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特表2024-524290電磁エネルギーを遮断及び送達するための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】電磁エネルギーを遮断及び送達するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 9/00 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
H05K9/00 W
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579451
(86)(22)【出願日】2022-06-21
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 CA2022050995
(87)【国際公開番号】W WO2022266755
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】63/202,701
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523481414
【氏名又は名称】ポール ドゥリュー
【氏名又は名称原語表記】DURIEUX, Paul
【住所又は居所原語表記】462 Chemin Dalesville, Brownsburg-Chatam, Quebec J8G 2C8, CANADA
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100217412
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 亜子
(72)【発明者】
【氏名】ポール ドゥリュー
【テーマコード(参考)】
5E321
【Fターム(参考)】
5E321AA14
5E321BB25
5E321BB41
5E321GG05
(57)【要約】
多層マット及び多層タイルの形態をした、電磁周波数(EMF)のジオパシック放射線に対する防護のための装置が提供され、本装置は、複数の層、すなわち、高周波放射線に対する第1の層と、中波放射線を遮断するための第2の層と、中波から高周波の放射線を遮断するための第3の層と、パルス電磁周波数(PEMF)を送達するための第4の層と、低レベルEMFを捕捉するための第5の層との組み合わせを備える。本装置は、合成耐久性生地及び/又は防護生地を用いて層を包むことを更に含み得る。PEMFは、日中用途によっては任意であり得る。本装置は、更に、マットレスの形態であり得る。ジオパシック放射線に対する防護のための層の組み合わせを備える装置を組み立てるための方法もまた提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジオパシック放射線に対する防護装置であって、前記装置が、
高周波信号を遮蔽する無鉛生地の第1の層と、
中波放射線を遮断する材料で作られた第2の層と、
中波から高周波の放射線の曝露を遮蔽するための材料で作られた第3の層と、
前記第1の層、前記第2の層、及び前記第3の層のいずれかの上にある防護層と
を備える、装置。
【請求項2】
連続する時間にわたって一連のパルス電磁周波数(PEF)を伝送するためのデバイスを備える第4の層を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記一連のPEFを伝送するためのデバイスが、綿パディングに埋め込まれた複数のコイルを備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コイルがアレイ状に配置される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記パルス電磁周波数が、7.5時間の連続する期間にわたって生成される、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記装置が、前記PEFを伝送するためのデバイスに電気的に接続されたパルス電磁周波数(PEMF)送達デバイスを更に備える、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
低レベルの電磁周波数(EMF)を更に捕捉し、流出させる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
