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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】エアロゾル提供システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/30 20200101AFI20240628BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A24F40/30
A61M15/06 A
A61M15/06 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575857
(86)(22)【出願日】2022-01-11
(85)【翻訳文提出日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 EP2022050397
(87)【国際公開番号】W WO2023001410
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】2110331.2
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ポッター, マーク
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AB23
4B162AC13
4B162AC17
4B162AC27
4B162AC41
(57)【要約】
気化のためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバ12と、気化器14と、第1のリザーバ12からエアロゾル化可能材料を気化するための加熱要素22を備えた気化器14と、を備えるエアロゾル提供システム1。また、消耗部品100を把持するための保持部分40と共に、第1のリザーバ12を備えた消耗部品100を受けるように構成されたキャビティ16が設けられてもよい。また、エアロゾル提供システム1の少なくとも1つの空気入口28から空気を受けるための第1のチャネル18が存在してもよく、ここで、第1のチャネル18は、キャビティ16に平行であり、キャビティの外側に置かれる。第1のチャネル18およびキャビティ16は、仕切り部材によって分離されてもよく、仕切り部材は、消耗部品100を通過する蒸気が第1のチャネル18を通って流れる空気と混合することから分離するために円筒形である。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル提供システムであって、
気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバを備えた消耗部品を受けるように構成されたキャビティであって、前記キャビティは、円筒形であり、閉鎖された第1の端部を備え、前記第1の端部に対向する開放された第2の端部を備え、前記消耗部品は、前記キャビティが前記消耗部品を受けるときに、前記キャビティから少なくとも部分的に突出するように構成される、キャビティと、
前記エアロゾル提供システムに受けられた前記消耗部品を把持するための保持部分であって、前記保持部分は、少なくとも部分的に前記キャビティ内に延び、前記キャビティの長さ方向の周りに少なくとも部分的に延び、前記キャビティの前記第1の端部と前記第2の端部との間に延び、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに、前記消耗部品の外部表面を把持するように構成されている、保持部分と、
前記エアロゾル提供システム内に空気を送達するための少なくとも1つの空気入口と、
前記少なくとも1つの空気入口から空気を受けるための第1のチャネルであって、前記第1のチャネルは、前記キャビティに平行であり、前記キャビティの外側に置かれる、第1のチャネルと、
前記第1のリザーバから前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、前記気化器が加熱要素を備える、気化器と、
を備え、
空気は、前記第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、前記気化器から気化されたエアロゾル化可能材料は、前記キャビティ内の消耗部品を通って、前記第1の方向と反対である第2の方向に流れるように構成され、前記第1のチャネルおよび前記キャビティは、仕切り部材によって分離され、前記仕切り部材は、円筒形である、エアロゾル提供システム。
【請求項2】
前記エアロゾル提供システムは、電源と、前記電源から前記気化器に電力を送達するための非接触電力伝送システムとをさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項3】
前記電源は、バッテリを備える、請求項2に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項4】
前記気化器は、管状部分を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項5】
前記管状部分は、前記キャビティを囲む、請求項4に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの空気入口は、複数の空気入口を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項7】
前記複数の空気入口は、前記エアロゾル提供システムから反対側の表面上に置かれた一対の空気入口を備える、請求項6に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項8】
前記複数の空気入口は、前記キャビティを囲む、請求項6又は7に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項9】
前記エアロゾル提供システムは、前記少なくとも1つの空気入口が開放されている第1の位置と、前記少なくとも1つの空気入口が遮断されている第2の位置との間で移動可能なキャップを更に備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項10】
前記キャップは、前記第1の位置および前記第2の位置の間で回転可能である、請求項9に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項11】
前記キャップは、前記キャップが前記第2の位置に達したときに可聴ノイズを立てるように構成される、請求項9又は10に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項12】
前記キャップは、前記第1の位置および前記第2の位置のそれぞれにおいてスロットに係合する、請求項9~11のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項13】
前記保持部分は、前記キャビティを囲む、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項14】
前記保持部分は、環状である、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項15】
前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けるときに、前記消耗部品の第1の端部と第2の端部との間に延びるように構成される、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項16】
前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに、前記消耗部品の外部表面を把持するように構成され、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに前記消耗部品の第2の側から前記外部表面を把持するように構成され、前記第2の側は前記第1の側と反対側である、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項17】
前記第1のリザーバは、円筒形である、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項18】
前記消耗部品は、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項19】
前記第1のリザーバは、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項20】
前記消耗部品は、円筒形である、請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項21】
前記消耗部品は、前記キャビティよりも長い、請求項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、限定されるわけではないが、ニコチン送達システム(例えば、電子シガレットなど)のようなエアロゾル提供システムに関する。
【0002】
【背景】
【0003】
電子シガレット(e-シガレット)のような電子エアロゾル提供システムは、一般に、典型的にはニコチンを含むが、必ずしもそうではない製剤を含有する流体または液体のリザーバのようなエアロゾル化可能材料、またはタバコベースの製品のような固体材料を含有し、そこから、たとえば、熱気化によって蒸気/エアロゾルがユーザによる吸入のために生成される。従って、エアロゾル提供システムは、典型的には、エアロゾル化可能材料の一部分を気化させて蒸気を生成するように配置された気化器、例えば、加熱要素を備える。
【0004】
一旦蒸気が生成されると、蒸気は香味材料を通過して蒸気に香味を付与することができ、その後、(香味を付与された)蒸気は、エアゾル提供システムからマウスピースまたは出口を介してユーザに送達することができる。
【0005】
エアロゾル提供システムは、モジュール式アセンブリを構成することが一般的であり、このアセンブリは、2つの主要な機能部品、すなわち、制御ユニット/本体と、使い捨て/交換可能な消耗部品とを有することが多い。そのような消耗部品は、いくつかの実施形態では、シガレットの類似物をとることができる。
【0006】
上に概説したような既存のエアロゾル提供システムを多くの異なる方法で改善しようとする様々なアプローチが本明細書に記載される。
