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特表2024-523987電源ケーブル埋め込みフロア・パネル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】電源ケーブル埋め込みフロア・パネル
(51)【国際特許分類】
   E04F 15/024 20060101AFI20240628BHJP
   H02G 3/38 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
E04F15/024 606B
H02G3/38 050
E04F15/024 601E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571933
(86)(22)【出願日】2022-06-13
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 IB2022055435
(87)【国際公開番号】W WO2022263990
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】17/304,115
(32)【優先日】2021-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【弁理士】
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】亀ノ上 剛
(72)【発明者】
【氏名】田中 宏幸
(72)【発明者】
【氏名】河井 裕
【テーマコード(参考)】
2E220
5G363
【Fターム(参考)】
2E220AA59
2E220AB10
2E220AC03
2E220EA03
2E220EA05
2E220GA25X
5G363AA16
5G363BA01
5G363DA11
5G363DB12
5G363DB37
(57)【要約】
サーバ室におけるフロア・システムが、メイン・パネルとサブパネルとを含む。メイン・パネルは、メイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、メイン・パネル嵌め込みケーブルは第1の1組のメイン・パネル・コネクタを第2の1組のメイン・パネル・コネクタに接続する。サブパネルは、サブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、サブパネル嵌め込みケーブルはサブパネル・コネクタを互いに接続する。フロア・システムは、メイン・パネルとサブパネルとによって操作床を提供し、操作床は、下地床に対して相対的に高くされ、メイン・パネルは操作床と下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルである。メイン・パネル嵌め込みケーブルとサブパネル嵌め込みケーブルとが、電源からの電流路を確立する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ室のためのフロア・システムであって、
メイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含むメイン・パネルであって、前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1の1組の前記メイン・パネル・コネクタを第2の1組の前記メイン・パネル・コネクタに接続する、前記メイン・パネルと、
サブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含むサブパネルであって、前記サブパネル嵌め込みケーブルが前記サブパネル・コネクタを互いに接続する、前記サブパネルと、を含み、
前記フロア・システムが前記メイン・パネルと前記サブパネルとによって操作床を提供し、前記操作床が下地床に対して相対的に高くされており、前記メイン・パネルが、前記操作床と前記下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルであり、
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルと前記サブパネル・嵌め込みケーブルとが電源からの電流路を確立する、フロア・システム。
【請求項2】
前記サブパネルが、前記サーバ室に位置するサーバ・ラックからのプラグを受け入れるように構成されたサブパネル・アウトレットをさらに含み、前記サブパネル・アウトレットが前記電流路を介して前記サーバ・ラックに給電する、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項3】
前記メイン・パネル・コネクタが前記メイン・パネルの裏側に配置されている、請求項1または2に記載のフロア・システム。
【請求項4】
前記メイン・パネル・コネクタが、前記メイン・パネルの前記裏側から下方に延びるプラグである、請求項3に記載のフロア・システム。
【請求項5】
前記メイン・パネル・コネクタが前記メイン・パネルの角に配置されている、請求項4に記載のフロア・システム。
【請求項6】
前記サブパネル・コネクタが、前記サブパネルの上面に向かって上方に延びるソケットであり、前記ソケットが前記プラグを受け入れるように構成されている、請求項4または5に記載のフロア・システム。
【請求項7】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成されている、請求項1ないし6のいずれかに記載のフロア・システム。
【請求項8】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、前記操作床の面一な表面をなす、請求項1ないし7のいずれかに記載のフロア・システム。
【請求項9】
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルと、前記メイン・パネル・コネクタと、前記サブパネル嵌め込みケーブルと、前記サブパネル・コネクタとが、三相200V電流用に構成されている、請求項1ないし8のいずれかに記載のフロア・システム。
【請求項10】
前記電源が前記サーバ室の配電盤である、請求項1ないし9のいずれかに記載のフロア・システム。
【請求項11】
サーバ室においてフロア・システムを組み付ける方法であって、
メイン・パネルを有することになるように前記フロア・システムの操作床の場所を決定することであって、前記メイン・パネルがメイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1の1組の前記メイン・パネル・コネクタを第2の1組の前記メイン・パネル・コネクタに接続し、前記メイン・パネルが取り外し可能フロア・パネルである、前記操作床の場所を前記決定することと、
前記メイン・パネルを前記場所に据え付けることであって、前記場所がサブパネルを含み、前記サブパネルがサブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、前記サブパネル嵌め込みケーブルが前記サブパネル・コネクタを互いに接続する、前記メイン・パネルを前記場所に前記据え付けることと、
電源からの電流路を確立するように前記メイン・パネル・コネクタのうちの1つを前記サブパネル・コネクタのうちの1つと結合することとを含む、フロア・システムを組み付ける方法。
【請求項12】
前記サーバ室に配置されたサーバ・ラックからのプラグを前記サブパネルのサブパネル・アウトレットにおいて受け入れることをさらに含み、前記サブパネル・アウトレットが前記電流路を介して前記サーバ・ラックに給電する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記メイン・パネル・コネクタが前記メイン・パネルの裏側に配置される、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記メイン・パネル・コネクタが、前記メイン・パネルの前記裏側から下方に延びるプラグである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記メイン・パネル・コネクタが、前記メイン・パネルの角に配置されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記サブパネル・コネクタが前記サブパネルの上面に向かって上方に延びるソケットであり、前記方法が、
前記ソケットが前記プラグを受け入れるように、メイン・パネルを前記サブパネルと位置合わせすることをさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成される、請求項11ないし16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記メイン・パネルを適正に据え付けた結果として、前記メイン・パネルと前記サブパネルとが前記操作床の面一な表面をなす、請求項11ないし17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記電源が前記サーバ室の配電盤であり、前記方法が、
前記配電盤の電源インレットを介して前記電源と前記サブパネルとの間に接続を確立することをさらに含む、請求項11ないし18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
サーバ室フロア・システムであって、
下地床上に位置づけられた下地床枠であって、前記下地床が前記フロア・システムの操作床の下にあり、前記下地床枠が、前記操作床が前記下地床から距離をおいて高くされるように支柱を含む、前記下地床枠と、
メイン・パネルとサブパネルとを含む前記操作床のためのフロア・システムであって、前記メイン・パネルがメイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1の1組の前記メイン・パネル・コネクタを第2の1組の前記メイン・パネル・コネクタに接続し、前記サブパネルがサブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、前記サブパネル嵌め込みケーブルが前記サブパネル・コネクタを互いに接続する、前記フロア・システムと、を含み、
前記メイン・パネルが前記操作床と前記下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルであり、
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルと前記サブパネル嵌め込みケーブルとが電源からの電流路を確立する、サーバ室フロア・システム。
【請求項21】
前記サブパネルが、前記下地床枠の前記支柱の高くされた端部に固定的に取り付けられている、請求項20に記載のサーバ室フロア・システム。
【請求項22】
前記下地床枠が、前記メイン・パネルが上に据え付けられるように構成された場所を画定する、請求項20または21に記載のサーバ室フロア・システム。
【請求項23】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成されている、請求項20ないし22のいずれかに記載のサーバ室フロア・システム。
【請求項24】
サーバ室におけるフロア・システムのメイン・パネルであって、
前記フロア・システムの操作床の表面を提供するタイルと、
前記タイルのそれぞれの角に配置され、サブパネルのサブパネル・コネクタに結合するように構成された、第1および第2のメイン・パネル・コネクタと、
前記第1および第2のメイン・パネル・コネクタを互いに接続するメイン・パネル嵌め込みケーブルと、を含み、
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが、前記第1および第2のメイン・パネル・コネクタのうちの1つが前記サブパネル・コネクタに結合した結果として、前記サブパネルのサブパネル嵌め込みケーブルとともに電源からの電流路を確立するように構成され、
前記メイン・パネルが取り外し可能フロア・パネルである、メイン・パネル。
【請求項25】
サーバ室におけるフロア・システムのサブパネルであって、
前記フロア・システムの操作床の表面を提供するサブパネル上面と、
取り外し可能メイン・パネルのメイン・パネル・コネクタに結合するように構成された複数のサブパネル・コネクタと、
前記サブパネル・コネクタを互いに接続するサブパネル嵌め込みケーブルとを含み、