第5の層が銅メッシュ生地で作られる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第5の層が電気的に接地される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の防護層とは反対側に第2の防護層を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の層が、ゴム入りの材料で作られる、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の層が重合コルクで作られる、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第3の層が金属製電磁遮蔽生地で作られる、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記第3の層の前記遮蔽生地が織物である、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記防護層が、耐久性又は耐湿性材料で作られる、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
マットである、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
布団と共に使用可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
作業環境のデスク又はチェアの下のマットである、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
床タイルである、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
請求項2に記載の少なくとも2つの防護装置の組立体であって、前記装置のそれぞれが前記PEMF送達デバイスに接続される、組立体。
【請求項21】
ジオパシック放射線を遮断するための方法であって、前記方法が、
無鉛生地遮蔽体の第1の層を使用して高周波信号を遮断することと、
第2の層を使用して中波放射線を遮断することと、
第3の層を使用して中波から高周波の放射線の曝露を遮断することと
である、方法。
【請求項22】
連続する時間にわたって一連のパルス電磁周波数(PEF)を放出することを更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記PEFの放出が、パルス電磁周波数発生器を使用して前記PEFを発生させることと、パディングに埋め込まれたコイルを使用して前記PEFを放出することとを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
低レベルの電磁周波数(EMF)を捕捉し、流出させることを更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記EMFの捕捉が銅メッシュを使用する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記方法が、前記EMFを接地に送って、前記捕捉されたEMFを流出させることを更に含む、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
関連出願なし。
【0002】
本発明は、一般に、ジオパシック放射線(geopathic radiation)防護デバイスの分野に関し、より詳細には、ジオパシック放射線を遮断するマット及びタイル、並びにジオパシック放射線を遮断するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
地球は、磁石のように振る舞い、自らの電磁場を放出している。この電磁場は、電離層及び宇宙空間からの宇宙の電磁場と相互作用する。
【0004】
宇宙波と地球の電磁波とから構成されるグリッドが地球を覆っている。ジオパシック放射線は、地球の核に由来する超高周波の放射線を含む。超高周波の放射線は、地殻を通って地球の外に放出され、様々な強さで、且つ地球表面の様々な場所に現れる。
【0005】
地球の南北方向の磁場は基本的に地球表面に平行であるため、これらの高周波電磁波は地球の磁場に直接関係しているようには見えない。これらの電磁波の発生源又は原因は、まだ特定されていない。
【0006】
これらの電磁波の放出方向は、大抵、地球表面に対して垂直であり、電磁波の経路を乱すものによって、垂直から最大45度までの角度の変動を伴う。これにより、「歪んだ高周波放射線の流れ」と呼ばれるものが引き起こされる。
【0007】
これらの超高周波電磁波は150GHz以上の範囲にあり、これらの超高周波電磁波が広範に発生すると、通常、人体に悪影響が及ぶ。これらの超高周波電磁波は、一般に、マイクロ波又はナノ波の周波数の小さな波長を特徴とする。上述したことは、更なる研究を要する自然現象の考え得る説明である。
【0008】
ジオパシックストレス(geopathic stress)は、ラディエステティック的に(radiaesthetically)測定可能であり、水脈、断層線、ハルトマン線(Hartmann lines)、カレー線(curry lines)、ガンマ放射線の線(gamma radiation lines)を含む、目に見えない環境から構成される。交点の種類及び強度に応じて、ジオパシックゾーンが形成され得る。ジオパシック放射線ゾーンには、Gustav Von Pohl(EARTH CURRENTS-Causative Factor of Cancer & other Diseases 1932,page 29)によれば、1~16の値を割り当てることができる。
