(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】個別の薬剤をパウチに包装するための方法及び包装装置
(51)【国際特許分類】
A61J 3/00 20060101AFI20240628BHJP
B65B 1/30 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A61J3/00 310D
B65B1/30
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023578802
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 NL2022050360
(87)【国際公開番号】W WO2022271025
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595090635
【氏名又は名称】ヴェーエムイー ホーランド ベー. ヴェー.
【氏名又は名称原語表記】VMI HOLLAND B. V.
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラッケー,マルティヌス ヨハネス ドナトゥス
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ローン,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ウィジニア,アールフ
(72)【発明者】
【氏名】スパイカラボーア,ヘンク ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヨチェムセン,コルネリス ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルースト,マーティン
【テーマコード(参考)】
3E118
4C047
【Fターム(参考)】
3E118AA07
3E118AB04
3E118AB08
3E118DA12
3E118DA13
4C047AA17
4C047CC15
4C047CC16
4C047JJ01
4C047JJ23
4C047JJ25
4C047JJ26
4C047JJ27
4C047JJ32
(57)【要約】
個別の薬剤をパウチに、長尺状のウェブにパウチを形成し、そこに充填するように構成された包装装置の中で包装する方法において、方法は、長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送するステップと、長尺状のウェブ上に、長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において長尺状のウェブに供給される個別の薬剤に関する情報を印刷するステップと、個別の薬剤を、長尺状のウェブ上の関係する印刷情報の位置において長尺状のウェブに供給するステップと、長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップと、欠陥が検出されたことに応答して、長尺状のウェブに欠陥表示又は欠陥記号を印刷するステップと、欠陥表示又は欠陥記号の位置において空のパウチを形成するステップと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別の薬剤をパウチに、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、そこに充填するように構成された包装装置の中で包装する方法において、
前記長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送するステップと、
前記長尺状のウェブ上に、前記長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給される前記個別の薬剤に関する情報を印刷するステップと、
前記個別の薬剤を、前記長尺状のウェブ上の関係する前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給するステップと、
前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップと、
欠陥が検出されたことに応答して、前記長尺状のウェブに欠陥表示又は欠陥記号を印刷し、前記欠陥表示又は欠陥記号の位置において空のパウチを形成するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記欠陥は欠陥パウチであり、前記欠陥表示又は欠陥記号を前記長尺状のウェブに印刷する前記ステップは、前記検出された欠陥パウチの上流で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記長尺状のウェブを前記ウェブ軌道に沿って輸送する前記ステップは、ウェブドライブによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記長尺状のウェブに情報を印刷する前記ステップは、印刷ステーションのプリンタによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記包装装置は、前記ウェブ軌道に沿った前記長尺状のウェブの前記輸送を、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブのアラインメントに関する欠陥があるか否かを特定するステップのためにモニタするための輸送モニタ装置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記輸送モニタ装置はエンコーダを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記包装装置は、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップのための、前記ウェブ軌道に沿った検査ステーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波検査センサのうちの1つ又は複数を含み、検査する前記ステップは、前記検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波光センサによる前記長尺状のウェブの検査を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記長尺状のウェブにおいてヒートシーリングを適用して、前記長尺状のウェブに供給された前記薬剤を封入するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、ヒートシーリングの欠陥を検知することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記長尺状のウェブに形成されるパウチ間に分離ミシン目を付けるステップをさらに含み、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、欠陥のある分離ミシン目を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
