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▶ アビニシオ テクノロジー エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】データガバナンスシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/215 20190101AFI20240628BHJP
【FI】
G06F16/215
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577420
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 US2022032485
(87)【国際公開番号】W WO2022265884
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】63/210,951
(32)【優先日】2021-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/295,693
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509123208
【氏名又は名称】アビニシオ テクノロジー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】フランカン,ピエール
(72)【発明者】
【氏名】クリゲルマン,ケン
(72)【発明者】
【氏名】ショーン,アンディ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォシェル,ジャスティン
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FB02
(57)【要約】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットのガバナンスに関連して使用される方法であって、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシに(例えば、データベースシステムに記憶された第1の規格についての情報を取得することによって)アクセスすることと、少なくとも部分的に、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から且つ少なくとも1つのデータアセット基準を使用して、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することとを実施することを含む方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法であって、前記データ処理システムは、前記データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶し、前記データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、前記データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含み、前記方法は、
少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、
データアセットを第1のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの基準を示すユーザ入力を受信することと、
前記複数のデータアセットの中から、前記少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、前記第1のデータアセット集合を生成することと、
前記データガバナンスポリシの前記1つ又は複数のデータ規格の中から第1のデータ規格を選択することと、
前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと、
少なくとも部分的に、前記第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、前記第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を実施することを含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの基準は、データアセット内の少なくとも1つの属性が、前記少なくとも1つの基準に適合するために取らなければならない少なくとも1つの値を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データの前記1つ又は複数のデータ規格の中から第2のデータ規格を選択することと、
前記第2のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと、
少なくとも部分的に、前記第1のデータアセット集合における前記データアセットが、前記第2のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータアセット集合における前記データアセットが、前記第1のデータ規格によって指定される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証する前に、前記少なくとも1つの基準を使用して前記第1のデータアセット集合を更新することを更に含む、請求項1~3の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの基準を使用して前記第1のデータアセット集合を更新することは、
前記第1のデータアセット集合内になく、且つ前記少なくとも1つの基準に適合する、前記複数のデータアセットにおける少なくとも1つのデータアセットを識別することと、
前記少なくとも1つの基準に適合する前記少なくとも1つのデータアセットを識別することに応答して、前記少なくとも1つのデータアセットを前記データアセット集合に追加することと
を含む、請求項1~4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのデータアセット基準を使用して前記第1の動的データアセット集合を更新することは、
前記少なくとも1つのデータアセット基準にもはや適合しない、前記第1のデータアセット集合における少なくとも1つのデータアセットを識別することと、
前記少なくとも1つのデータアセット基準に適合しない前記少なくとも1つのデータアセットを識別することに応答して、前記少なくとも1つのデータアセットを前記第1のデータアセット集合から除去することと
を含む、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることは、
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して、複数のデータアセット集合の中からの前記第1のデータアセット集合の選択を示すユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信することに応答して、前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと
を含む、請求項1~6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることは、
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して、前記第1のデータ規格の選択を示すユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信することに応答して、前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと
を含む、請求項1~7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記GUIは、複数のデータアセット集合を表すGUI要素を表示し、及び前記ユーザ入力は、前記GUI要素の1つの選択を示すことにより、前記第1のデータアセット集合の選択を示す、請求項1~8の何れか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記GUIは、前記第1のデータアセット集合の選択後、前記少なくとも1つの基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを示す情報を表示する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記GUIは、ユーザが、前記少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを検索することを可能にするインタフェースを含む、請求項8~10の何れか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデータアセット集合における前記データアセットの少なくとも幾つかのリストを表示する第1のGUIを生成することと、
前記第1のデータ規格についての情報を表示する第1のGUIを生成することであって、前記情報は、前記第1のデータアセット集合の指示を含む、生成することと、
前記第1のGUIを通して、前記少なくとも幾つかのデータアセットの前記リストにおけるデータアセットの選択を示すユーザ入力を受信することと、
前記ユーザ入力を受信することに応答して、前記選択されたデータアセットについての情報を表示する第2のGUIを生成することと
を更に含む、請求項1~11の何れか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のデータアセット集合における前記データアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することは、前記第1のデータアセット集合における前記データアセットの少なくとも1つについて、
前記少なくとも1つのデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、前記少なくとも1つのデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを特定するユーザを識別することと、
前記ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、前記少なくとも1つのデータアセット及び前記第1のデータ規格についての情報を送信することと、
前記ユーザに関連付けられた前記コンピューティングデバイスから前記通信ネットワークを通して、前記少なくとも1つのデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを示す情報を受信することと
を含む、請求項1~12の何れか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータアセット集合における前記データアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することは、前記第1のデータアセット集合における前記データアセットの少なくとも幾つかのそれぞれの特定のデータアセットについて、
前記特定のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、前記特定のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを特定するユーザを識別することと、
前記ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、前記特定のデータアセット及び前記第1のデータ規格についての情報を送信することと、
前記ユーザに関連付けられた前記コンピューティングデバイスから前記通信ネットワークを通して、前記特定のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを示す情報を受信することと
を含む、請求項1~13の何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記特定のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを示す前記情報は、前記特定のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記ユーザによる証明を含む、請求項1~14の何れか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のデータアセット集合における前記データアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することは、前記データアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを自動的に検証することを含む、請求項1~15の何れか一項に記載の方法。
【請求項17】
データアセットを第2のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの第2の基準を示すユーザ入力を受信することと、
前記複数のデータアセットの中から、データアセットを前記第2のデータアセット集合に含めるための前記少なくとも1つの第2の基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、前記第2のデータアセット集合を生成することと、
前記データガバナンスポリシの前記1つ又は複数のデータ規格の中から第2のデータ規格を選択することと、
前記第2のデータ規格を前記第2のデータアセット集合に関連付けることと、
少なくとも部分的に、前記第2のデータアセット集合におけるデータアセットが、前記第2のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を更に含む、請求項1~16の何れか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記データガバナンスポリシの前記1つ又は複数のデータ規格の中から第2のデータ規格を選択することと、
前記第2のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと、
少なくとも部分的に、前記第1のデータアセット集合における前記データアセットが、前記第2のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を更に含む、請求項1~17の何れか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることは、前記第1のデータアセット集合の指示を前記第1のデータ規格に記憶することを含む、請求項1~18の何れか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記データ処理システムによって管理される前記データは、企業システム内のデータに関連付けられた情報を含む、請求項1~19の何れか一項に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、データ処理システムによって管理されるデータがデータカバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法を実施させるプロセッサ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記データ処理システムは、前記データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶し、前記データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、前記データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含み、前記方法は、
データアセットを第1のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの基準を示すユーザ入力を受信することと、
前記複数のデータアセットの中から、前記少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、前記第1のデータアセット集合を生成することと、
前記データガバナンスポリシの前記1つ又は複数のデータ規格の中から第1のデータ規格を選択することと、
前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと、
少なくとも部分的に、前記第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、前記第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を含む、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定するためのシステムであって、前記データ処理システムは、前記データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶し、前記データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、前記データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含み、前記システムは、
少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサと、
前記少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、
データアセットを第1のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの基準を示すユーザ入力を受信することと、
前記複数のデータアセットの中から、前記少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、前記第1のデータアセット集合を生成することと、
前記データガバナンスポリシの前記1つ又は複数のデータ規格の中から第1のデータ規格を選択することと、
前記第1のデータ規格を前記第1のデータアセット集合に関連付けることと、
少なくとも部分的に、前記第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、前記第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を実施させる命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体と
を含む、システム。
【請求項23】
データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法であって、前記データ処理システムは、前記データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶し、前記データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、前記データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含み、前記1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合にそれぞれ関連付けられ、前記1つ又は複数のデータ規格は、前記1つ又は複数のデータアセット集合の第1のデータアセット集合に関連付けられた第1のデータ規格を含み、前記方法は、
少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、
前記第1のデータ規格に関連付けられた前記第1のデータアセット集合からの第1のデータアセットにアクセスすることと、
前記第1のデータアセット内のデータに基づいて、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセット及び前記第1のデータ規格についての情報を送信することと、
前記第1のコンピューティングデバイスから且つ前記通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、
前記第1の証明を示す前記第1の入力を使用して、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を実施することを含む、方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの基準は、データアセット内の少なくとも1つの属性が、前記少なくとも1つの基準に適合するために取らなければならない少なくとも1つの値を示す、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のデータアセット集合からの第2のデータアセットにアクセスすることと、
前記第2のデータアセットの少なくとも1つの属性値ペアに基づいて、前記第2のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第2のユーザを識別することと、
前記第2のユーザに関連付けられた第2のコンピューティングデバイスに且つ前記通信ネットワークを通して、前記第2のデータアセット及び前記第1のデータ規格についての情報を送信することと、
前記第2のコンピューティングデバイスから且つ前記通信ネットワークを通して、前記第2のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記第2のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、
前記第2の証明を示す前記第2の入力を使用して、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を更に含む、請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する前記第1のユーザを識別することは、
前記第1のデータアセットの前記少なくとも1つの属性値ペアによって示される1人又は複数のユーザを、前記第1のデータアセットの管理の責任を負うものとして識別することと、
前記1人又は複数のユーザから前記第1のユーザを選択することと
を含む、請求項23~25の何れか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の証明を示す前記第1のユーザ入力を取得することは、GUIを通して前記第1のユーザ入力を取得することを含む、請求項23~26の何れか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のコンピューティングデバイスから且つ前記通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記第1のユーザによる前記第1の証明の証拠を示す情報を取得することを更に含む、請求項23~27の何れか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のデータアセット集合のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する複数の証明を追跡することを更に含む、請求項23~28の何れか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記証明が完了している程度を示すGUI要素を生成することを更に含む、請求項23~29の何れか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のデータアセットのための第1の証明オブジェクトを生成することと、
前記第1の証明を示す情報を前記第1の証明オブジェクトに記憶することと
を更に含む、請求項23~30の何れか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のデータアセットとの前記第1のデータ規格の関連付けを前記第1の証明オブジェクトに記憶することを更に含む、請求項23~31の何れか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の証明は、前記第1のデータアセットが前記第1のデータ規格に適合すること、前記第1の規格に部分的に適合すること、未定義であること、前記第1の規格に適合しないこと又は前記第1のデータ規格が前記第1のデータアセットに適用されないことを示す、請求項23~32の何れか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のデータアセット集合は、前記1つ又は複数のデータ規格の第2のデータ規格に関連付けられ、及び前記方法は、
前記第1のデータアセットの前記少なくとも1つの属性値ペアに基づいて、前記第1のデータアセットが、前記第2のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する前記第1のユーザを識別することと、
前記第1のユーザに関連付けられた前記第1のコンピューティングデバイスに且つ前記通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセット及び前記第2のデータ規格についての情報を送信することと、
前記第1のコンピューティングデバイスから且つ前記通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセットが、前記第2のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記第1のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、
前記第2の証明を示す前記第2の入力を使用して、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を更に含む、請求項23~33の何れか一項に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、データ処理システムによって管理されるデータがデータカバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法を実施させるプロセッサ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記データ処理システムは、前記データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶し、前記データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、前記データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含み、前記1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合にそれぞれ関連付けられ、前記1つ又は複数のデータ規格は、前記1つ又は複数のデータアセット集合の第1のデータアセット集合に関連付けられた第1のデータ規格を含み、前記方法は、
前記第1のデータ規格に関連付けられた前記第1のデータアセット集合からの第1のデータアセットにアクセスすることと、
前記第1のデータアセット内のデータに基づいて、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセット及び前記第1のデータ規格についての情報を送信することと、
前記第1のコンピューティングデバイスから且つ前記通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、
前記第1の証明を示す前記第1の入力を使用して、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を含む、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
データ処理システムによって管理されるデータがデータカバナンスポリシに適合するか否かを特定するためのシステムであって、前記データ処理システムは、前記データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶し、前記データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、前記データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含み、前記1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合にそれぞれ関連付けられ、前記1つ又は複数のデータ規格は、前記1つ又は複数のデータアセット集合の第1のデータアセット集合に関連付けられた第1のデータ規格を含み、前記システムは、
少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサと、
前記少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、
前記第1のデータ規格に関連付けられた前記第1のデータアセット集合からの第1のデータアセットにアクセスすることと、
前記第1のデータアセット内のデータに基づいて、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセット及び前記第1のデータ規格についての情報を送信することと、
