(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】極低温流体をポンピングするための設備、及びそのような設備を含む充填ステーション
(51)【国際特許分類】
F17C 9/00 20060101AFI20240628BHJP
F04B 9/02 20060101ALI20240628BHJP
F04B 15/08 20060101ALI20240628BHJP
F17C 13/00 20060101ALI20240628BHJP
F16H 21/18 20060101ALI20240628BHJP
F16D 3/38 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
F17C9/00 A
F04B9/02 C
F04B15/08
F17C13/00 302D
F16H21/18
F16D3/38 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571253
(86)(22)【出願日】2022-05-18
(85)【翻訳文提出日】2023-11-16
(86)【国際出願番号】 EP2022063391
(87)【国際公開番号】W WO2022263086
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベニスタンド,ヘクター,シリル
(72)【発明者】
【氏名】グレイサー,マーティン
【テーマコード(参考)】
3E172
3H075
3J062
【Fターム(参考)】
3E172AA03
3E172AA06
3E172AB01
3E172BA06
3E172DA90
3E172EB03
3E172EB10
3E172KA02
3H075AA15
3H075BB03
3H075CC18
3H075CC25
3H075DA03
3H075DA04
3H075DB03
3H075DB29
3J062AA31
3J062AC07
3J062BA16
3J062CB06
3J062CG83
(57)【要約】
【解決手段】 極低温流体の浴を含有することを意図した液密筐体(13)を含む、極低温流体をポンピングする設備(1)が開示され、筐体(13)は、浴と連通する圧縮チャンバ(3)と、圧縮チャンバ(3)内の流体を圧縮するための可動ピストン(5)とを収納し、ピストン(5)は、ロッド(50)の第1の端部に装着され、設備(1)は、ロッド(50)の第2の端部を縦方向(A)に往復に駆動させるための駆動機構(21)を更に含み、駆動機構(21)は、回転シャフト(211)を備えたモータ(121)と、シャフト(211)の回転運動を直線運動に変換するための機械変換システム(212)とを含む。設備(1)の作動構成では、ピストンのロッド(50)の動きの縦方向(A)は垂直であり、モータ(21)は、上枠(6)に堅固に取り付けられ、回転シャフト(211)は、剛性リンク又はジンバルなどの結合システムを介して機械変換システム(212)に連結され、筐体(13)の第1の上端は、機械変換システム(212)に接続され、筐体(13)の第2の下端は、維持力を提供するとともにシャフトを介してモータ(121)によって伝達された荷重を支える、支持部材を係合する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極低温流体の浴を含有することを意図した液密筐体(13)を含む、極低温流体をポンピングするための設備(1)であって、前記筐体(13)は、前記浴と連通する圧縮チャンバ(3)と、前記圧縮チャンバ(3)内の前記流体を圧縮するために動くことができるピストン(5)とを収納し、前記ピストン(5)は、ロッド(50)の第1の端部に装着され、前記設備(1)は、前記ロッド(50)の第2の端部を進行の縦方向(A)に前後に動かす駆動機構(21)を含み、前記駆動機構(21)は、回転シャフト(211)を具備したモータ(121)と、前記回転シャフト(211)の回転運動を並進運動に変換する機械変換システム(212)とを含み、前記設備(1)の作動の構成では、前記ピストンロッド(50)の進行の前記縦方向(A)は垂直であり、前記モータ(121)は、上部装着構造(6)に堅固に固定され、前記回転シャフト(211)は、剛性接続部又はカルダン継手などの接続システムを介して前記機械変換システム(212)に連結され、前記筐体(13)の第1の上端は、前記機械変換システム(212)に接続され、前記筐体(13)の第2の下端は、前記筐体(13)の第2の下端を適所に保持し前記シャフト(211)を介して前記モータ(121)によって伝達された力を吸収する支持体を支え、前記モータ(121)は、前記上部装着構造(6)から吊るされ、前記モータ(121)及び前記機械変換システム(212)は、この水平軸に前記回転シャフト(211)と水平に配置される、設備。