引裂きノッチを形成するステップをさらに含み、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、欠陥のある引裂きノッチを検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記長尺状のウェブは、両者間に前記薬剤が受けられる前面と後面を形成する箔を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記箔は折り返され、それによって前記前面は前記後面に、前記長尺状のウェブの下縁を形成する折り目を介して続く、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記箔は印刷可能なプラスチックを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
欠陥表示又は欠陥記号を前記長尺状のウェブに印刷する前記ステップは、前記欠陥表示又は前記欠陥記号を、前記欠陥の上流の前記長尺状のウェブに印刷することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサにより実行されると、包装装置に請求項1に記載の前記方法を実行させる命令がそこに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
パウチに個別の薬剤を包装するための包装装置において、
前記長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、
前記長尺状のウェブの上に情報を印刷するための印刷ステーションであって、前記情報は、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給される前記個別の薬剤に関する印刷ステーションと、
前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブの、前記長尺状のウェブ上に形成されるパウチの中に供給するように構成された充填ステーションと、
前記長尺状のウェブの欠陥を検出するための検査ステーションと、
前記長尺状のウェブ内の欠陥が検出されたことに応答して、前記印刷ステーションに対し、前記長尺状のウェブに欠陥表示を印刷するように命令するコントローラと、
を含む包装装置。
【請求項19】
前記欠陥は、欠陥のあるパウチ、欠陥のあるシール、欠陥のある分離ミシン目、欠陥のある引裂きノッチ、及び前記ステーションのうちの1つに関する前記長尺状のウェブのミスアラインメントのうちの1つ又は複数である、請求項18に記載の包装装置。
【請求項20】
前記検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、超音波検査センサ、又はエンコーダのうちの1つ又は複数を含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項21】
前記長尺状のウェブに1つ又は複数の分離ミシン目及び/又は引裂き線を付けるための、前記ウェブ軌道に沿った穿孔ステーションをさらに含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項22】
前記長尺状のウェブ内の前記パウチをシールするためのシールステーションをさらに含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項23】
包装装置において個別の薬剤をパウチに包装する方法であって、
前記包装装置は、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、それに充填して前記薬剤を入れるように構成され、
前記包装装置は、前記長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、前記ウェブ軌道に沿って輸送方向に印刷ステーション及び充填ステーションを含み、前記印刷ステーションは、前記長尺状のウェブに情報を印刷するためのプリンタを含み、前記充填ステーションは、前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブに供給するように構成される方法において、
前記ウェブドライブによって前記長尺状のウェブを前記ウェブ軌道に沿って輸送方向に輸送し、前記長尺状のウェブが前記印刷ステーション及び前記充填ステーションを通過するようにするステップと、
前記プリンタによって前記長尺状のウェブに情報を印刷するステップであって、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報は、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブにその後供給される前記個別の薬剤に関するステップと、
前記充填ステーションで前記個別の薬剤を関係する前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給するステップと、
を含み、
パウチの最小注文サイズが設定され、前記最小注文サイズより小さい、前記個別の薬剤が充填されることになる第一の量のパウチの注文について、充填される前記パウチに、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブにその後供給される前記個別の薬剤に関する前記情報が印刷され、その後、前記長尺状のウェブの前記第二の量の空のパウチが続き、前記第一の量及び前記第二の量の和は前記最小注文サイズと等しい方法。
【請求項24】
前記プリンタは、前記空のパウチに、前記空のパウチの空の状態に関する情報を印刷する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
プロセッサにより実行されると、包装装置に請求項23に記載の前記方法を実行させる命令がその上に記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
個別の薬剤をパウチに包装するための包装装置において、前記包装装置は、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、そこに充填して、前記薬剤が入るように構成され、
前記長尺状のウェブを輸送方向にウェブ軌道上で輸送するためのウェブドライブと、前記ウェブ軌道に沿って輸送方向に印刷ステーション及び充填ステーションを含み、前記印刷ステーションは、前記長尺状のウェブに情報を印刷するためのプリンタを含み、前記充填ステーションは、前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブに供給するように構成され、
前記包装装置を制御するための電子コントローラをさらに含み、前記電子コントローラは、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されると、前記包装装置に請求項23に記載の前記方法の前記ステップにしたがって個別の薬剤をパウチに包装させる命令を保持する非一時的コンピュータ可読媒体を含む包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別の薬剤をパウチに包装するための方法と包装装置に関する。このような包装装置は典型的に、ひとつひとつが患者に一回に投与されることになる、少ない種類の個別の薬剤の入った大量のパウチを包装するために使用される。
【背景技術】
【0002】
充填されたパウチは、相互に接続された長いストリングが形成される。最先端の包装装置は、高速で大量のパウチを生産することにおいて非常に信頼性が高く、実践では、それぞれ長いストリングから分離される1つ又は複数の相互接続されたパウチを含む多数の注文を1人の人間のオペレータで処理できる。
【0003】
