(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】チューブアンカー
(51)【国際特許分類】
A61M 25/02 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A61M25/02 502
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578148
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 US2022035171
(87)【国際公開番号】W WO2023278350
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワイン、ジェイソン アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】シェバゴール、シッダルタ ケイ.
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267AA21
4C267BB20
4C267BB23
4C267CC01
4C267HH01
4C267HH08
(57)【要約】
ある長さのチューブと結合し、患者からのチューブの意図しない分離に抵抗するために患者に結合されるように構成されたアンカー本体を含み得るチューブアンカーであって、チューブアンカーは、患者からのアンカー本体の意図しない分離に抵抗するために、テープおよび接着剤のいずれかに係合する表面領域を画定するように構成された、側壁部、上面、および下面のいずれかを含み得るチューブアンカーが開示されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンカー本体を備えるチューブアンカーであって、
前記アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、第1の側壁部、第2の側壁部、上端部、下端部、並びに前記第1の端部および前記第2の端部を通って延在し、前記アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、
前記第1の側壁部は、前部および後部であって、前記長手方向軸線から離れる方向に延在し、前記第1の側壁部の頂点で交差する前記前部および前記後部を有し、
前記第2の側壁部は、前部および後部であって、前記長手方向軸線から離れる方向に延在し、前記第2の側壁部の頂点で交差する前記前部および前記後部を有し、
前記第1の側壁部の前記頂点と前記第2の側壁部の前記頂点との間の前記アンカー本体の幅は、前記上端部と前記下端部との間の前記アンカー本体の高さよりも大きい、チューブアンカー。
【請求項2】
前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記長手方向軸線に沿った前記アンカー本体の長さは、前記アンカー本体の前記高さよりも大きい、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項3】
前記第1の側壁部の前記前部および前記後部は、前記アンカー本体の長さが前記第1の側壁部に沿って前記長手方向軸線から離れる方向に減少するように、互いに向かって延在する、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項4】
前記第1の側壁部の前記前部は、前記長手方向軸線からそれらの間を第1の角度で離れるように延在し、
前記第1の側壁部の前記後部は、前記長手方向軸線からそれらの間を第2の角度で離れるように延在し、
前記第1の角度は、前記第2の角度よりも大きい、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項5】
前記アンカー本体の前記高さは、前記長手方向軸線から離れる方向に減少する、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項6】
前記第1の側壁部は、前記長手軸線から離れる第1の方向に延在し、
前記第2の側壁部は、前記長手軸線から離れる第2の方向に延在し、
前記第2の方向は、前記第1の方向とは異なる、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項7】
前記上端部および前記下端部のいずれかに沿った前記アンカー本体の外面が、前記長手方向軸線に沿った凸面を画定する、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項8】
前記上端部および下端部のいずれかに沿った前記アンカー本体の外面が、前記長手方向軸線に隣接する凹面を画定する、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項9】
前記第1の側壁部の前記前部および後部間に画定される前記アンカー本体の長さは、前記長手方向軸線から離れる方向に先細りになる、請求項1に記載のチューブアンカー。
【請求項10】
アンカー本体を備えるチューブアンカーであって、
前記アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、上端部、下端部、第1の翼部、第2の翼部、並びに前記第1の端部および前記第2の端部を通って延在し、前記アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、
前記第1の翼部および前記第2の翼部の各々は、前記長手方向軸線に隣接する近位部分と、前記長手方向軸線に対して遠位の頂点とを備え、
