(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】協同一貫施設管理用のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/123 20060101AFI20240628BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20240628BHJP
G06Q 10/083 20240101ALI20240628BHJP
【FI】
G08G1/123 A
G08G1/00 C
G06Q10/083
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577165
(86)(22)【出願日】2022-06-09
(85)【翻訳文提出日】2024-02-09
(86)【国際出願番号】 US2022032819
(87)【国際公開番号】W WO2022265909
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520050554
【氏名又は名称】ビーエヌエスエフ・レイルウェイ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BNSF RAILWAY COMPANY
【住所又は居所原語表記】2500 Lou Menk Drive, AOB 3, Fort Worth, TX 76131, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ダーウィン、ロバート・クリヴランド・ザ・セカンド
(72)【発明者】
【氏名】コリサー、グレゴリー・エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ランバート、ジョセフ・シー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレラ、ミシェル
【テーマコード(参考)】
5H181
5L010
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA07
5H181AA27
5H181BB04
5H181BB20
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC12
5H181CC14
5H181EE02
5H181FF01
5H181FF03
5H181FF13
5H181MA42
5H181MA50
5L010AA16
(57)【要約】
供給、ピックアップ、施設アクセス、及び貨物管理を促進する協同一貫施設管理システムが提示されている。システムは、1つ又は複数の無線ビーコンの近接性内に位置するクライアントからデータを受け取ることができる。システムは、それぞれ、施設内に且つこれから外に進入又は離脱するクライアントからデータをキャプチャすることが可能であり、且つ、キャプチャされたデータにより、受け取られたデータを検証することができる。システムは、特定の目的地場所へのクライアントの到着時刻を予測することにより、貨物移送の最適化を可能にすることが可能であり、且つ、予測は、認証プロセスに起因し得るものなどのアクセスポイント遅延を考慮することができる。システムは、特定の貨物が適切な場所に送付されつつあることを保証する際に冗長性の対策を提供することが可能であり、且つ、システムは、貨物がアクセス可能であり且つ任意の所与のクライアントの到着の際に発送のための準備が完了した状態にあることを保証するように、施設要員に対して更に要求することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
協同一貫施設を管理するシステムであって、
少なくとも1つの協同一貫施設、前記少なくとも1つの協同一貫施設の少なくとも1つのアクセスポイント、少なくとも1つのクライアント、及び少なくとも1つの貨物に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、
前記メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するために機械可読命令を実行する能力を有するコンピュータプロセッサと、
を有し、
前記プログラムステップは、
クライアントを検出するステップと、
前記クライアントの位置データを受け取るステップと、
識別情報を受け取るステップと、
前記クライアントの場所を判定するステップと、
平均アクセスポイント遅延を算出するステップと、
前記平均アクセスポイント遅延及び前記クライアントの前記場所を使用して到着の予想時刻を判定するステップと、
前記到着の予想時刻を送信するステップと、
前記クライアントが近接性閾値を充足している場合に、前記コンピュータプロセッサを介して前記クライアント又は前記識別情報を認証するステップと、
前記クライアント又は前記識別情報が認証された場合に、進入許可を付与するステップと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記プログラムステップは、
前記クライアントのモーションデータを受け取るステップと、
前記プロセッサを介して、前記位置データ及び前記モーションデータを使用して接近の時点までの予想時間を算出するステップと、
前記到着の予想時刻を判定する際に、前記接近の時点までの予想時間、前記平均アクセスポイント遅延、及び前記クライアントの前記場所を使用するステップと、
を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プログラムステップは、
1つ又は複数の更なるクライアントがジオフェンス内に位置している場合に、
更なるクライアントの数を判定するステップと、
前記平均アクセスポイント遅延及び前記更なるクライアントの数を使用して予想遅延時間を算出するステップと、
を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プログラムステップは、
動作自在のアクセスポイントの数を判定するステップと、
前記予想遅延時間を算出する際に、前記平均アクセスポイント遅延、前記更なるクライアントの数、及び前記動作自在のアクセスポイントの数を使用するステップと、
を更に含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記プログラムステップは、
前記クライアントが前記近接性閾値を充足していた持続時間を通知する時間値を判定するステップと、
前記時間値により、前記平均アクセスポイント遅延を調節するステップと、
を更に含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記プログラムステップは、
目的地場所を送信するステップと、
前記目的地場所への少なくとも1つの経路を判定するステップと、
前記クライアントが運動するのに伴って前記クライアントの位置データポイントを受け取るステップと、
前記位置データポイントを前記少なくとも1つの経路と比較するステップと、
を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記プログラムステップは、
前記位置データポイントが前記少なくとも1つの経路に準拠していない場合に、前記プロセッサを介して、方向指示プロンプトを生成するステップ、
を更に含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記プログラムステップは、前記到着の予想時刻を更新するステップを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
少なくとも1つの無線通信ビーコンを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記近接性閾値を確立する際に、前記少なくとも1つの無線通信ビーコンが使用されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
施設内において貨物を管理するシステムであって、
少なくとも1つの協同一貫施設、少なくとも1つのクライアント、及び少なくとも1つの貨物に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、
前記メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するために機械可読命令を実行する能力を有するネットワーク接続されたコンピュータプロセッサと、
を有し、
前記プログラムステップは、
クライアントを検出するステップと、
位置データを受け取るステップと、
識別情報を受け取るステップと、
前記クライアントの到着の予想時刻を判定するステップと、
前記到着の予想時刻を送信するステップと、
前記クライアントに割り当てられた貨物を判定するステップと、
貨物場所を識別するステップと、
前記貨物がアクセス可能ではない場合に、代替ゾーンを判定し、且つ、前記プロセッサを介して、前記貨物を前記代替ゾーンに再配置するためのプロンプトを生成するステップと、
前記貨物が再配置された場合に、前記貨物場所を更新し、且つ、前記貨物場所を送信するステップと、
を含む、システム。
【請求項12】
前記プログラムステップは、
前記クライアントが近接性閾値を充足している場合に、前記クライアント、前記識別情報、又はこれらの両方を認証するステップと、
前記クライアント、前記識別情報、又はこれらの両方が認証された場合に、進入許可を付与するステップと、
を更に含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記プログラムステップは、
前記貨物場所への少なくとも1つの経路を判定するステップと、
前記クライアントが運動するのに伴って前記クライアントの位置データポイントを受け取るステップと、
前記位置データポイントを前記少なくとも1つの経路と比較するステップと、
を更に含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記プログラムステップは、
前記位置データポイントが前記少なくとも1つの経路に準拠していない場合に、方向指示プロンプトを生成するステップ、
を更に含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
貨物供給を管理する方法であって、
クライアントを検出するステップと、
位置データを受け取るステップと、
識別情報を受け取るステップと、
供給される対象の貨物を判定するステップと、
供給場所を識別するステップと、
前記供給場所がアクセス可能ではない場合に、代替供給ゾーンを判定し、且つ、前記供給場所を更新するステップと、
前記クライアントの到着の予想時刻を判定するステップと、
前記到着の予想時刻を送信するステップと、
前記クライアントが近接性閾値を充足している場合に、更なる識別情報をキャプチャし、且つ、前記識別情報を検証するために前記識別情報を前記更なる識別情報と比較するステップと、
前記供給場所を送信するステップと、
を有する方法。
【請求項16】
前記識別情報が検証された場合に、進入許可を付与するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記識別情報が検証されなかった場合に、プロセッサを介して、アラートを生成するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記供給場所への少なくとも1つの経路を判定するステップと、
前記クライアントが運動するのに伴って前記クライアントの位置データポイントを受け取るステップと、
前記位置データポイントを前記少なくとも1つの経路と比較するステップと、
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記位置データポイントが前記少なくとも1つの経路に準拠していない場合に、方向指示プロンプトを生成するステップを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記位置データポイントを生成する際に、少なくとも1つの無線通信ビーコンが使用されている、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、鉄道システムによって一般に使用されているものなどの協同一貫施設の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道システムは、鉄道軌道に隣接して又はその周りにおいて配設された作業施設を有することができる。出荷ヤードの外観をしばしば有するこれらの協同一貫施設は、複数の出荷用コンテナと、コンテナの昇降、再配置、及び荷下ろしを促進するいくつかのクレーンと、を収容することができる。列車がその積荷(例えば、出荷用コンテナ)を積載した状態において施設に進入した際に、クレーンは、列車からコンテナを吊り上げ且つ組織的な方式で施設内において積層させている。一般に、これらのコンテナは、更に配送する必要があり、この配送は、通常、一群のトラックトレーラ又は船(事業用車両)を介して実現されている。コンテナは、自身を積載するように意図されたトラックの到着を待っている間、地上において積層された状態に留まっている。
【0003】
協同一貫施設は、その境界線の内及び外における数十の車両の定常的な出入りを促進するように設計されている。従って、施設は、車両が施設に進入し得る1つ又は複数のアクセスポイントを有することができる。アクセスポイントは、一般に、適切な要員が施設に進入していることを保証するために、ゲートによって制御することが可能であり且つ到着の際にある種の認証を必要とし得る。しばしば、所与のアクセスポイントのそれぞれのレーン内には、ドライバが進入の許可を得るためにやり取りし得るキオスクが配置されている。更には、協同一貫施設内には、(通過トラフィックのための)走行ライン及びトラックスポットが存在しており、トラックスポットとは、トラックトレーラが自身が搬送するように意図された積荷又は貨物を受け取るために駐車する指定のエリアである。一例として、コンテナを搬送するトラックトレーラは、積載されたコンテナを荷下ろしするように且つこれに加えて出荷プロセスを継続するために異なるコンテナを受け取るように、施設に移動している。従来、施設への接近の際に、ドライバは、ゲートにおいて停止し且つキオスクとやり取りし、これにより、PINコード、ID番号、QRコード(登録商標)のスキャニングを提供するか、或いは、さもなければ、進入を得るためにアイデンティの立証及び/又は検証をキオスク及び/又は施設要員に対して提供している。更には、キオスクは、ピックアップ対象の貨物に関係する命令を供給することが可能であり、キオスクは、例えば、その貨物のコンテナ番号と、貨物を受け取るために駐車するトラックスポットと、をドライバに付与することになる。内側に入ったら、ドライバは、現時点において積載されている貨物を指定の荷下ろしエリアにおいて荷下ろしすることが可能であり、且つ、次の積荷の荷積みを実行するために、これを目的としてキオスクにおいて指定されているトラックスポットに移動することができる。最大で地上から8~10階に配置されているクレーン操作者も、トラックが具体的にラベル付与されたコンテナを受け取るために駐車するべきトラックスポットについて認知している。クレーン操作者は、見下ろすことが可能であり、指定されたトラックスポット内においてトラックを観察することが可能であり、適切なコンテナを吊り上げることが可能であり、且つ、その後に、コンテナをシャーシ上において荷積みすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
但し、施設内の車両トラフィックの膨大な量、コンテナの数、潜在的な吊り上げ/吊り下げ場所の数、などに起因して、例えば、クレーンが所与の貨物を荷積みするための準備が整っている状態において、ピックアップ場所への車両の到着を適切にタイミング制御することがほとんど不可能である。車両及びクレーン操作者は、交代を促進するために相互に待機しなければならないことから、長時間が浪費されている。更には、これらの遅延は、協同一貫施設アクセスポイントにおける遅延によって悪化する可能性があり、この場合に、車両は、動作不能なゲートにおいて詰まった状態になるか又はさもなければ適切な認証に失敗し、その結果、輻輳を増大させ且つ生産性を低減させる可能性もある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、貨物の最適なピックアップ、供給、及びアクセス性を促進し得る協同一貫施設管理用のシステム及び方法としての技術的利点を実現している。システムは、接近中のクライアントを検出し且つ認証プロセス及びアクセスポイント輻輳によって生成される遅延を考慮するなどにより、個々のクライアントの到着時刻を予測することができる。システムは、更には、施設内の個々の貨物の場所を識別することが可能であり、且つ、施設からトラック又は船などの別の車両に発送されるようにクレーンなどによる貨物のアクセスが可能であるかどうかを判定することができる。システムは、貨物が割り当てられているクライアントが施設に接近していることを認識した際に貨物がアクセス可能ではない場合に、貨物を再配置するように施設要員及び/又はコンポーネントに対して要求するように構成することができる。また、システムは、適切な輸送手段に関係するデータ及び所与の貨物の供給パラメータを受け取ることが可能であり、且つ、施設へのクライアントの到着の際などに、このような情報を検証及び/又は認証することができる。施設内の輻輳を軽減するために且つトラフィックフローを最適化するために、システムは、所与のアクセスポイントから特定の供給又はピックアップ場所への1つ又は複数の経路を更に判定することが可能であり、システムは、これらの施設内経路を1つ又は複数のクライアントに送信することができる。クライアントが最適な経路から外れた場合には、システムは、リダイレクトするようにクライアントに対してプロンプトを生成することが可能であり、且つ/又は、潜在的な遅延についてその他のクライアントに対して通知を生成することもできる。
【0006】
本開示は、施設へのアクセスを必要とする事業用車両の変化し続ける到着時刻を考慮するように構成された協同一貫施設管理システムを提供するという技術的問題を解決しており、且つ、更には、施設内作業を最適化している。本開示は、車両モーションデータ、アクセスポイントデータ、平均アクセスポイント遅延時間、及びその他の計測基準から正確且つ確実な予想到着時刻を算出することにより、既存のシステムを改善することができる。本開示は、施設コンポーネント及び要員が、貨物供給及びピックアップの効率性を極大化させるために車両オペレータとアライメントし得ることを保証するように、このデータに基づいてプロンプトを更に生成することができる。また、有利には、このような専門的な処理は、正しい貨物が正しい場所に移送中であることを保証するなどのために、システムがデータキャプチャに対するアクセス及び/又は出口ポイントを活用することが可能であり且つデータを検証し得ることから、施設内に又はこれから外に搬送される貨物を検証するという利益を提供することもできる。システムは、ユーザーを認証するためにサーバー及びクライアントを利用することが可能であり、且つ、この技術的進歩を実現するために、クライアントの場所データを活用することもできる。
【0007】
本開示は、認証、タイミング計算、プロンプト生成、及びネットワーク内のクライアントに送信されるリアルタイム更新を促進するために近接性閾値を利用し得る専門的なアルゴリズムを実装することにより、システム自体の性能及び機能を改善している。対照的に、従来のシステムは、しばしば不完全であるデータに単に依存しており、且つ、例えば、可変到着時刻、アクセスポイント遅延、アクセス不能な貨物、及びその他の要因を考慮するためにフィードバック値に基づいて値を調節することなしに、均一な条件を仮定している。特定の実施形態において、開示されている協同一貫施設管理システムは、データの収集及び処理が必要とされる時点を判定しているのみならず、例えば、このような要因が変化することになるかどうか及び供給場所へのクライアントの到着の予想時刻を判定することができる。いくつかの実施形態において、システムは、協同一貫施設の周りにおいて且つその全体を通じて戦略的に配置された複数の無線ビーコンを利用することができる。いくつかの実施形態において、無線ビーコンは、クライアントとシステムの間の通信を促進することが可能であり、クライアント又はその他のコンポーネントの場所を三角測量することが可能であり、且つ/又はシステムがそのプロセスフロー内に統合し得る近接性閾値を定義することができる。
【0008】
開示された協同一貫施設管理システムは、データベース及びクライアントとの動作自在の通信状態にあるサーバーを含むことができる。システムは、複数の無線ビーコン、センサ、カメラ、或いは、位置及び/又は識別に関係するデータをキャプチャするように設計された任意のその他のコンポーネントとの間の動作自在の接続状態に更にあり得る。システムは、クライアントアイデンティティ、車両アイデンティティ、貨物アイデンティティ、ドライバアイデンティティ、ベンダアイデンティティ、検出の日時、検出された際に車両が移動している方向、車両が移動している速度、(アクセスポイントなど)所与の場所への車両の近接性、及び車両が発送場所に到着するために施設内において辿る経路を含む関連データを含むレコードを生成することができる。
【0009】
協同一貫施設管理用のシステムを提供することが本開示の目的の1つである。貨物管理及び貨物供給管理用の方法を提供することが本開示の更なる目的である。これらの及びその他の目的は、少なくとも以下の実施形態によって提供されている。
【0010】
