IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヴェーエムイー ホーランド ベー. ヴェー.の特許一覧

特表2024-524194個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム
<>
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図1
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図2
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図3
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図4
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図5
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図6
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図7
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図8
  • 特表-個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システム
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/00 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A61J3/00 310F
A61J3/00 310E
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023578801
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 NL2022050361
(87)【国際公開番号】W WO2022271026
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】17/353,964
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595090635
【氏名又は名称】ヴェーエムイー ホーランド ベー. ヴェー.
【氏名又は名称原語表記】VMI HOLLAND B. V.
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィジニア,アールフ
(72)【発明者】
【氏名】ティー ラム,ヘンドリック レンダート
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ヴォーン,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】シャイド,ロジェ
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047CC15
4C047CC16
4C047JJ01
4C047JJ06
4C047JJ12
4C047JJ15
4C047JJ26
4C047JJ31
(57)【要約】
本発明は、フィーダユニットから個別の薬剤をステップ式に吐出させる方法に関し、フィーダユニットは、前記薬剤を保持する容器と、吐出機構と、を含み、吐出機構は、複数の個別化チャンバ5を備える個別化部と、個別化部の下方に配置され、放出口が設けられた第一の放出部材を含み、第一の放出部材と個別化部は相互に関して移動可能であり、方法は、個別化部10と第一の放出部材を相互に関して移動させるステップと、個別化部が整列位置にあるとき、個別化部と第一の放出部材との相対移動を停止させるステップと、所定の待機時間にわたり個別化部を静止状態に保持して、整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤15があればそれが放出口を通じて落下できるようにするステップと、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィーダユニットから個別の薬剤をステップ式に吐出させる方法において、前記フィーダユニットは、前記薬剤を保持する容器と、前記容器から前記薬剤を受け取り、前記薬剤を選択的に吐出するように構成された吐出機構であって、複数の個別化チャンバを有する個別化部と、前記個別化部の下方に配置され、放出口を備える第一の放出部材を含み、前記第一の放出部材と前記個別化部は相互に関して移動可能である吐出機構と、を含み、
-前記個別化部と前記第一の放出部材を、前記複数の個別化チャンバのうちの1つが前記放出口と整列する整列位置へと相互に関して移動させるステップと、
-前記個別化部が前記整列位置にあるときに、前記個別化部と前記第一の放出部材との相対移動を停止させるステップと、
-所定の待機時間にわたり、前記個別化部を前記第一の放出部材に関して静止状態に保持し、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があれば、それが前記放出口を通じて落下できるようにするステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記所定の待機時間後に前記個別化部と前記第一の放出部材との間の前記相対移動を再開するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記個別化部と前記第一の放出部材との間の前記相対移動を再開させる前記ステップは、前記所定の待機時間が満了したら、前記個別化部と前記第一の放出部材を、前記複数の個別化チャンバのうちの他の1つが前記放出口と整列する別の整列位置へと相互に関して移動させるステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
薬剤が前記放出口を通って落下したか否かを検出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
薬剤が前記放出口を通って落下したか否かを検出する前記ステップは、薬剤が前記放出口を通って落下したことが検出されたとき、前記所定の待機時間を終了させるステップと別の所定の待機時間を開始させるステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の待機時間は第一の長さを有し、前記別の所定の待機時間は、前記第一の長さより短い第二の長さを有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
薬剤が前記放出口を通過することが想定されていたが、前記所定の待機時間中に薬剤が前記放出口を通って落下しなかったことが検出されたとき、前記個別化部と前記第一の放出部材を相互に関して前後に移動させて、前記整列位置に戻すことをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記フィーダユニットには、エンコーダステップが前記整列位置を示すようにキャリブレートされる位置エンコーダが設けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記個別化部と前記第一の放出部材を相互に関して移動させる前記ステップは、前記個別化部と前記第一の放出部材の相互に関する位置を特定して、前記個別化部を整列位置へと移動させるステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記個別化部と前記第一の放出部材との間の相対移動を停止させる前記ステップは、前記個別化部が整列位置にあると特定されたときに、前記個別化部と前記第一の放出部材との間の相対移動を停止させることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記フィーダユニットは、前記第一の放出部材の下方に配置され、1つ又は複数の待機チャンバを含む貯蔵部を含み、前記1つ又は複数の待機チャンバは前記個別化チャンバ、前記放出口、及びそれぞれの前記1つ又は複数の待機チャンバが整列したときに、前記個別化チャンバのうちの1つから薬剤を受け取るように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記フィーダユニットは、前記貯蔵部の下方に配置され、吐出口が設けられた第二の放出部材を含み、前記第二の放出部材と前記貯蔵部は相互に関して移動可能であって、その結果、前記1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つを前記吐出口と実質的に整列させる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ又は複数の待機チャンバが前記吐出口から受け取った1つ又は複数の薬剤を吐出させるステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記個別化部と前記第一の放出部材を相互に関して移動させる前記ステップは、前記個別化部を、前記複数の個別化チャンバのうちの1つが前記放出各値と整列する整列位置へと前記第一の放出部材に関して回転させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
排出された前記薬剤は、前記吐出装置の貫通穴を前記1つのフィーダユニットから垂直に、又は実質的に垂直に通過する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記個別化部は所定の待機時間にわたり静止状態に保持されて、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って前記複数の回収トレイのうちの1つの回収トレイの中に垂直に、又は実質的に垂直に落下できるようにする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
個別の薬剤を吐出するフィーダユニットにおいて、
前記薬剤を保持する容器と、
前記容器からの前記薬剤を受け取り、前記薬剤を前記フィーダユニットから選択的に吐出する吐出機構であって、
複数の個別化チャンバを有する個別化部と、
前記個別化部の下方に配置され、放出口が設けられる第一の放出部材と、を含み、前記第一の放出部材と前記個別化部は相互に関して移動可能である吐出機構と、
前記個別化チャンバと前記第一の放出部材の前記放出口との相対位置を特定するエンコーダと、
を含むフィーダユニット。
【請求項18】
前記第一の放出部材の下方に配置され、1つ又は複数の待機チャンバを含む貯蔵部をさらに含み、前記1つ又は複数の待機チャンバは、前記個別化チャンバ、前記放出口、及びそれぞれの前記1つ又は複数の待機チャンバが整列したときに、前記個別化チャンバのうちの1つから薬剤を受け取るように構成される、請求項17に記載のフィーダユニット。
【請求項19】
前記エンコーダは前記放出口に、又はその付近に配置される、請求項17に記載のフィーダユニット。
【請求項20】
前記1つ又は複数の待機チャンバは複数の待機チャンバを含み、前記貯蔵部の下方に配置され、吐出口が設けられた第二の放出部材を含み、前記第二の放出部材と前記貯蔵部は相互に関して移動可能であって、その結果、前記1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つが前記吐出口と実質的に整列する、請求項18に記載のフィーダユニット。
【請求項21】
薬剤が前記放出口を通って落下したか否かを特定するための検出機構をさらに含む、請求項17に記載のフィーダユニット。
【請求項22】
1つ又は複数のフィーダユニットを収容する吐出システムにおいて、このシステムは前記1つ又は複数のフィーダユニットからある量の個別の薬剤を選択的に吐出するように配置され、
ある平面内に隣接して配置された吐出位置の列が設けられた吐出装置であって、前記吐出位置の列の各々における前記吐出装置には、前記フィーダユニットのうちの1つのためのホルダと、排出された薬剤がそこを通るための貫通穴が設けられた吐出装置と、
前記吐出装置の下方に配置された回収装置であって、前記回収装置と前記吐出装置は相互に関して移動可能であり、複数の回収トレイが設けられ、前記トレイの各々は、前記吐出装置に面する側において、排出された薬剤を受け取るための受容口を含み、各々が出口を含む回収装置と、
前記システム及び前記吐出装置上に配置された前記1つ又は複数のフィーダユニットの動作を制御するためのコントローラと、
を含み、
前記コントローラは、前記1つ又は複数のフィーダユニットの各々について、
-個別化部と、前記個別化部の下方に配置され、放出口が設けられた第一の放出部材を、前記複数の個別化チャンバのうちの1つが前記放出口と整列する整列位置へと相互に関して移動させ、
-前記個別化部が前記整列位置にあるとき、前記個別化部と前記第一の放出部材との相対移動を停止させ、
-前記個別化部を前記第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間だけ保持して、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って落下できるようにする
ように構成される吐出システム。
【請求項23】
前記コントローラはさらに、前記所定の待機時間の後に前記個別化部と前記第一の放出部材との前記相対移動を再開するように構成される、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項24】
前記コントローラはさらに、