前記サブパネル嵌め込みケーブルが、前記サブパネル・コネクタのうちの1つが前記メイン・パネル・コネクタと結合した結果として前記メイン・パネルのメイン・パネル嵌め込みケーブルとともに電源からの電流路を確立するように構成されている、サブパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示の実施形態は、一般にはフロア・パネル・システムに関し、より具体的には、サーバ・ラックに収納されたサーバ・ユニットに電力を供給するように構成されたサーバ・ラックを含むサーバ室で使用されるフロア・パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ室は、複数の異なるネットワーク装置を収納する場合がある。ネットワーク装置のそれぞれが、それぞれの機能を提供する。これらの機能を提供する際、ネットワーク装置は、1つまたは複数の異なる種類のケーブルまたは物理接続を必要とすることがある。ネットワークス装置はさらに、電力を必要とする。したがって、各ネットワーク装置は、電力要求に対応し、適切な機能を提供するように(たとえば、電力を受け取るための電源ケーブル、1種類のデータ交換のためのイーサネット(R)・ケーブル、別の種類のデータ交換のためのファイバー・チャネル・ケーブルなど)1本または複数本のケーブルを使用する場合がある。特に、ケーブル要件とともにネットワーク装置の数が増えるにつれて、整理向上のために、サーバ室は、1つまたは複数のネットワーク装置を収納し、少なくともそこに収納されているネットワーク装置のための接続を整然とさせることができるようにするための1つまたは複数の機構を提供する、サーバ・ラックを使用することができる。たとえば、サーバ・ラックは、サーバ・ラックに収納されている各ネットワーク装置が電源接続を確立することができるように、ハウジング内にアウトレットを含むことができる。サーバ・ラックはサーバ・ラック内のアウトレットを使用するどのネットワーク装置にも電力を供給することができるように、電源に接続する電源ケーブルを含むことができる。別の例では、サーバ・ラックは、ケーブルが整理されて、乱雑に散らばらずに配置されるように、様々なケーブルをサーバ・ラック内に配置することができるようにする、ケーブル・コム、レセス、ガターなどを含む場合がある。
【0003】
サーバ室は、サーバ・ラックを様々な方式で配置することができるようにも構成可能である。サーバ・ラックとそれに収納されるネットワーク装置は、随時、必要に応じて希望通りに再構成または再整理可能である。この機能を可能にする際、サーバ室は、サーバ室の臨機応変な再整理と再構成を可能にする様々な機構を含むことができる。たとえば、様々な機構は、サーバ・ラック、その中に収納されたネットワーク装置、およびサーバ・ラックとネットワーク装置の使用に関わる様々な種類のケーブル(たとえば電源ケーブル、データ・ケーブルなど)の再整理/再構成に対応することができる。
【0004】
従来の手法は、床が、下地床枠の上に配置された取り外し可能フロア・パネルを含む上げ床である機構を含む場合がある。この従来の手法では、サーバ室の床はフリー・アクセス床である場合がある。下地床枠は、取り外し可能フロア・パネルと下地床との間にケーブルを通して格納することができる空間を生じさせる。このようにして、ケーブルはサーバ室の歩行面またはネットワーク装置を配置可能な面(たとえば、サーバ・ラックが配置される面、人が移動する可能性がある面など)を横切って敷設される必要がない。しかし、長期にわたる運用の後、各ケーブルの層が乱雑に積み重なる可能性があり、その場合、配線が管理しづらくなる可能性がある。さらに、様々な種類のケーブルの中で、電源ケーブルは比較的直径が大きく、しかも、サーバ・ラックがサーバ室内の任意の場所に据え付けられるという要求を満たすのに十分な長さを必要とする。したがって、電源ケーブルは長さが長くなり、必要に応じて電源ケーブルを引き出し(たとえば巻きを解き)、または格納(たとえば巻き直し)することができるようにフロア・パネルの下に巻かれた配置で配置される。追加の電源ケーブルと他のケーブルをフロア・パネルの下に格納すると、冷気がサーバ室全体を循環するときに空気の流れも妨げる可能性がある。ネットワーク装置の適切な動作温度を維持するために(たとえば過熱を防ぐために)適正な空気の循環が必要であることが当業者には、わかるであろう。
【0005】
サーバ室のフリー・アクセス床における取り外し可能フロア・パネルの上記の問題のうちの少なくとも1つを解決するために、従来の手法は天井に取り付けられたダクト内にケーブルを設置する場合がある。天井進入路は、ケーブルが設置される天井から延びる枠を含む場合がある。サーバ・ラックは、ケーブルが利用可能な枠の適切な場所の下に配置することができる。しかし、この従来の手法を使用する場合、サーバ・ラックは、ケーブルが利用可能になるだろうダクトの経路に沿ってしか配置することができない。すなわち、サーバ・ラックの位置は、天井の形態によって決まる。特にダクトから離れている場合のサーバ・ラックの位置が後で任意に変更される場合、ケーブルがサーバ・ラックの希望の位置において利用可能なように、天井進入路の改修を必要とする可能性がある。
【0006】
ケーブルがフリー・アクセス床に散乱する問題を解決しようとする別の従来の手法では、溝配線型または敷設型フロア・パネルが使用されることがある。溝配線型または敷設型フロア・パネルは、ケーブルをフロア・パネルの上に敷設することができるように、フロア・パネル内に予め刻まれた溝を含む。このようにして、ケーブルはフロア・パネルに隣接して敷設することができ、下地床上には載置されず、床下の空間(たとえば、取り外し可能フロア・パネルと下地床との間の空間)を最大限にすることができる。しかし、この従来の手法における溝配線型または敷設型フロア・パネルは固定されており、取り外して1つの機構(たとえば取り外し可能フロア・パネルを備えたフリー・アクセス・フローリング)を別の機構(たとえば、フロア・パネル上の嵌め込みケーブル)に交換することができない。他の従来の手法は、米国特許第9,394,700号および米国特許第5,049,700号などの何らかの形態のケーブル貫通フロア・パネルを使用するが、ケーブルがフロア・パネルを通して敷設された後は、最終的にフロア・パネルを任意に取り外すことができない。
【0007】
ネットワーク運用が進展するにつれて、異なるネットワーク・ソリューションが設けられる可能性がある。たとえば、データ・センターがローカル・ネットワークおよびサーバ室からクラウド・インフラストラクチャに運用を移行させる場合がある。クラウド実装形態に特に注目すると、クラウド実装形態において使用されるサーバ・ラックは、クラウドを使用するエンド・ユーザによるリソースの様々な要求を満たすために、サーバ・ラックの追加、撤去、移動などを必要とすることがある。したがって、ケーブル配線のための調整可能な環境を可能にする機構は、サーバ・ラック位置決めおよび構成のそのような必要性を可能とすることができる。さらに、この機構に対応するために、フロア・パネルの下における柔軟なメンテナンスが必要な場合がある。したがって、埋め込みケーブルを備えた固定フロア・パネルよりも取り外し可能フロア・パネルが好ましい可能性がある。したがって、取り外し可能フロア・パネルを使用するフリー・アクセス・フローリングの利点と、嵌め込みケーブルを使用するさらなる解決策の利点とを維持するとともに、従来の手法のそれぞれの解決策における欠点を克服する必要がある。
【発明の概要】
【0008】
例示の実施形態は、サーバ室におけるフロア・システムのためのシステムおよび方法を開示する。フロア・システムは、メイン・パネルとサブパネルとを含む。メイン・パネルは、メイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、メイン・パネル嵌め込みケーブルは第1の1組のメイン・パネル・コネクタを第2の1組のメイン・パネル・コネクタに接続する。サブパネルは、サブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、サブパネル嵌め込みケーブルはサブパネル・コネクタを互いに接続する。フロア・システムは、メイン・パネルとサブパネルとによって操作床を提供し、操作床は下地床に対して相対的に高くされ、メイン・パネルは、操作床と下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルである。メイン・パネル嵌め込みケーブルとサブパネル嵌め込みケーブルとは、電源からの電流路を確立する。
【0009】
好ましい実施形態では、サブパネルは、サーバ室に配置されたサーバ・ラックからのプラグを受け入れるように構成されたサブパネル・アウトレットをさらに含み、サブパネル・アウトレットは電流路を介してサーバ・ラックに給電する。
【0010】
好ましい実施形態では、メイン・パネル・コネクタはメイン・パネルの裏側に配置される。
【0011】
好ましい実施形態では、メイン・パネル・コネクタは、メイン・パネルの裏側から下方に延びるプラグである。
【0012】
好ましい実施形態では、メイン・パネル・コネクタはメイン・パネルの角に配置される。
【0013】
好ましい実施形態では、サブパネル・コネクタは、サブパネルの上面に向かって上方に延びるソケットであり、ソケットはプラグを受け入れるように構成される。
【0014】
好ましい実施形態では、メイン・パネルとサブパネルは、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成される。
【0015】
好ましい実施形態では、メイン・パネルとサブパネルは、操作床の面一な表面をなす。
【0016】
好ましい実施形態では、メイン・パネル嵌め込みケーブルと、メイン・パネル・コネクタと、サブパネル嵌め込みケーブルと、サブパネル・コネクタとは、三相200V電流用に構成される。
【0017】
好ましい実施形態では、電源はサーバ室の配電盤である。
【0018】
例示の実施形態は、下地床枠とフロア・システムとを含むサーバ室フロア・システムを開示する。下地床枠は下地床上に位置され、下地床はフロア・システムの操作床の下にある。下地床枠は、操作床が下地床から距離をおいて高くされるようにする支柱を含む。操作床のためのフロア・システムはメイン・パネルとサブパネルとを含み、メイン・パネルはメイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、メイン・パネル嵌め込みケーブルは第1の1組のメイン・パネル・コネクタを第2の1組のメイン・パネル・コネクタに接続し、サブパネルはサブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、サブパネル嵌め込みケーブルはサブパネル・コネクタを互いに接続する。メイン・パネルは、操作床と下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルである。メイン・パネル嵌め込みケーブルとサブパネル嵌め込みケーブルとは、電源からの電流路を確立する。
【0019】
好ましい実施形態では、サブパネルは、下地床枠の支柱の高くなった端部に固定的に取り付けられる。
【0020】
好ましい実施形態では、下地床枠は、メイン・パネルが上に据え付けられるように構成された場所を画定する。
【0021】
好ましい実施形態では、メイン・パネルとサブパネルとは、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成される。
【0022】
例示の実施形態は、タイルと、第1および第2のメイン・パネル・コネクタと、メイン・パネル嵌め込みケーブルとを含む、サーバ室におけるフロア・システムのメイン・パネルを開示する。タイルは、フロア・システムの操作床の表面を提供する。第1および第2のメイン・パネル・コネクタはタイルのそれぞれの角に配置され、第1および第2のメイン・パネル・コネクタはサブパネルのサブパネル・コネクタに結合するように構成される。メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1のメイン・パネル・コネクタと第2のメイン・パネル・コネクタを互いに接続する。メイン・パネル嵌め込みケーブルは、第1のメイン・パネル・コネクタと第2のメイン・パネル・コネクタとのうちの一方がサブパネル・コネクタと結合した結果として、サブパネルのサブパネル嵌め込みコネクタとともに電源からの電流路を確立するように構成される。メイン・パネルは、取り外し可能フロア・パネルである。
【0023】
例示の実施形態は、サブパネル上面と、複数のサブパネル・コネクタと、サブパネル嵌め込みケーブルとを含む、サーバ室におけるフロア・システムのサブパネルを開示する。サブパネル上面は、フロア・システムの操作床の表面を提供する。複数のサブパネル・コネクタは、取り外し可能メイン・パネルのメイン・パネル・コネクタに結合するように構成される。サブパネル嵌め込みケーブルは、サブパネル・コネクタを互いに接続する。サブパネル嵌め込みケーブルは、サブパネル・コネクタのうちの1つがメイン・パネル・コネクタと結合した結果として、メイン・パネルのメイン・パネル嵌め込みケーブルとともに電源からの電流路を確立するように構成される。
【0024】