【0007】
【概要】
【0008】
ある実施形態の第1の態様によれば、気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させる気化器であって、加熱要素を備え、管状である、気化器と、香味材料を備えた第2のリザーバであって、気化器から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される、第2のリザーバと、を備えたエアロゾル提供システムが提供されるが、ここで、第2のリザーバからの香味材料は、第2のリザーバを通って流れる気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成され、かつ、気化器からの加熱要素によって少なくとも部分的に加熱されるように構成される。
【0009】
本発明の様々な態様に関連して上述された本発明の特徴および態様は、本明細書に記載された特定の組合せだけでなく、本発明の他の態様に従って、適宜、本発明の実施形態に等しく適用可能であり、それらと組み合わせることができることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を実施例としてのみ説明する。
図1図1は、本開示の特定の実施形態に従って、消耗部品および本体を備えたエアロゾル提供システムの斜視分解図を概略的に示す。
図2図2は、本開示の特定の実施形態に従って、図1からのエアロゾル提供システムの一部の横断面斜視図を概略的に表す。
図3図3は、図2と同様であるが、本開示の特定の実施形態に従って、エアロゾル提供システムを通る空気および蒸気の流れを更に示す横断面斜視図を概略的に示す。
【詳細な説明】
【0011】
特定の実施例および実施形態の態様および特徴が、本明細書において議論/説明される。特定の実施例および実施形態の幾つかの態様および特徴は、従来通りに実施されてもよく、これらは、簡潔さのために詳細に議論/説明されない。従って、詳細に説明されていない本明細書で議論される装置および方法の態様および特徴は、そのような態様および特徴を実施するための任意の従来の技術に従って実施可能であることが理解されるであろう。
【0012】
本開示は、電子シガレットのようなエアロゾル提供システムと呼ぶこともできる不燃性エアロゾル提供システムに関する。本開示によれば、「不燃性」エアロゾル提供システムは、エアロゾル提供システムの構成エアロゾル化可能材料(またはその構成要素)が、ユーザへの送達を容易にするために燃焼または燃えないものである。エアロゾル化可能材料は、本明細書においてエアロゾル生成材料またはエアロゾル前駆体材料とも呼ばれることがあり、たとえば、任意の他の方法で加熱、照射または通電されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。
【0013】
以下の説明を通して、「e-シガレット」または「電子シガレット」(「電子タバコ」)という用語が使用されることがあるが、この用語は、提供システム/装置および電子エアロゾル提供システム/装置と互換的に使用することができることが理解されるであろう。電子シガレットは、電子喫煙装置(vaping device)または電子ニコチン送達システム(END)としても知られているが、エアロゾル化可能材料中のニコチンの存在は必要条件ではないことに留意されたい。
【0014】
一部の実施態様において、不燃性エアロゾル提供システムは、エアロゾル化可能材料の組合せを用いてエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、その一つ又は複数を加熱することができる。一部の実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体またはゲル状エアロゾル化可能材料および固体エアロゾル化可能材料を含む。固体エアロゾル化可能材料は、たとえば、タバコまたはタバコ以外の製品を含むことができる。
【0015】
典型的には、不燃性エアロゾル提供システムは、消耗部品と、消耗部品と着脱可能に係合するように構成された装置/本体とを備えることができる。
【0016】
エアロゾル提供システムは、その中の気化器に電力を供給するための手段を備えることができ、気化されるべきエアロゾル化可能材料を受けるためのエアロゾル化可能材料移送要素を備えることができる。また、エアロゾル提供システムは、エアロゾル化可能材料を含有するためのリザーバと、一部の実施形態では、エアロゾル提供システムから生成された蒸気に香味を付けるための香味材料を含有するための更なるリザーバとを備えてもよい。
【0017】
一部の実施形態において、気化器は、エアロゾル化可能材料と相互作用してエアロゾル化可能材料から一つ又は複数の揮発性物質を放出して蒸気/エアロゾルを形成することができるヒーター/加熱要素であってもよい。一部の実施態様において、気化器は、加熱することなくエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成することができる。たとえば、気化器は、エアロゾル化可能材料に熱を加えることなく、たとえば、振動手段、機械的手段、加圧手段または静電手段のうちの一つ又は複数を介して、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することができる。
【0018】
一部の実施態様において、送達される物質は、活性成分、担体成分および任意選択的に一つ又は複数の他の機能的成分を備えることができるエアロゾル化可能材料でもよい。
【0019】
活性成分は、ユーザにおいて生理的応答および/または嗅覚的応答を達成するためにエアロゾル化可能材料に含まれる一つ又は複数の生理的および/または嗅覚的活性成分を含むことができる。活性成分は、たとえば、栄養補助食品、抗精神薬および精神賦活薬から選択することができる。活性成分は、天然に存在するものであってもよいし、合成的に得られたものであってもよい。活性成分は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、セイン、B6またはB12またはCのようなビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの成分、誘導体、またはそれらの組合せを含むことができる。活性成分は、タバコまたは他の植物の成分、誘導体または抽出物を含むことができる。一部の実施形態において、活性成分は、生理学的に活性な成分であり、ニコチン、ニコチン塩(例えば、二酒石酸ニコチン/二酒石酸ニコチン)、ニコチンを含まないタバコ代替物、カフェインなどの他のアルカロイド、またはそれらの混合物から選択することができる。
【0020】
一部の実施形態において、活性成分は嗅覚活性成分であり、「香味剤」および/または「香味料」から選択することができ、これは、地域の規制が許す場合には、成人消耗者用の製品において所望の味、香りまたは他の体性感覚感覚を作り出すために使用することができる。一部の例において、このような成分は、香味剤、香味料、香味材料、冷却剤、加熱剤、および/または甘味剤と呼ばれ得る。それらは、天然に存在する香味材料、植物、植物の抽出物、合成的に得られた物質、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(カンゾウ)、アジサイ、オイゲノール、ニホン樹皮の葉、カミツレ、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、日本ミント、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯フルーツ、パパイア、ルバーブ、グレープ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、桑、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワール、ベテル、シーシャ、マツ、蜂蜜エッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジブロッサム、サクラ、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメント、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ミントオイル、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、ギンコビロバ、ヘーゼル、ハイビスカス、ローレル、メイト、オレンジの皮、ローズ、緑茶または紅茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ローリエ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、ハナホウレンソウ、ウコン、コリアンダー、ミルトル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアナ、マージョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、ベルベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤または刺激剤、糖および/または糖代替物(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、またはマンニトール)、ならびに_炭、葉緑素、鉱物、植物または呼気フレッシュアップ剤などの他の添加剤を含むことができる。それらは、模造、合成若しくは天然成分又はそれらの混合物であってよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油のような液体、粉末のような固体、または、気体、一つ以上の抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、コウバイ、カミツレ、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、蜂蜜エキス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、サゲ、フェンネル、ピメン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはメンター属の任意の種由来のミント油)、風味増強剤、苦味受容体部位ブロッカー、感覚受容体部位アクチベーターまたはスティミュレーター、糖および/または糖代替物(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、またはマンニトール)、ならびに、炭、葉緑素、鉱物、植物、または、口臭清涼剤のような他の添加剤であってよい。それらは、模造、合成若しくは天然成分又はそれらの混合物であってよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油、液体、または粉末でもよい。