-前記個別化部を前記第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間だけ保持して、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って前記第一の放出部材の下方に配置された貯蔵部の1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つの中に落下できるようにする
ように構成される、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項25】
前記コントローラはさらに、
-前記1つ又は複数の待機チャンバが吐出口から受け取った1つ又は複数の薬剤を吐出する
ように構成される、請求項24に記載の吐出システム。
【請求項26】
トレイの前記出口から受け取った前記薬剤を回収し、前記薬剤を包装するための包装ユニットをさらに含む、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項27】
前記排出された薬剤は、前記吐出装置の前記貫通穴を前記1つのフィーダユニットから垂直に、又は実質的に垂直に通過する、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項28】
前記個別化部は所定の待機時間だけ静止状態に保持されて、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って前記複数の回収トレイのうちの1つの回収トレイへと垂直に、又は実質的に垂直に落下できるようにする、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項29】
個別の薬剤を吐出するフィーダユニットを試験するように構成されたテストステーションにおいて、
試験対象のフィーダユニットを受けるように構成されたドッキング位置を含み、前記ドッキング位置は、
前記試験対象のフィーダユニットを少なくとも部分的に受けるように構成された受容部分と、
前記フィーダユニットに動作的に接続されて、前記フィーダユニットを駆動してそこから薬剤を吐出させるように構成されたドライブと、
前記フィーダユニット内の前記薬剤の挙動を検知し、及び/又は前記フィーダユニットから吐出された前記複数の薬剤のうちの1つの薬剤の挙動を検知するように構成された1つ又は複数のセンサと、
前記センサ及び前記ドライブに動作的に接続されて、前記試験対象のフィーダユニットに動作的に接続されるように構成されたコントローラと、
を含み、
前記コントローラは、前記フィーダユニットを駆動したときに、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された前記薬剤の前記挙動に関する前記1つ又は複数のセンサからのデータを受信するように構成され、
前記コントローラはさらに、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを、前記1つ又は複数のセンサから受信した前記データに基づいて特定するように構成されるテストステーション。
【請求項30】
前記テストステーションは、前記試験対象のフィーダユニットの下方に配置され、前記フィーダユニットから吐出された薬剤を受け取るように構成されたシュートを含む、請求項29に記載のテストステーション。
【請求項31】
前記1つ又は複数のセンサは、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動を検知するための第一のセンサ、及び/又は前記フィーダユニットから吐出された前記複数の薬剤のうちの1つの薬剤の前記挙動を検知するための第二のセンサを含む、請求項29に記載のテストステーション。
【請求項32】
前記第一のセンサは、薬剤が前記フィーダユニット内の前記複数の薬剤から分離されたか否かを検知するように構成され、及び/又は前記第二のセンサは、前記複数の薬剤のうちの1つの薬剤が前記フィーダユニットから吐出されたか否かを検知するように構成される、請求項31に記載のテストステーション。
【請求項33】
前記テストステーションは、前記ドッキング位置において受けられた試験対象のフィーダユニットを識別するように構成された識別ユニットを含む、請求項29に記載のテストステーション。
【請求項34】
前記コントローラは前記識別ユニットに動作的に接続されて、識別されたフィーダユニットに関するデータ受信し、前記コントローラはさらに、前記識別されたフィーダユニットに関連付けられる前記特定されたパラメータを保存及び/又は送信するように構成される、請求項33に記載のテストステーション。
【請求項35】
前記識別ユニットは、試験対象のフィーダユニットのRFIDタグを読み取るように構成される、請求項33に記載のテストステーション。
【請求項36】
請求項29に記載のテストステーションによってフィーダユニットを試験する方法において、
-前記フィーダユニットに薬剤を所定の充填レベルまで充填するステップと、
-前記フィーダユニットを前記テストステーションの前記ドッキング位置にドッキングさせるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動して、前記フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動しながら、前記フィーダユニット内の前記薬剤の挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出される薬剤の挙動を検出するステップと、
-前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記検出された挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された薬剤の前記検出された挙動に関連付けられるデータに基づいて、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を含む方法。
【請求項37】
前記ドッキングしたフィーダユニットを識別するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記パラメータを特定する前記ステップの後に、前記試験プロセスが完了したか否かを特定するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記試験プロセスが完了していないと特定されたとき、
-前記フィーダユニットを駆動して、前記フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動しながら、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出される薬剤の前記挙動を検出するステップと、
-前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記検出された挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された薬剤の前記検出された薬剤に関連付けられるデータに基づいて、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を繰り返すステップを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記試験プロセスが完了したと特定されたとき、
-前記特定されたパラメータを、前記試験されたフィーダユニットの識別情報と共に、任意選択によりデータベースに保存するステップ
を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
-前記フィーダユニットに薬剤を所定の充填レベルまで充填するステップと、
-前記フィーダユニットを駆動して、前記フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動しながら、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出される薬剤の前記挙動を検出するステップと、
-前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記検出された挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された薬剤の前記検出された挙動に関連付けられるデータに基づいて、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を1回又は複数回繰り返すステップを含み、
前記フィーダユニットの前記充填レベルは、前記ステップの毎回の繰り返しで異なる、
請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記ステップの毎回の繰り返しは所定の充填レベルについて行われ、前記繰り返しのための前記充填レベルは少なくとも5%異なる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記試験されたフィーダユニットの最適な充填レベルに関する推奨を提供するステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記フィーダユニットの試験中にエラーが発生したか否かを確認するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
前記フィーダユニットの試験中にエラーが発生したか否かを確認する前記ステップは、
-前記1つ又は複数のセンサが薬剤を検出する時間の長さが所定の閾値を超えたことを検出すること、及び/又は
-前記フィーダユニットの個別化部が次の整列位置まで移動するのに必要な時間の長さが所定の閾値を超えたことを検出すること
を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記フィーダユニットのための駆動速度を特定するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項47】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記フィーダユニットのための待機時間を特定するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項48】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記試験されたフィーダユニットの最適な吐出速度に関する推奨を提供するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項49】
フィーダユニットの充填レベルを特定する方法において、
-フィーダユニットに薬剤を充填する必要があることを示す表示を受け取るステップと、
-所定の時間のそれぞれの前記薬剤のスループットを特定するステップと、
-前記フィーダユニットに充填される前記薬剤の使用期間が切れるまでの期間を受け取るステップと、
-前記フィーダユニットのための充填レベルを、前記特定されたスループット及び前記受け取った期間に基づいて特定するステップと、
を含み、
前記フィーダユニットは前記フィーダユニットに充填される前記薬剤の前記期限の前に空になることが考慮される方法。
【請求項50】
表示を受け取る前記ステップは、前記フィーダユニットが空である、又はほとんど空であるとの表示を受け取るステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記スループットを特定する前記ステップは、最後に前記フィーダユニットに充填されてからのそれぞれの前記薬剤の前記スループットを特定するステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記スループットを特定する前記ステップは、初めて前記薬剤が吐出されてからの前記それぞれの薬剤の前記スループットを特定するステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記薬剤の使用期間が切れるまでの期間を受け取る前記ステップは、前記フィーダユニットに充填される前記薬剤の使用期間が切れるまでの短縮された期間を考慮するステップを含む、請求項49に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別の薬剤を吐出させるための方法、フィーダユニット、及び吐出システムに関する。さらに、本発明は、フィーダユニットを試験するためのテストステーション及びフィーダユニットの充填レベルを特定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フィーダユニットから薬剤を吐出させる方法は、国際公開第2014/171818号パンフレットにおいて論じられており、この方法は、1つの行の前記薬剤のうちの1つ又は前記薬剤のうちの複数を個別化部の複数の個別化チャンバのうちの1つに収容するステップと、前記個別化部を、前記個別化部の下方に配置され、放出口が設けられた第一の放出部材に関して移動させて、前記複数の個別化チャンバのうちの1つを前記放出口と整列させるステップであって、前記複数の個別化チャンバのうちの前記1つの中又はその上へと延びる分離部材が、前記複数の個別化チャンバのうちの前記1つを前記複数の個別化チャンバのうちの前記1つの中の一番下の薬剤の上方で実質的にブロックし、前記一番下の薬剤は、前記放出口を通じて前記第一の放出部材の下方に配置される貯蔵部の複数の待機チャンバのうちの1つの中へと落下し、複数の待機チャンバのうちの前記1つの充填が、前記待機チャンバのうちの1つ又は複数に薬剤が充填されたか否かの検出を少なくとも容易にするための検出機構の使用によって検出されるステップと、前記貯蔵部を前記貯蔵部の下方に配置され、吐出口を備える第二の放出部材に関して移動させて、前記複数の待機チャンバのうちの1つを前記吐出口と整列させるステップであって、前記複数の待機チャンバのうちの前記1つの中の薬剤が前記吐出口を通じて落下し、フィーダユニットの外に排出されるステップと、を含む。
