに、リフティング動力アセンブリによって印加される力は、第1のコネクティングロッドセット22の2つの第1のコネクティングロッド222、プッシュ-プルロッド24、および、第2のコネクティングロッドセット23の2つの第2のコネクティングロッド232を通して、支持ベース21の第2の端部に伝達され、それによって、支持ベース21によって支持されている構造体または材料を上昇または下降するように駆動する。このように、支持ベース21は、シャーシ10に対して垂直方向に上昇または下降することが可能であり、リフティングまたは降下のプロセスの間の安定性要件を満たす。
【0043】
いくつかの実施形態において、材料は、棚を含む。商品を運搬する棚は、重いことが多く、棚は、複数の脚によって現場で支持される。トロリーが棚の下方を走るとき、棚は、リフティング動力アセンブリおよびリフティングコネクティングロッドアセンブリによってリフトされる。リフティング動力アセンブリと支持ベースの第1の端部との間の接続が支持ベースの中心位置からずれているため、支持ベースが材料を運搬するときには、支持ベースおよび材料の重力の中心が支持ベースの第1の端部からずれ、次いで、支持ベースの第2の端部に接続されている第2のコネクティングロッドセットが、より大きな力を受けて変形させられ、それは、支持ベースの第2の端部に向けて棚が傾くことを容易に引き起こすこととなる。支持ベースの第1の端部がリフトされるとき、第1の端部に近い棚の脚は、同時に地面から離れる代わりに(それは、地面を容易に砕くかまたは傷を付ける可能性がある)、第2の端部に近い脚よりも早くリフトされやすい。
【0044】
この実施形態では、それぞれの第2のコネクティングロッド232の長さは、それぞれの第1のコネクティングロッド222の長さよりも小さくなく、2つの第2のコネクティングロッド232の合計長さは、2つの第1のコネクティングロッド222の合計長さよりも大きい。このように、第2のコネクティングロッド232がより大きな力を受けて変形させられたとしても、支持ベース21は、材料を運搬するときに、材料をバランスされた状態に依然として維持することが可能であり、それによって、シャーシアセンブリの材料リフティングプロセスを改善し、リフトされるときにいくつかの材料が同時に地面から完全には離れないことによって引き起こされる地面への損傷を回避する。
【0045】
図2および
図3を参照すると、いくつかの実施形態において、リフトコネクティングロッドアセンブリ20は、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25と、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース26と、をさらに含む。第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25は、シャーシ10の上に固定的に配置されており、第1のコネクティングシャフト251を通して第1のコネクティングロッドセット22に枢動可能に接続されている。第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース26は、シャーシ10の上に固定的に配置されており、リフティング動力アセンブリから離れる第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25の側に位置付けされており、第2のコネクティングシャフト261を通して第2のコネクティングロッドセット23に枢動可能に接続されている。
【0046】
リフティング動力アセンブリは、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25に隣接して、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース26から離れて位置付けされており、アクティブで追従的な駆動関係を実現し、それは、シャーシ10の上によりコンパクトなレイアウトスペースをもたらし、スペース効率を改善することが可能である。リフティング動力アセンブリは、2つの第1のコネクティングロッド222によって形成される挟まれた角度(included angle)の内側に位置付けされ、第1のコネクティングロッド222の移動に対する干渉を回避する。
【0047】
図2および
図3において、支持ベース21の第1の端部は、第3のコネクティングロッドシャフト211を通して第1のコネクティングロッドセット22に枢動可能に接続されており、リフティングブラケット30は、第3のコネクティングロッドシャフト211に枢動可能に接続されており、それによって、リフティングブラケット30と支持ベース21の第1の端部との間の回転可能な接続を実現する。このように、第3のコネクティングロッドシャフト211をリフトすることによって、リフティングブラケット30は、支持ベース21の第1の端部および第1のコネクティングロッドセット22の上部端部を同期的にリフトするように駆動することが可能である。