【0021】
一部の実施形態において、香味材料(香味剤)は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含んでもよい。一部の実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーのフレーバー成分を含む。一部の実施形態において、香料はオイゲノールを含む。一部の実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。一部の実施形態において、香料は、芳香神経または味覚神経に加えて、またはその代わりに、通常は化学的に誘導され、第5の脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される身体感覚を達成することを目的とする感覚剤を含むことができ、これらには、加熱、冷却、刺痛、麻痺効果を提供する薬剤が含まれることができる。適切な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これらに限定されず、適切な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であってもよいが、これらに限定されない。
【0022】
キャリア成分は、エアロゾルを形成することができる一つ又は複数の成分を含んでもよい。一部の実施形態において、キャリア成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリトリトール、メソ(meso)-エリトリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの一つ又は複数を含み得る。
【0023】
一つ又は複数の他の機能性成分は、一つ又は複数のpH調節剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定化剤および/または抗酸化剤を含み得る。
【0024】
上述したように、エアロゾル提供システム(e-シガレット)は、しばしば、再使用可能な部品(本体/装置)および交換可能な消耗品(カートリッジ)部品の両方を含むモジュールアセンブリを備える。このタイプの2部品モジュール構成に適合する装置は、一般に2部品装置と呼ぶことができる。電子シガレットが全体的に細長い形状を有することも一般的である。具体的な実施例を提供するために、本明細書に記載される開示の特定の実施形態は、消耗部品を使用するこの種の一般的に細長い2部品装置を備える。しかしながら、本明細書に記載される基礎となる原理は、他の電子シガレット構成、たとえば、2つ以上の部品から構成されるモジュール式装置に対しても、他の全体的な形状に適合する装置として、たとえば、典型的に、より箱形の形状を有するいわゆるボックス-モードの高性能装置に基づいて同様に採用することができることが理解されるであろう。
【0025】
したがって、前述のことから、図1図3を参照すると、本明細書に提供される一部の実施形態に従って、エアロゾル提供システム1があり、これは、一部の実施形態において、消耗部品100を着脱自在に収容し、および/または消耗部品100に着脱自在に取り付け可能な本体10として提供されてもよい。エアロゾル提供システム1は、気化のためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバ12と、第1のリザーバ12からエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器14とを備える。エアロゾル提供システム1はまた、消耗部品100を受けるように構成されたキャビティ16を画定する。
【0026】
消耗部品100に関して、これは、第2のリザーバ102に置かれてもよい香味材料を備えてもよい。
【0027】
一部の実施形態によれば、気化器14は管状であり、キャビティ16を囲むことができ、気化器は、エアロゾル提供システム1がより小さく、よりコンパクトになり得るような方法で、キャビティ16に対して気化器14の、より効率的な間隔/レイアウトを提供できる。
【0028】
また、図1図3に示す実施形態のような一部の実施形態によれば、エアロゾル提供システム1は、気化器14とキャビティ16との間に第1のチャネル18を備えてもよく、気化器14は、気化されたエアロゾル化可能材料を第1のチャネル18に付与するように構成される。このようにして、また後述するように、一旦気化されたエアロゾル化可能材料が気化器14によって第1のチャネル18に付与されると、気化されたエアロゾル化可能材料は、次に、第1のチャネル18を通り、キャビティ16内に置かれた任意の消耗部品100(存在する場合には、その任意の第2のリザーバ102を含む)を通り、最後に消耗部品100からユーザの口に出て、ユーザによる気化されたエアロゾル化可能材料の吸入のためにユーザの口に入ることができる。
【0029】
上記の実施形態の一部に従って、第1のチャネル18(存在する場合)は、図1図3からの実施形態に示されるように、キャビティ16に平行であってもよい。追加的に/代替的に、一部の実施形態に従って、エアロゾル提供システム1の使用中に、空気は、第1のチャネル18に沿って第1の方向A1に流れるように構成されてもよく、第1の方向A1と反対である第2の方向A2に流れてキャビティ内の消耗部品100を通るように構成された気化器14から気化されたエアロゾル化可能材料(または、別の言い方をすれば、主として第2のリザーバ102を通る第2の方向A2に流れる)。かかる実施形態において、第1の方向A1は、第1のチャネル18の第1の端部18Aと第1のチャネルの(第1のチャネル18の第1の端部18Aに対向してもよい)第2の端部18Bとの間に延びる第1のチャネル18の長さに平行であってもよい。同様に、一部の実施形態によれば、第2の方向A2は、キャビティ16の長さに平行であってもよく、キャビティ16の第1の端部16A(一部の実施形態では閉鎖された第1の端部16Aであってもよい)とキャビティ16の第2の端部16B(キャビティ16の第1の端部16Aに対向してもよく、一部の実施形態では開放された第2の端部16Bであってもよい)との間に延びる。第2のリザーバ102が存在する場合、かかる実施形態において、第2の方向A2は、第2のリザーバ102の長さに平行であってもよく、第2のリザーバ102の第1の端部102Aと第2のリザーバ102の第2の端部102B(第2のリザーバ102の第1の端部102Aに対向してもよい)との間に延びる。
【0030】
第2の方向A2が第1の方向A1と反対である実施形態において、これは、図からの実施形態に示されるような、よりコンパクトなエアロゾル提供システム1を可能にしてもよい。同様に、第1の方向A1から第2の方向A2への方向の変化は、第1のチャネル18からキャビティ16に通過する空気の濁度(turbidity)を増加させてもよく、消耗部品100、および/または第2のリザーバ102は、第2の方向Aの2に沿って、かかる特徴部を通る蒸気の、より良好な通過を補助し得る。
【0031】
第1のチャネル18の特徴部に戻ると、一部の実施形態に従って、任意の提供された第1のチャネル18は、管状であってもよく、および/またはキャビティ16の外側に置かれてもよい。そのような実施形態において、第1のチャネル18は、次に、第1のチャネル18のために、先に説明した第1の端部18Aおよび第2の端部18B(第1の端部18Aに対向してもよい)から延びることができる。一部の実施形態によれば、図からの実施形態に示されるように、第1のチャネル18は、気化器14と任意の提供された第2のリザーバ102との間に置かれてもよく、さらに/または、第1のリザーバ12と任意の提供された第2のリザーバ102との間に置かれてもよい。
【0032】
気化器14に関しては、先に述べたように、気化器14は、気化されエアロゾル化可能材料を形成するためのヒータ/加熱要素を備えても備えなくてもよい。気化器14が加熱要素22を含む実施形態ではあるが、その一部の実施形態によれば、気化器14は、エアロゾル化可能材料を第1のリザーバ12から加熱要素22に送達するための(ウィックとも呼ばれる)エアロゾル化可能材料移送要素20を更に備えることができる。このような実施形態に関して、エアロゾル化可能材料移送要素20および/または加熱要素22の多数の異なる組み合わせを使用することができることが理解されるであろう。例えば、一部の実施形態に従って、加熱要素22は、第1のチャネル18に露出される表面23のような、エアロゾル化可能材料移送要素20の外部表面上に置かれる導電性材料を備えることができる。そのような導電性材料は、エアロゾル化可能材料移送要素20の表面上で、例えば、螺旋パターン、ラスタパターン、又はジグザグパターンのような、認識可能な任意の必要な形状をとることができ、これにより、加熱要素22がエアロゾル化可能材料移送要素20内のエアロゾル化可能材料を効率的に気化させることができる。理解されるように、加熱要素22(または加熱要素22が使用されない一般的な気化器14)は、一部の実施形態ではバッテリでもよいエアロゾル提供システム1からの電源24に接続されてもよい。エアロゾル提供システム1が、消耗部品100を着脱自在に収容および/または消耗部品100に着脱自在に取り付け可能な本体10を備える実施形態において、その一部の実施形態では、電源24は、本体10内に置かれてもよい。電源24からの電力は、有線接続26を介して気化器14に供給することができ、さらに/または、一部の実施形態において、かなりの程度まで、無線で、または電源24と気化器との間の非接触電力伝送システムを介して、気化器14に送達することができる。
【0033】