【0003】
先行技術によるフィーダユニットでは、錠剤又はカプセル等の薬剤は個別化部から貯蔵部の待機チャンバ内に受けられる。フィーダユニットから薬剤を確実に吐出させるためには、貯蔵部の待機チャンバへの充填を確実に行わなければならない。したがって、個別化部は、待機チャンバのうちの1つへの薬剤の落下が検出されるまで、ゆっくりと回転させられる。個別化部の回転が速すぎると、薬剤は個別化部の個別化チャンバを飛ばしてしまう傾向がある。低い回転速度を使用することは、フィーダユニットの吐出速度が低速回転のホイールによって特定され、したがってかなり遅くなるため、不利である。
【0004】
さらに、先行技術では、フィーダユニットには通常、錠剤やカプセル等の特定の薬剤が満杯状態に充填される。一部の薬剤について、薬剤がばら包装又はブリスタ包装から取り出されたときに、メーカにより示される使用期限が前倒しされる。単純にフィーダユニットを任意の充填レベルまで充填させた場合、薬剤の使用期限はその薬剤が吐出される前に切れることになり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、先行技術の1つ又は複数の欠点を改善又は排除して、改良された吐出方法若しくはシステムを提供すること、又は少なくとも個別の薬剤を吐出させるための代替的な方法、フィーダユニット、及び吐出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様は、フィーダユニットから個別の薬剤をステップ式に吐出させる方法を提供し、フィーダユニットは、前記薬剤を保持する容器と、容器から薬剤を受け取り、薬剤を選択的に吐出するように構成された吐出機構であって、複数の個別化チャンバを有する個別化部と、個別化部の下方に配置され、放出口を備える第一の放出部材を含み、第一の放出部材と個別化部は相互に関して移動可能であり、その結果として複数の個別化チャンバのうちの1つを放出口と整列させる吐出機構と、を含み、方法は、
-個別化部と第一の放出部材を、複数の個別化チャンバのうちの1つが放出口と整列する整列位置へと相互に関して移動させるステップと、
-個別化部が整列位置にあるときに、個別化部と第一の放出部材との相対移動を停止させるステップと、
-所定の待機時間にわたり、個別化部を第一の放出部材に関して静止状態に保持し、整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればこれを、放出口を通じて落下させるステップと、
を含む。
【0007】
使用中、個別化部は整列位置へと第一の放出部材に関して移動され、その後、個別化部は第一の放出部材に関して静止状態に保持される。個別化部はそれゆえ、第一の放出部材に関してステップ又はストップアンドゴー運動を行う。個別化チャンバが放出口と整列する位置において、配置された本体が第一の放出部材に関して静止状態に保持されると、薬剤は放出口を通過でき、その後の薬剤は複数の個別化チャンバのうちの1つへと移動できる。
【0008】
それぞれの個別化部及び第一の放出部材の正確な整列とステップ運動によって、個別化部は、薬剤が放出口を自由に通過し得る位置へと移動されることが確実となる。それゆえ、(先行技術のシステムのように)放出の検出を要求したり、個別化部を、薬剤が放出口を通って落下し得る位置へとゆっくりと移動させたりする必要がない。
【0009】
ステップ又はストップアンドゴー運動を使用する方法には、薬剤を、放出口を通って落下させるために、個別化部と第一の放出部材との相対移動に依存せず、それによってより高速な移動が可能になるという利点がある。移動は単純に、薬剤が個別化部から放出口を通って落下できる状態になる前に、個別化部の個別化チャンバのうちの1つを第一の放出部材放出口と正確に整列させるためにのみ制御される。したがって、個別化部と第一の放出部材との相対移動は、落下挙動の限界によって制約されず、そのため、特に速すぎる移動に伴う「飛ばし」の問題を有する先行技術と比べて、比較的高速であり得る。その結果、フィーダユニットからの薬剤の全体的吐出レートは、先行技術によるフィーダユニットからの薬剤の吐出レートより顕著に高速であり得、その一方で、特定の薬剤が個別化チャンバから落下するのにかかり、その間に後続の薬剤が個別化チャンバのうちの1つ又は複数へと移動し得る具体的な所定の待機時間にわたって確実に停止することにより、信頼性が保持される。これらの所定の時間は、例えば特定の種類の薬剤に割り当てられるルックアップテーブルを通じて、テストステーションを通じて、フィーダ内の過去の薬剤の移動に関するデータを通じて等、様々な方法で設定又は特定でき、40~120ミリ秒の範囲内であり得る。それゆえ、フィーダによって、より高速の吐出が実現されるのと当時に、確実な薬剤の吐出が確保され、したがって総吐出時間が短縮され、その結果として性能が全体的に向上する。
【0010】
ある実施形態において、方法は、所定の待機時間後に個別化部と第一の放出部材との相対移動を再開するステップを含む。そのある実施形態において、個別化部と第一の放出部材との相対移動を再開するステップは、所定の待機時間が経過したときに、個別化部と第一の放出部材を、複数の個別化チャンバの他の1つが放出口と整列する別の整列位置へと相互に関して移動させるステップを含む。この実施形態の利点は、放出口と整列した個別化チャンバの中に薬剤がないときに、個別化部が第一の放出部材に関して静止した状態に長く保持されすぎることが防止される点である。したがって、有利な点として、所定の吐出速度が保持され、フィーダからの全体的な吐出レート又は速度が高いままである。
【0011】
ある実施形態において、方法は、薬剤が放出口を通って落下するか否かを検出することをさらに含む。そのある実施形態において、薬剤が放出口を通って落下するか否かを検出するステップは、薬剤が放出口を通って落下したことが検出されたときに、所定の待機時間を終了させるステップと、別の所定の待機時間を開始させるステップをさらに含む。任意選択により、所定の待機時間は第一の長さを有し、別の所定の待機時間は、第一の長さより短い第二の長さを有する。薬剤が放出口を通って、例えばその下のある待機チャンバの中に落下すると、所定の時間が満了するのを待つ必要がなくなる。したがって、所定の時間が終了させられ、別の所定の時間が開始させられ、この別の所定の時間は所定の時間より短い。別の所定の時間により、それぞれの待機チャンバの中に落下した薬剤は静止状態になることができ、これは、薬剤にはそれぞれの待機チャンバの中に落下した後に上方に跳ねる傾向があり得るからである。これは、それによって、薬剤が跳ねて、薬剤がそこから待機チャンバの中に落下した個別化チャンバの中へと途中まで戻る間に、個別化部と第一の放出部材との相対移動によって薬剤が損傷を受けるのが防止されるため、有利である。それと同時に、吐出システムの吐出速度はできるだけ速く保たれ得る。
【0012】
ある実施形態において、方法は、薬剤が放出口を通って落下すると予想されて、所定の時間中に薬剤が放出口を通って落下しなかったことが検出されると、個別化部と第一の放出部材を相互に関して前後に、再び整列位置まで移動させるステップをさらに含む。例えば、個別化部の移動は、ステップモータによって実現される。この実施形態によれば、ステップモータは、再び数ステップ前後に移動するように動作させられ得て、それによって、有利な点として、個別化部内に詰まった薬剤が出てきて、その後、放出口を通って落下し得る。これらは一般に、非常に小さい前後移動であり、隣接する個別化チャンバと整列させるような移動より小さい。
【0013】
ある実施形態において、フィーダユニットには位置エンコーダが設けられ、これはエンコーダのステップが整列位置を示すようにキャリブレートされる。代替的に、例えば突起と切欠きからなるシステム、ステップギア等、正確な整列位置への移動が確実に行われるようにする他の方法又は種類の整列装置も使用できる。そのある実施形態において、個別化部と第一の放出部材を相互に関して移動させるステップは、個別化部を整列位置へと移動させるために個別化部と第一の放出部材の相互に関する位置を特定するステップを含む。そのまた別の実施形態では、個別化部と第一の放出部材との相対移動を停止させるステップは、個別化部が整列位置にあることが検出されると、個別化部と第一の放出部材との相対移動を停止させることを含む。位置エンコーダ及び/又はその他の整列装置若しくはシステムによって、個別化部の個別化チャンバのうちの1つの、第一の放出部材の放出口に関する位置は、比較的容易且つ素早く測定され得る。したがって、個別化部の移動を制御するための複雑な制御を組み込む必要がなく、方法及び全体的なシステムは比較的単純で、低コストで、より保守しやすいままである。
【0014】
ある実施形態において、フィーダユニットは貯蔵部を含み、これは第一の放出部材の下方に配置され、1つ又は複数の待機チャンバを含み、1つ又は複数の待機チャンバは、前記1つの個別化チャンバ、放出口、及びそれぞれの1つ又は複数の待機チャンバが整列したときに、個別化チャンバのうちの1つから薬剤を受けるように構成される。
【0015】
ある実施形態において、フィーダユニットは、貯蔵部の下方に配置され、吐出口が設けられた第二の放出部材を含み、第二の放出部材と貯蔵部は相互に関して移動可能で、その結果、1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つを吐出口と整列させる。そのある実施形態において、方法は、吐出口から1つ又は複数の薬剤を吐出させるステップを含む。貯蔵部が受け取った1つ又は複数の薬剤をフィーダユニットの底面の吐出口から吐出させるステップは、貯蔵部と第二の放出部材を相互に関して移動させて、1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つを吐出口と整列させ、待機チャンバの1つ又は複数のうちの1つの中の薬剤が吐出口を通って落下し、容器の外へと吐出されるようにするステップを含む。
【0016】
ある実施形態において、個別化部と第一の放出部材を相互に関して移動させるステップは、個別化部を、複数の個別化チャンバのうちの1つが放出口と整列する整列位置へと第一の放出部材に関して回転させるステップを含む。特に、個別化部は、薬剤が個別化部の上方の平面へと吐出されるような回転速度で回転させられる。例えば、個別化部は少なくとも1回転毎秒、他の実施形態では少なくとも1.5回転毎秒、及びまた別の実施形態では約1.9回転毎秒の回転速度で回転させられ得る。
【0017】
別の実施形態では、排出された薬剤は吐出装置の貫通穴を、前記1つのフィーダユニットから垂直に、又は実質的に垂直に通過させられる。排出された薬剤はそれゆえ、回転移動から静止して、その後、フィーダユニットから重力の影響のみによって落下できる。
【0018】
別の実施形態において、個別化部は所定の待機時間にわたり静止した状態に保持され、整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があれば、それが放出穴を通って垂直に、又は実質的に垂直に複数の回収トレイのうちのある回収トレイの中に落下する。再び、排出された薬剤はこのようにして、回転移動から静止し、その後、フィーダユニットから重力の影響のみによって落下できる。
【0019】
第二の態様は、個別の薬剤を吐出するためのフィーダユニットを提供し、これは、
前記薬剤を保持する容器と、
容器から薬剤を受け、薬剤をフィーダユニットから選択的に吐出させるための吐出機構であって、
複数の個別化チャンバを有する個別化部と、
個別化部の下方に配置され、放出口が設けられた第一の放出部材と、を含み、第一の放出部材と個別化部は相互に関して移動する吐出機構と、
個別化チャンバと第一の放出部材の放出口との間の相対的位置決めを特定するエンコーダと、
を含む。
【0020】
このようなフィーダユニットは、容器から効率的且つ確実に薬剤を放出できる。相対的位置決めを容易に素早く特定できるようにするためにエンコーダを使うことにより、フィーダは素早く回転して、個別化チャンバが放出口と整列し、薬剤が放出口を通過するための所定の時間だけその位置にとどまる。その後、個別化部は高速で移動し、素早く確実に適正に整列させるためにエンコーダを使って、次の個別化チャンバが放出口と整列するようにし、そこでまた所定の時間だけ停止できる。それゆえ、吐出機構は薬剤を容器から容易に、効率的に、確実に放出させることができる。その他の実施形態は、確実に整列させるために、エンコーダ以外の、例えば切欠きと突起を用いたシステム等、異なるシステムを使用できる。
【0021】
ある実施形態において、フィーダユニットは貯蔵部をさらに含み、これは第一の放出部材の下方に配置され、1つ又は複数の待機チャンバを含み、1つ又は複数の待機チャンバは、前記個別化チャンバ、放出口、及びそれぞれ1つ又は複数の待機チャンバが整列したときに個別化チャンバのうちの1つから薬剤を受けるように構成される。
【0022】
ある実施形態において、エンコーダは放出口に、又はその付近に配置される。
【0023】
ある実施形態において、1つ又は複数の待機チャンバは複数の待機チャンバを含み、フィーダユニットは、貯蔵部の下方に配置され、吐出口か設けられた第二の放出部材を含み、第二の放出部材と貯蔵部は相互に関して移動可能であり、その結果、1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つが吐出口と整列する。
【0024】