前記第1の翼部の前記頂点と前記第2の翼部の前記頂点との間に画定される前記アンカー本体の幅は、前記上端部と前記下端部との間の前記アンカー本体の高さよりも大きい、チューブアンカー。
【請求項11】
前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記長手方向軸線に沿った前記アンカー本体の長さは、前記アンカー本体の高さよりも大きい、請求項10に記載のチューブアンカー。
【請求項12】
前記アンカー本体の前記高さは、前記長手方向軸線から離れる方向に減少する、請求項10に記載のチューブアンカー。
【請求項13】
前記上端部および前記下端部のいずれかに沿った前記アンカー本体の外面が、前記長手方向軸線に沿った凸面を画定する、請求項10に記載のチューブアンカー。
【請求項14】
前記上端部および前記下端部のいずれかに沿った前記アンカー本体の外面が、前記長手方向軸線に隣接する凹面を画定する、請求項10に記載のチューブアンカー。
【請求項15】
前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記アンカー本体の長さは、前記長手方向軸線から離れる方向に先細りになる、請求項10に記載のチューブアンカー。
【請求項16】
前記アンカー本体の外面が接着剤を有する、請求項10に記載のチューブアンカー。
【請求項17】
点滴チューブアンカーシステムであって、
長手方向長さを有するチューブと、
アンカー本体と、
を備え、
前記アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、第1の側壁部、第2の側壁部、上端部、下端部、並びに前記第1の端部および前記第2の端部を通って延在し、前記アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、
前記第1の側壁部は、前部および後部であって、前記長手方向軸線から離れる方向に延在し、前記第1の側壁部の頂点で交差する前記前部および前記後部を有し、
前記第2の側壁部は、前部および後部であって、前記長手方向軸線から離れる方向に延在し、前記第2の側壁部の頂点で交差する前記前部および前記後部を有し、
前記第1の側壁部の前記頂点と前記第2の側壁部の前記頂点との間の前記アンカー本体の幅は、前記上端部と前記下端部との間の前記アンカー本体の高さよりも大きく、
前記チューブの前記長手方向長さの少なくとも一部は、前記チューブ通路に結合される、点滴チューブアンカーシステム。
【請求項18】
前記第1および前記第2の側壁部のうち、長手方向軸線に対して遠位側の部分が、前記長手方向軸線に対して近位側の前記アンカー本体の別の部分と比べてより可撓性である、請求項17に記載のチューブアンカー。
【請求項19】
前記チューブ通路は、前記長手軸線に対して横方向の断面幅を有する前記アンカー本体の内面によって形成され、
前記チューブ通路の前記断面幅は、前記チューブの外面の断面幅と略等しいか、またはそれよりも小さい、請求項17に記載のチューブアンカー。
【請求項20】
前記チューブおよび前記アンカー本体は、前記アンカー本体に対する前記チューブの移動に抵抗するために互いに接着されている、請求項17に記載のチューブアンカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広く言えば、チューブを通して患者の内部にアクセスするための機器に関するものであり、より具体的には、チューブまたは患者にアクセスするための機器の意図しない分離に抵抗するために、チューブと結合して患者に固定することができるチューブアンカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
チューブは、例えば点滴治療および経腸栄養を含む、患者の内部へのアクセスを必要とする様々な治療に使用することができる。患者の内部には、患者の自然または人工の開口部を通って患者を貫通または侵入する経路を作り出すことによってアクセスすることができる。経路は、チューブに結合されたカテーテル、またはチューブ自体などの機器を使用して作り出すか、または維持することができる。多くの場合、延長セットがカテーテルに結合されて、患者に結合された経路内に1つまたは複数のアクセスポイントを提供する。
【0003】
場合によっては、意図しないまたは予期しない力が機器にかかると、機器、チューブ、または延長セットが意図せず分離する可能性がある。患者がベッド内で動いたり寝返りした場合、チューブまたは点滴セットの他の部分が手すりなどのベッドの一部に引っかかったりした場合、または、医療用チューブが意図せずまたは意図的に患者から引き離されるか、またはチューブに結合されている医療機器から引き離される程度まで、患者がパニックになったり、方向感覚を失ったり、そわそわしたりしている場合、意図しないまたは予期しない力がチューブおよび/またはカテーテルに加わる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
機器、チューブ、または延長セットの患者からの意図しない分離に抵抗する、またはそれを防止するために、医療機器およびチューブのいずれかを患者の皮膚に固定することができる。テープまたは接着剤を使用して、機器またはチューブを患者の皮膚に固定することができるが、そのような方法の有効性は限られている。機器またはチューブを患者に固定するために使用されるテープは、多くの場合、ハサミを必要とせずに手で切ったり、引き裂いたりすることを意図しているが、そのような特性により、テープのせん断強度が低くなる。したがって、チューブが患者から相対的に離れるように引っ張られると、テープが破れ、それによって患者からのチューブの分離に対する抵抗が減少する可能性がある。