【0009】
「ジオバイオロジー(geobiology)」とは、生命体及び環境に対する撹乱又は相互作用を引き起こす、自然の放射源又は人工的な放射源の電磁場の特性を調査することである。ジオバイオロジーの用語では、「電磁汚染」として知られる自然の電磁場の歪みは、生物の電磁エネルギーを変化させ得る。進化の過程で、生命体はこれらの電磁場の相互作用に適応してきた。
【0010】
ジオパシックストレスは、これらの電磁場が人間の生理を変化させる環境の問題である。これらの自然の電磁場は、細胞膜における交換を調節する効果を有することが知られている。
【0011】
すべての生物学的過程における電気的交換は周波数の影響を受ける。非自然的な電磁場(通常の範囲の外にあるもの)は、細胞の調節過程に悪影響を及ぼして、細胞の調節過程を変化させ、細胞内にストレス又は電気的障害の状態を生じさせる。このような曝露は蓄積され、やがて生命体に異常な生物学的ストレスを与える。
【0012】
科学的な研究により、血液の電気的又は磁気的な挙動の測定によって、人体を乱すようなジオパシック放射線に人の睡眠場所又は仕事場が曝露されると、これらのパラメータに変化が生じることが確認されている。
【0013】
生物物理学的且つ生物学的に、血液において沈降速度などの変化が起こり、身体電流がこれらの交点上で変化し(このような交点は「電磁刺激ゾーン」として知られる)、人体の解毒化経路に影響を及ぼし得る。
【0014】
地電流及び宇宙電流は地球を体系的に縦横に通って、生物にとって好ましくないものになり得る交点を有するグリッド状のパターンを形成する。グリッドは、特に地下水脈と相互作用する場所では、人間に有害な影響を及ぼす。それらが交差することによって生じる電磁的な線の歪みがあれば、人間を含む生物に電磁エネルギーを正しく供給することが妨げられる。
【0015】
自然の放射線が変化することにより、通常の放射線及び磁場に異常が生じ、人体に悪影響を及ぼす。強度が強いほど、ジオパシックストレスが問題になる(すなわち、系に刺激を与え、その結果、人の健康及び健康状態に悪影響を及ぼす)までの時間は短くなる。
【0016】
人がかなりの時間を過ごす場合(例えば、睡眠、又は仕事場)、ジオパシック放射線は時間と共に蓄積され、病気及び症状(いくつか例を挙げると、睡眠障害、関節炎、がんなど)の原因となり得る。また、免疫系及び成長ホルモン(これは、睡眠周期の間に身体を修復する)の産生を撹乱することによって、他の病気にも関与する。
【0017】
研究によれば、過剰且つ長期にわたる曝露は、異常な細胞の挙動によって(異常な細胞の挙動を結果としてもたらすことによって)、神経系、内分泌系、及び免疫系の障害を引き起こし、これにより、生命体は影響を受けやすくなり、とりわけがん及び他の慢性変性疾患の一因となり得る。
【0018】
このようなエネルギー枯渇ゾーンの、衰弱させる効果及び慢性疾患への潜在的な因子は、人の人生における他の不確定要素に応じて、すぐに、又は数年後、ジオパシックゾーンの強度によっては、最大20~30年継続的曝露された後、発生する可能性がある。
【0019】
ジオパシック放射線が引き起こす健康問題の1つに、「治療抵抗性」として知られるものがある。ジオパシックストレスの曝露が遮断されない限り、人の健康におけるいかなる形態の介入も限られる傾向にある。
【0020】
ジオパシック放射線がもたらす別の悪影響は、ジオパシック放射線が、人体によるビタミン、ミネラル、及び微量元素の吸収を妨げることがあり、食物及び環境に対するアレルギーを引き起こす可能性があることである。
【0021】
1930年代、ドイツの研究者Baron Gustav Von Pohlは、すべてのがんのケースの95%がジオパシック放射線に曝露されていたと判定した。
【0022】
1940年代、Ernst Hartmannは、地球規模の地磁気グリッドを説明し、「がんは場所の病気である」と結論付けた。
【0023】
Herbert L.Koenigは、その著書「Invisible Environment」において、「がんは場所の病気であり、がん患者の睡眠場所に多い」と記載している。
【0024】
したがって、ジオパソジェニック放射線(geopathogenic radiation)及び電磁波が人に到達するのを遮断又は低減し得る物体又はデバイスが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明の目的は、作製及び使用が極めて簡単な装置を提供することである。
【0026】
本発明の更なる目的は、一般に個人が長時間過ごす、睡眠の質及び職場におけるパフォーマンスを向上させるのに役立つように設計された装置を提供することである。
【0027】
本発明の別の目的は、人間及び他の哺乳類において正しい細胞機能を促進することができる装置を提供することである。
【0028】
本発明の別の目的は、既知のシステム及び技術を用いて製造され得る、電磁エネルギーを遮断及び送達する装置を提供することである。
