(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】古くなったビデオの検出
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20240628BHJP
H04N 9/79 20060101ALI20240628BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20240628BHJP
H04N 17/00 20060101ALI20240628BHJP
G06T 1/20 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
H04N7/18 U
H04N9/79
H04N5/765
H04N17/00 L
G06T1/20 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579681
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 US2022035113
(87)【国際公開番号】W WO2023278320
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500115826
【氏名又は名称】ジェンテックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】オースターハウス アンドリュー ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ズワガーマン マイケル ディー
(72)【発明者】
【氏名】ブラウム タイラー ダブリュ
【テーマコード(参考)】
5B057
5C054
【Fターム(参考)】
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CH11
5B057CH20
5C054CA04
5C054CC02
5C054GA04
5C054GB02
5C054GD09
5C054HA30
(57)【要約】
装置及び対応するシステムが開示されている。装置はディスプレイを備え得る。追加的に、装置及び/またはシステムは、古くなった画像を検出するように動作可能であり得る。更に、古くなった画像は、イメージャからなど、入ってくる画像がディスプレイのフレームレートと異なるフレームレートで受信される装置及び/またはシステムにおいて検出され得る。コントローラは、ディスプレイによって表示された各フレームの画像にハッシュ値を割り当てることと、新規のハッシュ値をメモリに記憶することと、カウンターを維持することと、によって、古くなった画像を検出し得る。カウンターは、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、カウンターを1だけインクリメントし、また新規のハッシュ値を割り当てることが、カウンターをゼロにリセットするように維持され得る。更に、古くなった画像は、少なくとも部分的にカウンター値に基づいて判定され得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
第1フレームレートで一連の画像を捕捉するように構成されたカメラと、
第1数のメモリストレージスロットを有するバッファと、
第2フレームレートで前記メモリストレージスロットから連続的且つ循環的に画像を提示するように構成されたディスプレイと、
コントローラと、
を備え、
前記バッファは、各時間間隔で前記カメラから受信した最新の画像を、時間間隔の頻度で前記メモリストレージスロットの中に連続的且つ循環的に記憶するように構成されており、
前記コントローラは、
前記ディスプレイによって表示された各フレームの画像にハッシュ値を割り当て、
新規のハッシュ値をメモリに記憶し、
カウンターを維持し、ここにおいて、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、前記カウンターを1だけインクリメントし、且つ、新規のハッシュ値を割り当てることが、前記カウンターをゼロにリセットし、
前記バッファ内の1または複数の画像が古くなっていることを、少なくとも部分的に前記カウンター値に基づいて判定する、
ように構成されている
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記コントローラは、繰り返しハッシュ値を前記メモリに記憶しないように更に構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記メモリは、前記記憶された新規のハッシュ値の第2数のみを保持し、これによって最新の記憶された新規のハッシュ値のみが保持される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2数は、前記第1数以上である、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2数は、前記第1数と等しい、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記バッファ内の1または複数の画像が古くなっているという前記判定が、前記第1数を超える前記カウンター値に少なくとも部分的に更に基づく、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1フレームレートは、可変である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1フレームレートは、前記第2フレームレート未満である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1数は、少なくとも部分的に前記第1フレームレートと前記第2フレームレートとの間の最も高い予想される比に基づいて、判定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