一実施形態において、本開示は、協同一貫施設を管理するシステムを含むことが可能であり、これは、少なくとも1つの協同一貫施設、少なくとも1つの協同一貫施設の少なくとも1つのアクセスポイント、少なくとも1つのクライアント、及び少なくとも1つの貨物に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するように機械可読命令を実行する能力を有するコンピュータプロセッサと、を有し、プログラムステップは、クライアントを検出するステップと、クライアントの位置データを受け取るステップと、識別情報を受け取るステップと、クライアントの場所を判定するステップと、平均アクセスポイント遅延を算出するステップと、平均アクセスポイント遅延及びクライアントの場所を使用して到着の予想時刻を判定するステップと、到着の予想時刻を送信するステップと、クライアントが近接性閾値を充足している場合にクライアント又は識別情報を認証するステップと、クライアント又は識別情報が認証された場合に進入許可を付与するステップと、を含む。別の実施形態において、プログラムステップは、クライアントのモーションデータを受け取るステップと、プロセッサを介して、位置データ及びモーションデータを使用して接近の時点までの予想時間を算出するステップと、到着の予想時刻の判定において、接近の時点までの予想時間、平均アクセスポイント遅延、及びクライアントの場所を使用するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、1つ又は複数の更なるクライアントがジオフェンス内に位置している場合に更なるクライアントの数を判定するステップと、平均アクセスポイント遅延及び更なるクライアントの数を使用して予想遅延時間を算出するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、動作自在のアクセスポイントの数を判定するステップと、予想遅延時間の算出において、平均アクセスポイント遅延、更なるクライアントの数、及び動作自在のアクセスポイントの数を使用するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、クライアントが近接性閾値を充足していた持続時間を通知する時間値を判定するステップと、時間値によって平均アクセスポイント遅延を調節するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、目的地場所を送信するステップと、目的地場所までの少なくとも1つの経路を判定するステップと、クライアントが運動するのに伴ってクライアントの位置データポイントを受け取るステップと、位置データポイントを少なくとも1つの経路と比較するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、位置データポイントが少なくとも1つの経路に準拠していない場合に、プロセッサを介して、方向指示プロンプトを生成するステップを更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、到着の予想時刻を更新するステップを更に含むことができる。別の実施形態において、システムは、少なくとも1つの無線通信ビーコンを更に含むことができる。別の実施形態において、少なくとも1つの無線通信ビーコンは、近接性閾値を確立する際に使用することができる。
【0011】
一実施形態において、本開示は、施設内において貨物を管理するシステムを含むことが可能であり、これは、少なくとも1つの協同一貫施設、少なくとも1つのクライアント、及び少なくとも1つの貨物に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するように機械可読命令を実行する能力を有するネットワーク接続されたコンピュータプロセッサと、を有し、プログラムステップは、クライアントを検出するステップと、位置データを受け取るステップと、識別情報を受け取るステップと、クライアントの到着の予想時刻を判定するステップと、到着の予想時刻を送信するステップと、クライアントに割り当てられた貨物を判定するステップと、貨物場所を識別するステップと、貨物がアクセス可能ではない場合に代替ゾーンを判定し、且つ、プロセッサを介して、代替ゾーンに貨物を再配置するためのプロンプトを生成するステップと、貨物が再配置された場合に貨物場所を更新し且つ貨物場所を送信するステップと、を含む。別の実施形態において、プログラムステップは、クライアントが近接性閾値を充足している場合に、クライアント、識別情報、又はこれらの両方を認証するステップと、クライアント、識別情報、又はこれらの両方が認証された場合に、進入許可を付与するステップと、を含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、貨物場所への少なくとも1つの経路を判定するステップと、クライアントが運動するのに伴ってクライアントの位置データポイントを受け取るステップと、位置データポイントを少なくとも1つの経路と比較するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、プログラムステップは、位置データポイントが少なくとも1つの経路に準拠していない場合に、方向指示プロンプトを生成するステップと、を更に含むことができる。
【0012】
一実施形態において、本開示は、貨物供給を管理する方法を含むことが可能であり、方法は、クライアントを検出するステップと、位置データを受け取るステップと、識別情報を受け取るステップと、供給される対象の貨物を判定するステップと、供給場所を識別するステップと、供給場所がアクセス可能ではない場合に代替供給ゾーンを判定し且つ供給場所を更新するステップと、クライアントの到着の予想時刻を判定するステップと、到着の予想時刻を送信するステップと、クライアントが近接性閾値を充足している場合に、更なる識別情報をキャプチャし且つ識別情報を検証するために識別情報を更なる識別情報と比較するステップと、供給場所を送信するステップと、を有する。別の実施形態において、方法は、識別情報が検証された場合に進入許可を付与するステップを更に含むことができる。別の実施形態において、方法は、識別情報が検証されない場合に、プロセッサを介して、アラートを生成するステップを更に含むことができる。別の実施形態において、方法は、供給場所への少なくとも1つの経路を判定するステップと、クライアントが運動するのに伴ってクライアントの位置データポイントを受け取るステップと、位置データポイントを少なくとも1つの経路と比較するステップと、を更に含むことができる。別の実施形態において、方法は、位置データポイントが少なくとも1つの経路に準拠していない場合に方向指示プロンプトを生成するステップを更に含むことができる。別の実施形態においては、位置データポイントを生成する際に少なくとも1つの無線通信ビーコンを使用することができる。
【0013】
本開示については、例として本開示の原理を示す添付図面との関連において提供される以下の詳細な説明により、容易に理解することができよう。図面は、本開示の1つ又は複数の実施形態の設計及び有用性を示しており、この場合に、同一の要素は、同一の参照番号又は符号によって参照されている。図面中の物体及び要素は、必ずしも、正確な縮尺、割合、又は正確な位置関係性において描かれてはいない。その代わりに、本開示の原理の例示に重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による例示用の施設管理システム概略図を示す。
【
図2】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による協同一貫施設管理システムの例示用のブロック図を示す。
【
図3A】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による施設管理システムフロー制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図3B】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による施設管理システムフロー制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図4A】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による貨物管理システム制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図4B】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による貨物管理システム制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図5A】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による貨物供給システム制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図5B】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による貨物供給システム制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図6】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による事業用車両進入ゲート処理システム制御ロジックを例示するフローチャートを示す。
【
図7】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による例示用の協同一貫施設インフラストラクチャを示す。
【
図8】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による例示用のアクセスポイントを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付図面において含まれている且つ後続する説明において詳述されている非限定的な例を参照することにより、以下の記述説明において提示されている本開示の好ましいバージョン及びその様々な特徴及び有利な詳細について更に十分に説明する。本明細書において記述されている主要な特徴を不必要に曖昧にしないように、周知のコンポーネントに関する説明は省略されている。以下の説明において使用されている例は、本開示が実装及び実施され得る方法の理解を促進することを意図したものである。従って、これらの例は、請求項の範囲を限定するものとして解釈してはならない。
【0016】
図1は、本開示の1つ又は複数の実施形態による施設管理システム100の概略図を示している。システム100は、データベース(メモリ)104に動作自在に結合された1つ又は複数のサーバー102を含むことができる。サーバー102は、ネットワーク接続106を介して1つ又は複数のクライアント108、110、112、114、116に動作自在に結合することができる。クライアントは、物理的装置(例えば、携帯電話機108、オンボードコンピュータ110又は車両110、タブレット112、コンピュータ114、116、ウェアラブル装置、又はその他の適切な装置)、プログラム、又はアプリケーションであり得る。一実施形態において、システム100は、車両、要員、貨物、及び/又はこれらに関係するその他のコンポーネントの管理を促進するために、鉄道システム又は鉄道インフラストラクチャと統合することができる。当業者は、システム100によって包含されている検出、キャプチャされたデータ、場所、予測、計測、判定、アラート、通知、などが、一実施形態においては、全体的に、ネットワーク106又はその他の動作自在の接続を介して、鉄道システムに伝達されることが可能であり且つ/又はこれからアクセス可能あり得ることを理解するであろう。一実施形態において、サーバー102は、機械可読命令120を含むことが可能であり、別の実施形態において、サーバー102は、機械可読命令120にアクセスすることができる。別の実施形態において、機械可読命令は、検出モジュール122、位置決めモジュール124、データキャプチャモジュール126、認可モジュール128、貨物管理モジュール130、事業用車両管理モジュール132、トレースモジュール134、及び/又は予測モジュール136に関係する命令を含むことができる。
【0017】
上述のシステムコンポーネント(例えば、1つ又は複数のサーバー102、メモリ104、1つ又は複数のクライアント110、112、114、116、など)は、データが送信され得るように、ネットワーク106を介して互いに通信自在に結合することができる。ネットワーク106は、インターネット、イントラネット、又はその他の適切なネットワークであり得る。データ送信は、VPNトンネル又はその他の適切な通信手段上において暗号化/非暗号化することができる。ネットワーク106は、WAN、LAN、PAN、又はその他の適切なネットワークタイプであり得る。クライアント、サーバー102、又は任意のその他のシステムコンポーネントの間のネットワーク通信は、PGP、Blowfish、Twofish、AES、3DES、HTTPS、又はその他の適切な暗号化を使用して暗号化することができる。システム100は、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、PCI、PCI-Express(登録商標)、ANSI-X12、Ethernet、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はその他の適切な通信プロトコル又は媒体を介して、本明細書において開示されている様々なシステム、コンポーネント、及びモジュールを介して通信を提供するように構成することができる。これに加えて、サードパーティシステム及びデータベースをネットワーク106を介してシステムコンポーネントに動作自在に結合することもできる。
【0018】
システム100のコンポーネント(例えば、サーバー102、クライアント、など)との間において送信されるデータは、JSON(JavaScript Object Notation)、TCP/IP、XML、HTML、ASCII、SMS、CSV、REST(representational state transfer)、又はその他の適切なフォーマットを含む任意のフォーマットを含むことができる。データ送信は、メッセージ、フラグ、ヘッダ、ヘッダプロパティ、メタデータ、及び/又はボディを含むことが可能であり、或いは、これらを有する任意の適切なフォーマットによってカプセル化及びパッケージ化することもできる。
【0019】
1つ又は複数のサーバー102は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれを目的としたハードウェアとソフトウェアの任意の適切な組合せにおいて実装することが可能であり、且つ、メモリ104に対するアクセスを伴う状態において1つ又は複数のプロセッサ118を有する1つ又は複数サーバー上において動作する1つ又は複数のソフトウェアシステムを有することができる。1つ又は複数のサーバー102は、電子ストレージ、1つ又は複数のプロセッサ、及び/又はその他のコンポーネントを含むことができる。1つ又は複数のサーバー102は、ネットワーク106及び/又はその他の演算プラットフォームを介した情報の交換を可能にするために通信ライン、接続、及び/又はポートを含むことができる。また、1つ又は複数のサーバー102は、本明細書において1つ又は複数のサーバー102に帰属させられている機能を提供するように協働する複数のハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアコンポーネントを含むことができる。例えば、1つ又は複数のサーバー102は、Software-as-a-Service(SaaS)及びPlatform-as-a-Service(PaaS)機能を含む1つ又は複数のサーバー102として協働する演算プラットフォームのクラウドによって実装することができる。これに加えて、1つ又は複数のサーバー102は、その内部にメモリ104を含むこともできる。
【0020】
メモリ104は、情報を電子的に保存する一時的ではないストレージ媒体を含み得る電子ストレージを有することができる。電子ストレージの電子ストレージ媒体は、1つ又は複数のサーバー102と共に(例えば、実質的に非着脱自在に)一体的に提供され得るシステムストレージ及び/又は例えばポート(例えば、USBポート、ファイアワイヤポート、など)又はドライブ(例えば、ディスクドライブ、など)を介して1つ又は複数のサーバー102に着脱自在に接続可能であり得る着脱自在のストレージのうちの一方又は両方を含むことができる。電子ストレージは、光学的に判読可能なストレージ媒体(例えば、光学ディスク、など)、磁気的に判読可能なストレージ媒体(例えば、磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピードライブ、など)、電荷に基づいたストレージ媒体(例えば、EEPROM、RAM、など)、半導体ストレージ媒体(例えば、フラッシュドライブ、など)、及び/又はその他の電子的に判読可能なストレージ媒体の1つ又は複数を含むことができる。電子ストレージは、1つ又は複数の仮想ストレージリソース(例えば、クラウドストレージ、仮想プライベートネットワーク、及び/又はその他の仮想ストレージリソース)を含むことができる。電子ストレージは、データベース、或いは、パブリック又はプライベート分散型レジャー(例えば、ブロックチェーン)を含むことができる。電子ストレージは、機械可読命令120、ソフトウェアアルゴリズム、制御ロジック、1つ又は複数のプロセッサによって生成されたデータ、1つ又は複数サーバーから受け取られたデータ、1つ又は複数の演算プラットフォームから受け取られたデータ、及び/又は1つ又は複数のサーバーが本明細書において記述されているように機能することを可能にし得るその他のデータを保存することができる。また、電子ストレージは、ネットワーク106を介してアクセス可能であるサードパーティデータベースを含むこともできる。
【0021】
1つ又は複数のプロセッサ118は、1つ又は複数のサーバー102内においてデータ処理能力を提供するように構成することができる。従って、1つ又は複数のプロセッサ118は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、状態機械、及び/又は、FPGA又はASICなどの情報を電子的に処理するその他のメカニズムの1つ又は複数を含むことができる。1つ又は複数のプロセッサ118は、単一エンティティであることが可能であり、或いは、複数の処理ユニットを含むこともできる。これらの処理ユニットは、同一装置内において物理的に配置することも可能であり、或いは、1つ又は複数のプロセッサ118は、単独で又は協働して動作する複数の装置又はソフトウェア機能の処理機能を表すこともできる。
【0022】
1つ又は複数のプロセッサ118は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又はファームウェアのなんらかの組合せ、並びに/或いは、1つ又は複数のプロセッサ118上において処理能力を構成するその他のメカニズムを介して機械可読命令106又は機械学習モジュールを実行するように構成することができる。本明細書において使用されている「機械可読命令」という用語は、機械可読命令コンポーネント120に帰属させられている機能を実行する任意のコンポーネント又はコンポーネントの組を意味し得る。これは、プロセッサ可読命令の実行の際の1つ又は複数の物理的プロセッサ118、プロセッサ可読命令、回路、ハードウェア、ストレージ媒体、又は任意のその他のコンポーネントを含むことができる。
【0023】
1つ又は複数のサーバー102は、1つ又は複数の機能モジュールを有する機械可読命令120により、構成することができる。機械可読命令120は、メモリ104に対するアクセスを伴う状態において1つ又は複数のプロセッサ118を有する1つ又は複数のサーバー102上において実装することができる。機械可読命令120は、単一のネットワーク接続されたノードであることも可能であり、或いは、複数のネットワーク接続されたノードの分散型アーキテクチャを含み得る機械クラスタであることもできる。機械可読命令120は、以下において更に詳述されているように、様々な機能を実装するために制御ロジックを含むことができる。機械可読命令120は、システム100と関連する特定の機能を含むことができる。これに加えて、機械可読命令120は、データを処理し得る、データを判読し得る、且つ、データをデータベース、分散型レジャー、又はブロックチェーンに書き込み得るスマートコントラクト又はマルチシグネチャコントラクトを含むことができる。
【0024】
図2は、本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による協同一貫施設管理システム200の概略図を示している。管理システム200は、データ収集システム202と、スーパーバイザシステム204と、施設分析システム206と、を含むことができる。例示用の一実施形態において、データ収集システム202は、検出モジュール122と、位置決めモジュール124と、データキャプチャモジュール126と、認可モジュール128と、を含むことができる。検出モジュール122、位置決めモジュール124、データキャプチャモジュール126、及び認可モジュール128は、認識、場所取得、検出、及び無線通信ビーコン(無線ビーコン)(ビーコン)認識アルゴリズムを含む協同一貫施設管理に関係するデータ収集を促進するための1つ又は複数のアルゴリズムを実装することができる。一実施形態において、データ収集システム202は、クライアントの検出の際に起動するように、且つ、その後にクライアント及びクライアントが意図されている施設に関係する無数のデータをキャプチャするように、構成することができる。
【0025】
