(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】流体状またはペースト状の製品をケラチン繊維に塗布するためのアプリケータ装置
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A45D34/04 510Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579489
(86)(22)【出願日】2021-06-29
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 FR2021051199
(87)【国際公開番号】W WO2023275445
(87)【国際公開日】2023-01-05
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518435596
【氏名又は名称】ソシエテ アンデュストリエル ドゥ マティエール プラスティック
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ バルドネーシュ、エリック
(57)【要約】
本発明は、流体状またはペースト状の製品をケラチン繊維または表皮に塗布するためのアプリケータ装置に関し、このアプリケータ装置は、長手方向軸線XXに沿って延びる細長い形状の中央コアと、コアに埋め込まれた第1の端部(30)と第2の自由端部(20)とを備える細長いスパイク(3)の少なくとも1つの列とを備え、スパイク(3)およびコア(2)は一体に形成され、スパイクの少なくとも1つは、接合面と呼ばれる、中央コアの長手方向軸線XXを通る長手方向面と一致する第1の平坦面(200)と、第1の平坦面(200)に対して91°~179°の角度(211)を成し、化粧品のための貯蔵容積Vを画定する第2の平坦面(210)とによって画定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体状またはペースト状の製品をケラチン繊維または皮膚に塗布するためのアプリケータ装置(1)であって、長手方向軸線XXに沿って延びる細長い中央コア(2)と、前記コアに埋め込まれた第1の端部(30)および自由な第2の端部(20)を含む細長いスパイク(3)の少なくとも1つの列とを備え、前記スパイク(3)および前記コア(2)が一体に形成され、前記スパイクの少なくとも1つが、接合面と呼ばれる、前記中央コアの前記長手方向軸線XXを通る長手方向面と一致する第1の平坦面(200)と、前記第1の平坦面(200)に対して91°~179°の角度(211)を成し、化粧品のための貯蔵容積Vを画定する第2の平坦面(210)とによって画定されることを特徴とする、アプリケータ装置(1)。
【請求項2】
前記第1の平坦面(200)に対して1°~前記角度(211)から1°を引いた180°に相補的な値の間の角度(411)を成す第3の平坦面(412)をさらに有し、前記第3の平坦面が、長手方向溝の形態をとる化粧品のための貯蔵容積Vを画定することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スパイクの円錐台形面が、隣接する第1の円錐台形部分および第2の円錐台形部分を有し、前記第2の円錐台形部分が、前記第1の円錐台形部分に対して肉厚部を有し、長手方向周縁部が、前記2つの円錐台形部分を分離することを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記スパイクの前記自由端部が、前記スパイクの前記円錐台形面の残りの部分に対して「肉厚部」を含む円錐台形部分を有し、環状周縁部が、前記円錐台形面の残りの部分から肉厚部を含む前記円錐台形部分を分離することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記スパイクが、各々の高さの一部にわたって、前記スパイクの長手方向軸線に沿って互いに重ね合わされた第1の部分および第2の部分を有し、前記第1の部分が前記第1の平坦面および前記第2の平坦面によって画定され、前記第2の部分が前記第1の部分から突出していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の部分が、前記第1の部分に対して鏡面対称である全体形状を有することを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第2の部分が、前記第1の部分の端部間で、前記第1の部分の高さの一部にわたって完全に重ね合わされることを特徴とする、請求項5または6に記載の装置。
【請求項8】
前記スパイクが、各々の高さの一部にわたって、前記スパイクの長手方向軸線に沿って互いに前記第2の部分に重ね合わされる第3の部分を有し、前記第3の部分が前記第2の部分から突出していることを特徴とする、請求項5から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記スパイクが、前記スパイクの外面から突出する要素を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記スパイクが、前記スパイクの外面から陥凹して延びる要素を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
列を構成する前記スパイクのうちの少なくとも2つが同一の向きを有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