前記第1のコンピューティングデバイスから且つ前記通信ネットワークを通して、前記第1のデータアセットが、前記第1のデータ規格によって示される前記1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する前記第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、
前記第1の証明を示す前記第1の入力を使用して、前記データ処理システムによって管理される前記データが前記データガバナンスポリシに適合するか否かを特定することと
を実施させる命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体と
を含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、米国特許法第119条(e)の下、2021年6月15日に出願された「DATA GOVERNANCE SYSTEMS AND METHODS」という名称の米国仮特許出願第63/210,951号明細書及び2021年12月31日に出願された「DATA GOVERNANCE SYSTEMS AND METHODS」という名称の米国仮特許出願第63/295,693号明細書の優先権の利益を主張するものであり、これらの仮出願の各々は、全体として参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示の態様は、データ処理システムによって管理されるデータのためのデータガバナンス技術に関する。特に、本開示の態様は、データ処理システムによって管理されるデータアセットが1つ又は複数のデータガバナンスポリシに適合することを効率的に検証するための技術を提供する。
【背景技術】
【0003】
近代のデータ処理システムは、膨大な量のデータ(例えば、数百万、数十億又は数兆ものデータレコード)を管理し、これらのデータにどのようにアクセスし得るか(例えば、作成、更新、読み取り又は削除)を管理する。データ処理システムによって管理されるデータは、何れの適当な種類のものでもあり得る。例えば、データ処理システムによって管理されるデータは、トランザクション、ドキュメント、テーブル、ファイル又は他の何れの適当な種類のデータも含み得る。他の例として、データ処理システムによって管理されるデータは、「メタデータ」を含み得、これは、他のデータ(例えば、同じデータ処理システム及び/又は他のデータ処理システム内に記憶される)についての情報を含むデータである。例えば、データ処理システムは、クレジットカード会社のデータベースのテーブルに記憶されたクレジットカードトランザクションデータに関するメタデータを記憶し得る。このようなメタデータの非限定的な例としては、メモリ内のテーブルの大きさ、そのテーブルがいつ作成されたか、そのテーブルが最後にいつ更新されたか、テーブルの行及び/又は列の数、そのテーブルがどこに記憶されているか、そのデータテーブルについて読取、更新、削除又は他の何れかの適当な動作を実行する許可を有するのは誰かを示す情報が含まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法を提供する。データ処理システムは、データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶する。データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含む。方法は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、データアセットを第1のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの基準を示すユーザ入力を受信することと、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、データガバナンスポリシの1つ又は複数のデータ規格の中から第1のデータ規格を選択することと、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることと、少なくとも部分的に、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを実施することを含む。
【0005】
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの基準は、データアセット内の少なくとも1つの属性が、少なくとも1つの基準に適合するために取らなければならない少なくとも1つの値を示す。幾つかの実施形態では、方法は、データの1つ又は複数のデータ規格の中から第2のデータ規格を選択することと、第2のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることと、少なくとも部分的に、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第2のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを更に含む。
【0006】
幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証する前に、少なくとも1つの基準を使用して第1のデータアセット集合を更新することを更に含む。幾つかの実施形態では、少なくとも1つの基準を使用して第1のデータアセット集合を更新することは、第1のデータアセット集合内になく、且つ少なくとも1つの基準に適合する、複数のデータアセットにおける少なくとも1つのデータアセットを識別することと、少なくとも1つの基準に適合する少なくとも1つのデータアセットを識別することに応答して、少なくとも1つのデータアセットをデータアセット集合に追加することとを含む。幾つかの実施形態では、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1の動的データアセット集合を更新することは、少なくとも1つのデータアセット基準にもはや適合しない、第1のデータアセット集合における少なくとも1つのデータアセットを識別することと、少なくとも1つのデータアセット基準に適合しない少なくとも1つのデータアセットを識別することに応答して、その少なくとも1つのデータアセットを第1のデータアセット集合から除去することとを含む。
【0007】
幾つかの実施形態では、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して、複数のデータアセット集合の中からの第1のデータアセット集合の選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることとを含む。幾つかの実施形態では、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して、第1のデータ規格の選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることとを含む。幾つかの実施形態では、GUIは、複数のデータアセット集合を表すGUI要素を表示し、及びユーザ入力は、GUI要素の1つの選択を示すことにより、第1のデータアセット集合の選択を示す。幾つかの実施形態では、GUIは、第1のデータアセット集合の選択後、少なくとも1つの基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを示す情報を表示する。幾つかの実施形態では、GUIは、ユーザが、少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを検索することを可能にするインタフェースを含む。
【0008】
幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセット集合におけるデータアセットの少なくとも幾つかのリストを表示する第1のGUIを生成することと、第1のデータ規格についての情報を表示する第1のGUIを生成することであって、情報は、第1のデータアセット集合の指示を含む、生成することと、第1のGUIを通して、少なくとも幾つかのデータアセットのリストにおけるデータアセットの選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、選択されたデータアセットについての情報を表示する第2のGUIを生成することとを更に含む。
【0009】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することは、第1のデータアセット集合におけるデータアセットの少なくとも1つについて、少なくとも1つのデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、少なくとも1つのデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを特定するユーザを識別することと、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、少なくとも1つのデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、少なくとも1つのデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを示す情報を受信することとを含む。
【0010】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することは、第1のデータアセット集合におけるデータアセットの少なくとも幾つかのそれぞれの特定のデータアセットについて、特定のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、特定のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを特定するユーザを識別することと、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、特定のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、特定のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを示す情報を受信することとを含む。幾つかの実施形態では、特定のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを示す情報は、特定のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関するユーザによる証明を含む。
【0011】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することは、データアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを自動的に検証することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、データアセットを第2のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの第2の基準を示すユーザ入力を受信することと、複数のデータアセットの中から、データアセットを第2のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの第2の基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、第2のデータアセット集合を生成することと、データガバナンスポリシの1つ又は複数のデータ規格の中から第2のデータ規格を選択することと、第2のデータ規格を第2のデータアセット集合に関連付けることと、少なくとも部分的に、第2のデータアセット集合におけるデータアセットが、第2のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを更に含む。
【0012】
幾つかの実施形態では、方法は、データガバナンスポリシの1つ又は複数のデータ規格の中から第2のデータ規格を選択することと、第2のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることと、少なくとも部分的に、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第2のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを更に含む。幾つかの実施形態では、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることは、第1のデータアセット集合の指示を第1のデータ規格に記憶することを含む。幾つかの実施形態では、データ処理システムによって管理されるデータは、企業システム内のデータに関連付けられた情報を含む。
【0013】
幾つかの実施形態は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。この命令は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法を実施させる。データ処理システムは、データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶する。データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含む。方法は、データアセットを第1のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの基準を示すユーザ入力を受信することと、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、データガバナンスポリシの1つ又は複数のデータ規格の中から第1のデータ規格を選択することと、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることと、少なくとも部分的に、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを含む。
【0014】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定するためのシステムを提供する。データ処理システムは、データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶する。データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含む。システムは、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、データアセットを第1のデータアセット集合に含めるための少なくとも1つの基準を示すユーザ入力を受信することと、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの基準に適合するデータアセットを自動的に識別することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、データガバナンスポリシの1つ又は複数のデータ規格の中から第1のデータ規格を選択することと、第1のデータ規格を第1のデータアセット集合に関連付けることと、少なくとも部分的に、第1のデータアセット集合におけるデータアセットが、第1のデータ規格によって指定される1つ又は複数のルールを満たすか否かを検証することにより、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを実施させる命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを含む。
【0015】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法を提供する。データ処理システムは、データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶する。データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含む。1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合にそれぞれ関連付けられる。1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合の第1のデータアセット集合に関連付けられた第1のデータ規格を含む。方法は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、第1のデータ規格に関連付けられた第1のデータアセット集合からの第1のデータアセットにアクセスすることと、第1のデータアセット内のデータに基づいて、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1の証明を示す第1の入力を使用して、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを実施することを含む。
【0016】
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの基準は、データアセット内の少なくとも1つの属性が、少なくとも1つの基準に適合するために取らなければならない少なくとも1つの値を示す。幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセット集合からの第2のデータアセットにアクセスすることと、第2のデータアセットの少なくとも1つの属性値ペアに基づいて、第2のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第2のユーザを識別することと、第2のユーザに関連付けられた第2のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第2のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第2のコンピューティングデバイスから且つ通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する第2のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2の証明を示す第2の入力を使用して、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを更に含む。
【0017】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性値ペアによって示される1人又は複数のユーザを、第1のデータアセットの管理の責任を負うものとして識別することと、1人又は複数のユーザから第1のユーザを選択することとを含む。幾つかの実施形態では、第1の証明を示す第1のユーザ入力を取得することは、GUIを通して第1のユーザ入力を取得することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、第1のコンピューティングデバイスから且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する第1のユーザによる第1の証明の証拠を示す情報を取得することを更に含む。
【0018】
幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセット集合のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する複数の証明を追跡することを更に含む。幾つかの実施形態では、方法は、証明が完了している程度を示すGUI要素を生成することを更に含む。幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセットのための第1の証明オブジェクトを生成することと、第1の証明を示す情報を第1の証明オブジェクトに記憶することとを更に含む。幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセットとの第1のデータ規格の関連付けを第1の証明オブジェクトに記憶することを更に含む。
【0019】
幾つかの実施形態では、第1の証明は、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合すること、第1の規格に部分的に適合すること、未定義であること、第1の規格に適合しないこと又は第1のデータ規格が第1のデータアセットに適用されないことを示す。幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合は、1つ又は複数のデータ規格の第2のデータ規格に関連付けられ、及び方法は、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性値ペアに基づいて、第1のデータアセットが、第2のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第2のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが、第2のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する第1のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2の証明を示す第2の入力を使用して、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを更に含む。
【0020】
幾つかの実施形態は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する方法を実施させる。データ処理システムは、データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶する。データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含む。1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合にそれぞれ関連付けられる。1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合の第1のデータアセット集合に関連付けられた第1のデータ規格を含む。方法は、第1のデータ規格に関連付けられた第1のデータアセット集合からの第1のデータアセットにアクセスすることと、第1のデータアセット内のデータに基づいて、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1の証明を示す第1の入力を使用して、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを含む。
【0021】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定するためのシステムを提供する。データ処理システムは、データを、それぞれ1つ又は複数の属性値ペアを含む複数のデータアセットに記憶する。データガバナンスポリシは、1つ又は複数のデータ規格であって、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ示す、1つ又は複数のデータ規格を含む。1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合にそれぞれ関連付けられる。1つ又は複数のデータ規格は、1つ又は複数のデータアセット集合の第1のデータアセット集合に関連付けられた第1のデータ規格を含む。システムは、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、第1のデータ規格に関連付けられた第1のデータアセット集合からの第1のデータアセットにアクセスすることと、第1のデータアセット内のデータに基づいて、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが、第1のデータ規格によって示される1つ又は複数のルールを満たすか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1の証明を示す第1の入力を使用して、データ処理システムによって管理されるデータがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定することとを実施させる命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを含む。
【0022】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットのガバナンスに関連して使用される方法を提供する。方法は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシにアクセスすることと、少なくとも部分的に、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することとを実施することを含む。
【0023】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つは、第1のデータアセットを含み、検証することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を更新することを更に含む。幾つかの実施形態では、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を更新することは、第1のデータアセット集合内になく、且つ少なくとも1つのデータアセット基準に適合する、複数のデータアセットにおける1つ又は複数のデータアセットを識別することと、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のアセットを識別することに応答して、1つ又は複数のデータ資産を第1のデータアセット集合に追加することとを含む。幾つかの実施形態では、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を更新することは、少なくとも1つのデータアセット基準にもはや適合しない、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットを識別することと、少なくとも1つのデータアセット基準に適合しない1つ又は複数のデータアセットを識別することに応答して、1つ又は複数のデータアセットを第1のデータアセット集合から除去することを含む。
【0024】
幾つかの実施形態では、方法は、少なくとも部分的に、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの他のデータアセット基準を使用して、少なくとも1つの他のデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第2のデータアセット集合を生成することと、第2のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることと、第2のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することとを更に含む。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータ規格を含み、方法は、少なくとも部分的に、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの他のデータアセット基準を使用して、少なくとも1つの他のデータ基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第2のデータアセット集合を生成することと、第2のデータアセット集合を第2のデータ規格に関連付けることと、第2のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第2のデータ規格に適合するか否かを検証することを更に含む。
【0025】
幾つかの実施形態において、データガバナンスポリシは、第2のデータ規格を含み、方法は、第1のデータアセット集合を第2のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセットにおける少なくとも1つのデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを検証することとを更に含む。幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることは、第1のデータアセット集合の指示を第1のデータ規格に記憶することを含む。幾つかの実施形態では、第1の少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を生成することは、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを特定することと、識別された1つ又は複数のデータアセットを第1のデータアセット集合に含めることとを含む。
