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特表2024-524187エアロゾル提供システムとしてまたはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品を製造するための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】エアロゾル提供システムとしてまたはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品を製造するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A24C 5/01 20200101AFI20240628BHJP
   A24C 5/18 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A24C5/01
A24C5/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578741
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 GB2022051590
(87)【国際公開番号】W WO2022269253
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】2109084.0
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】パク, ジョンファン
(72)【発明者】
【氏名】ブレイ, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ファロン, ゲーリー
(72)【発明者】
【氏名】ウィッフェン, サム
(72)【発明者】
【氏名】ハーホルト, アーノルド
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジェームズ
【テーマコード(参考)】
4B144
【Fターム(参考)】
4B144CB33
4B144CB35
4B144CM01
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品を製造するための装置および方法に関する。本開示はまた、エアロゾル提供システムとしてまたはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のシート材料包装体などの基材に、液体形態の物質を塗布するための装置および方法に関する。一実施形態では、装置は、シート材料の1つ以上の部分をロッドに形成するロッド形成部分(120)を備える。第1のアプリケータ(150)は、液体形態の第1の物質をシート材料の1つ以上の部分に塗布する。空気流ノズル(140)はまた、加熱された空気流をロッド形成部分(120)に供給する。別の実施形態では、液体形態の物質は、導管(211)および少なくとも1つのノズル(212)を備える装置(210)を用いて基材に塗布される。導管および/またはノズルは、物質の融点よりも高い温度に加熱される。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造するための装置であって、
シート材料の1つ以上の部分を受け入れ、前記1つ以上の部分をロッドに形成するように構成されたロッド形成部分と、
液体形態の第1の物質をシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するように構成された第1のアプリケータと、
前記ロッド形成部分に空気流を供給するように構成された空気流ノズルと、
前記ロッド形成部分に供給される空気流を加熱するように構成された加熱構成体と
を備える、装置。
【請求項2】
前記ロッド形成部分が、シート材料の前記1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、前記空気流ノズルが、前記空気流を前記漏斗の入口に供給するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記漏斗が漏斗部分およびステム部分を備え、前記装置が、前記ステム部分に空気流を供給するように構成された空気入口をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ステム部分に供給される前記空気流を加熱するように構成された加熱構成体をさらに備える、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が、前記第1のアプリケータの下流で、前記ステム部分内のシート材料の前記1つ以上の部分に液体形態の第2の物質を塗布するように構成された第2のアプリケータをさらに備える、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のアプリケータが、液体形態の前記第1の物質が供給される開口部を有するノズルを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記開口部が、0.01~10mm、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のアプリケータが、前記ノズルが遠位端に配置された状態で前記ロッド形成部分内に延在するシャフトを備える、請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記ロッド形成部分が、漏斗部分およびステム部分を有する漏斗を備え、かつ前記シャフトが、前記ノズルが前記ステム部分に配置されるように、前記漏斗部分を通って前記ステム部分内に延在する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記シャフトの長手方向軸線が、漏斗の前記長手方向軸線と同軸である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記シャフトの前記長手方向軸線が、前記空気流ノズルの長手方向軸線と同軸である、請求項8~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のアプリケータが加熱される、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のアプリケータが加熱要素を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の物質がメントールである、請求項1~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の物質が、メントールまたは別の香料である、請求項5に記載の装置。
【請求項16】
液体形態の物質を基材に塗布するための装置であって、導管と、液体形態の前記物質が前記基材に供給される少なくとも1つのノズルとを備え、前記導管が、前記ノズルに液体形態の前記物質を供給するように構成され、前記ノズルが、0.01~10mmの範囲の寸法を有する開口部を有し、かつ前記導管および/または前記ノズルが、前記物質の融点よりも高い温度に加熱される、装置。
【請求項17】
前記ノズルの開口部が、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
複数のノズルを備える、請求項16または17に記載の装置。
【請求項19】
前記導管および/または前記ノズルが、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、請求項16~18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記導管および/または前記ノズルが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、請求項16~19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記物質がメントールである、請求項16~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記ロッドの周りに基材を包むように構成された包装セクションをさらに備え、前記基材が、請求項16~21のいずれか一項に記載の装置によって塗布された物質を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布するための装置であって、
液体形態の前記物質が前記包装体に供給される少なくとも1つのノズルと、
前記ノズルに前記物質を供給するための導管と、
エアロゾル生成基材材料を受け取り、前記エアロゾル生成基材材料をロッドに形成するためのロッド形成部分と、
前記シート材料包装体を使用して前記エアロゾル生成基材材料を包むための包装部分と
を備える、装置。
【請求項24】
前記基材が紙であるか、または紙を含む、請求項16~23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造する方法であって、
ロッド形成部分にシート材料の1つ以上の部分を受け入れて、前記1つ以上のシート材料部分をロッドに形成するステップと、
液体形態の第1の物質をシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するステップと、
加熱された空気流を前記ロッド形成部分に供給するステップと
を含む、方法。
【請求項26】
前記漏斗に供給される前記空気の温度が、前記第1の物質の融点よりも高い、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記漏斗に供給される前記空気の前記温度が、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記漏斗に供給される前記空気の前記温度が、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲内、または約50℃である、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記ロッド形成部分が、シート材料の前記1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、前記加熱された空気流が前記漏斗の入口に供給される、請求項25~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記漏斗が漏斗部分およびステム部分を備え、前記方法が、空気流を前記ステム部分に供給するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ステム部分に供給される前記空気の前記温度が、前記ステム部分の外部の周囲空気の温度よりも高い、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ステム部分に供給される前記空気の前記温度が、前記ロッド形成部分に供給される前記空気の温度と同じである、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
