IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カード−モンロー コーポレイションの特許一覧

特表2024-524163タフティング機およびタフティング方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】タフティング機およびタフティング方法
(51)【国際特許分類】
   D05C 15/22 20060101AFI20240628BHJP
   D05C 15/12 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
D05C15/22
D05C15/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578093
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 US2022034025
(87)【国際公開番号】W WO2022271556
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】63/212,770
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509043342
【氏名又は名称】カード-モンロー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ニーリー, マーシャル エー.
(72)【発明者】
【氏名】マシューズ, リッキー イー.
(72)【発明者】
【氏名】クリストマン, ウィリアム エム. ジュニア
(57)【要約】
カーペットなどのパターン化された房付き物品を形成するために、異なる色または種類の糸を含む糸の房を選択的に形成するためのタフティング機である。一連の針は、タフティング機を通って送給される裏材の内外に往復運動させられ、針から糸のループをピックアップするために、一連のゲージ部品によって係合される。ゲージ部品は、ゲージ部品を針から糸のループをピックアップするかまたはピックアップしないために十分な位置または高さに延長し、または後退させるために、アクチュエータによって選択的に制御される。針への糸の送給は、ゲージ部品の移動と併せてさらに制御されることができるが、裏材送給も制御されることができ、形成される房付き物品のパターンのためのパターンステッチレートより高いレートでの糸の房の形成を可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有する、少なくとも1つの針バーと、
裏材を送給する裏材送給ロールと、
前記針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置された複数のゲージ部品であって、前記ゲージ部品の各々は、第1の部分および第2の部分を有する本体を含み、前記第2の部分は、前記針から糸のループをピックアップするように構成されたスロートを有し、前記ゲージ部品は、前記針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向と、第2の方向とに移動可能である、複数のゲージ部品と、
前記ゲージ部品のそれらの第2の方向における移動のための駆動システムであって、前記駆動システムは、
複数のアクチュエータと、
各ゲージ部品と前記アクチュエータのうちの関連する1つとに結合されたリンク機構と
を備え、各リンク機構は、前記ゲージ部品の前記第2の方向における移動を引き起こすために、その関連するアクチュエータによって後退させられ、または延長される、駆動システムと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、前記アクチュエータのうちの1つ以上の選択的作動と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記選択的作動は、前記アクチュエータに結合された前記リンク機構を延長し、または後退させ、選択されたゲージ部品を前記第2の方向に沿って移動させ、それによって、前記選択されたゲージ部品の前記スロートは、形成されているパターンにしたがって前記針を係合し、前記裏材において糸の房を形成するために、前記針の前記裏材の中へのストロークに対して、縫合なし位置と延長位置との間で移動させられる、タフティング機。
【請求項2】
前記少なくとも1つの針バーを前記裏材を横切って横方向にシフトさせるためのシフト機構をさらに備え、前記制御システムは、前記シフト機構による前記少なくとも1つの針バーのシフト、前記裏材送給ロールによる前記裏材の送給、前記ゲージ部品に結合された前記アクチュエータの制御、および前記針が前記裏材の内外に往復運動させられるときに前記針に前記糸を送給する前記少なくとも1つの糸送給機構の制御を調整することによって、一連の糸を前記裏材に沿った選択されたステッチ位置に提供することと、非選択糸を引き出すこととを行うためのプログラムをさらに備え、
そのような非選択糸のループは、前記ゲージ部品のうちの1つによってピックアップされず、前記裏材は、形成されている前記パターンのパターンステッチレートより大きい実際のステッチレートでタフティングゾーンを通って移動させられ、前記裏材における表糸の前記パターンステッチレートにほぼ等しい1インチ当たりの数の保持された房を提供する、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項3】
前記ゲージ部品は、レベルカットループルーパ、ループパイルルーパ、またはカットパイルフックを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項4】
前記アクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ステッピングモータ、サーボモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、ソレノイド、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項5】
前記針が前記裏材の中に往復運動させられているとき、前記針との係合に向かうおよび係合から離れる方向において往復運動で一連のゲージ部品を運ぶ少なくとも1つのモジュールをさらに備え、前記少なくとも1つのモジュールは、
ゲージバーに沿って取り付けられるように適合されたモジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有し、前記モジュール本体は、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから形成され、第1の硬度を有する、モジュール本体と、
前記通路に沿って配置されたインサートと
を備え、
前記インサートの各々は、前記ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成されたスロットを有し、
前記インサートは、前記モジュール本体の前記第1の硬度より大きい第2の硬度を有する金属または金属炭化物材料を備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項6】
前記駆動システムは、各ゲージ部品を関連するアクチュエータのための少なくとも1つのリンク機構に接続するように構成された複数のコネクタをさらに備え、前記コネクタの各々は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分が受け取られる第1の端部と前記少なくとも1つのリンク機構に接続された第2の端部とを有する本体と、各コネクタの前記第2の端部とばね板との間に配置された一連の付勢部材とを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項7】
各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備え、前記ばね板を通って延び、前記コネクタのうちの1つの前記第2の端部に接続された第1の端部と、前記関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを含み、
前記選択されたゲージ部品を後退させるために、前記関連するアクチュエータは、前記選択されたゲージ部品に結合された前記リンク機構を後退させ、それによって、前記選択されたゲージ部品は、少なくとも1つの付勢部材を圧縮する後退位置に向かって前記第2の方向に沿って移動させられ、
前記選択されたゲージ部品を延長するために、前記少なくとも1つの付勢部材は、圧縮力を減らし、前記対応するゲージ部品をその延長位置に向かわせることを可能にされる、請求項6に記載のタフティング機。
【請求項8】
前記駆動システムは、各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続する一連のコネクタアセンブリをさらに備え、前記コネクタアセンブリの各々は、各々が前記リンク機構の少なくとも1つに結合され、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分を受け取るように構成された一連のコネクタを含み、前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを有するケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項9】
前記各コネクタとばね板との間に配置された一連の付勢部材をさらに備え、前記モータのうちの選択された1つの作動は、関連するリンク機構にそれに結合された前記コネクタを後退させ、前記対応するゲージ部品を後退位置に向かって移動させ、前記付勢部材のうちの1つ以上を圧縮し、前記1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすと、前記対応するゲージ部品は、その延長位置に向かって移動させられる、請求項8に記載のタフティング機。
【請求項10】
前記アクチュエータは、モータを備え、前記リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、ベルト、アーム、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項11】
前記アクチュエータは、モータを備え、各モータは、前記モータに結合された駆動部材を含み、前記駆動部材は、回転運動において前記モータによって駆動され、前記リンク機構は、前記モータのうちの1つの前記駆動部材に結合され、それによって、前記駆動部材が前記モータによって回転させられると、前記リンク機構は、延長され、または後退させられる、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項12】
前記リンク機構の各々は、第1のアームまたはロッドを備え、前記第1のアームまたはロッドは、前記モータの前記駆動部材に結合された第1の端部と、第2の端部とを有し、前記第2の端部は、第2のアームまたはロッドに前記第2のアームまたはロッドの第1の端部で結合され、前記第2のアームは、前記ゲージ部品のうちの1つの前記本体の前記第1の部分に旋回可能に結合された第2の端部を有し、前記駆動部材がそのモータによって回転させられると、前記第1のアームは、第1の移動軸に沿って延長され、または後退させられ、前記第2のアームに旋回させ、前記ゲージ部品のうちの前記1つをその延長位置と後退位置との間で移動させる、請求項11に記載のタフティング機。
【請求項13】
各リンク機構は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分に接続され、またはそれと一体化された延長ピースを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項14】
前記少なくとも1つの針バーは、一対の針バーを備え、前記一対の針バーの各々は、それに沿って間隔を置かれて直列に取り付けられた一連の針を有する、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項15】
タフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有し、前記少なくとも1つの針バーは、前記複数の針をそれらの下方を通過する裏材の内外に移動させるように往復運動で移動する、少なくとも1つの針バーと、
前記針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置されたゲージ部品アセンブリであって、前記ゲージ部品アセンブリは、
複数のモジュールであって、各モジュールは、モジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有する、モジュール本体と、前記モジュール本体を通して画定された前記通路に沿って前記モジュール本体に取り付けられた1つ以上のインサートとを含む、複数のモジュールと、
前記モジュールの前記通路内にスライド可能に受け取られる一連のゲージ部品であって、前記一連のゲージ部品の各々は、スロートを有し、前記ゲージ部品は、前記タフティング機の前記針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向にそれらのモジュールとともに運ばれ、前記ゲージ部品の前記スロートに沿って前記針から糸のループを選択的にピックアップし、前記一連のゲージ部品は、それらのモジュールの前記通路を通って第2の方向に選択的に移動可能である、一連のゲージ部品と、
駆動システムと
を備え、
前記駆動システムは、前記ゲージ部品に結合された複数のアクチュエータと、各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続する一連のコネクタアセンブリとを備え、
前記コネクタアセンブリの各々は、対応するゲージ部品の一部と係合するコネクタと、各コネクタと関連するアクチュエータとに結合された少なくとも1つのリンク機構とを含む、ゲージ部品アセンブリと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、1つ以上のアクチュエータの作動の制御と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記1つ以上のアクチュエータの前記作動は、前記1つ以上のアクチュエータに結合された前記リンク機構の後退または延長を引き起こし、形成されているパターンにしたがって前記裏材において糸の房を選択的に形成するために、前記針に係合し、前記針から糸のループをピックするための少なくとも1つの延長位置と、前記針からの糸のループをピックすることを実質的に回避するための後退位置との間で前記ゲージ部品のうちの選択されたものを移動させる、タフティング機。
【請求項16】
前記コネクタアセンブリは、各コネクタとばね板との間に配置された少なくとも1つの付勢部材をさらに備え、各リンク機構は、前記ばね板を貫通して延び、前記コネクタに接続された第1の端部と、前記関連するアクチュエータの駆動部材に結合された第2の端部とを備え、作動時、前記関連するアクチュエータによる前記少なくとも1つのリンク機構の後退は、前記コネクタおよび対応するゲージ部品が後退位置に向かって前記付勢部材に対して移動させられることを引き起こし、前記少なくとも1つのリンク機構の解放または延長時、前記付勢部材は、前記対応するゲージ部品をその少なくとも1つの延長位置に向かわせる、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項17】
前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッドまたはベルトを備え、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを含む、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項18】
前記各コネクタとばね板との間に配置された一連の付勢部材をさらに備え、前記モータのうちの選択された1つの作動は、それに関連付けられた各リンク機構にそれに結合された前記コネクタを後退させ、前記対応するゲージ部品を後退位置に向かって移動させ、前記付勢部材のうちの1つ以上を圧縮し、前記1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすと、前記対応するゲージ部品は、その少なくとも1つの延長位置に向かって移動させられる、請求項17に記載のタフティング機。
【請求項19】
前記アクチュエータは、モータを備え、前記モータの各々は、前記関連するゲージ部品のための前記リンク機構が結合された駆動部材を有し、各リンク機構は、そのモータによる前記駆動部材の回転運動を前記対応するゲージ部品を前記第2の方向に移動させるための直線運動に変換するように適合され、前記リンク機構は、ケーブル、ロッド、アーム、ワイヤ、ベルト、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項20】
各リンク機構は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分に接続され、またはそれと一体化された延長ピースを備えている、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項21】
前記モジュールは、各モジュールの前記通路の両側に配置されたインサートをさらに備え、各インサートは、モジュール本体の硬度より大きい硬度を有し、前記ゲージ部品が受け取られる一連のスロットを含む、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項22】
各モジュールの前記モジュール本体は、金属または複合材料から機械加工、成形または鋳造され、前記インサートの各々は、金属、炭化物または粉末金属材料から機械加工、成形または鋳造された本体を備え、前記スロットが形成されたタブまたはフランジ部分を有する、請求項21に記載のタフティング機。
【請求項23】
裏材において糸の房を形成するためのタフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有する、少なくとも1つの針バーと、
前記針に前記糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置された複数のゲージ部品であって、前記ゲージ部品の少なくともいくつかは、前記針に向かう第1の方向と前記針のストロークに実質的に平行な第2の方向とに移動可能である、複数のゲージ部品と、
前記ゲージ部品の第2の方向において前記ゲージ部品に結合された駆動システムであって、前記駆動システムは、
複数のアクチュエータと、
各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続するコネクタアセンブリであって、前記コネクタアセンブリの各々は、各ゲージ部品とその関連するアクチュエータとの間に延びているコネクタと、各コネクタに隣接して配置された1つ以上の付勢部材とを含み、各付勢部材は、前記コネクタに対して付勢力を加えるように構成されている、コネクタアセンブリと
を備えている、駆動システムと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、選択されたアクチュエータのうちの1つ以上の作動と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記選択されたアクチュエータのうちの1つ以上の前記作動は、形成されているパターンにしたがって前記針に係合し、前記裏材において糸の房を形成するために、前記裏材への前記針のストロークに対して、縫合なし位置と少なくとも1つの延長位置との間で前記第2の方向に沿って前記糸に関連する前記ゲージ部品を移動させ、
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの作動は、前記関連するゲージ部品を後退位置に向かって、かつ前記1つ以上の付勢部材によって前記ゲージ部品に加えられた前記付勢力に抗して前記1つ以上の選択されたアクチュエータに結合された前記コネクタに移動させ、前記1つ以上の選択されたアクチュエータの停止時、前記1つ以上の付勢部材は、前記関連するゲージ部品をそれらの少なくとも1つの延長位置に向かわせる、タフティング機。
【請求項24】
前記ゲージ部品のうちの少なくともいくつかが取り付けられた少なくとも1つのモジュールをさらに備え、前記少なくとも1つのモジュールは、
ゲージバーに沿って取り付けられるように適合されたモジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有し、前記モジュール本体は、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから形成され、第1の硬度を有する、モジュール本体と、
前記通路に沿って配置されたインサートと
を備え、
前記インサートの各々は、前記ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成されたスロットを有し、
前記インサートは、前記モジュール本体の前記第1の硬度より大きい第2の硬度を有する金属または金属炭化物材料を備えている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項25】
前記駆動システムは、前記コネクタの各々とその関連するアクチュエータとの間に延びている少なくとも1つのリンク機構をさらに備え、前記コネクタの各々は、対応するゲージ部品の第1の端部が受け取られる第1の端部と前記少なくとも1つのリンク機構に接続された第2の端部とを有する本体を備え、各コネクタアセンブリの前記1つ以上の付勢部材は、各コネクタの前記第2の端部とばね板との間に配置されている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項26】
前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッドまたはベルトを備え、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを含む、請求項25に記載のタフティング機。
【請求項27】
前記アクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ステッピングモータ、サーボモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、ソレノイド、またはそれらの組み合わせを備え、各コネクタとその関連するアクチュエータとの間に結合された少なくとも1つのリンク機構をさらに備えている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項28】
前記少なくとも1つのリンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備え、前記アクチュエータに隣接して配置されたプレートを通って延び、前記コネクタのうちの1つに結合された第1の端部と、前記関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを含み、
前記選択されたゲージ部品を後退させるために、前記関連するアクチュエータは、前記選択されたゲージ部品の各々に結合された前記少なくとも1つのリンク機構を後退させ、それによって、前記選択されたゲージ部品は、後退位置に向かって移動させられ、前記1つ以上の付勢部材のうちの少なくとも1つの付勢部材を圧縮し、
前記選択されたゲージ部品の各々を延長するために、前記少なくとも1つの付勢部材は、圧縮力を減らし、前記選択されたゲージ部品の各々をそれらの延長位置に向かって移動させるように、前記少なくとも1つのリンク機構を延長することを可能にされる、請求項27に記載のタフティング機。
【請求項29】
前記アクチュエータは、モータを備え、前記モータの各々は、関連するゲージ部品に結合された少なくとも1つのリンク機構を有する駆動部材を有し、各リンク機構は、そのモータによる前記駆動部材の回転運動を前記関連するゲージ部品を前記第2の方向に移動させるための直線運動に変換するように適合され、前記リンク機構は、ケーブル、ロッド、アーム、ワイヤ、ベルト、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項30】
前記少なくとも1つの針バーを前記裏材を横切って横方向にシフトさせるためのシフト機構をさらに備え、前記制御システムは、前記シフト機構による前記少なくとも1つの針バーのシフト、前記裏材の送給、前記ゲージ部品に結合された前記アクチュエータの制御、および前記針が前記裏材の内外に往復運動させられるときに前記針に前記糸を送給する前記少なくとも1つの糸送給機構の制御を調整することによって、一連の糸を前記裏材に沿った選択されたステッチ位置に提供することと、非選択糸を引き出すこととを行うためのプログラムをさらに備え、そのような非選択糸のループは、前記ゲージ部品のうちの1つによってピックアップされず、前記裏材は、形成されている前記パターンのパターンステッチレートより大きい実際のステッチレートでタフティングゾーンを通って移動し、表糸の前記パターンステッチレートにほぼ等しい1インチ当たりの数の保持された房を前記裏材に提供する、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項31】
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの作動は、前記関連するゲージ部品を後退位置に向かって増分的に移動させるために、前記1つ以上の選択されたアクチュエータに結合された前記コネクタに前記1つ以上の付勢部材によってそれに加えられた前記付勢力に抗して移動させる、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項32】
裏材において糸の房を形成する方法であって、前記方法は、
タフティング機を通した移動経路に沿って裏材を移動させることと、
複数のルーパまたはフックによるピックアップのための糸の提供のために、前記針が前記裏材内に往復運動させられているとき、異なる色またはタイプの糸を前記針に送給することと、
前記針が前記裏材内に往復運動させられているとき、前記複数のルーパまたはフックを前記針に向かって往復運動させることと、
前記針から糸のループをピックアップすることを回避するために、または1つ以上のパイル高さの房を形成するために1つ以上の選択された長さを有する糸のループをピックアップするために、前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを後退位置または延長位置に配置することと、
提供された前記糸のループが1つ以上のルーパまたはフックによって1つ以上の選択された針からピックアップされるべきでない各ステッチ位置において、前記選択された針からの糸のループのピックアップを回避するために十分な後退位置に前記1つ以上のルーパまたはフックを移動させ、それらの選択された針を用いてそのような糸を引き戻すようにそのような糸の送給を制御することと、
提供された前記糸のループが複数のルーパまたはフックのうちのルーパまたはフックによってピックアップされるべき各ステッチ位置において、各ステッチ位置に保持されるように前記ピックアップされた糸のループの送給を制御することと
を含み、
前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを配置することは、前記対応するルーパまたはフックを増分的に後退させるように、または延長するように1つ以上の選択されたアクチュエータを制御し、対応するルーパまたはフックを完全に延長された位置と、1つ以上の中間の増分位置を通して、完全に後退させられた縫合なし位置との間で移動させることを含む、方法。
【請求項33】
前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを配置することは、
前記選択された1つ以上のアクチュエータの各々とそれらの対応するルーパまたはフックとの間に配置されたコネクタを付勢部材によって前記コネクタに対して加えられる付勢力に打ち勝つように十分に第1の方向に後退させ、前記ルーパまたはフックをそれらの完全に延長された位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、前記完全に後退させられた縫合なし位置まで必要に応じて移動させることと、
前記付勢力が前記第1の方向とは反対の第2の方向にコネクタを移動させ、それらの完全に後退させられた縫合なし位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、それらの完全に延長された位置に必要に応じて前記ルーパまたはフックを延長することを可能にすることと
をさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ルーパまたはフックの少なくともいくつかを増分的に延長することまたは後退させることは、前記針のストロークまたは侵入深さに対して前記選択されたルーパまたはフックを上昇させることまたは下降させることを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記針の少なくとも一部を前記裏材を横切って横方向にシフトさせることをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記裏材を前記裏材の移動経路に沿って移動させることは、選択された糸上げシーケンスにおいて前記所望のステッチレートをほぼ異なる色または種類の糸の数だけ増加させることによって決定される実際のステッチレートで前記裏材を送給することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
