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特表2024-524219ディスプレイ付きエアロゾル発生装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】ディスプレイ付きエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/60 20200101AFI20240628BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240628BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/50
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578931
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 EP2022067609
(87)【国際公開番号】W WO2023274978
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】21182965.0
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】ストゥラ エンリコ
(72)【発明者】
【氏名】ティングストレーム トシュテン リカルド マティアス
(72)【発明者】
【氏名】バルデス ロハス エセキエル マルタン
(72)【発明者】
【氏名】オリアナ ヴァレリオ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC34
4B162AC37
4B162AD06
4B162AD08
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD32
(57)【要約】
エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の動作状態を示すデータを表示するように構成されたOLEDディスプレイを備える。装置は、OLEDディスプレイを制御するように構成されたコントローラを含んでもよく、これはまた、データの表示およびユーザー入力としてディスプレイを使用することを可能にするタッチセンシティブOLEDディスプレイであってもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生装置であって、前記エアロゾル発生装置の動作状態を示すデータを表示するように構成されたOLEDディスプレイを備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記OLEDディスプレイを制御して、前記エアロゾル発生装置の動作に関する前記データを表示するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記装置がハウジングを備え、前記ハウジングの少なくとも一部分が湾曲した外部輪郭を有し、前記OLEDディスプレイが湾曲した外部輪郭を有する前記ハウジングの前記部分に適合するOLEDスクリーンである、請求項1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記OLEDディスプレイがユーザーインターフェースであり、例えば、前記OLEDディスプレイがユーザー入力を可能にするタッチセンシティブであり、例えば、前記OLEDディスプレイが静電容量タッチ感度を有するユーザー入力要素である、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記装置が、例えば、ユーザーが前記OLEDディスプレイにタッチするなど、前記OLEDディスプレイとのユーザー相互作用を検出し、前記ユーザー相互作用をユーザー相互作用信号に変換するように構成され、前記装置が、前記ユーザー相互作用信号を使用して、前記エアロゾル発生装置の一つ以上の態様を制御するようにさらに構成され、例えば、前記ユーザー相互作用信号が、前記エアロゾル発生装置の一つ以上の動作態様を制御するように構成される、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記装置が、前記OLEDディスプレイとの2つ以上の異なるユーザー相互作用を認識および区別するように構成され、前記2つ以上の異なるユーザー相互作用の各々が、異なるユーザー入力である、請求項4~5のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記2つ以上のユーザー相互作用が、シングルタップ、ダブルタップ、トレブルタップ、長時間のタッチ、左スワイプ、右スワイプ、スワイプアップ、スワイプダウン、およびあるパターンのスワイプから成るリストから選択される、請求項6に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記装置が、前記OLEDディスプレイを駆動するように構成されたグラフィック表示モジュールを備える、請求項1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記装置が、前記OLEDディスプレイによって表示されるグラフィックを定義する一つ以上のグラフィックファイルを記憶するように構成されたメモリを含む、請求項1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記装置が、動作イベントの進行をモニターするように構成され、前記装置が、前記OLEDディスプレイを制御して、前記動作イベントの進行を表示するように構成されたコントローラを備える、請求項1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記装置が、エアロゾルが発生される間の使用セッションの進行をモニターし、前記使用セッションの進行を表示するように構成される、請求項10に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記エアロゾル発生装置が、前記イベントの進行に関連するパラメータをモニターするように構成される、請求項10~11のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記OLEDディスプレイが、照明状態のシーケンスとして、例えば使用セッションなどのイベントの進行を表示するように制御される、請求項1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記OLEDディスプレイが、内側照明ゾーンを部分的または完全に囲む外側照明ゾーンを表示するように制御され、前記OLEDディスプレイが、
i)前記外側照明ゾーンおよび内側照明ゾーンのうちの一つに選択的に表示して、第1の情報を伝える所定の第1の表示を生成し、
ii)前記外側照明ゾーンおよび内側照明ゾーンのうちの他方を選択的に起動して、第2の情報を伝える所定の第2の表示を生成するように制御される、請求項1~13のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記外側照明ゾーンが前記内側照明ゾーンの周囲の少なくとも50%、または好ましくは少なくとも60%、または好ましくは少なくとも70%、または好ましくは少なくとも80%、または好ましくは少なくとも90%、または全てを囲み、好ましくは、前記第1の情報が、前記エアロゾル発生装置の動作フェーズの進行に関連し、前記第2の情報が、前記エアロゾル発生装置の状態に関連し、前記所定の第1の表示が、所定のシーケンスまたはアニメーションであり、前記所定の第2の表示が所定のシンボル、ロゴ、または光放射である、請求項14に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、装置の動作フェーズの進行に関するデータが、装置のユーザーに視覚的に伝達される、エアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾルを、たばこ含有基体などのエアロゾル形成基体から発生させるように構成されたエアロゾル発生装置は、当該分野で知られている。典型的に、吸入可能なエアロゾルは、熱源から、熱源の内部、周囲、または下流に位置し得る、物理的に分離されたエアロゾル形成基体または材料への熱伝達によって発生される。エアロゾル形成基体は、貯蔵部の中に含有された液体の基体であり得る。エアロゾル形成基体は、固体の基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、エアロゾルを形成するために、エアロゾル発生装置と係合するように構成された別個のエアロゾル発生物品の構成要素の部分であり得る。揮発性化合物は、消費中、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、エアロゾル発生物品を経て放出された空気中に同伴される。放出された化合物は冷却とともに凝結し、消費者が吸い込むエアロゾルを形成する。
【0003】
エアロゾル発生装置の使用中に、装置の一つ以上のパラメータは、変化し得る。装置の状態に関するデータをユーザーに効率的に伝達できる、エアロゾル発生装置を提供することが望まれる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一態様によると、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の動作状態を示すデータを表示するように構成されたOLEDディスプレイを備える。エアロゾル発生装置は、OLEDディスプレイを制御して、エアロゾル発生装置の動作に関するデータを表示するように構成されたコントローラをさらに備えてもよい。
【0005】
エアロゾル発生装置がより高度になるにつれて、装置の動作に関するより多くのデータ、例えば、動作状態および動作状態に関するデータ、動作状態における進行に関するデータ、ならびに装置の安全性に関するデータが利用可能となり得る。典型的に、エアロゾル発生装置の動作状態は、一つ以上の色で照明し得、点滅し得る、一つまたは二つのLEDの使用によってユーザーに伝達される。こうした表示は可能であるが、多くのユーザーは、使用挙動に適した様式で動作するように装置を構成することができ、それに応じてデータを表示するように装置を構成することができることを望む。OLEDディスプレイの使用は、例えば、装置の内部動作状態に関するデータなど、ユーザーに提示され得るデータの解像度を増加させ得る。OLEDスクリーンなどのOLEDディスプレイの使用はまた、同様の解像度のデータを伝達するように構成された従来のLEDディスプレイと比較して、よりかさばらないディスプレイをもたらし得る。これは、例えば、ユーザーのポケットに入れて楽に持ち運ぶことのできる低重量デバイスを維持するのに役立ち得る。一般に、OLEDディスプレイの使用は、エアロゾル発生装置の機能を増加させ得る。
【0006】
OLEDディスプレイは、OLEDスクリーンであるか、またはOLEDスクリーンを備えることが好ましい。OLEDスクリーンは、可撓性スクリーンであってもよく、これは、スクリーンがエアロゾル発生装置の曲面に適合する、またはその一部を形成することを可能にし得る。例えば、OLEDディスプレイは、湾曲したOLEDスクリーンであってもよい。OLEDスクリーンは、実質的に二次元であることが好ましいが、エアロゾル発生装置の表面に適合するように湾曲または形状付けられてもよく、例えば、OLEDスクリーンは、エアロゾル発生装置のハウジングの一部分に適合するように形状付けられてもよい。
【0007】
OLEDディスプレイは、第1の側面上に凹面、および第1の側面の反対側の第2の側面上に凸面を有してもよい。例えば、凹面は、装置の長軸方向軸に向かって内向きに面してもよく、凸面は、長軸方向軸から離れるように外向きに面してもよい。こうしたディスプレイは、有利なことに、エアロゾル発生装置の円筒面に適合し得る。
【0008】
エアロゾル発生装置は、ハウジング、例えば、コントローラ、ヒーター、および電源などの装置の内部構成要素を位置付けるハウジングを備えることが好ましい。ハウジングの少なくとも一部分は、湾曲した外表面を有してもよく、例えば、ハウジングの少なくとも一部分は実質的に円筒形であってもよい。OLEDディスプレイは、ハウジングの湾曲した部分、例えば、ハウジングの実質的に円筒形部分上、またはその中に取り付けられたOLEDスクリーンであってもよい。装置は、特定の外部輪郭を有するハウジングを備えてもよく、OLEDディスプレイは、ハウジングの外部輪郭の一部分に適合するOLEDスクリーンであってもよい。装置の外部表面に適合するOLEDスクリーンを組み込むことによって、スクリーンは、装置のハウジングの一部に効果的になり得る。これにより、例えば、平坦なスクリーンを組み込む必要がある場合に許容される装置のサイズと比較して、より大きな面積を有するスクリーンが可能になり得る。装置の外部表面の一部としてコンフォーマルOLEDスクリーンを含むことによって、より人間工学的な装置を提供することができる場合がある。
【0009】