液体形態の第2の物質を、前記第1の物質の下流で、前記ステム部分のシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するステップをさらに含む、請求項30~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
液体形態の前記第1の物質が第1のアプリケータによって供給され、前記方法が、前記第1のアプリケータを加熱するステップをさらに含む、請求項25~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のアプリケータが、前記第1の物質の融点よりも高い温度まで加熱される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1のアプリケータが、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記第1のアプリケータが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、請求項34~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記第1のアプリケータに供給する前に前記第1の物質を加熱するステップをさらに含む、請求項34~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記第1の物質がメントールである、請求項25~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記第2の物質が、メントールまたは別の香料である、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
前記ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含む、請求項25~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を用いて液体形態の物質を基材に塗布する方法であって、
前記導管および/または前記ノズルを前記物質の融点よりも高い温度に加熱するステップと、
液体形態の前記物質を前記導管から前記ノズルに供給するステップと、
前記ノズルから前記基材に液体形態の前記物質を塗布するステップと
を含む、方法。
【請求項43】
前記導管が、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記導管および/または前記ノズルが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
前記装置が複数のノズルを備える、請求項42~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記物質がメントールである、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記基材が紙であるか、または紙を含む、請求項42~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記ロッドの周りに基材を包むステップをさらに含み、前記基材が、請求項42~47のいずれか一項に記載の方法によって塗布された物質を含む、請求項25~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記包むステップの後に、前記ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布する方法であって、導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を使用し、
液体形態の前記物質を前記導管から前記ノズルに供給するステップと、
液体形態の前記物質を前記ノズルから前記シート材料包装体に塗布するステップと、
エアロゾル生成基材材料のロッドを形成するステップと、
前記シート材料包装体を使用して前記エアロゾル生成基材材料のロッドを包むステップと
を含む、方法。
【請求項51】
請求項25~41のいずれか一項に記載の方法によって製造されたエアロゾル提供システムとして、または請求項25~41のいずれか一項に記載の方法によって製造されたエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッド。
【請求項52】
請求項51に記載のロッドを含むエアロゾル提供システムとして、または請求項51に記載のロッドを含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【請求項53】
請求項42~49のいずれか一項に記載の方法によって塗布された液体形態の物質を含む基材。
【請求項54】
請求項53に記載の基材を含むエアロゾル提供システムとして、または請求項53に記載の基材を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【請求項55】
請求項50に記載の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムとして、または請求項50に記載の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のシート材料包装体。
【請求項56】
請求項55に記載のシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムとして、または請求項55に記載のシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品を製造するための装置および方法に関する。本発明はまた、エアロゾル提供システムとしてまたはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のシート材料包装体などの基材に、液体形態の物質を塗布するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品を提供することが知られている。エアロゾル供給システムは、以下でさらに定義されるように、可燃性または不燃性であり得る。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、本発明は、エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造するための装置であって、シート材料の1つ以上の部分を受け入れ、前記1つ以上の部分をロッドに形成するように構成されたロッド形成部分と、液体形態の第1の物質をシート材料の1つ以上の部分に塗布するように構成された第1のアプリケータと、ロッド形成部分に空気流を供給するように構成された空気流ノズルと、ロッド形成部分に供給される空気流を加熱するように構成された加熱構成体とを備える、装置を提供する。
【0004】
いくつかの実施形態では、シート材料は、紙、再構成タバコ材料、タバコシート、バンドキャストタバコ、押出タバコ、タバコ紙、麻、亜麻、綿、ポリ乳酸、および/またはドライゲルシートのうちの少なくとも1つから少なくとも部分的に形成されてもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、装置は、ロッドをロッドセグメントに分離するように構成されたカッターを含む。
【0006】
ロッド形成部分に供給される空気流を加熱するように構成された加熱構成体は、例えば、加熱された空気流が供給管を介して装置に供給されるように、装置内または装置に隣接して配置されてもよく、または遠隔に配置されてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態における加熱構成体は、ロッド形成部分に供給される空気流を、ロッド形成部分の外部の周囲空気の温度よりも高い温度に加熱するように構成される。いくつかの実施形態では、ロッド形成部分に供給される空気の温度は、第1の物質の融点よりも高い。例えば、ロッド形成部分に供給される空気は、第1の物質の融点よりも少なくとも5、10、15または20℃高い温度に加熱されてもよい。ロッド形成部分に供給される空気の温度は、20℃、30℃、40℃、または50℃より高くてもよい。ロッド形成部分に供給される空気の温度は、20~80℃、30~70℃、40~70℃、40~60℃の範囲、または約50℃であってもよい。
【0008】
ロッド形成部分は、いくつかの実施形態では、シート材料の1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、空気流ノズルは、空気流を漏斗入口に供給するように構成される。漏斗は、長手方向軸線を有すると考えられてもよい。シート材料の1つ以上の部分は、漏斗入口からロッド形成部分を通って、長手方向軸線に平行な送り方向に全体的に移動することができる。空気流ノズルはまた、長手方向軸線を有すると考えられてもよい。空気流ノズルは、例えば、円形または円筒形であってもよい。空気流ノズルは、漏斗の長手方向軸線に平行な長手方向に漏斗に空気を供給するように構成されてもよい。空気流ノズルは、漏斗入口の中心に配置されるように漏斗の長手方向軸線上に中心付けられてもよい。シート材料は、空気流ノズルの外側の周りの漏斗入口に入ることができる。
【0009】
漏斗は、いくつかの実施形態では、漏斗部分およびステム部分を備え、装置は、ステム部分に空気流を供給するように構成された空気入口をさらに備える。
【0010】
いくつかの実施形態では、装置は、ステム部分に供給される空気流を加熱するように構成された加熱構成体を有する。
【0011】
ステム部分に供給される空気の温度は、ステム部分の外部の周囲空気の温度よりも高くてもよい。ステム部分に供給される空気の温度は、ロッド形成部分に(例えば、空気流ノズルを介して漏斗入口に)供給される空気について上述した温度または範囲のいずれであってもよい。ステム部分に供給される空気の温度は、ロッド形成部分に供給される空気の温度と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0012】