一実施形態において、検出モジュール122は、運動中のクライアントなどのクライアント(例えば、車両、オンボードコンピュータ、携帯電話機、など)を検出することができる。例えば、データ収集システム202は、カメラ、無線ビーコン、携帯電話機、LIDAR、レーダー、又は運動及び/又は位置を検出するのに適した任意のその他の装置又はメカニズムとの動作自在の通信状態にあり得る。一実施形態において、検出モジュール122は、例えば、無線ビーコンに対するクライアントの近接性などの近接性を検出するように構成することができる。一実施形態において、データ収集システム202は、クライアントが無線ビーコン(例えば、Bluetooth Low Energy(BLE)ビーコン)の近接性閾値内に到来した際にクライアントからデータを受け取るように構成することができる。例えば、データ収集システム202は、無線ビーコンが認識された際にクライアントからデータを受け取るように構成することができる。別の実施形態において、検出モジュール122は、これらのコンポーネントからデータを受け取るように且つクライアントが特定のエリア内に存在しているかどうかを判定するように構成することができる。
【0026】
別の実施形態において、位置決めモジュール124は、(例えば、クライアントの物理的場所に関係するデータなどの)位置データを受け取るように且つ/又は取得するように且つ/又は判定するように構成することができる。例えば、データ収集システム202は、位置に関係するデータを収集、保存、及び/又は提供し得る1つ又は複数のクライアントとの動作自在の接続状態にあり得る。一実施形態において、位置決めモジュール124は、クライアントから位置データを受け取るように構成することが可能であり、別の実施形態において、位置決めモジュール124は、特定の無線ビーコンに関係するクライアントからデータを受け取るように構成することができる。別の実施形態において、データ収集システム202は、無線ビーコンに関係する複数のデータに対するアクセスを有することも可能であり、且つ、その近接性内に到来した無線ビーコンを識別する送信をクライアントから更に受け取ることもできる。別の実施形態において、位置決めモジュール124は、クライアントの場所を判定するためにGPSを利用することができる。一例において、検出モジュール122による検出は、位置決めモジュール124がクライアントが検出された時間ウィンドウに対応する位置データを受け取り得るように且つ/又は判定し得るように、位置決めモジュール124を起動することができる。別の実施形態において、データ収集システム202は、自身が通信状態にあるネットワーク内の1つ又は複数のクライアント及び/又はその他のコンポーネントから位置データを(有線又は無線で)定期的に受け取ることができる。別の実施形態において、位置決めモジュール124は、非同期方式により、システム200内において保存されている1つ又は複数の閾値(例えば、近接性閾値)に基づいて、位置データが1つ又は複数のクライアント又はその他のシステム200のコンポーネントに送信されるようにすることができる。
【0027】
別の実施形態において、位置決めモジュール124は、検出された車両、クライアント、又は施設の場所を受け取るように、取得するように、生成するように、送信するように、且つ/又は保存するように、構成することができる。例えば、管理システム202は、検出モジュール122がクライアントを検出した際に位置決めモジュール124が全地球測位システムからクライアントの場所を受け取り得るように、クライアントの場所を追跡し得る全地球測位システムと動作自在に結合することができる。別の実施形態において、管理システム202は、システム200のうちにおいて送信され得る静的場所を維持するセンサ及びその他のコンポーネントと動作自在に結合することができる。例えば、検出モジュール122は、結合されたセンサを介して車両を検出することが可能であり、且つ、検出の際に、位置決めモジュール124は、結合されたセンサから場所を受け取ることができる。別の実施形態において、位置決めモジュール124は、位置決めモジュール124が検出モジュール122からの検出と関連させることができる複数の車両、貨物、センサ、ビーコン、クライアント、又はその他のコンポーネントに対応する複数の保存されている場所を取得することができる。別の実施形態において、位置決めモジュール124は、検出されたクライアントの場所などの場所及び/又は施設への近接性を送信することができる。
【0028】
別の実施形態において、データキャプチャモジュール126は、クライアント固有の且つ/又は車両固有のデータをキャプチャするように構成することができる。一実施形態において、データキャプチャモジュール126は、クライアントとの動作自在の通信状態にあることが可能であり、且つ、クライアント識別、車両識別、ドライバ識別、貨物識別、ベンダ識別、貨物目的地、クライアントによって辿られるルート、クライアントの移動指標、クライアントの速度、クライアントの移動履歴、などに関係するものなどの識別情報などのデータを受け取るように構成することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール126は、カメラ、レーダー、などのような車両に関係するデータをキャプチャするのに適したクライアント又は1つ又は複数のコンポーネントと通信するように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール126は、車両又は貨物の連番又はQRコード又はその他の識別情報を検出し得るカメラと結合することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール126は、車両又は貨物又はその他のクライアントと関連し得るRFID(登録商標)チップなどのRFIDチップからデータを読み取り得るRFIDセンサなどのセンサからデータを受け取ることができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール126は、クライアントが無線ビーコンの近接性内に到来したことを通知するクライアントからの送信を受け取ることができる。一例において、送信は、クライアントに関係するデータを含むことが可能であり、別の例において、送信のデータキャプチャモジュール126による受信は、データキャプチャモジュール126がメモリ104からデータを受け取るようにすることができる。別の例において、データキャプチャモジュール126は、クライアントに関係する情報及び/又はデータを通知し得る任意の1つ又は複数のセンサからデータを受け取ることが可能であり、別の実施形態において、データキャプチャモジュール126は、クライアントに関係するクライアントからデータを受け取るように構成することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール126は、クライアントが特定のエリア内にある時間の長さを判定するように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール126は、クライアントが近接性閾値内にある時間の長さを計測することができる。
【0029】
別の実施形態において、認可モジュール128は、(データキャプチャモジュール126によって受け取られ得る識別情報などの)データを受け取るように、且つ、受け取られたデータを認可モジュール128内において既に保存されている又はこれにとって利用可能であるデータと比較するように、構成することができる。一実施形態において、認可モジュール128は、例えば、クライアント識別、車両識別、及び貨物識別などに関するデータをクライアントから受け取ることが可能であり、且つ、受け取られたデータを、例えば、どのクライアントがどの貨物を搬送している車両内に存在するべきであるのかに関係するデータを収容しているレコードと比較することができる。一実施形態において、認可モジュール128は、施設へのアクセスがクライアントに対して適切に付与されることになることを保証するために、受け取られたデータをレコードデータによってクロスチェックすることができる。例えば、認可モジュール128は、進入するための許可がクライアントに対して付与されるべきなのかどうかを判定するために、レコードに照らしてクライアントのクレデンシャルをチェックすることができる。別の実施形態において、認可モジュール128は、適切な要員が所与のクライアント又は貨物の制御下にあることを保証するために、レコードに照らして要員識別をチェックすることができる。別の実施形態において、認可モジュール128は、車両、人物、及び/又は貨物が所与の施設に進入するように認可されている又はそこに適切に到着していることを保証するために、カメラなどからの視覚データを受け取るように且つ光学文字認識、顔面認識、又は任意のその他の適切な技術を利用するように構成することができる。別の実施形態において、認可モジュール128は、施設に対するアクセスが、クライアント、関連するドライバ、及び/又は関連する貨物に付与されるべきである時点を判定するために、任意のステップ、分析、又は機能を実行するように構成することができる。
【0030】
別の実施形態において、認可モジュール128は、携帯電話機108、ラップトップ116、タブレット112、オンボード装置110、車両110、デスクトップ114、ウェアラブル装置、又はその他の適切な装置などのクライアント上においてユーザーを認証することができる。例示用の一実施形態において、認証モジュール128は、ユーザー名、パスワード、認証トークン、生体計測基準、又はクライアントから受け取られたその他の適切な属性を使用してユーザー又はセッションを認証することができる。別の例示用の実施形態において、認証モジュール128は、特定のユーザー、セッション、又は要求用の認証トークンを生成することができる。例示用の一実施形態において、認証モジュール128は、クライアント内において保存されているユーザーデータを使用して認証トークンを生成することができる。例えば、ユーザーは、ユーザー名及びパスワード、生体計測基準、マルチファクタ認証、又はその他の適切なクレデンシャルを含むログインページ又は画面を介して有効なクレデンシャルを提供することにより、クライアント及び/又は施設管理システムにアクセスすることが可能であり、このようなクレデンシャルは、名前、ユーザー名、従業員番号、などのようなユーザー情報と共に、クライアント又はサーバー内において保存することができる。別の例示用の実施形態において、認証モジュール128は、認証トークンを生成するためにクレデンシャル及び/又はユーザー情報の少なくとも一部分を処理することができる。例えば、認証トークンは、ログインクレデンシャルの少なくとも一部分をハッシュ化することにより、或いは、その他の適切な方法により、クライアント上の又はSMSを介してオンデマンドで送信されたオーセンティケータアプリを使用することにより、既知のアルゴリズムに従って新しい認証トークンを定期的に生成し得るドングル又はキーフォブを介して、JWT(JSON Web Token)として生成することができる。別の例示用の実施形態において、認証トークンは、クライアントからサーバー及び/又はメモリへの単一サインオン認証を許容することができる。
【0031】
別の実施形態において、管理システム200は、スーパーバイザシステム204を含むことができる。スーパーバイザシステム204は、貨物管理モジュール130と、事業用車両管理モジュール132と、を含むことができる。一実施形態において、貨物管理モジュール130は、施設内に存在している又はその内部に搬入されることになる貨物を考慮するように、且つ、貨物が存在している場所及び/又はそれが存在するべき場所を判定するように、構成することできる。一実施形態において、スーパーバイザシステム204は、貨物管理モジュール130がデータ収集システム202からデータを受け取り得るように、データ収集202との動作自在の通信状態にあり得る。別の実施形態において、貨物管理モジュール130は、特定のクライアントに割り当てられる対象の貨物を判定するために、貨物が配置されている場所を判定するために、貨物がその現時点の場所においてアクセス可能であるかどうかを判定するために、貨物をアクセス可能にするために貨物を運動させる対象の場所を判定するために、且つ/又は貨物の場所及び/又は運動に関するプロンプト及び/又は通知を生成するために、データ収集システム202から受け取られたデータを利用することができる。別の実施形態において、貨物管理モジュール130は、特定のクライアントと関連する貨物を認識するように、貨物が最終的に供給される対象の場所を判定するように、供給場所が利用可能であるかどうかを判定するように、供給場所が利用不能である際に貨物を配置する対象の場所を判定するように、且つ/又は供給場所及び/又は供給場所の運動に関するプロンプト及び/又は通知を生成するように、構成することができる。
【0032】
別の実施形態において、スーパーバイザシステム204は、事業用車両管理モジュール132を含むことができる。一実施形態において、事業用車両管理モジュール132は、データ収集システム202及び/又は1つ又は複数のクライアントとの動作自在の通信状態にあり得る。別の実施形態において、事業用車両管理モジュール132は、事業用車両のクライアントの位置に関するプロンプト及び/又は通知を生成するように構成することができる。別の実施形態において、事業用車両管理モジュール132は、クライアントと管理システム200の間の情報交換を促進するためにクライアントとインターフェイスするように構成することができる。別の実施形態において、事業用車両管理モジュール132は、潜在的な遅延、道路上の障害物、或いは、クライアント及び/又は供給と関係するその他の危険についてクライアントに通知するように構成することができる。別の実施形態において、事業用車両管理モジュール132は、供給場所などの所与の場所への1つ又は複数の経路を判定するように構成することが可能であり、別の実施形態において、事業用車両管理モジュール132は、経路をクライアントに送信するように構成することができる。例えば、事業用車両管理モジュール132は、車両が移動し得る走行レーン、ピックアップ場所、供給場所、アクセスポイント、出口ポイント、などを事業用車両管理モジュール132が判定し得るように、例えば、1つ又は複数の協同一貫施設のマップへのアクセスを有することができる。
【0033】
別の実施形態において、協同一貫施設管理システム200は、施設分析システム206を含むことができる。一実施形態において、施設分析システム206は、トレースモジュール134と、予測モジュール136と、を含むことができる。一実施形態において、トレースモジュール134は、運動中のクライアントを追跡するように構成することができる。例えば、トレースモジュール134は、クライアントが無線ビーコンの近接性内に到来することに応答してクライアントからデータを受け取るように、クライアントが第2無線ビーコンの近接性内となるように移動した際に更なるデータを受け取るように、且つ、次いで、第1無線ビーコンから第2無線ビーコンに到達するためにクライアントが辿った且つ/又は辿っている実際の経路を判定するべく既知の地理、施設、又はインフラストラクチャを利用するように、構成することができる。別の例において、トレースモジュール134は、無線ビーコンが、例えば、道路に沿っていることを通知するデータに対するアクセスを有することが可能であり、且つ、クライアントが、直接的に第1から第2ビーコンへのまっすぐなラインを辿るのではなく、第1ビーコンから第2ビーコンに移動するために道路を利用したことを更に判定することもできる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、クライアントによって辿られた経路を追跡又はトレースするためにGPSデータを利用することができる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、クライアントによって辿られている実際の経路を判定するために任意の適切なデータ又はインフラストラクチャを利用することができる。
【0034】
別の実施形態において、トレースモジュール134は、トレースされた経路を、例えば、事業用車両管理モジュール132によって判定された経路と比較することができる。例えば、事業用車両管理モジュール132は、経路を既定することが可能であり、且つ、経路をクライアントに送信することができる。クライアントが目的地に移動するのに伴って、トレースモジュール134は、クライアントが辿っている経路をトレースすることができる。一実施形態において、トレースされた経路が既定の経路に準拠している場合には、トレースモジュール134は、トレースを継続することができる。別の実施形態において、トレースされた経路が既定の経路に準拠していない場合には、トレースモジュール134は、クライアントが既定の経路とリアライメントするように進行するべき方向をクライアントに通知する方向指示プロンプト及び/又は通知を生成することができる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、このようなプロンプトが実施されるべきであることを事業用車両管理モジュール132に通知することができる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、速度、時刻、静止時間、などのようなクライアント移動に関係する計測値を受け取ると共に保存することができる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、事業用車両管理モジュール132から既定の経路を受け取ることが可能であり、このような既定の経路上のクライアント移動に関連するデータを更に受け取ることが可能であり、且つ、次いで、1つの経路の増大したトラフィックなどに起因して異なる経路の代わりに1つの経路が辿られるべきであることを判定することができる。例えば、トレースモジュール134は、多数のクライアントが現時点において特定の経路上において移動していることを判定することが可能であり、且つ、後続のクライアントは異なる経路を辿るべきであると決定することができる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、経路上において障害物が存在していることを反映したデータを受け取ることが可能であり、且つ、異なる経路を辿るべくクライアント対して要求するように判定することができる。別の実施形態において、トレースモジュール134は、特定の経路を辿ったクライアントが、(例えば、予測モジュール136によって)予測されたものよりも所与の目的地に到着するために長い時間を所要したことを通知するデータを受け取ることが可能であり、且つ、従って、異なる経路を辿るように次のクライアントに要求することができる。
【0035】
別の実施形態において、管理システムは、予測モジュール136を含むことができる。一実施形態において、予測モジュールは、データ収集システム202及び/又はスーパーバイザシステム204からデータを受け取るように構成することができる。一実施形態において、予測モジュール136は、所与の施設へのクライアントの到着の時刻を予測するために受け取られたデータを利用するように構成することができる。例えば、且つ、一実施形態において、予測モジュール136は、クライアント場所を受け取ることが可能であり、且つ、クライアントが施設に到着することになる時点までどれだけの時間を所要することになるのかを推定することができる。別の実施形態において、予測モジュール136は、1つ又は複数のクライアントが、例えば、施設への(ゲートによって制御されたアクセスポイントなどの)アクセスポイントにおいて所要する時間の長さに関係するデータを受け取ることが可能であり、且つ、供給場所又はピックアップ場所などの所与の場所への推定された到着の時刻を判定する際にデータを利用することができる。例えば、予測モジュール136は、アクセスポイントを通じて移動する複数のクライアントからデータを受け取ることが可能であり、且つ、平均アクセスポイント遅延を判定することができる。別の例において、予測モジュール136は、結果的に推定された到着の時刻を判定するために、算出された平均アクセスポイント遅延及び受け取られたクライアントの場所を利用することができる。
【0036】
図3Aと
図3Bとは、本開示の例示用の一実施形態による協同一貫施設を管理する方法の機能を実施する制御ロジックを例示したフローチャート
図300を示している。施設管理システム制御ロジック300は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上においてアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、施設管理制御ロジック300は、データ収集システム202(対応するモジュール122、124、126、及び128を有する)、スーパーバイザシステム204(対応するモジュール130及び132を有する)、及び施設分析システム206(対応するモジュール134及び136を有する)を含む協同一貫施設管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。施設管理制御ロジック300は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript(登録商標)、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0037】
施設管理制御ロジック300は、データを同時に処理することによって複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。施設管理制御ロジック300の速度及び効率性は、所与の施設内における貨物供給及び割当との関係において効率性極大化及びトラフィック制御を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、大幅に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も、利用され得ると共に本開示の範囲に含まれていることを理解するであろう。
【0038】