既知の包装装置の欠点は、包装装置によって、パウチの品質又は医薬品内容物に影響を与え得るエラーが検出されたときに、オペレータに対し、介入を開始するように警告する必要があることである。介入中、不良パウチまで辿り、それを廃棄しなければならず、これは多大な労力を要する。大口注文間に小口注文が挟まれた場合、人間のオペレータがそれを見落とし、この小口注文が誤って大口注文とつながったままとなる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、人間の介入を有効且つ効率的に実行できる、個別の薬剤をパウチに包装するための方法及び包装装置を提供することである。
【0005】
代替的に、本発明の目的は、人による小口注文と大口注文の両方の取り扱いを容易にする方法及び包装装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、長尺状のウェブにパウチを形成し、そこに充填するように構成された包装装置の中で個別の薬剤をパウチに包装する方法を提供し、
方法は、
長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送するステップと、
長尺状のウェブ上に、長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において長尺状のウェブに供給される個別の薬剤に関する情報を印刷するステップと、
個別の薬剤を、長尺状のウェブ上の関係する印刷情報の位置において長尺状のウェブに供給するステップと、
長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップと、
欠陥が検出されたことに応答して、長尺状のウェブに欠陥表示又は欠陥記号を印刷し、欠陥表示又は欠陥記号の位置において空のパウチを形成するステップと、
を含む。
【0007】
本発明の方法により、その後オペレータによって取り扱われる長尺状のウェブが形成されると、オペレータには空のパウチ上の欠陥表示又は欠陥記号から欠陥パウチが存在することがすぐにわかる。オペレータは、例えば結果表示又は欠陥記号から昇順でカウントすることによって、直ちに欠陥パウチまで辿り、それを廃棄する。
【0008】
ある実施形態において、欠陥は欠陥パウチであり、欠陥表示又は欠陥記号を長尺状のウェブに印刷するステップは、検出された欠陥パウチの上流で実行される。
【0009】
ある実施形態において、長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送するステップは、ウェブドライブによって行われる。
【0010】
ある実施形態において、長尺状のウェブに情報を印刷するステップは、印刷ステーションのプリンタによって行われる。
【0011】
ある実施形態において、包装装置は、ウェブ軌道に沿った長尺状のウェブの輸送を、長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブのアラインメントに関する欠陥があるか否かを特定するステップのためにモニタするための、好ましくはエンコーダを含む輸送モニタ装置を含む。
【0012】
ある実施形態において、包装装置は、長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップのための、ウェブ軌道に沿った検査ステーションを含む。
【0013】
ある実施形態において、検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波検査センサのうちの1つ又は複数を含み、検査するステップは、前記検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波光センサによる長尺状のウェブの検査を含む。
【0014】
ある実施形態において、方法は、長尺状のウェブにおいてヒートシーリングを適用して、長尺状のウェブに供給された薬剤を封入するステップをさらに含む。
【0015】
ある実施形態において、長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップは、ヒートシーリングの欠陥を検知することを含む。
【0016】
ある実施形態において、方法は、長尺状のウェブに形成されるパウチ間に分離ミシン目を付けるステップをさらに含み、長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップは、欠陥のある分離ミシン目を検出することを含む。
【0017】
ある実施形態において、方法は、引裂きノッチを形成するステップをさらに含み、長尺状のウェブを検査して、長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップは、欠陥のある引裂きノッチを検出することを含む。
【0018】
ある実施形態において、長尺状のウェブは、両者間に薬剤が受けられる前面と後面を形成する箔を含む。
【0019】
そのある実施形態において、箔は折り返され、それによって前面は後面に、長尺状のウェブの下縁を形成する折り目を介して続く。
【0020】
ある実施形態において、箔は印刷可能なプラスチックを含む。
【0021】
ある実施形態において、欠陥表示又は欠陥記号を長尺状のウェブに印刷するステップは、欠陥表示又は欠陥記号を、その欠陥の上流の長尺状のウェブに印刷することを含む。
【0022】
本発明はさらに、プロセッサにより実行されると、包装装置に本発明による方法を実行させる命令がそこに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品を提供する。
【0023】
本発明はさらに、パウチに個別の薬剤を包装するための包装装置を提供し、包装装置は、
長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、
長尺状のウェブの上に情報を印刷するための印刷ステーションであって、情報は、長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において長尺状のウェブに供給される個別の薬剤に関する印刷ステーションと、
個別の薬剤を長尺状のウェブの、長尺状のウェブ上に形成されるパウチの中に供給するように構成された充填ステーションと、
長尺状のウェブの欠陥を検出するための検査ステーションと、
長尺状のウェブ内の欠陥が検出されたことに応答して、印刷ステーションに対し、長尺状のウェブに欠陥表示を印刷するように命令するコントローラと、
を含む。
【0024】
ある実施形態において、欠陥は、欠陥のあるパウチ、欠陥のあるシール、欠陥のある分離ミシン目、欠陥のある引裂きノッチ、及びステーションのうちの1つに関する長尺状のウェブのミスアラインメントのうちの1つ又は複数である。
【0025】
ある実施形態において、検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波検査センサのうちの1つ又は複数を含む。
【0026】
ある実施形態において、包装装置は、長尺状のウェブに1つ又は複数の分離ミシン目及び/又は引裂き線を付けるための、ウェブ軌道に沿った穿孔ステーションをさらに含む。
【0027】
そのある実施形態において、包装装置は、長尺状のウェブのパウチをシールするためのシールステーションをさらに含む。
【0028】
第二の態様は、包装装置において個別の薬剤をパウチに包装する方法を提供し、
包装装置は、長尺状のウェブにパウチを形成し、それに充填して薬剤を入れるように構成され、
包装装置は、長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、ウェブ軌道に沿って輸送方向に印刷ステーション及び充填ステーションを含み、印刷ステーションは、長尺状のウェブに情報を印刷するためのプリンタを含み、充填ステーションは、個別の薬剤を長尺状のウェブに供給するように構成され、
方法は、
ウェブドライブによって長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送方向に輸送し、長尺状のウェブが印刷ステーション及び充填ステーションを通過するようにするステップと、