房付きのパターン化された物品を形成する方法であって、前記方法は、
移動経路に沿って裏材を送給することと、
一連の針を前記裏材の内外に往復運動させることと、
前記針が前記裏材の内外に往復運動させられているとき、複数の糸を前記針に送給するように制御し、前記ゲージ部品の少なくともいくつかによって前記針から糸のループをピックするために、前記裏材の下方に配置された一連のゲージ部品を前記針との係合に向かって、および係合から離れるように第1の方向に往復運動させることと、
前記ゲージ部品のうちの選択されたものをそれらの往復運動の方向に対して実質的に垂直な第2の方向に、糸のループがピックアップされない縫合なし位置と、前記針のストロークまたは侵入深さに対する複数の延長位置との間で移動させ、糸のループの1つ以上の様々な長さをピックアップするために前記ゲージ部品を前記針に対して所望の高さに配置することと、
ゲージ部品によって前記選択された針からピックされた糸の前記1つ以上の様々な長さのループの各々の糸の送給を制御し、パターンにしたがって様々なパイル高さの房を選択的に形成し、前記裏材において前記様々なパイル高さの糸の前記房を形成することと
を含み、
前記ゲージ部品のうちの選択されたものをそれらの第2の方向に移動させることは、完全に延長された位置と、1つ以上の中間の増分位置を通して、完全に後退させられた縫合なし位置との間で、前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものを増分的に後退させるように、または延長するように、1つ以上の選択されたアクチュエータを制御することを含む、方法。
【請求項38】
前記裏材の前記移動経路に対して横方向に前記針の少なくとも一部をシフトさせることをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記ゲージ部品のうちの選択されたゲージ部品をそれらの第2の方向に移動させることは、
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの各々と前記ゲージ部品のうちの前記選択されたゲージ部品との間に配置されたコネクタを付勢部材によって前記コネクタに対して加えられる付勢力に打ち勝つように十分に前記付勢部材に対して下方に後退させ、前記選択されたゲージ部品のうちの前記選択されたゲージ部品をそれらの完全に延長された位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、必要に応じて前記完全に後退させられた縫合なし位置まで移動させることと、
前記付勢力が前記コネクタを上方に付勢することを可能にするように前記アクチュエータを制御し、前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものを完全に後退させられた縫合なし位置から、それらの1つ以上の中間増分位置を通して、必要に応じてそれらの完全に延長された位置まで延長することと
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記針の少なくともいくつかを一連の異なる色または種類の糸によって選択された糸上げシーケンスにおいて縫合することをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
異なる色または種類の糸を複数のステッチ位置の各々に提供するように前記裏材の前記移動経路に対して横方向に前記針の少なくともいくつかをシフトさせることをさらに含み、前記裏材を送給することは、前記パターン化された物品の所望のステッチレートを前記選択された糸上げシーケンス内の異なる色または種類の糸の数だけ増加させることによって決定された実際のステッチレートで前記裏材を移動させることを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
糸のループが前記ゲージ部品の縫合なし位置に移動させられた前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものによってピックアップされない場合、そのような糸が裏材から出るように、またはそのような糸を前記裏材に対して保持するために十分に低いように前記選択された針への前記糸の送給を制御することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年6月21日に出願された米国仮特許出願第63/212,770号の利益を主張する。
【0002】
(参照による組み込み)
2021年6月21日に出願された米国仮特許出願第63/212,770号の開示は、その全体が記載されているかのように、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
(技術分野)
本開示は、一般に、タフティング機および房付き織物を形成する方法に関する。特に、本開示は、選択的に制御可能なゲージ部品を含むタフティング機、およびパターン化された房付き織物を形成する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
タフティング分野では、特に商業用およびホスピタリティカーペットに関して、消費者の嗜好の変化および市場の競争の増加に追いつくために、複数の異なる色の使用を含む新たな視覚パターンを有するカーペットおよび敷物の製造に対する需要が高まっている。したがって、カーペットの設計者および製造業者は、カーペット、敷物および他の房付き織物のためのより新しく、異なる、より人目を引くパターン(特定の色または種類の糸をそのパターンフィールド内に選択的に配置して表示するパターンを含む)の作成にますます重点を置いており、得られた房付き織物は、パターンの視認可能な房の実質的に真のパターン密度で形成される。さらに、織機に形成されたパターン化されたカーペット、敷物、または他の織物の外観および感触を可能な限り厳密に再現しようとすることが望ましいが、それは、そのようなパターン化されたタフティングカーペット、敷物、および/または他の織物の製造効率を高めることを可能にするために、広幅織りタフティング機で作成および形成されることができる。さらに、一般に、タフティング機のゲージ部品などの部品の保守または配置の必要性、またはそのようなタフティング機の出力を増加させることを含む、タフティング機の動作に実質的に影響を与えることなく、パターン化されたカーペットを形成するための選択された色または種類の糸の房の形成の制御を増加させることが望まれる。
【0005】
したがって、当該技術分野におけるこれらおよび他の関連するおよび関連しない課題に対処するカーペットおよび敷物などの房付き織物を形成するシステムおよび方法の必要性が存在することが分かる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
簡単に説明すると、本開示は、一般に、パターン化された房付き物品を形成するタフティング機および方法に関し、このタフティング機および方法では、裏材に形成された糸またはステッチの房の配置およびパイル高さは、自由に流れる多色および/または多重パイル高さパターンを有する房付き物品の形成を含むのみならず、実質的に織られたまたは織機で形成された外観も有する様々なパターン効果を有するカーペットなどのパターン化された房付き物品の形成を可能にするように選択的に制御されることができる。
【0007】
一側面では、タフティング機は、通常、タフティング機の作動要素を制御して、所望のまたは設計されたパターンにしたがって房付き物品を形成または作成するための制御システムを含む。得られた房付き物品は、複数の様々な、または異なるパイル高さ、同じおよび/または様々な房列の異なる種類の房、および他のテクスチャ効果を有することを含む様々なパターン効果、および裏材を横切る選択された位置およびパイル高さで見えるように様々な色および/または種類の糸の配置を含むことができる。少なくともいくつかの実施形態では、得られた房付き物品は、形成されている/房付きにされているパターンの所望のまたは規定された1インチ当たりのパターン密度または1インチ当たりのステッチと実質的に一致する1インチ当たりの保持されたおよび/または視認可能な色の糸/ステッチの密度を提供される。
【0008】
実施形態では、タフティング機は、1つ以上の針バーを含み、1つ以上の針バーは、それらに沿って取り付けられた一連の針を有する。針は、インライン、互い違い、または他の配置で配置されることができる。裏材がタフティング機のタフティングゾーンを通って送給されると、針が裏材の内外に往復運動させられるとき、糸がそれの中に導入される。タフティングゾーンを横切って針バーを横方向にシフトさせるためのシフト機構がさらに提供されることができ、必要に応じて複数のシフト機構が利用されることができる。シフト機構は、一般に、制御システムからの命令または通信に応答して、タフティングされているパターンのためのプログラムされたおよび/または設計されたパターンシフトステップにしたがって針バーを裏材を横切って横方向にステップまたはシフトさせ、それによって運ばれた糸を裏材に沿って/裏材を横切って房またはステッチ位置に提供するように動作可能である。
【0009】
タフティング機は、さらに一般に、それらのそれぞれの針への糸の送給を制御するための少なくとも1つの糸送給機構またはアタッチメントを含む。そのような糸送給機構またはパターンアタッチメントは、限定されるものではないが、様々なロール、スクロール、サーボスクロール、シングルエンド、ダブルまたはマルチエンド糸送給アタッチメント、例えば、Card-Monroe Corp.製のYarntronics(商標)またはInfinity(商標)/Infinity IIE(商標)糸送給アタッチメントを含むことができる。他の種類の糸送給制御機構が、使用されることもできる。制御システムは、一般に、少なくとも1つの糸送給機構またはパターンアタッチメントの制御のためのプログラミングを含み、少なくとも1つの糸送給機構またはパターンアタッチメントは、所望のパターン外観を作り出すために、選択されたパイル高さを有する房を形成すること、および/または房を形成しないことを含むことができる糸の房を形成するためのそれらの針への糸の送給を選択的に制御するように動作させられることができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、制御システムは、ステッチ分配制御システムをさらに備えているか、またはそれとともに動作することができ、裏材送給の制御および針の少なくとも一部をシフトさせるためのシフト機構の動作の制御は、少なくとも1つの糸送給機構の制御によって調整されることができ、それによって、様々な糸が様々なステッチ位置またはピクセルに提供されることができ、房付き物品の面または表面に示される糸は、一般に、所望の高さの房を形成するために十分な量で送給されることができ、一方、ゲージ部品が縫合なし位置まで下げられたとき、房付きフィールドに示されない見えない糸は、一般にピックされない。したがって、パターンの各ピクセルまたはステッチ位置のために、一連の糸が提供されることができ、ゲージ部品が縫合なし位置にあるとき、視認可能なように選択されていないか、またはそのようなステッチ位置に現れるように非選択糸のピックアップが回避されることができる。さらに、いくつかの実施形態では、糸送給は、いくつかの糸を下に引き出すかまたは引くこと、彫刻されたまたは変化するパイル高さ効果を形成すること、および/または糸送給制御と併せてゲージ部品の移動によってピックアップされた糸のループを長くすることを含むように制御されることもできる。さらに、いくつかの糸は、裏材内に現れない糸の十分な部分を残して、面と干渉することなく、または実質的に最小化されたそのような現れない糸によってパターンの糸の保持された視認可能な房と干渉することなく、選択されていないまたは現れない糸を裏材に保持またはタックさせるように、あるレベルまたは範囲まで引き戻されるか、または低くされることができる。したがって、実施形態では、特定のステッチ位置に配置される所望のまたは選択された糸/色のみが、そのようなステッチ位置に保持され得、房または異なるパイル高さおよび色を形成することができる。残りの糸/色は、それらが裏材にタックまたは保持されることができる程度まで除去または引き戻されることができるが、その時点で縫い付けられているパターンフィールドにおいて現れないかまたは示されない。制御システムは、さらに、糸のループおよび/または房の選択的形成、およびその長さまたはパイルの高さを制御するために形成されているパターンのための命令にしたがって、タフティング機の糸送給機構を有する1つ以上の選択されたゲージ部品アセンブリの動作を制御および調整することができる。
【0011】
さらに、ゲージ部品アセンブリが、裏材の下に配置される。ゲージ部品アセンブリは、一般に、例えば、限定されるものではないが、ルーパ、フック、レベルカットループルーパ、カット/ループクリップなど・・・を含む一連のゲージ部品を備えている。ゲージ部品は、タフティングゾーンに沿って配置され、針が裏材を貫通し、裏材から糸のループをピックアップするときに針と係合するように往復運動するように第1の方向に移動可能である。いくつかの実施形態では、ゲージ部品の各々は、さらに、それらの往復運動方向にほぼ垂直な第2の方向または追加の方向に選択的に移動可能であることができる。例えば、ゲージ部品は、裏材内の糸のループを選択的にピックアップして形成するために、裏材の上および外への針のストロークまたは往復運動に対して、実質的に鉛直、例えば上下の運動で移動させられることができ、針に向かって往復運動で移動させられることもでき、針から離れる往復運動で移動させられることもできる。さらに、ゲージ部品の第2の方向(例えば、鉛直方向または他の方向)における動きは、異なるパイル高さのループの形成、または裏材内に糸のループがないことさえ含め、様々なパイル高さの糸の様々な長さのループを裏材内に形成するように制御されることができる。なおさらなる実施形態では、ループパイルルーパ、カットパイルフック、カット/ループフック、レベルカットルーパまたはフック、および/または他のゲージ部品の他の構成および/または組み合わせも使用されることができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、ゲージ部品は、各々がゲージモジュールまたはゲージブロック内にスライド可能に取り付けられ、尖った近位端またはビルで終端する細長いスロートを含むことができる第1の部分および第2の部分を有する本体を有するルーパまたはフックを含むことができる。各ゲージ部品の本体の第1の部分は、ゲージブロックまたはモジュールを通って延びていることができ、複数のアクチュエータを含む駆動システムに遠位端において結合されることができ、複数のアクチュエータの各々は、ゲージ部品の第2の方向への移動を制御するために選択的に作動されることができ、コネクタアセンブリによってゲージ部品の関連または対応する1つに結合される。
【0013】
いくつかの実施形態では、ゲージモジュールの各々は、ゲージバーに沿って結合または取り付くように適合された第1の後方部分と、ゲージ部品が受け取られる少なくとも1つのチャネルまたは通路が形成された第2のまたは前方部分とを有するモジュールまたはブロック本体を含むことができる。モジュールは、モジュール本体内に形成された通路またはチャネル内に受け取られることができる交換可能なインサートをさらに含むことができ、交換可能なインサートは、モジュールブロックの通路を通した/それに沿ったゲージ部品の移動中、ゲージ部品を受け取って案内するように適合されたスロットまたは凹部をさらに含む。あるいは、インサートは、それらのモジュールまたはゲージブロックの本体に接着されるか、そうでなければ実質的に恒久的に貼り付けられることまたは固定されることなどによって、モジュールと一体化されることができ、いくつかの実施形態では、必要に応じて少なくとも保守可能な取り外しを可能にしながら実質的に貼り付けられることができる。
【0014】
実施形態では、交換可能なインサートは、限定されるものではないが、様々な金属炭化物、金属、セラミックおよび/または合成材料を含むことができる硬化材料から形成され、モジュールの本体は、アルミニウムおよび/または他の金属などの軽量材料、および様々な複合材料または合成材料から製造されることができる。インサートは、ゲージモジュールにインサートを固定するために、ガイドピンまたは他の位置決めデバイス、および1つ以上の留め具を受け取るように構成された開口部またはスロットをさらに含むことができる。開口部は、さらに一般に、インサートの位置を調整するために、例えば長手方向に、および/または例えば長手方向および/または横方向に、少なくとも1つの方向に、および/または複数の方向にインサートを調整することを可能にするように構成され、したがって、ゲージモジュールを横切るおよび/またはゲージモジュールに沿ったゲージ部品の配置または位置決めを可能にする。インサートは、さらに、インサートの容易な取り外しを可能にするように交換可能であることができ、したがって、例えば摩耗または破損したゲージ部品を交換するために、またはゲージ部品間の間隔を変更するために、その中に受け取られたゲージ部品の1つ以上を交換することができる。
【0015】
さらなる代替として、いくつかの実施形態では、モジュールまたはゲージブロック自体が取り外されることができ、ゲージ部品間のゲージ間隔の変化、使用されているサイズゲージ部品の種類の変化、またはユニットとして摩耗したゲージ部品または破損したゲージ部品の実質的に全部または少なくとも大部分の交換を提供するなどのために、モジュールまたはゲージブロック自体を取り外し、他のゲージブロックまたはモジュールと交換可能であることができる。さらに、インサート内に形成されたガイドスロットまたは凹部は、ゲージ部品が実質的に自由にスライドすることを可能にするために十分であるが、ゲージ部品の過度のシフトまたはねじれを可能にすることなくゲージ部品の本体を受け取るように構成され、ゲージ部品のビルまたはスロートとそれらのそれぞれの針との位置ずれを生じさせる。インサートのスロットまたは凹部は、さらに、後端または部分で終端することができ、後端または部分は、ゲージ部品の本体の縁部が、ゲージ部品がモジュールを通って往復運動または移動するときにゲージ部品の所望の位置合わせを維持するのを助けるようにゲージ部品がスライドすることができるベースまたは係合領域に対して位置すること、および/またはベースまたは係合領域を具備することを可能にするように構成または適合されることができる。
【0016】
ゲージ部品は、さらに、実質的にインライン、オフセットまたは互い違いに配置されること、および/またはインライン、互い違いおよび/または二重の針バー構成に係合するために必要に応じて他の構成に配置されることを含む、針と係合するように配置されることができる。実施形態では、各ゲージ部品は、針が裏材を貫通するときに針に対してある角度でさらに配置されることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ゲージ部品は、針に対して鉛直から約1°から約10°の範囲であることができる角度および/またはそのストロークまたは鉛直運動で向けられた移動経路に沿って配置および/または延長可能/後退可能であることができるが、他の配置では、オフセットなし、すなわち0°の角度は提供されることができる。針に対するゲージ部品のオフセットは、針の間隔および/または配置に応じて、ゲージ部品が移動するときに針との潜在的な係合を最小限にするために、ゲージ部品が必要に応じて針に対して傾斜したまたはオフセットした移動経路に沿って延長されることおよび後退させられることができるようにさらに変更されることができる。
【0017】
様々な実施形態では、駆動システムは、ゲージ部品の移動を駆動する一連の選択的に制御可能なアクチュエータを含み、このアクチュエータは、電気シリンダ、油圧または空気圧シリンダ、ソレノイド、ステッピングモータなどのモータ、サーボモータまたは他のモータ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、および他の同様のアクチュエータ、および/またはそれらの組み合わせを含むことができる。ゲージ部品の各々に関連付けられた、または対応するアクチュエータは、さらに、パターン命令にしたがって選択的に制御されることによって、針から糸のループをピックアップするために、ゲージ部品が関連する針に対して所望の鉛直位置に移動させられることを引き起こすことができ、それは、異なるパイル高さのループ/房を形成するように、針のストロークの異なる点で糸のループをピックアップすることとともに、選択されたタイプまたは色の糸のループが一般にそのようなゲージ部品によってピックアップされない「縫合なし」位置に後退させられることを含む。
【0018】
例えば、アクチュエータは、ゲージ部品が針との係合に向かうおよび係合から離れるようにそれらの第1の方向に往復運動するとき、針に対して第2の方向にそのようなゲージ部品の動きを選択的に駆動するためのコネクタアセンブリによってゲージ部品の関連するまたは対応するものに接続されることができる。制御システムは、タフティング機によって実行されているパターンにしたがって糸の房を形成するため、および/または様々なパイル高さの房を形成するためにゲージ部品を移動させることを含む、ゲージ部品の移動を制御するために各アクチュエータを選択的に係合させるプログラミングをさらに含むことができる。
【0019】
さらなる実施形態では、アクチュエータは、捕捉された糸のループとともにそれらのゲージ部品を移動させるように制御/トリガされることによって、そのような捕捉されたループを延長し、または引っ張り、他のパイル高さおよび/または他の効果、例えば先端剪断または他のパターンまたはテクスチャ効果を提供することができる。例えば、ゲージ部品は、選択された針からの糸のループに係合してピックアップすることができ、その後、そのようなループのための糸の送給も制御されながら、例えば後退させられて下降位置に移動させられることができ、それによってループを下降または延長した長さ位置に引き込んで様々なパイル高さ効果を作り出す。糸のループが捕捉された上昇位置または延長位置へのゲージ部品の移動も、制御システムによって制御されることができ、そのような糸のループのための糸送給部は、そのような糸を引き戻してその中の張力を維持し、および/または様々なパターンパイル高さ効果を形成するようにさらに制御される。
【0020】
タフティング機およびパターン化された房付き物品を形成する方法の別の側面では、ゲージ部品は、完全に上昇した第1の動作位置と下降した縫合なし位置を含む上昇した動作位置との間で移動または旋回するように構成されることができ、ゲージ部品の遠位端または先端は、一般に、針の侵入深さまたはストロークの下、典型的には針のピックアップポイントまたは取り出し領域の下、および潜在的には針の先端の下に向けられおよび/または配置される。ゲージ部品は、ルーパ、フック、レベルカットループルーパ、または他のゲージ部品を備えていることができ、本体は支持体またはホルダに旋回可能に取り付けられ、スロートは本体から前方に突出し、ほぼ尖った先端または遠位端で終端する。そのようなゲージ部品に対応するアクチュエータは、ゲージ部品のスロートおよび遠位端を針に対して所望の下降した高さに移動させるために、対応するまたは関連するゲージ部品の本体が旋回させられるように選択的に係合または動作させられることができる。
【0021】
様々な側面では、ゲージ部品は、アクチュエータシャフトまたはロッドと関連するまたは対応するゲージ部品の遠位端との間に延びているように構成されたコネクタまたはゲートを含むコネクタアセンブリによって、駆動システムのそれらのそれぞれのまたは対応するアクチュエータに結合される。いくつかの実施形態では、コネクタまたはゲートは、そのアクチュエータの駆動ロッドに係合または接続するように構成された第1の端部と、第1の端部から突出する中間部分と、関連するゲージ部品の遠位端に係合するように一般に構成された第2の端部とを有するアームまたはリンク機構を含むことができる。実施形態では、コネクタまたはゲートの各々のリンク機構またはアームは、ハウジングまたは支持構造内にさらに受け取られることができる。例示的な一実施形態では、そのようなハウジングまたは支持構造は、軽量化を可能にしながらリンク機構またはアームの耐久性および支持を提供するように選択された炭素充填ナイロン材料または他の同様の複合材料またはプラスチック材料などの耐久性のある軽量材料から形成された本体を含むことができる。様々な金属、合成および/または複合材料を含む他の材料も使用されることができる。ゲートおよびそのハウジングの構成は、必要に応じてさらに変更されることができる。
【0022】
各アクチュエータは、作動または停止させられると、それは、アクチュエータシャフトを延長しまたは後退させることによって、それに結合されたコネクタまたはゲートに、その関連または対応するゲージ部品を針に対して所望の方向に移動させる。例えば、いくつかの実施形態では、ゲージ部品が針に向かうおよび針から離れるように往復運動するとき、針に対してゲージ部品の高さを調整するなどのために、アクチュエータは、針の裏材への往復運動および裏材からの往復運動に対して、実質的に鉛直方向にゲージ部品を駆動することができる。他の実施形態では、アクチュエータの作動およびコネクタの移動は、ゲージ部品またはその一部の移動を制御するのを助けることができ、針に向かうおよび針から離れる方向のゲージ部品の往復運動の方向に実質的に沿った方向に、針に向かうおよび針から離れるレベルカットループルーパのクリップの移動を制御する。
【0023】
さらに他の側面では、ゲージ部品は、各々が対応するゲージ部品の本体の第1の部分が受け取られる第1の端部と第2の端部とを有する本体を備えているゲートまたはコネクタを含むコネクタアセンブリによって、駆動システムの関連するまたは対応するアクチュエータに結合される。いくつかの構成では、一連の付勢部材が各ゲートの第2の端部とばね板との間に配置されることができる。アーム、ロッド、ケーブル、または他の同様の部材を含むことができる1つ以上のリンク機構は、アクチュエータとコネクタまたはゲートとの間に延びていることができ、いくつかの実施形態では、ゲージ部品に結合されることができる。
【0024】
各リンク機構は、一般に、ばね板を貫通して延び、その対応するゲートの第2の端部またはゲージ部品に接続するように適合された第1の端部と、対応するまたは関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを有することができる。実施形態では、リンク機構は、アクチュエータからそれらの対応するまたは関連するゲージ部品/ゲートまでの経路に沿って延びている。いくつかの実施形態では、リンク機構は、ガイドを通ってさらに延びていることができる。そのような実施形態では、ガイドは、アクチュエータによって加えられる引っ張り力を調整するように構成されることができる。
【0025】
作動時、各選択されたアクチュエータは、例えば、ゲートおよび/または対応するゲージ部品を後退位置に向かってその第2の方向に移動させ、1つ以上の付勢部材の付勢力に抗して、ゲージ部品がその後退位置に向かって移動するにつれて付勢部材を一般に圧縮するように、リンク機構を引っ張るか後退させることによって、それに接続されたリンク機構を移動させる。アクチュエータの停止時、リンク機構は、1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすことおよび/または対応するゲージ部品をその完全に延長された位置に向かって付勢することまたは向かわせることができるように、解放されることができる。実施形態では、付勢部材は、針に対するゲージ部品の第2の方向の動きの制御を支援して、高さの変動する位置におけるゲージ部品の実質的に増分的な動きおよび位置を可能にすることができる。このような位置変動は、ゲージ部品によってピックアップされた糸のループの長さを作成または変更するために使用されることができ、したがって、裏材に形成された糸の房のパイル高さの変動、およびゲージ部品が針によって運ばれる糸に係合しない位置に移動させられる縫合なし位置への移動を可能にする。
【0026】
他の実施形態では、コネクタアセンブリは、ゲージ部品のうちの1つの本体および対応するまたは関連するアクチュエータに結合されたリンク機構を含むことができる。例えば、アクチュエータは、モータを含むことができ、リンク機構は、ケーブル、ロッド、それらの組み合わせのアームを含む。実施形態では、モータは、実施形態では、回転運動を直線運動に変換するように構成された偏心体、カム、またはプーリまたは同様の駆動部材を含むことができる駆動部材も含むことができる。駆動部材がそのアクチュエータによって回転させられると、リンク機構が延長され、または後退させられ、それは、次に、ゲージ部品を縫合なし位置に移動させることを含む、対応するまたは関連するゲージ部品の第2の方向におけるその延長位置と後退位置との間の動きを駆動する。
【0027】
いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリは、アクチュエータのうちの関連する1つに結合された駆動する偏心体またはプーリなどの駆動部材に結合された第1の端部と、第2のアームまたはロッドにその第1の端部で結合された第2の端部とを有する第1のアームまたはロッドを含むリンク機構を含むことができる。第2のアームは、その対応するゲージ部品の本体の第1の部分に旋回可能に接続された第2の端部を有することができる。各駆動部材がそのモータによって回転させられると、第1のアームは、第1の移動軸に沿って延長されおよび後退させられ、第2のアームを旋回させ、対応するゲージ部品を第2の移動軸に沿ってその延長された位置と後退させられた位置との間で移動させる。
【0028】
さらに別の実施形態では、各コネクタアセンブリは、対応するゲージ部品の本体に接続されたまたは一体化された延長ピースを備えていることができるか、または延長ピースに接続されることができるリンク機構を含むことができる。リンク機構の反対側の端部は、例えば、モータによって駆動される駆動部材(例えば、偏心またはプーリ)に結合されるアクチュエータに結合されることができる。モータがその駆動部材を回転させると、リンク機構は、対応するまたは関連するゲージ部品をその延長位置と後退位置との間で移動させるために延長されることまたは後退させられることができる。
【0029】
本開示のいくつかの側面では、タフティング機が提供され、タフティング機は、少なくとも1つの針バーであって、少なくとも1つの針バーは、それに沿って取り付けられた針を有する、少なくとも1つの針バーと、裏材を送給する裏材送給ロールと、少なくとも1つの糸送給機構と、針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、裏材の下方に配置され、針が裏材の内外におよび第2の方向に往復運動するときに針に向かうおよび針から離れる第1の方向に移動可能な複数のゲージ部品を有するゲージ部品アセンブリと、ゲージ部品に結合された1つ以上のアクチュエータの制御または作動と連携して針への糸の送給を制御するために少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムとを備え、1つ以上のアクチュエータの制御または作動は、ゲージ部品の選択された1つのゲージ部品の後退または延長を引き起こし、それによって、ゲージ部品の選択された1つのスロートは、針を係合し、形成されているパターンにしたがって裏材において糸の房を形成するために、裏材への針のストロークに対して完全に後退させられた縫合なし位置と完全に延長された位置との間で移動させられる。
【0030】
いくつかの実施形態では、ゲージ部品アセンブリは、針が裏材内に往復運動するとき、針との係合に向かうおよび係合から離れる方向において往復運動で一連のゲージ部品を運ぶ少なくとも1つのモジュールを備えていることができ、少なくとも1つのモジュールは、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから機械加工、鋳造、成形、または他の方法で形成されることができ、第1の硬度を有するモジュール本体を備えている。モジュール本体は、ゲージバーに沿って取り付くように適合され、それを通して画定された通路で構成される。インサートは、通路の両側でモジュール本体に取り付けられ、各インサートは、その中に形成された一連の間隔を置かれたスロットを有し、スロットの各々は、ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成される。実施形態では、インサートは、モジュール本体の第1の硬度より大きい第2の硬度または追加の硬度を有する金属または金属炭化物または粉末金属材料から機械加工、鋳造、成形または他の方法で形成されることができ、スロットがその中に形成または画定される。
【0031】
いくつかの実施形態では、モジュールは、モジュール本体および1つ以上のインサートを含むことができる。
【0032】
実施形態では、ゲージ部品の各々は、インサートの両側のスロット内に少なくとも部分的に受け取られ、前記針のストロークに対して追加の方向にモジュール本体の通路を通って移動可能な本体を含むことができ、各ゲージ部品の本体は、少なくとも1つのモジュールの通路を通って延びる第1の部分と、針から糸のループをピックアップするように構成されたスロートを有する第2の部分とを有する。
【0033】
実施形態では、モジュール本体を通るゲージ部品の移動を制御するために、一連のアクチュエータが前記ゲージ部品に結合され、制御システムは、ゲージ部品のうちの選択されたゲージ部品の前記スロートが、形成されているパターンにしたがって裏材において糸の房を選択的に形成するために、裏材への前記針のストロークに対して縫合なし位置と係合位置との間で移動させられるように、ゲージ部品のうちの選択されたゲージ部品を延長し、または後退させるように、前記アクチュエータのうちの1つ以上の作動の制御と連携して、針への糸の送給を制御するために少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む。
【0034】
タフティング機の様々な実施形態では、ゲージ部品は、レベルカットループルーパ、ループパイルルーパ、カットパイルフック、またはカット/ループクリップ、および/またはそれらの組み合わせを含む。タフティング機のなおさらなる実施形態では、アクチュエータは、油圧または空気圧シリンダ、ソレノイド、ステッピングモータなどのモータ、サーボモータまたは他のモータ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、および他の同様のアクチュエータ、および/またはそれらの組み合わせを備えていることができる。
【0035】
タフティング機のさらに他の実施形態では、ゲージ部品アセンブリは、各ゲージ部品と関連するアクチュエータとの間に延びている一連のコネクタをさらに備えていることができ、各コネクタは、ハウジング内に受け取られ、ハウジングを通って移動可能なリンク機構を含む。いくつかの実施形態では、各コネクタのハウジングは、ポリマー、複合材料または合成材料またはそれらの組み合わせから形成されることができ、それを通って延びているチャネルを有する本体を備え、各リンク機構は、金属または複合材料またはそれらの組み合わせを備えている。
【0036】
他の実施形態では、各ハウジングの本体は、繊維性充填材料を有するポリマーまたはプラスチックを含む複合材料を備えていることができ、内部に画定されたチャネルを有し、それに沿ってリンク機構が移動可能であり、各コネクタのリンク機構は、ハウジングの本体を貫通して画定された通路に沿って延びている硬化金属体またはアーム、または一連のアームを備えていることができ、ゲージ部品のうちの1つの第1の部分に係合するように構成された近位端と、ゲージ部品に関連付けられたアクチュエータによって係合されて、アクチュエータによるゲージ部品への移動を並進させるように構成された遠位端とを有する。
【0037】
さらに、実施形態では、モジュールのインサートは、一般に、モジュール本体の上面に重なるように構成され、各々は、第1および第2のインサートの各々をモジュール本体に調整可能に取り付けるための留め具を受け取るように適合されたスロット付き開口部を含み、インサートは、互いに選択された間隔で、モジュール本体を通って画定された通路に対して選択された位置に配置される。さらに、インサートは、モジュール本体内に成形または収容され、カプセル化され、あるいは実質的に一体化されることができる。インサートは、モジュール本体の両側の面に係合することができるタブまたはフランジ部分も含むことができ、プレートまたは中間部分は、それらの間に提供されることができる。中間部分は、インサートのタブまたはフランジを接続することができ、インサートのスロットは、少なくとも部分的にその中に形成され、それに沿って延びている。あるいは、支持体の軸受プレートは、インサートのタブまたはフランジの間で、通路の第1および第2の側面に沿って受け取られることができる。
【0038】
したがって、本開示のいくつかの側面では、タフティング機用のゲージ部品アセンブリは、貫通路が画定されたモジュール本体を有する少なくとも1つのモジュールと、モジュール本体の通路内に受け取られる一連のゲージ部品であって、各ゲージ部品が、第1の部分およびスロートを有する第2の部分を有する本体を含み、ゲージ部品が、ゲージ部品のスロートに沿って針から糸のループをピックアップするために、タフティング機の関連する針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向にそれらのモジュールとともに運ばれ、ゲージ部品が、モジュール本体の通路に沿って第2の方向に選択的に移動可能であり、第1および第2のインサートは、モジュール本体の通路の両側に沿って配置され、各インサートは、モジュール本体の金属または複合材料の硬度より大きくすることができる硬度を有する材料から形成され、ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部を受け取るように構成された一連の間隔を置かれたスロットを有し、第1および第2のインサートのスロットが、通路を横切って実質的に位置合わせされる、一連のゲージ部品と、各アクチュエータが一連のゲージ部品の関連するゲージ部品の第1の部分に結合され、少なくとも1つのモジュールの通路を通ってそれらの関連するゲージ部品を第2の方向に移動させるように適合された複数のアクチュエータとを備え、それによって、ゲージ部品が、ゲージ部品のスロートを、針からの糸のループを係合およびピックするための延長位置と、針からの糸のループのピックを実質的に回避するための後退位置との間で移動させるように、モジュール本体を通って延長され、または後退させられる。
【0039】
さらに他の実施形態では、ゲージ部品アセンブリは、金属、炭化物、または粉末金属材料から機械加工、成形、または鋳造され、スロットが形成されるタブまたはフランジ部分を含む本体をそれぞれ含む第1および第2のインサートを含むことができる。さらに、第1および第2のインサートの各々の本体は、モジュール本体の上面および下面に係合する上部および下部タブまたはフランジ部分をさらに備え、スロットは、上部および下部タブまたはフランジ部分を通って延びている。
【0040】
本開示のいくつかの側面では、タフティング機を動作させる方法が開示され、本開示の1つの例示的な実施形態によれば、タフティング機の針が裏材の内外に往復運動させられるとき、ゲージ部品は、針との係合に向かって第1の方向に往復運動させられる。さらに、ゲージ部品のうちの少なくとも選択された1つのゲージ部品のアクチュエータは、ゲージ部品が関連するまたは対応する針に係合しない、したがって糸のループがそれによって形成されず、完全に延長された位置を含む延長または上昇した位置を変化させる完全に後退させられたまたは縫合しない位置の間でそれらの対応するゲージ部品を移動させるように選択的に係合または係合解除されることができる。それらの上昇位置または延長位置において、ゲージ部品は、針が裏材に出入りし、針から糸のループをピックアップするとき、針の取り出し部分において針と係合する。
【0041】
さらに、実施形態では、針が裏材から往復運動させられるとき、そのための糸送給は、非選択糸、例えば、関連するゲージ部品が下降した無縫合位置にあるとき、関連するゲージ部品によって係合されないかピックアップされない糸を生じさせるように制御されることもでき、その結果、それらの針によって一般に保持され、それらの針によって裏材から後退させられ、引き出され、または他の方法で引き戻され、または引き出される。他の例では、ゲージ部品は、糸のループに係合する前または係合中に上昇位置または上昇位置に移動させられることができ、糸送給は、そのような糸が完成したパターン化物品のそのステッチ位置に示されることを防止するために十分な程度まで、いくつかの糸のループを引き込み、戻し、または引き戻すように制御されることができる。針からピックされた糸のループは、それらの関連するまたは対応する針に対するゲージ部品の位置および/または動きに応じて、様々なパイル高さまたは長さを有することもできる。例えば、完全に上昇した位置では、そのパイル高さを制御するために、例えば、より低いパイル高さを形成するために、または裏材内に実質的に隠れた糸のループであって、そのようなループがその糸の送給の制御によって実質的に除去される(例えば、針で維持/保持され、下降した縫合なし位置においてゲージ部品によってピックアップされないことなどによって)ループを含む、実質的に隠れた糸のループを制御することによって、糸のより小さいまたはより短い長さのループが形成されることができる。
【0042】
実施形態では、ルーパが下降位置に移動すると、ルーパによってより長い糸のループがピックアップされて形成されることができ、必要に応じて糸のループをそれとともに引っ張り、それによって裏材内により高いまたはより高い糸のパイル高さの房を形成する。さらに、アクチュエータは、先端剪断などのための追加のパターニング効果を可能にするために、さらに長い糸のループを形成するために、糸のループが捕捉された状態でそれらの対応するゲージ部品を選択的に下降または後退させるように制御されることができる。
【0043】
針は、さらに一般に、異なる色または異なる種類の糸を裏材に形成されているパターンの各ステッチ位置に提供するために、タフティングゾーンを通る裏材の長手方向の動きに対して横方向にシフトされることができる。例えば、1つの針バーまたは複数の針バーの針は、様々な糸上げシーケンスにおいて一連の所望の色によって縫われることができる。さらに、裏材は、典型的に、形成されているパターンの規定または所望のパターンステッチレートより実質的に大きい実際のまたは有効なステッチレートで実行されることができる。その結果、針が移動するにつれて、所望の数の異なる色または種類の糸が各ステッチ位置に提供されることができる。ゲージ部品の位置決めおよび/または移動を制御することによって、糸のループが裏材に選択的に形成されることができ、いくつかの実施形態では、そのような糸のループの形成は、結果として生じる房の様々なパイル高さを形成するためにさらに制御可能である。例えば、様々な側面では、針バーがシフトされるとき、一連の異なる色または種類の糸が各ステッチ位置に提供されることができ、特定の色または種類の糸の房がそのステッチ位置において縫い付けられるように選択されない場合、対応するゲージ部品は、そのような非選択糸のループが一般に形成されないように、後退位置または下降位置に保持されることができる。
【0044】
さらに、実施形態では、裏材の送給が制御される。例えば、実施形態では、裏材送給は、針の移動、糸送給の制御、およびゲージ部品の位置決めの制御と併せて制御されることができ、それにより裏材送給は、裏材への糸の提供の数を実質的に増加させて形成することを可能にするために、より高い動作可能な、有効な、または実際のステッチレートで送給されることができ、房付き物品の表面に残っている選択された色の種類の糸の房の実質的に完全なゲージ被覆を提供し、パターン化された房付き物品のパターンフィールドに生成、示される、または他の様態で現れる、欠けた色または種類の糸または隙間を実質的に回避する。したがって、完成したパターン化された房付き物品は、所望のまたは規定のパターンステッチレートと実質的に一致する1インチ当たりの房の密度を備えていることができ、すなわち、8、10または12のパターンステッチレート、または他の1インチ当たりのステッチ数で設計されたパターンに関して、得られた完成したパターン化された房付き物品は、パターンステッチレートとほぼ一致することができる1インチ当たりの視認可能なおよび/または保持された表糸または房の密度が形成されることができる。
【0045】
本開示の実施形態の前述および他の利点および側面は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかになり、より容易に理解されるであろう。さらに、本開示の前述の概要および以下の詳細な説明の両方は例示であり、本開示の範囲を限定することなくさらなる説明を提供することを意図していることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本開示の実施形態のさらなる理解を提供するために含まれる添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の実施形態を示し、詳細な説明とともに、本明細書で論じられる実施形態の原理を説明するのに役立つ。本明細書で説明される例示的な実施形態およびそれらが実施され得る様々な方法の基本的な理解に必要であり得るより詳細に本開示の構造的詳細を示すことは試みられていない。当業者であれば、一般的な慣行にしたがって、以下に説明する図面の様々な特徴は必ずしも縮尺通りに描かれておらず、図面の様々な特徴および要素の寸法は、本明細書に記載される本開示の実施形態をより明確に示すために拡大または縮小され得ることをさらに理解および理解するであろう。
【0047】
図1図1は、本開示の原理にしたがう選択的に制御可能なルーパアセンブリを有するタフティング機の1つの例示的な実施形態の側面図である。
【0048】
図2図2は、図1のタフティング機のタフティングゾーンの側面図である。
【0049】
図3図3は、図1図2のタフティング機の斜視図である。
【0050】
図4図4は、本開示の原理にしたがうゲージモジュールまたはゲージブロックおよびそれを通って移動可能なゲージ部品、およびゲージ部品をアクチュエータに接続するコネクタアセンブリのゲートまたはコネクタの例示的な実施形態の分解斜視図である。
【0051】
図5図5A図5Bは、本開示の原理にしたがう1つの例示的な実施形態における一連の針の一部およびそれらのそれぞれのゲージ部品の斜視図である。
【0052】
図6A図6A図6Cは、本開示の原理にしたがう選択的に作動可能なゲージ部品の動作の実施形態を示す側面図である。
図6B図6A図6Cは、本開示の原理にしたがう選択的に作動可能なゲージ部品の動作の実施形態を示す側面図である。
図6C図6A図6Cは、本開示の原理にしたがう選択的に作動可能なゲージ部品の動作の実施形態を示す側面図である。
【0053】
図7A図7A図7Dは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの実施形態を示す。
図7B図7A図7Dは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの実施形態を示す。
図7C図7A図7Dは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの実施形態を示す。
図7D図7A図7Dは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの実施形態を示す。
【0054】
図8図8A図8Bは、図7A図7Dのゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの実施形態の変形例を示す側面図である。
【0055】
図9A図9A図9Cは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリのさらなる実施形態を示す。
図9B図9A図9Cは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリのさらなる実施形態を示す。
図9C図9A図9Cは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリのさらなる実施形態を示す。
【0056】
図10図10A図10Bは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの別の実施形態を示している。
【0057】
図11図11A図11Bは、本開示の原理にしたがうゲージ部品の動きを制御するための駆動システムおよびコネクタアセンブリの別の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0058】
ここで図面を参照すると、いくつかの図を通して、同様の符号は同様の部分を示しており、図1図9Bは、本開示の原理に従う、タフティング機10およびパターン化された房付き物品を形成するための方法の実施形態を概略的に示しており、糸Yのステッチまたは房5の配置は、裏材B内の所望の位置に制御されることができる。そのような房またはステッチは、造形された多重パイル高さ房状の外観で形成されることができ、さらに、さらなる変化するまたは自由に流れるパターン効果を形成するために、高められた選択性および/または制御性を伴って配置されることができる。例えば、房付き物品は、様々なパイル高さで形成された糸の房を用いて形成され、彫刻のような外観を提供し、様々な幾何学的および/または自由に流れる設計の多色パターンを形成するための様々な色または種類の糸を用いて形成されることができる。さらに、本開示の原理にしたがって、様々な数の異なるタイプおよび/または色糸(すなわち、2色、3色、5色、6色など)が、複数のパイル高さパターンの房付き物品を形成するために使用されることができることが理解されよう。
【0059】
図1に概略的に示されるように、一実施形態では、タフティング機10は、フレーム11を含み、フレーム11は、針バー駆動機構13を収容し、タフティングゾーンTを画定するヘッドまたは上部12を含むことができる。針バー駆動機構13(図1および図2)は、一連のプッシュロッド14を含み、一連のプッシュロッド14は、典型的に、コネクタロッド17によって、図1に示す針バー駆動機構16(ギアボックス/アセンブリなど)または同様の機構に接続されることができ、その針バー駆動機構16は、次に、例えば1つ以上の駆動ベルトまたは駆動チェーン19によって、タフティング機の主駆動シャフト18に接続され、それによって駆動されることができ、主駆動シャフト18自体は、サーボモータなどのモータによって駆動される。あるいは、針バー駆動機構13のプッシュロッド14は、主駆動シャフトから直接、または独立した駆動システム(図示せず)によって駆動されるように、コネクタロッド17を介して主駆動シャフト18に接続されることができる。
【0060】
主駆動シャフトの回転を監視し、主駆動シャフトの位置をタフティング機10の動作を制御する制御システム25(図1)に報告するために、エンコーダまたは同様のセンサがさらに提供されることができる。制御システム25は、一般に、タッチスクリーン、キーボード、マウスなどのオペレータインターフェース26Aを有するコンピュータ/プロセッサまたはシステムコントローラ26を含むタフティング機制御装置を備えていることができ、それを介してオペレータは、パターンを入力し、調整などを行うことができる。いくつかの実施形態では、制御システム25は、米国特許第8,359,989号明細書に開示されているようなステッチ分配制御システムを備えているかまたは含むことができ、その開示は、参照により本明細書に完全に記載されているかのように組み込まれ、コントローラ26は、複数のパイル高さに形成された房を有する彫刻パターンを含む房パターン、および米国特許第8,359,989号明細書に開示されているような様々な色/ステッチ配置制御パターンを形成するための制御方法のプログラミングをさらに含む。
【0061】
制御システム25は、一般に、以下により完全に説明するように、計算/決定されたパターン命令にしたがって、針バー駆動機構13、糸送給アタッチメント27、裏材送給ロール28、主駆動シャフト18、針バーシフト機構40(図3)、およびタフティング機のタフティングゾーンTの下に取り付けられたゲージ部品アセンブリ30などのタフティング機10の動作要素の監視および制御を可能にするプログラミングを含む。制御システム25(図1)は、さらに、システムコントローラ26の記憶装置内のパターン情報を受信および実行または記憶することができる。展開/プログラムされたパターン命令に応答して、制御システム25は、図1図3に示されるように、裏材が裏材送給ロール28によってタフティングゾーンTを矢印33の方向に通過するときに裏材Bに所望のタフティングパターンを形成するためにタフティング機10の動作要素を制御する。
【0062】
いくつかの実施形態では、制御システム25のシステムコントローラ26は、一般に、一連のパターンステップを含む1つ以上の房付き物品のための1つ以上の所望のパターンを形成するための命令によってプログラムされることができ、このステップは、手動で、または、当業者によって理解されるように設計センターまたは設計ソフトウェアの使用によって作成または計算されることができるか、または、ディスク、USBまたは他の外部ドライブからの入力を介して、またはネットワーク接続を介してそのようなパターンを受信することができる。あるいは、コントローラ26は、設計されたパターンなどの走査および/または設計されたパターン画像を可能にするための画像認識ソフトウェアを含むことができ、例えば異なる色または同様のマーカまたはインジケータによって示されるパターンでのループパイルおよびカットパイル房の配置などのパイルの高さおよび他の特性、および写真、図面および他の画像を含む設計されたパターン画像は、設計センターから、または様々な設計ソフトウェアシステムを介して、またはスキャナまたは他の撮像デバイス31(図1)を介して入力を受信することを含む、制御システムによって入力、プログラム、認識および処理されることができる。制御システムは、ループおよび/またはカットパイル房の配置または位置などのテクスチャ効果を示す設計されたパターン画像の色および/またはテクスチャの違いを含む様々なパターン特性を認識および識別することができ、選択された糸をそれに割り当てることができる。
【0063】
さらに、実施形態では、米国特許第8,359,989号明細書(参照により本明細書に完全に記載されているかのように組み込まれる)に開示されているように、制御システム25は、ステッチ分配制御システムと連動して動作することができるか、または、ステッチ分配制御システムを備えているかまたは含むこともできる。例えば、限定されるものではないが、制御システムは、そのようなステッチ分配制御システムの機能を提供するためにプログラミングを組み込むことができるか、または、別個のステッチ分配制御が、それにリンクされることができる。制御システムは、入力走査パターンの色の読み取りおよび認識を可能にするソフトウェア/プログラミングも提供されることができ、針バーの針の糸上げシーケンスに基づいて送給クリールから針の様々なものに送給される糸の送給位置を割り当てることができ、クリール内の様々な色の糸の送給をその最良の使用のために最適化し、パターン画像から認識されたパターンフィールドを形成する。制御システムは、パターンフィールドまたはパターンのマッピングを作成することを可能にするプログラミングをさらに含むことができる(様々な色糸および/またはカット/ループパイル房が撮像パターンを形成するために選択的に配置される空間または位置を識別する一連のパターンピクセルまたは房/ステッチ配置位置のマッピングを含む)。所望のパターン密度、すなわち、完成したパターン化された房付き物品の表面上に現れる所望の1インチ当たりのステッチの数が、選択されることができ、パターンの所望の布地ステッチレートの外観を達成するために計算されたパターンの実際の有効または動作プロセスステッチレートも選択されることができる。
【0064】
本開示の制御システム25は、様々なシフトまたはカムプロファイルを受信、決定および/または実行するためのプログラミングをさらに含むことができるか、または、走査、入力、または他の設計されたパターン画像またはパターンファイルに基づいて提案されたシフトプロファイルを計算することができる。例えば、1つの非限定的な実施形態では、設計されたパターンファイル画像、写真、図面などは、タフティング機またはネットワーク接続でロード、走査、または他の方法で入力されることができ、制御システムは、糸送給の制御、所望のパターン密度を達成するための有効ステッチレートで裏材に房を形成するための裏材移動および/または針往復運動の制御、カム/シフトプロファイル、および走査および/または設計されたパターン画像と一致するような糸の配置を含むパターンステップ/パラメータを読み取り、認識し、計算することができ、その後、この選択されたパターンを形成するようにタフティング機の動作を制御することができる。オペレータは、パターンが2、3、4、5、6またはそれ以上の色、または所望の数のパターン反復を有するべきかどうかを示すことなどによって、ステッチレート、糸送給し、選択されたカムプロファイルまたは計算されたシフトプロファイルをさらに選択または修正することができ、および/または手動オーバーライド制御/プログラミングを介して必要に応じて制御システムによって作成されたクリール割り当て、シフトプロファイルおよび/または色マッピングを手動で計算、入力および/または調整または変更することができる。
【0065】
図1図3に示されるように、タフティング機10は、プッシュロッド14に取り付けられ、プッシュロッドによって駆動される1つ以上の針バー35をさらに含む。針バー35は、糸Yを裏材に運ぶまたは挿入するように、一連の針36を裏材Bの内外に往復運動(矢印37/37’によって示す)で移動させる。いくつかの実施形態では、針は、1つまたは2つの針バーに沿って単一のインライン列に配置されることができる。他の実施形態では、針36は、単一の針バーに沿って、または一対の針バーに沿って互い違いの配置で取り付けられることができ、各針バーの長さに沿って横方向に間隔を置かれ、タフティング機のタフティングゾーンを横切って互い違いに配置された針のオフセット列を有する。針バー35は、タフティング機を通る長手方向の移動経路を横断するか、またはほぼ垂直な方向に針36をシフトまたはステップさせるように、裏材の幅を横切ってさらに横方向にシフト可能であることができる。したがって、単一の針バー35を含み、針36のインライン列がそれに沿って配置された1つの例示的な実施形態が図に示され得るが、本開示は、単一の針バーまたは針の特定の構成の使用に限定されない。代わりに、インラインまたは互い違いまたはオフセット構成で配置されることができ、両方がさらにシフトさせられることができる針36の間隔を置かれた列を有する二重針バーおよび単一針バーの追加の構成も、本開示にしたがうシステムを組み込んだタフティング機10において利用されることができることが当業者には理解されよう。