【0026】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して、第1のデータアセット集合が第1のデータ規格に関連付けられることを示すユーザ入力を受信することを含む。幾つかの実施形態では、GUIは、複数のデータアセット集合を表すGUI要素を表示し、及びユーザ入力は、GUI要素の1つを選択することにより、第1のデータアセット集合の選択を示す。幾つかの実施形態では、GUIは、第1のデータアセット集合の選択後、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを示す情報を表示する。幾つかの実施形態では、GUIは、ユーザが、少なくとも1つのデータアセット基準に適合するデータアセットを検索することを可能にするインタフェースを含む。
【0027】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合は、複数のデータアセットを含み、方法は、第1のデータアセット集合の複数のデータアセットの少なくとも幾つかのリストを表示する第1のGUIを生成することと、第1のデータ規格についての情報を表示する第1のGUIを生成することであって、情報は、第1のデータアセット集合の指示を含む、生成することと、第1のGUIを通して、少なくとも幾つかのデータアセットのリストにおけるデータアセットの選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、選択されたデータアセットについての情報を表示する第2のGUIを生成することとを更に含む。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、複数のデータ規格を含み、方法は、データガバナンスポリシについての情報を表示する第1のGUIを生成することであって、データガバナンスポリシについての情報は、第1のデータ規格の表示を含む、生成することと、複数のデータ規格の少なくとも幾つかのリストを表示する第1のGUIを生成することであって、少なくとも幾つかのデータ規格は、第1のデータ規格を含む、生成することと、第1のGUIを通して、リストからの第1のデータ規格の選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、第1のデータ規格についての情報を表示する第2のGUIを生成することとを更に含む。
【0028】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットのガバナンスに関連して使用されるシステムを提供する。システムは、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのハードプロセッサに、第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシにアクセスすることと、少なくとも部分的に、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することとを実施させる命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを含む。
【0029】
幾つかの実施形態は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシにアクセスすることと、少なくとも部分的に、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することとを実施させる。
【0030】
幾つかの実施形態は、方法を提供し、これは、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、データ処理システムによって管理されるデータアセットが、第1のデータアセットに関連付けられた第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシに適合するか否かを検証することを含み、検証することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを使用して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを使用して、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを第1の証明を示す入力に基づいて検証することとを含む。
【0031】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することは、第1のユーザが第1のデータアセットの管理の責任を負うと特定することを含む。幾つかの実施形態では、第1のユーザが第1のデータアセットの管理の責任を負うと特定することは、第1のユーザが第1のデータアセットについて責任を負うことを示すデータアセットに関連付けられた情報にアクセスすることを含む。
【0032】
幾つかの実施形態では、第1のデータ規格は、第2のデータアセットに関連付けられ、方法は、第2のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを証明する第2のユーザを識別することと、第2のユーザに関連付けられた第2のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第2のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第2のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かに関する第2のユーザによる第2の証明を表示する第2の入力を取得することと、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを第2の証明に基づいて検証することとを更に含む。
【0033】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータアセットに関連付けられた第2のデータ規格を含み、方法は、第2のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを証明する第2のユーザを識別することと、第2のユーザに関連付けられた第2のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第2のデータアセット及び第2のデータ規格についての情報を送信することと、第2のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かに関する第2のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを第2の証明に基づいて検証することとを更に含む。
【0034】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータアセットに関連付けられた第2のデータ規格を含み、方法は、第2のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第2のデータアセット及び第2のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かに関する第1のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを第2の証明に基づいて検証することとを更に含む。
【0035】
幾つかの実施形態では、方法は、第1の証明オブジェクトを生成することと、第1の証明を示す第1の入力を第1の証明オブジェクトに記憶することとを更に含む。幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータアセットとの第1のデータ規格の関連付けを第1の証明オブジェクトに記憶することを更に含む。幾つかの実施形態では、第1の証明を示す第1のユーザ入力を取得することは、GUIを通して第1のユーザ入力を取得することを含む。幾つかの実施形態では、GUIは、第1のデータアセットとの第1の規格の関連付けを示す情報を表示する。幾つかの実施形態では、第1の証明は、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合すること、第1の規格に部分的に適合すること、未定義であること、適用されないこと又は第1の規格に適合しないことを示す。幾つかの実施形態では、方法は、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第1の証明の証拠を示す情報を取得することを更に含む。
【0036】
幾つかの実施形態は、システムを提供する。システムは、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのハードウェアプロセッサに、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、データ処理システムによって管理されるデータアセットが、第1のデータアセットに関連付けられた第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシに適合するか否かを検証することとを実施させる命令を記憶する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを含み、検証することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを第1の証明を示す入力に基づいて検証することとを含む。
【0037】
幾つかの実施形態は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサに、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、データ処理システムによって管理されるデータアセットが、第1のデータアセットに関連付けられた第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシに適合するか否かを検証することを含み、検証することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを、第1の証明を示す入力に基づいて検証することとを含む。
【0038】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理されるデータアセットを処理する方法を提供する。方法は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールをそれぞれ指定する複数のデータ規格にアクセスすることと、それぞれデータの集合を含む複数のデータアセット集合を生成することであって、生成することは、各データアセット集合について、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することを含む、生成することと、各データアセット集合を複数のデータ規格の1つ又は複数に関連付けることと、データアセット集合の各々における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが1つ又は複数の関連するデータ規格の各々に適合するか否かを、データアセット集合の各々における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つの各々について、データアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、データアセットがデータ規格に適合するか否かを証明するユーザを識別することと、識別されたユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスを特定することと、識別されたユーザに関連付けられる、識別されたコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、データアセット及びデータ規格についての情報を送信することと、コンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、データアセットがデータ規格に適合するか否かに関するユーザによる証明を示す入力を取得することと、データアセットがデータ規格に適合することを、証明を示す入力に基づいて検証することによって検証することとを含む。
【0039】
幾つかの実施形態では、異なるデータアセット集合に関して識別されたユーザの少なくも幾つかは、異なる。幾つかの実施形態では、データ処理システムは、各ユーザに関する待ち行列を更に含み、方法は、それぞれのユーザによって実行される証明待ち行列を記憶することを更に含み、証明は、データアセットの1つ又は複数及び1つ又は複数の関連するデータ規格についての情報を含む。
【0040】
上記は、非限定的な概要である。
【0041】
種々の態様及び実施形態について以下の図を参照して説明する。図が必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解されたい。複数の図に現れる特徴は、現れる全ての図で同じ又は同様の参照番号によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】データアセットのための従来のデータガバナンス技術を実装するシステムの図10を示す。
図2A】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態によるデータ処理システム100の図を示す。
図2B】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、図2Aのデータ処理システム100におけるデータガバナンスを容易にするための例示的なシステムを示す。
図2C】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データアセットの更新後の図2Bのシステムを示す。
図2D】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、図2Bのシステムが証明をどのように取得するかの例を示す。
図2E】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクトのための例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を示す。
図2F】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ処理システム100におけるガバナンスを容易にするための例示的なシステムのコンポーネント間の相互作用を説明する図を示す。
図3】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、例示的なコンプライアンスプロジェクトの生成を説明する図を示す。
図4A】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データガバナンスポリシ232及びそれを構成するデータ規格234の例を示す。
図4B】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクト238及びそれを構成するコンプライアンス審査122の例を示す。
図5A】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ処理システム100を使用し得る環境例200を説明する図である。
図5B】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、例示的なデータ処理システム100の態様を説明するブロック図を示す。
図6】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ処理システムによって管理されるデータアセットのガバナンスに関して使用する他の例示的なプロセス600のフローチャートを示す。
図7】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、システムによって管理されるデータアセットがデータアセットに関連付けられたデータ規格を含むデータガバナンスポリシに適合するか否かを検証する例示的なプロセス700のフローチャートを示す。
図8】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データガバナンスポリシについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)800の図である。
図9】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ規格についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)900の図である。
図10】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザが既存のデータアセット集合のリストからデータ規格に関連付けるためのデータアセット集合を選択できるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1000の図である。
図11】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザがデータ規格に関連付けるための新しいデータアセット集合を作成できるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1100の図である。
図12】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザがデータ規格に関連付けるための新しいデータアセット集合を作成できるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1200の図である。
図13】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ規格についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1300の図である。
図14】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクトについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1400の図である。
図15】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンス審査についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1500の図である。
図16】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、証明についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1600の図である。
図17】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、複数のコンプライアンスプロジェクトについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1700の図である。
図18】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクトの証明の状態についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1800の図である。
図19】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザが1つ又は複数の証明に対する編集を行うことができるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1900の図である。
図20】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザが1つ又は複数の証明に署名することができるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)2000の図である。
図21】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データアセットに関わる証明についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)2100の図である。
図22】本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態を実装する際に使用し得る例示的なコンピューティングシステム2200のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明者らは、データ処理システムによって管理されるデータアセットがデータガバナンスポリシに適合するか否かを効率的に検証できるようにする新規な技術を開発した。
【0044】
「データアセット」とは、データ処理システムによって管理されるデータの何れの適当な集合でもあり得る。例えば、データアセットは、1つ若しくは複数のデータレコード、1つ若しくは複数のデータセット、1つ若しくは複数のドキュメント、1つ若しくは複数のトランザクション、1つ若しくは複数のファイル、1つ若しくは複数のテーブル及び/又は上記の何れかの集合を含み得る。他の例として、幾つかの実施形態では、データアセットは、1つ又は複数のデータエンティティを含み得る。幾つかのこのような実施形態では、データ処理システムは、少なくとも幾つかのデータを、データエンティティを使用して管理し得、これらは、オブジェクト指向型パラダイムを使用してデータを整理するために使用される。オブジェクト指向型プログラミングがクラス及びそのインスタンスを含む方法と同様に、データ処理システムは、データエンティティの定義で構成されて、データエンティティのインスタンス及びデータエンティティの定義を使用してデータを管理し得る。
【0045】
幾つかの実施形態では、データアセットは、データ及びデータについての情報を含み得る。幾つかの実施形態では、データについての情報は属性値ペアで記憶され得る。例えば、データアセットは、値を有する1つ又は複数の属性を含み得、データアセット内のデータについての情報は属性の値を含み得る。データアセットは、データ処理システムによって何れの適当なフォーマットでも且つ/又は何れの適当なデータ構造を使用しても記憶され得、なぜなら、本明細書に記載の技術の態様は、この点で限定されないためである。
【0046】
幾つかの実施形態では、データ処理システムは、組織、例えば多国籍企業(例えば、金融機関、ユーティリティ会社、自動車会社、電子機器会社等)又は他の会社若しくは組織のためにデータアセットを管理し得る。大規模な組織は、膨大な量のデータアセットを有し得、そのため、幾つかの実施形態では、データ処理システムは、組織のための大量の(例えば、数百万、数十億又は数兆もの)データアセットを管理するために使用され得る。
【0047】
例えば、幾つかの実施形態では、データ処理システムは、数百万又は数十億ものデータアセットを管理するように構成され得る。幾つかのこのような実施形態では、データ処理システムは、企業設定でのメタデータ管理のために使用され得、それにより、データアセットは、多くのデータベース、データウェアハウス、データレイク等を含む大域的に分散した情報技術(IT)基盤にわたって記憶された個々のデータセット(例えばテーブル、トランザクション、ドキュメント、データレコード等)についての情報を記憶する。これに関して、データアセットは、例えば、データセットがいつ作成されたか、それがどこに記憶されているか、そのサイズ、データセットの編集が許可されているユーザの識別情報、どのアプリケーションプログラムがデータセットを使用するかを識別する情報、データの機密レベルを識別情報等の対応するデータセットについての情報を記憶し得る。大きい組織(例えば、銀行又はクレジットカード会社等の金融機関、電話会社又は電気会社等の公益事業体等)は典型的には、数百万又は数十億ものそのようなデータセットを管理するため、データ処理システムによって管理されるそのようなデータセットについての情報を記憶する数百万又は数十億ものデータアセットが存在し得る。この適用例では、データ処理システムは他のデータについての情報(「メタデータ」と呼ばれることがある)を記憶するため、この適用例は「メタデータ管理」と呼ぶことができる。しかしながら、本明細書に記載の技法が、メタデータ管理に使用されるデータ処理システムに限定されず、管理されるデータがメタデータであるか、又は任意の他のタイプのデータであるかを問わず、データを管理するためにデータアセットを使用する任意のデータ処理システムに適用することができることを理解されたい。
【0048】
データガバナンスは、組織のデータに関しては、組織のデータの、データ品質とインテグリティ、データセキュリティ、データプライバシ、データバーショング、データリネージュ及びデータ変更のトレーサビリティ、データ入手可能性及び利用可能性並びに/又は組織のデータ及び/又はその管理の他のあらゆる適当な側面を含むが、これらに限定されない様々な側面を管理及び/又は規制するために使用されるプロセス、ポリシ、手順及び規格を指す。
【0049】
組織は、データ処理システムによって管理されるデータを規制するデータガバナンスポリシを確立することを通してデータガバナンスを実行し得る。幾つかの実施形態では、本明細書に記載の技術は、組織のメンバが、各々が1つ又は複数のデータ規格を含む1つ又は複数のデータガバナンスポリシを指定できるようにするシステムを提供する。データガバナンスポリシは、何れの適当な数のデータ規格も含み得る(例えば、少なくとも1つのデータ規格、少なくとも2つのデータ規格、少なくとも5つのデータ規格、少なくとも10のデータ規格、1~50のデータ規格、10~100のデータ規格又はこれらの範囲内の他のあらゆる適当な範囲)。幾つかの実施形態では、データ規格は、データ規格に適合するためにデータアセットが満たさなければならない1つ又は複数のルールを指定し得る。データ規格に適合することにより、データアセットは、データ規格が属するデータガバナンスポリシに少なくとも部分的に適合し得る(各データ規格は1つ又は複数のデータガバナンスポリシの一部であり得る)。データガバナンスポリシ及びそれを構成するデータ規格は、データ処理システムによって何れの適当な方法でも(例えば、何れの適当なフォーマットでも、何れの適当なデータ構造を用いても)記憶され得るが、本明細書に記載の技術の態様はこの点で限定されないからである。
【0050】
説明的な例として、データガバナンスポリシでは、データ処理システムによって管理されるデータの中の社会保障番号は一貫したフォーマットに準じているべきであると明記され得る。データガバナンスポリシは、社会保障番号が「NNN-NN-NNNN」のフォーマットで記憶されるように求めるデータ規格を含み得、Nは、0~9のアラビア数字である。他の例として、データガバナンスポリシでは、アプリケーションは、信頼できる情報源からのデータのみを使用することであると明記され得る。データガバナンスポリシは、アプリケーションがそこからのデータを使用できる信頼できる情報源のリストを指定するデータ規格を含み得る。他の例として、データガバナンスポリシでは、機微なデータは1つ又は複数のセキュリティ基準に適合しなければならないと明記され得、それを構成するデータ規格は、データアセットが外部からのデータアクセスから保護されるシステム上に記憶されることを求め得る。データガバナンスポリシ及びそれを構成するデータ規格の他の例が本明細書で提供される。
【0051】
実際には、組織は前述のように、多数のデータガバナンスポリシとポリシごとの多数データ規格を有し得る。組織は、数百万又は数十億ものデータアセットを有し得、そこにデータガバナンスポリシ及びデータ規格が適用され得る。例えば、銀行等の組織は、世界中の複数の異なる場所に記憶された数百万又は数十億ものデータアセット(例えば、顧客記録、取引記録及び/又は口座記録)を有し得る。他の例として、電話会社等の組織は、世界中の複数の異なる場所に記憶された数百万又は数十億ものデータアセット(例えば、通話記録、データ使用記録、顧客情報及びアカウント情報)を有し得る。データ処理システムによって管理される大量の(例えば、数百万又は数十億もの)データアセットが様々なデータガバナンスポリシ及びそれらを構成するデータ規格に適合するか否かを検証することは、主要な技術的課題である。この課題は、データアセットが、データアセット内のデータの少なくとも幾つかが更新され得る点で動的であることによって更に複雑となる。例えば、データアセットが属性値ペアを含む場合、1つ又は複数の属性値は変更され得る。その結果、データアセットはある時点では1つ又は複数のデータ規格に適合し得るが、後の時点ではこれらのデータ規格の1つに適合しない場合がある。例えば、データアセットの特定のデータ規格との適合性はデータアセットの属性の値に依存し得、その属性値が変更された場合、以前には適合していたデータアセットが適合しなくなり得る(又はその逆でもある)。
【0052】
図1は、データアセット16のための従来のデータガバナンス技術を実装するシステムの図10を示す。図1に示されるように、システムはデータガバナンスルール12A、12B、12C、12Dを含む複数のデータガバナンスルールを含む。コンプライアンスマネージャ18は、データガバナンスルール12A、12B、12C、12Dの各々を、システムによって管理され得る数百万ものデータアセット16の1つ又は複数に手作業で関連付ける責任を負う。図10によって示されるシステムは、コンプライアンスマネージャ18に、各データアセットを適用可能なデータガバナンスルールに関連付けるように求め得る。図1の例では、コンプライアンスマネージャ18は、ガバナンスルール12Aをデータアセット16Aに、ガバナンスルール12Bをデータアセット16Cに、ガバナンスルール12Cをデータアセット16Dに、ガバナンスルール12Dをデータアセット16Fに手作業で関連付けている。