【0005】
さらに、延長セットに使用されるチューブを含む、患者へのアクセスに使用されるチューブは、狭い直径または幅を有する可能性がある。したがって、テープによってチューブに係合される表面積は、患者からの分離に抵抗するために必要な表面積に比べて小さい。その結果、チューブがテープを引き裂いたり、切断したり、テープの下からチューブが動いたり、引っ張られたりする可能性がある。
【0006】
本明細書に開示される少なくともいくつかの実施形態によれば、医療用チューブなどの医療接続の意図しない脱落または切断は、患者から薬剤を奪うこと、患者が感染する可能性を増加させること、および介護者が有害な薬剤にさらされることなどにより、患者または介護者に傷害をもたらす可能性があるという認識がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本開示の一態様は、アンカー本体を備えるチューブアンカーであって、アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、第1の側壁部、第2の側壁部、上端部、下端部、および第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、第1の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第1の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第2の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第2の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第1の側壁部の頂点と第2の側壁部の頂点との間のアンカー本体の幅は、上端部と下端部との間のアンカー本体の高さよりも大きい、チューブアンカーを提供する。
【0008】
本開示のいくつかの例は、アンカー本体を備えるチューブアンカーであって、アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、上端部、下端部、第1の翼部、第2の翼部、および第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、第1の翼部および第2の翼部の各々は、長手方向軸線に隣接する近位部分と、長手方向軸線に対して遠位の頂点とを備え、第1の翼部の遠位端部と第2の翼部の遠位端部との間に画定されるアンカー本体の幅は、上端部と下端部との間のアンカー本体の高さよりも大きい、チューブアンカーを提供する。
【0009】
いくつかの態様では、本開示は、点滴チューブアンカーシステムであって、長手方向長さを有するチューブと、アンカー本体と、を備え、アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、第1の側壁部、第2の側壁部、上端部、下端部、および第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、第1の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第1の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第2の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第2の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第1の側壁部の頂点と第2の側壁部の頂点との間のアンカー本体の幅は、上端部と下端部との間のアンカー本体の高さよりも大きく、チューブは、チューブの長手方向の長さの一部がアンカー本体の長手方向軸線と同一の広がり(長さ)を有するようにチューブ通路内に配置される、点滴チューブアンカーシステムを提供する。
【0010】
したがって、本出願は、医療用チューブを患者に結合するための従来のシステムおよび方法で遭遇したいくつかの操作上の課題に対処し、ユーザがチューブの意図しない脱落または切断に対する抵抗を高めながら、より安全かつ容易に患者にチューブを結合できるようにする数多くの改良を提供する。
【0011】
主題技術の追加の構成および利点は、以下の説明に記載され、一部は説明から明らかになるか、または主題技術の実践によって習得することができる。主題技術の利点は、本明細書の記述および実施形態、ならびに添付の図面において特に指摘された構造によって実現および達成されるであろう。
【0012】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方が例示的かつ説明的であり、主題技術のさらなる説明を提供することを意図していることを理解すべきである。
【0013】
本発明の例示的な実施形態の様々な構成を、図面を参照して以下に説明する。図示の実施形態は、本発明を説明することを意図しているが、本発明を限定することを意図していない。図面には次の図が含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の態様に係る、患者に結合されたIVセットと共に使用されるチューブアンカーを示す。
【
図2】本開示の態様に係る、IV延長セットに結合されたチューブアンカーを示す。
【
図3】本開示の態様に係るチューブアンカーの正面斜視図を示す。
【