【0066】
針の各々は、一般に、尖った端部38Aにおいて終端するシャンクまたは本体38を含み、図5A図6Cに示されるように、ゲージ部品32が針に係合し、針から糸Yをピックアップすることができるテークオフ点または領域39を含む。針が矢印37および37’(図2)の方向に実質的に垂直な動きで往復運動すると、針は、ストロークに沿って裏材Bを所望のまたは所定の貫入深さまで貫入し、それとともに糸Yを運び、図6A図6Cに示すように針から糸のループLをピックアップするように、ゲージ部品アセンブリ30のゲージ部品32によって選択的に係合される。さらに、図3に示されるように、シフト機構40も、計算されたまたは演算されたパターン命令にしたがってタフティングゾーンを横切って横方向に矢印41および41’の方向に針バーをシフトさせるために使用される針バー35(または針バー)にリンクされることができる。シフト機構40は、Card-Monroe Corp.によって製造されるようなSmart Step(商標)タイプのシフタを含むことができ、あるいは、サーボモータまたは油圧制御シフタ、および/または従来使用されているようなパターンカムシフタを含む様々な他のタイプのシフト機構を含むことができる。裏材を針に対して横方向にシフトさせるために針バーシフタとは別個に、またはそれと連携して動作可能な裏材またはジュートシフタを含む追加のシフト機構も使用されることができる。
【0067】
図1にさらに示されるように、タフティング機の動作中に各針36への糸Yの送給を制御するために、1つ以上の糸送給機構またはアタッチメント27がタフティング機10のフレーム11に取り付けられることができる。例えば、図3に示されるように、一連の異なる種類または色の糸(Y1~Y4)は、選択された糸上げシーケンスまたは一連(例えば、ABCD)において針の各々に送給されることができ、糸上げシーケンスは、一般に、実行されているパターンに基づいて決定または選択される。さらに、一方の糸送給ユニット27がタフティング機10の一方の側面に沿って示されているが(例示の目的で)、他の実施形態では、複数の糸送給ユニットが、1つ以上の針バー35の針36に糸を送給するために、タフティング機の一方または両方の側面に取り付けられることができる。
【0068】
針36の様々なものへの異なる糸Yの送給を制御するために、本開示のステッチ分配制御システムとともに利用されることができる様々な糸送給アタッチメントがある。パターン糸送給アタッチメントまたは機構27(図1)は、タフティング機に沿って少なくとも部分的に延びている一連のロールを有し、タフティング機を横切る糸の送給を制御するための制御システム25の指示下でモータによって駆動されるロールまたはスクロールパターンアタッチメントなどの従来の糸送給/駆動機構を備えて、裏材の幅を横切ってパターン反復および/または複数のパイル高さおよび/または他のテクスチャ効果を形成することができる。このような糸送給機構またはアタッチメントは、Card-Monroe Corp.製のQuick Thread(商標)、Enhanced Graphics(商標)、および/またはマルチパイルハイトスクロール糸送給制御部/アタッチメントを含むことができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、パターン糸送給アタッチメントが使用されることができ、パターン糸送給アタッチメントは、図1に示されるように、各々は、モータ46および送給ロール47を含み、選択された針への糸の繰り返しの特定の組の送給を制御するために、モータおよび送給ロールを含む複数の糸送給駆動機構45を有し、例えば、Card-Monroe Corp.製のInfinity(商標)およびInfinity IIE(商標)システムを含むシングルエンドおよびマルチエンド/サーボスクロールアタッチメントのように、針36への単一の糸(または端部)または複数の糸の端部(すなわち、2~4本以上の糸)の送給を制御するための個々の糸送給ロールまたは駆動機構45の使用を含む。したがって、図1では、シングルエンドまたはマルチプルエンドタイプの糸送給機構27などの糸送給が示されているが、糸送給を制御するために利用されるパターン糸送給機構は、シングルエンドまたはダブルエンド糸送給制御、スクロール、ロール、および/または同様のアタッチメント、および/またはそれらの様々な組み合わせを含むことができ、さらにタフティング機の片側または両側に沿って取り付けられることができることが当業者には理解されよう。なおさらに、実施形態では、制御システム25は、糸の過剰な送給を回避し、したがってタフティング作業中の廃棄物を最小限にするために、送給される保持されていない/現れない糸の量を制御および低減または最小化するのを助けるために、糸送給補償および/または糸送給モデリングを実行するためのプログラミングを含むことができる。
【0070】
糸送給アタッチメントは、裏材送給、針バーのシフト、およびゲージ部品アセンブリ30の動作を含むタフティング機の他の動作システムと協働して、糸をそれらのそれぞれの針に選択的に送給するように制御されることができ、裏材へのいくつかの異なる色または種類の糸の提供、および提供された糸のうちの選択されたまたは所望の糸のループ(例えば、完成した模様のついた物品の表面に現れるように選択された糸)の選択的ピックアップおよび保持の制御を可能にし、選択されたまたは所望のパイル高さを有するそのような糸の房を形成する。さらに、房付き物品の表面に現れる表面または表糸または房は、所望のまたは規定のパイル高さで選択された色または種類の糸のそのような房を形成するために十分な量で送給されるように制御されることができるが、パターンの特定の色および/またはテクスチャフィールドで隠されるべき現れない糸は、ゲージ部品によってピックアップされず、そのような糸が表糸またはパターンフィールドで見えるべき保持された房と干渉することを回避し、保持された房または表糸間に望ましくない空間または隙間が生じることを回避することができる。
【0071】
実施形態では、各ピクセルまたはステッチ位置に配置/タフティングされることができる各色または種類の糸は、一般に、タフティングのためにそのようなピクセルまたはステッチ位置に提供されることができ、表示されるように選択された糸またはピクセルまたはステッチ位置に現れる糸のみが、所望のパイル高さに保持されて形成される。したがって、4色パターンに関して、例えば、特定のピクセルまたは位置においてタフティングされることができる4色糸A、B、C、およびDの各々は、パターンの選択された1つの糸または複数の糸、例えば「A」糸のみが保持された状態でそのようなピクセルに提供されることができ、残りの非選択糸、B、B-C、B-D、および/または他の組み合わせは、そのようなピクセルまたはステッチ位置においてそのような糸のループを形成することを一般に回避するために提供されることができ、そのような糸をそれらの針によって引き出すように制御された糸送給によって、低く、縫合なし位置にあるゲージ部品によってピックアップされることはできない。場合によっては、糸のループがピックアップされる場合、それらは、さらに、糸を裏材とともにタック(tack)または保持するために十分な程度まで引き戻されることができるが、そのようなピクセルまたはステッチ位置などの保持された糸の配置を妨げることはない。したがって、糸がピクセルまたはステッチ位置に提供されるとき、糸がピクセルまたはステッチ位置に保持されるかまたは現れる場合、糸送給部27は、ピクセルまたはステッチ位置において糸の房を形成するように糸の量を送給するように制御されることができる。特定のピクセルまたはステッチ位置における挿入のために糸が選択されない場合、ゲージ部品は、特定のピクセルに提供される糸のループをピックアップしない縫合なし位置に移動させられるように制御されることができる。
【0072】
図1図3にさらに示されるように、ゲージ部品アセンブリ30は、一般に、タフティング機10のベッド34およびタフティングゾーンTの下方に取り付けられる。針が裏材を貫通すると、針は、ゲージ部品アセンブリ30の一連のゲージ部品32によって係合され、選択された色または種類の選択された長さまたはパイル高さの糸の房5を形成するための糸YのループL(図2図3)を形成する。ゲージ部品アセンブリ30のゲージ部品32は、様々な実施形態では、一連のルーパまたはフック50を含むことができ、それらの各々は、ゲージモジュール、ゲージブロック、またはゲージバー52に沿って取り付けられることができる他のホルダ、またはタフティング機の主駆動シャフトから駆動されることができる旋回アーム53などの駆動機構にゲージ部品を結合するための同様のマウントまたはアタッチメントに沿って取り付けられることができるか、または図1図3の矢印54および54’によって示されるように、ゲージ部品を針36に向かうおよび係合から離れる第1の方向に往復運動させるための別個のモータ/駆動機構によって駆動されることができる。さらに、カットパイルフック、ループパイルルーパ、レベルアウトループルーパ、カット/ループクリップ、または他のゲージ部品を含む様々なタイプのゲージ部品も使用されることができることが当業者には理解されよう。
【0073】
図4に示されるように、一実施形態では、ゲージ部品32は、各々がゲージモジュール51内にスライド可能に取り付けられ、ゲージモジュールを通って移動可能であることができる細長い本体55を有するルーパまたはフック50を含むことができる。各ルーパまたはフック50の本体55は、第1の部分60と、細長いスロート62を含む第2の部分61とを含み、細長いスロート62は、図4に示すような一実施形態では、本体55の中間部分56に対してある角度で概して延びていることができ、概して尖った近位端またはビル63において終端することができる。例えば、スロート62および近位端63は、ループパイルルーパと同様に構成されることができる。ゲージ部品の他の構成も使用されることができる。図4にさらに示されるように、各ルーパまたはフック50の本体の第1の部分60は、一般に、ゲージモジュールまたはブロック51を通って突出し、その中に形成されたスロットまたは凹部64を有することができ、凹部64によって、ルーパまたはフックは、ゲージ部品のうちの1つ以上の選択的移動を制御するための駆動システム65に個々に(または、組またはグループで)係合および/または結合されることができる。実施形態では、駆動システム65/150は、アクチュエータ66(図2)を含むことができ、それらのうちの各々は、コネクタアセンブリ70のゲートまたはコネクタ67(図4)によってゲージ部品の対応するまたは関連する1つに接続または結合される。
【0074】
図4は、図示のように実質的に長方形または正方形の構成を有することができる本体75を含むゲージモジュールまたはゲージブロック51の1つの例示的な実施形態を示すが、他の構成も使用されることができ、ルーパまたはフック50などの一連または一組のゲージ部品32が受け取られる。いくつかの実施形態では、各ゲージモジュール51のモジュール本体75は、金属または金属合金材料から形成されるが、様々な複合材料、合成材料および/または他の材料も使用されることができる。例えば、限定されるものではないが、ゲージモジュールの本体は、軟鋼または工具鋼、またはアルミニウムなどの軽量鋼、または他の同様の軽量であるが実質的に堅く耐久性のある材料から作製されることができる。実施形態では、モジュール本体は、機械加工、成形、または鋳造または他の方法で形成されることができる。ゲージモジュールの本体が形成される材料は、タフティング機の動作中の係合および係合解除するゲージ部品の往復運動中、それらの整列またはゲージ部品を針の取り出し部分を係合するための位置に保持および/または実質的に維持するために十分な耐久性および剛性を依然として提供しながら、ゲージモジュールの重量の減少を提供するようにさらに選択されることができる。
【0075】
図4に概略的に示されるように、各ゲージモジュール51のモジュール本体75は、第1の前方または前部部分76と、第2の後方または後部部分77とを含む。各ゲージモジュール51の本体75の後部部分77は、さらに一般に、図3に示すようなゲージバーに係合して取り付けられるように構成される。例えば、本体の後部部分は、ゲージモジュールをゲージバーに沿って位置合わせするためのタブまたは他の位置決めデバイス77Aを含むことができ、少なくとも1つの留め具開口部78をさらに含む。ゲージモジュール51をゲージバーに解放可能に取り付けるために、ソケット、六角ねじ、または他の同様の取り外し可能な留め具または取り付けデバイスなどの取り外し可能な留め具が、留め具開口部78を通ってゲージバーの対応する開口部に挿入される。結果として、いくつかの実施形態では、ゲージモジュールは、それらのゲージ部品が含まれた状態で、例えば、破損または損傷したゲージ部品の交換を促進するために、またはタフティング機のゲージ部品のゲージ間隔または配置を変更するために、個々のゲージ部品を必ずしも交換する必要なく、ユニットとして取り外されて交換されることができる。
【0076】
例えば、限定されるものではないが、図4に示されるように、ボルトなどの留め具79A、または他の同様の取り外し可能な留め具は、針バーまたは針バーに取り付けられたブロックまたは他の部分を通って延びていることができ、ゲージモジュール51の本体75を通って突出する上部をさらに含むことができるスリーブまたはガイド部材79B内に受け取られることができる。留め具は、必要に応じてゲージモジュールの取り外しおよび交換を可能にしながら、モジュール本体を針バーに固定するためにモジュールの本体と係合するねじ本体を含むことができる。
【0077】
図4にさらに示されるように、通路80は、一般に、各ゲージモジュール51の本体75を貫通して形成され、通路80は、一般に、その第1の部分と第2の部分76/77との間の本体の中間部分81に沿って配置される。通路80は、その中にルーパまたはフック50などの複数のゲージ部品を受け取るようなサイズにされおよび/または構成される。実施形態では、ルーパまたはフック50の各々の本体55は、一般に、通路80内に受け取られ、それを通って延び、ルーパまたはフックの各々の第1の部分60は、一般に、モジュール本体75の下面または底面82を越えて下方に突出し、各ルーパまたはフックの第2の部分61は、モジュール本体75の上面または上面83から上方に延びていること/突出することができる。
【0078】
さらに、1つ以上のインサート85が、図4に全体的に示されるように、各ゲージモジュールの本体全体を通して画定された通路80に沿って位置合わせされた位置または場所において、各モジュール本体の両側面、例えば上面および下面に取り付けられることができる。インサートは、ゲージ部品がゲージモジュール本体の通路を通ってそれに沿って移動させられるとき、ゲージ部品に係合してガイドするように構成される。例えば、図4に示すような実施形態では、インサート85Aおよび85Bの対または組が提供されることができ、インサート(例えば、第1のインサート85A)の一方は、通路80の第1の左側または前方側面80Aに沿って取り付けられ、インサート(例えば、第2のインサート85B)は、通路80の第2の右側または後方側面80Bに沿って取り付けられ、インサート85Aおよび85Bの各々は、一般に、ゲージ部品32が係合し、それらの間で移動可能な、実質的に向かい合い、対向した平行な関係で配置される。いくつかの実施形態では、一対の第1のインサートが、通路の第1または左側に沿ってモジュール本体の上面および底面に沿って取り付けられることができ、一対の第2のインサート85Bが、通路の第2または右側に沿ってモジュール本体の上面および底面に沿って取り付けられることもできる。
【0079】
インサート85の各々は、一般に、硬化金属または金属合金材料、金属炭化物、セラミック、および/またはタングステン、チタンを含む金属粉末を含む粉末金属材料、またはゲージモジュール本体の材料の硬度より大きい硬度を有することができる他の材料から形成される。例えば、いくつかの実施形態では、インサートは、約74+RC以上の硬度を有する金属炭化物材料から形成されることができ、モジュール本体は軟鋼から形成されることができる。他の実施形態では、インサートは、セラミック、タングステン、チタンまたは同様の硬質金属成分を含む粉末金属材料、金属炭化物、または約74+RCから約85+RC以上の硬度を有する他の材料から形成されることができる。
【0080】
インサート85の各々は、さらに、ゲージモジュール本体の通路から前方または後方のいずれかに延び、一般にモジュール本体の上面および下面83/82に位置して係合するタブまたはフランジ部分87を有するインサート本体86を含むことができる。インサート85の各々は、タブまたはそのフランジ部分に沿って形成された少なくとも1つの開口部またはスロット89も含み、開口部またはスロット89を通して、止めねじ90などの留め具、または他の同様の取り外し可能な留め具が、受け取られることができる。タブまたはフランジインサートに形成されたスロットまたは開口部89は、一般に、モジュール本体の上面および/または下面83/82に沿って形成された対応するスロットまたはロケータ開口部91と位置合わせされることによって、各インサートをそのモジュールの本体に、そのゲージモジュールの通路に沿って位置決めして取り付けるのを助けることができる。インサートは、モジュール本体を横切って通路80に実質的に平行に横方向にシフトされることができ、さらに、ゲージモジュール本体の通路を横切って互いに向かうようにおよび離れるように調整されることができ、その後、留め具がその中に挿入され、インサート85をそれらのモジュール本体に固定するために締め付けられることができる。追加のロケータガイドピン92は、必要に応じてモジュール本体の通路に沿っておよび横切ってインサートを位置決めするのをさらに助けるために、各インサートのフランジまたはタブ部分87に沿って形成されたスロットまたはロケータ開口部にさらに受け取られることができる。
【0081】
追加の実施形態では、インサート85は、それらのモジュールと実質的に一体化されることができる。インサートは、それらのモジュールの本体に接合、成形、カプセル化、および/または他の方法で固定されることができ、インサートは、モジュール本体の実質的に一体の構造を形成するようにモジュール本体と実質的に一体化され、インサートは、その通路の一部を形成または画定する。例えば、場合によっては、インサートは、モジュール本体の通路内に配置または受け取られ、それに実質的に恒久的に取り付けられることができるが、他の実施形態では、インサートは、モジュール本体自体の一部として機械加工、成形または鋳造され、ルーパまたはフックの通路およびスロットを画定することができ、炭化物または他の実質的に耐摩耗性のコーティングなどの硬質金属コーティングによってコーティングまたは処理されることができる。そのような場合、ゲージ部品は、それらのゲージモジュールと組で提供されることができ、ゲージモジュールおよびゲージ部品をユニットとして取り外しおよび交換または置換することによって組として交換されることができる。他の実施形態では、インサートは、有用性のために必要に応じてインサートの1つ以上を取り外しまたは除去する能力が制限された状態で、それらのモジュールに実質的に係合または係止されることができる。
【0082】
図4にさらに示されるように、インサートは、さらに一般に、各インサートの本体86に沿って、その後部部分88に沿って、間隔を置かれた直列に配置された一連のスロットまたはスリット95を含む。スロット95の各々は、一般に、図4に示されるように、フックまたはルーパ50などのゲージ部品32を受け取るようなサイズにされるかまたは構成される。インサートのスロット95は、一般に、ゲージ部品のゲージ間隔などの選択された間隔でも配置され、第1のインサート85Aの各スロット95は、第2のインサート85Bのスロット95の対応するまたは関連するものとほぼ位置合わせされる。各インサートの位置合わせされた、対応する、または関連するスロットは、その中に受け取られた各ゲージ部品の本体の少なくとも一部、例えば、各ルーパまたはフック50の本体55の前縁部55Aおよび後縁部55Bの一部を受け取り、インサートは、ゲージモジュールとルーパまたはフックとの間の減らされたまたは最小化された領域または輪郭の接触領域98を画定する。
【0083】
いくつかの実施形態では、スロット95の端部96は、各スロットに受け取られたルーパまたはフックの各々の第1の縁部および第2の縁部が配置され得る座部または支持面を画定するように実質的に形成されることができ、ルーパまたはフックをインサート内に取り付け、その後、ルーパまたはフックを受け取った状態でインサートを各ゲージモジュールに固定するために支持することができる。インサートのスロットは、ルーパまたはフックがそれらのゲージモジュールの通路を通って延長され、後退させられ、または他の方法で移動させられるとき、ルーパまたはフックを案内し、ルーパまたはフック(したがって、ルーパまたはフックのスロートおよびビル)の針(裏材の内外に往復運動し、ルーパまたはフックによって係合されるような針)に対する位置合わせを維持するのを助ける。
【0084】
実施形態では、インサートの各々は、インサート本体86を含むことができ、インサート本体86は、第1の頂部または上部と第2の下部または底部とを有し、中間部分が、それらの間に延び、各インサートの本体の第1の部分と第2の部分とを接続する。各インサートの本体の上部および/または下部のうちの少なくとも1つは、ゲージモジュール本体の中間部分および通路から前方または後方に延びているタブまたはフランジとしてさらに形成されることができ、一般に、モジュール本体の上面および下面83/82を覆い、それを係合し、各インサートをゲージモジュールの通路内に位置決めして固定するのを助ける。したがって、第1および第2のインサート85A/85Bは、それらのスロットがそれらの上部および下部部分を通って中間本体部分に沿って延びている上部および下部部分を含む実質的に一体の構造を有することができ、ルーパまたはフックの第1および第2の縁部の少なくとも一部のさらなる係合および案内を可能にする。実施形態では、インサートは、実質的に単一の本体を有するように機械加工、成形または鋳造されることができ、それは、部品の削減を可能にし、モジュール本体の上面および下面、およびその通路の両側に沿った別個のインサートの必要性を減らしながら、向上した一貫性および/または動きの制御のためのインサートとルーパまたはフックとの間の接触点/面積を増加させることができる。
【0085】
あるいは、各インサートの第1の本体部分、第2の本体部分および中間の本体部分は、別個の構成要素として形成され、モジュール本体の通路に沿って一緒に取り付けられることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ルーパまたはフックの移動をガイドするのを助けるために中間ガイドまたは軸受プレートが使用されることもでき、ガイドまたは軸受プレートは、モジュール本体の上面および下面に沿って配置されたインサート間の通路に沿って延びている。そのようなガイドまたは軸受プレートは、ルーパまたはフックの第1の縁部および第2の縁部または前縁部および後縁部がモジュール本体の通路に沿って移動するとき、それらが乗ること/スライドすることができる本体または表面を提供することができる。ガイドまたは軸受プレートは、インサートまたはインサートの各対または組の間の接続部材または部分としても機能することができる。そのようなガイドまたは軸受プレートは、同様の高硬度材料(例えば、金属または炭化物、粉末金属または他の高硬度材料、または耐摩耗性が増加した材料によって硬化またはコーティングまたは結合されているか、または材料が減少した材料を含むことができる材料)から形成され、ルーパまたはフックの縁部の一方または両方がスライドすることができる硬化表面を提供することができ、または、場合によっては、容易に交換可能であり、通路の側面に沿ってモジュール本体を保護する犠牲プレートとして機能することができる。
【0086】
本開示の実施形態に開示されているようなタフティング機の動作中、ルーパ、フック、または他のゲージ部品は、針との係合および係合解除のために第1の方向に往復運動または移動させられることを含む複数の方向に移動させられる一方、それらのゲージモジュールまたはゲージブロックを通って第2の方向にも移動させられ、例えば、針と係合するための上昇位置または延長位置と、下降位置(縫合なし位置を含む)との間で移動させられる。いくつかの動作では、ゲージ部品は、例えば、延長されたまたはより長いループを形成するために、糸のループが針からピックされた後、移動させられることができる。したがって、このタフティング機は、様々なパイル高さおよび他の彫刻および多色パターン効果を含むことができる非常に詳細なタフティングパターンの形成を可能にする。しかしながら、ゲージ部品のこのような繰り返しの周期的な動きは、ルーパ、フックまたは他のゲージ部品がスライドし、それらの縁部がそれらのモジュールの本体に摩擦係合するとき、ゲージ部品、特にそれらのゲージモジュールの著しい急速な摩耗を引き起こし得る。これらの部品が摩耗すると、それら針を係合し、糸のループを形成し、実質的に高い精度で房状パターンを形成するためのそれらの能力が、低下し得る。例えば、ゲージ部品は、位置ずれした状態になり得、および/または、針と適切にまたは所望のレベルの精度で係合しないこともあり、ゲージ部品/ゲージモジュールのより頻繁な交換を必要とする。
【0087】
少なくとも75+RC以上の硬度を有するインサートを提供する、タングステン、チタンまたは他の同様の高硬度材料を含む粉末金属を含む金属(高硬度熱処理鋼など)、金属炭化物、セラミック、および/または他の高硬度金属材料の使用、および最小化された面積またはプロファイルを有するルーパまたはフックとゲージモジュールとの間の接触領域98を画定するインサートの構成は、ゲージモジュールおよびルーパまたはフックの摩耗寿命を実質的に増加させる。インサートの高い硬度は、ルーパまたはフックがゲージモジュールを通って循環するときのゲージモジュールとの直接接触および迅速な摩耗からゲージモジュールを保護する一方で、インサートによって画定される接触領域98のサイズの縮小は、そのような移動中にルーパまたはフックの位置合わせを実質的に一貫して案内し維持しながら、ルーパまたはフックとのインサートの摩擦係合を減らすように構成される。ルーパまたはフックは、一般に、ルーパまたはフック本体を硬化させるために予備硬化または熱処理されることもでき、いくつかの実施形態では、ルーパまたはフック本体の表面は、インサートのスロットに係合してそれに沿ってスライドするそれらの縁部55A/55Bの間の摩擦を減らすのを助け、したがってその摩耗寿命を延ばすのを助けるために、減らされた摩擦材料によってコーティング、処理または接合されることができる。塗布されることができる他のコーティングは、使用中の摩耗からルーパまたはフックを保護するのに役立つように、耐摩耗性が向上した材料を含むことができる。例えば、いくつかの用途では、ルーパまたはフックの摩耗寿命は、5000万から1億機械サイクル、いくつかの実施形態では、少なくとも約1億から5億サイクル以上を超えることが分かっている。
【0088】
インサートの増加した硬度は、ゲージモジュールを保護し、ゲージモジュールを軟鋼、アルミニウム、またはそれらの合金などの実質的に軽量で低硬度の材料から形成することを可能にする。例えば、ゲージモジュールをタングステンなどの実質的に高硬度の材料から形成すること、および/またはその硬度を大幅に増加させようとするために実質的に熱処理することを必要とする代わりに、ゲージモジュールは、機械加工、成形、または鋳造されることができるか、または、そうでなければ、インサートの硬度より実質的に低くすることができる硬度を有する軽量金属、複合材料、または他の同様の材料から形成されることができ(例えば、ゲージモジュールの本体は、約60RC未満の硬度を有する軟鋼またはアルミニウム合金から形成されることができる)、それは、動作サイクル性能を低下させることなくゲージ部品アセンブリ全体の重量およびコストを減らすのに役立つ。ゲージモジュールまたはブロックのそのような重量の減少は、さらに、例えば、針に向かうおよび針から離れるルーパまたはフックの往復運動中に克服する必要があり得る慣性を減らすことによって、それらのゲージモジュールの通路を通るルーパの動き、およびルーパまたはフックの針に向かうおよび針から離れる往復運動の強化された制御を提供することができる。
【0089】
一実施形態では、図2および図6A図6Cに一般に示されるように、アクチュエータは、油圧、電気、または空気圧シリンダ68を備えていることができ、いくつかの実施形態では、サーボモータ、ステッピングモータ、リニアアクチュエータ、ボイスコイルまたはムービングコイルアクチュエータ、ソレノイドなどのモータも備えていることもでき、または他のタイプのアクチュエータ、および/またはそれらの組み合わせを含むことができる。アクチュエータの各々は、シリンダロッドまたは駆動シャフト69を含むことができ、シリンダロッドまたは駆動シャフト69は、一般に、コネクタまたはゲート67によってルーパまたはフックのうちの関連または対応するものに接続される。いくつかの実施形態では、複数のルーパまたはフック50の動作を制御するために、アクチュエータがさらに使用されることができる。さらに、当業者によって理解されるように、ソレノイド、モータまたは他の同様の作動機構を含む他のタイプのアクチュエータも使用されることができる。