【0029】
これら及び他の目的のねらいは、これ以降を読めば、より良く明らかになるはずであり、
a)綿パディングに埋め込まれた6つのコイルによって、ある範囲のマットレスの厚さ(最大14インチ)を通して伝送するのに十分に増幅して、電磁エネルギー(電磁波)を送達するように設計されたパルス電磁周波数(PEMF)発生器を備える送達デバイスと、
b)中レベルから最大で超高周波(電離放射線)までのジオパシック放射線を遮断するための一連の層と
を備えることを特徴とする、電磁エネルギーを遮断及び送達するための装置によって実現される。
【0030】
本発明の他の更なる目的及び利点は、これから説明する例示的な実施形態を理解すれば明らかになるはずである、又は添付の特許請求の範囲に示されるはずであり、本明細書で言及されていない様々な利点は、当業者には本発明を実施すれば想到されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0031】
本発明の上述の目的及び他の目的は、一般に、様々な用途においてジオパシック放射線を遮断するため、及び人の睡眠周期の間に電磁エネルギーの正しい流れを局所的に回復することを助けるように設計された電磁エネルギーを戻すための装置を提供することによって実現される。
【0032】
本発明の1つの態様では、ジオパシック放射線に対する防護装置が提供される。本装置は、高周波信号を遮蔽する無鉛生地の第1の層と、中波放射線を遮断する材料で作られた第2の層と、中波から高周波の放射線の曝露を遮蔽するための材料で作られた第3の層と、第1の層、第2の層、及び第3の層のいずれかの上にある防護層とを備える。
【0033】
本装置は、連続する時間にわたって一連のパルス電磁周波数(PEF)を伝送するためのデバイスを備える第4の層を備え得る。一連のPEFを伝送するためのデバイスは、綿パディングに埋め込まれた複数のコイルを備え得る。コイルはアレイ状に配置され得る。パルス電磁周波数は、7.5時間の連続する期間にわたって生成される。本装置は、PEFを伝送するためのデバイスに電気的に接続されたパルス電磁周波数(PEMF)送達デバイスを更に備え得る。
【0034】
本装置は、更に、低レベルの電磁周波数(EMF)を捕捉し、流出させ得る。第5の層は銅メッシュ生地で作られ得る。第5の層は電気的に接地され得る。
【0035】
本装置は、第1の防護層とは反対側に第2の防護層を更に備え得る。
【0036】
第1の層は、ゴム入りの材料で作られ得る。第2の層は、重合コルクで作られ得る。第3の層は、金属製電磁遮蔽生地で作られ得る。第3の層の遮蔽生地は織物であり得る。防護層は、耐久性又は耐湿性材料で作られ得る。
【0037】
本装置は、マットであっても、作業環境のデスク若しくはチェアの下のマットであっても、床タイルであってもよいし、又は布団と共に使用可能であってもよい。
【0038】
本発明の別の態様では、少なくとも2つの防護装置の組立体が提供される。上記組立体では、装置のそれぞれがPEMF送達デバイスに接続される。
【0039】
本発明の更に別の態様では、ジオパシック放射線を遮断するための方法が提供される。本方法は、無鉛生地遮蔽体の第1の層を使用して高周波信号を遮断することと、第2の層を使用して中波放射線を遮断することと、第3の層を使用して中波から高周波の放射線の曝露を遮断することとを含む。
【0040】
本方法は、連続する時間にわたって一連のパルス電磁周波数(PEF)を放出することを更に含み得る。
【0041】
PEFの放出は、パルス電磁周波数発生器を使用してPEFを発生させることと、パディングに埋め込まれたコイルを使用してPEFを放出することとを更に含む。本方法は、低レベルの電磁周波数(EMF)を捕捉し、流出させることを更に含み得る。EMFの捕捉は、銅メッシュを使用し得る。本方法は、EMFを接地に送って、捕捉されたEMFを流出させることを更に含み得る。
【0042】
新規であると考えられる本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲に特に記載される。
【0043】
本発明の上記及び他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面を参照しながら以下の説明を読めば、より容易に明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の原理による、電磁エネルギーを遮断するためのデバイスの一実施形態の分解斜視側面図である。
図2図1のマットの上面断面正投影図である。
図3】本発明の原理による、マットの別の実施形態の分解斜視図である。
図4図3のマットの上面断面正投影図である。
図5】本発明の原理による、床タイルの分解斜視図である。
図6図5の床タイルの上面断面正投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