図4】本開示の態様によるチューブアンカーの上面図を示す。
【
図5】本開示の態様によるチューブアンカーの背面斜視図を示す。
【
図6】本開示の態様によるチューブアンカーの背面斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の詳細な説明では、主題技術の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が述べられている。主題技術は、これらの特定の詳細の一部がなくても実施できることを理解すべきである。他の例では、主題技術を不明瞭にしないように、周知の構造および技術は詳細には示されていない。
【0016】
さらに、本説明は、様々な実施形態の特定の詳細を記載しているが、説明は単なる例示であり、決して限定と解釈されるべきではないことが理解されるであろう。また、本開示の特定の実施形態は、IVセットに関連して開示される、または示されることができるが、そのような実施形態は、他の流体輸送システムでも使用できることが考えられる。さらに、当業者が思いつくであろうそのような実施形態の様々な応用例およびその修正も、本明細書に記載の一般概念に包含される。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、本出願は、無針流体コネクタシステムの様々な構成および利点を開示する。無針流体コネクタシステムは、医療流体を患者に向けて、または患者から遠ざけて移動させるために使用される接続など、流体接続の効率的かつ安全なメンテナンスを提供することができる。無針流体コネクタシステムは、患者が移動するとき、または医療用チューブが患者から引き離されるときなど、無針流体コネクタシステムに引っ張り力または張力が加えられるとき、意図しない切断に抵抗することによって流体経路を維持することができる。
【0018】
無針流体コネクタシステムは、引っ張り力または張力が閾値を超えたときにコネクタシステムの部分間の切断または分離を可能にすることによって、患者または介護者の傷害を防止することもできる。無針流体コネクタシステムは、コネクタシステムの部分間の切断または分離が発生したときに流体経路を遮断することにより、患者または介護者の怪我を防止することもできる。さらに、無針流体コネクタシステムは、切断または分離が発生した後にシステムの一部を再組み立てできるようにすることにより、流体経路の効率的かつ安全な再確立を提供することができる。
【0019】
ここで図面を参照すると、
図1および
図2は、本開示の態様に従って使用されるチューブアンカー100の一例を示す。チューブアンカー100は、チューブ16およびカテーテル18を含むIV延長セットに結合される。カテーテル18の一部が患者に挿入され、IV延長セットのコネクタ20がIVセットのチューブ22に結合される。
【0020】
IV延長セットは、薬剤バッグ12、点滴チャンバ14、チューブ22、およびコネクタ24を含むIVセットと流体結合される。IVセットのコネクタ24は、IV延長セットのコネクタ20に流体結合される。IVセットおよびIV延長セットは、流体を患者10に向けるか、または患者10から遠ざけるように構成される。
【0021】
患者からのチューブ16またはカテーテル18の意図しない脱落または切断に抵抗するために、テープ26がチューブ16、カテーテル18、および患者に係合するように、テープ26がチューブ16およびカテーテル18の上にわたって配置される。チューブ16またはカテーテル18の意図しない脱落または切断に対する抵抗を高めるために、チューブアンカー100がチューブ16に沿って配置され、テープ28がチューブアンカー100およびチューブ16の上にわたって配置され、テープがチューブ16、チューブアンカー100、および患者に係合するようにする。
【0022】
使用中、チューブ16、22、またはチューブアンカー100と薬剤バッグ12との間のIV延長部およびIVセットの別の部分がチューブアンカーから離れる方向に引っ張られると、アンカー100および患者10に対して係合されているテープ28は、力に抵抗し、患者からのチューブアンカー100およびカテーテル18の意図しない脱落または切断を防止することができる。
【0023】
意図しない脱落または切断に抵抗するために、チューブアンカー100は、チューブ通路を形成する内面と、チューブ通路から離れる方向に延在する側壁部を形成する外面とを有するアンカー本体を含む。アンカー本体の外面は、テープによる係合のために、チューブアンカーの同一長さに沿ったチューブの表面積と比較して、より大きな表面積を提供することができる。本開示のいくつかの実施形態では、チューブアンカー100は、チューブ通路から離れる方向に延在する第1および第2の側壁部を含むことができる。
【0024】
チューブアンカー100は、IV延長セットの流体経路に沿って結合されるように示されているが、チューブアンカー100は、IVチューブ、IVセット、または経腸栄養チューブなどの他の流体経路に接続できることを理解すべきである。
【0025】
チューブアンカー100の一実施形態が
図3に示されている。チューブアンカー100は、アンカー本体102を通って延在するチューブ通路104を形成する内面を有するアンカー本体102を含む。チューブ通路104は、チューブ16の外面によって画定される直径と略等しいか、またはそれよりも大きい断面直径を有することができる。
【0026】
アンカー本体102はまた、第1の側壁部106および第2の側壁部108を含み、第1および第2の側壁部106、108の各々は、チューブ通路104から離れる方向に延在する。本開示のいくつかの実施形態では、第1および第2の側壁部106、108は、それぞれ第1および第2の翼部110、112を形成するような形状である。