エアロゾル発生装置は、好ましくは手持ち式のエアロゾル発生装置である。好ましくは、OLEDディスプレイは、幅寸法および長さ寸法によって画定される表面積を有するOLEDスクリーンであり、OLEDスクリーンは、5mm~25mmの最大幅寸法および5mm~25mmの最大長さ寸法を有する。例えば、曲面に適合するように、または曲面を形成するようにスクリーンが湾曲している場合、長さ寸法および幅寸法は、スクリーンが平坦または湾曲していない状態で有する幅寸法および長さ寸法であってもよい。OLEDディスプレイは、約20mm2~約1600mm2、例えば30mm2~625mm2、例えば40mm2~250mm2、または50mm2~125mm2の表面積を有するOLEDスクリーンを備えてもよい。
【0010】
OLEDディスプレイは、実質的に多角形形状を有するOLEDスクリーンであってもよい。例えば、OLDスクリーンは、正方形、長方形、円形、楕円形、長方形楕円形、円形楕円形、六角形、五角形、七角形、および八角形から成る形状のリストから選択される形状を有してもよい。OLEDディスプレイは、実質的に多角形の形状、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形、長方形楕円形、円形楕円形、六角形、五角形、七角形、および八角形から成る形状のリストから選択される形状を有する表示面または表示部分を備えてもよい。表示部分は、特定のデータを表示するように構成された表示画面のゾーンまたは領域、例えば、使用セッションの進行を表示するように構成されたスクリーンの領域であってもよい。
【0011】
有利なことに、OLEDディスプレイは、ユーザー入力として機能し得る。例えば、OLEDディスプレイは、ユーザー入力または相互作用を可能にするために、タッチセンシティブであってもよく、または少なくとも一つのタッチセンシティブゾーンもしくは部分を備えてもよい。OLEDディスプレイは、静電容量タッチ感度を有するユーザー入力要素であってもよく、例えば、ユーザーが指またはスタイラスを使用して装置と対話する、例えば、装置を操作する、またはユーザーメニューをナビゲートする、または装置上で利用可能な動作オプションを選択することを可能にする。OLEDディスプレイがユーザー入力でもあるように装置を構成することによって、別個の操作ボタンの必要性が排除され得る。別個の操作ボタンの必要性を排除することによって、より大きな表示画面を提供するためにより多くの領域が利用可能となり、それによって機能およびユーザー体験が改善され得る。
【0012】
好ましい実施形態では、装置は、OLEDディスプレイとのユーザー相互作用、例えば、OLEDディスプレイ上のユーザーのタッチを検出し、ユーザー相互作用をユーザー相互作用信号に変換するように構成され得る。装置は、ユーザーがエアロゾル発生装置の一つ以上の態様を制御するようにユーザー相互作用信号を使用するように構成されてもよい。例えば、ユーザー相互作用信号は、エアロゾル発生装置の一つ以上の動作態様を制御するように構成されてもよい。ユーザー相互作用信号は、情報の表示を制御し、例えば、ユーザーが、情報の表示のための一つ以上の所定のモード、例えば、一つ以上の表示モードを選択することを可能にするように構成されてもよい。
【0013】
装置は、OLEDディスプレイとの2つ以上の異なるユーザー相互作用を認識および区別するように構成されてもよく、2つ以上の異なるユーザー相互作用の各々は、異なるユーザー入力である。例えば、2つ以上のユーザー相互作用は、シングルタップ、ダブルタップ、トレブルタップ、長時間のタッチ、左スワイプ、右スワイプ、スワイプアップ、スワイプダウン、およびあるパターンのスワイプから成るリストから選択され得る。
【0014】
エアロゾル発生装置は、OLEDディスプレイを駆動するように構成されたグラフィック表示モジュールを備えることが好ましい。グラフィック表示モジュールは、コントローラから命令を受信してOLEDディスプレイを駆動するように構成されうる。装置はまた、OLEDディスプレイによって表示されるグラフィックを定義する一つ以上のグラフィックファイルを記憶するように構成されたメモリを含みうる。グラフィックファイルは、例えば、OLEDディスプレイによって表示される一つ以上のロゴまたはエンブレムを画定しうる。グラフィックファイルは、エアロゾル発生装置の動作イベントの状態または進行を示すために、OLEDディスプレイによって表示される画像の一つ以上のシーケンスを画定しうる。グラフィックファイルは、エアロゾル発生装置の動作イベントの状態または進行を示すために、OLEDディスプレイによって表示される一つ以上のアニメーションを画定し得る。メモリはまた、エアロゾル発生装置を動作させる一つ以上のモードのための命令を含んでもよい。例えば、メモリは、エアロゾル発生装置の動作および制御を可能にするために、コントローラのための命令でプログラムされてもよい。
【0015】
好ましくは、OLEDディスプレイは、高解像度で、例えば、高解像度または超高解像度で表示するように構成されたOLEDスクリーンである。
【0016】
エアロゾル発生装置は、イベント、例えば動作イベントの進行をモニターするように構成されてもよい。装置は、OLEDディスプレイを制御して動作イベントの進行を表示するように構成されたコントローラを備えてもよい。例えば、装置は、エアロゾルが発生される間の使用セッションの進行をモニターし、使用セッションの進行を表示するように構成されてもよい。コントローラは、使用セッションの進行をモニターするための命令を含むメモリを含んでもよく、またはメモリに連結されてもよい。こうしたメモリは、使用セッションの進行を表示するための少なくとも一つの表示シーケンスのための命令を含みうる。
【0017】
イベントは、イベント開始およびイベント終了によって定義される持続時間を有し得る。したがって、使用セッションは、使用セッション開始および使用セッション終了によって定義される持続時間を有し得る。エアロゾル発生装置は、イベントの進行に関連するパラメータをモニターするように構成されてもよい。
【0018】
モニターされたパラメータであるパラメータは、イベントの開始時または開始時の初期値、および初期値とは異なる最終値を有してもよい。パラメータのモニターされた値を使用して、初期値と最終値との間のパラメータの進行を計算してもよく、パラメータの進行を使用して、イベントの進行を判定してもよい。
【0019】
イベントの進行に関連するパラメータは、第1のパラメータであってもよい。エアロゾル発生装置は、イベントの進行に関する第1のパラメータと、イベントの進行に関する第2のパラメータとの両方をモニターするように構成されてもよく、第2のパラメータは、第1のパラメータとは異なるパラメータである。次いで、装置は、第1のパラメータおよび第2のパラメータの両方に関して、イベントの進行を判定するように構成されてもよい。
【0020】
パラメータ、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方は、イベント中のエアロゾル発生装置の使用を示すユーザー相互作用パラメータであることが好ましい。パラメータ、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方は、モニターされたパラメータであることが好ましい。パラメータ、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方は、累積パラメータ、例えば、イベントの持続時間にわたるモニターされたパラメータの累積値であってもよい。
【0021】
有利なことに、イベントの進行は、その初期値とその最終値との間の、パラメータの進行、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方の進行によって決定され得る。イベントの進行は、パーセンテージとして決定され得る。
【0022】
パラメータ、第1のパラメータ、または第2のパラメータは、時間、ユーザーの吸煙数、イベント中に行われたユーザーの吸煙の累積数、送達されるエアロゾルの体積、イベント中に送達されるエアロゾルの累積体積、消費されたエネルギー、イベント中に消費されたエネルギーの累積体積、消費された電流、イベント中に消費された電流の累積量、温度、発熱体の温度、サセプタの温度、発熱体の抵抗、ユーザー相互作用、から成るリストから選択されるパラメータであってもよい。
【0023】
好ましくは、イベントの進行が、第1のパラメータおよび第2のパラメータを参照して決定され、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一つが時間であり、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの他方は、ユーザーの吸煙数、イベント中に行われたユーザーの吸煙の累積数、送達されるエアロゾルの体積、イベント中に送達されるエアロゾルの累積体積、消費されたエネルギー、イベント中に消費されたエネルギーの累積体積、消費された電流、イベント中に消費された電流の累積量、温度、発熱体の温度、サセプタの温度、発熱体の抵抗、ユーザー相互作用、から成るリストから選択される。
【0024】
OLEDディスプレイは、イベントの進行、例えば使用セッションの進行を、表示状態のシーケンス、例えば照明状態のシーケンスとして表示するように制御され得る。表示状態のシーケンス、または表示状態の各シーケンスの命令は、コントローラによってアクセス可能なメモリに記憶され得る。進行は、例えば、ディスプレイ上に示される一つ以上の漸進的に増加するバーまたは線として、またはディスプレイ上に示される一つ以上の漸進的に減少するバーまたは線として、アニメーション化されたシーケンスとして表示され得る。装置は、任意の適切な数の表示状態のシーケンス、例えば、4~144の異なる表示状態を有するシーケンスとして進行を表示するように構成されてもよい。表示状態が少ないと、イベントの進行を比較的大まかな指標で提供し得るが、表示状態が多いと、0%の進行~100%の進行で継続的に変化するシーケンスを効果的に提供し得る。装置は、第1~n番目の異なる表示状態のシーケンスとしてイベントの進行を表示するように構成されてもよく、nは4以上の数である。
【0025】
表示状態の数は、7以上、または10以上であることが好ましい。すなわち、数nは7以上または10以上であることが好ましい。例えば、nは、8、または9、または10、または11、または12であってもよい。例えば、数nは7~144であってもよい。数が多いほど、イベントまたは使用セッションの進行をより高い解像度で表示できる。しかしながら、状態の数が多すぎる場合、シーケンス中の隣接する状態間の意味のある区別は、達成がより困難であり得る。より多数の表示状態を表示すると、装置の複雑さが増加し得る。
【0026】
OLEDディスプレイは、第1からn番目の表示状態における進行が、表示される光の強度または輝度の対応する増加を伴うように、コントローラによって駆動されてもよい。別の方法として、OLEDディスプレイは、第1からn番目の表示状態における進行が、表示された光の強度または輝度の対応する減少を伴うように駆動されてもよい。
【0027】
OLEDディスプレイは、例えば円または楕円などの形状の輪郭をたどる一つ以上の漸進的に増大するバーまたは線として、イベントの進行を表示するように制御されてもよい。例えば、円形の場合、円の一部を形成するバーまたは線がない場合、0%の進行を示してもよく、半円は、50%の進行を示してもよく、全円は100%の進行を示してもよい。同様に、進行順序は、表示がない場合から、円の8分の1、円の4分の1、円の4分の3、100%の進行を示す全円まで進行する、円のセグメントの割合の増加によって示され得る。こうした方法での表示は、進行を判定するための迅速かつ直感的な方法を提供し得る。
【0028】
表示状態のシーケンスは、例えば、照明の量をゼロから全円、または完全な線もしくはバーに増加させる、増加シーケンスであってもよい。表示状態のシーケンスはまた、減少シーケンスであってもよい。例えば、OLEDディスプレイは、例えば、全円が0%の進行を示し、半円が50%の進行を示し、円がない場合は100%の進行を示す、円などの形状の輪郭をたどる一つ以上の漸進的に減少するバーまたは線として、イベントの進行を表示するように制御され得る。
【0029】
OLEDディスプレイは、任意の適切な様式でイベントの進行を表示するように制御されてもよい。有利なことに、装置は、進行が複数の増加または減少要素として表示されるようにプログラムされうる。例えば、進行は、二つ以上の同心円の輪郭をたどるバーまたは線として表示されうる。二つ以上の増加または減少要素は、より詳細な進行状態をユーザーに伝達することを可能にし得る。
【0030】
OLEDディスプレイは、内側照明ゾーンを部分的または完全に囲む外側照明ゾーンを表示するように制御されてもよく、OLEDディスプレイは、
i)外側照明ゾーンおよび内側照明ゾーンのうちの一つに選択的に表示して、第1の情報を伝える所定の第1の表示を生成し、
ii)外側照明ゾーンおよび内側照明ゾーンのうちの他方を選択的に起動して、第2の情報を伝える所定の第2の表示を生成する、ように制御される。
【0031】