例として示され、実施形態例をこれのみに限定することは意図されていない以下の詳細な説明は、添付図面と合わせて読めば最もよくわかるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】例示の実施形態による例示のメイン・パネル100の上面を示す図である。
図2】例示の実施形態による、図1の例示のメイン・パネル100の上面を透明性を有するように示す図である。
図3】例示の実施形態による、図1の例示のメイン・パネル100の底部を示す図である。
図4】例示の実施形態による、図3の例示のメイン・パネル100の底部を透明性を有するように示す図である。
図5】例示の実施形態による、例示のメイン・パネル100と、サブパネル200と、下地床枠300とを含む、例示のフロア・システム400を示す図である。
図6】例示の実施形態による、図5の例示のフロア・システム400を例示のメイン・パネル100とサブパネル200の透明性を有するように示す図である。
図7】例示の実施形態による、例示のフロア・システム400を据え付ける作業を示す方法700の例示のフローチャートを示す図である。
図8】例示の実施形態による、例示のフロア・システム400の使用事例800を示す図である。
図9】例示の実施形態による、例示のフロア・システム400の別の使用事例900を示す図である。
図10】例示の実施形態による、例示のフロア・システム400のさらなる使用事例1000を示す図である。
図11】例示の実施形態による、例示のフロア・システム400のさらなる使用事例1000のズーム透視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面は必ずしも一律の縮尺で描かれていない。図面は、概略図に過ぎず、例示の実施形態の特定のパラメータを表現することは意図されていない。図面は、典型的な例示の実施形態のみを示すことが意図されている。図中で、同様の番号は同様の要素を表す。
【0027】
本明細書では、特許請求される構造および方法の詳細な実施形態について開示する。しかし、開示される実施形態は様々な形態で実施可能な特許請求される構造および方法の例示に過ぎないものと理解される。例示の実施形態は例示に過ぎず、多くの異なる形態で実施可能であり、本明細書に記載されている例示の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの例示の実施形態は、本開示が綿密で完全なものとなり、例示の実施形態によって対象とされる範囲を当業者に完全に伝えるように示されている。説明では、提示されている実施形態が無用にわかりにくくならないように、よく知られている特徴および技術の詳細は省かれる場合がある。
【0028】
本明細書で「一実施形態」、「実施形態」、「例示の実施形態」などと言う場合、その記載されている実施形態が特定の特徴、構造または特性を含み得るが、すべての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造または特性を含まなくてもよいことを示す。また、そのような語句は必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造または特性が、ある実施形態に関連して説明されている場合、明記されているか否かを問わず、そのような特徴、構造または特性を他の実施形態に関連して実装することは当業者の知識の範囲内にあるものと考えられる。
【0029】
例示の実施形態の提示をわかりにくくしないために、以下の詳細な説明では、当技術分野で知られている一部の処理ステップまたは操作は、提示および例示のために互いに組み合わされている場合があり、場合によっては詳細に説明されていない場合がある。また他の場合には、当技術分野で知られている一部の処理ステップまたは操作についてまったく説明されていない場合がある。以下の説明は様々な例示の実施形態による特有の特徴または要素に焦点を合わせていることを理解されたい。
【0030】
例示の実施形態は、サーバ室のためのフロア・システムおよびそのフロア・システムを据え付ける方法を対象とする。フロア・システムは、下地床上の上げ床を含むフリー・アクセス床を提供することができ、上げ床は下地床枠によって支持される。例示の実施形態のフロア・システムの上げ床(以下、「床」と呼ぶ)は、複数のメイン・パネルとサブパネルを含むことができる。メイン・パネルは、床の表面の面積の大部分を提供することができる。メイン・パネルは、メイン・パネルを通して電力を流れさせることを可能にするように構成された嵌め込み電源ケーブルを含むことができる。サブパネルは、サブパネルに電力を供給することができるようにメイン・パネルに電気的に接続するように構成されることができる。サブパネルは、プラグを挿入することができ、それによってプラグが属するユニットに電力を供給するアウトレットを含むことができる。フリー・アクセス床として、メイン・パネルは取り外し可能パネルとすることができる。例示の実施形態の重要な利点は、取り外し可能フロア・パネルを使用するフリー・アクセス床に付随する利点と、嵌め込みケーブルを使用するパネルの利点とを、いずれに付随する欠点もなしに含むことができる。例示の実施形態の詳細な実装を以下に示す。
【0031】
例示の実施形態では、相対的記述語とともに示される用語を使用する。たとえば、フロア・システムはメイン・パネルとサブパネルとを含む。これらの用語の「メイン」および「サブ」態様は、重要性、位置、向きなどを示すものではない。これらの記述語は、単に、例示の実施形態のフロア・システムにおいて使用されているパネルの種類を区別するために使用されているに過ぎない。以下の説明から明らかになるように、例示の実施形態によると、メイン・パネルとサブパネルは、サブパネルの一部がメイン・パネルの一部の下に配置されるように位置づけることができる。別の実施例では、フロア・システムは下地床と上げ床とを含む。これらの用語の「下地」および「上げ」態様は、たとえば隣室における床に対して相対的な位置を示すものではない。むしろ、下地床と上げ床は、例示の実施形態による床が組み付けられる領域における互いに対して相対的な位置を示している。当業者には、サーバ室の隣室における床に関して上げ床を有するフリー・アクセス床の様々な実装形態がわかるであろう。
【0032】
例示の実施形態についてサーバ室に関連して説明する。しかし、サーバ室を対象とする例示の実施形態は、例示を目的にしているに過ぎない。例示の実施形態によるフロア・システムは、フリー・アクセス床が使用され得る任意の領域のために使用または変更あるいはその両方が可能であり、電力が必要なユニットはその領域のどこにでも配置可能である。また、以下の説明は電力または電流の供給に関する。「電力」および「電流」という用語は、電子ユニットへの給電に関して区別なく使用するものとする。
【0033】
図1に例示の実施形態による、例示のメイン・パネル100の上面を示す。メイン・パネル100は、サーバ室のフリー・アクセス床における取り外し可能フロア・パネルとすることができる。例示の実施形態によるフロア・システムは、フロア・システムの表面の下に下地床がある上げ床とすることができる。本明細書の説明に鑑みて明らかになるように、メイン・パネル100はフロア・システムの上面のかなりな量の表面積(たとえば床の歩行域)を含み得る。上げ床構成では、メイン・パネル100は、以下でさらに詳述する下地床枠上に配置することができる。図1に示すように、メイン・パネル100は、タイル105と、長辺110A~110Dと、斜辺115A~115Dとを含み得る。
【0034】
タイル105は、ほぼ平面または平坦な面とすることができる。タイル105は、所定の重量を保持するのに十分な強度を備えて製造可能である。所定の重量は、メイン・パネル100上に置かれると予想される(たとえば、満杯のサーバ・ラックにサーバ・ラックを扱う人を含めた)最大重量に基づいてもよい。所定の重量は、想定外の状況を補償するために予測最大重量に加えて追加量を含んでもよい(たとえば安全マージン)。タイル105は、メイン・パネル100の取り外しを可能にする材料で製造されるかまたは被覆されてもよい。たとえば、タイル105の平面状の面は、吸引装置がメイン・パネル100をフロア・システムにおける静止位置から引っ張ることを可能にし得る。このようにして、メイン・パネル100は、床下のメンテナンスのために各パネル単位での取り外し可能機能を妨げることなく、床の面積の一部を被覆する機能を維持することができる。
【0035】
例示の実施形態によると、メイン・パネル100は、斜辺115A~115Dのうちの1つが長辺110A~110Dのうちの隣り合った長辺の間に位置づけられている、ほぼ八角形の形状を示してもよい。たとえば、斜辺115Bは、長辺110Aと110Bとの間に位置している。以下でさらに詳述するように、メイン・パネル100の八角形状は、サブパネルが適正に位置づけられる構造をもたらすことができる。
【0036】
例示の実施形態によると、メイン・パネル100は、長辺110A~110Dが斜辺115A~115Dよりも実質的に長い長さを有するほぼ正方形の外観であってもよい。したがって、長辺110A~110Dは、それぞれ同じ長さを有することができ、一方、斜辺115A~115Dはそれぞれ同じ、より短い長さを有してもよい。たとえば、長辺110A~110Dは、約60cmであってもよく(たとえば、その実際の長さに沿って60cm延びてもよく、またはメイン・パネル100が斜辺115A~115Dがないような正方形であるかのような長さに沿って延びてもよい)、斜辺115A~115Dは8cmまたは約8cmであってもよい。
【0037】
図2に、例示の実施形態による、透明性を有するように示された図1の例示のメイン・パネルの上面を示す。タイル105は、少なくとも半透明性を有するか、または不透明として設けられてもよい。たとえば、少なくとも半透明である場合、メイン・パネル100を取り外さなくてもフロア・システムの下地床と床との間の空間が見える。このようにして、メンテナンスをより効率的に行うことができる。例示を目的として、例示の実施形態は不透明なメイン・パネル100のタイル105を対象としてもよく、透明性はメイン・パネル100のさらなる構成要素を示すためである。
【0038】
メイン・パネル100はメイン・パネル・ケーブル120A、120Bをさらに含むことができる。メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、メイン・パネル100に嵌め込まれてもよい。たとえば、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、タイル105の裏側に隣接してもよい。別の実施例では、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、タイル105を通って延びてもよい。メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、斜辺115A~115Dのうちの1辺から斜辺115A~115Dのうちの反対側の1辺まで延びてもよい。たとえば、図のように、メイン・パネル・ケーブル120Aが斜辺115Aから斜辺115Cまで延びてもよく、一方、メイン・パネル・ケーブル120Bが斜辺115Bから斜辺115Dまで述べてもよい。メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、それぞれ複数のケーブルを含んでもよい。たとえば、そのケーブルを通って伝導される電力の種類に応じて(たとえば、電源インレット/アウトレットによって規定される)、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bのそれぞれが、三相200V電流を使用する電力の供給を扱う3本のケーブルを含んでもよい。メイン・パネル100を通って対角方向に延びるメイン・パネル・ケーブル120A、120Bは例示に過ぎない。別の例示の実施形態によると、縦方向に(たとえば、図1に見えるように斜辺115Aから斜辺115Bまでなどの水平の辺に沿って)と、側方(たとえば、図1に見えるように斜辺115Bから斜辺115Cまでなどの垂直の辺に沿って)とに延びる、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bに実質的に類似した4組のメイン・パネル・ケーブルがあってもよい。さらなる例示の実施形態によると、対角線方向、側方および縦方向に配置されたメイン・パネル・ケーブルを組み合わせるメイン・パネル・ケーブル120A、120Bに実質的に類似した6組のメイン・パネル・ケーブルがあってもよい。以下でさらに詳述するように、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、配電盤から、例示の実施形態のフロア・システム上のサーバ・ラックを位置づけることができる希望の場所まで電力が流れることを可能にすることができる。この電力の流れが確実に実現されるように、据え付けられるメイン・パネル100は、メイン・パネル100を通る構成に関して適切な種類のメイン・パネル・ケーブル120A、120Bを組み込むことができる。たとえば、フロア・システムの端部以外の領域にあるメイン・パネル100の場合、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bの対角、側方または縦方向あるいはこれらの組合せの方向の構成を使用することができる。別の実施例では、特にメイン・パネル100が適切な配置のためにサイズ調整(たとえば一部の切断)を必要とする場合、フロア・システムの端部領域にあるメイン・パネル100は、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bの側方または縦方向構成あるいはその両方の構成を使用してもよい。