任意の提供されたエアロゾル化可能材料移送要素20(ウィック)の構造および組成に関して、エアロゾル化可能材料移送要素20は、エアロゾル提供システム1の使用中に加熱要素22によって気化可能な位置までエアロゾル化可能を適切に引き込むことができる任意のものであってもよいことが理解されるであろう。したがって、この点に関して、一部の実施形態に従って、エアロゾル化可能材料移送要素20は、多孔質材料、および/または繊維材料または固体材料を備えることができる。一部の実施態様において、エアロゾル化可能材料移送要素20は、綿で構成することができ、又はセラミック材料で構成することができる。従って、前述のことを理解するとともに、一般的なレベルで、エアロゾル化可能材料移送要素20の特定の構造および組成は、エアロゾル提供システム1の任意の意図された用途に最もよく対応するように変更されてもよいことが理解されるであろう。
【0034】
エアゾル提供システム1に空気を送達するために、エアゾル提供システム1は少なくとも1つの空気入口28を備えることができる。一部の実施形態において、複数の空気入口28が設けられてもよく、一部の非常に特定の実施形態(例えば、図に示されるもの)において、複数の空気入口28は、エアロゾル提供システム1または本体10の側部表面30上に配列されてもよく、例えば、一部の特定の実施形態において、本体10の第1の端部32と、本体10の第1の端部32に対向する本体10の第2の端部34との間に延びる側部表面30上に配列されてもよい。2つ以上の空気入口28を設けることによって、空気入口28の1つが使用中に遮断されたり動作不能になったりしても、エアロゾル提供システム1の継続的な動作を都合よく可能にすることができる。エアロゾル提供システム1を通る空気の流れの均一な分布をより確実にするために、一部の実施形態によれば、図に示す実施形態のように、エアロゾル提供システム1(または本体10)とは反対側の側部表面30に置かれた一対の空気入口28を設けることができる。
【0035】
エアロゾル提供システム1が使用されていないときに、汚れまたは流体が各空気入口28に入るのをより良く防止するために、一部かの実施形態に従って、少なくとも1つの空気入口28が開いている第1の位置と、少なくとも1つの空気入口28が遮断されている第2の位置との間で移動可能な閉鎖部材36を設けることができる。このような閉鎖部材36は、各空気入口の為の弁、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転可能な回転スリーブ、および/または、可動ラッチのような種々の異なる形態を備えることができる。図に示されるような特定の実施形態において、閉鎖部材は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能または回転可能なキャップ38を備えることができる。一部の実施形態によれば、閉鎖部材36は、閉鎖部材36が第1の位置および/または第2の位置に到達したときに可聴ノイズ(「クリック」など)を立てるように構成されてもよい。このような可聴ノイズは、例えば、閉鎖部材36が第1の位置および第2の位置のそれぞれにおいてスロットまたはラチェットに係合することによって作り出されてもよい。次いで、前記スロットまたはラチェットは、ユーザによって係合解除され、次に、閉鎖部材36を前記第1の位置または第2の位置から第1の位置および第2の位置の他方に向かって移動させるために力を加えることができる。この可聴ノイズにより、ユーザは、閉鎖部材36が第1の位置および/または第2の位置のいずれかに適切に置かれていることをよりよく知ることができる。
【0036】
一部の実施形態によれば、エアロゾル提供システム1(または本体10)は、エアロゾル提供システム1(または本体10)に受けられた消耗部品100を把持するための保持部材40を備えることができる。このような保持部材40は、一部の実施形態によれば、保持部分40および/または保持プラグ40とすることができ、図からの実施形態に示される。保持部材40は、提供された任意のキャビティ16を囲むことができ、一部の特定の実施形態において、キャビティ16の任意の第2の開放端部16Bを囲むことができる。したがって、保持部材40が設けられる実施形態において、保持部材40は、エアロゾル提供システム1(または本体10)内に受けられた消耗部品100に摩擦保持力を提供することができる。別の言い方をすれば、一部の実施形態における保持部材40は、エアロゾル提供システム1(または本体10)に受けられた消耗部品100を着脱自在に収容するように構成されてもよい。このようにして、保持部材40は、使用中に消耗部品100がエアロゾル提供システム1(または本体10)から偶発的に係合解除されたり、さらに/または、そこから滑り出したりすることをより良く防止し、使用中に消耗部品100をエアロゾル提供システム1(または本体10/キャビティ16)内でより良く配向させることができる。
【0037】
少なくとも1つの空気入口28に戻ると、一部の実施形態に従って、エアロゾル提供システム1は、少なくとも1つの空気入口28と第1のチャネル18との間に初期空気チャネル44を備えることができる。初期空気チャネル44は、少なくとも1つの空気入口28から第1のチャネル18に流入する空気の方向を変えるために、第1のチャネル18および少なくとも1つの空気入口28に対して傾斜していてもよい。このようにして、初期空気チャネル44は、有利には、第1のチャネル18に入るための空気をより良く誘導し調製することができるチャネルを提供する。このようにして、空気チャネル44の存在は、第1のチャネル18を通る空気の、より効果的な流れを提供することができる。図から実施形態に示されるように、一部の実施形態において、任意の提供された初期空気チャネル44が、第1のチャネル18の第1の端部18Aに隣接して置かれ、空気を送ることができる。
【0038】
保持部材40も使用される実施形態では、その一部の実施形態に従って、保持部材40の表面は、初期空気チャネル44の第1の表面46を画定することができる。このようにして、(消耗部品100をよりよく把持および/または配向させるように作用することができる)保持部材40が除去される場合、これは、空気が第1の表面46がそうでなければ存在する露出領域を通ってシステムから逃げることができるために、エアロゾル提供システム1を動作不能にすることがある。換言すれば、初期空気チャネル44の第1の表面46を画定する保持部材40の表面は、エアロゾル提供システム1に対する安全機構として作用することができる。そのような実施形態における保持部材40の任意のそのような表面の正確な形状に関して、この形状は、初期空気チャネル44に対する保持部材40の相対的な位置に依存することが理解されるであろう。しかしながら、一部の実施形態によれば、保持部材40は環状であってもよく、さらに/または、保持部材の表面は円錐表面であってもよい。これを念頭に置き、完全性のために、一部の実施形態において、保持部材40の表面が、少なくとも1つの空気入口28と気化器14との間の空気チャネルの別の部分からの表面46を等しく画定して、上記の安全特徴部を同様に達成することが想定される。
【0039】
第1のチャネル18の態様に戻ると、先に述べたように、第1のチャネル18は、第1の端部18Aおよび(第1の端部18Aに対向してもよい)第2の端部18Bを備えることができ、さらに/または、一部の実施形態では、円筒形であってもよい。このようにして、保持部材40が使用される場合、その一部の実施形態において、第1のチャネル18の第1の端部18Aは、保持部材40と第1のチャネル18の第2の端部18Bとの間に置かれてもよい。このようにして、一部の実施形態において、第1のチャネル18の第1の端部18Aおよびキャビティ16の任意の開放された(消耗部品100を受けることができる)第2の端部16Bは、第1のチャネル18の第2の端部18Bの同じ側に置かれてもよい。したがって、これらの実施形態において、これらは、第1のチャネル18を通過する空気の方向(例えば、A1方向)と、キャビティ16および/または第2のリザーバ102を通過する蒸気の流れ(例えば、A2方向)とを比較して、上述の任意の変更の実施を補助することができる。
【0040】
第1のリザーバ12に着目すると、第1のリザーバ12からのエアロゾル化可能材料の漏出をよりよく低減するために、一部の実施形態によれば、第1のリザーバ12は、第1のリザーバ12の一部分を密封するためのシール部材48を備えてもよい。便利なことに、一部の特定の実施形態において、シール部材48は、初期空気チャネル44の第2の表面52を画定する表面を更に備えることができる。このようにして、シール部材48が除去され、さらに/または、十分に摩耗される場合、初期空気チャネル44内の漏出経路(または、より一般的には、少なくとも1つの空気入口28と気化器14との間の空気経路内の漏出経路)が導入されてもよい。第2の表面52がそうでなければ露出された領域を通ってシステムから空気が逃げることができるため、エアロゾル提供システム1を効果的に動作不能にする。換言すれば、初期空気チャネル44の第2の表面52を画定するシール部材48の表面は、エアロゾル提供システム1の安全機構として作用してもよい。また、完全性のために、一部の実施形態において、シール部材48の表面が、少なくとも1つの空気入口28と気化器14との間の空気流路の別の部分からの表面52を等しく画定してもよく、同様に上記の安全特徴部を達成することが想定される。
【0041】
第1のリザーバ12の形状に関しては、エアロゾル化可能材料を気化器14(および/またはエアロゾル化可能材料移送要素20(存在する場合))に供給するために、任意の必要な形状をとり得ることが理解されるであろう。しかしながら、図に示されるような一部の実施形態において、第1のリザーバ12は円筒形であってもよく、第1の端部と第2の端部との間に延びてもよい場合がある。シール部材48が追加的に使用される一部の特定の実施形態において、図の実施形態に示されるように、シール部材48は、場合によっては、第1のリザーバ12の第1の端部および第2の端部の少なくとも1つを画定してもよい。一部の実施形態に従って、第1のリザーバ12と一緒に滞在することにより、エアロゾル提供システム1および/または第1のリザーバ12は、ユーザが第1のリザーバ12内のエアロゾル化可能材料の量またはレベルを観察することを可能にする観察手段56を備えてもよい。考えられるように、このような観察手段56は、第1のリザーバ12からの透明または半透明の部分58を備えることができ、または第1のリザーバ12の内部を観察するための窓を備えることができる。このようにして、観察手段56は、したがって、ユーザが、第1のリザーバ12内のエアロゾル化可能材料がいつ低いか/枯渇しているかについての視覚的判断を行うことを可能にし、またはユーザが、そうでなければ第1のリザーバ12内で見ることができる可能性のある任意の機能不全を識別することを可能にし得る。