外側照明ゾーンは、内側照明ゾーンの周囲の少なくとも50%、または好ましくは少なくとも60%、または好ましくは少なくとも70%、または好ましくは少なくとも80%、または好ましくは少なくとも90%、または好ましくはすべてを囲んでもよい。
【0032】
第1の情報は、エアロゾル発生装置の動作フェーズの進行に関連してもよく、第2の情報は、エアロゾル発生装置の状態に関連してもよく、所定の第1の表示は、所定のシーケンスまたはアニメーションであってもよく、所定の第2の表示は、所定のシーケンス、アニメーション、シンボル、ロゴ、または光放射であってもよい。
【0033】
制御電子回路は、所定の第1の表示および所定の第2の表示を同時に生成するように構成されることが好ましい。
【0034】
イベントの制御を容易にするために、またはイベントの進行の表示を容易にするために、イベント、例えば、使用セッションは、n個の連続的なフェーズに分割されてもよく、nは、4より大きい数、例えば、7より大きい数、例えば、12~144個の連続的なフェーズ、または例えば、18~72個の連続的なフェーズである。したがって、連続的なフェーズの数、例えば、n個の連続的なフェーズは、OLEDディスプレイによって提供される連続した表示状態の数、例えば、n個の表示状態と等しくてもよい。
【0035】
エアロゾル発生装置は、n個の連続的なフェーズのうちのいずれか、またはその各々が、フェーズ開始およびフェーズ終了によって定義されるフェーズ持続時間を有するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、n個の連続的なフェーズのうちのいずれか、またはその各々が、タイマーによって決定される最大フェーズ持続時間を有するように構成されてもよい。n個の連続的なフェーズのうちのいずれか、またはその各々は、フェーズが早く終了していない場合、モニターされた期間がフェーズに対して所定の閾値に到達した時に終了してもよい。
【0036】
例示的なエアロゾル発生装置は、n個の連続的なフェーズの第1のフェーズが、第1のフェーズの開始および第1のフェーズの終了によって画定される第1のフェーズ持続時間を有し、第1のフェーズは、イベント開始時、例えば使用セッション開始時に開始するように構成される。n個の連続的なフェーズのうちの第2のフェーズは、第2のフェーズ開始および第2のフェーズ終了によって定義される第2のフェーズ持続時間を有してもよく、第2のフェーズは、第1のフェーズの終了時に開始する。n個の連続的なフェーズは、第1のフェーズおよびn-1個の後続のフェーズとして定義されてもよく、後続のフェーズの各々は、先行するフェーズに続き、n-1個の後続のフェーズの各々は、フェーズ開始およびフェーズ終了によって定義されるフェーズ持続時間を有し、フェーズは、先行するフェーズの終了時に開始する。イベント、例えば、使用セッションは、好ましくはn番目のフェーズの終了時に終了する。
【0037】
エアロゾル発生装置は、イベント中、例えば使用セッション中のエアロゾル発生装置の使用を示すユーザー相互作用パラメータをモニターするように構成されてもよい。有利なことに、n個の連続的なフェーズのうちのいずれか、またはその各々の持続時間は、ユーザー相互作用パラメータに関して制御されてもよい。n個の連続的なフェーズのうちのいずれかまたはその各々の持続時間は、ユーザー相互作用パラメータおよび少なくとも一つのさらなるパラメータを参照して制御されてもよい。
【0038】
イベント、例えば使用セッションは、60秒~600秒、例えば300秒~400秒、例えば約360秒の最大持続時間を有することが好ましい。こうした最大持続時間は、従来の紙巻たばこを使用して典型的な喫煙セッションの長さを再現してもよい。
【0039】
有利なことに、イベント、例えば使用セッションは、x秒の最大持続時間を有してもよく、xは100~600の回数である。例えば、イベントは、n個の連続的なフェーズに分割されてもよく、n個の連続的なフェーズの各々の最大持続時間は約x/n秒である。
【0040】
イベント、例えば使用セッションは、モニターされたユーザーの吸煙回数に関して制御されてもよく、使用セッションは、例えば約12回など、10~14回のユーザー吸煙の閾値回数を有する。
【0041】
いくつかの実施例では、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の動作中にエアロゾル発生を表示するパラメータをモニターし、モニターされたパラメータを分析してユーザーの吸煙を識別し、ユーザーの吸煙が吸煙開始および吸煙終了によって定義され、ユーザーの吸煙の間にモニターされたパラメータを分析して吸煙体積を計算し、吸煙体積はユーザーの吸煙の間に発生したエアロゾルの体積であり、吸煙体積をイベントの進行、例えば使用セッションの進行に関するパラメータとして使用するように構成されてもよい。エアロゾル発生を示すパラメータは、電源、例えば電流、または電流および電圧の両方によって供給される電力を表してもよい。有利なことに、吸煙体積は、使用セッションの進行を示すためのパラメータとして使用されてもよい。特に、使用セッションは、送達され得るエアロゾルの閾値を有してもよく、発生したエアロゾルの累積体積は、使用セッションの進行を示すためのパラメータとして使用されてもよい。
【0042】
発生されるエアロゾルの実際の体積の測定は、実施するのが複雑であり得る。したがって、モニターされたパラメータの関数は、吸煙体積を決定するために、リアルタイムで計算され評価され得る。モニターされたパラメータの分析は、モニターされたパラメータの第1の特性を計算する工程と、吸煙の開始および吸煙の停止を決定するために第1の特性を分析する工程とを含んでもよい。モニターされたパラメータの分析は、モニターされたパラメータの第2の特性を計算する工程と、吸煙の開始および吸煙の停止を決定するために第1の特性と第2の特性の両方を分析する工程とを含んでもよい。吸煙開始は、第1の特性および第2の特性が、一つ以上の所定の条件を満たす場合に、決定され得る。同様に、吸煙終了は、第1の特性および第2の特性が、一つ以上の所定の条件を満たす場合に、決定され得る。好ましくは、第1の特性は、第1の時間窓の持続時間を有する第1の時間窓上で計算される、モニターされたパラメータの第1の移動平均値であってもよい。第2の特性は、第2の時間窓の持続時間を有する第2の時間窓上で計算される、モニターされたパラメータの第2の移動平均値であってもよく、第2の時間窓の持続時間は第1の時間窓の持続時間と異なる。
【0043】
一部の実施例では、イベントは、第1のイベントであってもよく、装置は、第2のイベントに関連する進行をモニターし、その進行などの情報を表示するようにさらに構成され、第2のイベントは第1のイベントとは異なる。例えば、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の使用中に、第1のイベントの進行、および第2のイベントの状態、または第2のイベントの進行を表示するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、第1~n番目の異なる表示状態の第1のシーケンスとして第1のイベントの進行、および異なる表示状態nの第2のシーケンスとして第2のイベントの状態および/または進行が7以上の数であることを示すように構成されたOLEDディスプレイを備え得る。装置はまた、第1のイベントの進行をモニターし、視覚的インジケータを制御して、第1のイベントの進行を表す表示状態を表示し、第2のイベントをモニターし、視覚的インジケータを制御して、第2のイベントの状態および/または進行を表す表示状態を表示するように構成されたコントローラを備えてもよい。「コントローラ」という用語が使用されるが、この用語は、エアロゾル発生装置の動作を制御するために二つ以上の別個のコントローラが使用される場合、二つ以上のコントローラを包含することが意図されている。
【0044】
第2のイベントの進行は、第1~n番目の異なる表示状態の第2のシーケンスとして表示されることが好ましく、表示状態の第2のシーケンスは、表示状態の第1のシーケンスとは異なる。表示状態のシーケンスを変更することによって、ユーザーは、装置がどのタイプのイベントを経験しているか、およびイベントを通してどの程度の進行が行われたかを容易に決定することができる。
【0045】
第1のイベントは、使用セッション、加熱期間、例えば予熱期間、較正期間、充電期間と、および一時停止期間から成るリストから選択されるイベントタイプであってもよく、第2のイベントは、使用セッション、加熱期間、例えば予熱期間、較正期間、充電期間、および一時停止期間から成るリストから選択されるイベントタイプであってもよく、第2のイベントのイベントタイプは、第1のイベントのイベントタイプとは異なる。
【0046】
コントローラは、第1のイベントの開始を決定し、第1のイベントのイベントタイプを決定し、第1のイベントの進行をモニターし、OLEDディスプレイを制御して、第1のイベントの進行を表す所定の表示状態のシーケンスを表示するように構成され得る。コントローラはまた、第2のイベントの開始を決定し、第2のイベントのイベントタイプを決定し、第2のイベントの状態および/または進行をモニターし、OLEDディスプレイを制御して、第2のイベントの状態および/または進行を表す所定の表示状態のシーケンスを表示するように構成されてもよい。
【0047】
第2のイベントは、第1のイベントの終了後に発生し得る。例えば、第1のイベントは、予熱期間であってもよく、第2のイベントは、予熱期間の完了または終了後に発生する使用セッションであってもよい。例えば、第1のイベントは、較正期間であってもよく、第2のイベントは、較正期間の完了または終了後に発生する使用セッションであってもよい。
【0048】
第2のイベントは、第1のイベントの休止中に発生し得る。例えば、第1のイベントは使用セッションであってもよく、第2のイベントは使用セッションの休止中に発生する一時停止期間であってもよい。例えば、第1のイベントは使用セッションであってもよく、第2のイベントは使用セッションの休止中に発生する再較正期間であってもよい。
【0049】
装置は、第3のイベントに関する進行をモニターし、その進行を表示するようにさらに構成されてもよく、第3のイベントは、第1のイベントおよび第2のイベントとは異なる。こうした場合、第3のイベントは、使用セッション、加熱期間、例えば、予熱期間、較正期間、充電期間、および一時停止期間から成るリストから選択されるイベントタイプであってもよい。一例として、第1のイベントは予熱イベントであってもよく、第2のイベントは使用セッションであってもよく、第3のイベントは一時停止イベントであってもよい。
【0050】
エアロゾル発生装置は、ユーザーがイベント、例えば第1のイベントの進行中にイベントを一時停止し、一時停止期間に入ることを可能にするように構成され得る。したがって、装置は、イベントの再開始時に進行の表示を再開することができるように、イベントの進行を保存するように構成されたメモリを備えてもよい。
【0051】
装置が、二つ以上の異なるタイプのイベントの進行などに関する情報を表示するように構成される場合、装置は、OLEDディスプレイの異なる部分が、異なるタイプのイベントに関連するデータを提示するために使用されるように構成されうる。
【0052】
エアロゾル発生装置は、ユーザー相互作用インターフェース、例えば、ボタン、タッチセンシティブボタン、歪みセンシティブボタン、ジェスチャ認識インターフェース、触覚インターフェース、および加速度計から成るリストから選択されるインターフェースをさらに備えてもよい。エアロゾル発生装置は、エネルギーを供給してエアロゾル形成基体、例えば電池などの電源からエアロゾルを発生させるための電源を備えてもよい。
【0053】
本明細書に記載のエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を加熱するためのヒーター、例えば抵抗ヒーターまたは誘導ヒーターを備えてもよい。装置は固体エアロゾル形成基体を用いて動作するように構成されてもよい。装置は液体エアロゾル形成基体を用いて動作するように構成されてもよい。
【0054】
有利なことに、エアロゾル発生装置は、センサー、例えば、イベントの進行を示すパラメータを検出するためのセンサー、例えば、ユーザー相互作用パラメータを検出するためのセンサーを備えてもよい。
【0055】
エアロゾル発生装置は、エアロゾルを形成するために、エアロゾル形成基体を加熱するためのヒーターを備えてもよい。ヒーターは誘導ヒーターであってもよい。誘導ヒーターは、サセプタを加熱するよう設計された変動磁界を生成するように構成されたインダクタを備えてもよい。ヒーターは抵抗ヒーターであってもよい。
【0056】
ヒーターは、消耗品のエアロゾル発生物品を加熱するための発熱体を備えてもよい。発熱体は、消耗品のエアロゾル発生物品の中へと挿入されるように設計された内部ヒーター、例えば、消耗品のエアロゾル発生物品内に位置するエアロゾル形成基体の中へと挿入することができるピンまたはブレードの形態の抵抗発熱体またはサセプタであってもよい。発熱体は、消耗品のエアロゾル発生物品の外部表面を加熱するように設計された外部ヒーターであってもよく、例えば、抵抗発熱体、または消耗品のエアロゾル発生物品を受容するための基体を受容する空洞の周辺に位置する、もしくはそれを包囲するサセプタであってもよい。