【0039】
図3に、例示の実施形態による、図1の例示のメイン・パネル100の底部を示す。たとえば、メイン・パネル100の底部は、実質的に「角」の位置にある斜辺115A~115Dのうちの1つに隣接する領域の裏側であってもよい。図3に示すように、選択される1つは、斜辺115Cであってもよい。上述し、図3に示すように、斜辺115Cは長辺110B、110Cの間に配置されてもよい。図のように、メイン・パネル100は、凹部125Cとメイン・パネル・コネクタ130Cとをさらに含むことができる。この場合の、本明細書で使用されている底部に関して「角」という用語の任意の使用は、ほぼ正方形とみなされる(たとえば、長辺110A~110Dがさらに延びて長辺110A~110Dのうちの隣接する1つと交差する)例示のメイン・パネル100を基準としており、「角」と言う場合は、八角形ではなく正方形の形状を有するときにその領域がメイン・パネル100によって占められているかのような全体的な領域に関することに留意されたい。
【0040】
凹部125Cは、斜辺115Cからメイン・パネル100の中心に向かって延びてもよい。例示の実施形態によると、凹部125Cは、90°の隅切りであってもよい。凹部125Cの大きさと形状は、サブパネルの一部を凹部125C内に位置づけることができるように選択されてもよい。以下でさらに詳述するように、凹部125Cとサブパネルの一部の両方が、メイン・パネル100のパネル中心点から見たときに点対称形状をなすことができる。点対称形状は、メイン・パネル100とサブパネルが誤った方向(0°、90°、180°および270°)に嵌め合わされても電流遮断および短絡を含む問題の発生を防ぐことができる。
【0041】
メイン・パネル・コネクタ130Cは、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bのうちの1本のメイン・パネル・ケーブル120A、120Bの終点であってもよい。メイン・パネル・ケーブル120A、120Bのうちの1本のメイン・パネル・ケーブルの反対端は、(たとえば、斜辺115Aなどのメイン・パネル100の反対の角に配置された)さらなるメイン・パネル・コネクタであってもよい。このようにして、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bは、メイン・パネル100の対向するメイン・パネル・コネクタを接続することができる。以下でさらに詳述するように、メイン・パネル・コネクタ130Cは、メイン・パネル100とサブパネルとを通して電力を伝えることができるように、サブパネル上の対応するコネクタとの電気接続を確立することができる。メイン・パネル・コネクタ130Cは、様々な形状および大きさに構成可能であり、任意の電気接続機構を使用してもよい。たとえば、例示の実施形態による図3に示すように、メイン・パネル・コネクタ130Cは、凹部125Cの表面から下方に向けられたプラグであってもよい。プラグは、3ピン・プラグとして構成されてもよい。三相200V電流の例示の実施形態では、プラグの各ピンは、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bのうちの対応する1本のメイン・パネル・ケーブルのそれぞれのワイヤを収容することができる。プラグは、凹部125Cの深さを超えない長さだけ延びてもよい。しかし、プラグの長さは、長さが凹部125Cの深さを超えるかまたは超えない場合もある範囲にわたることができるように、確立される接続の種類に基づき得ることに留意されたい。別の実施例では、メイン・パネル・コネクタ130Cは、送電のために導電技術または磁気技術あるいはその両方を使用してもよい。例示の実施形態は、メイン・パネル100およびサブパネルで使用可能な任意の送電機構を組み込むように変更可能である。
【0042】
斜辺115Cに隣接する領域に関して図3に示す例示のメイン・パネル100の底部は、例示のメイン・パネル100における他の3つの角の底部側面(たとえば斜辺115A、115Bおよび115Dに隣接する領域)も表し得る。したがって、斜辺115A~115Dに隣接するメイン・パネル100のコネクタのそれぞれは、凹部125Cに実質的に類似した対応する凹部(底部側面透視図には図示せず)を含むことができる。
【0043】
図4に、例示の実施形態による、透明性を有するように示された図3の例示のメイン・パネル100の底部を示す。メイン・パネル100のタイル105が不透明であり、透明性がメイン・パネル100のさらなる構成要素を示すためのものである実施形態を例に説明を続けると、メイン・パネル・ケーブル120Aが見える。上述のように、メイン・パネル・ケーブル120Aは、斜辺115Aから斜辺115Cまで延びることができる。メイン・パネル・ケーブル120Aの一端は、メイン・パネル・コネクタ130Cにおいて終端してもよい。メイン・パネル・ケーブル120Aの他端は、斜辺115Aに隣接する領域における凹部125Cと実質的に類似した凹部におけるメイン・パネル・コネクタ130Cに実質的に類似したさらなるメイン・パネル・コネクタ(図示せず)で終端してもよい。三相200V電流を対象とした図2および図4に示す例示の実施形態では、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bの3本のケーブルは、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bのうちのケーブルのそれぞれが、メイン・パネル・コネクタ130Cなどのメイン・パネル・コネクタにおけるピンのうちの対応する1つで終端するようなひねりを含むことができる。
【0044】
図5に、例示の実施形態による、例示のメイン・パネル100と、サブパネル200と、下地床枠300とを含む、例示のフロア・システム400を示す。図5に示す例示のフロア・システム400は、2つの隣接メイン・パネル100が下地床枠300の上に互いに隣り合って位置づけられている場合の図である。したがって、メイン・パネル100のうちの第1のメイン・パネル(たとえば、図5の左側のメイン・パネル100)の長辺110Bと長辺110Cと斜辺115Cと、メイン・パネル100のうちの第2のメイン・パネル(たとえば、図5の右側のメイン・パネル)の長辺110Cと長辺110Dと斜辺115Dとが見える。図5の例示のフロア・システム400では、メイン・パネル100のうちの第1のメイン・パネルの長辺110Bが、メイン・パネル100のうちの第2のメイン・パネルの長辺110Dに隣接することができる。以下の使用事例で説明するように、メイン・パネル100は、ほぼ格子またはチェッカー・パターンであるとともに(たとえば、1つの列から別の列に互い違いになったパターンではなく)整列された方式で下地床枠300上に配置されてもよく、メイン・パネル100のうちの隣接するメイン・パネルの長辺110A~110Dがその長さに沿って整列される(たとえば、メイン・パネル100のうちの第1のメイン・パネルの長辺110Aの端部が、メイン・パネル100のうちの第2のメイン・パネルの長辺110Cの端部に対応する)。
【0045】
サブパネル200は、メイン・パネル100と組み合わせて使用されるフロア・システム400のさらなる構成要素とすることができる。例示の機能では、サブパネル200は、第1のメイン・パネル100から、隣接している第2のメイン・パネル100(たとえば、長さが第1のメイン・パネル100の対応する長辺110A~110Dの長さに沿っている長辺110A~110Dを有する第2のメイン・パネル100)、または対角線方向に配置された第2のメイン・パネル100(たとえば、長さが第1のメイン・パネル100の対応する斜辺115A~115Dの長さに対向する斜辺115A~115Dを有する第2のメイン・パネル100)あるいはその両方である第2のメイン・パネル100に電力が伝わることができるようにすることができる。したがって、所与のメイン・パネル100のために、隣接するかまたは対角線上に配置された任意のさらなるメイン・パネル100が、メイン・パネル100とそのさらなるメイン・パネル100との間で共用されるサブパネル200を介して伝わる電力を有することができる。別の例示の機能では、サブパネル200は、電源プラグを挿入することができるアウトレットを提供してもよい。たとえば、サーバ・ラックが電源プラグを含んでもよく、サブパネル200のアウトレットにプラグ接続してもよい。したがって、サーバ・ラックが配電ユニット(PDU)を含む場合など、サーバ・ラックに収納されているネットワーク装置にサーバ・ラックを介して電力を供給することができる。図5に示すように、例示の実施形態によると、サブパネル200は、サブパネル上面205と、サブパネル・カバー210と、サブパネル・アウトレット215と、サブパネル支持面220A~220Dと、サブパネル・コネクタ225A~225Dとを含むことができる。
【0046】
サブパネル上面205は、メイン・パネル100のタイル105に類似したサブパネル200の上面であってもよい。サブパネル上面205は、その表面が、サブパネル200に隣接する各メイン・パネル100のタイル105と面一とすることができる。サブパネル上面205は、複数のメイン・パネル100が互いに隣接し、対角線上に位置づけられた場合に対応する(たとえば上から見たときの)形状を示してもよい。たとえば、例示の実施形態によると、メイン・パネル100は、メイン・パネル100のうちの最大4つのメイン・パネル100がまとめて位置づけられるように構成されてもよい。具体的には、メイン・パネル100のうちの第1のメイン・パネル100が、メイン・パネル100のうちの第2のメイン・パネル100が縦方向に隣接して配置され(たとえば、第1のメイン・パネル100の長辺110Bが第2のメイン・パネル100の長辺110Dに隣接する)、メイン・パネル100のうちの第3のメイン・パネル100が対角線上に配置され(たとえば、第1のメイン・パネル100の斜辺115Cが第3のメイン・パネル100の斜辺115Aに対向し、第2のメイン・パネルの長辺110Cが第3のメイン・パネル100の長辺110Aに隣接する)、メイン・パネル100のうちの第4のメイン・パネルが側方に隣接して配置される(たとえば、第1のメイン・パネル100の長辺110Cが第4のメイン・パネル100の長辺110Aに隣接し、第2のメイン・パネル100の斜辺115Dが第4のメイン・パネル100の斜辺115Bに隣接し、第2のメイン・パネル100の長辺110Dが第4のメイン・パネル100の長辺110Bに隣接する)ように配置されてもよい。この配置から形成される結果の形状は、サブパネル200の形状と一致し得る。たとえば、メイン・パネル100は長辺110A~110Dのうちの1つと斜辺115A~115Dのうちの隣接する1つとの間に形成される角度が135°となり得るような形状とすることができる。したがって、補角45°が隣接する補角45°とともに直角をなすことができる。したがって、サブパネル200のための空間を形成するメイン・パネル100を横切る斜辺115A~115Dの同一寸法により、サブパネル上面205は長さが斜辺115A~115Dの長さに対応する正方形となり得る。たとえば、斜辺115A~115Dとサブパネル上面205との間の空間をなくすとともに、例示の実施形態のフロア・システム全体に面一な表面を形成するために、サブパネル上面205の辺の長さは斜辺115A~115Dの長さと等しくすることができる。斜辺115A~115Dが各8cmである上記の実施例の説明を続けると、サブパネル上面205の辺の長さも8cmとすることができる。サブパネル上面205の長さに沿ったサブパネル200の高さは、メイン・パネル100の高さに対応することができる。たとえば、サブパネル200の高さは、面一の表面を保ちながらメイン・パネル100の高さ以上であってもよい。
【0047】