【0048】
上記の実施形態では、それぞれの第2のコネクティングロッド232の長さは、それぞれの第1のコネクティングロッド222の長さに等しいかまたはそれよりも大きくなっていることが可能であるが、2つの第2のコネクティングロッド232の合計長さは、2つの第1のコネクティングロッド222の合計長さよりも大きくなっている必要がある。このように、より大きな全体的な長さを有する第2のコネクティングロッド232は、第2のコネクティングロッド232が応力を受けたときに、より大きな変形が起こるとしても、より短い全体的な長さを有する第1のコネクティングロッド222とマッチさせられることが可能であり、それによって、材料をバランスされた状態に維持する。随意的に、それぞれの第2のコネクティングロッド232の長さとそれぞれの第1のコネクティングロッド222の長さとの間の差は、2mmから4mmであり、すなわち、第2のコネクティングロッド232は、第1のコネクティングロッド222よりもわずかに長く、形成されたおおよそ二重平行四辺形の構造体が、全体的によりバランスがとられるようになっている。
【0049】
第1のコネクティングロッドセット22と第2のコネクティングロッドセット23との間の上述の長さ関係に基づいて、第1のコネクティングロッドシャフト221と第2のコネクティングロッドシャフト231との間の距離は、第1のコネクティングシャフト251と第2のコネクティングシャフト261との間の距離よりも大きくされることが可能である。このように、支持ベース21が材料を搭載されていないときには、支持ベース21の第2の端部は、第1の端部に向けて上向きにわずかに傾けられ、支持ベース21が材料を搭載されているときには、支持ベース21の第2の端部は、第1の端部との水平方向のアライメント関係を維持することが可能である。たとえば、第2のコネクティングロッド232と第1のコネクティングロッド222との間の長さ関係にしたがって、第1のコネクティングロッドシャフト221と第2のコネクティングロッドシャフト231との間の距離と、第1のコネクティングシャフト251と第2のコネクティングシャフト261との間の距離と、の間の差は、1.8mmから3.8mmとして設定されることが可能である。
【0050】
加えて、
図2および
図3において、第2のコネクティングロッドセット23は、第4のコネクティングロッドシャフト212を通して支持ベース21の第2の端部に枢動可能に接続されることが可能であり、第4のコネクティングロッドシャフト212と第3のコネクティングロッドシャフト211との間の距離は、第1のコネクティングシャフト251と第2のコネクティングシャフト261との間の距離に等しくなっていることが可能である。
【0051】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態において、支持ベース21は、旋回軸受接続部分213および旋回動力アセンブリ据え付け部分214を含むことが可能である。旋回軸受接続部分213と旋回動力アセンブリ据え付け部分214との両方は、支持ベース21の上部に位置付けされることが可能である。シャーシアセンブリは、回転メカニズム70をさらに含み、回転メカニズム70は、リフティングコネクティングロッドアセンブリ20に接続されており、シャーシアセンブリによって運搬される材料の旋回アクションを実現するように構成されている。
【0052】
具体的には、回転メカニズム70は、旋回軸受73と、旋回軸受73と係合されている駆動ギア72と、駆動ギア72に駆動可能に接続されている第3のモーター71と、を含むことが可能である。旋回軸受73は、旋回軸受接続部分213の上に回転可能に配置されており、駆動ギア72および第3のモーター71は、旋回動力アセンブリ据え付け部分214の上に装着されている。駆動ギア72は、旋回動力アセンブリ据え付け部分214の上に位置付けされることが可能であり、第3のモーター71は、支持ベース21の下方に位置付けされることが可能であり、支持ベース21の下方のスペースを効果的に利用するようになっている。第3のモーター71が回転するとき、それは、駆動ギア72を回転するように駆動することが可能であり、次いで、駆動ギア72は、旋回運動を実施するように旋回軸受73を駆動する。いくつかの他の実施形態において、シャーシアセンブリは、回転メカニズムを含まなくてもよい。
【0053】
図1および
図4~