古くなった画像が前記ディスプレイによって表示されることを防止するように、前記コントローラが更に構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ディスプレイは、1または複数の古くなった画像を有する前記バッファの前記判定に関連する通知を表示するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
システムであって、
第1フレームレートで一連の画像を捕捉するように構成されたカメラと、
第1数のメモリストレージスロットを有するバッファと、
第2フレームレートで前記メモリストレージスロットから連続的且つ循環的に画像を記録するように構成されたビデオレコーダと、
コントローラと、
を備え、
前記バッファは、各時間間隔で前記カメラから受信した最新の画像を、時間間隔の頻度で前記メモリストレージスロットの中に連続的且つ循環的に記憶するように構成されており、
前記コントローラは、
前記ビデオレコーダによって記録された各フレームの画像にハッシュ値を割り当て、
新規のハッシュ値をメモリに記憶し、
カウンターを維持し、ここにおいて、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、前記カウンターを1だけインクリメントし、且つ、新規のハッシュ値を割り当てることが、前記カウンターをゼロにリセットし、
前記バッファ内の1または複数の画像が古くなっていることを、少なくとも部分的に前記カウンター値に基づいて判定する、
ように構成されている
ことを特徴とするシステム。
【請求項13】
前記コントローラは、繰り返しハッシュ値を前記メモリに記憶しないように更に構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記メモリは、前記記憶された新規のハッシュ値の第2数のみを保持し、これによって最新の記憶された新規のハッシュ値のみが保持され、
前記第2数は、前記第1数以上である、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2数は、前記第1数と等しい、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記バッファ内の1または複数の画像が古くなっているという前記判定が、前記第1数を超える前記カウンター値に少なくとも部分的に更に基づく、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1フレームレートは、可変である、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1フレームレートは、前記第2フレームレート未満である、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1数は、少なくとも部分的に前記第1フレームレートと前記第2フレームレートとの間の最も高い予想される比に基づいて、判定される、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
古くなった画像が前記ビデオレコーダによって記録されることを防止するように、前記コントローラが更に構成されている、請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年6月28日に出願された「Stale Video Detection」と題する米国特許仮出願第63/215,582号の利益と優先権を主張し、その開示は当該参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概してビデオシステムに関し、より具体的には、古くなった画像を検出するように動作可能なビデオシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
場合によって、ビデオシステムが「古くなったビデオ」を間違って提示する場合がある。古くなったビデオは、概して、新しいフレームを用いて更新されていない古いビデオを意味する。これは、車両のバックミラー組立品の中に組み込まれたディスプレイにとって特に問題になる場合がある。具体的に、車両の乗員に古くなったビデオを提示することは、重大な安全上のリスクを呈する場合がある。しかしながら、リアカメラまたはバックカメラなどのカメラから入ってくるフレームレートは可変であることが多いが、表示フレームレートは一定のままであるため、車両ビデオシステムによって古くなったビデオが提示されないことを確実にすることには、複雑さがある。それ故に、ディスプレイ及びカメラは、任意の所与の時間で異なるフレームレートを有する場合がある。その結果、ディスプレイのフレームレートがカメラのフレームレートよりも大きい場合、新しい画像がカメラから受信される前にディスプレイが新しいフレームに進むことに起因して、幾つかの繰り返しフレームが予想される。