【0027】
図4のチューブアンカー100の上面図を参照すると、チューブ通路104は、アンカー本体の第1の端部120および第2の端部122を通って延在し、アンカー本体を通る長手方向軸線A1を画定する。第1および第2の側壁部106、108は、長手方向軸線A1から離れる方向に延在している。第1の側壁部106は、長手軸線A1から離れる第1の方向に延在し、第2の側壁部108は、長手軸線A1から離れる第2の方向に延在し、第2方向は、第1方向とは異なる。
【0028】
第1の側壁部106はまた、アンカー本体の第1の端部120と第2の端部122との間に延在し、第2の側壁部108は、アンカー本体の第1の端部120と第2の端部122との間に延在する。第1の側壁部106は、前部124および後部126を含み、前部124は、第1の端部120から離れる方向に延在し、後部126は、第2の端部122から離れる方向に延在する。前部124および後部126は、第1の側壁部の頂点128で交差する。
【0029】
第2の側壁部108は、前部134および後部136を含み、前部134は、第1の端部120から離れる方向に延在し、後部136は第2の端部122から離れる方向に延在する。前部134および後部136は、第2の側壁部の頂点138で交差する。
【0030】
それぞれ第1および第2の側壁部106、108の前部124、134および後部126、136は、互いに向かって延在して、長手軸線A1から離れる方向に先細りする翼形状を形成することができる。翼部110、112は、長手方向軸線A1に隣接する近位部分と、長手方向軸線A1に対して遠位にある頂点とによって構成することができる。長手軸線A1から離れる方向に先細りする翼部形状を有する実施形態では、アンカー本体は、チューブ通路に隣接して、長手軸線A1から離れる方向に第2の長さL2に向かって減少する第1の長さL1を有することができる。
【0031】
本開示のいくつかの態様では、それぞれ第1および第2の側壁部106、108の前部124、134は、長手方向軸線A1から離れる方向にその間に第1の角度A2をなして延在し、それぞれ第1および第2の側壁部106、108の後部126、136は、長手方向軸線A1から離れる方向にその間に第2の角度A3をなして延在する。第1および第2の角度A2、A3は、側壁部106、108の前部および後部が交差するように選択することができる。いくつかの実施形態では、第1の角度A2は、第2の角度A3よりも大きい。
【0032】
チューブアンカー100は、第1および第2の翼部を形成する第1および第2の側壁部106、108を備えたアンカー本体102を有するように図示されているが、本開示のいくつかの実施形態では、1つの側壁部または3つ以上の側壁部を有するアンカー本体102が考えられることを理解すべきである。本開示のいくつかの実施形態では、翼部が、長手方向軸線A1から離れる方向に増加する長さを有するように構成できることも考えられる。
【0033】
アンカー本体102は、
図5および
図6に示されるように、チューブアンカーの上端部140および下端部142をさらに画定する。
図5に示される上端部140は、チューブアンカー100の上面の少なくとも一部を含むことができ、
図6に示す下端部142は、チューブアンカー100の下面の少なくとも一部を含むことができる。
【0034】
チューブアンカー100の上面および下面はいずれも、凸面および/または凹面の形状のいずれかを形成することができる。上面は、アンカー本体の第1の端部120と第2の端部122との間でチューブ通路に沿って延在する凸面形状144を形成することができる。上面の一部は、チューブ通路に隣接する凹面形状146を形成することもできる。凸面形状144は、アンカー本体の第1の端部120と第2の端部122との間に延在し、凹面形状146を有する外面の部分間に配置することができる。
【0035】
下面は、上面を反映した凸面形状および凹面形状を有する外形形状を形成できる。本開示のいくつかの実施形態では、上面および下面は、同じまたは異なる外形形状を有することができる。例えば、上面は、凸面形状を含むことができ、下面は、凹面形状を形成することができ、上面の凸面形状は、アンカー本体の高さに対して大きな表面積を提供しながら、意図せずにぶつかったり引っ張られたりすることを避けるために、低い外形を有するアンカー本体を提供することができる。下面の凹面形状は、患者の身体によって画定される曲面に対応しており、これにより患者の快適性が向上する。
【0036】
アンカー本体102の上端部140および下端部142はそれらの間のアンカー本体の高さH1を画定し、第1および第2の側壁部の頂点128、138は、それらの間のアンカー本体の幅W1を画定する。幅W1は、アンカー本体の高さH1よりも大きくすることができ、幅W1および長さL1は、チューブアンカーをテープの長さおよび患者に係合させるためのより大きな表面を提供するように構成することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、アンカー本体の高さは、長手方向軸線A1から離れる方向に減少する。例えば、アンカー本体の外面の凹状部分は、長手方向軸線A1から離れる方向に先細りになる高さH1の部分を形成することができる。いくつかの実施形態では、アンカー本体の幅は、第1の端部120と第2の端部122との間で減少する。例えば、アンカー本体の幅は、第1の端部120から第2の端部122に向かう方向に減少することができ、それにより、第2の端部122と比較して、第1の端部120の断面外形がより広くなる。第1の端部120のより広い断面外形は、チューブアンカー100が第2の端部122から第1の端部120に向かう方向に引っ張られたときに、患者からチューブが意図せず分離することに対する抵抗を提供することができる。