装置は、いくつかの実施形態では、第1のアプリケータの下流で、ステム部分内のシート材料の1つ以上の部分に液体形態の第2の物質を塗布するように構成された第2のアプリケータをさらに備える。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1および第2の物質は香料である。第1の物質はメントールであってもよく、第2の物質はメントールまたは別の香料であってもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケータは、液体形態の第1の物質が供給される開口部を有するノズルを含む。ノズル開口部は、最大約10mm、最大約5.0mm、または最大約1.0mmの寸法を有することができる。ノズル開口部は、約0.01~10mm、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.5~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有することができる。寸法は、開口部の幅を指すことができる。開口部が円形または実質的に円形である場合、寸法は開口部の直径を指すことができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケータは、ノズルが遠位端に配置されるロッド形成部分内に延在するシャフトを備える。ロッド形成部分は、漏斗部分およびステム部分を有する漏斗を備え、シャフトは、ノズルがステム部分に配置されるように、漏斗部分を通ってステム部分内に延在してもよい。シャフトは、用途に応じて、最大約1000mm、最大約500mm、または最大約300mmの長さを有することができる。シャフトは、約0.01mm~1000mm、0.01~500mm、0.01~300mm、10mm~1000mm、10mm~500mmまたは10mm~300mmの長さ範囲を有することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、シャフトの長手方向軸線は、漏斗の長手方向軸線と同軸である。シャフトの長手方向軸線は、代替的にまたは追加的に、空気流ノズルの長手方向軸線と同軸であってもよい。
【0017】
第1のアプリケータは、加熱されてもよく、加熱要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のアプリケータは、第1の物質の融点よりも高い温度まで加熱される。例えば、第1のアプリケータは、第1の物質の融点よりも少なくとも5、10、15または20℃高い温度に加熱することができる。第1のアプリケータは、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱することができる。第1のアプリケータは、20~80℃、30~70℃、40~70℃、40~60℃の範囲、または約50℃の温度に加熱することができる。
【0018】
第2の態様によれば、本発明は、液体形態の物質を基材に塗布するための装置であって、導管と、液体形態の物質が基材に供給される少なくとも1つのノズルとを備え、導管が、ノズルに液体形態の物質を供給するように構成され、ノズルが、0.01~10mmの範囲の寸法を有する開口部を有し、導管および/またはノズルが、物質の融点よりも高い温度に加熱される、装置を提供する。
【0019】
いくつかの実施形態では、ノズル開口部は、最大約10mm、最大約5.0mm、または最大約1.0mmの範囲の寸法を有する。ノズル開口部は、約0.01~10mm、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.5~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有することができる。寸法は、開口部の幅を指すことができる。開口部が円形または実質的に円形である場合、寸法は開口部の直径を指すことができる。複数のノズル、例えば2、3、4、5またはそれ以上のノズルが設けられてもよい。
【0020】
この態様では、導管および/またはノズルは、物質の融点よりも高い温度に加熱される。例えば、導管および/またはノズルは、物質の融点よりも少なくとも5、10、15または20℃高い温度に加熱することができる。導管および/またはノズルは、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱することができる。導管および/またはノズルは、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲、または約50℃の温度に加熱することができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、液体形態で基材に塗布される物質は、メントールなどの香料である。
【0022】
第2の態様の装置は、液体形態の物質を基材に塗布するために使用されてもよく、基材はその後、ロッドを包むために第1の態様の装置に供給される。その場合、第1の態様の装置は、ロッドの周りに基材を包むように構成された包装セクションをさらに備えてもよく、基材は、第2の態様の装置によって塗布された物質を含む。
【0023】
第3の態様によれば、本発明は、エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布するための装置であって、液体形態の物質が包装体に供給される少なくとも1つのノズルと、ノズルに物質を供給するための導管と、エアロゾル生成基材材料を受け取り、エアロゾル生成基材材料をロッドに形成するためのロッド形成部分と、シート材料包装体を使用してエアロゾル生成基材材料を包むための包装部分とを備える、装置を提供する。
【0024】
第2または第3の態様で使用される基材は、紙であってもよく、または紙を含んでもよい。
【0025】
本発明は、上述の装置によって実行される方法に及ぶ。
【0026】
第4の態様によれば、本発明は、エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造する方法であって、ロッド形成部分にシート材料の1つ以上の部分を受け入れて、前記1つ以上のシート材料部分をロッドに形成するステップと、液体形態の第1の物質をシート材料の1つ以上の部分に塗布するステップと、加熱された空気流をロッド形成部分に供給するステップとを含む、方法を提供する。
【0027】
本方法は、第1の物質の下流で、液体形態の第2の物質をシート材料の1つ以上の部分に塗布するステップをさらに含んでもよい。液体形態の第1の物質は、加熱される第1のアプリケータによって供給されてもよい。第1の物質は、第1のアプリケータに供給する前に加熱されてもよい。第1の物質は、メントールなどの香料であってもよく、第2の物質は、メントールまたは別の香料であってもよい。本方法は、ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含むことができる。
【0028】
本発明は、第4の態様の方法によって製造された、エアロゾル提供システムとしてまたはそのエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのロッド、およびそのようなロッドを含むエアロゾル提供システムとしてまたはそのエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品に及ぶ。
【0029】
第5の態様によれば、本発明は、導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を用いて液体形態の物質を基材に塗布する方法であって、導管および/またはノズルを物質の融点よりも高い温度に加熱するステップと、液体形態の物質を導管からノズルに供給するステップと、ノズルから基材に液体形態の物質を塗布するステップとを含む、方法を提供する。
【0030】
この態様では、基材に塗布される物質はメントールなどの香料であってもよく、基材は紙であっても紙を含んでいてもよい。
【0031】
第4の態様の方法は、ロッドの周りに基材を包むステップをさらに含んでもよく、基材は、第5の態様の方法によって塗布された物質を含む。第4の態様の方法は、包むステップの後にロッドを別々のロッドセグメントに切断する工程をさらに含むことができる。
【0032】
本発明は、第5の態様の方法によって塗布される液体形態の物質を含む基材、およびそのような基材を含むエアロゾル提供システムとしてまたはそのエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品に及ぶ。
【0033】
第6の態様によれば、本発明は、エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布する方法であって、導管および少なくとも1つのノズルを備える装置を使用し、液体形態の物質を導管からノズルに供給するステップと、液体形態の物質をノズルからシート材料包装体に塗布するステップと、エアロゾル生成基材材料のロッドを形成するステップと、シート材料包装体を使用してエアロゾル生成基材材料ロッドを包むステップとを含む、方法を提供する。
【0034】
本発明は、第6の態様の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムとしてまたはそのエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体、およびそのようなシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムとしてまたはそのエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品に及ぶ。
【0035】
ここで、本発明の実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の第1の実施形態による包装済みタバコロッドセグメントを製造するための装置の概略斜視図である。
図2図1の装置に使用されるロッド形成部分の概略断面図である。
図3】第1のアプリケータノズルの拡大概略断面図である。
図4】本発明の第2の実施形態による、液体形態の物質を基材に塗布するための装置の概略側面図である。
図5図4のアプリケータの概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書に記載のエアロゾル提供システムは、可燃性エアロゾル提供システムまたは不燃性エアロゾル提供システムとして実装することができる。
【0038】
可燃性エアロゾル提供システムには、パイプ用、巻き取り式または手巻き式シガレット用のシガレット(cigarette)、シガリロ(cigarillo)、葉巻タバコ(cigar)、およびタバコ(タバコ、タバコ誘導体、拡張タバコ、再構成タバコ、タバコ代替物、または他の喫煙可能な材料に基づくかどうか)が含まれる。
【0039】
不燃性エアロゾル提供システムは、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出し、例えば、電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。
【0040】
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル提供システムは、使用中に、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするためにエアロゾル提供システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼される、または燃やされるものである。
【0041】
いくつかの実施形態では、送達システムは、シガレット、シガリロ、葉巻タバコからなる群から選択されるシステムなどの可燃性エアロゾル提供システムである。
【0042】