本実施形態の施設管理制御ロジック300のプロセスフローは、ステップ302において開始しており、ここで、制御ロジックは、クライアントを検出している。例えば、クライアントは、特定の車両を動作させている且つ特定の貨物が割り当てられている特定のドライバと関連するモバイル装置であることが可能であり、且つ、クライアントが無線ビーコンの特定の半径内に到来した際に、制御ロジック300はクライアントを検出することができる。一実施形態において、クライアントは、制御ロジック300に、自身が特定のビーコンの近傍に位置しているという通知を送信することが可能であり、別の実施形態においては、無線ビーコンが、特定のクライアントが近傍に位置しているという通知を制御ロジック300に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック300及びクライアントは、ネットワークを介して通信することが可能であり、且つ、制御ロジック300は、ビーコンの使用を伴うことなしにクライアントを検出することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、モーションセンサ、カメラ、RFIDリーダー、レーダー、LIDAR、などを含むクライアントを検出するのに適した任意のセンタ又はその他のコンポーネントと動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジックは、ステップ304に進んでいる。
【0039】
ステップ304において、制御ロジック300は、レコードを生成することができる。一実施形態において、レコードは、限定を伴うことなしに、クライアント識別、車両識別、ドライバ識別、貨物識別、ベンダ識別、貨物目的地、クライアントによって辿られたルート、クライアントの移動計測基準、クライアントの速度、クライアントの移動履歴、検出の日付、検出の時刻、などを含む検出されたクライアントに関係する(ステップ308において受け取られた識別情報などの)識別情報を含むように構成することができる。別の実施形態において、レコードは、クライアントが制御ロジック300によって検出されたインスタンスを通知している。別の実施形態において、識別情報は、クライアントから制御ロジック300に又は別のシステムから制御ロジック300に送信された作業指示などの作業指示の形態を有することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ306に進んでいる。
【0040】
ステップ306において、制御ロジック300は、1つ又は複数のクライアントに関係する位置データなどの位置データを受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック300は、自身がネットワークを介して動作自在の通信状態にあるクライアントから位置データを受け取ることができる。好ましくは、クライアントは、クライアントが無線ビーコンの近接性内に到来した際に制御ロジック300に位置データを送信することができる。別の実施形態において、クライアントは、ビーコンの関与を伴うことなしに、位置データを制御ロジック300に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、1つ又は複数の無線ビーコンを使用してクライアントの位置を三角測量することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、GPSを使用してクライアントの位置を三角測量することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントの位置データを受け取るために無線通信を利用することができる。別の実施形態において、位置データは、クライアントの地理的場所に関係するデータであり得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ308に進んでいる。
【0041】
ステップ308において、制御ロジック300は、識別情報を受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック300は、ステップ308において受け取られた情報をステップ304において生成されたレコード内において保存することができる。好ましくは、識別情報は、クライアント、要員、車両、搬送されている貨物、及び/又はピックアップされる対象の貨物に関係し得る。別の実施形態において、識別情報は、クライアント、貨物、車両、荷物、ベンダを識別するのに適した任意の情報、或いは、ピン、IPアドレス、MACアドレス、名前、パスコード、又は任意のその他の情報などの任意のその他のオブジェクト又はエンティティであり得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ310に進んでいる。
【0042】
ステップ310において、制御ロジック300は、モーションデータを受け取ることができる。一実施形態において、モーションデータは、クライアントのモーションに関係し得る。別の実施形態において、モーションデータは、限定を伴うことなしに、速度、方向、推進力、力、時間、並びに/或いは、クライアント及び/又はクライアントに関係する車両のモーションを記述するのに適した任意のその他のデータを含むことができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ312に進んでいる。
【0043】
ステップ312において、制御ロジック300は、クライアントの場所を判定することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、クライアントから場所を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントの場所を判定するためにGPS又はその他の方法を利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントが無線ビーコンの近接性内に位置しているという通知をクライアントから受け取ることが可能であり、且つ、クライアントの場所を判定するためにこのデータを使用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントの場所を判定するために、クライアントが1つ又は複数の無線ビーコンの近接性内に位置している又はその内部に到来したという1つ又は複数のクライアントからの通知を利用することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ314又はステップ316に進んでいる。
【0044】
ステップ314において、制御ロジック300は、接近の時点までの予想時間を算出することができる。一実施形態において、接近の時点までの予想時間は、例えば、協同一貫施設に対するアクセスポイントなどのアクセスポイントから特定の距離内にクライアントが到来する時点までの時間を含むことができる。別の実施形態において、接近の時点までの予想時間は、クライアントがアクセスポイントに到達するために所要することになると制御ロジック300が予想する時間の長さを含むことができる。別の実施形態において、接近の時点までの予想時間は、クライアントがアクセスポイントに到達する前にいくつかのその他のクライアントの背後において待機しなければならない場合などに、クライアントがアクセスポイントから延在するクライアントのラインに到達する時点までに所要することになると制御ロジック300が予想する時間の長さを含むことができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、接近の時点までの予想時間を算出するために以前のステップの任意のものにおいて収集されたデータを利用することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、クライアントがアクセスポイントから離れている程度を判定するために位置データを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントが運動しているレートを判定するためにステップ310において受け取られたモーションデータを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、所定の時点において到着するための計算を実行するためにステップ312及び310において収集されたデータを利用することができる。この時点は、一実施形態においては、接近の時点までの予想時間であり得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ328に進んでいる。
【0045】
ステップ316において、制御ロジック300は、協同一貫施設のアクセスポイントなどのアクセスポイントに関係するデータを受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック300は、利用可能な且つ開放されたゲート、レーン、又はその他の区画の数に関係するデータを受け取ることができる。例えば、アクセスポイントは、施設への入口において利用可能な特定のゲートを意味し得る。別の例において、アクセスポイントは、複数のゲート、レーン、又はその他の区画を有する入口自体を意味し得る。例えば、アクセスポイントは、クライアントが施設にアクセスし得る複数のゲートを含み得る。制御ロジック300は、動作自在であるこれらのゲートの数を通知し得るデータを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、特定のアクセスポイントの輻輳状態に関係するデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、複数のその他のクライアントがアクセスポイントの特定の近接性内に位置していることを通知するデータを受け取ることが可能であり、且つ、従って、アクセスポイントが輻輳している又は遅延をもたらし得ると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、アクセスポイント名、番号、又はその他の識別子などのアクセスポイントの識別に関係するデータを受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ318に進んでいる。
【0046】
ステップ318において、制御ロジック300は、平均遅延を算出することができる。一実施形態において、平均遅延は、例えば、アクセスポイントにおいて動きのない状態において顧客が平均的に所要する時間量などの平均アクセスポイント遅延であり得る。一実施形態において、制御ロジック300は、クライアントが平均的にアクセスポイントにおいて動きのない状態にある時間の長さを判定するために、ステップ316において受け取られたデータ又はその他の受け取られたデータを利用することができる。例えば、制御ロジック300は、所与のアクセスポイントを通過中であり得る多数のクライアントからデータを受け取ることが可能であり、且つ、このデータから、制御ロジック300は、平均遅延を判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントが認可されようにゲートにおいて平均的に待機する時間の長さを判定することができる。例えば、アクセスポイントは、アクセスポイント内のすべてのゲートの前及び後において位置決めされた複数の無線ビーコンを有することができる。一実施形態において、クライアントが、例えば、ゲートの開始点及びゲートの終了点における無線ビーコンの間に位置している場合には、制御ロジック300は、クライアントがこれら2つの無線ビーコンの間に位置している時間の長さを判定することができる。別の実施形態においては、任意の数の無線ビーコンを使用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、無線ビーコンの使用を伴うことなしに、平均遅延を算出することができる。例えば、制御ロジック300は、RFID、GPS、レーダー、モーションセンサ、カメラ、或いは、クライアントが特定のエリア内にある時点及びその長さを検出するのに適した任意のその他のメカニズムを利用することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ320に進んでいる。
【0047】
ステップ320において、制御ロジック300は、1つ又は複数の更なるクライアントがジオフェンス内に位置しているかどうかを判定することができる。一実施形態において、ジオフェンスは、クライアントがそのエリア内に到来した際に、制御ロジック300がクライアントがそのエリア内に到来したことを認識するように構成され得るように、アクセスポイントを取り囲んでいるエリアであり得る。一実施形態において、ジオフェンスは、GPS又はその他の位置技術によって確立することができる。別の実施形態において、ジオフェンスは、無線ビーコンを使用して確立することができる。例えば、無線ビーコンは、最大で特定の半径までブロードキャストするように構成することが可能であり、且つ、クライアントがその半径内において到来した際に、クライアントは、自身が無線ビーコンの近接性内に到来したと制御ロジック300に対して通知することができる。別の実施形態において、クライアントが無線ビーコンの半径を離脱した場合には、制御ロジック300は、クライアントがもはやジオフェンス内には位置していないと判定することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、1つ又は複数のその他のクライアントがジオフェンスに接近しているのに伴って、1つ又は複数のクライアントがジオフェンス内に位置しているかどうかを判定することができる。1つ又は複数の更なるクライアントがジオフェンス内に存在している場合に、制御ロジック300は、ステップ322に進んでいる。1つ又は複数の更なるクライアントがジオフェンス内に存在していない場合に、制御ロジック300は、ステップ328に進んでいる。
【0048】
ステップ322において、制御ロジック300は、所与のジオフェンス内のクライアントの数を判定することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ324に進んでいる。
【0049】
ステップ324において、制御ロジック300は、動作自在のアクセスポイントの数を判定することができる。例えば、制御ロジック300は、所与のアクセスポイントが利用可能であるかどうかを判定するために、ステップ316において受け取られたデータを利用することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、複数のレーン、ゲート、又はその他の区画、又は特定のアクセスポイントにおける開放(or open in a particular access point)を判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、所与の施設の周りの複数の異なるアクセスポイント又は動作(multiple different access points around a given facility or operational)であるかどうかを判定し得る。一実施形態において、制御ロジック300は、別のアクセスポイントが動作自在ではない又は輻輳している場合に、特定の動作自在のアクセスポイントにリダイレクトするようにクライアントに要求することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ326に進んでいる。
【0050】
ステップ326において、制御ロジック300は、予想遅延時間を算出することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、予想遅延時間を算出するために以前のステップの任意のものにおいて受け取られたデータを利用することができる。例えば、制御ロジック300は、到来しているクライアントが所与のアクセスポイントにおいて遅延することになると制御ロジック300が予想する時間の長さを判定するために、ステップ316、ステップ318、ステップ322、及びステップ324において受け取られたデータを利用することができる。例えば、制御ロジックは、平均遅延及びジオフェンス内のクライアントの数により、接近するクライアント用の予想遅延を得るための計算を実行することができる。例えば、制御ロジック300は、クライアントが平均で16秒だけアクセスポイントにおいて遅延すると判定することができる。次いで、制御ロジック300は、5つのその他のクライアントがジオフェンス内に存在していると判定することができる。次いで、制御ロジック300は、計算を実行して予想遅延時間が80秒であり得ると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、相対的に正確な結果を得るために、任意の数の誤差調節又はその他のノーマライザを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、予想遅延時間を判定する際に、動作可能なアクセスポイントの数を更に検討することができる。例えば、制御ロジック300は、ジオフェンス内のクライアントの数によって乗算された平均遅延の演算の結果を動作可能なアクセスポイント数によって除算することができる。この結果、制御ロジック300は、ステップ302~324の任意のものにおいて受け取られたデータに従って予想遅延時間を調節することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ328に進んでいる。
【0051】
ステップ328において、制御ロジック300は、到着の予想時刻を判定することができる。一実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが供給又はピックアップ場所に到着することを制御ロジック300が予想している時刻を意味し得る。一実施形態において、制御ロジック300は、到着の予想時刻を判定するために、ステップ302~326の任意のもの又はすべてにおいて受け取られた又は判定されたデータを使用することができる。一実施形態において、到着の予想時刻は、接近の時点までの予想時間及び予想遅延時間を含み得る。例えば、制御ロジック300は、到着の予想時刻を得るために、接近の予想時間を予想遅延時間に加算することができる。別の実施形態において、到着の予想時刻は、平均遅延及び接近の時点までの予想時間を含むことができる。別の実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが正常に施設に進入したなどの後に、クライアントがアクセスポイントから供給又はピックアップ場所まで移動するのに所要すると制御ロジック300が予想する時間を更に含み得る。別の実施形態において、到着の予想時刻は、搬送された貨物をクライアントがまず荷下ろししなければならないのか、サービスを受けなければならないのか、或いは、さもなければ、目的地場所までナビゲートする前に遅延しなければならないのか、などのその他の要因を更に含み得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ330に進んでいる。
【0052】
ステップ330において、制御ロジック300は、到着の予想時刻を送信することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、到着の予想時刻を1つ又は複数のクライアントに送信することができる。好ましくは、制御ロジック300は、到着の予想時刻を供給車両と関連する第1クライアントに且つクレーンと関連する第2クライアントに送信することができる。この結果、且つ、一例として、制御ロジック300は、予測タイムラインについてクライアント及びクライアントに関係する要員の両方に通知することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、到着の予想時刻をアクセスポイント又はアクセスポイントと関連する要員に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、到着の予想時刻をネットワーク及び/又は制御ロジック300との動作自在の通信状態にある任意のクライアント又はその他のコンポーネントに送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、到着の予想時刻をネットワーク又はシステム内の任意のコンポーネントに対してリアルタイムで継続的に更新及び送信するために、このステップ及び以前のステップの任意のものの実行を継続することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ332に進んでいる。
【0053】
ステップ332において、制御ロジック300は、近接性閾値が充足されているかどうかを判定することができる。一実施形態において、近接性閾値は、ステップ320との関係において記述されているジオフェンスと同一のものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、ステップ320との関係において記述されているジオフェンスに類似したものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、ステップ320との関係において記述されているジオフェンスとは別個のものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、クライアントが閾値を充足しなければならない特定の地点からの距離を意味し得る。別の実施形態において、近接性閾値は、中心場所の周りの半径を意味し得る。別の実施形態において、近接性閾値は、近接性の任意の適切な尺度を意味し得る。好ましくは、近接性閾値は、少なくとも1つの外側境界線を有するエリアを意味することが可能であり、且つ、クライアントが境界線を離脱した場合には、近接性閾値は、もはや充足され得ない。例えば、アクセスポイントは、自身と関連する少なくとも1つの無線ビーコンを有することが可能であり、且つ、クライアントが無線ビーコンから特定の半径に到来した場合に、クライアントは、近接性閾値を充足し得る。別の実施形態において、クライアントが半径を離脱した場合に、クライアントは、もはや近接性閾値を充足しないものと見なされ得る。別の実施形態においては、アクセスポイントにおけるゲートの入口及び出口などにおいて、2つの無線ビーコンを使用することができる。一実施形態において、クライアントは、クライアントが2つの無線ビーコンによって定義されているエリア内に位置している限り、近接性閾値を充足しているものと見なされ得る。別の実施形態において、クライアントが2つの無線ビーコンによって定義されているエリアを離脱した場合には、クライアントは、もはや近接性閾値を充足しないものと見なされ得る。近接性閾値が充足されている場合に、制御ロジック300は、ステップ334又は336に進んでいる。近接性閾値が充足されていない場合には、制御ロジック300は、ステップ328に戻っている。