電磁を遮断及び送達するための新規な装置及び方法を以下に説明する。本発明は、特定の例示的な1つ又は複数の実施形態に関して説明されているが、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態は例示に過ぎず、本発明の範囲はそれによって限定されることを意図されていないことを理解されたい。
【0046】
好ましい実施形態では、ジオパシック放射線のすべての強度レベル及び全範囲を含むように遮蔽/遮断能力が最大化される。
【0047】
図1及び図2を参照すると、多層マット10の一実施形態が示されている。マット10は、一般に、使用者の睡眠場所、仕事場、又は使用者がかなりの時間を過ごし得る任意の場所に通常存在するジオパソジェニック領域の影響を遮蔽するために適合される。マット10は、一般に、少なくとも2つの互いに反対側にある外層1と、2つの外層1の間にある少なくとも5層の様々な構成物とを備える。外層1は、一般に、合成ノーガハイド材料で作られる。この5層は、少なくとも、1層の無鉛X線遮断生地2と、1層の重合コルク3と、1層の金属織物電磁遮蔽生地4と、1層のPEMFコイル埋め込み綿パディング5と、1層の銅ネット-極低周波(ELF)接地生地6とを通常備える。
【0048】
第1の層又は最下層2は、高周波曝露を遮蔽するために使用されるゴム入りの材料で作られてもよい。いくつかの実施形態では、高周波はX線からガンマ線に及ぶ。いくつかの実施形態では、最下層2の色は黒色であり、且つ/又はゴム状のテクスチャを有する。
【0049】
第2の層3は、通常、最下層2のすぐ上に配置される。第2の層3は、中波放射線を遮断する材料で作られる。いくつかの実施形態では、中波は紫外線からX線に及ぶ。好ましい実施形態では、材料はコルクポリマーである。
【0050】
第2の層3の上に配置される第3の層4は、一般に、中波から高周波放射線の曝露を遮蔽するために使用される材料で作られる。いくつかの実施形態では、中波から高周波放射線は赤外線から可視光線に及ぶ。好ましい実施形態では、第3の層の材料は、織物金属生地である。
【0051】
第4の層5は、限定されるものではないが7.5時間などの連続する期間にわたって一連のパルス電磁周波数を送達する。パルス電磁周波数は、通常、0~14Hzに及ぶ。好ましい実施形態では、第4の層5は、コイルのアレイを備え、コイルのアレイは、電磁周波数のパルスを生成する。第4の層5は、通常、パルスの生成を制御するPEMF7に接続される。
【0052】
第5の層6は、一般に、低レベルの電磁周波数(EMF)を捕捉して、これを除去する役割を果たす。好ましい実施形態では、第5の層6は銅メッシュ生地で作られる。EMFは、通常、110~220Vの電圧において50~60Hz(又は家庭用電流周波数)に及ぶ。第5の層6は、一般に、接地プラグ(図示せず)との接続など、接地を通してEMFを除去する。第5の層6は、PEMF7が壁コンセントを通して接地されているため、PEMF7と接続して接地されてもよい。
【0053】
上述の内側にある層は、耐久性及び/又は耐湿性エンベロープに包まれることが好ましい。いくつかの実施形態では、エンベロープは、合成タイプの耐久性・耐湿性ノーガハイド生地1で作られる。当然のことながら、層2、3、4、5、及び6のそれぞれの積層順序は変更されてもよく、本発明の範囲内にある。
【0054】
顧客のためのカスタマイズされた解決策を含む、すべての可能なジオパシック的に欠陥のある場所を測定するのではなく、本デバイス10は、一般に、ジオパシック放射線の種類又は強度に関わらず、ジオパシックゾーンのほとんど又はすべてに適用可能であることをねらう。
【0055】
選択されたジオパシック試験ゾーンは、通常、最大又は最大に近い強度を有する、ほとんど又はすべての種類のジオパシック放射線の合流(confluence)を含む。
【0056】
本マット10の試験を、カナダ東部で最もジオパシック的に汚染されたゾーンのうちの1つとして知られる、選択された場所で行った。その結果、デバイス10は、このジオパシックゾーンにおける放射線を遮断することに成功した。そのため、デバイス10は、全世界で同じかそれ未満の強度のゾーンにおいて、ジオパシック放射線の種類及び強度のすべてのバリエーションに対処し得る可能性があり得る。
【0057】
地球のすべての放射線を完全に遮断することの問題は、人体の通常の細胞機能の維持に必要な電磁周波数が特定の系及び細胞構造に不足したままになることである。したがって、有害な放射線を遮断する過程で失われた有益な地球のエネルギーを再び導入するために必要なことが、PEMF送達システムを通じて達成される。PEMFは、通常、睡眠周期において健康及び睡眠強化のために身体に送達される独自のPEMF周波数の組み合わせを含む。
【0058】
図1及び図2に示す実施形態のマット10は、幅約1メートル、長さ約2メートルとすることができ、したがって、曝露されたジオパシックゾーンの睡眠場所において、標準的なマットレスの下、上、又は中に配置するのに適する。夜間の使用にはPEMFを組み込む必要がある。
【0059】