いくつかの実施形態では、本開示は、可燃性エアロゾル提供システムにおいて使用するための構成要素、例えば、フィルタ、フィルタロッド、フィルタセグメント、タバコロッド、スピル、エアロゾル改質剤放出構成要素、例えば、カプセル、スレッドもしくはビーズ、または紙、例えば、プラグラップ、チップペーパーもしくはシガレットペーパーに関する。
【0043】
本開示によれば、「不燃性」エアロゾル提供システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするためにエアロゾル提供システムの構成エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼されることがない、または燃やされることがないものである。
【0044】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の不燃性エアロゾル提供システムなどの不燃性エアロゾル提供システムである。
【0045】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても公知の電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0046】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、非燃焼加熱システムとしても公知のエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0047】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料には、例えば、タバコまたは非タバコ製品が含まれてもよい。
【0048】
典型的には、不燃性エアロゾル提供システムは、不燃性エアロゾル提供デバイスと、不燃性エアロゾル提供デバイスと共に使用するための消耗品とを備えることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃性エアロゾル提供デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通して物品と呼ばれることがある。
【0050】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル提供システム、例えばその不燃性エアロゾル提供デバイスは、動力源およびコントローラを備えることができる。動力源は、例えば、電源または発熱性動力源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱性動力源は、発熱性動力源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で力を分配するように付勢され得る炭素基材を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、消耗品、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタおよび/またはエアロゾル改質剤を受け入れるための領域を備えてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル提供デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装体、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、送達される物質(本明細書に記載の第1の物質および/または第2の物質など)は、1つ以上の活性成分、1つ以上の香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、および/または1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、送達される物質は活性物質を含む。
【0055】
本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品(nutraceutical)、栄養補給剤(nootropic)、精神賦活剤(psychoactive)から選択されてもよい。活性物質は、天然に存在していてもよく、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン、例えばB6もしくはB12もしくはC、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組み合わせを含むことができる。活性物質は、タバコ、大麻または別の植物の1つ以上の構成成分、誘導体または抽出物を含むことができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0057】
本明細書で述べるように、活性物質は、1つ以上の植物またはその構成成分、誘導体もしくは抽出物を含んでもよく、またはそれらに由来してもよい。本明細書で使用される場合、「植物性」という用語は、これらに限定されないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られた、植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であってもよい。植物の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ジンジャー、イチョウ(ginkgo biloba)、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、カンゾウ(リコリス)、マッチャ、マテ、オレンジ果皮、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニスシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ネズ(juniper)、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ(beefsteak plant)、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、コリアンダー(cilantro)、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ(myrtle)、カシス、バレリアン、青トウガラシ(pimento)、メース、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、ニラ(chive)、キャラウェイ(carvi)、ベルベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン(ginseng)、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、グアラナ、クロロフィル、バオバブまたはそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種から選択することができる:ヨウシュウハッカ(Mentha Arventis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cardifolia)、ホースミント(Memtha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、および、アップルミント(Mentha suaveolens)。
【0058】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物またはその構成成分、誘導体または抽出物を含むかまたはそれらに由来し、植物はタバコである。
【0059】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物またはその構成成分、誘導体もしくは抽出物を含むかまたはそれらに由来し、植物はユーカリ、スターアニス、ココアおよび麻から選択される。
【0060】
いくつかの実施形態では、送達される物質は香料を含む。
【0061】
本明細書で使用される場合、「香料」および「香味剤」という用語は、地域の規制が許可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香りまたは他の体性感覚をもたらすために使用され得る材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物、植物の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、カンゾウ(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、モクレン(Japanese white bark magnolia)葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、マッチャ、メントール、ハッカ(Japanese mint)、アニスシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクラ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯果実、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート(khat)、ナスワール(naswar)、ベテル(betel)、シーシャ(shisha)、マツ、ハチミツエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラの花、桂皮(cassia)、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、青トウガラシ、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、ヘンプ、Mentha属の任意の種からのミントオイル、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジ果皮、バラ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、ネズ、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、コリアンダー、ギンバイカ、カシス、バレリアン、青トウガラシ、メース、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、ニラ、キャラウェイ、ベルベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容部位遮断剤、感覚受容部位活性化剤または刺激剤、糖および/または糖置換剤(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールまたはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物、または呼気清涼化剤などの他の添加剤を含むことができる。