【0054】
ステップ334において、制御ロジック300は、タイマ機能を実行することができる。一実施形態において、タイマ機能は、近接性閾値が最初に充足された際に起動することが可能であり、且つ、近接性閾値がもはや充足されていない時点まで継続し得る。この結果、制御ロジック300は、クライアントが近接性閾値を充足している持続時間を判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントが近接性閾値を充足することを開始した時刻を受け取ることが可能であり、クライアントが近接性閾値を充足することを停止した時刻を受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ340に進んでいる。
【0055】
ステップ340において、制御ロジック300は、近接性閾値が依然として充足されているかどうかを判定することができる。この結果、且つ、一例として、制御ロジック300は、クライアントが近接性閾値を充足している時間の長さを判定するためにタイマ機能を利用することができる。クライアントが近接性閾値を充足している場合に、制御ロジック300は、ステップ334に戻るように進んでいる。クライアントが近接性閾値を充足していない場合には、制御ロジック300は、ステップ342に進んでいる。
【0056】
ステップ342において、制御ロジック300は、クライアントが近接性閾値を充足していた持続時間に対応する時間値を判定することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ344に進んでいる。
【0057】
ステップ344において、制御ロジック300は、ステップ342において生成された時間値により、ステップ318において算出された平均遅延を調節することができる。この結果、且つ、一例において、制御ロジック300は、アクセスポイントを通過するそれぞれのクライアントごとに平均遅延を更新することができる。この結果、且つ、一例として、制御ロジック300は、複数のクライアントが施設に接近、アクセス、及び離脱するのに伴って、更新済みの平均遅延及び(到着の予想時刻などの)その他の更新済みの計測基準を継続的に生成することができる。次いで、制御ロジック300は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0058】
ステップ336において、制御ロジック300は、認証することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、トークン、パスキー、PIN、又はその他のセキュリティ演算子が制御ロジック300によって認識されることを保証するなどのために、クライアントを認証することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、クライアントと関連する操作者のアイデンティティを認証することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、車両上において搬送されている貨物などのクライアントと関連する貨物を認証することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、ステップ308において受け取られた識別情報などの任意の識別情報を認証することができる。認証された場合に、制御ロジック300は、ステップ346に進んでいる。認証されなかった場合に、制御ロジックは、ステップ338に進んでいる。
【0059】
ステップ338において、制御ロジック300は、許可をクライアントに付与しないと判定することができる。一実施形態において、クライアント、ドライバ、ベンダ、貨物、又はその他の識別情報がステップ336において認証されなかった場合には、制御ロジック300は、許可が付与されるべきではないと判定することができる。一実施形態において、この許可は、クライアントが施設へのアクセスを有するべきではないと制御ロジック300が判定し得るように、施設へのアクセスに関係し得る。次いで、制御ロジック300は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0060】
ステップ346において、制御ロジック300は、許可を付与することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、施設に進入するための許可をクライアントに付与することができる。例えば、制御ロジック300は、クライアントが施設に適切に到着しつつあることを判定することが可能であり、且つ、一実施形態において、車両又は関連するクライアントが施設に進入することを許容するために、ゲートを上げることが可能であり、或いは、その他の方法で経路の障害物を除去することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ348に進んでいる。
【0061】
ステップ348において、制御ロジック300は、通知を生成することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、施設に進入するための許可がクライアントに付与されたことを通知する通知を1つ又は複数のクライアントに対して生成することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、情報を1つ又は複数のクライアントに中継するのに適した任意のその他のタイプの通知を生成することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ350に進んでいる。
【0062】
ステップ350において、制御ロジック300は、場所を送信することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、例えば、供給場所を送信することが可能であり、且つ、別の実施形態において、制御ロジック300は、ピックアップ場所を送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、制御ロジック300との動作自在の通信状態にある1つ又は複数のクライアントに場所を送信することができる。好ましくは、制御ロジック300は、施設内において向かうべき場所をクライアントに通知するなどのために、施設に対するアクセスが付与されたクライアントに目的地場所を送信するように構成することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、任意のその他の望ましい場所を1つ又は複数のクライアントに送信することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ352に進んでいる。
【0063】
ステップ352において、制御ロジックは、ステップ350において送信された場所への1つ又は複数の経路を判定することができる。一実施形態において、1つ又は複数の経路は、場所への最短距離であり得る。別の実施形態において、1つ又は複数の経路は、場所への最も迅速なルートであり得る。別の実施形態において、制御ロジック300は、所与の場所への経路を判定するために、施設の内部レイアウトなどの特定の施設に関するデータを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、複数の経路を判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、1つ又は複数の経路を判定する際に、施設内の輻輳、建設の遅延、閉塞、又は任意のその他のタイプのシナリオを考慮することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、特定のエリア内の輻輳のレベルを判定するなどのために、1つ又は複数の経路を判定する際に1つ又は複数の更なるクライアントから受け取られた(位置データ又はモーションデータなどの)データを利用することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ354に進んでいる。
【0064】
ステップ354において、制御ロジック300は、位置データポイントを受け取ることができる。一実施形態において、位置データポイントは、クライアントによる運動に対応し得る。例えば、クライアントが施設内を移動するのに伴って、制御ロジック300は、クライアントの移動に対応するデータポイントを受け取ることができる。別の実施形態において、クライアントが施設内を移動するのに伴って、クライアントが無線ビーコンの近傍に位置していることを無線ビーコンが制御ロジック300に通知し得るように又はこれをクライアントが実行するようにし得るように、1つ又は複数の無線ビーコンを施設内において配置することができる。別の実施形態において、位置データポイントは、クライアントが移動した又はその内部にある位置又は位置のグループを制御ロジック300に通知するのに適した任意のデータであり得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ356に進んでいる。
【0065】
ステップ356において、制御ロジックは、ステップ354において受け取られた位置データポイントをステップ352において判定された1つ又は複数の経路と比較することができる。例えば、制御ロジック300がクライアントによって辿られた実際の経路をトレースし得るように、制御ロジック300は、位置データポイントを所与の施設の既知のインフラストラクチャに照らしてマッピングすることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ358に進んでいる。
【0066】
ステップ358において、制御ロジック300は、クライアントによって辿られた実際の経路を通知しているステップ354において受け取られた位置データポイントが、ステップ352において判定された経路に準拠しているかどうかを判定することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、クライアントがステップ352において判定された経路の1つに沿って移動しているかどうかを判定することができる。ステップ354において受け取られたデータポイントがステップ352において判定された経路の少なくとも1つに準拠している場合には、制御ロジックは、ステップ362に進んでいる。ステップ354において受け取られた位置データポイントがステップ352において判定された経路の少なくとも1つと準拠していない場合には、制御ロジックは、ステップ360に進んでいる。
【0067】
ステップ360において、制御ロジック300は、方向指示プロンプトを生成することができる。一実施形態において、制御ロジック300は、判定された経路に準拠するためにクライアントが方向を変更する必要があると1つ又は複数のクライアント(好ましくは、目的地場所に移動しているクライアント)に通知することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、例えば、方向転換するように、直進を継続するように、反転するように、又はなんらかのその他のナビゲーションアクションを実行するように、クライアントに命令し得るプロンプトを生成することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ362に進んでいる。
【0068】
ステップ362において、制御ロジック300は、通知を生成することができる。一実施形態において、通知は、クライアントが、目的地場所に到着しつつある、或いは、さもなければ目的地場所への途上にある、ことを1つ又は複数のクライアントに通知することができる。別の実施形態において、ステップ362において生成された通知は、目的地場所における到着の予想時刻を含むことができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ364に進んでいる。
【0069】
ステップ364において、制御ロジック300は、貨物が発送されたかどうかを判定することができる。一実施形態において、貨物は、クライアントと関連する車両から発送することができる。別の実施形態において、貨物は、施設からクライアントと関連する車両に発送することができる。貨物が発送されていない場合には、制御ロジック300は、ステップ362に戻るように進んでいる。ステップ362において、制御ロジック300は、貨物が発送されなかったことを通知する通知を生成することができる。貨物が発送されている場合には、制御ロジック300は、ステップ366に進んでいる。
【0070】
ステップ366において、制御ロジック300は、ステップ304において生成されたレコードなどのレコードを更新することができる。一実施形態において、レコードを更新するステップは、貨物が適切に発送されたこと、貨物が発送されなかったこと、クライアントが目的地場所に到着した時刻、クライアントが貨物を受け取った時刻、或いは、クライアント、貨物、又は施設に関係する任意のその他の情報を通知するステップを含むことができる。次いで、制御ロジック300は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述ステップを反復することができる。
【0071】
図4Aと
図4Bとは、本開示の例示用の一実施形態による施設内において貨物を管理する方法の機能を実施する制御ロジックを例示したフローチャート
図400を示している。貨物管理システム制御ロジック400は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上においてアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、貨物管理制御ロジック400は、データ収集システム202(対応するモジュール122、124、126、及び128を有する)、スーパーバイザシステム204(対応するモジュール130及び132を有する)、及び施設分析システム206(対応するモジュール134及び136を有する)を含む協同一貫施設管理システム200の1つ又は複数の機能を実装又は内蔵することができる。貨物管理制御ロジック400は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、或いは、これらの適切な組合せによって実現することができる。
【0072】
貨物管理制御ロジック400は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス又はスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。貨物管理制御ロジック400の速度及び効率性は、所与の施設内における貨物ピックアップ及び管理との関係において効率性極大化及びトラフィック制御を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も、利用され得ると共に、本開示の範囲に含まれていることを理解するであろう。
【0073】
本実施形態の貨物管理制御ロジック400のプロセスフローは、ステップ402において開始しており、ここで、制御ロジックがクライアントを検出している。例えば、クライアントは、特定の車両を動作させている且つ特定の貨物が割り当てられている特定のドライバと関連するモバイル装置であることが可能であり、且つ、クライアントが無線ビーコンの特定の半径内に到来した際に、制御ロジック400は、クライアントを検出することができる。一実施形態において、クライアントは、クライアントが特定のビーコンの近傍に位置しているという通知を制御ロジック400に送信することが可能であり、別の実施形態においては、無線ビーコンが特定のクライアントが近傍に位置しているという通知を制御ロジック400に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック400及びクライアントは、ネットワークを介して通信することが可能であり、且つ、制御ロジック400は、ビーコンの使用を伴うことなしにクライアントを検出することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、モーションセンサ、カメラ、RFIDリーダー、レーダー、LIDAR、などを含むクライアントの検出に適した任意のセンサ又はその他のコンポーネントと動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジックは、ステップ404に進んでいる。
【0074】
ステップ404において、制御ロジック400は、レコードを生成することができる。一実施形態において、レコードは、限定を伴うことなしに、クライアント識別、車両識別、ドライバ識別、貨物識別、ベンダ識別、貨物目的地、クライアントによって辿られたルート、クライアントの移動計測基準、クライアントの速度、クライアントの移動履歴、検出の日付、検出の時刻、などを含む検出されたクライアントに関係する(ステップ408において受け取られた識別情報などの)識別情報を含むように構成することができる。別の実施形態において、レコードは、クライアントが制御ロジック400によって検出されたインスタンスを通知することができる。別の実施形態において、識別情報は、クライアントから制御ロジック400に又は別のシステムから制御ロジック400に送信された作業指示などの作業指示の形態を有することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ406に進んでいる。
【0075】
ステップ406において、制御ロジック400は、1つ又は複数のクライアントに関係する位置データなどの位置データを受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック400は、自身がネットワークを介して動作自在の通信状態にあるクライアントから位置データを受け取ることができる。好ましくは、クライアントは、クライアントが無線ビーコンの近接性内に到来した際に、位置データを制御ロジック400に送信することがきる。別の実施形態において、クライアントは、ビーコンの関与を伴うことなしに位置データを制御ロジック400に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、1つ又は複数の無線ビーコンを使用してクライアントの位置を三角測量することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、GPSを使用してクライアントの位置を三角測量することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、クライアントの位置データを受け取るために無線通信を利用することができる。別の実施形態において、位置データは、クライアントの地理的場所に関係するデータであり得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ408に進んでいる。
【0076】
ステップ408において、制御ロジック400は、識別情報を受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック400は、ステップ408において受け取られた情報をステップ404において生成されたレコード内において保存することができる。好ましくは、識別情報は、クライアント、要員、車両、搬送されている貨物、及び/又はピックアップされる対象の貨物に関係し得る。別の実施形態において、識別情報は、クライアント、貨物、車両、荷物、ベンダを識別するのに適した任意の情報、或いは、PIN、IPアドレス、MACアドレス、名前、パスコード、又は任意のその他の情報などの任意のその他のオブジェクト又はエンティティであり得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ410に進んでいる。
【0077】
ステップ410において、制御ロジック400は、クライアントの場所を判定することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、クライアントから場所を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、クライアントの場所を判定するためにGPS又はその他の方法を利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、クライアントが無線ビーコンの近接性内に位置しているという通知をクライアントから受け取ることが可能であり、且つ、クライアントの場所を判定するためにこのデータを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、クライアントの場所を判定するために、クライアントが1つ又は複数の無線ビーコンの近接性内に位置している又はそこに到来したという1つ又は複数のクライアントからの通知を利用することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ412及び/又は414に進んでいる。