【0053】
データ処理システムにおいて、データガバナンスルールが適用される多くの(例えば、数千、数百万又はそれを超える)データアセットがあり得る。更に、データアセットは、更新され得、それにより、新しいデータアセットは、別のデータガバナンスルールによって統制される必要があり得、及び/又はデータアセットは、あるデータガバナンスルールによって統制されなくなる場合がある。例えば、ガバナンスルール12Aがデータアセット16Aに適用されなくなると、その関連付けを手作業で除去しなければならないであろう。他の例として、データアセット16Dが更新され、ガバナンスルール12Bがデータアセット16Dに適用されるようになると、データアセット16Dはガバナンスルール12Bに手作業で関連付けなければならないであろう。したがって、システムはデータアセットの変化に応答してデータアセットを適用可能なデータガバナンスルールに動的に関連付けることはできない。更に、コンプライアンスマネージャ18は、ガバナンスルールを、そのガバナンスルールが適用される全てのデータアセットに関連付けることができない場合がある。図1の例では、ガバナンスルール12Aはデータアセット16Bに適用され得る。しかしながら、コンプライアンスマネージャ18は、ガバナンスルール12Aをデータアセット16Bに関連付けていない。ガバナンスルール12Cはデータアセット16Eに適用され得る。しかしながら、コンプライアンスマネージャ18は、ガバナンスルール12Cをデータアセット16Eに関連付けていない。
【0054】
図1のシステムにおいて、ガバナンスルール12A、12B、12C、12Dをそれぞれのデータアセットに関連付けたコンプライアンスマネージャ18は、その後、データアセットが、それらが関連付けられるガバナンスルールに適合するか否かを特定する責任も負う。ガバナンスルールとデータアセットとの数千又は更に数百万もの関連付けが成されるシステムでは、コンプライアンスマネージャ18が、システムのデータアセットがそれに適用可能なガバナンスルールに適合するか否かを特定することは、不可能であり得る。図1に示されるように、コンプライアンスマネージャ18は、データアセットがそれらに適用可能なガバナンスルールに適合するか否かについての何れの表示も提供できない。更に、コンプライアンスマネージャ18は、特定のデータアセットについて、そのデータアセットがそれに適用可能なガバナンスルールに適合するか否かを特定するための知識を有する者ではないかしれない。そのため、システムは、データアセットのガバナンスルールとの適合を有効に特定することができない。
【0055】
上述の課題に対処するために、本発明者らは、データ処理システムによって管理されるデータアセットがデータガバナンスポリシ及びそれを構成するデータ規格に適合するか否かを効率的に検証できるシステムを開発した。システムはこれを、一部に、(1)データ処理システムがデータアセットを適用可能なデータガバナンスポリシ及び/又はデータ規格に自動的に関連付ける(関連付けは、例えばデータアセット内のデータに基づいて行われる)プロセスと、(2)データ処理システムが(a)1つ又は複数のデータ規格との適合性に関してデータアセットを審査することになるユーザ(「証明者」)を自動的に識別し、(b)識別されたユーザを、データアセットがデータガバナンスポリシ及びそれを構成する規格に適合するか否かをユーザが証明できるようなワークフローを通して導くプロセスを使用して達成する。
【0056】
幾つかの実施形態では、データアセットを適用可能なデータガバナンスポリシ及びデータ規格に関連付けるために、システムは、データアセット集合を生成して、このデータアセット集合を1つ又は複数のデータ規格に関連付けるように構成され得る。データアセット集合は、何れの適当な方法でも生成され得る。例えば、幾つかの実施形態では、システムは、データアセット集合を定義し得る1つ又は複数の基準を使用してデータアセット集合を生成するように構成され得、それにより、そのデータ集合は、1つ又は複数の基準に適合するアセットを含み、その1つ又は複数の基準に適合しないデータアセットは除外される。例えば、幾つかの実施形態では、1つ又は複数の基準を使用して、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、その1つ又は複数の基準に適合するデータアセットを選択することにより、データ集合を自動的に生成し得る。
【0057】
幾つかの実施形態では、データアセットをデータアセット集合に含めるための基準は、データアセットの1つ又は複数の属性に関する条件を含み得る。幾つかの実施形態では、基準は、属性の各々について、データアセット内の属性が、その基準に適合するために取らなければならない1つ又は複数の値を示し得る。例えば、システムはその属性値によって示される、同じ種類のデータアセット(例えば、クレジットスコアデータアセット、顧客IDデータアセット及び/又は引き落とし口座データアセット)を同じデータアセット集合にグループ化し得る。他の例として、その属性値によって示される特定の領域又は場所(例えば、米国、欧州、日本等)に関連付けられた情報を記憶するデータアセットは、同じデータアセット集合にグループ化され得る。また別の例として、システムは、その属性値によって示される、同じシステム又は同じアプリケーションに関連付けられたデータアセットを同じデータアセット集合にグループ化し得る。更にまた別の例として、システムは、その属性によって示される共通のセキュリティレベルに関連付けられたデータ(例えば、個人特定可能情報(PII)を含む全てのアセット)を同じデータアセット集合にグループ化し得る。より一般的に、データアセットは、属性値を有し得、データアセットを属性値に関して指定された基準に基づいてデータアセット集合にグループ化し得る(例えば、1つ又は複数の属性について同じ又は同様の値を有するデータアセットは同じデータアセット集合にグループ化される、特定の値を有するか、指定された値の範囲に含まれる1つ又は複数の属性を有するデータアセットは同じデータアセット集合にグループ化される等)。幾つかの実施形態では、システムは、データアセットをグループ化しない1つ又は複数のデータアセット集合にグループ化するように構成され得、なぜなら、本明細書に記載の技術は、この点で限定されないためである。
【0058】
幾つかの実施形態では、1つ又は複数のデータアセット集合が生成された後、システムはデータ処理システムによって管理されるデータアセットの更新に基づいて、データアセット集合を動的に更新し得る。例えば、データ処理システムは、あるデータアセット集合からあるデータアセットを、そのデータアセットが更新された後に更新されたデータアセットがそのデータアセット集合に含めるための基準にもはや適合しないときに除去し得る。他の例として、データ処理システムは、あるデータアセットをデータアセット集合に、そのデータアセットが更新された後、更新されたデータアセットがデータアセット集合の中にデータアセットを含めるための1つ又は複数の基準に適合する場合に追加し得る。そのため、データガバナンスポリシ及びデータ規格をデータアセットに関連付けることは、動的であり得、データアセットの最も新しい状態を反映させるように常に更新され得る。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット集合を定期的に更新するように構成され得る。例えば、システムは、所定のスケジュールにしたがってデータアセット集合を更新し得る。幾つかの実施形態では、システムは、あるイベントに応答してデータアセット集合を更新するように構成され得る。例えば、システムはデータアセット集合にユーザ及び/又はシステムが(例えば、データアセット集合内のアセットが1つ又は複数のデータ規格に適合することを検証することに関連して)アクセスすることに応答して、データアセット集合を更新し得る。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット集合のコンプライアンスを特定するためのコンプライアンスプロジェクトが作成されたときに、データアセット集合を更新するように構成され得る。システムは、データアセット集合が作成された後、データアセット集合を(例えば、コンプライアンスプロジェクトが完了するまで)凍結するように更に構成され得る。
【0059】
幾つかの実施形態では、データアセットが、そのデータアセットを含むデータアセット集合に関連付けられたデータ規格に適合するか否かを効率的に検証するために、システムは、データアセットが適用可能なデータ規格に適合するか否かを証明するユーザを自動的に識別する。システムは、データアセットからの情報を使用してそのユーザを識別し得る。幾つかの実施形態では、データアセットは、その中に記憶されたデータを1つ又は複数の属性に整理し得、これらは、数、ストリング又は他のデータアセットの参照等、様々な数値を取り得る。データアセットの1つ又は複数の属性は、データアセットについて責任を負うユーザを直接又は間接に示し得る。システムは、データアセットがデータ規格に適合するか否かを証明するユーザを、データアセットの属性値を使用して自動的に識別し得る(例えば、データアセットの「ビジネスデータスチュワード」属性によって示されるデータ)。システムは、識別されたユーザにデータアセット及び適用可能なデータ規格についての情報を(例えばグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して)提供し得る。識別されたユーザは、(1)データ規格についての情報(例えばルール又は要件)及びデータアセットについての情報(例えば、データアセットの属性値)を閲覧し得、(2)データアセットがデータ規格に適合するか否か(例えば、データ規格のルール及び/又は要件を満たすか)を証明し得る。例えば、システムは1つ又は複数のワークフローを提供し得、それを通して、ユーザは、データアセット及びデータ規格についての情報を閲覧し、証明を送信し得る。システムは、ユーザが送信された証明を裏付けるための証拠(例えば、ファイル、記述、リンク又は他の情報)を更に提供し、且つ/又は提供するように求めることができ得る。証拠は、証明が正確であるか否かを後で確認するために使用され得る。
【0060】
幾つかの実施形態では、本明細書に記載のデータ処理システムにより、大規模なコンプライアンスプロジェクトの定義とモニタリングが可能になる。データ処理システムは、複数のデータアセットが1つ又は複数のデータ規格に適合するか否かの検証を管理するためにコンプライアンスプロジェクトを使用し得る。コンプライアンスプロジェクトは、複数のコンピューティングデバイスを通してワークフローを実装できるメカニズムを提供する。システムは、このワークフローを使用して、データアセットが1つ又は複数のデータ規格に適合するか否かに関するユーザからの情報を取得し得る。幾つかの実施形態では、情報は、データアセットがデータ規格に適合するか否かに関するユーザによる証明を含み得る(例えば、データ規格によって指定されるルールを満たすことによる)。コンプライアンスプロジェクトは、データアセットがそれぞれのデータ規格及びデータガバナンスポリシに適合するか否かに関する複数の証明を含み得る。幾つかの実施形態では、システムは、ワークフローを異なるコンピューティングデバイスに関連付けられた複数の異なるユーザに分散させるように構成され得る。システムは、そのため、検証を複数のコンピューティングデバイスに分散させ得る。システムは、コンプライアンスプロジェクトの進捗に関する統計(例えば、その中の証明の完了又は未完了のパーセンテージ)を生成し得る。コンプライアンスプロジェクトは、そのため、それを通してデータ規格及びデータガバナンスポリシとの適合性の検証がデータ処理システムによって管理され得る効率的なツール及びインタフェースを提供する。
【0061】
本明細書には、データ処理システムにおけるデータガバナンスのための改良された技術が記載されている。特に、システムはデータ規格と、そのデータ規格が適用されるデータアセットとの動的な関連付けを、データアセット集合を通して保持する。システムは、データアセットをデータアセットへの変更に基づいて(例えば、データアセット属性値の変更に基づいて)更新する。そのため、システムは、データ規格と適用可能なデータアセットとの更新された関連付けを保持し得る。追加的に、システムは、データアセットに記憶された情報を使用して、データアセットが適用可能なデータ規格に適合するか否かを証明するユーザを自動的に識別する。システムは、識別されたユーザを使用して、コンプライアンスプロジェクトを管理し得、それを通して、データアセットがデータ規格に適合するとの検証が従来のデータガバナンスシステムよって効率的に行われ得る。
【0062】
幾つかの実施形態は、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットのガバナンスに関連して使用される方法に関し、方法は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシにアクセスすること(例えば、データベースシステム内に記憶された第1の規格についての情報を取得することによる)と、少なくとも部分的に、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第1のデータアセット集合を生成することと、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することとを実行することを含む。
【0063】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つは第1のデータアセットを含み、検証することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザ(第1のデータアセットについて責任を負う人物)を識別することを含む。
【0064】
幾つかの実施形態では、方法は、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を(例えば、データ処理システムによって管理されるデータアセットの最新状態を反映するために)更新することを含む。幾つかの実施形態では、少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を更新することは、複数のデータアセットの中の、第1のデータアセット集合の中になく、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを識別することと、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを識別することに応答して、その1つ又は複数のデータアセットを第1のデータアセット集合に追加することとを含む。幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合を少なくとも1つのデータアセット基準を使用して更新することは、少なくとも1つのデータアセット基準にもはや適合しない、第1のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットを識別することと、少なくとも1つのデータアセット基準に適合しない1つ又は複数のデータアセットを識別することに応答して、その1つ又は複数のデータアセットを第1のデータアセット集合から除去することとを含む。
【0065】
幾つかの実施形態では、方法は、少なくとも部分的に、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの他のデータアセット基準を使用して、少なくとも1つの他のデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第2のデータアセット集合を生成することと、第2のデータアセット集合を第1のデータ基準に関連付けることと、第2のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第1のデータ規格に適合するか否かを検証することを含む。
【0066】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータ規格を含み、方法は、少なくとも部分的に、複数のデータアセットの中から、少なくとも1つの他のデータアセット基準を使用して、少なくとも1つの他のデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを自動的に選択することにより、第2のデータアセット集合を生成することと、第2のデータアセット集合を第2のデータ規格に関連付けることと、第2のデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットの少なくとも1つが第2のデータ規格に適合するか否かを検証することとを更に含む。
【0067】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータ規格を含み、方法は、第1のデータアセット集合を第2のデータ規格に関連付けることと、第1のデータアセット集合における少なくとも1つのデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを検証することとを更に含む。幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることは、第1のデータアセット集合の指示を第1のデータ規格に記憶することを含む。例えば、第1のデータ規格は、第1のデータアセット集合への参照を記憶し得る。
【0068】
幾つかの実施形態では、第1の少なくとも1つのデータアセット基準を使用して第1のデータアセット集合を生成することは、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを、データ処理システムによって管理される複数のデータアセットの中から識別することと、識別された1つ又は複数のデータアセットを第1のデータアセット集合に含めることを含む。
【0069】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合を第1のデータ規格に関連付けることは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通して、第1のデータアセット集合が第1のデータ規格に関連付けられることを示すユーザ入力を受信することとを含む。幾つかの実施形態では、GUIは、複数のデータアセット集合を表すGUI要素を表示し、及びユーザ入力は、GUI要素の1つを選択することによって第1のデータアセット集合の選択を示す。幾つかの実施形態では、GUIは、第1のデータアセット集合を選択した後、少なくとも1つのデータアセット基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを示す情報を表示する。幾つかの実施形態では、GUIは、ユーザが、少なくとも1つのデータアセット基準に適合するデータアセットを検索することを可能にするインタフェースを含む。
【0070】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセット集合は、複数のデータアセットを含み、方法は、第1のデータアセット集合の複数のデータアセットの少なくとも幾つかのリストを表示する第1のGUIを生成することと、第1のデータ規格についての情報を表示する第1のGUIを生成することであって、情報は、第1のデータアセット集合の指示を含む、生成することと、第1のGUIを通して、少なくとも幾つかのデータアセットのリストにおけるデータアセットの選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、選択されたデータアセットについての情報を表示する第2のGUIを生成することとを更に含む。
【0071】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、複数のデータ規格を含み、方法は、データガバナンスポリシについての情報を表示する第1のGUIを生成することであって、データガバナンスポリシについての情報は、第1のデータ規格の表示を含む、生成することと、複数のデータ規格の少なくとも幾つかのリストを表示する第1のGUIを生成することであって、少なくとも幾つかのデータ規格は、第1のデータ規格を含む、生成することと、第1のGUIを通して、リストからの第1のデータ規格の選択を示すユーザ入力を受信することと、このユーザ入力を受信することに応答して、第1のデータ規格についての情報を表示する第2のGUIを生成することとを更に含む。
【0072】
幾つかの実施形態は、少なくとも1つのコンピュータハードウェアプロセッサを使用して、データ処理システムによって管理されるデータアセットが、第1のデータアセットに関連付けられた第1のデータ規格を含むデータガバナンスポリシに適合するか否かを検証する。検証することは、第1のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザ(例えば、第1のデータアセットについて責任を負う者)を識別することと、第1のユーザに関連付けられた第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第1のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かに関する第1のユーザによる第1の証明を示す第1の入力を取得することと、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを、第1の証明を示す入力に基づいて検証することとを含む。
【0073】
幾つかの実施形態では、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することは、第1のユーザが第1のデータアセットの管理の責任を負うと特定すること(例えば、第1のデータアセットの属性値に基づく)を含む。幾つかの実施形態では、第1のユーザが第1のデータアセットの管理の責任を負うと特定することは、第1のユーザが第1のデータアセットについて責任を負うことを示すデータアセットに関連付けられた情報にアクセスすることを含む。
【0074】
幾つかの実施形態では、第1のデータ規格は、第2のデータアセットに関連付けられ、方法は、第2のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを証明する第2のユーザを識別することと、第2のユーザに関連付けられた第2のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを使用して、第2のデータアセット及び第1のデータ規格についての情報を送信することと、第2のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが第1のデータ規格に適合するか否かに関する第2のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを第2の証明に基づいて検証することとを更に含む。
【0075】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータアセットに関連付けられた第2のデータ規格を含み、方法は、第2データアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを証明する第2のユーザを識別することと、第2のユーザに関連付けられた第2のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを通して、第2のデータアセットと第2のデータ規格についての情報を送信することと、第2のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かに関する第2のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを、第2の証明に基づいて検証することとを含む。
【0076】
幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、第2のデータアセットに関連付けられた第2のデータ規格を含み、方法は、第2のデータアセットの少なくとも1つの属性に基づいて、第1のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを証明する第1のユーザを識別することと、第1のコンピューティングデバイスに且つ通信ネットワークを使用して、第2のデータアセット及び第2のデータ規格についての情報を送信することと、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合する否かに関する第1のユーザによる第2の証明を示す第2の入力を取得することと、第2のデータアセットが第2のデータ規格に適合するか否かを、第2の証明に基づいて検証することとを含む。
【0077】
幾つかの実施形態では、方法は、第1の証明オブジェクトを生成することと、第1の証明を示す第1の入力を第1の証明オブジェクトに記憶することとを含む。幾つかの実施形態では、方法は、第1のデータ規格と第1のデータアセットとの関連付けを第1の証明オブジェクトに記憶することを含む。
【0078】
幾つかの実施形態では、第1の証明を示す第1のユーザ入力を取得することは、GUIを通して第1のユーザ入力を取得することを含む。幾つかの実施形態では、GUIは、第1の規格と第1のデータアセットとの関連付けを示す情報を表示する。幾つかの実施形態では、第1の証明は、第1のデータアセットが第1のデータ規格に適合する、第1の規格に部分的に適合する、第1の規格に適合しないことを示す。幾つかの実施形態では、方法は、第1のコンピューティングデバイスから通信ネットワークを通して、第1の証明の証拠を示す情報を取得することを含む。
【0079】
本明細書に記載される技法は、多くの方法の何れかで実施され得、本技法は、いかなる特定の実施様式にも限定されない。実施の詳細の例は、例示的なのみを目的として本明細書に提供される。更に、本明細書に開示される技法は、個々に又は任意の適した組合せで使用され得、本明細書に記載される技術の態様は、いかなる特定の技法又は技法の組合せの使用にも限定されない。
【0080】
図2Aは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態によるデータ処理システム100の図を示す。図2Aに示されるように、データ処理システム100は、データガバナンスポリシ102、データアセット106及びコンプライアンスプロジェクト120を含む。
【0081】
データ処理システム100は、データガバナンスポリシ102を使用してデータ処理システム100によって管理されるデータアセット106を統制するように構成され得る。より具体的には、データガバナンスポリシ102の各々は1つ又は複数の構成データ規格群を含む。データアセットがデータガバナンスポリシに適合することは、データアセットがそれらに関連付けられたデータ規格に適合することに基づいて特定され得る。データ処理システム100は、何れの数のデータガバナンスポリシも含み得る。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシ102は、データ処理システム100のデータアセットのための規格を提供し得、データガバナンスポリシ102のデータ規格は、それが満たされれば、データガバナンスポリシ102のガイドラインとの適合を示す特定のルールであり得る。例示的なデータガバナンスポリシとそれを構成するデータ規格について、本明細書において図4Aを参照して説明する。
【0082】
図2Aに示されるように、データ処理システム100は、データアセット106を管理する。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、数千、数百万又は数十億ものデータアセットを管理するように構成され得る。幾つかの実施形態では、各データアセットは、属性値群を記憶し得る。例えば、各データアセットは、属性値群を記憶し得る。図2Aの例示的な実施形態は、データ処理システム100内のデータストレージの中のデータアセット106を示しているが、幾つかの実施形態では、データアセット106の少なくとも幾つかは、他のシステムに記憶され得る。データ処理システム100は、他のシステムに記憶されたデータアセットにアクセスするように構成され得る。
【0083】
幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、コンプライアンスプロジェクト120を使用してデータアセット106のデータガバナンスポリシ102との適合を特定するように構成され得る。データ処理システム100は、データアセット106の1つ又は複数が1つ又は複数のデータ規格に適合するか否かを特定するためのコンプライアンスプロジェクトを作成するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データガバナンスポリシとの適合性を特定するためのコンプライアンスプロジェクトを作成するように構成され得る。コンプライアンスプロジェクトにより、ユーザ(例えは、コンプライアンスマネージャ118)がデータガバナンスポリシとのその適合性を特定するために行わなければならないデータアセットの審査を管理することができ得る。本明細書でより詳細に述べるように、幾つかの実施形態では、コンプライアンスプロジェクトはデータアセットが1つ又は複数のコンプライアンス審査に組み込まれる適用可能なデータ規格に適合するとの証明を含み得る。データ処理システム100は、証明を実行すべきユーザに割り当てるように構成され得る。したがって、コンプライアンスプロジェクト120は、データアセット106のデータガバナンスポリシ102との適合性を特定することに関わるタスクを様々な異なるユーザに分散する。