【請求項2】
前記機械変換システム(212)は、前記接続ロッド/クランクの型からなることを特徴とする、請求項1に記載の設備。
【請求項3】
前記筐体(13)の前記第2の下端は、前記筐体(13)の前記第2の下端が前記縦方向(A)と直角の方向に保持されることが確実であるように、地上のハウジング内に支えられることを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備。
【請求項4】
前記設備(1)は、前記筐体(13)を地面に又は地上の支持体に接続する、1つ又は複数の脚(18)を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の設備。
【請求項5】
前記設備(1)は、前記筐体(13)を地面に接続する可撓性の及び/又は調節可能な接続部(201)を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の設備。
【請求項6】
前記設備(1)は、液化ガス、特に水素のタンク(17)を含み、前記タンク(17)は、1組のパイプ(10、11)により前記筐体(13)に流体接続され、これらのパイプは、圧縮される流体を前記圧縮チャンバに供給するように構成されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の設備。
【請求項7】
圧縮されたガスでタンク又はパイプを充填し、液化ガスの源(17)、特に液化水素のタンクと、前記源に接続された第1の端部、及び充填されるタンク(190)に接続することを意図した少なくとも1つの第2の端部を有する放出回路(18)とを含む、ステーションであって、前記放出回路(18)は、請求項1~6のいずれか一項に記載のポンピング設備(1)を含む、ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、極低温流体をポンピングするための設備、及びそのような設備を含む充填ステーションに関する。
【0002】
本発明は、より詳細には極低温流体の浴を含有することを意図した液密筐体を含む、極低温流体をポンピングするための設備に関し、筐体は、浴と連通する圧縮チャンバと、圧縮チャンバ内の流体を圧縮するために動くことができるピストンとを収納し、ピストンは、ロッドの第1の端部に装着され、装置は、ロッドの第2の端部を進行の縦方向に前後に動かす駆動機構を含み、駆動機構は、回転シャフトを具備したモータと、回転シャフトの回転運動を並進運動に変換する機械変換システムとを含み、設備の作動構成では、ピストンロッドの進行の縦方向は垂直であり、モータは、上部装着構造に堅固に固定され、回転シャフトは、剛性接続部又はカルダン継手などの接続システムを介して、機械変換システムに連結される。
【背景技術】
【0003】
往復運動するピストンポンプを作動させるための従来の解決策は、モータの回転シャフトの運動を並進運動に変換するために、モータ及び機械変換システム(接続ロッド/クランク及び/又は減速機及び/又は変速機システム)を使用する。
【0004】
既知の極低温ポンプのほとんどは、ピストン軸を水平にして作動する。これは、真空絶縁の低温端で行うことができる。
【0005】
水素補給ステーションでは、ポンプは、1日に24時間ポンピングに利用できる必要がある。従って低温端を極低温流体(油だめ)の真空絶縁浴(デュワー容器)内に置いて、低温端を確実に低温に維持することが好ましい。そのような場合、ピストンを垂直に配向することがより適切である。
【0006】
そのような場合、ポンプ及び駆動アクチュエータ(モータ及び関連した機構)を最適に支持するために特定の適応が必要である。カルダンシステムは、モータの変速機の回転出力から、モータによって供給された回転運動をピストンロッドの往復並進運動に変換する機械ユニットのクランクに、トルクを伝達するために利用されてもよい。これにより、過度に精密公差を必要とすることなく、最適な装着が可能になる。