【0057】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を収容する交換可能な基体セクションを備えてもよい。交換可能な基体セクションは、エアロゾル発生装置の本体の一部分を形成してもよく、またそれ自体が消費のためにエアロゾル形成基体の一部分を装置内に位置させてもよく、または収容してもよい。交換可能な基体セクションは、装置の近位端の遠位、例えば、マウスピースの遠位に位置してもよい。交換可能な基体セクションは、装置の遠位端の近位に位置してもよい。交換可能な基体セクションは、ねじ山、またはバヨネット継手、または磁気的接続、またはスナップ嵌めもしくは締まり嵌めなどの機械的ラッチ手段などの連結手段によって、エアロゾル発生装置の本体を形成する一つ以上の他のセクションに連結されてもよい。
【0058】
交換可能な基体セクションは、液体エアロゾル形成基体の貯蔵部を備えてもよい。例えば、交換可能な基体セクションは、ニコチンおよびプロピレングリコールまたはグリセリンなどのエアロゾル形成体を含む液体貯蔵部を備えてもよい。別の方法として、交換可能な基体セクションは、固体エアロゾル形成基体の容器、またはゲル状基体などのコロイド状エアロゾル形成基体の容器を備えてもよい。
【0059】
エアロゾル発生装置は、組み合わせられた時にエアロゾルを形成する二つ以上の構成成分を収容する、交換可能な基体セクションを備えてもよい。
【0060】
交換可能な基体セクションは、エアロゾル形成基体を加熱するための、または組み合わせられた時にエアロゾルを形成する二つ以上の構成成分のうちの少なくとも一つを加熱するための、発熱体などのアトマイザーを備えてもよい。それ故に、交換可能な基体セクションは、カトマイザーの形態であってもよく、またエアロゾル形成基体と霧化構成要素との両方を含んでもよい。こうした実施形態では、交換可能な基体セクションは、アトマイザーの作動のための電力を提供するために、エアロゾル発生装置の電池部分上の対応する電気接点と接触するように構成された電気接点を含むことが好ましいことになる。
【0061】
一実施例では、アトマイザーは、抵抗ワイヤまたは基体上の抵抗トラックなどの抵抗ヒーターであってもよい。他の実施例では、アトマイザーは、誘導コイルによって発生される変動磁場内にある時に加熱可能な誘導サセプタであってもよい。
【0062】
エアロゾル発生装置は、使用セッション中にヒーターを所定の温度に維持するために、電力がヒーターに供給されるように構成され得る。
【0063】
ヒーターへと電力を供給して、エアロゾルを発生するためにヒーター要素の温度を動作温度範囲まで上昇させてもよく、ヒーター要素は、使用セッションの終了まで動作温度範囲内に留まる。使用セッション中は、ユーザーが吸煙している時と、ユーザーが吸煙していない時との両方で、電力がヒーターに供給されてもよい。こうした構成では、吸煙と吸煙との間にヒーターの温度を維持するためにはより少ない電力しか必要とないことになるため、ユーザーの吸煙中に供給される電力は、ユーザーが吸煙していないときに供給される電力より大きくなる可能性がある。
【0064】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するように構成されてもよい。エアロゾル形成基体は、固体エアロゾル形成基体であってもよい。例えば、エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を含む消耗品のエアロゾル発生物品を受容するための基体を受容する空洞を備えてもよい。エアロゾル発生物品の例としては、液体エアロゾル形成基体またはコロイド状エアロゾル形成基体の、シガレットペーパーなどのラッパー、カプセル、もしくは容器内に収容された、エアロゾル形成基体を含む、固体エアロゾル形成基体、紙巻たばこ、および紙巻たばこ様の物品が充填されたサシェが挙げられる。消耗品のエアロゾル発生物品は、組み合わせられた時にエアロゾルを形成する二つ以上の構成成分を収容する交換可能な基体セクションを備えてもよい。
【0065】
消耗品のエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体を加熱するための、または組み合わせられた時にエアロゾルを形成する二つ以上の構成成分のうちの少なくとも一つを加熱するための、発熱体などのアトマイザーを備えてもよい。それ故に、消耗品のエアロゾル発生物品は、カトマイザーの形態であってもよく、またエアロゾル形成基体と霧化構成要素との両方を備えてもよい。こうした実施形態では、消耗品のエアロゾル発生物品は、アトマイザーの作動のための電力を提供するために、エアロゾル発生装置の電池部分上の対応する電気接点と接触するように構成された電気接点を含むことが好ましいことになる。
【0066】
実施例では、アトマイザーは、抵抗ワイヤまたは基体上の抵抗トラックなどの抵抗ヒーターであってもよい。その他の実施形態では、アトマイザーは、誘導コイルによって生成される変動磁場内にある時に加熱可能な誘導サセプタであってもよい。
【0067】
好ましい消耗品エアロゾル発生物品は、ラッパー内に含有された固体エアロゾル形成基体を含む紙巻たばこまたは紙巻たばこ様の物品の形態であってもよい。こうした物品は、物品の消費のためにユーザーの口の中へと挿入されることが意図される口側端を含むことが好ましい。口側端は、従来の調整された紙巻たばこを模倣するフィルターを含むことが好ましい。消耗品のエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置の本体内に位置するアトマイザー、好ましくはヒーターと相互作用するように構成されることが好ましい。それ故に、抵抗発熱体などの加熱手段は、消耗品のエアロゾル発生物品を受容するための基体を受容する空洞内またはその周りに位置してもよい。基体を受容する空洞は、装置の近位端に位置してもよい。例えば、基体を受容する空洞に対する開口部は、装置の近位端に位置してもよい。
【0068】
好ましくは、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体は、固体エアロゾル形成基体である。しかしながら、エアロゾル形成基体は、固体構成成分と液体構成成分との両方を含んでもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は液体エアロゾル形成基体であってもよい。
【0069】
エアロゾル形成基体はニコチンを含むことが好ましい。エアロゾル形成基体はたばこを含むことがより好ましい。別の方法として、または追加的に、エアロゾル形成基体は非たばこ含有エアロゾル形成材料を含んでもよい。
【0070】
エアロゾル形成基体が固体エアロゾル形成基体である場合、固体エアロゾル形成基体は、薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎、膨化たばこ、および均質化したたばこのうちの一つ以上を含有する、例えば粉末、顆粒、ペレット、断片、撚糸、細片、またはシートのうちの一つ以上を含んでもよい。
【0071】
随意に、固体エアロゾル形成基体は、たばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含有してもよく、これらは固体エアロゾル形成基体の加熱に伴い放出される。固体エアロゾル形成基体はまた、例えば追加的なたばこ揮発性風味化合物または非たばこ揮発性風味化合物を含む一つ以上のカプセルも含有してもよく、こうしたカプセルは固体エアロゾル形成基体の加熱中に溶融してもよい。
【0072】
随意に、固体エアロゾル形成基体は、熱的に安定な担体上に提供されてもよく、またはその中に包埋されてもよい。担体は、粉末、顆粒、ペレット、断片、撚糸、細片、またはシートの形態を取ってもよい。固体エアロゾル形成基体は、例えばシート、発泡体、ゲル、またはスラリーの形態で担体の表面上に堆積されてもよい。固体エアロゾル形成基体は担体の表面全体上に堆積されてもよく、または別の方法として、使用中に不均一な風味送達を提供するために、あるパターンで堆積されてもよい。
【0073】
好ましい一実施形態において、エアロゾル形成基体は均質化したたばこ材料を含む。本明細書で使用される「均質化したたばこ材料」という用語は、粒子状たばこを凝集することによって形成された材料を指す。
【0074】
エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料のシートの集合体を含むことが好ましい。本明細書で使用される「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅および長さを有する層状要素を指す。本明細書で使用される「集合した」という用語は、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に対して実質的に横断方向で巻き込みされ、折り畳まれ、またはその他の方法で圧縮もしくは締め付けされたシートを記述するために使用される。
【0075】
エアロゾル形成基体はエアロゾル形成体を含むことが好ましい。本明細書で使用する用語「エアロゾル形成体」は、使用時にエアロゾルの形成を容易にする、かつエアロゾル発生物品の動作温度にて熱分解に対して略抵抗性である、任意の好適な周知の化合物または化合物の混合物を記述するために使用される。
【0076】
好適なエアロゾル形成体は、当技術分野で公知であるが、多価アルコール(プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、トリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)を含むが、これらに限定されない。好ましいエアロゾル形成体は、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、および最も好ましくは、グリセリン)またはその混合物である。
【0077】
エアロゾル形成基体は単一のエアロゾル形成体を含んでもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は、二つ以上のエアロゾル形成体の組み合わせを含んでもよい。
【0078】
エアロゾル発生システムは、上述のようなエアロゾル発生と、エアロゾル発生装置によって受容されるように構成されたエアロゾル発生物品と、を備えてもよく、エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を備える。
【0079】
エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生装置を充電するための充電装置をさらに備えてもよい。充電装置は、一次電源を含んでもよく、またエアロゾル発生装置と係合するように構成されたドッキング配設を有してもよい。
【0080】
本明細書で使用する用語「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用して、エアロゾルを発生させる装置を説明するために使用される。エアロゾル発生装置は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接吸入可能なエアロゾルを発生するために、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用する喫煙装置であることが好ましい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品用のホルダーであってもよい。エアロゾル発生物品は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接吸入可能なエアロゾルを発生する喫煙物品であることが好ましい。エアロゾル発生物品は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接吸入可能なニコチン含有エアロゾルを発生する物品であることがより好ましい。エアロゾル発生物品は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接吸入可能なニコチンフリーエアロゾルを発生する物品であってもよい。
【0081】
本明細書で使用する「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出することができるエアロゾル形成基体を備える物品を指す。ある特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、エアロゾルを形成することができる、揮発性化合物を加熱に伴い放出する能力を有するエアロゾル形成基体を備えてもよい。
【0082】
本明細書で使用する用語「エアロゾル形成基体」は、加熱時に揮発性化合物を放出して、エアロゾルを発生する能力を持つエアロゾル形成材料から構成される、またはそれを含む基体を示す。エアロゾルは、ニコチンを含み得る。エアロゾルは、一つ以上の吸入可能な物質を含むがニコチンを含まないニコチンフリーエアロゾルであってもよい。
【0083】