プリンタによって長尺状のウェブに情報を印刷するステップであって、長尺状のウェブ上の印刷情報は、長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において長尺状のウェブにその後供給される個別の薬剤に関するステップと、
充填ステーションで個別の薬剤を関係する印刷情報の位置において長尺状のウェブに供給するステップと、
を含み、
パウチの最小注文サイズが設定され、最小注文サイズより小さい、個別の薬剤が充填されることになる第一の量のパウチの注文について、充填されるパウチに、長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において長尺状のウェブにその後供給される個別の薬剤に関する情報が印刷され、その後、長尺状のウェブの第二の量の空のパウチが続き、第一の量及び第二の量の和は最小注文サイズと等しい。
【0029】
本発明による方法において、最小注文サイズより小さい注文は、第二の量の空のパウチにより容易に識別できる。
【0030】
ある実施形態において、プリンタは、空のパウチに、空のパウチの空の状態に関する情報を印刷する。
【0031】
本発明はさらに、プロセッサにより実行されると、包装装置に第二の態様による方法を実行させる命令がその上に記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品を提供する。
【0032】
本発明はさらに、個別の薬剤をパウチに包装するための包装装置を提供し、包装装置は、長尺状のウェブにパウチを形成し、そこに充填して、薬剤が入るように構成され、
包装装置は、長尺状のウェブを輸送方向にウェブ軌道上で輸送するためのウェブドライブと、ウェブ軌道に沿って輸送方向に印刷ステーション及び充填ステーションを含み、印刷ステーションは、長尺状のウェブに情報を印刷するためのプリンタを含み、充填ステーションは、個別の薬剤を長尺状のウェブに供給するように構成され、
包装装置は、包装装置を制御するための電子コントローラをさらに含み、電子コントローラは、プロセッサと、プロセッサにより実行されると、包装装置に本発明による方法のステップにしたがって個別の薬剤をパウチに包装させる命令を保持する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0033】
本明細書に記載され、示される様々な態様と特徴は、可能なかぎり個別に適用できる。これらの個別の態様、特に付属の特許請求の範囲の従属項に記載されている態様及び特徴は、分割特許出願の主旨となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、ある実施形態による、個別の薬剤のための供給装置及び包装装置の断面図である。
【
図2】
図2は、パウチに個別の薬剤を充填するための、
図1の包装装置の概略等角図である。
【
図3A】
図3Aは、
図2に示される包装装置の中でそこにパウチが形成される長尺状のウェブの側面図である。
【
図4A】
図4Aは、
図1及び2の包装装置により実行される欠陥パウチ検出方法を示す。
【
図4B】
図4Bは、
図1及び2の包装装置により実行される欠陥パウチ検出方法を示す。
【
図4C】
図4Cは、
図1及び2の包装装置により実行される欠陥パウチ検出方法を示す。
【
図5】
図5は、
図1及び2の包装装置により行われる小口注文処理方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、個別の薬剤10のためのフィーダ装置1及び包装装置20を示す。個別の薬剤は、医薬品又は固体品目、成形品、又は医療用の物質、例えばピル、錠剤、カプセル又はその他であり得る。薬剤は、これらをひとつずつ、個別に、別々に、又は1包分として吐出できるという意味で「個別」である。個別の薬剤10は各々、典型的に活性医薬成分(API:active pharmaceutical ingredient)及び任意選択により賦形剤を含む。個別の薬剤は、患者のために個々に計数し、投与できる。システムは薬剤に関し、それについて論じているが、システム及び方法は個別に包装されるその他の消耗品(可食又は非可食)にも適用できる。
【0036】
供給装置1は、フレーム2と、水平に延びる、各々が複数のフィーダユニット6を有する放射状に延びる複数の列5を支持する支持ディスク3を含む。供給装置1は、支持ディスク3の下の長尺状の回収ホッパ7を含み、これはフレーム2上の位置制御モータ4、例えばサーボドライブに、縦軸の周囲で回転させられる、半径方向に延びるアーム9を介して接続される。フィーダユニット6の各々には、異なる個別の薬剤のバッチを装填できる。フィーダユニット6は、個々の個別の薬剤を排出するように構成され、これらは排出するフィーダユニット6の下方で位置制御モータ4によって回転させられる回収ホッパ7によって回収される。このようにして、ある選択の個別の薬剤10は、一度に患者に投与されるように計数され、まとめられる。回収ホッパ7はホッパ出口8と融合し、その選択の個別の薬剤10が包装装置20に供給され、まとめられた選択の個別の薬剤10の各々がパウチ150内に包装される。回収ホッパ7は、ホッパ出口8におけるまとめられた選択の個別の薬剤10の制御された放出のためのアクチュエータを備えるホッパ放出弁(図示せず)を含む。
【0037】
包装装置20は、
図2においてより詳しく示されている。包装装置20は、長尺状のウェブ100にパウチ150を形成し、それに充填するように構成される。包装装置20は、長尺状のウェブ100を包装装置20の中で輸送方向Tに包装装置20のウェブ軌道22で間欠的に輸送するためのウェブドライブ23を含む。長尺状のウェブ100は典型的に、ストックリール119から巻き出される。長尺状のウェブ100はまた、
図3A及び3Bにも示されている。
【0038】
長尺状のウェブ100は印刷可能なプラスチック箔101を含み、これは折り返され、それによって長尺状のウェブ100は前面102を含み、それが下縁103を形成する折り目を介して後面104へと続く。前面102と後面103はどちらも、下縁103に関して同じ高さに上縁105を有する。
【0039】
図3A及び3Bは、その完成状態の長尺状のウェブ100を示しており、これは
図2のウェブ軌道22の終端にある。
図2に示される包装装置20内の輸送方向Tへの輸送中、長尺状のウェブ100にはその後のヒートシーリング110が提供される。
図3Bにおいて最もよく示されているように、ヒートシーリング110は、長尺状の前面ヒートシール111、長尺状の後面ヒートシール112、及び前面102と後面103との間の長尺状の上側ヒートシール113を含む。前面ヒートシール111と長尺状の後面ヒートシール112は相互に平行に、下縁103を横切る方向に延び、上側ヒートシール113はそれらの間に延び、上縁105に平行に、そこから離間されて延びる。
【0040】
包装装置20内での輸送中に、長尺状のウェブ100にはその後の、ヒートシーリング110間の直線の分離ミシン目120が設けられる。分離ミシン目120は下縁103から、下縁105と上縁105との間の距離の半分超にわたって延びる。この例では、分離ミシン目120は下縁105と上縁105との間の距離の70%超にわたって延びるが、他のシステムにおいては、使用される箔の大きさ、種類等に応じて変えることができる。それによって分離ミシン目120と上縁105との間に箔継ぎ目121が形成される。
【0041】
包装装置20内での輸送中に、長尺状のウェブ100には、分離ミシン目120から始まり、それを横切って延びる、その後の引裂きノッチ122が設けられる。引裂きノッチ122は、下縁103に関して上側ヒートシール113に近い高さにおいて、ただしそれより下において延びる。