【0090】
アクチュエータの各々は、一般に、制御システム25に結合され、制御システム25は、アクチュエータの作動を選択的に制御し、針に対する各ルーパの発射および/または移動を制御する。
アクチュエータは、そのスロート/ビルの位置が、裏材の内外への針の往復運動に関して、および矢印54/54’の方向のループルーパまたはフック50の移動に関して、第2の方向に変化させられることができるように、それらのルーパまたはフックを選択的に延長することおよび後退させることを行うように制御される。例えば、実施形態では、ルーパまたはフックは、ルーパまたはフックが針36に向かうおよび係合から離れるように矢印71および71’の方向に往復運動するとき、図2図5A図5B、および図6A図6Cの矢印54および54’によって示されるように、針に対して実質的に鉛直(すなわち、一般に上下)運動で移動させられるであろう。アクチュエータは、ルーパまたはフックを延長位置と縫合なし位置との間で延長するようにおよび後退させるように制御されることができるだけでなく、ルーパを針のストロークまたは貫通深さに関して一連の変化する位置または高さび延長するようにおよび/または後退させるようにさらに選択的に制御されることができる。したがって、針に対するルーパまたはフックのスロートの位置または場所は、図6A図6Cに示されるように、様々なパイル高さまたは長さで、または糸のピックアップなしで、針のうちの選択されたものから糸のループをピックアップおよび/または形成するように制御および変更されることができる。
【0091】
例えば、完全に延長された位置では、ルーパまたはフック50のうちの選択されたものは、それによって係合された針から糸のループをピックアップすることができ、そのループは、一般に、第1の選択されたまたは所望のパイル高さで形成されることができるが、ルーパまたはフックのうちの他のものは、第2のまたは他の異なる長さまたはパイル高さで糸のループをピックアップして形成するように、完全に延長された位置と後退させられた位置との間の位置または場所に延長されることまたは後退させられることができる。ルーパまたはフックのいくつかは、それらを縫合なし位置に配置するようにそれらのアクチュエータによって完全に下降または後退させられた位置にも移動させられることができ、それによって、そのようなルーパまたはフックのスロート/ビルは、針の完全な貫通深さまたはストロークの端部の下に配置され、したがって、それらの対応するまたはそれぞれの針から糸のループをピックアップしないであろう。他の動作では、糸のループが捕捉された後、それらのそれぞれのルーパまたはフックを後退させる(または、下げる)ためにアクチュエータを選択的に制御またはトリガすることによって、捕捉された糸のループをより低く引っ張り、先端剪断および/または他のテクスチャ加工効果などの追加のパターニング効果のために、より高いパイルまたはより長い長さの糸に引き延ばすことまたは生成することができる。
【0092】
図5A図5Bに示されるように、ルーパまたはフック50などのゲージ部品32の各々は、各々がモジュール51に含まれる組またはグループに配置されることができ、ゲージバーに沿って直列に取り付けられたモジュールは、タフティングゾーンを横切って所定の間隔(例えば、1/10、1/8、5/16などのゲージ間隔)で配置された複数のゲージ部品を提供する。ゲージ部品32は、針に係合するように配置される(針バーまたは針バーの針の構成に応じて(例えば、針が一列に、互い違いに、および/または単一または二重の針バーに沿って他の配置で配置されている場合)、実質的にインライン、オフセット、互い違い、および/または必要に応じて他の構成で配置されることを含む)。ルーパまたはフック50の各々は、さらに、針および/またはその取り出し点に対して傾斜した移動経路71/71’に沿って移動するか、または延長可能/後退可能であるように、裏材を貫通する針に対して角度またはオフセットを成して配置されることができる。ルーパまたはフックのそのようなオフセット移動は、針の間隔および/または配置に応じて、ルーパが後退させられているときの針によるルーパまたはフックの潜在的な係合を最小限にするために必要とされるようにさらに変動させられることができる。
【0093】
例えば、いくつかの実施形態では、ルーパまたはフックは、図5Bのθで示される角度/オフセットで移動経路に沿って配置および/または移動させられることができ、角度/オフセットは、ルーパまたはフックが後退させられたとき、垂直からおよび/または針のストロークに対して約1°から約10°以上の範囲であることができ、および1つの例示的な実施形態は、針が裏材に出入りするストロークまたは往復運動を完了するとき、針の往復運動経路または往復運動方向に対して約4°から6°の角度であり、一方、他の実施形態では、ルーパまたはフックと針との間にオフセットが実質的に提供されることができず、すなわち針に対して約0°の角度が実質的に提供されることができる。したがって、ルーパまたはフックが針の取り出し領域39(図5A図6A)に係合するために十分な位置/高さまで延びていると、そのスロート/ビルは、一般に、対応する針から糸のループに係合してピックアップするように適切に位置合わせまたは配置される。ルーパまたはフックが後退させられると、それらは、オフセットされた移動経路に沿ってさらに移動させられることができ、それによって、一般に、それらのスロート/ビルは、ルーパまたはフックが後退させられているとき、および/または後退させられた縫合なし位置にあるとき、潜在的な不注意による糸ピックアップを最小限にするために、針の移動経路外の位置に設置または配置されることができる。
【0094】
図4は、ゲージ部品をそれらの関連するアクチュエータ68/151(図2図4および図7A図11B)に結合するためのルーパまたはフック50(図4)などのゲージ部品とともに使用されることができるゲートまたはコネクタ67の非限定的な実施形態をさらに示す。しかしながら、本明細書で説明される実施形態のいずれかに示されるコネクタまたはゲートは、特定のタフティングタイプの機械または特定のタイプのゲージ部品での使用に限定されず、図2図6Cおよび図7A図11Bに示されるようなルーパまたはフック50を含む様々な異なるタイプのゲージ部品によって使用されることができ、および、レベルカットループルーパまたはフックおよび/または他のゲージ部品の配置などの様々な他のタイプのゲージ部品によって使用するために使用されることができることが当業者によって理解されよう。
【0095】
図4に一般に示されるように、コネクタまたはゲート67の各々は、一般に、コネクタアーム102が実質的に含まれ、封入され、または収容されることができるハウジングまたは支持構造101を含む。各コネクタまたはゲートのハウジング101は、一般に、第1のまたは近位部分103と、中間部分104と、第2のまたは遠位部分106とを含むことができる。さらに、各コネクタ本体は、それ通して画定された通路またはチャネル107をさらに含み、それに沿ってコネクタアーム102が受け取られ、移動することができる。各コネクタ67のハウジング101は、一般に、複合材料、プラスチック、または合成材料、またはそれらの組み合わせなどの軽量で耐久性のある材料から形成されることができる。例えば、ナイロン、ポリアミドナイロン、または他の同様のポリマー材料などの複合材料またはポリマー材料が使用されることができ、炭素繊維、ガラス繊維、またはハウジング本体材料に追加的に補強を提供することができる他の支持繊維などの繊維充填材料と混合または提供されることができ、あるいは繊維充填材料を含むことができる。ハウジングの材料は、さらに、始動/停止および移動中の慣性、例えば、それらの関連するアクチュエータによるゲージ部品の延長および/または後退を減らすのに役立つように重量を減らすだけでなく、そのような移動および始動/停止動作中、弾性および衝撃低減または減衰またはクッション効果を提供するように適合または選択されることができる。
【0096】
いくつかの実施形態では、各コネクタのハウジング101は、そのコネクタアーム102の上にオーバーモールドされることができるか、または部分で形成され、コネクタアームの周りに適用されることができ、それによって、そのコネクタアームは、その中に実質的に封入または収容される。コネクタアーム102は、さらに、各コネクタアームがタフティング機の動作中に繰り返される衝撃および増加した移動サイクルに耐えることを可能にするために十分な高強度および剛性を提供するように選択された、鋼または他の同様の高強度材料などの金属から作製されることができる。例えば、限定されるものではないが、コネクタアーム102は、硬化鋼材を含むことができ、場合によっては、その端部、ルーパまたはフックとの接触および/または係合の領域、および各コネクタアームと、図4に示すような関連するアクチュエータまたはアクチュエータ68の駆動シャフトまたはロッド69との間などで、さらに熱処理またはアニーリングされることができる。実施形態では、各アクチュエータの駆動シャフトまたはロッドとその関連するゲートまたはコネクタアームとの間の接触または係合および接続の領域にブッシングまたはスリーブが提供されることもできる。
【0097】
いくつかの実施形態では、コネクタアーム102は、その重量の低減を可能にするように構成された骨組みの金属体をさらに含むことができる。そのような実施形態では、各コネクタまたはゲートのハウジング101は、コネクタアーム102にさらなる支持および剛性を提供することができ、動作中にその一貫した往復運動または動きを案内して維持するのに役立つ。結果として、コネクタまたはゲート67は、より経済的なコネクタまたはゲート設計を提供することができ、骨組みの外形または減らされた外形およびより軽量のリンク機構またはコネクタアームをリンク機構またはコネクタアームの上に適用されるおよび/またはリンク機構またはコネクタアームを封入またはカプセル化する各コネクタまたはゲートのハウジング101によって提供される追加の支持および衝撃弾性および減衰効果とともに使用することを可能にする。
【0098】
様々な実施形態では、コネクタまたはゲート67の各々は、様々なサイズおよび構成によって形成されることができる。例えば、各コネクタハウジングの中間部分は、ゲージ、距離、移動の長さ、またはコネクタアームの長さに応じて、より短いまたはより長いスパンを有することができ、したがって、異なるタフティング機および/またはタフティング用途のために変更されることができる。単なる例として、実施形態では、コネクタまたはゲートは、1/8ゲージまたは1/10ゲージの機械などの異なるゲージのタフティング機によって使用するための様々な構成を含むことができるが、他のゲージ(5/16、1/16、1/12、1/14など)および/またはタイプの機械も使用されることができることが理解されよう。各コネクタのハウジングの中間部分は、さらに、ある角度で向けられることができ、場合によっては、下方に延びている角度で向けられることができ、他の場合では、上方に延びている角度で向けられることができ、隣接するコネクタは、それによって占有される空間またはフットプリントを最小限にするために反対の角度向きまたは構成である。
【0099】
さらに、各コネクタまたはゲート67のコネクタアーム102は、必要または所望に応じて様々な長さで形成されることができる。各リンク機構は、一般に、関連する1つ以上のアクチュエータの1つ以上のアクチュエータシャフトまたは駆動ロッドに係合または接続するように適合または構成されることができる第1のまたは近位端110を有し、ハウジングの通路またはチャネル107に沿ってコネクタのハウジングを通って延び、遠位、フランジ付き、またはフック付き端部112において終端する一般に角度付きの本体部分または部分111を有する。各リンク機構の本体部分111は、さらに、そのハウジングの通路内に配置および/または位置合わせされ、その中に封入され、それは、安定性を提供するのを助け、および/または、そのコネクタハウジングのチャネルに沿ったリンク機構の移動を案内するのを助ける。
【0100】
例えば、いくつかの例では、ピンまたは他のインサートが、リンク機構を所定の位置に位置合わせして支持するために、ハウジングの形成中、それらのリンク機構の周りまたは上に使用されることができ、そのピンはその後に取り外されることができる。あるいは、いくつかのガイドピン(軸受を含む、または、軸受として機能する)が、コネクタアームの1つ以上の部分に沿った移動を維持および案内するのを助けるために、提供されることができる。さらに、いくつかの他の実施形態では、各ハウジングの本体に沿ってスロットが提供されることもでき、このスロットを通して、リンク機構の移動を案内するのを助けるためにガイドピンが受け取られることができ、さらなる衝撃弾性を提供するのをさらに助けることができる。
【0101】
追加の実施形態では、ガイドピンまたは留め具は、ハウジングを通して、スロットまたはガイドウェイに沿ったまたはそのコネクタハウジングの通路またはチャネルに沿ったリンク機構の移動をねじれること回転することまたは位置ずれした状態になることなく案内および制御または維持するのを助けるための同様の手段に沿って挿入されることができる。さらに他の実施形態では、旋回ピンが提供されることができ、この旋回ピンの周りで、コネクタアームが実質的に直線的に移動させられるのではなく、移動または旋回させられることができる。
【0102】
図4にさらに示されるように、コネクタアーム102の各々の遠位フック端112は、そのコネクタハウジング101の第2または遠位部分106によって、遠位フック端112の少なくとも片側に沿って支持されることができ、遠位部分106は、リンク機構のスライド移動中、フック端を案内し支持するのを助けることができる。コネクタアームのフック状端部は、対応するゲージ部品の対応するフック状部分、凹部またはスロットと係合する。例えば、実施形態では、第1の部分60に形成されたスロットまたは凹部64、あるいはルーパまたはフック50の対応するまたは関連するものの遠位端に係合する。他の実施形態では、リンク機構のフック状端部は、レベルカットルーパ、レベルカットループルーパ、または他の可動ゲージ部品用のクリップと係合することができる。各アクチュエータが選択的に発射または作動/停止させられると、そのアクチュエータシャフトまたは駆動ロッドの動きは、その対応するコネクタまたはゲートのコネクタアームを介してゲージ部品のうちの関連する1つに移される。したがって、コネクタまたはゲートは、各アクチュエータとそれらの関連するゲージ部品との間の経済的で堅く高強度の接続を提供することができ、ゲージ部品は、それに関連するアクチュエータを交換する必要なく、必要に応じて取り外し可能または変更可能である。
【0103】
図7A図11Bは、針が裏材の内外に往復運動するときの針の経路またはストロークに対する第2の方向において、ルーパまたはフック50または他のタイプのゲージ部品などのゲージ部品32の移動を制御するための駆動システム150のさらなる非限定的な実施形態を示す。図1図6Cの例示的な実施形態では、電気シリンダ、空気圧シリンダ、または油圧シリンダなどのアクチュエータが一般に示されているが、他のタイプのアクチュエータも使用されることができることが当業者には理解されよう。例えば、図7A図11Bに示す駆動システム150、アクチュエータ151は、ステッピングモータ、トルクモータ、または他のタイプのモータなどのモータ152を含むものとして示されているが、ムービングコイルまたはボイスコイルアクチュエータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、ソレノイド、および/またはそれらの組み合わせなどの他のタイプのアクチュエータも使用されることができる。
【0104】
さらに、上述したように、タフティング機の制御システム25(図7Aおよび図9A)は、ゲージ部品32(例えば、ルーパまたはフック50)の第2の方向への移動を制御するためにアクチュエータ151を制御するためのプログラミングをさらに含み、例えば、ゲージ部品を矢印71および71’によって示されるようにほぼ鉛直方向に移動させて、ゲージ部品を完全に下降した縫合なし位置に後退させることを含む、延長位置と後退位置との間のゲージ部品の移動を制御し、およびゲージ部品のスロート/ビルの可変位置または高さを制御するためのものである。圧縮されたガスまたは流体によって駆動されないモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータなどのアクチュエータの使用は、他のタイプの駆動されるアクチュエータを駆動するために一般に必要とされる圧縮機の必要性を実質的に最小化または回避することができ、異なる位置または高さの間のゲージ部品の移動のより高い精度でのプログラムおよび制御も可能にすることができる。したがって、ゲージ部品は、そのようなアクチュエータの制御によって、針に対していくつかの位置または高さの間でより小さい増分で移動させられることができる。例えば、限定されるものではないが、ゲージ部品は、様々なパイル高さの糸の房を生成するために様々な位置にゲージ部品を配置するために、針に対して約1/32~1/16インチから約1/4~3/4インチの範囲の増分で移動させられることができ、例えば、ゲージ部品は、垂直に、またはゲージ部品が針に向かうおよび針から離れるように往復運動する方向に加えて、約1/16インチ、約1/8インチ、約1/4インチ、1/2インチ、5/8インチ、および/または糸のループがピックアップされない完全に下降した位置に移動させられることができる。
【0105】
制御システム25は、ルーパまたはフックの位置と関連してまたは相関して、1つ以上の糸送給アタッチメント27を制御することを可能にするプログラミングをさらに含む。例えば、シングルエンドまたはダブル/マルチエンドの糸送給機構(例えば、Card-Monroe Corp.によって製造されたInfinity(商標)糸送給部)が使用されるなどの実施形態では、その糸送給駆動機構45の各々のモータ46は、ルーパまたはフックによって捕捉された糸の糸張力がパターンの幅を横切って実質的に変化するのを最小化または防止するように、ルーパまたはフックの位置決めを制御するアクチュエータ151の制御と協働して制御されることができる。いくつかの実施形態では、制御システムは、針36に対するルーパまたはフックの第2の方向の動きを制御するようにモータを制御することができ、その動きは、糸送給機構によって送給される糸の量の倍数またはパーセンテージに基づくことができる。例えば、選択された糸送給モータが、選択された針に約1/2インチの糸を送給するように制御システムによって制御される場合、そのような選択された針に係合するルーパまたはフックに対応するアクチュエータは、1インチで約1/4移動することができる。他の実施形態または例では、糸送給モータが1/4インチの糸を送給する場合、対応するルーパまたはフックは、約1/8インチ移動させられることができる。選択された針への糸の送給と連携して、またはそれに関連して、ルーパまたはフックの動きの他の倍数または変形も、必要に応じて、糸張力を実質的に維持し、形成される房状パターンのパターン幅にわたるその変動を実質的に最小化または防止するために使用されることができる。
【0106】
図7Aおよび図7C図7Dでは、駆動システム150のアクチュエータ151は、ルーパまたはフック50などのゲージ部品32(または他のゲージ部品)を、矢印54および54’によって示される第1の方向に往復運動で、針36が裏材の内外に往復運動させられるときに針との係合に向かうおよび係合から離れるように運ぶ駆動アームまたは機構53(図7A)の下に配置された一連のモータ152を含むものとして示されている。モータ152は、サーボまたはステッピングモータまたは他のプログラマブルモータ(およびゲージ部品の移動を駆動するための流体を圧縮機に送給する必要性を排除または減らすことができる電気シリンダ、リニアアクチュエータまたは可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータを含むプログラム可能な駆動機構またはアクチュエータ)を含むことができ、コネクタアセンブリ153によってルーパまたはフック50の対応するものまたは関連するものに結合される。
【0107】
図7B図7Cに示されるように、コネクタアセンブリ153の各々は、ゲージ部品の下端または遠位端に接続されることができるか、ゲージ部品の下端または遠位端64を受け取るゲートまたはコネクタ154を含む。各ゲートまたはコネクタ154は、さらに、ケーブル、ロッド、ワイヤ、ベルト、または他の同様のコネクタなどのリンク機構156を介してモータ152のうちの1つ以上に接続される。いくつかの実施形態では、一対のリンク機構156が、各ゲートまたはコネクタ154に接続されることができる。しかしながら、単一のリンク機構または複数のリンク機構が、ゲージ部品の各々をモータ152の関連するまたは対応するものに接続するために使用されることができることが当業者によって理解されよう。
【0108】
図7B図7Dにさらに示されるように、実施形態では、リンク機構156は、1つ以上のガイド157を通って、ばね板または支持体158を通って延びていることができる。付勢部材159は、コネクタの遠位端とばね板158との間に取り付けられることができる。付勢部材は、圧縮ばね、波形ばね、またはシリンダを含む他の同様の付勢部材などのばねを含むことができ、付勢部材は、選択されたゲージ部品のリンク機構が後退させられると、それらの対応するゲージ部品が後退させられた位置に向かって引っ張られ、または下げられ、付勢部材が圧縮されるように配置される。リンク機構の張力が、それに接続されたモータの動作を逆転させること、または他の様態でリンク機構をそれらのモータとの駆動係合から解放することなどによって解放されると、付勢部材は、ゲートまたはゲージ部品に対して付勢力を及ぼし、それによって、付勢部材が圧縮力を減らすと、ゲージ部品を延長位置または上昇させられた高さに向かって移動させるなど、ゲージ部品をそれらの第2の方向に沿って付勢する。
【0109】
モータ152は、さらに、付勢部材によって加えられる付勢力に対抗し、針に対するゲージ部品の移動および/または位置決めの制御を必要とされ得るように、リンク機構内の所望の張力を維持するようにシステムコントローラによって制御されることができる。さらに、モータは、糸のループが捕捉された上昇位置と下降位置との間でゲージ部品の移動をさらに引き起こすために、糸送給の制御と併せて制御システムによって制御されることができ、それによって形成された糸の房のパイル高さの変動をさらに可能にする。さらに、付勢部材によって加えられる付勢力は、ゲージ部品の第2の方向の動きを制御するのを助けるために使用されることができ、例えば、モータ152による下降位置と上昇位置との間のゲージ部品の動きを制御するのを助けることができる。
【0110】
いくつかの実施形態では、リンク機構は、実質的に剛体のロッド、ワイヤ、アーム、または他の同様の接続部材を含むことができ、モータは、リンク機構を反対方向に移動させて、ゲージ部品が第1の方向に針に向かうおよび針から離れるように往復運動するとき、ゲージ部品の第2の方向の経路に沿った移動を制御するように制御されることができる。このような実施形態では、付勢部材は、使用されることも、使用されないこともある。
【0111】
図8Aおよび図8Bは、図7A図7Dに示す駆動システム150の変形例を示す。図8A図8Bでは、ゲージ部品32は、伸縮性クリップ163を有するルーパまたはフック本体162を含むレベルカットループルーパ161を含むものとして示されている。この実施形態では、レベルカットループルーパ161の各々は、モジュールまたはゲージブロック164内に取り付けられることができ、モジュールまたはゲージブロック164は、レベルカットループルーパを第1の移動方向に針に向かうおよび針から離れるように往復運動させるアームまたは駆動機構53に沿って取り付けられている。レベルカットループルーパ161の各々のクリップ163の各々は、一般に、第1のまたは近位端163Aおよび第2のまたは遠位端163Bを有する細長い本体166を含む。各クリップの遠位端は、さらに、一般に、コネクタアセンブリ153のゲートまたはコネクタ154内に受け取られる。付勢部材159は、一般に、図7A図7Dの実施形態に関して説明したように、各ゲートまたはコネクタ154の遠位端または後端とばね板158との間に配置されることができる。各コネクタアセンブリ153は、ケーブル、ロッド、ワイヤ、ベルト、アームなどの1つ以上のリンク機構156をさらに含み、それらは、ばね板を通って延び、付勢部材を通って延びていることができ、一方の端部156Aにおいて各ゲートの遠位端に結合されることができ、反対側の端部156Bにおいて1つ以上のモータ152に結合されることができる。
【0112】
さらに、図8A図8Bに示す実施形態では、アクチュエータ151は、レベルカットループルーパの側面に向けられることができる。そのような実施形態では、リンク機構は、横方向に延び、レベルカットループルーパのクリップのためのモータおよびゲートに結合される。
【0113】
駆動システム150の動作中、図8Aおよび図8Bに示されるように、レベルカットループルーパ161がタフティング機の針に向かって、およびタフティング機の針から離れるように第1の方向に往復運動すると、レベルカットループルーパのクリップは、必要に応じてクリップを延長し、または後退させ、カットパイル房またはループパイル房を形成するために、さらに選択的に制御されることができる。例えば、レベルカットループルーパが、図7Aに矢印54/54によって示される経路などで針に向かって往復運動すると、レベルカットループルーパの選択されたもののクリップは、リンク機構156を第2の方向の移動経路に沿って移動させてクリップを後退または延長するようにリンク機構に結合されたモータまたは複数のモータを制御することによって後退させられることができる(図8A)。クリップが後退位置にある状態で、レベルカットループルーパは、カットパイル房を形成するために、その上に糸のループをピックアップして保持することができる。
【0114】
その後、モータは、ゲートに接続されたクリップを延長位置に戻し、レベルカットループルーパの本体に沿って移動させ、レベルカットループルーパによる糸のループの捕捉を阻止する位置に戻し、それによって捕捉された糸のループが解放されてループパイル房を形成するように、ゲートに対して付勢部材によって及ぼされる付勢力を可能にするように、リンク機構から逆転または係合解除されることができる。付勢部材によって加えられる付勢力は、ゲージ部品の第2の方向への移動を制御するのを助けるために、モータまたは他のアクチュエータの動作と併せてさらに使用されることができ、例えば、ゲージ部品の各々の様々な下降位置と上昇位置との間の移動をより小さいおよび/またはより規定された増分または距離で制御するのを助けることができる。
【0115】
さらに、タフティング機の制御システムは、レベルカットループルーパおよびそれらのクリップの動作と併せて針の各々への糸送給を制御するためのプログラミングを含み、ゲージ部品によってピックアップまたは捕捉された糸のループの長さを制御して、以下にさらに説明するような様々なパターン効果を形成する。
【0116】
図9A図9Cは、タフティング機のゲージ部品32の位置決めを選択的に制御するための駆動システム150のさらなる変形例または実施形態を示す。図9Bおよび図9Cに示されるように、ゲージ部品32は、スロート176Aを画定し、点またはビル177において終端する第1の端部または近位端部176と、ホルダまたはモジュール179に旋回可能に取り付けられた第2の遠位端178とを有する細長い本体175を有するルーパ、フック、または他のゲージ部品を含むことができる。各ゲージ部品の第2の端部または遠位端178は、スロットまたは凹部181をさらに含むことができ、スロットまたは凹部181は、コネクタアセンブリ153のゲートまたはコネクタ183の第1の端部または近位端183Aに配置された嵌合ピンまたは他のコネクタ182を係合する(または、受け取る)ように構成されている。コネクタアセンブリ153は、各ゲートまたはコネクタ183の第2の端部または遠位端184と、ばね板または支持体187との間に配置されたばねなどの付勢部材186をさらに含むことができ、ゲージ部品を保持するゲートまたはコネクタを対応するまたは関連するアクチュエータ151に接続するリンク機構188を備えている。
【0117】
リンク機構188は、ケーブル、ロッド、ワイヤ、ベルトまたは他の同様のコネクタを含むことができ、実施形態では、ばね板を通って延び、各々が第1の端部188Aにおいてゲートまたはコネクタ183のうちの一方の遠位端183Bに接続し、第2の端部188Bにおいて1つ以上のモータ152(例えば、サーボモータ、ステッピングモータ、トルクモータ、可動コイルアクチュエータ、リニアアクチュエータ、電気シリンダなど)などの対応するアクチュエータ151に接続することができる。リンク機構は、リンク機構内の動きおよび/または張力を制御するのを助けるために、必要に応じて1つ以上のガイド189を通ってさらに延長されることができる。図9A図9Bに示されるように、ゲージ部品が第1の方向に針36に向かって向かったり離れたりするように往復運動させられるとき、ゲージ部品のうちの対応するゲージ部品または関連するゲージ部品に接続されたアクチュエータは、選択されたゲージ部品のリンク機構が後退させられ、または延長されることができるように、制御システムによって選択的に制御されることができる。リンク機構が後退すると、リンクに接続されたゲートは、矢印191の方向にばね板187に向かって、1つ以上の付勢部材186に対して後方に引っ張られ、一般に付勢部材の圧縮を引き起こす。応答して、ゲージ部品は、一般に、図9Cの矢印71’によって示されるように、後退位置または下降位置に向かって第2の方向に旋回または移動させられる。