【0038】
アンカー本体102またはその一部は、熱可塑性エラストマー(TPE)などの軟質プラスチックから形成することができる。いくつかの実施形態では、アンカー本体102の一部は、その別の部分に比べてより可撓性があり得る。例えば、側壁部の頂点に対して近位のアンカー本体102の部分は、側壁部の頂点に対して近位のアンカー本体102の部分が、高さH1を有するアンカー本体102の部分に対してより可撓性をもつように、H1よりも低い高さH2を有することができる。アンカー本体102の可撓性部分は、患者の身体により密接に対応するように、患者の皮膚に対して付勢または屈曲するように構成することができる。
【0039】
使用時、チューブアンカー100は、チューブ通路104を通してチューブを挿入することによって、ある長さのチューブに結合することができる。次いで、チューブアンカー100をチューブ16に沿って所望の位置まで移動またはスライドさせることができる。次いで、チューブアンカー100を患者にテープで貼り付けるか、チューブアンカーの外面に接着剤を露出させることによって、チューブアンカー100を患者に固定することができる。
【0040】
本開示のいくつかの実施形態では、チューブ16のある長さの端部をチューブ通路104に結合することができる。いくつかの実施形態では、第1の長さのチューブの端部および第2の長さのチューブの端部は、アンカー本体の第1および第2の端部120、122でチューブ通路104の開口部にそれぞれ結合することができる。本開示のいくつかの態様では、チューブの第1および第2の端部は、チューブ通路104に沿って離間しており、本開示のいくつかの実施形態では、チューブの第1および第2の端部は、チューブ通路104内で互いに係合している。本開示のいくつかの実施形態では、チューブ通路104に沿ったアンカー本体102の内面は、アンカー本体を通る流体通路の一部を形成する。
【0041】
チューブアンカー100から離間したチューブの別の部分、またはチューブに結合された別の医療機器が引っ張られるとき、チューブアンカー100に対するテープまたは接着剤の係合は、患者からのチューブの分離に抵抗することができる。場合によっては、チューブアンカー100は、コネクタ20などのIV延長セットの別の部分がチューブアンカー100に対して向きを変えるか、または移動することを可能にすることができる。
【0042】
条項としての主題技術の例示
主題技術は、例えば、以下に説明する様々な態様に従って例示される。主題技術の態様の様々な例は、便宜上、番号を付けた条項(1、2、3など)として説明される。これらは例として提供されており、主題技術を限定するものではない。従属条項のいずれも、任意の組み合わせで組み合わせることができ、それぞれの独立条項(例えば、条項1または条項5)内に配置できることに留意されたい。他の条項も同様の方法で提示できる。
【0043】
(条項1) アンカー本体を備えるチューブアンカーであって、アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、第1の側壁部、第2の側壁部、上端部、下端部、並びに第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、第1の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第1の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第2の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第2の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第1の側壁部の頂点と第2の側壁部の頂点との間のアンカー本体の幅は、上端部と下端部との間のアンカー本体の高さよりも大きい、チューブアンカー。
【0044】
(条項2) 第1の端部と第2の端部との間の長手方向軸線に沿ったアンカー本体の長さは、アンカー本体の高さよりも大きい、条項1に記載のチューブアンカー。
【0045】
(条項3) 第1の側壁部の前部および後部は、アンカー本体の長さが第1の側壁部に沿って長手方向軸線から離れる方向に減少するように、互いに向かって延在する、条項1に記載のチューブアンカー。
【0046】
(条項4) 第1の側壁部の前部は、長手方向軸線からそれらの間を第1の角度で離れるように延在し、第1の側壁部の後部は、長手方向軸線からそれらの間を第2の角度で離れるように延在し、第1の角度は、第2の角度よりも大きい、条項1に記載のチューブアンカー。
【0047】
(条項5) アンカー本体の高さは、長手方向軸線から離れる方向に減少する、条項1に記載のチューブアンカー。
【0048】
(条項6) 第1の側壁部は、長手軸線から離れる第1の方向に延在し、第2の側壁部は、長手軸線から離れる第2の方向に延在し、第2の方向は、第1の方向とは異なる、条項1に記載のチューブアンカー。
【0049】
(条項7) 上端部および下端部のいずれかに沿ったアンカー本体の外面が、長手方向軸線に沿った凸面を画定する、条項1に記載のチューブアンカー。
【0050】
(条項8) 上端部および下端部のいずれかに沿ったアンカー本体の外面が、長手方向軸線に隣接する凹面を画定する、条項1に記載のチューブアンカー。
【0051】