【0042】
キャビティ16に着目すると、前述したように、キャビティ16は、一部の実施形態では、キャビティ16の第1の端部16A(一部の実施形態では、閉鎖された第1の端部16Aであってもよい)とキャビティ16の第2の端部16B(キャビティ16の第1の端部16Aに対向してもよく、一部の実施形態では、開放された第2の端部16Bであってもよい)との間に延びることができる。一部の実施形態におけるキャビティ16は、例えば、提供された消耗部品100が円筒形である実施形態および/または消耗部品100がシガレットの形状に類似する実施形態のように、円筒形であってもよい。一部の実施形態によれば、第1のチャネル18およびキャビティ16、および/または、第1のチャネル18および任意の提供された第2のリザーバ102は、少なくとも1つの仕切り部材(例えば、一部の特定の実施形態においては、管状でもよい壁)によって分離可能である。しかしながら、完全性のために、少なくとも1つの仕切り部材の機能は、任意の提供された第2のリザーバ102/消耗部品100を通過する任意の蒸気を、第1のチャネル18を通って流れる空気との混合から適切に分離してもよいことが理解されるであろう。したがって、一部の実施形態において、消費部品100の外壁が、第1のチャネル18内の空気を、消耗部品100および/または、その中に置かれた任意の第2のリザーバ102を通過する蒸気から適切に分離するように作用することによって、適切な仕切りを達成することができ、エアロゾル提供システム1および/または本体10自体からの更なる/別個の仕切り部材を必要としない。
【0043】
エアロゾル提供システム1から任意の提供された第2のリザーバ102に移動すると、完全性のために、第2のリザーバ102は、エアロゾル提供システム1に着脱自在に収容可能な消耗部品100内に置かれてもよく、またはそのような消耗部品100が使用されないエアロゾル提供システム1内に提供されてもよい。このような後者の実施形態において、第2のリザーバ102は、例えば、ユーザによる吸入のための出口に向かって第2のリザーバ102を通過する蒸気が、第1のチャネル18を通過する空気と混合することを阻止するような方法で、キャビティ16内に置かれてもよい(またはキャビティ16内に一体化されてもよい)。第1のチャネル18からの空気の流れおよび第2のリザーバ102を通る蒸気の流れの分離は、その一部の実施形態に従って、上記のような少なくとも1つの仕切り部材の存在によって達成することができる。
【0044】
先に説明したように、エアロゾル提供システム1から提供される任意の第2のリザーバ102は、香味材料を備えることができ、気化器14から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される。香味材料は、タバコおよび/またはニコチンのような(しかしこれらに限定されない)前述の香味材料のいずれかを含むことができる。気化器14が加熱要素22を備える場合、第2のリザーバ102からの香味材料は、第2のリザーバ102を通って流れる気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成することができる。このようにして、気化されたエアロゾル化可能材料からの熱は、香味材料を気化されたエアロゾル化可能材料に付与して、ユーザに付与される香味蒸気を形成するようにすることができる。この点に関して、一部の特定の実施形態において、図からの実施形態に示されるように、第2のリザーバ102からの香味材料は、気化器14からの加熱要素22によって少なくとも部分的に加熱されるように更に構成されてもよい。このようにして、加熱要素22からの熱は、第2のリザーバ102に伝達されて、第2のリザーバ102内の香味材料に追加の加熱源を提供することができる。このような追加的な加熱は、エアロゾル提供システム1が持続的な不活性期間の後に使用される場合、加熱要素22からの熱が第2のリザーバ102内の香味材料に初期の熱量を供給し、その後、気化したエアロゾル化可能材料が第2のリザーバ102内の(さもなければ低温の)香味材料に到達することができる限りにおいて、特に有効である。従って、このようにして、加熱要素22からの熱が第2のリザーバ102に伝達されて第2のリザーバ102内の香味材料に追加の加熱源を提供することにより、第2のリザーバ102に対してより一貫性のある形態の熱を提供することができ、また、エアロゾル提供システム1が不活性の持続期間に使用されていない状況において有利な第2のリザーバ102への予熱の増加を可能にすることができる。
【0045】
同様に便利なことに、加熱要素22から熱が供給されるこれらの実施形態の一部によれば、第2のリザーバ102を加熱するための、加熱要素22とは別個の第2の加熱要素の必要性は、潜在的に除去可能である。別の言い方をすれば、これらの潜在的な実施形態の一部に従って、エアロゾル提供システム1は、1つの加熱要素22のみを備えてもよく、さらに/または、第2のリザーバ102が、加熱要素22から分離された(第2のリザーバ102を加熱するための)加熱要素を備えないように構成されてもよい。言い換えると、これらの実施形態の一部かに従って、第2のリザーバからの香味材料は、第2のリザーバを通って流れる気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料からの熱と、気化器14からの加熱要素22からの熱の両方によってのみ加熱されるように構成されてもよい。
【0046】
したがって、上記の点において、および本明細書に提供される一部の実施形態に従って、気化のためのエアロゾル化可能材料を含有する第1のリザーバ12と、第1のリザーバ12からエアロゾル化可能材料を気化させる気化器14と、を備え、前記気化器14は、加熱要素22と、気化器14からエアロゾル化可能を受けるための第1のチャネル18と、第2のリザーバ102は、香味材料を備えた第2のリザーバ102であって、気化器14から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される、第2のリザーバ102と、を備えるエアロゾル提供システム1を提供することができ、ここで、第2のリザーバ102からの香味材料は、第2のリザーバ102を通って流れる気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成され、また、気化器14からの加熱要素22によって少なくとも部分的に加熱されるように構成される。
【0047】
以上のことから、本明細書には、エアロゾル提供システムの多くの異なる態様に関する多くの異なる改善が記載される。したがって、この点に関して、少なくとも、気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、気化器が管状であり、エアロゾル提供システムからキャビティを囲む、気化器と、を備える、エアロゾル提供システムが記載されているが、ここで、キャビティは、香味材料を備えた消耗部品を受けるように構成される。
【0048】
また、気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、気化器が管状であり、エアロゾル提供システムからキャビティを囲む、気化器と、を備えたエアロゾル提供システムが記載されているが、ここで、キャビティは、香味材料を備えた第2のリザーバを収容し、第2のリザーバは、気化器から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される。
【0049】
また、気化のためのエアロゾル化可能材料を含有するための円筒型の第1のリザーバと、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させる気化器と、気化器から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるための第1のチャネルと、香味材料を備えた円筒形の第2のリザーバであって、第2のリザーバは、第1のチャネルから気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される、円筒形の第2のリザーバと、を備えたエアロゾル提供システムが記載されているが、ここで、空気は、第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、気化器から気化されたエアロゾル化可能材料は、第2のリザーバを通って、第1の方向とは反対である第2の方向に流れるように構成される。
【0050】
また、エアロゾル提供システムに空気を送達するための少なくとも1つの空気入口と、気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させる気化器と、気化器から気化されたエアロゾル化可能材料を受けり、少なくとも1つの空気入口から空気を受けるための第1のチャネルと、少なくとも1つの空気入口と第1のチャネルとの間の初期空気チャネルと、保持部材の表面が初期空気チャネルの第1の表面を画定するエアロゾル提供システム内で受けることができる消耗部品を把持するための保持部材と、を備えたエアロゾル提供システムが記載されている。
【0051】
また、気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、エアロゾル提供システム内の消耗部品を把持するための保持部材と、を備えたエアロゾル提供システムが記載されているが、ここで、エアロゾル提供システムは、保持部材が除去されたときに、第1のリザーバからのエアロゾル化可能材料を使用して、エアロゾル提供システムおよび消耗部品のうちの少なくとも1つにおける蒸気の形成を抑制するように構成される。
【0052】
また、気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させる気化器であって、気化器が加熱要素を備え、気化器が管状である、気化器と、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させる気化器であって、気化器が加熱要素を備え、気化器が管状である、気化器と、を備えたエアロゾル提供システムが記載されているが、ここで、 第2のリザーバからの香味材料は、第2のリザーバを通って流れる気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成され、かつ、気化器からの加熱要素によって少なくとも部分的に加熱されるように構成される。
