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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】歯科用ポッド
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/12 20060101AFI20240628BHJP
   A61C 19/04 20060101ALI20240628BHJP
   A61B 1/24 20060101ALI20240628BHJP
   A61B 1/00 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A61B1/12 510
A61C19/04 A
A61C19/04 Z
A61B1/24
A61B1/00 630
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578752
(86)(22)【出願日】2022-06-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-09
(86)【国際出願番号】 US2022031781
(87)【国際公開番号】W WO2022271423
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】17/354,652
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517264281
【氏名又は名称】デンツプライ シロナ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】バーンハード,ナディーン
(72)【発明者】
【氏名】サトラー,ジョースト
【テーマコード(参考)】
4C052
4C161
【Fターム(参考)】
4C052AA16
4C052NN02
4C052NN12
4C161AA08
4C161GG05
4C161GG10
4C161TT03
4C161UU06
(57)【要約】
歯科用ハンドヘルド装置の遠位端を受け入れるための空洞の形のレシーバーおよび歯科用ハンドヘルド装置の遠位部を洗浄および消毒するためのレシーバーの側面上の1つ以上のノズルを含む歯科用ポッド。それは、歯科用ハンドヘルド装置の、または歯科用ハンドヘルド装置に関する洗浄、セットアップ、保守および他の操作をサポートする1つ以上のカートリッジを受け入れるためのカートリッジ区画も含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科用ハンドヘルド装置の遠位端を受け入れるように適合された、空洞の形でのレシーバーと、
前記レシーバーの側面上に配置された1つ以上のノズルであって、前記歯科用ハンドヘルド装置の前記遠位端を洗浄または消毒するように構成されている1つ以上のノズルと、
前記レシーバーに近位に配置されたカートリッジ区画であって、前記カートリッジ区画は、1つ以上のカートリッジ用の1つ以上の挿入スロットを含み、前記1つ以上のカートリッジは前記ハンドヘルド装置の操作をサポートするように構成されている、カートリッジ区画と
を備える、歯科用ポッド。
【請求項2】
前記歯科用ハンドヘルド装置は、口腔内カメラ、齲蝕検知器または根管長測定器である、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項3】
前記歯科用ハンドヘルド装置の前記操作を実行するために前記1つ以上のカートリッジを前記レシーバーに対して予め定義された空間位置まで回転させるモーター
をさらに備える、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項4】
前記ポッドは、前記歯科用ハンドヘルド装置の前記遠位端を前記1つ以上のカートリッジのエントランスに入れるか、またはエントランスから出すために前記レシーバーの形状を変更するように構成される、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項5】
前記1つ以上のカートリッジは、色補正カートリッジ、3D較正カートリッジ、消毒カートリッジ、齲蝕カートリッジおよびエアフィルターカートリッジの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項6】
前記歯科用ポッドは、洗浄操作後に、前記歯科用ハンドヘルド装置の少なくとも前記遠位端を加熱するために、前記レシーバーの前記側面に沿って、または前記レシーバーの近位に配置された加熱器を含む、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項7】
前記1つ以上のノズルは、前記歯科用ハンドヘルド装置の前記遠位端に流体を供給するためのポンプに動作可能に連結される、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項8】
前記流体は、噴霧水、噴霧エア、洗浄液および消毒薬から成る群から選択された流体の少なくとも1つを含む、請求項7に記載の歯科用ポッド。
【請求項9】
前記カートリッジ区画は、前記レシーバーの下に配置される、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項10】
エンジン区画が、前記カートリッジ区画の下に配置される、請求項9に記載の歯科用ポッド。
【請求項11】
前記ポッドは、前記歯科用ハンドヘルド装置と無線で通信するように構成される、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項12】