【0078】
ステップ414において、制御ロジック400は、特定のクライアントに割り当てられている貨物を判定することができる。例えば、制御ロジック400は、ベンダに関係するデータ、出荷情報、作業指示、発注書、又は施設内において保存されている貨物が向かう必要がある場所に関連する任意のその他の情報を受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック400は、施設内に保存されている貨物が割り当てられることになる場所に関係する情報をその内部において保存し得る(データベース104などの)データベースとの動作自在の通信状態にあり得る。別の実施形態において、制御ロジック400は、クライアントが受け取るように意図されている貨物に関する通知をクライアントから受け取ることができる。この結果、一例においては、この情報をステップ432において後から認証することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ416に進んでいる。
【0079】
ステップ416において、制御ロジック400は、貨物場所を識別することができる。一実施形態において、貨物場所は、施設内の貨物の特定の場所を含み得る。例えば、貨物場所は、特定のストレージエリア、レーン、レベル、又は任意のその他の場所の識別情報を意味し得る。一実施形態において、貨物場所は、クライアントがナビゲートし得る特定のトラックスポットを含み得る。別の実施形態において、貨物場所は、例えば、ピックアップ車両への発送のための準備として貨物の吊り上げを促進するために、クレーン操作者が貨物が配置されている場所について認知し得るように、複数の貨物の積層体内における貨物の場所を含み得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ418に進んでいる。
【0080】
ステップ418において、制御ロジックは、貨物がアクセス可能であるかどうかを判定することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、貨物が、車両上に積載されるように又はクレーンによって吊り上げられるように、或いは、これらの両方のために、アクセス可能であるかどうかを判定することができる。別の実施形態において、ステップ416において識別された貨物場所が、貨物が最下位レベルに位置している(例えば、貨物がその他の貨物の下方に位置している)と通知した場合には、制御ロジック400は、貨物がアクセス可能ではないと判定し得る。別の実施形態において、ステップ416からの貨物場所が、貨物を吊り上げ且つ発送するために指定されているクレーンから貨物が離れすぎていることを通知した場合には、貨物は、アクセス可能ではないと見なされ得る。貨物がアクセス可能である場合には、制御ロジック400は、ステップ416に戻るように進み、且つ、貨物の場所を識別している。貨物がアクセス可能ではない場合には、制御ロジック400は、ステップ420に進んでいる。
【0081】
ステップ420において、制御ロジック400は、代替肢を判定することができる。一実施形態において、代替肢は、ピックアップ車両への発送のためにアクセス可能となるように貨物が配置され得る代替場所又はゾーンであり得る。例えば、制御ロジック400は、貨物が施設からの貨物の発送を促進するために再配置され得る一時的な配置ゾーン又はその他の代替ゾーンを判定することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ422に進んでいる。
【0082】
ステップ422において、制御ロジック400は、ステップ420において判定された代替ゾーンに貨物を再配置するためのプロンプトを生成することができる。例えば、制御ロジック400は、貨物が到着の際にピックアップ車両にとってアクセス可能となるように貨物を再配置するように、クレーン操作者と関連するクライアントに対して要求することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、貨物が貨物の発送を促進するために代替ゾーンに再配置されるべきであることを任意のその他のクライアント又は施設要員に通知するためのプロンプトを生成することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ424に進んでいる。
【0083】
ステップ424において、制御ロジック400は、貨物がステップ416において当初識別された場所から再配置されているかどうかを判定することができる。一実施形態において、貨物がその当初の場所からステップ420において判定された代替ゾーンに再配置されている場合には、制御ロジック400は、ステップ426に進んでいる。貨物がステップ422において生成されたプロンプトの後に再配置されていない場合には、制御ロジック400は、プロセスフローにおいて後から使用され得る貨物場所を識別するために、ステップ416に戻るように進んでいる。
【0084】
ステップ426において、制御ロジック400は、貨物場所を更新することができる。例えば、貨物が、ステップ422において生成されたプロンプトなどに応答して、ステップ416において当初識別された場所から再配置され且つステップ420において判定された代替ゾーンにおいて位置決めされている場合には、制御ロジック400は、代替ゾーンにおけるその位置を通知するために貨物場所を更新することができる。次いで、制御ロジックは、プロセスフローにおいて後から使用され得る貨物場所を識別するために、ステップ416に進んでいる。
【0085】
ステップ412において、制御ロジック400は、到着の予想時刻を判定することができる。一実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが供給又はピックアップ場所に到着すると制御ロジック400が予想している時刻を意味し得る。一実施形態において、制御ロジック400は、到着の予想時刻を判定するために、ステップ402~426のいずれか又はすべてにおいて受け取られた又は判定されたデータを利用することができる。一実施形態において、到着の予想時刻は、接近の時点までの予想時間及び予想遅延時間を含み得る。例えば、制御ロジック400は、到着の予想時刻を得るために、接近の予想時間を予想遅延時間に加算することができる。別の実施形態において、到着の予想時刻は、平均遅延及び接近の時点までの予想時間を含み得る。別の実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが正常に施設に進入した後などに、クライアントがアクセスポイントから供給又はピックアップ場所に移動するために所要すると制御ロジック400が予想する時間を更に含み得る。別の実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが、搬送されている貨物をまず荷下ろししなければならないのか、サービスを受けなければならないのか、或いは、さもなければ目的地場所にナビゲートする前に遅延しなければならないのか、などのその他の要因を更に含み得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ428に進んでいる。
【0086】
ステップ428において、制御ロジック400は、到着の予想時刻を送信することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、到着の予想時刻を1つ又は複数のクライアントに送信することができる。好ましくは、制御ロジック400は、到着の予想時刻を供給車両と関連する第1クライアントに且つクレーンと関連する第2クライアントに送信することができる。この結果、且つ、一例として、制御ロジック400は、予想タイムラインについてクライアント及びクライアントに関係する要員の両方に通知することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、到着の予想時刻をアクセスポイント又はアクセスポイントと関連する要員に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、到着の予想時刻をネットワーク及び/又は制御ロジック400との動作自在の通信状態にある任意のクライアント又はその他のコンポーネントに送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、到着の予想時刻をネットワーク又はシステム内の任意のコンポーネントに対してリアルタイムで継続的に更新及び送信するために、このステップ及び以前のステップのうちの任意のものの実行を継続することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ430に進んでいる。
【0087】
ステップ430において、制御ロジック400は、近接性閾値が充足されているかどうかを判定することができる。一実施形態において、近接性閾値は、上述のステップ320との関係において記述されているジオフェンスと同一のものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、上述のステップ320との関係において記述されているジオフェンスに類似したものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、上述のステップ320との関係において記述されているジオフェンスと別個のものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、クライアントが閾値を充足するために位置しなければならない特定の地点からの距離を意味し得る。別の実施形態において、近接性閾値は、中心場所の周りの半径を意味し得る。別の実施形態において、近接性閾値は、近接性の任意の適切な尺度を意味し得る。好ましくは、近接性閾値は、少なくとも1つの外側境界線を有するエリアを意味することが可能であり、且つ、クライアントが境界を離脱した場合には、近接性閾値は、もはや充足され得ない。例えば、アクセスポイントは、自身と関連する少なくとも1つの無線ビーコンを有することが可能であり、且つ、クライアントが無線ビーコンから特定の半径内に到来した場合に、クライアントは、近接性閾値を充足することができる。別の実施形態において、クライアントが半径を離脱した場合には、クライアントは、もはや近接性閾値を充足するものとは見なされ得ない。別の実施形態においては、アクセスポイントにおけるゲートの入口及び出口などにおいて、2つの無線ビーコンを使用することができる。一実施形態において、クライアントは、クライアントが2つの無線ビーコンによって定義されているエリア内にある限り、近接性閾値を充足するものと見なされ得る。別の実施形態において、クライアントが2つの無線ビーコンによって定義されているエリアを離脱した場合には、クライアントは、もはや近接性閾値を充足するものとは見なされ得ない。近接性閾値が充足されている場合には、制御ロジック400は、ステップ432に進んでいる。近接性閾値が充足されていない場合には、制御ロジック400は、ステップ412に戻っている。
【0088】
ステップ432において、制御ロジック400は、認証することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、トークン、パスキー、PIN、又は任意のその他のセキュリティ演算子が制御ロジックによって認識されることを保証するなどのために、クライアントを認証することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、クライアントと関連する操作者のアイデンティティを認証することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、車両上において搬送されている貨物などのクライアントと関連する貨物を認証することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、ステップ408において受け取られた識別情報などの任意の識別情報を認証することができる。認証された場合に、制御ロジック400は、ステップ436に進んでいる。認証されなかった場合に、制御ロジックは、ステップ434に進んでいる。
【0089】
ステップ434において、制御ロジック400は、許可をクライアントに付与しないように判定することができる。一実施形態において、クライアント、ドライバ、ベンダ、貨物、又はその他の識別情報がステップ432において認証されなかった場合には、制御ロジック400は、許可が付与されるべきではないと判定し得る。一実施形態において、この許可は、クライアントが施設に対するアクセスを有するべきではないと制御ロジック400が判定し得るように、施設へのアクセスに関係し得る。次いで、制御ロジック400は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0090】
ステップ436において、制御ロジック400は、許可を付与することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、施設に進入するための許可をクライアントに付与することができる。例えば、制御ロジック400は、クライアントが施設に適切に到着しつつあると判定することが可能であり、且つ、一実施形態において、車両及び関連するクライアントが施設に進入することを許容するために、ゲートを上げることが可能であり、或いは、その他の方法で経路の障害物を除去することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ438に進んでいる。
【0091】
ステップ438において、制御ロジック400は、通知を生成することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、施設に進入するための許可がクライアントに付与されたことを通知する通知を1つ又は複数のクライアントに対して生成することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、情報を1つ又は複数のクライアントに中継するのに適した任意のその他のタイプの通知を生成することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ440に進んでいる。
【0092】
ステップ440において、制御ロジック400は、クライアントによって収集される対象の貨物などの貨物の場所を送信することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、例えば、ピックアップ場所を送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、貨物場所を制御ロジック400との動作自在の通信状態にある1つ又は複数のクライアントに送信することができる。好ましくは、制御ロジック400は、施設内において向かうべき場所をクライアントに通知するなどのために、貨物場所を施設に対するアクセスが付与されているクライアントに送信するように構成することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、車両及びクレーンが貨物交換を促進するために場所を利用し得るように、貨物場所を施設に進入するクライアントに且つクレーンと関連するクライアントに送信することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ442に進んでいる。
【0093】
ステップ442において、制御ロジックは、ステップ440において送信された貨物場所への1つ又は複数の経路を判定することができる。一実施形態において、1つ又は複数の経路は、場所までの最短距離であり得る。別の実施形態において、1つ又は複数の経路は、場所までの最も迅速なルートであり得る。別の実施形態において、制御ロジック400は、所与の場所への経路を判定するために、施設の内部レイアウトなどの特定の施設に関するデータを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、複数の経路を判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、1つ又は複数の経路を判定する際に、施設内の輻輳、建設の遅延、閉塞、又は任意のその他のタイプのシナリオを考慮することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、特定のエリア内の輻輳のレベルを判定するなどのために、1つ又は複数の経路を判定する際に1つ又は複数の更なるクライアントから受け取られた(位置データ又はモーションデータなどの)データを利用することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ444に進んでいる。
【0094】
ステップ444において、制御ロジック400は、位置データポイントを受け取ることができる。一実施形態において、位置データポイントは、クライアントによる運動に対応し得る。例えば、クライアントが施設内において移動するのに伴って、制御ロジック400は、クライアントの移動に対応するデータポイントを受け取ることができる。別の実施形態においては、クライアントが施設内において移動するのに伴って、無線ビーコンが、クライアントが無線ビーコンの近傍に位置していることを制御ロジック400に通知し得るように又はクライアントがこれを実行するようにし得るように、1つ又は複数の無線ビーコンを施設内において配置することができる。別の実施形態において、位置データポイントは、クライアントが運動した又はその内部にある位置又は位置のグループを制御ロジック400に通知するのに適した任意のデータであり得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ446に進んでいる。
【0095】
ステップ446において、制御ロジック400は、クライアントによって辿られた実際の経路を示すステップ444において受け取られた位置データポイントが、ステップ442において判定された経路に準拠しているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ444において受け取られた位置データポイントをステップ442において判定された1つ又は複数の経路と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、制御ロジック400がクライアントによって辿られた実際の経路をトレースし得るように、位置データポイントを所与の施設の既知のインフラストラクチャに照らしてマッピングすることができる。一実施形態において、制御ロジック400は、クライアントがステップ442において判定された経路の1つに沿って移動しているかどうかを判定することができる。ステップ444において受け取られたデータポイントがステップ442において判定された経路の少なくとも1つに準拠している場合に、制御ロジックは、ステップ450に進んでいる。ステップ444において受け取られた位置データポイントがステップ442において判定された経路の少なくとも1つと準拠していない場合には、制御ロジックは、ステップ448に進んでいる。
【0096】
ステップ448において、制御ロジック400は、方向指示プロンプトを生成することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、クライアントが判定された経路に準拠するために方向を変更する必要があると1つ又は複数のクライアント(好ましくは、目的地場所に移動しているクライアント)に通知することができる。別の実施形態においては、制御ロジック400は、例えば、方向転換するように、直進を継続するように、反転するように、又はなんらかのその他のナビゲーションアクションを実行するように、クライアントに命令し得るプロンプトを生成することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ450に進んでいる。
【0097】
ステップ450において、制御ロジック400は、更新済みの通知を生成することができる。一実施形態において、制御ロジック400は、ステップ438において生成された通知を更新することができる。一実施形態において、通知は、クライアントが、目的地場所に到着しつつある、或いは、さもなければ、目的地場所への途上にある、ことを1つ又は複数のクライアントに通知することができる。別の実施形態において、ステップ450において生成される通知は、更新された目的地場所における到着の予想時刻を含み得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ452に進んでいる。
【0098】
ステップ452において、制御ロジック400は、貨物が収集されたかどうかを判定することができる。別の実施形態において、貨物は、施設からクライアントと関連する車両に発送することが可能であり、且つ、これにより、クライアントによって収集することができる。別の実施形態において、貨物場所における貨物がクレーンなどによってクライアントと関連する車両上に正常に積載された場合に、制御ロジック400は、貨物が収集されたと判定することができる。貨物が収集されていない場合には、制御ロジック400は、貨物が収集されなかったことを通知する更新済みの通知を生成するために、ステップ450に戻るように進んでいる。貨物が収集された場合には、制御ロジック400は、ステップ454に進んでいる。
【0099】
ステップ454において、制御ロジック400は、ステップ404において生成されたレコードなどのレコードを更新することができる。一実施形態において、レコードの更新は、貨物が適切に収集された、貨物が収集されなかった、収集に伴う任意の事象、クライアントが貨物場所に到着した時点、クライアントが貨物を収集した時点、或いは、クライアント、貨物、又は施設に関係する任意のその他の情報を通知するステップを含むことができる。次いで、制御ロジック400は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0100】