単なる例として、地球の磁場の変化によって引き起こされる悪影響を遮蔽するマット10の具現化された1つ又は複数のパネル2、3、4、5、及び6は、既製マットレスの中で、コイルスプリングの上、又はフォームマットレスのピロートッパーのすぐ下のいずれかに配置することができる。
【0060】
次に、図3及び図4を参照すると、オフィスエリア(オフィスデスク及び/又はチェアの下)におけるジオパソジェニック領域の影響を遮蔽するための多層マット20が示されている。日中に使用されるデバイス20は、PEMFを必要としないことが理解されよう。
【0061】
多層マット20は、ジオパソジェニック領域の影響を遮蔽するために特に適合される。このような実施形態では、マット20は、少なくとも1層の硬質プラスチックなどの硬質な材料14を備える。層14は、オフィスチェア又は任意の他の家具のカーペット保護材と同様であってもよい。層14は、通常、マット20の上に配置される。マット20の下には、少なくとも、1層の金属織物電磁遮蔽生地13と、1層の重合コルク12と、1層の無鉛(non-lead)又は無鉛(unleaded)X線遮蔽生地11とが配置され得る。
【0062】
次に、図5及び図6を参照すると、床上の病原性領域の影響を遮蔽するための多層床タイル30が示されている。いくつかの実施形態では、床は、限定されるものではないが、オフィス、工場、施設建物を含み得る職場にあってもよい。
【0063】
多層タイル30は、職場におけるジオパソジェニック領域の影響を遮蔽するように特に構成される。タイル30は、少なくとも1層の床タイル24を備える。タイル30は、少なくとも、1層の金属電磁遮蔽生地23と、1層の重合コルク22と、1層の無鉛X線遮断生地21とを更に備え得る。
【0064】
当然のことながら、多層床マット10、20、又はタイル30は、使用者が病原性及びジオパソジェニック波の影響を受け得るあらゆる状況で使用することができ、したがって、職場又は睡眠場所のみに限定されるものではない。更に、装置10、20、又は30のいずれか複数、例えば2つ以上が一緒に使用されて、より広い保護領域をカバーしてもよい。したがって、単一のPEMF発生器が複数の装置10、20、又は30に接続されてもよい。
【0065】
次に、図1及び図2を再び参照すると、電磁エネルギーを遮断及び送達するための装置10が図示のように具現化される。装置10は、互いに連続的に動作する2種類のデバイス、すなわち、PEMF送達デバイスと、複数の3層の様々な材料とを備える。
【0066】
PEMF送達デバイス7は、一般に、遮断デバイスの上方に埋め込まれた、戦略的に配置された6つのコイルに電力供給するように設計された、周波数発生器制御ボックスを備える。複数の3つの単層の異なる材料は、一般に、それぞれが特定の範囲の電磁放射線の自らの特定の遮断のために選択された層を含む。一緒にされた3つの層は、それぞれの層が単独で形成するよりも、ジオパシック放射線のより広い遮断を形成することを理解されたい。
【0067】
次に、図3及び図4を参照すると、ジオパシック放射線を遮断するための装置20の一実施形態が示されている。
【0068】
装置20は、それぞれが特定の範囲の電磁放射線のための特定の遮断特性のために選択された異なる材料11、12、及び13の3つの層の組み合わせである種類のデバイスでるGeoshield Work(商標)を備える。上記は、オフィスチェアなどのオフィス家具の下に敷くための標準的な透明アクリル製カーペット保護材14の下にコンタクトセメントを用いて接合されてもよい。当然のことながら、接合は任意の他の種類の接着剤又はセメントを使用して行われてもよい。
【0069】
次に、図5及び図6を参照すると、ジオパシック放射線を遮断するための装置30の別の実施形態が示されている。装置30は、それぞれが特定の範囲の電磁放射線のための特定の遮断特性のために選択された異なる材料21、22、及び23の3つの層の組み合わせである標準的な床タイルの種類のデバイスを備える。装置30は、標準的な床タイル24の下に接合されて、作業場の床上に配置されてもよい。接合は、接合セメント又は他の種類の接着剤を用いて行われてもよい。
【0070】
好都合なことに、本発明は、歪んだ非自然的な電磁場がすべての存在する細胞及び分子に悪影響を及ぼすため、配置された領域における生活の質を向上させるように設計された装置を提供する。
【0071】
このように考案された本発明には、数多くの修正及び変形がなされ得る。すべての細部は、他の技術的に均等な要素に更に置き換えることができる。
【0072】
実際には、特定の用途に適合する限り、採用される材料は、また寸法も同様に、要件及び技術水準に応じて任意であり得る。
【0073】
以上、本明細書では、本発明の1つ又は複数の例示的且つ現在の好ましい実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の概念は、それ以外の仕方で様々に具現化及び採用され得ることと、添付の特許請求の範囲は、従来技術によって限定される場合を除き、そのような変形を含むように解釈されることが意図されていることとを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】