列を構成する前記スパイクのうちの少なくとも2つが異なる向きを有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
2つの連続するスパイク間の前記軸線XXに沿って測定された前記距離が、負、0または正、約2ミリメートル未満であってもよいことを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばマスカラ類などの、流体状もしくはペースト状の化粧品をケラチン繊維もしくは皮膚に塗布するためのアプリケータの分野に関する。本発明は、より具体的には、化粧品のアプリケータ装置または塗布手段に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、多数のマスカラ用アプリケータが従来技術から知られている。塗布装置自体は、例えば、剛毛またはスパイクのセットが突出する中央コアを備えた細長いブラシであってもよい。剛毛は、長年の技術を使用して形成され、ねじれた金属ワイヤが、横方向に突出する剛毛を保持する。例示的な用途は、米国特許出願公開第2011/030717号明細書に示されている。
【0003】
別の実施形態によれば、塗布装置は、ブラシの長手方向コアに埋め込まれた一連の剛毛を含むブラシの形態をとる。その全体はプラスチック材料から成形される。したがって、塗布装置は、それを挿入することができる適切な容器とともに化粧品用ディスペンサを形成する。仏国特許第2810860号明細書および国際公開第2011/045770号パンフレットは、この概念に基づくアプリケータのいくつかの例を開示している。
【0004】
従来技術の塗布装置またはブラシの欠点は、スパイクが、ケラチン繊維を長くし、厚くし、および/または分離するために、化粧品を容器からスパイクに正確に送ること、または製品をケラチン繊維に適切に塗布することを可能にしないことである。
【0005】
マスカラ用アプリケータの分野では、ブラシへのマスカラの負荷を改善するために従来技術によって想定される1つの解決策は、非平坦面がまつげを分離するのに寄与しながら、平坦面を有するスパイクを使用してマスカラを収容することにある。欧州特許第1872682号明細書は、このようなブラシを記載しており、スパイクは、ブラシの長手方向軸線に平行な列に配置され、列内の全てのスパイクは、同じ側にそれらの平坦面を有し、平坦面は整列しているが、非平坦面は線の同じ側にある。したがって、ブラシの使用者は、ブラシを回転させながら、ブラシの長手方向軸線に垂直な方向にブラシを移動させる。
【0006】
この種類のブラシは、平坦面がまつげの最適な分離に寄与せず、非平坦面が化粧品の負荷に寄与しないため、最大の効果を有さない。したがって、この種類のブラシでは、使用者は、化粧品の十分な負荷が確実に収集されるようにブラシの動きを反転させながら、まつげの上を数回通過させることを強いられる。
【0007】
やや異なるが、欧州特許第1611817号明細書は、長手方向支持体と、支持体と一体に作られ、支持体の片側に埋め込まれ、支持体の長さの4分の1を超えて延びるスパイクの第1の列および第2の列とを備える化粧品塗布装置を開示している。歯部(またはスパイク)は、2つの非平行面の領域および方向で形成された幾何学的「分離」表面の両側に延びる。スパイクは、支持体の平坦面から直立し、分離面の両側に互い違いに形成される。その結果、化粧品が塗布されているとき、ブラシが行う往復運動は、負荷の最適な分配またはまつげの適切な分離を可能にしない。
【0008】
さらに、仏国特許第2930875号明細書は、平坦面を有し、かつコアから径方向に突出するスパイクの複数の列を支持する長手方向コアを備える化粧品用アプリケータ装置を開示している。スパイクは、同一の列において、スパイクが列の中心線(または平面)の両側に交互に位置決めされ、それらの平坦面が列の内側に面するように、コアの長手方向軸線に平行な少なくとも1つの列に分布している。本発明の1つの特徴によれば、同一の列のスパイクの平坦面は、コアに対して垂直に延び、かつ整列し、そして、コアの周りの2つの回転方向に配向される。
【0009】
この解決策は、従来技術に対していくつかの改善を提供するが、負荷のモジュール性は有利には得られない。また、まつげの分離をさらに改善することができる。
【0010】
したがって、特に各スパイクの形状に関して、開発が必要であると思われる。各スパイクは、単独で、または他のスパイクと組み合わせて、製品の負荷、およびまつげもしくはケラチン繊維の分離の両方を改善するのに寄与すべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/030717号明細書
【特許文献2】仏国特許第2810860号明細書
【特許文献3】国際公開第2011/045770号パンフレット
【特許文献4】欧州特許第1872682号明細書
【特許文献5】欧州特許第1611817号明細書
【特許文献6】仏国特許第2930875号明細書
【発明の概要】
【0012】
本発明は、特に化粧品の負荷およびまつげの分離に関する従来技術の欠点を克服することを目的とする。
【0013】
この目的のために、本発明に従って提供されるものは、流体状またはペースト状の製品をケラチン繊維または皮膚に塗布するためのアプリケータ装置であって、長手方向軸線XXに沿って延びる細長い中央コアと、コアに埋め込まれた第1の端部および自由な第2の端部を含む細長いスパイクの少なくとも1つの列とを備え、スパイクおよびコアは一体に形成され、スパイクの少なくとも1つは、接合面と呼ばれる、中央コアの長手方向軸線XXを通る長手方向面と一致する第1の平坦面と、前記第1の平坦面に対して91°~179°の角度を成し、化粧品のための貯蔵容積Vを画定する第2の平坦面とによって画定される。