【0118】
リンク機構の係合解除時、またはアクチュエータ(例えば、モータの逆転またはそれによるリンク機構の解放)の反転時、付勢部材が圧縮力を減らされるときに付勢部材によって加えられる付勢力は、これらのゲートが矢印191’の方向に前方に付勢されることを引き起こし、それは、ゲージ部品が矢印71によって示されるように逆方向に旋回させられることを引き起こすことができ、針に係合し、針から糸の複数のループまたは複数の糸のループを取り出すために、ゲージ部品の第1の端部または近位端部が延長位置または上昇位置に向かって上昇させられることを引き起こす。制御システムは、ゲージ部品の延長位置への移動および/または位置決めを制御するために、付勢部材からの付勢力に対抗するものを提供するようにアクチュエータを制御することができる。アクチュエータは、糸のループが捕捉された上昇位置と下降位置との間でゲージ部品の第1の端部または近位端部をさらに移動させ、それによって形成された糸の房のパイル高さの変化をさらに可能にするために、糸送給の制御と連動して、制御システムによってさらに制御されることができる。
【0119】
図10Aおよび図10Bは、タフティング機の針に向かうおよび針から離れる第1の方向へのゲージ部品の移動に加えて、第2の方向へのゲージ部品32の移動を制御するための駆動システム150の別の変形例を示す。図10Aおよび図10Bに示されるように、ゲージ部品32(ここでは、ルーパまたはフック50を含むものとして示されている)の各々は、針に向かって突出し、ビルまたは先端198において終端する細長いスロートを含む上端197と、モジュールまたはホルダ201を通って突出し、アクチュエータ151に接続された駆動部材202に結合されることができる下端または遠位端199とを有する細長い本体196を有することができる。この実施形態では、アクチュエータは、サーボモータ、ステッピングモータ、トルクモータ、および他のタイプのモータなどのモータ152を含むことができるが、シリンダまたは駆動機構も使用されることができる。さらに、いくつかの実施形態では、各ゲージ部品の下側遠位端は、関連するまたは対応するアクチュエータの駆動部材に結合されることができるリンク機構または延長ピース204に結合または接続されることができる。
【0120】
実施形態では、駆動部材202は、偏心体、プーリ、またはディスク、または他の回転可能な駆動部材を含むことができる。駆動部材は、回転運動においてアクチュエータによって駆動されることができ、駆動部材が回転させられると、それに結合されたリンク機構は、ゲージ部品がそれらの第2の方向に実質的に直線運動で移動させられるように、延長され、または後退させられる。したがって、ゲージ部品のスロートは、ゲージ部品のスロートが一般に針からの糸のピックアップループに係合しない完全に下降した縫合なし位置に移動させられることを含み、延長位置または上昇位置と、後退させられた下降位置との間で移動させられる。駆動部材がアクチュエータによって逆方向またはほぼ完全な回転に向かってさらに回転させられると、ゲージ部品は、針に対して所望の高さまたは位置に戻されることができる。
【0121】
図11A図11Bは、図2図7Aおよび図9Aに示され、上述されたように、針が第1の方向に針に向かうおよび針から離れるように往復運動するときの針のストローク(例えば、垂直移動または上下移動において)に対する第2の方向のゲージ部品の移動によって、タフティング機の針に対するゲージ部品の位置または高さを制御または調整するようにタフティング機のゲージ部品32の移動を制御するための駆動システム150のさらなる変形例または実施形態を示している。図11A図11Bに示す実施形態では、駆動システム150は、一般に、サーボモータ、ステッピングモータ、トルクモータ、または他のタイプのモータなどのモータ152などのアクチュエータ151を含むが、シリンダまたは他の駆動機構も使用されることができる。各モータは、それに結合された回転可能な駆動部材210をさらに含むことができる。駆動部材210は、偏心運動で回転させられるようにモータに結合された偏心体、プーリ、カムまたは他の同様の駆動部材を含むことができる。
【0122】
コネクタアセンブリ215は、ゲージ部品をアクチュエータの対応するまたは関連するものに接続し、コネクタアセンブリは、リンク機構216を含む。本実施形態では、リンク機構は、ロッド、アーム、バー、または部分を含むものとして示されている。他のタイプのリンク機構も使用されることができる。図11Aおよび図11Bに示されるように、リンク機構は、一端218Aにおいてアクチュエータのうちの関連するまたは対応するアクチュエータの駆動部材に接続され、反対側の端部218Bにおいて中間アーム219に接続される第1のアーム218を含むことができ、中間アームは、その第1の端部または近位端221Aにおいて第2のアーム221に旋回可能に接続され、第2のアームの第2の端部または遠位端221Bは、ゲージ部品の対応するまたは関連する一方の下端部または遠位端222に係合または接続される。図11Bに示されるように、駆動部材の回転は、関連するリンク機構の第1のアームが矢印223/233’の方向に延長されることまたは後退させられることを引き起こし、それは、次に、そのようなリンク機構の第2のアームの各々の旋回運動を引き起こす。これは、次に、第2のアームの遠位端に接続された対応するまたは関連するゲージ部品がその第2の方向に移動させられ、針が裏材を貫通するときの針のストロークに対してゲージ部品のビルまたはスロートを選択された位置または高さに位置決めすることを引き起こす。
【0123】
動作中、いくつかの実施形態によれば、本開示のシステムおよび方法にしたがって房付き物品が形成されることができ、房付き物品は、そのようなパターンを形成するための複数の異なる色および/または種類の糸の使用を含む、および彫刻または複数のパイル高さ効果を含む様々なパターンおよびパターン効果で形成されることができる。例えば、本開示のシステムおよび方法は、米国特許第8,141,505号明細書、第8,359,989号明細書、および第8,776,703号明細書に開示および図示されているようなステッチ分配制御システムまたは糸色配置システムと連携して動作させられることができ、その開示は、あたかも本明細書に完全に記載されているかのように参照により組み込まれる。
【0124】
このような実施形態では、裏材に形成されている糸のステッチまたは房は、形成されている房状パターンに望ましいまたは規定されている布地またはパターンステッチレートと比較して、増加したまたはより高い実際の動作または有効なプロセスステッチレートでさらに形成されることができる。パターンまたは形成されているパターンの布地のステッチレートまたは密度が、房付き物品が8、10、12などの外観を有すること、その中に形成されるインチあたりのステッチ、および/またはその表面に示されることを要求する場合、タフティング機の動作中に形成されるインチあたりのステッチの実際の動作可能な、または有効な数は、所望のまたは規定されたパターンまたは布地のステッチレートより実質的に多い。したがって、裏材における糸のステッチまたは房の実際の形成は、増加した実際の動作可能な、または効果的なプロセスステッチレートで達成され、それによって、効果的に、完成したパターンで示される必要があるよりインチあたり多数のステッチが裏材に形成され、パターンフィールドまたは領域の面に示されないかまたは残っていることが望ましくないステッチまたは表糸は、ゲージ部品によってピックアップされず、場合によっては、パターンの保持されたまたは表糸(すなわち、視認可能なままであるか、または房付き物品の完成パターンに現れることになる糸の房)間に望ましくない、または不要な隙間または空間が形成されることを実質的に回避しながら、そのような糸が裏材に保持されること、または引っ張られることを可能にする程度まで、裏材から引き戻され、または裏材から引き出される。
【0125】
例示の目的のために、1つの例示的な実施形態では、効果的なプロセスステッチレートは、パターン内で選択された、またはタフティングされているいくつかの色によってほぼ形成されているパターンの布地またはパターンステッチレートを増加させることに基づくことができるか、または決定されることができる。1インチあたり約10~12ステッチの所望の布地またはパターンステッチレートを有し、2~4色を使用するパターンに関して、有効または動作可能なプロセスステッチレート(すなわち、裏材にステッチが実際に形成されるレート)は、1インチあたり約18~20ステッチから1インチあたり約40以上のステッチまでであることができる。しかしながら、糸の種類および/またはサイズおよび/または他の要因に応じて、特定のパターンに対するそのような動作可能または効果的なプロセスステッチレートランのさらなる変形または調整を行うことができることが当業者にはさらに理解されよう。例えば、より厚い、より大きなサイズのまたはより重い糸が使用される場合、有効プロセスステッチレートは、そのようなより大きな糸の使用を説明するために必要に応じて追加の変動を受けることがある(例えば、4つの色パターンについて、有効処理ステッチレートは、1インチ当たり約25~38ステッチで実行されるなど、さらに変化することができるが、必要に応じてさらなる変動が使用されることができる)。したがって、実行される選択またはプログラムされたパターンが、所望のパターン密度またはそのためのステッチレートとしてインチあたり10から12ステッチを有するように設計または所望され得る場合、システムは、実際に、色の数および/または糸の種類に応じて、インチあたり20から48以上のステッチを上方に形成するように動作してもよく、視覚的に、完成した房付き物品の表面から、所望の/選択された10から12ステッチのみが一般に現れる。
【0126】
さらに、一連の異なる色がタフティングされている場合、針バー35の針36に、一般に、所望の糸上げが提供され、例えば、4色パターンに関して、A、B、C、Dの糸上げが針に使用されることができる。あるいは、2つの針バーが使用される場合、各針バーの針に、交互の糸上げシーケンス、すなわち、前針バーにA/C糸上げを行い、後針バーにB/D色糸上げが提供されることができる。さらに、そのような前後の針バーの針は、互い違いまたはオフセットした位置合わせで配置されることができる。針バーまたは複数の針バーは、さらに一般に、裏材がタフティングゾーンを通って送給されるときに裏材に対して横方向に針バーをシフトさせることによって、選択されたパターンピクセルまたは房/ステッチ位置において縫合されることができる糸の色(すなわち、2、3、4、5など)のうちの各1つ、または異なる種類の糸をルーパまたはフックに効果的に提供するように、裏材の制御および糸送給の制御と併せて、形成されるパターンのシフトプロファイルにしたがって針バーシフタ40(図2)の制御によってシフトされる。
【0127】
例えば、4色パターンに関して、次のピクセルまたはステッチ位置において縫合されることができる1~4色の各々、すなわち、選択されたピクセルまたはステッチ位置において提供されることができる1、2、3、4つの糸、または全く提供されることができない糸は、裏材が各シフト運動またはカム移動サイクルごとに1インチの約1/8~1/40だけ増分的に移動させられるとき、所望のルーパまたはフックに提供される。ルーパまたはフックは、選択された房を形成するために所望の1つの糸または複数の糸が保持された状態で、糸のループを係合して形成し、一方、残りの糸は、一般に、ルーパまたはフックによってピックアップされることなく、それらの針とともに残ることができる。いくつかの糸は、必要に応じてピックアップされることができ、そのために、裏材に沿って浮くように裏材から引き出されたこれらの保持されていない糸を引っ張ることを含む、糸送給機構が制御されることができる。したがって、各ルーパまたはフックに、各シフトシーケンスおよび裏材の対応する増分移動中にそれに関連付けられた各パターンピクセルまたは房/ステッチ位置に関して、パターンの色のいずれか1つ、または場合によっては2つ以上(すなわち、2、3、4、5、6など)、または、場合によっては、それに提供される色のいずれもタフティングする能力が与えられる。上述したように、異なる種類または色の糸のいずれも、特定の房またはステッチ位置またはピクセルに房または配置されない場合、糸送給は、そのようなステッチ位置またはピクセルに提供されることができる針の糸を制限または他の方法で制御して、糸のすべてを実質的に引き戻すか、または他の方法でそのような糸がそのステッチ位置に配置または現れるのを防止するように制御されることができ、および/または針バーは、そのステッチ位置またはピクセルへの針/糸の提供をジャンプまたは他の方法でバイパスまたはスキップするようにさらに制御されることができる。
【0128】
裏材Bの送給は、さらに、様々な方法で、すなわちステッチ分配制御システムによって制御されることができる。例えば、タフティング機裏材ロール28は、針バーの所定のステッチ数またはサイクル中、裏材を所定の位置に保持するように制御されることができ、または裏材を1インチあたり所望のステッチ数で移動させることができ、すなわち、各貫通部に対して約1/40インチ移動させることができ、またはその変形は、4色および1インチあたり40ステッチの有効ステッチレートを有するパターンに対して4つのステッチが裏材に導入されると、1インチの約1/10移動するようにすることができる。裏材の動きは、さらに、ステッチ毎またはピクセル毎に変更または操作されることができ、サイクルにわたるすべてのステッチの平均移動は、計算された操作可能なまたは有効なプロセスステッチレートの増分移動と実質的に一致する。例えば、4色サイクルに関して、最初のステッチは1/80インチ、次の2つは1/40インチ、4番目は1/20インチで実行されることができ、必要に応じて、提供された各ステッチについて4ステッチサイクル全体にわたる裏材の平均移動は、平均1/40インチであり、所望のステッチ/色配置を達成する。
【0129】
したがって、特定のステッチ位置またはピクセルにおいてタフティングされることができる各異なる糸/色糸は、パターンが裏材に形成されるとき、そのようなステッチ位置またはピクセルに提供されることができる。各ピクセルまたはステッチ位置において糸のそのような提供を達成するために、針バーは、一般に、例えば、パターン内で実行されている色の数および各特定の色によって形成されているパターンフィールドの面積に基づいて、単一および/または二重のジャンプまたはシフトの組み合わせを使用して、実行/形成されるパターンの計算または選択されたカムプロファイルまたはシフトプロファイルごとに必要に応じて/所望に応じてシフトされることができる。シングルシフトおよびダブルシフトジャンプまたはステップのそのような組み合わせは、針バーが横方向にシフトされ、裏材がその有効なまたは有効なステッチレートで前進するとき、先に縫合された房のオーバータフティングまたは係合を回避するために利用されることができる。裏材はまた、針バーシフト機構と連動して、または別個に、裏材またはジュートシフタなどによってシフトされることができる。
【0130】
針が裏材Bを貫通すると、図1および図2に示されるように、ゲージ部品アセンブリ30のルーパまたはフック50は、矢印54の方向に針に向かって往復運動し、それによって、関連するまたは対応する針から糸のループを係合し、ピックアップし、または引っ張る。さらに、ルーパまたはフックについてのアクチュエータ66は、選択されたルーパまたはフックを延長し、または後退させるように選択的に制御および係合させることができ、それによって、針63およびそのスロート部分62は、針36が裏材の内外に貫通し、ストロークを完了すると、針に対して所望の位置に配置される。
【0131】
図5A図6Cに示されるように、ルーパまたはフックのビルおよび/またはスロート部分の位置または位置決めは、完全に延長された位置または高さと、下降または後退させられた位置との間で変更されることができ、このようなルーパまたはフックによって糸のループがピックアップされるおよび/または形成されるのを一般に実質的に防止されることができる「縫合なし」位置では、糸のループがピックアップされないことを含む、糸のループの選択的ピックアップ、および形成されているパターンの命令にしたがってステッチ位置またはピクセルの各々に提供された糸から選択的にピックアップされる糸のループの長さの制御を提供することができる。結果として、「仕上げられた」パターンで示される選択されたまたは所望の表糸のループがルーパまたはフックによって針からピックアップされる位置が制御することができ、裏材内に残っているそのようなピックアップされた糸のループから得られる房の形成は、様々な異なるパイル高さで形成されることができるようにさらに制御される。
【0132】
特定のステッチ位置において裏材の表面に保持または示される各ピクセルまたはステッチ位置に提供される各一連の糸の糸の種類/色は、一般に、房状パターンの形成のためのパターン命令またはプログラミングにしたがって決定される。そのような糸を運ぶ針に対応するまたは関連するルーパまたはフック50の作動および/または位置決めを制御することは、タフティング機が、そのような糸がパターンにしたがって残る各ステッチ位置においてその糸のループを選択的にピックアップして保持することを可能にし、それによって、選択されたパイル高さでそのような糸の結果として生じる房を形成することができる。例えば、提供された糸が表示されるべきでないまたは現れるべきでない場合、対応するルーパまたはフックは、糸のループがピックアップされないように縫合なし位置に後退させられることができ、そのための糸送給は、そのような糸がピクセルまたはステッチ位置に保持されないように制御される。保持された糸/色、すなわちパターン化された房付き物品の表面に現れる糸に関して、ルーパまたはフックの位置または高さ、およびこれらの糸を送給する糸送給機構は、一般に、所望のタイプの房およびパイル高さを形成するために十分なそのような糸のループのピックアップおよび形成を可能にするように協働して制御されることができる。
【0133】
本開示の原理に従う、増加した有効なまたは有効な加工ステッチレート(例えば、裏材にステッチが形成される実際のレート)での裏材送給のさらなる制御は、さらに、インチあたりのステッチまたは房のより密なまたは圧縮されたフィールドを提供し、その結果、ピックアップされていない糸は、保持された表糸(パターンにしたがって房付き物品の表面に現れるもの)の間に望ましくない空間または隙間を作り出すことなく、および裏材に形成されたそのような保持された表糸と干渉するか、またはそれを通して示すことなく、必要に応じて裏材に対してそのような糸をタックまたは保持するために十分な程度まで除去されることができる。さらに、制御システムは、糸送給補償および/または糸送給のモデル化を実行して、裏材の裏側に「浮いている」可能性がある保持されていないまたは見えない糸の量を制御および減らして、余分な糸送給および/または廃棄物を低減/最小化するのをさらに助けることができる。
【0134】
さらに、各針への各糸の送給を制御する糸送給機構は、針によって運ばれた糸を裏材から実質的に引き出すように、または針の往復運動によって引き出すように選択的に制御されることができ、いくつかの糸のループを選択されたステッチ位置を占める糸のそのような選択されていない端部を概ね回避するか、そうでなければパターンにしたがって形成されている特定の色フィールドで示されるように選択された表糸または糸の配置を妨げるために十分に実質的に低い位置まで後退または引き戻す/低くすることができる。
【0135】
例えば、いくつかの実施形態では、選択されたまたは特定のルーパまたはフックが完全に後退させられた位置または「縫合なし」位置に後退させられると、一般に、そのような完全に後退させられたルーパまたはフックに関連する針からループがピックアップされることはなく、一方、糸送給は、糸がその針とともに裏材の中および外に戻ることが可能にされるように、対応して制御される。さらに、例えば、ルーパまたはフックが完全に延長された位置にあり、低いループを形成する場合など、糸のループが形成されるいくつかの事例では、結果として形成された糸のループは、さらに、その糸送給の制御によって、ある量の糸が裏材に係合または「タック」された状態で残る程度まで、裏編みされるか、または裏材から実質的に低く引っ張られることができる一方、そのような糸の選択されていない端部が、一般に、縫製される色フィールド内の特定のステッチ位置における面に現れる糸または選択された糸の配置を妨げないような程度まで、そのような糸を実質的に除去する。
【0136】
裏材にタックまたは他の方法で固定されている見えない糸の配置も、後に捕捉されるか、または完成した房付き物品に他の欠陥を引き起こし得るこのような延長された長さのテールの形成を防止するように制御されることができる。例えば、制御システムは、所望の間隔で、例えば1インチから1.5インチごとに、そのような見えない糸の低ステッチをタックまたは形成するようにもプログラム/設定されることができるが、より大きいまたはより小さい間隔も使用されることができる。糸補償も、一般に、糸が別の色を通って現れたり湧きあがったりすることを防止しながら、すなわち、いくつかの糸が一緒に配置された状態で、糸がステッチ糸のうちの1つに引っ張られ、そこから突出することを防止しながら、見えない糸が裏材に引っ掛かることを可能にするために十分な量の糸が必要なときに送給されることを確実にするのを助けるために使用されることができる。さらに、延長された長さまたはテールが複数の見えない糸に対して形成される場合、そのような異なる糸が裏材内に積層される間隔は、そのような積層された糸が互いに干渉することおよび/または形成される色フィールドの糸を回避するように変化させられることができる(すなわち、1インチで1つ、1.5インチで別など)。
【0137】
さらに、図1図6Cのアクチュエータ66および図7A図11Bのアクチュエータ151などのアクチュエータは、ループまたは糸のピックアップを可能にするか、または糸のループのピックアップを可能にしないかのみならず、ゲージ部品による異なる長さの糸のループのピックアップを可能にするために、針に対するゲージ部品の位置、場所および/または高さを変えるように制御されることもできる。実施形態では、ゲージ部品の位置および動きは、糸送給機構の制御と併せて、例えば、糸のループが捕捉された状態でそれらのそれぞれのルーパまたはフックを係合させ、引き込み、または下降させることによって、延長したまたは細長い糸のループの形成を引き起こすように増分的に制御されることができる。したがって、捕捉された糸のループは、さらに引っ張られ、および/または伸ばされることができるが、そのような糸の対応する糸送給は、必要に応じて追加量のそのような糸を送給するように制御されることもできる。結果として、より高いパイル房を作成するために、および/または先端剪断および/または他のパターン化特徴などのための他の所望のパターン効果を作成するために、さらに長いまたはより長い糸のループが裏材に形成されることができる。
【0138】
ルーパまたはフックを選択的に後退および延長するためのアクチュエータの選択的制御が、パターン内の追加の変形または移行ステップまたはパイル高さを提供するためにさらに使用されることができる。例えば、ゲージ部品は、それらのアクチュエータを単独で制御することによって、またはパイル高さのより緩やかなまたは微妙な差または変化を提供するために、または形成されている糸の房のパイル高さの間のより劇的なまたは画定された分離を提供するために、必要に応じてより小さな増分でのゲージ部品の移動を緩和するおよび/またはその制御を可能にするための付勢部材によって加えられる付勢力に関連して、針に対して増分的に移動させられることができる。
【0139】
したがって、タフティング機の幅を横切って、制御システムは、特定の房位置またはパターンピクセルで縫合されることができる、または縫合され得る各色がそのパターンピクセル空間または房位置内に提供されるように、各色または所望のパターンテクスチャ効果の糸のシフトおよび送給を制御するが、特定の色またはパターンテクスチャ効果のために選択された糸房のみが、その房/ステッチ位置またはパターンピクセルに残る。さらに述べたように、混合色房を形成するために、または必要に応じてツイード効果を提供するために、タフティングステップ中にルーパまたはフックの各々に追加のまたはより多くの色を提供することも可能であり、2つ以上のステッチまたは糸は、所望のパターンピクセルまたは房位置に配置される。したがって、ステッチ分布制御システムの動作の結果は、完成した房付き物品の所望の密度およびパターン外観を得るために選択的に配置されるパターン色またはテクスチャ効果の多色視覚効果を提供する。これは、さらに、選択されたパターンピクセルまたは房位置で房または糸の配置を制御することによって、より多様な幾何学的、自由流動性および他のパターン効果の生成を可能にする。
【0140】
したがって、本開示の彫刻された複数のパイル高さパターン物品をタフティングするためのシステムおよび方法は、オペレータが、パターンを引き出して作成するために設計センターを必ずしも利用する必要なく、タフティング機において様々な外観、テクスチャなどを有する様々なタフティングパターンを開発および実行することを可能にすることができる。代わりに、本開示では、手動でパターンを準備することに加えて、および/または設計センターを使用することの代替として、オペレータは、タフティング機において画像(すなわち、写真、図面、jpegなど)を走査するか、または設計されたパターンファイルをアップロードすることができ、ステッチ分配制御システムは、画像を読み取り、プログラムステップまたはパラメータを展開して、その後、所望のタフティングパターン化物品を形成するために必要とされるさらなるオペレータ入力または制御を実質的に必要とせずにタフティング機を制御することができる。
【0141】
上記の説明は、本開示の様々な実施形態を一般に例示して説明している。しかしながら、本明細書に開示された本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本開示の上記の構成に対して様々な変形および変更が行われることができ、上記の説明に含まれるかまたは添付の図面に示されるすべての事項は例示的なものとして解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈されるべきではないことが意図されていることが当業者によって理解されるであろう。さらに、本開示の範囲は、上記および上述した実施形態に対する様々な変更、組み合わせ、追加、代替などを含むと解釈されるべきであり、それらは本開示の範囲内にあると見なされるべきである。したがって、本明細書で説明される本開示の様々な特徴および特性は、本開示の他の図示された実施形態および図示されていない実施形態に選択的に交換および適用され得、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変形、変更、および追加がさらに行われることができる。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11A
図11B
【手続補正書】
【提出日】2024-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有する、少なくとも1つの針バーと、
裏材を送給する裏材送給ロールと、
前記針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置された複数のゲージ部品であって、前記ゲージ部品の各々は、第1の部分および第2の部分を有する本体を含み、前記第2の部分は、前記針から糸のループをピックアップするように構成されたスロートを有し、前記ゲージ部品は、前記針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向と、第2の方向とに移動可能である、複数のゲージ部品と、
前記ゲージ部品のそれらの第2の方向における移動のための駆動システムであって、前記駆動システムは、
複数のアクチュエータと、
各ゲージ部品と前記アクチュエータのうちの関連する1つとに結合されたリンク機構と
を備え、各リンク機構は、前記ゲージ部品の前記第2の方向における移動を引き起こすために、その関連するアクチュエータによって後退させられ、または延長される、駆動システムと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、前記アクチュエータのうちの1つ以上の選択的作動と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記選択的作動は、前記アクチュエータに結合された前記リンク機構を延長し、または後退させ、選択されたゲージ部品を前記第2の方向に沿って移動させ、それによって、前記選択されたゲージ部品の前記スロートは、形成されているパターンにしたがって前記針を係合し、前記裏材において糸の房を形成するために、前記針の前記裏材の中へのストロークに対して、縫合なし位置と延長位置との間で移動させられる、タフティング機。
【請求項2】
前記少なくとも1つの針バーを前記裏材を横切って横方向にシフトさせるためのシフト機構をさらに備え、前記制御システムは、前記シフト機構による前記少なくとも1つの針バーのシフト、前記裏材送給ロールによる前記裏材の送給、前記ゲージ部品に結合された前記アクチュエータの制御、および前記針が前記裏材の内外に往復運動させられるときに前記針に前記糸を送給する前記少なくとも1つの糸送給機構の制御を調整することによって、一連の糸を前記裏材に沿った選択されたステッチ位置に提供することと、非選択糸を引き出すこととを行うためのプログラムをさらに備え、