それらは、模倣、合成もしくは天然の成分またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、香料は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、香料は、香りまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、通常化学的に誘導され、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体性感覚を達成することを意図した感覚惹起剤を含むことができ、これらは、加熱、冷却、刺痛、麻痺効果を提供する薬剤を含むことができる。適切な熱効果剤は、これに限定されないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、これらに限定されないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0064】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱、照射または通電されたときに、任意の他の方法でエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、またはゲルの形態であってもよく、活性物質および/または香味剤を含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、これは代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維状)と呼ばれる場合がある。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%または100重量%までの非晶質固体を含んでもよい。
【0065】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成材料、および任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0066】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、meso-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0067】
1つ以上の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0068】
材料は、基材を形成するために、支持体の上または中に存在してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、または金属合金であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態では、サセプタは材料内に埋め込まれる。いくつかの代替的な実施形態では、サセプタは材料の片面または両面にある。
【0069】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部または全部は、ユーザによる使用中に消費されることが意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装体、マウスピース、フィルタおよび/またはエアロゾル改質剤などの1つ以上の他の構成要素を含んでもよい。消耗品はまた、使用中にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を含んでもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを含んでもよい。
【0070】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場による侵入が加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場による侵入が加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性および磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成されたデバイスは、本明細書では磁場生成器と呼ばれる。
【0071】
エアロゾル改質剤は、典型的にはエアロゾル生成領域の下流に配置される物質であり、例えばエアロゾルの味、香味、酸性度または他の特性を変化させることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成される。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出成分中に提供されてもよい。
【0072】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤または吸着剤であってもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、香味剤、着色剤、水、および炭素吸着剤のうちの1つ以上を含み得る。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、またはゲルであってもよい。エアロゾル改質剤は、粉末、糸または顆粒の形態であってもよい。エアロゾル改質剤は、濾過材料を含まなくてもよい。
【0073】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1つ以上の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを与えるように構成されたヒータである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱せずにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動、圧力上昇、または静電エネルギーの1つ以上を加えるように構成されてもよい。
【0074】
図1を参照すると、可燃性または不燃性エアロゾル供給システムにおいて使用するための構成要素または消耗品を製造するための装置100の概略斜視図が示されている。
【0075】
エアロゾル生成材料または基材10は、ロール11から、複数のカッターディスク111を備えるカッター110に供給される。カッターディスクは、基材10を複数のストランド12に切断するように、送り方向Fに平行な刃先で構成されている。
【0076】
複数のストランド12は、以下でより詳細に説明するロッド形成部分120に供給される。ロッド形成部分120は、ストランド12を集めて、すべてのストランドがロッドの軸線と略平行なロッド13を形成する。ロッド13は、包装/切断セクション180に供給されて、包装材料セグメント21によって包装されたロッドセグメント14を備える包装済みロッドセグメント30を形成する。
【0077】
エアロゾル生成基材10は、タバコまたは非タバコ材料を含んでもよい。タバコ材料は、例えば、再構成タバコ、タバコシート、バンドキャストタバコ、押出タバコ、タバコ紙であってもよいが、これらに限定されない。あるいは、エアロゾル生成基材10は、エアロゾル形成材料を含んでもよい。エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、meso-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0078】
包装材料セグメント21に使用される材料は、タバコ紙、紙、積層紙、例えばアルミホイルまたは互いに接着された2つの異なる種類の紙、麻、亜麻、綿、ポリ乳酸(ポリラクチドまたはPLAとも呼ばれる)または他の特殊生分解性シート材料またはデンプン系材料、メントール、グリセロールまたは別の香味を含むドライゲルシート、プラスチックシート、例えばセロハン、ネイチャーフレックス(natureflex)、酢酸セルロースおよびHDPE、または1つ以上の材料の組み合わせを含んでもよい。紙は、漂白、未漂白、コーティング、または処理されてもよく、リヨセル繊維などの特殊繊維、またはカーボンペーパーなどの特殊添加剤で含浸されてもよい。材料は、リヨセル、エアレイド、綿、レーヨン、またはバイオコンポーネント繊維などの100%不織布材料であってもよい。
【0079】
図2は、ロッド形成部分120の概略断面図をより詳細に示す。ストランド12、ロッド13、およびロッドセグメント14は、明確にするために省略されている。
【0080】
ロッド形成部分120は、漏斗130および包装セクション181を備える。切断セクションは、この図には示されていない。漏斗130は、漏斗部分または入口コーン131と、ステム部分132(「スタッファジェット」としても公知)とを備える。
【0081】
漏斗部分131の目的は、ストランド12を収集して誘導し、漏斗130の長手方向軸線Lの周りに圧縮ロッドを形成することである。ステム部分は、ロッド13を所定の密度にさらに圧縮する。長手方向軸線Lに対する漏斗部分131の側面の角度は、ステム部分132の側面の角度よりも大きい。
【0082】
漏斗130を通る空気流Aは、装置を通るストランド12の移動を助けるためにノズル140から提供される。ノズル140は、その軸線が漏斗130の長手方向軸線Lと同軸である略円形である。空気は、エアライン141から供給される。
【0083】
上述したように、空気流Aは、香料などの物質が漏斗130内の下流のストランド12に塗布されているときに香料などの物質を液体形態に維持するために加熱される。空気の温度の例示的な値および範囲が与えられているが、メントールの塗布で実際に使用するための1つの値は約50℃であることが分かっている。
【0084】
漏斗130内のストランド12にメントールなどの香料を塗布するための第1のアプリケータ150が設けられている。第1のアプリケータ150は、ライン152から液体香料の供給を受ける導管151を備え、これは加圧されてもされなくてもよく、中空シャフト153に香料を供給する。シャフト153は、導管から漏斗130の長手方向軸線Lに沿って漏斗部分131を通って軸方向に延在し、いくつかの実施形態ではステム部分132のすぐ内側に配置されることができる遠位端のノズル154で終端する。
【0085】
いくつかの実施形態ではプローブ様と見なすことができる第1のアプリケータ、および加熱された空気流Aは、個別にまたは組み合わせて、装置の汚染を低減し、メントールなどの塗布される物質の無駄を低減するのに役立つ。第1のアプリケータは、例えば噴霧または霧化などの技術よりも、液体を塗布する必要がある場所、例えば成形ロッドの中心に液体をより正確に導く。加熱された空気を漏斗130に供給することにより、物質は液体形態に維持され、それにより、装置の任意の表面上の液体の凝固または結晶化を低減または防止し、固体物質の蓄積が回避される。装置の表面に付着した物質は液体のままであり、したがって、流出または滴下し、場合によっては成形ロッドに戻ることができる。
【0086】