【発明の概要】
【0004】
本開示によれば、カメラ及びディスプレイが異なるフレームレートを有し得るシステムでの古くなったビデオの検出に伴う問題が、実質的に低減または除去される。
【0005】
一つの態様によれば、システムが開示される。システムは、カメラ、バッファ、ディスプレイ、及び/またはコントローラを備え得る。カメラは、第1フレームレートで一連の画像を捕捉するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、第1フレームレートは可変であり得る。バッファは、第1数のメモリストレージスロットを有し得る。追加的に、バッファは、各時間間隔でカメラから受信した最新の画像を、時間間隔の頻度で、メモリストレージスロットの中に連続的且つ循環的に記憶するように動作可能であり得る。ディスプレイは、第2フレームレートでメモリストレージスロットから連続的且つ循環的に画像を提示するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、第2フレームレートは、第1フレームレートよりも大きくてもよい。その結果、第1フレームレートは、第2フレームレートよりも小さくてもよい。一部の実施形態において、第1数は、第1フレームレートと第2フレームレートの間の最も高い予想される比に少なくとも部分的に基づいて判定され得る。コントローラは、ディスプレイによって表示された各フレームの画像にハッシュ値を割り当てるように、且つ新規のハッシュ値をメモリに記憶するように、且つカウンターを維持するように、且つバッファ内の1または複数の画像が古くなっているかどうかを判定するように、動作可能であり得る。一部の実施形態において、コントローラは、繰り返しハッシュ値をメモリに記憶しないように更に動作可能であり得る。一部の実施形態において、メモリは、記憶された新規のハッシュ値の第2数のみを保持してもよく、これによって最新の記憶された新規のハッシュ値のみが保持される。第2数は第1数以上であり得る。カウンターは、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、カウンターを1だけインクリメントし、また新規のハッシュ値を割り当てることが、カウンターをゼロにリセットするように維持され得る。更に、古くなった画像は、少なくとも部分的にカウンター値に基づいて判定され得る。一部の実施形態において、バッファ内の1または複数の画像が古くなっているという判定は、第1数を超えるカウンター値に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。一部の実施形態において、コントローラは、古くなった画像がディスプレイによって表示されるのを防止するように更に動作可能であり得る。追加的または代替的に、ディスプレイは、1または複数の古くなった画像を有するバッファの判定に関連する通知を表示するように動作可能であり得る。
【0006】
本開示の別の態様によれば、装置が開示される。一部の実施形態において、装置は車両用リアビューアセンブリであり得る。更に装置は、ディスプレイ及びコントローラを備え得る。ディスプレイは、第1フレームレートで画像を表示するように動作可能であり得る。コントローラは、第2フレームレートで画像を受信するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、画像は、装置が配置される場合がある車両に対する後方の視野を有するカメラから動作可能に受信され得る。一部の実施形態において、第1フレームレートと第2フレームレートは異なってもよい。追加的に、第2フレームレートは可変であり得る。追加的に、コントローラは、第1数のメモリストレージスロットを有するバッファ内に、受信した最新の画像を時間間隔の頻度で連続的且つ循環的に記憶するように更に動作可能であり得る。追加的に、ディスプレイは、メモリストレージスロットから連続的且つ循環的に画像を表示するように更に動作可能であり得る。更に、コントローラは、ディスプレイによって表示された各フレームの画像にハッシュ値を割り当てるように、且つ新規のハッシュ値をメモリに記憶するように、且つカウンターを維持するように、且つバッファ内の1または複数の画像が古くなっているかどうかを判定するように、動作可能であり得る。一部の実施形態において、コントローラは、繰り返しハッシュ値をメモリに記憶しないように更に動作可能であり得る。一部の実施形態において、メモリは、記憶された新規のハッシュ値の第2数のみを保持してもよく、これによって最新の記憶された新規のハッシュ値のみが保持される。第2数は第1数以上であり得る。カウンターは、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、カウンターを1だけインクリメントし、また新規のハッシュ値を割り当てることが、カウンターをゼロにリセットするように維持され得る。更に、古くなった画像は、少なくとも部分的にカウンター値に基づいて判定され得る。一部の実施形態において、バッファ内の1または複数の画像が古くなっているという判定は、第1数を超えるカウンター値に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。一部の実施形態において、コントローラは、古くなった画像がディスプレイによって表示されるのを防止するように更に動作可能であり得る。追加的または代替的に、ディスプレイは、1または複数の古くなった画像を有するバッファの判定に関連する通知を表示するように動作可能であり得る。