本明細書で使用される場合、「使用セッション」という用語は、有限の持続時間を有するエアロゾル発生装置の動作期間を指す。使用セッションは、ユーザーの行為によって開始されてもよい。使用セッションは、使用セッションの開始から所定の期間が経過した後に終結してもよい。使用セッションは、モニターされたパラメータが使用セッション中に閾値に到達した後、終結してもよい。典型的には、使用セッションは、ユーザーが単一のユーザー体験を享受することを可能にする持続時間を有する。例えば、ある特定のエアロゾル発生装置では、使用セッションは、ユーザーが単一の使い捨てエアロゾル発生物品を消費することを可能にする持続時間を有してもよい。使用セッションが終結した後、ユーザーによる後続の使用セッションを開始するためのさらなる行為が必要とされる。
【0084】
本明細書で使用される場合、「OLEDディスプレイ」という用語は、一つ以上の有機発光ダイオード(OLED)、例えばOLEDスクリーンを使用して視覚的表示を放射する要素を指す。
【実施例
【0085】
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の特徴うちのいずれか一つ以上と組み合わされうる。
【0086】
実施例1
エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生装置であって、エアロゾル発生装置の動作状態を示すデータを表示するように構成されたOLEDディスプレイを備える、エアロゾル発生装置。
実施例2
OLEDディスプレイを制御して、エアロゾル発生装置の動作に関するデータを表示するように構成されたコントローラをさらに備える、実施例1に記載のエアロゾル発生装置。
実施例3
OLEDディスプレイが、OLEDスクリーンである、実施例1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例4
OLEDディスプレイが、可撓性OLEDスクリーンおよび/または湾曲したOLEDスクリーンである、実施例1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例4a
OLEDディスプレイが、第1の側面上に凹面、および第1の側面の反対側の第2の側面上に凸面を有する、実施例1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例4b
凹面が、装置の長軸方向軸に向かって内向きに面し、凸面が、長軸方向軸から離れるように外向きに面する、実施例4aに記載のエアロゾル発生装置。
実施例5
装置がハウジングを備え、ハウジングの少なくとも一部分が曲面を有し、例えばハウジングの少なくとも一部分が実質的に円筒形であり、OLEDディスプレイがハウジングの一部分上またはハウジングの一部分内に取り付けられたOLEDスクリーンである、実施例1~4bのいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例6
装置が、外部輪郭を有するハウジングを備え、OLEDディスプレイが、ハウジングの外部輪郭の一部分に適合するOLEDスクリーンである、実施例1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例7
OLEDディスプレイが、幅寸法および長さ寸法によって画定される表面積を有するOLEDスクリーンであり、OLEDスクリーンが、5mm~25mmの最大幅寸法および5mm~25mmの最大長さ寸法を有する、実施例1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例8.
OLEDディスプレイが、約20mm2~約625mm2の表面積を有するOLEDスクリーンである、実施例1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例9
OLEDディスプレイが、実質的に多角形の形状、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形、長方形楕円形、円形楕円形、六角形、五角形、七角形、および八角形から成る形状のリストから選択される形状を有するOLEDスクリーンである、実施例1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例9a
OLEDディスプレイが、実質的に多角形の形状、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形、長方形楕円形、円形楕円形、六角形、五角形、七角形、および八角形から成る形状のリストから選択される形状、表示面を備える、実施例1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例10
OLEDディスプレイが、ユーザー入力であり、例えば、OLEDディスプレイが、ユーザー入力を可能にするようにタッチセンシティブである、実施例1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例11
OLEDが、静電容量タッチ感度を有するユーザー入力要素である、実施例10に記載のエアロゾル発生装置。
実施例12
装置が、OLEDディスプレイとのユーザー相互作用、例えば、OLEDディスプレイ上のユーザータッチを検出し、ユーザー相互作用をユーザー相互作用信号に変換するように構成され、装置が、ユーザー相互作用信号を使用して、エアロゾル発生装置の一つ以上の態様を制御するようにさらに構成される、実施例1~11のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例13
ユーザー相互作用信号が、エアロゾル発生装置の一つ以上の動作態様を制御するように構成される、実施例12に記載のエアロゾル発生装置。
実施例14
ユーザー相互作用信号が、例えば、ユーザーが情報を表示するために一つ以上の所定のモードを選択することを可能にするために、情報の表示を制御するように構成される、実施例12または13に記載のエアロゾル発生装置。
実施例15
装置が、OLEDディスプレイとの2つ以上の異なるユーザー相互作用を認識および区別するように構成され、2つ以上の異なるユーザー相互作用の各々が、異なるユーザー入力である、実施例10~14のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例16
2つ以上のユーザー相互作用が、シングルタップ、ダブルタップ、トレブルタップ、長時間タッチ、左スワイプ、右スワイプ、スワイプアップ、スワイプダウン、およびあるパターンのスワイプから成るリストから選択される、実施例15に記載のエアロゾル発生装置。
実施例17
装置が、OLEDディスプレイを駆動するように構成されたグラフィック表示モジュールを備える、実施例1~16のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例18
装置が、OLEDディスプレイによって表示されるグラフィックを画定する一つ以上のグラフィックファイルを記憶するように構成されたメモリを含む、実施例1~17のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例19
グラフィックファイルが、OLEDディスプレイによって表示される一つ以上のロゴまたはエンブレムを画定する、実施例18に記載のエアロゾル発生装置。
実施例20
グラフィックファイルが、エアロゾル発生装置の動作イベントの状態または進行を示すために、OLEDディスプレイによって表示される画像の一つ以上のシーケンスを定義する、実施例18または19に記載のエアロゾル発生装置。
実施例21
グラフィックファイルが、エアロゾル発生装置の動作イベントの状態または進行を示すために、OLEDディスプレイによって表示される一つ以上のアニメーションを画定する、実施例18~20のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例22
OLEDディスプレイが、高解像度で、例えば、高解像度または超高解像度で表示するように構成されたOLEDスクリーンである、実施例1~21のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例23
装置が、動作イベントの進行をモニターするように構成され、装置が、OLEDディスプレイを制御して動作イベントの進行を表示するように構成されたコントローラを備える、実施例1~22のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例24
装置が、エアロゾルが発生される間の使用セッションの進行をモニターし、使用セッションの進行を表示するように構成される、実施例23に記載のエアロゾル発生装置。
実施例25
使用セッションが、使用セッション開始と使用セッション終了によって定義される持続時間を有する、実施例24に記載のエアロゾル発生装置。
実施例26
エアロゾル発生装置が、イベントの進行に関連するパラメータをモニターするように構成される、実施例23~25のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例27
パラメータが、イベント開始時または開始時の初期値、および初期値とは異なる最終値を有する、実施例26に記載のエアロゾル発生装置。
実施例28
パラメータのモニターされた値が、初期値と最終値との間のパラメータの進行を計算するために使用され、パラメータの進行が、イベントの進行を決定するために使用される、実施例27に記載のエアロゾル発生装置。
実施例29
イベントの進行に関連するパラメータが、第1のパラメータである、実施例26~28のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例30
エアロゾル発生装置が、イベントの進行に関連する第1のパラメータと、イベントの進行に関連する第2のパラメータとの両方をモニターするように構成され、第2のパラメータが、第1のパラメータとは異なるパラメータである、実施例29に記載のエアロゾル発生装置。
実施例31
装置が、第1のパラメータおよび第2のパラメータの両方に関してイベントの進行を判定するように構成される、実施例30に記載のエアロゾル発生装置。
実施例32
イベントが、イベント開始およびイベント終了、イベント開始およびイベント終了によって定義されるイベントの持続時間を有する、実施例23~31のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例33
パラメータ、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方が、イベント中のエアロゾル発生装置の使用を示すユーザー相互作用パラメータである、実施例26~32のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例34
パラメータ、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方が、モニターされたパラメータである、実施例26~33のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例35
パラメータ、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方が、累積パラメータ、例えば、イベントの持続時間にわたるモニターされたパラメータの累積値である、実施例26~34のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例36
イベントの進行が、パラメータの進行、または第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方または両方の、その初期値とその最終値との間の進行によって決定される、実施例26~35のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例37
イベントの進行がパーセンテージとして決定される、実施例36に記載のエアロゾル発生装置。
実施例38
パラメータ、第1のパラメータ、または第2のパラメータが時間である、実施例26~37のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例39
パラメータ、第1のパラメータ、または第2のパラメータが、時間、ユーザーの吸煙数、イベント中に行われたユーザー吸煙の累積数、送達されるエアロゾルの体積、イベント中に送達されるエアロゾルの累積体積、イベント中に消費されたエネルギーの消費累積体積、消費された電流、イベント中に消費された電流の累積体積、温度、発熱体の温度、サセプタの温度、発熱体の抵抗、およびユーザー相互作用、からなるリストから選択される、実施例26~38のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例40