1つ以上の挿入ガイドは、前記カートリッジ区画内で前記1つ以上のカートリッジの挿入および保持をガイドする、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項13】
前記ポッドの内部プロセッサまたは外部プロセッサは、前記歯科用ハンドヘルド装置の前記操作を制御するように構成される、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項14】
前記歯科用ポッドは、WLANアクセスポイント、LANスロットおよびバッテリー充電用プラグの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項15】
前記レシーバーは、前記歯科用ハンドヘルド装置の前記遠位端を前記1つ以上のカートリッジのエントランスに手動で入れるか、または前記エントランスから出すのを可能にするように成形される、請求項1に記載の歯科用ポッド。
【請求項16】
歯科用ハンドヘルド装置の少なくとも遠位端のためのレシーバー、前記レシーバーの縁上に配置された1つ以上のノズル、および前記レシーバーの近位に配置されたカートリッジ区画を有する歯科用ポッドを提供するステップと、
プロセッサにより、前記歯科用ハンドヘルド装置の1つ以上の操作を前記1つ以上のカートリッジの予め定義された機能に基づいて自動的に実行するステップであって、前記1つ以上の操作の少なくとも1つは、色補正操作、3D(3次元)較正操作、洗浄操作、消毒操作、齲蝕検知較正、およびエアフィルタリング操作から成る群から選択されるステップと
を含む、歯科用ポッドを操作するコンピュータ支援方法。
【請求項17】
前記自動的に実行するステップは、前記歯科用ハンドヘルド装置の保守ステップ、前記歯科用ハンドヘルド装置の自動セットアップステップまたは前記歯科用ハンドヘルド装置の自動洗浄ステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記歯科用ハンドヘルド装置の前記1つ以上の操作を実行するために、前記1つ以上のカートリッジの少なくとも1つを、前記歯科用ハンドヘルド装置の前記遠位端と位置合わせされる予め定義された空間位置まで回転させるためにモーターを動作させること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記歯科用ハンドヘルド装置の遠位端が前記レシーバーによって受け入れられていることを確認することと、
1つ以上のカートリッジが前記カートリッジ区画内で利用可能なことを確認することであって、前記1つ以上のカートリッジは前記歯科用ハンドヘルド装置の1つ以上の操作をサポートするために構成されていることと
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
データを前記歯科用ハンドヘルド装置からコンピュータへ前記ポッドのネットワークを介して転送することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記歯科用ハンドヘルド装置が自動的に、洗浄、加熱、および較正される、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記歯科用ハンドヘルド装置は、口腔内カメラ、齲蝕検知器または根管長測定器である、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2021年6月22日に出願された米国出願第17/354,652号の利益およびそれに対する優先権を主張し、それは、参照によりあらゆる目的に対して本明細書に組み込まれる。
【0002】

本開示は一般に、歯科用ポッドに関し、より詳細には、歯科用ハンドヘルド装置使用および保守のための機能に対する局所的なアクセスを提供するための装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
口腔内カメラなどの歯科用ハンドヘルド装置は、臨床医が、患者の口の内部からの画像などのデジタル信号を捕捉および表示するのを可能にする。治療と治療の間で、口腔内カメラは消毒され、臨床医は消毒ワイプを使用してカメラを清浄にする。データ通信が、隣接する治療ユニットへの接続によって行われる。色補正および3D較正が、独立した較正キットを用いて手動で実行される。実際には、ほとんどのステップは、別個のツールおよび機能を必要とする。例えば、ハンドセットの殺菌のために消毒ワイプおよび加圧滅菌器が必要とされ得、色補正のために、臨床医は、ソフトウェアからの視覚的指示に基づいて手動色補正ステップを実行する前に、色補正キットを取り付ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例示的な実施形態は、歯科用ポッドおよびその歯科用ポッドを操作する方法を提供する。歯科用ポッドは、ポッドで局所化された複数の機能、ならびに歯科用ハンドヘルド装置の、およびそれに関する短縮された洗浄、セットアップ、保守および他の操作を提供する。口腔内カメラが、説明のために歯科用ハンドヘルド装置として開示される。しかし、患者の歯腔からの信号を表示するために画面またはコンピュータに提供するように構成されたものなどの他の歯科用ハンドヘルド装置が、本明細書での説明を考慮して思い付き得る。かかる歯科用ハンドヘルド装置は、例えば、齲蝕検知器および根管長測定器を含む。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、機能は自動的に実行されて、口腔内カメラの洗浄、口腔内カメラの充電、口腔内カメラのW-LAN(無線ローカルエリアネットワーク)を経由したポッドへの、およびそこからLANを経由したWLAN接続されたPCへのデータ通信、色および3D測定のための口腔内カメラ較正、口腔内カメラの加熱、カメラの急速冷却、口腔内カメラのバッテリーの充電状態を表示するためのポッド上のLEDライトの構成、ポッドでのボタンによる直接操作を含む。