図5Aと
図5Bとは、本開示の例示用の一実施形態による貨物供給を管理する方法の機能を実施する制御ロジックを例示するフローチャート
図500を示している。貨物供給システム制御ロジック500は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上においてアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、貨物供給制御ロジック500は、データ収集システム(対応するモジュール122、124、126、及び128を有する)、スーパーバイザシステム204(対応するモジュール130及び132を有する)、及び施設分析システム206(対応するモジュール134及び136を有する)を含む協同一貫施設管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。カード供給制御ロジック500は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せにより、実現することができる。
【0101】
貨物供給制御ロジック500は、データを同時に処理することによって複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。貨物供給制御ロジック500の速度及び効率性は、所与の施設における貨物供給及び割当との関係において効率性極大化及びトラフィック制御を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も、利用され得ると共に、本開示の範囲に含まれていることを理解するであろう。
【0102】
本実施形態の貨物供給制御ロジック500のプロセスフローは、ステップ502において開始しており、ここで、制御ロジックがクライアントを検出している。例えば、クライアントは、特定の車両を動作させている且つ特定の貨物が割り当てられている特定のドライバと関連するモバイル装置であることが可能であり、且つ、クライアントが無線ビーコンの特定の半径内に到来した場合に、制御ロジック500は、クライアントを検出することができる。一実施形態において、クライアントは、自身が特定のビーコンの近傍に位置しているという通知を制御ロジック500に送信することが可能であり、別の実施形態においては、無線ビーコンが特定のクライアントが近傍に位置しているという通知を制御ロジック500に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500及びクライアントは、ネットワークを介して通信することが可能であり、且つ、制御ロジック500は、ビーコンの使用を伴うことなしにクライアントを検出することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、モーションセンサ、カメラ、RFIDリーダー、レーダー、LIDAR、などを含むクライアントを検出するのに適した任意のセンサ又はその他のコンポーネントとの動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジックは、ステップ504に進んでいる。
【0103】
ステップ504において、制御ロジック500は、レコードを生成することができる。一実施形態において、レコードは、限定を伴うことなしに、クライアント識別、車両識別、ドライバ識別、貨物識別、ベンダ識別、貨物目的地、クライアントによって辿られたルート、クライアントの移動計測基準、クライアントの速度、クライアントの移動履歴、検出の日付、検出の時刻、などを含む検出されたクライアントの関係する(ステップ508において受け取られた識別情報などの)識別情報を含むように構成することができる。別の実施形態において、レコードは、クライアントが制御ロジック500によって検出されたインスタンスを通知することができる。別の実施形態において、識別情報は、クライアントから制御ロジック500に又は別のシステムから制御ロジック500に送信された作業指示などの作業指示の形態を有することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ506に進んでいる。
【0104】
ステップ506において、制御ロジック500は、1つ又は複数のクライアントに関係する位置データなどの位置データを受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック500は、自身がネットワークを介して動作自在の通信状態にあるクライアントから位置データを受け取ることができる。好ましくは、クライアントは、クライアントが無線ビーコンの近接性内に到来した際に、位置データを制御ロジック500に送信することができる。別の実施形態において、クライアントは、ビーコンの関与を伴うことなしに位置データを制御ロジック500に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、1つ又は複数の無線ビーコンを使用してクライアントの位置を三角測量することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、GPSを使用してクライアントの位置を三角測量することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、クライアントの位置データを受け取るために無線通信を利用することができる。別の実施形態において、位置データは、クライアントの地理的場所に関係するデータであり得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ508に進んでいる。
【0105】
ステップ508において、制御ロジック500は、識別情報を受け取ることができる。一実施形態において、制御ロジック500は、ステップ508において受け取られた情報をステップ504において生成されたレコード内において保存することができる。好ましくは、識別情報は、クライアント、要員、車両、搬送されている貨物、及び/又はピックアップされる対象の貨物に関係し得る。別の実施形態において、識別情報は、クライアント、貨物、車両、荷物、ベンダを識別するのに適した任意の情報、或いは、PIN、IPアドレス、MACアドレス、名前、パスコード、又は任意のその他の情報などの任意のその他のオブジェクト又はエンティティであり得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ510に進んでいる。
【0106】
ステップ510において、制御ロジック500は、クライアントの場所を判定することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、クライアントから場所を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、クライアントの場所を判定するためにGPS又はその他の方法を利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、クライアントが無線ビーコンの近接性内に位置しているという通知をクライアントから受け取ることが可能であり、且つ、クライアントの場所を判定するためにこのデータを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、クライアントの場所を判定するために、クライアントが1つ又は複数の無線ビーコンの近接性内に位置している又はそこに到来したという1つ又は複数のクライアントからの通知を利用することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ512及び/又は514に進んでいる。
【0107】
ステップ514において、制御ロジック500は、供給される対象の貨物を判定することができる。例えば、制御ロジック500は、施設に搬送されつつある貨物を識別するクライアントからの通知を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、施設に供給される途上にある貨物を通知する作業指示を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、特定の貨物が特定のクライアントと関連していることを通知するデータに対するアクセスを有することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ516に進んでいる。
【0108】
ステップ516において、制御ロジック500は、供給場所を識別することができる。一実施形態において、供給場所は、施設内のストレージ空間であり得る。別の実施形態において、供給場所は、貨物車両であり得る。別の実施形態において、供給場所は、貨物を受け取るのに適した任意の場所であり得る。別の実施形態において、供給場所は、貨物が供給されるように意図された任意の場所であり得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ518に進んでいる。
【0109】
ステップ518において、制御ロジック500は、供給場所がアクセス可能であるかどうかを判定することができる。一実施形態において、場所は、貨物が場所内において配置され得る場合に又は場所が貨物を受け取るための準備が完了している場合に、アクセス可能となり得る。例えば、供給場所が鉄道車両となるように意図されているが、鉄道車両が、いまだ荷下ろしを要する荷物によって占有されている場合には、制御ロジック500は、供給場所がアクセス不能であると判定し得る。供給場所がアクセス可能である場合には、制御ロジック500は、ステップ516に戻るように進み、且つ、プロセスフローにおいて後から使用され得る供給場所を識別している。供給場所がアクセス可能ではない場合には、制御ロジック500は、ステップ520に進んでいる。
【0110】
ステップ520において、制御ロジック500は、代替供給ゾーンを判定することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、空いている且つ貨物を受け入れ可能である施設内のスペースを識別することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、どのスペースが充填されており且つどのスペースが空いているのか、などの施設に関係する情報に対するアクセスを有することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、貨物配置のために利用可能である施設内のゾーンを通知する情報を受け取ることができる。別の実施形態において、代替ゾーンは、代替鉄道車両であり得る。次いで、制御ロジックは、ステップ522に進んでいる。
【0111】
ステップ522において、制御ロジック500は、供給場所を更新することができる。例えば、制御ロジック500は、初期供給場所がアクセス可能ではなかった場合に、供給場所がいまや代替供給ゾーンに位置していると通知することができる。次いで、制御ロジックは、プロセスフローにおいて後から使用され得る供給場所を識別するために、ステップ516に進んでいる。
【0112】
ステップ512において、制御ロジック500は、到着の予想時刻を判定することができる。一実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが供給又はピックアップ場所に到着するものと制御ロジック500が予想している時刻を意味し得る。一実施形態において、制御ロジック500は、到着の予想時刻を判定するために、ステップ502~522のいずれか又はすべてにおいて受け取られた又は判定されたデータを利用することができる。一実施形態において、到着の予想時刻は、接近の時点までの予想時間及び予想遅延時間を含み得る。例えば、制御ロジック500は、到着の予想時刻を得るために、接近の予想時間を予想遅延時間に加算することができる。別の実施形態において、到着の予想時刻は、平均遅延及び接近の時点までの予想時間を含むことができる。別の実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが正常に施設に進入した後などに、クライアントがアクセスポイントから供給又はピックアップ場所まで移動するために所要すると制御ロジック500が予想する時間を更に含み得る。別の実施形態において、到着の予想時刻は、クライアントが搬送されている貨物をまず荷下ろししなければならないのか、サービスを受けなければならないのか、或いは、さもなければ目的地場所までナビゲートする前に遅延しなければならないのか、などのその他の要因を更に含み得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ524に進んでいる。
【0113】
ステップ524において、制御ロジック500は、到着の予想時刻を送信することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、到着の予想時刻を1つ又は複数のクライアントに送信することができる。好ましくは、制御ロジック500は、到着の予想時刻を供給車両と関連する第1クライアントに且つクレーンと関連する第2クライアントに送信することができる。この結果、且つ、一例として、制御ロジック500は、予想タイムラインについてクライアント及びクライアントに関係する要員の両方に通知することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、到着の予想時刻をアクセスポイント又はアクセスポイントと関連する要員に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、到着の予想時刻をネットワーク及び/又は制御ロジック500との動作自体の通信状態にある任意のクライアント又はその他のコンポーネントに送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、到着の予想時刻をネットワーク又はシステム内の任意のコンポーネントに対してリアルタイムで継続的に更新及び送信するために、このステップ及び以前のステップの任意のものの実行を継続することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ526に進んでいる。
【0114】
ステップ526において、制御ロジック500は、近接性閾値が充足されているかどうかを判定することができる。一実施形態において、近接性閾値は、上述のステップ320との関係において記述されているジオフェンスと同一のものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、上述のステップ320との関係において記述されているジオフェンスに類似したものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、上述のステップ320との関係において記述されているジオフェンスとは別個のものであり得る。別の実施形態において、近接性閾値は、クライアントが閾値を充足するために位置していなければならない特定の地点からの距離を意味し得る。別の実施形態において、近接性閾値は、中心場所の周りの半径を意味し得る。別の実施形態において、近接性閾値は、近接性の任意の適切な尺度を意味し得る。好ましくは、近接性閾値は、少なくとも1つの外側境界線を有するエリアを意味することが可能であり、且つ、クライアントが境界線を離脱した場合には、近接性閾値は、もはや充足され得ない。例えば、アクセスポイントは、自身と関連する少なくとも1つの無線ビーコンを有することが可能であり、且つ、クライアントが無線ビーコンから特定の半径内に到来した場合には、クライアントは、近接性閾値を充足し得る。別の実施形態において、クライアントが半径を離脱した場合には、クライアントは、もはや近接性閾値を充足するものと見なされ得ない。別の実施形態においては、アクセスポイントにおけるゲートの入口及び出口などにおいて、2つの無線ビーコンを使用することができる。一実施形態において、クライアントは、クライアントが2つの無線ビーコンによって定義されているエリア内にある限り、近接性閾値を充足するものと見なされ得る。別の実施形態において、クライアントが2つの無線ビーコンによって定義されたエリアを離脱した場合には、クライアントは、近接性閾値をもはや充足しないものと見なされ得る。近接性閾値が充足されている場合には、制御ロジック500は、ステップ528に進んでいる。近接性閾値が充足されていない場合には、制御ロジック500は、ステップ512に戻っている。
【0115】
ステップ528において、制御ロジック500は、情報をキャプチャすることができる。一実施形態において、制御ロジック500は、クライアント、車両、要員、貨物のアイデンティティに関係する情報又は任意のその他のタイプの識別情報又は更なる識別情報をキャプチャすることができる。一実施形態において、制御ロジック500は、更なるデータをキャプチャするために、カメラ、顔面認識ソフトウェア、光学文字認識ソフトウェア、又は任意その他の適切なメカニズムを利用することができる。好ましくは、制御ロジック500は、連番、QRコード、又はその他の識別情報などのクライアントによって搬送されている貨物に関係する情報をキャプチャすることができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ530に進んでいる。
【0116】
ステップ530において、制御ロジック500は、ステップ528においてキャプチャされた情報をステップ508において受け取られた情報と比較することができる。例えば、制御ロジック500は、貨物上の連番又はその他の識別番号をキャプチャするためにカメラを使用することが可能であり、且つ、正しい貨物が所与の車両によって搬送されていることを保証するために、この情報を貨物に関連して受け取られた情報と比較することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、ステップ528においてキャプチャされた任意のその他の情報をステップ508において受け取られた情報と比較することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、ライセンスプレート情報を制御ロジック500によってアクセス可能であるレコード内の情報と比較するなどにより、車両が施設にアクセスするように認可されていることを保証することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ532に進んでいる。
【0117】
ステップ532において、制御ロジック500は、ステップ528においてキャプチャされた情報により、ステップ508において受け取られた情報を検証することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、ステップ508において受け取られた情報がステップ528においてキャプチャされた情報とマッチングしているかどうかを判定することができる。制御ロジック500が、キャプチャされた情報により、受け取られた識別情報を検証した場合に、制御ロジック500は、ステップ536に進んでいる。制御ロジック500が、受け取られた識別情報を検証しなかった場合には、制御ロジック500は、ステップ534に進んでいる。
【0118】
ステップ534において、制御ロジックは、アラートを生成することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、ステップ508からの受け取られた情報が検証されていないことについて、要員、クライアント、施設、又はシステムの任意のその他のコンポーネントに警告することができる。この結果、且つ、一例において、制御ロジック500は、適切な貨物が適切な場所又は施設に供給されていることを保証することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、進入及び離脱を検証することにより、施設に対するセキュリティを提供することができる。制御ロジック500は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0119】
ステップ536において、制御ロジック500は、許可を付与することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、施設に進入するための許可をクライアントに付与することができる。別の実施形態においては、制御ロジック500は、施設を離脱するための許可を付与することができる。例えば、制御ロジック500は、クライアントが施設に適切に到着しつつあると判定することが可能であり、且つ、一実施形態において、車両及び関連するクライアントが施設に進入することを許容するために、ゲートを上げることが可能であり、或いは、さもなければ、経路の障害物を除去することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、適切な貨物が適切なクライアントによって搬送され且つ適切な場所に搬送されつつあることを検証することが可能であり、且つ、従って、車両及び関連するクライアントが施設を離脱することを許容するために、ゲートを上げる又はさもなければ経路の障害物を除去することなどにより、クライアントが施設を離脱することを許容することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ538に進んでいる。
【0120】