イベントの進行が、第1のパラメータおよび第2のパラメータを参照して決定され、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一つが時間であり、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの他方が、ユーザー吸煙の数、イベント中に行われたユーザー吸煙の累積数、送達されるエアロゾルの体積、イベント中に送達されるエアロゾルの累積体積、イベント中に消費されたエネルギーの消費累積体積、消費された電流、イベント中に消費された電流の累積量、温度、発熱体の温度、サセプタの温度、発熱体の抵抗、およびユーザー相互作用、からなるリストから選択される、実施例26~39のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例41
OLEDディスプレイが、照明状態のシーケンスとして、例えば使用セッションなどのイベントの進行を表示するように制御される、実施例1~40のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例42
OLEDディスプレイが、例えば使用セッションなどのイベントの進行をアニメーション化されたシーケンスで表示するように制御される、実施例1~41のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例43
OLEDディスプレイが、一つ以上の漸進的に増大するバーまたは線としてイベントの進行を表示するように制御される、実施例24~42のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例44
OLEDディスプレイが、イベントの進行を一つ以上の漸進的に減少するバーまたは線として表示するように制御される、実施例24~43のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例45
OLEDディスプレイが、例えば、円がない場合は0%の進行を示し、半円が50%の進行を示し、全円が100%の進行を示す、円の輪郭をたどる一つ以上の漸進的に増大するバーまたは線として、イベントの進行を表示するように制御される、実施例24~44のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例46
OLEDディスプレイが、例えば、円がない場合は100%の進行を示し、半円が50%の進行を示し、全円が0%の進行を示す、円の輪郭をたどる一つ以上の漸進的に減少するバーまたは線として、イベントの進行を表示するように制御される、実施例24~45のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例47
OLEDディスプレイが、
同心円の輪郭をたどるバーまたは線としてイベントの進行を表示するように制御される、実施例24~46のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例48
OLEDディスプレイが、内側照明ゾーンを部分的または完全に囲む外側照明ゾーンを表示するように制御され、
OLEDディスプレイが、
i)外側照明ゾーンおよび内側照明ゾーンのうちの一つに選択的に表示して、第1の情報を伝える所定の第1の表示を生成し、
ii)外側照明ゾーンおよび内側照明ゾーンのうちの他方を選択的に起動して、第2の情報を伝える所定の第2の表示を生成する、ように制御される、実施例1~47のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
実施例49
外側照明ゾーンが、内側照明ゾーンの周囲の少なくとも50%、または好ましくは少なくとも60%、または好ましくは少なくとも70%、または好ましくは少なくとも80%、または好ましくは少なくとも90%、または好ましくはすべてを囲む、実施例48に記載のエアロゾル発生装置。
実施例50
第1の情報が、エアロゾル発生装置の動作フェーズの進行に関し、第2の情報が、エアロゾル発生装置の状態に関し、所定の第1の表示が、所定のシーケンスまたはアニメーションであり、所定の第2の表示が、所定のシンボル、ロゴ、または光放射である、実施例48または49に記載のエアロゾル発生装置。
実施例51
制御電子機器が、所定の第1の表示および所定の第2の表示を同時に発生させるように構成される、実施例50に記載のエアロゾル発生装置。
【0087】
ここで、以下の図を参照しながら、実施例をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0088】
図1図1は、エアロゾル発生装置の概略側面図を示す。
図2図2は、図1のエアロゾル発生装置の概略上端図を示す。
図3図3は、図1のエアロゾル発生装置と、当該装置に使用するエアロゾル発生物品との概略断面側面図を示す。
図4図4は、図1~3のエアロゾル発生装置の様々な電子構成要素およびその相互作用の概略図を提供するブロック図である。
図5図5a~5hは、特に使用セッションにおける進行に伴う、図1~4のエアロゾル発生装置上に提供されたOLEDスクリーンの動作を示す概略図を提供する。
図6図6a~6dは、使用セッションにおける進行を伴う、図1~4のエアロゾル発生装置上に提供されたOLEDスクリーンの動作のさらなる例を示す概略図を提供する。
図7図7、8、および9は、使用セッションの進行を決定し、ユーザーに表示することに関与する方法工程を例証する流れ図を示し、ここで進行は、時間および吸煙計数によって決定される。
図8】同上。
図9】同上。
【発明を実施するための形態】
【0089】
図1~3に示すように、例示的なエアロゾル発生装置10は、手持ち式エアロゾル発生装置であり、また実質的に円形の円筒状のハウジング20によって画定された細長い形状を有する。エアロゾル発生装置10は、エアロゾル形成基体31を備えるエアロゾル発生物品30を受容するために、ハウジング20の近位端21に位置する開放空洞25を備える。エアロゾル発生装置10は、装置のハウジング20内に位置する電池(図示せず)と、エアロゾル発生物品30が空洞25内に受容された時にエアロゾル発生物品30の少なくともエアロゾル形成基体部分31を加熱するように配設された電気的に作動するヒーター40と、をさらに備える。
【0090】
エアロゾル発生装置は、消耗品のエアロゾル発生物品30を受容するように構成される。エアロゾル発生物品30は、円筒状ロッドの形態であり、またエアロゾル形成基体31を備える。エアロゾル形成基体は、たばこを含む固体エアロゾル形成基体である。エアロゾル発生物品30は、円筒状ロッド内のエアロゾル形成基体と同軸整列で配設されたフィルター32などのマウスピースをさらに備える。エアロゾル発生物品30は、装置10の空洞25の直径と実質的に等しい直径と、空洞25の深さより長い長さとを有し、これにより、物品30が装置10の空洞25内に受容された時、マウスピース32は、空洞25の外に延び、また従来の紙巻たばこと同様に、ユーザーによって引き出されてもよい。好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品は、長さ45mm、直径7.2mmである。
【0091】
使用時に、ユーザーは、物品30をエアロゾル発生装置10の空洞25の中へと挿入し、そしてタッチセンシティブOLEDスクリーン60をタップすることによって装置10をオンにし、ヒーター40を起動させて使用セッションを開始する。タッチセンシティブOLEDスクリーン60は、ディスプレイおよびユーザーインターフェースの両方として機能する。ヒーター40は、物品30のエアロゾル形成基体を加熱し、これによりエアロゾル形成基体31の揮発性化合物が放出され、かつ霧化されてエアロゾルを形成する。ユーザーは、物品30のマウスピースを吸い、かつ加熱されたエアロゾル形成基体から発生したエアロゾルを吸入する。起動後、ヒーター40の温度は、エアロゾル形成基体を加熱するために周囲温度から所定の温度へと上昇する。装置10の制御電子機器は、電池からヒーターに電力を供給して、ユーザーがエアロゾル発生物品30を吸煙するにつれて、ヒーターの温度をほぼ一定のレベルに維持する。ヒーターは、ヒーターが停止され冷却する、使用セッションの終了時まで、エアロゾル発生物品を加熱し続ける。
【0092】
使用セッションの終了時に、物品30は、廃棄のために装置10から取り外され、そして装置10は、装置10の電池の充電のために外部電源へと連結されてもよい。
【0093】
エアロゾル発生装置は、タッチセンシティブOLEDスクリーン60の形態の発光インジケータまたはディスプレイを備える。OLEDスクリーン60は、エアロゾル発生装置10のハウジング20の中へと組み込まれる。
【0094】
図4は、エアロゾル発生装置の様々な電子構成要素およびその相互作用の概略図を提供する。
【0095】
ハウジング20内に位置するマイクロコントローラまたはコントローラ12は、電池11、ヒーター40、タイマー430、OLEDドライバ13およびOLEDスクリーン60に接続される。電池11は、ヒーター40を加熱し、また他の電気構成要素を動作するためにエネルギーを供給する。電池11は、完全に充電された時、エアロゾル発生装置の二つの完全な使用セッションに電力を供給するために十分なエネルギーを有する。電池11は、再充電可能電池であり、また再充電される外部電源に接続することができる。
【0096】
ヒーター40は、エアロゾルを形成するために、電池によって供給されたエネルギーを熱へと変換して、エアロゾル発生装置を十分に加熱する。動作中、コントローラ12は、電池からのエネルギーの供給を制御して、ヒーターを実質的に一定のエアロゾル発生温度に維持する。
【0097】
タイマー430は、タイミング信号をコントローラ12へと提供する。OLEDスクリーン60は、ユーザー入力を受信し、コントローラに信号を送信し、コントローラ12から受信した制御信号に応答して視覚的表示を発するように構成される。電池11およびコントローラ12は、相互に結合され、ハウジング20内に位置する。コントローラ12はまた、メモリモジュール12aを組み込む。コントローラ12は、次に、ヒーター要素40およびOLEDドライバ13の両方に結合される。マイクロコントローラ12およびOLEDドライバ13は、エアロゾル発生装置10の制御電子機器セクション100を集合的に形成する。メモリモジュール12aは、装置10の使用中に、コントローラ12によって実行される命令を含む。メモリモジュール12aに保存された命令は、使用セッションの期間を決定する基準、ならびにエアロゾル発生装置10の制御および動作に関連する他のデータおよび情報を含む。コントローラ12は、作動される場合、メモリモジュール12aに含まれる命令にアクセスし、メモリモジュール12aに含まれる命令に従って、バッテリ11からヒーター要素40へのエネルギーの供給を制御する。コントローラ12はまた、OLEDドライバ13およびOLEDスクリーン60へのエネルギーの供給を制御する。
【0098】
この特定の実施形態のエアロゾル発生装置10は、使用セッションの進行を決定およびモニターし、使用セッションの進行の視覚的表示を異なる表示状態の連続的なシーケンスとして出力するように構成される。異なる表示状態のシーケンスは、進行を示すためにアニメーションとして一緒に流れてもよい。
【0099】
図5a~5fを参照して、13個の異なる表示状態の単純な例示的なシーケンスが示されている。OLEDディスプレイ画面60は、9mm×9mmの寸法(すなわち、直径9mm)の円形形状を有する。OLEDスクリーンは、徐々に増大する光のリング、例えば、ワックスリングの光としての使用セッションなどのイベントの進行を説明するように構成される。本明細書で使用される文脈では、「ワックス」という用語は、徐々にまたは漸進的に増加することを意味する。初期段階では、イベントが開始されたばかりで、進行が行われていない場合、リングは照明されていない51a。最終段階では、イベントが完了すると、リングは完全に照明される51f。
【0100】
図5aに示すように、OLEDスクリーン60は進行の第1の状態を示し、表示リングが照明されていない51a。例示の目的で図5aに照明されていないリングが表されているが、照明されていない場合、リングの表示はない場合があることに留意されたい。
【0101】
第2の表示状態では、図5bに示すように、約30度のリングの弓形セクション51bがOLEDスクリーン60上に照明される。
【0102】
OLEDスクリーンは、多くの異なる様式で表示するように構成され得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、図5aに示す表示リングは、装置が第1の表示状態にあるときに第1の色51aとして照明されてもよく、その色は、イベントが異なる表示状態を通してその進行を受けるにつれて、第2の色51bに徐々に変化し得る。
【0103】
第3の表示状態では、約60度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0104】
第4の表示状態では、図5cに示すように、約90度のリングの弓形セクション51cがOLEDスクリーン60上に照明される。
【0105】
第5の表示状態では、約120度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0106】