さらに、洗浄は、患者の各歯科治療の間に達成され得る。この動作中、口腔内カメラは単独で充電できる。いつでも、カメラは、自動的に、またはボタンの押下で、較正され得る。実際のファームウェアソフトウェアのアップロードを通して、データ通信は、そのドッキングステーション/ポッドで行うことができ、なぜなら、それは、LANを経由してPC(パーソナルコンピュータ)と接続され得るためである。従って、大量のデータ伝送が可能である。ポッドは、近くの他のWLAN装置に対するWLANアクセスポイントとして(そのポッドがかかる構成要素を備えている/この機能を提供する場合)機能し得る。口腔内カメラまたはACユニットが通信のためにWLANを使用する場合、ポッドが業務LANに対する必要なアクセスポイントを提供するので、ポッドも使用される。従って、口腔内カメラを制御するための装置およびシステムが開示される。本装置およびシステムは、カメラの遠位端のためのレシーバーを含み、レシーバーは、消毒および洗浄のためのノズル、ならびに加熱/乾燥板を含む。ポッド内のポンプおよび換気口が、消毒液を口腔内カメラの遠位端(カメラの先端)から廃棄するために利用され得る。本システムは、異なるカートリッジのための挿入スロットおよびいくつかの機能をサポートするための将来のニーズのための拡張をさらに含む。カメラ先端の下のカートリッジを回転させるためのモーターも、異なる機能を実行するために含まれる。使用中の個々のカートリッジに対して、カメラを、カートリッジ内など、正しい位置に移動させるために位置決め機構が使用される。本システムは、WLANアクセスポイント、LANスロット、ユニット全体に電力を供給するための電源プラグも含み、装置フィードバックおよびユーザー入力のためのタッチおよび音声機能を有する。カートリッジの1つは、消毒液を含み得る。
【0006】
本明細書における一態様では、歯科用ポッドが開示される。歯科用ポッドは、歯科用ハンドヘルド装置の遠位端を受け入れるように適合された、空洞の形でのレシーバー;歯科用ハンドヘルド装置の遠位端を洗浄および消毒するように構成され、レシーバーの側面上に配置された1つ以上のノズル;およびレシーバーの近位に配置されたカートリッジ区画を含み、カートリッジ区画は1つ以上のカートリッジ用の1つ以上の挿入スロットを含み、1つ以上のカートリッジはハンドヘルド装置の操作をサポートするように構成されている。
【0007】
別の態様では、歯科用ポッドは、次の特徴の1つ以上の組合せを含む:(i)歯科用ハンドヘルド装置は、口腔内カメラ、齲蝕検知器または根管長測定器である、(ii)モーターは、歯科用ハンドヘルド装置の前記操作を実行するために1つ以上のカートリッジをレシーバーに対して予め定義された空間位置に回転させる、(iii)ポッドは、歯科用ハンドヘルド装置の遠位端を1つ以上のカートリッジのエントランスに入れるか、またはエントランスから出すためにレシーバーの形状を変更するように構成され、これは、装置を上下させるために、例えば、リニアアクター、例えば、モーター、リードスクリューまたはタイミングベルトおよびリニアスライドを用いて、達成され得る、(iv)1つ以上のカートリッジは、色補正カートリッジ、3D較正カートリッジ、消毒カートリッジ、例えば、齲蝕検知器の較正用であって、較正のために特定の齲蝕状態を模倣する材料の組合せによって達成され得る、齲蝕カートリッジ、およびエアフィルターカートリッジの少なくとも1つを含む、(v)歯科用ポッドは、洗浄操作後に、歯科用ハンドヘルド装置の少なくとも遠位端を加熱するために、レシーバーの側面に沿って、またはレシーバーの近位に配置された加熱器を含む、(vi)1つ以上のノズルが、歯科用ハンドヘルド装置の遠位端に流体を供給するためにポンプと動作可能に連結される、(vii)流体は、噴霧水、噴霧エア、洗浄液および消毒薬から成る群から選択された流体の少なくとも1つを含む、(viii)カートリッジ区画がレシーバーの下に配置される、(ix)エンジン区画がカートリッジ区画の下に配置される、(x)ポッドは、歯科用ハンドヘルド装置と無線で通信するように構成される、(xi)1つ以上の挿入ガイドが、カートリッジ区画内で1つ以上のカートリッジの挿入および保持をガイドする、(xii)ポッドの内部プロセッサが、歯科用ハンドヘルド装置の前記操作を制御するように構成される、(xiii)外部プロセッサが、歯科用ハンドヘルド装置の前記操作を制御するように構成される、(xiv)レシーバーは、歯科用ハンドヘルド装置の遠位端を1つ以上のカートリッジのエントランスに手動で入れるか、またはエントランスから出すのを可能にするように成形される。
【0008】
さらに別の態様では、歯科用ポッドを操作するコンピュータ支援方法が開示される。歯科用ポッドを操作するコンピュータ支援方法は:歯科用ハンドヘルド装置の少なくとも遠位端のためのレシーバー、レシーバーの1つの縁上に配置された1つ以上のノズル、およびレシーバーの近位に配置されたカートリッジ区画を有する歯科用ポッドを提供するステップ;プロセッサにより、歯科用ハンドヘルド装置の1つ以上の操作を1つ以上のカートリッジの予め定義された機能に基づいて自動的に実行するステップであって、1つ以上の操作の少なくとも1つは、色補正操作、3D(3次元)較正操作、洗浄操作、消毒操作、齲蝕検知、および噴霧エアフィルタリング操作から成る群から選択されるステップ、を含む。
【0009】