【0053】
気化のためのエアロゾル化可能材料を備えた含有するための第1のリザーバ12と、第1のリザーバ12からエアロゾル化可能材料を気化させるための加熱要素22を備えた気化器14とを備えるエアロゾル提供システム1についても説明した。また、気化器14から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成された香料材料を備える第2のリザーバ102を提供してもよい。次いで、香料材料は、第2のリザーバ102を通って流れる気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成されてもよく、さらに、気化器14からの加熱要素22によって少なくとも部分的に加熱されるように構成されてもよい。従って、これは、第2のリザーバ102に対して、より一貫した形態の熱を提供することができ、また、エアロゾル提供システム1が不活性の持続期間に使用されていない状況において有利であり得る第2のリザーバ102への予熱の増加を可能にすることができる。
【0054】
本明細書の様々な開示を理解すると、本明細書にはエアロゾル提供システムの以下の実施形態も開示されていることも理解されるであろう。
【0055】
条項1.気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、
前記第1のリザーバから前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、
を備える、エアロゾル提供システム。
条項2.前記気化器は、加熱要素を備える、条項1に記載のエアロゾル提供システム。
条項3.第2のリザーバを更に備える、条項1又は2に記載のエアロゾル提供システム。
条項4.前記第2のリザーバは、香味材料を含む、条項3に記載のエアロゾル提供システム。
条項5.前記第2のリザーバは、前記気化器から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される、条項3又は4に記載のエアロゾル提供システム。
条項6.前記第2のリザーバからの香味材料は、前記第2のリザーバを通って流れる前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成される、条項2~4のいずれか一項に従属する条項5に記載のエアロゾル提供システム。
条項7.前記第2のリザーバからの香味材料は、前記気化器からの前記加熱要素によって少なくとも部分的に加熱されるように構成されている、条項2に従属する条項5~6のいずれか一項に記載のエアロゾル提供供給システム。
条項8.キャビティを更に備える、条項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項9.前記キャビティは、前記第1のリザーバを収容するためのものである、条項8に記載のエアロゾル提供システム。
条項10.前記キャビティは、前記第2のリザーバを収容するためのものである、条項8又は9に記載のエアロゾル提供システム。
条項11.前記キャビティは、消耗部品を受けるように構成される、条項8~10のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項12.前記キャビティは、前記第1のリザーバを備えた消耗部品を受けるように構成される、条項9に従属する条項11に記載のエアロゾル提供システム。
条項13.前記キャビティは、前記第2のリザーバを備えた消耗部品を受けるように構成される、条項10に従属する条項11又は12に記載のエアロゾル提供システム。
条項14.気化器は、管状部分を含み、さらに/または、気化器は、管状気化器を備える、条項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項15.管状部分および/または管状リザーバは、キャビティを囲む、条項8に従属する条項14に記載のエアロゾル提供システム。
条項16.前記エアロゾル提供システムは、前記エアロゾル提供供給システム内に空気を送達するための少なくとも1つの空気入口を備える、条項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項17.前記少なくとも1つの空気入口は、複数の空気入口を備える、条項16に記載のエアロゾル提供システム。
条項18.前記複数の空気入口は、前記エアロゾル提供システムから反対側の表面上に置かれた一対の空気入口を備える、条項17に記載のエアロゾル提供システム。
条項19.前記複数の空気入口は、前記キャビティを囲む、条項8に従属する条項17又は18に記載のエアロゾル提供システム。
条項20.前記エアロゾル提供システムは、前記少なくとも1つの空気入口から空気を受けるための第1のチャネルを更に備える、条項16~19のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項21.前記気化器は、気化されたエアロゾル化可能材料を前記第1のチャネルに付与するように構成される、条項20に記載のエアロゾル提供システム。
条項22.前記第1のチャネルは、前記キャビティに平行である、条項8に従属する条項20又は21に記載のエアロゾル提供システム。
条項23.前記第1のチャネルは、前記キャビティの外側に置かれる、条項8に従属する条項20~22のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項24.第1のチャネルに沿って第1の方向に空気が流れるように構成され、前記気化器から気化されたエアロゾル化可能材料は、前記キャビティ内の消耗部品を通って、前記第1の方向と反対である第2の方向に流れるように構成される、条項11に従属する条項20~23のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項25.前記第1のチャネルおよび前記キャビティは、仕切り部材によって分離される、条項24に記載のエアロゾル提供システム。
条項26.前記仕切り部材は、円筒形である、条項25に記載のエアロゾル提供システム。
条項27.前記キャビティは、円筒形であり、閉鎖された第1の端部を備え、前記第1の端部と反対側の開放された第2の端部を備える、条項8に従属する条項1~26に記載のエアロゾル提供システム。
条項28.前記エアロゾル提供システムは、前記少なくとも1つの空気入口が開く第1の位置と前記少なくとも1つの空気入口が遮断される第2の位置との間で移動可能なキャップを更に備える、条項16に従属する条項1~27のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項29.前記キャップは、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転可能である、条項28に記載のエアロゾル提供システム。
条項30.少なくとも1つの空気入口と第1のチャネルとの間に初期空気チャネルを更に備える、条項20に従属する条項1~29のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項31.前記初期空気チャネルは、前記少なくとも1つの空気入口から前記第1のチャネルに流れる空気の方向を変えるために、前記第1のチャネルおよび前記少なくとも1つの空気入口に対して傾斜している、条項30に記載のエアロゾル提供システム。
条項32.前記エアロゾル提供システムは、前記エアロゾル提供システムに受けられた前記消耗部品を把持するための保持部分を更に備える、条項11に従属する条項1~31のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項33.前記保持部分は、前記キャビティを囲む、条項32に記載のエアロゾル提供システム。
条項34.前記保持部分は、少なくとも部分的に前記キャビティ内に延びる、条項32又は33に記載のエアロゾル提供システム。
条項35.前記保持部分は、前記キャビティの長さ方向の周りに少なくとも部分的に延びる、条項32~34のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項36.前記保持部分は、前記キャビティの前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる、条項26に従属する条項32~35のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項37.前記保持部分は、保持部材または保持プラグを備える、条項32~36のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項38.前記保持部分の表面は、前記初期空気チャネルの第1の表面を画定する、条項30に従属する条項32~37のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項39.前記保持部分の表面は、円錐表面である、条項38に記載のエアロゾル提供システム。