【0014】
スパイクの個々のおよび/または相互の配置および形状の正確な技術的定義を構成するこれらの特徴は、前述の機能を改善する。
【0015】
有利であるが任意選択的に、本発明によるアプリケータ装置は、以下の技術的特徴のうちの少なくとも1つを有する。
-アプリケータ装置は、前記第1の平坦面に対して約1°~ある角度から1°を引いた180°に相補的な値の間の角度を成す第3の平坦面をさらに有し、第3の平坦面は、長手方向溝の形態をとる化粧品のための貯蔵容積Vを画定する。
-スパイクの円錐台形面は、隣接する第1の円錐台形部分および第2の円錐台形部分を有し、第2の円錐台形部分は、第1の円錐台形部分に対して肉厚部を有し、長手方向周縁部は、2つの円錐台形部分を分離する。
-スパイクの自由端部は、スパイクの円錐台形面の残りの部分に対して「肉厚部」を含む円錐台形部分を有し、環状周縁部は、円錐台形面の残りの部分から肉厚部を含む円錐台形部分を分離する。
-スパイクは、各々の高さの一部にわたって、スパイクの長手方向軸線に沿って互いに重ね合わされた第1の部分および第2の部分を有し、第1の部分は第1の平坦面および第2の平坦面によって画定され、第2の部分は第1の部分から突出している。
-第2の部分は、第1の部分に対して鏡面対称である全体形状を有する。
-第2の部分は、第1の部分の端部間で、第1の部分の高さの一部にわたって完全に重ね合わされる。
-スパイクは、各々の高さの一部にわたって、スパイクの長手方向軸線に沿って互いに第2の部分に重ね合わされる第3の部分を有し、第3の部分は第2の部分から突出している。
-スパイクは、スパイクの外面から突出する要素を有する。
-スパイクは、スパイクの外面から陥凹して延びる要素を有する。
-列を構成するスパイクのうちの少なくとも2つは、同一の向きを有する。
-列を構成するスパイクのうちの少なくとも2つは、異なる向きを有する。
-2つの連続するスパイク間の軸線XXに沿って測定された距離は、負、0または正、約2ミリメートル未満であってもよい。
【0016】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照して以下の説明を読むことで明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1の実施形態によるアプリケータ装置の斜視図である。
【
図2】
図1のアプリケータ装置のスパイクの埋込の詳細図である。
【
図3a】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第1の実施形態の3次元図である。
【
図4a】
図1のスパイクの5つの埋込のセットの上面図である。
【
図4b】
図1のスパイクの5つの埋め込みの別のセットの上面図である。
【
図5a】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第2の実施形態の3次元図である。
【
図6a】
図3aのスパイクの第1の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図6b】
図3aのスパイクの第1の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図7a】
図3aのスパイクの第2の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図7b】
図3aのスパイクの第2の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図7c】
図3aのスパイクの第2の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図8a】
図3aのスパイクの第3の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図8b】
図3aのスパイクの第3の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図8c】
図3aのスパイクの第3の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図8d】
図3aのスパイクの第3の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図9a】
図3aのスパイクの第4の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図9b】
図3aのスパイクの第4の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図9c】
図3aのスパイクの第4の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図9d】
図3aのスパイクの第4の一連の実施形態の変形例の3次元図である。
【
図10a】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第3の実施形態の3次元図である。
【
図10b】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第3の実施形態の3次元図である。
【
図11a】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第4の実施形態の3次元図である。