なお更なる態様では、コンピュータ支援方法は、次の1つ以上を含む:(i)自動実行ステップは、歯科用ハンドヘルド装置の保守ステップ、歯科用ハンドヘルド装置の自動セットアップステップまたは歯科用ハンドヘルド装置の自動洗浄ステップを含む、(ii)歯科用ハンドヘルド装置の前記1つ以上の操作を実行するために、1つ以上のカートリッジの少なくとも1つを、歯科用ハンドヘルド装置の遠位端と位置合わせされる予め定義された空間位置まで回転させるためにモーターを動作させること、(iii)歯科用ハンドヘルド装置の遠位端がレシーバーによって受け入れられていることを確認すること、および1つ以上のカートリッジがカートリッジ区画内で利用可能なことを確認することであって、1つ以上のカートリッジは歯科用ハンドヘルド装置の1つ以上の操作をサポートするために構成されていること、(iv)データを歯科用ハンドヘルド装置からコンピュータへポッドのネットワークおよび実際のファームウェアソフトウェアのアップロードを介して転送すること、ならびに口腔内カメラの充電、(v)歯科用ハンドヘルド装置は自動的に、洗浄、加熱、および較正される、(vi)歯科用ハンドヘルド装置は、口腔内カメラ、齲蝕検知器または根管長測定器である。
【0010】
任意の特定の要素または動作の説明を容易に識別するために、参照番号内の最上位の数字または複数の数字は、その要素が最初に紹介される図番号を指す。
【0011】
本発明の特性と考えられるある新規の特徴が添付のクレームに記載されている。しかし、発明自体、ならびに好ましい使用モード、そのさらなる目的および利点は、例示的な実施形態の以下の詳細の説明を参照することにより、付随の図面と一緒に読まれた場合に、最も良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】例示的な実施形態に従ったポッドの斜視図を示す。
図1B】例示的な実施形態に従ったポッドの斜視図を示す。
図2】例示的な実施形態に従ったポッドの垂直断面を示す。
図3】1つの例示的な実施形態に従ったポッドの模式図の斜視図を示す。
図4】例示的な実施形態に従ったポッドの水平断面を示す。
図5】1つの例示的な実施形態に従ったポッドおよびモーターのカートリッジ区画の斜視図である。
図6】一実施形態に従ったプロセスを示す。
図7】一実施形態に従った主題の一態様を示す。
図8】例示的な実施形態が実装され得るコンピュータシステムのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書で説明される例示的な実施形態は、複数の歯科用使用事例のためのカートリッジを有していて、操作の準備が整っている口腔内カメラを保持するために構成されたポッドを対象とする。
【0014】
ここで、ポッド102の斜視図を示す、図1Aを参照する。ポッド102は、レシーバー104を取り囲む、ハウジング108を含み、レシーバー104は、口腔内カメラおよび他の歯科用ハンドヘルド装置の少なくとも遠位端を受け入れ、かつ/または格納するために空洞として構成されている。ハウジングは、ポッドおよび以下で説明される複数の他の内部構成要素を操作するための1つ以上のボタン106、ならびに電力および/またはデータ入力/出力をポッド102に供給するための電力/データ線114も含む。例示的な実施形態では、口腔内カメラ216は、内部バッテリーによって電力供給され得、コンピュータと無線通信し得る。
【0015】
図1Bは、図2に示される、垂直断面を生成するために、ポッドの斜視図を、ポッドの垂直軸(Y軸)を通る垂直面110と共に示す。水平面112も、図4に示される、水平断面を生成するためにポッドの水平軸(X軸)を通る。
【0016】
図2では、ポッドの垂直断面図は例示的な実施形態を示しており、レシーバー104は口腔内カメラ216の遠位端214の少なくとも一部の形状を有して、口腔内カメラ216の遠位端を受け入れるために構成されている。レシーバー104はまた、口腔内カメラ216を洗浄、消毒および/または乾燥させるために、1つ以上のノズル210および/または発熱体220で覆われている。ノズル210は、前記遠位端214を洗浄または消毒するために、水、洗浄液および/または消毒/滅菌液を少なくとも前記遠位端214に塗布するように構成され得る。水などの、液体は、遠位端214を洗浄または消毒する際に圧力を掛けるように各ノズル210から噴霧を生成するために、ポンプ302(図3)および換気装置の使用によるなど、力をかけて塗布され得る。ノズルは、口腔内カメラ216または口腔内カメラ216の少なくとも遠位端214端部を乾燥させるために空気を口腔内カメラ216に印加または噴霧するようにも構成され得る。
【0017】
その上、遠位端214の下にある加熱/乾燥板208は、口腔内カメラ216の遠位端214を乾燥させるために、別々にもしくは代替として熱および/または空気を印加し得る。具体的には、本実施形態の発熱体は、口腔内カメラ216のレンズを乾燥させるために使用され得る。前記発熱体は、例えば、電気エネルギーを熱エネルギーに変換することによって機能する抵抗発熱体で作られている。抵抗発熱体としての使用に適した材料の非限定的例は、ニッケル合金(例えば、NiCr、CuNi)であり、それは、十分な内部電気抵抗、高融点、および十分な高温強度を有する耐食材料である。レシーバー内での液体の使用および、それ故に湿気の可能性に起因して、耐食性抵抗発熱体は、ポッド102の寿命を延長し得る。他の実施形態では、誘導発熱体が使用され得る。これは、金属などの導電性物体を、渦電流によってその物体内に生成された熱を通した、電磁誘導による加熱を伴う。言うまでもなく、これらの例は、制限することを意図するのではなく、遠位端214を加熱するためにポッド102内で熱を生成するための他の構成がこの明細書を踏まえて取得できる。
【0018】