【0007】
別の態様によれば、システムが開示される。システムは、カメラ、バッファ、ビデオレコーダ、及び/またはコントローラを備え得る。カメラは、第1フレームレートで一連の画像を捕捉するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、第1フレームレートは可変であり得る。バッファは、第1数のメモリストレージスロットを有し得る。追加的に、バッファは、各時間間隔でカメラから受信した最新の画像を、時間間隔の頻度で、メモリストレージスロットの中に連続的且つ循環的に記憶するように動作可能であり得る。ビデオレコーダは、第2フレームレートでメモリストレージスロットから連続的且つ循環的に画像を記録するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、第2フレームレートは、第1フレームレートよりも大きくてもよい。その結果、第1フレームレートは、第2フレームレートよりも小さくてもよい。一部の実施形態において、第1数は、第1フレームレートと第2フレームレートの間の最も高い予想される比に少なくとも部分的に基づいて判定され得る。コントローラは、ビデオレコーダによって記録された各フレームの画像にハッシュ値を割り当てるように、且つ新規のハッシュ値をメモリに記憶するように、且つカウンターを維持するように、且つバッファ内の1または複数の画像が古くなっているかどうかを判定するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、コントローラは、繰り返しハッシュ値をメモリに記憶しないように更に動作可能であり得る。一部の実施形態において、メモリは、記憶された新規のハッシュ値の第2数のみを保持してもよく、これによって最新の記憶された新規のハッシュ値のみが保持される。第2数は第1数以上であり得る。カウンターは、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、カウンターを1だけインクリメントし、また新規のハッシュ値を割り当てることが、カウンターをゼロにリセットするように維持され得る。更に、古くなった画像は、少なくとも部分的にカウンター値に基づいて判定され得る。一部の実施形態において、バッファ内の1または複数の画像が古くなっているという判定は、第1数を超えるカウンター値に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。一部の実施形態において、コントローラは、古くなった画像がビデオレコーダによって記録されるのを防止するように更に動作可能であり得る。追加的または代替的に、ビデオレコーダは、1または複数の古くなった画像を有するバッファの判定に関連する通知を記録するように動作可能であり得る。
【0008】
本開示のまた別の態様によれば、装置が開示される。一部の実施形態において、装置は車両用リアビューアセンブリであり得る。更に、装置は、ビデオレコーダ及びコントローラを備え得る。ビデオレコーダは、第1フレームレートで画像を記録するように動作可能であり得る。コントローラは、第2フレームレートで画像を受信するように動作可能であり得る。一部の実施形態において、画像は、装置が配置される場合がある車両に対する後方の視野を有するカメラから動作可能に受信され得る。一部の実施形態において、第1フレームレートと第2フレームレートは異なってもよい。追加的に、第2フレームレートは可変であり得る。追加的に、コントローラは、第1数のメモリストレージスロットを有するバッファ内に、受信した最新の画像を時間間隔の頻度で連続的且つ循環的に記憶するように更に動作可能であり得る。追加的に、ビデオレコーダは、メモリストレージスロットから連続的且つ循環的に画像を記録するように更に動作可能であり得る。更に、コントローラは、ビデオレコーダによって記録された各フレームの画像にハッシュ値を割り当てるように、且つ新規のハッシュ値をメモリに記憶するように、且つカウンターを維持するように、且つバッファ内の1または複数の画像が古くなっているかどうかを判定するように、動作可能であり得る。一部の実施形態において、コントローラは、繰り返しハッシュ値をメモリに記憶しないように更に動作可能であり得る。一部の実施形態において、メモリは、記憶された新規のハッシュ値の第2数のみを保持してもよく、これによって最新の記憶された新規のハッシュ値のみが保持される。第2数は第1数以上であり得る。カウンターは、繰り返しハッシュ値を割り当てることが、カウンターを1だけインクリメントし、また新規のハッシュ値を割り当てることが、カウンターをゼロにリセットするように維持され得る。更に、古くなった画像は、少なくとも部分的にカウンター値に基づいて判定され得る。一部の実施形態において、バッファ内の1または複数の画像が古くなっているという判定は、第1数を超えるカウンター値に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。一部の実施形態において、コントローラは、古くなった画像がビデオレコーダによって記録されるのを防止するように更に動作可能であり得る。追加的または代替的に、ビデオレコーダは、1または複数の古くなった画像を有するバッファの判定に関連する通知を記録するように動作可能であり得る。