【0007】
しかし、この構成では、トルクは、カルダンの車軸を通して回転運動を並進運動に変換する機構に移動される。事実上、満足できる逆トルクシステムはない。機構のケースは、このトルクに耐える必要がある。トルクは、こうしてポンピング構造全体を通って移動される。これは、特に浴を含有するタンクの機械強度及び構造の全強度に関して許容できるものではない。
【0008】
これらの要素がそれに応じて寸法化された場合であっても、依然として振動及び疲労の潜在的な問題に関する危険があろう。
【0009】
油圧の解決策では、油圧ポンプが比較的小さいので、ポンプを垂直に位置付けることは比較的容易である。巨大な供給ユニットは、それ自体が数メートル遠くに移動されてもよい。しかし、全体的な配置及び有効性は用途にあまり適さない。
【0010】
ローラネジを備えた線形アクチュエータに関与する解決策も、それが小型であるために実装は容易である。しかしこの解決策は、その効率及び信頼性が乏しいので、高圧の極低温の用途にはあまり適さない。本発明の目的は、上に概説した先行技術の欠点の全て又は一部を克服することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的で、本発明による設備は、上の前文に与えられたその一般的定義による他の態様では、筐体の第1の上端は、機械変換システムに接続され、筐体の第2の下端は、筐体の第2の下端を適所に保持しシャフトを介してモータによって伝達された力を吸収する支持体を支えることを基本的に特徴とする。
【0012】
更に、本発明の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含んでもよく、すなわち
- 筐体の第2の下端は、筐体の第2の下端が縦方向と直角の方向に保持されることが確実であるように、地上のハウジング内に支えられ、
- 設備は、地面に筐体を接続する1つ若しくは複数の脚、又は地上の支持体を含み、
- 設備は、筐体を地面に接続する可撓性の及び/又は調節可能な接続部を含み、
- 設備は、液化ガス、特に水素のタンクを含み、前記タンクは、1組のパイプにより筐体に流体接続され、これらのパイプは、圧縮される流体を圧縮チャンバに供給するように構成され、
- 回転シャフトの回転運動をピストンロッドの並進運動に変換する機械変換システムは、接続ロッド/クランク型からなり、
- モータは、上部装着構造に固定されたケース内に収納され、
- 設備は、圧縮チャンバ内の入口システムと排出システムとの間に、1つの圧縮段階を有する型からなり、つまり流体が1回だけ圧縮され、
- 設備は、入口システムと排出システムとの間に、2つの圧縮段階を有する型からなり、つまり流体が2回圧縮され、設備は、2つの圧縮チャンバと、第1の圧縮チャンバと連通する入口システムと、第1及び第2の圧縮チャンバと連通し、第1の圧縮チャンバ内で圧縮された流体を第2の圧縮チャンバに移動できるように構成された移動システムとを含み、可動ピストンは、それが進む方向に依存して第1及び第2の圧縮チャンバ内で流体を交互に圧縮し、排出システムは、第2の圧縮チャンバと連通し、
- 圧縮チャンバ内の流体の圧縮は、ロッドを引くこと又は圧縮することによってもたらされる。
【0013】
本発明は、圧縮されたガスでタンク又はパイプを充填し、液化ガスの源、特に液化水素のタンクと、源に接続された第1の端部、及び充填されるタンクに接続することを意図した少なくとも1つの第2の端部を有する放出回路とを含むステーションにも関し、放出回路は、上記又は下記の特徴のいずれか1つによるポンピング設備を含む。
【0014】
本発明は、特許請求の範囲内で上記又は下記の特徴のあらゆる組合せを含む、あらゆる代替デバイス又は方法にも関し得る。
【0015】
更なる具体的な特徴及び利点は、図を参照して与えられた以下の記載を読めば明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明によるポンピング設備の第1の可能な実施形態を例示する、概略部分斜視図を示す。
【
図2】
図2は、設備の詳細、具体的には圧縮チャンバの構造の例を例示する、断面の概略部分図を示す。
【
図3】
図3は、そのような圧縮装置を使用する充填ステーションの例を例示する、概略部分図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