ポッドは、カートリッジ区画224およびエンジン区画226を含む基部222をさらに含む。カートリッジ区画224は、例えば、口腔内カメラ216に基づいて、歯科機能またはワークフローを実行するために1つ以上のカートリッジを挿入スロット内に受け入れる。歯科機能は、その他の方法では、臨床医により外部ツールおよびキットを使用して別々に、個々にかつ/または手動で実行される、例えば、口腔内カメラの保守およびセットアップ操作を含む。例示的な実施形態では、カートリッジ区画のカートリッジの空間位置は、本明細書で説明されるように、例えば、エンジン区画226のモーターによって駆動される回転もしくは他の機構を通して、レシーバー104または口腔内カメラ216に対して、変更可能である。1つ以上のカートリッジは、歯科機能のために口腔内カメラ216の遠位端214を受け入れるためのエントランス212を有し得る。図2の断面図は、消毒液を保持し得る消毒カートリッジ204および口腔内カメラ216を較正するための色補正モジュール202を有する色補正カートリッジ406を示す。別の例示的な実施形態(図示せず)では、レシーバー104または口腔内カメラの空間位置は、口腔内カメラまたはレシーバー104のカートリッジ区画224に対する回転を通して変更可能である。複数のカートリッジを受け入れるためのカートリッジ区画224の能力は、カートリッジを変更するか、または新しいカートリッジを開発することにより、既存のハンドヘルド歯科装置に対して機能を変更および追加し、それを異なる装置およびそれらの特徴に対して多用途にする能力を可能にする。
【0019】
別の例示的な実施形態では、歯科機能の実行は自動的であり、内部プロセッサ312または外部プロセッサ308からの指示によって制御され得る。例えば、口腔内カメラ216を挿入すると、プロセッサはエンジン区画226のモーターを作動させて、1つ以上の歯科機能を実行するためにカートリッジを連続的に回転させ、各カートリッジは、3D較正、色補正、洗浄、消毒および齲蝕検知較正を含むが、それらに制限されない、異なる機能を実行するように構成される。一実施形態では、治療の間での口腔内カメラ216の独立した洗浄が達成され得る。ボタン106も、オペレータにより、1つ以上のカートリッジ依存の歯科機能を自動的に実行するために使用され得、口腔内カメラ216と一致するためのカートリッジの回転は、1つだけの歯科機能が実行されている場合、必要とされない可能性がある。各歯科機能は、複数のステップを含み得る。例えば、自動色補正は、カメラがレンズからいかなる物質も取り除くために既に消毒されていることを確実にすること、口腔内カメラ216のカメラレンズ228が色補正セット(図示せず)に面するか、またはその上に取り付けられるように、口腔内カメラ216の遠位端214を下げ、エントランス212を通って色補正カートリッジ406の色補正モジュール202内に入れることを含む。内部プロセッサ312または外部プロセッサ308は次いで、口腔内カメラ216を操作して、較正プロセス内で反射されて測定される画像を投影する。一旦完了すると、ポッド102上のLED(発光ダイオード)またはリモートソフトウェアが完了を示して、遠位端214がその以前の位置に戻される。言うまでもなく、これは、制限することを意図せず、他の歯科機能が、他の歯科機能または口腔内カメラ手順を実行するように構成された他のタイプのカートリッジを使用して実現できる。
【0020】
更なる例示的な実施形態では、レシーバー104は、口腔内カメラ216の遠位端214をさらに下げて色補正モジュール202などの較正モジュールのエントランス212に入れるために、空洞の形状を変更するように電気的または機械的に再構成可能であり得る。
【0021】
ここで図3を参照すると、その図は、例示的な実施形態が実装され得るポッドシステム300のブロック図を示す。ポッドシステム300は、ポッド102(少なくともそのノズル構造およびデータ線の概略図が説明目的のために示されている)を含む。ポッドシステム300は、ポッドの様々な操作を制御するためのボタン106、モーター310および内部プロセッサ312も含む。ポッドシステム300のポンプ302は、ノズル210を、1つ以上のホース304を通して、水(図示せず)などの、液体供給の消毒剤に動作可能に連結する。ポッドシステム300は、本明細書で説明される歯科機能の実行を制御するように構成された内部プロセッサ312または外部プロセッサ308に動作可能に接続されたデータ線306も含む。さらに、データ線306は、WLANアクセスポイントに対して必要とされるLANアクセスのための拡張として構成され得る。
【0022】
例示的な実施形態では、ポッド102は、ネットワーク/通信インフラストラクチャ314を通して、外部コンピュータ316および/または口腔内カメラ216に動作可能に接続される。ネットワーク/通信インフラストラクチャ314は、ポッドシステム300内に一緒に接続された様々な装置、データベース、プロセッサおよびコンピュータ間に通信リンクを提供するために使用される媒体である。ネットワーク/通信インフラストラクチャ314は、有線、無線通信リンク、または光ファイバーケーブルなどの、接続を含み得る。外部プロセッサ308、口腔内カメラ216、内部プロセッサ312などを備えた外部コンピュータ316などのデータ処理システムは、ネットワーク/通信インフラストラクチャ314に接続されたあるデータ処理システムの例に過ぎず、これらのデータ処理システムに対する他の構成または役割を除外することは意図していない。ソフトウェアアプリケーションまたはソフトウェアツールは、ポッドシステム300内の任意のデータ処理システム上で実行し得る。
【0023】
ほんの一例として、かかるアーキテクチャに対するいかなる制限も意味することなく、図3は、一実施形態の実施態様例で使用可能な一定の構成要素を示す。別の例として、一実施形態は、図のように、いくつかのデータ処理システムおよびデータネットワークにわたって分散でき、一方、別の実施形態は、例示的な実施形態の範囲内の単一のデータ処理システム上に実装できる。