条項40.前記保持部分は、環状である、条項32~39のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項41.前記保持部分は、前記キャビティの周囲に延びる、条項32~40のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項42.前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けるときに、前記消耗部品の第1の端部と第2の端部との間に延びるように構成される、条項32~41のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項43.前記保持部分は、前記消耗部品の外部表面を把持するように構成されている、条項32~42のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項44.前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに、前記消耗部品の外部表面を把持するように構成されている、条項32~42のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項45.前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに前記消耗部品の第1の側から前記外部表面を把持するように構成され、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに前記消耗部品の第2の側から前記外部表面を把持するように構成され、前記第2の側は前記第1の側と反対側である、条項32~44のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項46.前記第1のチャネルは、第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、前記第1のチャネルの前記第1の端部は、前記保持部分と前記第1のチャネルの前記第2の端部との間に置かれる、少なくとも条項20項に従属する、条項32~45のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項49.前記第1のリザーバは、前記第1のリザーバの一部分を密封するためのシール部材を備え、前記シール部材は、前記初期空気チャネルの第2の表面を画定する表面を備える、少なくとも条項30に従属する条項1~48のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項50.前記気化器が、前記第1のリザーバから前記気化器にエアロゾル化可能材料を送達するためのエアロゾル化可能材料移送要素を備える、条項1~49のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項51.前記第1のリザーバは、円筒形である、条項1~50のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項52.前記第2のリザーバは、円筒形である、少なくとも条項3に従属する条項1~51に記載のエアロゾル提供システム。
条項53.前記第1のリザーバは、ユーザが前記第1のリザーバの内側にあるエアロゾル化可能材料の量を観察することを可能にするための、透明または半透明の部分を備える、条項1~52のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項54.前記消耗部品は、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、条項11に従属する条項1~54のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項55.前記第1のリザーバは、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、条項1~54のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項56.前記第2のリザーバは、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、条項3に従属する条項1~55のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項57.前記消耗部品は、円筒形である、条項11に従属する条項1~56のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項58.前記消耗部品は、前記キャビティが前記消耗部品を受けたときに前記キャビティから少なくとも部分的に突出するように構成される、条項11に従属する条項1~57のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項59.前記消耗部品は、前記キャビティよりも長い、条項11従属する条項1~58のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項60.前記第1のチャネルは、前記キャビティを囲む、少なくとも条項8および20に従属する条項1~59のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【0056】
完全性のために、上記の条項のいずれかからの特徴は、本明細書に記載されるように、および/または、以下の特許請求の範囲を参照して記載されるように、任意の他の特徴または特徴の組合せをさらに含み、および/または、それらと組み合わせることができることが理解できる。
【0057】
様々な問題に対処し、技術を進歩させるために、本開示は、クレームされた発明を実施することができる様々な実施形態を例示として示す。本開示の利点および特徴は、実施形態の代表的なサンプルのみのものであり、網羅的および/または排他的ではない。これらは、クレームされた発明を理解し、教示することを助けるためにのみ提示される。本開示の利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって規定される開示の限定または特許請求の範囲と同等の限定とはみなされないこと、および他の実施形態を利用してもよく、特許請求の範囲から逸脱することなく修正してもよいことが理解されるべきである。様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの様々な組み合わせを適切に含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的になることができ、したがって、従属クレームの特徴は、クレームに明示的に記載されたもの以外の組み合わせで独立クレームの特徴と組み合わせることができることが理解されるであろう。開示は、現在クレームされていないが将来クレームされる可能性のある他の発明を含むことができる。
【0058】
例えば、本開示は、第1のリザーバ内の「液体」または「流体」に関して説明されてきたが、この液体または流体は、任意のエアロゾル化可能材料で置換され得ることが理解されるであろう。同様に、エアロゾル化可能材料が使用される場合、一部の実施形態において、このエアロゾル化可能材料は液体または流体を含み得ることが理解されるであろう。
【0059】
気化器14に関しては、一部の実施形態において、気化器14はヒータ/加熱要素22を備えるものとして説明したが、一部の他の実施形態において、気化器14は、たとえば、上述のような一つ又は複数の振動手段、機械的手段、加圧手段または静電手段を介して、加熱を加えることなく、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することができることが理解されるであろう。
【0060】
提供された香料材料に関しても同様に、完全性のために、提供された香料材料は、必ずしも加熱されてその香料を気化されたエアロゾル化可能材料に放出する必要がないことに留意されたい。従って、この点に関して、これらの例におけるいずれの気化器14も、加熱要素22を必要としなければならないということは必ずしもそうではない。
【0061】
最後に、同様に、本明細書に記載される多くの特徴は、消耗部品100を着脱自在に収容し、さらに/または、消耗部品100に着脱自在に取り付け可能な本体10の一部として提供されるエアロゾル提供システム1の実施形態を参照して説明されてきたが、一部の実施形態において、消耗部品100および/または本体10からの本明細書に記載される特徴のいずれも、そのような消耗部品/本体100の構成を備えないエアロゾル提供システム1に一体化されてもよいことが理解されるであろう。
【0062】
[一貫性のある条項のセット]
条項1.エアロゾル提供システムであって、
気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバと、
前記第1のリザーバから前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、前記気化器が加熱要素を含み、前記気化器が管状である、気化器と、
香味材料を含み、前記気化器から気化されたエアロゾル化可能材料を受けるように構成される第2のリザーバと、
を備え、
前記第2のリザーバからの香味材料は、前記第2のリザーバを通って流れる前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成され、かつ前記気化器からの前記加熱要素によって少なくとも部分的に加熱されるように構成される、エアロゾル提供システム。
条項2.第2のリザーバを収容するように構成されたキャビティをさらに備える、条項1に記載のエアロゾル提供システム。
条項3.前記キャビティは、前記第2のリザーバを含む消耗部品を受けるように構成される、条項2に記載のエアロゾル提供システム。
条項4.前記気化器が管状であり、前記キャビティを囲む、条項2~3のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項5.前記エアロゾル提供システムは、前記気化器と前記キャビティとの間に第1のチャネルを備え、前記気化器は、気化されたエアロゾル化可能材料を前記第1のチャネルに付与するように構成される、条項2~4のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項6.前記第1のチャネルが前記キャビティに平行である、条項5に記載のエアロゾル提供システム。
条項7.前記第1のチャネルが前記キャビティの外側に置かれる、条項5~6のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項8.空気が第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、気化器から気化されたエアロゾル化可能材料が前記キャビティ内の消耗部品を通って、前記第1の方向と反対である第2の方向に流れるように構成される、条項5~7のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項9.前記第1のチャネルおよび前記キャビティは、仕切り部材によって分離される、条項5~8のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項10.前記キャビティは、円筒形であり、閉鎖された第1の端部を備え、前記第1の端部に対向する開放された第2の端部を備える、条項5~9のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項11.前記エアロゾル提供システムは、前記エアロゾル提供システム内に空気を送達するための少なくとも1つの空気入口を備える、条項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項12.前記少なくとも1つの空気入口は、複数の空気入口を備える、条項11に記載のエアロゾル提供システム。