【0009】
本開示のこれら及び他の態様、目的、特徴は、以下の明細書、特許請求の範囲、添付図面を考察することで当業者によって理解かつ認識されるであろう。本明細書に開示の各実施形態の特徴は、他の実施形態における特徴と併せて、またはその代わりとして、使用され得ることも理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書の説明の目的のために、添付の図面に例示され以下の明細書に記載される特定の装置及びプロセスは、添付の特許請求の範囲に規定される発明の概念の単なる例示的な実施形態であることを理解されたい。従って、特許請求の範囲においてそうでないことが明示的に述べられているのでない限り、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法及び他の物理的特性は、限定的とみなされるべきではない。
【0013】
本開示は、ビデオシステム100を対象とする。その結果、
図1は、ビデオシステム100の一実施形態の概略図を図示する。ビデオシステム100は、イメージャ110、バッファ120、ディスプレイ130、コントローラ140、及び/またはビデオレコーダ150を備え得る。一部の実施形態において、ビデオシステム100は、車両の中に組み込まれ得る。
【0014】
イメージャ110は、光を捕捉するように且つ複数の対応する画像を生成するように構成された及び/または動作可能な任意の装置であり得る。例えば、イメージャ110は、カメラであり得る。その結果、イメージャ110は、半導体電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化物半導体(CMOS)技術の画素センサであり得る。一部の実施形態において、画像はビデオストリームとして連続して捕捉され得る。それ故に、画像は第1フレームレートに従って捕捉され得る。第1フレームレートは、おおよそ30フレーム毎秒であり得る。一部の実施形態において、第1フレームレートは実質的に一定であり得る。他の実施形態において、第1フレームレートは可変であり得る。一部のこうした実施形態において、第1フレームレートは、撮像条件に少なくとも部分的に基づいて変化する場合がある。一部の実施形態において、イメージャ110によって捕捉された画像は、車両の外部の光景(シーン)に対応する視野を有する場合がある。その結果、当該視野は、内部リアビューアセンブリ、運転席側外部リアビューアセンブリ、助手席側外部リアビューアセンブリ、またはバックアップカメラ、に従来関連付けられていた視野に対応する場合がある。それ故に、光景は、車両に対して後方及び/または横の光景である場合がある。
【0015】
バッファ120は、第1数のメモリストレージスロット121を備える。従って、バッファ120は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのコンピュータメモリに記憶され得る。更に、コンピュータメモリは、非一時的コンピュータ可読媒体(CRM)であり得る。追加的に、バッファ120は、イメージャ110に通信可能に接続され得る。本明細書で使用される「通信可能に接続される」という語句は、1または複数の電気構成要素を通して直接接続されるまたは間接的に接続されることを意味し得る。それ故に、バッファ120は、イメージャ110から画像を受信するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。その結果、バッファ120は、ある時間間隔でイメージャ110から受信した最新の完全な画像をメモリストレージスロット121のうちの一つの中に連続的且つ循環的に記憶するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。時間間隔は頻度(周波数)を有し得る。一部の実施形態において、頻度は、実質的に一定であり得る。従って、各時間間隔で、最新の画像がストレージスロット121に記憶される。例えば、第1時間間隔で、イメージャ110から受信した最新の画像は、第1画像であり得る。それ故に、第1画像は、第1ストレージスロット121-1に記憶され得る。その後、第2時間間隔で、イメージャ110から受信した最新の画像は、次いで、第2ストレージスロット121-2に記憶され得る。場合によって、この画像は、バッファ120がイメージャ110から第2画像をまだ完全に受信していない場合、再び第1画像であり得る。代替的に、この画像は、第2画像がイメージャ110から完全に受信された場合、第2画像であり得る。第2画像は、第1画像に対して、その後記録された画像であり得る。このプロセスは、ある画像が第1数のストレージスロット121の最後のストレージスロット121-nに記憶されるまで、後続の時間間隔及びストレージスロット(例えば、121-3、121-4、121-5、...121-n)を通して繰り返され得る。ある画像が最後のストレージスロット121-nに記憶されると、バッファ120は、次の時間間隔で、循環的に初めに戻って最新の画像を第1ストレージスロット121-1に記憶してもよく、すなわち、第1画像を上書きしてもよい。