サブパネル上面205は、サブパネル・アウトレット215を含むことができる。サブパネル・アウトレット215は、サブパネル上面205の1区分に配置されてもよい。たとえば、サブパネル・アウトレット215は、サブパネル上面205の中央にまとめられた環状部分であってもよい(たとえば、サブパネル・アウトレット215の中心がサブパネル上面205の中心と一致してもよい)。この実施例では、サブパネル・アウトレット215は、サブパネル上面205の辺の長さに対応する直径(たとえば同じ長さ)を有してもよい。サブパネル・アウトレット215は、任意の種類のアウトレットを提供してもよく、対応する電源プラグを受け入れることができる。上記の実施例の説明を続けると、サブパネル・アウトレット215は、三相200V電流を使用する電源プラグに対応するような大きさおよび形状とすることができる。
【0048】
サブパネル・カバー210は、サブパネル・アウトレット215を開く際と、覆う際にヒンジ式に動くように構成されてもよい。たとえば、サブパネル・アウトレット215を使用するときは、サブパネル・カバー210をヒンジに沿ってサブパネル上面205から離れる方向に回転させることができ、それによってサブパネル・アウトレット215を露出させる。別の実施例では、サブパネル・アウトレット215を使用していないときは、サブパネル・カバー210をヒンジに沿ってサブパネル上面205に向かって回転させることができる。サブパネル・カバー210は、閉じた位置または覆う位置にあるときに面一の表面を維持するように構成可能である。したがって、露出したままのサブパネル上面205の部分と、サブパネル・カバー210と、サブパネル200に隣接する1つまたは複数のメイン・パネル100とは、面一の表面を形成することができる。面一の表面に対応するために、サブパネル・アウトレット215はサブパネル上面205に埋め込まれてもよい。サブパネル・アウトレット215がサブパネル上面205に埋め込まれる量は、サブパネル・カバー210の高さ以上とすることができる。このようにして、閉じた位置または覆う位置にある間、サブパネル・カバー210の外側は、露出したままのサブパネル上面205の部分と面一となることができる。サブパネル・カバー210の使用は例示に過ぎないことに留意されたい。別の例示の実施形態では、サブパネル200はサブパネル・カバー210を使用しなくてもよい。そのような実施形態では、サブパネル・アウトレット215は、埋め込まれなくてもよく、サブパネル上面205全体が均一な表面を有し、露出したままであってもよい。
【0049】
サブパネル支持面220A~220Dは、上から見たときにサブパネル上面205の辺を越えて延びるサブパネル200の部分とすることができる。図5に示すように、例示の実施形態によると、サブパネル支持面220A~220Dは、その直角部がサブパネル上面205の辺に対向している、ほぼ直角等辺三角形の形状を有してもよい。すなわち、サブパネル支持面220A~220Dの斜辺がサブパネル上面205の長さに沿って延びてもよい。サブパネル支持面220A~220Dは、凹部125Cなどの、メイン・パネル100の凹部のうちの対応する凹部に収容され、嵌め合うような大きさおよび形状とすることができる。このようにして、サブパネル支持面220A~220Dの高さはメイン・パネル100の凹部の高さに対応することができる。たとえば、サブパネル支持面220A~220Dの高さは、メイン・パネル100の凹部の高さ以上とすることができる。上述のように、サブパネル支持面220A~220Dを通るサブパネル200は、点対称形状を可能にすることができる。当業者にはわかるように、組み付けのためのこのような取り付けが可能であるため、メイン・パネル100とサブパネル200とが誤った方向(0°、90°、180°および270°)で嵌め合わされても、メイン・パネル100とサブパネル200はこの点対称形状を使用して問題(たとえば電流遮断、短絡など)の発生を防止することができる。
【0050】
サブパネル支持面220A~220Dのそれぞれにおいて、サブパネル200はサブパネル・コネクタ225A~225Dを含むことができる。サブパネル・コネクタ225A~225Dは、メイン・パネル・コネクタ130Cなどの、メイン・パネル100上のメイン・パネル・コネクタに対応することができる。上述のように、メイン・パネル・コネクタ130Cは、サブパネル・コネクタ225A~225Dのうちの1つと電気接続を確立することができる。このようにして、サブパネル・コネクタ225A~225Dは、メイン・パネル・コネクタ130Cのための対応するコネクタとすることができる。また、上述のように、メイン・パネル・コネクタ130Cは、様々な形状および大きさに構成可能であり、凹部125Cの面から下方を向いたプラグなどの任意の電気接続機構を使用することもできる。この実施形態を例に説明を続けると、サブパネル・コネクタ225A~225Dは、プラグ(たとえば3ピン・プラグ)の形状のメイン・パネル・コネクタ130Cを受け入れるように構成されてもよい。たとえば、サブパネル・コネクタ225A~225Dは、プラグを受け入れるソケットであってもよい。メイン・パネル・コネクタ130Cのプラグを収容するように、サブパネル・コネクタ225A~225Dは、上から見たときに上方を向いていてもよい。このようにして、メイン・パネル・コネクタ130Cの下向きのプラグが、サブパネル・コネクタ225A~225Dの上向きのソケットを受け入れることができる。この場合も、メイン・パネル・コネクタ130Cとサブパネル・コネクタ225A~225Dとからなるプラグ/ソケットは、例示を目的にしているに過ぎず、他の種類の送電機構が使用されてもよく、例示の実施形態における使用のために適応化されてもよいことに留意されたい。
【0051】
サブパネル200は、サブパネル・コネクタ225A~225Dまたはサブパネル・アウトレット215あるいはその両方の間で電力が流れることができるように、サブパネル・ケーブル(図示せず)も含むことができる。サブパネル・ケーブルは、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bと実質的に類似した方式で配置されてもよい。たとえば、サブパネル・ケーブルは対角線方向、側方、または縦方向あるいはこれらの組合せの方向に配置されてもよい。サブパネル・ケーブルは、サブパネル200上のサブパネル・アウトレット215の相対位置に基づいてサブパネル・アウトレット215に電力を供給するように構成されてもよい。
【0052】
サブパネル200は、特にサブパネル・コネクタ225A~225Dに関する安全機構のためにも構成可能である。たとえば、メイン・パネル100が組み付けられ、所定位置にあるときに、サブパネル・コネクタ225A~225Dはメイン・パネル・コネクタ130Cなどのメイン・パネル・コネクタとの接続を確立することができる。しかし、メイン・パネル100は取り外し可能フロア・パネルであるため、(たとえば、床と下地床との間の空間において床下メンテナンスを行うために)メイン・パネル100のうちの1つを取り外すことができる。取り外されると、サブパネル・コネクタ225A~225Dを露出させることができる。サブパネル・コネクタ225A~225Dは、露出しているサブパネル・コネクタ225A~225Dに、電流が流れ続けているときに発生する可能性がある不慮の事故を防止するために、安全機構を備えて構成されてもよい。たとえば、サブパネル・コネクタ225A~225Dは、手作業で挿入される安全装置(たとえば絶縁された材料)を受け入れるように構成されてもよい。別の実施例では、サブパネル・コネクタ225A~225Dは、メイン・パネル・コネクタ130Cのプラグがサブパネル・コネクタ225A~225Dのうちの1つのサブパネル・コネクタ225A~225Dのソケットに受け入れられていないと(たとえば、ばね力によって)安全位置に向かって付勢される、引き込み型安全機構を含んでもよい。メイン・パネル・コネクタ130Cのプラグが、サブパネル・コネクタ225A~225Dのうちの1つのサブパネル・コネクタ225A~225Dのソケットに受け入れられている間は、引き込み型安全機構は開位置に向かって引き込まれ、プラグがソケットに収まっている限り開位置に留まっていてもよい。
【0053】
図5に示すように、例示の実施形態によると、下地床枠300は、支柱305と、支柱プラットフォーム310と、横梁315とを含むことができる。下地床枠300は、任意のサーバ・ラックとメイン・パネル100およびサブパネル200とを含む下地床枠300上にかかるすべての重量を保持するように構成されるため、支柱305と、支柱プラットフォーム310と、横梁315とは、そのような重量の拘束下で構造健全性を維持することができる任意の材料(たとえば様々な金属のうちのいずれか)で製造されてもよい。
【0054】
支柱305は、下地床から所定の高さまで延びる円柱または柱とすることができる。したがって、支柱305は、下地床の面と床の面とに対して直角に延びることができる。支柱305の第1の端部は、支柱305が静止状態に留まるように固定されてもよい。たとえば、支柱305は、支柱305のどの方向へのどのような移動も防止するように、支柱305が下地床の下で一定距離だけ延びるように下地床において固定されてもよい。当業者には、支柱305が例示の実施形態によって使用可能なその機能を果たすために提供され得る様々な方法がわかるであろう。
【0055】
支柱プラットフォーム310は、支柱305の第2の、反対側の端部にあってもよい。支柱プラットフォーム310は、サブパネル200をその上に位置づけることができる面とすることができる。支柱305と支柱プラットフォーム310は、一体の構成要素として製造されてもよく、または支柱プラットフォーム310が支柱305に固定的に取り付けられるように組み付けられてもよい。支柱プラットフォーム310は、取り外し可能機構が使用可能な場合は、取り外し可能であってもよい。例示の実施形態によると、サブパネル200は支柱プラットフォーム310上の各支柱305の真上に配置可能である。サブパネル200は、たとえば予め支柱プラットフォーム310上に固定されてもよい。
【0056】
横梁315は、1つの支柱プラットフォーム310から隣接する支柱プラットフォーム310まで延びる取り外し可能であるかまたは固定された棒であり、隣接する支柱プラットフォーム310は、側方または縦方向に隣接している(たとえば対角方向には隣接していない)。このようにして、下地床枠300は、フロア・システムを組み付けることができる格子またはチェッカー・パターンを構築することができる。横梁315は、メイン・パネル100を上に置くことができる支持面を与えることができる。具体的には、メイン・パネル100の長辺110A~110Dを横梁315上に置くことができる。このようにして、サブパネル支持面220A~220Dと横梁315とは、メイン・パネル100が下地床枠300の上に適正に配置されることを可能にすることができる。横梁315は、メイン・パネル100のうちの隣接して配置されたメイン・パネル100が取り外される領域において連続性をもたせて下地床のある区分を露出させることができるように、取り外し可能とすることができる。横梁315と取り外し可能機構は、後述する使用事例でより明確にわかるであろう。しかし、横梁315を下地床枠300に組み込むことは例示に過ぎないことに留意されたい。当業者には、下地床枠300が横梁315を省くようにも構成可能であることがわかるであろう(たとえば、組み付け位置にメイン・パネル100を維持するのに、サブパネル200とともに支柱305と支柱プラットフォーム310があれば十分である)。
【0057】
図6に、例示の実施形態による、図5の例示のフロア・システム400を例示のメイン・パネル100とサブパネル200の透明性を有するように示す。メイン・パネル100のタイル105が不透明であり、透明性がメイン・パネル100のさらなる構成要素を示すためである実施形態を例に説明を続けると、メイン・パネル・ケーブル120Aが見える。このメイン・パネル100(たとえば左のメイン・パネル)上には、凹部125Cとメイン・パネル・コネクタ130Cも示されている。図6には別のメイン・パネル100(たとえば右のメイン・パネル100)も含まれているため、メイン・パネル・ケーブル120Bも見える。さらに、このメイン・パネル100上には凹部125Dとメイン・パネル・コネクタ130Dも示されている。
【0058】
図6に示すように、メイン・パネル100は、下地床枠300とサブパネル200の上に置かれてもよい。メイン・パネル100が(たとえば取り外された位置に相対して)この組み付け位置にある場合、メイン・パネル・コネクタをサブパネル・コネクタと結合することができる(たとえば、メイン・パネル・コネクタ130Cがサブパネル・コネクタ225Aに結合するか、またはメイン・パネル・コネクタ130Dがサブパネル・コネクタ225Bに結合する)。したがって、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bを流れる電力がサブパネル200を流れることができる。たとえば、電源(たとえば配電盤)がサーバ室に電力を供給してもよい。例示の実施形態によるフロア・システムが組み付けられる構成に基づいて、メイン・パネル100のうちの第1のメイン・パネル100(たとえば左のメイン・パネル100)が、電源から電力を受け取ることができる。図6に示すように、電力はメイン・パネル・ケーブル120Aを流れることができる。サブパネル200を通して、電力はメイン・パネル100のうちの第2のメイン・パネル100(たとえば右のメイン・パネル100)のメイン・パネル・ケーブル120Bも流れることができる。サブパネル・アウトレット215が電源プラグを受け入れることを条件として、サブパネル200を流れる電力を電源プラグと、たとえばサーバ・ラックに送ることができる。