ノズル154は、図3により詳細に示されており、メントールがストランド12に供給される開口部155を有する。開口部155は、矢印によって示される直径Dを有する。開口部の直径の例示的な値および範囲は上述されているが、メントールの塗布で実際に使用するための1つの値は約0.5mmであることが分かっている。
【0087】
いくつかの実施形態では、ノズルは、スプレーまたは液滴とは対照的に、実質的に一定の液体流を供給するように構成される。これにより、成形ロッドへの実質的に連続的な塗布が保証され、霧化が回避される。ノズルによってストランド12に塗布される用量は、ノズルのサイズおよび/またはノズルに供給される液体の圧力によって制御することができる。
【0088】
上述したように、第1のアプリケータ150は加熱される。導管151、シャフト153、およびノズル154のいずれか、いくつか、またはすべてを加熱することができる。加熱は、電気ヒータによって提供されてもよい。第1のアプリケータまたはその構成要素の温度の例示的な値および範囲は上述されているが、メントールの塗布と共に実際に使用するための1つの値は約50℃であることが分かっている。第1のアプリケータを加熱すると、ノズルを出るときに物質の温度が制御され、装置内で物質を液体形態に維持するのに役立つ。
【0089】
ステム部分132には、ステム部分に第2の空気流Bを供給する空気入口160が設けられている。この空気流は、装置を通して成形ロッドをさらに運ぶための「空気軸受」として作用する。上流でストランドに塗布されたメントールを液体形態に維持するために、いくつかの実施形態では、この空気も加熱される。上述したように、この空気は、漏斗部分131に供給される空気と同じ温度に加熱されてもよく、好都合には同じ供給源から供給されてもよい。
【0090】
必要に応じて、追加の香料などの液体形態の第2の物質をロッドに塗布するために、空気入口160の下流に第2のアプリケータ170が設けられる。第2のアプリケータ170は、第2の物質が塗布されるノズル171を有する。上流の入口160を通って供給される加熱された空気は、第2の物質が装置の任意の表面上で固化または結晶化するのを防ぐのに役立ち、その結果、固体物質の蓄積が回避される。また、入口160を通して供給される加熱された空気は、第1の物質が第2のアプリケータ170(またはノズル171)と接触するとき、または第1の物質が第2の物質と接触するときのいずれかの際に、第1のアプリケータ150によって上流に塗布された第1の物質がこの領域で固化または結晶化するのを防ぐのに役立つ。したがって、やはり、この領域における固体の蓄積による装置の汚染が低減または防止される。
【0091】
包装セクション181は、形成されたロッド13をステム部分132から受け取り、この時点で、包装材料ウェブ20は、ロッド13と係合してこれを包むためにコンベヤ182によって供給される。続いて、組み合わされたロッドおよび包装材料は切断されて、完成した包装済みロッドセグメント30となり、その後、さらに処理または梱包することができる。
【0092】
上記の実施形態のいくつかの特徴は、液体形態の物質を基材に塗布するのに有用であることが分かった。図4を参照すると、紙ウェブ22などの基材に香料などの液体形態の物質を塗布するための装置200の概略側面図が示されている。図5は、図4の装置の概略平面図を示す。
【0093】
紙ウェブ22には、ウェブテンションローラ201の間で張力がかけられている。アプリケータ210は、紙ウェブに隣接して配置され、導管211および複数のノズル212を有する。導管は、加圧されていてもいなくてもよいライン(図示せず)からメントールなどの液体香料の供給を受け、ウェブがアプリケータを通過するときに紙ウェブ22に塗布するためにノズルに液体香料を供給する。
【0094】
例示的な配置では、アプリケータは、ウェブの幅を横切って横方向に配置された図示の3つのノズルを有する。アプリケータは、ウェブの幅の全部または一部にわたって連続的に香料を塗布してもよく、または長手方向に間欠的に風味を塗布してもよい。塗布されたメントールの例示的な領域23が示されている。
【0095】
各ノズルは開口部(図示せず)を有する。開口部の直径の例示的な値および範囲は上述されているが、液体メントールの塗布で実際に使用するための1つの値は約0.5mmであることが分かっている。
【0096】
導管211およびノズル212のいずれかまたは両方を加熱することができる。加熱は、電気ヒータによって提供されてもよい。導管またはノズルの温度の例示的な値および範囲は上述されているが、メントールの塗布で実際に使用するための1つの値は約50℃であることが分かっている。
【0097】
本発明のこの実施形態の処理された紙ウェブ22は、先の実施形態の包装材料ウェブ20として使用されてもよい。
【0098】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲に対する均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、修正を行うことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合わせを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなることができる。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含んでもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造するための装置であって、
シート材料の1つ以上の部分を受け入れ、前記1つ以上の部分をロッドに形成するように構成されたロッド形成部分と、
液体形態の第1の物質をシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するように構成された第1のアプリケータと、
前記ロッド形成部分に空気流を供給するように構成された空気流ノズルと、
前記ロッド形成部分に供給される空気流を加熱するように構成された加熱構成体と
を備える、装置。
【請求項2】
前記ロッド形成部分が、シート材料の前記1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、前記空気流ノズルが、前記空気流を前記漏斗の入口に供給するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記漏斗が漏斗部分およびステム部分を備え、前記装置が、前記ステム部分に空気流を供給するように構成された空気入口をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ステム部分に供給される前記空気流を加熱するように構成された加熱構成体をさらに備える、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が、前記第1のアプリケータの下流で、前記ステム部分内のシート材料の前記1つ以上の部分に液体形態の第2の物質を塗布するように構成された第2のアプリケータをさらに備える、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のアプリケータが、液体形態の前記第1の物質が供給される開口部を有するノズルを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記開口部が、0.01~10mm、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のアプリケータが、前記ノズルが遠位端に配置された状態で前記ロッド形成部分内に延在するシャフトを備える、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記ロッド形成部分が、漏斗部分およびステム部分を有する漏斗を備え、かつ前記シャフトが、前記ノズルが前記ステム部分に配置されるように、前記漏斗部分を通って前記ステム部分内に延在する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記シャフトの長手方向軸線が、漏斗の前記長手方向軸線と同軸である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記シャフトの前記長手方向軸線が、前記空気流ノズルの長手方向軸線と同軸である、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のアプリケータが加熱される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のアプリケータが加熱要素を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の物質がメントールである、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の物質が、メントールまたは別の香料である、請求項5に記載の装置。
【請求項16】
液体形態の物質を基材に塗布するための装置であって、導管と、液体形態の前記物質が前記基材に供給される少なくとも1つのノズルとを備え、前記導管が、前記ノズルに液体形態の前記物質を供給するように構成され、前記ノズルが、0.01~10mmの範囲の寸法を有する開口部を有し、かつ前記導管および/または前記ノズルが、前記物質の融点よりも高い温度に加熱される、装置。
【請求項17】
前記ノズルの開口部が、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
複数のノズルを備える、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記導管および/または前記ノズルが、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記導管および/または前記ノズルが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記物質がメントールである、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記ロッドの周りに基材を包むように構成された包装セクションをさらに備え、前記基材が、請求項16~21のいずれか一項に記載の装置によって塗布された物質を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布するための装置であって、
液体形態の前記物質が前記包装体に供給される少なくとも1つのノズルと、
前記ノズルに前記物質を供給するための導管と、
エアロゾル生成基材材料を受け取り、前記エアロゾル生成基材材料をロッドに形成するためのロッド形成部分と、
前記シート材料包装体を使用して前記エアロゾル生成基材材料を包むための包装部分と
を備える、装置。
【請求項24】
前記基材が紙であるか、または紙を含む、請求項16~21または23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造する方法であって、