ある実施形態において、フィーダユニットは、薬剤が放出口を通って落下したか否かを特定するための検出機構をさらに含む。
【0025】
第三の態様は、1つ又は複数のフィーダユニットを収容する吐出システムを提供し、このシステムは、1つ又は複数のフィーダユニットからある量の個別の薬剤を選択的に吐出するように配置され、システムは、
平面内に隣接して配置された吐出位置の列が設けられた吐出装置であって、前記吐出位置の列の中の各々における吐出装置にはフィーダユニットのうちの1つのためのホルダと、排出された薬剤がその中を通過するための貫通穴が設けられた吐出装置と、
吐出装置の下方に配置された回収装置であって、回収装置と吐出装置は相互に関して移動可能であり、複数の回収トレイが設けられ、トレイの各々は、吐出装置と対向する面において、排出された薬剤を受けるための受容口を含み、各々出口を含む回収装置と、
システム及び、吐出装置の上に配置された1つ又は複数のフィーダユニットの動作を制御するためのコントローラと、
を含み、
コントローラは、1つ又は複数のフィーダユニットの各々について、
-個別化部と、個別化部の下方に配置され、放出口が設けられた第一の放出部材を、複数の個別化チャンバのうちの1つが放出口と整列する整列位置へと相互に関して移動させ、
-個別化部が整列位置にあるとき、個別化部と第一の放出部材との相対移動を停止させ、
-個別化部を第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間にわたり保持して、整列した個別化チャンバの中に収容された薬剤があればそれが放出口を通って落下できるようにする
ように構成される。
【0026】
本発明による吐出システムは、少なくとも第一の態様による方法に関して記載したものと同じ技術的利点を有する。
【0027】
ある実施形態において、コントローラはさらに、所定の待機時間後に、個別化部と第一の放出部材との相対移動を再開するように構成される。
【0028】
ある実施形態において、コントローラはさらに、
-個別化部を第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間にわたり保持して、整列した個別化チャンバ内の薬剤が放出口を通って、第一の放出部材の下方に配置された貯蔵部の1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つの中に落下できるようにする
ように構成される。
【0029】
ある実施形態において、コントローラはさらに、
-1つ又は複数の待機チャンバによって受け取られた1つ又は複数の薬剤を吐出口から吐出する
ように構成される。
【0030】
ある実施形態において、吐出システムは、受け取った薬剤をトレイの出口から回収して、薬剤を包装する包装ユニットをさらに含む。
【0031】
別の実施形態において、排出された薬剤は吐出装置の貫通穴を、前記1つのフィーダユニットから垂直に、又は実質的に垂直に通過する。
【0032】
別の実施形態において、個別化部は所定の待機時間にわたり静止した状態に保持されて、整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが放出口を通じて複数の回収トレイの中のある回収トレイへと垂直に、又は実質的に垂直に落下できるようにする。
【0033】
第四の態様は、個別の薬剤を吐出するためのフィーダユニットを試験するように構成されたテストステーションを提供し、このテストステーションは、
試験対象のフィーダユニットを受けるように構成されたドッキング位置を含み、ドッキング位置は、
試験対象のフィーダユニットを少なくとも部分的に受けるように構成された受容部分と、
フィーダユニットに動作的に接続され、フィーダユニットを駆動して、そこから薬剤を吐出させるように構成されたドライブと、
フィーダユニット内の薬剤の挙動を検知し、及び/又はフィーダユニットから吐出された複数の薬剤のうちのある薬剤の挙動を検知するように構成された1つ又は複数のセンサと、
センサ及びドライブに動作的に接続され、フィーダユニットに動作的に接続されるように構成されるコントローラと、
を含み、
コントローラは、フィーダユニットを駆動したときに、フィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又はフィーダユニットから吐出される薬剤の挙動に関する1つ又は複数のセンサからのデータを受信するように構成され、
コントローラはさらに、試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを1つ又は複数のセンサから受信したデータに基づいて特定するように構成される。
【0034】
先行技術によれば、フィーダユニットは特に、錠剤等の特定の薬剤を吐出するように設計される。本発明者らは、薬剤は様々な異なる形状、重量、及びその外面におけるせん断抵抗その他を有することを認識した。その結果、フィーダユニット内のある薬剤は例えば、個別化部の個別化チャンバから放出口を通ってその下方の貯蔵部の待機チャンバの中に比較的高速で落下し得て、他の薬剤は同じだけ落下するのにより時間がかかる。本発明によるテストステーションは、有利な点として、フィーダユニットをそれがそれ用として設計された薬剤と組み合わせて試験し、吐出システムに挿入されたときにフィーダユニットを最適に制御するためのパラメータを特定する可能性を提供する。その結果、フィーダユニット内の複数の錠剤から1つの錠剤を分離し、それをフィーダユニットから放出することが、有利な点として、確実に行われ、例えば吐出速度と安全性について個別に最適化されるようになり得る。
【0035】
ある実施形態において、テストステーションは、試験対象のフィーダユニットの下方に配置され、フィーダユニットから吐出された薬剤を受けるように構成されたシュートを含む。
【0036】
ある実施形態において、1つ又は複数のセンサは、フィーダユニット内の薬剤の挙動を検知するための第一のセンサ、及び/又はフィーダユニットから吐出される複数の薬剤のうちのある薬剤の挙動を検知するための第二のセンサを含む。そのある実施形態において、第一のセンサは、薬剤がフィーダユニット内の複数の薬剤から分離されたか否かを検知するように構成され、及び/又は第二のセンサは複数の薬剤のうちの1つの薬剤がフィーダユニットから吐出されたか否かを検知するように構成される。この実施形態には、パラメータが薬剤の分離挙動のほか、薬剤の落下挙動について最適化され得るという利点がある。
【0037】
追加的に、第二のセンサは、シュートを通って移動する薬剤を検知するように構成されるだけでなく、完全な薬剤が通過したか、半分の薬剤が通過したかを、例えば薬剤が第二のセンサを通過するのにかかった時間に基づいて特定する可能性を提供する。したがって、有利な点として、フィーダユニットが吐出システムにセットされたときに破損した薬剤が吐出されるのを是正するか、又は少なくとも破損した薬剤がフィーダユニットから吐出されたことを知らせることが可能となる。
【0038】
ある実施形態において、テストステーションは、ドッキング位置において受けられた試験対象のフィーダユニットを識別するように構成された識別ユニットを含む。そのある実施形態において、コントローラは、識別ユニットに動作的に接続されて、識別されたフィーダユニットに関するデータを受信し、コントローラはさらに、識別されたフィーダユニットに関連付けられる特定されたパラメータを保存及び/又は送信するように構成される。この実施形態によれば、特定されたパラメータは試験され、識別されたフィーダユニットに関連付けられるデータベースの中に保存され得て、吐出システムは、それぞれのフィーダユニットがシステムに挿入され、それによって識別されたときに、データベースから保存されたパラメータを読み出し得る。
【0039】
ある実施形態において、識別ユニットは、試験対象のフィーダユニットのRFIDタグを読み取るように構成される。
【0040】
第五の態様は、第四の態様によるテストステーションによってフィーダユニットを試験する方法を提供し、この方法は、
-フィーダユニットに薬剤を所定の充填レベルまで充填するステップと、
-フィーダユニットをテストステーションのドッキング位置にドッキングさせるステップと、
-フィーダユニットを駆動して、少なくとも1つの薬剤をフィーダユニットから吐出させるステップと、
-フィーダユニットを駆動しながら、フィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又はフィーダユニットから吐出される薬剤の挙動を検出するステップと、
-検出されたフィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又は検出されたフィーダユニットから吐出された薬剤の挙動に関連付けられるデータに基づいて、試験対象フィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を含む。
【0041】
本発明による方法は少なくとも、第四の態様による第一のステーションに関して記載されたものと同じ技術的利点を提供する。
【0042】
ある実施形態において、方法はドッキングしたフィーダユニットを識別するステップを含む。
【0043】
ある実施形態において、方法は、パラメータを特定するステップの後に、試験プロセスが完了したか否かを特定するステップを含む。そのある実施形態において、方法は試験プロセスが完了していないと特定された場合:
-フィーダユニットを駆動して、フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-フィーダユニットを駆動しながら、フィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又はフィーダユニットから吐出された薬剤の挙動を検出するステップと、
-検出されたフィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又は検出されたフィーダユニットから吐出された薬剤の挙動に関連付けられるデータに基づいて、試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を繰り返すステップを含む。フィーダユニットから特定の量の薬剤が吐出されても、フィーダユニットが依然として完璧には機能していないということがあり得る。したがって、フィーダユニットをさらに試験して、それぞれのフィーダユニットについて特定されるパラメータを微調整する必要があるかもしれない。これによって、有利な点として、最適の機能するフィーダユニットが得られ得る。
【0044】
ある実施形態において、方法は、試験プロセスが完了したことが特定された場合:
-特定されたパラメータを、試験対象のフィーダユニットの識別情報と共に、任意選択により、データベースに保存するステップ
を含む。
【0045】
ある実施形態において、方法は:
-フィーダユニットに薬剤を所定の充填レベルまで充填するステップと、
-フィーダユニットを駆動して、フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-フィーダユニットを駆動しながら、フィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又はフィーダユニットから吐出される薬剤の挙動を検出するステップと、
-検出されたフィーダユニット内の薬剤の挙動及び/又は検出されたフィーダユニットから吐出された薬剤の挙動に関連付けられるデータに基づいて、試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップ
を1回又は複数回繰り返すステップを含み、
フィーダユニットの充填レベルはステップの反復ごとに異なる。そのある実施形態において、ステップの各反復は特定の充填レベルで行われ、毎回の反復の充填レベルは少なくとも5%異なる。そのまた別の実施形態において、試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップは、試験対象ユニットの最適な充填レベルに関する推奨を提供するステップを含む。本発明者らは、驚くべきことに、フィーダユニットの充填レベルはフィーダユニットからの薬物の吐出に影響を与え得ることを知った。したがって、フィーダユニットの試験は、フィーダユニットの異なる充填レベルで、例えば20%、40%、60%、80%、及び100%の充填レベルで繰り返される。その結果、どの充填レベルでフィーダユニットが最適に吐出するか及び/又はフィーダユニットの特定の充填レベルに関してどの吐出速度を選択すべきかが特定され得る。
【0046】
ある実施形態において、方法は、フィーダユニットの試験中に何れかのエラーが発生したか否かをチェックするステップを含む。そのある実施形態において、フィーダユニットの試験中に何れかのエラーが発生したか否かをチェックするステップは、
-1つ又は複数のセンサが薬剤を検出する時間が所定の閾値を超えたことを検出するステップ、及び/又は
-フィーダユニットの個別化部が次の整列位置へと移動するのに必要な時間が所定の閾値を超えたことを検出するステップ、
を含む。この実施形態の利点は、フィーダユニットの試験中にエラーが発生したか否かをチェックすることによって、フィーダユニットを制御するためのどのパラメータで発生するエラーがより多いか、又はより少ないかがわかる。このことによって、この方法は試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定し、その一方でエラーの数をできるだけ低く抑えることができる。
【0047】