【0084】
図2Aに示されるように、様々な種類のユーザがデータ処理システム100とやり取りする。このようなユーザには、コンプライアンスマネージャ118、ポリシマネージャ114及び証明者116A、116Bが含まれる。
【0085】
幾つかの実施形態では、ポリシマネージャ114は、データ処理システム100のデータガバナンスポリシを作成する責任を負う。ポリシマネージャ114は、データガバナンスポリシ及びそれを構成するデータ規格を作成し得る。例えば、ポリシマネージャ114は、データガバナンスポリシを、(1)データガバナンスポリシを定義し、(2)そのデータガバナンスポリシに含められる1つ又は複数のデータ規格(例えば、データアセットがデータガバナンスポリシに適合するか否かを特定する際に使用する)を特定することによって作成し得る。ポリシマネージャ114は、データガバナンスポリシに名前を付け、説明することによってデータガバナンスポリシを定義し得る。ポリシマネージャ114は、データガバナンスポリシのデータ規格にも更に名前を付け、定義し得る。ポリシマネージャ114は、各データ規格がどのデータアセットに適用されるかを更に特定し、各データ規格をその適用可能なデータアセットに関連付け得る。図2Bに関して本明細書で説明するように、ポリシマネージャ114は、データ規格をデータアセットに、データ規格をデータアセットの1つ又は複数の集合(ここでは、「データアセット集合」とも呼ぶ)に関連付けることによって関連付け得る。
【0086】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスマネージャ118は、データアセット106がデータガバナンスポリシ102に適合するか否かを検証する責任を負う。コンプライアンスマネージャ118は、コンプライアンスプロジェクト120を使用して、データアセット106がデータガバナンスポリシ102に適合するか否かを特定し得る。より具体的には、コンプライアンスマネージャ118は、コンプライアンスプロジェクトを使用して、データアセットがデータガバナンスポリシ102のデータ規格に適合するか否かについての証明を管理し得る。本明細書において図2D~2Eに関して説明するように、証明は様々な異なるユーザ(ここでは、「証明者」とも呼ぶ)(例えば、証明者116A、116B)に割り当てられ得る。
【0087】
コンプライアンスプロジェクトにおいて、幾つかの実施形態のシステムは、データアセットを適用可能なデータ規格とペアにして、証明者116A、116Bに、それらが、データアセットがその適用可能なデータ規格に適合するか否かを証明するために提供し得る。証明者116A、116Bは、データアセット及びそれらに適用可能なデータ規格を審査し、データアセットが適用データ規格に適合するか否かを特定する責任を負う。証明者116A、116Bは、その証明を示す入力を提供し得る。幾つかの実施形態では、システムは、証明者116Aに対して、証明に加えて、コメント及び/又は証明を裏付けるなどの証拠を提供するように更に要求し得る。
【0088】
図2Bは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、図2Aのデータ処理システム100におけるデータガバナンスを容易にするための例示的なシステムを示す。図2Aに関して述べたように、データガバナンスポリシ102の各々はそれぞれのデータ規格セットを含む。図2Bの例においても、データガバナンスポリシ102Aはデータ規格104Aとデータ規格104Bを含み、データガバナンスポリシ102Bはデータ規格104Cとデータ規格104Dを含む。データガバナンスポリシ102A、102Bの各々の3つのドットによって示されるように、データガバナンスポリシ102A、102Bは図2Bに示されていない1つ又は複数の他のデータ規格を含み得る。各データガバナンスポリシは、何れの適当な数(例えば、1、2、3、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも20、1~10、5~20、1~30又はこれらの範囲内の他のあらゆる適当な範囲内)のデータ規格でも有し得る。図2Bの例は各データガバナンスポリシを異なるデータ規格セットと共に示しているが、幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシは、データ規格を共有し得る。例えば、データ規格104Aは、データガバナンスポリシ102Aに加えてデータガバナンスポリシ102Bにも含められ得る。
【0089】
説明的な例として、データガバナンスポリシ102Aでは、あるアプリケーションへのデータ入力が信頼できる情報源からのものでなければならないと指定され得る。データガバナンスポリシ102Aのデータ規格104Aは、アプリケーションによって使用されるデータは、信頼できる情報源のリストからのものでなければならないことを示し得、データ規格104Bは、アプリケーションによって使用される社会保障番号が特定のデータベースからのものでなければならいことを示し得る。データガバナンスポリシ102Bでは、ユーザ識別番号は標準フォーマットに準じていなければならないと指定され得る。データ規格104Cは、社会保障番号は「NNN-NN-NNNN」のフォーマットを有していなければならないことを示し得、Nは、0~9のアラビア数字である。データ規格104Dは、電話番号は「(NNN)NNN-NNNN」のフォーマットを有していなければならないことを示し得、Nは、0~9のアラビア数字である。データ規格102A、102B、104A、104Bは、そのため、データアセットのデータガバナンスポリシ102、104との適合を実証するコンプライアンスの具体的な要求事項を提供する。
【0090】
図2Bに示されるように、システムはデータアセット106をデータアセット集合110A、110B、110Cに整理する。システムは、1つ又は複数のデータアセット基準のそれぞれのセットを使用して、各データアセット集合を生成するように構成され得る。図2Bの例では、データアセット集合110Aはデータアセット基準112Aを使用して生成され、データアセット集合110Bはデータアセット基準112Bを使用して生成され、データアセット集合110Cはデータアセット基準112Cを使用して生成される。システムは、基準セットを使用してデータアセット集合を、(1)基準に適合する数百万のデータアセット106のデータアセットを識別し、(2)識別されたデータアセットをデータアセット集合のメンバとして含めることによって生成するように構成され得る。例えば、データアセット基準112Aは、データアセットがアプリケーションで使用するために米国から取得したものであるとの基準を含み得る。データアセット基準112Bは、データアセットが顧客の社会保障番号を含むとの基準を含み得、データアセット基準112Cは、データアセットがブラジル国内の人々の連絡先情報を含むとの基準を含み得る。システムは、データアセット基準112A、112B、112Cのセットを使用して、(1)米国から取得した情報を含むデータアセットを含むデータアセット集合110A、(2)顧客の社会保障番号を含むデータアセットを含むデータアセット集合110B、及び(3)ブラジル国内の人々の連絡先情報を含むデータアセットを含むデータアセット集合110Cを生成し得る。図2Bの例では、データアセット集合110Aはデータアセット106A、106B、106Cを含み、データアセット集合110Bはデータアセット106C、106Dを含み、データアセット集合110Cはデータアセット106Eを含む。
【0091】
データアセット集合110A、110B、110Cの中の各データアセットのパターン部分によって示されるように、データアセット集合110A、110B、110Cの中のデータアセットは、対応するデータアセット基準112A、112B、112Cを満たす。例えば、データアセット106A、106B、106Cはデータアセット基準112Aを満たし、これは縦線のパターンで示される。データアセット106C、106Dはデータアセット基準112Bを満たし、これは横線のパターンによって示される。データアセット106Cは縦横線のパターンを含むが、これはそれがデータアセット基準112Aとデータアセット基準112Bを満たすからである。データアセット106Eは斜線のパターンを含むが、これは、それがデータアセット基準112Cを満たすからである。
【0092】
図2Bの例において示されるように、幾つかの実施形態では、データアセットは複数のデータアセット集合のメンバであり得る。図2Bでは、データアセット106Cはデータアセット集合110A及びデータアセット集合110Bの両方のメンバである。以前の例に引き続き、データアセット106Cは米国で取得した社会保障番号を含み得、データアセット集合110A及びデータアセット集合110Bの両方のメンバであり得る。幾つかの実施形態では、システムはデータ規格を複数のデータアセット集合に関連付け得る。例えば、システムは、データ規格104Bをデータアセット集合110Cに更に関連付け得る。
【0093】
ポリシマネージャ114は、データ規格を、そのデータ規格が適用されるデータアセット集合に関連付け得る。図2Bの例に示されるように、ポリシマネージャ114は、データ規格をデータアセット集合に、データ規格を、データアセット集合を生成するために使用されたデータアセット基準に関連付けることによって関連付け得る。例えば、ポリシマネージャ114はデータ規格をデータアセット集合に、リストからデータアセット集合を選択することによって関連付け得る。他の例では、ポリシマネージャ114は、(1)新しいデータアセット集合を定義するデータアセット基準セットを作成し、(2)データ規格をその新しいデータアセット集合に関連付け得る。したがって、ポリシマネージャ114は、各データ規格を個々のデータアセット106に手作業で関連付ける必要がない。図2Bの例では、ポリシマネージャ114は、データ規格104Aをデータアセット集合110Aにデータアセット基準112Aを介して、データ規格104Bをデータアセット集合110Bにデータアセット基準112Bを介して、データ規格104Cをデータアセット集合110Bにデータアセット基準112Bを介して、データ規格104Dをデータアセット集合110Cにデータアセット基準112Cを介して関連付けている。
【0094】
図2Bに示されるように、システムは、データ規格をデータアセット集合に関連付けることに加えて又はその代わりに、データ規格をデータアセットに直接関連付けるように更に構成され得る。図2Bの例では、ポリシマネージャ114は、データ規格104Cをデータアセット106Fに関連付けている。システムは、データ規格104Cとデータアセット106Fの関連付けを使用して、データアセット106Fがデータ規格104Cに適合するか否かを特定し得る。データアセット106Fは図2Bに示されるデータアセット集合110A、110B、110Cの何れにも属さず、これはそれにパターンが含められていないことによって示される。
【0095】
図2Bに示されるように、システムは、データアセット基準をデータ規格とデータ規格が適用されるデータアセットとの間の抽象化層として使用する。この抽象化層を作成することにより、システムは、データ規格とデータアセットとの間の動的な関連付けを提供する。あるデータアセットがあるデータアセット集合に対応するデータアセット基準セットを満たさなくなると、システムはデータアセットをそのデータアセット集合に含めなくなり得る。これにより、そのデータ集合が関連付けられているデータ規格とのその関連付けが解消される。同様に、データアセットが、データアセット集合に対応するデータアセット基準セットに適合するために更新された場合、システムはこのデータアセットをデータアセット集合に含め、そのため、このデータアセットを適用可能な全てのデータ規格に自動的に関連付け得る。
【0096】
幾つかの実施形態では、データアセット集合110A、110B、110Cは、動的であり得る。システムは、データアセットの更新に応答して、各データアセット集合の構成要素を更新するように構成され得る。例えば、システムは、データアセットがデータアセット集合を定義する1つ又は複数の基準に適合するか否かに基づいてデータアセット集合に1つ又は複数のデータアセットを追加し、且つ/又は1つ又は複数のデータアセットをそれから削除し得る。図2Cは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、幾つかのデータアセットの更新後の図2Bのシステムを示す。図2Cの例では、データアセット106Eは、更新され、それにより、これは、データアセット基準112Cを満たさなくなり、データアセット基準112Bを満たす。その結果、データアセット集合110Bの構成要素は、データアセット106Eを含めるように更新されており、データアセット集合110Cの構成要素はデータアセット106Eを含まないように更新されている。幾つかの実施形態では、システムはデータアセット集合の構成要素を定期的に(例えば、毎時間、毎日、毎週、毎月又は他の適当な期間ごと)に特定するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット集合の構成要素をある動作に応答して特定するように構成され得る。例えば、システムは、コンプライアンスプロジェクトが作成されたときにデータアセット集合の構成要素を特定し得る。他の例では、システムは、ユーザがデータアセット集合及び/又は関連付けられたデータ規格についての情報を見るように要求するときに、データアセット集合の構成要素を特定し得る。
【0097】
図2Dは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、図2Bのシステムが、データアセットかデータ規格に適合するか否かの証明をどのように取得するかの例を示す。図2Dに示されるように、システムは、その証明の中でデータ規格を対応するデータアセットとペアにし、それが証明者116Aの証明待ち行列132を通して証明者116Aに提供される。証明待ち行列132は、証明者116Aによって実行される予定の証明群であり得る。例えば、システムはユーザによって実行される予定の証明の待ち行列を記憶し得る。図2Dに示されるように、システムは、データ規格を、そのデータ規格が関連付けられるデータアセット集合における1つ又は複数のデータアセットと(例えば、対応するデータアセット基準を介して)ペアにすることによって証明を生成するように構成され得る。図2Dの例では、システムはデータ規格104Aをデータアセット106Aと、データ規格104Aをデータアセット106Cと、データ規格104Bをデータアセット106Cとペアにする。システムは、このペアリングを図2Bに示されるデータ規格104Aとデータアセット集合110Aとの関連付け及びデータ規格104Bとデータアセット集合110Bとの関連付けに基づいて特定するように構成され得る。
【0098】
システムは、証明を証明待ち行列132に、(1)証明者116Aがその証明を行う責任を負うか否かを特定し、(2)証明者116Aがその証明を行う責任を負うことが特定されたときに、その証明を証明待ち行列132に加えることによって追加するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、証明者116Aが証明について責任を負うことをその証明に関わるデータアセットからの情報に基づいて特定するように構成され得る。例えば、データアセットは、データアセットの管理を担当するユーザ(例えば、データスチュワード)を示す属性を記憶し得る。この例では、システムは、証明者116Aが責任を負うことを、その属性によって示されるユーザが証明者116Aであるとの特定に基づいて特定し得る。幾つかの実施形態では、システムは、証明者116Aが証明の責任を負うことを他のユーザからの入力に基づいて特定するように構成され得る。例えば、コンプライアンスマネージャ118は、証明者116Aが証明の責任を負うことを示す入力を提供し得る。システムは、証明者116Aに関連付けられたコンピューティングデバイスに情報を送信するように構成され得る。例えば、システムは、この情報を、通信ネットワーク(例えば、インタネット)を通してコンピューティングデバイスに送信し得る。情報には、証明者116Aに割り当てられる証明の中でペアにされたデータ規格及びデータアセットについての情報を含む。
【0099】
図2Dは、例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を更に示し、それを通して証明者116Aが証明を実行する。図2Dの例では、GUIは、データアセット106Aがデータ規格104Aに適合するか否かの証明140Aを示す。GUIは証明者116Aに、データ規格104A及びデータアセット106Aへのアクセスを提供し、それにより、証明者116Aは、適合性を特定することができる。幾つかの実施形態では、GUIは、データ規格104Aについての情報へのアクセスを提供し得る。例えば、GUIは、データ規格104Aの名前及び/又は説明を表示し得る。他の例では、GUIは、証明者116Aに、選択されるとユーザをデータ規格104Aについての情報を表示するGUIに導くリンクを提供し得る。幾つかの実施形態では、GUIは、データアセット106Aに関するアクセス情報を提供し得る。例えば、GUIは、データアセット106Aの属性値、データアセット106Aの名前、データアセット106Aの説明及び/又はデータアセット106Aに関する他の情報を表示し得る。他の例では、GUIは、証明者116Aに、選択されると証明者116Aをデータアセット106Aについての情報を表示するGUIに導くリンクを提供し得る。
【0100】
図2Dに示されるように、GUIは、ユーザが証明140Aのための証明情報142Aを入力し得るセクションを含む。証明情報142Aは、データアセット106Aかデータ規格104Aに適合するか否かを示す入力144Aを含む。図2Dに示されるように、証明者116Aは証明を示すために「満たす」又は「満たさない」を選択できる。幾つかの実施形態では、入力144Aにより、ユーザは、データアセット106Aがデータ規格104Aに適合するか、データ規格104Aに適合しないか、データ規格104Aに部分的に適合するか、又はデータアセット106Aが依然として審査中であることを示す入力を提供でき得る。証明情報142Aは、証明者116Aが証明のための他のコメントを入力し得るコメント144Bを更に含む。図2Dの例では、GUIはテキストフィールドを提供し、そこにユーザはコメントを入力できる。幾つかの実施形態では、ユーザは、会話、テキスト入力又は他の何れの適当な入力メカニズムを通してもコメント144Bを提供し得る。証明情報142Aは、証拠144Cを更に含む。幾つかの実施形態では、証明者116Aには、データアセット106Aがデータ規格104Aを満たすか否かに関する証明を裏付ける証拠144Cを提供するように要求され得る。図2Dの例では、証明者116Aは、データアセット106Aがデータ規格104Aを満たすか否かの入力144Aを裏付けるためにファイルをアップロードし得る。幾つかの実施形態では、証拠144Cは、証明140Aの証拠として、ドキュメント、ファイル、スクリーンショット、画像、テキスト、音声データ及び/又は他のデータを含み得る。図2DのGUIは、証明者116Aが証明140Aを送信することを(例えば、証明情報142Aを入力した後に)選択し得る「証明送信」ボタン144Dを更に提供する。システムは、ボタン144Dの選択に応答して、システム内の証明140Aを更新し得る。例えば、システムは、証明140Aについての情報を記憶するデータオブジェクトの中に証明情報142Aをアップロードし得る。
【0101】
幾つかの実施形態では、システムは証明140Aを使用して、データアセット106Aがデータ規格104Aに適合するか否かを検証するよう構成され得る。システムは、証明情報142Aがデータアセット106Aはデータ規格104Aに適合することを示すときに、データアセット106Aがデータ規格104Aに適合すると特定するように構成され得る。システムは、証明情報142Aがデータアセット106Aはデータ規格104Aに適合しないことを示すときに、データアセット106Aはデータ規格104Aに適合しないと特定するように構成され得る。システムは、証明情報142Aがデータアセット106Aはデータ規格104Aに部分的に適合することを示すときに、データアセット106Aはデータ規格104Aに部分的に適合すると特定するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、証明者116Aのコンピューティングデバイスから証明情報142Aを取得するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、証明オブジェクトを生成し、証明情報142Aを証明オブジェクトに記憶するように構成され得る。証明オブジェクトは、参照のために(例えば、コンプライアンスマネージャ118が審査するため)検証の記録を提供し得る。
【0102】
図2Eは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクト120Aのための例示的なグラフィカルユーザインタフェースを示す。幾つかの実施形態では、システムは図2Eに示されるGUIをコンプライアンスマネージャ118に対して、コンプライアンスマネージャ118がデータアセットのデータガバナンスポリシとの適合性を特定するために提供し得る。例えば、システムは、コンプライアンスプロジェクト120Aを作成して、データアセットがデータガバナンスポリシ102Aに適合するか否かを特定し得る。図2Eの例において、コンプライアンスプロジェクト120Aはコンプライアンス審査122A、122Bを含む。コンプライアンス審査122Aは、データアセットのデータ規格104Aとの適合性を特定するためのものであり、コンプライアンス審査122Bは、データアセットのデータ規格104Bとの適合性を特定するためのものである。コンプライアンスプロジェクトを生成するための例示的な技法は、図3及び図7に関して本明細書で説明する。
【0103】
図2Eに示されるように、コンプライアンス審査122Aは証明140を含む。証明140は、データ規格104Aに関連付けられたデータアセット集合における各データアセットに関する証明を含み得る。図2Eの例では、証明140は証明140A、140B、140Cを含む。証明140Aはデータ規格104Aとデータアセット106Aのペアリングと証明情報142Aを含む。証明140Bは、データ規格104Aとデータアセット106Bとのペアリングと証明情報142Bを含む。証明140Cは、データ規格104Aとデータアセット106Cとのペアリングと証明情報142Cを含む。図2Eに示されるように、証明140A、140B、140Cの各々は、それぞれの証明者116A、116B、116Aに割り当てられる。証明情報は、証明者によって図2Dに関して本明細書で説明したように提供され得る。
【0104】
図2Eに示されるように、コンプライアンス審査122Bは証明150を含む。証明150は、データ規格104Bに関連付けられたデータアセット集合内の各データアセットに関する証明を含み得る。図2Eの例では、証明150は証明150A、150Bを含む。証明150Aは、データ規格104Bとデータアセット106Cとのペアリングと証明情報152Aを含む。証明150Bはデータ規格104Bとデータアセット106Dのペアリングを含む。図2Eに示されるように、証明150A、150Bの各々はそれぞれの証明者116A、116Cに割り当てられる。証明情報は、証明者によって図2Dに関して本明細書で説明したように提供され得る。証明150Bは、証明情報を含まず、これは、証明者116Cが証明情報を送信していない場合があるためである。例えば、証明150Bは、証明者116Cのための証明待ち行列の中にあり得るが、依然として証明者116Cによって行われていない。他の例では、証明者116Cは、証明情報を送信するためにGUI内の「証明送信」ボタンを選択していない場合がある。
【0105】
図2EのGUIは、コンプライアンスプロジェクト120A及びコンプライアンス審査122A、122Bに関する状態表示を含む。プロジェクト状態121Aは、コンプライアンスプロジェクト120Aのコンプライアンス審査の完了パーセンテージを示す。図2Eの例では、コンプライアンスプロジェクト120Aのコンプライアンス審査の75%が完了している。コンプライアンス審査122Aの審査状態124Aは、それが100%完了していることを示す。これは、コンプライアンス審査122Aの証明140の全てが完了したことを示し得る。審査コンプライアンス審査122Bの審査状態124Bは、50%が完了したことを示している。これは、コンプライアンス審査122Bの証明150の50%が完了したことを示し得る。幾つかの実施形態では、システムは審査状態124A、124Bを使用してプロジェクト状態121Aを特定し得る。図2Eの例では、システムは審査状態124Aの100%完了の表示と審査状態124Bの50%の表示を平均して、75%のプロジェクト状態121Aの表示を取得し得る。
【0106】
図2Fは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ処理システム100のコンポーネント間の相互作用を説明する図を示す。図2Fに示されるように、データガバナンスポリシ102A、102Bのデータ規格はデータアセット106のそれぞれの集合にデータアセット基準112のそれぞれのセットを通して関連付けられる。例えば、ポリシマネージャ114は、図2Bに関して本明細書で説明したように、データ規格104A、104B、104C、104Dをデータアセット基準に関連付け得る。システムは、データアセット集合を使用して、コンプライアンスプロジェクト120を生成し得る。コンプライアンスマネージャ118は、図2Eに関して本明細書で説明したように、コンプライアンスプロジェクト120を使用して、データアセットがデータガバナンスポリシ102A、102Bに適合することを特定し得る。図2Eに示されるように、各コンプライアンスプロジェクトは1つ又は複数のコンプライアンス審査を含み、その各々は1つ又は複数の証明を含む。証明者は証明情報を送信し得、システムは、これを証明に記憶する。証明者116Aは、図2Cに関して本明細書で説明したように、証明140Aのための証明情報142Aを送信する。
【0107】
図3は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による例示的なコンプライアンスプロジェクト120Aの生成を説明する図を示す。図3に示されるプロセスは、図2A~2Fに関して本明細書で説明したデータ処理システム100のデータガバナンスシステムによって行われ得る。システムは、データアセット集合の1つ又は複数のデータアセットが1つ又は複数のデータ規格に適合するか否かを検証するためのコンプライアンスプロジェクト120Aを生成し得る。
【0108】
図3に示されるように、システムはまず、コンプライアンスプロジェクト120Aを生成する。コンプライアンスプロジェクト120を生成した後、システムは、図2Bに示されるデータガバナンスシステムを使用して、データアセット集合110Aとデータ規格104Aとの関連付けを識別する。システムは、データアセット集合110Aとデータ規格104Aとの関連付けを使用して、コンプライアンスプロジェクト120Aにおいて審査すべきアセットを識別するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット集合110Aに対応するデータアセット基準112Aを使用して、データアセットを識別するように構成され得る。システムは、データアセット106A、データアセット106B及びデータアセット106C、データアセット基準112A(例えば、データアセットが米国から得たデータを含む)を満たすものとして識別するように構成され得る。識別されたデータアセットは、ある時点でデータアセット集合110Aのメンバとなると特定されるものであり得る。例えば、システムは、コンプライアンスプロジェクト120Aが生成された時点でデータアセットの属性を使用して、データアセットがデータアセット集合110Aのメンバであるか否かを特定し得る。他の例では、システムはデータアセット集合110Aの過去に特定された構成要素を使用して、データアセットを識別し得る。
【0109】
図3に示されるように、データアセット106A、106B、106Cの各々は、1人又は複数のユーザに関連付けられる。データアセット106Aはユーザ202Aに関連付けられ、データアセット106Bはユーザ202Bに関連付けられ、データアセット106Cはユーザ202Cに関連付けられる。幾つかの実施形態では、システムはデータアセットについて責任を負うユーザを、データアセット内のデータを使用して識別し得る。例えば、データアセットはユーザを識別する属性を含み得る。幾つかの実施形態では、ユーザはデータアセットの管理の責任を負うものであり得る。例えば、ユーザはデータアセットの「ビジネスデータスチュワード」として指定されるものであり得る。識別子(例えば、氏名、識別番号又は他の識別子)がデータアセット内の属性値として記憶され得る。
【0110】
データアセット集合110Aとデータ規格104Aの関連付けを識別した後、システムはデータアセット106A、106B、106Cがデータ規格104Aに適合するか否かを証明するユーザを識別する。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット106A、106B、106Cの各々の属性によって示されるユーザ(例えば、ビジネスデータスチュワード)を、データアセット106A、106B、106Cがデータ規格104Aに適合するか否かを証明するユーザとして自動的に識別すように構成され得る。図3に示されるように、システムは、(1)データアセット106Aがデータ規格104Aに適合するか否かを証明する証明者116A、(2)データアセット106Bがデータ規格104Aに適合するか否かを証明する証明者116B、及び(3)データアセット106Cがデータ規格104Aに適合するか否かを証明する証明者116Aを識別する。