【
図11b】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第4の実施形態の3次元図である。
【
図12a】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第5の実施形態の3次元図である。
【
図12b】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第5の実施形態の3次元図である。
【
図12c】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第5の実施形態の側面図である。
【
図12d】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第5の実施形態の上面図である。
【
図13】
図12aのスパイクの第2の実施形態の変形例の側面図である。
【
図14】
図13のスパイクの一実施形態の変形例の3次元図である。
【
図16a】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第6の実施形態の3次元側面図である。
【
図16b】本発明によるアプリケータ装置用のスパイクの第6の実施形態の3次元側面図である。
【
図18】
図12aのスパイクの追加の実施形態の変形例の図である。
【
図20a】
図5aのスパイクの一実施形態の変形例の上面図である。
【
図21】
図20のスパイクの実施形態変形例の3次元正面図である。
【
図22】
図20のスパイクの実施形態変形例の3次元正面図である。
【
図23】
図20のスパイクの実施形態変形例の3次元正面図である。
【
図25a】本発明によるアプリケータ装置の第2の実施形態の3次元図である。
【
図25b】本発明によるアプリケータ装置の第2の実施形態の側面図である。
【
図25c】本発明によるアプリケータ装置の第2の実施形態の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
より明確にするために、同一または類似の要素は、図面全体を通して同一の参照符号によって識別される。
【0019】
本明細書の残りの部分では、「アプリケータ」または「アプリケータ装置」または「塗布装置」は、同じ技術的手段を定義するために使用される。
【0020】
図1および
図2は、本発明の原理を示しており、したがって、流体状もしくはペースト状の製品をまつげなどのケラチン繊維に塗布するための塗布装置1に関する。知られているように、この装置は、長手方向軸線XXに沿って延びる細長いコア2を備えており、コア2の断面は一定であってもよいし、一定でなくてもよい。細長い全体形状のスパイクもしくは隆起部3の少なくとも1つの列は、コア2に埋め込まれた第1の端部30と、自由な第2の端部20とを含み、スパイク3およびコア2は、有利には、成形によって一体に作られ、特にプラスチックから作られる。材料の除去、材料の添加(3次元印刷など)などによる、アプリケータ装置1を製造/取得するための他の方法が可能である。使用することができる材料は、化石資源または植物資源に由来する熱可塑性物質もしくは熱可塑性エラストマーである。塗布装置1は、細長い全体形状を有し、その外容積は、円筒形、円錐台形、ピーナッツ形状などの様々な形状をとることができ、当業者は、正確なシナリオに応じてそれを選択するであろう。
【0021】
本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書における問題の化粧品は、液体または半液体とすることができ、様々な用途を想定することができる。特に、化粧品は、化粧品に関する2009年11月30日付の欧州議会および理事会の規則EC1223/2009、指令EU94_62_EC、および米国規格「カリフォルニア州プロポジション65」または「REACH」に定義されている製品である。より一般的には、本発明による化粧品アプリケータ装置1によって塗布されるように意図された化粧品は、粉末または固体の形態をとることもできる。それは、好ましくは流体もしくはペーストの形態のままである。それは、まつげまたは眉毛などの使用者のケラチン繊維に堆積することを意図した製品、例えばマスカラなどである。
【0022】
本発明によれば、
図3aおよび
図3bを参照して、本発明によるアプリケータ装置1用のスパイク3の第1の実施形態をより詳細に説明する。この場合、スパイク3は、コア2に対して径方向に延び、かつ長手方向軸線XXを通る接合面と呼ばれる長手方向面と一致するかまたは略一致する第1の平坦面200によって画定される。さらに、この場合、スパイク3は、軸線Zの円錐台形状に内接することができる。
【0023】
スパイク3はさらに、第1の平坦面200に対して約91°~180°の角度211を成す第2の平坦面210によって区切られて画定される。一変形例では、角度211は120°~150°である。2つの面200および210のこのような配置は、断面がV字形であり、面210と長手方向軸線XXを通る接合面との間の角度211に対して180°に相補的な角度だけ開いている化粧品用の貯蔵容積Vを形成することを可能にする。結果として、本発明によるアプリケータ装置1が取り出されると、ワイパのリップは、貯蔵容積V内の化粧品を除去することなくスパイク3の縁角部212または213に沿って摺動する。
【0024】