【0024】
ポッドシステム300は、例えば、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、またはワイドエリアネットワーク(WAN)などの、いくつかの異なるタイプのネットワークとして実装され得る。特定の例では、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を経由した口腔内カメラ216とポッド102との間の、およびLANを経由したポッドと(W)LAN外部コンピュータとの間のデータ通信がある。ポッドは、口腔内カメラ216に対するWLANアクセスポイントとして、および歯科用取得ユニット(dental acquisition unit)のための歯科治療室内の「ホットスポット」として機能し得る。ここで臨床医はそれ故に、データ処理のために物理的に接続されたコンピュータを必要としない可能性があり、データは、歯科医院内の外部コンピュータにLANを介して送信され得る。
【0025】
言うまでもなく、ネットワーク/通信インフラストラクチャ314は、相互に通信するために伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)および他のプロトコルを使用するネットワークおよびゲートウェイの集合も表し得る。図3は、一例となることを目的とし、異なる例示的な実施形態に対するアーキテクチャの制限ではない。
【0026】
図4は、複数のカートリッジ502がカートリッジ区画224内に挿入されているポッド102の水平断面図を示す。カートリッジは、制限なく、消毒カートリッジ204、エアフィルターカートリッジ402、3D較正カートリッジ404および色補正カートリッジ406を含む。
【0027】
カートリッジ組立体504の斜視図が図5に示されている。カートリッジ組立体504は、例示的な実施形態では、1つ以上のカートリッジ502、エンジン区画226からのモーター310、およびモーター310の軸506を含む。挿入ガイド512は、例示的な実施形態における1つ以上のカートリッジ502の挿入および保持をガイドし得る。モーター310は、口腔内カメラ216の挿入に応答して、プロセッサからの命令に基づいて回転の方向および回転の角度を制御するためのエンコーダー線508も有する。モーターは、モーターに電力を供給するための電力線510も有する。モーターからカートリッジ組立体504に連結された軸は、カートリッジ502が定義された空間位置になるように、モーターからの回転運動をカートリッジ組立体504へ連結する。プロセッサは、口腔内カメラ216の遠位端214が、特定のカートリッジ502と一致するように、レシーバー104の移動もしくは再構成、または例えば、口腔内カメラ216を下げることにより、口腔内カメラ216の移動も制御し得る。しかし、例示的な実施形態では、口腔内カメラ216は、オペレータにより、エントランス212を通して手動で下げられる。全てのカートリッジがエントランス212を有する必要はないことに留意されたい。さらに、これらの例は、制限することを意図しておらず、カートリッジを口腔内カメラ216に関して予め定義された配置に位置付けるように構成された、例えば、他の回転アクチュエータ、線形アクチュエータ、サーボ、ガイドレールなどの、他の機械的および電気的移動機構が、本明細書を踏まえて達成され得る。
【0028】
図6は、例示的な実施形態に従ったプロセス600を示す。プロセス600は、ステップ602から始まる。ステップ604で、ポッド102が提供される。ポッド102は、少なくとも口腔内カメラの遠位端用のレシーバー、レシーバーの縁上に配置された1つ以上のノズル、およびレシーバーの近位に配置されたカートリッジ区画を有する。ステップ606で、口腔内カメラがポッドに挿入される。ステップ608で、プロセッサは任意選択で、口腔内カメラが挿入されていることを検証または検出する。それは、1つ以上のカートリッジが口腔内カメラの操作のために利用可能であることもチェックし得る。カートリッジは、プロセッサの特定の命令が、口腔内カメラに関して、または口腔内カメラを使用して実行されるのを可能にする任意の形状または外形である。ステップ610で、プロセス600は、プロセッサにより、口腔内カメラの1つ以上の操作を1つ以上のカートリッジの予め定義された機能に基づいて自動的に実行する。1つ以上の操作の少なくとも1つは、色補正操作、3D(3次元)較正操作、洗浄操作、消毒操作、およびエアフィルタリング操作から成る群から選択できる。プロセス600はステップ612で終了する。
【0029】
図7は、例示的な実施形態に従った別のプロセス700を示す。プロセス700は、プロセス600のステップ610の説明例である。プロセス700は、色補正操作であり、ステップ702から始まる。ステップ704で、プロセス700は、口腔内カメラ216の遠位端214が、色補正モジュール202または色補正カートリッジ406の空洞内にあるように、口腔内カメラをエントランス212を通して色補正カートリッジ406内に入れる。洗浄、消毒または加熱操作などの異なる操作では、口腔内カメラ216の先端をエントランス212を通して移動させることは必要ない可能性があり、操作は、レシーバー104内でその場で実行され得る。ステップ706で、口腔内カメラのレンズが色補正基準と位置合わせされる。基準は、色補正用のカラーフィールドを含み得る。それは、ホワイトバランスおよび/またはシェーディング補正用のホワイトフィールドおよび/またはグレイフィールドも含み得る。ステップ708で、口腔内カメラ216のエントランス212を通した移動に応答して、プロセス700は、プロセッサに、色補正のために画像の色補正基準上への自動投影を開始させる。ステップ710で、プロセス700は、反射された画像を自動的に記録する。ステップ712で、プロセス700は、色補正のために反射された画像を自動的に分析する。ステップ714で、プロセス700は、プロセッサにより、口腔内カメラを色補正モジュールから自動的に開放する。ステップ716で、プロセス700は、次のカートリッジを口腔内カメラとの定義された位置合わせまで自動的に回転させる。ステップ718で、プロセス700は、前記次のカートリッジに対応する定義された指示に従って次のカートリッジの操作を自動的に実行する。プロセス700は、ステップ720で終了する。