ある実施形態において、試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップは、フィーダユニットの駆動速度を特定するステップを含む。本願に関して、フィーダユニットの駆動速度はフィーダユニットの個別化部及び/又は貯蔵部の回転速度として理解しなければならない。個別化部の駆動速度は、例えばフィーダユニット内の複数の薬剤のうちの1つの薬剤の分離を実現し、貯蔵部の駆動速度は、次の待機チャンバを吐出口の上方に移動させるため、それゆえフィーダユニットから薬剤を吐出させるために必要な時間を確保する。駆動速度を特定することにより、フィーダユニットは、吐出システムに挿入されたときに最適に機能し得る。
【0048】
ある実施形態において、試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップは、フィーダユニットのための待機時間を特定するステップを含む。吐出システムでのフィーダユニットの使用中、個別化部は、個別化チャンバのうちの1つが放出口と整列する整列位置に移動させられ、その後、個別化部は第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間にわたり保持される。この待機時間は、薬剤が放出口の上方の個別化チャンバから放出口の下方のチャンバの中に落下することができるようにし、吐出される薬剤に依存する。この試験方法により、吐出される薬剤について最適な待機時間を特定できる。
【0049】
ある実施形態において、試験対象のフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップは、試験対象のフィーダユニットの最適な吐出速度に関する推奨を提供するステップを含む。この実施形態は、有利な点として、薬剤が試験対象のフィーダユニットからできるだけ速く吐出され、他方で、例えばエラーの数ができるだけ少なく抑えられる吐出速度の推奨を提供し得る。
【0050】
第6の態様は、フィーダユニットの充填レベルを特定する方法を提供し、この方法は、
-フィーダユニットに薬剤を充填する必要があることを示す表示を受けるステップと、
-所定の時間にわたるそれぞれの薬剤のスループットを特定するステップと、
-フィーダユニットに充填される薬剤が使用できなくなるまでの期間を受け取るステップと、
-フィーダユニットの充填レベルを、特定されたスループット及び受け取った期間に基づいて特定するステップであって、フィーダユニットに充填される薬剤の使用期間が切れる前にフィーダユニットが空になることが考慮されるステップと、
を含む。
【0051】
方法は、特定の薬剤用として設計されたフィーダユニットの充填レベルを提供する。充填レベルは、1日等の特定の期間で吐出される薬剤の量を示す特定されたスループットに基づいて、及び特定の薬剤が使用できなくなるまでの期間に基づいて特定される。例えば、この期間は、薬剤が使用できなくなるまでの日数で示される。したがって、特定された充填レベルまで充填されたフィーダユニットは、フィーダユニット内の薬剤の使用期限の前に空になると予想され得る。この方法の利点はそれゆえ、廃棄薬剤の量を減らせること、又は理想的な場合には廃棄薬剤をなくせることである。
【0052】
ある実施形態において、表示を受けるステップは、フィーダユニットが空になった、又はほとんど空になったとの表示を受け取るステップを含む。
【0053】
ある実施形態において、スループットを特定するステップは、最後にフィーダユニットが充填されてからのそれぞれの薬剤のスループットを特定するステップを含む。最後にフィーダユニットが充填されてからの薬剤のスループットを特定することにより、フィーダユニットが最後に充填されてから吐出される薬剤の量の現実的な印象を与える特定されたスループットが得られる。したがって、フィーダユニット内の全ての薬剤が吐出される前に使用期間が切れるリスクは最小限に保持される。
【0054】
代替的に、スループットを特定するステップは、薬剤が初めて吐出されてからのそれぞれの薬剤のスループットを特定するステップを含む。
【0055】
ある実施形態において、薬剤が使用できなくなるまでの期間を受け取るステップは、フィーダユニットに充填される薬剤の短縮された使用期間を考慮するステップを含む。時として、薬剤メーカは、薬剤がそのばら包装又はブリスタ包装から取り出されたときにその薬剤の使用期間を短縮する。この実施形態では、有利な点として、前倒しされた使用期限が考慮され、それによって、薬剤の使用期限が前倒しされたとしても、廃棄薬剤の量が減るか、又は理想的な場合には、廃棄薬剤がなくなる。
【0056】
本願に関して、薬剤は錠剤、カプセル、等に関するが、これらに限定されないと理解しなければならない。
【0057】
本明細書で説明され、示される様々な態様と特徴は、可能であれば個別に適用できる。これらの個別の態様、特に付属の従属特許請求項に記載の態様と特徴は、分割特許出願の主題とされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1図1は、1つ又は複数のフィーダユニットからある量の薬剤を選択的に吐出し、吐出された量を包装するための、複数のフィーダユニットを収容する吐出位置の列が設けられた吐出装置を有する吐出システムの概略断面図を示す。
図2図2は、図1の実施形態の吐出システムの概略上面図を示す。
図3図3は、フィーダユニットの概略図を示す。
図4図4は、図3のフィーダユニットの吐出機構の概略断面図を示す。
図5図5は、フィーダユニットから薬剤を吐出させる方法のステップの図を示す。
図6図6は、ある実施形態による、フィーダユニットを試験するための、ドッキング位置を有するテストステーションの概略図を示す。
図7図7は、図6のテストステーションのドッキング位置の詳細図を示す。
図8図8は、フィーダユニットの試験方法のステップの図を示す。
図9図9は、フィーダユニットの充填レベルを特定する方法のステップの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0059】
1つ又は複数のフィーダユニット2からある量の薬剤、医薬品、又は医療用の固形物、成形品、若しくは物質、例えばピル、錠剤、カプセル等を選択的に吐出し、吐出された量の薬剤を包装するための、複数のフィーダユニット2を収容する吐出システム1の断面図が図1及び2に示されている。薬剤は、これらをひとつずつ、個別に、別々に、又は1包分として吐出できるという意味で「個別」である。
【0060】
吐出システム1は、薬剤を吐出するように構成された吐出装置3を含む。回収装置4は吐出装置3の下方に配置され、この回収装置4は吐出装置3から吐出された薬剤を回収するように構成される。包装ユニット5は、回収装置4の下方に配置され、この包装ユニット5は回収された薬剤を包装するように構成される。任意選択により、吐出システム1には、吐出装置3、回収装置4、及び包装ユニット5に不正に到達できないように保護するハウジング(図示せず)が設けられる。
【0061】
吐出装置3には、吐出位置20の列が設けられ、これは複数のフィーダユニット2を保持するための、キャニスタ又は錠剤ケースとも呼ばれるホルダ(図示せず)を有する。吐出位置20は、回転軸Rの周囲で円周方向に分散される。特に、図2において最もよく示されているように、吐出位置20は複数の行を持つ放射状のグリッドにしたがって分散され、そこにフィーダユニット20が回転軸Rの周囲に放射状に配置される。
【0062】
図1にさらに示されるように、吐出システム1は、フィーダユニット2を吐出位置に関して操作するように構成されるロボットマニピュレータ6、例えばロボットアームをさらに含む。ロボットマニピュレータ6は、吐出装置3の上で、その回転軸Rに、又はその付近に配置される。ロボットマニピュレータ6は、フィーダユニット2を自動的に操作するように構成され、操作は、吐出システム1内でフィーダユニット2を位置決めし、取り外し、位置決めしなおすことを含むが、これらに限定されない。ロボットマニピュレータ6には、その遠位端にグリッパ7が設けられ、グリッパ7はフィーダユニット2のうちの1を把持して、フィーダユニット2のうちのその1つを吐出装置3にセットし、又はフィーダユニット2のうちのその1つを吐出装置3から取り外すように構成される。
【0063】
図1に示されるように、回収装置4は複数の回収トレイ40を有し、これは回収ホッパとも呼ばれる。各回収トレイ40は、1つ又は複数のフィーダユニット2の下方に放射状に延び、吐出装置2に向かう面において開いて、1つ又は複数のフィーダユニット2から選択的に吐出された薬剤を受ける。回収トレイ40は包装ユニット5に向かってテーパが付けられ、底部で弁によって閉じられ、それによって回収された薬剤はトレイ40から包装ユニット5へと選択的に放出され得る。
【0064】
回収トレイ40は回収フレーム41内に配置され、回転軸Rの周囲に円周方向に分散される。回収フレーム41は、回転軸Rの周囲で回収方向Aに回転可能であり、それによって回収トレイ40を複数の分散位置20に関して回転させる。例えば、回転はステップ式の回転であり得、トレイの各ステップは回収トレイ40と整列し、次の一連のフィーダユニット2が吐出装置3の中に配置される。
【0065】
複数のトレイ40のそれぞれ1つの図示されていない弁は、複数のトレイ40のうちのそれぞれ1つが包装ユニット5の上方に位置付けられると開き、複数のトレイ40のうちのそれぞれ1つから、回収された薬剤を包装ユニット5の中に放出する。包装ユニット5は、包装材、この例では箔を保持するための貯蔵部材、箔の上に薬剤に関する情報を印刷するためのプリンタ、箔を薬剤を受けるように位置決めするための充填部材、受け取った薬剤を包むパウチを形成するためのシール部材、箔に連続形成されるパウチ間のミシン目を提供するための穿孔部材、及び包装された薬剤を吐出システム1から排出するための排出部材を含む。
【0066】
吐出システム1は、フィーダユニット2、吐出装置3、回収装置4、包装ユニット5、ロボットマニピュレータ6、及びその他の電子機器、例えばトライブ、センサ等に動作的に接続され、吐出システム1の動作を制御するためのコントローラ30をさらに含む。特に、コントローラ30には、プロセッサと、プロセッサにより実行されると吐出システム1に以下により詳しく説明する方法を実行させられるコンピュータ命令がそこに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0067】
フィーダユニット2の例の概略図が3に示されている。フィーダユニット2は、複数の薬剤を保持するように構成された容器チャンバ50と、容器チャンバ50に丁番式に接続されて、容器チャンバ50の上部を開いて、容器チャンバ50の充填口にアクセスして容器チャンバ50に再充填し、又は容器チャンバ50内の薬剤を他の薬剤と交換できるようにするための容器蓋51を含む。容器蓋51は、ロックラッチ52を有し、容器蓋51を閉位置にロックできるようにする。追加的に、容器蓋51には、オペレータ又はロボットマニピュレータ6がフィーダユニット2を、それを操作するために把持できるようにする容器グリップ53が設けられる。
【0068】
フィーダユニット2は、容器チャンバ50の下方に配置された吐出機構60を含む。図3及び4に示されるように、吐出機構60は個別化部61を含み、これは複数の個別化チャンバ62を有し、その各々は一列の2つ以上の薬剤63を収容するように配置される。個別化部61は円錐形の上面64を含み、これは容器チャンバ61内の薬剤63を個別化部61の円周に配置される個別化チャンバ62に向かって案内する。個別化部61は、フィーダユニット2の中心軸hと実質的に一致する中心軸を含む。
【0069】
第一の放出部材65は個別化部61の下方に配置され、この第一の放出部材65は放出口66を含む。第一の放出部材65はフィーダユニット2の内部に固定され、したがって静止しており、個別化部61はその中心軸の周囲で回転可能で、その結果、複数の個別化チャンバ62のうちの1つを放出口66と整列させる。
【0070】
分離部材67は第一の放出部材65の上方に配置され、この分離部材67はその時点で放出口66と整列している個別化チャンバ62の中へと延びるプレート又はブラシを含む。分離部材67と第一の放出部材65との距離は個別化チャンバ62内に配置されたときの1つの薬剤63の長さlと実質的に等しい。分離部材67は、第一の放出部材65の真上にある一番下の薬剤63だけが放出口66を通って落下できるように配置され、それによって1つの薬剤63だけが放出口66を通って落下する。この例では、薬剤63は放出口66を通って垂直に、又は実質的に垂直にその下の回収トレイ40のうちの1つに向かって、そこに、又はその中に落下する。個別化部61が回転すると、それぞれの個別化チャンバ62は分離部材67から外れ、薬剤63はそれぞれの個別化チャンバ62内で下方に移動できる。
【0071】
貯蔵部68は第一の放出部材65の下方に配置され、複数の待機チャンバ69を含む。各待機チャンバ69は、個別化チャンバ62からの薬剤63を受け、収容するように配置される。貯蔵部68は、フィーダユニット2の中心軸hと実質的に一致する中心軸を含み、その中心軸の周囲で回転可能であり、その結果、複数の待機チャンバ69のうちの1が放出口66と実質的に整列する。
【0072】
第二の放出部材70は貯蔵部68の下方に配置され、それには薬剤をフィーダユニット2から吐出させるための吐出口71が設けられる。第二の放出部材70はフィーダユニット2内に固定され、貯蔵部68は第二の放出部材70に関して回転可能であり、その結果、複数の待機チャンバ69のうちの1つが吐出口71と整列して、薬剤63がフィーダユニット2から吐出される。吐出口71は放出口66と整列しないように配置され、それによって待機チャンバ69へと落下した薬剤63は待機チャンバ69の内部に留置され、それゆえ、すぐには容器2から吐出されない。
【0073】