【0111】
幾つかの実施形態では、システムは(例えば、図2Dに関して本明細書で説明するように)各ユーザに証明を行うための情報を提供するように構成され得る。図3の例では、システムは証明者116Aに、データ規格104Aを示す情報とデータアセット106A及びデータアセット106Cについての情報(例えば、属性値)を提供し得る。システムは、証明者116Bに、データ規格104Aを示す情報と、データアセット106Bについての情報(例えば、属性値)を提供し得る。例えば、システムは、証明者への証明を証明者のそれぞれの待ち行列の中に提供し得る。証明者は、図2Dに関して本明細書で説明するようにGUIを使用して証明を実行し得る。
【0112】
図4Aは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データガバナンスポリシ232とそれを構成するデータ規格234の例を示す。データガバナンスポリシ232は、データガバナンスポリシ232内のドットによって示されるように、図4Bに示されない他のデータ規格を含み得る。データガバナンスポリシ232は、名前232A:「機微なデータはあらゆる統制規格にしたがって取り扱い、記憶するものとする」を含む。データガバナンスポリシは、説明232B:「機微なデータは1又は6の異なる基準に適合するデータである」を更に含む。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシ232は、データガバナンスポリシ232のデータ規格のリストを更に含み得る。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシ232はデータ規格への参照を含み得る。
【0113】
データ規格234は、名前234A:「機密情報は、外部からのデータアクセスがないシステムにのみ記憶しなければならない」を含む。データ規格234は、説明234B:「「機密」と表示されたデータセットは、ITセキュリティによって外部からのデータアクセスから保護されていることが証明されているシステムにのみ記憶しなければならない」を含む。データ規格234は、データ規格234との適合を確認する必要のある証明の証拠の表示234C:「ITセキュリティ証明書は、機密データセットを記憶するシステム及び直接的な情報源又は実質的に変換されない標的データセット(リネージュによって示される)のためにリンクさせなければならない」を含む。データ規格234は、データ規格234が関連付けられるデータアセット集合のリスト234D(例えば、「機密データセット」)を含む。図4Aの例に示されるように、データ規格234はデータアセット集合の機密データセット237に、機密データセット237に対応するデータアセット基準236との関連付けを通して関連付けられる。データ規格234は、図2Bに関連して本明細書で説明したように、データアセット基準236及び/又は機密データセット237に関連付けられ得る。
【0114】
図4Bは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態によるコンプライアンスプロジェクト238及びこれを構成するコンプライアンス審査240の例を示す。コンプライアンスプロジェクト238は、ドットによって示されるように、図4Bに示されていない他のコンプライアンス審査も含み得る。コンプライアンスプロジェクト238は、名前238A:「四半期データ取り扱い審査」を含む。コンプライアンスプロジェクト238は、説明238B:「機微なデータセットの取り扱いを審査し、これらが適用可能な全てのデータ規格に適合することを証明する」を含む。幾つかの実施形態では、コンプライアンスプロジェクト238は、コンプライアンスプロジェクト238の一部であるコンプライアンス審査のリストを更に含み得る。
【0115】
コンプライアンス審査240は名前240A:「企業機密データセット」を含む。コンプライアンス審査240は、説明240B:「機密と表示された各データセットの適用可能な各データ規格との適合性を証明する」を含む。コンプライアンス審査240は、コンプライアンス審査240が関連付けられ得るデータアセット集合のリスト240Cを更に含む。図2Eの例では、リスト240Cはデータアセット集合、「機密データセット」を含む。データアセット集合は、コンプライアンス審査240に関連付けられたデータ規格に関連付けられたものであり得る。コンプライアンス審査240は、コンプライアンス審査240の一部である証明のリスト240Dを更に含む(例えば、「データ規格A」とペアの「機密データセット1」及び「データ規格A」とペアである「機密データセット2」)。証明240Dは、それぞれの証明情報及び証明者を含む。
【0116】
図5Aは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ処理システム100が使用され得る環境例200を説明する図である。図5Aの例は、データ処理システム100がメタデータ管理のために使用される実装である。本明細書に記載の技法は、特定の種類のデータに適用されることに限定されず、データアセットを使用する何れのデータ処理システムの中でも、管理されるデータがメタデータか他の何れかの種類のデータか(例えば、トランザクション、ファイル、データ、レコード、テーブル等)に関わらず、使用され得ると理解すべきである。
【0117】
図5Aは、システム209A、209B、209Cを含む企業システムを示す。システム209A、209B、209Cは複数の地理的場所に分散され得る(例えば、異なる都市、国、大陸等)。システム209A、209B、209Cの各々は、大量のデータを(例えば、1つ又は複数のデータベースシステム、データウェアハウス、データレイク等に)記憶し得る。例えば、システム209A、209B、209Cは世界的銀行の企業システムの一部であり得、システム209Aは米国にあり、システム209Bはブラジルにあり、システム209Cは欧州にある。
【0118】
図2Aの例示的実施形態に示されているように、システム209A、209B、209Cの各々は、コンピューティングデバイスのそれぞれのセットを含む。例えば、システムの各々は、1つ又は複数のサーバ、ユーザデバイス及び/又はデータベースを含み得る。企業システムの動作中、システム209A、209B、209Cの各々は、大量のデータ(例えば数テラバイトのデータ)を生成及び/又は記憶し得る。例えば、企業システムはクレジットカード会社のシステムであり得、システム209A、209B、209Cの各々は、トランザクションデータ、クレジットスコア及び/又は任意の他の適したデータを生成及び/又は記憶する。別の例では、企業システムは銀行のシステムであり得、システム209A、209B、209Cの各々は、銀行記録、ローン、口座保有者及び/又は任意の他の適したデータを生成及び/又は記憶する。別の例では、企業システムは電話会社のシステムであり得、システム209A、209B、209Cの各々は、電話呼、テキストメッセージ、データ使用及び/又は任意の他の適したデータを生成及び/又は記憶する。
【0119】
幾つかの実施形態では、システム209A、209B、209Cは、データ(例えば、企業システムの)を記憶するように構成され得る。システム209A、209B、209Cの各々は、データベース、データウェアハウス、データレイク及び/又は任意の他のデータベースシステムを含み得る。システム209A、209B、209Cは、同じタイプ又は異なるタイプの何れかの任意の適したタイプのデータベースシステムであり得る。例えば、これらのシステムの各々は1つ又は複数の関係データベースシステム(例えばORACLE、SQL SERVER等)を含み得る。別の例として、幾つかの実施形態では、これらのシステムの各々は1つ又は複数の他のタイプのデータベースシステム(例えば、非関係(例えば、NoSQL)データベースシステム、マルチファイルシステム又は任意の他の適したタイプのデータベースシステム)を含み得る。
【0120】
図2Aの実施形態例では、データ処理システム100は、システム209A、209B、209Cに記憶されたデータを記述する情報207を記憶する。この意味において、情報207は、メタデータと見なすことができる。メタデータは、企業システム209A、209B、209Cに記憶されたデータについての多くのタイプの情報の何れかを含み得る。例えば、メタデータは、データを処理するシステム、データ処理に使用される、企業システムで実行されているソフトウェアアプリケーション及び/又はデータの記憶におけるアプリケーションのルールについての情報を含み得る。別の例では、メタデータは、データがどのように生成されたか、データのサイズ、データの記述、どのユーザが読み取り、更新、作成、削除又はデータに対する任意の他の動作を実行する許可を有するか、及び/又はデータについての任意の他の適した情報等の企業ソフトウェアシステム全体を通してのデータについての情報を含み得る。
【0121】
幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データアセットを使用してメタデータを管理するように構成され得る。例えば、データ処理システム100は、企業システムによって記憶された複数のデータセット(例えばテーブル)の各々のデータアセットを記憶し得る。そのような各データアセットは、データセットについての情報(例えば、データセットがいつ作成又は更新されたか、データセットが記憶された場所、データセットのサイズ、データセットに対して読み取り、編集、削除又は任意の他の適した動作の実行が許可されているユーザの識別情報、どのソフトウェアアプリケーションがデータセットを使用するかを識別する情報、データセット中のデータの機密レベルを識別する情報及び/又は任意の他の適したメタデータ)を記憶し得る。別の例として、データ処理システム100は、企業システム内のテーブルの各列のデータアセットを記憶し得る。そのような各データアセットは、列についての情報(例えば、列の値の意味、列中の値の読み出し、書き込み、更新及び/又は削除を行う権限を誰が有するか、列中のエントリの許容されている値の範囲及び/又は任意の他の適したメタデータ)を記憶し得る。更に別の例として、データ処理システム100は、企業システムの何らかのシステム部分又はデバイス部分によって実行されるように構成される複数のソフトウェアアプリケーションの各々のデータアセットを記憶し得る。そのようなデータアセットは、ソフトウェアアプリケーションについての情報(例えば、ソフトウェアアプリケーションがどのデータセットを処理するか、アプリケーションがその出力をどこに置くか、アプリケーション機能の説明、アプリケーションのバージョン、データ及び/又は他のアプリケーションへのそのアプリケーションの従属性、アプリケーションの実行可能ファイルがどこで見つけられるか、及び/又は任意の他の適したメタデータ)を記憶し得る。更に別の例として、データ処理システム100は、企業システムの一部である複数のシステム部分の各々のデータアセットを記憶し得る。
【0122】
以上のことからすでにわかるように、このようなメタデータ管理のシナリオでは、データ処理システム100は数百万又は数十億ものこのようなデータアセットを管理し得、そのため、データアセットが適用可能なデータ規格に適合するか否かを効率的に検証することが重要である。
【0123】
幾つかの実施形態では、データ処理システム100はデータについての情報を各種のシステム209A、209B、209Cから取得するように構成され得る。例えば、データ処理システム100は、システム209A、209B、209Cのデータベースに各種のシステム209A、209B、209Cのメタデータを問い合わせ得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、システム209A、209B、209Cから(例えばデータベースシステムにメタデータを問い合わせることによって)取得した情報を使用して、メタデータを生成するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、システム209A、209B、209C内に記憶されたデータに関するメタデータを記憶するように構成され得る。例えば、システム209A、209B、209Cは、それぞれデータレイク、データウェアハウス、データベースシステム又は他の種類のシステムであり得る。メタデータは、本明細書で説明するように、データアセットを使用して記憶され得る。
【0124】
幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データガバナンスポリシ及び/又はデータ規格をデータ処理システム100のデータアセットとして記憶するように構成され得る。例えば、データ処理システム100は、データガバナンスポリシ102Aをデータアセットとして記憶し得る。データアセットは、情報(例えば、1つ又は複数の属性フィールドに記憶される)を含み得る。データアセットは、データガバナンスポリシ102Aのデータ規格104A、104Bを示す情報を記憶し得る。例えば、データアセットはデータ規格104A、104Bへの参照を記憶し得、これらは、データ処理システム100によって管理されるそれぞれのデータアセットとしてそれぞれ記憶され得る。データガバナンスポリシを記憶するデータアセット(「データガバナンスポリシアセット」)は、データガバナンスポリシのテキストによる説明を含む情報を記憶し得る。例えば、データガバナンスポリシアセットは、ポリシのステートメントを含み得る。データ規格を記憶するデータアセット(「データ規格アセット」)は、データガバナンスポリシとの適合性の度合いのテキストによる説明を含み得る。例えば、データ規格104Aのためのデータ規格アセットは、データアセットに関る適合性の度合いのテキストによる説明を含み得る(例えば、データアセットは信頼できる情報源リストに含まれるものからのものでなければならない)。
【0125】
データ処理システム100は、図2Bに関して本明細書で説明したように、データ規格を1つ又は複数のデータアセット集合に関連付けるように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データ規格をデータアセット集合に、データ規格とデータアセット集合との関連付けを記憶することによって関連付けるように構成され得る。例えば、システムは、データ規格104Aとデータアセット集合110Aとの関連付けを記憶し得る。システムは、データアセット集合110Aの、データ規格104Aのデータ規格アセットの一部としての表示を記憶し得る。例えば、データ規格アセットは、関連付けられたデータアセット集合をリストアップするフィールドを含み得る。データ規格104Aのデータ規格アセットは、そのフィールド内にデータアセット集合110Aをリストアップし得る。幾つかの実施形態では、データ規格アセットは、データ規格が関連付けられる1つ又は複数のデータアセット集合の参照を含み得る。
【0126】
幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データアセット集合の構成要素を動的に更新するように構成され得る。データ処理システム100は、ある時点において、データアセット集合の構成要素を、(1)データアセット集合を定義する1つ又は複数の基準を使用して1つ又は複数のアセットを選択し、(2)選択されたデータアセットをデータアセット集合に含めることによって特定するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データアセット集合のデータアセットの証明が行われる予定であるときに(例えば、証明が行われる予定のデータアセットの更新されたリストを提供するため)データアセット集合の構成要素を更新するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、データアセット集合の構成要素を定期的に(例えば、日に1回、週に1回、月に1回又は他の適当な時間間隔で)更新するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、コマンド(例えば、ユーザによるコマンド入力)に応答して、データアセット集合の構成要素を更新するように構成され得る。
【0127】
幾つかの実施形態では、データ規格とデータアセットとのペアリングのために識別されたユーザは、そのデータアセットがそのデータ規格に適合するか否かを証明することを担当し得る。データ処理システム100は、データアセット及びデータ規格についての情報を、そのユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスに送信するように構成され得る。データ処理システム100は、そのコンピューティングデバイスから、そのデータアセットがそのデータ規格に適合するか否かに関するそのユーザによる証明を示す入力を受信するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、それを通してユーザがデータアセット及びデータ規格についての情報を閲覧し、入力を提供し得るワークフローを生成するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、証明プロセスを通してユーザを案内するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供するように構成され得る。システムは、データアセットがデータ規格に適合するか否かを、証明を示す入力に基づいて検証するように構成され得る。
【0128】
幾つかの実施形態では、システムは、証明オブジェクトを生成するように構成され得る。証明オブジェクトは、識別されたユーザと、データ規格とデータアセットとのペアリングとの関連付けを記憶し得る。例えば、データ処理システム100は、ユーザと、データ規格とデータアセットとのペアリングとの関連付けを証明オブジェクトの中に記憶し得る。幾つかの実施形態では、証明オブジェクトは、データ処理システム100のデータアセット(「証明データアセット」)として記憶され得る。幾つかの実施形態では、データ処理システム100は、証明オブジェクトを使用して、コンプライアンス審査及び/又はコンプライアンスプロジェクトの状態を追跡するように構成され得る。システムは、状態及び/又は証明の結果を証明オブジェクトに記憶し得る。システムは、コンプライアンス審査及び/又はコンプライアンスプロジェクトの状態をその中の証明の状態(例えば、証明オブジェクトによって示される)に基づいて特定するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、コンプライアンス審査及び/又はコンプライアンスプロジェクトに関する証明の統計を特定するように構成され得る。統計は、データ処理システム100において、データポリシ及び/又はデータ規格との適合性の検証のビューを提供し得る。例えば、ユーザは、コンプライアンスプロジェクトの数、コンプライアンス審査の数、コンプライアンス審査又はプロジェクトの完了パーセント、コンプライアンス審査又はプロジェクトの未完了パーセント及び他の統計等の情報を閲覧し得る。
【0129】
図5Bは、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による例示的なデータ処理システム100の態様を説明するフロック図を示す。データ処理システム100は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)モジュール210、データガバナンスシステム220及びデータ永続層230を含む。
【0130】
幾つかの実施形態では、GUIモジュール210により、ユーザは、データ処理システム100と、ユーザがそれを通してデータ処理システム100とやり取りし得る各種のGUIを生成することによってやり取りできるようにし得る。GUIモジュール210は、定義ユーザインタフェース(UI)モジュール212、コンプライアンスUIモジュール214及び証明UIモジュール216を含む。
【0131】
幾つかの実施形態では、定義UIモジュール212は、データ処理システム100におけるデータガバナンスポリシ、データ規格及びデータアセット集合を定義できるGUIを生成するように構成され得る。このGUIにより、ポリシマネージャ(例えば、ポリシマネージャ114)は、データガバナンスポリシを定義でき得る。例えば、このGUIにより、ポリシマネージャは、新しいデータガバナンスポリシを作成し、このデータガバナンスポリシ(例えば、データガバナンスポリシによって指定されるガイドライン又は規則)を定義でき得る。このGUIにより、ポリシマネージャは、データガバナンスポリシの一部として1つ又は複数のデータ規格を生成でき得る。このGUIにより、ポリシマネージャは、新しいデータ規格を作成でき得る。このGUIにより、ポリシマネージャは、データ規格のルール及び/又は要求事項(例えば、社会保障番号は、標準フォーマットであるNNN-NN-NNNNに準じるものとし、Nは、0~9のアラビア数字である)を入力することができ得る。このGUIにより、コンプライアンスマネージャ(例えば、コンプライアンスマネージャ118)は、データ規格と1つ又は複数のデータアセット集合との関連付けを示す入力を提供でき得る。例えば、このGUIにより、コンプライアンスマネージャは、そのデータ規格が適用される1つ又は複数のデータアセット集合を、過去に生成されたデータアセット集合のリストから選択することができ得る。
【0132】
幾つかの実施形態では、定義UIモジュール212は、ポリシマネージャが新しいデータアセット集合を作成できるようなGUIを生成するように構成され得る。このGUIにより、ポリシマネージャはGUIを通して、データ処理システム100がデータアセット集合を生成するために使用し得る1つ又は複数の基準を示す入力を提供でき得る。例えば、このGUIにより、ユーザはデータ処理システム100がデータアセット集合を生成するために使用し得る、場所、データアセットの種類、アプリケーション、領域、大きさ、名前及び/又は他の基準を含む基準を指定でき得る。
【0133】
幾つかの実施形態では、定義UIモジュール212は、データガバナンスポリシについての情報を表示するGUIを生成するように構成され得る。このGUIは、データガバナンスポリシの名前、そのポリシによって指定される規則及び/又はデータガバナンスポリシの1つ若しくは複数のデータ規格を表示する。幾つかの実施形態では、このGUIにより、ユーザは、データガバナンスポリシのデータ規格に(例えば、データ規格についての情報を表示するGUIへのリンクを提供することによって)導かれることができ得る。幾つかの実施形態では、定義UIモジュール212は、データ規格についての情報を表示するGUIを生成するように構成され得る。このGUIは、データ規格の名前、データ規格のコンプライアンスの度合い、データ規格に関連付けられたデータアセット集合及び/又はデータ規格が属するデータガバナンスポリシを表示し得る。このGUIにより、ユーザは、データアセット集合におけるデータアセットのリストを閲覧でき得る。例えば、このGUIは、ユーザがデータアセット集合を選択できるようにし得、それに応答して、選択されたデータアセット集合におけるデータアセットのリストを表示し得る。
【0134】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスUIモジュール214は、コンプライアンスマネージャ(例えば、コンプライアンスマネージャ118)がコンプライアンスプロジェクトを生成できるようにし得るGUIを生成するように構成され得る。このGUIにより、ユーザは、GUIを通して、コンプライアンスプロジェクト内で検証すべきデータガバナンスポリシ及び/又はデータ規格を示す入力を提供でき得る。このGUIにより、更に、コンプライアンスマネージャは、コンプライアンスプロジェクトの1つ又は複数のコンプライアンス審査を生成することができ得る。例えば、このGUIにより、コンプライアンスマネージャは、それに関してコンプライアンスプロジェクトを生成すべきデータ規格を選択でき得る。他の例では、このGUIにより、コンプライアンスマネージャは、それについてコンプライアンスプロジェクトを生成すべきデータアセットを選択でき得る。コンプライアンスUIモジュール214は、コンプライアンスマネージャがコンプライアンスプロジェクトのコンプライアンス審査についての情報を閲覧できるようにし得るGUIを生成するように構成され得る。このGUIにより、コンプライアンスプロジェクトの名前、データ規格の表示(例えば、名前、コンプライアンスの度合い等)、データアセットの表示(例えば、名前)及び/又は他の情報を表示し得る。
【0135】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスUIモジュール214は、コンプライアンスマネージャが生成されたコンプライアンスプロジェクトについての情報を閲覧できるようにするGUI(例えば、図2Eに記される)を生成するように構成され得る。例えば、GUIは、コンプライアンスプロジェクトの名前、コンプライアンスプロジェクトのコンプライアンス審査のリスト、コンプライアンスプロジェクトの証明のリスト、コンプライアンスプロジェクトの状態(例えば、それを構成するコンプライアンス審査の状態に基づいて特定される)、コンプライアンスプロジェクトに関する統計(例えば、データアセットの数、データ規格、完了した証明のパーセント、未完了の証明のパーセント等)及び/又はコンプライアンスプロジェクトに関する他の情報を表示し得る。GUIは、コンプライアンスマネージャにコンプライアンスプロジェクトの状態のグラフィカルビューを提供し得る。例えば、GUIは、コンプライアンスプロジェクトの一部である1つ又は複数のコンプライアンス審査の状態及び/又はコンプライアンスプロジェクト全体として状態を示すグラフィカル要素を表示し得る。幾つかの実施形態では、コンプライアンスUIモジュール214は、コンプライアンスマネージャがコンプライアンス審査についての情報を閲覧できるようにするGUIを生成するように構成され得る。例えば、GUIはコンプライアンス審査の証明のリスト、審査に関連付けられたデータ規格及び/又はコンプライアンス審査に関連付けられたデータアセットを表示し得る。
【0136】
幾つかの実施形態では、証明UIモジュール216は、それを通して証明者が証明を実行し得るGUI(例えば、図2Dに関して本明細書で説明した)を生成するように構成され得る。このGUIにより、証明者は、データ規格及びデータアセットについての情報を閲覧でき得る。例えば、このGUIにより、証明者は、データ規格についての情報(例えば、コンプライアンスの度合い)を表示するGUI及びデータアセットについての情報(例えば、属性値)を表示するGUIに導かれることができ得る。このGUIは、ユーザが証明の一部としての情報を入力できるように構成され得る。例えば、このGUIにより、証明者は、テキストによるステートメントを提供し、ファイルを添付し、他のデータアセットへの参照を表示し、且つ/又は他の情報を提供でき得る。幾つかの実施形態では、このGUIは、証明者に、そこから証明者が証明を示す入力を提供するために選択できる選択肢のリストを提供し得る。例えば、選択肢のリストには、データアセットがデータ規格に適合するか、データアセットがデータ規格に適合しないか、データアセットがデータ規格に部分的に適合するか、証明が定義されていないか、又はデータ規格が適用されないとの入力が含まれ得る。幾つかの実施形態では、このGUIにより、証明者は、不適合のデータアセットを解決するためのチケット(例えば、データアセットがデータ規格に適合しない場合)を作成でき得る。
【0137】
図5Bに示されるように、GUIのためのモジュール210は、データガバナンスシステム220にデータリクエスト216を送信し得る。データガバナンスシステムは、データ218を提供し得る。モジュール210は、データ218を使用してGUIに情報をポピュレートし得る。例えば、モジュール210は、データ218を使用して、データガバナンスポリシ、データ規格、データアセット集合、データアセット、コンプライアンスプロジェクト又はコンプライアンス審査についての情報を、データ218を使用して表示し得る。
【0138】
図2Fに示されるように、データ処理システム100のデータガバナンスシステム220は、定義モジュール222、コンプライアンスモジュール224及び証明モジュール226を含む。
【0139】
幾つかの実施形態では、定義モジュール222は、データガバナンスポリシ、構成するデータ規格及び/又はデータアセット集合を生成するように構成され得る。定義モジュール222は、(例えば、図2Bに関して本明細書で説明したように)データアセット集合をデータ規格に関連付けるように構成され得る。幾つかの実施形態では、定義モジュール222は、データガバナンスポリシ及び/又はデータ規格をデータ処理システム100のデータアセットとして記憶するように構成され得る。定義モジュール222は、例えばデータガバナンスポリシについての情報(例えば、規則のステートメント、名前、構成するデータ規格)をデータアセットの中に属性値として記憶するように構成され得る。定義モジュール222は、例えば、データ規格についての情報(例えば、名前、コンプライアンスの度合いの説明、関連付けられたデータアセット集合のリスト及び/又はデータガバナンスポリシへの参照)をデータアセットの属性値として記憶するように構成され得る。
【0140】
幾つかの実施形態では、定義モジュール222は、データアセット集合を生成するように構成され得る。定義モジュール222は、1つ又は複数の基準(例えば、GUIを通したユーザ入力によって示される)を使用してデータアセット集合を生成するように構成され得る。定義モジュール222は、1又は複数の基準を使用して、データ処理システム100によって管理されるデータアセットの、その1つ又は複数の基準に適合する1つ又は複数を選択するように構成され得る。定義モジュール222は、選択されたデータアセットをデータアセット集合に含めるように構成され得る。幾つかの実施形態では、定義モジュール222は、データアセット集合を更新するように構成され得る。定義モジュール222は、データアセット集合のデータアセットを選択した後、(1)データアセットの、1つ又は複数の基準に適合する1つ又は複数を識別すること、及び(2)識別されたデータアセットをデータアセット集合に含めることによってデータアセット集合を更新するように構成され得る。識別されたデータアセットは、そのデータアセット集合の中に過去にあったデータアセットと異なり得る(例えば、1つ又は複数のデータアセットの更新による)。