【0030】
使用事例では、臨床医は朝、充電されて、洗浄され、更新され、加熱されて、較正された口腔内カメラ216をポッド102から取り出す。臨床医は、それを普段通りに患者に対して使用する。データがPCに転送されてモニター上に視覚化され、それは、(W)LANアクセスポイントを介してポッド102に接続されてインハウスLANへのアクセスを与える。使用後、口腔内カメラ216がポッド102内に戻される。口腔内カメラ216はその後、自動的に洗浄および充電される。それは、必要であれば、自動的に加熱および較正もされる。臨床医は、必要に応じて、追加/別個の較正を開始し得る。
【0031】
ここで図8を参照すると、それは、本明細書の例示的な実施形態の少なくともいくつかに従って採用され得るコンピュータシステム800のブロック図を示す。様々な実施形態が本明細書ではこの例示的なコンピュータシステム800の観点から説明され得るが、この説明を読んだ後、ポッド102を他のコンピュータシステムおよび/またはアーキテクチャを使用して実装する方法が当業者には明らかになり得る。
【0032】
本明細書における一実施形態例では、ポッドシステム300の少なくとも一部の構成要素は、図8のコンピュータシステム800を形成し得るか、またはコンピュータシステム800内に含まれ得る。コンピュータシステム800は、例示的な実施形態では、ポッドシステム300の内部プロセッサ312または外部プロセッサ308であり得る、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ806を含む。コンピュータプロセッサ806は、例えば、中央処理装置(CPU)、多重処理装置(multiple processing unit)、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、または同様のものを含み得る。コンピュータプロセッサ806は、通信インフラストラクチャ802(例えば、通信バス、クロスオーバーバー装置、ネットワーク)に接続され得る。本明細書における例示的な実施形態では、コンピュータプロセッサ806は、自動洗浄および消毒プロセスを含む、ポッド102の操作を制御するCPUを含む。例えば、コンピュータプロセッサ806は、前記操作のタイミングおよび順序を制御するように構成され得る。
【0033】
表示インタフェース808(または他の出力インタフェース)は、テキスト、ビデオ、グラフィックス、および他のデータを、ディスプレイ装置814上への表示のために通信インフラストラクチャ802から(またはフレームバッファ(図示せず)から)転送する。例えば、表示インタフェース808は、グラフィックスプロセッシングユニットを備えたビデオカードを含み得るか、または熱成形装置を制御するためのインタフェースをオペレータに提供し得る。
【0034】
コンピュータシステム800は、コンピュータシステム800のオペレータによって情報をコンピュータプロセッサ806に送信するために、ディスプレイ装置814と共に使用され得る入力装置810も含み得る。入力装置810は、実行するための指示をプロセッサに送信するためのポッド102上、またはポッド102の外部の、キーボード、ボタン106および/もしくはタッチスクリーンモニターを含み得る。一例では、ディスプレイ装置814、入力装置810、およびコンピュータプロセッサ806は、全体としてユーザーインタフェースを形成し得る。
【0035】
ポッド102を操作する1つ以上のステップは、コンピュータ可読プログラム命令の形で持続性記憶装置上に命令として格納され得る。手順を実行するために、コンピュータプロセッサ806は、記憶装置上に格納されているような、適切な命令を、メモリにロードし、次いでロードされた命令を実行する。
【0036】
コンピュータシステム800は、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)であり得る、主メモリ804をさらに含み得、二次メモリ818も含み得る。二次メモリ818は、例えば、ハードディスクドライブ820および/または取外し可能記憶ドライブ822(例えば、フロッピィディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリドライブ、および同様のもの)を含み得る。取外し可能記憶ドライブ822は周知の方法で、取外し可能記憶ユニット826から読み取り、かつ/または取外し可能記憶ユニット826へ書き込む。取外し可能記憶ユニット826は、例えば、フロッピィディスク、磁気テープ、光ディスク、フラッシュメモリ装置、および同様のものであり得、それらは、取外し可能記憶ドライブ822に書き込まれて、取外し可能記憶ドライブ822から読み取られ得る。取外し可能記憶ユニット826は、コンピュータ実行可能ソフトウェア命令および/またはデータを格納している持続性コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0037】