図4aを参照して、2つの隣接するスパイク3、3’の配置は、-2mm~+2mmの間隔Eがアプリケータ装置1の長手方向軸線XXに沿って測定することができるようにされている。この場合、2つの平坦面210が長手方向軸線XXを通る接合面の両側に交互にある一方で、第1の面200は前記接合面の一部であるため、2つの隣接するスパイク3、3’の向きは同じではない。この場合における2つのスパイク3および3’は、中心対称性を有して対称であり、すなわち、スパイク3はスパイク3に対して180°に位置決めされている。この配置は、互いに対して180°に配向された、長手方向軸線XXを通る接合面の両側の空間、および場合によってはこれらの貯蔵容積Vを接続する空間において、2つの貯蔵容積Vを形成することを可能にする。
【0025】
同様に、一変形例では、
図4bを参照して、2つの隣接するスパイク3、3’’の配置は、-2mm~+2mmの間隔Eがアプリケータ装置1の長手方向軸線XXに沿って測定することができるようにされている。この場合、2つの平坦面210が長手方向軸線XXを通る接合面の両側に交互にある一方で、第1の面200は前記接合面の一部であるため、2つの隣接するスパイク3、3’の向きは同じではない。この例における2つのスパイク3および3’’は、長手方向軸線XXを通る接合面に対して鏡面対称である。この配置は、依然として鏡面対称でありながら、互いに対して同じ方向に配向された、長手方向軸線XXを通る接合面の両側の空間において2つの貯蔵容積Vを形成することを可能にする。間隔Eの特定の値について、2つの貯蔵容積Vは、
図4bの第2の配置、第3の配置および第4の配置に示すように、全く同じ容積を形成する。
【0026】
全ての場合において、間隔Eの値は、最も適切であるように当業者によって選択される。スパイク3、3’、3’’の同一の列に対して間隔Eの混合物を使用することが可能である。スパイク3、3’および3’’の向きについても同様である。
【0027】
さらに、全ての場合において、スパイク3、3’、3’’のうちの少なくとも1つの埋込は、貯蔵容積Vがコア2の自由端部に向かって配向されるように実現される。これは、後述するスパイクにも当てはまる。
図4aおよび
図4bの様々な埋込配置についても同様である。
【0028】
ここで
図6a~
図9dを参照して、本発明によるアプリケータ装置1のスパイク3の第1の実施形態の実施形態変形例を簡単に説明する。スパイク3に与えられる追加の技術的要素は、貯蔵容積V内に保持された化粧品の適切な塗布を可能にし、また、この特定の用途におけるケラチン繊維の案内および可能な分離を可能にするという主な機能を有する。
【0029】
図6aでは、スパイク31は、縁角部213および212の長さにわたって互いに対向して分布した凹部311をさらに有する。
【0030】
図6bでは、スパイク32は、互い違いに位置決めされ、軸線Zに対して垂直な平面内において、平坦面200および210からそれぞれほぼ半角211にスパイク32の円錐台形の外面上に延びるノッチ312および313を有する。
【0031】
図7aでは、スパイク33は、軸線Zに垂直な平面において、スパイク33の円錐台形の外面上に延びる一連のビード331を有し、ビード331は、平坦面200から180°に平坦面210から突出する端部332まで延びる。この場合、ビード331は断面が略楕円形状となる。
【0032】
図7bでは、スパイク36は、平坦面200まで延びないことを除いて、前述のビード331と同様のビード361を有する。しかし、それらは平坦面210から突出する端部362を有する。
【0033】
図7cでは、スパイク35は、前述のビード331と同様のビード351、352を有する。しかし、ビード351は、平坦面200、210から延びている。この場合におけるビード351、352は、平坦面200からさらに突出している。この場合におけるビード351および352は、スパイク35の高さにわたって交互になっており、ビード352は2つのビード351の間にある。
【0034】
図8aでは、スパイク34は、前述のビード331の一連の変形341を有する。ビード341は、一方の部分については、それらの多角形断面によって、他方の部分については、それらが平坦面200まで延びていないという事実によって区別される。
【0035】
図8bおよび
図8cでは、スパイク38は、前述のビード341と断面が同様であるビード385を有する。しかし、ビード385は、平坦面200から突出する第1の端部383と、面210から突出する端部384とを有する。結果として、ビードは角度381に延び、端部384は長手方向軸線XXを通る接合面内にあることが可能である。角度381は、1°~290°であってもよい。
【0036】
図8dでは、スパイク37はスパイク38の変形を有する。これは、ビード371が平坦面200まで延びていないが、凹部373によって前記平坦面200まで延びているという事実によって区別される。それらの端部372は、可能な限り平坦面200の平面内にある限り、面210から突出している。
【0037】
図9aでは、スパイク39は、その円錐台形面上に連続した螺旋状凹部391を有する。
図9bでは、スパイク301は、凹部391と同様であるが連続していない螺旋状凹部の部分392を有する。
【0038】
対照的に、
図9cでは、スパイク302は、その円錐台形面上に連続した螺旋状ビード393を有する。
図9dでは、スパイク303は、ビード393と同様であるが連続していない螺旋状ビードの部分394を有する。
【0039】
ここで
図5aおよび
図5bを参照して、本発明による塗布装置1用のスパイク4の第2の実施形態をより詳細に説明する。上述の実施形態に関して、スパイク4は、軸線Zの円錐台形状に内接することができる。