ロッド形成部分にシート材料の1つ以上の部分を受け入れて、前記1つ以上のシート材料部分をロッドに形成するステップと、
液体形態の第1の物質をシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するステップと、
加熱された空気流を前記ロッド形成部分に供給するステップと
を含む、方法。
【請求項26】
前記漏斗に供給される前記空気の温度が、前記第1の物質の融点よりも高い、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記漏斗に供給される前記空気の前記温度が、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記漏斗に供給される前記空気の前記温度が、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲内、または約50℃である、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記ロッド形成部分が、シート材料の前記1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、前記加熱された空気流が前記漏斗の入口に供給される、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記漏斗が漏斗部分およびステム部分を備え、前記方法が、空気流を前記ステム部分に供給するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ステム部分に供給される前記空気の前記温度が、前記ステム部分の外部の周囲空気の温度よりも高い、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ステム部分に供給される前記空気の前記温度が、前記ロッド形成部分に供給される前記空気の温度と同じである、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
液体形態の第2の物質を、前記第1の物質の下流で、前記ステム部分のシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
液体形態の前記第1の物質が第1のアプリケータによって供給され、前記方法が、前記第1のアプリケータを加熱するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のアプリケータが、前記第1の物質の融点よりも高い温度まで加熱される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1のアプリケータが、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記第1のアプリケータが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記第1のアプリケータに供給する前に前記第1の物質を加熱するステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記第1の物質がメントールである、請求項25に記載の方法。
【請求項40】
前記第2の物質が、メントールまたは別の香料である、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
前記ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項42】
導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を用いて液体形態の物質を基材に塗布する方法であって、
前記導管および/または前記ノズルを前記物質の融点よりも高い温度に加熱するステップと、
液体形態の前記物質を前記導管から前記ノズルに供給するステップと、
前記ノズルから前記基材に液体形態の前記物質を塗布するステップと
を含む、方法。
【請求項43】
前記導管が、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記導管および/または前記ノズルが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記装置が複数のノズルを備える、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記物質がメントールである、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記基材が紙であるか、または紙を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
前記ロッドの周りに基材を包むステップをさらに含み、前記基材が、請求項42~47のいずれか一項に記載の方法によって塗布された物質を含む、請求項25~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記包むステップの後に、前記ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布する方法であって、導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を使用し、
液体形態の前記物質を前記導管から前記ノズルに供給するステップと、
液体形態の前記物質を前記ノズルから前記シート材料包装体に塗布するステップと、
エアロゾル生成基材材料のロッドを形成するステップと、
前記シート材料包装体を使用して前記エアロゾル生成基材材料のロッドを包むステップと
を含む、方法。
【請求項51】
請求項25~41のいずれか一項に記載の方法によって製造されたエアロゾル提供システムとして、または請求項25~41のいずれか一項に記載の方法によって製造されたエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッド。
【請求項52】
請求項51に記載のロッドを含むエアロゾル提供システムとして、または請求項51に記載のロッドを含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【請求項53】
請求項42~47のいずれか一項に記載の方法によって塗布された液体形態の物質を含む基材。
【請求項54】
請求項53に記載の基材を含むエアロゾル提供システムとして、または請求項53に記載の基材を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【請求項55】
請求項50に記載の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムとして、または請求項50に記載の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のシート材料包装体。
【請求項56】
請求項55に記載のシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムとして、または請求項55に記載のシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0098】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲に対する均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、修正を行うことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合わせを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなることができる。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含んでもよい。
本明細書は以下の実施形態を開示する。
(実施形態1)
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造するための装置であって、
シート材料の1つ以上の部分を受け入れ、前記1つ以上の部分をロッドに形成するように構成されたロッド形成部分と、
液体形態の第1の物質をシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するように構成された第1のアプリケータと、
前記ロッド形成部分に空気流を供給するように構成された空気流ノズルと、
前記ロッド形成部分に供給される空気流を加熱するように構成された加熱構成体と
を備える、装置。
(実施形態2)
前記ロッド形成部分が、シート材料の前記1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、前記空気流ノズルが、前記空気流を前記漏斗の入口に供給するように構成される、実施形態1に記載の装置。
(実施形態3)
前記漏斗が漏斗部分およびステム部分を備え、前記装置が、前記ステム部分に空気流を供給するように構成された空気入口をさらに備える、実施形態2に記載の装置。
(実施形態4)
前記ステム部分に供給される前記空気流を加熱するように構成された加熱構成体をさらに備える、実施形態3に記載の装置。
(実施形態5)
前記装置が、前記第1のアプリケータの下流で、前記ステム部分内のシート材料の前記1つ以上の部分に液体形態の第2の物質を塗布するように構成された第2のアプリケータをさらに備える、実施形態3または4に記載の装置。
(実施形態6)
前記第1のアプリケータが、液体形態の前記第1の物質が供給される開口部を有するノズルを含む、実施形態1~5のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態7)
前記開口部が、0.01~10mm、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有する、実施形態6に記載の装置。
(実施形態8)
前記第1のアプリケータが、前記ノズルが遠位端に配置された状態で前記ロッド形成部分内に延在するシャフトを備える、実施形態6または7に記載の装置。
(実施形態9)
前記ロッド形成部分が、漏斗部分およびステム部分を有する漏斗を備え、かつ前記シャフトが、前記ノズルが前記ステム部分に配置されるように、前記漏斗部分を通って前記ステム部分内に延在する、実施形態8に記載の装置。
(実施形態10)
前記シャフトの長手方向軸線が、漏斗の前記長手方向軸線と同軸である、実施形態9に記載の装置。
(実施形態11)
前記シャフトの前記長手方向軸線が、前記空気流ノズルの長手方向軸線と同軸である、実施形態8~10のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態12)
前記第1のアプリケータが加熱される、実施形態1~11のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態13)
前記第1のアプリケータが加熱要素を含む、実施形態12に記載の装置。
(実施形態14)