図4に示されるように、フィーダユニット2は、薬剤63が放出口66を通ってその下の待機チャンバ69の中に落下したか否かの検出を少なくとも容易にするための検出機構を含む。この検出機構は、放出口66を横切る光ビームの通路72を含み、第一の放出部材65及び貯蔵部68の真下に配置される。検出機構は、通路72を通じて光ビームを発する光源73と、その光ビーム及び、ひいては一時的に光ビームを遮断する通路72内の薬剤63の通過を検出するための光検出器74をさらに含む。光源73と光検出器74にはコネクタ75が設けられ、これは各吐出位置20の上に配置された、光源73に電源供給するための位置決めコラム21と接続し、光検出器74をコントローラ30に接続する。
【0074】
図4に示されるように、フィーダユニット2は別の検出機構をさらに含み、これは吐出口71を横切る第二の光ビームを発する第二の光源76と第二の光ビーム及び、ひいては薬剤63が吐出口71を通って吐出位置20において落下チューブ22の中へと通過することを検出する第二の光検出器77を有する。
【0075】
追加的に、フィーダユニット2には整列エンコーダ75が設けられ、これは位置エンコーダとも呼ばれ、複数の個別化チャンバ62のうちの1つが放出口66と、好ましくは完全に整列したか否かを特定するように構成され、コントローラ30に動作的に接続される。整列エンコーダ75は、エンコーダのステップが整列位置を示すようにキャリブレートされる。本発明に関して、「エンコーダ」という用語は、運動を電気又は電子信号に変換する装置と解釈するものとする。整列エンコーダ75は、ロータリエンコーダであっても、又は他の何れの種類のエンコーダ、例えばフィーダユニット2内に戦略的に配置されて、個別化チャンバ62が所定の位置にあるときに光が光電セルを選択的に通過できるようにする一連の孔であってもよい。代替的に、整列は、物理的な検知、例えば整列を特定するために突起が切欠きの中に入ることを通じても特定できる。
【0076】
それに加えて、個別化部61及び/又は貯蔵部68には、個別化部61と貯蔵部68をそれらの中心軸の周囲で回転させるための駆動モータ(図示せず)、例えばステップモータが設けられる。例えば、個別化部61の回転速度は約1.9回転毎秒である。吐出装置3は、駆動モータに電源を供給し、及び/又は駆動モータを位置コラム21を介してコントローラ30に接続し得る。代替的に、フィーダユニット2に駆動モータは設けられず、個別化部61及び貯蔵部68に連結される外部駆動モータが各吐出位置20に配置される。
【0077】
フィーダユニット2のうちの1つから薬剤を吐出させる方法を、1つのフィーダユニットに関して以下に説明する。方法は以下のステップを含み、これらは図5にも概略的に示されている。
【0078】
ステップS1は、1つ又は複数の薬剤63を個別化部61の複数の個別化チャンバ62のうちの1つ又は複数の中に収容するステップに関する。薬剤63を個別化チャンバ62に収容することは、個別化部61の移動中、又は静止中に、薬剤63が個別化チャンバ62の中へと移動できるようにすることと理解され得る。
【0079】
ステップS2は、個別化部61を、複数の個別化チャンバ62のうちの1つが放出口66と整列する整列位置へと、第一の放出部材65に関して移動させるステップに関する。複数の個別化チャンバ62のうちの1つが放出口66と整列しているか否かは、フィーダユニット2の整列エンコーダ78又は、切欠きと突起を用いた機構等の他の整列特定手段によって特定又は測定され得る。複数の個別化チャンバ62のうちの1つが放出口と整列したことが特定されると、図5のステップS3により概略的に示されるように、個別化部61の第一の放出部材65に関する移動は停止させられる。
【0080】
個別化部61の第一の放出部材65に関する移動を停止させた後、S4で、個別化部61は第一の放出部材65に関して静止状態に所定の待機時間にわたり保持される。例えば、待機時間は、吐出される薬剤の大きさ、形状、及び構造に応じて、40~120ミリ秒の範囲内であり得る。この所定の待機時間中、放出口66の上の個別化チャンバ62内の一番下の薬剤63が放出口66を通って落下できる。これは、貯蔵部68の待機チャンバ69の中への、又は他の実施形態ではホッパ又はシュート等の他の何れかの構成の中への落下とすることができる。同時に、別の薬剤が個別化チャンバ62の中へと移動し得る。個別化部61が第一の放出部材65に関して静止状態に保持されている間に、ステップS5で示されるように、検出機構は薬剤が通路72を通過したか否かを検出するが、他の実施形態ではこのような検知が行われなくてもよい。
【0081】
薬剤が放出口66を通過したことが検出されると、所定の時間が終了し、ステップS6で、その所定の時間より短い別の所定の時間が開始されて、落下した薬剤63がそれぞれの待機チャンバ69内で静止状態とさせられる。ステップS6で別の所定の時間が開始された後、ステップS7で、別の所定の時間が終了したか否かを確認するためのチェックが行われる。別の所定の時間が終了したことが特定されると、待機チャンバ69内の薬剤63は静止状態になったと想定され、個別化部61は、複数の個別化チャンバ62のうちの次の1つが放出口66と整列する次の整列位置へと移動させられ得る。
【0082】
何れの薬剤も放出口66と通路72を通過しなかったことが特定されると、ステップS8で所定の待機時間が満了したか否かが特定される。満了していれば、個別化部61は複数の個別化チャンバ62のうちの次の放出口66と整列する次の整列位置へと移動させられ得る。満了していない場合、ステップS9で、薬剤63が放出口66を通過することが想定されていたか否かが特定される。薬剤63が放出口66を通って落下することが想定されていた場合、前記薬剤63が個別化部61に詰まっているかもしれない。前記薬剤63を解放するために、個別化部61は、例えば薬剤63の幅の半分に対応する距離だけ前後に、好ましくは繰り返し動かされ、その後、ステップS10で、第一の放出部材65に関する整列位置に戻されて、薬剤63を放出口66の下の待機チャンバ69に落下させる。薬剤が放出口66を通過することが想定されていなかった場合、ステップS2で、個別化部61は複数の個別化チャンバ62のうちの次の1つが放出口66と整列する次の整列位置へと移動させられ得る。
【0083】
フィーダユニット2は、整列にしたがって回転させ、単に所定の時間だけ待機して薬剤を落下させるだけで、過去のシステムより効率的且つ確実に薬剤を放出するように動作することができる。前述のように、過去のシステムは放出口を通る薬剤の落下を確認するのに低速回転及び/又は薬剤の実際の検出に頼っており、個別化部は継続して回転し、さらに放出できた。より低速の回転又は実際の検知の結果として、全体的な薬剤の吐出が遅くなる。ステップ式の回転、すなわち個別化部を特別に整列された位置(チャンバ62が出口と整列する)へと回転させ、単に所定の(短い)待機時間だけ待ってから、次の整列位置へと移転させることにより、フィーダユニット2は放出口を通ってより多くの薬剤を確実に吐出させることができる。
【0084】
吐出システム1のコントローラ30は、上述の方法を実行するように構成される。
【0085】
ある実施形態による、フィーダユニットを試験するためのテストステーション100の概略図が図6に示されている。このようなテストステーションは、フィーダユニットに関連するパラメータ、例えば最適な充填レベル、特定の薬剤に関する前述の所定の時間等を特定するために使用できる。試験対象フィーダユニットは、前述のフィーダユニットに対応し得る。テストステーション100はステーションハウジング101を含み、これは、底板102と、全て底板102の上にある2つの側壁103、前壁104、及び後壁と、側壁103、前壁104、及び後壁の上に設置される天板105を含む。図6に示されるように、前壁104は底板102と天板105の両方の前方縁部に関して凹んだ位置に位置付けられ、それによって底板102と天板105との間に受容容器空間106が画定され、これは受容容器を受けるように構成される。
【0086】
複数のドッキング位置107は、天板105の上の、受容容器空間106の上方に相互に隣り合わせで配置される、ドッキング位置107の各々は試験対象フィーダユニットを受けるように構成される。ドッキング位置107の各々には、フィーダユニットの少なくとも一部を受けるための受容部分が設けられる。受容部分108は受容ブロック109を有し、そこに試験対象のフィーダユニットがセットされ得る。受容ブロック109には、試験対象のフィーダユニットを受容部分108に関して正しく位置決めするように構成された複数の位置決めコラム110が設けられる。
【0087】
受容ブロック109は、受容ブロック109の上から下まで延びるシュート111をさらに含み、このシュート111は天板105内に提供され、その中を通る図示されていない貫通穴と整列する。試験対象のフィーダユニットがドッキング位置107のうちの1つの中にドッキングされると、吐出口71はシュート111の上方に位置付けられる。その結果、フィーダユニットから吐出された薬剤はシュート111の中に、その後、受容容器空間106内の、シュート111及びそれに対応する貫通穴の下に設置された受容容器の中へと落下する。この例では、薬剤はフィーダユニットから対応する貫通穴を通って垂直に、又は実質的に垂直に落下する。
【0088】
図7に示されるように、落下検出機構はシュート111の中に配置されて、薬剤がシュート111の中に落下したか否かの検出を少なくとも容易にする。落下検出機構は、シュートを横切る光ビームの通路112を有し、受容ブロック109の上面付近に配置される。検出機構は、光ビームを通路112を通って発するための光源113と、光ビーム及び、ひいては一時的に光ビームを遮断するシュート111を通る薬剤の落下を検出する光検出器114をさらに含む。
【0089】
さらに、テストステーション100は、この例において、フィーダユニットの検出機構を、薬剤が放出口を通って分離検出機構の下の待機チャンバ内に落下したか否かの検出を少なくとも容易にするために使用する。特に、分離検出機構は、薬剤がフィーダユニット内の残りの薬剤から分離され、フィーダユニットの貯蔵部の待機チャンバのうちの1つの中へと移動したか否かを検出することができる。
【0090】
代替的に、テストステーション100には、薬剤が放出口を通って下の待機チャンバに落下したか否かの検出を少なくとも容易にするためのそれ自体の分離検出機構が設けられ得る。
【0091】
ステップモータ等の駆動モータが受容ブロック109内に配置される。駆動モータには、受容ブロック109から上方に延び、フィーダユニットに連結されて、フィーダユニットの個別化部及び貯蔵部を駆動して、特に回転させて、そこから薬剤を吐出させるように構成される駆動カプリング116が設けられる。
【0092】
追加的に、ドッキング位置107の各々には、フィーダユニット内にあるRFIDチップを読み取るためのRFIDリータ115が設けられ、それによって試験結果が試験対象のフィーダユニットに連結され得る。
【0093】
図示されていないが、ステーションハウジング101は、テストステーション100及びその全ての電気コンポーネントに電源供給するための電源と、テストステーション100の動作を制御するためのコントローラを収容する。電源とコントローラは、落下検出機構、分離検出機構、駆動モータ、RFIDリーダ、及びその他の電子機器、例えばドライブ、センサ等に動作的に接続される。特に、コントローラには、プロセッサと、プロセッサにより実行されると、テストステーション100により詳しく後述する方法を実行させるコンピュータ命令がその上に記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0094】
フィーダユニットの試験方法を以下に1つのフィーダユニット2に関して説明する。方法は以下のステップを含み、これは図8にも概略的に示されている。
【0095】
本特許出願に関して、フィーダユニットは特定の錠剤、ピル、又は薬剤用として設計される点に留意されたい。フィーダユニットが前述の吐出システム1で使用される前に、フィーダユニットはテストステーション100によって試験される。試験プロセスは、第一のステップS100として、試験対象のフィーダユニットに所定の充填レベルまで、又は所定の数の薬剤を充填するステップを含む。フィーダユニットが充填されると、ステップS101で、フィーダユニットはテストステーションのドッキング位置107のうちの1つの中にドッキングさせられる。
【0096】
フィーダユニットがドッキング位置107のうちの1つにドッキングされると、ステップS102で、テストステーション100のRFIDリーダがフィーダユニットのRFIDチップを読み取り、ドッキングしたフィーダユニットを識別する。
【0097】
ドッキングされたフィーダユニットを識別した後、ステップS103で、ドッキング位置107の駆動モータはフィーダユニットの個別化部及び貯蔵部を駆動するように動作させられる。駆動モータの動作中、ステップ104で、分離検出機構は、1つの薬剤がフィーダユニット内の残りの薬剤から分離されて待機チャンバのうちの1つへと移動したことを検出し、落下検出機構は、薬剤がフィーダユニットからドッキング位置107のシュート111へと吐出されたか否かを検出する。
【0098】
分離検出機構から、及び落下検出機構からのデータは、テストステーション100のコントローラによって受信される。検出機構の両方からのデータは、フィーダユニット内の薬剤の挙動に関する、及びシュート11を通って落下する薬剤の挙動に関する情報等を提供することに留意されたい。ステップS105で、テストステーション100のコントローラは、両方の検出機構からのデータを処理してドッキングされたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する。フィーダユニットを制御するためのパラメータは、フィーダユニットからの薬剤吐出の信頼性及び速度に関するが、これらに限定されない。これは、フィーダユニットから薬剤をできるだけ早く吐出させ、それと同時に薬剤がフィーダユニット内の残りの薬剤から確実に分離されることが望ましいことであると理解されたい。