【0040】
この例では、スパイク4は、コア2に埋め込まれた第1の端部40と、自由な第2の端部41とを有する。スパイク4は、コア2に対して径方向に延び、かつ長手方向軸線XXを通過する接合面と呼ばれる長手方向面と一致するかまたは略一致する第1の平坦面200によって画定される。
【0041】
スパイク4はさらに、第1の平坦面200に対して約91°~180°の角度211を成す第2の平坦面410によって区切られて画定される。一変形例では、角度211は120°~150°である。さらに、スパイク4は、第1の平坦面200に対して約1°~角度211から1°を引いた180°に相補的な値の間の角度411を成す第3の平坦面412を有する。2つの面410および412のこのような配置は、断面が「V字」形であり、平坦面410と平坦面412との間の角度211および411の合計に対して180°に相補的な角度だけ開いている化粧品用の貯蔵容積Vを形成することを可能にする。結果として、本発明によるアプリケータ装置1が取り出されると、ワイパのリップは、貯蔵容積V内の化粧品を除去することなくスパイク4の縁角部212または413に沿って摺動する。
【0042】
図20aを参照して、上面図に示すスパイク400は、前述のスパイク4の第1の実施形態の変形例である。スパイク400は、軸線YおよびZを通る平面に関して貯蔵容積Vに対して鏡面対称である追加の貯蔵容積V3を画定する第2の長手方向溝を有する。一般に、スパイク400は、スパイク400の円錐台形面の周囲に分布する同じ型の複数の長手方向溝を有してもよく、例えば、
図20bのスパイク401は、貯蔵容積V、V3およびV4を画定するそれらのうちの3つを有する。例えば20まで、他の量が提供されてもよい。
【0043】
図21は、スパイク400の一実施形態の変形例を示す。この例では、スパイク403は、スパイク403の上部に作られた長手方向溝453を有し、溝453の底部は、スパイク403の埋込端部から高さh5にある。
【0044】
対称的に、
図22では、スパイク402は、下部に作られ、かつスパイク402の埋込端部から高さh5にわたって延びる長手方向溝452を有する。
【0045】
図23では、図示のスパイク404は、スパイク402および403の実施形態の変形例を組み合わせた一実施形態の変形例であり、スパイク404の上部に細長い溝453を、スパイク404の下部に細長い溝454を連続して有する。細長い溝453、454は互い違いになっている。
【0046】
図24aおよび
図24bは、スパイク400の2つの追加の実施形態の変形例を示す。スパイク405は、スパイク405の軸線Zに垂直な平面に形成された環状凹部455を有する。スパイク406は、スパイク406の高さにわたって分布する前述の凹部455と同様の2つの環状凹部456、457を有する。
【0047】
図10aおよび
図10bを参照して、本発明によるアプリケータ装置1用のスパイク5の第3の実施形態を説明する。スパイク5は、上述したスパイク2に基づく。スパイク5は、コア2に埋め込まれた第1の端部50と、自由な第2の端部51とを有する。しかし、スパイク5は、その円錐台形面上に少なくとも2つの隣接する円錐台形部分512および513を有し、部分513の円錐台形面は、部分512の円錐台形面に対して「肉厚部」を有する。したがって、スパイク5は、2つの端部50と51との間に延びる、2つの部分512と513との間の長手方向周縁部514を有する。部分513は、角度511を超えることなく、平坦面210から1°~177°の角度211に延びる。
【0048】
図11aおよび
図11bを参照して、本発明によるアプリケータ装置1用のスパイク6の第4の実施形態を説明する。スパイク6は、やはり上述のスパイク2に基づく。スパイク6は、コア2に埋め込まれた第1の端部60と、自由な第2の端部61とを有する。しかし、自由端部61は、スパイク6の円錐台形面の残りの部分に対して「肉厚部」を含む円錐台形部分である。結果として、スパイク6は、平坦面210から平坦面200まで軸線Zに対して垂直な平面内に延びる環状周縁部62を有する。周縁部62は、スパイク6の高さの約0.05~0.95倍の高さにわたって自由端部61から延びている。
【0049】
図11cは、上述のスパイク5および6の一実施形態の変形65を示しており、スパイク65は、スパイク5の2つの円錐台形部分512および513、ならびに長手方向縁部514を再現する。また、スパイク65は、端部61に「肉厚部」を含む円錐台形部を再現し、この端部は円錐台形部分513および環状周縁部62と一直線になる。次いで、長手方向周縁部514は、端部60から環状周縁部まで延びる。環状周縁部62は、平坦面200から長手方向周縁部514まで延びる。さらに、スパイク65は、円錐台形部分513の外面上の軸線Zに垂直な平面内に形成された一連の環状凹部651を有する。
【0050】
図12a~
図12dを参照して、本発明によるアプリケータ装置1用のスパイク7の第5の実施形態を説明する。高さh1のスパイク7は、やはり上述のスパイク2に基づく。スパイク7は、コア2に埋め込まれた第1の端部70と、自由な第2の端部72とを有する。スパイク7は、2つの重ね合わされた部分から作られ、第1の部分は、高さh2にわたって、コア2に埋め込まれた端部70から第1の中間端部71まで延びる。この場合におけるこの第1の部分は、上述のスパイク3と同様である。第2の部分は、自由端部72からの高さh3にわたって自由端部72から底端部73まで延びる。ここでも、第2の部分は、長手方向軸線XXを通る接合面における第1の平坦面220と、第1の平坦面220に対して約91°~180°の角度212を形成する第2の平坦面230とを有するという点で、上述したスパイク3と同様である。一変形例では、角度212は120°~150°である。第2の部分は、第1の部分に対して鏡面対称である。平坦面200および220は、長手方向軸線XXを通る同一接合面内にあり、互いに対向している。第2の部分は、平坦面210および220が一致する底端部73と中間端部71との間の第1の部分上に「重ね合わされ」ている。