図6を参照すると、いくつかの実施形態において、シャーシ10は、分割型構造体、すなわち、分割型シャーシである。シャーシ10は、第1のシャーシ分割部分11および第2のシャーシ分割部分12を含む。シャーシアセンブリによって形成されるトロリーの通常の走行方向にしたがって、第1のシャーシ分割部分11は、フロントシャーシ分割部分として使用されることが可能であり、第2のシャーシ分割部分12は、リアシャーシ分割部分として使用されることが可能であり、その逆もまた実行可能である。
【0054】
第1のシャーシ分割部分11は、シャーシシャフト13を通して第2のシャーシ分割部分12に枢動可能に接続されている。第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25は、第1のシャーシ分割部分11上に固定的に配置されており、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース26は、第2のシャーシ分割部分12上に固定的に配置されている。このように、シャーシアセンブリが走行するフィールドが凸凹になっているとき、第2のシャーシ分割部分12に対する第1のシャーシ分割部分11の回転は、シャーシアセンブリに対するフィールドの信頼性の高い支持を実現し、シャーシアセンブリの局所的なサスペンションの不安定性リスクを回避することが可能である。そのうえ、リフティングコネクティングロッドアセンブリは、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25および第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース26を通してシャーシの異なる分割部分に接続されており、リフティングコネクティングロッドアセンブリが、走行フィールドの地面が変化するときにシャーシ分割部分の揺れに応じて調節され得るようになっており、輸送の間の材料の安定性を保証することが可能である。
【0055】
図4および
図5を参照すると、いくつかの実施形態において、シャーシアセンブリは、2セットの駆動ホイールトレイン60およびユニバーサルホイールセット80をさらに含む。2セットの駆動ホイールトレイン60は、シャーシ10の上に固定的に配置されており、独立して駆動される。2セットの駆動ホイールトレイン60は、シャーシ10の左側および右側にそれぞれ位置付けされることが可能である。2セットの駆動ホイールトレイン60の駆動ホイール64の軸線は、一致しており、シャーシシャフト13に平行である。このように、左側および右側にある駆動ホイールトレイン60を独立して駆動することによって、シャーシアセンブリの複数の運動モード(たとえば、前進、後進、および操舵など)が実現されることが可能であり、シャーシアセンブリを使用するトロリーの作業ニーズを満足させることが可能である。
【0056】
ユニバーサルホイールセット80は、シャーシ10の下方において浮くことができるように配置されている。ユニバーサルホイールセット80は、少なくとも2つのユニバーサルホイールを含むことが可能であり、それは、第1のシャーシ分割部分11の下方に位置付けされている一方のパーツと、第2のシャーシ分割部分12の下方に位置付けされている他方のパーツと、を有している。このように、分割型シャーシの異なるパーツは、ユニバーサルホイールの支持部の下方で移動することが可能である。
【0057】
この実施形態における駆動ホイールトレインおよびユニバーサルホイールセットの配置は、関連技術の配置パターンと比較して(関連技術では、駆動ホイールは、シャーシに対して浮いており、ユニバーサルホイールは、シャーシの上に固定されている)、材料によって引き起こされる負荷が増加するときに、駆動ホイールトレインとフィールドとの間の正圧を増加させることが可能であり、それによって、駆動ホイールトレインとフィールドとの間の効果的な摩擦を保証し、関連の技術において負荷が増加した後に一定の正圧によって引き起こされるフィールド滑りの問題を回避する。
【0058】
具体的には、
図4、
図7、および
図8を参照すると、いくつかの実施形態において、駆動ホイールトレイン60は、第1のベース61、第1のモーター62、ハブレデューサー63、および駆動ホイール64を含む。第1のベース61は、シャーシ10に固定的に接続されている。第1のモーター62は、第1のベース61に固定的に接続されている。ハブレデューサー63は、第1のベース61に接続されており、第1のモーター62の動力出力端部に接続されている。駆動ホイール64は、ハブレデューサー63に固定的に接続されている。第1のベース61とシャーシ10との間の固定された接続を通して、駆動ホイールトレイン60とシャーシ10との間の正圧の信頼性の高い伝達関係が得られる。
【0059】
図1、
図9、および