【0141】
幾つかの実施形態では、定義モジュール222は、データ規格と1つ又は複数のデータアセット集合との関連付けを記憶するように構成され得る。例えば、定義モジュール222は、データ規格アセットのフィールドにデータアセット集合のリストを記憶し得る。幾つかの実施形態では、定義モジュール222は、データアセット集合への参照をデータ規格アセットのフィールドに記憶するように構成され得る。
【0142】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスモジュール224は、データガバナンスポリシ及び/又はデータ規格との適合性の検証を管理するように構成され得る。コンプライアンスモジュール224は、コンプライアンスプロジェクト及びそれを構成するコンプライアンス審査(例えば、コンプライアンスプロジェクト238及びコンプライアンス審査122、246)を生成するように構成され得る。コンプライアンスモジュール224は、データ規格とそれらが適用されるデータアセットをペアにするように構成され得る。コンプライアンスモジュール224は、データ規格とデータアセットを、(1)データ規格に関連付けられたデータアセット集合を識別し(例えば、定義モジュール222による)、(2)データ規格をデータアセット集合のデータアセットの各々とペアにすることにより、ペアにするように構成され得る。コンプライアンスモジュール224は、データ規格とデータアセットとのペアリングのためのユーザを識別するように更に構成され得る。コンプライアンスモジュール224は、データ規格とデータアセットとのペアリングに関わる(例えば、証明を行う)ユーザを、データアセットからの情報(例えば、データアセットについて責任を負うユーザを示す属性値)を使用して自動的に識別するように構成され得る。
【0143】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスモジュール224は、コンプライアンスプロジェクトを生成するように構成され得る。幾つかの実施形態では、コンプライアンスモジュール224は、データガバナンスポリシとの適合性の検証を管理するためのコンプライアンスプロジェクトを生成するように構成され得る。コンプライアンスプロジェクトは、データガバナンスポリシのそれぞれのデータ規格に関するコンプライアンス審査を含み得る。例えば、コンプライアンスプロジェクトは、データガバナンスポリシの各データ規格に関するコンプライアンス審査を含み得る。他の例では、コンプライアンスプロジェクトは、データガバナンスポリシのデータ規格に関連付けられた各データアセット集合に関するコンプライアンス審査を含み得る。コンプライアンスモジュール224は、データアセットと適用可能なデータ規格との各ペアリングに関する証明オブジェクトを生成するように更に構成され得る。コンプライアンスモジュール224は、データアセットが適用可能なデータ規格に適合するとの証明を行うユーザを識別し得る。
【0144】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスモジュール222は、コンプライアンスプロジェクトについての情報を特定するように構成され得る。例えば、コンプライアンスモジュール222は、コンプライアンスプロジェクト及び/又はそれを構成するコンプライアンス審査の状態を特定するように構成され得る。コンプライアンスモジュール222は、コンプライアンス審査の状態を、コンプライアンス審査の中の1つ又は複数の証明の状態に基づいて特定するように構成され得る。例えば、コンプライアンスモジュール222は、コンプライアンス審査及び/又はコンプライアンスプロジェクトの中の完了又は未完了の証明の数を特定し得、それに基づいて、コンプライアンスモジュール222は、コンプライアンス審査及び/又はコンプライアンスプロジェクトの状態を特定し得る。コンプライアンスモジュール222は、幾つかの実施形態では、データアセットがデータ規格に適合するか否かの証明が特定された(例えば、コンピューティングデバイスからの入力によって示される)ときに、証明が完了したと特定し得る。幾つかの実施形態では、データ規格に適合せず、且つ/又は部分的に適合するデータアセットについて、コンプライアンスモジュール222は、証明が完了したと特定するための動作がなされるように要求し得る。例えば、コンプライアンスモジュール222は、不適合及び/又は部分的に適合するデータアセットについてチケットが作成されるように要求し得る。
【0145】
幾つかの実施形態では、証明モジュール226は、データアセットがデータ規格に適合するか否かの証明を取得するように構成され得る。幾つかの実施形態では、証明モジュール226は、データアセットがデータ規格に適合するか否かに関するユーザによる証明を示す入力(例えば、証明UIモジュール216によって生成されたGUIを通して受信される)を取得することにより、証明を取得するように構成され得る。証明モジュール226は、証明を示す情報を記憶する証明オブジェクトを生成するように構成され得る。幾つかの実施形態では、証明オブジェクトは、証明モジュール226によって特定された証明の状態(例えば、完了又は未完了)を更に記憶し得る。幾つかの実施形態では、証明モジュール226は、証明を行うプロセスフローを通して証明者を案内するように構成され得る。例えば、プロセスフローは、証明者202Cに、データ規格、データアセット及びそれを通して証明者が証明を示すことのできるメカニズムについての情報を提供し得る。証明モジュール226は、証明に関連する情報を更に記憶し得る。例えば、証明モジュール226は、証明オブジェクトの中に証明の証拠としてのデータ及び/又は証明に関する証明者からのステートメントを記憶し得る。
【0146】
幾つかの実施形態では、データガバナンスシステム220は、データ処理システム100によって(例えば、データ永続層230内に)記憶されたデータにアクセスするように構成され得る。図5Bに示されるように、データガバナンスシステム220は、データ永続層230にデータリクエスト226を送信し、データリクエスト226に応答するデータを受信するように構成され得る。幾つかの実施形態では、データガバナンスシステム220は、データを求めるクエリを送信するするように構成され得る。例えば、データガバナンスシステム220は、データを求めるSQLクエリを送信し得る。幾つかの実施形態では、データ228は、リクエストによって指定されたデータであり得る。例えば、データ228はクエリの中で要求された1つ又は複数の値であり得る。
【0147】
幾つかの実施形態では、クエリは、ベンダ独自の形態にカスタマイズされ得る。例えば、異なるベンダ(例えば、MICROSOFT、ORACLE、IBM、POSTGRESQL等)は、SQLの異なるダイアレクトを実装し、且つ/又はSQL規格への延長を提供し得る。こうした状況では、標的のデータベースシステム(例えば、ORACLE)のために、その標的のデータベースシステムによって実装されるシンタックス及び/又はコマンドを使用して(例えば、ORACLEによって実装される何れかの特殊なシンタックス及び/又はコマンドを使用して)実行可能なクエリが生成され得る。追加的又は代替的に、クエリは、標的のデータベースシステムによってサポートされ得るクエリに対する最適化を含み得る。したがって、幾つかの実施形態では、1つの種類のデータベースのためのクエリ(例えば、MICROSOFT SQL SERVERデータベースのための実行可能なSQLクエリ)と、他の種類のデータベースのためのクエリ(例えば、IBM DB2のための実行可能なSQLクエリ)とは、何れのクエリも同じ基本的中間表現から生成されるとしても異なり得る。
【0148】
図5Bに示されるように、データ永続層230は、データアセット106、データガバナンスポリシ102、データ規格104、コンプライアンスプロジェクト120、コンプライアンス審査122及び証明130を記憶する。幾つかの実施形態では、データ永続層230は、データを記憶するためのデータストアを含み得る。幾つかの実施形態では、データストアは、関係データベースシステムを含み得、それにより、データは、関係データベースシステムのテーブルに記憶され得る。しかしながら、データストアは、関係データベースシステムであることに限定されず、それは、データストアが何れの適当な方法でデータを記憶するようにも構成され得るためである。例えば、データストアは、オブジェクト指向データベース、分散データベース、NoSQLデータベース及び/又は他の何れの適当なデータベースも含み得る。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシ102、データ規格104、コンプライアンスプロジェクト120、コンプライアンス審査122及び/又は証明130は、データアセットとして記憶され得る。
【0149】
幾つかの実施形態では、データ永続層230の各々は、任意の適したタイプの1つ又は複数のフォーマットでデータを記憶する1つ又は複数の記憶装置を含み得る。例えば、データストアの記憶装置部分は、1つ又は複数のデータベーステーブル、スプレッドシートファイル、平文ファイル及び/又は任意の他の適したフォーマット(例えば、メインフレームのネイティブフォーマット)のファイルを使用してデータを記憶し得る。記憶装置は、任意の適したタイプであり得、1つ又は複数のサーバ、1つ又は複数のデータベースシステム、1つ又は複数のポータブル記憶装置、1つ又は複数の不揮発性記憶装置、1つ又は複数の揮発性記憶装置及び/又はデータを電子的に記憶するように構成された任意の他のデバイスを含み得る。データストアが複数の記憶装置を含む実施形態では、記憶装置は、1つの物理的場所(例えば、1つの建物内)に配置され得るか、又は複数の物理的場所(例えば、複数の建物、異なる都市、州又は国)にわたって分散され得る。記憶装置は、任意の適したタイプの1つ又は複数のネットワークを使用して互いと通信するように構成され得、本明細書に記載される技術の態様は、これに関して限定されない。
【0150】
幾つかの実施形態では、データ永続層230は、データアセットをデータエンティティインスタンスとして記憶するように構成され得る。データアセットは、そのため、データエンティティによって定義されるデータエンティティインスタンスであり得る。例えば、データ処理システム100は、データガバナンスポリシ、データ規格、コンプライアンスプロジェクト、コンプライアンス審査及び/又は証明を定義するデータエンティティを含み得る。データガバナンスポリシ、データ規格、コンプライアンスプロジェクト、コンプライアンス審査についての情報は、それぞれのデータエンティティのインスタンスに記憶され得る。
【0151】
幾つかの実施形態では、データアセット106はデータ処理システム100によって管理されるデータアセットを含み得る。データアセット106は、例えばシステム(例えば、企業システム)のデータセットに関するメタデータを記憶し得る。幾つかの実施形態では、データガバナンスポリシ102はデータガバナンスポリシの定義を含み得る。例えば、データガバナンスポリシ102は、データアセットの規則のステートメントを含み得る。データガバナンスポリシ102は、それを構成するデータ規格を含み得る。例えば、データガバナンスポリシ102は、データガバナンスポリシ102を構成するデータ規格104を含み得る。
【0152】
幾つかの実施形態では、データ規格104はデータ規格の定義(例えば、名前及び/又はルール若しくは規格)を含む。データ規格104は、関連付けられたデータアセット集合のリストを更に含み得る。データ規格104は、データガバナンスポリシへの参照並びにそのデータ規格104が検証されているコンプライアンスプロジェクト及び/又は審査を更に含み得る。データ規格104は、説明を更に含み得る。
【0153】
幾つかの実施形態では、コンプライアンスプロジェクト120は、そのコンプライアンスプロジェクトが関係するデータガバナンスポリシについての情報を含み得る。コンプライアンスプロジェクト120は、コンプライアンスプロジェクト120のコンプライアンス審査のリストを含み得る。コンプライアンスプロジェクト120は、コンプライアンスプロジェクト120の一部であるデータ規格及び/又は証明を含み得る。コンプライアンスプロジェクト120は、コンプライアンスプロジェクト120の状態を更に含み得る。幾つかの実施形態では、コンプライアンスプロジェクト120はコンプライアンスプロジェクトの側面について責任を負うユーザ(例えば、プロジェクトオーナー及び/又は証明者)についての情報を含む。
【0154】
幾つかの実施形態では、コンプライアンス審査122は、そのコンプライアンス審査に関連付けられたデータ規格についての情報を含み得る。コンプライアンス審査122は、コンプライアンス審査122のデータアセットについての情報を更に含み得る。例えば、コンプライアンス審査122は、データアセットからの情報及び/又はデータアセットへの参照を含み得る。コンプライアンス審査122は、状態を更に含み得る。幾つかの実施形態では、コンプライアンス審査はコンプライアンス審査を担当するユーザ(例えば、プロジェクトマネージャ)についての情報を含み得る。
【0155】
幾つかの実施形態では、証明130は、証明130の主題であるデータアセット及びデータ規格についての情報を含み得る。例えば、証明は、データ規格のコンプライアンスの度合いについての情報及びデータアセットについての情報を含み得る。証明は、データ規格及び/又はデータアセットへの参照を含み得る。幾つかの実施形態では、証明は証明の状態(例えば、完了、未完了、開始、進行中)を含む。幾つかの実施形態では、証明は証明を実行する予定の証明者の表示を含む。
【0156】
図6は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ処理システム(例えば、データ処理システム100)によって管理されるデータアセットのガバナンスに関連して使用される例示的なプロセス600のフローチャートを示す。プロセス600は、何れの適当なコンピューティングデバイスによっても実行され得る。例えば、プロセス600は、図2A~2Fに関して本明細書で説明したデータ処理システム100によって実行され得る。
【0157】
プロセス600はブロック602から始まり、そこでシステムはデータ規格を含むデータガバナンスポリシにアクセスする。システムは、データガバナンスポリシを定義する情報にアクセスすることにより、データガバナンスポリシにアクセスするように構成され得る。例えば、システムはデータガバナンスポリシに、ガバデータガバナンスポリシについての情報(例えば、構成するデータ規格の説明とリスト)を記憶するデータアセットからの情報にアクセスすることによってアクセスし得る。説明的な例として、システムはリクエスト(例えば、クエリ)をデータ永続層に送信して、データガバナンスポリシについての情報を取得し得る。情報は、データ規格についての情報を含み得る。
【0158】
幾つかの実施形態では、システムはデータガバナンスポリシのデータ規格を生成するように構成され得る。例えば、システムは、データガバナンスポリシに関連付けられた新しいデータアセットを生成することにより、データ規格を生成するように構成され得る。新しいデータアセットは、データガバナンスポリシのデータ規格についての情報を記憶し得る。システムはすると、生成されたデータ規格にアクセスし得る。
【0159】
次に、プロセス600は、ブロック604に進み、そこで、システムは、1つ又は複数のデータアセット基準を使用してデータアセットから選択することにより、データアセット集合を生成する。幾つかの実施形態では、データアセットは、データ処理システム(例えば、データ処理システム100)によって管理されるデータアセットであり得る。システムは、データアセットから、(1)1つ又は複数の基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを識別し、(2)識別されたブータアセットを選択することによって選択するように構成され得る。例えば、システムは、1つ又は複数の基準を使用して検索を行い、データアセットを識別し得る。説明的な例として、銀行システムの場合、1つ又は複数の基準は、(1)データアセットが「クレジットスコア」データアセットであること、及び(2)データアセットが米国の居住者についての情報を記憶することを含み得る。この例では、システムは、米国の居住者の「クレジットスコア」データアセットを識別し得る。システムは、識別されたデータアセットをデータアセット集合に含め得る。
【0160】
幾つかの実施形態では、データアセット集合は、過去に生成されている場合があり、ブロック604では、システムは、データアセット集合を更新するように構成され得る。システムは、(1)1つ又は複数の基準に適合する1つ又は複数のデータアセットを識別し、(2)識別されたデータアセットを選択することにより、データアセット集合を更新するように構成され得る。識別されたデータアセットは、データアセット集合に以前含まれていたデータアセットと異なり得る(例えば、データアセットの更新の結果として)。システムは、識別されたデータアセットを含めるためにデータアセット集合を更新するように構成され得る。したがって、データアセット集合は、データアセットの現在の状態を反映し得る。
【0161】
幾つかの実施形態では、システムは1つ又は複数の基準を取得するように構成され得る。システムは、1つ又は複数の基準を、1つ又は複数の基準を示すユーザ入力(例えば、GUIを通した)を受信することによって取得するように構成され得る。例えば、システムは、検索及び/又はフィルタGUI内の、1つ又は複数の基準を示す選択を示すユーザ入力を受信し得る。
【0162】
次に、プロセス600はブロック606に進み、そこでシステムはデータアセット集合をデータ規格に関連付ける。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット集合のデータ規格との関連付けを記憶することにより、データアセット集合をデータ規格に関連付けるように構成され得る。例えば、システムはデータ規格内のデータアセット集合への参照を(例えば、システムのデータ規格アセットに)記憶し得る。幾つかの実施形態では、データアセット集合をデータ規格に関連付けることは、データ規格を、データアセット集合を生成するために使用されたデータアセット基準セットに関連付けることを含み得る。例えば、システムは、データ規格の中に、データアセット基準セットへの参照を記憶し得る。
【0163】
幾つかの実施形態では、システムはコマンドに応答してデータアセット集合をデータ規格に関連付けるように構成され得る。コマンドは、データアセット集合をデータ規格に関連付けるコマンドを示すユーザ入力であり得る。例えば、システムは、GUIを通して、コマンドを示すユーザ入力を受信し得る。コマンドを受信することに応答して、システムはデータアセット集合をデータ規格に関連付け得る。幾つかの実施形態では、システムは、1つ又は複数のデータアセット集合(例えば、システムによって以前生成されたもの)のリストからのデータアセット集合の選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る。例えば、システムは、それぞれのデータアセット集合を表すGUI要素の選択からのデータアセット集合を表すGUI要素の選択を受信し得る。
【0164】
次に、プロセス600はブロック608に進み、そこでシステムはデータアセット集合の1つ又は複数のデータアセットがデータ規格に適合するか否かを検証する。システムは、データアセット集合のデータアセットがデータ規格に適合するか否かを、図7に関して本明細書で説明するプロセス700を実行することによって検証するように構成され得る。
【0165】
図7は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、システムによって管理されるデータアセットがそのデータアセットに関連付けられたデータ規格を含むデータガバナンスポリシに適合するか否かを検証する例示的なプロセス700のフローチャートを示す。プロセス700は、何れの適当なコンピューティングデバイスによっても実行され得る。例えば、プロセス700は、図2A~2Fに関して本明細書で説明したデータ処理システム100によって実行され得る。
【0166】
プロセス700はブロック702から始まり、そこでシステムは、データアセットがデータ規格に適合するか否かを証明するユーザを識別する。幾つかの実施形態では、システムは、データアセットからの情報を使用してユーザを識別するように構成され得る。例えば、データアセットは、データアセットについて責任を負う人物を示す属性値を含み得る。システムは、ユーザを属性値によって示される人物であると識別し得る。システムは、そのため、証明者となる人物を自動的に特定し得る。
【0167】
幾つかの実施形態では、システムは(例えば、図3に関して本明細書で説明したように)、1つ又は複数のコンプライアンス審査を含むコンプライアンスプロジェクトを生成するように構成され得る。システムは、コンプライアンス審査におけるデータアセットのデータ規格とのペアリングにユーザをマッチさせるためにユーザを識別し得る。ユーザには、証明を行うためにペアリングが割り当てられ得る。
【0168】
次に、プロセス700はブロック704に進み、そこでシステムはデータアセット及びデータ規格についての情報をコンピューティングデバイスに送信する。コンピューティングデバイスは、ユーザに関連付けられ得る。幾つかの実施形態では、システムは、データアセット及びデータ規格についての情報をコンピューティングデバイスに通信ネットワーク(例えば、インタネット)を通して送信するように構成され得る。
【0169】
幾つかの実施形態では、システムはデータアセット及びデータ規格についての情報を取得するように構成され得る。システムは、データアセット及びデータ規格を記憶するデータベースシステム(例えば、データ永続層230)にリクエスト(例えば、クエリ)を送信することによって情報を取得するように構成され得る。システムは、リクエストを送信することに応答して、データアセット及びデータ規格についての情報を受信するように構成され得る。
【0170】
次に、プロセス700はブロック706に進み、そこでシステムは、コンピューティングデバイスから、データアセットがデータ規格に適合するか否かに関するユーザによる証明を示す入力を取得する。幾つかの実施形態では、システムはユーザに(例えば、GUI及び/又はワークフローを通して)1つ又は複数の選択肢を提供するように構成され得る。例えば、選択肢は、データアセットがデータ規格に適合しないこと、データ規格に部分的に適合すること、データ規格に適合しないこと又はデータ規格が適用されないことであり得る。システムは、選択肢の選択を示す入力を受信するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、データアセットがデータ規格に適合するか否かに関するユーザによる証明を示す入力を含む証明情報を取得するように構成され得る。幾つかの実施形態では、証明情報には、コメント及び証拠(例えば、ファイル、ドキュメント、リンク及び/又は他の適当な証拠)等の他の情報も含まれ得る。
【0171】
幾つかの実施形態では、システムは証明の記録を記憶するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは証明の記録を証明オブジェクトの中に記憶するように構成され得る。例えば、証明オブジェクトは、1つ又は複数のフィールド及び/又は属性を含み得る。システムは、証明の表示をフィールド又は属性に記憶するように構成され得る。
【0172】
次に、プロセス700はブロック708に進み、そこでシステムは、データアセットがデータ規格に適合するか否かを証明に基づいて検証する。例えば、システムは、データアセットがデータ規格に完全に適合するか又は部分的に適合するとの証明をユーザが示した場合、データアセットがデータ規格に適合すると特定し得る。そうでなければ、システムは、データアセットがデータアセットに適合しないと特定し得る。他の例では、システムは、データアセットがデータ規格に完全に適合するとの証明をユーザが示した場合のみ、データアセットがデータ規格に適合すると特定し得る。そうでなければ、システムは、データアセットがデータ規格に適合しないと特定し得る。
【0173】
幾つかの実施形態では、システムは証明を示す情報を証明オブジェクト(例えば、コンプライアンス審査の一部である)に記憶するように構成され得る。幾つかの実施形態では、システムは、証明、コンプライアンス審査及び/又はコンプライアンスプロジェクトの状態を証明に基づいて更新するように構成され得る。例えば、システムは、証明が完了したことを示すために、コンプライアンス審査、コンプライアンスプロジェクト及び/又は証明の完了パーセンテージを更新し得る。
【0174】
図8は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データガバナンスポリシについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)800の図である。GUI 800は、ポリシの名前802「重要データ要素(CDE)の取り扱い」及びポリシの説明804を含む情報を示す。GUI 800は、データガバナンスポリシを構成するデータ規格のリスト806も表示する。リスト806は、データ規格の説明808を含む。
【0175】
図9は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ規格についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)900の図である。GUI 900は、そのデータ規格が属するデータガバナンスポリシ(例えば、それについての情報が図8のGUI 800に表示される)の表示902を表示する。GUI 900は、規格の名前904と規格の定義906を表示する。GUI 900は、データ規格に関連付けられたデータアセット集合のリスト908を表示する。図9の例に示されるように、データアセット集合がリスト908から選択されると、GUI 900はデータアセット集合のアセットのリスト910を表示する。
【0176】
図10は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザが既存のデータアセット集合のリストからデータ規格に関連付けるためのデータアセット集合を選択できるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1000の図である。「既存のものを選択する」の選択を示すグラフィカル要素1002によって示されるように、GUI 1000は、データ規格に関連付けるためにその中から選択され得る、過去に生成されたデータアセット集合のリスト1004を表示する。GUI 1000は、リストアップされたデータアセット集合に関連付けられた選択基準1005を表示する。図10の例に示されるように、データアセット集合がリスト1004から選択されると、GUI 1000は選択されたデータアセット集合のデータアセットのリスト1006を表示する。
【0177】
図11は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザがデータ規格に関連付けるための新しいデータアセット集合を作成できるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1100の図である。GUI要素1102によって示されるように、GUI 1100により、ユーザは新しいデータアセット集合を作成できる。GUI 1100により、ユーザはアセットの種類1104を示し、特定のデータアセット1106を選択できる。GUI 1100は、新しいデータアセット集合に含まれることになるアセット1108のリストを表示する。
【0178】
図12は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザがデータ規格に関連付けるための新しいデータアセット集合を作成できるようにする他のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の例1200の図である。GUI 要素1202によって示されるように、ユーザは新しいデータアセット集合を作成することを選択した。GUI 1200により、ユーザは、データアセット集合を生成するために使用する1つ又は複数の基準を示すことができる。GUI 1200により、ユーザは、データアセットの種類1204を示すことができる。図12の例では、選択されたデータアセットの種類は「ビジネスデータ要素」である。GUI 1200により、ユーザは、データアセット集合のための地域基準1206を示すことができる。図12の例では、示された地域は「米国」である。GUI 1200は、ユーザによって示された基準に基づいてデータアセット集合に含められることになるデータアセットのリスト1208を更に表示する。
【0179】
図13は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データ規格についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1300の図である。GUI 1300は、データ規格が属するデータガバナンスポリシの表示1302を表示する。GUI 1300は、データ規格の名前1304、データ規格の定義1306及びデータアセットがデータ規格に適合するか否かを示すために必要な証拠の説明1308を表示する。GUI 1300は、GUI 1300に関連付けられたデータアセット集合のリスト1310を表示する。図13に示されるように、GUI1300は、リスト1310から選択されたデータアセット集合におけるデータアセットのリスト1312を表示する。