【0099】
パラメータが特定されると、ステップS106で、試験プロセスか完了したか否かが特定される。試験プロセスが完了したか否かは、特定されたパラメータが所定の基準を満たすか否か等に依存する。例えば、試験は、全ての薬剤がフィーダユニットから吐出されたとき、又は多すぎる吐出エラーが発生したときに終了される。試験プロセスがまだ完了していないと特定されると、ステップS107で、フィーダユニット内にまだ薬剤が残っているか否かが特定される。残っていれば、プロセスはステップS103~S106を繰り返し、これらのステップは必要なだけ繰り返され得る。残っていなければ、ステップS108で、試験プロセスは終了されて、試験プロセスの終了がオペレータに示される。
【0100】
ステップS106で、試験プロセスが完了した、例えば特定されたパラメータが所定の基準を満たすと特定されると、ステップS109で、特定されたパラメータは、試験フィーダユニットの識別情報と共に保存され、任意選択によりデータベースに保存され、それによって特定されたパラメータは前述の吐出システム1によって使用され得る。特定されたパラメータが保存された後、ステップS108で、試験プロセスは終了される。
【0101】
試験プロセスは数回繰り返され、フィーダユニットの充填レベルは例えば、試験プロセスの反復中に20%、40%、60%、80%、又は100%となる。代替的に、フィーダユニットは満杯に充填され、その後、大量の薬剤を、例えばフィーダユニットが空になるまで吐出させることによって試験される。この場合、試験は100%充填状態から始まり、0%充填レベルで終了し得て、それによって例えば、80%充填、60%充填、40%充填、及び20%充填レベルを経る。このようして、試験プロセスは、吐出システム1で使用されたときのフィーダユニットの最適充填レベルに関する推奨を提供するために使用され得る。
【0102】
フィーダユニット2のうちの1つの充填レヘルを特定する方法を以下に1つのフィーダユニット2に関して説明する。方法は以下のステップを含み、これらは図9にも概略的に示されている。方法は、前述のように吐出システム1、特にそのコントローラによって実行され得ることに留意されたい。
【0103】
吐出システム1がフィーダユニット2はほとんど空である、又はすでに空になったことを検出すると、ステップS200で、吐出システム1、特にそのコントローラは、それぞれのフィーダユニット2に特定の薬剤を充填する、又は再充填する必要があるとの表示をオペレータに提供する。その後、ステップS201で、吐出システム1は、例えばフィーダユニットが最後に特定の薬剤で充填されてからのその薬剤のスループット、又は初めてその薬剤が吐出システムから吐出されてからのその薬剤のスループットを特定する。
【0104】
特定の薬剤のスループットを特定した後、又は特定中、吐出システムは、特定の薬剤が使用できなくなるまでの期間、例えば日数の入力を促し得る。特定の薬剤の使用期間は、通常の期間でも、又は薬剤がそのばら又はブリスタ包装から取り出されたことによる短縮された期間でもよい。その後、ステップS202で、オペレータによって関係する期間が吐出システム1に入力され得る。
【0105】
代替的に、特定の薬剤のスループットを特定した後、又は特定中、吐出システムは特定の薬剤の使用期限の入力を促し得る。特定の薬剤の使用期限は、通常の期限でも、又は薬剤がそのばら又はブリスタ包装から取り出されたことによる前倒しされた期限でもよい。その後、ステップS202で、オペレータによって関係する期限が吐出システム1に入力され得る。
【0106】
ステップS203で、特定されたスループット及び受け取った使用期限に基づいて、そのフィーダユニットのための充填レベルが特定され、特定されたスループットと受け取った使用期限は、受け取った使用期限の前にフィーダユニットが空になることが想定されるように考慮される。
【0107】
説明は薬剤、錠剤等に関しているが、この装置と方法は、他の種類の固体の個別品目を分離及び包装のために吐出する場合にも使用できる。
【0108】
上記の説明は好ましい実施形態の動作を説明するために含められており、本発明の範囲を限定しようとするものではないことを理解されたい。上記の説明から、当業者にとっては、様々な変形が明らかとなり、これも本発明の主旨と範囲により包含される。
【符号の説明】
【0109】
1 吐出システム
2 フィーダユニット
3 吐出装置
4 回収装置
5 包装ユニット
6 ロボットマニピュレータ
7 グリッパ
20 吐出位置
21 位置決めコラム
22 落下チューブ
30 コントローラ
40 回収トレイ
41 回収フレーム
50 容器チャンバ
51 容器蓋
52 容器ラッチ
53 容器グリップ
60 吐出機構
61 個別化部
62 個別化チャンバ
63 薬剤
64 円錐上面
65 第一の放出部材
66 放出口
67 分離部材
68 貯蔵部
69 待機チャンバ
70 第二の放出部材
71 吐出口
72 通路
73 光源
74 光検出器
75 コネクタ
76 第二の光源
77 第二の光検出器
78 整列エンコーダ
100 テストステーション
101 ステーションハウジング
102 底板
103 側壁
104 前壁
105 天板
106 受容容器空間
107 ドッキング位置
108 受容部分
109 受容ブロック
110 位置決めコラム
111 シュート
112 通路
113 光源
114 光検出器
115 RFIDリーダ
116 駆動カプリング
S1~S10 吐出方法のステップ
S101~S109 試験方法のステップ
S201~S203 充填レベルの特定方法のステップ
R 回転軸
A 回転方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィーダユニットから個別の薬剤をステップ式に吐出させる方法において、前記フィーダユニットは、前記薬剤を保持する容器と、前記容器から前記薬剤を受け取り、前記薬剤を選択的に吐出するように構成された吐出機構であって、複数の個別化チャンバを有する個別化部と、前記個別化部の下方に配置され、放出口を備える第一の放出部材を含み、前記第一の放出部材と前記個別化部は相互に関して移動可能である吐出機構と、を含み、
-前記個別化部と前記第一の放出部材を、前記複数の個別化チャンバのうちの1つが前記放出口と整列する整列位置へと相互に関して移動させるステップと、
-前記個別化部が前記整列位置にあるときに、前記個別化部と前記第一の放出部材との相対移動を停止させるステップと、
-所定の待機時間にわたり、前記個別化部を前記第一の放出部材に関して静止状態に保持し、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があれば、それが前記放出口を通じて落下できるようにするステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記所定の待機時間後に前記個別化部と前記第一の放出部材との間の前記相対移動を再開するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記個別化部と前記第一の放出部材との間の前記相対移動を再開させる前記ステップは、前記所定の待機時間が満了したら、前記個別化部と前記第一の放出部材を、前記複数の個別化チャンバのうちの他の1つが前記放出口と整列する別の整列位置へと相互に関して移動させるステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
薬剤が前記放出口を通って落下したか否かを検出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
薬剤が前記放出口を通って落下したか否かを検出する前記ステップは、薬剤が前記放出口を通って落下したことが検出されたとき、前記所定の待機時間を終了させるステップと別の所定の待機時間を開始させるステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の待機時間は第一の長さを有し、前記別の所定の待機時間は、前記第一の長さより短い第二の長さを有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
薬剤が前記放出口を通過することが想定されていたが、前記所定の待機時間中に薬剤が前記放出口を通って落下しなかったことが検出されたとき、前記個別化部と前記第一の放出部材を相互に関して前後に移動させて、前記整列位置に戻すことをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記フィーダユニットには、エンコーダステップが前記整列位置を示すようにキャリブレートされる位置エンコーダが設けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記個別化部と前記第一の放出部材を相互に関して移動させる前記ステップは、前記個別化部と前記第一の放出部材の相互に関する位置を特定して、前記個別化部を整列位置へと移動させるステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記個別化部と前記第一の放出部材との間の相対移動を停止させる前記ステップは、前記個別化部が整列位置にあると特定されたときに、前記個別化部と前記第一の放出部材との間の相対移動を停止させることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記フィーダユニットは、前記第一の放出部材の下方に配置され、1つ又は複数の待機チャンバを含む貯蔵部を含み、前記1つ又は複数の待機チャンバは前記個別化チャンバ、前記放出口、及びそれぞれの前記1つ又は複数の待機チャンバが整列したときに、前記個別化チャンバのうちの1つから薬剤を受け取るように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記フィーダユニットは、前記貯蔵部の下方に配置され、吐出口が設けられた第二の放出部材を含み、前記第二の放出部材と前記貯蔵部は相互に関して移動可能であって、その結果、前記1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つを前記吐出口と実質的に整列させる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ又は複数の待機チャンバが前記吐出口から受け取った1つ又は複数の薬剤を吐出させるステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記個別化部と前記第一の放出部材を相互に関して移動させる前記ステップは、前記個別化部を、前記複数の個別化チャンバのうちの1つが前記放出各値と整列する整列位置へと前記第一の放出部材に関して回転させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
排出された前記薬剤は、前記吐出装置の貫通穴を前記1つのフィーダユニットから垂直に、又は実質的に垂直に通過する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記個別化部は所定の待機時間にわたり静止状態に保持されて、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って前記複数の回収トレイのうちの1つの回収トレイの中に垂直に、又は実質的に垂直に落下できるようにする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
個別の薬剤を吐出するフィーダユニットにおいて、
前記薬剤を保持する容器と、
前記容器からの前記薬剤を受け取り、前記薬剤を前記フィーダユニットから選択的に吐出する吐出機構であって、
複数の個別化チャンバを有する個別化部と、
前記個別化部の下方に配置され、放出口が設けられる第一の放出部材と、を含み、前記第一の放出部材と前記個別化部は相互に関して移動可能である吐出機構と、
前記個別化チャンバと前記第一の放出部材の前記放出口との相対位置を特定するエンコーダと、
を含むフィーダユニット。
【請求項18】
前記第一の放出部材の下方に配置され、1つ又は複数の待機チャンバを含む貯蔵部をさらに含み、前記1つ又は複数の待機チャンバは、前記個別化チャンバ、前記放出口、及びそれぞれの前記1つ又は複数の待機チャンバが整列したときに、前記個別化チャンバのうちの1つから薬剤を受け取るように構成される、請求項17に記載のフィーダユニット。
【請求項19】
前記エンコーダは前記放出口に、又はその付近に配置される、請求項17に記載のフィーダユニット。
【請求項20】
前記1つ又は複数の待機チャンバは複数の待機チャンバを含み、前記貯蔵部の下方に配置され、吐出口が設けられた第二の放出部材を含み、前記第二の放出部材と前記貯蔵部は相互に関して移動可能であって、その結果、前記1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つが前記吐出口と実質的に整列する、請求項18に記載のフィーダユニット。
【請求項21】
薬剤が前記放出口を通って落下したか否かを特定するための検出機構をさらに含む、請求項17に記載のフィーダユニット。
【請求項22】
1つ又は複数のフィーダユニットを収容する吐出システムにおいて、このシステムは前記1つ又は複数のフィーダユニットからある量の個別の薬剤を選択的に吐出するように配置され、
ある平面内に隣接して配置された吐出位置の列が設けられた吐出装置であって、前記吐出位置の列の各々における前記吐出装置には、前記フィーダユニットのうちの1つのためのホルダと、排出された薬剤がそこを通るための貫通穴が設けられた吐出装置と、