【0042】
長尺状のウェブ100は、前面102上の、ヒートシーリング110内の印刷可能領域117を画定する。印刷可能領域117の背後において、長尺状のウェブ100は下縁103とヒートシーリング110との間に、その選択の個別の薬剤10が収容され、保存される密封袋を形成する。
【0043】
包装装置20内での輸送後に、長尺状のウェブ100は、分離ミシン目120を裂き、その後、箔継ぎ目121を引裂いてパウチ150又は相互接続された一連のパウチ150を得ることにより、手で分離できる。分離されたパウチ150は引裂きノッチ122からスタートして上側ヒートシール113を引裂くことによって手で開けることができる。
【0044】
図2に示されるように、包装装置20は、直列に、印刷ステーション30、充填ステーション40、シーリングステーション50、穿孔ステーション60、及び検査ステーション70を含む。印刷ステーション30は、長尺状のウェブ100の印刷可能領域117に文字や記号を印刷するように構成されるプリンタ31を含む。充填ステーション40は、ホッパ出口8の下方のスプレッダ41を含み、これはその選択の個別の薬剤10が受けられるように長尺状のウェブ100の前面102及び後面103を上縁105において拡げるように構成される。シーリングステーション50は2つのL字型のヒートシールスタンプ51を含み、これらは概略的に示されるスタンプドライブ52によって、長尺状のウェブ100を横切るように方向Aに対称に移動可能であるか、又は駆動され、1つのパウチ150の上側ヒートシール113及び後面ヒートシール112を形成し、次のパウチ150の前面ヒートシール111を形成する。穿孔ステーション60は2つの穿孔機構を含み、ここではこれらはアンビル61として示され、これは概略的に示されるアンビルドライブ62によって長尺状のウェブ100を横切るように方向Bに対称に移動可能であるか、又は駆動され、2つのパウチ150間に分離ミシン目120及び引裂きノッチ122を形成する。検査ステーション70は、検査カメラ71又は検査センサ又は検査(レーザ)光センサ又は超音波検査センサ、又は長尺状のウェブ100の欠陥を検出するためのその他の検知/検出装置を含む。欠陥は例えば、印刷不良、ヒートシーリング110、分離ミシン目120、又は引裂きノッチ122のエラー若しくは欠損、或いは輸送方向Tへの長尺状のウェブ100のずれである。
【0045】
包装装置20は輸送モニタ装置、ここでは長尺状のウェブ100に当接するモニタホイールを有するエンコーダ72を含み、長尺状のウェブ100の輸送方向Tへの輸送をモニタする。輸送モニタ装置は、検査ステーション70の一部であっても、又は別の装置であってもよい。エンコーダ72は、長尺状のウェブ100を、ウェブドライブ23により生じさせられる移動に関する長尺状のウェブ100の位置のミスアラインメント又はずれの点で検査するための追加的又は代替的な検査センサとしても使用され得る。
【0046】
図1に概略的に示されるように、フィーダ装置1と包装装置20は共通の電子コントローラ80を含み、これはフィーダユニット6、位置制御モータ4、ホッパ放出弁、ウェブドライブ23、プリンタ31、スタンプドライブ52、アンビルドライブ62、検査カメラ71、及びエンコーダ72に接続される。電子コントローラ80は、電子プロセッサと、プロセッサにより実行されると、コントローラ80にこれらの部品の作動を制御させる命令、プログラムコード、又はソフトウェアを記憶するための有形非一時的メモリを含む。特に、コントローラ80は、形成されるパウチ150の欠陥を検出するために、電子ビジョン/検査システムと通信し、及び/又は検査カメラ71(又はエンコーダ72等のその他のセンサ)と共にこれを形成するようにプログラムされる。
【0047】
電子コントローラ80は、通常の処理方法、欠陥検出方法、及び小口注文処理方法を実行するようにプログラムされる。
【0048】
図1及び2に概略的に示される通常の処理方法を実行するために、電子コントローラ80は、フィーダ装置1の位置制御モータ4を制御して、回収ホッパ8を特定のフィーダユニット6の下へと繰り返し到達させ、これらを制御して、個別の薬剤10を放出させ、ある選択の個別の薬剤10を計数しながら排出させ、まとめさせるようにプログラムされる。電子コントローラ80は、長尺状のウェブ100を包装装置20の中でストックリール119から供給するようにウェブドライブ23を制御し、輸送方向Tに輸送するようにプログラムされる。電子コントローラ80は、プリンタ31を制御して、形成されるパウチ150の印刷可能領域117上に専用の情報、例えば患者の氏名及び形成されるパウチ150内の個別の薬剤10の選択の明細を繰り返し印刷させるようにプログラムされる。その後の充填ステーション40において、その選択の個別の薬剤10が拡げられた前面102及び後面103との間に供給され、受け取れたその選択の個別の薬剤は印刷可能領域117上の専用の情報と一致する。
【0049】
電子コントローラ80は、その後のシーリングステーション50におけるヒートシールスタンプ51を制御するようにプログラムされる。前サイクル中に、ヒートシールスタンプ51はすでに前面ヒートシール111を作成している。電子コントローラ80は、ヒートシールスタンプ51を作動させて、長尺状のウェブ100と当接して方向Aに移動させ、また戻して、ヒートシーリング110全体を完成させ、ホッパ出口8によって供給される次の選択の個別の薬剤の前面ヒートシール111を形成するようにプログラムされる。電子コントローラ80は、穿孔アンビル61の作動を制御して、長尺状のウェブ100と当接して方向Bに移動させ、また戻して、分離ミシン目120及び引裂きノッチ122が形成され、その選択の個別の薬剤の入った、印刷可能領域117上にマッチする専用の情報が表示されたパウチ150を画定するようにプログラムされる。電子コントローラ80は、形成されたパウチ150の欠陥を検出し、それがなければ相互接続されたパウチ150の長いストリングを形成するプロセスを継続するようにプログラムされる。これらはその後、人間のオペレータ又は他の機械若しくはロボットの何れによっても取り扱われ得る。
【0050】
電子コントローラ80は、エンコーダ72によって長尺状のウェブ100の輸送を検査、試験、又はモニタする間にウェブドライブ23に電源供給するようにプログラムされ、関係するエラー、例えばウェブドライブ23により生じさせられる移動に関する長尺状のウェブ100のミスアラインメントが検出されるようにする。
【0051】
電子コントローラ80は、フィーダ装置1のその他の装置又はモジュール、例えばフィーダユニット6、位置制御モータ4、及び回収ホッパ7、例えばホッパ放出弁から発するエラーに応答するようにプログラムされる。
【0052】
図4A~4Cに示される欠陥検出方法を実行するために、電子コントローラ80は、検査カメラ71若しくは検査センサ、又は検査(レーザ)光センサ、又は検査レーザ光センサ、又は超音波検査センサ、又はエンコーダ72等、他の何れかの適用された検知/検出装置によって形成されたパウチ150a~150kの欠陥を検出するようにプログラムされる。
【0053】