極低温流体をポンピングするために描かれた設備1は、極低温流体の浴を含有することを意図した液密筐体13を含む。筐体13は、真空断熱されてもよく、浴と連通する圧縮チャンバ3と、圧縮チャンバ3内の流体を圧縮するために動くことができる可動ピストン5とを収納する(
図2参照)。
【0018】
ピストン5は、ピストンロッド50の第1の端部に装着される。装置1は、ロッド50の第2の端部を進行の縦方向Aに前後に動かすための駆動機構21を含む。
【0019】
駆動機構21は、回転シャフト211を具備した(該当する場合、変速機などを備えた)モータ121と、回転シャフト211の回転運動をロッド50の並進運動に変換する機械変換システム212とを含む。回転シャフト211の回転運動をピストンロッド50の並進運動に変換する機械変換システム212は、接続ロッド/クランクの型からなってもよく、ケースの内側に収納される。
【0020】
モータ121の回転シャフト211は、例えば剛性接続部又はカルダン継手などの接続システムを含む車軸を介して、機械変換システム212に連結される。
【0021】
カルダン継手を含有する連結具は、組立ての公差をより大きくでき得る。
【0022】
2つの物体の間を連結するカルダン継手も、保守が比較的容易な状態で、「有益な」トルクを最適に移動させることができる。
【0023】
これらの要素(モータ121及び機械変換システム212)は、それぞれのケース内に収納されてもよい。
【0024】
運動変換システム212(及びそのケース)は、機構の下に(特に接続ロッド/クランク機構の場合はクランクシャフトの下に)垂直に位置付けられた低温端に接近するために容易に取り除くことができる。
【0025】
例示されたように、設備1が作動構成にある時に、ピストンロッド50の進行の縦方向Aは垂直である。モータ121は、例えば横梁を含む、上部装着構造6に堅固に固定される。
【0026】
モータの車軸は、ピストンロッド9の軸と非共線であってもよい。例えばモータの車軸は、ピストンロッド50と角度を形成し、例えばそれに直角である。つまり伝達は、モータの車軸とピストンロッド50との間の直角を通して回転し、その直角は、機械変換システム212によって確保される。
【0027】
モータ21及び変換システム212は、筐体の上に配置される。
【0028】
モータ21は、モータの力を吸収する上部装着構造に堅固に接続される一方で、筐体13は、機械変換システム212によって(別の方向に)伝達された力を吸収する。
【0029】
モータ121は、特にその上部装着構造6から吊るされてもよい。
【0030】
モータ121用の上部装着構造は、横支持梁6の第1のアセンブリを含んでもよく、これらの梁は、地面に置く垂直脚を含む荷重負荷構造60に接続される。
【0031】
筐体13の第1の上端は、機械変換システム212に接続され、筐体13の第2の下端は、筐体13の第2の下端を適所に保持し、シャフト211を介してモータ121によって伝達された力を吸収する支持体の上にそれ自体を載せる。
【0032】
筐体13の第2の下端は、筐体13の第2の下端が縦方向Aと直角の方向に保持されることが確実であるように、例えば地上のハウジング内に支えられてもよい。
【0033】
例示されたように、設備1は、筐体13を地面に又は地上の支持体に接続する1つ又は複数の脚20を含んでもよい。
【0034】
例えば可撓性及び/又は調節可能な接続部201は、筐体13を地面に(例えば脚20で)接続するために提供されてもよい。
【0035】
筐体を支持体(地面又は何らかの他のもの)の上に載せるこの配置により、構造が車軸211を介してモータ121によって伝達された力及び/又はトルクを吸収し及び/又は分散することができる。
【0036】
機械変換システム212は、こうして車軸211を介してモータ121に接続され、且つ機械変換システム212の下部に取り付けられた容器13を介して地面に置かれてもよい。
【0037】
例示された例では、設備1は、液化ガス、特に水素のタンク17を含む。タンク17は、筐体13に1組のパイプ10、11により流体接続され、これらのパイプは、圧縮される流体を圧縮チャンバ3に供給し、特に筐体13内で生成されたあらゆるボイルオフガスを回収するように構成される。
【0038】
このタンク17は、地面に置かれてもよい。パイプ10、11は、可撓性部を含んでもよい。
【0039】