【0016】
ディスプレイ130は、ユーザまたは乗員による視認のために、1または複数のデジタル画像を提示するよう構成された及び/または動作可能な任意の装置であり得る。一部の実施形態において、ディスプレイ130は、提示のために画像をバッファ120から直接取り出すように構成され得る及び/または動作可能であり得る。その結果、ディスプレイ要素130は、LCD、LED、OLED、マイクロLED、プラズマ、DLP、または別の技術、であり得る。一部の実施形態において、ディスプレイ要素130は、車両の内部リアビューアセンブリなどのリアビューアセンブリ内に配置され得る。ディスプレイ130によって提示される画像は、第2フレームレートで提示され得る。それ故に、ディスプレイ130によって提示される画像は、ビデオストリームであり得る。追加的に、第2フレームレートは実質的に一定であり得る。一部の実施形態において、第2フレームレートは、おおよそ60フレーム毎秒であり得る。その結果、第2フレームレートは、第1フレームレートよりも実質的に大きくてもよい。一部の実施形態において、第2フレームレートは、時間間隔頻度と実質的に等しくてもよい。一部の実施形態において、第1数は、第1フレームレートと第2フレームレートの間の最も高い予想される比に少なくとも部分的に基づいて判定され得る。更に、ディスプレイ130は、バッファ120に通信可能に接続され得る。その結果、ディスプレイ130によって提示されるフレームは、ストレージスロット121から連続的且つ循環的に取り出され得る。例えば、第1ストレージスロット121-1に記憶された画像は、第1フレームに提示されてもよく、その後、第2ストレージスロット121-2に記憶された画像は、第2フレームに提示され得る。これは、n番目のストレージスロット121-nに記憶された画像がn番目のフレームに提示されるまで継続され得る。更に、n番目のストレージスロット121-nに画像を提示した後、ディスプレイ130は、第1ストレージスロット121-1に循環的に戻り、その中に記憶された画像を、ディスプレイ130によって提示されるビデオストリームのn+1フレームとして提示してもよく、またプロセスは、ストレージスロット121を通って再度前進し得る、などとなる。
【0017】
コントローラ140は、イメージャ110、バッファ120、及び/またはディスプレイ130に通信可能に接続され得る。一部の実施形態において、コントローラ140は、イメージャ110から1または複数の画像を受信するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。一部のこうした実施形態において、コントローラ140は、時間間隔で、イメージャ110から受信した最新の完全な画像をメモリストレージスロット121の中に連続的且つ循環的に記憶するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。一部の実施形態において、コントローラ140は、1または複数の画像を提示のためにディスプレイ130に提供するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。一部のこうした実施形態において、コントローラ140は、メモリストレージスロット121から1または複数の画像を連続的且つ循環的に取り出し、それらをディスプレイ130に中継するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。更に、コントローラ140は、メモリ141及びプロセッサ142を備え得る。
【0018】
メモリ141は、非一時的コンピュータ可読媒体(CRM)であり得る。その結果、メモリ141は、コントローラ140の構成及び動作を提供するために、1または複数のアルゴリズムなどの1または複数の指令(命令)を記憶するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。メモリ141の例としては、従来のハードディスク、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電子的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、光ディスクまたは磁気ディスク、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、が挙げられる。一部の実施形態において、メモリ141はバッファ120を含み得る。他の実施形態において、メモリ141及びバッファ120は、別個の存在物であり得る。更に、メモリ141は、1または複数のアルゴリズムを記憶し得る。アルゴリズムは、古くなった画像を検出するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。古くなった画像を検出するために、アルゴリズムは、バッファ120のメモリストレージスロット121に追加される画像、及び/または、ディスプレイ130によって提示される各フレームの画像に、ハッシュ値を割り当てるように構成され得る及び/または動作可能であり得る。一部の実施形態において、ハッシュは、巡回冗長検査(CRC)ハッシュであり得る。