図4Aに示されるように、第一のパウチ150aにおいて、欠陥、例えば印刷可能領域117内の印刷不良、ヒートシーリング110のエラー若しくは欠損、第一のパウチ150aが形成される両側の分離ミシン目120のうちの一方のエラー若しくは欠損、及び/又は引裂きノッチ122のエラー若しくは欠損、及び/又はウェブドライブ23によって生じさせられる移動に関する長尺状のウェブ100の位置のミスアラインメント若しくはずれが検出される。これは例えば、オペレータが長尺状のウェブ100の端を偶発的に引っ張り、それによって印刷可能領域117が充填ステーション40と整列しない状態になることが原因であり得る。電子コントローラ80は、プリンタ31を制御して、形成される上流のパウチ150j、この場合は第九のパウチ150jの印刷可能領域117に欠陥記号180jを印刷させるようにプログラムされる。電子コントローラ80は、供給装置1による幾つかの選択の個別の薬剤の供給を一旦停止させて、第九のパウチ150jが空のままとなるようにプログラムされる。その後、相互接続されたパウチ150のストリングを手で扱う人間のオペレータに、人間の介入が必要であること、特に不良の第一のパウチ150aを廃棄すべきことが視覚的に警告される。幾つかの実施形態において、パウチがその後、ロボットにより扱われる場合、このような欠陥記号180jは、その後の扱いを行う機械又はロボットにも、このようなパウチを廃棄するように警告することになる。
【0054】
図4Bに示されるように、通常の処理方法が続けられるか、又は
図4Cに示されるように欠陥検出及びエラー記号印刷が第二のパウチ150bについて、エラーが検出された場合は第三のパウチ150cについて続けられる。
【0055】
エラーの情報は、コントローラ80のメモリの中に保存され、及び/又は人間若しくはロボットのオペレータに対し、どのパウチ150が影響を受けているかを知らせるために提示され得る。オペレータには例えば、第九のパウチ150jと欠陥のある第一のパウチ150aとの間のパウチ150b~150hの数及び/又は影響を受けるパウチ150a~150cの数が通知され得る。
【0056】
図5に示されるような小口注文処理方法を実行するために、電子コントローラ80は、注文1件のパウチ150の数が設定された最小オーダ値より少ない場合、プリンタ71による印刷とフィーダ装置1による薬剤の供給を一時停止するようにプログラムされる。図の例では、この最小注文値は5個のパウチ150である。電子コントローラ80は、両方ともそれらの選択の個別の薬剤10が入っていて、印刷可能領域117上にマッチする専用の情報が表示された第一のパウチ150a及び第二のパウチ150bのみと、それに続く空の第三のパウチ150c、空の第四のパウチ150d、及び空の第五のパウチ150eを含む第一の注文分を形成するようにプログラムされる。空のパウチ150c、150d、150eは、そこに印刷が行われなくてもよく、又は前記空のパウチ150c~150eを空である、若しくは充填されたパウチ150a、150bとは異なると識別する代替的なマークが付されてもよい。その後、5つ以上のパウチ150f~150kを含む第二の注文分が形成される。
【0057】
開示された主題の態様によるシステムと方法はまた、様々な特定目的のコンピュータ及び制御システム、通信装置、ネットワーク、及び/又はデジタル/ロジック装置を動作のために利用し得る。その各々自体は、適当なコンピューティング/コントローラデバイスを利用するように構成可能であり得、これは、そのコンピューティング/コントローラデバイスに、本開示の主旨の態様による方法を実行させる命令を備えるように製造し、それをロードし、及び/又はそれを幾つかの記憶装置から取得して、その後、実行することができる。
【0058】
説明は薬剤、錠剤等に関しているが、装置及び方法は、他の種類の固体の個別の品目を分離及び包装のために吐出するためにも使用できる。
【0059】
上記の説明は好ましい実施形態の動作を説明するために含められており、本発明の範囲を限定しようとするものではないことを理解されたい。上記の説明から、当業者にとっては、様々な変形が明らかとなり、これも本発明の主旨と範囲により包含される。
【符号の説明】
【0060】
1 フィーダ装置
2 フレーム
3 支持ディスク
4 位置制御モータ
5 放射状に延びる列
6 フィーダユニット
7 回収ホッパ
8 ホッパ出口
9 アーム
10 個別の薬剤
20 包装装置
22 ウェブ軌道
23 ウェブドライブ
30 印刷ステーション
31 プリンタ
40 充填ステーション
41 スプレッダ
50 シーリングステーション
51 シールスタンプ
52 スタンプドライブ
60 穿孔ステーション
61 穿孔アンビル
62 アンビルドライブ
70 検査ステーション
71 検査カメラ
72 エンコーダ
80 電子コントローラ
100 長尺状のウェブ
101 箔
102 前面
103 下縁
104 後面
105 上縁
110 ヒートシーリング
111 前面ヒートシール
112 後面ヒートシール
113 上側ヒートシール
117 印刷領域
119 ストックリール
120 分離ミシン目
121 箔継ぎ目
122 引裂きノッチ
150 パウチ
180 欠陥記号
【手続補正書】
【提出日】2024-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別の薬剤をパウチに、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、そこに充填するように構成された包装装置の中で包装する方法において、
前記長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送するステップと、
前記長尺状のウェブ上に、前記長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給される前記個別の薬剤に関する情報を印刷するステップと、
前記個別の薬剤を、前記長尺状のウェブ上の関係する前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給するステップと、
前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップと、
欠陥が検出されたことに応答して、前記長尺状のウェブに欠陥表示又は欠陥記号を印刷し、前記欠陥表示又は欠陥記号の位置において空のパウチを形成するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記欠陥は欠陥パウチであり、前記欠陥表示又は欠陥記号を前記長尺状のウェブに印刷する前記ステップは、前記検出された欠陥パウチの上流で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記長尺状のウェブを前記ウェブ軌道に沿って輸送する前記ステップは、ウェブドライブによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記長尺状のウェブに情報を印刷する前記ステップは、印刷ステーションのプリンタによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記包装装置は、前記ウェブ軌道に沿った前記長尺状のウェブの前記輸送を、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブのアラインメントに関する欠陥があるか否かを特定するステップのためにモニタするための輸送モニタ装置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記輸送モニタ装置はエンコーダを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記包装装置は、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップのための、前記ウェブ軌道に沿った検査ステーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波検査センサのうちの1つ又は複数を含み、検査する前記ステップは、前記検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波光センサによる前記長尺状のウェブの検査を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記長尺状のウェブにおいてヒートシーリングを適用して、前記長尺状のウェブに供給された前記薬剤を封入するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、ヒートシーリングの欠陥を検知することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記長尺状のウェブに形成されるパウチ間に分離ミシン目を付けるステップをさらに含み、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、欠陥のある分離ミシン目を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