図10を参照すると、いくつかの実施形態において、リフティング動力アセンブリは、リニアガイドメカニズム50をさらに含む。リニアガイドメカニズム50は、リフティングブラケット30とシャーシ10との間に配置されており、直線的に上昇または下降するようにリフティングブラケット30をガイドするように構成されている。
【0060】
図9では、リフティングブラケット30は、スリーブ部分31だけでなく、2つのフランク部分32および2つのリフティングラグ33も含む。2つのフランク部分32は、スリーブ部分31に固定的に接続されているか、または、スリーブ部分31と一体的に形成されており、また、スリーブ部分31の2つの側部に位置付けされている。2つのフランク部分は、同じ平面の中に横たわるプレートの形状として設計されることが可能であり、スリーブ部分31の左側および右側にそれぞれ位置付けされている。2つのリフティングラグ33は、2つのフランク部分32にそれぞれ固定的に接続されているか、または、2つのフランク部分32とそれぞれ一体的に形成されており、また、第3のコネクティングロッドシャフト211を通してリフティングコネクティングロッドアセンブリ20の一方の端部に枢動可能に接続されている。
【0061】
図9を参照すると、いくつかの実施形態において、リニアガイドメカニズム50は、2つのリニアレール51および2セットのリニアスライダー52を含む。2つのリニアレール51は、2つのフランク部分32の上にそれぞれ固定的に配置されている。2セットのリニアスライダー52は、両方ともシャーシ10と固定的に接続されており、2つのリニアレール51とそれぞれガイド式にフィットしている。リニアガイドメカニズム50は、より幅広いフランク部分32を使用し、リフティングブラケット30の移動をガイドし、2セットのリニアレール51およびリニアスライダー52の協働構造を通して、より安定したリフティングプロセスを実現することが可能である。
【0062】
図9および
図10を参照すると、いくつかの実施形態において、動力出力ユニットは、第2のモーター41およびトランスミッションギアトレイン42を含む。第2のモーター41は、シャーシ10に固定的に接続されている。トランスミッションギアトレイン42は、シャーシ10の中に配置されている。トランスミッションギアトレイン42の入力端部は、第2のモーター41の動力出力シャフトに接続されており、トランスミッションギアトレイン42の出力端部は、リードスクリュー43と接続されている。トランスミッションギアトレイン42の中のトランスミッションギアの数は、必要に応じて設定されることが可能であり、たとえば、
図10におけるトランスミッションギアトレイン42は、2つの噛み合うトランスミッションギアを含む。
【0063】
図10を参照すると、リードスクリュー43は、スリーブ部分31を貫通しており、トランスミッションギアトレイン42の出力端部は、リードスクリュー43と接続されている。スクリューナット44は、スリーブ部分31に固定されており、リードスクリュー43とネジ式にフィットしている。リフティングドライブメカニズム40の中の構造体の一部(たとえば、第2のモーター41およびトランスミッションギアトレイン42など)をシャーシ10の中へ一体化させることによって、リフティングドライブメカニズムの他のパーツが簡単化され、それは、シャーシの内部スペースを節約するだけでなく、車両全体のコストも低減させる。
【0064】
図10において、リフティングドライブメカニズム40は、リードスクリューロッキングナット47、アンギュラコンタクト軸受48、外れ防止押さえシート(anti-off pressing sheet)45、および上側ロッキングナット46をさらに含む。リードスクリュー43は、リードスクリューロッキングナット42を通してトランスミッションギアトレイン42とロックされることが可能であり、アンギュラコンタクト軸受48を通してシャーシ10との滑らかな回転可能な関係を形成している。リードスクリュー43の上部は、上側ロッキングナット46によって外れ防止押さえシート45をロックすることが可能であり、外れ防止押さえシート45の面積は、リードスクリュー43の断面積よりも大きい。このように、外れ防止押さえシート45がスクリューナット44に当接するまで、リードスクリュー43がスクリューナット44に対して移動するときに、リードスクリュー43とスクリューナット44との間の移動が制限され、それによって、リードスクリュー43およびスクリューナット44の相対的移動の間の最大ストロークを制限する。
【0065】
リフティング動力アセンブリのリフティングまたは降下をより正確にするために、