ステップ538において、制御ロジック500は、通知を生成することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、施設に進入するための許可がクライアントに付与されていることを通知する通知を1つ又は複数のクライアントに対して生成することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、クライアントが施設を離脱したことを通知する通知を生成することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、情報を1つ又は複数のクライアントに中継するのに適した任意のその他のタイプの通知を生成することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ540に進んでいる。
【0121】
ステップ540において、制御ロジック500は、供給場所を送信することができる。例えば、制御ロジック500は、ステップ516において識別された供給場所を1つ又は複数のクライアントに送信することができる。好ましくは、制御ロジック500は、クライアント及び関連する要員が貨物を供給するべき場所について認知するように、供給場所を貨物を供給するように指定されているクライアントに対して送信することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ542に進んでいる。
【0122】
ステップ542において、制御ロジックは、ステップ540において送信された供給場所への1つ又は複数の経路を判定することができる。一実施形態において、1つ又は複数の経路は、場所への最短距離であり得る。別の実施形態において、1つ又は複数の経路は、場所への最も迅速なルートであり得る。別の実施形態において、制御ロジック500は、所与の場所への経路を判定するために、施設の内部レイアウトなどの特定の施設に関するデータを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、複数の経路を判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、1つ又は複数の経路を判定する際に、施設内の輻輳、建設の遅延、閉塞、又は任意のその他のタイプのシナリオを考慮することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、特定のエリア内の輻輳のレベルを判定するなどのために、1つ又は複数の経路を判定する際に1つ又は複数の更なるクライアントから受け取られた(位置データ又はモーションデータなどの)データを利用することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ544に進んでいる。
【0123】
ステップ544において、制御ロジック500は、位置データポイントを受け取ることができる。一実施形態において、位置データポイントは、クライアントによる運動に対応し得る。例えば、クライアントが施設内を移動するのに伴って、制御ロジック500は、クライアントの移動に対応するデータポイントを受け取ることができる。別の実施形態においては、クライアントが施設内を移動するのに伴って、無線ビーコンが、クライアントが無線ビーコンの近傍に位置していることを制御ロジック500に通知し得るように又はクライアントがこれを実行するようにし得るように、1つ又は複数の無線ビーコンを施設内において配置することができる。別の実施形態において、位置データポイントは、クライアントが移動した又はその内部にある位置又は位置のグループを制御ロジック500に通知するのに適した任意のデータであり得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ546に進んでいる。
【0124】
ステップ446において、制御ロジック500は、クライアントによって辿られた実際の経路を通知するステップ544において受け取られた位置データポイントが、ステップ542において判定された経路に準拠しているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック500は、ステップ544において受け取られた位置データポイントをステップ542において判定された1つ又は複数の経路と比較することができる。例えば、制御ロジック500は、制御ロジック500がクライアントによって辿られた実際の経路をトレースし得るように、位置データポイントを所与の施設の既知のインフラストラクチャに照らしてマッピングすることができる。一実施形態において、制御ロジック500は、クライアントがステップ542において判定された経路の1つに沿って移動しつつあるかどうかを判定することができる。ステップ544において受け取られたデータポイントがステップ542において判定された経路の少なくとも1つに準拠している場合には、制御ロジックは、ステップ550に進んでいる。ステップ544において受け取られた位置データポイントがステップ542において判定された経路の少なくとも1つに準拠していない場合には、制御ロジックは、ステップ548に進んでいる。
【0125】
ステップ548において、制御ロジック500は、方向指示プロンプトを生成することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、クライアントが判定された経路に準拠するために方向を変更することを要することを1つ又は複数のクライアント(好ましくは、目的地場所に移動しているクライアント)に通知することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、例えば、方向転換するように、直進を継続するように、反転するように、或いは、なんらかのその他のナビゲーションアクションを実行するように、クライアントに命令し得るプロンプトを生成することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ550に進んでいる。
【0126】
ステップ550において、制御ロジック500は、更新済みの通知を生成することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、ステップ538において生成された通知を更新することができる。一実施形態において、通知は、クライアントが、目的地場所に到着しつつある、或いは、さもなければ、目的地場所への途上にある、ことを1つ又は複数のクライアントに通知することができる。別の実施形態において、ステップ550において生成された通知は、更新された供給場所における到着の予想時刻を含み得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ552に進んでいる。
【0127】
ステップ552において、制御ロジック500は、貨物が供給場所に供給されたかどうかを判定することができる。一実施形態において、制御ロジック500は、貨物が供給車両から発送されたという通知を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、貨物が供給場所において配置されたという通知を受け取ることができる。貨物が供給されなかった場合には、制御ロジックは、ステップ550に戻るように進んでいる。貨物が供給された場合には、制御ロジック500は、ステップ554に進んでいる。
【0128】
ステップ554において、制御ロジック500は、ステップ504において生成されたレコードなどのレコードを更新することができる。一実施形態において、レコードを更新するステップは、貨物が適切に収集された、貨物が収集されなかった、収集に伴う任意の事象、クライアントが貨物場所に到着した時刻、クライアントが貨物を収集した時刻、或いは、クライアント、貨物、又は施設に関係する任意のその他の情報を通知するステップを含み得る。次いで、制御ロジック500は、終了することが可能であり、或いは、新しい検出を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0129】
図6は、本開示の例示用の一実施形態による事業用車両の進入ゲート処理の方法の機能を実施する制御ロジックを例示したフローチャート
図600を示している。事業用車両進入ゲート処理システムの制御ロジック600は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上においてアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、事業用車両進入ゲート処理制御ロジック600は、データ収集システム202(対応するモジュール122、124、126、及び128を有する)、スーパーバイザシステム204(対応するモジュール130及び132を有する)、及び施設分析システム206(対応するモジュール134及び136を有する)を含む協同一貫施設管理システム200の1つ又複数の機能を実装又は内蔵することができる。事業用車両進入ゲート処理制御ロジック600は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せにより、実現することができる。
【0130】
事業用車両進入ゲート処理制御ロジック600は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活動することができる。事業用車両進入ゲート処理制御ロジック600の速度及び効率性は、所与の施設内の事業用車両アクセス及び進入ゲート処理との関係において効率性極大化及びトラフィック管理を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も、利用され得ると共に、本開示の範囲に含まれていることを理解するであろう。
【0131】
本実施形態の事業用車両進入ゲート処理制御ロジック600のプロセスフローは、ステップ602において開始しており、ここで、車両がゲートに接近している。一実施形態において、ゲートは、アクセスポイントの一区画を意味し得る。別の実施形態において、ゲートは、アクセスポイントを意味し得る。次いで、制御ロジック600は、ステップ604に進んでいる。
【0132】
ステップ604において、制御ロジック600は、1つ又は複数の無線ビーコンが検出されたかどうかを判定することができる。一実施形態において、制御ロジック600は、クライアントがクライアントから特定の距離内において無線ビーコンを検出したという通知をクライアントから受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、クライアントが無線ビーコンの特定の距離内に到来したという通知を無線ビーコンから受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、カメラ、RFID、或いは、ビーコンを検出するための又はビーコンの距離内にクライアントが到来したことを検出するための任意のその他の適切なメカニズムを利用することができる。1つ又は複数のビーコンが検出されたと制御ロジック600が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ606に進んでいる。1つ又は複数のビーコンが検出されなかったと制御ロジック600が判定した場合に、制御ロジック600は、ステップ602に戻るように進んでいる。
【0133】
ステップ606において、制御ロジック600は、ステップ604におけるビーコン検出の精度が2メートル未満以内であるかどうかを判定することができる。一実施形態において、この判定は、施設への入場をクライアントに許可するかどうかを判定する際に制御ロジック600を支援することができる。例えば、ビーコン検出が2メートル未満以内において正確ではない場合には、制御ロジックは、クライアントがアクセスが許容されるにはゲートから離れすぎていると判定することができる。ステップ604のビーコン検出の精度が2メートル未満以内ではないと制御ロジック600が判定した場合には、制御ロジック600は、ステップ602に戻るように進んでいる。ステップ604におけるビーコン検出の精度が2メートル未満以内である(或いは、さもなければ精度閾値を充足している)場合には、制御ロジック600は、ステップ608に進んでいる。
【0134】
ステップ608において、制御ロジック600は、クライアントの進入ゲート処理を処理することができる。一実施形態において、このプロセスは、ドライバ、クライアント、車両、ベンダ、貨物のアイデンティティ、或いは、任意のその他の識別情報の認証を処理するステップを含むことができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ610に進んでいる。
【0135】
ステップ610において、制御ロジック600は、クライアントが正常に進入ゲート処理されたかどうかを判定することができる。一実施形態において、制御ロジック600は、ゲートにおけるエンティティが施設内に適切に許容可能であると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、クライアントが正しい貨物を搬送していることを確認することができる。進入ゲート処理に成功している場合には、制御ロジック600は、ステップ612に進んでいる。進入ゲート処理に成功しなかった場合には、制御ロジック600は、ステップ614に進んでいる。
【0136】
ステップ612において、制御ロジック600は、ゲートの引き上げを開始することができる。一実施形態において、ゲートの引き上げは、施設に対するクライアントアクセスを許容することができる。次いで、制御ロジック600は、終了することが可能であり、或いは、新しいクライアント接近を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0137】
ステップ614において、再進入ゲート処理を試みるために、キオスクを使用することができる。例えば、クライアントと関連するドライバは、施設アクセスを可能にするように自身の認証を試みるために、インターコム、QRコードリーダー、PINコード、キーパッド、又は任意のその他のメカニズムを使用することができる。次いで、制御ロジック600は、終了することが可能であり、或いは、新しいクライアント接近を待機することが可能であり且つ上述のステップを反復することができる。
【0138】
図7は、協同一貫施設インフラストラクチャ700の斜視図を描いている。一実施形態において、協同一貫施設インフラストラクチャ700は、協同一貫施設702と、協同一貫施設702に対する少なくとも1つのアクセスポイント704と、施設702を取り囲む複数の道路と、を含むことができる。別の実施形態において、施設インフラストラクチャ700は、施設702及び道路の周りにおいて戦略的に配置された複数の無線ビーコン706を更に含むことができる。例えば、無線ビーコン706は、施設702に接近している道路上において、施設702の周りのハイウェイ上において、且つ、施設702自体の内部において、配置することができる。好ましくは、無線ビーコンは、例えば、携帯電話機、タブレットなどのモバイル装置、又は車両のオンボードコンピュータシステムなどのクライアントとやり取りするように構成されたBluetooth Low Energyビーコンである。一実施形態において、無線ビーコン706は、本開示の原理に従ってクライアントと施設管理システムの間のやり取りを促進することができる。例えば、クライアントが無線ビーコン706を通過するように移動するのに伴って、施設管理システムは、クライアントの位置をシステムに通知するクライアントが特定のビーコン706を通過するように移動したという通知を受け取ることができる。更には、無線ビーコン706は、本開示の原理に従ってジオフェンス及び/又は近接性閾値を確立するなどのために、アクセスポイント704内において配設することもできる。当業者は、無線ビーコンが、本明細書において開示されている施設管理、貨物管理、及び貨物供給管理システム及び方法を可能にするために、多数の場所、パターン、又はその他の構成において配置され得ることを理解するであろう。
【0139】
図8は、協同一貫施設へのアクセスポイントなどの例示用のアクセスポイント800の斜視図を描いている。一実施形態において、アクセスポイント800は、車両804が適切な認証によって通過し得る複数の区画802(例えば、ゲートを有するレーン又はゲート)を含むことができる。別の実施形態において、複数の無線ビーコン806は、アクセスポイント800内において含むことができる。例えば、無線ビーコン806は、ゲート802への入口において且つゲート802の出口において配置することができる。無線ビーコン806は、Bluetooth Low Energyビーコン、超広帯域ビーコン、Wi-Fiビーコン、RFIDビーコン、又は任意のその他のタイプの無線ビーコンであり得る。好ましくは、ビーコンは、広く市販されている且つ利用されているモバイル装置において見出され得る低エネルギー技術によって検出することができる。一例において、クライアントは、車両804のドライバによって携行される携帯電話機などのモバイル装置であり得る。車両804がゲートを有するレーン802内に移動した際に、一実施形態においては、車両804と関連するクライアントは、特定のゲートを有するレーン802と関連する無線ビーコン806のペアの間において配置され得る。別の実施形態において、施設管理システムは、ビーコン806の少なくとも2つからのクライアントの距離を判定するために、ビーコン806の検出を利用することができる。次いで、システムは、ゲート802が引き上げられるための位置にクライアントがあるかどうかを判定するためにクライアントの位置を三角測量することができる。
【0140】
当業者は、本明細書において開示されているシステム及び方法は、同一のプロセスフロー内において多数の近接性閾値及び精度閾値を実装し得ることを理解するであろう。例えば、いくつかの近接性閾値は、それぞれ、施設への又はこれからの車両の接近又は離脱の際に実装することができる。別の実施形態において、本明細書におけるシステム及び方法は、データの収集、計算、及び所与のシステム内の任意の数のクライアント又はコンポーネントへのリアルタイムによる送信を促進するように、必要に応じて任意の所与のプロセス又はサブプロセスをインスタンス生成する又は終了させるために1つ又は複数の近接性閾値を利用することができる。このようなシステム及び方法は、協同一貫施設インフラストラクチャの全体を通じて実装され得ることを更に理解されたい。例えば、本明細書において記述されている認証及び検証方法は、例えば、適切な貨物が適切な場所に移送されつつあることを保証するために、施設から除去されつつある貨物がチェック及び検証され得るように、同様に、所与の施設の出口地点に適用することもできる。
【0141】
本開示は、少なくとも以下の利点を実現している。
1.施設貨物発送に対する施設及び供給/ピックアップ車両の相互連携の最適化;
2.割り当てられた貨物がクレーン及び/又は車両によってアクセス可能であることを保証するためのプロンプトの生成;
3.輻輳又は経路準拠の欠如を通知するリアルタイムデータ収集に基づいて既定の経路を辿るための車両操作者に対する指示;
4.適切な貨物が適切な場所に供給されることを保証するための冗長性対策としての識別情報の検証;及び
5.輻輳を極小化させるための且つ貨物発送効率を極大化させるためのアクセスポイントトラフィックフローの合理化。
【0142】
当業者は、本システムのこれらの利点(のみならず、概要において示されている利点)及び目的が、本発明システム内において組み立てられている且つ本明細書において記述されているコンピュータハードウェア及びその他の構造的コンポーネント及びメカニズムの特定の組合せを伴うことなしには可能にならないことを容易に理解するであろう。以上において記述されている特徴及び動作の制御を実装するために、当業者には既知である様々なプログラミングツールが利用可能であることを更に理解されたい。更には、1つ又は複数のプログラミングツールの特定の選択肢は、本明細書及び添付の請求項において記述されている概念を実現するために選択される実装計画に課せられる特定の目的及び制約によって決定され得る。
【0143】
本特許文献における記述は、任意の特定の要素、ステップ、又は機能が、請求項の範囲に含まれなければならない不可欠な又は重要な要素であり得ることを意味するものとして解釈してはならない。また、請求項は、そのいずれもが、機能を識別する分詞句によって後続された状態において「のための手段(means for)」又は「のためのステップ(step for)」という正確な用語が特定の請求項において明示的に使用されていない限り、添付の請求項又は請求項要素の任意のものとの関係において米国特許法第112(f)条を発動させることを意図したものではあり得ない。請求項における(限定を伴うことなしに)「メカニズム」、「モジュール」、「装置(device)」、「ユニット」、「コンポーネント」、「要素」、「部材」、「装置(apparatus)」、「機械」、「システム」「プロセッサ」、「処理装置」、又は「コントローラ」などの用語の使用は、請求項自体の特徴によって更に変更又は改善された状態において、関連する技術分野における当業者には既知である構造を意味するものと理解及び解釈することが可能であり、且つ、米国特許法第112(f)条を発動させることを意図したものではあり得ない。
【0144】
本開示は、その精神又は不可欠な特性からの逸脱を伴うことなしにその他の特定の形態において実施することができる。例えば、本明細書において記述されている新しい構造のそれぞれは、その基本的構成又は相互の構造的関係性を保持しつつ又は本明細書において記述されている同一又は類似の機能を実行しつつ、特定の局所的な変化又は要件に適するように変更することができる。従って、本実施形態は、限定ではなく例示を目的としたものとして、すべての側面において見なすことを要する。従って、本発明の範囲は、上述の説明ではなく添付の請求項によって確立することができる。従って、請求項の均等性の意味及び範囲内に含まれるすべての変更は、その内部に包含されるものとして解釈されたい。更には、請求項の個々の要素は、十分に理解されているものではなく、日常的なものでもなく、或いは、慣習的なものでもない。その代わりに、請求項は、本明細書において記述されている慣習的なものではない発明概念を対象としている。
【国際調査報告】