引裂きノッチを形成するステップをさらに含み、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、欠陥のある引裂きノッチを検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記長尺状のウェブは、両者間に前記薬剤が受けられる前面と後面を形成する箔を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記箔は折り返され、それによって前記前面は前記後面に、前記長尺状のウェブの下縁を形成する折り目を介して続く、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記箔は印刷可能なプラスチックを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
欠陥表示又は欠陥記号を前記長尺状のウェブに印刷する前記ステップは、前記欠陥表示又は前記欠陥記号を、前記欠陥の上流の前記長尺状のウェブに印刷することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサにより実行されると、包装装置に請求項1に記載の前記方法を実行させる命令がそこに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
パウチに個別の薬剤を包装するための包装装置において、
前記長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、
前記長尺状のウェブの上に情報を印刷するための印刷ステーションであって、前記情報は、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給される前記個別の薬剤に関する印刷ステーションと、
前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブの、前記長尺状のウェブ上に形成されるパウチの中に供給するように構成された充填ステーションと、
前記長尺状のウェブの欠陥を検出するための検査ステーションと、
前記長尺状のウェブ内の欠陥が検出されたことに応答して、
前記印刷ステーションを制御して、形成されるパウチの印刷可能領域に欠陥表示を印刷させるようにプログラムされ、前記充填ステーションによる薬剤の前記供給を一時停止させて、前記欠陥表示の位置に空のパウチを形成するようにプログラムされるコントローラと、
を含む包装装置。
【請求項19】
前記欠陥は、欠陥のあるパウチ、欠陥のあるシール、欠陥のある分離ミシン目、欠陥のある引裂きノッチ、及び前記ステーションのうちの1つに関する前記長尺状のウェブのミスアラインメントのうちの1つ又は複数である、請求項18に記載の包装装置。
【請求項20】
前記検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、超音波検査センサ、又はエンコーダのうちの1つ又は複数を含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項21】
前記長尺状のウェブに1つ又は複数の分離ミシン目及び/又は引裂き線を付けるための、前記ウェブ軌道に沿った穿孔ステーションをさらに含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項22】
前記長尺状のウェブ内の前記パウチをシールするためのシールステーションをさらに含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項23】
包装装置において個別の薬剤をパウチに包装する方法であって、
前記包装装置は、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、それに充填して前記薬剤を入れるように構成され、
前記包装装置は、前記長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、前記ウェブ軌道に沿って輸送方向に印刷ステーション及び充填ステーションを含み、前記印刷ステーションは、前記長尺状のウェブに情報を印刷するためのプリンタを含み、前記充填ステーションは、前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブに供給するように構成される方法において、
前記ウェブドライブによって前記長尺状のウェブを前記ウェブ軌道に沿って輸送方向に輸送し、前記長尺状のウェブが前記印刷ステーション及び前記充填ステーションを通過するようにするステップと、
前記プリンタによって前記長尺状のウェブに情報を印刷するステップであって、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報は、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブにその後供給される前記個別の薬剤に関するステップと、
前記充填ステーションで前記個別の薬剤を関係する前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給するステップと、
を含み、
パウチの最小注文サイズが設定され、前記最小注文サイズより小さい、前記個別の薬剤が充填されることになる第一の量のパウチの注文について、充填される前記パウチに、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブにその後供給される前記個別の薬剤に関する前記情報が印刷され、その後、前記長尺状のウェブの前記第二の量の空のパウチが続き、前記第一の量及び前記第二の量の和は前記最小注文サイズと等しい方法。
【請求項24】
前記プリンタは、前記空のパウチに、前記空のパウチの空の状態に関する情報を印刷する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
プロセッサにより実行されると、包装装置に請求項23に記載の前記方法を実行させる命令がその上に記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
個別の薬剤をパウチに包装するための包装装置において、前記包装装置は、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、そこに充填して、前記薬剤が入るように構成され、
前記長尺状のウェブを輸送方向にウェブ軌道上で輸送するためのウェブドライブと、前記ウェブ軌道に沿って輸送方向に印刷ステーション及び充填ステーションを含み、前記印刷ステーションは、前記長尺状のウェブに情報を印刷するためのプリンタを含み、前記充填ステーションは、前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブに供給するように構成され、