前記吐出装置の下方に配置された回収装置であって、前記回収装置と前記吐出装置は相互に関して移動可能であり、複数の回収トレイが設けられ、前記トレイの各々は、前記吐出装置に面する側において、排出された薬剤を受け取るための受容口を含み、各々が出口を含む回収装置と、
前記システム及び前記吐出装置上に配置された前記1つ又は複数のフィーダユニットの動作を制御するためのコントローラと、
を含み、
前記コントローラは、前記1つ又は複数のフィーダユニットの各々について、
-個別化部と、前記個別化部の下方に配置され、放出口が設けられた第一の放出部材を、前記複数の個別化チャンバのうちの1つが前記放出口と整列する整列位置へと相互に関して移動させ、
-前記個別化部が前記整列位置にあるとき、前記個別化部と前記第一の放出部材との相対移動を停止させ、
-前記個別化部を前記第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間だけ保持して、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って落下できるようにする
ように構成される吐出システム。
【請求項23】
前記コントローラはさらに、前記所定の待機時間の後に前記個別化部と前記第一の放出部材との前記相対移動を再開するように構成される、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項24】
前記コントローラはさらに、
-前記個別化部を前記第一の放出部材に関して静止した状態に所定の待機時間だけ保持して、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って前記第一の放出部材の下方に配置された貯蔵部の1つ又は複数の待機チャンバのうちの1つの中に落下できるようにする
ように構成される、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項25】
前記コントローラはさらに、
-前記1つ又は複数の待機チャンバが吐出口から受け取った1つ又は複数の薬剤を吐出する
ように構成される、請求項24に記載の吐出システム。
【請求項26】
トレイの前記出口から受け取った前記薬剤を回収し、前記薬剤を包装するための包装ユニットをさらに含む、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項27】
前記排出された薬剤は、前記吐出装置の前記貫通穴を前記1つのフィーダユニットから垂直に、又は実質的に垂直に通過する、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項28】
前記個別化部は所定の待機時間だけ静止状態に保持されて、前記整列した個別化チャンバ内に収容された薬剤があればそれが前記放出口を通って前記複数の回収トレイのうちの1つの回収トレイへと垂直に、又は実質的に垂直に落下できるようにする、請求項22に記載の吐出システム。
【請求項29】
個別の薬剤を吐出するフィーダユニットを試験するように構成されたテストステーションにおいて、
試験対象のフィーダユニットを受けるように構成されたドッキング位置を含み、前記ドッキング位置は、
前記試験対象のフィーダユニットを少なくとも部分的に受けるように構成された受容部分と、
前記フィーダユニットに動作的に接続されて、前記フィーダユニットを駆動してそこから薬剤を吐出させるように構成されたドライブと、
前記フィーダユニット内の前記薬剤の挙動を検知し、及び/又は前記フィーダユニットから吐出された前記複数の薬剤のうちの1つの薬剤の挙動を検知するように構成された1つ又は複数のセンサであって、前記フィーダユニット内の前記挙動は、前記複数の薬剤からの1つの薬剤の落下速度及び/又は分離を含み、前記フィーダユニットから吐出される薬剤の挙動は吐出速度、薬剤が吐出されたか、及び吐出エラーを含む1つ又は複数のセンサと、
前記センサ及び前記ドライブに動作的に接続されて、前記試験対象のフィーダユニットに動作的に接続されるように構成されたコントローラと、
を含み、
前記コントローラは、前記フィーダユニットを駆動したときに、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された前記薬剤の前記挙動に関する前記1つ又は複数のセンサからのデータを受信するように構成され、
前記コントローラはさらに、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを、前記1つ又は複数のセンサから受信した前記データに基づいて特定するように構成され、前記パラメータは吐出速度、最適な待機時間、及び最適な充填レベルのうちの1つ又は複数を含むテストステーション。
【請求項30】
前記テストステーションは、前記試験対象のフィーダユニットの下方に配置され、前記フィーダユニットから吐出された薬剤を受け取るように構成されたシュートを含む、請求項29に記載のテストステーション。
【請求項31】
前記1つ又は複数のセンサは、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動を検知するための第一のセンサ、及び/又は前記フィーダユニットから吐出された前記複数の薬剤のうちの1つの薬剤の前記挙動を検知するための第二のセンサを含む、請求項29に記載のテストステーション。
【請求項32】
前記第一のセンサは、薬剤が前記フィーダユニット内の前記複数の薬剤から分離されたか否かを検知するように構成され、及び/又は前記第二のセンサは、前記複数の薬剤のうちの1つの薬剤が前記フィーダユニットから吐出されたか否かを検知するように構成される、請求項31に記載のテストステーション。
【請求項33】
前記テストステーションは、前記ドッキング位置において受けられた試験対象のフィーダユニットを識別するように構成された識別ユニットを含む、請求項29に記載のテストステーション。
【請求項34】
前記コントローラは前記識別ユニットに動作的に接続されて、識別されたフィーダユニットに関するデータ受信し、前記コントローラはさらに、前記識別されたフィーダユニットに関連付けられる前記特定されたパラメータを保存及び/又は送信するように構成される、請求項33に記載のテストステーション。
【請求項35】
前記識別ユニットは、試験対象のフィーダユニットのRFIDタグを読み取るように構成される、請求項33に記載のテストステーション。
【請求項36】
請求項29に記載のテストステーションによってフィーダユニットを試験する方法において、
-前記フィーダユニットに薬剤を所定の充填レベルまで充填するステップと、
-前記フィーダユニットを前記テストステーションの前記ドッキング位置にドッキングさせるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動して、前記フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動しながら、前記フィーダユニット内の前記薬剤の挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出される薬剤の挙動を検出するステップと、
-前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記検出された挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された薬剤の前記検出された挙動に関連付けられるデータに基づいて、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を含む方法。
【請求項37】
前記ドッキングしたフィーダユニットを識別するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記パラメータを特定する前記ステップの後に、前記試験プロセスが完了したか否かを特定するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記試験プロセスが完了していないと特定されたとき、
-前記フィーダユニットを駆動して、前記フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動しながら、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出される薬剤の前記挙動を検出するステップと、
-前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記検出された挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された薬剤の前記検出された薬剤に関連付けられるデータに基づいて、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を繰り返すステップを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記試験プロセスが完了したと特定されたとき、
-前記特定されたパラメータを、前記試験されたフィーダユニットの識別情報と共に、任意選択によりデータベースに保存するステップ
を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
-前記フィーダユニットに薬剤を所定の充填レベルまで充填するステップと、
-前記フィーダユニットを駆動して、前記フィーダユニットから少なくとも1つの薬剤を吐出させるステップと、
-前記フィーダユニットを駆動しながら、前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出される薬剤の前記挙動を検出するステップと、
-前記フィーダユニット内の前記薬剤の前記検出された挙動及び/又は前記フィーダユニットから吐出された薬剤の前記検出された挙動に関連付けられるデータに基づいて、前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定するステップと、
を1回又は複数回繰り返すステップを含み、
前記フィーダユニットの前記充填レベルは、前記ステップの毎回の繰り返しで異なる、
請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記ステップの毎回の繰り返しは所定の充填レベルについて行われ、前記繰り返しのための前記充填レベルは少なくとも5%異なる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記試験されたフィーダユニットの最適な充填レベルに関する推奨を提供するステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記フィーダユニットの試験中にエラーが発生したか否かを確認するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
前記フィーダユニットの試験中にエラーが発生したか否かを確認する前記ステップは、
-前記1つ又は複数のセンサが薬剤を検出する時間の長さが所定の閾値を超えたことを検出すること、及び/又は
-前記フィーダユニットの個別化部が次の整列位置まで移動するのに必要な時間の長さが所定の閾値を超えたことを検出すること
を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記フィーダユニットのための駆動速度を特定するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項47】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記フィーダユニットのための待機時間を特定するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項48】
前記試験されたフィーダユニットを制御するためのパラメータを特定する前記ステップは、前記試験されたフィーダユニットの最適な吐出速度に関する推奨を提供するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項49】
フィーダユニットの充填レベルを特定する方法において、
-フィーダユニットに薬剤を充填する必要があることを示す表示を受け取るステップと、
-所定の時間のそれぞれの前記薬剤のスループットを特定するステップと、
-前記フィーダユニットに充填される前記薬剤の使用期間が切れるまでの期間を受け取るステップと、
-前記フィーダユニットのための充填レベルを、前記特定されたスループット及び前記受け取った期間に基づいて特定するステップと、
を含み、
前記フィーダユニットは前記フィーダユニットに充填される前記薬剤の前記期限の前に空になることが考慮される方法。
【請求項50】
表示を受け取る前記ステップは、前記フィーダユニットが空である、又はほとんど空であるとの表示を受け取るステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記スループットを特定する前記ステップは、最後に前記フィーダユニットに充填されてからのそれぞれの前記薬剤の前記スループットを特定するステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記スループットを特定する前記ステップは、初めて前記薬剤が吐出されてからの前記それぞれの薬剤の前記スループットを特定するステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記薬剤の使用期間が切れるまでの期間を受け取る前記ステップは、前記フィーダユニットに充填される前記薬剤の使用期間が切れるまでの短縮された期間を考慮するステップを含む、請求項49に記載の方法。
【国際調査報告】