更なる例示的な実施形態では、二次メモリ818は、コンピュータシステム800にロードされるコンピュータ実行可能プログラムまたは他の命令を格納している他のコンピュータ可読媒体を含み得る。かかる装置は、取外し可能記憶装置828およびインタフェース824(例えば、プログラムカートリッジおよびカートリッジインタフェース)、取外し可能メモリチップ(例えば、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EPROM」)またはプログラマブル読取り専用メモリ(「PROM」))および関連したメモリソケット、ならびに他の取外し可能記憶装置828およびソフトウェアとデータが取外し可能記憶装置828からコンピュータシステム800の他の部分に転送されるのを可能にするインタフェース824を含み得る。
【0038】
コンピュータシステム800は、ソフトウェアおよびデータがコンピュータシステム800と外部装置との間で転送されるのを可能にする通信インタフェース812も含み得る。かかるインタフェースは、モデム、ネットワークインターフェース(例えば、イーサネットカードまたはIEEE 602.11無線LANインタフェース)、通信ポート(例えば、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)ポートまたはファイアーワイヤ(登録商標)ポート)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(「PCMCIA」)インタフェース、Bluetooth(登録商標)、および同様のものを含み得る。通信インタフェース812を介して転送されるソフトウェアおよびデータは、信号の形であり得、それは、通信インタフェース812によって送信および/または受信可能であり得る、電子、電磁、光または別のタイプの信号であり得る。信号は、通信経路816(例えば、チャネル)を介して通信インタフェース812に提供され得る。通信経路816は、信号を伝達し、ワイヤーもしくはケーブル、光ファイバー、電話線、移動体通信リンク、無線周波数(「RF」)リンク、または同様のものを使用して実装され得る。通信インタフェース812は、ソフトウェアまたはデータまたは他の情報をコンピュータシステム800とリモートサーバーもしくはクラウドベースストレージ(図示せず)との間で転送するために使用され得る。
【0039】
1つ以上のコンピュータプログラムまたはコンピュータ制御論理は、主メモリ804および/または二次メモリ818内に格納され得る。コンピュータプログラムは、通信インタフェース812を介しても受信され得る。コンピュータプログラムは、コンピュータ実行可能命令を含み、それは、コンピュータプロセッサ806によって実行される場合に、以下で説明されるような方法をコンピュータシステム800に実行させる。その結果、コンピュータプログラムは、コンピュータシステム800およびポッド102の他の構成要素を制御し得る。
【0040】
別の実施形態では、ソフトウェアは、持続性コンピュータ可読記憶媒体内に格納されて、取外し可能記憶ドライブ822、ハードディスクドライブ820、ならびに/または通信インタフェース812を使用する、主メモリ804および/もしくは二次メモリ818にロードされ得る。制御論理(ソフトウェア)は、コンピュータプロセッサ806によって実行される場合に、コンピュータシステム800、およびより一般的には、ポッドシステム300に、本明細書で説明される方法の一部または全部を実行させる。
【0041】
最後に、別の実施形態例では、ASIC、FPGA、および同様のものなどのハードウェア構成要素は、本明細書で説明される機能を実行するために使用され得る。本明細書で説明される機能を実行するためのかかるハードウェア構成の実装は、本説明を考慮して当業者には明らかであろう。
【0042】
本発明の態様は、本発明の実施形態に従った方法、装置(システム)、ならびにコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して、本明細書で説明される。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図内のブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装できることが理解されよう。
【0043】
図内のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態に従ったシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能および操作を例示する。これに関して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、命令のモジュール、セグメント、または部分を表し得、それは、指定された論理機能(複数可)を実装するための1つ以上の実行可能な命令を含む。いくつかの代替実施態様では、ブロック内に記載された機能は、図面内に記された順序を逸脱して起こり得る。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際は、実質的に同時に実行され得るか、またはブロックは、関与する機能に応じて、逆順に実行され得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図内のブロックの組合せは、指定された機能もしくは動作を実行するか、または専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せを実行する専用ハードウェアベースシステムによって実装できることも留意されたい。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】