【0051】
図12eに示す第1の実施形態の変形例では、第1の部分は、第1の平坦面200に隣接する第1の角柱平坦部分215を有し、第2の部分は、平坦面220に隣接する第2の角柱平坦部分225を有する。
【0052】
図13に示す第2の変形例では、第2の部分は第1の部分に完全に重ね合わされ、底端部は埋込端部70から高さh4にある。この実施形態の変形例は、角柱平坦部分215および225を含んでもよい。
【0053】
図13のスパイクの実施形態の変形例では、
図14のスパイク7’は、第1の部分の平坦面210から第2の部分の平坦面230まで延びるリング部分74をさらに有する。これにより、元の貯蔵容積Vを、スパイク7’の高さにわたって重ね合わされた2つの貯蔵副容積V1およびV2に分割することが可能になる。
【0054】
図15aでは、スパイク710は、底端部73において軸線Zに対して垂直な平面内の突出円板部分711と、スパイク710の第1の部分および第2の部分の外面上に延びる環状凹部とを有するという事実によって、
図13のスパイクとは区別される。
【0055】
図15bでは、スパイク720は、軸線Zに対して垂直な平面内に突出し、かつ自由端部の下方のスパイク720の第2の部分に位置決めされた円板721が追加されたスパイク7である。
【0056】
図17a~
図17cは、スパイク7の変形722~724を示す。スパイク722は、中間端部72の上方で平坦面220に当接し、底端部73の下方の第1の部分に固定されたリング724を有する。リング724は、平坦面220を含む接合面に平行な平面内にある。リング724の代わりに、スパイク723は、平坦面210および230の後方にある半リング725を有し、半リングの底部は第1の部分に固定され、半リングの頂部は平坦面220に当接する。スパイク724もまた、リング724の代わりに、半リング725と同一であるが、平坦面220に当接して懸架されるように90°回転された半リング726を有し、半リング726の両端は自由である。
【0057】
図18では、スパイク730はスパイク7と同様である。これは、スパイク730の第2の部分の両側に2つの延長部731および732が存在することによってスパイク7と区別される。2つの延長部731および732は、底端部73の第1の部分に固定され、スパイク730の軸線Zに平行に延びる。2つの延在部は、平坦面220に面し、平坦面200の後方にある。
【0058】
図19aでは、スパイク740は、スパイク740の第2の部分の平坦面230に面し、そこから離間してスパイク740の軸線Zに沿って全体的に延びる、この例では湾曲した分岐部741が追加されたスパイク7に基づく。分岐部741は、平坦面200の平面内、および平坦面200および220を含む平面内にある平坦面742を有する。
【0059】
図19bでは、スパイク745はスパイク740の実施形態の変形例であり、分岐部741の面742に当接する第2の分岐部746の存在によってスパイク740と区別される。第2の分岐部746は、スパイク745の軸線Zに沿って全体的に延び、スパイク745の第2の部分と分岐部741との間でスパイク745の第2の部分の平坦面230に面し、そこから離間している。
【0060】
図16aおよび
図16bを参照して、本発明によるアプリケータ装置1用のスパイク8の第6の実施形態について説明する。スパイク8は、コア2に固定するための固定端部80と中間端部82との間の第1の部分と、底端部83と上端部84との間のこの第1の部分上に「重ね合わされた」第2の部分とを再現するという意味で、上述のスパイク7に基づく。さらに、スパイク8は、第2の部分上に「重ね合わされ」、かつスパイク8の下端部85と自由端部81との間に延びる第3の部分を有する。第3の部分は、第1の部分上の第2の部分の「重ね合わせ」と同様に、第2の部分上に「重ね合わされる」。
【0061】
さらに、スパイクの列の数は、好ましくは同一または非同一のスパイクおよびスパイクの配置で、1から24まで変化する。特に、スパイクは全て、同一の列において、または塗布装置を構成するスパイクのセットにわたって同じように配向されてもよく、スパイクはまた、異なる向きを有してもよく、例えば長手方向面Pの両側で交互になっていてもよい。
【0062】
図25a~
図25cを参照して、本発明によるアプリケータ装置101の第2の実施形態を説明する。スパイクに関する前述の文の全てが、本発明によるこのアプリケータ装置101にも当てはまることに留意されたい。本発明によるアプリケータ装置101は、この場合では、長手方向軸線XXのコア102を有するコームであり、長さの大半にわたって、長手方向軸線XXに平行であり、かつコア102の自由端部から延びる略平坦面103を含む。図示のバージョンでは、本発明によるアプリケータ装置101は、スパイクもしくは隆起部3の少なくとも1つの列を有する(この場合、3つの列がある)。列は、本明細書に示されるように、互いに平行であってもよく、または互いに角度を有してもよい。特に、少なくとも1つの列は、長手方向軸線XXに平行な埋込軸線に沿って埋め込まれ、隣接する列の一方は、長手方向軸線XXと角度を成す埋込軸線X’X’に沿って埋め込まれ、隣接する列の他方は、長手方向軸線XXに平行な列に対して隣接する列の一方に対して鏡面対称に埋め込まれる。説明のために、スパイク3、3’は、先の