【0059】
図6は、例示を目的としてメイン・パネル100と類似した透明性を有するサブパネル200も示す。上述のように、サブパネル200はサブパネル・ケーブル230を含むことができる。サブパネル・ケーブル230は、(たとえばメイン・パネル・コネクタ130Cとサブパネル・コネクタ225Aの結合に基づく)電力がサブパネル・コネクタ225A~225Dのそれぞれとサブパネル・アウトレット215に流れることを可能にすることができる。例示の実装形態では、図6に示すように、サブパネル・ケーブル230はほぼ円形の構成に配置可能であり、円は、ほぼサブパネル・アウトレット215の大きさである。サブパネル・ケーブル230は、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bにおける各ケーブルのために1本ずつ、3本の個別ケーブルを含むことができる。サブパネル・アウトレット215が三相200V電流用に構成されている例示の実施形態では、サブパネル・アウトレット215は、3つの差し込み口を含むソケットを有してもよい。サブパネル・ケーブル230のそれぞれが、サブパネル・アウトレット215の差し込み口のうちの対応する1つに接続可能である。また、メイン・パネル・ケーブル120A、120Bのうちの各ケーブルがサブパネル・コネクタ225A~225Dにどのように接続されるかに基づいて、サブパネル・コネクタ225A~225Dのソケットのそれぞれが、サブパネル・ケーブル230のうちの対応する1本に接続可能である。
【0060】
図6は、フロア・システムが組み付けられるときに(たとえば特定のメイン・パネル100に関して)、支柱305と支柱プラットフォーム310とサブパネル200とメイン・パネル100とを積み上げることができる方式も示す。図のように、支柱305が下地床から上方に延びることができる。支柱プラットフォーム310は、支柱305の上端に位置づけることができる。サブパネル200は、支柱プラットフォーム310上に位置づけることができる。メイン・パネル100は、サブパネル200のサブパネル支持面220A~220D上に位置づけることができる。この積み重ねの様々な構成要素の深さ、大きさおよび形状に基づいて、起こり得る様々な支持相互作用があり得る。たとえば、メイン・パネル100の凹部(たとえば凹部125C)の深さがサブパネル支持面220A~220Dの高さより浅い場合、メイン・パネル100はサブパネル200上にのみ載置されてもよい。別の実施例では、メイン・パネル100の凹部(たとえば凹部125C)の深さがサブパネル支持面220A~220Dの高さと同じ長さだけ延びてもよい。支柱プラットフォーム310が(たとえば図5図6に示すように)サブパネル200より大きい大きさよび形状である場合、メイン・パネル100は、サブパネル200と支柱プラットフォーム310の上に載置されてもよい。当業者には、構成要素の異なる大きさおよび形状に基づく様々な他の積み重ねの選択肢もわかるであろう。しかし、様々な積み重ねの選択肢は、上述の機構により電源接続の確立を可能にする積み重ねに限定される場合がある。
【0061】
図7に、例示の実施形態による例示のフロア・システム400を据え付けるための作業を示す、方法700の例示のフローチャートを示す。方法700について、フロア・システム400の床の上面上に実質的に電源ケーブルがない空間に位置づけられた装置に電力が供給されるように、例示のフロア・システム400を組み付けるユーザの視点から説明する。
【0062】
方法700は、一定の準備ステップがすでに行われている時点に関する。たとえば、下地床と、取り外し可能フロア・パネルを有する上げ床とを含むように設計されたサーバ室において据え付けまたは組み付けされる例示のフロア・システム400に関しては、下地床枠300が予め据え付けられていてもよい。別の実施例では、電源用の配電盤もサーバ室の固定した場所に予め据え付けられていてもよい。したがって、ユーザはサーバ室用の電源の場所を知っていてもよい。
【0063】
さらなる準備ステップとして、サブパネル200を、下地床枠300の支柱305上の支柱プラットフォーム310上に据え付けることができる(ステップ705)。上述のように、メイン・パネル100の据え付けの前に、サブパネル200を支柱プラットフォーム310に固定的に取り付けることができる。サブパネル200は、様々な固定機構を使用して支柱プラットフォーム310に固定的に取り付けることができる。たとえば、ねじまたは釘などの物理固定機構により、サブパネル200を支柱プラットフォーム310に固定的に取り付けてもよい。別の実施例では、サブパネル200を支柱プラットフォーム310に固定的に取り付けるために接着剤が塗布されてもよい。例示の実施形態では、サブパネル200は下地床枠300の支柱305上の支柱プラットフォーム310のそれぞれの上に据え付けることができる。しかし、別の例示の実施形態では、サブパネル200は、下地床枠300の支柱305上の支柱プラットフォーム310のうちの選択された支柱プラットフォーム310上にのみ据え付けられてもよい。たとえば、例示のフロア・システム400の配置が予め計画されている場合、ユーザは、電力の流れを可能にするように所定の場所にサブパネル200を据え付けることを選択してもよい。
【0064】
例示のフロア・システム400がメイン・パネル100を受け入れるように準備されたら、下地床枠300とサブパネル200の上に位置づけられるメイン・パネル100の場所を決定することができる(ステップ710)。たとえば、ユーザは、最初に、サーバ室のどこにサーバ・ラックまたはその他のネットワーク装置を置くかを決定してもよい。サーバ・ラックの位置は、配電盤からサーバ室内のサーバ・ラックの場所まで電力を引き回す様々な経路を規定する場合がある。別の実施例では、ユーザは、サーバ・ラックの場所がまだわかっていないと判断してもよく、メイン・パネル100の使用に変更を加える際に後で決定するために、サーバ室全体の下地床枠300全体にわたってメイン・パネル100を配置する必要がある場合がある。このようにして、ユーザは、配電盤からの適正な送電を実現するためにサーバ室のどこにメイン・パネル100を据え付けるかを決定してもよい。
【0065】
決定された場所に基づいて、ユーザは下地床枠300とサブパネル200の上にメイン・パネル100のうちの1つを配置し、据え付けることができる(ステップ715)。メイン・パネル100を据え付ける例示のプロセスでは、ユーザは配電盤に最も近いメイン・パネル100のうちの1つから開始し、メイン・パネル100用に決定された場所が覆われるまで後続のメイン・パネル100を据え付けてもよい。メイン・パネル100を据え付けることによって、配電盤からメイン・パネル100またはサブパネル200あるいはその両方を通って電力を接続することができる。したがって、メイン・パネル100の据え付けは、メイン・パネル・コネクタのうちの1つ(たとえばメイン・パネル・コネクタ130C)と、サブパネル・コネクタ(たとえばサブパネル・コネクタ225A~225D)のうちの対応する1つとの間に電力接続を確立することができる(ステップ720)。
【0066】
メイン・パネル100を据え付ける際、ユーザは、メイン・パネル100のうちの1つを有することになると決定された場所に基づいて、据え付けるべき1つまたは複数のさらなるメイン・パネル100があるか否かを判定することができる(決定725)。たとえば、ユーザは、下地床枠300上の決定された場所のうちのいずれかに、上にメイン・パネル100が配置されていない場所があるか否かを判定することができる。上述のように、下地床枠300は複数の場所を形成する格子またはチェッカー・パターンを提供するように構成可能である。たとえば、各場所は、メイン・パネル100の形状(たとえばほぼ正方形)に対応する(たとえば上から見たときに)ほぼ多角形であってもよい。これらの形状の場所は、例示の実施形態による例示のフロア・システム400が据え付けまたは組み付けあるいはその両方が行われる領域を有する操作床全体に存在し得る。操作床領域は様々な形状のいずれでも構成可能であることに留意されたい。たとえば、操作床領域は、ほぼ多角形の形状であってもよい。別の実施例では、操作床領域は、操作床領域の一部ではない領域内の区分または窓を備えてほぼ多角形であってもよい。さらなる実施例では、操作床領域は、拡張部(たとえばL字形拡張部、アームなど)を備えてほぼ多角形であるなど、任意の形状であってよい。操作床領域の種類の例示の実装形態については、使用事例で後述する。据え付けるべきメイン・パネル100のうちの少なくとも1つのさらなるメイン・パネル100があることを受けて(決定725の「はい」分岐)、ユーザはさらなるメイン・パネル100の据え付けを続け、電力接続を確立してもよい。
【0067】
据え付けるべきさらなるメイン・パネル100が残っていない状態で、決定された場所にメイン・パネル100が据え付けられたことを受けて(決定725の「いいえ」分岐)、ユーザは次に、電力を受けるためにサーバ・ラックからの電源ケーブルが接続されるように、サブパネル上のサブパネル・アウトレット215を使用することができる(ステップ730)。例示のフロア・システム400を組み付けるためにメイン・パネル100が据え付けられた状態で、サーバ・ラックを例示のフロア・システム400上の希望の場所に配置することができる。例示の実装形態では、サーバ・ラックはメイン・パネル100の大きさと形状とに対応する大きさと形状とすることができる。このようにして、サーバ・ラックをメイン・パネル100のうちの1つの上に配置することができる。たとえば、サーバ・ラックの幅と奥行きは、メイン・パネルの長辺110A~110Dの長さに対応してもよく(たとえば同じである)、または長辺110A~110Dの長さを横断するかのようであってもよい。サーバ・ラックが配置され、サーバ・ラックにPDUが備えられた後、サーバ・ラックは一端にプラグを有する電源ケーブルを含むことができる。電源ケーブルのプラグは、電源ケーブルの到達範囲内にある任意のサブパネルのサブパネル・アウトレット215に受け入れられることができる。たとえば、サーバ・ラックに最も近い利用可能なサブパネル・アウトレット215が選択されてもよい。メイン・パネル100を介して接続された電力経路を有するサブパネル200のそれぞれに配電盤から電力が流れる状態で、サーバ・ラックは、サブパネル・アウトレット215にプラグ接続することによって電力を受けることができる。
【0068】
特定の例示の実装形態では、適切な電源ケーブルと、メイン・パネル100とサブパネル200によって確立された接続とを介して、配電盤とサーバ・ラックとの間に電力路または経路を確立することができる。例示の実装形態では、サブパネル200のうちの配電盤に隣接している1つのサブパネル200のサブパネル・アウトレット215に差し込まれている配電盤から延びる電源ケーブルがあってもよい。配電盤からの電源ケーブルはインレットとみなすことができる。サブパネル200のうちのサーバ・ラックに隣接している1つのサブパネル200のサブパネル・アウトレット215に差し込まれているサーバ・ラックから延びるさらなる電源ケーブルがあってもよい。サーバ・ラックからの電源ケーブルは、アウトレットとみなすことができる。このようにして、配電盤からサーバ・ラックまでの電流路を確立することができる。
【0069】
電流路を確立する際、サーバ・ラックを移動または追加据え付けするためにメイン・パネル100のいかなる再配置も必要としないように、配電盤からメイン・パネル100およびサブパネル200のいずれにも等しく電流が流れることができる。メイン・パネル100が据え付けられ、電流路が確立された後、サーバ・ラックを任意の場所に移動し、サブパネル・アウトレット215のいずれかにプラグ接続することができる。実際には、以下の使用事例で説明するように、電流の最低限の必須経路がメイン・パネル100によって確保されている場合、その電流路が維持されている限り、他のメイン・パネル100を取り外している状態でサーバ動作が可能なままにすることができる。たとえば、メイン・パネル100が嵌め込み電源ケーブル120A、120Bとともに取り外し可能な状態で、ユーザは、例示のフロア・システム400と下地床との間の空間へのアクセスを要するメンテナンスまたは任意のその他の作業を行うことができる。別の使用事例では、メイン・パネル100の数を最小限にすることができる。希望の場所(たとえばサーバ・ラックが配置される場所)までの電流路が確立されるようなメイン・パネル100の適切な組合せと配置により、例示のフロア・システム400上の他の場所が1つまたは複数の絶縁パネルを使用することができる。絶縁パネルは、形状のみがメイン・パネル100に似ているが、内側が絶縁されている。このようにして、たとえば冗長配電盤からサーバ・ラック内の冗長PDUまでの冗長電流路を設定することが可能である。