【0180】
図14は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクトについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1400の図である。GUI 1400は、コンプライアンスプロジェクトの名前1402、コンプライアンスプロジェクトの説明1404及びコンプライアンスプロジェクトの期間(例えば、コンプライアンスプロジェクトが完了されることになる期間)1406を表示する。GUI 1400は、コンプライアンスプロジェクトのプロジェクトオーナー1407を更に表示する。GUI 1400は、コンプライアンスプロジェクトの一部であるコンプライアンス審査のリスト1408を表示する。リストには、各コンプライアンス審査の説明1410、コンプライアンス審査に関連付けられた規格の名前1412及びコンプライアンス審査の状態1414が含まれる。図14に示されるように、状態1414は、コンプライアンスプロジェクトの現在の状態を示すグラフィカル要素であり得る。
【0181】
図15は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンス審査についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1500の図である。GUI 1500は、そのコンプライアンス審査がその一部であるコンプライアンスプロジェクトの表示1502を表示する。GUI 1500は、コンプライアンス審査の名前1504、コンプライアンス審査の説明1506及びコンプライアンス審査の期間(例えば、コンプライアンス審査が完了されることになる期間)1508を表示する。GUI 1500は、コンプライアンス審査の審査及び/又はコンプライアンス審査がその一部であるコンプライアンスプロジェクトのプロジェクトオーナー1507を更に表示する。図15に示されるように、GUI 1500は、コンプライアンス審査の一部として実行される証明のリスト1510を表示する。リスト1510には、証明の識別子1512と、それに関して証明が行われることになるデータアセットの名前1514とが含まれる。GUI 1500は、データアセットが規格に適合するか否かの状態1516(例えば、証明から特定される)を表示する。
【0182】
図16は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、証明についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1600の図である。GUI 1600は、証明が作成されるコンプライアンスプロジェクトについての情報を表示し、これにはコンプライアンスプロジェクトの名前1602、コンプライアンスプロジェクトの期間1604、証明がその一部であるコンプライアンス審査の名前1606が含まれる。GUI 1600は、証明に関係する人員についての情報を更に表示し、これには、コンプライアンスプロジェクトオーナー1608、1つ又は複数の主題の精通者1610が含まれる。GUI 1600は、それに関する証明が行われることになるデータ規格についての情報1310を更に表示する。図16に示されるように、データ規格についての情報1610には、データ規格の名前、そのデータ規格が属するデータガバナンスポリシの名前、データ規格の説明(例えば、データ規格の規則の要件)及びデータアセットがデータ規格に適合することを証明するために必要な証拠の説明が含まれる。GUI 1600は、証明情報1612を更に表示する。証明情報1612は、状態(例えば、「評価対象のアセット」)及びコメント(例えば、「私は、データを精査し、このデータセットは、PIIを含むものとして正しくリストアップされている」)を含む。GUI 1600は、GUI部分1614を提供し、それを通してユーザが証明を送信することができる。例えば、ユーザは、その証明に関連付けられたデータアセットが、その証明に関連付けられたデータ規格に適合するか否を証明するステートメントを提供することができる。
【0183】
図17は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、実行中のコンプライアンスプロジェクトについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1700の図である。GUI 1700は、実行中のコンプライアンスプロジェクトのリスト1702を表示する。リストは、あるコンプライアンスプロジェクトが選択されたときにGUI 1700がそのコンプライアンスプロジェクトのコンプライアンス審査を表示する拡張可能リストであり得る。例えば、図17の例では、GUI 1700は、リスト1702の中の選択されたコンプライアンスプロジェクトのコンプライアンス審査のリスト1706を表示する。GUI 1700は、コンプライアンスプロジェクトの状態を示すGUI要素1704及びコンプライアンス審査の状態を示すGUI要素1708を更に表示する。GUI 1700は、実行中のコンプライアンスプロジェクトの証明のリスト1710を更に表示する。リスト1710は、状態(例えば、「開始前」、「チケットが必要」、「完了」等)によって分けられ得る。
【0184】
図18は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、コンプライアンスプロジェクトの証明の状態についての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1800の図である。GUI 1800は、ユーザが証明(例えば、全ての証明又は1つ若しくは複数のコンプライアンス審査に関する証明)を閲覧し得るインタフェースを提供する。GUI 1800は、フィルタ1808を提供し、それを通してユーザは証明をフィルタにかけ得る。例えば、図18に示されるように、GUI 1800によってユーザはコンプライアンスプロジェクトに基づいて、示された証明(例えば、図18に示されるように、データ規格に適合しない、適用されず、データ規格に部分的に適合する、未定義、データ規格に適合する)をフィルタにかけることができ得る。GUI 1800により、更に、ユーザは、証明の状態(例えば、注意が必要又はサインオフ)及び主題の精通者に基づいてフィルタにかけることができ得る。GUI 1800は選択された基準に基づく証明のリスト1802を表示する。GUI 1800は、それについて各証明が行われるべきアセットのリスト1804と、各証明について証明すべき規格のリスト1810を表示する。GUI 1800は、リストに挙げられた証明の状態のリスト1806も表示する。
【0185】
図19は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザが図18のGUI 1800から選択された1つ又は複数の証明の編集を行うことができるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1900の図である。GUI 1900により、ユーザは、選択された証明の属性を編集できる。属性には、コメント、証明の評価、プロジェクトオーナー、審査オーナー、主題の精通者及びテキストによる証拠が含まれる。図19の例では、ユーザは、コメント1902及び証明の評価1904を選択している。GUI 1900は、ユーザが証明評価を示すために使用し得る選択可能な選択肢1906を提供する。GUI 1900は、ユーザが選択された証明のコメントを提供するためのテキスト入力1908を提供する。
【0186】
図20は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、ユーザが1つ又は複数の証明をサインオフできるようにする例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)2000の図である。GUI 2000は、選択された証明のリスト2002を表示する。GUI 2000は、ユーザに対して、選択された証明に関してサインオフするか又は証明を送信する選択肢2008を提供する。
【0187】
図21は、本明細書に記載の技術の幾つかの実施形態による、データアセットについての情報を表示する例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)2100の図である。GUI 2100はデータアセットの名前2102を表示する。GUI 2100は、そのデータアセットに関わる証明のリスト2104を更に表示する。GUI 2100は、証明のデータ規格のリスト2106を表示する。GUI 2100は、リスト2104の証明に関する状態のリスト2108を更に表示する。
【0188】
例示的なコンピュータシステム
図22は、本明細書に記載の技術が実装され得る適当なコンピューティングシステム環境2200の例を示す。計算システム環境2200は、適した計算環境の単なる一例であり、本明細書に記載される技術の使用又は機能の範囲へのいかなる限定も示唆することを意図しない。計算環境2200は、例示的な動作環境2200に示される構成要素の何れか1つ又は組合せに関連するいかなる依存性又は要件も有するものとして解釈されるべきではない。
【0189】
本明細書に記載される技術は、多くの他の汎用又は専用計算システム環境又は構成を用いて動作可能である。本明細書に記載される技術との併用に適し得る周知の計算システム、環境及び/又は構成の例には、限定ではなく、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド又はラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブル消費者電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記システム又はデバイスの何れかを含む分散計算環境等がある。
【0190】
計算環境は、プログラムモジュール等のコンピュータ実行可能命令を実行し得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。本明細書に記載される技術は、タスクが、通信ネットワークを通してリンクされたリモート処理デバイスによって実行される分散計算環境で実施することもできる。分散計算環境では、プログラムモジュールは、メモリ記憶装置を含むローカルコンピュータ記憶媒体及びリモートコンピュータ記憶媒体の両方に配置され得る。
【0191】
図22を参照すると、本明細書に記載される技術を実施する例示的なシステムは、コンピュータ2200の形態の汎用計算デバイスを含む。コンピュータ2210の構成要素は、限定ではなく、処理ユニット2220と、システムメモリ2230と、システムメモリを含む種々のシステム構成要素を処理ユニット2220に結合するシステムバス2221とを含み得る。システムバス2221は、多様なバスアーキテクチャの何れかを使用したメモリバス又はメモリコントローラ、周辺機器バス及びローカルバスを含め、幾つかのタイプのバスの何れかであり得る。限定ではなく、例として、そのようなアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(ELISA)バス、ビデオエレクトロニクス規格協会(VESA)ローカルバス及びメザニンバスとしても知られる周辺機器相互接続(PCI)バスを含む。
【0192】
コンピュータ2210は、通常、多様なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ2210によってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であり得、揮発性媒体及び不揮発性媒体の両方、リムーバブル媒体及び非リムーバブル媒体の両方を含む。限定ではなく、例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ等の情報を記憶する任意の方法又は技術で実施される揮発性及び不揮発性のリムーバブル及び非リムーバブル媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、限定ではなく、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータ2210によってアクセスすることができる任意の他の媒体を含む。通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は搬送波若しくは他の輸送メカニズム等の変調データ信号における他のデータを具現し、任意の情報輸送媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、1つ若しくは複数の特徴セットを有するか、又は信号に情報を符号化するように変更された信号を意味する。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続等の有線媒体並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。上記の何れかの組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0193】
システムメモリ2230は、読み取り専用メモリ(ROM)2231及びランダムアクセスメモリ(RAM)2232等の揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含む。スタートアップ中等に情報をコンピュータ2210内の要素間で転送するのに役立つ基本ルーチンを含む基本入出力システム2233(BIOS)は、通常、ROM2231に記憶される。RAM2232は、通常、処理ユニット2220が即座にアクセス可能であり、且つ/又は処理ユニット2220によって現在操作されているデータ及び/又はプログラムモジュールを含む。限定ではなく、例として、図22は、オペレーティングシステム2234、アプリケーションプログラム2235、他のプログラムモジュール2236及びプログラムデータ2237を示す。
【0194】
コンピュータ2210は、他のリムーバブル/非リムーバブルの揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体を含むこともできる。単なる例として、図22は、非リムーバブル不揮発性磁気媒体に対して読み取り又は書き込みを行うハードディスクドライブ2241、フラッシュメモリ等のリムーバブル不揮発性メモリ2252に対して読み取り又は書き込みを行うフラッシュドライブ2251及びCD ROM又は他の光学媒体等のリムーバブル不揮発性光ディスク2256に対して読み取り又は書き込みを行う光ディスクドライブ2255を示す。例示的な動作環境で使用することができる他のリムーバブル/非リムーバブルの揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体には、限定ではなく、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、固体状態RAM、固体状態ROM等がある。ハードディスクドライブ2241は、通常、インタフェース2240等の非リムーバブルメモリインタフェースを通してシステムバス2221に接続され、磁気ディスクドライブ2251及び光ディスクドライブ2255は、通常、インタフェース2250等のリムーバブルメモリインタフェースによってシステムバス2221に接続される。
【0195】
上述され、図22に示されているドライブ及び関連付けられたコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール及びコンピュータ2210の他のデータの記憶を提供する。図22では、例えば、ハードディスクドライブ2241は、オペレーティングシステム2244、アプリケーションプログラム2245、他のプログラムモジュール2246及びプログラムデータ2247を記憶するものとして示されている。なお、これらの構成要素は、オペレーティングシステム2234、アプリケーションプログラム2235、他のプログラムモジュール2236及びプログラムデータ2237と同じであるか又は異なり得る。オペレーティングシステム2244、アプリケーションプログラム2245、他のプログラムモジュール2246及びプログラムデータ2247には、ここでは、少なくともこれらが異なるコピーであることを示すために異なる番号が与えられている。アクターは、マウス、トラックボール又はタッチパッドと一般に呼ばれるキーボード2262及びポインティングデバイス2261等の入力デバイスを通してコンピュータ2210にコマンド及び情報を入力し得る。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナ等を含み得る。これら及び他の入力デバイスは、多くの場合、システムバスに結合されるユーザ入力インタフェース2260を通して処理ユニット2220に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート又はユニバーサルシリアルバス(USB)等の他のインタフェース及びバス構造によって接続されることもある。モニタ2291又は他のタイプのディスプレイデバイスもビデオインタフェース2290等のインタフェースを介してシステムバス2221に接続される。モニタに加えて、コンピュータは、スピーカ2297及びプリンタ2296等の他の周辺出力デバイスを含むこともでき、周辺出力デバイスは、出力周辺機器インタフェース2295を通して接続され得る。
【0196】
コンピュータ2210は、リモートコンピュータ2280等の1つ又は複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク接続された環境で動作し得る。リモートコンピュータ2280は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス又は他の一般的なネットワークノードであり得、通常、コンピュータ2210に関して上述した要素の多く又は全てを含むが、メモリ記憶装置2281のみが図22に示された。図22に示される論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)2281及び広域ネットワーク(WAN)2283を含むが、他のネットワークを含むこともできる。そのようなネットワーキング環境は、オフィス、企業規模コンピュータネットワーク、イントラネット及びインターネットで一般的である。
【0197】
LANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータ2210は、ネットワークインタフェース又はアダプタ2280を通してLAN2281に接続される。WANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータ2210は、通常、モデム2282又はインターネット等のWAN2283を介して通信を確立する他の手段を含む。モデム2282は、内部又は外部であり得、アクター入力インタフェース2260又は他の適切な機構を介してシステムバス2221に接続され得る。ネットワーク接続環境では、コンピュータ2210に関して示されたプログラムモジュール又はその部分は、リモートメモリ記憶装置に記憶され得る。限定ではなく、例として、図22は、メモリデバイス2281に常駐するものとしてリモートアプリケーションプログラム2285を示す。示されるネットワーク接続が例示であり、コンピュータ間に通信リンクを確立する他の手段を使用し得ることが理解されるであろう。
【0198】
本明細書に記載される技術の少なくとも1つの実施形態の幾つかの態様を説明したが、当業者は、種々の改変形態、変更形態及び改良形態を容易に想到するであろうことを理解されたい。
【0199】
そのような改変形態、変更形態及び改良形態は、本開示の一部であることが意図され、本開示の趣旨及び範囲内にあることが意図される。更に、本明細書に記載される技術の利点が示されたが、本明細書に記載された技術のあらゆる実施形態が、記載されたあらゆる利点を含むわけではないことを理解されたい。幾つかの実施形態は、本明細書で利点として記載された任意の特徴を実施しないこともあり、幾つかの場合、記載された特徴の1つ又は複数は、更なる実施形態を達成するために実施され得る。したがって、上記説明及び図面は、単なる例を目的としている。
【0200】
本明細書に記載される技術の上記実施形態は、多くの方法の何れかで実施することができる。例えば、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組合せを使用して実施され得る。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、1つのコンピュータに提供されるか又は複数のコンピュータに分散するかに関係なく、任意の適したプロセッサ又はプロセッサの集合で実行することができる。そのようなプロセッサは、集積回路として実施され得、1つ又は複数のプロセッサは、CPUチップ、GPUチップ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はコプロセッサ等の名称で等技術分野において既知の市販の集積回路構成要素を含め、集積回路構成要素内にある。代替的に、プロセッサは、ASIC等のカスタム回路又はプログラマブル論理デバイスを構成することから生じるセミカスタム回路で実施され得る。更なる代替として、プロセッサは、市販であれ、セミカスタムであれ又はカスタムであれ関係なく、より大きい回路又は半導体デバイスの一部であり得る。特定の例として、幾つかの市販のマイクロプロセッサは、コアの1つ又はサブセットがプロセッサを構成され得るように、複数のコアを有する。しかしながら、プロセッサは、任意の適したフォーマットで回路を使用して実施され得る。
【0201】
更に、コンピュータは、ラックマウントコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ又はタブレットコンピュータ等の多くの形態の何れかで実施され得ることを理解されたい。更に、コンピュータは、個人情報端末(PDA)、スマートフォン又は任意の他の適したポータブル若しくは固定電子デバイスを含め、コンピュータとして一般に見なされないが、適した処理能力を有するデバイスで実施され得る。
【0202】
また、コンピュータは、1つ又は複数の入力デバイス及び出力デバイスを有し得る。これらのデバイスは、特に、ユーザインタフェースの提示に使用することができる。ユーザインタフェースを提供するために使用することができる出力デバイスの例には、出力を視覚的に提示するためのプリンタ又はディスプレイ画面及び出力を可聴提示するためのスピーカ又は他の音生成デバイスがある。ユーザインタフェースに使用することができる入力デバイスの例には、キーボード及びマウス、タッチパッド及びデジタイズタブレット等のポインティングデバイスがある。別の例として、コンピュータは、発話認識を通して又は他の可聴フォーマットで入力された情報を受信し得る。
【0203】
そのようなコンピュータは、ローカルエリアネットワークとして又は企業ネットワーク若しくはインターネット等の広域ネットワークとしてのものを含め、任意の適した形態で1つ又は複数のネットワークによって相互接続され得る。そのようなネットワークは、任意の適した技術に基づき得、任意の適したプロトコルに従って動作し得、無線ネットワーク、有線ネットワーク又は光ファイバネットワークを含み得る。
【0204】
また、本明細書で概説した種々の方法又はプロセスは、多様なオペレーティングシステム又はプラットフォームの何れか1つを利用する1つ又は複数のプロセッサで実行可能なソフトウェアとしてコード化され得る。更に、そのようなソフトウェアは、幾つかの適したプログラミング言語及び/又はプログラミング若しくはスクリプトツールの何れかを使用して記述することができ、フレームワーク又は仮想マシンで実行される実行可能機械言語コード又は中間コードとしてコンパイルすることもできる。
【0205】
これに関して、本明細書に記載される技術の態様は、1つ又は複数のコンピュータ又は他のプロセッサで実行されると、上述した種々の実施形態を実施する方法を実行する1つ又は複数のプログラムが符号化されたコンピュータ可読記憶媒体(又は複数のコンピュータ可読媒体)(例えば、コンピュータメモリ、1つ又は複数のフロッピーディスク、コンパクトディスク(CD)、光ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)、磁気テープ、フラッシュメモリ、フィールドプログラマブルゲートアレイ若しくは他の半導体デバイスでの回路構成又は他の有形コンピュータ記憶媒体)として実施され得る。上記例から明らかであるように、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を非一時的な形態で提供するのに十分な時間にわたり情報を保持し得る。そのような1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体は、記憶された1つ又は複数のプログラムを1つ又は複数の異なるコンピュータ又は他のプロセッサにロードして、上述したような技術の種々の態様を実施することができるように輸送可能であり得る。本明細書で使用される場合、「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、製造(すなわち製品)又は機械であると見なすことができる非一時的コンピュータ可読媒体のみを包含する。代替又は追加として、本明細書に記載される技術は、伝播信号等、コンピュータ可読記憶媒体以外のコンピュータ可読媒体として実施され得る。
【0206】
「プログラム」又は「ソフトウェア」という用語は、本明細書では、一般的な意味において、上述した技術の種々の態様を実施するようにコンピュータ又は他のプロセッサをプログラムするのに利用することができる任意のタイプのコンピュータコード又はコンピュータ実行可能命令の組を指すために使用される。更に、この実施形態の一態様によれば、実行されると、本明細書に記載される技術の方法を実行する1つ又は複数のコンピュータプログラムは、1つのコンピュータ又はプロセッサに常駐する必要はなく、幾つかの異なるコンピュータ又はプロセッサにモジュール式で分散して、本明細書に記載される技術の種々の態様を実施し得ることを理解されたい。
【0207】
コンピュータ実行可能命令は、1つ又は複数のコンピュータ又は他のデバイスによって実行されるプログラムモジュール等の多くの形態であり得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。通常、プログラムモジュールの機能は、種々の実施形態では、所望のように結合又は分散され得る。
【0208】
また、データ構造は、任意の適した形態でコンピュータ可読媒体に記憶され得る。例示を簡潔にするために、データ構造は、データ構造におけるロケーションを通して関連するフィールドを有して示され得る。そのような関係は、同様に、フィールド間の関係を伝達するコンピュータ可読媒体におけるロケーションにフィールドの記憶を割り当てることによって達成され得る。しかしながら、ポインタ、タグ又はデータ要素間に関係を確立する他のメカニズムの使用を含め、データ構造のフィールドにおける情報間の関係を確立するために、任意の適したメカニズムが使用可能である。
【0209】
本明細書に記載される技術の種々の態様は、単独で、組み合わせて又は上述された実施形態で特に考察されていない多様な構成で使用され得、したがって、その適用は、上記説明で記載されるか又は図面に示される構成要素の詳細及び配置に限定されない。例えば、一実施形態において記載された態様は、他の実施形態において記載された態様と任意の様式で結合され得る。
【0210】
また、本明細書に記載される技術は、方法として実施され得、方法の例は、図3及び7の参照を含めて本明細書に提供されている。方法の何れかの一部として実行される動作は、任意の適したような順序であり得る。したがって、例示的な実施形態では順次動作として示されているにも関わらず、幾つかの動作を同時に実行することを含み得る、動作が示されるのと異なる順序で実行される実施形態を構築し得る。
【0211】
更に、幾つかの行動は、「アクター」又は「ユーザ」によって行われるものとして説明されている。「アクター」又は「ユーザ」が1人の個人である必要はなく、幾つかの実施形態では、「アクター」又は「ユーザ」に起因する行動は、個人のチーム及び/又はコンピュータ支援ツール又は他のメカニズムを組み合わせて個人によって実行され得ることを理解されたい。
【0212】
特許請求の範囲におけるクレーム要素を修飾する「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞の使用は、それ自体、あるクレーム要素に対する別のクレーム要素のいかなる優先、先行若しくは順序又は方法の動作が実行される時間的順序も含意せず、単に特定の名称を有するあるクレーム要素を、同じ名称を有する(序数詞の使用以外には)別の要素から区別して、クレーム要素を区別するためのラベルとして使用される。
【0213】
また、本明細書で使用される表現及び用語は、説明を目的としており、限定として見なされるべきではない。「包含する」、「含む」又は「有する」、「含有する」、「伴う」及びそれらの変形の本明細書での使用は、その後に列記される項目及びそれらの均等物並びに追加の項目の包含を意味する。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【国際調査報告】