図4aの配置の1つのように一列に埋め込まれている。上記のものを含む任意の他の埋込は可能である。上述の他の実施形態に従ってもよい列内のスパイクについても同様である。
【0063】
本発明によるアプリケータ装置101のこの実施形態では、スパイク3、3’の各々の接合面と呼ばれる長手方向面は、コア102の略平坦な面103に対して垂直であり、問題のスパイクの列の埋込軸線X’X’を通る。
【0064】
本発明の範囲から逸脱することなく、スパイクの固有の形状に関して、またはそれらの相互の配置および/または向きに関して、他の必須ではない修正が提供されてもよい。当然のことながら、本発明によるアプリケータ装置は、本発明による異なる実施形態からのスパイク、特に上述したものを有してもよい。
【0065】
当然のことながら、当業者は、必要な技術的要件を満たすために、特にスパイク、スパイク間の間隔、およびコアを寸法決めすることを知っている。
【0066】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に多くの変更を加えることは可能である。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体状またはペースト状の製品をケラチン繊維または皮膚に塗布するためのアプリケータ装置(1)であって、長手方向軸線XXに沿って延びる細長い中央コア(2)と、前記コアに埋め込まれた第1の端部(30)および自由な第2の端部(20)を含む細長いスパイク(3)の少なくとも1つの列とを備え、前記スパイク(3)および前記コア(2)が一体に形成され、前記スパイクの少なくとも1つが、接合面と呼ばれる、前記中央コアの前記長手方向軸線XXを通る長手方向面と一致する第1の平坦面(200)と、前記第1の平坦面(200)に対して91°~179°の角度(211)を
成す第2の平坦面(210)とによって画定され
、前記第1の平坦面(200)および前記第2の平坦面(210)の配置が、化粧品のための貯蔵容積Vを画定することを特徴とする、アプリケータ装置(1)。
【請求項2】
前記第1の平坦面(200)に対して1°~前記角度(211)から1°を引いた180°に相補的な値の間の角度(411)を成す第3の平坦面(412)をさらに有し、前記第3の平坦面が、長手方向溝の形態をとる化粧品のための貯蔵容積Vを画定することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スパイクの円錐台形面が、隣接する第1の円錐台形部分および第2の円錐台形部分を有し、前記第2の円錐台形部分が、前記第1の円錐台形部分に対して肉厚部を有し、長手方向周縁部が、前記2つの円錐台形部分を分離することを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記スパイクの前記自由端部が、前記スパイクの前記円錐台形面の残りの部分に対して「肉厚部」を含む円錐台形部分を有し、環状周縁部が、前記円錐台形面の残りの部分から肉厚部を含む前記円錐台形部分を分離することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記スパイクが、各々の高さの一部にわたって、前記スパイクの長手方向軸線に沿って互いに重ね合わされた第1の部分および第2の部分を有し、前記第1の部分が前記第1の平坦面および前記第2の平坦面によって画定され、前記第2の部分が前記第1の部分から突出していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の部分が、前記第1の部分に対して鏡面対称である全体形状を有することを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第2の部分が、前記第1の部分の端部間で、前記第1の部分の高さの一部にわたって完全に重ね合わされることを特徴とする、請求項5または6に記載の装置。
【請求項8】
前記スパイクが、各々の高さの一部にわたって、前記スパイクの長手方向軸線に沿って互いに前記第2の部分に重ね合わされる第3の部分を有し、前記第3の部分が前記第2の部分から突出していることを特徴とする、請求項5から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記スパイクが、前記スパイクの外面から突出する要素を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記スパイクが、前記スパイクの外面から陥凹して延びる要素を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
列を構成する前記スパイクのうちの少なくとも2つが同一の向きを有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
列を構成する前記スパイクのうちの少なくとも2つが異なる向きを有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
2つの連続するスパイク間の前記軸線XXに沿って測定された前記距離が
、0または正
であり、好ましくは約2ミリメートル未満で
あることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【国際調査報告】