【0070】
図8に、例示の実施形態による例示のフロア・システム400の使用事例800を示す。例示のフロア・システム400を実装するための使用事例800は、例示のフロア・システム400の機構を据え付けし、使用するための条件がない場合のものとすることができる。図のように、使用事例800は、複数のメイン・パネル100と、複数のサブパネル200と、下地床枠300と、配電盤500と、電源インレット505と、サーバ・ラック600と、サーバ・ラック・アウトレット605とを含む、サーバ室を示す。このようにして、例示のフロア・システム400を上述のように据え付けることができ、下地床枠300は、下地床に対して相対的に高くされる例示のフロア・システム400の床に格子またはチェッカー・パターンを提供することができる。したがって、下地床枠300の支柱305が、例示のフロア・システム400の床が高くされる相対的高さに基づく所定距離だけ延びることができる。支柱プラットフォーム310のそれぞれの上に、固定的に取り付けられたサブパネル200があってもよい。
【0071】
使用事例800では、メイン・パネル100はサーバ室内の下地床枠300の各場所(たとえば、図8に示されているサーバ室の部分)に据え付けることができる。したがって、格子またはチェッカー・パターンをメイン・パネル100によって完全に覆うことができる。上述のように、メイン・パネル100を据え付ける方式は、設計上の選択であるか、または確立される電流路に基づくことができる。電力がメイン・パネル100と、サブパネル200と、サブパネル・アウトレット215とを通って流れるように、配電盤500はサーバ室の電源とすることができる。配電盤500は、サーバ室に据え付けられた例示のフロア・システム400のための電源インレット505として機能する電源ケーブルも含むことができる。したがって、電源ケーブルは、配電盤500に最も近いサブパネル・アウトレット215にプラグ接続することができる。しかし、最も近い/最寄りのサブパネル・アウトレット215の使用は例示に過ぎず、到達範囲内にあるどのサブパネル・アウトレット215が使用されてもよいことに留意されたい。電源インレット505が所定位置にある状態で、配電盤から、電流路が利用可能なメイン・パネル100とサブパネル200のそれぞれに電流または電力が流れることができる。
【0072】
使用事例800では、単一のサーバ・ラック600のみも示されている。しかし、以下のさらなる使用事例において説明するように、複数のサーバ・ラック600があってもよい。サーバ・ラック600は、サーバ室のほぼ中央の場所、またはサーバ室の少なくとも図8に示す部分に配置される。上述のように、特に、サーバ・ラック600がメイン・パネル100の寸法(たとえば長辺110A~110Dの長さ)に対応する断面寸法(たとえば幅および奥行き)を有する場合、サーバ・ラック600は、メイン・パネル100のうちの1つの上に直接配置することができる。すなわち、サーバ・ラック600は、選択されたメイン・パネル100の領域のみを占有するように配置することができる。別の例示の配置では、使用事例800に示すように、サーバ・ラック600は複数のメイン・パネル100にわたって(たとえば、2つの隣り合ったメイン・パネル100の間の境界をまたいで)配置されてもよい。サーバ・ラック600をそのような位置(たとえば下地床枠300の2つの場所の間)に配置する際、サーバ・ラック・アウトレット605として機能するサーバ・ラック600の電源ケーブルを、2つの隣り合ったメイン・パネル100の間の境界の端部におけるサブパネル・アウトレット215のいずれかなどの最も近い/最寄りのサブパネル・アウトレット215にプラグ接続することができる。配電盤500から電流が、例示のフロア・システム400と、サーバ・ラック・アウトレット605が受け入れられるサブパネル・アウトレット215など、電流路を利用可能な各サブパネル・アウトレット215とに給電する電源インレット505を通って流れることにより、サーバ・ラック600に給電することができ、サーバ・ラック600に収納され、サーバ・ラック600のPDUにプラグ接続された任意のネットワーク装置が電力を受けることができる。
【0073】
図9に、例示の実施形態による例示のフロア・システム400の別の使用事例900を示す。例示のフロア・システム400を実装するための使用事例900は、使用事例800と実質的に類似し得る。たとえば、使用事例800と使用事例900とは、同じサーバ室を対象とすることができる。しかし、システムのアップグレードなど、変更が加えられていてもよい。実際に、使用事例900は、サーバ室がアップグレードされるときに関し得る。別の実施例では、使用事例900は、メンテナンスを行うかまたは例示のフロア・システム400の床と下地床との間の空間へのアクセスが必要なときに関係し得る。使用事例800と実質的に類似した方式で、使用事例900は、複数のメイン・パネル100と、複数のサブパネル200と、下地床枠300と、配電盤500と、電源インレット505と、第1のサーバ・ラック610と、第1のサーバ・ラック・アウトレット615とを含むサーバ室を示している。システムをアップグレードする際、使用事例900は、第2のサーバ・ラック620と第2のサーバ・ラック・アウトレット625も含む。適切なケーブルを配線する際、メイン・パネル100のうちの選択されたメイン・パネル100を取り外すことによって、例示のフロア・システム400の床と下地床との間の空間にアクセスすることができる。したがって、空隙905、910および915など、床内の空隙を生じさせることができる。
【0074】
使用事例900では、第1のサーバ・ラック610が、例示のフロア・システム400の床の、配電盤500により近い位置に配置されてもよく、一方、第2のサーバ・ラック620は例示のフロア・システム400の床の、配電盤500からより遠い位置に配置されてもよい。第1のサーバ・ラック610と第2のサーバ・ラック620はそれぞれ、サーバ・ラック600のように複数のメイン・パネル100にわたって(たとえば、2つの隣り合ったメイン・パネル100の間の境界にまたいで)配置されてもよい。第1のサーバ・ラック610と第2のサーバ・ラック620とをこのような位置(たとえば、下地床枠300の2つの場所の間)に配置する際、第1のサーバ・ラック・アウトレット615として機能する第1のサーバ・ラック610の電源ケーブルと、第2のサーバ・ラック・アウトレット625として機能する第2のサーバ・ラック620の電源ケーブルを、2つの隣り合ったメイン・パネル100の間の境界の端部においてサブパネル・アウトレット215のいずれかなどの最も近い/最寄りのサブパネル・アウトレット215にプラグ接続することができる。配電盤500から電流が、例示のフロア・システム400と、サーバ・ラック・アウトレット605が受け入れられるサブパネル・アウトレット215など、電流路を利用可能な各サブパネル・アウトレット215とに給電する電源インレット505を通って流れることにより、第1のサーバ・ラック610と第2のサーバ・ラック620の両方に給電することができ、その中に収納され、それぞれのPDUにプラグ接続された任意のネットワーク装置が電力を受けることができる。
【0075】
複数のメイン・パネル100が取り外された使用事例900に関しては、メイン・パネル100の取り外しは、据え付けられたままのメイン・パネル100のそれぞれのためと、その後、据え付けられたままのメイン・パネル100への接続を確立したサブパネル200のそれぞれのための電流路が影響を受けないように決定することができる。図のように、第1のサーバ・ラック610と第2のサーバ・ラック620との間にはメイン・パネル100の列があってもよく(たとえば図8の二次元図では縦方向の積み重ねとして表されている)、第1のサーバ・ラック610と第2のサーバ・ラック620のいずれも列内のメイン・パネル100のいずれの上にも配置されていない。この列内のメイン・パネル100を取り外して空隙915を生じさせることができる。しかし、電流路を維持するために、列内のメイン・パネル100のうちの少なくとも1つを据え付けられたままとすることができる。このようにして、列の左の第1の領域に給電することができ、列の右の第2の領域にも給電することができる。空隙905、910が存在する列内に据え付けられたままの少なくとも1つのさらなるメイン・パネル100があるため、空隙905、910を作るためのメイン・パネルの取り外しは、電流路を維持することもできる。当業者には、間隙905、910、915が、メンテナンス、アップグレードなどを適宜行うことができるように、例示のフロア・システム400の床と下地床との間の空間へのアクセスを可能にすることがわかるであろう。
【0076】
図10に、例示の実施形態による、例示のフロア・システム400のさらなる使用事例1000を示す。図11に、例示の実施形態による、例示のフロア・システム400のさらなる使用事例1000のズーム透視図を示す。例示のフロア・システム400を実装するための使用事例1000は、使用事例800、900と実質的に類似し得る。たとえば、使用事例800、900、1000は、同じサーバ室を対象とすることができる。しかし、使用事例1000の構成は、以下で説明するいくつかのさらなる機構を伴うことができる。使用事例800、900と実質的に類似した方式で、使用事例1000は、複数のメイン・パネル100と、複数のサブパネル200と、下地床枠300と、配電盤500と、電源インレット505と、サーバ・ラック630と、サーバ・ラック・アウトレット635とを含むサーバ室を示している。使用事例1000は、さらなる配電盤550とさらなる電源インレット555も含む。さらに、サーバ・ラック630は、さらなるサーバ・ラック・アウトレット640を含む。使用事例800、900の変形態様において、使用事例1000はメイン・パネル100のうちの選択されたメイン・パネル100を置き換える絶縁パネル1005を使用した例示のフロア・システム400の床の構成に関し得る。このようにして、絶縁パネル1005が、絶縁パネル1005によって互いに電気的に分離された床区分1010と床区分1015など、例示のフロア・システム400の床において2つの「ゾーン」を形成することができる。例示のフロア・システム400の床は、電気的に分離したゾーンを生じさせずにメイン・パネル100のうちの単一のメイン・パネル100が絶縁パネル1005のうちの1つに置き換えられる、空隙905、910に類似した方式のさらなる絶縁パネル1005を使用してもよいことに留意されたい。
【0077】
使用事例1000では、サーバ・ラック630が、例示のフロア・システム400の床の上に絶縁パネル1005にわたって配置されてもよい。絶縁パネル1005は、床区分1010が床区分1015から電気的に分離されるように据え付けることができる。たとえば、絶縁パネル1005は、ほぼL字形を形成するように整列させてもよい。このようにして、サーバ室が矩形形状である状態で、床区分1010もほぼL字形を示し、床区分1015が矩形形状を示す。メイン・パネル100のいずれも床区分1010を床区分1015に接続するように据え付けられていない状態で、床区分1010、1015間の電気的分離を確立することができる。床区分1010と床区分1015の両方が給電されるように、サーバ室は1組の配電盤500、550を使用することができる。具体的には、配電盤500が電源インレット505を介して床区分1010に給電することができ、配電盤550が電源インレット555を介して床区分1015に給電することができる。したがって、床区分1010のサブパネル・アウトレット215のみにアクセスすることができる床区分1010における例示のフロア・システム400の床上に配置された電力を必要とする任意の構成要素に、当該サブパネル・アウトレット215を介して給電することができる。床区分1015のサブパネル・アウトレット215のみにアクセスすることができる床区分1015における例示のフロア・システム400の床上に配置される電力を必要とする任意の構成要素に、当該サブパネル・アウトレット215を介して給電することができる。床区分1010と床区分1015の両方で利用可能なサブパネル・アウトレット215にアクセスすることができる例示のフロア・システム400の床上に配置されている電力を必要とする任意の構成要素に、配電盤500または配電盤550あるいはその両方から電力を受けることができる電源冗長構成を与えることができる。当業者には、電源冗長構成の有用性がわかるであろう。たとえば、非常に重要な動作を提供するサーバ・ラックが永続的な電力供給を必要とすることがある。このように、配電盤550も利用可能なため、配電盤500の障害があってもサーバ・ラックの障害を生じさせないことができる。