図1において、リフティングブラケット30と同期的に移動することができるリミットセンサー91が、リフティングブラケット30の上に配置されることが可能であり、リミットセンサー91と協働するブラケット92が、シャーシの上に固定されることが可能である。ブラケット92は、垂直方向に延在する長いスロットを有することが可能であり、リミットセンサー91は、長いスロットを貫通しており、リフティングブラケット30がリフトまたは降下されるときに、長いスロットの中をスライドする。リミットセンサー91が長いスロットの上側スロット壁部または下側スロット壁部をセンシングするとき(たとえば、長いスロットの上側スロット壁部または下側スロット壁部に触れるとき)、リフティング動力アセンブリは、リフトまたは降下を停止する。
【0066】
図4において、シャーシアセンブリの据え付けを促進させるために、2セットのリニアスライダー52を据え付けるためのスライダー据え付け部分111は、シャーシ10の上側に事前に配置されることが可能である。スライダー据え付け部分111は、シャーシの表面に対して垂直の垂直プレート構造体として設計されることが可能であり、より少ないスペースを占有しながら、リニアスライダー52が信頼性の高い様式でシャーシに固定的に接続され得るようになっている。加えて、分割型シャーシに関して、第1のシャーシ分割部分11の上側は、第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース25を接続するための第1のコネクティングロッド固定位置112を提供されることが可能であり、第2のシャーシ分割部分12の上側は、第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース26に接続するための第2のコネクティングロッド固定位置121を提供されることが可能である。
【0067】
上述のシャーシアセンブリの実施形態は、材料輸送のためのさまざまなトロリー(たとえば、無人搬送車両など)において使用されることが可能である。したがって、本開示の実施形態は、上記に説明されているシャーシアセンブリの実施形態のいずれかを含む無人搬送車両も提供する。
【0068】
ここまで、本開示の実施形態が、詳細に説明されてきた。当技術分野において知られているいくつかの詳細は、本開示の概念を曖昧にすることを回避するために説明されていない。上記の説明に基づいて、当業者は、本明細書で開示されている技術的解決策をどのように実装するかを十分に理解することが可能である。
【0069】
本開示のいくつかの特定の実施形態が例として詳細に説明されてきたが、当業者は、上記の例が単に図示のためのみに提供されており、本開示の範囲を限定することを意図していないということを認識することとなる。当業者は、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、上記の実施形態が修正されることが可能であり、または、いくつかの技術的特徴が等価的に交換されることが可能であるということを理解するべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【符号の説明】
【0070】
10 シャーシ
11 第1のシャーシ分割部分
111 スライダー据え付け部分
112 第1のコネクティングロッド固定位置
12 第2のシャーシ分割部分
121 第2のコネクティングロッド固定位置
13 シャーシシャフト
20 リフティングコネクティングロッドアセンブリ
21 支持ベース
211 第3のコネクティングロッドシャフト
212 第4のコネクティングロッドシャフト
213 旋回軸受接続部分
214 旋回動力アセンブリ据え付け部分
22 第1のコネクティングロッドセット
221 第1のコネクティングロッドシャフト
222 第1のコネクティングロッド
23 第2のコネクティングロッドセット
231 第2のコネクティングロッドシャフト
232 第2のコネクティングロッド
24 プッシュ-プルロッド
25 第1のコネクティングロッドシャフト固定ベース
251 第1のコネクティングシャフト
26 第2のコネクティングロッドシャフト固定ベース
261 第2のコネクティングシャフト
30 リフティングブラケット
31 スリーブ部分
32 フランク部分
33 リフティングラグ
40 リフティングドライブメカニズム
41 第2のモーター
42 トランスミッションギアトレイン
43 リードスクリュー
44 スクリューナット
45 外れ防止押さえシート
46 上側ロッキングナット
47 リードスクリューロッキングナット
48 アンギュラコンタクト軸受
50 リニアガイドメカニズム
51 リニアレール
52 リニアスライダー
60 駆動ホイールトレイン
61 第1のベース
62 第1のモーター
63 ハブレデューサー
64 駆動ホイール
70 回転メカニズム
71 第3のモーター
72 駆動ギア
73 旋回軸受
80 ユニバーサルホイールセット
91 リミットセンサー
92 ブラケット
【国際調査報告】