詳細には、以下により詳しく記載されるように、この容器13及び極低温流体のタンク17を接続する極低温パイプは、熱収縮を緩和し、わずかな誤整列に耐えるように、可撓性のパイプであってもよい。
【0040】
設備の構造は、多くの利点を供給する。
【0041】
モータ121と軸50との間の、不要なトルクのない動きの伝達の他に、構造は、特に(例えば、機構に接近するために垂直に配置された要素、特にケースを取り外すことにより)保守をしやすいようにうまく適合する。
【0042】
駆動機構(モータ及び恐らく減速機又は変速機)は、極低温ポンピング部の低温側の保守の間に取り除く必要がない。モータ部121の保守の頻度は、実際には概して低温駆動部より低い。提案された構造により、モータ部121を取り除くことなく、低温部212に接近することができる(概観検査、清掃、シールの交換、潤滑、その他)。
【0043】
設備1は小型であり、地面まで低く位置付けられる。これは、充填ステーションにそれを統合するようにうまく適合する。
【0044】
モータ121及び関連した減速機は、特に防爆構造又は拡張された安全性を備えた標準要素であってもよい。
【0045】
モータ121及び変換システム212は、様々な相対構成、特に水平、垂直に位置付けられてもよく、シャフト211は、使用される減速機システム212のモデル(はすば歯車、はすばかさ歯車、ウォームギア、螺旋平行シャフト、直角減速機)に依存して、この軸方向に又は軸に垂直に回転する。
【0046】
モータ211、及びもしあれば、例示され、そこから回転車軸211が突起することがあるその減速機を含むアセンブリは、該当する場合、トルクモータに置換されることが好都合である(トルクモータは、従って減速機又は変速機を持たない)。このような場合、潤滑に起因する油の問題はない。加えてこのような場合、アセンブリは、より小型で、より軽量である。加えて、そのようなモータ・アセンブリは、速度(速度、特に回転速度、プロファイル)の設定をより柔軟にする。
【0047】
図2は、圧縮チャンバ3と連通し、圧縮される流体を圧縮チャンバ3の中に入れることができるように構成された吸入システム2と、圧縮チャンバ3内の流体を圧縮するために動くことができるピストン5と、圧縮チャンバ3と連通し、圧縮された流体を出すことができるように構成された排出システム7とを備えた、圧縮チャンバ(単一圧縮段階)の例を概略的に例示する。圧縮チャンバ内の流体の圧縮は、ロッド50を引くこと又は圧縮することによって起きることがある。
【0048】
当然のことながら、本発明は、2つの圧縮段階(例えば2つの圧縮チャンバ、及びピストンの横方向運動の2方向の各々に対する2つの圧縮段階)を有するポンプにも適応する。
【0049】
図3は、圧縮されたガスでタンク又はパイプを充填し、液化ガス、特に液化水素の源17と、源に接続された第1の端部、及び充填されるタンク190に接続することを意図した少なくとも1つの第2の端部を有する放出回路18とを含む、ステーションの例を描く。圧縮装置1を含む放出回路18は、上記の特徴のいずれか1つによる設備に一致する。
【0050】
設備の構造は、多くの利点を供給する。
【0051】
不要なトルクのないモータ121と車軸50との間の動きの伝達の他に、構造は、特に(例えば、機構に接近するために吊るされた要素、特にケースを取り外すことにより)保守のしやすいようにうまく適合する。
【0052】
設備1は小型であり、地面まで低く位置付けられる。これは、充填ステーションにそれを統合するようにうまく適合する。
【0053】
モータ121及び関連した減速機は、特に防爆構造を備えた標準要素であってもよい。
【0054】
モータ121及び変換システム212は、様々な相対構成、特に水平、垂直に位置付けられてもよく、シャフト211は、公知の減速機システム212のモデル(はすば歯車、はすばかさ歯車、ウォームギア、螺旋平行シャフト、直角減速機)に依存して、この軸方向に又は軸に垂直に回転する。
【0055】
モータ121、及びもしあれば、例示され、そこから回転車軸211が突起することがあるその減速機を含むアセンブリは、該当する場合、トルクモータに置換されることが好都合である(トルクモータは、従って減速機又は変速機を持たない)。このような場合、潤滑に起因する油の問題はない。加えてこのような場合、アセンブリは、より小型で、より軽量である。加えて、そのようなモータ・アセンブリは、速度(速度、特に回転速度、プロファイル)の設定をより柔軟にする。
【国際調査報告】