条項13.前記複数の空気入口は、前記エアロゾル提供システムから反対側の表面上に置かれた一対の空気入口を備える、条項12に記載のエアロゾル提供システム。
条項14.前記エアロゾル提供システムは、前記少なくとも1つの空気入口が開放されている第1の位置と前記少なくとも1つの空気入口が遮断されている第2の位置との間で移動可能なキャップを更に備える、条項11~13のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項15.前記キャップは、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転可能である、条項14に記載のエアロゾル提供システム。
条項16.前記少なくとも1つの空気入口と前記第1のチャネルとの間に初期空気チャネルを更に備え、前記初期空気チャネルは、前記少なくとも1つの空気入口から前記第1のチャネルに流入する空気の方向を変えるために、前記第1のチャネルおよび前記少なくとも1つの空気入口に対して傾斜している、条項5に従属する条項11~15のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項17.前記エアロゾル提供システムに受けられた消耗部品を把持するための保持部材を更に備え、前記保持部材が前記キャビティを囲み、前記保持部材の表面が前記初期空気チャネルの第1の表面を画定する、条項16に記載のエアロゾル提供システム。
条項18.前記保持部材は環状であり、前記保持部材の前記表面は円錐表面である、条項17に記載のエアロゾル提供システム。
条項19.前記第1のチャネルは、第1の端部と、前記第1の端部に対向する第2の端部とを備え、前記第1のチャネルの前記第1の端部は、前記保持部材と前記第1のチャネルの前記第2の端部との間に置かれる、条項17~18のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項20.前記第1のリザーバは、前記第1のリザーバの一部を密封するためのシール部材を備え、前記シール部材は、前記初期空気チャネルの第2の表面を画定する表面を備える、条項16~19のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項21.前記気化器は、前記第1のリザーバから前記加熱要素にエアロゾル化可能材料を送達するためのエアロゾル化可能材料移送要素を備える、条項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項22.前記第1のリザーバは、円筒形である、条項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項23.前記第2のリザーバは、円筒形である、条項1~22のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項24.前記第1のリザーバは、ユーザが、前記第1のリザーバの内側にあるエアロゾル化可能材料の量を観察することを可能にするための透明または半透明の部分を備える、条項1~23のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項25.消耗部品を更に備え、前記消耗部品が前記第2のリザーバを備える、条項1~24のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
条項26.前記香味料は、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを含む、条項1~25のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-01-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル提供システムであって、
気化させるためのエアロゾル化可能材料を含有するための第1のリザーバを備えた消耗部品を受けるように構成されたキャビティであって、前記キャビティは、円筒形であり、閉鎖された第1の端部を備え、前記第1の端部に対向する開放された第2の端部を備え、前記消耗部品は、前記キャビティが前記消耗部品を受けるときに、前記キャビティから少なくとも部分的に突出するように構成される、キャビティと、
前記エアロゾル提供システムに受けられた前記消耗部品を把持するための保持部分であって、前記保持部分は、少なくとも部分的に前記キャビティの長さ方向の周りに延び、前記キャビティの前記第1の端部と前記第2の端部との間に延び、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに、前記消耗部品の外部表面を把持するように構成されている、保持部分と、
前記エアロゾル提供システム内に空気を送達するための少なくとも1つの空気入口と、
前記少なくとも1つの空気入口から空気を受けるための第1のチャネルであって、前記第1のチャネルは、前記キャビティに平行であり、前記キャビティの外側に置かれる、第1のチャネルと、
前記第1のリザーバから前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、前記気化器が加熱要素を備える、気化器と、
を備え、
空気は、前記第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、前記気化器から気化されたエアロゾル化可能材料は、前記キャビティ内の消耗部品を通って、前記第1の方向と反対である第2の方向に流れるように構成される、エアロゾル提供システム。
【請求項2】
前記エアロゾル提供システムは、電源と、前記電源から前記気化器に電力を送達するための非接触電力伝送システムとをさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項3】
前記電源は、バッテリを備える、請求項2に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項4】
前記気化器は、管状部分を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項5】
前記管状部分は、前記キャビティを囲む、請求項4に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの空気入口は、複数の空気入口を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項7】
前記複数の空気入口は、前記エアロゾル提供システムから反対側の表面上に置かれた一対の空気入口を備える、請求項6に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項8】
前記複数の空気入口は、前記キャビティを囲む、請求項6又は7に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項9】
前記エアロゾル提供システムは、前記少なくとも1つの空気入口が開放されている第1の位置と、前記少なくとも1つの空気入口が遮断されている第2の位置との間で移動可能なキャップを更に備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項10】
前記キャップは、前記第1の位置および前記第2の位置の間で回転可能である、請求項9に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項11】
前記キャップは、前記キャップが前記第2の位置に達したときに可聴ノイズを立てるように構成される、請求項9又は10に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項12】
前記キャップは、前記第1の位置および前記第2の位置のそれぞれにおいてスロットに係合する、請求項9~11のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項13】
前記保持部分は、前記キャビティを囲む、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項14】
前記保持部分は、環状である、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項15】
前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けるときに、前記消耗部品の第1の端部と第2の端部との間に延びるように構成される、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項16】
前記保持部分は、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに、前記消耗部品の外部表面を把持するように構成され、前記キャビティが前記消耗部品を受けているときに前記消耗部品の第2の側から前記外部表面を把持するように構成され、前記第2の側は前記第1の側と反対側である、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項17】
前記第1のリザーバは、円筒形である、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項18】
前記消耗部品は、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項19】
前記第1のリザーバは、タバコおよび/またはニコチンの少なくとも1つを備える、請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項20】
前記消耗部品は、円筒形である、請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【請求項21】
前記消耗部品は、前記キャビティよりも長い、請求項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル提供システム。
【国際調査報告】