(条項9) 第1の側壁部の前部および後部間に画定されるアンカー本体の長さは、長手方向軸線から離れる方向に先細りになる、条項1に記載のチューブアンカー。
【0052】
(条項10) アンカー本体を備えるチューブアンカーであって、アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、上端部、下端部、第1の翼部、第2の翼部、並びに第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、第1の翼部および第2の翼部の各々は、長手方向軸線に隣接する近位部分と、長手方向軸線に対して遠位の頂点とを備え、第1の翼部の遠位端部と第2の翼部の遠位端部との間に画定されるアンカー本体の幅は、上端部と下端部との間のアンカー本体の高さよりも大きい、チューブアンカー。
【0053】
(条項11) 第1の端部と第2の端部との間の長手方向軸線に沿ったアンカー本体の長さは、アンカー本体の高さよりも大きい、条項10に記載のチューブアンカー。
【0054】
(条項12) アンカー本体の高さは、長手方向軸線から離れる方向に減少する、条項10に記載のチューブアンカー。
【0055】
(条項13) 上端部および下端部のいずれかに沿ったアンカー本体の外面が、長手方向軸線に沿った凸面を画定する、条項10に記載のチューブアンカー。
【0056】
(条項14) 上端部および下端部のいずれかに沿ったアンカー本体の外面が、長手方向軸線に隣接する凹面を画定する、条項10に記載のチューブアンカー。
【0057】
(条項15) 第1の端部と第2の端部との間のアンカー本体の長さは、長手方向軸線から離れる方向に先細りになる、条項10に記載のチューブアンカー。
【0058】
(条項16) アンカー本体の外面が接着剤を含む、条項10に記載のチューブアンカー。
【0059】
(条項17) 点滴チューブアンカーシステムであって、長手方向長さを有するチューブと、アンカー本体と、を備え、アンカー本体は、第1の端部、第2の端部、第1の側壁部、第2の側壁部、上端部、下端部、並びに第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸線を画定するチューブ通路を有し、第1の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第1の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第2の側壁部は、前部および後部であって、長手方向軸線から離れる方向に延在し、第2の側壁部の頂点で交差する前部および後部を有し、第1の側壁部の頂点と第2の側壁部の頂点との間のアンカー本体の幅は、上端部と下端部との間のアンカー本体の高さよりも大きく、チューブは、チューブの長手方向の長さの一部がアンカー本体の長手方向軸線と同一の広がりを有するようにチューブ通路内に配置される、点滴チューブアンカーシステム。
【0060】
(条項18) 第1および第2の側壁部のうち、長手方向軸線に対して遠位側の部分が、長手方向軸線に対して近位側のアンカー本体の別の部分と比べてより可撓性である、条項17に記載のチューブアンカー。
【0061】
(条項19) チューブ通路は、長手軸線に対して横方向の断面幅を有するアンカー本体の内面によって形成され、チューブ通路の断面幅は、チューブの外面の断面幅と略等しいか、またはそれよりも小さい、条項17に記載のチューブアンカー。
【0062】
(条項20) チューブおよびアンカー本体は、アンカー本体に対するチューブの移動に抵抗するために互いに接着されている、条項17に記載のチューブアンカー。
【0063】
その他の考慮事項
いくつかの実施形態では、本明細書の条項のいずれも、独立条項のいずれかまたは従属条項のいずれかに従属し得る。一態様では、任意の条項(例えば、従属条項または独立条項)は、任意の他の1つまたは複数の条項(例えば、従属条項または独立条項)と組み合わせることができる。一態様では、請求項は、条項、文、句、または段落で列挙された単語(例えば、ステップ、操作、手段、または構成要素)の一部またはすべてを含むことができる。一態様では、請求項は、1つまたは複数の条項、文、語句、または段落で引用された単語の一部またはすべてを含み得る。一態様では、条項、文、句、または段落の各々の単語の一部を削除することができる。一態様では、条項、文、句、または段落に追加の単語または要素を追加することができる。一態様では、主題技術は、本明細書に記載の構成要素、要素、機能、または操作の一部を利用することなく実装することができる。一態様では、主題技術は、追加の構成要素、要素、機能、または操作を利用して実装することができる。
【0064】
本開示は、当業者が本明細書に記載された様々な態様を実施できるようにするために提供される。本開示は、主題技術の様々な例を提供し、主題技術はこれらの例に限定されない。これらの態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、他の態様に適用してもよい。
【0065】
単数形の要素への言及は、特に明記されていない限り、「1つおよび1つだけ」を意味することを意図しているものではなく、「1つまたは複数」を意味することを意図している。特に断りのない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。男性形の代名詞(例えば、彼の(his))には、女性形と中性形(例えば、彼女の(her)およびそれの(its))が含まれ、逆もまた同様である。見出しおよび小見出しは、もしあれば、便宜上のみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0066】