そのような非選択糸のループは、前記ゲージ部品のうちの1つによってピックアップされず、前記裏材は、形成されている前記パターンのパターンステッチレートより大きい実際のステッチレートでタフティングゾーンを通って移動させられ、前記裏材における表糸の前記パターンステッチレートにほぼ等しい1インチ当たりの数の保持された房を提供する、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項3】
前記ゲージ部品は、レベルカットループルーパ、ループパイルルーパ、またはカットパイルフックを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項4】
前記アクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ステッピングモータ、サーボモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、ソレノイド、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項5】
前記針が前記裏材の中に往復運動させられているとき、前記針との係合に向かうおよび係合から離れる方向において往復運動で一連のゲージ部品を運ぶ少なくとも1つのモジュールをさらに備え、前記少なくとも1つのモジュールは、
ゲージバーに沿って取り付けられるように適合されたモジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有し、前記モジュール本体は、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから形成され、第1の硬度を有する、モジュール本体と、
前記通路に沿って配置されたインサートと
を備え、
前記インサートの各々は、前記ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成されたスロットを有し、
前記インサートは、前記モジュール本体の前記第1の硬度より大きい第2の硬度を有する金属または金属炭化物材料を備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項6】
前記駆動システムは、各ゲージ部品を関連するアクチュエータのための少なくとも1つのリンク機構に接続するように構成された複数のコネクタをさらに備え、前記コネクタの各々は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分が受け取られる第1の端部と前記少なくとも1つのリンク機構に接続された第2の端部とを有する本体と、各コネクタの前記第2の端部とばね板との間に配置された一連の付勢部材とを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項7】
各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備え、前記ばね板を通って延び、前記コネクタのうちの1つの前記第2の端部に接続された第1の端部と、前記関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを含み、
前記選択されたゲージ部品を後退させるために、前記関連するアクチュエータは、前記選択されたゲージ部品に結合された前記リンク機構を後退させ、それによって、前記選択されたゲージ部品は、少なくとも1つの付勢部材を圧縮する後退位置に向かって前記第2の方向に沿って移動させられ、
前記選択されたゲージ部品を延長するために、前記少なくとも1つの付勢部材は、圧縮力を減らし、前記対応するゲージ部品をその延長位置に向かわせることを可能にされる、請求項6に記載のタフティング機。
【請求項8】
前記駆動システムは、各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続する一連のコネクタアセンブリをさらに備え、前記コネクタアセンブリの各々は、各々が前記リンク機構の少なくとも1つに結合され、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分を受け取るように構成された一連のコネクタを含み、前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを有するケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項9】
前記各コネクタとばね板との間に配置された一連の付勢部材をさらに備え、前記モータのうちの選択された1つの作動は、関連するリンク機構にそれに結合された前記コネクタを後退させ、前記対応するゲージ部品を後退位置に向かって移動させ、前記付勢部材のうちの1つ以上を圧縮し、前記1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすと、前記対応するゲージ部品は、その延長位置に向かって移動させられる、請求項8に記載のタフティング機。
【請求項10】
前記アクチュエータは、モータを備え、前記リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、ベルト、アーム、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項11】
前記アクチュエータは、モータを備え、各モータは、前記モータに結合された駆動部材を含み、前記駆動部材は、回転運動において前記モータによって駆動され、前記リンク機構は、前記モータのうちの1つの前記駆動部材に結合され、それによって、前記駆動部材が前記モータによって回転させられると、前記リンク機構は、延長され、または後退させられる、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項12】
前記リンク機構の各々は、第1のアームまたはロッドを備え、前記第1のアームまたはロッドは、前記モータの前記駆動部材に結合された第1の端部と、第2の端部とを有し、前記第2の端部は、第2のアームまたはロッドに前記第2のアームまたはロッドの第1の端部で結合され、前記第2のアームは、前記ゲージ部品のうちの1つの前記本体の前記第1の部分に旋回可能に結合された第2の端部を有し、前記駆動部材がそのモータによって回転させられると、前記第1のアームは、第1の移動軸に沿って延長され、または後退させられ、前記第2のアームに旋回させ、前記ゲージ部品のうちの前記1つをその延長位置と後退位置との間で移動させる、請求項11に記載のタフティング機。
【請求項13】
各リンク機構は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分に接続され、またはそれと一体化された延長ピースを備えている、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項14】
前記少なくとも1つの針バーは、一対の針バーを備え、前記一対の針バーの各々は、それに沿って間隔を置かれて直列に取り付けられた一連の針を有する、請求項1に記載のタフティング機。
【請求項15】
タフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有し、前記少なくとも1つの針バーは、前記複数の針をそれらの下方を通過する裏材の内外に移動させるように往復運動で移動する、少なくとも1つの針バーと、
前記針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置されたゲージ部品アセンブリであって、前記ゲージ部品アセンブリは、
複数のモジュールであって、各モジュールは、モジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有する、モジュール本体と、前記モジュール本体を通して画定された前記通路に沿って前記モジュール本体に取り付けられた1つ以上のインサートとを含む、複数のモジュールと、
前記モジュールの前記通路内にスライド可能に受け取られる一連のゲージ部品であって、前記一連のゲージ部品の各々は、スロートを有し、前記ゲージ部品は、前記タフティング機の前記針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向にそれらのモジュールとともに運ばれ、前記ゲージ部品の前記スロートに沿って前記針から糸のループを選択的にピックアップし、前記一連のゲージ部品は、それらのモジュールの前記通路を通って第2の方向に選択的に移動可能である、一連のゲージ部品と、
駆動システムと
を備え、
前記駆動システムは、前記ゲージ部品に結合された複数のアクチュエータと、各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続する一連のコネクタアセンブリとを備え、
前記コネクタアセンブリの各々は、対応するゲージ部品の一部と係合するコネクタと、各コネクタと関連するアクチュエータとに結合された少なくとも1つのリンク機構とを含む、ゲージ部品アセンブリと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、1つ以上のアクチュエータの作動の制御と連携しして前記針への前記糸の送給を制御し、前記1つ以上のアクチュエータの前記作動は、前記1つ以上のアクチュエータに結合された前記リンク機構の後退または延長を引き起こし、形成されているパターンにしたがって前記裏材において糸の房を選択的に形成するために、前記針に係合し、前記針から糸のループをピックするための少なくとも1つの延長位置と、前記針からの糸のループをピックすることを実質的に回避するための後退位置との間で前記ゲージ部品のうちの選択されたものを移動させる、タフティング機。
【請求項16】
前記コネクタアセンブリは、各コネクタとばね板との間に配置された少なくとも1つの付勢部材をさらに備え、各リンク機構は、前記ばね板を貫通して延び、前記コネクタに接続された第1の端部と、前記関連するアクチュエータの駆動部材に結合された第2の端部とを備え、作動時、前記関連するアクチュエータによる前記少なくとも1つのリンク機構の後退は、前記コネクタおよび対応するゲージ部品が後退位置に向かって前記付勢部材に対して移動させられることを引き起こし、前記少なくとも1つのリンク機構の解放または延長時、前記付勢部材は、前記対応するゲージ部品をその少なくとも1つの延長位置に向かわせる、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項17】
前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッドまたはベルトを備え、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを含む、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項18】
前記各コネクタとばね板との間に配置された一連の付勢部材をさらに備え、前記モータのうちの選択された1つの作動は、それに関連付けられた各リンク機構にそれに結合された前記コネクタを後退させ、前記対応するゲージ部品を後退位置に向かって移動させ、前記付勢部材のうちの1つ以上を圧縮し、前記1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすと、前記対応するゲージ部品は、その少なくとも1つの延長位置に向かって移動させられる、請求項17に記載のタフティング機。
【請求項19】
前記アクチュエータは、モータを備え、前記モータの各々は、前記関連するゲージ部品のための前記リンク機構が結合された駆動部材を有し、各リンク機構は、そのモータによる前記駆動部材の回転運動を前記対応するゲージ部品を前記第2の方向に移動させるための直線運動に変換するように適合され、前記リンク機構は、ケーブル、ロッド、アーム、ワイヤ、ベルト、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項20】
各リンク機構は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分に接続され、またはそれと一体化された延長ピースを備えている、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項21】
前記モジュールは、各モジュールの前記通路の両側に配置されたインサートをさらに備え、各インサートは、モジュール本体の硬度より大きい硬度を有し、前記ゲージ部品が受け取られる一連のスロットを含む、請求項15に記載のタフティング機。
【請求項22】
各モジュールの前記モジュール本体は、金属または複合材料から機械加工、成形または鋳造され、前記インサートの各々は、金属、炭化物または粉末金属材料から機械加工、成形または鋳造された本体を備え、前記スロットが形成されたタブまたはフランジ部分を有する、請求項21に記載のタフティング機。
【請求項23】
裏材において糸の房を形成するためのタフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有する、少なくとも1つの針バーと、
前記針に前記糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置された複数のゲージ部品であって、前記ゲージ部品の少なくともいくつかは、前記針に向かう第1の方向と前記針のストロークに実質的に平行な第2の方向とに移動可能である、複数のゲージ部品と、
前記ゲージ部品の第2の方向において前記ゲージ部品に結合された駆動システムであって、前記駆動システムは、
複数のアクチュエータと、
各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続するコネクタアセンブリであって、前記コネクタアセンブリの各々は、各ゲージ部品とその関連するアクチュエータとの間に延びているコネクタと、各コネクタに隣接して配置された1つ以上の付勢部材とを含み、各付勢部材は、前記コネクタに対して付勢力を加えるように構成されている、コネクタアセンブリと
を備えている、駆動システムと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、選択されたアクチュエータのうちの1つ以上の作動と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記選択されたアクチュエータのうちの1つ以上の前記作動は、形成されているパターンにしたがって前記針に係合し、前記裏材において糸の房を形成するために、前記裏材への前記針のストロークに対して、縫合なし位置と少なくとも1つの延長位置との間で前記第2の方向に沿って前記糸に関連する前記ゲージ部品を移動させ、
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの作動は、前記関連するゲージ部品を後退位置に向かって、かつ前記1つ以上の付勢部材によって前記ゲージ部品に加えられた前記付勢力に抗して前記1つ以上の選択されたアクチュエータに結合された前記コネクタに移動させ、前記1つ以上の選択されたアクチュエータの停止時、前記1つ以上の付勢部材は、前記関連するゲージ部品をそれらの少なくとも1つの延長位置に向かわせる、タフティング機。
【請求項24】
前記ゲージ部品のうちの少なくともいくつかが取り付けられた少なくとも1つのモジュールをさらに備え、前記少なくとも1つのモジュールは、
ゲージバーに沿って取り付けられるように適合されたモジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有し、前記モジュール本体は、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから形成され、第1の硬度を有する、モジュール本体と、
前記通路に沿って配置されたインサートと
を備え、
前記インサートの各々は、前記ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成されたスロットを有し、
前記インサートは、前記モジュール本体の前記第1の硬度より大きい第2の硬度を有する金属または金属炭化物材料を備えている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項25】
前記駆動システムは、前記コネクタの各々とその関連するアクチュエータとの間に延びている少なくとも1つのリンク機構をさらに備え、前記コネクタの各々は、対応するゲージ部品の第1の端部が受け取られる第1の端部と前記少なくとも1つのリンク機構に接続された第2の端部とを有する本体を備え、各コネクタアセンブリの前記1つ以上の付勢部材は、各コネクタの前記第2の端部とばね板との間に配置されている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項26】
前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッドまたはベルトを備え、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを含む、請求項25に記載のタフティング機。
【請求項27】
前記アクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ステッピングモータ、サーボモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、ソレノイド、またはそれらの組み合わせを備え、各コネクタとその関連するアクチュエータとの間に結合された少なくとも1つのリンク機構をさらに備えている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項28】
前記少なくとも1つのリンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備え、前記アクチュエータに隣接して配置されたプレートを通って延び、前記コネクタのうちの1つに結合された第1の端部と、前記関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを含み、
前記選択されたゲージ部品を後退させるために、前記関連するアクチュエータは、前記選択されたゲージ部品の各々に結合された前記少なくとも1つのリンク機構を後退させ、それによって、前記選択されたゲージ部品は、後退位置に向かって移動させられ、前記1つ以上の付勢部材のうちの少なくとも1つの付勢部材を圧縮し、
前記選択されたゲージ部品の各々を延長するために、前記少なくとも1つの付勢部材は、圧縮力を減らし、前記選択されたゲージ部品の各々をそれらの延長位置に向かって移動させるように、前記少なくとも1つのリンク機構を延長することを可能にされる、請求項27に記載のタフティング機。
【請求項29】
前記アクチュエータは、モータを備え、前記モータの各々は、関連するゲージ部品に結合された少なくとも1つのリンク機構を有する駆動部材を有し、各リンク機構は、そのモータによる前記駆動部材の回転運動を前記関連するゲージ部品を前記第2の方向に移動させるための直線運動に変換するように適合され、前記リンク機構は、ケーブル、ロッド、アーム、ワイヤ、ベルト、またはそれらの組み合わせを備えている、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項30】
前記少なくとも1つの針バーを前記裏材を横切って横方向にシフトさせるためのシフト機構をさらに備え、前記制御システムは、前記シフト機構による前記少なくとも1つの針バーのシフト、前記裏材の送給、前記ゲージ部品に結合された前記アクチュエータの制御、および前記針が前記裏材の内外に往復運動させられるときに前記針に前記糸を送給する前記少なくとも1つの糸送給機構の制御を調整することによって、一連の糸を前記裏材に沿った選択されたステッチ位置に提供することと、非選択糸を引き出すこととを行うためのプログラムをさらに備え、そのような非選択糸のループは、前記ゲージ部品のうちの1つによってピックアップされず、前記裏材は、形成されている前記パターンのパターンステッチレートより大きい実際のステッチレートでタフティングゾーンを通って移動し、表糸の前記パターンステッチレートにほぼ等しい1インチ当たりの数の保持された房を前記裏材に提供する、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項31】
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの作動は、前記関連するゲージ部品を後退位置に向かって増分的に移動させるために、前記1つ以上の選択されたアクチュエータに結合された前記コネクタに前記1つ以上の付勢部材によってそれに加えられた前記付勢力に抗して移動させる、請求項23に記載のタフティング機。
【請求項32】
裏材において糸の房を形成する方法であって、前記方法は、
タフティング機を通した移動経路に沿って裏材を移動させることと、
複数のルーパまたはフックによるピックアップのための糸の提供のために、前記針が前記裏材内に往復運動させられているとき、異なる色またはタイプの糸を前記針に送給することと、
前記針が前記裏材内に往復運動させられているとき、前記複数のルーパまたはフックを前記針に向かって往復運動させることと、
前記針から糸のループをピックアップすることを回避するために、または1つ以上のパイル高さの房を形成するために1つ以上の選択された長さを有する糸のループをピックアップするために、前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを後退位置または延長位置に配置することと、
提供された前記糸のループが1つ以上のルーパまたはフックによって1つ以上の選択された針からピックアップされるべきでない各ステッチ位置において、前記選択された針からの糸のループのピックアップを回避するために十分な後退位置に前記1つ以上のルーパまたはフックを移動させ、それらの選択された針を用いてそのような糸を引き戻すようにそのような糸の送給を制御することと、
提供された前記糸のループが複数のルーパまたはフックのうちのルーパまたはフックによってピックアップされるべき各ステッチ位置において、各ステッチ位置に保持されるように前記ピックアップされた糸のループの送給を制御することと
を含み、
前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを配置することは、前記対応するルーパまたはフックを増分的に後退させるように、または延長するように1つ以上の選択されたアクチュエータを制御し、対応するルーパまたはフックを完全に延長された位置と、1つ以上の中間の増分位置を通して、完全に後退させられた縫合なし位置との間で移動させることを含む、方法。
【請求項33】
前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを配置することは、
前記選択された1つ以上のアクチュエータの各々とそれらの対応するルーパまたはフックとの間に配置されたコネクタを付勢部材によって前記コネクタに対して加えられる付勢力に打ち勝つように十分に第1の方向に後退させ、前記ルーパまたはフックをそれらの完全に延長された位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、前記完全に後退させられた縫合なし位置まで必要に応じて移動させることと、
前記付勢力が前記第1の方向とは反対の第2の方向にコネクタを移動させ、それらの完全に後退させられた縫合なし位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、それらの完全に延長された位置に必要に応じて前記ルーパまたはフックを延長することを可能にすることと
をさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ルーパまたはフックの少なくともいくつかを増分的に延長することまたは後退させることは、前記針のストロークまたは侵入深さに対して前記選択されたルーパまたはフックを上昇させることまたは下降させることを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記針の少なくとも一部を前記裏材を横切って横方向にシフトさせることをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記裏材を前記裏材の移動経路に沿って移動させることは、選択された糸上げシーケンスにおいて前記所望のステッチレートをほぼ異なる色または種類の糸の数だけ増加させることによって決定される実際のステッチレートで前記裏材を送給することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
房付きのパターン化された物品を形成する方法であって、前記方法は、
移動経路に沿って裏材を送給することと、
一連の針を前記裏材の内外に往復運動させることと、
前記針が前記裏材の内外に往復運動させられているとき、複数の糸を前記針に送給するように制御し、前記ゲージ部品の少なくともいくつかによって前記針から糸のループをピックするために、前記裏材の下方に配置された一連のゲージ部品を前記針との係合に向かって、および係合から離れるように第1の方向に往復運動させることと、
前記ゲージ部品のうちの選択されたものをそれらの往復運動の方向に対して実質的に垂直な第2の方向に、糸のループがピックアップされない縫合なし位置と、前記針のストロークまたは侵入深さに対する複数の延長位置との間で移動させ、糸のループの1つ以上の様々な長さをピックアップするために前記ゲージ部品を前記針に対して所望の高さに配置することと、
ゲージ部品によって前記選択された針からピックされた糸の前記1つ以上の様々な長さのループの各々の糸の送給を制御し、パターンにしたがって様々なパイル高さの房を選択的に形成し、前記裏材において前記様々なパイル高さの糸の前記房を形成することと
を含み、
前記ゲージ部品のうちの選択されたものをそれらの第2の方向に移動させることは、完全に延長された位置と、1つ以上の中間の増分位置を通して、完全に後退させられた縫合なし位置との間で、前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものを増分的に後退させるように、または延長するように、1つ以上の選択されたアクチュエータを制御することを含む、方法。
【請求項38】
前記裏材の前記移動経路に対して横方向に前記針の少なくとも一部をシフトさせることをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記ゲージ部品のうちの選択されたゲージ部品をそれらの第2の方向に移動させることは、
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの各々と前記ゲージ部品のうちの前記選択されたゲージ部品との間に配置されたコネクタを付勢部材によって前記コネクタに対して加えられる付勢力に打ち勝つように十分に前記付勢部材に対して下方に後退させ、前記選択されたゲージ部品のうちの前記選択されたゲージ部品をそれらの完全に延長された位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、必要に応じて前記完全に後退させられた縫合なし位置まで移動させることと、
前記付勢力が前記コネクタを上方に付勢することを可能にするように前記アクチュエータを制御し、前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものを完全に後退させられた縫合なし位置から、それらの1つ以上の中間増分位置を通して、必要に応じてそれらの完全に延長された位置まで延長することと
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記針の少なくともいくつかを一連の異なる色または種類の糸によって選択された糸上げシーケンスにおいて縫合することをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
異なる色または種類の糸を複数のステッチ位置の各々に提供するように前記裏材の前記移動経路に対して横方向に前記針の少なくともいくつかをシフトさせることをさらに含み、前記裏材を送給することは、前記パターン化された物品の所望のステッチレートを前記選択された糸上げシーケンス内の異なる色または種類の糸の数だけ増加させることによって決定された実際のステッチレートで前記裏材を移動させることを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
糸のループが前記ゲージ部品の縫合なし位置に移動させられた前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものによってピックアップされない場合、そのような糸裏材の外に引っ張るように、またはそのような糸を前記裏材に対して保持するために十分に低いように前記選択された針への前記糸の送給を制御することをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
本開示の実施形態の前述および他の利点および側面は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかになり、より容易に理解されるであろう。さらに、本開示の前述の概要および以下の詳細な説明の両方は例示であり、本開示の範囲を限定することなくさらなる説明を提供することを意図していることを理解されたい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
タフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有する、少なくとも1つの針バーと、
裏材を送給する裏材送給ロールと、
前記針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置された複数のゲージ部品であって、前記ゲージ部品の各々は、第1の部分および第2の部分を有する本体を含み、前記第2の部分は、前記針から糸のループをピックアップするように構成されたスロートを有し、前記ゲージ部品は、前記針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向と、第2の方向とに移動可能である、複数のゲージ部品と、
前記ゲージ部品のそれらの第2の方向における移動のための駆動システムであって、前記駆動システムは、
複数のアクチュエータと、
各ゲージ部品と前記アクチュエータのうちの関連する1つとに結合されたリンク機構と
を備え、各リンク機構は、前記ゲージ部品の前記第2の方向における移動を引き起こすために、その関連するアクチュエータによって後退させられ、または延長される、駆動システムと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、前記アクチュエータのうちの1つ以上の選択的作動と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記選択的作動は、前記アクチュエータに結合された前記リンク機構を延長し、または後退させ、選択されたゲージ部品を前記第2の方向に沿って移動させ、それによって、前記選択されたゲージ部品の前記スロートは、形成されているパターンにしたがって前記針を係合し、前記裏材において糸の房を形成するために、前記針の前記裏材の中へのストロークに対して、縫合なし位置と延長位置との間で移動させられる、タフティング機。
(項目2)
前記少なくとも1つの針バーを前記裏材を横切って横方向にシフトさせるためのシフト機構をさらに備え、前記制御システムは、前記シフト機構による前記少なくとも1つの針バーのシフト、前記裏材送給ロールによる前記裏材の送給、前記ゲージ部品に結合された前記アクチュエータの制御、および前記針が前記裏材の内外に往復運動させられるときに前記針に前記糸を送給する前記少なくとも1つの糸送給機構の制御を調整することによって、一連の糸を前記裏材に沿った選択されたステッチ位置に提供することと、非選択糸を引き出すこととを行うためのプログラムをさらに備え、
そのような非選択糸のループは、前記ゲージ部品のうちの1つによってピックアップされず、前記裏材は、形成されている前記パターンのパターンステッチレートより大きい実際のステッチレートでタフティングゾーンを通って移動させられ、前記裏材における表糸の前記パターンステッチレートにほぼ等しい1インチ当たりの数の保持された房を提供する、項目1に記載のタフティング機。
(項目3)
前記ゲージ部品は、レベルカットループルーパ、ループパイルルーパ、またはカットパイルフックを備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目4)
前記アクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ステッピングモータ、サーボモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、ソレノイド、またはそれらの組み合わせを備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目5)
前記針が前記裏材の中に往復運動させられているとき、前記針との係合に向かうおよび係合から離れる方向において往復運動で一連のゲージ部品を運ぶ少なくとも1つのモジュールをさらに備え、前記少なくとも1つのモジュールは、
ゲージバーに沿って取り付けられるように適合されたモジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有し、前記モジュール本体は、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから形成され、第1の硬度を有する、モジュール本体と、
前記通路に沿って配置されたインサートと
を備え、
前記インサートの各々は、前記ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成されたスロットを有し、
前記インサートは、前記モジュール本体の前記第1の硬度より大きい第2の硬度を有する金属または金属炭化物材料を備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目6)
前記駆動システムは、各ゲージ部品を関連するアクチュエータのための少なくとも1つのリンク機構に接続するように構成された複数のコネクタをさらに備え、前記コネクタの各々は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分が受け取られる第1の端部と前記少なくとも1つのリンク機構に接続された第2の端部とを有する本体と、各コネクタの前記第2の端部とばね板との間に配置された一連の付勢部材とを備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目7)
各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備え、前記ばね板を通って延び、前記コネクタのうちの1つの前記第2の端部に接続された第1の端部と、前記関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを含み、
前記選択されたゲージ部品を後退させるために、前記関連するアクチュエータは、前記選択されたゲージ部品に結合された前記リンク機構を後退させ、それによって、前記選択されたゲージ部品は、少なくとも1つの付勢部材を圧縮する後退位置に向かって前記第2の方向に沿って移動させられ、
前記選択されたゲージ部品を延長するために、前記少なくとも1つの付勢部材は、圧縮力を減らし、前記対応するゲージ部品をその延長位置に向かわせることを可能にされる、項目6に記載のタフティング機。
(項目8)
前記駆動システムは、各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続する一連のコネクタアセンブリをさらに備え、前記コネクタアセンブリの各々は、各々が前記リンク機構の少なくとも1つに結合され、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分を受け取るように構成された一連のコネクタを含み、前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを有するケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目9)
前記各コネクタとばね板との間に配置された一連の付勢部材をさらに備え、前記モータのうちの選択された1つの作動は、関連するリンク機構にそれに結合された前記コネクタを後退させ、前記対応するゲージ部品を後退位置に向かって移動させ、前記付勢部材のうちの1つ以上を圧縮し、前記1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすと、前記対応するゲージ部品は、その延長位置に向かって移動させられる、項目8に記載のタフティング機。
(項目10)
前記アクチュエータは、モータを備え、前記リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、ベルト、アーム、またはそれらの組み合わせを備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目11)
前記アクチュエータは、モータを備え、各モータは、前記モータに結合された駆動部材を含み、前記駆動部材は、回転運動において前記モータによって駆動され、前記リンク機構は、前記モータのうちの1つの前記駆動部材に結合され、それによって、前記駆動部材が前記モータによって回転させられると、前記リンク機構は、延長され、または後退させられる、項目1に記載のタフティング機。
(項目12)
前記リンク機構の各々は、第1のアームまたはロッドを備え、前記第1のアームまたはロッドは、前記モータの前記駆動部材に結合された第1の端部と、第2の端部とを有し、前記第2の端部は、第2のアームまたはロッドに前記第2のアームまたはロッドの第1の端部で結合され、前記第2のアームは、前記ゲージ部品のうちの1つの前記本体の前記第1の部分に旋回可能に結合された第2の端部を有し、前記駆動部材がそのモータによって回転させられると、前記第1のアームは、第1の移動軸に沿って延長され、または後退させられ、前記第2のアームに旋回させ、前記ゲージ部品のうちの前記1つをその延長位置と後退位置との間で移動させる、項目11に記載のタフティング機。
(項目13)
各リンク機構は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分に接続され、またはそれと一体化された延長ピースを備えている、項目1に記載のタフティング機。
(項目14)
前記少なくとも1つの針バーは、一対の針バーを備え、前記一対の針バーの各々は、それに沿って間隔を置かれて直列に取り付けられた一連の針を有する、項目1に記載のタフティング機。
(項目15)
タフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有し、前記少なくとも1つの針バーは、前記複数の針をそれらの下方を通過する裏材の内外に移動させるように往復運動で移動する、少なくとも1つの針バーと、
前記針に糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置されたゲージ部品アセンブリであって、前記ゲージ部品アセンブリは、
複数のモジュールであって、各モジュールは、モジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有する、モジュール本体と、前記モジュール本体を通して画定された前記通路に沿って前記モジュール本体に取り付けられた1つ以上のインサートとを含む、複数のモジュールと、
前記モジュールの前記通路内にスライド可能に受け取られる一連のゲージ部品であって、前記一連のゲージ部品の各々は、スロートを有し、前記ゲージ部品は、前記タフティング機の前記針との係合に向かうおよび係合から離れる第1の方向にそれらのモジュールとともに運ばれ、前記ゲージ部品の前記スロートに沿って前記針から糸のループを選択的にピックアップし、前記一連のゲージ部品は、それらのモジュールの前記通路を通って第2の方向に選択的に移動可能である、一連のゲージ部品と、
駆動システムと
を備え、
前記駆動システムは、前記ゲージ部品に結合された複数のアクチュエータと、各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続する一連のコネクタアセンブリとを備え、
前記コネクタアセンブリの各々は、対応するゲージ部品の一部と係合するコネクタと、各コネクタと関連するアクチュエータとに結合された少なくとも1つのリンク機構とを含む、ゲージ部品アセンブリと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、1つ以上のアクチュエータの作動の制御と連携しして前記針への前記糸の送給を制御し、前記1つ以上のアクチュエータの前記作動は、前記1つ以上のアクチュエータに結合された前記リンク機構の後退または延長を引き起こし、形成されているパターンにしたがって前記裏材において糸の房を選択的に形成するために、前記針に係合し、前記針から糸のループをピックするための少なくとも1つの延長位置と、前記針からの糸のループをピックすることを実質的に回避するための後退位置との間で前記ゲージ部品のうちの選択されたものを移動させる、タフティング機。
(項目16)
前記コネクタアセンブリは、各コネクタとばね板との間に配置された少なくとも1つの付勢部材をさらに備え、各リンク機構は、前記ばね板を貫通して延び、前記コネクタに接続された第1の端部と、前記関連するアクチュエータの駆動部材に結合された第2の端部とを備え、作動時、前記関連するアクチュエータによる前記少なくとも1つのリンク機構の後退は、前記コネクタおよび対応するゲージ部品が後退位置に向かって前記付勢部材に対して移動させられることを引き起こし、前記少なくとも1つのリンク機構の解放または延長時、前記付勢部材は、前記対応するゲージ部品をその少なくとも1つの延長位置に向かわせる、項目15に記載のタフティング機。
(項目17)
前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッドまたはベルトを備え、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを含む、項目15に記載のタフティング機。
(項目18)
前記各コネクタとばね板との間に配置された一連の付勢部材をさらに備え、前記モータのうちの選択された1つの作動は、それに関連付けられた各リンク機構にそれに結合された前記コネクタを後退させ、前記対応するゲージ部品を後退位置に向かって移動させ、前記付勢部材のうちの1つ以上を圧縮し、前記1つ以上の付勢部材が圧縮力を減らすと、前記対応するゲージ部品は、その少なくとも1つの延長位置に向かって移動させられる、項目17に記載のタフティング機。
(項目19)
前記アクチュエータは、モータを備え、前記モータの各々は、前記関連するゲージ部品のための前記リンク機構が結合された駆動部材を有し、各リンク機構は、そのモータによる前記駆動部材の回転運動を前記対応するゲージ部品を前記第2の方向に移動させるための直線運動に変換するように適合され、前記リンク機構は、ケーブル、ロッド、アーム、ワイヤ、ベルト、またはそれらの組み合わせを備えている、項目15に記載のタフティング機。
(項目20)
各リンク機構は、対応するゲージ部品の前記本体の前記第1の部分に接続され、またはそれと一体化された延長ピースを備えている、項目15に記載のタフティング機。
(項目21)
前記モジュールは、各モジュールの前記通路の両側に配置されたインサートをさらに備え、各インサートは、モジュール本体の硬度より大きい硬度を有し、前記ゲージ部品が受け取られる一連のスロットを含む、項目15に記載のタフティング機。
(項目22)
各モジュールの前記モジュール本体は、金属または複合材料から機械加工、成形または鋳造され、前記インサートの各々は、金属、炭化物または粉末金属材料から機械加工、成形または鋳造された本体を備え、前記スロットが形成されたタブまたはフランジ部分を有する、項目21に記載のタフティング機。
(項目23)
裏材において糸の房を形成するためのタフティング機であって、前記タフティング機は、
少なくとも1つの針バーであって、前記少なくとも1つの針バーは、それらに沿って取り付けられた複数の針を有する、少なくとも1つの針バーと、
前記針に前記糸を送給する少なくとも1つの糸送給機構と、
前記裏材の下方に配置された複数のゲージ部品であって、前記ゲージ部品の少なくともいくつかは、前記針に向かう第1の方向と前記針のストロークに実質的に平行な第2の方向とに移動可能である、複数のゲージ部品と、
前記ゲージ部品の第2の方向において前記ゲージ部品に結合された駆動システムであって、前記駆動システムは、
複数のアクチュエータと、
各ゲージ部品を関連するアクチュエータに接続するコネクタアセンブリであって、前記コネクタアセンブリの各々は、各ゲージ部品とその関連するアクチュエータとの間に延びているコネクタと、各コネクタに隣接して配置された1つ以上の付勢部材とを含み、各付勢部材は、前記コネクタに対して付勢力を加えるように構成されている、コネクタアセンブリと
を備えている、駆動システムと、
前記少なくとも1つの糸送給機構を制御するためのプログラミングを含む制御システムと
を備え、
前記少なくとも1つの糸送給機構は、選択されたアクチュエータのうちの1つ以上の作動と連携して前記針への前記糸の送給を制御し、前記選択されたアクチュエータのうちの1つ以上の前記作動は、形成されているパターンにしたがって前記針に係合し、前記裏材において糸の房を形成するために、前記裏材への前記針のストロークに対して、縫合なし位置と少なくとも1つの延長位置との間で前記第2の方向に沿って前記糸に関連する前記ゲージ部品を移動させ、
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの作動は、前記関連するゲージ部品を後退位置に向かって、かつ前記1つ以上の付勢部材によって前記ゲージ部品に加えられた前記付勢力に抗して前記1つ以上の選択されたアクチュエータに結合された前記コネクタに移動させ、前記1つ以上の選択されたアクチュエータの停止時、前記1つ以上の付勢部材は、前記関連するゲージ部品をそれらの少なくとも1つの延長位置に向かわせる、タフティング機。
(項目24)
前記ゲージ部品のうちの少なくともいくつかが取り付けられた少なくとも1つのモジュールをさらに備え、前記少なくとも1つのモジュールは、
ゲージバーに沿って取り付けられるように適合されたモジュール本体であって、前記モジュール本体は、それ通して画定された通路を有し、前記モジュール本体は、金属、ポリマー、複合材料または合成材料、またはそれらの組み合わせから形成され、第1の硬度を有する、モジュール本体と、
前記通路に沿って配置されたインサートと
を備え、
前記インサートの各々は、前記ゲージ部品のうちの1つの少なくとも一部をスライド可能に受け取るように構成されたスロットを有し、
前記インサートは、前記モジュール本体の前記第1の硬度より大きい第2の硬度を有する金属または金属炭化物材料を備えている、項目23に記載のタフティング機。
(項目25)
前記駆動システムは、前記コネクタの各々とその関連するアクチュエータとの間に延びている少なくとも1つのリンク機構をさらに備え、前記コネクタの各々は、対応するゲージ部品の第1の端部が受け取られる第1の端部と前記少なくとも1つのリンク機構に接続された第2の端部とを有する本体を備え、各コネクタアセンブリの前記1つ以上の付勢部材は、各コネクタの前記第2の端部とばね板との間に配置されている、項目23に記載のタフティング機。
(項目26)
前記アクチュエータは、モータを備え、各リンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッドまたはベルトを備え、前記コネクタのうちの1つに接続するように適合された第1の端部と、前記モータのうちの1つに結合された第2の端部とを含む、項目25に記載のタフティング機。
(項目27)
前記アクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ステッピングモータ、サーボモータ、電気シリンダ、リニアアクチュエータ、可動コイルまたはボイスコイルアクチュエータ、ソレノイド、またはそれらの組み合わせを備え、各コネクタとその関連するアクチュエータとの間に結合された少なくとも1つのリンク機構をさらに備えている、項目23に記載のタフティング機。
(項目28)
前記少なくとも1つのリンク機構は、ケーブル、ワイヤ、ロッド、またはベルトを備え、前記アクチュエータに隣接して配置されたプレートを通って延び、前記コネクタのうちの1つに結合された第1の端部と、前記関連するアクチュエータに結合された第2の端部とを含み、
前記選択されたゲージ部品を後退させるために、前記関連するアクチュエータは、前記選択されたゲージ部品の各々に結合された前記少なくとも1つのリンク機構を後退させ、それによって、前記選択されたゲージ部品は、後退位置に向かって移動させられ、前記1つ以上の付勢部材のうちの少なくとも1つの付勢部材を圧縮し、
前記選択されたゲージ部品の各々を延長するために、前記少なくとも1つの付勢部材は、圧縮力を減らし、前記選択されたゲージ部品の各々をそれらの延長位置に向かって移動させるように、前記少なくとも1つのリンク機構を延長することを可能にされる、項目27に記載のタフティング機。
(項目29)
前記アクチュエータは、モータを備え、前記モータの各々は、関連するゲージ部品に結合された少なくとも1つのリンク機構を有する駆動部材を有し、各リンク機構は、そのモータによる前記駆動部材の回転運動を前記関連するゲージ部品を前記第2の方向に移動させるための直線運動に変換するように適合され、前記リンク機構は、ケーブル、ロッド、アーム、ワイヤ、ベルト、またはそれらの組み合わせを備えている、項目23に記載のタフティング機。
(項目30)
前記少なくとも1つの針バーを前記裏材を横切って横方向にシフトさせるためのシフト機構をさらに備え、前記制御システムは、前記シフト機構による前記少なくとも1つの針バーのシフト、前記裏材の送給、前記ゲージ部品に結合された前記アクチュエータの制御、および前記針が前記裏材の内外に往復運動させられるときに前記針に前記糸を送給する前記少なくとも1つの糸送給機構の制御を調整することによって、一連の糸を前記裏材に沿った選択されたステッチ位置に提供することと、非選択糸を引き出すこととを行うためのプログラムをさらに備え、そのような非選択糸のループは、前記ゲージ部品のうちの1つによってピックアップされず、前記裏材は、形成されている前記パターンのパターンステッチレートより大きい実際のステッチレートでタフティングゾーンを通って移動し、表糸の前記パターンステッチレートにほぼ等しい1インチ当たりの数の保持された房を前記裏材に提供する、項目23に記載のタフティング機。
(項目31)
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの作動は、前記関連するゲージ部品を後退位置に向かって増分的に移動させるために、前記1つ以上の選択されたアクチュエータに結合された前記コネクタに前記1つ以上の付勢部材によってそれに加えられた前記付勢力に抗して移動させる、項目23に記載のタフティング機。
(項目32)
裏材において糸の房を形成する方法であって、前記方法は、
タフティング機を通した移動経路に沿って裏材を移動させることと、
複数のルーパまたはフックによるピックアップのための糸の提供のために、前記針が前記裏材内に往復運動させられているとき、異なる色またはタイプの糸を前記針に送給することと、
前記針が前記裏材内に往復運動させられているとき、前記複数のルーパまたはフックを前記針に向かって往復運動させることと、
前記針から糸のループをピックアップすることを回避するために、または1つ以上のパイル高さの房を形成するために1つ以上の選択された長さを有する糸のループをピックアップするために、前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを後退位置または延長位置に配置することと、
提供された前記糸のループが1つ以上のルーパまたはフックによって1つ以上の選択された針からピックアップされるべきでない各ステッチ位置において、前記選択された針からの糸のループのピックアップを回避するために十分な後退位置に前記1つ以上のルーパまたはフックを移動させ、それらの選択された針を用いてそのような糸を引き戻すようにそのような糸の送給を制御することと、
提供された前記糸のループが複数のルーパまたはフックのうちのルーパまたはフックによってピックアップされるべき各ステッチ位置において、各ステッチ位置に保持されるように前記ピックアップされた糸のループの送給を制御することと
を含み、
前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを配置することは、前記対応するルーパまたはフックを増分的に後退させるように、または延長するように1つ以上の選択されたアクチュエータを制御し、対応するルーパまたはフックを完全に延長された位置と、1つ以上の中間の増分位置を通して、完全に後退させられた縫合なし位置との間で移動させることを含む、方法。
(項目33)
前記複数のルーパまたはフックのうちの少なくともいくつかを配置することは、
前記選択された1つ以上のアクチュエータの各々とそれらの対応するルーパまたはフックとの間に配置されたコネクタを付勢部材によって前記コネクタに対して加えられる付勢力に打ち勝つように十分に第1の方向に後退させ、前記ルーパまたはフックをそれらの完全に延長された位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、前記完全に後退させられた縫合なし位置まで必要に応じて移動させることと、
前記付勢力が前記第1の方向とは反対の第2の方向にコネクタを移動させ、それらの完全に後退させられた縫合なし位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、それらの完全に延長された位置に必要に応じて前記ルーパまたはフックを延長することを可能にすることと
をさらに含む、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記ルーパまたはフックの少なくともいくつかを増分的に延長することまたは後退させることは、前記針のストロークまたは侵入深さに対して前記選択されたルーパまたはフックを上昇させることまたは下降させることを含む、項目32に記載の方法。
(項目35)
前記針の少なくとも一部を前記裏材を横切って横方向にシフトさせることをさらに含む、項目32に記載の方法。
(項目36)
前記裏材を前記裏材の移動経路に沿って移動させることは、選択された糸上げシーケンスにおいて前記所望のステッチレートをほぼ異なる色または種類の糸の数だけ増加させることによって決定される実際のステッチレートで前記裏材を送給することを含む、項目32に記載の方法。
(項目37)
房付きのパターン化された物品を形成する方法であって、前記方法は、
移動経路に沿って裏材を送給することと、
一連の針を前記裏材の内外に往復運動させることと、
前記針が前記裏材の内外に往復運動させられているとき、複数の糸を前記針に送給するように制御し、前記ゲージ部品の少なくともいくつかによって前記針から糸のループをピックするために、前記裏材の下方に配置された一連のゲージ部品を前記針との係合に向かって、および係合から離れるように第1の方向に往復運動させることと、
前記ゲージ部品のうちの選択されたものをそれらの往復運動の方向に対して実質的に垂直な第2の方向に、糸のループがピックアップされない縫合なし位置と、前記針のストロークまたは侵入深さに対する複数の延長位置との間で移動させ、糸のループの1つ以上の様々な長さをピックアップするために前記ゲージ部品を前記針に対して所望の高さに配置することと、
ゲージ部品によって前記選択された針からピックされた糸の前記1つ以上の様々な長さのループの各々の糸の送給を制御し、パターンにしたがって様々なパイル高さの房を選択的に形成し、前記裏材において前記様々なパイル高さの糸の前記房を形成することと
を含み、
前記ゲージ部品のうちの選択されたものをそれらの第2の方向に移動させることは、完全に延長された位置と、1つ以上の中間の増分位置を通して、完全に後退させられた縫合なし位置との間で、前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものを増分的に後退させるように、または延長するように、1つ以上の選択されたアクチュエータを制御することを含む、方法。
(項目38)
前記裏材の前記移動経路に対して横方向に前記針の少なくとも一部をシフトさせることをさらに含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記ゲージ部品のうちの選択されたゲージ部品をそれらの第2の方向に移動させることは、
前記1つ以上の選択されたアクチュエータの各々と前記ゲージ部品のうちの前記選択されたゲージ部品との間に配置されたコネクタを付勢部材によって前記コネクタに対して加えられる付勢力に打ち勝つように十分に前記付勢部材に対して下方に後退させ、前記選択されたゲージ部品のうちの前記選択されたゲージ部品をそれらの完全に延長された位置から、それらの1つ以上の中間の増分位置を通して、必要に応じて前記完全に後退させられた縫合なし位置まで移動させることと、
前記付勢力が前記コネクタを上方に付勢することを可能にするように前記アクチュエータを制御し、前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものを完全に後退させられた縫合なし位置から、それらの1つ以上の中間増分位置を通して、必要に応じてそれらの完全に延長された位置まで延長することと
をさらに含む、項目37に記載の方法。
(項目40)
前記針の少なくともいくつかを一連の異なる色または種類の糸によって選択された糸上げシーケンスにおいて縫合することをさらに含む、項目37に記載の方法。
(項目41)
異なる色または種類の糸を複数のステッチ位置の各々に提供するように前記裏材の前記移動経路に対して横方向に前記針の少なくともいくつかをシフトさせることをさらに含み、前記裏材を送給することは、前記パターン化された物品の所望のステッチレートを前記選択された糸上げシーケンス内の異なる色または種類の糸の数だけ増加させることによって決定された実際のステッチレートで前記裏材を移動させることを含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
糸のループが前記ゲージ部品の縫合なし位置に移動させられた前記ゲージ部品のうちの前記選択されたものによってピックアップされない場合、そのような糸が裏材から出るように、またはそのような糸を前記裏材に対して保持するために十分に低いように前記選択された針への前記糸の送給を制御することをさらに含む、項目12に記載の方法。
【国際調査報告】