前記第1の物質がメントールである、実施形態1~13のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態15)
前記第2の物質が、メントールまたは別の香料である、実施形態5に記載の装置。
(実施形態16)
液体形態の物質を基材に塗布するための装置であって、導管と、液体形態の前記物質が前記基材に供給される少なくとも1つのノズルとを備え、前記導管が、前記ノズルに液体形態の前記物質を供給するように構成され、前記ノズルが、0.01~10mmの範囲の寸法を有する開口部を有し、かつ前記導管および/または前記ノズルが、前記物質の融点よりも高い温度に加熱される、装置。
(実施形態17)
前記ノズル開口部が、0.1~5.0mm、0.2~1.0mm、0.2~0.8mm、0.3~0.7mm、または0.4~0.6mmの範囲の寸法、または約0.5mmの寸法を有する、実施形態16に記載の装置。
(実施形態18)
複数のノズルを備える、実施形態16または17に記載の装置。
(実施形態19)
前記導管および/または前記ノズルが、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、実施形態16~18のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態20)
前記導管および/または前記ノズルが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、実施形態16~19のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態21)
前記物質がメントールである、実施形態16~20のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態22)
前記ロッドの周りに基材を包むように構成された包装セクションをさらに備え、前記基材が、実施形態16~21のいずれか一項に記載の装置によって塗布された物質を含む、実施形態1~15のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態23)
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布するための装置であって、
液体形態の前記物質が前記包装体に供給される少なくとも1つのノズルと、
前記ノズルに前記物質を供給するための導管と、
エアロゾル生成基材材料を受け取り、前記エアロゾル生成基材材料をロッドに形成するためのロッド形成部分と、
前記シート材料包装体を使用して前記エアロゾル生成基材材料を包むための包装部分と
を備える、装置。
(実施形態24)
前記基材が紙であるか、または紙を含む、実施形態16~23のいずれか一項に記載の装置。
(実施形態25)
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッドを製造する方法であって、
ロッド形成部分にシート材料の1つ以上の部分を受け入れて、前記1つ以上のシート材料部分をロッドに形成するステップと、
液体形態の第1の物質をシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するステップと、
加熱された空気流を前記ロッド形成部分に供給するステップと
を含む、方法。
(実施形態26)
前記漏斗に供給される前記空気の温度が、前記第1の物質の融点よりも高い、実施形態25に記載の方法。
(実施形態27)
前記漏斗に供給される前記空気の前記温度が、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い、実施形態25または26に記載の方法。
(実施形態28)
前記漏斗に供給される前記空気の前記温度が、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲内、または約50℃である、実施形態25~27のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態29)
前記ロッド形成部分が、シート材料の前記1つ以上の部分を受け入れる入口と、シート材料の前記1つ以上の部分をロッドに形成するための長手方向の狭小幅とを有する漏斗を備え、前記加熱された空気流が前記漏斗入口に供給される、実施形態25~28のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態30)
前記漏斗が漏斗部分およびステム部分を備え、前記方法が、空気流を前記ステム部分に供給するステップをさらに含む、実施形態29に記載の方法。
(実施形態31)
前記ステム部分に供給される前記空気の前記温度が、前記ステム部分の外部の周囲空気の温度よりも高い、実施形態30に記載の方法。
(実施形態32)
前記ステム部分に供給される前記空気の前記温度が、前記ロッド形成部分に供給される前記空気の温度と同じである、実施形態30または31に記載の方法。
(実施形態33)
液体形態の第2の物質を、前記第1の物質の下流で、前記ステム部分のシート材料の前記1つ以上の部分に塗布するステップをさらに含む、実施形態30~32のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態34)
液体形態の前記第1の物質が第1のアプリケータによって供給され、前記方法が、前記第1のアプリケータを加熱するステップをさらに含む、実施形態25~33のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態35)
前記第1のアプリケータが、前記第1の物質の融点よりも高い温度まで加熱される、実施形態34に記載の方法。
(実施形態36)
前記第1のアプリケータが、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、実施形態34または35に記載の方法。
(実施形態37)
前記第1のアプリケータが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、実施形態34~36のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態38)
前記第1のアプリケータに供給する前に前記第1の物質を加熱するステップをさらに含む、実施形態34~37のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態39)
前記第1の物質がメントールである、実施形態25~38のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態40)
前記第2の物質が、メントールまたは別の香料である、実施形態33に記載の方法。
(実施形態41)
前記ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含む、実施形態25~40のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態42)
導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を用いて液体形態の物質を基材に塗布する方法であって、
前記導管および/または前記ノズルを前記物質の融点よりも高い温度に加熱するステップと、
液体形態の前記物質を前記導管から前記ノズルに供給するステップと、
前記ノズルから前記基材に液体形態の前記物質を塗布するステップと
を含む、方法。
(実施形態43)
前記導管が、20℃、30℃、40℃、または50℃よりも高い温度に加熱される、実施形態42に記載の方法。
(実施形態44)
前記導管および/または前記ノズルが、20~80℃、30~70℃、40~60℃の範囲の温度、または約50℃に加熱される、実施形態42または43に記載の方法。
(実施形態45)
前記装置が複数のノズルを備える、実施形態42~44のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態46)
前記物質がメントールである、実施形態42~45のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態47)
前記基材が紙であるか、または紙を含む、実施形態42~46のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態48)
前記ロッドの周りに基材を包むステップをさらに含み、前記基材が、実施形態42~47のいずれか一項に記載の方法によって塗布された物質を含む、実施形態25~41のいずれか一項に記載の方法。
(実施形態49)
前記包むステップの後に、前記ロッドを別々のロッドセグメントに切断するステップをさらに含む、実施形態48に記載の方法。
(実施形態50)
エアロゾル提供システムとして、またはエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品のためのシート材料包装体に液体形態の物質を塗布する方法であって、導管と少なくとも1つのノズルとを備える装置を使用し、
液体形態の前記物質を前記導管から前記ノズルに供給するステップと、
液体形態の前記物質を前記ノズルから前記シート材料包装体に塗布するステップと、
エアロゾル生成基材材料のロッドを形成するステップと、
前記シート材料包装体を使用して前記エアロゾル生成基材材料のロッドを包むステップと
を含む、方法。
(実施形態51)
実施形態25~41のいずれか一項に記載の方法によって製造されたエアロゾル提供システムとして、または実施形態25~41のいずれか一項に記載の方法によって製造されたエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のロッド。
(実施形態52)
実施形態51に記載のロッドを含むエアロゾル提供システムとして、または実施形態51に記載のロッドを含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
(実施形態53)
実施形態42~49のいずれか一項に記載の方法によって塗布された液体形態の物質を含む基材。
(実施形態54)
実施形態53に記載の基材を含むエアロゾル提供システムとして、または実施形態53に記載の基材を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
(実施形態55)
実施形態50に記載の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムとして、または実施形態50に記載の方法によって塗布される液体形態の物質を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品用のシート材料包装体。
(実施形態56)
実施形態55に記載のシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムとして、または実施形態55に記載のシート材料包装体を含むエアロゾル提供システムにおいて使用するための物品。
【国際調査報告】