「例示的」という単語は、本明細書では、「例または例示として役立つこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書に記載されている任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。一態様では、本明細書で説明される様々な代替構成および操作は、少なくとも均等であると見なすことができる。
【0067】
「態様」などの語句は、そのような態様が主題技術に不可欠であること、またはそのような態様が主題技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。一態様に関する開示は、すべての構成、または1つまたは複数の構成に適用することができる。一態様は、1つまたは複数の例を提供することができる。一態様などの語句は、1つまたは複数の態様を指すことができ、その逆も同様である。「実施形態」などの語句は、そのような実施形態が主題技術に不可欠であること、またはそのような実施形態が主題技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。一実施形態に関する開示は、すべての実施形態、または1つまたは複数の実施形態に適用することができる。一実施形態は、1つまたは複数の例を提供することができる。一実施形態のような語句は、1つまたは複数の実施形態を指すことができ、逆もまた同様である。「構成」などの語句は、そのような構成が主題技術に不可欠であること、またはそのような構成が主題技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。構成に関する開示は、すべての構成、または1つまたは複数の構成に適用することができる。一構成は、1つまたは複数の例を提供することができる。このような一構成のような語句は、1つまたは複数の構成を指すことができ、逆もまた同様である。
【0068】
一態様では、別段の記載がない限り、すべての測定値、値、評価、位置、大きさ、サイズ、および以下の特許請求の範囲を含む本明細書に記載されているその他の仕様は概算であり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関係する機能およびそれらが関係する技術分野で通例のものと一致する合理的な範囲を有することを意図している。
【0069】
一態様では、「結合された」などの用語は、直接結合されていることを指す場合がある。別の一態様では、「結合された」などの用語は、間接的に結合されていることを指す場合がある。
【0070】
例えば、「上」、「下」、「前」、「後」などの用語は、本開示で使用される場合、通常の重力座標系ではなく、任意の座標系を指すものとして理解されるべきである。したがって、上面、下面、前面、および後面は、重力座標系において上方向、下方向、斜め方向、または水平方向に延在することができる。
【0071】
主題技術の範囲からすべて逸脱することなく、様々な項目を異なる方法で配置する(例えば、異なる順序で配置する、または異なる方法で分割する)ことができる。当業者に知られている、または後に知られるようになる、本開示を通じて説明される様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されることが意図される。さらに、本明細書に開示されたものは、かかる開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかに関係なく、一般に公開されることを意図したものではない。クレーム要素は、その要素が「ための手段(means for)」という語句を用いて明示的に述べられていないか、方法クレームの場合には「ためのステップ(step for)」という語句を用いて述べられていない限り、35 U.S.C.§112、第6段落の規定に基づいて解釈されるべきではない。さらに、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が使用される範囲において、そのような用語は、「備える(comprise)」が請求項において転換語として採用される場合に解釈されるときの「備える(comprise)」と同様の方法で包括的であることを意図している。
【0072】
本開示の名称、背景、概要、図面の簡単な説明、および要約は、本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらは、請求項の範囲または意味を制限するために使用されないことを理解して提出される。また、詳細な説明では、説明が例示的な例を提供し、開示を簡素化する目的で、様々な構成が様々な実施形態にまとめられていることがわかる。この開示方法は、特許請求された主題が、各々の請求項で明示的に記載されているよりも多くの構成を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開示された単一の構成または操作のすべての構成よりも少ない構成にある。以下の請求項は、詳細な説明に組み込まれ、各々の請求項は別々に請求される主題として独立している。
【0073】
請求項は、本明細書に記載された態様に限定されることを意図したものではなく、文言上の請求項と一致する完全な範囲が与えられ、すべての法的均等物を包含するものである。それにもかかわらず、いずれの請求項も、35 U.S.C.§101、§102、または§103の要件を満たさない主題を包含することを意図しておらず、またそのように解釈されるべきでもない。
【国際調査報告】