前記包装装置を制御するための電子コントローラをさらに含み、前記電子コントローラは、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されると、前記包装装置に請求項23に記載の前記方法の前記ステップにしたがって個別の薬剤をパウチに包装させる命令を保持する非一時的コンピュータ可読媒体を含む包装装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別の薬剤をパウチに、長尺状のウェブに前記パウチを形成し、そこに充填するように構成された包装装置の中で包装する方法において、
前記長尺状のウェブをウェブ軌道に沿って輸送するステップと、
前記長尺状のウェブ上に、前記長尺状のウェブ上の印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給される前記個別の薬剤に関する情報を印刷するステップと、
前記個別の薬剤を、前記長尺状のウェブ上の関係する前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給するステップと、
前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップと、
欠陥が検出されたことに応答して、前記長尺状のウェブに欠陥表示又は欠陥記号を印刷し、前記欠陥表示又は欠陥記号の位置において空のパウチを形成するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記欠陥は欠陥パウチであり、前記欠陥表示又は欠陥記号を前記長尺状のウェブに印刷する前記ステップは、前記検出された欠陥パウチの上流で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記長尺状のウェブを前記ウェブ軌道に沿って輸送する前記ステップは、ウェブドライブによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記長尺状のウェブに情報を印刷する前記ステップは、印刷ステーションのプリンタによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記包装装置は、前記ウェブ軌道に沿った前記長尺状のウェブの前記輸送を、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブのアラインメントに関する欠陥があるか否かを特定するステップのためにモニタするための輸送モニタ装置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記輸送モニタ装置はエンコーダを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記包装装置は、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定するステップのための、前記ウェブ軌道に沿った検査ステーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波検査センサのうちの1つ又は複数を含み、検査する前記ステップは、前記検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、又は超音波光センサによる前記長尺状のウェブの検査を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記長尺状のウェブにおいてヒートシーリングを適用して、前記長尺状のウェブに供給された前記薬剤を封入するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、ヒートシーリングの欠陥を検知することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記長尺状のウェブに形成されるパウチ間に分離ミシン目を付けるステップをさらに含み、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、欠陥のある分離ミシン目を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
引裂きノッチを形成するステップをさらに含み、前記長尺状のウェブを検査して、前記長尺状のウェブに関する欠陥があるか否かを特定する前記ステップは、欠陥のある引裂きノッチを検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記長尺状のウェブは、両者間に前記薬剤が受けられる前面と後面を形成する箔を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記箔は折り返され、それによって前記前面は前記後面に、前記長尺状のウェブの下縁を形成する折り目を介して続く、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記箔は印刷可能なプラスチックを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
欠陥表示又は欠陥記号を前記長尺状のウェブに印刷する前記ステップは、前記欠陥表示又は前記欠陥記号を、前記欠陥の上流の前記長尺状のウェブに印刷することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサにより実行されると、包装装置に請求項1に記載の前記方法を実行させる命令がそこに記憶された非一時的コンピュータ可読媒体を有するコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
パウチに個別の薬剤を包装するための包装装置において、
前記長尺状のウェブをウェブ軌道上で輸送方向に輸送するためのウェブドライブと、
前記長尺状のウェブの上に情報を印刷するための印刷ステーションであって、前記情報は、前記長尺状のウェブ上の前記印刷情報の位置において前記長尺状のウェブに供給される前記個別の薬剤に関する印刷ステーションと、
前記個別の薬剤を前記長尺状のウェブの、前記長尺状のウェブ上に形成されるパウチの中に供給するように構成された充填ステーションと、
前記長尺状のウェブの欠陥を検出するための検査ステーションと、
前記長尺状のウェブ内の欠陥が検出されたことに応答して、前記印刷ステーションを制御して、形成されるパウチの印刷可能領域に欠陥表示を印刷させるようにプログラムされ、前記充填ステーションによる薬剤の前記供給を一時停止させて、前記欠陥表示の位置に空のパウチを形成するようにプログラムされるコントローラと、
を含む包装装置。
【請求項19】
前記欠陥は、欠陥のあるパウチ、欠陥のあるシール、欠陥のある分離ミシン目、欠陥のある引裂きノッチ、及び前記ステーションのうちの1つに関する前記長尺状のウェブのミスアラインメントのうちの1つ又は複数である、請求項18に記載の包装装置。
【請求項20】
前記検査ステーションは、検査カメラ、検査センサ、検査光センサ、検査レーザ光センサ、超音波検査センサ、又はエンコーダのうちの1つ又は複数を含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項21】
前記長尺状のウェブに1つ又は複数の分離ミシン目及び/又は引裂き線を付けるための、前記ウェブ軌道に沿った穿孔ステーションをさらに含む、請求項18に記載の包装装置。
【請求項22】
前記長尺状のウェブ内の前記パウチをシールするためのシールステーションをさらに含む、請求項18に記載の包装装置。
【国際調査報告】