第6の表示状態では、約150度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0107】
第7の表示状態では、約180度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0108】
第8の表示状態では、図5dに示すように、約210度のリングの弓形セクション51dがOLEDスクリーン60上に照明される。
【0109】
第9の表示状態では、約240度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0110】
第10の表示状態では、約270度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0111】
第11の表示状態では、約300度のリングの弓形セクションがOLEDスクリーン上で照明される。
【0112】
第12の表示状態では、図5eに示すように、約330度のリングの弓形セクション51eがOLEDスクリーン60上で照明される。
【0113】
第13の表示状態では、図5fに示すように、約360度のリングの弓形セクション51fがOLEDスクリーン60上に照明され、すなわち完全なリングが照明され、100%の進行を示す。
【0114】
この同じ情報は、以下の表1に見られるように、表形式で表され得る。
【表1】
【0115】
上述の実施例は、照明がない状態を含む13の表示状態を有する。状態の数を増やすことによって、表示の解像度が改善され得ることは明らかである。例えば、異なる表示状態の間に知覚可能なジャンプがない場合があり得、図5a~図5fに示した表示リングは、イベントが進行するにつれて継続的に成長するように見える。
【0116】
徐々に増大するまたはワックスリングは進行の表示を提供し得るが、徐々に減少するまたは薄れるリングが同じ目的を達成し得ることは明らかである。
【0117】
進行の表示としてリングを使用することは、リング内の空間が他の表示に使用され得るため、いくつかの利点を提供し得る。例えば、OLEDスクリーン60は、エアロゾル発生装置の使用に関連するデータ、例えば、残りの使用セッションの数を表示するように構成されてもよい。図5gに示すように、表示マーク55a55bは、2回の残りの使用セッションを示すために、進行リング内に位置付けられてもよい。図5hに示すように、単一の表示マーク55cは、1回の残りの使用セッションを示すために、進行リング内に位置付けられてもよい。
【0118】
進行を示すためのさらなる単純なシーケンスでは、OLEDスクリーン60の円形表示ゾーン61aは、使用セッションまたは予熱動作などのイベントの進行を示すために、照明で徐々に満たされ得る。前述のように、この進行は、任意の数の表示段階、例えば、11の段階に分類され得る。
【0119】
図6aでは、OLEDスクリーン60は、0%の進行を示す第1または非照明段階で示されている。イベントの進行が進行すると、円形表示ゾーンは照明の増加で満たされ、照明の割合はイベントの進行を表示する。例えば、図6bは、スクリーンの下20%が照明されているOLEDスクリーンを示し61b、イベントの20%の進行を示す。図6cは、スクリーンの下60%が照明されているOLEDスクリーンを示し61c、イベントの60%の進行を示す。図6dは、スクリーン全体が照明されているOLEDスクリーンを示し61d、イベントの100%の進行を示す。
【0120】
照明されていない状態を含む11の表示状態におけるこうした進行を表2に示す。表示状態の数が増加すると、連続する状態間の照明の増加が減少し、結果として可能な表示の解像度が増加する。
【表2】
【0121】
完全に充電された時、電池は、少なくとも一回のフル使用セッションのために十分なエネルギーを提供することができる。電池は、二回以上の使用セッション(例えば、20回の使用セッション)のために十分なエネルギーを提供してもよい。
【0122】
装置とともに使用するためのエアロゾル発生物品は、有限量のエアロゾル形成基体を有し、そしてそれ故に、使用セッションは、エアロゾル形成基体が枯渇した時にユーザーがエアロゾルを生成しようとするのを防止するために、有限の持続時間を有する必要がある。使用セッションは、使用セッションの開始からの期間によって決定される最大持続時間を有するように構成される。使用セッションはまた、使用セッション中に記録されたユーザー相互作用パラメータが、タイマーによって決定される最大持続時間の前に閾値に到達した場合、最大持続時間より短い持続時間を有するようにも構成される。
【0123】
特定の実施形態では、ユーザー相互作用パラメータは、使用セッション中のユーザーの吸煙回数である。したがって、特定の実施形態では、エアロゾル発生装置は、各使用セッションが使用セッションの開始から6.5分(390秒)の持続時間を有するように、または使用セッションの開始から6.5分以内に14回吸煙する場合は、ユーザーが14回吸煙するように構成される。吸煙の正確な時間または回数は、任意の適切な値に変更してもよい。例えば、セッションは、6分または5.5分に制限された持続時間を有してもよい。さらなる例として、許容される吸煙の数は、13回または12回に制限されてもよい。
【0124】
使用セッション中に、ユーザーは、使用セッションを通して進行の表示を有することを望む場合がある。例えば、ユーザーは、使用セッションにおよそ何回の吸煙が自分には残っているか、またはおよそどれくらいの時間が残っているかを知りたいと望む場合がある。
【0125】
コントローラは、使用セッション中の吸煙回数をモニターするために、吸煙カウンターを備える。ユーザーが吸煙した回数は、使用セッション中にヒーターに供給された電力をモニターすることによって決定される。ユーザーが吸煙する時、空気の流れはヒーターを冷却し、したがって、ヒーターの温度をその動作温度に維持するために、より大きな量のエネルギーが電池によって供給される。それ故に、ヒーターによって供給される電力をモニターすることによって、コントローラは、使用セッション中の吸煙回数を決定することができる。
【0126】
進行をモニターするために、使用セッションは、使用セッションが開始した時に第1のフェーズ開始から開始し、そして使用セッションが終了する時に最終フェーズで終了し、一つのフェーズから次のフェーズへの通過が使用セッションと同様に時間および吸煙回数によって決定される、いくつかの連続的なフェーズへと分割される。各フェーズは、そのフェーズの基準が所定の閾値を満たす時に終了したと見なされる。使用セッションがその連続的なフェーズを通して進行するにつれて、コントローラは、発光インジケータに、各連続的なフェーズを表示する信号を発するよう命令する。それ故に、ユーザーは、使用セッションのおよその進行を把握する。
【0127】
特定の実施例では、使用セッションは、表示目的のために13の連続的なフェーズに分割されてもよい。図7、8、および9は、ユーザーに対する使用セッションの進行の表示に関与する方法工程を示す流れ図を示す。
【0128】
工程600:ユーザーは、エアロゾル発生物品30を装置10の空洞25の中へと挿入し、タッチセンシティブOLED画面60をタップすることによって使用セッションを開始する。
工程605:タイマーは、使用セッション中に経過した時間を記録するように開始され、また吸煙カウンターは、使用セッション中の吸煙回数を記録するように開始される。
工程607:使用セッションの第1のフェーズは、使用セッションが開始した時に開始されたと見なされる。コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第1または初期の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程610:第1のフェーズが終了し、第2のフェーズは、使用セッションの開始から30秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から30秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から1回吸煙した後に開始する。
工程615:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第2の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程620:第2のフェーズが終了し、第3のフェーズは、使用セッションの開始から60秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から60秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から2回吸煙した後に開始する。
工程625:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第3の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程630:第3のフェーズが終了し、第4のフェーズは、使用セッションの開始から90秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から90秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から3回吸煙した後に開始する。
工程635:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第4の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程640:第4のフェーズが終了し、第5のフェーズは、使用セッションの開始から120秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から120秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から4回吸煙した後に開始する。
工程645:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第5の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程650:第5のフェーズが終了し、第6のフェーズは、使用セッションの開始から150秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から150秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から5回吸煙した後に開始する。
工程655:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第6の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程660:第6のフェーズが終了し、第7のフェーズは、使用セッションの開始から180秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から180秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から6回吸煙した後に開始する。
工程665:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第7の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程670:第7のフェーズが終了し、第8のフェーズは、使用セッションの開始から210秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から210秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から7回吸煙した後に開始する。
工程675:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第8の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程680:第8のフェーズが終了し、第9のフェーズは、使用セッションの開始から240秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から240秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から8回吸煙した後に開始する。
工程685:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第9の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程690:第9のフェーズが終了し、第10のフェーズは、使用セッションの開始から270秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から270秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から9回吸煙した後に開始する。