【0019】
割り当てられたハッシュ値は、メモリ141に記憶され得る。一部の実施形態において、コントローラ140は、メモリ141に新規のハッシュ値を記憶するのみであり得る。それ故に、こうした一実施形態において、コントローラ140は、繰り返しまたは重複ハッシュ値をメモリ141に記憶しなくてもよい。追加的に、一部の実施形態において、コントローラ140は、第2数の記憶されたハッシュ値のみを保持し得る。第2数の保持され記憶されたハッシュ値は、最新の記憶されたハッシュ値のみであり得る。一部の実施形態において、第2数は第1数以上であり得る。その結果、一部のこうした実施形態において、第2数は第1数と等しくてもよい。
【0020】
追加的に、アルゴリズムは、カウンターを維持するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。メモリ141に記憶された任意の以前に割り当てられたハッシュ値と一致する割り当てられたハッシュ値は、カウンターを1だけインクリメントする。反対に、いかなる以前に割り当てられたハッシュ値とも一致しない割り当てられたハッシュ値は、カウンターをゼロにリセットする。更に、アルゴリズムは、バッファに格納されたフレームの数を超えるカウンター値に少なくとも部分的に基づいて、バッファ内の1または複数の画像が古くなっていると判定するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。
【0021】
プロセッサ142が、メモリ141に通信可能に接続され得る。更に、プロセッサ142は、アルゴリズムなどの電子的命令の1または複数の組を処理または実行するように構成された及び/または動作可能な任意の装置または電子回路であり得る。これらの命令は、メモリ141に記憶され得る。プロセッサ142の例としては、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/または特定用途向け集積回路(ASIC)、が挙げられ得る。
【0022】
一部の実施形態において、アルゴリズムは、古くなった画像がディスプレイ130によって提示されることを防止するように動作可能であり得る。バッファ120内の画像のうちの1または複数が古くなっていることの判定に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ140は、画像がディスプレイ130によって提示されることを防止し得る。一部のこうした実施形態において、コントローラ140は、ディスプレイ130による提示に対してエラー通知を送信し得る。
【0023】
ビデオレコーダ150が、一連の受信した画像を記録、記憶、及び/または保存するよう構成された及び/または動作可能な任意の装置であり得る。例えば、ビデオレコーダ150は、車両用のブラックボックスの一部であり得る。それ故に、ビデオレコーダ150は、コンピュータメモリを備え得る。コンピュータメモリは、メモリ141と同一であってもよく、または、実質的に類似していてもよい。追加的に、ビデオレコーダ150は、イメージャ100、バッファ120、ディスプレイ130、及び/またはコントローラ140に通信可能に接続され得る。受信した画像は、第3フレームレートでビデオストリームとして受信及び保存され得る。当該ビデオストリームは、一連の画像フレームを含み得る。追加的に、第3フレームレートは実質的に一定であり得る。一部の実施形態において、第3フレームレートは、おおよそ60フレーム毎秒であり得る。その結果、第3フレームレートは、第1フレームレートよりも実質的に大きくてもよい。一部の実施形態において、第3フレームレートは、時間間隔頻度と実質的に等しくてもよい。一部の実施形態において、第1数は、第1フレームレートと第3フレームレートの間の最も高い予想される比に少なくとも部分的に基づいて判定され得る。一部の実施形態において、一連の受信された画像は、バッファ120のストレージスロット121から連続的且つ循環的に取り出され得る。例えば、第1ストレージスロット121-1に記憶された画像は、ビデオレコーダ150内で第1フレームに記録されてもよく、その後、第2ストレージスロット121-2に記憶された画像は、第2フレームに記録され得る。これは、n番目のストレージスロット121-nに記憶された画像がn番目のフレームに提示されるまで継続され得る。更に、n番目のストレージスロット121-nに画像を記録した後、ビデオレコーダ150は、第1ストレージスロット121-1に循環的に戻り、その中に記憶された画像を、ビデオレコーダ150によって記録されるビデオストリームのn+1フレームとして記録してもよく、またプロセスは、ストレージスロット121を通って再度前進し得る、などとなる。一部の実施形態において、ビデオレコーダ150は、記録のために画像をバッファ120から直接取り出すように構成され得る及び/または動作可能であり得る。他の実施形態において、ビデオレコーダ150は、記録のために画像をディスプレイ130から間接的に取り出すように構成され得る及び/または動作可能であり得る。更に他の実施形態において、ビデオレコーダ150は、記録のために画像をコントローラ140から間接的に取り出すように構成され得る及び/または動作可能であり得る。更に他の実施形態において、ビデオレコーダ150は、メモリ141の一部など、コントローラ140の一部であり得る。