【0078】
図のように、サーバ・ラック630は、サーバ・ラック630が床区分1010と床区分1015の両方の上のサブパネル・アウトレット215にアクセスすることができるように、絶縁パネル1005にわたって配置することができる。サーバ・ラック630は、図10図11に示すサーバ室の冗長電源構成を使用するように構成可能である。たとえば、サーバ・ラック630は、第1のPDUがサーバ・ラック・アウトレット635を使用し、第2のPDUがサーバ・ラック・アウトレット640を使用する、2つのPDUを含んでもよい。サーバ・ラック・アウトレット635は、配電盤500を介して電力が供給されるように、床区分1010のサブパネル・アウトレット215にプラグ接続可能である。サーバ・ラック・アウトレット640は、配電盤550を介して電力が供給されるように床区分1015のサブパネル・アウトレット215にプラグ接続可能である。別の実施例では、サーバ・ラック630は、サーバ・ラック・アウトレット635とサーバ・ラック・アウトレット640の両方を使用する冗長電源構成を備えたPDUを含むことができる。サーバ・ラック・アウトレット635は、サーバ・ラック・アウトレット640がバックアップ電源アウトレットとして機能するように、一次電源アウトレットであってもよい。サーバ・ラック・アウトレット635が電力を受け取っていないことが検出された場合(たとえば配電盤500の障害)、電力を(たとえば配電盤550から)受け取るためにサーバ・ラック・アウトレット640を使用することができる。
【0079】
例示の実施形態は、フロア・システムの床の下の空間にアクセスすることができるようにする取り外し可能フロア・パネルを含むフロア・システムを提供する。フロア・パネルは、嵌め込み電源ケーブルと電源コネクタとを備えたメイン・パネルであってもよい。フロア・システムは、メイン・パネルとサブパネルの電源コネクタが互いに結合する、嵌め込み電源ケーブルと電源コネクタとを備えたサブパネルも含むことができる。フロア・システムに電源が接続されると、サブパネル・アウトレットを介すなどして、フロア・システムに接続するユニットに電力を供給することができるように、メイン・パネルとサブパネルとによって電流路を確立することができる。このようにして、例示の実施形態によるフロア・システムは、従来の手法に付随する欠点なしに、取り外し可能フロア・パネルと、嵌め込みケーブルを備えたフロア・パネルとの利点を提供する。
【0080】
当業者には、本発明の思想または範囲から逸脱することなく、本発明に様々な修正を加えることができることは明らかであろう。したがって、本発明は、修正および変形が添付の特許請求の範囲とその均等物の範囲内に含まれることを条件として、本発明の修正および変形を対象として含むことが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ室のためのフロア・システムであって、
メイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含むメイン・パネルであって、前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1の1組の前記メイン・パネル・コネクタを第2の1組の前記メイン・パネル・コネクタに接続する、前記メイン・パネルと、
サブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含むサブパネルであって、前記サブパネル嵌め込みケーブルが前記サブパネル・コネクタを互いに接続する、前記サブパネルと、を含み、
前記フロア・システムが前記メイン・パネルと前記サブパネルとによって操作床を提供し、前記操作床が下地床に対して相対的に高くされており、前記メイン・パネルが、前記操作床と前記下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルであり、
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルと前記サブパネル嵌め込みケーブルとが電源からの電流路を確立する、フロア・システム。
【請求項2】
前記サブパネルが、前記サーバ室に位置するサーバ・ラックからのプラグを受け入れるように構成されたサブパネル・アウトレットをさらに含み、前記サブパネル・アウトレットが前記電流路を介して前記サーバ・ラックに給電する、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項3】
前記メイン・パネル・コネクタが前記メイン・パネルの裏側に配置されている、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項4】
前記メイン・パネル・コネクタが、前記メイン・パネルの前記裏側から下方に延びるプラグである、請求項3に記載のフロア・システム。
【請求項5】
前記メイン・パネル・コネクタが前記メイン・パネルの角に配置されている、請求項4に記載のフロア・システム。
【請求項6】
前記サブパネル・コネクタが、前記サブパネルの上面に向かって上方に延びるソケットであり、前記ソケットが前記プラグを受け入れるように構成されている、請求項4または5に記載のフロア・システム。
【請求項7】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成されている、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項8】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、前記操作床の面一な表面をなす、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項9】
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルと、前記メイン・パネル・コネクタと、前記サブパネル嵌め込みケーブルと、前記サブパネル・コネクタとが、三相200V電流用に構成されている、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項10】
前記電源が前記サーバ室の配電盤である、請求項1に記載のフロア・システム。
【請求項11】
サーバ室においてフロア・システムを組み付ける方法であって、
メイン・パネルを有することになるように前記フロア・システムの操作床の場所を決定することであって、前記メイン・パネルがメイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1の1組の前記メイン・パネル・コネクタを第2の1組の前記メイン・パネル・コネクタに接続し、前記メイン・パネルが取り外し可能フロア・パネルである、前記操作床の場所を前記決定することと、
前記メイン・パネルを前記場所に据え付けることであって、前記場所がサブパネルを含み、前記サブパネルがサブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、前記サブパネル嵌め込みケーブルが前記サブパネル・コネクタを互いに接続する、前記メイン・パネルを前記場所に前記据え付けることと、
電源からの電流路を確立するように前記メイン・パネル・コネクタのうちの1つを前記サブパネル・コネクタのうちの1つと結合することとを含む、フロア・システムを組み付ける方法。
【請求項12】
前記サーバ室に配置されたサーバ・ラックからのプラグを前記サブパネルのサブパネル・アウトレットにおいて受け入れることをさらに含み、前記サブパネル・アウトレットが前記電流路を介して前記サーバ・ラックに給電する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記メイン・パネル・コネクタが前記メイン・パネルの裏側に配置される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記メイン・パネル・コネクタが、前記メイン・パネルの前記裏側から下方に延びるプラグである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記メイン・パネル・コネクタが、前記メイン・パネルの角に配置されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記サブパネル・コネクタが前記サブパネルの上面に向かって上方に延びるソケットであり、前記方法が、
前記ソケットが前記プラグを受け入れるように、メイン・パネルを前記サブパネルと位置合わせすることをさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成される、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記メイン・パネルを適正に据え付けた結果として、前記メイン・パネルと前記サブパネルとが前記操作床の面一な表面をなす、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記電源が前記サーバ室の配電盤であり、前記方法が、
前記配電盤の電源インレットを介して前記電源と前記サブパネルとの間に接続を確立することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
サーバ室フロア・システムであって、
下地床上に位置づけられた下地床枠であって、前記下地床が前記フロア・システムの操作床の下にあり、前記下地床枠が、前記操作床が前記下地床から距離をおいて高くされるように支柱を含む、前記下地床枠と、
メイン・パネルとサブパネルとを含む前記操作床のためのフロア・システムであって、前記メイン・パネルがメイン・パネル嵌め込みケーブルとメイン・パネル・コネクタとを含み、前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが第1の1組の前記メイン・パネル・コネクタを第2の1組の前記メイン・パネル・コネクタに接続し、前記サブパネルがサブパネル嵌め込みケーブルとサブパネル・コネクタとを含み、前記サブパネル嵌め込みケーブルが前記サブパネル・コネクタを互いに接続する、前記フロア・システムと、を含み、
前記メイン・パネルが前記操作床と前記下地床との間の空間にアクセスするための取り外し可能フロア・パネルであり、
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルと前記サブパネル嵌め込みケーブルとが電源からの電流路を確立する、サーバ室フロア・システム。
【請求項21】
前記サブパネルが、前記下地床枠の前記支柱の高くされた端部に固定的に取り付けられている、請求項20に記載のサーバ室フロア・システム。
【請求項22】
前記下地床枠が、前記メイン・パネルが上に据え付けられるように構成された場所を画定する、請求項20に記載のサーバ室フロア・システム。
【請求項23】
前記メイン・パネルと前記サブパネルとが、それぞれの中心点から見たときに点対称形状に形成されている、請求項20に記載のサーバ室フロア・システム。
【請求項24】
サーバ室におけるフロア・システムのメイン・パネルであって、
前記フロア・システムの操作床の表面を提供するタイルと、
前記タイルのそれぞれの角に配置され、サブパネルのサブパネル・コネクタに結合するように構成された、第1および第2のメイン・パネル・コネクタと、
前記第1および第2のメイン・パネル・コネクタを互いに接続するメイン・パネル嵌め込みケーブルと、を含み、
前記メイン・パネル嵌め込みケーブルが、前記第1および第2のメイン・パネル・コネクタのうちの1つが前記サブパネル・コネクタに結合した結果として、前記サブパネルのサブパネル嵌め込みケーブルとともに電源からの電流路を確立するように構成され、
前記メイン・パネルが取り外し可能フロア・パネルである、メイン・パネル。
【請求項25】
サーバ室におけるフロア・システムのサブパネルであって、
前記フロア・システムの操作床の表面を提供するサブパネル上面と、
取り外し可能メイン・パネルのメイン・パネル・コネクタに結合するように構成された複数のサブパネル・コネクタと、
前記サブパネル・コネクタを互いに接続するサブパネル嵌め込みケーブルとを含み、
前記サブパネル嵌め込みケーブルが、前記サブパネル・コネクタのうちの1つが前記メイン・パネル・コネクタと結合した結果として前記メイン・パネルのメイン・パネル嵌め込みケーブルとともに電源からの電流路を確立するように構成されている、サブパネル。
【国際調査報告】