工程695:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第10の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程700:第10のフェーズが終了し、第11のフェーズは、使用セッションの開始から300秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から300秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から10回吸煙した後に開始する。
工程705:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第11の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程710:第11のフェーズが終了し、第12のフェーズは、使用セッションの開始から330秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から330秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から11回吸煙した後に開始する。
工程715:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの第12の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程720:第12のフェーズが終了し、第13のフェーズ、または最終フェーズは、使用セッションの開始から360秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から360秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から11回吸煙した後に開始する。
工程725:コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションの13の進行状態の表示を出力するように命令する。
工程730:第13のフェーズは、使用セッションの最終フェーズである。最終フェーズの間、ユーザーは二回の吸煙を行ってもよく、使用セッション中の吸煙の合計数は14になる。第13の進行状態の表示は、第13のフェーズが最終フェーズであるというさらなる表示を含み得る。例えば、出力表示は、色の変化ならびに進行を表す全体的な強度の変化を含み得る。使用セッションの開始から390秒が経過した後、またはユーザーが使用セッションの開始から390秒が経過する前に吸煙した場合は、使用セッションの開始から14回吸煙した後に、第13のフェーズが終了する。
工程735:使用セッションが終了する。
【0129】
図7~9に記載されるのと同じ情報は、例えば、以下の表3のように、表形式で表され得る。
【表3】
【0130】
上記の実施例は、使用セッションを13の連続的なフェーズに分割し、各フェーズは、吸煙数または経過時間に関する特定の基準が満たされた時に終了する。13の連続的なフェーズの各々は、13の連続的な表示状態のうちの一つによって表され得る。一例として、エアロゾル発生装置がOLEDスクリーンの形態のインジケータを有する場合、13の連続的な表示状態は、上記の表1に記載される状態であってもよい。
【0131】
さらなる特定の実施形態では、図1~4に示したエアロゾル発生装置における使用セッションの制御は、使用セッション中にユーザーに送達されるエアロゾルの体積に関して決定されてもよい。使用セッション中に、ユーザーは、使用セッションを通して進行の表示を有することを望む場合がある。例えば、ユーザーは、使用セッションにおよそどれくらいの潜在的な送達可能なエアロゾルが自分には残っているか、またはおよそどれくらいの時間が残っているかを知りたいと望む場合がある。
【0132】
それ故に、特定の実施形態では、エアロゾル発生装置は、各使用セッションが、使用セッションの開始から6.5分(390秒)の持続時間を有する、または、その所定の体積のエアロゾルが使用セッションの開始から6.5分以内にユーザーに送達される場合、所定の最大体積のエアロゾルの送達されるように構成される。エアロゾルの所定の最大体積は、例えば、750mlのエアロゾルであってもよい。時間またはエアロゾル体積の閾値は、任意の適切な数に設定されてもよい。
【0133】
コントローラは、使用セッション中に行われた吸煙を検出するように構成される。検出された各吸煙に対する吸煙開始点および吸煙終了点は、使用セッション中にヒーターに供給される電力をモニターすることによって決定される。ユーザーが吸煙する時、空気の流れはヒーターを冷却し、したがって、ヒーターの温度をその動作温度に維持するために、より大きな量のエネルギーが電池によって供給される。それ故に、ヒーターによって供給される電力をモニターすることによって、コントローラは、使用セッション中に行われた吸煙の開始点および終了点を決定することができる。検出された吸煙開始点と検出された吸煙終了点との間のモニターされた電力を統合することによって、送達されたエアロゾルの算出値が得られる場合がある。使用セッション中に送達されたエアロゾルの算出値を合計することによって、使用セッション中に送達されたエアロゾルの累積値が得られる場合がある。
【0134】
進行をモニターするために、使用セッションは、使用セッションが開始した時に第1のフェーズ開始で開始し、そして使用セッションが終了する時に最終フェーズで終了し、一つのフェーズから次のフェーズへの通過が、時間および送達されるエアロゾルの累積体積によって決定される、いくつかの連続的なフェーズへと分割される。使用セッションがその連続的なフェーズを通して進行するにつれて、コントローラは、OLEDディスプレイに、各連続的なフェーズを表示する信号を発するよう命令する。それ故に、ユーザーは、使用セッションのおよその進行を把握する。
【0135】
特定の実施例では、第2の選択された基準に従って制御される使用セッションは、表示目的のために13の連続的なフェーズに分割され得る。ユーザーは、エアロゾル発生物品30を装置10の空洞25の中へと挿入し、タッチセンシティブOLED画面60をタップすることによって使用セッションを開始する。タイマーは、使用セッション中に経過した時間を記録するために開始され、またコントローラは、使用セッション中に行われた吸煙を特定し、そして各々の吸煙の間に送達されたエアロゾルの体積を算出するために開始される。使用セッションの第1のフェーズは、使用セッションが開始した時に開始されたと見なされる。
【0136】
第1のフェーズの間、コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションが第1のフェーズにあることを表示する信号を発するように命令する。第1のフェーズが終了し、第2のフェーズは、使用セッションの開始から30秒が経過した後、または使用セッションの開始から30秒が経過する前に第1の所定の体積のエアロゾルが送達された場合は、使用セッションの開始から第1の所定の体積のエアロゾルが送達された後に開始する。エアロゾルの第1の所定の体積は、例えば、60mlであってもよい。
【0137】
使用セッションの第2のフェーズは、第1のフェーズが終了した時に開始されたと見なされる。第2のフェーズの間、コントローラは、OLEDディスプレイ60に、使用セッションが第2のフェーズにあることを表示する信号を発するように命令する。第2のフェーズが終了し、そして第3のフェーズは、使用セッションの開始から60秒が経過した後、または使用セッションの開始から60秒が経過する前に第2の所定の体積のエアロゾルが送達された場合は、使用セッションの開始から第2の所定の体積のエアロゾルが送達された後開始する。エアロゾルの第2の所定の体積は、例えば、120mlであってもよい。
【0138】
このプロセスは、第3~第13のフェーズの各々に対して繰り返される。第13のフェーズおよび最終フェーズの後、使用セッションは終了する。
【0139】
各フェーズに関連する表示状態および各フェーズを終了する基準に関する情報を、以下の表4に示す。
【表4】
【0140】
上記の実施例は、使用セッションを13の連続的なフェーズに分割し、各フェーズは、送達されたエアロゾル体積または経過時間に関する第2の基準が満たされた時に終了する。13の連続的なフェーズの各々は、13の連続的な表示状態のうちの一つによって表され得る。一例として、エアロゾル発生装置がOLEDディスプレイの形態のインジケータを有する場合、13の連続的な表示状態は、上記の表1に記載される状態であってもよい。
【0141】
エアロゾル発生装置は、数多くの異なる動作イベントを経てもよい。また、ユーザーがこれらのイベントのうちの一つ以上の進行または状態を判定することができることが望ましい場合がある。さらなる実施例では、エアロゾル発生装置は、使用セッションの開始前に、ヒーターの温度を周囲温度から動作温度まで上昇させるために、予熱動作を受けるように構成される。こうした予熱動作または予熱モードは、使用セッションの一部であってもよいが、使用セッションの前にも開始されてもよい。使用セッションに関連して上述したように、予熱動作は、いくつかの連続的なフェーズに分割されてもよく、それらの連続的なフェーズの各々における進行は、いくつかの表示状態のうちの一つによって表されてもよい。
【0142】
予熱動作を通した進行は、温度に対して制御されてもよい。時間はまた、制御パラメータであってもよいが、装置は、ヒーターの温度が所定の動作温度に達しない場合、使用セッションを動作しないように構成されてもよい。
【0143】
図1~4に示したエアロゾル発生装置を使用する特定の実施例では、予熱動作は、ヒーターの温度によって制御され、13の連続的なフェーズに分割され、各フェーズは、ヒーターの温度が所定の閾値を満たす時に終了する。ヒーターの温度は、例えばサーミスタまたは熱電対などの温度センサーの使用によって直接モニターされてもよい。別の方法として、ヒーターの温度は、例えばヒーターに供給される電流および/または電圧をモニターすることによって、他のパラメータをモニターすることによって導き出されてもよい。予熱動作が開始されると、電力がヒーターに供給され、ヒーターの温度が上昇する。特定の実施例において、予熱フェーズは、ヒーターの温度が390°Cに達した時に終了してもよい。予熱フェーズの終了時の温度は、任意の適切な温度に変化してもよい。予熱フェーズの終了時の温度は、使用セッション中にエアロゾルを発生するための所望の動作温度よりも高くても低くてもよいことに留意されたい。
【0144】
以下の表5は、予熱動作の進行を決定および表示するためのフェーズおよび基準を示す。
【表5】
【0145】
上記の実施例は、予熱動作を13の連続的なフェーズに分割し、各フェーズは、ヒーターの温度に関する特定の基準を満たす時に終了する。13の連続的なフェーズの各々は、13の連続的な表示状態のうちの一つによって表され得る。一例として、エアロゾル発生装置がOLEDディスプレイの形態のインジケータを有する場合、13の連続的な表示状態は、上記の表1に記載される状態であってもよい。
【0146】
特定の実施形態では、図1~4に図示したエアロゾル発生装置は、二つ以上のイベントに関する進行を決定し、進行を表示するように構成されうる。特定の実施例として、エアロゾル発生装置は、予熱動作、その後すぐに使用セッションを受けるように構成されてもよい。ユーザーは、エアロゾル発生物品30を装置10の空洞25の中へと挿入し、タッチセンシティブOLED画面をタップすることによって予熱動作を開始する。電力は装置のヒーターに供給され、コントローラはヒーターの温度を決定するために開始される。予熱動作の第1のフェーズは、予熱動作が開始した時に開始したと見なされる。ヒーターの温度が上昇するにつれて、コントローラは、視覚的インジケータに、上の表4に示す表示状態のシーケンスを表示するように命令する。表示状態は、例えば、図6a~6dに表されるように、OLEDディスプレイ60によって提供される全体的な輝度の増加として、予熱動作の進行を都合よく表示し得る。
【0147】
使用セッションは、予熱動作が終了するとすぐに開始する。使用セッションは、例えば、表5に上述したように進行してもよい。表示状態は、例えば、上記の図5a~5fおよび表1に関連して説明した通り、使用セッションの進行をワックスリング輝度として好都合に表示しうる。
【0148】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。従って、この文脈において、数字「A」は「A」±10%として理解される。この文脈内で、数字「A」は、数字「A」が修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字「A」は、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、「A」が逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図5h
図6a
図6b
図6c
図6d
図7
図8
図9
【国際調査報告】