【0024】
一部の実施形態において、アルゴリズムは、古くなった画像がビデオレコーダ150によって記録されるのを防止するように構成され得る及び/または動作可能であり得る。その結果、バッファ120内の画像のうちの1または複数が古くなっていることの判定に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ140は、画像がビデオレコーダ150によって記録されることを防止し得る。一部のこうした実施形態において、コントローラ140は、ビデオレコーダ150による記録に対してエラー通知を送信し得る。
【0025】
ビデオシステム100の実施形態は、1または複数の利点を有し得る。ビデオシステム100は、イメージャ110及びディスプレイ130が異なるフレームレートを有する時に、イメージャ110によって捕捉された画像のディスプレイ130による提示を可能にする場合がある。更に、フレームレートの相違にもかかわらず、古くなったビデオが検出される場合がある及び/または防止される場合があるため、安全性が大幅に増大する。イメージャ110とディスプレイ130の間のフレームレートの相違は、一部の画像の繰り返しが予想されることを意味する。例えば、ディスプレイ130がイメージャ110のフレームレートの2倍のフレームレートを有する場合、新しい画像がイメージャ110によって捕捉されるのにかかる時間内に二つのフレームを通って前進するディスプレイ130に起因して、イメージャ100によって捕捉された画像がディスプレイ130によっておおよそ二度提示されることを予想することになる。これは、イメージャ110のフレームレートが可変である場合に更に複雑である。それ故に、偽検出が一般的に生じることになるため、画像提示における繰り返しが単純に存在することによって、古くなったビデオは検出されない場合がある。しかしながら、カウンターは、フレームレートの相違に基づいて、予想され得る量よりも大きい量で画像が繰り返えされていることを検出することによって、古くなったビデオを検出することを可能にする場合がある。追加的に、ビデオシステム100は、記録されるビデオをイメージャ110によって提供されるフレームレートと異なるフレームレートで一部のビデオレコーダ150が記録する必要がある場合においても、ビデオレコーダ150がイメージャ110によって捕捉された画像を記録することを可能にする場合がある。更に、ビデオレコーダ150は、イメージャ110によって提供される可変フレームレートと対照的に、イメージャ110によって捕捉された画像を実質的に一定のフレームレートで記録し得る。追加的に、新規のハッシュ値を記憶することのみが、メモリ要求を実質的に低減する利点を有する場合がある。この利点は、フレームレートの相違が増大するにつれて、増大する影響を有する。これは、フレームレートの相違が増大するにつれて、予想される繰り返しの数も、イメージャ110に対するディスプレイ130のより速いフレームの前進に起因して増加するからである。これらの繰り返された画像は、同じハッシュ値を有するであろう。その結果、割り当てられたハッシュのより小さい部分(画分)が記憶されるであろう。
【0026】
本明細書で用いられる、2つ以上のアイテムの列挙で用いられる場合の「及び/または」という用語は、列挙されるアイテムのいずれか1つがそれだけで用いられ得る、あるいは、列挙されるアイテムのうち2つ以上のアイテムのあらゆる組合せが用いられ得ることを意味する。例えば、ある組成物が成分A、B及び/またはCを含有するとして記載される場合、当該組成物は、Aを単独で;Bを単独で;Cを単独で;A及びBを組合せて;A及びCを組合せて;B及びCを組合せて;または、A、B及びCを組合せて含有しうる。
【0027】
用語「comprises(備える)」、「comprising(備える)」、または任意の他の変形は、要素のリスト(列挙)を備えるプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むのではなく、このようなプロセス、方法、物品、または装置に明示的に列挙されもせず、固有でもない他の要素を含み得るように、非排他的包括にわたるように意図される。「comprises a...」によって始められる要素は、さらなる制約を受けずに、その要素を備えるプロセス、方法、物品、または装置において、追加の同一要素の存在を妨げない。
【0028】
「実質的に」という用語及びその変形は、ある値またはある説明に対して等しいまたはおよそ等しい特徴を記述するものとして、当業者に理解される。例えば、「実質的に平坦な」表面は、平坦なまたはおよそ平坦な表面を示すことを意図する。さらに、「実質的に」は、二つの値が等しいまたはおよそ等しいと示すことを意図する。当業者にとって明瞭でない用語の使用がある場合、それが用いられている文脈に照らして、「実質的に」は、例えば互いの約5%以内、または互いの約2%以内など、互いの約10%以内の値を示し得る。
【0029】
幾つかの実施形態が本開示に記載されているが、多数の変形、変更、変換及び修正が、当業者によって理解され得る。本開示は、それらの言語が明示的に別段の定めをしない限り、添付の特許請求の範囲の範囲内にあるこれらの変形、変更、変換及び修正を包含することを意図していることを理解されたい。
【国際調査報告】